[広告]
章別会話/折り重なる闇路
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
[[章別会話]]
*折り重なる闇路 [#ty90enwe]
#contents
**折り重なる闇路 [#br6895ks]
***オープニング [#zw4683wn]
:[シャロン]|
今日も訓練や歴史の勉強…~
それに英雄さんたちとの交流も~
ばっちりこなしちゃいました!▼~
明日もこの調子で頑張りましょう!~
シャロン、ファイトです!▼~
あっ、そういえば…~
今日はアンナ商会で~
買い物もしたんでした!▼~
えーとえーと、たしか…~
あった! このカードです!▼~
絵柄がきれいで、~
思わず買ってしまったんですよね。▼~
あれっ? このカード…~
よく見ると英雄さんたちの~
絵柄が描かれていますね。▼~
リュールさんと…▼~
別の絵柄のリュールさん。~
ずいぶん雰囲気が違いますね。▼~
こちらは異界のリュールさん…。~
もう一枚もリュールさんですが~
絵柄が全然違いますね…。▼~
こちらはドゥドゥーさんでしょうか。▼~
もう一枚のドゥドゥーさんは…~
なんだか苦しそうな~
様子で描かれています。▼~
こちらはシスターのレナさんですね。~
いつもお世話になっています!▼~
あ、あれっ!?~
こっちのレナさんのカードは~
なんだか恐ろしげな印象です。▼~
英雄さんたちがそれぞれ~
対になって描かれたこのカード…。▼~
見ていると~
心がざわついてくると言うか~
妙な胸騒ぎがしてきま…す…。▼~
う、う…ん…~
なん…だか…急に…眠気…が…。▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
わたし、いつの間にか~
眠ってしまったんでしょうか。▼~
あれれ? 目の前で~
ゆらゆらと揺れているこれは~
なんでしょう…。▼~
これは…髪?~
すごく長い、赤い髪ですが…▼~
:[リュール(女)]|
めをさましたようですね。▼~
:[シャロン]|
リュールさん…って、ええっ!?~
ど、どうしてわたしに~
攻撃の構えをしているんですかっ!?▼~
それにリュールさんのその赤い髪~
さっきのカードの絵柄みたいです。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
わわっ!?~
あ、あぶないですよ!~
攻撃するのはやめてくださーいっ!▼~
***C [#fhky98oe]
:[シャロン]|
構えを解いてください、リュールさん!~
いったいどうしたんですかっ!?▼~
:[リュール(女)]|
わたしは、~
もんしょうしのゆびわを~
あつめなくてはなりません。▼~
:[シャロン]|
紋章士の指輪?~
それって紋章士マルスさんや~
紋章士シグルドさんたちが宿っている…。▼~
:[リュール(女)]|
そのとおりです。~
すべてのゆびわをあつめることが、~
おとうさまののぞみ。▼~
それをかなえることが、~
わたしのやくめ…▼~
:[シャロン]|
真剣な顔…。~
大切な役目なんですね。でも…。▼~
:[リュール(女)]|
さあ、はやく。~
ゆびわをわたしてください。▼~
:[シャロン]|
渡せって言われても、~
紋章士の指輪は、ここには…。▼~
:[リュール(女)]|
かくすつもりですか?~
ならば、あなたには~
いたいめをみてもらいます。▼~
:[シャロン]|
は、話が通じません!▼~
英雄さんと戦うわけにはいきませんし~
とりあえず逃げないと!▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
はあ、はあ…~
ここまで逃げれば~
もう大丈夫でしょうか。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[シャロン]|
わわっ!?~
今度は別のリュールさん!?▼~
リュールさん、大変なんです!▼~
さっき会ったリュールさんが、~
紋章士の指輪を渡せって、~
隠すつもりなら痛い目を見てもらうって…。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[シャロン]|
それで今、慌てて~
逃げてきたところなんです!▼~
もしよければ、さっきのリュールさんに~
落ち着いてくださいって~
説得してきてもらえませんか?▼~
うう、なんだか自分でも~
変なことを言ってるようで~
混乱してきました…。▼~
:[リュール(男)]|
…せっとくのひつようはありません。▼~
もうひとりのわたしとの、~
やくめはおなじです。▼~
もんしょうしのゆびわ、~
こちらにわたしなさい。▼~
:[シャロン]|
ええーっ!?~
こっちのリュールさんもですか!?▼~
お、お二人ともいったい~
どうしちゃったんですかっ!▼~
:[リュール(女)]|
にがしませんよ。~
さあ、ゆびわをだしなさい。▼~
:[シャロン]|
……!~
追いつかれてしまいました。▼~
しっかりしてください、お二人とも!~
こんなの全然、いつもの~
リュールさんらしくありません!▼~
:[リュール(男)]|
いつもの? どういうことでしょう。~
わたしたちは、うまれたときから~
ずっと、こうしていきています。▼~
:[リュール(女)]|
ゆびわをすべてあつめれば~
おとうさまがみとめてくださる。▼~
わたしたちがけっかんひんではないと~
しょうめいできます。▼~
:[シャロン]|
欠陥品…?▼~
:[リュール(男)]|
はい。~
けっかんひんは、おとうさまがすぐに、~
しょぶんをしてしまいます。▼~
:[シャロン]|
しょ。処分って…~
それってリュールさんたちのお父様は、~
自分の子供を…!?▼~
:[???]|
ガァァァァッ!~
ゴアァァァッ!!▼~
:[リュール(男)]|
……?▼~
:[リュール(女)]|
これは、けもののほうこう…?▼~
:[シャロン]|
!!~
さっきの話は気になりますけど、~
お二人が気をとられているうちに…▼~
シャロン、逃げます!▼~
***B [#r6890msz]
:[シャロン]|
はあ、はあ…よかった!~
どうにか逃げ切れたみたいですね。▼~
先ほどのリュールさんたち~
カードの絵柄にそっくりでした。▼~
まさかカードから出てきた…~
なんてことはないですよね?▼~
それにしてもずいぶん静かですね。~
なんだかお城にわたししかいないような…~
さっきの雄叫びも気になります。▼~
:[ドゥドゥー]|
グゥゥッ…と、止まれ…。▼~
:[シャロン]|
ひゃあっ…!?~
だ、誰かと思ったら~
ドゥドゥーさんでしたか。▼~
ですが、そのお姿…~
どうされたのですか?▼~
:[ドゥドゥー]|
おれのことは…どうでもいい…。~
シャロン王女…教えてくれ。~
お前は陛下の敵か、味方か…?▼~
:[シャロン]|
陛下って…~
ディミトリさんのことですか?▼~
もちろん大切な仲間ですよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
ならば、おれと共に来るがいい。~
陛下の敵を…すべて葬り去るのだ…。▼~
:[シャロン]|
て、敵ですか?~
いったい誰のことです?▼~
:[ドゥドゥー]|
言うまでも…ない。~
アドラステア帝国の者たちだ。~
グゥゥ…ガァァァァッ!▼~
:[シャロン]|
こ、この声…~
さっきのうなり声は~
ドゥドゥーさんだったんですね!?▼~
:[ドゥドゥー]|
おれはなんとしてでも…~
陛下の未来を切り開かねばならん。▼~
それを…阻むというのであれば~
誰であろうとも…容赦はせん!▼~
:[シャロン]|
エーデルガルトさんたちと~
戦うってことですか!?▼~
ダ、ダメですよっ!~
ディミトリさんと同じで~
大切な仲間なんですから!▼~
:[ドゥドゥー]|
あの者たちと仲間…だと?▼~
ならば…シャロン王女も~
敵ということだ…~
グゥゥゥッ! ガアアッ!▼~
:(白く光る)|
:[ドゥドゥー]|
グゥゥッ! ウグッ…~
ゴァァァッ!▼~
:[シャロン]|
ドゥドゥーさん!?~
だ、大丈夫ですか?~
しっかりしてください!▼~
:[ドゥドゥー]|
グッ、ウウウッ…~
身体が…焼け…る…。▼~
:[シャロン]|
すごく苦しそう…。~
少しだけ待っててください!▼~
今、癒しの杖が使える~
英雄さんを呼んできますから!▼~
***A [#qq3557kb]
:[シャロン]|
誰か、誰かいませんかーっ!?▼~
お、おかしいですね…~
お城をこれだけ走り回っても~
人の姿が見当たりません!▼~
あっ!? 今、人影が!▼~
:[レナ]|
……。▼~
:[シャロン]|
レナさん! よ、よかった…~
杖を使える方を探していたんです!▼~
ドゥドゥーさんが~
大変なことになってて~
そのっ、とっても苦しそうで…。▼~
:[レナ]|
そうでしたか。~
それで、わたしになにか?▼~
:[シャロン]|
えっ? あ、あのっ…~
苦しんでいるドゥドゥーさんに~
癒しの杖を使っていただけないかと!▼~
:[レナ]|
杖を…使ってほしい、と。~
ですが、命を繋ぎ留めたところで~
なんの意味があるのでしょう?▼~
:[シャロン]|
え? それはどういう意味…。▼~
:[レナ]|
遅かれ早かれ、人は滅ぶものです。▼~
誰かが癒した命が、ほかの命を奪う。~
その繰り返しが大地に悲しみを広げ~
人は滅びへと向かっていく…。▼~
:[シャロン]|
どうしちゃったんですか、レナさん!?~
人が滅ぶだなんて!▼~
:[レナ]|
その運命は、変えられません。~
歴史が…それを証明しています。▼~
世界を我が物顔で闊歩する人間は~
滅びの道を歩み続ける…▼~
これ以上~
悲しみを広げないためには~
すべてを終わらせるしか…。▼~
:[シャロン]|
お、終わらせる?~
いったいなにを…あれ…?~
また…眠気が…。▼~
……。▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
はっ!?▼~
:[アンナ]|
ちょっとシャロン、大丈夫?▼~
:[シャロン]|
アンナ隊長…?▼~
:[アンナ]|
あなた、廊下で倒れてて~
そのままひどくうなされていたのよ?▼~
:[シャロン]|
そ、そうだったんですか。~
わたし、さっきまで…。▼~
:[アンナ]|
どうしたのよ、手なんか見つめて…~
本当に大丈夫?▼~
:[シャロン]|
ああ、はい。~
なにか大事な物を~
持っていたような気がして…。▼~
それに…誰かに…~
会っていたような…。▼~
思い出せないってことは~
きっとただの夢だったんですよね…。▼~
:[アンナ]|
とにかく、もう夜も遅いし~
部屋に戻って休みなさい。▼~
:[シャロン]|
そうですね。~
おやすみなさい、アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
おやすみなさい、シャロン。~
……。▼~
:(白く光る)|
:[ロキ]|
なくしたと思っていたこのカード…~
アスク王国にあったのねえ。▼~
シャロン王女の手に渡ったのも~
なにかの運命の巡り合わせかしら。▼~
正しき道を歩む英雄と~
暗き道を歩むもう一人の英雄。▼~
英雄たちが~
どちらの未来を選び取るか…~
それは運命の導き次第。▼~
このカードがあれば…~
また面白い遊びができそうねえ。~
ふふふ…▼~
**じゃりゅうのみこ リュール [#jhk768o5]
***C [#e678erms]
:[マルス]|
今日も無事、戦を終えられた。~
早く皆のもとに戻らないと。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[マルス]|
なんだ、この気配は…~
ぼくのことを見ている…?▼~
:[リュール(男)]|
みつけました、マルス。▼~
:[マルス]|
え?▼~
:[リュール(男)]|
あおいいろのすがた。~
しんりゅうのちからにそまっているのですね。~
すぐに、けんげんしなおします。▼~
かがやけ、~
はじまりのえむぶれむ。▼~
:[マルス]|
……?▼~
:[リュール(男)]|
かがやけ、~
はじまりのえむぶれむ。▼~
…おかしいですね。~
なにもおきません。▼~
あおいもんしょうしは、~
じゅもんをとなえれば~
あかくへんかするはずなのに。▼~
:[マルス]|
もんしょうし…紋章士のことか?~
だとすれば彼は、~
エレオス大陸の英雄?▼~
:[リュール(男)]|
ここにくるときに、~
じゃりゅうのみこたるちからを~
うしなってしまったのでしょうか。▼~
もんしょうしをけんげんする~
ことができなくなったら…~
わたしは、けっかんひんです。▼~
けっかんひん。~
けっかんひん……▼~
:[マルス]|
! 欠陥品だって?~
たとえ自分自身にでも、~
そんなことを言ってはいけないよ。▼~
落ち着いて。~
君は、来たばかりの英雄かな。~
名はなんていうんだい?▼~
:[リュール(男)]|
リュールです。~
マルスなら、しっているはずですが。▼~
:[マルス]|
ぼくは、君の知るマルスではない。~
紋章士でもないし、~
呪文を唱えても何も変わらないんだ。▼~
:[リュール(男)]|
もんしょうしではないマルス。~
みたことがありません。▼~
けれど、たしかに…~
あなたからは、~
もんしょうしのけはいがしない。▼~
:[マルス]|
ぼくは、召喚師のもとで戦う存在。~
英雄と呼ばれるマルスだ。▼~
ここにいる限りは、~
君も同じ英雄だけれどね。▼~
:[リュール(男)]|
わたしも…おなじ。▼~
:[マルス]|
そう、同じだよ。~
だから君は、欠陥品ではない。▼~
元いた世界とは勝手が違うだろう。~
来たばかりではまだ全てを~
理解できないのも道理だ。▼~
今日のところは一緒に~
特務機関の本陣に帰ろう。▼~
:[リュール(男)]|
とくむきかんのほんじん。~
そこがマルスの、~
かえるばしょなのですか。▼~
:[マルス]|
君の帰る場所でもあるよ。~
ぼくも君も、ここにいる間は~
特務機関の英雄なのだから。▼~
:[リュール(男)]|
いまのわたしは、~
とくむきかんの、えいゆう。▼~
とくむきかんのほんじんが、~
わたしのかえる…ばしょ…▼~
***B [#mio04bwx]
:[アイク]|
マルス王子、来てくれ。▼~
:[マルス]|
アイク。どうしたんだい?▼~
:[アイク]|
あいつは、あんたの知り合いだろう。~
以前一緒に歩いているのを見たやつがいる。~
何とかしてくれ。▼~
:[マルス]|
……?▼~
:[リュール(男)]|
もえあがれ、かくせいのえむぶれむ。~
つたえよ、せいせんのえむぶれむ。▼~
:[ルキナ]|
ど、どうしましょうシグルドさん。~
この方、先程から同じことを言って、~
放してくれません…!▼~
:[シグルド]|
なんと禍々しい気配だ。~
何か悪い術をかけられているのなら、~
仲間たちに助けを…▼~
:[マルス]|
リュール!▼~
:[リュール(男)]|
マルス。~
どうかしましたか。▼~
:[ルキナ]|
良かった、手を放してくれました。▼~
:[マルス]|
リュール。ルキナとシグルドを~
困らせてはいけないよ。~
ぼくたちは紋章士ではなく英雄だ。▼~
呪文を唱えても変わらないと、~
この前話しただろう?▼~
:[リュール(男)]|
はい。あなたは、そうでした。~
でも、ほかのえいゆうたちも~
そうであるとはかぎりません。▼~
うたがわしいのならば、~
ためしてみないと。▼~
:[アイク]|
話が見えんぞ。~
何を試したいんだ?▼~
:[マルス]|
エレオス大陸には、ぼくたちと同じ~
名と姿を持った紋章士がいることは~
既に知っていると思うけれど…▼~
青い色の紋章士に対して~
呪文を唱えると、状態が赤く変化して~
彼の味方になってくれるらしい。▼~
このリュールは来たばかりで、~
紋章士ではないぼくたちとは~
初めて出会ったんだ。だから…▼~
:[シグルド]|
味方になるかどうか確認するため、~
試していたというわけか。▼~
:[ルキナ]|
確かに青いですものね。私たち。▼~
けれど、~
呪文なんて唱えなくとも…~
ここにいる皆は、あなたの味方ですよ。▼~
:[リュール(男)]|
…………~
ここにいるみなは、みかた。▼~
わかりました。~
それは、おとうさまにとって~
りえきのあることです。▼~
ですが、ほかのものたちも~
おなじであることはかぎりません。▼~
:[シグルド]|
他の者たち?▼~
:[リュール(男)]|
セリカ、リーフ、リン、ロイ、~
エイリーク、エフラム、ミカヤ、~
カムイ、ベレトのことです。▼~
:[アイク]|
む。思ったより多いが…~
その名前のやつらなら、~
特務機関にいるな。▼~
呼ぶか、全員。~
元々仲間なのだと認識すれば~
同じことは起こらないだろう。▼~
:[ルキナ]|
お洋服が違う皆様はどうしましょう。~
そちらも全てとなると、~
かなり骨が折れそうですね。▼~
:[シグルド]|
抑々の話だが、~
紋章士本人を呼べば~
良いのではないか?▼~
実際に会って呪文を試してみるのが~
最も道理に適っている気がするが。▼~
:[マルス]|
それは…やめておこう。▼~
:[シグルド]|
何故だ?▼~
:[マルス]|
根拠はないのだけれど…~
今はまだ、彼らを会わせないほうが~
良い気がするんだ。▼~
:[シグルド]|
わかった。~
君がそう言うのなら~
紋章士以外の、同じ名の英雄に留めよう。▼~
:[マルス]|
ありがとう。▼~
…………▼~
わからない。~
あの赤いリュールに対して、~
何をするのが正解なのか…▼~
静観しようと思ったけれど、~
誰かに、話を聞いてみるべきかもしれない。▼~
***A [#mkuio97t]
:[ルミエル]|
赤い姿のあの子に関しては、~
今話した通りよ。▼~
ここに召喚されていたと聞いて驚いたわ。~
教えてくれてありがとう、~
英雄王マルス。▼~
:[マルス]|
まさか…あの赤いリュールが~
千年前のリュールの姿だったなんて。~
道理で今とは雰囲気が違う筈だ。▼~
けれど、ぼくの接し方が~
これで正しかったのかはわからない。~
色々聞かせてほしいんだ、ルミエル。▼~
:[ルミエル]|
ええ、勿論よ。▼~
:[マルス(紋章士)]|
ふふ。~
ぼくがルミエルと話しているのを~
横から見るのは、不思議な気分だ。▼~
:[マルス]|
紋章士マルス。~
君も来てくれていたのか。▼~
:[マルス(紋章士)]|
僕も話を聞きたくてね。▼~
千年前のリュールと共にいた頃、~
僕は邪竜の力に染まっていたせいで~
記憶は朧気なのだけれど…▼~
大切な存在であることは変わらない。~
今のリュールと同じように。▼~
:[ルミエル]|
そうね。それでも…~
英雄王マルスが懸念してくれた通り、~
紋章士との接触は避けたほうが良さそうね。▼~
:[マルス(紋章士)]|
彼は僕たちを探している。~
出会ってしまえば、~
どんな行動に出るかわからない。▼~
ここでは邪竜の呪文を行使しても~
紋章士の状態は変わらない筈だけれど、~
想定外の事象が起きる可能性はある。▼~
召喚師の采配や、~
特務機関の任務以外では~
会わないほうが得策だ。▼~
:[ルミエル]|
邪竜の後継者を名乗るヴェイルや、~
四狗の出方にも警戒しておくべきね。▼~
ありがとう、英雄王マルス。~
あなたの判断のお陰で、~
事前に策を講じることができるわ。▼~
:[マルス]|
けれど、もう一つ心配が。~
紋章士の元となった英雄たち…▼~
ぼくを含めて、~
12の紋章士と同名の英雄たちは、~
すでに彼と接触してしまっている。▼~
このことが何か、エレオス大陸の~
未来に影響することはないのかい?▼~
:[ルミエル]|
…それに関しては、大丈夫よ。▼~
邪竜の御子たるあの子は、~
元の世界の戻ったら~
千年の眠りに就くさだめ。▼~
目覚めた時にはすべて、~
忘れてしまっているわ。▼~
ここで目にしたことも、~
皆と言葉を交わしたことも。▼~
:[マルス]|
…そうか。▼~
:[ルミエル]|
はぁ……~
さみしいけれど、~
私も、会わないようにしないとね。▼~
きっと敵だと認識されてしまうでしょうし、~
あの子の心を開かせるのは私ではない。▼~
その役目は元の世界にいる…~
千年前の、神竜王のものだから。▼~
:[マルス]|
…………▼~
:[ルミエル]|
ふふっ。本当は、たくさん声をかけて、~
色々なところに連れて行って~
あげたいけれどね。▼~
そうそう、南西の湖畔に~
綺麗なお花畑があって…▼~
:[マルス(紋章士)]|
! ルミエル。▼~
:[ルミエル]|
…ええ。あの子の気配だわ。~
私達は戻りましょう。▼~
ごめんなさい、~
英雄王マルス。~
話の続きはまた、改めて。▼~
あの子のこと…お願いね。▼~
:[マルス]|
ああ、わかった。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[マルス]|
リュール、どうしたんだい?▼~
:[リュール(男)]|
もんしょうしのけはい。~
それから、りゅうのけはいがしたので~
きてみたのですが…▼~
:[マルス]|
ここには、ぼく一人だけだよ。▼~
:[リュール(男)]|
そのようですね。▼~
:[マルス]|
せっかく会えたんだ。~
良ければ散歩にでも行かないかい?▼~
南西の湖畔に、綺麗な花畑があるんだ。▼~
:[リュール(男)]|
わかりました。▼~
***S [#w4567wnz]
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[マルス]|
考え事かい? リュール。▼~
:[リュール(男)]|
マルスは、ひとをにくんだり~
ころしたいとおもったことはありますか?▼~
:[マルス]|
難しい質問だね。▼~
そりゃあ、ぼくだって聖人君子ではない。~
場合によっては、そういう感情を~
持ってしまうことだってあるだろうね。▼~
:[リュール(男)]|
けれど、なかまにたいして~
それをぶつけたりしない。~
そうですね?▼~
:[マルス]|
ああ。▼~
:[リュール(男)]|
さきほど、わたしとおなじかおをした~
えいゆうをみかけました。▼~
かみとひとみが、すこしあおくて…~
なかまにかこまれて、~
たのしそうに、わらっていました。▼~
:[マルス]|
…………▼~
:[リュール(男)]|
わたしは、かんじょうをおもてに~
だすことがゆるされません。▼~
なのに、あのえいゆうは、~
わたしとおなじかおで~
あんなにも……▼~
:[マルス]|
幸せそうで、憎く思ったかい?▼~
:[リュール(男)]|
ここにきたばかりのころなら、~
きっと、しょぶんしていたでしょう。▼~
けれど、やめておきました。▼~
:[マルス]|
それは、どうして?▼~
:[リュール(男)]|
いまのわたしは、~
とくむきかんのえいゆうだからです。▼~
とくむきかんのほんじんが、~
わたしのかえるばしょだからです。▼~
マルスが、~
そうおしえてくれました。▼~
みんなはみかただと、~
ルキナたちもおしえてくれました。▼~
:[マルス]|
リュール…~
ああ、そうだ。~
英雄同士で戦う必要はないんだよ。▼~
:[リュール(男)]|
マルスは、ちからをもっているのに~
たたかうことをきらいます。▼~
…だからなのでしょうね。▼~
あなたはあらそいをさけるため、~
もんしょうしたちと、~
わたしをあわせないようにしている。▼~
たおすべき…~
しんりゅうとも。▼~
:[マルス]|
…!~
いつから気付いていたんだい?▼~
:[リュール(男)]|
はなばたけを、さんぽしたひに。▼~
あのひ、あなたは…~
もんしょうしたちとともにいた。~
それを、わたしにかくしました。▼~
:[マルス]|
見ていたんだね。~
それなのに、知らないふりを~
してくれていたんだね。▼~
:[リュール(男)]|
わたしは、じゃりゅうのみこ。~
おとうさまのごめいれいが、~
ぜったいのしめいです。▼~
ほんらいであれば~
もんしょうしをにがすなど、~
けっかんひんのすること。▼~
ですが、わたしは…あのばでは、~
マルスをかなしませたく~
ないとおもいました。▼~
:[マルス]|
ぼくも君を悲しませたくない。~
なのに、隠し事をしてごめん。▼~
:[リュール(男)]|
しゃざいは、ふようです。~
おとうさまのごめいれいに~
かんぜんにそむくきはありません。▼~
:[マルス]|
それでいい。それでも…~
気にかけることを許してくれ。~
心配になってしまうんだ。▼~
ぼくは紋章士ではないけれど、~
マルスという存在を求めてくれる君を~
つい、守りたいと思ってしまう。▼~
かつての…~
チキと同じように。▼~
:[リュール(男)]|
チキ…~
なかまのなまえですか。▼~
:[マルス]|
小さな竜の女の子なのだけれどね。~
あの子も、強大な力と~
竜の衝動をその身に抱えている。▼~
共に旅をすることで、~
彼女の悲しみやさみしさが~
少しでも癒えてほしいと願っていた。▼~
:[リュール(男)]|
マルスがともだちのはなしを~
してくれるのは、はじめてです。▼~
:[マルス]|
紋章士マルスとは、~
そういう話はしなかったのかい?▼~
:[リュール(男)]|
ともにいたマルスが、~
ことばをはなすことは~
ありませんでしたから。▼~
こんなにたくさんはなしをした~
マルスは、あなただけです。▼~
:[マルス]|
…そうか。▼~
:[リュール(男)]|
きょうはいろいろなことがあって、~
つかれました。▼~
すこし、ねむります。~
さきにもどっていてください。▼~
…………▼~
…………▼~
:[マルス]|
ずいぶん疲れていたようだね。▼~
…ぼくも、暫くここにいよう。~
ひとりで眠らせたりしないさ。▼~
傍にいるよ、リュール。~
君がここでの出来事を、~
いつか全て忘れてしまうのだとしても、▼~
目覚めた未来で隣にいるのが、~
違う姿のぼくであっても…▼~
約束するよ。~
ずっと味方でいる。~
最後まで、君の力となろう。▼~
君の千年の夢の先で、~
輝かしい未来が始まるように~
願っているから。▼~
今は、ゆっくりおやすみ。▼~
**心を奪われし聖女 レナ [#myt805kz]
***C [#zse53qu5]
:[ラタトスク]|
ケガをされている人は~
ほかにいませんかーっ!?▼~
あっ、いたいた!~
大丈夫! 傷の治療なら~
【癒し手】のあたしに任せて!▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
ふうっ、これでよし!~
次はえーっと…▼~
向こうにもケガしてる人が!▼~
え? あっちにも!~
ええっ? こっちにも!?▼~
はわわわわ…~
今日の戦場はケガ人が多くて~
人手が全然足りないー!▼~
:[レナ]|
【癒し手】…~
これが、世界樹に通ずる者の力…▼~
:[ラタトスク]|
あっ、レナさん!~
ちょうどよかった!▼~
あのあのっ、ケガ人が多くて大変で~
手当てを手伝ってほしいんだ!▼~
:[レナ]|
そんなこと…無駄です。▼~
:[ラタトスク]|
えっ?▼~
:[レナ]|
戦うことで傷ついた兵士は~
癒されたのち、再び戦場へ戻る…▼~
永久に続く戦いの輪の中で~
兵士はやがてこう考えるでしょう…▼~
たとえケガを負っても~
癒してもらえばいいと…▼~
傷つくことを恐れなくなった兵士は~
傷つく恐怖を忘れ、痛みも忘れる…▼~
:[ラタトスク]|
……▼~
:[レナ]|
痛みを忘れた兵士は躊躇なく~
他人を傷つけ、殺戮を重ねます…▼~
:[ラタトスク]|
レナさん、なにを言ってるの?▼~
:[レナ]|
戦いの目的はいつしか~
忘却の彼方に消え去り~
戦うこと自体が目的となる…▼~
あなたは…~
その手助けをしているだけ。▼~
:[ラタトスク]|
そ、そんなことないもん!~
なんかおかしいよ、レナさん。▼~
:[レナ]|
……。▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
レナさん…あれ…?~
どど、どこへいったの!?▼~
目の前にいたはずなのに~
レナさんがいなくなっちゃった。~
さっきのは幻だったのかな…。▼~
***B [#vew46quq]
:[ラタトスク]|
昨日会ったレナさん~
なんか変だったような…▼~
まるで別人みたいだったし~
いつの間にかいなくなっちゃうし。▼~
あっ、あれは…!?▼~
:(暗転)|
:[ラタトスク]|
レナさーん!~
それにジュリアンさーん!▼~
:[レナ(恒常)]|
あら、ラタトスク。~
こんにちは。▼~
:[ジュリアン]|
おう、ラタトスク。~
あいかわらずせわしないな。▼~
:[ラタトスク]|
あ、あのっ、レナさん…~
昨日はどうしちゃったの?▼~
レナさん、いつの間にか~
戦場から帰っちゃったでしょ?~
それが、ずっと気になってて…。▼~
:[レナ(恒常)]|
えっ?▼~
:[ジュリアン]|
ちょっと待ってくれ、ラタトスク。~
レナさん…い、いやレナは~
戦場には出てないはずだぜ?▼~
:[レナ(恒常)]|
はい、わたしはここ数日~
教会に運ばれてくる負傷者の~
手当てをしていました。▼~
:[ラタトスク]|
えっ!? えっ、えっ?~
ででで、でもあたし昨日、~
戦場でレナさんに会ったよ。▼~
:[レナ(恒常)]|
……。▼~
:[ジュリアン]|
昨日はオレも~
レナの手伝いをしていたしな。~
誓ってレナは戦場には出てないぜ。▼~
:[ラタトスク]|
じゃ、じゃあ~
あたしの見間違い…なのかな。▼~
見た目はレナさんにそっくりだけど~
雰囲気や様子は全然違ったし…。▼~
人を癒すのは無駄だって~
悲しいこと言ってたし…。▼~
:[レナ(恒常)]|
様子が違うわたし…ですか。~
それはどのような?▼~
:(暗転)|
:[ジュリアン]|
な、なんだそりゃ!~
そんなひどいこと~
レナが言うわけないだろ!▼~
:[ラタトスク]|
わわ、わかってるよ!~
あのレナさんは別人が化けた~
偽物に決まってるよね!▼~
:[レナ(恒常)]|
そうでは…ないかもしれません。▼~
:[ラタトスク]|
えっ? そそ、それじゃあ~
あたしが会ったのは~
本物のレナさんだったってこと?▼~
:[レナ(恒常)]|
そうとも言えますし~
そうではないとも言えます。▼~
おそらくラタトスクが~
会ったのは異界のわたし。▼~
:[ラタトスク]|
い、いい、異界のレナさん!?▼~
:[レナ(恒常)]|
暗黒竜メディウスの生け贄として~
ガーネフに捕らえられたとき~
わたしは悪い夢を見ていました。▼~
ラタトスクが出会ったのは~
そのときのわたしかもしれません…。▼~
***A [#ny8t0oek]
:[ラタトスク]|
ケガをしている人はいませんか!?▼~
あっ、はい!~
すぐに癒してあげるから!▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
はい、これで大丈夫!~
ほかにもケガ人はいませんかーっ!▼~
:[レナ]|
まだ無駄なことを~
続けているのですか…?▼~
:[ラタトスク]|
はわわわっ!? また出た!~
偽物…じゃなくて、本人だけど~
えーっと、悪い夢を見てるレナさん!▼~
:[レナ]|
あなたのしていることは~
ただの自己満足…▼~
聞こえがいい感謝の言葉をもらい~
悦に浸りたいだけ…▼~
:[ラタトスク]|
そそ、そんなことない!~
救える命があるのに~
見捨てるなんてできないでしょ?▼~
:[レナ]|
目に見える傷は治せるでしょう。~
ですが、心を救うことができると~
本当に思っていますか?▼~
だとすると、それはただの傲慢です。~
癒されぬ心は他人を…~
そして自分自身をも傷つけ続ける…▼~
:[ラタトスク]|
だだ、だったら、その心が癒えるまで~
あたしたちが寄り添えばいいと思う!▼~
:[レナ]|
あなた一人の行いで~
世界は変わりはしません…▼~
すでに進むべき道は決まっています。~
すべての人は滅ぶしかないのです…▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
うぅっ!~
な、なに…これ…!?~
何かに…押し潰されそうに…▼~
ダ、ダメ…このままじゃ~
あたし…もう…。▼~
:[ジュリアン]|
大丈夫か、ラタトスク!▼~
:[レナ(恒常)]|
気をしっかり持って、~
負けてはいけませんよ!▼~
:[ラタトスク]|
えっ!?~
二人ともどうして…?▼~
:[ジュリアン]|
レナは優しいからな…~
あんな話を聞いたら~
放っておけるわけがないんだよ。▼~
:[レナ]|
異界のわたし、ですか…。~
あなた方も無駄なことはせず~
滅びの道を歩みなさい…▼~
:(白く光る)|
:[ジュリアン]|
うわっ!~
なんて禍々しい力だ!▼~
:[レナ(恒常)]|
間違いありません。~
彼女はわたしです…。▼~
希望を奪われ、絶望した…~
あのときの…わたし。▼~
***S [#nmy80okm]
:[レナ]|
誰かを救いたい。~
誰かを支えたい。~
それもまた欲望…▼~
無償の献身など存在しません。~
他人を癒したいという想いも~
ただ自分を満たしたいだけ。▼~
自己満足が積み重なり~
世界は歪んでいく。~
滅びの道へと…。▼~
:(白く光る)|
:[レナ(恒常)]|
自己満足などではありません。~
あなたの閉ざされた心では、~
理解することができないのですね。▼~
ともに行きたいと願うからこそ~
わたしたちは傷ついた人々を癒すのだと。▼~
:[レナ]|
一人の英雄を癒せば~
その者が数十人の敵を手に掛ける…▼~
敵の縁者は恨みを抱くことでしょう。~
憎しみの連鎖は広がり~
さらなる悲劇を生まれるばかり…。▼~
その事実から目を逸らしてまで~
人を助ける意味はありません…▼~
:[レナ(恒常)]|
目を逸らしているのはあなたです。~
苦しんでいる人を助けること。~
そこに理由はいりません。▼~
あなたは一人の英雄を癒せば~
その者が数十人の敵を~
手に掛けると言いました。▼~
ですが、助けを施された英雄が~
さらに多くの人々の力となり~
支えになることもできるのです。▼~
:[ラタトスク]|
わわわ!?~
レナさん、すごい…!~
メディウスの力にだって負けてないよ!▼~
:[ジュリアン]|
オレはさ、世界の仕組みとか~
難しいことはわからないよ。▼~
だけど、レナに~
笑ってほしいから戦うんだ。▼~
大切な人のために戦う。~
大切な人だから癒す。~
それ以上の理由はいらねえよ!▼~
:[ラタトスク]|
うん、そうだね! あたしは~
ヴァイス・ブレイヴのみんなが好き。~
だから頑張れるの!▼~
:[レナ]|
愚かな…~
その独りよがりな感情が世界を歪め~
滅びへと導いていくというのに。▼~
話をしても無駄です…~
いずれメディウス様が作り出す~
暗黒の世界で後悔しなさい…▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
き、消えちゃった!?~
この前と同じだ…▼~
:[ジュリアン]|
ふう、すごい迫力だったな。~
もうダメかと思ったよ。▼~
:[レナ(恒常)]|
ジュリアン…~
あなたの言葉、~
わたしはとてもうれしかった。▼~
:[ジュリアン]|
そ、そうか?~
オレはただ心の中にあった言葉を~
口に出しただけだよ。▼~
:[ラタトスク]|
操られたレナさんの心…~
癒してあげることはできないのかな?▼~
:[レナ(恒常)]|
そうですね。~
硬く閉ざされた心が~
救われればいいのですが…▼~
祈りましょう。彼女にも~
救いがもたらされること…▼~
**あかいきおく リュール [#vct74wna]
***C [#r704ekmm]
:[リュール(女)]|
…………▼~
このせかいにも、~
もんしょうしのけはいがします。▼~
であれば、もんしょうしのゆびわも~
そんざいするはず。▼~
すべててにいれて、~
おとうさまにおわたししないと。▼~
:(暗転)|
:[リュール(女)]|
…………▼~
ゆびわをさがしているうちに、~
もりのおくまできてしまいました。▼~
わたしはまだ、このちには~
くわしくありません。~
ひとまず、もときたみちを…▼~
? あれは…~
きこり、でしょうか。▼~
そこのひと。▼~
:[ゴンザレス]|
ふん、ふん、ふん!▼~
:[リュール(女)]|
そこのひと。▼~
:[ゴンザレス]|
ふん、ふんっ、ふうんっ!▼~
:[リュール(女)]|
きをきりたおそうと~
おのをふりつづけている~
そこのひと。▼~
:[ゴンザレス]|
う? そこのひと?~
ま、まさか、おまえ…~
おれ、よんでた?▼~
:[リュール(女)]|
はい。~
あなたのことをよびました。▼~
:[ゴンザレス]|
お、おお…! なにかようか?~
木をたおすこと、がんばりすぎてた。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[ゴンザレス]|
……?~
も…も…もん…しょ…?▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわ。▼~
:[ゴンザレス]|
も…もん…も…~
おまえ、何言ってる?▼~
:[リュール(女)]|
かくしてもむだですよ。~
こたえてください。▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、何かかくしてる…?~
おまえの言うこと、よくわからない。▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
***B [#zrywhm4z]
:[リュール(女)]|
もんしょうしがやどっている、~
もんしょうしのゆびわ。~
どこにあるのですか。▼~
:[ゴンザレス]|
こ、こまった。~
おれ、どうすればいい…?▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:[ゴンザレス]|
おまえ、こまってそう。~
でもおれ、わからない。▼~
たすけてやりたい…。~
うーん、うーん…そうだ!~
ちかくのこやにモゥディいる!▼~
:[リュール(女)]|
モゥディ…~
なかまのなまえですか。▼~
:[ゴンザレス]|
そう。おれ、モゥディのところ、いく。~
おまえ、いっしょにこい。▼~
:[リュール(女)]|
わかりました。▼~
:(暗転)|
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[モゥディ]|
おまえ、誰ダ?~
突然すぎテ、話ガ見えなイ…。▼~
:[ゴンザレス]|
こいつ、その、も…もん…も…しょ…?~
なんか、大事なものさがしてる。▼~
でも、おれ、よくわからない。~
だから、モゥディに聞きにきた。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしがやどっている、~
もんしょうしのゆびわ。~
どこにあるのですか。▼~
:[モゥディ]|
それはきット、ベオクの宝ダ。~
モゥディ、ベオクのこと詳しくなイ。~
ベオクの宝ノ場所、よくワからなイ。▼~
:[ゴンザレス]|
こまった、モゥディも知らない。~
おまえ、さがしもの、むずかしい。▼~
:[リュール(女)]|
…ほんとうに、~
しらないようですね。▼~
…………▼~
:[モゥディ]|
気落ちスるにハ、まだ早イ。~
ベオクの宝ナラ~
ベオクに聞いてミればイイ。▼~
近クにブノワがいル。~
ブノワだったラ~
なにか知っていルかもしれなイ。▼~
:[リュール(女)]|
ブノワ…~
またべつのひとのなまえです。▼~
そのひとは、~
どこにいるのですか。▼~
:[モゥディ]|
ブノワ、森の駐屯地に居ル。~
連れテいってやりたいガ、~
モゥディ、マだ仕事が残ってイる。▼~
:[ゴンザレス]|
だいじょうぶ。~
ブノワのとこ、おれ、つれていく。▼~
:[リュール(女)]|
わかりました。~
ついていきます。▼~
***A [#t87854i3]
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[ブノワ]|
ひいっ…! 誰だ、この…~
妙な迫力の英雄は…!▼~
:[ゴンザレス]|
こいつ、さがしものしてる。~
ブノワ、何か知ってるか?▼~
:[ブノワ]|
な…なんだ。~
お前が連れてきたのか。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[ブノワ]|
紋章士の指輪か…~
きっと貴重な宝物なんだろう。▼~
力になってやりたいが…すまん。~
俺には見当もつかない。▼~
:[リュール(女)]|
…そうですか。▼~
:[ブノワ]|
欲しいものがあるなら、~
アンナ商会を訪ねたらどうだ…?▼~
あそこなら、珍しい品物も~
取り扱ってるはずだ。▼~
:[ゴンザレス]|
おお!~
みせのばしょ、おれ、知ってる。▼~
:(暗転)|
:[ゴンザレス]|
ここ、ぬけていく。~
まちへのちかみち。~
すぐにみせつく、あんしん。▼~
:[リュール(女)]|
あなた、どうしてこんなに~
めんどうをみてくれるのですか。▼~
:[ゴンザレス]|
……。~
おれ、みにくい。~
みため、こわい。▼~
村のみんな、おれに石、投げた。~
村、でていけ、言われた。~
バケモノだ。ひとじゃないって。▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:[ゴンザレス]|
だけど、おまえ~
おれをひとってよんだ。~
そこのひとって、よんだ。▼~
:[リュール(女)]|
そうですね。~
そのようにこえをかけました。~
ただ、それだけです。▼~
:[ゴンザレス]|
お、おれ、うれしかった。~
たくさん、うれしかった!▼~
だから、おれいする。~
さがしもの、てつだう。▼~
:[リュール(女)]|
そうですか。▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、なまえ、ゴンザレス。~
なのるの、おくれた。▼~
おれ、おまえのなまえ、知らない。~
なんていう、おしえろ。▼~
:[リュール(女)]|
リュールです。▼~
:[ゴンザレス]|
リ、リ、リー…リュー…。▼~
:[リュール(女)]|
リュールです。▼~
:[ゴンザレス]|
リュ、リュール…リュール、~
リュール…リュール…おぼえた。▼~
:[リュール(女)]|
そうですか。▼~
***S [#vvw457uw]
:[ゴンザレス]|
ついた…。~
ここ、アンナのみせ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あら、いらっしゃい。~
なにかお探しのものでも?▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしがやどっている、~
もんしょうしのゆびわ。~
あるのなら、だしてください。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
紋章士の…。▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:(白く光る)|
:[アンナ(覚醒)]|
あ…あわわ…。~
この禍々しい気配はいったい!?▼~
:[ジョージ]|
おっ? お嬢さん、すごい迫力だね。~
うちの店長を相手に値切り交渉かい?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
お客様!~
少しお待ちくださいねー、はは…。~
ちょっと奥にいらっしゃい、ジョージ!▼~
:[ジョージ]|
えっ? うわっ!~
引っぱらないでくれよ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
値切り交渉かい? じゃないわよ!~
あの禍々しい気配がわからないの!?▼~
:[ジョージ]|
気配? どれどれ…。▼~
おおっと!~
さっきは気づかなかったけど~
相当ヤバいな。▼~
長いこと客商売をやってきたからわかる。~
こいつは厄介な客だね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
客以前に野放しにしちゃ~
ダメな感じの英雄でしょ!▼~
こう! なんか黒い感じの!~
闇みたいなのが渦巻いてるっていうか!▼~
:[ジョージ]|
あのお嬢さん…~
自由に行動してるみたいだけど~
大丈夫なのか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
いやいや…~
どう考えたってマズいでしょ?▼~
ヴァイス・ブレイヴに~
連絡したほうがいいかしら。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわ、ないのですか?▼~
:[ジョージ]|
あーはいはい、紋章士の指輪ね。~
あいにく今は置いてないんだよ。▼~
でも、あきらめることはないぜ?~
この店には異界中から~
珍しい品物が集まってくるんだ。▼~
そこでひとつ提案だ。~
指輪が入荷するまで…~
いや、情報が入るまででもいい。▼~
それまでこの店で~
手伝いをしてみるってのはどうだい?▼~
:[リュール(女)]|
てつだい…~
なにをすればいいのですか。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そ、そうねえ…用心棒…とか?▼~
:[リュール(女)]|
ようじんぼう。~
このばしょを、てきからまもること…▼~
わかりました。~
まかせてください。▼~
もんしょうしのゆびわ…もしくは、~
そのじょうほうがながれてくるまで、~
ここでまちましょう。▼~
:[ジョージ]|
…よし、なんとかまとまったぜ!~
これでいいかい、店長…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
…な、なんとか監視下に~
置けそうな感じね…▼~
…ヤバいことやらかさないか~
当面、私たちで見張ってましょ…▼~
:[ゴンザレス]|
さ、さがしもの、みつかるといいな…~
リュール。▼~
:[リュール(女)]|
はい。~
あなたには、せわになりました。▼~
ありがとうございます。~
ゴンザレス。▼~
**不退転の魔獣 ドゥドゥー [#t79i3wmz]
***C [#h5705oev]
:[???]|
ウウウ…オオ…~
オオオオォォォ!▼~
:[トパック]|
ん? な、なんだこの声…。▼~
:[サザ]|
おい、トパック。~
急に立ち止まってどうした?▼~
:[トパック]|
しっ! サザ、静かに。~
なぁ、なにか聞こえないか?▼~
:[???]|
ウウウ…~
ヘ…ヘイカ…オ、オレハ……~
ガアアアアッ!▼~
:[サザ]|
獣の声…?~
違うな、あれは人の声だ。▼~
森の奥から聞こえるな…~
どういうことだ?~
苦しんでいるみたいだ。▼~
:[トパック]|
まるでムワリムが薬を盛られて~
暴走したときみたいな声だ。▼~
くっ! 心が…ざわつく。~
じっとしていられるか!▼~
:[サザ]|
おい、トパック!~
どこに行くんだ?▼~
:[トパック]|
あの声が気になるんだ。~
もしかしたらムワリムみたいに~
苦しんでいるラグズがいるかもしれない!▼~
だったら放っとけない!~
助けなきゃ!▼~
:[サザ]|
トパック、落ち着け!~
…と言って待つやつじゃないよな。~
チッ、世話が焼ける!▼~
:(暗転)|
:[???]|
ガアアァァッ!~
ウウ…!▼~
:[トパック]|
なんだ、あの獣は?~
ラグズじゃなさそうだけど…▼~
:[???]|
グ…ゥゥゥ!▼~
:[トパック]|
おい、どうした? 苦しいのか?~
今、助けてやるからな!▼~
:[サザ]|
待て、トパック!~
そいつに近寄るな!~
あきらかに様子がおかしい。▼~
:[トパック]|
な、なんだ!?▼~
:(白く光る)|
:[ドゥドゥー]|
ウウ…クゥゥ。▼~
:[サザ]|
ど、どういうことだ!?▼~
:[トパック]|
す、姿が変わった…~
ラグズ…なのか?▼~
***B [#nt08wnaz]
:[ドゥドゥー]|
はぁ、はぁっ…グゥゥッ。▼~
:[トパック]|
獣から人になったってことは~
やっぱりラグズだったのか?▼~
:[サザ]|
わからない。ここにはラグズ以外にも~
獣や竜の姿に変身する~
英雄が大勢いるからな。▼~
:[トパック]|
ともかく助けないと…。~
おい、あんた! しっかりしろ!~
そうだ、水飲むか?▼~
:[ドゥドゥー]|
グゥゥゥ…アア…。▼~
:[サザ]|
トパック、危険だ!▼~
:[トパック]|
でも、こんなに苦しんでいるんだぞ!~
放っておけるかよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
はぁ、はぁ…~
その男の…言うとおりだ…。~
おれに…近付かないほうがいい…。▼~
:[トパック]|
しゃべれるのか!~
安心したよ。▼~
:[サザ]|
あんた、俺たちと同じ~
ヴァイス・ブレイヴの英雄だよな。~
いったいなにがあったんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|
おれはドゥドゥー。~
ファーガス神聖王国の王~
ディミトリ陛下に仕えている…。▼~
:[トパック]|
あんたもラグズみたいに~
獣に変身できるのか?▼~
:[ドゥドゥー]|
違う…ウグッ!▼~
これは…陛下を支えるため~
この紋章石から得た…~
魔獣の…力だ。▼~
:[トパック]|
魔獣の力…?▼~
:[サザ]|
紋章石から得た力とかいったな。~
そいつは安全なのか?~
俺には危なっかしく見えるが…。▼~
:[ドゥドゥー]|
安心しろ…~
お前たちを襲ったりはしない。▼~
おれの敵は…~
陛下に仇なす者だけだ…~
グゥゥッ…。▼~
:[トパック]|
いや、そうじゃなくて!~
あんたが苦しそうなのが心配なんだよ!▼~
どう見ても身体に~
負担がかかってそうじゃないか!▼~
:[ドゥドゥー]|
危険がどうか…~
ひとつだけ言えるのは…▼~
グゥゥゥ…ガァッ…!~
紋章石の力に頼って~
完全に魔獣になれば…▼~
二度と元の姿に~
戻れない、ということだ…。▼~
***A [#my80iwaw]
:[トパック]|
完全に魔獣になったら~
元に戻れなくなるって…。▼~
なんだよそれ!?~
紋章石かなんだか知らないけど~
そんな危ないもの捨てちまえよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
それは聞けぬ話だ…。~
俺は陛下の理想を実現するために~
この力を手にすると決めた…。▼~
かつて、おれを救ってくれた陛下の~
恩に報いるには、この力が必要なのだ。~
今さらあとには引けぬ…。▼~
:[サザ]|
自分の命と引き換えにしてもか?▼~
:[ドゥドゥー]|
ああ…。~
おれの命で陛下の理想が~
叶えられるなら…安いものだ。▼~
:[サザ]|
なるほどな、自分の命よりも~
大切なものを持っている英雄を~
俺は何人も見てきたよ。▼~
だが、その禍々しい力を使って~
あんたはなにをするつもりなんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。~
おれは、この力で…~
陛下に仇なす者…▼~
アドラステア帝国の皇帝~
エーデルガルトを始末する…。▼~
:[トパック]|
エーデルガルト?~
ああ、たしかフォドラから来た…▼~
:[サザ]|
待て、あんたも彼女も~
同じ学校で学んだ仲間じゃないのか。▼~
それがどうして戦い~
憎しみ合う間柄になるんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|
運命が…そうさせたのだ。▼~
残念ながら…おれの力では~
エーデルガルトを~
止めることは出来ない…。▼~
だが、魔獣の力を使えば…~
やつと刺し違えることも…~
グゥゥ、アアッ!▼~
だから、おれは…~
この力を! グゥゥゥッ!▼~
:[トパック]|
おい、やめろって!~
その力を自分のものにする前に~
あんたが死んじまうぞ!▼~
:[サザ]|
あんたがやっているのは~
ただの命の無駄遣いだ。~
バカげた真似はやめるんだ。▼~
:[ドゥドゥー]|
それでも…今さら引けぬ。~
陛下の…障害は…~
おれがすべて…排除する!▼~
***S [#e675imw2]
:[サザ]|
ドゥドゥー。~
あんたはディミトリに~
命を救われたといったな?▼~
:[ドゥドゥー]|
そうだ、だからおれは…~
命を捨ててでも、陛下が思い描く~
未来の礎を作らねばならんのだ…。▼~
:[サザ]|
命を捨てることが~
恩に報いることなのか?▼~
ディミトリは~
あんたに生きて欲しいからこそ~
命を助けたんじゃないのかよ。▼~
:[ドゥドゥー]|
グゥッ…ウウッ…。▼~
:[サザ]|
ディミトリは自分のために~
臣下が命を捨てて喜ぶのかよ!~
違うだろ?▼~
俺にも命を助けてもらった恩人がいる。~
その人のためなら、命を投げ出しても~
惜しくないと思ってる。▼~
だけど、俺は絶対に死なない。~
大切な人と一緒に生き抜くことこそが~
一番の恩返しだからな!▼~
あんたもきっと同じだ。~
主君にできる最大の恩返しは~
共に生き抜くことじゃないのか?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[トパック]|
さっき言ってたよな?~
ディミトリが思い描く未来…。▼~
そこには、あんたも~
含まれてるんじゃないのか?▼~
あんたが死んじまったら~
ディミトリは理想の未来に~
辿り着けなくなっちまう。▼~
勝てないなら逃げてもいいじゃないか!~
一緒に生き残ることを考えろよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
面白いことを…言うやつらだ…。~
たしかに陛下は…~
臣下を大切にされる御方だ。▼~
だからこそ、皆が慕い~
陛下のために命を懸ける…。▼~
だが、陛下が倒れては元も子もない。~
陛下は生き抜いてもらわねばならぬ…~
そのためには…この方法しかないのだ。▼~
:[トパック]|
お、おい! 待てよ!~
どこ行くんだよ!~
サザも見てないで止めろよ!▼~
:[サザ]|
待て、トパック。~
あいつはもう…。▼~
:[ドゥドゥー]|
さらばだ、異界の英雄たちよ。~
お前たちには…~
よき未来が訪れることを…願っている…。▼~
:(暗転)|
:[サザ]|
行ってしまったな。▼~
:[トパック]|
……。▼~
:[サザ]|
あいつの心はもう決まっていた。~
俺たちの言葉ぐらいじゃ~
決意は揺るがないだろう。▼~
:[トパック]|
けどさ、悲しすぎないか?~
一緒に学んだ仲間とああまでして~
戦わなきゃいけないのかよ!▼~
:[サザ]|
俺たちの世界だけじゃない。~
どこの世界も争いが~
心をおかしくしてしまうんだ。▼~
:[トパック]|
なあ、サザ…。▼~
:[サザ]|
どうした?▼~
:[トパック]|
以前、ムワリムが暴走したときは~
ラフィエル王子の【再生】の呪歌で~
元に戻っただろ?▼~
:[サザ]|
ああ、【なりそこない】の薬の影響で~
暴走したムワリムは~
呪歌で心を取り戻せた。▼~
:[トパック]|
このアスク王国には~
いろんな異界から~
英雄が集まってるよな?▼~
特別な力を持つ連中だってたくさんいる。~
あいつを元に戻せるやつが~
いるかもしれない。▼~
たとえ、今はいなくても…~
そのうち来るかもしれないよな?▼~
:[サザ]|
可能性はあるな。▼~
:[トパック]|
誰でもいい!~
あの馬鹿野郎を救ってくれ!▼~
臣下が自分のために命を捨てて~
喜ぶ主君なんているわけないだろ!▼~
せっかく助けてくれた命なのにさ~
そんな命の使い方、悲しすぎるだろ。▼~
:[サザ]|
…………▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*折り重なる闇路 [#ty90enwe]
#contents
**折り重なる闇路 [#br6895ks]
***オープニング [#zw4683wn]
:[シャロン]|
今日も訓練や歴史の勉強…~
それに英雄さんたちとの交流も~
ばっちりこなしちゃいました!▼~
明日もこの調子で頑張りましょう!~
シャロン、ファイトです!▼~
あっ、そういえば…~
今日はアンナ商会で~
買い物もしたんでした!▼~
えーとえーと、たしか…~
あった! このカードです!▼~
絵柄がきれいで、~
思わず買ってしまったんですよね。▼~
あれっ? このカード…~
よく見ると英雄さんたちの~
絵柄が描かれていますね。▼~
リュールさんと…▼~
別の絵柄のリュールさん。~
ずいぶん雰囲気が違いますね。▼~
こちらは異界のリュールさん…。~
もう一枚もリュールさんですが~
絵柄が全然違いますね…。▼~
こちらはドゥドゥーさんでしょうか。▼~
もう一枚のドゥドゥーさんは…~
なんだか苦しそうな~
様子で描かれています。▼~
こちらはシスターのレナさんですね。~
いつもお世話になっています!▼~
あ、あれっ!?~
こっちのレナさんのカードは~
なんだか恐ろしげな印象です。▼~
英雄さんたちがそれぞれ~
対になって描かれたこのカード…。▼~
見ていると~
心がざわついてくると言うか~
妙な胸騒ぎがしてきま…す…。▼~
う、う…ん…~
なん…だか…急に…眠気…が…。▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
わたし、いつの間にか~
眠ってしまったんでしょうか。▼~
あれれ? 目の前で~
ゆらゆらと揺れているこれは~
なんでしょう…。▼~
これは…髪?~
すごく長い、赤い髪ですが…▼~
:[リュール(女)]|
めをさましたようですね。▼~
:[シャロン]|
リュールさん…って、ええっ!?~
ど、どうしてわたしに~
攻撃の構えをしているんですかっ!?▼~
それにリュールさんのその赤い髪~
さっきのカードの絵柄みたいです。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
わわっ!?~
あ、あぶないですよ!~
攻撃するのはやめてくださーいっ!▼~
***C [#fhky98oe]
:[シャロン]|
構えを解いてください、リュールさん!~
いったいどうしたんですかっ!?▼~
:[リュール(女)]|
わたしは、~
もんしょうしのゆびわを~
あつめなくてはなりません。▼~
:[シャロン]|
紋章士の指輪?~
それって紋章士マルスさんや~
紋章士シグルドさんたちが宿っている…。▼~
:[リュール(女)]|
そのとおりです。~
すべてのゆびわをあつめることが、~
おとうさまののぞみ。▼~
それをかなえることが、~
わたしのやくめ…▼~
:[シャロン]|
真剣な顔…。~
大切な役目なんですね。でも…。▼~
:[リュール(女)]|
さあ、はやく。~
ゆびわをわたしてください。▼~
:[シャロン]|
渡せって言われても、~
紋章士の指輪は、ここには…。▼~
:[リュール(女)]|
かくすつもりですか?~
ならば、あなたには~
いたいめをみてもらいます。▼~
:[シャロン]|
は、話が通じません!▼~
英雄さんと戦うわけにはいきませんし~
とりあえず逃げないと!▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
はあ、はあ…~
ここまで逃げれば~
もう大丈夫でしょうか。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[シャロン]|
わわっ!?~
今度は別のリュールさん!?▼~
リュールさん、大変なんです!▼~
さっき会ったリュールさんが、~
紋章士の指輪を渡せって、~
隠すつもりなら痛い目を見てもらうって…。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[シャロン]|
それで今、慌てて~
逃げてきたところなんです!▼~
もしよければ、さっきのリュールさんに~
落ち着いてくださいって~
説得してきてもらえませんか?▼~
うう、なんだか自分でも~
変なことを言ってるようで~
混乱してきました…。▼~
:[リュール(男)]|
…せっとくのひつようはありません。▼~
もうひとりのわたしとの、~
やくめはおなじです。▼~
もんしょうしのゆびわ、~
こちらにわたしなさい。▼~
:[シャロン]|
ええーっ!?~
こっちのリュールさんもですか!?▼~
お、お二人ともいったい~
どうしちゃったんですかっ!▼~
:[リュール(女)]|
にがしませんよ。~
さあ、ゆびわをだしなさい。▼~
:[シャロン]|
……!~
追いつかれてしまいました。▼~
しっかりしてください、お二人とも!~
こんなの全然、いつもの~
リュールさんらしくありません!▼~
:[リュール(男)]|
いつもの? どういうことでしょう。~
わたしたちは、うまれたときから~
ずっと、こうしていきています。▼~
:[リュール(女)]|
ゆびわをすべてあつめれば~
おとうさまがみとめてくださる。▼~
わたしたちがけっかんひんではないと~
しょうめいできます。▼~
:[シャロン]|
欠陥品…?▼~
:[リュール(男)]|
はい。~
けっかんひんは、おとうさまがすぐに、~
しょぶんをしてしまいます。▼~
:[シャロン]|
しょ。処分って…~
それってリュールさんたちのお父様は、~
自分の子供を…!?▼~
:[???]|
ガァァァァッ!~
ゴアァァァッ!!▼~
:[リュール(男)]|
……?▼~
:[リュール(女)]|
これは、けもののほうこう…?▼~
:[シャロン]|
!!~
さっきの話は気になりますけど、~
お二人が気をとられているうちに…▼~
シャロン、逃げます!▼~
***B [#r6890msz]
:[シャロン]|
はあ、はあ…よかった!~
どうにか逃げ切れたみたいですね。▼~
先ほどのリュールさんたち~
カードの絵柄にそっくりでした。▼~
まさかカードから出てきた…~
なんてことはないですよね?▼~
それにしてもずいぶん静かですね。~
なんだかお城にわたししかいないような…~
さっきの雄叫びも気になります。▼~
:[ドゥドゥー]|
グゥゥッ…と、止まれ…。▼~
:[シャロン]|
ひゃあっ…!?~
だ、誰かと思ったら~
ドゥドゥーさんでしたか。▼~
ですが、そのお姿…~
どうされたのですか?▼~
:[ドゥドゥー]|
おれのことは…どうでもいい…。~
シャロン王女…教えてくれ。~
お前は陛下の敵か、味方か…?▼~
:[シャロン]|
陛下って…~
ディミトリさんのことですか?▼~
もちろん大切な仲間ですよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
ならば、おれと共に来るがいい。~
陛下の敵を…すべて葬り去るのだ…。▼~
:[シャロン]|
て、敵ですか?~
いったい誰のことです?▼~
:[ドゥドゥー]|
言うまでも…ない。~
アドラステア帝国の者たちだ。~
グゥゥ…ガァァァァッ!▼~
:[シャロン]|
こ、この声…~
さっきのうなり声は~
ドゥドゥーさんだったんですね!?▼~
:[ドゥドゥー]|
おれはなんとしてでも…~
陛下の未来を切り開かねばならん。▼~
それを…阻むというのであれば~
誰であろうとも…容赦はせん!▼~
:[シャロン]|
エーデルガルトさんたちと~
戦うってことですか!?▼~
ダ、ダメですよっ!~
ディミトリさんと同じで~
大切な仲間なんですから!▼~
:[ドゥドゥー]|
あの者たちと仲間…だと?▼~
ならば…シャロン王女も~
敵ということだ…~
グゥゥゥッ! ガアアッ!▼~
:(白く光る)|
:[ドゥドゥー]|
グゥゥッ! ウグッ…~
ゴァァァッ!▼~
:[シャロン]|
ドゥドゥーさん!?~
だ、大丈夫ですか?~
しっかりしてください!▼~
:[ドゥドゥー]|
グッ、ウウウッ…~
身体が…焼け…る…。▼~
:[シャロン]|
すごく苦しそう…。~
少しだけ待っててください!▼~
今、癒しの杖が使える~
英雄さんを呼んできますから!▼~
***A [#qq3557kb]
:[シャロン]|
誰か、誰かいませんかーっ!?▼~
お、おかしいですね…~
お城をこれだけ走り回っても~
人の姿が見当たりません!▼~
あっ!? 今、人影が!▼~
:[レナ]|
……。▼~
:[シャロン]|
レナさん! よ、よかった…~
杖を使える方を探していたんです!▼~
ドゥドゥーさんが~
大変なことになってて~
そのっ、とっても苦しそうで…。▼~
:[レナ]|
そうでしたか。~
それで、わたしになにか?▼~
:[シャロン]|
えっ? あ、あのっ…~
苦しんでいるドゥドゥーさんに~
癒しの杖を使っていただけないかと!▼~
:[レナ]|
杖を…使ってほしい、と。~
ですが、命を繋ぎ留めたところで~
なんの意味があるのでしょう?▼~
:[シャロン]|
え? それはどういう意味…。▼~
:[レナ]|
遅かれ早かれ、人は滅ぶものです。▼~
誰かが癒した命が、ほかの命を奪う。~
その繰り返しが大地に悲しみを広げ~
人は滅びへと向かっていく…。▼~
:[シャロン]|
どうしちゃったんですか、レナさん!?~
人が滅ぶだなんて!▼~
:[レナ]|
その運命は、変えられません。~
歴史が…それを証明しています。▼~
世界を我が物顔で闊歩する人間は~
滅びの道を歩み続ける…▼~
これ以上~
悲しみを広げないためには~
すべてを終わらせるしか…。▼~
:[シャロン]|
お、終わらせる?~
いったいなにを…あれ…?~
また…眠気が…。▼~
……。▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
はっ!?▼~
:[アンナ]|
ちょっとシャロン、大丈夫?▼~
:[シャロン]|
アンナ隊長…?▼~
:[アンナ]|
あなた、廊下で倒れてて~
そのままひどくうなされていたのよ?▼~
:[シャロン]|
そ、そうだったんですか。~
わたし、さっきまで…。▼~
:[アンナ]|
どうしたのよ、手なんか見つめて…~
本当に大丈夫?▼~
:[シャロン]|
ああ、はい。~
なにか大事な物を~
持っていたような気がして…。▼~
それに…誰かに…~
会っていたような…。▼~
思い出せないってことは~
きっとただの夢だったんですよね…。▼~
:[アンナ]|
とにかく、もう夜も遅いし~
部屋に戻って休みなさい。▼~
:[シャロン]|
そうですね。~
おやすみなさい、アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
おやすみなさい、シャロン。~
……。▼~
:(白く光る)|
:[ロキ]|
なくしたと思っていたこのカード…~
アスク王国にあったのねえ。▼~
シャロン王女の手に渡ったのも~
なにかの運命の巡り合わせかしら。▼~
正しき道を歩む英雄と~
暗き道を歩むもう一人の英雄。▼~
英雄たちが~
どちらの未来を選び取るか…~
それは運命の導き次第。▼~
このカードがあれば…~
また面白い遊びができそうねえ。~
ふふふ…▼~
**じゃりゅうのみこ リュール [#jhk768o5]
***C [#e678erms]
:[マルス]|
今日も無事、戦を終えられた。~
早く皆のもとに戻らないと。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[マルス]|
なんだ、この気配は…~
ぼくのことを見ている…?▼~
:[リュール(男)]|
みつけました、マルス。▼~
:[マルス]|
え?▼~
:[リュール(男)]|
あおいいろのすがた。~
しんりゅうのちからにそまっているのですね。~
すぐに、けんげんしなおします。▼~
かがやけ、~
はじまりのえむぶれむ。▼~
:[マルス]|
……?▼~
:[リュール(男)]|
かがやけ、~
はじまりのえむぶれむ。▼~
…おかしいですね。~
なにもおきません。▼~
あおいもんしょうしは、~
じゅもんをとなえれば~
あかくへんかするはずなのに。▼~
:[マルス]|
もんしょうし…紋章士のことか?~
だとすれば彼は、~
エレオス大陸の英雄?▼~
:[リュール(男)]|
ここにくるときに、~
じゃりゅうのみこたるちからを~
うしなってしまったのでしょうか。▼~
もんしょうしをけんげんする~
ことができなくなったら…~
わたしは、けっかんひんです。▼~
けっかんひん。~
けっかんひん……▼~
:[マルス]|
! 欠陥品だって?~
たとえ自分自身にでも、~
そんなことを言ってはいけないよ。▼~
落ち着いて。~
君は、来たばかりの英雄かな。~
名はなんていうんだい?▼~
:[リュール(男)]|
リュールです。~
マルスなら、しっているはずですが。▼~
:[マルス]|
ぼくは、君の知るマルスではない。~
紋章士でもないし、~
呪文を唱えても何も変わらないんだ。▼~
:[リュール(男)]|
もんしょうしではないマルス。~
みたことがありません。▼~
けれど、たしかに…~
あなたからは、~
もんしょうしのけはいがしない。▼~
:[マルス]|
ぼくは、召喚師のもとで戦う存在。~
英雄と呼ばれるマルスだ。▼~
ここにいる限りは、~
君も同じ英雄だけれどね。▼~
:[リュール(男)]|
わたしも…おなじ。▼~
:[マルス]|
そう、同じだよ。~
だから君は、欠陥品ではない。▼~
元いた世界とは勝手が違うだろう。~
来たばかりではまだ全てを~
理解できないのも道理だ。▼~
今日のところは一緒に~
特務機関の本陣に帰ろう。▼~
:[リュール(男)]|
とくむきかんのほんじん。~
そこがマルスの、~
かえるばしょなのですか。▼~
:[マルス]|
君の帰る場所でもあるよ。~
ぼくも君も、ここにいる間は~
特務機関の英雄なのだから。▼~
:[リュール(男)]|
いまのわたしは、~
とくむきかんの、えいゆう。▼~
とくむきかんのほんじんが、~
わたしのかえる…ばしょ…▼~
***B [#mio04bwx]
:[アイク]|
マルス王子、来てくれ。▼~
:[マルス]|
アイク。どうしたんだい?▼~
:[アイク]|
あいつは、あんたの知り合いだろう。~
以前一緒に歩いているのを見たやつがいる。~
何とかしてくれ。▼~
:[マルス]|
……?▼~
:[リュール(男)]|
もえあがれ、かくせいのえむぶれむ。~
つたえよ、せいせんのえむぶれむ。▼~
:[ルキナ]|
ど、どうしましょうシグルドさん。~
この方、先程から同じことを言って、~
放してくれません…!▼~
:[シグルド]|
なんと禍々しい気配だ。~
何か悪い術をかけられているのなら、~
仲間たちに助けを…▼~
:[マルス]|
リュール!▼~
:[リュール(男)]|
マルス。~
どうかしましたか。▼~
:[ルキナ]|
良かった、手を放してくれました。▼~
:[マルス]|
リュール。ルキナとシグルドを~
困らせてはいけないよ。~
ぼくたちは紋章士ではなく英雄だ。▼~
呪文を唱えても変わらないと、~
この前話しただろう?▼~
:[リュール(男)]|
はい。あなたは、そうでした。~
でも、ほかのえいゆうたちも~
そうであるとはかぎりません。▼~
うたがわしいのならば、~
ためしてみないと。▼~
:[アイク]|
話が見えんぞ。~
何を試したいんだ?▼~
:[マルス]|
エレオス大陸には、ぼくたちと同じ~
名と姿を持った紋章士がいることは~
既に知っていると思うけれど…▼~
青い色の紋章士に対して~
呪文を唱えると、状態が赤く変化して~
彼の味方になってくれるらしい。▼~
このリュールは来たばかりで、~
紋章士ではないぼくたちとは~
初めて出会ったんだ。だから…▼~
:[シグルド]|
味方になるかどうか確認するため、~
試していたというわけか。▼~
:[ルキナ]|
確かに青いですものね。私たち。▼~
けれど、~
呪文なんて唱えなくとも…~
ここにいる皆は、あなたの味方ですよ。▼~
:[リュール(男)]|
…………~
ここにいるみなは、みかた。▼~
わかりました。~
それは、おとうさまにとって~
りえきのあることです。▼~
ですが、ほかのものたちも~
おなじであることはかぎりません。▼~
:[シグルド]|
他の者たち?▼~
:[リュール(男)]|
セリカ、リーフ、リン、ロイ、~
エイリーク、エフラム、ミカヤ、~
カムイ、ベレトのことです。▼~
:[アイク]|
む。思ったより多いが…~
その名前のやつらなら、~
特務機関にいるな。▼~
呼ぶか、全員。~
元々仲間なのだと認識すれば~
同じことは起こらないだろう。▼~
:[ルキナ]|
お洋服が違う皆様はどうしましょう。~
そちらも全てとなると、~
かなり骨が折れそうですね。▼~
:[シグルド]|
抑々の話だが、~
紋章士本人を呼べば~
良いのではないか?▼~
実際に会って呪文を試してみるのが~
最も道理に適っている気がするが。▼~
:[マルス]|
それは…やめておこう。▼~
:[シグルド]|
何故だ?▼~
:[マルス]|
根拠はないのだけれど…~
今はまだ、彼らを会わせないほうが~
良い気がするんだ。▼~
:[シグルド]|
わかった。~
君がそう言うのなら~
紋章士以外の、同じ名の英雄に留めよう。▼~
:[マルス]|
ありがとう。▼~
…………▼~
わからない。~
あの赤いリュールに対して、~
何をするのが正解なのか…▼~
静観しようと思ったけれど、~
誰かに、話を聞いてみるべきかもしれない。▼~
***A [#mkuio97t]
:[ルミエル]|
赤い姿のあの子に関しては、~
今話した通りよ。▼~
ここに召喚されていたと聞いて驚いたわ。~
教えてくれてありがとう、~
英雄王マルス。▼~
:[マルス]|
まさか…あの赤いリュールが~
千年前のリュールの姿だったなんて。~
道理で今とは雰囲気が違う筈だ。▼~
けれど、ぼくの接し方が~
これで正しかったのかはわからない。~
色々聞かせてほしいんだ、ルミエル。▼~
:[ルミエル]|
ええ、勿論よ。▼~
:[マルス(紋章士)]|
ふふ。~
ぼくがルミエルと話しているのを~
横から見るのは、不思議な気分だ。▼~
:[マルス]|
紋章士マルス。~
君も来てくれていたのか。▼~
:[マルス(紋章士)]|
僕も話を聞きたくてね。▼~
千年前のリュールと共にいた頃、~
僕は邪竜の力に染まっていたせいで~
記憶は朧気なのだけれど…▼~
大切な存在であることは変わらない。~
今のリュールと同じように。▼~
:[ルミエル]|
そうね。それでも…~
英雄王マルスが懸念してくれた通り、~
紋章士との接触は避けたほうが良さそうね。▼~
:[マルス(紋章士)]|
彼は僕たちを探している。~
出会ってしまえば、~
どんな行動に出るかわからない。▼~
ここでは邪竜の呪文を行使しても~
紋章士の状態は変わらない筈だけれど、~
想定外の事象が起きる可能性はある。▼~
召喚師の采配や、~
特務機関の任務以外では~
会わないほうが得策だ。▼~
:[ルミエル]|
邪竜の後継者を名乗るヴェイルや、~
四狗の出方にも警戒しておくべきね。▼~
ありがとう、英雄王マルス。~
あなたの判断のお陰で、~
事前に策を講じることができるわ。▼~
:[マルス]|
けれど、もう一つ心配が。~
紋章士の元となった英雄たち…▼~
ぼくを含めて、~
12の紋章士と同名の英雄たちは、~
すでに彼と接触してしまっている。▼~
このことが何か、エレオス大陸の~
未来に影響することはないのかい?▼~
:[ルミエル]|
…それに関しては、大丈夫よ。▼~
邪竜の御子たるあの子は、~
元の世界の戻ったら~
千年の眠りに就くさだめ。▼~
目覚めた時にはすべて、~
忘れてしまっているわ。▼~
ここで目にしたことも、~
皆と言葉を交わしたことも。▼~
:[マルス]|
…そうか。▼~
:[ルミエル]|
はぁ……~
さみしいけれど、~
私も、会わないようにしないとね。▼~
きっと敵だと認識されてしまうでしょうし、~
あの子の心を開かせるのは私ではない。▼~
その役目は元の世界にいる…~
千年前の、神竜王のものだから。▼~
:[マルス]|
…………▼~
:[ルミエル]|
ふふっ。本当は、たくさん声をかけて、~
色々なところに連れて行って~
あげたいけれどね。▼~
そうそう、南西の湖畔に~
綺麗なお花畑があって…▼~
:[マルス(紋章士)]|
! ルミエル。▼~
:[ルミエル]|
…ええ。あの子の気配だわ。~
私達は戻りましょう。▼~
ごめんなさい、~
英雄王マルス。~
話の続きはまた、改めて。▼~
あの子のこと…お願いね。▼~
:[マルス]|
ああ、わかった。▼~
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[マルス]|
リュール、どうしたんだい?▼~
:[リュール(男)]|
もんしょうしのけはい。~
それから、りゅうのけはいがしたので~
きてみたのですが…▼~
:[マルス]|
ここには、ぼく一人だけだよ。▼~
:[リュール(男)]|
そのようですね。▼~
:[マルス]|
せっかく会えたんだ。~
良ければ散歩にでも行かないかい?▼~
南西の湖畔に、綺麗な花畑があるんだ。▼~
:[リュール(男)]|
わかりました。▼~
***S [#w4567wnz]
:[リュール(男)]|
…………▼~
:[マルス]|
考え事かい? リュール。▼~
:[リュール(男)]|
マルスは、ひとをにくんだり~
ころしたいとおもったことはありますか?▼~
:[マルス]|
難しい質問だね。▼~
そりゃあ、ぼくだって聖人君子ではない。~
場合によっては、そういう感情を~
持ってしまうことだってあるだろうね。▼~
:[リュール(男)]|
けれど、なかまにたいして~
それをぶつけたりしない。~
そうですね?▼~
:[マルス]|
ああ。▼~
:[リュール(男)]|
さきほど、わたしとおなじかおをした~
えいゆうをみかけました。▼~
かみとひとみが、すこしあおくて…~
なかまにかこまれて、~
たのしそうに、わらっていました。▼~
:[マルス]|
…………▼~
:[リュール(男)]|
わたしは、かんじょうをおもてに~
だすことがゆるされません。▼~
なのに、あのえいゆうは、~
わたしとおなじかおで~
あんなにも……▼~
:[マルス]|
幸せそうで、憎く思ったかい?▼~
:[リュール(男)]|
ここにきたばかりのころなら、~
きっと、しょぶんしていたでしょう。▼~
けれど、やめておきました。▼~
:[マルス]|
それは、どうして?▼~
:[リュール(男)]|
いまのわたしは、~
とくむきかんのえいゆうだからです。▼~
とくむきかんのほんじんが、~
わたしのかえるばしょだからです。▼~
マルスが、~
そうおしえてくれました。▼~
みんなはみかただと、~
ルキナたちもおしえてくれました。▼~
:[マルス]|
リュール…~
ああ、そうだ。~
英雄同士で戦う必要はないんだよ。▼~
:[リュール(男)]|
マルスは、ちからをもっているのに~
たたかうことをきらいます。▼~
…だからなのでしょうね。▼~
あなたはあらそいをさけるため、~
もんしょうしたちと、~
わたしをあわせないようにしている。▼~
たおすべき…~
しんりゅうとも。▼~
:[マルス]|
…!~
いつから気付いていたんだい?▼~
:[リュール(男)]|
はなばたけを、さんぽしたひに。▼~
あのひ、あなたは…~
もんしょうしたちとともにいた。~
それを、わたしにかくしました。▼~
:[マルス]|
見ていたんだね。~
それなのに、知らないふりを~
してくれていたんだね。▼~
:[リュール(男)]|
わたしは、じゃりゅうのみこ。~
おとうさまのごめいれいが、~
ぜったいのしめいです。▼~
ほんらいであれば~
もんしょうしをにがすなど、~
けっかんひんのすること。▼~
ですが、わたしは…あのばでは、~
マルスをかなしませたく~
ないとおもいました。▼~
:[マルス]|
ぼくも君を悲しませたくない。~
なのに、隠し事をしてごめん。▼~
:[リュール(男)]|
しゃざいは、ふようです。~
おとうさまのごめいれいに~
かんぜんにそむくきはありません。▼~
:[マルス]|
それでいい。それでも…~
気にかけることを許してくれ。~
心配になってしまうんだ。▼~
ぼくは紋章士ではないけれど、~
マルスという存在を求めてくれる君を~
つい、守りたいと思ってしまう。▼~
かつての…~
チキと同じように。▼~
:[リュール(男)]|
チキ…~
なかまのなまえですか。▼~
:[マルス]|
小さな竜の女の子なのだけれどね。~
あの子も、強大な力と~
竜の衝動をその身に抱えている。▼~
共に旅をすることで、~
彼女の悲しみやさみしさが~
少しでも癒えてほしいと願っていた。▼~
:[リュール(男)]|
マルスがともだちのはなしを~
してくれるのは、はじめてです。▼~
:[マルス]|
紋章士マルスとは、~
そういう話はしなかったのかい?▼~
:[リュール(男)]|
ともにいたマルスが、~
ことばをはなすことは~
ありませんでしたから。▼~
こんなにたくさんはなしをした~
マルスは、あなただけです。▼~
:[マルス]|
…そうか。▼~
:[リュール(男)]|
きょうはいろいろなことがあって、~
つかれました。▼~
すこし、ねむります。~
さきにもどっていてください。▼~
…………▼~
…………▼~
:[マルス]|
ずいぶん疲れていたようだね。▼~
…ぼくも、暫くここにいよう。~
ひとりで眠らせたりしないさ。▼~
傍にいるよ、リュール。~
君がここでの出来事を、~
いつか全て忘れてしまうのだとしても、▼~
目覚めた未来で隣にいるのが、~
違う姿のぼくであっても…▼~
約束するよ。~
ずっと味方でいる。~
最後まで、君の力となろう。▼~
君の千年の夢の先で、~
輝かしい未来が始まるように~
願っているから。▼~
今は、ゆっくりおやすみ。▼~
**心を奪われし聖女 レナ [#myt805kz]
***C [#zse53qu5]
:[ラタトスク]|
ケガをされている人は~
ほかにいませんかーっ!?▼~
あっ、いたいた!~
大丈夫! 傷の治療なら~
【癒し手】のあたしに任せて!▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
ふうっ、これでよし!~
次はえーっと…▼~
向こうにもケガしてる人が!▼~
え? あっちにも!~
ええっ? こっちにも!?▼~
はわわわわ…~
今日の戦場はケガ人が多くて~
人手が全然足りないー!▼~
:[レナ]|
【癒し手】…~
これが、世界樹に通ずる者の力…▼~
:[ラタトスク]|
あっ、レナさん!~
ちょうどよかった!▼~
あのあのっ、ケガ人が多くて大変で~
手当てを手伝ってほしいんだ!▼~
:[レナ]|
そんなこと…無駄です。▼~
:[ラタトスク]|
えっ?▼~
:[レナ]|
戦うことで傷ついた兵士は~
癒されたのち、再び戦場へ戻る…▼~
永久に続く戦いの輪の中で~
兵士はやがてこう考えるでしょう…▼~
たとえケガを負っても~
癒してもらえばいいと…▼~
傷つくことを恐れなくなった兵士は~
傷つく恐怖を忘れ、痛みも忘れる…▼~
:[ラタトスク]|
……▼~
:[レナ]|
痛みを忘れた兵士は躊躇なく~
他人を傷つけ、殺戮を重ねます…▼~
:[ラタトスク]|
レナさん、なにを言ってるの?▼~
:[レナ]|
戦いの目的はいつしか~
忘却の彼方に消え去り~
戦うこと自体が目的となる…▼~
あなたは…~
その手助けをしているだけ。▼~
:[ラタトスク]|
そ、そんなことないもん!~
なんかおかしいよ、レナさん。▼~
:[レナ]|
……。▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
レナさん…あれ…?~
どど、どこへいったの!?▼~
目の前にいたはずなのに~
レナさんがいなくなっちゃった。~
さっきのは幻だったのかな…。▼~
***B [#vew46quq]
:[ラタトスク]|
昨日会ったレナさん~
なんか変だったような…▼~
まるで別人みたいだったし~
いつの間にかいなくなっちゃうし。▼~
あっ、あれは…!?▼~
:(暗転)|
:[ラタトスク]|
レナさーん!~
それにジュリアンさーん!▼~
:[レナ(恒常)]|
あら、ラタトスク。~
こんにちは。▼~
:[ジュリアン]|
おう、ラタトスク。~
あいかわらずせわしないな。▼~
:[ラタトスク]|
あ、あのっ、レナさん…~
昨日はどうしちゃったの?▼~
レナさん、いつの間にか~
戦場から帰っちゃったでしょ?~
それが、ずっと気になってて…。▼~
:[レナ(恒常)]|
えっ?▼~
:[ジュリアン]|
ちょっと待ってくれ、ラタトスク。~
レナさん…い、いやレナは~
戦場には出てないはずだぜ?▼~
:[レナ(恒常)]|
はい、わたしはここ数日~
教会に運ばれてくる負傷者の~
手当てをしていました。▼~
:[ラタトスク]|
えっ!? えっ、えっ?~
ででで、でもあたし昨日、~
戦場でレナさんに会ったよ。▼~
:[レナ(恒常)]|
……。▼~
:[ジュリアン]|
昨日はオレも~
レナの手伝いをしていたしな。~
誓ってレナは戦場には出てないぜ。▼~
:[ラタトスク]|
じゃ、じゃあ~
あたしの見間違い…なのかな。▼~
見た目はレナさんにそっくりだけど~
雰囲気や様子は全然違ったし…。▼~
人を癒すのは無駄だって~
悲しいこと言ってたし…。▼~
:[レナ(恒常)]|
様子が違うわたし…ですか。~
それはどのような?▼~
:(暗転)|
:[ジュリアン]|
な、なんだそりゃ!~
そんなひどいこと~
レナが言うわけないだろ!▼~
:[ラタトスク]|
わわ、わかってるよ!~
あのレナさんは別人が化けた~
偽物に決まってるよね!▼~
:[レナ(恒常)]|
そうでは…ないかもしれません。▼~
:[ラタトスク]|
えっ? そそ、それじゃあ~
あたしが会ったのは~
本物のレナさんだったってこと?▼~
:[レナ(恒常)]|
そうとも言えますし~
そうではないとも言えます。▼~
おそらくラタトスクが~
会ったのは異界のわたし。▼~
:[ラタトスク]|
い、いい、異界のレナさん!?▼~
:[レナ(恒常)]|
暗黒竜メディウスの生け贄として~
ガーネフに捕らえられたとき~
わたしは悪い夢を見ていました。▼~
ラタトスクが出会ったのは~
そのときのわたしかもしれません…。▼~
***A [#ny8t0oek]
:[ラタトスク]|
ケガをしている人はいませんか!?▼~
あっ、はい!~
すぐに癒してあげるから!▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
はい、これで大丈夫!~
ほかにもケガ人はいませんかーっ!▼~
:[レナ]|
まだ無駄なことを~
続けているのですか…?▼~
:[ラタトスク]|
はわわわっ!? また出た!~
偽物…じゃなくて、本人だけど~
えーっと、悪い夢を見てるレナさん!▼~
:[レナ]|
あなたのしていることは~
ただの自己満足…▼~
聞こえがいい感謝の言葉をもらい~
悦に浸りたいだけ…▼~
:[ラタトスク]|
そそ、そんなことない!~
救える命があるのに~
見捨てるなんてできないでしょ?▼~
:[レナ]|
目に見える傷は治せるでしょう。~
ですが、心を救うことができると~
本当に思っていますか?▼~
だとすると、それはただの傲慢です。~
癒されぬ心は他人を…~
そして自分自身をも傷つけ続ける…▼~
:[ラタトスク]|
だだ、だったら、その心が癒えるまで~
あたしたちが寄り添えばいいと思う!▼~
:[レナ]|
あなた一人の行いで~
世界は変わりはしません…▼~
すでに進むべき道は決まっています。~
すべての人は滅ぶしかないのです…▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
うぅっ!~
な、なに…これ…!?~
何かに…押し潰されそうに…▼~
ダ、ダメ…このままじゃ~
あたし…もう…。▼~
:[ジュリアン]|
大丈夫か、ラタトスク!▼~
:[レナ(恒常)]|
気をしっかり持って、~
負けてはいけませんよ!▼~
:[ラタトスク]|
えっ!?~
二人ともどうして…?▼~
:[ジュリアン]|
レナは優しいからな…~
あんな話を聞いたら~
放っておけるわけがないんだよ。▼~
:[レナ]|
異界のわたし、ですか…。~
あなた方も無駄なことはせず~
滅びの道を歩みなさい…▼~
:(白く光る)|
:[ジュリアン]|
うわっ!~
なんて禍々しい力だ!▼~
:[レナ(恒常)]|
間違いありません。~
彼女はわたしです…。▼~
希望を奪われ、絶望した…~
あのときの…わたし。▼~
***S [#nmy80okm]
:[レナ]|
誰かを救いたい。~
誰かを支えたい。~
それもまた欲望…▼~
無償の献身など存在しません。~
他人を癒したいという想いも~
ただ自分を満たしたいだけ。▼~
自己満足が積み重なり~
世界は歪んでいく。~
滅びの道へと…。▼~
:(白く光る)|
:[レナ(恒常)]|
自己満足などではありません。~
あなたの閉ざされた心では、~
理解することができないのですね。▼~
ともに行きたいと願うからこそ~
わたしたちは傷ついた人々を癒すのだと。▼~
:[レナ]|
一人の英雄を癒せば~
その者が数十人の敵を手に掛ける…▼~
敵の縁者は恨みを抱くことでしょう。~
憎しみの連鎖は広がり~
さらなる悲劇を生まれるばかり…。▼~
その事実から目を逸らしてまで~
人を助ける意味はありません…▼~
:[レナ(恒常)]|
目を逸らしているのはあなたです。~
苦しんでいる人を助けること。~
そこに理由はいりません。▼~
あなたは一人の英雄を癒せば~
その者が数十人の敵を~
手に掛けると言いました。▼~
ですが、助けを施された英雄が~
さらに多くの人々の力となり~
支えになることもできるのです。▼~
:[ラタトスク]|
わわわ!?~
レナさん、すごい…!~
メディウスの力にだって負けてないよ!▼~
:[ジュリアン]|
オレはさ、世界の仕組みとか~
難しいことはわからないよ。▼~
だけど、レナに~
笑ってほしいから戦うんだ。▼~
大切な人のために戦う。~
大切な人だから癒す。~
それ以上の理由はいらねえよ!▼~
:[ラタトスク]|
うん、そうだね! あたしは~
ヴァイス・ブレイヴのみんなが好き。~
だから頑張れるの!▼~
:[レナ]|
愚かな…~
その独りよがりな感情が世界を歪め~
滅びへと導いていくというのに。▼~
話をしても無駄です…~
いずれメディウス様が作り出す~
暗黒の世界で後悔しなさい…▼~
:(白く光る)|
:[ラタトスク]|
き、消えちゃった!?~
この前と同じだ…▼~
:[ジュリアン]|
ふう、すごい迫力だったな。~
もうダメかと思ったよ。▼~
:[レナ(恒常)]|
ジュリアン…~
あなたの言葉、~
わたしはとてもうれしかった。▼~
:[ジュリアン]|
そ、そうか?~
オレはただ心の中にあった言葉を~
口に出しただけだよ。▼~
:[ラタトスク]|
操られたレナさんの心…~
癒してあげることはできないのかな?▼~
:[レナ(恒常)]|
そうですね。~
硬く閉ざされた心が~
救われればいいのですが…▼~
祈りましょう。彼女にも~
救いがもたらされること…▼~
**あかいきおく リュール [#vct74wna]
***C [#r704ekmm]
:[リュール(女)]|
…………▼~
このせかいにも、~
もんしょうしのけはいがします。▼~
であれば、もんしょうしのゆびわも~
そんざいするはず。▼~
すべててにいれて、~
おとうさまにおわたししないと。▼~
:(暗転)|
:[リュール(女)]|
…………▼~
ゆびわをさがしているうちに、~
もりのおくまできてしまいました。▼~
わたしはまだ、このちには~
くわしくありません。~
ひとまず、もときたみちを…▼~
? あれは…~
きこり、でしょうか。▼~
そこのひと。▼~
:[ゴンザレス]|
ふん、ふん、ふん!▼~
:[リュール(女)]|
そこのひと。▼~
:[ゴンザレス]|
ふん、ふんっ、ふうんっ!▼~
:[リュール(女)]|
きをきりたおそうと~
おのをふりつづけている~
そこのひと。▼~
:[ゴンザレス]|
う? そこのひと?~
ま、まさか、おまえ…~
おれ、よんでた?▼~
:[リュール(女)]|
はい。~
あなたのことをよびました。▼~
:[ゴンザレス]|
お、おお…! なにかようか?~
木をたおすこと、がんばりすぎてた。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[ゴンザレス]|
……?~
も…も…もん…しょ…?▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわ。▼~
:[ゴンザレス]|
も…もん…も…~
おまえ、何言ってる?▼~
:[リュール(女)]|
かくしてもむだですよ。~
こたえてください。▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、何かかくしてる…?~
おまえの言うこと、よくわからない。▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
***B [#zrywhm4z]
:[リュール(女)]|
もんしょうしがやどっている、~
もんしょうしのゆびわ。~
どこにあるのですか。▼~
:[ゴンザレス]|
こ、こまった。~
おれ、どうすればいい…?▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:[ゴンザレス]|
おまえ、こまってそう。~
でもおれ、わからない。▼~
たすけてやりたい…。~
うーん、うーん…そうだ!~
ちかくのこやにモゥディいる!▼~
:[リュール(女)]|
モゥディ…~
なかまのなまえですか。▼~
:[ゴンザレス]|
そう。おれ、モゥディのところ、いく。~
おまえ、いっしょにこい。▼~
:[リュール(女)]|
わかりました。▼~
:(暗転)|
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[モゥディ]|
おまえ、誰ダ?~
突然すぎテ、話ガ見えなイ…。▼~
:[ゴンザレス]|
こいつ、その、も…もん…も…しょ…?~
なんか、大事なものさがしてる。▼~
でも、おれ、よくわからない。~
だから、モゥディに聞きにきた。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしがやどっている、~
もんしょうしのゆびわ。~
どこにあるのですか。▼~
:[モゥディ]|
それはきット、ベオクの宝ダ。~
モゥディ、ベオクのこと詳しくなイ。~
ベオクの宝ノ場所、よくワからなイ。▼~
:[ゴンザレス]|
こまった、モゥディも知らない。~
おまえ、さがしもの、むずかしい。▼~
:[リュール(女)]|
…ほんとうに、~
しらないようですね。▼~
…………▼~
:[モゥディ]|
気落ちスるにハ、まだ早イ。~
ベオクの宝ナラ~
ベオクに聞いてミればイイ。▼~
近クにブノワがいル。~
ブノワだったラ~
なにか知っていルかもしれなイ。▼~
:[リュール(女)]|
ブノワ…~
またべつのひとのなまえです。▼~
そのひとは、~
どこにいるのですか。▼~
:[モゥディ]|
ブノワ、森の駐屯地に居ル。~
連れテいってやりたいガ、~
モゥディ、マだ仕事が残ってイる。▼~
:[ゴンザレス]|
だいじょうぶ。~
ブノワのとこ、おれ、つれていく。▼~
:[リュール(女)]|
わかりました。~
ついていきます。▼~
***A [#t87854i3]
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[ブノワ]|
ひいっ…! 誰だ、この…~
妙な迫力の英雄は…!▼~
:[ゴンザレス]|
こいつ、さがしものしてる。~
ブノワ、何か知ってるか?▼~
:[ブノワ]|
な…なんだ。~
お前が連れてきたのか。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわは、どこですか。▼~
:[ブノワ]|
紋章士の指輪か…~
きっと貴重な宝物なんだろう。▼~
力になってやりたいが…すまん。~
俺には見当もつかない。▼~
:[リュール(女)]|
…そうですか。▼~
:[ブノワ]|
欲しいものがあるなら、~
アンナ商会を訪ねたらどうだ…?▼~
あそこなら、珍しい品物も~
取り扱ってるはずだ。▼~
:[ゴンザレス]|
おお!~
みせのばしょ、おれ、知ってる。▼~
:(暗転)|
:[ゴンザレス]|
ここ、ぬけていく。~
まちへのちかみち。~
すぐにみせつく、あんしん。▼~
:[リュール(女)]|
あなた、どうしてこんなに~
めんどうをみてくれるのですか。▼~
:[ゴンザレス]|
……。~
おれ、みにくい。~
みため、こわい。▼~
村のみんな、おれに石、投げた。~
村、でていけ、言われた。~
バケモノだ。ひとじゃないって。▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:[ゴンザレス]|
だけど、おまえ~
おれをひとってよんだ。~
そこのひとって、よんだ。▼~
:[リュール(女)]|
そうですね。~
そのようにこえをかけました。~
ただ、それだけです。▼~
:[ゴンザレス]|
お、おれ、うれしかった。~
たくさん、うれしかった!▼~
だから、おれいする。~
さがしもの、てつだう。▼~
:[リュール(女)]|
そうですか。▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、なまえ、ゴンザレス。~
なのるの、おくれた。▼~
おれ、おまえのなまえ、知らない。~
なんていう、おしえろ。▼~
:[リュール(女)]|
リュールです。▼~
:[ゴンザレス]|
リ、リ、リー…リュー…。▼~
:[リュール(女)]|
リュールです。▼~
:[ゴンザレス]|
リュ、リュール…リュール、~
リュール…リュール…おぼえた。▼~
:[リュール(女)]|
そうですか。▼~
***S [#vvw457uw]
:[ゴンザレス]|
ついた…。~
ここ、アンナのみせ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あら、いらっしゃい。~
なにかお探しのものでも?▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしがやどっている、~
もんしょうしのゆびわ。~
あるのなら、だしてください。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
紋章士の…。▼~
:[リュール(女)]|
…………▼~
:(白く光る)|
:[アンナ(覚醒)]|
あ…あわわ…。~
この禍々しい気配はいったい!?▼~
:[ジョージ]|
おっ? お嬢さん、すごい迫力だね。~
うちの店長を相手に値切り交渉かい?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
お客様!~
少しお待ちくださいねー、はは…。~
ちょっと奥にいらっしゃい、ジョージ!▼~
:[ジョージ]|
えっ? うわっ!~
引っぱらないでくれよ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
値切り交渉かい? じゃないわよ!~
あの禍々しい気配がわからないの!?▼~
:[ジョージ]|
気配? どれどれ…。▼~
おおっと!~
さっきは気づかなかったけど~
相当ヤバいな。▼~
長いこと客商売をやってきたからわかる。~
こいつは厄介な客だね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
客以前に野放しにしちゃ~
ダメな感じの英雄でしょ!▼~
こう! なんか黒い感じの!~
闇みたいなのが渦巻いてるっていうか!▼~
:[ジョージ]|
あのお嬢さん…~
自由に行動してるみたいだけど~
大丈夫なのか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
いやいや…~
どう考えたってマズいでしょ?▼~
ヴァイス・ブレイヴに~
連絡したほうがいいかしら。▼~
:[リュール(女)]|
もんしょうしのゆびわ、ないのですか?▼~
:[ジョージ]|
あーはいはい、紋章士の指輪ね。~
あいにく今は置いてないんだよ。▼~
でも、あきらめることはないぜ?~
この店には異界中から~
珍しい品物が集まってくるんだ。▼~
そこでひとつ提案だ。~
指輪が入荷するまで…~
いや、情報が入るまででもいい。▼~
それまでこの店で~
手伝いをしてみるってのはどうだい?▼~
:[リュール(女)]|
てつだい…~
なにをすればいいのですか。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そ、そうねえ…用心棒…とか?▼~
:[リュール(女)]|
ようじんぼう。~
このばしょを、てきからまもること…▼~
わかりました。~
まかせてください。▼~
もんしょうしのゆびわ…もしくは、~
そのじょうほうがながれてくるまで、~
ここでまちましょう。▼~
:[ジョージ]|
…よし、なんとかまとまったぜ!~
これでいいかい、店長…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
…な、なんとか監視下に~
置けそうな感じね…▼~
…ヤバいことやらかさないか~
当面、私たちで見張ってましょ…▼~
:[ゴンザレス]|
さ、さがしもの、みつかるといいな…~
リュール。▼~
:[リュール(女)]|
はい。~
あなたには、せわになりました。▼~
ありがとうございます。~
ゴンザレス。▼~
**不退転の魔獣 ドゥドゥー [#t79i3wmz]
***C [#h5705oev]
:[???]|
ウウウ…オオ…~
オオオオォォォ!▼~
:[トパック]|
ん? な、なんだこの声…。▼~
:[サザ]|
おい、トパック。~
急に立ち止まってどうした?▼~
:[トパック]|
しっ! サザ、静かに。~
なぁ、なにか聞こえないか?▼~
:[???]|
ウウウ…~
ヘ…ヘイカ…オ、オレハ……~
ガアアアアッ!▼~
:[サザ]|
獣の声…?~
違うな、あれは人の声だ。▼~
森の奥から聞こえるな…~
どういうことだ?~
苦しんでいるみたいだ。▼~
:[トパック]|
まるでムワリムが薬を盛られて~
暴走したときみたいな声だ。▼~
くっ! 心が…ざわつく。~
じっとしていられるか!▼~
:[サザ]|
おい、トパック!~
どこに行くんだ?▼~
:[トパック]|
あの声が気になるんだ。~
もしかしたらムワリムみたいに~
苦しんでいるラグズがいるかもしれない!▼~
だったら放っとけない!~
助けなきゃ!▼~
:[サザ]|
トパック、落ち着け!~
…と言って待つやつじゃないよな。~
チッ、世話が焼ける!▼~
:(暗転)|
:[???]|
ガアアァァッ!~
ウウ…!▼~
:[トパック]|
なんだ、あの獣は?~
ラグズじゃなさそうだけど…▼~
:[???]|
グ…ゥゥゥ!▼~
:[トパック]|
おい、どうした? 苦しいのか?~
今、助けてやるからな!▼~
:[サザ]|
待て、トパック!~
そいつに近寄るな!~
あきらかに様子がおかしい。▼~
:[トパック]|
な、なんだ!?▼~
:(白く光る)|
:[ドゥドゥー]|
ウウ…クゥゥ。▼~
:[サザ]|
ど、どういうことだ!?▼~
:[トパック]|
す、姿が変わった…~
ラグズ…なのか?▼~
***B [#nt08wnaz]
:[ドゥドゥー]|
はぁ、はぁっ…グゥゥッ。▼~
:[トパック]|
獣から人になったってことは~
やっぱりラグズだったのか?▼~
:[サザ]|
わからない。ここにはラグズ以外にも~
獣や竜の姿に変身する~
英雄が大勢いるからな。▼~
:[トパック]|
ともかく助けないと…。~
おい、あんた! しっかりしろ!~
そうだ、水飲むか?▼~
:[ドゥドゥー]|
グゥゥゥ…アア…。▼~
:[サザ]|
トパック、危険だ!▼~
:[トパック]|
でも、こんなに苦しんでいるんだぞ!~
放っておけるかよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
はぁ、はぁ…~
その男の…言うとおりだ…。~
おれに…近付かないほうがいい…。▼~
:[トパック]|
しゃべれるのか!~
安心したよ。▼~
:[サザ]|
あんた、俺たちと同じ~
ヴァイス・ブレイヴの英雄だよな。~
いったいなにがあったんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|
おれはドゥドゥー。~
ファーガス神聖王国の王~
ディミトリ陛下に仕えている…。▼~
:[トパック]|
あんたもラグズみたいに~
獣に変身できるのか?▼~
:[ドゥドゥー]|
違う…ウグッ!▼~
これは…陛下を支えるため~
この紋章石から得た…~
魔獣の…力だ。▼~
:[トパック]|
魔獣の力…?▼~
:[サザ]|
紋章石から得た力とかいったな。~
そいつは安全なのか?~
俺には危なっかしく見えるが…。▼~
:[ドゥドゥー]|
安心しろ…~
お前たちを襲ったりはしない。▼~
おれの敵は…~
陛下に仇なす者だけだ…~
グゥゥッ…。▼~
:[トパック]|
いや、そうじゃなくて!~
あんたが苦しそうなのが心配なんだよ!▼~
どう見ても身体に~
負担がかかってそうじゃないか!▼~
:[ドゥドゥー]|
危険がどうか…~
ひとつだけ言えるのは…▼~
グゥゥゥ…ガァッ…!~
紋章石の力に頼って~
完全に魔獣になれば…▼~
二度と元の姿に~
戻れない、ということだ…。▼~
***A [#my80iwaw]
:[トパック]|
完全に魔獣になったら~
元に戻れなくなるって…。▼~
なんだよそれ!?~
紋章石かなんだか知らないけど~
そんな危ないもの捨てちまえよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
それは聞けぬ話だ…。~
俺は陛下の理想を実現するために~
この力を手にすると決めた…。▼~
かつて、おれを救ってくれた陛下の~
恩に報いるには、この力が必要なのだ。~
今さらあとには引けぬ…。▼~
:[サザ]|
自分の命と引き換えにしてもか?▼~
:[ドゥドゥー]|
ああ…。~
おれの命で陛下の理想が~
叶えられるなら…安いものだ。▼~
:[サザ]|
なるほどな、自分の命よりも~
大切なものを持っている英雄を~
俺は何人も見てきたよ。▼~
だが、その禍々しい力を使って~
あんたはなにをするつもりなんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。~
おれは、この力で…~
陛下に仇なす者…▼~
アドラステア帝国の皇帝~
エーデルガルトを始末する…。▼~
:[トパック]|
エーデルガルト?~
ああ、たしかフォドラから来た…▼~
:[サザ]|
待て、あんたも彼女も~
同じ学校で学んだ仲間じゃないのか。▼~
それがどうして戦い~
憎しみ合う間柄になるんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|
運命が…そうさせたのだ。▼~
残念ながら…おれの力では~
エーデルガルトを~
止めることは出来ない…。▼~
だが、魔獣の力を使えば…~
やつと刺し違えることも…~
グゥゥ、アアッ!▼~
だから、おれは…~
この力を! グゥゥゥッ!▼~
:[トパック]|
おい、やめろって!~
その力を自分のものにする前に~
あんたが死んじまうぞ!▼~
:[サザ]|
あんたがやっているのは~
ただの命の無駄遣いだ。~
バカげた真似はやめるんだ。▼~
:[ドゥドゥー]|
それでも…今さら引けぬ。~
陛下の…障害は…~
おれがすべて…排除する!▼~
***S [#e675imw2]
:[サザ]|
ドゥドゥー。~
あんたはディミトリに~
命を救われたといったな?▼~
:[ドゥドゥー]|
そうだ、だからおれは…~
命を捨ててでも、陛下が思い描く~
未来の礎を作らねばならんのだ…。▼~
:[サザ]|
命を捨てることが~
恩に報いることなのか?▼~
ディミトリは~
あんたに生きて欲しいからこそ~
命を助けたんじゃないのかよ。▼~
:[ドゥドゥー]|
グゥッ…ウウッ…。▼~
:[サザ]|
ディミトリは自分のために~
臣下が命を捨てて喜ぶのかよ!~
違うだろ?▼~
俺にも命を助けてもらった恩人がいる。~
その人のためなら、命を投げ出しても~
惜しくないと思ってる。▼~
だけど、俺は絶対に死なない。~
大切な人と一緒に生き抜くことこそが~
一番の恩返しだからな!▼~
あんたもきっと同じだ。~
主君にできる最大の恩返しは~
共に生き抜くことじゃないのか?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[トパック]|
さっき言ってたよな?~
ディミトリが思い描く未来…。▼~
そこには、あんたも~
含まれてるんじゃないのか?▼~
あんたが死んじまったら~
ディミトリは理想の未来に~
辿り着けなくなっちまう。▼~
勝てないなら逃げてもいいじゃないか!~
一緒に生き残ることを考えろよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
面白いことを…言うやつらだ…。~
たしかに陛下は…~
臣下を大切にされる御方だ。▼~
だからこそ、皆が慕い~
陛下のために命を懸ける…。▼~
だが、陛下が倒れては元も子もない。~
陛下は生き抜いてもらわねばならぬ…~
そのためには…この方法しかないのだ。▼~
:[トパック]|
お、おい! 待てよ!~
どこ行くんだよ!~
サザも見てないで止めろよ!▼~
:[サザ]|
待て、トパック。~
あいつはもう…。▼~
:[ドゥドゥー]|
さらばだ、異界の英雄たちよ。~
お前たちには…~
よき未来が訪れることを…願っている…。▼~
:(暗転)|
:[サザ]|
行ってしまったな。▼~
:[トパック]|
……。▼~
:[サザ]|
あいつの心はもう決まっていた。~
俺たちの言葉ぐらいじゃ~
決意は揺るがないだろう。▼~
:[トパック]|
けどさ、悲しすぎないか?~
一緒に学んだ仲間とああまでして~
戦わなきゃいけないのかよ!▼~
:[サザ]|
俺たちの世界だけじゃない。~
どこの世界も争いが~
心をおかしくしてしまうんだ。▼~
:[トパック]|
なあ、サザ…。▼~
:[サザ]|
どうした?▼~
:[トパック]|
以前、ムワリムが暴走したときは~
ラフィエル王子の【再生】の呪歌で~
元に戻っただろ?▼~
:[サザ]|
ああ、【なりそこない】の薬の影響で~
暴走したムワリムは~
呪歌で心を取り戻せた。▼~
:[トパック]|
このアスク王国には~
いろんな異界から~
英雄が集まってるよな?▼~
特別な力を持つ連中だってたくさんいる。~
あいつを元に戻せるやつが~
いるかもしれない。▼~
たとえ、今はいなくても…~
そのうち来るかもしれないよな?▼~
:[サザ]|
可能性はあるな。▼~
:[トパック]|
誰でもいい!~
あの馬鹿野郎を救ってくれ!▼~
臣下が自分のために命を捨てて~
喜ぶ主君なんているわけないだろ!▼~
せっかく助けてくれた命なのにさ~
そんな命の使い方、悲しすぎるだろ。▼~
:[サザ]|
…………▼~
*コメント [#comment]
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp