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章別会話/希望の灯を繋ぐ者
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[[章別会話]]
*希望の灯を繋ぐ者 [#dyunjw0h]
#contents
**希望の灯を繋ぐ者 [#g6u48953]
***オープニング [#r6unw5wj]
:[エルレーン]|
ふん、村を襲う山賊の退治など~
俺一人で十分だと言うのに…▼~
:[シーダ]|
けれど、まだ敵の規模もわからないし…~
ここはみんなで力を合わせましょう。▼~
:[ユミナ]|
そうよ!~
魔道に自信があるみたいだけど~
油断しちゃだめだと思うわ。▼~
:[エルレーン]|
このエルレーン、山賊ごときに後れは…~
いや、それよりも問題なのは…▼~
貴様だ、マリク!~
なぜこんなヤツと~
俺が組まねばならんのだ!▼~
:[マリク]|
エルレーン。~
こうして再会できて嬉しいよ。~
お互い協力して任務にあたろう。▼~
:[エルレーン]|
協力だと? 馬鹿を言うな!~
俺は貴様など信用していない!▼~
エクスカリバーの魔道書は~
俺にこそ授けられるべきだったのだ!▼~
……。いや、いい機会だ。~
この任務でどちらがより多く~
賊を倒せるか勝負をしようではないか。▼~
俺が勝ったら貴様の持つ~
エクスカリバーを返してもらおう!▼~
タリスのシーダ王女と~
グルニアのユミナ王女には~
この勝負の見届け人になっていただきたい。▼~
:[ユミナ]|
勝手に変な話を進めないで!~
なんでわたしがそんな勝負を~
見届けなくっちゃいけないのよ。▼~
:[シーダ]|
エルレーン。勝負はともかく、~
戦って相手を倒すことだけが~
争いを収める方法ではないわ。▼~
まずは、山賊と話し合いましょう。~
戦いを避けられるかもしれません。▼~
:[エルレーン]|
相手は山賊、~
村に被害が出てからは遅いのです。~
見つけ次第、打ち倒すべきです。▼~
見ておけ、マリク。~
格の違いを見せてやる!▼~
:[マリク]|
……▼~
***C [#n7u8oim4]
:[マリク]|
大分時間が経ったね…~
いつ山賊が現れてもおかしくなさそうだ。▼~
:[ユミナ]|
村の人には危ないから~
外に出ないように伝えたけど心配ね。▼~
:[シーダ]|
そうですね。わたしたちも~
警戒を怠らないようにしましょう。▼~
:[エルレーン]|
ふん、襲ってくるというなら~
堂々と待ち構えていればいい。~
返り討ちにしてやればいいだけだ。▼~
:[マリク]|
エルレーン、~
その意見には賛成できないよ。▼~
ぼくたちがいることを知って~
村に火攻めを仕掛けられたら~
大きな被害が出る可能性もあるしね。▼~
:[ユミナ]|
その通りだわ。~
大事なのは村を守ることよ。~
山賊を挑発するなんて!▼~
:[マリク]|
…静かに。山賊が来たみたいだ。~
まずは相手の出方をうかがおう。▼~
:[エルレーン]|
ふん。貴様はそこで指でもくわえていろ。~
俺が一人残さずなぎ払ってくれる!▼~
:[マリク]|
待て、エルレーン!~
行ってしまった…▼~
:[ユミナ]|
まったくもう! 勝手な人ね。~
人の話をぜんぜん聞かないわ!▼~
:[シーダ]|
わたしがエルレーンを追いかけます。~
二人は村を守ってください!▼~
:[マリク]|
わかりました!~
シーダ様もお気をつけて!▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
なにかしら?~
東のほうがやけに明るいわね。▼~
:[マリク]|
これは…!?~
ユミナ王女! 気をつけてください!~
山賊が火矢を射かけています!▼~
:[ユミナ]|
村の人を避難させましょう!~
急がないと大変なことになるわ!▼~
***B [#s56ir681]
:[エルレーン]|
俺はマリクなどには負けぬ、~
はぁぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
ふん、数は多いようだが~
まるで相手にならん。▼~
…しかし、妙だな。~
マリクはどこに…?▼~
:[シーダ]|
みなさん!~
わたしの話を聞いてください!~
伝えたいことがあるのです!▼~
:[エルレーン]|
シーダ王女は~
さっきからなにを必死に叫んでいるのだ?~
戦いの真っ最中だというのに…▼~
:[シーダ]|
エルレーン!~
あなたも戦いをやめて。~
せめて、わたしの話が終わるまで。▼~
:[エルレーン]|
戦いをやめろ?~
いったいどういうことだ…▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
みんな早く!~
こっちに避難すれば安全よ!~
あっ! 後ろに火の手が…▼~
:[マリク]|
お任せを! 風の魔道で~
炎が燃え広がるのを防ぎます!▼~
:(白く光る)|
:[ユミナ]|
さすが風の魔道士ね!~
うまく炎を食い止めているわ!▼~
:[マリク]|
皆さん、今のうちに安全な場所へ!▼~
:[ユミナ]|
あら? おかしいわね。~
急にあたりが静かになったけど~
もしかして戦いは終わったの?▼~
:[エルレーン]|
ああ、そうだ。~
戦いは…終わった。▼~
:[マリク]|
エルレーン!~
よかった、無事だったんだね。▼~
:[エルレーン]|
姿が見えないと思っていたが~
村人を避難させていたのか?▼~
:[ユミナ]|
そうよ。~
山賊が火矢を放ってきたんだもの。▼~
マリクの風の魔道で~
炎が燃え広がるのを防ぎながらね。▼~
:[エルレーン]|
……▼~
:[マリク]|
戦いが終わったと言うことは~
エルレーンが山賊たちを~
すべて倒してくれたのかい?▼~
:[エルレーン]|
いや、かなりの数が残っている。~
だが、奴らに戦う意思はもうない。~
俺が手を下すまでもなかった…。▼~
:[ユミナ]|
えっ、なにそれ?▼~
:[エルレーン]|
…見てみればわかる。▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
争いは…苦しみを生み出すだけで~
未来をもたらしてはくれません。~
あなたたちも知っているはずです。▼~
だって、あなたたちは~
本当は優しい人…~
人の痛みがわかる人たちだから…▼~
:[マリク]|
これは…!?▼~
:[ユミナ]|
す、すごい!~
シーダ王女の話を聞いた山賊が~
みんな、武器を置いたわ!▼~
:[マリク]|
そうか…~
シーダ様の説得で~
彼らは戦うことをやめたのか。▼~
:[エルレーン]|
悪党に平和を説くなど~
無駄なことだと思っていたが…▼~
:[ユミナ]|
見て。涙を流している山賊もいるわ。~
心を押し殺して悪いことをするのが~
辛かったんでしょうね…。▼~
:[マリク]|
さすがはシーダ様だ。~
争うことなく~
戦いを収められるなんて…▼~
***A [#dffytw5n]
:[ユミナ]|
あなたで最後ね、はい…▼~
:(白く光る)|
:[ユミナ]|
これで戦いでケガした山賊たちも~
みんな治癒できたわね。▼~
:[シーダ]|
お疲れさまでした、ユミナ王女。~
村人と山賊に大きな被害が出なかったのは~
あなたの活躍のおかげね。▼~
:[ユミナ]|
そんなことない。~
みんなで力を合わせた結果よ。▼~
それにしても…~
これだけの山賊を相手にするなんて~
エルレーンの実力は本物だったのね。▼~
:[エルレーン]|
……▼~
:[マリク]|
どうしたんだい、エルレーン?~
気になることでもあるのかい?▼~
:[エルレーン]|
貴様との勝負について考えていた…▼~
:[ユミナ]|
まだそんなこと言ってるの!?~
あなたもマリクも十分活躍したと思うわ。~
それでいいじゃない!▼~
:[エルレーン]|
ユミナ王女…~
たしかに自分は山賊を撃退しましたが~
それを誇るつもりはありません。▼~
:[マリク]|
エルレーン…▼~
:[エルレーン]|
マリクよ。~
貴様は勝負よりも人を守ることを選んだ。~
その行動が正しかったことは俺も認めよう。▼~
:[ユミナ]|
あら? さっきまでと~
なんだか雰囲気が違うわね。▼~
:[エルレーン]|
…なにより、この戦いの~
本当の勝者はシーダ王女だ。▼~
山賊が武器を置き、悔い改めるなど、~
まるで奇跡としか…▼~
:[シーダ]|
そんなことはありません。~
たとえ悪事に手を染めていたとしても~
誰にでも良心はあるのです。▼~
わたしはそれを思い出させただけ。~
彼らはきっと罪をつぐない~
まっとうな道に戻ってくれるはずです。▼~
:[エルレーン]|
戦うことだけが解決の手段ではない…か。~
あのとき聞き流した言葉が~
今になって胸に響く…▼~
シーダ王女とユミナ王女には~
身勝手な勝負に巻き込んだこと~
あらためて、お詫びいたします。▼~
:[ユミナ]|
わたしは気にしてないわ。~
ね? シーダ王女。▼~
:[シーダ]|
ええ。そうよ、エルレーン。~
これからもヴァイス・ブレイヴに~
力を貸してくださいね。▼~
:[マリク]|
どうやら今回の任務は~
エルレーンにも得るものが~
たくさんあったようだね。▼~
:[エルレーン]|
なっ!? 知ったような口を…~
貴様のそのしたり顔が~
俺は気に食わんのだ。▼~
…だが、貴様の言うとおりだ。~
俺にはまだまだ学ぶべきことがある。▼~
だから、アスク王国にいるうちに~
必ず貴様を超えてやる。▼~
それまでの間…~
エクスカリバーは~
貴様に預けておこう。▼~
:[マリク]|
ありがとう、エルレーン。~
未熟なのはぼくだって同じだ。▼~
これから一緒に~
ヴァイス・ブレイヴの仲間として~
ともに学んでいこう。▼~
**カダインの魔道士 エルレーン [#yrnwowj1]
***C [#tsr5n82z]
:[エルレーン]|
ふん…まさか、異界に来てまで~
マリクと顔を合わせることになるとは。▼~
アルフォンス王子とシャロン王女に~
互いに協力してほしいと言われたが~
馴れ合うつもりなど毛頭ない。▼~
絆や友情に甘えて何になる。~
共に学ぶ者は仲間などではない。~
皆、敵だ…!▼~
アスク王国には~
あらゆる異界の知識が集まると聞く。▼~
そのすべてを手に入れれば~
ウェンデル先生も俺のことを…▼~
:(暗転)|
:[エルレーン]|
ちっ…なんて広い城なんだ。~
目当ての場所に行くのも一苦労だ。▼~
:[フィヨルム]|
こんにちは! あなたはたしか…~
アカネイアからいらした~
エルレーンさんですね。▼~
なにかお困りでしたら~
力になりますよ?▼~
:[エルレーン]|
あなたは…フィヨルム王女でしたね。~
大図書館に行きたいのですが~
一向にたどり着けないのです。▼~
:[フィヨルム]|
それでしたら~
中庭を横切るといいですよ。~
ご案内しましょうか?▼~
:[エルレーン]|
いえ、大丈夫です。~
中庭…ですね。~
ありがとうございます。▼~
***B [#tr3un4hn]
:[エルレーン]|
ここが…~
アスク王国の大図書館!?▼~
カダインの書庫には~
及ばぬだろうと侮っていたが~
これは素晴らしい!▼~
はじめて目にする魔道の書物が~
これほど揃っているとは…。▼~
ここで学びを得れば~
きっとマリクを超える力を~
身に付けられるはず。▼~
ウェンデル先生…~
俺があなたの後継者にふさわしい~
魔道士になってみせます!▼~
:[ニイメ]|
……▼~
:[エルレーン]|
?~
誰かの視線を感じた気がするが~
気のせいか…▼~
:(暗転)|
:[エルレーン]|
書物に夢中になって~
ずいぶん長居してしまったな。~
暗くなる前に宿舎に戻るか。▼~
……。~
そこに隠れているのはわかっている。~
コソコソせずに出てこい!▼~
:[コルネリア]|
ふふ、気配を殺していたのに~
察するとはなかなか…。▼~
:[クロニエ]|
キャハハハ!~
あたしたちに気付くなんて~
やるじゃない!▼~
:[エルレーン]|
怪しいヤツらめ…。▼~
:[クロニエ]|
ちょっとちょっとぉ~!~
早とちりはやめてよね。~
あたしたち敵じゃないって!▼~
:[コルネリア]|
これでもれっきとした~
ヴァイス・ブレイヴの一員ですのよ。▼~
私の名はコルネリア。~
フォドラのファーガス神聖王国に仕える~
魔道士でございます。▼~
:[クロニエ]|
あたしはクロニエ!~
自己紹介…そうねえ…~
コルネリアの護衛、みたいな?▼~
:[コルネリア]|
あなたのお力になれればと思って~
声をかける機会をうかがっていましたの。▼~
アカネイア大陸の偉大なる魔道士…~
エルレーン様。▼~
:[エルレーン]|
俺のことを知っているのか?▼~
:[コルネリア]|
ええ、ええ、もちろんですとも。~
才能にあふれた方だと伺っています。~
そして、さらなる力を欲しているとも。▼~
:[エルレーン]|
貴様、なぜそれを…。▼~
:[コルネリア]|
力が欲しいのでしたら~
協力してもいいのですよ?▼~
フォドラにはあなたが目にしたことがない~
魔法がたくさんありますの。~
きっと力になれると思いますわ。▼~
:[エルレーン]|
ふん、怪しい話だ。~
貴様らになんの見返りがある?▼~
:[コルネリア]|
うっふっふ! 純粋な好奇心でございます。~
力を得たあなたがどんな活躍をするのか~
私たちはそれが見たいだけ。▼~
:[エルレーン]|
好奇心だと?~
そんな言葉、簡単に信じられると思うか。▼~
:[コルネリア]|
お返事は後日で結構ですわ。~
私たちに身をゆだねてくれるなら…▼~
アスクレピオス…~
この私の杖に近い強大な力を~
あなたに授けましょう。▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
な、なんだ、この力は!?~
あの女の杖から~
凄まじい魔力を感じる!▼~
:[コルネリア]|
ふふっ、ご理解いただけましたか?~
よいお返事、期待しておりますわ。~
エルレーン様。▼~
:[クロニエ]|
じゃあねー! ばいばーい!▼~
:[エルレーン]|
ま、待て…!▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
…気配がない。~
ふん、逃げられたか…▼~
***A [#mmr6unwn]
:[エルレーン]|
コルネリアにクロニエ…~
ヤツらはいったい何者だ?▼~
力を与えて活躍を見たいだと?~
そのような言葉…~
信じられると思うか。▼~
だが、コルネリアの持つ~
杖から感じた強大な魔力。▼~
あのような力を手にすれば~
マリクを超えるのも~
難しくはないかもしれん…。▼~
:[ニイメ]|
ちょっといいかい、そこの坊や。▼~
:[エルレーン]|
ぼ、坊やだと!?▼~
:[ニイメ]|
若いのに耳が遠いのかい?~
あんた以外に誰がいるのさ。▼~
:[エルレーン]|
……!~
こ、これは!?▼~
:[ニイメ]|
なんだい、その顔は。~
化物を見るような目は~
やめておくれ。▼~
:[エルレーン]|
こ、これは失礼しました。~
あなたから感じる魔力の強大さに~
気圧されてしまいました。▼~
:[ニイメ]|
ちょっとは鼻が利くようだね?~
連日、大図書館に顔を見せては~
必死に書物をめくってるけど…。▼~
あんたが書物をめくるたびに~
殺気が漏れ出ているよ。~
そんなに力が欲しいのかい?▼~
:[エルレーン]|
そ、それは失礼しました…。▼~
:[ニイメ]|
いいかい、坊や。~
説教のついでに忠告しておくよ。▼~
強い力というのは~
敵を滅ぼすだけじゃないのさ。▼~
使いこなすことができなければ~
自分自身をも滅ぼすものだ。▼~
:[エルレーン]|
つまり、諸刃の剣…~
と言うことですか?▼~
:[ニイメ]|
本来、強い力を得るには~
長い時間がかかる。▼~
力を使いこなすには~
さらに長い時間が必要だ。▼~
その時間をないがしろにして~
力を得ようとするヤツは~
遅かれ早かれ自滅するよ。▼~
:[エルレーン]|
力だけを手に入れようとすれば~
その報いを受ける、と…。▼~
:[ニイメ]|
ヤケドじゃすまないことは確かだね。~
力の誘惑には簡単に乗らないことだ。~
言いたいことはそれだけさ。▼~
:[エルレーン]|
……。~
不思議な人だ。▼~
ウェンデル先生とは~
まったく似ても似つかぬのに~
重みのある言葉だった。▼~
さぞ名のある魔道士なのだろう…。~
力の誘惑には簡単に乗るな、か。▼~
***S [#tr5w7iwm]
:[クロニエ]|
ねえねえ、コルネリア!~
あいつ、誘いに乗ってくると思う…?▼~
:[コルネリア]|
さあて、どうでしょう。~
もちろん、乗ってくれたほうが~
喜ばしいですけど。▼~
彼が持つ、たぐいまれな~
魔道の素質と力を求める執念。▼~
紋章持ちではないですが~
いい実験の素材になりそうですねえ。~
うっふっふ!▼~
:[クロニエ]|
あたし、いいこと思いついちゃった!▼~
あいつに力を与えて暴走させて~
ヴァイス・ブレイヴを~
ぶっ潰しちゃおうよ!▼~
:[コルネリア]|
あらあら、物騒ねぇ。▼~
:[クロニエ]|
だってさー、ここは気持ち悪いよ。~
獣だか人だかわからないヤツが~
いっぱいで、わけわかんないからさ!▼~
だから、あいつに~
みんなぶっ殺してもらおうよ!~
きっとスカッとするよー?▼~
:[コルネリア]|
ふふ…~
どうやら彼が来たようね?▼~
:[エルレーン]|
ふん、ここにいたか。~
ずいぶんと暗い場所が好きなようだな。▼~
:[コルネリア]|
あらあらあら! エルレーン様!~
こちらからお伺いするつもりでしたのに~
わざわざ足を運ばれるなんて。▼~
お話、前向きに~
検討されているということで~
よろしいのかしら?▼~
:[エルレーン]|
……。▼~
:[クロニエ]|
なーにもったいぶってんのよー。~
もうその気なんでしょ?▼~
:[エルレーン]|
貴様らとは手を組まない。▼~
:[クロニエ]|
え? どういうこと?▼~
:[コルネリア]|
理由をお聞きしても~
よろしいかしら?▼~
:[エルレーン]|
簡単な話だ。~
ヴァイス・ブレイヴの一員といいながら~
貴様らからは邪悪な気配しか感じない。▼~
そのような者たちの力を借りるなど~
わが師の教えに背くこと。▼~
俺は今までウェンデル先生の~
教えを守りながら修行を続けてきた。▼~
自分を厳しく律し~
日々の努力を重ねてな。~
そのやり方を変えるつもりはない!▼~
:[コルネリア]|
あらあら…。~
それで行き詰まっているから~
力を貸しましょうと言ったのに。▼~
:[エルレーン]|
見くびるな!~
あやしげな者たちの力は借りぬ。~
失せろ!▼~
:[コルネリア]|
チッ…。~
一丁前にほえやがってよぉ。~
後悔するんじゃねえぞ!▼~
:[クロニエ]|
あーあ、つまんなーい!~
期待して損しちゃったー!~
あんたなんか死んじゃえ! バーカ!▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
消えた、か…。▼~
ふん。あんなヤツらに~
与えられた力でマリクに勝っても~
俺自身、納得がいかん。▼~
俺が力を欲しているのは事実だ。~
だが、焦りは心に隙を作る。~
そのことを肝に銘じなければ…。▼~
ウェンデル先生…~
俺はあなたから学んだやり方で~
強くなってみせます。▼~
そしていつの日か~
カダインを導けるような~
魔道士に成長してみせます。▼~
**グルニアの王女 ユミナ [#mr67ie6n]
***C [#mr2nuw9s]
:[ユミナ]|
あっ、やっと見つけたわ。~
ちょっといいかしら、シャロン王女。▼~
:[シャロン]|
こんにちは、ユミナ王女!~
アスク王国の暮らしには~
もう慣れましたか?▼~
:[ユミナ]|
まだまだだわ。~
今だって、あなたを探して~
お城で迷子になっていたの。▼~
:[シャロン]|
あらら、そうでしたか。~
こちらへ来て日も浅いですし~
仕方がないかもしれませんね。▼~
困ったことがありましたら~
いつでも相談してくださいね!▼~
:[ユミナ]|
ちょうどよかったわ。~
実は頼みたいことがあったの。▼~
あのね、わたしに~
護衛をつけてもらえないかしら?▼~
:[シャロン]|
護衛…ですか?~
そんなことをしなくても~
ヴァイス・ブレイヴは安全ですよ。▼~
なにしろ頼れる英雄のみなさんが~
集まっていますからね!▼~
:[ユミナ]|
わたし、今までずーっと~
弟のユベロと一緒だったから~
一人で行動するのが不安なのよ。▼~
:[シャロン]|
ユベロ王子…~
双子の弟さんでしたよね?▼~
:[ユミナ]|
わたしたちはいつも一緒だったの。~
戦争で幽閉されたこともあったけど~
ユベロがいたから耐えられたわ。▼~
グルニアの王女として~
アスク王国に力を貸すつもりだけど~
隣にユベロがいないのがなんだか不安で。▼~
:[シャロン]|
そうでしたか…。~
心細い思いをさせてしまいましたね。~
それで護衛に誰か付けてほしいと?▼~
:[ユミナ]|
アスク王国に慣れるまでだけでいいの。~
お願いできないかしら?▼~
:[シャロン]|
わかりました。~
シャロンにお任せですよ!▼~
頼もしい英雄さんを~
紹介しちゃいますから~
期待してくださいね!▼~
***B [#srf6uqw5]
:[シャロン]|
見つかりましたよ、ユミナ王女!~
こちらが護衛を引き受けてくれた~
英雄さんです!▼~
:[レイヴァン]|
…レイヴァンだ。~
エレブ大陸で傭兵をやっていた。▼~
:[ユミナ]|
グルニア王国の王女、ユミナよ。~
よろしくね。▼~
:[レイヴァン]|
ああ、知っている。~
同じ軍にいる人間の顔は~
すべて把握しているからな。▼~
:[ユミナ]|
そ、それはすごいわね…。▼~
:[シャロン]|
そこがレイヴァンさんの~
すごいところです!▼~
レイヴァンさんは~
凄腕の傭兵ということに加えて~
洞察力がずば抜けているんです!▼~
まさにユミナ王女の護衛に~
ぴったりだと思いませんか?▼~
:[ユミナ]|
シャロン王女の見立てなら~
信用できそうね。~
傭兵なのに、どことなく気品も感じるし。▼~
:[レイヴァン]|
……。▼~
:[ユミナ]|
さっそくで悪いんだけど~
これから戦場に出る予定なの。~
同行してもらえるかしら?▼~
:[レイヴァン]|
問題ない。~
身の安全は保証しよう。▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
ふう、怪我することもなく~
無事に帰ってこれたわ。~
あなたのおかげよ、レイヴァン。▼~
:[レイヴァン]|
俺は…役目を果たしただけだ。▼~
:[ユミナ]|
だけど、あなたが~
守ってくれたおかげで~
安心して杖を使えたわ。▼~
わたしを狙う敵をやっつけてくれたし~
本当に助かったわ。▼~
:[レイヴァン]|
それが俺の仕事だ。▼~
:[ユミナ]|
そ、そう…。▼~
:[レイヴァン]|
……。▼~
:[ユミナ]|
……。▼~
あ、あの…レイヴァン?~
わたし、あなたの機嫌を~
損ねるようなことをしたかしら。▼~
:[レイヴァン]|
…いや。▼~
:[ユミナ]|
でも、機嫌が悪そうだし~
表情も険しいんだけど。▼~
:[レイヴァン]|
これが地の顔だ。▼~
:[ユミナ]|
ご、ごめんなさい!▼~
:[レイヴァン]|
……▼~
:[ユミナ]|
…うう…空気が…空気が重いわ!▼~
***A [#etu4n6an]
:[ユミナ]|
傭兵としては一流。~
戦場でも頼りになるし~
手を抜くことなく真面目…。▼~
:[シャロン]|
そうでしょうそうでしょう!~
護衛役としてオススメした~
甲斐がありました。▼~
:[ユミナ]|
でもね! レイヴァンって~
ずーっと怖い顔をしてるし~
おしゃべりしても空気が重いの。▼~
:[シャロン]|
な、なるほど…~
レイヴァンさんがにこやかに話す姿は~
わたしも想像できませんね。▼~
:[ユミナ]|
わがままを言うようで~
悪いんだけど、~
ほかの人をお願いできないかしら?▼~
腕が立つのはもちろん、~
もっと楽しくおしゃべりできて~
人当たりのいい人で!▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
心当たりがあるので~
すぐにお願いしてきますね!▼~
:(暗転)|
:[レオ]|
あんたがユミナ王女?~
ふふっ、気品があって目力が強くて~
アタシ、気に入っちゃったわ。▼~
:[シャロン]|
レオさんはバレンシア大陸で~
傭兵をされていたんです。▼~
腕が立つのはもちろん~
とっても明るい方なので~
ユミナ王女のご期待に添えるかと!▼~
:[レオ]|
レオよ。よろしくね。~
任されたからには~
ユミナ王女をバッチリ守っちゃうわ。▼~
:[ユミナ]|
あなたとなら楽しくやれるかも。~
よろしくね、レオ!▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
ふぅ、今日も厳しい戦いだったわね。~
レオが守ってくれたおかげで~
無事に帰ってこれたわ。▼~
:[レオ]|
ちょっと、ユミナ王女!~
ダメじゃない!~
なにをしてるの?▼~
:[ユミナ]|
え? なにをしているって~
ひと息ついたところだけど。▼~
:[レオ]|
戦場から戻ったら~
まずはお肌のお手入れ!▼~
若いからって油断したらダメ!~
お肌は繊細なんだから気をつけなきゃ!▼~
:[ユミナ]|
そ、そういうものなの?~
わ、わかったわ…。▼~
:(暗転)|
:[レオ]|
ユミナ王女!~
お野菜にまったく手をつけて~
ないじゃない!?▼~
ちゃんと食べなきゃ~
バルボさんみたいに~
大きくなれないわよ!▼~
:[ユミナ]|
ご、ごめんなさい。~
でもわたし、そこまで~
大きくなるつもりもないんだけど…。▼~
:[レオ]|
理由はどうあれ、好き嫌いは禁止!~
ユミナ王女の健康を守るのも~
アタシの役目なんだから!▼~
:[ユミナ]|
あーん!~
小言ばっかりじゃない!~
もう、ほっといてよーっ!▼~
***S [#r6unw6ty]
:[シャロン]|
えっ? 護衛をつけるのは~
もうやめにするんですか?▼~
:[ユミナ]|
ええ。いくら凄腕の護衛でも~
相性の問題があるしね…。▼~
:[シャロン]|
相性ですか?~
ほかの英雄さんをご紹介しましょうか。▼~
:[ユミナ]|
ううん、いいの。~
考えてみれば当たり前のことなのよね。▼~
どんなに立派な英雄でも~
小さい頃からずっと一緒にいた~
ユベロの代わりになるわけがない。▼~
アスク王国にユベロがいないなら~
わたし一人でなんとかしてみるわ。▼~
:[シャロン]|
ユミナ王女…。▼~
:[ユミナ]|
シャロン王女、~
迷惑かけちゃってごめんなさい。~
だけど、もう決めたの。▼~
:[オグマ]|
ロレンス将軍が言っていたな…。~
ユミナは一度言いだしたら~
決して曲げない性格だと。▼~
:[ユミナ]|
えっ、オグマ!?~
あなたもアスク王国に呼ばれたのね?▼~
:[シャロン]|
お知り合いですか? そういえば~
お二人ともアカネイア大陸から~
いらっしゃったんでしたね。▼~
:[ユミナ]|
わたしとユベロを~
助けてくれた恩人なの。▼~
オグマがいると知っていたら~
最初から護衛を頼んでいたのに!▼~
:[シャロン]|
じゃあ、今からでも~
オグマさんに護衛をお願いしますか?▼~
:[ユミナ]|
でも、自分一人の力で~
なんとかしてみせるって~
宣言したばかりだし…。▼~
:[オグマ]|
一人で頑張るというのであれば~
やれるところまでやってみればいい。▼~
それでも困ることがあるようなら~
俺が手を貸そう。▼~
:[シャロン]|
そのときは~
わたしも一緒に駆けつけますよ!▼~
:[ユミナ]|
二人ともありがとう。~
わたしがユベロと一緒じゃなくて~
一人でアスク王国に呼ばれたのは…。▼~
天がわたしに成長しなさい、と~
言っているのかもしれないわね。▼~
いいわよ、頑張ってみるわ。~
いつかユベロと再会したときに~
成長した姿を見せてあげるんだから!▼~
**風の司祭 マリク [#hen56uss]
***C [#r6un564w]
:[シャロン]|
いやー、今日も大勝利!~
これもマリクさんのおかげです!~
ね、アルフォンスお兄様?▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。
マリクの風の魔道がなければ~
被害はもっと大きかっただろう。▼~
:[マリク]|
ぼくの力など微々たるものです。~
みんなで力を合わせたことが~
勝利につながったのでしょう。▼~
:[シャロン]|
またまたご謙遜を。~
大活躍だったじゃないですか~!▼~
:[アルフォンス]|
シャロンの言うとおりだよ。~
マリクは魔道士としてだけではなく~
相談役としても頼もしい存在だ。▼~
君のような~
経験が豊かな魔道士がいるおかげで~
敵の魔道にも柔軟に対応できるしね。▼~
マリクはもう~
ヴァイス・ブレイヴにとって~
なくてはならない存在だ。▼~
:[マリク]|
そこまでほめられると気恥ずかしいですが~
お役に立ててよかったです。▼~
:[シャロン]|
あ、そういえば!~
マルス王子から聞きましたよ。▼~
マリクさんは~
魔道の国として有名なカダインで~
学ばれていたとか。▼~
:[マリク]|
はい。でも、師である~
ウェンデル先生に比べたら~
ぼくなんてまだまだ未熟ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
実際、マリクの話はわかりやすいし~
教え方もきっとうまいと思うよ。▼~
機会があれば~
アスク王国で魔道を志す若者たちの~
力になってくれないか?▼~
:[マリク]|
はい、喜んで協力しましょう。~
人に教えることは~
自分自身の学びにもなりますから。▼~
:[シャロン]|
わっ、すごく先生っぽい発言!~
わたしもマリクさんに~
魔道を習っちゃおうかな!▼~
***B [#nrm67inw]
:[シャロン]|
マリクさーん!▼~
:[マリク]|
こんにちは、シャロン王女。~
どうされましたか?▼~
:[シャロン]|
この間、聞かせてくれたお話が~
すごく面白かったので~
お礼を言いたくて!▼~
:[マリク]|
この間の話というと…~
カダインの魔道学院のことでしょうか?▼~
:[シャロン]|
砂漠の中にある神秘の都カダイン!▼~
その中心にある魔道学院には~
世界中から多くの学生がやってきて~
互いに議論をしながら絆を深めあう…。▼~
聞いているだけでワクワクしました!~
わたしも一度でいいから~
行ってみたいです!▼~
:[マリク]|
そう言ってもらえると~
ぼくもうれしいです。▼~
:[シャロン]|
そのお話を聞いたとき、~
いいことを思いついたんです!▼~
アスク王国にも~
カダインのような魔道学院を~
作ったらいいんじゃないかなって!▼~
:[マリク]|
なるほど…! アスク王国には~
異界の英雄たちが集まってる。▼~
ここに学院を開けば~
さまざまな意見や知識を交換でき~
有意義な議論が生まれるかもしれない…。▼~
シャロン王女は~
そうおっしゃりたいんですね?▼~
:[シャロン]|
すごい!~
わたしが思っていたことを~
全部言い当てられました!▼~
:[マリク]|
ぼくも同じようなことを~
考えていたんです。▼~
アスク王国の戦いが終われば~
ぼくたちは元の世界に~
帰ることになるでしょう。▼~
しかし、魔道学院を作れば~
ぼくたちがいなくなっても~
教えは残ります。▼~
そうすれば未来のアスク王国に~
貢献できると思ったんです。▼~
:[シャロン]|
やっぱりマリクさんはすごいですね。~
そんな先のことまで考えてたなんて!▼~
よーし、やる気が出てきましたよ!~
なんとしても魔道学院を建てて~
マリクさんに先生をやってもらいましょう!▼~
:[マリク]|
はい、ぼくにできることなら~
なんでも協力します。▼~
***A [#dthn456h]
:[シャロン]|
はいはーい!~
そのレンガはこちらに運んでくださーい!~
木材はあちらにお願いしまーす!▼~
:[マリク]|
シャロン王女~
工事は順調なようですね。▼~
:[シャロン]|
はい! お兄様に~
大図書館の一角を改装して~
魔道学院を作りたいって相談したら…。▼~
それはいい考えだって~
すぐに工事の手配をしてくれたんです。▼~
そちらの進捗はいかがですか?▼~
:[マリク]|
頼まれていた人事の件ですね。~
こちらの書類を見てください。▼~
魔道学院の設立に~
協力すると言ってくれた~
魔道士や修道士の名簿です。▼~
:[シャロン]|
え、こんなに!?~
すごい人ばっかりじゃないですか!▼~
理魔法の教室には~
パントさんやセシリアさん。▼~
闇魔法の教室には~
カナスさんやリオン王子が~
来てくれるんですか?▼~
:[マリク]|
光魔法を使うルセアさんは~
人柄がよく物腰も柔らかいので~
子供たちもなつくと思います。▼~
おなじカダインの魔道学院出身の~
エルレーンにも声をかけたのですが~
残念ながら断られてしまいました。▼~
:[シャロン]|
ふむふむ…文献を研究する~
伝承の教室はリンハルトさんですか。▼~
居眠り防止の見張り役も必要ですね。▼~
:[マリク]|
はい。ベレト先生とベレス先生に~
交代で見張ってもらいましょう。▼~
:[アルフォンス]|
やあ、マリクにシャロン。~
調子はどうだい?▼~
:[マリク]|
おかげさまで順調です!~
英雄のみなさんにも~
こころよい返事をいただけました。▼~
:[アルフォンス]|
それはよかった。~
それにしてもマリクには苦労をかけたね。▼~
最初は魔道学院の一教師として~
指導してもらうつもりだったのに~
学長みたいな活躍ぶりだね。▼~
:[マリク]|
そうだ、アルフォンス王子。~
その学長の件ですが~
相談したいことがあるのです…。▼~
:[アルフォンス]|
相談?~
気になることでもあるのかい。▼~
:[マリク]|
この魔道学院では~
アスク王国を支える人材を育み~
未来に引き継いでいく場所です。▼~
ならば学長は~
異界の英雄ではなく~
アスク王国の人間が務めるべきです。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…。~
でも、適任者がいるかな?▼~
英雄たちを束ねるには~
魔道の知識や教養だけでなく~
上に立つにふさわしい人格も必要だ。▼~
:[シャロン]|
学長にふさわしい人材…。~
あっ! お兄様!~
わたしに心当たりがあります!▼~
:[シャロン]|
え、本当かい?~
シャロンの知り合いかな。▼~
:[シャロン]|
ふふふ、お兄様…~
まだ誰かわかりませんかー?▼~
:[アルフォンス]|
うーん、誰だろう?~
アスク王国にそんな人物がいただろうか。▼~
:[シャロン]|
わたしの一押しの学長候補!~
それは…。▼~
***S [#dyhn46aw]
:[アルフォンス]|
まさか、こんなことになるとはね。~
たしかに魔道の知識に教養~
人格を兼ね備えた人物だけど…。▼~
:[シャロン]|
ふふふ、最高の人選でしょう?▼~
お兄様! そろそろ~
学長の挨拶が始まりますよ!▼~
:[ヘンリエッテ]|
アスク王国魔道学院の~
設立式典にお集まりのみなさま。▼~
初代学長のヘンリエッテが~
ご挨拶申し上げます。▼~
この魔道学院はアカネイア大陸の~
カダインにある魔道学院を手本に~
異界の英雄の力を借りて設立しました。▼~
:[アルフォンス]|
母上にお願いしてもよかったのかな?~
ただでさえお忙しい身なのに。▼~
:[シャロン]|
でもお母様は、ふたつ返事で~
引き受けてくださったじゃないですか。~
「私でよければよろこんで~」って。▼~
:[アルフォンス]|
たしかに、すごくうれしそうだったね。~
母上のあんな笑顔は久しぶりに見たよ。▼~
:[ヘンリエッテ]|
このアスク王国は、数多の英雄が集う地。~
種族も違えば、価値観も違う人々が~
ともに集まって暮らす場所です。▼~
そして、この学院に集まった~
学生や教師も、それぞれまったく違った~
経歴を持っています。▼~
最初のうちは~
いろいろな摩擦もあるでしょう。▼~
しかし、みなさんの願いは~
ひとつのはずです。▼~
それはこのアスク王国に~
平和をもたらすこと。▼~
そのために我々はともに学び、語り合い~
互いを高め合っていきましょう。▼~
:[シャロン]|
わあっ! すごい拍手ですよ!~
お兄様、わたしたちも拍手拍手!▼~
:[マリク]|
すばらしいご挨拶でした。~
最高の学長が見つかって~
ぼくも肩の荷が下りた気分です。▼~
今日のこの式典は~
アスク王国の歴史において~
意義あるものとなったはずです。▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。この魔道学院の設立は~
英雄達とこの国の~
絆の証でもあると思うよ。▼~
:[マリク]|
いつか異界の英雄たちが~
ヴァイス・ブレイヴから去る日が来ても~
この魔道学院は残り続ける。▼~
ぼくたちがアスクの地に刻んだ足跡が~
この国の未来を照らしてくれれば~
こんなにうれしいことはありません。▼~
:[シャロン]|
マリクさん~
本当にありがとうございました!~
マリクさんのおかげで…。▼~
:[マリク]|
おっと、シャロン王女。~
その言葉は少し早いですよ。▼~
式典のあと、すぐ講義があるんです。~
大切なのはこれから。~
ぼくたちは箱を作ったにすぎません。▼~
アスク王国で魔道を志す人たちを~
正しい道に導くために~
誠実に向き合っていきましょう。▼~
魔道は人を幸せにするものと~
みんなに知ってもらうために。▼~
**英雄王の理解者 シーダ [#r6uhw6ws]
***C [#fynuy4na]
:[シーダ]|
なんてたくさんのお部屋!~
アスク王国のお城は大きいのね。~
とても一日じゃ回りきれないわ。▼~
:[リズ]|
じーっ。▼~
:[シーダ]|
……。▼~
:[リズ]|
じーっ。▼~
:[シーダ]|
気のせいじゃ…ないわよね?~
柱の陰から見られているような…~
あの、わたしになにかご用?▼~
:[リズ]|
えっ!? わわっ、どうしよう!~
話しかけられちゃった!?▼~
:[マリアベル]|
お、落ち着きなさいな!~
話せばわかっていただけますわ!▼~
:[リヒト]|
ごご、ごめんなさい!~
悪気があったわけじゃないんです!~
伝説の英雄を目の前にして、つい…▼~
:[シーダ]|
伝説の…英雄?~
誰のことを言っているのかしら?▼~
:[リヒト]|
えっ!? それはもちろん~
シーダ様のことですよっ!▼~
:[シーダ]|
ええっ!?~
わ、わたしが伝説の英雄?▼~
マルス様ならいざ知らず…~
なにかの間違いじゃないかしら?▼~
:[リズ]|
もちろん、マルス様も~
伝説の英雄だよっ!▼~
でも、イーリス大陸で~
タリスの王女シーダ様のことを~
知らない人はいないし!▼~
:[マリアベル]|
わたくしたちは幼子の頃から~
英雄王マルスとシーダ王女の話を~
聞かされて育ちましたの。▼~
:[リズ]|
アリティア国王となったマルス様を~
王妃として支えたシーダ様!▼~
その可憐な姿を見た敵は戦いをやめ~
愛について語れば敵がみーんな涙を流す。~
それがシーダ様の伝説!▼~
:[シーダ]|
えっ! わ、わたしの話が~
そんなふうに伝わっているのですか!?▼~
:[マリアベル]|
それに、シーダ様を主役とした劇では~
誰もが知る名場面もありますのよ!▼~
凄腕の敵剣士を前に~
「その剣でわたしを好きなようにして…」~
と説得を試みるあの場面!▼~
:[リヒト]|
うんうん!~
一番盛り上がるところだよね。~
感動で鳥肌が立っちゃう!▼~
:[シーダ]|
わ、わかりました!~
もう十分ですから!▼~
わたしの話が伝わっているのは~
うれしいですが、なんだか~
尾ひれがついてる気が…▼~
***B [#tyumn4sk]
:[シーダ]|
どうしたものかしら。~
まさか、こんなことに~
なっているだなんて…▼~
:[ドーガ]|
シーダ様ではありませんか。~
溜め息をつかれていましたが~
なにか悩み事でも?▼~
:[シーダ]|
ドーガ!~
あなたも来ていたのね。~
実は少し困ったことがあって…▼~
:(暗転)|
:[ドーガ]|
なるほど…~
そのようなことがあったのですね。▼~
ですが、マルス様が英雄王として~
後世に名を残されているのは~
我ながら誇らしくもあります。▼~
神話のごとく語られる~
我が主君の英雄譚…~
臣下としてうれしい限りです。▼~
:[シーダ]|
そ、そうですね。~
マルス様のご活躍を考えれば~
当然のことだと思っています。▼~
しかし、わたしのことまで~
美談として後世に~
語り継がれているなんて…▼~
:[ドーガ]|
シーダ様はマルス様をお支えになられた、~
偉業の立役者ではないですか。~
なにもおかしくはありません。▼~
:[シーダ]|
ですが、実際のわたしは~
小さな島国タリスの王女。▼~
戦場では一人の天馬騎士として~
微力を尽くしていたにすぎません。▼~
神器も持たず、~
華々しい戦功を挙げたわけでもないのに~
持ち上げられすぎだと思うの。▼~
:[ドーガ]|
うーん…私も昔、~
大げさな逸話が作られていました。▼~
鋼の守備であらゆる敵をはじき返し~
数百の軍勢を仁王立ちで受け止めた…▼~
その軍勢を槍の一振りで宙に飛ばし~
自らも空中に飛び上がって~
とどめを刺した、と…▼~
クリスから真顔で聞かされたときは~
頭を抱えたものです…▼~
:[シーダ]|
そ、それはさすがに…~
話に尾ひれというか~
翼がついているようです。▼~
:[ドーガ]|
ですが、人々はいつだって~
英雄に憧れ、英雄に夢を抱くもの。▼~
偉大であってほしいと願う気持ちも~
わからなくもありません。▼~
私たち自身が~
伝説に残るアンリ様の戦いを~
語り継ぐことと同じように。▼~
:[シーダ]|
未来の世界に生きる人たちにとって~
わたしたちが英雄アンリのような存在~
というわけですね…▼~
***A [#r6njw0lb]
:[マルス]|
大丈夫かい、シーダ?~
悩んでいるとドーガに聞いたけど。▼~
:[シーダ]|
は、はい…。~
ですがマルス様のお心を~
わずらわすようなことでは。▼~
:[マルス]|
話してくれるかい?~
些細なことでも~
君の力になりたいんだ。▼~
:[シーダ]|
マルス様…。▼~
:(暗転)|
:[マルス]|
なるほど。~
自分の存在が過大評価されている、と~
シーダはそう感じたんだね?▼~
たしかにぼくも~
「英雄王」なんて呼ばれたときは~
少しとまどったな。▼~
:[シーダ]|
マルス様もですか?▼~
:[マルス]|
ははは、もちろんだよ。~
ぼくたちが伝承の人物になるなんて~
想像もつかなかったからね。▼~
:[シーダ]|
民が英雄に夢を抱き~
憧れる気持ちは理解できるんです。▼~
だけど、わたしは彼らが思うような~
偉大な英雄ではありません。▼~
本物のわたしを見て~
がっかりさせてしまうのが~
なんだか申し訳なくて。▼~
:[マルス]|
悩むことはないと思うよ。~
君はいつもどおりに~
振る舞っていればいい。▼~
:[シーダ]|
えっ?~
ですが、それでは…。▼~
:[マルス]|
もちろん、本物のシーダは~
伝説のシーダとは違うように~
彼らの目に映るかもしれない。▼~
だけど、その素顔を知ってもらえれば~
彼らはきっとシーダのことを~
好きになると思うんだ。▼~
:[シーダ]|
そ、そうでしょうか…。▼~
:[マルス]|
本物のシーダのほうが~
伝説よりもきっと素敵だ。~
ぼくが保証するよ。▼~
***S [#td65un4n]
:[リズ]|
あっ、シーダ様!~
おはようございます!▼~
:[シーダ]|
おはようございます。~
今日も気持ちのいい朝ですね。▼~
:[マリアベル]|
シーダ様、本日も優雅なたたずまい…~
お顔を見るだけで~
日々の疲れも吹っ飛んでしまいますわ。▼~
:[シーダ]|
あの…実はみなさんに~
お話ししたいことがあるのですが~
少しよろしいでしょうか?▼~
:[リヒト]|
ええっ! ぼ、僕たちに!?~
な、なんでしょうか?▼~
:[シーダ]|
そんなにかしこまらないで。~
気を楽にして聞いてほしいの。▼~
わたしはどこにでもいる普通の天馬騎士。~
あなたたちが語る逸話のように~
特別な英雄ではないわ。▼~
:[マリアベル]|
えっ…~
なにをおっしゃいますの?▼~
:[リヒト]|
そ、そうですよ!~
シーダ様といえば英雄の中の英雄で!▼~
:[シーダ]|
いいえ、わたしもみんなと同じ~
アスク王国の平和を願う~
一人の英雄にすぎません。▼~
みんなが知る伝説に出てくるような~
目覚ましい活躍はできないと思うの。▼~
:[リズ]|
シーダ様…。▼~
:[シーダ]|
だけど、わたしにもできることがある。~
みんなと絆を育み~
ともに戦っていくこと。▼~
だから、まずは握手をしましょう。~
同じヴァイス・ブレイヴの仲間として。▼~
:[リズ]|
シーダ様と握手!?~
よ、よろこんで!▼~
わわっ、柔らかくて温かい手…~
お兄ちゃんに自慢しちゃお!▼~
:[マリアベル]|
まあ! ずるいですわよ、リズ!~
シーダ様! わたくしとも握手を!▼~
:[リヒト]|
ぼ、僕もお願いします!~
うわぁぁ、緊張する!▼~
:[シーダ]|
ふふっ、どうやらわたしは~
難しく考えすぎていたようですね。▼~
こうして素直に話せば~
すぐに打ち解けられたのに…▼~
:[リズ]|
こんなに優しくて~
わたしたちと同じ目線で~
立ってくれるなんて…。▼~
やっぱりシーダ様は~
思っていたとおりの英雄だよ!▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
昨日はリズたちとも友だちになれたし~
思い切って話をしてよかったわ。~
今日も一日、頑張らなくっちゃ!▼~
:(暗転)|
:[ティアモ]|
……!!~
シーダ様が出ていらしたわ!▼~
:[ソール]|
握手をしてもらうのは順番だよ。~
横入りはダメだからね。▼~
:[スミア]|
あの伝説のシーダ様と~
お友だちになれるだなんて~
まるで夢のよう…きゃあっ!▼~
:[ドニ]|
わたたっ!~
誰だべ、背中から押したのは!▼~
:[ソワレ]|
おいおい、キミはボクの後ろだろう?~
ちゃんと並んでくれよ。▼~
:[シーダ]|
こ、この行列は~
いったいなんの騒ぎですか!?▼~
:[フレデリク]|
シーダ様に握手していただけると~
友人になれる。▼~
その話を聞きつけ、列を作り~
あなたをお待ちしていたのです。▼~
:[シーダ]|
わたしと握手をするためですか?~
廊下の向こうまで列が続いて…~
な、何人いるのですか!?▼~
:[マルス]|
やあ、シーダ。~
悩みは解決できたかい?▼~
:[シーダ]|
マルス様!?~
せ、先日の悩みは解決したのですが~
また新しい問題が…。▼~
:[マルス]|
真心が伝わった結果…なのかな。~
さすがはシーダ。~
アスク王国でも伝説を作っちゃったね。▼~
:[シーダ]|
そ、そんな!?~
だから、わたしはどこにでもいる~
天馬騎士なんですーっ!▼~
*コメント [#comment]
- エルレーンのおもあつで思ったこと、なぜクロニエとコルネ...
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*希望の灯を繋ぐ者 [#dyunjw0h]
#contents
**希望の灯を繋ぐ者 [#g6u48953]
***オープニング [#r6unw5wj]
:[エルレーン]|
ふん、村を襲う山賊の退治など~
俺一人で十分だと言うのに…▼~
:[シーダ]|
けれど、まだ敵の規模もわからないし…~
ここはみんなで力を合わせましょう。▼~
:[ユミナ]|
そうよ!~
魔道に自信があるみたいだけど~
油断しちゃだめだと思うわ。▼~
:[エルレーン]|
このエルレーン、山賊ごときに後れは…~
いや、それよりも問題なのは…▼~
貴様だ、マリク!~
なぜこんなヤツと~
俺が組まねばならんのだ!▼~
:[マリク]|
エルレーン。~
こうして再会できて嬉しいよ。~
お互い協力して任務にあたろう。▼~
:[エルレーン]|
協力だと? 馬鹿を言うな!~
俺は貴様など信用していない!▼~
エクスカリバーの魔道書は~
俺にこそ授けられるべきだったのだ!▼~
……。いや、いい機会だ。~
この任務でどちらがより多く~
賊を倒せるか勝負をしようではないか。▼~
俺が勝ったら貴様の持つ~
エクスカリバーを返してもらおう!▼~
タリスのシーダ王女と~
グルニアのユミナ王女には~
この勝負の見届け人になっていただきたい。▼~
:[ユミナ]|
勝手に変な話を進めないで!~
なんでわたしがそんな勝負を~
見届けなくっちゃいけないのよ。▼~
:[シーダ]|
エルレーン。勝負はともかく、~
戦って相手を倒すことだけが~
争いを収める方法ではないわ。▼~
まずは、山賊と話し合いましょう。~
戦いを避けられるかもしれません。▼~
:[エルレーン]|
相手は山賊、~
村に被害が出てからは遅いのです。~
見つけ次第、打ち倒すべきです。▼~
見ておけ、マリク。~
格の違いを見せてやる!▼~
:[マリク]|
……▼~
***C [#n7u8oim4]
:[マリク]|
大分時間が経ったね…~
いつ山賊が現れてもおかしくなさそうだ。▼~
:[ユミナ]|
村の人には危ないから~
外に出ないように伝えたけど心配ね。▼~
:[シーダ]|
そうですね。わたしたちも~
警戒を怠らないようにしましょう。▼~
:[エルレーン]|
ふん、襲ってくるというなら~
堂々と待ち構えていればいい。~
返り討ちにしてやればいいだけだ。▼~
:[マリク]|
エルレーン、~
その意見には賛成できないよ。▼~
ぼくたちがいることを知って~
村に火攻めを仕掛けられたら~
大きな被害が出る可能性もあるしね。▼~
:[ユミナ]|
その通りだわ。~
大事なのは村を守ることよ。~
山賊を挑発するなんて!▼~
:[マリク]|
…静かに。山賊が来たみたいだ。~
まずは相手の出方をうかがおう。▼~
:[エルレーン]|
ふん。貴様はそこで指でもくわえていろ。~
俺が一人残さずなぎ払ってくれる!▼~
:[マリク]|
待て、エルレーン!~
行ってしまった…▼~
:[ユミナ]|
まったくもう! 勝手な人ね。~
人の話をぜんぜん聞かないわ!▼~
:[シーダ]|
わたしがエルレーンを追いかけます。~
二人は村を守ってください!▼~
:[マリク]|
わかりました!~
シーダ様もお気をつけて!▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
なにかしら?~
東のほうがやけに明るいわね。▼~
:[マリク]|
これは…!?~
ユミナ王女! 気をつけてください!~
山賊が火矢を射かけています!▼~
:[ユミナ]|
村の人を避難させましょう!~
急がないと大変なことになるわ!▼~
***B [#s56ir681]
:[エルレーン]|
俺はマリクなどには負けぬ、~
はぁぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
ふん、数は多いようだが~
まるで相手にならん。▼~
…しかし、妙だな。~
マリクはどこに…?▼~
:[シーダ]|
みなさん!~
わたしの話を聞いてください!~
伝えたいことがあるのです!▼~
:[エルレーン]|
シーダ王女は~
さっきからなにを必死に叫んでいるのだ?~
戦いの真っ最中だというのに…▼~
:[シーダ]|
エルレーン!~
あなたも戦いをやめて。~
せめて、わたしの話が終わるまで。▼~
:[エルレーン]|
戦いをやめろ?~
いったいどういうことだ…▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
みんな早く!~
こっちに避難すれば安全よ!~
あっ! 後ろに火の手が…▼~
:[マリク]|
お任せを! 風の魔道で~
炎が燃え広がるのを防ぎます!▼~
:(白く光る)|
:[ユミナ]|
さすが風の魔道士ね!~
うまく炎を食い止めているわ!▼~
:[マリク]|
皆さん、今のうちに安全な場所へ!▼~
:[ユミナ]|
あら? おかしいわね。~
急にあたりが静かになったけど~
もしかして戦いは終わったの?▼~
:[エルレーン]|
ああ、そうだ。~
戦いは…終わった。▼~
:[マリク]|
エルレーン!~
よかった、無事だったんだね。▼~
:[エルレーン]|
姿が見えないと思っていたが~
村人を避難させていたのか?▼~
:[ユミナ]|
そうよ。~
山賊が火矢を放ってきたんだもの。▼~
マリクの風の魔道で~
炎が燃え広がるのを防ぎながらね。▼~
:[エルレーン]|
……▼~
:[マリク]|
戦いが終わったと言うことは~
エルレーンが山賊たちを~
すべて倒してくれたのかい?▼~
:[エルレーン]|
いや、かなりの数が残っている。~
だが、奴らに戦う意思はもうない。~
俺が手を下すまでもなかった…。▼~
:[ユミナ]|
えっ、なにそれ?▼~
:[エルレーン]|
…見てみればわかる。▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
争いは…苦しみを生み出すだけで~
未来をもたらしてはくれません。~
あなたたちも知っているはずです。▼~
だって、あなたたちは~
本当は優しい人…~
人の痛みがわかる人たちだから…▼~
:[マリク]|
これは…!?▼~
:[ユミナ]|
す、すごい!~
シーダ王女の話を聞いた山賊が~
みんな、武器を置いたわ!▼~
:[マリク]|
そうか…~
シーダ様の説得で~
彼らは戦うことをやめたのか。▼~
:[エルレーン]|
悪党に平和を説くなど~
無駄なことだと思っていたが…▼~
:[ユミナ]|
見て。涙を流している山賊もいるわ。~
心を押し殺して悪いことをするのが~
辛かったんでしょうね…。▼~
:[マリク]|
さすがはシーダ様だ。~
争うことなく~
戦いを収められるなんて…▼~
***A [#dffytw5n]
:[ユミナ]|
あなたで最後ね、はい…▼~
:(白く光る)|
:[ユミナ]|
これで戦いでケガした山賊たちも~
みんな治癒できたわね。▼~
:[シーダ]|
お疲れさまでした、ユミナ王女。~
村人と山賊に大きな被害が出なかったのは~
あなたの活躍のおかげね。▼~
:[ユミナ]|
そんなことない。~
みんなで力を合わせた結果よ。▼~
それにしても…~
これだけの山賊を相手にするなんて~
エルレーンの実力は本物だったのね。▼~
:[エルレーン]|
……▼~
:[マリク]|
どうしたんだい、エルレーン?~
気になることでもあるのかい?▼~
:[エルレーン]|
貴様との勝負について考えていた…▼~
:[ユミナ]|
まだそんなこと言ってるの!?~
あなたもマリクも十分活躍したと思うわ。~
それでいいじゃない!▼~
:[エルレーン]|
ユミナ王女…~
たしかに自分は山賊を撃退しましたが~
それを誇るつもりはありません。▼~
:[マリク]|
エルレーン…▼~
:[エルレーン]|
マリクよ。~
貴様は勝負よりも人を守ることを選んだ。~
その行動が正しかったことは俺も認めよう。▼~
:[ユミナ]|
あら? さっきまでと~
なんだか雰囲気が違うわね。▼~
:[エルレーン]|
…なにより、この戦いの~
本当の勝者はシーダ王女だ。▼~
山賊が武器を置き、悔い改めるなど、~
まるで奇跡としか…▼~
:[シーダ]|
そんなことはありません。~
たとえ悪事に手を染めていたとしても~
誰にでも良心はあるのです。▼~
わたしはそれを思い出させただけ。~
彼らはきっと罪をつぐない~
まっとうな道に戻ってくれるはずです。▼~
:[エルレーン]|
戦うことだけが解決の手段ではない…か。~
あのとき聞き流した言葉が~
今になって胸に響く…▼~
シーダ王女とユミナ王女には~
身勝手な勝負に巻き込んだこと~
あらためて、お詫びいたします。▼~
:[ユミナ]|
わたしは気にしてないわ。~
ね? シーダ王女。▼~
:[シーダ]|
ええ。そうよ、エルレーン。~
これからもヴァイス・ブレイヴに~
力を貸してくださいね。▼~
:[マリク]|
どうやら今回の任務は~
エルレーンにも得るものが~
たくさんあったようだね。▼~
:[エルレーン]|
なっ!? 知ったような口を…~
貴様のそのしたり顔が~
俺は気に食わんのだ。▼~
…だが、貴様の言うとおりだ。~
俺にはまだまだ学ぶべきことがある。▼~
だから、アスク王国にいるうちに~
必ず貴様を超えてやる。▼~
それまでの間…~
エクスカリバーは~
貴様に預けておこう。▼~
:[マリク]|
ありがとう、エルレーン。~
未熟なのはぼくだって同じだ。▼~
これから一緒に~
ヴァイス・ブレイヴの仲間として~
ともに学んでいこう。▼~
**カダインの魔道士 エルレーン [#yrnwowj1]
***C [#tsr5n82z]
:[エルレーン]|
ふん…まさか、異界に来てまで~
マリクと顔を合わせることになるとは。▼~
アルフォンス王子とシャロン王女に~
互いに協力してほしいと言われたが~
馴れ合うつもりなど毛頭ない。▼~
絆や友情に甘えて何になる。~
共に学ぶ者は仲間などではない。~
皆、敵だ…!▼~
アスク王国には~
あらゆる異界の知識が集まると聞く。▼~
そのすべてを手に入れれば~
ウェンデル先生も俺のことを…▼~
:(暗転)|
:[エルレーン]|
ちっ…なんて広い城なんだ。~
目当ての場所に行くのも一苦労だ。▼~
:[フィヨルム]|
こんにちは! あなたはたしか…~
アカネイアからいらした~
エルレーンさんですね。▼~
なにかお困りでしたら~
力になりますよ?▼~
:[エルレーン]|
あなたは…フィヨルム王女でしたね。~
大図書館に行きたいのですが~
一向にたどり着けないのです。▼~
:[フィヨルム]|
それでしたら~
中庭を横切るといいですよ。~
ご案内しましょうか?▼~
:[エルレーン]|
いえ、大丈夫です。~
中庭…ですね。~
ありがとうございます。▼~
***B [#tr3un4hn]
:[エルレーン]|
ここが…~
アスク王国の大図書館!?▼~
カダインの書庫には~
及ばぬだろうと侮っていたが~
これは素晴らしい!▼~
はじめて目にする魔道の書物が~
これほど揃っているとは…。▼~
ここで学びを得れば~
きっとマリクを超える力を~
身に付けられるはず。▼~
ウェンデル先生…~
俺があなたの後継者にふさわしい~
魔道士になってみせます!▼~
:[ニイメ]|
……▼~
:[エルレーン]|
?~
誰かの視線を感じた気がするが~
気のせいか…▼~
:(暗転)|
:[エルレーン]|
書物に夢中になって~
ずいぶん長居してしまったな。~
暗くなる前に宿舎に戻るか。▼~
……。~
そこに隠れているのはわかっている。~
コソコソせずに出てこい!▼~
:[コルネリア]|
ふふ、気配を殺していたのに~
察するとはなかなか…。▼~
:[クロニエ]|
キャハハハ!~
あたしたちに気付くなんて~
やるじゃない!▼~
:[エルレーン]|
怪しいヤツらめ…。▼~
:[クロニエ]|
ちょっとちょっとぉ~!~
早とちりはやめてよね。~
あたしたち敵じゃないって!▼~
:[コルネリア]|
これでもれっきとした~
ヴァイス・ブレイヴの一員ですのよ。▼~
私の名はコルネリア。~
フォドラのファーガス神聖王国に仕える~
魔道士でございます。▼~
:[クロニエ]|
あたしはクロニエ!~
自己紹介…そうねえ…~
コルネリアの護衛、みたいな?▼~
:[コルネリア]|
あなたのお力になれればと思って~
声をかける機会をうかがっていましたの。▼~
アカネイア大陸の偉大なる魔道士…~
エルレーン様。▼~
:[エルレーン]|
俺のことを知っているのか?▼~
:[コルネリア]|
ええ、ええ、もちろんですとも。~
才能にあふれた方だと伺っています。~
そして、さらなる力を欲しているとも。▼~
:[エルレーン]|
貴様、なぜそれを…。▼~
:[コルネリア]|
力が欲しいのでしたら~
協力してもいいのですよ?▼~
フォドラにはあなたが目にしたことがない~
魔法がたくさんありますの。~
きっと力になれると思いますわ。▼~
:[エルレーン]|
ふん、怪しい話だ。~
貴様らになんの見返りがある?▼~
:[コルネリア]|
うっふっふ! 純粋な好奇心でございます。~
力を得たあなたがどんな活躍をするのか~
私たちはそれが見たいだけ。▼~
:[エルレーン]|
好奇心だと?~
そんな言葉、簡単に信じられると思うか。▼~
:[コルネリア]|
お返事は後日で結構ですわ。~
私たちに身をゆだねてくれるなら…▼~
アスクレピオス…~
この私の杖に近い強大な力を~
あなたに授けましょう。▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
な、なんだ、この力は!?~
あの女の杖から~
凄まじい魔力を感じる!▼~
:[コルネリア]|
ふふっ、ご理解いただけましたか?~
よいお返事、期待しておりますわ。~
エルレーン様。▼~
:[クロニエ]|
じゃあねー! ばいばーい!▼~
:[エルレーン]|
ま、待て…!▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
…気配がない。~
ふん、逃げられたか…▼~
***A [#mmr6unwn]
:[エルレーン]|
コルネリアにクロニエ…~
ヤツらはいったい何者だ?▼~
力を与えて活躍を見たいだと?~
そのような言葉…~
信じられると思うか。▼~
だが、コルネリアの持つ~
杖から感じた強大な魔力。▼~
あのような力を手にすれば~
マリクを超えるのも~
難しくはないかもしれん…。▼~
:[ニイメ]|
ちょっといいかい、そこの坊や。▼~
:[エルレーン]|
ぼ、坊やだと!?▼~
:[ニイメ]|
若いのに耳が遠いのかい?~
あんた以外に誰がいるのさ。▼~
:[エルレーン]|
……!~
こ、これは!?▼~
:[ニイメ]|
なんだい、その顔は。~
化物を見るような目は~
やめておくれ。▼~
:[エルレーン]|
こ、これは失礼しました。~
あなたから感じる魔力の強大さに~
気圧されてしまいました。▼~
:[ニイメ]|
ちょっとは鼻が利くようだね?~
連日、大図書館に顔を見せては~
必死に書物をめくってるけど…。▼~
あんたが書物をめくるたびに~
殺気が漏れ出ているよ。~
そんなに力が欲しいのかい?▼~
:[エルレーン]|
そ、それは失礼しました…。▼~
:[ニイメ]|
いいかい、坊や。~
説教のついでに忠告しておくよ。▼~
強い力というのは~
敵を滅ぼすだけじゃないのさ。▼~
使いこなすことができなければ~
自分自身をも滅ぼすものだ。▼~
:[エルレーン]|
つまり、諸刃の剣…~
と言うことですか?▼~
:[ニイメ]|
本来、強い力を得るには~
長い時間がかかる。▼~
力を使いこなすには~
さらに長い時間が必要だ。▼~
その時間をないがしろにして~
力を得ようとするヤツは~
遅かれ早かれ自滅するよ。▼~
:[エルレーン]|
力だけを手に入れようとすれば~
その報いを受ける、と…。▼~
:[ニイメ]|
ヤケドじゃすまないことは確かだね。~
力の誘惑には簡単に乗らないことだ。~
言いたいことはそれだけさ。▼~
:[エルレーン]|
……。~
不思議な人だ。▼~
ウェンデル先生とは~
まったく似ても似つかぬのに~
重みのある言葉だった。▼~
さぞ名のある魔道士なのだろう…。~
力の誘惑には簡単に乗るな、か。▼~
***S [#tr5w7iwm]
:[クロニエ]|
ねえねえ、コルネリア!~
あいつ、誘いに乗ってくると思う…?▼~
:[コルネリア]|
さあて、どうでしょう。~
もちろん、乗ってくれたほうが~
喜ばしいですけど。▼~
彼が持つ、たぐいまれな~
魔道の素質と力を求める執念。▼~
紋章持ちではないですが~
いい実験の素材になりそうですねえ。~
うっふっふ!▼~
:[クロニエ]|
あたし、いいこと思いついちゃった!▼~
あいつに力を与えて暴走させて~
ヴァイス・ブレイヴを~
ぶっ潰しちゃおうよ!▼~
:[コルネリア]|
あらあら、物騒ねぇ。▼~
:[クロニエ]|
だってさー、ここは気持ち悪いよ。~
獣だか人だかわからないヤツが~
いっぱいで、わけわかんないからさ!▼~
だから、あいつに~
みんなぶっ殺してもらおうよ!~
きっとスカッとするよー?▼~
:[コルネリア]|
ふふ…~
どうやら彼が来たようね?▼~
:[エルレーン]|
ふん、ここにいたか。~
ずいぶんと暗い場所が好きなようだな。▼~
:[コルネリア]|
あらあらあら! エルレーン様!~
こちらからお伺いするつもりでしたのに~
わざわざ足を運ばれるなんて。▼~
お話、前向きに~
検討されているということで~
よろしいのかしら?▼~
:[エルレーン]|
……。▼~
:[クロニエ]|
なーにもったいぶってんのよー。~
もうその気なんでしょ?▼~
:[エルレーン]|
貴様らとは手を組まない。▼~
:[クロニエ]|
え? どういうこと?▼~
:[コルネリア]|
理由をお聞きしても~
よろしいかしら?▼~
:[エルレーン]|
簡単な話だ。~
ヴァイス・ブレイヴの一員といいながら~
貴様らからは邪悪な気配しか感じない。▼~
そのような者たちの力を借りるなど~
わが師の教えに背くこと。▼~
俺は今までウェンデル先生の~
教えを守りながら修行を続けてきた。▼~
自分を厳しく律し~
日々の努力を重ねてな。~
そのやり方を変えるつもりはない!▼~
:[コルネリア]|
あらあら…。~
それで行き詰まっているから~
力を貸しましょうと言ったのに。▼~
:[エルレーン]|
見くびるな!~
あやしげな者たちの力は借りぬ。~
失せろ!▼~
:[コルネリア]|
チッ…。~
一丁前にほえやがってよぉ。~
後悔するんじゃねえぞ!▼~
:[クロニエ]|
あーあ、つまんなーい!~
期待して損しちゃったー!~
あんたなんか死んじゃえ! バーカ!▼~
:(白く光る)|
:[エルレーン]|
消えた、か…。▼~
ふん。あんなヤツらに~
与えられた力でマリクに勝っても~
俺自身、納得がいかん。▼~
俺が力を欲しているのは事実だ。~
だが、焦りは心に隙を作る。~
そのことを肝に銘じなければ…。▼~
ウェンデル先生…~
俺はあなたから学んだやり方で~
強くなってみせます。▼~
そしていつの日か~
カダインを導けるような~
魔道士に成長してみせます。▼~
**グルニアの王女 ユミナ [#mr67ie6n]
***C [#mr2nuw9s]
:[ユミナ]|
あっ、やっと見つけたわ。~
ちょっといいかしら、シャロン王女。▼~
:[シャロン]|
こんにちは、ユミナ王女!~
アスク王国の暮らしには~
もう慣れましたか?▼~
:[ユミナ]|
まだまだだわ。~
今だって、あなたを探して~
お城で迷子になっていたの。▼~
:[シャロン]|
あらら、そうでしたか。~
こちらへ来て日も浅いですし~
仕方がないかもしれませんね。▼~
困ったことがありましたら~
いつでも相談してくださいね!▼~
:[ユミナ]|
ちょうどよかったわ。~
実は頼みたいことがあったの。▼~
あのね、わたしに~
護衛をつけてもらえないかしら?▼~
:[シャロン]|
護衛…ですか?~
そんなことをしなくても~
ヴァイス・ブレイヴは安全ですよ。▼~
なにしろ頼れる英雄のみなさんが~
集まっていますからね!▼~
:[ユミナ]|
わたし、今までずーっと~
弟のユベロと一緒だったから~
一人で行動するのが不安なのよ。▼~
:[シャロン]|
ユベロ王子…~
双子の弟さんでしたよね?▼~
:[ユミナ]|
わたしたちはいつも一緒だったの。~
戦争で幽閉されたこともあったけど~
ユベロがいたから耐えられたわ。▼~
グルニアの王女として~
アスク王国に力を貸すつもりだけど~
隣にユベロがいないのがなんだか不安で。▼~
:[シャロン]|
そうでしたか…。~
心細い思いをさせてしまいましたね。~
それで護衛に誰か付けてほしいと?▼~
:[ユミナ]|
アスク王国に慣れるまでだけでいいの。~
お願いできないかしら?▼~
:[シャロン]|
わかりました。~
シャロンにお任せですよ!▼~
頼もしい英雄さんを~
紹介しちゃいますから~
期待してくださいね!▼~
***B [#srf6uqw5]
:[シャロン]|
見つかりましたよ、ユミナ王女!~
こちらが護衛を引き受けてくれた~
英雄さんです!▼~
:[レイヴァン]|
…レイヴァンだ。~
エレブ大陸で傭兵をやっていた。▼~
:[ユミナ]|
グルニア王国の王女、ユミナよ。~
よろしくね。▼~
:[レイヴァン]|
ああ、知っている。~
同じ軍にいる人間の顔は~
すべて把握しているからな。▼~
:[ユミナ]|
そ、それはすごいわね…。▼~
:[シャロン]|
そこがレイヴァンさんの~
すごいところです!▼~
レイヴァンさんは~
凄腕の傭兵ということに加えて~
洞察力がずば抜けているんです!▼~
まさにユミナ王女の護衛に~
ぴったりだと思いませんか?▼~
:[ユミナ]|
シャロン王女の見立てなら~
信用できそうね。~
傭兵なのに、どことなく気品も感じるし。▼~
:[レイヴァン]|
……。▼~
:[ユミナ]|
さっそくで悪いんだけど~
これから戦場に出る予定なの。~
同行してもらえるかしら?▼~
:[レイヴァン]|
問題ない。~
身の安全は保証しよう。▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
ふう、怪我することもなく~
無事に帰ってこれたわ。~
あなたのおかげよ、レイヴァン。▼~
:[レイヴァン]|
俺は…役目を果たしただけだ。▼~
:[ユミナ]|
だけど、あなたが~
守ってくれたおかげで~
安心して杖を使えたわ。▼~
わたしを狙う敵をやっつけてくれたし~
本当に助かったわ。▼~
:[レイヴァン]|
それが俺の仕事だ。▼~
:[ユミナ]|
そ、そう…。▼~
:[レイヴァン]|
……。▼~
:[ユミナ]|
……。▼~
あ、あの…レイヴァン?~
わたし、あなたの機嫌を~
損ねるようなことをしたかしら。▼~
:[レイヴァン]|
…いや。▼~
:[ユミナ]|
でも、機嫌が悪そうだし~
表情も険しいんだけど。▼~
:[レイヴァン]|
これが地の顔だ。▼~
:[ユミナ]|
ご、ごめんなさい!▼~
:[レイヴァン]|
……▼~
:[ユミナ]|
…うう…空気が…空気が重いわ!▼~
***A [#etu4n6an]
:[ユミナ]|
傭兵としては一流。~
戦場でも頼りになるし~
手を抜くことなく真面目…。▼~
:[シャロン]|
そうでしょうそうでしょう!~
護衛役としてオススメした~
甲斐がありました。▼~
:[ユミナ]|
でもね! レイヴァンって~
ずーっと怖い顔をしてるし~
おしゃべりしても空気が重いの。▼~
:[シャロン]|
な、なるほど…~
レイヴァンさんがにこやかに話す姿は~
わたしも想像できませんね。▼~
:[ユミナ]|
わがままを言うようで~
悪いんだけど、~
ほかの人をお願いできないかしら?▼~
腕が立つのはもちろん、~
もっと楽しくおしゃべりできて~
人当たりのいい人で!▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
心当たりがあるので~
すぐにお願いしてきますね!▼~
:(暗転)|
:[レオ]|
あんたがユミナ王女?~
ふふっ、気品があって目力が強くて~
アタシ、気に入っちゃったわ。▼~
:[シャロン]|
レオさんはバレンシア大陸で~
傭兵をされていたんです。▼~
腕が立つのはもちろん~
とっても明るい方なので~
ユミナ王女のご期待に添えるかと!▼~
:[レオ]|
レオよ。よろしくね。~
任されたからには~
ユミナ王女をバッチリ守っちゃうわ。▼~
:[ユミナ]|
あなたとなら楽しくやれるかも。~
よろしくね、レオ!▼~
:(暗転)|
:[ユミナ]|
ふぅ、今日も厳しい戦いだったわね。~
レオが守ってくれたおかげで~
無事に帰ってこれたわ。▼~
:[レオ]|
ちょっと、ユミナ王女!~
ダメじゃない!~
なにをしてるの?▼~
:[ユミナ]|
え? なにをしているって~
ひと息ついたところだけど。▼~
:[レオ]|
戦場から戻ったら~
まずはお肌のお手入れ!▼~
若いからって油断したらダメ!~
お肌は繊細なんだから気をつけなきゃ!▼~
:[ユミナ]|
そ、そういうものなの?~
わ、わかったわ…。▼~
:(暗転)|
:[レオ]|
ユミナ王女!~
お野菜にまったく手をつけて~
ないじゃない!?▼~
ちゃんと食べなきゃ~
バルボさんみたいに~
大きくなれないわよ!▼~
:[ユミナ]|
ご、ごめんなさい。~
でもわたし、そこまで~
大きくなるつもりもないんだけど…。▼~
:[レオ]|
理由はどうあれ、好き嫌いは禁止!~
ユミナ王女の健康を守るのも~
アタシの役目なんだから!▼~
:[ユミナ]|
あーん!~
小言ばっかりじゃない!~
もう、ほっといてよーっ!▼~
***S [#r6unw6ty]
:[シャロン]|
えっ? 護衛をつけるのは~
もうやめにするんですか?▼~
:[ユミナ]|
ええ。いくら凄腕の護衛でも~
相性の問題があるしね…。▼~
:[シャロン]|
相性ですか?~
ほかの英雄さんをご紹介しましょうか。▼~
:[ユミナ]|
ううん、いいの。~
考えてみれば当たり前のことなのよね。▼~
どんなに立派な英雄でも~
小さい頃からずっと一緒にいた~
ユベロの代わりになるわけがない。▼~
アスク王国にユベロがいないなら~
わたし一人でなんとかしてみるわ。▼~
:[シャロン]|
ユミナ王女…。▼~
:[ユミナ]|
シャロン王女、~
迷惑かけちゃってごめんなさい。~
だけど、もう決めたの。▼~
:[オグマ]|
ロレンス将軍が言っていたな…。~
ユミナは一度言いだしたら~
決して曲げない性格だと。▼~
:[ユミナ]|
えっ、オグマ!?~
あなたもアスク王国に呼ばれたのね?▼~
:[シャロン]|
お知り合いですか? そういえば~
お二人ともアカネイア大陸から~
いらっしゃったんでしたね。▼~
:[ユミナ]|
わたしとユベロを~
助けてくれた恩人なの。▼~
オグマがいると知っていたら~
最初から護衛を頼んでいたのに!▼~
:[シャロン]|
じゃあ、今からでも~
オグマさんに護衛をお願いしますか?▼~
:[ユミナ]|
でも、自分一人の力で~
なんとかしてみせるって~
宣言したばかりだし…。▼~
:[オグマ]|
一人で頑張るというのであれば~
やれるところまでやってみればいい。▼~
それでも困ることがあるようなら~
俺が手を貸そう。▼~
:[シャロン]|
そのときは~
わたしも一緒に駆けつけますよ!▼~
:[ユミナ]|
二人ともありがとう。~
わたしがユベロと一緒じゃなくて~
一人でアスク王国に呼ばれたのは…。▼~
天がわたしに成長しなさい、と~
言っているのかもしれないわね。▼~
いいわよ、頑張ってみるわ。~
いつかユベロと再会したときに~
成長した姿を見せてあげるんだから!▼~
**風の司祭 マリク [#hen56uss]
***C [#r6un564w]
:[シャロン]|
いやー、今日も大勝利!~
これもマリクさんのおかげです!~
ね、アルフォンスお兄様?▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。
マリクの風の魔道がなければ~
被害はもっと大きかっただろう。▼~
:[マリク]|
ぼくの力など微々たるものです。~
みんなで力を合わせたことが~
勝利につながったのでしょう。▼~
:[シャロン]|
またまたご謙遜を。~
大活躍だったじゃないですか~!▼~
:[アルフォンス]|
シャロンの言うとおりだよ。~
マリクは魔道士としてだけではなく~
相談役としても頼もしい存在だ。▼~
君のような~
経験が豊かな魔道士がいるおかげで~
敵の魔道にも柔軟に対応できるしね。▼~
マリクはもう~
ヴァイス・ブレイヴにとって~
なくてはならない存在だ。▼~
:[マリク]|
そこまでほめられると気恥ずかしいですが~
お役に立ててよかったです。▼~
:[シャロン]|
あ、そういえば!~
マルス王子から聞きましたよ。▼~
マリクさんは~
魔道の国として有名なカダインで~
学ばれていたとか。▼~
:[マリク]|
はい。でも、師である~
ウェンデル先生に比べたら~
ぼくなんてまだまだ未熟ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
実際、マリクの話はわかりやすいし~
教え方もきっとうまいと思うよ。▼~
機会があれば~
アスク王国で魔道を志す若者たちの~
力になってくれないか?▼~
:[マリク]|
はい、喜んで協力しましょう。~
人に教えることは~
自分自身の学びにもなりますから。▼~
:[シャロン]|
わっ、すごく先生っぽい発言!~
わたしもマリクさんに~
魔道を習っちゃおうかな!▼~
***B [#nrm67inw]
:[シャロン]|
マリクさーん!▼~
:[マリク]|
こんにちは、シャロン王女。~
どうされましたか?▼~
:[シャロン]|
この間、聞かせてくれたお話が~
すごく面白かったので~
お礼を言いたくて!▼~
:[マリク]|
この間の話というと…~
カダインの魔道学院のことでしょうか?▼~
:[シャロン]|
砂漠の中にある神秘の都カダイン!▼~
その中心にある魔道学院には~
世界中から多くの学生がやってきて~
互いに議論をしながら絆を深めあう…。▼~
聞いているだけでワクワクしました!~
わたしも一度でいいから~
行ってみたいです!▼~
:[マリク]|
そう言ってもらえると~
ぼくもうれしいです。▼~
:[シャロン]|
そのお話を聞いたとき、~
いいことを思いついたんです!▼~
アスク王国にも~
カダインのような魔道学院を~
作ったらいいんじゃないかなって!▼~
:[マリク]|
なるほど…! アスク王国には~
異界の英雄たちが集まってる。▼~
ここに学院を開けば~
さまざまな意見や知識を交換でき~
有意義な議論が生まれるかもしれない…。▼~
シャロン王女は~
そうおっしゃりたいんですね?▼~
:[シャロン]|
すごい!~
わたしが思っていたことを~
全部言い当てられました!▼~
:[マリク]|
ぼくも同じようなことを~
考えていたんです。▼~
アスク王国の戦いが終われば~
ぼくたちは元の世界に~
帰ることになるでしょう。▼~
しかし、魔道学院を作れば~
ぼくたちがいなくなっても~
教えは残ります。▼~
そうすれば未来のアスク王国に~
貢献できると思ったんです。▼~
:[シャロン]|
やっぱりマリクさんはすごいですね。~
そんな先のことまで考えてたなんて!▼~
よーし、やる気が出てきましたよ!~
なんとしても魔道学院を建てて~
マリクさんに先生をやってもらいましょう!▼~
:[マリク]|
はい、ぼくにできることなら~
なんでも協力します。▼~
***A [#dthn456h]
:[シャロン]|
はいはーい!~
そのレンガはこちらに運んでくださーい!~
木材はあちらにお願いしまーす!▼~
:[マリク]|
シャロン王女~
工事は順調なようですね。▼~
:[シャロン]|
はい! お兄様に~
大図書館の一角を改装して~
魔道学院を作りたいって相談したら…。▼~
それはいい考えだって~
すぐに工事の手配をしてくれたんです。▼~
そちらの進捗はいかがですか?▼~
:[マリク]|
頼まれていた人事の件ですね。~
こちらの書類を見てください。▼~
魔道学院の設立に~
協力すると言ってくれた~
魔道士や修道士の名簿です。▼~
:[シャロン]|
え、こんなに!?~
すごい人ばっかりじゃないですか!▼~
理魔法の教室には~
パントさんやセシリアさん。▼~
闇魔法の教室には~
カナスさんやリオン王子が~
来てくれるんですか?▼~
:[マリク]|
光魔法を使うルセアさんは~
人柄がよく物腰も柔らかいので~
子供たちもなつくと思います。▼~
おなじカダインの魔道学院出身の~
エルレーンにも声をかけたのですが~
残念ながら断られてしまいました。▼~
:[シャロン]|
ふむふむ…文献を研究する~
伝承の教室はリンハルトさんですか。▼~
居眠り防止の見張り役も必要ですね。▼~
:[マリク]|
はい。ベレト先生とベレス先生に~
交代で見張ってもらいましょう。▼~
:[アルフォンス]|
やあ、マリクにシャロン。~
調子はどうだい?▼~
:[マリク]|
おかげさまで順調です!~
英雄のみなさんにも~
こころよい返事をいただけました。▼~
:[アルフォンス]|
それはよかった。~
それにしてもマリクには苦労をかけたね。▼~
最初は魔道学院の一教師として~
指導してもらうつもりだったのに~
学長みたいな活躍ぶりだね。▼~
:[マリク]|
そうだ、アルフォンス王子。~
その学長の件ですが~
相談したいことがあるのです…。▼~
:[アルフォンス]|
相談?~
気になることでもあるのかい。▼~
:[マリク]|
この魔道学院では~
アスク王国を支える人材を育み~
未来に引き継いでいく場所です。▼~
ならば学長は~
異界の英雄ではなく~
アスク王国の人間が務めるべきです。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…。~
でも、適任者がいるかな?▼~
英雄たちを束ねるには~
魔道の知識や教養だけでなく~
上に立つにふさわしい人格も必要だ。▼~
:[シャロン]|
学長にふさわしい人材…。~
あっ! お兄様!~
わたしに心当たりがあります!▼~
:[シャロン]|
え、本当かい?~
シャロンの知り合いかな。▼~
:[シャロン]|
ふふふ、お兄様…~
まだ誰かわかりませんかー?▼~
:[アルフォンス]|
うーん、誰だろう?~
アスク王国にそんな人物がいただろうか。▼~
:[シャロン]|
わたしの一押しの学長候補!~
それは…。▼~
***S [#dyhn46aw]
:[アルフォンス]|
まさか、こんなことになるとはね。~
たしかに魔道の知識に教養~
人格を兼ね備えた人物だけど…。▼~
:[シャロン]|
ふふふ、最高の人選でしょう?▼~
お兄様! そろそろ~
学長の挨拶が始まりますよ!▼~
:[ヘンリエッテ]|
アスク王国魔道学院の~
設立式典にお集まりのみなさま。▼~
初代学長のヘンリエッテが~
ご挨拶申し上げます。▼~
この魔道学院はアカネイア大陸の~
カダインにある魔道学院を手本に~
異界の英雄の力を借りて設立しました。▼~
:[アルフォンス]|
母上にお願いしてもよかったのかな?~
ただでさえお忙しい身なのに。▼~
:[シャロン]|
でもお母様は、ふたつ返事で~
引き受けてくださったじゃないですか。~
「私でよければよろこんで~」って。▼~
:[アルフォンス]|
たしかに、すごくうれしそうだったね。~
母上のあんな笑顔は久しぶりに見たよ。▼~
:[ヘンリエッテ]|
このアスク王国は、数多の英雄が集う地。~
種族も違えば、価値観も違う人々が~
ともに集まって暮らす場所です。▼~
そして、この学院に集まった~
学生や教師も、それぞれまったく違った~
経歴を持っています。▼~
最初のうちは~
いろいろな摩擦もあるでしょう。▼~
しかし、みなさんの願いは~
ひとつのはずです。▼~
それはこのアスク王国に~
平和をもたらすこと。▼~
そのために我々はともに学び、語り合い~
互いを高め合っていきましょう。▼~
:[シャロン]|
わあっ! すごい拍手ですよ!~
お兄様、わたしたちも拍手拍手!▼~
:[マリク]|
すばらしいご挨拶でした。~
最高の学長が見つかって~
ぼくも肩の荷が下りた気分です。▼~
今日のこの式典は~
アスク王国の歴史において~
意義あるものとなったはずです。▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。この魔道学院の設立は~
英雄達とこの国の~
絆の証でもあると思うよ。▼~
:[マリク]|
いつか異界の英雄たちが~
ヴァイス・ブレイヴから去る日が来ても~
この魔道学院は残り続ける。▼~
ぼくたちがアスクの地に刻んだ足跡が~
この国の未来を照らしてくれれば~
こんなにうれしいことはありません。▼~
:[シャロン]|
マリクさん~
本当にありがとうございました!~
マリクさんのおかげで…。▼~
:[マリク]|
おっと、シャロン王女。~
その言葉は少し早いですよ。▼~
式典のあと、すぐ講義があるんです。~
大切なのはこれから。~
ぼくたちは箱を作ったにすぎません。▼~
アスク王国で魔道を志す人たちを~
正しい道に導くために~
誠実に向き合っていきましょう。▼~
魔道は人を幸せにするものと~
みんなに知ってもらうために。▼~
**英雄王の理解者 シーダ [#r6uhw6ws]
***C [#fynuy4na]
:[シーダ]|
なんてたくさんのお部屋!~
アスク王国のお城は大きいのね。~
とても一日じゃ回りきれないわ。▼~
:[リズ]|
じーっ。▼~
:[シーダ]|
……。▼~
:[リズ]|
じーっ。▼~
:[シーダ]|
気のせいじゃ…ないわよね?~
柱の陰から見られているような…~
あの、わたしになにかご用?▼~
:[リズ]|
えっ!? わわっ、どうしよう!~
話しかけられちゃった!?▼~
:[マリアベル]|
お、落ち着きなさいな!~
話せばわかっていただけますわ!▼~
:[リヒト]|
ごご、ごめんなさい!~
悪気があったわけじゃないんです!~
伝説の英雄を目の前にして、つい…▼~
:[シーダ]|
伝説の…英雄?~
誰のことを言っているのかしら?▼~
:[リヒト]|
えっ!? それはもちろん~
シーダ様のことですよっ!▼~
:[シーダ]|
ええっ!?~
わ、わたしが伝説の英雄?▼~
マルス様ならいざ知らず…~
なにかの間違いじゃないかしら?▼~
:[リズ]|
もちろん、マルス様も~
伝説の英雄だよっ!▼~
でも、イーリス大陸で~
タリスの王女シーダ様のことを~
知らない人はいないし!▼~
:[マリアベル]|
わたくしたちは幼子の頃から~
英雄王マルスとシーダ王女の話を~
聞かされて育ちましたの。▼~
:[リズ]|
アリティア国王となったマルス様を~
王妃として支えたシーダ様!▼~
その可憐な姿を見た敵は戦いをやめ~
愛について語れば敵がみーんな涙を流す。~
それがシーダ様の伝説!▼~
:[シーダ]|
えっ! わ、わたしの話が~
そんなふうに伝わっているのですか!?▼~
:[マリアベル]|
それに、シーダ様を主役とした劇では~
誰もが知る名場面もありますのよ!▼~
凄腕の敵剣士を前に~
「その剣でわたしを好きなようにして…」~
と説得を試みるあの場面!▼~
:[リヒト]|
うんうん!~
一番盛り上がるところだよね。~
感動で鳥肌が立っちゃう!▼~
:[シーダ]|
わ、わかりました!~
もう十分ですから!▼~
わたしの話が伝わっているのは~
うれしいですが、なんだか~
尾ひれがついてる気が…▼~
***B [#tyumn4sk]
:[シーダ]|
どうしたものかしら。~
まさか、こんなことに~
なっているだなんて…▼~
:[ドーガ]|
シーダ様ではありませんか。~
溜め息をつかれていましたが~
なにか悩み事でも?▼~
:[シーダ]|
ドーガ!~
あなたも来ていたのね。~
実は少し困ったことがあって…▼~
:(暗転)|
:[ドーガ]|
なるほど…~
そのようなことがあったのですね。▼~
ですが、マルス様が英雄王として~
後世に名を残されているのは~
我ながら誇らしくもあります。▼~
神話のごとく語られる~
我が主君の英雄譚…~
臣下としてうれしい限りです。▼~
:[シーダ]|
そ、そうですね。~
マルス様のご活躍を考えれば~
当然のことだと思っています。▼~
しかし、わたしのことまで~
美談として後世に~
語り継がれているなんて…▼~
:[ドーガ]|
シーダ様はマルス様をお支えになられた、~
偉業の立役者ではないですか。~
なにもおかしくはありません。▼~
:[シーダ]|
ですが、実際のわたしは~
小さな島国タリスの王女。▼~
戦場では一人の天馬騎士として~
微力を尽くしていたにすぎません。▼~
神器も持たず、~
華々しい戦功を挙げたわけでもないのに~
持ち上げられすぎだと思うの。▼~
:[ドーガ]|
うーん…私も昔、~
大げさな逸話が作られていました。▼~
鋼の守備であらゆる敵をはじき返し~
数百の軍勢を仁王立ちで受け止めた…▼~
その軍勢を槍の一振りで宙に飛ばし~
自らも空中に飛び上がって~
とどめを刺した、と…▼~
クリスから真顔で聞かされたときは~
頭を抱えたものです…▼~
:[シーダ]|
そ、それはさすがに…~
話に尾ひれというか~
翼がついているようです。▼~
:[ドーガ]|
ですが、人々はいつだって~
英雄に憧れ、英雄に夢を抱くもの。▼~
偉大であってほしいと願う気持ちも~
わからなくもありません。▼~
私たち自身が~
伝説に残るアンリ様の戦いを~
語り継ぐことと同じように。▼~
:[シーダ]|
未来の世界に生きる人たちにとって~
わたしたちが英雄アンリのような存在~
というわけですね…▼~
***A [#r6njw0lb]
:[マルス]|
大丈夫かい、シーダ?~
悩んでいるとドーガに聞いたけど。▼~
:[シーダ]|
は、はい…。~
ですがマルス様のお心を~
わずらわすようなことでは。▼~
:[マルス]|
話してくれるかい?~
些細なことでも~
君の力になりたいんだ。▼~
:[シーダ]|
マルス様…。▼~
:(暗転)|
:[マルス]|
なるほど。~
自分の存在が過大評価されている、と~
シーダはそう感じたんだね?▼~
たしかにぼくも~
「英雄王」なんて呼ばれたときは~
少しとまどったな。▼~
:[シーダ]|
マルス様もですか?▼~
:[マルス]|
ははは、もちろんだよ。~
ぼくたちが伝承の人物になるなんて~
想像もつかなかったからね。▼~
:[シーダ]|
民が英雄に夢を抱き~
憧れる気持ちは理解できるんです。▼~
だけど、わたしは彼らが思うような~
偉大な英雄ではありません。▼~
本物のわたしを見て~
がっかりさせてしまうのが~
なんだか申し訳なくて。▼~
:[マルス]|
悩むことはないと思うよ。~
君はいつもどおりに~
振る舞っていればいい。▼~
:[シーダ]|
えっ?~
ですが、それでは…。▼~
:[マルス]|
もちろん、本物のシーダは~
伝説のシーダとは違うように~
彼らの目に映るかもしれない。▼~
だけど、その素顔を知ってもらえれば~
彼らはきっとシーダのことを~
好きになると思うんだ。▼~
:[シーダ]|
そ、そうでしょうか…。▼~
:[マルス]|
本物のシーダのほうが~
伝説よりもきっと素敵だ。~
ぼくが保証するよ。▼~
***S [#td65un4n]
:[リズ]|
あっ、シーダ様!~
おはようございます!▼~
:[シーダ]|
おはようございます。~
今日も気持ちのいい朝ですね。▼~
:[マリアベル]|
シーダ様、本日も優雅なたたずまい…~
お顔を見るだけで~
日々の疲れも吹っ飛んでしまいますわ。▼~
:[シーダ]|
あの…実はみなさんに~
お話ししたいことがあるのですが~
少しよろしいでしょうか?▼~
:[リヒト]|
ええっ! ぼ、僕たちに!?~
な、なんでしょうか?▼~
:[シーダ]|
そんなにかしこまらないで。~
気を楽にして聞いてほしいの。▼~
わたしはどこにでもいる普通の天馬騎士。~
あなたたちが語る逸話のように~
特別な英雄ではないわ。▼~
:[マリアベル]|
えっ…~
なにをおっしゃいますの?▼~
:[リヒト]|
そ、そうですよ!~
シーダ様といえば英雄の中の英雄で!▼~
:[シーダ]|
いいえ、わたしもみんなと同じ~
アスク王国の平和を願う~
一人の英雄にすぎません。▼~
みんなが知る伝説に出てくるような~
目覚ましい活躍はできないと思うの。▼~
:[リズ]|
シーダ様…。▼~
:[シーダ]|
だけど、わたしにもできることがある。~
みんなと絆を育み~
ともに戦っていくこと。▼~
だから、まずは握手をしましょう。~
同じヴァイス・ブレイヴの仲間として。▼~
:[リズ]|
シーダ様と握手!?~
よ、よろこんで!▼~
わわっ、柔らかくて温かい手…~
お兄ちゃんに自慢しちゃお!▼~
:[マリアベル]|
まあ! ずるいですわよ、リズ!~
シーダ様! わたくしとも握手を!▼~
:[リヒト]|
ぼ、僕もお願いします!~
うわぁぁ、緊張する!▼~
:[シーダ]|
ふふっ、どうやらわたしは~
難しく考えすぎていたようですね。▼~
こうして素直に話せば~
すぐに打ち解けられたのに…▼~
:[リズ]|
こんなに優しくて~
わたしたちと同じ目線で~
立ってくれるなんて…。▼~
やっぱりシーダ様は~
思っていたとおりの英雄だよ!▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
昨日はリズたちとも友だちになれたし~
思い切って話をしてよかったわ。~
今日も一日、頑張らなくっちゃ!▼~
:(暗転)|
:[ティアモ]|
……!!~
シーダ様が出ていらしたわ!▼~
:[ソール]|
握手をしてもらうのは順番だよ。~
横入りはダメだからね。▼~
:[スミア]|
あの伝説のシーダ様と~
お友だちになれるだなんて~
まるで夢のよう…きゃあっ!▼~
:[ドニ]|
わたたっ!~
誰だべ、背中から押したのは!▼~
:[ソワレ]|
おいおい、キミはボクの後ろだろう?~
ちゃんと並んでくれよ。▼~
:[シーダ]|
こ、この行列は~
いったいなんの騒ぎですか!?▼~
:[フレデリク]|
シーダ様に握手していただけると~
友人になれる。▼~
その話を聞きつけ、列を作り~
あなたをお待ちしていたのです。▼~
:[シーダ]|
わたしと握手をするためですか?~
廊下の向こうまで列が続いて…~
な、何人いるのですか!?▼~
:[マルス]|
やあ、シーダ。~
悩みは解決できたかい?▼~
:[シーダ]|
マルス様!?~
せ、先日の悩みは解決したのですが~
また新しい問題が…。▼~
:[マルス]|
真心が伝わった結果…なのかな。~
さすがはシーダ。~
アスク王国でも伝説を作っちゃったね。▼~
:[シーダ]|
そ、そんな!?~
だから、わたしはどこにでもいる~
天馬騎士なんですーっ!▼~
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- エルレーンのおもあつで思ったこと、なぜクロニエとコルネ...
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