[広告]
章別会話/巡る運命の輪
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
[[章別会話]]
*巡る運命の輪 [#v063e833]
#contents
**巡る運命の輪 [#s3144e93]
***オープニング [#b94fc770]
:[――]|
今とは異なる時間、こことは異なる異界。~
そこでは――▼~
:[フィヨルム]|
シャロン王女!~
アルフォンス王子と~
アンナ隊長の容態は…▼~
:[シャロン]|
癒し手の皆さんに全力で~
治療していただいていますが…~
予断を許さない状況です。▼~
:[セイズ]|
このままアスク王国が~
グルヴェイグの侵攻を受け続ければ…▼~
あの魔女がもたらす絶望を阻む者は~
ミズガルズから~
いなくなってしまうでしょう。▼~
:[ピアニー]|
私たちヴァイス・ブレイヴが~
希望を守る最後の砦。~
でも…▼~
:[アシュ]|
敵の攻撃は&ruby(しれつ){熾烈};を極めており、~
アルフォンス王子やアンナ隊長も倒れ~
私たちは防戦一方でありまして…▼~
:[シャロン]|
こんなに強い敵は、はじめてです…~
わたしたちは本当に勝てるのでしょうか。▼~
:[セイズ]|
あきらめてはなりません。~
人の子たちよ。▼~
もしかすると私たちは、~
すでに何度もグルヴェイグを~
追い詰めていたのかもしれません。▼~
:[エイル]|
そのたびに時を戻されて…~
私たちの勝利を阻まれている~
可能性もある…と?▼~
:[セイズ]|
私は一度、光の国ヴァナに戻り~
グルヴェイグへの対抗手段を~
あらためて探してみます。▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
セイズさんがいない間は~
なんとか守ってみせます!▼~
:[レギン]|
じゃあじゃあ、女神セイズ。~
私が光の国まで送るの!~
また迷っちゃったらいけないし。▼~
:[セイズ]|
…助かります。▼~
&br;''(暗転)''~
:[フィヨルム]|
女神セイズに頼るだけでなく~
私たちもなにか対抗策を~
考えたいところですが…▼~
:[ルフレ]|
シャロン王女、ちょっといいかな?▼~
:[シャロン]|
はい! なんでしょう?~
おや、軍師の皆さんが~
お揃いということは…▼~
:[セネリオ]|
対抗策を~
僕たちなりに検討してみました。▼~
:[シャロン]|
……!?~
なにかいい案があるのでしたら~
ぜひとも伺わせてください!▼~
:[ルフレ]|
これはひとつの…~
賭けのようなものなのだけれど。▼~
:[セネリオ]|
エクラに~
英雄として~
グルヴェイグを召喚してもらいます。▼~
契約を結び、味方となった彼女を~
敵であるグルヴェイグと戦わせるのです。▼~
:[シャロン]|
えーっ!?~
そ、そんなこと~
できるんですか!?▼~
:[アウグスト]|
同等の力を持つ者なら~
対等に勝負できましょう。~
毒をもって毒を制す、~
というわけです。▼~
:[サイアス]|
エクラが~
黄金の魔女と縁を繋げるかは~
不確実ではありますが…▼~
:[ルフレ]|
もちろん、召喚したグルヴェイグに~
すべてを任せるわけではないよ。~
僕たちも全力で支援する。▼~
:[ユリシーズ]|
まあ、契約を結ぶことに失敗して~
敵が2倍になるかもしれませんが。~
笑って誤魔化すしかありませんな。▼~
:[ヒューベルト]|
笑う間もなく、我々の命運が尽きるかと。~
そうなればお終いです。▼~
:[シャロン]|
エクラさん~
…どうでしょうか~
…………▼~
その顔は…~
お願いできるんですね!▼~
エクラさんに~
アスク王国の命運を託します!▼~
&br;''(暗転)''~
:[カムイ]|
ルフレさん、話は聞きました。~
グルヴェイグを召喚して~
自分と戦わせる策を実行に移す、と。▼~
:[ルフレ]|
うん。危険な賭けだけど、~
成功した場合の見返りは大きい。▼~
:[カムイ]|
うまくいくでしょうか…。~
せめて、女神セイズが~
ヴァナから戻るのを待ってみては?▼~
:[セネリオ]|
我々に残された時間は少ない。~
ここは早急に動くべきです。▼~
すでにエクラは~
召喚の準備に入っています。~
結果は間もなく出るかと。▼~
&br;''(白く光る)''~
:[シャロン]|
こ、この光は!?~
グルヴェイグの召喚に~
成功したのでしょうか?▼~
:[カムイ]|
……!?~
ま、まさか本当に?▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
***C [#sb97976d]
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
:[シャロン]|
確かにグルヴェイグ…さんですよね?~
でも、どこか雰囲気が違うような…▼~
:[セネリオ]|
いえ、グルヴェイグさん本人でしょう。▼~
金色の瞳に~
背後に控える蛇たちの存在。~
十中八九、間違いないかと。▼~
:[シャロン]|
グルヴェイグさん!~
ようこそ、アスク王国へ!▼~
わたしはアスク王国の王女~
シャロンと言います!~
実はあなたにお願いが…▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
エクラ…~
あなたが私を?▼~
:[シャロン]|
今、アスク王国は滅亡の危機に…▼~
って、あれっ!?~
グルヴェイグさん!▼~
:[カムイ]|
消えてしまいました…▼~
:[シャロン]|
あわわわ…~
お話を聞いてもらう前に~
消えちゃうなんて…▼~
うう、あのグルヴェイグさんは~
味方じゃないのかも…~
失敗したのでしょうか?▼~
:[ルフレ]|
いや、そうとは限らないよ。~
彼女に敵意があるなら~
僕たちを即座に攻撃したはずだ。▼~
:[シャロン]|
た、確かに…▼~
:[ルフレ]|
僕も…かつては、~
世界を絶望に追いやる邪竜の~
化身となる運命だった。▼~
だけど、記憶を失い~
…クロムと関わったことで~
道を誤ることはなかった。▼~
彼女も召喚によって~
何か良い変化が~
起こったのかもしれない。▼~
:[カムイ]|
変化といえば~
彼女がまとっていた装束…~
あれは…。▼~
:[セネリオ]|
女神セイズのものと~
うりふたつでした。▼~
:[シャロン]|
ど、どういうことでしょうか?▼~
:[セネリオ]|
僕たちが推測するよりも~
本人に聞いたほうが早いでしょう。▼~
まだ城内にいるかもしれません。~
手分けして探しましょう。▼~
:[シャロン]|
は、はいっ!~
みなさんにも協力してもらいます!▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[シャロン]|
カムイさん?~
なにか気になることでも。▼~
:[カムイ]|
いえ、その…~
気になるというか…。▼~
彼女に協力を求めるとして~
彼女自身に戦わせる以外の~
方法はないのでしょうか。▼~
:[シャロン]|
た、確かにそうですよね。~
私も自分と戦えって言われたら~
とまどっちゃいますし。▼~
協力してもらうにしても~
ほかにいい方法が~
あればいいのですが…▼~
:[カムイ]|
……▼~
***B [#p22c684b]
:[グルヴェイグ]|
……。~
ここはアスク王国の図書館?▼~
道に迷うなんて…~
まるで、あの頃と同じ…▼~
:[カムイ]|
……!~
ここにいたのですね~
グルヴェイグさん!▼~
:[グルヴェイグ]|
……▼~
:[カムイ]|
あの、私は…▼~
:[グルヴェイグ]|
あなたのことは知っている。▼~
うちに宿し竜の血脈。~
人の子にして人ならざる~
透魔の血を持つ者、カムイ。▼~
:[カムイ]|
え…?▼~
:[グルヴェイグ]|
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちの~
名前や顔は、すべて覚えている。~
幾度となく時を繰り返しても…▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[グルヴェイグ]|
あなたたちは~
私に何を望む?▼~
:[カムイ]|
私たちはアスク王国の危機を救うため~
あなたの力を借りたいのです。▼~
この国は今、黄金の魔女の~
攻撃を受けています。▼~
私たちは召喚したあなたに…~
もう一人のあなたと戦ってもらおうと~
一縷の希望にすがりました。▼~
:[グルヴェイグ]|
私に…私自身を殺させるために。▼~
:[カムイ]|
ですが、それはあなた一人に~
負担を押し付けてしまうことになる。▼~
だから私は見つけたいのです。~
戦うのではなく、手を取り合う方法を。▼~
:[グルヴェイグ]|
……▼~
:[カムイ]|
私は人間同士を争わせようとした~
透魔竜の企みを、人々の絆を~
繋ぐことで打ち砕くことができました。▼~
争うのではなく、信じること。~
それがみんなの心をひとつにして~
困難に立ち向かう力になったのです。▼~
:[グルヴェイグ]|
……▼~
:[カムイ]|
ですから、戦うのではなく~
話し合えないでしょうか。~
もう一人の…あなたと。▼~
:[グルヴェイグ]|
話し合う…~
人を滅ぼす黄金の魔女と?▼~
:[カムイ]|
はい。~
信じることが、歩み寄るための~
一歩だと思いますから。▼~
:[???]|
無駄なこと…▼~
:[カムイ]|
……!?~
この気配はまさか!▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
***A [#mc7905a1]
:[カムイ]|
黄金の魔女!?~
この城にまで…!▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
すべては無意味…~
あなたたちがなにを企もうと~
結末は決まっている。▼~
:[グルヴェイグ]|
……。~
私もあなたと同じように~
結末を知っている…▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
ならば、その結末どおりに。▼~
:[グルヴェイグ]|
いいえ、それはできない。~
この戦いの結末は、存在しない。▼~
なぜなら私が~
エクラに召喚される~
歴史はこれまで存在しなかったから。▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
ならばここで~
あなたを滅ぼし~
円環を閉ざすまで。▼~
:[カムイ]|
黄金の魔女に力が集まっている!?~
このままでは…。▼~
:[グルヴェイグ]|
カムイ…▼~
このまま私と私が戦えば、~
すべては消滅し、~
円環は閉ざされたまま…▼~
今から私は、時を戻す。~
アルフォンスたちが倒れる、~
その前の時間まで…▼~
わずかでも…~
可能性を残すために…▼~
:[カムイ]|
グルヴェイグさん…▼~
:[グルヴェイグ]|
カムイ、あなたは言った。~
信じることが歩み寄る一歩だと…▼~
その言葉を、~
私も少しだけ信じてみたい。~
…エクラ…▼~
&br;''(明転)''~
:[アルフォンス]|
……。~
アンナ隊長。~
グルヴェイグについてですが…▼~
まずは彼女の情報を~
集めるのが先決だと思います。▼~
時を操る魔女だとしても~
弱点はきっとどこかにある。~
動くのは、それを見極めてから…▼~
:[アンナ]|
そうね。~
慎重に動いたほうが~
いい気がするわ。▼~
:[シャロン]|
了解です!~
今日からわたしたちは~
特務機関慎重派ですね!▼~
:[セネリオ]|
反対する理由はありません。~
僕たちは、黄金の魔女についての~
情報がまだまだ不足していますから。▼~
:[ルフレ]|
明確な対抗手段が確立できるまで~
迂闊な動きはしないほうが~
いいだろうね。▼~
:[セイズ]|
私は一度、光の国ヴァナに戻り~
グルヴェイグへの対抗手段を~
あらためて探してみます。▼~
:[アルフォンス]|
頼みます、女神セイズ。▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[シャロン]|
あれっ? カムイさん?~
なにか考えごとですか。~
ボーっとしていたような。▼~
:[カムイ]|
え…?~
いえ、なんでもありませんよ。▼~
ただ、先日から~
頭をよぎるものがあるのです。▼~
はっきりと思い出せませんが~
なぜか懐かしい、誰かの顔が…▼~
…え?~
エクラさんもですか?~
不思議なことがあるものですね。▼~
同時に私の心は~
予感めいたものも感じているのです。▼~
優しい光をたたえた黄金の瞳に~
近い将来、出会える予感が…▼~
**聖王と共にある者 ルフレ [#y516a651]
***C [#q81254c1]
:[クロム]|
さすがの采配だな、ルフレ。~
お前のおかげで~
この戦いも勝利できそうだ。▼~
:[ルフレ]|
ありがとう、クロム。~
でも戦場では何が起こるかわからない。~
油断はできないよ。▼~
:[クロム]|
もちろんだ。~
皆、ルフレの言葉を聞いたな?~
最後まで気を引き締めていくぞ!▼~
:[フレデリク]|
クロム様、よろしいでしょうか。~
少し面倒な事態が…▼~
斥候に出たスミアさんが~
東の森に潜む敵軍の騎兵隊を~
確認したそうです。▼~
:[クロム]|
それはまずいな…~
このままだと挟み撃ちにされるぞ。▼~
先に西の平原を制圧してしまうか~
戦力を二手に分散すべきか…▼~
:[ルフレ]|
それなら問題ないよ。~
伏兵の可能性を踏まえて~
事前に手を打っておいたんだ。▼~
今ごろ、別動隊の奇襲に~
驚いているはずさ。▼~
:[フレデリク]|
なんと…そうでしたか。~
これは杞憂だったようですね。▼~
:[クロム]|
驚いたな。いつの間にそんな準備を。~
まったく気が付かなかったぞ。▼~
:[ルフレ]|
ごめん、話しておくべきだったね。▼~
:[クロム]|
気にすることはない。~
味方の俺たちが気づかないんだ。~
敵軍なら完全に欺けるだろう。▼~
:[フレデリク]|
ルフレさんの采配があれば~
この地での戦いも安泰ですね。~
では、私も指揮を執ってまいります。▼~
&br;''(暗転)''~
:[ルフレ]|
無事、勝利を収められたね。~
僕たちも戻るとしようか。▼~
:[クロム]|
アスク王国…か。~
俺たちにとって異界のここは~
どんな脅威が牙を剥くかわからない。▼~
だがな、どんな危機があっても~
俺は乗り越える自信がある。▼~
:[ルフレ]|
…クロム?▼~
:[クロム]|
フッ。慢心とでも言いたげだな。~
自身の源は…お前の存在だよ、ルフレ。▼~
俺にとってなにより大切なのは~
お前と一緒にいられることなんだ。▼~
どんな異界に召喚されようと~
ルフレがいてくれれば安心できる。~
俺は自信を持って剣を振るえるんだ。▼~
:[ルフレ]|
それは僕も同じだよ。~
今の僕がいるのは、あの日~
僕を救ってくれたクロムがいるからさ。▼~
:[クロム]|
それは行き倒れていた~
お前を介抱した日のことか?~
それとも…▼~
:[ルフレ(闇)]|
残念だけど~
そんな日は存在しないよ。▼~
:[ルフレ]|
お、お前は!?~
まさか邪竜に支配された~
僕…なのか…!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
分をわきまえることです。~
あなたは邪竜ギムレーの~
器にすぎないのですから。▼~
***B [#cb84535f]
:[ルフレ(闇)]|
僕たちは忠告に来たのさ。~
あまりにも無駄なことをしている~
君たちを哀れんでね。▼~
:[クロム]|
俺たちは貴様らに用などない。~
今すぐに立ち去れ!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
俺たち…ですか。~
二人でいればなにも心配はないと~
本気で思っているのですか?▼~
:[ルフレ]|
たしかに僕たちも~
いつか敗れる日が来るかもしれない。~
それは覚悟しているつもりだよ。▼~
それとも、僕が邪竜の器であることを~
心配してくれているのかな?▼~
:[ルフレ(闇)]|
どうやら、当事者である君は~
理解しているみたいだ。▼~
だったら説明するまでもないよね。~
いくらクロムの信頼を得たところで~
なにも変わりはしないということを。▼~
:[クロム]|
なにを言っている!~
俺とルフレは互いの半身だ。~
その絆が消えることなどありえない!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
そういうことではありませんよ。▼~
どれだけあがこうと~
その身体に邪竜の血が流れていることに~
違いはないのですから。▼~
:[ルフレ(闇)]|
いつ邪竜になるかもしれない…~
その疑念は死ぬまで~
消えることはないんだよ。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
忠告はそれだけです。~
よく憶えておくことですね…~
もう一人の私。▼~
&br;''(白く光る)''~
:[ルフレ]|
…………▼~
:[クロム]|
行ったようだな…~
奴らの言うことなど~
気にする必要ないぞ、ルフレ。▼~
:[ルフレ]|
…ああ、そうだね。~
ありがとう、クロム。▼~
:[クロム]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[ルフレ(闇)]|
疑念の種は撒かれた。~
しばらくは様子を見るとしようか。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
あとは彼らの問題。~
二人の間に生じたささやかな不和は~
邪竜の覚醒につながる可能性となります。▼~
やがて大きな花を咲かせるまで~
楽しみに待つとしましょう。▼~
***A [#r59f2278]
:[クロム]|
ここにいたのか。~
探したぞ、ルフレ。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[クロム]|
空気が重いな…~
奴らのことを気にしているのか?▼~
:[ルフレ]|
ありがとう、クロム。~
大丈夫、と言いたいところだけど~
いろいろと考えてしまってね。▼~
だけど、ちょうどよかった。~
君に聞きたいことがあるんだけど。▼~
:[クロム]|
なんだって聞いてくれ。▼~
:[ルフレ]|
彼らの言うとおり~
僕が邪竜の器であることは~
間違いない事実だ。▼~
君は、それでも僕の隣にいてくれる。~
だけど…▼~
いつの日か、僕が邪竜の血に~
目覚めてしまうのではないか…~
怖れはないのかい?▼~
:[クロム]|
もちろん、あるさ。▼~
:[ルフレ]|
…ずいぶんはっきりと言い切ったね。▼~
:[クロム]|
俺が大丈夫と思い込んだところで~
未来のことはわからない。~
だからこそ…。▼~
俺たちは絆をつないで~
運命を変えていくんだ。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[クロム]|
それに俺自身が~
絶望に囚われる未来が~
あるかもしれない。▼~
それでも、お前がそばにいれば~
正しい道を進めると俺は信じている。▼~
:[ルフレ]|
互いに道を照らし合えば~
怖れはあっても先へは進めると?▼~
:[クロム]|
そのとおりだ。どんな苦難を前にしようとも~
跳ね除け、乗り越えられる。~
それが俺たちの絆だと信じている。▼~
:[ルフレ]|
ふふっ。ならば僕自身も~
絆を信じなければいけないね。▼~
そうでなければクロムの信頼を~
裏切ることになってしまう。▼~
:[クロム]|
俺がお前を信じているのに~
お前が自分を信じられない道理はない。▼~
:[ルフレ]|
ずいぶんと強引な話だね。~
でもありがとう。心強いよ。▼~
運命を決めるのは邪竜の血ではなく~
自分の心だということがよくわかった。~
君のおかげだよ。▼~
:[クロム]|
お互い様だ。~
頼りにしているぞ、ルフレ。▼~
:[ルフレ]|
お互い様だね。~
頼らせてもらうよ、クロム。▼~
***S [#t09e1c96]
:[フレデリク]|
クロム様、今回も敵軍は~
伏兵を用意しているようです。~
それも複数に点在している模様。▼~
:[クロム]|
相手も無能ではないということだな。~
だが問題ない。事態を想定して~
ルフレと対策を練っておいた。▼~
:[ルフレ]|
うん。陽動で引き付けて~
一気にまとめて叩くつもりだよ。▼~
:[フレデリク]|
そうでしたか。~
……。▼~
:[クロム]|
どうかしたか?▼~
:[フレデリク]|
いえ、お二人の信頼関係が~
さらに深まった印象を受けたもので。~
では、失礼します。▼~
:[クロム]|
フッ。~
そういうことらしいぞ?▼~
:[ルフレ]|
気のせいではないだろうね。~
今まで以上にクロムがいることを~
心強く感じているのだから。▼~
:[ルフレ(闇)]|
やれやれ…~
まだ時間が必要そうだね。▼~
:[クロム]|
……!?~
また姿を現したか!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
構いませんよ。~
遅かれ早かれ同じこと。~
何をしようと無駄なのですから。▼~
:[ルフレ]|
無駄なんかじゃないさ。~
僕たちは常に前へ進み続けている。▼~
:[ルフレ(闇)]|
それが絶望の未来に~
向かっているとしても、かい?▼~
:[ルフレ]|
だからこそ自分を信じ~
仲間と支え合いながら進むんだ。~
自分たちが望む、未来の方向にね。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
あなたが生きている限り、~
邪竜そのものと化す可能性は~
決して消えないのですよ。▼~
:[ルフレ]|
ああ。僕の中には邪竜の血が流れている。~
だけど、その事実が僕を~
より厳しく律してくれる。▼~
絶対に仲間の信頼を裏切らない。~
その決意を後押ししてくれるんだ。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
ふうん…~
殊勝な心掛けだとは思いますが~
そんな単純な話ではないでしょう?▼~
:[クロム]|
互いを信頼して支え合うだけだ。~
単純なのさ、絆というものは。▼~
:[ルフレ]|
君たちだって変われるかもしれない。~
僕の存在が、それを証明している。▼~
邪竜の支配を逃れて~
自分の人生を歩める可能性は~
ゼロじゃない。▼~
:[ルフレ(闇)]|
まったく、傑作だね。~
変わるのは君の方だと~
いうことも知らずに…▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
その欺瞞、~
いつまで続くか見ものですね。~
楽しみにしていますよ…▼~
&br;''(白く光る)''~
:[クロム]|
消えた…か。▼~
:[ルフレ]|
欺瞞じゃないよ。~
ただ信頼しているんだ。▼~
:[クロム]|
そうだな…~
俺にお前がいるように~
お前にも俺が付いている。▼~
いつまでも信じさせてやる、ルフレ!▼~
:[ルフレ]|
うん。クロムと一緒なら~
どんな未来だって切り開いていけるよ。~
これからも共に歩もう、クロム!▼~
**白夜、暗夜、透魔 カムイ [#u1dde9d7]
***C [#ab647687]
:[フィヨルム]|
こちらがカムイさんに~
割り当てられたお部屋です。▼~
:[カムイ]|
ご案内ありがとうございます。~
とても助かりました。▼~
:[フィヨルム]|
わからないことがあったら~
なんでも質問してくださいね。▼~
私たちはこれから~
ともに戦う仲間なのですから。▼~
さっそくですが~
ひとつ質問していいですか?▼~
先ほど会った城の兵士の方々が~
ずいぶん驚いていたのですが…▼~
私にどこか、おかしなところが~
あるのでしょうか?▼~
:[フィヨルム]|
いえ、カムイさんに~
おかしなところはありませんよ。~
ただ…▼~
ほかのカムイさんと~
少し雰囲気が違うので~
とまどったんだと思います。▼~
:[カムイ]|
ほかのカムイ…~
別の世界から召喚されたという~
私のことですね?▼~
:[フィヨルム]|
はい。アスク王国には~
カムイさんが何人もいらっしゃいます。▼~
でも、あなたからは~
ほかのカムイさんとはどこか違う…~
威厳のようなものを感じたのでしょう。▼~
:[カムイ]|
威厳、ですか…。~
もしかして、この透魔王国の衣装が~
関係しているのでしょうか。▼~
:[フィヨルム]|
透魔王国については~
少しだけ聞いたことがあります。▼~
暗夜王国と白夜王国の狭間に存在する~
見えざる王国のことですよね?~
カムイさんはどうして衣装を?▼~
:[カムイ]|
そうですね。せっかくですから~
お話しておきましょうか…▼~
&br;''(暗転)''~
:[フィヨルム]|
…そんなことがあったんですね。~
激しく対立していた白夜王国と暗夜王国が…▼~
:[カムイ]|
はい。~
最後には協力し合い、~
透魔竜を倒したのです。▼~
:[フィヨルム]|
長年、敵対していた~
ふたつの王国が手を携えた理由…~
それはなんだったのでしょうか?▼~
:[カムイ]|
抽象的ではありますけど~
人を信じる力…でしょうか。▼~
私は信じていました。~
マークス兄さんやリョウマ兄さん…~
そして、それぞれの国の仲間を。▼~
みんなも私を信じてくれて~
互いを信じあう心が、みんなに広まり~
大きな力になっていたのだと思います。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…▼~
:[カムイ]|
私たちが暮らしていた大地は~
戦争によって大きな傷を負いました。▼~
ですが、同じ大地で生きる者同士が~
手を取り合えば、きっと豊かな~
未来を取り戻せるはずです。▼~
このアスク王国の地でも~
みんなが手を取り合えるよう~
私も力添えしたいと思います。▼~
***B [#j3112095]
:[リリス]|
カムイ様!~
お会いしたかったです。▼~
:[カムイ]|
リリスさん!?~
あなたも来ていたのですか!▼~
:[リリス]|
はい。アスク王国には~
一足お先にお邪魔していました。▼~
カムイ様のことは、シャロン王女や~
フィヨルム王女から聞いています。▼~
透魔王国を再興されたと…~
とても驚きました。▼~
:[カムイ]|
ええ、私を支えてくれた~
みんなのおかげです。▼~
:[リリス]|
私の頑張りは…~
無駄ではなかったんですね…▼~
:[カムイ]|
もちろんです。~
リリスさんが守ってくれたものは~
未来につながりました。▼~
:[アクア]|
カムイ、あなたが透魔王国の~
その衣装に袖を通したこと…~
私もうれしく思うわ。▼~
:[カムイ]|
私がくじけそうなときも~
アクアさんは優しい歌で支えてくれました。~
どれだけ感謝してもしきれません。▼~
:[アクア]|
それはあなたが~
異界の私を信じてくれたからよ。▼~
はじめて出会ったとき~
何者かもわからないこの私を~
あなたは受け入れてくれた。▼~
きっと異界の私も~
あなたを信じて~
戦い続けられたのだと思う。▼~
:[カムイ]|
アクアさん…。▼~
:[アクア]|
透魔王国の再興を成し遂げたのは~
あなたがみんなを信じたからよ。▼~
あなたの人を信じる力が~
多くの人の心をつないだの。▼~
どんな神器よりも~
その絆は強く、輝きを放ち、~
みんなを導いたのだと思うわ。▼~
***A [#d86472ee]
:[リリス]|それにしてもカムイ様、~
よく、あの強大な力を持つ透魔竜に…▼~
:[カムイ]|
暗夜王国と白夜王国…~
二つの国の力が合わせたから~
勝てたんです。そうでなければ…▼~
透魔竜と戦うどころか、~
王国同士が争い続け~
滅んでいたかもしれません。▼~
:[リリス]|
カムイ様はか細い希望を手繰られて~
奇跡を現実にされたのですね。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[カムイ]|
どうかしました、アクアさん?▼~
:[アクア]|
少し気になることがあって。▼~
:[リリス]|
気になること…ですか?▼~
:[アクア]|
このアスク王国のことよ。▼~
この国はずっと戦いに巻き込まれている。~
ある国との戦いが終われば、次は別の国…~
次から次へと戦いに巻き込まれている。▼~
もしかすると、この世界にも~
ハイドラのような存在が~
暗躍しているのかも…▼~
:[リリス]|
誰かが終わらない戦いを~
仕組んでいるということですか?▼~
:[アクア]|
もちろん、私の想像に過ぎないけれど。▼~
でも、恐れることはないわ。~
ここに透魔竜と戦って~
勝った人だっているんだから。▼~
:[リリス]|
そうですね。~
カムイ様もいらっしゃいますし~
白夜王国や暗夜王国のみなさんだって…▼~
:[アクア]|
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちは~
かつては敵同士でも、アスク王国のために~
心をひとつにしているわ。▼~
:[カムイ]|
二人ともありがとうございます。~
そうですね。どんな敵がいても~
私たちなら、きっと…▼~
***S [#yd1702e5]
:[レーヴァテイン]|
姉上からの親書…~
確かに渡したから。▼~
:[フィヨルム]|
たしかに受け取りました。~
ムスペル王国の復興、順調みたいですね。▼~
:[レーヴァテイン]|
姉上のやることに間違いは…ないから。~
私たちは姉上を信じて前に進むだけ。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね。レーギャルン王女なら~
きっとみんなをよき未来へ~
導いてくれるでしょう。▼~
:[カムイ]|
こんにちは、フィヨルム王女。~
あら、そちらの方は?▼~
:[フィヨルム]|
こちらはムスペル王国の~
レーヴァテイン王女です。▼~
:[カムイ]|
はじめまして、レーヴァテイン王女。~
カムイと申します。▼~
:[レーヴァテイン]|
透魔女王カムイ…。~
フィヨルム王女から聞いた。▼~
争う二つの国を和解に導いた英雄。~
見えざる国の新たなる女王。▼~
:[カムイ]|
フィヨルム王女とレーヴァテイン王女は~
とても仲がよいお友達なのですね。▼~
:[レーヴァテイン]|
フィヨルム王女は…姉上の友達。~
私は…その…▼~
:[フィヨルム]|
私はレーヴァテイン王女も~
お友達と思っていますよ。▼~
:[レーヴァテイン]|
……。~
フィヨルム王女は…~
私を…私たちを…許せるの?▼~
私はあなたたちの国を…~
大切な…家族を…▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
カムイさん。▼~
私の祖国、氷の国ニフルは~
炎の国ムスペルと長く対立関係にあり~
私たちもかつては敵同士でした。▼~
ですが、今はわだかまりを捨て~
祖国の復興と平和を目指す間柄です。▼~
:[カムイ]|
そうだったんですね。▼~
:[フィヨルム]|
ニフルとムスペルが失ったものは~
あまりにも大きいです。▼~
ですが、今を生きる人々のためにも~
私たちは手を携えなくてはなりません。▼~
それがレーギャルン王女と~
私が出した答えなんです。▼~
:[レーヴァテイン]|
……▼~
ありがとう。フィヨルム王女…▼~
:[カムイ]|
私のきょうだいたちも~
敵味方に分かれて争っていました。▼~
でも、未来のために手を取り合って~
同じ道を歩むと誓ってくれたのです。▼~
フィヨルム王女や~
レーヴァテイン王女と同じように。▼~
:[レーヴァテイン]|
……▼~
:[カムイ]|
私も仲間に加えていただけませんか?~
みなさんの祖国復興をお手伝いします。▼~
:[フィヨルム]|
断る理由なんてありませんよ。~
カムイさん、ありがとうございます!▼~
:[レーヴァテイン]|
ありがとう…▼~
:[カムイ]|
この世界でも信じる力が~
未来の原動力となっていることを~
確信しました。▼~
きっと私たちは~
争いを乗り越え、ひとつになることで~
どんな苦難も乗り越えられるでしょう。▼~
:[フィヨルム]|
はい、共に歩みましょう!▼~
:[レーヴァテイン]|
私も…約束する。~
信頼には信頼をもって応えると。▼~
:[カムイ]|
たとえ世界が違っても~
信じる力の輝きは色褪せません。▼~
私はこの力を携えて…~
アスク王国でも前に進みます!▼~
**神将の傍にある者 セネリオ [#j4a83e13]
***C [#c67dfe52]
:[セネリオ]|
ガトリーとキルロイが守る~
砦のあたりで、敵軍に~
不審な動きがあるようです。▼~
調査が必要ですが、不用意に動けば~
無用な被害が出る可能性があります。▼~
:[オスカー]|
なるほど。~
それで私に偵察をしろと?▼~
:[セネリオ]|
はい。現地には~
すでにシノンが向かっています。~
協力して敵の動きを探ってください。~
:[オスカー]|
承知した。~
私もすぐに向かおう。▼~
:[セネリオ]|
僕たちを誘い出す罠とは~
考えにくいですが…~
念のため気を付けてください。▼~
:[オスカー]|
お気遣いありがとう。~
さっそく行ってくるよ。▼~
:[ライ]|
ふーん…。▼~
:[セネリオ]|
なにか?▼~
:[ライ]|
いやはや軍師殿。~
アスク王国に来てから~
雰囲気が変わられましたな?▼~
:[セネリオ]|
なんですか、いきなり。~
僕はなにも変わっていません。▼~
:[ライ]|
いや、変わったよ。~
人の動かし方というのかな…▼~
なんていうか、~
人を駒じゃなく、~
仲間として扱ってる。▼~
:[セネリオ]|
……。~
無駄話なら付き合いませんよ。~
こう見えて僕は忙しいので。▼~
:[ライ]|
つっけんどんなところは変わらないか。~
そうだな、あんまり~
軍師殿の邪魔をしちゃ…▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ライ]|
ん?▼~
:[セネリオ]|
どうしましたか?▼~
:[ライ]|
今、人の気配がしたんだが。~
気のせいか…▼~
***B [#yd3a2837]
:[ワユ]|
あれ?▼~
:[ミスト]|
どうしたの、ワユ?▼~
:[ワユ]|
あそこにいる子、知ってる?~
あんな子、ここにいたっけ。▼~
:[ミスト]|
うーん…~
はじめて見る顔かも?▼~
:[ワユ]|
そうだよね。~
でも、誰かに似てるような…?▼~
:[ミスト]|
ねえ、そこの君!~
どこから来たの?▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……!!▼~
:[ミスト]|
大丈夫、怖がらなくていいよ。~
ここに悪い人はいないから。▼~
:[ワユ]|
そうだよー!~
あたしたちは正義の傭兵団!~
子どもには優しいのだ!▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……うぅ。▼~
:[ミスト]|
うーん、どうしたんだろ。~
なにもしゃべってくれないね。▼~
:[ワユ]|
ねえ、キミは迷子なのかな?▼~
:[ティアマト]|
さっきから二人とも~
なにを騒いでいるの?~
…あら、その子は誰かしら。▼~
:[ミスト]|
ティアマトさん!~
この子、迷子みたいなの。▼~
:[ティアマト]|
近くの村の子かしら?~
ご両親は一緒じゃないの?~
自分の名前は言える?▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ティアマト]|
困ったわね…▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ワユ]|
全然しゃべってくれないねー。~
無口なのかなー?▼~
:[セネリオ]|
…いえ。▼~
その子供は無口ではありません。~
言葉を話せないのです。▼~
:[ワユ]|
うわびっくりした!~
セネリオいつからいたの?▼~
:[セネリオ]|
……▼~
:[ワユ]|
ん? あれっ?~
あれあれあれ?▼~
:[ミスト]|
ど、どうしたの?~
この子とセネリオの顔を見比べて。~
ああっ!▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ミスト]|
もしかしてこの子って…▼~
:[セネリオ]|
……▼~
***A [#j0fd4018]
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[アイク]|
ん?~
ここに座りたいのか?▼~
:[セネリオ(幼少)]|
うぅ…▼~
:[アイク]|
なんだ?~
腹が減っているのか?~
待ってろ、メシをもらってくる。▼~
:[セネリオ]|
アイク、訓練お疲れ様でした…~
隣に座っているその子は?▼~
:[アイク]|
いいところに来たな、セネリオ。~
そのパンをもらえるか?▼~
:[セネリオ]|
どうぞ。▼~
:[アイク]|
ほら、坊主。~
このパンはうまいぞ。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[アイク]|
遠慮するな、どんどん食え。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……!?~
ゴホンゴホン!▼~
:[アイク]|
おい、もっとゆっくり食べろ。~
よく噛んで、ゆっくりだ。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
ん…はむっ。▼~
:[アイク]|
そうだ、いいぞ。~
急いで食うと喉に詰まるからな。▼
:[セネリオ]|
……▼~
:[アイク]|
セネリオ、話の途中だったな。~
俺になにか用か?▼~
:[セネリオ]|
いえ、たいした用事では…▼~
:[アイク]|
嘘をつけ。~
俺に言いたいことがあるんだろう?▼~
:[セネリオ]|
…その子供についての話です。~
その子供は昔の僕です。▼~
口をきけず、~
飢えて死にかけていた…~
アイクに出会う前の僕です。▼~
:[アイク]|
…そうか。▼~
坊主。俺の肉を分けてやる。~
好きなだけ食っていいぞ。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
あぅ……▼~
:[セネリオ]|
大丈夫です。~
この人は敵ではありません。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
はむ…。▼~
:[セネリオ]|
エクラは~
なにを考えているのでしょう?▼~
言葉も話せず常識も知らず~
自分一人で生きる術を持たない…▼~
子どもの僕を召喚して~
いったいなにができると…▼~
:[アイク]|
だからこそ、と考えられないか?▼~
:[セネリオ]|
どういう意味です?~
:[アイク]|
アスク王国に呼ばれたことで~
こいつの運命が好転するかもしれない。▼~
:[セネリオ]|
つまり僕たちのためではなく~
この子のために召喚した…~
ということですか?▼~
:[アイク]|
さあな。~
だが…なにか意味がある。~
俺はそう感じる。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
***S [#re6c1b08]
:[ライ]|
よ、軍師殿。~
最近いろいろ忙しいらしいな。▼~
:[セネリオ]|
…帰ってください。~
これからアルフォンス王子との~
軍議の準備がありますので。▼~
:[ライ]|
せっかく心配して来てやったのに~
ずいぶんな物言いだな…▼~
:[セネリオ]|
ひやかしに来た、の間違いでは?▼~
:[ライ]|
そういや、例のあの子の~
様子はどうだい?▼~
:[セネリオ]|
ずっと僕のあとをついてきています。▼~
軍議のときも~
魔道の研究をしているときも~
じっとこちらを観察しています。▼~
:[ライ]|
へぇ。ずいぶんと~
懐かれているようだな。▼~
:[セネリオ]|
今はヨファとボーレが~
外で遊んでくれていますが…▼~
とにかく四六時中つきまとわれて~
気が散って仕方ありません。▼~
:[ライ]|
ははっ!~
高名なグレイル傭兵団の大軍師殿の~
頭を悩ませるとは、将来有望だな!▼~
:[セネリオ]|
やっぱり帰ってくれませんか。▼~
:[ライ]|
まあまあ、そう言うなって。~
将来有望っていうのは本気さ。▼~
軍師殿の背中を見て成長すれば~
あの子もきっと~
ひとかどの英雄になるだろう。▼~
:[セネリオ]|
あの子の手本になるつもりも~
生き方に影響を与えるつもりも~
僕にはありませんよ。▼~
:[ライ]|
軍師殿にそんな気はなくとも~
あの子は勝手にいろんなことを~
学んでいくだろう?▼~
:[セネリオ]|
それは勝手ですが~
あの子にとって本当に大切なことは~
僕からは学べないはず。▼~
あの子の運命を変える出会いは…~
あの世界にこそあるはずです。▼~
:[ライ]|
ま、未来の本人がそう言うなら~
そうなんだろうな。▼~
:[セネリオ]|
きっとあの子はこの先~
本当に大切なものと出会うでしょう。▼~
そして、その出会いを~
自分の人生に活かせるかどうか。▼~
それはあの子自身の~
想いの強さにかかっています。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ライ]|
おっ、戻ってきたようだな。▼~
どうだ、魔道だけじゃなく~
体術も学んでみないか?~
俺が手ほどきしてやろう。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……ぅ。▼~
:[ライ]|
今、露骨に嫌な顔をしたな。~
昔から素直じゃなかったんだなぁ。▼~
:[セネリオ]|
…余計なお世話です。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[セネリオ]|
…今のあなたは、~
信じられる人は誰もいない…~
そう思っているのでしょう。▼~
…ですが、世界のすべてが~
あなたの敵ではありません。▼~
自分がなんのために生きるのか。~
あなたはそれを知る必要がある。▼~
それが出来てはじめて~
あなたの人生は~
はじまるのですから…▼~
**過去、現在、未来 グルヴェイグ [#l33456b3]
***C [#x4d2150e]
:[アルフォンス]|
シャロン!~
逃げるんだ。そこから離れ――▼~
:[シャロン]|
お兄……さ……▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
グル…ヴェイグ…っ!▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…未来はない。~
あなたも、同じ…▼~
:[アルフォンス]|
もう…策はないのか。~
僕たちは~
勝てない…のか…?▼~
エクラ…~
君は…君だけでも…~
どうか…▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
アルフォンス、シャロン、アンナ…~
あなたの仲間は、死んだ。▼~
エクラ…~
最後は、あなた。▼~
…時は残酷。~
さようなら…~
エクラ…▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ]|
……。~
また、同じ結末。~
約束された…絶望。▼~
そして…円環は回り…~
私は…輪廻を繰り返す。▼~
:[ヘイズ]|
…お姉様…▼~
:[グルヴェイグ]|
! ヘイズ…?▼~
そんなことは…あり得ない。~
あなたが私を姉と呼ぶ時、~
私は…▼~
:[ヘイズ]|
……▼~
:[グルヴェイグ]|
ヘイズ…待ちなさい…どこへ…▼~
***B [#g06069e1]
:[セイズ]|
エクラ…~
少し、よろしいですか?~
大事な話があります。▼~
…今から私が話すことを~
決して誤解しないでください。~
私はふしだらな女神ではありません。▼~
ニョルズ様に以前から命じられていたのです。~
光の国ヴァナの繁栄のために、~
神々の子孫を、と。▼~
あの…~
恥ずかしいお願いなのですが…~
その……▼~
あなたとの子を~
生ませてくれませんか?▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
この…時を…~
私は…知っている。▼~
エクラ…~
私は…あなたを…▼~
***A [#m7d13d45]
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
また、ここに戻ってきた。~
幾度も繰り返された円環の中へ。▼~
エクラを殺し、~
世界を滅ぼした時間へ。▼~
けれど、~
あの時のヘイズ…~
あれはいったい…▼~
そして、~
私はなぜこんな姿を…▼~
&br;''(白く光る)''~
:[グルヴェイグ]|
…………?▼~
声…~
この声は…▼~
エクラの…~
声…?▼~
&br;''(明転)''~
***S [#o52c4e3f]
&br;''(白く光る)''~
:[シャロン]|
こ、この光は!?~
グルヴェイグの召喚に~
成功したのでしょうか?▼~
:[カムイ]|
……!?~
ま、まさか本当に?▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
:[シャロン]|
確かにグルヴェイグ…さんですよね?~
でも、どこか雰囲気が違うような…▼~
:[セネリオ]|
いえ、グルヴェイグ本人でしょう。▼~
金色の瞳に~
背後に控える蛇たちの存在。~
十中八九、間違いないかと。▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
ヘイズ…~
私の中には…~
小さな灯火が残っていた…▼~
セイズとして~
あなたと微笑み合っていた~
幸せな時間と…▼~
エクラと~
ともに過ごした黄金の日々…▼~
あなたが気づかせてくれた。~
エクラと~
私が繋ぐ縁が…残っていたことを…▼~
:[シャロン]|
グルヴェイグさん!~
ようこそ、アスク王国へ!▼~
わたしはアスク王国の王女~
シャロンと言います!~
実はあなたにお願いが…▼~
*コメント [#c5e2045c]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*巡る運命の輪 [#v063e833]
#contents
**巡る運命の輪 [#s3144e93]
***オープニング [#b94fc770]
:[――]|
今とは異なる時間、こことは異なる異界。~
そこでは――▼~
:[フィヨルム]|
シャロン王女!~
アルフォンス王子と~
アンナ隊長の容態は…▼~
:[シャロン]|
癒し手の皆さんに全力で~
治療していただいていますが…~
予断を許さない状況です。▼~
:[セイズ]|
このままアスク王国が~
グルヴェイグの侵攻を受け続ければ…▼~
あの魔女がもたらす絶望を阻む者は~
ミズガルズから~
いなくなってしまうでしょう。▼~
:[ピアニー]|
私たちヴァイス・ブレイヴが~
希望を守る最後の砦。~
でも…▼~
:[アシュ]|
敵の攻撃は&ruby(しれつ){熾烈};を極めており、~
アルフォンス王子やアンナ隊長も倒れ~
私たちは防戦一方でありまして…▼~
:[シャロン]|
こんなに強い敵は、はじめてです…~
わたしたちは本当に勝てるのでしょうか。▼~
:[セイズ]|
あきらめてはなりません。~
人の子たちよ。▼~
もしかすると私たちは、~
すでに何度もグルヴェイグを~
追い詰めていたのかもしれません。▼~
:[エイル]|
そのたびに時を戻されて…~
私たちの勝利を阻まれている~
可能性もある…と?▼~
:[セイズ]|
私は一度、光の国ヴァナに戻り~
グルヴェイグへの対抗手段を~
あらためて探してみます。▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
セイズさんがいない間は~
なんとか守ってみせます!▼~
:[レギン]|
じゃあじゃあ、女神セイズ。~
私が光の国まで送るの!~
また迷っちゃったらいけないし。▼~
:[セイズ]|
…助かります。▼~
&br;''(暗転)''~
:[フィヨルム]|
女神セイズに頼るだけでなく~
私たちもなにか対抗策を~
考えたいところですが…▼~
:[ルフレ]|
シャロン王女、ちょっといいかな?▼~
:[シャロン]|
はい! なんでしょう?~
おや、軍師の皆さんが~
お揃いということは…▼~
:[セネリオ]|
対抗策を~
僕たちなりに検討してみました。▼~
:[シャロン]|
……!?~
なにかいい案があるのでしたら~
ぜひとも伺わせてください!▼~
:[ルフレ]|
これはひとつの…~
賭けのようなものなのだけれど。▼~
:[セネリオ]|
エクラに~
英雄として~
グルヴェイグを召喚してもらいます。▼~
契約を結び、味方となった彼女を~
敵であるグルヴェイグと戦わせるのです。▼~
:[シャロン]|
えーっ!?~
そ、そんなこと~
できるんですか!?▼~
:[アウグスト]|
同等の力を持つ者なら~
対等に勝負できましょう。~
毒をもって毒を制す、~
というわけです。▼~
:[サイアス]|
エクラが~
黄金の魔女と縁を繋げるかは~
不確実ではありますが…▼~
:[ルフレ]|
もちろん、召喚したグルヴェイグに~
すべてを任せるわけではないよ。~
僕たちも全力で支援する。▼~
:[ユリシーズ]|
まあ、契約を結ぶことに失敗して~
敵が2倍になるかもしれませんが。~
笑って誤魔化すしかありませんな。▼~
:[ヒューベルト]|
笑う間もなく、我々の命運が尽きるかと。~
そうなればお終いです。▼~
:[シャロン]|
エクラさん~
…どうでしょうか~
…………▼~
その顔は…~
お願いできるんですね!▼~
エクラさんに~
アスク王国の命運を託します!▼~
&br;''(暗転)''~
:[カムイ]|
ルフレさん、話は聞きました。~
グルヴェイグを召喚して~
自分と戦わせる策を実行に移す、と。▼~
:[ルフレ]|
うん。危険な賭けだけど、~
成功した場合の見返りは大きい。▼~
:[カムイ]|
うまくいくでしょうか…。~
せめて、女神セイズが~
ヴァナから戻るのを待ってみては?▼~
:[セネリオ]|
我々に残された時間は少ない。~
ここは早急に動くべきです。▼~
すでにエクラは~
召喚の準備に入っています。~
結果は間もなく出るかと。▼~
&br;''(白く光る)''~
:[シャロン]|
こ、この光は!?~
グルヴェイグの召喚に~
成功したのでしょうか?▼~
:[カムイ]|
……!?~
ま、まさか本当に?▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
***C [#sb97976d]
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
:[シャロン]|
確かにグルヴェイグ…さんですよね?~
でも、どこか雰囲気が違うような…▼~
:[セネリオ]|
いえ、グルヴェイグさん本人でしょう。▼~
金色の瞳に~
背後に控える蛇たちの存在。~
十中八九、間違いないかと。▼~
:[シャロン]|
グルヴェイグさん!~
ようこそ、アスク王国へ!▼~
わたしはアスク王国の王女~
シャロンと言います!~
実はあなたにお願いが…▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
エクラ…~
あなたが私を?▼~
:[シャロン]|
今、アスク王国は滅亡の危機に…▼~
って、あれっ!?~
グルヴェイグさん!▼~
:[カムイ]|
消えてしまいました…▼~
:[シャロン]|
あわわわ…~
お話を聞いてもらう前に~
消えちゃうなんて…▼~
うう、あのグルヴェイグさんは~
味方じゃないのかも…~
失敗したのでしょうか?▼~
:[ルフレ]|
いや、そうとは限らないよ。~
彼女に敵意があるなら~
僕たちを即座に攻撃したはずだ。▼~
:[シャロン]|
た、確かに…▼~
:[ルフレ]|
僕も…かつては、~
世界を絶望に追いやる邪竜の~
化身となる運命だった。▼~
だけど、記憶を失い~
…クロムと関わったことで~
道を誤ることはなかった。▼~
彼女も召喚によって~
何か良い変化が~
起こったのかもしれない。▼~
:[カムイ]|
変化といえば~
彼女がまとっていた装束…~
あれは…。▼~
:[セネリオ]|
女神セイズのものと~
うりふたつでした。▼~
:[シャロン]|
ど、どういうことでしょうか?▼~
:[セネリオ]|
僕たちが推測するよりも~
本人に聞いたほうが早いでしょう。▼~
まだ城内にいるかもしれません。~
手分けして探しましょう。▼~
:[シャロン]|
は、はいっ!~
みなさんにも協力してもらいます!▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[シャロン]|
カムイさん?~
なにか気になることでも。▼~
:[カムイ]|
いえ、その…~
気になるというか…。▼~
彼女に協力を求めるとして~
彼女自身に戦わせる以外の~
方法はないのでしょうか。▼~
:[シャロン]|
た、確かにそうですよね。~
私も自分と戦えって言われたら~
とまどっちゃいますし。▼~
協力してもらうにしても~
ほかにいい方法が~
あればいいのですが…▼~
:[カムイ]|
……▼~
***B [#p22c684b]
:[グルヴェイグ]|
……。~
ここはアスク王国の図書館?▼~
道に迷うなんて…~
まるで、あの頃と同じ…▼~
:[カムイ]|
……!~
ここにいたのですね~
グルヴェイグさん!▼~
:[グルヴェイグ]|
……▼~
:[カムイ]|
あの、私は…▼~
:[グルヴェイグ]|
あなたのことは知っている。▼~
うちに宿し竜の血脈。~
人の子にして人ならざる~
透魔の血を持つ者、カムイ。▼~
:[カムイ]|
え…?▼~
:[グルヴェイグ]|
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちの~
名前や顔は、すべて覚えている。~
幾度となく時を繰り返しても…▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[グルヴェイグ]|
あなたたちは~
私に何を望む?▼~
:[カムイ]|
私たちはアスク王国の危機を救うため~
あなたの力を借りたいのです。▼~
この国は今、黄金の魔女の~
攻撃を受けています。▼~
私たちは召喚したあなたに…~
もう一人のあなたと戦ってもらおうと~
一縷の希望にすがりました。▼~
:[グルヴェイグ]|
私に…私自身を殺させるために。▼~
:[カムイ]|
ですが、それはあなた一人に~
負担を押し付けてしまうことになる。▼~
だから私は見つけたいのです。~
戦うのではなく、手を取り合う方法を。▼~
:[グルヴェイグ]|
……▼~
:[カムイ]|
私は人間同士を争わせようとした~
透魔竜の企みを、人々の絆を~
繋ぐことで打ち砕くことができました。▼~
争うのではなく、信じること。~
それがみんなの心をひとつにして~
困難に立ち向かう力になったのです。▼~
:[グルヴェイグ]|
……▼~
:[カムイ]|
ですから、戦うのではなく~
話し合えないでしょうか。~
もう一人の…あなたと。▼~
:[グルヴェイグ]|
話し合う…~
人を滅ぼす黄金の魔女と?▼~
:[カムイ]|
はい。~
信じることが、歩み寄るための~
一歩だと思いますから。▼~
:[???]|
無駄なこと…▼~
:[カムイ]|
……!?~
この気配はまさか!▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
***A [#mc7905a1]
:[カムイ]|
黄金の魔女!?~
この城にまで…!▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
すべては無意味…~
あなたたちがなにを企もうと~
結末は決まっている。▼~
:[グルヴェイグ]|
……。~
私もあなたと同じように~
結末を知っている…▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
ならば、その結末どおりに。▼~
:[グルヴェイグ]|
いいえ、それはできない。~
この戦いの結末は、存在しない。▼~
なぜなら私が~
エクラに召喚される~
歴史はこれまで存在しなかったから。▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
ならばここで~
あなたを滅ぼし~
円環を閉ざすまで。▼~
:[カムイ]|
黄金の魔女に力が集まっている!?~
このままでは…。▼~
:[グルヴェイグ]|
カムイ…▼~
このまま私と私が戦えば、~
すべては消滅し、~
円環は閉ざされたまま…▼~
今から私は、時を戻す。~
アルフォンスたちが倒れる、~
その前の時間まで…▼~
わずかでも…~
可能性を残すために…▼~
:[カムイ]|
グルヴェイグさん…▼~
:[グルヴェイグ]|
カムイ、あなたは言った。~
信じることが歩み寄る一歩だと…▼~
その言葉を、~
私も少しだけ信じてみたい。~
…エクラ…▼~
&br;''(明転)''~
:[アルフォンス]|
……。~
アンナ隊長。~
グルヴェイグについてですが…▼~
まずは彼女の情報を~
集めるのが先決だと思います。▼~
時を操る魔女だとしても~
弱点はきっとどこかにある。~
動くのは、それを見極めてから…▼~
:[アンナ]|
そうね。~
慎重に動いたほうが~
いい気がするわ。▼~
:[シャロン]|
了解です!~
今日からわたしたちは~
特務機関慎重派ですね!▼~
:[セネリオ]|
反対する理由はありません。~
僕たちは、黄金の魔女についての~
情報がまだまだ不足していますから。▼~
:[ルフレ]|
明確な対抗手段が確立できるまで~
迂闊な動きはしないほうが~
いいだろうね。▼~
:[セイズ]|
私は一度、光の国ヴァナに戻り~
グルヴェイグへの対抗手段を~
あらためて探してみます。▼~
:[アルフォンス]|
頼みます、女神セイズ。▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[シャロン]|
あれっ? カムイさん?~
なにか考えごとですか。~
ボーっとしていたような。▼~
:[カムイ]|
え…?~
いえ、なんでもありませんよ。▼~
ただ、先日から~
頭をよぎるものがあるのです。▼~
はっきりと思い出せませんが~
なぜか懐かしい、誰かの顔が…▼~
…え?~
エクラさんもですか?~
不思議なことがあるものですね。▼~
同時に私の心は~
予感めいたものも感じているのです。▼~
優しい光をたたえた黄金の瞳に~
近い将来、出会える予感が…▼~
**聖王と共にある者 ルフレ [#y516a651]
***C [#q81254c1]
:[クロム]|
さすがの采配だな、ルフレ。~
お前のおかげで~
この戦いも勝利できそうだ。▼~
:[ルフレ]|
ありがとう、クロム。~
でも戦場では何が起こるかわからない。~
油断はできないよ。▼~
:[クロム]|
もちろんだ。~
皆、ルフレの言葉を聞いたな?~
最後まで気を引き締めていくぞ!▼~
:[フレデリク]|
クロム様、よろしいでしょうか。~
少し面倒な事態が…▼~
斥候に出たスミアさんが~
東の森に潜む敵軍の騎兵隊を~
確認したそうです。▼~
:[クロム]|
それはまずいな…~
このままだと挟み撃ちにされるぞ。▼~
先に西の平原を制圧してしまうか~
戦力を二手に分散すべきか…▼~
:[ルフレ]|
それなら問題ないよ。~
伏兵の可能性を踏まえて~
事前に手を打っておいたんだ。▼~
今ごろ、別動隊の奇襲に~
驚いているはずさ。▼~
:[フレデリク]|
なんと…そうでしたか。~
これは杞憂だったようですね。▼~
:[クロム]|
驚いたな。いつの間にそんな準備を。~
まったく気が付かなかったぞ。▼~
:[ルフレ]|
ごめん、話しておくべきだったね。▼~
:[クロム]|
気にすることはない。~
味方の俺たちが気づかないんだ。~
敵軍なら完全に欺けるだろう。▼~
:[フレデリク]|
ルフレさんの采配があれば~
この地での戦いも安泰ですね。~
では、私も指揮を執ってまいります。▼~
&br;''(暗転)''~
:[ルフレ]|
無事、勝利を収められたね。~
僕たちも戻るとしようか。▼~
:[クロム]|
アスク王国…か。~
俺たちにとって異界のここは~
どんな脅威が牙を剥くかわからない。▼~
だがな、どんな危機があっても~
俺は乗り越える自信がある。▼~
:[ルフレ]|
…クロム?▼~
:[クロム]|
フッ。慢心とでも言いたげだな。~
自身の源は…お前の存在だよ、ルフレ。▼~
俺にとってなにより大切なのは~
お前と一緒にいられることなんだ。▼~
どんな異界に召喚されようと~
ルフレがいてくれれば安心できる。~
俺は自信を持って剣を振るえるんだ。▼~
:[ルフレ]|
それは僕も同じだよ。~
今の僕がいるのは、あの日~
僕を救ってくれたクロムがいるからさ。▼~
:[クロム]|
それは行き倒れていた~
お前を介抱した日のことか?~
それとも…▼~
:[ルフレ(闇)]|
残念だけど~
そんな日は存在しないよ。▼~
:[ルフレ]|
お、お前は!?~
まさか邪竜に支配された~
僕…なのか…!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
分をわきまえることです。~
あなたは邪竜ギムレーの~
器にすぎないのですから。▼~
***B [#cb84535f]
:[ルフレ(闇)]|
僕たちは忠告に来たのさ。~
あまりにも無駄なことをしている~
君たちを哀れんでね。▼~
:[クロム]|
俺たちは貴様らに用などない。~
今すぐに立ち去れ!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
俺たち…ですか。~
二人でいればなにも心配はないと~
本気で思っているのですか?▼~
:[ルフレ]|
たしかに僕たちも~
いつか敗れる日が来るかもしれない。~
それは覚悟しているつもりだよ。▼~
それとも、僕が邪竜の器であることを~
心配してくれているのかな?▼~
:[ルフレ(闇)]|
どうやら、当事者である君は~
理解しているみたいだ。▼~
だったら説明するまでもないよね。~
いくらクロムの信頼を得たところで~
なにも変わりはしないということを。▼~
:[クロム]|
なにを言っている!~
俺とルフレは互いの半身だ。~
その絆が消えることなどありえない!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
そういうことではありませんよ。▼~
どれだけあがこうと~
その身体に邪竜の血が流れていることに~
違いはないのですから。▼~
:[ルフレ(闇)]|
いつ邪竜になるかもしれない…~
その疑念は死ぬまで~
消えることはないんだよ。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
忠告はそれだけです。~
よく憶えておくことですね…~
もう一人の私。▼~
&br;''(白く光る)''~
:[ルフレ]|
…………▼~
:[クロム]|
行ったようだな…~
奴らの言うことなど~
気にする必要ないぞ、ルフレ。▼~
:[ルフレ]|
…ああ、そうだね。~
ありがとう、クロム。▼~
:[クロム]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[ルフレ(闇)]|
疑念の種は撒かれた。~
しばらくは様子を見るとしようか。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
あとは彼らの問題。~
二人の間に生じたささやかな不和は~
邪竜の覚醒につながる可能性となります。▼~
やがて大きな花を咲かせるまで~
楽しみに待つとしましょう。▼~
***A [#r59f2278]
:[クロム]|
ここにいたのか。~
探したぞ、ルフレ。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[クロム]|
空気が重いな…~
奴らのことを気にしているのか?▼~
:[ルフレ]|
ありがとう、クロム。~
大丈夫、と言いたいところだけど~
いろいろと考えてしまってね。▼~
だけど、ちょうどよかった。~
君に聞きたいことがあるんだけど。▼~
:[クロム]|
なんだって聞いてくれ。▼~
:[ルフレ]|
彼らの言うとおり~
僕が邪竜の器であることは~
間違いない事実だ。▼~
君は、それでも僕の隣にいてくれる。~
だけど…▼~
いつの日か、僕が邪竜の血に~
目覚めてしまうのではないか…~
怖れはないのかい?▼~
:[クロム]|
もちろん、あるさ。▼~
:[ルフレ]|
…ずいぶんはっきりと言い切ったね。▼~
:[クロム]|
俺が大丈夫と思い込んだところで~
未来のことはわからない。~
だからこそ…。▼~
俺たちは絆をつないで~
運命を変えていくんだ。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[クロム]|
それに俺自身が~
絶望に囚われる未来が~
あるかもしれない。▼~
それでも、お前がそばにいれば~
正しい道を進めると俺は信じている。▼~
:[ルフレ]|
互いに道を照らし合えば~
怖れはあっても先へは進めると?▼~
:[クロム]|
そのとおりだ。どんな苦難を前にしようとも~
跳ね除け、乗り越えられる。~
それが俺たちの絆だと信じている。▼~
:[ルフレ]|
ふふっ。ならば僕自身も~
絆を信じなければいけないね。▼~
そうでなければクロムの信頼を~
裏切ることになってしまう。▼~
:[クロム]|
俺がお前を信じているのに~
お前が自分を信じられない道理はない。▼~
:[ルフレ]|
ずいぶんと強引な話だね。~
でもありがとう。心強いよ。▼~
運命を決めるのは邪竜の血ではなく~
自分の心だということがよくわかった。~
君のおかげだよ。▼~
:[クロム]|
お互い様だ。~
頼りにしているぞ、ルフレ。▼~
:[ルフレ]|
お互い様だね。~
頼らせてもらうよ、クロム。▼~
***S [#t09e1c96]
:[フレデリク]|
クロム様、今回も敵軍は~
伏兵を用意しているようです。~
それも複数に点在している模様。▼~
:[クロム]|
相手も無能ではないということだな。~
だが問題ない。事態を想定して~
ルフレと対策を練っておいた。▼~
:[ルフレ]|
うん。陽動で引き付けて~
一気にまとめて叩くつもりだよ。▼~
:[フレデリク]|
そうでしたか。~
……。▼~
:[クロム]|
どうかしたか?▼~
:[フレデリク]|
いえ、お二人の信頼関係が~
さらに深まった印象を受けたもので。~
では、失礼します。▼~
:[クロム]|
フッ。~
そういうことらしいぞ?▼~
:[ルフレ]|
気のせいではないだろうね。~
今まで以上にクロムがいることを~
心強く感じているのだから。▼~
:[ルフレ(闇)]|
やれやれ…~
まだ時間が必要そうだね。▼~
:[クロム]|
……!?~
また姿を現したか!▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
構いませんよ。~
遅かれ早かれ同じこと。~
何をしようと無駄なのですから。▼~
:[ルフレ]|
無駄なんかじゃないさ。~
僕たちは常に前へ進み続けている。▼~
:[ルフレ(闇)]|
それが絶望の未来に~
向かっているとしても、かい?▼~
:[ルフレ]|
だからこそ自分を信じ~
仲間と支え合いながら進むんだ。~
自分たちが望む、未来の方向にね。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
あなたが生きている限り、~
邪竜そのものと化す可能性は~
決して消えないのですよ。▼~
:[ルフレ]|
ああ。僕の中には邪竜の血が流れている。~
だけど、その事実が僕を~
より厳しく律してくれる。▼~
絶対に仲間の信頼を裏切らない。~
その決意を後押ししてくれるんだ。▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
ふうん…~
殊勝な心掛けだとは思いますが~
そんな単純な話ではないでしょう?▼~
:[クロム]|
互いを信頼して支え合うだけだ。~
単純なのさ、絆というものは。▼~
:[ルフレ]|
君たちだって変われるかもしれない。~
僕の存在が、それを証明している。▼~
邪竜の支配を逃れて~
自分の人生を歩める可能性は~
ゼロじゃない。▼~
:[ルフレ(闇)]|
まったく、傑作だね。~
変わるのは君の方だと~
いうことも知らずに…▼~
:[ルフレ(女/伝承)]|
その欺瞞、~
いつまで続くか見ものですね。~
楽しみにしていますよ…▼~
&br;''(白く光る)''~
:[クロム]|
消えた…か。▼~
:[ルフレ]|
欺瞞じゃないよ。~
ただ信頼しているんだ。▼~
:[クロム]|
そうだな…~
俺にお前がいるように~
お前にも俺が付いている。▼~
いつまでも信じさせてやる、ルフレ!▼~
:[ルフレ]|
うん。クロムと一緒なら~
どんな未来だって切り開いていけるよ。~
これからも共に歩もう、クロム!▼~
**白夜、暗夜、透魔 カムイ [#u1dde9d7]
***C [#ab647687]
:[フィヨルム]|
こちらがカムイさんに~
割り当てられたお部屋です。▼~
:[カムイ]|
ご案内ありがとうございます。~
とても助かりました。▼~
:[フィヨルム]|
わからないことがあったら~
なんでも質問してくださいね。▼~
私たちはこれから~
ともに戦う仲間なのですから。▼~
さっそくですが~
ひとつ質問していいですか?▼~
先ほど会った城の兵士の方々が~
ずいぶん驚いていたのですが…▼~
私にどこか、おかしなところが~
あるのでしょうか?▼~
:[フィヨルム]|
いえ、カムイさんに~
おかしなところはありませんよ。~
ただ…▼~
ほかのカムイさんと~
少し雰囲気が違うので~
とまどったんだと思います。▼~
:[カムイ]|
ほかのカムイ…~
別の世界から召喚されたという~
私のことですね?▼~
:[フィヨルム]|
はい。アスク王国には~
カムイさんが何人もいらっしゃいます。▼~
でも、あなたからは~
ほかのカムイさんとはどこか違う…~
威厳のようなものを感じたのでしょう。▼~
:[カムイ]|
威厳、ですか…。~
もしかして、この透魔王国の衣装が~
関係しているのでしょうか。▼~
:[フィヨルム]|
透魔王国については~
少しだけ聞いたことがあります。▼~
暗夜王国と白夜王国の狭間に存在する~
見えざる王国のことですよね?~
カムイさんはどうして衣装を?▼~
:[カムイ]|
そうですね。せっかくですから~
お話しておきましょうか…▼~
&br;''(暗転)''~
:[フィヨルム]|
…そんなことがあったんですね。~
激しく対立していた白夜王国と暗夜王国が…▼~
:[カムイ]|
はい。~
最後には協力し合い、~
透魔竜を倒したのです。▼~
:[フィヨルム]|
長年、敵対していた~
ふたつの王国が手を携えた理由…~
それはなんだったのでしょうか?▼~
:[カムイ]|
抽象的ではありますけど~
人を信じる力…でしょうか。▼~
私は信じていました。~
マークス兄さんやリョウマ兄さん…~
そして、それぞれの国の仲間を。▼~
みんなも私を信じてくれて~
互いを信じあう心が、みんなに広まり~
大きな力になっていたのだと思います。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…▼~
:[カムイ]|
私たちが暮らしていた大地は~
戦争によって大きな傷を負いました。▼~
ですが、同じ大地で生きる者同士が~
手を取り合えば、きっと豊かな~
未来を取り戻せるはずです。▼~
このアスク王国の地でも~
みんなが手を取り合えるよう~
私も力添えしたいと思います。▼~
***B [#j3112095]
:[リリス]|
カムイ様!~
お会いしたかったです。▼~
:[カムイ]|
リリスさん!?~
あなたも来ていたのですか!▼~
:[リリス]|
はい。アスク王国には~
一足お先にお邪魔していました。▼~
カムイ様のことは、シャロン王女や~
フィヨルム王女から聞いています。▼~
透魔王国を再興されたと…~
とても驚きました。▼~
:[カムイ]|
ええ、私を支えてくれた~
みんなのおかげです。▼~
:[リリス]|
私の頑張りは…~
無駄ではなかったんですね…▼~
:[カムイ]|
もちろんです。~
リリスさんが守ってくれたものは~
未来につながりました。▼~
:[アクア]|
カムイ、あなたが透魔王国の~
その衣装に袖を通したこと…~
私もうれしく思うわ。▼~
:[カムイ]|
私がくじけそうなときも~
アクアさんは優しい歌で支えてくれました。~
どれだけ感謝してもしきれません。▼~
:[アクア]|
それはあなたが~
異界の私を信じてくれたからよ。▼~
はじめて出会ったとき~
何者かもわからないこの私を~
あなたは受け入れてくれた。▼~
きっと異界の私も~
あなたを信じて~
戦い続けられたのだと思う。▼~
:[カムイ]|
アクアさん…。▼~
:[アクア]|
透魔王国の再興を成し遂げたのは~
あなたがみんなを信じたからよ。▼~
あなたの人を信じる力が~
多くの人の心をつないだの。▼~
どんな神器よりも~
その絆は強く、輝きを放ち、~
みんなを導いたのだと思うわ。▼~
***A [#d86472ee]
:[リリス]|それにしてもカムイ様、~
よく、あの強大な力を持つ透魔竜に…▼~
:[カムイ]|
暗夜王国と白夜王国…~
二つの国の力が合わせたから~
勝てたんです。そうでなければ…▼~
透魔竜と戦うどころか、~
王国同士が争い続け~
滅んでいたかもしれません。▼~
:[リリス]|
カムイ様はか細い希望を手繰られて~
奇跡を現実にされたのですね。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[カムイ]|
どうかしました、アクアさん?▼~
:[アクア]|
少し気になることがあって。▼~
:[リリス]|
気になること…ですか?▼~
:[アクア]|
このアスク王国のことよ。▼~
この国はずっと戦いに巻き込まれている。~
ある国との戦いが終われば、次は別の国…~
次から次へと戦いに巻き込まれている。▼~
もしかすると、この世界にも~
ハイドラのような存在が~
暗躍しているのかも…▼~
:[リリス]|
誰かが終わらない戦いを~
仕組んでいるということですか?▼~
:[アクア]|
もちろん、私の想像に過ぎないけれど。▼~
でも、恐れることはないわ。~
ここに透魔竜と戦って~
勝った人だっているんだから。▼~
:[リリス]|
そうですね。~
カムイ様もいらっしゃいますし~
白夜王国や暗夜王国のみなさんだって…▼~
:[アクア]|
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちは~
かつては敵同士でも、アスク王国のために~
心をひとつにしているわ。▼~
:[カムイ]|
二人ともありがとうございます。~
そうですね。どんな敵がいても~
私たちなら、きっと…▼~
***S [#yd1702e5]
:[レーヴァテイン]|
姉上からの親書…~
確かに渡したから。▼~
:[フィヨルム]|
たしかに受け取りました。~
ムスペル王国の復興、順調みたいですね。▼~
:[レーヴァテイン]|
姉上のやることに間違いは…ないから。~
私たちは姉上を信じて前に進むだけ。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね。レーギャルン王女なら~
きっとみんなをよき未来へ~
導いてくれるでしょう。▼~
:[カムイ]|
こんにちは、フィヨルム王女。~
あら、そちらの方は?▼~
:[フィヨルム]|
こちらはムスペル王国の~
レーヴァテイン王女です。▼~
:[カムイ]|
はじめまして、レーヴァテイン王女。~
カムイと申します。▼~
:[レーヴァテイン]|
透魔女王カムイ…。~
フィヨルム王女から聞いた。▼~
争う二つの国を和解に導いた英雄。~
見えざる国の新たなる女王。▼~
:[カムイ]|
フィヨルム王女とレーヴァテイン王女は~
とても仲がよいお友達なのですね。▼~
:[レーヴァテイン]|
フィヨルム王女は…姉上の友達。~
私は…その…▼~
:[フィヨルム]|
私はレーヴァテイン王女も~
お友達と思っていますよ。▼~
:[レーヴァテイン]|
……。~
フィヨルム王女は…~
私を…私たちを…許せるの?▼~
私はあなたたちの国を…~
大切な…家族を…▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
カムイさん。▼~
私の祖国、氷の国ニフルは~
炎の国ムスペルと長く対立関係にあり~
私たちもかつては敵同士でした。▼~
ですが、今はわだかまりを捨て~
祖国の復興と平和を目指す間柄です。▼~
:[カムイ]|
そうだったんですね。▼~
:[フィヨルム]|
ニフルとムスペルが失ったものは~
あまりにも大きいです。▼~
ですが、今を生きる人々のためにも~
私たちは手を携えなくてはなりません。▼~
それがレーギャルン王女と~
私が出した答えなんです。▼~
:[レーヴァテイン]|
……▼~
ありがとう。フィヨルム王女…▼~
:[カムイ]|
私のきょうだいたちも~
敵味方に分かれて争っていました。▼~
でも、未来のために手を取り合って~
同じ道を歩むと誓ってくれたのです。▼~
フィヨルム王女や~
レーヴァテイン王女と同じように。▼~
:[レーヴァテイン]|
……▼~
:[カムイ]|
私も仲間に加えていただけませんか?~
みなさんの祖国復興をお手伝いします。▼~
:[フィヨルム]|
断る理由なんてありませんよ。~
カムイさん、ありがとうございます!▼~
:[レーヴァテイン]|
ありがとう…▼~
:[カムイ]|
この世界でも信じる力が~
未来の原動力となっていることを~
確信しました。▼~
きっと私たちは~
争いを乗り越え、ひとつになることで~
どんな苦難も乗り越えられるでしょう。▼~
:[フィヨルム]|
はい、共に歩みましょう!▼~
:[レーヴァテイン]|
私も…約束する。~
信頼には信頼をもって応えると。▼~
:[カムイ]|
たとえ世界が違っても~
信じる力の輝きは色褪せません。▼~
私はこの力を携えて…~
アスク王国でも前に進みます!▼~
**神将の傍にある者 セネリオ [#j4a83e13]
***C [#c67dfe52]
:[セネリオ]|
ガトリーとキルロイが守る~
砦のあたりで、敵軍に~
不審な動きがあるようです。▼~
調査が必要ですが、不用意に動けば~
無用な被害が出る可能性があります。▼~
:[オスカー]|
なるほど。~
それで私に偵察をしろと?▼~
:[セネリオ]|
はい。現地には~
すでにシノンが向かっています。~
協力して敵の動きを探ってください。~
:[オスカー]|
承知した。~
私もすぐに向かおう。▼~
:[セネリオ]|
僕たちを誘い出す罠とは~
考えにくいですが…~
念のため気を付けてください。▼~
:[オスカー]|
お気遣いありがとう。~
さっそく行ってくるよ。▼~
:[ライ]|
ふーん…。▼~
:[セネリオ]|
なにか?▼~
:[ライ]|
いやはや軍師殿。~
アスク王国に来てから~
雰囲気が変わられましたな?▼~
:[セネリオ]|
なんですか、いきなり。~
僕はなにも変わっていません。▼~
:[ライ]|
いや、変わったよ。~
人の動かし方というのかな…▼~
なんていうか、~
人を駒じゃなく、~
仲間として扱ってる。▼~
:[セネリオ]|
……。~
無駄話なら付き合いませんよ。~
こう見えて僕は忙しいので。▼~
:[ライ]|
つっけんどんなところは変わらないか。~
そうだな、あんまり~
軍師殿の邪魔をしちゃ…▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ライ]|
ん?▼~
:[セネリオ]|
どうしましたか?▼~
:[ライ]|
今、人の気配がしたんだが。~
気のせいか…▼~
***B [#yd3a2837]
:[ワユ]|
あれ?▼~
:[ミスト]|
どうしたの、ワユ?▼~
:[ワユ]|
あそこにいる子、知ってる?~
あんな子、ここにいたっけ。▼~
:[ミスト]|
うーん…~
はじめて見る顔かも?▼~
:[ワユ]|
そうだよね。~
でも、誰かに似てるような…?▼~
:[ミスト]|
ねえ、そこの君!~
どこから来たの?▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……!!▼~
:[ミスト]|
大丈夫、怖がらなくていいよ。~
ここに悪い人はいないから。▼~
:[ワユ]|
そうだよー!~
あたしたちは正義の傭兵団!~
子どもには優しいのだ!▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……うぅ。▼~
:[ミスト]|
うーん、どうしたんだろ。~
なにもしゃべってくれないね。▼~
:[ワユ]|
ねえ、キミは迷子なのかな?▼~
:[ティアマト]|
さっきから二人とも~
なにを騒いでいるの?~
…あら、その子は誰かしら。▼~
:[ミスト]|
ティアマトさん!~
この子、迷子みたいなの。▼~
:[ティアマト]|
近くの村の子かしら?~
ご両親は一緒じゃないの?~
自分の名前は言える?▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ティアマト]|
困ったわね…▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ワユ]|
全然しゃべってくれないねー。~
無口なのかなー?▼~
:[セネリオ]|
…いえ。▼~
その子供は無口ではありません。~
言葉を話せないのです。▼~
:[ワユ]|
うわびっくりした!~
セネリオいつからいたの?▼~
:[セネリオ]|
……▼~
:[ワユ]|
ん? あれっ?~
あれあれあれ?▼~
:[ミスト]|
ど、どうしたの?~
この子とセネリオの顔を見比べて。~
ああっ!▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ミスト]|
もしかしてこの子って…▼~
:[セネリオ]|
……▼~
***A [#j0fd4018]
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[アイク]|
ん?~
ここに座りたいのか?▼~
:[セネリオ(幼少)]|
うぅ…▼~
:[アイク]|
なんだ?~
腹が減っているのか?~
待ってろ、メシをもらってくる。▼~
:[セネリオ]|
アイク、訓練お疲れ様でした…~
隣に座っているその子は?▼~
:[アイク]|
いいところに来たな、セネリオ。~
そのパンをもらえるか?▼~
:[セネリオ]|
どうぞ。▼~
:[アイク]|
ほら、坊主。~
このパンはうまいぞ。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[アイク]|
遠慮するな、どんどん食え。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……!?~
ゴホンゴホン!▼~
:[アイク]|
おい、もっとゆっくり食べろ。~
よく噛んで、ゆっくりだ。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
ん…はむっ。▼~
:[アイク]|
そうだ、いいぞ。~
急いで食うと喉に詰まるからな。▼
:[セネリオ]|
……▼~
:[アイク]|
セネリオ、話の途中だったな。~
俺になにか用か?▼~
:[セネリオ]|
いえ、たいした用事では…▼~
:[アイク]|
嘘をつけ。~
俺に言いたいことがあるんだろう?▼~
:[セネリオ]|
…その子供についての話です。~
その子供は昔の僕です。▼~
口をきけず、~
飢えて死にかけていた…~
アイクに出会う前の僕です。▼~
:[アイク]|
…そうか。▼~
坊主。俺の肉を分けてやる。~
好きなだけ食っていいぞ。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
あぅ……▼~
:[セネリオ]|
大丈夫です。~
この人は敵ではありません。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
はむ…。▼~
:[セネリオ]|
エクラは~
なにを考えているのでしょう?▼~
言葉も話せず常識も知らず~
自分一人で生きる術を持たない…▼~
子どもの僕を召喚して~
いったいなにができると…▼~
:[アイク]|
だからこそ、と考えられないか?▼~
:[セネリオ]|
どういう意味です?~
:[アイク]|
アスク王国に呼ばれたことで~
こいつの運命が好転するかもしれない。▼~
:[セネリオ]|
つまり僕たちのためではなく~
この子のために召喚した…~
ということですか?▼~
:[アイク]|
さあな。~
だが…なにか意味がある。~
俺はそう感じる。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
***S [#re6c1b08]
:[ライ]|
よ、軍師殿。~
最近いろいろ忙しいらしいな。▼~
:[セネリオ]|
…帰ってください。~
これからアルフォンス王子との~
軍議の準備がありますので。▼~
:[ライ]|
せっかく心配して来てやったのに~
ずいぶんな物言いだな…▼~
:[セネリオ]|
ひやかしに来た、の間違いでは?▼~
:[ライ]|
そういや、例のあの子の~
様子はどうだい?▼~
:[セネリオ]|
ずっと僕のあとをついてきています。▼~
軍議のときも~
魔道の研究をしているときも~
じっとこちらを観察しています。▼~
:[ライ]|
へぇ。ずいぶんと~
懐かれているようだな。▼~
:[セネリオ]|
今はヨファとボーレが~
外で遊んでくれていますが…▼~
とにかく四六時中つきまとわれて~
気が散って仕方ありません。▼~
:[ライ]|
ははっ!~
高名なグレイル傭兵団の大軍師殿の~
頭を悩ませるとは、将来有望だな!▼~
:[セネリオ]|
やっぱり帰ってくれませんか。▼~
:[ライ]|
まあまあ、そう言うなって。~
将来有望っていうのは本気さ。▼~
軍師殿の背中を見て成長すれば~
あの子もきっと~
ひとかどの英雄になるだろう。▼~
:[セネリオ]|
あの子の手本になるつもりも~
生き方に影響を与えるつもりも~
僕にはありませんよ。▼~
:[ライ]|
軍師殿にそんな気はなくとも~
あの子は勝手にいろんなことを~
学んでいくだろう?▼~
:[セネリオ]|
それは勝手ですが~
あの子にとって本当に大切なことは~
僕からは学べないはず。▼~
あの子の運命を変える出会いは…~
あの世界にこそあるはずです。▼~
:[ライ]|
ま、未来の本人がそう言うなら~
そうなんだろうな。▼~
:[セネリオ]|
きっとあの子はこの先~
本当に大切なものと出会うでしょう。▼~
そして、その出会いを~
自分の人生に活かせるかどうか。▼~
それはあの子自身の~
想いの強さにかかっています。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[ライ]|
おっ、戻ってきたようだな。▼~
どうだ、魔道だけじゃなく~
体術も学んでみないか?~
俺が手ほどきしてやろう。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……ぅ。▼~
:[ライ]|
今、露骨に嫌な顔をしたな。~
昔から素直じゃなかったんだなぁ。▼~
:[セネリオ]|
…余計なお世話です。▼~
:[セネリオ(幼少)]|
……▼~
:[セネリオ]|
…今のあなたは、~
信じられる人は誰もいない…~
そう思っているのでしょう。▼~
…ですが、世界のすべてが~
あなたの敵ではありません。▼~
自分がなんのために生きるのか。~
あなたはそれを知る必要がある。▼~
それが出来てはじめて~
あなたの人生は~
はじまるのですから…▼~
**過去、現在、未来 グルヴェイグ [#l33456b3]
***C [#x4d2150e]
:[アルフォンス]|
シャロン!~
逃げるんだ。そこから離れ――▼~
:[シャロン]|
お兄……さ……▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
グル…ヴェイグ…っ!▼~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…未来はない。~
あなたも、同じ…▼~
:[アルフォンス]|
もう…策はないのか。~
僕たちは~
勝てない…のか…?▼~
エクラ…~
君は…君だけでも…~
どうか…▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ(通常)]|
…………▼~
アルフォンス、シャロン、アンナ…~
あなたの仲間は、死んだ。▼~
エクラ…~
最後は、あなた。▼~
…時は残酷。~
さようなら…~
エクラ…▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ]|
……。~
また、同じ結末。~
約束された…絶望。▼~
そして…円環は回り…~
私は…輪廻を繰り返す。▼~
:[ヘイズ]|
…お姉様…▼~
:[グルヴェイグ]|
! ヘイズ…?▼~
そんなことは…あり得ない。~
あなたが私を姉と呼ぶ時、~
私は…▼~
:[ヘイズ]|
……▼~
:[グルヴェイグ]|
ヘイズ…待ちなさい…どこへ…▼~
***B [#g06069e1]
:[セイズ]|
エクラ…~
少し、よろしいですか?~
大事な話があります。▼~
…今から私が話すことを~
決して誤解しないでください。~
私はふしだらな女神ではありません。▼~
ニョルズ様に以前から命じられていたのです。~
光の国ヴァナの繁栄のために、~
神々の子孫を、と。▼~
あの…~
恥ずかしいお願いなのですが…~
その……▼~
あなたとの子を~
生ませてくれませんか?▼~
&br;''(明転)''~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
この…時を…~
私は…知っている。▼~
エクラ…~
私は…あなたを…▼~
***A [#m7d13d45]
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
また、ここに戻ってきた。~
幾度も繰り返された円環の中へ。▼~
エクラを殺し、~
世界を滅ぼした時間へ。▼~
けれど、~
あの時のヘイズ…~
あれはいったい…▼~
そして、~
私はなぜこんな姿を…▼~
&br;''(白く光る)''~
:[グルヴェイグ]|
…………?▼~
声…~
この声は…▼~
エクラの…~
声…?▼~
&br;''(明転)''~
***S [#o52c4e3f]
&br;''(白く光る)''~
:[シャロン]|
こ、この光は!?~
グルヴェイグの召喚に~
成功したのでしょうか?▼~
:[カムイ]|
……!?~
ま、まさか本当に?▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
:[シャロン]|
確かにグルヴェイグ…さんですよね?~
でも、どこか雰囲気が違うような…▼~
:[セネリオ]|
いえ、グルヴェイグ本人でしょう。▼~
金色の瞳に~
背後に控える蛇たちの存在。~
十中八九、間違いないかと。▼~
:[グルヴェイグ]|
…………▼~
ヘイズ…~
私の中には…~
小さな灯火が残っていた…▼~
セイズとして~
あなたと微笑み合っていた~
幸せな時間と…▼~
エクラと~
ともに過ごした黄金の日々…▼~
あなたが気づかせてくれた。~
エクラと~
私が繋ぐ縁が…残っていたことを…▼~
:[シャロン]|
グルヴェイグさん!~
ようこそ、アスク王国へ!▼~
わたしはアスク王国の王女~
シャロンと言います!~
実はあなたにお願いが…▼~
*コメント [#c5e2045c]
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp