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章別会話/夢につながる道
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[[章別会話]]
*夢につながる道 [#cac8f17b]
#contents
**夢につながる道 [#o029cc36]
***オープニング [#xbe37cb2]
:[セライナ]|
シャロン王女…~
遠征訓練にご同行いただき~
ありがとうございました。▼~
:[シャロン]|
そ、そんなに、かしこまらなくても!~
訓練はもちろん、今回の遠征は~
アスク王国の案内を兼ねていますので。▼~
:[デュッセル]|
異界であっても、暮らしを営む民は~
我らがいた大陸の民と変わらぬ…~
それがわかっただけでも収穫であった。▼~
:[ナターシャ]|
彼らの日々の働きが国を作り~
子を産み、育て、歴史を繋いでいく…▼~
明日に夢を描く民たちを守るために~
私たちはこの世界に~
呼ばれたのでしょうね。▼~
:[シャロン]|
そう言ってもらえて、うれしいです!~
それではお城へ帰りましょう。~
無事に帰るのも訓練ですからね!▼~
:[ノール]|
おや?~
あれは近くの村人でしょうか。~
なにやらこちらを呼んでいるようですが…▼~
:[シャロン]|
むむっ、どうしたんでしょうか?~
ちょっと話を聞いてきますね。▼~
&br;''(暗転)''
:[シャロン]|
た、大変ですっ…!~
賊が国境を越えて~
近くの村に近づいているようです。▼~
:[デュッセル]|
なんと…~
おのれ、民を脅かす不逞の輩が~
アスクにも蔓延っておるとは。▼~
:[シャロン]|
国境の近くには、2つの村があります。~
川辺にある大きな村と…~
谷間にある小さな村です!▼~
:[セライナ]|
国境からはどちらの村が~
近いのでしょう?▼~
:[シャロン]|
谷間にある小さな村です。~
賊が最初に狙うとしたら~
きっとその村だと思います。▼~
:[ナターシャ]|
一刻の猶予もないようですね。~
急いで参りましょう。▼~
:[ノール]|
ナターシャ様、少しお待ちを…▼~
シャロン王女、周辺の地図があれば~
拝見したいのですが。▼~
:[シャロン]|
はいっ!~
こちらが地図になります。▼~
:[ノール]|
…………▼~
***C [#l7375350]
:[ノール]|
なるほど…~
ここから谷間の小さな村までは~
かなりの距離がありますね。▼~
:[シャロン]|
はい。それに村人から聞いた話では~
賊の一団には魔道士も~
加わっているそうです。▼~
:[デュッセル]|
賊の10人や20人なら~
わし一人でも遅れは取らぬが、~
魔道の使い手とは厄介な…▼~
:[セライナ]|
賊というよりも~
傭兵団の体を成していると~
考えたほうがよさそうですね。▼~
:[ノール]|
この地図を見る限り~
私たちが取れる策は3つ。▼~
1つ目は谷間の小さな村へ~
このまま救援に向かうこと。▼~
2つ目は、ここから近い~
川辺の大きな村へ向かい~
守りを固めること。▼~
:[ナターシャ]|
……!?▼~
2つ目の策というのは~
谷間の小さな村を犠牲にする…~
そういうことですか?▼~
:[ノール]|
谷間の小さな村に向かっても~
手遅れかもしれません。その上、~
我々が全滅する可能性もあります。▼~
そうすれば、その村だけでなく~
川辺の大きな村も蹂躙されるでしょう。▼~
ですが、谷間の小さな村を捨てて~
援軍が到着するまで守りを固めれば~
川辺の大きな村は確実に助けられます。▼~
:[セライナ]|
……。▼~
私は反対だ。~
小さな村とはいえ、村人たちを見殺しに…~
犠牲にしていいという道理はない。▼~
命を天秤にかけることはあってはならない。~
ヴィガルド陛下ならきっと…~
そう仰られる。▼~
:[シャロン]|
で、でも、ノールさん…~
策は3つあるって言っていましたよね。~
3つ目の策ってなんでしょう?▼~
:[ノール]|
それは…私が国境へ向かい~
囮として賊をおびき寄せることです。▼~
その隙に谷間の~
小さな村の村人たちを~
皆さんが逃がしてください。▼~
***B [#p1f46c29]
:[ナターシャ]|
ノール殿がひとりで囮になるなんて…~
そんなの、危険すぎます!▼~
:[ノール]|
勝算がないわけではありません。~
私が使う闇魔道は~
相手を混乱させる術に長けています。▼~
それに…もとより私は処刑される身。~
こうして生きながらえているのは~
たまたま…のようなものです。▼~
:[セライナ]|
あなたは無実の罪で投獄されていたはず。~
リオン皇子を諫めた…それだけの理由で。▼~
:[ノール]|
私が聖石を砕く助力をし~
グラドに混乱をもたらす~
きっかけを作ったのは間違いありません。▼~
アスク王国に召喚された今でも~
その罪が消えたわけではないのです。▼~
:[デュッセル]|
……。▼~
ノールよ。~
そなたは以前、わしに話してくれたな。~
道化の語る、異国の逸話を。▼~
:[ノール]|
飢えたふたりの前にパンが1つ。▼~
半分に分ければ、両方が飢え死ぬ…~
そういう話でしたか。▼~
:[デュッセル]|
どちらも救おうとすれば共倒れになるが~
ひとりを犠牲にすれば~
もうひとりは救える…▼~
だが、おぬしがやろうとしているのは…▼~
:[ノール]|
無理は承知の上です。▼~
ですが、私はもう諦めたくはないのです。~
今一度信じてみたい。~
目指してみたいのです。▼~
かつてのリオン皇子が夢見た~
すべての命を救う道を…▼~
:[ナターシャ]|
それなら、私も行きます…!▼~
私もノール殿と一緒に~
戦場に…▼~
:[セライナ]|
命の保証はできないぞ?▼~
:[ナターシャ]|
か、覚悟の上です。~
足手まといにはなりません。▼~
:[デュッセル]|
いや、わしとセライナ…~
ノールの三人が囮となろう。▼~
その隙にシャロン王女とナターシャは~
村人たちを逃がすのだ。▼~
:[ノール]|
デュッセル将軍!?~
あなたまで私につきあわずとも…▼~
:[セライナ]|
帝国三騎の【蛍石】のセライナと~
【黒曜石】のデュッセル将軍…~
我らがここで矢面に立たずしてなんとする。▼~
:[デュッセル]|
よいかな、シャロン王女?▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
ひとりの犠牲も出さないよう~
頑張りましょう!▼~
***A [#l9fadf4d]
:[ノール]|
予想したよりも~
賊の数が多いようですね…▼~
:[デュッセル]|
だが、わしらが打って出ねば~
村は簡単に蹂躙されるだろう。▼~
:[セライナ]|
はい。~
彼らを救えるのは~
我々しかいません。▼~
:[ノール]|
我々は2つの村を救う~
険しい道を選んだのです。~
危険は覚悟の上…▼~
デュッセル殿、セライナ殿…~
力をお貸しください!▼~
&br;''(暗転)''
:[フィヨルム]|
シャロン王女、ご無事ですか!?~
救援に参りました!▼~
:[エフラム]|
デュッセルたちは無事か!?▼~
:[シャロン]|
フィヨルム王女!~
エフラム王子も来てくれたんですねっ!▼~
:[クーガー]|
賊はどこだ。片っ端からやってやる。▼~
:[アメリア]|
村を荒らす盗賊は~
ぜったい許せない!▼~
:[シャロン]|
え、えーと…~
じ、実はですね、その…▼~
:[ナターシャ]|
村は無事です。▼~
ノール殿やデュッセル将軍~
セライナ将軍の頑張りのおかげで~
賊は逃げていきました。▼~
:[アメリア]|
さ、さすが、デュッセル将軍です!~
あたしたちで恩返しを…と思っていたのに~
ご自分たちでなんとかしちゃうなんて!▼~
:[デュッセル]|
おお! 皆、来てくれたのか。~
心配をかけたな。▼~
:[エフラム]|
怪我はないか、デュッセル。~
ノール、セライナ将軍も…▼~
:[セライナ]|
お気遣い感謝する、エフラム王子。~
激しい戦いではあったがこの通り、~
私たちは無事だ。▼~
:[リオン]|
ノール、よく頑張ってくれたね。~
君たちの奮戦のおかげで~
2つの村が救われたと聞いたよ。▼~
:[ノール]|
リオン様…!~
いらしていたのですか?▼~
:[リオン]|
難しい選択を、覚悟を持って選び取った。~
君の勇気がよい結果を生んだんだ…▼~
:[ノール]|
リオン様、私がいた異界では…~
2つのうち1つの道しか選べず~
結果として大きな悲劇に繋がりました。▼~
最後まで諦めなければ~
両方を救える道は拓けたのではないのか。~
そう、ずっと後悔していました…▼~
:[リオン]|
…………▼~
:[ノール]|
リオン様、あなたは…~
あなたの世界の未来を諦めることなく~
夢につながる道を歩まれてください。▼~
:[デュッセル]|
うむ。この地での経験を活かせば~
わしらの世界とは違う未来を~
歩むこともできましょう。▼~
:[セライナ]|
弱き者を切り捨てることなく…~
前へお進みくださると信じております。▼~
:[リオン]|
…ありがとう。~
どこまでやれるかはわからないけど…~
君たちの言葉は絶対に忘れない。▼~
…挑んでみるよ。~
もう一度、自分の限界に…▼~
**闇からの予見 ノール [#h922c52c]
***C [#a84a5d83]
:[フィヨルム]|
ノールさん、こんにちは。~
図書館へ行かれるのですか?▼~
:[ノール]|
これは…フィヨルム王女。~
ええ、借りていた書物を返しに。▼~
:[フィヨルム]|
すごい本の量ですね。~
これを全部読まれたのですか?▼~
:[ノール]|
はい。訓練のとき以外は~
部屋からほとんど出ませんので…。▼~
闇魔道士は、人に快く思われぬ存在。~
邪悪な魔物と同じく得体の知れない輩と~
思われても無理はありません。▼~
この国でも、日陰に生きる存在で~
あるべきでしょう…▼~
:[フィヨルム]|
そ、そんなことはないですよ!~
ノールさんは大切な仲間。~
得体の知れない輩だなんて…!▼~
:[レオン]|
失礼…~
君が最近、アスク王国に~
召喚された闇魔道士か…▼~
なるほど。~
君は正しく闇魔道と~
向き合っている人間のようだ。▼~
:[レイ]|
そうだな。~
まともそうで安心した。▼~
:[フィヨルム]|
レオン王子にレイさん!~
ノールさん、この方々もあなたと同じ~
闇魔道を使われるのですよ。▼~
:[ノール]|
……。▼~
失礼ですが、先ほど私に~
まともそうで安心した…と~
おっしゃいましたね?▼~
ということは…~
ヴァイス・ブレイヴには~
そうでない闇魔道士もいるのですか?▼~
:[レオン]|
そのうちわかる…▼~
:[レイ]|
ああ。闇魔道だから日陰に生きるとか~
大手を振って歩けないとか~
そういうことは考えないほうがいい。▼~
はっきり言ってここでは~
そんな配慮は意味がない…▼~
:[ノール]|
意味がない?~
どうしてでしょうか…?▼~
***B [#x28fcda4]
:[ノール]|
……。~
? あれは…?▼~
:[ネサラ]|
おい、お前。~
どうして俺のあとをついてくる?▼~
:[ヘンリー]|
ん? それはね~。~
カラスの羽根を集めてるからだよ~。▼~
:[ネサラ]|
羽根を集めているだと?▼~
お前は闇魔道の使い手だよな?~
まさか、変な儀式に~
使うつもりじゃないだろうな。▼~
:[ヘンリー]|
儀式のためなんかじゃないよ~。▼~
カラスの羽根をたくさん集めたら~
僕も空を飛べるんじゃないかな~と思って!▼~
僕はカラスとお友達だからね~。~
ね、マントも真っ黒でカラスみたいでしょ。▼~
:[ネサラ]|
飛べるかどうかは置いておくとして~
カラスに好かれているってことは~
鴉の民に縁があるベオクかもしれんな。▼~
まったくおかしな闇魔道士だぜ。~
まあ、好きにするといいさ。▼~
:[ヘンリー]|
わーい!~
んじゃ、羽根が落ちてたら~
もらっちゃうね~。▼~
:[ノール]|
……。~
…彼も闇魔道の使い手…ですか。~
変わった方もいるものですね。▼~
&br;''(暗転)''
:[ノール]|
……。~
おや、あれは?▼~
:[サーリャ]|
今日はとっても楽しかったわね、~
シャロン王女!▼~
:[シャロン]|
はいっ! また一緒にランチしましょうね、~
サーリャさん!▼~
:[サーリャ]|
ぜひぜひ☆~
じゃあ、午後の訓練も頑張ってね!▼~
……。~
…………。~
ふぅ…。▼~
シャロン王女の前で~
普通の女の子のフリをしていたら~
やめるタイミングを失ってしまったわ…▼~
:[ノール]|
……▼~
:[サーリャ]|
なに見てるの?~
さっきの独り言、聞いたわね?~
シャロン王女に告げ口したら呪うわよ?▼~
たとえば…三日三晩ずっと~
鼻水が止まらなくなる呪いでも~
かけてあげましょうか。▼~
:[ノール]|
いえ、告げ口などするつもりは…▼~
:[サーリャ]|
そう…だったらいいの。▼~
そうだ。新しい呪いのために~
ルフレから髪の毛もらってこなきゃ。~
ふふふ、ふふふふふふ…!▼~
:[ノール]|
……。~
…彼女も闇魔道の使い手…ですか。~
変わった方もいるものですね…▼~
***A [#yf2ce804]
:[オーディン]|
ぐっ! うううっ!~
天の星々が嘆いている…~
鎮まれ、俺の右手よ!▼~
:[ノール]|
大丈夫ですか?~
ずいぶんと苦しそうですが~
癒し手を呼びましょうか?▼~
:[オーディン]|
だ、大丈夫だ…この疼きは~
杖などで癒せはしないのだから…▼~
俺の名はオーディン。~
闇の申し子にして~
悠久の時の流れを遡行してきた者だ。▼~
:[ノール]|
時の流れを遡行?~
あなたは未来の世界から~
やってきた英雄だと言うのですか?▼~
:[オーディン]|
その通りだ。闇の同志よ…▼~
:[ノール]|
時間とは川の流れのようなもの。~
それを逆にできるわけが…▼~
……!?▼~
そういえば…リオン様は~
未来を垣間見る闇魔道【時の垣間】の~
研究を重ねておられました。▼~
未来を垣間見られる術があるということは~
過去も垣間見られる可能性もあると…?▼~
:[オーディン]|
【時の垣間】!?~
なんですかそれ?~
響きが超カッコいいですね!▼~
:[ノール]|
おや、疼いていた右手は~
もう大丈夫なのですか?▼~
:[オーディン]|
ぐぅぅっ! か、間一髪…!~
はぁ、はぁっ…少しでも気を緩めると~
持っていかれるところだった!▼~
:[ノール]|
まさか【時の垣間】を操る~
闇魔道士が~
ヴァイス・ブレイヴにいたとは…▼~
しかし、術を用いれば時は歪み~
因果は形を失うと言います。~
そして、その代償は…▼~
:[オーディン]|
フッ…どのような代償があろうとも~
俺は時の因果に抗い~
果たさねばならぬ使命がある!▼~
この身が、闇の炎に焼かれようとも…~
ぐっ、ぐぁぁぁっ! 鎮まれ!~
猛るな! 俺の…左手よ…!▼~
:[ノール]|
…さっきは右手とおっしゃって~
いませんでしたか?▼~
:[オーディン]|
あっ! そうだ、母さんに頼まれた~
お使いの途中だったんだ。~
そんなわけで失礼しますね。▼~
:[ノール]|
……。~
…ヴァイス・ブレイヴには~
いろいろな闇魔道士がいるのですね…▼~
***S [#z7104a62]
:[フィヨルム]|
あっ、ノールさん!~
また図書館へ行かれるのですか?▼~
:[ノール]|
これはフィヨルム王女。~
いえ、気分転換に散歩でもしようかと。▼~
:[レオン]|
ヴァイス・ブレイヴの~
闇魔道士たちには会えたかい?▼~
:[ノール]|
レオン王子、それにレイ殿。▼~
:[レイ]|
わかっただろ?~
ここの闇魔道士たちは…自由すぎるんだよ。~
頭痛がするくらいにな。▼~
腕は一流なのに~
どうして揃いも揃って~
無秩序な奴らばかりなんだ!▼~
:[フィヨルム]|
じ、自由というか…~
個性的な闇魔道士が多い気がしますね。▼~
:[ノール]|
……。~
闇魔道士は人々に快く思われない~
魔物や魔王と同じ技を使う不浄の徒。▼~
リオン様はその先入観を変えるべく~
闇の魔道でも人々を救えると~
常々努力されていました。▼~
ですが、肝心の私自身が~
闇魔道士はかくあるもの、と~
自分で自分を縛っていたのですね…▼~
:[フィヨルム]|
闇であろうと、~
光であろうと、~
どんな魔道を使うかではなく…▼~
なにを成すのか…~
それが大事なのだと思います!▼~
:[レオン]|
お手本のような優等生的発言だね。~
そんな言葉がスラスラ出てくるなんて~
フィヨルム王女には感心するよ。▼~
:[フィヨルム]|
えっ? わ、私、~
なにかおかしなことを言いましたか?▼~
:[ノール]|
大事なのは…~
なにを成すか、ですか。▼~
……。~
わかりました。~
今一度考えてみましょう。▼~
闇魔道の使い手としてではなく~
ひとりの英雄として。▼~
自分がこの世界で~
なにを成すべきかを。▼~
:[フィヨルム]|
あらためて歓迎します、ノールさん!~
闇魔道で救える未来も~
きっとあると思います…!▼~
:[ノール]|
はい。この国が~
光に満ちた未来にたどり着けるよう…~
力添えさせていただきましょう。▼~
**癒しの聖女 ナターシャ [#g8708c8e]
***C [#v7f6edaa]
:[ブレディ]|
おいっ、あんた…!~
ナターシャとか言ったか?▼~
:[ナターシャ]|
はい。なにか御用でしょうか?▼~
:[ブレディ]|
さっきの戦い、危ねえじゃねえか!~
杖使いなのに前に出過ぎだ!~
命いらねえのかよ!?▼~
:[ナターシャ]|
あ…~
心配をおかけして~
申し訳ありません。▼~
怪我をなさっている方が~
いらしたので~
じっとしていられず…▼~
:[ブレディ]|
それでもタイミングってあるだろ。~
タイミングってやつがよ!▼~
戦場の真ん中に走っていくなんて~
俺は、もう心配で心配で~
生きた心地が…▼~
:[メルセデス]|
まあまあ、落ち着いて~。~
とっさに身体が動くなんて、~
誰にだってあることじゃない~。▼~
:[ブレディ]|
そりゃ、あるかもしれねえけどよ!~
それが一度や二度じゃねえから~
俺はヒヤヒヤしたって言ってんだよ!▼~
:[ナターシャ]|
……▼~
:[メルセデス]|
ごめんなさい、ナターシャ。~
ブレディは口は悪いけど、きっと~
あなたのことを心配していると思うの~。▼~
:[ナターシャ]|
はい、わかります…▼~
:[ブレディ]|
お、俺はただ~
マミー取りがマミーにならないように~
気をつけなって言ってんだよ!▼~
:[メルセデス]|
あらあら、ブレディったら、~
わざとらしく大股で行っちゃったわ~。~
ああ見えてわかりやすいのね~。▼~
:[ナターシャ]|
あの…ご迷惑をおかけして~
申し訳ありません。▼~
:[メルセデス]|
迷惑だなんて思ってないわ~。~
でも、戦場では~
もう少し慎重に振る舞ってね~。▼~
大抵の癒し手は~
そんなに丈夫ではないんだから。▼~
:[ナターシャ]|
ええ、そうですね…。~
ご忠告、感謝いたします。▼~
:[エイル]|
……▼~
***B [#t9fbecad]
:[エイル]|
…ナターシャ。~
少し、いいかしら?▼~
:[ナターシャ]|
エイル王女…~
はい、なんなりと。▼~
:[エイル]|
この間の戦場でのこと~
私も見ていたわ。▼~
:[ナターシャ]|
この間…~
ブレディさんやメルセデスさんに~
ご心配をおかけしたときのことですね。▼~
:[エイル]|
私から見ても…あなたはあえて~
死に近づこうとしているように見えた。▼~
:[ナターシャ]|
……▼~
:[エイル]|
前線で戦う英雄たちにとって~
癒し手が近くにいてくれるのは~
大変心強いもの。▼~
だけど…あなたが無理をしすぎるのは~
よい結果を生まないかもしれない。▼~
命は…誰にでもたった1つ。~
だからこそ…大切に使ってほしいの。▼~
:[ナターシャ]|
ありがとうございます、エイル王女。~
ヴァイス・ブレイヴには~
優しい方が多いのですね…。▼~
ブレディさん、~
メルセデスさんもそうでした。▼~
命の重さを知っているからこそ~
心より出る言葉。そう、感じました。▼~
:[エイル]|
……▼~
:[ナターシャ]|
ですが、私が戦場に身を置き続けること…~
危険な場所で神に祈りを捧げること…~
それらはすべて罪滅ぼしなのです。▼~
:[エイル]|
罪滅ぼし…?▼~
:[ナターシャ]|
祖国を裏切り、戦いへの運命を~
歩ませてしまったことに対する…~
私なりの、償いなのです。▼~
***A [#ed474600]
:[ナターシャ]|
私は…グラド帝国に起こった~
異変を各国に知らせるため~
帝都から逃亡しました。▼~
帝国が、平和の象徴である~
聖石を砕き、マギ・ヴァル大陸に~
混迷をもたらそうとしている…▼~
その事実を携えて~
私は各国に助けを求めました。▼~
しかし…私が帝都から逃れる際~
神殿はグラド軍に襲われ~
司祭様は命を落とされました…▼~
:[エイル]|
辛い…旅立ちだったのね。▼~
:[ナターシャ]|
たとえ祖国を裏切ることになっても~
黙って見ていることはできませんでした。▼~
グラドを狂わせた魔を…~
私は許せなかったのです。▼~
:[エイル]|
だけど、あなたの行動によって~
エフラム王子たちは立ち上がり~
平和を取り戻せたのでしょう?▼~
:[ナターシャ]|
はい…~
皆様の尽力により~
大陸に再び光がさしました。▼~
ですが…失われた命は戻ってきません。~
そして私は…その戦いの~
発端を作ったも同然なのです。▼~
:[エイル]|
……▼~
:[ナターシャ]|
私にできることは~
傷ついた兵士たちを癒すことだけでした。▼~
ですが、傷が癒えた兵士たちは~
再び戦場へ戻り、また新たな傷を負う。▼~
私は彼らを、終わりのない地獄へと…~
送り続けただけかもしれません。▼~
私は…どうなっても構いません。~
兵士の皆が流す血に対し~
せめてもの罪滅ぼしのために…▼~
私もまた、戦場に立ち続けなければ~
いけないのです。▼~
:[エイル]|
私には…~
あなたの信じる神というものが~
どういうものかはわからない…▼~
でも…~
その神は、あなたの無事を~
望んでいないの?▼~
:[ナターシャ]|
……▼~
:[エイル]|
あなたが犠牲になることを~
神はきっと望んでいないと思うの。▼~
ごめんなさい…あなたの教義に~
口を挟むようなことを言って。▼~
:[ナターシャ]|
いえ、ありがとうございます。~
エイル王女の温かな言葉…~
心に染み入りました。▼~
そうですね。~
神はすべてに等しく慈悲を与える存在。~
例外など…ないのですから。▼~
***S [#l79be6eb]
:[ナターシャ]|
大丈夫ですか?~
お怪我を治します…▼~
:[ヨシュア]|
ああ、ありがたい。~
けどここは危険だから~
もう少し後ろでな。▼~
:[ナターシャ]|
承知しました。~
それでは、あちらで…▼~
:[ブレディ]|
ほっ…▼~
:[メルセデス]|
あらあら、ブレディ?~
今、胸を撫で下ろさなかったかしら~?▼~
:[ブレディ]|
ヒヤヒヤなんてしてねえから!▼~
:[メルセデス]|
でも、よかったわね~。~
ナターシャ、危ない場所に~
身を置かなくなったみたいで~。▼~
:[ナターシャ]|
ブレディさん、メルセデスさん…~
ご心配をおかけして~
申し訳ありませんでした。▼~
私の命もまた…神より賜ったもの。▼~
その大切な命を…~
無下に扱ってはなりません。~
そのことを思いだしました。▼~
:[ブレディ]|
罪滅ぼしだかなんだか知らねえが~
あんたが傷つくと~
悲しむ人もいるんだよ。▼~
そのことを忘れちゃ~
いけねえって話だ。▼~
:[メルセデス]|
神様は、きっと、~
罰なんて当てたりはしないと思うわ。▼~
私達は~
目の前のことをやれる範囲で~
しっかりやっていくしかないのよ~。▼~
:[ナターシャ]|
そうですね…~
ええ、その通りだと思います。▼~
この世界に呼ばれて~
新しい仲間と出会えたのも~
きっと神のお導き…。▼~
罪滅ぼしという想いだけにとらわれず~
仲間のため、未来を支えるために~
この命、使っていけたらと思います…▼~
**黒曜石 デュッセル [#gad5ce0d]
***C [#ccc9dc72]
:[エフラム]|
デュッセル…!~
あなたもアスク王国に~
来てくれたのか。▼~
:[デュッセル]|
おお、エフラムか。▼~
最初は面食らったが~
アスク王国の窮状を聞き~
わしも力を貸すことにした。▼~
一度はすべてを失った老体だが~
無辜の民を救うために~
この槍を振るわせてもらおう。▼~
:[エフラム]|
いったい、どこが老体なのやら。~
その身体にみなぎる覇気は~
いささかも衰えを見せてはいない。▼~
:[デュッセル]|
ふむ、そういうエフラムも~
以前とは顔つきが変わったな。▼~
この世界に来て…~
ずいぶんと揉まれたと見えるな。▼~
:[エフラム]|
ああ。ここには異界から集った~
さまざまな猛者がいる。▼~
見たこともない槍さばきを持つ者…~
豪腕から必殺の一撃を繰り出す者…~
まさに武技の宝庫だ。▼~
:[デュッセル]|
なるほどな。~
異界の英雄たちと切磋琢磨し~
その腕を磨いたか。▼~
:[エフラム]|
槍の使い手だけじゃない。~
英雄たちが所持しているのは~
あらゆる異界の名槍、宝槍、魔槍だ。▼~
:[デュッセル]|
本当か…!?~
それは是非とも~
この目で見てみたいものだな。▼~
:[エフラム]|
あとで俺が案内しよう。~
だが…その前に。▼~
:[デュッセル]|
久々に手合わせというわけか。~
よかろう、本気で来い…~
などという言葉は無用であったな。▼~
おぬしは、~
槍の握り方も知らぬ頃から~
わしを本気で倒しに来たのだから。▼~
:[エフラム]|
ああ。俺はいつだって本気だ。~
では…勝負!▼~
***B [#k487c300]
:[ディミトリ]|
グラド帝国六将の【黒曜石】こと~
デュッセル将軍ですね?▼~
:[デュッセル]|
いかにも…。~
「元」という肩書きも付くがな。▼~
:[ディミトリ]|
俺はファーガス神聖王国の~
ディミトリ=アレクサンドル=~
ブレーダッド。▼~
俺も槍の道を志すひとり。▼~
あのエフラム王子の槍の師が~
アスク王国に召喚されたと聞き~
手ほどきを受けに参りました。▼~
:[デュッセル]|
なるほど、よかろう。~
この老骨でよければ~
喜んで力添えさせていただこう。▼~
&br;''(暗転)''
:[デュッセル]|
ふむ、さすがというほかないな。~
槍の基本動作、右回し、左回し、~
そして突きの形も実に見事。▼~
:[ディミトリ]|
しかし、先ほどの手合わせでは~
俺の槍はデュッセル将軍に~
遅れを取っていたようにも感じました。▼~
:[デュッセル]|
貴殿の槍は~
力に依りすぎているきらいがある。▼~
類まれなる腕力を有するがゆえ~
力に頼りすぎ、槍さばきが~
直線的になる瞬間があるのだ。▼~
:[ディミトリ]|
力に頼りすぎている…~
間違っていないかもしれない。▼~
:[デュッセル]|
エフラムもディミトリ王子と同じく~
腕力に頼った槍を振るうことが多かった。~
ふたりの特徴はよく似ている。▼~
しっかりとした基本、そして豪腕。~
それらに槍の技巧が加われば~
貴殿の槍術は何倍にも伸びよう。▼~
:[ディミトリ]|
さすがはエフラム王子の師。~
わずかな時間で俺のクセを見抜き~
教示を与えてくれるとは…。▼~
また、お時間があるときに~
ご指導いただけますでしょうか。▼~
:[デュッセル]|
ふむ。現状に飽き足らず~
貪欲に強さを求める姿勢も~
エフラムにそっくりだな。▼~
また来るがいい。~
わしに教えられることがあれば~
なんでも教えよう。▼~
***A [#c3c8bc96]
:[ドニ]|
あ、あの、デュッセル将軍!~
ちょっといいべか?▼~
:[デュッセル]|
そなたらは…確か…~
ドニと、ネフェニーと言ったか。▼~
:[ネフェニー]|
その…折り入ってお願い、が。▼~
:[ドニ]|
おらたち、英雄とか言われて~
がむしゃらに槍を振るってるけど~
槍の使い方なんて習ったこともねえんだべ。▼~
元は、ただの村人だもんで…▼~
:[ネフェニー]|
田舎もん…だから…~
ちゃんとした槍の使い方…~
知らんのです。▼~
:[デュッセル]|
ふむ…なるほどな。~
訓練で見たそなたらの槍さばき~
なかなかのものだった。▼~
しかし、学びたいというのであれば~
喜んで教えよう。▼~
:[ドニ]|
本当だべか!?~
感謝するべ…!▼~
:[ネフェニー]|
ありが、とう…ございます。▼~
&br;''(暗転)''
:[ドニ]|
はぁっ、はぁっ、はぁぁっ…~
あ、ありがたいべ…。▼~
:[ネフェニー]|
ふたり相手して…~
まったく顔色…かわっとらん…▼~
:[デュッセル]|
二人とも、いい打ち込みだったぞ。~
我流でそこまで練り上げるとは…~
おぬしらには才がある。▼~
:[ドニ]|
い、いつも必死なだけで~
自分でもよくわかってないべ…。▼~
:[ネフェニー]|
せ、戦争は嫌…だから…~
はよう終わらせたい…~
ただそれだけで…▼~
:[デュッセル]|
ふむ、おぬしらは強くなるための~
心構えがしっかりとできておる。▼~
ときにそれは、槍の修練よりも~
重きをおかねばならぬものだ。▼~
村人だから、田舎者だから…~
身分や立場など関係ない。▼~
なんのために戦うのか…~
その覚悟があるのなら~
おぬしらは
もっと強くなれるぞ。▼~
:[ドニ]|
あ、ありがたいべ…!~
そう言ってくれるとますます~
頑張ろうって気になるべ…!▼~
:[ネフェニー]|
デュッセル将軍…~
その、これからも…▼~
:[デュッセル]|
うむ、わしでよければ力となろう。~
遠慮なく頼ってくれ。▼~
***S [#iaceb316]
:[ドニ]|
ふんっ! たあっ!▼~
:[ネフェニー]|
せいっ…!▼~
:[パオラ]|
えいっ、やあっ!▼~
:[シャロン]|
えいえい! はいっ!▼~
:[デュッセル]|
そうだ、踏み込みを意識するのだ。~
腕の力だけではなく~
身体でぶつかっていく感覚を忘れるな。▼~
:[アルフォンス]|
おつかれさまです、デュッセル将軍。~
今日も皆を指導されているのですね。▼~
:[デュッセル]|
おお、アルフォンス王子か。~
王子も槍を習ってみるかね?▼~
:[アルフォンス]|
い、いえ、僕は今のところ~
剣を修めるだけで精一杯で…!▼~
しかし、日に日に教えを請う人が~
増えていきますね。▼~
:[デュッセル]|
うむ。ヴァイス・ブレイヴの面々は~
やる気があって教え甲斐がある。▼~
:[アルフォンス]|
皆を導いていただき、大変助かっています。▼~
若い英雄たちには~
将軍が培ってこられた槍の技量が~
生きた教科書に映るのでしょうね。▼~
:[デュッセル]|
……。~
わしは祖国に背き~
一度はすべてを失った…▼~
祖国を支え続けるための信念も~
未来への道筋も…なにもかもな。▼~
しかし、エフラム王子やエイリーク王女を~
はじめとする若き英雄が命を賭け~
世界を救わんと奮戦する姿勢…▼~
それがわしに、再び槍を握らせてくれた。~
わしの役目は、まだ終わっておらぬとな。▼~
:[アルフォンス]|
はい。デュッセル将軍は~
今のアスク王国にとっても~
必要な英雄だと強く感じます。▼~
:[デュッセル]|
そう言ってくれると~
わしの心にも張りが出る。▼~
こうして若き英雄たちに~
武の経験を伝えられるのは~
まさに武人としての誉れ。▼~
この世界に平和が訪れるまで~
彼らを支え、礎となる覚悟だ。▼~
かつて、ヴィガルド陛下から賜った~
【黒曜石】の輝きに誓ってな!▼~
**蛍石 セライナ [#o7ce50fb]
***C [#k7bad189]
:[ミルラ]|
あ…セライナさん…!▼~
:[セライナ]|
ミルラ。~
君もアスク王国に来ていたのだな。▼~
……。~
あのとき…帝都前の戦いでは~
すまないことをした。▼~
君から竜石を取り上げ~
返してやることができなかった…▼~
:[ミルラ]|
い、いえ、こちらこそ…~
セライナさんはいい人だったのに~
助けてあげることができなくて…▼~
エフラムも必死に~
セライナさんを助けようと~
してくれました。でも…▼~
:[セライナ]|
君が気に病むことはない。~
私はヴィガルド陛下への忠義を果たし~
君たちは自身の信念に従って戦った。▼~
異なる正義がぶつかり合うこともある。~
それが…戦争なのだ。▼~
:[ミルラ]|
でも、でも…▼~
:[セライナ]|
私のために悲しんでくれるのか。~
その言葉だけで、私は救われる。~
ありがとう、ミルラ。▼~
:[ミルラ]|
この国…アスク王国では~
あんな悲しいことは~
起こってほしくありません。▼~
:[セライナ]|
そうだな…君の言うとおりだ。~
だから私も、ここに呼ばれたのだろう。▼~
これから私たちは共に戦う仲間だ。~
よろしく頼む、ミルラ。▼~
***B [#k20b4e86]
:[ミルラ]|
ど、どうしたら…~
朝見たときには竜石は~
ちゃんと入っていたんです…▼~
:[セライナ]|
だとすると…~
竜石を落としてから~
それほど長くは経っていないな。▼~
:[ファ]|
るーるーるるー♪~
あれ?~
ミルラ、どうしたのー?▼~
:[ミルラ]|
ファ…。~
セライナさん、この子は~
私と同じ竜で、仲良しなんです。▼~
:[ファ]|
ファっていうの!~
よろしくねー!▼~
:[セライナ]|
私は帝国三騎【蛍石】のセライナ。~
よろしく、ファ。▼~
:[ファ]|
ほたるいし? セライナも~
とくべつな石をもってるの?▼~
:[セライナ]|
この蛍石は敬愛する~
ヴィガルド陛下から賜った信頼の証。▼~
そうだ、石…~
今はミルラの竜石を!▼~
:[ミルラ]|
そ、そうでした…~
ファ。私は、竜石をどこかに~
落としてしまったのです…▼~
:[ファ]|
えーっ!? たいへん!~
ファもいっしょにさがしてあげる!▼~
ミルラとファは~
だいのなかよしだもん!▼~
:[ミルラ]|
ファ…ありがとう。▼~
:[セライナ]|
ミルラ、君はアスク王国に来て~
いい友達ができたのだな。▼~
:[ミルラ]|
はい…。 あのとき~
セライナさんが~
私を逃がしてくれたおかげです。▼~
:[セライナ]|
そう言ってもらえると~
私も救われる。▼~
:[ファ]|
よーし! それじゃ~
ミルラのりゅうせきをさがしにいこー!▼~
:[セライナ]|
ああ、一刻も早く見つけないとな。▼~
***A [#c0384bab]
:[ミルラ]|
ここにもない…~
竜石、どこにいったのでしょう?▼~
:[セライナ]|
もしや、誰かが拾って~
持ち去ってしまったのだろうか。▼~
:[ファ]|
あ、そうだ!~
ちょっとまってて。~
おともだち呼んでくるー。▼~
&br;''(暗転)''
:[ファ]|
おまたせ! つれてきたよー!▼~
:[キヌ]|
あ、ミルラだ!~
今日はなにして遊ぶの?▼~
:[ベロア]|
部屋で宝物を眺めて~
過ごしたかったのですが…▼~
:[ミルラ]|
セライナさん、キヌとベロアです。~
彼女たちも私のお友だちなんです。▼~
:[セライナ]|
セライナだ、よろしく。~
その耳と尻尾は…本物なのか?▼~
:[キヌ]|
いいでしょ、ふわふわの耳としっぽ!~
アタシは妖狐…狐に化身できるの。~
ベロアはガルー、狼に化身できるんだよ。▼~
:[セライナ]|
ミルラのように、~
君たちも姿を変えられるのか…~
驚くべきことだ…▼~
:[ベロア]|
で、わたしたちはなにを?▼~
:[ファ]|
あのね、ミルラが~
いしをおとしちゃったの。▼~
それでね、キヌとベロアに~
さがすのてつだってほしいなって。▼~
:[キヌ]|
探し物! 任せて!~
ベロアはとーっても鼻がいいんだよ!▼~
:[ベロア]|
面倒くさいのは嫌ですが…~
お友達が困っているなら仕方がありません。~
協力しましょう。▼~
:[ミルラ]|
ありがとうございます。▼~
:[キヌ]|
それじゃさっそく~
竜石さがしにしゅっぱーつ!▼~
&br;''(暗転)''
:[ベロア]|
くんくん…くんくん…▼~
こちらから…ミルラと~
同じ匂いがしますね。▼~
:[ミルラ]|
お城の奥まで来てしまいました…~
こんなところに~
私の竜石があるのでしょうか。▼~
:[キヌ]|
でも、こっちのほうから~
ミルラのにおいがするよ?▼~
:[ベロア]|
くんくん…くんくんくん…~
近いですね。▼~
:[セライナ]|
むっ、待て!~
廊下の突き当たりに誰かいるぞ!▼~
:[ファ]|
あーっ! 見て!~
あの人、ミルラの~
りゅうせきもってるー!▼~
:[ヘルビンディ]|
ん? なんだぁ、てめーら…?▼~
***S [#x9fd7bc8]
:[ヘルビンディ]|
ちっこいのがゾロゾロと…~
俺になんの用だ?▼~
:[ファ]|
この人、しってる!~
まえにたたかった…~
むすぺるのわるい人!▼~
:[ミルラ]|
石を返してください。~
お願い…なんでもしますから…▼~
:[セライナ]|
その竜石はこの子の持ち物。~
返してもらえないか。~
もし断ると言うのなら…▼~
:[ヘルビンディ]|
お、おいおい、ちょっと待て!~
なんか勘違いしてるだろ。~
今の俺はてめーらの敵じゃねえ。▼~
てめーらみてえに、~
俺も召喚されて~
力を貸してやってんだよ。▼~
:[セライナ]|
なんと…敵ではないのか?▼~
:[ヘルビンディ]|
この石ころ、~
さっき中庭で拾ったせいで、~
落とした奴を探す羽目になっちまったが…▼~
ほらよ、もう落とすんじゃねーぞ。▼~
:[ミルラ]|
あ、ありがとう…ございます。~
拾ってくれたのに疑ってしまって…~
ごめんなさい。▼~
ヘルビンディさん。~
あなたも、いい人なのですね。▼~
:[ファ]|
わーいわーい。~
かおこわいけど、いい人!▼~
:[ヘルビンディ]|
うるせーぞ!~
ったく、これだからクソガキを~
相手にすんのは面倒なんだよ!▼~
:[キヌ]|
行っちゃった。でも…~
なんだかうれしそうだったよ?▼~
:[ベロア]|
もふもふじゃなくてゴツゴツだけど~
悪い人じゃなさそうです。▼~
:[セライナ]|
よかったな、ミルラ。~
それに…みんなも探すのを~
手伝ってくれてありがとう。▼~
:[ファ]|
だって、おともだちだもん!▼~
:[ミルラ]|
ありがとう、みんな。~
もうなくさないように気をつけます。▼~
:[セライナ]|
……。~
ミルラ…私も君の~
友人になれるだろうか?▼~
:[ミルラ]|
もちろんです…~
私のほうこそ、セライナさんに~
お友達になってほしいです。▼~
:[ファ]|
ミルラのおともだちは~
ファのおともだち!▼~
:[キヌ]|
じゃあじゃあ!~
今度、お城の裏山に~
遊びにいこうねー!▼~
:[ベロア]|
セライナからはいい匂いがします。~
今度、わたしの宝物を見せてあげましょう。▼~
:[セライナ]|
ああ、こちらこそよろしく頼む…▼~
*コメント [#r3cf71f0]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*夢につながる道 [#cac8f17b]
#contents
**夢につながる道 [#o029cc36]
***オープニング [#xbe37cb2]
:[セライナ]|
シャロン王女…~
遠征訓練にご同行いただき~
ありがとうございました。▼~
:[シャロン]|
そ、そんなに、かしこまらなくても!~
訓練はもちろん、今回の遠征は~
アスク王国の案内を兼ねていますので。▼~
:[デュッセル]|
異界であっても、暮らしを営む民は~
我らがいた大陸の民と変わらぬ…~
それがわかっただけでも収穫であった。▼~
:[ナターシャ]|
彼らの日々の働きが国を作り~
子を産み、育て、歴史を繋いでいく…▼~
明日に夢を描く民たちを守るために~
私たちはこの世界に~
呼ばれたのでしょうね。▼~
:[シャロン]|
そう言ってもらえて、うれしいです!~
それではお城へ帰りましょう。~
無事に帰るのも訓練ですからね!▼~
:[ノール]|
おや?~
あれは近くの村人でしょうか。~
なにやらこちらを呼んでいるようですが…▼~
:[シャロン]|
むむっ、どうしたんでしょうか?~
ちょっと話を聞いてきますね。▼~
&br;''(暗転)''
:[シャロン]|
た、大変ですっ…!~
賊が国境を越えて~
近くの村に近づいているようです。▼~
:[デュッセル]|
なんと…~
おのれ、民を脅かす不逞の輩が~
アスクにも蔓延っておるとは。▼~
:[シャロン]|
国境の近くには、2つの村があります。~
川辺にある大きな村と…~
谷間にある小さな村です!▼~
:[セライナ]|
国境からはどちらの村が~
近いのでしょう?▼~
:[シャロン]|
谷間にある小さな村です。~
賊が最初に狙うとしたら~
きっとその村だと思います。▼~
:[ナターシャ]|
一刻の猶予もないようですね。~
急いで参りましょう。▼~
:[ノール]|
ナターシャ様、少しお待ちを…▼~
シャロン王女、周辺の地図があれば~
拝見したいのですが。▼~
:[シャロン]|
はいっ!~
こちらが地図になります。▼~
:[ノール]|
…………▼~
***C [#l7375350]
:[ノール]|
なるほど…~
ここから谷間の小さな村までは~
かなりの距離がありますね。▼~
:[シャロン]|
はい。それに村人から聞いた話では~
賊の一団には魔道士も~
加わっているそうです。▼~
:[デュッセル]|
賊の10人や20人なら~
わし一人でも遅れは取らぬが、~
魔道の使い手とは厄介な…▼~
:[セライナ]|
賊というよりも~
傭兵団の体を成していると~
考えたほうがよさそうですね。▼~
:[ノール]|
この地図を見る限り~
私たちが取れる策は3つ。▼~
1つ目は谷間の小さな村へ~
このまま救援に向かうこと。▼~
2つ目は、ここから近い~
川辺の大きな村へ向かい~
守りを固めること。▼~
:[ナターシャ]|
……!?▼~
2つ目の策というのは~
谷間の小さな村を犠牲にする…~
そういうことですか?▼~
:[ノール]|
谷間の小さな村に向かっても~
手遅れかもしれません。その上、~
我々が全滅する可能性もあります。▼~
そうすれば、その村だけでなく~
川辺の大きな村も蹂躙されるでしょう。▼~
ですが、谷間の小さな村を捨てて~
援軍が到着するまで守りを固めれば~
川辺の大きな村は確実に助けられます。▼~
:[セライナ]|
……。▼~
私は反対だ。~
小さな村とはいえ、村人たちを見殺しに…~
犠牲にしていいという道理はない。▼~
命を天秤にかけることはあってはならない。~
ヴィガルド陛下ならきっと…~
そう仰られる。▼~
:[シャロン]|
で、でも、ノールさん…~
策は3つあるって言っていましたよね。~
3つ目の策ってなんでしょう?▼~
:[ノール]|
それは…私が国境へ向かい~
囮として賊をおびき寄せることです。▼~
その隙に谷間の~
小さな村の村人たちを~
皆さんが逃がしてください。▼~
***B [#p1f46c29]
:[ナターシャ]|
ノール殿がひとりで囮になるなんて…~
そんなの、危険すぎます!▼~
:[ノール]|
勝算がないわけではありません。~
私が使う闇魔道は~
相手を混乱させる術に長けています。▼~
それに…もとより私は処刑される身。~
こうして生きながらえているのは~
たまたま…のようなものです。▼~
:[セライナ]|
あなたは無実の罪で投獄されていたはず。~
リオン皇子を諫めた…それだけの理由で。▼~
:[ノール]|
私が聖石を砕く助力をし~
グラドに混乱をもたらす~
きっかけを作ったのは間違いありません。▼~
アスク王国に召喚された今でも~
その罪が消えたわけではないのです。▼~
:[デュッセル]|
……。▼~
ノールよ。~
そなたは以前、わしに話してくれたな。~
道化の語る、異国の逸話を。▼~
:[ノール]|
飢えたふたりの前にパンが1つ。▼~
半分に分ければ、両方が飢え死ぬ…~
そういう話でしたか。▼~
:[デュッセル]|
どちらも救おうとすれば共倒れになるが~
ひとりを犠牲にすれば~
もうひとりは救える…▼~
だが、おぬしがやろうとしているのは…▼~
:[ノール]|
無理は承知の上です。▼~
ですが、私はもう諦めたくはないのです。~
今一度信じてみたい。~
目指してみたいのです。▼~
かつてのリオン皇子が夢見た~
すべての命を救う道を…▼~
:[ナターシャ]|
それなら、私も行きます…!▼~
私もノール殿と一緒に~
戦場に…▼~
:[セライナ]|
命の保証はできないぞ?▼~
:[ナターシャ]|
か、覚悟の上です。~
足手まといにはなりません。▼~
:[デュッセル]|
いや、わしとセライナ…~
ノールの三人が囮となろう。▼~
その隙にシャロン王女とナターシャは~
村人たちを逃がすのだ。▼~
:[ノール]|
デュッセル将軍!?~
あなたまで私につきあわずとも…▼~
:[セライナ]|
帝国三騎の【蛍石】のセライナと~
【黒曜石】のデュッセル将軍…~
我らがここで矢面に立たずしてなんとする。▼~
:[デュッセル]|
よいかな、シャロン王女?▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
ひとりの犠牲も出さないよう~
頑張りましょう!▼~
***A [#l9fadf4d]
:[ノール]|
予想したよりも~
賊の数が多いようですね…▼~
:[デュッセル]|
だが、わしらが打って出ねば~
村は簡単に蹂躙されるだろう。▼~
:[セライナ]|
はい。~
彼らを救えるのは~
我々しかいません。▼~
:[ノール]|
我々は2つの村を救う~
険しい道を選んだのです。~
危険は覚悟の上…▼~
デュッセル殿、セライナ殿…~
力をお貸しください!▼~
&br;''(暗転)''
:[フィヨルム]|
シャロン王女、ご無事ですか!?~
救援に参りました!▼~
:[エフラム]|
デュッセルたちは無事か!?▼~
:[シャロン]|
フィヨルム王女!~
エフラム王子も来てくれたんですねっ!▼~
:[クーガー]|
賊はどこだ。片っ端からやってやる。▼~
:[アメリア]|
村を荒らす盗賊は~
ぜったい許せない!▼~
:[シャロン]|
え、えーと…~
じ、実はですね、その…▼~
:[ナターシャ]|
村は無事です。▼~
ノール殿やデュッセル将軍~
セライナ将軍の頑張りのおかげで~
賊は逃げていきました。▼~
:[アメリア]|
さ、さすが、デュッセル将軍です!~
あたしたちで恩返しを…と思っていたのに~
ご自分たちでなんとかしちゃうなんて!▼~
:[デュッセル]|
おお! 皆、来てくれたのか。~
心配をかけたな。▼~
:[エフラム]|
怪我はないか、デュッセル。~
ノール、セライナ将軍も…▼~
:[セライナ]|
お気遣い感謝する、エフラム王子。~
激しい戦いではあったがこの通り、~
私たちは無事だ。▼~
:[リオン]|
ノール、よく頑張ってくれたね。~
君たちの奮戦のおかげで~
2つの村が救われたと聞いたよ。▼~
:[ノール]|
リオン様…!~
いらしていたのですか?▼~
:[リオン]|
難しい選択を、覚悟を持って選び取った。~
君の勇気がよい結果を生んだんだ…▼~
:[ノール]|
リオン様、私がいた異界では…~
2つのうち1つの道しか選べず~
結果として大きな悲劇に繋がりました。▼~
最後まで諦めなければ~
両方を救える道は拓けたのではないのか。~
そう、ずっと後悔していました…▼~
:[リオン]|
…………▼~
:[ノール]|
リオン様、あなたは…~
あなたの世界の未来を諦めることなく~
夢につながる道を歩まれてください。▼~
:[デュッセル]|
うむ。この地での経験を活かせば~
わしらの世界とは違う未来を~
歩むこともできましょう。▼~
:[セライナ]|
弱き者を切り捨てることなく…~
前へお進みくださると信じております。▼~
:[リオン]|
…ありがとう。~
どこまでやれるかはわからないけど…~
君たちの言葉は絶対に忘れない。▼~
…挑んでみるよ。~
もう一度、自分の限界に…▼~
**闇からの予見 ノール [#h922c52c]
***C [#a84a5d83]
:[フィヨルム]|
ノールさん、こんにちは。~
図書館へ行かれるのですか?▼~
:[ノール]|
これは…フィヨルム王女。~
ええ、借りていた書物を返しに。▼~
:[フィヨルム]|
すごい本の量ですね。~
これを全部読まれたのですか?▼~
:[ノール]|
はい。訓練のとき以外は~
部屋からほとんど出ませんので…。▼~
闇魔道士は、人に快く思われぬ存在。~
邪悪な魔物と同じく得体の知れない輩と~
思われても無理はありません。▼~
この国でも、日陰に生きる存在で~
あるべきでしょう…▼~
:[フィヨルム]|
そ、そんなことはないですよ!~
ノールさんは大切な仲間。~
得体の知れない輩だなんて…!▼~
:[レオン]|
失礼…~
君が最近、アスク王国に~
召喚された闇魔道士か…▼~
なるほど。~
君は正しく闇魔道と~
向き合っている人間のようだ。▼~
:[レイ]|
そうだな。~
まともそうで安心した。▼~
:[フィヨルム]|
レオン王子にレイさん!~
ノールさん、この方々もあなたと同じ~
闇魔道を使われるのですよ。▼~
:[ノール]|
……。▼~
失礼ですが、先ほど私に~
まともそうで安心した…と~
おっしゃいましたね?▼~
ということは…~
ヴァイス・ブレイヴには~
そうでない闇魔道士もいるのですか?▼~
:[レオン]|
そのうちわかる…▼~
:[レイ]|
ああ。闇魔道だから日陰に生きるとか~
大手を振って歩けないとか~
そういうことは考えないほうがいい。▼~
はっきり言ってここでは~
そんな配慮は意味がない…▼~
:[ノール]|
意味がない?~
どうしてでしょうか…?▼~
***B [#x28fcda4]
:[ノール]|
……。~
? あれは…?▼~
:[ネサラ]|
おい、お前。~
どうして俺のあとをついてくる?▼~
:[ヘンリー]|
ん? それはね~。~
カラスの羽根を集めてるからだよ~。▼~
:[ネサラ]|
羽根を集めているだと?▼~
お前は闇魔道の使い手だよな?~
まさか、変な儀式に~
使うつもりじゃないだろうな。▼~
:[ヘンリー]|
儀式のためなんかじゃないよ~。▼~
カラスの羽根をたくさん集めたら~
僕も空を飛べるんじゃないかな~と思って!▼~
僕はカラスとお友達だからね~。~
ね、マントも真っ黒でカラスみたいでしょ。▼~
:[ネサラ]|
飛べるかどうかは置いておくとして~
カラスに好かれているってことは~
鴉の民に縁があるベオクかもしれんな。▼~
まったくおかしな闇魔道士だぜ。~
まあ、好きにするといいさ。▼~
:[ヘンリー]|
わーい!~
んじゃ、羽根が落ちてたら~
もらっちゃうね~。▼~
:[ノール]|
……。~
…彼も闇魔道の使い手…ですか。~
変わった方もいるものですね。▼~
&br;''(暗転)''
:[ノール]|
……。~
おや、あれは?▼~
:[サーリャ]|
今日はとっても楽しかったわね、~
シャロン王女!▼~
:[シャロン]|
はいっ! また一緒にランチしましょうね、~
サーリャさん!▼~
:[サーリャ]|
ぜひぜひ☆~
じゃあ、午後の訓練も頑張ってね!▼~
……。~
…………。~
ふぅ…。▼~
シャロン王女の前で~
普通の女の子のフリをしていたら~
やめるタイミングを失ってしまったわ…▼~
:[ノール]|
……▼~
:[サーリャ]|
なに見てるの?~
さっきの独り言、聞いたわね?~
シャロン王女に告げ口したら呪うわよ?▼~
たとえば…三日三晩ずっと~
鼻水が止まらなくなる呪いでも~
かけてあげましょうか。▼~
:[ノール]|
いえ、告げ口などするつもりは…▼~
:[サーリャ]|
そう…だったらいいの。▼~
そうだ。新しい呪いのために~
ルフレから髪の毛もらってこなきゃ。~
ふふふ、ふふふふふふ…!▼~
:[ノール]|
……。~
…彼女も闇魔道の使い手…ですか。~
変わった方もいるものですね…▼~
***A [#yf2ce804]
:[オーディン]|
ぐっ! うううっ!~
天の星々が嘆いている…~
鎮まれ、俺の右手よ!▼~
:[ノール]|
大丈夫ですか?~
ずいぶんと苦しそうですが~
癒し手を呼びましょうか?▼~
:[オーディン]|
だ、大丈夫だ…この疼きは~
杖などで癒せはしないのだから…▼~
俺の名はオーディン。~
闇の申し子にして~
悠久の時の流れを遡行してきた者だ。▼~
:[ノール]|
時の流れを遡行?~
あなたは未来の世界から~
やってきた英雄だと言うのですか?▼~
:[オーディン]|
その通りだ。闇の同志よ…▼~
:[ノール]|
時間とは川の流れのようなもの。~
それを逆にできるわけが…▼~
……!?▼~
そういえば…リオン様は~
未来を垣間見る闇魔道【時の垣間】の~
研究を重ねておられました。▼~
未来を垣間見られる術があるということは~
過去も垣間見られる可能性もあると…?▼~
:[オーディン]|
【時の垣間】!?~
なんですかそれ?~
響きが超カッコいいですね!▼~
:[ノール]|
おや、疼いていた右手は~
もう大丈夫なのですか?▼~
:[オーディン]|
ぐぅぅっ! か、間一髪…!~
はぁ、はぁっ…少しでも気を緩めると~
持っていかれるところだった!▼~
:[ノール]|
まさか【時の垣間】を操る~
闇魔道士が~
ヴァイス・ブレイヴにいたとは…▼~
しかし、術を用いれば時は歪み~
因果は形を失うと言います。~
そして、その代償は…▼~
:[オーディン]|
フッ…どのような代償があろうとも~
俺は時の因果に抗い~
果たさねばならぬ使命がある!▼~
この身が、闇の炎に焼かれようとも…~
ぐっ、ぐぁぁぁっ! 鎮まれ!~
猛るな! 俺の…左手よ…!▼~
:[ノール]|
…さっきは右手とおっしゃって~
いませんでしたか?▼~
:[オーディン]|
あっ! そうだ、母さんに頼まれた~
お使いの途中だったんだ。~
そんなわけで失礼しますね。▼~
:[ノール]|
……。~
…ヴァイス・ブレイヴには~
いろいろな闇魔道士がいるのですね…▼~
***S [#z7104a62]
:[フィヨルム]|
あっ、ノールさん!~
また図書館へ行かれるのですか?▼~
:[ノール]|
これはフィヨルム王女。~
いえ、気分転換に散歩でもしようかと。▼~
:[レオン]|
ヴァイス・ブレイヴの~
闇魔道士たちには会えたかい?▼~
:[ノール]|
レオン王子、それにレイ殿。▼~
:[レイ]|
わかっただろ?~
ここの闇魔道士たちは…自由すぎるんだよ。~
頭痛がするくらいにな。▼~
腕は一流なのに~
どうして揃いも揃って~
無秩序な奴らばかりなんだ!▼~
:[フィヨルム]|
じ、自由というか…~
個性的な闇魔道士が多い気がしますね。▼~
:[ノール]|
……。~
闇魔道士は人々に快く思われない~
魔物や魔王と同じ技を使う不浄の徒。▼~
リオン様はその先入観を変えるべく~
闇の魔道でも人々を救えると~
常々努力されていました。▼~
ですが、肝心の私自身が~
闇魔道士はかくあるもの、と~
自分で自分を縛っていたのですね…▼~
:[フィヨルム]|
闇であろうと、~
光であろうと、~
どんな魔道を使うかではなく…▼~
なにを成すのか…~
それが大事なのだと思います!▼~
:[レオン]|
お手本のような優等生的発言だね。~
そんな言葉がスラスラ出てくるなんて~
フィヨルム王女には感心するよ。▼~
:[フィヨルム]|
えっ? わ、私、~
なにかおかしなことを言いましたか?▼~
:[ノール]|
大事なのは…~
なにを成すか、ですか。▼~
……。~
わかりました。~
今一度考えてみましょう。▼~
闇魔道の使い手としてではなく~
ひとりの英雄として。▼~
自分がこの世界で~
なにを成すべきかを。▼~
:[フィヨルム]|
あらためて歓迎します、ノールさん!~
闇魔道で救える未来も~
きっとあると思います…!▼~
:[ノール]|
はい。この国が~
光に満ちた未来にたどり着けるよう…~
力添えさせていただきましょう。▼~
**癒しの聖女 ナターシャ [#g8708c8e]
***C [#v7f6edaa]
:[ブレディ]|
おいっ、あんた…!~
ナターシャとか言ったか?▼~
:[ナターシャ]|
はい。なにか御用でしょうか?▼~
:[ブレディ]|
さっきの戦い、危ねえじゃねえか!~
杖使いなのに前に出過ぎだ!~
命いらねえのかよ!?▼~
:[ナターシャ]|
あ…~
心配をおかけして~
申し訳ありません。▼~
怪我をなさっている方が~
いらしたので~
じっとしていられず…▼~
:[ブレディ]|
それでもタイミングってあるだろ。~
タイミングってやつがよ!▼~
戦場の真ん中に走っていくなんて~
俺は、もう心配で心配で~
生きた心地が…▼~
:[メルセデス]|
まあまあ、落ち着いて~。~
とっさに身体が動くなんて、~
誰にだってあることじゃない~。▼~
:[ブレディ]|
そりゃ、あるかもしれねえけどよ!~
それが一度や二度じゃねえから~
俺はヒヤヒヤしたって言ってんだよ!▼~
:[ナターシャ]|
……▼~
:[メルセデス]|
ごめんなさい、ナターシャ。~
ブレディは口は悪いけど、きっと~
あなたのことを心配していると思うの~。▼~
:[ナターシャ]|
はい、わかります…▼~
:[ブレディ]|
お、俺はただ~
マミー取りがマミーにならないように~
気をつけなって言ってんだよ!▼~
:[メルセデス]|
あらあら、ブレディったら、~
わざとらしく大股で行っちゃったわ~。~
ああ見えてわかりやすいのね~。▼~
:[ナターシャ]|
あの…ご迷惑をおかけして~
申し訳ありません。▼~
:[メルセデス]|
迷惑だなんて思ってないわ~。~
でも、戦場では~
もう少し慎重に振る舞ってね~。▼~
大抵の癒し手は~
そんなに丈夫ではないんだから。▼~
:[ナターシャ]|
ええ、そうですね…。~
ご忠告、感謝いたします。▼~
:[エイル]|
……▼~
***B [#t9fbecad]
:[エイル]|
…ナターシャ。~
少し、いいかしら?▼~
:[ナターシャ]|
エイル王女…~
はい、なんなりと。▼~
:[エイル]|
この間の戦場でのこと~
私も見ていたわ。▼~
:[ナターシャ]|
この間…~
ブレディさんやメルセデスさんに~
ご心配をおかけしたときのことですね。▼~
:[エイル]|
私から見ても…あなたはあえて~
死に近づこうとしているように見えた。▼~
:[ナターシャ]|
……▼~
:[エイル]|
前線で戦う英雄たちにとって~
癒し手が近くにいてくれるのは~
大変心強いもの。▼~
だけど…あなたが無理をしすぎるのは~
よい結果を生まないかもしれない。▼~
命は…誰にでもたった1つ。~
だからこそ…大切に使ってほしいの。▼~
:[ナターシャ]|
ありがとうございます、エイル王女。~
ヴァイス・ブレイヴには~
優しい方が多いのですね…。▼~
ブレディさん、~
メルセデスさんもそうでした。▼~
命の重さを知っているからこそ~
心より出る言葉。そう、感じました。▼~
:[エイル]|
……▼~
:[ナターシャ]|
ですが、私が戦場に身を置き続けること…~
危険な場所で神に祈りを捧げること…~
それらはすべて罪滅ぼしなのです。▼~
:[エイル]|
罪滅ぼし…?▼~
:[ナターシャ]|
祖国を裏切り、戦いへの運命を~
歩ませてしまったことに対する…~
私なりの、償いなのです。▼~
***A [#ed474600]
:[ナターシャ]|
私は…グラド帝国に起こった~
異変を各国に知らせるため~
帝都から逃亡しました。▼~
帝国が、平和の象徴である~
聖石を砕き、マギ・ヴァル大陸に~
混迷をもたらそうとしている…▼~
その事実を携えて~
私は各国に助けを求めました。▼~
しかし…私が帝都から逃れる際~
神殿はグラド軍に襲われ~
司祭様は命を落とされました…▼~
:[エイル]|
辛い…旅立ちだったのね。▼~
:[ナターシャ]|
たとえ祖国を裏切ることになっても~
黙って見ていることはできませんでした。▼~
グラドを狂わせた魔を…~
私は許せなかったのです。▼~
:[エイル]|
だけど、あなたの行動によって~
エフラム王子たちは立ち上がり~
平和を取り戻せたのでしょう?▼~
:[ナターシャ]|
はい…~
皆様の尽力により~
大陸に再び光がさしました。▼~
ですが…失われた命は戻ってきません。~
そして私は…その戦いの~
発端を作ったも同然なのです。▼~
:[エイル]|
……▼~
:[ナターシャ]|
私にできることは~
傷ついた兵士たちを癒すことだけでした。▼~
ですが、傷が癒えた兵士たちは~
再び戦場へ戻り、また新たな傷を負う。▼~
私は彼らを、終わりのない地獄へと…~
送り続けただけかもしれません。▼~
私は…どうなっても構いません。~
兵士の皆が流す血に対し~
せめてもの罪滅ぼしのために…▼~
私もまた、戦場に立ち続けなければ~
いけないのです。▼~
:[エイル]|
私には…~
あなたの信じる神というものが~
どういうものかはわからない…▼~
でも…~
その神は、あなたの無事を~
望んでいないの?▼~
:[ナターシャ]|
……▼~
:[エイル]|
あなたが犠牲になることを~
神はきっと望んでいないと思うの。▼~
ごめんなさい…あなたの教義に~
口を挟むようなことを言って。▼~
:[ナターシャ]|
いえ、ありがとうございます。~
エイル王女の温かな言葉…~
心に染み入りました。▼~
そうですね。~
神はすべてに等しく慈悲を与える存在。~
例外など…ないのですから。▼~
***S [#l79be6eb]
:[ナターシャ]|
大丈夫ですか?~
お怪我を治します…▼~
:[ヨシュア]|
ああ、ありがたい。~
けどここは危険だから~
もう少し後ろでな。▼~
:[ナターシャ]|
承知しました。~
それでは、あちらで…▼~
:[ブレディ]|
ほっ…▼~
:[メルセデス]|
あらあら、ブレディ?~
今、胸を撫で下ろさなかったかしら~?▼~
:[ブレディ]|
ヒヤヒヤなんてしてねえから!▼~
:[メルセデス]|
でも、よかったわね~。~
ナターシャ、危ない場所に~
身を置かなくなったみたいで~。▼~
:[ナターシャ]|
ブレディさん、メルセデスさん…~
ご心配をおかけして~
申し訳ありませんでした。▼~
私の命もまた…神より賜ったもの。▼~
その大切な命を…~
無下に扱ってはなりません。~
そのことを思いだしました。▼~
:[ブレディ]|
罪滅ぼしだかなんだか知らねえが~
あんたが傷つくと~
悲しむ人もいるんだよ。▼~
そのことを忘れちゃ~
いけねえって話だ。▼~
:[メルセデス]|
神様は、きっと、~
罰なんて当てたりはしないと思うわ。▼~
私達は~
目の前のことをやれる範囲で~
しっかりやっていくしかないのよ~。▼~
:[ナターシャ]|
そうですね…~
ええ、その通りだと思います。▼~
この世界に呼ばれて~
新しい仲間と出会えたのも~
きっと神のお導き…。▼~
罪滅ぼしという想いだけにとらわれず~
仲間のため、未来を支えるために~
この命、使っていけたらと思います…▼~
**黒曜石 デュッセル [#gad5ce0d]
***C [#ccc9dc72]
:[エフラム]|
デュッセル…!~
あなたもアスク王国に~
来てくれたのか。▼~
:[デュッセル]|
おお、エフラムか。▼~
最初は面食らったが~
アスク王国の窮状を聞き~
わしも力を貸すことにした。▼~
一度はすべてを失った老体だが~
無辜の民を救うために~
この槍を振るわせてもらおう。▼~
:[エフラム]|
いったい、どこが老体なのやら。~
その身体にみなぎる覇気は~
いささかも衰えを見せてはいない。▼~
:[デュッセル]|
ふむ、そういうエフラムも~
以前とは顔つきが変わったな。▼~
この世界に来て…~
ずいぶんと揉まれたと見えるな。▼~
:[エフラム]|
ああ。ここには異界から集った~
さまざまな猛者がいる。▼~
見たこともない槍さばきを持つ者…~
豪腕から必殺の一撃を繰り出す者…~
まさに武技の宝庫だ。▼~
:[デュッセル]|
なるほどな。~
異界の英雄たちと切磋琢磨し~
その腕を磨いたか。▼~
:[エフラム]|
槍の使い手だけじゃない。~
英雄たちが所持しているのは~
あらゆる異界の名槍、宝槍、魔槍だ。▼~
:[デュッセル]|
本当か…!?~
それは是非とも~
この目で見てみたいものだな。▼~
:[エフラム]|
あとで俺が案内しよう。~
だが…その前に。▼~
:[デュッセル]|
久々に手合わせというわけか。~
よかろう、本気で来い…~
などという言葉は無用であったな。▼~
おぬしは、~
槍の握り方も知らぬ頃から~
わしを本気で倒しに来たのだから。▼~
:[エフラム]|
ああ。俺はいつだって本気だ。~
では…勝負!▼~
***B [#k487c300]
:[ディミトリ]|
グラド帝国六将の【黒曜石】こと~
デュッセル将軍ですね?▼~
:[デュッセル]|
いかにも…。~
「元」という肩書きも付くがな。▼~
:[ディミトリ]|
俺はファーガス神聖王国の~
ディミトリ=アレクサンドル=~
ブレーダッド。▼~
俺も槍の道を志すひとり。▼~
あのエフラム王子の槍の師が~
アスク王国に召喚されたと聞き~
手ほどきを受けに参りました。▼~
:[デュッセル]|
なるほど、よかろう。~
この老骨でよければ~
喜んで力添えさせていただこう。▼~
&br;''(暗転)''
:[デュッセル]|
ふむ、さすがというほかないな。~
槍の基本動作、右回し、左回し、~
そして突きの形も実に見事。▼~
:[ディミトリ]|
しかし、先ほどの手合わせでは~
俺の槍はデュッセル将軍に~
遅れを取っていたようにも感じました。▼~
:[デュッセル]|
貴殿の槍は~
力に依りすぎているきらいがある。▼~
類まれなる腕力を有するがゆえ~
力に頼りすぎ、槍さばきが~
直線的になる瞬間があるのだ。▼~
:[ディミトリ]|
力に頼りすぎている…~
間違っていないかもしれない。▼~
:[デュッセル]|
エフラムもディミトリ王子と同じく~
腕力に頼った槍を振るうことが多かった。~
ふたりの特徴はよく似ている。▼~
しっかりとした基本、そして豪腕。~
それらに槍の技巧が加われば~
貴殿の槍術は何倍にも伸びよう。▼~
:[ディミトリ]|
さすがはエフラム王子の師。~
わずかな時間で俺のクセを見抜き~
教示を与えてくれるとは…。▼~
また、お時間があるときに~
ご指導いただけますでしょうか。▼~
:[デュッセル]|
ふむ。現状に飽き足らず~
貪欲に強さを求める姿勢も~
エフラムにそっくりだな。▼~
また来るがいい。~
わしに教えられることがあれば~
なんでも教えよう。▼~
***A [#c3c8bc96]
:[ドニ]|
あ、あの、デュッセル将軍!~
ちょっといいべか?▼~
:[デュッセル]|
そなたらは…確か…~
ドニと、ネフェニーと言ったか。▼~
:[ネフェニー]|
その…折り入ってお願い、が。▼~
:[ドニ]|
おらたち、英雄とか言われて~
がむしゃらに槍を振るってるけど~
槍の使い方なんて習ったこともねえんだべ。▼~
元は、ただの村人だもんで…▼~
:[ネフェニー]|
田舎もん…だから…~
ちゃんとした槍の使い方…~
知らんのです。▼~
:[デュッセル]|
ふむ…なるほどな。~
訓練で見たそなたらの槍さばき~
なかなかのものだった。▼~
しかし、学びたいというのであれば~
喜んで教えよう。▼~
:[ドニ]|
本当だべか!?~
感謝するべ…!▼~
:[ネフェニー]|
ありが、とう…ございます。▼~
&br;''(暗転)''
:[ドニ]|
はぁっ、はぁっ、はぁぁっ…~
あ、ありがたいべ…。▼~
:[ネフェニー]|
ふたり相手して…~
まったく顔色…かわっとらん…▼~
:[デュッセル]|
二人とも、いい打ち込みだったぞ。~
我流でそこまで練り上げるとは…~
おぬしらには才がある。▼~
:[ドニ]|
い、いつも必死なだけで~
自分でもよくわかってないべ…。▼~
:[ネフェニー]|
せ、戦争は嫌…だから…~
はよう終わらせたい…~
ただそれだけで…▼~
:[デュッセル]|
ふむ、おぬしらは強くなるための~
心構えがしっかりとできておる。▼~
ときにそれは、槍の修練よりも~
重きをおかねばならぬものだ。▼~
村人だから、田舎者だから…~
身分や立場など関係ない。▼~
なんのために戦うのか…~
その覚悟があるのなら~
おぬしらは
もっと強くなれるぞ。▼~
:[ドニ]|
あ、ありがたいべ…!~
そう言ってくれるとますます~
頑張ろうって気になるべ…!▼~
:[ネフェニー]|
デュッセル将軍…~
その、これからも…▼~
:[デュッセル]|
うむ、わしでよければ力となろう。~
遠慮なく頼ってくれ。▼~
***S [#iaceb316]
:[ドニ]|
ふんっ! たあっ!▼~
:[ネフェニー]|
せいっ…!▼~
:[パオラ]|
えいっ、やあっ!▼~
:[シャロン]|
えいえい! はいっ!▼~
:[デュッセル]|
そうだ、踏み込みを意識するのだ。~
腕の力だけではなく~
身体でぶつかっていく感覚を忘れるな。▼~
:[アルフォンス]|
おつかれさまです、デュッセル将軍。~
今日も皆を指導されているのですね。▼~
:[デュッセル]|
おお、アルフォンス王子か。~
王子も槍を習ってみるかね?▼~
:[アルフォンス]|
い、いえ、僕は今のところ~
剣を修めるだけで精一杯で…!▼~
しかし、日に日に教えを請う人が~
増えていきますね。▼~
:[デュッセル]|
うむ。ヴァイス・ブレイヴの面々は~
やる気があって教え甲斐がある。▼~
:[アルフォンス]|
皆を導いていただき、大変助かっています。▼~
若い英雄たちには~
将軍が培ってこられた槍の技量が~
生きた教科書に映るのでしょうね。▼~
:[デュッセル]|
……。~
わしは祖国に背き~
一度はすべてを失った…▼~
祖国を支え続けるための信念も~
未来への道筋も…なにもかもな。▼~
しかし、エフラム王子やエイリーク王女を~
はじめとする若き英雄が命を賭け~
世界を救わんと奮戦する姿勢…▼~
それがわしに、再び槍を握らせてくれた。~
わしの役目は、まだ終わっておらぬとな。▼~
:[アルフォンス]|
はい。デュッセル将軍は~
今のアスク王国にとっても~
必要な英雄だと強く感じます。▼~
:[デュッセル]|
そう言ってくれると~
わしの心にも張りが出る。▼~
こうして若き英雄たちに~
武の経験を伝えられるのは~
まさに武人としての誉れ。▼~
この世界に平和が訪れるまで~
彼らを支え、礎となる覚悟だ。▼~
かつて、ヴィガルド陛下から賜った~
【黒曜石】の輝きに誓ってな!▼~
**蛍石 セライナ [#o7ce50fb]
***C [#k7bad189]
:[ミルラ]|
あ…セライナさん…!▼~
:[セライナ]|
ミルラ。~
君もアスク王国に来ていたのだな。▼~
……。~
あのとき…帝都前の戦いでは~
すまないことをした。▼~
君から竜石を取り上げ~
返してやることができなかった…▼~
:[ミルラ]|
い、いえ、こちらこそ…~
セライナさんはいい人だったのに~
助けてあげることができなくて…▼~
エフラムも必死に~
セライナさんを助けようと~
してくれました。でも…▼~
:[セライナ]|
君が気に病むことはない。~
私はヴィガルド陛下への忠義を果たし~
君たちは自身の信念に従って戦った。▼~
異なる正義がぶつかり合うこともある。~
それが…戦争なのだ。▼~
:[ミルラ]|
でも、でも…▼~
:[セライナ]|
私のために悲しんでくれるのか。~
その言葉だけで、私は救われる。~
ありがとう、ミルラ。▼~
:[ミルラ]|
この国…アスク王国では~
あんな悲しいことは~
起こってほしくありません。▼~
:[セライナ]|
そうだな…君の言うとおりだ。~
だから私も、ここに呼ばれたのだろう。▼~
これから私たちは共に戦う仲間だ。~
よろしく頼む、ミルラ。▼~
***B [#k20b4e86]
:[ミルラ]|
ど、どうしたら…~
朝見たときには竜石は~
ちゃんと入っていたんです…▼~
:[セライナ]|
だとすると…~
竜石を落としてから~
それほど長くは経っていないな。▼~
:[ファ]|
るーるーるるー♪~
あれ?~
ミルラ、どうしたのー?▼~
:[ミルラ]|
ファ…。~
セライナさん、この子は~
私と同じ竜で、仲良しなんです。▼~
:[ファ]|
ファっていうの!~
よろしくねー!▼~
:[セライナ]|
私は帝国三騎【蛍石】のセライナ。~
よろしく、ファ。▼~
:[ファ]|
ほたるいし? セライナも~
とくべつな石をもってるの?▼~
:[セライナ]|
この蛍石は敬愛する~
ヴィガルド陛下から賜った信頼の証。▼~
そうだ、石…~
今はミルラの竜石を!▼~
:[ミルラ]|
そ、そうでした…~
ファ。私は、竜石をどこかに~
落としてしまったのです…▼~
:[ファ]|
えーっ!? たいへん!~
ファもいっしょにさがしてあげる!▼~
ミルラとファは~
だいのなかよしだもん!▼~
:[ミルラ]|
ファ…ありがとう。▼~
:[セライナ]|
ミルラ、君はアスク王国に来て~
いい友達ができたのだな。▼~
:[ミルラ]|
はい…。 あのとき~
セライナさんが~
私を逃がしてくれたおかげです。▼~
:[セライナ]|
そう言ってもらえると~
私も救われる。▼~
:[ファ]|
よーし! それじゃ~
ミルラのりゅうせきをさがしにいこー!▼~
:[セライナ]|
ああ、一刻も早く見つけないとな。▼~
***A [#c0384bab]
:[ミルラ]|
ここにもない…~
竜石、どこにいったのでしょう?▼~
:[セライナ]|
もしや、誰かが拾って~
持ち去ってしまったのだろうか。▼~
:[ファ]|
あ、そうだ!~
ちょっとまってて。~
おともだち呼んでくるー。▼~
&br;''(暗転)''
:[ファ]|
おまたせ! つれてきたよー!▼~
:[キヌ]|
あ、ミルラだ!~
今日はなにして遊ぶの?▼~
:[ベロア]|
部屋で宝物を眺めて~
過ごしたかったのですが…▼~
:[ミルラ]|
セライナさん、キヌとベロアです。~
彼女たちも私のお友だちなんです。▼~
:[セライナ]|
セライナだ、よろしく。~
その耳と尻尾は…本物なのか?▼~
:[キヌ]|
いいでしょ、ふわふわの耳としっぽ!~
アタシは妖狐…狐に化身できるの。~
ベロアはガルー、狼に化身できるんだよ。▼~
:[セライナ]|
ミルラのように、~
君たちも姿を変えられるのか…~
驚くべきことだ…▼~
:[ベロア]|
で、わたしたちはなにを?▼~
:[ファ]|
あのね、ミルラが~
いしをおとしちゃったの。▼~
それでね、キヌとベロアに~
さがすのてつだってほしいなって。▼~
:[キヌ]|
探し物! 任せて!~
ベロアはとーっても鼻がいいんだよ!▼~
:[ベロア]|
面倒くさいのは嫌ですが…~
お友達が困っているなら仕方がありません。~
協力しましょう。▼~
:[ミルラ]|
ありがとうございます。▼~
:[キヌ]|
それじゃさっそく~
竜石さがしにしゅっぱーつ!▼~
&br;''(暗転)''
:[ベロア]|
くんくん…くんくん…▼~
こちらから…ミルラと~
同じ匂いがしますね。▼~
:[ミルラ]|
お城の奥まで来てしまいました…~
こんなところに~
私の竜石があるのでしょうか。▼~
:[キヌ]|
でも、こっちのほうから~
ミルラのにおいがするよ?▼~
:[ベロア]|
くんくん…くんくんくん…~
近いですね。▼~
:[セライナ]|
むっ、待て!~
廊下の突き当たりに誰かいるぞ!▼~
:[ファ]|
あーっ! 見て!~
あの人、ミルラの~
りゅうせきもってるー!▼~
:[ヘルビンディ]|
ん? なんだぁ、てめーら…?▼~
***S [#x9fd7bc8]
:[ヘルビンディ]|
ちっこいのがゾロゾロと…~
俺になんの用だ?▼~
:[ファ]|
この人、しってる!~
まえにたたかった…~
むすぺるのわるい人!▼~
:[ミルラ]|
石を返してください。~
お願い…なんでもしますから…▼~
:[セライナ]|
その竜石はこの子の持ち物。~
返してもらえないか。~
もし断ると言うのなら…▼~
:[ヘルビンディ]|
お、おいおい、ちょっと待て!~
なんか勘違いしてるだろ。~
今の俺はてめーらの敵じゃねえ。▼~
てめーらみてえに、~
俺も召喚されて~
力を貸してやってんだよ。▼~
:[セライナ]|
なんと…敵ではないのか?▼~
:[ヘルビンディ]|
この石ころ、~
さっき中庭で拾ったせいで、~
落とした奴を探す羽目になっちまったが…▼~
ほらよ、もう落とすんじゃねーぞ。▼~
:[ミルラ]|
あ、ありがとう…ございます。~
拾ってくれたのに疑ってしまって…~
ごめんなさい。▼~
ヘルビンディさん。~
あなたも、いい人なのですね。▼~
:[ファ]|
わーいわーい。~
かおこわいけど、いい人!▼~
:[ヘルビンディ]|
うるせーぞ!~
ったく、これだからクソガキを~
相手にすんのは面倒なんだよ!▼~
:[キヌ]|
行っちゃった。でも…~
なんだかうれしそうだったよ?▼~
:[ベロア]|
もふもふじゃなくてゴツゴツだけど~
悪い人じゃなさそうです。▼~
:[セライナ]|
よかったな、ミルラ。~
それに…みんなも探すのを~
手伝ってくれてありがとう。▼~
:[ファ]|
だって、おともだちだもん!▼~
:[ミルラ]|
ありがとう、みんな。~
もうなくさないように気をつけます。▼~
:[セライナ]|
……。~
ミルラ…私も君の~
友人になれるだろうか?▼~
:[ミルラ]|
もちろんです…~
私のほうこそ、セライナさんに~
お友達になってほしいです。▼~
:[ファ]|
ミルラのおともだちは~
ファのおともだち!▼~
:[キヌ]|
じゃあじゃあ!~
今度、お城の裏山に~
遊びにいこうねー!▼~
:[ベロア]|
セライナからはいい匂いがします。~
今度、わたしの宝物を見せてあげましょう。▼~
:[セライナ]|
ああ、こちらこそよろしく頼む…▼~
*コメント [#r3cf71f0]
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