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章別会話/可能性の息吹
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*可能性の息吹 [#ko5uw6za]
#contents
**可能性の息吹 [#r6tunw51]
***オープニング [#emrtyn469]
:[カスパル]|
山賊どもめ、どこへ逃げやがった!~
このままじゃオレの~
活躍の場がなくなっちまうぜ!▼~
…っていうか、どこだここ?~
後ろにいたはずの本隊も~
いつの間にかいなくなってるし。▼~
:[アッシュ]|
い、今ごろ気が付いたんですか…?~
とっくにはぐれてしまいましたよ。▼~
:[ドロテア]|
夜の山に私たち三人だけ…~
見事に孤立しちゃったわね。▼~
:[アッシュ]|
僕が本隊を探しましょうと言ったのに~
カスパルが無計画に突っ走るからですよ!▼~
:[カスパル]|
それは仕方ないだろ。~
悪党を見つけたからには~
一刻も早く始末しねえと。▼~
:[アッシュ]|
命まで奪うことはありませんよ。~
武器を捨てて投降した敵は~
捕らえればいいんですから。▼~
:[カスパル]|
また悠長なこと言いやがって。~
いいか、容赦なんてしていたら~
真の正義は遂行できねえんだよ!▼~
:[アッシュ]|
いいえ、正義を掲げていても~
人の命を奪っていい理由には…。▼~
:[ドロテア]|
ねえ。騒がしくするのは~
やめたほうがいいんじゃないかしら。▼~
私たちはこのあたりの地形を~
まったく知らないのよ?▼~
だけど、逃げ込んだ山賊は~
おそらく地形を知り尽くしている。~
待ち伏せするには絶好の場所よ。▼~
:[カスパル]|
たしかに…山賊どもが~
どこに潜んでいるか~
わかったもんじゃねえな。▼~
:[アッシュ]|
暗やみに乗じて襲われる~
可能性があるということですね。▼~
この状況を山賊に見つかったら~
ひとたまりもないですよ!▼~
:[ドロテア]|
本隊とは早く合流したいけど…~
私たちの居場所がばれないよう~
慎重に動きたいところね。▼~
:[カスパル]|
警戒を怠るなってことだな。~
よし、任せとけ!▼~
:[アッシュ]|
言ってるそばから物音を~
立てないでくださいよ、カスパル。~
ほら、また…。▼~
:[カスパル]|
オレじゃねえよ。~
お前こそガサガサとうるせえぞ。▼~
:[アッシュ]|
いや、違う…この音は…?~
あっ! そこの草むら!~
今、動きましたよ!▼~
:[ドロテア]|
二人とも戦闘の準備を…!▼~
:[フィヨルム]|
あっ!~
皆さん、ご無事でしたか!▼~
:[マリアンヌ]|
よかった。~
無事に見つけられて…。▼~
:[ドロテア]|
フィヨルム王女!~
マリアンヌちゃんまでどうしてここに?▼~
***C [#keo680uw]
:[アッシュ]|
本隊から離れて~
探しに来てくださるなんて…。~
ありがとうございました。▼~
:[フィヨルム]|
何事もなく見つかって~
本当によかったです。▼~
:[マリアンヌ]|
いつの間にか皆さんの姿がなくて~
本当に…心配しました。▼~
:[カスパル]|
すまねえ。迷惑を掛けちまったな。~
全員ピンピンしてるから安心してくれ!▼~
:[ドロテア]|
それにしてもこんな山の中で~
よく居場所がわかったわね。▼~
:[アッシュ]|
本当ですね。~
こうして合流できるなんて~
奇跡に近いことですよ。▼~
:[フィヨルム]|
ええ。私も驚きました。~
すごいんですよ、マリアンヌさんは!▼~
:[マリアンヌ]|
あっ、その…森の動物たちから~
皆さんのことを~
教えてもらった気がして…。▼~
:[アッシュ]|
…………。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、あの…なにか…?▼~
:[アッシュ]|
あっ、すみませんでした。~
マリアンヌがそんな顔をするなんて~
めずらしいと思って…。▼~
:[フィヨルム]|
マリアンヌさんはまるで~
本当に動物と話しているように~
見えましたよ。▼~
:[カスパル]|
よくわかんねえけどすげえな!~
助かったぜ、マリアンヌ!▼~
:[マリアンヌ]|
い、いえ。お役に立てたようで~
うれしいです。▼~
:[フィヨルム]|
それでは~
本隊に戻りましょう。▼~
視界は悪いですが~
木に印をつけてきたので~
迷わないと思います。▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|
それじゃあ~
今ここにいるマリアンヌは…。▼~
僕たちが暮らしていた~
フォドラの数年後の未来から~
召喚されたってことですか?▼~
:[マリアンヌ]|
はい…おそらくは。まだ皆さんは~
士官学校の生徒ということですから。~
そういうことなのだと思います…。▼~
:[ドロテア]|
未来の人と話しているなんて~
なんだか不思議ね。▼~
:[アッシュ]|
数年後の未来か…~
どうなっているんでしょうね。▼~
僕は立派な騎士に~
なれているといけど…~
皆さんは未来が想像つきます?▼~
:[カスパル]|
ドロテアのことだから簡単だぜ。~
どうせ男と飯を食いに~
行ったりしてるだろうからな!▼~
:[ドロテア]|
ふふっ、残念だったわね。~
私は素敵な男性とめぐり合って~
幸せな日々を過ごしているはずよ。▼~
:[アッシュ]|
もしかするとマリアンヌは~
答えを知っているかもしれませんね。▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
それは…その…。▼~
:[アッシュ]|
マリアンヌ?▼~
***B [#kem5ou5z]
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[アッシュ]|
マリアンヌ、未来について~
尋ねてもよろしいでしょうか。~
僕の思い過ごしならいいのですが…。▼~
もしかして、未来のフォドラは~
僕たちにとって~
好ましくない状態になるのでしょうか?▼~
:[マリアンヌ]|
…………。▼~
:[アッシュ]|
もしかするとマリアンヌは~
未来の僕たちがどうなるか~
知っているのでは?▼~
:[マリアンヌ]|
そ、それは…。▼~
:[フィヨルム]|
……!?~
みなさん、気を付けてください!~
妙な音が…!▼~
:[ドロテア]|
招かれざる客の~
来訪といったところかしら。▼~
:[フィヨルム]|
山賊の襲撃です!~
迎撃の準備を…。▼~
:[カスパル]|
任せとけ!~
襲ってきたことを後悔させてやる!~
どりゃああっ!▼~
:(白く光る)|
:[ドロテア]|
まったく、どこの世界でも~
山賊というのは礼儀知らずね!▼~
:[アッシュ]|
カスパル、深追いは禁物です!~
お互いに姿の見える範囲で~
連携して戦いましょう。▼~
:[カスパル]|
なあ、アッシュ。~
お前、さっきマリアンヌに~
未来の話を聞こうとしてたけどさ。▼~
数年後のことなんて~
どうだっていいじゃねえか?▼~
:[アッシュ]|
……!?▼~
:[カスパル]|
もし未来のオレに~
なにか起こったとしても~
大切なのは今この瞬間だろ?▼~
オレは生きることをあきらめねえし~
毎日の鍛錬だって怠りはしないぜ!~
でやぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[アッシュ]|
…カスパル。▼~
:(白く光る)|
:[ドロテア]|
そうよね。未来は自分で~
切り開くからこそ面白いんだもの。▼~
どんな未来が待っていようと~
私も今を自分らしく生きる。▼~
結末を知ったうえで楽しむのは~
歌劇だけで間に合っているわ!~
はぁぁっ!▼~
:[アッシュ]|
……。▼~
***A [#ty6ke67o]
:[カスパル]|
こいつで最後だ!~
せりゃぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[フィヨルム]|武器を捨てて投降してください!~
もう戦う力は残っていないはずです。▼~
:[マリアンヌ]|
戦いは終わったのです…。~
命を散らす必要はありません。▼~
:[ドロテア]|
みんな、ケガはない?▼~
:[フィヨルム]|
私は本隊を呼びにいってきますね。~
みなさんは引き続き哨戒をお願いします。▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|
マリアンヌ…~
先ほどの話のことですが…。▼~
:[マリアンヌ]|
未来のこと…ですか?~
それは…。▼~
:[アッシュ]|
もう話さなくて結構です。~
マリアンヌにも事情があるはずなのに~
興味本位で聞いて、すみませんでした。▼~
:[マリアンヌ]|
誰だって未来に不安を抱くのは~
無理のないことだと思います…。▼~
:[カスパル]|
けどよ、オレたちの未来が~
マリアンヌの知ってるとおりに~
なるって保証はねえんだろ?▼~
ほら、なんて言ったっけ…。▼~
:[ドロテア]|
異界が違えば運命も変わる。~
英雄たちが辿る運命は~
ひとつじゃないらしいわね。▼~
:[マリアンヌ]|
はい。私の知るフォドラの歴史は~
あなたたちの未来では~
ないかもしれません。▼~
:[アッシュ]|
そうですよね…~
僕たちは今できることを~
精一杯やるだけなんですよね?▼~
:[ドロテア]|
そうね。未来はわからないからこそ~
全力で頑張れるんだと思うわ。▼~
:[カスパル]|
おうよ!~
未来を自分の手で切り開く!~
そのほうが張り合いだってあるからな!▼~
:[マリアンヌ]|
未来を切り開く強い意志…~
その想いが~
未来を形作るのかもしれませんね…。▼~
:[アッシュ]|
それぞれが望む未来を掴むため~
みんなで頑張ることにしましょう!▼~
:[ドロテア]|
ふふっ、これまで以上に~
もっともっと自分を磨かなくっちゃね!▼~
:[マリアンヌ]|
私も…アスク王国で~
みなさんの力になれればと思っています。~
みなさんが望む未来へ形作れるように…。▼~
はっ! す、すみません。~
未来から来たというだけで~
先輩風を吹かすようなことを…。▼~
:[アッシュ]|
いえ、その言葉は~
ありがたく受け取りますよ。▼~
:[カスパル]|
未来を変えるのは今日の努力だ。~
これからもずっと鍛錬あるのみだぜ!!▼~
**祝福と呪縛の相克 マリアンヌ [#m51uo86n]
***C [#e56aae5n]
:[マリアンヌ]|
主よ、私に力をお与えください!▼~
はあぁっ! せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[レギン]|
うわわわ、すごい!~
あの剣、まるで大きな獣の牙みたい!~
一振りで敵が吹き飛んじゃったの!▼~
:[マリアンヌ]|
また、多くの血が流れてしまいました…。~
主よ、どうか迷える魂たちに~
安らぎをお与えください。▼~
:[レギン]|
ねっ、ちょっといいかな!▼~
:[マリアンヌ]|
はい? なんでしょう?~
これは…鉄の馬? はじめて見ますね。▼~
:[レギン]|
私はニザヴェリルの王女、レギンなの!~
この鉄の馬はグリンブルスティ。~
私の国で使われている鎧なの!▼~
:[マリアンヌ]|
私は…マリアンヌと言います。~
フォドラのレスター諸侯同盟に属する~
エドマンド辺境伯の娘です…。▼~
:[レギン]|
あなたの持っている剣、すごいの!~
魔道科学が発達したニザヴェリルでも~
そんな武器はなかなか作れないの。▼~
マリアンヌの異界は~
強い武器を作る技術が発達してるの?▼~
:[マリアンヌ]|
いえ、この剣は…~
フォドラでも特別なものなのです。▼~
この剣は【ブルトガング】。~
英雄の遺産…と呼ばれています。▼~
遥か昔、神話の時代に作られたとされ~
今のフォドラでも同じものは~
作れないそうです…。▼~
:[レギン]|
残念なの! アスク王国でも~
この剣をいっぱい作れたらいいのに。▼~
:[マリアンヌ]|
興味を持っていただいたのに~
ご期待に添えず申し訳ありません。▼~
:[レギン]|
謝る必要はないの!~
その剣の力でこれからも~
みんなを助けてほしいの!▼~
:[マリアンヌ]|
はい。こちらこそ~
どうぞよろしくお願いします…。▼~
:[クロード]|
……。▼~
あれは…抹消された英雄の剣。~
またひとつ、アスク王国に~
英雄の遺産が集まってきたのか…。▼~
***B [#w6yw7ems]
:[クロード]|
マリアンヌ。~
聞きたいことがあるんだが~
ちょっといいかな?▼~
:[マリアンヌ]|
あなたは…クロードさんですよね?~
その姿はいったい?▼~
:[クロード]|
身なりは変わったが、クロードだ。▼~
お前さんのいたフォドラと~
同じところから来たかどうかまでは~
知らないが。▼~
:[マリアンヌ]|
そうなんですね…。~
それで私に聞きたいこととは?▼~
:[クロード]|
その剣のことさ。~
そいつは英雄の遺産…~
【ブルトガング】か?▼~
:[マリアンヌ]|
…はい。▼~
:[クロード]|
やはりそうか。~
そいつはどこで手に入れたんだ?▼~
:[マリアンヌ]|
エドマンド辺境伯領の森…~
そこに出没するという獣の噂を~
聞いたことがありますか?▼~
:[クロード]|
ああ、”彷徨えし獣”の噂だろ?~
人を襲い、森へ引きずり込む~
魔獣だったよな。▼~
:[マリアンヌ]|
私は先生の力を借りて~
その魔獣を倒し…~
この剣を手に入れました。▼~
:[クロード]|
なんだって!?~
獣がそいつを~
持っていたっていうのか?▼~
:[マリアンヌ]|
…はい。▼~
”彷徨えし獣”と向き合うことは~
獣の紋章を持つ私にとって~
逃れられない戦いでした。▼~
それは厳しい戦いでしたが~
先生と友人たちの力を借りて…~
乗り越えることができたんです。▼~
:[クロード]|
強くなったんだな、マリアンヌ。~
どれほどの覚悟があったのか…~
その目から伝わってくるよ。▼~
:[マリアンヌ]|
い、いえ…~
先生と仲間たちがいてくれたから~
こうして今の私がいるんです。▼~
:[クロード]|
(しかし…俺の知る伝承によれば~
英雄モーリスはその剣を最後まで~
手離さなかったとされている…)▼~
(その魔獣が【ブルトガング】を~
持っていたということは…)▼~
(いや、問題はモーリスのことじゃない。~
この俺が危惧していることは…)▼~
:[マリアンヌ]|
あの…クロードさん…~
どうしました?▼~
:[クロード]|
近ごろアスク王国にフォドラ出身の~
英雄が次々と召喚されているんだ。▼~
そして、英雄の遺産とされる武器も~
このアスク王国に集まりつつある。▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[クロード]|
先生が持つ【天帝の剣】に~
カトリーヌさんの【雷霆】。▼~
ディミトリの【アラドヴァル】。~
そして、異界の俺は~
【フェイルノート】とともに召喚された。▼~
さらに英雄の遺産に匹敵する力を持つ~
エーデルガルトの【アイムール】…~
これが偶然だとはどうも考えにくくてな。▼~
もしかすると何者かの意志が~
働いているのかもしれない…~
そう気になっているんだ。▼~
まあ、これは俺の~
思い過ごしかもしれないが…。▼~
***A [#mkor67ie]
:[マリアンヌ]|
何者かの意志…ですか。~
だとしたら、誰のでしょう?▼~
:[クロード]|
ひとつ、心当たりがある。~
マリアンヌは英雄の遺産が~
作られた由来を知っているか?▼~
:[マリアンヌ]|
セイロス聖教会では~
主である女神ソティスから~
授けられたものと伝わっています。▼~
:[クロード]|
なるほどな。だが、そいつは~
セイロス聖教会の偽りの伝承だ。~
真実はほかにある。▼~
:[マリアンヌ]|
偽り!? まさかそんな…。~
では、英雄の遺産を作ったのは~
いったい誰なんですか?▼~
:[クロード]|
【闇に蠢く者】…。~
実際には別の名前があるらしいが~
ヒューベルトはそう呼んでいた。▼~
女神ソティスとその眷属を憎み~
神話の時代からフォドラの闇に潜んで~
暗躍してきた奴らだそうだ。▼~
俺がフォドラで戦った【闇に蠢く者】は~
英雄の遺産と似たような素材の武器を~
使っていた。▼~
英雄の遺産は奴らによって~
作られたのさ。▼~
:[マリアンヌ]|
では、私が手にしている~
【ブルトガング】は…。▼~
フォドラに仇なそうとしている~
悪しき者によって生み出された~
武器だと言うのですか?▼~
:[クロード]|
まあ、驚くのも無理はないさ。~
俺もレアさんに真実を聞かされたときは~
理解するまで時間がかかった。▼~
だが俺は今、問題視しているのは~
【闇に蠢く者】の奴らが~
このアスク王国に来てるってことだ。▼~
:[マリアンヌ]|
そんな…!? 【闇に蠢く者】は~
フォドラだけではなくアスク王国でも~
混乱の種を蒔こうとしているのですか!?▼~
:[クロード]|
ああ。普段は姿を見せないが~
アスク王国に入り込んでいることは事実だ。▼~
エクラは~
異界から召喚した英雄は~
みな必要な存在だと言うが…。▼~
俺には奴らが邪魔な意思を持って~
やってきているようにしか思えないんだ。▼~~
:[マリアンヌ]|
では、英雄の遺産が~
アスク王国に集まっているのは…~
【闇に蠢く者】の企みがあると?▼~
:[クロード]|
ただの偶然かもしれないし~
俺の思い過ごしだけなのかもしれない。~
だが、用心に越したことはないって話だ。▼~
:[マリアンヌ]|
英雄の遺産が邪悪な企みに~
加担してしまうかもしれない…▼~
それを止められるのは私たち…~
フォドラの人間が~
目を光らせておかなければいけませんね…。▼~
***S [#ew45uw89]
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[レギン]|
どうしたの、マリアンヌ?~
元気がないみたいだけど~
なにかあったの?▼~
:[マリアンヌ]|
レギン王女、実は…その…。▼~
:(暗転)|
:[レギン]|
そっか。マリアンヌの剣には~
そんな秘密があったの…。▼~
:[マリアンヌ]|
【闇に蠢く者】がアスク王国にいる以上~
クロードさんの話は決して~
大袈裟ではないと私は感じました…。▼~
それともうひとつ…~
心配していることがあります。▼~
もしかして私は何も知らぬまま~
アスク王国に災いの種を~
持ち込んだのかもしれない、と…。▼~
:[レギン]|
うーん…。~
それは心配のしすぎだと思うの。▼~
:[マリアンヌ]|
……?▼~
:[レギン]|
武器っていうのはあくまで道具。~
使う人次第で、武器の役割だって~
変わっていくと思うの。▼~
ニザヴェリルとアスク王国は~
争ったことがあって…。▼~
そのとき私はグリンブルスティで~
アスク王国に攻め込んだの。▼~
だけど今、グリンブルスティは~
アスク王国を守るために役立ってるの。▼~
:[マリアンヌ]|
つまり、同じ武器でも~
使う人の目的や理由で役目が変わる…~
そういうことですね?▼~
:[レギン]|
そういうことなの。~
だから、そのすっごい剣も~
心配はいらないと思うの。▼~
だって、マリアンヌはその力を~
平和のために使ってくれるから!▼~
:[マリアンヌ]|
レギン王女のおかげで~
迷いが消え、勇気が湧いてきました…。▼~
【ブルトガング】をおどう使うか。~
それはこの剣を手にした者の責任です。▼~
【闇に蠢く者】が英雄の遺産を狙って~
アスク王国で暗躍しようとも…。▼~
私が生きている限り~
【ブルトガング】は渡しません。▼~
:[レギン]|
うんうん!~
マリアンヌの強い決意を感じるの!▼~
私も力を貸すから~
遠慮なく頼って欲しいの!▼~
:[マリアンヌ]|
ありがとうございます、レギン王女…。▼~
【ブルトガング】とともに~
アスク王国も平穏な日々が戻るよう~
力を尽くしたいと思います。▼~
**贖罪の騎士道 アッシュ [#bbe5buk0]
***C [#k4k74unw]
:[アッシュ]|
アンナ隊長!~
今日も訓練、お疲れ様でした。▼~
:[アンナ]|
アッシュもお疲れ様。~
いい動きしてたわよ。▼~
フォドラ出身の英雄は~
飲み込みが早いから助かるわ。~
アスク王国にはもう慣れたかしら?▼~
:[アッシュ]|
いやあ、早く慣れようと時間を見て~
城を散策しているんですが…。▼~
:[アンナ]|
そう。まだ来たばかりだしね。~
困ったことがあれば、いつでも相談して!▼~
:[アッシュ]|
ありがとうございます。~
今のところは困るどころか~
いい刺激を受けているぐらいです。▼~
ヴァイス・ブレイヴに集う英雄からは~
学ぶべきことが多いですから!▼~
:[アンナ]|
いいわね、そのやる気!~
私も応援したくなっちゃうわ。▼~
:[アッシュ]|
僕は平民の出で、恵まれた環境とは~
言えない生活を送っていました。▼~
ですが、心ある方に目をかけてもらい~
人生が変わったんです。▼~
養子として迎え入れてくれたロナート様に~
恩返しするためにも、~
早く立派な騎士になりたいんです。▼~
:[アンナ]|
なるほど、そんな事情があったのね。~
あなたのやる気さえあれば~
きっと立派な騎士になれるわ!▼~
:[アッシュ]|
アンナ隊長にそう言ってもらえると~
とても励みになります。▼~
:[アンナ]|
そうだわ!~
せっかくアスク王国に来たんだもの。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
あなたと似た境遇の英雄もいるから~
彼らと会ってみてはどうかしら?▼~
:[アッシュ]|
それは興味深いですね…。~
さっそく挨拶に伺います!▼~
***B [#c5klo6nw]
:[フォルス]|
はっ! せいっ! たあっ!!▼~
:[アッシュ]|
す、すごい槍さばきだな。~
とても気合が入っている…。▼~
:[フォルス]|
ああ、すまない。君がアッシュかい?~
訓練に集中し過ぎて気づかなかったよ。▼~
:[アッシュ]|
そ、そんなことはありません。~
お時間をいただき、感謝しています。▼~
:[フォルス]|
でも、まさかこんな場所で~
待ち合わせするとはね。▼~
:[アッシュ]|
この時間は訓練だと聞いていたので~
終わる頃合いに伺おうかと。▼~
:[フォルス]|
こちらに配慮してくれたのか…~
気を遣わせてしまったな。▼~
さて、僕に話があるんだろう?~
なんでも聞いてくれたまえ!▼~
:[アッシュ]|
フォルスさんは、その…~
平民の生まれでありながら~
騎士を目指しているんですよね?▼~
僕も境遇が似ているので、~
お話を伺いたいと思ったんです。▼~
:[フォルス]|
なるほど、そういう話か。~
うーん、どこから話したものか……▼~
僕は幼い頃からずっと~
騎士に憧れていてね。▼~
でも、特に立派な目標が~
あったわけじゃないんだ。▼~
ただの子供っぽい憧れというか、~
漠然と大きなことを~
成し遂げてみたいというか…▼~
それを叶えられるのが~
騎士だったって感じかな。▼~
:[アッシュ]|
そうなんですか…~
大人になってもその決意が~
色褪せることはなかったのですね?▼~
:[フォルス]|
ああ。僕のいたソフィア王国は~
平民から騎士になることは~
難しいと言われていた。▼~
案の定、軍に入って手柄をあげても~
ずっと雑兵扱いが続いたよ。~
それでも僕はあきらめられなくてね。▼~
それでクーデターを機に~
ソフィア解放軍に入ったんだ。▼~
解放軍で手柄を重ねれば~
いつか騎士に取り立てて~
もらえるかもしれない。▼~
:[アッシュ]|
気迫のこもった訓練は~
その覚悟の表れなんですね?~
騎士への道、開けるといいですね!▼~
:[フォルス]|
ありがとう。でも今は、騎士になることが~
最終的な目標ではないとも感じているんだ。▼~
騎士になって、なにを守るか。~
なんのために戦うのか。▼~
尊敬するクレーベさまのもとで学び~
この槍でできることを見極めたい。~
それが僕の、今の目標かな。▼~
***A [#me65ywuo]
:[ロディ]|
今日の演習はこれで終わりか。~
まだまだ力不足だな、私は…。▼~
:[アッシュ]|
そんなことなかったと思いますよ?▼~
:[ロディ]|
君はたしか…~
私を弓で援護してくれた…。▼~
:[アッシュ]|
アッシュと言います。~
フォドラの士官学校に通う生徒です。▼~
:[ロディ]|
私はロディ。~
アリティア王国で騎士を目指す従騎士だ。▼~
:[アッシュ]|
先ほどの中央突破、お見事でした。~
的確な判断力と力強い槍捌き…~
勉強になります!▼~
:[ロディ]|
なにを言う。君の援護がなければ~
相手に囲まれて成す術がなかった。▼~
私も騎士になるには~
まだまだ経験を積まないとな…。▼~
:[アッシュ]|
ロディさんは努力家なんですね。~
もしよければ騎士を目指す~
理由を聞かせてもらえませんか?▼~
:[ロディ]|
話すのは構わないが~
誇れるような理由ではない。▼~
騎士といえば~
主君への忠義や民を守るために~
命を賭けるものが大半だろう。▼~
だが、私の家は貧しくてな。~
親や兄弟たちを食わせるため~
私は従騎士になったんだ。▼~
:[アッシュ]|
なるほど、そういう理由が…。▼~
:[ロディ]|
主君のマルス様をお守りする。~
そして家族の将来も守る。~
これが私の偽らざる本心だよ。▼~
:[アッシュ]|
ロディさんが騎士を目指す理由…~
素晴らしいと思います。▼~
誇りのため、強さを得るため…~
騎士になる理由はいろいろだと思います。▼~
ロディさんにとっては~
家族こそが大切な存在。~
騎士として守るべきもの。▼~
大切なものを守るために戦える…~
ロディさんは騎士に~
ふさわしい方だと思います。▼~
:[ロディ]|
ありがとう。~
そう言ってもらえるとうれしいよ。▼~
たとえ、どれだけ時間がかかろうとも…~
私はアリティアの騎士の資格を得るために~
努力を続けるよ。▼~
***S [#e4ywnjmq]
:[アッシュ]|
アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
アッシュ、その調子だと~
似た境遇の英雄たちから~
いい話が聞けたみたいね?▼~
:[アッシュ]|
はい! 皆さんの志を知って~
いい刺激を受けました。▼~
騎士になることが僕の目標ですが~
それはあくまでも通過点。▼~
騎士になったあとになにを成すか。~
それを叶えてこそロナート様に~
恩返しできるんだと思いました。▼~
:[アンナ]|
ふふ、私が考えていた以上に~
学びがあったみたいでうれしいわ。▼~
:[アッシュ]|
もうひとつ、夢を追うのに~
身分は関係ないと感じました。▼~
フォルスさんとロディさんも平民なのに~
騎士になるという夢を叶えるために~
すごい努力を重ねられています。▼~
夢は努力で形にできる…~
揺るがない信念を持つことが~
なにより大切なんだと思いました。~
:[アンナ]|
なるほどね、身分は関係ないか。~
特務機関の隊長を任されている私も~
こう見えて商家の出なのよね。▼~
:[アッシュ]|
そうだったんですね!~
そういえばガルグ=マクにも~
アンナ隊長に似た商人がいました!▼~
:[アンナ]|
特務機関に入った私は~
無我夢中で戦い続けて…▼~
気がついたら~
こうして隊長を~
務めるまでになったのよ。▼~
:[アッシュ]|
アスク王国を救いたいという気持ちが~
アンナ隊長を導いたというわけですね!▼~
僕も自分の想いを信じ、~
さらに精進を重ねようと思います。▼~
:[アンナ]|
ふふ、期待しているわよ!▼~
:[アッシュ]|
騎士になることだけじゃありません。~
アスク王国を平和にすることも~
僕の夢のひとつです。▼~
すぐに結果は出なくても~
努力を続けていきます。~
夢が形になることを信じて!▼~
**喧嘩好きの熱血派 カスパル [#m46oi80z]
***C [#qqaa36yn]
:[カスパル]|
そっちのほうが多いだろ!~
お前の目は節穴か!?▼~
:[ヒナタ]|
いいや、お前のほうが多いね!~
よく見て文句を言いやがれ!▼~
:[ピアニー]|
ど、どうしたの?~
食堂はご飯を食べるところでしょ!▼~
喧嘩なんかしちゃダメ。~
ほらほら、仲良くしなくっちゃ!▼~
:[ヒナタ]|
違うんだよ、ピアニー。~
俺たちの皿を見てくれよ。▼~
:[ピアニー]|
おかずが盛り付けてあるわね。~
とってもおいしそう!▼~
:[カスパル]|
こいつのほうが大盛りだよな?~
自分だけたくさん食おうなんて~
許されると思うなよ!▼~
:[ヒナタ]|
はあ!? どこがだよ!~
そっちのほうが大盛りだっての!▼~
:[ピアニー]|
えーっとつまり…~
二人は盛り付けが原因で~
喧嘩してたってこと?▼~
:[カスパル]|
そうだぜ!~
不公平はいけないよな不公平は!▼~
:[ヒナタ]|
それはこっちのセリフだ!▼~
:[ピアニー]|
二人とも落ち着いて~!~
足りないんだったら~
おかわりすればいいじゃない。▼~
食堂では静かに食べなくちゃダメだよ。~
いい? わかった?▼~
:[カスパル]|
お、おお、そうだな…。▼~
:[ヒナタ]|
よし、とっとと平らげて~
おかわり行くか!▼~
:[カスパル]|
オレも負けねぇぞ!▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
わからねえ奴らだな、お前らは!~
まずはオレからだって言ってんだろ?▼~
:[ヒナタ]|
俺が最初に手を出したんだから~
俺からに決まってんだろ!▼~
:[パネトネ]|
あのー…~
それはわたくしが最初に~
使おうとしていたのでございますですが。▼~
:[オーシン]|
おいおい…~
つまんねえ言い争いをするんなら~
俺が最初に使わせてもらうぜ。▼~
:[パネトネ]|
あっ!~
なに割り込んでやがるですか!~
いい度胸ですます!▼~
:[ピアニー]|
ちょっとちょっと!~
訓練場で今度はなにを騒いでるの?▼~
:[カスパル]|
その手拭いを最初に使うのは~
このオレだ!▼~
:[ピアニー]|
えっ? なにそれ?~
もしかして壁にかかった手拭いを~
取り合って喧嘩してたの?▼~
:[カスパル]|
おう! その通りだぜ!▼~
:[ピアニー]|
それなら、向こうの棚にも~
たくさんあるよ?▼~
:[カスパル]|
そんなのは関係ねえ!~
大事なのは、目の前にある手拭いを~
誰が最初に使うかだ!▼~
それに、売られた喧嘩は~
買わなきゃなんねえしな!▼~
:[オーシン]|
よーし!~
ここは力比べで決めようぜ!▼~
:[パネトネ]|
困りましたですます。~
御腕力にものを言わせるなど、~
淑女のすることでは…▼~
:[ヒナタ]|
じゃ、俺が使う。▼~
:[パネトネ]|
ああん!? 待てコラ!~
勝手な真似してんじゃねえぞ!?▼~
:[ピアニー]|
もうっ、みんな落ち着いてよー!▼~
***B [#ke5y4w89]
:[ピアニー]|
うーん、どうすれば~
みんな仲良くしてくれるのかなあ…。▼~
一緒にお昼寝して~
楽しい夢でも見ればいいのに。▼~
:[ユリシーズ]|
おや、これはこれは…。~
可愛らしい妖精に物憂げな表情は~
似つかわしくありませんな。▼~
:[ピアニー]|
ユリシーズ!~
そうなの、ちょっと悩みごとがあって。▼~
:[ユリシーズ]|
差し支えなければ我輩に~
事情をお聞かせ願えますかな。~
力になれるやもしれませんぞ?▼~
:[ピアニー]|
ありがとう、実はね…。▼~
:(暗転)|
:[ユリシーズ]|
なるほどなるほど…。~
事情は承知しました。▼~
となると、この策で行きますか。~
万事我輩にお任せあれ。~
悩みの種を取り除いて差し上げましょう。▼~
:[ピアニー]|
そ、そうなの?~
任せちゃっていいのかな?▼~
:[ユリシーズ]|
お任せあれ!~
さっそく準備に取り掛かりますので~
失礼致します…。▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
なんだなんだ!~
こんな朝っぱらから呼び出しやがって。~
貴重な鍛錬の時間が…って、げげっ!?▼~
:[ヒナタ]|
おっ…?~
カスパル!▼~
:[パネトネ]|
ご機嫌ようですます。~
わたくしに何か用でございますですか?▼~
:[オーシン]|
なんだなんだ?~
この面子が集まったってことは…~
鍛錬の続きでもやろうってのかよ。▼~
:[ユリシーズ]|
精強なる異界の英雄諸君!~
我輩の呼びかけに応じてくれたこと~
感謝いたしますぞ。▼~
本日はここにいる皆々で力をひとつにして~
賊の盗伐へと向かっていただきたく。▼~
:[カスパル]|
えっ!?~
この面子でか?~
:[ユリシーズ]|
ここに集いしは~
いずれも一騎当千の腕に覚えのある猛者。~
拒みはせぬと信じておりますぞ。▼~
:[カスパル]|
むっ…当然だぜ!~
オレは武でしか身を立てられねえ。~
やってやろうじゃねえか!▼~
:[ヒナタ]|
おう、俺も盛大に暴れてやるぜ!~
ヒナタ様の活躍、しっかり見とけよ。▼~
:[パネトネ]|
ここでわたくしが活躍すれば、~
ミスティラ姐さんが御喜びになるかも…?~
ですが面子が不安でございますですね…。▼~
:[オーシン]|
不安なら留守番しててもいいんだぜ?▼~
:[パネトネ]|
あぁ!?~
誰が留守番するなんて言った!?~
ザコ相手ならアタイ一人で十分だ!▼~
:[ユリシーズ]|
話は決まりましたな!~
それでは討伐に向かいましょう。~
いざ出陣!▼~
:[ピアニー]|
こ、このメンバーで大丈夫なのかな。~
心配だから私も着いていこう…。▼~
***A [#d5r6yu5n]
:[カスパル]|
それで、目当ての賊どもは~
この街道にいるってことか?▼~
:[パネトネ]|
ユリシーズさんの御話は~
本当だったようですます。~
早速向こうから現れたでございますですわ。▼~
:[オーシン]|
よっしゃ、先手必勝!~
数だけは多そうだが~
俺の斧で倒してやるぜ!▼~
:[カスパル]|
待て待て! 最初の一発は~
オレがぶちかましてやる!▼~
:[ヒナタ]|
負けるか!~
手柄は俺がいただくぜ!▼~
:[ピアニー]|
みんな落ち着いてー!~
好き勝手に暴れたら~
勝てる戦いも勝てないよー!▼~
:[ユリシーズ]|
心配は無用ですぞ。~
一見バラバラのように見えますが~
彼らは自然とひとつになっていくはず。▼~
まずは彼らの奮戦を見守りましょう。▼~
:[ピアニー]|
そ、そうなの?▼~
:[カスパル]|
うおおおっ!~
真の正義で悪を倒すっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヒナタ]|
いくぜ! この悪党どもが!▼~
:(白く光る)|
:[カスパル]|
ヒナタ! 結構やるじゃねえか!▼~
:[ヒナタ]|
そっちもな!~
そら、もう一手いくぞ!▼~
:[オーシン]|
突っ込むなら背中は俺に任せな!~
おらっ!▼~
;
:(白く光る)|
:[パネトネ]|
うらぁっ! ここは通さねえ!~
バチボコにしてやんぞ!▼~
:(白く光る)|
:[カスパル]|
こっちはオレが片付ける!~
ヒナタ、そっちの敵はやれんよな?▼~
:[ヒナタ]|
誰に物を言ってんだ!?~
余裕だよ! そりゃっ!▼~
:[パネトネ]|
おいおい! ビビってんのか?~
そっちが売った喧嘩だ。~
逃しやしねえぜ!▼~
:[オーシン]|
よーし! いい追い込みだ!~
こいつを喰らえ!▼~
:[ピアニー]|
あ、あれっ?~
なんだかみんなの息が~
少しずつ合ってきているような…。▼~
:[ユリシーズ]|
そうです。共通の敵を前に~
彼らの力はまとまりつつあります。▼~
バラバラだった者たちが~
同じ方向を向くことで互いを補い~
以心伝心の呼吸を生む。▼~
その結果、その力は~
何倍にも高まっていくのです。▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
よっしゃあ、こいつで最後だぜ!▼~
:[ヒナタ]|
逃すか、おらあっ!▼~
:[オーシン]|
こっちは任せろ! そらよっ!▼~
:[パネトネ]|
ですます!▼~
:(白く光る)|
:[ピアニー]|
す、すごい…!?~
あれだけの数の敵を制圧しちゃった!▼~
:[カスパル]|
はっはっは! オレたちに掛かれば~
これぐらいは朝飯前だぜっ!▼~
***S [#r5yunwla]
:[ユリシーズ]|
みなさま、お疲れ様です。~
けがなく討伐が終わり~
なによりですな。▼~
:[カスパル]|
オレ…いや、オレたちの~
大勝利だったな!▼~
:[ヒナタ]|
そうだな!~
オレたちが組めば最強だぜ!▼~
:[オーシン]|
ユリシーズ、あんたのおかげで~
気持ちよく戦えたぜ。▼~
:[ユリシーズ]|
それはなにより。~
我輩も皆様を選んだ甲斐が~
あったというものです。▼~
:[パネトネ]|
また御出撃の機会がありましたら、~
お声がけいただきたいで~
ございますですわ!▼~
:(暗転)|
:[ピアニー]|
ねえねえ、ユリシーズ。~
みんな、あんなに仲が悪かったのに…~
これってどういうことなの?▼~
:[ユリシーズ]|
言葉で親睦を深めるより~
戦いを通じて互いを認め合うこと。▼~
それこそが彼らにとって~
絆を深める一番の近道だと考えた次第。▼~
:[ピアニー]|
さすがは知恵者のユリシーズだね。~
これでみんなも仲良くできるかな?▼~
:[ユリシーズ]|
そう願いたいものですが~
このやり方には難点もあるのですよ…。▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
おい! 次の出撃はまだかよ!!▼~
:[ヒナタ]|
いつでも準備はできてるぜ!▼~
:[パネトネ]|
前の御出撃から随分経ちました。~
さすがのわたくしも~
待ちくたびれたでございますです!▼~
:[オーシン]|
早くしてくれないと腕がなまっちまう!▼~
:[ユリシーズ]|
残念ながら、今のところ~
出撃の予定はありませんな。~
それまで鍛錬に励むのがよろしいかと。▼~
:[カスパル]|
次っていつだよ!?~
予定が決まったら~
まずはオレが出撃するからな!▼~
:[ヒナタ]|
なにを言ってやがる!~
俺だ! 俺から出陣するぞっ!▼~
:[ピアニー]|
ちょっと、また喧嘩!?~
なんでこうなっちゃうの?▼~
:[ユリシーズ]|
常に戦う相手を用意しておかないと~
戦意が外に発散されずに~
内に向いてしまう…。▼~
先に申しました通り~
これが難点なわけですな。▼~
:[ピアニー]|
はあ…元気がよすぎるのも~
困りものってことなのかな。▼~
:[カスパル]|
おう! 喧嘩ならいつでも買うぜ!~
どんな相手でもドカンと一発~
ぶちかましてやるぜっ!▼~
**したたかな元歌姫 ドロテア [#m67wn0nz]
***C [#em608src]
:[ドロテア]|
この城の食堂ってすごいわね。~
いろんな異界、いろんな国の~
料理を楽しめるんだもの。▼~
それに…。▼~
:[ラインハルト]|
…………▼~
:[ジョルジュ]|
…………▼~
:[ゼルギウス]|
…………▼~
:[ドロテア]|
異界のいい男たちも~
よりどりみどりじゃないの。ふふっ。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[ドロテア]|
ん、あれは…?▼~
:[シャーロッテ]|
…………。▼~
:[フェルディナント]|
…………▼~
:[ヒーニアス]|
…………▼~
:[シャーロッテ]|
ふふっ、今日も玉の輿にうってつけの~
高貴そうな男がた~くさん!~
さぁて、誰にしようかな…▼~
:[ヴィオール]|
アスク王国の食は実に豊かだ。~
貴族的にも大満足だよ!▼~
:[シャーロッテ]|
…これはちょっと違うな。▼~
:[ドロテア]|
あの子はたしか暗夜王国の~
シャーロッテだったかしら?▼~
:(白く光る)|
:[シャーロッテ]|
きゃっ! ごめんなさい!~
ぶつかっちゃいましたぁ。▼~
私ったらドジでぇ~…~
ついよそ見しちゃって~。▼~
:[ゼト]|
いや、構いません。~
こちらこそ不注意でした。~
おケガはありませんか?▼~
:[シャーロッテ]|
大丈夫ですぅ。あのぉ、~
もしお時間がありましたらぁ、~
ぶつかったお詫びにお茶でもぉ…。▼~
:[ゼト]|
申し訳ありません。~
これより軍議があるので、失礼。▼~
:[シャーロッテ]|
あっ! 待ってぇ~…~
ちっ、上手いこと逃げられたか。~
次だ、次!▼~
:[ドロテア]|
うふふ…なるほどね。~
ヴァイス・ブレイヴには~
本当にいろんな英雄がいるのね。▼~
あの子…~
どうやら私と同類みたいね。▼~
***B [#r67n4086]
:[ドロテア]|
こんにちは、シャーロッテちゃん。▼~
:[シャーロッテ]|
あ、こんにちはぁ~!~
あなたはたしか…。▼~
フォドラのドロテアさん…でしたっけ?~
私になにかご用ですかぁ?▼~
:[ドロテア]|
貴女のお眼鏡にかなう~
ステキな男性は見つかったかしら?▼~
:[シャーロッテ]|
あ、あら…~
なんのことぉ? オホホ…。▼~
:[ドロテア]|
見てたわよ?~
食堂での貴女の様子。▼~
見定めているのは~
いずれも高貴な英雄たち。~
貴女も玉の輿狙いなんでしょ?▼~
:[シャーロッテ]|
な、なに言ってるのかわからないですぅ~。▼~
私はぁ、食堂のお料理にぃ、~
目移りしていただけでぇ~。▼~
:[ドロテア]|
お芝居しても無駄よ。~
長いこと歌劇団にいたから~
誤魔化せないわ。▼~
:[シャーロッテ]|
…………。▼~
チッ、バレたか。▼~
:[ドロテア]|
うふふ、そんな顔しないで。~
言いふらしたりはしないから。~
だって私も似たようなものだもの。▼~
:[シャーロッテ]|
へ? それって…▼~
:[ドロテア]|
ねえ、シャーロッテちゃん。~
よかったら私と少しお茶しない?▼~
:(暗転)|
:[ドロテア]|
ふふっ、そんなことがあったの?▼~
:[シャーロッテ]|
「猫をかぶるのが疲れるなら~
素でいればいいだろう」なんて~
気軽に言ってくる奴もいるけどさ。▼~
チンタラやってたら~
結婚なんて遠のくばかり。~
花が咲き誇る時間は短いんだっつーの!▼~
:[ドロテア]|
わかるわ、その感覚!~
私たちの一日がどんなに~
貴重かわかってないのよね。▼~
:[シャーロッテ]|
ふふっ、アスク王国に来て~
こんなに笑ったのははじめてかも。▼~
:[ドロテア]|
私もよ。貴女とは~
いい友だちになれそう。▼~
そうだ、私たち…~
目的達成まで手を組まない?▼~
:[シャーロッテ]|
目当ての男を落とすために~
協力し合おうってこと?▼~
:[ドロテア]|
そうよ。アスク王国には~
たくさんの英雄がいるわ。▼~
これだけの英雄がいれば~
相手が被ることはないと思うの。▼~
だったらお互いに協力したほうが~
よいと思わない?▼~
:[シャーロッテ]|
協力か…いいかもしれないわね!~
足を引っ張り合うより全然いいわ。~
よーし、二人で玉の輿に乗るわよ!▼~
:[ドロテア]|
ええ、頑張りましょう!▼~
***A [#tr6um5sz]
:[ドロテア]|
さーて、訓練も終わったことだし~
玉の輿計画の定期連絡会を~
始めましょうか。▼~
:[シャーロッテ]|
ぱちぱちぱちぱち~!▼~
:[ドロテア]|
じゃあ、私からの報告ね。~
貴女が気にしていた~
ソフィア王国のクレーベだけど…。▼~
すでに恋人がいたわ。~
お相手は同じく上流階級の女騎士で~
おまけにすごい美人。▼~
付き合いも長いし、~
付け入る隙はなさそうよ。▼~
:[シャーロッテ]|
あ~あ、あの人は真面目て優しくて~
貴族によくある高慢なところもなさそうで~
いいと思ったんだけど…。▼~
そんな優良物件が~
放っておかれるわけはないか。▼~
:[ドロテア]|
そっちはなにかあった?▼~
:[シャーロッテ]|
アカネイア聖王国の~
アストリアの話を聞いたわ。▼~
実はそっちも似たような話なのよね。~
心から愛し合っている~
恋人がいるらしいの。▼~
相手は大貴族のご令嬢だってさ!▼~
傭兵だけど王家仕えだっていうから~
貯めこんでそうで期待してたのに~!▼~
:[ドロテア]|
はぁ、道は険しいわ…。▼~
:[シャーロッテ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
王子や貴族、~
高名な騎士や傭兵も多いけど…。▼~
そういうのをターゲットにすると~
だいたい王女や貴族のご令嬢が~
ライバルになっちゃうのよね。▼~
:[ドロテア]|
育ちがいいからか~
普通に性格のいい子も多いし…。▼~
ベルちゃんみたいに~
部屋に引き籠もってるような子ばかりじゃ~
ないのよねぇ。▼~
:[シャーロッテ]|
そういえば前に~
タリス王国のシーダ王女と一緒に~
料理を作ったことがあったけど…。▼~
もうね、なにからなにまで~
平民が太刀打ちできる~
レベルじゃなかったわ。▼~
:[ドロテア]|
かの英雄王の伴侶になる方でしょ?~
そりゃあね。▼~
:[シャーロッテ]|
だけど、私たちだって~
負けてばかりじゃないわよ。▼~
彼女たちから学べることはたくさんある。~
よく観察して、自分磨きに~
役立ててやるのよ!▼~
:[ドロテア]|
なるほど、さすがシャーロッテちゃん!~
素晴らしい発想の転換ね。▼~
:(暗転)|
:[シャーロッテ]|
ふう、今日も~
たくさんしゃべったわね。▼~
:[ドロテア]|
肝心の調査報告より~
雑談ばかりになっちゃったけどね。~
でも、楽しかったわ。▼~
:[シャーロッテ]|
最後はお互いの~
身の上話になっちゃったわね。▼~
でもあんたみたいに華のある子が~
苦労人だったなんて意外だったわ。▼~
:[ドロテア]|
両親に楽させるために~
貴女が玉の輿を狙っているって知って~
私もちょっと感動しちゃった。▼~
シャーロッテちゃんって、いい女ね。▼~
:[シャーロッテ]|
ドロテアだってそうよ。~
あーあ、私が男だったら~
絶対あんたと結婚するのに!▼~
:[ドロテア]|
それ、私も思ったわ。~
貴女と結婚できれば楽しそう。▼~
:[シャーロッテ]|
あはは!~
やっぱり私たち気が合うわね…。▼~
ん? んんん…?~
ああああーっ!▼~
:[ドロテア]|
い、いきなりどうしたの!?▼~
:[シャーロッテ]|
閃いたわ!▼~
アスク王国に召喚された英雄には~
性別が異なる人もいるのよ!▼~
うちのカムイ様も~
男性と女性、それぞれがいるの。▼~
:[ドロテア]|
私も聞いたことがあるわ。▼~
ガルグ=マクの士官学校の先生が~
アスク王国には男性と女性、~
どちらもいたし。▼~
:[シャーロッテ]|
もしかしたら…別の異界には~
男の私たちがいるかもしれない!~
つまり…。▼~
エクラに~
彼らを召喚してもらえば~
互いに結婚できるってことよ!▼~
:[ドロテア]|
そ、それはとんでもない発想ね。▼~
貴女、色恋ごとになると~
すさまじく頭が回るわね?▼~
:[シャーロッテ]|
テヘッ! 自分の才能が怖いわ。~
さっそく行きましょう。~
エクラのもとへ!▼~
:[ドロテア]|
男の私か…~
面白そう。行ってみましょ!▼~
***S [#e565y65i]
:[シャーロッテ]|
…と、ハチャメチャに~
盛り上がってみたものの。▼~
:[ドロテア]|
よくよく考えてみると~
大事なことを忘れていたわね。▼~
:[シャーロッテ]|
異界から男の私たちを召喚しても~
今の私たちと同じ庶民…。▼~
:[ドロテア]|
庶民同士が結婚しても~
玉の輿にはならないわね…。▼~
:[シャーロッテ]|
エクラに~
頼む前に気づいてよかったわね。▼~
ドロテアとのおしゃべりが楽しくて~
冷静さを失ってしまったわ。▼~
:[ドロテア]|
私もよ…。すっかりその気になって~
盛り上がっちゃった。▼~
:[シャーロッテ]|
あはは! 異界に来てまで~
なにやってんだか、私たち。▼~
:[ドロテア]|
うふふ、本当にそうね!~
ぷっ、あは、あはははは!▼~
:[シャーロッテ]|
ちょっと、笑いすぎでしょ!~
あは、あはははは!▼~
:[ドロテア]|
でも、楽しいのは本当よ。~
貴女といると歌姫でもなんでもない~
素の自分を出せるの!▼~
:[シャーロッテ]|
私もよ。なんだかあんたって~
昔からの知り合いみたい。▼~
さて、ひとしきり笑ったところで~
計画を練り直すわよ。▼~
アスク王国にはまだ見ぬ英雄が~
これからも召喚されてくるはず…。▼~
私たちにはステキな出会いが~
きっと待っているに違いないわ!▼~
:[ドロテア]|
そうね。今のうちに協力し合って~
女を磨いておかなくちゃ!▼~
:[シャーロッテ]|
そういうこと。~
チャンスを逃さないためにも~
磨いて磨いて磨きまくるのよ!▼~
:[ドロテア]|
ええ。明るい未来のためにも~
満開に咲き誇りましょう!▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*可能性の息吹 [#ko5uw6za]
#contents
**可能性の息吹 [#r6tunw51]
***オープニング [#emrtyn469]
:[カスパル]|
山賊どもめ、どこへ逃げやがった!~
このままじゃオレの~
活躍の場がなくなっちまうぜ!▼~
…っていうか、どこだここ?~
後ろにいたはずの本隊も~
いつの間にかいなくなってるし。▼~
:[アッシュ]|
い、今ごろ気が付いたんですか…?~
とっくにはぐれてしまいましたよ。▼~
:[ドロテア]|
夜の山に私たち三人だけ…~
見事に孤立しちゃったわね。▼~
:[アッシュ]|
僕が本隊を探しましょうと言ったのに~
カスパルが無計画に突っ走るからですよ!▼~
:[カスパル]|
それは仕方ないだろ。~
悪党を見つけたからには~
一刻も早く始末しねえと。▼~
:[アッシュ]|
命まで奪うことはありませんよ。~
武器を捨てて投降した敵は~
捕らえればいいんですから。▼~
:[カスパル]|
また悠長なこと言いやがって。~
いいか、容赦なんてしていたら~
真の正義は遂行できねえんだよ!▼~
:[アッシュ]|
いいえ、正義を掲げていても~
人の命を奪っていい理由には…。▼~
:[ドロテア]|
ねえ。騒がしくするのは~
やめたほうがいいんじゃないかしら。▼~
私たちはこのあたりの地形を~
まったく知らないのよ?▼~
だけど、逃げ込んだ山賊は~
おそらく地形を知り尽くしている。~
待ち伏せするには絶好の場所よ。▼~
:[カスパル]|
たしかに…山賊どもが~
どこに潜んでいるか~
わかったもんじゃねえな。▼~
:[アッシュ]|
暗やみに乗じて襲われる~
可能性があるということですね。▼~
この状況を山賊に見つかったら~
ひとたまりもないですよ!▼~
:[ドロテア]|
本隊とは早く合流したいけど…~
私たちの居場所がばれないよう~
慎重に動きたいところね。▼~
:[カスパル]|
警戒を怠るなってことだな。~
よし、任せとけ!▼~
:[アッシュ]|
言ってるそばから物音を~
立てないでくださいよ、カスパル。~
ほら、また…。▼~
:[カスパル]|
オレじゃねえよ。~
お前こそガサガサとうるせえぞ。▼~
:[アッシュ]|
いや、違う…この音は…?~
あっ! そこの草むら!~
今、動きましたよ!▼~
:[ドロテア]|
二人とも戦闘の準備を…!▼~
:[フィヨルム]|
あっ!~
皆さん、ご無事でしたか!▼~
:[マリアンヌ]|
よかった。~
無事に見つけられて…。▼~
:[ドロテア]|
フィヨルム王女!~
マリアンヌちゃんまでどうしてここに?▼~
***C [#keo680uw]
:[アッシュ]|
本隊から離れて~
探しに来てくださるなんて…。~
ありがとうございました。▼~
:[フィヨルム]|
何事もなく見つかって~
本当によかったです。▼~
:[マリアンヌ]|
いつの間にか皆さんの姿がなくて~
本当に…心配しました。▼~
:[カスパル]|
すまねえ。迷惑を掛けちまったな。~
全員ピンピンしてるから安心してくれ!▼~
:[ドロテア]|
それにしてもこんな山の中で~
よく居場所がわかったわね。▼~
:[アッシュ]|
本当ですね。~
こうして合流できるなんて~
奇跡に近いことですよ。▼~
:[フィヨルム]|
ええ。私も驚きました。~
すごいんですよ、マリアンヌさんは!▼~
:[マリアンヌ]|
あっ、その…森の動物たちから~
皆さんのことを~
教えてもらった気がして…。▼~
:[アッシュ]|
…………。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、あの…なにか…?▼~
:[アッシュ]|
あっ、すみませんでした。~
マリアンヌがそんな顔をするなんて~
めずらしいと思って…。▼~
:[フィヨルム]|
マリアンヌさんはまるで~
本当に動物と話しているように~
見えましたよ。▼~
:[カスパル]|
よくわかんねえけどすげえな!~
助かったぜ、マリアンヌ!▼~
:[マリアンヌ]|
い、いえ。お役に立てたようで~
うれしいです。▼~
:[フィヨルム]|
それでは~
本隊に戻りましょう。▼~
視界は悪いですが~
木に印をつけてきたので~
迷わないと思います。▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|
それじゃあ~
今ここにいるマリアンヌは…。▼~
僕たちが暮らしていた~
フォドラの数年後の未来から~
召喚されたってことですか?▼~
:[マリアンヌ]|
はい…おそらくは。まだ皆さんは~
士官学校の生徒ということですから。~
そういうことなのだと思います…。▼~
:[ドロテア]|
未来の人と話しているなんて~
なんだか不思議ね。▼~
:[アッシュ]|
数年後の未来か…~
どうなっているんでしょうね。▼~
僕は立派な騎士に~
なれているといけど…~
皆さんは未来が想像つきます?▼~
:[カスパル]|
ドロテアのことだから簡単だぜ。~
どうせ男と飯を食いに~
行ったりしてるだろうからな!▼~
:[ドロテア]|
ふふっ、残念だったわね。~
私は素敵な男性とめぐり合って~
幸せな日々を過ごしているはずよ。▼~
:[アッシュ]|
もしかするとマリアンヌは~
答えを知っているかもしれませんね。▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
それは…その…。▼~
:[アッシュ]|
マリアンヌ?▼~
***B [#kem5ou5z]
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[アッシュ]|
マリアンヌ、未来について~
尋ねてもよろしいでしょうか。~
僕の思い過ごしならいいのですが…。▼~
もしかして、未来のフォドラは~
僕たちにとって~
好ましくない状態になるのでしょうか?▼~
:[マリアンヌ]|
…………。▼~
:[アッシュ]|
もしかするとマリアンヌは~
未来の僕たちがどうなるか~
知っているのでは?▼~
:[マリアンヌ]|
そ、それは…。▼~
:[フィヨルム]|
……!?~
みなさん、気を付けてください!~
妙な音が…!▼~
:[ドロテア]|
招かれざる客の~
来訪といったところかしら。▼~
:[フィヨルム]|
山賊の襲撃です!~
迎撃の準備を…。▼~
:[カスパル]|
任せとけ!~
襲ってきたことを後悔させてやる!~
どりゃああっ!▼~
:(白く光る)|
:[ドロテア]|
まったく、どこの世界でも~
山賊というのは礼儀知らずね!▼~
:[アッシュ]|
カスパル、深追いは禁物です!~
お互いに姿の見える範囲で~
連携して戦いましょう。▼~
:[カスパル]|
なあ、アッシュ。~
お前、さっきマリアンヌに~
未来の話を聞こうとしてたけどさ。▼~
数年後のことなんて~
どうだっていいじゃねえか?▼~
:[アッシュ]|
……!?▼~
:[カスパル]|
もし未来のオレに~
なにか起こったとしても~
大切なのは今この瞬間だろ?▼~
オレは生きることをあきらめねえし~
毎日の鍛錬だって怠りはしないぜ!~
でやぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[アッシュ]|
…カスパル。▼~
:(白く光る)|
:[ドロテア]|
そうよね。未来は自分で~
切り開くからこそ面白いんだもの。▼~
どんな未来が待っていようと~
私も今を自分らしく生きる。▼~
結末を知ったうえで楽しむのは~
歌劇だけで間に合っているわ!~
はぁぁっ!▼~
:[アッシュ]|
……。▼~
***A [#ty6ke67o]
:[カスパル]|
こいつで最後だ!~
せりゃぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[フィヨルム]|武器を捨てて投降してください!~
もう戦う力は残っていないはずです。▼~
:[マリアンヌ]|
戦いは終わったのです…。~
命を散らす必要はありません。▼~
:[ドロテア]|
みんな、ケガはない?▼~
:[フィヨルム]|
私は本隊を呼びにいってきますね。~
みなさんは引き続き哨戒をお願いします。▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|
マリアンヌ…~
先ほどの話のことですが…。▼~
:[マリアンヌ]|
未来のこと…ですか?~
それは…。▼~
:[アッシュ]|
もう話さなくて結構です。~
マリアンヌにも事情があるはずなのに~
興味本位で聞いて、すみませんでした。▼~
:[マリアンヌ]|
誰だって未来に不安を抱くのは~
無理のないことだと思います…。▼~
:[カスパル]|
けどよ、オレたちの未来が~
マリアンヌの知ってるとおりに~
なるって保証はねえんだろ?▼~
ほら、なんて言ったっけ…。▼~
:[ドロテア]|
異界が違えば運命も変わる。~
英雄たちが辿る運命は~
ひとつじゃないらしいわね。▼~
:[マリアンヌ]|
はい。私の知るフォドラの歴史は~
あなたたちの未来では~
ないかもしれません。▼~
:[アッシュ]|
そうですよね…~
僕たちは今できることを~
精一杯やるだけなんですよね?▼~
:[ドロテア]|
そうね。未来はわからないからこそ~
全力で頑張れるんだと思うわ。▼~
:[カスパル]|
おうよ!~
未来を自分の手で切り開く!~
そのほうが張り合いだってあるからな!▼~
:[マリアンヌ]|
未来を切り開く強い意志…~
その想いが~
未来を形作るのかもしれませんね…。▼~
:[アッシュ]|
それぞれが望む未来を掴むため~
みんなで頑張ることにしましょう!▼~
:[ドロテア]|
ふふっ、これまで以上に~
もっともっと自分を磨かなくっちゃね!▼~
:[マリアンヌ]|
私も…アスク王国で~
みなさんの力になれればと思っています。~
みなさんが望む未来へ形作れるように…。▼~
はっ! す、すみません。~
未来から来たというだけで~
先輩風を吹かすようなことを…。▼~
:[アッシュ]|
いえ、その言葉は~
ありがたく受け取りますよ。▼~
:[カスパル]|
未来を変えるのは今日の努力だ。~
これからもずっと鍛錬あるのみだぜ!!▼~
**祝福と呪縛の相克 マリアンヌ [#m51uo86n]
***C [#e56aae5n]
:[マリアンヌ]|
主よ、私に力をお与えください!▼~
はあぁっ! せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[レギン]|
うわわわ、すごい!~
あの剣、まるで大きな獣の牙みたい!~
一振りで敵が吹き飛んじゃったの!▼~
:[マリアンヌ]|
また、多くの血が流れてしまいました…。~
主よ、どうか迷える魂たちに~
安らぎをお与えください。▼~
:[レギン]|
ねっ、ちょっといいかな!▼~
:[マリアンヌ]|
はい? なんでしょう?~
これは…鉄の馬? はじめて見ますね。▼~
:[レギン]|
私はニザヴェリルの王女、レギンなの!~
この鉄の馬はグリンブルスティ。~
私の国で使われている鎧なの!▼~
:[マリアンヌ]|
私は…マリアンヌと言います。~
フォドラのレスター諸侯同盟に属する~
エドマンド辺境伯の娘です…。▼~
:[レギン]|
あなたの持っている剣、すごいの!~
魔道科学が発達したニザヴェリルでも~
そんな武器はなかなか作れないの。▼~
マリアンヌの異界は~
強い武器を作る技術が発達してるの?▼~
:[マリアンヌ]|
いえ、この剣は…~
フォドラでも特別なものなのです。▼~
この剣は【ブルトガング】。~
英雄の遺産…と呼ばれています。▼~
遥か昔、神話の時代に作られたとされ~
今のフォドラでも同じものは~
作れないそうです…。▼~
:[レギン]|
残念なの! アスク王国でも~
この剣をいっぱい作れたらいいのに。▼~
:[マリアンヌ]|
興味を持っていただいたのに~
ご期待に添えず申し訳ありません。▼~
:[レギン]|
謝る必要はないの!~
その剣の力でこれからも~
みんなを助けてほしいの!▼~
:[マリアンヌ]|
はい。こちらこそ~
どうぞよろしくお願いします…。▼~
:[クロード]|
……。▼~
あれは…抹消された英雄の剣。~
またひとつ、アスク王国に~
英雄の遺産が集まってきたのか…。▼~
***B [#w6yw7ems]
:[クロード]|
マリアンヌ。~
聞きたいことがあるんだが~
ちょっといいかな?▼~
:[マリアンヌ]|
あなたは…クロードさんですよね?~
その姿はいったい?▼~
:[クロード]|
身なりは変わったが、クロードだ。▼~
お前さんのいたフォドラと~
同じところから来たかどうかまでは~
知らないが。▼~
:[マリアンヌ]|
そうなんですね…。~
それで私に聞きたいこととは?▼~
:[クロード]|
その剣のことさ。~
そいつは英雄の遺産…~
【ブルトガング】か?▼~
:[マリアンヌ]|
…はい。▼~
:[クロード]|
やはりそうか。~
そいつはどこで手に入れたんだ?▼~
:[マリアンヌ]|
エドマンド辺境伯領の森…~
そこに出没するという獣の噂を~
聞いたことがありますか?▼~
:[クロード]|
ああ、”彷徨えし獣”の噂だろ?~
人を襲い、森へ引きずり込む~
魔獣だったよな。▼~
:[マリアンヌ]|
私は先生の力を借りて~
その魔獣を倒し…~
この剣を手に入れました。▼~
:[クロード]|
なんだって!?~
獣がそいつを~
持っていたっていうのか?▼~
:[マリアンヌ]|
…はい。▼~
”彷徨えし獣”と向き合うことは~
獣の紋章を持つ私にとって~
逃れられない戦いでした。▼~
それは厳しい戦いでしたが~
先生と友人たちの力を借りて…~
乗り越えることができたんです。▼~
:[クロード]|
強くなったんだな、マリアンヌ。~
どれほどの覚悟があったのか…~
その目から伝わってくるよ。▼~
:[マリアンヌ]|
い、いえ…~
先生と仲間たちがいてくれたから~
こうして今の私がいるんです。▼~
:[クロード]|
(しかし…俺の知る伝承によれば~
英雄モーリスはその剣を最後まで~
手離さなかったとされている…)▼~
(その魔獣が【ブルトガング】を~
持っていたということは…)▼~
(いや、問題はモーリスのことじゃない。~
この俺が危惧していることは…)▼~
:[マリアンヌ]|
あの…クロードさん…~
どうしました?▼~
:[クロード]|
近ごろアスク王国にフォドラ出身の~
英雄が次々と召喚されているんだ。▼~
そして、英雄の遺産とされる武器も~
このアスク王国に集まりつつある。▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[クロード]|
先生が持つ【天帝の剣】に~
カトリーヌさんの【雷霆】。▼~
ディミトリの【アラドヴァル】。~
そして、異界の俺は~
【フェイルノート】とともに召喚された。▼~
さらに英雄の遺産に匹敵する力を持つ~
エーデルガルトの【アイムール】…~
これが偶然だとはどうも考えにくくてな。▼~
もしかすると何者かの意志が~
働いているのかもしれない…~
そう気になっているんだ。▼~
まあ、これは俺の~
思い過ごしかもしれないが…。▼~
***A [#mkor67ie]
:[マリアンヌ]|
何者かの意志…ですか。~
だとしたら、誰のでしょう?▼~
:[クロード]|
ひとつ、心当たりがある。~
マリアンヌは英雄の遺産が~
作られた由来を知っているか?▼~
:[マリアンヌ]|
セイロス聖教会では~
主である女神ソティスから~
授けられたものと伝わっています。▼~
:[クロード]|
なるほどな。だが、そいつは~
セイロス聖教会の偽りの伝承だ。~
真実はほかにある。▼~
:[マリアンヌ]|
偽り!? まさかそんな…。~
では、英雄の遺産を作ったのは~
いったい誰なんですか?▼~
:[クロード]|
【闇に蠢く者】…。~
実際には別の名前があるらしいが~
ヒューベルトはそう呼んでいた。▼~
女神ソティスとその眷属を憎み~
神話の時代からフォドラの闇に潜んで~
暗躍してきた奴らだそうだ。▼~
俺がフォドラで戦った【闇に蠢く者】は~
英雄の遺産と似たような素材の武器を~
使っていた。▼~
英雄の遺産は奴らによって~
作られたのさ。▼~
:[マリアンヌ]|
では、私が手にしている~
【ブルトガング】は…。▼~
フォドラに仇なそうとしている~
悪しき者によって生み出された~
武器だと言うのですか?▼~
:[クロード]|
まあ、驚くのも無理はないさ。~
俺もレアさんに真実を聞かされたときは~
理解するまで時間がかかった。▼~
だが俺は今、問題視しているのは~
【闇に蠢く者】の奴らが~
このアスク王国に来てるってことだ。▼~
:[マリアンヌ]|
そんな…!? 【闇に蠢く者】は~
フォドラだけではなくアスク王国でも~
混乱の種を蒔こうとしているのですか!?▼~
:[クロード]|
ああ。普段は姿を見せないが~
アスク王国に入り込んでいることは事実だ。▼~
エクラは~
異界から召喚した英雄は~
みな必要な存在だと言うが…。▼~
俺には奴らが邪魔な意思を持って~
やってきているようにしか思えないんだ。▼~~
:[マリアンヌ]|
では、英雄の遺産が~
アスク王国に集まっているのは…~
【闇に蠢く者】の企みがあると?▼~
:[クロード]|
ただの偶然かもしれないし~
俺の思い過ごしだけなのかもしれない。~
だが、用心に越したことはないって話だ。▼~
:[マリアンヌ]|
英雄の遺産が邪悪な企みに~
加担してしまうかもしれない…▼~
それを止められるのは私たち…~
フォドラの人間が~
目を光らせておかなければいけませんね…。▼~
***S [#ew45uw89]
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[レギン]|
どうしたの、マリアンヌ?~
元気がないみたいだけど~
なにかあったの?▼~
:[マリアンヌ]|
レギン王女、実は…その…。▼~
:(暗転)|
:[レギン]|
そっか。マリアンヌの剣には~
そんな秘密があったの…。▼~
:[マリアンヌ]|
【闇に蠢く者】がアスク王国にいる以上~
クロードさんの話は決して~
大袈裟ではないと私は感じました…。▼~
それともうひとつ…~
心配していることがあります。▼~
もしかして私は何も知らぬまま~
アスク王国に災いの種を~
持ち込んだのかもしれない、と…。▼~
:[レギン]|
うーん…。~
それは心配のしすぎだと思うの。▼~
:[マリアンヌ]|
……?▼~
:[レギン]|
武器っていうのはあくまで道具。~
使う人次第で、武器の役割だって~
変わっていくと思うの。▼~
ニザヴェリルとアスク王国は~
争ったことがあって…。▼~
そのとき私はグリンブルスティで~
アスク王国に攻め込んだの。▼~
だけど今、グリンブルスティは~
アスク王国を守るために役立ってるの。▼~
:[マリアンヌ]|
つまり、同じ武器でも~
使う人の目的や理由で役目が変わる…~
そういうことですね?▼~
:[レギン]|
そういうことなの。~
だから、そのすっごい剣も~
心配はいらないと思うの。▼~
だって、マリアンヌはその力を~
平和のために使ってくれるから!▼~
:[マリアンヌ]|
レギン王女のおかげで~
迷いが消え、勇気が湧いてきました…。▼~
【ブルトガング】をおどう使うか。~
それはこの剣を手にした者の責任です。▼~
【闇に蠢く者】が英雄の遺産を狙って~
アスク王国で暗躍しようとも…。▼~
私が生きている限り~
【ブルトガング】は渡しません。▼~
:[レギン]|
うんうん!~
マリアンヌの強い決意を感じるの!▼~
私も力を貸すから~
遠慮なく頼って欲しいの!▼~
:[マリアンヌ]|
ありがとうございます、レギン王女…。▼~
【ブルトガング】とともに~
アスク王国も平穏な日々が戻るよう~
力を尽くしたいと思います。▼~
**贖罪の騎士道 アッシュ [#bbe5buk0]
***C [#k4k74unw]
:[アッシュ]|
アンナ隊長!~
今日も訓練、お疲れ様でした。▼~
:[アンナ]|
アッシュもお疲れ様。~
いい動きしてたわよ。▼~
フォドラ出身の英雄は~
飲み込みが早いから助かるわ。~
アスク王国にはもう慣れたかしら?▼~
:[アッシュ]|
いやあ、早く慣れようと時間を見て~
城を散策しているんですが…。▼~
:[アンナ]|
そう。まだ来たばかりだしね。~
困ったことがあれば、いつでも相談して!▼~
:[アッシュ]|
ありがとうございます。~
今のところは困るどころか~
いい刺激を受けているぐらいです。▼~
ヴァイス・ブレイヴに集う英雄からは~
学ぶべきことが多いですから!▼~
:[アンナ]|
いいわね、そのやる気!~
私も応援したくなっちゃうわ。▼~
:[アッシュ]|
僕は平民の出で、恵まれた環境とは~
言えない生活を送っていました。▼~
ですが、心ある方に目をかけてもらい~
人生が変わったんです。▼~
養子として迎え入れてくれたロナート様に~
恩返しするためにも、~
早く立派な騎士になりたいんです。▼~
:[アンナ]|
なるほど、そんな事情があったのね。~
あなたのやる気さえあれば~
きっと立派な騎士になれるわ!▼~
:[アッシュ]|
アンナ隊長にそう言ってもらえると~
とても励みになります。▼~
:[アンナ]|
そうだわ!~
せっかくアスク王国に来たんだもの。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
あなたと似た境遇の英雄もいるから~
彼らと会ってみてはどうかしら?▼~
:[アッシュ]|
それは興味深いですね…。~
さっそく挨拶に伺います!▼~
***B [#c5klo6nw]
:[フォルス]|
はっ! せいっ! たあっ!!▼~
:[アッシュ]|
す、すごい槍さばきだな。~
とても気合が入っている…。▼~
:[フォルス]|
ああ、すまない。君がアッシュかい?~
訓練に集中し過ぎて気づかなかったよ。▼~
:[アッシュ]|
そ、そんなことはありません。~
お時間をいただき、感謝しています。▼~
:[フォルス]|
でも、まさかこんな場所で~
待ち合わせするとはね。▼~
:[アッシュ]|
この時間は訓練だと聞いていたので~
終わる頃合いに伺おうかと。▼~
:[フォルス]|
こちらに配慮してくれたのか…~
気を遣わせてしまったな。▼~
さて、僕に話があるんだろう?~
なんでも聞いてくれたまえ!▼~
:[アッシュ]|
フォルスさんは、その…~
平民の生まれでありながら~
騎士を目指しているんですよね?▼~
僕も境遇が似ているので、~
お話を伺いたいと思ったんです。▼~
:[フォルス]|
なるほど、そういう話か。~
うーん、どこから話したものか……▼~
僕は幼い頃からずっと~
騎士に憧れていてね。▼~
でも、特に立派な目標が~
あったわけじゃないんだ。▼~
ただの子供っぽい憧れというか、~
漠然と大きなことを~
成し遂げてみたいというか…▼~
それを叶えられるのが~
騎士だったって感じかな。▼~
:[アッシュ]|
そうなんですか…~
大人になってもその決意が~
色褪せることはなかったのですね?▼~
:[フォルス]|
ああ。僕のいたソフィア王国は~
平民から騎士になることは~
難しいと言われていた。▼~
案の定、軍に入って手柄をあげても~
ずっと雑兵扱いが続いたよ。~
それでも僕はあきらめられなくてね。▼~
それでクーデターを機に~
ソフィア解放軍に入ったんだ。▼~
解放軍で手柄を重ねれば~
いつか騎士に取り立てて~
もらえるかもしれない。▼~
:[アッシュ]|
気迫のこもった訓練は~
その覚悟の表れなんですね?~
騎士への道、開けるといいですね!▼~
:[フォルス]|
ありがとう。でも今は、騎士になることが~
最終的な目標ではないとも感じているんだ。▼~
騎士になって、なにを守るか。~
なんのために戦うのか。▼~
尊敬するクレーベさまのもとで学び~
この槍でできることを見極めたい。~
それが僕の、今の目標かな。▼~
***A [#me65ywuo]
:[ロディ]|
今日の演習はこれで終わりか。~
まだまだ力不足だな、私は…。▼~
:[アッシュ]|
そんなことなかったと思いますよ?▼~
:[ロディ]|
君はたしか…~
私を弓で援護してくれた…。▼~
:[アッシュ]|
アッシュと言います。~
フォドラの士官学校に通う生徒です。▼~
:[ロディ]|
私はロディ。~
アリティア王国で騎士を目指す従騎士だ。▼~
:[アッシュ]|
先ほどの中央突破、お見事でした。~
的確な判断力と力強い槍捌き…~
勉強になります!▼~
:[ロディ]|
なにを言う。君の援護がなければ~
相手に囲まれて成す術がなかった。▼~
私も騎士になるには~
まだまだ経験を積まないとな…。▼~
:[アッシュ]|
ロディさんは努力家なんですね。~
もしよければ騎士を目指す~
理由を聞かせてもらえませんか?▼~
:[ロディ]|
話すのは構わないが~
誇れるような理由ではない。▼~
騎士といえば~
主君への忠義や民を守るために~
命を賭けるものが大半だろう。▼~
だが、私の家は貧しくてな。~
親や兄弟たちを食わせるため~
私は従騎士になったんだ。▼~
:[アッシュ]|
なるほど、そういう理由が…。▼~
:[ロディ]|
主君のマルス様をお守りする。~
そして家族の将来も守る。~
これが私の偽らざる本心だよ。▼~
:[アッシュ]|
ロディさんが騎士を目指す理由…~
素晴らしいと思います。▼~
誇りのため、強さを得るため…~
騎士になる理由はいろいろだと思います。▼~
ロディさんにとっては~
家族こそが大切な存在。~
騎士として守るべきもの。▼~
大切なものを守るために戦える…~
ロディさんは騎士に~
ふさわしい方だと思います。▼~
:[ロディ]|
ありがとう。~
そう言ってもらえるとうれしいよ。▼~
たとえ、どれだけ時間がかかろうとも…~
私はアリティアの騎士の資格を得るために~
努力を続けるよ。▼~
***S [#e4ywnjmq]
:[アッシュ]|
アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
アッシュ、その調子だと~
似た境遇の英雄たちから~
いい話が聞けたみたいね?▼~
:[アッシュ]|
はい! 皆さんの志を知って~
いい刺激を受けました。▼~
騎士になることが僕の目標ですが~
それはあくまでも通過点。▼~
騎士になったあとになにを成すか。~
それを叶えてこそロナート様に~
恩返しできるんだと思いました。▼~
:[アンナ]|
ふふ、私が考えていた以上に~
学びがあったみたいでうれしいわ。▼~
:[アッシュ]|
もうひとつ、夢を追うのに~
身分は関係ないと感じました。▼~
フォルスさんとロディさんも平民なのに~
騎士になるという夢を叶えるために~
すごい努力を重ねられています。▼~
夢は努力で形にできる…~
揺るがない信念を持つことが~
なにより大切なんだと思いました。~
:[アンナ]|
なるほどね、身分は関係ないか。~
特務機関の隊長を任されている私も~
こう見えて商家の出なのよね。▼~
:[アッシュ]|
そうだったんですね!~
そういえばガルグ=マクにも~
アンナ隊長に似た商人がいました!▼~
:[アンナ]|
特務機関に入った私は~
無我夢中で戦い続けて…▼~
気がついたら~
こうして隊長を~
務めるまでになったのよ。▼~
:[アッシュ]|
アスク王国を救いたいという気持ちが~
アンナ隊長を導いたというわけですね!▼~
僕も自分の想いを信じ、~
さらに精進を重ねようと思います。▼~
:[アンナ]|
ふふ、期待しているわよ!▼~
:[アッシュ]|
騎士になることだけじゃありません。~
アスク王国を平和にすることも~
僕の夢のひとつです。▼~
すぐに結果は出なくても~
努力を続けていきます。~
夢が形になることを信じて!▼~
**喧嘩好きの熱血派 カスパル [#m46oi80z]
***C [#qqaa36yn]
:[カスパル]|
そっちのほうが多いだろ!~
お前の目は節穴か!?▼~
:[ヒナタ]|
いいや、お前のほうが多いね!~
よく見て文句を言いやがれ!▼~
:[ピアニー]|
ど、どうしたの?~
食堂はご飯を食べるところでしょ!▼~
喧嘩なんかしちゃダメ。~
ほらほら、仲良くしなくっちゃ!▼~
:[ヒナタ]|
違うんだよ、ピアニー。~
俺たちの皿を見てくれよ。▼~
:[ピアニー]|
おかずが盛り付けてあるわね。~
とってもおいしそう!▼~
:[カスパル]|
こいつのほうが大盛りだよな?~
自分だけたくさん食おうなんて~
許されると思うなよ!▼~
:[ヒナタ]|
はあ!? どこがだよ!~
そっちのほうが大盛りだっての!▼~
:[ピアニー]|
えーっとつまり…~
二人は盛り付けが原因で~
喧嘩してたってこと?▼~
:[カスパル]|
そうだぜ!~
不公平はいけないよな不公平は!▼~
:[ヒナタ]|
それはこっちのセリフだ!▼~
:[ピアニー]|
二人とも落ち着いて~!~
足りないんだったら~
おかわりすればいいじゃない。▼~
食堂では静かに食べなくちゃダメだよ。~
いい? わかった?▼~
:[カスパル]|
お、おお、そうだな…。▼~
:[ヒナタ]|
よし、とっとと平らげて~
おかわり行くか!▼~
:[カスパル]|
オレも負けねぇぞ!▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
わからねえ奴らだな、お前らは!~
まずはオレからだって言ってんだろ?▼~
:[ヒナタ]|
俺が最初に手を出したんだから~
俺からに決まってんだろ!▼~
:[パネトネ]|
あのー…~
それはわたくしが最初に~
使おうとしていたのでございますですが。▼~
:[オーシン]|
おいおい…~
つまんねえ言い争いをするんなら~
俺が最初に使わせてもらうぜ。▼~
:[パネトネ]|
あっ!~
なに割り込んでやがるですか!~
いい度胸ですます!▼~
:[ピアニー]|
ちょっとちょっと!~
訓練場で今度はなにを騒いでるの?▼~
:[カスパル]|
その手拭いを最初に使うのは~
このオレだ!▼~
:[ピアニー]|
えっ? なにそれ?~
もしかして壁にかかった手拭いを~
取り合って喧嘩してたの?▼~
:[カスパル]|
おう! その通りだぜ!▼~
:[ピアニー]|
それなら、向こうの棚にも~
たくさんあるよ?▼~
:[カスパル]|
そんなのは関係ねえ!~
大事なのは、目の前にある手拭いを~
誰が最初に使うかだ!▼~
それに、売られた喧嘩は~
買わなきゃなんねえしな!▼~
:[オーシン]|
よーし!~
ここは力比べで決めようぜ!▼~
:[パネトネ]|
困りましたですます。~
御腕力にものを言わせるなど、~
淑女のすることでは…▼~
:[ヒナタ]|
じゃ、俺が使う。▼~
:[パネトネ]|
ああん!? 待てコラ!~
勝手な真似してんじゃねえぞ!?▼~
:[ピアニー]|
もうっ、みんな落ち着いてよー!▼~
***B [#ke5y4w89]
:[ピアニー]|
うーん、どうすれば~
みんな仲良くしてくれるのかなあ…。▼~
一緒にお昼寝して~
楽しい夢でも見ればいいのに。▼~
:[ユリシーズ]|
おや、これはこれは…。~
可愛らしい妖精に物憂げな表情は~
似つかわしくありませんな。▼~
:[ピアニー]|
ユリシーズ!~
そうなの、ちょっと悩みごとがあって。▼~
:[ユリシーズ]|
差し支えなければ我輩に~
事情をお聞かせ願えますかな。~
力になれるやもしれませんぞ?▼~
:[ピアニー]|
ありがとう、実はね…。▼~
:(暗転)|
:[ユリシーズ]|
なるほどなるほど…。~
事情は承知しました。▼~
となると、この策で行きますか。~
万事我輩にお任せあれ。~
悩みの種を取り除いて差し上げましょう。▼~
:[ピアニー]|
そ、そうなの?~
任せちゃっていいのかな?▼~
:[ユリシーズ]|
お任せあれ!~
さっそく準備に取り掛かりますので~
失礼致します…。▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
なんだなんだ!~
こんな朝っぱらから呼び出しやがって。~
貴重な鍛錬の時間が…って、げげっ!?▼~
:[ヒナタ]|
おっ…?~
カスパル!▼~
:[パネトネ]|
ご機嫌ようですます。~
わたくしに何か用でございますですか?▼~
:[オーシン]|
なんだなんだ?~
この面子が集まったってことは…~
鍛錬の続きでもやろうってのかよ。▼~
:[ユリシーズ]|
精強なる異界の英雄諸君!~
我輩の呼びかけに応じてくれたこと~
感謝いたしますぞ。▼~
本日はここにいる皆々で力をひとつにして~
賊の盗伐へと向かっていただきたく。▼~
:[カスパル]|
えっ!?~
この面子でか?~
:[ユリシーズ]|
ここに集いしは~
いずれも一騎当千の腕に覚えのある猛者。~
拒みはせぬと信じておりますぞ。▼~
:[カスパル]|
むっ…当然だぜ!~
オレは武でしか身を立てられねえ。~
やってやろうじゃねえか!▼~
:[ヒナタ]|
おう、俺も盛大に暴れてやるぜ!~
ヒナタ様の活躍、しっかり見とけよ。▼~
:[パネトネ]|
ここでわたくしが活躍すれば、~
ミスティラ姐さんが御喜びになるかも…?~
ですが面子が不安でございますですね…。▼~
:[オーシン]|
不安なら留守番しててもいいんだぜ?▼~
:[パネトネ]|
あぁ!?~
誰が留守番するなんて言った!?~
ザコ相手ならアタイ一人で十分だ!▼~
:[ユリシーズ]|
話は決まりましたな!~
それでは討伐に向かいましょう。~
いざ出陣!▼~
:[ピアニー]|
こ、このメンバーで大丈夫なのかな。~
心配だから私も着いていこう…。▼~
***A [#d5r6yu5n]
:[カスパル]|
それで、目当ての賊どもは~
この街道にいるってことか?▼~
:[パネトネ]|
ユリシーズさんの御話は~
本当だったようですます。~
早速向こうから現れたでございますですわ。▼~
:[オーシン]|
よっしゃ、先手必勝!~
数だけは多そうだが~
俺の斧で倒してやるぜ!▼~
:[カスパル]|
待て待て! 最初の一発は~
オレがぶちかましてやる!▼~
:[ヒナタ]|
負けるか!~
手柄は俺がいただくぜ!▼~
:[ピアニー]|
みんな落ち着いてー!~
好き勝手に暴れたら~
勝てる戦いも勝てないよー!▼~
:[ユリシーズ]|
心配は無用ですぞ。~
一見バラバラのように見えますが~
彼らは自然とひとつになっていくはず。▼~
まずは彼らの奮戦を見守りましょう。▼~
:[ピアニー]|
そ、そうなの?▼~
:[カスパル]|
うおおおっ!~
真の正義で悪を倒すっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヒナタ]|
いくぜ! この悪党どもが!▼~
:(白く光る)|
:[カスパル]|
ヒナタ! 結構やるじゃねえか!▼~
:[ヒナタ]|
そっちもな!~
そら、もう一手いくぞ!▼~
:[オーシン]|
突っ込むなら背中は俺に任せな!~
おらっ!▼~
;
:(白く光る)|
:[パネトネ]|
うらぁっ! ここは通さねえ!~
バチボコにしてやんぞ!▼~
:(白く光る)|
:[カスパル]|
こっちはオレが片付ける!~
ヒナタ、そっちの敵はやれんよな?▼~
:[ヒナタ]|
誰に物を言ってんだ!?~
余裕だよ! そりゃっ!▼~
:[パネトネ]|
おいおい! ビビってんのか?~
そっちが売った喧嘩だ。~
逃しやしねえぜ!▼~
:[オーシン]|
よーし! いい追い込みだ!~
こいつを喰らえ!▼~
:[ピアニー]|
あ、あれっ?~
なんだかみんなの息が~
少しずつ合ってきているような…。▼~
:[ユリシーズ]|
そうです。共通の敵を前に~
彼らの力はまとまりつつあります。▼~
バラバラだった者たちが~
同じ方向を向くことで互いを補い~
以心伝心の呼吸を生む。▼~
その結果、その力は~
何倍にも高まっていくのです。▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
よっしゃあ、こいつで最後だぜ!▼~
:[ヒナタ]|
逃すか、おらあっ!▼~
:[オーシン]|
こっちは任せろ! そらよっ!▼~
:[パネトネ]|
ですます!▼~
:(白く光る)|
:[ピアニー]|
す、すごい…!?~
あれだけの数の敵を制圧しちゃった!▼~
:[カスパル]|
はっはっは! オレたちに掛かれば~
これぐらいは朝飯前だぜっ!▼~
***S [#r5yunwla]
:[ユリシーズ]|
みなさま、お疲れ様です。~
けがなく討伐が終わり~
なによりですな。▼~
:[カスパル]|
オレ…いや、オレたちの~
大勝利だったな!▼~
:[ヒナタ]|
そうだな!~
オレたちが組めば最強だぜ!▼~
:[オーシン]|
ユリシーズ、あんたのおかげで~
気持ちよく戦えたぜ。▼~
:[ユリシーズ]|
それはなにより。~
我輩も皆様を選んだ甲斐が~
あったというものです。▼~
:[パネトネ]|
また御出撃の機会がありましたら、~
お声がけいただきたいで~
ございますですわ!▼~
:(暗転)|
:[ピアニー]|
ねえねえ、ユリシーズ。~
みんな、あんなに仲が悪かったのに…~
これってどういうことなの?▼~
:[ユリシーズ]|
言葉で親睦を深めるより~
戦いを通じて互いを認め合うこと。▼~
それこそが彼らにとって~
絆を深める一番の近道だと考えた次第。▼~
:[ピアニー]|
さすがは知恵者のユリシーズだね。~
これでみんなも仲良くできるかな?▼~
:[ユリシーズ]|
そう願いたいものですが~
このやり方には難点もあるのですよ…。▼~
:(暗転)|
:[カスパル]|
おい! 次の出撃はまだかよ!!▼~
:[ヒナタ]|
いつでも準備はできてるぜ!▼~
:[パネトネ]|
前の御出撃から随分経ちました。~
さすがのわたくしも~
待ちくたびれたでございますです!▼~
:[オーシン]|
早くしてくれないと腕がなまっちまう!▼~
:[ユリシーズ]|
残念ながら、今のところ~
出撃の予定はありませんな。~
それまで鍛錬に励むのがよろしいかと。▼~
:[カスパル]|
次っていつだよ!?~
予定が決まったら~
まずはオレが出撃するからな!▼~
:[ヒナタ]|
なにを言ってやがる!~
俺だ! 俺から出陣するぞっ!▼~
:[ピアニー]|
ちょっと、また喧嘩!?~
なんでこうなっちゃうの?▼~
:[ユリシーズ]|
常に戦う相手を用意しておかないと~
戦意が外に発散されずに~
内に向いてしまう…。▼~
先に申しました通り~
これが難点なわけですな。▼~
:[ピアニー]|
はあ…元気がよすぎるのも~
困りものってことなのかな。▼~
:[カスパル]|
おう! 喧嘩ならいつでも買うぜ!~
どんな相手でもドカンと一発~
ぶちかましてやるぜっ!▼~
**したたかな元歌姫 ドロテア [#m67wn0nz]
***C [#em608src]
:[ドロテア]|
この城の食堂ってすごいわね。~
いろんな異界、いろんな国の~
料理を楽しめるんだもの。▼~
それに…。▼~
:[ラインハルト]|
…………▼~
:[ジョルジュ]|
…………▼~
:[ゼルギウス]|
…………▼~
:[ドロテア]|
異界のいい男たちも~
よりどりみどりじゃないの。ふふっ。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[ドロテア]|
ん、あれは…?▼~
:[シャーロッテ]|
…………。▼~
:[フェルディナント]|
…………▼~
:[ヒーニアス]|
…………▼~
:[シャーロッテ]|
ふふっ、今日も玉の輿にうってつけの~
高貴そうな男がた~くさん!~
さぁて、誰にしようかな…▼~
:[ヴィオール]|
アスク王国の食は実に豊かだ。~
貴族的にも大満足だよ!▼~
:[シャーロッテ]|
…これはちょっと違うな。▼~
:[ドロテア]|
あの子はたしか暗夜王国の~
シャーロッテだったかしら?▼~
:(白く光る)|
:[シャーロッテ]|
きゃっ! ごめんなさい!~
ぶつかっちゃいましたぁ。▼~
私ったらドジでぇ~…~
ついよそ見しちゃって~。▼~
:[ゼト]|
いや、構いません。~
こちらこそ不注意でした。~
おケガはありませんか?▼~
:[シャーロッテ]|
大丈夫ですぅ。あのぉ、~
もしお時間がありましたらぁ、~
ぶつかったお詫びにお茶でもぉ…。▼~
:[ゼト]|
申し訳ありません。~
これより軍議があるので、失礼。▼~
:[シャーロッテ]|
あっ! 待ってぇ~…~
ちっ、上手いこと逃げられたか。~
次だ、次!▼~
:[ドロテア]|
うふふ…なるほどね。~
ヴァイス・ブレイヴには~
本当にいろんな英雄がいるのね。▼~
あの子…~
どうやら私と同類みたいね。▼~
***B [#r67n4086]
:[ドロテア]|
こんにちは、シャーロッテちゃん。▼~
:[シャーロッテ]|
あ、こんにちはぁ~!~
あなたはたしか…。▼~
フォドラのドロテアさん…でしたっけ?~
私になにかご用ですかぁ?▼~
:[ドロテア]|
貴女のお眼鏡にかなう~
ステキな男性は見つかったかしら?▼~
:[シャーロッテ]|
あ、あら…~
なんのことぉ? オホホ…。▼~
:[ドロテア]|
見てたわよ?~
食堂での貴女の様子。▼~
見定めているのは~
いずれも高貴な英雄たち。~
貴女も玉の輿狙いなんでしょ?▼~
:[シャーロッテ]|
な、なに言ってるのかわからないですぅ~。▼~
私はぁ、食堂のお料理にぃ、~
目移りしていただけでぇ~。▼~
:[ドロテア]|
お芝居しても無駄よ。~
長いこと歌劇団にいたから~
誤魔化せないわ。▼~
:[シャーロッテ]|
…………。▼~
チッ、バレたか。▼~
:[ドロテア]|
うふふ、そんな顔しないで。~
言いふらしたりはしないから。~
だって私も似たようなものだもの。▼~
:[シャーロッテ]|
へ? それって…▼~
:[ドロテア]|
ねえ、シャーロッテちゃん。~
よかったら私と少しお茶しない?▼~
:(暗転)|
:[ドロテア]|
ふふっ、そんなことがあったの?▼~
:[シャーロッテ]|
「猫をかぶるのが疲れるなら~
素でいればいいだろう」なんて~
気軽に言ってくる奴もいるけどさ。▼~
チンタラやってたら~
結婚なんて遠のくばかり。~
花が咲き誇る時間は短いんだっつーの!▼~
:[ドロテア]|
わかるわ、その感覚!~
私たちの一日がどんなに~
貴重かわかってないのよね。▼~
:[シャーロッテ]|
ふふっ、アスク王国に来て~
こんなに笑ったのははじめてかも。▼~
:[ドロテア]|
私もよ。貴女とは~
いい友だちになれそう。▼~
そうだ、私たち…~
目的達成まで手を組まない?▼~
:[シャーロッテ]|
目当ての男を落とすために~
協力し合おうってこと?▼~
:[ドロテア]|
そうよ。アスク王国には~
たくさんの英雄がいるわ。▼~
これだけの英雄がいれば~
相手が被ることはないと思うの。▼~
だったらお互いに協力したほうが~
よいと思わない?▼~
:[シャーロッテ]|
協力か…いいかもしれないわね!~
足を引っ張り合うより全然いいわ。~
よーし、二人で玉の輿に乗るわよ!▼~
:[ドロテア]|
ええ、頑張りましょう!▼~
***A [#tr6um5sz]
:[ドロテア]|
さーて、訓練も終わったことだし~
玉の輿計画の定期連絡会を~
始めましょうか。▼~
:[シャーロッテ]|
ぱちぱちぱちぱち~!▼~
:[ドロテア]|
じゃあ、私からの報告ね。~
貴女が気にしていた~
ソフィア王国のクレーベだけど…。▼~
すでに恋人がいたわ。~
お相手は同じく上流階級の女騎士で~
おまけにすごい美人。▼~
付き合いも長いし、~
付け入る隙はなさそうよ。▼~
:[シャーロッテ]|
あ~あ、あの人は真面目て優しくて~
貴族によくある高慢なところもなさそうで~
いいと思ったんだけど…。▼~
そんな優良物件が~
放っておかれるわけはないか。▼~
:[ドロテア]|
そっちはなにかあった?▼~
:[シャーロッテ]|
アカネイア聖王国の~
アストリアの話を聞いたわ。▼~
実はそっちも似たような話なのよね。~
心から愛し合っている~
恋人がいるらしいの。▼~
相手は大貴族のご令嬢だってさ!▼~
傭兵だけど王家仕えだっていうから~
貯めこんでそうで期待してたのに~!▼~
:[ドロテア]|
はぁ、道は険しいわ…。▼~
:[シャーロッテ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
王子や貴族、~
高名な騎士や傭兵も多いけど…。▼~
そういうのをターゲットにすると~
だいたい王女や貴族のご令嬢が~
ライバルになっちゃうのよね。▼~
:[ドロテア]|
育ちがいいからか~
普通に性格のいい子も多いし…。▼~
ベルちゃんみたいに~
部屋に引き籠もってるような子ばかりじゃ~
ないのよねぇ。▼~
:[シャーロッテ]|
そういえば前に~
タリス王国のシーダ王女と一緒に~
料理を作ったことがあったけど…。▼~
もうね、なにからなにまで~
平民が太刀打ちできる~
レベルじゃなかったわ。▼~
:[ドロテア]|
かの英雄王の伴侶になる方でしょ?~
そりゃあね。▼~
:[シャーロッテ]|
だけど、私たちだって~
負けてばかりじゃないわよ。▼~
彼女たちから学べることはたくさんある。~
よく観察して、自分磨きに~
役立ててやるのよ!▼~
:[ドロテア]|
なるほど、さすがシャーロッテちゃん!~
素晴らしい発想の転換ね。▼~
:(暗転)|
:[シャーロッテ]|
ふう、今日も~
たくさんしゃべったわね。▼~
:[ドロテア]|
肝心の調査報告より~
雑談ばかりになっちゃったけどね。~
でも、楽しかったわ。▼~
:[シャーロッテ]|
最後はお互いの~
身の上話になっちゃったわね。▼~
でもあんたみたいに華のある子が~
苦労人だったなんて意外だったわ。▼~
:[ドロテア]|
両親に楽させるために~
貴女が玉の輿を狙っているって知って~
私もちょっと感動しちゃった。▼~
シャーロッテちゃんって、いい女ね。▼~
:[シャーロッテ]|
ドロテアだってそうよ。~
あーあ、私が男だったら~
絶対あんたと結婚するのに!▼~
:[ドロテア]|
それ、私も思ったわ。~
貴女と結婚できれば楽しそう。▼~
:[シャーロッテ]|
あはは!~
やっぱり私たち気が合うわね…。▼~
ん? んんん…?~
ああああーっ!▼~
:[ドロテア]|
い、いきなりどうしたの!?▼~
:[シャーロッテ]|
閃いたわ!▼~
アスク王国に召喚された英雄には~
性別が異なる人もいるのよ!▼~
うちのカムイ様も~
男性と女性、それぞれがいるの。▼~
:[ドロテア]|
私も聞いたことがあるわ。▼~
ガルグ=マクの士官学校の先生が~
アスク王国には男性と女性、~
どちらもいたし。▼~
:[シャーロッテ]|
もしかしたら…別の異界には~
男の私たちがいるかもしれない!~
つまり…。▼~
エクラに~
彼らを召喚してもらえば~
互いに結婚できるってことよ!▼~
:[ドロテア]|
そ、それはとんでもない発想ね。▼~
貴女、色恋ごとになると~
すさまじく頭が回るわね?▼~
:[シャーロッテ]|
テヘッ! 自分の才能が怖いわ。~
さっそく行きましょう。~
エクラのもとへ!▼~
:[ドロテア]|
男の私か…~
面白そう。行ってみましょ!▼~
***S [#e565y65i]
:[シャーロッテ]|
…と、ハチャメチャに~
盛り上がってみたものの。▼~
:[ドロテア]|
よくよく考えてみると~
大事なことを忘れていたわね。▼~
:[シャーロッテ]|
異界から男の私たちを召喚しても~
今の私たちと同じ庶民…。▼~
:[ドロテア]|
庶民同士が結婚しても~
玉の輿にはならないわね…。▼~
:[シャーロッテ]|
エクラに~
頼む前に気づいてよかったわね。▼~
ドロテアとのおしゃべりが楽しくて~
冷静さを失ってしまったわ。▼~
:[ドロテア]|
私もよ…。すっかりその気になって~
盛り上がっちゃった。▼~
:[シャーロッテ]|
あはは! 異界に来てまで~
なにやってんだか、私たち。▼~
:[ドロテア]|
うふふ、本当にそうね!~
ぷっ、あは、あはははは!▼~
:[シャーロッテ]|
ちょっと、笑いすぎでしょ!~
あは、あはははは!▼~
:[ドロテア]|
でも、楽しいのは本当よ。~
貴女といると歌姫でもなんでもない~
素の自分を出せるの!▼~
:[シャーロッテ]|
私もよ。なんだかあんたって~
昔からの知り合いみたい。▼~
さて、ひとしきり笑ったところで~
計画を練り直すわよ。▼~
アスク王国にはまだ見ぬ英雄が~
これからも召喚されてくるはず…。▼~
私たちにはステキな出会いが~
きっと待っているに違いないわ!▼~
:[ドロテア]|
そうね。今のうちに協力し合って~
女を磨いておかなくちゃ!▼~
:[シャーロッテ]|
そういうこと。~
チャンスを逃さないためにも~
磨いて磨いて磨きまくるのよ!▼~
:[ドロテア]|
ええ。明るい未来のためにも~
満開に咲き誇りましょう!▼~
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