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章別会話/受け継がれる信念
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*受け継がれる信念 [#afae2023]
#contents
**受け継がれる信念 [#a59dede0]
***オープニング [#i55d9bea]
:[ラクチェ]|
なるほどね…~
アスク王国が直面している~
危機のことはよくわかったわ。▼~
わたしたちがやるべきことも。~
そうですよね、シャナン様!▼~
:[シャナン]|
そうだな…我々の力を必要とし~
頼ってくれた想いには~
応えなければなるまい。▼~
:[セティ]|
これも人生という旅で出会った運命のひとつ。~
いいでしょう、シャロン王女。~
私も力添えさせて頂きます。▼~
:[シャロン]|
本当ですか!?~
ありがとうございます!▼~
:[アルテナ]|
聞けば、リーフ王子たちも~
アスク王国に手を貸していると…~
ならば、私たちが断る道理はありません。▼~
:[ラクチェ]|
任せてちょうだい! それに、~
シャナン様には神剣バルムンク、~
アルテナ様には地槍ゲイボルグ…▼~
ユグドラル大陸に伝わる~
十二聖戦士の神器まであるもの。~
どんな敵が来ても負けないわ!▼~
:[シャロン]|
おおーっ! 名前を聞いただけでも~
「あっ、これスゴい武器だ!」っていう~
説得力がありますね!▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[シャナン]|
ラクチェ、強力な武器があるからと言って~
それが強さにつながるとは限らない。~
あくまでも、使い手の心がけ次第だ。▼~
逆を言えば…強力な武器がなくとも~
戦う者の心がけ次第で~
限界を越えた力を発揮することができる。▼~
:[ラクチェ]|
はい…!~
心に刻んでおきます。▼~
:[シャロン]|
素敵な仲間が増えて心強いです!~
皆さんのご活躍、期待していますね!▼~
***C [#c298dfec]
:[アルテナ]|
では、今日の訓練は~
ここまでにしておきましょう。▼~
:[シャロン]|
はぁっ、はぁっ、ふぅぅ…~
あ、ありがとうございました…!▼~
アルテナさんの槍さばき~
とても勉強になります!▼~
:[ラクチェ]|
まるでシャナン様と~
戦ってるみたいな強さ…~
さすがゲイボルグの使い手…!▼~
:[アルテナ]|
……。~
では、私はこれで…▼~
:[シャロン]|
あ、アルテナさん…~
どうしたんでしょう?~
どこか浮かない顔だったような…▼~
:[セティ]|
あの槍の…~
ゲイボルグの悲劇を~
気にされているのかもしれません。▼~
:[シャロン]|
ゲイボルグの…悲劇?▼~
:[セティ]|
ユグドラル大陸に伝わる~
古い言い伝えです…▼~
大陸を救った十二人の聖戦士の中に~
ダイン、ノヴァという兄妹がいました。▼~
ダインの槍は天槍グングニル。~
ノヴァの槍は地槍ゲイボルグ。~
そう…彼女の持つあの槍です。▼~
ノヴァはゲイボルグによって~
愛する人の命を殺めてしまい…~
自ら命を絶ったと言われています…▼~
それ以来、~
ゲイボルグは災いをもたらす槍と~
呼ばれているのです。▼~
:[シャロン]|
そんな…~
でも、それは~
ただの言い伝えじゃ…?▼~
だって、アルテナさんは~
あんなにお元気ですよね?▼~
:[セティ]|
…そうですね。ただ…~
彼女の父であるキュアン王子は~
ゲイボルグを手にし…▼~
赤子だった娘の目の前で~
敵の手にかかり~
命を落としたそうです…▼~
:[シャロン]|
…………▼~
***B [#z6684229]
:[シャナン]|
ゲイボルグの悲劇、か…▼~
:[ラクチェ]|
ただの言い伝えで片づけるには…~
槍が今まで辿ってきた命運を知ると~
一蹴することができなくて…▼~
強い武器には憧れますが~
それを扱うには相応の覚悟も~
必要になるんでしょうか…▼~
:[シャナン]|
私の手にあるバルムンクもまた~
ゲイボルグに比肩する強力な剣…~
私の手に収まるまで数々の苦難があった。▼~
:[ラクチェ]|
それは…シャナン様が~
バルムンクの後継者にふさわしいか~
試されていたってこと…ですか?▼~
:[シャナン]|
真偽はどうであれ~
私はそう思っているよ。▼~
この剣は、鋭さや切れ味、強度など~
普通の武器を評する言葉で~
騙れるものではない。▼~
遥か昔、聖騎士たちが~
大陸を駆けた時代から受け継がれ~
伝えられてきた信念そのものなのだ。▼~
:[ラクチェ]|
受け継がれてきた信念…▼~
:[シャナン]|
バルムンクは強さを誇るために~
振るわれる剣ではない。▼~
悲劇を跳ね除け、人々の明日を守りたい…~
大陸の未来を切り拓くために身をやつした~
先人たちの想いが籠められている。▼~
:[ラクチェ]|
その思いの積み重ねこそが…~
神器の、聖遺物の本当の力なのですね…▼~
:[シャナン]|
バルムンクがもたらす力は~
私一代で終わるものではない。▼~
自分はバルムンクの使い手として~
恥ずかしくない生き方ができるか。~
誇れる戦いができるか。▼~
力だけではなく、誇りと信念も~
バルムンクを介して、次の使い手に~
手渡さなければならないのだ。▼~
:[ラクチェ]|
じゃあ、アルテナ様も…▼~
:[シャナン]|
ああ。神器を継いだ者として~
私と同じ覚悟を持っているはずだ。▼~
そして…たとえゲイボルグの悲劇が~
力を帯びようとも、彼女ならば~
きっと乗り越えられる。▼~
:[ラクチェ]|
はい…! わたしもそう思います!▼~
***A [#h8a541b3]
:[ラクチェ]|
わたし、シャナン様のバルムンクに~
憧れていたんです。いつかわたしも~
そんなすごい剣を持ってみたいって。▼~
でも、神器を…聖遺物を手にするのは~
並大抵の覚悟では務まらない。▼~
これまで積み上げてきた歴史…~
受け継がれてきた信念も~
背負わなくてはいけないのですね…!▼~
:[アルテナ]|
ええ、その通りです。~
確かに、私がこの槍を手にしたのは~
血筋に負うところが大きい…▼~
でも、この槍を使いこなし~
未来を作れるかどうかは~
自分自身にかかっている…▼~
たとえ、ゲイボルグの悲劇が~
形を成そうとも、私は強い意志で~
乗り越えてみせる。▼~
私が受け継いだのは~
悲劇だけではない…▼~
最初にノヴァが抱いた平和への願い。~
その信念も…ゲイボルグには~
籠められていると思うから。▼~
:[セティ]|
悲劇に立ち向かうのは~
あなた一人だけではありませんよ。▼~
:[シャナン]|
皆で力を合わせれば…~
必ず道は拓けるはずだ。~
互いを支え合うことでな。▼~
:[ラクチェ]|
わたしたちだけじゃなく、リーフ王子も…~
それにアスク王国のみんなも~
きっと手を貸してくれるはず…!▼~
:[セティ]|
私一人ではすべてを~
叶えられないとしても…▼~
信念が受け継がれていく限り~
その願いはきっと~
光を放てると信じています。▼~
:[アルテナ]|
いつか…すべての世界が平和になって~
私たちが手にしている神器が~
必要とされない世の中が来る。▼~
その日が訪れるまで~
私たちは前に進み続けましょう。~
受け継がれてきた信念とともに…!▼~
**剣姫の娘 ラクチェ [#u27463bf]
***C [#ncc7ef2c]
:[ラクチェ]|
はあああっ! てやぁぁっ!▼~
:[シャナン]|
甘い…! せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁあっ!~
いたたた…ダメか…。~
完全に読まれてたわ。▼~
…………~
…ううっ、絶好のタイミングで~
打ち込んだと思うんだけど…▼~
…あの一撃を簡単にさばいちゃうなんて~
シャナン様の強さ、底が知れないわ…▼~
:[シャナン]|
…確かに、勢いは認めよう。~
しかし勢いがありすぎるがゆえ~
その剣筋は見えやすい。▼~
気ばかり急いていては勝てはしない。~
やはり、ラクチェを戦場に出すには~
まだ不安が残るか…▼~
:[ラクチェ]|
むっ! シャナン様~
またわたしを子ども扱いして…!▼~
わたしはもう立派に戦えます!~
厳しい修行だって十分積みました!▼~
:[シャナン]|
努力したかどうかを決めるのは~
本人ではない。~
結果がすべてだ、ラクチェ。▼~
:[ラクチェ]|
むぅぅっ! そ、それならシャナン様。~
わたしと真剣勝負してくださいっ~
一週間後に!▼~
わたしが勝ったら子ども扱いするのは~
もうやめてもらいます!▼~
:[シャナン]|
いいだろう…~
では私が勝ったらこれまで通り~
私のもとで修業に励むがいい。▼~
:[ラクチェ]|
負けません!~
全力でいかせてもらいます!~
では一週間後に!▼~
……~
わたしだって成長しているんだし~
早く戦場でみんなの役に立ちたい…!▼~
勝つのは難しいかもしれないけど~
シャナン様に一矢報いて~
絶対に認めてもらうんだから…!▼~
***B [#v40dc8b7]
:[ラクチェ]|
一週間後に真剣勝負!~
…とか言っちゃったけど~
特訓しないとダメよね…!▼~
でも、どうやって特訓すれば~
いいのかしら…▼~
:[ソレイユ]|
おや…? なにか困りごとかな?~
キミはユグドラル大陸から来た~
新しい子だよね?▼~
あたしはソレイユ!~
困っているなら相談に乗るよ!▼~
:[ラクチェ]|
ラクチェよ、よろしくねソレイユ。▼~
その腰の剣…あなたも剣士なの?~
実は剣の特訓をしたいんだけど~
その方法で悩んでて…▼~
:[ソレイユ]|
それなら任せてよ!~
いつも剣の訓練をしている~
いい場所があるんだー。▼~
じゃ、一緒に来て。~
きっとラクチェの力になれると思う!▼~
&br;''(暗転)''
:[ラクチェ]|
ここは…?▼~
わたしと同じ年頃くらいの~
剣士がたくさん…!▼~
:[ソレイユ]|
みんなー、新しい子を紹介するね!~
ユグドラル大陸から来たラクチェ。~
剣の特訓がしたいんだって。▼~
:[ワユ]|
特訓!? いいねいいね!~
あたしはグレイル傭兵団のワユ!~
強くなりたい子は大歓迎!▼~
:[フィル]|
フィルといいます。~
よろしくお願いします。▼~
:[カザハナ]|
あたしは白夜王国の侍、カザハナよ。~
ここは同世代の子ばかりだから~
気兼ねなく訓練できるわよ。▼~
:[ラクチェ]|
さきほど見た剣の型や身体の運び…~
どれもまったく知らない流派…!▼~
これはいい訓練になりそう!~
わたしも混ぜてもらえる?▼~
:[ソレイユ]|
可愛い子…こほん~
強くてかっこ良くなりたい~
女の子なら大歓迎だよ!▼~
一緒に頑張ろう、ラクチェ!▼~
:[ラクチェ]|
よし! 一週間後の勝負までに~
絶対に強くなってみせるんだから!~
やるわよ!▼~
***A [#s60897db]
:[ソレイユ]|
ふぅぅ、んじゃ少し休憩しようか。~
飲み物とってくるねー。▼~
:[フィル]|
手合わせ、ありがとうございました。▼~
:[ラクチェ]|
こちらこそ…!~
すごく学ばせてもらったわ。▼~
:[カザハナ]|
今日も手応えあり…!~
この特訓で、どこぞの完璧天馬騎士を~
ぎゃふんと言わせてやるんだから…!▼~
:[ラクチェ]|
いつもは双子の兄と~
みっちり手合わせしてるんだけど…~
相手が違うと新鮮で楽しいわ!▼~
ここで修業を続ければ~
わたしの夢…シャナン様に~
追いつくことだってできるかも…!▼~
:[ワユ]|
ん? その人に追いつくことが~
ラクチェの夢なの?▼~
:[ラクチェ]|
ええ、そうよ。今はまだ~
気が遠くなるくらいに差があるけど~
いつかきっと追いついてみせる!▼~
:[ワユ]|
でも、追いついたあとはどうするの?▼~
:[ラクチェ]|
え? 追いついた…あと?▼~
そ、そんなに簡単に~
追いつけるようなものじゃないし~
そこから先は考えたこともないわよ。▼~
:[ワユ]|
追いついたところを~
夢の終わりにするのは~
もったいないんじゃないかな。▼~
あたしは自分の限界を決めたくない。~
どこまで自分が頂きに近づけるのか…((原文ママ))~
それを知りたい!▼~
:[ラクチェ]|
……▼~
:[ワユ]|
師匠に追いついたそのときに~
ラクチェが本当に目指すものが~
見えてくるのかもしれない…▼~
まあ、口で言うのは簡単だけど~
剣士たるもの…~
限界のその先に挑みたいよね!▼~
:[ソレイユ]|
あたしも同感だな。~
自分で限界は決めないほうがいいね。▼~
アスク王国には可愛い女の子が~
たくさんいる…▼~
でも、無限に広がる異界には~
もっとたくさんの~
可愛い女の子がいるはず。▼~
あたしはそのすべての可愛い女の子と~
仲良くなりたい…!▼~
:[フィル]|
す、すごいですね。~
壮大で立派な夢をお持ちです。▼~
:[カザハナ]|
いやいや、勢いに騙されてるけど~
それってただの欲張りだから!▼~
:[ラクチェ]|
自分で自分の限界を決めない…か。▼~
……▼~
***S [#qb8ead38]
:[ラクチェ]|
はぁぁっ! たぁぁぁーっ!▼~
:[シャナン]|
せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁぁぁっ…!~
いたた…ま、参りました▼~
……~
…シャナン様の剣…~
この間よりも数段鋭さが増してる…▼~
はぁ…行けると思ったのにな…▼~
:[シャナン]|
いい勝負だった、ラクチェ。~
私もこの一戦に備え、改めて自分の剣を~
見つめ直すことができた。▼~
:[ラクチェ]|
いい勝負でも結果がすべてです。~
約束通り…シャナン様のもとで~
真面目に修行に励みます。▼~
:[シャナン]|
実力だけで言えば~
ラクチェは十分に戦場で戦える。▼~
あとは緊張の糸を切らさぬよう~
技以外にも心を鍛えることだ。~
この一週間で成長したようにな。▼~
:[ラクチェ]|
はい…!▼~
ぶ、無礼を覚悟で言いますけど、わたしは~
いつかシャナン様を越えてみせます!▼~
そのうえで、わたしは自分だけの強さを…~
見つけてみせますから!~
次の勝負まで待っててください、それでは!▼~
……~
今はまだ…シャナン様の背中は遠い。▼~
だけどわたしはあきらめない。~
追いつき追い越すまで、歩みを止めない。▼~
限界のその先にある~
自分だけの強さに…~
必ずたどり着いてみせるから…!▼~
**流星の剣士 シャナン [#gbb1bf93]
***C [#u1774043]
:[ラクチェ]|
はあああっ! てやぁぁっ!▼~
:[シャナン]|
甘い…! せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁあっ!~
いたたた…ダメか…。~
完全に読まれてたわ。▼~
…………~
…ううっ、絶好のタイミングで~
打ち込んだと思うんだけど…▼~
…あの一撃を簡単にさばいちゃうなんて~
シャナン様の強さ、底が知れないわ…▼~
:[シャナン]|
…確かに、勢いは認めよう。~
しかし勢いがありすぎるがゆえ~
その剣筋は見えやすい。▼~
気ばかり急いていては勝てはしない。~
やはり、ラクチェを戦場に出すには~
まだ不安が残るか…▼~
:[ラクチェ]|
むっ! シャナン様~
またわたしを子ども扱いして…!▼~
わたしはもう立派に戦えます!~
厳しい修行だって十分積みました!▼~
:[シャナン]|
努力したかどうかを決めるのは~
本人ではない。~
結果がすべてだ、ラクチェ。▼~
:[ラクチェ]|
むぅぅっ! そ、それならシャナン様。~
わたしと真剣勝負してくださいっ~
一週間後に!▼~
わたしが勝ったら子ども扱いするのは~
もうやめてもらいます!▼~
:[シャナン]|
いいだろう…~
では私が勝ったらこれまで通り~
私のもとで修業に励むがいい。▼~
:[ラクチェ]|
負けません!~
全力でいかせてもらいます!~
では一週間後に!▼~
:[シャナン]|
……~
…なるほど、気迫は十分だな。▼~
…よい機会だ。イザークから~
遠く離れたアスク王国で~
私も自分の剣を見つめ直してみるか…▼~
***B [#m6a79c8e]
:[アンナ]|
剣士を紹介して欲しい…?▼~
:[シャナン]|
頼めるだろうか、アンナ隊長。▼~
この城に集っている英雄たちは~
誰もが一騎当千だと聞いている。▼~
その中でもできるなら…~
他に類を見ない特異な剣の使い手であれば~
手合わせするにうってつけなのだが。▼~
:[アンナ]|
変わった剣の使い手、ねぇ…▼~
それならば、いい相手がいるわよ。~
今ならきっと西の森で訓練しているはず。~
彼の名前は…▼~
&br;''(暗転)''
:[シャナン]|
失礼する。私はイザーク王国のシャナン。~
貴殿がウードだな。ミステルトィンなる~
魔剣の使い手と聞いた。▼~
:[ウード]|
フッ…みなまで言う必要はない。~
感じるぞ…その腰に下げた剣から~
魂の猛りを…! 凝縮された闘気を…!▼~
強敵を求めて俺のもとへと~
導かれてきたんですね…▼~
:[シャナン]|
…!~
鞘から抜く前に~
このバルムンクの力を察するとは。▼~
なるほど…面白い。~
アンナ隊長が言っていた通り~
貴殿は他に類を見ない剣士らしいな。▼~
:[ウード]|
フフ…当然ですよ。~
俺の存在それ自体が大いなる禁忌。▼~
俺ほどの力を持つ者が何人もいたら~
世界の法則が乱れてします…~
まあ、よく似た魔道士は一人いますけど。▼~
:[シャナン]|
さっそくだが手合わせを願いたい。▼~
:[ウード]|
フッ…いいでしょう。~
ただし、手加減はできませんよ。▼~
:[シャナン]|
問題はない。~
こちらも本気で行かせてもらう。▼~
:[ウード]|
……▼~
:[シャナン]|
……▼~
:[ウード]|
ぐっ…ううっ! おおおっ!~
ちっ、こんなときに…!▼~
:[シャナン]|
…!?~
急に苦しみ出すとはいったい…?▼~
:[ウード]|
なんということだ…今日の俺は大凶殺。~
ミステルトィンの力を~
制御しきれそうにない…!▼~
一度剣を抜けば手合わせどころか~
この城の英雄すべてを~
討ち果たしかねない…ぐおおっ!▼~
:[シャナン]|
大丈夫か? この苦しみよう…~
その剣は~
それほどまでに強大な力を持つのか。▼~
:[ウード]|
すまないが、シャナンさん。~
手合わせは次の機会に…くっ、ううっ!~
鎮まれ、逸るな、俺の右手…!▼~
しかし、俺は負けない!~
この剣にも、運命にも…!~
それじゃまた…!▼~
:[シャナン]|
……▼~
力に溺れる者は力によって滅ぶ…~
それは私とて他人事ではない。▼~
私もバルムンクの後継者として~
力に飲まれぬよう~
強き心を持たねばな…▼~
***A [#ub23b6db]
:[リョウマ]|
…いかにも。~
俺が白夜王国のリョウマ~
雷神刀の使い手だ。▼~
貴殿もまた、神剣バルムンクの~
使い手だと聞き及んでいる。~
手合わせなら望むところ…!▼~
:[シャナン]|
この気迫…~
刀と使い手の見事な渾然一体。~
まさにバルムンクの相手にふさわしい…!▼~
:[リョウマ]|
では、参る! はぁぁぁーっ!▼~
&br;''(暗転)''
:[シャナン]|
…引き分けというところか。~
…感謝する。▼~
これほど激しい打ち合い~
久しぶりに魂が震えた…▼~
:[リョウマ]|
礼を言うのはこちらも同じ。~
噂に違わぬ使い手~
多くを学ばせて頂いた。▼~
:[シャナン]|
その雷神刀なる刀…~
素晴らしい業ものだな。▼~
剣を介して、その刀が持つ~
重みと歴史が私にも伝わってきた。▼~
:[リョウマ]|
さすがだ、シャナン殿。~
貴殿が察する通り、この刀は~
白夜王国王家に代々伝わってきたもの。▼~
先人たちが積み上げ~
受け継がれてきた志が刀身に宿っているのだ。▼~
貴殿が振るう、その剣のように。▼~
:[シャナン]|
……▼~
:[リョウマ]|
俺は父であり前白夜王であるスメラギより~
この刀を受け継いだ。▼~
その際には刀だけでなく…~
志も一緒に受け継いだつもりだ。▼~
:[シャナン]|
その志こそが…~
雷神刀を輝かせる源である、と。▼~
:[リョウマ]|
俺は雷神刀を持つに値する人間で~
あり続けなくてはならない…~
そしてその努力を、怠るつもりはない。▼~
守るべき民のため、きょうだいのため。~
俺は雷神刀とともに~
歩んでいきたいと思っている…▼~
:[シャナン]|
リョウマ、また手合わせして~
頂けるだろうか。▼~
私もまた、バルムンクの歴史を作る~
継承者の一人…▼~
互いに先人たちの志を受け継ぐ者同士~
切磋琢磨していければ幸いだ。▼~
:[リョウマ]|
こちらこそ望むところ。~
ともに魂を磨き合おう…!▼~
***S [#cdef5b99]
:[ラクチェ]|
はぁぁっ! たぁぁぁーっ!▼~
:[シャナン]|
せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁぁぁっ…!~
いたた…ま、参りました▼~
:[シャナン]|
…………▼~
…私に少しでも気の弛みがあれば~
敗北につながっていたかもしれん。~
リョウマたちとの手合わせが活きたか…▼~
:[ラクチェ]|
はぁ…行けると思ったのにな…▼~
:[シャナン]|
いい勝負だった、ラクチェ。~
私もこの一戦に備え、改めて自分の剣を~
見つめ直すことができた。▼~
:[ラクチェ]|
いい勝負でも結果がすべてです。~
約束通り…シャナン様のもとで~
真面目に修行に励みます。▼~
:[シャナン]|
実力だけで言えば~
ラクチェは十分に戦場で戦える。▼~
あとは緊張の糸を切らさぬよう~
技以外にも心を鍛えることだ。~
この一週間で成長したようにな。▼~
:[ラクチェ]|
はい…!▼~
ぶ、無礼を覚悟で言いますけど、わたしは~
いつかシャナン様を越えてみせます!▼~
そのうえで、わたしは自分だけの強さを…~
見つけてみせますから!~
次の勝負まで待っててください、それでは!▼~
:[シャナン]|
……~
……相変わらず慌ただしい。▼~
…ラクチェ…~
そしてスカサハよ、強くなれ。▼~
我らの中には先人から受け継いだ~
剣士としての血と民を守る決意…~
気高き志が息づいている。▼~
それこそが…我らが受け継ぎ、育て~
次の世代へと渡していくものだ。▼~
ともに歩もう。~
さらなる剣の高みを目指して…!▼~
**風の勇者 セティ [#wd4770e5]
***C [#ucec108e]
:[アルフォンス]|
あなたの伝承は、~
このアスク王国にも伝わっています。~
【風の勇者セティ】…▼~
苦しめられている民を見過ごせず~
あなたは強大な敵に立ち向かったと…▼~
:[セティ]|
私は…勇者などではありませんよ。▼~
ましてや【風の勇者セティ】などと…~
それは持ち上げ過ぎです。▼~
:[アルフォンス]|
ですが、お話を聞く限り~
勇者と呼ばれるにふさわしい~
行いをしてきたと見受けられますが…▼~
:[セティ]|
その称号は、私には重すぎます。▼~
私は勇者などではない…~
ただの臆病者ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[セティ]|
臆病だからこそ、人々の絶望に敏感で~
苦しみから遠くありたいと…~
そう思っているだけなのです。▼~
***B [#h539275c]
:[セティ]|
私はかつて~
マンスターの人々のために~
戦いましたが…▼~
それはすべて、結果的に~
そうなってしまっただけなのです。▼~
ただ行方不明の父を探してのこと…~
マンスターの人々を助けるために~
足を踏み入れたわけではありません。▼~
:[アルフォンス]|
状況がそうさせたに過ぎない…~
ということですか?▼~
:[セティ]|
もし私が本当の勇者なら~
最初から帝国の抑圧に苦しむ人々のため~
すぐさま立ち上がっていたでしょう。▼~
多くの子供たちが囚われ、~
連れ去られることも防げたはず…~
私は…彼らを救えなかったのです…▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[セティ]|
本当に勇気のある人間というのは~
最初から自分の確固たる意志で~
民のために戦いに挑める者…▼~
たとえば、セリス様のような~
人間のことを言うのでしょう。▼~
そしてアルフォンス王子…~
あなたもまた、私よりもずっと~
勇者と呼ばれるにふさわしいと思います。▼~
:[アルフォンス]|
そんな…!~
僕は…まだまだ力不足です。▼~
英雄たちとともに戦う毎日の中で~
そのことを日々痛感しています。▼~
だからこそ…あなたのように~
勇気のある英雄から~
いろいろなことを学びたいのです。▼~
:[セティ]|
……▼~
***A [#qb290488]
:[セティ]|
お疲れ様です、アルフォンス王子。~
先ほどの戦いの指揮、見事でした。▼~
率先して軍の戦闘に立ち~
皆を鼓舞しながら前進する…▼~
あなたの背中には説得力がある。~
そして、確固たる意志の力も。▼~
:[アルフォンス]|
皆がいてくれるからこそ、ですよ。▼~
もしあなたが僕の立場なら~
きっと同じことをしていると思います。▼~
あなたは状況が~
自分を導いたに過ぎないと~
言いましたが…▼~
あなたは困難に直面しても~
逃げるという選択肢を~
選びませんでした。▼~
:[セティ]|
……▼~
:[アルフォンス]|
民のために…~
自分にとって一番困難な道を選び続けて~
きたのではないでしょうか。▼~
:[セティ]|
一番困難な道、ですか。~
その点に関しては~
間違っていないかもしれませんね。▼~
:[アルフォンス]|
苦しむ人々を見過ごせず~
あえて困難な道を行く。▼~
それはまごうことなき勇者の選択。~
英雄のあるべき姿だと~
僕は思うのです。▼~
:[セティ]|
そのような輝かしい信条を持っている~
アルフォンス王子のほうがやはり~
勇者にふさわしいと私は感じます。▼~
あなたの中にもセリス様やリーフ様のように~
先代から受け継がれてきた~
誇り高き志があるのでしょうね。▼~
そしてそれは…~
光を失うことなく輝きを放ち~
この国を照らしている。▼~
:[アルフォンス]|
いえ、前にも言った通り~
僕はまだまだ未熟です。▼~
未熟ながらも、なにができるのか~
なにを成すべきなのか…~
手探りで進んでいるだけなのです。▼~
:[セティ]|
それでいいと思います。~
たとえ手探りでも、進んでいることには~
変わりがないのですから。▼~
足を止めない限り…~
きっと良い風が…▼~
***S [#l3bbef7e]
:[セティ]|
アルフォンス王子~
私が勇者であるか否かに関わらず…▼~
この世界で成すべきことは~
はっきりと見えています。▼~
アスク王国に迫る危機に抗い~
民を守ること…▼~
そしてそれは困難を伴い~
英雄たちが力を合わせることでしか~
成し得ることはできません。▼~
:[アルフォンス]|
そうですね…僕もそう思います。▼~
:[セティ]|
重ねて言いますが、私は臆病者です。~
でも臆病だからこそ~
薄氷を踏むような歩みを強いられても…▼~
慎重に慢心なく進む術を~
見い出せると思うのです。▼~
:[アルフォンス]|
あなたのその言葉からは~
一度決めたことは絶対にやり遂げるという~
意志の強さを感じます。▼~
これからもアスク王国のため~
どうか力を貸してください。▼~
:[セティ]|
もちろんです。約束しましょう。~
私がこの世界に来たことも…~
きっと意味があるはずですから。▼~
風とともに、歩みましょう。~
争いのない未来が訪れることを~
強く信じて…!▼~
**聖光の竜騎姫 アルテナ [#k4cda0d9]
***C [#h1461dc0]
:[フィヨルム]|
アルテナ王女~
こちらにいらしたのですね。▼~
:[アルテナ]|
フィヨルム王女…~
私になにかご用でしょうか?▼~
:[フィヨルム]|
アルテナ王女のことを~
キュアン王子が探されていましたよ。~
なにかお話があるのでは…?▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
あ、あの…アルテナ王女は~
幼い頃、父君であるキュアン王子と~
死別されたと…伺いました。▼~
キュアン王子はきっと…~
成長したわが子、アルテナ王女との~
再会を楽しみにされているのでは?▼~
:[アルテナ]|
フィヨルム王女。~
お心遣い…感謝します。▼~
しかし、私は父上…~
キュアン王子と会うつもりはありません。▼~
:[フィヨルム]|
え? そ、それは…~
どうしてなのでしょう?▼~
:[アルテナ]|
この世界に召喚されたとき~
エクラから~
聞かされました。▼~
この世界に集っている英雄は~
見知った者であっても、同じ世界から~
召喚された者とは限らない、と。▼~
今、城の広間にいるキュアン王子は~
姿形こそ同じなれど…▼~
私と同じ世界の~
キュアン王子ではないかもしれない。~
ですから会う必要を感じないのです。▼~
では、私は訓練があるので~
これで失礼します。▼~
:[フィヨルム]|
あっ! アルテナ王女…!▼~
…………▼~
同じ世界から来た~
英雄とは限らないから~
会う必要がないとのことですが…▼~
弟君のリーフ王子やフィンさんとは~
再会を喜ばれていたような…▼~
もしかすると…~
ほかになにか会いたくない理由が~
あるのでしょうか…?▼~
***B [#l45258e1]
:[フィヨルム]|
どうぞ、アルテナ王女。~
この紅茶、私のお気に入りなんです。~
お口に合うとよいのですが…▼~
:[アルテナ]|
ありがとう、フィヨルム王女。▼~
王女同士の茶会など…~
トラキアにいた頃は無縁だったので~
とても新鮮です。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[アルテナ]|
先日のことを~
気にされているのですね?▼~
:[フィヨルム]|
い、いえ、その、そういうわけでは。~
確かに気にはなりますが~
無理に聞くつもりは…!▼~
:[アルテナ]|
……▼~
父上…レンスター王国のキュアン王子は~
トラキア半島の統一を志し、一生を捧げた~
誇り高き騎士でした。▼~
しかしその最期は…レンスター王国の~
仇敵であるトラキア王国との戦いで~
命を落としたのです。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[アルテナ]|
そのとき、~
トラキア軍は年端もいかぬ私を人質にとり~
レンスター軍の手出しを封じたのです。▼~
:[フィヨルム]|
そんな…ひどい…▼~
:[アルテナ]|
母上は殺され…父上が率いていた~
精鋭の騎士団、ランスリッターは壊滅。▼~
手出しができなかった父上の身体を~
貫いたのは…ゲイボルグと対となる~
天槍グングニルでした。▼~
その所有者こそ、トラキア王のトラバント。~
そして私はゲイボルグとともに連れ去られ~
トラバントを父と信じて成長したのです。▼~
十数年間、疑うことのないままに。▼~
***A [#c0241a69]
:[アルテナ]|
申し訳ない、フィヨルム王女。~
せっかくのお茶の席で~
このような話をしてしまい…▼~
:[フィヨルム]|
い、いえ、そんな…!▼~
な、なんと言えばいいか~
運命とは…その…~
ときに残酷なのですね…▼~
:[アルテナ]|
確かにトラバントは~
私の父上と母上の命を奪い~
レンスター王国を壊滅に追い込んだ仇敵…▼~
しかし、私は幼い頃から…~
トラバントがトラキア王国と民のために~
尽力していた姿を間近で見ていたのです。▼~
他国からは心ないそしりを受けながら~
自らの手を血で汚すこともいとわず~
理想のためにその身を捧げていた…▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[アルテナ]|
知らなかったとはいえ…~
王としてのトラバントに~
尊敬の念すら抱いていた。▼~
そしてトラバントは~
私に実の娘のように接し~
一人前の騎士に育て上げてくれた…▼~
憎むべき仇敵のもとで育った私が~
父上の前に立つ資格が~
あるとは思えない…▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
で、ですが、それでもアルテナ王女は~
キュアン王子に会うべきだと思います…!▼~
自分を許せないのもわかりますし~
事実を知ったキュアン王子の反応も~
気になるとは思います…ですが!▼~
親と子が会うことに~
理由も資格もいらないのでは~
ないでしょうか…!▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
キュアン王子は最後の最後まで~
アルテナ王女、そしてリーフ王子を~
想われていたはずです。▼~
アルテナ王女は…~
こんなに立派に成長されたのです。▼~
その姿を…キュアン王子に~
見せてあげてください。▼~
:[アルテナ]|
フィヨルム王女…▼~
失礼ながら…氷に閉ざされた国の~
王女と聞き、その心も冷然なるかと~
勝手に思っていたのですが…▼~
最初に出会ったときから~
あなたは優しかった。氷とは反対の~
温かい心の持ち主なのですね。▼~
:[フィヨルム]|
い、いえ、そんな…!~
す、すみません、なんだか~
熱くなってしまって…▼~
:[アルテナ]|
氷の国だからこそ~
温かな心の持ち主でないと…~
生き長らえることはできない。▼~
優し過ぎるからこそ…苛烈な自分を~
装わなくては生きていけなかった。▼~
きっと、私が尊敬したトラキア王も…~
そういう人間だったのかもしれません。▼~
***S [#h0718d0e]
:[キュアン]|
……▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[キュアン]|
アルテナ…~
立派になったな。▼~
:[アルテナ]|
父上…~
私は…私は…▼~
:[キュアン]|
お前が…お前たちが、~
アルテナとリーフが生きていてくれた。~
それだけで十分だ。▼~
お前たちは~
私とエスリンが、ユグドラルの大地に~
生を刻んだ証なのだから。▼~
:[アルテナ]|
私とリーフが…~
父上と母上が生きた…証…▼~
:[エスリン]|
そうよ。だから…~
あなたのことは私たちが守る…~
たとえどんなことがあっても。▼~
:[アルテナ]|
は、母上…!▼~
:[エスリン]|
アルテナ、ずっと私たちから~
逃げ回っていたでしょ!▼~
せっかく、いろいろと~
お話ししたいことがあったのに…!▼~
ちゃんと食べてる?~
整理整頓はできてる?~
気になることはたくさんあるのよ!▼~
:[アルテナ]|
べ、別に逃げ回っていたわけではなく~
その…▼~
:[エスリン]|
久しぶりね、アルテナ。~
あなたの前で、母親として~
過ごせた時間は短かったらしいから…▼~
ここでは…もう少し長く~
母親として、あなたと一緒に~
過ごせるとうれしいわ。▼~
:[アルテナ]|
母上…!▼~
父上、母上…私は誓います。▼~
私はゲイボルグを継いだ身として~
この槍に恥ぬよう…~
誇りを持って生きていきます。▼~
そして、父上と母上の娘として~
守るべき民のため、平和のため…~
強き意志を持って歩んでいきます。▼~
*コメント [#of18c8c2]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*受け継がれる信念 [#afae2023]
#contents
**受け継がれる信念 [#a59dede0]
***オープニング [#i55d9bea]
:[ラクチェ]|
なるほどね…~
アスク王国が直面している~
危機のことはよくわかったわ。▼~
わたしたちがやるべきことも。~
そうですよね、シャナン様!▼~
:[シャナン]|
そうだな…我々の力を必要とし~
頼ってくれた想いには~
応えなければなるまい。▼~
:[セティ]|
これも人生という旅で出会った運命のひとつ。~
いいでしょう、シャロン王女。~
私も力添えさせて頂きます。▼~
:[シャロン]|
本当ですか!?~
ありがとうございます!▼~
:[アルテナ]|
聞けば、リーフ王子たちも~
アスク王国に手を貸していると…~
ならば、私たちが断る道理はありません。▼~
:[ラクチェ]|
任せてちょうだい! それに、~
シャナン様には神剣バルムンク、~
アルテナ様には地槍ゲイボルグ…▼~
ユグドラル大陸に伝わる~
十二聖戦士の神器まであるもの。~
どんな敵が来ても負けないわ!▼~
:[シャロン]|
おおーっ! 名前を聞いただけでも~
「あっ、これスゴい武器だ!」っていう~
説得力がありますね!▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[シャナン]|
ラクチェ、強力な武器があるからと言って~
それが強さにつながるとは限らない。~
あくまでも、使い手の心がけ次第だ。▼~
逆を言えば…強力な武器がなくとも~
戦う者の心がけ次第で~
限界を越えた力を発揮することができる。▼~
:[ラクチェ]|
はい…!~
心に刻んでおきます。▼~
:[シャロン]|
素敵な仲間が増えて心強いです!~
皆さんのご活躍、期待していますね!▼~
***C [#c298dfec]
:[アルテナ]|
では、今日の訓練は~
ここまでにしておきましょう。▼~
:[シャロン]|
はぁっ、はぁっ、ふぅぅ…~
あ、ありがとうございました…!▼~
アルテナさんの槍さばき~
とても勉強になります!▼~
:[ラクチェ]|
まるでシャナン様と~
戦ってるみたいな強さ…~
さすがゲイボルグの使い手…!▼~
:[アルテナ]|
……。~
では、私はこれで…▼~
:[シャロン]|
あ、アルテナさん…~
どうしたんでしょう?~
どこか浮かない顔だったような…▼~
:[セティ]|
あの槍の…~
ゲイボルグの悲劇を~
気にされているのかもしれません。▼~
:[シャロン]|
ゲイボルグの…悲劇?▼~
:[セティ]|
ユグドラル大陸に伝わる~
古い言い伝えです…▼~
大陸を救った十二人の聖戦士の中に~
ダイン、ノヴァという兄妹がいました。▼~
ダインの槍は天槍グングニル。~
ノヴァの槍は地槍ゲイボルグ。~
そう…彼女の持つあの槍です。▼~
ノヴァはゲイボルグによって~
愛する人の命を殺めてしまい…~
自ら命を絶ったと言われています…▼~
それ以来、~
ゲイボルグは災いをもたらす槍と~
呼ばれているのです。▼~
:[シャロン]|
そんな…~
でも、それは~
ただの言い伝えじゃ…?▼~
だって、アルテナさんは~
あんなにお元気ですよね?▼~
:[セティ]|
…そうですね。ただ…~
彼女の父であるキュアン王子は~
ゲイボルグを手にし…▼~
赤子だった娘の目の前で~
敵の手にかかり~
命を落としたそうです…▼~
:[シャロン]|
…………▼~
***B [#z6684229]
:[シャナン]|
ゲイボルグの悲劇、か…▼~
:[ラクチェ]|
ただの言い伝えで片づけるには…~
槍が今まで辿ってきた命運を知ると~
一蹴することができなくて…▼~
強い武器には憧れますが~
それを扱うには相応の覚悟も~
必要になるんでしょうか…▼~
:[シャナン]|
私の手にあるバルムンクもまた~
ゲイボルグに比肩する強力な剣…~
私の手に収まるまで数々の苦難があった。▼~
:[ラクチェ]|
それは…シャナン様が~
バルムンクの後継者にふさわしいか~
試されていたってこと…ですか?▼~
:[シャナン]|
真偽はどうであれ~
私はそう思っているよ。▼~
この剣は、鋭さや切れ味、強度など~
普通の武器を評する言葉で~
騙れるものではない。▼~
遥か昔、聖騎士たちが~
大陸を駆けた時代から受け継がれ~
伝えられてきた信念そのものなのだ。▼~
:[ラクチェ]|
受け継がれてきた信念…▼~
:[シャナン]|
バルムンクは強さを誇るために~
振るわれる剣ではない。▼~
悲劇を跳ね除け、人々の明日を守りたい…~
大陸の未来を切り拓くために身をやつした~
先人たちの想いが籠められている。▼~
:[ラクチェ]|
その思いの積み重ねこそが…~
神器の、聖遺物の本当の力なのですね…▼~
:[シャナン]|
バルムンクがもたらす力は~
私一代で終わるものではない。▼~
自分はバルムンクの使い手として~
恥ずかしくない生き方ができるか。~
誇れる戦いができるか。▼~
力だけではなく、誇りと信念も~
バルムンクを介して、次の使い手に~
手渡さなければならないのだ。▼~
:[ラクチェ]|
じゃあ、アルテナ様も…▼~
:[シャナン]|
ああ。神器を継いだ者として~
私と同じ覚悟を持っているはずだ。▼~
そして…たとえゲイボルグの悲劇が~
力を帯びようとも、彼女ならば~
きっと乗り越えられる。▼~
:[ラクチェ]|
はい…! わたしもそう思います!▼~
***A [#h8a541b3]
:[ラクチェ]|
わたし、シャナン様のバルムンクに~
憧れていたんです。いつかわたしも~
そんなすごい剣を持ってみたいって。▼~
でも、神器を…聖遺物を手にするのは~
並大抵の覚悟では務まらない。▼~
これまで積み上げてきた歴史…~
受け継がれてきた信念も~
背負わなくてはいけないのですね…!▼~
:[アルテナ]|
ええ、その通りです。~
確かに、私がこの槍を手にしたのは~
血筋に負うところが大きい…▼~
でも、この槍を使いこなし~
未来を作れるかどうかは~
自分自身にかかっている…▼~
たとえ、ゲイボルグの悲劇が~
形を成そうとも、私は強い意志で~
乗り越えてみせる。▼~
私が受け継いだのは~
悲劇だけではない…▼~
最初にノヴァが抱いた平和への願い。~
その信念も…ゲイボルグには~
籠められていると思うから。▼~
:[セティ]|
悲劇に立ち向かうのは~
あなた一人だけではありませんよ。▼~
:[シャナン]|
皆で力を合わせれば…~
必ず道は拓けるはずだ。~
互いを支え合うことでな。▼~
:[ラクチェ]|
わたしたちだけじゃなく、リーフ王子も…~
それにアスク王国のみんなも~
きっと手を貸してくれるはず…!▼~
:[セティ]|
私一人ではすべてを~
叶えられないとしても…▼~
信念が受け継がれていく限り~
その願いはきっと~
光を放てると信じています。▼~
:[アルテナ]|
いつか…すべての世界が平和になって~
私たちが手にしている神器が~
必要とされない世の中が来る。▼~
その日が訪れるまで~
私たちは前に進み続けましょう。~
受け継がれてきた信念とともに…!▼~
**剣姫の娘 ラクチェ [#u27463bf]
***C [#ncc7ef2c]
:[ラクチェ]|
はあああっ! てやぁぁっ!▼~
:[シャナン]|
甘い…! せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁあっ!~
いたたた…ダメか…。~
完全に読まれてたわ。▼~
…………~
…ううっ、絶好のタイミングで~
打ち込んだと思うんだけど…▼~
…あの一撃を簡単にさばいちゃうなんて~
シャナン様の強さ、底が知れないわ…▼~
:[シャナン]|
…確かに、勢いは認めよう。~
しかし勢いがありすぎるがゆえ~
その剣筋は見えやすい。▼~
気ばかり急いていては勝てはしない。~
やはり、ラクチェを戦場に出すには~
まだ不安が残るか…▼~
:[ラクチェ]|
むっ! シャナン様~
またわたしを子ども扱いして…!▼~
わたしはもう立派に戦えます!~
厳しい修行だって十分積みました!▼~
:[シャナン]|
努力したかどうかを決めるのは~
本人ではない。~
結果がすべてだ、ラクチェ。▼~
:[ラクチェ]|
むぅぅっ! そ、それならシャナン様。~
わたしと真剣勝負してくださいっ~
一週間後に!▼~
わたしが勝ったら子ども扱いするのは~
もうやめてもらいます!▼~
:[シャナン]|
いいだろう…~
では私が勝ったらこれまで通り~
私のもとで修業に励むがいい。▼~
:[ラクチェ]|
負けません!~
全力でいかせてもらいます!~
では一週間後に!▼~
……~
わたしだって成長しているんだし~
早く戦場でみんなの役に立ちたい…!▼~
勝つのは難しいかもしれないけど~
シャナン様に一矢報いて~
絶対に認めてもらうんだから…!▼~
***B [#v40dc8b7]
:[ラクチェ]|
一週間後に真剣勝負!~
…とか言っちゃったけど~
特訓しないとダメよね…!▼~
でも、どうやって特訓すれば~
いいのかしら…▼~
:[ソレイユ]|
おや…? なにか困りごとかな?~
キミはユグドラル大陸から来た~
新しい子だよね?▼~
あたしはソレイユ!~
困っているなら相談に乗るよ!▼~
:[ラクチェ]|
ラクチェよ、よろしくねソレイユ。▼~
その腰の剣…あなたも剣士なの?~
実は剣の特訓をしたいんだけど~
その方法で悩んでて…▼~
:[ソレイユ]|
それなら任せてよ!~
いつも剣の訓練をしている~
いい場所があるんだー。▼~
じゃ、一緒に来て。~
きっとラクチェの力になれると思う!▼~
&br;''(暗転)''
:[ラクチェ]|
ここは…?▼~
わたしと同じ年頃くらいの~
剣士がたくさん…!▼~
:[ソレイユ]|
みんなー、新しい子を紹介するね!~
ユグドラル大陸から来たラクチェ。~
剣の特訓がしたいんだって。▼~
:[ワユ]|
特訓!? いいねいいね!~
あたしはグレイル傭兵団のワユ!~
強くなりたい子は大歓迎!▼~
:[フィル]|
フィルといいます。~
よろしくお願いします。▼~
:[カザハナ]|
あたしは白夜王国の侍、カザハナよ。~
ここは同世代の子ばかりだから~
気兼ねなく訓練できるわよ。▼~
:[ラクチェ]|
さきほど見た剣の型や身体の運び…~
どれもまったく知らない流派…!▼~
これはいい訓練になりそう!~
わたしも混ぜてもらえる?▼~
:[ソレイユ]|
可愛い子…こほん~
強くてかっこ良くなりたい~
女の子なら大歓迎だよ!▼~
一緒に頑張ろう、ラクチェ!▼~
:[ラクチェ]|
よし! 一週間後の勝負までに~
絶対に強くなってみせるんだから!~
やるわよ!▼~
***A [#s60897db]
:[ソレイユ]|
ふぅぅ、んじゃ少し休憩しようか。~
飲み物とってくるねー。▼~
:[フィル]|
手合わせ、ありがとうございました。▼~
:[ラクチェ]|
こちらこそ…!~
すごく学ばせてもらったわ。▼~
:[カザハナ]|
今日も手応えあり…!~
この特訓で、どこぞの完璧天馬騎士を~
ぎゃふんと言わせてやるんだから…!▼~
:[ラクチェ]|
いつもは双子の兄と~
みっちり手合わせしてるんだけど…~
相手が違うと新鮮で楽しいわ!▼~
ここで修業を続ければ~
わたしの夢…シャナン様に~
追いつくことだってできるかも…!▼~
:[ワユ]|
ん? その人に追いつくことが~
ラクチェの夢なの?▼~
:[ラクチェ]|
ええ、そうよ。今はまだ~
気が遠くなるくらいに差があるけど~
いつかきっと追いついてみせる!▼~
:[ワユ]|
でも、追いついたあとはどうするの?▼~
:[ラクチェ]|
え? 追いついた…あと?▼~
そ、そんなに簡単に~
追いつけるようなものじゃないし~
そこから先は考えたこともないわよ。▼~
:[ワユ]|
追いついたところを~
夢の終わりにするのは~
もったいないんじゃないかな。▼~
あたしは自分の限界を決めたくない。~
どこまで自分が頂きに近づけるのか…((原文ママ))~
それを知りたい!▼~
:[ラクチェ]|
……▼~
:[ワユ]|
師匠に追いついたそのときに~
ラクチェが本当に目指すものが~
見えてくるのかもしれない…▼~
まあ、口で言うのは簡単だけど~
剣士たるもの…~
限界のその先に挑みたいよね!▼~
:[ソレイユ]|
あたしも同感だな。~
自分で限界は決めないほうがいいね。▼~
アスク王国には可愛い女の子が~
たくさんいる…▼~
でも、無限に広がる異界には~
もっとたくさんの~
可愛い女の子がいるはず。▼~
あたしはそのすべての可愛い女の子と~
仲良くなりたい…!▼~
:[フィル]|
す、すごいですね。~
壮大で立派な夢をお持ちです。▼~
:[カザハナ]|
いやいや、勢いに騙されてるけど~
それってただの欲張りだから!▼~
:[ラクチェ]|
自分で自分の限界を決めない…か。▼~
……▼~
***S [#qb8ead38]
:[ラクチェ]|
はぁぁっ! たぁぁぁーっ!▼~
:[シャナン]|
せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁぁぁっ…!~
いたた…ま、参りました▼~
……~
…シャナン様の剣…~
この間よりも数段鋭さが増してる…▼~
はぁ…行けると思ったのにな…▼~
:[シャナン]|
いい勝負だった、ラクチェ。~
私もこの一戦に備え、改めて自分の剣を~
見つめ直すことができた。▼~
:[ラクチェ]|
いい勝負でも結果がすべてです。~
約束通り…シャナン様のもとで~
真面目に修行に励みます。▼~
:[シャナン]|
実力だけで言えば~
ラクチェは十分に戦場で戦える。▼~
あとは緊張の糸を切らさぬよう~
技以外にも心を鍛えることだ。~
この一週間で成長したようにな。▼~
:[ラクチェ]|
はい…!▼~
ぶ、無礼を覚悟で言いますけど、わたしは~
いつかシャナン様を越えてみせます!▼~
そのうえで、わたしは自分だけの強さを…~
見つけてみせますから!~
次の勝負まで待っててください、それでは!▼~
……~
今はまだ…シャナン様の背中は遠い。▼~
だけどわたしはあきらめない。~
追いつき追い越すまで、歩みを止めない。▼~
限界のその先にある~
自分だけの強さに…~
必ずたどり着いてみせるから…!▼~
**流星の剣士 シャナン [#gbb1bf93]
***C [#u1774043]
:[ラクチェ]|
はあああっ! てやぁぁっ!▼~
:[シャナン]|
甘い…! せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁあっ!~
いたたた…ダメか…。~
完全に読まれてたわ。▼~
…………~
…ううっ、絶好のタイミングで~
打ち込んだと思うんだけど…▼~
…あの一撃を簡単にさばいちゃうなんて~
シャナン様の強さ、底が知れないわ…▼~
:[シャナン]|
…確かに、勢いは認めよう。~
しかし勢いがありすぎるがゆえ~
その剣筋は見えやすい。▼~
気ばかり急いていては勝てはしない。~
やはり、ラクチェを戦場に出すには~
まだ不安が残るか…▼~
:[ラクチェ]|
むっ! シャナン様~
またわたしを子ども扱いして…!▼~
わたしはもう立派に戦えます!~
厳しい修行だって十分積みました!▼~
:[シャナン]|
努力したかどうかを決めるのは~
本人ではない。~
結果がすべてだ、ラクチェ。▼~
:[ラクチェ]|
むぅぅっ! そ、それならシャナン様。~
わたしと真剣勝負してくださいっ~
一週間後に!▼~
わたしが勝ったら子ども扱いするのは~
もうやめてもらいます!▼~
:[シャナン]|
いいだろう…~
では私が勝ったらこれまで通り~
私のもとで修業に励むがいい。▼~
:[ラクチェ]|
負けません!~
全力でいかせてもらいます!~
では一週間後に!▼~
:[シャナン]|
……~
…なるほど、気迫は十分だな。▼~
…よい機会だ。イザークから~
遠く離れたアスク王国で~
私も自分の剣を見つめ直してみるか…▼~
***B [#m6a79c8e]
:[アンナ]|
剣士を紹介して欲しい…?▼~
:[シャナン]|
頼めるだろうか、アンナ隊長。▼~
この城に集っている英雄たちは~
誰もが一騎当千だと聞いている。▼~
その中でもできるなら…~
他に類を見ない特異な剣の使い手であれば~
手合わせするにうってつけなのだが。▼~
:[アンナ]|
変わった剣の使い手、ねぇ…▼~
それならば、いい相手がいるわよ。~
今ならきっと西の森で訓練しているはず。~
彼の名前は…▼~
&br;''(暗転)''
:[シャナン]|
失礼する。私はイザーク王国のシャナン。~
貴殿がウードだな。ミステルトィンなる~
魔剣の使い手と聞いた。▼~
:[ウード]|
フッ…みなまで言う必要はない。~
感じるぞ…その腰に下げた剣から~
魂の猛りを…! 凝縮された闘気を…!▼~
強敵を求めて俺のもとへと~
導かれてきたんですね…▼~
:[シャナン]|
…!~
鞘から抜く前に~
このバルムンクの力を察するとは。▼~
なるほど…面白い。~
アンナ隊長が言っていた通り~
貴殿は他に類を見ない剣士らしいな。▼~
:[ウード]|
フフ…当然ですよ。~
俺の存在それ自体が大いなる禁忌。▼~
俺ほどの力を持つ者が何人もいたら~
世界の法則が乱れてします…~
まあ、よく似た魔道士は一人いますけど。▼~
:[シャナン]|
さっそくだが手合わせを願いたい。▼~
:[ウード]|
フッ…いいでしょう。~
ただし、手加減はできませんよ。▼~
:[シャナン]|
問題はない。~
こちらも本気で行かせてもらう。▼~
:[ウード]|
……▼~
:[シャナン]|
……▼~
:[ウード]|
ぐっ…ううっ! おおおっ!~
ちっ、こんなときに…!▼~
:[シャナン]|
…!?~
急に苦しみ出すとはいったい…?▼~
:[ウード]|
なんということだ…今日の俺は大凶殺。~
ミステルトィンの力を~
制御しきれそうにない…!▼~
一度剣を抜けば手合わせどころか~
この城の英雄すべてを~
討ち果たしかねない…ぐおおっ!▼~
:[シャナン]|
大丈夫か? この苦しみよう…~
その剣は~
それほどまでに強大な力を持つのか。▼~
:[ウード]|
すまないが、シャナンさん。~
手合わせは次の機会に…くっ、ううっ!~
鎮まれ、逸るな、俺の右手…!▼~
しかし、俺は負けない!~
この剣にも、運命にも…!~
それじゃまた…!▼~
:[シャナン]|
……▼~
力に溺れる者は力によって滅ぶ…~
それは私とて他人事ではない。▼~
私もバルムンクの後継者として~
力に飲まれぬよう~
強き心を持たねばな…▼~
***A [#ub23b6db]
:[リョウマ]|
…いかにも。~
俺が白夜王国のリョウマ~
雷神刀の使い手だ。▼~
貴殿もまた、神剣バルムンクの~
使い手だと聞き及んでいる。~
手合わせなら望むところ…!▼~
:[シャナン]|
この気迫…~
刀と使い手の見事な渾然一体。~
まさにバルムンクの相手にふさわしい…!▼~
:[リョウマ]|
では、参る! はぁぁぁーっ!▼~
&br;''(暗転)''
:[シャナン]|
…引き分けというところか。~
…感謝する。▼~
これほど激しい打ち合い~
久しぶりに魂が震えた…▼~
:[リョウマ]|
礼を言うのはこちらも同じ。~
噂に違わぬ使い手~
多くを学ばせて頂いた。▼~
:[シャナン]|
その雷神刀なる刀…~
素晴らしい業ものだな。▼~
剣を介して、その刀が持つ~
重みと歴史が私にも伝わってきた。▼~
:[リョウマ]|
さすがだ、シャナン殿。~
貴殿が察する通り、この刀は~
白夜王国王家に代々伝わってきたもの。▼~
先人たちが積み上げ~
受け継がれてきた志が刀身に宿っているのだ。▼~
貴殿が振るう、その剣のように。▼~
:[シャナン]|
……▼~
:[リョウマ]|
俺は父であり前白夜王であるスメラギより~
この刀を受け継いだ。▼~
その際には刀だけでなく…~
志も一緒に受け継いだつもりだ。▼~
:[シャナン]|
その志こそが…~
雷神刀を輝かせる源である、と。▼~
:[リョウマ]|
俺は雷神刀を持つに値する人間で~
あり続けなくてはならない…~
そしてその努力を、怠るつもりはない。▼~
守るべき民のため、きょうだいのため。~
俺は雷神刀とともに~
歩んでいきたいと思っている…▼~
:[シャナン]|
リョウマ、また手合わせして~
頂けるだろうか。▼~
私もまた、バルムンクの歴史を作る~
継承者の一人…▼~
互いに先人たちの志を受け継ぐ者同士~
切磋琢磨していければ幸いだ。▼~
:[リョウマ]|
こちらこそ望むところ。~
ともに魂を磨き合おう…!▼~
***S [#cdef5b99]
:[ラクチェ]|
はぁぁっ! たぁぁぁーっ!▼~
:[シャナン]|
せいっ!▼~
:[ラクチェ]|
きゃぁぁぁっ…!~
いたた…ま、参りました▼~
:[シャナン]|
…………▼~
…私に少しでも気の弛みがあれば~
敗北につながっていたかもしれん。~
リョウマたちとの手合わせが活きたか…▼~
:[ラクチェ]|
はぁ…行けると思ったのにな…▼~
:[シャナン]|
いい勝負だった、ラクチェ。~
私もこの一戦に備え、改めて自分の剣を~
見つめ直すことができた。▼~
:[ラクチェ]|
いい勝負でも結果がすべてです。~
約束通り…シャナン様のもとで~
真面目に修行に励みます。▼~
:[シャナン]|
実力だけで言えば~
ラクチェは十分に戦場で戦える。▼~
あとは緊張の糸を切らさぬよう~
技以外にも心を鍛えることだ。~
この一週間で成長したようにな。▼~
:[ラクチェ]|
はい…!▼~
ぶ、無礼を覚悟で言いますけど、わたしは~
いつかシャナン様を越えてみせます!▼~
そのうえで、わたしは自分だけの強さを…~
見つけてみせますから!~
次の勝負まで待っててください、それでは!▼~
:[シャナン]|
……~
……相変わらず慌ただしい。▼~
…ラクチェ…~
そしてスカサハよ、強くなれ。▼~
我らの中には先人から受け継いだ~
剣士としての血と民を守る決意…~
気高き志が息づいている。▼~
それこそが…我らが受け継ぎ、育て~
次の世代へと渡していくものだ。▼~
ともに歩もう。~
さらなる剣の高みを目指して…!▼~
**風の勇者 セティ [#wd4770e5]
***C [#ucec108e]
:[アルフォンス]|
あなたの伝承は、~
このアスク王国にも伝わっています。~
【風の勇者セティ】…▼~
苦しめられている民を見過ごせず~
あなたは強大な敵に立ち向かったと…▼~
:[セティ]|
私は…勇者などではありませんよ。▼~
ましてや【風の勇者セティ】などと…~
それは持ち上げ過ぎです。▼~
:[アルフォンス]|
ですが、お話を聞く限り~
勇者と呼ばれるにふさわしい~
行いをしてきたと見受けられますが…▼~
:[セティ]|
その称号は、私には重すぎます。▼~
私は勇者などではない…~
ただの臆病者ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[セティ]|
臆病だからこそ、人々の絶望に敏感で~
苦しみから遠くありたいと…~
そう思っているだけなのです。▼~
***B [#h539275c]
:[セティ]|
私はかつて~
マンスターの人々のために~
戦いましたが…▼~
それはすべて、結果的に~
そうなってしまっただけなのです。▼~
ただ行方不明の父を探してのこと…~
マンスターの人々を助けるために~
足を踏み入れたわけではありません。▼~
:[アルフォンス]|
状況がそうさせたに過ぎない…~
ということですか?▼~
:[セティ]|
もし私が本当の勇者なら~
最初から帝国の抑圧に苦しむ人々のため~
すぐさま立ち上がっていたでしょう。▼~
多くの子供たちが囚われ、~
連れ去られることも防げたはず…~
私は…彼らを救えなかったのです…▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[セティ]|
本当に勇気のある人間というのは~
最初から自分の確固たる意志で~
民のために戦いに挑める者…▼~
たとえば、セリス様のような~
人間のことを言うのでしょう。▼~
そしてアルフォンス王子…~
あなたもまた、私よりもずっと~
勇者と呼ばれるにふさわしいと思います。▼~
:[アルフォンス]|
そんな…!~
僕は…まだまだ力不足です。▼~
英雄たちとともに戦う毎日の中で~
そのことを日々痛感しています。▼~
だからこそ…あなたのように~
勇気のある英雄から~
いろいろなことを学びたいのです。▼~
:[セティ]|
……▼~
***A [#qb290488]
:[セティ]|
お疲れ様です、アルフォンス王子。~
先ほどの戦いの指揮、見事でした。▼~
率先して軍の戦闘に立ち~
皆を鼓舞しながら前進する…▼~
あなたの背中には説得力がある。~
そして、確固たる意志の力も。▼~
:[アルフォンス]|
皆がいてくれるからこそ、ですよ。▼~
もしあなたが僕の立場なら~
きっと同じことをしていると思います。▼~
あなたは状況が~
自分を導いたに過ぎないと~
言いましたが…▼~
あなたは困難に直面しても~
逃げるという選択肢を~
選びませんでした。▼~
:[セティ]|
……▼~
:[アルフォンス]|
民のために…~
自分にとって一番困難な道を選び続けて~
きたのではないでしょうか。▼~
:[セティ]|
一番困難な道、ですか。~
その点に関しては~
間違っていないかもしれませんね。▼~
:[アルフォンス]|
苦しむ人々を見過ごせず~
あえて困難な道を行く。▼~
それはまごうことなき勇者の選択。~
英雄のあるべき姿だと~
僕は思うのです。▼~
:[セティ]|
そのような輝かしい信条を持っている~
アルフォンス王子のほうがやはり~
勇者にふさわしいと私は感じます。▼~
あなたの中にもセリス様やリーフ様のように~
先代から受け継がれてきた~
誇り高き志があるのでしょうね。▼~
そしてそれは…~
光を失うことなく輝きを放ち~
この国を照らしている。▼~
:[アルフォンス]|
いえ、前にも言った通り~
僕はまだまだ未熟です。▼~
未熟ながらも、なにができるのか~
なにを成すべきなのか…~
手探りで進んでいるだけなのです。▼~
:[セティ]|
それでいいと思います。~
たとえ手探りでも、進んでいることには~
変わりがないのですから。▼~
足を止めない限り…~
きっと良い風が…▼~
***S [#l3bbef7e]
:[セティ]|
アルフォンス王子~
私が勇者であるか否かに関わらず…▼~
この世界で成すべきことは~
はっきりと見えています。▼~
アスク王国に迫る危機に抗い~
民を守ること…▼~
そしてそれは困難を伴い~
英雄たちが力を合わせることでしか~
成し得ることはできません。▼~
:[アルフォンス]|
そうですね…僕もそう思います。▼~
:[セティ]|
重ねて言いますが、私は臆病者です。~
でも臆病だからこそ~
薄氷を踏むような歩みを強いられても…▼~
慎重に慢心なく進む術を~
見い出せると思うのです。▼~
:[アルフォンス]|
あなたのその言葉からは~
一度決めたことは絶対にやり遂げるという~
意志の強さを感じます。▼~
これからもアスク王国のため~
どうか力を貸してください。▼~
:[セティ]|
もちろんです。約束しましょう。~
私がこの世界に来たことも…~
きっと意味があるはずですから。▼~
風とともに、歩みましょう。~
争いのない未来が訪れることを~
強く信じて…!▼~
**聖光の竜騎姫 アルテナ [#k4cda0d9]
***C [#h1461dc0]
:[フィヨルム]|
アルテナ王女~
こちらにいらしたのですね。▼~
:[アルテナ]|
フィヨルム王女…~
私になにかご用でしょうか?▼~
:[フィヨルム]|
アルテナ王女のことを~
キュアン王子が探されていましたよ。~
なにかお話があるのでは…?▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
あ、あの…アルテナ王女は~
幼い頃、父君であるキュアン王子と~
死別されたと…伺いました。▼~
キュアン王子はきっと…~
成長したわが子、アルテナ王女との~
再会を楽しみにされているのでは?▼~
:[アルテナ]|
フィヨルム王女。~
お心遣い…感謝します。▼~
しかし、私は父上…~
キュアン王子と会うつもりはありません。▼~
:[フィヨルム]|
え? そ、それは…~
どうしてなのでしょう?▼~
:[アルテナ]|
この世界に召喚されたとき~
エクラから~
聞かされました。▼~
この世界に集っている英雄は~
見知った者であっても、同じ世界から~
召喚された者とは限らない、と。▼~
今、城の広間にいるキュアン王子は~
姿形こそ同じなれど…▼~
私と同じ世界の~
キュアン王子ではないかもしれない。~
ですから会う必要を感じないのです。▼~
では、私は訓練があるので~
これで失礼します。▼~
:[フィヨルム]|
あっ! アルテナ王女…!▼~
…………▼~
同じ世界から来た~
英雄とは限らないから~
会う必要がないとのことですが…▼~
弟君のリーフ王子やフィンさんとは~
再会を喜ばれていたような…▼~
もしかすると…~
ほかになにか会いたくない理由が~
あるのでしょうか…?▼~
***B [#l45258e1]
:[フィヨルム]|
どうぞ、アルテナ王女。~
この紅茶、私のお気に入りなんです。~
お口に合うとよいのですが…▼~
:[アルテナ]|
ありがとう、フィヨルム王女。▼~
王女同士の茶会など…~
トラキアにいた頃は無縁だったので~
とても新鮮です。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[アルテナ]|
先日のことを~
気にされているのですね?▼~
:[フィヨルム]|
い、いえ、その、そういうわけでは。~
確かに気にはなりますが~
無理に聞くつもりは…!▼~
:[アルテナ]|
……▼~
父上…レンスター王国のキュアン王子は~
トラキア半島の統一を志し、一生を捧げた~
誇り高き騎士でした。▼~
しかしその最期は…レンスター王国の~
仇敵であるトラキア王国との戦いで~
命を落としたのです。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[アルテナ]|
そのとき、~
トラキア軍は年端もいかぬ私を人質にとり~
レンスター軍の手出しを封じたのです。▼~
:[フィヨルム]|
そんな…ひどい…▼~
:[アルテナ]|
母上は殺され…父上が率いていた~
精鋭の騎士団、ランスリッターは壊滅。▼~
手出しができなかった父上の身体を~
貫いたのは…ゲイボルグと対となる~
天槍グングニルでした。▼~
その所有者こそ、トラキア王のトラバント。~
そして私はゲイボルグとともに連れ去られ~
トラバントを父と信じて成長したのです。▼~
十数年間、疑うことのないままに。▼~
***A [#c0241a69]
:[アルテナ]|
申し訳ない、フィヨルム王女。~
せっかくのお茶の席で~
このような話をしてしまい…▼~
:[フィヨルム]|
い、いえ、そんな…!▼~
な、なんと言えばいいか~
運命とは…その…~
ときに残酷なのですね…▼~
:[アルテナ]|
確かにトラバントは~
私の父上と母上の命を奪い~
レンスター王国を壊滅に追い込んだ仇敵…▼~
しかし、私は幼い頃から…~
トラバントがトラキア王国と民のために~
尽力していた姿を間近で見ていたのです。▼~
他国からは心ないそしりを受けながら~
自らの手を血で汚すこともいとわず~
理想のためにその身を捧げていた…▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[アルテナ]|
知らなかったとはいえ…~
王としてのトラバントに~
尊敬の念すら抱いていた。▼~
そしてトラバントは~
私に実の娘のように接し~
一人前の騎士に育て上げてくれた…▼~
憎むべき仇敵のもとで育った私が~
父上の前に立つ資格が~
あるとは思えない…▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
で、ですが、それでもアルテナ王女は~
キュアン王子に会うべきだと思います…!▼~
自分を許せないのもわかりますし~
事実を知ったキュアン王子の反応も~
気になるとは思います…ですが!▼~
親と子が会うことに~
理由も資格もいらないのでは~
ないでしょうか…!▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
キュアン王子は最後の最後まで~
アルテナ王女、そしてリーフ王子を~
想われていたはずです。▼~
アルテナ王女は…~
こんなに立派に成長されたのです。▼~
その姿を…キュアン王子に~
見せてあげてください。▼~
:[アルテナ]|
フィヨルム王女…▼~
失礼ながら…氷に閉ざされた国の~
王女と聞き、その心も冷然なるかと~
勝手に思っていたのですが…▼~
最初に出会ったときから~
あなたは優しかった。氷とは反対の~
温かい心の持ち主なのですね。▼~
:[フィヨルム]|
い、いえ、そんな…!~
す、すみません、なんだか~
熱くなってしまって…▼~
:[アルテナ]|
氷の国だからこそ~
温かな心の持ち主でないと…~
生き長らえることはできない。▼~
優し過ぎるからこそ…苛烈な自分を~
装わなくては生きていけなかった。▼~
きっと、私が尊敬したトラキア王も…~
そういう人間だったのかもしれません。▼~
***S [#h0718d0e]
:[キュアン]|
……▼~
:[アルテナ]|
……▼~
:[キュアン]|
アルテナ…~
立派になったな。▼~
:[アルテナ]|
父上…~
私は…私は…▼~
:[キュアン]|
お前が…お前たちが、~
アルテナとリーフが生きていてくれた。~
それだけで十分だ。▼~
お前たちは~
私とエスリンが、ユグドラルの大地に~
生を刻んだ証なのだから。▼~
:[アルテナ]|
私とリーフが…~
父上と母上が生きた…証…▼~
:[エスリン]|
そうよ。だから…~
あなたのことは私たちが守る…~
たとえどんなことがあっても。▼~
:[アルテナ]|
は、母上…!▼~
:[エスリン]|
アルテナ、ずっと私たちから~
逃げ回っていたでしょ!▼~
せっかく、いろいろと~
お話ししたいことがあったのに…!▼~
ちゃんと食べてる?~
整理整頓はできてる?~
気になることはたくさんあるのよ!▼~
:[アルテナ]|
べ、別に逃げ回っていたわけではなく~
その…▼~
:[エスリン]|
久しぶりね、アルテナ。~
あなたの前で、母親として~
過ごせた時間は短かったらしいから…▼~
ここでは…もう少し長く~
母親として、あなたと一緒に~
過ごせるとうれしいわ。▼~
:[アルテナ]|
母上…!▼~
父上、母上…私は誓います。▼~
私はゲイボルグを継いだ身として~
この槍に恥ぬよう…~
誇りを持って生きていきます。▼~
そして、父上と母上の娘として~
守るべき民のため、平和のため…~
強き意志を持って歩んでいきます。▼~
*コメント [#of18c8c2]
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