[広告]
章別会話/受け継がれし願い
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
[[章別会話]]
*受け継がれし願い [#e7464023]
#contents
**受け継がれし願い [#od332ab1]
***オープニング [#o397c22c]
:[パティ]|
ねー、村にはまだ着かないの?~
ずっと馬車に揺られて~
お尻が痛いんだけど!▼~
:[アシュ]|
えー、あとひとつ丘を越えれば~
見えてくる頃かと思われます。~
夕刻までには到着できるのではと…▼~
:[セティ]|
我々が運ぶ支援物資が届けば~
村の人たちも喜んでくれることだろう。▼~
:[フィー]|
ん? あれ?~
おかしいな…▼~
:[ファバル]|
どうした?▼~
:[フィー]|
丘の向こうから~
火の手が上がっているような…▼~
気のせいじゃない!~
あれはあたしたちが向かってる村だわ!~
数カ所から火の手が上がってる!▼~
:[セティ]|
!~
村が何者かに襲われているのか…▼~
:[ファバル]|
盗賊のたぐいか!?~
すぐに助けに行くぞ!▼~
:(暗転)|
:[パティ]|
たぁっ!~
とっとと出て行きなさいっての!▼~
:[フィー]|
村には一歩も入れないんだから!~
せいっ!▼~
:[ファバル]|
よし、村に入り込んだ盗賊は~
すべて叩き出せたみたいだな。▼~
:[アシュ]|
ふぅ、大事に至らずなによりです。~
もう少し到着が遅れていましたら~
おそらく大変なことになっていたことかと…▼~
:[セティ]|
火も消し止められたようだ。▼~
:[フィー]|
みんな、大変!~
空から盗賊たちの動きを~
追ってみたんだけど…▼~
やっつけたのは斥候かも。~
丘の向こうにすごい数の~
天幕があったわ!▼~
:[ファバル]|
本隊が別にいるってことか。▼~
:[フィー]|
あたしたちだけじゃ村を~
守りきれないよ!▼~
:[パティ]|
ど、どど、どうしよう!~
今から村の人たちを逃す~
余裕なんてある?▼~
:[セティ]|
…………▼~
:[フィー]|
セティお兄ちゃん…?▼~
:[セティ]|
フィー、おまえは~
このままヴァイス・ブレイヴに~
応援を呼びに行ってくれ。▼~
その間、私たちは~
この村に籠城する。▼~
***C [#wcda901a]
:[フィー]|
全速力で援軍を呼んでくるから!~
あたしが戻るまでなんとか頑張ってね!▼
:[アシュ]|
フィー様も道中お気をつけて…!~
アスク様のご加護がありますように。▼~
:[セティ]|
私たちは籠城の準備を進めよう。~
幸い、この村は三方を切り立った崖と~
堀に囲まれている。▼~
正面の守りを固めれば~
攻め入られることはない。▼~
:[ファバル]|
確かに籠城しやすい地形だな。~
村の入り口さえ守れれば~
どうにかなるってわけか。▼~
:[セティ]|
アシュ、ファバルは~
入り口の守りを。▼~
:[アシュ]|
異議ございません。~
精一杯務めさせていただきます…!▼~
:[ファバル]|
俺にうってつけの仕事だな。▼~
:[パティ]|
あたしはどうすればいい?▼~
:[セティ]|
母親や子どもたちの~
不安を和らげてあげて欲しい。▼~
:[パティ]|
それなら任せて!~
自信作のスタミナドリンクも~
振る舞っちゃおうかな。▼~
:(暗転)|
:[セティ]|
敵は火矢を放つ可能性が高い。~
村人と協力して消火用の水を~
多めに用意しておいてくれ。▼~
運んできた物資には非常食もある。~
こちらも今のうちに~
分配しておこう。▼~
:[アシュ]|
えー、実に見事な指揮でありますね。~
私としても学ぶべきところが多いと~
お見受けする次第であり…。▼~
:[セティ]|
こういう戦いは~
以前も経験している。▼~
マギ団を率い~
グランベル帝国の非道に~
抗っていた時に…▼~
:[ファバル]|
「風の勇者」セティの名は~
ほかの街にも届いていた。▼~
帝国と戦う人間にとって~
希望として響いていたはずだ。▼~
:[アシュ]|
それはなんとも心強い!~
私としても大いに期待を~
寄せるところでありまして!▼~
***B [#ia680f9a]
:[ファバル]|
丘の向こうに土煙が見える。~
そろそろ仕掛けてくるな。▼~
:[アシュ]|
えー、迎撃の構えは十分にして万全。~
講じられる手段はすべて講じたかと。▼~
:[パティ]|
村の人たちもやる気十分だよ!~
こっちには「風の勇者」と呼ばれる~
すごい英雄がいるって教えちゃった!▼~
:[セティ]|
風の勇者…~
確かにそう呼ばれていたが~
その名は私には分不相応なものだ。▼~
:[ファバル]|
……?▼~
:[セティ]|
本当はただの臆病者。~
私にもっと勇気があれば~
より多くの人を救うことができたはず…▼~
:[パティ]|
でも、村のみんなは頼りにしてるよ!~
「風の勇者」が味方なんだって。▼~
:[アシュ]|
藁にもすがる思いの村人にとって~
「風の勇者」という称号は~
特別な意味を持って響いているものかと…▼~
ですから、私としましては、~
どんな想いや事情がおありだとしても、~
せめて今だけは…▼~
あなたには「風の勇者」として~
村人たちの前に立ち続けて欲しいと、~
そう切に願う次第であります。▼~
:[セティ]|
わかった。~
この称号は私の祖先…~
聖戦士セティにこそふさわしい名。▼~
私が背負うには重すぎるが、~
今はこの村を救うために使おう。▼~
***A [#r1e22a9e]
:[ファバル]|
来たぞ! 手筈通りに動けば~
村を守りきれるはず。▼~
:[アシュ]|
はい! アスク様が愛された~
罪なき善良な人々を~
守り抜く決意をここに!▼~
:[セティ]|
我が名は「風の勇者」セティ!~
操る風は立ちはだかる敵~
すべてを吹き飛ばすことになる!▼~
:(白く光る)|
:[パティ]|
効いてる効いてる!~
盗賊たちは尻込みしてるみたい!▼~
:[アシュ]|
「風の勇者」という言葉の響きも~
相手の戦意に~
大いに影響していることでありましょう。▼~
:[ファバル]|
この機を逃さない!~
聖弓【イチイバル】の力~
思い知らせてやる!▼~
:[パティ]|
ファバル兄さん、気をつけて!~
どんどん敵の数が増えてる!▼~
:[セティ]|
フィーが必ず援軍を連れてきてくれる!~
それまであきらめずに~
持ち場を支えるのだ!▼~
:[パティ]|
見て、東の空!▼~
:[フィー]|
みんなー! お待たせっ!~
ヴァイス・ブレイヴの援軍を~
連れて来たよ!▼~
一睡もせずに飛んでたから~
あたしももう限界…▼~
:[セリス]|
セティ! ファバル、パティ!~
それにアシュ!~
よく持ちこたえてくれたね。▼~
:[リーフ]|
ぼくたちも加勢を!▼~
:[セティ]|
みんな、もう一踏ん張りだ。~
気を抜かずに守り抜こう!▼~
:(暗転)|
:[リーフ]|
さすが、勇者セティ。~
誰一人犠牲を出さずに~
村を守り抜くなんて…▼~
:[セリス]|
セティの指揮に、ファバルとパティ~
アシュがともに支え合ったおかげで~
勝利を呼び込めたのだろう。▼~
:[パティ]|
セリス様に褒められちゃった。~
頑張った甲斐があったね、~
おにいちゃん!▼~
:[セリス]|
不眠不休で飛んで私たちを~
先導してくれたフィーもね。▼~
:[フィー]|
みんなが待っていると思ったから…▼~
:[セティ]|
いにしえの聖戦士たちは逆境の中~
希望を捨てずに戦い、~
勝利をつかんだのだという。▼~
私たちも、村人たちも一丸になり~
最後まで希望を捨てることなく~
戦い抜くことができた。▼~
ユグドラル大陸の暗黒を祓った~
いにしえの聖戦士たちの不屈の魂は~
きっと私たちにも受け継がれている。▼~
アスク王国の地でも~
ヴァイス・ブレイヴの戦いを支え~
逆境を跳ね返す力になることだろう。▼~
**見習い天馬騎士 フィー [#jc35d62e]
***C [#wbcd49c0]
:[フィー]|
よーし、行くよマーニャ!~
まだアスク王国の風には慣れてないから~
飛び立つときはゆっくり、落ち着いて…▼~
あ、良い風がきた!~
マーニャ、そのまままっすぐ!~
そう、しっかり飛んで!▼~
:(暗転)|
:[フィー]|
ふう、今日の飛行訓練は終わり!~
マーニャ、お疲れ様。▼~
:[カリン]|
フィー様も訓練、お疲れ様でした。~
アスク王国にやってきて日が浅いのに~
見事な風読みに感服しました。▼~
:[フィー]|
ちょっと、カリン!~
その話し方はやめようって言ったでしょ。~
気楽にフィーって呼んでよね。▼~
:[カリン]|
あ、申し訳ございま…じゃなかった。~
ごめんなさい、フィー。~
以前の癖が抜けなくて。▼~
:[マーニャ]|
あら、なんだか賑やかだと思ったら~
新しい子が来たのね。▼~
その鎧を着てペガサスを連れている…~
もしかして、あなたもシレジアの天馬騎士?▼~
:[フィー]|
はじめまして、あたしはフィー。~
シレジアの天馬騎士見習いです!~
こっちの相棒はマーニャといいます。▼~
:[マーニャ]|
あら、奇遇ね!~
私もマーニャというのよ。▼~
うふふ…はじめまして、フィー。~
そしてマーニャ。▼~
私とは違う時代から来たようだけど~
同じシレジアの騎士として歓迎するわ。▼~
:[フィー]|
え、マーニャと同じ名前?~
それってもしかして…▼~
:[マーニャ]|
何か困ったことがあったら~
いつでも相談してね。▼~
今日はこれから軍議があるのだけど~
またあとで会いましょう。▼~
:[フィー]|
あ、あのっ!~
行っちゃった…▼~
ねえ、カリン!~
さっきのマーニャ様ってもしかして…▼~
:[カリン]|
シレジア四天馬騎士筆頭と呼ばれた~
マーニャ様よ。~
つまり…あなたの伯母様。▼~
:[フィー]|
ええーっ!▼~
***B [#gfc13113]
:[フィー]|
わー!~
どうしようどうしよう。▼~
ねえ、マーニャ!~
あたしマーニャ様と、~
伯母様としゃべっちゃったよ!▼~
あたしと母さんが~
一番尊敬している天馬騎士、~
あのマーニャ伯母様だよ!▼~
シレジアを守るために戦って~
亡くなっちゃったけど…~
まさかこのアスク王国で出会えるなんて!▼~
:[カリン]|
落ち着いて、フィー!~
マーニャが…ペガサスの方のマーニャが~
びっくりしてるから!▼~
:[フィー]|
あ、ごめんマーニャ!▼~
カリンったら、どうして伯母様も~
アスク王国に召喚されてるって~
教えてくれなかったの!▼~
:[カリン]|
ごめんなさい。~
いろいろありすぎてつい…▼~
:[フィー]|
ねえねえ、どうしようカリン?~
伯母様の名前、勝手に天馬に~
つけちゃったけど怒られるかな?▼~
:[カリン]|
天馬に尊敬する騎士の~
名前をつけるなんて~
シレジアでは珍しくないでしょう?▼~
喜ばれることはあっても~
怒られたりはしないと思う…たぶん。▼~
:[フィー]|
そ、そうかな? そうだといいけど…。~
でも、これから大変かもしれない。▼~
伯母様が見ている前で~
マーニャに話しかけるとき~
ちょっと気まずくない?▼~
「こらっ、マーニャ!」とか~
「いい子ね、マーニャ」とか言ったとき~
伯母様がいらっしゃったら…▼~
:[カリン]|
うーん、それは…。~
お互い慣れるしかない…のかな?▼~
***A [#p3325c3b]
:[フィー]|
どうしよう、マーニャ…。▼~
カリンはああ言ってたけど~
伯母様やっぱり怒るかな?▼~
マーニャって名前…~
とても素敵だと思うけど~
やっぱり変えちゃおうか?▼~
たとえばアーサーとか…ってこら!~
なんで暴れるの! いたた!▼~
:[リリス]|
それはこの子が自分の名前に~
誇りを持っているからですよ。▼~
:[フィー]|
あなたは厩舎係のリリス…だっけ?▼~
:[リリス]|
こんにちは、フィーさん。~
実は昨日、マーニャと~
お話ししたんです。▼~
マーニャは賢い子です。~
自分の名前の意味を理解して、~
その名前に誇りを持っているそうです。▼~
:[フィー]|
そうだったんだ…~
ごめんねマーニャ。~
変なこと言っちゃって。▼~
:[リリス]|
ふふっ…。~
もう怒ってないと~
マーニャは言っています。▼~
:[フィー]|
ねえ、マーニャ。~
あたし、伯母様と話してくるよ。▼~
もしかしたら怒られるかもしれないけど~
あたしたちの気持ちを~
ちゃんと伯母様に伝えてくるね!▼~
***S [#j5e4bf8f]
:[フィー]|
あの伯母様…マーニャ様!~
ごめんなさい!▼~
:[マーニャ]|
どうしたの、フィー。~
なにか謝られるようなこと~
あったかしら?▼~
:[フィー]|
あたしのペガサスの名前は、~
マーニャと言います。▼~
シレジア四天馬騎士筆頭~
マーニャの名前はあたしたちの誇りで、~
心の支えでした。▼~
あたしは天馬騎士になると決めたとき~
マーニャ様みたいになりたいと~
思ったんです。▼~
:[マーニャ]|
……▼~
:[フィー]|
あたしたちみたいな未熟者に~
勝手に名前を使われるのは~
嫌かもしれないですけど…▼~
でも、あたしと相棒のペガサスは~
マーニャという名前に~
誇りを持っているんです。だから…▼~
:[マーニャ]|
ふふっ…謝りたいってそのこと?▼~
謝ることなんて何もないわ。~
私の名前が人々の支えになっているなら~
むしろ誇りに思うくらいよ。▼~
ありがとう、フィー。~
可愛い姪が私を尊敬してくれていると~
言ってくれて、うれしく思うわ。▼~
:[フィー]|
あたしのこと、知っていたんですね。▼~
:[マーニャ]|
カリンから聞いたわ。~
フュリーは立派ね。~
こんな良い子を産んで育てるなんて。▼~
:[フィー]|
マーニャ様…~
マーニャ伯母様…~
あたし、あたし…▼~
:[マーニャ]|
あら、どうしたのフィー。~
なぜ泣いているのかしら?▼~
:[フィー]|
それは…伯母様が~
母さんから聞いたとおりの~
誇り高くて、優しい人だったから…▼~
:[マーニャ]|
うふふ、泣き虫だった母親とは~
全然似ていない元気な子だと思ったら~
変なところで泣くのね。▼~
:[フィー]|
マーニャ伯母様!~
あたしはマーニャ伯母様から~
いろんなことを学びたい!▼~
そして、絶対に伯母様の名前に恥じない~
立派な天馬騎士になってみせます!▼~
:[マーニャ]|
フュリーから聞いていると思うけど~
私の鍛え方は甘くないわよ?▼~
:[フィー]|
望むところです!~
ビシビシ鍛えてください。~
あたしの相棒、マーニャと一緒に!▼~
**無邪気な盗賊 パティ [#s624fb21]
***C [#lec982ec]
:[パティ]|
えーっ! アスク王国って~
シャナン様も来てるの!?▼~
:[シャロン]|
はい、いらっしゃいますよ。~
シャナンさんの剣の腕はすごいですよね。~
ヴァイス・ブレイヴでも大活躍です!▼~
:[パティ]|
ふっふーん、そうでしょ!~
神剣【バルムンク】を振るうイザーク王子。~
あたしの憧れなんだからね!▼~
ちなみに、敵の手に渡っていた~
【バルムンク】を奪い返してきたのが~
あたしなの!▼~
:[シャロン]|
それはすごいですね!~
シャナンさんにとって、きっと~
パティさんは欠かせない存在なんですね。▼~
:[パティ]|
でしょでしょ? やっぱそう思うよね!~
これはもうシャナン様とあたしは~
結ばれる運命に違いないわ!▼~
シャナン様のお部屋はどちらかしら?~
さっそくご挨拶に伺わなくっちゃ!▼~
:(暗転)|
:[パティ]|
シャナン様ぁ~~
あなたのパティよ~!▼~
恋人としての身の回りの~
お世話をしてあ・げ・る☆▼~
:[ラクチェ]|
誰が恋人よ。~
シャナン王子なら外出中!▼~
:[パティ]|
えーっ!?~
どうしてシャナン様の部屋に~
ラクチェがいるのよ!?▼~
:[ラクチェ]|
こっちのセリフだわ。~
どうしてあなたが~
シャナン王子の部屋を訪ねるのよ!▼~
あなたが召喚されたと聞いて~
身勝手な振る舞いをしないか~
用心していたのよ。▼~
:[パティ]|
ふーんだ。~
あたしとシャナン様の関係に~
口を出される筋合いはないもーん。▼~
:[ラクチェ]|
なにがシャナン様との関係よ。~
弟子として見過ごすわけにはいかないわ。~
シャナン王子を困らせないでちょうだい!▼~
:[パティ]|
なによそれ!~
困っているかどうかなんて~
あなたにはわからないじゃない!▼~
:[ラクチェ]|
本人に聞くまでもないわよ!▼~
:[パティ]|
もういい。わかったわよ。~
だったら、あたしがシャナン様に~
ふさわしいってところ証明してあげる!▼~
***B [#kfc406e7]
:[パティ]|
ヴァイス・ブレイヴで大活躍したいの!~
あたしの願いを叶えるために~
なにかいい案はないかな、アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
大活躍って…またずいぶん唐突ね。~
そんなに焦らなくても~
機会はあると思うけど…▼~
:[パティ]|
シャナン様に認められるためにも~
今すぐに成果が欲しいの!▼~
:[アンナ]|
手柄を立てたいってわけね
~
うーん、そうね…▼~
闘技場に出てもらう英雄の選抜や~
飛空城での戦い…いろいろと~
頭を悩ませることはあるけど。▼~
ヴァイス・ブレイヴのいつもの~
悩みと言えば、軍資金が常に~
不足していることかしら…▼~
:[パティ]|
いいじゃない! それよ、それ!~
軍資金の調達なんて~
あたしにピッタリなお仕事だわ!▼~
なにをするにもお金は必要だもんね。~
金策だったら、お任せあれっ!▼~
:[アンナ]|
任せてって…そう簡単に~
解決できるような問題じゃないわよ?▼~
:[パティ]|
いいからいいから、このパティにお任せ!~
大船に乗ったつもりでいてね、アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
あっ、パティ! 行っちゃったわ。~
大丈夫かしら…▼~
:(暗転)|
:[パティ]|
あなたたち、これから戦場に出るの?~
あたしも一緒に~
連れてってもらえないかな?▼~
:[フィヨルム]|
え? あの、えーと…~
どうしましょう、レギン王女。▼~
:[レギン]|
仲間が多いに越したことはないの。~
力を貸してくれるなら~
遠慮なくお願いしたいの!▼~
:[パティ]|
ありがとう!~
そうと決まれば、さっそく出撃よ!▼~
どうせラクチェは、あたしが盗賊だから~
シャナン様にふさわしくないと~
思ってるんでしょ。▼~
でもね、盗賊には~
盗賊の正義があるんだから。~
見てなさいよ、ラクチェ!▼~
***A [#ne368060]
:[レギン]|
目的地に到着!~
ここで敵が来るのを待ち伏せするの!▼~
:[パティ]|
それにしても今日はいい天気ね。~
戦うよりもピクニック日和!~
お弁当でも持ってくればよかったかな?▼~
:[フィヨルム]|
えっ?~
せ、戦場でお弁当ですか?▼~
:[パティ]|
あたしのお弁当は~
美味しいって評判なんだからね?~
食べるとやる気がモリモリ出ちゃうよ。▼~
:[フィヨルム]|
いえ、その…~
味の心配をしているわけでは…▼~
:[レギン]|
おしゃべりはそこまでみたい。~
敵が見えたの!▼~
:[パティ]|
ふっふーん。~
鴨がネギ背負ってやってきたわね。▼~
:[フィヨルム]|
パティさん、自信満々ですね。~
もしや相手を一網打尽にする秘策でも?▼~
:[パティ]|
あたしは剣を交えた敵の懐から~
金品を盗み出せるのよ!▼~
:[レギン]|
えっ! すごいの!~
そんなことができるの!?▼~
:[パティ]|
ふふーん。盗賊なら~
これくらい出来て当たり前!▼~
金品を盗まれて動揺している瞬間に~
フィヨルム王女とレギン王女が~
ちゃちゃっと倒しちゃって!▼~
:[レギン]|
わ、わかったの!~
今回はその作戦で行くの!▼~
:[フィヨルム]|
了解です。でもパティさん、~
無理はなさらないでくださいね。▼~
:[パティ]|
まあ見てなさいって。~
これでヴァイス・ブレイヴも~
金欠とはおさらばね!▼~
:[フィヨルム]|
来ました! 行きます!▼~
:[パティ]|
命がけだけど~
愛しのシャナン様のためなら~
怖くなんかないもんね!▼~
:[レギン]|
わわっ、なんて軽い身のこなし!~
これなら作戦も成功するかも?▼~
:(暗転)|
:[レギン]|
ふうっ、私たちの圧勝!~
ならず者たちを懲らしめてやったの!▼~
:[フィヨルム]|
無事に勝利を収められたようですね。~
ですが、パティさんが…▼~
:[パティ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
あ、あのー、パティさん、~
大丈夫ですか?~
ケガはなさっていないようですが。▼~
:[パティ]|
なぜ…どうして…▼~
アスク王国じゃ戦っても~
相手からなにも盗めないじゃない!~
どういうことなのよ!?▼~
:[フィヨルム]|
ど、どういうことなのでしょうね?▼~
:[パティ]|
せっかく命がけで~
相手の懐に飛び込み続けたのにー!▼~
これじゃ手柄を立てるなんて夢のまた夢!~
うう…シャナン様ぁ…▼~
***S [#i1b82c2b]
:[パティ]|
はあ、アスク王国では盗みの腕を~
まったく活かせなかった…▼~
これから先、どうすればいいのかな。~
どうやったらシャナン様に~
認めてもらえるのかな…▼~
:[ラクチェ]|
ため息なんかついちゃって~
らしくないわね。▼~
:[パティ]|
ラクチェ…▼~
:[ラクチェ]|
フィヨルム王女たちから話は聞いたわ。▼~
:[パティ]|
なによ、ラクチェ。~
どうせあたしの盗みなんか~
何の役にも立たないわよーだ。▼~
:[ラクチェ]|
ヴァイス・ブレイヴもだけど、~
軍資金は豊体で一括して~
管理していることが多いみたいよ。▼~
一兵卒が大金を抱えて~
戦場に出ることはまずないって。▼~
:[パティ]|
えっ、なにそれ!~
自分でお金を管理しないなんて~
みんな不安じゃないの!?▼~
:[ラクチェ]|
さあ、この世界の人たちが~
何を考えているかなんて~
わたしにはわからないけど。▼~
:[パティ]|
でも、敵から金品を盗めないなら~
あたしの存在価値って…▼~
:[ラクチェ]|
盗み以外でも、あなたが~
活躍できる場はあるんじゃないの?▼~
あなたが孤児を食べさせるために~
盗賊になったことは~
私もシャナン王子も知ってるわ。▼~
盗みは褒められたことではないけれど~
誰かのために戦うことは立派だと思う。▼~
:[パティ]|
あれっ、そうだったの?~
てっきり、あたしが盗賊だから~
気に食わないんだと思ってた!▼~
じゃあ、なんて愛し合う~
あたしとシャナン様の関係を~
邪魔してくるのよ!?▼~
:[ラクチェ]|
それよ! 勝手にシャナン様に~
愛されてると思い込む、~
その厚かましさが大問題なのよ!▼~
:[パティ]|
思い込みじゃなくて~
事実なのに~▼~
まあいいわ。盗賊じゃなくたって~
シャナン様を支える方法は~
まだまだたくさんあるわよね。▼~
料理を振舞ったり、お弁当も用意したり~
身の回りのお世話をしてあげたり…。~
恋人として頑張らなくっちゃね!▼~
:[ラクチェ]|
だから!~
それが問題だって言ってるのよ!~
少しは話を聞きなさ…▼~
:[パティ]|
待ってて、愛しのシャナン様~!~
あなたのパティは~
アスク王国でも力になるから!▼~
**風の聖戦士 セティ [#q670caea]
***C [#n5bf0211]
:[アルフォンス]|
助力に感謝します。~
ユグドラル大陸出身の英雄たちから~
「風の勇者」の噂は聞いています。▼~
伝説の風魔法【フォルセティ】の~
使い手にして、希有な指揮官だと。▼~
:[セティ]|
いえ、私はまだまだ未熟…▼~
…ところで、~
リーフ王子もこの地へ?▼~
:[アルフォンス]|
ええ。~
僕たちと共に~
戦ってくれています。▼~
:[セティ]|
それは心強い。~
リーフ王子こそ、~
真の英雄と呼ぶにふさわしい人物。▼~
私が故郷のシレジアから旅立ったのは~
父を探すという個人的な理由…▼~
民のために戦うようになったのは…~
旅の途中の、なりゆきに過ぎません。▼~
:[アルフォンス]|
そんなことはないでしょう?~
あなたは古の聖戦士の血と~
風魔法【フォルセティ】を受け継いだ。▼~
そして、その力を民衆のために使い~
危険な戦いに身を投じたと聞きました。▼~
民衆の中には、あなたのことを~
聖戦士セティの再来と呼ぶ人もいるとか。▼~
***B [#xd4a0f19]
:[シャロン]|
おや、あれは…?▼~
お兄様、あそこにいらっしゃるのは~
セティさんでは?▼~
:[アルフォンス]|
城下町の子どもたちに~
囲まれているようだけど…~
なにをしているんだろう?▼~
:[シャロン]|
あっ! 子どもたちに本を~
読み聞かせてあげてるようですね。~
セティ王子は子ども好きなのでしょうか。▼~
:[セティ]|
…さて、それでは今日はここまで。~
また時間があったら遊びに来るよ。▼~
それまで良い子にしているんだぞ。~
帰りは寄り道しないように。いいね?▼~
:[シャロン]|
子どもたちも~
ずいぶん懐いているようですね。▼~
あ、わたしたちに気がついたみたいです!~
セティさーん!▼~
:[セティ]|
アルフォンス王子にシャロン王女。~
今日は市中の見回りですか?▼~
:[シャロン]|
そんなところです!~
子どもたちにどんな本を~
読んであげていたんですか?▼~
:[セティ]|
旅の商人から買った博物誌です。~
アスク王国のことを学ぼうと買ったのですが、~
子どもたちにも読み聞かせを、と。▼~
:[シャロン]|
子どもたち、すごく楽しそうに~
セティさんの話を聞いてましたね。~
ここにはよくいらっしゃるのですか?▼~
:[セティ]|
はい。任務の合間に時間を見つけて~
子どもたちに学問や~
簡単な魔道を教えています。▼~
:[シャロン]|
なるほど! セティさん~
子どもがお好きなんですね!▼~
:[セティ]|
私たちが戦っているのも~
あの子たちに平和な世界で~
生きてほしいからこそ。▼~
今は戦乱が続くアスク王国ですが~
平和な時代がきっと来る…。▼~
その時に役に立つ知識や技術を~
子どもたちに教えておきたいのです。▼~
:[アルフォンス]|
セティは戦いの先も見据えて~
動いてくれているんですね。▼~
:[シャロン]|
素晴らしい活躍だと思います!~
わたしもお手伝いしたいです!▼~
***A [#id8a80f8]
:[セティ]|
ふむ…なるほど…そういうことか…~
この技術は興味深い…▼~
:[シャロン]|
あ! セティさん、こんにちは!~
アスク城の大図書館は~
お気に召しましたか?▼~
:[セティ]|
はい。博物誌や歴史書、~
兵法書に魔道の理論書…~
今まで見たことがない本を多く目にしました。▼~
ここはまさに知の宝庫。~
学ぶべきことがたくさんあります。▼~
:[シャロン]|
喜んでもらえて~
わたしもうれしいです!▼~
:[セティ]|
こちらの本の理論は~
次の任務に活かせそうです。~
ほかにもこの本は…▼~
:[シャロン]|
セティさんはやっぱりすごい方ですね。▼~
「風の勇者」と呼ばれるほどの~
大英雄なのに、まだまだ高みを~
目指そうとしているなんて。▼~
:[セティ]|
それは…~
私よりも若いリーフ王子と出会って、~
感化されたからでしょう。▼~
リーフ王子は、~
誰よりも長く過酷な戦いの中で~
目覚ましい成長を遂げた…▼~
:[シャロン]|
うーん、わたしにとっては~
お二人とも十分すぎるほど~
すごい方ですけど…▼~
***S [#j4d6403f]
:[リーフ]|
セティ王子がそんなことを…~
身に余る光栄というか…~
恥ずかしくなってしまう。▼~
セティ王子に比べれば~
ぼくなんてまだまだだよ。▼~
:[アルフォンス]|
そうかな?▼~
:[リーフ]|
ぼくが戦い続けられたのは~
同じ志を持った仲間がいたからだ。▼~
ぼく一人の力では~
戦局を変えることはできないし~
戦場でできることもたかが知れてる。▼~
でも、仲間たちが一緒だったから~
ぼくは困難を乗り越え、前に進めた。~
それだけの話なんだよ。▼~
:[アルフォンス]|
僕もシャロンやアンナ隊長~
そしてエクラ…~
みんながいたから戦えている。▼~
その気持ち、理解できるよ。▼~
:[リーフ]|
ぼくから見れば、~
セティ王子のような人物こそが~
真の英雄だ。▼~
聖戦士の血と神器を受け継ぎながら~
力に溺れず、民のために~
常に高みを目指している。▼~
聖戦士セティと~
同じ名を持っているのは~
偶然じゃないと、ぼくは思うんだ。▼~
彼ならきっと、世界を救った~
聖戦士の伝説を再び蘇らせてくれる。~
ぼくはそう思って…いや、信じてる。▼~
:[セティ]|
アルフォンス王子、リーフ王子。~
なんの話を?▼~
:[アルフォンス]|
ヴァイス・ブレイヴを支えてくれる~
心強い味方について~
話していたところです。▼~
セティとリーフ…~
二人の英雄を迎えられたことを~
とても心強く思います。▼~
これからもヴァイス・ブレイヴを~
よろしくお願いします。▼~
**子供思いの傭兵 ファバル [#k03c83db]
***C [#l57e5509]
:[ファバル]|
今日は案内してくれて助かった。~
まだアスク王国にも慣れてなくてな。▼~
:[ピアニー]|
ううん。~
あなたと一緒にあちこち回るの~
私も楽しかったもの!▼~
ユグドラル大陸の話も~
たくさん聞けたしね。▼~
:[ファバル]|
それにしても妖精が案内役だなんて~
異界には本当に驚かされるな。▼~
お前は性格も明るそうだし~
悩みなんてなさそうに見えるよ。▼~
私は幸夢のピアニーだもの!~
でもね、夢の国アルフから出てきたのは~
最近のことなのよ?▼~
それまではね、~
子どもたちと夢の中で遊んでたの!▼~
:[ファバル]|
子ども…か。~
アスク王国にも孤児はいるのか?▼~
:[ピアニー]|
ええ、もちろんいるわ。~
手伝っている孤児院もあるはずよ。▼~
:[ファバル]|
それは興味深いな。~
俺と妹のパティは孤児院育ちなんだ。▼~
そもそも俺が傭兵を続けていたのは~
孤児院へ金を送るためだったしな。▼~
:[ピアニー]|
へえ、そうだったの。~
とっても素敵なことだと思うわ!▼~
:[ファバル]|
もっとも…そのことでパティに~
こっぴどく叱られたこともあったが。▼~
:[ピアニー]|
…ねえ、これから~
孤児院に行ってみましょうよ。~
きっとみんなも喜ぶと思うし。▼~
そうと決まれば急ぎましょう!~
はいはい、こっちですよーっ!▼~
:[ファバル]|
お、おい…ちょっと待てってば!▼~
:(暗転)|
:[レナ]|
それではお勉強をはじめましょう。~
皆さん、準備はよろしいですか?▼~
:[ジュリアン]|
お前ら、レナさ…~
レナを困らせるんじゃないぞ。~
そこっ、ちゃんと座れ!▼~
:[ロシェ]|
やあ。二人ともよく来てくれたね。~
騒がしくて驚いただろ?▼~
:[ファバル]|
いや、子どもたちの笑顔が~
見られるのはいいことだ。▼~
:[ピアニー]|
うんうん、元気が一番!▼~
:[ルゥ]|
ぼくもエレブ大陸の孤児院で育って~
いろいろな人の助けで~
今日まで生きてこられたんだ。▼~
:[ロシェ]|
ぼくたちが受けた恩を返そうと思って~
みんなで孤児院を手伝ってるんだよ。▼~
:[ルゥ]|
…でも、絶え間なく続く戦いのせいで~
この世界では身寄りのない~
子どもたちが日々増えてるんだ。▼~
:[ロシェ]|
ただ敵を倒せばいいってものじゃない。~
子どもたちを助けるのも~
英雄にとって大切な務めだと思うんだ。▼~
:[ファバル]|
戦いのしわ寄せは弱き者に来る…~
どの世界も変わらんものだな。▼~
***B [#s29b6c88]
:[ファバル]|
大人がはじめた戦争によって~
孤児たちが増えていく。▼~
ユグドラル大陸以外でも~
それは同じことだったんだな…。▼~
:[ピアニー]|
大丈夫、ファバル?~
孤児院に行ってから~
なんだか顔色が良くないみたい。▼~
孤児たちのことは心配だけど~
あまり考えすぎるのもよくないよ?▼~
:[ファバル]|
俺の心配なら無用だ。~
戦争を飯の種にしてきた~
傭兵上がりに気を遣う必要はない。▼~
まあ、俺の生き方も上等とは言えないが~
子どもが犠牲になっているというのに~
戦いをやめない人間はつくづく愚かだよ。▼~
:[ピアニー]|
でも、ロシェたちみたいに~
子どもを助けようとする~
人たちもいるわ。▼~
ファバルだってそうでしょ?~
だてt、あなたが傭兵になったのは~
孤児院のためなんだから…▼~
:[ファバル]|
どうだかな。~
俺が倒した敵の中にも~
子どもがいる奴もいただろう。▼~
俺が弓を射るたびに、新たな孤児を~
生み出しているのかもしれない。▼~
そうして得た金を孤児院に送ったところで~
無意味なことをしている~
だけかもしれないな。▼~
:[ピアニー]|
ファバルは優しいのね。~
でも、一人で背負い込む必要なんてないわ。~
だからほら、元気出して!▼~
アスク王国にはほかにも~
いろんな場所があるんだから。~
さ、次はどんな場所に…▼~
:[ファバル]|
すまなかったな、ピアニー。~
いつの間にか俺自身の問題に~
つき合わせてしまったようだ。▼~
今日はもういいよ。~
少しだけ一人にさせてくれ。▼~
:[ピアニー]|
……▼~
***A [#se2611bf]
:[ファバル]|
……▼~
:[ピアニー]|
あっ!~
ファバル、みーつけたっ!~
探したんだから!▼~
:[ファバル]|
ピアニーか…。~
俺になにか用か?▼~
:[ピアニー]|
最近、城で姿を見ないんだもの。~
どこに行ってたの?▼~
:[ファバル]|
戦場に出ていることが多かっただけだ。~
今もちょうど、その帰りさ。▼~
:[ピアニー]|
そっか。~
じゃあ、あの話も本当なんだね。▼~
ファバルって~
ヴァイス・ブレイヴの給金…~
孤児院に寄付してるんでしょ?▼~
:[ファバル]|
そうだ。~
せめてもの罪滅ぼし…~
みたいなものだ。▼~
:[ピアニー]|
罪滅ぼし?▼~
:[ファバル]|
前に話したユグドラル大陸での話だ。~
俺は傭兵としてグランベル帝国に~
雇われたことがあったんだ。▼~
帝国は暗黒神ロプトウスに捧げるため~
各地で子ども狩りをしていた。▼~
俺はそのことを知りながら~
帝国に手を貸してしまったのさ。~
金のためにな…▼~
:[ピアニー]|
そう…。~
それでパティに怒られちゃったんだ。▼~
:[ファバル]|
そのおかげで目が覚めた。~
しかし、手を貸した事実は変わらない…~
今でも後悔し続けているよ。▼~
:[ピアニー]|
やっぱりファバルは優しい人!~
だけど、少しは自分のことも~
いたわってあげないとダメ。▼~
:[ファバル]|
俺のことなどどうでもいい。~
俺は孤児たちの悲しみを知りながら~
選ぶ道を間違えてしまった男だ。▼~
:[ピアニー]|
じゃあ、ファバルだって~
救われないといけない一人じゃない。~
それを…▼~
:[ファバル]|
妖精にも親がいるのかは知らないが~
お前に孤児の悲しみがわかるのか?▼~
:[ピアニー]|
えっ?▼~
:[ファバル]|
…すまない。~
言い過ぎた。忘れてくれ。▼~
:[ピアニー]|
ううん、大丈夫。~
あのね、ファバル。私たち妖精は…~
もともとは人間だったの。▼~
***S [#l5cd680f]
:[ピアニー]|
…それでね、~
私たちは~
夢の世界で妖精になったの。▼~
:[ファバル]|
そんなことが…~
妖精のお前にも~
辛い出来事があったんだな…▼~
:[ピアニー]|
だから、私の夢は~
みんなを幸せにすることなの。▼~
子どもたちといっぱい笑って遊べる~
素敵な夢を見られる世界。▼~
:[ファバル]|
そうか。妖精であれ人間であれ~
目指す世界は同じということか。▼~
この前、お前に言われたとおり~
俺は一人で背負い込みすぎて~
いたのかもしれないな。▼~
:[ピアニー]|
そうよ。~
良い夢を見られる世界には~
ファバルだっていていいんだから。▼~
:[ファバル]|
なるほど。~
そんな世界が実現すれば~
俺も幸せな気持ちになれるだろうな。▼~
:[ピアニー]|
わかってもらえた?▼~
:[ファバル]|
ああ、十分すぎるほどだ。▼~
俺一人の力はたかが知れている。~
しかし、英雄たちが手を携えれば~
光は見えてくるかもしれん。▼~
一人でも多くの子どもが笑って~
いい夢を見られるように…。~
俺も力を尽くそう、この聖弓に誓って。▼~
*コメント [#j249392e]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*受け継がれし願い [#e7464023]
#contents
**受け継がれし願い [#od332ab1]
***オープニング [#o397c22c]
:[パティ]|
ねー、村にはまだ着かないの?~
ずっと馬車に揺られて~
お尻が痛いんだけど!▼~
:[アシュ]|
えー、あとひとつ丘を越えれば~
見えてくる頃かと思われます。~
夕刻までには到着できるのではと…▼~
:[セティ]|
我々が運ぶ支援物資が届けば~
村の人たちも喜んでくれることだろう。▼~
:[フィー]|
ん? あれ?~
おかしいな…▼~
:[ファバル]|
どうした?▼~
:[フィー]|
丘の向こうから~
火の手が上がっているような…▼~
気のせいじゃない!~
あれはあたしたちが向かってる村だわ!~
数カ所から火の手が上がってる!▼~
:[セティ]|
!~
村が何者かに襲われているのか…▼~
:[ファバル]|
盗賊のたぐいか!?~
すぐに助けに行くぞ!▼~
:(暗転)|
:[パティ]|
たぁっ!~
とっとと出て行きなさいっての!▼~
:[フィー]|
村には一歩も入れないんだから!~
せいっ!▼~
:[ファバル]|
よし、村に入り込んだ盗賊は~
すべて叩き出せたみたいだな。▼~
:[アシュ]|
ふぅ、大事に至らずなによりです。~
もう少し到着が遅れていましたら~
おそらく大変なことになっていたことかと…▼~
:[セティ]|
火も消し止められたようだ。▼~
:[フィー]|
みんな、大変!~
空から盗賊たちの動きを~
追ってみたんだけど…▼~
やっつけたのは斥候かも。~
丘の向こうにすごい数の~
天幕があったわ!▼~
:[ファバル]|
本隊が別にいるってことか。▼~
:[フィー]|
あたしたちだけじゃ村を~
守りきれないよ!▼~
:[パティ]|
ど、どど、どうしよう!~
今から村の人たちを逃す~
余裕なんてある?▼~
:[セティ]|
…………▼~
:[フィー]|
セティお兄ちゃん…?▼~
:[セティ]|
フィー、おまえは~
このままヴァイス・ブレイヴに~
応援を呼びに行ってくれ。▼~
その間、私たちは~
この村に籠城する。▼~
***C [#wcda901a]
:[フィー]|
全速力で援軍を呼んでくるから!~
あたしが戻るまでなんとか頑張ってね!▼
:[アシュ]|
フィー様も道中お気をつけて…!~
アスク様のご加護がありますように。▼~
:[セティ]|
私たちは籠城の準備を進めよう。~
幸い、この村は三方を切り立った崖と~
堀に囲まれている。▼~
正面の守りを固めれば~
攻め入られることはない。▼~
:[ファバル]|
確かに籠城しやすい地形だな。~
村の入り口さえ守れれば~
どうにかなるってわけか。▼~
:[セティ]|
アシュ、ファバルは~
入り口の守りを。▼~
:[アシュ]|
異議ございません。~
精一杯務めさせていただきます…!▼~
:[ファバル]|
俺にうってつけの仕事だな。▼~
:[パティ]|
あたしはどうすればいい?▼~
:[セティ]|
母親や子どもたちの~
不安を和らげてあげて欲しい。▼~
:[パティ]|
それなら任せて!~
自信作のスタミナドリンクも~
振る舞っちゃおうかな。▼~
:(暗転)|
:[セティ]|
敵は火矢を放つ可能性が高い。~
村人と協力して消火用の水を~
多めに用意しておいてくれ。▼~
運んできた物資には非常食もある。~
こちらも今のうちに~
分配しておこう。▼~
:[アシュ]|
えー、実に見事な指揮でありますね。~
私としても学ぶべきところが多いと~
お見受けする次第であり…。▼~
:[セティ]|
こういう戦いは~
以前も経験している。▼~
マギ団を率い~
グランベル帝国の非道に~
抗っていた時に…▼~
:[ファバル]|
「風の勇者」セティの名は~
ほかの街にも届いていた。▼~
帝国と戦う人間にとって~
希望として響いていたはずだ。▼~
:[アシュ]|
それはなんとも心強い!~
私としても大いに期待を~
寄せるところでありまして!▼~
***B [#ia680f9a]
:[ファバル]|
丘の向こうに土煙が見える。~
そろそろ仕掛けてくるな。▼~
:[アシュ]|
えー、迎撃の構えは十分にして万全。~
講じられる手段はすべて講じたかと。▼~
:[パティ]|
村の人たちもやる気十分だよ!~
こっちには「風の勇者」と呼ばれる~
すごい英雄がいるって教えちゃった!▼~
:[セティ]|
風の勇者…~
確かにそう呼ばれていたが~
その名は私には分不相応なものだ。▼~
:[ファバル]|
……?▼~
:[セティ]|
本当はただの臆病者。~
私にもっと勇気があれば~
より多くの人を救うことができたはず…▼~
:[パティ]|
でも、村のみんなは頼りにしてるよ!~
「風の勇者」が味方なんだって。▼~
:[アシュ]|
藁にもすがる思いの村人にとって~
「風の勇者」という称号は~
特別な意味を持って響いているものかと…▼~
ですから、私としましては、~
どんな想いや事情がおありだとしても、~
せめて今だけは…▼~
あなたには「風の勇者」として~
村人たちの前に立ち続けて欲しいと、~
そう切に願う次第であります。▼~
:[セティ]|
わかった。~
この称号は私の祖先…~
聖戦士セティにこそふさわしい名。▼~
私が背負うには重すぎるが、~
今はこの村を救うために使おう。▼~
***A [#r1e22a9e]
:[ファバル]|
来たぞ! 手筈通りに動けば~
村を守りきれるはず。▼~
:[アシュ]|
はい! アスク様が愛された~
罪なき善良な人々を~
守り抜く決意をここに!▼~
:[セティ]|
我が名は「風の勇者」セティ!~
操る風は立ちはだかる敵~
すべてを吹き飛ばすことになる!▼~
:(白く光る)|
:[パティ]|
効いてる効いてる!~
盗賊たちは尻込みしてるみたい!▼~
:[アシュ]|
「風の勇者」という言葉の響きも~
相手の戦意に~
大いに影響していることでありましょう。▼~
:[ファバル]|
この機を逃さない!~
聖弓【イチイバル】の力~
思い知らせてやる!▼~
:[パティ]|
ファバル兄さん、気をつけて!~
どんどん敵の数が増えてる!▼~
:[セティ]|
フィーが必ず援軍を連れてきてくれる!~
それまであきらめずに~
持ち場を支えるのだ!▼~
:[パティ]|
見て、東の空!▼~
:[フィー]|
みんなー! お待たせっ!~
ヴァイス・ブレイヴの援軍を~
連れて来たよ!▼~
一睡もせずに飛んでたから~
あたしももう限界…▼~
:[セリス]|
セティ! ファバル、パティ!~
それにアシュ!~
よく持ちこたえてくれたね。▼~
:[リーフ]|
ぼくたちも加勢を!▼~
:[セティ]|
みんな、もう一踏ん張りだ。~
気を抜かずに守り抜こう!▼~
:(暗転)|
:[リーフ]|
さすが、勇者セティ。~
誰一人犠牲を出さずに~
村を守り抜くなんて…▼~
:[セリス]|
セティの指揮に、ファバルとパティ~
アシュがともに支え合ったおかげで~
勝利を呼び込めたのだろう。▼~
:[パティ]|
セリス様に褒められちゃった。~
頑張った甲斐があったね、~
おにいちゃん!▼~
:[セリス]|
不眠不休で飛んで私たちを~
先導してくれたフィーもね。▼~
:[フィー]|
みんなが待っていると思ったから…▼~
:[セティ]|
いにしえの聖戦士たちは逆境の中~
希望を捨てずに戦い、~
勝利をつかんだのだという。▼~
私たちも、村人たちも一丸になり~
最後まで希望を捨てることなく~
戦い抜くことができた。▼~
ユグドラル大陸の暗黒を祓った~
いにしえの聖戦士たちの不屈の魂は~
きっと私たちにも受け継がれている。▼~
アスク王国の地でも~
ヴァイス・ブレイヴの戦いを支え~
逆境を跳ね返す力になることだろう。▼~
**見習い天馬騎士 フィー [#jc35d62e]
***C [#wbcd49c0]
:[フィー]|
よーし、行くよマーニャ!~
まだアスク王国の風には慣れてないから~
飛び立つときはゆっくり、落ち着いて…▼~
あ、良い風がきた!~
マーニャ、そのまままっすぐ!~
そう、しっかり飛んで!▼~
:(暗転)|
:[フィー]|
ふう、今日の飛行訓練は終わり!~
マーニャ、お疲れ様。▼~
:[カリン]|
フィー様も訓練、お疲れ様でした。~
アスク王国にやってきて日が浅いのに~
見事な風読みに感服しました。▼~
:[フィー]|
ちょっと、カリン!~
その話し方はやめようって言ったでしょ。~
気楽にフィーって呼んでよね。▼~
:[カリン]|
あ、申し訳ございま…じゃなかった。~
ごめんなさい、フィー。~
以前の癖が抜けなくて。▼~
:[マーニャ]|
あら、なんだか賑やかだと思ったら~
新しい子が来たのね。▼~
その鎧を着てペガサスを連れている…~
もしかして、あなたもシレジアの天馬騎士?▼~
:[フィー]|
はじめまして、あたしはフィー。~
シレジアの天馬騎士見習いです!~
こっちの相棒はマーニャといいます。▼~
:[マーニャ]|
あら、奇遇ね!~
私もマーニャというのよ。▼~
うふふ…はじめまして、フィー。~
そしてマーニャ。▼~
私とは違う時代から来たようだけど~
同じシレジアの騎士として歓迎するわ。▼~
:[フィー]|
え、マーニャと同じ名前?~
それってもしかして…▼~
:[マーニャ]|
何か困ったことがあったら~
いつでも相談してね。▼~
今日はこれから軍議があるのだけど~
またあとで会いましょう。▼~
:[フィー]|
あ、あのっ!~
行っちゃった…▼~
ねえ、カリン!~
さっきのマーニャ様ってもしかして…▼~
:[カリン]|
シレジア四天馬騎士筆頭と呼ばれた~
マーニャ様よ。~
つまり…あなたの伯母様。▼~
:[フィー]|
ええーっ!▼~
***B [#gfc13113]
:[フィー]|
わー!~
どうしようどうしよう。▼~
ねえ、マーニャ!~
あたしマーニャ様と、~
伯母様としゃべっちゃったよ!▼~
あたしと母さんが~
一番尊敬している天馬騎士、~
あのマーニャ伯母様だよ!▼~
シレジアを守るために戦って~
亡くなっちゃったけど…~
まさかこのアスク王国で出会えるなんて!▼~
:[カリン]|
落ち着いて、フィー!~
マーニャが…ペガサスの方のマーニャが~
びっくりしてるから!▼~
:[フィー]|
あ、ごめんマーニャ!▼~
カリンったら、どうして伯母様も~
アスク王国に召喚されてるって~
教えてくれなかったの!▼~
:[カリン]|
ごめんなさい。~
いろいろありすぎてつい…▼~
:[フィー]|
ねえねえ、どうしようカリン?~
伯母様の名前、勝手に天馬に~
つけちゃったけど怒られるかな?▼~
:[カリン]|
天馬に尊敬する騎士の~
名前をつけるなんて~
シレジアでは珍しくないでしょう?▼~
喜ばれることはあっても~
怒られたりはしないと思う…たぶん。▼~
:[フィー]|
そ、そうかな? そうだといいけど…。~
でも、これから大変かもしれない。▼~
伯母様が見ている前で~
マーニャに話しかけるとき~
ちょっと気まずくない?▼~
「こらっ、マーニャ!」とか~
「いい子ね、マーニャ」とか言ったとき~
伯母様がいらっしゃったら…▼~
:[カリン]|
うーん、それは…。~
お互い慣れるしかない…のかな?▼~
***A [#p3325c3b]
:[フィー]|
どうしよう、マーニャ…。▼~
カリンはああ言ってたけど~
伯母様やっぱり怒るかな?▼~
マーニャって名前…~
とても素敵だと思うけど~
やっぱり変えちゃおうか?▼~
たとえばアーサーとか…ってこら!~
なんで暴れるの! いたた!▼~
:[リリス]|
それはこの子が自分の名前に~
誇りを持っているからですよ。▼~
:[フィー]|
あなたは厩舎係のリリス…だっけ?▼~
:[リリス]|
こんにちは、フィーさん。~
実は昨日、マーニャと~
お話ししたんです。▼~
マーニャは賢い子です。~
自分の名前の意味を理解して、~
その名前に誇りを持っているそうです。▼~
:[フィー]|
そうだったんだ…~
ごめんねマーニャ。~
変なこと言っちゃって。▼~
:[リリス]|
ふふっ…。~
もう怒ってないと~
マーニャは言っています。▼~
:[フィー]|
ねえ、マーニャ。~
あたし、伯母様と話してくるよ。▼~
もしかしたら怒られるかもしれないけど~
あたしたちの気持ちを~
ちゃんと伯母様に伝えてくるね!▼~
***S [#j5e4bf8f]
:[フィー]|
あの伯母様…マーニャ様!~
ごめんなさい!▼~
:[マーニャ]|
どうしたの、フィー。~
なにか謝られるようなこと~
あったかしら?▼~
:[フィー]|
あたしのペガサスの名前は、~
マーニャと言います。▼~
シレジア四天馬騎士筆頭~
マーニャの名前はあたしたちの誇りで、~
心の支えでした。▼~
あたしは天馬騎士になると決めたとき~
マーニャ様みたいになりたいと~
思ったんです。▼~
:[マーニャ]|
……▼~
:[フィー]|
あたしたちみたいな未熟者に~
勝手に名前を使われるのは~
嫌かもしれないですけど…▼~
でも、あたしと相棒のペガサスは~
マーニャという名前に~
誇りを持っているんです。だから…▼~
:[マーニャ]|
ふふっ…謝りたいってそのこと?▼~
謝ることなんて何もないわ。~
私の名前が人々の支えになっているなら~
むしろ誇りに思うくらいよ。▼~
ありがとう、フィー。~
可愛い姪が私を尊敬してくれていると~
言ってくれて、うれしく思うわ。▼~
:[フィー]|
あたしのこと、知っていたんですね。▼~
:[マーニャ]|
カリンから聞いたわ。~
フュリーは立派ね。~
こんな良い子を産んで育てるなんて。▼~
:[フィー]|
マーニャ様…~
マーニャ伯母様…~
あたし、あたし…▼~
:[マーニャ]|
あら、どうしたのフィー。~
なぜ泣いているのかしら?▼~
:[フィー]|
それは…伯母様が~
母さんから聞いたとおりの~
誇り高くて、優しい人だったから…▼~
:[マーニャ]|
うふふ、泣き虫だった母親とは~
全然似ていない元気な子だと思ったら~
変なところで泣くのね。▼~
:[フィー]|
マーニャ伯母様!~
あたしはマーニャ伯母様から~
いろんなことを学びたい!▼~
そして、絶対に伯母様の名前に恥じない~
立派な天馬騎士になってみせます!▼~
:[マーニャ]|
フュリーから聞いていると思うけど~
私の鍛え方は甘くないわよ?▼~
:[フィー]|
望むところです!~
ビシビシ鍛えてください。~
あたしの相棒、マーニャと一緒に!▼~
**無邪気な盗賊 パティ [#s624fb21]
***C [#lec982ec]
:[パティ]|
えーっ! アスク王国って~
シャナン様も来てるの!?▼~
:[シャロン]|
はい、いらっしゃいますよ。~
シャナンさんの剣の腕はすごいですよね。~
ヴァイス・ブレイヴでも大活躍です!▼~
:[パティ]|
ふっふーん、そうでしょ!~
神剣【バルムンク】を振るうイザーク王子。~
あたしの憧れなんだからね!▼~
ちなみに、敵の手に渡っていた~
【バルムンク】を奪い返してきたのが~
あたしなの!▼~
:[シャロン]|
それはすごいですね!~
シャナンさんにとって、きっと~
パティさんは欠かせない存在なんですね。▼~
:[パティ]|
でしょでしょ? やっぱそう思うよね!~
これはもうシャナン様とあたしは~
結ばれる運命に違いないわ!▼~
シャナン様のお部屋はどちらかしら?~
さっそくご挨拶に伺わなくっちゃ!▼~
:(暗転)|
:[パティ]|
シャナン様ぁ~~
あなたのパティよ~!▼~
恋人としての身の回りの~
お世話をしてあ・げ・る☆▼~
:[ラクチェ]|
誰が恋人よ。~
シャナン王子なら外出中!▼~
:[パティ]|
えーっ!?~
どうしてシャナン様の部屋に~
ラクチェがいるのよ!?▼~
:[ラクチェ]|
こっちのセリフだわ。~
どうしてあなたが~
シャナン王子の部屋を訪ねるのよ!▼~
あなたが召喚されたと聞いて~
身勝手な振る舞いをしないか~
用心していたのよ。▼~
:[パティ]|
ふーんだ。~
あたしとシャナン様の関係に~
口を出される筋合いはないもーん。▼~
:[ラクチェ]|
なにがシャナン様との関係よ。~
弟子として見過ごすわけにはいかないわ。~
シャナン王子を困らせないでちょうだい!▼~
:[パティ]|
なによそれ!~
困っているかどうかなんて~
あなたにはわからないじゃない!▼~
:[ラクチェ]|
本人に聞くまでもないわよ!▼~
:[パティ]|
もういい。わかったわよ。~
だったら、あたしがシャナン様に~
ふさわしいってところ証明してあげる!▼~
***B [#kfc406e7]
:[パティ]|
ヴァイス・ブレイヴで大活躍したいの!~
あたしの願いを叶えるために~
なにかいい案はないかな、アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
大活躍って…またずいぶん唐突ね。~
そんなに焦らなくても~
機会はあると思うけど…▼~
:[パティ]|
シャナン様に認められるためにも~
今すぐに成果が欲しいの!▼~
:[アンナ]|
手柄を立てたいってわけね
~
うーん、そうね…▼~
闘技場に出てもらう英雄の選抜や~
飛空城での戦い…いろいろと~
頭を悩ませることはあるけど。▼~
ヴァイス・ブレイヴのいつもの~
悩みと言えば、軍資金が常に~
不足していることかしら…▼~
:[パティ]|
いいじゃない! それよ、それ!~
軍資金の調達なんて~
あたしにピッタリなお仕事だわ!▼~
なにをするにもお金は必要だもんね。~
金策だったら、お任せあれっ!▼~
:[アンナ]|
任せてって…そう簡単に~
解決できるような問題じゃないわよ?▼~
:[パティ]|
いいからいいから、このパティにお任せ!~
大船に乗ったつもりでいてね、アンナ隊長!▼~
:[アンナ]|
あっ、パティ! 行っちゃったわ。~
大丈夫かしら…▼~
:(暗転)|
:[パティ]|
あなたたち、これから戦場に出るの?~
あたしも一緒に~
連れてってもらえないかな?▼~
:[フィヨルム]|
え? あの、えーと…~
どうしましょう、レギン王女。▼~
:[レギン]|
仲間が多いに越したことはないの。~
力を貸してくれるなら~
遠慮なくお願いしたいの!▼~
:[パティ]|
ありがとう!~
そうと決まれば、さっそく出撃よ!▼~
どうせラクチェは、あたしが盗賊だから~
シャナン様にふさわしくないと~
思ってるんでしょ。▼~
でもね、盗賊には~
盗賊の正義があるんだから。~
見てなさいよ、ラクチェ!▼~
***A [#ne368060]
:[レギン]|
目的地に到着!~
ここで敵が来るのを待ち伏せするの!▼~
:[パティ]|
それにしても今日はいい天気ね。~
戦うよりもピクニック日和!~
お弁当でも持ってくればよかったかな?▼~
:[フィヨルム]|
えっ?~
せ、戦場でお弁当ですか?▼~
:[パティ]|
あたしのお弁当は~
美味しいって評判なんだからね?~
食べるとやる気がモリモリ出ちゃうよ。▼~
:[フィヨルム]|
いえ、その…~
味の心配をしているわけでは…▼~
:[レギン]|
おしゃべりはそこまでみたい。~
敵が見えたの!▼~
:[パティ]|
ふっふーん。~
鴨がネギ背負ってやってきたわね。▼~
:[フィヨルム]|
パティさん、自信満々ですね。~
もしや相手を一網打尽にする秘策でも?▼~
:[パティ]|
あたしは剣を交えた敵の懐から~
金品を盗み出せるのよ!▼~
:[レギン]|
えっ! すごいの!~
そんなことができるの!?▼~
:[パティ]|
ふふーん。盗賊なら~
これくらい出来て当たり前!▼~
金品を盗まれて動揺している瞬間に~
フィヨルム王女とレギン王女が~
ちゃちゃっと倒しちゃって!▼~
:[レギン]|
わ、わかったの!~
今回はその作戦で行くの!▼~
:[フィヨルム]|
了解です。でもパティさん、~
無理はなさらないでくださいね。▼~
:[パティ]|
まあ見てなさいって。~
これでヴァイス・ブレイヴも~
金欠とはおさらばね!▼~
:[フィヨルム]|
来ました! 行きます!▼~
:[パティ]|
命がけだけど~
愛しのシャナン様のためなら~
怖くなんかないもんね!▼~
:[レギン]|
わわっ、なんて軽い身のこなし!~
これなら作戦も成功するかも?▼~
:(暗転)|
:[レギン]|
ふうっ、私たちの圧勝!~
ならず者たちを懲らしめてやったの!▼~
:[フィヨルム]|
無事に勝利を収められたようですね。~
ですが、パティさんが…▼~
:[パティ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
あ、あのー、パティさん、~
大丈夫ですか?~
ケガはなさっていないようですが。▼~
:[パティ]|
なぜ…どうして…▼~
アスク王国じゃ戦っても~
相手からなにも盗めないじゃない!~
どういうことなのよ!?▼~
:[フィヨルム]|
ど、どういうことなのでしょうね?▼~
:[パティ]|
せっかく命がけで~
相手の懐に飛び込み続けたのにー!▼~
これじゃ手柄を立てるなんて夢のまた夢!~
うう…シャナン様ぁ…▼~
***S [#i1b82c2b]
:[パティ]|
はあ、アスク王国では盗みの腕を~
まったく活かせなかった…▼~
これから先、どうすればいいのかな。~
どうやったらシャナン様に~
認めてもらえるのかな…▼~
:[ラクチェ]|
ため息なんかついちゃって~
らしくないわね。▼~
:[パティ]|
ラクチェ…▼~
:[ラクチェ]|
フィヨルム王女たちから話は聞いたわ。▼~
:[パティ]|
なによ、ラクチェ。~
どうせあたしの盗みなんか~
何の役にも立たないわよーだ。▼~
:[ラクチェ]|
ヴァイス・ブレイヴもだけど、~
軍資金は豊体で一括して~
管理していることが多いみたいよ。▼~
一兵卒が大金を抱えて~
戦場に出ることはまずないって。▼~
:[パティ]|
えっ、なにそれ!~
自分でお金を管理しないなんて~
みんな不安じゃないの!?▼~
:[ラクチェ]|
さあ、この世界の人たちが~
何を考えているかなんて~
わたしにはわからないけど。▼~
:[パティ]|
でも、敵から金品を盗めないなら~
あたしの存在価値って…▼~
:[ラクチェ]|
盗み以外でも、あなたが~
活躍できる場はあるんじゃないの?▼~
あなたが孤児を食べさせるために~
盗賊になったことは~
私もシャナン王子も知ってるわ。▼~
盗みは褒められたことではないけれど~
誰かのために戦うことは立派だと思う。▼~
:[パティ]|
あれっ、そうだったの?~
てっきり、あたしが盗賊だから~
気に食わないんだと思ってた!▼~
じゃあ、なんて愛し合う~
あたしとシャナン様の関係を~
邪魔してくるのよ!?▼~
:[ラクチェ]|
それよ! 勝手にシャナン様に~
愛されてると思い込む、~
その厚かましさが大問題なのよ!▼~
:[パティ]|
思い込みじゃなくて~
事実なのに~▼~
まあいいわ。盗賊じゃなくたって~
シャナン様を支える方法は~
まだまだたくさんあるわよね。▼~
料理を振舞ったり、お弁当も用意したり~
身の回りのお世話をしてあげたり…。~
恋人として頑張らなくっちゃね!▼~
:[ラクチェ]|
だから!~
それが問題だって言ってるのよ!~
少しは話を聞きなさ…▼~
:[パティ]|
待ってて、愛しのシャナン様~!~
あなたのパティは~
アスク王国でも力になるから!▼~
**風の聖戦士 セティ [#q670caea]
***C [#n5bf0211]
:[アルフォンス]|
助力に感謝します。~
ユグドラル大陸出身の英雄たちから~
「風の勇者」の噂は聞いています。▼~
伝説の風魔法【フォルセティ】の~
使い手にして、希有な指揮官だと。▼~
:[セティ]|
いえ、私はまだまだ未熟…▼~
…ところで、~
リーフ王子もこの地へ?▼~
:[アルフォンス]|
ええ。~
僕たちと共に~
戦ってくれています。▼~
:[セティ]|
それは心強い。~
リーフ王子こそ、~
真の英雄と呼ぶにふさわしい人物。▼~
私が故郷のシレジアから旅立ったのは~
父を探すという個人的な理由…▼~
民のために戦うようになったのは…~
旅の途中の、なりゆきに過ぎません。▼~
:[アルフォンス]|
そんなことはないでしょう?~
あなたは古の聖戦士の血と~
風魔法【フォルセティ】を受け継いだ。▼~
そして、その力を民衆のために使い~
危険な戦いに身を投じたと聞きました。▼~
民衆の中には、あなたのことを~
聖戦士セティの再来と呼ぶ人もいるとか。▼~
***B [#xd4a0f19]
:[シャロン]|
おや、あれは…?▼~
お兄様、あそこにいらっしゃるのは~
セティさんでは?▼~
:[アルフォンス]|
城下町の子どもたちに~
囲まれているようだけど…~
なにをしているんだろう?▼~
:[シャロン]|
あっ! 子どもたちに本を~
読み聞かせてあげてるようですね。~
セティ王子は子ども好きなのでしょうか。▼~
:[セティ]|
…さて、それでは今日はここまで。~
また時間があったら遊びに来るよ。▼~
それまで良い子にしているんだぞ。~
帰りは寄り道しないように。いいね?▼~
:[シャロン]|
子どもたちも~
ずいぶん懐いているようですね。▼~
あ、わたしたちに気がついたみたいです!~
セティさーん!▼~
:[セティ]|
アルフォンス王子にシャロン王女。~
今日は市中の見回りですか?▼~
:[シャロン]|
そんなところです!~
子どもたちにどんな本を~
読んであげていたんですか?▼~
:[セティ]|
旅の商人から買った博物誌です。~
アスク王国のことを学ぼうと買ったのですが、~
子どもたちにも読み聞かせを、と。▼~
:[シャロン]|
子どもたち、すごく楽しそうに~
セティさんの話を聞いてましたね。~
ここにはよくいらっしゃるのですか?▼~
:[セティ]|
はい。任務の合間に時間を見つけて~
子どもたちに学問や~
簡単な魔道を教えています。▼~
:[シャロン]|
なるほど! セティさん~
子どもがお好きなんですね!▼~
:[セティ]|
私たちが戦っているのも~
あの子たちに平和な世界で~
生きてほしいからこそ。▼~
今は戦乱が続くアスク王国ですが~
平和な時代がきっと来る…。▼~
その時に役に立つ知識や技術を~
子どもたちに教えておきたいのです。▼~
:[アルフォンス]|
セティは戦いの先も見据えて~
動いてくれているんですね。▼~
:[シャロン]|
素晴らしい活躍だと思います!~
わたしもお手伝いしたいです!▼~
***A [#id8a80f8]
:[セティ]|
ふむ…なるほど…そういうことか…~
この技術は興味深い…▼~
:[シャロン]|
あ! セティさん、こんにちは!~
アスク城の大図書館は~
お気に召しましたか?▼~
:[セティ]|
はい。博物誌や歴史書、~
兵法書に魔道の理論書…~
今まで見たことがない本を多く目にしました。▼~
ここはまさに知の宝庫。~
学ぶべきことがたくさんあります。▼~
:[シャロン]|
喜んでもらえて~
わたしもうれしいです!▼~
:[セティ]|
こちらの本の理論は~
次の任務に活かせそうです。~
ほかにもこの本は…▼~
:[シャロン]|
セティさんはやっぱりすごい方ですね。▼~
「風の勇者」と呼ばれるほどの~
大英雄なのに、まだまだ高みを~
目指そうとしているなんて。▼~
:[セティ]|
それは…~
私よりも若いリーフ王子と出会って、~
感化されたからでしょう。▼~
リーフ王子は、~
誰よりも長く過酷な戦いの中で~
目覚ましい成長を遂げた…▼~
:[シャロン]|
うーん、わたしにとっては~
お二人とも十分すぎるほど~
すごい方ですけど…▼~
***S [#j4d6403f]
:[リーフ]|
セティ王子がそんなことを…~
身に余る光栄というか…~
恥ずかしくなってしまう。▼~
セティ王子に比べれば~
ぼくなんてまだまだだよ。▼~
:[アルフォンス]|
そうかな?▼~
:[リーフ]|
ぼくが戦い続けられたのは~
同じ志を持った仲間がいたからだ。▼~
ぼく一人の力では~
戦局を変えることはできないし~
戦場でできることもたかが知れてる。▼~
でも、仲間たちが一緒だったから~
ぼくは困難を乗り越え、前に進めた。~
それだけの話なんだよ。▼~
:[アルフォンス]|
僕もシャロンやアンナ隊長~
そしてエクラ…~
みんながいたから戦えている。▼~
その気持ち、理解できるよ。▼~
:[リーフ]|
ぼくから見れば、~
セティ王子のような人物こそが~
真の英雄だ。▼~
聖戦士の血と神器を受け継ぎながら~
力に溺れず、民のために~
常に高みを目指している。▼~
聖戦士セティと~
同じ名を持っているのは~
偶然じゃないと、ぼくは思うんだ。▼~
彼ならきっと、世界を救った~
聖戦士の伝説を再び蘇らせてくれる。~
ぼくはそう思って…いや、信じてる。▼~
:[セティ]|
アルフォンス王子、リーフ王子。~
なんの話を?▼~
:[アルフォンス]|
ヴァイス・ブレイヴを支えてくれる~
心強い味方について~
話していたところです。▼~
セティとリーフ…~
二人の英雄を迎えられたことを~
とても心強く思います。▼~
これからもヴァイス・ブレイヴを~
よろしくお願いします。▼~
**子供思いの傭兵 ファバル [#k03c83db]
***C [#l57e5509]
:[ファバル]|
今日は案内してくれて助かった。~
まだアスク王国にも慣れてなくてな。▼~
:[ピアニー]|
ううん。~
あなたと一緒にあちこち回るの~
私も楽しかったもの!▼~
ユグドラル大陸の話も~
たくさん聞けたしね。▼~
:[ファバル]|
それにしても妖精が案内役だなんて~
異界には本当に驚かされるな。▼~
お前は性格も明るそうだし~
悩みなんてなさそうに見えるよ。▼~
私は幸夢のピアニーだもの!~
でもね、夢の国アルフから出てきたのは~
最近のことなのよ?▼~
それまではね、~
子どもたちと夢の中で遊んでたの!▼~
:[ファバル]|
子ども…か。~
アスク王国にも孤児はいるのか?▼~
:[ピアニー]|
ええ、もちろんいるわ。~
手伝っている孤児院もあるはずよ。▼~
:[ファバル]|
それは興味深いな。~
俺と妹のパティは孤児院育ちなんだ。▼~
そもそも俺が傭兵を続けていたのは~
孤児院へ金を送るためだったしな。▼~
:[ピアニー]|
へえ、そうだったの。~
とっても素敵なことだと思うわ!▼~
:[ファバル]|
もっとも…そのことでパティに~
こっぴどく叱られたこともあったが。▼~
:[ピアニー]|
…ねえ、これから~
孤児院に行ってみましょうよ。~
きっとみんなも喜ぶと思うし。▼~
そうと決まれば急ぎましょう!~
はいはい、こっちですよーっ!▼~
:[ファバル]|
お、おい…ちょっと待てってば!▼~
:(暗転)|
:[レナ]|
それではお勉強をはじめましょう。~
皆さん、準備はよろしいですか?▼~
:[ジュリアン]|
お前ら、レナさ…~
レナを困らせるんじゃないぞ。~
そこっ、ちゃんと座れ!▼~
:[ロシェ]|
やあ。二人ともよく来てくれたね。~
騒がしくて驚いただろ?▼~
:[ファバル]|
いや、子どもたちの笑顔が~
見られるのはいいことだ。▼~
:[ピアニー]|
うんうん、元気が一番!▼~
:[ルゥ]|
ぼくもエレブ大陸の孤児院で育って~
いろいろな人の助けで~
今日まで生きてこられたんだ。▼~
:[ロシェ]|
ぼくたちが受けた恩を返そうと思って~
みんなで孤児院を手伝ってるんだよ。▼~
:[ルゥ]|
…でも、絶え間なく続く戦いのせいで~
この世界では身寄りのない~
子どもたちが日々増えてるんだ。▼~
:[ロシェ]|
ただ敵を倒せばいいってものじゃない。~
子どもたちを助けるのも~
英雄にとって大切な務めだと思うんだ。▼~
:[ファバル]|
戦いのしわ寄せは弱き者に来る…~
どの世界も変わらんものだな。▼~
***B [#s29b6c88]
:[ファバル]|
大人がはじめた戦争によって~
孤児たちが増えていく。▼~
ユグドラル大陸以外でも~
それは同じことだったんだな…。▼~
:[ピアニー]|
大丈夫、ファバル?~
孤児院に行ってから~
なんだか顔色が良くないみたい。▼~
孤児たちのことは心配だけど~
あまり考えすぎるのもよくないよ?▼~
:[ファバル]|
俺の心配なら無用だ。~
戦争を飯の種にしてきた~
傭兵上がりに気を遣う必要はない。▼~
まあ、俺の生き方も上等とは言えないが~
子どもが犠牲になっているというのに~
戦いをやめない人間はつくづく愚かだよ。▼~
:[ピアニー]|
でも、ロシェたちみたいに~
子どもを助けようとする~
人たちもいるわ。▼~
ファバルだってそうでしょ?~
だてt、あなたが傭兵になったのは~
孤児院のためなんだから…▼~
:[ファバル]|
どうだかな。~
俺が倒した敵の中にも~
子どもがいる奴もいただろう。▼~
俺が弓を射るたびに、新たな孤児を~
生み出しているのかもしれない。▼~
そうして得た金を孤児院に送ったところで~
無意味なことをしている~
だけかもしれないな。▼~
:[ピアニー]|
ファバルは優しいのね。~
でも、一人で背負い込む必要なんてないわ。~
だからほら、元気出して!▼~
アスク王国にはほかにも~
いろんな場所があるんだから。~
さ、次はどんな場所に…▼~
:[ファバル]|
すまなかったな、ピアニー。~
いつの間にか俺自身の問題に~
つき合わせてしまったようだ。▼~
今日はもういいよ。~
少しだけ一人にさせてくれ。▼~
:[ピアニー]|
……▼~
***A [#se2611bf]
:[ファバル]|
……▼~
:[ピアニー]|
あっ!~
ファバル、みーつけたっ!~
探したんだから!▼~
:[ファバル]|
ピアニーか…。~
俺になにか用か?▼~
:[ピアニー]|
最近、城で姿を見ないんだもの。~
どこに行ってたの?▼~
:[ファバル]|
戦場に出ていることが多かっただけだ。~
今もちょうど、その帰りさ。▼~
:[ピアニー]|
そっか。~
じゃあ、あの話も本当なんだね。▼~
ファバルって~
ヴァイス・ブレイヴの給金…~
孤児院に寄付してるんでしょ?▼~
:[ファバル]|
そうだ。~
せめてもの罪滅ぼし…~
みたいなものだ。▼~
:[ピアニー]|
罪滅ぼし?▼~
:[ファバル]|
前に話したユグドラル大陸での話だ。~
俺は傭兵としてグランベル帝国に~
雇われたことがあったんだ。▼~
帝国は暗黒神ロプトウスに捧げるため~
各地で子ども狩りをしていた。▼~
俺はそのことを知りながら~
帝国に手を貸してしまったのさ。~
金のためにな…▼~
:[ピアニー]|
そう…。~
それでパティに怒られちゃったんだ。▼~
:[ファバル]|
そのおかげで目が覚めた。~
しかし、手を貸した事実は変わらない…~
今でも後悔し続けているよ。▼~
:[ピアニー]|
やっぱりファバルは優しい人!~
だけど、少しは自分のことも~
いたわってあげないとダメ。▼~
:[ファバル]|
俺のことなどどうでもいい。~
俺は孤児たちの悲しみを知りながら~
選ぶ道を間違えてしまった男だ。▼~
:[ピアニー]|
じゃあ、ファバルだって~
救われないといけない一人じゃない。~
それを…▼~
:[ファバル]|
妖精にも親がいるのかは知らないが~
お前に孤児の悲しみがわかるのか?▼~
:[ピアニー]|
えっ?▼~
:[ファバル]|
…すまない。~
言い過ぎた。忘れてくれ。▼~
:[ピアニー]|
ううん、大丈夫。~
あのね、ファバル。私たち妖精は…~
もともとは人間だったの。▼~
***S [#l5cd680f]
:[ピアニー]|
…それでね、~
私たちは~
夢の世界で妖精になったの。▼~
:[ファバル]|
そんなことが…~
妖精のお前にも~
辛い出来事があったんだな…▼~
:[ピアニー]|
だから、私の夢は~
みんなを幸せにすることなの。▼~
子どもたちといっぱい笑って遊べる~
素敵な夢を見られる世界。▼~
:[ファバル]|
そうか。妖精であれ人間であれ~
目指す世界は同じということか。▼~
この前、お前に言われたとおり~
俺は一人で背負い込みすぎて~
いたのかもしれないな。▼~
:[ピアニー]|
そうよ。~
良い夢を見られる世界には~
ファバルだっていていいんだから。▼~
:[ファバル]|
なるほど。~
そんな世界が実現すれば~
俺も幸せな気持ちになれるだろうな。▼~
:[ピアニー]|
わかってもらえた?▼~
:[ファバル]|
ああ、十分すぎるほどだ。▼~
俺一人の力はたかが知れている。~
しかし、英雄たちが手を携えれば~
光は見えてくるかもしれん。▼~
一人でも多くの子どもが笑って~
いい夢を見られるように…。~
俺も力を尽くそう、この聖弓に誓って。▼~
*コメント [#j249392e]
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp