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*偽らざる明日へ [#mf7206d9]
#contents
**偽らざる明日へ [#c19b2245]
***オープニング [#bfa2983f]
:[???]|
うふっ…だぁ~れだ♪▼~
:[アルフォンス]|
え、君はいったい…?~
あれ、う…動けない!▼~
:[???]|
だぁ~め、ですよぉ。~
私が誰かを当ててくれないと。~
目隠しは、解いてあげませ~ん。▼~
:[アルフォンス]|
この声は…シャーロッテかな?▼~
:[シャーロッテ]|
だぁ~いせ~いかぁ~い♪~
あ・な・た…のぉ~
シャーロッテでぇす!▼~
:[アルフォンス]|
やっぱりそうだったんだね。~
突然だからびっくりしたよ…▼~
でも、あなたのシャーロッテって~
どういう意味で…▼~
:[シャーロッテ]|
ふふっ、言葉通りの意味ですよぉ。~
私とアルフォンス王子は~
とーっても仲良しでしょ?▼~
:[アルフォンス]|
な、なるほど。うん、節度を持って~
絆を深めることはいいことだと思うよ。~
じゃあ、僕は訓練があるから…▼~
~
(暗転)~
:[シャーロッテ]|
アルフォンス王子…~
身持ちは堅そうだけど~
脈はあると見た…!▼~
:[ブノワ]|
シャーロッテ…~
お前はアスク王国に来ても~
相変わらずだな。▼~
:[オロチ]|
いつもの玉の輿狙いか?~
懲りないのう…▼~
:[シャーロッテ]|
どうして懲りる必要があんの!?▼~
たとえ、ここが異界でも~
私はなんとしても玉の輿に~
乗らなくちゃいけないのよっ。▼~
アルフォンス王子、スレてなくて~
いいわよね。なんといっても王族だし!~
ここで一番の狙い目じゃない!?▼~
:[ニュクス]|
貴方、前にもマークス王子に~
叱られていたわよね。~
軍の風紀を乱すな、って。▼~
:[シャーロッテ]|
うっ!別に風紀を~
乱してるわけじゃないわよ!~
恋愛することは自由でしょ?▼~
今回はうまくいきそうな気がするのよ。~
念願の玉の輿はすぐそこなのっ!▼~
:[オロチ]|
そう、うまくいくかのう…▼~
:[ブノワ]|
早々に本性が露見すると思うが…▼~
:[シャーロッテ]|
…うっさいわね。~
まだ特務機関の連中には~
バレてないっつーの。▼~
あんたたちが余計なことを~
言わない限り、私は可憐な令嬢英雄~
シャーロッテで押し通せるのよ。▼~
:[ニュクス]|
可憐…令嬢…~
あなたの本性からは~
一番遠い言葉が出たわね。▼~
:[シャーロッテ]|
だいたい、私だけじゃなくない?~
あんたたちも、中身と見た目に~
落差がありすぎるのよ。▼~
いい機会だからアスク王国で~
その落差を解消するのはどう?▼~
***C [#yb18e8b0]
:[シャーロッテ]|
ブノワ!~
あんたほど外見で損してる~
人間もいないでしょ!▼~
:[ブノワ]|
いや、俺は別に~
気にしてはいないが…▼~
:[シャーロッテ]|
その優しさがあんたの中身でしょ!~
もっと笑顔でやさしさアピールすれば?~
そうすれば妙な誤解も受けないんだし。▼~
:[ブノワ]|
笑顔…か…▼~
:[シャーロッテ]|
それからニュクス…!~
あんた、ユルグ王女が~
やけに懐いていたわよね?▼~
あれは完全に~
自分と同世代の英雄が~
やってきたって思い込んでいるわよ!▼~
:[ニュクス]|
あれはユルグ王女が~
勝手に勘違いしただけよ。▼~
:[シャーロッテ]|
中身が同年代どころか~
はるかに年上だってわかったら~
ユルグ王女、がっかりするわよ?▼~
:[ニュクス]|
まさか…私に見た目通りの~
子どもを演じろというの?▼~
:[シャーロッテ]|
前に一度、私と練習したわよね?~
子どもらしい振る舞い方を。▼~
:[ニュクス]|
もう思い出したくない記憶に~
なっているけれど…▼~
:[シャーロッテ]|
あんたの場合はその見た目に~
内面をあわせるように振る舞えば~
余計な混乱を招かなくて済むって話よ。▼~
:[オロチ]|
うむ。ニュクスをはじめて見る者は~
呪いで成長が止まっているとは~
思わぬじゃろう。▼~
:[ニュクス]|
…言ってくれるわね、オロチ。~
あなたの場合は私と逆。▼~
外見はそんなに艶やかなのに~
中身が子ども過ぎやしない?▼~
:[オロチ]|
んなっ!? なにを言うか!~
わらわは中身も立派な大人じゃ!▼~
:[シャーロッテ]|
そうやってムキになるところが~
子どもでしょ。▼~
いい機会よ。オロチも外見同様~
大人の女性として振る舞えば?▼~
私は箸より重い物を持てない深窓の令嬢!~
守ってあげたい儚げ乙女路線で行くわ。~
これで絶対に玉の輿に乗ってみせる!▼~
:[ブノワ]|
そううまく行くとは思えんが…▼~
:[オロチ]|
どれ、首尾を占って…~
これは…あまりいい結果に~
ならぬような気がするのう。▼~
***B [#hceba3fa]
:[ブノワ]|
やはり俺には無理だ。~
意識して笑顔など作れん…▼~
:[シャーロッテ]|
あきらめるの早っ!~
まだ一日しか経ってないわよ!?▼~
:(暗転)|
:[アンナ]|
ブノワ、どうしたの!?~
どこか具合でも悪い?~
すごく苦しそうな顔をしてたけど。▼~
:[ブノワ]|
いや、普通に笑っていた~
つもりなんだが…▼~
:(暗転)|
:[ブノワ]|
似合わないことを~
するものではないな。▼~
:[シャーロッテ]|
くっ、ブノワには~
難しかったみたいね…~
ニュクス、あんたはどう?▼~
:[ニュクス]|
……▼~
:(暗転)|
:[ユルグ]|
ふふっ、同じ年頃の~
友達ができてうれしいな!▼~
:[ニュクス]|
ニュクスね…~
ユルグちゃんとあそぶときは~
すっごくたのしいの。▼~
でも、別れるときは~
ちょっとだけ、さみしいよう…▼~
:[ユルグ]|
えっ、本当!?~
ニュクスちゃん…~
わたしも同じきもちだよ!▼~
:[ニュクス]|
……▼~
…なんて純真そうな瞳…~
ダメね…昔の私ならともかく、~
今の私にこの子を騙すことはできない…▼~
:(暗転)|
:[シャーロッテ]|
で、良心の呵責に耐えられなくて~
本当のことを話したと。▼~
:[ニュクス]|
仕方ないでしょう。~
幼い子を裏切るわけにはいかないわ。▼~
:[オロチ]|
ふむ、やはり占いは当たったか…▼~
:[シャーロッテ]|
げっ、まさかあんたも…?▼~
:[オロチ]|
いやあ、最初はイイ感じに~
オトナの女性として~
振舞えていたんじゃがの。▼~
チェイニーとかいう竜人に~
連続モノマネを見せられて~
大爆笑してしまい…。▼~
ぷ、ぷぷ…あっはははははは!~
もう…思い出すだけでたまらぬ。~
くっ…ははははははははは…▼~
:[シャーロッテ]|
ちょ…!? のたうちまわって~
笑うとか子どもか…!▼~
あーもう、どいつもこいつも~
ちったあ根性見せろって…はっ!?~
アルフォンス王子ぃ~!▼~
:[アルフォンス]|
やあ、シャーロッテ。~
訓練で足をくじいたようだけど~
ケガは大丈夫かい?▼~
:[シャーロッテ]|
やぁーん、アルフォンス王子~
私を気遣ってくれるんですねぇ。▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国のために~
力を貸してくれる英雄たちは~
大切な仲間だからね。▼~
もし痛むようなら~
杖が使える癒し手に診てもらうといい。▼~
:[シャーロッテ]|
はいっ! 心配していただき~
シャーロッテ感激ですぅ!▼~
:[ニュクス]|
……。~
…一見、うまく演じているようね。▼~
:[ブノワ]|
もしかすると…~
今回は万が一が~
起こってしまうかもしれんな…▼~
***A [#o8836384]
:[アンナ]|
今回の活躍はたいしたものだわ!▼~
特にシャーロッテ!~
あれだけの兵を相手にするなんて~
びっくりしちゃったわよ!▼~
:[シャーロッテ]|
あ、あはははは…~
つい力が入りすぎちゃったというか~。▼~
:[アンナ]|
次の戦いも頼むわよ。~
十分休んで英気を養ってね!▼~
:[シャーロッテ]|
……▼~
:[ブノワ]|
おい…。~
儚げ乙女路線はどうなったんだ?▼~
:[オロチ]|
アルフォンス王子も見ておっただろうに。~
よいのか、本性を見せても。▼~
:[シャーロッテ]|
ああ、あれはね…~
もういいのよ。▼~
:[ニュクス]|
どうして…?~
あれだけ玉の輿に乗るって~
息巻いていたじゃない。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
気づいたのよ。~
この世界で玉の輿に乗っても~
実家に仕送りが送れないって…▼~
:[オロチ]|
玉の輿に乗る前提で~
話して居るところが恐ろしいのう。▼~
:[シャーロッテ]|
それに…戦いが終わったら、~
きっと元の世界に帰るでしょ?▼~
愛し合う者同士が~
離れ離れになるのは~
やっぱり寂しいしね。▼~
:[ブノワ]|
…そうだな。~
まずはアスク王国の平和を…▼~
:[シャーロッテ]|
離れ離れ…あっ、そうよ!▼~
エクラに頼めば~
アスク王国で捕まえた旦那様を~
一緒に暗夜王国に送ってもらえるかも!?▼~
甲斐性のある旦那様なら~
身ひとつで暗夜王国に来ても~
なんとかなるわよね!▼~
:[ニュクス]|
またそんな、愚かな…▼~
:[シャーロッテ]|
よし、そうと決まれば明日から~
可憐で華奢な令嬢で行くわよ!~
待ってな…未来の旦那様!▼~
:[ブノワ]|
シャーロッテ…~
行ってしまったか…▼~
:[オロチ]|
あやつも懲りんのう。▼~
:[ニュクス]|
人の中身や生き方というものは~
簡単には変えられない。▼~
外見をどう取り繕っても…~
魂まで偽ることは~
できないということね。▼~
:[オロチ]|
うむ。~
そしてそれは…~
わらわたちも同じことじゃ。▼~
己の魂のあり方を信じ~
偽らざる自分と一緒に~
明日へ進みたいものじゃ。▼~
**禁忌の呪術師 ニュクス [#e2bb7258]
***C [#nd1bfc17]
:[ピアニー]|
こんにちは。私は幸夢のピアニー!~
あなたは…異界から召喚された~
英雄さんよね?▼~
:[ニュクス]|
……。~
ニュクスよ。なにか用かしら。▼~
:[ピアニー]|
実は昨日の夜も今日の朝も~
あなたの姿を見かけたんだけど~
いつもひとりでいる気がして。▼~
:[ニュクス]|
……。~
一人のほうが気が楽だから。▼~
:[ピアニー]|
ふぅん、一人のほうが気が楽…~
そういう考え方もあるのね。▼~
あなたが寂しいんじゃないかって~
心配していたの。▼~
もし、寂しくなったら言ってね。~
寝ている間だけだけど~
幸せな夢を見せてあげる!▼~
:[ニュクス]|
心配してくれたことは~
感謝するわ。でも…▼~
私に友人や仲間たちと~
楽しく語らう資格はないわ。▼~
それだけの所業を~
重ねてしまったのだから。▼~
:[ピアニー]|
あっ、ニュクス!~
行っちゃった…▼~
確かに寂しそうではないけれど~
なんだか悲しそうな…▼~
:(暗転)|
:[ヘンリー]|
あはは。すごいね彼女。~
魂を覆っている闇が濃すぎて~
輪郭すらぼやけて見えないよ。▼~
:[サーリャ]|
それだけ強力な呪いが~
かけられているんでしょ。▼~
:[ヘンリー]|
調べさせてもらおうよ~。~
彼女にかけられた呪い。▼~
どう生きれば~
あんなに深い闇をまとえるのか…~
究明するの、楽しそう~!▼~
***B [#hbdaf75f]
:[ニュクス]|
私の呪いを…調べたい?▼~
:[サーリャ]|
話をまとめると~
そういうことね。▼~
私はペレジアの呪術師…~
呪詛の扱いにも心得がある。~
呪いに蝕まれるようなヘマはしないわ。▼~
:[ヘンリー]|
僕は君を助けたいとか解呪したいとか~
思っているわけじゃなくて~
単に呪い自体に興味があるだけだよ~。▼~
:[ニュクス]|
…忠告しておくわ。~
私にかけられた呪いに~
興味本位で手を出さないほうがいい。▼~
貴方たちも呪術師の端くれなら~
私にかかっている呪いが~
いかに危険か、わかるでしょう?▼~
:[ヘンリー]|
そんなことは百も承知だよ。~
ね、この飴玉あげるからさ~。▼~
:[ニュクス]|
わかってて、言ってるんでしょ?~
私は呪いで成長が止まっているだけで~
中身はれっきとした大人よ。▼~
:[ヘンリー]|
無断で調べてもよかったんだけど~
呪われたら面倒くさいしね。~
一応許可を取っておこうと思って。▼~
:[ニュクス]|
…勝手にしなさい。▼~
ただし、どうなろうと~
責任はもてないわよ。▼~
:(暗転)|
:[ヘンリー]|
あははは。やっぱり面白いね。~
彼女にかかってる呪い!▼~
外見はずっと変わらないなんて~
不老の術に等しいよね。~
呪いというより、ある意味祝福だねぇ。▼~
:[サーリャ]|
……▼~
:[ヘンリー]|
あれ、サーリャ。どこ行くの?▼~
:[サーリャ]|
わかったわ。~
誰がニュクスに~
呪いをかけたのか…▼~
***A [#ge8ee7f1]
:[ニュクス]|
私に呪いをかけた人物が~
判明したですって?▼~
:[サーリャ]|
…ええ。▼~
貴方は言っていたわよね。~
強大な呪いをかけた反動で~
身体の成長が止まった、と。▼~
:[ニュクス]|
…その通りよ。▼~
私は才能に溺れ、面白半分で~
人々の幸せや未来を奪ってきた。▼~
私にかけられた呪いは…~
その報いに違いないわ。▼~
:[ヘンリー]|
でも、呪いっていうのは~
天罰みたいなものじゃないよ~。▼~
呪うものと呪われるものが存在し~
呪いの発生源がある。▼~
:[サーリャ]|
誰がニュクスを呪ったのか。▼~
その答えは…貴方。~
貴方自身が自らを呪ったのよ。▼~
:[ニュクス]|
……。▼~
:[サーリャ]|
貴方に残っていた~
良心か理性かはわからないけど…。▼~
過去の所業から~
目を逸らさせないため~
貴方は自身の時を止めた。▼~
:[ヘンリー]|
もしかしたら呪い殺した人間の中に~
ニュクスを呪った呪術師が~
いたかもしれないけど…▼~
そんな強力な呪いを使える人間が~
簡単に殺されるわけはないよね~。▼~
君みたいに、強大な力を持つ~
呪術師がほかにいたというなら~
話は別だけど~。▼~
:[ニュクス]|
私が…私自身を呪っていたと?▼~
:[ヘンリー]|
毎朝、鏡を見るたびに~
歳をとっていない自分を~
見るわけでしょ?▼~
イヤでも思い出すよね~。~
自分がやらかしてきた所業をさ。▼~
自分自身に永久に終わらない~
罰を与える…いやあ~
これはすごい呪いだね~。▼~
:[ニュクス]|
……。▼~
もしこの呪いが、私が無意識に~
自身にかけているものだとしても…。▼~
私にはこの呪いを解く資格はないわ。~
それだけ…取り返しのつかない過ちを~
犯してきたのだから。▼~
:[サーリャ]|
…歳を取らない代わりに~
払い続けなくてはいけない代償。▼~
それは…生き続ける限り~
良心の呵責に苛まれるということ。▼~
重すぎる呪いね。~
この世にふたつとないほどに。▼~
:[ヘンリー]|
良心の呵責ねぇ…。~
僕は一度も感じたことがないから、~
一回でいいから感じてみたいな~。▼~
:[サーリャ]|
貴方、そのうち~
手ひどい呪いを受けるわよ…▼~
***S [#z16f48bf]
:[???]|
ん…んんっ…。▼~
……!? 私の手…~
大きくなって脚も長く…~
成長している?▼~
鏡、鏡はどこ…!?~
歳をとっているのね、私!~
すごい早さで…これが老い…▼~
手も脚も…朽ちていく…~
だけど、心地いい…~
身体に時が刻まれる、この幸せ…▼~
:(暗転)|
:[ニュクス]|
これは…夢?~
幸せに満ちた…温かな…▼~
……▼~
:(暗転)|
:[ピアニー]|
え? 幸せな夢…?~
ううん、私じゃないよ。▼~
:[ニュクス]|
貴方が私に~
見せてくれたのかと思ったわ。▼~
貴方は…人間に幸せな夢を~
見せる妖精だと聞いたから。▼~
:[ピアニー]|
その幸せな夢は~
きっとニュクスの中から~
生まれて来たものだと思うの。▼~
誰だって、幸せな夢を見る力は~
心の中に宿しているんだから。▼~
:[ニュクス]|
でも…私には~
夢を見る資格はない。▼~
今まで多くの人々の夢を~
残酷な方法で奪ってきたから…▼~
:[ピアニー]|
誰にでも~
幸せな夢を見る資格はあるわ。▼~
失われた夢は、もう二度と~
戻らないかもしれないけれど…▼~
それならニュクスはこれから先~
たくさんの人の夢を~
守っていけばいいんじゃないかしら?▼~
そうすれば~
ニュクスにもきっと新しい夢が~
生まれると思うの。▼~
:[ニュクス]|
新しい…夢…▼~
…自分の中にある、~
噓偽らざる夢と~
向き合える日が来たら…▼~
…凍えた時が、もう一度~
動き出すことが…▼~
……▼~
**女の本性 シャーロッテ [#l6f81286]
***C [#s89a4cf1]
:[リンカ]|
久しいな、親友よ…!~
お前もアスク王国に来ていたのか。▼~
:[シャーロッテ]|
誰が親友よ、誰が…!~
別に自分から望んで~
来たわけじゃないわよ。▼~
:[リンカ]|
フッ、相変わらずの威勢のよさだな。~
こっちでは例の猫被りは~
やっていないのか?▼~
:[シャーロッテ]|
しっ…! 黙ってなさいよ!~
風評被害を広めるつもり?▼~
:[リンカ]|
風評被害もなにも事実だろう。▼~
:[シャロン]|
あっ、シャーロッテさんにリンカさん!~
楽しそうにお話しされていましたけど~
お二人は仲がいいんですねー!▼~
:[シャーロッテ]|
あ、あら、シャロン王女。▼~
そうなんです~。~
私とリンカさんはとーっても~
仲良しなんですぅ。▼~
:[リンカ]|
うむ。~
以前はいけ好かない奴だったが~
今は気心の知れた親友だ。▼~
:[シャロン]|
そうなんですか!~
親友…いい響きですね。~
わたしもお二人と仲良くなりたいです!▼~
あっ…そうそう、~
お兄様を待たせているんでした。~
それでは失礼しますね!▼~
:[リンカ]|
…相変わらずの猫被りだな。▼~
:[シャーロッテ]|
うっせーのよ。私は玉の輿に乗るために~
アスク王国でもこの路線で行くの。~
疲れるけどな。▼~
:[リンカ]|
自分から望んで気疲れするとは~
奇特な奴だ。▼~
:[シャーロッテ]|
でも、男の目を引くには~
か弱く素直なお嬢様を演じるのが~
一番効果的なのよ。▼~
はぁ…~
か弱く素直なお嬢様なんて~
現実にいるわけないっつーの。▼~
:[リンカ]|
いや…か弱くはないが~
絵に描いたようなお嬢様なら~
ヴァイス・ブレイヴにいるぞ。▼~
自分の目で確かめるのが一番だな。~
アンナ隊長に頼んでおく。~
明日、訓練に出ればわかるだろう。▼~
***B [#oed09be3]
:[シーダ]|
はじめまして。~
わたしはタリス王国のシーダ。~
今日の訓練、一緒にがんばりましょう。▼~
:[シャーロッテ]|
うっ…笑顔がまぶしいっ…!▼~
:[シーダ]|
あれ? どうかした?▼~
:[シャーロッテ]|
な、なんでもありませんわ。~
こちらこそよろしくお願いします。~
シャーロッテも頑張りまぁす☆▼~
…なるほど…これが例のお姫様ってわけ…~
確かに外見は絵物語に出てくるような~
お嬢様だけど…重要なのは中身よ、中身!▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
あ…シャーロッテ、大丈夫?▼~
:[シャーロッテ]|
だ、大丈夫です。~
ちょっと足を挫いただけで…~
テヘッ! 失敗失敗~。▼~
:[シーダ]|
訓練といえど無理は禁物よ。~
少し休んでおくといいわ。~
さあ、ここに座って。▼~
これ、城下町でいただいた毛布。~
ふわふわで、さわり心地がいいのよ。~
よかったら使ってね。▼~
まだアスクに来て日が浅いと聞いてるわ。~
無理は禁物。なにかわからないことが~
あったら、遠慮なく言ってね。▼~
:[シャーロッテ]|
お気遣いありがとうございますぅ。~
毛布も使わせていただきますね~。▼~
:(暗転)|
:[シャーロッテ]|
なんだ、あのキラキラの塊は…~
打算抜き、損得抜きの~
天然でやってるっての…?▼~
いやいや、こんな絵に描いたような~
お姫様がいてたまるか…!~
ありえないっつーの!▼~
:[シーダ]|
あっ、シャーロッテ。~
訓練のあと、野営もするから~
夕食の準備を手伝ってもらえるかしら?▼~
:[シャーロッテ]|
はーい。喜んでぇ。▼~
チャーンス!~
料理なら私の女子力の見せ所!▼~
生粋のお姫様なら~
お抱えの料理人とかに一切合切任せるはず!~
ここで花嫁修業の成果を見せとくか!▼~
***A [#nefeb102]
:[シャーロッテ]|
まぁ、活きのいいお魚がいーっぱい。~
シーダ王女、ここは私が…。▼~
:[シーダ]|
あら? お魚ならわたしに任せて。~
わたし、島国の出身だから~
お魚をさばくのには自信があるの。▼~
:[シャーロッテ]|
え? シーダ王女は~
王族なのに~
ご自分でお料理をなさるんですか?▼~
:[シーダ]|
王女といっても、タリスは~
海に囲まれた小さな国だから。▼~
料理だけでなく、子どもの頃から~
あちこち外へ遊びまわっていたの。~
よくお転婆って言われていたわ。▼~
じゃあ、お料理はじめるわね。~
シャーロッテは配膳の準備を~
してもらえるかしら。▼~
:[シャーロッテ]|
あ、はーい…~
……。▼~
…おいおい。その捌き方は~
自信があるってレベルじゃねーだろ…!?▼~
匠…! 匠の領域じゃねーか!~
どうなってんだこのお姫様…!?▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
さあ、みなさん!~
夕食の用意ができましたよ。▼~
:[ロス]|
やった!~
シーダ王女お手製の夕食だ!▼~
:[ガトリー]|
いただきます! うん、うまいっ!~
王女様なのに料理も完璧!~
もう最高!▼~
:[ロス]|
俺…母ちゃんの手料理って~
記憶に残ってないんだけど…。▼~
シーダ王女が作ってくれた~
ご飯を食べるたびに思うんだ。~
こんな優しい味なんだろうって。▼~
:[ガトリー]|
やっぱ、お嫁さんにするなら~
こういう人が理想だよな…!▼~
:[シーダ]|
ふふっ、まだまだお代わりは~
たくさんありますからね。~
さあ、シャーロッテもどうぞ。▼~
:[シャーロッテ]|
い、いただきますぅ…▼~
……▼~
…………▼~
:[シーダ]|
あら? シャーロッテ、~
口に合わなかったかしら?▼~
:[シャーロッテ]|
い、いえ…~
なんて優しい味…~
作り手の愛情が伝わってくるような…▼~
:[シーダ]|
ふふっ、気に入ってくれたのなら~
うれしいわ。▼~
ケガが早く治るように~
あなたのシチューには少しだけ~
薬草も混ぜてあるのよ。▼~
:[シャーロッテ]|
…そしてこの気遣い…!~
こ、こいつは…いや、このお方は~
本物だ…本物のお姫様だ…!▼~
実在していたのか…~
絵に描いたようなお姫様が…!▼~
***S [#f2287bf0]
:[リンカ]|
どうだった?~
シーダ王女は~
本物のお姫様だっただろう。▼~
:[シャーロッテ]|
…認めるわ。~
ええ、認めざるをえないわ。▼~
:[リンカ]|
シーダ王女の素晴らしいところは~
王女としての華やかさや~
表面的な立ち振る舞いだけではない。▼~
彼女の人柄に触れて~
改心した敵も大勢いると聞く。~
何よりも素晴らしいのは、その内面だ。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[リンカ]|
うわべだけの偽物が本物に~
勝つことはできない。~
これでわかっただろう。▼~
だから猫を被るのはもうやめにして~
考え方を改めるように…。▼~
:[シャーロッテ]|
!~
そうだ…考え方を変えればいーんだよ!▼~
英雄たちをメロメロにできるような~
お手本が実際に存在してるんだから!▼~
:[リンカ]|
…は?▼~
:[シャーロッテ]|
シーダ王女を見習えばいいんだ!~
それで完璧じゃねーか!▼~
シーダ王女…いや~
シーダ師匠の言動を参考にして~
みんなをキュンキュンさせてやる!▼~
:[リンカ]|
親友よ…~
お前はシーダ王女から~
いったいなにを学んだのだ。▼~
:[シャーロッテ]|
アスク王国に来てよかったわ!~
ここからが勝負よシャーロッテ。~
待ってろ、玉の輿ー!▼~
**笑い上戸の呪い師 オロチ [#jf57bce1]
***C [#c43895c0]
:[フィヨルム]|
こんにちは。~
アンナさんはいらっしゃいますか?▼~
:[アンナ]|
あら、いらっしゃいフィヨルム王女。~
そちらは…この前、白夜王国から~
召喚されてきた英雄さんね。▼~
:[オロチ]|
わらわはオロチ。呪い師じゃ。▼~
:[フィヨルム]|
実はオロチさんが~
おまじないや占いに使う~
道具や薬草がご入用らしく…。▼~
:[アンナ]|
なるほど。それで~
この店に連れて来たのね。~
どうぞどうぞ、ゆっくり見てって!▼~
:[オロチ]|
ふむふむなるほど…~
ここなら必要な道具が~
一通り揃いそうじゃな。▼~
:[アンナ]|
フフフ…このイーリス聖王国~
アンナ商会アスク支店。ご用命があれば~
なんだって仕入れてくるわよ…!▼~
:[オロチ]|
うむ、気に入った。~
よい店を紹介してくれて~
礼を言うぞ、フィヨルム王女。▼~
さっそくなにか占ってやろうかの。~
恋愛運などはどうじゃ?▼~
:[フィヨルム]|
い、いえっ、大丈夫です!~
れ、れれ、恋愛なんて~
まだ私には早いというか…!▼~
:[オロチ]|
ふむ。フィヨルム王女は~
奥ゆかしいのう。▼~
:[アンナ]|
オロチって占いができるんだ?▼~
:[オロチ]|
そうじゃ。魔除けのまじないや~
絵札を使った凶兆占いが得意でな。▼~
:[アンナ]|
それなら、店の一角を貸すから~
占い屋を開業してみない?▼~
いい客寄せになると思うし~
占いに必要な道具や薬草も~
安く融通するわよ。▼~
:[オロチ]|
なるほど。やり手だのう、そなた。▼~
わらわもいろいろと入り用ゆえ~
戦や訓練の間でよければ~
世話になろうかの。▼~
:[アンナ]|
んじゃ、契約成立。~
よろしくね!▼~
***B [#e3dfead5]
:[フィヨルム]|
えっ!? アンナさんの~
お店の前に人だかり…~
これってもしかして?▼~
:[アンナ]|
あっ、フィヨルム王女!~
見てよこの賑わい!▼~
オロチの占いが評判で~
連日すごい客入りなの…!▼~
ヴァイス・ブレイヴからも~
占い好きのお客さんが~
よく来てるみたいよ。▼~
:[スミア]|
やっぱり本格的な~
占いは違いますね…▼~
私、花占いしかやったことないから~
オロチさんの占いはすごく楽しいです。▼~
:[フィヨルム]|
確かに…いろんな英雄が~
お店に見えられているようですね。▼~
:[サナキ]|
ふむ! ここが例の店か。~
こちらにオロチと申す者はおるか?▼~
:[オロチ]|
わらわじゃ。~
どのような用向きかの?▼~
:[サナキ]|
決まっておる!~
占ってもらいに来たのじゃ。▼~
:[オロチ]|
お客人、まずは名を名乗って~
もらえんかのう?▼~
:[サナキ]|
我が名は~
ベグニオン帝国皇帝サナキじゃ!▼~
:[オロチ]|
ふむふむ、よい名前じゃ。~
国を治める者にふさわしい響きじゃな。▼~
どことなくわらわと~
しゃべり方も似ておるような…▼~
:[サナキ]|
なんだか、そなたとは~
他人の気がせぬのう。▼~
我が姉上も~
占い師じゃったのだが~
今はもう辞めておってな。▼~
わたしは実際に~
占ってもらったことがないのじゃ。▼~
:[オロチ]|
ふむ、身内に占い師がおるのか。▼~
:[サナキ]|
もっとも姉上の場合は~
占いというよりも、内なる声を聞き~
未来を言い当てるというか…▼~
:[オロチ]|
それはうらないではなく~
預言と呼ばれる類じゃな。▼~
では、手相を見せてもらえるかの。~
手にはこれまで生きてきた人生や~
今抱えている悩みが浮き出るのじゃ。▼~
:[サナキ]|
これでよいか?▼~
:[オロチ]|
ほう、ふむぅ…なるほど。~
そなた、臣下には慕われとるのう。▼~
さしあたっての悩みは…~
最近のそなた、寝不足ではないのか?▼~
:[サナキ]|
あたりじゃ…!~
実はベグニオンにいた頃と~
枕が変わって、眠りが浅いのじゃ…▼~
:[オロチ]|
なら、このお香を持っていくといい。~
まじないがかかっておるので~
よく眠れるはずじゃ。▼~
:[サナキ]|
かたじけない、感謝するぞ!~
そなたは優秀な占い師じゃの!▼~
:[オロチ]|
またご贔屓に、皇帝陛下。▼~
***A [#v53c646e]
:[フィヨルム]|
オロチさんは占いだけじゃなく~
おまじないをかけることも~
できるんですね。▼~
:[オロチ]|
どちらかといえば、占いよりも~
まじないをかけることのほうが~
呪術師の本業じゃな。▼~
:[フィヨルム]|
私はよくわからないのですが~
おまじないと魔道は~
別のもの…なんですよね?▼~
:[オロチ]|
まじないや、魔道のように~
世の理に直接作用するものではない。▼~
さりとて、そう難しく~
考えるものでもない。~
言うなれば、気の持ちようじゃ。▼~
:[フィヨルム]|
気の持ちよう…ですか?▼~
:[オロチ]|
未来がよりよい方向に進むように~
きっかけや気づきを与えてやる…~
いわば、それがまじないじゃ。▼~
たとえば、わらわと同じ時期に~
アスク王国にやって来たブノワ。~
あやつは手製のお守りを持っておる。▼~
:[フィヨルム]|
お手製のお守りですか。~
なんだか和む話ですね。▼~
:[オロチ]|
お守りも、いわば~
まじないみたいなものじゃ。▼~
それ自体に効力があるものではないが~
お守りを見ることで、より慎重に~
行動することを心がけるじゃろうし…。▼~
辛い出来事があったときや~
自信を失ったときの~
心の拠りどころにもなる。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…そう聞くと~
お守りもおまじないの~
一種という気がしますね。▼~
:[オロチ]|
フィヨルム王女…~
かくいうそなたも~
よいお守りをもっておるではないか。▼~
:[フィヨルム]|
え? お守りですか?~
私はそのようなものは~
持っていませんが…。▼~
:[オロチ]|
その槍じゃ。~
それがそなたのお守りじゃよ。▼~
***S [#sf09f9f6]
:[フィヨルム]|
この槍…~
レイプトが私のお守り…ですか?▼~
:[オロチ]|
そうじゃ。その槍には~
多くの人々の想いが~
こもっておるのを感じるぞ。▼~
想いだけではない。~
連綿と受け継がれた歴史の重みと~
託されてきた志…。▼~
そういったものが~
まじないになって槍に宿っておる。▼~
:[フィヨルム]|
この槍は、私の国…~
ニフル王国の霊峰から削り出された~
伝説の槍なのです。▼~
本来ならフリーズ兄様が~
受け継ぐはずでしたが…~
兄様は私に託されたのです。▼~
:[オロチ]|
兄上は、そなたこそが~
その槍を持つのにふさわしいと~
見抜いておったのじゃろう。▼~
現に、そなたは人々のために~
その槍を振るい~
多くの未来を救っておる。▼~
きっと、兄上の想いも~
まじないとなって~
その槍に宿っておることじゃろう。▼~
:[フィヨルム]|
フリーズ兄様の想いも~
このレイプトに…。▼~
気づきを与えてくれて~
ありがとうございます、オロチさん。▼~
:[オロチ]|
気づきを与えること…~
身の回りの品々に意味を与えること。~
それもまじないじゃからの。▼~
迷ったときやくじけそうになったときは~
その槍を握り直すといい。▼~
槍にかけられたまじないは…~
きっとそなたを支えてくれるはずじゃ。▼~
:[フィヨルム]|
はい! その言葉~
胸に刻んでおきますね…▼~
:[オロチ]|
うむうむ。▼~
…とまあ、このように。~
気の持ちようで、人はいかようにもなれる。~
それがまじないというものじゃ…▼~
**強面の重騎士 ブノワ [#of3dc44a]
***C [#a5edf736]
:[ファ]|
あっ! ブノワ!▼~
:[ノノ]|
ねえねえねえ~
聞きたいことがあるの。▼~
:[ブノワ]|
この子らは確か~
ヴァイス・ブレイヴの…~
俺になにか用か?▼~
:[ノノ]|
ブノワがくしゃみすると~
火山が噴火しちゃうってホント!?▼~
:[ブノワ]|
……。▼~
:[ファ]|
ブノワがうみに入ると~
うみがまっぷたつになるんでしょ。▼~
:[ノノ]|
あとね、夜に道を歩くと~
まわりの木がおどろいて~
みんな逃げちゃうって言ってた!▼~
:[ブノワ]|
そんな噂、誰から聞いた…?▼~
:[ファ]|
えーとね、あんやおうこくの~
人たちがはなしてたよ!▼~
:[ノノ]|
すごいねブノワ!~
そんなことができる人~
ほんとにいたんだー!▼~
:[ブノワ]|
いや、それはだな…~
根も葉もないデタラメで…▼~
:[ドーガ]|
こらこら。~
ブノワが困ってるじゃないか。▼~
:[ファ]|
あっ、ドーガ!▼~
:[ノノ]|
あいかわらず竜みたいに~
身体おっきいね!▼~
:[ブノワ]|
……▼~
***B [#n599e6f6]
:[ドーガ]|
ブノワは確かに強いけど~
火山を噴火させたり~
海を割ったりできないよ。▼~
もちろん、ブノワが歩いたからって~
まわりの木が驚いて~
逃げ出したりもしないんだ。▼~
:[ファ]|
え? そうなんだー。▼~
:[ドーガ]|
ブノワは強いから~
ちょっと大げさに~
話が伝わったんじゃないのかな。▼~
:[ノノ]|
なーんだ、そうだったんだー。▼~
:[ドーガ]|
そういえば、向こうで~
ガイアがお菓子を配っていたぞ。▼~
:[ファ]|
おかし…?▼~
:[ノノ]|
ノノも欲しい!▼~
:[ブノワ]|
……。~
…助かった。▼~
:[ドーガ]|
はは、災難だったなブノワ殿。~
さしずめ、小さな嵐と~
言ったところか。▼~
実は私も、妙な噂が~
伝わっていると知って~
困惑したことがあってね。▼~
:[ブノワ]|
妙な…噂?▼~
:[ドーガ]|
迫りくる数百の軍勢を~
仁王立ちで受け止めたとか…▼~
槍の一振りで敵を蹴散らし~
飛び上がってさらに一撃を加え~
遥か彼方に吹き飛ばしたとか…▼~
いくら何でも尾ひれがつき過ぎだ。~
はじめて聞いたときは~
赤面してしまった。▼~
:[ブノワ]|
それは…うむ、確かに…▼~
:[ドーガ]|
この世界で会ったのも何かの縁。~
お互い助け合おう。~
では、失礼する。▼~
:[ブノワ]|
……。~
いい人、だな…▼~
***A [#e09eb9f6]
:[ブノワ]|
ふう…訓練も一段落だ…~
少し休むか。~
……▼~
この森は…静かでいい。~
リスや小鳥…~
おお、向こうには熊も。▼~
ここは、気持ちが休まる。~
誰の目も…気にすることなく…▼~
…む?▼~
:[モゥディ]|
……▼~
:[ブノワ]|
……▼~
:[モゥディ]|
ああ、そのママでイい…~
モゥディも、ひと休みにきタ。▼~
:(暗転)|
:[ブノワ]|
……▼~
:[モゥディ]|
……▼~
:[ブノワ]|
あの…▼~
:[モゥディ]|
ここでハ~
無理にしゃべラなくてもイイ。▼~
言葉をならべなクとも…~
動物たちニも気持チ…伝わってイる。▼~
:[ブノワ]|
そう…なのか?▼~
:[モゥディ]|
動物たちモ、言ってイる。~
オマエはよいベオクだト。▼~
:[ブノワ]|
……▼~
:[モゥディ]|
動物は嘘をつかなイ。▼~
:[ブノワ]|
そうか…~
……▼~
…ただ静かに時が流れる…~
悪くないな、このような時間も…▼~
…アスク王国というのは…~
居心地のいい国だな…▼~
***S [#ne47dbca]
:[シャーロッテ]|
なんか最近、あんたが~
活き活きしているように~
見えるのは気のせいかしら。▼~
:[ブノワ]|
そうなのか…?~
自分ではわからんが…。▼~
:[シャーロッテ]|
なんだかんだで~
あんたとの付き合いも長いから~
わかっちゃうのよ。▼~
:[ブノワ]|
この国に召喚されて~
最初はどうなることかと思ったが…▼~
この国では気負うことなく~
ありのままの~
自分でいてもいいらしい。▼~
:[シャーロッテ]|
ふーん、よかったじゃん。~
まあ、あんたは今まで~
外見で損してきたもんね。▼~
特務機関にはあんたよりも~
イカつい顔の英雄もいるみたいだし~
外見を気にする必要はないんじゃない?▼~
:[ブノワ]|
ああ。ほとんどの英雄が~
ちゃんと内面を見てくれる。▼~
お前も口は悪いが…~
ちゃんと中身を見てくれるしな。▼~
:[シャーロッテ]|
口が悪いってのは余計よ。▼~
:[ブノワ]|
ドーガやモゥディ…~
ヴァイス・ブレイヴにいる~
英雄は善良だ…▼~
そんな彼らが守ろうとしている~
アスク王国は、きっとそれだけの~
価値がある国なのだろう…▼~
:[シャーロッテ]|
あら、アスク王国のこと~
気に入ったのね。▼~
ここにはいい男が揃っているから~
私も気に入ってるけど。▼~
:[ブノワ]|
俺もみなと同じように~
この国を守っていこうと思う…▼~
居心地のいい場所を~
失うわけにはいかないからな…▼~
*コメント [#sc9a964d]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*偽らざる明日へ [#mf7206d9]
#contents
**偽らざる明日へ [#c19b2245]
***オープニング [#bfa2983f]
:[???]|
うふっ…だぁ~れだ♪▼~
:[アルフォンス]|
え、君はいったい…?~
あれ、う…動けない!▼~
:[???]|
だぁ~め、ですよぉ。~
私が誰かを当ててくれないと。~
目隠しは、解いてあげませ~ん。▼~
:[アルフォンス]|
この声は…シャーロッテかな?▼~
:[シャーロッテ]|
だぁ~いせ~いかぁ~い♪~
あ・な・た…のぉ~
シャーロッテでぇす!▼~
:[アルフォンス]|
やっぱりそうだったんだね。~
突然だからびっくりしたよ…▼~
でも、あなたのシャーロッテって~
どういう意味で…▼~
:[シャーロッテ]|
ふふっ、言葉通りの意味ですよぉ。~
私とアルフォンス王子は~
とーっても仲良しでしょ?▼~
:[アルフォンス]|
な、なるほど。うん、節度を持って~
絆を深めることはいいことだと思うよ。~
じゃあ、僕は訓練があるから…▼~
~
(暗転)~
:[シャーロッテ]|
アルフォンス王子…~
身持ちは堅そうだけど~
脈はあると見た…!▼~
:[ブノワ]|
シャーロッテ…~
お前はアスク王国に来ても~
相変わらずだな。▼~
:[オロチ]|
いつもの玉の輿狙いか?~
懲りないのう…▼~
:[シャーロッテ]|
どうして懲りる必要があんの!?▼~
たとえ、ここが異界でも~
私はなんとしても玉の輿に~
乗らなくちゃいけないのよっ。▼~
アルフォンス王子、スレてなくて~
いいわよね。なんといっても王族だし!~
ここで一番の狙い目じゃない!?▼~
:[ニュクス]|
貴方、前にもマークス王子に~
叱られていたわよね。~
軍の風紀を乱すな、って。▼~
:[シャーロッテ]|
うっ!別に風紀を~
乱してるわけじゃないわよ!~
恋愛することは自由でしょ?▼~
今回はうまくいきそうな気がするのよ。~
念願の玉の輿はすぐそこなのっ!▼~
:[オロチ]|
そう、うまくいくかのう…▼~
:[ブノワ]|
早々に本性が露見すると思うが…▼~
:[シャーロッテ]|
…うっさいわね。~
まだ特務機関の連中には~
バレてないっつーの。▼~
あんたたちが余計なことを~
言わない限り、私は可憐な令嬢英雄~
シャーロッテで押し通せるのよ。▼~
:[ニュクス]|
可憐…令嬢…~
あなたの本性からは~
一番遠い言葉が出たわね。▼~
:[シャーロッテ]|
だいたい、私だけじゃなくない?~
あんたたちも、中身と見た目に~
落差がありすぎるのよ。▼~
いい機会だからアスク王国で~
その落差を解消するのはどう?▼~
***C [#yb18e8b0]
:[シャーロッテ]|
ブノワ!~
あんたほど外見で損してる~
人間もいないでしょ!▼~
:[ブノワ]|
いや、俺は別に~
気にしてはいないが…▼~
:[シャーロッテ]|
その優しさがあんたの中身でしょ!~
もっと笑顔でやさしさアピールすれば?~
そうすれば妙な誤解も受けないんだし。▼~
:[ブノワ]|
笑顔…か…▼~
:[シャーロッテ]|
それからニュクス…!~
あんた、ユルグ王女が~
やけに懐いていたわよね?▼~
あれは完全に~
自分と同世代の英雄が~
やってきたって思い込んでいるわよ!▼~
:[ニュクス]|
あれはユルグ王女が~
勝手に勘違いしただけよ。▼~
:[シャーロッテ]|
中身が同年代どころか~
はるかに年上だってわかったら~
ユルグ王女、がっかりするわよ?▼~
:[ニュクス]|
まさか…私に見た目通りの~
子どもを演じろというの?▼~
:[シャーロッテ]|
前に一度、私と練習したわよね?~
子どもらしい振る舞い方を。▼~
:[ニュクス]|
もう思い出したくない記憶に~
なっているけれど…▼~
:[シャーロッテ]|
あんたの場合はその見た目に~
内面をあわせるように振る舞えば~
余計な混乱を招かなくて済むって話よ。▼~
:[オロチ]|
うむ。ニュクスをはじめて見る者は~
呪いで成長が止まっているとは~
思わぬじゃろう。▼~
:[ニュクス]|
…言ってくれるわね、オロチ。~
あなたの場合は私と逆。▼~
外見はそんなに艶やかなのに~
中身が子ども過ぎやしない?▼~
:[オロチ]|
んなっ!? なにを言うか!~
わらわは中身も立派な大人じゃ!▼~
:[シャーロッテ]|
そうやってムキになるところが~
子どもでしょ。▼~
いい機会よ。オロチも外見同様~
大人の女性として振る舞えば?▼~
私は箸より重い物を持てない深窓の令嬢!~
守ってあげたい儚げ乙女路線で行くわ。~
これで絶対に玉の輿に乗ってみせる!▼~
:[ブノワ]|
そううまく行くとは思えんが…▼~
:[オロチ]|
どれ、首尾を占って…~
これは…あまりいい結果に~
ならぬような気がするのう。▼~
***B [#hceba3fa]
:[ブノワ]|
やはり俺には無理だ。~
意識して笑顔など作れん…▼~
:[シャーロッテ]|
あきらめるの早っ!~
まだ一日しか経ってないわよ!?▼~
:(暗転)|
:[アンナ]|
ブノワ、どうしたの!?~
どこか具合でも悪い?~
すごく苦しそうな顔をしてたけど。▼~
:[ブノワ]|
いや、普通に笑っていた~
つもりなんだが…▼~
:(暗転)|
:[ブノワ]|
似合わないことを~
するものではないな。▼~
:[シャーロッテ]|
くっ、ブノワには~
難しかったみたいね…~
ニュクス、あんたはどう?▼~
:[ニュクス]|
……▼~
:(暗転)|
:[ユルグ]|
ふふっ、同じ年頃の~
友達ができてうれしいな!▼~
:[ニュクス]|
ニュクスね…~
ユルグちゃんとあそぶときは~
すっごくたのしいの。▼~
でも、別れるときは~
ちょっとだけ、さみしいよう…▼~
:[ユルグ]|
えっ、本当!?~
ニュクスちゃん…~
わたしも同じきもちだよ!▼~
:[ニュクス]|
……▼~
…なんて純真そうな瞳…~
ダメね…昔の私ならともかく、~
今の私にこの子を騙すことはできない…▼~
:(暗転)|
:[シャーロッテ]|
で、良心の呵責に耐えられなくて~
本当のことを話したと。▼~
:[ニュクス]|
仕方ないでしょう。~
幼い子を裏切るわけにはいかないわ。▼~
:[オロチ]|
ふむ、やはり占いは当たったか…▼~
:[シャーロッテ]|
げっ、まさかあんたも…?▼~
:[オロチ]|
いやあ、最初はイイ感じに~
オトナの女性として~
振舞えていたんじゃがの。▼~
チェイニーとかいう竜人に~
連続モノマネを見せられて~
大爆笑してしまい…。▼~
ぷ、ぷぷ…あっはははははは!~
もう…思い出すだけでたまらぬ。~
くっ…ははははははははは…▼~
:[シャーロッテ]|
ちょ…!? のたうちまわって~
笑うとか子どもか…!▼~
あーもう、どいつもこいつも~
ちったあ根性見せろって…はっ!?~
アルフォンス王子ぃ~!▼~
:[アルフォンス]|
やあ、シャーロッテ。~
訓練で足をくじいたようだけど~
ケガは大丈夫かい?▼~
:[シャーロッテ]|
やぁーん、アルフォンス王子~
私を気遣ってくれるんですねぇ。▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国のために~
力を貸してくれる英雄たちは~
大切な仲間だからね。▼~
もし痛むようなら~
杖が使える癒し手に診てもらうといい。▼~
:[シャーロッテ]|
はいっ! 心配していただき~
シャーロッテ感激ですぅ!▼~
:[ニュクス]|
……。~
…一見、うまく演じているようね。▼~
:[ブノワ]|
もしかすると…~
今回は万が一が~
起こってしまうかもしれんな…▼~
***A [#o8836384]
:[アンナ]|
今回の活躍はたいしたものだわ!▼~
特にシャーロッテ!~
あれだけの兵を相手にするなんて~
びっくりしちゃったわよ!▼~
:[シャーロッテ]|
あ、あはははは…~
つい力が入りすぎちゃったというか~。▼~
:[アンナ]|
次の戦いも頼むわよ。~
十分休んで英気を養ってね!▼~
:[シャーロッテ]|
……▼~
:[ブノワ]|
おい…。~
儚げ乙女路線はどうなったんだ?▼~
:[オロチ]|
アルフォンス王子も見ておっただろうに。~
よいのか、本性を見せても。▼~
:[シャーロッテ]|
ああ、あれはね…~
もういいのよ。▼~
:[ニュクス]|
どうして…?~
あれだけ玉の輿に乗るって~
息巻いていたじゃない。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
気づいたのよ。~
この世界で玉の輿に乗っても~
実家に仕送りが送れないって…▼~
:[オロチ]|
玉の輿に乗る前提で~
話して居るところが恐ろしいのう。▼~
:[シャーロッテ]|
それに…戦いが終わったら、~
きっと元の世界に帰るでしょ?▼~
愛し合う者同士が~
離れ離れになるのは~
やっぱり寂しいしね。▼~
:[ブノワ]|
…そうだな。~
まずはアスク王国の平和を…▼~
:[シャーロッテ]|
離れ離れ…あっ、そうよ!▼~
エクラに頼めば~
アスク王国で捕まえた旦那様を~
一緒に暗夜王国に送ってもらえるかも!?▼~
甲斐性のある旦那様なら~
身ひとつで暗夜王国に来ても~
なんとかなるわよね!▼~
:[ニュクス]|
またそんな、愚かな…▼~
:[シャーロッテ]|
よし、そうと決まれば明日から~
可憐で華奢な令嬢で行くわよ!~
待ってな…未来の旦那様!▼~
:[ブノワ]|
シャーロッテ…~
行ってしまったか…▼~
:[オロチ]|
あやつも懲りんのう。▼~
:[ニュクス]|
人の中身や生き方というものは~
簡単には変えられない。▼~
外見をどう取り繕っても…~
魂まで偽ることは~
できないということね。▼~
:[オロチ]|
うむ。~
そしてそれは…~
わらわたちも同じことじゃ。▼~
己の魂のあり方を信じ~
偽らざる自分と一緒に~
明日へ進みたいものじゃ。▼~
**禁忌の呪術師 ニュクス [#e2bb7258]
***C [#nd1bfc17]
:[ピアニー]|
こんにちは。私は幸夢のピアニー!~
あなたは…異界から召喚された~
英雄さんよね?▼~
:[ニュクス]|
……。~
ニュクスよ。なにか用かしら。▼~
:[ピアニー]|
実は昨日の夜も今日の朝も~
あなたの姿を見かけたんだけど~
いつもひとりでいる気がして。▼~
:[ニュクス]|
……。~
一人のほうが気が楽だから。▼~
:[ピアニー]|
ふぅん、一人のほうが気が楽…~
そういう考え方もあるのね。▼~
あなたが寂しいんじゃないかって~
心配していたの。▼~
もし、寂しくなったら言ってね。~
寝ている間だけだけど~
幸せな夢を見せてあげる!▼~
:[ニュクス]|
心配してくれたことは~
感謝するわ。でも…▼~
私に友人や仲間たちと~
楽しく語らう資格はないわ。▼~
それだけの所業を~
重ねてしまったのだから。▼~
:[ピアニー]|
あっ、ニュクス!~
行っちゃった…▼~
確かに寂しそうではないけれど~
なんだか悲しそうな…▼~
:(暗転)|
:[ヘンリー]|
あはは。すごいね彼女。~
魂を覆っている闇が濃すぎて~
輪郭すらぼやけて見えないよ。▼~
:[サーリャ]|
それだけ強力な呪いが~
かけられているんでしょ。▼~
:[ヘンリー]|
調べさせてもらおうよ~。~
彼女にかけられた呪い。▼~
どう生きれば~
あんなに深い闇をまとえるのか…~
究明するの、楽しそう~!▼~
***B [#hbdaf75f]
:[ニュクス]|
私の呪いを…調べたい?▼~
:[サーリャ]|
話をまとめると~
そういうことね。▼~
私はペレジアの呪術師…~
呪詛の扱いにも心得がある。~
呪いに蝕まれるようなヘマはしないわ。▼~
:[ヘンリー]|
僕は君を助けたいとか解呪したいとか~
思っているわけじゃなくて~
単に呪い自体に興味があるだけだよ~。▼~
:[ニュクス]|
…忠告しておくわ。~
私にかけられた呪いに~
興味本位で手を出さないほうがいい。▼~
貴方たちも呪術師の端くれなら~
私にかかっている呪いが~
いかに危険か、わかるでしょう?▼~
:[ヘンリー]|
そんなことは百も承知だよ。~
ね、この飴玉あげるからさ~。▼~
:[ニュクス]|
わかってて、言ってるんでしょ?~
私は呪いで成長が止まっているだけで~
中身はれっきとした大人よ。▼~
:[ヘンリー]|
無断で調べてもよかったんだけど~
呪われたら面倒くさいしね。~
一応許可を取っておこうと思って。▼~
:[ニュクス]|
…勝手にしなさい。▼~
ただし、どうなろうと~
責任はもてないわよ。▼~
:(暗転)|
:[ヘンリー]|
あははは。やっぱり面白いね。~
彼女にかかってる呪い!▼~
外見はずっと変わらないなんて~
不老の術に等しいよね。~
呪いというより、ある意味祝福だねぇ。▼~
:[サーリャ]|
……▼~
:[ヘンリー]|
あれ、サーリャ。どこ行くの?▼~
:[サーリャ]|
わかったわ。~
誰がニュクスに~
呪いをかけたのか…▼~
***A [#ge8ee7f1]
:[ニュクス]|
私に呪いをかけた人物が~
判明したですって?▼~
:[サーリャ]|
…ええ。▼~
貴方は言っていたわよね。~
強大な呪いをかけた反動で~
身体の成長が止まった、と。▼~
:[ニュクス]|
…その通りよ。▼~
私は才能に溺れ、面白半分で~
人々の幸せや未来を奪ってきた。▼~
私にかけられた呪いは…~
その報いに違いないわ。▼~
:[ヘンリー]|
でも、呪いっていうのは~
天罰みたいなものじゃないよ~。▼~
呪うものと呪われるものが存在し~
呪いの発生源がある。▼~
:[サーリャ]|
誰がニュクスを呪ったのか。▼~
その答えは…貴方。~
貴方自身が自らを呪ったのよ。▼~
:[ニュクス]|
……。▼~
:[サーリャ]|
貴方に残っていた~
良心か理性かはわからないけど…。▼~
過去の所業から~
目を逸らさせないため~
貴方は自身の時を止めた。▼~
:[ヘンリー]|
もしかしたら呪い殺した人間の中に~
ニュクスを呪った呪術師が~
いたかもしれないけど…▼~
そんな強力な呪いを使える人間が~
簡単に殺されるわけはないよね~。▼~
君みたいに、強大な力を持つ~
呪術師がほかにいたというなら~
話は別だけど~。▼~
:[ニュクス]|
私が…私自身を呪っていたと?▼~
:[ヘンリー]|
毎朝、鏡を見るたびに~
歳をとっていない自分を~
見るわけでしょ?▼~
イヤでも思い出すよね~。~
自分がやらかしてきた所業をさ。▼~
自分自身に永久に終わらない~
罰を与える…いやあ~
これはすごい呪いだね~。▼~
:[ニュクス]|
……。▼~
もしこの呪いが、私が無意識に~
自身にかけているものだとしても…。▼~
私にはこの呪いを解く資格はないわ。~
それだけ…取り返しのつかない過ちを~
犯してきたのだから。▼~
:[サーリャ]|
…歳を取らない代わりに~
払い続けなくてはいけない代償。▼~
それは…生き続ける限り~
良心の呵責に苛まれるということ。▼~
重すぎる呪いね。~
この世にふたつとないほどに。▼~
:[ヘンリー]|
良心の呵責ねぇ…。~
僕は一度も感じたことがないから、~
一回でいいから感じてみたいな~。▼~
:[サーリャ]|
貴方、そのうち~
手ひどい呪いを受けるわよ…▼~
***S [#z16f48bf]
:[???]|
ん…んんっ…。▼~
……!? 私の手…~
大きくなって脚も長く…~
成長している?▼~
鏡、鏡はどこ…!?~
歳をとっているのね、私!~
すごい早さで…これが老い…▼~
手も脚も…朽ちていく…~
だけど、心地いい…~
身体に時が刻まれる、この幸せ…▼~
:(暗転)|
:[ニュクス]|
これは…夢?~
幸せに満ちた…温かな…▼~
……▼~
:(暗転)|
:[ピアニー]|
え? 幸せな夢…?~
ううん、私じゃないよ。▼~
:[ニュクス]|
貴方が私に~
見せてくれたのかと思ったわ。▼~
貴方は…人間に幸せな夢を~
見せる妖精だと聞いたから。▼~
:[ピアニー]|
その幸せな夢は~
きっとニュクスの中から~
生まれて来たものだと思うの。▼~
誰だって、幸せな夢を見る力は~
心の中に宿しているんだから。▼~
:[ニュクス]|
でも…私には~
夢を見る資格はない。▼~
今まで多くの人々の夢を~
残酷な方法で奪ってきたから…▼~
:[ピアニー]|
誰にでも~
幸せな夢を見る資格はあるわ。▼~
失われた夢は、もう二度と~
戻らないかもしれないけれど…▼~
それならニュクスはこれから先~
たくさんの人の夢を~
守っていけばいいんじゃないかしら?▼~
そうすれば~
ニュクスにもきっと新しい夢が~
生まれると思うの。▼~
:[ニュクス]|
新しい…夢…▼~
…自分の中にある、~
噓偽らざる夢と~
向き合える日が来たら…▼~
…凍えた時が、もう一度~
動き出すことが…▼~
……▼~
**女の本性 シャーロッテ [#l6f81286]
***C [#s89a4cf1]
:[リンカ]|
久しいな、親友よ…!~
お前もアスク王国に来ていたのか。▼~
:[シャーロッテ]|
誰が親友よ、誰が…!~
別に自分から望んで~
来たわけじゃないわよ。▼~
:[リンカ]|
フッ、相変わらずの威勢のよさだな。~
こっちでは例の猫被りは~
やっていないのか?▼~
:[シャーロッテ]|
しっ…! 黙ってなさいよ!~
風評被害を広めるつもり?▼~
:[リンカ]|
風評被害もなにも事実だろう。▼~
:[シャロン]|
あっ、シャーロッテさんにリンカさん!~
楽しそうにお話しされていましたけど~
お二人は仲がいいんですねー!▼~
:[シャーロッテ]|
あ、あら、シャロン王女。▼~
そうなんです~。~
私とリンカさんはとーっても~
仲良しなんですぅ。▼~
:[リンカ]|
うむ。~
以前はいけ好かない奴だったが~
今は気心の知れた親友だ。▼~
:[シャロン]|
そうなんですか!~
親友…いい響きですね。~
わたしもお二人と仲良くなりたいです!▼~
あっ…そうそう、~
お兄様を待たせているんでした。~
それでは失礼しますね!▼~
:[リンカ]|
…相変わらずの猫被りだな。▼~
:[シャーロッテ]|
うっせーのよ。私は玉の輿に乗るために~
アスク王国でもこの路線で行くの。~
疲れるけどな。▼~
:[リンカ]|
自分から望んで気疲れするとは~
奇特な奴だ。▼~
:[シャーロッテ]|
でも、男の目を引くには~
か弱く素直なお嬢様を演じるのが~
一番効果的なのよ。▼~
はぁ…~
か弱く素直なお嬢様なんて~
現実にいるわけないっつーの。▼~
:[リンカ]|
いや…か弱くはないが~
絵に描いたようなお嬢様なら~
ヴァイス・ブレイヴにいるぞ。▼~
自分の目で確かめるのが一番だな。~
アンナ隊長に頼んでおく。~
明日、訓練に出ればわかるだろう。▼~
***B [#oed09be3]
:[シーダ]|
はじめまして。~
わたしはタリス王国のシーダ。~
今日の訓練、一緒にがんばりましょう。▼~
:[シャーロッテ]|
うっ…笑顔がまぶしいっ…!▼~
:[シーダ]|
あれ? どうかした?▼~
:[シャーロッテ]|
な、なんでもありませんわ。~
こちらこそよろしくお願いします。~
シャーロッテも頑張りまぁす☆▼~
…なるほど…これが例のお姫様ってわけ…~
確かに外見は絵物語に出てくるような~
お嬢様だけど…重要なのは中身よ、中身!▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
あ…シャーロッテ、大丈夫?▼~
:[シャーロッテ]|
だ、大丈夫です。~
ちょっと足を挫いただけで…~
テヘッ! 失敗失敗~。▼~
:[シーダ]|
訓練といえど無理は禁物よ。~
少し休んでおくといいわ。~
さあ、ここに座って。▼~
これ、城下町でいただいた毛布。~
ふわふわで、さわり心地がいいのよ。~
よかったら使ってね。▼~
まだアスクに来て日が浅いと聞いてるわ。~
無理は禁物。なにかわからないことが~
あったら、遠慮なく言ってね。▼~
:[シャーロッテ]|
お気遣いありがとうございますぅ。~
毛布も使わせていただきますね~。▼~
:(暗転)|
:[シャーロッテ]|
なんだ、あのキラキラの塊は…~
打算抜き、損得抜きの~
天然でやってるっての…?▼~
いやいや、こんな絵に描いたような~
お姫様がいてたまるか…!~
ありえないっつーの!▼~
:[シーダ]|
あっ、シャーロッテ。~
訓練のあと、野営もするから~
夕食の準備を手伝ってもらえるかしら?▼~
:[シャーロッテ]|
はーい。喜んでぇ。▼~
チャーンス!~
料理なら私の女子力の見せ所!▼~
生粋のお姫様なら~
お抱えの料理人とかに一切合切任せるはず!~
ここで花嫁修業の成果を見せとくか!▼~
***A [#nefeb102]
:[シャーロッテ]|
まぁ、活きのいいお魚がいーっぱい。~
シーダ王女、ここは私が…。▼~
:[シーダ]|
あら? お魚ならわたしに任せて。~
わたし、島国の出身だから~
お魚をさばくのには自信があるの。▼~
:[シャーロッテ]|
え? シーダ王女は~
王族なのに~
ご自分でお料理をなさるんですか?▼~
:[シーダ]|
王女といっても、タリスは~
海に囲まれた小さな国だから。▼~
料理だけでなく、子どもの頃から~
あちこち外へ遊びまわっていたの。~
よくお転婆って言われていたわ。▼~
じゃあ、お料理はじめるわね。~
シャーロッテは配膳の準備を~
してもらえるかしら。▼~
:[シャーロッテ]|
あ、はーい…~
……。▼~
…おいおい。その捌き方は~
自信があるってレベルじゃねーだろ…!?▼~
匠…! 匠の領域じゃねーか!~
どうなってんだこのお姫様…!?▼~
:(暗転)|
:[シーダ]|
さあ、みなさん!~
夕食の用意ができましたよ。▼~
:[ロス]|
やった!~
シーダ王女お手製の夕食だ!▼~
:[ガトリー]|
いただきます! うん、うまいっ!~
王女様なのに料理も完璧!~
もう最高!▼~
:[ロス]|
俺…母ちゃんの手料理って~
記憶に残ってないんだけど…。▼~
シーダ王女が作ってくれた~
ご飯を食べるたびに思うんだ。~
こんな優しい味なんだろうって。▼~
:[ガトリー]|
やっぱ、お嫁さんにするなら~
こういう人が理想だよな…!▼~
:[シーダ]|
ふふっ、まだまだお代わりは~
たくさんありますからね。~
さあ、シャーロッテもどうぞ。▼~
:[シャーロッテ]|
い、いただきますぅ…▼~
……▼~
…………▼~
:[シーダ]|
あら? シャーロッテ、~
口に合わなかったかしら?▼~
:[シャーロッテ]|
い、いえ…~
なんて優しい味…~
作り手の愛情が伝わってくるような…▼~
:[シーダ]|
ふふっ、気に入ってくれたのなら~
うれしいわ。▼~
ケガが早く治るように~
あなたのシチューには少しだけ~
薬草も混ぜてあるのよ。▼~
:[シャーロッテ]|
…そしてこの気遣い…!~
こ、こいつは…いや、このお方は~
本物だ…本物のお姫様だ…!▼~
実在していたのか…~
絵に描いたようなお姫様が…!▼~
***S [#f2287bf0]
:[リンカ]|
どうだった?~
シーダ王女は~
本物のお姫様だっただろう。▼~
:[シャーロッテ]|
…認めるわ。~
ええ、認めざるをえないわ。▼~
:[リンカ]|
シーダ王女の素晴らしいところは~
王女としての華やかさや~
表面的な立ち振る舞いだけではない。▼~
彼女の人柄に触れて~
改心した敵も大勢いると聞く。~
何よりも素晴らしいのは、その内面だ。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[リンカ]|
うわべだけの偽物が本物に~
勝つことはできない。~
これでわかっただろう。▼~
だから猫を被るのはもうやめにして~
考え方を改めるように…。▼~
:[シャーロッテ]|
!~
そうだ…考え方を変えればいーんだよ!▼~
英雄たちをメロメロにできるような~
お手本が実際に存在してるんだから!▼~
:[リンカ]|
…は?▼~
:[シャーロッテ]|
シーダ王女を見習えばいいんだ!~
それで完璧じゃねーか!▼~
シーダ王女…いや~
シーダ師匠の言動を参考にして~
みんなをキュンキュンさせてやる!▼~
:[リンカ]|
親友よ…~
お前はシーダ王女から~
いったいなにを学んだのだ。▼~
:[シャーロッテ]|
アスク王国に来てよかったわ!~
ここからが勝負よシャーロッテ。~
待ってろ、玉の輿ー!▼~
**笑い上戸の呪い師 オロチ [#jf57bce1]
***C [#c43895c0]
:[フィヨルム]|
こんにちは。~
アンナさんはいらっしゃいますか?▼~
:[アンナ]|
あら、いらっしゃいフィヨルム王女。~
そちらは…この前、白夜王国から~
召喚されてきた英雄さんね。▼~
:[オロチ]|
わらわはオロチ。呪い師じゃ。▼~
:[フィヨルム]|
実はオロチさんが~
おまじないや占いに使う~
道具や薬草がご入用らしく…。▼~
:[アンナ]|
なるほど。それで~
この店に連れて来たのね。~
どうぞどうぞ、ゆっくり見てって!▼~
:[オロチ]|
ふむふむなるほど…~
ここなら必要な道具が~
一通り揃いそうじゃな。▼~
:[アンナ]|
フフフ…このイーリス聖王国~
アンナ商会アスク支店。ご用命があれば~
なんだって仕入れてくるわよ…!▼~
:[オロチ]|
うむ、気に入った。~
よい店を紹介してくれて~
礼を言うぞ、フィヨルム王女。▼~
さっそくなにか占ってやろうかの。~
恋愛運などはどうじゃ?▼~
:[フィヨルム]|
い、いえっ、大丈夫です!~
れ、れれ、恋愛なんて~
まだ私には早いというか…!▼~
:[オロチ]|
ふむ。フィヨルム王女は~
奥ゆかしいのう。▼~
:[アンナ]|
オロチって占いができるんだ?▼~
:[オロチ]|
そうじゃ。魔除けのまじないや~
絵札を使った凶兆占いが得意でな。▼~
:[アンナ]|
それなら、店の一角を貸すから~
占い屋を開業してみない?▼~
いい客寄せになると思うし~
占いに必要な道具や薬草も~
安く融通するわよ。▼~
:[オロチ]|
なるほど。やり手だのう、そなた。▼~
わらわもいろいろと入り用ゆえ~
戦や訓練の間でよければ~
世話になろうかの。▼~
:[アンナ]|
んじゃ、契約成立。~
よろしくね!▼~
***B [#e3dfead5]
:[フィヨルム]|
えっ!? アンナさんの~
お店の前に人だかり…~
これってもしかして?▼~
:[アンナ]|
あっ、フィヨルム王女!~
見てよこの賑わい!▼~
オロチの占いが評判で~
連日すごい客入りなの…!▼~
ヴァイス・ブレイヴからも~
占い好きのお客さんが~
よく来てるみたいよ。▼~
:[スミア]|
やっぱり本格的な~
占いは違いますね…▼~
私、花占いしかやったことないから~
オロチさんの占いはすごく楽しいです。▼~
:[フィヨルム]|
確かに…いろんな英雄が~
お店に見えられているようですね。▼~
:[サナキ]|
ふむ! ここが例の店か。~
こちらにオロチと申す者はおるか?▼~
:[オロチ]|
わらわじゃ。~
どのような用向きかの?▼~
:[サナキ]|
決まっておる!~
占ってもらいに来たのじゃ。▼~
:[オロチ]|
お客人、まずは名を名乗って~
もらえんかのう?▼~
:[サナキ]|
我が名は~
ベグニオン帝国皇帝サナキじゃ!▼~
:[オロチ]|
ふむふむ、よい名前じゃ。~
国を治める者にふさわしい響きじゃな。▼~
どことなくわらわと~
しゃべり方も似ておるような…▼~
:[サナキ]|
なんだか、そなたとは~
他人の気がせぬのう。▼~
我が姉上も~
占い師じゃったのだが~
今はもう辞めておってな。▼~
わたしは実際に~
占ってもらったことがないのじゃ。▼~
:[オロチ]|
ふむ、身内に占い師がおるのか。▼~
:[サナキ]|
もっとも姉上の場合は~
占いというよりも、内なる声を聞き~
未来を言い当てるというか…▼~
:[オロチ]|
それはうらないではなく~
預言と呼ばれる類じゃな。▼~
では、手相を見せてもらえるかの。~
手にはこれまで生きてきた人生や~
今抱えている悩みが浮き出るのじゃ。▼~
:[サナキ]|
これでよいか?▼~
:[オロチ]|
ほう、ふむぅ…なるほど。~
そなた、臣下には慕われとるのう。▼~
さしあたっての悩みは…~
最近のそなた、寝不足ではないのか?▼~
:[サナキ]|
あたりじゃ…!~
実はベグニオンにいた頃と~
枕が変わって、眠りが浅いのじゃ…▼~
:[オロチ]|
なら、このお香を持っていくといい。~
まじないがかかっておるので~
よく眠れるはずじゃ。▼~
:[サナキ]|
かたじけない、感謝するぞ!~
そなたは優秀な占い師じゃの!▼~
:[オロチ]|
またご贔屓に、皇帝陛下。▼~
***A [#v53c646e]
:[フィヨルム]|
オロチさんは占いだけじゃなく~
おまじないをかけることも~
できるんですね。▼~
:[オロチ]|
どちらかといえば、占いよりも~
まじないをかけることのほうが~
呪術師の本業じゃな。▼~
:[フィヨルム]|
私はよくわからないのですが~
おまじないと魔道は~
別のもの…なんですよね?▼~
:[オロチ]|
まじないや、魔道のように~
世の理に直接作用するものではない。▼~
さりとて、そう難しく~
考えるものでもない。~
言うなれば、気の持ちようじゃ。▼~
:[フィヨルム]|
気の持ちよう…ですか?▼~
:[オロチ]|
未来がよりよい方向に進むように~
きっかけや気づきを与えてやる…~
いわば、それがまじないじゃ。▼~
たとえば、わらわと同じ時期に~
アスク王国にやって来たブノワ。~
あやつは手製のお守りを持っておる。▼~
:[フィヨルム]|
お手製のお守りですか。~
なんだか和む話ですね。▼~
:[オロチ]|
お守りも、いわば~
まじないみたいなものじゃ。▼~
それ自体に効力があるものではないが~
お守りを見ることで、より慎重に~
行動することを心がけるじゃろうし…。▼~
辛い出来事があったときや~
自信を失ったときの~
心の拠りどころにもなる。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…そう聞くと~
お守りもおまじないの~
一種という気がしますね。▼~
:[オロチ]|
フィヨルム王女…~
かくいうそなたも~
よいお守りをもっておるではないか。▼~
:[フィヨルム]|
え? お守りですか?~
私はそのようなものは~
持っていませんが…。▼~
:[オロチ]|
その槍じゃ。~
それがそなたのお守りじゃよ。▼~
***S [#sf09f9f6]
:[フィヨルム]|
この槍…~
レイプトが私のお守り…ですか?▼~
:[オロチ]|
そうじゃ。その槍には~
多くの人々の想いが~
こもっておるのを感じるぞ。▼~
想いだけではない。~
連綿と受け継がれた歴史の重みと~
託されてきた志…。▼~
そういったものが~
まじないになって槍に宿っておる。▼~
:[フィヨルム]|
この槍は、私の国…~
ニフル王国の霊峰から削り出された~
伝説の槍なのです。▼~
本来ならフリーズ兄様が~
受け継ぐはずでしたが…~
兄様は私に託されたのです。▼~
:[オロチ]|
兄上は、そなたこそが~
その槍を持つのにふさわしいと~
見抜いておったのじゃろう。▼~
現に、そなたは人々のために~
その槍を振るい~
多くの未来を救っておる。▼~
きっと、兄上の想いも~
まじないとなって~
その槍に宿っておることじゃろう。▼~
:[フィヨルム]|
フリーズ兄様の想いも~
このレイプトに…。▼~
気づきを与えてくれて~
ありがとうございます、オロチさん。▼~
:[オロチ]|
気づきを与えること…~
身の回りの品々に意味を与えること。~
それもまじないじゃからの。▼~
迷ったときやくじけそうになったときは~
その槍を握り直すといい。▼~
槍にかけられたまじないは…~
きっとそなたを支えてくれるはずじゃ。▼~
:[フィヨルム]|
はい! その言葉~
胸に刻んでおきますね…▼~
:[オロチ]|
うむうむ。▼~
…とまあ、このように。~
気の持ちようで、人はいかようにもなれる。~
それがまじないというものじゃ…▼~
**強面の重騎士 ブノワ [#of3dc44a]
***C [#a5edf736]
:[ファ]|
あっ! ブノワ!▼~
:[ノノ]|
ねえねえねえ~
聞きたいことがあるの。▼~
:[ブノワ]|
この子らは確か~
ヴァイス・ブレイヴの…~
俺になにか用か?▼~
:[ノノ]|
ブノワがくしゃみすると~
火山が噴火しちゃうってホント!?▼~
:[ブノワ]|
……。▼~
:[ファ]|
ブノワがうみに入ると~
うみがまっぷたつになるんでしょ。▼~
:[ノノ]|
あとね、夜に道を歩くと~
まわりの木がおどろいて~
みんな逃げちゃうって言ってた!▼~
:[ブノワ]|
そんな噂、誰から聞いた…?▼~
:[ファ]|
えーとね、あんやおうこくの~
人たちがはなしてたよ!▼~
:[ノノ]|
すごいねブノワ!~
そんなことができる人~
ほんとにいたんだー!▼~
:[ブノワ]|
いや、それはだな…~
根も葉もないデタラメで…▼~
:[ドーガ]|
こらこら。~
ブノワが困ってるじゃないか。▼~
:[ファ]|
あっ、ドーガ!▼~
:[ノノ]|
あいかわらず竜みたいに~
身体おっきいね!▼~
:[ブノワ]|
……▼~
***B [#n599e6f6]
:[ドーガ]|
ブノワは確かに強いけど~
火山を噴火させたり~
海を割ったりできないよ。▼~
もちろん、ブノワが歩いたからって~
まわりの木が驚いて~
逃げ出したりもしないんだ。▼~
:[ファ]|
え? そうなんだー。▼~
:[ドーガ]|
ブノワは強いから~
ちょっと大げさに~
話が伝わったんじゃないのかな。▼~
:[ノノ]|
なーんだ、そうだったんだー。▼~
:[ドーガ]|
そういえば、向こうで~
ガイアがお菓子を配っていたぞ。▼~
:[ファ]|
おかし…?▼~
:[ノノ]|
ノノも欲しい!▼~
:[ブノワ]|
……。~
…助かった。▼~
:[ドーガ]|
はは、災難だったなブノワ殿。~
さしずめ、小さな嵐と~
言ったところか。▼~
実は私も、妙な噂が~
伝わっていると知って~
困惑したことがあってね。▼~
:[ブノワ]|
妙な…噂?▼~
:[ドーガ]|
迫りくる数百の軍勢を~
仁王立ちで受け止めたとか…▼~
槍の一振りで敵を蹴散らし~
飛び上がってさらに一撃を加え~
遥か彼方に吹き飛ばしたとか…▼~
いくら何でも尾ひれがつき過ぎだ。~
はじめて聞いたときは~
赤面してしまった。▼~
:[ブノワ]|
それは…うむ、確かに…▼~
:[ドーガ]|
この世界で会ったのも何かの縁。~
お互い助け合おう。~
では、失礼する。▼~
:[ブノワ]|
……。~
いい人、だな…▼~
***A [#e09eb9f6]
:[ブノワ]|
ふう…訓練も一段落だ…~
少し休むか。~
……▼~
この森は…静かでいい。~
リスや小鳥…~
おお、向こうには熊も。▼~
ここは、気持ちが休まる。~
誰の目も…気にすることなく…▼~
…む?▼~
:[モゥディ]|
……▼~
:[ブノワ]|
……▼~
:[モゥディ]|
ああ、そのママでイい…~
モゥディも、ひと休みにきタ。▼~
:(暗転)|
:[ブノワ]|
……▼~
:[モゥディ]|
……▼~
:[ブノワ]|
あの…▼~
:[モゥディ]|
ここでハ~
無理にしゃべラなくてもイイ。▼~
言葉をならべなクとも…~
動物たちニも気持チ…伝わってイる。▼~
:[ブノワ]|
そう…なのか?▼~
:[モゥディ]|
動物たちモ、言ってイる。~
オマエはよいベオクだト。▼~
:[ブノワ]|
……▼~
:[モゥディ]|
動物は嘘をつかなイ。▼~
:[ブノワ]|
そうか…~
……▼~
…ただ静かに時が流れる…~
悪くないな、このような時間も…▼~
…アスク王国というのは…~
居心地のいい国だな…▼~
***S [#ne47dbca]
:[シャーロッテ]|
なんか最近、あんたが~
活き活きしているように~
見えるのは気のせいかしら。▼~
:[ブノワ]|
そうなのか…?~
自分ではわからんが…。▼~
:[シャーロッテ]|
なんだかんだで~
あんたとの付き合いも長いから~
わかっちゃうのよ。▼~
:[ブノワ]|
この国に召喚されて~
最初はどうなることかと思ったが…▼~
この国では気負うことなく~
ありのままの~
自分でいてもいいらしい。▼~
:[シャーロッテ]|
ふーん、よかったじゃん。~
まあ、あんたは今まで~
外見で損してきたもんね。▼~
特務機関にはあんたよりも~
イカつい顔の英雄もいるみたいだし~
外見を気にする必要はないんじゃない?▼~
:[ブノワ]|
ああ。ほとんどの英雄が~
ちゃんと内面を見てくれる。▼~
お前も口は悪いが…~
ちゃんと中身を見てくれるしな。▼~
:[シャーロッテ]|
口が悪いってのは余計よ。▼~
:[ブノワ]|
ドーガやモゥディ…~
ヴァイス・ブレイヴにいる~
英雄は善良だ…▼~
そんな彼らが守ろうとしている~
アスク王国は、きっとそれだけの~
価値がある国なのだろう…▼~
:[シャーロッテ]|
あら、アスク王国のこと~
気に入ったのね。▼~
ここにはいい男が揃っているから~
私も気に入ってるけど。▼~
:[ブノワ]|
俺もみなと同じように~
この国を守っていこうと思う…▼~
居心地のいい場所を~
失うわけにはいかないからな…▼~
*コメント [#sc9a964d]
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