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章別会話/フォドラの花種
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*フォドラの花種 [#see8ee53]
#contents
**フォドラの花種 [#hb8ce358]
***オープニング [#o7e8d71e]
:[セテス]|
…以上が、アスク王国を~
取り巻く現状だ。▼~
:[イングリット]|
異界からも押し寄せる絶え間ない攻撃…~
アスク王国が幾多の英雄の力を~
必要とするのも理解できますね。▼~
:[リンハルト]|
気の休まる暇もない国、か…。~
なるほど、これは大変そうだ。▼~
:[マリアンヌ]|
戦いに満ちた…世界…。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[セテス]|
先んじてアスク王国に召喚されていた~
ガルグ=マクの生徒たちや教師陣も~
ヴァイス・ブレイヴに加わり尽力している。▼~
日頃学んだ成果を活かし、~
君たちもこの国の平和のために~
力を振るってほしい。以上だ。▼~
&br;''(暗転)''
:[イングリット]|
この世界に私たちが召喚されたのも~
民の力となるために相違ありません。▼~
ガルグ=マクで学ぶ者として~
恥じることのないように尽力しましょう!▼~
:[リンハルト]|
うーん…この世界でも~
紋章学の研究ができれば~
僕は問題ないんだけどなぁ。▼~
:[マリアンヌ]|
女神の加護が…アスクの地にも~
届いているといいのですが…。▼~
:[イングリット]|
各学級の級長たちや先生は~
遠征に出られているようですね。▼~
彼らと合流するまでの間~
私たちもアスク王国に~
慣れておきましょう。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[リンハルト]|
ん? ドゥドゥー~
どこに行くんだい。▼~
:[ドゥドゥー]|
この世界について~
おれたちはまだなにも知らない。~
少し…周囲を散策してくる。▼~
&br;''(暗転)''
:[ドゥドゥー]|
アスク王国の城…~
この規模から察するに、かなりの国力と~
歴史を誇っているのだろう…▼~
ん…? あれは…~
この城の温室か…▼~
よく手入れされた温室だな。~
草花への想いが…~
伝わってくる。▼~
:[ピアニー]|
うんうん、素敵な場所ね。~
私もお城で、ここが一番好き!▼~
:[ドゥドゥー]|
……?▼~
***C [#z38db265]
:[ドゥドゥー]|
その羽…妖精…か?▼~
:[ピアニー]|
私はピアニー。~
夢の国アルフの妖精よ。▼~
あなたは…~
エクラさんに~
呼ばれてやって来た英雄ね?▼~
:[ドゥドゥー]|
ドゥドゥー=モリナロ。~
…ディミトリ殿下の従者だ。▼~
:[ピアニー]|
フォドラっていう異界の人たちね!~
みんなお揃いのような服を着てるのね、~
とっても仲良しさん。▼~
:[ドゥドゥー]|
いや、仲がいいという理由で~
この制服を着ているわけではない。▼~
…しかし、驚いた。~
この世界には…~
本物の妖精もいるのだな…。▼~
:[ピアニー]|
ここには妖精だけじゃなくて~
動物に化身できる英雄とか~
本物の神様もいるのよ?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ピアニー]|
ドゥドゥー~
あなたもお花が好きなの?▼~
:[ドゥドゥー]|
…ああ。そうだな。▼~
:[ピアニー]|
その、ポッケに入っているの…~
お花の種じゃないのかな?▼~
:[ドゥドゥー]|
これは…。▼~
そうだ、ここに召喚される前~
おれはガルグ=マクの温室に~
これを植えにいこうとして…。▼~
:[ピアニー]|
ねっ、その種、ここに植えてみたら?~
どんなお花が咲くのか見てみたいな。~
わくわく、わくわく。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
&br;''(暗転)''
:[マリアンヌ]|
はぁ…。▼~
:[リンハルト]|
やあ、マリアンヌ。▼~
気分が優れないみたいだけど~
また君が持っている紋章のことで~
悩んでいるのかい?▼~
:[マリアンヌ]|
い、いえ、そのことではなく…~
あの…リンハルトさん。▼~
前にもお願いしましたが~
私が紋章を持っていることは~
誰にも言わないでください…。▼~
:[リンハルト]|
うーん、隠すようなことじゃないと~
思うんだけどなぁ。▼~
紋章のことじゃないとすると~
別の悩みかな?▼~
:[マリアンヌ]|
……。~
私たちは、ガルグ=マクで学んでいる~
一介の生徒にすぎません。▼~
まだ何も成し得ていないのに…~
この世界の力になることが~
できるのでしょうか…。▼~
***B [#x69627dd]
:[イングリット]|
そうですか…~
マリアンヌがそんなことを。▼~
:[リンハルト]|
まあ、不安になる~
気持ちもわかるけどね。▼~
確かに僕たちは、~
まだ士官学校の生徒の身。▼~
戦える力があるとしても、異界の~
大英雄たちとは比べものにはならないよ。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[リンハルト]|
それに…マリアンヌはもともと~
戦うことに消極的だし、僕だって~
義務を課せられるのは苦手だよ。▼~
なにより、ここはフォドラですらなく~
縁もゆかりもない異界。そんな場所で~
戦えって言われても面倒くさいや…。▼~
:[イングリット]|
だからと言って、アスク王国に~
手を貸さないわけにはいかないでしょう。▼~
騎士を目指すものとしては~
民の力になることこそが本懐です。▼~
:[ドゥドゥー]|
…それが、本来守るべき~
ファーガスの民でないとしても、か?▼~
:[イングリット]|
そ、それは…!▼~
:[リンハルト]|
そう言うドゥドゥーはどうなのかな?~
この状況を素直に受け入れることが~
できるのかい?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
たとえここが~
フォドラであろうとなかろうと~
おれのやることは見えている。▼~
殿下がこの世界を守るというのなら~
おれは殿下の剣と盾になり~
付き従うだけだ。▼~
:[イングリット]|
すべきことは見えている…ですか。~
その迷いのなさ、今は羨ましい。▼~
:[ドゥドゥー]|
だが、すべての人間に~
おれと同じ覚悟を強いるわけにもいくまい。~
そこは、十分に理解できる。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、あの…。▼~
:[イングリット]|
あら、マリアンヌ。~
休養をとっていたのでは?▼~
:[マリアンヌ]|
は、はい。~
散歩をしていたらドゥドゥーさんを~
捜している方に出会って…。▼~
:[ピアニー]|
あっ、いたいた!~
ドゥドゥー、探してたんだから。▼~
:[ドゥドゥー]|
…ピアニーか。▼~
:[ピアニー]|
来て来て、こっちこっち。~
そうだわ、ここにいる~
みんなも一緒に…!▼~
***A [#u02d4b23]
:[イングリット]|
ここは温室…ですか?▼~
:[リンハルト]|
なんだかガルグ=マクにある~
温室に似てるね。暖かくて~
昼寝するには良さそうだ…ふわあ。▼~
:[ピアニー]|
見て見て!~
あのお花の種、~
綺麗に咲いたの!▼~
:[マリアンヌ]|
これは…フォドラの…。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ピアニー]|
フォドラって素敵な異界なのね。~
だって、こんなに綺麗なお花が~
咲くんだもの!▼~
:[イングリット]|
これは…ドゥドゥーが~
植えた花なのですか?▼~
:[ドゥドゥー]|
ああ…。~
たまたま花の種を持っていてな。▼~
……。▼~
確かにここはフォドラではなく~
自分たちにとってみれば~
縁もゆかりもない世界だ。▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[ドゥドゥー]|
だが…この世界にも~
フォドラの花は咲く。▼~
アスクとフォドラは…~
繋がっているんだ。~
おれは、そう感じる。▼~
:[リンハルト]|
ここと、僕たちの世界は無関係ではない…~
ってことか。▼~
:[イングリット]|
ならば守るべきもの…~
そして、なすべきことも~
同じなのですね…きっと。▼~
:[マリアンヌ]|
私たちも…この世界で~
前に歩いていけるのでしょうか…▼~
:[ピアニー]|
きっと大丈夫!~
だって、お花を見ているみんなの顔~
すっごく優しそうだもの。▼~
その優しさが集まって~
幸せな夢を作っていく…それは~
どんな世界でも変わらないわ。▼~
:[リンハルト]|
そうだね。この世界には変わった~
力をもつ英雄がたくさんいるらしいし~
僕も興味深い研究ができそうかな。▼~
:[イングリット]|
私も、もう迷いはありません。~
今はアスクの民のため~
この槍を振るいましょう…!▼~
:[マリアンヌ]|
わ、私も…~
私にできることがあれば…~
頑張りたい…です。▼~
:[ドゥドゥー]|
アスクが平和になり~
おれたちが去ったあとも…▼~
この花がアスクに根付き~
末長く人々を癒してくれれば…~
それはとても、喜ばしいことだ。▼~
:[ピアニー]|
ふふっ。~
みんなの夢はいつか綺麗に咲くわ。~
きっと、きっとね!▼~
**ガラテア伯爵家 イングリット [#f3ef922c]
***C [#e21e9633]
:[イングリット]|
ヴァイス・ブレイヴに集う~
名うての騎士たちが研鑽を積む鍛錬場。~
そんな場所があったとは…!▼~
若輩ながら、私もゆくゆくは騎士として~
この槍を振るいたいと思っています。~
参加できれば、この上なき幸せです!▼~
:[エイル]|
さあ、どうぞ…こちらです。▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます!~
エイル王女直々に案内して~
いただけるとは…!▼~
って、気のせいでしょうか。~
ここは城の食堂に見えるのですが?▼~
:[エイル]|
……。▼~
:[イングリット]|
あ、あれ? 名うての騎士の~
皆様方の姿も見えませんね…。▼~
:[イレース]|
ようこそ、イングリットさん…~
お待ちしておりました。▼~
:[イングリット]|
え? えっえっ?~
エイル王女、これはどういう…▼~
&br;''(画面が白く光る)''
:[チェイニー]|
いやー、いたずら大成功!~
気合入れて化けた甲斐があったぜ。~
んじゃ、俺はこれで…!▼~
:[イングリット]|
ええっ! エイル王女じゃない!?~
だ、誰かが化けていたのですね!~
これは一体どういうことなのですか!▼~
:[イレース]|
異世界騎士物語がはじまると~
期待されたようですが~
そうはいきません…▼~
ようこそ、"大盛り軍団"へ。~
私たちはイングリットさんの~
アスク召喚を歓迎します…▼~
:[イレース]|
お、お、大盛り軍団!?~
なんですか、そのふざけた名前は―!?▼~
***B [#r152730a]
:[イレース(仮装)]|
大盛り軍団とは、終わりなき空腹を~
満たすため、ヴァイス・ブレイヴの~
健啖家で結成された互助組織…▼~
:[エルフィ]|
あなたのことは…~
先に召喚されていた~
シルヴァンから聞いていました。▼~
イングリットと食事するとき~
一瞬でも油断すると肉を取られる…~
それほどまでに食に情熱を傾けていると。▼~
:[イングリット]|
シ、シルヴァンったら余計なことを…!▼~
た、確かに私は、食べることは~
その…き、嫌いではありませんが~
そこまで節度を欠いてなどいません!▼~
:[イレース]|
食べることがお好きでしたら…~
どうです? 私たち大盛り軍団の~
一員になりませんか…?▼~
食欲に見合う戦績をあげれば~
誰にも後ろ指をさされる心配も~
ありませんよ…▼~
:[リンカ]|
そのために力を合わせようって話だ。~
まあ、悪い話ではないだろう?▼~
:[イングリット]|
……。▼~
お誘いはありがたいのですが~
私は、空腹を満たすために~
戦うわけではありません。▼~
:[イレース(仮装)]|
なにか、ほかの理由が…?▼~
:[イングリット]|
私は騎士を志す者として~
主君と仰ぐ者や力なき民たちのために~
戦いたいのです…!▼~
:[エルフィ]|
……。▼~
:[リンカ]|
うむ、どう考えても~
イングリットの言い分のほうが~
筋が通っているな…!▼~
:[イレース]|
リンカさん…~
どちらの味方なんですか。▼~
:[イレース(仮装)]|
残念ですが、無理強いはしません…~
去る者は追わず、出された料理は全部食す…~
それが大盛り軍団の掟なので。▼~
:[イングリット]|
ご期待に沿えず~
申し訳ありません…。▼~
***A [#y3d04515]
:[エルフィ]|
イングリット…~
訓練、お疲れ様。▼~
:[イングリット]|
エルフィさん…!~
お疲れ様でした…!▼~
先ほどの重装兵同士の組手~
拝見しました!▼~
並みいる重装兵をちぎっては投げ~
ちぎっては投げ…実に壮観でした!▼~
:[エルフィ]|
訓練といえども…容赦はしない。~
私の前に立った相手は~
誰であろうとギタギタにするわ…▼~
:[イングリット]|
なんという厳しい姿勢…感服しました!▼~
エルフィさんは暗夜王国で~
叙任を受けられた騎士なんですよね?▼~
:[エルフィ]|
ええ。民を守ることが騎士の務め…~
だけど、わたしは王女エリーゼ様を~
守るために、騎士になったの…▼~
なにがあっても~
エリーゼ様を守り抜く…~
そのための鍛錬を怠るつもりはないわ。▼~
:[イングリット]|
……!? そ、その~
鎧の中はもしかして…▼~
:[エルフィ]|
これは重石…~
実践でも機敏に動けるように~
常に重さに耐える訓練をしているの。▼~
ひとつ、持ってみる?▼~
:[イングリット]|
くっ…! な、なんて重さ…!~
エルフィさんはこんな状態で~
生活されているのですか…!?▼~
:[エルフィ]|
騎士は、どんなに崇高な志や~
清廉な誇りを持っていても~
強さが伴っていなければ意味がないわ…▼~
:[イングリット]|
……▼~
:[エルフィ]|
わたしの強さは~
たくさん食べることで~
身についている…。▼~
たくさん食べて、たくさん守る。~
そういう騎士がいてもいいと~
わたしは思うの…▼~
:[イングリット]|
たくさん食べて…~
たくさん守る…。▼~
……。▼~
***S [#gc7c50e7]
:[イングリット]|
もぐっ、もぐっ…!~
この料理、はじめて食べましたけど~
美味しいですね!▼~
:[イレース]|
それはレンチンアイドル…~
まもりちゃんが作ってくれた~
たい焼きという料理…▼~
:[イレース(仮装)]|
なんでも、料理に含まれている~
水分を振動させることで~
熱を起こして料理を温める…▼~
一部の魔道士たちが作った~
魔道の箱で~
調理したものらしいですね…▼~
:[リンカ]|
しかし、イングリット。~
よく食べるな…!~
噂に違わぬ食いっぷりだ!▼~
:[イングリット]|
はい! やると決めたら~
真面目に大盛りです!▼~
空腹を満たすためではなく~
民の力となるために食べるんです!▼~
:[エルフィ]|
いいと思う…~
一緒に頑張りましょう。▼~
:[イングリット]|
食べた分の2倍…いや10倍~
必ずやアスクの民の力に~
なってみせます!▼~
:[イレース]|
空腹を我慢して戦うよりも~
力をみなぎらせて実力を発揮したほうが~
絶対に戦果は上がりますから…▼~
:[イレース(仮装)]|
では、食べ終わったところで~
行きましょうか。▼~
実はもう一人…~
メンバーに加えたい英雄がいるのです。▼~
&br;''(暗転)''
:[イングリット(夏)]|
…私にその大盛り軍団とやらに~
加入しろと?▼~
:[イレース]|
はい。夏の名物だけではなく~
春夏秋冬…あらゆる季節の食を~
私たちとともに満喫しましょう…▼~
:[イングリット(夏)]|
その話なら~
以前もお断りしたはずです。▼~
私は騎士を志す身…~
暴飲暴食に身を委ねている場合では…▼~
:[イングリット]|
はじめまして、異界の私。▼~
:[イングリット(夏)]|
……! あなたは…~
先日召喚されたという異界の私…!▼~
:[イングリット]|
私もあなたと同じく、騎士を志す身。~
進むべき道は同じと確信したうえで~
あなたにお話があるのです。▼~
たくさん食べて…たくさん守る。~
とある騎士道のお話です。▼~
:[イングリット(夏)]|
…いいでしょう。~
同じ私のよしみです。~
そのお話、伺いましょう。▼~
:[イレース]|
…うまくいきそうです…▼~
:[イレース(仮装)]|
…同じ自分なら、きっと耳を~
傾けてくれると信じていました…▼~
:[イングリット]|
さあ、異界の私。~
ともに歩みましょう、私達の理想とする~
崇高なる騎士の道を…!▼~
**ヘヴリング伯爵家 リンハルト [#w5e8fbb6]
***C [#ofca0917]
:[リンハルト]|
う、ううん…。~
ふぁぁぁぁ~。~
あれ…? ここは…。▼~
おかしいな。僕は夢の中で~
最高の昼寝をする夢を~
見ていたはずなのに…。▼~
:[ルピナス]|
……?▼~
あれぇ?~
珍しいですぅ…~
こんなところで人間と会うなんて。▼~
:[リンハルト]|
…その羽、本物?▼~
:[ルピナス]|
はい、正真正銘の~
妖精の羽ですよ~。▼~
:[リンハルト]|
本当だ。~
さすが夢の中、なんでもありだね…。~
実に興味深いよ。▼~
というか、フラフラ飛んでるけど~
どこか具合が悪いのかい?▼~
:[ルピナス]|
具合が悪いんじゃなくて…~
ふぁぁ~…~
眠いですぅ…▼~
わたし、すっごく眠くて…~
寝る場所を探していたんですぅ…▼~
あっ、あの大きな木の根元…~
とっても眠りやすそうですぅ…▼~
:[リンハルト]|
……。▼~
:[ルピナス]|
うん、やっぱりそうです~。~
ここはすごく落ち着きますねぇ~。▼~
それじゃ、おやすみなさい…~
むにゃ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[リンハルト]|
本当に眠った…。~
そこ、そんなに気持ちいいんだ?~
じゃあ、僕も反対側の根元で…。▼~
……。▼~
あ…本当だ。~
木に身体を預けるだけで~
すっごく安心できるな。▼~
ふぁぁ、ふぁぁぁ…~
うん、これはいい眠気だ…~
最高の昼寝の夢が…見れそうだ…。▼~
すうぅぅ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[ルピナス]|
むにゃ…すぴぃぃ…。~
うーん、ピアニー…わたしの分も~
残しておいてくださ~い…。▼~
***B [#h47786ba]
:[リンハルト]|
不思議なんだよね…。▼~
普通、夢って~
ところどころがぼやけたり~
話が繋がらないはずなのに…。▼~
この間見た夢は~
やけに鮮明に覚えているんだ。▼~
:[フィヨルム]|
妙に眠そうな妖精さん、ですか…。▼~
きっとルピナスさんですね。~
人間に白昼夢を見せる~
妖精さんなんです。▼~
:[リンハルト]|
やっぱり本物の妖精だったんだ…~
彼女もヴァイス・ブレイヴの~
一員なのかい?▼~
:[フィヨルム]|
はい。以前、夢の国アルフと~
アスク王国が危機に陥ったとき~
私たちに協力してくれたんです。▼~
:[リンハルト]|
夢の国…いい響きだ。~
一度行ってみたいな…▼~
:[リシテア]|
ヴァイス・ブレイヴには~
ルピナスのほかにも~
妖精たちがいるんですよ。▼~
わたしもまだ、全員と会ったことは~
ありませんけど。▼~
:[フィヨルム]|
ルピナスさんはいつも~
お城のどこかで眠っているからか~
滅多に会えないんですよ。▼~
:[リンハルト]|
妖精というのは~
可憐にキラキラと舞うものと~
思っていたけど…▼~
まるで徹夜明けみたいに~
眠そうに飛んでいるなんて…~
僕の中の妖精のイメージが変わったよ。▼~
:[リシテア]|
この図書館には~
妖精について綴られた本があるので~
調べてみてはいかがです?▼~
:[リンハルト]|
僕の専門は紋章学なんだけど~
そういうのも興味深いね…▼~
ふぁぁ…夢の話をしたら~
また眠くなってきちゃったな…。▼~
:[リシテア]|
眠そうな妖精に会ったときも~
どうせ夢の中で昼寝をしている夢を~
見ていたんじゃないですか?▼~
:[リンハルト]|
あれ? なんでわかったの…?▼~
:[リシテア]|
はぁ…あんたはどれだけ~
寝れば気が済むのですか…~
って、もう寝てるし!▼~
:[リンハルト]|
すうぅぅ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[フィヨルム]|
あ、あのっ、リンハルトさん!~
こんなところで寝ると~
お風邪を召されますよっ!▼~
***A [#h39df2df]
:[リンハルト]|
……。▼~
この足元がふわふわした感じ。~
うん、間違いない…~
ここは夢の中だね。▼~
となると…やることはひとつ。~
最高の昼寝をする夢を見て~
甘美な時間に浸るとしようかな。▼~
ふぁ、ふぁぁ~…~
どうせ寝るなら、この間の~
大きな木の根元がいいな…。▼~
ん? あのフラフラと~
飛んでいるのは…。▼~
:[ルピナス]|
むにゃ…はれぇ?~
またお会いしましたねぇ。▼~
:[リンハルト]|
君はルピナス…だね?▼~
僕は黒鷲の学級の…いや、今は~
ヴァイス・ブレイヴのリンハルト。▼~
:[ルピナス]|
リンハルトさんですね、~
よろしくですぅ。▼~
あなたは人間なのに~
なんだかわたしと似た雰囲気を~
感じますねぇ~。▼~
:[リンハルト]|
ところで…これは~
君が僕に見せている~
白昼夢なのかな?▼~
:[ルピナス]|
うーん、そうかもしれないし~
そうでないかもしれないです~。▼~
わたしも今、とても眠くて…~
よくわかってないですぅ。▼~
:[リンハルト]|
なるほど。わかっているのは~
君も僕も眠いということだけだね。▼~
僕も、最高の昼寝をする夢を~
見たいと思っていてね。~
寝る場所を探していたんだ。▼~
:[ルピナス]|
夢は人の気持ち…でも、~
夢の中でも昼寝をしたい人に~
出会ったのははじめてですぅ。▼~
:[リンハルト]|
眠るという行為は素晴らしいよ。~
寝たいから寝る。これ以上の理由は~
必要ない。実にシンプルな動機なんだ。▼~
疲れたから寝るとか~
辛い現実から逃れるとか~
理由なんかはどうでもよくて…。▼~
眠ること、それ自体が素晴らしい。~
だから僕は、夢の中でも~
眠りを求めているんだろうね。▼~
:[ルピナス]|
なるほど…すぅぅ…~
すぴぃぃ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[リンハルト]|
って、話を聞きながら寝てるし。▼~
……。▼~
うん、僕も寝るとしようか。~
すぅぅぅ…ぐぅぅ…。▼~
***S [#k3daa699]
:[リンハルト]|
ん…?~
そこで寝ているのは…。▼~
:[ルピナス]|
すぅぅ…ぐぅぅ…むにゃ…~
図書館は本がいっぱい…~
すぐ眠く…なりますぅ…。▼~
:[リンハルト]|
…やっぱりルピナスだ。~
僕が言うのもなんだけど~
本当によく寝るんだなぁ。▼~
:[ルピナス]|
んむ…むにゃ…ふぁ、ふぁぁぁ…~
もう朝ですか…。▼~
:[リンハルト]|
おはよう、ルピナス。~
朝じゃなくてもう昼だけどね。▼~
:[ルピナス]|
あれ、リンハルトさんじゃないですか。~
現実でお会いするのは~
はじめてですねぇ。▼~
あれ? その見るだけで~
眠くなってきそうな分厚い本は?▼~
:[リンハルト]|
ああ、これは一部の英雄が持つ聖痕について~
書かれている本だよ。~
僕たちの紋章に似てるな、と思ってね。▼~
紋章とは、女神が~
フォドラの一部の人間たちに授け~
時代を超えて受け継がれる不思議な力…▼~
僕はその紋章学に関する~
研究をしているんだけど。▼~
まさか、アスクにも~
それによく似た力にまつわる本があるとは~
思っていなかったから研究が捗るよ。▼~
:[ルピナス]|
紋章学、ですか~。▼~
それならリンハルトさん~
紋章学を研究する夢を見ようとは~
思わないんですかぁ…?▼~
:[リンハルト]|
うーん…夢はぼんやりとした~
記憶しか残らないからね。▼~
こればっかりは~
身体と頭を使って~
研究するしかないよね。▼~
:[ルピナス]|
なるほど、なるほど~。▼~
:[リンハルト]|
最高の昼寝をする夢を見ることと~
紋章学の真理を追い求めていく夢は~
まったく違うもの。▼~
辛いことや苦手なものと~
向き合うのは好きじゃないんだけど…。▼~
どんな種類の夢であれ~
夢を見ることから~
逃げたくないのかもしれないな、僕は。▼~
:[ルピナス]|
そういうの、いいですねぇ~。▼~
夢と一緒に前に進もうとする~
人間さん、わたしも応援しますよ~。▼~
:[リンハルト]|
ありがとう、ルピナス。▼~
応援してくれるつもりなら~
これからもいい昼寝場所を~
教えてくれると助かるよ。▼~
:[ルピナス]|
あっ、それならですね~。~
眼帯をつけた竜騎士の人が~
取っても詳しく…ぐぅぅ。▼~
:[リンハルト]|
僕が言うのもなんだけど~
君、寝るのが早いや。▼~
**ディミトリの従者 ドゥドゥー [#ob3e3993]
***C [#je0bdc38]
:[ユルグ]|
この廊下をまっすぐいくと~
武器庫があるよ。すっごく大きいから~
一度みておくといいよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
なるほど。~
これから世話になりそうな場所だな。~
…ん?▼~
:[ヘルビンディ]|
お? なんだクソガキ。~
またこんなところを~
ウロウロしてやがんのか。▼~
:[ユルグ]|
あっ! ヘルビンディさん!▼~
:[ヘルビンディ]|
そっちのヤツは…てめーが~
この間、召喚された新人か。~
クソいかつい顔してやがんな。▼~
:[ドゥドゥー]|
…ドゥドゥー=モリナロ。~
いかついのはお互い様だと思うが。▼~
:[ヘルビンディ]|
へっ、足を引っ張らねえなら~
どうでもいい。▼~
:[ユルグ]|
あ…いっちゃった…~
顔は怖いけど~
とっても優しい人なんだよ。▼~
:[ドゥドゥー]|
戦力としては…~
頼れそうな雰囲気を感じた。▼~
:[ユルグ]|
ヘルビンディさんはね~
ムスペルという国の出身なんだけど、今は~
ヴァイス・ブレイヴを助けてくれてるの。▼~
わたしたちの国、ニフル王国は…~
ムスペルに、一度滅ぼされちゃったの。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ユルグ]|
でも、わたしはムスペルの人たち~
みんなを恨んではいないよ。▼~
ムスペルにだって、ヘルビンディさん~
みたいにいい人もいるし…~
悪いのは、せんそうだよね…▼~
:[ドゥドゥー]|
……▼~
***B [#f8d0e101]
:[フェリクス]|
おい、犬。▼~
:[ドゥドゥー]|
フェリクス…~
お前も召喚されていたのだな。▼~
:[フェリクス]|
この世界に来てまでお前は~
ディミトリに尻尾を振るつもりなのか。▼~
ハッ…まるで、あいつを追いかけて~
アスクに来たようにも見えるぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|
…世界が変わろうと~
俺が成すべきことは変わらん。▼~
殿下の志を支えるのがおれの役目。~
おれは殿下の盾であり剣…~
武器に意思は必要ない。▼~
:[フェリクス]|
チッ…犬はどこまでいっても犬だな。~
猪にはお似合いの忠犬だ。▼~
:[ドゥドゥー]|
…殿下と付き合いの長いお前でも~
殿下を愚弄することは許さん。▼~
たとえここがフォドラから遠く~
離れた地であっても、だ。▼~
:[ヘルビンディ]|
…ん? なんだアイツら…~
クソ険悪な空気撒き散らしやがって…▼~
:[フェリクス]|
許さないだと? どう許さない?~
気にくわないから殺す、~
それがダスカー人のやり方か?▼~
:[ドゥドゥー]|
貴様…!▼~
:[ユルグ]|
こらー! なにをしてるの!~
ケンカしちゃダメだよー!▼~
:[ドゥドゥー]|
ユルグ王女…。▼~
:[フェリクス]|
フン…喧嘩をしていたわけではない。~
俺はこの犬…いや、狂犬に~
立場をわからせてやっていただけだ。▼~
:[ユルグ]|
え? ドゥドゥーさんって犬だったの?~
ラグズの人たちみたいに~
犬に化身できるんだね!▼~
:[フェリクス]|
…いや、そういう意味で~
言ったわけではないのだが…。▼~
:[ユルグ]|
っていうか、フェリクスさんの装束。~
真っ赤で可愛いね! いいなー!▼~
:[フェリクス]|
…おい、そこには触れるな。~
これには事情が…。~
…チッ、興が削がれた。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[フェリクス]|
この世界に来てまで~
犬としてしか生きられないなら…~
おまえは所詮その程度だ。▼~
:[ユルグ]|
あっ、フェリクスさん…!~
なんだか、怒ってたみたいだね?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
ふん、なんだか知らねえが~
クソめんどくさそうな奴らだぜ…▼~
***A [#a58f50fa]
:[ドゥドゥー]|
…フェリクスがあのような~
物言いをするのも…理由がある。▼~
:[ユルグ]|
え…?~
なにがあったの?▼~
:[ドゥドゥー]|
ディミトリ殿下やフェリクスの祖国…~
ファーガスの要人が命を落とした~
『ダスカーの悲劇』と呼ばれる事件。▼~
そこには殿下をかばって死んだ~
フェリクスの兄もいた…。▼~
その事件を起こしたのが~
おれたち、ダスカーの民だと~
されているのだ。▼~
:[ユルグ]|
だから、『ダスカーの悲劇』という~
名前がついているんだね…。▼~
:[ドゥドゥー]|
その報復として、ダスカーは滅ぼされた。~
そして、ダスカーの民は~
今でも疎まれ…忌み嫌われている。▼~
ファーガスによるダスカー征伐の際~
おれたちは人としての尊厳を奪われ~
父や母、兄妹も皆、殺された。▼~
だが、おれの命は殿下に救われた。~
あの方だけはおれを人間と認め~
命をかけて助けてくれたのだ。▼~
:[ユルグ]|
そんなことが…あったんだ。▼~
でも、ひどいよ。みんながみんな~
悪いわけじゃないのに~
おおぜいの人が命を落とすなんて…。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
けっ、どこの世界にも~
胸クソ悪い話は転がってるもんだな。▼~
:[リンハルト]|
ヘルビンディ…。▼~
:[ヘルビンディ]|
聞くつもりなんざなかったがよ、~
この間のフェリクスとかいう奴との~
話も聞いちまった。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
てめーがダスカーの出身だからって~
引け目に感じる必要はねーよ。~
てめーはてめーだろーが。▼~
第一、ここはアスク王国だ。~
ファーガスとかいう国の話なんて~
クソほどにも関係ねえ。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
ここじゃ、強けりゃそれでいい。~
クソ余計なことなんて考えずに~
強くなることだけ考えりゃいいんだよ。▼~
気にくわねぇなら、未来を変えろ。~
いつまでも過去に縛られる必要も~
ねーんじゃねえのか。▼~
そう思ってるのは、案外俺だけじゃ~
ねーかもしれねえぞ?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
***S [#i0460ddd]
:[ドゥドゥー]|
…フェリクス。▼~
:[フェリクス]|
なんだ、犬。▼~
:[ドゥドゥー]|
もしかしてお前が~
おれに言いたかったのは…。▼~
アスクに召喚されてまで~
過去に囚われる必要はない…~
そういうことではなかったのか?▼~
:[フェリクス]|
……。▼~
:[ドゥドゥー]|
引っかかっていたのだ。~
お前が『この世界に来てまで』と~
前置きしていたのがな。▼~
:[フェリクス]|
…ふん。▼~
別に、お前のためを思って~
言ったつもりはさらさらない。▼~
自分で勝手に縛りを作って~
あいつに尻尾を振っているのが~
気に食わなかっただけだ。▼~
:[ドゥドゥー]|
…おれが作っているのは~
縛りなどではない。▼~
ファーガスもダスカーも~
関係ないこの世界で~
百の選択肢を与えられたとしても…。▼~
おれは殿下の剣と盾になることを~
自ら選ぶだろう。▼~
:[フェリクス]|
…犬はどこまで行っても犬だな。▼~
武器に意思はいらない…~
そう言っておきながら~
お前にあるのは救い難い盲信だ。▼~
せいぜい尽くすがいい。~
早々に屍を晒し、飼い主を~
落胆させることのないようにな。▼~
:[ドゥドゥー]|
ああ。お前も死ぬなよ。~
重要な戦力を失うと殿下も悲しまれる。▼~
:[フェリクス]|
…フン。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
…『ダスカーの悲劇』の~
真実を知ったうえで殿下は~
俺を絶望から救い上げてくれた…▼~
おれが命をかけるのは~
殿下の想いに報いるためだ。~
そのために…おれはここにいる。▼~
この世界でも…殿下の志を支えてみせる。~
それがおれの目指すべき未来。~
…成すべきことなのだから。▼~
**エドマンド辺境伯家 マリアンヌ [#pa7c4850]
***C [#y1bb0bec]
:[マリアンヌ]|
はぁ…。▼~
ヴァイス・ブレイヴの訓練…~
ガルグ=マクにいたときよりも~
厳しい…気がします。▼~
それに、この世界でも~
紋章の力が使えるということは…。▼~
私の…紋章の影響を受けてしまう人が~
必ず現れてしまう…。▼~
:[???]|
チュン…チュンチュン…。▼~
:[マリアンヌ]|
ありがとう。~
あなたたち、私を~
励ましてくれるのね。▼~
この世界でも~
小鳥たちの声を聞くことができて~
よかった…。▼~
:[???]|
ガサッ…。▼~
:[マリアンヌ]|
……!?~
だ、誰…ですか?▼~
:[モゥディ]|
ほゥ…ベオクの中にモ~
鳥と話せル者がいるのダな…。▼~
:[マリアンヌ]|
……!▼~
:[モゥディ]|
おお、すまなイ…~
驚かすつもりハなかった…。▼~
ガリアの戦士、モゥディだ。~
今ハ、ヴァイス・ブレイヴの仲間。▼~
森を散歩してイたら~
偶然、声ガ聞こえ…▼~
:[マリアンヌ]|
わ、私は、そのっ…~
金鹿の学級の…~
マリアンヌ…です。▼~
そ、その、あのっ…~
し、失礼します…!▼~
:[モゥディ]|
あ…。~
ムぅ…行っテしまった…。▼~
ベオクの言葉は…難しイ…~
ウーん…▼~
***B [#tab1dc5d]
:[マリアンヌ]|
……。~
この城の馬小屋は~
とても落ち着きます。▼~
この子たちも~
よく手入れされていて~
愛されているのが伝わってくる…。▼~
ふふっ、撫でてほしいの?~
ええ、ちょっと待ってね…。▼~
:[???]|
…ガタッ。▼~
:[マリアンヌ]|
……!?▼~
:[リリス]|
あ、先客がいらしたのですね。~
こんにちは。▼~
:[マリアンヌ]|
す、すみません…失礼します。▼~
:[リリス]|
あ、待ってください!~
あなた、マリアンヌさんですよね。▼~
この子たちから聞いたんです。~
最近、とっても優しい人が~
遊びに来てくれるって。▼~
:[マリアンヌ]|
え…? あなたも~
馬の言葉がわかるのですか?▼~
:[リリス]|
ええ。私はリリスと言います。▼~
ヴァイス・ブレイヴで~
馬や天馬、飛竜たちの~
お世話をさせていただいてます。▼~
マリアンヌさん~
あなたさえよければ~
いつでも遊びに来て構いませんよ。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、ありがとう…ございます。▼~
でも、ダメ…なのです。~
私がいると、まわりの人たちが~
不幸になってしまうので…。▼~
:[リリス]|
え? それはどういう意味ですか?▼~
:[マリアンヌ]|
紋章…ってわかりますか?~
私が持っている紋章は~
他人に不幸をもたらすもの…。▼~
だから、私がここにいると…~
リリスさんも不幸になってしまいます。▼~
:[リリス]|
もしかして、そのせいで~
マリアンヌさんは人との交流を避けて~
いつも一人でいらっしゃるのですか?▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[リリス]|
それなら、あなたの近くにいても~
大丈夫そうな英雄を紹介しましょうか?▼~
:[マリアンヌ]|
え…? そんな人が…~
いらっしゃるのですか?▼~
:[リリス]|
はい! 心当たりがありますね。~
明日のお昼、訓練場に来てください。▼~
きっと、マリアンヌさんの~
支えになってくれると思いますよ!▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
***A [#d297d288]
:[マリアンヌ]|
……。~
リリスさんの言う通りに~
訓練場に来てみましたが…。▼~
:[ハロルド]|
ハハッ! 今日も元気に~
ハロルド参上だ!▼~
:[マリアンヌ]|
ひっ…!?▼~
:[ハロルド]|
おお、君がマリアンヌくんだな。~
リリスくんから話は聞いているよ。▼~
:[マリアンヌ]|
は、はじめ…まして。▼~
:[ハロルド]|
私はハロルド。悪を挫き弱気を守る~
暗夜王国のヒーローだ。~
今は、アスク王国の平和を守っているがね!▼~
今日は私と一緒に~
訓練に励もうではないか…!▼~
:[マリアンヌ]|
は、はい…ですが、その…。▼~
:[ハロルド]|
いやぁ、それにしても~
今日は大変だったよ!▼~
ここに来る途中、犬に吠えられて~
驚いてとびずさったら~
走ってきた馬車に跳ねられてね!▼~
:[マリアンヌ]|
……え?▼~
:[ハロルド]|
跳ね飛ばされて受け身をとったら~
そのまま溝にすっぽりと~
ハマってしまってね!▼~
やっとの思いで這い出した瞬間~
襲ってきたのは猛烈な腹痛!▼~
いやあ、どうやら私が食べた~
朝食だけが痛んでいたらしくてね!~
まあ、よくあることだ。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、あの…よくあることって…~
どうしてそんなに~
連続して不幸が…?▼~
:[ハロルド]|
不幸…? ふむ、そうだな。~
確かにツイてないのかもしれないな。▼~
だが、これも正義を成すための試練だよ。~
そう思えば立ち向かえる…!▼~
むしろヒーローとして~
どんな不運も跳ね返してやろうと~
励みになるくらいだよ!▼~
:[マリアンヌ]|
不運が…励みになる…?▼~
:[ハロルド]|
その通り。幸も不幸も気の持ちようだ。~
他人から見れば不幸に思えることも~
本人にすればなんでもなかったりする!▼~
気にやむことはないのだ。~
ヒーローとして~
成すべきことを成せばいい!▼~
とりあえず、今日はともに~
訓練を頑張ろうではないか…!▼~
:[マリアンヌ]|
は、はい、よろしくお願いします…。▼~
…自分にとって、不幸と思えることが~
人によっては、成長するための試練…~
そういう考え方も…あるのですね…▼~
***S [#eb8f343a]
:[モゥディ]|
…森の仲間たちモ、また~
マリアンヌに会いタいと言っテいた…▼~
:[マリアンヌ]|
では…訓練の合間に~
また遊びにいかせてもらいますね。▼~
:[モゥディ]|
モゥディも、楽しみにしテいる…▼~
:[マリアンヌ]|
はい、それではまた…▼~
:[ヒルダ]|
ふふっ、マリアンヌちゃん。~
もうアスク王国には慣れたみたいねー。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、ヒルダさん…。~
はい。最初は戸惑いましたが…~
なんとか…やっていけそうです。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
いろいろな英雄がいて…▼~
彼らの考え方や生き方に~
触れていくことで…自分もまた~
成長していける気がしてきました。▼~
:[ヒルダ]|
なるほどねー、うん。~
そういう考え方、悪くないと思うよー。▼~
ガルグ=マクでもいろいろなことを~
学べたけど、アスク王国だって~
成長するにはすごくいい場所だよねー。▼~
:[マリアンヌ]|
はい…私もそう感じます。▼~
:[ヒルダ]|
まあ実際のところ、成長するのは~
クロードくんやマリアンヌちゃんに任せて~
あたしはだらだらしてたいんだけどねー!▼~
:[マリアンヌ]|
ふふっ…みんなで一緒に~
成長できるといいですね…。▼~
私も…ヒーローの前向きさを~
見習えるように、頑張りたいです…。▼~
&br;''(暗転)''
:[ハロルド]|
……~
いやー、まさかこんなところに~
落とし穴が彫ってあるとはな!▼~
おーい! 誰かいないかー!~
…うむ、返事なし!~
自分の力で脱出しろと言う試練か。▼~
これもまた、成長するためのチャンス!~
不運よ、どんどん来るがいい!▼~
私はすべてを跳ね返し~
真のヒーローになってみせる!~
ハハハッ!▼~
*コメント [#q62efbd3]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*フォドラの花種 [#see8ee53]
#contents
**フォドラの花種 [#hb8ce358]
***オープニング [#o7e8d71e]
:[セテス]|
…以上が、アスク王国を~
取り巻く現状だ。▼~
:[イングリット]|
異界からも押し寄せる絶え間ない攻撃…~
アスク王国が幾多の英雄の力を~
必要とするのも理解できますね。▼~
:[リンハルト]|
気の休まる暇もない国、か…。~
なるほど、これは大変そうだ。▼~
:[マリアンヌ]|
戦いに満ちた…世界…。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[セテス]|
先んじてアスク王国に召喚されていた~
ガルグ=マクの生徒たちや教師陣も~
ヴァイス・ブレイヴに加わり尽力している。▼~
日頃学んだ成果を活かし、~
君たちもこの国の平和のために~
力を振るってほしい。以上だ。▼~
&br;''(暗転)''
:[イングリット]|
この世界に私たちが召喚されたのも~
民の力となるために相違ありません。▼~
ガルグ=マクで学ぶ者として~
恥じることのないように尽力しましょう!▼~
:[リンハルト]|
うーん…この世界でも~
紋章学の研究ができれば~
僕は問題ないんだけどなぁ。▼~
:[マリアンヌ]|
女神の加護が…アスクの地にも~
届いているといいのですが…。▼~
:[イングリット]|
各学級の級長たちや先生は~
遠征に出られているようですね。▼~
彼らと合流するまでの間~
私たちもアスク王国に~
慣れておきましょう。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[リンハルト]|
ん? ドゥドゥー~
どこに行くんだい。▼~
:[ドゥドゥー]|
この世界について~
おれたちはまだなにも知らない。~
少し…周囲を散策してくる。▼~
&br;''(暗転)''
:[ドゥドゥー]|
アスク王国の城…~
この規模から察するに、かなりの国力と~
歴史を誇っているのだろう…▼~
ん…? あれは…~
この城の温室か…▼~
よく手入れされた温室だな。~
草花への想いが…~
伝わってくる。▼~
:[ピアニー]|
うんうん、素敵な場所ね。~
私もお城で、ここが一番好き!▼~
:[ドゥドゥー]|
……?▼~
***C [#z38db265]
:[ドゥドゥー]|
その羽…妖精…か?▼~
:[ピアニー]|
私はピアニー。~
夢の国アルフの妖精よ。▼~
あなたは…~
エクラさんに~
呼ばれてやって来た英雄ね?▼~
:[ドゥドゥー]|
ドゥドゥー=モリナロ。~
…ディミトリ殿下の従者だ。▼~
:[ピアニー]|
フォドラっていう異界の人たちね!~
みんなお揃いのような服を着てるのね、~
とっても仲良しさん。▼~
:[ドゥドゥー]|
いや、仲がいいという理由で~
この制服を着ているわけではない。▼~
…しかし、驚いた。~
この世界には…~
本物の妖精もいるのだな…。▼~
:[ピアニー]|
ここには妖精だけじゃなくて~
動物に化身できる英雄とか~
本物の神様もいるのよ?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ピアニー]|
ドゥドゥー~
あなたもお花が好きなの?▼~
:[ドゥドゥー]|
…ああ。そうだな。▼~
:[ピアニー]|
その、ポッケに入っているの…~
お花の種じゃないのかな?▼~
:[ドゥドゥー]|
これは…。▼~
そうだ、ここに召喚される前~
おれはガルグ=マクの温室に~
これを植えにいこうとして…。▼~
:[ピアニー]|
ねっ、その種、ここに植えてみたら?~
どんなお花が咲くのか見てみたいな。~
わくわく、わくわく。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
&br;''(暗転)''
:[マリアンヌ]|
はぁ…。▼~
:[リンハルト]|
やあ、マリアンヌ。▼~
気分が優れないみたいだけど~
また君が持っている紋章のことで~
悩んでいるのかい?▼~
:[マリアンヌ]|
い、いえ、そのことではなく…~
あの…リンハルトさん。▼~
前にもお願いしましたが~
私が紋章を持っていることは~
誰にも言わないでください…。▼~
:[リンハルト]|
うーん、隠すようなことじゃないと~
思うんだけどなぁ。▼~
紋章のことじゃないとすると~
別の悩みかな?▼~
:[マリアンヌ]|
……。~
私たちは、ガルグ=マクで学んでいる~
一介の生徒にすぎません。▼~
まだ何も成し得ていないのに…~
この世界の力になることが~
できるのでしょうか…。▼~
***B [#x69627dd]
:[イングリット]|
そうですか…~
マリアンヌがそんなことを。▼~
:[リンハルト]|
まあ、不安になる~
気持ちもわかるけどね。▼~
確かに僕たちは、~
まだ士官学校の生徒の身。▼~
戦える力があるとしても、異界の~
大英雄たちとは比べものにはならないよ。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[リンハルト]|
それに…マリアンヌはもともと~
戦うことに消極的だし、僕だって~
義務を課せられるのは苦手だよ。▼~
なにより、ここはフォドラですらなく~
縁もゆかりもない異界。そんな場所で~
戦えって言われても面倒くさいや…。▼~
:[イングリット]|
だからと言って、アスク王国に~
手を貸さないわけにはいかないでしょう。▼~
騎士を目指すものとしては~
民の力になることこそが本懐です。▼~
:[ドゥドゥー]|
…それが、本来守るべき~
ファーガスの民でないとしても、か?▼~
:[イングリット]|
そ、それは…!▼~
:[リンハルト]|
そう言うドゥドゥーはどうなのかな?~
この状況を素直に受け入れることが~
できるのかい?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
たとえここが~
フォドラであろうとなかろうと~
おれのやることは見えている。▼~
殿下がこの世界を守るというのなら~
おれは殿下の剣と盾になり~
付き従うだけだ。▼~
:[イングリット]|
すべきことは見えている…ですか。~
その迷いのなさ、今は羨ましい。▼~
:[ドゥドゥー]|
だが、すべての人間に~
おれと同じ覚悟を強いるわけにもいくまい。~
そこは、十分に理解できる。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、あの…。▼~
:[イングリット]|
あら、マリアンヌ。~
休養をとっていたのでは?▼~
:[マリアンヌ]|
は、はい。~
散歩をしていたらドゥドゥーさんを~
捜している方に出会って…。▼~
:[ピアニー]|
あっ、いたいた!~
ドゥドゥー、探してたんだから。▼~
:[ドゥドゥー]|
…ピアニーか。▼~
:[ピアニー]|
来て来て、こっちこっち。~
そうだわ、ここにいる~
みんなも一緒に…!▼~
***A [#u02d4b23]
:[イングリット]|
ここは温室…ですか?▼~
:[リンハルト]|
なんだかガルグ=マクにある~
温室に似てるね。暖かくて~
昼寝するには良さそうだ…ふわあ。▼~
:[ピアニー]|
見て見て!~
あのお花の種、~
綺麗に咲いたの!▼~
:[マリアンヌ]|
これは…フォドラの…。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ピアニー]|
フォドラって素敵な異界なのね。~
だって、こんなに綺麗なお花が~
咲くんだもの!▼~
:[イングリット]|
これは…ドゥドゥーが~
植えた花なのですか?▼~
:[ドゥドゥー]|
ああ…。~
たまたま花の種を持っていてな。▼~
……。▼~
確かにここはフォドラではなく~
自分たちにとってみれば~
縁もゆかりもない世界だ。▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[ドゥドゥー]|
だが…この世界にも~
フォドラの花は咲く。▼~
アスクとフォドラは…~
繋がっているんだ。~
おれは、そう感じる。▼~
:[リンハルト]|
ここと、僕たちの世界は無関係ではない…~
ってことか。▼~
:[イングリット]|
ならば守るべきもの…~
そして、なすべきことも~
同じなのですね…きっと。▼~
:[マリアンヌ]|
私たちも…この世界で~
前に歩いていけるのでしょうか…▼~
:[ピアニー]|
きっと大丈夫!~
だって、お花を見ているみんなの顔~
すっごく優しそうだもの。▼~
その優しさが集まって~
幸せな夢を作っていく…それは~
どんな世界でも変わらないわ。▼~
:[リンハルト]|
そうだね。この世界には変わった~
力をもつ英雄がたくさんいるらしいし~
僕も興味深い研究ができそうかな。▼~
:[イングリット]|
私も、もう迷いはありません。~
今はアスクの民のため~
この槍を振るいましょう…!▼~
:[マリアンヌ]|
わ、私も…~
私にできることがあれば…~
頑張りたい…です。▼~
:[ドゥドゥー]|
アスクが平和になり~
おれたちが去ったあとも…▼~
この花がアスクに根付き~
末長く人々を癒してくれれば…~
それはとても、喜ばしいことだ。▼~
:[ピアニー]|
ふふっ。~
みんなの夢はいつか綺麗に咲くわ。~
きっと、きっとね!▼~
**ガラテア伯爵家 イングリット [#f3ef922c]
***C [#e21e9633]
:[イングリット]|
ヴァイス・ブレイヴに集う~
名うての騎士たちが研鑽を積む鍛錬場。~
そんな場所があったとは…!▼~
若輩ながら、私もゆくゆくは騎士として~
この槍を振るいたいと思っています。~
参加できれば、この上なき幸せです!▼~
:[エイル]|
さあ、どうぞ…こちらです。▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます!~
エイル王女直々に案内して~
いただけるとは…!▼~
って、気のせいでしょうか。~
ここは城の食堂に見えるのですが?▼~
:[エイル]|
……。▼~
:[イングリット]|
あ、あれ? 名うての騎士の~
皆様方の姿も見えませんね…。▼~
:[イレース]|
ようこそ、イングリットさん…~
お待ちしておりました。▼~
:[イングリット]|
え? えっえっ?~
エイル王女、これはどういう…▼~
&br;''(画面が白く光る)''
:[チェイニー]|
いやー、いたずら大成功!~
気合入れて化けた甲斐があったぜ。~
んじゃ、俺はこれで…!▼~
:[イングリット]|
ええっ! エイル王女じゃない!?~
だ、誰かが化けていたのですね!~
これは一体どういうことなのですか!▼~
:[イレース]|
異世界騎士物語がはじまると~
期待されたようですが~
そうはいきません…▼~
ようこそ、"大盛り軍団"へ。~
私たちはイングリットさんの~
アスク召喚を歓迎します…▼~
:[イレース]|
お、お、大盛り軍団!?~
なんですか、そのふざけた名前は―!?▼~
***B [#r152730a]
:[イレース(仮装)]|
大盛り軍団とは、終わりなき空腹を~
満たすため、ヴァイス・ブレイヴの~
健啖家で結成された互助組織…▼~
:[エルフィ]|
あなたのことは…~
先に召喚されていた~
シルヴァンから聞いていました。▼~
イングリットと食事するとき~
一瞬でも油断すると肉を取られる…~
それほどまでに食に情熱を傾けていると。▼~
:[イングリット]|
シ、シルヴァンったら余計なことを…!▼~
た、確かに私は、食べることは~
その…き、嫌いではありませんが~
そこまで節度を欠いてなどいません!▼~
:[イレース]|
食べることがお好きでしたら…~
どうです? 私たち大盛り軍団の~
一員になりませんか…?▼~
食欲に見合う戦績をあげれば~
誰にも後ろ指をさされる心配も~
ありませんよ…▼~
:[リンカ]|
そのために力を合わせようって話だ。~
まあ、悪い話ではないだろう?▼~
:[イングリット]|
……。▼~
お誘いはありがたいのですが~
私は、空腹を満たすために~
戦うわけではありません。▼~
:[イレース(仮装)]|
なにか、ほかの理由が…?▼~
:[イングリット]|
私は騎士を志す者として~
主君と仰ぐ者や力なき民たちのために~
戦いたいのです…!▼~
:[エルフィ]|
……。▼~
:[リンカ]|
うむ、どう考えても~
イングリットの言い分のほうが~
筋が通っているな…!▼~
:[イレース]|
リンカさん…~
どちらの味方なんですか。▼~
:[イレース(仮装)]|
残念ですが、無理強いはしません…~
去る者は追わず、出された料理は全部食す…~
それが大盛り軍団の掟なので。▼~
:[イングリット]|
ご期待に沿えず~
申し訳ありません…。▼~
***A [#y3d04515]
:[エルフィ]|
イングリット…~
訓練、お疲れ様。▼~
:[イングリット]|
エルフィさん…!~
お疲れ様でした…!▼~
先ほどの重装兵同士の組手~
拝見しました!▼~
並みいる重装兵をちぎっては投げ~
ちぎっては投げ…実に壮観でした!▼~
:[エルフィ]|
訓練といえども…容赦はしない。~
私の前に立った相手は~
誰であろうとギタギタにするわ…▼~
:[イングリット]|
なんという厳しい姿勢…感服しました!▼~
エルフィさんは暗夜王国で~
叙任を受けられた騎士なんですよね?▼~
:[エルフィ]|
ええ。民を守ることが騎士の務め…~
だけど、わたしは王女エリーゼ様を~
守るために、騎士になったの…▼~
なにがあっても~
エリーゼ様を守り抜く…~
そのための鍛錬を怠るつもりはないわ。▼~
:[イングリット]|
……!? そ、その~
鎧の中はもしかして…▼~
:[エルフィ]|
これは重石…~
実践でも機敏に動けるように~
常に重さに耐える訓練をしているの。▼~
ひとつ、持ってみる?▼~
:[イングリット]|
くっ…! な、なんて重さ…!~
エルフィさんはこんな状態で~
生活されているのですか…!?▼~
:[エルフィ]|
騎士は、どんなに崇高な志や~
清廉な誇りを持っていても~
強さが伴っていなければ意味がないわ…▼~
:[イングリット]|
……▼~
:[エルフィ]|
わたしの強さは~
たくさん食べることで~
身についている…。▼~
たくさん食べて、たくさん守る。~
そういう騎士がいてもいいと~
わたしは思うの…▼~
:[イングリット]|
たくさん食べて…~
たくさん守る…。▼~
……。▼~
***S [#gc7c50e7]
:[イングリット]|
もぐっ、もぐっ…!~
この料理、はじめて食べましたけど~
美味しいですね!▼~
:[イレース]|
それはレンチンアイドル…~
まもりちゃんが作ってくれた~
たい焼きという料理…▼~
:[イレース(仮装)]|
なんでも、料理に含まれている~
水分を振動させることで~
熱を起こして料理を温める…▼~
一部の魔道士たちが作った~
魔道の箱で~
調理したものらしいですね…▼~
:[リンカ]|
しかし、イングリット。~
よく食べるな…!~
噂に違わぬ食いっぷりだ!▼~
:[イングリット]|
はい! やると決めたら~
真面目に大盛りです!▼~
空腹を満たすためではなく~
民の力となるために食べるんです!▼~
:[エルフィ]|
いいと思う…~
一緒に頑張りましょう。▼~
:[イングリット]|
食べた分の2倍…いや10倍~
必ずやアスクの民の力に~
なってみせます!▼~
:[イレース]|
空腹を我慢して戦うよりも~
力をみなぎらせて実力を発揮したほうが~
絶対に戦果は上がりますから…▼~
:[イレース(仮装)]|
では、食べ終わったところで~
行きましょうか。▼~
実はもう一人…~
メンバーに加えたい英雄がいるのです。▼~
&br;''(暗転)''
:[イングリット(夏)]|
…私にその大盛り軍団とやらに~
加入しろと?▼~
:[イレース]|
はい。夏の名物だけではなく~
春夏秋冬…あらゆる季節の食を~
私たちとともに満喫しましょう…▼~
:[イングリット(夏)]|
その話なら~
以前もお断りしたはずです。▼~
私は騎士を志す身…~
暴飲暴食に身を委ねている場合では…▼~
:[イングリット]|
はじめまして、異界の私。▼~
:[イングリット(夏)]|
……! あなたは…~
先日召喚されたという異界の私…!▼~
:[イングリット]|
私もあなたと同じく、騎士を志す身。~
進むべき道は同じと確信したうえで~
あなたにお話があるのです。▼~
たくさん食べて…たくさん守る。~
とある騎士道のお話です。▼~
:[イングリット(夏)]|
…いいでしょう。~
同じ私のよしみです。~
そのお話、伺いましょう。▼~
:[イレース]|
…うまくいきそうです…▼~
:[イレース(仮装)]|
…同じ自分なら、きっと耳を~
傾けてくれると信じていました…▼~
:[イングリット]|
さあ、異界の私。~
ともに歩みましょう、私達の理想とする~
崇高なる騎士の道を…!▼~
**ヘヴリング伯爵家 リンハルト [#w5e8fbb6]
***C [#ofca0917]
:[リンハルト]|
う、ううん…。~
ふぁぁぁぁ~。~
あれ…? ここは…。▼~
おかしいな。僕は夢の中で~
最高の昼寝をする夢を~
見ていたはずなのに…。▼~
:[ルピナス]|
……?▼~
あれぇ?~
珍しいですぅ…~
こんなところで人間と会うなんて。▼~
:[リンハルト]|
…その羽、本物?▼~
:[ルピナス]|
はい、正真正銘の~
妖精の羽ですよ~。▼~
:[リンハルト]|
本当だ。~
さすが夢の中、なんでもありだね…。~
実に興味深いよ。▼~
というか、フラフラ飛んでるけど~
どこか具合が悪いのかい?▼~
:[ルピナス]|
具合が悪いんじゃなくて…~
ふぁぁ~…~
眠いですぅ…▼~
わたし、すっごく眠くて…~
寝る場所を探していたんですぅ…▼~
あっ、あの大きな木の根元…~
とっても眠りやすそうですぅ…▼~
:[リンハルト]|
……。▼~
:[ルピナス]|
うん、やっぱりそうです~。~
ここはすごく落ち着きますねぇ~。▼~
それじゃ、おやすみなさい…~
むにゃ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[リンハルト]|
本当に眠った…。~
そこ、そんなに気持ちいいんだ?~
じゃあ、僕も反対側の根元で…。▼~
……。▼~
あ…本当だ。~
木に身体を預けるだけで~
すっごく安心できるな。▼~
ふぁぁ、ふぁぁぁ…~
うん、これはいい眠気だ…~
最高の昼寝の夢が…見れそうだ…。▼~
すうぅぅ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[ルピナス]|
むにゃ…すぴぃぃ…。~
うーん、ピアニー…わたしの分も~
残しておいてくださ~い…。▼~
***B [#h47786ba]
:[リンハルト]|
不思議なんだよね…。▼~
普通、夢って~
ところどころがぼやけたり~
話が繋がらないはずなのに…。▼~
この間見た夢は~
やけに鮮明に覚えているんだ。▼~
:[フィヨルム]|
妙に眠そうな妖精さん、ですか…。▼~
きっとルピナスさんですね。~
人間に白昼夢を見せる~
妖精さんなんです。▼~
:[リンハルト]|
やっぱり本物の妖精だったんだ…~
彼女もヴァイス・ブレイヴの~
一員なのかい?▼~
:[フィヨルム]|
はい。以前、夢の国アルフと~
アスク王国が危機に陥ったとき~
私たちに協力してくれたんです。▼~
:[リンハルト]|
夢の国…いい響きだ。~
一度行ってみたいな…▼~
:[リシテア]|
ヴァイス・ブレイヴには~
ルピナスのほかにも~
妖精たちがいるんですよ。▼~
わたしもまだ、全員と会ったことは~
ありませんけど。▼~
:[フィヨルム]|
ルピナスさんはいつも~
お城のどこかで眠っているからか~
滅多に会えないんですよ。▼~
:[リンハルト]|
妖精というのは~
可憐にキラキラと舞うものと~
思っていたけど…▼~
まるで徹夜明けみたいに~
眠そうに飛んでいるなんて…~
僕の中の妖精のイメージが変わったよ。▼~
:[リシテア]|
この図書館には~
妖精について綴られた本があるので~
調べてみてはいかがです?▼~
:[リンハルト]|
僕の専門は紋章学なんだけど~
そういうのも興味深いね…▼~
ふぁぁ…夢の話をしたら~
また眠くなってきちゃったな…。▼~
:[リシテア]|
眠そうな妖精に会ったときも~
どうせ夢の中で昼寝をしている夢を~
見ていたんじゃないですか?▼~
:[リンハルト]|
あれ? なんでわかったの…?▼~
:[リシテア]|
はぁ…あんたはどれだけ~
寝れば気が済むのですか…~
って、もう寝てるし!▼~
:[リンハルト]|
すうぅぅ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[フィヨルム]|
あ、あのっ、リンハルトさん!~
こんなところで寝ると~
お風邪を召されますよっ!▼~
***A [#h39df2df]
:[リンハルト]|
……。▼~
この足元がふわふわした感じ。~
うん、間違いない…~
ここは夢の中だね。▼~
となると…やることはひとつ。~
最高の昼寝をする夢を見て~
甘美な時間に浸るとしようかな。▼~
ふぁ、ふぁぁ~…~
どうせ寝るなら、この間の~
大きな木の根元がいいな…。▼~
ん? あのフラフラと~
飛んでいるのは…。▼~
:[ルピナス]|
むにゃ…はれぇ?~
またお会いしましたねぇ。▼~
:[リンハルト]|
君はルピナス…だね?▼~
僕は黒鷲の学級の…いや、今は~
ヴァイス・ブレイヴのリンハルト。▼~
:[ルピナス]|
リンハルトさんですね、~
よろしくですぅ。▼~
あなたは人間なのに~
なんだかわたしと似た雰囲気を~
感じますねぇ~。▼~
:[リンハルト]|
ところで…これは~
君が僕に見せている~
白昼夢なのかな?▼~
:[ルピナス]|
うーん、そうかもしれないし~
そうでないかもしれないです~。▼~
わたしも今、とても眠くて…~
よくわかってないですぅ。▼~
:[リンハルト]|
なるほど。わかっているのは~
君も僕も眠いということだけだね。▼~
僕も、最高の昼寝をする夢を~
見たいと思っていてね。~
寝る場所を探していたんだ。▼~
:[ルピナス]|
夢は人の気持ち…でも、~
夢の中でも昼寝をしたい人に~
出会ったのははじめてですぅ。▼~
:[リンハルト]|
眠るという行為は素晴らしいよ。~
寝たいから寝る。これ以上の理由は~
必要ない。実にシンプルな動機なんだ。▼~
疲れたから寝るとか~
辛い現実から逃れるとか~
理由なんかはどうでもよくて…。▼~
眠ること、それ自体が素晴らしい。~
だから僕は、夢の中でも~
眠りを求めているんだろうね。▼~
:[ルピナス]|
なるほど…すぅぅ…~
すぴぃぃ…ぐぅぅぅ…。▼~
:[リンハルト]|
って、話を聞きながら寝てるし。▼~
……。▼~
うん、僕も寝るとしようか。~
すぅぅぅ…ぐぅぅ…。▼~
***S [#k3daa699]
:[リンハルト]|
ん…?~
そこで寝ているのは…。▼~
:[ルピナス]|
すぅぅ…ぐぅぅ…むにゃ…~
図書館は本がいっぱい…~
すぐ眠く…なりますぅ…。▼~
:[リンハルト]|
…やっぱりルピナスだ。~
僕が言うのもなんだけど~
本当によく寝るんだなぁ。▼~
:[ルピナス]|
んむ…むにゃ…ふぁ、ふぁぁぁ…~
もう朝ですか…。▼~
:[リンハルト]|
おはよう、ルピナス。~
朝じゃなくてもう昼だけどね。▼~
:[ルピナス]|
あれ、リンハルトさんじゃないですか。~
現実でお会いするのは~
はじめてですねぇ。▼~
あれ? その見るだけで~
眠くなってきそうな分厚い本は?▼~
:[リンハルト]|
ああ、これは一部の英雄が持つ聖痕について~
書かれている本だよ。~
僕たちの紋章に似てるな、と思ってね。▼~
紋章とは、女神が~
フォドラの一部の人間たちに授け~
時代を超えて受け継がれる不思議な力…▼~
僕はその紋章学に関する~
研究をしているんだけど。▼~
まさか、アスクにも~
それによく似た力にまつわる本があるとは~
思っていなかったから研究が捗るよ。▼~
:[ルピナス]|
紋章学、ですか~。▼~
それならリンハルトさん~
紋章学を研究する夢を見ようとは~
思わないんですかぁ…?▼~
:[リンハルト]|
うーん…夢はぼんやりとした~
記憶しか残らないからね。▼~
こればっかりは~
身体と頭を使って~
研究するしかないよね。▼~
:[ルピナス]|
なるほど、なるほど~。▼~
:[リンハルト]|
最高の昼寝をする夢を見ることと~
紋章学の真理を追い求めていく夢は~
まったく違うもの。▼~
辛いことや苦手なものと~
向き合うのは好きじゃないんだけど…。▼~
どんな種類の夢であれ~
夢を見ることから~
逃げたくないのかもしれないな、僕は。▼~
:[ルピナス]|
そういうの、いいですねぇ~。▼~
夢と一緒に前に進もうとする~
人間さん、わたしも応援しますよ~。▼~
:[リンハルト]|
ありがとう、ルピナス。▼~
応援してくれるつもりなら~
これからもいい昼寝場所を~
教えてくれると助かるよ。▼~
:[ルピナス]|
あっ、それならですね~。~
眼帯をつけた竜騎士の人が~
取っても詳しく…ぐぅぅ。▼~
:[リンハルト]|
僕が言うのもなんだけど~
君、寝るのが早いや。▼~
**ディミトリの従者 ドゥドゥー [#ob3e3993]
***C [#je0bdc38]
:[ユルグ]|
この廊下をまっすぐいくと~
武器庫があるよ。すっごく大きいから~
一度みておくといいよ!▼~
:[ドゥドゥー]|
なるほど。~
これから世話になりそうな場所だな。~
…ん?▼~
:[ヘルビンディ]|
お? なんだクソガキ。~
またこんなところを~
ウロウロしてやがんのか。▼~
:[ユルグ]|
あっ! ヘルビンディさん!▼~
:[ヘルビンディ]|
そっちのヤツは…てめーが~
この間、召喚された新人か。~
クソいかつい顔してやがんな。▼~
:[ドゥドゥー]|
…ドゥドゥー=モリナロ。~
いかついのはお互い様だと思うが。▼~
:[ヘルビンディ]|
へっ、足を引っ張らねえなら~
どうでもいい。▼~
:[ユルグ]|
あ…いっちゃった…~
顔は怖いけど~
とっても優しい人なんだよ。▼~
:[ドゥドゥー]|
戦力としては…~
頼れそうな雰囲気を感じた。▼~
:[ユルグ]|
ヘルビンディさんはね~
ムスペルという国の出身なんだけど、今は~
ヴァイス・ブレイヴを助けてくれてるの。▼~
わたしたちの国、ニフル王国は…~
ムスペルに、一度滅ぼされちゃったの。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ユルグ]|
でも、わたしはムスペルの人たち~
みんなを恨んではいないよ。▼~
ムスペルにだって、ヘルビンディさん~
みたいにいい人もいるし…~
悪いのは、せんそうだよね…▼~
:[ドゥドゥー]|
……▼~
***B [#f8d0e101]
:[フェリクス]|
おい、犬。▼~
:[ドゥドゥー]|
フェリクス…~
お前も召喚されていたのだな。▼~
:[フェリクス]|
この世界に来てまでお前は~
ディミトリに尻尾を振るつもりなのか。▼~
ハッ…まるで、あいつを追いかけて~
アスクに来たようにも見えるぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|
…世界が変わろうと~
俺が成すべきことは変わらん。▼~
殿下の志を支えるのがおれの役目。~
おれは殿下の盾であり剣…~
武器に意思は必要ない。▼~
:[フェリクス]|
チッ…犬はどこまでいっても犬だな。~
猪にはお似合いの忠犬だ。▼~
:[ドゥドゥー]|
…殿下と付き合いの長いお前でも~
殿下を愚弄することは許さん。▼~
たとえここがフォドラから遠く~
離れた地であっても、だ。▼~
:[ヘルビンディ]|
…ん? なんだアイツら…~
クソ険悪な空気撒き散らしやがって…▼~
:[フェリクス]|
許さないだと? どう許さない?~
気にくわないから殺す、~
それがダスカー人のやり方か?▼~
:[ドゥドゥー]|
貴様…!▼~
:[ユルグ]|
こらー! なにをしてるの!~
ケンカしちゃダメだよー!▼~
:[ドゥドゥー]|
ユルグ王女…。▼~
:[フェリクス]|
フン…喧嘩をしていたわけではない。~
俺はこの犬…いや、狂犬に~
立場をわからせてやっていただけだ。▼~
:[ユルグ]|
え? ドゥドゥーさんって犬だったの?~
ラグズの人たちみたいに~
犬に化身できるんだね!▼~
:[フェリクス]|
…いや、そういう意味で~
言ったわけではないのだが…。▼~
:[ユルグ]|
っていうか、フェリクスさんの装束。~
真っ赤で可愛いね! いいなー!▼~
:[フェリクス]|
…おい、そこには触れるな。~
これには事情が…。~
…チッ、興が削がれた。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[フェリクス]|
この世界に来てまで~
犬としてしか生きられないなら…~
おまえは所詮その程度だ。▼~
:[ユルグ]|
あっ、フェリクスさん…!~
なんだか、怒ってたみたいだね?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
ふん、なんだか知らねえが~
クソめんどくさそうな奴らだぜ…▼~
***A [#a58f50fa]
:[ドゥドゥー]|
…フェリクスがあのような~
物言いをするのも…理由がある。▼~
:[ユルグ]|
え…?~
なにがあったの?▼~
:[ドゥドゥー]|
ディミトリ殿下やフェリクスの祖国…~
ファーガスの要人が命を落とした~
『ダスカーの悲劇』と呼ばれる事件。▼~
そこには殿下をかばって死んだ~
フェリクスの兄もいた…。▼~
その事件を起こしたのが~
おれたち、ダスカーの民だと~
されているのだ。▼~
:[ユルグ]|
だから、『ダスカーの悲劇』という~
名前がついているんだね…。▼~
:[ドゥドゥー]|
その報復として、ダスカーは滅ぼされた。~
そして、ダスカーの民は~
今でも疎まれ…忌み嫌われている。▼~
ファーガスによるダスカー征伐の際~
おれたちは人としての尊厳を奪われ~
父や母、兄妹も皆、殺された。▼~
だが、おれの命は殿下に救われた。~
あの方だけはおれを人間と認め~
命をかけて助けてくれたのだ。▼~
:[ユルグ]|
そんなことが…あったんだ。▼~
でも、ひどいよ。みんながみんな~
悪いわけじゃないのに~
おおぜいの人が命を落とすなんて…。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
けっ、どこの世界にも~
胸クソ悪い話は転がってるもんだな。▼~
:[リンハルト]|
ヘルビンディ…。▼~
:[ヘルビンディ]|
聞くつもりなんざなかったがよ、~
この間のフェリクスとかいう奴との~
話も聞いちまった。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
てめーがダスカーの出身だからって~
引け目に感じる必要はねーよ。~
てめーはてめーだろーが。▼~
第一、ここはアスク王国だ。~
ファーガスとかいう国の話なんて~
クソほどにも関係ねえ。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
:[ヘルビンディ]|
ここじゃ、強けりゃそれでいい。~
クソ余計なことなんて考えずに~
強くなることだけ考えりゃいいんだよ。▼~
気にくわねぇなら、未来を変えろ。~
いつまでも過去に縛られる必要も~
ねーんじゃねえのか。▼~
そう思ってるのは、案外俺だけじゃ~
ねーかもしれねえぞ?▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
***S [#i0460ddd]
:[ドゥドゥー]|
…フェリクス。▼~
:[フェリクス]|
なんだ、犬。▼~
:[ドゥドゥー]|
もしかしてお前が~
おれに言いたかったのは…。▼~
アスクに召喚されてまで~
過去に囚われる必要はない…~
そういうことではなかったのか?▼~
:[フェリクス]|
……。▼~
:[ドゥドゥー]|
引っかかっていたのだ。~
お前が『この世界に来てまで』と~
前置きしていたのがな。▼~
:[フェリクス]|
…ふん。▼~
別に、お前のためを思って~
言ったつもりはさらさらない。▼~
自分で勝手に縛りを作って~
あいつに尻尾を振っているのが~
気に食わなかっただけだ。▼~
:[ドゥドゥー]|
…おれが作っているのは~
縛りなどではない。▼~
ファーガスもダスカーも~
関係ないこの世界で~
百の選択肢を与えられたとしても…。▼~
おれは殿下の剣と盾になることを~
自ら選ぶだろう。▼~
:[フェリクス]|
…犬はどこまで行っても犬だな。▼~
武器に意思はいらない…~
そう言っておきながら~
お前にあるのは救い難い盲信だ。▼~
せいぜい尽くすがいい。~
早々に屍を晒し、飼い主を~
落胆させることのないようにな。▼~
:[ドゥドゥー]|
ああ。お前も死ぬなよ。~
重要な戦力を失うと殿下も悲しまれる。▼~
:[フェリクス]|
…フン。▼~
:[ドゥドゥー]|
……。▼~
…『ダスカーの悲劇』の~
真実を知ったうえで殿下は~
俺を絶望から救い上げてくれた…▼~
おれが命をかけるのは~
殿下の想いに報いるためだ。~
そのために…おれはここにいる。▼~
この世界でも…殿下の志を支えてみせる。~
それがおれの目指すべき未来。~
…成すべきことなのだから。▼~
**エドマンド辺境伯家 マリアンヌ [#pa7c4850]
***C [#y1bb0bec]
:[マリアンヌ]|
はぁ…。▼~
ヴァイス・ブレイヴの訓練…~
ガルグ=マクにいたときよりも~
厳しい…気がします。▼~
それに、この世界でも~
紋章の力が使えるということは…。▼~
私の…紋章の影響を受けてしまう人が~
必ず現れてしまう…。▼~
:[???]|
チュン…チュンチュン…。▼~
:[マリアンヌ]|
ありがとう。~
あなたたち、私を~
励ましてくれるのね。▼~
この世界でも~
小鳥たちの声を聞くことができて~
よかった…。▼~
:[???]|
ガサッ…。▼~
:[マリアンヌ]|
……!?~
だ、誰…ですか?▼~
:[モゥディ]|
ほゥ…ベオクの中にモ~
鳥と話せル者がいるのダな…。▼~
:[マリアンヌ]|
……!▼~
:[モゥディ]|
おお、すまなイ…~
驚かすつもりハなかった…。▼~
ガリアの戦士、モゥディだ。~
今ハ、ヴァイス・ブレイヴの仲間。▼~
森を散歩してイたら~
偶然、声ガ聞こえ…▼~
:[マリアンヌ]|
わ、私は、そのっ…~
金鹿の学級の…~
マリアンヌ…です。▼~
そ、その、あのっ…~
し、失礼します…!▼~
:[モゥディ]|
あ…。~
ムぅ…行っテしまった…。▼~
ベオクの言葉は…難しイ…~
ウーん…▼~
***B [#tab1dc5d]
:[マリアンヌ]|
……。~
この城の馬小屋は~
とても落ち着きます。▼~
この子たちも~
よく手入れされていて~
愛されているのが伝わってくる…。▼~
ふふっ、撫でてほしいの?~
ええ、ちょっと待ってね…。▼~
:[???]|
…ガタッ。▼~
:[マリアンヌ]|
……!?▼~
:[リリス]|
あ、先客がいらしたのですね。~
こんにちは。▼~
:[マリアンヌ]|
す、すみません…失礼します。▼~
:[リリス]|
あ、待ってください!~
あなた、マリアンヌさんですよね。▼~
この子たちから聞いたんです。~
最近、とっても優しい人が~
遊びに来てくれるって。▼~
:[マリアンヌ]|
え…? あなたも~
馬の言葉がわかるのですか?▼~
:[リリス]|
ええ。私はリリスと言います。▼~
ヴァイス・ブレイヴで~
馬や天馬、飛竜たちの~
お世話をさせていただいてます。▼~
マリアンヌさん~
あなたさえよければ~
いつでも遊びに来て構いませんよ。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、ありがとう…ございます。▼~
でも、ダメ…なのです。~
私がいると、まわりの人たちが~
不幸になってしまうので…。▼~
:[リリス]|
え? それはどういう意味ですか?▼~
:[マリアンヌ]|
紋章…ってわかりますか?~
私が持っている紋章は~
他人に不幸をもたらすもの…。▼~
だから、私がここにいると…~
リリスさんも不幸になってしまいます。▼~
:[リリス]|
もしかして、そのせいで~
マリアンヌさんは人との交流を避けて~
いつも一人でいらっしゃるのですか?▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
:[リリス]|
それなら、あなたの近くにいても~
大丈夫そうな英雄を紹介しましょうか?▼~
:[マリアンヌ]|
え…? そんな人が…~
いらっしゃるのですか?▼~
:[リリス]|
はい! 心当たりがありますね。~
明日のお昼、訓練場に来てください。▼~
きっと、マリアンヌさんの~
支えになってくれると思いますよ!▼~
:[マリアンヌ]|
……。▼~
***A [#d297d288]
:[マリアンヌ]|
……。~
リリスさんの言う通りに~
訓練場に来てみましたが…。▼~
:[ハロルド]|
ハハッ! 今日も元気に~
ハロルド参上だ!▼~
:[マリアンヌ]|
ひっ…!?▼~
:[ハロルド]|
おお、君がマリアンヌくんだな。~
リリスくんから話は聞いているよ。▼~
:[マリアンヌ]|
は、はじめ…まして。▼~
:[ハロルド]|
私はハロルド。悪を挫き弱気を守る~
暗夜王国のヒーローだ。~
今は、アスク王国の平和を守っているがね!▼~
今日は私と一緒に~
訓練に励もうではないか…!▼~
:[マリアンヌ]|
は、はい…ですが、その…。▼~
:[ハロルド]|
いやぁ、それにしても~
今日は大変だったよ!▼~
ここに来る途中、犬に吠えられて~
驚いてとびずさったら~
走ってきた馬車に跳ねられてね!▼~
:[マリアンヌ]|
……え?▼~
:[ハロルド]|
跳ね飛ばされて受け身をとったら~
そのまま溝にすっぽりと~
ハマってしまってね!▼~
やっとの思いで這い出した瞬間~
襲ってきたのは猛烈な腹痛!▼~
いやあ、どうやら私が食べた~
朝食だけが痛んでいたらしくてね!~
まあ、よくあることだ。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、あの…よくあることって…~
どうしてそんなに~
連続して不幸が…?▼~
:[ハロルド]|
不幸…? ふむ、そうだな。~
確かにツイてないのかもしれないな。▼~
だが、これも正義を成すための試練だよ。~
そう思えば立ち向かえる…!▼~
むしろヒーローとして~
どんな不運も跳ね返してやろうと~
励みになるくらいだよ!▼~
:[マリアンヌ]|
不運が…励みになる…?▼~
:[ハロルド]|
その通り。幸も不幸も気の持ちようだ。~
他人から見れば不幸に思えることも~
本人にすればなんでもなかったりする!▼~
気にやむことはないのだ。~
ヒーローとして~
成すべきことを成せばいい!▼~
とりあえず、今日はともに~
訓練を頑張ろうではないか…!▼~
:[マリアンヌ]|
は、はい、よろしくお願いします…。▼~
…自分にとって、不幸と思えることが~
人によっては、成長するための試練…~
そういう考え方も…あるのですね…▼~
***S [#eb8f343a]
:[モゥディ]|
…森の仲間たちモ、また~
マリアンヌに会いタいと言っテいた…▼~
:[マリアンヌ]|
では…訓練の合間に~
また遊びにいかせてもらいますね。▼~
:[モゥディ]|
モゥディも、楽しみにしテいる…▼~
:[マリアンヌ]|
はい、それではまた…▼~
:[ヒルダ]|
ふふっ、マリアンヌちゃん。~
もうアスク王国には慣れたみたいねー。▼~
:[マリアンヌ]|
あ、ヒルダさん…。~
はい。最初は戸惑いましたが…~
なんとか…やっていけそうです。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
いろいろな英雄がいて…▼~
彼らの考え方や生き方に~
触れていくことで…自分もまた~
成長していける気がしてきました。▼~
:[ヒルダ]|
なるほどねー、うん。~
そういう考え方、悪くないと思うよー。▼~
ガルグ=マクでもいろいろなことを~
学べたけど、アスク王国だって~
成長するにはすごくいい場所だよねー。▼~
:[マリアンヌ]|
はい…私もそう感じます。▼~
:[ヒルダ]|
まあ実際のところ、成長するのは~
クロードくんやマリアンヌちゃんに任せて~
あたしはだらだらしてたいんだけどねー!▼~
:[マリアンヌ]|
ふふっ…みんなで一緒に~
成長できるといいですね…。▼~
私も…ヒーローの前向きさを~
見習えるように、頑張りたいです…。▼~
&br;''(暗転)''
:[ハロルド]|
……~
いやー、まさかこんなところに~
落とし穴が彫ってあるとはな!▼~
おーい! 誰かいないかー!~
…うむ、返事なし!~
自分の力で脱出しろと言う試練か。▼~
これもまた、成長するためのチャンス!~
不運よ、どんどん来るがいい!▼~
私はすべてを跳ね返し~
真のヒーローになってみせる!~
ハハハッ!▼~
*コメント [#q62efbd3]
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