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章別会話/オスティアの雄風
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[[章別会話]]
*オスティアの雄風 [#etr53bqn]
#contents
**オスティアの雄風 [#tyy8646n]
***オープニング [#g767yhwm]
:[ヘクトル]|
アスク王国…か。~
ここが異界だなんて信じられねえな。▼~
:[レイラ]|
お迎えに上がりました、ヘクトル様。~
ウーゼル様とオズイン様がお待ちです。▼~
:[ヘクトル]|
おまけに使いに来たのが顔見知りの~
レイラときちゃあ、益々実感が湧かないぜ。~
まるでオスティアにいるみたいだな。▼~
レイラ、さっきシャロン王女に聞いたが~
お前もまだアスク王国へ来て~
日が浅いそうじゃないか。▼~
:[レイラ]|
私だけではありません。~
ウーゼル様とオズイン様も~
こちらの世界へいらしたばかり…。▼~
そこで、一度顔を合わせて~
状況を整理する必要があると~
お考えになられたようです。▼~
もっともウーゼル様は~
アスク王国のために尽力する~
おつもりのようですが…。▼~
:[ヘクトル]|
即断即決が信条の兄上らしいぜ。~
そんじゃま、兄上たちに会いに行くか。~
案内は頼んだぜ、レイラ。▼~
:[レイラ]|
ヘクトル様はこの状況を~
楽しんでいらっしゃるようですね。▼~
:[ヘクトル]|
そう見えるか?~
まあ、オスティアを飛び出してから~
兄上ともしばらく会ってねえからな。▼~
:[レイラ]|
久しぶりの再会を~
楽しみにされているのですね。▼~
:[ヘクトル]|
冗談じゃねえ。~
どうせ説教でもされるに決まってる。▼~
だが、俺も修羅場は潜ってきた。~
うるせえこと言わせねえためには~
成長したところを見てもらわねえとな!▼~
:[レイラ]|
なるほど、それが狙いでしたか。~
きっとウーゼル様も~
安心なされることでしょう。▼~
:[ヘクトル]|
だといいんだけどよ。~
きっと一筋縄じゃいかねえんだよなあ…。▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル]|
待たせたな、兄上!~
元気そうでなによりだぜ!▼~
:[オズイン]|
騒々しいですぞ、ヘクトル様。~
部屋に入るなり無作法極まりない。▼~
:[ウーゼル]|
…やれやれ。~
お前はどこに居ても変わらんな。▼~
オスティアを出てからのこと~
オズインに聞かせてもらったぞ。▼~
:[ヘクトル]|
げっ!? いやいや!~
たしかにオズインの小言は~
毎日聞かされたけどよ…。▼~
武勲だったらそれなりに~
上げてきたつもりだぜ!?▼~
俺だけじゃねえ。~
エリウッドとも力を合わせて~
いくつもの修羅場を潜り抜けたんだ。▼~
:[ウーゼル]|
戦場での活躍は認めよう。~
だが、それがすべてではない。▼~
オスティア領を担う者として~
成すべき振る舞いというものが…~
…ぐっ…、……!!▼~
:[オズイン]|
ウーゼル様!!▼~
:[ウーゼル]|
…問題ない。~
少しふらついただけだ。▼~
:[ヘクトル]|
いやいや、少しじゃねえだろ。~
それに顔色も悪くねえか?▼~
兄上は働きすぎなんだよ。~
異界に来てまで気を張りすぎだ。~
たまには休む時間も必要だぜ?▼~
***C [#kl8098jw]
:[オズイン]|
おや? これはヘクトル様。~
今日は訓練場に行かれないのですか?▼~
:[ヘクトル]|
お前が一人になるのを待ってたんだよ。~
兄上の病気について聞かせてもらうぞ?▼~
どうせ兄上に尋ねたところで~
あしらわれるのは目に見えてるからな。~
お前に聞くのが手っ取り早い。▼~
:[オズイン]|
なるほど…やはり~
お気付きになられていましたか。▼~
:[ヘクトル]|
信じたくもねえ話だが~
直接この目で見ちまったからな。~
あれは疲れとか、そういうもんじゃねえ。▼~
リキアの盟主が病に伏しているなんざ~
間違っても外には洩らせねえ…。~
慎重にもなるのも理解できるぜ。▼~
:[オズイン]|
仔細を伝えることができず~
申し訳ございませんでした。▼~
もう、隠し立てもできますまい。~
ウーゼル様についてお話しいたしましょう…。▼~
:(暗転)|
:[レイラ]|
お呼びでしょうか、ヘクトル様。▼~
:[ヘクトル]|
ああ。まさか兄上の病状が~
そんなにも深刻だったとはな。▼~
:[レイラ]|
ウーゼル様のご病気のこと…~
お耳に入られたのですね。▼~
:[ヘクトル]|
だが、幸いにもここはアスク王国だ。~
こいつを活かさない手はねえ。▼~
異界の英雄が集まっているってことは~
知恵者もいるってことだよな?▼~
普通なら治せない病でも…~
救う手立てを知ってるヤツがいても~
おかしくねえってことだ。▼~
:[レイラ]|
…それでは、私がその者を~
探し出せばよろしいのですね?▼~
:[ヘクトル]|
本当ならマシューに頼むべきところだが~
あいつは今、特務機関の任務ってので~
出払っちまっててな。▼~
お前が兄上の腹心なのはわかってる。~
だけど、ほかに適任者が見つからねえ。▼~
密偵としても、お前は信頼できる…~
やってもらえねえか?▼~
:[レイラ]|
はい。すぐに探して参ります。▼~
***B [#bu5ynyhx]
:[ウーゼル]|
ヘクトル!~
ヘクトルはいるか!▼~
:[オズイン]|
……。▼~
:[ヘクトル]|
なんだなんだ?~
兄上にオズインまで!?~
なんの騒ぎだってんだよ!▼~
:[ウーゼル]|
こんなところにおったか…。~
まったくアスク王国に来てまで~
くだらぬことをしたものよ。▼~
わしの問いに答えよ、ヘクトル。~
お前、わしの病を案じて~
レイラに密命を下したな?▼~
:[ヘクトル]|
なんだよ、バレちまったのか。~
ああ、そうだ。間違いねえよ。▼~
:[ウーゼル]|
お前というやつは…。▼~
:[ヘクトル]|
わ、悪かったって。~
オズインから話を聞き出したことや~
勝手にレイラを使ったことは謝る。▼~
でもよ、タイミングがよかったぜ。~
ちょうどレイラが戻ってくるから~
一緒に話を聞いて…。▼~
:[ウーゼル]|
お前は、ここで成すべきことを~
なにもわかっておらぬようだな。▼~
自らに問いただしてみよ。~
なんのためにこの地へ召喚されたのか?▼~
よもや、アスク王国のためではなく~
わし一人の命を救うためだとでも~
言うのではあるまいな!?▼~
:[ヘクトル]|
それは…。▼~
:[ウーゼル]|
わしが…わしらがこの地で成すべきは~
アスク王国の民のために戦うこと。▼~
お前もそのために~
エクラ殿の~
召喚に応じたのであろう。▼~
よいか、ヘクトルよ。~
わしらに戦う力があるのは~
なんのためだと心得る?▼~
それは己の雄を誇るためでも~
我を通すためでもない。▼~
:[ヘクトル]|
……。▼~
:[ウーゼル]|
わしらの武は、そして命は~
日々を誠実に生きる民のためにある。▼~
わし一人の命ではなく~
まずはアスク王国の民を案じよ。~
それが…お前がなすべきことだ。▼~
:[レイラ]|
…ウーゼル様。▼~
:[オズイン]|
戻ったか、レイラ。~
お前もウーゼル様のお言葉…~
心に刻み込んだな。▼~
:[レイラ]|
はい。しかとこの胸に。▼~
:[ヘクトル]|
今まで散々小言を聞いてきたが~
こいつは一番堪えたぜ。▼~
レイラ…すまねえな。~
俺はどうやら勘違いをしていたようだ。▼~
:[レイラ]|
いいえ、ヘクトル様。~
私も…ウーゼル様の決意を~
汲み取れずにいたのです…。▼~
:[ヘクトル]|
決意か、そうだな…。~
兄上の決意を…俺は…▼~
***A [#jjk66mws]
:[ヘクトル]|
……。▼~
:[レイラ]|
こちらでしたか、ヘクトル様。▼~
:[オズイン]|
物思いにふけるなど、らしくありませんな。~
空から斧が降らねばよいのですが。▼~
:[ヘクトル]|
ああも正面切って~
兄上の決意を見せつけられたんだ。~
そりゃ、思うところだってあるぜ。▼~
あれこそがオスティア侯爵としての…~
そして、リキア同盟の盟主としての~
覚悟ってもんなんだろうな。▼~
:[オズイン]|
ええ。それは間違いなく。▼~
:[ヘクトル]|
ならば、俺たちは一日でも早く~
アスク王国を平和にしなきゃな。▼~
兄上にもう一度、オスティアの地を~
踏んでもらうためにな!▼~
:[オズイン]|
及ばずながらこのオズイン~
どこまでもヘクトル様を~
お支えいたしましょう。▼~
:[ヘクトル]|
マシューだけでも持て余してるのに~
オズインの小言まで加わるのは~
気が重い話だが…。▼~
オズインが積み上げてきた経験は~
俺よりも遥かに上だ。~
当てにさせてもらうぜ。▼~
:[レイラ]|
私も同様にございます。▼~
アスク王国でも密偵の任に就き~
ヘクトル様やウーゼル様の~
目と耳になりましょう。▼~
:[ヘクトル]|
レイラの力も、きっと~
アスク王国には必要なはずだ。~
期待してるからな、二人とも!▼~
:(暗転)|
:[オズイン]|
戻りました、ウーゼル様。▼~
:[ウーゼル]|
苦労をかけるな、オズイン。▼~
それで…ヘクトルの様子はどうだ?▼~
:[オズイン]|
ウーゼル様の志に触れ~
思うところがあった様子。▼~
揺るぎなき決意とともに~
すでに前を向いておられます。▼~
:[ウーゼル]|
そうか…フッ。~
以前のあいつであれば、自分を通そうと~
反論ばかりしていたものだが…。▼~
オスティアを飛び出したころよりは~
成長しているということか。▼~
:[オズイン]|
それは確かでしょう。~
私はヘクトル様のそばについて~
その姿を見て参りました。▼~
:[ウーゼル]|
オズインよ。~
これからもあいつのことを任せたぞ。▼~
:[オズイン]|
もちろんですとも。~
ご安心ください。▼~
:[ウーゼル]|
不安がないと言えば嘘になる。~
しかしな…。▼~
これからのオスティアは~
必ずやヘクトルを中心に~
新しい風が吹くであろう。▼~
民を勇気づけ、未来へ連れて行く。~
誇り高き雄風がな。▼~
**鋼の壮漢 ヘクトル [#vut8okwc]
***C [#fhk8i69v]
:[ヘクトル]|
しっかし、デカい城だな…~
ここが特務機関の拠点ってことか。▼~
訓練場を探すどころか~
今どこにいるのかすら~
わからなくなっちまった。▼~
身体を動かそうと思っただけなのに~
めんどくせえことになったな…。▼~
:[エリウッド]|
ヘクトル!?~
こんなところで会うなんて偶然だな。▼~
:[ヘクトル]|
ん…? おお、エリウッドか!▼~
こんなだだっ広い城で~
会えるなんざ偶然も偶然。~
こいつは助かったぜ!!▼~
訓練場に行きてえんだけど~
道に迷っちまったとこでよ。~
ちょいと案内してもらえねえか?▼~
:[エリウッド]|
それは構わないけど…~
そうか、君はまだこちらへ~
来たばかりなんだね。▼~
慣れない異界に身を置いても~
すぐに鍛錬に励もうとするあたり~
ヘクトルらしいよ。▼~
:[ヘクトル]|
そっちはずいぶんと~
馴染んでそうじゃねえか。▼~
ちょうどいい。道すがら~
アスク王国について教えてくれよ。▼~
:[エリウッド]|
もちろんだよ。~
アルフォンス王子に聞いてると思うけど~
この国の現状をおさらいしておこうか。▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル]|
そうか、異界の英雄たちが~
力を合わせなければ倒せない強敵…~
そいつが俺たちの相手か。▼~
よっしゃ、戦力は多いに越したことねえ。~
一人の英雄としてこの俺も~
力を尽くすことを誓うぜ!▼~
:[エリウッド]|
ありがとう、ヘクトル。~
君が共に戦ってくれるのはとても心強いよ。▼~
:[ヘクトル]|
…ってことで、俺とお前が~
久々に顔を合わせたなら~
やることはひとつだよな?▼~
再開を祝して~
手合わせをしようぜ!▼~
これまでの戦績は~
31戦13勝13敗5分け…~
まだ勝負がついてないからな!▼~
:[エリウッド]|
またその話かい?~
それはきみが間違っていると…。▼~
:[ヘクトル]|
まあ、いいじゃねえか。~
早く行こうぜ。訓練所によ!▼~
:[エリウッド]|
やれやれ、仕方がないな…。▼~
:[???]|
その勝負、ちょっと待ちな!!▼~
***B [#ky879i7k]
:[ヘクトル]|
誰だ!? って…~
お、お前は!?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
よう異界の俺!~
アスク王国へよく来たな!▼~
:[ヘクトル]|
こいつは驚いた…~
異界には俺にそっくりな奴が~
いるんだな…。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
そっくりじゃねえ!~
俺もお前も魂は同じ。~
どっちも本物のヘクトルだ!▼~
:[ヘクトル]|
魂は同じ…なるほどな。~
お前を見ていると、~
確かに俺自身だと感じる…▼~
で、その異界の俺がなんの用だ?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
せっかくのエリウッドとの手合わせ…~
ただ戦うんじゃ物足りなくねえか?▼~
:[エリウッド]|
物足りない…~
それはどういうことかな?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
このアスク王国には~
俺たちだけじゃねえ。▼~
さまざまな異界から来た~
エリウッドたちもいるのさ。▼~
:[ヘクトル]|
なにが言いたい?~
はっ! まさか…!?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
さすがは俺だ。察しがいいな。~
お前ら二人だけで~
手合わせするのはもったいねえ。▼~
どうせなら、異界のヘクトルと~
異界のエリウッドを集めて~
そこで白黒つけようぜ!▼~
:[ヘクトル]|
団体戦ってわけか!?~
わっはっは! なんだよ俺!~
面白いこと考えるじゃねえか!▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
おう! 我ながら名案だろ?~
そうと決まれば、さっそく~
異界の俺たちに声をかけようぜ。▼~
:[ヘクトル]|
その話、乗らせてもらうぜ。~
いいよな、エリウッド!▼~
:[エリウッド]|
ははは…~
すっかり意気投合しているね。▼~
しかし異界の僕らで団体戦とは…~
幼いころ、はじめて会ったときから~
君には驚かされてばかりだよ。▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル]|
てなわけで、皆で~
エリウッドと腕試しがしてえんだが…▼~
:[ヘクトル(愛の祭)]|
俺はもちろん賛成だ!~
断る理由がないぜ!▼~
:[ヘクトル(伝承)]|
日々の鍛錬の成果…~
それを発揮する相手が~
エリウッドなら申し分ない!▼~
:[ヘクトル(選挙)]|
オスティアが誇るこの重装鎧…~
エリウッドに見せつけてやるぜ!▼~
:[ヘクトル(幼少)]|
おい、ガキだからって外すなよ?~
俺だってエリウッドと戦うからな!▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
向こうからは五人のエリウッドが~
代表として出てくる手筈だ。~
5対5の団体戦だな。▼~
:[ヘクトル]|
ちょっと待て。~
俺たちが一人多くないか?▼~
しょうがねえ。~
ここはくじ引きで決めるか。▼~
試合は一週間後だ。~
盛大に団体戦を盛り上げようぜ!▼~
***A [#nffyt78k]
:[エリウッド]|
今日はヘクトルたちとの~
手合わせのために~
集まってくれてありがとう。▼~
:[エリウッド(愛の祭)]|
ヘクトルが言い出したことだろう?~
一度言い出したら聞かないからね。▼~
:[エリウッド(伝承)]|
手合わせはいつものことさ。~
こちらとしても慣れたものだよ。▼~
:[エリウッド(選挙)]|
楽しみでもあったからね。~
自分の実力を推し量る、よい機会だ。▼~
:[エリウッド(幼少)]|
彼とは誓いの儀式を交わしたけど…~
盟友だからこそ、全力でぶつかろう!▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル(恒常)]|
団体戦の発案者はこの俺だってのに、~
進行役だと!?~
なんでこんなことに…。▼~
:[ヘクトル(幼少)]|
くじ引きで負けたから、しょうがないだろ。~
あきらめの悪いじじいだな。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
じじいじゃねえ! じじいってのは~
オズインみたいな老け顔を言うんだ。▼~
:[オズイン]|
…ぶわっくしょん!!▼~
:[マリナス]|
おや、オズインどの。~
風邪でも召されましたかな?~
『マリナス堂』のひざ掛けでも…。▼~
:[オズイン]|
いえ、大丈夫です。~
お気遣いなく。▼~
:[マリナス]|
齢を重ねると冷えには~
敏感になりますからな。~
オズインどのもお気をつけを。▼~
:[オズイン]|
私はまだ四十にも~
達しておらぬのですが…~
む、試合が始まるみたいですよ。▼~
:[マリナス]|
おおっ、いよいよですな!~
エリウッド様ーっ! ヘクトル様ーっ!~
お二人の雄姿、しかと見届けますぞーっ!!▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
まずは、第一試合。~
アスク王国名物、愛の祭りに招待された~
俺とエリウッド…両者、前へ!▼~
:[リン]|
さまざまな異界から来た~
二人の戦い…~
これは目が離せないわね。▼~
:[ヘクトル(仮装)]|
どうだ、リリーナ。~
あれが若き日の父の姿だぞ。▼~
:[リリーナ]|
ねえ、おとうさまのお相手…~
この前、会ったあの子にそっくりね。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
思ったより観客が集まっちまったな…~
腑抜けた戦いしたら承知しねえぞ。~
そんじゃ、試合開始だっ!▼~
:[エリウッド(愛の祭)]|
いくよ、ヘクトル!~
はあっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヘクトル(愛の祭)]|
負けるつもりはねえぜ!~
どりゃああっ!!▼~
:(白く光る)|
***S [#qe685uma]
:[エリウッド]|
この一撃で!~
たああっ!▼~
:[ヘクトル]|
チッ、間に合わねえか。~
フンッ!!▼~
:(白く光る)|
:[エリウッド]|
今のを正面から受け止めるのか…~
さすがだね、ヘクトル。▼~
:[ヘクトル]|
えげつない太刀筋してよく言うぜ。~
やるじゃねえか、エリウッド。▼~
:[リン]|
これまでの4戦で~
結果は2勝2敗…。▼~
二人の実力って~
本当に拮抗していたのね。▼~
:[オズイン]|
この最終戦でも、それは同様です。~
こうも一進一退の攻防が続くとは…。▼~
:[ヘクトル]|
今度はこっちの番だぜ!~
おらあああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[エリウッド]|
なんて重い一撃だ…!~
だが、まだまだ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
すごいですよ、おとうさま。~
しょうめんからぶつかりあってます。▼~
:[ヘクトル(仮装)]|
ハッハッハ、二人とも戦い方が若いな。~
結構なことだが消耗は激しい…~
すでに限界も近いだろうな。▼~
:[ヘクトル]|
いくぜ、エリウッド。~
次で勝負を決めてやる…!▼~
:[エリウッド]|
望むところだ、ヘクトル。~
最後の力を振り絞る!▼~
:[ヘクトル]|
まけるわけにはいかねえ!~
うおおおおおおっ!!▼~
:[エリウッド]|
勝負だ、ヘクトル!~
はああああああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[マリナス]|
こ、これは…?~
ヘクトル様の剣が~
エリウッド様の首元を捉えておる!▼~
ということは、この勝負…~
ヘクトル様の勝利!?▼~
:[リン]|
いいえ、よく見て。~
エリウッドの剣先には~
ヘクトルの心臓があるわ。▼~
:[マリナス]|
お、おおおっ! 確かに!▼~
:[リン]|
どちらも限界まで~
力を振り絞った結果がこれね。~
まったく二人には驚かされるわ。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
ははっ! どうやらこの勝負~
相打ちのようだな。▼~
2勝2敗1引き分け…~
これをもって団体戦は引き分けとする!▼~
:[ヘクトル(伝承)]|
ちっ、しゃあねえな。▼~
:[エリウッド(伝承)]|
みんな、よく頑張ったね。▼~
:[エリウッド(選挙)]|
ふぅ、激しい戦いだったけど~
ケガなく終わってよかった。▼~
:[ヘクトル(選挙)]|
まだまだ戦い足りねえんだが~
今日はここまでにしてやるぜ。▼~
:[エリウッド(幼少)]|
またやろう、ヘクトル。▼~
:[ヘクトル(幼少)]|
もちろんだ!~
まだ勝負はついてないからな!▼~
:[オズイン]|
よく死力を尽くされました!~
みなさま、お見事です!▼~
:[マリナス]|
す、素晴らしい戦いでした!~
わしは…わしは感動いたしましたぞ!▼~
:[ヘクトル]|
勝ったと思ったんだがな…~
まさか懐に潜り込んでくるとはよ。▼~
:[エリウッド]|
僕だってそうさ。~
先に届くと思ったのに…~
さらに鍛えたんだね、ヘクトル。▼~
:[ヘクトル]|
お前に勝つために鍛錬してるからよ。~
言っとくが、このアスク王国でも~
そいつは変わらねえからな?▼~
:[エリウッド]|
ああ、肝に銘じておくよ。~
これからも、ともに成長していこう。▼~
ヘクトル、君がいれば~
僕もまだまだ強くなれるよ。▼~
:[ヘクトル]|
そいつは俺のセリフだぜ。▼~
だがな、次の勝負こそ~
俺が勝ってみせるぜ。~
覚悟しておけよ、エリウッド!▼~
**華麗なる影 レイラ [#dry46jqm]
***C [#lyuy8kk4]
:[レイラ]|
…………▼~
こんな夜更けにお客様だなんて~
珍しいこともあるものね。▼~
出てきなさい…。~
いるのはわかっているわ。▼~
:[ジャファル]|
……▼~
:[レイラ]|
…!~
…【黒い牙】の【死神】…~
ジャファル…▼~
:[ジャファル]|
……▼~
:[レイラ]|
どうして黙っているの?~
私に用があるんじゃないの?▼~
:[ジャファル]|
ひとつ、聞きたいことがある。▼~
:[レイラ]|
聞きたいこと?~
なにかしら?▼~
:[ジャファル]|
お前は…【黒い牙】のレイラなのか?~
それともオスティアのレイラか?▼~
:[レイラ]|
…!~
…あなた、知っていたの…?~
…私がオスティアの密偵だと…▼~
:[ジャファル]|
…どっちだ?▼~
:[レイラ]|
それを聞いてどうするつもり?▼~
:[ジャファル]|
……▼~
:[レイラ]|
気配が消えた…。~
どこかへ去ったようね。~
冷や汗が出たわ。▼~
それにしても【死神】ジャファルは~
なぜあんな質問をしたのかしら?▼~
まったく意図がわからないけど~
上に報告しとかなきゃね…▼~
***B [#d573j3fh]
:[ウーゼル]|
なるほど、【黒い牙】の【四牙】…~
【死神】ジャファルが接触してきたか。▼~
:[レイラ]|
はい、私を始末するために~
近づいてきたものと思ったのですが~
殺気が感じられませんでした。▼~
:[ウーゼル]|
ふむ、暗殺でないとすると~
なにを企んで接触してきたのか…。▼~
:[レイラ]|
探りを入れるためだけに~
堂々と姿を現さないとは思いますが~
【死神】はなにを考えているのでしょう。▼~
:[ウーゼル]|
警告かもしれぬな…。~
【死神】はお前をオスティアの~
間者と見抜いていた節がある。▼~
アスク王国にはわしやヘクトルをはじめ~
オスティアの英雄たちが顔を連ねている。▼~
:[レイラ]|
はい。我々だけではなく~
フェレの英雄たちも~
目を光らせているはずです。▼~
:[ウーゼル]|
【黒い牙】もアスク王国にまで来て~
我々と事を構えるのは得策とは言えまい。~
しかし…。▼~
【死神】から殺気を感じなかったという~
お前の話…そこに引っかかるものを感じる。▼~
:[レイラ]|
はい、向こうにもなにか~
事情があるのかもしれません。~
でも、居心地が悪いですね…。▼~
エレブ大陸で敵対していた【黒い牙】と~
ヴァイス・ブレイヴの一員として~
共闘するなんて…。▼~
彼らとどう接するのがよいのか~
皆目見当がつきません。▼~
:[ウーゼル]|
ひとまず様子を見るしかあるまい。~
向こうが明確な敵意を見せない以上~
こちらから波風を立てる必要もない。▼~
:[レイラ]|
承知いたしました。▼~
:[ウーゼル]|
だが、くれぐれも油断するなよ。~
今はともに戦う仲間だが~
奴らの思惑は底が知れぬ。▼~
:[レイラ]|
肝に銘じます、ウーゼル様。▼~
***A [#xry56kii]
:[ジャファル]|
……。▼~
:[レイラ]|
……。~
前はなにも言わずに帰ったけど~
少しはおしゃべりしてくれるんでしょう?▼~
:[ジャファル]|
……。▼~
:[レイラ]|
どうして黙っているの?▼~
私だけしゃべって~
あなたはだんまりなんて~
ずるいんじゃないかしら?▼~
:[ジャファル]|
……。~
…ある裏切り者を…殺した。▼~
:[レイラ]|
えっ!?▼~
:[ジャファル]|
…今の話ではない。~
ここに来るより…ずっと前の話だ。▼~
組織に潜入した密偵…~
仲間のふりをして俺たちを探っていた。▼~
…組織は~
俺に始末するように命じ~
俺は…裏切り者を殺した。▼~
:[レイラ]|
……。▼~
:[ジャファル]|
腕は…悪くなかった…~
だが…危険を顧みず~
深入りし過ぎていた…▼~
無謀な女だった…▼~
:[レイラ]|
無謀、ね…。~
たしかにそうかもしれない。▼~
でも、その任務は彼女にとって~
命をかけるほど大事なものだったのよ。▼~
:[ジャファル]|
……。~
…そうだったんだろうな。▼~
:[レイラ]|
その裏切り者を殺したとき~
あなたはどう思ったの?▼~
:[ジャファル]|
…そのときは、なにも思わなかった。~
組織に命じられれば…殺す。~
それが…俺の役割だからだ。▼~
:[レイラ]|
そのときは…ということは~
今は違うのかしら?▼~
:[ジャファル]|
……▼~
…無駄な話をした。~
最後にひとつ忠告しておく。▼~
…もしお前がアスク王国から~
エレブ大陸に戻る日が来たら…。▼~
未来と任務…~
天秤にかけて考えることだ。~
この言葉の意味がわかるだろう。▼~
:[レイラ]|
あら、ありがとう。~
でも、どうかしらね…。~
私は賢い女じゃないから。▼~
:[ジャファル]|
……▼~
***S [#r57mmme4]
:[レイラ]|
主君に与えられた命令なら~
それがどんなに過酷なものであっても~
私は応えてみせるつもりよ。▼~
:[ジャファル]|
…自分の命を捨ててまでもか?~
お前を愛する者を悲しませてもか?▼~
:[レイラ]|
そうよ、そうやって私は生きてきたの。▼~
:[ジャファル]|
……。~
…勝手にしろ。▼~
:[レイラ]|
あら、もう帰るの?▼~
:[ジャファル]|
…用事は済んだ。~
ここにいる理由はない。▼~
:[レイラ]|
興味深い話、ありがとう。~
あなたがこんなにしゃべるなんて~
想像もしてなかったわ。▼~
:[ジャファル]|
……。▼~
…俺にはよくわからないが~
運命というものは~
強い意志で変えられるものらしい…。▼~
俺はこの世界で~
そうやって運命を変える英雄を~
何人も目の当たりにした…。▼~
:[レイラ]|
……▼~
:[ジャファル]|
…お前もアスク王国に来たことで~
運命が変わる可能性がある。~
あとはお前の問題、それだけだ…。▼~
:[レイラ]|
……。~
気配が…消えた…▼~
:[マシュー]|
レイラ!!▼~
:[レイラ]|
あら、マシュー。~
あなたもこんな夜ふけにお散歩かしら?▼~
:[マシュー]|
さっきいたのは【黒い牙】の…▼~
:[レイラ]|
大丈夫、心配いらないわ。~
私は無事よ。▼~
今も、そしてこれからも…~
私の腕はあなたが一番~
知ってるでしょ?▼~
:[マシュー]|
お前の腕は信用してるさ!~
けど、無茶もするからな。~
だから心配なんだよ…▼~
:[レイラ]|
心配してくれるのね。~
ありがとう、マシュー。▼~
けど、きっと大丈夫よ…。~
私はあなたを置いていったりしない。▼~
それに…進むべき道を~
【死神】が教えてくれたようだから。▼~
:[マシュー]|
【死神】が忠告…~
ど、どういうことだ?▼~
:[レイラ]|
ええ、お節介な【死神】がね。~
運命は変えられるって…▼~
ふふ、世の中には~
珍しいものもあるものね。▼~
**勤倹尚武の候 ウーゼル [#itm48m3x]
***C [#cee57u4t]
:[ウーゼル]|
ぐぬっ…ぐっ…!?~
病め…アスク王国にまで~
しつこく追ってきおったか。▼~
:[フィヨルム]|
!? ウーゼル様、どこか具合でも…?~
しっかりしてください!▼~
:[ウーゼル]|
くっ…ううっ…~
貴殿は…フィヨルム王女…。▼~
:[フィヨルム]|
じっとしていたくださいね!~
今、癒し手の方々を~
呼んで来ますから!▼~
:[ウーゼル]|
待たれよ、その必要はない…▼~
:[フィヨルム]|
で、ですが…~
顔色が真っ青ですし、汗も…▼~
:[ウーゼル]|
これは強がりなどではない…。~
本当に呼ぶ必要はないのだ。▼~
:[フィヨルム]|
それは…どういう…?▼~
:[ウーゼル]|
わしの体を蝕む病は~
杖の力でも治せぬのだ…。▼~
:[フィヨルム]|
そんな…!?▼~
:[ウーゼル]|
フィヨルム王女…~
このことはどうか内密にお願いしたい。~
皆に知られるとなにかと面倒なのでな…。▼~
:[フィヨルム]|
は、はい…~
わかりました…▼~
***B [#t7um3nb2]
:[ウーゼル]|
先日は不覚を取った。~
あれしきの痛みで膝をつくとは…。▼~
:[フィヨルム]|
あの…ウーゼル様。▼~
:[ウーゼル]|
おお、フィヨルム王女。~
わしにご用かな?▼~
:[フィヨルム]|
ご病気のことで~
私がお役に立てることはありますか?▼~
:[ウーゼル]|
役に立てること…。~
ううむ。▼~
:[フィヨルム]|
些細なことでも結構です。~
微力を尽くしますので~
遠慮なくおっしゃってください。▼~
:[ウーゼル]|
ふむ、特にはないが…~
気づかいはありがたく~
受け取っておくとしよう。▼~
それにしても…~
フィヨルム王女はなぜそこまで~
親身になってくれるのだ?▼~
ただのお節介、というわけではなかろう。~
なにか理由があるのではないか?▼~
:[フィヨルム]|
それは、その…。▼~
実は私も似たような境遇に~
身を置いていたことがあるのです。▼~
:[ウーゼル]|
ほう、よければ~
聞かせてもらえるかな?▼~
:[フィヨルム]|
はい。私の身の上話でよければ…。▼~
私は以前、ムスペル王国の侵攻から~
祖国、ニフル王国を救うため~
とある儀式を行いました。▼~
私は氷竜ニフルの力を借り受けるため~
自らの命を捧げたのです。▼~
:[ウーゼル]|
代償として、か。▼~
:[フィヨルム]|
氷竜ニフルは私の訴えに応え~
悲願は果たされました。▼~
祖国の勝利と引き換えに~
私は命を差し出すこととなり…。▼~
明日をも知れぬ身体を抱えたまま~
日々を生きることとなったのです…。▼~
***A [#g676b2na]
:[ウーゼル]|
そうか、国を守るために~
自らの命を捧げたのか…。▼~
:[フィヨルム]|
儀式の成功によって~
ニフル王国の未来を繋ぐことができました。~
後悔はありません。しかし…。▼~
:[ウーゼル]|
どんなに強い心を持つ英雄とて~
死の足音に怯えぬものはいまい。▼~
:[フィヨルム]|
はい…。~
ウーゼル様のおっしゃる通りです。▼~
私は残された時間でなにが出来るかを考え~
一日一日を必死に生きてきました。▼~
力を貸してくれた~
アスク王国の皆さまにも恩返しをしたい…。▼~
ヴァイス・ブレイヴに参加したのも~
そうした理由からでした。▼~
おして、幸運なことに私は~
大切な人たちの尽力によって救われ~
命を繋ぐことができたのです。▼~
:[ウーゼル]|
そうか…それは僥倖だ。▼~
:[フィヨルム]|
病に苦しむウーゼル様の姿を見たとき~
私はかつての自分を思い出しました。▼~
それで同じような境遇だった私なら~
ウーゼル様に寄り添えるのではないかと~
考えてしまったのです…。▼~
:[ウーゼル]|
なるほどな。~
そういう理由があったのか。▼~
:[フィヨルム]|
す、すみません!~
こちらの気持ちを押し付けるような~
真似をしてしまい…。▼~
:[ウーゼル]|
ははは、そう卑下せずともよい。~
その気持ちにあらためて感謝しよう。▼~
わしと同じような想いを抱えて~
生きてきた者が身近にいると知って~
いくらか気分が軽くなった。礼を言う。▼~
:[フィヨルム]|
ウーゼル様…。▼~
:[ウーゼル]|
わしもフィヨルム王女のように~
自分に残された時間で~
出来るだけのことをするつもりだ。▼~
あとどれほど~
戦場に立てるかはわからぬが、~
アスク王国のために尽力しよう。▼~
***S [#zrh54bum]
:[アルフォンス]|
今回の戦い、なかなかに厳しいな。~
ここまで押されるとは…。▼~
:[フィヨルム]|
兵力は敵方が圧倒的に多く~
戦線を維持するだけで精一杯です。▼~
このまま消耗戦になれば、~
大きな被害が出るかもしれません。▼~
:[アルフォンス]|
なんとか敵の陣形を~
崩せればいいんだけど…。▼~
:[アンナ]|
みんな聞いて!~
西の戦場で動きがあったわ!~
この戦い、いけるかも!▼~
:[フィヨルム]|
ほ、本当ですか!?▼~
:(暗転)|
:[ウーゼル]|
勇猛なる重騎士たちよ!~
わしの後に続け!~
このまま敵陣を突破するぞ!▼~
:[オズイン]|
皆の者、ウーゼル様に続け!~
オスティア重騎士団の力~
存分に見せつけてやるのだ!▼~
:[ボールス]|
うおおおおお!~
ウェンディ、遅れを取るなよ!▼~
:[ウェンディ]|
はい、兄上!▼~
:[フィヨルム]|
こ、これは…!?▼~
:[アルフォンス]|
一瞬の敵をついて攻めに転じ~
強引に敵陣に穴を空けるとは…。~
これがオスティア重騎士団の力か!▼~
:[アンナ]|
先陣を切っているのが~
オスティア侯だからか~
みんなの士気もすごいわね~!▼~
:[フィヨルム]|
(ウーゼル様…)▼~
:(暗転)|
:[ウーゼル]|
むんっ!▼~
:(白く光る)|
:[ウーゼル]|
ふむ、敵はあらかた逃げたか。~
いくら大軍とはいえど~
崩れてしまえば他愛もないものだ。▼~
:[フィヨルム]|
ウーゼル様!!▼~
:[ウーゼル]|
おお、フィヨルム王女。~
無事だったか。▼~
:[フィヨルム]|
オスティア重騎士団が~
突撃したと聞いて飛んできました。▼~
お身体は大丈夫ですか?~
まさかご自身で前線に立たれるなんて…。▼~
:[ウーゼル]|
わしはオスティア最強の重騎士。~
後方で茶を飲んでいるわけには~
いかぬのでな。▼~
:[フィヨルム]|
今日の戦いで、ウーゼル様の~
生き様を理解できた気がします。▼~
自らの戦いぶりを見せることで~
皆に規範を示そうとされているのですね。▼~
:[ウーゼル]|
うむ、オスティアの騎士たちは~
わしの戦いを未来の糧としてくれるだろう。▼~
:[フィヨルム]|
ウーゼル様の戦いを糧とするのは~
オスティアの騎士だけではありません。▼~
私も…いえ、私たちは~
ウーゼル様の勇猛な姿を~
忘れることはないでしょう。▼~
そして、その戦いぶりを~
後の世代にも伝えていけたら…。▼~
:[ウーゼル]|
ははは…、だとしたら光栄な話だな。▼~
:[オズイン]|
ウーゼル様!~
こちらにいらっしゃいましたか!▼~
敵陣は完全に崩壊しました。~
我が軍の勝利は目前です!▼~
:[ウーゼル]|
ともに行こう、若き英雄よ。~
我らの手でこの戦いの勝利と~
未来を掴もうぞ!▼~
**鉄壁の重騎士 オズイン [#qv965b2r]
***C [#tyu54bfe]
:[オズイン]|
むぅんっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
ふう…戦の開始からだいぶ時が経ったが~
まだまだ兵が残っているな…▼~
しかし、その程度の攻撃で~
オスティア重騎士を~
相手にしようとは片腹痛い。ふんっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
よし。このあたりの敵は片付いたか。~
では、味方の加勢に…~
……!? あ、あれは!▼~
:[ヘルビンディ]|
うらあっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
なんという恵まれた体格…~
そして巨木の如き豪腕!▼~
:[ヘルビンディ]|
おらああっ!!~
もう終わりか、クソ弱ぇ!~
仕掛けてこねえならこっちから行くぜ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
恐れを知らぬ勇猛さ…~
そしてあの覇気!~
まさに重騎士向きの逸材!▼~
:[ヘルビンディ]|
ちっ、次から次へとザコどもが。~
いい加減、キリがねーな。▼~
ん? 後ろから矢が…~
待ち伏せかよ、クソがっ!▼~
:[オズイン]|
だあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
ん? なんだあ、てめーは?▼~
:[オズイン]|
加勢に来た!~
後方の敵は私が引き受けよう!▼~
:[ヘルビンディ]|
なら、後は俺が目の前の敵を~
ブチ殺せばいいわけだな。~
そーらよおっ!!▼~
:(白く光る)|
:(暗転)|
:[オズイン]|
ふむ。片付いたようだな。~
ようやく一息つけそうだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
おう、さっきは助かったぜ。~
てめー、見ねえツラだが~
ヴァイス・ブレイヴの新入りか?▼~
:[オズイン]|
おっと、挨拶がまだだったな。~
私はオスティア重騎士団のオズインだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
俺はヘルビンディだ。覚えとけ。~
てめー、なかなかの腕だな…~
やるじゃねえか。▼~
:[オズイン]|
それを言うなら、きみのほうこそ~
素晴らしい才能の持ち主だ。~
その見事な体躯、恐れを知らぬ戦いぶり。▼~
我々はきみのような~
逸材を探していたのだ!▼~
どうだね、その才能を活かすべく~
オスティア重騎士団に入団しないか?▼~
:[ヘルビンディ]|
はあ? なんだそりゃ!?▼~
***B [#w4i908nt]
:[オズイン]|
おお、これはヘルビンディ殿。~
今日も筋肉の張りが素晴らしいな。▼~
:[ヘルビンディ]|
なんだ、てめーかよ。▼~
:[オズイン]|
ここで会ったのもなにかの縁だ。~
先日の話、考え直してはくれないか?▼~
:[ヘルビンディ]|
まーだそんなこと言ってやがんのか。~
何度聞かれたところで~
重騎士なんてなりたかねぇ。▼~
だいたい、なんで俺みてーな~
荒くれを騎士団に入れてーんだ?~
そこからして、まずわかんねぇ。▼~
:[オズイン]|
たしかに騎士には~
高潔さが求められるだろう。~
だが、私にはわかる。▼~
きみは強くなるために~
ひたすらにその身体を~
鍛え上げてきたはず…。▼~
私はその意志に~
高潔さを感じ取ったのだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
まあ、強くなるために~
手段は選ばなかったのは~
事実だけどよ…。▼~
:[オズイン]|
近ごろの若者は線が細くてな。~
重い鎧など着せようものなら~
それだけで身動きが取れなくなるのだ。▼~
その点、きみは申し分ない。~
重騎士の鎧を着るための逸材だ。▼~
:[ヘルビンディ]|
……▼~
:[オズイン]|
きみは選ばれた存在なのだ。~
どうか前向きに考えてはくれまいか?▼~
:[ヘルビンディ]|
わりーが、考える以前の問題だな。~
俺はな、貧民街で生まれた平民なのさ。▼~
騎士様なんかにゃなれやしねーし~
堅苦しい生活にだって興味ねー。▼~
:[オズイン]|
ふむ…。▼~
:[ヘルビンディ]|
根っこの部分から違うんだよ。~
わかったらとっとと帰んな。▼~
:[オズイン]|
きみの出自は理解した。~
だが、あきらめることはできないな。▼~
むしろ、出自がきみの足かせというなら~
取り除きたいとすら考えている。▼~
:[ヘルビンディ]|
おいおい、いい加減にしろ。~
ちゃんと俺の話を聞いてたか?▼~
:[オズイン]|
うむ。聞いたうえでの答えだ。~
なにしろ私も平民の出身だからな。▼~
:[ヘルビンディ]|
…あ?▼~
:[オズイン]|
我がオスティアは実力さえあれば~
出自に関係なく身を立てることができる。▼~
私は平民からの叩き上げで~
騎士になったのだよ。▼~
***A [#ety769wn]
:[ヘルビンディ]|
平民から騎士になった、だと?▼~
:[オズイン]|
その通りだ。~
仕官して従士となったのち~
厳しい訓練を積む必要はあるが…。▼~
大半はそこで心折れ~
己の実力を知り、脱落していく。~
だが、私はあきらめなかった。▼~
:[ヘルビンディ]|
そいつはご苦労なこった。~
だが、よくわからねーな。▼~
てめーは食うものに~
困っていたわけじゃねーだろう?▼~
そうまでして騎士になりたかった理由は?~
強くなって、チヤホヤされたかったのか?▼~
:[オズイン]|
そうではない。この鎧で~
守りたいものがあったのだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
あ? てめーの身を守るってことか?▼~
:[オズイン]|
それも違うな。たしかに~
この鎧は我が身を守ってくれる。▼~
だが、私が守りたいのは…~
我が主君、そしてオスティアの民だ。▼~
今はアスク王国を守るために~
この硬く重い鎧をまとっている。▼~
:[ヘルビンディ]|
まわりくどい話だな。▼~
:[オズイン]|
そう難しく考えないでくれ。~
私には守りたいものがあった…~
ただそれだけの話だ。▼~
:[ヘルビンディ]|
フン。守りたいもの…か…。~
俺にも昔は…。▼~
:[オズイン]|
ヘルビンディ殿…?▼~
:[ヘルビンディ]|
ふんっ、なにかを守るためだ?~
くだらねえ…クソくだらねえ!~
やっぱり俺には向いちゃいねえ。▼~
そんなに重騎士を増やしてーなら~
別のヤツを探すことだな!▼~
:[オズイン]|
ヘルビンディ殿!?~
行ってしまったか…。▼~
私の言葉は彼の心には~
届かなかったようだな…。▼~
***S [#nvr7k4s5]
:(白く光る)|
:[オズイン]|
その程度か?~
オスティア重騎士にとって~
そよ風にも等しい攻撃だな。せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
よし、こちらは片付いたな…。~
そういえば今日の戦には~
ヘルビンディ殿も一緒だったな。▼~
むむっ。あそこで獅子奮迅の~
活躍を見せるのは…!?▼~
:(暗転)|
:[ヘルビンディ]|
おらああっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
ヌルいんだよ、ゴミがあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
あっ!? こら、てめー!~
敵がいるときにウロチョロすんなって~
言っておいただろーが!▼~
こっちだ。こっちに戻ってきやがれ!~
違う! そっちじゃねー!!▼~
:(暗転)|
:[オズイン]|
ほう、ヘルビンディ殿は~
誰かと一緒に戦っているようだな。~
あれはたしか…。▼~
:(暗転)|
:[ユルグ]|
えーっ!?~
わたしだって戦えるんだから~
だいじょうぶだよー。▼~
それに、敵はみーんな~
やっつけちゃったじゃない。~
ほらほら、ぜんぜん平気…。▼~
わわっ!? まだいるー!?▼~
:[ヘルビンディ]|
言わんこっちゃねえ!~
おらぁぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
だからあぶねーって言っただろーが!~
おとなしく俺の後ろにいやがれってんだ!▼~
:[ユルグ]|
うわわっ!?~
こっちにも~っ!?▼~
:[ヘルビンディ]|
うおおおおっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
ちょろちょろすんじゃねえ!~
どらああああっ!!!▼~
:(白く光る)|
:[ユルグ]|
ふうっ、危なかったねー。▼~
:[ヘルビンディ]|
はぁ、はぁっ…。~
てめーのせいだろうが!~
ったく、これだからガキは…。▼~
いいか! 俺から離れるんじゃねーぞ!~
どうなっても知らねーからな!▼~
:[ユルグ]|
うん、わかった。~
気をつけるね…ふふっ!▼~
:[ヘルビンディ]|
…チッ。▼~
:(暗転)|
:[オズイン]|
なるほど…。~
すでにヘルビンディ殿は~
大切なものを守るために戦っていたのか。▼~
重い鎧をまとわずとも~
大切なもののために命をかける…~
その振る舞いはまさに騎士。▼~
ならば、同じ志を持つ仲間として~
彼を支えなければなるまい。▼~
:[ユルグ]|
あれっ? 誰かこっちにくるよ。▼~
:[ヘルビンディ]|
げっ、てめーは…!▼~
:[オズイン]|
ヘルビンディ殿!~
私も助太刀させてもらおう!▼~
ともに、大切なものを~
守り抜こうではないか!▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*オスティアの雄風 [#etr53bqn]
#contents
**オスティアの雄風 [#tyy8646n]
***オープニング [#g767yhwm]
:[ヘクトル]|
アスク王国…か。~
ここが異界だなんて信じられねえな。▼~
:[レイラ]|
お迎えに上がりました、ヘクトル様。~
ウーゼル様とオズイン様がお待ちです。▼~
:[ヘクトル]|
おまけに使いに来たのが顔見知りの~
レイラときちゃあ、益々実感が湧かないぜ。~
まるでオスティアにいるみたいだな。▼~
レイラ、さっきシャロン王女に聞いたが~
お前もまだアスク王国へ来て~
日が浅いそうじゃないか。▼~
:[レイラ]|
私だけではありません。~
ウーゼル様とオズイン様も~
こちらの世界へいらしたばかり…。▼~
そこで、一度顔を合わせて~
状況を整理する必要があると~
お考えになられたようです。▼~
もっともウーゼル様は~
アスク王国のために尽力する~
おつもりのようですが…。▼~
:[ヘクトル]|
即断即決が信条の兄上らしいぜ。~
そんじゃま、兄上たちに会いに行くか。~
案内は頼んだぜ、レイラ。▼~
:[レイラ]|
ヘクトル様はこの状況を~
楽しんでいらっしゃるようですね。▼~
:[ヘクトル]|
そう見えるか?~
まあ、オスティアを飛び出してから~
兄上ともしばらく会ってねえからな。▼~
:[レイラ]|
久しぶりの再会を~
楽しみにされているのですね。▼~
:[ヘクトル]|
冗談じゃねえ。~
どうせ説教でもされるに決まってる。▼~
だが、俺も修羅場は潜ってきた。~
うるせえこと言わせねえためには~
成長したところを見てもらわねえとな!▼~
:[レイラ]|
なるほど、それが狙いでしたか。~
きっとウーゼル様も~
安心なされることでしょう。▼~
:[ヘクトル]|
だといいんだけどよ。~
きっと一筋縄じゃいかねえんだよなあ…。▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル]|
待たせたな、兄上!~
元気そうでなによりだぜ!▼~
:[オズイン]|
騒々しいですぞ、ヘクトル様。~
部屋に入るなり無作法極まりない。▼~
:[ウーゼル]|
…やれやれ。~
お前はどこに居ても変わらんな。▼~
オスティアを出てからのこと~
オズインに聞かせてもらったぞ。▼~
:[ヘクトル]|
げっ!? いやいや!~
たしかにオズインの小言は~
毎日聞かされたけどよ…。▼~
武勲だったらそれなりに~
上げてきたつもりだぜ!?▼~
俺だけじゃねえ。~
エリウッドとも力を合わせて~
いくつもの修羅場を潜り抜けたんだ。▼~
:[ウーゼル]|
戦場での活躍は認めよう。~
だが、それがすべてではない。▼~
オスティア領を担う者として~
成すべき振る舞いというものが…~
…ぐっ…、……!!▼~
:[オズイン]|
ウーゼル様!!▼~
:[ウーゼル]|
…問題ない。~
少しふらついただけだ。▼~
:[ヘクトル]|
いやいや、少しじゃねえだろ。~
それに顔色も悪くねえか?▼~
兄上は働きすぎなんだよ。~
異界に来てまで気を張りすぎだ。~
たまには休む時間も必要だぜ?▼~
***C [#kl8098jw]
:[オズイン]|
おや? これはヘクトル様。~
今日は訓練場に行かれないのですか?▼~
:[ヘクトル]|
お前が一人になるのを待ってたんだよ。~
兄上の病気について聞かせてもらうぞ?▼~
どうせ兄上に尋ねたところで~
あしらわれるのは目に見えてるからな。~
お前に聞くのが手っ取り早い。▼~
:[オズイン]|
なるほど…やはり~
お気付きになられていましたか。▼~
:[ヘクトル]|
信じたくもねえ話だが~
直接この目で見ちまったからな。~
あれは疲れとか、そういうもんじゃねえ。▼~
リキアの盟主が病に伏しているなんざ~
間違っても外には洩らせねえ…。~
慎重にもなるのも理解できるぜ。▼~
:[オズイン]|
仔細を伝えることができず~
申し訳ございませんでした。▼~
もう、隠し立てもできますまい。~
ウーゼル様についてお話しいたしましょう…。▼~
:(暗転)|
:[レイラ]|
お呼びでしょうか、ヘクトル様。▼~
:[ヘクトル]|
ああ。まさか兄上の病状が~
そんなにも深刻だったとはな。▼~
:[レイラ]|
ウーゼル様のご病気のこと…~
お耳に入られたのですね。▼~
:[ヘクトル]|
だが、幸いにもここはアスク王国だ。~
こいつを活かさない手はねえ。▼~
異界の英雄が集まっているってことは~
知恵者もいるってことだよな?▼~
普通なら治せない病でも…~
救う手立てを知ってるヤツがいても~
おかしくねえってことだ。▼~
:[レイラ]|
…それでは、私がその者を~
探し出せばよろしいのですね?▼~
:[ヘクトル]|
本当ならマシューに頼むべきところだが~
あいつは今、特務機関の任務ってので~
出払っちまっててな。▼~
お前が兄上の腹心なのはわかってる。~
だけど、ほかに適任者が見つからねえ。▼~
密偵としても、お前は信頼できる…~
やってもらえねえか?▼~
:[レイラ]|
はい。すぐに探して参ります。▼~
***B [#bu5ynyhx]
:[ウーゼル]|
ヘクトル!~
ヘクトルはいるか!▼~
:[オズイン]|
……。▼~
:[ヘクトル]|
なんだなんだ?~
兄上にオズインまで!?~
なんの騒ぎだってんだよ!▼~
:[ウーゼル]|
こんなところにおったか…。~
まったくアスク王国に来てまで~
くだらぬことをしたものよ。▼~
わしの問いに答えよ、ヘクトル。~
お前、わしの病を案じて~
レイラに密命を下したな?▼~
:[ヘクトル]|
なんだよ、バレちまったのか。~
ああ、そうだ。間違いねえよ。▼~
:[ウーゼル]|
お前というやつは…。▼~
:[ヘクトル]|
わ、悪かったって。~
オズインから話を聞き出したことや~
勝手にレイラを使ったことは謝る。▼~
でもよ、タイミングがよかったぜ。~
ちょうどレイラが戻ってくるから~
一緒に話を聞いて…。▼~
:[ウーゼル]|
お前は、ここで成すべきことを~
なにもわかっておらぬようだな。▼~
自らに問いただしてみよ。~
なんのためにこの地へ召喚されたのか?▼~
よもや、アスク王国のためではなく~
わし一人の命を救うためだとでも~
言うのではあるまいな!?▼~
:[ヘクトル]|
それは…。▼~
:[ウーゼル]|
わしが…わしらがこの地で成すべきは~
アスク王国の民のために戦うこと。▼~
お前もそのために~
エクラ殿の~
召喚に応じたのであろう。▼~
よいか、ヘクトルよ。~
わしらに戦う力があるのは~
なんのためだと心得る?▼~
それは己の雄を誇るためでも~
我を通すためでもない。▼~
:[ヘクトル]|
……。▼~
:[ウーゼル]|
わしらの武は、そして命は~
日々を誠実に生きる民のためにある。▼~
わし一人の命ではなく~
まずはアスク王国の民を案じよ。~
それが…お前がなすべきことだ。▼~
:[レイラ]|
…ウーゼル様。▼~
:[オズイン]|
戻ったか、レイラ。~
お前もウーゼル様のお言葉…~
心に刻み込んだな。▼~
:[レイラ]|
はい。しかとこの胸に。▼~
:[ヘクトル]|
今まで散々小言を聞いてきたが~
こいつは一番堪えたぜ。▼~
レイラ…すまねえな。~
俺はどうやら勘違いをしていたようだ。▼~
:[レイラ]|
いいえ、ヘクトル様。~
私も…ウーゼル様の決意を~
汲み取れずにいたのです…。▼~
:[ヘクトル]|
決意か、そうだな…。~
兄上の決意を…俺は…▼~
***A [#jjk66mws]
:[ヘクトル]|
……。▼~
:[レイラ]|
こちらでしたか、ヘクトル様。▼~
:[オズイン]|
物思いにふけるなど、らしくありませんな。~
空から斧が降らねばよいのですが。▼~
:[ヘクトル]|
ああも正面切って~
兄上の決意を見せつけられたんだ。~
そりゃ、思うところだってあるぜ。▼~
あれこそがオスティア侯爵としての…~
そして、リキア同盟の盟主としての~
覚悟ってもんなんだろうな。▼~
:[オズイン]|
ええ。それは間違いなく。▼~
:[ヘクトル]|
ならば、俺たちは一日でも早く~
アスク王国を平和にしなきゃな。▼~
兄上にもう一度、オスティアの地を~
踏んでもらうためにな!▼~
:[オズイン]|
及ばずながらこのオズイン~
どこまでもヘクトル様を~
お支えいたしましょう。▼~
:[ヘクトル]|
マシューだけでも持て余してるのに~
オズインの小言まで加わるのは~
気が重い話だが…。▼~
オズインが積み上げてきた経験は~
俺よりも遥かに上だ。~
当てにさせてもらうぜ。▼~
:[レイラ]|
私も同様にございます。▼~
アスク王国でも密偵の任に就き~
ヘクトル様やウーゼル様の~
目と耳になりましょう。▼~
:[ヘクトル]|
レイラの力も、きっと~
アスク王国には必要なはずだ。~
期待してるからな、二人とも!▼~
:(暗転)|
:[オズイン]|
戻りました、ウーゼル様。▼~
:[ウーゼル]|
苦労をかけるな、オズイン。▼~
それで…ヘクトルの様子はどうだ?▼~
:[オズイン]|
ウーゼル様の志に触れ~
思うところがあった様子。▼~
揺るぎなき決意とともに~
すでに前を向いておられます。▼~
:[ウーゼル]|
そうか…フッ。~
以前のあいつであれば、自分を通そうと~
反論ばかりしていたものだが…。▼~
オスティアを飛び出したころよりは~
成長しているということか。▼~
:[オズイン]|
それは確かでしょう。~
私はヘクトル様のそばについて~
その姿を見て参りました。▼~
:[ウーゼル]|
オズインよ。~
これからもあいつのことを任せたぞ。▼~
:[オズイン]|
もちろんですとも。~
ご安心ください。▼~
:[ウーゼル]|
不安がないと言えば嘘になる。~
しかしな…。▼~
これからのオスティアは~
必ずやヘクトルを中心に~
新しい風が吹くであろう。▼~
民を勇気づけ、未来へ連れて行く。~
誇り高き雄風がな。▼~
**鋼の壮漢 ヘクトル [#vut8okwc]
***C [#fhk8i69v]
:[ヘクトル]|
しっかし、デカい城だな…~
ここが特務機関の拠点ってことか。▼~
訓練場を探すどころか~
今どこにいるのかすら~
わからなくなっちまった。▼~
身体を動かそうと思っただけなのに~
めんどくせえことになったな…。▼~
:[エリウッド]|
ヘクトル!?~
こんなところで会うなんて偶然だな。▼~
:[ヘクトル]|
ん…? おお、エリウッドか!▼~
こんなだだっ広い城で~
会えるなんざ偶然も偶然。~
こいつは助かったぜ!!▼~
訓練場に行きてえんだけど~
道に迷っちまったとこでよ。~
ちょいと案内してもらえねえか?▼~
:[エリウッド]|
それは構わないけど…~
そうか、君はまだこちらへ~
来たばかりなんだね。▼~
慣れない異界に身を置いても~
すぐに鍛錬に励もうとするあたり~
ヘクトルらしいよ。▼~
:[ヘクトル]|
そっちはずいぶんと~
馴染んでそうじゃねえか。▼~
ちょうどいい。道すがら~
アスク王国について教えてくれよ。▼~
:[エリウッド]|
もちろんだよ。~
アルフォンス王子に聞いてると思うけど~
この国の現状をおさらいしておこうか。▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル]|
そうか、異界の英雄たちが~
力を合わせなければ倒せない強敵…~
そいつが俺たちの相手か。▼~
よっしゃ、戦力は多いに越したことねえ。~
一人の英雄としてこの俺も~
力を尽くすことを誓うぜ!▼~
:[エリウッド]|
ありがとう、ヘクトル。~
君が共に戦ってくれるのはとても心強いよ。▼~
:[ヘクトル]|
…ってことで、俺とお前が~
久々に顔を合わせたなら~
やることはひとつだよな?▼~
再開を祝して~
手合わせをしようぜ!▼~
これまでの戦績は~
31戦13勝13敗5分け…~
まだ勝負がついてないからな!▼~
:[エリウッド]|
またその話かい?~
それはきみが間違っていると…。▼~
:[ヘクトル]|
まあ、いいじゃねえか。~
早く行こうぜ。訓練所によ!▼~
:[エリウッド]|
やれやれ、仕方がないな…。▼~
:[???]|
その勝負、ちょっと待ちな!!▼~
***B [#ky879i7k]
:[ヘクトル]|
誰だ!? って…~
お、お前は!?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
よう異界の俺!~
アスク王国へよく来たな!▼~
:[ヘクトル]|
こいつは驚いた…~
異界には俺にそっくりな奴が~
いるんだな…。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
そっくりじゃねえ!~
俺もお前も魂は同じ。~
どっちも本物のヘクトルだ!▼~
:[ヘクトル]|
魂は同じ…なるほどな。~
お前を見ていると、~
確かに俺自身だと感じる…▼~
で、その異界の俺がなんの用だ?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
せっかくのエリウッドとの手合わせ…~
ただ戦うんじゃ物足りなくねえか?▼~
:[エリウッド]|
物足りない…~
それはどういうことかな?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
このアスク王国には~
俺たちだけじゃねえ。▼~
さまざまな異界から来た~
エリウッドたちもいるのさ。▼~
:[ヘクトル]|
なにが言いたい?~
はっ! まさか…!?▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
さすがは俺だ。察しがいいな。~
お前ら二人だけで~
手合わせするのはもったいねえ。▼~
どうせなら、異界のヘクトルと~
異界のエリウッドを集めて~
そこで白黒つけようぜ!▼~
:[ヘクトル]|
団体戦ってわけか!?~
わっはっは! なんだよ俺!~
面白いこと考えるじゃねえか!▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
おう! 我ながら名案だろ?~
そうと決まれば、さっそく~
異界の俺たちに声をかけようぜ。▼~
:[ヘクトル]|
その話、乗らせてもらうぜ。~
いいよな、エリウッド!▼~
:[エリウッド]|
ははは…~
すっかり意気投合しているね。▼~
しかし異界の僕らで団体戦とは…~
幼いころ、はじめて会ったときから~
君には驚かされてばかりだよ。▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル]|
てなわけで、皆で~
エリウッドと腕試しがしてえんだが…▼~
:[ヘクトル(愛の祭)]|
俺はもちろん賛成だ!~
断る理由がないぜ!▼~
:[ヘクトル(伝承)]|
日々の鍛錬の成果…~
それを発揮する相手が~
エリウッドなら申し分ない!▼~
:[ヘクトル(選挙)]|
オスティアが誇るこの重装鎧…~
エリウッドに見せつけてやるぜ!▼~
:[ヘクトル(幼少)]|
おい、ガキだからって外すなよ?~
俺だってエリウッドと戦うからな!▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
向こうからは五人のエリウッドが~
代表として出てくる手筈だ。~
5対5の団体戦だな。▼~
:[ヘクトル]|
ちょっと待て。~
俺たちが一人多くないか?▼~
しょうがねえ。~
ここはくじ引きで決めるか。▼~
試合は一週間後だ。~
盛大に団体戦を盛り上げようぜ!▼~
***A [#nffyt78k]
:[エリウッド]|
今日はヘクトルたちとの~
手合わせのために~
集まってくれてありがとう。▼~
:[エリウッド(愛の祭)]|
ヘクトルが言い出したことだろう?~
一度言い出したら聞かないからね。▼~
:[エリウッド(伝承)]|
手合わせはいつものことさ。~
こちらとしても慣れたものだよ。▼~
:[エリウッド(選挙)]|
楽しみでもあったからね。~
自分の実力を推し量る、よい機会だ。▼~
:[エリウッド(幼少)]|
彼とは誓いの儀式を交わしたけど…~
盟友だからこそ、全力でぶつかろう!▼~
:(暗転)|
:[ヘクトル(恒常)]|
団体戦の発案者はこの俺だってのに、~
進行役だと!?~
なんでこんなことに…。▼~
:[ヘクトル(幼少)]|
くじ引きで負けたから、しょうがないだろ。~
あきらめの悪いじじいだな。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
じじいじゃねえ! じじいってのは~
オズインみたいな老け顔を言うんだ。▼~
:[オズイン]|
…ぶわっくしょん!!▼~
:[マリナス]|
おや、オズインどの。~
風邪でも召されましたかな?~
『マリナス堂』のひざ掛けでも…。▼~
:[オズイン]|
いえ、大丈夫です。~
お気遣いなく。▼~
:[マリナス]|
齢を重ねると冷えには~
敏感になりますからな。~
オズインどのもお気をつけを。▼~
:[オズイン]|
私はまだ四十にも~
達しておらぬのですが…~
む、試合が始まるみたいですよ。▼~
:[マリナス]|
おおっ、いよいよですな!~
エリウッド様ーっ! ヘクトル様ーっ!~
お二人の雄姿、しかと見届けますぞーっ!!▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
まずは、第一試合。~
アスク王国名物、愛の祭りに招待された~
俺とエリウッド…両者、前へ!▼~
:[リン]|
さまざまな異界から来た~
二人の戦い…~
これは目が離せないわね。▼~
:[ヘクトル(仮装)]|
どうだ、リリーナ。~
あれが若き日の父の姿だぞ。▼~
:[リリーナ]|
ねえ、おとうさまのお相手…~
この前、会ったあの子にそっくりね。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
思ったより観客が集まっちまったな…~
腑抜けた戦いしたら承知しねえぞ。~
そんじゃ、試合開始だっ!▼~
:[エリウッド(愛の祭)]|
いくよ、ヘクトル!~
はあっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヘクトル(愛の祭)]|
負けるつもりはねえぜ!~
どりゃああっ!!▼~
:(白く光る)|
***S [#qe685uma]
:[エリウッド]|
この一撃で!~
たああっ!▼~
:[ヘクトル]|
チッ、間に合わねえか。~
フンッ!!▼~
:(白く光る)|
:[エリウッド]|
今のを正面から受け止めるのか…~
さすがだね、ヘクトル。▼~
:[ヘクトル]|
えげつない太刀筋してよく言うぜ。~
やるじゃねえか、エリウッド。▼~
:[リン]|
これまでの4戦で~
結果は2勝2敗…。▼~
二人の実力って~
本当に拮抗していたのね。▼~
:[オズイン]|
この最終戦でも、それは同様です。~
こうも一進一退の攻防が続くとは…。▼~
:[ヘクトル]|
今度はこっちの番だぜ!~
おらあああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[エリウッド]|
なんて重い一撃だ…!~
だが、まだまだ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
すごいですよ、おとうさま。~
しょうめんからぶつかりあってます。▼~
:[ヘクトル(仮装)]|
ハッハッハ、二人とも戦い方が若いな。~
結構なことだが消耗は激しい…~
すでに限界も近いだろうな。▼~
:[ヘクトル]|
いくぜ、エリウッド。~
次で勝負を決めてやる…!▼~
:[エリウッド]|
望むところだ、ヘクトル。~
最後の力を振り絞る!▼~
:[ヘクトル]|
まけるわけにはいかねえ!~
うおおおおおおっ!!▼~
:[エリウッド]|
勝負だ、ヘクトル!~
はああああああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[マリナス]|
こ、これは…?~
ヘクトル様の剣が~
エリウッド様の首元を捉えておる!▼~
ということは、この勝負…~
ヘクトル様の勝利!?▼~
:[リン]|
いいえ、よく見て。~
エリウッドの剣先には~
ヘクトルの心臓があるわ。▼~
:[マリナス]|
お、おおおっ! 確かに!▼~
:[リン]|
どちらも限界まで~
力を振り絞った結果がこれね。~
まったく二人には驚かされるわ。▼~
:[ヘクトル(恒常)]|
ははっ! どうやらこの勝負~
相打ちのようだな。▼~
2勝2敗1引き分け…~
これをもって団体戦は引き分けとする!▼~
:[ヘクトル(伝承)]|
ちっ、しゃあねえな。▼~
:[エリウッド(伝承)]|
みんな、よく頑張ったね。▼~
:[エリウッド(選挙)]|
ふぅ、激しい戦いだったけど~
ケガなく終わってよかった。▼~
:[ヘクトル(選挙)]|
まだまだ戦い足りねえんだが~
今日はここまでにしてやるぜ。▼~
:[エリウッド(幼少)]|
またやろう、ヘクトル。▼~
:[ヘクトル(幼少)]|
もちろんだ!~
まだ勝負はついてないからな!▼~
:[オズイン]|
よく死力を尽くされました!~
みなさま、お見事です!▼~
:[マリナス]|
す、素晴らしい戦いでした!~
わしは…わしは感動いたしましたぞ!▼~
:[ヘクトル]|
勝ったと思ったんだがな…~
まさか懐に潜り込んでくるとはよ。▼~
:[エリウッド]|
僕だってそうさ。~
先に届くと思ったのに…~
さらに鍛えたんだね、ヘクトル。▼~
:[ヘクトル]|
お前に勝つために鍛錬してるからよ。~
言っとくが、このアスク王国でも~
そいつは変わらねえからな?▼~
:[エリウッド]|
ああ、肝に銘じておくよ。~
これからも、ともに成長していこう。▼~
ヘクトル、君がいれば~
僕もまだまだ強くなれるよ。▼~
:[ヘクトル]|
そいつは俺のセリフだぜ。▼~
だがな、次の勝負こそ~
俺が勝ってみせるぜ。~
覚悟しておけよ、エリウッド!▼~
**華麗なる影 レイラ [#dry46jqm]
***C [#lyuy8kk4]
:[レイラ]|
…………▼~
こんな夜更けにお客様だなんて~
珍しいこともあるものね。▼~
出てきなさい…。~
いるのはわかっているわ。▼~
:[ジャファル]|
……▼~
:[レイラ]|
…!~
…【黒い牙】の【死神】…~
ジャファル…▼~
:[ジャファル]|
……▼~
:[レイラ]|
どうして黙っているの?~
私に用があるんじゃないの?▼~
:[ジャファル]|
ひとつ、聞きたいことがある。▼~
:[レイラ]|
聞きたいこと?~
なにかしら?▼~
:[ジャファル]|
お前は…【黒い牙】のレイラなのか?~
それともオスティアのレイラか?▼~
:[レイラ]|
…!~
…あなた、知っていたの…?~
…私がオスティアの密偵だと…▼~
:[ジャファル]|
…どっちだ?▼~
:[レイラ]|
それを聞いてどうするつもり?▼~
:[ジャファル]|
……▼~
:[レイラ]|
気配が消えた…。~
どこかへ去ったようね。~
冷や汗が出たわ。▼~
それにしても【死神】ジャファルは~
なぜあんな質問をしたのかしら?▼~
まったく意図がわからないけど~
上に報告しとかなきゃね…▼~
***B [#d573j3fh]
:[ウーゼル]|
なるほど、【黒い牙】の【四牙】…~
【死神】ジャファルが接触してきたか。▼~
:[レイラ]|
はい、私を始末するために~
近づいてきたものと思ったのですが~
殺気が感じられませんでした。▼~
:[ウーゼル]|
ふむ、暗殺でないとすると~
なにを企んで接触してきたのか…。▼~
:[レイラ]|
探りを入れるためだけに~
堂々と姿を現さないとは思いますが~
【死神】はなにを考えているのでしょう。▼~
:[ウーゼル]|
警告かもしれぬな…。~
【死神】はお前をオスティアの~
間者と見抜いていた節がある。▼~
アスク王国にはわしやヘクトルをはじめ~
オスティアの英雄たちが顔を連ねている。▼~
:[レイラ]|
はい。我々だけではなく~
フェレの英雄たちも~
目を光らせているはずです。▼~
:[ウーゼル]|
【黒い牙】もアスク王国にまで来て~
我々と事を構えるのは得策とは言えまい。~
しかし…。▼~
【死神】から殺気を感じなかったという~
お前の話…そこに引っかかるものを感じる。▼~
:[レイラ]|
はい、向こうにもなにか~
事情があるのかもしれません。~
でも、居心地が悪いですね…。▼~
エレブ大陸で敵対していた【黒い牙】と~
ヴァイス・ブレイヴの一員として~
共闘するなんて…。▼~
彼らとどう接するのがよいのか~
皆目見当がつきません。▼~
:[ウーゼル]|
ひとまず様子を見るしかあるまい。~
向こうが明確な敵意を見せない以上~
こちらから波風を立てる必要もない。▼~
:[レイラ]|
承知いたしました。▼~
:[ウーゼル]|
だが、くれぐれも油断するなよ。~
今はともに戦う仲間だが~
奴らの思惑は底が知れぬ。▼~
:[レイラ]|
肝に銘じます、ウーゼル様。▼~
***A [#xry56kii]
:[ジャファル]|
……。▼~
:[レイラ]|
……。~
前はなにも言わずに帰ったけど~
少しはおしゃべりしてくれるんでしょう?▼~
:[ジャファル]|
……。▼~
:[レイラ]|
どうして黙っているの?▼~
私だけしゃべって~
あなたはだんまりなんて~
ずるいんじゃないかしら?▼~
:[ジャファル]|
……。~
…ある裏切り者を…殺した。▼~
:[レイラ]|
えっ!?▼~
:[ジャファル]|
…今の話ではない。~
ここに来るより…ずっと前の話だ。▼~
組織に潜入した密偵…~
仲間のふりをして俺たちを探っていた。▼~
…組織は~
俺に始末するように命じ~
俺は…裏切り者を殺した。▼~
:[レイラ]|
……。▼~
:[ジャファル]|
腕は…悪くなかった…~
だが…危険を顧みず~
深入りし過ぎていた…▼~
無謀な女だった…▼~
:[レイラ]|
無謀、ね…。~
たしかにそうかもしれない。▼~
でも、その任務は彼女にとって~
命をかけるほど大事なものだったのよ。▼~
:[ジャファル]|
……。~
…そうだったんだろうな。▼~
:[レイラ]|
その裏切り者を殺したとき~
あなたはどう思ったの?▼~
:[ジャファル]|
…そのときは、なにも思わなかった。~
組織に命じられれば…殺す。~
それが…俺の役割だからだ。▼~
:[レイラ]|
そのときは…ということは~
今は違うのかしら?▼~
:[ジャファル]|
……▼~
…無駄な話をした。~
最後にひとつ忠告しておく。▼~
…もしお前がアスク王国から~
エレブ大陸に戻る日が来たら…。▼~
未来と任務…~
天秤にかけて考えることだ。~
この言葉の意味がわかるだろう。▼~
:[レイラ]|
あら、ありがとう。~
でも、どうかしらね…。~
私は賢い女じゃないから。▼~
:[ジャファル]|
……▼~
***S [#r57mmme4]
:[レイラ]|
主君に与えられた命令なら~
それがどんなに過酷なものであっても~
私は応えてみせるつもりよ。▼~
:[ジャファル]|
…自分の命を捨ててまでもか?~
お前を愛する者を悲しませてもか?▼~
:[レイラ]|
そうよ、そうやって私は生きてきたの。▼~
:[ジャファル]|
……。~
…勝手にしろ。▼~
:[レイラ]|
あら、もう帰るの?▼~
:[ジャファル]|
…用事は済んだ。~
ここにいる理由はない。▼~
:[レイラ]|
興味深い話、ありがとう。~
あなたがこんなにしゃべるなんて~
想像もしてなかったわ。▼~
:[ジャファル]|
……。▼~
…俺にはよくわからないが~
運命というものは~
強い意志で変えられるものらしい…。▼~
俺はこの世界で~
そうやって運命を変える英雄を~
何人も目の当たりにした…。▼~
:[レイラ]|
……▼~
:[ジャファル]|
…お前もアスク王国に来たことで~
運命が変わる可能性がある。~
あとはお前の問題、それだけだ…。▼~
:[レイラ]|
……。~
気配が…消えた…▼~
:[マシュー]|
レイラ!!▼~
:[レイラ]|
あら、マシュー。~
あなたもこんな夜ふけにお散歩かしら?▼~
:[マシュー]|
さっきいたのは【黒い牙】の…▼~
:[レイラ]|
大丈夫、心配いらないわ。~
私は無事よ。▼~
今も、そしてこれからも…~
私の腕はあなたが一番~
知ってるでしょ?▼~
:[マシュー]|
お前の腕は信用してるさ!~
けど、無茶もするからな。~
だから心配なんだよ…▼~
:[レイラ]|
心配してくれるのね。~
ありがとう、マシュー。▼~
けど、きっと大丈夫よ…。~
私はあなたを置いていったりしない。▼~
それに…進むべき道を~
【死神】が教えてくれたようだから。▼~
:[マシュー]|
【死神】が忠告…~
ど、どういうことだ?▼~
:[レイラ]|
ええ、お節介な【死神】がね。~
運命は変えられるって…▼~
ふふ、世の中には~
珍しいものもあるものね。▼~
**勤倹尚武の候 ウーゼル [#itm48m3x]
***C [#cee57u4t]
:[ウーゼル]|
ぐぬっ…ぐっ…!?~
病め…アスク王国にまで~
しつこく追ってきおったか。▼~
:[フィヨルム]|
!? ウーゼル様、どこか具合でも…?~
しっかりしてください!▼~
:[ウーゼル]|
くっ…ううっ…~
貴殿は…フィヨルム王女…。▼~
:[フィヨルム]|
じっとしていたくださいね!~
今、癒し手の方々を~
呼んで来ますから!▼~
:[ウーゼル]|
待たれよ、その必要はない…▼~
:[フィヨルム]|
で、ですが…~
顔色が真っ青ですし、汗も…▼~
:[ウーゼル]|
これは強がりなどではない…。~
本当に呼ぶ必要はないのだ。▼~
:[フィヨルム]|
それは…どういう…?▼~
:[ウーゼル]|
わしの体を蝕む病は~
杖の力でも治せぬのだ…。▼~
:[フィヨルム]|
そんな…!?▼~
:[ウーゼル]|
フィヨルム王女…~
このことはどうか内密にお願いしたい。~
皆に知られるとなにかと面倒なのでな…。▼~
:[フィヨルム]|
は、はい…~
わかりました…▼~
***B [#t7um3nb2]
:[ウーゼル]|
先日は不覚を取った。~
あれしきの痛みで膝をつくとは…。▼~
:[フィヨルム]|
あの…ウーゼル様。▼~
:[ウーゼル]|
おお、フィヨルム王女。~
わしにご用かな?▼~
:[フィヨルム]|
ご病気のことで~
私がお役に立てることはありますか?▼~
:[ウーゼル]|
役に立てること…。~
ううむ。▼~
:[フィヨルム]|
些細なことでも結構です。~
微力を尽くしますので~
遠慮なくおっしゃってください。▼~
:[ウーゼル]|
ふむ、特にはないが…~
気づかいはありがたく~
受け取っておくとしよう。▼~
それにしても…~
フィヨルム王女はなぜそこまで~
親身になってくれるのだ?▼~
ただのお節介、というわけではなかろう。~
なにか理由があるのではないか?▼~
:[フィヨルム]|
それは、その…。▼~
実は私も似たような境遇に~
身を置いていたことがあるのです。▼~
:[ウーゼル]|
ほう、よければ~
聞かせてもらえるかな?▼~
:[フィヨルム]|
はい。私の身の上話でよければ…。▼~
私は以前、ムスペル王国の侵攻から~
祖国、ニフル王国を救うため~
とある儀式を行いました。▼~
私は氷竜ニフルの力を借り受けるため~
自らの命を捧げたのです。▼~
:[ウーゼル]|
代償として、か。▼~
:[フィヨルム]|
氷竜ニフルは私の訴えに応え~
悲願は果たされました。▼~
祖国の勝利と引き換えに~
私は命を差し出すこととなり…。▼~
明日をも知れぬ身体を抱えたまま~
日々を生きることとなったのです…。▼~
***A [#g676b2na]
:[ウーゼル]|
そうか、国を守るために~
自らの命を捧げたのか…。▼~
:[フィヨルム]|
儀式の成功によって~
ニフル王国の未来を繋ぐことができました。~
後悔はありません。しかし…。▼~
:[ウーゼル]|
どんなに強い心を持つ英雄とて~
死の足音に怯えぬものはいまい。▼~
:[フィヨルム]|
はい…。~
ウーゼル様のおっしゃる通りです。▼~
私は残された時間でなにが出来るかを考え~
一日一日を必死に生きてきました。▼~
力を貸してくれた~
アスク王国の皆さまにも恩返しをしたい…。▼~
ヴァイス・ブレイヴに参加したのも~
そうした理由からでした。▼~
おして、幸運なことに私は~
大切な人たちの尽力によって救われ~
命を繋ぐことができたのです。▼~
:[ウーゼル]|
そうか…それは僥倖だ。▼~
:[フィヨルム]|
病に苦しむウーゼル様の姿を見たとき~
私はかつての自分を思い出しました。▼~
それで同じような境遇だった私なら~
ウーゼル様に寄り添えるのではないかと~
考えてしまったのです…。▼~
:[ウーゼル]|
なるほどな。~
そういう理由があったのか。▼~
:[フィヨルム]|
す、すみません!~
こちらの気持ちを押し付けるような~
真似をしてしまい…。▼~
:[ウーゼル]|
ははは、そう卑下せずともよい。~
その気持ちにあらためて感謝しよう。▼~
わしと同じような想いを抱えて~
生きてきた者が身近にいると知って~
いくらか気分が軽くなった。礼を言う。▼~
:[フィヨルム]|
ウーゼル様…。▼~
:[ウーゼル]|
わしもフィヨルム王女のように~
自分に残された時間で~
出来るだけのことをするつもりだ。▼~
あとどれほど~
戦場に立てるかはわからぬが、~
アスク王国のために尽力しよう。▼~
***S [#zrh54bum]
:[アルフォンス]|
今回の戦い、なかなかに厳しいな。~
ここまで押されるとは…。▼~
:[フィヨルム]|
兵力は敵方が圧倒的に多く~
戦線を維持するだけで精一杯です。▼~
このまま消耗戦になれば、~
大きな被害が出るかもしれません。▼~
:[アルフォンス]|
なんとか敵の陣形を~
崩せればいいんだけど…。▼~
:[アンナ]|
みんな聞いて!~
西の戦場で動きがあったわ!~
この戦い、いけるかも!▼~
:[フィヨルム]|
ほ、本当ですか!?▼~
:(暗転)|
:[ウーゼル]|
勇猛なる重騎士たちよ!~
わしの後に続け!~
このまま敵陣を突破するぞ!▼~
:[オズイン]|
皆の者、ウーゼル様に続け!~
オスティア重騎士団の力~
存分に見せつけてやるのだ!▼~
:[ボールス]|
うおおおおお!~
ウェンディ、遅れを取るなよ!▼~
:[ウェンディ]|
はい、兄上!▼~
:[フィヨルム]|
こ、これは…!?▼~
:[アルフォンス]|
一瞬の敵をついて攻めに転じ~
強引に敵陣に穴を空けるとは…。~
これがオスティア重騎士団の力か!▼~
:[アンナ]|
先陣を切っているのが~
オスティア侯だからか~
みんなの士気もすごいわね~!▼~
:[フィヨルム]|
(ウーゼル様…)▼~
:(暗転)|
:[ウーゼル]|
むんっ!▼~
:(白く光る)|
:[ウーゼル]|
ふむ、敵はあらかた逃げたか。~
いくら大軍とはいえど~
崩れてしまえば他愛もないものだ。▼~
:[フィヨルム]|
ウーゼル様!!▼~
:[ウーゼル]|
おお、フィヨルム王女。~
無事だったか。▼~
:[フィヨルム]|
オスティア重騎士団が~
突撃したと聞いて飛んできました。▼~
お身体は大丈夫ですか?~
まさかご自身で前線に立たれるなんて…。▼~
:[ウーゼル]|
わしはオスティア最強の重騎士。~
後方で茶を飲んでいるわけには~
いかぬのでな。▼~
:[フィヨルム]|
今日の戦いで、ウーゼル様の~
生き様を理解できた気がします。▼~
自らの戦いぶりを見せることで~
皆に規範を示そうとされているのですね。▼~
:[ウーゼル]|
うむ、オスティアの騎士たちは~
わしの戦いを未来の糧としてくれるだろう。▼~
:[フィヨルム]|
ウーゼル様の戦いを糧とするのは~
オスティアの騎士だけではありません。▼~
私も…いえ、私たちは~
ウーゼル様の勇猛な姿を~
忘れることはないでしょう。▼~
そして、その戦いぶりを~
後の世代にも伝えていけたら…。▼~
:[ウーゼル]|
ははは…、だとしたら光栄な話だな。▼~
:[オズイン]|
ウーゼル様!~
こちらにいらっしゃいましたか!▼~
敵陣は完全に崩壊しました。~
我が軍の勝利は目前です!▼~
:[ウーゼル]|
ともに行こう、若き英雄よ。~
我らの手でこの戦いの勝利と~
未来を掴もうぞ!▼~
**鉄壁の重騎士 オズイン [#qv965b2r]
***C [#tyu54bfe]
:[オズイン]|
むぅんっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
ふう…戦の開始からだいぶ時が経ったが~
まだまだ兵が残っているな…▼~
しかし、その程度の攻撃で~
オスティア重騎士を~
相手にしようとは片腹痛い。ふんっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
よし。このあたりの敵は片付いたか。~
では、味方の加勢に…~
……!? あ、あれは!▼~
:[ヘルビンディ]|
うらあっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
なんという恵まれた体格…~
そして巨木の如き豪腕!▼~
:[ヘルビンディ]|
おらああっ!!~
もう終わりか、クソ弱ぇ!~
仕掛けてこねえならこっちから行くぜ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
恐れを知らぬ勇猛さ…~
そしてあの覇気!~
まさに重騎士向きの逸材!▼~
:[ヘルビンディ]|
ちっ、次から次へとザコどもが。~
いい加減、キリがねーな。▼~
ん? 後ろから矢が…~
待ち伏せかよ、クソがっ!▼~
:[オズイン]|
だあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
ん? なんだあ、てめーは?▼~
:[オズイン]|
加勢に来た!~
後方の敵は私が引き受けよう!▼~
:[ヘルビンディ]|
なら、後は俺が目の前の敵を~
ブチ殺せばいいわけだな。~
そーらよおっ!!▼~
:(白く光る)|
:(暗転)|
:[オズイン]|
ふむ。片付いたようだな。~
ようやく一息つけそうだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
おう、さっきは助かったぜ。~
てめー、見ねえツラだが~
ヴァイス・ブレイヴの新入りか?▼~
:[オズイン]|
おっと、挨拶がまだだったな。~
私はオスティア重騎士団のオズインだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
俺はヘルビンディだ。覚えとけ。~
てめー、なかなかの腕だな…~
やるじゃねえか。▼~
:[オズイン]|
それを言うなら、きみのほうこそ~
素晴らしい才能の持ち主だ。~
その見事な体躯、恐れを知らぬ戦いぶり。▼~
我々はきみのような~
逸材を探していたのだ!▼~
どうだね、その才能を活かすべく~
オスティア重騎士団に入団しないか?▼~
:[ヘルビンディ]|
はあ? なんだそりゃ!?▼~
***B [#w4i908nt]
:[オズイン]|
おお、これはヘルビンディ殿。~
今日も筋肉の張りが素晴らしいな。▼~
:[ヘルビンディ]|
なんだ、てめーかよ。▼~
:[オズイン]|
ここで会ったのもなにかの縁だ。~
先日の話、考え直してはくれないか?▼~
:[ヘルビンディ]|
まーだそんなこと言ってやがんのか。~
何度聞かれたところで~
重騎士なんてなりたかねぇ。▼~
だいたい、なんで俺みてーな~
荒くれを騎士団に入れてーんだ?~
そこからして、まずわかんねぇ。▼~
:[オズイン]|
たしかに騎士には~
高潔さが求められるだろう。~
だが、私にはわかる。▼~
きみは強くなるために~
ひたすらにその身体を~
鍛え上げてきたはず…。▼~
私はその意志に~
高潔さを感じ取ったのだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
まあ、強くなるために~
手段は選ばなかったのは~
事実だけどよ…。▼~
:[オズイン]|
近ごろの若者は線が細くてな。~
重い鎧など着せようものなら~
それだけで身動きが取れなくなるのだ。▼~
その点、きみは申し分ない。~
重騎士の鎧を着るための逸材だ。▼~
:[ヘルビンディ]|
……▼~
:[オズイン]|
きみは選ばれた存在なのだ。~
どうか前向きに考えてはくれまいか?▼~
:[ヘルビンディ]|
わりーが、考える以前の問題だな。~
俺はな、貧民街で生まれた平民なのさ。▼~
騎士様なんかにゃなれやしねーし~
堅苦しい生活にだって興味ねー。▼~
:[オズイン]|
ふむ…。▼~
:[ヘルビンディ]|
根っこの部分から違うんだよ。~
わかったらとっとと帰んな。▼~
:[オズイン]|
きみの出自は理解した。~
だが、あきらめることはできないな。▼~
むしろ、出自がきみの足かせというなら~
取り除きたいとすら考えている。▼~
:[ヘルビンディ]|
おいおい、いい加減にしろ。~
ちゃんと俺の話を聞いてたか?▼~
:[オズイン]|
うむ。聞いたうえでの答えだ。~
なにしろ私も平民の出身だからな。▼~
:[ヘルビンディ]|
…あ?▼~
:[オズイン]|
我がオスティアは実力さえあれば~
出自に関係なく身を立てることができる。▼~
私は平民からの叩き上げで~
騎士になったのだよ。▼~
***A [#ety769wn]
:[ヘルビンディ]|
平民から騎士になった、だと?▼~
:[オズイン]|
その通りだ。~
仕官して従士となったのち~
厳しい訓練を積む必要はあるが…。▼~
大半はそこで心折れ~
己の実力を知り、脱落していく。~
だが、私はあきらめなかった。▼~
:[ヘルビンディ]|
そいつはご苦労なこった。~
だが、よくわからねーな。▼~
てめーは食うものに~
困っていたわけじゃねーだろう?▼~
そうまでして騎士になりたかった理由は?~
強くなって、チヤホヤされたかったのか?▼~
:[オズイン]|
そうではない。この鎧で~
守りたいものがあったのだ。▼~
:[ヘルビンディ]|
あ? てめーの身を守るってことか?▼~
:[オズイン]|
それも違うな。たしかに~
この鎧は我が身を守ってくれる。▼~
だが、私が守りたいのは…~
我が主君、そしてオスティアの民だ。▼~
今はアスク王国を守るために~
この硬く重い鎧をまとっている。▼~
:[ヘルビンディ]|
まわりくどい話だな。▼~
:[オズイン]|
そう難しく考えないでくれ。~
私には守りたいものがあった…~
ただそれだけの話だ。▼~
:[ヘルビンディ]|
フン。守りたいもの…か…。~
俺にも昔は…。▼~
:[オズイン]|
ヘルビンディ殿…?▼~
:[ヘルビンディ]|
ふんっ、なにかを守るためだ?~
くだらねえ…クソくだらねえ!~
やっぱり俺には向いちゃいねえ。▼~
そんなに重騎士を増やしてーなら~
別のヤツを探すことだな!▼~
:[オズイン]|
ヘルビンディ殿!?~
行ってしまったか…。▼~
私の言葉は彼の心には~
届かなかったようだな…。▼~
***S [#nvr7k4s5]
:(白く光る)|
:[オズイン]|
その程度か?~
オスティア重騎士にとって~
そよ風にも等しい攻撃だな。せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[オズイン]|
よし、こちらは片付いたな…。~
そういえば今日の戦には~
ヘルビンディ殿も一緒だったな。▼~
むむっ。あそこで獅子奮迅の~
活躍を見せるのは…!?▼~
:(暗転)|
:[ヘルビンディ]|
おらああっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
ヌルいんだよ、ゴミがあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
あっ!? こら、てめー!~
敵がいるときにウロチョロすんなって~
言っておいただろーが!▼~
こっちだ。こっちに戻ってきやがれ!~
違う! そっちじゃねー!!▼~
:(暗転)|
:[オズイン]|
ほう、ヘルビンディ殿は~
誰かと一緒に戦っているようだな。~
あれはたしか…。▼~
:(暗転)|
:[ユルグ]|
えーっ!?~
わたしだって戦えるんだから~
だいじょうぶだよー。▼~
それに、敵はみーんな~
やっつけちゃったじゃない。~
ほらほら、ぜんぜん平気…。▼~
わわっ!? まだいるー!?▼~
:[ヘルビンディ]|
言わんこっちゃねえ!~
おらぁぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
だからあぶねーって言っただろーが!~
おとなしく俺の後ろにいやがれってんだ!▼~
:[ユルグ]|
うわわっ!?~
こっちにも~っ!?▼~
:[ヘルビンディ]|
うおおおおっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ヘルビンディ]|
ちょろちょろすんじゃねえ!~
どらああああっ!!!▼~
:(白く光る)|
:[ユルグ]|
ふうっ、危なかったねー。▼~
:[ヘルビンディ]|
はぁ、はぁっ…。~
てめーのせいだろうが!~
ったく、これだからガキは…。▼~
いいか! 俺から離れるんじゃねーぞ!~
どうなっても知らねーからな!▼~
:[ユルグ]|
うん、わかった。~
気をつけるね…ふふっ!▼~
:[ヘルビンディ]|
…チッ。▼~
:(暗転)|
:[オズイン]|
なるほど…。~
すでにヘルビンディ殿は~
大切なものを守るために戦っていたのか。▼~
重い鎧をまとわずとも~
大切なもののために命をかける…~
その振る舞いはまさに騎士。▼~
ならば、同じ志を持つ仲間として~
彼を支えなければなるまい。▼~
:[ユルグ]|
あれっ? 誰かこっちにくるよ。▼~
:[ヘルビンディ]|
げっ、てめーは…!▼~
:[オズイン]|
ヘルビンディ殿!~
私も助太刀させてもらおう!▼~
ともに、大切なものを~
守り抜こうではないか!▼~
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