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章別会話/いつか輝く光に
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[[章別会話]]
* いつか輝く光に [#eaf1b73e]
#contents
** いつか輝く光に [#x98441b9]
*** オープニング [#x8bbcb38]
:[シャロン]|
…以上が、この城の説明となります。~
なにかわからないことがあったら、~
遠慮なく聞いてくださいね!▼~
:[ナギ]|
ありがとう…ございます、~
シャロン王女。▼~
:[ノルン]|
王女様自らお城を案内してくれるなんて、~
とっても恐縮です…!▼~
:[シャロン]|
いえいえ、わたしたちのほうこそ~
英雄の皆さんに力を貸して~
もらっちゃってるんですから!▼~
感謝してもしきれません!▼~
:[シリウス]|
旅路の果てにこの国に流れついたのも~
なにかの縁…微力ながら、平和を取り戻す~
手助けをさせてもらおう。▼~
:[シャロン]|
頼りにしていますね!~
それではまた!▼~
:[フィーナ]|
……▼~
:[ナギ]|
フィーナ…?▼~
:[フィーナ]|
さっき、お城の中を案内して~
もらっていたとき、~
広間に大勢の英雄がいたわよね。▼~
:[ノルン]|
あたしでも名前を知っているような~
そうそうたる英雄が揃っていたけど…~
それがどうかしたの?▼~
:[フィーナ]|
ヴァイス・ブレイヴは個性派揃い…!~
しっかり目立っておかないと、~
私たちは埋もれちゃうわ!▼~
:[ナギ]|
埋もれて…しまう?~
それは…封印されたり~
埋葬されたりすると…?▼~
:[フィーナ]|
この場合は、私たちの出番がなくなる~
可能性があるってことね。▼~
:[ノルン]|
で、でも、目立つって言っても…~
具体的にどうやるの?▼~
:[フィーナ]|
それはね…ズバリ、オシャレよ!~
服やアクセサリーのセンスを磨いて、~
バーンと目立つの!▼~
みんなの注目を集めることができれば~
ヴァイス・ブレイヴの中で私たちの~
存在感をアピールできるはずよ!▼~
:[シリウス]|
…待ってくれ。~
我々は戦場で命のやりとりを~
しているのだ。▼~
格好などに気を取られている暇など~
ないと思うのだが…▼~
:[フィーナ]|
言ってくれるじゃないシリウスさん。~
じゃあその仮面はなによ!?~
オシャレ意識してるんじゃないの!?▼~
:[シリウス]|
…いや、この仮面には、~
やむにやまれぬ事情が…▼~
:[フィーナ]|
シリウスさん、以前に~
マルス王子の力になりたいって~
言っていたわよね?▼~
でも、出撃する機会がなかったら~
マルス王子が助けを必要としているときに~
力添えできない可能性もあるわよ?▼~
:[シリウス]|
……▼~
:[ナギ]|
わたしは…知らない。~
あなたのいう…~
オシャレというもののことを……▼~
でも、
みなと絆を深め、親しむことが~
できるのなら…▼~
:[フィーナ]|
よーし、決まりね! 同じタイミングで~
この世界に呼ばれたもの同士、~
ここは協力しましょう!▼~
それじゃ、オシャレ大作戦開始ね!~
出撃する機会をふやすため、目立って~
存在感をアピールするわよ!▼~
:[ノルン]|
うーん…うまくいくのかな…▼~
*** C [#n7aaeb6a]
:[フィーナ]|
それじゃみんな、アクセサリーのほうは~
用意できたかしら?▼~
目立つためだけじゃなく、~
センスの良さを認めてもらうためにも~
装飾品の選びかたは大切なんだから。▼~
:[ノルン]|
えーっと、これでいいのかな?~
あたし、あまりアクセサリーとかは~
詳しくないんだけど…▼~
:[フィーナ]|
うんうん、いいじゃない。~
こういう素朴なものも、~
絶対に需要があると思うわ。合格!▼~
:[ナギ]|
わたしは、これを…▼~
:[フィーナ]|
こ、この装飾品って、~
かなり珍しいものじゃないの…?~
きっとみんなの目を引けるわね。合格!▼~
:[シリウス]|
…この作戦の趣旨が~
いまひとつわからないのだが…~
こんなものでいいのだろうか?▼~
:[フィーナ]|
うっ、シリウスさんらしいといえば~
シリウスさんらしいけど…~
インパクトは抜群ね、まあ合格!▼~
ちなみに私が用意したのは~
女の子の魅力を数十倍引き立てる~
このアクセサリーよ! どう?▼~
:[ノルン]|
わぁ、可愛い…!~
それなら確かに目立てるわね…!▼~
:[フィーナ]|
このアクセサリーが~
アルフォンス王子たちの目に止まれば、▼~
一緒に出撃できる機会は~
必ず増えるはずなの!▼~
それは結果として、みんなの役に立てるし、~
アスク王国の平和にも大きく~
貢献できるんじゃないかな…!▼~
:[ナギ]|
なるほど…これもまた…~
わたしの運命の一部…▼~
:[シリウス]|
なんという好意的な解釈…~
その器の大きさ、見習いたいものだ。▼~
:[フィーナ]|
よーっし、それじゃ、アクセサリーを~
装備して、バンバン目立っちゃうわよ!▼~
私たちの存在感、~
アピールしちゃうんだから!▼~
:[ノルン]|
あっ、フィーナ、ちょっと待って…!~
…行っちゃった。▼~
確かに、みんなの役には立ちたいけど…~
本当にこれでいいのかな…?▼~
*** B [#h81c8fc9]
:[フィーナ]|
うーん、オシャレ大作戦…~
いまいち成果が上がってない~
気がするんだけど。ノルンはどう思う?▼~
:[ノルン]|
とくになにか恩恵があったようには~
思えないけど…▼~
あ、そうだ。シャロン王女に~
アクセサリーを渡したら喜んでくれて、~
ちゃんと身につけてくれていたの!▼~
気に入ってくれたようで嬉しかったな…~
…って、それくらい?▼~
:[フィーナ]|
どうも決め手に欠けるわ。~
もう一押し欲しいところね。~
…例えば、そうね……▼~
シリウスさん、せっかく仮面を~
被っているんだから、登場するときに~
口上があったほうがいいんじゃない?▼~
愛を求め戦う流浪の旅人~
仮面の騎士、シリウス見参! とか。▼~
:[シリウス]|
…慎んでお断りさせてもらおう。▼~
:[フィーナ]|
注目度は上がると思うんだけどな。▼~
んじゃ、
ナギさんはお化粧をして、~
神秘的なイメージを強めるとか…!▼~
記憶を失っていることを後ろ向きに~
捉えるんじゃなくて、むしろ~
ミステリアスな印象を押し出すのよ!▼~
:[ナギ]|
みすてり…?▼~
:[ノルン]|
……▼~
あ、あのねフィーナ、~
あたしはその…別に無理して~
目立たなくてもいいと思うの。▼~
:[フィーナ]|
え? どうして?~
目立たないと、活躍の場が~
減っちゃうじゃない!▼~
:[ノルン]|
あたし思うの。ヴァイス・ブレイヴを、~
ひとつの大きなお城と例えるとするなら…▼~
有名な英雄や、いま活躍している英雄は、~
お城の立派な部分。~
当然みんなの注目は、そこに集まると思う。▼~
でも、しっかりとした土台がないと、~
お城は成り立たない…そしてそれは、~
みんなに見えない部分だよね。▼~
あたしは、土台でもいいの。~
どんな形であろうとも、~
みんなの力になれれば…▼~
:[フィーナ]|
……▼~
:[シリウス]|
…見えない礎、か。そうだな、~
そこには派手さも名声もないが、~
大事を成すには欠かせぬ大切なものだ。▼~
:[フィーナ]|
どんな形であろうと…~
みんなの役に立てればいい、か…▼~
……▼~
*** A [#e8b96fd2]
:[フィーナ]|
ごめんね、みんな。私が間違ってた…▼~
:[ノルン]|
フィーナ…▼~
:[フィーナ]|
そもそも目立つなら、外見じゃなくて~
実力で目立ったほうがいいのは~
私もわかっていたの。▼~
私のわがままに~
付き合わせちゃって…悪かったわ。~
ごめんなさい。▼~
:[シリウス]|
私は…~
歴史に名を残すため、功名のために~
戦っているのではない。▼~
ただ、大切な者たちを~
守れるのならそれでいい。▼~
もとより、目立つ必要など~
ありはしないのだ。▼~
:[フィーナ]|
…うん、そうだよね。~
シリウスさんの普段の~
振る舞いを見ていると…わかるよ。▼~
:[シリウス]|
だが…大切な人に贈り物のひとつも~
贈れないのは、騎士として~
誇れるものではない。▼~
もうひとつ…自分なりに~
装飾品を用意してみたのだが、~
どうだろうか。▼~
:[フィーナ]|
それ…! ふたつめの~
アクセサリー…!?▼~
:[ノルン]|
か、かっこいいかも…!▼~
:[ナギ]|
フィーナ。
わたしももうひとつ、~
アクセサリーを…▼~
:[フィーナ]|
ナギさんも?
それ、すっごく綺麗…!▼~
:[ナギ]|
わたしには、記憶がない…~
だから『思い出』がない…▼~
でも、このアクセサリーを用意するのは~
とても楽しかった…~
それは、いい『思い出』…▼~
誘ってくれてありがとう…フィーナ。▼~
:[ノルン]|
じ、実はあたしも…~
もうひとつ、アクセサリーを~
用意していたんだよね。▼~
あたしもまあ、女の子だし、~
オシャレするのは好きだよ?▼~
:[フィーナ]|
みんな…!~
うん、うんっ、みんなセンスいいよ!~
最高のオシャレさんだよ!▼~
:[ノルン]|
…フィーナが戦場に出る機会を~
得たいって思っていたのも、~
みんなの役に立ちたい一心からだよね。▼~
その気持ちは、ちゃんとあたしたちに~
伝わっているよ。▼~
:[フィーナ]|
そ、そうなの。決してナバールさんの隣で~
いいところを見せたいとか、~
そんなんじゃないからね…!▼~
:[シリウス]|
…どうして目を逸らしながら話す。▼~
:[ナギ]|
フィーナ…~
これからも一緒に…▼~
:[シリウス]|
すぐに成果を出せずとも、焦る必要はない。~
大事なのは…立ち止まらずに~
前に進み続けることだ。▼~
歩むことをやめなければ、~
想いは…いつの日にか、~
きっと輝く光になる。▼~
:[フィーナ]|
そうだね…うん、~
みんなと一緒なら、この世界でも~
やっていけそう…!▼~
私、約束するよ。みんなと一緒に~
前に進んで…この世界にきた役割を、~
しっかり果たしてみせるから!▼~
** ワーレンの踊り子 フィーナ [#t4a7b6cf]
*** C [#pf86eb4e]
:[オリヴィエ]|
ええと…指定されたのは…~
たしかこのあたりのはずですけど…▼~
:[フィヨルム]|
おや…? オリヴィエさん…~
こんなところでなにを?▼~
:[オリヴィエ]|
あ、フィヨルム王女…▼~
あのっ、私はフィーナさんに~
ここに来てくれって…~
呼び出されたのですが…▼~
:[フィヨルム]|
え? オリヴィエさんもですか?~
実は私もなんです。▼~
フィーナさんに、なにやら~
『試したいことがある』と~
頼まれたのですが…▼~
:[フィーナ]|
お待たせ…!~
ふたりとも来てくれたのね。▼~
:[オリヴィエ]|
あ、フィーナさん…。~
その…試したいことって、~
いったいなんでしょう?▼~
:[フィーナ]|
私たち踊り子って、踊ることで~
仲間を元気にさせることができるでしょ?▼~
:[フィヨルム]|
そうですね…戦場では、~
いつも踊り子や歌い手のみなさんに~
助けてもらっています。▼~
:[フィーナ]|
そこで私、考えたのよ!▼~
もしも、ふたりの踊り子が互いを~
励まし続ければ、永久に踊ることが~
できるんじゃないか? って!▼~
:[オリヴィエ]|
そ、それは…確かに、いままで~
試したことがありませんでした。▼~
:[フィヨルム]|
でも、そんなことが~
本当に可能なのでしょうか?▼~
:[フィーナ]|
それをいまから試してみるんじゃない。▼~
ヴァイス・ブレイヴには踊り子や歌い手が~
たくさんいるから、もしかすると~
新しい戦い方が編み出せるかもしれないわ。▼~
:[オリヴィエ]|
試してみる価値は…ありそうですね。▼~
:[フィーナ]|
よーし、それじゃ早速~
試してみましょうか…!▼~
*** B [#i3084075]
:[フィーナ]|
じゃあ、まずはフィヨルム王女…~
槍の素振りを100回ほどお願い!▼~
:[フィヨルム]|
100回…ですか?~
わかりました、やってみましょう。~
行きます…!▼~
~
(暗転)~
~
:[フィヨルム]|
せいっ! 99! たぁっ! 100!~
…はぁっ、はぁっ…~
終わりました、フィーナさん。▼~
:[フィーナ]|
よーし、それじゃあ、~
次は私が踊って…と。~
ひらひら~▼~
さ、この踊りで元気を出して…!~
フィヨルム王女に活力を…!▼~
:[フィヨルム]|
…! 身体の中から力が…~
活力が湧いてきます!~
まだ動けそうです…!▼~
:[フィーナ]|
はぁっ、はぁっ…!~
よし、次はオリヴィエの番ね…!▼~
私にあなたの踊りを見せて…~
元気づけてもらえるかしら…!?▼~
:[オリヴィエ]|
わかりました…いきますっ!▼~
んっ、んんっ…!~
あ、あれ? おかしいですね?~
うまく…踊れません。▼~
:[フィーナ]|
な、なにしてるのオリヴィエ?~
私もうクタクタなんだけど…~
早く励ましてくれないかな…▼~
:[オリヴィエ]|
え、えっと、そのっ…!~
フィーナさんに踊りを見せようとすると…~
調子が狂ってしまって…▼~
くっ! ううっ…!~
だ、だめです~。どうしてでしょう?▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫ですか、オリヴィエさん?~
あまり無理をなさらないほうが…▼~
:[フィーナ]|
おかしいわね…~
どうしてオリヴィエは~
うまく踊れないのかしら?▼~
*** A [#w03ddd60]
:[オリヴィエ]|
不思議です…どうして私、~
フィーナさんの前で~
踊れなかったのでしょうか…▼~
:[フィヨルム]|
オリヴィエさんの体調が~
優れなかった…ようには~
見えませんでしたよね…▼~
:[オリヴィエ]|
はい。私はいつも通りでした。~
それなのに…▼~
:[フィーナ]|
お待たせ! 今日も先日と同じように~
試してみるわよ!▼~
念のため、もうひとり~
踊り子をスカウトしてきたわ。▼~
:[シルヴィア]|
なにやら面白そうなこと~
やってるみたいじゃない?~
あたしも混ぜて!▼~
:[オリヴィエ]|
シルヴィアさん…!~
よ、よろしくお願いしますっ。▼~
:[シルヴィア]|
シルヴィでいいよ♪~
んじゃ、早速始めましょ。▼~
:[フィヨルム]|
もしかして…また私は素振りを~
担当するのでしょうか?▼~
:[フィーナ]|
ごめんね、お願いできる?~
今度はオリヴィエがフィヨルム王女を~
励ましてもらえるかしら。▼~
:[シルヴィア]|
で、踊り終わったオリヴィエを、~
このシルヴィアちゃんが~
元気にしてあげればいいのね?▼~
:[フィーナ]|
そういうこと!~
それじゃ…いくわよ!▼~
~
(暗転)~
~
:[フィヨルム]|
はぁっ! 99! せやっ! 100!~
…はぁっ、はぁっ…オリヴィエさん、~
お願いできますか?▼~
:[オリヴィエ]|
は、はいっ!~
私の踊りで…元気になってください、~
フィヨルム王女…!▼~
:[フィヨルム]|
…! 全身に力が満ちる…!~
ありがとうございます、オリヴィエさん。~
また動けるようになりました!▼~
:[シルヴィア]|
よーし、それじゃ次は~
戦場に咲く一輪の花、~
シルヴィアちゃんが華麗に舞うわよ!▼~
それっ、踊ってあげる…!▼~
お、おどって…あげる…~
はずなんだけど…くっ、あ、あれっ?~
な、なにこれ? うまく踊れない?▼~
:[フィーナ]|
まさか、シルヴィも?~
い、いったいどうなってるのよコレ!?▼~
*** S [#r0b7fc4c]
:[アンナ]|
古の伝承によれば…~
昔々、この世界には…~
ふたりの女神がいたそうよ。▼~
ある時、ふたりの女神は~
互いを励ましあうことで~
永遠に踊り続けられるかを試そうとした…▼~
そう、いまのあなたたちみたいにね。▼~
:[フィーナ]|
……▼~
:[アンナ]|
ふたりは、互いを励まし合いながら~
百年間休むことなく踊り続け…~
百一年目の朝に、同時に息を引き取った。▼~
:[オリヴィエ]|
そ、そんな…!▼~
:[アンナ]|
この世界では踊り子同士が~
互いに力を与え続けることはできない…▼~
その理由はわからないけれど、~
踊り子が踊り子を~
元気にすることができないのは、▼~
もしかしたら、~
そういう悲劇があったからかも~
しれないわね…▼~
:[フィーナ]|
なんてこと…~
せっかくいいアイデアだと~
思ったのに…▼~
:[オリヴィエ]|
で、でも、~
踊り子同士で踊りの練習をする程度なら~
大丈夫…ですよね?▼~
:[シルヴィア]|
じゃあフィーナ、試してみる?~
はい、ステップ、ステップ、ターン!▼~
:[フィーナ]|
ステップ、ステップ、ターン!~
…ほんとだ、練習だけなら、~
ちゃんと身体も動いて一緒に踊れたわ。▼~
でも…残念だけど、私の目論みは~
幻に終わっちゃったみたいね…▼~
:[フィヨルム]|
フィーナさんの発想は~
非常に興味深かったですが…~
やはり、無理は禁物ですね。▼~
踊り子の方々になにかあったら~
みんなが悲しみますし…▼~
:[シルヴィア]|
そうよね、このシルヴィアちゃんに~
万が一のことがあったら、
全英雄が涙しちゃうわね!▼~
:[アンナ]|
踊り子のみんなは英雄たちの活力の源。~
これからも身体を大切にして、~
みんなの力になってね。▼~
:[フィーナ]|
ええ、任せておいて。~
今回のことで、踊り子同士の絆も~
いっそう深まったし…▼~
さらにキラキラと輝く、~
素敵な踊りをみせてあげる…!~
みんなの力になるためにね!▼~
** アリティア義勇兵 ノルン [#g83a3db7]
***C [#s5052f5f]
:[ノルン]|
えいっ、はぁっ…!~
よーく狙って…えいっ!▼~
ふぅ…最初のころよりは~
上手くなったとは思うけど…~
まだまだ…かな。▼~
もっと腕をあげないとね。~
クリスに再会したとき、~
成長した自分を見せたいし…!▼~
でも…ヴァイス・ブレイヴは弓の名手が~
たくさんいるよね…すごいなぁ。▼~
持っている武器もすごいけど、~
それを使いこなす技量が~
あってこそ…だよね。▼~
みなさんの技、なんとか~
近くで学ぶことができないかな…~
そうすれば、もっと腕があがるかも…▼~
:[???]|
だったら、弟子入りすれば~
いいんじゃない…?▼~
:[ノルン]|
はっ!? な、なに?~
さっき、どこからか声が聞こえたような…▼~
き、気のせい、かな?▼~
:[???]|
気のせいじゃない…▼~
:[ノルン]|
はっ! やっぱりなにか聞こえた!?~
でも、まわりに誰もいないし…▼~
ひょっとしてこれは天の声…~
天啓っていうやつなのかな!?▼~
うん、そうだよね…ダメでもともと、~
弟子入りをお願いしてみよう。~
あたし、いまより強くなりたいから!▼~
よぉーし、がんばろう!▼~
:[???]|
…………~
待ってー…~
置いてかないでー…▼~
……▼~
そのうち、誰か助けにきて~
くれるかな…▼~
***B [#xb1ca365]
:[ゴードン]|
え…? ぼくに弓を教えて欲しいって?▼~
:[ノルン]|
はいっ。アリティアにいたころから、~
ゴードンさんの腕前は~
よく知っています!▼~
ぜひ、あたしに弓の手ほどきを~
していただけないでしょうか!▼~
:[ゴードン]|
うーん、困ったなあ。~
ぼくもまだ修行中の身なんだよね。~
人に教えられるようなほどじゃ…▼~
そうだ、ぼくのお師匠でもある~
ジョルジュさんにお願いしてみたら?▼~
:[ノルン]|
あ、あの『大陸一の弓使い』と~
名高いジョルジュさんですか?▼~
:[ゴードン]|
教えかたは厳しいけど…~
学べることはすごく多いと思うよ。▼~
:[ノルン]|
わかりました!~
善は急げともいいますし、~
お願いに行ってきます!▼~
~
(暗転)
:[ノルン]|
うう、ダメでした。▼~
:[ゴードン]|
か、帰ってくるの早くないかな!?▼~
:[ノルン]|
ジョルジュさんは、本来弟子は~
とらないみたいで…ゴードンさんは~
特別だったみたいです。▼~
:[ゴードン]|
そ、そうなんだ…~
ごめんね、力になれずに。▼~
:[ノルン]|
いえ、大丈夫です!~
この程度じゃ諦めません…!▼~
せっかく天の啓示を受けたんです。~
ほかのかたにもお願いしてみますね!~
それでは失礼します!▼~
:[ゴードン]|
…天の啓示?~
いったい、なんのことだろう…?▼~
***A [#m9341b7b]
:[ノルン]|
はぁ…またやんわりと~
弟子入りを断られちゃった…▼~
しょうがないよね、~
皆さんにも都合があるんだし…▼~
フレリア王国の王子様や~
白夜王国の王子様も~
弓の名手だけど…▼~
なんとなく、~
あたしなんかがお願いしても~
冷たい目で断られそうで怖いし…▼~
うーん…せっかく天の声を聞いたのに、~
チャンスを活かせないなんて…▼~
:[ヴィオール]|
そこのお嬢さん、悩み事のようだね?▼~
:[ノルン]|
あなたは…ええと、~
ヴィオールさん…でしたよね?▼~
:[ヴィオール]|
いかにも。ヴァイス・ブレイヴのなかで~
もっとも貴族的に弓を扱える英雄、~
それがこの私、ヴィオールだよ。▼~
聞く所によると、君は弓の師匠を~
探しているらしいじゃないか。▼~
:[ノルン]|
え、ええ、いちおう…▼~
:[ヴィオール]|
どうだね、もしよければ、~
私が優雅かつ貴族的に弓の手ほどきを~
してあげてもいいのだがね。▼~
なぁに、礼などはいらないよ。~
私は困っている女性を~
見過ごせない性格なのでね。▼~
もちろん、弓の練習のあとは~
優雅なティータイムの時間も~
設けようじゃないか。▼~
:[ノルン]|
え、ええっと…そのっ、~
申し出はありがたいのですが…▼~
優雅とか貴族的…? なのは~
あたしが求める方向性とは~
違うみたいなので…ご、ごめんなさい!▼~
:[ヴィオール]|
あっ、おい君、待ちたまえ…!~
方向性が違うとはどういう意味だい?~
貴族的に理解ができないのだが…!?▼~
~
(暗転)
:[ノルン]|
はぁ…なかなかうまくいかないなぁ。▼~
……▼~
やっぱり…ただの村娘だったあたしじゃ…~
強く…なれないのかな。▼~
ジョルジュさんやゴードンさんみたいに、~
弓の腕でみんなの役に立つのは…~
あたしには難しいのかな…▼~
:[???]|
諦めるのはまだ早い…▼~
:[ノルン]|
……! こ、この声は…!~
先日聞いた天の声!?~
まさかまた、天啓が下ったの!?▼~
***S [#y55e592d]
:[ノルン]|
た、確かにまた聞こえたわ…!~
天の声が…!▼~
:[???]|
天じゃなくて~
穴の中なんだけど…~
後ろ見てー。▼~
:[ノルン]|
え? 後ろから声が…▼~
ああーっ!~
こ、こんな所に穴が!~
しかも誰か落ちてる!?▼~
だ、大丈夫ですか?~
すぐに引き上げますから…!~
んしょ、んしょ……▼~
:[セツナ]|
わーい助かった…~
ありがとう…▼~
:[ノルン]|
び、びっくりしたぁ。~
まさかあんなところに穴があって、~
しかも誰か落ちているなんて…▼~
えーっと、セツナさん…ですよね?~
も、もしかして、先日の天の声も…?▼~
:[セツナ]|
天の声…?~
あなたに話しかけたのは私…▼~
あのときも、こことは別の穴に落ちてて…~
誰かに助けてもらったけど。▼~
:[ノルン]|
なんだぁ…じゃあ、~
あのとき聞いたのは天の声なんかじゃ~
なかったんですね…▼~
:[セツナ]|
穴の中にまで~
悩んでそうな声が聞こえたから、つい…▼~
……▼~
ノルン……だっけ。~
あなたは、他の人のようには~
なれないと思う…▼~
:[ノルン]|
ええっ!?~
そ、そんなにはっきりと…▼~
そ、それは確かに、~
あたしはただの村人だし、~
すごい武器も持ってないし…▼~
だ、だけど…!~
こんなあたしでも、~
みんなの力になりたいの…!▼~
:[セツナ]|
みんなの力になるには…~
一番強い弓使いにならなきゃ~
ダメ…?▼~
:[ノルン]|
…え? そ、それは…その…▼~
:[セツナ]|
みんなの役に立ちたいなら…~
ノルンはノルンなりの~
支えかたがあるんじゃないかな…▼~
:[ノルン]|
あ、あたしなりの支えかた…?▼~
:[セツナ]|
別に一番の弓使いじゃなくても~
いろいろと方法があると思う…▼~
応援するとか、~
おいしい料理を作るとか…▼~
そういうことに、~
村人だとか貴族だとか~
身分は関係ない…▼~
:[ノルン]|
……▼~
あたし…弓の腕を上げることだけに~
躍起になって…本当にやりたいことを、~
見失っていたかもしれない…▼~
そうだよね…別にあたしは、~
一番の弓使いを~
目指したかったわけじゃない。▼~
みんなの役に立ちたいから…~
あたしが最初に弓を握ったのも、~
その理由からだったのに…▼~
:[セツナ]|
成長できることは、~
弓の腕だけじゃなくて…~
いろいろある…▼~
やりたいことがわかっているなら、~
ゆっくりやればいい…▼~
やめなければ…~
いつかできるようになるかも…~
多分。▼~
:[ノルン]|
そうですね…! あたし、~
マイペースで頑張ろうと思います!▼~
弓の腕前だけじゃなく、まずは人として、~
誰かを支えられるような~
存在になりたい…!▼~
気付かせてくれてありがとう…~
やっぱり…セツナさんの声は、~
あたしにとっての天の声だったわ!▼~
:[セツナ]|
頑張って成長できたら…~
落とし穴に落ちてたり~
罠にかかっている私を助けてほしい…▼~
あと…私でよければ、~
弓の練習にも付き合うけど…▼~
:[ノルン]|
ありがとう、セツナさん!▼~
** 神竜王の化身 ナギ [#m821b23e]
***C [#veb92054]
:[シャロン]|
ナギさんって、もとの世界…~
アカネイア大陸にいたころから、~
記憶がなかったのですか?▼~
:[ナギ]|
ええ…わたしがマルス王子の~
求めに応じて目を覚ましたとき…~
なにも覚えていなかった。▼~
この…ナギという名前と…~
神竜の意志を継ぐという使命のほかには、~
なにも…▼~
:[シャロン]|
それは…困りますよね。~
自分の好きなものも、想い出も、~
ぜんぶ思い出せないなんて…▼~
わたしだって、家族のことや~
英雄のみなさんたちとの想い出が~
なくなっちゃったら…悲しいですし…▼~
:[ナギ]|
……▼~
:[シャロン]|
よぉーしっ、ナギさん、~
わたしに任せて下さいっ!▼~
記憶を取り戻すお手伝いを~
させていただきます!▼~
:[ナギ]|
わたしの…記憶を?▼~
:[シャロン]|
はいっ! 完全とはいかないまでも、~
なにかしら記憶を取り戻す~
きっかけを作れたら…!▼~
もしかして、ナギさんが~
アスク王国に呼ばれたのは、~
記憶を取り戻すためかもしれませんよ!▼~
:[ナギ]|
わたしがアスク王国にきた…意味…▼~
ありがとう…シャロン王女。~
あなたは…優しい魂の持ち主…▼~
:[シャロン]|
任せて下さい!~
実はわたしに、いい考えがあるんです!▼~
明日また、ここに来てください。~
ナギさんに会わせたい英雄がいます!▼~
***B [#b82450c7]
:[ナギ]|
シャロン王女…~
わたしに会わせたいというのは…▼~
:[シャロン]|
それはですね…~
この方々です!▼~
:[ディアドラ]|
はじめまして…~
私の名前はディアドラ。▼~
私もあなたと同じように、~
過去が…記憶がないのです。▼~
:[ルフレ]|
私はルフレ。クロムさんの自警団で~
軍師をつとめています。▼~
私もその…クロムさんと出会うまでの~
記憶がないのです。▼~
:[マーク]|
僕の名前はマーク。~
天才軍師ルフレの息子です!▼~
実は僕も、母さんの名前と~
自分の名前以外は、なーんにも~
覚えてないんですよねー。えへへっ。▼~
:[ルフレ]|
あの、マーク…人前で私のことを~
天才軍師とか言うのはやめませんか?▼~
:[マーク]|
ええー、いいじゃないですか。だって僕の~
時代では、母さんは世界一の軍師として~
名を馳せていたと聞きましたよ!▼~
:[シャロン]|
…とまあ、~
実はヴァイス・ブレイヴのなかにも~
ナギさんと同じく、▼~
こうして記憶喪失の~
英雄のかたがたがいるのです。▼~
:[ナギ]|
奇妙な…巡り合わせ…~
同じ境遇の者たちが幾人も…▼~
:[シャロン]|
どうせなら、みなさんの記憶も~
一緒にとりもどせたらなーと思って~
集まってもらいました!▼~
:[マーク]|
記憶喪失の英雄の集い、ですね!▼~
:[ルフレ]|
シャロン王女に事情は聞きました。▼~
ひょっとすると、~
私たちが会話を重ねることで、~
記憶を失った原因…▼~
記憶を取り戻すための~
きっかけが得られるかもしれません。▼~
:[ディアドラ]|
私には…~
記憶を取り戻すことが正しいのか、~
それさえもわかりません。▼~
しかし、失われた記憶の断片の中に、~
大切な光景が眠っているのなら…~
それを取り戻してみたいとも、思うのです。▼~
:[ナギ]|
そう…~
それなら…わたしも…▼~
~
(暗転)
:[シャロン]|
…ど、どうでしょうか皆さん。~
もう、半日ほど、話し合ってますけど…▼~
:[ルフレ]|
ごめんなさい。やっぱりなにも…~
思い出せないみたいです。▼~
:[ディアドラ]|
私もです…頭の中にもやが~
かかったようになってしまい…▼~
:[マーク]|
ごめんなさいナギさん!~
力になれなくて…▼~
:[ナギ]|
いいえ、ありがとう…~
あなた方の優しい心は、~
十分に…▼~
…あなた方もまた、~
不思議な運命に導かれ、~
何かを成すためにこの世界にいる…▼~
あなたたちはきっと知るでしょう。~
この世界で…それぞれの運命を。▼~
あなたたちなら、きっと乗り越えられる…~
自分と仲間を信じてさえいれば…きっと…▼~
:[ルフレ]|
ナギさん…私たちを、~
勇気づけてくれているんですね。▼~
:[マーク]|
励ますつもりが、~
逆に励まされちゃいましたね。▼~
:[シャロン]|
いい感じですけど、~
結局、記憶は戻らずじまいですか…~
よしっ、次の手を考えましょう!▼~
***A [#rf4f31be]
:[シャロン]|
わたし、思ったんです。▼~
アカネイア大陸出身の~
英雄のなかに、ナギさんの過去を~
知っているかたがいるかもしれないと…!▼~
ナギさんが忘れていても、~
向こうが覚えている可能性が~
あるじゃないですか…!▼~
:[ナギ]|
なるほど…▼~
:[シャロン]|
ちょっと待っていて下さいね!~
わたし、片っ端から聞いてきます!▼~
~
(暗転)
:[シャロン]|
…ダメでした。関係ありそうなかたに~
聞き込みをしてきたのですが、誰も~
ナギさんのことを知らないみたいです…▼~
:[ナギ]|
そう…やはり…▼~
:[シャロン]|
なかには、アカネイア大陸とは~
別の世界から来たのでは? と~
予想するかたもいて…▼~
ますます謎が深まっただけでした。~
だけど、わたしは諦めませんよ。▼~
アカネイア出身の同じマムクートである、~
チキちゃんに来てもらいました!▼~
:[チキ]|
チキ、お手伝いにきたよ…!▼~
:[ナギ]|
あなたは…神竜王の血を引く王女…▼~
わたしのなかには、光とともに~
歩むものの支えになるべし、という~
神竜の意志が…宿っている…▼~
あなたは…わたしと一番~
近しい存在かもしれない…▼~
:[シャロン]|
チキちゃんって何千年も~
生きているんですよね?▼~
それなら、その間に一度くらい~
ナギさんに会っていても~
おかしくない気はするのですが…▼~
:[チキ]|
でもねチキ、ナギさんのこと…~
ぜんぜん覚えてないの。▼~
チキが眠りにつくまえに~
会ったきおくもないし…▼~
:[ナギ]|
……▼~
:[チキ]|
うーん、うーん、うーーん…~
やっぱりだめみたい…ごめんなさい、~
チキ、思い出せないよ…▼~
:[シャロン]|
こうなると、もともとチキちゃんは~
ナギさんのことを『知らなかった』~
可能性がありますよね。▼~
ひょっとすると、ナギさんは本当に~
アカネイア大陸がある世界とは~
別の世界に住んでいたのかも…▼~
:[チキ]|
で、でもね、チキ…ナギさんを見ていると、~
なんだかふしぎな気持ちになるの。▼~
知らないはずなのに、なつかしくて…~
なんだか、他人じゃないみたい…▼~
:[ナギ]|
それは…わたしも同じ。~
あなたを見ていると…胸の奥に、~
なにか温かいものを感じる…▼~
そう…絆のようなものを。▼~
でも、この感覚を~
うまく言葉にすることができない…~
ごめんなさい…▼~
:[シャロン]|
うーん、今回もダメでしたか…~
どこかにすこしでも、記憶に繋がる~
手がかりがあるといいのですが…▼~
***S [#oe938989]
:[シャロン]|
ごめんなさいナギさん!~
記憶を取り戻す力になれなくて…▼~
:[ナギ]|
いいえ、シャロン王女…~
ありがとう。▼~
今のわたしには、記憶がない…~
でも…わたしにはわかる…~
この世界で、なにを成すべきかを。▼~
この世界にも…大きな闇が迫っている…~
しかし…闇を払える光も、~
確実に存在している…▼~
わたしは…その手助けをするために~
エクラの~
求めに応じ、ここに来た…▼~
:[シャロン]|
闇をはらえる光…ですか。~
それはきっと、アスク王国に集ってくれた~
英雄のみなさんのことですね…!▼~
:[ナギ]|
シャロン王女…~
あなたもその光のひとつ…▼~
:[シャロン]|
え…? わ、わたしもですか?▼~
:[ナギ]|
わたしの力になろうと~
駆け回ってくれたその優しい心…~
間違いなくあなたは、輝く光…▼~
いまのわたしには…過去がない…▼~
でも、未来をつくる手助けはできる…~
いまはそれで…十分。▼~
:[シャロン]|
ナギさん…!~
これからもその力、平和のために~
お借りしてもよろしいでしょうか?▼~
:[ナギ]|
ええ…これからも、~
その光が、かげることのないように…▼~
あなたたちとともに歩む未来に…~
神竜の加護があらんことを…▼~
** 謎の仮面騎士 シリウス [#m921453c]
***C [#u70f82de]
:[シリウス]|
では、アルフォンス王子、~
今日の稽古はここまでにしておこう。▼~
:[アルフォンス]|
はい。稽古をつけていただき、~
ありがとうございました。▼~
……▼~
:[シリウス]|
ふむ…その表情…▼~
アルフォンス王子、私を稽古相手に~
選んだのは、なにか理由があるようだな。▼~
:[アルフォンス]|
その…もし、気を悪くされたら~
もうしわけありませんが…▼~
僕は貴方に良く似た英雄を~
知っている気がするのです。▼~
さきほど、手合わせしたときの~
身のこなし、練り上げられた槍さばき…▼~
そのどれにも、僕は見覚えがあるのです。▼~
:[シリウス]|
……▼~
それはおそらく…アルフォンス王子の~
勘違いではないのかな。▼~
私程度の凡庸な武技の使い手ならば、~
掃いて捨てるほどに存在しよう。▼~
:[アルフォンス]|
いえ、貴方の戦いかたは決して~
凡庸などではありません、▼~
幾多の死闘をかいくぐり、~
激戦の中で培われた力強さを…~
僕は確かに感じました。▼~
そして…そのような戦いかたが~
できる英雄が、この世に何人もいるとは~
僕には思えません…▼~
:[シリウス]|
アルフォンス王子、~
私は人々を哀しみから救うために~
戦う旅の者…▼~
…それ以上でも、それ以下でもないのだ。~
では、失礼する。▼~
:[アルフォンス]|
…行ってしまわれたか…▼~
…槍さばきだけじゃない。~
あの声…やっぱり、似ている気がする。▼~
でもどうして、シリウスさんは~
仮面を被ることになったのだろう…▼~
***B [#sdeb8f01]
:[アルフォンス]|
あの、シリウスさん…~
立ち入るようなことを聞いて~
申し訳ありませんが…▼~
貴方はなぜ、その仮面を~
かぶることになったのでしょうか。~
良ければその理由を伺えないでしょうか。▼~
:[シリウス]|
……▼~
:[アルフォンス]|
戦場で背中を預けられる…~
ともに戦う仲間として、~
貴方に伺いたいのです。▼~
:[シリウス]|
……▼~
運命とは…巡り合わせとは、~
ときには酷なもの。▼~
目の前にあるものが、代え難く、なによりも~
大切なものと気付いた時には…真っ直ぐに~
向き合えなくなっていることもある。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[シリウス]|
そのようなとき、人はもう一度~
運命に向かい合うために…~
仮面をかぶるのかもしれない。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…~
運命と向かい合うため…▼~
:[シリウス]|
アスク王国に呼ばれた英雄の中には、~
おそらくだが…私と似たような~
立場の者もいる。▼~
彼らもまた、本来の自分を~
仮面や重厚な鎧で覆い隠すことで~
運命と向かい合おうとしているのだ。▼~
:[アルフォンス]|
ありがとうございます、シリウスさん。~
少し…わかった気がします。~
その仮面の理由が…▼~
なにかから逃げるためではなく、~
運命に向かい合うために、~
その仮面は必要なんですね。▼~
:[シリウス]|
礼を欠いているのは百も承知。~
しかし、今の私は…~
この仮面とともにあらねばならない。▼~
成すべきことを成すため。~
再び、運命に向かい合うために…▼~
***A [#w892ca10]
:[アルフォンス]|
かつて、僕の大切な友人も~
仮面をかぶり…僕の前に~
敵として現れたことがあったのです…▼~
:[シリウス]|
なるほど…興味本位で~
質問しているようには思えなかったが、~
そういう理由があったのだな。▼~
:[アルフォンス]|
僕は知りたかったのです。~
どうして友人は、仮面をかぶる~
必要があったのか…▼~
:[シリウス]|
私には経緯は窺い知れないが…▼~
彼がアルフォンス王子に~
剣を向けるためには、仮面が~
必要だったのかもしれないな。▼~
友に刃を向けねばならない…~
その苦しみを隠すための、~
仮面であったのかもしれない。▼~
:[アルフォンス]|
…いつの日か、~
彼はまた僕に素顔を~
見せてくれるのでしょうか…▼~
:[シリウス]|
それは…本人にしかわかるまい。▼~
:[アルフォンス]|
シリウスさんは…~
自らの願いが叶えられたとき、~
その仮面を脱ぐのですか?▼~
:[シリウス]|
…それは、その時に~
なってみないとわからない。~
私に言えるのは、それだけだ。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
***S [#p000b26a]
:[シリウス]|
アルフォンス王子。~
以前、君は私に聞いたな。▼~
私の願いが果たされた時、~
この仮面を脱ぐ日がくるのか…と。▼~
:[アルフォンス]|
はい…▼~
:[シリウス]|
私には帰りを待つ人がいる。▼~
いつか目的を果たし~
その人のもとへ帰るときが来たら…~
仮面は必要なくなるだろう。▼~
だからこそ私は戦うのだ。~
自らの過去と決別し~
新たな人生を生きるために。▼~
:[アルフォンス]|
過去との決別…▼~
僕の友人もまた、~
新たな人生を生きるために…▼~
いや、運命に強いられるかたちで、~
仮面をかぶったのかもしれません。▼~
僕は…信じたいのです。~
彼が仮面を脱ぐとき、再び僕たちの~
未来が重なることを。▼~
:[シリウス]|
アルフォンス王子、君が友人を想い、~
ともに歩める未来を望むのなら、~
私はその手助けをしよう。▼~
:[アルフォンス]|
シリウスさん…▼~
:[シリウス]|
いまの私は…仮初めの姿かもしれない。~
しかし、大切なものを守りたいという想い、~
平和を願う心は、嘘偽りのない本物だ。▼~
:[アルフォンス]|
はい。これからも、~
アスク王国の平和のために~
力を貸してください。▼~
:[シリウス]|
アルフォンス王子…~
君の期待に応えられるように、~
一層励むことを約束する。▼~
いまはこの仮面とともに、戦場を駆けよう。~
歩む先に、光があることを信じて…!▼~
* コメント [#ld4765cb]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
* いつか輝く光に [#eaf1b73e]
#contents
** いつか輝く光に [#x98441b9]
*** オープニング [#x8bbcb38]
:[シャロン]|
…以上が、この城の説明となります。~
なにかわからないことがあったら、~
遠慮なく聞いてくださいね!▼~
:[ナギ]|
ありがとう…ございます、~
シャロン王女。▼~
:[ノルン]|
王女様自らお城を案内してくれるなんて、~
とっても恐縮です…!▼~
:[シャロン]|
いえいえ、わたしたちのほうこそ~
英雄の皆さんに力を貸して~
もらっちゃってるんですから!▼~
感謝してもしきれません!▼~
:[シリウス]|
旅路の果てにこの国に流れついたのも~
なにかの縁…微力ながら、平和を取り戻す~
手助けをさせてもらおう。▼~
:[シャロン]|
頼りにしていますね!~
それではまた!▼~
:[フィーナ]|
……▼~
:[ナギ]|
フィーナ…?▼~
:[フィーナ]|
さっき、お城の中を案内して~
もらっていたとき、~
広間に大勢の英雄がいたわよね。▼~
:[ノルン]|
あたしでも名前を知っているような~
そうそうたる英雄が揃っていたけど…~
それがどうかしたの?▼~
:[フィーナ]|
ヴァイス・ブレイヴは個性派揃い…!~
しっかり目立っておかないと、~
私たちは埋もれちゃうわ!▼~
:[ナギ]|
埋もれて…しまう?~
それは…封印されたり~
埋葬されたりすると…?▼~
:[フィーナ]|
この場合は、私たちの出番がなくなる~
可能性があるってことね。▼~
:[ノルン]|
で、でも、目立つって言っても…~
具体的にどうやるの?▼~
:[フィーナ]|
それはね…ズバリ、オシャレよ!~
服やアクセサリーのセンスを磨いて、~
バーンと目立つの!▼~
みんなの注目を集めることができれば~
ヴァイス・ブレイヴの中で私たちの~
存在感をアピールできるはずよ!▼~
:[シリウス]|
…待ってくれ。~
我々は戦場で命のやりとりを~
しているのだ。▼~
格好などに気を取られている暇など~
ないと思うのだが…▼~
:[フィーナ]|
言ってくれるじゃないシリウスさん。~
じゃあその仮面はなによ!?~
オシャレ意識してるんじゃないの!?▼~
:[シリウス]|
…いや、この仮面には、~
やむにやまれぬ事情が…▼~
:[フィーナ]|
シリウスさん、以前に~
マルス王子の力になりたいって~
言っていたわよね?▼~
でも、出撃する機会がなかったら~
マルス王子が助けを必要としているときに~
力添えできない可能性もあるわよ?▼~
:[シリウス]|
……▼~
:[ナギ]|
わたしは…知らない。~
あなたのいう…~
オシャレというもののことを……▼~
でも、
みなと絆を深め、親しむことが~
できるのなら…▼~
:[フィーナ]|
よーし、決まりね! 同じタイミングで~
この世界に呼ばれたもの同士、~
ここは協力しましょう!▼~
それじゃ、オシャレ大作戦開始ね!~
出撃する機会をふやすため、目立って~
存在感をアピールするわよ!▼~
:[ノルン]|
うーん…うまくいくのかな…▼~
*** C [#n7aaeb6a]
:[フィーナ]|
それじゃみんな、アクセサリーのほうは~
用意できたかしら?▼~
目立つためだけじゃなく、~
センスの良さを認めてもらうためにも~
装飾品の選びかたは大切なんだから。▼~
:[ノルン]|
えーっと、これでいいのかな?~
あたし、あまりアクセサリーとかは~
詳しくないんだけど…▼~
:[フィーナ]|
うんうん、いいじゃない。~
こういう素朴なものも、~
絶対に需要があると思うわ。合格!▼~
:[ナギ]|
わたしは、これを…▼~
:[フィーナ]|
こ、この装飾品って、~
かなり珍しいものじゃないの…?~
きっとみんなの目を引けるわね。合格!▼~
:[シリウス]|
…この作戦の趣旨が~
いまひとつわからないのだが…~
こんなものでいいのだろうか?▼~
:[フィーナ]|
うっ、シリウスさんらしいといえば~
シリウスさんらしいけど…~
インパクトは抜群ね、まあ合格!▼~
ちなみに私が用意したのは~
女の子の魅力を数十倍引き立てる~
このアクセサリーよ! どう?▼~
:[ノルン]|
わぁ、可愛い…!~
それなら確かに目立てるわね…!▼~
:[フィーナ]|
このアクセサリーが~
アルフォンス王子たちの目に止まれば、▼~
一緒に出撃できる機会は~
必ず増えるはずなの!▼~
それは結果として、みんなの役に立てるし、~
アスク王国の平和にも大きく~
貢献できるんじゃないかな…!▼~
:[ナギ]|
なるほど…これもまた…~
わたしの運命の一部…▼~
:[シリウス]|
なんという好意的な解釈…~
その器の大きさ、見習いたいものだ。▼~
:[フィーナ]|
よーっし、それじゃ、アクセサリーを~
装備して、バンバン目立っちゃうわよ!▼~
私たちの存在感、~
アピールしちゃうんだから!▼~
:[ノルン]|
あっ、フィーナ、ちょっと待って…!~
…行っちゃった。▼~
確かに、みんなの役には立ちたいけど…~
本当にこれでいいのかな…?▼~
*** B [#h81c8fc9]
:[フィーナ]|
うーん、オシャレ大作戦…~
いまいち成果が上がってない~
気がするんだけど。ノルンはどう思う?▼~
:[ノルン]|
とくになにか恩恵があったようには~
思えないけど…▼~
あ、そうだ。シャロン王女に~
アクセサリーを渡したら喜んでくれて、~
ちゃんと身につけてくれていたの!▼~
気に入ってくれたようで嬉しかったな…~
…って、それくらい?▼~
:[フィーナ]|
どうも決め手に欠けるわ。~
もう一押し欲しいところね。~
…例えば、そうね……▼~
シリウスさん、せっかく仮面を~
被っているんだから、登場するときに~
口上があったほうがいいんじゃない?▼~
愛を求め戦う流浪の旅人~
仮面の騎士、シリウス見参! とか。▼~
:[シリウス]|
…慎んでお断りさせてもらおう。▼~
:[フィーナ]|
注目度は上がると思うんだけどな。▼~
んじゃ、
ナギさんはお化粧をして、~
神秘的なイメージを強めるとか…!▼~
記憶を失っていることを後ろ向きに~
捉えるんじゃなくて、むしろ~
ミステリアスな印象を押し出すのよ!▼~
:[ナギ]|
みすてり…?▼~
:[ノルン]|
……▼~
あ、あのねフィーナ、~
あたしはその…別に無理して~
目立たなくてもいいと思うの。▼~
:[フィーナ]|
え? どうして?~
目立たないと、活躍の場が~
減っちゃうじゃない!▼~
:[ノルン]|
あたし思うの。ヴァイス・ブレイヴを、~
ひとつの大きなお城と例えるとするなら…▼~
有名な英雄や、いま活躍している英雄は、~
お城の立派な部分。~
当然みんなの注目は、そこに集まると思う。▼~
でも、しっかりとした土台がないと、~
お城は成り立たない…そしてそれは、~
みんなに見えない部分だよね。▼~
あたしは、土台でもいいの。~
どんな形であろうとも、~
みんなの力になれれば…▼~
:[フィーナ]|
……▼~
:[シリウス]|
…見えない礎、か。そうだな、~
そこには派手さも名声もないが、~
大事を成すには欠かせぬ大切なものだ。▼~
:[フィーナ]|
どんな形であろうと…~
みんなの役に立てればいい、か…▼~
……▼~
*** A [#e8b96fd2]
:[フィーナ]|
ごめんね、みんな。私が間違ってた…▼~
:[ノルン]|
フィーナ…▼~
:[フィーナ]|
そもそも目立つなら、外見じゃなくて~
実力で目立ったほうがいいのは~
私もわかっていたの。▼~
私のわがままに~
付き合わせちゃって…悪かったわ。~
ごめんなさい。▼~
:[シリウス]|
私は…~
歴史に名を残すため、功名のために~
戦っているのではない。▼~
ただ、大切な者たちを~
守れるのならそれでいい。▼~
もとより、目立つ必要など~
ありはしないのだ。▼~
:[フィーナ]|
…うん、そうだよね。~
シリウスさんの普段の~
振る舞いを見ていると…わかるよ。▼~
:[シリウス]|
だが…大切な人に贈り物のひとつも~
贈れないのは、騎士として~
誇れるものではない。▼~
もうひとつ…自分なりに~
装飾品を用意してみたのだが、~
どうだろうか。▼~
:[フィーナ]|
それ…! ふたつめの~
アクセサリー…!?▼~
:[ノルン]|
か、かっこいいかも…!▼~
:[ナギ]|
フィーナ。
わたしももうひとつ、~
アクセサリーを…▼~
:[フィーナ]|
ナギさんも?
それ、すっごく綺麗…!▼~
:[ナギ]|
わたしには、記憶がない…~
だから『思い出』がない…▼~
でも、このアクセサリーを用意するのは~
とても楽しかった…~
それは、いい『思い出』…▼~
誘ってくれてありがとう…フィーナ。▼~
:[ノルン]|
じ、実はあたしも…~
もうひとつ、アクセサリーを~
用意していたんだよね。▼~
あたしもまあ、女の子だし、~
オシャレするのは好きだよ?▼~
:[フィーナ]|
みんな…!~
うん、うんっ、みんなセンスいいよ!~
最高のオシャレさんだよ!▼~
:[ノルン]|
…フィーナが戦場に出る機会を~
得たいって思っていたのも、~
みんなの役に立ちたい一心からだよね。▼~
その気持ちは、ちゃんとあたしたちに~
伝わっているよ。▼~
:[フィーナ]|
そ、そうなの。決してナバールさんの隣で~
いいところを見せたいとか、~
そんなんじゃないからね…!▼~
:[シリウス]|
…どうして目を逸らしながら話す。▼~
:[ナギ]|
フィーナ…~
これからも一緒に…▼~
:[シリウス]|
すぐに成果を出せずとも、焦る必要はない。~
大事なのは…立ち止まらずに~
前に進み続けることだ。▼~
歩むことをやめなければ、~
想いは…いつの日にか、~
きっと輝く光になる。▼~
:[フィーナ]|
そうだね…うん、~
みんなと一緒なら、この世界でも~
やっていけそう…!▼~
私、約束するよ。みんなと一緒に~
前に進んで…この世界にきた役割を、~
しっかり果たしてみせるから!▼~
** ワーレンの踊り子 フィーナ [#t4a7b6cf]
*** C [#pf86eb4e]
:[オリヴィエ]|
ええと…指定されたのは…~
たしかこのあたりのはずですけど…▼~
:[フィヨルム]|
おや…? オリヴィエさん…~
こんなところでなにを?▼~
:[オリヴィエ]|
あ、フィヨルム王女…▼~
あのっ、私はフィーナさんに~
ここに来てくれって…~
呼び出されたのですが…▼~
:[フィヨルム]|
え? オリヴィエさんもですか?~
実は私もなんです。▼~
フィーナさんに、なにやら~
『試したいことがある』と~
頼まれたのですが…▼~
:[フィーナ]|
お待たせ…!~
ふたりとも来てくれたのね。▼~
:[オリヴィエ]|
あ、フィーナさん…。~
その…試したいことって、~
いったいなんでしょう?▼~
:[フィーナ]|
私たち踊り子って、踊ることで~
仲間を元気にさせることができるでしょ?▼~
:[フィヨルム]|
そうですね…戦場では、~
いつも踊り子や歌い手のみなさんに~
助けてもらっています。▼~
:[フィーナ]|
そこで私、考えたのよ!▼~
もしも、ふたりの踊り子が互いを~
励まし続ければ、永久に踊ることが~
できるんじゃないか? って!▼~
:[オリヴィエ]|
そ、それは…確かに、いままで~
試したことがありませんでした。▼~
:[フィヨルム]|
でも、そんなことが~
本当に可能なのでしょうか?▼~
:[フィーナ]|
それをいまから試してみるんじゃない。▼~
ヴァイス・ブレイヴには踊り子や歌い手が~
たくさんいるから、もしかすると~
新しい戦い方が編み出せるかもしれないわ。▼~
:[オリヴィエ]|
試してみる価値は…ありそうですね。▼~
:[フィーナ]|
よーし、それじゃ早速~
試してみましょうか…!▼~
*** B [#i3084075]
:[フィーナ]|
じゃあ、まずはフィヨルム王女…~
槍の素振りを100回ほどお願い!▼~
:[フィヨルム]|
100回…ですか?~
わかりました、やってみましょう。~
行きます…!▼~
~
(暗転)~
~
:[フィヨルム]|
せいっ! 99! たぁっ! 100!~
…はぁっ、はぁっ…~
終わりました、フィーナさん。▼~
:[フィーナ]|
よーし、それじゃあ、~
次は私が踊って…と。~
ひらひら~▼~
さ、この踊りで元気を出して…!~
フィヨルム王女に活力を…!▼~
:[フィヨルム]|
…! 身体の中から力が…~
活力が湧いてきます!~
まだ動けそうです…!▼~
:[フィーナ]|
はぁっ、はぁっ…!~
よし、次はオリヴィエの番ね…!▼~
私にあなたの踊りを見せて…~
元気づけてもらえるかしら…!?▼~
:[オリヴィエ]|
わかりました…いきますっ!▼~
んっ、んんっ…!~
あ、あれ? おかしいですね?~
うまく…踊れません。▼~
:[フィーナ]|
な、なにしてるのオリヴィエ?~
私もうクタクタなんだけど…~
早く励ましてくれないかな…▼~
:[オリヴィエ]|
え、えっと、そのっ…!~
フィーナさんに踊りを見せようとすると…~
調子が狂ってしまって…▼~
くっ! ううっ…!~
だ、だめです~。どうしてでしょう?▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫ですか、オリヴィエさん?~
あまり無理をなさらないほうが…▼~
:[フィーナ]|
おかしいわね…~
どうしてオリヴィエは~
うまく踊れないのかしら?▼~
*** A [#w03ddd60]
:[オリヴィエ]|
不思議です…どうして私、~
フィーナさんの前で~
踊れなかったのでしょうか…▼~
:[フィヨルム]|
オリヴィエさんの体調が~
優れなかった…ようには~
見えませんでしたよね…▼~
:[オリヴィエ]|
はい。私はいつも通りでした。~
それなのに…▼~
:[フィーナ]|
お待たせ! 今日も先日と同じように~
試してみるわよ!▼~
念のため、もうひとり~
踊り子をスカウトしてきたわ。▼~
:[シルヴィア]|
なにやら面白そうなこと~
やってるみたいじゃない?~
あたしも混ぜて!▼~
:[オリヴィエ]|
シルヴィアさん…!~
よ、よろしくお願いしますっ。▼~
:[シルヴィア]|
シルヴィでいいよ♪~
んじゃ、早速始めましょ。▼~
:[フィヨルム]|
もしかして…また私は素振りを~
担当するのでしょうか?▼~
:[フィーナ]|
ごめんね、お願いできる?~
今度はオリヴィエがフィヨルム王女を~
励ましてもらえるかしら。▼~
:[シルヴィア]|
で、踊り終わったオリヴィエを、~
このシルヴィアちゃんが~
元気にしてあげればいいのね?▼~
:[フィーナ]|
そういうこと!~
それじゃ…いくわよ!▼~
~
(暗転)~
~
:[フィヨルム]|
はぁっ! 99! せやっ! 100!~
…はぁっ、はぁっ…オリヴィエさん、~
お願いできますか?▼~
:[オリヴィエ]|
は、はいっ!~
私の踊りで…元気になってください、~
フィヨルム王女…!▼~
:[フィヨルム]|
…! 全身に力が満ちる…!~
ありがとうございます、オリヴィエさん。~
また動けるようになりました!▼~
:[シルヴィア]|
よーし、それじゃ次は~
戦場に咲く一輪の花、~
シルヴィアちゃんが華麗に舞うわよ!▼~
それっ、踊ってあげる…!▼~
お、おどって…あげる…~
はずなんだけど…くっ、あ、あれっ?~
な、なにこれ? うまく踊れない?▼~
:[フィーナ]|
まさか、シルヴィも?~
い、いったいどうなってるのよコレ!?▼~
*** S [#r0b7fc4c]
:[アンナ]|
古の伝承によれば…~
昔々、この世界には…~
ふたりの女神がいたそうよ。▼~
ある時、ふたりの女神は~
互いを励ましあうことで~
永遠に踊り続けられるかを試そうとした…▼~
そう、いまのあなたたちみたいにね。▼~
:[フィーナ]|
……▼~
:[アンナ]|
ふたりは、互いを励まし合いながら~
百年間休むことなく踊り続け…~
百一年目の朝に、同時に息を引き取った。▼~
:[オリヴィエ]|
そ、そんな…!▼~
:[アンナ]|
この世界では踊り子同士が~
互いに力を与え続けることはできない…▼~
その理由はわからないけれど、~
踊り子が踊り子を~
元気にすることができないのは、▼~
もしかしたら、~
そういう悲劇があったからかも~
しれないわね…▼~
:[フィーナ]|
なんてこと…~
せっかくいいアイデアだと~
思ったのに…▼~
:[オリヴィエ]|
で、でも、~
踊り子同士で踊りの練習をする程度なら~
大丈夫…ですよね?▼~
:[シルヴィア]|
じゃあフィーナ、試してみる?~
はい、ステップ、ステップ、ターン!▼~
:[フィーナ]|
ステップ、ステップ、ターン!~
…ほんとだ、練習だけなら、~
ちゃんと身体も動いて一緒に踊れたわ。▼~
でも…残念だけど、私の目論みは~
幻に終わっちゃったみたいね…▼~
:[フィヨルム]|
フィーナさんの発想は~
非常に興味深かったですが…~
やはり、無理は禁物ですね。▼~
踊り子の方々になにかあったら~
みんなが悲しみますし…▼~
:[シルヴィア]|
そうよね、このシルヴィアちゃんに~
万が一のことがあったら、
全英雄が涙しちゃうわね!▼~
:[アンナ]|
踊り子のみんなは英雄たちの活力の源。~
これからも身体を大切にして、~
みんなの力になってね。▼~
:[フィーナ]|
ええ、任せておいて。~
今回のことで、踊り子同士の絆も~
いっそう深まったし…▼~
さらにキラキラと輝く、~
素敵な踊りをみせてあげる…!~
みんなの力になるためにね!▼~
** アリティア義勇兵 ノルン [#g83a3db7]
***C [#s5052f5f]
:[ノルン]|
えいっ、はぁっ…!~
よーく狙って…えいっ!▼~
ふぅ…最初のころよりは~
上手くなったとは思うけど…~
まだまだ…かな。▼~
もっと腕をあげないとね。~
クリスに再会したとき、~
成長した自分を見せたいし…!▼~
でも…ヴァイス・ブレイヴは弓の名手が~
たくさんいるよね…すごいなぁ。▼~
持っている武器もすごいけど、~
それを使いこなす技量が~
あってこそ…だよね。▼~
みなさんの技、なんとか~
近くで学ぶことができないかな…~
そうすれば、もっと腕があがるかも…▼~
:[???]|
だったら、弟子入りすれば~
いいんじゃない…?▼~
:[ノルン]|
はっ!? な、なに?~
さっき、どこからか声が聞こえたような…▼~
き、気のせい、かな?▼~
:[???]|
気のせいじゃない…▼~
:[ノルン]|
はっ! やっぱりなにか聞こえた!?~
でも、まわりに誰もいないし…▼~
ひょっとしてこれは天の声…~
天啓っていうやつなのかな!?▼~
うん、そうだよね…ダメでもともと、~
弟子入りをお願いしてみよう。~
あたし、いまより強くなりたいから!▼~
よぉーし、がんばろう!▼~
:[???]|
…………~
待ってー…~
置いてかないでー…▼~
……▼~
そのうち、誰か助けにきて~
くれるかな…▼~
***B [#xb1ca365]
:[ゴードン]|
え…? ぼくに弓を教えて欲しいって?▼~
:[ノルン]|
はいっ。アリティアにいたころから、~
ゴードンさんの腕前は~
よく知っています!▼~
ぜひ、あたしに弓の手ほどきを~
していただけないでしょうか!▼~
:[ゴードン]|
うーん、困ったなあ。~
ぼくもまだ修行中の身なんだよね。~
人に教えられるようなほどじゃ…▼~
そうだ、ぼくのお師匠でもある~
ジョルジュさんにお願いしてみたら?▼~
:[ノルン]|
あ、あの『大陸一の弓使い』と~
名高いジョルジュさんですか?▼~
:[ゴードン]|
教えかたは厳しいけど…~
学べることはすごく多いと思うよ。▼~
:[ノルン]|
わかりました!~
善は急げともいいますし、~
お願いに行ってきます!▼~
~
(暗転)
:[ノルン]|
うう、ダメでした。▼~
:[ゴードン]|
か、帰ってくるの早くないかな!?▼~
:[ノルン]|
ジョルジュさんは、本来弟子は~
とらないみたいで…ゴードンさんは~
特別だったみたいです。▼~
:[ゴードン]|
そ、そうなんだ…~
ごめんね、力になれずに。▼~
:[ノルン]|
いえ、大丈夫です!~
この程度じゃ諦めません…!▼~
せっかく天の啓示を受けたんです。~
ほかのかたにもお願いしてみますね!~
それでは失礼します!▼~
:[ゴードン]|
…天の啓示?~
いったい、なんのことだろう…?▼~
***A [#m9341b7b]
:[ノルン]|
はぁ…またやんわりと~
弟子入りを断られちゃった…▼~
しょうがないよね、~
皆さんにも都合があるんだし…▼~
フレリア王国の王子様や~
白夜王国の王子様も~
弓の名手だけど…▼~
なんとなく、~
あたしなんかがお願いしても~
冷たい目で断られそうで怖いし…▼~
うーん…せっかく天の声を聞いたのに、~
チャンスを活かせないなんて…▼~
:[ヴィオール]|
そこのお嬢さん、悩み事のようだね?▼~
:[ノルン]|
あなたは…ええと、~
ヴィオールさん…でしたよね?▼~
:[ヴィオール]|
いかにも。ヴァイス・ブレイヴのなかで~
もっとも貴族的に弓を扱える英雄、~
それがこの私、ヴィオールだよ。▼~
聞く所によると、君は弓の師匠を~
探しているらしいじゃないか。▼~
:[ノルン]|
え、ええ、いちおう…▼~
:[ヴィオール]|
どうだね、もしよければ、~
私が優雅かつ貴族的に弓の手ほどきを~
してあげてもいいのだがね。▼~
なぁに、礼などはいらないよ。~
私は困っている女性を~
見過ごせない性格なのでね。▼~
もちろん、弓の練習のあとは~
優雅なティータイムの時間も~
設けようじゃないか。▼~
:[ノルン]|
え、ええっと…そのっ、~
申し出はありがたいのですが…▼~
優雅とか貴族的…? なのは~
あたしが求める方向性とは~
違うみたいなので…ご、ごめんなさい!▼~
:[ヴィオール]|
あっ、おい君、待ちたまえ…!~
方向性が違うとはどういう意味だい?~
貴族的に理解ができないのだが…!?▼~
~
(暗転)
:[ノルン]|
はぁ…なかなかうまくいかないなぁ。▼~
……▼~
やっぱり…ただの村娘だったあたしじゃ…~
強く…なれないのかな。▼~
ジョルジュさんやゴードンさんみたいに、~
弓の腕でみんなの役に立つのは…~
あたしには難しいのかな…▼~
:[???]|
諦めるのはまだ早い…▼~
:[ノルン]|
……! こ、この声は…!~
先日聞いた天の声!?~
まさかまた、天啓が下ったの!?▼~
***S [#y55e592d]
:[ノルン]|
た、確かにまた聞こえたわ…!~
天の声が…!▼~
:[???]|
天じゃなくて~
穴の中なんだけど…~
後ろ見てー。▼~
:[ノルン]|
え? 後ろから声が…▼~
ああーっ!~
こ、こんな所に穴が!~
しかも誰か落ちてる!?▼~
だ、大丈夫ですか?~
すぐに引き上げますから…!~
んしょ、んしょ……▼~
:[セツナ]|
わーい助かった…~
ありがとう…▼~
:[ノルン]|
び、びっくりしたぁ。~
まさかあんなところに穴があって、~
しかも誰か落ちているなんて…▼~
えーっと、セツナさん…ですよね?~
も、もしかして、先日の天の声も…?▼~
:[セツナ]|
天の声…?~
あなたに話しかけたのは私…▼~
あのときも、こことは別の穴に落ちてて…~
誰かに助けてもらったけど。▼~
:[ノルン]|
なんだぁ…じゃあ、~
あのとき聞いたのは天の声なんかじゃ~
なかったんですね…▼~
:[セツナ]|
穴の中にまで~
悩んでそうな声が聞こえたから、つい…▼~
……▼~
ノルン……だっけ。~
あなたは、他の人のようには~
なれないと思う…▼~
:[ノルン]|
ええっ!?~
そ、そんなにはっきりと…▼~
そ、それは確かに、~
あたしはただの村人だし、~
すごい武器も持ってないし…▼~
だ、だけど…!~
こんなあたしでも、~
みんなの力になりたいの…!▼~
:[セツナ]|
みんなの力になるには…~
一番強い弓使いにならなきゃ~
ダメ…?▼~
:[ノルン]|
…え? そ、それは…その…▼~
:[セツナ]|
みんなの役に立ちたいなら…~
ノルンはノルンなりの~
支えかたがあるんじゃないかな…▼~
:[ノルン]|
あ、あたしなりの支えかた…?▼~
:[セツナ]|
別に一番の弓使いじゃなくても~
いろいろと方法があると思う…▼~
応援するとか、~
おいしい料理を作るとか…▼~
そういうことに、~
村人だとか貴族だとか~
身分は関係ない…▼~
:[ノルン]|
……▼~
あたし…弓の腕を上げることだけに~
躍起になって…本当にやりたいことを、~
見失っていたかもしれない…▼~
そうだよね…別にあたしは、~
一番の弓使いを~
目指したかったわけじゃない。▼~
みんなの役に立ちたいから…~
あたしが最初に弓を握ったのも、~
その理由からだったのに…▼~
:[セツナ]|
成長できることは、~
弓の腕だけじゃなくて…~
いろいろある…▼~
やりたいことがわかっているなら、~
ゆっくりやればいい…▼~
やめなければ…~
いつかできるようになるかも…~
多分。▼~
:[ノルン]|
そうですね…! あたし、~
マイペースで頑張ろうと思います!▼~
弓の腕前だけじゃなく、まずは人として、~
誰かを支えられるような~
存在になりたい…!▼~
気付かせてくれてありがとう…~
やっぱり…セツナさんの声は、~
あたしにとっての天の声だったわ!▼~
:[セツナ]|
頑張って成長できたら…~
落とし穴に落ちてたり~
罠にかかっている私を助けてほしい…▼~
あと…私でよければ、~
弓の練習にも付き合うけど…▼~
:[ノルン]|
ありがとう、セツナさん!▼~
** 神竜王の化身 ナギ [#m821b23e]
***C [#veb92054]
:[シャロン]|
ナギさんって、もとの世界…~
アカネイア大陸にいたころから、~
記憶がなかったのですか?▼~
:[ナギ]|
ええ…わたしがマルス王子の~
求めに応じて目を覚ましたとき…~
なにも覚えていなかった。▼~
この…ナギという名前と…~
神竜の意志を継ぐという使命のほかには、~
なにも…▼~
:[シャロン]|
それは…困りますよね。~
自分の好きなものも、想い出も、~
ぜんぶ思い出せないなんて…▼~
わたしだって、家族のことや~
英雄のみなさんたちとの想い出が~
なくなっちゃったら…悲しいですし…▼~
:[ナギ]|
……▼~
:[シャロン]|
よぉーしっ、ナギさん、~
わたしに任せて下さいっ!▼~
記憶を取り戻すお手伝いを~
させていただきます!▼~
:[ナギ]|
わたしの…記憶を?▼~
:[シャロン]|
はいっ! 完全とはいかないまでも、~
なにかしら記憶を取り戻す~
きっかけを作れたら…!▼~
もしかして、ナギさんが~
アスク王国に呼ばれたのは、~
記憶を取り戻すためかもしれませんよ!▼~
:[ナギ]|
わたしがアスク王国にきた…意味…▼~
ありがとう…シャロン王女。~
あなたは…優しい魂の持ち主…▼~
:[シャロン]|
任せて下さい!~
実はわたしに、いい考えがあるんです!▼~
明日また、ここに来てください。~
ナギさんに会わせたい英雄がいます!▼~
***B [#b82450c7]
:[ナギ]|
シャロン王女…~
わたしに会わせたいというのは…▼~
:[シャロン]|
それはですね…~
この方々です!▼~
:[ディアドラ]|
はじめまして…~
私の名前はディアドラ。▼~
私もあなたと同じように、~
過去が…記憶がないのです。▼~
:[ルフレ]|
私はルフレ。クロムさんの自警団で~
軍師をつとめています。▼~
私もその…クロムさんと出会うまでの~
記憶がないのです。▼~
:[マーク]|
僕の名前はマーク。~
天才軍師ルフレの息子です!▼~
実は僕も、母さんの名前と~
自分の名前以外は、なーんにも~
覚えてないんですよねー。えへへっ。▼~
:[ルフレ]|
あの、マーク…人前で私のことを~
天才軍師とか言うのはやめませんか?▼~
:[マーク]|
ええー、いいじゃないですか。だって僕の~
時代では、母さんは世界一の軍師として~
名を馳せていたと聞きましたよ!▼~
:[シャロン]|
…とまあ、~
実はヴァイス・ブレイヴのなかにも~
ナギさんと同じく、▼~
こうして記憶喪失の~
英雄のかたがたがいるのです。▼~
:[ナギ]|
奇妙な…巡り合わせ…~
同じ境遇の者たちが幾人も…▼~
:[シャロン]|
どうせなら、みなさんの記憶も~
一緒にとりもどせたらなーと思って~
集まってもらいました!▼~
:[マーク]|
記憶喪失の英雄の集い、ですね!▼~
:[ルフレ]|
シャロン王女に事情は聞きました。▼~
ひょっとすると、~
私たちが会話を重ねることで、~
記憶を失った原因…▼~
記憶を取り戻すための~
きっかけが得られるかもしれません。▼~
:[ディアドラ]|
私には…~
記憶を取り戻すことが正しいのか、~
それさえもわかりません。▼~
しかし、失われた記憶の断片の中に、~
大切な光景が眠っているのなら…~
それを取り戻してみたいとも、思うのです。▼~
:[ナギ]|
そう…~
それなら…わたしも…▼~
~
(暗転)
:[シャロン]|
…ど、どうでしょうか皆さん。~
もう、半日ほど、話し合ってますけど…▼~
:[ルフレ]|
ごめんなさい。やっぱりなにも…~
思い出せないみたいです。▼~
:[ディアドラ]|
私もです…頭の中にもやが~
かかったようになってしまい…▼~
:[マーク]|
ごめんなさいナギさん!~
力になれなくて…▼~
:[ナギ]|
いいえ、ありがとう…~
あなた方の優しい心は、~
十分に…▼~
…あなた方もまた、~
不思議な運命に導かれ、~
何かを成すためにこの世界にいる…▼~
あなたたちはきっと知るでしょう。~
この世界で…それぞれの運命を。▼~
あなたたちなら、きっと乗り越えられる…~
自分と仲間を信じてさえいれば…きっと…▼~
:[ルフレ]|
ナギさん…私たちを、~
勇気づけてくれているんですね。▼~
:[マーク]|
励ますつもりが、~
逆に励まされちゃいましたね。▼~
:[シャロン]|
いい感じですけど、~
結局、記憶は戻らずじまいですか…~
よしっ、次の手を考えましょう!▼~
***A [#rf4f31be]
:[シャロン]|
わたし、思ったんです。▼~
アカネイア大陸出身の~
英雄のなかに、ナギさんの過去を~
知っているかたがいるかもしれないと…!▼~
ナギさんが忘れていても、~
向こうが覚えている可能性が~
あるじゃないですか…!▼~
:[ナギ]|
なるほど…▼~
:[シャロン]|
ちょっと待っていて下さいね!~
わたし、片っ端から聞いてきます!▼~
~
(暗転)
:[シャロン]|
…ダメでした。関係ありそうなかたに~
聞き込みをしてきたのですが、誰も~
ナギさんのことを知らないみたいです…▼~
:[ナギ]|
そう…やはり…▼~
:[シャロン]|
なかには、アカネイア大陸とは~
別の世界から来たのでは? と~
予想するかたもいて…▼~
ますます謎が深まっただけでした。~
だけど、わたしは諦めませんよ。▼~
アカネイア出身の同じマムクートである、~
チキちゃんに来てもらいました!▼~
:[チキ]|
チキ、お手伝いにきたよ…!▼~
:[ナギ]|
あなたは…神竜王の血を引く王女…▼~
わたしのなかには、光とともに~
歩むものの支えになるべし、という~
神竜の意志が…宿っている…▼~
あなたは…わたしと一番~
近しい存在かもしれない…▼~
:[シャロン]|
チキちゃんって何千年も~
生きているんですよね?▼~
それなら、その間に一度くらい~
ナギさんに会っていても~
おかしくない気はするのですが…▼~
:[チキ]|
でもねチキ、ナギさんのこと…~
ぜんぜん覚えてないの。▼~
チキが眠りにつくまえに~
会ったきおくもないし…▼~
:[ナギ]|
……▼~
:[チキ]|
うーん、うーん、うーーん…~
やっぱりだめみたい…ごめんなさい、~
チキ、思い出せないよ…▼~
:[シャロン]|
こうなると、もともとチキちゃんは~
ナギさんのことを『知らなかった』~
可能性がありますよね。▼~
ひょっとすると、ナギさんは本当に~
アカネイア大陸がある世界とは~
別の世界に住んでいたのかも…▼~
:[チキ]|
で、でもね、チキ…ナギさんを見ていると、~
なんだかふしぎな気持ちになるの。▼~
知らないはずなのに、なつかしくて…~
なんだか、他人じゃないみたい…▼~
:[ナギ]|
それは…わたしも同じ。~
あなたを見ていると…胸の奥に、~
なにか温かいものを感じる…▼~
そう…絆のようなものを。▼~
でも、この感覚を~
うまく言葉にすることができない…~
ごめんなさい…▼~
:[シャロン]|
うーん、今回もダメでしたか…~
どこかにすこしでも、記憶に繋がる~
手がかりがあるといいのですが…▼~
***S [#oe938989]
:[シャロン]|
ごめんなさいナギさん!~
記憶を取り戻す力になれなくて…▼~
:[ナギ]|
いいえ、シャロン王女…~
ありがとう。▼~
今のわたしには、記憶がない…~
でも…わたしにはわかる…~
この世界で、なにを成すべきかを。▼~
この世界にも…大きな闇が迫っている…~
しかし…闇を払える光も、~
確実に存在している…▼~
わたしは…その手助けをするために~
エクラの~
求めに応じ、ここに来た…▼~
:[シャロン]|
闇をはらえる光…ですか。~
それはきっと、アスク王国に集ってくれた~
英雄のみなさんのことですね…!▼~
:[ナギ]|
シャロン王女…~
あなたもその光のひとつ…▼~
:[シャロン]|
え…? わ、わたしもですか?▼~
:[ナギ]|
わたしの力になろうと~
駆け回ってくれたその優しい心…~
間違いなくあなたは、輝く光…▼~
いまのわたしには…過去がない…▼~
でも、未来をつくる手助けはできる…~
いまはそれで…十分。▼~
:[シャロン]|
ナギさん…!~
これからもその力、平和のために~
お借りしてもよろしいでしょうか?▼~
:[ナギ]|
ええ…これからも、~
その光が、かげることのないように…▼~
あなたたちとともに歩む未来に…~
神竜の加護があらんことを…▼~
** 謎の仮面騎士 シリウス [#m921453c]
***C [#u70f82de]
:[シリウス]|
では、アルフォンス王子、~
今日の稽古はここまでにしておこう。▼~
:[アルフォンス]|
はい。稽古をつけていただき、~
ありがとうございました。▼~
……▼~
:[シリウス]|
ふむ…その表情…▼~
アルフォンス王子、私を稽古相手に~
選んだのは、なにか理由があるようだな。▼~
:[アルフォンス]|
その…もし、気を悪くされたら~
もうしわけありませんが…▼~
僕は貴方に良く似た英雄を~
知っている気がするのです。▼~
さきほど、手合わせしたときの~
身のこなし、練り上げられた槍さばき…▼~
そのどれにも、僕は見覚えがあるのです。▼~
:[シリウス]|
……▼~
それはおそらく…アルフォンス王子の~
勘違いではないのかな。▼~
私程度の凡庸な武技の使い手ならば、~
掃いて捨てるほどに存在しよう。▼~
:[アルフォンス]|
いえ、貴方の戦いかたは決して~
凡庸などではありません、▼~
幾多の死闘をかいくぐり、~
激戦の中で培われた力強さを…~
僕は確かに感じました。▼~
そして…そのような戦いかたが~
できる英雄が、この世に何人もいるとは~
僕には思えません…▼~
:[シリウス]|
アルフォンス王子、~
私は人々を哀しみから救うために~
戦う旅の者…▼~
…それ以上でも、それ以下でもないのだ。~
では、失礼する。▼~
:[アルフォンス]|
…行ってしまわれたか…▼~
…槍さばきだけじゃない。~
あの声…やっぱり、似ている気がする。▼~
でもどうして、シリウスさんは~
仮面を被ることになったのだろう…▼~
***B [#sdeb8f01]
:[アルフォンス]|
あの、シリウスさん…~
立ち入るようなことを聞いて~
申し訳ありませんが…▼~
貴方はなぜ、その仮面を~
かぶることになったのでしょうか。~
良ければその理由を伺えないでしょうか。▼~
:[シリウス]|
……▼~
:[アルフォンス]|
戦場で背中を預けられる…~
ともに戦う仲間として、~
貴方に伺いたいのです。▼~
:[シリウス]|
……▼~
運命とは…巡り合わせとは、~
ときには酷なもの。▼~
目の前にあるものが、代え難く、なによりも~
大切なものと気付いた時には…真っ直ぐに~
向き合えなくなっていることもある。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[シリウス]|
そのようなとき、人はもう一度~
運命に向かい合うために…~
仮面をかぶるのかもしれない。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…~
運命と向かい合うため…▼~
:[シリウス]|
アスク王国に呼ばれた英雄の中には、~
おそらくだが…私と似たような~
立場の者もいる。▼~
彼らもまた、本来の自分を~
仮面や重厚な鎧で覆い隠すことで~
運命と向かい合おうとしているのだ。▼~
:[アルフォンス]|
ありがとうございます、シリウスさん。~
少し…わかった気がします。~
その仮面の理由が…▼~
なにかから逃げるためではなく、~
運命に向かい合うために、~
その仮面は必要なんですね。▼~
:[シリウス]|
礼を欠いているのは百も承知。~
しかし、今の私は…~
この仮面とともにあらねばならない。▼~
成すべきことを成すため。~
再び、運命に向かい合うために…▼~
***A [#w892ca10]
:[アルフォンス]|
かつて、僕の大切な友人も~
仮面をかぶり…僕の前に~
敵として現れたことがあったのです…▼~
:[シリウス]|
なるほど…興味本位で~
質問しているようには思えなかったが、~
そういう理由があったのだな。▼~
:[アルフォンス]|
僕は知りたかったのです。~
どうして友人は、仮面をかぶる~
必要があったのか…▼~
:[シリウス]|
私には経緯は窺い知れないが…▼~
彼がアルフォンス王子に~
剣を向けるためには、仮面が~
必要だったのかもしれないな。▼~
友に刃を向けねばならない…~
その苦しみを隠すための、~
仮面であったのかもしれない。▼~
:[アルフォンス]|
…いつの日か、~
彼はまた僕に素顔を~
見せてくれるのでしょうか…▼~
:[シリウス]|
それは…本人にしかわかるまい。▼~
:[アルフォンス]|
シリウスさんは…~
自らの願いが叶えられたとき、~
その仮面を脱ぐのですか?▼~
:[シリウス]|
…それは、その時に~
なってみないとわからない。~
私に言えるのは、それだけだ。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
***S [#p000b26a]
:[シリウス]|
アルフォンス王子。~
以前、君は私に聞いたな。▼~
私の願いが果たされた時、~
この仮面を脱ぐ日がくるのか…と。▼~
:[アルフォンス]|
はい…▼~
:[シリウス]|
私には帰りを待つ人がいる。▼~
いつか目的を果たし~
その人のもとへ帰るときが来たら…~
仮面は必要なくなるだろう。▼~
だからこそ私は戦うのだ。~
自らの過去と決別し~
新たな人生を生きるために。▼~
:[アルフォンス]|
過去との決別…▼~
僕の友人もまた、~
新たな人生を生きるために…▼~
いや、運命に強いられるかたちで、~
仮面をかぶったのかもしれません。▼~
僕は…信じたいのです。~
彼が仮面を脱ぐとき、再び僕たちの~
未来が重なることを。▼~
:[シリウス]|
アルフォンス王子、君が友人を想い、~
ともに歩める未来を望むのなら、~
私はその手助けをしよう。▼~
:[アルフォンス]|
シリウスさん…▼~
:[シリウス]|
いまの私は…仮初めの姿かもしれない。~
しかし、大切なものを守りたいという想い、~
平和を願う心は、嘘偽りのない本物だ。▼~
:[アルフォンス]|
はい。これからも、~
アスク王国の平和のために~
力を貸してください。▼~
:[シリウス]|
アルフォンス王子…~
君の期待に応えられるように、~
一層励むことを約束する。▼~
いまはこの仮面とともに、戦場を駆けよう。~
歩む先に、光があることを信じて…!▼~
* コメント [#ld4765cb]
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