章別会話
オープニング-1†
【大神殿マナイル】
(背景:神殿玉座前、中央左:サナキ、中央右:エリンシア、右端:アイク)
- [サナキ]
- よくやってくれた、アイク。▼
そなたたちの働きによって、
我がベグニオンの苦慮する
長年の咎が…僅かなれど解決した。▼
そこで…かねてよりの約束どおり、
ベグニオンの、クリミア再興への支援…
間違いなく行われようぞ。▼
宰相たるセフェランが戻らぬゆえ、
国を挙げてというわけには参らぬが……
わたしの動かせる兵をそなたたちに貸し与える。▼
好きに使うがよいぞ。▼
- [アイク]
- わかった。
よかったな、エリンシア姫。▼
- [エリンシア]
- は、はい。▼
- [サナキ]
- …今回のことで、よく分かった。
やはり、この大地にラグズは必要なのだ。▼
ベオクとラグズは手をとりあって
生きていくべきものなのだろう。▼
先代神使たる我が祖母も…
父母もそれを望んでおられた。▼
エリンシア姫。
そなたの父、クリミア王ラモン殿こそ
親ラグズの先駆者であった。▼
ラグズ共存の道……
わたしも元老院に提案してみようと思う。▼
すぐには聞き入れられぬだろうが、
もう、見て見ぬふりは許さぬ。▼
エリンシア姫、必ずやクリミアを
再興するのじゃ。▼
そして、わたしと手を取り合って
この世界を変えてゆこうぞ。▼
- [エリンシア]
- サナキ様…▼
なんともったいないお言葉……
亡き父も、どんなに喜ぶことでしょう。▼
- [アイク]
- …俺は、用済みだな。
話が終わるまで外で待っているぞ。▼
(アイク消える)
- [サナキ]
- こら、待たぬか。
まだ用は終わっておらん。▼
(右端にアイク現れる)
- [アイク]
- なんだ?▼
- [サナキ]
- …相変わらずせっかちな奴じゃの。▼
よいか、アイク。
そなたがクリミア再興軍の一員となるなら、
それなりの身分が必要となる。▼
- [アイク]
- 貴族の仲間になれって話なら、断るぞ。
俺の柄じゃない。▼
- [サナキ]
- それが、そういうわけにはいかんのじゃ。
我が国が貸し与える軍を率いるのが、
一介の名もない傭兵であっては、困る。▼
第一、兵もまとまらんしな。
観念して、エリンシア姫から
爵位を授かるのじゃ。▼
(サナキ・エリンシア消える)
- [アイク]
- …ったく。いちいち面倒だな…▼
(中央左にエリンシア現れる)
- [エリンシア]
- も、申し訳ありません。
どうしてもお嫌でしたら、無理強いはできませんが…▼
- [アイク]
- いや、必要なことならやらないとな。▼
どうすればいい?▼
- [エリンシア]
- あの、私に…
アイク様の剣を貸していただけませんか?▼
…ありがとうございます。▼
それから、その…
ひざまずいていただけますか?▼
(アイク消える)
す、すみません。▼
では…始めます。▼
『なんじ、アイク―――▼
クリミア王女の名におき
騎士としての地位と
爵位を与えるものとする』▼
(アイク、ロードにクラスチェンジ)
(背景:同じ、中央左:エリンシア、中央右:アイク)
- [エリンシア]
- こ、これで終わりです。▼
- [アイク]
- なんか、妙な感じだな。▼
(左端にサナキ登場)
- [サナキ]
- ほう、それなりに
様になっておるようじゃな。▼
(右端にシグルーン登場)
- [シグルーン]
- お似合いですよ。▼
- [エリンシア]
- ええ、とても…▼
- [アイク]
- そうか?
まあ、別にどうでもいいけどな。▼
(暗転)
ナレーション†
(画面:大陸の地図)
ベグニオン帝国内西方の大森林地帯。*
かつて、そこには
鳥翼族サギの民が暮らす国
セリノス王国があった。*
(画面:地図から暗黒の森の風景に変わる)
セリノス大虐殺―――
その直後より色を失った森は
まるで女神の嘆きそのものに思えた。*
信心深いベグニオンの民は
二十年もの長い歳月の間、
自分たちの犯した罪に怯え震えていた。*
(画面右にサナキの画像)
ベグニオン皇帝たる神使サナキは
民の心情を代弁するべく、*
(画面左上にリュシオン・左下にリアーネの画像)
セリノスの僅かな生き残り
サギの民の王子・王女を前に、その膝を折る。*
国対国ではなく、同じ大陸に暮らす
仲間への心からの謝罪。
あの大虐殺を許す事はできない。*
しかし、憎しみの心は憎しみを生む。
どこかで断ち切らねば、
悲しみの連鎖は永遠に終わらない。*
そう考えたサギの民は、
神使の謝罪を受け入れ……*
(画面:緑の森)
そして
セリノスの森はかつての姿を取り戻した。*
(画面:大陸の地図)
この時のアイクたちの功績により、
王女エリンシアには
ベグニオンより一軍が貸し与えられることとなった。*
(画面左にアイクの画像)
平民の出ながらも
王女より爵位を与えられたアイクが
軍の指揮を任される。*
この年、最初の雪が降り積もる中、
将となったアイクが率いる
一軍―――クリミア正規軍は*
険しい峰を連ねるベグニオン=デイン国境へ
進撃を開始した。*
オープニング-2†
(背景:玉座前、左端:漆黒の騎士、中央右:アシュナード)
- [アシュナード]
- …そうか、やつらが
ベグニオンを発ったか。▼
- [漆黒の騎士]
- 【虫】のもたらした情報では、
ベグニオンの一軍を借り受け、▼
クリミア再興軍として、陸路
デインを抜け、クリミアへ
攻め上るつもりであるとか。▼
- [アシュナード]
- ほう、デインを横切るというのか。▼
たかが一軍を擁したところで、
核となるのは、たった十余の
傭兵どもであろうにな。▼
ガウェインの息子か…
あやつに匹敵する力を持つのか?▼
- [漆黒の騎士]
- いえ…まだ若く、
足元にも及ばぬでしょう。▼
- [アシュナード]
- フン、つまらぬな。▼
- [漆黒の騎士]
- 剣の腕は未熟ながら、不思議と…
人をひきつける才があるようです。▼
その証拠に、ベグニオン神使だけではなく
セリノスの生き残り、そして
フェニキス王の信頼までも得たとか。▼
- [アシュナード]
- セリノスの…?
まだ生き残りがいたのか?▼
- [漆黒の騎士]
- どうやら王族が2人いる様子です。▼
- [アシュナード]
- フ……
これは、また上手くお膳立てされたものだ。▼
どちらか片方でよい、手に入れろ。
そして、メダリオンと共に我が手に戻せ。▼
- [漆黒の騎士]
- ……御意。▼
(暗転)
(背景:雪原、左端:アイク、中央左:タニス)
- [タニス]
- あの長城をこえれば
いよいよデイン王国だ。▼
建物の上部を見ろ。
デイン側の竜騎士数隊が、
偵察のため出撃している。▼
(タニス中央右に移動し、アイクの方を振り向く)
アイク将軍、おぬしたちは
竜騎士と相対したことがあるか?▼
- [アイク]
- 回数は、あまりないな。▼
だが、キルヴァスのカラスたちの方が
やっかいだったように思う。▼
- [タニス]
- …では、まだ真の竜騎士とは
戦ったことがないのだな。▼
- [アイク]
- …どういう意味だ?▼
- [タニス]
- 今、見えている奴らがそうなのかはわからんが…
デインには、元ベグニオンの
宮廷騎士団に所属した部隊がいるはずだ。▼
訳あってたもとを分かったが……
彼らは相当、強いぞ。▼
- [アイク]
- 神使があんたを遣わしてくれたのは、
そのためだったのか…▼
- [タニス]
- そうだ。聖天馬騎士であれば、
竜騎士にもひけをとることはない。
空には…空の戦い方があるからな。▼
- [アイク]
- 俺たちは陸専門だからな。
その辺はまかせていいか?▼
- [タニス]
- うむ。神使親衛隊の
名に恥じぬ戦いをお目にかけよう。▼
(暗転)
(戦績表示及び講評)
(拠点メニュー)
<兵士 ☆☆>†
(背景:天幕内、左端:ベグニオン兵、中央右:アイク)
- [ベグニオン兵]
- アイク将軍。
全兵、準備完了しております。▼
- [アイク]
- …そのまま、待機しててもらえるか?▼
- [ベグニオン兵]
- 集合がかかるまで、
天幕に控えて待機でしょうか。▼
それとも、整列し陣形を整えた上で、
待機していればよろしいでしょうか。▼
- [アイク]
- ……天幕で控えててくれればいい。
用意ができたら声をかける。▼
- [ベグニオン兵]
- はっ!▼
(ベグニオン兵消える)
- [アイク]
- ………▼
(左端に別のベグニオン兵登場)
- [ベグニオン兵]
- 失礼します!▼
全軍待機の指令を受けましたが、
タニス将軍の天馬部隊も
待機でよろしいのでしょうか?▼
- [アイク]
- …それも、俺が決めるのか?▼
- [ベグニオン兵]
- ……アイク将軍が、
全軍の指揮をとられると
うかがっております。▼
我々は、将軍の指令に従います。▼
- [アイク]
- …………
タニス将軍の部隊は、
タニス将軍の自由にしてよし。▼
- [ベグニオン兵]
- 了解しました!▼
タニス将軍の天馬部隊は、
タニス将軍の『援軍』要請によってのみ
出動するようにという指令、▼
確かに承りました!▼
失礼します!▼
(ベグニオン兵消える)
- [アイク]
- ………▼
<タニス ☆>†
(背景:降雪中の天幕前、中央左:タニス、中央右:アイク)
- [アイク]
- タニス、ちょっといいか。▼
- [タニス]
- …アイク将軍。
どうした。何か問題でも?▼
- [アイク]
- あんたなら
知っているかと思ってな。▼
- [タニス]
- ?▼
- [アイク]
- この先、戦うことになる…
デイン王とは、どんな奴なんだ?▼
- [タニス]
- 私も、直に戦ったことはない。
だから具体的な強さなどは語れないが、
それでも構わないか?▼
- [アイク]
- ああ。とりあえず、
なんでも聞かせてくれ。▼
- [タニス]
- ……アシュナードが即位したのは、
確か…18年前のはずだ。▼
デイン王都ネヴァサ周辺で
ひどい流行り病があって…
人が大勢死んだ翌年だったと記憶している。▼
テリウス大陸史においても、▼
戦以外で、あれほど多く
立て続けにベオクやラグズが死んだのは……
創始の大洪水以来だったろうな。▼
20年前のベグニオンでは、
セリノス王国の民がほぼ失われ…▼
19年前のデインでは、
王族を含め1000に届く数の
ベオクが死んだと言うのだからな。▼
- [アイク]
- デインの王族も死んでいたのか。▼
- [タニス]
- …当時の国王、妃、20人近くいたはずの
王子、王女が…ことごとく亡くなった。▼
ベグニオンでも、デイン王家は
血の断絶がおきるのではないかとの噂が
ひっきりなしに流れていた。▼
- [アイク]
- だが、アシュナードは生き残った。▼
- [タニス]
- そうだ。だがそれまでは…▼
王位継承には名の挙がることがなかったほど、
王位には遠い存在だったようだ。
別のところで、名だけは、よく知られていたがね。▼
- [アイク]
- どこだ?▼
- [タニス]
- 戦場だ。▼
―――デインに猛将あり。
王子アシュナードの前では、
聖騎士一兵団でも霞む…とね。▼
ベグニオンとデインは、
互いに領土拡大を巡り何度も
ぶつかっていたからな。▼
比較的温厚な性質を持っていた
デイン前国王の時代に、▼
彼らが僅かながらも、我が
ベグニオンの領地を削り取ったのは…▼
ひとえにアシュナードの
力があったからと言っても
過言ではなかったようだ。▼
- [アイク]
- …………▼
- [タニス]
- すまんな、思ったより
長話をしてしまったようだ。▼
そろそろ、出撃の準備に
戻ったほうがいいだろう。▼
- [アイク]
- 参考になった。
機会があればまた話してくれ。▼
- [タニス]
- わかった。▼
<トパック ☆>†
(背景:降雪中の天幕前、中央左:アイク、中央右:トパック、右端:ムワリム)
- [トパック]
- アイク!
おいらたち、どの部隊に入ればいいんだ?
まだ指示をもらってないぜ?▼
- [アイク]
- トパック、ムワリム。
何度も言うようだが…
本当によかったんだな?▼
- [トパック]
- そう何度も言われるおいらたちって……
もしかしてお荷物なのか?
とか、かんぐっちまいそう。▼
- [アイク]
- いや、そうじゃないが。
…はっきり言って、
無謀な戦いを仕掛けようとしている。▼
クリミアに縁のない者は
なるべく関わらないほうがいい。▼
- [トパック]
- 無謀な戦いなら、
おいらたちの奴隷解放運動だって
ずっとそうだったぜ。▼
な、ムワリム?▼
- [ムワリム]
- そうです。▼
ですが…アイク殿たちが
ベグニオンを訪れたことによって
事態は一変しました。▼
- [アイク]
- 確かに、神使が…ラグズ奴隷の件は
徹底的に調べて、奴隷が1人もいなくなるまで
責任を持つと確約してくれた。▼
だから、おまえたちは、
もう戦わなくていいんだぞ?
それをわざわざ…▼
- [トパック]
- アイクたちと、いっしょに
戦いたいんだよ。
助けになりたいんだって!▼
- [ムワリム]
- この戦いに加わることを希望するのは、
坊ちゃんと私の自由です。▼
…それを、はね付けるかどうかは、
アイク殿の自由であるように。▼
- [アイク]
- …本音を言うと、
こちらから頭を下げてでも
力を貸して欲しい。2人とも、な。▼
- [ムワリム]
- はい。▼
- [トパック]
- へへ まかせときなって!▼
進撃前†
トレガレン長城1†
(背景:雪原、中央左:エリンシア、中央右:アイク)
- [エリンシア]
- アイク様…
ご出陣なさるのですか?▼
- [アイク]
- そうだ。
敵はまだ、俺たちが動き出したことを
知らないはずだ。▼
奇襲をかけて、一気に長城を陥落させる。
姫は本営で待機していてくれ。▼
- [エリンシア]
- はい……▼
- [アイク]
- そんな不安そうな顔しないで、
どっしり構えてろ。
あんたはこの軍の旗印なんだ。▼
- [エリンシア]
- それは分かっています。
でも…アイク様……▼
- [アイク]
- 軍としてぶつかるのは初めてでも、
デイン軍とは何度かやりあっている。▼
…勝ってくるさ。
初戦から負けるわけにはいかないからな。▼
- [エリンシア]
- ・・・信じてお待ちしています。
どうか、お気をつけて……▼
(暗転)
(マップ画面:長城前)
- [アイク](上段)
- じゃあ、行くか。
全軍出陣…▼
- [エリンシア](中段)
- 待ってください、アイク様!▼
…上空に何か……!▼
- [アイク](上段)
- あれは…▼
(マップ画面、南方向から鳥翼族飛来)
- [ティバーン](上段)
- よぉ。いよいよクリミア軍として
デインに向かうんだってな。▼
- [アイク](下段)
- そっちも、国に帰るんだろう?
白サギの兄妹もいっしょに。▼
- [ティバーン](上段)
- 俺は、そのつもりだったんだが…▼
どうしても、おまえたちに
ついて行きたいって、
だだをこねる奴がいてな。▼
- [リュシオン](上段)
- …ベオクが礼をつくしたのです。
我らも、義に背くわけにはいきません。▼
そうだろう、リアーネ?▼
- [リアーネ](中段)
- (ウン、ニイサマ。)▼
- [リュシオン](上段)
- アイク、といったな。▼
- [アイク](下段)
- ああ。▼
- [リュシオン](上段)
- 私も妹も…おまえに危機を救われた。
我らサギの民は、義と礼を重んじる。▼
おまえに恩を返さなくてはならない。▼
- [アイク](下段)
- 別に無理をしなくてもいい。▼
- [リュシオン](上段)
- 私たちは【呪歌謡い】…
戦うことはできないが、
相手に力を与えることができる。▼
おまえが望むのであれば…
私は、おまえと共に行く。
妹の分も、恩に報いよう。▼
- [アイク](下段)
- ……▼
※<仲間に入れる><断る>の選択肢が発生
<仲間に入れる>を選択の場合†
- [アイク](下段)
- …せっかく会えた
妹の傍にいてやらなくていいのか?▼
- [リュシオン](上段)
- リアーネも、承知している。▼
- [アイク](下段)
- そうか。
だったら、頼む。▼
- [リュシオン](上段)
- わかった。▼
我が民の誇りにかけて、
おまえの力になることを誓う。▼
- [ティバーン](下段)
- 決まりだな。
俺からも、護衛をつけよう。
ヤナフ!▼
- [ヤナフ](中段)
- はい、はーい!▼
- [ティバーン](下段)
- クリミア軍に同行し、
リュシオンを守れ。▼
- [ヤナフ](中段)
- おまかせください!▼
- [ティバーン](下段)
- ウルキ、おまえもだ。
いいな?▼
- [ウルキ](中段)
- …もちろんです。▼
- [リュシオン](上段)
- ティバーン!
そんなことまでは、
してもらえない…!!▼
リアーネと…父上のことも
お願いしているのに……▼
- [ティバーン](下段)
- この20年…
おまえがどんな気持ちで
フェニキスにいたか知っている。▼
こんなことしか
してやれなくて、悪い。▼
- [リュシオン](上段)
- …ティバーン。
感謝します。心から…
あなたに。▼
- [アイク](上段)
- フェニキス王、
リュシオンのことは任せてくれ。▼
クリミアを取り戻したら、
必ず無事、フェニキスに帰す。▼
- [ティバーン](下段)
- その言葉を信じよう。▼
これで、おまえたちと
タカの民、サギの民の間には
深いきずなができた。▼
もし、困った事態に陥った時は
俺を呼ぶがいい。▼
なにがあっても飛んでいこう。
文字通りな。▼
(マップ画面、ティバーンとリアーネ飛び去る)
<断る>を選択の場合†
- [アイク](下段)
- せっかくだが、遠慮しておく。▼
- [リュシオン](上段)
- 何故だ?▼
私では…役に立たないということか?▼
- [アイク](下段)
- そうじゃない。▼
リュシオン、あんた…
せっかく妹に会えたんだろ。
側にいてやるほうがいい。▼
(注:仲間にする場合の“傍”と使い分けしているらしい?)
- [リュシオン](上段)
- ! …だが……▼
- [ティバーン](中段)
- リュシオン。
俺もそのほうがいいと思うぞ。▼
リアーネとともに、
ロライゼ様の側にいてやれ。▼
- [リュシオン](上段)
- はい…▼
- [アイク](下段)
- 申し出には感謝している。
気持ちだけ、受け取っておくさ。▼
- [ティバーン](中段)
- …今回のことで、おまえたちと
タカの民、サギの民の間には
深いきずなができた。▼
もし、困った事態に陥った時は
俺を呼ぶがいい。▼
なにがあっても飛んでいこう。
文字通りな。▼
- [リュシオン](上段)
- …せめて、これを受け取ってくれ。▼
- [アイク](下段)
- なんだ?▼
- [リュシオン](上段)
- 一族の宝だ。
…おまえたちの助けとなるだろう。▼
- [アイク](下段)
- わかった。
ありがとうな。▼
- [リュシオン](上段)
- ………では。▼
<回復の書を手に入れた>
(鳥翼族全員飛び去る)
トレガレン長城2(共通会話)†
- [エリンシア](上段)
- 思いがけず、強い味方が
できたようですね。▼
- [アイク](下段)
- ああ。
ベオクとラグズ…▼
獣牙族も鳥翼族も、
俺たちと何ら変わりない。
分かり合うことができる。▼
- [エリンシア](上段)
- はい。
…私も、そう思います。▼
- [アイク](下段)
- じゃあ、今度こそ出発だ!
全軍、出撃!!▼
(出撃開始)
進撃後†
1ターン目開始前†
(マップ画面:長城内で敵兵が動く)
(背景:雪原、中央左:ネサラ、右端:カヤッチェ)
- [カヤッチェ]
- クリミア軍がきたようだな。▼
では、手はずどおり頼むぞ。▼
- [ネサラ]
- …俺のキルヴァス軍本隊は、
西山上にて待機。▼
別働隊をここに残し、あんたらに協力させる。
これで間違いないだろう?▼
- [カヤッチェ]
- う、うむ。▼
(マップ画面、ネサラ飛び去る)
(背景:雪原、中央左:カヤッチェ、右端:デイン兵)
- [デイン兵]
- …国王陛下は、いったい
何をお考えなのでしょう……▼
あんな、得体の知れない
半獣の国と手を組むだなどと…▼
- [カヤッチェ]
- ……わからん。
陛下の崇高なお考えが、
我々に分かろうはずもない。▼
ただ、確実なことは
我らは陛下のお望みどおり動く。
それが全てなのだ。▼
- [デイン兵]
- もちろんでございます!▼
- [カヤッチェ]
- クリミア軍は、自分達の動きが全て
こちら側に漏れていることを知らん。▼
ふん! 急ごしらえの…
ろくに訓練も受けておらぬ
寄せ集め軍ごときに、何ができるというのだ。▼
どれほど腕がたつか知らんが…
たかが傭兵あがりの若造が指揮を
とっておるような集団だ。▼
恐るるにたりん。▼
- [デイン兵]
- 本物の戦というものを、
教えてやりましょうぞ!▼
それで…キルヴァスのカラスどもは
いかがいたしますか?▼
- [カヤッチェ]
- 半獣どもなど、おとりに使えばよい。
やつらを犠牲にすることで、
こちら兵の消耗を防ぐのだ。▼
(“こちらの兵の”の脱字と思われるが原文どおり記載)
- [デイン兵]
- それは名案ですな。▼
- [カヤッチェ]
- よし、では
全兵に徹底させるのだ。▼
- [デイン兵]
- はっ!▼
(マップ画面:カヤッチェ階段を駆け上がり、長城内の兵士に話しかける)
- [カヤッチェ](上段)
- …貴様、見ない顔だな?▼
- [シノン](中段)
- ………▼
- [デイン兵](下段)
- こ、こら!
こやつめ…
閣下に頭を下げぬか!!▼
- [シノン](中段)
- ……▼
- [カヤッチェ](上段)
- …ずいぶん
ふてぶてしい態度だな。
貴様の配下か?▼
- [デイン兵](下段)
- はっ!
本日付で配属になったばかりの
新参者で…▼
なにぶん教育が行き届いておらず、
誠に申し訳ございません……!!▼
- [カヤッチェ](上段)
- 腕が確かだというなら、
愛想のないことぐらいは目をつぶろう。▼
私の手柄になるよう、1人でも多く
クリミア勢を潰してくれたまえ。▼
- [デイン兵](下段)
- はっ!▼
- [シノン](下段)
- …ケッ▼
(マップ画面、シノン移動)
- [カヤッチェ](上段)
- さあ来い、クリミアの生き残りども!
デインに逆らうということが
どういうことか…思い知らせてやろう。▼
キルヴァス兵の増援出現ターン†
- [ヤナフ](上段)
- …おいおい、なにやってんだ
あの馬鹿ガラスども。▼
- [ウルキ](中段)
- ……デインについたのか?
…信じられん……。▼
- [リュシオン](下段)
- ……私だけでなく、
ラグズをも裏切ったのか…
ネサラめ……▼
*リュシオン、ウルキ、ヤナフの中の出撃しているメンバーで、上の台詞が発生します。
(例えば、ヤナフが出撃していなければ、ウルキの台詞がいきなり中段に出てきます。)
会話・ヨファ⇔シノン†
- [ヨファ]
- シノンさん!?▼
- [シノン]
- …ヨファ。▼
- [ヨファ]
- やっぱり、シノンさんだ!▼
- [シノン]
- いっちょまえに、弓構えた格好が
さまになってんじゃねぇか。▼
- [ヨファ]
- そ、そう? えへへ▼
- [シノン]
- おまえは昔から、筋が良かった。▼
オレの言ったとおりだったろ。
鍛え方を考えれば、
2人の兄貴どもより伸びるってな。▼
- [ヨファ]
- 先生が、よかったからだよ。▼
- [シノン]
- そりゃ、そうだ。
おまえ、そのことを他の奴に
ばらしてねえだろうな?▼
- [ヨファ]
- うん、言ってない。
ぼく、約束はちゃんと守るよ。▼
- [シノン]
- そっか。えらいぞ。▼
- [ヨファ]
- へへ
……ねえ、シノンさん。▼
- [シノン]
- なんだ?▼
- [ヨファ]
- シノンさんは…敵?▼
- [シノン]
- ああ。▼
- [ヨファ]
- ………ぅ…っく…▼
- [シノン]
- ……泣くな。
こういうこともあるって
教えてやったこと、忘れたのか?▼
- [ヨファ]
- …って …だって…
……ひっ…く…▼
- [シノン]
- ……さぁて。師弟対決といくか。▼
会話・ミスト⇔シノン†
- [ミスト]
- シ、シノン!?
どうしてデイン軍にいるの…?▼
- [シノン]
- …チッ おまえには
関係ないだろ。▼
- [ミスト]
- そんな…どうしよう。
仲間だったシノンと…
戦えるわけないじゃない……▼
- [シノン]
- 甘いこと言ってんじゃねえよ。
傭兵ってのは、元来、そういう稼業だ。▼
今のおまえとオレは敵同士。
やるんなら、やるで
さっさと始めようぜ?▼
- [ミスト]
- …………▼
- [シノン]
- ………▼
- [ミスト]
- やだ。
…やっぱり戦えない。▼
- [シノン]
- チッ じゃあ、どうすんだよ?▼
- [ミスト]
- グレイル傭兵団に戻って。▼
- [シノン]
- はぁぁ!?▼
- [ミスト]
- それがダメなら、クリミア軍に
雇われて! お願い!!▼
- [シノン]
- ふざけんじゃねえ。
…どっちにしても、アイクが頭
やってんじゃねえか。▼
- [ミスト]
- そ、そうだけど…▼
- [シノン]
- 何があろうと…
オレが奴の下につくことはねぇ。▼
昔のよしみで、今回だけは
見逃してやるから
ガキはとっとと戦場から消えな。▼
- [ミスト]
- シノン…▼
- [シノン]
- オレに泣き落としはきかねえぞ。
いいか、誰が来てもいっしょだからな。▼
- [ミスト]
- …ヨファでも?▼
- [シノン]
- …あぁ。
じゃあな。次に近くで見かけたら
遠慮なく、やるからな。▼
会話・シノン⇔キルロイ†
- [キルロイ]
- シノン……!▼
- [シノン]
- ……キルロイか。
チッ 面倒くせえ奴に会っちまったぜ。▼
- [キルロイ]
- よかった……
帰ってきてくれたんだね!▼
出て行ったって聞いた時は…
どうしようかと思ったけど……▼
- [シノン]
- ……おいキルロイ、
何寝惚けてやがる。▼
オレはな、デインに雇われてんだぜ。
クリミア側のおまえらは敵なんだよ。▼
- [キルロイ]
- え……?▼
そ、そんな……まさか……▼
- [シノン]
- 考えもしなかったって面だな。
まったく、お人好しもそこまでいくと
ただの間抜けだぜ。▼
- [キルロイ]
- シノン……嘘だろう?
君はそんなことばかり言うけど……
でも本当は……▼
- [シノン]
- おまえがお人好しなのは
今に始まったことじゃねえが……▼
他人までみんなそうだとは、
思わねえこったな。▼
オレは
かつての仲間だろうがなんだろうが
金になるなら喜んで始末するさ。▼
- [キルロイ]
- シノン……▼
もしかして、何か僕たちに
言えない事情があるのか……?▼
誰かを庇っているとか……
大切な人を人質にされていて、
それで仕方なく……とか……▼
- [シノン]
- ねえよそんな事情は!
おまえはオレを買いかぶりすぎだ。▼
さっさと失せなキルロイ、
もたもたしてるとてめえから消すぜ!▼
シノン初戦時†
- [シノン]
- ……オレの矢は、
てめえを逃しはしねえぜ?▼
アイクvsシノン†
- [シノン]
- やっぱりな……
てめえとはいつかこうなる
気がしてたぜ、アイク。▼
- [アイク]
- シノン……▼
- [シノン]
- 行くぜ!▼
ティアマトvsシノン†
- [ティアマト]
- シノン! あなた…
よりによってデインにつくなんて……▼
- [シノン]
- ひさしぶりだな副長さんよ。
あんたとはいっつも
そりが合わなかったが……▼
オレはあんたの下で働くの、
嫌いじゃなかったぜ?▼
- [ティアマト]
- 私も…あなたの
その憎まれ口を聞くのは……
嫌いじゃなかった。▼
全力を尽くしましょう。
……お互いに、敬意を払って。▼
- [シノン]
- 賛成だ。
最後にはじめて…意見が合ったな。▼
オスカーvsシノン†
- [オスカー]
- どうして、デインについたんです?▼
シノンほどの腕なら…
ベグニオンに仕官する道だって
当然、あったはずだ。▼
それを……なぜ?▼
- [シノン]
- ヘッ
あんな貴族社会でガッチガチの国に
仕えてどうするよ?▼
平民出のオレが、
どんに戦功あげたところで
せいぜい、中隊長どまりってとこだろ。▼
デインは違う。
実力さえありゃあ、どこまでだって
登りつめていけるんだからな。▼
- [オスカー]
- 出世が、そんなに大事ですか?▼
- [シノン]
- オレにとっちゃあ、全てだ。▼
さぁて、楽しいお喋りはここまでだ。
いくぜ?▼
- [オスカー]
- ………▼
ボーレvsシノン†
- [ボーレ]
- シノン!
あんたがどこにつこうが
おれの知ったこったゃねえ。
…けど、いくらなんでも
デインはねえだろうがっ!
なに考えてんだよ!?▼
- [シノン]
- ……ったく、
相変わらずやかましい野郎だな。
いいか、今のデインはなぁ、
仕えるにゃ最高の国だぜ?
金払いはいいし…なんたって
力で身分の壁ってのが越えられる。
なんなら、おまえもこっち来るか?▼
- [ボーレ]
- っざけんなっ!!▼
- [シノン]
- じゃあ、仕方ねえな。
昔のよしみで、オレ直々に
大人の戦い方ってのを教えてやるよー
授業料には、命賭けてもらうけどな。▼
- [ボーレ]
- 言ってろ!
その曲がった根性…
おれがたたき直してやる!!▼
キルロイvsシノン†
- [キルロイ](上)
- もうやめよう、シノン!
……グレイル団長だって、
こんなことを望んではいな……▼
- [シノン](下)
- 黙れよ、キルロイ。
説教を聞く気分じゃねえ。▼
オレのことより…
てめえの命を心配してな。▼
- [キルロイ]
- シノン……▼
ガトリーvsシノン†
- [ガトリー]
- シ、シノンさ~ん…
勘弁してくださいよ?▼
やっぱ、シノンさんと戦うの…
かなりキツいっすよ………▼
- [シノン]
- ガトリー、おまえも
いつまでもオレのことなんざ
気にしてんじゃねえ。▼
傭兵ってのは、てめえのことだけ
考えてちゃそれでいいんだ。
……だろ?▼
- [ガトリー]
- そう…っすね……
ははは ………
…わかっちゃいるんすけど…ね……▼
セネリオvsシノン†
- [シノン]
- これはこれは…
すっかり一人前の兵士きどりか?▼
貧相なおまえは、
頭を使うのが仕事なんだから…
前線なんかにゃ出てこねえで
アイクの後ろに隠れてろよ。
なぁ、セネリオ。▼
- [セネリオ]
- …あなたは知性の欠片も
ないような人でしたが……
弓の腕だけは一流だった。▼
それは認めます。▼
ですが…今の僕の実力も……
あなたが知る程度のものだと、
思わないほうが身のためですよ?▼
- [シノン]
- へっ……相変わらず
かわいげのねえガキだぜ!▼
ミストvsシノン†
- [ミスト](上)
- もう、やめてよシノン!
なんで仲間同士で戦いなんて……
こんなの、ひどすぎるよ……▼
- [シノン](下)
- ……戦いってのなぁ、こういうもんだ。
戦場に出てきたからには……
泣き言は通用しねえ。覚えとけよ。▼
※ゲーム中のテキストが「戦いってのなぁ」になっています。
ヨファvsシノン†
- [ヨファ]
- シノンさん……▼
- [シノン]
- 情けねえツラしてんじゃねえよ。
ほら、弓を構えな。▼
情なんざ戦場じゃクソの役にも立たねえ。
オレが、そう教えてやったろ?▼
- [ヨファ]
- う……う……
シノンさ……ん………▼
シノン撃破時(通常)†
- [シノン](上)
- ぐ… ……
ヘッ …ったく……
つまんねぇ…生き方だった…な……▼
シノン撃破時(ヨファ)†
- [シノン]
- ぐ… ………▼
- [ヨファ]
- シノンさん! シノンさん…!!▼
- [シノン]
- …だから…泣くなって…
いってんだろ?▼
- [ヨファ]
- ………▼
- [シノン]
- ……これで…いいんだ…
…こ…れ……で……… ……▼
- [ヨファ]
- シノンさ…っ…!▼
うえっ うっく… ……▼
シノン撃破時(アイク)†
- [シノン]
- ぐ… ……▼
- [アイク]
- 動くな、傷口が広がる。▼
- [シノン]
- …なんのつもり…だ?
はや…く……やれ……▼
- [アイク]
- ………▼
- [シノン]
- ……ヘッ ………▼
カヤッチェ初戦時†
- [カヤッチェ](上段)
- 思い知るがよい。
これが、デインの力だ!▼
アイクvsカヤッチェ初戦時†
- [カヤッチェ](上段)
- 貴様らが…これまでいかに
強運に恵まれたか知らぬ。▼
だが…運だけで
この長城を越えることはできぬわ!▼
リュシオンで戦闘†
- [カヤッチェ](上段)
- 白い…羽……!?
まさかあれが…
絶滅したはずのセリノスのサギか。▼
……特別な力があるときくが、
敵に属するなら始末せねばなるまい。▼
獣牙族で戦闘†
- [カヤッチェ](上段)
- 邪悪なる獣どもよ…
我が国とおまえたちガリアは、
長い戦いの歴史を持つ。▼
そろそろ…決着をつけるには
いい頃合であろうか。▼
鳥翼族で戦闘†
- [カヤッチェ](上段)
- フェニキスのタカども…!
その戦闘力は獣にわずかに劣るらしいが…
空を飛ぶだけ、始末におえぬか……▼
カヤッチェ撃破†
- [カヤッチェ](上段)
- 近づかせ……すぎたか……▼
クリア後†
*ヨファでシノンと話し、その後アイクでシノンを撃破している場合、追加
(背景:雪原、中央左:シノン)
- [シノン]
- あーあ…負け戦か。
成り上がる好機だったってのにな。▼
(中央右にアイク登場)
- [アイク]
- シノン。▼
- [シノン]
- ヘッ アイクぼうやごときに
やられちまうとはなぁ?
オレもやきがまわったもんだぜ。▼
覚悟はできてるぜ、
きっちりケジメつけてくれよ。▼
- [アイク]
- 傭兵団に戻って来い。▼
- [シノン]
- やだね。▼
- [アイク]
- …あんたは、昔から
俺を気に入らないって態度だったな。▼
- [シノン]
- あぁ、気に入らないねぇ。▼
- [アイク]
- 俺が…実力もないガキで、
親父の威光だけの役立たずだったから…
だから気に入らない。▼
あんたは、いつも、そう言ってた。▼
- [シノン]
- かもな。▼
- [アイク]
- だが俺は、あんたに勝った。
もう、その理由は
通用しないんじゃないのか?▼
- [シノン]
- ……チッ 妙な知恵、つけやがった。▼
- [アイク]
- もう1度、言う。
傭兵団に戻って来い。▼
俺はあんたの腕を認めてる。
団長として、あんたを仲間にしたい。▼
- [シノン]
- ………▼
…次に勝負して、オレが勝ったら
団長の座はもらうぜ?
それでもいいんってんなら…▼
(原文ママ。“それでもいいって”の誤りと思われる)
- [アイク]
- かまわん。▼
- [シノン]
- じゃあ、手打ちだな。▼
- [アイク]
- ああ。▼
(暗転)
(背景:長城門前、左端:ベグニオン兵、中央右:アイク)
- [ベグニオン兵]
- 将軍! 付近の制圧は終了しました。
残ったデイン軍も退却を始めています。
…将軍?▼
- [アイク]
- あ、ああ。わかった。▼
- [ベグニオン兵]
- では、失礼します!▼
(ベグニオン兵消える)
- [アイク]
- …将軍、なぁ。▼
(中央左にナーシル登場)
- [ナーシル]
- どうにも、落ち着かないという顔だね。▼
- [アイク]
- ナーシル。▼
どうしたんだ?
最近、姿を見せなかったようだが。▼
- [ナーシル]
- 少し、ごたごたしていてね。▼
ベグニオンを発つにあたり、
船を売ったり、乗組員を解雇したり…
片付けることが色々あったんだ。▼
- [アイク]
- そうか。
結局、俺たちの戦いに
巻き込んでしまったな。▼
いいのか?
あんたはあんたで、
やることがあるだろう?▼
- [ナーシル]
- ……別に自分の利を放棄して
クリミア軍にいるわけじゃないよ。▼
私なりに、ここにいる価値があると
判断したから…
だから気にしないでくれ。▼
- [アイク]
- だったらいいが。
あんたは何かと物知りだからな。
いてくれると助かる。▼
- [ナーシル]
- ふふ それはお互いさまだよ。▼
それより、朗報を持ってきたんだ。▼
- [アイク]
- なんだ?▼
- [ナーシル]
- ガリア上層部が、にわかに動き始めた。▼
これまで決して防戦の姿勢を
崩さなかったんだが…▼
いつまでたっても動かない戦況に、
業を煮やしたようだね。▼
アイク、今日の勝利は…
とても価値があるものだよ。▼
デインの牙城を崩す、決定的な
一手となるかもしれない。▼
『クリミア軍がデインを切り崩しにかかった』
…その報は、瞬く間に大陸中に響き渡り、
和を乱したデインへ、一斉に非難が集中する。▼
クリミアを旗印に、ガリアの参戦も夢じゃない。▼
このまま勝ち続けるんだ。
そうすれば、自然と道は開けるだろう。▼
- [アイク]
- 歴史が大きく動く…
デインを、俺たちの手で滅ぼす……▼
できるだろうか、俺に?▼
- [ナーシル]
- 人は与えられた器に従い
大きくなるもの。▼
君は将の器だよ、アイク。
今はまだ、鳥翼族の一部だけど…
ラグズとの信頼関係を築いたんだ。▼
それは、君の決断によって
成し遂げられた成果だよ。▼
- [アイク]
- …親父のおかげだ。▼
もし、俺の選んできた行動が
正しいといえる道だとすれば、
それは、親父がそう育てたからだ。▼
自分に正直に生きていれば、
自ずと人はついてくると……
そう教わった。▼
- [ナーシル]
- …素晴らしい人だったんだね。▼
- [アイク]
- ……いつか、親父のように
強くなって……▼
それから追い抜くっていうのが
俺の目標だったんだけどな。▼
…結局、果たせないものに
なっちまった……▼
- [ナーシル]
- ……▼
(暗転)
(背景:雪原、中央左:ネサラ、右端:キルヴァス兵)
- [ネサラ]
- なんだと?
国境が突破された!?▼
- [キルヴァス兵]
- …デイン兵はおろか、
我がキルヴァスの小隊も
全て潰されました。▼
- [ネサラ]
- ……やるじゃないか。
寄せ集めの軍にしてはな。▼
仕方ない、デイン軍へ急使を送れ。
『敵は意外にやるようだ』ってな。▼
- [キルヴァス兵]
- ただちに。▼
(キルヴァス兵消える)
- [ネサラ]
- おい、ちょっと待て。▼
(キルヴァス兵戻る)
- [キルヴァス兵]
- は?▼
- [ネサラ]
- デインのニンゲン兵を
選んで行かせるんだぞ。
間違っても、仲間を使うな。▼
- [キルヴァス兵]
- ですが、翼を持たない
ニンゲンでは時間が……▼
- [ネサラ]
- 次の防衛線にいるプラハ将軍ってのは、
気のきっつい女だ。▼
キルヴァス兵が負けの報告なんか
持ってってみろ、その場で
ケシズミにされかねんさ。▼
- [キルヴァス兵]
- わ、わかりました!▼
(暗転)
(背景:天幕前、中央左:ナーシル)
- [ナーシル]
- ……誰だ?▼
(右端にセネリオ登場)
- [セネリオ]
- …………▼
- [ナーシル]
- セネリオ…?
こんなところで、どうしたんだい?▼
- [セネリオ]
- …なにを企んでいるんですか?▼
- [ナーシル]
- …急になんの話かな?
さっぱり訳がわからな……▼
- [セネリオ]
- …とぼけても無駄です。▼
ガリアに動きがあったのは、
誰かが特別な情報をもたらしたから…
ではないですか?▼
- [ナーシル]
- ………▼
- [セネリオ]
- あなたの役目は…▼
クリミア王女が、うまく
ベグニオンにたどり着き、
その後ろ盾を得られるかどうか…▼
そして、それが思いがけず
うまくことが運んだとしても、▼
ラグズと共闘するに、
値する人物たるか否か…▼
その2つを見極めることだった。
違いますか?▼
- [ナーシル]
- ……そこまで分かっていながら、
どうして黙っていたんだい?▼
- [セネリオ]
- あなたの行動は、
クリミア王女にとって…
好意的なものでしたから。▼
放っておいても、
害はないと判断していました。▼
- [ナーシル]
- …今は違う、とでも
いいたそうな口ぶりだね?▼
- [セネリオ]
- 任務を完了したはずのあなたが、
のこのこと戻ってきた……
いったい何のために?▼
- [ナーシル]
- ……君に説明しなくてはならない
義務はないと思うけど?▼
- [セネリオ]
- …では、あなたの正体を
アイクたちに言うまでです。▼
- [ナーシル]
- …誰にだって隠しておきたい
秘密の1つや2つあるだろう?
……君も例外でないように、ね。▼
- [セネリオ]
- !!▼
- [ナーシル]
- …そういうことだ。▼
さあ、明日も早いんだ。
もう寝よう。▼
- [セネリオ]
- 今日の奇襲を…
敵は事前に知っているようでした。▼
- [ナーシル]
- ……私の仕業だと思うのかい?▼
- [セネリオ]
- ええ…▼
- [ナーシル]
- やれやれ…
嫌われたものだ。▼
おやすみ。▼
(ナーシル消える)
- [セネリオ]
- …………▼
コメント†
- シノンの移動範囲内にヨファ、ミスト、キルロイを配置すると シノンから話しかけてくるので矢印は⇔がいいと思います。 ただし、シノン⇔ヨファの会話を発生させると ミストとキルロイとの会話はできなくなります。 -- ユンヌ
- カヤッチェvs鳥翼族 「フェニキスのタカども…! その戦闘力は獣にわずかに劣るらしいが… 空を飛ぶだけ、始末におえぬか……▼」 -- ユンヌ
- 突然畜生になるキルロイほんま草 -- らるご