[広告]
会話集/章別会話/邪竜の章 異邦の双竜
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 異邦の双竜 [#q1da062d]
#contents
*オープニング [#c6af3023]
:[エル]|
それは千年の別離。~
元始の反転、百年の後悔。~
我が悲哀を夢見給え。~
世の暗黒を薙ぎ払い給え。~
追憶の時はただ輝き、~
遺されし希望は流転する。~
さりとて私は知っている。~
この世界に救いはない。~
この世界に、あなたはいない。~
----
:[リュール]|
…ここは?~
先刻まで、ソラネルにいたはずなのに。▼~
:[???]((姿は選ばなかった方の性別の主人公))|
リュール。▼~
:[リュール]|
あなたは?▼~
:[???]|
わたしは…▼~
いいえ、やめておきましょう。~
名などもう、疾うに意味のないものです。▼~
:[リュール]|
不思議な気持ちです。~
何処かで会ったことがあるような。▼~
:[???]|
認識できる領域内の何処か、~
という意味であれば、会ったことはありません。▼~
けれど、わたしの声が聞こえた以上、~
あなたは鏡写しの魂。彼の地の希望となる者。▼~
お願いがあるのです。わたしの大切な人たちを、~
どうか救ってはくれませんか。▼~
:[リュール]|
私で力になれるのならば。▼~
:[???]|
良いのですか、仔細も聞かずに。▼~
:[リュール]|
あなたが満たされると、私の心のどこかが、~
軽くなるような気がするんです。▼~
遠い昔に、置いてきた何かが…~
取り戻せるような。▼~
あなたの願いなら、叶えたい。▼~
:[???]|
その言葉が聴けて、嬉しく思います。▼~
制約により、核心を告げること叶わぬ身ゆえ~
撥ねつけられることを最も危惧していました。▼~
…救いを求める彼の地は、~
邪な心持つ者により脅威に晒されています。▼~
このままでは、最悪の結末に誘われてしまう。~
どうか『七つの腕輪』を集めてください。▼~
:[リュール]|
七つの腕輪?~
:[???]|
彼の地にて、紋章士が宿るは腕輪。~
それを集めることが鍵となります。▼~
これよりあなたに加護を授け、彼の地まで転送します。~
出会う者たちが先へ導いてくれるでしょう。▼~
:[リュール]|
あなたには、また会えますか。▼~
:[???]|
会えません。~
ずっと会うことはなかったのです。▼~
わたしたちはこの瞬間も、~
邂逅してはいないのですから。▼~
:[リュール]|
不思議なことを仰いますね。~
でも私は、また会える気がしていますよ。▼~
:[???]|
ありがとう、リュール。~
旅路に武運があらんことを。▼~
:[???]|
さようなら、わたしの片割れ。~
異世界の神たる竜よ。▼~
旅路の全てを苦しみ、悩み、楽しみ、~
そして…愛してください。▼~
二度と目覚めぬ、わたしたちの代わりに。▼~
----
:[リュール]|
…………▼~
光…?▼~
:[???]|
姉さん、成功したよ!~
やっと届いたんだ。僕たちの祈りが!▼~
:[???]|
本当に…本当に長かった…▼~
ついに現れたのですね、~
私たちの救世の主が。▼~
! あなたは…▼~
:[???]|
姉さん。~
これって…!▼~
:[リュール]|
ここは…▼~
:[???]|
お待ちしておりました。~
我々の救世の主よ。▼~
呼びかけに答えてくださったことに、~
お礼を申し上げます。▼~
:[エル]|
私の名はエル。~
ここリトスの神竜王城に住まう、竜族の一人です。▼~
:[イル]|
同じく、竜族のイル。~
姉さんとは双子なんだ。▼~
:[リュール]|
エル、イル。~
初めまして。▼~
私は神竜リュールと申します。▼~
:[エル]|
リュール…▼~
:[イル]|
やっぱり神竜様だ!~
姉さん! 神竜様だよ!▼~
:[エル]|
この者が、我々の救いだと…?~
どういうことですか。▼~
:[イル]|
また会えて嬉しいよ。~
まるで、生きて戻ってきてくれたみたい。▼~
:[リュール]|
生きて…戻って?▼~
:[エル]|
あなたは、この世界で既に亡き者なのですよ。~
神竜リュール。▼~
先の戦争で命を落とし、そのせいで、~
世界は闇に閉ざされたまま…▼~
これまで必死に救世の主を求め、~
やっと応えて貰えてと思ったのに…▼~
どうして、よりによってあなたなのです。~
できることなら会いたくなかったのですが。▼~
:[イル]|
姉さん!▼~
:[エル]|
わかっています。~
救いを求めた以上、贅沢は言えません。▼~
話すことがあります。ついてきなさい。▼~
:[イル]|
ごめんね。~
姉さんも嬉しいはずなんだけど。▼~
神竜様とは…色々あったから。▼~
----
:[エル]|
ここは腕輪の間。~
紋章士の腕輪が保管されている場所です。▼~
:[リュール]|
腕輪…▼~
:[エル]|
台座に嵌っているのは『聖王の腕輪』。▼~
私たちの持つ唯一の腕輪で、~
宿る紋章士は眠りに就いてます。▼~
:[イル]|
腕輪は全部で七つ。~
残り六つは、先の戦で離散したんだ。▼~
邪竜ソンブルとの戦の中でね。▼~
:[リュール]|
ソンブル…~
この世界にも奴が…▼~
:[エル]|
順を追って説明しましょう。▼~
この世界は元来、竜なき大陸であったのですが~
数千年前、神竜と邪竜の信組となる竜が生まれました。▼~
彼らは最初こそ共存していたものの、邪竜族は次第に~
内なる破壊衝動から大陸を蹂躙し始めたのです。▼~
神竜族や民は滅びの危機に瀕し、~
救世の主を求めました。▼~
そして、邪竜に対抗する力として…~
異世界より『紋章士』を喚び出した。▼~
紋章士は、平和を求める者たちの~
切なる願いによって具現化した存在なのです。▼~
:[イル]|
その時使われていた古の儀で、~
あなたをこの地に喚んだんだ。▼~
てっきり、異世界より新たな紋章士が~
遣わされるのかと思っていたんだけど…▼~
:[リュール]|
来たのは私であった、というわけですね。▼~
:[イル]|
本当に驚いたよ。~
今も驚いているけどね。▼~
:[エル]|
紋章士の働きにより、世界の平穏は保たれました。~
しかし、それも永遠にとはいかなかった。▼~
…これより千年前、邪竜ソンブルが紋章士の力を利用し、~
再び世界を蹂躙しようとしたのです。▼~
:[イル]|
僕と姉さんはその戦争を知っているんだ。~
大陸中を戦火が覆う、凄まじい戦だった。▼~
神竜、邪竜、そして各国王族が紋章士を奪い合い、~
戦い合い、疲弊していった。▼~
:[エル]|
このまま諸共滅びるかというところで、~
神竜様が勝利をおさめました。▼~
神竜王ルミエルが邪竜ソンブルを封印したのです。~
その命と引き換えに。▼~
:[リュール]|
母さんが、千年前に死んだ…▼~
:[エル]|
彼女の死によって平和が訪れましたが、~
各国の嘆きは計り知れなかった。▼~
それでも、傷ついた国土や民たちは、~
次代の神竜王によって立ち直っていったのです。▼~
:[リュール]|
次代の神竜王?▼~
:[エル]|
この世界のあなたですよ。▼~
:[リュール]|
!▼~
:[イル]|
ルミエルの実子である神竜リュールが、~
神竜王として即位したんだ。▼~
:[リュール]|
私が即位を…~
元の世界とは、随分違う歴史のようですね。▼~
:[イル]|
いい王様だったんだよ。~
本当に。▼~
今度こそ平和が訪れるって…~
みんなそう思っていた。▼~
でも、ソンブルは封印から目覚めてしまった。~
三度目の戦が始まったんだ。▼~
:[エル]|
腕輪を七つ、紋章士が目覚めた状態で集めると、~
強大な力が与えられます。▼~
ソンブルはその力を狙っていました。~
一族の受けた雪辱を果たすために。▼~
そんなことのために…~
大陸を炎に包んだのです。▼~
:[リュール]|
その戦で負けたのですか?~
私は…▼~
:[エル]|
相討ちでした。▼~
あの日、三度目の戦が決した夜…~
神竜と邪竜は同時に息絶えた。▼~
:[リュール]|
同時に?~
邪竜ソンブルは滅んだということですか?▼~
なら…今この世界を危機に陥れている敵とは、~
いったい何者なのですか。▼~
:[エル]|
ソンブルの遺志を継ぐ者。~
その正体は不明です。▼~
:[イル]|
とにかく、神出鬼没なんだ。~
居場所も姿もわからない。▼~
確かなのはソンブルと同じく、~
七つの腕輪を集めたがっていること。▼~
認識が正しければ…~
腕輪は既に二つ、敵の手に渡っている。▼~
:[リュール]|
神竜王城に一つ、敵の手に二つ…~
残り四つの腕輪はどこに?▼~
:[エル]|
エレオス大陸の四つの国に、一つずつ。▼~
先の戦では共に戦っていたのですが、~
神竜リュールを喪ったことにより…▼~
各国を纏め上げる者も、大義もなくなった。▼~
今では互いに牽制し合う冷戦状態です。▼~
:[イル]|
元々、神竜を旗印に集まっただけの、~
一枚岩ではない軍だったってことかな。▼~
この王城で、口論しているのも見たよ。~
神竜様を守れなかったのは誰の所為だ、って。▼~
そんなの、誰のせいでもないのに。▼~
:[エル]|
こうして救世の主が来た以上、~
腕輪は返して貰います。▼~
今まで互いに手出しはしませんでしたが、~
以降はこちらから仕掛けます。▼~
もしかしたらあなたの世界にいた人物や、~
親しい者とも刃を交えることになるかもしれません。▼~
:[リュール]|
わかりました。~
覚悟をしておきます。▼~
あの…もしかして、~
あなたたちも神竜族なのですか?▼~
:[エル]|
何故そう思ったのです。▼~
:[リュール]|
最初に竜族だと仰ったので。~
それに、神竜王城にいるのならもしかして、と。▼~
:[エル]|
…そのような訳がないでしょう。▼~
:[イル]|
あのね、神竜様。~
僕たちは…▼~
(異形兵と???が乱入)
:[エル]|
刺客!?~
なぜ、今この時に!▼~
:[イル]|
姉さん!▼~
(イルの竜石が反応)
:[リュール]|
!!~
この姿は、邪竜!?▼~
:[エル]|
我々は、数多存在した邪竜の御子が一対。~
御子は必ず、双子で生を受ける運命。▼~
私たちは先の戦より父と袂を分かち、~
愚かな同胞を止める為、ここで戦っています。▼~
:[イル]|
僕は竜化はできないけれど、~
姉さんと一緒に戦っているんだ。▼~
:[リュール]|
エルとイルが、邪竜の双子…▼~
:[エル]|
私たちが邪竜であることは、~
承知の上で来たのだと思っていました。▼~
とんだ見込み違いであったようですね。▼~
不服であれば去りなさい!~
この世界は私たちで守ってみせます!▼~
:[リュール]|
いいえ。~
私も共に戦います!▼~
種族が何であろうと、それがどこであろうと、~
世界を守る意思に私は殉じます!▼~
:[イル]|
嬉しいよ。~
また一緒に戦えるんだね!▼~
:[エル]|
我々の救いとなるに値するか、~
お手並み拝見といきましょう。神竜。▼~
*ステージ開始時 [#o8edf7e2]
:[エル]|
敵の狙いはおそらく『聖王の腕輪』です。▼~
安置されている場所には行かせません。~
ここで食い止めますよ。▼~
:[???]|
ククク……▼~
*戦闘 [#sd64497c]
**1ターン目自軍フェイズ終了時 [#x205af58]
:[???]|
牙は、呪いを与える…~
噛みつく度、何度でも。▼~
**1ターン目敵軍フェイズ終了時 [#e9aa475b]
:[イル]|
牙の呪いは、レストの杖で解けるよ。~
杖は僕が持っているから、使える人に渡して!▼~
**???が異形狼に『神竜の祝福』を使用 [#v4669498]
:[???]|
この狼も、紋章士の力を得ている…~
容易く倒れはしない…▼~
**vs ??? [#w47c9cf8]
:[???]|
腕輪を寄越せ…▼~
***主人公 vs ??? [#dda6442b]
:[???]|
お前は…神竜…?▼~
:[リュール]|
その腕輪、返していただきますよ。▼~
***???撃破 [#j4deebd2]
:[???]|
撤退…する…▼~
*クリア後の会話 [#q8e5a167]
:[イル]|
逃げられてしまったね。~
今日こそ正体を暴きたかったのに。▼~
:[リュール]|
敵の持っていた紋章士の腕輪は~
取り戻すことができました。▼~
これは…▼~
:[エル]|
『祖たる神竜の腕輪』です。~
敵の手で、状態が変化させられていますね。▼~
:[リュール]|
情報が少しでも欲しい所です。~
敵側にいたのなら、何か知っていることがあるかも。▼~
顕現し直して、意思疎通を試みます。▼~
……?▼~
:[エル]|
どうしたのですか。▼~
:[リュール]|
呪文が浮かびません。~
違う世界に来た弊害でしょうか。▼~
不甲斐ないです。~
神竜としての役目も果たせないだなんて…▼~
:[???]|
……神竜……?▼~
:[チキ]|
あなた…チキと同じ…~
神竜なの…?▼~
:[リュール]|
え?▼~
:[イル]|
まさか。~
この状態では言葉を話せない筈なのに。▼~
:[リュール]|
チキ。それがあなたの名前ですね。▼~
私なら、あなたを顕現し直せるかもしれません。~
呪文は覚えていませんか?▼~
:[チキ]|
チキの……じゅもん……?~
わからない……▼~
あたまが……ぼうっとして……~
ずっと………くるしいの……▼~
もう……戦いたくない……~
だれも傷つけたく……ない……▼~
:[エル]|
それがあなたの望みであれば、~
私が眠らせて差し上げます。▼~
:[リュール]|
眠らせる?▼~
:[エル]|
私が有する力です。あなたの言う、~
権限という力は初めて耳にしましたが…▼~
この世界のあなたも、~
黒き紋章士を白き姿にする力を有していた。▼~
もしここで力が使えないのであれば、~
私が紋章士チキを眠らせます。▼~
さすれば、起こす力を持つ者に干渉されるまで、~
誰も紋章士チキの力を使えなくなります。▼~
私たちが守っていれば、~
無理に戦わされる必要は無くなる。▼~
:[イル]|
つまりは、~
簡易的に封印する、みたいな感じかな。▼~
味方に紋章士を起こせる人はいないから、~
眠らせたら、共に戦うこともできなくなるけど。▼~
:[リュール]|
わかりました。~
お願いします。▼~
起きたままにしておく利点はありますが、~
この状態で無理に戦わせるなんて、できません。▼~
叶うなら、共にいられる場所で…~
また会えるといいのですが。▼~
:[チキ]|
うん……~
またどこかで……会えたらいいな……▼~
その時は……~
チキといっぱい…あそんでね。▼~
:[リュール]|
はい、必ず。▼~
:[エル]|
紋章士チキよ。~
おやすみなさい。素敵な夢を。▼~
:[チキ]|
おやすみ、おねえちゃんたち…▼~
:[エル]|
これで、敵の手に落ちない限り~
穏やかに眠れる筈です。▼~
:[リュール]|
ありがとうございます。エル。▼~
:[エル]|
私たちは力の悪用を防ぐため、~
手に入れた紋章士は全て眠らせています。▼~
ですが、王城から持ち去られた紋章士チキは、~
こうして目覚めた状態で戻ってきた。▼~
おそらく敵は…~
『紋章士を起こす力』を持っています。▼~
:[イル]|
紋章士を操作する能力は~
神竜族と邪竜族にしか発現しない。▼~
神竜族がもうこの世界にいない以上、~
敵は邪竜の御子…▼~
僕たちのきょうだいの誰かってことになるね。▼~
:[リュール]|
きょうだいなら、~
心当たりがあるのでは?▼~
:[イル]|
邪竜の御子って、ものすごく人数が多いんだ。~
全員を把握しているわけじゃない。▼~
先の戦争で大半は死んでしまったとはいえ、~
生き残りが誰かなんて、とてもわからないよ。▼~
:[エル]|
紋章士の操作ができる御子は稀です。~
もしいたら、覚えているはずなのですが。▼~
私たちがソンブルの元を離れた後に生まれたか、~
力の発言が遅かったか…▼~
:[イル]|
僕は竜化も、紋章士を操作する能力もない。~
そのせいでソンブルから、出来損ないと言われて育った。▼~
あの場所にずっといたら、~
そのうち殺されていたかも。▼~
:[リュール]|
そんな…▼~
:[イル]|
僕がこうして生きているのは、~
姉さんが僕を連れて逃げてくれたおかげだよ。▼~
あーあ。~
敵のきょうだいって誰なんだろう。▼~
羨ましいなあ。もし僕が力を持っていたら、~
悪いことになんか使わないのに。▼~
:[リュール]|
イル…▼~
:[イル]|
あはは、湿っぽい話しちゃってごめん。▼~
:[エル]|
我々は七つの腕輪を全て眠らせ、~
ソンブルの後継者を止めることが目的です。▼~
紋章士とは共に戦えず、~
その存在を封印するための戦になりますが…▼~
それでも共に戦えますか?~
神竜リュール。▼~
:[リュール]|
勿論です。▼~
:[イル]|
ありがとう! 心強いよ!~
ね? 姉さん。▼~
:[エル]|
その点に於いては同意です。~
実力は確認しましたので。▼~
しかし…死者が話すというのは、~
気味が悪くて慣れないものですね。▼~
:[リュール]|
気味が悪いというのは言い過ぎでは?▼~
:[イル]|
まあまあ、二人共!▼~
口喧嘩している暇があるのなら、~
いっそ友好の握手でもしたら?▼~
:[エル]|
しません。▼~
:[リュール]|
こちらこそ、願い下げです。▼~
:[イル]|
あはは…~
仲良くして…▼~
:[エル]|
イル。~
城を発つなら、挨拶をしていきましょう。▼~
:[イル]|
わかった。▼~
:[リュール]|
王城に、誰かいるのですか?▼~
:[エル]|
ついて来ても構いませんが、~
気分を害しても知りませんよ。▼~
:[リュール]|
…?▼~
----
:[リュール]|
石碑?▼~
:[エル]|
神竜たちの眠る場所。~
この世界の、あなたの墓です。▼~
:[リュール]|
!▼~
:[エル]|
だから、気分を害しても知りませんと~
断っておいたでしょう。▼~
:[イル]|
神竜様…先に戻っている?▼~
:[リュール]|
私にも、挨拶をさせてください。▼~
あなた方と共にいた、~
この世界の私に。▼~
:[イル]|
きっと喜ぶと思うよ。▼~
:[リュール]|
自分のお墓参りをするというのは、~
不思議な気持ちです。▼~
確かに、これを見てしまうと…エルの言うとおり、~
私の存在は君が悪いかもしれませんね。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[リュール]|
あなたの役目は、私が必ず…▼~
行ってきます。もう一人の私。▼~
----
(回想)
:[イル]|
ひっく、ぐすん…▼~
ぼくはどうして、父上やお姉ちゃんみたいに~
大きな竜になれないの。▼~
:[エル]|
イル…~
なかないで。▼~
:[イル]|
ぼくが、できそこないだから、~
つよくないから、竜になれないの?▼~
:[エル]|
イルはつよいこですよ。~
いまはまだ、竜になれないだけ。▼~
:[イル]|
では、いつなれるの?▼~
:[エル]|
それは、私にもわかりません。~
お父様にも、だれにもわからないこと。▼~
その日がくるまで…~
これを、あなたにあずけます。▼~
:[イル]|
竜石?▼~
だめだよお姉ちゃん。~
これがないと、竜になれなくなってしまう。▼~
:[エル]|
大丈夫。この石をもつイルが、~
いつもそばにいてくれたらいいんです。▼~
私たちはふたりでひとつ。~
だから、この力も、いっしょに使いましょう。▼~
:[イル]|
…………▼~
うん!▼~
*コメント [#l2fcaa96]
#comment
終了行:
[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 異邦の双竜 [#q1da062d]
#contents
*オープニング [#c6af3023]
:[エル]|
それは千年の別離。~
元始の反転、百年の後悔。~
我が悲哀を夢見給え。~
世の暗黒を薙ぎ払い給え。~
追憶の時はただ輝き、~
遺されし希望は流転する。~
さりとて私は知っている。~
この世界に救いはない。~
この世界に、あなたはいない。~
----
:[リュール]|
…ここは?~
先刻まで、ソラネルにいたはずなのに。▼~
:[???]((姿は選ばなかった方の性別の主人公))|
リュール。▼~
:[リュール]|
あなたは?▼~
:[???]|
わたしは…▼~
いいえ、やめておきましょう。~
名などもう、疾うに意味のないものです。▼~
:[リュール]|
不思議な気持ちです。~
何処かで会ったことがあるような。▼~
:[???]|
認識できる領域内の何処か、~
という意味であれば、会ったことはありません。▼~
けれど、わたしの声が聞こえた以上、~
あなたは鏡写しの魂。彼の地の希望となる者。▼~
お願いがあるのです。わたしの大切な人たちを、~
どうか救ってはくれませんか。▼~
:[リュール]|
私で力になれるのならば。▼~
:[???]|
良いのですか、仔細も聞かずに。▼~
:[リュール]|
あなたが満たされると、私の心のどこかが、~
軽くなるような気がするんです。▼~
遠い昔に、置いてきた何かが…~
取り戻せるような。▼~
あなたの願いなら、叶えたい。▼~
:[???]|
その言葉が聴けて、嬉しく思います。▼~
制約により、核心を告げること叶わぬ身ゆえ~
撥ねつけられることを最も危惧していました。▼~
…救いを求める彼の地は、~
邪な心持つ者により脅威に晒されています。▼~
このままでは、最悪の結末に誘われてしまう。~
どうか『七つの腕輪』を集めてください。▼~
:[リュール]|
七つの腕輪?~
:[???]|
彼の地にて、紋章士が宿るは腕輪。~
それを集めることが鍵となります。▼~
これよりあなたに加護を授け、彼の地まで転送します。~
出会う者たちが先へ導いてくれるでしょう。▼~
:[リュール]|
あなたには、また会えますか。▼~
:[???]|
会えません。~
ずっと会うことはなかったのです。▼~
わたしたちはこの瞬間も、~
邂逅してはいないのですから。▼~
:[リュール]|
不思議なことを仰いますね。~
でも私は、また会える気がしていますよ。▼~
:[???]|
ありがとう、リュール。~
旅路に武運があらんことを。▼~
:[???]|
さようなら、わたしの片割れ。~
異世界の神たる竜よ。▼~
旅路の全てを苦しみ、悩み、楽しみ、~
そして…愛してください。▼~
二度と目覚めぬ、わたしたちの代わりに。▼~
----
:[リュール]|
…………▼~
光…?▼~
:[???]|
姉さん、成功したよ!~
やっと届いたんだ。僕たちの祈りが!▼~
:[???]|
本当に…本当に長かった…▼~
ついに現れたのですね、~
私たちの救世の主が。▼~
! あなたは…▼~
:[???]|
姉さん。~
これって…!▼~
:[リュール]|
ここは…▼~
:[???]|
お待ちしておりました。~
我々の救世の主よ。▼~
呼びかけに答えてくださったことに、~
お礼を申し上げます。▼~
:[エル]|
私の名はエル。~
ここリトスの神竜王城に住まう、竜族の一人です。▼~
:[イル]|
同じく、竜族のイル。~
姉さんとは双子なんだ。▼~
:[リュール]|
エル、イル。~
初めまして。▼~
私は神竜リュールと申します。▼~
:[エル]|
リュール…▼~
:[イル]|
やっぱり神竜様だ!~
姉さん! 神竜様だよ!▼~
:[エル]|
この者が、我々の救いだと…?~
どういうことですか。▼~
:[イル]|
また会えて嬉しいよ。~
まるで、生きて戻ってきてくれたみたい。▼~
:[リュール]|
生きて…戻って?▼~
:[エル]|
あなたは、この世界で既に亡き者なのですよ。~
神竜リュール。▼~
先の戦争で命を落とし、そのせいで、~
世界は闇に閉ざされたまま…▼~
これまで必死に救世の主を求め、~
やっと応えて貰えてと思ったのに…▼~
どうして、よりによってあなたなのです。~
できることなら会いたくなかったのですが。▼~
:[イル]|
姉さん!▼~
:[エル]|
わかっています。~
救いを求めた以上、贅沢は言えません。▼~
話すことがあります。ついてきなさい。▼~
:[イル]|
ごめんね。~
姉さんも嬉しいはずなんだけど。▼~
神竜様とは…色々あったから。▼~
----
:[エル]|
ここは腕輪の間。~
紋章士の腕輪が保管されている場所です。▼~
:[リュール]|
腕輪…▼~
:[エル]|
台座に嵌っているのは『聖王の腕輪』。▼~
私たちの持つ唯一の腕輪で、~
宿る紋章士は眠りに就いてます。▼~
:[イル]|
腕輪は全部で七つ。~
残り六つは、先の戦で離散したんだ。▼~
邪竜ソンブルとの戦の中でね。▼~
:[リュール]|
ソンブル…~
この世界にも奴が…▼~
:[エル]|
順を追って説明しましょう。▼~
この世界は元来、竜なき大陸であったのですが~
数千年前、神竜と邪竜の信組となる竜が生まれました。▼~
彼らは最初こそ共存していたものの、邪竜族は次第に~
内なる破壊衝動から大陸を蹂躙し始めたのです。▼~
神竜族や民は滅びの危機に瀕し、~
救世の主を求めました。▼~
そして、邪竜に対抗する力として…~
異世界より『紋章士』を喚び出した。▼~
紋章士は、平和を求める者たちの~
切なる願いによって具現化した存在なのです。▼~
:[イル]|
その時使われていた古の儀で、~
あなたをこの地に喚んだんだ。▼~
てっきり、異世界より新たな紋章士が~
遣わされるのかと思っていたんだけど…▼~
:[リュール]|
来たのは私であった、というわけですね。▼~
:[イル]|
本当に驚いたよ。~
今も驚いているけどね。▼~
:[エル]|
紋章士の働きにより、世界の平穏は保たれました。~
しかし、それも永遠にとはいかなかった。▼~
…これより千年前、邪竜ソンブルが紋章士の力を利用し、~
再び世界を蹂躙しようとしたのです。▼~
:[イル]|
僕と姉さんはその戦争を知っているんだ。~
大陸中を戦火が覆う、凄まじい戦だった。▼~
神竜、邪竜、そして各国王族が紋章士を奪い合い、~
戦い合い、疲弊していった。▼~
:[エル]|
このまま諸共滅びるかというところで、~
神竜様が勝利をおさめました。▼~
神竜王ルミエルが邪竜ソンブルを封印したのです。~
その命と引き換えに。▼~
:[リュール]|
母さんが、千年前に死んだ…▼~
:[エル]|
彼女の死によって平和が訪れましたが、~
各国の嘆きは計り知れなかった。▼~
それでも、傷ついた国土や民たちは、~
次代の神竜王によって立ち直っていったのです。▼~
:[リュール]|
次代の神竜王?▼~
:[エル]|
この世界のあなたですよ。▼~
:[リュール]|
!▼~
:[イル]|
ルミエルの実子である神竜リュールが、~
神竜王として即位したんだ。▼~
:[リュール]|
私が即位を…~
元の世界とは、随分違う歴史のようですね。▼~
:[イル]|
いい王様だったんだよ。~
本当に。▼~
今度こそ平和が訪れるって…~
みんなそう思っていた。▼~
でも、ソンブルは封印から目覚めてしまった。~
三度目の戦が始まったんだ。▼~
:[エル]|
腕輪を七つ、紋章士が目覚めた状態で集めると、~
強大な力が与えられます。▼~
ソンブルはその力を狙っていました。~
一族の受けた雪辱を果たすために。▼~
そんなことのために…~
大陸を炎に包んだのです。▼~
:[リュール]|
その戦で負けたのですか?~
私は…▼~
:[エル]|
相討ちでした。▼~
あの日、三度目の戦が決した夜…~
神竜と邪竜は同時に息絶えた。▼~
:[リュール]|
同時に?~
邪竜ソンブルは滅んだということですか?▼~
なら…今この世界を危機に陥れている敵とは、~
いったい何者なのですか。▼~
:[エル]|
ソンブルの遺志を継ぐ者。~
その正体は不明です。▼~
:[イル]|
とにかく、神出鬼没なんだ。~
居場所も姿もわからない。▼~
確かなのはソンブルと同じく、~
七つの腕輪を集めたがっていること。▼~
認識が正しければ…~
腕輪は既に二つ、敵の手に渡っている。▼~
:[リュール]|
神竜王城に一つ、敵の手に二つ…~
残り四つの腕輪はどこに?▼~
:[エル]|
エレオス大陸の四つの国に、一つずつ。▼~
先の戦では共に戦っていたのですが、~
神竜リュールを喪ったことにより…▼~
各国を纏め上げる者も、大義もなくなった。▼~
今では互いに牽制し合う冷戦状態です。▼~
:[イル]|
元々、神竜を旗印に集まっただけの、~
一枚岩ではない軍だったってことかな。▼~
この王城で、口論しているのも見たよ。~
神竜様を守れなかったのは誰の所為だ、って。▼~
そんなの、誰のせいでもないのに。▼~
:[エル]|
こうして救世の主が来た以上、~
腕輪は返して貰います。▼~
今まで互いに手出しはしませんでしたが、~
以降はこちらから仕掛けます。▼~
もしかしたらあなたの世界にいた人物や、~
親しい者とも刃を交えることになるかもしれません。▼~
:[リュール]|
わかりました。~
覚悟をしておきます。▼~
あの…もしかして、~
あなたたちも神竜族なのですか?▼~
:[エル]|
何故そう思ったのです。▼~
:[リュール]|
最初に竜族だと仰ったので。~
それに、神竜王城にいるのならもしかして、と。▼~
:[エル]|
…そのような訳がないでしょう。▼~
:[イル]|
あのね、神竜様。~
僕たちは…▼~
(異形兵と???が乱入)
:[エル]|
刺客!?~
なぜ、今この時に!▼~
:[イル]|
姉さん!▼~
(イルの竜石が反応)
:[リュール]|
!!~
この姿は、邪竜!?▼~
:[エル]|
我々は、数多存在した邪竜の御子が一対。~
御子は必ず、双子で生を受ける運命。▼~
私たちは先の戦より父と袂を分かち、~
愚かな同胞を止める為、ここで戦っています。▼~
:[イル]|
僕は竜化はできないけれど、~
姉さんと一緒に戦っているんだ。▼~
:[リュール]|
エルとイルが、邪竜の双子…▼~
:[エル]|
私たちが邪竜であることは、~
承知の上で来たのだと思っていました。▼~
とんだ見込み違いであったようですね。▼~
不服であれば去りなさい!~
この世界は私たちで守ってみせます!▼~
:[リュール]|
いいえ。~
私も共に戦います!▼~
種族が何であろうと、それがどこであろうと、~
世界を守る意思に私は殉じます!▼~
:[イル]|
嬉しいよ。~
また一緒に戦えるんだね!▼~
:[エル]|
我々の救いとなるに値するか、~
お手並み拝見といきましょう。神竜。▼~
*ステージ開始時 [#o8edf7e2]
:[エル]|
敵の狙いはおそらく『聖王の腕輪』です。▼~
安置されている場所には行かせません。~
ここで食い止めますよ。▼~
:[???]|
ククク……▼~
*戦闘 [#sd64497c]
**1ターン目自軍フェイズ終了時 [#x205af58]
:[???]|
牙は、呪いを与える…~
噛みつく度、何度でも。▼~
**1ターン目敵軍フェイズ終了時 [#e9aa475b]
:[イル]|
牙の呪いは、レストの杖で解けるよ。~
杖は僕が持っているから、使える人に渡して!▼~
**???が異形狼に『神竜の祝福』を使用 [#v4669498]
:[???]|
この狼も、紋章士の力を得ている…~
容易く倒れはしない…▼~
**vs ??? [#w47c9cf8]
:[???]|
腕輪を寄越せ…▼~
***主人公 vs ??? [#dda6442b]
:[???]|
お前は…神竜…?▼~
:[リュール]|
その腕輪、返していただきますよ。▼~
***???撃破 [#j4deebd2]
:[???]|
撤退…する…▼~
*クリア後の会話 [#q8e5a167]
:[イル]|
逃げられてしまったね。~
今日こそ正体を暴きたかったのに。▼~
:[リュール]|
敵の持っていた紋章士の腕輪は~
取り戻すことができました。▼~
これは…▼~
:[エル]|
『祖たる神竜の腕輪』です。~
敵の手で、状態が変化させられていますね。▼~
:[リュール]|
情報が少しでも欲しい所です。~
敵側にいたのなら、何か知っていることがあるかも。▼~
顕現し直して、意思疎通を試みます。▼~
……?▼~
:[エル]|
どうしたのですか。▼~
:[リュール]|
呪文が浮かびません。~
違う世界に来た弊害でしょうか。▼~
不甲斐ないです。~
神竜としての役目も果たせないだなんて…▼~
:[???]|
……神竜……?▼~
:[チキ]|
あなた…チキと同じ…~
神竜なの…?▼~
:[リュール]|
え?▼~
:[イル]|
まさか。~
この状態では言葉を話せない筈なのに。▼~
:[リュール]|
チキ。それがあなたの名前ですね。▼~
私なら、あなたを顕現し直せるかもしれません。~
呪文は覚えていませんか?▼~
:[チキ]|
チキの……じゅもん……?~
わからない……▼~
あたまが……ぼうっとして……~
ずっと………くるしいの……▼~
もう……戦いたくない……~
だれも傷つけたく……ない……▼~
:[エル]|
それがあなたの望みであれば、~
私が眠らせて差し上げます。▼~
:[リュール]|
眠らせる?▼~
:[エル]|
私が有する力です。あなたの言う、~
権限という力は初めて耳にしましたが…▼~
この世界のあなたも、~
黒き紋章士を白き姿にする力を有していた。▼~
もしここで力が使えないのであれば、~
私が紋章士チキを眠らせます。▼~
さすれば、起こす力を持つ者に干渉されるまで、~
誰も紋章士チキの力を使えなくなります。▼~
私たちが守っていれば、~
無理に戦わされる必要は無くなる。▼~
:[イル]|
つまりは、~
簡易的に封印する、みたいな感じかな。▼~
味方に紋章士を起こせる人はいないから、~
眠らせたら、共に戦うこともできなくなるけど。▼~
:[リュール]|
わかりました。~
お願いします。▼~
起きたままにしておく利点はありますが、~
この状態で無理に戦わせるなんて、できません。▼~
叶うなら、共にいられる場所で…~
また会えるといいのですが。▼~
:[チキ]|
うん……~
またどこかで……会えたらいいな……▼~
その時は……~
チキといっぱい…あそんでね。▼~
:[リュール]|
はい、必ず。▼~
:[エル]|
紋章士チキよ。~
おやすみなさい。素敵な夢を。▼~
:[チキ]|
おやすみ、おねえちゃんたち…▼~
:[エル]|
これで、敵の手に落ちない限り~
穏やかに眠れる筈です。▼~
:[リュール]|
ありがとうございます。エル。▼~
:[エル]|
私たちは力の悪用を防ぐため、~
手に入れた紋章士は全て眠らせています。▼~
ですが、王城から持ち去られた紋章士チキは、~
こうして目覚めた状態で戻ってきた。▼~
おそらく敵は…~
『紋章士を起こす力』を持っています。▼~
:[イル]|
紋章士を操作する能力は~
神竜族と邪竜族にしか発現しない。▼~
神竜族がもうこの世界にいない以上、~
敵は邪竜の御子…▼~
僕たちのきょうだいの誰かってことになるね。▼~
:[リュール]|
きょうだいなら、~
心当たりがあるのでは?▼~
:[イル]|
邪竜の御子って、ものすごく人数が多いんだ。~
全員を把握しているわけじゃない。▼~
先の戦争で大半は死んでしまったとはいえ、~
生き残りが誰かなんて、とてもわからないよ。▼~
:[エル]|
紋章士の操作ができる御子は稀です。~
もしいたら、覚えているはずなのですが。▼~
私たちがソンブルの元を離れた後に生まれたか、~
力の発言が遅かったか…▼~
:[イル]|
僕は竜化も、紋章士を操作する能力もない。~
そのせいでソンブルから、出来損ないと言われて育った。▼~
あの場所にずっといたら、~
そのうち殺されていたかも。▼~
:[リュール]|
そんな…▼~
:[イル]|
僕がこうして生きているのは、~
姉さんが僕を連れて逃げてくれたおかげだよ。▼~
あーあ。~
敵のきょうだいって誰なんだろう。▼~
羨ましいなあ。もし僕が力を持っていたら、~
悪いことになんか使わないのに。▼~
:[リュール]|
イル…▼~
:[イル]|
あはは、湿っぽい話しちゃってごめん。▼~
:[エル]|
我々は七つの腕輪を全て眠らせ、~
ソンブルの後継者を止めることが目的です。▼~
紋章士とは共に戦えず、~
その存在を封印するための戦になりますが…▼~
それでも共に戦えますか?~
神竜リュール。▼~
:[リュール]|
勿論です。▼~
:[イル]|
ありがとう! 心強いよ!~
ね? 姉さん。▼~
:[エル]|
その点に於いては同意です。~
実力は確認しましたので。▼~
しかし…死者が話すというのは、~
気味が悪くて慣れないものですね。▼~
:[リュール]|
気味が悪いというのは言い過ぎでは?▼~
:[イル]|
まあまあ、二人共!▼~
口喧嘩している暇があるのなら、~
いっそ友好の握手でもしたら?▼~
:[エル]|
しません。▼~
:[リュール]|
こちらこそ、願い下げです。▼~
:[イル]|
あはは…~
仲良くして…▼~
:[エル]|
イル。~
城を発つなら、挨拶をしていきましょう。▼~
:[イル]|
わかった。▼~
:[リュール]|
王城に、誰かいるのですか?▼~
:[エル]|
ついて来ても構いませんが、~
気分を害しても知りませんよ。▼~
:[リュール]|
…?▼~
----
:[リュール]|
石碑?▼~
:[エル]|
神竜たちの眠る場所。~
この世界の、あなたの墓です。▼~
:[リュール]|
!▼~
:[エル]|
だから、気分を害しても知りませんと~
断っておいたでしょう。▼~
:[イル]|
神竜様…先に戻っている?▼~
:[リュール]|
私にも、挨拶をさせてください。▼~
あなた方と共にいた、~
この世界の私に。▼~
:[イル]|
きっと喜ぶと思うよ。▼~
:[リュール]|
自分のお墓参りをするというのは、~
不思議な気持ちです。▼~
確かに、これを見てしまうと…エルの言うとおり、~
私の存在は君が悪いかもしれませんね。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[リュール]|
あなたの役目は、私が必ず…▼~
行ってきます。もう一人の私。▼~
----
(回想)
:[イル]|
ひっく、ぐすん…▼~
ぼくはどうして、父上やお姉ちゃんみたいに~
大きな竜になれないの。▼~
:[エル]|
イル…~
なかないで。▼~
:[イル]|
ぼくが、できそこないだから、~
つよくないから、竜になれないの?▼~
:[エル]|
イルはつよいこですよ。~
いまはまだ、竜になれないだけ。▼~
:[イル]|
では、いつなれるの?▼~
:[エル]|
それは、私にもわかりません。~
お父様にも、だれにもわからないこと。▼~
その日がくるまで…~
これを、あなたにあずけます。▼~
:[イル]|
竜石?▼~
だめだよお姉ちゃん。~
これがないと、竜になれなくなってしまう。▼~
:[エル]|
大丈夫。この石をもつイルが、~
いつもそばにいてくれたらいいんです。▼~
私たちはふたりでひとつ。~
だから、この力も、いっしょに使いましょう。▼~
:[イル]|
…………▼~
うん!▼~
*コメント [#l2fcaa96]
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp