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会話集/章別会話/邪竜の章 兵どもの戦道
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[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 兵どもの戦道 [#r16306cd]
#contents
*オープニング [#q5ce52e8]
:[グリ]|
お前は孤独の絶闇の中、~
光を我が物にと望むだろうか。~
閉ざされし扉の向こう側、~
誰かの呼び声に応えるだろうか。~
告げる知らせは悲しい面影。~
暗い鉱石の夜の色。~
さりとて、彼の者は知っている。~
この世界に慈悲はない。~
オレの痛みは、ここには無い。~
----
:[イル]|
ずいぶん歩いたね。みんな平気?▼~
:[セレスティア]|
勿論ですわ。~
飛竜に乗れないのが辛いですけれど。▼~
:[リュール]|
私たちはブロディアに向かっているんですよね。~
何故ずっと、このような道なき道を?▼~
:[エル]|
ブロディアは戦嫌いで有名な国。~
今の私たちでは、まず入国は不可能です。▼~
加えて、関所の警備が他国よりも厳重。~
秘密裏に城を目指す以外ありません。▼~
それから…向かっている、ではなく~
もう来ていますよ。▼~
:[リュール]|
え?▼~
:[エル]|
国境はとっくの昔に越えました。~
ここはブロディア王国領地内です。▼~
:[リュール]|
ええっ。~
そういう事は早く言ってくださいよ。▼~
:[エル]|
言ってどうするのです。~
国境を越えた歓喜の声でも上げるつもりでしたか?▼~
:[リュール]|
そういうわけではないですけど、~
情報の共有くらい…▼~
:[セレスティア]|
お二人とも、お静かに。~
何者かの気配が。▼~
:[エル]|
感づかれた? まさか。▼~
:[リュール]|
! そこですね!▼~
:[イル]|
待って、神竜様!~
この人は…!▼~
:[???]|
や、やめてくれ。~
俺は痛いのが苦手なんだ。▼~
:[セレスティア]|
グレゴリー!▼~
:[リュール]|
知り合いなのですか?▼~
:[セレスティア]|
彼はグレゴリー。~
私と同じ、『四翼』の一員ですわ。▼~
:[リュール]|
『四翼』?
:[セレスティア]|
戦後、エル様とイル様をお守りするために結成した~
少数精鋭の騎士団のようなものです。▼~
四つの翼という名の通り、~
四人の騎士で成り立っておりますの。▼~
グレゴリーはそのうちの一人ですわ。▼~
:[エル]|
彼にもセレスティアと同じく、~
偵察を命じていたのです。▼~
グレゴリー。任務ご苦労様でした。~
しかし…合流はもう少し先の手筈では?▼~
:[グレゴリー]|
すまない。道に迷ってしまって、~
約束の場所には向かえそうになかった。▼~
やむを得ず国境付近まで戻ったんだが、~
偶然とはいえ合流できてよかったぜ。▼~
:[エル]|
偵察結果を確認する前に、~
あなたに説明しておくことがあります。▼~
この方は…▼~
:[グレゴリー]|
俺たちの知る神竜様じゃない。~
そうだろう?▼~
:[エル]|
!▼~
:[グレゴリー]|
さしずめ、エル様とイル様の儀式で、~
どこかから喚び寄せたってとこか。▼~
:[エル]|
説明の手間が省けて助かります。▼~
:[イル]|
すごいね、グレゴリー!~
どうしてわかったの。▼~
:[グレゴリー]|
なんとなく、怖い感じがした。▼~
:[リュール]|
いきなり剣を向けてしまったからでしょうか。~
ごめんなさい。▼~
:[グレゴリー]|
いや、そうじゃなくて…あんたは、~
この世界の神竜様とは決定的に違う。▼~
見た目は確かに神竜様と瓜二つだ、それなのに、~
本質がまるで違うような…ああ、上手く言えねえ。▼~
:[セレスティア]|
グレゴリーは警戒心が人一倍強いので、~
些細な違いを恐ろしいと思ったのかもしれません。▼~
:[リュール]|
そうですか…▼~
:[グレゴリー]|
脅威でなければすぐに慣れるさ。~
よろしく、異世界の神竜様。▼~
敬語じゃなくてすまないな。~
昔から苦手でね。▼~
:[リュール]|
構いませんよ。~
気楽に話してください。▼~
:[イル]|
大丈夫だよ、グレゴリー。~
神竜様はすっごく優しくて良い人だから!▼~
僕は神竜様のこと、好きだよ!▼~
:[リュール]|
ありがとうございます、イル。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[リュール]|
四翼は四人と仰いましたよね。~
あと二人はどこに?▼~
:[エル]|
今は斥候として各国に散っています。▼~
セレスティアはフィレネ、グレゴリーはブロディア。~
残る二人はそれぞれイルシオンとソルムに。▼~
:[セレスティア]|
頭領は私が務めておりますの。▼~
四翼の頭領セレスティアといえば、~
ちょっとは名の知れた将なんですから。▼~
:[グレゴリー]|
騒がしくて悪目立ちしてるだけだろ。▼~
:[セレスティア]|
なんですって!▼~
:[グレゴリー]|
うおっ、暴力は反対だぜ。▼~
----
:[リュール]|
な、何です!?▼~
:[イル]|
奇襲か!?▼~
:[グレゴリー]|
あはは…追手に見つかったようだ。~
悪い悪い、撒いたと思ったんだがなあ。▼~
:[エル]|
どういうことですか、グレゴリー。▼~
:[グレゴリー]|
踏み込んだ偵察をしたら感づかれた。~
逃げても逃げてもしつこくてな。▼~
:[イル]|
向こうの数は1, 2, 3…~
僕達よりかなり多いね。こうなったら…▼~
逃げよう!▼~
:[リュール]|
応戦しなくて良いのですか?▼~
:[エル]|
追っ手であれば国境兵か、良くて近衛騎士。~
王族でもなければ腕輪を持っていません。▼~
そのような相手と戦っても消耗するだけでしょう。▼~
:[グレゴリー]|
逃げ道なら任せろ。~
こっちだ、みんな!▼~
----
:[グレゴリー]|
ここなら大丈夫そうだな。~
暫く身を隠してやり過ごそう。▼~
:[イル]|
ふう…少し前を思い出すよ。▼~
神竜様が来てからは敵と戦うようになったけど、~
基本的に僕たちの戦法は守りだものね。▼~
:[リュール]|
守りの戦法…ですか。▼~
:[グレゴリー]|
神竜様は、~
俺たちが何で生き残ったと思う?▼~
勇敢に戦ったからじゃない。~
ただひたすら、逃げてきたからなんだよ。▼~
:[エル]|
手に入れた紋章士を眠らせてしまう以上~
私たちは攻撃に向いていませんので。▼~
:[セレスティア]|
我々四翼が圧倒的な実力を有していればいいのですが…~
各国の騎士団ほどの力は、流石に。▼~
不甲斐ない事ですわ。▼~
:[イル]|
そんなこと言わないで。~
四翼にはいつも助けられている。▼~
君たちは僕と姉さんの自慢なんだから。▼~
:[セレスティア]|
イル様…▼~
:[エル]|
追手が来ないようですので、偵察の報告を。~
グレゴリー。▼~
:[グレゴリー]|
ブロディア王国には動きがあった。~
近々、国外に兵が出るぜ。▼~
:[エル]|
行先は?~
まさかブロディアもフィレネに侵攻を?▼~
:[グレゴリー]|
行先は箝口令でも敷かれているのか、~
わからなかった。▼~
だが…得た情報から判断するに、~
単独で七つの指輪を集めるのではと思っている。▼~
:[リュール]|
私たちと同じように、~
正体不明の敵と戦うということでしょうか。▼~
:[グレゴリー]|
目的はそこじゃない、~
おそらく、腕輪の力を得ることだ。▼~
:[リュール]|
戦嫌いの国なのに、~
力を得ることを望むのですか?▼~
:[イル]|
それなんだけどね、紋章士の腕輪は…~
状態によって、集めた際の効果が変わるんだ。▼~
目覚めた状態で七つを集めると、~
以前言った通り、強大な力が与えられる。▼~
でも、眠らせた状態で七つを集めると…▼~
:[エル]|
全ての攻撃を無効化する力が与えられます。▼~
:[リュール]|
全ての攻撃を…▼~
:[グレゴリー]|
つまり、徹底的な守りに入れる。▼~
戦嫌いの国にとっちゃ、強大な力なんかよりも~
もっとずっと価値のあるものなんだろう。▼~
:[イル]|
だとしたら紋章士を眠らせる必要がある。~
姉さんを狙ってくる可能性があるんじゃないかな。▼~
神竜王城への刺客って、~
もしかしてブロディアの…▼~
:[エル]|
可能性はありますね。▼~
:[グレゴリー]|
ま、憶測も含んでるからどうにもだがな。~
確かなことは…▼~
ブロディアは挙兵を目論んでいること。~
そしてその日はもう近いってことだ。▼~
:[???]|
へえ。そこまで掴まれているのなら、~
逃がすわけにはいきませんね。▼~
----
:[リュール]|
!!▼~
:[セレスティア]|
うそ…気配がしませんでしたわよ!?▼~
:[イル]|
ただの兵士じゃない。~
あれは…▼~
:[エル]|
…ブロディア王族。▼~
:[スタルーク]|
いましたよ、兄上。▼~
この程度、すぐに仕留めてください。~
わが兄ながら情けないですね。▼~
:[ディアマンド]|
単騎ではないと踏んで、態々泳がせておいたのだ。~
お前は我が弟ながら思考が足りん。▼~
:[スタルーク]|
ちっ。▼~
:[ディアマンド]|
残念だ。エル、イル。▼~
次に相まみえる際は戦場でないことを願っていたが、~
その望みは叶わなかったようだ。▼~
:[エル]|
戦嫌いの国王自ら戦場に赴いているとは。~
我々は相当警戒されていたようですね。▼~
:[イル]|
腕輪を持っているみたいだよ、姉さん。▼~
:[スタルーク]|
奇遇ですね、僕たちも腕輪を集めたいんです。~
その薄汚い斥候の情報は概ね合っていますよ。▼~
目的は一致しているようですし…どうです?~
ここは以前のように、手を取り合ってみますか?▼~
:[エル]|
そのような気は毛頭ないのでしょう。▼~
:[スタルーク]|
ばれましたか。▼~
:[ディアマンド]|
戦の芽は摘むに限る。▼~
かつての仲間を手にかけるのは胸が痛むが、~
ここで死んでもらおう。▼~
総員、奴らを始末せよ!~
但しエルは生きたまま捕えろ。▼~
:[エル]|
状況が変わりました、応戦しましょう。▼~
:[イル]|
四翼セレスティア、グレゴリー。~
戦闘の準備を。▼~
:[セレスティア]|
承知しました!▼~
:[グレゴリー]|
怪我しないように頑張るか。▼~
:[エル]|
行きますよ、神竜。~
これまでのような働きを期待しています。▼~
:[リュール]|
言われずとも。▼~
*ステージ開始時 [#jc069f61]
:[ディアマンド]|
いざ参ろう。~
残念だ…貴公らと殺し合うことになるとは。▼~
:[エル]|
あれはブロディア特有の兵種、マージカノン…~
遠距離攻撃に備えてください。▼~
*戦闘 [#jf886a9a]
**ディアマンド周囲の敵ユニットを釣り出したターンの敵軍フ...
:[エル]|
あの兵、全弾発射の構えですね。~
広範囲の攻撃が来ます。用心を。▼~
**そのターンの敵軍フェイズ終了時 [#rdd357c5]
:[ディアマンド]|
紋章士ヴェロニカよ。~
英雄との契約を成す力、借り受けるぞ。▼~
(ディアマンドが英雄召喚を行う)
**vs 異界のディアマンド [#ld1e9cb1]
:[異界のディアマンド]|
我が紋章士の力、侮って貰っては困る。~
諦めて降伏するのなら今だぞ。~
***主人公 vs 異界のディアマンド [#af0b1837]
:[異界のディアマンド]|
神竜様。どうしてここに…!~
戻ってきてくださったのか!?▼~
:[リュール]|
私は…あなたが思うその人ではありません。~
別人だと思って、戦ってください。▼~
:[異界のディアマンド]|
戦えるわけがない。もう二度と喪えない。~
あなたがいなくなってから、地獄のような日々だ…▼~
私は、本当はずっと思っているんだ。~
国同士でいがみ合わず、以前のようにと…!!▼~
頼む、もう一度我らを、一つに導いてくれ…▼~
:[リュール]|
ごめんなさい。それができるのは、私ではない。~
ただ一人、この世界の神竜だけです。▼~
ですが、争いを止める役目なら私にも担える。~
あなたの望まぬ、戦という方法でですが…▼~
剣を交えること、どうかお許しください!▼~
***ディアマンド vs 異界のディアマンド [#d4928957]
:[異界のディアマンド]|
…戦場で自分自身と相対するとは。~
ついに迎えでも来たか?▼~
:[ディアマンド]|
随分と弱気だな。戦う前からその調子では、~
勝てる戦も勝てなくなるぞ。▼~
:[異界のディアマンド]|
勝ったとて何が残る。王となってから私は…~
何をすべきか、もう…▼~
:[ディアマンド]|
ならば剣を捨てろ。できないのなら、~
まだ守るものが、信念があるということだ!▼~
王であれば…~
私であれば、勇敢に戦ってみせろ!▼~
***アンバー vs 異界のディアマンド [#m74e30ee]
:[異界のディアマンド]|アンバー? お前なのか。~
これは幻か…? それとも私の頭がおかしくなったか。▼~
ふっ…何度見ても、アンバーが目の前にいるぞ。~
ふ、ふふふ…あはは…!!▼~
:[アンバー]|ディ、ディアマンド様?~
俺、何も面白い事してませんよ?▼~
:[異界のディマンド]|悲しくて笑っているんだ…~
私を守って死んだお前を、倒せというのか?▼~
幻術か、異形兵か、正体など興味はない。ただ…~
戦場で向かい合えば、殺し合うしかない。▼~
ああ、お前は相変わらず、愉快なことをする奴だ…!~
懐かしいな…なあ、アンバー…!▼~
:[アンバー]|そっか。この世界の俺は…もう……▼~
ディアマンド様…~
あなたを悲しませて…ごめんなさい。▼~
***ジェーデ vs 異界のディアマンド [#k5a37b3e]
:[異界のディアマンド]|ジェーデ…? ふっ、なぜそこにいるん...
まるで、お前の書いた喜劇のようだな。▼~
死んだと思っていた老人が、大欠伸と共に目を覚ます。~
あれは傑作だった。お前が死んだ時も…▼~
いつ起き上がるのかと待っていたのに。~
起きれば一番に笑ってやろうと思っていたのに。▼~
:[ジェーデ]|ディアマンド様…▼~
:[異界のディアマンド]|どうしてあの時、目を覚まさなかった!~
私の前に、すぐに現れてくれなかった!▼~
やっと傷が癒えてきたと思った時に、~
なぜもう一度、笑えた頃を思い出させる…!▼~
:[ジェーデ]|お許しください。私は…貴方の臣下ではないのです...
なのに、貴方の傷を抉ってしまった…▼~
今できることは、ただ似た姿の他人として~
貴方を倒し、立ち去ることだけ。▼~
***スタルーク vs 異界のディアマンド [#l46e1383]
:[異界のディアマンド]|
スタルーク? 私と戦おうというのか?~
お前が私を王と認めていないことは知っていた。▼~
暗殺の謀計にも感づいていたが…~
そうか、今なのか…スタルーク。▼~
:[スタルーク]|
あ、暗殺!? そんなことするわけないです!~
僕なんかが偉大な兄上にそんなこと畏れ多い…!▼~
:[異界のディアマンド]|
では、なぜ構えを解かない。▼~
:[スタルーク]|
これはですね、~
兄といえどあなたは敵なので…▼~
って、これでは誤解を与えてしまう!~
待って、待ってください、これより申し開きを…!~
口下手ですみませんーっ!~
***シトリニカ vs 異界のディアマンド [#mb34d2f2]
:[シトリニカ]|
ディアマンド。ああ、会ってしまったら…~
戦わないといけなくなるわ。▼~
:[異界のディアマンド]|
シトリニカ…!なぜお前が。~
お前は、スタルークを守って…▼~
:[シトリニカ]|
この世界のわたしは煌びやかな活躍をしたようね。~
もっとお話しを聞きたいけれど、ごめんなさい。▼~
ここにいるわたしは、ディアマンドの敵なの。~
一夜の幻だと思って、お相手くださるかしら?▼~
:[異界のディアマンド]|
ああ、勿論だ。~
一夜の幻であるなら正体を聞くのも野暮というもの。▼~
こうしていると、いつかの舞踏会を思い出すな。~
あの頃は皆がいて、本当に、楽しかった…▼~
***ザフィーア vs 異界のディアマンド [#n68872b9]
:[異界のディアマンド]|ザフィーア…! どうしてそちら側にい...
お前はこちら側だろう。さあ…!▼~
:[ザフィーア]|ディアマンド様? 私は…▼~
:[異界のディアマンド]|! よく似た別人…か?▼~
ああ、そうだった…~
ザフィーアはとっくに死んだではないか。▼~
どうしていつまでも、戦場に立つと…~
お前がいると思ってしまうのだろうな…▼~
***異界のディアマンド撃破 [#oe5d11f0]
:[異界のディアマンド]|
どうせ皆…死んでしまう……~
ならば初めから、何もしない方が……~
**vs 異界のスタルーク [#ud5a5c69]
:[異界のスタルーク]|
僕の相手になれるなんて光栄でしょう?~
無能な兄とは違うということを教えてあげますね。▼~
***主人公 vs 異界のスタルーク [#n37587b2]
:[異界のスタルーク]|
お前、何者ですか。▼~
先ほどから気になっていたんです。~
亡くなった神竜様に成り代わって、目的は何ですか?▼~
:[リュール]|
私は、成り代わったわけではありません。~
違う世界から来た存在だと言えば信じますか?▼~
:[異界のスタルーク]|
あくまでも神竜様を騙るというわけですね。~
その度胸だけは、僕が興味を持つに値します。▼~
首を刎ね、正体を確認するまでの間だけでも、~
せいぜい楽しませてください。▼~
***スタルーク vs 異界のスタルーク [#j10e4c82]
:[異界のスタルーク]|
なっ…!? お前は、僕自身!?▼~
:[スタルーク]|
ひえっ、すみません。顔は同じなんですけど!~
違う世界のゴミカスです…!▼~
:[異界のスタルーク]|
なんて卑屈な。幻術のたぐいですか?~
僕の弱い部分を見せても惑わされはしません。▼~
…僕は自分自身に打ち克ってみせる。▼~
:[スタルーク]|
えええ…かっこいい…~
なんて自信に満ち溢れた素敵な僕なんだ…▼~
あーあ…僕もこんな風になりたかったなあ…▼~
***シトリニカ vs 異界のスタルーク [#pe78b28f]
:[異界のスタルーク]|
シトリニカ…?~
ああ、守れなかった君の姿を見るのは辛いです。▼~
家族同然であった大公家の皆も亡くなって…~
その度に、僕は…▼~
:[シトリニカ]|
予想はしていたけれど…そうなのね。~
そんな顔をされたら悲しくなってしまうわ。▼~
:[異界のスタルーク]|
命ばかりは、お金を積んでも何ともなりません。~
こんなに何度も苦しむのなら…▼~
僕があの時死ねばよかった。~
皆に、シトリニカに生きていて欲しかった…!▼~
:[シトリニカ]|
この世界のあなたは自信家に見えて、~
根っこはわたしの知るスタルークそっくり。▼~
頑張ったのね、気を張っていたのね…~
でも、辛くても、死ぬのはわたしが先で…よかったわ。▼~
***ラピス vs 異界のスタルーク [#me588706]
:[異界のスタルーク]|
ラピス!? どうして、ラピスが…▼~
僕を恨んで出てきたんですか?~
僕が守ると言ったのに、ラピスを守れなかった僕を。▼~
:[ラピス]|
まさか、恨むわけありません。▼~
あなたを守り抜けたなら、~
この世界のあたしはきっと満足でした。▼~
だから、悲しまないでください。▼~
:[異界のスタルーク]|
幻覚だ…こんなもの、僕の都合のいい妄想だ。~
討つ手が鈍れば、敵の思う壺です。▼~
ああ、でも…叶うなら、ラピス。君に…~
僕が王として即位する姿を見せたかった…▼~
:[ラピス]|
スタルーク様。あなたはいつでも、どこにいても…~
そのままのあなたで充分素敵なんですよ。▼~
***ディアマンド vs 異界のスタルーク [#z064d9e4]
:[異界のスタルーク]|? 兄上、敵は彼方です。~
ああ、それとも戦に乗じて僕を始末しますか?▼~
兄上がその気であれば、~
受けて立っても良いですよ。▼~
:[ディアマンド]|スタルーク。こちらの私たちは、~
良好な関係というわけではないのだな。▼~
***ザフィーア vs 異界のスタルーク [#i139cb9e]
:[ザフィーア]|こっちのスタルーク様は随分高飛車ですね。~
見慣れませんが、悪くありません。▼~
:[スタルーク]|ザフィーア!? これも幻覚ですか…~
父上を守って死んだあなたの…▼~
:[ザフィーア]|そうですか…私は、この世界では…~
モリオン様をお守りできたのですね。▼~
スタルーク様。私は誇らしい気持ちですよ。~
さあ、遠慮なくやりましょう!▼~
***異界のスタルーク撃破 [#tbc57c26]
:[異界のスタルーク]|
僕が、王であれば…~
こんなことには……~
*クリア後の会話 [#rb228ee7]
:[ディアマンド]|
我が軍の敗北だ。~
撤退する。▼~
:[スタルーク]|
兄上!?~
だめです、腕輪が奴らの手に!!▼~
再度奪還を試みましょう!▼~
:[ディアマンド]|
勝ち目があるか? 策があるのか?~
あるのなら今ここで示せ。▼~
:[スタルーク]|
くっ…!!▼~
:[ディアマンド]|
エル、イル。~
我がブロディアは戦の盤上から降りる。▼~
君たちの邪魔も、他国への干渉も行わない。~
腕輪と共に、我が国の命運を託そう。▼~
どうか…世界を平穏に導いてくれ。▼~
----
:[エル]|
『幼き皇女の腕輪』、確かに。▼~
:[リュール]|
腕輪は、これで四つになりましたね。▼~
:[エル]|
宿るのは紋章士ヴェロニカ。~
異界の兵を使役する能力を有しています。▼~
フィレネと同じように、黒く染まっていますね。~
おそらく、残りの腕輪も今は…▼~
:[ヴェロニカ]|
あたしは…~
あなたたちのに…なったの…?▼~
:[リュール]|
はい。紋章士ヴェロニカ。▼~
でも、戦う必要はありません。~
時が来るまで、ゆっくりお休みください。▼~
:[ヴェロニカ]|
そう……よかった……~
けど…少しだけ…さびしいわ……▼~
またあえた時は…けいやくも何もなくても…~
あたしの…そばにいてほしい……▼~
:[リュール]|
大丈夫。みんなずっと傍にいますから。~
紋章士ヴェロニカ、いつかまた。▼~
:[イル]|
これで、この場は収まったね。▼~
感慨深いぜ。~
立ち向かって、勝てる日がくるなんてな。▼~
:[エル]|
此処にいるのは神竜を除き、~
皆逃げてきた者ばかりですからね。▼~
:[セレスティア]|
それは、そうかもしれませんわ。▼~
:[リュール]|
どういうことですか?▼~
:[セレスティア]|
私は千年前の戦争の際…ソンブルによって~
故郷の村を焼き払われ、リトスに逃げてきたのです。▼~
魔竜は強い魔力を有する種族なのですが、~
私は生まれつき魔力が弱くて。▼~
そのお陰でソンブルに見つからなかったんですよ。~
優秀だった家族や友は皆…炎の中に…▼~
:[リュール]|
…………▼~
:[セレスティア]|
ソンブルは、魔竜族を兵として従わせようとしましたが~
私たちはそれに従わなかったのです。▼~
今は私が、魔竜族唯一の生き残りですわ。▼~
:[グレゴリー]|
俺は邪竜信徒としてイルシオンにいたんだが、~
信徒としてのやり方に馴染めなくてな。▼~
毎日毎日自傷して血を捧げて、~
熱心なヤツは命まで投げ打ってた。▼~
いつも傷をつけるフリで誤魔化してたが、~
遂に司祭にバレちまってさ。▼~
その身を捧げれば赦すと言われたが…~
死ぬのはどうしてもできなくて、逃げてきた。▼~
:[セレスティア]|
グレゴリーは私がリトスに勧誘したんですのよ。~
イルシオンで苦戦する私を助けてくれたんです。▼~
:[グレゴリー]|
助けてない。~
あれは、異形兵が邪魔だったからだ。▼~
:[イル]|
で、僕は前にも言った通り出来損ないだから。▼~
ソンブルに殺されちゃう前に、~
姉さんに連れられて逃げて来たんだよね。▼~
:[エル]|
イル。自分を出来損ないと言うのは~
止めなさいと言っているでしょう。▼~
:[イル]|
ごめんごめん。つい、ね。~
悲しませるつもりはないんだ。▼~
でもさ、姉さんは優秀だったから、~
別に逃げる必要はなかったよね。▼~
姉さんは僕と違って、~
逃げてきた者ではないよ。▼~
:[エル]|
…いいえ。逃げましたよ。~
先の戦が終わった際に。▼~
:[イル]|
どこに?~
今僕たちといるじゃないか。▼~
:[エル]|
逃げを打つ、というのも逃げです。▼~
私は…各国が腕輪を持って国に戻ろうとした時に、~
止められたのに、止めなかった。▼~
:[イル]|
あれは、各国の意見を尊重するためだろう?~
神竜様ならそうするから、って。▼~
:[エル]|
本当は、意見を尊重したからではありません。~
ただ…怖かった。▼~
行かないでと止めて拒絶されることが。~
味方だった腕輪で、神竜様のいた城で…▼~
皆と戦うことが怖かっただけです。▼~
:[イル]|
姉さん…▼~
:[エル]|
あれは紛れもなく逃げだったと思いますよ、私は。~
皆と向き合えた最後の機会から逃げたのです。▼~
そのせいで、救世の主が来るまで、~
リトスの地から出ることさえもできなかった。▼~
世界が再びこうなってしまったのは、~
私の所為かもしれません。▼~
:[イル]|
それは違うよ。~
姉さんは悪くない。▼~
:[セレスティア]|
イル様の言う通りですわ。~
悪いのは正体不明の敵でしょう?▼~
エル様も逃げた、ってのは意外だったがな。~
俺にとっちゃ強い御方の見本だったから。▼~
弱虫ばかりが集まっているはずなのに、~
揃いも揃ってまだ生きてるとは上等じゃないか。▼~
:[エル]|
…勇敢に戦ったこの世界の神竜様は、~
死んでしまったというのに。▼~
:[リュール]|
エル…▼~
:[イル]|
やめよう! 暗くなる!~
神竜様が困ってるでしょ!▼~
それに、今は違うんだ。~
僕達だって立派に戦ってる!▼~
ありがとう、神竜様。~
今こうして戦えるのは、あなたのお陰だよ。▼~
:[セレスティア]|
本当に。▼~
:[グレゴリー]|
ああ、そうだな。▼~
:[エル]|
私もその点は感謝していますよ。▼~
…一応。▼~
:[リュール]|
その一言がなければ…▼~
いえ、お言葉有難く頂戴しましょう。~
お役に立てているのなら安心しました。▼~
:[イル]|
それじゃ、この調子で次に向かおうか。▼~
:[リュール]|
次はどこに?▼~
:[エル]|
此処から西の、叡智の国。~
イルシオン王国です。▼~
----
(回想)
:[邪竜のきょうだい]|
エル。ねえエル。~
あなたは私たちきょうだいの誇りです。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
竜化の力に、紋章士をねむらせる力。~
二つを有するはあなただけ。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
エルは本当にすごいです。~
それなのに、その片割れときたら…▼~
:[エル]|
…イルのことですか。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
ああ、そんな名前でしたっけ。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
あなたと違って出来損ないなので、~
わすれていました。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
あんな出来損ないが片割れだなんて、~
はずかしいですよね?▼~
:[邪竜のきょうだい]|
いらないのなら、~
わたしたちが処分してあげましょうか。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
名案です。~
あんなのいないほうが、エルも戦いやすいです。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
ねえエル?▼~
:[邪竜のきょうだい]|
どうですか、エル。▼~
:[エル]|
…………▼~
本気ですか…▼~
:[邪竜のきょうだい]|
え?▼~
:[エル]|
本気ですかと聞きました。▼~
本当に、イルを殺そうとするのなら、~
私は…▼~
わたしは…!▼~
----
:[エル]|
はあ、はあ、はあ…………▼~
え…!?~
こ、これは…▼~
うそ、全部…私が…?▼~
なんて…ことを……▼~
:[ソンブル]|
流石は我が子だ。▼~
:[エル]|
!!▼~
お、お父様…~
ごめんなさい、これは…!▼~
:[ソンブル]|
何を詫びる必要がある。▼~
そのまま鏖殺するが良い。~
我は…▼~
お前こそが後継に相応しいと思っている。▼~
:[エル]|
…………▼~
----
:[スタルーク]|
お前は…!▼~
:[ディアマンド]|
何をしに来た。~
ブロディアは戦から手を引くと言った筈だ。▼~
…見張りの兵たちはどうした。▼~
:[エル]|
殺しました。▼~
:[ディアマンド]|
!▼~
:[エル]|
あれに守りを委ねるとは目が曇りましたね。▼~
聞きたいことがあります。~
先のリトスへの襲撃はあなた方が?▼~
:[ディアマンド]|
何のことだ。~
私たちは関与していない。▼~
:[スタルーク]|
どの国が抜け駆けを?~
フィレネ、いや…イルシオンでしょうか。▼~
:[エル]|
本当に知らないようですね。~
ならば…▼~
もう、用は済みました。▼~
:[スタルーク]|
え…!?▼~
:[ディアマンド]|
スタルーク…スタルークっ!!~
貴様! この邪竜の子め…!!▼~
:[ディアマンド]|
ぐはっ…!!▼~
どうしてだ…腕輪は……渡した……▼~
これ以上…戦う…~
理由…は………▼~
:[エル]|
戦う理由はあるのですよ、~
ディアマンド王。▼~
本来であれば単騎での潜入は無策でしたが、~
先の戦で疲弊していたようですね。▼~
…夜明け前には戻らねば。~
余計な詮索をされては困ります。▼~
…………▼~
アルフレッド王とセリーヌも、~
呆気ないものでした。▼~
*コメント [#f0154374]
- シトリニカvs異界のスタルーク、会話が一文抜けています。...
#comment
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[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 兵どもの戦道 [#r16306cd]
#contents
*オープニング [#q5ce52e8]
:[グリ]|
お前は孤独の絶闇の中、~
光を我が物にと望むだろうか。~
閉ざされし扉の向こう側、~
誰かの呼び声に応えるだろうか。~
告げる知らせは悲しい面影。~
暗い鉱石の夜の色。~
さりとて、彼の者は知っている。~
この世界に慈悲はない。~
オレの痛みは、ここには無い。~
----
:[イル]|
ずいぶん歩いたね。みんな平気?▼~
:[セレスティア]|
勿論ですわ。~
飛竜に乗れないのが辛いですけれど。▼~
:[リュール]|
私たちはブロディアに向かっているんですよね。~
何故ずっと、このような道なき道を?▼~
:[エル]|
ブロディアは戦嫌いで有名な国。~
今の私たちでは、まず入国は不可能です。▼~
加えて、関所の警備が他国よりも厳重。~
秘密裏に城を目指す以外ありません。▼~
それから…向かっている、ではなく~
もう来ていますよ。▼~
:[リュール]|
え?▼~
:[エル]|
国境はとっくの昔に越えました。~
ここはブロディア王国領地内です。▼~
:[リュール]|
ええっ。~
そういう事は早く言ってくださいよ。▼~
:[エル]|
言ってどうするのです。~
国境を越えた歓喜の声でも上げるつもりでしたか?▼~
:[リュール]|
そういうわけではないですけど、~
情報の共有くらい…▼~
:[セレスティア]|
お二人とも、お静かに。~
何者かの気配が。▼~
:[エル]|
感づかれた? まさか。▼~
:[リュール]|
! そこですね!▼~
:[イル]|
待って、神竜様!~
この人は…!▼~
:[???]|
や、やめてくれ。~
俺は痛いのが苦手なんだ。▼~
:[セレスティア]|
グレゴリー!▼~
:[リュール]|
知り合いなのですか?▼~
:[セレスティア]|
彼はグレゴリー。~
私と同じ、『四翼』の一員ですわ。▼~
:[リュール]|
『四翼』?
:[セレスティア]|
戦後、エル様とイル様をお守りするために結成した~
少数精鋭の騎士団のようなものです。▼~
四つの翼という名の通り、~
四人の騎士で成り立っておりますの。▼~
グレゴリーはそのうちの一人ですわ。▼~
:[エル]|
彼にもセレスティアと同じく、~
偵察を命じていたのです。▼~
グレゴリー。任務ご苦労様でした。~
しかし…合流はもう少し先の手筈では?▼~
:[グレゴリー]|
すまない。道に迷ってしまって、~
約束の場所には向かえそうになかった。▼~
やむを得ず国境付近まで戻ったんだが、~
偶然とはいえ合流できてよかったぜ。▼~
:[エル]|
偵察結果を確認する前に、~
あなたに説明しておくことがあります。▼~
この方は…▼~
:[グレゴリー]|
俺たちの知る神竜様じゃない。~
そうだろう?▼~
:[エル]|
!▼~
:[グレゴリー]|
さしずめ、エル様とイル様の儀式で、~
どこかから喚び寄せたってとこか。▼~
:[エル]|
説明の手間が省けて助かります。▼~
:[イル]|
すごいね、グレゴリー!~
どうしてわかったの。▼~
:[グレゴリー]|
なんとなく、怖い感じがした。▼~
:[リュール]|
いきなり剣を向けてしまったからでしょうか。~
ごめんなさい。▼~
:[グレゴリー]|
いや、そうじゃなくて…あんたは、~
この世界の神竜様とは決定的に違う。▼~
見た目は確かに神竜様と瓜二つだ、それなのに、~
本質がまるで違うような…ああ、上手く言えねえ。▼~
:[セレスティア]|
グレゴリーは警戒心が人一倍強いので、~
些細な違いを恐ろしいと思ったのかもしれません。▼~
:[リュール]|
そうですか…▼~
:[グレゴリー]|
脅威でなければすぐに慣れるさ。~
よろしく、異世界の神竜様。▼~
敬語じゃなくてすまないな。~
昔から苦手でね。▼~
:[リュール]|
構いませんよ。~
気楽に話してください。▼~
:[イル]|
大丈夫だよ、グレゴリー。~
神竜様はすっごく優しくて良い人だから!▼~
僕は神竜様のこと、好きだよ!▼~
:[リュール]|
ありがとうございます、イル。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[リュール]|
四翼は四人と仰いましたよね。~
あと二人はどこに?▼~
:[エル]|
今は斥候として各国に散っています。▼~
セレスティアはフィレネ、グレゴリーはブロディア。~
残る二人はそれぞれイルシオンとソルムに。▼~
:[セレスティア]|
頭領は私が務めておりますの。▼~
四翼の頭領セレスティアといえば、~
ちょっとは名の知れた将なんですから。▼~
:[グレゴリー]|
騒がしくて悪目立ちしてるだけだろ。▼~
:[セレスティア]|
なんですって!▼~
:[グレゴリー]|
うおっ、暴力は反対だぜ。▼~
----
:[リュール]|
な、何です!?▼~
:[イル]|
奇襲か!?▼~
:[グレゴリー]|
あはは…追手に見つかったようだ。~
悪い悪い、撒いたと思ったんだがなあ。▼~
:[エル]|
どういうことですか、グレゴリー。▼~
:[グレゴリー]|
踏み込んだ偵察をしたら感づかれた。~
逃げても逃げてもしつこくてな。▼~
:[イル]|
向こうの数は1, 2, 3…~
僕達よりかなり多いね。こうなったら…▼~
逃げよう!▼~
:[リュール]|
応戦しなくて良いのですか?▼~
:[エル]|
追っ手であれば国境兵か、良くて近衛騎士。~
王族でもなければ腕輪を持っていません。▼~
そのような相手と戦っても消耗するだけでしょう。▼~
:[グレゴリー]|
逃げ道なら任せろ。~
こっちだ、みんな!▼~
----
:[グレゴリー]|
ここなら大丈夫そうだな。~
暫く身を隠してやり過ごそう。▼~
:[イル]|
ふう…少し前を思い出すよ。▼~
神竜様が来てからは敵と戦うようになったけど、~
基本的に僕たちの戦法は守りだものね。▼~
:[リュール]|
守りの戦法…ですか。▼~
:[グレゴリー]|
神竜様は、~
俺たちが何で生き残ったと思う?▼~
勇敢に戦ったからじゃない。~
ただひたすら、逃げてきたからなんだよ。▼~
:[エル]|
手に入れた紋章士を眠らせてしまう以上~
私たちは攻撃に向いていませんので。▼~
:[セレスティア]|
我々四翼が圧倒的な実力を有していればいいのですが…~
各国の騎士団ほどの力は、流石に。▼~
不甲斐ない事ですわ。▼~
:[イル]|
そんなこと言わないで。~
四翼にはいつも助けられている。▼~
君たちは僕と姉さんの自慢なんだから。▼~
:[セレスティア]|
イル様…▼~
:[エル]|
追手が来ないようですので、偵察の報告を。~
グレゴリー。▼~
:[グレゴリー]|
ブロディア王国には動きがあった。~
近々、国外に兵が出るぜ。▼~
:[エル]|
行先は?~
まさかブロディアもフィレネに侵攻を?▼~
:[グレゴリー]|
行先は箝口令でも敷かれているのか、~
わからなかった。▼~
だが…得た情報から判断するに、~
単独で七つの指輪を集めるのではと思っている。▼~
:[リュール]|
私たちと同じように、~
正体不明の敵と戦うということでしょうか。▼~
:[グレゴリー]|
目的はそこじゃない、~
おそらく、腕輪の力を得ることだ。▼~
:[リュール]|
戦嫌いの国なのに、~
力を得ることを望むのですか?▼~
:[イル]|
それなんだけどね、紋章士の腕輪は…~
状態によって、集めた際の効果が変わるんだ。▼~
目覚めた状態で七つを集めると、~
以前言った通り、強大な力が与えられる。▼~
でも、眠らせた状態で七つを集めると…▼~
:[エル]|
全ての攻撃を無効化する力が与えられます。▼~
:[リュール]|
全ての攻撃を…▼~
:[グレゴリー]|
つまり、徹底的な守りに入れる。▼~
戦嫌いの国にとっちゃ、強大な力なんかよりも~
もっとずっと価値のあるものなんだろう。▼~
:[イル]|
だとしたら紋章士を眠らせる必要がある。~
姉さんを狙ってくる可能性があるんじゃないかな。▼~
神竜王城への刺客って、~
もしかしてブロディアの…▼~
:[エル]|
可能性はありますね。▼~
:[グレゴリー]|
ま、憶測も含んでるからどうにもだがな。~
確かなことは…▼~
ブロディアは挙兵を目論んでいること。~
そしてその日はもう近いってことだ。▼~
:[???]|
へえ。そこまで掴まれているのなら、~
逃がすわけにはいきませんね。▼~
----
:[リュール]|
!!▼~
:[セレスティア]|
うそ…気配がしませんでしたわよ!?▼~
:[イル]|
ただの兵士じゃない。~
あれは…▼~
:[エル]|
…ブロディア王族。▼~
:[スタルーク]|
いましたよ、兄上。▼~
この程度、すぐに仕留めてください。~
わが兄ながら情けないですね。▼~
:[ディアマンド]|
単騎ではないと踏んで、態々泳がせておいたのだ。~
お前は我が弟ながら思考が足りん。▼~
:[スタルーク]|
ちっ。▼~
:[ディアマンド]|
残念だ。エル、イル。▼~
次に相まみえる際は戦場でないことを願っていたが、~
その望みは叶わなかったようだ。▼~
:[エル]|
戦嫌いの国王自ら戦場に赴いているとは。~
我々は相当警戒されていたようですね。▼~
:[イル]|
腕輪を持っているみたいだよ、姉さん。▼~
:[スタルーク]|
奇遇ですね、僕たちも腕輪を集めたいんです。~
その薄汚い斥候の情報は概ね合っていますよ。▼~
目的は一致しているようですし…どうです?~
ここは以前のように、手を取り合ってみますか?▼~
:[エル]|
そのような気は毛頭ないのでしょう。▼~
:[スタルーク]|
ばれましたか。▼~
:[ディアマンド]|
戦の芽は摘むに限る。▼~
かつての仲間を手にかけるのは胸が痛むが、~
ここで死んでもらおう。▼~
総員、奴らを始末せよ!~
但しエルは生きたまま捕えろ。▼~
:[エル]|
状況が変わりました、応戦しましょう。▼~
:[イル]|
四翼セレスティア、グレゴリー。~
戦闘の準備を。▼~
:[セレスティア]|
承知しました!▼~
:[グレゴリー]|
怪我しないように頑張るか。▼~
:[エル]|
行きますよ、神竜。~
これまでのような働きを期待しています。▼~
:[リュール]|
言われずとも。▼~
*ステージ開始時 [#jc069f61]
:[ディアマンド]|
いざ参ろう。~
残念だ…貴公らと殺し合うことになるとは。▼~
:[エル]|
あれはブロディア特有の兵種、マージカノン…~
遠距離攻撃に備えてください。▼~
*戦闘 [#jf886a9a]
**ディアマンド周囲の敵ユニットを釣り出したターンの敵軍フ...
:[エル]|
あの兵、全弾発射の構えですね。~
広範囲の攻撃が来ます。用心を。▼~
**そのターンの敵軍フェイズ終了時 [#rdd357c5]
:[ディアマンド]|
紋章士ヴェロニカよ。~
英雄との契約を成す力、借り受けるぞ。▼~
(ディアマンドが英雄召喚を行う)
**vs 異界のディアマンド [#ld1e9cb1]
:[異界のディアマンド]|
我が紋章士の力、侮って貰っては困る。~
諦めて降伏するのなら今だぞ。~
***主人公 vs 異界のディアマンド [#af0b1837]
:[異界のディアマンド]|
神竜様。どうしてここに…!~
戻ってきてくださったのか!?▼~
:[リュール]|
私は…あなたが思うその人ではありません。~
別人だと思って、戦ってください。▼~
:[異界のディアマンド]|
戦えるわけがない。もう二度と喪えない。~
あなたがいなくなってから、地獄のような日々だ…▼~
私は、本当はずっと思っているんだ。~
国同士でいがみ合わず、以前のようにと…!!▼~
頼む、もう一度我らを、一つに導いてくれ…▼~
:[リュール]|
ごめんなさい。それができるのは、私ではない。~
ただ一人、この世界の神竜だけです。▼~
ですが、争いを止める役目なら私にも担える。~
あなたの望まぬ、戦という方法でですが…▼~
剣を交えること、どうかお許しください!▼~
***ディアマンド vs 異界のディアマンド [#d4928957]
:[異界のディアマンド]|
…戦場で自分自身と相対するとは。~
ついに迎えでも来たか?▼~
:[ディアマンド]|
随分と弱気だな。戦う前からその調子では、~
勝てる戦も勝てなくなるぞ。▼~
:[異界のディアマンド]|
勝ったとて何が残る。王となってから私は…~
何をすべきか、もう…▼~
:[ディアマンド]|
ならば剣を捨てろ。できないのなら、~
まだ守るものが、信念があるということだ!▼~
王であれば…~
私であれば、勇敢に戦ってみせろ!▼~
***アンバー vs 異界のディアマンド [#m74e30ee]
:[異界のディアマンド]|アンバー? お前なのか。~
これは幻か…? それとも私の頭がおかしくなったか。▼~
ふっ…何度見ても、アンバーが目の前にいるぞ。~
ふ、ふふふ…あはは…!!▼~
:[アンバー]|ディ、ディアマンド様?~
俺、何も面白い事してませんよ?▼~
:[異界のディマンド]|悲しくて笑っているんだ…~
私を守って死んだお前を、倒せというのか?▼~
幻術か、異形兵か、正体など興味はない。ただ…~
戦場で向かい合えば、殺し合うしかない。▼~
ああ、お前は相変わらず、愉快なことをする奴だ…!~
懐かしいな…なあ、アンバー…!▼~
:[アンバー]|そっか。この世界の俺は…もう……▼~
ディアマンド様…~
あなたを悲しませて…ごめんなさい。▼~
***ジェーデ vs 異界のディアマンド [#k5a37b3e]
:[異界のディアマンド]|ジェーデ…? ふっ、なぜそこにいるん...
まるで、お前の書いた喜劇のようだな。▼~
死んだと思っていた老人が、大欠伸と共に目を覚ます。~
あれは傑作だった。お前が死んだ時も…▼~
いつ起き上がるのかと待っていたのに。~
起きれば一番に笑ってやろうと思っていたのに。▼~
:[ジェーデ]|ディアマンド様…▼~
:[異界のディアマンド]|どうしてあの時、目を覚まさなかった!~
私の前に、すぐに現れてくれなかった!▼~
やっと傷が癒えてきたと思った時に、~
なぜもう一度、笑えた頃を思い出させる…!▼~
:[ジェーデ]|お許しください。私は…貴方の臣下ではないのです...
なのに、貴方の傷を抉ってしまった…▼~
今できることは、ただ似た姿の他人として~
貴方を倒し、立ち去ることだけ。▼~
***スタルーク vs 異界のディアマンド [#l46e1383]
:[異界のディアマンド]|
スタルーク? 私と戦おうというのか?~
お前が私を王と認めていないことは知っていた。▼~
暗殺の謀計にも感づいていたが…~
そうか、今なのか…スタルーク。▼~
:[スタルーク]|
あ、暗殺!? そんなことするわけないです!~
僕なんかが偉大な兄上にそんなこと畏れ多い…!▼~
:[異界のディアマンド]|
では、なぜ構えを解かない。▼~
:[スタルーク]|
これはですね、~
兄といえどあなたは敵なので…▼~
って、これでは誤解を与えてしまう!~
待って、待ってください、これより申し開きを…!~
口下手ですみませんーっ!~
***シトリニカ vs 異界のディアマンド [#mb34d2f2]
:[シトリニカ]|
ディアマンド。ああ、会ってしまったら…~
戦わないといけなくなるわ。▼~
:[異界のディアマンド]|
シトリニカ…!なぜお前が。~
お前は、スタルークを守って…▼~
:[シトリニカ]|
この世界のわたしは煌びやかな活躍をしたようね。~
もっとお話しを聞きたいけれど、ごめんなさい。▼~
ここにいるわたしは、ディアマンドの敵なの。~
一夜の幻だと思って、お相手くださるかしら?▼~
:[異界のディアマンド]|
ああ、勿論だ。~
一夜の幻であるなら正体を聞くのも野暮というもの。▼~
こうしていると、いつかの舞踏会を思い出すな。~
あの頃は皆がいて、本当に、楽しかった…▼~
***ザフィーア vs 異界のディアマンド [#n68872b9]
:[異界のディアマンド]|ザフィーア…! どうしてそちら側にい...
お前はこちら側だろう。さあ…!▼~
:[ザフィーア]|ディアマンド様? 私は…▼~
:[異界のディアマンド]|! よく似た別人…か?▼~
ああ、そうだった…~
ザフィーアはとっくに死んだではないか。▼~
どうしていつまでも、戦場に立つと…~
お前がいると思ってしまうのだろうな…▼~
***異界のディアマンド撃破 [#oe5d11f0]
:[異界のディアマンド]|
どうせ皆…死んでしまう……~
ならば初めから、何もしない方が……~
**vs 異界のスタルーク [#ud5a5c69]
:[異界のスタルーク]|
僕の相手になれるなんて光栄でしょう?~
無能な兄とは違うということを教えてあげますね。▼~
***主人公 vs 異界のスタルーク [#n37587b2]
:[異界のスタルーク]|
お前、何者ですか。▼~
先ほどから気になっていたんです。~
亡くなった神竜様に成り代わって、目的は何ですか?▼~
:[リュール]|
私は、成り代わったわけではありません。~
違う世界から来た存在だと言えば信じますか?▼~
:[異界のスタルーク]|
あくまでも神竜様を騙るというわけですね。~
その度胸だけは、僕が興味を持つに値します。▼~
首を刎ね、正体を確認するまでの間だけでも、~
せいぜい楽しませてください。▼~
***スタルーク vs 異界のスタルーク [#j10e4c82]
:[異界のスタルーク]|
なっ…!? お前は、僕自身!?▼~
:[スタルーク]|
ひえっ、すみません。顔は同じなんですけど!~
違う世界のゴミカスです…!▼~
:[異界のスタルーク]|
なんて卑屈な。幻術のたぐいですか?~
僕の弱い部分を見せても惑わされはしません。▼~
…僕は自分自身に打ち克ってみせる。▼~
:[スタルーク]|
えええ…かっこいい…~
なんて自信に満ち溢れた素敵な僕なんだ…▼~
あーあ…僕もこんな風になりたかったなあ…▼~
***シトリニカ vs 異界のスタルーク [#pe78b28f]
:[異界のスタルーク]|
シトリニカ…?~
ああ、守れなかった君の姿を見るのは辛いです。▼~
家族同然であった大公家の皆も亡くなって…~
その度に、僕は…▼~
:[シトリニカ]|
予想はしていたけれど…そうなのね。~
そんな顔をされたら悲しくなってしまうわ。▼~
:[異界のスタルーク]|
命ばかりは、お金を積んでも何ともなりません。~
こんなに何度も苦しむのなら…▼~
僕があの時死ねばよかった。~
皆に、シトリニカに生きていて欲しかった…!▼~
:[シトリニカ]|
この世界のあなたは自信家に見えて、~
根っこはわたしの知るスタルークそっくり。▼~
頑張ったのね、気を張っていたのね…~
でも、辛くても、死ぬのはわたしが先で…よかったわ。▼~
***ラピス vs 異界のスタルーク [#me588706]
:[異界のスタルーク]|
ラピス!? どうして、ラピスが…▼~
僕を恨んで出てきたんですか?~
僕が守ると言ったのに、ラピスを守れなかった僕を。▼~
:[ラピス]|
まさか、恨むわけありません。▼~
あなたを守り抜けたなら、~
この世界のあたしはきっと満足でした。▼~
だから、悲しまないでください。▼~
:[異界のスタルーク]|
幻覚だ…こんなもの、僕の都合のいい妄想だ。~
討つ手が鈍れば、敵の思う壺です。▼~
ああ、でも…叶うなら、ラピス。君に…~
僕が王として即位する姿を見せたかった…▼~
:[ラピス]|
スタルーク様。あなたはいつでも、どこにいても…~
そのままのあなたで充分素敵なんですよ。▼~
***ディアマンド vs 異界のスタルーク [#z064d9e4]
:[異界のスタルーク]|? 兄上、敵は彼方です。~
ああ、それとも戦に乗じて僕を始末しますか?▼~
兄上がその気であれば、~
受けて立っても良いですよ。▼~
:[ディアマンド]|スタルーク。こちらの私たちは、~
良好な関係というわけではないのだな。▼~
***ザフィーア vs 異界のスタルーク [#i139cb9e]
:[ザフィーア]|こっちのスタルーク様は随分高飛車ですね。~
見慣れませんが、悪くありません。▼~
:[スタルーク]|ザフィーア!? これも幻覚ですか…~
父上を守って死んだあなたの…▼~
:[ザフィーア]|そうですか…私は、この世界では…~
モリオン様をお守りできたのですね。▼~
スタルーク様。私は誇らしい気持ちですよ。~
さあ、遠慮なくやりましょう!▼~
***異界のスタルーク撃破 [#tbc57c26]
:[異界のスタルーク]|
僕が、王であれば…~
こんなことには……~
*クリア後の会話 [#rb228ee7]
:[ディアマンド]|
我が軍の敗北だ。~
撤退する。▼~
:[スタルーク]|
兄上!?~
だめです、腕輪が奴らの手に!!▼~
再度奪還を試みましょう!▼~
:[ディアマンド]|
勝ち目があるか? 策があるのか?~
あるのなら今ここで示せ。▼~
:[スタルーク]|
くっ…!!▼~
:[ディアマンド]|
エル、イル。~
我がブロディアは戦の盤上から降りる。▼~
君たちの邪魔も、他国への干渉も行わない。~
腕輪と共に、我が国の命運を託そう。▼~
どうか…世界を平穏に導いてくれ。▼~
----
:[エル]|
『幼き皇女の腕輪』、確かに。▼~
:[リュール]|
腕輪は、これで四つになりましたね。▼~
:[エル]|
宿るのは紋章士ヴェロニカ。~
異界の兵を使役する能力を有しています。▼~
フィレネと同じように、黒く染まっていますね。~
おそらく、残りの腕輪も今は…▼~
:[ヴェロニカ]|
あたしは…~
あなたたちのに…なったの…?▼~
:[リュール]|
はい。紋章士ヴェロニカ。▼~
でも、戦う必要はありません。~
時が来るまで、ゆっくりお休みください。▼~
:[ヴェロニカ]|
そう……よかった……~
けど…少しだけ…さびしいわ……▼~
またあえた時は…けいやくも何もなくても…~
あたしの…そばにいてほしい……▼~
:[リュール]|
大丈夫。みんなずっと傍にいますから。~
紋章士ヴェロニカ、いつかまた。▼~
:[イル]|
これで、この場は収まったね。▼~
感慨深いぜ。~
立ち向かって、勝てる日がくるなんてな。▼~
:[エル]|
此処にいるのは神竜を除き、~
皆逃げてきた者ばかりですからね。▼~
:[セレスティア]|
それは、そうかもしれませんわ。▼~
:[リュール]|
どういうことですか?▼~
:[セレスティア]|
私は千年前の戦争の際…ソンブルによって~
故郷の村を焼き払われ、リトスに逃げてきたのです。▼~
魔竜は強い魔力を有する種族なのですが、~
私は生まれつき魔力が弱くて。▼~
そのお陰でソンブルに見つからなかったんですよ。~
優秀だった家族や友は皆…炎の中に…▼~
:[リュール]|
…………▼~
:[セレスティア]|
ソンブルは、魔竜族を兵として従わせようとしましたが~
私たちはそれに従わなかったのです。▼~
今は私が、魔竜族唯一の生き残りですわ。▼~
:[グレゴリー]|
俺は邪竜信徒としてイルシオンにいたんだが、~
信徒としてのやり方に馴染めなくてな。▼~
毎日毎日自傷して血を捧げて、~
熱心なヤツは命まで投げ打ってた。▼~
いつも傷をつけるフリで誤魔化してたが、~
遂に司祭にバレちまってさ。▼~
その身を捧げれば赦すと言われたが…~
死ぬのはどうしてもできなくて、逃げてきた。▼~
:[セレスティア]|
グレゴリーは私がリトスに勧誘したんですのよ。~
イルシオンで苦戦する私を助けてくれたんです。▼~
:[グレゴリー]|
助けてない。~
あれは、異形兵が邪魔だったからだ。▼~
:[イル]|
で、僕は前にも言った通り出来損ないだから。▼~
ソンブルに殺されちゃう前に、~
姉さんに連れられて逃げて来たんだよね。▼~
:[エル]|
イル。自分を出来損ないと言うのは~
止めなさいと言っているでしょう。▼~
:[イル]|
ごめんごめん。つい、ね。~
悲しませるつもりはないんだ。▼~
でもさ、姉さんは優秀だったから、~
別に逃げる必要はなかったよね。▼~
姉さんは僕と違って、~
逃げてきた者ではないよ。▼~
:[エル]|
…いいえ。逃げましたよ。~
先の戦が終わった際に。▼~
:[イル]|
どこに?~
今僕たちといるじゃないか。▼~
:[エル]|
逃げを打つ、というのも逃げです。▼~
私は…各国が腕輪を持って国に戻ろうとした時に、~
止められたのに、止めなかった。▼~
:[イル]|
あれは、各国の意見を尊重するためだろう?~
神竜様ならそうするから、って。▼~
:[エル]|
本当は、意見を尊重したからではありません。~
ただ…怖かった。▼~
行かないでと止めて拒絶されることが。~
味方だった腕輪で、神竜様のいた城で…▼~
皆と戦うことが怖かっただけです。▼~
:[イル]|
姉さん…▼~
:[エル]|
あれは紛れもなく逃げだったと思いますよ、私は。~
皆と向き合えた最後の機会から逃げたのです。▼~
そのせいで、救世の主が来るまで、~
リトスの地から出ることさえもできなかった。▼~
世界が再びこうなってしまったのは、~
私の所為かもしれません。▼~
:[イル]|
それは違うよ。~
姉さんは悪くない。▼~
:[セレスティア]|
イル様の言う通りですわ。~
悪いのは正体不明の敵でしょう?▼~
エル様も逃げた、ってのは意外だったがな。~
俺にとっちゃ強い御方の見本だったから。▼~
弱虫ばかりが集まっているはずなのに、~
揃いも揃ってまだ生きてるとは上等じゃないか。▼~
:[エル]|
…勇敢に戦ったこの世界の神竜様は、~
死んでしまったというのに。▼~
:[リュール]|
エル…▼~
:[イル]|
やめよう! 暗くなる!~
神竜様が困ってるでしょ!▼~
それに、今は違うんだ。~
僕達だって立派に戦ってる!▼~
ありがとう、神竜様。~
今こうして戦えるのは、あなたのお陰だよ。▼~
:[セレスティア]|
本当に。▼~
:[グレゴリー]|
ああ、そうだな。▼~
:[エル]|
私もその点は感謝していますよ。▼~
…一応。▼~
:[リュール]|
その一言がなければ…▼~
いえ、お言葉有難く頂戴しましょう。~
お役に立てているのなら安心しました。▼~
:[イル]|
それじゃ、この調子で次に向かおうか。▼~
:[リュール]|
次はどこに?▼~
:[エル]|
此処から西の、叡智の国。~
イルシオン王国です。▼~
----
(回想)
:[邪竜のきょうだい]|
エル。ねえエル。~
あなたは私たちきょうだいの誇りです。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
竜化の力に、紋章士をねむらせる力。~
二つを有するはあなただけ。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
エルは本当にすごいです。~
それなのに、その片割れときたら…▼~
:[エル]|
…イルのことですか。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
ああ、そんな名前でしたっけ。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
あなたと違って出来損ないなので、~
わすれていました。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
あんな出来損ないが片割れだなんて、~
はずかしいですよね?▼~
:[邪竜のきょうだい]|
いらないのなら、~
わたしたちが処分してあげましょうか。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
名案です。~
あんなのいないほうが、エルも戦いやすいです。▼~
:[邪竜のきょうだい]|
ねえエル?▼~
:[邪竜のきょうだい]|
どうですか、エル。▼~
:[エル]|
…………▼~
本気ですか…▼~
:[邪竜のきょうだい]|
え?▼~
:[エル]|
本気ですかと聞きました。▼~
本当に、イルを殺そうとするのなら、~
私は…▼~
わたしは…!▼~
----
:[エル]|
はあ、はあ、はあ…………▼~
え…!?~
こ、これは…▼~
うそ、全部…私が…?▼~
なんて…ことを……▼~
:[ソンブル]|
流石は我が子だ。▼~
:[エル]|
!!▼~
お、お父様…~
ごめんなさい、これは…!▼~
:[ソンブル]|
何を詫びる必要がある。▼~
そのまま鏖殺するが良い。~
我は…▼~
お前こそが後継に相応しいと思っている。▼~
:[エル]|
…………▼~
----
:[スタルーク]|
お前は…!▼~
:[ディアマンド]|
何をしに来た。~
ブロディアは戦から手を引くと言った筈だ。▼~
…見張りの兵たちはどうした。▼~
:[エル]|
殺しました。▼~
:[ディアマンド]|
!▼~
:[エル]|
あれに守りを委ねるとは目が曇りましたね。▼~
聞きたいことがあります。~
先のリトスへの襲撃はあなた方が?▼~
:[ディアマンド]|
何のことだ。~
私たちは関与していない。▼~
:[スタルーク]|
どの国が抜け駆けを?~
フィレネ、いや…イルシオンでしょうか。▼~
:[エル]|
本当に知らないようですね。~
ならば…▼~
もう、用は済みました。▼~
:[スタルーク]|
え…!?▼~
:[ディアマンド]|
スタルーク…スタルークっ!!~
貴様! この邪竜の子め…!!▼~
:[ディアマンド]|
ぐはっ…!!▼~
どうしてだ…腕輪は……渡した……▼~
これ以上…戦う…~
理由…は………▼~
:[エル]|
戦う理由はあるのですよ、~
ディアマンド王。▼~
本来であれば単騎での潜入は無策でしたが、~
先の戦で疲弊していたようですね。▼~
…夜明け前には戻らねば。~
余計な詮索をされては困ります。▼~
…………▼~
アルフレッド王とセリーヌも、~
呆気ないものでした。▼~
*コメント [#f0154374]
- シトリニカvs異界のスタルーク、会話が一文抜けています。...
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