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会話集/章別会話/邪竜の章 不穏な花城
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[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 不穏な花城 [#z7328733]
#contents
*オープニング [#q5ce52e8]
:[セピア]|
貴方は異邦の者として尚、~
勇ましく戦場を駆けるだろうか。~
花と血と鋼に満ちたその場所で、~
正しく死にゆくは誰なのか。~
四つの王位を火に焼べて。~
七つの炎は揺り篭に。~
さりとて、彼の者は知っている。~
この世界に未来はない。~
私の寂しさは、ここには無い。~
----
:[イル]|
着いたよ、神竜様。~
フィレネ王国にようこそ!▼~
って、僕の国じゃないんだけどね。▼~
:[リュール]|
神竜王城にいた時にも感じましたが、~
元の世界と似ているようで違う印象です。▼~
:[エル]|
いいですか、神竜。~
これより王城へと向かいます。▼~
目的は、王族が所持する『熱き猛将の腕輪』。▼~
敵よりも先に七つの指輪を集め、~
世界を救わねばなりません。▼~
:[イル]|
説得に応じてくれたら良いんだけど…~
なかなか難しいかもしれないね。▼~
フィレネの民って気性が激しいから。▼~
:[リュール]|
平和を愛する民ではないのですか?▼~
:[イル]|
神竜様の世界ではそうなの?~
こっちではすごく好戦的だよ。王族は特にね。▼~
味方だったときは心強かったけれど…~
そもそも邪竜嫌いで、僕達とは距離もあったし。▼~
神竜様がいなくなってからは、~
リトスの地にも来なくなってしまった。▼~
:[リュール]|
現在の国の統治は、イヴ女王が?▼~
:[エル]|
女王イヴは、先の戦が始まってすぐに~
命を落としています。▼~
以降は王不在のままでしたが、~
戦が決した後にアルフレッド王子が即位しました。▼~
ですが…イルも言った通り我々との接触は~
戦後、殆ど立たれている状態です。▼~
信頼できる人物に偵察を頼んでいるので、~
近況はそちらから聞きましょう。▼~
そろそろ来る筈ですが…▼~
:[???]|
エル様、イル様っ!▼~
:[エル]|
来ましたか。~
セレスティア。▼~
:[リュール]|
!!~
あなたは…▼~
:[セレスティア]|
お待ちしておりました。~
長旅お疲れ様です。▼~
:[エル]|
あなたもご苦労様です。~
偵察任務は骨が折れたでしょう。▼~
:[セレスティア]|
私にかかれば軽いものですわ、エル様。▼~
あら? こちらの方は…▼~
え…まさか…!?~
神竜…リュール様…!?▼~
:[リュール]|
いえ、私は…▼~
:[セレスティア]|
ううっ、嬉しいです…っ!!~
神竜様ーっ!!▼~
生き返られたのですね! いいえ…~
元より死んでなどいらっしゃらなかったのですね!▼~
そうです。考えればわかることですわ。~
あなた様がソンブルになど、負けるわけが…!▼~
:[イル]|
セレスティア。聞いて。~
違うんだ。この方は…▼~
:[リュール]|
ごめんなさい。~
私は、この世界の者ではないのです。▼~
:[セレスティア]|
え…?▼~
:[エル]|
先に説明をすべきでしたね。~
この方は私たちの神竜様とは異なる存在。▼~
古の儀より、異世界より喚び出した~
救世の主なのです。▼~
:[イル]|
セレスティアが偵察任務に発って暫くの後、~
王城の祈り場に現れてくださったんだよ。▼~
:[セレスティア]|
救世の主…~
そう…ですか……▼~
…ですわよね。だって神竜様は私たちで埋葬した。~
遺体をこの目で見たんですもの。▼~
冷たくなったあなた様の手を握って、~
みんなで、お別れをしたのですから……▼~
…………▼~
:[エル]|
セレスティア…▼~
:[セレスティア]|
…申し訳ありません。▼~
お辛いのはエル様やイル様も同じ。~
私もいい加減、立ち直らねば。▼~
神竜様。改めまして、私はセレスティア。~
数千年を生きる魔竜族ですわ。▼~
この世界のあなた様、そしてルミエル様には~
まるで家族のように接していただきました。▼~
以後、お見知りおきを。▼~
:[リュール]|
こちらこそ、よろしくお願いします。~
セレスティア。▼~
:[セレスティア]|
本当に、あの方と瓜二つ。~
違う世界とは不思議なものですね。▼~
そちらの世界にも私はいるのでしょうか?▼~
:[リュール]|
…それは。▼~
:[セレスティア]|
ふふっ、聞くまでもないですわね。▼~
きっとそちらの私も、神竜様と共にいて~
打倒ソンブルを誓っているに違いありませんもの。▼~
:[リュール]|
…………▼~
:[エル]|
それで、セレスティア。~
王城の偵察結果は。▼~
:[セレスティア]|
フィレネ王国は隣国ブロディアへの侵攻を企てています。▼~
:[エル]|
侵攻ですって?▼~
:[セレスティア]|
正確には、王妹であるセリーヌ王女により提案がされ、~
アルフレッド王の承認を待っている状態です。▼~
しかしセリーヌ王女は王の承認を待たず、~
精鋭を集め、既に騎士団を結成。▼~
これ以上静観している暇はないかもしれません。▼~
:[イル]|
騎士団が発ってからだと厄介だね。~
すぐにでも城内へ向かおう。▼~
:[セレスティア]|
神竜様が逝去され暫く経った影響によるものか、~
紋章士の状態も変化しています。▼~
十分気をつけたほうが宜しいかと。▼~
:[エル]|
再び戦乱を起こすわけにはいきません。~
『熱き猛将の腕輪』、必ず手にしましょう。▼~
:[リュール]|
話を聞いてくれると良いのですが。~
アルフレッド、セリーヌ…▼~
----
:[異界のセリーヌ]|
お兄様、まだなの?~
まだブロディア侵攻を迷っていらっしゃるの?▼~
:[異界のアルフレッド]|
そう急かさないでくれ、セリーヌ。~
もう少し待つんだ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
待ったわ、もう長い間!▼~
:[異界のアルフレッド]|
戦端を開いたら元には戻れない。~
相手はかつての仲間だ。慎重にもなる。▼~
:[異界のセリーヌ]|
けれど、このままでは民たちにも顔向けができない。~
先の戦で、臣下たちも、お母様も死んでしまった…▼~
フィレネを守れるのはわたしたちだけなのよ。~
神竜の加護を失い、世界は荒廃していくばかり。▼~
豊かな実りも、花も、段々と色を失っているわ。~
産業は崩壊の兆しを見せているのに、何の策もない。▼~
今こそ領土を広げ、~
資源を補おうと申し上げているの。▼~
:[異界のアルフレッド]|
ブロディア王国はもともと荒れた土地…~
フィレネよりも格段に、産業への打撃が少ない。▼~
勝てば豊かな鉱石資源を我が国のものとし、~
新たな恵みを享受できる。▼~
セリーヌの見立てはこうだったね。~
だが、彼らの軍事力は並大抵のものではないよ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
承知の上で、それに勝る騎士団を結成したわ。~
それとも、紋章士を危惧しているの?▼~
ブロディアが擁する紋章士は、幼い皇女よ。~
我が猛将に敵うはずがない!▼~
:[異界のアルフレッド]|
絶対はないんだ。~
みんな呆気なく負けてしまう、死んでしまう。▼~
今でも思い出すよ。~
負けないと信じていた臣下たちが散る様を。▼~
あんなに強かった神竜様が…~
帰ってこなかった日のことを。▼~
:[異界のセリーヌ]|
お兄様は変わってしまわれたわね。~
かつては何も恐れぬ方だったのに。▼~
神竜様を失い、弱虫となってしまわれた。~
ならば、わたし一人でやり遂げてみせる。▼~
:[異界のアルフレッド]|
セリーヌ?▼~
:[異界のセリーヌ]|
これより単騎でブロディアに向かいます。~
許しは乞いません。▼~
:[異界のアルフレッド]|
死ぬ気か、セリーヌ!▼~
:[異界のセリーヌ]|
このまま留まれば心が死んでしまうわ!~
ならば剣を取ることを選ぶ!▼~
わたしが果てても、後に続く者が出るでしょう。~
さすればいつか望みは果たされるわ。▼~
わたしはそれで幸せよ。~
隣国が不幸になろうとも知らない。▼~
幸せはいつも誰かの不幸の上に成り立っているけれど、~
我が国が不幸せを請け負う義理はないもの。▼~
:[異界のアルフレッド]|
何を言っても無駄なようだね。▼~
:[異界のセリーヌ]|
お兄様に罪はないわ。~
全ては愚かなわたしの罪。▼~
けれど、もしもこんなわたしに、~
武運をと祈ってくださるのなら…▼~
ご決断を。アルフレッド王。▼~
:[異界のアルフレッド]|
…………▼~
敵わないね。▼~
わかった。~
唯一の家族をみすみす失うぐらいなら、もういい。▼~
ブロディア侵攻を許可する。▼~
:[異界のセリーヌ]|
お兄様!▼~
:[異界のアルフレッド]|
行くぞ、セリーヌ。~
これより騎士団に正式な通達を…▼~
:[エル]|
お待ちください!▼~
:[異界のアルフレッド]|
誰だい?▼~
----
:[エル]|
久方ぶりにお目にかかります。~
アルフレッド王、セリーヌ王女。▼~
お取込み中恐縮ですが…~
火急の用にて馳せ参じました。▼~
:[異界のアルフレッド]|
誰かと思えば、エルとイルか。▼~
王の間に乗り込んで来るだなんて、~
礼儀をご存じないのかな?▼~
:[エル]|
其方こそ、神竜様より託されし『熱き猛将の腕輪』…~
リトスの王城への返還を拒むのは礼儀知らずでは?▼~
:[異界のアルフレッド]|
フィレネだけが返還しては、~
国同士の均衡が崩れるだろう。▼~
:[エル]|
腕輪を、他国を牽制する兵器として~
扱い続けると仰るのですね。▼~
その崇高なお考えの所為で、~
各国は長き冷戦状態にあるというのに。▼~
かつての仲間の愚かな選択を、~
神竜様は望んでいらっしゃるでしょうか。▼~
:[異界のセリーヌ]|
あなたが神竜様の代弁をする気なの?▼~
神竜様を殺したソンブルの子に、~
その資格があるとは思えないけれど。▼~
:[イル]|
ちょっと…!~
それは今関係ないだろう!?▼~
僕たちはソンブルとは違うって、どうして…~
いつまでもわかってくれないんだよ!▼~
:[エル]|
イル。▼~
:[イル]|
……失礼しました。▼~
:[エル]|
均衡という点ではご安心を。▼~
私たちはこれより各国を回り、~
等しく全ての腕輪の返還を求めます。▼~
これなら、フィレネも安心して腕輪を手放せるかと。▼~
:[異界のアルフレッド]|
騙して君たちが腕輪の力を得る心算ではないと~
ここで証明できるのかい?▼~
もしくは、他の国の腕輪をすべて集めたあとでなら~
協力をしてもいいけれど。▼~
:[エル]|
他国の腕輪はありません。~
フィレネに一番に要請に参りました。▼~
:[異界のセリーヌ]|
なら信用に値しない。話はおしまいだわ。~
わたしたちはこれからブロディアに向かうの。▼~
腕輪の力は必要不可欠。~
あなた方に渡せるわけがないじゃない。▼~
:[エル]|
どうしても、応じていただけませんか。~
であれば…▼~
:[異界のセリーヌ]|
戦うの? 望むところだわ。▼~
----
:[リュール]|
や、やめてください!~
お願いです。私はあなたたちと戦いたくない!▼~
:[異界のセリーヌ]|
神竜様…!?▼~
:[異界のアルフレッド]|
どういうことだい?~
神竜様は、生きていたのか?▼~
君たちは神竜様が死んだと嘘をついたのかい?▼~
:[リュール]|
いいえ。~
私は、異なる世界から来た神竜です。▼~
:[異界のアルフレッド]|
異なる世界?▼~
:[異界のセリーヌ]|
わかったわ。~
さては、異形兵ね。▼~
邪竜が得意とする邪な術で、~
神竜様を無理やり蘇らせたのだわ!▼~
:[リュール]|
違います。~
最後まで話を聞いてください、セリーヌ!▼~
:[異界のセリーヌ]|
惑わせても無駄よ!~
神竜様の話なら聞くと思ったのであれば愚策だわ!▼~
:[異界のアルフレッド]|
成程、異形兵ならば合点がいくね。~
腕輪のためにそこまでするのかい、エル、イル。▼~
確かに、神竜様が亡くなった時の嘆きようは~
ある種異常なほどだった。▼~
かつて仲間であったよしみで、なんとか~
話し合いで解決しようかと思っていたけれど…▼~
気が変わったよ。~
戦おうじゃないか。▼~
:[リュール]|
…!▼~
:[異界のアルフレッド]|
我がフィレネ騎士団よ!~
邪竜の子らの急襲に応戦する!▼~
奴らの首を刎ね、~
ブロディア侵攻の手土産とするのだ!▼~
:[異界のセリーヌ]|
うれしい。~
それでこそお兄様だわ。▼~
先の戦で散花の王子と称えられたその腕で、~
奴らの花を赤く染めて差し上げましょう!▼~
:[異界のアルフレッド]|
待っていてくれ、神竜様。~
今すぐ楽にしてあげるよ。▼~
:[リュール]|
アルフレッド…!▼~
:[イル]|
戦は避けられないか。~
やっぱり邪竜の子って肩身が狭いかも。▼~
:[セレスティア]|
私は望むところですわ。▼~
エル様とイル様にあんな無礼を申し上げるなんて、~
信じられません!▼~
:[エル]|
行きますよ、神竜。~
見知った顔が相手でも、手は抜かないでくださいね。▼~
*ステージ開始時 [#jc069f61]
:[異界のアルフレッド]|
決別の時が来るとは悲しいよ。~
苦しまずに、死んでくれ。▼~
*戦闘 [#jf886a9a]
**1ターン目自軍フェイズ終了時 [#bbb765e7]
:[異界のアルフレッド]|
兵よ、道具を用いて味方を強化せよ。~
進軍に備えるんだ!▼~
**異界のアルフレッド行動開始 [#q6c36493]
:[異界のアルフレッド]|
僕らも行こう。~
力を貸してくれ、紋章士ヘクトル。▼~
**異界のセリーヌ行動開始 [#addc0dc6]
:[異界のセリーヌ]|
わたしも行くわよ。~
奴らを仕留める為、武器を強化してちょうだい。▼~
**vs 異界のアルフレッド [#k8f17697]
:[異界のアルフレッド]|
かかってくるといい。~
この猛将に勝てるはずがないけれどね。~
***主人公 vs 異界のアルフレッド [#l0ece556]
:[異界のアルフレッド]|
神竜様…ああ、なんて痛ましい姿だ。~
君のそんな姿を見ると胸が痛む。▼~
なんて不幸なんだ……▼~
:[リュール]|
あなたを不快にするのは本意ではないのです。~
どうか話を聞いてください、アルフレッド。▼~
:[異界のアルフレッド]|
そう言えと言われているのだね。~
可哀想な神竜様。僕が助けてみせるよ。▼~
もう不本意なことをしなくていいよう…~
今度は遺体すら残らぬよう、消して差し上げよう!▼~
***アルフレッド vs 異界のアルフレッド [#cd5bfd0d]
:[異界のアルフレッド]|
なっ…お前は、僕自身…!?~
どういうことだ。邪竜が見せる幻術か?▼~
:[アルフレッド]|
ううむ…~
こちらの僕もあまりムキムキではないね。▼~
世界を越えても、~
僕の筋肉はつきづらいということだろうか。▼~
:[異界のアルフレッド]|
何を訳の分からないことを。~
幻ならば消えろ!▼~
:[アルフレッド]|
おっと。体躯に見合わず血気は盛んなようだ。~
自分自身と戦う機会が得られた点だけは、幸福だよ。▼~
***ブシュロン vs 異界のアルフレッド [#p5f182e7]
:[異界のアルフレッド]|
ブシュロン…!?~
君まで異形兵に?▼~
君が戦場に立つ姿を、もう一度見たいと思っていたのに…~
こんな形で叶うだなんて…▼~
:[ブシュロン]|
アルフレッド様…~
そうですか、この世界の俺はもう…▼~
:[異界のアルフレッド]|
僕を庇って死んだ君を、僕の手で殺せというのか。~
恨むよ…エル、イル。▼~
だが、異形兵であってもこの言葉が届くのなら…~
ブシュロン。君は本当に、信頼できる臣下だったよ。▼~
:[ブシュロン]|
そのお言葉…この世界の俺はきっと喜ぶでしょう。
***エーティエ vs 異界のアルフレッド [#s57bf03f]
:[異界のアルフレッド]|
エーティエ…! ああ、神竜様といい、どうして…~
喪った大切な人ばかり現れるんだ。▼~
君が死んでしまった時に手向けた花は、~
辛くてまだ、見ることもできないというのに。▼~
:[エーティエ]|
申し訳ございません。あなたの臣下であるあたくしは…~
最後までアルフレッド様を守れませんでしたのね。▼~
ならば、姿を見せるのは酷でしたわ。~
早く戦闘を終わらせて、立ち去りましょう。▼~
:[異界のアルフレッド]|
エーティエ、強く気高き我が臣下よ。~
どうか静かに眠ってくれ…▼~
***セリーヌ vs 異界のアルフレッド [#j15c0595]
:[異界のアルフレッド]|
セリーヌ? なぜ敵側に…~
いや、見間違いか…!?▼~
***異界のアルフレッド撃破 [#v87eb738]
:[異界のアルフレッド]|
理解していたさ…本当は…~
戦が終わった時、腕輪を返すべきだったと…▼~
**vs 異界のセリーヌ [#qafebe66]
:[異界のセリーヌ]|
わたしたちフィレネだけが幸せであればいいの!~
邪魔者は全て手折られなさい!▼~
***主人公 vs 異界のセリーヌ [#l139ab66]
:[異界のセリーヌ]|
異形兵として現れた以上、わたしは容赦しません。~
いいえ…本当は戦うことを望んでいたのかも。▼~
:[リュール]|
戦うことを望んでいた?▼~
:[異界のセリーヌ]|
本気の殺し合いをしたら勝つのはどちらかしらなんて、~
味方であれば考えることすら許されなかった。▼~
それが今では叶うのですもの。ああ、幸せだわ…!~
あなたのような花なら、さぞ美しく散るのでしょうね!▼~
***アルフレッド vs 異界のセリーヌ [#g72775e7]
:[異界のセリーヌ]|
お兄様によく似た異形兵も作ったというの?~
なんて趣味の悪い…!▼~
***セリーヌ vs 異界のセリーヌ [#v240af2a]
:[セリーヌ]|
ブロディアへの侵攻だなんて、我ながら愚かね。~
目を覚ましなさい、セリーヌ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
どういう事、あなたは…わたし!?~
邪竜が幻術で惑わせてくるとは驚いたわ。▼~
けれど無駄よ。ブロディア侵攻は成し遂げてみせる。~
わたしと、我がフィレネの幸せのため、露と消えなさい!▼~
:[セリーヌ]|
消えるのはあなたの野望の方だわ。~
ゆっくり紅茶でも飲んで、もう一度よく考えて。▼~
奪うことで得る平和が、真に幸福をもたらすのかを。▼~
***クロエ vs 異界のセリーヌ [#cc0174fd]
:[異界のセリーヌ]|
クロエ…! ああ、本当にあなたなの?~
偵察任務はうまくいった?▼~
:[クロエ]|
偵察…何のことでしょう。▼~
:[異界のセリーヌ]|
そう…今の答えで分かったわ。~
あなたも異形兵なのね。もう死んでいたのね。▼~
クロエは偵察任務に行って帰ってこなかった。~
生きていると信じて待ったけれど、無駄だった!▼~
バカみたい、邪竜の子に死を知らされるだなんて。~
クロエに、こんな風に会いたくなんかなかったわ…!▼~
:[クロエ]|
セ、セリーヌ様…申し訳ございません。~
でも、もしかしたら…▼~
いいえ。いつか帰ってくるかもしれないだなんて、~
そんな無責任なことは、言えないわね…▼~
***ルイ vs 異界のセリーヌ [#j9ab829b]
:[異界のセリーヌ]|
やはり、臣下を目の当たりにすると辛いわね。~
生きて戻ってきたようだわ。▼~
:[ルイ]|
遠くから見守るに留めたかったのですが、~
戦場では難しいものですね。▼~
:[異界のセリーヌ]|
ルイ。いつも淹れてくれていた紅茶を覚えている?~
わたしはあなたが死んで以来…それが飲めないの。▼~
どんなに幸せだったのかもう思い出せないの。~
もう一度眠る前に、わたしに教えてくれない?~
:[ルイ]|
そうできたらどんなに良いか。でも…~
その資格は、僕にはないのです。セリーヌ様…▼~
***エーティエ vs 異界のセリーヌ [#rc8626f4]
:[異界のセリーヌ]|
エーティエ…~
あなたもいるのではないかと思っていたの。▼~
:[エーティエ]|
セリーヌ。あたくしは…できれば、~
顔を合わせずに済ませたかったですわ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
わたしもよ。会えば倒さなくてはならない。~
親友だったエーティエをこの手で。▼~
叶うなら最後のお茶会をしたいところだけれど…~
情が移ってしまうまでに、終わらせましょう。▼~
:[エーティエ]|
そうですわね…こうしていると、~
あなたを別人とは思えなくなりそうで怖いんですの。▼~
***異界のセリーヌ撃破 [#f1d1eeed]
:[異界のセリーヌ]|
信じられないわ…こんなの嘘よ。~
わたしが幸せでないだなんて…認めない…!▼~
*クリア後の会話 [#rb228ee7]
:[リュール]|
これが、『熱き猛将の腕輪』ですね。▼~
:[エル]|
宿るのは紋章士ヘクトル。~
フィレネの民の気質を体現したような勇将です。▼~
かつては雄々しい姿であったのですが…~
セレスティアの報告通り、今は黒く染まっていますね。▼~
:[リュール]|
私が顕現しなおせたら良いのですが。▼~
:[エル]|
できないことを悲観しても仕方がありません。~
眠らせますよ。▼~
:[リュール]|
紋章士ヘクトル…~
ゆっくり休んでください。▼~
:[ヘクトル]|
…ありがとう…▼~
:[エル]|
!~
紋章士が、また言葉を…▼~
:[ヘクトル]|
…眠るのは、惜しいが…~
悪くはないさ…▼~
あんたたちとは…~
どこかで共に、戦いたいな……▼~
:[リュール]|
ええ、きっとどこかで。▼~
:[異界のアルフレッド]|
我が猛将は、眠りに就いたのかい?▼~
:[リュール]|
これでブロディア侵攻は諦めてくださいますね。▼~
:[異界のアルフレッド]|
そうせざるを得ないよ。▼~
…先程、イルから話を聞いた。~
君は違う世界の神竜様だそうだね。▼~
:[リュール]|
はい。▼~
:[異界のアルフレッド]|
道理でね。もし僕たちの神竜様であれば…~
こうして腕輪を奪ったりなどしない。▼~
フィレネ王国の味方をしてくれて、~
もっと優しく話をしてくれたはずだ。▼~
君は、全然違う。▼~
:[異界のセリーヌ]|
…お兄様。▼~
:[異界のアルフレッド]|
けれど…それでも、~
会えて嬉しいと思ってしまう。▼~
違う世界の存在でも、僕との思い出がなくとも、~
君は…敬愛する神竜様なのだから。▼~
先程はすまなかった。~
君を異形兵と決めつけ、戦ってしまった。▼~
:[異界のセリーヌ]|
エル、イル。~
あなたたちにも謝罪をさせて。▼~
ソンブルの子だと…罵ってしまってごめんなさい。~
本当はわかっているの。あなたたちは悪くないと。▼~
でもずっと、心の整理ができないでいたの。~
心よりお詫びを申し上げるわ。
:[エル]|
いえ…▼~
:[イル]|
みんな、神竜様を喪って悲しいんだ。~
ただそれだけなんだよね。▼~
:[リュール]|
…………▼~
:[異界のアルフレッド]|
提案があるのだけれど、~
僕たちも一緒に連れて行ってくれないかい?▼~
これから腕輪を集めて回るのであれば、~
戦力は多い方がいいだろう。▼~
:[異界のセリーヌ]|
名案ね。結成した騎士団もいることだし、~
彼らにも同行させましょう。▼~
:[リュール]|
二人が仲間になると心強いです。~
ぜひ…▼~
:[エル]|
だめです。▼~
:[リュール]|
エル?▼~
:[エル]|
だめだと言っているのです、神竜。~
あなたの一存で決めようとしないでください。▼~
確かに、救世の主として助けを求めましたが…~
軍の決定権は私とイルにあります。▼~
元いた世界ではどうだったのか知りませんが、~
勘違いされては困りますね。▼~
:[リュール]|
…すみません。▼~
:[イル]|
もう、また姉さんはそんな言い方して。▼~
でも…ごめんね神竜様。~
僕もフィレネ勢の同行には反対かな…▼~
:[異界のアルフレッド]|
どうしてだい。エル、イル。▼~
僕は君たちへの、~
これまでの贖罪の意味も込めているつもりだ。▼~
近くでその身を守らせてくれ。▼~
:[エル]|
ご理解ください、アルフレッド王。~
国王を連れて行くわけには参りません。▼~
王が不在で、民たちをどうするおつもりですか。▼~
:[イル]|
それに、もしものことがないとは限らない。~
アルフレッドがいなくなったら…▼~
お世継ぎのいないフィレネは、~
王なしの国になっちゃうんだよ。▼~
:[異界のアルフレッド]|
では、セリーヌと騎士団だけでも。▼~
:[エル]|
王妹とて同じことです。~
そして、騎士団は城を守るのに必要不可欠。▼~
私たちの贖罪の意味があるのなら、~
どうか御身を第一にお考えください。▼~
:[異界のアルフレッド]|
…承知したよ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
そう言うのなら…~
腕輪もこのまま、我が国で保管しましょうか?▼~
:[エル]|
なぜです?▼~
:[異界のセリーヌ]|
安心して、悪用する心算ではないの。~
眠らせた紋章士は、誰にも起こせないのでしょう?▼~
敵も腕輪を集めることが目的なのであれば、~
一箇所に集めていた方が危険ではと思ったの。▼~
:[エル]|
理屈上は正しいですね。しかし…~
敵は『紋章士を起こす力』を持つ者と予測されます。▼~
私の力は敵にとって無意味でしかない。~
敵が来ればすぐに、紋章士を起こされる。▼~
そうなったら、慣れ親しんだ猛将の力で…~
殺されるのは誰なのでしょうね。▼~
:[異界のセリーヌ]|
それは…▼~
:[異界のアルフレッド]|
眠らせた状態で、君たちが持っている方が~
安全だということだね。▼~
:[エル]|
理解が早くて助かります。▼~
:[異界のアルフレッド]|
反論の余地はないよ。~
僕たちは国に残り、腕輪は君たちの元へ。▼~
腕輪を手放すのは寂しいけれど…~
あるべき場所に返すことができて幸せだ。▼~
それよりも、神竜様。▼~
:[リュール]|
何でしょう。▼~
:[異界のアルフレッド]|
先の戦で、共に戦った君と別れることが~
いちばんつらい。▼~
またこうして会えて嬉しかったよ。~
あの時…君を喪った時は、どうしようかと…▼~
:[リュール]|
…アルフレッド?▼~
私は、この世界の神竜ではありませんよ。~
さっきイルから、話を聞いたんですよね…?▼~
:[異界のアルフレッド]|
!~
ああ、そうか…そうだったね。▼~
おかしいな。この前即位をしたばかりで、~
少し疲れているのかもしれない。▼~
こんなことではいけないね。~
一国の王として、しっかりしないと。▼~
:[異界のセリーヌ]|
大丈夫ですよ。~
お兄様にはわたしがついていますから。▼~
フィレネは侵攻に頼らず、~
新たな産業を獲得する道を模索します。▼~
全てが終わったら、是非また立ち寄ってください。▼~
:[異界のアルフレッド]|
皆に武運を。▼~
----
:[リュール]|
アルフレッド、大丈夫でしょうか。~
少し様子がおかしかったです。▼~
:[イル]|
姉さんがずっと怒ってるから、~
萎縮しちゃったんじゃないの?▼~
:[エル]|
怒ってなどいません。▼~
:[リュール]|
怒っていないとしても、~
エルは物言いが厳しすぎるんですよ。▼~
:[エル]|
同行を断った件を根に持っているのですか?~
あれはあなたが軽率な判断をしかけたせいですよ。▼~
:[リュール]|
それは認めますけど、~
謝ったではないですか。▼~
:[セレスティア]|
あの…イル様。~
お二人は何かあったのですか?▼~
:[イル]|
会った時からずっとああなんだ。~
困っちゃうよね。▼~
もうちょっと仲良くして欲しいなあ。▼~
:[セレスティア]|
やはり別人ゆえ、受け入れ難いのでしょうか。~
なんだか意外です。▼~
だってエル様、昔はあんなに…▼~
:[エル]|
セレスティア。~
聞こえていますよ。▼~
:[セレスティア]|
す、すみませんっ。▼~
:[リュール]|
…今回は、刺客が現れませんでしたね。~
それは少し安心しました。▼~
見知った顔と戦わなくてはいけない上に、~
正体不明の敵とも戦うとなれば、勝てたかどうか。▼~
:[イル]|
でも、次は現れないとも限らない。~
用心しよう。▼~
:[リュール]|
敵も双子なのでしょうか?▼~
:[イル]|
え?▼~
:[リュール]|
邪竜の御子は双子で生を受けると、~
神竜王城でエルが言っていたので。▼~
単なる疑問です。▼~
:[エル]|
わかりません。▼~
けれど、邪竜の子たちは成長するにつれ、~
殆どは片割れを失います。▼~
双子の敵、という可能性は低いのではないでしょうか。▼~
:[リュール]|
片割れを失う?▼~
:[セレスティア]|
初耳ですわ。▼~
でも、エル様とイル様は~
二人揃っていらっしゃいますわね。▼~
:[イル]|
僕たちは幸運だったんだよ。~
本当に。▼~
:[セレスティア]|
御二方が大事な半身を失うことが無くて~
良かったですわ。▼~
:[イル]|
あはは、ありがとう。▼~
:[エル]|
ここで杞憂をしていても仕方がありません。~
ブロディアの腕輪を手にするため、先を急ぎますよ。▼~
:[リュール]|
異なる世界のブロディア…~
どんなところなのでしょう。▼~
----
(回想)
:[エル]|
また…きょうだいが、~
いなくなってしまいましたね。▼~
私たちのように、双子がそろっていることも、~
もはやめずらしくなりました。▼~
:[イル]|
僕、この前みたよ。~
きょうだいどうしで殺し合うのを。▼~
おまえは弱いから消えちゃえって、~
二人そろってるなんて生意気だって…▼~
:[エル]|
なんてことを。▼~
:[イル]|
…つぎはきっと、僕の番だ。▼~
僕もいつか殺される。~
できそこないだから。▼~
:[エル]|
イル!~
そんなことを言ってはいけません!▼~
:[イル]|
本当のことだもの。▼~
僕よりも、ずっとつよいきょうだいが死んだ。~
ずっと父上の役にたつきょうだいがいなくなった。▼~
次ではなくとも、いつか僕の番がくる。~
こわい…▼~
こわいよ、お姉ちゃん。▼~
:[エル]|
イル…▼~
…………▼~
大丈夫。あなたは私がまもってあげます。~
ぜったいに。▼~
*コメント [#f0154374]
#comment
終了行:
[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 不穏な花城 [#z7328733]
#contents
*オープニング [#q5ce52e8]
:[セピア]|
貴方は異邦の者として尚、~
勇ましく戦場を駆けるだろうか。~
花と血と鋼に満ちたその場所で、~
正しく死にゆくは誰なのか。~
四つの王位を火に焼べて。~
七つの炎は揺り篭に。~
さりとて、彼の者は知っている。~
この世界に未来はない。~
私の寂しさは、ここには無い。~
----
:[イル]|
着いたよ、神竜様。~
フィレネ王国にようこそ!▼~
って、僕の国じゃないんだけどね。▼~
:[リュール]|
神竜王城にいた時にも感じましたが、~
元の世界と似ているようで違う印象です。▼~
:[エル]|
いいですか、神竜。~
これより王城へと向かいます。▼~
目的は、王族が所持する『熱き猛将の腕輪』。▼~
敵よりも先に七つの指輪を集め、~
世界を救わねばなりません。▼~
:[イル]|
説得に応じてくれたら良いんだけど…~
なかなか難しいかもしれないね。▼~
フィレネの民って気性が激しいから。▼~
:[リュール]|
平和を愛する民ではないのですか?▼~
:[イル]|
神竜様の世界ではそうなの?~
こっちではすごく好戦的だよ。王族は特にね。▼~
味方だったときは心強かったけれど…~
そもそも邪竜嫌いで、僕達とは距離もあったし。▼~
神竜様がいなくなってからは、~
リトスの地にも来なくなってしまった。▼~
:[リュール]|
現在の国の統治は、イヴ女王が?▼~
:[エル]|
女王イヴは、先の戦が始まってすぐに~
命を落としています。▼~
以降は王不在のままでしたが、~
戦が決した後にアルフレッド王子が即位しました。▼~
ですが…イルも言った通り我々との接触は~
戦後、殆ど立たれている状態です。▼~
信頼できる人物に偵察を頼んでいるので、~
近況はそちらから聞きましょう。▼~
そろそろ来る筈ですが…▼~
:[???]|
エル様、イル様っ!▼~
:[エル]|
来ましたか。~
セレスティア。▼~
:[リュール]|
!!~
あなたは…▼~
:[セレスティア]|
お待ちしておりました。~
長旅お疲れ様です。▼~
:[エル]|
あなたもご苦労様です。~
偵察任務は骨が折れたでしょう。▼~
:[セレスティア]|
私にかかれば軽いものですわ、エル様。▼~
あら? こちらの方は…▼~
え…まさか…!?~
神竜…リュール様…!?▼~
:[リュール]|
いえ、私は…▼~
:[セレスティア]|
ううっ、嬉しいです…っ!!~
神竜様ーっ!!▼~
生き返られたのですね! いいえ…~
元より死んでなどいらっしゃらなかったのですね!▼~
そうです。考えればわかることですわ。~
あなた様がソンブルになど、負けるわけが…!▼~
:[イル]|
セレスティア。聞いて。~
違うんだ。この方は…▼~
:[リュール]|
ごめんなさい。~
私は、この世界の者ではないのです。▼~
:[セレスティア]|
え…?▼~
:[エル]|
先に説明をすべきでしたね。~
この方は私たちの神竜様とは異なる存在。▼~
古の儀より、異世界より喚び出した~
救世の主なのです。▼~
:[イル]|
セレスティアが偵察任務に発って暫くの後、~
王城の祈り場に現れてくださったんだよ。▼~
:[セレスティア]|
救世の主…~
そう…ですか……▼~
…ですわよね。だって神竜様は私たちで埋葬した。~
遺体をこの目で見たんですもの。▼~
冷たくなったあなた様の手を握って、~
みんなで、お別れをしたのですから……▼~
…………▼~
:[エル]|
セレスティア…▼~
:[セレスティア]|
…申し訳ありません。▼~
お辛いのはエル様やイル様も同じ。~
私もいい加減、立ち直らねば。▼~
神竜様。改めまして、私はセレスティア。~
数千年を生きる魔竜族ですわ。▼~
この世界のあなた様、そしてルミエル様には~
まるで家族のように接していただきました。▼~
以後、お見知りおきを。▼~
:[リュール]|
こちらこそ、よろしくお願いします。~
セレスティア。▼~
:[セレスティア]|
本当に、あの方と瓜二つ。~
違う世界とは不思議なものですね。▼~
そちらの世界にも私はいるのでしょうか?▼~
:[リュール]|
…それは。▼~
:[セレスティア]|
ふふっ、聞くまでもないですわね。▼~
きっとそちらの私も、神竜様と共にいて~
打倒ソンブルを誓っているに違いありませんもの。▼~
:[リュール]|
…………▼~
:[エル]|
それで、セレスティア。~
王城の偵察結果は。▼~
:[セレスティア]|
フィレネ王国は隣国ブロディアへの侵攻を企てています。▼~
:[エル]|
侵攻ですって?▼~
:[セレスティア]|
正確には、王妹であるセリーヌ王女により提案がされ、~
アルフレッド王の承認を待っている状態です。▼~
しかしセリーヌ王女は王の承認を待たず、~
精鋭を集め、既に騎士団を結成。▼~
これ以上静観している暇はないかもしれません。▼~
:[イル]|
騎士団が発ってからだと厄介だね。~
すぐにでも城内へ向かおう。▼~
:[セレスティア]|
神竜様が逝去され暫く経った影響によるものか、~
紋章士の状態も変化しています。▼~
十分気をつけたほうが宜しいかと。▼~
:[エル]|
再び戦乱を起こすわけにはいきません。~
『熱き猛将の腕輪』、必ず手にしましょう。▼~
:[リュール]|
話を聞いてくれると良いのですが。~
アルフレッド、セリーヌ…▼~
----
:[異界のセリーヌ]|
お兄様、まだなの?~
まだブロディア侵攻を迷っていらっしゃるの?▼~
:[異界のアルフレッド]|
そう急かさないでくれ、セリーヌ。~
もう少し待つんだ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
待ったわ、もう長い間!▼~
:[異界のアルフレッド]|
戦端を開いたら元には戻れない。~
相手はかつての仲間だ。慎重にもなる。▼~
:[異界のセリーヌ]|
けれど、このままでは民たちにも顔向けができない。~
先の戦で、臣下たちも、お母様も死んでしまった…▼~
フィレネを守れるのはわたしたちだけなのよ。~
神竜の加護を失い、世界は荒廃していくばかり。▼~
豊かな実りも、花も、段々と色を失っているわ。~
産業は崩壊の兆しを見せているのに、何の策もない。▼~
今こそ領土を広げ、~
資源を補おうと申し上げているの。▼~
:[異界のアルフレッド]|
ブロディア王国はもともと荒れた土地…~
フィレネよりも格段に、産業への打撃が少ない。▼~
勝てば豊かな鉱石資源を我が国のものとし、~
新たな恵みを享受できる。▼~
セリーヌの見立てはこうだったね。~
だが、彼らの軍事力は並大抵のものではないよ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
承知の上で、それに勝る騎士団を結成したわ。~
それとも、紋章士を危惧しているの?▼~
ブロディアが擁する紋章士は、幼い皇女よ。~
我が猛将に敵うはずがない!▼~
:[異界のアルフレッド]|
絶対はないんだ。~
みんな呆気なく負けてしまう、死んでしまう。▼~
今でも思い出すよ。~
負けないと信じていた臣下たちが散る様を。▼~
あんなに強かった神竜様が…~
帰ってこなかった日のことを。▼~
:[異界のセリーヌ]|
お兄様は変わってしまわれたわね。~
かつては何も恐れぬ方だったのに。▼~
神竜様を失い、弱虫となってしまわれた。~
ならば、わたし一人でやり遂げてみせる。▼~
:[異界のアルフレッド]|
セリーヌ?▼~
:[異界のセリーヌ]|
これより単騎でブロディアに向かいます。~
許しは乞いません。▼~
:[異界のアルフレッド]|
死ぬ気か、セリーヌ!▼~
:[異界のセリーヌ]|
このまま留まれば心が死んでしまうわ!~
ならば剣を取ることを選ぶ!▼~
わたしが果てても、後に続く者が出るでしょう。~
さすればいつか望みは果たされるわ。▼~
わたしはそれで幸せよ。~
隣国が不幸になろうとも知らない。▼~
幸せはいつも誰かの不幸の上に成り立っているけれど、~
我が国が不幸せを請け負う義理はないもの。▼~
:[異界のアルフレッド]|
何を言っても無駄なようだね。▼~
:[異界のセリーヌ]|
お兄様に罪はないわ。~
全ては愚かなわたしの罪。▼~
けれど、もしもこんなわたしに、~
武運をと祈ってくださるのなら…▼~
ご決断を。アルフレッド王。▼~
:[異界のアルフレッド]|
…………▼~
敵わないね。▼~
わかった。~
唯一の家族をみすみす失うぐらいなら、もういい。▼~
ブロディア侵攻を許可する。▼~
:[異界のセリーヌ]|
お兄様!▼~
:[異界のアルフレッド]|
行くぞ、セリーヌ。~
これより騎士団に正式な通達を…▼~
:[エル]|
お待ちください!▼~
:[異界のアルフレッド]|
誰だい?▼~
----
:[エル]|
久方ぶりにお目にかかります。~
アルフレッド王、セリーヌ王女。▼~
お取込み中恐縮ですが…~
火急の用にて馳せ参じました。▼~
:[異界のアルフレッド]|
誰かと思えば、エルとイルか。▼~
王の間に乗り込んで来るだなんて、~
礼儀をご存じないのかな?▼~
:[エル]|
其方こそ、神竜様より託されし『熱き猛将の腕輪』…~
リトスの王城への返還を拒むのは礼儀知らずでは?▼~
:[異界のアルフレッド]|
フィレネだけが返還しては、~
国同士の均衡が崩れるだろう。▼~
:[エル]|
腕輪を、他国を牽制する兵器として~
扱い続けると仰るのですね。▼~
その崇高なお考えの所為で、~
各国は長き冷戦状態にあるというのに。▼~
かつての仲間の愚かな選択を、~
神竜様は望んでいらっしゃるでしょうか。▼~
:[異界のセリーヌ]|
あなたが神竜様の代弁をする気なの?▼~
神竜様を殺したソンブルの子に、~
その資格があるとは思えないけれど。▼~
:[イル]|
ちょっと…!~
それは今関係ないだろう!?▼~
僕たちはソンブルとは違うって、どうして…~
いつまでもわかってくれないんだよ!▼~
:[エル]|
イル。▼~
:[イル]|
……失礼しました。▼~
:[エル]|
均衡という点ではご安心を。▼~
私たちはこれより各国を回り、~
等しく全ての腕輪の返還を求めます。▼~
これなら、フィレネも安心して腕輪を手放せるかと。▼~
:[異界のアルフレッド]|
騙して君たちが腕輪の力を得る心算ではないと~
ここで証明できるのかい?▼~
もしくは、他の国の腕輪をすべて集めたあとでなら~
協力をしてもいいけれど。▼~
:[エル]|
他国の腕輪はありません。~
フィレネに一番に要請に参りました。▼~
:[異界のセリーヌ]|
なら信用に値しない。話はおしまいだわ。~
わたしたちはこれからブロディアに向かうの。▼~
腕輪の力は必要不可欠。~
あなた方に渡せるわけがないじゃない。▼~
:[エル]|
どうしても、応じていただけませんか。~
であれば…▼~
:[異界のセリーヌ]|
戦うの? 望むところだわ。▼~
----
:[リュール]|
や、やめてください!~
お願いです。私はあなたたちと戦いたくない!▼~
:[異界のセリーヌ]|
神竜様…!?▼~
:[異界のアルフレッド]|
どういうことだい?~
神竜様は、生きていたのか?▼~
君たちは神竜様が死んだと嘘をついたのかい?▼~
:[リュール]|
いいえ。~
私は、異なる世界から来た神竜です。▼~
:[異界のアルフレッド]|
異なる世界?▼~
:[異界のセリーヌ]|
わかったわ。~
さては、異形兵ね。▼~
邪竜が得意とする邪な術で、~
神竜様を無理やり蘇らせたのだわ!▼~
:[リュール]|
違います。~
最後まで話を聞いてください、セリーヌ!▼~
:[異界のセリーヌ]|
惑わせても無駄よ!~
神竜様の話なら聞くと思ったのであれば愚策だわ!▼~
:[異界のアルフレッド]|
成程、異形兵ならば合点がいくね。~
腕輪のためにそこまでするのかい、エル、イル。▼~
確かに、神竜様が亡くなった時の嘆きようは~
ある種異常なほどだった。▼~
かつて仲間であったよしみで、なんとか~
話し合いで解決しようかと思っていたけれど…▼~
気が変わったよ。~
戦おうじゃないか。▼~
:[リュール]|
…!▼~
:[異界のアルフレッド]|
我がフィレネ騎士団よ!~
邪竜の子らの急襲に応戦する!▼~
奴らの首を刎ね、~
ブロディア侵攻の手土産とするのだ!▼~
:[異界のセリーヌ]|
うれしい。~
それでこそお兄様だわ。▼~
先の戦で散花の王子と称えられたその腕で、~
奴らの花を赤く染めて差し上げましょう!▼~
:[異界のアルフレッド]|
待っていてくれ、神竜様。~
今すぐ楽にしてあげるよ。▼~
:[リュール]|
アルフレッド…!▼~
:[イル]|
戦は避けられないか。~
やっぱり邪竜の子って肩身が狭いかも。▼~
:[セレスティア]|
私は望むところですわ。▼~
エル様とイル様にあんな無礼を申し上げるなんて、~
信じられません!▼~
:[エル]|
行きますよ、神竜。~
見知った顔が相手でも、手は抜かないでくださいね。▼~
*ステージ開始時 [#jc069f61]
:[異界のアルフレッド]|
決別の時が来るとは悲しいよ。~
苦しまずに、死んでくれ。▼~
*戦闘 [#jf886a9a]
**1ターン目自軍フェイズ終了時 [#bbb765e7]
:[異界のアルフレッド]|
兵よ、道具を用いて味方を強化せよ。~
進軍に備えるんだ!▼~
**異界のアルフレッド行動開始 [#q6c36493]
:[異界のアルフレッド]|
僕らも行こう。~
力を貸してくれ、紋章士ヘクトル。▼~
**異界のセリーヌ行動開始 [#addc0dc6]
:[異界のセリーヌ]|
わたしも行くわよ。~
奴らを仕留める為、武器を強化してちょうだい。▼~
**vs 異界のアルフレッド [#k8f17697]
:[異界のアルフレッド]|
かかってくるといい。~
この猛将に勝てるはずがないけれどね。~
***主人公 vs 異界のアルフレッド [#l0ece556]
:[異界のアルフレッド]|
神竜様…ああ、なんて痛ましい姿だ。~
君のそんな姿を見ると胸が痛む。▼~
なんて不幸なんだ……▼~
:[リュール]|
あなたを不快にするのは本意ではないのです。~
どうか話を聞いてください、アルフレッド。▼~
:[異界のアルフレッド]|
そう言えと言われているのだね。~
可哀想な神竜様。僕が助けてみせるよ。▼~
もう不本意なことをしなくていいよう…~
今度は遺体すら残らぬよう、消して差し上げよう!▼~
***アルフレッド vs 異界のアルフレッド [#cd5bfd0d]
:[異界のアルフレッド]|
なっ…お前は、僕自身…!?~
どういうことだ。邪竜が見せる幻術か?▼~
:[アルフレッド]|
ううむ…~
こちらの僕もあまりムキムキではないね。▼~
世界を越えても、~
僕の筋肉はつきづらいということだろうか。▼~
:[異界のアルフレッド]|
何を訳の分からないことを。~
幻ならば消えろ!▼~
:[アルフレッド]|
おっと。体躯に見合わず血気は盛んなようだ。~
自分自身と戦う機会が得られた点だけは、幸福だよ。▼~
***ブシュロン vs 異界のアルフレッド [#p5f182e7]
:[異界のアルフレッド]|
ブシュロン…!?~
君まで異形兵に?▼~
君が戦場に立つ姿を、もう一度見たいと思っていたのに…~
こんな形で叶うだなんて…▼~
:[ブシュロン]|
アルフレッド様…~
そうですか、この世界の俺はもう…▼~
:[異界のアルフレッド]|
僕を庇って死んだ君を、僕の手で殺せというのか。~
恨むよ…エル、イル。▼~
だが、異形兵であってもこの言葉が届くのなら…~
ブシュロン。君は本当に、信頼できる臣下だったよ。▼~
:[ブシュロン]|
そのお言葉…この世界の俺はきっと喜ぶでしょう。
***エーティエ vs 異界のアルフレッド [#s57bf03f]
:[異界のアルフレッド]|
エーティエ…! ああ、神竜様といい、どうして…~
喪った大切な人ばかり現れるんだ。▼~
君が死んでしまった時に手向けた花は、~
辛くてまだ、見ることもできないというのに。▼~
:[エーティエ]|
申し訳ございません。あなたの臣下であるあたくしは…~
最後までアルフレッド様を守れませんでしたのね。▼~
ならば、姿を見せるのは酷でしたわ。~
早く戦闘を終わらせて、立ち去りましょう。▼~
:[異界のアルフレッド]|
エーティエ、強く気高き我が臣下よ。~
どうか静かに眠ってくれ…▼~
***セリーヌ vs 異界のアルフレッド [#j15c0595]
:[異界のアルフレッド]|
セリーヌ? なぜ敵側に…~
いや、見間違いか…!?▼~
***異界のアルフレッド撃破 [#v87eb738]
:[異界のアルフレッド]|
理解していたさ…本当は…~
戦が終わった時、腕輪を返すべきだったと…▼~
**vs 異界のセリーヌ [#qafebe66]
:[異界のセリーヌ]|
わたしたちフィレネだけが幸せであればいいの!~
邪魔者は全て手折られなさい!▼~
***主人公 vs 異界のセリーヌ [#l139ab66]
:[異界のセリーヌ]|
異形兵として現れた以上、わたしは容赦しません。~
いいえ…本当は戦うことを望んでいたのかも。▼~
:[リュール]|
戦うことを望んでいた?▼~
:[異界のセリーヌ]|
本気の殺し合いをしたら勝つのはどちらかしらなんて、~
味方であれば考えることすら許されなかった。▼~
それが今では叶うのですもの。ああ、幸せだわ…!~
あなたのような花なら、さぞ美しく散るのでしょうね!▼~
***アルフレッド vs 異界のセリーヌ [#g72775e7]
:[異界のセリーヌ]|
お兄様によく似た異形兵も作ったというの?~
なんて趣味の悪い…!▼~
***セリーヌ vs 異界のセリーヌ [#v240af2a]
:[セリーヌ]|
ブロディアへの侵攻だなんて、我ながら愚かね。~
目を覚ましなさい、セリーヌ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
どういう事、あなたは…わたし!?~
邪竜が幻術で惑わせてくるとは驚いたわ。▼~
けれど無駄よ。ブロディア侵攻は成し遂げてみせる。~
わたしと、我がフィレネの幸せのため、露と消えなさい!▼~
:[セリーヌ]|
消えるのはあなたの野望の方だわ。~
ゆっくり紅茶でも飲んで、もう一度よく考えて。▼~
奪うことで得る平和が、真に幸福をもたらすのかを。▼~
***クロエ vs 異界のセリーヌ [#cc0174fd]
:[異界のセリーヌ]|
クロエ…! ああ、本当にあなたなの?~
偵察任務はうまくいった?▼~
:[クロエ]|
偵察…何のことでしょう。▼~
:[異界のセリーヌ]|
そう…今の答えで分かったわ。~
あなたも異形兵なのね。もう死んでいたのね。▼~
クロエは偵察任務に行って帰ってこなかった。~
生きていると信じて待ったけれど、無駄だった!▼~
バカみたい、邪竜の子に死を知らされるだなんて。~
クロエに、こんな風に会いたくなんかなかったわ…!▼~
:[クロエ]|
セ、セリーヌ様…申し訳ございません。~
でも、もしかしたら…▼~
いいえ。いつか帰ってくるかもしれないだなんて、~
そんな無責任なことは、言えないわね…▼~
***ルイ vs 異界のセリーヌ [#j9ab829b]
:[異界のセリーヌ]|
やはり、臣下を目の当たりにすると辛いわね。~
生きて戻ってきたようだわ。▼~
:[ルイ]|
遠くから見守るに留めたかったのですが、~
戦場では難しいものですね。▼~
:[異界のセリーヌ]|
ルイ。いつも淹れてくれていた紅茶を覚えている?~
わたしはあなたが死んで以来…それが飲めないの。▼~
どんなに幸せだったのかもう思い出せないの。~
もう一度眠る前に、わたしに教えてくれない?~
:[ルイ]|
そうできたらどんなに良いか。でも…~
その資格は、僕にはないのです。セリーヌ様…▼~
***エーティエ vs 異界のセリーヌ [#rc8626f4]
:[異界のセリーヌ]|
エーティエ…~
あなたもいるのではないかと思っていたの。▼~
:[エーティエ]|
セリーヌ。あたくしは…できれば、~
顔を合わせずに済ませたかったですわ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
わたしもよ。会えば倒さなくてはならない。~
親友だったエーティエをこの手で。▼~
叶うなら最後のお茶会をしたいところだけれど…~
情が移ってしまうまでに、終わらせましょう。▼~
:[エーティエ]|
そうですわね…こうしていると、~
あなたを別人とは思えなくなりそうで怖いんですの。▼~
***異界のセリーヌ撃破 [#f1d1eeed]
:[異界のセリーヌ]|
信じられないわ…こんなの嘘よ。~
わたしが幸せでないだなんて…認めない…!▼~
*クリア後の会話 [#rb228ee7]
:[リュール]|
これが、『熱き猛将の腕輪』ですね。▼~
:[エル]|
宿るのは紋章士ヘクトル。~
フィレネの民の気質を体現したような勇将です。▼~
かつては雄々しい姿であったのですが…~
セレスティアの報告通り、今は黒く染まっていますね。▼~
:[リュール]|
私が顕現しなおせたら良いのですが。▼~
:[エル]|
できないことを悲観しても仕方がありません。~
眠らせますよ。▼~
:[リュール]|
紋章士ヘクトル…~
ゆっくり休んでください。▼~
:[ヘクトル]|
…ありがとう…▼~
:[エル]|
!~
紋章士が、また言葉を…▼~
:[ヘクトル]|
…眠るのは、惜しいが…~
悪くはないさ…▼~
あんたたちとは…~
どこかで共に、戦いたいな……▼~
:[リュール]|
ええ、きっとどこかで。▼~
:[異界のアルフレッド]|
我が猛将は、眠りに就いたのかい?▼~
:[リュール]|
これでブロディア侵攻は諦めてくださいますね。▼~
:[異界のアルフレッド]|
そうせざるを得ないよ。▼~
…先程、イルから話を聞いた。~
君は違う世界の神竜様だそうだね。▼~
:[リュール]|
はい。▼~
:[異界のアルフレッド]|
道理でね。もし僕たちの神竜様であれば…~
こうして腕輪を奪ったりなどしない。▼~
フィレネ王国の味方をしてくれて、~
もっと優しく話をしてくれたはずだ。▼~
君は、全然違う。▼~
:[異界のセリーヌ]|
…お兄様。▼~
:[異界のアルフレッド]|
けれど…それでも、~
会えて嬉しいと思ってしまう。▼~
違う世界の存在でも、僕との思い出がなくとも、~
君は…敬愛する神竜様なのだから。▼~
先程はすまなかった。~
君を異形兵と決めつけ、戦ってしまった。▼~
:[異界のセリーヌ]|
エル、イル。~
あなたたちにも謝罪をさせて。▼~
ソンブルの子だと…罵ってしまってごめんなさい。~
本当はわかっているの。あなたたちは悪くないと。▼~
でもずっと、心の整理ができないでいたの。~
心よりお詫びを申し上げるわ。
:[エル]|
いえ…▼~
:[イル]|
みんな、神竜様を喪って悲しいんだ。~
ただそれだけなんだよね。▼~
:[リュール]|
…………▼~
:[異界のアルフレッド]|
提案があるのだけれど、~
僕たちも一緒に連れて行ってくれないかい?▼~
これから腕輪を集めて回るのであれば、~
戦力は多い方がいいだろう。▼~
:[異界のセリーヌ]|
名案ね。結成した騎士団もいることだし、~
彼らにも同行させましょう。▼~
:[リュール]|
二人が仲間になると心強いです。~
ぜひ…▼~
:[エル]|
だめです。▼~
:[リュール]|
エル?▼~
:[エル]|
だめだと言っているのです、神竜。~
あなたの一存で決めようとしないでください。▼~
確かに、救世の主として助けを求めましたが…~
軍の決定権は私とイルにあります。▼~
元いた世界ではどうだったのか知りませんが、~
勘違いされては困りますね。▼~
:[リュール]|
…すみません。▼~
:[イル]|
もう、また姉さんはそんな言い方して。▼~
でも…ごめんね神竜様。~
僕もフィレネ勢の同行には反対かな…▼~
:[異界のアルフレッド]|
どうしてだい。エル、イル。▼~
僕は君たちへの、~
これまでの贖罪の意味も込めているつもりだ。▼~
近くでその身を守らせてくれ。▼~
:[エル]|
ご理解ください、アルフレッド王。~
国王を連れて行くわけには参りません。▼~
王が不在で、民たちをどうするおつもりですか。▼~
:[イル]|
それに、もしものことがないとは限らない。~
アルフレッドがいなくなったら…▼~
お世継ぎのいないフィレネは、~
王なしの国になっちゃうんだよ。▼~
:[異界のアルフレッド]|
では、セリーヌと騎士団だけでも。▼~
:[エル]|
王妹とて同じことです。~
そして、騎士団は城を守るのに必要不可欠。▼~
私たちの贖罪の意味があるのなら、~
どうか御身を第一にお考えください。▼~
:[異界のアルフレッド]|
…承知したよ。▼~
:[異界のセリーヌ]|
そう言うのなら…~
腕輪もこのまま、我が国で保管しましょうか?▼~
:[エル]|
なぜです?▼~
:[異界のセリーヌ]|
安心して、悪用する心算ではないの。~
眠らせた紋章士は、誰にも起こせないのでしょう?▼~
敵も腕輪を集めることが目的なのであれば、~
一箇所に集めていた方が危険ではと思ったの。▼~
:[エル]|
理屈上は正しいですね。しかし…~
敵は『紋章士を起こす力』を持つ者と予測されます。▼~
私の力は敵にとって無意味でしかない。~
敵が来ればすぐに、紋章士を起こされる。▼~
そうなったら、慣れ親しんだ猛将の力で…~
殺されるのは誰なのでしょうね。▼~
:[異界のセリーヌ]|
それは…▼~
:[異界のアルフレッド]|
眠らせた状態で、君たちが持っている方が~
安全だということだね。▼~
:[エル]|
理解が早くて助かります。▼~
:[異界のアルフレッド]|
反論の余地はないよ。~
僕たちは国に残り、腕輪は君たちの元へ。▼~
腕輪を手放すのは寂しいけれど…~
あるべき場所に返すことができて幸せだ。▼~
それよりも、神竜様。▼~
:[リュール]|
何でしょう。▼~
:[異界のアルフレッド]|
先の戦で、共に戦った君と別れることが~
いちばんつらい。▼~
またこうして会えて嬉しかったよ。~
あの時…君を喪った時は、どうしようかと…▼~
:[リュール]|
…アルフレッド?▼~
私は、この世界の神竜ではありませんよ。~
さっきイルから、話を聞いたんですよね…?▼~
:[異界のアルフレッド]|
!~
ああ、そうか…そうだったね。▼~
おかしいな。この前即位をしたばかりで、~
少し疲れているのかもしれない。▼~
こんなことではいけないね。~
一国の王として、しっかりしないと。▼~
:[異界のセリーヌ]|
大丈夫ですよ。~
お兄様にはわたしがついていますから。▼~
フィレネは侵攻に頼らず、~
新たな産業を獲得する道を模索します。▼~
全てが終わったら、是非また立ち寄ってください。▼~
:[異界のアルフレッド]|
皆に武運を。▼~
----
:[リュール]|
アルフレッド、大丈夫でしょうか。~
少し様子がおかしかったです。▼~
:[イル]|
姉さんがずっと怒ってるから、~
萎縮しちゃったんじゃないの?▼~
:[エル]|
怒ってなどいません。▼~
:[リュール]|
怒っていないとしても、~
エルは物言いが厳しすぎるんですよ。▼~
:[エル]|
同行を断った件を根に持っているのですか?~
あれはあなたが軽率な判断をしかけたせいですよ。▼~
:[リュール]|
それは認めますけど、~
謝ったではないですか。▼~
:[セレスティア]|
あの…イル様。~
お二人は何かあったのですか?▼~
:[イル]|
会った時からずっとああなんだ。~
困っちゃうよね。▼~
もうちょっと仲良くして欲しいなあ。▼~
:[セレスティア]|
やはり別人ゆえ、受け入れ難いのでしょうか。~
なんだか意外です。▼~
だってエル様、昔はあんなに…▼~
:[エル]|
セレスティア。~
聞こえていますよ。▼~
:[セレスティア]|
す、すみませんっ。▼~
:[リュール]|
…今回は、刺客が現れませんでしたね。~
それは少し安心しました。▼~
見知った顔と戦わなくてはいけない上に、~
正体不明の敵とも戦うとなれば、勝てたかどうか。▼~
:[イル]|
でも、次は現れないとも限らない。~
用心しよう。▼~
:[リュール]|
敵も双子なのでしょうか?▼~
:[イル]|
え?▼~
:[リュール]|
邪竜の御子は双子で生を受けると、~
神竜王城でエルが言っていたので。▼~
単なる疑問です。▼~
:[エル]|
わかりません。▼~
けれど、邪竜の子たちは成長するにつれ、~
殆どは片割れを失います。▼~
双子の敵、という可能性は低いのではないでしょうか。▼~
:[リュール]|
片割れを失う?▼~
:[セレスティア]|
初耳ですわ。▼~
でも、エル様とイル様は~
二人揃っていらっしゃいますわね。▼~
:[イル]|
僕たちは幸運だったんだよ。~
本当に。▼~
:[セレスティア]|
御二方が大事な半身を失うことが無くて~
良かったですわ。▼~
:[イル]|
あはは、ありがとう。▼~
:[エル]|
ここで杞憂をしていても仕方がありません。~
ブロディアの腕輪を手にするため、先を急ぎますよ。▼~
:[リュール]|
異なる世界のブロディア…~
どんなところなのでしょう。▼~
----
(回想)
:[エル]|
また…きょうだいが、~
いなくなってしまいましたね。▼~
私たちのように、双子がそろっていることも、~
もはやめずらしくなりました。▼~
:[イル]|
僕、この前みたよ。~
きょうだいどうしで殺し合うのを。▼~
おまえは弱いから消えちゃえって、~
二人そろってるなんて生意気だって…▼~
:[エル]|
なんてことを。▼~
:[イル]|
…つぎはきっと、僕の番だ。▼~
僕もいつか殺される。~
できそこないだから。▼~
:[エル]|
イル!~
そんなことを言ってはいけません!▼~
:[イル]|
本当のことだもの。▼~
僕よりも、ずっとつよいきょうだいが死んだ。~
ずっと父上の役にたつきょうだいがいなくなった。▼~
次ではなくとも、いつか僕の番がくる。~
こわい…▼~
こわいよ、お姉ちゃん。▼~
:[エル]|
イル…▼~
…………▼~
大丈夫。あなたは私がまもってあげます。~
ぜったいに。▼~
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