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会話集/章別会話/邪竜の章 七つの腕輪
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[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 七つの腕輪 [#mda01fa1]
#contents
*オープニング [#q5ce52e8]
:[???]|
あなたは教えを守り導かれるまま、~
無垢であることを望むだろうか。~
仲間の血で手を穢しても、~
勝利をおさめることを願うだろうか。~
どれほどの痛みも今は懐かしく、~
ただ憧憬の果てに見る夢だった。~
さりとて、わたしは知っている。~
この世界に永遠はない。~
あなたの眠りは、今こそ覚める。~
----
:[イル]|
こうしていると、幼き頃のようだ。▼~
貴様は眠りが深く、~
いつも我が先に起きて、目覚めを待っていた。▼~
一人でどこへも行けなかった。~
部屋を出れば全てが敵だった。▼~
望んでも竜化できず、何の力も持たず、~
他の御子に嘲笑され侮蔑され…▼~
大人になれずに死ぬと思っていた。▼~
:[エル]|
そんなことを…思っていたのですか。▼~
:[イル]|
目覚めたか。~
竜化して逃げようなどと考えるな。▼~
そこから動けば、足を落とす。▼~
:[エル]|
イル。~
もうやめてください。▼~
こんな世界で力を得て、何をするというのですか。~
王たちも、民も、何もかも失ったのですよ。▼~
残っているのはもう…私たちだけです。▼~
:[イル]|
我が求めるは力そのもの。▼~
世界を滅ぼそうなどとは考えていない。~
目的への過程で勝手に滅ぶのだ。▼~
貴様には分からぬであろう、持たざる者の悲哀など。~
見下され生きる者の苦痛など。▼~
:[エル]|
それは過去の話です。~
あなたは皆に慕われていた▼~
神竜王城での時間は、皆と家族のように過ごした日々は、~
温かなものだったはずです。▼~
:[イル]|
我には偽りの、苦痛の日々だった。▼~
:[エル]|
イル…▼~
:[イル]|
家族だと? 笑わせる。~
いいことを教えてやろう。▼~
ーー我は、貴様の片割れなどではない。▼~
:[エル]|
!▼~
:[イル]|
邪竜の御子であることは違わぬが、~
我は幼き頃、本物の「イル」と成り代わった。▼~
貴様の大切な大切な片割れは、~
父上の元から逃げてまで守ったイルは…▼~
もういない。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[イル]|
わかったか?~
貴様は独りきりだ。▼~
想い人たる神竜は死に、守護者たる四翼を喪い、~
唯一の家族は偽物であった!▼~
ははは! 傑作だろう!?▼~
これでもう、躊躇わずに殺し合えるな?~
戦って、そうして…▼~
…我を止めて欲しい。~
お願いだ、姉さん。▼~
:[エル]|
え…?▼~
:[イル]|
我は悪い子だ。生まれた時からずっと。~
片割れの顔すら知らず、一人で寂しかった。▼~
許されないと知りながら…~
あなたのイルになったあの日から…▼~
優しくされて、笑いかけられて、あなたを…~
自分だけの姉のように思ってしまった。▼~
あの神竜王城の日々は優しくて、~
本当は今でも、宝物のように思っている。▼~
でもそれは全部、我のものじゃない。~
苦しいんだ。もう…▼~
もう終わりにしてほしい…▼~
:[エル]|
ど、どういうことです?~
あなたは…▼~
:[イル]|
ううっ、違う…ちがう!!~
何だ、今の言葉は! 終わりにしたいだと!?▼~
父上は最後に我を後継者だと告げたのだ。~
この胸元に触れて!▼~
やり遂げるまでは終われぬ!!▼~
…しかし、それが本当の期待であったのか?~
憐みの印であったのか?▼~
わからない。わからない…!~
胸が苦しい…ずっと、ずっと!!!!▼~
:[エル]|
しっかりしてください、イル!▼~
:[イル]|
我は証明するのだ!!▼~
父上の無念を晴らし、その志を継ぐことで!~
我こそがただ一人…邪竜の王たる器なのだと!!▼~
:[リュール]|
かつての浮遊島とは…~
この世界のソラネルのことだったのですね。▼~
:[イル]|
…来たか。▼~
:[リュール]|
エルを解放してください。▼~
:[イル]|
解放して欲しくば、~
最後の腕輪の封印を解け。▼~
:[リュール]|
封印?~
(三級長の腕輪)
:[イル]|
『三級長の腕輪』だ。~
腕輪の力を誰にも使わせぬよう、~
神竜により封印が施されている。▼~
紋章士を目覚めさせることはおろか、~
かつての浮遊島から出すことも叶わん。▼~
:[リュール]|
島が墜落した今も尚、ですか。▼~
:[イル]|
厄介であろう? 父上との決戦直前…~
神竜は我にこの腕輪のことを告げた。▼~
(回想)
:[イル]|
封印は当人にしか解けぬというのに、~
奴はこれを残して死んだ。▼~
(場面が戻る)
:[イル]|
そのせいで我は、父上の後継として動けなかった。~
腕輪を七つ集めたとてどうにもならぬのだからな。▼~
だが、古の儀により貴様が現れた。~
あの日から…我はこの時を待っていたのだ。▼~
:[リュール]|
私になら、これが解けると?▼~
:[イル]|
逆らえばエルは殺す。▼~
:[エル]|
駄目です、神竜様…!▼~
:[リュール]|
大丈夫ですよ、エル。~
いま助けます。▼~
(三級長の腕輪の封印が解除)
:[リュール]|
これでいいですか。
:[イル]|
ふ、ふふふ…!!!!!~
あははははははは!!!!!!▼~
最後の腕輪だ、求めてやまなかった七つの腕輪が~
我が手中に…!!!!!▼~
さあ起きろ紋章士、~
我が悲願を叶えろ!!▼~
(腕輪の紋章士)
:[イル]|
ついにやり遂げました…~
父上!!▼~
グオオオオオオオオッ!!!!!!!!▼~
:[リュール]|
役目は果たしました。~
エルを返してください。▼~
:[大邪竜イル]|
返す?~
こいつには、ここで死んでもらう。▼~
:[リュール]|
そんな! 約束が違います!
:[大邪竜イル]|
はははははは!!!!~
消えろ! 忌々しい、我が姉よ!!▼~
:[リュール]|
エル!!▼~
:[セレスティア]|
そうはさせませんわよーっ!▼~
----
(四翼が合流)
:[大邪竜イル]|
なに…!?▼~
:[リュール]|
セレスティア、グレゴリー、マデリーン!▼~
:[セレスティア]|
お怪我はありませんね、エル様!▼~
:[エル]|
四翼よ…!~
生きていたのですね、良かった…!▼~
よくぞ、無事で…!▼~
:[リュール]|
…? モーヴの姿が見えません。▼~
:[セレスティア]|
神竜様、エル様。~
申し訳ありません。モーヴは…▼~
…モーヴは…っ!▼~
:[エル]|
え…!?▼~
----
(回想)
:[セレスティア]|
支柱は破壊したわ。~
あとは神殿が崩れるのを待つだけね…▼~
さようなら、みんな…▼~
…え?▼~
:[グレゴリー]|
モーヴ!?~
お前、それは…ワープの杖!?▼~
セレスティアを外に飛ばしたのか!?▼~
:[モーヴ]|
最初から、その心算だった。▼~
全員死ぬ必要はない。誰かただ一人が残り、~
皆を外に飛ばせば、犠牲は最小で済む!▼~
:[グレゴリー]|
馬鹿! その杖寄越せ!~
残るなら俺が!!▼~
:[モーヴ]|
グレゴリー。~
副官の座はお前に託す。▼~
:[マデリーン]|
モーヴ!~
どうして言ってくれなかったのですか!▼~
マデリーン。幸せでいてくれ。~
俺は、きっとこのために…▼~
:[マデリーン]|
そんなお別れみたいな言葉、嫌です!~
共に死ねるならと告げずにいたのに…▼~
ワタシは、モーヴのことが…!▼~
:[モーヴ]|
これでいい。これで。▼~
すまない、みんな。~
最後に騙してしまったな。▼~
四翼として過ごした日々は忘れない。~
まるで夢のような、家族を得たような心持だった。▼~
けれど、俺は…▼~
ーーヴェイル様。今、そちらに。▼~
----
:[エル]|
そんな…モーヴ…!▼~
:[リュール]|
モーヴ。▼~
:[セレスティア]|
彼は最期まで立派でした。~
どうか…どうかそのことを憶えていてください。▼~
:[大邪竜イル]|
三匹も仕留め損なっていたとはな。~
その上、忌々しい姉も神竜もまだ生きている!▼~
赦さぬ。赦さぬぞ貴様ら!!~
皆残らずここで死ね!!▼~
:[リュール]|
イル…!~
許さないのはこちらも同じです!▼~
あなたをソンブルの後継者になどさせません!~
行きましょう、皆!▼~
:[セレスティア]|
四翼の頭領として、翼をもがれて尚~
高く飛べるところを見せて差し上げます!▼~
:[グレゴリー]|
やっぱり怖いけど…俺は怯まねえ。~
あいつから受け継いだ、四翼の副官として!▼~
:[マデリーン]|
主が誤った道を進むなら、それを正すも騎士の務め。~
参ります!▼~
:[エル]|
神竜様。セレスティア、グレゴリー、マデリーン。~
どうかこれ以上、誰も死なないで。▼~
おそらくこれが…~
この世界の、最後の戦いです。▼~
…イル。~
私はあなたを、止めてみせる。▼~
*ステージ開始時 [#jc069f61]
:[???]|
どうか彼を止めてください…~
わたしの最後の力を、あなたに授けます。▼~
:[リュール]|
これは…▼~
…ありがとうございます。~
あなたの願い、私が必ず。▼~
リベラシオンを手に入れた
邪竜の章では味方が撃破されてしまっても
失われることはなく、クリア後に復帰します
総力戦で挑みましょう!
*戦闘 [#jf886a9a]
**戦闘開始時 [#m1034a86]
:[エル]|
足場が不安定で、嫌な予感がします。~
神竜様。急ぎ北西の島に向かいましょう。▼~
**2ターン目開始時 [#k20db8f2]
(召喚ノ渦)
:[エル]|
あの怪しい光の渦…~
塞いでしまえば、増援を防げるかもしれません。▼~
**4ターン目敵軍フェイズ開始時 [#s5866451]
(破壊ノ衝動)
:[エル]|
島が…!~
あの場所にいたら、命はありませんでした。▼~
イルは脱落した者の力を奪い、~
自分のものにする思惑のようです。▼~
危険は伴いますが…島が沈む前に敵を減らし、~
彼が力を得るのを阻止しましょう。▼~
**「力ノ渇望」で敵ユニットが巻き込まれ、紋章氣が発生した...
:[エル]|
あそこに残っているものは何でしょう?~
嫌な気配はしませんが…▼~
**vs 異界のフォガート [#g9db0434]
:[異界のフォガート]|
あはは、不思議。俺はもう何度も死んでいるのに、~
また誰かを好きだって、殺したいって思えるんだ。~
***主人公 vs 異界のフォガート [#i4214c79]
:[異界のフォガート]|
神竜様、久しぶりー。~
神竜王城以来かな。▼~
あの時の刺客、実は俺だったんだよ。~
異形兵になりたてで意識薄かったけど。▼~
:[リュール]|
死して尚戦わされていると分かっていながら…~
なぜ、イルに手を貸すのですか。▼~
:[異界のフォガート]|
面白そうだから。~
生きてる頃にはできなかったことがしたいから。▼~
他のみんなもそうじゃないかな。~
生前よりも欲望が前に出る感じがするんだ。▼~
現にほら…俺は今、だーい好きな神竜様と~
殺し合いたくて仕方がない!▼~
***異界のフォガート撃破 [#saf74080]
:[異界のフォガート]|
やっと、これで…最後なんだね……~
そこの君、ありがとう。心から…愛しているよ。~
**vs 異界のミスティラ [#ea2e0949]
:[異界のミスティラ]|
あなたに恨みはありません。けれどこうなった以上…~
ソルム王家最後の王として、役目を果たすのみ。~
***異界のミスティラ撃破 [#d48fe498]
:[異界のミスティラ]|
晴れやかな気持ちです…まるで、祖国の空のように。~
叶うならあの空の下、また皆と、神竜様と……~
**vs 異界のオルテンシア [#r07092a5]
:[異界のオルテンシア]|
本当はわかっているの…誰も元になんか戻らない…~
神竜様と一緒に、みんな消えてしまったわ……~
***主人公 vs 異界のオルテンシア [#x428c64f]
:[異界のオルテンシア]|
神竜様…あなたも蘇ったの?~
私と同じように…▼~
:[リュール]|
あなたは、自分が異形兵であることを~
自覚しているのですか。▼~
:[異界のオルテンシア]|
私は、祖国で一度死んだはずよ…~
でもこうして、動いている。▼~
神竜様もそうなの? だったら、大切な人たちも~
みんな蘇っているかもしれないわ…~
ねえ、神竜様も仲間なのでしょう?~
どうして、そこをどいてくれないの…▼~
***異界のオルテンシア撃破 [#j24a24fe]
:[異界のオルテンシア]|
嬉しい…向こうでならきっと、みんな一緒ね…~
お姉様も…優しくしてくださるといいな……~
**vs 異界のアイビー [#ef9c8532]
:[異界のアイビー]|
ああ、邪竜の御子様が目覚められて、嬉しいわ…~
なのに、この空虚はいったい何…ねえ、教えて頂戴…~
***異界のアイビー撃破 [#o1e9ff1d]
:[異界のアイビー]|
邪竜に傾倒した私でも…光の中に還れるかしら…~
辛く当たった妹に…謝れるかしら……~
**vs 異界のスタルーク [#ed8a5b26]
:[異界のスタルーク]|
僕が死んでいる…? 聡明な、次期国王の僕が?~
そんな、あり得ない。でも、あなたが誰だか、もう…~
***異界のスタルーク撃破 [#dd0515ad]
:[異界のスタルーク]|
ありがとう…これ以上醜態を晒すぐらいなら…これで…~
…兄上、良い弟でなくて…ごめんなさい…~
**vs 異界のディアマンド [#v4ce2f10]
:[異界のディアマンド]|
以前のような平和は、叶わぬのだな…~
この王位は、もう誰も継げぬのだな……~
***異界のディアマンド撃破 [#hecb0679]
:[異界のディアマンド]|
ありがとう…これでもう…戦わずに済む……~
祖国ブロディアよ…弱き王で、すまなかった……~
**vs 異界のアルフレッド [#laf9d7e0]
:[異界のアルフレッド]|
皆がいて…嬉しいよ。まるで、昔のようだ…~
ああ、僕は、本当はずっと……~
***異界のアルフレッド撃破 [#x2b834ce]
:[異界のアルフレッド]|
これで、神竜様の下に行ける…また皆で…~
あの美しい花畑で…笑って……~
**vs 異界のセリーヌ [#r47cf91f]
:[異界のセリーヌ]|
幸せだわ。もう責務も重圧も何もないの。~
ただ目の前の相手を蹂躙していいのよ!~
***異界のセリーヌ撃破 [#f1bb42a0]
:[異界のセリーヌ]|
最後のフィレネ王族として、胸を張って散りましょう…~
お母様、みんな。わたし、幸せだった……~
**vs 大邪竜イル [#eebeb4e3]
:[大邪竜イル]|
元の世界が懐かしいか?もう戻れぬぞ。~
この我に歯向かったのだからな!!~
***主人公 vs 大邪竜イル [#l5a53ae7]
:[大邪竜イル]|
感謝するぞ、神竜。~
貴様のおかげで、我が悲願は成される。▼~
貴様が来た所為で、この世界は滅ぶのだ!▼~
:[リュール]|
そうです。~
私の所為で、この世界は助からない。▼~
あの腕輪の封印を解くことで、~
滅びへと駒を進めてしまったのは私です。▼~
けれど…私は破壊のため喚ばれたのではない。~
あなたを救うため、ここに遣わされたのです。▼~
:[大邪竜イル]|
世迷言を。神竜でありながら、~
世界を滅ぼした罪を悔いて死ね!▼~
:[リュール]|
…あの人は、世界を救えと言わなかった。~
大切な人たちを救ってと言っていた。▼~
全て滅ぶことを知りながら、~
あなたの救済を願っていた。▼~
私はそれを伝えます。戦うことで、倒すことで、~
あなたを愛する人がいるということを!▼~
***エル vs 大邪竜イル [#a81338f1]
:[エル]|
その姿、ソンブルを思い出します。▼~
イルも、いつもこんな気持ちだったのですね。~
私の姿を見て、お父様を重ねていたのですね。▼~
:[大邪竜イル]|
我の気持ちをわかった気になるな。~
貴様と我は違う。今この瞬間でさえも。▼~
最初から全てを持ち、我を憐れんできた貴様には~
数千の時を経ても我を理解はできぬ。▼~
:[エル]|
それは…私たちが共にいた時間の全てでも、~
到底及びませんね。▼~
ならば、私がどれだけあなたを大切に思っているかも、~
理解はしてくれないのでしょう。▼~
失いたくない。~
たった一人のあなたを。▼~
元に戻ってとは望みません。ただ…~
このまま遠くに行かないでください。▼~
***セレスティア vs 大邪竜イル [#mb10b53b]
:[大邪竜イル]|
セレスティアか。~
見ろ、我の勇姿を。誇り高い竜の姿を!▼~
:[セレスティア]|
イル様…~
ええ、同じ竜族として、認めざるを得ませんわ。▼~
けれど、それでは誰の力も必要としない。~
孤独になってしまわれますわよ、イル様。▼~
一人きりは存外寂しいものですの。~
今からでも考え直されては?▼~
:[大邪竜イル]|
寂しいなどという感情に疾うにない。~
貴様は寂しいのか。失った一翼が恋しいか。▼~
ならば直ぐに奴の元へ送ってやろう!▼~
:[セレスティア]|
私はあの場所で、本当に死ぬ気だったのに。~
馬鹿ね、モーヴ。でも…ありがとう。▼~
おかげで覚悟を決めて、イル様と戦える。~
もう何も奪わせないわ!▼~
***グレゴリー vs 大邪竜イル [#pcdcfcbd]
:[大邪竜イル]|
ほう…臆病な貴様が逃げずにここに来たか。▼~
ではその気概を讃え、~
痛みを感じる間もなく屠ってやろう。▼~
:[グレゴリー]|
今殺すなら、痛くてもいいぜ。~
俺だけ楽に死ねるなんて、そんなの不公平だろ。▼~
きっとあいつは、もっと痛かった。怖かった。~
なのに俺はこうして、逃がされた!▼~
この悔しさがわかるか!? なあ!?~
自分の騎士が死んで、悲しくないのかよ!▼~
:[大邪竜イル]|
涙でも流してみせればよいのか。▼~
:[グレゴリー]|
よくわかったよ。じゃあ悲しませてやる。~
あのイル様だって、間違いなくあんた自身だった。▼~
あんたを殴って止めて、死ぬほど思い出話をして、~
優しかった頃のあんたの涙を引っ張り出す!▼~
これが四翼の副官としての、俺の答えだ!▼~
***マデリーン vs 大邪竜イル [#o5cbad75]
:[大邪竜イル]|
モーヴが死んだようだな。~
我が憎いだろう。殺したいほどに。▼~
その殺意をぶつけて来い、返り討ちにしてやる。▼~
:[マデリーン]|
ワタシはアナタを恨まない。~
あのことがなければなんて思いません。▼~
誇り高き騎士であった彼は、それを望まない。~
納得できなくとも、理解ができるから。▼~
:[大邪竜イル]|
仇を憎まぬと?~
貴様にそれができるのか。▼~
:[マデリーン]|
モーヴはアナタに殺されたのではない!~
ただ誇り高く、四翼を守って死んだ!▼~
だからワタシも彼のように、せめて騎士らしく~
清廉な気持ちでアナタを止めましょう!▼~
それが…正しいと信じています!▼~
*クリア後の会話 [#rb228ee7]
:[大邪竜イル]|
我が負けた…? そんな…!~
父上…! 父上えぇぇ!!!▼~
:[リュール]|
! 紋章士の指輪が、~
四方に散っていきます。▼~
:[エル]|
役目を終えた腕輪は、すぐに集まることのないよう~
姿を消すと言われています。▼~
:[リュール]|
お別れですね。~
腕輪の紋章士たち。▼~
:[イル]|
どうして…どうして…だ……~
腕輪の力をもってしても、敵わなかった…▼~
:[エル]|
もうわかったでしょう。▼~
ソンブルの願いを継ぐことなど、~
間違っているのです。▼~
:[イル]|
父上の願いを継げなかった我になど、~
価値はない……▼~
いや、生まれた時から価値などなかったのだ…~
なのに、特別な何かになりたいと思ってしまった。▼~
貴様のような、特別な誰かに…
:[エル]|
あなたは無価値などではありません。~
私の特別な、かけがえのない片割れなのですから。▼~
:[イル]|
笑わせるな。言った筈だ…~
我は「イル」ではないと。▼~
:[エル]|
……はい。
:[リュール]|
イルではない?~
どういうことですか。▼~
:[セレスティア]|
本物のイル様はどちらに?▼~
:[イル]|
本物の「イル」は…千年以上も前、~
エルに竜石を手渡されてすぐの戦場で死んだ。▼~
姉のために手柄をと思ったようだが、~
力及ばずに。▼~
:[リュール]|
では、あなたは?
:[イル]|
我とて、邪竜の御子が一人。~
尤も、物心つく前に、我自身の片割れは亡くしたが。▼~
双子ばかりの御子の中、何の能力も発現せず、~
いつも孤独であった。▼~
そんな時「イル」に出会った。▼~
我とイルはどちらも御子としての能力を持たず、~
見た目も不思議なほどに瓜二つでな。▼~
意気投合し、争い合う御子たちの中、~
イルとだけは幸せな時間を過ごせた。▼~
片割れのいない我にとっては…~
イルこそが我が半身だった。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[イル]|
だが、イルにとっての半身は…~
どこまでもエルだったのだろう。▼~
戦場で瀕死のイルを見つけた時、~
竜石を託され、姉を頼むと言われた。▼~
ここで死んだら姉が悲しむ。~
優秀な姉の片割れがいなくなったら迷惑がかかる。▼~
だから…自分の代わりを、と。▼~
:[リュール]|
そこで、あなたはイルに成り代わったのですか。▼~
:[イル]|
あの時死んだのは我ということにしてな。▼~
ひとりの御子の死など…記録にも、~
父上の記憶にも残っていないだろうが。▼~
:[セレスティア]|
まさか、お二人が…~
双子でなかっただなんて。▼~
:[イル]|
わかったなら殺せ。~
躊躇せず為せる筈だ。▼~
我は世界を蹂躙し、滅びの淵に堕とした悪だ。~
ここで止めぬのなら、衝動は再び目覚めるぞ。▼~
それともまだ受け入れられぬか?~
なあ…エル。▼~
:[エル]|
知っていました。最初から、全部。▼~
:[イル]|
なに?▼~
:[エル]|
イルはもういない。~
そんなこと、とっくに知っていました。▼~
最初から分かっていて、~
問い質すつもりなんてなかった。▼~
イルの代わりをしてくれるあなたはきっと…~
とても優しい人だから。▼~
私はあなたの事も、~
本当の片割れだと思っていましたよ。▼~
:[イル]|
そんな、馬鹿なことを。~
全て出鱈目だ!▼~
:[エル]|
出鱈目でも、嘘でもありません。▼~
憶えていますか。旅を始める前、~
神竜王城の墓地に挨拶をしたこと。▼~
あそこには、イルの持ち物をそっと入れてあるのです。~
あなたも知らない、大好きだった押し花を。▼~
私は神竜様と…イルに挨拶をして、~
旅立ったのですよ。▼~
:[リュール]|
あのお墓に、イルも…▼~
:[エル]|
イルがいなくなって悲しかった。~
受け入れられない気持ちもありました。▼~
でも、私も同じだったのですよ。~
いつしか、あなたを愛おしく思うようになって…▼~
姉と呼ばれるのが嬉しくて、~
寂しさをあなたの笑顔が救ってくれた。▼~
あなたにとっては偽りでも、~
共に過ごした時間が幸せでした。▼~
こうして戦い続けられたのだって、~
他の誰でもない、あなたがいたからです。▼~
あなたを一番、信頼していた。心から。~
でもその本質が見抜けなかったのは…▼~
…それが、どうしようもなく、~
片割れではない証なのでしょう。▼~
:[イル]|
ああ。ずっと聞きたかった…~
これ以上ない、訣別の言葉だ。▼~
…覚悟は決まったか?▼~
:[エル]|
ええ。▼~
:[イル]|
今までありがとう。▼~
さようなら、エル。▼~
:[エル]|
さようなら、イル。▼~
----
(自決)
:[エル]|
ぐっ…う…!▼~
:[イル]|
な…!?~
なんのつもりだ!?▼~
:[リュール]|
エル!?▼~
:[エル]|
気付いたのです…あなたの衝動を…~
止める方法が、もう一つあると。▼~
大丈夫…私が死ねば、~
その胸の痛みは無くなります。▼~
私はもう、誰も喪いたくない。~
だから…これでいいんです。▼~
:[イル]|
エル!▼~
:[エル]|
もっと…早く気付いていたら良かった。~
そうすれば、この戦は起きなかったかもしれない。▼~
自死などしては、本当のイルや…~
神竜様の元には…いけませんね。▼~
それでも私は…あなたを苦しみから解放できるなら、~
喜んで自分自身を、眠らせましょう…▼~
:[イル]|
何故だ、何故そこまで。~
我は切り捨てても良い存在だ。▼~
喪ってもいい存在のはずだ!~
なのに!▼~
:[エル]|
あなたが、誰であっても……~
やっぱり私には…大事な人ですから……▼~
最期に…あなたの…~
本当の名前を…を……▼~
…………▼~
(竜石)
:[セレスティア]|
エル様! エル様ーっ!!▼~
:[リュール]|
そんな…!▼~
:[イル]|
死んだ…のか…?▼~
エルは最後に、何と言った?~
恨み言でも辞世の句でもない。▼~
ただ、我の名を…聞いたのか…?▼~
…………▼~
:[ラファール]|
…我の名前は、ラファール。~
ラファールだ…▼~
…姉さん…っ。▼~
:[リュール]|
ラファール…▼~
:[ラファール]|
ああ、なぜ忘れていたのだ。▼~
本物のイルは、死ぬ直前に…~
「エルを守って」と言っていた。▼~
我の望みは、それを叶えることだった。~
エルに守られるのではなく、守りたかった。▼~
イルの分まで…エルを、~
姉さんを幸せにしたかったのに。▼~
この気持ちを、いつの間に…~
どこに置いてきてしまったのだろう。▼~
胸が痛い…まだ痛い…~
姉さんの嘘つき。▼~
痛みは無くなると言ったのに!~
まだこんなにも、痛いではないか!!▼~
:[リュール]|
砕けた竜石から…~
異質な気配を感じます。▼~
:[セレスティア]|
あれは、ソンブルの魔力ですわ。~
もしかしたらソンブルは竜石に術をかけ、▼~
イル様…いえ、ラファール様に、~
偽りの憎しみを植え付けたのかもしれません。▼~
竜石は持ち主の死によってのみ破壊される…~
エル様が死した時、やっと術が解けるように。▼~
:[リュール]|
では、彼はソンブルのせいで、~
エルと殺し合うよう定められていた?▼~
:[ラファール]|
だから何だというのだ。▼~
術の所為なら仕方がないと?~
哀れだから許してやろうとでも?▼~
ふざけるな!▼~
父上の術であろうとあるまいと、~
全ては我の背負った業。この感情は我のものだ!▼~
したことも、奪ったものも、~
全ては我が決めて我が望んだこと!▼~
この衝動も罪も、例え父上にでも渡さぬ!!▼~
:[リュール]|
!▼~
:[ラファール]|
我は力を得た。我は望みを叶えたのだ。~
悔いはない。ただ…▼~
イルとの約束が、果たせなかった。~
それだけが心残りだ。▼~
…………▼~
…神竜。▼~
:[リュール]|
何ですか。▼~
:[ラファール]|
強き力持つ竜族は、自身の生命力を…~
相手に与えることができると聞いた。▼~
お前は、それが本当だと思うか?▼~
:[リュール]|
はい。私は元の世界で、母さん…神竜王に~
力を与えられ、千年の眠りから目覚めたのですから。▼~
:[ラファール]|
ならば、我もそれに準じよう。~
何千年かかろうとも、エルを再び目覚めさせる。▼~
誰もいなくなった世界で、悠久の時の中、~
片割れが目覚めることだけを信じて待つ。▼~
それが自分のしたことへの罰だ。▼~
なあ…エル。~
いつか、目が覚めたら…その時は、▼~
本当の片割れ同士になれるだろうか。▼~
:[リュール]|
なれますよ。▼~
いいえ、今でも…~
あなたたちは一対の存在だと、そう思います。▼~
:[ラファール]|
…そうか。▼~
:[リュール]|
エルが目覚めたら、私のところに来ませんか。~
私たちのエレオス大陸に。▼~
:[ラファール]|
なに?▼~
:[リュール]|
此処からであれば、こちらのエレオスに来ることも~
できるのではないかと。▼~
ここがソラネルだからなのでしょうか…~
先程から、私の世界の気配がするんです。▼~
:[ラファール]|
それは、異世界への道が開かれたせいだ。~
七つの腕輪の力によるものであろう。▼~
父上の望みを叶えたいという願いが~
そうさせたのかもしれん。▼~
貴様の言う通り…あの道がある限りは、~
他の世界に行くことも可能なのであろうな。▼~
:[リュール]|
ならば、あなたに神竜の加護を授けます、~
その時が来たら、こちらに来られるよう。▼~
私のソラネルには、神竜の加護がないとは入れません。~
ここに来てくれたら、それだけでもう…▼~
共に戦ったあなたたちだとわかりますから。▼~
:[ラファール]|
先程まで殺し合っていた者を仲間にだと?~
理解に苦しむ。▼~
今この場での返答は否だ。~
神竜の下で生きるなど、冗談ではない。▼~
…だが、そうだな。~
千年もの時が流れれば考えも変わるかもしれん。▼~
遠い未来でエルが目覚め、我を許したなら。~
そのような奇跡が起きたら、その時は…▼~
約束だ、再び会おう。▼~
:[リュール]|
はい。▼~
:[ラファール]|
もう行け。~
話すことはない。▼~
:[リュール]|
それでは、また。~
ラファール。▼~
:[セレスティア]|
ラファール様。▼~
:[ラファール]|
…なんだ。▼~
:[セレスティア]|
今まで、ありがとうございました。▼~
いつかまた…~
お会いできることを願っておりますわ。▼~
:[ラファール]|
我には、勿体ない言葉だ。▼~
***初回クリア時のみ [#v027e3c3]
:[リュール]|
戻ってきましたね、神竜王城に。▼~
:[セレスティア]|
まるで百年の時を経たような気分です。~
色々なことがありすぎて。▼~
:[リュール]|
ここを発つとき隣にいたエルとイルは、~
今はいません。▼~
戦った王族たちも、紋章士も、皆いなくなった。▼~
:[セレスティア]|
ええ。モーヴも…▼~
:[マデリーン]|
…………▼~
:[セレスティア]|
私たちはこれから、どうしようかしらね。▼~
:[グレゴリー]|
どうするったって…国王は軒並み不在。~
各国の生き残りも絶望的だ。▼~
俺たちで国王でも名乗って、~
国を再建するか?▼~
:[マデリーン]|
現実的ではありませんね。滅びを待つ状態の中、~
できることなど少ないような気がします。▼~
:[リュール]|
良かったら、共に来ませんか。~
三人とも。▼~
:[セレスティア]|
神竜様?▼~
:[リュール]|
この世界が滅びの淵にあるということは、~
戦いを通じて痛感しました。▼~
しかし、私は道半ばの身。~
役目を果たせば戻らねばなりません。▼~
残されたあなた方だけで、残された時間を~
生き延びろなどとは到底言えないのです。▼~
また戦いに身を投じさせてしまいますが…~
考えてみてくれませんか。▼~
:[グレゴリー]|
…このまま座して滅びを待つのなら、~
神竜様に役立ててもらうのも悪くはないな。▼~
俺は賛成だ。▼~
違う世界も、新しい敵も…~
まあ、多少は恐ろしく思うがな。▼~
:[マデリーン]|
魅力的なご提案です。~
でも、いいのでしょうか。▼~
この世界を離れるなんて…~
許されるのでしょうか…▼~
:[セレスティア]|
マデリーン?▼~
:[マデリーン]|
ここに、一人きりで…~
モーヴを置いていくなんて…▼~
みんな死んでしまったというのに、~
ワタシたちだけ…▼~
:[グレゴリー]|
ワタシたちだけ何だ?~
幸せになるなんて、か?▼~
マデリーン。あいつは、~
モーヴは最期になんて言った?▼~
:[マデリーン]|
…幸せでいてくれ、と。▼~
:[グレゴリー]|
なら、いいんじゃないのか。~
あいつはそれを願ってる。▼~
置いて行って、いつか思い出さなくなるぐらい…~
お前が前を向くことを望んでそう言ったんだろ。▼~
:[マデリーン]|
か、勝手な解釈です。~
グレゴリーに、モーヴの何がわかるというのです!▼~
:[グレゴリー]|
わかるさ! ずっと一緒にいて、~
もう兄弟みたいなもんだったんだから。▼~
お前は違うのかよ。~
マデリーン。▼~
:[マデリーン]|
…違いません。~
本当は、わかっているんです。▼~
モーヴは、ワタシが幸せならきっと…~
ううっ…! うううっ…!!▼~
:[セレスティア]|
なきなさい。あれから一度も…~
悲しむ暇もなかったのだから。▼~
:[リュール]|
あなた方に、生まれた世界を後にさせるのは~
胸が痛みます。▼~
無理にとは言いません。でも、~
ラファールには、その時が来れば…▼~
こちらの世界に来て貰えるよう頼みました。~
良かったら、共に待ちませんか。▼~
:[セレスティア]|
神竜様。~
私も、マデリーンと同じ考えでした。▼~
私たちだけ逃げるようで…それに、~
主君の下を離れることに躊躇してしまう。▼~
:[リュール]|
…そうですよね。~
:[セレスティア]|
けれど、ここで待っているよりも、~
この力が役に立つ世界に行くべきなのかもしれません。▼~
何より、あなた様のお言葉に~
逆らえるわけがない。▼~
ずっと、長い間…私たちは、~
あなたのために戦ったのですから。▼~
:[リュール]|
セレスティア…▼~
:[セレスティア]|
お供しますわ。~
二人とも、異論はないわね。▼~
:[グレゴリー]|
ああ。▼~
:[マデリーン]|
はい。▼~
:[セレスティア]|
これよりセレスティア、グレゴリー、マデリーンは~
あなた様の騎士として忠誠を誓います。▼~
我々は、神竜リュール様と共に。▼~
:[リュール]|
ありがとう。~
これから、よろしくお願いします。▼~
:[セレスティア]|
はい!▼~
さ、行くわよ二人とも。~
違う世界に行っても、四翼として励みましょ!▼~
:[グレゴリー]|
へえ、三翼じゃないのか?▼~
:[マデリーン]|
わかって聞いていますね、グレゴリー。▼~
:[セレスティア]|
私とグレゴリーとマデリーン、それからモーヴ。~
これからもずっと、四人で一緒よ。▼~
どんな世界にいたとしてもね。▼~
:[リュール]|
では行きましょう。~
私たちのエレオス大陸へ!▼~
…エル、ラファール。~
いつか、また。▼~
:[???]|
ありがとう、もうひとりの神竜よ。~
あなたの生に幸が多からんことを。▼~
皆を、頼みましたよ。▼~
セレスティアとグレゴリーとマデリーンが仲間になった
----
:[リュール]|
今日は天気が良いですね。▼~
空が澄んでいて…~
何かいいことがありそうです。▼~
:[ラファール]|
同感だ、神竜。▼~
:[リュール]|
え?▼~
…!▼~
:[エル]|
お久しぶりです、神竜様。▼~
:[ラファール]|
約束通り来てやったぞ。~
起こすのに、少々…千年ほど、手間取ったがな。▼~
姉と共に、よろしく頼む。▼~
:[リュール]|
ようこそ、エル、ラファール。▼~
素敵な朝ですね。▼~
エルとラファールが仲間になった
*コメント [#f0154374]
#comment
終了行:
[[会話集/章別会話]]
*邪竜の章 七つの腕輪 [#mda01fa1]
#contents
*オープニング [#q5ce52e8]
:[???]|
あなたは教えを守り導かれるまま、~
無垢であることを望むだろうか。~
仲間の血で手を穢しても、~
勝利をおさめることを願うだろうか。~
どれほどの痛みも今は懐かしく、~
ただ憧憬の果てに見る夢だった。~
さりとて、わたしは知っている。~
この世界に永遠はない。~
あなたの眠りは、今こそ覚める。~
----
:[イル]|
こうしていると、幼き頃のようだ。▼~
貴様は眠りが深く、~
いつも我が先に起きて、目覚めを待っていた。▼~
一人でどこへも行けなかった。~
部屋を出れば全てが敵だった。▼~
望んでも竜化できず、何の力も持たず、~
他の御子に嘲笑され侮蔑され…▼~
大人になれずに死ぬと思っていた。▼~
:[エル]|
そんなことを…思っていたのですか。▼~
:[イル]|
目覚めたか。~
竜化して逃げようなどと考えるな。▼~
そこから動けば、足を落とす。▼~
:[エル]|
イル。~
もうやめてください。▼~
こんな世界で力を得て、何をするというのですか。~
王たちも、民も、何もかも失ったのですよ。▼~
残っているのはもう…私たちだけです。▼~
:[イル]|
我が求めるは力そのもの。▼~
世界を滅ぼそうなどとは考えていない。~
目的への過程で勝手に滅ぶのだ。▼~
貴様には分からぬであろう、持たざる者の悲哀など。~
見下され生きる者の苦痛など。▼~
:[エル]|
それは過去の話です。~
あなたは皆に慕われていた▼~
神竜王城での時間は、皆と家族のように過ごした日々は、~
温かなものだったはずです。▼~
:[イル]|
我には偽りの、苦痛の日々だった。▼~
:[エル]|
イル…▼~
:[イル]|
家族だと? 笑わせる。~
いいことを教えてやろう。▼~
ーー我は、貴様の片割れなどではない。▼~
:[エル]|
!▼~
:[イル]|
邪竜の御子であることは違わぬが、~
我は幼き頃、本物の「イル」と成り代わった。▼~
貴様の大切な大切な片割れは、~
父上の元から逃げてまで守ったイルは…▼~
もういない。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[イル]|
わかったか?~
貴様は独りきりだ。▼~
想い人たる神竜は死に、守護者たる四翼を喪い、~
唯一の家族は偽物であった!▼~
ははは! 傑作だろう!?▼~
これでもう、躊躇わずに殺し合えるな?~
戦って、そうして…▼~
…我を止めて欲しい。~
お願いだ、姉さん。▼~
:[エル]|
え…?▼~
:[イル]|
我は悪い子だ。生まれた時からずっと。~
片割れの顔すら知らず、一人で寂しかった。▼~
許されないと知りながら…~
あなたのイルになったあの日から…▼~
優しくされて、笑いかけられて、あなたを…~
自分だけの姉のように思ってしまった。▼~
あの神竜王城の日々は優しくて、~
本当は今でも、宝物のように思っている。▼~
でもそれは全部、我のものじゃない。~
苦しいんだ。もう…▼~
もう終わりにしてほしい…▼~
:[エル]|
ど、どういうことです?~
あなたは…▼~
:[イル]|
ううっ、違う…ちがう!!~
何だ、今の言葉は! 終わりにしたいだと!?▼~
父上は最後に我を後継者だと告げたのだ。~
この胸元に触れて!▼~
やり遂げるまでは終われぬ!!▼~
…しかし、それが本当の期待であったのか?~
憐みの印であったのか?▼~
わからない。わからない…!~
胸が苦しい…ずっと、ずっと!!!!▼~
:[エル]|
しっかりしてください、イル!▼~
:[イル]|
我は証明するのだ!!▼~
父上の無念を晴らし、その志を継ぐことで!~
我こそがただ一人…邪竜の王たる器なのだと!!▼~
:[リュール]|
かつての浮遊島とは…~
この世界のソラネルのことだったのですね。▼~
:[イル]|
…来たか。▼~
:[リュール]|
エルを解放してください。▼~
:[イル]|
解放して欲しくば、~
最後の腕輪の封印を解け。▼~
:[リュール]|
封印?~
(三級長の腕輪)
:[イル]|
『三級長の腕輪』だ。~
腕輪の力を誰にも使わせぬよう、~
神竜により封印が施されている。▼~
紋章士を目覚めさせることはおろか、~
かつての浮遊島から出すことも叶わん。▼~
:[リュール]|
島が墜落した今も尚、ですか。▼~
:[イル]|
厄介であろう? 父上との決戦直前…~
神竜は我にこの腕輪のことを告げた。▼~
(回想)
:[イル]|
封印は当人にしか解けぬというのに、~
奴はこれを残して死んだ。▼~
(場面が戻る)
:[イル]|
そのせいで我は、父上の後継として動けなかった。~
腕輪を七つ集めたとてどうにもならぬのだからな。▼~
だが、古の儀により貴様が現れた。~
あの日から…我はこの時を待っていたのだ。▼~
:[リュール]|
私になら、これが解けると?▼~
:[イル]|
逆らえばエルは殺す。▼~
:[エル]|
駄目です、神竜様…!▼~
:[リュール]|
大丈夫ですよ、エル。~
いま助けます。▼~
(三級長の腕輪の封印が解除)
:[リュール]|
これでいいですか。
:[イル]|
ふ、ふふふ…!!!!!~
あははははははは!!!!!!▼~
最後の腕輪だ、求めてやまなかった七つの腕輪が~
我が手中に…!!!!!▼~
さあ起きろ紋章士、~
我が悲願を叶えろ!!▼~
(腕輪の紋章士)
:[イル]|
ついにやり遂げました…~
父上!!▼~
グオオオオオオオオッ!!!!!!!!▼~
:[リュール]|
役目は果たしました。~
エルを返してください。▼~
:[大邪竜イル]|
返す?~
こいつには、ここで死んでもらう。▼~
:[リュール]|
そんな! 約束が違います!
:[大邪竜イル]|
はははははは!!!!~
消えろ! 忌々しい、我が姉よ!!▼~
:[リュール]|
エル!!▼~
:[セレスティア]|
そうはさせませんわよーっ!▼~
----
(四翼が合流)
:[大邪竜イル]|
なに…!?▼~
:[リュール]|
セレスティア、グレゴリー、マデリーン!▼~
:[セレスティア]|
お怪我はありませんね、エル様!▼~
:[エル]|
四翼よ…!~
生きていたのですね、良かった…!▼~
よくぞ、無事で…!▼~
:[リュール]|
…? モーヴの姿が見えません。▼~
:[セレスティア]|
神竜様、エル様。~
申し訳ありません。モーヴは…▼~
…モーヴは…っ!▼~
:[エル]|
え…!?▼~
----
(回想)
:[セレスティア]|
支柱は破壊したわ。~
あとは神殿が崩れるのを待つだけね…▼~
さようなら、みんな…▼~
…え?▼~
:[グレゴリー]|
モーヴ!?~
お前、それは…ワープの杖!?▼~
セレスティアを外に飛ばしたのか!?▼~
:[モーヴ]|
最初から、その心算だった。▼~
全員死ぬ必要はない。誰かただ一人が残り、~
皆を外に飛ばせば、犠牲は最小で済む!▼~
:[グレゴリー]|
馬鹿! その杖寄越せ!~
残るなら俺が!!▼~
:[モーヴ]|
グレゴリー。~
副官の座はお前に託す。▼~
:[マデリーン]|
モーヴ!~
どうして言ってくれなかったのですか!▼~
マデリーン。幸せでいてくれ。~
俺は、きっとこのために…▼~
:[マデリーン]|
そんなお別れみたいな言葉、嫌です!~
共に死ねるならと告げずにいたのに…▼~
ワタシは、モーヴのことが…!▼~
:[モーヴ]|
これでいい。これで。▼~
すまない、みんな。~
最後に騙してしまったな。▼~
四翼として過ごした日々は忘れない。~
まるで夢のような、家族を得たような心持だった。▼~
けれど、俺は…▼~
ーーヴェイル様。今、そちらに。▼~
----
:[エル]|
そんな…モーヴ…!▼~
:[リュール]|
モーヴ。▼~
:[セレスティア]|
彼は最期まで立派でした。~
どうか…どうかそのことを憶えていてください。▼~
:[大邪竜イル]|
三匹も仕留め損なっていたとはな。~
その上、忌々しい姉も神竜もまだ生きている!▼~
赦さぬ。赦さぬぞ貴様ら!!~
皆残らずここで死ね!!▼~
:[リュール]|
イル…!~
許さないのはこちらも同じです!▼~
あなたをソンブルの後継者になどさせません!~
行きましょう、皆!▼~
:[セレスティア]|
四翼の頭領として、翼をもがれて尚~
高く飛べるところを見せて差し上げます!▼~
:[グレゴリー]|
やっぱり怖いけど…俺は怯まねえ。~
あいつから受け継いだ、四翼の副官として!▼~
:[マデリーン]|
主が誤った道を進むなら、それを正すも騎士の務め。~
参ります!▼~
:[エル]|
神竜様。セレスティア、グレゴリー、マデリーン。~
どうかこれ以上、誰も死なないで。▼~
おそらくこれが…~
この世界の、最後の戦いです。▼~
…イル。~
私はあなたを、止めてみせる。▼~
*ステージ開始時 [#jc069f61]
:[???]|
どうか彼を止めてください…~
わたしの最後の力を、あなたに授けます。▼~
:[リュール]|
これは…▼~
…ありがとうございます。~
あなたの願い、私が必ず。▼~
リベラシオンを手に入れた
邪竜の章では味方が撃破されてしまっても
失われることはなく、クリア後に復帰します
総力戦で挑みましょう!
*戦闘 [#jf886a9a]
**戦闘開始時 [#m1034a86]
:[エル]|
足場が不安定で、嫌な予感がします。~
神竜様。急ぎ北西の島に向かいましょう。▼~
**2ターン目開始時 [#k20db8f2]
(召喚ノ渦)
:[エル]|
あの怪しい光の渦…~
塞いでしまえば、増援を防げるかもしれません。▼~
**4ターン目敵軍フェイズ開始時 [#s5866451]
(破壊ノ衝動)
:[エル]|
島が…!~
あの場所にいたら、命はありませんでした。▼~
イルは脱落した者の力を奪い、~
自分のものにする思惑のようです。▼~
危険は伴いますが…島が沈む前に敵を減らし、~
彼が力を得るのを阻止しましょう。▼~
**「力ノ渇望」で敵ユニットが巻き込まれ、紋章氣が発生した...
:[エル]|
あそこに残っているものは何でしょう?~
嫌な気配はしませんが…▼~
**vs 異界のフォガート [#g9db0434]
:[異界のフォガート]|
あはは、不思議。俺はもう何度も死んでいるのに、~
また誰かを好きだって、殺したいって思えるんだ。~
***主人公 vs 異界のフォガート [#i4214c79]
:[異界のフォガート]|
神竜様、久しぶりー。~
神竜王城以来かな。▼~
あの時の刺客、実は俺だったんだよ。~
異形兵になりたてで意識薄かったけど。▼~
:[リュール]|
死して尚戦わされていると分かっていながら…~
なぜ、イルに手を貸すのですか。▼~
:[異界のフォガート]|
面白そうだから。~
生きてる頃にはできなかったことがしたいから。▼~
他のみんなもそうじゃないかな。~
生前よりも欲望が前に出る感じがするんだ。▼~
現にほら…俺は今、だーい好きな神竜様と~
殺し合いたくて仕方がない!▼~
***異界のフォガート撃破 [#saf74080]
:[異界のフォガート]|
やっと、これで…最後なんだね……~
そこの君、ありがとう。心から…愛しているよ。~
**vs 異界のミスティラ [#ea2e0949]
:[異界のミスティラ]|
あなたに恨みはありません。けれどこうなった以上…~
ソルム王家最後の王として、役目を果たすのみ。~
***異界のミスティラ撃破 [#d48fe498]
:[異界のミスティラ]|
晴れやかな気持ちです…まるで、祖国の空のように。~
叶うならあの空の下、また皆と、神竜様と……~
**vs 異界のオルテンシア [#r07092a5]
:[異界のオルテンシア]|
本当はわかっているの…誰も元になんか戻らない…~
神竜様と一緒に、みんな消えてしまったわ……~
***主人公 vs 異界のオルテンシア [#x428c64f]
:[異界のオルテンシア]|
神竜様…あなたも蘇ったの?~
私と同じように…▼~
:[リュール]|
あなたは、自分が異形兵であることを~
自覚しているのですか。▼~
:[異界のオルテンシア]|
私は、祖国で一度死んだはずよ…~
でもこうして、動いている。▼~
神竜様もそうなの? だったら、大切な人たちも~
みんな蘇っているかもしれないわ…~
ねえ、神竜様も仲間なのでしょう?~
どうして、そこをどいてくれないの…▼~
***異界のオルテンシア撃破 [#j24a24fe]
:[異界のオルテンシア]|
嬉しい…向こうでならきっと、みんな一緒ね…~
お姉様も…優しくしてくださるといいな……~
**vs 異界のアイビー [#ef9c8532]
:[異界のアイビー]|
ああ、邪竜の御子様が目覚められて、嬉しいわ…~
なのに、この空虚はいったい何…ねえ、教えて頂戴…~
***異界のアイビー撃破 [#o1e9ff1d]
:[異界のアイビー]|
邪竜に傾倒した私でも…光の中に還れるかしら…~
辛く当たった妹に…謝れるかしら……~
**vs 異界のスタルーク [#ed8a5b26]
:[異界のスタルーク]|
僕が死んでいる…? 聡明な、次期国王の僕が?~
そんな、あり得ない。でも、あなたが誰だか、もう…~
***異界のスタルーク撃破 [#dd0515ad]
:[異界のスタルーク]|
ありがとう…これ以上醜態を晒すぐらいなら…これで…~
…兄上、良い弟でなくて…ごめんなさい…~
**vs 異界のディアマンド [#v4ce2f10]
:[異界のディアマンド]|
以前のような平和は、叶わぬのだな…~
この王位は、もう誰も継げぬのだな……~
***異界のディアマンド撃破 [#hecb0679]
:[異界のディアマンド]|
ありがとう…これでもう…戦わずに済む……~
祖国ブロディアよ…弱き王で、すまなかった……~
**vs 異界のアルフレッド [#laf9d7e0]
:[異界のアルフレッド]|
皆がいて…嬉しいよ。まるで、昔のようだ…~
ああ、僕は、本当はずっと……~
***異界のアルフレッド撃破 [#x2b834ce]
:[異界のアルフレッド]|
これで、神竜様の下に行ける…また皆で…~
あの美しい花畑で…笑って……~
**vs 異界のセリーヌ [#r47cf91f]
:[異界のセリーヌ]|
幸せだわ。もう責務も重圧も何もないの。~
ただ目の前の相手を蹂躙していいのよ!~
***異界のセリーヌ撃破 [#f1bb42a0]
:[異界のセリーヌ]|
最後のフィレネ王族として、胸を張って散りましょう…~
お母様、みんな。わたし、幸せだった……~
**vs 大邪竜イル [#eebeb4e3]
:[大邪竜イル]|
元の世界が懐かしいか?もう戻れぬぞ。~
この我に歯向かったのだからな!!~
***主人公 vs 大邪竜イル [#l5a53ae7]
:[大邪竜イル]|
感謝するぞ、神竜。~
貴様のおかげで、我が悲願は成される。▼~
貴様が来た所為で、この世界は滅ぶのだ!▼~
:[リュール]|
そうです。~
私の所為で、この世界は助からない。▼~
あの腕輪の封印を解くことで、~
滅びへと駒を進めてしまったのは私です。▼~
けれど…私は破壊のため喚ばれたのではない。~
あなたを救うため、ここに遣わされたのです。▼~
:[大邪竜イル]|
世迷言を。神竜でありながら、~
世界を滅ぼした罪を悔いて死ね!▼~
:[リュール]|
…あの人は、世界を救えと言わなかった。~
大切な人たちを救ってと言っていた。▼~
全て滅ぶことを知りながら、~
あなたの救済を願っていた。▼~
私はそれを伝えます。戦うことで、倒すことで、~
あなたを愛する人がいるということを!▼~
***エル vs 大邪竜イル [#a81338f1]
:[エル]|
その姿、ソンブルを思い出します。▼~
イルも、いつもこんな気持ちだったのですね。~
私の姿を見て、お父様を重ねていたのですね。▼~
:[大邪竜イル]|
我の気持ちをわかった気になるな。~
貴様と我は違う。今この瞬間でさえも。▼~
最初から全てを持ち、我を憐れんできた貴様には~
数千の時を経ても我を理解はできぬ。▼~
:[エル]|
それは…私たちが共にいた時間の全てでも、~
到底及びませんね。▼~
ならば、私がどれだけあなたを大切に思っているかも、~
理解はしてくれないのでしょう。▼~
失いたくない。~
たった一人のあなたを。▼~
元に戻ってとは望みません。ただ…~
このまま遠くに行かないでください。▼~
***セレスティア vs 大邪竜イル [#mb10b53b]
:[大邪竜イル]|
セレスティアか。~
見ろ、我の勇姿を。誇り高い竜の姿を!▼~
:[セレスティア]|
イル様…~
ええ、同じ竜族として、認めざるを得ませんわ。▼~
けれど、それでは誰の力も必要としない。~
孤独になってしまわれますわよ、イル様。▼~
一人きりは存外寂しいものですの。~
今からでも考え直されては?▼~
:[大邪竜イル]|
寂しいなどという感情に疾うにない。~
貴様は寂しいのか。失った一翼が恋しいか。▼~
ならば直ぐに奴の元へ送ってやろう!▼~
:[セレスティア]|
私はあの場所で、本当に死ぬ気だったのに。~
馬鹿ね、モーヴ。でも…ありがとう。▼~
おかげで覚悟を決めて、イル様と戦える。~
もう何も奪わせないわ!▼~
***グレゴリー vs 大邪竜イル [#pcdcfcbd]
:[大邪竜イル]|
ほう…臆病な貴様が逃げずにここに来たか。▼~
ではその気概を讃え、~
痛みを感じる間もなく屠ってやろう。▼~
:[グレゴリー]|
今殺すなら、痛くてもいいぜ。~
俺だけ楽に死ねるなんて、そんなの不公平だろ。▼~
きっとあいつは、もっと痛かった。怖かった。~
なのに俺はこうして、逃がされた!▼~
この悔しさがわかるか!? なあ!?~
自分の騎士が死んで、悲しくないのかよ!▼~
:[大邪竜イル]|
涙でも流してみせればよいのか。▼~
:[グレゴリー]|
よくわかったよ。じゃあ悲しませてやる。~
あのイル様だって、間違いなくあんた自身だった。▼~
あんたを殴って止めて、死ぬほど思い出話をして、~
優しかった頃のあんたの涙を引っ張り出す!▼~
これが四翼の副官としての、俺の答えだ!▼~
***マデリーン vs 大邪竜イル [#o5cbad75]
:[大邪竜イル]|
モーヴが死んだようだな。~
我が憎いだろう。殺したいほどに。▼~
その殺意をぶつけて来い、返り討ちにしてやる。▼~
:[マデリーン]|
ワタシはアナタを恨まない。~
あのことがなければなんて思いません。▼~
誇り高き騎士であった彼は、それを望まない。~
納得できなくとも、理解ができるから。▼~
:[大邪竜イル]|
仇を憎まぬと?~
貴様にそれができるのか。▼~
:[マデリーン]|
モーヴはアナタに殺されたのではない!~
ただ誇り高く、四翼を守って死んだ!▼~
だからワタシも彼のように、せめて騎士らしく~
清廉な気持ちでアナタを止めましょう!▼~
それが…正しいと信じています!▼~
*クリア後の会話 [#rb228ee7]
:[大邪竜イル]|
我が負けた…? そんな…!~
父上…! 父上えぇぇ!!!▼~
:[リュール]|
! 紋章士の指輪が、~
四方に散っていきます。▼~
:[エル]|
役目を終えた腕輪は、すぐに集まることのないよう~
姿を消すと言われています。▼~
:[リュール]|
お別れですね。~
腕輪の紋章士たち。▼~
:[イル]|
どうして…どうして…だ……~
腕輪の力をもってしても、敵わなかった…▼~
:[エル]|
もうわかったでしょう。▼~
ソンブルの願いを継ぐことなど、~
間違っているのです。▼~
:[イル]|
父上の願いを継げなかった我になど、~
価値はない……▼~
いや、生まれた時から価値などなかったのだ…~
なのに、特別な何かになりたいと思ってしまった。▼~
貴様のような、特別な誰かに…
:[エル]|
あなたは無価値などではありません。~
私の特別な、かけがえのない片割れなのですから。▼~
:[イル]|
笑わせるな。言った筈だ…~
我は「イル」ではないと。▼~
:[エル]|
……はい。
:[リュール]|
イルではない?~
どういうことですか。▼~
:[セレスティア]|
本物のイル様はどちらに?▼~
:[イル]|
本物の「イル」は…千年以上も前、~
エルに竜石を手渡されてすぐの戦場で死んだ。▼~
姉のために手柄をと思ったようだが、~
力及ばずに。▼~
:[リュール]|
では、あなたは?
:[イル]|
我とて、邪竜の御子が一人。~
尤も、物心つく前に、我自身の片割れは亡くしたが。▼~
双子ばかりの御子の中、何の能力も発現せず、~
いつも孤独であった。▼~
そんな時「イル」に出会った。▼~
我とイルはどちらも御子としての能力を持たず、~
見た目も不思議なほどに瓜二つでな。▼~
意気投合し、争い合う御子たちの中、~
イルとだけは幸せな時間を過ごせた。▼~
片割れのいない我にとっては…~
イルこそが我が半身だった。▼~
:[エル]|
…………▼~
:[イル]|
だが、イルにとっての半身は…~
どこまでもエルだったのだろう。▼~
戦場で瀕死のイルを見つけた時、~
竜石を託され、姉を頼むと言われた。▼~
ここで死んだら姉が悲しむ。~
優秀な姉の片割れがいなくなったら迷惑がかかる。▼~
だから…自分の代わりを、と。▼~
:[リュール]|
そこで、あなたはイルに成り代わったのですか。▼~
:[イル]|
あの時死んだのは我ということにしてな。▼~
ひとりの御子の死など…記録にも、~
父上の記憶にも残っていないだろうが。▼~
:[セレスティア]|
まさか、お二人が…~
双子でなかっただなんて。▼~
:[イル]|
わかったなら殺せ。~
躊躇せず為せる筈だ。▼~
我は世界を蹂躙し、滅びの淵に堕とした悪だ。~
ここで止めぬのなら、衝動は再び目覚めるぞ。▼~
それともまだ受け入れられぬか?~
なあ…エル。▼~
:[エル]|
知っていました。最初から、全部。▼~
:[イル]|
なに?▼~
:[エル]|
イルはもういない。~
そんなこと、とっくに知っていました。▼~
最初から分かっていて、~
問い質すつもりなんてなかった。▼~
イルの代わりをしてくれるあなたはきっと…~
とても優しい人だから。▼~
私はあなたの事も、~
本当の片割れだと思っていましたよ。▼~
:[イル]|
そんな、馬鹿なことを。~
全て出鱈目だ!▼~
:[エル]|
出鱈目でも、嘘でもありません。▼~
憶えていますか。旅を始める前、~
神竜王城の墓地に挨拶をしたこと。▼~
あそこには、イルの持ち物をそっと入れてあるのです。~
あなたも知らない、大好きだった押し花を。▼~
私は神竜様と…イルに挨拶をして、~
旅立ったのですよ。▼~
:[リュール]|
あのお墓に、イルも…▼~
:[エル]|
イルがいなくなって悲しかった。~
受け入れられない気持ちもありました。▼~
でも、私も同じだったのですよ。~
いつしか、あなたを愛おしく思うようになって…▼~
姉と呼ばれるのが嬉しくて、~
寂しさをあなたの笑顔が救ってくれた。▼~
あなたにとっては偽りでも、~
共に過ごした時間が幸せでした。▼~
こうして戦い続けられたのだって、~
他の誰でもない、あなたがいたからです。▼~
あなたを一番、信頼していた。心から。~
でもその本質が見抜けなかったのは…▼~
…それが、どうしようもなく、~
片割れではない証なのでしょう。▼~
:[イル]|
ああ。ずっと聞きたかった…~
これ以上ない、訣別の言葉だ。▼~
…覚悟は決まったか?▼~
:[エル]|
ええ。▼~
:[イル]|
今までありがとう。▼~
さようなら、エル。▼~
:[エル]|
さようなら、イル。▼~
----
(自決)
:[エル]|
ぐっ…う…!▼~
:[イル]|
な…!?~
なんのつもりだ!?▼~
:[リュール]|
エル!?▼~
:[エル]|
気付いたのです…あなたの衝動を…~
止める方法が、もう一つあると。▼~
大丈夫…私が死ねば、~
その胸の痛みは無くなります。▼~
私はもう、誰も喪いたくない。~
だから…これでいいんです。▼~
:[イル]|
エル!▼~
:[エル]|
もっと…早く気付いていたら良かった。~
そうすれば、この戦は起きなかったかもしれない。▼~
自死などしては、本当のイルや…~
神竜様の元には…いけませんね。▼~
それでも私は…あなたを苦しみから解放できるなら、~
喜んで自分自身を、眠らせましょう…▼~
:[イル]|
何故だ、何故そこまで。~
我は切り捨てても良い存在だ。▼~
喪ってもいい存在のはずだ!~
なのに!▼~
:[エル]|
あなたが、誰であっても……~
やっぱり私には…大事な人ですから……▼~
最期に…あなたの…~
本当の名前を…を……▼~
…………▼~
(竜石)
:[セレスティア]|
エル様! エル様ーっ!!▼~
:[リュール]|
そんな…!▼~
:[イル]|
死んだ…のか…?▼~
エルは最後に、何と言った?~
恨み言でも辞世の句でもない。▼~
ただ、我の名を…聞いたのか…?▼~
…………▼~
:[ラファール]|
…我の名前は、ラファール。~
ラファールだ…▼~
…姉さん…っ。▼~
:[リュール]|
ラファール…▼~
:[ラファール]|
ああ、なぜ忘れていたのだ。▼~
本物のイルは、死ぬ直前に…~
「エルを守って」と言っていた。▼~
我の望みは、それを叶えることだった。~
エルに守られるのではなく、守りたかった。▼~
イルの分まで…エルを、~
姉さんを幸せにしたかったのに。▼~
この気持ちを、いつの間に…~
どこに置いてきてしまったのだろう。▼~
胸が痛い…まだ痛い…~
姉さんの嘘つき。▼~
痛みは無くなると言ったのに!~
まだこんなにも、痛いではないか!!▼~
:[リュール]|
砕けた竜石から…~
異質な気配を感じます。▼~
:[セレスティア]|
あれは、ソンブルの魔力ですわ。~
もしかしたらソンブルは竜石に術をかけ、▼~
イル様…いえ、ラファール様に、~
偽りの憎しみを植え付けたのかもしれません。▼~
竜石は持ち主の死によってのみ破壊される…~
エル様が死した時、やっと術が解けるように。▼~
:[リュール]|
では、彼はソンブルのせいで、~
エルと殺し合うよう定められていた?▼~
:[ラファール]|
だから何だというのだ。▼~
術の所為なら仕方がないと?~
哀れだから許してやろうとでも?▼~
ふざけるな!▼~
父上の術であろうとあるまいと、~
全ては我の背負った業。この感情は我のものだ!▼~
したことも、奪ったものも、~
全ては我が決めて我が望んだこと!▼~
この衝動も罪も、例え父上にでも渡さぬ!!▼~
:[リュール]|
!▼~
:[ラファール]|
我は力を得た。我は望みを叶えたのだ。~
悔いはない。ただ…▼~
イルとの約束が、果たせなかった。~
それだけが心残りだ。▼~
…………▼~
…神竜。▼~
:[リュール]|
何ですか。▼~
:[ラファール]|
強き力持つ竜族は、自身の生命力を…~
相手に与えることができると聞いた。▼~
お前は、それが本当だと思うか?▼~
:[リュール]|
はい。私は元の世界で、母さん…神竜王に~
力を与えられ、千年の眠りから目覚めたのですから。▼~
:[ラファール]|
ならば、我もそれに準じよう。~
何千年かかろうとも、エルを再び目覚めさせる。▼~
誰もいなくなった世界で、悠久の時の中、~
片割れが目覚めることだけを信じて待つ。▼~
それが自分のしたことへの罰だ。▼~
なあ…エル。~
いつか、目が覚めたら…その時は、▼~
本当の片割れ同士になれるだろうか。▼~
:[リュール]|
なれますよ。▼~
いいえ、今でも…~
あなたたちは一対の存在だと、そう思います。▼~
:[ラファール]|
…そうか。▼~
:[リュール]|
エルが目覚めたら、私のところに来ませんか。~
私たちのエレオス大陸に。▼~
:[ラファール]|
なに?▼~
:[リュール]|
此処からであれば、こちらのエレオスに来ることも~
できるのではないかと。▼~
ここがソラネルだからなのでしょうか…~
先程から、私の世界の気配がするんです。▼~
:[ラファール]|
それは、異世界への道が開かれたせいだ。~
七つの腕輪の力によるものであろう。▼~
父上の望みを叶えたいという願いが~
そうさせたのかもしれん。▼~
貴様の言う通り…あの道がある限りは、~
他の世界に行くことも可能なのであろうな。▼~
:[リュール]|
ならば、あなたに神竜の加護を授けます、~
その時が来たら、こちらに来られるよう。▼~
私のソラネルには、神竜の加護がないとは入れません。~
ここに来てくれたら、それだけでもう…▼~
共に戦ったあなたたちだとわかりますから。▼~
:[ラファール]|
先程まで殺し合っていた者を仲間にだと?~
理解に苦しむ。▼~
今この場での返答は否だ。~
神竜の下で生きるなど、冗談ではない。▼~
…だが、そうだな。~
千年もの時が流れれば考えも変わるかもしれん。▼~
遠い未来でエルが目覚め、我を許したなら。~
そのような奇跡が起きたら、その時は…▼~
約束だ、再び会おう。▼~
:[リュール]|
はい。▼~
:[ラファール]|
もう行け。~
話すことはない。▼~
:[リュール]|
それでは、また。~
ラファール。▼~
:[セレスティア]|
ラファール様。▼~
:[ラファール]|
…なんだ。▼~
:[セレスティア]|
今まで、ありがとうございました。▼~
いつかまた…~
お会いできることを願っておりますわ。▼~
:[ラファール]|
我には、勿体ない言葉だ。▼~
***初回クリア時のみ [#v027e3c3]
:[リュール]|
戻ってきましたね、神竜王城に。▼~
:[セレスティア]|
まるで百年の時を経たような気分です。~
色々なことがありすぎて。▼~
:[リュール]|
ここを発つとき隣にいたエルとイルは、~
今はいません。▼~
戦った王族たちも、紋章士も、皆いなくなった。▼~
:[セレスティア]|
ええ。モーヴも…▼~
:[マデリーン]|
…………▼~
:[セレスティア]|
私たちはこれから、どうしようかしらね。▼~
:[グレゴリー]|
どうするったって…国王は軒並み不在。~
各国の生き残りも絶望的だ。▼~
俺たちで国王でも名乗って、~
国を再建するか?▼~
:[マデリーン]|
現実的ではありませんね。滅びを待つ状態の中、~
できることなど少ないような気がします。▼~
:[リュール]|
良かったら、共に来ませんか。~
三人とも。▼~
:[セレスティア]|
神竜様?▼~
:[リュール]|
この世界が滅びの淵にあるということは、~
戦いを通じて痛感しました。▼~
しかし、私は道半ばの身。~
役目を果たせば戻らねばなりません。▼~
残されたあなた方だけで、残された時間を~
生き延びろなどとは到底言えないのです。▼~
また戦いに身を投じさせてしまいますが…~
考えてみてくれませんか。▼~
:[グレゴリー]|
…このまま座して滅びを待つのなら、~
神竜様に役立ててもらうのも悪くはないな。▼~
俺は賛成だ。▼~
違う世界も、新しい敵も…~
まあ、多少は恐ろしく思うがな。▼~
:[マデリーン]|
魅力的なご提案です。~
でも、いいのでしょうか。▼~
この世界を離れるなんて…~
許されるのでしょうか…▼~
:[セレスティア]|
マデリーン?▼~
:[マデリーン]|
ここに、一人きりで…~
モーヴを置いていくなんて…▼~
みんな死んでしまったというのに、~
ワタシたちだけ…▼~
:[グレゴリー]|
ワタシたちだけ何だ?~
幸せになるなんて、か?▼~
マデリーン。あいつは、~
モーヴは最期になんて言った?▼~
:[マデリーン]|
…幸せでいてくれ、と。▼~
:[グレゴリー]|
なら、いいんじゃないのか。~
あいつはそれを願ってる。▼~
置いて行って、いつか思い出さなくなるぐらい…~
お前が前を向くことを望んでそう言ったんだろ。▼~
:[マデリーン]|
か、勝手な解釈です。~
グレゴリーに、モーヴの何がわかるというのです!▼~
:[グレゴリー]|
わかるさ! ずっと一緒にいて、~
もう兄弟みたいなもんだったんだから。▼~
お前は違うのかよ。~
マデリーン。▼~
:[マデリーン]|
…違いません。~
本当は、わかっているんです。▼~
モーヴは、ワタシが幸せならきっと…~
ううっ…! うううっ…!!▼~
:[セレスティア]|
なきなさい。あれから一度も…~
悲しむ暇もなかったのだから。▼~
:[リュール]|
あなた方に、生まれた世界を後にさせるのは~
胸が痛みます。▼~
無理にとは言いません。でも、~
ラファールには、その時が来れば…▼~
こちらの世界に来て貰えるよう頼みました。~
良かったら、共に待ちませんか。▼~
:[セレスティア]|
神竜様。~
私も、マデリーンと同じ考えでした。▼~
私たちだけ逃げるようで…それに、~
主君の下を離れることに躊躇してしまう。▼~
:[リュール]|
…そうですよね。~
:[セレスティア]|
けれど、ここで待っているよりも、~
この力が役に立つ世界に行くべきなのかもしれません。▼~
何より、あなた様のお言葉に~
逆らえるわけがない。▼~
ずっと、長い間…私たちは、~
あなたのために戦ったのですから。▼~
:[リュール]|
セレスティア…▼~
:[セレスティア]|
お供しますわ。~
二人とも、異論はないわね。▼~
:[グレゴリー]|
ああ。▼~
:[マデリーン]|
はい。▼~
:[セレスティア]|
これよりセレスティア、グレゴリー、マデリーンは~
あなた様の騎士として忠誠を誓います。▼~
我々は、神竜リュール様と共に。▼~
:[リュール]|
ありがとう。~
これから、よろしくお願いします。▼~
:[セレスティア]|
はい!▼~
さ、行くわよ二人とも。~
違う世界に行っても、四翼として励みましょ!▼~
:[グレゴリー]|
へえ、三翼じゃないのか?▼~
:[マデリーン]|
わかって聞いていますね、グレゴリー。▼~
:[セレスティア]|
私とグレゴリーとマデリーン、それからモーヴ。~
これからもずっと、四人で一緒よ。▼~
どんな世界にいたとしてもね。▼~
:[リュール]|
では行きましょう。~
私たちのエレオス大陸へ!▼~
…エル、ラファール。~
いつか、また。▼~
:[???]|
ありがとう、もうひとりの神竜よ。~
あなたの生に幸が多からんことを。▼~
皆を、頼みましたよ。▼~
セレスティアとグレゴリーとマデリーンが仲間になった
----
:[リュール]|
今日は天気が良いですね。▼~
空が澄んでいて…~
何かいいことがありそうです。▼~
:[ラファール]|
同感だ、神竜。▼~
:[リュール]|
え?▼~
…!▼~
:[エル]|
お久しぶりです、神竜様。▼~
:[ラファール]|
約束通り来てやったぞ。~
起こすのに、少々…千年ほど、手間取ったがな。▼~
姉と共に、よろしく頼む。▼~
:[リュール]|
ようこそ、エル、ラファール。▼~
素敵な朝ですね。▼~
エルとラファールが仲間になった
*コメント [#f0154374]
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