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会話集/章別会話/第23章 四狗
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[[会話集/章別会話]]
*第23章 四狗 [#q82638ba]
#contents
*ナレーション [#d4baeec7]
エレオス上空の結界を解除するため、~
神竜軍は邪竜紋のある地帯を訪れる。~
*オープニング [#x3054fe9]
**オープニング1 [#bbc727d7]
:[ヴェイル]|
こっちよ。力の反応を強く感じる…~
竜紋の場所はもう近いわ。▼~
:[リュール]|
ありがとうございます、ヴェイル。~
私では殆ど感知できなくて、助かります。▼~
:[ヴェイル]|
待って、誰かいる。あれは…~
竜紋の場所はもう近いわ。▼~
:[リュール]|
セピアと、グリ…ですね。▼~
:[ヴェイル]|
!▼~
:[リュール]|
竜紋を守っているようです~
平気ですか、ヴェイル。▼~
:[ヴェイル]|
…パパと戦うのなら、~
この道を行くなら、避けられない。▼~
いつかは、向き合わなくちゃいけないわ。~
行こう。▼
:[リュール]|
はい。▼~
**オープニング2 [#o5386043]
:[ヴェイル]|
…セピア、グリ。▼
:[セピア]|
ヴェイル様! お待ちしておりまし…▼
:[ヴェイル]|
…………▼
:[セピア]|
…そう、貴方が来たのね。▼~
それなら、あのヴェイル様は、~
死んだということでいいのかしら。▼
:[ヴェイル]|
ええ。▼
:[グリ]|
最後まで油断ならないもんだぜ。~
まさか欠陥品のほうが勝つとはな。▼
:[リュール]|
その言葉、取り下げてください。~
ヴェイルを悪く言うことは許しません。▼
:[セピア]|
お前は…!▼~
:[グリ]|
オイオイ、いったいどうなってんだよ。~
死んだはずだろ。▼~
:[リュール]|
私は指輪の力で紋章士となりました。~
この世界を救うために。▼~
:[ヴェイル]|
パパを止めに行くわ。二人とも其処をどいて。▼~
:[セピア]|
それはできません。~
ソンブル様が異界の扉を開かれるまで、▼~
この竜紋を護るのが私たちの役目。~
例えヴェイル様のご命令でも退けませんわ。▼
:[ヴェイル]|
では、ここで死ぬ覚悟があるのね。▼~
:[セピア]|
私たちを殺すと仰るのですか。~
悲しいですわ。▼~
貴方のこと、本当の家族のように~
お慕いしておりましたのに。▼
:[ヴェイル]|
その言葉、嬉しかったわ。~
わたしを騙す噓だとわかるまで。▼~
今の私にとって…セピアとグリは、~
パパの従者で、倒すべき敵でしかない。▼
:[グリ]|
セピアとグリは、か。~
含みがあるな。▼~
:[ヴェイル]|
モーヴとマロンは、わたしの騎士よ。▼~
…マロンの最期のこと、聞いたわ。~
わたしを助けようとしてくれたって。▼~
どうして殺したりしたの。~
わたし、あの子に、お礼もさよならも言えなかった。▼~
:[セピア]|
マロンは私を裏切ったのだから、当然ですわ。~
あんなに目をかけてやったのに。▼
:[ヴェイル]|
わからない。セピアは…どうしたかったの。~
四狗が家族だっていうのなら、どうして壊したの。▼~
:[セピア]|
愛するが故ですわ。思い通りにならないのなら、~
要らないと思って当然でしょう。▼~
:[リュール]|
そんなの、違います。~
それは本当の愛ではない…▼
:[セピア]|
そうなんですの? 本当の愛なんて、~
持っていたことがないのでわかりませんわ。▼~
理解されずともいいのです。~
私のことは、私だけが理解していればいい。▼~
永遠に分かり合えませんわ、私たちは。▼~
…私はソンブル様のために動きます。▼~
千年前からあの方のために尽くして、~
今更やめられませんもの。▼
:[グリ]|
オレも、ここで寝返るなんてことはしない。~
例え負けてもな。▼~
:[ヴェイル]|
そう。~
じゃあ、これでさよならだね。▼~
…戦闘準備をお願い。▼~
:[リュール]|
いいんですか?▼
:[ヴェイル]|
もう…これ以上話しても益はない。~
でも見逃せるほど、やさしくもなれない。▼~
少しは思い出だってあったけど、全部ここまで。~
せめて、さよならぐらいは伝えて…パパを止めに行く。▼
*戦闘 [#x412d7ff]
**戦闘開始時 [#m825e7da]
:[ヴェイル]|
竜紋を破壊するためには、~
眷属となっているセピアとグリを倒さないといけないわ。▼~
:(竜紋が渦巻き、火山弾が降ってくる)|
:[リュール]|
何です、今のは!?▼~
:[ヴェイル]|
あの二人が撃ったのね。▼~
眷属は、竜紋の力を使えるわ…~
気をつけて、また同じ攻撃をしてくるはずよ!▼
《邪竜紋》
「邪竜紋」を破壊するためには
邪竜紋の眷属である敵将
「セピア」と「グリ」を撃破する必要があります▼
二人は邪竜紋の力を使って
「火山弾」を降らせてきます▼
《火山弾》
「火山弾」は数ターン毎に着弾します▼
当たると味方は大ダメージを受け、
着弾地点にある障害物(大岩)は破壊されます▼
着弾地点は、あらかじめ表示されるので
巻き込まれないよう注意しましょう▼
**1ターン目敵軍フェイズ終了時 [#v0b43c92]
:[セピア]|
もう退くことは許されないわ。~
刺し違えてでも…竜紋を守るわよ。▼~
:[グリ]|
刺し違えるぅ? いつになく弱気だな。~
刺されるのはオレだけで済ませるさ。それに…▼~
今のオレたちには、この力がある!~
ほら、どんどんブチ込むぜぇ!▼
:(火山弾の着弾地点が表示される)|
**vs セピア [#l5bef106]
:[セピア]|
そう…辿り着いてしまったのね。~
死ぬのは私か…それとも貴方かしら?▼~
***主人公 vs セピア [#b949a582]
:[セピア]|
あらあ、神竜様。~
貴方とも、長い付き合いになりましたわねえ。▼~
:[リュール]|
知っていたんですね。~
千年前の私のことを…▼~
:[セピア]|
ええ、会ったことはありますわ。~
でも本当に、詳しくは覚えていませんの。▼~
何しろ…ソンブル様の御子はそれはもう、~
たくさんいらっしゃいましたから。▼~
通り過ぎるだけの虫たちのことなんて~
いちいち覚えていないのと同じことですわ。▼
:[リュール]|
虫ですか。私は。▼~
:[セピア]|
立派な神竜様ですわ、今はね。~
けれど、数千年も生きていると…。▼~
過ぎた命など数えなくなるものですわよ。~
神竜様もきっと、おわかりになるわ。▼
:[リュール]|
そんなもの、わかりたくありません。~
これから先…一生。▼~
:[セピア]|
あはは! まあそうですわね!~
わかる前に、貴方はここで、今度こそ…▼~
…死ぬんですもの。▼~
***ヴェイル vs セピア [#we856586]
:[セピア]|
ようこそ、ヴェイル様。~
私を殺しに来られたのですわね。▼~
:[ヴェイル]|
…ええ。▼~
:[セピア]|
その目…~
ソンブル様に、よく似ていらっしゃるわ。▼~
もう一人の貴方様よりも、~
今のヴェイル様が、いちばんあの方にそっくり。▼~
:[ヴェイル]|
あなたはわたしを見ないね、セピア。▼~
いつも、わたしを通して…~
パパや、もう一人の私を見てる。▼~
はじめてあなたと会った時は、優しい人だって思った。~
あの頃は…セピアのこと、好きだったわ。▼~
:[セピア]|
私は最初から、貴方が嫌いでしたわ。~
いいえ、どうでも良かったという方が正しいでしょうか。▼~
:[ヴェイル]|
…………▼
:[セピア]|
貴方はソンブル様の操り人形。~
用が終わったら捨てられるだけの駒。▼~
でも、不思議ですわね。いつかは…~
こんな日が来るような気もしていましたの。▼
:[ヴェイル]|
わたしがセピアを殺す日が?~
そう…それなら、好きにはなれないね。▼
:[セピア]|
来てくださいな、ヴェイル様。~
今この時からは…貴方様自身を見ていますわ。▼~
***モーヴ vs セピア [#p711b349]
:[セピア]|
モーヴ、本当に私を殺すのかしら?~
信じていたのに…▼~
:[モーヴ]|
かつては俺も信じていた。~
俺たちの進む道は正しいのだと…▼~
四狗は、家族だと。▼
:[セピア]|
…意外だわ。貴方からその言葉、~
聞けるとは思わなかった。▼~
:[モーヴ]|
認めたくはないが、俺も寂しい人間だ。~
柄にもなく四狗に絆されていた。▼~
だから、止めることができなかった。~
マロンを失ってしまうまで。▼
:[セピア]|
…望むなら戻れるわよ。まだ。▼~
:[モーヴ]|
馬鹿を言うな。貴様の所業で縁は分かたれた。~
あるのは残骸だけだ。▼~
拾って繋げる程の情けすら全て、~
奪い去ったのは貴様だ…セピア。▼
***セピア撃破 [#xa7abf90]
:[セピア]|
ソンブル様…私は……▼~
**vs グリ [#s1a2968b]
:[グリ]|
オレは四狗でいるさ。~
最後の最後までな…▼~
***主人公 vs グリ [#r353c7de]
:[グリ]|
さすが邪竜の御子様。~
殺しても死なねえとは恐れ入るぜ。▼
:[リュール]|
あなたには感謝しています。~
私に真実を告げてくれたのですから。▼~
四狗としてのやり方は許せませんが…~
一つだけ聞かせてください。▼~
セピアに脅されているというわけではないのですね?▼
:[グリ]|
はぁ!? ふざけてんのか!?~
オレは自分自身の意思でここにいる!!▼
:[リュール]|
…そうですか。▼~
:[グリ]|
ハハハ! お優しいことだなァ!~
オレは有難くもお慈悲をかけていただいたのか!▼~
だがその問いで、お前はオレとセピアを愚弄した!~
許さねえ許さねえ許さねえ!!▼~
全ての痛みを味わわせて、~
今度こそ殺してやる!▼
***ヴェイル vs グリ [#j47ead5b]
:[グリ]|
ヴェイル様じゃねぇか。~
やっとご褒美をくださるのか?▼~
:[ヴェイル]|
ご褒美…?▼
:[グリ]|
もう一人のヴェイル様が言ってくださったんだよ。~
任務に成功したら痛めつけてやるってな。▼~
ずっと楽しみにしてたんだ。何せあの方は~
冷酷で、嗜虐的で、圧倒的なお力で…!▼~
でも、結局…~
オレに一度も手を上げることはなかった。
:[ヴェイル]|
その前に、いなくなったから…▼~
:[グリ]|
そうだよ! あんたが殺したんだ!~
だから、なあ…オレは期待してるんだぜ。▼~
今度は…あんたがオレをどんなふうに殺すのか。▼
:[ヴェイル]|
…わたし、グリのことは許せないけど、~
最初から憎かったわけじゃない。▼~
あなたがそうまでして留まった意味も、~
わたしには、少しだけわかるから…▼~
酷くはできない。~
ご褒美は…あげられないよ。▼
***モーヴ vs グリ [#i5c573b8]
:[グリ]|
わざわざ仇討ちに来たのか?~
それとも、やっぱり戻りたいか?▼~
四狗は家族だったんだ…~
オレたちは兄弟みたいなものだろ。▼~
恋しくなっても、誰も責めねえよ。▼
:[モーヴ]|
貴様にもう、語ることはない。~
ただ討ち果たすのみ。▼
:[グリ]|
お固いねえ、最後まで。~
ま、おかげで遠慮なく殺せるか…▼~
***グリ撃破 [#k304b6e8]
:[グリ]|
…はは…これが、ずっと憧れた…~
致命傷って…やつか…▼
**戦闘勝利後 [#mefd6fa1]
:[リュール]|
やりました…~
竜紋を破壊できましたね。▼~
*クリア後 [#l0717983]
:[セピア]|
ふふふ…貴方がたの勝ちですわ。~
ソンブル様、申し訳ございません…▼~
:[リュール]|
勝負ありましたね。~
私たちは、先に行きます。▼~
:[ヴェイル]|
…さよなら、セピア。グリ。~
今度は、お別れが言えてよかった。▼
:[セピア]|
そうですわね。~
でも、グリにはもう…聞こえていませんわ。▼~
向こうで私が伝えておきますから、~
安心してくださいな。▼~
:[ヴェイル]|
…わかったわ。▼
:[セピア]|
…………▼~
最後に、一つだけ忠告を。~
このままだと、次の竜紋は壊せませんわよ。▼
:[ヴェイル]|
! どういうこと?▼
:[セピア]|
竜紋があるのは、この先の…~
かつて高山地帯だった場所ですわ。▼~
けれどグラドロン浮上の際、局地的に地形が崩れ、~
竜紋のあった場所は浮上せず海の底に。▼~
壊すのはおろか、~
辿り着くことさえ困難ですわよ。▼
:[リュール]|
海の底…!?▼~
:[ヴェイル]|
確かに、気配が一つだけ、~
やけに弱く遠くにあると思っていたの。▼~
まさか、浮上せず取り残されていただなんて。▼
:[リュール]|
…一体、どうすれば。▼~
:[セピア]|
簡単なことですわ。~
地形を変化させればいいんです。▼~
これをお持ちくださいな。~
竜紋のある場所を浮上させる魔法具です。▼
:[ヴェイル]|
魔法具?~
どうしてセピアが、そんなものを…▼~
:[セピア]|
我が種族である魔竜族は、魔の力を持つ竜…~
自身の力で魔法具を作れますの。▼~
とはいえ普通は、お守り程度のものですけれど。~
強大な効力の魔法具を作れば、寿命を削ることとなる。▼~
地形を変化させるだなんてそんなもの、~
まず無事ではいられない…▼
:[ヴェイル]|
…セピア、まさか。▼~
:[セピア]|
お察しの通り。~
これは、私の命と引き換えです。▼~
:[ヴェイル]|
!▼~
:[セピア]|
運が良かったですわねえ。~
神竜様、ヴェイル様。▼~
魔竜族であれど、これほどのものを作れるのは~
私ぐらいしかいませんのよ。▼~
私は幼い頃から、それはそれはとんでもない程の~
魔力を持っていましたの。▼~
あるときに暴走し、父も母も、仲間も、~
みぃんな私が死なせてしまいましたけれど。▼~
…まあ、全て昔のことです。~
そういうわけで、この魔法具をお使いくださいな。▼
:[ヴェイル]|
どうして、こんなこと。▼~
:[セピア]|
…わかりませんわ。自分でも。▼~
ただ、最後だと思ったら、~
こうしたほうがいいような気がしましたの。▼~
魔法具の効果は数刻程度ですので、~
竜族を壊すなら急いでくださいな。▼~
お気をつけて、ヴェイル様。~
この場所からご武運を祈っておりますわ。▼
:[ヴェイル]|
なによそれ…~
今更、どうして!?▼~
なぜ、最後に、取り返しがつかなくなった後に、~
そんなこと言うの!?▼~
せめて戦う前に、そう言ってくれれば…~
あなたを許すことだって…▼
:[セピア]|
最後だから、ですわ。▼~
:[ヴェイル]|
え?▼
:[セピア]|
もう取り返しがつかないから、これきりだから…~
優しくできるんですの。▼~
最初にそうしてくれたら許せた? 共に戦えた?~
寝言を言わないでください。▼~
そうなっては命を惜しまれ、魔法具は作れません。~
今頃、皆で素潜りの練習でもしていますわ。▼~
そのほうが、お望みでしたかしら?▼
:[ヴェイル]|
…………▼~
セピア。わたしは…~
やっぱり、あなたのこと、わからないわ。▼
:[セピア]|
それで結構。~
理解不能な者のことなど忘れてくださいな。▼~
いつまでも覚えていられるなんて、~
そんなの気味が悪いじゃないですか。▼~
:[ヴェイル]|
そうね。でも…~
この先パパを止めて、平和が来て…▼~
何百年、何千年経っても、~
あなたのこと、忘れてなんかあげない。▼
:[セピア]|
困った方。~
話は終わりです。さっさと行ってください。▼~
それとも、無様に死ぬところまで見ないと、~
安心できませんかしら?▼~
:[ヴェイル]|
…っ。▼
:[リュール]|
行きましょう、ヴェイル。▼~
:[セピア]|
そうそう。~
最後ぐらいは綺麗さっぱりといきましょう。▼~
さようなら、ヴェイル様。~
そして、新たなる紋章士リュール。▼~
:[リュール]|
…さようなら。▼~
:[ヴェイル]|
さようなら、セピア。▼~
…………▼~
…今まで、ありがとう。▼~
:[セピア]|
勿体なきお言葉ですわ。▼~
**ムービー 「四狗」 [#g1b0e6a0]
:[グリ]|
…お優しいことだな。▼
:[セピア]|
あら? まだ生きていたの。▼~
:[グリ]|
致命傷の痛みを少しでも多く味わいたくてね。~
何せ、こいつは一生に一度しか味わえねえ。▼~
憐れんで止めでも刺されたら最悪だからな。▼~
:[セピア]|
それで死んだふりしてたの?~
最期まで、趣味が悪いわね。▼~
:[グリ]|
なぜ…竜紋のことを教えた。▼
:[セピア]|
言ったじゃない。最後くらいは綺麗さっぱり…▼~
:[グリ]|
噓はいい。オレには本当のことを言え。▼
:[セピア]|
…ソンブル様への仕返しよ。~
私はここで死ぬというのに…▼~
あの方だけ夢が叶うだなんて、悔しいじゃない。▼~
竜紋が壊されたことに気づいて、~
私が死んだことを思い知ればいいわ。▼
:[グリ]|
そうしたいと思うほど、~
ソンブル様が好きだったのか。▼
:[セピア]|
あの方が欲しかったんじゃない。~
ソンブル様の子が欲しかったの。▼~
私はずっと、家族がほしかった。~
私だけ愛してくれる人が欲しかった…▼~
四狗は家族だって、あの言葉、本気だったわ。▼~
あのころが一番、楽しかった。▼~
私と、グリと、マロンと、モーヴで、~
ヴェイル様とソンブル様をお守りして…▼
:[グリ]|
だがそれは、もう戻らない。▼~
守りたかったなら、壊すなよ。~
諦めるなら、もっと早く諦めろ。▼~
そうしたらオレも死ななくて済んだってのに。▼
:[セピア]|
貴方だけ彼方側に行けばよかったじゃない。▼~
:[グリ]|
あんたを一人にできなかった。~
そう言ったらどうする?▼
:[セピア]|
え…?▼~
:[グリ]|
四狗は家族。▼~
オレだって、その言葉が好きだった。▼~
親の顔なんて覚えちゃいないオレにとって、~
あんたは母親みたいなもんだった。▼~
身体を痛めつけることとだけで、ソンブル様への忠誠を示す~
壊れた信徒だったオレに、声をかけてくれた時から…▼~
母親みたいで、姉みたいで…神様みたいで。~
オレの一番大切な人だった…▼
:[セピア]|
グリ…何の冗談を…▼~
:[グリ]|
冗談で、ここまで付き合うかよ…~
馬鹿が…▼
:[セピア]|
…そうね。馬鹿だわ、私は。▼~
こんなに近くに…ほしいものはあったのに…▼~
もっと早くに、わかっていれば…▼~
…いえ、何もかも過ぎたこと。▼~
赦してちょうだいね……~
家族…だもの…▼~
ありがとう……グリ……▼~
:[グリ]|
…セピア?▼~
…先に眠ったか。▼~
オレももうすぐ行くぜ…▼~
ここに留まる、意味もねえ……▼~
もう…どこも…痛くねえんだ……▼
*コメント [#gdaabd30]
#comment
終了行:
[[会話集/章別会話]]
*第23章 四狗 [#q82638ba]
#contents
*ナレーション [#d4baeec7]
エレオス上空の結界を解除するため、~
神竜軍は邪竜紋のある地帯を訪れる。~
*オープニング [#x3054fe9]
**オープニング1 [#bbc727d7]
:[ヴェイル]|
こっちよ。力の反応を強く感じる…~
竜紋の場所はもう近いわ。▼~
:[リュール]|
ありがとうございます、ヴェイル。~
私では殆ど感知できなくて、助かります。▼~
:[ヴェイル]|
待って、誰かいる。あれは…~
竜紋の場所はもう近いわ。▼~
:[リュール]|
セピアと、グリ…ですね。▼~
:[ヴェイル]|
!▼~
:[リュール]|
竜紋を守っているようです~
平気ですか、ヴェイル。▼~
:[ヴェイル]|
…パパと戦うのなら、~
この道を行くなら、避けられない。▼~
いつかは、向き合わなくちゃいけないわ。~
行こう。▼
:[リュール]|
はい。▼~
**オープニング2 [#o5386043]
:[ヴェイル]|
…セピア、グリ。▼
:[セピア]|
ヴェイル様! お待ちしておりまし…▼
:[ヴェイル]|
…………▼
:[セピア]|
…そう、貴方が来たのね。▼~
それなら、あのヴェイル様は、~
死んだということでいいのかしら。▼
:[ヴェイル]|
ええ。▼
:[グリ]|
最後まで油断ならないもんだぜ。~
まさか欠陥品のほうが勝つとはな。▼
:[リュール]|
その言葉、取り下げてください。~
ヴェイルを悪く言うことは許しません。▼
:[セピア]|
お前は…!▼~
:[グリ]|
オイオイ、いったいどうなってんだよ。~
死んだはずだろ。▼~
:[リュール]|
私は指輪の力で紋章士となりました。~
この世界を救うために。▼~
:[ヴェイル]|
パパを止めに行くわ。二人とも其処をどいて。▼~
:[セピア]|
それはできません。~
ソンブル様が異界の扉を開かれるまで、▼~
この竜紋を護るのが私たちの役目。~
例えヴェイル様のご命令でも退けませんわ。▼
:[ヴェイル]|
では、ここで死ぬ覚悟があるのね。▼~
:[セピア]|
私たちを殺すと仰るのですか。~
悲しいですわ。▼~
貴方のこと、本当の家族のように~
お慕いしておりましたのに。▼
:[ヴェイル]|
その言葉、嬉しかったわ。~
わたしを騙す噓だとわかるまで。▼~
今の私にとって…セピアとグリは、~
パパの従者で、倒すべき敵でしかない。▼
:[グリ]|
セピアとグリは、か。~
含みがあるな。▼~
:[ヴェイル]|
モーヴとマロンは、わたしの騎士よ。▼~
…マロンの最期のこと、聞いたわ。~
わたしを助けようとしてくれたって。▼~
どうして殺したりしたの。~
わたし、あの子に、お礼もさよならも言えなかった。▼~
:[セピア]|
マロンは私を裏切ったのだから、当然ですわ。~
あんなに目をかけてやったのに。▼
:[ヴェイル]|
わからない。セピアは…どうしたかったの。~
四狗が家族だっていうのなら、どうして壊したの。▼~
:[セピア]|
愛するが故ですわ。思い通りにならないのなら、~
要らないと思って当然でしょう。▼~
:[リュール]|
そんなの、違います。~
それは本当の愛ではない…▼
:[セピア]|
そうなんですの? 本当の愛なんて、~
持っていたことがないのでわかりませんわ。▼~
理解されずともいいのです。~
私のことは、私だけが理解していればいい。▼~
永遠に分かり合えませんわ、私たちは。▼~
…私はソンブル様のために動きます。▼~
千年前からあの方のために尽くして、~
今更やめられませんもの。▼
:[グリ]|
オレも、ここで寝返るなんてことはしない。~
例え負けてもな。▼~
:[ヴェイル]|
そう。~
じゃあ、これでさよならだね。▼~
…戦闘準備をお願い。▼~
:[リュール]|
いいんですか?▼
:[ヴェイル]|
もう…これ以上話しても益はない。~
でも見逃せるほど、やさしくもなれない。▼~
少しは思い出だってあったけど、全部ここまで。~
せめて、さよならぐらいは伝えて…パパを止めに行く。▼
*戦闘 [#x412d7ff]
**戦闘開始時 [#m825e7da]
:[ヴェイル]|
竜紋を破壊するためには、~
眷属となっているセピアとグリを倒さないといけないわ。▼~
:(竜紋が渦巻き、火山弾が降ってくる)|
:[リュール]|
何です、今のは!?▼~
:[ヴェイル]|
あの二人が撃ったのね。▼~
眷属は、竜紋の力を使えるわ…~
気をつけて、また同じ攻撃をしてくるはずよ!▼
《邪竜紋》
「邪竜紋」を破壊するためには
邪竜紋の眷属である敵将
「セピア」と「グリ」を撃破する必要があります▼
二人は邪竜紋の力を使って
「火山弾」を降らせてきます▼
《火山弾》
「火山弾」は数ターン毎に着弾します▼
当たると味方は大ダメージを受け、
着弾地点にある障害物(大岩)は破壊されます▼
着弾地点は、あらかじめ表示されるので
巻き込まれないよう注意しましょう▼
**1ターン目敵軍フェイズ終了時 [#v0b43c92]
:[セピア]|
もう退くことは許されないわ。~
刺し違えてでも…竜紋を守るわよ。▼~
:[グリ]|
刺し違えるぅ? いつになく弱気だな。~
刺されるのはオレだけで済ませるさ。それに…▼~
今のオレたちには、この力がある!~
ほら、どんどんブチ込むぜぇ!▼
:(火山弾の着弾地点が表示される)|
**vs セピア [#l5bef106]
:[セピア]|
そう…辿り着いてしまったのね。~
死ぬのは私か…それとも貴方かしら?▼~
***主人公 vs セピア [#b949a582]
:[セピア]|
あらあ、神竜様。~
貴方とも、長い付き合いになりましたわねえ。▼~
:[リュール]|
知っていたんですね。~
千年前の私のことを…▼~
:[セピア]|
ええ、会ったことはありますわ。~
でも本当に、詳しくは覚えていませんの。▼~
何しろ…ソンブル様の御子はそれはもう、~
たくさんいらっしゃいましたから。▼~
通り過ぎるだけの虫たちのことなんて~
いちいち覚えていないのと同じことですわ。▼
:[リュール]|
虫ですか。私は。▼~
:[セピア]|
立派な神竜様ですわ、今はね。~
けれど、数千年も生きていると…。▼~
過ぎた命など数えなくなるものですわよ。~
神竜様もきっと、おわかりになるわ。▼
:[リュール]|
そんなもの、わかりたくありません。~
これから先…一生。▼~
:[セピア]|
あはは! まあそうですわね!~
わかる前に、貴方はここで、今度こそ…▼~
…死ぬんですもの。▼~
***ヴェイル vs セピア [#we856586]
:[セピア]|
ようこそ、ヴェイル様。~
私を殺しに来られたのですわね。▼~
:[ヴェイル]|
…ええ。▼~
:[セピア]|
その目…~
ソンブル様に、よく似ていらっしゃるわ。▼~
もう一人の貴方様よりも、~
今のヴェイル様が、いちばんあの方にそっくり。▼~
:[ヴェイル]|
あなたはわたしを見ないね、セピア。▼~
いつも、わたしを通して…~
パパや、もう一人の私を見てる。▼~
はじめてあなたと会った時は、優しい人だって思った。~
あの頃は…セピアのこと、好きだったわ。▼~
:[セピア]|
私は最初から、貴方が嫌いでしたわ。~
いいえ、どうでも良かったという方が正しいでしょうか。▼~
:[ヴェイル]|
…………▼
:[セピア]|
貴方はソンブル様の操り人形。~
用が終わったら捨てられるだけの駒。▼~
でも、不思議ですわね。いつかは…~
こんな日が来るような気もしていましたの。▼
:[ヴェイル]|
わたしがセピアを殺す日が?~
そう…それなら、好きにはなれないね。▼
:[セピア]|
来てくださいな、ヴェイル様。~
今この時からは…貴方様自身を見ていますわ。▼~
***モーヴ vs セピア [#p711b349]
:[セピア]|
モーヴ、本当に私を殺すのかしら?~
信じていたのに…▼~
:[モーヴ]|
かつては俺も信じていた。~
俺たちの進む道は正しいのだと…▼~
四狗は、家族だと。▼
:[セピア]|
…意外だわ。貴方からその言葉、~
聞けるとは思わなかった。▼~
:[モーヴ]|
認めたくはないが、俺も寂しい人間だ。~
柄にもなく四狗に絆されていた。▼~
だから、止めることができなかった。~
マロンを失ってしまうまで。▼
:[セピア]|
…望むなら戻れるわよ。まだ。▼~
:[モーヴ]|
馬鹿を言うな。貴様の所業で縁は分かたれた。~
あるのは残骸だけだ。▼~
拾って繋げる程の情けすら全て、~
奪い去ったのは貴様だ…セピア。▼
***セピア撃破 [#xa7abf90]
:[セピア]|
ソンブル様…私は……▼~
**vs グリ [#s1a2968b]
:[グリ]|
オレは四狗でいるさ。~
最後の最後までな…▼~
***主人公 vs グリ [#r353c7de]
:[グリ]|
さすが邪竜の御子様。~
殺しても死なねえとは恐れ入るぜ。▼
:[リュール]|
あなたには感謝しています。~
私に真実を告げてくれたのですから。▼~
四狗としてのやり方は許せませんが…~
一つだけ聞かせてください。▼~
セピアに脅されているというわけではないのですね?▼
:[グリ]|
はぁ!? ふざけてんのか!?~
オレは自分自身の意思でここにいる!!▼
:[リュール]|
…そうですか。▼~
:[グリ]|
ハハハ! お優しいことだなァ!~
オレは有難くもお慈悲をかけていただいたのか!▼~
だがその問いで、お前はオレとセピアを愚弄した!~
許さねえ許さねえ許さねえ!!▼~
全ての痛みを味わわせて、~
今度こそ殺してやる!▼
***ヴェイル vs グリ [#j47ead5b]
:[グリ]|
ヴェイル様じゃねぇか。~
やっとご褒美をくださるのか?▼~
:[ヴェイル]|
ご褒美…?▼
:[グリ]|
もう一人のヴェイル様が言ってくださったんだよ。~
任務に成功したら痛めつけてやるってな。▼~
ずっと楽しみにしてたんだ。何せあの方は~
冷酷で、嗜虐的で、圧倒的なお力で…!▼~
でも、結局…~
オレに一度も手を上げることはなかった。
:[ヴェイル]|
その前に、いなくなったから…▼~
:[グリ]|
そうだよ! あんたが殺したんだ!~
だから、なあ…オレは期待してるんだぜ。▼~
今度は…あんたがオレをどんなふうに殺すのか。▼
:[ヴェイル]|
…わたし、グリのことは許せないけど、~
最初から憎かったわけじゃない。▼~
あなたがそうまでして留まった意味も、~
わたしには、少しだけわかるから…▼~
酷くはできない。~
ご褒美は…あげられないよ。▼
***モーヴ vs グリ [#i5c573b8]
:[グリ]|
わざわざ仇討ちに来たのか?~
それとも、やっぱり戻りたいか?▼~
四狗は家族だったんだ…~
オレたちは兄弟みたいなものだろ。▼~
恋しくなっても、誰も責めねえよ。▼
:[モーヴ]|
貴様にもう、語ることはない。~
ただ討ち果たすのみ。▼
:[グリ]|
お固いねえ、最後まで。~
ま、おかげで遠慮なく殺せるか…▼~
***グリ撃破 [#k304b6e8]
:[グリ]|
…はは…これが、ずっと憧れた…~
致命傷って…やつか…▼
**戦闘勝利後 [#mefd6fa1]
:[リュール]|
やりました…~
竜紋を破壊できましたね。▼~
*クリア後 [#l0717983]
:[セピア]|
ふふふ…貴方がたの勝ちですわ。~
ソンブル様、申し訳ございません…▼~
:[リュール]|
勝負ありましたね。~
私たちは、先に行きます。▼~
:[ヴェイル]|
…さよなら、セピア。グリ。~
今度は、お別れが言えてよかった。▼
:[セピア]|
そうですわね。~
でも、グリにはもう…聞こえていませんわ。▼~
向こうで私が伝えておきますから、~
安心してくださいな。▼~
:[ヴェイル]|
…わかったわ。▼
:[セピア]|
…………▼~
最後に、一つだけ忠告を。~
このままだと、次の竜紋は壊せませんわよ。▼
:[ヴェイル]|
! どういうこと?▼
:[セピア]|
竜紋があるのは、この先の…~
かつて高山地帯だった場所ですわ。▼~
けれどグラドロン浮上の際、局地的に地形が崩れ、~
竜紋のあった場所は浮上せず海の底に。▼~
壊すのはおろか、~
辿り着くことさえ困難ですわよ。▼
:[リュール]|
海の底…!?▼~
:[ヴェイル]|
確かに、気配が一つだけ、~
やけに弱く遠くにあると思っていたの。▼~
まさか、浮上せず取り残されていただなんて。▼
:[リュール]|
…一体、どうすれば。▼~
:[セピア]|
簡単なことですわ。~
地形を変化させればいいんです。▼~
これをお持ちくださいな。~
竜紋のある場所を浮上させる魔法具です。▼
:[ヴェイル]|
魔法具?~
どうしてセピアが、そんなものを…▼~
:[セピア]|
我が種族である魔竜族は、魔の力を持つ竜…~
自身の力で魔法具を作れますの。▼~
とはいえ普通は、お守り程度のものですけれど。~
強大な効力の魔法具を作れば、寿命を削ることとなる。▼~
地形を変化させるだなんてそんなもの、~
まず無事ではいられない…▼
:[ヴェイル]|
…セピア、まさか。▼~
:[セピア]|
お察しの通り。~
これは、私の命と引き換えです。▼~
:[ヴェイル]|
!▼~
:[セピア]|
運が良かったですわねえ。~
神竜様、ヴェイル様。▼~
魔竜族であれど、これほどのものを作れるのは~
私ぐらいしかいませんのよ。▼~
私は幼い頃から、それはそれはとんでもない程の~
魔力を持っていましたの。▼~
あるときに暴走し、父も母も、仲間も、~
みぃんな私が死なせてしまいましたけれど。▼~
…まあ、全て昔のことです。~
そういうわけで、この魔法具をお使いくださいな。▼
:[ヴェイル]|
どうして、こんなこと。▼~
:[セピア]|
…わかりませんわ。自分でも。▼~
ただ、最後だと思ったら、~
こうしたほうがいいような気がしましたの。▼~
魔法具の効果は数刻程度ですので、~
竜族を壊すなら急いでくださいな。▼~
お気をつけて、ヴェイル様。~
この場所からご武運を祈っておりますわ。▼
:[ヴェイル]|
なによそれ…~
今更、どうして!?▼~
なぜ、最後に、取り返しがつかなくなった後に、~
そんなこと言うの!?▼~
せめて戦う前に、そう言ってくれれば…~
あなたを許すことだって…▼
:[セピア]|
最後だから、ですわ。▼~
:[ヴェイル]|
え?▼
:[セピア]|
もう取り返しがつかないから、これきりだから…~
優しくできるんですの。▼~
最初にそうしてくれたら許せた? 共に戦えた?~
寝言を言わないでください。▼~
そうなっては命を惜しまれ、魔法具は作れません。~
今頃、皆で素潜りの練習でもしていますわ。▼~
そのほうが、お望みでしたかしら?▼
:[ヴェイル]|
…………▼~
セピア。わたしは…~
やっぱり、あなたのこと、わからないわ。▼
:[セピア]|
それで結構。~
理解不能な者のことなど忘れてくださいな。▼~
いつまでも覚えていられるなんて、~
そんなの気味が悪いじゃないですか。▼~
:[ヴェイル]|
そうね。でも…~
この先パパを止めて、平和が来て…▼~
何百年、何千年経っても、~
あなたのこと、忘れてなんかあげない。▼
:[セピア]|
困った方。~
話は終わりです。さっさと行ってください。▼~
それとも、無様に死ぬところまで見ないと、~
安心できませんかしら?▼~
:[ヴェイル]|
…っ。▼
:[リュール]|
行きましょう、ヴェイル。▼~
:[セピア]|
そうそう。~
最後ぐらいは綺麗さっぱりといきましょう。▼~
さようなら、ヴェイル様。~
そして、新たなる紋章士リュール。▼~
:[リュール]|
…さようなら。▼~
:[ヴェイル]|
さようなら、セピア。▼~
…………▼~
…今まで、ありがとう。▼~
:[セピア]|
勿体なきお言葉ですわ。▼~
**ムービー 「四狗」 [#g1b0e6a0]
:[グリ]|
…お優しいことだな。▼
:[セピア]|
あら? まだ生きていたの。▼~
:[グリ]|
致命傷の痛みを少しでも多く味わいたくてね。~
何せ、こいつは一生に一度しか味わえねえ。▼~
憐れんで止めでも刺されたら最悪だからな。▼~
:[セピア]|
それで死んだふりしてたの?~
最期まで、趣味が悪いわね。▼~
:[グリ]|
なぜ…竜紋のことを教えた。▼
:[セピア]|
言ったじゃない。最後くらいは綺麗さっぱり…▼~
:[グリ]|
噓はいい。オレには本当のことを言え。▼
:[セピア]|
…ソンブル様への仕返しよ。~
私はここで死ぬというのに…▼~
あの方だけ夢が叶うだなんて、悔しいじゃない。▼~
竜紋が壊されたことに気づいて、~
私が死んだことを思い知ればいいわ。▼
:[グリ]|
そうしたいと思うほど、~
ソンブル様が好きだったのか。▼
:[セピア]|
あの方が欲しかったんじゃない。~
ソンブル様の子が欲しかったの。▼~
私はずっと、家族がほしかった。~
私だけ愛してくれる人が欲しかった…▼~
四狗は家族だって、あの言葉、本気だったわ。▼~
あのころが一番、楽しかった。▼~
私と、グリと、マロンと、モーヴで、~
ヴェイル様とソンブル様をお守りして…▼
:[グリ]|
だがそれは、もう戻らない。▼~
守りたかったなら、壊すなよ。~
諦めるなら、もっと早く諦めろ。▼~
そうしたらオレも死ななくて済んだってのに。▼
:[セピア]|
貴方だけ彼方側に行けばよかったじゃない。▼~
:[グリ]|
あんたを一人にできなかった。~
そう言ったらどうする?▼
:[セピア]|
え…?▼~
:[グリ]|
四狗は家族。▼~
オレだって、その言葉が好きだった。▼~
親の顔なんて覚えちゃいないオレにとって、~
あんたは母親みたいなもんだった。▼~
身体を痛めつけることとだけで、ソンブル様への忠誠を示す~
壊れた信徒だったオレに、声をかけてくれた時から…▼~
母親みたいで、姉みたいで…神様みたいで。~
オレの一番大切な人だった…▼
:[セピア]|
グリ…何の冗談を…▼~
:[グリ]|
冗談で、ここまで付き合うかよ…~
馬鹿が…▼
:[セピア]|
…そうね。馬鹿だわ、私は。▼~
こんなに近くに…ほしいものはあったのに…▼~
もっと早くに、わかっていれば…▼~
…いえ、何もかも過ぎたこと。▼~
赦してちょうだいね……~
家族…だもの…▼~
ありがとう……グリ……▼~
:[グリ]|
…セピア?▼~
…先に眠ったか。▼~
オレももうすぐ行くぜ…▼~
ここに留まる、意味もねえ……▼~
もう…どこも…痛くねえんだ……▼
*コメント [#gdaabd30]
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