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会話集/章別会話/煤闇の章/EP.6 起死回生の策
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[[会話集/章別会話]]
*6章 起死回生の策 [#zaff9ef2]
#contents
*オープニング [#n0124564]
**語られる真実 [#bfabea19]
''(聖廟 深夜)''
:[ハピ]|う……、ここは……?▼~
:[ユーリス]|よう、これで全員お目覚めか。~
いやあ、良い朝だなあ。いや、今は夜かな。▼~
:[コンスタンツェ]|ユーリス……貴方という人は! やはり~
賊は賊、信じるに値しない愚物ですのね!▼~
:[ユーリス]|ははっ、何とでも言えよ。~
そういうことは言われ慣れてるんだ。▼~
:[バルタザール]|……言えよ、そろそろ。~
お前らの狙いは何だ?▼~
アルファルドはどこにいる?~
これから何をするつもりだ?▼~
:[ユーリス]|一遍に聞くんじゃねえよ、面倒臭えな。~
こっちにも都合が……まあ、いいか。▼~
あの人は、“宝杯の儀”を~
完全な形で再現しようとしている。▼~
で、今はその準備の~
真っ最中、ってとこだな。▼~
:[ハピ]|“宝杯の儀”って結局、何なの?~
誰かを生き返らせでもしたいわけ?▼~
:[ユーリス]|宝杯に4人の使徒の血を捧げ、死者の魂と~
肉体をこの世に呼び戻す儀式……だそうだ。▼~
995年前、聖セイロスが行った儀式では~
宝杯に捧げる血の量が足りなかった……▼~
だから、儀式は崩壊した。~
その後のことは知らねえが……▼~
とにかく枢機卿は書物を読み解いて、~
そういう仮説に至ったらしい。▼~
呆れた執念深さで何年もかけて、~
途絶えたはずの紋章を持つ4人を集め……▼~
&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};として、自らの監視下...
すべては、儀式を成功させるためにな。▼~
:[コンスタンツェ]|っ……つまりは私たちを殺して、~
血を搾り取ろうというのですわね!?▼~
そんなこと……絶対に許しませんわよ!~
私はこんなところで死ねないのですから!▼~
:[ハピ]|ふーん、なんか痛そーだね。~
イヤだな、そーいうの。▼~
キミは平気なわけ? ……四使徒の~
血ってことは、キミも死ぬわけじゃん?▼~
:[ユーリス]|ああ、そうなるな。▼~
:[バルタザール]|はああ……おれは心底がっかりしたぜ。~
お前のことを見抜けなかったてめえによ。▼~
死にてえなら、おれが殺ってやるよ。~
ふざけて踊ってんじゃなければな。▼~
:[ユーリス]|勝手なこと言ってんじゃねえ。どぶの底で~
泥水啜って、今まで生き延びてきたんだ。▼~
ほんっと……誰が死にてえなんて思うかよ。▼~
:[バルタザール]|なら……何であんな奴に従ってる。~
命をどぶ底に捨てる理由は何だ。▼~
:[ユーリス]|決まってんだろ。~
命より大事なものを、守るためだ。▼~
:[バルタザール]|大事なもの……?▼~
:[アルファルド]|ユーリス。~
君は余程、罰を受けたいようですね。▼~
:[ユーリス]|何だ、脅してるつもりか? 罰だろうが~
折檻だろうが、こちとら慣れてんだよ。▼~
:[アルファルド]|知っていますよ。君は体一つで~
貧民街を生き抜き、成り上がった。▼~
君自身にどんな罰を与えたところで、~
君の心を折ることは難しいでしょうね。▼~
……となればやはり、君の母親や仲間たちに~
始末をつけてもらうしかありませんか。▼~
:[バルタザール]|それが、守りたいものか……。▼~
:[コンスタンツェ]|アルファルド様……貴方はいったい~
何をしたいのですか!?▼~
:[アルファルド]|……どんな犠牲を払っても、~
蘇らせたい人がいるのです。▼~
君たちにもいるでしょう。~
蘇らせたい者の一人や二人。▼~
:[コンスタンツェ]|……っ! それは! だからといって、~
他者の命を踏み躙ってまで……!▼~
:[アルファルド]|誰を犠牲にしようと、私は厭いません。~
彼女を、取り戻すためならば……。▼~
:[バルタザール]|その女は……~
……死んでる、のか?▼~
:[アルファルド]|ええ……今は、ですがね。▼~
**打ち砕かれた策 [#x026e95e]
''(聖廟 深夜)''
:[バルタザール]|……アルファルド。~
きっと、後悔するぞ。▼~
:[アルファルド]|元より承知の上ですよ。彼女さえ~
取り戻せるのなら、私は何も求めない。▼~
それからユーリス。私の目の届かぬところで~
あれこれ画策していたつもりでしょうが……▼~
セイロス騎士団ならば動けませんよ。~
今頃別の任務に追われているでしょう。▼~
:[ユーリス]|……ああ、そうかい。~
そいつは残念だ。▼~
は……仮にも聖職者が~
そんな悪い顔をするなよ。似合わねえぞ?▼~
:[ハピ]|ユリー……ハピなら……▼~
:[ユーリス]|……待て。まだ早い。▼~
:[アルファルド]|さあ、儀式に取り掛かりましょう。~
彼らを指示した場所へ運びなさい。▼~
血を流させるのです。そうすれば、血の~
生み出した魔力が宝杯へと流れ込む……。▼~
:[ユーリス]|ッ……。~
本当に……あんたって奴は愚かだよ……。▼~
:[アルファルド]|……君は良く働いてくれました。~
&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};の動向を逐一報告して...
最期に言い残すことがあるのなら、~
聞いてあげましょう。▼~
:[ユーリス]|……そんなもんはねえよ。~
俺様はここでくたばるような小物じゃねえ。▼~
俺はな……ただ、待ってるのさ。▼~
:[アルファルド]|待っている……?▼~
:[ユーリス]|主が舞い降りる音を、な。~
……そら、来るぞ。▼~
:[アルファルド]|鐘の音……?~
このような夜更けに、なぜ……?▼~
:[ユーリス]|白銀の騎士たちが、~
牢から罪無き者たちを解き放った合図だ。▼~
あんたが捕らえて隠していた、~
俺の身内をな。▼~
:[アルファルド]|なぜその場所を……~
いや、そもそも騎士団は……!▼~
:[ユーリス]|はは、言ったろ……あんた、~
本当に悪役面が似合ってないってよ。▼~
俺が捕まる原因となったあの掃討作戦の~
立案者も、あんただったわけだが……▼~
やり方が杜撰だったな。俺だけじゃねえ、~
レア様にもおかしいと勘づかれちまった。▼~
あんたが俺を支配下に置く前から、すでに~
俺はレア様と取り引きしていたんだ。▼~
あんたが何かを企んでるなら調べて、~
レア様に報告するようにな。▼~
:[アルファルド]|な……!?▼~
:[ユーリス]|……だが、あんたは俺の身内を人質に、~
俺の行動を縛った。▼~
&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};やアビスの連中の首に...
縄をかけて俺が裏切らないようにした。▼~
流石の俺も、レア様に全部伝えることは~
躊躇ったよ。仲間の命がかかってるからな。▼~
誰も頼れねえとなっちゃ、自分の力で~
どうにかするしかねえ。だから……▼~
あんたに従うふりをしながら、俺の家族を、~
仲間を……救う機会をずっと窺ってたのさ。▼~
この“宝杯の儀”に備えて、あんたが~
こっちに戦力を集中させるその日をな。▼~
正真正銘の悪党と化かし合いをするには~
あんた、少しばかり人が好すぎるんだよ。▼~
:[アルファルド]|………………。▼~
……なるほど、君は私より~
一枚上手だったようですね。▼~
ですが、それがどうしたというのです。~
儀式を妨げるものは、最早ありませんよ。▼~
君たちは死ぬ。~
もうまもなく……▼~
:[ユーリス]|そう上手くは事が……▼~
:[バルタザール]|は、こ、ば、ねえ……よっ!▼~
……ユーリスお前、~
本気で縛り上げてやがったな。▼~
:[ユーリス]|悪いな。お前なら、切れ目さえ入れときゃ~
適当に引き千切ってくれると思って。▼~
:[バルタザール]|ったく、無茶言うぜ。~
こちとら血を抜かれてフラフラだってのに。▼~
おかげでこんなに時間がかかっちまったろ。~
お前はもう少し相手を思いやってだな……▼~
:[コンスタンツェ]|は……話についていけませんけれど。~
とにかく! 私たちの縄もほどきなさい!▼~
:[ユーリス]|自分で頼むぜ?~
さっき沈黙の魔法は解いておいたからな。▼~
:[コンスタンツェ]|あ、あら?~
本当ですわね!▼~
:[ハピ]|自由になったのはいいんだけどさ、~
何かこれまだ血を吸われてない?▼~
:[アルファルド]|この日のため、私は万全を期した。~
私財も私兵もすべてを投じた……▼~
“宝杯の儀”は止まってはいない。~
4人が逃げ出さぬよう囲みなさい!▼~
:[コンスタンツェ]|くうっ……! 拘束は解いたというのに、~
なぜ止まらないんですの!?▼~
:[ユーリス]|こいつは……うん、予定外だ!~
不味いな! はははは!▼~
:[コンスタンツェ]|笑っている場合ではありませんわ!~
私たちの命が吸われているんですのよ!▼~
:[ユーリス]|待て待て、焦るな。~
予定外にも備えるのが、俺ってもんだろ?▼~
:[バルタザール]|なるほどねえ。おれにも、~
秘策の足音ってやつが聞こえてきたぜ!▼~
*戦闘マップ [#ae092806]
**戦闘開始時 [#ifedfb71]
:[ヒルダ]|げげっ……~
すでにいろいろ危なそーなんですけど。▼~
:[ディミトリ]|これが“宝杯の儀”……?~
何が起こっている?▼~
:[リンハルト]|聖廟の奥に向かって魔力が流れ込んでる。~
4人に血を流させ、それを力に変換して……▼~
……うええ、血が流れ過ぎじゃない?~
なんてやる気の削がれる儀式なんだ……。▼~
**1ターン目開始時 [#ibd78a09]
:[コンスタンツェ]|私たちのそばにある魔力の渦に乗って、~
宝杯への流れを阻害してくださる!?▼~
そうすれば、“宝杯の儀”は止まりますわ!▼~
どうやら私たちでは四使徒の紋章が反発し~
合って、渦に近づけないんですの!▼~
4つの渦の上に灰狼の学級の生徒以外を
配置すると、“宝杯の儀”を阻止できます
儀式が完成するまであと20ターンです
それまでに宝杯の儀を阻止しましょう
:[ユーリス]|俺たちも手伝いてえところだが、この傷じゃ~
そう無茶もできねえ。悪いが、頼むぜ……!▼~
**1ターン目敵フェイズ開始時 [#q55efa7c]
:[アルファルド]|ああ、これが“始原の宝杯”の力……~
信じられないほどの力が溢れている……!▼~
宝杯に守られている私たち以外は、~
無事ではいられないでしょうね……。▼~
:[ヒルダ]|敵も味方もお構いなし!?~
とんでもない儀式じゃない……止めなきゃ!▼~
**10ターン目プレイヤーフェイズ終了時点で4人の退路を(左右...
:[アルファルド]|儀式が終わるまでここから動けないか……。~
仕方がない、急ぎましょう。▼~
:[アルファルド]|もっと彼らに血を流させなさい。~
命を奪っても構いません。▼~
:[背教者]|ははっ!▼~
アルファルド付近のフォートレスが移動。~
以後奥にいる一部の敵も移動開始。~
**渦の上に待機 [#hf8931cb]
:[コンスタンツェ]|そう、それでよいのですわ!~
他の場所もよろしくお願いしますわね!▼~
渦の上のユニットは配置したまま、他の
ユニットを残りの渦の上に配置しましょう
:[アルファルド]|まずいですね……。~
彼らを止めるのです!▼~
**渦の上に4人待機 [#j6aeac64]
:[アルファルド]|くっ……、儀式が……!~
これでは失敗して……!▼~
:[クロード]|面倒くさい儀式だったが、防げたようだな。~
後は……アルファルドさんを倒す!▼~
:[アルファルド]|こうなったら……もはや誰の血でも構わん!~
お前たちを討ち、その血で……!▼~
**vs アルファルド [#mfda255a]
:[アルファルド]|彼女が蘇るまで、あと少し……~
あと少しのところまで来ているのです。▼~
儀式を阻むというのなら、~
誰であろうと許しはしません……!▼~
***主人公 vs アルファルド [#g254792b]
:[アルファルド]|彼女の忘れ形見である君を傷つけるなど、~
本意ではありません。ですが……▼~
君が、あくまでも退かぬというのなら~
少し眠っていてもらうしかありませんね。▼~
***ユーリス vs アルファルド [#de12f65a]
:[アルファルド]|所詮、愚かな狼だったということですか。~
たとえ鎖で縛ろうと、飼い主に牙を剥く……▼~
:[ユーリス]|誰にも、何にも、縛られてたまるか。~
鎖に繋がれたままの人生なんて御免だね!▼~
***バルタザール vs アルファルド [#kf26e0ef]
:[バルタザール]|あんたには借りがある……が、対価が~
命ってのは、流石に釣り合わなくねえか?▼~
:[アルファルド]|申し訳なくは思っていますよ。ですが、~
どのような犠牲も厭わないと誓ったのです!▼~
:[バルタザール]|そうかい。~
だったら殴り合うしかねえな。~
:[アルファルド]|ええ、君の流儀にも合っているでしょう。
***コンスタンツェ vs アルファルド [#w4909123]
:[コンスタンツェ ]|アルファルド様、覚悟なさい!~
この代償は高くつきましてよ!▼~
:[アルファルド]|ふ……彼女が蘇りさえすれば、~
どれほどの代償を払おうと構いませんとも。▼~
:[コンスタンツェ ]|おーっほっほっほっほ!~
もはや交わす言葉はありませんわ!▼~
***ハピ vs アルファルド [#z5a73a38]
:[アルファルド]|君は、あまり怒っていないようですね。▼~
:[ハピ]|まー、慣れてるっていうか。~
他人を利用するのが人ってもんじゃん?▼~
……でも、痛いのはヤだからね。~
こういう儀式はもううんざりだし。▼~
***アルファルド撃破 [#u0878017]
:[アルファルド]|まだだ……、まだ儀は……!▼~
*クリア後 [#bb56bc07]
**母 [#w4f4a304]
''(聖廟 深夜)''
:[アルファルド]|ベレト……君までもが、~
私に剣を向けるというのですか。▼~
ここにあるのは君の母の亡骸。~
取り戻したいとは思わないのですか……!▼~
:[クロード]|先生の母親だって……?~
苦し紛れの揺さぶりか?▼~
《選択》
-母は自分を生んだ時に死んだ
-自分に母親はいない
-何の証左もない
--「母は自分を生んだ時に死んだ」「自分に母親はいない」「...
:[アルファルド]|……いいえ、紛れもなく、~
君の母親の遺骸です。▼~
騎士団長ジェラルトの妻であり、~
21年前に亡くなった修道女……▼~
:[ディミトリ]|……20年以上も前に死んだ者の体が、~
少しも朽ちていないなど信じがたいが。▼~
:[アルファルド]|ええ、彼女の姿は生前と何も変わらない。~
まるで、魂だけが失われたかのように……。▼~
他の人のものと異なる造りをした体なのか、~
何らかの術で保存されているのか……。▼~
いずれにせよ、おかしなことばかりです。~
違いますか、ベレト。▼~
私は、10年前のあの日、地下で彼女の~
遺体を見つけたその時から……▼~
彼女の死の謎を解き明かすこと、彼女を~
蘇らせることのみを考えてきたのです……!▼~
:[レア]|そこまでです、アルファルド。▼~
:[アルファルド]|………………!~
レア……!▼~
彼女を殺したのは……貴様だな。21年前、~
彼女が泣かぬ赤子を産んだあの日……▼~
彼女に何をした。~
なぜ、彼女の遺体が残っている……!▼~
:[レア]|……それを語る言葉を、私は持ちません。~
ですが、一つ伝えておきましょう。▼~
自らの命を犠牲にし、我が子を生かす……~
それを選んだのは、彼女自身でした。▼~
私は、彼女の意思を尊んだ。~
そのことに偽りはありません。▼~
アルファルド。私にとっては、~
あなたも「彼女」と同じように……▼~
我が子同然に想っているのですよ。~
もう、無意味な行為はおやめなさい。▼~
:[アルファルド]|……くっ。~
く、ふっ、ははははははは!▼~
どうして貴様の言葉を鵜呑みにできる。~
どうして貴様を信じられる。▼~
こうして彼女の遺体が目の前にある事実に、~
語る言葉がないなどとほざく貴様を!▼~
レア、貴様に用などない。~
私のすべきは……儀式を完遂すること。▼~
:(アルファルドが転移する)|
:[レア]|アルファルド……!~
……恐らくまだ近くにいるはずです!▼~
《選択》
-決着をつけよう
--「決着をつけよう」を選択
:[エーデルガルト]|ええ、放ってはおけないわ。~
すぐに追うわよ。▼~
:[ディミトリ]|ユーリスたちはどうする。~
その様子……かなりの深手に見えるが。▼~
:[ユーリス]|……俺様はそんなにヤワじゃねえよ。~
むしろ血が減ったおかげで頭が冷えた。▼~
:[バルタザール]|おう、そうだな。じゃなきゃ今頃、滾った~
血がおれたちの頭から漏れてるところだぜ。▼~
:[コンスタンツェ]|私を貴方たちと一緒にしないでいただける~
かしら!? 気分は最悪ですのよ!▼~
ですけれど……この一件、私たちの手で~
決着をつけねばなりませんもの!!▼~
:[ハピ]|ハピもやるよ。~
きっと……これが最後だし。▼~
:[バルタザール]|よし、心は一つってやつだな!~
……っと、その前に、ユーリス! 面貸せ!▼~
:[ユーリス]|……バルタザール。▼~
:(殴打する)|
:[ユーリス]|………………。▼~
:[バルタザール]|なぜ、おれたちに、言わなかった?▼~
:[ユーリス]|……すまない。俺は、お前らを利用した。~
こうしなきゃ……絶対に誰かが死んでいた。▼~
それが俺の身内だったか、&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学...
アビスの連中だったかはわからねえが……▼~
:[コンスタンツェ]|私たちがそれほど信用できなくて!?~
貴方という人は、本っ当に水臭いですわ!!▼~
:[ハピ]|別に利用されるのはいーんだけどさ、~
先に相談しといてよね、まったく。▼~
:[バルタザール]|お前が人質を取られて大変だって事情は~
よーくわかった。仕方ねえ。だが……▼~
仲間だろう、おれたちは。~
背中を預け合って戦う戦友だ。▼~
:[ユーリス]|………………!▼~
……ああ。本当に馬鹿だったよ、俺は。~
ありがとう、お前ら。▼~
:[バルタザール]|さて、馬鹿への説教はいったん終わりだ。~
もう一人の馬鹿を殴り飛ばしに行くぞ!▼~
もちろんお前も~
手を貸してくれるよな、先生。▼~
《選択》
-当然だ
--「当然だ」を選択
:[ユーリス]|はは、気持ち良い返事だな。~
……じゃあ行こうぜ、&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};!▼~
**消えぬ想い [#lb635bc3]
:(シトリーとアルファルドの姿)|
:[アルファルド]|……大修道院で生まれ育った私にとって、~
彼女こそが、この世界のすべてだった。▼~
共に学んだことも、共に歩いたことも、~
彼女との記憶は、何もかもが眩しかった。▼~
:(シトリーとジェラルトの姿)|
:[アルファルド]|……それが彼女の幸福だというなら。~
私は、その門出を笑顔で見送ろう。▼~
それが、彼女の幸福だというのなら……。▼~
彼ならば、きっと彼女を笑顔にしてくれる。~
私は、それで良かったのだ。▼~
修道院という閉じた世界しか知らぬ彼女に、~
彼は、広い世界を与えた。▼~
目を輝かせて、彼の話をする彼女を……~
彼と婚約を交わしたと微笑む彼女を……▼~
彼の子を身籠り、~
幸福だと私に告げる彼女の笑顔を……▼~
君の笑顔を遠くで眺めていられれば、~
私はそれだけで良かったのだ。▼~
:(暗転)|
:[アルファルド]|21年前。~
彼女は息を引き取った。▼~
愛した男との間に産んだ子の顔を~
その目で見ることもないままに。▼~
葬儀がしめやかに行われ、~
墓地に埋葬される彼女を私たちは見送った。▼~
彼女の物語に終止符が打たれ……~
そこに、疑念の余地はなかった。▼~
……10年前、私がアビスの隠し通路の先で~
忘れ得ぬ面影の、亡骸を目にするまでは。▼~
*コメント [#xf6d42a7]
#comment
終了行:
[[会話集/章別会話]]
*6章 起死回生の策 [#zaff9ef2]
#contents
*オープニング [#n0124564]
**語られる真実 [#bfabea19]
''(聖廟 深夜)''
:[ハピ]|う……、ここは……?▼~
:[ユーリス]|よう、これで全員お目覚めか。~
いやあ、良い朝だなあ。いや、今は夜かな。▼~
:[コンスタンツェ]|ユーリス……貴方という人は! やはり~
賊は賊、信じるに値しない愚物ですのね!▼~
:[ユーリス]|ははっ、何とでも言えよ。~
そういうことは言われ慣れてるんだ。▼~
:[バルタザール]|……言えよ、そろそろ。~
お前らの狙いは何だ?▼~
アルファルドはどこにいる?~
これから何をするつもりだ?▼~
:[ユーリス]|一遍に聞くんじゃねえよ、面倒臭えな。~
こっちにも都合が……まあ、いいか。▼~
あの人は、“宝杯の儀”を~
完全な形で再現しようとしている。▼~
で、今はその準備の~
真っ最中、ってとこだな。▼~
:[ハピ]|“宝杯の儀”って結局、何なの?~
誰かを生き返らせでもしたいわけ?▼~
:[ユーリス]|宝杯に4人の使徒の血を捧げ、死者の魂と~
肉体をこの世に呼び戻す儀式……だそうだ。▼~
995年前、聖セイロスが行った儀式では~
宝杯に捧げる血の量が足りなかった……▼~
だから、儀式は崩壊した。~
その後のことは知らねえが……▼~
とにかく枢機卿は書物を読み解いて、~
そういう仮説に至ったらしい。▼~
呆れた執念深さで何年もかけて、~
途絶えたはずの紋章を持つ4人を集め……▼~
&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};として、自らの監視下...
すべては、儀式を成功させるためにな。▼~
:[コンスタンツェ]|っ……つまりは私たちを殺して、~
血を搾り取ろうというのですわね!?▼~
そんなこと……絶対に許しませんわよ!~
私はこんなところで死ねないのですから!▼~
:[ハピ]|ふーん、なんか痛そーだね。~
イヤだな、そーいうの。▼~
キミは平気なわけ? ……四使徒の~
血ってことは、キミも死ぬわけじゃん?▼~
:[ユーリス]|ああ、そうなるな。▼~
:[バルタザール]|はああ……おれは心底がっかりしたぜ。~
お前のことを見抜けなかったてめえによ。▼~
死にてえなら、おれが殺ってやるよ。~
ふざけて踊ってんじゃなければな。▼~
:[ユーリス]|勝手なこと言ってんじゃねえ。どぶの底で~
泥水啜って、今まで生き延びてきたんだ。▼~
ほんっと……誰が死にてえなんて思うかよ。▼~
:[バルタザール]|なら……何であんな奴に従ってる。~
命をどぶ底に捨てる理由は何だ。▼~
:[ユーリス]|決まってんだろ。~
命より大事なものを、守るためだ。▼~
:[バルタザール]|大事なもの……?▼~
:[アルファルド]|ユーリス。~
君は余程、罰を受けたいようですね。▼~
:[ユーリス]|何だ、脅してるつもりか? 罰だろうが~
折檻だろうが、こちとら慣れてんだよ。▼~
:[アルファルド]|知っていますよ。君は体一つで~
貧民街を生き抜き、成り上がった。▼~
君自身にどんな罰を与えたところで、~
君の心を折ることは難しいでしょうね。▼~
……となればやはり、君の母親や仲間たちに~
始末をつけてもらうしかありませんか。▼~
:[バルタザール]|それが、守りたいものか……。▼~
:[コンスタンツェ]|アルファルド様……貴方はいったい~
何をしたいのですか!?▼~
:[アルファルド]|……どんな犠牲を払っても、~
蘇らせたい人がいるのです。▼~
君たちにもいるでしょう。~
蘇らせたい者の一人や二人。▼~
:[コンスタンツェ]|……っ! それは! だからといって、~
他者の命を踏み躙ってまで……!▼~
:[アルファルド]|誰を犠牲にしようと、私は厭いません。~
彼女を、取り戻すためならば……。▼~
:[バルタザール]|その女は……~
……死んでる、のか?▼~
:[アルファルド]|ええ……今は、ですがね。▼~
**打ち砕かれた策 [#x026e95e]
''(聖廟 深夜)''
:[バルタザール]|……アルファルド。~
きっと、後悔するぞ。▼~
:[アルファルド]|元より承知の上ですよ。彼女さえ~
取り戻せるのなら、私は何も求めない。▼~
それからユーリス。私の目の届かぬところで~
あれこれ画策していたつもりでしょうが……▼~
セイロス騎士団ならば動けませんよ。~
今頃別の任務に追われているでしょう。▼~
:[ユーリス]|……ああ、そうかい。~
そいつは残念だ。▼~
は……仮にも聖職者が~
そんな悪い顔をするなよ。似合わねえぞ?▼~
:[ハピ]|ユリー……ハピなら……▼~
:[ユーリス]|……待て。まだ早い。▼~
:[アルファルド]|さあ、儀式に取り掛かりましょう。~
彼らを指示した場所へ運びなさい。▼~
血を流させるのです。そうすれば、血の~
生み出した魔力が宝杯へと流れ込む……。▼~
:[ユーリス]|ッ……。~
本当に……あんたって奴は愚かだよ……。▼~
:[アルファルド]|……君は良く働いてくれました。~
&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};の動向を逐一報告して...
最期に言い残すことがあるのなら、~
聞いてあげましょう。▼~
:[ユーリス]|……そんなもんはねえよ。~
俺様はここでくたばるような小物じゃねえ。▼~
俺はな……ただ、待ってるのさ。▼~
:[アルファルド]|待っている……?▼~
:[ユーリス]|主が舞い降りる音を、な。~
……そら、来るぞ。▼~
:[アルファルド]|鐘の音……?~
このような夜更けに、なぜ……?▼~
:[ユーリス]|白銀の騎士たちが、~
牢から罪無き者たちを解き放った合図だ。▼~
あんたが捕らえて隠していた、~
俺の身内をな。▼~
:[アルファルド]|なぜその場所を……~
いや、そもそも騎士団は……!▼~
:[ユーリス]|はは、言ったろ……あんた、~
本当に悪役面が似合ってないってよ。▼~
俺が捕まる原因となったあの掃討作戦の~
立案者も、あんただったわけだが……▼~
やり方が杜撰だったな。俺だけじゃねえ、~
レア様にもおかしいと勘づかれちまった。▼~
あんたが俺を支配下に置く前から、すでに~
俺はレア様と取り引きしていたんだ。▼~
あんたが何かを企んでるなら調べて、~
レア様に報告するようにな。▼~
:[アルファルド]|な……!?▼~
:[ユーリス]|……だが、あんたは俺の身内を人質に、~
俺の行動を縛った。▼~
&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};やアビスの連中の首に...
縄をかけて俺が裏切らないようにした。▼~
流石の俺も、レア様に全部伝えることは~
躊躇ったよ。仲間の命がかかってるからな。▼~
誰も頼れねえとなっちゃ、自分の力で~
どうにかするしかねえ。だから……▼~
あんたに従うふりをしながら、俺の家族を、~
仲間を……救う機会をずっと窺ってたのさ。▼~
この“宝杯の儀”に備えて、あんたが~
こっちに戦力を集中させるその日をな。▼~
正真正銘の悪党と化かし合いをするには~
あんた、少しばかり人が好すぎるんだよ。▼~
:[アルファルド]|………………。▼~
……なるほど、君は私より~
一枚上手だったようですね。▼~
ですが、それがどうしたというのです。~
儀式を妨げるものは、最早ありませんよ。▼~
君たちは死ぬ。~
もうまもなく……▼~
:[ユーリス]|そう上手くは事が……▼~
:[バルタザール]|は、こ、ば、ねえ……よっ!▼~
……ユーリスお前、~
本気で縛り上げてやがったな。▼~
:[ユーリス]|悪いな。お前なら、切れ目さえ入れときゃ~
適当に引き千切ってくれると思って。▼~
:[バルタザール]|ったく、無茶言うぜ。~
こちとら血を抜かれてフラフラだってのに。▼~
おかげでこんなに時間がかかっちまったろ。~
お前はもう少し相手を思いやってだな……▼~
:[コンスタンツェ]|は……話についていけませんけれど。~
とにかく! 私たちの縄もほどきなさい!▼~
:[ユーリス]|自分で頼むぜ?~
さっき沈黙の魔法は解いておいたからな。▼~
:[コンスタンツェ]|あ、あら?~
本当ですわね!▼~
:[ハピ]|自由になったのはいいんだけどさ、~
何かこれまだ血を吸われてない?▼~
:[アルファルド]|この日のため、私は万全を期した。~
私財も私兵もすべてを投じた……▼~
“宝杯の儀”は止まってはいない。~
4人が逃げ出さぬよう囲みなさい!▼~
:[コンスタンツェ]|くうっ……! 拘束は解いたというのに、~
なぜ止まらないんですの!?▼~
:[ユーリス]|こいつは……うん、予定外だ!~
不味いな! はははは!▼~
:[コンスタンツェ]|笑っている場合ではありませんわ!~
私たちの命が吸われているんですのよ!▼~
:[ユーリス]|待て待て、焦るな。~
予定外にも備えるのが、俺ってもんだろ?▼~
:[バルタザール]|なるほどねえ。おれにも、~
秘策の足音ってやつが聞こえてきたぜ!▼~
*戦闘マップ [#ae092806]
**戦闘開始時 [#ifedfb71]
:[ヒルダ]|げげっ……~
すでにいろいろ危なそーなんですけど。▼~
:[ディミトリ]|これが“宝杯の儀”……?~
何が起こっている?▼~
:[リンハルト]|聖廟の奥に向かって魔力が流れ込んでる。~
4人に血を流させ、それを力に変換して……▼~
……うええ、血が流れ過ぎじゃない?~
なんてやる気の削がれる儀式なんだ……。▼~
**1ターン目開始時 [#ibd78a09]
:[コンスタンツェ]|私たちのそばにある魔力の渦に乗って、~
宝杯への流れを阻害してくださる!?▼~
そうすれば、“宝杯の儀”は止まりますわ!▼~
どうやら私たちでは四使徒の紋章が反発し~
合って、渦に近づけないんですの!▼~
4つの渦の上に灰狼の学級の生徒以外を
配置すると、“宝杯の儀”を阻止できます
儀式が完成するまであと20ターンです
それまでに宝杯の儀を阻止しましょう
:[ユーリス]|俺たちも手伝いてえところだが、この傷じゃ~
そう無茶もできねえ。悪いが、頼むぜ……!▼~
**1ターン目敵フェイズ開始時 [#q55efa7c]
:[アルファルド]|ああ、これが“始原の宝杯”の力……~
信じられないほどの力が溢れている……!▼~
宝杯に守られている私たち以外は、~
無事ではいられないでしょうね……。▼~
:[ヒルダ]|敵も味方もお構いなし!?~
とんでもない儀式じゃない……止めなきゃ!▼~
**10ターン目プレイヤーフェイズ終了時点で4人の退路を(左右...
:[アルファルド]|儀式が終わるまでここから動けないか……。~
仕方がない、急ぎましょう。▼~
:[アルファルド]|もっと彼らに血を流させなさい。~
命を奪っても構いません。▼~
:[背教者]|ははっ!▼~
アルファルド付近のフォートレスが移動。~
以後奥にいる一部の敵も移動開始。~
**渦の上に待機 [#hf8931cb]
:[コンスタンツェ]|そう、それでよいのですわ!~
他の場所もよろしくお願いしますわね!▼~
渦の上のユニットは配置したまま、他の
ユニットを残りの渦の上に配置しましょう
:[アルファルド]|まずいですね……。~
彼らを止めるのです!▼~
**渦の上に4人待機 [#j6aeac64]
:[アルファルド]|くっ……、儀式が……!~
これでは失敗して……!▼~
:[クロード]|面倒くさい儀式だったが、防げたようだな。~
後は……アルファルドさんを倒す!▼~
:[アルファルド]|こうなったら……もはや誰の血でも構わん!~
お前たちを討ち、その血で……!▼~
**vs アルファルド [#mfda255a]
:[アルファルド]|彼女が蘇るまで、あと少し……~
あと少しのところまで来ているのです。▼~
儀式を阻むというのなら、~
誰であろうと許しはしません……!▼~
***主人公 vs アルファルド [#g254792b]
:[アルファルド]|彼女の忘れ形見である君を傷つけるなど、~
本意ではありません。ですが……▼~
君が、あくまでも退かぬというのなら~
少し眠っていてもらうしかありませんね。▼~
***ユーリス vs アルファルド [#de12f65a]
:[アルファルド]|所詮、愚かな狼だったということですか。~
たとえ鎖で縛ろうと、飼い主に牙を剥く……▼~
:[ユーリス]|誰にも、何にも、縛られてたまるか。~
鎖に繋がれたままの人生なんて御免だね!▼~
***バルタザール vs アルファルド [#kf26e0ef]
:[バルタザール]|あんたには借りがある……が、対価が~
命ってのは、流石に釣り合わなくねえか?▼~
:[アルファルド]|申し訳なくは思っていますよ。ですが、~
どのような犠牲も厭わないと誓ったのです!▼~
:[バルタザール]|そうかい。~
だったら殴り合うしかねえな。~
:[アルファルド]|ええ、君の流儀にも合っているでしょう。
***コンスタンツェ vs アルファルド [#w4909123]
:[コンスタンツェ ]|アルファルド様、覚悟なさい!~
この代償は高くつきましてよ!▼~
:[アルファルド]|ふ……彼女が蘇りさえすれば、~
どれほどの代償を払おうと構いませんとも。▼~
:[コンスタンツェ ]|おーっほっほっほっほ!~
もはや交わす言葉はありませんわ!▼~
***ハピ vs アルファルド [#z5a73a38]
:[アルファルド]|君は、あまり怒っていないようですね。▼~
:[ハピ]|まー、慣れてるっていうか。~
他人を利用するのが人ってもんじゃん?▼~
……でも、痛いのはヤだからね。~
こういう儀式はもううんざりだし。▼~
***アルファルド撃破 [#u0878017]
:[アルファルド]|まだだ……、まだ儀は……!▼~
*クリア後 [#bb56bc07]
**母 [#w4f4a304]
''(聖廟 深夜)''
:[アルファルド]|ベレト……君までもが、~
私に剣を向けるというのですか。▼~
ここにあるのは君の母の亡骸。~
取り戻したいとは思わないのですか……!▼~
:[クロード]|先生の母親だって……?~
苦し紛れの揺さぶりか?▼~
《選択》
-母は自分を生んだ時に死んだ
-自分に母親はいない
-何の証左もない
--「母は自分を生んだ時に死んだ」「自分に母親はいない」「...
:[アルファルド]|……いいえ、紛れもなく、~
君の母親の遺骸です。▼~
騎士団長ジェラルトの妻であり、~
21年前に亡くなった修道女……▼~
:[ディミトリ]|……20年以上も前に死んだ者の体が、~
少しも朽ちていないなど信じがたいが。▼~
:[アルファルド]|ええ、彼女の姿は生前と何も変わらない。~
まるで、魂だけが失われたかのように……。▼~
他の人のものと異なる造りをした体なのか、~
何らかの術で保存されているのか……。▼~
いずれにせよ、おかしなことばかりです。~
違いますか、ベレト。▼~
私は、10年前のあの日、地下で彼女の~
遺体を見つけたその時から……▼~
彼女の死の謎を解き明かすこと、彼女を~
蘇らせることのみを考えてきたのです……!▼~
:[レア]|そこまでです、アルファルド。▼~
:[アルファルド]|………………!~
レア……!▼~
彼女を殺したのは……貴様だな。21年前、~
彼女が泣かぬ赤子を産んだあの日……▼~
彼女に何をした。~
なぜ、彼女の遺体が残っている……!▼~
:[レア]|……それを語る言葉を、私は持ちません。~
ですが、一つ伝えておきましょう。▼~
自らの命を犠牲にし、我が子を生かす……~
それを選んだのは、彼女自身でした。▼~
私は、彼女の意思を尊んだ。~
そのことに偽りはありません。▼~
アルファルド。私にとっては、~
あなたも「彼女」と同じように……▼~
我が子同然に想っているのですよ。~
もう、無意味な行為はおやめなさい。▼~
:[アルファルド]|……くっ。~
く、ふっ、ははははははは!▼~
どうして貴様の言葉を鵜呑みにできる。~
どうして貴様を信じられる。▼~
こうして彼女の遺体が目の前にある事実に、~
語る言葉がないなどとほざく貴様を!▼~
レア、貴様に用などない。~
私のすべきは……儀式を完遂すること。▼~
:(アルファルドが転移する)|
:[レア]|アルファルド……!~
……恐らくまだ近くにいるはずです!▼~
《選択》
-決着をつけよう
--「決着をつけよう」を選択
:[エーデルガルト]|ええ、放ってはおけないわ。~
すぐに追うわよ。▼~
:[ディミトリ]|ユーリスたちはどうする。~
その様子……かなりの深手に見えるが。▼~
:[ユーリス]|……俺様はそんなにヤワじゃねえよ。~
むしろ血が減ったおかげで頭が冷えた。▼~
:[バルタザール]|おう、そうだな。じゃなきゃ今頃、滾った~
血がおれたちの頭から漏れてるところだぜ。▼~
:[コンスタンツェ]|私を貴方たちと一緒にしないでいただける~
かしら!? 気分は最悪ですのよ!▼~
ですけれど……この一件、私たちの手で~
決着をつけねばなりませんもの!!▼~
:[ハピ]|ハピもやるよ。~
きっと……これが最後だし。▼~
:[バルタザール]|よし、心は一つってやつだな!~
……っと、その前に、ユーリス! 面貸せ!▼~
:[ユーリス]|……バルタザール。▼~
:(殴打する)|
:[ユーリス]|………………。▼~
:[バルタザール]|なぜ、おれたちに、言わなかった?▼~
:[ユーリス]|……すまない。俺は、お前らを利用した。~
こうしなきゃ……絶対に誰かが死んでいた。▼~
それが俺の身内だったか、&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学...
アビスの連中だったかはわからねえが……▼~
:[コンスタンツェ]|私たちがそれほど信用できなくて!?~
貴方という人は、本っ当に水臭いですわ!!▼~
:[ハピ]|別に利用されるのはいーんだけどさ、~
先に相談しといてよね、まったく。▼~
:[バルタザール]|お前が人質を取られて大変だって事情は~
よーくわかった。仕方ねえ。だが……▼~
仲間だろう、おれたちは。~
背中を預け合って戦う戦友だ。▼~
:[ユーリス]|………………!▼~
……ああ。本当に馬鹿だったよ、俺は。~
ありがとう、お前ら。▼~
:[バルタザール]|さて、馬鹿への説教はいったん終わりだ。~
もう一人の馬鹿を殴り飛ばしに行くぞ!▼~
もちろんお前も~
手を貸してくれるよな、先生。▼~
《選択》
-当然だ
--「当然だ」を選択
:[ユーリス]|はは、気持ち良い返事だな。~
……じゃあ行こうぜ、&ruby(ヴォルフクラッセ){灰狼の学級};!▼~
**消えぬ想い [#lb635bc3]
:(シトリーとアルファルドの姿)|
:[アルファルド]|……大修道院で生まれ育った私にとって、~
彼女こそが、この世界のすべてだった。▼~
共に学んだことも、共に歩いたことも、~
彼女との記憶は、何もかもが眩しかった。▼~
:(シトリーとジェラルトの姿)|
:[アルファルド]|……それが彼女の幸福だというなら。~
私は、その門出を笑顔で見送ろう。▼~
それが、彼女の幸福だというのなら……。▼~
彼ならば、きっと彼女を笑顔にしてくれる。~
私は、それで良かったのだ。▼~
修道院という閉じた世界しか知らぬ彼女に、~
彼は、広い世界を与えた。▼~
目を輝かせて、彼の話をする彼女を……~
彼と婚約を交わしたと微笑む彼女を……▼~
彼の子を身籠り、~
幸福だと私に告げる彼女の笑顔を……▼~
君の笑顔を遠くで眺めていられれば、~
私はそれだけで良かったのだ。▼~
:(暗転)|
:[アルファルド]|21年前。~
彼女は息を引き取った。▼~
愛した男との間に産んだ子の顔を~
その目で見ることもないままに。▼~
葬儀がしめやかに行われ、~
墓地に埋葬される彼女を私たちは見送った。▼~
彼女の物語に終止符が打たれ……~
そこに、疑念の余地はなかった。▼~
……10年前、私がアビスの隠し通路の先で~
忘れ得ぬ面影の、亡骸を目にするまでは。▼~
*コメント [#xf6d42a7]
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