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会話集/支援会話/ユーリス(アップデート/DLC)
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[[会話集/支援会話]]
*ユーリスの支援会話 [#w523f125]
#contents
**バルタザール [#j07eb674]
***支援C [#b9cd85d5]
:[ユーリス]|……あっちの剣士だな。▼~
:[バルタザール]|おおっと、ならおれはあっちの傭兵だ。~
あの目つき、まさしく達人って風格……▼~
……ってああああ!~
言ったそばから負けやがったな、あいつ!▼~
:[ユーリス]|だーっはっは! まーた勝っちまったな!~
いい加減懲りろって、バルタザール。▼~
:[バルタザール]|この野郎……さっきから勝ち続けやがって。~
仕込みじゃねえだろうな?▼~
:[ユーリス]|いやいや、金を賭けてるわけでもねえんだ、~
そんな阿呆臭えことするかよ。▼~
だいたい言い出したのはお前じゃねえか。~
負けた奴は、笑える昔話を一つ披露する……▼~
要は互いに過去をさらけ出し合って、~
弱みでも握ってやろうって話だったろ?▼~
:[バルタザール]|くっ……。にしたって、~
おればかり喋ってるじゃねえかよ……。▼~
あー……それじゃあ何年か前に、~
忍び込んだ遺跡で巨鳥と喧嘩した話を……▼~
:[ユーリス]|さっきも聞いたぞ。遺跡をぶっ壊したのが~
領主にバレて、賞金を懸けられたんだよな。▼~
:[バルタザール]|クソッ、もう話の種がねえっ。~
こうなったら裸踊りでもしてやらあ!▼~
:[ユーリス]|やめろやめろ、見たくもねえよそんなもん。~
しかし、まさかここまで賭けに弱いとは……▼~
よし、じゃあ俺から聞こう。~
……お前の持っている紋章についてだ。▼~
:[バルタザール]|おっと……いきなりぐさりと来るねえ。~
そいつもお前流の交渉術ってやつかい?▼~
:[ユーリス]|純粋に、生い立ちに興味が湧いたんだよ。~
その紋章をどこから手に入れたのか……。▼~
アダルブレヒト家の歴代当主に、同じ紋章を~
持ってる奴はいなかったはずだよな。▼~
:[バルタザール]|なら、答えはわかってんだろ。~
お前も珍しい紋章を持ってることだしな。▼~
それとも女神様から授かったとでも~
言うつもりか?▼~
:[ユーリス]|待て待て、賭けに勝ったのは俺だ。~
お前から質問する権利はねえはずだぜ?▼~
:[バルタザール]|くーっ! おっ、次の勝負が始まるぞ!~
今度こそ負けねえ……どっちだ、どっちだ?▼~
:[ユーリス]|なあ……もうやめといたらどうだ? お前、~
どうしようもなく賭け事に向いてねえぞ。▼~
:[バルタザール]|たとえ向いてなかろうと、負けっ放しじゃあ~
いられねえのが、おれって男よ。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
……おい、バルタザール。~
そこの剣士二人を見てみろ。▼~
:[バルタザール]|おっ、さっきまで二人仲良く飯を食ってた~
奴らじゃねえか。対戦相手同士だったのか。▼~
:[ユーリス]|ああ、そうらしいな。~
……お前の目には、あいつらがどう映る?▼~
:[バルタザール]|ん? 片方は……筋骨隆々じゃねえか。~
足運びもまさしく手練れってやつだ。▼~
相手も悪かないが、ギラついてるというか、~
何というか未熟な感じがするが……。▼~
:[ユーリス]|なるほどな。~
……で、お前はどっちに賭ける?▼~
:[バルタザール]|そりゃ、考える余地もなく手練れだろ。~
誰が見たってあっちが……▼~
……ん? 様子がおかしいな。~
うおっ、あっさり負けたぞ……!▼~
:[ユーリス]|……例えば今、俺とお前が殴り合ったとして~
万に一つも俺に勝ち目はねえ。▼~
だが、どうしても勝たなきゃならねえなら、~
それ相応の策を講じて勝ちを狙う。▼~
……例えば、お前の目を盗んで~
飯に痺れ薬でも盛るとか、な?▼~
:[バルタザール]|なるほどな……肝に銘じておくぜ。~
さ、今の教えを踏まえてもう一勝負だ!▼~
:[ユーリス]|ははっ、お前、なかなかめげねえな。~
それなら、心が折れるまで負かしてやるよ!▼~
***支援B [#s280af89]
:[バルタザール]|ぬうううううおおおおお……?~
ああ……駄目だ、頭が痛え……▼~
:[ユーリス]|うわ……どうしたんだ、バルタザール。~
お前のそんな真剣な顔、初めて見たぞ。▼~
こりゃ、明日は雪か……?~
薪の用意でもしておくか……。▼~
:[バルタザール]|………………。~
……うるせえな、今必死に考えてんだよ!▼~
:[ユーリス]|考えてるって……何をだよ。▼~
:[バルタザール]|いやその、何だ。いつぞやの勝負の時に、~
結局、お前の話は聞けなかったわけだろ?▼~
:[ユーリス]|あー、そうだったな。結局、最後の最後まで~
俺の勝ちだったからなあ……。▼~
あそこまで行くと、お前は観察眼云々より~
女神様に見放されてるって勢いだったよ。▼~
:[バルタザール]|だから、お前の口から聞けねえなら、自力で~
調べて弱みを握ってやろうと思ったわけよ。▼~
:[ユーリス]|ふうん……▼~
:[バルタザール]|とすれば、気になるのはお前の紋章だろ?~
心当たりを調べ回ってたら……▼~
:[ユーリス]|何というか……暇だな、お前……。~
……いや、まあいい、聞かせてくれよ。▼~
:[バルタザール]|おれの母の故郷には、言い伝えがあってな。~
遠い昔、里を奪おうとする奴と争った時……▼~
戦で傷ついた戦士たちに、里の女長老が~
聖なる赤き酒を与えたそうだ。▼~
すると、その酒を飲んだ戦士たちのうち~
何人かはたちまちに回復したが……▼~
残りはおかしくなっちまって、~
そのまま里の外へ消えていったんだと。▼~
:[ユーリス]|……へえ、それで?▼~
:[バルタザール]|奇妙な話だが……そこで回復した奴は、~
紋章の力を得られたんだそうだ。▼~
親から継いだわけでも、女神から授かった~
わけでもない紋章が、あるとしたら……▼~
:[ユーリス]|死にかけて、生き延びる……か。~
ならまさか、あの爺さんが……いや……。▼~
うん……思い当たる節は、あるな。▼~
:[バルタザール]|ほう? 当たりか、これは。▼~
:[ユーリス]|……当たりか外れかもわからねえのが~
まあ、なんとも笑える話なんだよな。▼~
情けねえことに、俺はいまだに自分が~
何者なのかさえよくわかってねえのさ。▼~
親だと思ってる相手が本当に実の親かも、~
何でこんな紋章を持っているかも……▼~
全部、予想するだけで、答え合わせする~
機会はねえ。たぶん……死ぬまでずっとな。▼~
:[バルタザール]|答えはねえか。ま、わからねえなら~
好きに決めちまえばいいじゃねえか。▼~
わかって拒絶できねえより全然いいぜ。~
悩み過ぎてぶっ倒れでもしたら馬鹿らしい。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
……ま、そうだよな。こんな小せえことを~
うだうだ悩んでるなんて俺様らしくもねえ。▼~
:[バルタザール]|おう、そうだそうだ!~
悩むなんて疲れるだけだ、やめちまえ!▼~
いやあ、おれも久々にいろいろと~
考えてたら頭が痛くて痛くてよ……▼~
里の伝承が本当なら、赤い酒って何だ、とか~
里の外に消えた連中はどうなったとか……▼~
そんなことまで考えてるうちに……~
夜が明けて、夜が来て、また夜が明けて……▼~
:[ユーリス]|……は? バルタザール?▼~
:[バルタザール]|はっはっは……~
頭の使い過ぎで……熱が……▼~
:[ユーリス]|ばっ……~
ば、馬鹿かお前はーーーーっ!!▼~
***支援A [#if024272]
:[ユーリス]|ほれ、バルタザール、受け取れ。▼~
:[バルタザール]|あん? ……はっ! この音、~
この手応え……か、金じゃねえかああ!▼~
しかもこの量! 尋常じゃねえぞ!~
まさかついに教団の宝物庫に手を……▼~
:[ユーリス]|阿呆抜かすな。~
礼だ。たいした額じゃねえよ。▼~
:[バルタザール]|たいした額だろうがよ。何の礼か知らんが~
身に覚えのねえ金は受け取れねえな。▼~
:[ユーリス]|黙って受け取れって。~
こいつは礼というか、情報料だ。▼~
いつかお前に聞いた、母親の故郷の話……~
俺にとっては、凄え価値があるもんだった。▼~
どうしてもお前が要らねえってんなら、~
母親に良いもんでも食わせてやりな。▼~
:[バルタザール]|……仕方ねえな。なら、これは~
おれの母のために使わせてもらう。▼~
けど、答えは出ねえんじゃなかったのか?~
何かわかったのか?▼~
:[ユーリス]|いや……生憎そこは変わってねえんだがな。~
それでも、けじめになったというか。▼~
自分が何者かなんて、~
辛気臭えことを考えるのはやめだ。▼~
:[バルタザール]|そりゃ喜ばしい……が、~
その礼がこの金だってのか?▼~
:[ユーリス]|悪いが、俺はこういうやり方しか知らねえ。~
金じゃねえなら、何を用意すりゃあいい?▼~
:[バルタザール]|………………。~
はああ……。▼~
:[ユーリス]|んだよ、人の顔見て~
でけえ溜め息つきやがって。▼~
:[バルタザール]|いや……お前はおれと違って頭が回るのに、~
こういうところは馬鹿なんだよなあ……。▼~
いいか、おれは確かに金が好きだ。~
ついでに言うと、女も喧嘩も大好きだ。▼~
……だが、それよりも好きなもんがある。~
何だかわかるか?▼~
:[ユーリス]|何って……勝てねえ賭けと、酒だろ。▼~
:[バルタザール]|おれを何だと思ってんだ、お前は!~
……戦友だ。共に戦う、信頼できる輩さ。▼~
:[ユーリス]|戦友、ねえ……。~
いま一つ、しっくり来ねえんだが。▼~
:[バルタザール]|お前の周囲にいるのは、部下だの~
取引相手だのばかりだもんな。▼~
いいか、戦友に貸し借りはねえ。~
上下関係も、信用も必要ねえんだ。▼~
戦場じゃあ命を預け合って共に生き残り、~
喜びも苦悩も、何だって分かち合う。▼~
:[ユーリス]|……ははっ、だから、戦友の悩みを~
解決したことに礼もいらねえと?▼~
:[バルタザール]|ああ。慣れねえか? 弱みの握り合いや騙し~
合いばかりの世界で生きてきたお前にはよ。▼~
:[ユーリス]|慣れねえっつーか、何つーか……~
逆に聞きてえよ。いいのか、バルタザール。▼~
俺みてえな……そう、自分の本当の名前さえ~
明かさねえ奴を「戦友」と呼んじまってよ。▼~
:[バルタザール]|そんなの関係ねえよ。お前が何者だろうと、~
好きだってことに変わりはねえんだぜ。▼~
:[ユーリス]|……あっははははは!~
ずっと思ってたがお前、ほんと最高だな!▼~
:[バルタザール]|おいおい、笑うところか?~
てめえの正直な気持ちを伝えただけだ。▼~
:[ユーリス]|いや悪い、これまで、好きだの愛してるだの~
聞き飽きるほど言われてきたが……▼~
こんなに色気のねえ言われ方ってのは~
初めてで、つい、おかしくてよ。▼~
:[バルタザール]|で、不満か?▼~
:[ユーリス]|いいや……悪くねえ。~
戦友、戦友か。気に入ったぜ、俺は。▼~
つーことで……~
これからもよろしく頼むぜ、戦友!▼~
:[バルタザール]|おう、よろしくな、おれの戦友!▼~
**コンスタンツェ [#a5737b67]
***支援C [#xc28130b]
:[コンスタンツェ]|ユーリス! やーっと見つけましたわ!~
私に、はあ……捜し回らせて……はあ……▼~
:[ユーリス]|いや知らねえよ……~
まあ落ち着けって、日陰女。▼~
:[コンスタンツェ]|日陰女!? 私の一番気にしていることを!~
今日という今日は消し飛ばし……▼~
……ゴ、ゴホンッ。いえ、私のために~
働きなさい。それで許して差し上げますわ。▼~
:[ユーリス]|……は?▼~
:[コンスタンツェ]|光栄に思いなさい? 私の夢を叶える~
手助けをさせてあげようというのですから。▼~
私の夢……それはヌーヴェル家の再興!~
爵位を取り戻し、誇り高き一族の栄華を……▼~
:[ユーリス]|あーもういいもういい。~
それは耳にタコができるほど聞きました。▼~
俺様はしがない美少年だぜ?~
お前に協力してやれることはねえなあ。▼~
:[コンスタンツェ]|私を欺こうだなんて、百年早いですわよ。~
貴方の正体はお見通しですの!▼~
貴族を後ろ盾にフォドラ西部の裏社会を~
牛耳るという、貧民窟の主“人食い燕”。▼~
どう、合っていて?~
おーっほっほっほ!▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[コンスタンツェ]|そう、貴方がすべきは、~
私が爵位を取り戻すための根回し。▼~
その人脈を利用して、~
帝都の貴族たちに働きかけを……▼~
:[ユーリス]|あのなあ……もしたとえ仮に万が一、~
俺がその何とか燕だったとして、だ。▼~
それだけの工作をするとなれば、相応の~
金がかかるってことはわかるよな、お嬢様。▼~
お前は、その対価として~
いったい何を支払うつもりなんだ?▼~
:[コンスタンツェ]|対価!? ヌーヴェル家復興の一助となる~
栄誉……それ以外の何が必要なんですの!?▼~
:[ユーリス]|栄誉じゃ腹は膨れねえんだよなあ……。▼~
:[コンスタンツェ]|……そ、そういう考え方もありますわね。~
もちろん再興が成った暁にはお礼を……▼~
:[ユーリス]|要は先立つものがないから出世払いで、と。~
いや清々しいほど無責任だな、お前。▼~
:[コンスタンツェ]|仕方がないじゃありませんの! 今の私には~
何もありませんのよ! 地位も! 財産も!▼~
:[ユーリス]|なら、胡散臭い何とか燕とやらを頼るより~
貴族の皆々様に頭でも下げたらどうだ?▼~
這いつくばって、靴でも舐めて頼んでみろ。~
ま、お嬢様にはできねえだろうがな。▼~
:[コンスタンツェ]|靴を、舐める!?~
……それで頼みを聞いてもらえるんですの?▼~
:[ユーリス]|じゃあ、俺はこれで。▼~
:[コンスタンツェ]|あっ、ちょっと!~
待ちなさい、まだ話は! ……こらーっ!▼~
***支援B [#tb39da24]
:[ユーリス]|よう、日陰女。~
こんな夜遅くまで、研究ご苦労さん。▼~
:[コンスタンツェ]|だから私を日陰女と呼ぶのは~
おやめなさいと言っているでしょう?▼~
:[ユーリス]|はいはい悪かったよ。で、いったいどんな~
奇妙奇天烈な魔法を編み出そうって?▼~
:[コンスタンツェ]|ふっ、うふふふふ……~
よくぞ聞いてくれました……。▼~
これは、誰もが一度は夢見た魔法……!~
世に革命の嵐を巻き起こす傑作ですのよ!▼~
:[ユーリス]|傑作ねえ……。▼~
:[コンスタンツェ]|おほほほほ!~
さあ、聞いて驚きなさい!▼~
革靴を砂糖菓子に変える魔法ですのよ!~
それも、履いた状態で靴の形を保ったまま!▼~
:[ユーリス]|ええと……そりゃ確かにすげえ魔法だな。~
広まれば経済をぶち壊しかねないというか。▼~
けどその……~
何でまた……革靴?▼~
:[コンスタンツェ]|貴方、貴族は靴を舐めて頼めば、~
願いを聞いてくれると言っていたでしょう?▼~
私、自分の靴で試しましたの。~
そうしたら思いの外、美味しくなくて……。▼~
これでは、たくさんの靴を舐めるなんて~
とても……。ですが私、閃きましたの。▼~
そう! 普通の靴が舐められないのなら、~
美味しい靴にしてしまえばいいのだと……!▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[コンスタンツェ]|そうして完成したのが、物質の構造を変える~
闇魔法……禁断の砂糖魔法ですのよ!▼~
これで協力を頼む貴族の靴を砂糖に変えて~
しまえば、いくらでも舐められますわ!▼~
:[ユーリス]|……えっと、あのさ。~
お前って……馬鹿?▼~
:[コンスタンツェ]|ふっ……貴方には馬鹿と天才の間に横たわる~
紙一重の差がわからないようですわね?▼~
靴を舐めろという貴方の難題も、~
天才の私にかかれば、ほらこのとおり……▼~
:[ユーリス]|いや確かに舐めろとは言ったが、~
そういう意味じゃねえんだよ……。▼~
:[コンスタンツェ]|何が言いたいんですの?~
美味しい靴を舐めてはいけませんの?▼~
:[ユーリス]|靴を舐めるってのは、あなたの靴底の泥も~
舐められます、って服従を示す行為でな……▼~
:[コンスタンツェ]|!? そんなことをされて喜ぶ方が、~
存在するんですの!?▼~
:[ユーリス]|うん、まあ、そうだよなあ……~
俺は、やったことあるけどなあ……▼~
:[コンスタンツェ]|嘘でしょう!?~
……不味くなかったんですの!?▼~
:[ユーリス]|不味いに決まってんだろ。~
食いもんじゃねえんだから。▼~
……ああ、お前と喋るとどうも調子狂う。~
俺の見てきた貴族の中でも別格の変人だな。▼~
ちょうど今の今まで貴族とやり合ってたから~
ますますそう思っちまうというか……▼~
あ、お前は「まだ」貴族じゃねえか。▼~
:[コンスタンツェ]|貴族と……? こんな夜中に何を……って、~
貴方、今「変人」って言いましたわね!?▼~
:[ユーリス]|あー、ほんっと肩凝った。帰って寝るわ。~
お嬢様も無理すんじゃねえぞー。▼~
:[コンスタンツェ]|ちょっと! 話は終わってませんわよー!~
……本っ当に失礼な男ですわね!▼~
こうなったら意趣返しに、ユーリスが貴族と~
何を企んでいるのか暴いてやりますわ!▼~
この私に情報を漏らしたのが運の尽き!~
おーっほっほっほっほ!▼~
***支援A [#a7163b71]
:[コンスタンツェ]|……ユーリス、貴方、いつぞやの夜中~
貴族に会っていたと言っていましたわよね?▼~
あれは……~
もしかして、私のためでしたの?▼~
:[ユーリス]|ああ? 何の話だよ。▼~
《紅花の章》
:[コンスタンツェ]|とぼけても無駄ですわよ。先日、外務卿の~
ゲルズ公から支援の申し出がありましたの。▼~
《銀雪・蒼月・翠風の章》
:[コンスタンツェ]|とぼけても無駄ですわよ。先日、~
カロン伯から支援の申し出がありましたの。▼~
《共通》
:[ユーリス]|ほーん、よかったじゃねえか。~
これでお家再興の夢に一歩近づいたな。▼~
:[コンスタンツェ]|……いいえ、答えは保留しましたわ。~
その前に確認すべきことがありましたの。▼~
:[ユーリス]|……は?▼~
:[コンスタンツェ]|……は? は私の台詞ですわよ!~
この話、絵を描いたのは貴方なのでしょう?▼~
さあ、答えなさい! 嘘をついても~
つかなくても、消し飛ばしますわよ!▼~
:[ユーリス]|いや選択肢ねえのかよ……▼~
……まああの晩、貴族との商談というか、~
そういう感じのことは、しましたけどね。▼~
:[コンスタンツェ]|い、今の私が貴方に払える対価なんて~
ありませんのよ? わかっていて?▼~
:[ユーリス]|わかった上で、俺は、俺の欲しいものを~
手に入れるために働いた。それだけだ。▼~
:[コンスタンツェ]|欲しいもの、ですの……?▼~
:[ユーリス]|ああ。俺はな、俺の欲しいものは~
金も、地位も、何だって手に入れてきた。▼~
それが“人食い燕”の流儀だ。生まれて~
この方、俺はずっとそうやって生きてきた。▼~
:[コンスタンツェ]|それと今回の件と何の関係が……ってほら!~
やはり貴方が私の睨んだとおり“人食……▼~
:[ユーリス]|……で、俺様はお前の家が欲しくなった。~
お前が再興した、新しいヌーヴェル家がな。▼~
:[コンスタンツェ]|!? どういう意味ですの!?~
……って、それより貴方は“人……▼~
:[ユーリス]|“人食い燕”の帰る場所は、暗い裏通りだ。~
俺が俺である限り、そいつは変えられない。▼~
だが、たとえ一時でも、裏通りを出て~
ユーリスとして生きるなら……▼~
そこにも、帰る場所が欲しい。俺が元いた~
ローベの家よりも、居心地のいい場所がな。▼~
:[コンスタンツェ]|……つ、つまり?~
何が言いたいんですの?▼~
:[ユーリス]|俺がお前を貴族に戻してやる。~
求める対価は一つだ。▼~
お前の興したヌーヴェル家に、~
俺の帰る場所を寄越せ。▼~
:[コンスタンツェ]|……そ、それはつまり貴方がヌーヴェル家の~
人間になるということ!? どうやって!?▼~
:[ユーリス]|俺とお前が結婚するんだよ。~
そいつが一番手っ取り早くて収まりもいい。▼~
:[コンスタンツェ]|結婚!?~
……貴方が、私の、伴侶に?▼~
:[ユーリス]|おう、悪くねえ取引だと思うけどな。~
嫌か?▼~
:[コンスタンツェ]|嫌? べ、べべべ別に、貴方のことは、~
き、嫌いとかそういうのではありませんわ!▼~
むしろいつも私の手足となって働いて……~
少し、いえかなり、口は悪いですけれど……▼~
:[ユーリス]|ははは、いやー困ったな、やっぱり嫌かー。▼~
盗賊風情が旦那じゃ、お嬢様は嫌だよなー。▼~
:[コンスタンツェ]|いいい嫌とは言っていないでしょう!?~
ただその、順序! そう、まだ肝心の家が!▼~
:[ユーリス]|順序? 面倒くせえなあ。~
じゃ、しばらくは愛人ってことで……▼~
:[コンスタンツェ]|ああああ愛人ですって!?~
か、からかわないでくださる!?▼~
:[ユーリス]|からかってねえよ。お前と一緒にいれば、~
死ぬまで退屈せずに済みそうだと思って。▼~
:[コンスタンツェ]|わっ、私は貴方とずっと一緒にいたら、~
心臓が持ちそうにありませんわー!!▼~
:[ユーリス]|そういうところが面白くて、~
一緒にいたいって言ってんのになあ。▼~
**ハピ [#dfb805d8]
***支援C [#a24885b1]
:[ハピ]|………………。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[ハピ]|……暇なんだけど。~
寝ていい?▼~
:[ユーリス]|まあ、別にいいんじゃねえの。~
夜番っつっても、どうせただの演習だしよ。▼~
まあ、見つかったら叱責だろうけど。▼~
:[ハピ]|起こしてくれないわけ?~
じゃあ寝ないし。▼~
:[ユーリス]|そうかよ。▼~
:[ハピ]|………………。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[ハピ]|……何で黙ってんの。~
キミ、いっつも喋ってんじゃん。▼~
:[ユーリス]|つっても別にたいした話題もねえだろ。~
黙って星でも見てたほうが楽しくねえか?▼~
:[ハピ]|星ー? ハピは別に……。▼~
無駄にいっぱいだし、季節ごとに変わるし。▼~
:[ユーリス]|ほら、あの星に女神様がいるんだろ、確か。~
随分と遠くから見てくださってるもんだ。▼~
:[ハピ]|………………。▼~
:[ユーリス]|……ん、でも青海の星とかいうけど、~
青くないよな、あの星。▼~
もしかして違うやつか? でも東の空の~
でっけえのが青海の星なんだったよな……?▼~
:[ハピ]|……あのさ、キミ。~
星の見方、教わったことないの?▼~
:[ユーリス]|そんなもんあるわけねえだろ。▼~
:[ハピ]|女神様がいる星は、~
もっとおっきくて目立つ星じゃん。▼~
まったく見えない時期もあるけど、~
見える時は空が明るくても見えるし。▼~
:[ユーリス]|ほおお……! じゃあ、~
さっき俺が見てたのは何の星なんだ?▼~
:[ハピ]|見てたのってどれよ。そっちの空には~
幾つか小さい星座があって……▼~
:[ユーリス]|星座ねえ……、うーん……猫とかか?~
いや、あれは……釣り池の、魚……?▼~
:[ハピ]|……ぷっ。▼~
:[ユーリス]|何だよ、俺は至って真面目に言ってんだぞ。~
ほら、あっちに見えんのが釣り竿座で……▼~
:[ハピ]|あはは、ごめんって。~
……あー、でも釣り竿には見えないかな。▼~
キミ、物知りだからさ。~
何でも知ってると思ったんだけど。▼~
:[ユーリス]|俺を何だと思ってんだ、女神様か?~
知らねえことくらいあるさ。▼~
……つっても、知らねえことを~
知らねえままにしておくのは気持ちが悪い!▼~
ってことで、よし、ハピ。~
星の見方を教えてくれよ。▼~
:[ハピ]|え、メンドーなんだけど。▼~
:[ユーリス]|さっき暇だって言ってたじゃねえか。~
結局、寝ねえんだろ?▼~
お前、詳しそうだしさ。夜番の~
暇潰しってことで、俺に教授してくれよ。▼~
:[ハピ]|……仕方ないなー。~
ほら、そしたら北天を見てよ。▼~
そっちじゃなくてこっち。中心にあるのが~
“古の王の右腕”って呼ばれる星で……▼~
***支援B [#ae6a1a4c]
:[ユーリス]|……じゃあ、星が動いてるんじゃなくて、~
動いてるのはこの地面のほうってことか?▼~
:[ハピ]|うん、少しずつ地面の場所が動いてるから~
星も動いてるように見えるんだってさ。▼~
ハピは里でそう聞いたけど、~
実際に動いてるのかはわかんないよ。▼~
:[ユーリス]|にわかには信じがたい話だよなあ……。~
何でそんなことまで知ってんだ、お前?▼~
お前が貴族だったなら、そういう教育を~
受けてきたんだろうって思うけどよ。▼~
:[ハピ]|ハピが生まれた里には、~
星に詳しい人がいっぱいいたからね。▼~
:[ユーリス]|星に詳しい奴が大勢いる里ねえ……。~
どんな里だ、そりゃ。▼~
:[ハピ]|うーん……隠れ里、みたいな?▼~
人も寄りつかないような森ん中に、~
ちっさい集落があってさ。▼~
ハピはそこで生まれ育ったんだけど……~
どーしても外に出たくて。▼~
一生、里で生きるとかムリじゃん?~
だから飛び出したっていうか。▼~
:[ユーリス]|一風変わった奴だとは思ってたが、~
これまた珍しい出自だな……。▼~
:[ハピ]|ところが右も左もわからないハピさん、~
すぐに悪い連中に捕まっちゃったんだよねー。▼~
ま、森の外には出るなって里の教えを破った~
罰を受ける羽目になったんじゃない?▼~
:[ユーリス]|何だそれ。外の世界を見ようとしただけで、~
罰も何もあるかよ。馬鹿馬鹿しい。▼~
どんな「罰」を受けたかは知らねえが、~
それは、ただ巡り合わせが悪かっただけだ。▼~
まだ見ぬ面白えもんに出会いてえってお前の~
気持ちは、何も間違っちゃいねえと思うぜ。▼~
俺だって……あの掃き溜めの外に出なけりゃ~
星の見方なんて一生知らねえままだったよ。▼~
:[ハピ]|……そうだね。~
ハピもそう思ったから、里を出たし。▼~
:[ユーリス]|なら、後悔するだけ無駄ってもんだ。~
大事なのは今どうするか、だろ。▼~
:[ハピ]|……うん。▼~
:[ユーリス]|……帰りてえのか?▼~
:[ハピ]|帰りたくないって言ったら嘘になるかも。~
最近、思うんだ。▼~
変わり映えしない里での毎日だったけど……~
きっと、危険は少しもなかった。▼~
外では当たり前のように人が殺されて、~
誰もがそれを当たり前のように受け入れる。▼~
今だから、わかるね。あの里には、~
あの里だけの幸せがいっぱいあったって。▼~
仲間と一緒に魚を捕って、花を摘んで、~
意味もなく森の中を走り回って……▼~
:[ユーリス]|……なんだ、珍しいな。▼~
:[ハピ]|え? 何が?▼~
:[ユーリス]|いや、お前もそんなふうに笑えたんだなと。~
いつもだるそうにしてるじゃねえか、お前。▼~
:[ハピ]|何言ってんの?~
ハピだって笑う時は笑うし。▼~
……もう、なんだかなー。~
キミと話してると調子狂う。▼~
昔の話なんて、~
別に誰にも話さないかなって思ってたけど。▼~
父さんも母さんも、元気かなー。~
ってか、生きてるかな?▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
***支援A [#u20d1f2e]
:[ユーリス]|なあハピ。~
お前、故郷には帰らねえのか?▼~
:[ハピ]|いきなり何?~
戦いの真っ最中じゃん、帰らないよ。▼~
:[ユーリス]|じゃあ終わったら帰るのか?~
両親のこと、気にしてたろ。▼~
:[ハピ]|うーん、気になるのは確かだけど……~
帰るつもりはないよ。▼~
ハピの力がさ、里に迷惑かけちゃったら、~
最悪じゃん。それはヤだし。▼~
:[ユーリス]|ため息つかなきゃいいって言いたい~
ところだが、この世に絶対はないか。▼~
それにこのご時世、ため息つきたくなる~
ようなことばっかりだもんなあ……。▼~
:[ハピ]|そういうキミは?~
帰るべき場所、放ったらかしでいいの?▼~
:[ユーリス]|俺? そうだなあ。~
それを考えるのは戦いが終わってからかな。▼~
やるべきことを投げ出して帰ったら、~
部下たちにも情けねえと笑われちまうよ。▼~
:[ハピ]|ふーん……。▼~
やっぱハピも1回くらい、~
顔見せたほうがいい気がしてきた。▼~
里出たの、もう10年以上前だから、~
ハピ死んだって思われてそうだけど。▼~
:[ユーリス]|どうかね……何年経とうと、親は子供が~
生きていてほしいと願ってるんじゃねえか?▼~
帰れねえって気持ちはわかるが、顔を~
見せるくらいなら許されたっていいだろ。▼~
……まあ、俺が親に愛されて育ったから、~
そう言えるだけかもしれねえけどさ。▼~
:[ハピ]|そっか……そうだといいけど。▼~
:[ユーリス]|心配だって言うなら、ついてってやるよ。~
俺でも、少しくらいは役に立てるだろ。▼~
:[ハピ]|は?▼~
:[ユーリス]|例えば、俺が一緒に行って、お前がため息を~
つく暇もないくらい話しかけてやるとかさ。▼~
:[ハピ]|………………。▼~
……それって逆効果じゃない? ハピが~
キミの話にうんざりしたらどうすんの。▼~
:[ユーリス]|させねえように精一杯努力するって話だろ。~
それでも万が一、魔獣が出たら……▼~
まあ、その時はその時で、~
最善を尽くすしかねえってこった!▼~
:[ハピ]|……ユリーって面白いよね。~
冗談きつすぎるところとかさ。▼~
でもまあ、キミが一緒になら、~
久しぶりの里帰りも悪くなさそうじゃん。▼~
ハピの故郷は、空が澄んでてさ。~
夜空の星のきらめきが、とっても近いんだ。▼~
キミが気に入ってくれるといいな。▼~
:[ユーリス]|ははっ、そいつは今から楽しみだ。~
お前に教わった星も見えるかな。▼~
:[ハピ]|いっぱい見えるよ。~
わかんなかったら、また教えてあげるし。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#r0484c87]
- コンスタンツェ支援Aで援助を申し出てきた相手が紅花だとゲ...
#comment
終了行:
[[会話集/支援会話]]
*ユーリスの支援会話 [#w523f125]
#contents
**バルタザール [#j07eb674]
***支援C [#b9cd85d5]
:[ユーリス]|……あっちの剣士だな。▼~
:[バルタザール]|おおっと、ならおれはあっちの傭兵だ。~
あの目つき、まさしく達人って風格……▼~
……ってああああ!~
言ったそばから負けやがったな、あいつ!▼~
:[ユーリス]|だーっはっは! まーた勝っちまったな!~
いい加減懲りろって、バルタザール。▼~
:[バルタザール]|この野郎……さっきから勝ち続けやがって。~
仕込みじゃねえだろうな?▼~
:[ユーリス]|いやいや、金を賭けてるわけでもねえんだ、~
そんな阿呆臭えことするかよ。▼~
だいたい言い出したのはお前じゃねえか。~
負けた奴は、笑える昔話を一つ披露する……▼~
要は互いに過去をさらけ出し合って、~
弱みでも握ってやろうって話だったろ?▼~
:[バルタザール]|くっ……。にしたって、~
おればかり喋ってるじゃねえかよ……。▼~
あー……それじゃあ何年か前に、~
忍び込んだ遺跡で巨鳥と喧嘩した話を……▼~
:[ユーリス]|さっきも聞いたぞ。遺跡をぶっ壊したのが~
領主にバレて、賞金を懸けられたんだよな。▼~
:[バルタザール]|クソッ、もう話の種がねえっ。~
こうなったら裸踊りでもしてやらあ!▼~
:[ユーリス]|やめろやめろ、見たくもねえよそんなもん。~
しかし、まさかここまで賭けに弱いとは……▼~
よし、じゃあ俺から聞こう。~
……お前の持っている紋章についてだ。▼~
:[バルタザール]|おっと……いきなりぐさりと来るねえ。~
そいつもお前流の交渉術ってやつかい?▼~
:[ユーリス]|純粋に、生い立ちに興味が湧いたんだよ。~
その紋章をどこから手に入れたのか……。▼~
アダルブレヒト家の歴代当主に、同じ紋章を~
持ってる奴はいなかったはずだよな。▼~
:[バルタザール]|なら、答えはわかってんだろ。~
お前も珍しい紋章を持ってることだしな。▼~
それとも女神様から授かったとでも~
言うつもりか?▼~
:[ユーリス]|待て待て、賭けに勝ったのは俺だ。~
お前から質問する権利はねえはずだぜ?▼~
:[バルタザール]|くーっ! おっ、次の勝負が始まるぞ!~
今度こそ負けねえ……どっちだ、どっちだ?▼~
:[ユーリス]|なあ……もうやめといたらどうだ? お前、~
どうしようもなく賭け事に向いてねえぞ。▼~
:[バルタザール]|たとえ向いてなかろうと、負けっ放しじゃあ~
いられねえのが、おれって男よ。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
……おい、バルタザール。~
そこの剣士二人を見てみろ。▼~
:[バルタザール]|おっ、さっきまで二人仲良く飯を食ってた~
奴らじゃねえか。対戦相手同士だったのか。▼~
:[ユーリス]|ああ、そうらしいな。~
……お前の目には、あいつらがどう映る?▼~
:[バルタザール]|ん? 片方は……筋骨隆々じゃねえか。~
足運びもまさしく手練れってやつだ。▼~
相手も悪かないが、ギラついてるというか、~
何というか未熟な感じがするが……。▼~
:[ユーリス]|なるほどな。~
……で、お前はどっちに賭ける?▼~
:[バルタザール]|そりゃ、考える余地もなく手練れだろ。~
誰が見たってあっちが……▼~
……ん? 様子がおかしいな。~
うおっ、あっさり負けたぞ……!▼~
:[ユーリス]|……例えば今、俺とお前が殴り合ったとして~
万に一つも俺に勝ち目はねえ。▼~
だが、どうしても勝たなきゃならねえなら、~
それ相応の策を講じて勝ちを狙う。▼~
……例えば、お前の目を盗んで~
飯に痺れ薬でも盛るとか、な?▼~
:[バルタザール]|なるほどな……肝に銘じておくぜ。~
さ、今の教えを踏まえてもう一勝負だ!▼~
:[ユーリス]|ははっ、お前、なかなかめげねえな。~
それなら、心が折れるまで負かしてやるよ!▼~
***支援B [#s280af89]
:[バルタザール]|ぬうううううおおおおお……?~
ああ……駄目だ、頭が痛え……▼~
:[ユーリス]|うわ……どうしたんだ、バルタザール。~
お前のそんな真剣な顔、初めて見たぞ。▼~
こりゃ、明日は雪か……?~
薪の用意でもしておくか……。▼~
:[バルタザール]|………………。~
……うるせえな、今必死に考えてんだよ!▼~
:[ユーリス]|考えてるって……何をだよ。▼~
:[バルタザール]|いやその、何だ。いつぞやの勝負の時に、~
結局、お前の話は聞けなかったわけだろ?▼~
:[ユーリス]|あー、そうだったな。結局、最後の最後まで~
俺の勝ちだったからなあ……。▼~
あそこまで行くと、お前は観察眼云々より~
女神様に見放されてるって勢いだったよ。▼~
:[バルタザール]|だから、お前の口から聞けねえなら、自力で~
調べて弱みを握ってやろうと思ったわけよ。▼~
:[ユーリス]|ふうん……▼~
:[バルタザール]|とすれば、気になるのはお前の紋章だろ?~
心当たりを調べ回ってたら……▼~
:[ユーリス]|何というか……暇だな、お前……。~
……いや、まあいい、聞かせてくれよ。▼~
:[バルタザール]|おれの母の故郷には、言い伝えがあってな。~
遠い昔、里を奪おうとする奴と争った時……▼~
戦で傷ついた戦士たちに、里の女長老が~
聖なる赤き酒を与えたそうだ。▼~
すると、その酒を飲んだ戦士たちのうち~
何人かはたちまちに回復したが……▼~
残りはおかしくなっちまって、~
そのまま里の外へ消えていったんだと。▼~
:[ユーリス]|……へえ、それで?▼~
:[バルタザール]|奇妙な話だが……そこで回復した奴は、~
紋章の力を得られたんだそうだ。▼~
親から継いだわけでも、女神から授かった~
わけでもない紋章が、あるとしたら……▼~
:[ユーリス]|死にかけて、生き延びる……か。~
ならまさか、あの爺さんが……いや……。▼~
うん……思い当たる節は、あるな。▼~
:[バルタザール]|ほう? 当たりか、これは。▼~
:[ユーリス]|……当たりか外れかもわからねえのが~
まあ、なんとも笑える話なんだよな。▼~
情けねえことに、俺はいまだに自分が~
何者なのかさえよくわかってねえのさ。▼~
親だと思ってる相手が本当に実の親かも、~
何でこんな紋章を持っているかも……▼~
全部、予想するだけで、答え合わせする~
機会はねえ。たぶん……死ぬまでずっとな。▼~
:[バルタザール]|答えはねえか。ま、わからねえなら~
好きに決めちまえばいいじゃねえか。▼~
わかって拒絶できねえより全然いいぜ。~
悩み過ぎてぶっ倒れでもしたら馬鹿らしい。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
……ま、そうだよな。こんな小せえことを~
うだうだ悩んでるなんて俺様らしくもねえ。▼~
:[バルタザール]|おう、そうだそうだ!~
悩むなんて疲れるだけだ、やめちまえ!▼~
いやあ、おれも久々にいろいろと~
考えてたら頭が痛くて痛くてよ……▼~
里の伝承が本当なら、赤い酒って何だ、とか~
里の外に消えた連中はどうなったとか……▼~
そんなことまで考えてるうちに……~
夜が明けて、夜が来て、また夜が明けて……▼~
:[ユーリス]|……は? バルタザール?▼~
:[バルタザール]|はっはっは……~
頭の使い過ぎで……熱が……▼~
:[ユーリス]|ばっ……~
ば、馬鹿かお前はーーーーっ!!▼~
***支援A [#if024272]
:[ユーリス]|ほれ、バルタザール、受け取れ。▼~
:[バルタザール]|あん? ……はっ! この音、~
この手応え……か、金じゃねえかああ!▼~
しかもこの量! 尋常じゃねえぞ!~
まさかついに教団の宝物庫に手を……▼~
:[ユーリス]|阿呆抜かすな。~
礼だ。たいした額じゃねえよ。▼~
:[バルタザール]|たいした額だろうがよ。何の礼か知らんが~
身に覚えのねえ金は受け取れねえな。▼~
:[ユーリス]|黙って受け取れって。~
こいつは礼というか、情報料だ。▼~
いつかお前に聞いた、母親の故郷の話……~
俺にとっては、凄え価値があるもんだった。▼~
どうしてもお前が要らねえってんなら、~
母親に良いもんでも食わせてやりな。▼~
:[バルタザール]|……仕方ねえな。なら、これは~
おれの母のために使わせてもらう。▼~
けど、答えは出ねえんじゃなかったのか?~
何かわかったのか?▼~
:[ユーリス]|いや……生憎そこは変わってねえんだがな。~
それでも、けじめになったというか。▼~
自分が何者かなんて、~
辛気臭えことを考えるのはやめだ。▼~
:[バルタザール]|そりゃ喜ばしい……が、~
その礼がこの金だってのか?▼~
:[ユーリス]|悪いが、俺はこういうやり方しか知らねえ。~
金じゃねえなら、何を用意すりゃあいい?▼~
:[バルタザール]|………………。~
はああ……。▼~
:[ユーリス]|んだよ、人の顔見て~
でけえ溜め息つきやがって。▼~
:[バルタザール]|いや……お前はおれと違って頭が回るのに、~
こういうところは馬鹿なんだよなあ……。▼~
いいか、おれは確かに金が好きだ。~
ついでに言うと、女も喧嘩も大好きだ。▼~
……だが、それよりも好きなもんがある。~
何だかわかるか?▼~
:[ユーリス]|何って……勝てねえ賭けと、酒だろ。▼~
:[バルタザール]|おれを何だと思ってんだ、お前は!~
……戦友だ。共に戦う、信頼できる輩さ。▼~
:[ユーリス]|戦友、ねえ……。~
いま一つ、しっくり来ねえんだが。▼~
:[バルタザール]|お前の周囲にいるのは、部下だの~
取引相手だのばかりだもんな。▼~
いいか、戦友に貸し借りはねえ。~
上下関係も、信用も必要ねえんだ。▼~
戦場じゃあ命を預け合って共に生き残り、~
喜びも苦悩も、何だって分かち合う。▼~
:[ユーリス]|……ははっ、だから、戦友の悩みを~
解決したことに礼もいらねえと?▼~
:[バルタザール]|ああ。慣れねえか? 弱みの握り合いや騙し~
合いばかりの世界で生きてきたお前にはよ。▼~
:[ユーリス]|慣れねえっつーか、何つーか……~
逆に聞きてえよ。いいのか、バルタザール。▼~
俺みてえな……そう、自分の本当の名前さえ~
明かさねえ奴を「戦友」と呼んじまってよ。▼~
:[バルタザール]|そんなの関係ねえよ。お前が何者だろうと、~
好きだってことに変わりはねえんだぜ。▼~
:[ユーリス]|……あっははははは!~
ずっと思ってたがお前、ほんと最高だな!▼~
:[バルタザール]|おいおい、笑うところか?~
てめえの正直な気持ちを伝えただけだ。▼~
:[ユーリス]|いや悪い、これまで、好きだの愛してるだの~
聞き飽きるほど言われてきたが……▼~
こんなに色気のねえ言われ方ってのは~
初めてで、つい、おかしくてよ。▼~
:[バルタザール]|で、不満か?▼~
:[ユーリス]|いいや……悪くねえ。~
戦友、戦友か。気に入ったぜ、俺は。▼~
つーことで……~
これからもよろしく頼むぜ、戦友!▼~
:[バルタザール]|おう、よろしくな、おれの戦友!▼~
**コンスタンツェ [#a5737b67]
***支援C [#xc28130b]
:[コンスタンツェ]|ユーリス! やーっと見つけましたわ!~
私に、はあ……捜し回らせて……はあ……▼~
:[ユーリス]|いや知らねえよ……~
まあ落ち着けって、日陰女。▼~
:[コンスタンツェ]|日陰女!? 私の一番気にしていることを!~
今日という今日は消し飛ばし……▼~
……ゴ、ゴホンッ。いえ、私のために~
働きなさい。それで許して差し上げますわ。▼~
:[ユーリス]|……は?▼~
:[コンスタンツェ]|光栄に思いなさい? 私の夢を叶える~
手助けをさせてあげようというのですから。▼~
私の夢……それはヌーヴェル家の再興!~
爵位を取り戻し、誇り高き一族の栄華を……▼~
:[ユーリス]|あーもういいもういい。~
それは耳にタコができるほど聞きました。▼~
俺様はしがない美少年だぜ?~
お前に協力してやれることはねえなあ。▼~
:[コンスタンツェ]|私を欺こうだなんて、百年早いですわよ。~
貴方の正体はお見通しですの!▼~
貴族を後ろ盾にフォドラ西部の裏社会を~
牛耳るという、貧民窟の主“人食い燕”。▼~
どう、合っていて?~
おーっほっほっほ!▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[コンスタンツェ]|そう、貴方がすべきは、~
私が爵位を取り戻すための根回し。▼~
その人脈を利用して、~
帝都の貴族たちに働きかけを……▼~
:[ユーリス]|あのなあ……もしたとえ仮に万が一、~
俺がその何とか燕だったとして、だ。▼~
それだけの工作をするとなれば、相応の~
金がかかるってことはわかるよな、お嬢様。▼~
お前は、その対価として~
いったい何を支払うつもりなんだ?▼~
:[コンスタンツェ]|対価!? ヌーヴェル家復興の一助となる~
栄誉……それ以外の何が必要なんですの!?▼~
:[ユーリス]|栄誉じゃ腹は膨れねえんだよなあ……。▼~
:[コンスタンツェ]|……そ、そういう考え方もありますわね。~
もちろん再興が成った暁にはお礼を……▼~
:[ユーリス]|要は先立つものがないから出世払いで、と。~
いや清々しいほど無責任だな、お前。▼~
:[コンスタンツェ]|仕方がないじゃありませんの! 今の私には~
何もありませんのよ! 地位も! 財産も!▼~
:[ユーリス]|なら、胡散臭い何とか燕とやらを頼るより~
貴族の皆々様に頭でも下げたらどうだ?▼~
這いつくばって、靴でも舐めて頼んでみろ。~
ま、お嬢様にはできねえだろうがな。▼~
:[コンスタンツェ]|靴を、舐める!?~
……それで頼みを聞いてもらえるんですの?▼~
:[ユーリス]|じゃあ、俺はこれで。▼~
:[コンスタンツェ]|あっ、ちょっと!~
待ちなさい、まだ話は! ……こらーっ!▼~
***支援B [#tb39da24]
:[ユーリス]|よう、日陰女。~
こんな夜遅くまで、研究ご苦労さん。▼~
:[コンスタンツェ]|だから私を日陰女と呼ぶのは~
おやめなさいと言っているでしょう?▼~
:[ユーリス]|はいはい悪かったよ。で、いったいどんな~
奇妙奇天烈な魔法を編み出そうって?▼~
:[コンスタンツェ]|ふっ、うふふふふ……~
よくぞ聞いてくれました……。▼~
これは、誰もが一度は夢見た魔法……!~
世に革命の嵐を巻き起こす傑作ですのよ!▼~
:[ユーリス]|傑作ねえ……。▼~
:[コンスタンツェ]|おほほほほ!~
さあ、聞いて驚きなさい!▼~
革靴を砂糖菓子に変える魔法ですのよ!~
それも、履いた状態で靴の形を保ったまま!▼~
:[ユーリス]|ええと……そりゃ確かにすげえ魔法だな。~
広まれば経済をぶち壊しかねないというか。▼~
けどその……~
何でまた……革靴?▼~
:[コンスタンツェ]|貴方、貴族は靴を舐めて頼めば、~
願いを聞いてくれると言っていたでしょう?▼~
私、自分の靴で試しましたの。~
そうしたら思いの外、美味しくなくて……。▼~
これでは、たくさんの靴を舐めるなんて~
とても……。ですが私、閃きましたの。▼~
そう! 普通の靴が舐められないのなら、~
美味しい靴にしてしまえばいいのだと……!▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[コンスタンツェ]|そうして完成したのが、物質の構造を変える~
闇魔法……禁断の砂糖魔法ですのよ!▼~
これで協力を頼む貴族の靴を砂糖に変えて~
しまえば、いくらでも舐められますわ!▼~
:[ユーリス]|……えっと、あのさ。~
お前って……馬鹿?▼~
:[コンスタンツェ]|ふっ……貴方には馬鹿と天才の間に横たわる~
紙一重の差がわからないようですわね?▼~
靴を舐めろという貴方の難題も、~
天才の私にかかれば、ほらこのとおり……▼~
:[ユーリス]|いや確かに舐めろとは言ったが、~
そういう意味じゃねえんだよ……。▼~
:[コンスタンツェ]|何が言いたいんですの?~
美味しい靴を舐めてはいけませんの?▼~
:[ユーリス]|靴を舐めるってのは、あなたの靴底の泥も~
舐められます、って服従を示す行為でな……▼~
:[コンスタンツェ]|!? そんなことをされて喜ぶ方が、~
存在するんですの!?▼~
:[ユーリス]|うん、まあ、そうだよなあ……~
俺は、やったことあるけどなあ……▼~
:[コンスタンツェ]|嘘でしょう!?~
……不味くなかったんですの!?▼~
:[ユーリス]|不味いに決まってんだろ。~
食いもんじゃねえんだから。▼~
……ああ、お前と喋るとどうも調子狂う。~
俺の見てきた貴族の中でも別格の変人だな。▼~
ちょうど今の今まで貴族とやり合ってたから~
ますますそう思っちまうというか……▼~
あ、お前は「まだ」貴族じゃねえか。▼~
:[コンスタンツェ]|貴族と……? こんな夜中に何を……って、~
貴方、今「変人」って言いましたわね!?▼~
:[ユーリス]|あー、ほんっと肩凝った。帰って寝るわ。~
お嬢様も無理すんじゃねえぞー。▼~
:[コンスタンツェ]|ちょっと! 話は終わってませんわよー!~
……本っ当に失礼な男ですわね!▼~
こうなったら意趣返しに、ユーリスが貴族と~
何を企んでいるのか暴いてやりますわ!▼~
この私に情報を漏らしたのが運の尽き!~
おーっほっほっほっほ!▼~
***支援A [#a7163b71]
:[コンスタンツェ]|……ユーリス、貴方、いつぞやの夜中~
貴族に会っていたと言っていましたわよね?▼~
あれは……~
もしかして、私のためでしたの?▼~
:[ユーリス]|ああ? 何の話だよ。▼~
《紅花の章》
:[コンスタンツェ]|とぼけても無駄ですわよ。先日、外務卿の~
ゲルズ公から支援の申し出がありましたの。▼~
《銀雪・蒼月・翠風の章》
:[コンスタンツェ]|とぼけても無駄ですわよ。先日、~
カロン伯から支援の申し出がありましたの。▼~
《共通》
:[ユーリス]|ほーん、よかったじゃねえか。~
これでお家再興の夢に一歩近づいたな。▼~
:[コンスタンツェ]|……いいえ、答えは保留しましたわ。~
その前に確認すべきことがありましたの。▼~
:[ユーリス]|……は?▼~
:[コンスタンツェ]|……は? は私の台詞ですわよ!~
この話、絵を描いたのは貴方なのでしょう?▼~
さあ、答えなさい! 嘘をついても~
つかなくても、消し飛ばしますわよ!▼~
:[ユーリス]|いや選択肢ねえのかよ……▼~
……まああの晩、貴族との商談というか、~
そういう感じのことは、しましたけどね。▼~
:[コンスタンツェ]|い、今の私が貴方に払える対価なんて~
ありませんのよ? わかっていて?▼~
:[ユーリス]|わかった上で、俺は、俺の欲しいものを~
手に入れるために働いた。それだけだ。▼~
:[コンスタンツェ]|欲しいもの、ですの……?▼~
:[ユーリス]|ああ。俺はな、俺の欲しいものは~
金も、地位も、何だって手に入れてきた。▼~
それが“人食い燕”の流儀だ。生まれて~
この方、俺はずっとそうやって生きてきた。▼~
:[コンスタンツェ]|それと今回の件と何の関係が……ってほら!~
やはり貴方が私の睨んだとおり“人食……▼~
:[ユーリス]|……で、俺様はお前の家が欲しくなった。~
お前が再興した、新しいヌーヴェル家がな。▼~
:[コンスタンツェ]|!? どういう意味ですの!?~
……って、それより貴方は“人……▼~
:[ユーリス]|“人食い燕”の帰る場所は、暗い裏通りだ。~
俺が俺である限り、そいつは変えられない。▼~
だが、たとえ一時でも、裏通りを出て~
ユーリスとして生きるなら……▼~
そこにも、帰る場所が欲しい。俺が元いた~
ローベの家よりも、居心地のいい場所がな。▼~
:[コンスタンツェ]|……つ、つまり?~
何が言いたいんですの?▼~
:[ユーリス]|俺がお前を貴族に戻してやる。~
求める対価は一つだ。▼~
お前の興したヌーヴェル家に、~
俺の帰る場所を寄越せ。▼~
:[コンスタンツェ]|……そ、それはつまり貴方がヌーヴェル家の~
人間になるということ!? どうやって!?▼~
:[ユーリス]|俺とお前が結婚するんだよ。~
そいつが一番手っ取り早くて収まりもいい。▼~
:[コンスタンツェ]|結婚!?~
……貴方が、私の、伴侶に?▼~
:[ユーリス]|おう、悪くねえ取引だと思うけどな。~
嫌か?▼~
:[コンスタンツェ]|嫌? べ、べべべ別に、貴方のことは、~
き、嫌いとかそういうのではありませんわ!▼~
むしろいつも私の手足となって働いて……~
少し、いえかなり、口は悪いですけれど……▼~
:[ユーリス]|ははは、いやー困ったな、やっぱり嫌かー。▼~
盗賊風情が旦那じゃ、お嬢様は嫌だよなー。▼~
:[コンスタンツェ]|いいい嫌とは言っていないでしょう!?~
ただその、順序! そう、まだ肝心の家が!▼~
:[ユーリス]|順序? 面倒くせえなあ。~
じゃ、しばらくは愛人ってことで……▼~
:[コンスタンツェ]|ああああ愛人ですって!?~
か、からかわないでくださる!?▼~
:[ユーリス]|からかってねえよ。お前と一緒にいれば、~
死ぬまで退屈せずに済みそうだと思って。▼~
:[コンスタンツェ]|わっ、私は貴方とずっと一緒にいたら、~
心臓が持ちそうにありませんわー!!▼~
:[ユーリス]|そういうところが面白くて、~
一緒にいたいって言ってんのになあ。▼~
**ハピ [#dfb805d8]
***支援C [#a24885b1]
:[ハピ]|………………。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[ハピ]|……暇なんだけど。~
寝ていい?▼~
:[ユーリス]|まあ、別にいいんじゃねえの。~
夜番っつっても、どうせただの演習だしよ。▼~
まあ、見つかったら叱責だろうけど。▼~
:[ハピ]|起こしてくれないわけ?~
じゃあ寝ないし。▼~
:[ユーリス]|そうかよ。▼~
:[ハピ]|………………。▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
:[ハピ]|……何で黙ってんの。~
キミ、いっつも喋ってんじゃん。▼~
:[ユーリス]|つっても別にたいした話題もねえだろ。~
黙って星でも見てたほうが楽しくねえか?▼~
:[ハピ]|星ー? ハピは別に……。▼~
無駄にいっぱいだし、季節ごとに変わるし。▼~
:[ユーリス]|ほら、あの星に女神様がいるんだろ、確か。~
随分と遠くから見てくださってるもんだ。▼~
:[ハピ]|………………。▼~
:[ユーリス]|……ん、でも青海の星とかいうけど、~
青くないよな、あの星。▼~
もしかして違うやつか? でも東の空の~
でっけえのが青海の星なんだったよな……?▼~
:[ハピ]|……あのさ、キミ。~
星の見方、教わったことないの?▼~
:[ユーリス]|そんなもんあるわけねえだろ。▼~
:[ハピ]|女神様がいる星は、~
もっとおっきくて目立つ星じゃん。▼~
まったく見えない時期もあるけど、~
見える時は空が明るくても見えるし。▼~
:[ユーリス]|ほおお……! じゃあ、~
さっき俺が見てたのは何の星なんだ?▼~
:[ハピ]|見てたのってどれよ。そっちの空には~
幾つか小さい星座があって……▼~
:[ユーリス]|星座ねえ……、うーん……猫とかか?~
いや、あれは……釣り池の、魚……?▼~
:[ハピ]|……ぷっ。▼~
:[ユーリス]|何だよ、俺は至って真面目に言ってんだぞ。~
ほら、あっちに見えんのが釣り竿座で……▼~
:[ハピ]|あはは、ごめんって。~
……あー、でも釣り竿には見えないかな。▼~
キミ、物知りだからさ。~
何でも知ってると思ったんだけど。▼~
:[ユーリス]|俺を何だと思ってんだ、女神様か?~
知らねえことくらいあるさ。▼~
……つっても、知らねえことを~
知らねえままにしておくのは気持ちが悪い!▼~
ってことで、よし、ハピ。~
星の見方を教えてくれよ。▼~
:[ハピ]|え、メンドーなんだけど。▼~
:[ユーリス]|さっき暇だって言ってたじゃねえか。~
結局、寝ねえんだろ?▼~
お前、詳しそうだしさ。夜番の~
暇潰しってことで、俺に教授してくれよ。▼~
:[ハピ]|……仕方ないなー。~
ほら、そしたら北天を見てよ。▼~
そっちじゃなくてこっち。中心にあるのが~
“古の王の右腕”って呼ばれる星で……▼~
***支援B [#ae6a1a4c]
:[ユーリス]|……じゃあ、星が動いてるんじゃなくて、~
動いてるのはこの地面のほうってことか?▼~
:[ハピ]|うん、少しずつ地面の場所が動いてるから~
星も動いてるように見えるんだってさ。▼~
ハピは里でそう聞いたけど、~
実際に動いてるのかはわかんないよ。▼~
:[ユーリス]|にわかには信じがたい話だよなあ……。~
何でそんなことまで知ってんだ、お前?▼~
お前が貴族だったなら、そういう教育を~
受けてきたんだろうって思うけどよ。▼~
:[ハピ]|ハピが生まれた里には、~
星に詳しい人がいっぱいいたからね。▼~
:[ユーリス]|星に詳しい奴が大勢いる里ねえ……。~
どんな里だ、そりゃ。▼~
:[ハピ]|うーん……隠れ里、みたいな?▼~
人も寄りつかないような森ん中に、~
ちっさい集落があってさ。▼~
ハピはそこで生まれ育ったんだけど……~
どーしても外に出たくて。▼~
一生、里で生きるとかムリじゃん?~
だから飛び出したっていうか。▼~
:[ユーリス]|一風変わった奴だとは思ってたが、~
これまた珍しい出自だな……。▼~
:[ハピ]|ところが右も左もわからないハピさん、~
すぐに悪い連中に捕まっちゃったんだよねー。▼~
ま、森の外には出るなって里の教えを破った~
罰を受ける羽目になったんじゃない?▼~
:[ユーリス]|何だそれ。外の世界を見ようとしただけで、~
罰も何もあるかよ。馬鹿馬鹿しい。▼~
どんな「罰」を受けたかは知らねえが、~
それは、ただ巡り合わせが悪かっただけだ。▼~
まだ見ぬ面白えもんに出会いてえってお前の~
気持ちは、何も間違っちゃいねえと思うぜ。▼~
俺だって……あの掃き溜めの外に出なけりゃ~
星の見方なんて一生知らねえままだったよ。▼~
:[ハピ]|……そうだね。~
ハピもそう思ったから、里を出たし。▼~
:[ユーリス]|なら、後悔するだけ無駄ってもんだ。~
大事なのは今どうするか、だろ。▼~
:[ハピ]|……うん。▼~
:[ユーリス]|……帰りてえのか?▼~
:[ハピ]|帰りたくないって言ったら嘘になるかも。~
最近、思うんだ。▼~
変わり映えしない里での毎日だったけど……~
きっと、危険は少しもなかった。▼~
外では当たり前のように人が殺されて、~
誰もがそれを当たり前のように受け入れる。▼~
今だから、わかるね。あの里には、~
あの里だけの幸せがいっぱいあったって。▼~
仲間と一緒に魚を捕って、花を摘んで、~
意味もなく森の中を走り回って……▼~
:[ユーリス]|……なんだ、珍しいな。▼~
:[ハピ]|え? 何が?▼~
:[ユーリス]|いや、お前もそんなふうに笑えたんだなと。~
いつもだるそうにしてるじゃねえか、お前。▼~
:[ハピ]|何言ってんの?~
ハピだって笑う時は笑うし。▼~
……もう、なんだかなー。~
キミと話してると調子狂う。▼~
昔の話なんて、~
別に誰にも話さないかなって思ってたけど。▼~
父さんも母さんも、元気かなー。~
ってか、生きてるかな?▼~
:[ユーリス]|………………。▼~
***支援A [#u20d1f2e]
:[ユーリス]|なあハピ。~
お前、故郷には帰らねえのか?▼~
:[ハピ]|いきなり何?~
戦いの真っ最中じゃん、帰らないよ。▼~
:[ユーリス]|じゃあ終わったら帰るのか?~
両親のこと、気にしてたろ。▼~
:[ハピ]|うーん、気になるのは確かだけど……~
帰るつもりはないよ。▼~
ハピの力がさ、里に迷惑かけちゃったら、~
最悪じゃん。それはヤだし。▼~
:[ユーリス]|ため息つかなきゃいいって言いたい~
ところだが、この世に絶対はないか。▼~
それにこのご時世、ため息つきたくなる~
ようなことばっかりだもんなあ……。▼~
:[ハピ]|そういうキミは?~
帰るべき場所、放ったらかしでいいの?▼~
:[ユーリス]|俺? そうだなあ。~
それを考えるのは戦いが終わってからかな。▼~
やるべきことを投げ出して帰ったら、~
部下たちにも情けねえと笑われちまうよ。▼~
:[ハピ]|ふーん……。▼~
やっぱハピも1回くらい、~
顔見せたほうがいい気がしてきた。▼~
里出たの、もう10年以上前だから、~
ハピ死んだって思われてそうだけど。▼~
:[ユーリス]|どうかね……何年経とうと、親は子供が~
生きていてほしいと願ってるんじゃねえか?▼~
帰れねえって気持ちはわかるが、顔を~
見せるくらいなら許されたっていいだろ。▼~
……まあ、俺が親に愛されて育ったから、~
そう言えるだけかもしれねえけどさ。▼~
:[ハピ]|そっか……そうだといいけど。▼~
:[ユーリス]|心配だって言うなら、ついてってやるよ。~
俺でも、少しくらいは役に立てるだろ。▼~
:[ハピ]|は?▼~
:[ユーリス]|例えば、俺が一緒に行って、お前がため息を~
つく暇もないくらい話しかけてやるとかさ。▼~
:[ハピ]|………………。▼~
……それって逆効果じゃない? ハピが~
キミの話にうんざりしたらどうすんの。▼~
:[ユーリス]|させねえように精一杯努力するって話だろ。~
それでも万が一、魔獣が出たら……▼~
まあ、その時はその時で、~
最善を尽くすしかねえってこった!▼~
:[ハピ]|……ユリーって面白いよね。~
冗談きつすぎるところとかさ。▼~
でもまあ、キミが一緒になら、~
久しぶりの里帰りも悪くなさそうじゃん。▼~
ハピの故郷は、空が澄んでてさ。~
夜空の星のきらめきが、とっても近いんだ。▼~
キミが気に入ってくれるといいな。▼~
:[ユーリス]|ははっ、そいつは今から楽しみだ。~
お前に教わった星も見えるかな。▼~
:[ハピ]|いっぱい見えるよ。~
わかんなかったら、また教えてあげるし。▼~
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- コンスタンツェ支援Aで援助を申し出てきた相手が紅花だとゲ...
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