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会話集/支援会話/フェルディナント(レスター諸侯同盟)
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[[会話集/支援会話]]
*フェルディナントの支援会話 [#z204cc21]
#contents
**ローレンツ [#vdf202a7]
***支援C [#pb52052d]
:[ローレンツ]|……ん?~
この香り、まさか……。▼~
フェルディナント君。~
君が飲んでいるその紅茶、もしや……。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、気づいてしまったかね?~
そう、君の想像しているものだよ。▼~
:[ローレンツ]|やはりそうか。~
良ければ僕にも、一杯貰えるかな。▼~
:[フェルディナント]|ああ、構わないとも。~
私が注ごう。▼~
~
(暗転)~
:[ローレンツ]|……うーむ、良い香りだ。目を閉じると、~
薔薇園にでも迷い込んだかのような……▼~
:[フェルディナント]|ほう、言い得て妙だな。~
……さあ、遠慮なく飲むがいい。▼~
:[ローレンツ]|ああ。では、頂こう。~
………………。▼~
……ふう。この色、この香り、この後味。~
まさに至高の紅茶と呼ばざるを得まい。▼~
最近は良く出来た紛い物も多いが、~
これは最高の品質……よく入手できたな。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、君も相当な紅茶好きらしい。~
しかも……ただ好きなだけではないな。▼~
完璧な作法を身につけ、紅茶への造詣も~
深く……何より気遣いが素晴らしい。▼~
:[ローレンツ]|無論だ。紅茶の席を共にすれば、~
相手の教養の度合いが計れるというもの。▼~
更には、さりげない気遣いから~
人柄までも見えてくるものだ。▼~
僕にとって君が、君にとって僕が、~
信頼に足る貴族だと……▼~
示すことのできる絶好の機会、~
それが茶会なのだと思っているよ。▼~
:[フェルディナント]|ああ、流石だな、ローレンツ。~
そこまでのことを考えていたか。▼~
少なくとも私は、君のことを~
貴族に相応しい男と思ったよ。▼~
:[ローレンツ]|僕もさ、フェルディナント君。~
実に有意義な1杯だった。▼~
:[フェルディナント]|そうだ、ローレンツ。~
良ければ、この茶葉を少し分けてやろう。▼~
:[ローレンツ]|本当かい? それは嬉しいが……~
流石にただ受け取るわけにはいかないな。▼~
ならば今度、僕の部屋で茶を振る舞おう。~
今日の礼ということだ。▼~
当家自慢の茶器と、御用達の茶菓子を~
用意しておこう。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、それは楽しみだ。~
心待ちにしているよ。▼~
***支援B [#l038b161]
:[ローレンツ]|そういえば、フェルディナント君。~
あの話を聞いたかい?▼~
:[フェルディナント]|とある貴族に連なる者が、~
街の酒場で暴れたという一件だろう?▼~
平民の使う店に行っておきながら、~
率先して騒動を起こすとは信じられん。▼~
:[ローレンツ]|ああ、まったくだ。~
貴族ならば貴族らしい言動を心がけねば。▼~
そもそも平民に交じって酒を飲むなど、~
貴族としての心構えがなっていないな。▼~
:[フェルディナント]|いや、それは構わないのではないかね?▼~
街の酒場に行くこと自体は……~
私は評価するよ。▼~
:[ローレンツ]|ほう……どう評価するのか、~
聞かせてもらいたいな。▼~
いや、自ら当ててみせよう。~
ふむ……こういうことか?▼~
君は、貴族が街に金を落とすことを~
評価しているのだろう。▼~
お抱えの商人にいくら大金を払っても、~
街に暮らす平民には還元されづらい……。▼~
しかし直接、貴族が街に出向いて金を~
使えば、平民の暮らしも潤うだろうからな。▼~
:[フェルディナント]|……素晴らしい考えだな。~
いや、思いつきもしなかったよ。▼~
だが私が考えていたのは、貴族と平民の~
垣根を払うということなのだ。▼~
すぐ近くで暮らしていても、~
貴族の実態を知る平民は少ない。▼~
人となりもわからず、貴族には角があると~
思っているような者たちさえいる。▼~
少し気恥しいが、私の考えていたのは~
こんなことさ。▼~
:[ローレンツ]|君の考えも、素晴らしいじゃないか。~
確かにそのとおりだ。▼~
昔、領内にある村に用があって訪れた時、~
そこに住んでいた男の子に言われたのだ。▼~
『貴族様って、尻尾はないの?』と。~
笑い話だが、笑ってもいられない話だ。▼~
:[フェルディナント]|ははは、時には笑ってもいいだろうさ。▼~
私は貴族として、独りでもこの世界を~
良くしていこうと思っていたが……▼~
君と共になら、遥かに大きなことが~
できそうな気がしてきたよ。▼~
:[ローレンツ]|ああ、僕もだよ、フェルディナント君。~
いつか二人で大事を成し遂げよう。▼~
(第一部)
:[ローレンツ]|同盟と帝国、生まれた場所は違えど、~
今は共に学び、共に戦う二人なのだから。▼~
(第二部)
:[ローレンツ]|同盟と帝国、生まれた場所は違えど、~
今は同じ未来を目指し歩く二人なのだから。▼~
(共通)
:[フェルディナント]|ふっ……そうだな。我々に成し遂げられぬ~
ことなど何もないのだ!▼~
……それで、ローレンツ。~
本当に尻尾はないのかい?▼~
~
(二人で笑い合う)~
**マリアンヌ [#he7decc6]
***支援C [#uc8915e9]
:[フェルディナント]|おお、マリアンヌ。~
君も主に祈りを捧げていたのかね?▼~
:[マリアンヌ]|……はい、フェルディナントさん。▼~
:[フェルディナント]|うむ、そうか。~
熱心に通うとは、殊勝な心がけだな。▼~
:[マリアンヌ]|いいえ……そんなことは。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、謙遜は要らない。~
君ほど篤信な者はそういないだろう。▼~
:[マリアンヌ]|はあ……それでは失礼します……。▼~
:[フェルディナント]|む、待ちたまえ。▼~
:[マリアンヌ]|はい、何か?▼~
:[フェルディナント]|以前から気になっていたが……~
君は、もう少し堂々としたらどうだ?▼~
先程から君の受け答えは、~
自信と活力が足りず厭世的に感じる。▼~
いついかなる時も堂々と振る舞わなければ、~
貴族として、平民の信頼は得られんぞ。▼~
:[マリアンヌ]|私が貴族として民と接する機会なんて、~
たぶん、ありませんから……。▼~
私は……誰にも迷惑を掛けずに暮らせれば、~
それ以上は何も望みませんし……。▼~
:[フェルディナント]|しかし、君は辣腕を振るう~
エドマンド辺境伯の一人娘なのだろう?▼~
望む、望まないにかかわらず、貴族として~
まっとうすべき責務があるのではないか?▼~
:[マリアンヌ]|それなら……私は、無責任な人間で~
構いません。失礼します……!▼~
:[フェルディナント]|あっ、マリアンヌ!~
……君は貴族であることが嫌なのか?▼~
***支援C+ [#y52278fd]
:[マリアンヌ]|今日も快晴ね、ドルテ。~
ふふっ、みんなも気持ち良さそう。▼~
:[フェルディナント]|マリアンヌ、少しいいだろうか?▼~
:[マリアンヌ]|……! フェルディナントさん。~
な、何かご用でしょうか?▼~
:[フェルディナント]|君の言葉が私の心に刺さって、~
四六時中、頭を離れなくてね。▼~
:[マリアンヌ]|……不快にさせて、ごめんなさい。~
私の言葉なんて……気にする必要は……。▼~
:[フェルディナント]|ああいや、誤解しないでほしい。~
決して不快になったわけではない。▼~
ただ謎だったのだ。君は貴族でありながら、~
貴族でいるのが嫌なのか?▼~
あの辺境伯の娘の言葉としては、~
いささか意外でね。▼~
:[マリアンヌ]|……私は、義父の本当の娘ではありません。▼~
遠縁ではありますが、血の繋がりなんて~
ないようなものですから……。▼~
:[フェルディナント]|ほう……そうだったのか。だが遠縁なら、~
生まれも貴族だったのだろう?▼~
:[マリアンヌ]|……地方の小貴族に過ぎません。▼~
:[フェルディナント]|小さくとも貴族の家に生まれた。~
そして、今も貴族だ。▼~
なりたい者が貴族になれるわけではない。~
貴族に生まれたからこそ、貴族になる。▼~
:[マリアンヌ]|そんなこと、わかっています……。~
だから私は……▼~
私のことは、無責任な人間だと思ってくれて~
いいって言ってるじゃありませんか……!▼~
:[フェルディナント]|……!~
マ、マリアンヌ?▼~
:[マリアンヌ]|私も両親も、この血筋と紋章のせいで~
散々、翻弄されてきました……。▼~
それでも、貴族の養女として、最低限の~
責任は果たすつもりでいるのに……。▼~
まだ何か足りないって言われても、~
私には……私には、もう……!▼~
:[フェルディナント]|そ、そうか。事情は呑み込めないが……~
まずは落ち着いてくれたまえ。▼~
確かに、君が望んだ結果ではないのだろう。~
しかし現状を……▼~
:[マリアンヌ]|現状なんて、変えようがありません。~
もう、いいんです……。諦めてますから。▼~
帰ってください。~
もう私に構わないで……!▼~
:[フェルディナント]|……わかった、退散しよう。~
私の言葉は届かぬようだ。▼~
:[マリアンヌ]|はあ……はあ……。~
主はなぜ、私にこんな受難を……。▼~
***支援B [#c57375ab]
:[マリアンヌ]|………………。▼~
:[フェルディナント]|マリアンヌ、祈らないのかね?▼~
:[マリアンヌ]|もう済ませました。~
……あの……何か?▼~
:[フェルディナント]|いや……実はずっと詫びたいと思っていた。~
出過ぎた真似をしてすまない、と。▼~
:[マリアンヌ]|……いいんです。フェルディナントさんは、~
何も悪くありませんから……。▼~
:[フェルディナント]|……あの時、君に帰れと言われ、~
最後まで伝えられなかったことがある。▼~
もし私が悪くないと言うのであれば、~
どうか、あと一言、聞いてくれないか?▼~
:[マリアンヌ]|……何ですか?▼~
:[フェルディナント]|現状を嘆くのではなく、受け入れた上で~
何をするかを問うべきではないか?▼~
:[マリアンヌ]|……受け入れて、問う?▼~
:[フェルディナント]|ああ、そうだ。▼~
君は己の出自を呪い、現状を受け入れずに~
絶望し、悲観的になっているように見える。▼~
君がそのような考えに囚われている限り、~
何も変えられはしないと私は思う。▼~
:[マリアンヌ]|あなたなら……~
どんな境遇でも、受け入れられると?▼~
:[フェルディナント]|無論、受け入れるとも。▼~
:[マリアンヌ]|……どうして?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、どうしても何も、人は何かを~
成し遂げるために生まれてくるものだろう?▼~
どんな境遇であれ、何かを成し遂げれば、~
そこに自分が存在する意味が生じる。▼~
私は思うのだ。誰しもに成せることはある。~
それが貴族でも、平民でも、賊であっても。▼~
:[マリアンヌ]|……そう、ですか。~
成し遂げるために、人は生まれる……。▼~
……あなたはこんな私でも、何かを~
成し遂げるために生まれたと思いますか?▼~
:[フェルディナント]|ああ、もちろんだ。▼~
:[マリアンヌ]|………………。▼~
……少し、考えてみようと思います。~
あなたの言葉を胸に刻んで……。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、そうか。~
君の答えが、無事に見つかることを祈るよ。▼~
***支援A [#k04c00c2]
:[マリアンヌ]|……美味しい。▼~
:[フェルディナント]|マリアンヌ、君の隣は空いているかね?▼~
:[マリアンヌ]|フェルディナントさん。~
ええ、どうぞ。▼~
:(暗転)|
:[フェルディナント]|ん? うむ。~
………………。▼~
:[マリアンヌ]|あの……何か?▼~
:[フェルディナント]|あ、いや失敬。……以前とは、雰囲気が~
変わったような気がしてな。▼~
:[マリアンヌ]|ふふ……そうでしょうか。▼~
:[フェルディナント]|ほら! そんな微笑みを、私に~
見せてくれたことなどなかっただろう?▼~
:[マリアンヌ]|あ……恥ずかしい。▼~
:[フェルディナント]|恥ずかしがる必要はないさ。~
しかし……何か心境の変化でもあったのか?▼~
:[マリアンヌ]|そう見えるなら……~
あなたのおかげだと思います。▼~
私、あなたの言葉について考えたんです。~
人は何かを成すために生まれてきたって……▼~
こんな私にも、何かやるべきことが、~
あるのかもしれないって……。▼~
:[フェルディナント]|素晴らしいことだな。~
それで、答えは見つかったのかね?▼~
:[マリアンヌ]|いえ、まだ……。でも、そう思えただけで、~
生きるのが苦痛じゃなくなったというか。▼~
この前、病気の家畜の看病をした時、~
管理の方からお礼を言われ、気づきました。▼~
たとえ家畜の世話であっても、~
回り回って誰かの役に立っているのだと。▼~
それなら……私のような人間でも、誰かを~
幸福にできるのかもしれないって……。▼~
:[フェルディナント]|……ふっ、なんだ。~
君はもう答えを見つけているではないか。▼~
:[マリアンヌ]|えっ?▼~
:[フェルディナント]|自分の行動で誰かを幸福にする。~
とても達成しがいのある答えだと思うがね。▼~
:[マリアンヌ]|はい……!▼~
……あ、フェルディナントさん。~
そのお料理ですが……。▼~
:[フェルディナント]|うん? 何かね?▼~
:[マリアンヌ]|今日、当番で……私が作ったんです。~
どうでしょうか……?▼~
:[フェルディナント]|……おお、美味いな!▼~
味付けも食感も……どれも素晴らしい。~
早速、君は私を幸福にしてくれたようだな。▼~
:[マリアンヌ]|良かった……!▼~
:[フェルディナント]|……もっと自分を好きになりたまえ。~
君は本当に魅力溢れる女性なのだから。▼~
:[マリアンヌ]|え……。▼~
:[フェルディナント]|それで……もし良ければだが……~
また料理を作ってくれないか?▼~
……次は、私のためだけに。▼~
:[マリアンヌ]|はい……喜んで!▼~
**ヒルダ [#ba085491]
***支援C [#u461a7ff]
:[ヒルダ]|……ふう。全然終わらないわ。~
あっ、フェルディナントくーん。▼~
:[フェルディナント]|うん? ヒルダか。~
私に何か用でも?▼~
:[ヒルダ]|あのさー、~
実はあなたにお願……▼~
:[フェルディナント]|残念だが、お願い事は聞けないな。▼~
:[ヒルダ]|ええっ、まだ最後まで言ってないのに……。~
どうしてわかったの?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、君の考えていることなら、~
だいたい想像がつくからね。▼~
いつも誰かに頼ってばかりだが、~
たまには自力で成し遂げてはどうかね?▼~
君も貴族の一員なら、怠けず手を抜かず~
地道に努力して成功を掴み取るべきだ。▼~
:[ヒルダ]|ええー、そんなこと言われてもなー。~
まあ、あなたはそんな貴族の鑑だもんね。▼~
いっつも貴族としてって考えているしー、~
努力も怠ってないじゃない?▼~
この前も武具の手入れしてたでしょー。~
あれだけの数、一人で終わらせてすごいね。▼~
:[フェルディナント]|ふん。~
あの程度、誰であってもできるさ。▼~
:[ヒルダ]|そんなことないよー。~
だってあたし、現にできてないもん。▼~
:[フェルディナント]|できてない? 何がだね?▼~
:[ヒルダ]|今ね、この書庫の備品を整理してるの。~
だけど全然終わらなくて、困ってたんだー。▼~
:[フェルディナント]|備品の整理程度で、なぜ困るのだね?~
並べて個数を調べるだけだろう。▼~
:[ヒルダ]|数が多すぎるのよー。あなたみたいに頭が~
良ければ簡単な方法も思いつけるのになー。▼~
:[フェルディナント]|……方法がないわけではないな。▼~
:[ヒルダ]|どんな方法?~
教えて教えてー!▼~
:[フェルディナント]|少しだけだからな。よく見て起きたまえ。~
まず、備品を大きさごとに分けるのだ。▼~
:[ヒルダ]|ふむふむ。次はどうするのー?▼~
:[フェルディナント]|次は備品ごとの並べ替えだ。~
こうすることで数を調べやすくなるからね。▼~
:[ヒルダ]|ほうほう。それからそれからー?▼~
:[フェルディナント]|そして数を調べる時だが……、~
こうして、束にして数えれば効率的だろう。▼~
:[ヒルダ]|うわあ、あっという間に終わったねー。~
おかげで助かっちゃった。▼~
フェルディナントくん、ありがとうー。~
じゃあ、またねー。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、お安いご用さ……と、しまったな。~
思わず全部やってしまった。▼~
***支援C+ [#rdb3f2f8]
:[ヒルダ]|はあ、何だか喉が渇いちゃったわー。~
何か飲みたいなー。▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ! 見つけたぞ。▼~
:[ヒルダ]|あっ、フェルディナントくん。~
この前はありがとうー。▼~
:[フェルディナント]|礼は結構。そんなことより……、~
君は骨の髄まで徹底した無精なのだな。▼~
この前の備品の整理でさえ、~
結局私にやらせたではないか。▼~
:[ヒルダ]|えー、あたし頼んでないよー?~
あなたが進んでやってくれたんじゃない。▼~
賢くて優しくて、すごいなーって~
感激してたのに……▼~
:[フェルディナント]|そ、そうだったのか?~
……おっと危ない。その手には乗らないぞ。▼~
:[ヒルダ]|ひどーい。~
感激したのはホントなんだよ?▼~
あたしが備品の整理をやっていたら、~
きっと夜になっちゃってたよー。▼~
:[フェルディナント]|ふん、あの程度の数。地道にやれば、~
遅くとも夕方までには終わるだろう?▼~
:[ヒルダ]|まっさかー。紅茶も淹れられないあたしが、~
そんなに早くできるわけないわー。▼~
:[フェルディナント]|それは余りに悲観的……いや、それより、~
君は紅茶も淹れられないのかね?▼~
:[ヒルダ]|うん、熱いものに触るのが苦手なの。~
お湯が手にかかったらって思うと……。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、慎重に注げばいいだけのことだろ...
仕方がない、君に紅茶の淹れ方を教えよう。▼~
:[ヒルダ]|わー、嬉しい!~
是非お願いしますー!▼~
:[フェルディナント]|貴族ならば、正しい紅茶の淹れ方くらい、~
知っておくべきだからな。▼~
(暗転)
:[フェルディナント]|いいかね? まず湯を多めに沸かし、~
その間に茶葉を……▼~
頃合いだな。茶葉を十分に蒸らしたら~
器の湯を捨て、最後に紅茶を注げば完成だ。▼~
:[ヒルダ]|へー、手間暇かけて淹れるのねー。~
それでは、いただきまーす。▼~
:[フェルディナント]|茶葉によって蒸らす時間を調整するのが、~
上手く淹れるコツさ。これからは自分で……▼~
:[ヒルダ]|はあ、美味しかった。ご馳走様でした。~
フェルディナントくん、またお願いねー。▼~
:[フェルディナント]|ああ、またな。……む?~
ヒルダ、次は自分で淹れるのだよな?▼~
***支援B [#z0088ca9]
:[ヒルダ]|あっ、いたいた。~
フェルディナントくーん。▼~
:[フェルディナント]|……! ヒルダ!~
お願いはもう聞かないからな。▼~
:[ヒルダ]|……ひっどーい。~
そういう態度、女の子に対して失礼よ。▼~
だからー、そのお詫びにー、~
また紅茶を淹れてほしいなー。▼~
:[フェルディナント]|……礼を欠いていたことは詫びよう。~
だが紅茶を淹れるのは断る。▼~
以前、君には紅茶の淹れ方を教えてだろう?~
自分でできることは、自分でやりたまえ。▼~
:[ヒルダ]|うーん、教えてはもらったけど、やっぱり~
あなたみたいには淹れられないと思うの。▼~
:[フェルディナント]|ほう、なぜかね?▼~
:[ヒルダ]|まず茶葉の選び方が上手だったでしょー?~
ちゃんと気温や湿度を考えて選んでたよね。▼~
茶器も、あたしが気に入りそうなものを~
さりげなく選んでくれてたしー。▼~
淹れる時だってー、温度、時間、注ぎ方、~
どれも完璧で非の打ちどころがなかったよ。▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ……実は君、紅茶にかなり~
詳しいんじゃないか?▼~
:[ヒルダ]|ううん、全然詳しくないよー? あなたの~
やり方を見ていて何となく感じただけー。▼~
器の持ち方も優雅だし、注ぐ音まで上品で、~
五感まるごと癒されちゃったー。▼~
:[フェルディナント]|いや、私は単に伝統的な作法に則って~
淹れたまでだが……。▼~
:[ヒルダ]|ふーん、そうなんだー。~
でも、本当に伝えたいのは、ここから。▼~
フェルディナントくんの紅茶にはねー、~
飲む人への愛があるって思ったの。▼~
美味しく味わってもらいたいっていう真心。~
あたし、飲んだ瞬間に感じたんだー。▼~
:[フェルディナント]|……ま、まあ、他人に出すものだからな。~
そのくらいの愛は込めるさ。▼~
だが、正直驚いたな。紅茶に対する~
こだわりなど、気に留めない者も多いから。▼~
……君にそこまで感動されては仕方がない。~
もう一杯だけ、淹れてやるとしよう。▼~
:[ヒルダ]|本当?~
やったー、ありがとうー!▼~
:[フェルディナント]|ああ。茶器を選んでくるから、~
少し待っていてくれたまえ。▼~
:[ヒルダ]|ふふっ、フェルディナントくんって単純。~
でも、本当に優しいんだなー。▼~
***支援A [#o5434713]
:[ヒルダ]|はあ、何だか喉が渇いちゃったわー。~
何か飲み……▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ。紅茶なら用意してある。~
良ければ飲みたまえ。▼~
:(暗転)|
:[ヒルダ]|……! いっけなーい。~
忘れ物しちゃったー。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、ヒルダ。~
忘れ物とはこれのことかい?▼~
:(暗転)|
:[ヒルダ]|ああ、そういえば~
まだ返してなかったっけ……。▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ、書庫の本のことだろう?~
先程、私が返却しておいたよ。▼~
:[ヒルダ]|あ、ありがと……。▼~
……ねえ、フェルディナントくん。~
何でそんなにあたしのこと、わかるのー?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、これまで君からは~
実に様々なお願いをされてきたからね。▼~
お願いされそうなことを想像すれば……~
君の頭の中は丸裸というわけさ。▼~
:[ヒルダ]|丸裸って。それじゃあ、~
今あたしが何を考えてるかわかるー?▼~
:[フェルディナント]|ふむ、そうだな……。~
お菓子が食べたい、かね?▼~
:[ヒルダ]|……うーん、ざんねーん!~
正解はねー……。▼~
そこまであたしをわかってくれてると、~
あなたのこと、好きになっちゃいそう。▼~
:[フェルディナント]|……ふっ、それも仕方あるまい。~
だが私の有能さを理解する君になら……▼~
:[ヒルダ]|……なんてね。冗談でしたー。~
本当は紅茶を……▼~
:[フェルディナント]|……惚れられるのは大歓迎だよ。▼~
:[ヒルダ]|え……? 今、なんて?▼~
:[フェルディナント]|惚れられるのは大歓迎、と言ったのだ。▼~
本当の君は才能に溢れた女性だ。~
それに気づかない私だと思うか?▼~
:[ヒルダ]|そ、そんなことは……。▼~
:[フェルディナント]|それなのに、君は怠惰を演じて~
自分の才能を誰にも見せようとしない……。▼~
なんという謙虚さ、慎ましさ。~
私にはとても真似などできないだろう。▼~
:[ヒルダ]|謙虚……初めて言われたわー。~
物は言いようね。……でも、ありがとう。▼~
こんなあたしを肯定してくれるのは、~
フェルディナントくんだけだよー。▼~
じゃー、これからも、~
謙虚に慎ましく甘えちゃおっかなー。▼~
:[フェルディナント]|望むところだ。~
では、行くとしようか。▼~
:[ヒルダ]|えっ、行くって、どこへー?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、紅茶を淹れてほしいのだろう?~
ならば食堂に決まっているだろう。▼~
:[ヒルダ]|……! ふふっ、フェルディナントくん。~
本当に優しいんだからー。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#k515ae09]
#comment
終了行:
[[会話集/支援会話]]
*フェルディナントの支援会話 [#z204cc21]
#contents
**ローレンツ [#vdf202a7]
***支援C [#pb52052d]
:[ローレンツ]|……ん?~
この香り、まさか……。▼~
フェルディナント君。~
君が飲んでいるその紅茶、もしや……。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、気づいてしまったかね?~
そう、君の想像しているものだよ。▼~
:[ローレンツ]|やはりそうか。~
良ければ僕にも、一杯貰えるかな。▼~
:[フェルディナント]|ああ、構わないとも。~
私が注ごう。▼~
~
(暗転)~
:[ローレンツ]|……うーむ、良い香りだ。目を閉じると、~
薔薇園にでも迷い込んだかのような……▼~
:[フェルディナント]|ほう、言い得て妙だな。~
……さあ、遠慮なく飲むがいい。▼~
:[ローレンツ]|ああ。では、頂こう。~
………………。▼~
……ふう。この色、この香り、この後味。~
まさに至高の紅茶と呼ばざるを得まい。▼~
最近は良く出来た紛い物も多いが、~
これは最高の品質……よく入手できたな。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、君も相当な紅茶好きらしい。~
しかも……ただ好きなだけではないな。▼~
完璧な作法を身につけ、紅茶への造詣も~
深く……何より気遣いが素晴らしい。▼~
:[ローレンツ]|無論だ。紅茶の席を共にすれば、~
相手の教養の度合いが計れるというもの。▼~
更には、さりげない気遣いから~
人柄までも見えてくるものだ。▼~
僕にとって君が、君にとって僕が、~
信頼に足る貴族だと……▼~
示すことのできる絶好の機会、~
それが茶会なのだと思っているよ。▼~
:[フェルディナント]|ああ、流石だな、ローレンツ。~
そこまでのことを考えていたか。▼~
少なくとも私は、君のことを~
貴族に相応しい男と思ったよ。▼~
:[ローレンツ]|僕もさ、フェルディナント君。~
実に有意義な1杯だった。▼~
:[フェルディナント]|そうだ、ローレンツ。~
良ければ、この茶葉を少し分けてやろう。▼~
:[ローレンツ]|本当かい? それは嬉しいが……~
流石にただ受け取るわけにはいかないな。▼~
ならば今度、僕の部屋で茶を振る舞おう。~
今日の礼ということだ。▼~
当家自慢の茶器と、御用達の茶菓子を~
用意しておこう。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、それは楽しみだ。~
心待ちにしているよ。▼~
***支援B [#l038b161]
:[ローレンツ]|そういえば、フェルディナント君。~
あの話を聞いたかい?▼~
:[フェルディナント]|とある貴族に連なる者が、~
街の酒場で暴れたという一件だろう?▼~
平民の使う店に行っておきながら、~
率先して騒動を起こすとは信じられん。▼~
:[ローレンツ]|ああ、まったくだ。~
貴族ならば貴族らしい言動を心がけねば。▼~
そもそも平民に交じって酒を飲むなど、~
貴族としての心構えがなっていないな。▼~
:[フェルディナント]|いや、それは構わないのではないかね?▼~
街の酒場に行くこと自体は……~
私は評価するよ。▼~
:[ローレンツ]|ほう……どう評価するのか、~
聞かせてもらいたいな。▼~
いや、自ら当ててみせよう。~
ふむ……こういうことか?▼~
君は、貴族が街に金を落とすことを~
評価しているのだろう。▼~
お抱えの商人にいくら大金を払っても、~
街に暮らす平民には還元されづらい……。▼~
しかし直接、貴族が街に出向いて金を~
使えば、平民の暮らしも潤うだろうからな。▼~
:[フェルディナント]|……素晴らしい考えだな。~
いや、思いつきもしなかったよ。▼~
だが私が考えていたのは、貴族と平民の~
垣根を払うということなのだ。▼~
すぐ近くで暮らしていても、~
貴族の実態を知る平民は少ない。▼~
人となりもわからず、貴族には角があると~
思っているような者たちさえいる。▼~
少し気恥しいが、私の考えていたのは~
こんなことさ。▼~
:[ローレンツ]|君の考えも、素晴らしいじゃないか。~
確かにそのとおりだ。▼~
昔、領内にある村に用があって訪れた時、~
そこに住んでいた男の子に言われたのだ。▼~
『貴族様って、尻尾はないの?』と。~
笑い話だが、笑ってもいられない話だ。▼~
:[フェルディナント]|ははは、時には笑ってもいいだろうさ。▼~
私は貴族として、独りでもこの世界を~
良くしていこうと思っていたが……▼~
君と共になら、遥かに大きなことが~
できそうな気がしてきたよ。▼~
:[ローレンツ]|ああ、僕もだよ、フェルディナント君。~
いつか二人で大事を成し遂げよう。▼~
(第一部)
:[ローレンツ]|同盟と帝国、生まれた場所は違えど、~
今は共に学び、共に戦う二人なのだから。▼~
(第二部)
:[ローレンツ]|同盟と帝国、生まれた場所は違えど、~
今は同じ未来を目指し歩く二人なのだから。▼~
(共通)
:[フェルディナント]|ふっ……そうだな。我々に成し遂げられぬ~
ことなど何もないのだ!▼~
……それで、ローレンツ。~
本当に尻尾はないのかい?▼~
~
(二人で笑い合う)~
**マリアンヌ [#he7decc6]
***支援C [#uc8915e9]
:[フェルディナント]|おお、マリアンヌ。~
君も主に祈りを捧げていたのかね?▼~
:[マリアンヌ]|……はい、フェルディナントさん。▼~
:[フェルディナント]|うむ、そうか。~
熱心に通うとは、殊勝な心がけだな。▼~
:[マリアンヌ]|いいえ……そんなことは。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、謙遜は要らない。~
君ほど篤信な者はそういないだろう。▼~
:[マリアンヌ]|はあ……それでは失礼します……。▼~
:[フェルディナント]|む、待ちたまえ。▼~
:[マリアンヌ]|はい、何か?▼~
:[フェルディナント]|以前から気になっていたが……~
君は、もう少し堂々としたらどうだ?▼~
先程から君の受け答えは、~
自信と活力が足りず厭世的に感じる。▼~
いついかなる時も堂々と振る舞わなければ、~
貴族として、平民の信頼は得られんぞ。▼~
:[マリアンヌ]|私が貴族として民と接する機会なんて、~
たぶん、ありませんから……。▼~
私は……誰にも迷惑を掛けずに暮らせれば、~
それ以上は何も望みませんし……。▼~
:[フェルディナント]|しかし、君は辣腕を振るう~
エドマンド辺境伯の一人娘なのだろう?▼~
望む、望まないにかかわらず、貴族として~
まっとうすべき責務があるのではないか?▼~
:[マリアンヌ]|それなら……私は、無責任な人間で~
構いません。失礼します……!▼~
:[フェルディナント]|あっ、マリアンヌ!~
……君は貴族であることが嫌なのか?▼~
***支援C+ [#y52278fd]
:[マリアンヌ]|今日も快晴ね、ドルテ。~
ふふっ、みんなも気持ち良さそう。▼~
:[フェルディナント]|マリアンヌ、少しいいだろうか?▼~
:[マリアンヌ]|……! フェルディナントさん。~
な、何かご用でしょうか?▼~
:[フェルディナント]|君の言葉が私の心に刺さって、~
四六時中、頭を離れなくてね。▼~
:[マリアンヌ]|……不快にさせて、ごめんなさい。~
私の言葉なんて……気にする必要は……。▼~
:[フェルディナント]|ああいや、誤解しないでほしい。~
決して不快になったわけではない。▼~
ただ謎だったのだ。君は貴族でありながら、~
貴族でいるのが嫌なのか?▼~
あの辺境伯の娘の言葉としては、~
いささか意外でね。▼~
:[マリアンヌ]|……私は、義父の本当の娘ではありません。▼~
遠縁ではありますが、血の繋がりなんて~
ないようなものですから……。▼~
:[フェルディナント]|ほう……そうだったのか。だが遠縁なら、~
生まれも貴族だったのだろう?▼~
:[マリアンヌ]|……地方の小貴族に過ぎません。▼~
:[フェルディナント]|小さくとも貴族の家に生まれた。~
そして、今も貴族だ。▼~
なりたい者が貴族になれるわけではない。~
貴族に生まれたからこそ、貴族になる。▼~
:[マリアンヌ]|そんなこと、わかっています……。~
だから私は……▼~
私のことは、無責任な人間だと思ってくれて~
いいって言ってるじゃありませんか……!▼~
:[フェルディナント]|……!~
マ、マリアンヌ?▼~
:[マリアンヌ]|私も両親も、この血筋と紋章のせいで~
散々、翻弄されてきました……。▼~
それでも、貴族の養女として、最低限の~
責任は果たすつもりでいるのに……。▼~
まだ何か足りないって言われても、~
私には……私には、もう……!▼~
:[フェルディナント]|そ、そうか。事情は呑み込めないが……~
まずは落ち着いてくれたまえ。▼~
確かに、君が望んだ結果ではないのだろう。~
しかし現状を……▼~
:[マリアンヌ]|現状なんて、変えようがありません。~
もう、いいんです……。諦めてますから。▼~
帰ってください。~
もう私に構わないで……!▼~
:[フェルディナント]|……わかった、退散しよう。~
私の言葉は届かぬようだ。▼~
:[マリアンヌ]|はあ……はあ……。~
主はなぜ、私にこんな受難を……。▼~
***支援B [#c57375ab]
:[マリアンヌ]|………………。▼~
:[フェルディナント]|マリアンヌ、祈らないのかね?▼~
:[マリアンヌ]|もう済ませました。~
……あの……何か?▼~
:[フェルディナント]|いや……実はずっと詫びたいと思っていた。~
出過ぎた真似をしてすまない、と。▼~
:[マリアンヌ]|……いいんです。フェルディナントさんは、~
何も悪くありませんから……。▼~
:[フェルディナント]|……あの時、君に帰れと言われ、~
最後まで伝えられなかったことがある。▼~
もし私が悪くないと言うのであれば、~
どうか、あと一言、聞いてくれないか?▼~
:[マリアンヌ]|……何ですか?▼~
:[フェルディナント]|現状を嘆くのではなく、受け入れた上で~
何をするかを問うべきではないか?▼~
:[マリアンヌ]|……受け入れて、問う?▼~
:[フェルディナント]|ああ、そうだ。▼~
君は己の出自を呪い、現状を受け入れずに~
絶望し、悲観的になっているように見える。▼~
君がそのような考えに囚われている限り、~
何も変えられはしないと私は思う。▼~
:[マリアンヌ]|あなたなら……~
どんな境遇でも、受け入れられると?▼~
:[フェルディナント]|無論、受け入れるとも。▼~
:[マリアンヌ]|……どうして?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、どうしても何も、人は何かを~
成し遂げるために生まれてくるものだろう?▼~
どんな境遇であれ、何かを成し遂げれば、~
そこに自分が存在する意味が生じる。▼~
私は思うのだ。誰しもに成せることはある。~
それが貴族でも、平民でも、賊であっても。▼~
:[マリアンヌ]|……そう、ですか。~
成し遂げるために、人は生まれる……。▼~
……あなたはこんな私でも、何かを~
成し遂げるために生まれたと思いますか?▼~
:[フェルディナント]|ああ、もちろんだ。▼~
:[マリアンヌ]|………………。▼~
……少し、考えてみようと思います。~
あなたの言葉を胸に刻んで……。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、そうか。~
君の答えが、無事に見つかることを祈るよ。▼~
***支援A [#k04c00c2]
:[マリアンヌ]|……美味しい。▼~
:[フェルディナント]|マリアンヌ、君の隣は空いているかね?▼~
:[マリアンヌ]|フェルディナントさん。~
ええ、どうぞ。▼~
:(暗転)|
:[フェルディナント]|ん? うむ。~
………………。▼~
:[マリアンヌ]|あの……何か?▼~
:[フェルディナント]|あ、いや失敬。……以前とは、雰囲気が~
変わったような気がしてな。▼~
:[マリアンヌ]|ふふ……そうでしょうか。▼~
:[フェルディナント]|ほら! そんな微笑みを、私に~
見せてくれたことなどなかっただろう?▼~
:[マリアンヌ]|あ……恥ずかしい。▼~
:[フェルディナント]|恥ずかしがる必要はないさ。~
しかし……何か心境の変化でもあったのか?▼~
:[マリアンヌ]|そう見えるなら……~
あなたのおかげだと思います。▼~
私、あなたの言葉について考えたんです。~
人は何かを成すために生まれてきたって……▼~
こんな私にも、何かやるべきことが、~
あるのかもしれないって……。▼~
:[フェルディナント]|素晴らしいことだな。~
それで、答えは見つかったのかね?▼~
:[マリアンヌ]|いえ、まだ……。でも、そう思えただけで、~
生きるのが苦痛じゃなくなったというか。▼~
この前、病気の家畜の看病をした時、~
管理の方からお礼を言われ、気づきました。▼~
たとえ家畜の世話であっても、~
回り回って誰かの役に立っているのだと。▼~
それなら……私のような人間でも、誰かを~
幸福にできるのかもしれないって……。▼~
:[フェルディナント]|……ふっ、なんだ。~
君はもう答えを見つけているではないか。▼~
:[マリアンヌ]|えっ?▼~
:[フェルディナント]|自分の行動で誰かを幸福にする。~
とても達成しがいのある答えだと思うがね。▼~
:[マリアンヌ]|はい……!▼~
……あ、フェルディナントさん。~
そのお料理ですが……。▼~
:[フェルディナント]|うん? 何かね?▼~
:[マリアンヌ]|今日、当番で……私が作ったんです。~
どうでしょうか……?▼~
:[フェルディナント]|……おお、美味いな!▼~
味付けも食感も……どれも素晴らしい。~
早速、君は私を幸福にしてくれたようだな。▼~
:[マリアンヌ]|良かった……!▼~
:[フェルディナント]|……もっと自分を好きになりたまえ。~
君は本当に魅力溢れる女性なのだから。▼~
:[マリアンヌ]|え……。▼~
:[フェルディナント]|それで……もし良ければだが……~
また料理を作ってくれないか?▼~
……次は、私のためだけに。▼~
:[マリアンヌ]|はい……喜んで!▼~
**ヒルダ [#ba085491]
***支援C [#u461a7ff]
:[ヒルダ]|……ふう。全然終わらないわ。~
あっ、フェルディナントくーん。▼~
:[フェルディナント]|うん? ヒルダか。~
私に何か用でも?▼~
:[ヒルダ]|あのさー、~
実はあなたにお願……▼~
:[フェルディナント]|残念だが、お願い事は聞けないな。▼~
:[ヒルダ]|ええっ、まだ最後まで言ってないのに……。~
どうしてわかったの?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、君の考えていることなら、~
だいたい想像がつくからね。▼~
いつも誰かに頼ってばかりだが、~
たまには自力で成し遂げてはどうかね?▼~
君も貴族の一員なら、怠けず手を抜かず~
地道に努力して成功を掴み取るべきだ。▼~
:[ヒルダ]|ええー、そんなこと言われてもなー。~
まあ、あなたはそんな貴族の鑑だもんね。▼~
いっつも貴族としてって考えているしー、~
努力も怠ってないじゃない?▼~
この前も武具の手入れしてたでしょー。~
あれだけの数、一人で終わらせてすごいね。▼~
:[フェルディナント]|ふん。~
あの程度、誰であってもできるさ。▼~
:[ヒルダ]|そんなことないよー。~
だってあたし、現にできてないもん。▼~
:[フェルディナント]|できてない? 何がだね?▼~
:[ヒルダ]|今ね、この書庫の備品を整理してるの。~
だけど全然終わらなくて、困ってたんだー。▼~
:[フェルディナント]|備品の整理程度で、なぜ困るのだね?~
並べて個数を調べるだけだろう。▼~
:[ヒルダ]|数が多すぎるのよー。あなたみたいに頭が~
良ければ簡単な方法も思いつけるのになー。▼~
:[フェルディナント]|……方法がないわけではないな。▼~
:[ヒルダ]|どんな方法?~
教えて教えてー!▼~
:[フェルディナント]|少しだけだからな。よく見て起きたまえ。~
まず、備品を大きさごとに分けるのだ。▼~
:[ヒルダ]|ふむふむ。次はどうするのー?▼~
:[フェルディナント]|次は備品ごとの並べ替えだ。~
こうすることで数を調べやすくなるからね。▼~
:[ヒルダ]|ほうほう。それからそれからー?▼~
:[フェルディナント]|そして数を調べる時だが……、~
こうして、束にして数えれば効率的だろう。▼~
:[ヒルダ]|うわあ、あっという間に終わったねー。~
おかげで助かっちゃった。▼~
フェルディナントくん、ありがとうー。~
じゃあ、またねー。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、お安いご用さ……と、しまったな。~
思わず全部やってしまった。▼~
***支援C+ [#rdb3f2f8]
:[ヒルダ]|はあ、何だか喉が渇いちゃったわー。~
何か飲みたいなー。▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ! 見つけたぞ。▼~
:[ヒルダ]|あっ、フェルディナントくん。~
この前はありがとうー。▼~
:[フェルディナント]|礼は結構。そんなことより……、~
君は骨の髄まで徹底した無精なのだな。▼~
この前の備品の整理でさえ、~
結局私にやらせたではないか。▼~
:[ヒルダ]|えー、あたし頼んでないよー?~
あなたが進んでやってくれたんじゃない。▼~
賢くて優しくて、すごいなーって~
感激してたのに……▼~
:[フェルディナント]|そ、そうだったのか?~
……おっと危ない。その手には乗らないぞ。▼~
:[ヒルダ]|ひどーい。~
感激したのはホントなんだよ?▼~
あたしが備品の整理をやっていたら、~
きっと夜になっちゃってたよー。▼~
:[フェルディナント]|ふん、あの程度の数。地道にやれば、~
遅くとも夕方までには終わるだろう?▼~
:[ヒルダ]|まっさかー。紅茶も淹れられないあたしが、~
そんなに早くできるわけないわー。▼~
:[フェルディナント]|それは余りに悲観的……いや、それより、~
君は紅茶も淹れられないのかね?▼~
:[ヒルダ]|うん、熱いものに触るのが苦手なの。~
お湯が手にかかったらって思うと……。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、慎重に注げばいいだけのことだろ...
仕方がない、君に紅茶の淹れ方を教えよう。▼~
:[ヒルダ]|わー、嬉しい!~
是非お願いしますー!▼~
:[フェルディナント]|貴族ならば、正しい紅茶の淹れ方くらい、~
知っておくべきだからな。▼~
(暗転)
:[フェルディナント]|いいかね? まず湯を多めに沸かし、~
その間に茶葉を……▼~
頃合いだな。茶葉を十分に蒸らしたら~
器の湯を捨て、最後に紅茶を注げば完成だ。▼~
:[ヒルダ]|へー、手間暇かけて淹れるのねー。~
それでは、いただきまーす。▼~
:[フェルディナント]|茶葉によって蒸らす時間を調整するのが、~
上手く淹れるコツさ。これからは自分で……▼~
:[ヒルダ]|はあ、美味しかった。ご馳走様でした。~
フェルディナントくん、またお願いねー。▼~
:[フェルディナント]|ああ、またな。……む?~
ヒルダ、次は自分で淹れるのだよな?▼~
***支援B [#z0088ca9]
:[ヒルダ]|あっ、いたいた。~
フェルディナントくーん。▼~
:[フェルディナント]|……! ヒルダ!~
お願いはもう聞かないからな。▼~
:[ヒルダ]|……ひっどーい。~
そういう態度、女の子に対して失礼よ。▼~
だからー、そのお詫びにー、~
また紅茶を淹れてほしいなー。▼~
:[フェルディナント]|……礼を欠いていたことは詫びよう。~
だが紅茶を淹れるのは断る。▼~
以前、君には紅茶の淹れ方を教えてだろう?~
自分でできることは、自分でやりたまえ。▼~
:[ヒルダ]|うーん、教えてはもらったけど、やっぱり~
あなたみたいには淹れられないと思うの。▼~
:[フェルディナント]|ほう、なぜかね?▼~
:[ヒルダ]|まず茶葉の選び方が上手だったでしょー?~
ちゃんと気温や湿度を考えて選んでたよね。▼~
茶器も、あたしが気に入りそうなものを~
さりげなく選んでくれてたしー。▼~
淹れる時だってー、温度、時間、注ぎ方、~
どれも完璧で非の打ちどころがなかったよ。▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ……実は君、紅茶にかなり~
詳しいんじゃないか?▼~
:[ヒルダ]|ううん、全然詳しくないよー? あなたの~
やり方を見ていて何となく感じただけー。▼~
器の持ち方も優雅だし、注ぐ音まで上品で、~
五感まるごと癒されちゃったー。▼~
:[フェルディナント]|いや、私は単に伝統的な作法に則って~
淹れたまでだが……。▼~
:[ヒルダ]|ふーん、そうなんだー。~
でも、本当に伝えたいのは、ここから。▼~
フェルディナントくんの紅茶にはねー、~
飲む人への愛があるって思ったの。▼~
美味しく味わってもらいたいっていう真心。~
あたし、飲んだ瞬間に感じたんだー。▼~
:[フェルディナント]|……ま、まあ、他人に出すものだからな。~
そのくらいの愛は込めるさ。▼~
だが、正直驚いたな。紅茶に対する~
こだわりなど、気に留めない者も多いから。▼~
……君にそこまで感動されては仕方がない。~
もう一杯だけ、淹れてやるとしよう。▼~
:[ヒルダ]|本当?~
やったー、ありがとうー!▼~
:[フェルディナント]|ああ。茶器を選んでくるから、~
少し待っていてくれたまえ。▼~
:[ヒルダ]|ふふっ、フェルディナントくんって単純。~
でも、本当に優しいんだなー。▼~
***支援A [#o5434713]
:[ヒルダ]|はあ、何だか喉が渇いちゃったわー。~
何か飲み……▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ。紅茶なら用意してある。~
良ければ飲みたまえ。▼~
:(暗転)|
:[ヒルダ]|……! いっけなーい。~
忘れ物しちゃったー。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、ヒルダ。~
忘れ物とはこれのことかい?▼~
:(暗転)|
:[ヒルダ]|ああ、そういえば~
まだ返してなかったっけ……。▼~
:[フェルディナント]|ヒルダ、書庫の本のことだろう?~
先程、私が返却しておいたよ。▼~
:[ヒルダ]|あ、ありがと……。▼~
……ねえ、フェルディナントくん。~
何でそんなにあたしのこと、わかるのー?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、これまで君からは~
実に様々なお願いをされてきたからね。▼~
お願いされそうなことを想像すれば……~
君の頭の中は丸裸というわけさ。▼~
:[ヒルダ]|丸裸って。それじゃあ、~
今あたしが何を考えてるかわかるー?▼~
:[フェルディナント]|ふむ、そうだな……。~
お菓子が食べたい、かね?▼~
:[ヒルダ]|……うーん、ざんねーん!~
正解はねー……。▼~
そこまであたしをわかってくれてると、~
あなたのこと、好きになっちゃいそう。▼~
:[フェルディナント]|……ふっ、それも仕方あるまい。~
だが私の有能さを理解する君になら……▼~
:[ヒルダ]|……なんてね。冗談でしたー。~
本当は紅茶を……▼~
:[フェルディナント]|……惚れられるのは大歓迎だよ。▼~
:[ヒルダ]|え……? 今、なんて?▼~
:[フェルディナント]|惚れられるのは大歓迎、と言ったのだ。▼~
本当の君は才能に溢れた女性だ。~
それに気づかない私だと思うか?▼~
:[ヒルダ]|そ、そんなことは……。▼~
:[フェルディナント]|それなのに、君は怠惰を演じて~
自分の才能を誰にも見せようとしない……。▼~
なんという謙虚さ、慎ましさ。~
私にはとても真似などできないだろう。▼~
:[ヒルダ]|謙虚……初めて言われたわー。~
物は言いようね。……でも、ありがとう。▼~
こんなあたしを肯定してくれるのは、~
フェルディナントくんだけだよー。▼~
じゃー、これからも、~
謙虚に慎ましく甘えちゃおっかなー。▼~
:[フェルディナント]|望むところだ。~
では、行くとしようか。▼~
:[ヒルダ]|えっ、行くって、どこへー?▼~
:[フェルディナント]|ふっ、紅茶を淹れてほしいのだろう?~
ならば食堂に決まっているだろう。▼~
:[ヒルダ]|……! ふふっ、フェルディナントくん。~
本当に優しいんだからー。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#k515ae09]
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