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会話集/支援会話/フェルディナント(アドラステア帝国)
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[[会話集/支援会話]]
*フェルディナントの支援会話 [#ib12d5bf]
#contents
**エーデルガルト [#kf1fefce]
[[エーデルガルトのページへ>../エーデルガルト(アドラステア...
**ヒューベルト [#na82d739]
[[ヒューベルトのページへ>../ヒューベルト(アドラステア帝国...
**リンハルト [#wc5668d5]
***支援C [#qb170669]
:[リンハルト]|……ふああ。~
うららかな陽光が、僕を眠りへと誘う……。▼~
:[フェルディナント]|何をのん気に黄昏ているんだね、~
リンハルト。▼~
貴族たるもの、~
常に気を引き締めておきたまえよ。▼~
:[リンハルト]|……ああ、君か。~
僕に何か用?▼~
:[フェルディナント]|ふん、たまたま通りかかっただけだ。~
それにしても……▼~
よく昼寝しているところを見かけるが、~
少しは人のために働くといい。▼~
:[リンハルト]|……そんなこと言われてもね。~
体力もないし、すぐ疲れるんだよ。▼~
:[フェルディナント]|ふむ……ならば体を鍛えるのだな。~
鍛えれば、できる仕事も増えるさ。▼~
今日のところは特別に、~
この私が鍛えてやろう。▼~
さあ、立ち上がりたまえ!~
正しき貴族の生き様が君を待っている!▼~
:[リンハルト]|……大げさだなあ。~
君はいつも全力で生きているねえ。▼~
:[フェルディナント]|ああ、全力だとも。~
全力のどこが悪いというのだ?▼~
:[リンハルト]|いやいや、悪いなんて言ってないって。~
一生懸命で前向きで、むしろ素晴らしいよ。▼~
君は働き者で、皆から慕われてるし、~
貴族としての品格も申し分ない。▼~
:[フェルディナント]|よくわかっているじゃないか。~
私は貴族として皆を導いているのだよ。▼~
:[リンハルト]|おまけに万能で、見目麗しく……~
それと比べたら僕なんて赤子も同然さ。▼~
:[フェルディナント]|いやあ、それ程でもない……~
私もそうありたいと日々研鑽しているがね。▼~
:[リンハルト]|紅茶や乗馬みたいな趣味もあって、~
君ほど貴族らしい人を見たことがないよ。▼~
:[フェルディナント]|そうだな。~
ついこの前も遠乗りに……▼~
:[リンハルト]|それから、えーと……もういいや。▼~
:[フェルディナント]|む?~
リンハルト、どこへ行くつもりだ?▼~
:[リンハルト]|貴族の中の貴族フェルディナントに後を~
託して、僕は赤子らしく寝てくるよ。▼~
:[フェルディナント]|貴族の中の貴族……!~
そこまで言ってくれるとは……▼~
って、今寝ると言ったか!?~
おい! 待ちたまえ!▼~
***支援B [#kdad7b3b]
:[フェルディナント]|ここにいたか、リンハルト。▼~
:[リンハルト]|うん? ああ、フェルディナントか。~
何の用?▼~
:[フェルディナント]|ふっ……これまで君には、~
あの手この手でかわし続けられてきた。▼~
だが、今日はそうはいかない。~
覚悟を決めたまえ、リンハルト。▼~
貴族としての責務からは逃げられないと、~
その身に刻み込んでくれよう!▼~
:[リンハルト]|はあ……今日の君は本気みたいだね。~
なら、僕もそれに応えるしかないか。▼~
:[フェルディナント]|おお! ついにその気になったか……!~
今また一人の貴族が真なる道に立ち返った!▼~
それではリンハルトよ。~
訓練場に行くとしよう。▼~
:[リンハルト]|ああ、それじゃ……▼~
さよならー。▼~
:[フェルディナント]|なあっ!?~
に、逃がさんぞ!▼~
(暗転)
:[リンハルト]|ぜえ……はあ……~
駄目だ、もう、走れない。▼~
:[フェルディナント]|はあ……はあ……~
さあ、リンハルト、観念したまえ。▼~
:[リンハルト]|はあ……ちょっと……~
お互い、休まない?▼~
:[フェルディナント]|はあ……、情けないな……。~
少しだけだぞ。▼~
……それにしても、~
君は意外と速く走れるのだね。▼~
本を読んでばかりで体が鈍っていると思って~
いたが、この私が追いつけないとはな。▼~
:[リンハルト]|面倒事から逃げてばかりだったしね。~
それで足が速くなったのかも。▼~
だけど君の脚力もたいしたものだったよ。~
流石、鍛えている貴族は違う。▼~
久しぶりに本気で走ったし、~
何だか気分がいいなあ。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、そうか。▼~
今日のところはこの逃走劇を、~
君の鍛錬ということにしておいてやろう。▼~
さて……私はもう少し走り込むよ。~
次こそ君に追いつけるようになるためにな!▼~
:[リンハルト]|これだけ走った後に?~
ふふ、本当に君はいつも全力なんだね。▼~
:[フェルディナント]|ふっ……。~
全力のどこが悪いというのだ?▼~
:[リンハルト]|悪くなんてないよ。~
君を見ると、心からそう思える。▼~
**カスパル [#m01fd195]
***支援C [#t6a36e4b]
:[カスパル]|よっしゃー! 全員ぶっ飛ばしてやったぜ!~
お前ら、もう喧嘩すんなよ!▼~
:[フェルディナント]|見事だったな、カスパル。▼~
:[カスパル]|おっ、フェルディナント。~
今の見てたのか?▼~
:[フェルディナント]|ああ、一部始終をな。▼~
非道な行いが双方にあり、かつ和を乱した。~
そんな彼らには両成敗こそが相応しい。▼~
ふっ、同じ貴族として誇りに思うぞ。~
君はまさに貴族の鑑だ。▼~
:[カスパル]|はあ?~
貴族かどうかなんて、関係ねえだろ。▼~
:[フェルディナント]|いや、関係あるとも。▼~
領民の争いを裁くのも貴族の務め。~
此度の件もそれと同じではないかね?▼~
:[カスパル]|そうか?~
オレはそこまで考えちゃいねえよ。▼~
なんか体が疼くんだよな。~
いても立ってもいられねえっていう感じで!▼~
:[フェルディナント]|ほう、つまり……だ。~
君は本能で行動しているわけか。▼~
それ自体は否定すまいが、~
もっと明確な信念を持つべきだよ。▼~
例えば私は、貴族であることを念頭に置き、~
それに相応しい行動を常に心がけている。▼~
持てる者が持たざる者を正しく導く。~
これが私の信念であり、正義なのだよ!▼~
:[カスパル]|お前、いっつもそういうこと言うよなあ。~
オレには小難しくてよくわかんねえや。▼~
困ってる奴がいんなら、~
それを救えりゃいいだろ!▼~
:[フェルディナント]|ふっ。~
見解の相違、といったところかね。▼~
ならば、自分の考えを貫いてみせたまえ。~
貴族として、な。▼~
:[カスパル]|だーかーらー、貴族とかじゃなくてだな……~
ああっ、言い逃げはずりいぞ!▼~
***支援B [#l2c9a4ab]
:[フェルディナント]|おお、待っていたぞ、カスパル。~
:[カスパル]|フェルディナントじゃねえか。~
待ってたって?▼~
:[フェルディナント]|なに……君に本当の正義を~
教えてやろうと思ってね。▼~
:[カスパル]|ほんとの正義だ?~
オレの正義は偽物だって言うのかよ。▼~
:[フェルディナント]|それはまだわからないさ。~
先日、君は街で強盗を捕まえたと聞いた。▼~
それも、老人が営む店に現れた強盗を、だ。~
まさかとは思うが店で暴れてはいまいな?▼~
:[カスパル]|おいおい、それはオレをなめすぎだぜ。▼~
強盗が現れやがった時、~
店の爺さん、腰抜かしちまってよ。▼~
そんなんで更にオレが暴れたら、~
爺さん気絶しちまうかもしれねえだろ?▼~
だから強盗にオレの金を渡してやったんだ。~
今日はこれで勘弁しろよってな!▼~
:[フェルディナント]|ほう……君とは思えない殊勝な行動だな。~
:[カスパル]|そしたら強盗の奴、~
店から出てってくれたんだぜ。▼~
ま、店から出た後にすぐ追っかけて、~
取っちめてから金は取り戻したんだが。~
:[フェルディナント]|……訂正しよう、実に君らしい行動だった。~
だが……▼~
:[カスパル]|待て待て、次はお前の番だぜ。~
オレだってお前の話を聞いたんだ。▼~
:[フェルディナント]|私の番とは、何だね。▼~
:[カスパル]|ちょっと前に、他所の兵士を殴ったんだろ?~
それも街中で……▼~
:[フェルディナント]|待ちたまえ、君の言いたいことはわかっ...
だが、それは誤解だぞ、カスパル。▼~
:[カスパル]|誤解だと?▼~
:[フェルディナント]|ああ、あれは街で露店を見ていた時だっ...
明らかに粗悪な品を並べる品があってな。▼~
調べようとした矢先、どこかの貴族の私兵が~
店主を捕らえて引きずっていこうとした。▼~
普通に考えれば、質の悪い武具を売った~
店主を捕まえたという状況なのだろうが……▼~
どうしたことか、私は思わず店主を助け、~
兵士をのしてしまったのだ。▼~
:[カスパル]|やるじゃねえか!~
気分上がりそうだな! それ!▼~
:[フェルディナント]|……そういう問題ではない。~
とにかく、その後で店主に事情を聞くと……▼~
どうもその店主は素人で、貴族に騙されて~
粗悪な品を売っていたようなのだ。▼~
それが発覚しそうになり、貴族は口封じの~
ため兵士を送り込んだということらしい。▼~
:[カスパル]|あれってそういう話だったのか!▼~
お前が貴族の部下をいきなり殴った、~
って聞いたから、オレはてっきり……▼~
:[フェルディナント]|いや、そこは否定すまい。私は貴族とし...
自分を忘れ、本能に従ってしまったのだ。▼~
:[カスパル]|それのどこが悪いんだよ。~
あ、オレに似てきたんじゃねえか?▼~
:[フェルディナント]|む……君のほうこそ私に似てきたのでは?~
強盗を捕まえた時に見せたという配慮……▼~
以前のように本能に任せず、しっかりと~
貴族らしい判断ができている。▼~
:[カスパル]|案外、オレたちはお互いの良いところを~
吸収しちゃったりしてんのかもな?▼~
共に正義を追求し、互いに高め合う二人!~
燃えてきたぜええ!▼~
:[フェルディナント]|正義を追い求める相棒、か。~
ま、そういうことにしておいてやろう。▼~
**ベルナデッタ [#t29fe072]
***支援C [#dc4c8a50]
:[ベルナデッタ]|ふんふんふふーん♪ 本も借りられたし、~
今日も良い引き籠もり日和になりそう。▼~
:[フェルディナント]|ベルナデッタ、君に話がある。▼~
:[ベルナデッタ]|は、話!? なな何でしょおおう!~
このベルナデッタ、一切の悪事など……!▼~
:[フェルディナント]|……少し落ち着きたまえ。~
何も怒ってなどいない。▼~
:[ベルナデッタ]|いやあ、その顔は絶対怒っていますううう!~
助けてくださいいいいい!▼~
:[フェルディナント]|だから怒ってなど……。~
ああ、聞く耳も持たないか。▼~
いいから落ち着きたまえ!▼~
:[ベルナデッタ]|無理ですっ!▼~
:[フェルディナント]|そうか、無理か……。▼~
:[ベルナデッタ]|無理じゃないですううう!~
許してえええっ!▼~
:[フェルディナント]|……話というのは、~
君の引き籠もりについてだ。▼~
君は引き籠もりを脱せないと、~
思い悩んでいることだろうが……▼~
この私にかかれば、すぐに解決できるとも。~
まずは私についてきてくれ。▼~
:[ベルナデッタ]|え?~
……いや、遠慮します。結構です!▼~
:[フェルディナント]|遠慮することはない。引き籠もりの貴族と~
蔑まれてきた日々にお別れできるのだぞ。▼~
そうすれば、君も多くの出会いを持ち、~
貴族としての生き方が……▼~
:[ベルナデッタ]|ふ、ふざけんなです!~
絶対嫌ですから! 断固拒否ですううう!▼~
:[フェルディナント]|……これは重傷だな。▼~
(暗転)
:[フェルディナント]|この手を取れないというのなら、~
抱きかかえてでも……▼~
:[ベルナデッタ]|ベルは引き籠もりのままでいたいの!~
邪魔しないでええええ!▼~
:[フェルディナント]|え……うおっと!▼~
:[ベルナデッタ]|はっ!?~
あ……あ……▼~
:[フェルディナント]|……っく!~
手首を捻ったか……。▼~
:[ベルナデッタ]|も……もうダメだあああ!~
絶対に仕返しされるうううあああ!▼~
:[フェルディナント]|そんなことはしない。~
今のは私が……▼~
:[ベルナデッタ]|あたしやられるうう!~
やられちゃいますうううう!▼~
:[フェルディナント]|はあ……。~
出直したほうがよさそうだな……▼~
***支援B [#k5831774]
:[フェルディナント]|ベルナデッタ、少しいいだろうか?~
以前のことで……▼~
:[ベルナデッタ]|で、出たああああ!~
助けてくださいいいいいい!▼~
:[フェルディナント]|ベルナデッタ、落ち着きたまえ。~
扉は開けなくていい。聞いてくれないか。▼~
:[ベルナデッタ]|開けなくていいんですね!~
な、なら、聞きます。▼~
:[フェルディナント]|ありがとう。この前は勝手に話を~
進めてしまい、本当にすまなかった。▼~
私は君が引き籠もりを恥じていて、~
そこから抜け出したいのだと思っていた。▼~
だが、君の反応から察するに、~
それは間違いだったのだな。▼~
:[ベルナデッタ]|あ、あたしは、このままで、いいんです。~
いえ、このままがいいんです。▼~
:[フェルディナント]|……そうか。~
やはり君への理解が足りなかったようだ。▼~
それに、無理強いするつもりは~
なかったのだが……▼~
君をあれほど怯えさせてしまうとは。~
貴族にあるまじき振る舞いだった……。▼~
:[ベルナデッタ]|そ、そうですね。▼~
:[フェルディナント]|私は恥ずかしい。誇り高き貴族に相応しい~
言動が何一つできていなかった。▼~
他者を慮らず、深く傷つけ、自業自得の~
怪我を負ったことで更に相手を怯えさせた。▼~
私が積み上げてきたすべてが崩れていく……~
ああ、私は貴族として失格……▼~
:[ベルナデッタ]|フェルディナントさん!▼~
:[フェルディナント]|……ベルナデッタ?▼~
:[ベルナデッタ]|な、何だかよくわからないけど、そういう~
ことは言っちゃいけないと思います!▼~
全部フェルディナントさんのせいじゃ……~
あ、あたしだって悪かったんですから!▼~
怪我させちゃったし……~
ご、ごめんなさい……。▼~
:[フェルディナント]|いいのだ、軽傷だったし、~
すぐに治ったさ。▼~
:[ベルナデッタ]|あの、積み上げてきたものは、~
簡単に崩れません!▼~
:[フェルディナント]|そう……だろうか。▼~
:[ベルナデッタ]|あたし、引き籠もりが~
嫌ってわけじゃないですけど……▼~
それでも外に出なくちゃいけないことが~
あるのはわかってます。▼~
だから、少しずつ、外に出ることを~
積み上げて、生きてます。▼~
:[フェルディナント]|……そうだね。君は私が初めて出会った~
頃より、遙かに活動的になっている。▼~
:[ベルナデッタ]|でも失敗しちゃった日は、~
やっぱり外に出られません。怖くて。▼~
でもでも、翌日はまた、頑張ります。~
それまでの努力は消えたりしないと思って。▼~
だからその、フェルディナントさんが~
いつも努力してるのは知ってますから……▼~
ええと……その、何と言うんでしょう。~
はい。そんな感じです。おしまい。▼~
:[フェルディナント]|ははは! そこで話が終わるのかい。~
あはははは!▼~
:[ベルナデッタ]|ひ、酷いです! 真面目に話してたのに!~
……笑ってもらえて良かったですけど。▼~
***支援A [#m776fc5e]
:[フェルディナント]|ふっ、戦争の最中ではあるが、~
こうして紅茶を飲む時間は気が安らぐな。▼~
君もそう思わないか?ベルナデッタ。▼~
:[ベルナデッタ]|えっ、あ、はい!~
別にそんなこと……そうですね。▼~
:[フェルディナント]|だろう?~
……そういえば、思い出したことがある。▼~
:[ベルナデッタ]|思い出したこと、です?▼~
:[フェルディナント]|うむ。実は昔、とある令嬢と私との縁談の~
話が両親に来ていてな。▼~
引きこもって部屋を一歩も出ず、呪いの~
人形を作るような恐ろしい令嬢……▼~
そんな噂が立つような相手だったため、~
絶対に断るように両親を説得したのだ。▼~
:[ベルナデッタ]|えええ……恐ろしい相手ですね。あ、でも~
引き籠もりってとこは共感しますけど。▼~
:[フェルディナント]|いや……その噂の令嬢は君だよ。~
ヴァーリ家の娘だった。それを思い出した。▼~
:[ベルナデッタ]|な、何ですと?~
呪いの人形って何の話ですかあああ!▼~
:[フェルディナント]|確か、君は刺繍が得意だったろう。~
人形でも作っていたのではないかね。▼~
:[ベルナデッタ]|人形は作っていたけど、可愛いやつです!~
食虫植物とか……▼~
:[フェルディナント]|……聞かぬが花だったな。▼~
:[ベルナデッタ]|……?~
食虫花も作ってましたよ?▼~
:[フェルディナント]|いや、いい。~
ともかくその縁談……▼~
君が相手だと知っていれば、受けていても~
良かったかもしれないと思ってな。▼~
:[ベルナデッタ]|……!ほ、本気ですか?~
何が目的で!どんな企みがあると!?▼~
:[フェルディナント]|目的も何も……~
君をこの目で見知ったからだが……。▼~
:[ベルナデッタ]|……そ、そうですかあ。~
へえ、フェルディナントさんがあたしを……▼~
えへへ、あは……何だか暑いですね。~
熱いお茶を飲んでるからでしょうか。▼~
:[フェルディナント]|急にもごもごとどうしたのだね。~
まあ、昔の話だ。▼~
:[ベルナデッタ]|む、昔の話!?▼~
:[フェルディナント]|ああ。今の私たちは大いなる目的のために~
戦う仲間同士だ。▼~
私にはもう親もいないし……~
親同士の取り決めなど無意味だろう?▼~
:[ベルナデッタ]|そうですね?▼~
:[フェルディナント]|それに、縁談で結ばれていたら、今の~
この関係も築かれなかったかもしれない。▼~
:[ベルナデッタ]|あ、それは思います。~
きっと仲良くなれませんでしたね!▼~
どうせ親の決めた結婚と諦めて、~
もっと引き籠もってしまっていたかも……。▼~
:[フェルディナント]|ならば、呪いの人形姫から逃げた判断は、~
間違いではなかったということだな。▼~
:[ベルナデッタ]|ま、またその話をおお!~
呪いの人形なんて作ってませんーっ!▼~
:[フェルディナント]|あはは、まあ良いではないか。~
君とこの大修道院で出会えて良かったよ。▼~
それでは、私は先に行くとするか。~
またお茶を楽しもう、ベル。▼~
:[ベルナデッタ]|あ……。~
はい、また。▼~
あたしも、あなたにここで~
出会えて良かったですよ。▼~
ふんふんふふーん……♪▼~
**ドロテア [#x73a322b]
***支援C [#q5495ec7]
:[フェルディナント]|おお、ドロテア。~
やはり君がいると、食堂が華やぐね。▼~
:[ドロテア]|あら、フェルくん。~
相変わらずお世辞がお上手ですこと。▼~
:[フェルディナント]|いや、世辞ではないが……~
またそういう態度か。▼~
ドロテア、君は私に対してだけ~
そのような態度を取ってみせるな。▼~
私のことを嫌悪しているのかね?~
あるいは避けたい理由でもあると?▼~
:[ドロテア]|まあ、流石は貴族様。~
観察眼に長けているんですねえ。▼~
そのとおりですよ。~
貴方を嫌ってるわ、私。▼~
:[フェルディナント]|ふっ……やはりそうか。▼~
良ければ嫌う理由を聞かせてくれないかね。~
私にはまったく心当たりはないが。▼~
:[ドロテア]|特に理由なんてありません。~
気にするだけ無駄ですよ。▼~
:[フェルディナント]|そうもいかない。~
君が訳もなく人を嫌うとは思えないからな。▼~
:[ドロテア]|そうねえ、じゃあ貴方が訳を当てられたら、~
正直に認めてあげようかしら。▼~
平民の私とは頭の出来が違うものねえ。~
貴族様には簡単でしょ?▼~
:[フェルディナント]|なっ……! よし!~
挑まれたからには当ててみせよう。▼~
君はよく貴族様と揶揄するからな、やはり~
貴族が……いや、そう単純ではないか。▼~
:[ドロテア]|ふふっ。~
さあ、どうでしょうねえ?▼~
:[フェルディナント]|ま、待ちたまえ。~
何か手掛かりになるようなものはないかね?▼~
:[ドロテア]|ふふ……なら、一つだけ。~
貴方が蜜蜂のようだから、かしらねえ。▼~
後は自分で考えて。~
じゃあねえ、フェルくん。▼~
:[フェルディナント]|ううむ、蜜蜂か……。~
自分の役割を全うしている、ということか?▼~
***支援B [#j4d2634d]
:[フェルディナント]|これはいいところに。~
手作りの焼き菓子はいかがかね?▼~
:[ドロテア]|フェルくん……?~
貴方、いつの間に菓子職人になったの?▼~
:[フェルディナント]|はは、ドロテア。~
職人というほどのものではないよ。▼~
:[ドロテア]|ふふっ、当たり前でしょう。~
でも、お菓子なんて作れたのねえ。▼~
:[フェルディナント]|いや、初めての挑戦だ。こうして食べら...
ものになるまで、幾度となく失敗したさ。▼~
それもこれも、君の謎かけを解くため……~
君が私を嫌う理由を知るためなのだ。▼~
:[ドロテア]|へえ、何でか聞いても構いません?▼~
:[フェルディナント]|良いとも。君は私を蜜蜂と言った。~
蜜蜂は巣を持ち、甲斐甲斐しく働く。▼~
つまり、安定した財産と家を持ち、~
努力する貴族なのだと私は考えた。▼~
ならば、何も持たないところから、何かを~
始めれば……君も見直すのではないか。▼~
そう思ったのだ。~
何も持たざる君が、歌姫となったようにね。▼~
:[ドロテア]|何も持たないところから?~
どういう意味かしら。▼~
:[フェルディナント]|よくぞ聞いてくれた、ドロテア。▼~
この焼き菓子……材料から何からすべてを、~
私はこの腕一本で揃えたのだ。▼~
:[ドロテア]|材料って……粉や砂糖とか?▼~
:[フェルディナント]|ああ、粉は畑仕事を手伝う報酬として、~
砂糖などは商人の荷を運んで得たよ。▼~
:[ドロテア]|料理も、もしかして一人で……?▼~
:[フェルディナント]|もちろんだとも。厨房の雑用を請け負う~
代わりに、夜に使わせてもらってな。▼~
:[ドロテア]|本当に? 流石に信じられ……~
あら、貴方、手、怪我してるわ!▼~
:[フェルディナント]|菓子を焼く時に火傷してしまったのだ。~
なに、この程度、すぐ治る。▼~
:[ドロテア]|ダメよ、火傷は跡になりますから。~
ほら、医務室に来て。▼~
:[フェルディナント]|あ、待ちたまえ、~
まだ焼き菓子が……! ああっ……▼~
(暗転)
:[ドロテア]|ほら、これで大丈夫ですよ、フェルくん。~
貴族様は体も大事にしないと。▼~
:[フェルディナント]|む、また貴族様と……いや、今回は~
いつものような棘がないな。▼~
:[ドロテア]|ふふ、わかっちゃった?~
ちょっとだけ見直しましたし。▼~
:[フェルディナント]|見直した!? そうか、ようやく~
わかってくれたのだね! 何しろ……▼~
:[ドロテア]|あのね、ちょっとだけだから。~
蜜蜂の意味も間違ってます。▼~
貴方は、今も蜜蜂に見えるわねえ。~
それじゃ。▼~
:[フェルディナント]|くっ……いったい何だと言うのだ。~
ううむ……。▼~
***支援A [#v1e58b13]
:[フェルディナント]|おや、珍しいところで会ったな、ドロテ...
君は信仰に篤くなかった気がするが……▼~
:[ドロテア]|知ってたのねえ、フェルくん。~
確かに私は、敬虔な信徒とは言えません。▼~
貴族重視の不平等な社会を作った女神の~
せいで、酷い目に遭ってきたんだから。▼~
:[フェルディナント]|神聖な大聖堂で主の悪口とは、~
君は勇気があるにも程があるぞ、まったく。▼~
しかし、酷い目とはいったい~
何があったのだ?▼~
:[ドロテア]|うーん、貴方に教える必要ある?▼~
ま、いいかしら。私が孤児だったのは、~
どうせ知ってるでしょ?▼~
貴族街の裏通りで施しを乞うたり、残飯を~
漁ったりして飢えを凌ぐ毎日だった。▼~
:[フェルディナント]|やはりそうなのか……。~
浮浪孤児、何度か見かけたが……。▼~
:[ドロテア]|ふふっ、その後マヌエラ先輩に見出されて、~
私は歌姫になったの。▼~
歌姫の私に対する貴族たちの態度は、~
それはそれは素晴らしいものだったわ。▼~
私に唾を吐きかけた貴族たちが、~
その口で私の歌と見目を褒めるの。▼~
私を蹴り飛ばした貴族が、美しい~
靴を私に贈るのよ。本当に滑稽だった。▼~
:[フェルディナント]|……それで君は、貴族を嫌いになったのか。~
だが……なぜ私を同類視した?▼~
このフェルディナントが、~
そのような男だと?▼~
見た目に騙され、態度を翻すような……~
貴族とも思えぬ輩と同じだと?▼~
:[ドロテア]|ええ……? 違うと?~
だって、私は覚えてます。▼~
あれは、歌姫になることが決まった日……~
私、浮かれてたわ。▼~
少しでも汚れを落としておこうと、~
街の噴水でこっそり水浴びして……▼~
歌いながら、はしゃいでた。~
そこに貴方が現れたのよ。▼~
:[フェルディナント]|わ、私が……!?~
いや、まさか、それは……▼~
:[ドロテア]|やっぱり心当たりあるんでしょ。~
貴方は、私を睨んで、すぐに走り去った。▼~
次に学校で会った時には、貴方は別人の~
ような笑顔で、私に話しかけてきた。▼~
花に群がる、蜜蜂のようにね。~
蕾の頃は見向きもしなかったくせに。▼~
:[フェルディナント]|……そうか、そうだったのか。~
あの時の歌……君だったのだな。▼~
ドロテア、聞いてくれ。~
それは誤解だ。▼~
私はあの時……~
あの時、君に見とれていたんだ!▼~
美しい声と、可憐な笑顔……陽光が水に~
散りばめられ、水の精かと……。▼~
:[ドロテア]|う、うそ?▼~
:[フェルディナント]|嘘じゃない。ただ、子供心に無性に~
恥ずかしくて、逃げ出してしまった。▼~
勇気を出して戻って来た時には、~
もう誰もいなかった。夢だと思っていたよ。▼~
:[ドロテア]|………………。▼~
……そうね、信じるわ。~
お菓子を作ってた貴方を見て感じたの。▼~
貴方は、私の嫌いな貴族とは違うって。~
でも、なかなか受け入れられなくて……。▼~
:[フェルディナント]|いいんだ、誤解が解けたなら嬉しいよ。~
それに私は、蜜蜂で構わない。▼~
君という女王蜂のために飛び回る、~
そういう役目も、素敵だと思うからね。▼~
:[ドロテア]|ふふふふ。なら、悪い虫がつかないように、~
見張ってくれる?▼~
**ペトラ [#yde144d2]
***支援C [#hd5202a3]
:[ペトラ]|フェルディナント、いますか?~
先生、呼んで……▼~
:[フェルディナント]|……ふむ。▼~
:[ペトラ]|……とても、集中している、ですか。▼~
読書……待つ、です。▼~
:[フェルディナント]|……そうか。▼~
:[ペトラ]|………………。▼~
:[フェルディナント]|……なるほどな。~
外交も武具の発達に影響を及ぼす、か。▼~
……む、ペトラ?~
君、いつからそこにいたのかね。▼~
:[ペトラ]|少し、前。あなた、専心します。~
故、気づく、ありませんでした。▼~
:[フェルディナント]|いや、失礼。~
私としたことが、つい熱中していたようだ。▼~
……君も読書中か。~
何を読んで?▼~
:[ペトラ]|フォドラの歴史、勉強します。▼~
:[フェルディナント]|歴史書か……熱心だな。~
しかもフレスベルグの年代記とはまた……。▼~
:[ペトラ]|フォドラのこと、深く知る、望みます。~
……あなた、どのような本、読む、ですか?▼~
:[フェルディナント]|私か? 私は趣味のようなものでね。~
フォドラの地域ごとの武具の変遷史だよ。▼~
武具は気候や地形のみならず、外交関係にも~
強く影響されて進化する……興味深いね。▼~
:[ペトラ]|なるほど……興味深く、あります。~
流石、フェルディナントです。▼~
:[フェルディナント]|ほう、君も興味があるのか?~
ならば是非、読んでみてくれ。▼~
この本は全18巻あるうちの一冊でね、~
書庫には全巻が揃っているのだ。▼~
:[ペトラ]|感謝します。~
武具の研究、わたし、参考、できます。▼~
……失敗です、忘れる、ありました。~
先生、あなた、呼んでいます。▼~
:[フェルディナント]|なに? 君が物忘れとは珍しい……。~
では失礼するよ!▼~
:[ペトラ]|……珍しい、確かです。~
しかし、稀、あります。▼~
***支援B [#kd26bf3c]
:[フェルディナント]|武具の手入れ中か。~
余念がないな、ペトラ。▼~
:[ペトラ]|フェルディナント、ですか~
武具、手入れ、とても大切。▼~
:[フェルディナント]|ああ、そのとおりだな。~
その武器……ブリギットのものかね?▼~
:[ペトラ]|いいえ、ダグザの武器、です。~
ブリギットの人、よく使う、使いました。▼~
:[フェルディナント]|そうか……珍しい形状だとは聞いていたが、~
実際に見るのは初めてだな。▼~
:[ペトラ]|ダグザ、武具や武術、様々、流入しました。~
ブリギットの戦い方、影響されます。▼~
:[フェルディナント]|なるほど……ブリギット諸島は、西方の~
ダグザ大陸から影響を強く受けたのだな。▼~
異国の戦い方というのも気になるな。~
良ければ教えてくれないか?▼~
:[ペトラ]|承知、ですが、武術……説明、困難です。~
わたしたち、組み合う、しますか?▼~
:[フェルディナント]|実際に見せてくれると?~
それはありがたい、受けて立とう。▼~
:[ペトラ]|では、いきます!▼~
(暗転)
:[フェルディナント]|はあ……はあ……。~
ペトラ、ここまでに、しよう。▼~
:[ペトラ]|あなた……ダグザの武術、~
わかりました?▼~
:[フェルディナント]|ふう……。ああ、身をもってな。~
正直、フォドラの外の技術と侮っていたよ。▼~
足運びや体軸のずらし方に独特の技術が~
あるのだな。これは実戦でも有効だろう。▼~
それに……君も相当に鍛え抜かれている。~
拳での突きが槍のような鋭さだったよ。▼~
:[ペトラ]|戦う技術、ブリギット、より、必要です。~
ダグザとフォドラ、挟まれています。▼~
王族の前、わたし、一人の戦士です。~
戦わなければ、生きる、守る、できません。▼~
:[フェルディナント]|……以前、帝国は侵攻してきたブリギットと~
ダグザの連合軍を散々に撃退した。▼~
しかしその勝利は、地の利と……恐らく~
天運があってのものだったのだろう。▼~
君を知って、私はそう思うよ。▼~
知る前に見くびっていた自分を、~
恥じねばなるまい。▼~
:[ペトラ]|わたしも、フォドラ、来て……~
様々、知って、恥じています。▼~
無知、勝る、無恥、ありません。~
互い……研鑽し、進歩しましょう。▼~
:[フェルディナント]|ああ、共に進もう。~
我々はいつだって、前を向かねばならない。▼~
***支援A [#c66336f8]
:[ペトラ]|フェルディナント。▼~
:[フェルディナント]|うん? ああ、ペトラか。~
何か私に用かね?▼~
:[ペトラ]|いいえ……けれど、あなた、~
寂しく、見えます、ですから。▼~
:[フェルディナント]|寂しい? この戦争の最中にかね。~
生きるのに必死でそんな余裕はないさ。▼~
……それより、ペトラ。~
君は戦争が終わったら、故郷に帰るのか?▼~
《紅花の章》
:[フェルディナント]|エーデルガルトはブリギットとの関係修...
ため、君に王となってほしいと言っていた。▼~
《紅花の章以外》
:[フェルディナント]|帝国の人質だった君は、帝国が打倒され...
いよいよ完全に自由の身だろう。▼~
《共通》
:[ペトラ]|……はい、帰ります。▼~
しかし、フォドラとブリギット、友好関係、~
続くなら、いつでも、来られます。▼~
可能性、あります。~
フォドラ、いる、移り住む、できます。▼~
:[フェルディナント]|フォドラに、移り住む?~
君は故郷にいたくはないのかね?▼~
:[ペトラ]|ブリギット、帰る、望んでいます。~
しかし、フォドラも、わたしの故郷、です。▼~
わたし、9年前、フォドラ、来ました。~
人生の半分くらい、過ごしました。▼~
ブリギット、家族、います、~
フォドラも、新しい、家族、仲間、います。▼~
:[フェルディナント]|新しい家族、か……。私たちのことを~
そう言ってくれるとは嬉しいね。▼~
ならば、この大切な家族、~
誰一人失うことなく戦争に勝たなければ。▼~
:[ペトラ]|はい、わたしたち、勝ちます。~
あなたも、死なせません、▼~
:[フェルディナント]|ふっ、私は死にはしないさ。~
戦後にも、やらねばならぬこともできた。▼~
:[ペトラ]|……戦後、ですか?▼~
:[フェルディナント]|ああ。~
フォドラとブリギットの、懸け橋となる。▼~
:[ペトラ]|……!▼~
:[フェルディナント]|実は先ほど、嘘をついた。~
寂しさなどないと。▼~
だが、白状するよ。私は、戦いが終わって~
君が故郷に戻ることが、ひどく寂しい。▼~
:[ペトラ]|本当、ですか?▼~
:[フェルディナント]|そうだ。だから、私は決めたのだ。~
両者の仲を取り持つ役目を私が務めると。▼~
君がブリギットにいようと、~
フォドラにいようと、私もそこにいる。▼~
共に手を携え、フォドラとブリギットが~
未来永劫、友好であるように……▼~
私たちで力を合わせて、~
やっていけないだろうか。▼~
:[ペトラ]|ありがとう、フェルディナント。~
感謝、感激、です。▼~
わたし、同じ、寂しく、思います。~
だから、あなたの言葉、嬉しいです。▼~
フォドラとブリギット、友好、~
架け橋、頼みます。▼~
:[フェルディナント]|任せてくれたまえ。~
そして、行く行くは……▼~
:[ペトラ]|……はい、同意する、します。~
そのような未来……あります、ことを。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#d465fc3d]
- ペトラとの支援Aはルート選択で差分あり -- &new{2019-10-...
#comment
終了行:
[[会話集/支援会話]]
*フェルディナントの支援会話 [#ib12d5bf]
#contents
**エーデルガルト [#kf1fefce]
[[エーデルガルトのページへ>../エーデルガルト(アドラステア...
**ヒューベルト [#na82d739]
[[ヒューベルトのページへ>../ヒューベルト(アドラステア帝国...
**リンハルト [#wc5668d5]
***支援C [#qb170669]
:[リンハルト]|……ふああ。~
うららかな陽光が、僕を眠りへと誘う……。▼~
:[フェルディナント]|何をのん気に黄昏ているんだね、~
リンハルト。▼~
貴族たるもの、~
常に気を引き締めておきたまえよ。▼~
:[リンハルト]|……ああ、君か。~
僕に何か用?▼~
:[フェルディナント]|ふん、たまたま通りかかっただけだ。~
それにしても……▼~
よく昼寝しているところを見かけるが、~
少しは人のために働くといい。▼~
:[リンハルト]|……そんなこと言われてもね。~
体力もないし、すぐ疲れるんだよ。▼~
:[フェルディナント]|ふむ……ならば体を鍛えるのだな。~
鍛えれば、できる仕事も増えるさ。▼~
今日のところは特別に、~
この私が鍛えてやろう。▼~
さあ、立ち上がりたまえ!~
正しき貴族の生き様が君を待っている!▼~
:[リンハルト]|……大げさだなあ。~
君はいつも全力で生きているねえ。▼~
:[フェルディナント]|ああ、全力だとも。~
全力のどこが悪いというのだ?▼~
:[リンハルト]|いやいや、悪いなんて言ってないって。~
一生懸命で前向きで、むしろ素晴らしいよ。▼~
君は働き者で、皆から慕われてるし、~
貴族としての品格も申し分ない。▼~
:[フェルディナント]|よくわかっているじゃないか。~
私は貴族として皆を導いているのだよ。▼~
:[リンハルト]|おまけに万能で、見目麗しく……~
それと比べたら僕なんて赤子も同然さ。▼~
:[フェルディナント]|いやあ、それ程でもない……~
私もそうありたいと日々研鑽しているがね。▼~
:[リンハルト]|紅茶や乗馬みたいな趣味もあって、~
君ほど貴族らしい人を見たことがないよ。▼~
:[フェルディナント]|そうだな。~
ついこの前も遠乗りに……▼~
:[リンハルト]|それから、えーと……もういいや。▼~
:[フェルディナント]|む?~
リンハルト、どこへ行くつもりだ?▼~
:[リンハルト]|貴族の中の貴族フェルディナントに後を~
託して、僕は赤子らしく寝てくるよ。▼~
:[フェルディナント]|貴族の中の貴族……!~
そこまで言ってくれるとは……▼~
って、今寝ると言ったか!?~
おい! 待ちたまえ!▼~
***支援B [#kdad7b3b]
:[フェルディナント]|ここにいたか、リンハルト。▼~
:[リンハルト]|うん? ああ、フェルディナントか。~
何の用?▼~
:[フェルディナント]|ふっ……これまで君には、~
あの手この手でかわし続けられてきた。▼~
だが、今日はそうはいかない。~
覚悟を決めたまえ、リンハルト。▼~
貴族としての責務からは逃げられないと、~
その身に刻み込んでくれよう!▼~
:[リンハルト]|はあ……今日の君は本気みたいだね。~
なら、僕もそれに応えるしかないか。▼~
:[フェルディナント]|おお! ついにその気になったか……!~
今また一人の貴族が真なる道に立ち返った!▼~
それではリンハルトよ。~
訓練場に行くとしよう。▼~
:[リンハルト]|ああ、それじゃ……▼~
さよならー。▼~
:[フェルディナント]|なあっ!?~
に、逃がさんぞ!▼~
(暗転)
:[リンハルト]|ぜえ……はあ……~
駄目だ、もう、走れない。▼~
:[フェルディナント]|はあ……はあ……~
さあ、リンハルト、観念したまえ。▼~
:[リンハルト]|はあ……ちょっと……~
お互い、休まない?▼~
:[フェルディナント]|はあ……、情けないな……。~
少しだけだぞ。▼~
……それにしても、~
君は意外と速く走れるのだね。▼~
本を読んでばかりで体が鈍っていると思って~
いたが、この私が追いつけないとはな。▼~
:[リンハルト]|面倒事から逃げてばかりだったしね。~
それで足が速くなったのかも。▼~
だけど君の脚力もたいしたものだったよ。~
流石、鍛えている貴族は違う。▼~
久しぶりに本気で走ったし、~
何だか気分がいいなあ。▼~
:[フェルディナント]|ふっ、そうか。▼~
今日のところはこの逃走劇を、~
君の鍛錬ということにしておいてやろう。▼~
さて……私はもう少し走り込むよ。~
次こそ君に追いつけるようになるためにな!▼~
:[リンハルト]|これだけ走った後に?~
ふふ、本当に君はいつも全力なんだね。▼~
:[フェルディナント]|ふっ……。~
全力のどこが悪いというのだ?▼~
:[リンハルト]|悪くなんてないよ。~
君を見ると、心からそう思える。▼~
**カスパル [#m01fd195]
***支援C [#t6a36e4b]
:[カスパル]|よっしゃー! 全員ぶっ飛ばしてやったぜ!~
お前ら、もう喧嘩すんなよ!▼~
:[フェルディナント]|見事だったな、カスパル。▼~
:[カスパル]|おっ、フェルディナント。~
今の見てたのか?▼~
:[フェルディナント]|ああ、一部始終をな。▼~
非道な行いが双方にあり、かつ和を乱した。~
そんな彼らには両成敗こそが相応しい。▼~
ふっ、同じ貴族として誇りに思うぞ。~
君はまさに貴族の鑑だ。▼~
:[カスパル]|はあ?~
貴族かどうかなんて、関係ねえだろ。▼~
:[フェルディナント]|いや、関係あるとも。▼~
領民の争いを裁くのも貴族の務め。~
此度の件もそれと同じではないかね?▼~
:[カスパル]|そうか?~
オレはそこまで考えちゃいねえよ。▼~
なんか体が疼くんだよな。~
いても立ってもいられねえっていう感じで!▼~
:[フェルディナント]|ほう、つまり……だ。~
君は本能で行動しているわけか。▼~
それ自体は否定すまいが、~
もっと明確な信念を持つべきだよ。▼~
例えば私は、貴族であることを念頭に置き、~
それに相応しい行動を常に心がけている。▼~
持てる者が持たざる者を正しく導く。~
これが私の信念であり、正義なのだよ!▼~
:[カスパル]|お前、いっつもそういうこと言うよなあ。~
オレには小難しくてよくわかんねえや。▼~
困ってる奴がいんなら、~
それを救えりゃいいだろ!▼~
:[フェルディナント]|ふっ。~
見解の相違、といったところかね。▼~
ならば、自分の考えを貫いてみせたまえ。~
貴族として、な。▼~
:[カスパル]|だーかーらー、貴族とかじゃなくてだな……~
ああっ、言い逃げはずりいぞ!▼~
***支援B [#l2c9a4ab]
:[フェルディナント]|おお、待っていたぞ、カスパル。~
:[カスパル]|フェルディナントじゃねえか。~
待ってたって?▼~
:[フェルディナント]|なに……君に本当の正義を~
教えてやろうと思ってね。▼~
:[カスパル]|ほんとの正義だ?~
オレの正義は偽物だって言うのかよ。▼~
:[フェルディナント]|それはまだわからないさ。~
先日、君は街で強盗を捕まえたと聞いた。▼~
それも、老人が営む店に現れた強盗を、だ。~
まさかとは思うが店で暴れてはいまいな?▼~
:[カスパル]|おいおい、それはオレをなめすぎだぜ。▼~
強盗が現れやがった時、~
店の爺さん、腰抜かしちまってよ。▼~
そんなんで更にオレが暴れたら、~
爺さん気絶しちまうかもしれねえだろ?▼~
だから強盗にオレの金を渡してやったんだ。~
今日はこれで勘弁しろよってな!▼~
:[フェルディナント]|ほう……君とは思えない殊勝な行動だな。~
:[カスパル]|そしたら強盗の奴、~
店から出てってくれたんだぜ。▼~
ま、店から出た後にすぐ追っかけて、~
取っちめてから金は取り戻したんだが。~
:[フェルディナント]|……訂正しよう、実に君らしい行動だった。~
だが……▼~
:[カスパル]|待て待て、次はお前の番だぜ。~
オレだってお前の話を聞いたんだ。▼~
:[フェルディナント]|私の番とは、何だね。▼~
:[カスパル]|ちょっと前に、他所の兵士を殴ったんだろ?~
それも街中で……▼~
:[フェルディナント]|待ちたまえ、君の言いたいことはわかっ...
だが、それは誤解だぞ、カスパル。▼~
:[カスパル]|誤解だと?▼~
:[フェルディナント]|ああ、あれは街で露店を見ていた時だっ...
明らかに粗悪な品を並べる品があってな。▼~
調べようとした矢先、どこかの貴族の私兵が~
店主を捕らえて引きずっていこうとした。▼~
普通に考えれば、質の悪い武具を売った~
店主を捕まえたという状況なのだろうが……▼~
どうしたことか、私は思わず店主を助け、~
兵士をのしてしまったのだ。▼~
:[カスパル]|やるじゃねえか!~
気分上がりそうだな! それ!▼~
:[フェルディナント]|……そういう問題ではない。~
とにかく、その後で店主に事情を聞くと……▼~
どうもその店主は素人で、貴族に騙されて~
粗悪な品を売っていたようなのだ。▼~
それが発覚しそうになり、貴族は口封じの~
ため兵士を送り込んだということらしい。▼~
:[カスパル]|あれってそういう話だったのか!▼~
お前が貴族の部下をいきなり殴った、~
って聞いたから、オレはてっきり……▼~
:[フェルディナント]|いや、そこは否定すまい。私は貴族とし...
自分を忘れ、本能に従ってしまったのだ。▼~
:[カスパル]|それのどこが悪いんだよ。~
あ、オレに似てきたんじゃねえか?▼~
:[フェルディナント]|む……君のほうこそ私に似てきたのでは?~
強盗を捕まえた時に見せたという配慮……▼~
以前のように本能に任せず、しっかりと~
貴族らしい判断ができている。▼~
:[カスパル]|案外、オレたちはお互いの良いところを~
吸収しちゃったりしてんのかもな?▼~
共に正義を追求し、互いに高め合う二人!~
燃えてきたぜええ!▼~
:[フェルディナント]|正義を追い求める相棒、か。~
ま、そういうことにしておいてやろう。▼~
**ベルナデッタ [#t29fe072]
***支援C [#dc4c8a50]
:[ベルナデッタ]|ふんふんふふーん♪ 本も借りられたし、~
今日も良い引き籠もり日和になりそう。▼~
:[フェルディナント]|ベルナデッタ、君に話がある。▼~
:[ベルナデッタ]|は、話!? なな何でしょおおう!~
このベルナデッタ、一切の悪事など……!▼~
:[フェルディナント]|……少し落ち着きたまえ。~
何も怒ってなどいない。▼~
:[ベルナデッタ]|いやあ、その顔は絶対怒っていますううう!~
助けてくださいいいいい!▼~
:[フェルディナント]|だから怒ってなど……。~
ああ、聞く耳も持たないか。▼~
いいから落ち着きたまえ!▼~
:[ベルナデッタ]|無理ですっ!▼~
:[フェルディナント]|そうか、無理か……。▼~
:[ベルナデッタ]|無理じゃないですううう!~
許してえええっ!▼~
:[フェルディナント]|……話というのは、~
君の引き籠もりについてだ。▼~
君は引き籠もりを脱せないと、~
思い悩んでいることだろうが……▼~
この私にかかれば、すぐに解決できるとも。~
まずは私についてきてくれ。▼~
:[ベルナデッタ]|え?~
……いや、遠慮します。結構です!▼~
:[フェルディナント]|遠慮することはない。引き籠もりの貴族と~
蔑まれてきた日々にお別れできるのだぞ。▼~
そうすれば、君も多くの出会いを持ち、~
貴族としての生き方が……▼~
:[ベルナデッタ]|ふ、ふざけんなです!~
絶対嫌ですから! 断固拒否ですううう!▼~
:[フェルディナント]|……これは重傷だな。▼~
(暗転)
:[フェルディナント]|この手を取れないというのなら、~
抱きかかえてでも……▼~
:[ベルナデッタ]|ベルは引き籠もりのままでいたいの!~
邪魔しないでええええ!▼~
:[フェルディナント]|え……うおっと!▼~
:[ベルナデッタ]|はっ!?~
あ……あ……▼~
:[フェルディナント]|……っく!~
手首を捻ったか……。▼~
:[ベルナデッタ]|も……もうダメだあああ!~
絶対に仕返しされるうううあああ!▼~
:[フェルディナント]|そんなことはしない。~
今のは私が……▼~
:[ベルナデッタ]|あたしやられるうう!~
やられちゃいますうううう!▼~
:[フェルディナント]|はあ……。~
出直したほうがよさそうだな……▼~
***支援B [#k5831774]
:[フェルディナント]|ベルナデッタ、少しいいだろうか?~
以前のことで……▼~
:[ベルナデッタ]|で、出たああああ!~
助けてくださいいいいいい!▼~
:[フェルディナント]|ベルナデッタ、落ち着きたまえ。~
扉は開けなくていい。聞いてくれないか。▼~
:[ベルナデッタ]|開けなくていいんですね!~
な、なら、聞きます。▼~
:[フェルディナント]|ありがとう。この前は勝手に話を~
進めてしまい、本当にすまなかった。▼~
私は君が引き籠もりを恥じていて、~
そこから抜け出したいのだと思っていた。▼~
だが、君の反応から察するに、~
それは間違いだったのだな。▼~
:[ベルナデッタ]|あ、あたしは、このままで、いいんです。~
いえ、このままがいいんです。▼~
:[フェルディナント]|……そうか。~
やはり君への理解が足りなかったようだ。▼~
それに、無理強いするつもりは~
なかったのだが……▼~
君をあれほど怯えさせてしまうとは。~
貴族にあるまじき振る舞いだった……。▼~
:[ベルナデッタ]|そ、そうですね。▼~
:[フェルディナント]|私は恥ずかしい。誇り高き貴族に相応しい~
言動が何一つできていなかった。▼~
他者を慮らず、深く傷つけ、自業自得の~
怪我を負ったことで更に相手を怯えさせた。▼~
私が積み上げてきたすべてが崩れていく……~
ああ、私は貴族として失格……▼~
:[ベルナデッタ]|フェルディナントさん!▼~
:[フェルディナント]|……ベルナデッタ?▼~
:[ベルナデッタ]|な、何だかよくわからないけど、そういう~
ことは言っちゃいけないと思います!▼~
全部フェルディナントさんのせいじゃ……~
あ、あたしだって悪かったんですから!▼~
怪我させちゃったし……~
ご、ごめんなさい……。▼~
:[フェルディナント]|いいのだ、軽傷だったし、~
すぐに治ったさ。▼~
:[ベルナデッタ]|あの、積み上げてきたものは、~
簡単に崩れません!▼~
:[フェルディナント]|そう……だろうか。▼~
:[ベルナデッタ]|あたし、引き籠もりが~
嫌ってわけじゃないですけど……▼~
それでも外に出なくちゃいけないことが~
あるのはわかってます。▼~
だから、少しずつ、外に出ることを~
積み上げて、生きてます。▼~
:[フェルディナント]|……そうだね。君は私が初めて出会った~
頃より、遙かに活動的になっている。▼~
:[ベルナデッタ]|でも失敗しちゃった日は、~
やっぱり外に出られません。怖くて。▼~
でもでも、翌日はまた、頑張ります。~
それまでの努力は消えたりしないと思って。▼~
だからその、フェルディナントさんが~
いつも努力してるのは知ってますから……▼~
ええと……その、何と言うんでしょう。~
はい。そんな感じです。おしまい。▼~
:[フェルディナント]|ははは! そこで話が終わるのかい。~
あはははは!▼~
:[ベルナデッタ]|ひ、酷いです! 真面目に話してたのに!~
……笑ってもらえて良かったですけど。▼~
***支援A [#m776fc5e]
:[フェルディナント]|ふっ、戦争の最中ではあるが、~
こうして紅茶を飲む時間は気が安らぐな。▼~
君もそう思わないか?ベルナデッタ。▼~
:[ベルナデッタ]|えっ、あ、はい!~
別にそんなこと……そうですね。▼~
:[フェルディナント]|だろう?~
……そういえば、思い出したことがある。▼~
:[ベルナデッタ]|思い出したこと、です?▼~
:[フェルディナント]|うむ。実は昔、とある令嬢と私との縁談の~
話が両親に来ていてな。▼~
引きこもって部屋を一歩も出ず、呪いの~
人形を作るような恐ろしい令嬢……▼~
そんな噂が立つような相手だったため、~
絶対に断るように両親を説得したのだ。▼~
:[ベルナデッタ]|えええ……恐ろしい相手ですね。あ、でも~
引き籠もりってとこは共感しますけど。▼~
:[フェルディナント]|いや……その噂の令嬢は君だよ。~
ヴァーリ家の娘だった。それを思い出した。▼~
:[ベルナデッタ]|な、何ですと?~
呪いの人形って何の話ですかあああ!▼~
:[フェルディナント]|確か、君は刺繍が得意だったろう。~
人形でも作っていたのではないかね。▼~
:[ベルナデッタ]|人形は作っていたけど、可愛いやつです!~
食虫植物とか……▼~
:[フェルディナント]|……聞かぬが花だったな。▼~
:[ベルナデッタ]|……?~
食虫花も作ってましたよ?▼~
:[フェルディナント]|いや、いい。~
ともかくその縁談……▼~
君が相手だと知っていれば、受けていても~
良かったかもしれないと思ってな。▼~
:[ベルナデッタ]|……!ほ、本気ですか?~
何が目的で!どんな企みがあると!?▼~
:[フェルディナント]|目的も何も……~
君をこの目で見知ったからだが……。▼~
:[ベルナデッタ]|……そ、そうですかあ。~
へえ、フェルディナントさんがあたしを……▼~
えへへ、あは……何だか暑いですね。~
熱いお茶を飲んでるからでしょうか。▼~
:[フェルディナント]|急にもごもごとどうしたのだね。~
まあ、昔の話だ。▼~
:[ベルナデッタ]|む、昔の話!?▼~
:[フェルディナント]|ああ。今の私たちは大いなる目的のために~
戦う仲間同士だ。▼~
私にはもう親もいないし……~
親同士の取り決めなど無意味だろう?▼~
:[ベルナデッタ]|そうですね?▼~
:[フェルディナント]|それに、縁談で結ばれていたら、今の~
この関係も築かれなかったかもしれない。▼~
:[ベルナデッタ]|あ、それは思います。~
きっと仲良くなれませんでしたね!▼~
どうせ親の決めた結婚と諦めて、~
もっと引き籠もってしまっていたかも……。▼~
:[フェルディナント]|ならば、呪いの人形姫から逃げた判断は、~
間違いではなかったということだな。▼~
:[ベルナデッタ]|ま、またその話をおお!~
呪いの人形なんて作ってませんーっ!▼~
:[フェルディナント]|あはは、まあ良いではないか。~
君とこの大修道院で出会えて良かったよ。▼~
それでは、私は先に行くとするか。~
またお茶を楽しもう、ベル。▼~
:[ベルナデッタ]|あ……。~
はい、また。▼~
あたしも、あなたにここで~
出会えて良かったですよ。▼~
ふんふんふふーん……♪▼~
**ドロテア [#x73a322b]
***支援C [#q5495ec7]
:[フェルディナント]|おお、ドロテア。~
やはり君がいると、食堂が華やぐね。▼~
:[ドロテア]|あら、フェルくん。~
相変わらずお世辞がお上手ですこと。▼~
:[フェルディナント]|いや、世辞ではないが……~
またそういう態度か。▼~
ドロテア、君は私に対してだけ~
そのような態度を取ってみせるな。▼~
私のことを嫌悪しているのかね?~
あるいは避けたい理由でもあると?▼~
:[ドロテア]|まあ、流石は貴族様。~
観察眼に長けているんですねえ。▼~
そのとおりですよ。~
貴方を嫌ってるわ、私。▼~
:[フェルディナント]|ふっ……やはりそうか。▼~
良ければ嫌う理由を聞かせてくれないかね。~
私にはまったく心当たりはないが。▼~
:[ドロテア]|特に理由なんてありません。~
気にするだけ無駄ですよ。▼~
:[フェルディナント]|そうもいかない。~
君が訳もなく人を嫌うとは思えないからな。▼~
:[ドロテア]|そうねえ、じゃあ貴方が訳を当てられたら、~
正直に認めてあげようかしら。▼~
平民の私とは頭の出来が違うものねえ。~
貴族様には簡単でしょ?▼~
:[フェルディナント]|なっ……! よし!~
挑まれたからには当ててみせよう。▼~
君はよく貴族様と揶揄するからな、やはり~
貴族が……いや、そう単純ではないか。▼~
:[ドロテア]|ふふっ。~
さあ、どうでしょうねえ?▼~
:[フェルディナント]|ま、待ちたまえ。~
何か手掛かりになるようなものはないかね?▼~
:[ドロテア]|ふふ……なら、一つだけ。~
貴方が蜜蜂のようだから、かしらねえ。▼~
後は自分で考えて。~
じゃあねえ、フェルくん。▼~
:[フェルディナント]|ううむ、蜜蜂か……。~
自分の役割を全うしている、ということか?▼~
***支援B [#j4d2634d]
:[フェルディナント]|これはいいところに。~
手作りの焼き菓子はいかがかね?▼~
:[ドロテア]|フェルくん……?~
貴方、いつの間に菓子職人になったの?▼~
:[フェルディナント]|はは、ドロテア。~
職人というほどのものではないよ。▼~
:[ドロテア]|ふふっ、当たり前でしょう。~
でも、お菓子なんて作れたのねえ。▼~
:[フェルディナント]|いや、初めての挑戦だ。こうして食べら...
ものになるまで、幾度となく失敗したさ。▼~
それもこれも、君の謎かけを解くため……~
君が私を嫌う理由を知るためなのだ。▼~
:[ドロテア]|へえ、何でか聞いても構いません?▼~
:[フェルディナント]|良いとも。君は私を蜜蜂と言った。~
蜜蜂は巣を持ち、甲斐甲斐しく働く。▼~
つまり、安定した財産と家を持ち、~
努力する貴族なのだと私は考えた。▼~
ならば、何も持たないところから、何かを~
始めれば……君も見直すのではないか。▼~
そう思ったのだ。~
何も持たざる君が、歌姫となったようにね。▼~
:[ドロテア]|何も持たないところから?~
どういう意味かしら。▼~
:[フェルディナント]|よくぞ聞いてくれた、ドロテア。▼~
この焼き菓子……材料から何からすべてを、~
私はこの腕一本で揃えたのだ。▼~
:[ドロテア]|材料って……粉や砂糖とか?▼~
:[フェルディナント]|ああ、粉は畑仕事を手伝う報酬として、~
砂糖などは商人の荷を運んで得たよ。▼~
:[ドロテア]|料理も、もしかして一人で……?▼~
:[フェルディナント]|もちろんだとも。厨房の雑用を請け負う~
代わりに、夜に使わせてもらってな。▼~
:[ドロテア]|本当に? 流石に信じられ……~
あら、貴方、手、怪我してるわ!▼~
:[フェルディナント]|菓子を焼く時に火傷してしまったのだ。~
なに、この程度、すぐ治る。▼~
:[ドロテア]|ダメよ、火傷は跡になりますから。~
ほら、医務室に来て。▼~
:[フェルディナント]|あ、待ちたまえ、~
まだ焼き菓子が……! ああっ……▼~
(暗転)
:[ドロテア]|ほら、これで大丈夫ですよ、フェルくん。~
貴族様は体も大事にしないと。▼~
:[フェルディナント]|む、また貴族様と……いや、今回は~
いつものような棘がないな。▼~
:[ドロテア]|ふふ、わかっちゃった?~
ちょっとだけ見直しましたし。▼~
:[フェルディナント]|見直した!? そうか、ようやく~
わかってくれたのだね! 何しろ……▼~
:[ドロテア]|あのね、ちょっとだけだから。~
蜜蜂の意味も間違ってます。▼~
貴方は、今も蜜蜂に見えるわねえ。~
それじゃ。▼~
:[フェルディナント]|くっ……いったい何だと言うのだ。~
ううむ……。▼~
***支援A [#v1e58b13]
:[フェルディナント]|おや、珍しいところで会ったな、ドロテ...
君は信仰に篤くなかった気がするが……▼~
:[ドロテア]|知ってたのねえ、フェルくん。~
確かに私は、敬虔な信徒とは言えません。▼~
貴族重視の不平等な社会を作った女神の~
せいで、酷い目に遭ってきたんだから。▼~
:[フェルディナント]|神聖な大聖堂で主の悪口とは、~
君は勇気があるにも程があるぞ、まったく。▼~
しかし、酷い目とはいったい~
何があったのだ?▼~
:[ドロテア]|うーん、貴方に教える必要ある?▼~
ま、いいかしら。私が孤児だったのは、~
どうせ知ってるでしょ?▼~
貴族街の裏通りで施しを乞うたり、残飯を~
漁ったりして飢えを凌ぐ毎日だった。▼~
:[フェルディナント]|やはりそうなのか……。~
浮浪孤児、何度か見かけたが……。▼~
:[ドロテア]|ふふっ、その後マヌエラ先輩に見出されて、~
私は歌姫になったの。▼~
歌姫の私に対する貴族たちの態度は、~
それはそれは素晴らしいものだったわ。▼~
私に唾を吐きかけた貴族たちが、~
その口で私の歌と見目を褒めるの。▼~
私を蹴り飛ばした貴族が、美しい~
靴を私に贈るのよ。本当に滑稽だった。▼~
:[フェルディナント]|……それで君は、貴族を嫌いになったのか。~
だが……なぜ私を同類視した?▼~
このフェルディナントが、~
そのような男だと?▼~
見た目に騙され、態度を翻すような……~
貴族とも思えぬ輩と同じだと?▼~
:[ドロテア]|ええ……? 違うと?~
だって、私は覚えてます。▼~
あれは、歌姫になることが決まった日……~
私、浮かれてたわ。▼~
少しでも汚れを落としておこうと、~
街の噴水でこっそり水浴びして……▼~
歌いながら、はしゃいでた。~
そこに貴方が現れたのよ。▼~
:[フェルディナント]|わ、私が……!?~
いや、まさか、それは……▼~
:[ドロテア]|やっぱり心当たりあるんでしょ。~
貴方は、私を睨んで、すぐに走り去った。▼~
次に学校で会った時には、貴方は別人の~
ような笑顔で、私に話しかけてきた。▼~
花に群がる、蜜蜂のようにね。~
蕾の頃は見向きもしなかったくせに。▼~
:[フェルディナント]|……そうか、そうだったのか。~
あの時の歌……君だったのだな。▼~
ドロテア、聞いてくれ。~
それは誤解だ。▼~
私はあの時……~
あの時、君に見とれていたんだ!▼~
美しい声と、可憐な笑顔……陽光が水に~
散りばめられ、水の精かと……。▼~
:[ドロテア]|う、うそ?▼~
:[フェルディナント]|嘘じゃない。ただ、子供心に無性に~
恥ずかしくて、逃げ出してしまった。▼~
勇気を出して戻って来た時には、~
もう誰もいなかった。夢だと思っていたよ。▼~
:[ドロテア]|………………。▼~
……そうね、信じるわ。~
お菓子を作ってた貴方を見て感じたの。▼~
貴方は、私の嫌いな貴族とは違うって。~
でも、なかなか受け入れられなくて……。▼~
:[フェルディナント]|いいんだ、誤解が解けたなら嬉しいよ。~
それに私は、蜜蜂で構わない。▼~
君という女王蜂のために飛び回る、~
そういう役目も、素敵だと思うからね。▼~
:[ドロテア]|ふふふふ。なら、悪い虫がつかないように、~
見張ってくれる?▼~
**ペトラ [#yde144d2]
***支援C [#hd5202a3]
:[ペトラ]|フェルディナント、いますか?~
先生、呼んで……▼~
:[フェルディナント]|……ふむ。▼~
:[ペトラ]|……とても、集中している、ですか。▼~
読書……待つ、です。▼~
:[フェルディナント]|……そうか。▼~
:[ペトラ]|………………。▼~
:[フェルディナント]|……なるほどな。~
外交も武具の発達に影響を及ぼす、か。▼~
……む、ペトラ?~
君、いつからそこにいたのかね。▼~
:[ペトラ]|少し、前。あなた、専心します。~
故、気づく、ありませんでした。▼~
:[フェルディナント]|いや、失礼。~
私としたことが、つい熱中していたようだ。▼~
……君も読書中か。~
何を読んで?▼~
:[ペトラ]|フォドラの歴史、勉強します。▼~
:[フェルディナント]|歴史書か……熱心だな。~
しかもフレスベルグの年代記とはまた……。▼~
:[ペトラ]|フォドラのこと、深く知る、望みます。~
……あなた、どのような本、読む、ですか?▼~
:[フェルディナント]|私か? 私は趣味のようなものでね。~
フォドラの地域ごとの武具の変遷史だよ。▼~
武具は気候や地形のみならず、外交関係にも~
強く影響されて進化する……興味深いね。▼~
:[ペトラ]|なるほど……興味深く、あります。~
流石、フェルディナントです。▼~
:[フェルディナント]|ほう、君も興味があるのか?~
ならば是非、読んでみてくれ。▼~
この本は全18巻あるうちの一冊でね、~
書庫には全巻が揃っているのだ。▼~
:[ペトラ]|感謝します。~
武具の研究、わたし、参考、できます。▼~
……失敗です、忘れる、ありました。~
先生、あなた、呼んでいます。▼~
:[フェルディナント]|なに? 君が物忘れとは珍しい……。~
では失礼するよ!▼~
:[ペトラ]|……珍しい、確かです。~
しかし、稀、あります。▼~
***支援B [#kd26bf3c]
:[フェルディナント]|武具の手入れ中か。~
余念がないな、ペトラ。▼~
:[ペトラ]|フェルディナント、ですか~
武具、手入れ、とても大切。▼~
:[フェルディナント]|ああ、そのとおりだな。~
その武器……ブリギットのものかね?▼~
:[ペトラ]|いいえ、ダグザの武器、です。~
ブリギットの人、よく使う、使いました。▼~
:[フェルディナント]|そうか……珍しい形状だとは聞いていたが、~
実際に見るのは初めてだな。▼~
:[ペトラ]|ダグザ、武具や武術、様々、流入しました。~
ブリギットの戦い方、影響されます。▼~
:[フェルディナント]|なるほど……ブリギット諸島は、西方の~
ダグザ大陸から影響を強く受けたのだな。▼~
異国の戦い方というのも気になるな。~
良ければ教えてくれないか?▼~
:[ペトラ]|承知、ですが、武術……説明、困難です。~
わたしたち、組み合う、しますか?▼~
:[フェルディナント]|実際に見せてくれると?~
それはありがたい、受けて立とう。▼~
:[ペトラ]|では、いきます!▼~
(暗転)
:[フェルディナント]|はあ……はあ……。~
ペトラ、ここまでに、しよう。▼~
:[ペトラ]|あなた……ダグザの武術、~
わかりました?▼~
:[フェルディナント]|ふう……。ああ、身をもってな。~
正直、フォドラの外の技術と侮っていたよ。▼~
足運びや体軸のずらし方に独特の技術が~
あるのだな。これは実戦でも有効だろう。▼~
それに……君も相当に鍛え抜かれている。~
拳での突きが槍のような鋭さだったよ。▼~
:[ペトラ]|戦う技術、ブリギット、より、必要です。~
ダグザとフォドラ、挟まれています。▼~
王族の前、わたし、一人の戦士です。~
戦わなければ、生きる、守る、できません。▼~
:[フェルディナント]|……以前、帝国は侵攻してきたブリギットと~
ダグザの連合軍を散々に撃退した。▼~
しかしその勝利は、地の利と……恐らく~
天運があってのものだったのだろう。▼~
君を知って、私はそう思うよ。▼~
知る前に見くびっていた自分を、~
恥じねばなるまい。▼~
:[ペトラ]|わたしも、フォドラ、来て……~
様々、知って、恥じています。▼~
無知、勝る、無恥、ありません。~
互い……研鑽し、進歩しましょう。▼~
:[フェルディナント]|ああ、共に進もう。~
我々はいつだって、前を向かねばならない。▼~
***支援A [#c66336f8]
:[ペトラ]|フェルディナント。▼~
:[フェルディナント]|うん? ああ、ペトラか。~
何か私に用かね?▼~
:[ペトラ]|いいえ……けれど、あなた、~
寂しく、見えます、ですから。▼~
:[フェルディナント]|寂しい? この戦争の最中にかね。~
生きるのに必死でそんな余裕はないさ。▼~
……それより、ペトラ。~
君は戦争が終わったら、故郷に帰るのか?▼~
《紅花の章》
:[フェルディナント]|エーデルガルトはブリギットとの関係修...
ため、君に王となってほしいと言っていた。▼~
《紅花の章以外》
:[フェルディナント]|帝国の人質だった君は、帝国が打倒され...
いよいよ完全に自由の身だろう。▼~
《共通》
:[ペトラ]|……はい、帰ります。▼~
しかし、フォドラとブリギット、友好関係、~
続くなら、いつでも、来られます。▼~
可能性、あります。~
フォドラ、いる、移り住む、できます。▼~
:[フェルディナント]|フォドラに、移り住む?~
君は故郷にいたくはないのかね?▼~
:[ペトラ]|ブリギット、帰る、望んでいます。~
しかし、フォドラも、わたしの故郷、です。▼~
わたし、9年前、フォドラ、来ました。~
人生の半分くらい、過ごしました。▼~
ブリギット、家族、います、~
フォドラも、新しい、家族、仲間、います。▼~
:[フェルディナント]|新しい家族、か……。私たちのことを~
そう言ってくれるとは嬉しいね。▼~
ならば、この大切な家族、~
誰一人失うことなく戦争に勝たなければ。▼~
:[ペトラ]|はい、わたしたち、勝ちます。~
あなたも、死なせません、▼~
:[フェルディナント]|ふっ、私は死にはしないさ。~
戦後にも、やらねばならぬこともできた。▼~
:[ペトラ]|……戦後、ですか?▼~
:[フェルディナント]|ああ。~
フォドラとブリギットの、懸け橋となる。▼~
:[ペトラ]|……!▼~
:[フェルディナント]|実は先ほど、嘘をついた。~
寂しさなどないと。▼~
だが、白状するよ。私は、戦いが終わって~
君が故郷に戻ることが、ひどく寂しい。▼~
:[ペトラ]|本当、ですか?▼~
:[フェルディナント]|そうだ。だから、私は決めたのだ。~
両者の仲を取り持つ役目を私が務めると。▼~
君がブリギットにいようと、~
フォドラにいようと、私もそこにいる。▼~
共に手を携え、フォドラとブリギットが~
未来永劫、友好であるように……▼~
私たちで力を合わせて、~
やっていけないだろうか。▼~
:[ペトラ]|ありがとう、フェルディナント。~
感謝、感激、です。▼~
わたし、同じ、寂しく、思います。~
だから、あなたの言葉、嬉しいです。▼~
フォドラとブリギット、友好、~
架け橋、頼みます。▼~
:[フェルディナント]|任せてくれたまえ。~
そして、行く行くは……▼~
:[ペトラ]|……はい、同意する、します。~
そのような未来……あります、ことを。▼~
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