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会話集/支援会話/クロード(レスター諸侯同盟)
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*クロードの支援会話 [#s6d3bf16]
#contents
**ローレンツ [#t2a800c8]
***支援C [#wc0b30c6]
:[ローレンツ]|……おい、何をしている。▼~
:[クロード]|おわっ!? ……って。~
何だ、ローレンツか。▼~
:[ローレンツ]|僕で悪かったな。相変わらず大修道院の中を~
ブラブラしているのか、クロード。▼~
:[クロード]|ああ、そうだよ。俺はこの、~
ガルグ=マク大修道院が大好きなんだ。▼~
:[ローレンツ]|違うな。先ほどの驚きようは、何か~
やましいことをしていたに相違あるまい。▼~
:[クロード]|おいおいおい、ローレンツくん。~
人聞きの悪いことを言わないでくれたまえ。▼~
この大修道院は千年の歴史が詰まっている。~
……や、正確には、千年に5年足りないが。▼~
とにかく、そこの柱も、壁も床も、~
すべてが千年もの間、そこにあるわけだ。▼~
俺たちの遠いご先祖も、ここを歩いたかも~
しれない。そう思うと心ときめくだろう?▼~
:[ローレンツ]|素晴らしい芸術品なら心ときめきもするが、~
くすんだ壁を眺めて何が面白いのかね?▼~
そもそも……君はどうも胡散臭いのだよ。▼~
断絶の危機にあったリーガン家が突然、~
嫡子の存在を公表したのは昨年のこと……。▼~
それまで、君はどこで何をしていたのだ?~
本当に君はリーガン家の人間なのか?▼~
:[クロード]|俺がリーガン家の血筋じゃなけりゃ、~
紋章なんか持っちゃいないだろうが。▼~
:[ローレンツ]|ぬ……紋章だけの問題ではない!~
僕は貴族の資質を問うているのだ!▼~
:[クロード]|その資質を磨くためにここへ来たのさ。~
よろしくご指導を頼むよ、ローレンツ先生。▼~
:[ローレンツ]|フン……君は、レスター諸侯同盟の盟主に~
なることの責任の重さがわかっているのか?▼~
いいたくはないが、今の同盟が結束に欠ける~
のは、リーガン家の力不足に他ならない。▼~
いつか君の尻尾を掴み、盟主の資格など~
ないことを証明してやる。覚悟しておけ。▼~
……君など、現れなければ良かったのだ。▼~
:[クロード]|ったく……面倒臭い奴だなあ……。▼~
***支援B [#ce0d19cf]
:[ローレンツ]|おい、クロード。最近起こっている~
同盟内の揉め事は聞いているな?▼~
:[クロード]|何だよ唐突に……。いったいどの話だ?~
同盟はいつも何かしら揉めてるからなあ。▼~
:[ローレンツ]|エドマンド辺境伯が、東方防衛に割く~
兵力分担に異議を申し立てている件だ。▼~
:[クロード]|あっちを立てれば、こっちが起こり出す……~
どうしたって揉めることになってるのさ。▼~
:[ローレンツ]|君のその怠慢のせいで、同盟内が余計に~
揉めるのだよ! いいか、よく聞きたまえ!▼~
エドマンド家の所領は確かに広くはないが、~
土地が肥沃な上に良港も備えている。▼~
潜在的な国力は同盟内でも屈指のはずだ。~
それなのに、兵は出せないと言う。▼~
君はそんな理不尽な要求を~
呑むつもりなのか?▼~
:[クロード]|まあまあ、“東方の脅威”パルミラ人も~
最近はおとなしくしてることだし……。▼~
:[ローレンツ]|何をのん気な……パルミラ人が明日~
攻め寄せてこないと、なぜ君にわかる?▼~
一部諸侯が兵を出し渋れば、フォドラ東端の~
ゴネリル家の負担が増すことになるんだぞ?▼~
:[クロード]|まあ、落ち着けって……。エドマンド家の~
財政が並み以上なのは俺も承知している。▼~
……が、抱えてる騎士の数は心許ない。~
人数を割けないのもまた事実なのさ。▼~
ちなみに、パルミラがおとなしくなったのは~
“フォドラの首飾り”を改修してからだ。▼~
その改修費のほどんどを、エドマンド伯が~
負担してくれているのは知ってたか?▼~
:[ローレンツ]|む……そうなのか?▼~
:[クロード]|おまけに優秀な職人を搔き集めてくれた~
おかげで、今やあの要塞は難攻不落だ。▼~
俺なら攻めないねえ。あんな物騒な砦は。▼~
:[ローレンツ]|フン……話はわかった。相応の負担を~
しているというなら僕も文句はない。▼~
だが、砦を守るのは人だ。今のように~
揉め事ばかりの状況ではいずれ落ちるぞ。▼~
:[クロード]|やれやれ、地位にこだわるだけの~
男かと思いきや……▼~
あいつが本当に盟主になったら、~
パルミラにとっちゃ面倒この上ないかもな。▼~
***支援A [#z4aad8d2]
:[クロード]|土は樹木を育み、樹木は果実を育む……。~
我らはこの大地に生かされているのだ……。▼~
ああ、フォドラよ……母なる大地よ……!~
ついでに、美味なる酒も育みたまえ!▼~
:[ローレンツ]|……おい、何をしている。▼~
:[クロード]|おわっ!? ……って。~
何だ、ローレンツか。▼~
:[ローレンツ]|先ほどから耳障りなのだよ。~
下手な詩を大声で吟じるのはやめたまえ。▼~
それに、韻も踏めないようでは、~
それは詩ではない。ただの独り言だ。▼~
:[クロード]|おっとっと……手厳しいな。~
お前が詩にうるさいとは知らなかったぜ。▼~
案外、陰でこっそりローレンツ詩集でも~
作ってたりしてなあ……くっくっく。▼~
:[ローレンツ]|なっ、どこでそれを……!▼~
そ、そもそも先ほどの詩は何なんだ。~
地面を賛美していたようだが。▼~
フォドラの大地を慈しみ育んだのは主だ。~
称えるべきは主の偉業ではないのか?▼~
:[クロード]|ほう、そこに引っかかるとは、やはりお前は~
根っからのフォドラの貴族だなあ。▼~
:[ローレンツ]|何を今更……君とて同じだろうが。▼~
:[クロード]|お前とは違うさ。俺に流れる貴族の血も、~
俺という人間を変えることはできない。▼~
:[ローレンツ]|は? 言っている意味がよくわからないが。▼~
:[クロード]|……なあ、ローレンツ。~
お前、盟主になりたがってたよな?▼~
本当にやってみるか?~
その気があるなら代わってやってもいいぞ。▼~
:[ローレンツ]|……!? 唐突に何を言い出すんだ。~
軽々しく口にしていい話題ではあるまい。▼~
:[クロード]|冗談で言ってるわけじゃないさ。~
前々から思ってたことだ。▼~
最初、俺はお前を同盟という鹿に集る~
狐のような野郎だと思ってたが、違った。▼~
軽薄な厄介者どころか、ちゃんと鹿を躾け、~
乗りこなそうとしてる……だろ?▼~
:[ローレンツ]|その自負はある。だが、盟主となれば~
志のみでは務まらない。器が必要だ。▼~
……父の意向もあり、僕は君を怪しみ、~
ずっと監視し続けてきた。▼~
だからこそわかる。~
君は盟主に相応しい器を備えている。▼~
:[クロード]|うは、お前が俺を褒めるとは、鹿が2本脚で~
立ち上がって歩き出すくらいの珍事だな。▼~
:[ローレンツ]|褒めているわけじゃない。同盟の将来のため~
客観的な事実を述べているだけだ。▼~
:[クロード]|同盟の将来のため、か。~
ほんと、揺らがない奴だなあ、お前は。▼~
:[ローレンツ]|この先の君の行い次第では、いつでも僕が~
取って代わってやる。そこは覚悟しておけ。▼~
:[クロード]|ふん、望むところさ。それなら俺も~
安心して、好きな時に消えられるしな。▼~
:[ローレンツ]|消える?~
クロード、まさか君は……▼~
この戦いで死ぬ気じゃないだろうな?~
早まるなよ、生きてこそ未来は変えられる。▼~
:[クロード]|あっははは、俺を褒めた上に、~
俺の身まで案じてくれるのか?▼~
俺は死なないよ、ローレンツ。~
案外しぶといからな。それに……▼~
この戦争はもう同盟のための戦争じゃない。~
フォドラ全土の将来が懸かっている。▼~
お前にフォドラ統一国家の王様まで~
任せるなんてのは、酷な話だろ?▼~
:[ローレンツ]|フン……他に相応しい者がなければ~
王でも皇帝でも引き受けるさ。▼~
:[クロード]|ほほう! いや、それでこそ、~
名門グロスタール伯爵家のローレンツだ。▼~
……生き残れよ、ローレンツ。~
お前はこの先の時代に必要な男だ。▼~
:[ローレンツ]|君もな、クロード。~
突然消え失せたりしないでくれたまえよ。▼~
……君のいない世界など、~
きっと味気ないだろうからな。▼~
**ラファエル [#j8b53116]
***支援C [#c759f200]
:[ラファエル]|よっ、ほっ、ほっ……。▼~
ふいー。ちょっと休むか。▼~
:[クロード]|よう、ラファエル。~
何だか、すごい荷物だな。▼~
:[ラファエル]|ああ、買い出し当番で街に出たら、~
何だか余計な荷物が増えちまったんだ。▼~
:[クロード]|買い出しって、普通は食材だよな。~
何で槍だの籠手だのがあるんだ?▼~
:[ラファエル]|途中で鍛冶屋を通りかかったら、~
親父に呼び止められちまってよお。▼~
ここの訓練用の武具、修繕が終わってるって~
言うもんだから、引き取ってきたんだ。▼~
:[クロード]|なるほどな。~
で、書物もあるみたいだが?▼~
:[ラファエル]|途中で、ここに出入りしてる商人と~
ばったり出会っちまってよお。▼~
書庫に納める書物を運んできたって~
言うから、預かってきたんだ。▼~
:[クロード]|ふーん。~
じゃあ、そっちの机は何だよ。▼~
:[ラファエル]|ああ、それ捨ててあったんだけどよお、~
直せばまだ使えるだろ?▼~
机を欲しがってる奴がいたのを~
思い出したもんだから持ってきたんだ。▼~
:[クロード]|……で、肝心の食材は、妙に少ないな。▼~
:[ラファエル]|大荷物抱えて歩いてたら腹減っちまってな、~
半分くれえ食っちまった。あっははは!▼~
:[クロード]|他人の世話を焼くのも大概にしとけっての。~
おかげで俺たちの飯が減っちまうだろ。▼~
やれやれ……見ちまったものは仕方ない。~
こっからは俺も手伝ってやるか。▼~
:[ラファエル]|いいのかあ? クロードくんの、~
細っちい筋肉じゃ重いと思うぞお?▼~
:[クロード]|心配しなくても書物くらいしか持たないよ。~
非力な俺じゃ、それが限界なんでね。▼~
***支援B [#y6176553]
:[ラファエル]|よっ、ほっ、ほっ……。▼~
ふいー。ちょっと休むか。▼~
:[クロード]|よう、ラファエル。~
こんな場面を前に見た気がするんだが。▼~
:[ラファエル]|ああ、街に出ると荷物のほうから~
オデに寄ってきちまうみたいでなあ。▼~
まあ、オデの筋肉が誰かの役に立つんなら、~
望むところだぞ。▼~
:[クロード]|だけどお前、確か騎士になりたいんだよな?~
こいつは騎士の仕事じゃないだろ。▼~
:[ラファエル]|立派な騎士ってのは、困ってる人を~
助けるもんだって聞いたぞ?▼~
:[クロード]|ああ? まあ間違っちゃいないとは思うが、~
騎士の本分はそこじゃなくないか?▼~
仕えてる主人や国のために戦ってこその~
騎士だ。そうだろ?▼~
困ってる奴を片っ端から助けるってのは、~
人としちゃあ立派かもしれんがな。▼~
:[ラファエル]|うん? 人として立派な人が騎士になれば、~
立派な騎士ってことじゃねえのか?▼~
:[クロード]|ん……? まあ、それもそうか?▼~
確かに、もし俺が騎士を雇うとすりゃ、~
人として立派な奴を雇いたいと思うしな。▼~
:[ラファエル]|だろ? 何なら、リーガン家で~
オデを騎士として雇ってもいいんだぞ?▼~
《白雲の章》
:[クロード]|ほう、そいつは名案だ!~
……俺が当主になれば、だがな。▼~
《翠風の章》
:[クロード]|ほう、そいつは名案だ!~
……俺が当主でいられれば、だがな。▼~
《共通》
:[クロード]|まあ、先のことはわからんが、お前の夢が~
叶うように、できるだけ力は貸すよ。▼~
お前だってたまには、他人から~
世話を焼かれる側に回らないとな。▼~
:[ラファエル]|おう、どんどん焼いてくれ!~
オデも、どんどん焼いてやるからな!▼~
……って言ってたら腹減ってきちまった。~
世話よりも肉を焼いてくれねえか?▼~
**イグナーツ [#qf1a3907]
***支援C [#n604acfc]
:[イグナーツ]|………………。▼~
:[クロード]|………………。▼~
:[イグナーツ]|……あ、クロードくん。~
声をかけてくれたら良かったのに。▼~
:[クロード]|いや、熱心に祈ってるようだったから、~
邪魔したら悪いかと思ってな。▼~
:[イグナーツ]|気を遣わせてすみません。~
でも、祈ってたわけじゃないんですよ。▼~
:[クロード]|ん? そうなのか?▼~
:[イグナーツ]|主について考えていたんです。▼~
:[クロード]|ほう? 興味深いな。~
良かったら話を聞かせてくれよ。▼~
:[イグナーツ]|えーと……ここじゃ何ですから、~
場所を変えましょうか。▼~
(暗転)
:[クロード]|……つまり、主なる存在について、~
考えてたってことか。▼~
:[イグナーツ]|ええ。大修道院にはたくさんの史料が~
残されているでしょう?▼~
でもその記述には、主を礼賛する目的で~
創作された話が織り込まれています。▼~
:[クロード]|ああ、主をできるだけ美化することで、~
信徒を増やしたかったんだろうさ。▼~
だから教会に都合の悪い記録は、~
どんどん闇に葬って……▼~
:[イグナーツ]|ちょ、ちょっと、クロードくん。~
ボクはそこまでは言ってませんけど!▼~
ただ、主の本当のお姿は、~
どんなふうだったんだろうって……。▼~
ボクは、そういうことを想像するのが~
好きなだけなんです。▼~
:[クロード]|本当の姿ねえ……。もし実在すんなら、~
俺たちと変わらない人間だったかもな。▼~
それこそ、あそこに立ってる~
食堂のおばちゃんと大差ないかもしれない。▼~
:[イグナーツ]|ええっ!? やめてくださいよ。ボクが~
想像する女神さまはとても美しいんですから!▼~
:[クロード]|いや、それはそれで……~
軽くおばちゃんに失礼だろ。▼~
***支援B [#yc76e0ce]
:[イグナーツ]|………………。▼~
:[クロード]|やあ、イグナーツ。~
また妄想か?▼~
:[イグナーツ]|いえ、今日はお祈りです。▼~
一生懸命お祈りを続けていたら、そのうち~
ボクの前に現れてくれるんじゃないかと。▼~
:[クロード]|女神さまが、か?▼~
:[イグナーツ]|はい……~
変でしょうか、そんなこと考えるのって。▼~
:[クロード]|いや、いいんじゃないか?~
俺だって会えるもんなら会いたいよ。▼~
お前が考えてる女神さまは、~
すっごい美人なんだろ?▼~
:[イグナーツ]|そういう言い方は違和感がありますが、~
とにかく美しい存在だと信じています。▼~
かつて地上に降り立った時には、~
フォドラ中の人々を魅了した方ですからね。▼~
:[クロード]|なるほど。~
絶世の美女だったかもしれない、か。▼~
《主人公が女性の時》
:[クロード]|……先生と比べたら、~
どっちが美人だろうな?▼~
:[イグナーツ]|ちょっと、そういうのやめてください!~
しかも答えづらいじゃないですか!▼~
《共通》
:[クロード]|しかし……今もまだ、どこかにいるのかね。~
まあ、天にましますことにはなってるが。▼~
:[イグナーツ]|ええ、天上でボクらを~
見守ってくれているはずです。▼~
そして、いつか復活の時が訪れる……~
ということになっていますよね。▼~
:[クロード]|よし、じゃあ俺のことは気にしないで、~
もっと祈り続けろ、イグナーツ!▼~
で、女神さまが現れたら呼んでくれ!▼~
:[イグナーツ]|ええー……イヤですよ。~
その時は、ボクと女神さまだけで……▼~
:[クロード]|いや、お前のために言ってるんだ。~
俺がいたほうが、絶対いいって。▼~
:[イグナーツ]|……? 何でですか?▼~
:[クロード]|お前、絶世の美女を前にして、~
正気を保って喋れるのか?▼~
:[イグナーツ]|あ、いや……それは……▼~
:[クロード]|俺なら気さくにお茶でも誘ってさ、~
楽しく語らえる自信があるね。▼~
:[イグナーツ]|う……じゃあ、お願いします。▼~
:[クロード]|ああ、任せとけ!~
さあ、祈れ! イグナーツ!▼~
**リシテア [#nad784d3]
***支援C [#maa7822f]
:[リシテア]|むむーん、なるほど……。この詠唱法に~
紋章の力が加わると、理論上は更に……。▼~
:[クロード]|おいおい、いつまでお勉強してんだ?~
良い子は寝る時間だろうが。▼~
:[リシテア]|むむっ?~
邪魔しないでください、クロード。▼~
:[クロード]|だってお前、ちゃんと寝ないと~
大きくなれないぞ?▼~
:[リシテア]|余計なお世話です。それと、わたしを~
子供扱いするの、いい加減やめてください。▼~
だいたい、3つや4つ年が下だからって、~
それに何の意味があるというんですか?▼~
《白雲の章》
:[リシテア]|座学も魔道も、あんたたちより~
成績は上なんですからね!▼~
《翠風の章》
:[リシテア]|座学も魔道も、あんたたちより~
成績は上だったんですからね!▼~
《共通》
:[クロード]|いやいや、子供扱いしてるわけじゃない。~
これはつまり……お姫様扱いってやつだ。▼~
さあ、姫様。歯を磨いてご就寝ください。~
虫歯には十分、お気をつけて……。▼~
:[リシテア]|お姫様扱いでも十分、不愉快なんですけど!▼~
:[クロード]|そうか? 乙女心は難しいなあ。~
じゃあ、いっそ女傑扱いならどうだ?▼~
リシテア殿、剣を取れ! いまだ勉強が~
足らぬなどと言うならば、この俺と勝負だ!▼~
:[リシテア]|………………。▼~
:[クロード]|いざ! 立ち会えーっ、いざ!~
……っておい。せめて何か反応してくれよ。▼~
:[リシテア]|呆れてものも言えませんでした。~
ほんっと、あっち行っててくれませんか?▼~
:[クロード]|わかったよ。でも、本当にもう寝ろよ?~
あんまり無理すると風邪引くぞ?▼~
あーそれと……この書庫な、~
最近、幽霊が出るって噂だぞ。▼~
:[リシテア]|……!?▼~
:[クロード]|ま、何かの見間違いだろうけどな。~
さて、俺は寝るか……。▼~
:[リシテア]|わ、わたしもそろそろ寝ようと~
思ってたところです! お先に失礼っ!▼~
:[クロード]|やれやれ……~
強がってても、やっぱり子供だねえ。▼~
***支援B [#le97ea62]
:[クロード]|……だから、この地形で敵を迎え撃つなら、~
俺はここで……お前は、ここだな。▼~
:[リシテア]|え? 迎撃の布陣なら、~
わたしはこっちでしょう?▼~
:[クロード]|いや、そこはまずいんじゃないか?~
この地図をよーく見てみろ。▼~
ここにほら、墓地がある。お前の苦手な~
幽霊が出るかもしれないぞ……くっくっく。▼~
:[リシテア]|クロード、ふざけないで!~
これ以上、わたしを子供扱いするなら……!▼~
:[クロード]|うおっ!? 待て待て、悪かった!~
ここで魔法をかますのは勘弁してくれ!▼~
:[リシテア]|フン……丸腰のあんたを消し飛ばすくらい~
わけもないんですからね。▼~
せめて真面目な話をしている時は、~
対等な立場で接してください!▼~
:[クロード]|お前のことは対等以上に考えてるって。~
それだけの力を持ってるわけだから。▼~
俺が考えたさっきの布陣だって、そうだ。~
幽霊云々の話は、ほんの冗談でさ。▼~
賢いお前なら、わかると思ったんだが?~
俺の考えた布陣の意味がさ。▼~
:[リシテア]|……むむ。▼~
:[クロード]|お前に守ってもらいたい場所は、臨機応変に~
立ち回るための判断力が要求されるだろ?▼~
そんな難しい役を、他の誰に任せられる?~
お前じゃなきゃ無理だろ?▼~
:[リシテア]|……まあ、そうかもしれませんね。▼~
:[クロード]|今までのことも、思い出してみろよ。~
いつ俺が、戦いの場でお前を子供扱いした?▼~
むしろ俺は、お前を頼りにしてるんだ。~
実力は先生の次くらいに買ってるんだぜ?▼~
:[リシテア]|そ、そうなんですか?▼~
:[クロード]|フォドラの大地に誓って嘘なんかつくか!~
リシテア、お前ほど優秀な仲間はいない!▼~
……あ、あんまり言い過ぎると、嘘っぽく~
なっちまうが、これは本音だからな?▼~
:[リシテア]|……わかりました。~
では、これからも対等な立場で。▼~
わたしも、クロードの優秀さだけは~
認めてるんですから。▼~
***支援A [#t8c9f021]
:[リシテア]|むむーん。弓兵をここに潜ませてから~
敵を谷あいに誘い込めば……。▼~
:[クロード]|リシテア、また、こんな夜更けまで~
お勉強してんのか?▼~
:[リシテア]|あんた……わたしを子供扱いしないって~
約束しませんでしたっけ?▼~
:[クロード]|だから言ってるんだ。そんなに頑張らずとも~
お前はもう、一人前のはずだろ。▼~
お前ほど優秀な奴なんて、そうはいない。~
俺だけじゃなく、みんなそう思ってる。▼~
:[リシテア]|……ごめんなさい。~
わたし、どうしても焦ってしまって。▼~
:[クロード]|何をそんなに焦る必要があるんだ?▼~
:[リシテア]|少しでも早く、誰よりも強くなって、~
父と母を安心させてあげたくて……。▼~
:[クロード]|以前、コーデリア伯爵に会った時、~
お前のことを自慢の娘だと言ってたぞ。▼~
ただ、無理をし過ぎていないか、~
それだけが心配だとも言っていた。▼~
父さんと母さんを安心させたいなら、~
まず自分を大事にするべきじゃないか?▼~
:[リシテア]|……うん。▼~
:[クロード]|じゃあ、今日はもう休め。体力を温存して、~
また明日から、俺たちを助けてくれよな。▼~
:[リシテア]|……クロードは大人ですね。~
それに比べてわたしなんて、やっぱり子供。▼~
あんたが子供扱いしてくることに、~
文句を言う資格なんてなかったのかも……。▼~
:[クロード]|お? てことは?▼~
これからは、お前を子供扱いしても~
怒らないってことだな?▼~
:[リシテア]|そういうことを言ってるんじゃありません!~
まったく、あんたって……!▼~
ちょっと見直したのに、台無しです!▼~
:[クロード]|まあ、考えてもみろ。俺がこんなふうに~
接するのは、お前だけなんだぞ?▼~
それはつまり、俺の中でお前が~
唯一無二の特別な存在だからだ。▼~
:[リシテア]|特別な……?~
それはどういう……。▼~
:[クロード]|どう受け取っても構わないぜ。~
いや、お子様の思考じゃ難しいか?▼~
:[リシテア]|お子様ですって?~
まだ、そういうことを言うんですね!?▼~
:[クロード]|おわっ!? 待て待て、早まるな。~
消し飛ばされるのは勘弁……!▼~
:[リシテア]|ふふっ……今日だけは許してあげます。~
なんだか、気分が良いので。▼~
:[クロード]|はは、良かった。~
じゃあ、もう本当に寝ろよ。▼~
早く寝ないと、お化けが出るぞおおー?▼~
:[リシテア]|……やっぱり、消し飛ばします!▼~
**マリアンヌ [#i608bd07]
***支援C [#a36de686]
:[クロード]|………………。▼~
:[マリアンヌ]|あの……。▼~
:[クロード]|ふうむ……。▼~
:[マリアンヌ]|あの、クロードさん……。▼~
:[クロード]|ん? ああ、悩み過ぎて天から啓示が~
降りたかと思ったら、マリアンヌか。▼~
:[マリアンヌ]|……?▼~
:[クロード]|今、十傑の伝承を調べていたんだが、~
虚実混沌としていて、どうにもね……。▼~
っと、俺に何か用だったか?▼~
:[マリアンヌ]|あ、あの、これ……落とし物……。~
首飾り……クロードさんのですよね。▼~
:[クロード]|……お? 確かにそうだ。~
もう出てこないと思って諦めてたんだ。▼~
《白雲の章》
:[クロード]|死んだ叔父さんの形見でね。失くしたら、~
祖父さんにどやされるところだった。▼~
《共通》
:[クロード]|助かったよ。~
ありがとな、マリアンヌ。▼~
:[マリアンヌ]|じゃあ、私はこれで……。▼~
:[クロード]|調べものは一段落ついたところなんだ。~
たまには、話でもしないか。▼~
:[マリアンヌ]|もう用は済みましたし……。▼~
:[クロード]|用がなければ話さないってのは寂しいな。~
人と話すのがそんなに苦手なのか?▼~
:[マリアンヌ]|う……はい……人とは……。~
何を話せばいいのか……。ごめんなさい。▼~
:[クロード]|いや、謝ることでもないが……。~
親父さんとも、そんな感じなのか?▼~
エドマンド辺境伯は、同盟きっての論客だ。~
そんな親父さんの娘なら、話すのも……▼~
:[マリアンヌ]|私は、養女なので……。▼~
:[クロード]|あれ、そうだったのか。~
じゃあ、生まれはどこなんだ?▼~
:[マリアンヌ]|それは……クロードさんには~
関係のないことですから。▼~
あ、あの、用事を思い出したので、~
これで……。▼~
:[クロード]|……逃げられたか。▼~
何を隠してるんだか……あんな態度を~
取られたら、余計に気になっちまうよ。▼~
***支援B [#fcc3adfc]
:[クロード]|マリアンヌ、この前は悪かったな。▼~
:[マリアンヌ]|……ええと、何のことでしょうか。▼~
:[クロード]|家の事情みたいな込み入った話を、~
無遠慮に聞いちまっただろ? すまない。▼~
:[マリアンヌ]|あ、いえ、私が話したくなかっただけで、~
クロードさんが悪いわけでは……。▼~
あまり、自分の話とか、~
人にしたことがなくて……。▼~
:[クロード]|人に、か。ってことは、人以外には~
いろいろ話してたりするのか?▼~
:[マリアンヌ]|……まあ、そうですね。~
人以外なら大丈夫なので。▼~
:[クロード]|いや、冗談で言ったんだが……。~
例えばどんな奴と話してるんだ?▼~
:[マリアンヌ]|馬のドルテとか……。▼~
:[クロード]|なるほど。それでドルテ君は、~
君の話してることを理解してるのかね?▼~
:[マリアンヌ]|してます! 彼の言うこともわかるんです。~
眠いとかお腹が痛いとか鼻が痒いとか……。▼~
:[クロード]|愚痴の多い奴なんだな……。~
ま、ドルテ君のことは置いといて。▼~
俺の興味はマリアンヌの隠し事にある。~
何か隠してるだろ? 例えば、血筋とか……▼~
:[マリアンヌ]|い、いえ……。▼~
:[クロード]|違うなら違うでいいんだ。~
与太話として聞き流してくれりゃいい。▼~
ただな、先祖が偉いとか自分も偉いとか、~
先祖が卑しいから自分も卑しいとか……▼~
そういう考え方が俺には理解できない。~
くだらないとしか思えないんだ。▼~
先祖が盗人なら、子孫は何も盗んでなくても~
盗人なのか? そんなわけないだろ。▼~
:[マリアンヌ]|それでも……人は、生まれた瞬間から、~
すでに何かを背負わされてるんです。▼~
私は、背負わされたものが大きすぎて……~
すみません、やっぱりこの話は終わりです。▼~
:[クロード]|人は生まれた瞬間から何かを~
背負わされてる……そりゃそうだ。▼~
だがな、マリアンヌ。~
背負ったもんは捨てることもできるんだぜ。▼~
***支援A [#f960a24c]
:[マリアンヌ]|お尻が痒いの? 仕方ないなあ。~
自分じゃ掻けないものねえ……。▼~
:[クロード]|おい、マリアンヌ。▼~
:[マリアンヌ]|ひっ……!?~
……クロードさん。▼~
:[クロード]|ドルテ君とお話し中のところ悪いんだが、~
ちょっと話さないか?▼~
:[マリアンヌ]|何でしょう……?▼~
:[クロード]|お前が背負わされてるもんが気になって、~
俺なりに推理してみた。▼~
:[マリアンヌ]|何で、そんなこと……。~
迷惑です……やめてください。▼~
:[クロード]|別に迷惑はかけない。その推理を~
ここで口にするつもりもないしな。▼~
だが、もし俺の推理が正しいなら、~
言っときたいことがあるんだ。▼~
聞いてくれるか……?▼~
:[マリアンヌ]|わかりました。たぶんその推理は~
外れていますが、聞くだけなら……。▼~
:[クロード]|じゃあ話すぞ。~
昔々、あるところに……▼~
:[マリアンヌ]|言いたいことって、昔話ですか?▼~
:[クロード]|聞けって。~
昔々あるところに、一人の若者がいた。▼~
そいつには、嫌われ者の血が流れてた。~
簡単に言うと母親が敵方の娘だったんだが。▼~
で、その若者は、周りの連中から~
散々にいじめられたんだ。▼~
何も悪いことはしてない。ただ生きてるって~
それだけの理由で嫌がらせを受けた。▼~
逃げても、やり返しても、説得しても、~
その状況はまったく変わらなかったよ。▼~
やがて成長した少年は故郷を飛び出した。~
逃げ出したんだな。▼~
:[マリアンヌ]|……仕方ないと思います。私だって、~
逃げられる場所があるなら、きっと……。▼~
:[クロード]|だけど、逃げた先でも同じだったんだ。~
外では少年の故郷の血が蔑まれてたのさ。▼~
:[マリアンヌ]|そんな……。▼~
:[クロード]|逃げ場を失った少年は思ったね。~
もう、内と外の境をぶち壊すしかないって。▼~
:[マリアンヌ]|境を……壊す?▼~
:[クロード]|ああ。内も外もなくなれば、~
外を嫌う理由がなくなる、だろ?▼~
簡単じゃあないだろうが、もし実現すれば、~
自分が背負ってるもんを捨てられる。▼~
:[マリアンヌ]|………………。▼~
:[クロード]|……人は確かに、生まれた瞬間から~
何かを背負わされてる。それは事実だ。▼~
けど、それに縛られるか、捨てちまうかは、~
自分次第だと、俺は思う。▼~
だからさ、マリアンヌ。~
お前もぶち壊してみろよ。▼~
ぶち壊して、~
背負わされたもんを捨てちまうんだ。▼~
:[マリアンヌ]|クロードさん……。~
私にも、できるでしょうか。▼~
:[クロード]|大丈夫さ、俺だっているんだ。~
俺たちは似た者同士、助け合えるだろ?▼~
:[マリアンヌ]|クロードさんと私が似た者同士?~
ふふ……全然、似てませんけど……。▼~
:[クロード]|おお! 見たか、ドルテ君?~
君の友だちが笑ったぞ!▼~
:[マリアンヌ]|……ありがとうございます、クロードさん。~
私も、ぶち、壊してみたいです。▼~
クロードさんと、一緒に……。▼~
:[クロード]|ああ、やってやろう。~
俺たちの意志で、世界を変えてやるんだ。▼~
**ヒルダ [#f8b83b67]
***支援C [#h94f2c12]
:[クロード]|……ん? 座学嫌いのヒルダが~
何か読んでるなんて珍しいな。▼
:[ヒルダ]|余計なお世話。……手紙よ、手紙。~
しょっちゅう兄さんから来るのよねー。▼
:[クロード]|ヒルダの兄さんって、もしかして~
同盟でも屈指の勇将と名高い……▼
:[ヒルダ]|あーもう、やめてよ。~
そんなの、あたしには関係ないしー。▼
:[クロード]|その言葉、兄さんが聞いたら泣いちまうぞ。~
ヒルダのことが大好きみたいじゃないか。▼
:[ヒルダ]|その愛情が重いのよ。最近はパルミラ人も~
おとなしくしてるし、暇なのねー、きっと。▼
:[クロード]|“東方の脅威”パルミラ人か。~
ヒルダの兄さんは何度か戦ったそうだな。▼~
確か、パルミラが誇る豪傑ナデルとも、~
互角に渡り合ったって聞いたぞ。▼
:[ヒルダ]|“百戦無敗”のナデル……だっけ?~
かなりオジサンって話だから興味ないけど。▼~
その人を撃破した時は、お父さんがもう~
喜んじゃって大変だったなー。▼~
凱旋した兄さんを領内じゅう連れ回して……~
強引に祝わされた領民は迷惑だったわよね。▼
:[クロード]|何言ってんだ、どんな祝いだろうと、祝いは~
楽しいもんだろ? みんな笑顔になるしな。▼~
お前も喜んではやったんだろ? ヒルダの~
笑顔があれば、きっと兄さんは百人力だ。▼
:[ヒルダ]|まあねー。そしたら調子に乗っちゃって、~
「フォドラは俺が守る!」とか言い出して。▼
:[クロード]|あながち間違ってないだろ。パルミラ人は~
お前の兄さんを警戒して動かないのさ。▼~
奴らと国境を接するゴネリル家が弱小なら、~
とっくにフォドラに侵入してるって。▼
:[ヒルダ]|……パルミラ人に聞いてきたみたいに~
話すわねー、クロードくん?▼
《白雲の章》
:[クロード]|これでも盟主の嫡子だからな。望まずとも~
いろんな情報が勝手に耳に入ってきちまう。▼
《翠風の章》
:[クロード]|これでも一応、盟主だからな。望まずとも~
いろんな情報が勝手に耳に入ってきちまう。▼
《共通》
:[ヒルダ]|ふーん。適当っぽいのに情報通だったり、~
いざとなると頭の回転が速かったり……。▼~
何かさー、クロードくんって、~
掴みどころがないわよねー?▼
:[クロード]|そうか? 俺はいつ掴まれてもいいんだぜ、~
この腕も、この心も……この首根っこも。▼~
ただ、この腹の内を見せるのは、お前が俺に~
腹を割って話せるようになってからだな。▼
***支援B [#m0935788]
:[クロード]|……ヒルダ、何書いてんだ?~
あ、兄さんの手紙への返事か。▼~
:[ヒルダ]|そうよー。面倒だけど、返事しとかないと~
心配してもっと面倒になるからー。▼~
ま、返事さえしとけばあとは自由だから~
一緒に暮らしてた頃よりはマシよねー。▼~
:[クロード]|へえ、動機はともかく偉いもんだな。~
俺は親に手紙なんて、随分書いてないよ。▼~
:[ヒルダ]|ふーん……? クロードくんのお父さんって~
亡くなったんじゃなかったっけ。▼~
:[クロード]|いやいや、いたって元気……なはずだ。~
事故で死んだ先代は、俺の叔父さんだよ。▼~
:[ヒルダ]|ああ、そっか。リーガン家はお母さんの~
実家だって、前に言ってたもんね。▼~
そういえば、クロードくんのお父さんって、~
どんな人なの?▼~
:[クロード]|豪放磊落が服を着て歩いてるような人だな。~
ガキの頃はよく馬で引き回されたもんだ。▼~
:[ヒルダ]|げげっ!? 何よそれー?▼~
:[クロード]|俺も悪ガキでね。だが、引き回されるのも~
慣れればどってことない。コツがあるんだ。▼~
:[ヒルダ]|そんなコツ、知りたくないよー。~
お母さんは心配しなかったの?▼~
:[クロード]|それどころか大笑いさ。親父が豪放磊落なら~
母さんは戦女神か大魔神かってな人でね。▼~
いつだか俺のことで俺の師匠と口論になり、~
しまいには取っ組み合いの大喧嘩さ!▼~
しかも勝ったんだぞ!? 百戦無敗を誇った~
俺の師匠が、泡吹いてのびちまったんだ!▼~
:[ヒルダ]|ええー……お母さんって、~
リーガン家のご令嬢だったんだよね……?▼~
:[クロード]|ああ。だが、あの親父と駆け落ちするような~
変人だ。人となりは推して知るべし、だな。▼~
:[ヒルダ]|えー駆け落ちなんだ! かっこいい!~
あたしも、そういうの憧れちゃうなー。▼~
好きになった人と家を飛び出すなんて、~
なかなかできることじゃないよ。▼~
:[クロード]|いやいや……できるできない、じゃない。~
やるかやらないか、だ。▼~
お前だって、日頃まるで出す気のない全力、~
ここぞという場面が来たら、出すんだろ?▼~
:[ヒルダ]|……! な、何言ってんのー?~
日頃から全力出しまくってるしー。▼~
:[クロード]|ま、今はいいさ。ヒルダ、~
そういう時が来るのを楽しみにしてるよ。▼~
***支援A [#a01e06ad]
:[ヒルダ]|なんか最近、息が詰まることばっかり……。▼~
クロードくん、息抜きにまた、~
子供の頃の話でも聞かせてよー。▼~
:[クロード]|ああ? じゃあ、ガキん時に親父から~
聞いた、異国の昔話でもしてやるよ。▼~
昔々、群れからはぐれて迷子になった~
白いラクダがおりまして……。▼~
~
(暗転)~
:[ヒルダ]|うっうっ……良がっだねー、白ラクダ。~
死んじゃうのかと思っだよおおおー。▼~
:[クロード]|いや、号泣するほど良い話だったか……?▼~
:[ヒルダ]|感動じだよおお……。クロードくん、~
この話の良さがわがんないのおおー?▼~
:[クロード]|今まで塵ほども良いとは思わなかったが……~
お前の号泣を見られた点は評価すべきだな。▼~
:[ヒルダ]|ぐすん……何よ、それ。▼~
:[クロード]|お前、いつも嘘泣きばっかりだったろ?~
瞳を潤ませて、いかにも悲しいですって。▼~
:[ヒルダ]|ひっどーい!~
いつも本当に悲しくて泣いてるもん!▼~
:[クロード]|お前がどう言おうと、わかるもんは~
わかるんだ。いい加減、腹割って話せって。▼~
:[ヒルダ]|……そっか。もしかしてさ、あたしのこと~
わかるのって、クロードくんも同じだから?▼~
:[クロード]|同じ……?▼~
:[ヒルダ]|クロードくん、嘘笑いすること多いでしょ。~
そういうの、あたしにはわかるんだよねー。▼~
本気で笑ってるっぽい時もあるけどさ。~
例えば……先生と話してる時とか?▼~
:[クロード]|……こりゃ参ったな。~
確かにそうかもしれない。▼~
その点に限って言えば、~
確かに俺とヒルダは同じだ。▼~
けど、よくわかったな。~
俺のことずっと観察してたのか?▼~
:[ヒルダ]|そうだよー。クロードくんのこと、~
気になってつい目で追っちゃうから……▼~
って待った待った、今のはなし!~
クロードくん、今の、忘れてー?▼~
:[クロード]|いやいや、忘れたくても俺のこの小賢しい~
頭が忘れさせてくれないって。……悪いな。▼~
それに俺がヒルダの嘘泣きをわかったのも、~
お前をずっと目で追ってたからなんだぜ?▼~
:[ヒルダ]|え……?~
ちょっと、何よそれ。▼~
:[クロード]|……なあ、ヒルダ。いろいろと片づいたら、~
俺の家族や、師匠に会ってみるか?▼~
おっと、勘違いすんなよ。ただ、俺の家族に~
興味があるみたいだったからさ。▼~
何より、ヒルダはいろいろ話してくれたが、~
俺はまだ、この腹の内を晒しちゃいない。▼~
俺の親にさえ会えば、それがわかると思う。~
……ま、驚かしちまうかもしれないけどな。▼~
:[ヒルダ]|クロードくんの家族に、ねー。~
ふーん……まあ、ちょっと面白そうかも。▼~
:[クロード]|それじゃ、その時までに互いの気が変わって~
なかったら……一緒に来てくれ、ヒルダ。▼~
:[ヒルダ]|あ……でも長旅になるなら、~
兄さんが許してくれないかも……▼~
:[クロード]|ああ……そりゃ確かに、~
“フォドラの首飾り”並みの難関だな。▼~
**レオニー [#e54b5667]
***支援C [#za1e82e8]
:[クロード]|うー冷てえな。~
どうも、こういうのは慣れん……。▼~
うおっ、手が滑っ……うわあっ!▼~
:[修道士]|ああっ、ちょっとあんた!~
何やってんだい!▼~
:[クロード]|わ、悪い! って、おおおっ!?▼~
(暗転)
:[クロード]|はあー、やれやれ。~
えらい目に遭ったぜ……。▼~
:[レオニー]|どうしたんだ、クロード。~
びっしょびしょじゃないか。▼~
:[クロード]|当番の奴が、具合悪いっつーんで、~
皿洗いを代わってやったんだが。▼~
皿は割れるわ、無駄に濡れるわ、~
食堂のおばちゃんに叱られるわ……。▼~
いや、散々な目に遭った。~
疲れたし、もう寝るかなあ。▼~
:[レオニー]|ぷぷっ……~
名門貴族の御曹司が、形無しだね。▼~
:[クロード]|ああ?~
皿洗いに貴族も平民もないっての。▼~
:[レオニー]|いや、そもそも普通の貴族なら、~
皿洗いなんて進んでやろうと思わないだろ。▼~
ま、あんたのそういう貴族ぶらないところは~
嫌いじゃないけどね?▼~
:[クロード]|はは、俺の良さをわかってもらえて光栄だ。▼~
レオニーの、素直に相手を褒めてやれる~
ところも、俺は嫌いじゃないぜ?▼~
:[レオニー]|そうか? 自慢じゃないが、~
わたしは人を見る目には自信がないんだ。▼~
だから、わたしが褒めた奴が、ほんとに~
褒められるだけの奴かはわからないぞ。▼~
あんただって、良い奴に見えて、~
案外、腹ん中は真っ黒かもしれないしな?▼~
:[クロード]|……おっと、人を見る目がないって割に、~
鋭いこと言うじゃないか。▼~
まあ、自分の目を信じない慎重さってのは~
大事かもな。まず自分を疑うべし!だ。▼~
:[レオニー]|ああ、今後もそうするよ。▼~
びっしょびしょの人に何を言われても、~
説得力がないけどな。▼~
:[クロード]|……へっくしょん!▼~
***支援B [#z92cba19]
:[レオニー]|………………。▼~
:[クロード]|よう、レオニー。何やってんだ?▼~
:[レオニー]|あっ! バカ!~
がさがさ歩いてきやがって!▼~
あーあ……。~
折角の獲物が逃げちまったじゃないか。▼~
《白雲の章》
:[クロード]|ん? ああ、狩りをしてたのか。~
なんだ、食堂の飯じゃ足りないのか?▼~
《翠風の章》
:[クロード]|ん? ああ、狩りをしてたのか。~
食料の備蓄でも増やすのか?▼~
《共通》
:[レオニー]|違うよ、腕が鈍らないように、~
たまにやってるんだよ。▼~
《翠風の章》
:[レオニー]|このご時世、いくらあってもいいだろ?~
狩りの腕が鈍っても困るしな。▼~
《共通》
:[クロード]|そうか、レオニーは猟師の家だもんな。~
この辺りは得物が多くて狩りやすいだろ。▼~
:[レオニー]|うん、大修道院のお膝元で~
狩りをしようって奴が少ないからかな?▼~
川じゃ魚もたくさん獲れるし、~
食える木の実やキノコにも事欠かない。▼~
ここならいくらでも自給自足できそうだよ。~
主の恵みに感謝、感謝ってとこだな。▼~
:[クロード]|ふむ……俺は、主の恵みよりも、~
豊饒なる大地に感謝したいね。▼~
主は心の支えにはなるかもしれんが、~
腹は満たしてくれないからなあ。▼~
:[レオニー]|主を差し置いて大地に感謝、か。~
相変わらず、貴族らしからぬ発言だな。▼~
:[クロード]|レオニー、人は何に生かされてると思う?~
主か? 貴族か? 違うだろ。▼~
人はこの雄大な大地の恵みによって~
生かされてるんだ。▼~
:[レオニー]|別にそれは否定しないけど、大地が豊かに~
なるのだって、主が守ってくれるからだろ?▼~
わたしは敬虔な信徒ってわけじゃないけど、~
女神様が要らないなんていうのはなあ……▼~
:[クロード]|心の支えにはなるって言ったろ?~
要らないとまでは思わないさ。▼~
けど、女神を信じてないブリギットでも、~
ダグザでも、パルミラでも……▼~
大地は平等に恵みを与えてくれる。~
主は主、大地は大地でそれぞれ敬おうぜ。▼~
:[レオニー]|………………。▼~
:[クロード]|いや、あくまで個人的な思いつきだ。すべて~
セイロスの女神さまのおかげって思うなら……▼~
:[レオニー]|いいよ、いいよ。~
わたしなんかに気を遣わなくても。▼~
当たり前のように女神様を信じてきたけど、~
確かに信じてない人たちもいるんだよな。▼~
それに、あんたの考え方、面白いよ。~
大地に感謝……うん、そうかあ。▼~
:[クロード]|だろ? 野性的女子のお前なら~
共感してくれそうな気がしたんだ。▼~
:[レオニー]|何だよ、野性的女子って。▼~
:[クロード]|とはいえ、こんな話を修道院で公言すりゃ、~
異端扱いされかねんが。▼~
:[レオニー]|まあ、そうかもな。~
今の話は、胸に納めとくよ。▼~
***支援A [#g794aa15]
:[レオニー]|お疲れ、クロード。~
次の戦いも勝てそうか?▼~
:[クロード]|もちろん、勝つつもりだ。~
打てる手は全部、打ってあるよ。▼~
:[レオニー]|だけど油断はできないだろ。~
向こうだってどんな手を打ってくるか……▼~
:[クロード]|まあ、そうだが。いくら相手が強いったって~
狭いフォドラの中での話だろ。▼~
フォドラの外に目を向ければ~
大地はどこまでも広がってるんだ。▼~
そんな大地の片隅で強いの弱いの言っても、~
たかが知れてるってもんだ。▼~
:[レオニー]|なるほどね、そう言われるとこの戦争も、~
ちっぽけな揉め事に見えてくるな。▼~
:[クロード]|そうそう。こんな戦争、フォドラの民の~
ささやかな内輪揉めだ。どうにでもなる。▼~
:[レオニー]|ははは、適当だなあ、あんたは。~
……でも、クロードと話してるとさ、~
物の考え方、世界の見方が変わって来るよ。▼~
当たり前と思ってたことが、~
当たり前じゃなくなるっていうかね。▼~
:[クロード]|考え方次第で物の見え方は変わってくる。~
当たり前と思ってるすべてが真実じゃない。▼~
つまるところ、前に言ったあれだ。~
まず自分を疑うべし、だな。▼~
:[レオニー]|ああ、そうだったな。しかし、あんたって~
どこでそういう価値観を身につけたんだ?▼~
その、フォドラの人間の「当たり前」を~
簡単に壊しちまうような価値観をさ。▼~
:[クロード]|……知りたいか?▼~
:[レオニー]|うん、興味はあるかな。~
教えてくれるのか?▼~
:[クロード]|うーん、そうだな……~
この戦争が終わったら、教えてやるよ。▼~
口で説明するよりも、~
実際に見に行ったほうが早い。▼~
:[レオニー]|見に行く?~
どこへ? 何をだ?▼~
:[クロード]|ちょっと遠くだ。~
この大地のだだっ広さがわかると思うね。▼~
:[レオニー]|へえ、大地のだだっ広さがわかる場所か。~
そりゃ楽しみだな。▼~
……クロード、約束だぞ?▼~
:[クロード]|ああ、約束だ。~
まずはさっさと、戦争に勝っちまおう。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#yeeb426b]
#comment
終了行:
*クロードの支援会話 [#s6d3bf16]
#contents
**ローレンツ [#t2a800c8]
***支援C [#wc0b30c6]
:[ローレンツ]|……おい、何をしている。▼~
:[クロード]|おわっ!? ……って。~
何だ、ローレンツか。▼~
:[ローレンツ]|僕で悪かったな。相変わらず大修道院の中を~
ブラブラしているのか、クロード。▼~
:[クロード]|ああ、そうだよ。俺はこの、~
ガルグ=マク大修道院が大好きなんだ。▼~
:[ローレンツ]|違うな。先ほどの驚きようは、何か~
やましいことをしていたに相違あるまい。▼~
:[クロード]|おいおいおい、ローレンツくん。~
人聞きの悪いことを言わないでくれたまえ。▼~
この大修道院は千年の歴史が詰まっている。~
……や、正確には、千年に5年足りないが。▼~
とにかく、そこの柱も、壁も床も、~
すべてが千年もの間、そこにあるわけだ。▼~
俺たちの遠いご先祖も、ここを歩いたかも~
しれない。そう思うと心ときめくだろう?▼~
:[ローレンツ]|素晴らしい芸術品なら心ときめきもするが、~
くすんだ壁を眺めて何が面白いのかね?▼~
そもそも……君はどうも胡散臭いのだよ。▼~
断絶の危機にあったリーガン家が突然、~
嫡子の存在を公表したのは昨年のこと……。▼~
それまで、君はどこで何をしていたのだ?~
本当に君はリーガン家の人間なのか?▼~
:[クロード]|俺がリーガン家の血筋じゃなけりゃ、~
紋章なんか持っちゃいないだろうが。▼~
:[ローレンツ]|ぬ……紋章だけの問題ではない!~
僕は貴族の資質を問うているのだ!▼~
:[クロード]|その資質を磨くためにここへ来たのさ。~
よろしくご指導を頼むよ、ローレンツ先生。▼~
:[ローレンツ]|フン……君は、レスター諸侯同盟の盟主に~
なることの責任の重さがわかっているのか?▼~
いいたくはないが、今の同盟が結束に欠ける~
のは、リーガン家の力不足に他ならない。▼~
いつか君の尻尾を掴み、盟主の資格など~
ないことを証明してやる。覚悟しておけ。▼~
……君など、現れなければ良かったのだ。▼~
:[クロード]|ったく……面倒臭い奴だなあ……。▼~
***支援B [#ce0d19cf]
:[ローレンツ]|おい、クロード。最近起こっている~
同盟内の揉め事は聞いているな?▼~
:[クロード]|何だよ唐突に……。いったいどの話だ?~
同盟はいつも何かしら揉めてるからなあ。▼~
:[ローレンツ]|エドマンド辺境伯が、東方防衛に割く~
兵力分担に異議を申し立てている件だ。▼~
:[クロード]|あっちを立てれば、こっちが起こり出す……~
どうしたって揉めることになってるのさ。▼~
:[ローレンツ]|君のその怠慢のせいで、同盟内が余計に~
揉めるのだよ! いいか、よく聞きたまえ!▼~
エドマンド家の所領は確かに広くはないが、~
土地が肥沃な上に良港も備えている。▼~
潜在的な国力は同盟内でも屈指のはずだ。~
それなのに、兵は出せないと言う。▼~
君はそんな理不尽な要求を~
呑むつもりなのか?▼~
:[クロード]|まあまあ、“東方の脅威”パルミラ人も~
最近はおとなしくしてることだし……。▼~
:[ローレンツ]|何をのん気な……パルミラ人が明日~
攻め寄せてこないと、なぜ君にわかる?▼~
一部諸侯が兵を出し渋れば、フォドラ東端の~
ゴネリル家の負担が増すことになるんだぞ?▼~
:[クロード]|まあ、落ち着けって……。エドマンド家の~
財政が並み以上なのは俺も承知している。▼~
……が、抱えてる騎士の数は心許ない。~
人数を割けないのもまた事実なのさ。▼~
ちなみに、パルミラがおとなしくなったのは~
“フォドラの首飾り”を改修してからだ。▼~
その改修費のほどんどを、エドマンド伯が~
負担してくれているのは知ってたか?▼~
:[ローレンツ]|む……そうなのか?▼~
:[クロード]|おまけに優秀な職人を搔き集めてくれた~
おかげで、今やあの要塞は難攻不落だ。▼~
俺なら攻めないねえ。あんな物騒な砦は。▼~
:[ローレンツ]|フン……話はわかった。相応の負担を~
しているというなら僕も文句はない。▼~
だが、砦を守るのは人だ。今のように~
揉め事ばかりの状況ではいずれ落ちるぞ。▼~
:[クロード]|やれやれ、地位にこだわるだけの~
男かと思いきや……▼~
あいつが本当に盟主になったら、~
パルミラにとっちゃ面倒この上ないかもな。▼~
***支援A [#z4aad8d2]
:[クロード]|土は樹木を育み、樹木は果実を育む……。~
我らはこの大地に生かされているのだ……。▼~
ああ、フォドラよ……母なる大地よ……!~
ついでに、美味なる酒も育みたまえ!▼~
:[ローレンツ]|……おい、何をしている。▼~
:[クロード]|おわっ!? ……って。~
何だ、ローレンツか。▼~
:[ローレンツ]|先ほどから耳障りなのだよ。~
下手な詩を大声で吟じるのはやめたまえ。▼~
それに、韻も踏めないようでは、~
それは詩ではない。ただの独り言だ。▼~
:[クロード]|おっとっと……手厳しいな。~
お前が詩にうるさいとは知らなかったぜ。▼~
案外、陰でこっそりローレンツ詩集でも~
作ってたりしてなあ……くっくっく。▼~
:[ローレンツ]|なっ、どこでそれを……!▼~
そ、そもそも先ほどの詩は何なんだ。~
地面を賛美していたようだが。▼~
フォドラの大地を慈しみ育んだのは主だ。~
称えるべきは主の偉業ではないのか?▼~
:[クロード]|ほう、そこに引っかかるとは、やはりお前は~
根っからのフォドラの貴族だなあ。▼~
:[ローレンツ]|何を今更……君とて同じだろうが。▼~
:[クロード]|お前とは違うさ。俺に流れる貴族の血も、~
俺という人間を変えることはできない。▼~
:[ローレンツ]|は? 言っている意味がよくわからないが。▼~
:[クロード]|……なあ、ローレンツ。~
お前、盟主になりたがってたよな?▼~
本当にやってみるか?~
その気があるなら代わってやってもいいぞ。▼~
:[ローレンツ]|……!? 唐突に何を言い出すんだ。~
軽々しく口にしていい話題ではあるまい。▼~
:[クロード]|冗談で言ってるわけじゃないさ。~
前々から思ってたことだ。▼~
最初、俺はお前を同盟という鹿に集る~
狐のような野郎だと思ってたが、違った。▼~
軽薄な厄介者どころか、ちゃんと鹿を躾け、~
乗りこなそうとしてる……だろ?▼~
:[ローレンツ]|その自負はある。だが、盟主となれば~
志のみでは務まらない。器が必要だ。▼~
……父の意向もあり、僕は君を怪しみ、~
ずっと監視し続けてきた。▼~
だからこそわかる。~
君は盟主に相応しい器を備えている。▼~
:[クロード]|うは、お前が俺を褒めるとは、鹿が2本脚で~
立ち上がって歩き出すくらいの珍事だな。▼~
:[ローレンツ]|褒めているわけじゃない。同盟の将来のため~
客観的な事実を述べているだけだ。▼~
:[クロード]|同盟の将来のため、か。~
ほんと、揺らがない奴だなあ、お前は。▼~
:[ローレンツ]|この先の君の行い次第では、いつでも僕が~
取って代わってやる。そこは覚悟しておけ。▼~
:[クロード]|ふん、望むところさ。それなら俺も~
安心して、好きな時に消えられるしな。▼~
:[ローレンツ]|消える?~
クロード、まさか君は……▼~
この戦いで死ぬ気じゃないだろうな?~
早まるなよ、生きてこそ未来は変えられる。▼~
:[クロード]|あっははは、俺を褒めた上に、~
俺の身まで案じてくれるのか?▼~
俺は死なないよ、ローレンツ。~
案外しぶといからな。それに……▼~
この戦争はもう同盟のための戦争じゃない。~
フォドラ全土の将来が懸かっている。▼~
お前にフォドラ統一国家の王様まで~
任せるなんてのは、酷な話だろ?▼~
:[ローレンツ]|フン……他に相応しい者がなければ~
王でも皇帝でも引き受けるさ。▼~
:[クロード]|ほほう! いや、それでこそ、~
名門グロスタール伯爵家のローレンツだ。▼~
……生き残れよ、ローレンツ。~
お前はこの先の時代に必要な男だ。▼~
:[ローレンツ]|君もな、クロード。~
突然消え失せたりしないでくれたまえよ。▼~
……君のいない世界など、~
きっと味気ないだろうからな。▼~
**ラファエル [#j8b53116]
***支援C [#c759f200]
:[ラファエル]|よっ、ほっ、ほっ……。▼~
ふいー。ちょっと休むか。▼~
:[クロード]|よう、ラファエル。~
何だか、すごい荷物だな。▼~
:[ラファエル]|ああ、買い出し当番で街に出たら、~
何だか余計な荷物が増えちまったんだ。▼~
:[クロード]|買い出しって、普通は食材だよな。~
何で槍だの籠手だのがあるんだ?▼~
:[ラファエル]|途中で鍛冶屋を通りかかったら、~
親父に呼び止められちまってよお。▼~
ここの訓練用の武具、修繕が終わってるって~
言うもんだから、引き取ってきたんだ。▼~
:[クロード]|なるほどな。~
で、書物もあるみたいだが?▼~
:[ラファエル]|途中で、ここに出入りしてる商人と~
ばったり出会っちまってよお。▼~
書庫に納める書物を運んできたって~
言うから、預かってきたんだ。▼~
:[クロード]|ふーん。~
じゃあ、そっちの机は何だよ。▼~
:[ラファエル]|ああ、それ捨ててあったんだけどよお、~
直せばまだ使えるだろ?▼~
机を欲しがってる奴がいたのを~
思い出したもんだから持ってきたんだ。▼~
:[クロード]|……で、肝心の食材は、妙に少ないな。▼~
:[ラファエル]|大荷物抱えて歩いてたら腹減っちまってな、~
半分くれえ食っちまった。あっははは!▼~
:[クロード]|他人の世話を焼くのも大概にしとけっての。~
おかげで俺たちの飯が減っちまうだろ。▼~
やれやれ……見ちまったものは仕方ない。~
こっからは俺も手伝ってやるか。▼~
:[ラファエル]|いいのかあ? クロードくんの、~
細っちい筋肉じゃ重いと思うぞお?▼~
:[クロード]|心配しなくても書物くらいしか持たないよ。~
非力な俺じゃ、それが限界なんでね。▼~
***支援B [#y6176553]
:[ラファエル]|よっ、ほっ、ほっ……。▼~
ふいー。ちょっと休むか。▼~
:[クロード]|よう、ラファエル。~
こんな場面を前に見た気がするんだが。▼~
:[ラファエル]|ああ、街に出ると荷物のほうから~
オデに寄ってきちまうみたいでなあ。▼~
まあ、オデの筋肉が誰かの役に立つんなら、~
望むところだぞ。▼~
:[クロード]|だけどお前、確か騎士になりたいんだよな?~
こいつは騎士の仕事じゃないだろ。▼~
:[ラファエル]|立派な騎士ってのは、困ってる人を~
助けるもんだって聞いたぞ?▼~
:[クロード]|ああ? まあ間違っちゃいないとは思うが、~
騎士の本分はそこじゃなくないか?▼~
仕えてる主人や国のために戦ってこその~
騎士だ。そうだろ?▼~
困ってる奴を片っ端から助けるってのは、~
人としちゃあ立派かもしれんがな。▼~
:[ラファエル]|うん? 人として立派な人が騎士になれば、~
立派な騎士ってことじゃねえのか?▼~
:[クロード]|ん……? まあ、それもそうか?▼~
確かに、もし俺が騎士を雇うとすりゃ、~
人として立派な奴を雇いたいと思うしな。▼~
:[ラファエル]|だろ? 何なら、リーガン家で~
オデを騎士として雇ってもいいんだぞ?▼~
《白雲の章》
:[クロード]|ほう、そいつは名案だ!~
……俺が当主になれば、だがな。▼~
《翠風の章》
:[クロード]|ほう、そいつは名案だ!~
……俺が当主でいられれば、だがな。▼~
《共通》
:[クロード]|まあ、先のことはわからんが、お前の夢が~
叶うように、できるだけ力は貸すよ。▼~
お前だってたまには、他人から~
世話を焼かれる側に回らないとな。▼~
:[ラファエル]|おう、どんどん焼いてくれ!~
オデも、どんどん焼いてやるからな!▼~
……って言ってたら腹減ってきちまった。~
世話よりも肉を焼いてくれねえか?▼~
**イグナーツ [#qf1a3907]
***支援C [#n604acfc]
:[イグナーツ]|………………。▼~
:[クロード]|………………。▼~
:[イグナーツ]|……あ、クロードくん。~
声をかけてくれたら良かったのに。▼~
:[クロード]|いや、熱心に祈ってるようだったから、~
邪魔したら悪いかと思ってな。▼~
:[イグナーツ]|気を遣わせてすみません。~
でも、祈ってたわけじゃないんですよ。▼~
:[クロード]|ん? そうなのか?▼~
:[イグナーツ]|主について考えていたんです。▼~
:[クロード]|ほう? 興味深いな。~
良かったら話を聞かせてくれよ。▼~
:[イグナーツ]|えーと……ここじゃ何ですから、~
場所を変えましょうか。▼~
(暗転)
:[クロード]|……つまり、主なる存在について、~
考えてたってことか。▼~
:[イグナーツ]|ええ。大修道院にはたくさんの史料が~
残されているでしょう?▼~
でもその記述には、主を礼賛する目的で~
創作された話が織り込まれています。▼~
:[クロード]|ああ、主をできるだけ美化することで、~
信徒を増やしたかったんだろうさ。▼~
だから教会に都合の悪い記録は、~
どんどん闇に葬って……▼~
:[イグナーツ]|ちょ、ちょっと、クロードくん。~
ボクはそこまでは言ってませんけど!▼~
ただ、主の本当のお姿は、~
どんなふうだったんだろうって……。▼~
ボクは、そういうことを想像するのが~
好きなだけなんです。▼~
:[クロード]|本当の姿ねえ……。もし実在すんなら、~
俺たちと変わらない人間だったかもな。▼~
それこそ、あそこに立ってる~
食堂のおばちゃんと大差ないかもしれない。▼~
:[イグナーツ]|ええっ!? やめてくださいよ。ボクが~
想像する女神さまはとても美しいんですから!▼~
:[クロード]|いや、それはそれで……~
軽くおばちゃんに失礼だろ。▼~
***支援B [#yc76e0ce]
:[イグナーツ]|………………。▼~
:[クロード]|やあ、イグナーツ。~
また妄想か?▼~
:[イグナーツ]|いえ、今日はお祈りです。▼~
一生懸命お祈りを続けていたら、そのうち~
ボクの前に現れてくれるんじゃないかと。▼~
:[クロード]|女神さまが、か?▼~
:[イグナーツ]|はい……~
変でしょうか、そんなこと考えるのって。▼~
:[クロード]|いや、いいんじゃないか?~
俺だって会えるもんなら会いたいよ。▼~
お前が考えてる女神さまは、~
すっごい美人なんだろ?▼~
:[イグナーツ]|そういう言い方は違和感がありますが、~
とにかく美しい存在だと信じています。▼~
かつて地上に降り立った時には、~
フォドラ中の人々を魅了した方ですからね。▼~
:[クロード]|なるほど。~
絶世の美女だったかもしれない、か。▼~
《主人公が女性の時》
:[クロード]|……先生と比べたら、~
どっちが美人だろうな?▼~
:[イグナーツ]|ちょっと、そういうのやめてください!~
しかも答えづらいじゃないですか!▼~
《共通》
:[クロード]|しかし……今もまだ、どこかにいるのかね。~
まあ、天にましますことにはなってるが。▼~
:[イグナーツ]|ええ、天上でボクらを~
見守ってくれているはずです。▼~
そして、いつか復活の時が訪れる……~
ということになっていますよね。▼~
:[クロード]|よし、じゃあ俺のことは気にしないで、~
もっと祈り続けろ、イグナーツ!▼~
で、女神さまが現れたら呼んでくれ!▼~
:[イグナーツ]|ええー……イヤですよ。~
その時は、ボクと女神さまだけで……▼~
:[クロード]|いや、お前のために言ってるんだ。~
俺がいたほうが、絶対いいって。▼~
:[イグナーツ]|……? 何でですか?▼~
:[クロード]|お前、絶世の美女を前にして、~
正気を保って喋れるのか?▼~
:[イグナーツ]|あ、いや……それは……▼~
:[クロード]|俺なら気さくにお茶でも誘ってさ、~
楽しく語らえる自信があるね。▼~
:[イグナーツ]|う……じゃあ、お願いします。▼~
:[クロード]|ああ、任せとけ!~
さあ、祈れ! イグナーツ!▼~
**リシテア [#nad784d3]
***支援C [#maa7822f]
:[リシテア]|むむーん、なるほど……。この詠唱法に~
紋章の力が加わると、理論上は更に……。▼~
:[クロード]|おいおい、いつまでお勉強してんだ?~
良い子は寝る時間だろうが。▼~
:[リシテア]|むむっ?~
邪魔しないでください、クロード。▼~
:[クロード]|だってお前、ちゃんと寝ないと~
大きくなれないぞ?▼~
:[リシテア]|余計なお世話です。それと、わたしを~
子供扱いするの、いい加減やめてください。▼~
だいたい、3つや4つ年が下だからって、~
それに何の意味があるというんですか?▼~
《白雲の章》
:[リシテア]|座学も魔道も、あんたたちより~
成績は上なんですからね!▼~
《翠風の章》
:[リシテア]|座学も魔道も、あんたたちより~
成績は上だったんですからね!▼~
《共通》
:[クロード]|いやいや、子供扱いしてるわけじゃない。~
これはつまり……お姫様扱いってやつだ。▼~
さあ、姫様。歯を磨いてご就寝ください。~
虫歯には十分、お気をつけて……。▼~
:[リシテア]|お姫様扱いでも十分、不愉快なんですけど!▼~
:[クロード]|そうか? 乙女心は難しいなあ。~
じゃあ、いっそ女傑扱いならどうだ?▼~
リシテア殿、剣を取れ! いまだ勉強が~
足らぬなどと言うならば、この俺と勝負だ!▼~
:[リシテア]|………………。▼~
:[クロード]|いざ! 立ち会えーっ、いざ!~
……っておい。せめて何か反応してくれよ。▼~
:[リシテア]|呆れてものも言えませんでした。~
ほんっと、あっち行っててくれませんか?▼~
:[クロード]|わかったよ。でも、本当にもう寝ろよ?~
あんまり無理すると風邪引くぞ?▼~
あーそれと……この書庫な、~
最近、幽霊が出るって噂だぞ。▼~
:[リシテア]|……!?▼~
:[クロード]|ま、何かの見間違いだろうけどな。~
さて、俺は寝るか……。▼~
:[リシテア]|わ、わたしもそろそろ寝ようと~
思ってたところです! お先に失礼っ!▼~
:[クロード]|やれやれ……~
強がってても、やっぱり子供だねえ。▼~
***支援B [#le97ea62]
:[クロード]|……だから、この地形で敵を迎え撃つなら、~
俺はここで……お前は、ここだな。▼~
:[リシテア]|え? 迎撃の布陣なら、~
わたしはこっちでしょう?▼~
:[クロード]|いや、そこはまずいんじゃないか?~
この地図をよーく見てみろ。▼~
ここにほら、墓地がある。お前の苦手な~
幽霊が出るかもしれないぞ……くっくっく。▼~
:[リシテア]|クロード、ふざけないで!~
これ以上、わたしを子供扱いするなら……!▼~
:[クロード]|うおっ!? 待て待て、悪かった!~
ここで魔法をかますのは勘弁してくれ!▼~
:[リシテア]|フン……丸腰のあんたを消し飛ばすくらい~
わけもないんですからね。▼~
せめて真面目な話をしている時は、~
対等な立場で接してください!▼~
:[クロード]|お前のことは対等以上に考えてるって。~
それだけの力を持ってるわけだから。▼~
俺が考えたさっきの布陣だって、そうだ。~
幽霊云々の話は、ほんの冗談でさ。▼~
賢いお前なら、わかると思ったんだが?~
俺の考えた布陣の意味がさ。▼~
:[リシテア]|……むむ。▼~
:[クロード]|お前に守ってもらいたい場所は、臨機応変に~
立ち回るための判断力が要求されるだろ?▼~
そんな難しい役を、他の誰に任せられる?~
お前じゃなきゃ無理だろ?▼~
:[リシテア]|……まあ、そうかもしれませんね。▼~
:[クロード]|今までのことも、思い出してみろよ。~
いつ俺が、戦いの場でお前を子供扱いした?▼~
むしろ俺は、お前を頼りにしてるんだ。~
実力は先生の次くらいに買ってるんだぜ?▼~
:[リシテア]|そ、そうなんですか?▼~
:[クロード]|フォドラの大地に誓って嘘なんかつくか!~
リシテア、お前ほど優秀な仲間はいない!▼~
……あ、あんまり言い過ぎると、嘘っぽく~
なっちまうが、これは本音だからな?▼~
:[リシテア]|……わかりました。~
では、これからも対等な立場で。▼~
わたしも、クロードの優秀さだけは~
認めてるんですから。▼~
***支援A [#t8c9f021]
:[リシテア]|むむーん。弓兵をここに潜ませてから~
敵を谷あいに誘い込めば……。▼~
:[クロード]|リシテア、また、こんな夜更けまで~
お勉強してんのか?▼~
:[リシテア]|あんた……わたしを子供扱いしないって~
約束しませんでしたっけ?▼~
:[クロード]|だから言ってるんだ。そんなに頑張らずとも~
お前はもう、一人前のはずだろ。▼~
お前ほど優秀な奴なんて、そうはいない。~
俺だけじゃなく、みんなそう思ってる。▼~
:[リシテア]|……ごめんなさい。~
わたし、どうしても焦ってしまって。▼~
:[クロード]|何をそんなに焦る必要があるんだ?▼~
:[リシテア]|少しでも早く、誰よりも強くなって、~
父と母を安心させてあげたくて……。▼~
:[クロード]|以前、コーデリア伯爵に会った時、~
お前のことを自慢の娘だと言ってたぞ。▼~
ただ、無理をし過ぎていないか、~
それだけが心配だとも言っていた。▼~
父さんと母さんを安心させたいなら、~
まず自分を大事にするべきじゃないか?▼~
:[リシテア]|……うん。▼~
:[クロード]|じゃあ、今日はもう休め。体力を温存して、~
また明日から、俺たちを助けてくれよな。▼~
:[リシテア]|……クロードは大人ですね。~
それに比べてわたしなんて、やっぱり子供。▼~
あんたが子供扱いしてくることに、~
文句を言う資格なんてなかったのかも……。▼~
:[クロード]|お? てことは?▼~
これからは、お前を子供扱いしても~
怒らないってことだな?▼~
:[リシテア]|そういうことを言ってるんじゃありません!~
まったく、あんたって……!▼~
ちょっと見直したのに、台無しです!▼~
:[クロード]|まあ、考えてもみろ。俺がこんなふうに~
接するのは、お前だけなんだぞ?▼~
それはつまり、俺の中でお前が~
唯一無二の特別な存在だからだ。▼~
:[リシテア]|特別な……?~
それはどういう……。▼~
:[クロード]|どう受け取っても構わないぜ。~
いや、お子様の思考じゃ難しいか?▼~
:[リシテア]|お子様ですって?~
まだ、そういうことを言うんですね!?▼~
:[クロード]|おわっ!? 待て待て、早まるな。~
消し飛ばされるのは勘弁……!▼~
:[リシテア]|ふふっ……今日だけは許してあげます。~
なんだか、気分が良いので。▼~
:[クロード]|はは、良かった。~
じゃあ、もう本当に寝ろよ。▼~
早く寝ないと、お化けが出るぞおおー?▼~
:[リシテア]|……やっぱり、消し飛ばします!▼~
**マリアンヌ [#i608bd07]
***支援C [#a36de686]
:[クロード]|………………。▼~
:[マリアンヌ]|あの……。▼~
:[クロード]|ふうむ……。▼~
:[マリアンヌ]|あの、クロードさん……。▼~
:[クロード]|ん? ああ、悩み過ぎて天から啓示が~
降りたかと思ったら、マリアンヌか。▼~
:[マリアンヌ]|……?▼~
:[クロード]|今、十傑の伝承を調べていたんだが、~
虚実混沌としていて、どうにもね……。▼~
っと、俺に何か用だったか?▼~
:[マリアンヌ]|あ、あの、これ……落とし物……。~
首飾り……クロードさんのですよね。▼~
:[クロード]|……お? 確かにそうだ。~
もう出てこないと思って諦めてたんだ。▼~
《白雲の章》
:[クロード]|死んだ叔父さんの形見でね。失くしたら、~
祖父さんにどやされるところだった。▼~
《共通》
:[クロード]|助かったよ。~
ありがとな、マリアンヌ。▼~
:[マリアンヌ]|じゃあ、私はこれで……。▼~
:[クロード]|調べものは一段落ついたところなんだ。~
たまには、話でもしないか。▼~
:[マリアンヌ]|もう用は済みましたし……。▼~
:[クロード]|用がなければ話さないってのは寂しいな。~
人と話すのがそんなに苦手なのか?▼~
:[マリアンヌ]|う……はい……人とは……。~
何を話せばいいのか……。ごめんなさい。▼~
:[クロード]|いや、謝ることでもないが……。~
親父さんとも、そんな感じなのか?▼~
エドマンド辺境伯は、同盟きっての論客だ。~
そんな親父さんの娘なら、話すのも……▼~
:[マリアンヌ]|私は、養女なので……。▼~
:[クロード]|あれ、そうだったのか。~
じゃあ、生まれはどこなんだ?▼~
:[マリアンヌ]|それは……クロードさんには~
関係のないことですから。▼~
あ、あの、用事を思い出したので、~
これで……。▼~
:[クロード]|……逃げられたか。▼~
何を隠してるんだか……あんな態度を~
取られたら、余計に気になっちまうよ。▼~
***支援B [#fcc3adfc]
:[クロード]|マリアンヌ、この前は悪かったな。▼~
:[マリアンヌ]|……ええと、何のことでしょうか。▼~
:[クロード]|家の事情みたいな込み入った話を、~
無遠慮に聞いちまっただろ? すまない。▼~
:[マリアンヌ]|あ、いえ、私が話したくなかっただけで、~
クロードさんが悪いわけでは……。▼~
あまり、自分の話とか、~
人にしたことがなくて……。▼~
:[クロード]|人に、か。ってことは、人以外には~
いろいろ話してたりするのか?▼~
:[マリアンヌ]|……まあ、そうですね。~
人以外なら大丈夫なので。▼~
:[クロード]|いや、冗談で言ったんだが……。~
例えばどんな奴と話してるんだ?▼~
:[マリアンヌ]|馬のドルテとか……。▼~
:[クロード]|なるほど。それでドルテ君は、~
君の話してることを理解してるのかね?▼~
:[マリアンヌ]|してます! 彼の言うこともわかるんです。~
眠いとかお腹が痛いとか鼻が痒いとか……。▼~
:[クロード]|愚痴の多い奴なんだな……。~
ま、ドルテ君のことは置いといて。▼~
俺の興味はマリアンヌの隠し事にある。~
何か隠してるだろ? 例えば、血筋とか……▼~
:[マリアンヌ]|い、いえ……。▼~
:[クロード]|違うなら違うでいいんだ。~
与太話として聞き流してくれりゃいい。▼~
ただな、先祖が偉いとか自分も偉いとか、~
先祖が卑しいから自分も卑しいとか……▼~
そういう考え方が俺には理解できない。~
くだらないとしか思えないんだ。▼~
先祖が盗人なら、子孫は何も盗んでなくても~
盗人なのか? そんなわけないだろ。▼~
:[マリアンヌ]|それでも……人は、生まれた瞬間から、~
すでに何かを背負わされてるんです。▼~
私は、背負わされたものが大きすぎて……~
すみません、やっぱりこの話は終わりです。▼~
:[クロード]|人は生まれた瞬間から何かを~
背負わされてる……そりゃそうだ。▼~
だがな、マリアンヌ。~
背負ったもんは捨てることもできるんだぜ。▼~
***支援A [#f960a24c]
:[マリアンヌ]|お尻が痒いの? 仕方ないなあ。~
自分じゃ掻けないものねえ……。▼~
:[クロード]|おい、マリアンヌ。▼~
:[マリアンヌ]|ひっ……!?~
……クロードさん。▼~
:[クロード]|ドルテ君とお話し中のところ悪いんだが、~
ちょっと話さないか?▼~
:[マリアンヌ]|何でしょう……?▼~
:[クロード]|お前が背負わされてるもんが気になって、~
俺なりに推理してみた。▼~
:[マリアンヌ]|何で、そんなこと……。~
迷惑です……やめてください。▼~
:[クロード]|別に迷惑はかけない。その推理を~
ここで口にするつもりもないしな。▼~
だが、もし俺の推理が正しいなら、~
言っときたいことがあるんだ。▼~
聞いてくれるか……?▼~
:[マリアンヌ]|わかりました。たぶんその推理は~
外れていますが、聞くだけなら……。▼~
:[クロード]|じゃあ話すぞ。~
昔々、あるところに……▼~
:[マリアンヌ]|言いたいことって、昔話ですか?▼~
:[クロード]|聞けって。~
昔々あるところに、一人の若者がいた。▼~
そいつには、嫌われ者の血が流れてた。~
簡単に言うと母親が敵方の娘だったんだが。▼~
で、その若者は、周りの連中から~
散々にいじめられたんだ。▼~
何も悪いことはしてない。ただ生きてるって~
それだけの理由で嫌がらせを受けた。▼~
逃げても、やり返しても、説得しても、~
その状況はまったく変わらなかったよ。▼~
やがて成長した少年は故郷を飛び出した。~
逃げ出したんだな。▼~
:[マリアンヌ]|……仕方ないと思います。私だって、~
逃げられる場所があるなら、きっと……。▼~
:[クロード]|だけど、逃げた先でも同じだったんだ。~
外では少年の故郷の血が蔑まれてたのさ。▼~
:[マリアンヌ]|そんな……。▼~
:[クロード]|逃げ場を失った少年は思ったね。~
もう、内と外の境をぶち壊すしかないって。▼~
:[マリアンヌ]|境を……壊す?▼~
:[クロード]|ああ。内も外もなくなれば、~
外を嫌う理由がなくなる、だろ?▼~
簡単じゃあないだろうが、もし実現すれば、~
自分が背負ってるもんを捨てられる。▼~
:[マリアンヌ]|………………。▼~
:[クロード]|……人は確かに、生まれた瞬間から~
何かを背負わされてる。それは事実だ。▼~
けど、それに縛られるか、捨てちまうかは、~
自分次第だと、俺は思う。▼~
だからさ、マリアンヌ。~
お前もぶち壊してみろよ。▼~
ぶち壊して、~
背負わされたもんを捨てちまうんだ。▼~
:[マリアンヌ]|クロードさん……。~
私にも、できるでしょうか。▼~
:[クロード]|大丈夫さ、俺だっているんだ。~
俺たちは似た者同士、助け合えるだろ?▼~
:[マリアンヌ]|クロードさんと私が似た者同士?~
ふふ……全然、似てませんけど……。▼~
:[クロード]|おお! 見たか、ドルテ君?~
君の友だちが笑ったぞ!▼~
:[マリアンヌ]|……ありがとうございます、クロードさん。~
私も、ぶち、壊してみたいです。▼~
クロードさんと、一緒に……。▼~
:[クロード]|ああ、やってやろう。~
俺たちの意志で、世界を変えてやるんだ。▼~
**ヒルダ [#f8b83b67]
***支援C [#h94f2c12]
:[クロード]|……ん? 座学嫌いのヒルダが~
何か読んでるなんて珍しいな。▼
:[ヒルダ]|余計なお世話。……手紙よ、手紙。~
しょっちゅう兄さんから来るのよねー。▼
:[クロード]|ヒルダの兄さんって、もしかして~
同盟でも屈指の勇将と名高い……▼
:[ヒルダ]|あーもう、やめてよ。~
そんなの、あたしには関係ないしー。▼
:[クロード]|その言葉、兄さんが聞いたら泣いちまうぞ。~
ヒルダのことが大好きみたいじゃないか。▼
:[ヒルダ]|その愛情が重いのよ。最近はパルミラ人も~
おとなしくしてるし、暇なのねー、きっと。▼
:[クロード]|“東方の脅威”パルミラ人か。~
ヒルダの兄さんは何度か戦ったそうだな。▼~
確か、パルミラが誇る豪傑ナデルとも、~
互角に渡り合ったって聞いたぞ。▼
:[ヒルダ]|“百戦無敗”のナデル……だっけ?~
かなりオジサンって話だから興味ないけど。▼~
その人を撃破した時は、お父さんがもう~
喜んじゃって大変だったなー。▼~
凱旋した兄さんを領内じゅう連れ回して……~
強引に祝わされた領民は迷惑だったわよね。▼
:[クロード]|何言ってんだ、どんな祝いだろうと、祝いは~
楽しいもんだろ? みんな笑顔になるしな。▼~
お前も喜んではやったんだろ? ヒルダの~
笑顔があれば、きっと兄さんは百人力だ。▼
:[ヒルダ]|まあねー。そしたら調子に乗っちゃって、~
「フォドラは俺が守る!」とか言い出して。▼
:[クロード]|あながち間違ってないだろ。パルミラ人は~
お前の兄さんを警戒して動かないのさ。▼~
奴らと国境を接するゴネリル家が弱小なら、~
とっくにフォドラに侵入してるって。▼
:[ヒルダ]|……パルミラ人に聞いてきたみたいに~
話すわねー、クロードくん?▼
《白雲の章》
:[クロード]|これでも盟主の嫡子だからな。望まずとも~
いろんな情報が勝手に耳に入ってきちまう。▼
《翠風の章》
:[クロード]|これでも一応、盟主だからな。望まずとも~
いろんな情報が勝手に耳に入ってきちまう。▼
《共通》
:[ヒルダ]|ふーん。適当っぽいのに情報通だったり、~
いざとなると頭の回転が速かったり……。▼~
何かさー、クロードくんって、~
掴みどころがないわよねー?▼
:[クロード]|そうか? 俺はいつ掴まれてもいいんだぜ、~
この腕も、この心も……この首根っこも。▼~
ただ、この腹の内を見せるのは、お前が俺に~
腹を割って話せるようになってからだな。▼
***支援B [#m0935788]
:[クロード]|……ヒルダ、何書いてんだ?~
あ、兄さんの手紙への返事か。▼~
:[ヒルダ]|そうよー。面倒だけど、返事しとかないと~
心配してもっと面倒になるからー。▼~
ま、返事さえしとけばあとは自由だから~
一緒に暮らしてた頃よりはマシよねー。▼~
:[クロード]|へえ、動機はともかく偉いもんだな。~
俺は親に手紙なんて、随分書いてないよ。▼~
:[ヒルダ]|ふーん……? クロードくんのお父さんって~
亡くなったんじゃなかったっけ。▼~
:[クロード]|いやいや、いたって元気……なはずだ。~
事故で死んだ先代は、俺の叔父さんだよ。▼~
:[ヒルダ]|ああ、そっか。リーガン家はお母さんの~
実家だって、前に言ってたもんね。▼~
そういえば、クロードくんのお父さんって、~
どんな人なの?▼~
:[クロード]|豪放磊落が服を着て歩いてるような人だな。~
ガキの頃はよく馬で引き回されたもんだ。▼~
:[ヒルダ]|げげっ!? 何よそれー?▼~
:[クロード]|俺も悪ガキでね。だが、引き回されるのも~
慣れればどってことない。コツがあるんだ。▼~
:[ヒルダ]|そんなコツ、知りたくないよー。~
お母さんは心配しなかったの?▼~
:[クロード]|それどころか大笑いさ。親父が豪放磊落なら~
母さんは戦女神か大魔神かってな人でね。▼~
いつだか俺のことで俺の師匠と口論になり、~
しまいには取っ組み合いの大喧嘩さ!▼~
しかも勝ったんだぞ!? 百戦無敗を誇った~
俺の師匠が、泡吹いてのびちまったんだ!▼~
:[ヒルダ]|ええー……お母さんって、~
リーガン家のご令嬢だったんだよね……?▼~
:[クロード]|ああ。だが、あの親父と駆け落ちするような~
変人だ。人となりは推して知るべし、だな。▼~
:[ヒルダ]|えー駆け落ちなんだ! かっこいい!~
あたしも、そういうの憧れちゃうなー。▼~
好きになった人と家を飛び出すなんて、~
なかなかできることじゃないよ。▼~
:[クロード]|いやいや……できるできない、じゃない。~
やるかやらないか、だ。▼~
お前だって、日頃まるで出す気のない全力、~
ここぞという場面が来たら、出すんだろ?▼~
:[ヒルダ]|……! な、何言ってんのー?~
日頃から全力出しまくってるしー。▼~
:[クロード]|ま、今はいいさ。ヒルダ、~
そういう時が来るのを楽しみにしてるよ。▼~
***支援A [#a01e06ad]
:[ヒルダ]|なんか最近、息が詰まることばっかり……。▼~
クロードくん、息抜きにまた、~
子供の頃の話でも聞かせてよー。▼~
:[クロード]|ああ? じゃあ、ガキん時に親父から~
聞いた、異国の昔話でもしてやるよ。▼~
昔々、群れからはぐれて迷子になった~
白いラクダがおりまして……。▼~
~
(暗転)~
:[ヒルダ]|うっうっ……良がっだねー、白ラクダ。~
死んじゃうのかと思っだよおおおー。▼~
:[クロード]|いや、号泣するほど良い話だったか……?▼~
:[ヒルダ]|感動じだよおお……。クロードくん、~
この話の良さがわがんないのおおー?▼~
:[クロード]|今まで塵ほども良いとは思わなかったが……~
お前の号泣を見られた点は評価すべきだな。▼~
:[ヒルダ]|ぐすん……何よ、それ。▼~
:[クロード]|お前、いつも嘘泣きばっかりだったろ?~
瞳を潤ませて、いかにも悲しいですって。▼~
:[ヒルダ]|ひっどーい!~
いつも本当に悲しくて泣いてるもん!▼~
:[クロード]|お前がどう言おうと、わかるもんは~
わかるんだ。いい加減、腹割って話せって。▼~
:[ヒルダ]|……そっか。もしかしてさ、あたしのこと~
わかるのって、クロードくんも同じだから?▼~
:[クロード]|同じ……?▼~
:[ヒルダ]|クロードくん、嘘笑いすること多いでしょ。~
そういうの、あたしにはわかるんだよねー。▼~
本気で笑ってるっぽい時もあるけどさ。~
例えば……先生と話してる時とか?▼~
:[クロード]|……こりゃ参ったな。~
確かにそうかもしれない。▼~
その点に限って言えば、~
確かに俺とヒルダは同じだ。▼~
けど、よくわかったな。~
俺のことずっと観察してたのか?▼~
:[ヒルダ]|そうだよー。クロードくんのこと、~
気になってつい目で追っちゃうから……▼~
って待った待った、今のはなし!~
クロードくん、今の、忘れてー?▼~
:[クロード]|いやいや、忘れたくても俺のこの小賢しい~
頭が忘れさせてくれないって。……悪いな。▼~
それに俺がヒルダの嘘泣きをわかったのも、~
お前をずっと目で追ってたからなんだぜ?▼~
:[ヒルダ]|え……?~
ちょっと、何よそれ。▼~
:[クロード]|……なあ、ヒルダ。いろいろと片づいたら、~
俺の家族や、師匠に会ってみるか?▼~
おっと、勘違いすんなよ。ただ、俺の家族に~
興味があるみたいだったからさ。▼~
何より、ヒルダはいろいろ話してくれたが、~
俺はまだ、この腹の内を晒しちゃいない。▼~
俺の親にさえ会えば、それがわかると思う。~
……ま、驚かしちまうかもしれないけどな。▼~
:[ヒルダ]|クロードくんの家族に、ねー。~
ふーん……まあ、ちょっと面白そうかも。▼~
:[クロード]|それじゃ、その時までに互いの気が変わって~
なかったら……一緒に来てくれ、ヒルダ。▼~
:[ヒルダ]|あ……でも長旅になるなら、~
兄さんが許してくれないかも……▼~
:[クロード]|ああ……そりゃ確かに、~
“フォドラの首飾り”並みの難関だな。▼~
**レオニー [#e54b5667]
***支援C [#za1e82e8]
:[クロード]|うー冷てえな。~
どうも、こういうのは慣れん……。▼~
うおっ、手が滑っ……うわあっ!▼~
:[修道士]|ああっ、ちょっとあんた!~
何やってんだい!▼~
:[クロード]|わ、悪い! って、おおおっ!?▼~
(暗転)
:[クロード]|はあー、やれやれ。~
えらい目に遭ったぜ……。▼~
:[レオニー]|どうしたんだ、クロード。~
びっしょびしょじゃないか。▼~
:[クロード]|当番の奴が、具合悪いっつーんで、~
皿洗いを代わってやったんだが。▼~
皿は割れるわ、無駄に濡れるわ、~
食堂のおばちゃんに叱られるわ……。▼~
いや、散々な目に遭った。~
疲れたし、もう寝るかなあ。▼~
:[レオニー]|ぷぷっ……~
名門貴族の御曹司が、形無しだね。▼~
:[クロード]|ああ?~
皿洗いに貴族も平民もないっての。▼~
:[レオニー]|いや、そもそも普通の貴族なら、~
皿洗いなんて進んでやろうと思わないだろ。▼~
ま、あんたのそういう貴族ぶらないところは~
嫌いじゃないけどね?▼~
:[クロード]|はは、俺の良さをわかってもらえて光栄だ。▼~
レオニーの、素直に相手を褒めてやれる~
ところも、俺は嫌いじゃないぜ?▼~
:[レオニー]|そうか? 自慢じゃないが、~
わたしは人を見る目には自信がないんだ。▼~
だから、わたしが褒めた奴が、ほんとに~
褒められるだけの奴かはわからないぞ。▼~
あんただって、良い奴に見えて、~
案外、腹ん中は真っ黒かもしれないしな?▼~
:[クロード]|……おっと、人を見る目がないって割に、~
鋭いこと言うじゃないか。▼~
まあ、自分の目を信じない慎重さってのは~
大事かもな。まず自分を疑うべし!だ。▼~
:[レオニー]|ああ、今後もそうするよ。▼~
びっしょびしょの人に何を言われても、~
説得力がないけどな。▼~
:[クロード]|……へっくしょん!▼~
***支援B [#z92cba19]
:[レオニー]|………………。▼~
:[クロード]|よう、レオニー。何やってんだ?▼~
:[レオニー]|あっ! バカ!~
がさがさ歩いてきやがって!▼~
あーあ……。~
折角の獲物が逃げちまったじゃないか。▼~
《白雲の章》
:[クロード]|ん? ああ、狩りをしてたのか。~
なんだ、食堂の飯じゃ足りないのか?▼~
《翠風の章》
:[クロード]|ん? ああ、狩りをしてたのか。~
食料の備蓄でも増やすのか?▼~
《共通》
:[レオニー]|違うよ、腕が鈍らないように、~
たまにやってるんだよ。▼~
《翠風の章》
:[レオニー]|このご時世、いくらあってもいいだろ?~
狩りの腕が鈍っても困るしな。▼~
《共通》
:[クロード]|そうか、レオニーは猟師の家だもんな。~
この辺りは得物が多くて狩りやすいだろ。▼~
:[レオニー]|うん、大修道院のお膝元で~
狩りをしようって奴が少ないからかな?▼~
川じゃ魚もたくさん獲れるし、~
食える木の実やキノコにも事欠かない。▼~
ここならいくらでも自給自足できそうだよ。~
主の恵みに感謝、感謝ってとこだな。▼~
:[クロード]|ふむ……俺は、主の恵みよりも、~
豊饒なる大地に感謝したいね。▼~
主は心の支えにはなるかもしれんが、~
腹は満たしてくれないからなあ。▼~
:[レオニー]|主を差し置いて大地に感謝、か。~
相変わらず、貴族らしからぬ発言だな。▼~
:[クロード]|レオニー、人は何に生かされてると思う?~
主か? 貴族か? 違うだろ。▼~
人はこの雄大な大地の恵みによって~
生かされてるんだ。▼~
:[レオニー]|別にそれは否定しないけど、大地が豊かに~
なるのだって、主が守ってくれるからだろ?▼~
わたしは敬虔な信徒ってわけじゃないけど、~
女神様が要らないなんていうのはなあ……▼~
:[クロード]|心の支えにはなるって言ったろ?~
要らないとまでは思わないさ。▼~
けど、女神を信じてないブリギットでも、~
ダグザでも、パルミラでも……▼~
大地は平等に恵みを与えてくれる。~
主は主、大地は大地でそれぞれ敬おうぜ。▼~
:[レオニー]|………………。▼~
:[クロード]|いや、あくまで個人的な思いつきだ。すべて~
セイロスの女神さまのおかげって思うなら……▼~
:[レオニー]|いいよ、いいよ。~
わたしなんかに気を遣わなくても。▼~
当たり前のように女神様を信じてきたけど、~
確かに信じてない人たちもいるんだよな。▼~
それに、あんたの考え方、面白いよ。~
大地に感謝……うん、そうかあ。▼~
:[クロード]|だろ? 野性的女子のお前なら~
共感してくれそうな気がしたんだ。▼~
:[レオニー]|何だよ、野性的女子って。▼~
:[クロード]|とはいえ、こんな話を修道院で公言すりゃ、~
異端扱いされかねんが。▼~
:[レオニー]|まあ、そうかもな。~
今の話は、胸に納めとくよ。▼~
***支援A [#g794aa15]
:[レオニー]|お疲れ、クロード。~
次の戦いも勝てそうか?▼~
:[クロード]|もちろん、勝つつもりだ。~
打てる手は全部、打ってあるよ。▼~
:[レオニー]|だけど油断はできないだろ。~
向こうだってどんな手を打ってくるか……▼~
:[クロード]|まあ、そうだが。いくら相手が強いったって~
狭いフォドラの中での話だろ。▼~
フォドラの外に目を向ければ~
大地はどこまでも広がってるんだ。▼~
そんな大地の片隅で強いの弱いの言っても、~
たかが知れてるってもんだ。▼~
:[レオニー]|なるほどね、そう言われるとこの戦争も、~
ちっぽけな揉め事に見えてくるな。▼~
:[クロード]|そうそう。こんな戦争、フォドラの民の~
ささやかな内輪揉めだ。どうにでもなる。▼~
:[レオニー]|ははは、適当だなあ、あんたは。~
……でも、クロードと話してるとさ、~
物の考え方、世界の見方が変わって来るよ。▼~
当たり前と思ってたことが、~
当たり前じゃなくなるっていうかね。▼~
:[クロード]|考え方次第で物の見え方は変わってくる。~
当たり前と思ってるすべてが真実じゃない。▼~
つまるところ、前に言ったあれだ。~
まず自分を疑うべし、だな。▼~
:[レオニー]|ああ、そうだったな。しかし、あんたって~
どこでそういう価値観を身につけたんだ?▼~
その、フォドラの人間の「当たり前」を~
簡単に壊しちまうような価値観をさ。▼~
:[クロード]|……知りたいか?▼~
:[レオニー]|うん、興味はあるかな。~
教えてくれるのか?▼~
:[クロード]|うーん、そうだな……~
この戦争が終わったら、教えてやるよ。▼~
口で説明するよりも、~
実際に見に行ったほうが早い。▼~
:[レオニー]|見に行く?~
どこへ? 何をだ?▼~
:[クロード]|ちょっと遠くだ。~
この大地のだだっ広さがわかると思うね。▼~
:[レオニー]|へえ、大地のだだっ広さがわかる場所か。~
そりゃ楽しみだな。▼~
……クロード、約束だぞ?▼~
:[クロード]|ああ、約束だ。~
まずはさっさと、戦争に勝っちまおう。▼~
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