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会話集/支援会話/アッシュ(ファーガス神聖王国)
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[[会話集/支援会話]]
*アッシュの支援会話 [#r9147023]
#contents
**ディミトリ [#x346d024]
[[ディミトリのページへ>../ディミトリ(ファーガス神聖王国)#...
**ドゥドゥー [#tcb1f39e]
[[ドゥドゥーのページへ>../ドゥドゥー(ファーガス神聖王国)#...
**フェリクス [#j41e6ef6]
[[フェリクスのページへ>../フェリクス(ファーガス神聖王国)#...
**シルヴァン [#ff2314a0]
***支援C [#n57db463]
:[シルヴァン]|よう、アッシュ、今日も訓練か?~
相変わらず真面目だなあ、お前は。▼~
:[アッシュ]|毎日の訓練くらいで真面目って。~
シルヴァンが不真面目なだけですよ。▼~
僕は、騎士にならなきゃいけないんです。~
そのためならこの程度、当然でしょう。▼~
:[シルヴァン]|騎士になるためには当然、ねえ……。~
お前さあ、夢、見過ぎなんじゃねえの。▼~
騎士ってもんを勘違いしてるよ。~
世の中には案外適当な騎士もいるもんだぜ。▼~
:[アッシュ]|そんな駄目な騎士にはなりませんよっ。~
僕は高潔で誇り高い、立派な騎士に……▼~
:[シルヴァン]|……なあアッシュ。高潔さや誇りだけが~
騎士のすべてだって言うのか?▼~
高潔すぎて疎まれた騎士の話なんて、~
枚挙に暇がないだろ。▼~
:[アッシュ]|僕は、たとえ人から疎まれたとしても~
高潔であることが間違いだとは思いません。▼~
:[シルヴァン]|まったく……そうお高くとまってちゃあ、~
立派な騎士にはなれないぜ?▼~
騎士ってのはさ、守るべき相手……~
つまりは民衆から愛されてこそだろ?▼~
:[アッシュ]|それは……確かに、そうですけど。~
なら、僕はどうすべきだって言うんですか?▼~
:[シルヴァン]|人の心を掴むのさ。▼~
:[アッシュ]|心を掴む……?~
どういう意味ですか?▼~
:[シルヴァン]|民衆に愛されるためには、~
まず彼らの心を掴まなくちゃ、な。▼~
なに、そんなに難しく考えるこたあない。~
相手の心を開かせちまえばこっちのもんだ。▼~
よし、まずは俺が手本を見せてやる。~
口で説明するよりも早いだろうからな!▼~
:(シルヴァン走り去る)|
:[アッシュ]|あ、シルヴァン!~
他の人に迷惑をかけるのは……!▼~
:[シルヴァン]|やあ、可憐なお嬢さん。そんなにたくさん~
荷物を抱えて、大変だろう?▼~
ほら、俺が持ってってやるよ。~
これは倉庫に運べばいいのかい?▼~
:[アッシュ]|……要は人助け、ということでしょうか。~
困っている人を助けるのは確かに立派な……▼~
:[シルヴァン]|……はは、お礼なんていらないさ。~
君とこうして話せたことだけで十分だ。▼~
それでも、って言うのなら、~
この後一緒にお茶でもどうだい?▼~
こうして出会えたのはきっと運命……~
君のことをもっと知りたいからさ……▼~
:[アッシュ]|立派な……~
……立派な、女好きですね。▼~
下心が丸見えというか……あれ、~
ただ言い寄ってるだけじゃないですか……。▼~
……はっ、いけないいけない。~
何とかしてシルヴァンを止めないと!▼~
***支援B [#yb7991ed]
:[アッシュ]|シルヴァン、話があるんです。▼~
:[シルヴァン]|おう、何だ、アッシュ。~
女の子の口説き方を知りたいって?▼~
:[アッシュ]|……それはもういいです。▼~
この間の戦いで僕を助けてくれましたよね。~
そのお礼を言いたくて。▼~
:[シルヴァン]|ははは、何だお前、そんなことかよ!~
別に、そんなかしこまらなくてもいいだろ。▼~
:[アッシュ]|い、いえっ、かしこまります!~
君の助けがなかったらと思うと……▼~
シルヴァン、僕ももっと研鑽を重ねて、~
仲間の危機を救えるように……▼~
:[シルヴァン]|……ほんっとお前って、真面目だよなあ。~
いや、馬鹿真面目ってほうが正しいかな。▼~
本当にもう、あの殿下やイングリットさえ~
可愛らしく見えてくるくらい堅物だ。▼~
俺は、俺の意思に従っただけさ。~
堅苦しい礼なんて求めちゃあいないんだぜ。▼~
困っている奴がいたら助ける。~
それが騎士、いや、人間ってもんだろ?▼~
たとえ相手が可愛い女の子であろうと、~
むさ苦しい大男であろうと、同じことさ。▼~
:[アッシュ]|それって、つまりは……▼~
:[シルヴァン]|俺はいつだって、一人の人間として~
当然のことをしてるだけなんだよ。▼~
:[アッシュ]|…………!▼~
:[シルヴァン]|おいおい、そんな顔しやがって。~
俺に惚れでもしちまったのか? 生憎……▼~
:[アッシュ]|何を見当違いなこと言ってるんですか。~
……ちょっと、驚いただけです。▼~
僕が思っていたより、~
シルヴァンは良い人なのかも……って。▼~
:[シルヴァン]|まあ、お前の中の俺がどんなだったかは、~
想像に難くないけどさあ……。▼~
:[アッシュ]|あ、すみません。別に、~
悪い意味で言ったつもりじゃなくって……▼~
人間として当然のことを、当然だと~
言い切れる君はすごいって思うんです。▼~
見返りも求めず、誰かを助ける……~
それって、意外と難しいことですから。▼~
:[シルヴァン]|はは、面と向かって言われると~
なかなか恥ずかしいもんだなあ……。▼~
お前みたいに素直で真っ直ぐな奴は、~
きっと立派な騎士になるんだろうさ。▼~
……だが、一つだけ忠告しとく。~
お前さ、汚い大人に騙されるなよ?▼~
:[アッシュ]|え。▼~
:[シルヴァン]|ははは。俺は礼はいらないと言ったが、~
見返りを求めないとは言ってないぜ。▼~
……いやあ、実はさ、ついさっき、~
女の子と揉めちまってさあ!▼~
ちょっとお前の部屋に匿ってくれないか?~
なあ、頼むよ、アッシュ。▼~
:[アッシュ]|……シルヴァン。▼~
:[シルヴァン]|ご、後生だから……ほら。~
困ってる男を助けると思って。な!▼~
:[アッシュ]|……まったく、今回だけですよ。~
君には助けてもらいましたからね。▼~
:[シルヴァン]|よーし! 流石はアッシュだ!~
お前、やっぱり立派な騎士になるぜ!▼~
:[アッシュ]|……この軽薄さと女癖の悪さがなければ、~
かっこいいんだけどなあ、この人。▼~
**メルセデス [#udffc21d]
***支援C [#e091651c]
:[メルセデス]|まあ大変、困ったわ~。~
いったいどうしたらいいのかしら……。▼~
:[アッシュ]|どうしたの、メルセデス?▼~
:[メルセデス]|お料理の味つけが、~
思ったより甘くなっちゃって……▼~
:[アッシュ]|そっか、ちょっと味見させてもらえる?~
どれどれ……▼~
うーん、確かにちょっと……こういう時は、~
この香辛料を少し入れてみたらどうかな。▼~
:[メルセデス]|あら……? とっても美味しくなったわ~!~
アッシュって、お料理が上手なのねえ。▼~
:[アッシュ]|昔、僕の親が酒場をやってたからね。~
小さい頃から、よく手伝ってたんだ。▼~
:[メルセデス]|小さな頃から立派にお仕事してたなんて~。~
だからアッシュはしっかりしてるのね。▼~
はあ……私もアッシュを見習ったら、~
しっかり者になれるかしら~。▼~
:[アッシュ]|いやいや、見習ってもらえるほど~
すごいってわけじゃないよ……。▼~
多少料理に慣れてるだけで……それに、~
君だって、お菓子作りは上手じゃないか。▼~
:[メルセデス]|う~ん。確かにお菓子作りは得意だけれど、~
お料理の味つけはまだまだみたい~……。▼~
ほら、私って、辛いもの苦手じゃない?~
苦手なものは上手く作れないのかも~。▼~
……そうだ、閃いたわ~! 辛いものが~
苦手なせいで上手く作れないんだから~……▼~
とっても辛いお料理を食べられたら、~
上手く作れるかもしれないってことよね~!▼~
:[アッシュ]|え、ええ……? それは違うんじゃ……?~
何でそうなっちゃったんだ……?▼~
:[メルセデス]|そうと決まれば、善は急げだわ~。~
早速、辛いお料理を作ってみましょう。▼~
:(メルセデス立ち去る)|
:[アッシュ]|ううーん、やっぱり違う気がするけど……▼~
このまま放っておくと、~
もっと大変なことになりそうだしなあ……▼~
:[メルセデス]|ねえ、アッシュ! 厨房にある調味料で、~
辛い味つけに使うのはどれ~? これ?▼~
:[アッシュ]|ああ、待ってメルセデス、~
ちゃんと教えるから!▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|その香草は肉料理に合うんだけど、~
炒め物には……▼((テキストはここまでだが、ボイスではこの後「...
***支援B [#lce93b48]
:[メルセデス]|まあ、どうしたのかしら~?~
お鍋からこんなに煙が出るなんて~……▼~
:[アッシュ]|メルセデス!? ど、どうしたの!?~
うわっ、何だこの煙! うえっ、げほっ!▼~
目、目がかゆい……!~
鼻が痛い……!▼~
:[メルセデス]|あら、アッシュ、良いところに~。~
お料理がなかなか上手くいかなくって~。▼~
:[アッシュ]|い、いったい何を入れたのさ!~
こんなことになるなんて……!▼~
:[メルセデス]|この香辛料と、その調味料と~、それから~
そこの棚の香草を入れて、油で炒めたわ~。▼~
:[アッシュ]|その香草、目潰しの煙幕にも使う~
一番辛いやつだよ! わわわ、大変だ!▼~
とにかく火を消して、鍋に蓋をして……~
よし、これで煙は収まった! けど……▼~
:[メルセデス]|た、大変……食堂にいた人たちは、~
大丈夫じゃないみたいね~……。▼~
:[アッシュ]|あわわ……み、皆さん、すみません!~
とりあえず食堂の外に出てくださーい!▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|はあ……な、何とかなったね。~
怒られただけで済んで良かった……。▼~
もし敵襲だと勘違いされてたら、~
危うく大混乱だったよ……。▼~
:[メルセデス]|本当に、ごめんなさいね……~
私ったら、いつもこうで~……▼~
:[アッシュ]|……いや、違うよ。僕がちゃんと、香辛料や~
香草の扱いを教えていればよかったんだ。▼~
はあ……僕って駄目だなあ。~
今だって、もっと上手くやれてれば……▼~
:[メルセデス]|そうねえ……。~
私も次は、もっと上手くやってみるわ~。▼~
:[アッシュ]|……えっ。▼~
つ、次はって、メルセデス……。~
もしかして、まだ続ける気?▼~
:[メルセデス]|あら、もちろんよ~。~
だって、もったいないじゃない?▼~
:[アッシュ]|もったいない……?▼~
:[メルセデス]|失敗したままやめちゃったら、~
それで終わりになっちゃうでしょう?▼~
:[アッシュ]|……確かに、それもそうだね。~
そっか、そういう考え方もあるんだな。▼~
:[メルセデス]|あっ、そう言えば、さっきの香草。たぶん、~
油で炒めたから煙が出ちゃったのよね~?▼~
だったら、水を入れて煮込んじゃえば、~
煙も出なくなるんじゃないかしら~?▼~
ねえ、アッシュ。~
それならどうかしら~?▼~
:[アッシュ]|え? あ、うん。煮込むんだね。~
……そうだね、それならきっと大丈夫だよ。▼~
:[メルセデス]|良かったわ~。~
じゃ、次はもっと頑張るわね~!▼~
***支援A [#ib323a0d]
:[メルセデス]|ねえアッシュ、見てちょうだい?~
今度こそ、お料理が完成したのよ~。▼~
とっても上手くいったから、~
あなたにも味見してほしくって~。▼~
:[アッシュ]|えっ、いいの?~
じゃあ、いただきます。▼~
:(アッシュ、料理を食べる)|
:[アッシュ]|……!~
お、美味しいよ、メルセデス!▼~
:[メルセデス]|あなたに教えてもらったあの香草!~
煮込むと、いい香りづけになるのね~。▼~
それに、量さえ加減すれば辛味も抑えられて~
私も美味しく食べられるのよ~。▼~
ありがとう、アッシュ。~
私、ちょっとお料理が上達したみたい。▼~
それもこれも、あなたのおかげね~。~
これからも、いろいろ教えてね。▼~
:[アッシュ]|うん、もちろんだよ!~
……僕こそ、君にお礼を言いたかったんだ。▼~
:[メルセデス]|あらあら? 私、迷惑をかけてばかりで、~
お礼を言ってもらえるようなことなんて……▼~
:[アッシュ]|メルセデスって、失敗しても諦めないから。~
見てると、元気が出てくるというか……▼~
そうだなあ……。そういうところ、~
ちょっと、僕の好きだった人に似てて。▼~
:[メルセデス]|まあ! 私に似てるの?~
あなたの好きだった人が?▼~
:[アッシュ]|あ、いや、そ、そういう好きじゃなくて!~
義兄さんに似てるって言いたかったんだ!▼~
:[メルセデス]|あらあら?~
アッシュにはお兄さんがいたの~?▼~
:[アッシュ]|あ、えっと、厳密には僕の兄じゃなくって。~
僕の養父だったロナート様のご子息だよ。▼~
僕の義兄さんは、いつも前向きで……~
失敗しても、次があるって笑ってた。▼~
僕が失敗して落ち込んだ時には、~
いつも必ず励ましてくれて……。▼~
一緒に頑張れば、~
次はきっと上手くいくから、って。▼~
義兄さんと一緒にいれば、~
いつも明るい気持ちになれたんだ。▼~
:[メルセデス]|そう……とっても素敵な人だったのね、~
あなたのお義兄さんって。▼~
:[アッシュ]|うん、本当に! ……君といると、~
何だか、義兄さんを思い出すんだ。▼~
:[メルセデス]|アッシュ……。私はおっちょこちょいで、~
あなたにも迷惑をかけてばっかりだし~……▼~
あなたのお義兄さんみたいには、~
なれないかもしれないけれど……▼~
あなたの側にいてあげることくらいは、~
私にも、できるかしらね~。▼~
:[アッシュ]|どういうこと……?▼~
:[メルセデス]|あなたの側で、あなたが落ち込んだ時には~
頑張りましょうって励ましてあげる。▼~
それくらいになら、~
こんな私にだってできると思うから~。▼~
:[アッシュ]|……そっか。~
ありがとう、本当に……心強いよ。▼~
君のこと、これからも頼りにしてる。~
これからもよろしく、メルセデス!▼~
**アネット [#ae9651bf]
***支援C [#j6494f98]
:[アネット]|あ、アッシュ!~
あなたも勉強しに来たの?▼~
:[アッシュ]|はい。~
ここは集中できますからね。▼~
:[アネット]|そうだ、折角だから一緒に勉強しない?~
わからないところは教え合いっこしようよ。▼~
:[アッシュ]|わあ、いいですね、それ!~
一人でやるより、効率も良さそうです。▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|むむ……うーん?▼~
:[アネット]|どうしたの、アッシュ?~
さっきからずっと唸ってるけど。▼~
:[アッシュ]|えっと……実は、~
この算術の問題がさっぱりで……。▼~
『城郭に弩砲を設置し、城外の敵を撃つ。~
この時、射角はどのように設定すべきか。▼~
弩砲の性能はガルグ=マク常設のものに~
準じ、風の影響は考えないものとする』▼~
うーん、要は防衛戦の話ですよね。~
敵に当たれば何だっていいのになあ……。▼~
:[アネット]|それはそうだけど……少しでも狙いを~
正確にすれば、無駄撃ちも減るでしょ?▼~
《第二部限定》
:[アネット]|ほら、この計算が、実際の戦場で~
役に立つ日が来るかもしれないし。▼~
《共通》
:[アネット]|じゃ、一度、状況を整理してみよっか。~
弩砲の性能はこれを使えば良くて……▼~
弩砲から打ち出された矢が、こういう軌道で~
飛んでいけば、敵陣まで届くよね?▼~
:[アッシュ]|ああ……なるほど、そうですね。~
敵陣の布陣位置がこの点だから……▼~
:[アネット]|そうそう! じゃ、わかったことを~
それぞれ、この定理に当てはめてみよっか。▼~
:[アッシュ]|城郭の高さがここで、門から敵陣の距離は~
……ああ、だからここがこうなるんですか!▼~
:[アネット]|そうそう、ほらね!~
これでちゃんと計算できた。▼~
:[アッシュ]|なるほど……籠城戦や攻城戦の時には、~
こういう計算が必要不可欠なんですね。▼~
やっぱり、ちょっと難しいなあ……正直、~
僕、算術ってあまり得意じゃなくって。▼~
でも、ただ武術の腕を磨いただけじゃ~
軍の指揮官にはなれないんだろうなあ。▼~
:[アネット]|まあ、それはそうだよ。だけど、全員が全員~
計算が得意ってことはないと思うのね。▼~
だからこそ、軍師がこういう計算をしたり、~
戦場に学者を連れて行ったりするんだよ。▼~
100年前のフォドラの喉元の戦いでは、~
帝国の数学者が大活躍したって言うしー……▼~
:[アッシュ]|へえ……そうだったんですね。~
アネットは、本当に物知りなんだなあ。▼~
:[アネット]|えっ、あたしが?~
そ、そうかなあ……?▼~
:[アッシュ]|はいっ、僕、尊敬します。~
きっと、たくさん勉強したからですね。▼~
:[アネット]|も、もっちろん! 勉強だったら、~
誰にも負けないくらい頑張ってるもん!▼~
えへへ……だけどそんなふうに~
言ってもらえると、何だか嬉しいな。▼~
***支援B [#ofe9ba82]
:[アネット]|それでね、ここはこの定理を使えばいいの。~
ほら、計算してみて!▼~
:[アッシュ]|……なるほど! ようやくわかりました。~
そういうことだったんですね……!▼~
:[アネット]|ね? わかると楽しいでしょ?▼~
:[アッシュ]|はい! ……やっぱり君はすごいですね。~
僕が何を聞いても、答えてくれるし。▼~
どうしてそんなに博学なんですか?~
勉強ができて、羨ましいです。▼~
:[アネット]|どうして、かあ……あたしには、~
どうしても勉強が必要だったからかな。▼~
:[アッシュ]|必要……?
:[アネット]|あたしの父さん、~
王様に仕える騎士だったのね。だけど……▼~
ある日を境に、いなくなっちゃって。~
あたしにも母さんにも、何も言わずに。▼~
:[アッシュ]|……それは、悲しいですよね。~
急に家族がいなくなるのは……つらいです。▼~
:[アネット]|あ、でもね、父さんの行き先は~
何となく想像できたの。▼~
敬虔な信者だった父さんが行くとしたら、~
きっとこのガルグ=マクだって。▼~
:[アッシュ]|えっ、ここに?▼~
:[アネット]|だから何が何でも士官学校に入りたくて。~
父さんを捜すために、ね。▼~
でも、士官学校に入るためのお金なんて~
そう簡単には用意できないし……▼~
だから、まず王都の魔道学院に入ったのね。~
士官学校に入る近道だから。▼~
そこで、修道院へ推薦してもらえるように~
いっぱい勉強したんだ、あたし。▼~
:[アッシュ]|……君にとっては、運命を切り拓くための~
手段が、勉強だったんですね。▼~
:[アネット]|う、運命だなんて、そんな大仰な言い方を~
されちゃうと、ちょっと恥ずかしいかも……▼~
でも今は、それだけじゃないよ。~
大事な仲間もたくさんできたからね。▼~
みんなの役に立てるように、~
もっともっと頑張らなくっちゃって思うの。▼~
:[アッシュ]|アネットは、とっても努力家なんですね。~
本当に、尊敬します。▼~
僕も誰かの役に立てるように、~
頑張らなくっちゃなあ……。▼~
***支援A [#aa156809]
:[アネット]|はあ……もう、ついてないなあ。~
こんな古い塔の掃除なんて……。▼~
:[アッシュ]|し、仕方ないですよ。誰かが掃除しなきゃ~
もっとぼろぼろになっちゃいますから。▼~
:[アネット]|でも、どの部屋も窓は板張りされてて~
真っ暗だし、変な音はするし……▼~
この音、ネズミとか……?▼~
:[アッシュ]|ネ、ネズミだったら良いですけどね!~
ゆゆ、幽霊とかだったら困りますよね!▼~
:[アネット]|え、アッシュって、幽霊苦手なの?~
何だか意外かも……。▼~
:[アッシュ]|じ、実はですね、~
僕、幽霊を見たことが……▼~
:(暗転、物音がする)|
:[アッシュ]|わーーーーーっ!!▼~
:[アネット]|きゃーーーーっ!!▼~
や、やだやだ!~
今の音、何!?▼~
:[アッシュ]|だっ、だだだ、大丈夫ですよ!~
風で入口の扉が閉まっただけで……!▼~
:(ドアを叩く)|
:[アッシュ]|わわ、た、大変だ……!~
この扉、金具が錆びついてて開かない……!▼~
:[アネット]|ええーっ!? じゃ、あたしたち、~
閉じ込められちゃったってこと!?▼~
:[アッシュ]|ご、ごめんなさい!~
僕があらかじめ、扉に何か挟んでおけば……▼~
:[アネット]|そんなことより、~
早くここから出る方法を考えようよー!▼~
:[アッシュ]|そ、そうだ! 窓の板張りを破れば、~
きっと外に出られます!▼~
:[アネット]|確かに!~
破れそうな板を探してみよう!▼~
:[アッシュ]|う、うわっ!~
い、今、顔に何か……!▼~
:[アネット]|アッシュ、おお、落ち着いて!~
蜘蛛の巣、ただの蜘蛛の巣だから!▼~
ね、ねえ、それよりどの窓ならいいの!?~
あたし、真っ暗なの本当に駄目でー!!▼~
:[アッシュ]|こ、この辺なら行けるかな?~
僕が破ります、アネット、どいてください!▼~
:(板を破って脱出する)|
:[アッシュ]|はあ、はあ……。~
何とか出られましたね……。▼~
:[アネット]|ほんと、散々な目に遭ったよー……。~
一時はどうなることかと……▼~
……あれ? うそ、ない。~
えっ、ない……!▼~
:[アッシュ]|アネット?~
ど、どうしたんですか?▼~
:[アネット]|父さんに貰った人形がなくて……~
お、落としちゃったのかな……▼~
:[アッシュ]|も、もしかして、塔の中に……?~
……戻りますか?▼~
:[アネット]|や、やだよ! ……いいよ、気にしないで!~
元々、捨てちゃおうと思ってたものだから!▼~
:[アッシュ]|お父さんから貰ったものなのに、~
良いんですか……?▼~
:[アネット]|……うん。しょうがないもの。~
ほら、アッシュ。一度修道院に戻ろうよ!▼~
:[アッシュ]|は、はい……。▼~
***支援A+ [#meac1ccf]
:[アッシュ]|や、やっぱり不気味だなあ……~
僕だけで来るのは無理があったかも……▼~
いやいや、弱音を吐いちゃいられないっ。~
ここで頑張らなくてどうするんだ、僕!▼~
よし、行くぞ……!▼~
:(暗転)|
:[アネット]|父さんの人形、あの塔に落ちてるのかなあ。~
でも、拾いに行くのはちょっと怖いし……▼~
:(背後からアッシュが駆け寄ってくる)|
:[アッシュ]|アネット!▼~
:[アネット]|アッシュ!?~
ど、どうしたの、いきなり……?▼~
:[アッシュ]|はあ、はあ……こ、これ!~
君に渡さなきゃと思って!▼~
:(アネットの人形が表示される)|
:[アネット]|えっ……?~
それ、あたしの人形……!▼~
も、もしかして、拾ってきてくれたの?~
あの塔から!? 何で!?▼~
:[アッシュ]|な、何でって言われても……だってそれ、~
お父さんから貰った人形なんですよね?▼~
駄目ですよ、捨てるつもりなんて言っちゃ。~
……大切にしないと。▼~
:[アネット]|アッシュ……。~
……ありがとう。本当に嬉しい!▼~
実を言うと、どうしても拾いに行く勇気が~
出なくて……あれ? だけどアッシュも……▼~
幽霊、苦手なんだよね?~
一人で大丈夫だったの?▼~
:[アッシュ]|え、あ、うん、まあ……~
大丈夫じゃあ……なかったですけど……。▼~
お、思い出したら足が震えてきた……▼~
:[アネット]|だ、大丈夫だよ!~
ほら怖くない、怖くない!▼~
:[アッシュ]|ア、アネット!~
もう僕も子供じゃないんですから……!▼~
……だけど、君の役に立てて、~
喜ぶ顔が見られて、本当に良かったです。▼~
は、はは、でも情けないですよね……~
幽霊なんか怖がって、こんなになって……▼~
:[アネット]|……そんなことないよ。~
アッシュはとってもかっこいいよ!▼~
だって、あたしのために、~
勇気を出して頑張ってくれたじゃない。▼~
それってなかなかやれることじゃないよ。~
すごいと思う!▼~
:[アッシュ]|そ、そうでしょうか……。ちゃんと、~
立派な騎士になれるでしょうか、僕。▼~
:[アネット]|うん、あたしが保証する!~
アッシュはきっと、素敵な騎士になれるよ!▼~
あ、もしかして、父さんより~
すっごい騎士になっちゃかも?▼~
《紅花・銀雪・金鹿》
:[アッシュ]|そ、それはさすがに畏れ多いような!~
王様にお仕えしてた騎士なんでしょう……?▼~
《蒼月》
:[アッシュ]|そ、それは流石に畏れ多すぎますよ!~
あのギルベルトさんよりすごいだなんて……▼~
《共通》
:[アッシュ]|……でも、嬉しいです。これからも、~
もっと立派な騎士を目指して頑張らないと!▼~
**イングリット [#m08f327e]
***支援C [#a50ef6b1]
:[イングリット]|あら、アッシュ?~
あなたも本を読みに来ていたのですね。▼~
:[アッシュ]|………………。▼~
:[イングリット]|アッシュ?▼~
:[アッシュ]|……えっ、うわっ! イングリット!?~
いつからここに……。▼~
:[イングリット]|ああ、いえ、先程来たところです。~
読書の邪魔をして、申し訳ありません。▼~
すっかり夢中になっていたようですが、~
いったい何の本を読んでいたのですか?▼~
:[アッシュ]|えっと……ちょっと古いんですけど、~
ファーガスの物語で……。▼~
:[イングリット]|へえ、いったいどんな……ああ!~
『キーフォンの剣』ではありませんか!▼~
:[アッシュ]|あれ、知ってるんですか、イングリット?▼~
:[イングリット]|知っているも何も、~
幼い頃から何度となく読んできた本ですよ。▼~
繰り返し読んで紙が擦り切れても、~
絶対に手放さなかった、懐かしい本……▼~
親友ルーグを王と定め、忠義を尽くした~
戦士キーフォンの物語ですよね。▼~
:[アッシュ]|……そうです! 王のため、どんな困難をも~
乗り越えて馳せ参じる姿といったら……!▼~
:[イングリット]|ええ……理想の騎士そのものです!~
一番素敵なところは、中盤の……▼~
:[アッシュ]|もしかして、鷲獅子戦争の場面ですか? ~
あの場面、僕も大好きなんですよ!▼~
『キーフォンの剣はひとりでに鞘を離れ、~
凶刃を受け止め、王を守った』。▼~
:[イングリット]|『剣は風のように唸り、敵の喉を裂く。~
迫る軍勢は、瞬く間に屍の山となった』。▼~
……ですよね、アッシュ。~
ふふっ、一言一句余さず覚えていますよ。▼~
ですが何度読もうとも、この物語は~
いつも瑞々しく、素晴らしいですね。▼~
:[アッシュ]|はいっ、すごくわかります!~
読んでも読んでも飽きないんですよね。▼~
古い物語なんか、って笑う人も~
たまにいますけど、僕は好きです。▼~
こうして語り合える相手と~
出会えるなんて、嬉しいです!▼~
:[イングリット]|ええ、私も。まさかあなたと、~
こうして物語の話ができるとは。▼~
そうだ、アッシュ。~
他にも知っている物語はありますか?▼~
:[アッシュ]|そうですね……僕が初めて読んだのは~
『ルーグと風の乙女』で……▼~
:[イングリット]|ああ、あの物語! 私も大好きです!~
私、最後の場面でよく涙してしまって!▼~
:[アッシュ]|わかります。僕も初めて読んだ時には~
結末がどうしても頭から離れなくて……!▼~
:[イングリット]|ふふ、やはりあなたとは気が合いそうです。~
今度、またゆっくりお話ししましょう。▼~
:[アッシュ]|はい、是非!~
楽しみにしてますね!▼~
***支援B [#ybd4f579]
:[アッシュ]|イングリット、この物語を知っていますか?~
フォドラの喉元の戦いを題材にした……▼~
:[イングリット]|ええ、もちろんですよ。▼~
:[アッシュ]|このお話、沢山の騎士が出てきますけど、~
君は誰が一番好きですか?▼~
僕は、中盤に出てくる……彼に憧れます。~
公爵を守ったと言われるこの騎士ですね。▼~
:[イングリット]|ふふっ、奇遇ですね。~
私もその騎士が、一番好きです。▼~
:[アッシュ]|本当ですか? 僕、彼の高潔なところが、~
何となく君に似てるなって思ってたんです。▼~
:[イングリット]|……そ、そんな。それを言うなら、あなたの~
誠実さも、彼によく似ていると思いますよ。▼~
:[アッシュ]|い、いえ! 僕なんて、まだまだ未熟で。~
……でも、いつかはこんな騎士になりたい。▼~
イングリット、僕らも研鑽しあって、~
共に彼のような騎士を目指しましょう!▼~
:[イングリット]|共に……ええ。そう、ですね。~
本当にそうできたら、どんなに良いか。▼~
:[アッシュ]|……えっ?▼~
:[イングリット]|アッシュ。物語は、物語です。~
現実はそんなふうに、上手くはいきません。▼~
どれほど高潔で、どれほど誠実でも……~
背負わされた役目には、抗えないのです。▼~
:[アッシュ]|背負わされた、役目……?▼~
:[イングリット]|私も、貴人の側に仕え、~
その身を守る騎士に憧れてきました。▼~
ですが……私は紋章を持って生まれた、~
ガラテア家の「希望」でしたから。▼~
傾いた家の再興のため、血の存続のため。~
私は夢を、捨てねばなりませんでした。▼~
《紅花・翠風・銀雪の章限定》
:[イングリット]|こうしてガラテア家を出た今も、~
私の負うべき使命は変わらない……。▼~
《共通》
:[アッシュ]|そんな……でも、君にだって、~
夢をかなえる権利はあるはずで……▼~
:[イングリット]|……アッシュ。あなたにお願いがあります。~
聞いてくれますか?▼~
:[アッシュ]|は、はい。~
僕に叶えられるものなら!▼~
:[イングリット]|アッシュの夢が叶うのを、~
私の夢にさせてほしいのです。▼~
:[アッシュ]|僕の夢を、君の夢に?~
それは、どういう……▼~
:[イングリット]|私の夢は、きっと叶いません。たとえ~
叶ったとしても、必ず誰かが不幸になる。▼~
……ですから、せめてあなたが立派な騎士に~
なれるよう、応援したいのです。▼~
:[アッシュ]|イングリット……。~
君らしくないですよ、そんなの!▼~
……そんな寂しそうな顔で~
笑わないでください。▼~
***支援A [#y089864e]
:[アッシュ]|……あ、いました!~
イングリット!▼~
:[イングリット]|アッシュ。そんなに慌ててどうしたのです。~
それに、大事そうに抱えているのは……?▼~
:(本のイラストが表示される)|
:[アッシュ]|えへへ、街で見つけた本です。~
君に渡そうと思って、買ってきました。▼~
:[イングリット]|私のために? ですが、古書など……~
値が張るのではありませんか……?▼~
それに、表紙も綺麗……。~
装丁も凝っているし、状態も良い。▼~
:[アッシュ]|あはは……値切りに値切ったんですけど、~
しばらく節制を強いられる値段でしたね。▼~
:[イングリット]|どうしてそんなことを。~
大変だったのではありませんか?▼~
:[アッシュ]|それは大変でしたけど……どうしても君に、~
この物語を読んでほしかったんです。▼~
:[イングリット]|……では、読ませてもらいましょう。~
あら? この扉絵の騎士は……。▼~
:[アッシュ]|とってもかっこいいですよね。~
見つけた時は、つい見とれちゃいました。▼~
:[イングリット]|雄々しく戦いながらも、~
どこか荘厳な横顔……素敵です。▼~
いえ……でも、よく見ると……~
これは、女性……?▼~
:[アッシュ]|はい、そうなんです!~
彼女は実在した人物なんだそうですよ。▼~
彼女は紋章を持つ貴族の家に生まれながら、~
王に剣の腕を認められて騎士となった。▼~
王の右腕として幾多の戦場を渡り歩き、~
その生涯を祖国に捧げ……▼~
……あ、すみません! あんまり話したら、~
読む楽しさが減っちゃいますよね。▼~
ええっと、ともかく、僕は、その……。~
君に……笑ってほしかっただけで。▼~
:[イングリット]|……ありがとう、アッシュ。~
私を励ましてくれているのですね。▼~
確かに、私が騎士として生きていくのは、~
簡単な道ではないのかもしれません。▼~
……大きな痛みや後悔を背負いながら、~
生きていくことを強いられるかもしれない。▼~
ですが……私は、その夢を追い続けたい。~
あなたと話していると、そう思えてきます。▼~
そもそも、簡単に諦めるなんて、~
私らしくありませんからね。▼~
:[アッシュ]|……あはは。~
それでこそ、いつものイングリットです。▼~
:[イングリット]|さ、まずはこの本を~
しっかりと読ませてもらいましょう。▼~
:[アッシュ]|はい! 読み終わったらまた、~
騎士についてゆっくり話をしましょう。▼~
物語の中の騎士だけじゃなく……~
僕たちの、理想の騎士の姿についても。▼~
:[イングリット]|……ええ!~
楽しみにしていますね、アッシュ。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#yff33d1f]
- アネットとのA+最後の台詞冒頭は「そ、それは流石に畏れ多すぎま...
- ↑アッシュ×ギルベルトC達成でも「あのギルベルトさんよりす...
- 踊り子 -- &new{2023-08-07 (月) 12:02:40};
#comment
終了行:
[[会話集/支援会話]]
*アッシュの支援会話 [#r9147023]
#contents
**ディミトリ [#x346d024]
[[ディミトリのページへ>../ディミトリ(ファーガス神聖王国)#...
**ドゥドゥー [#tcb1f39e]
[[ドゥドゥーのページへ>../ドゥドゥー(ファーガス神聖王国)#...
**フェリクス [#j41e6ef6]
[[フェリクスのページへ>../フェリクス(ファーガス神聖王国)#...
**シルヴァン [#ff2314a0]
***支援C [#n57db463]
:[シルヴァン]|よう、アッシュ、今日も訓練か?~
相変わらず真面目だなあ、お前は。▼~
:[アッシュ]|毎日の訓練くらいで真面目って。~
シルヴァンが不真面目なだけですよ。▼~
僕は、騎士にならなきゃいけないんです。~
そのためならこの程度、当然でしょう。▼~
:[シルヴァン]|騎士になるためには当然、ねえ……。~
お前さあ、夢、見過ぎなんじゃねえの。▼~
騎士ってもんを勘違いしてるよ。~
世の中には案外適当な騎士もいるもんだぜ。▼~
:[アッシュ]|そんな駄目な騎士にはなりませんよっ。~
僕は高潔で誇り高い、立派な騎士に……▼~
:[シルヴァン]|……なあアッシュ。高潔さや誇りだけが~
騎士のすべてだって言うのか?▼~
高潔すぎて疎まれた騎士の話なんて、~
枚挙に暇がないだろ。▼~
:[アッシュ]|僕は、たとえ人から疎まれたとしても~
高潔であることが間違いだとは思いません。▼~
:[シルヴァン]|まったく……そうお高くとまってちゃあ、~
立派な騎士にはなれないぜ?▼~
騎士ってのはさ、守るべき相手……~
つまりは民衆から愛されてこそだろ?▼~
:[アッシュ]|それは……確かに、そうですけど。~
なら、僕はどうすべきだって言うんですか?▼~
:[シルヴァン]|人の心を掴むのさ。▼~
:[アッシュ]|心を掴む……?~
どういう意味ですか?▼~
:[シルヴァン]|民衆に愛されるためには、~
まず彼らの心を掴まなくちゃ、な。▼~
なに、そんなに難しく考えるこたあない。~
相手の心を開かせちまえばこっちのもんだ。▼~
よし、まずは俺が手本を見せてやる。~
口で説明するよりも早いだろうからな!▼~
:(シルヴァン走り去る)|
:[アッシュ]|あ、シルヴァン!~
他の人に迷惑をかけるのは……!▼~
:[シルヴァン]|やあ、可憐なお嬢さん。そんなにたくさん~
荷物を抱えて、大変だろう?▼~
ほら、俺が持ってってやるよ。~
これは倉庫に運べばいいのかい?▼~
:[アッシュ]|……要は人助け、ということでしょうか。~
困っている人を助けるのは確かに立派な……▼~
:[シルヴァン]|……はは、お礼なんていらないさ。~
君とこうして話せたことだけで十分だ。▼~
それでも、って言うのなら、~
この後一緒にお茶でもどうだい?▼~
こうして出会えたのはきっと運命……~
君のことをもっと知りたいからさ……▼~
:[アッシュ]|立派な……~
……立派な、女好きですね。▼~
下心が丸見えというか……あれ、~
ただ言い寄ってるだけじゃないですか……。▼~
……はっ、いけないいけない。~
何とかしてシルヴァンを止めないと!▼~
***支援B [#yb7991ed]
:[アッシュ]|シルヴァン、話があるんです。▼~
:[シルヴァン]|おう、何だ、アッシュ。~
女の子の口説き方を知りたいって?▼~
:[アッシュ]|……それはもういいです。▼~
この間の戦いで僕を助けてくれましたよね。~
そのお礼を言いたくて。▼~
:[シルヴァン]|ははは、何だお前、そんなことかよ!~
別に、そんなかしこまらなくてもいいだろ。▼~
:[アッシュ]|い、いえっ、かしこまります!~
君の助けがなかったらと思うと……▼~
シルヴァン、僕ももっと研鑽を重ねて、~
仲間の危機を救えるように……▼~
:[シルヴァン]|……ほんっとお前って、真面目だよなあ。~
いや、馬鹿真面目ってほうが正しいかな。▼~
本当にもう、あの殿下やイングリットさえ~
可愛らしく見えてくるくらい堅物だ。▼~
俺は、俺の意思に従っただけさ。~
堅苦しい礼なんて求めちゃあいないんだぜ。▼~
困っている奴がいたら助ける。~
それが騎士、いや、人間ってもんだろ?▼~
たとえ相手が可愛い女の子であろうと、~
むさ苦しい大男であろうと、同じことさ。▼~
:[アッシュ]|それって、つまりは……▼~
:[シルヴァン]|俺はいつだって、一人の人間として~
当然のことをしてるだけなんだよ。▼~
:[アッシュ]|…………!▼~
:[シルヴァン]|おいおい、そんな顔しやがって。~
俺に惚れでもしちまったのか? 生憎……▼~
:[アッシュ]|何を見当違いなこと言ってるんですか。~
……ちょっと、驚いただけです。▼~
僕が思っていたより、~
シルヴァンは良い人なのかも……って。▼~
:[シルヴァン]|まあ、お前の中の俺がどんなだったかは、~
想像に難くないけどさあ……。▼~
:[アッシュ]|あ、すみません。別に、~
悪い意味で言ったつもりじゃなくって……▼~
人間として当然のことを、当然だと~
言い切れる君はすごいって思うんです。▼~
見返りも求めず、誰かを助ける……~
それって、意外と難しいことですから。▼~
:[シルヴァン]|はは、面と向かって言われると~
なかなか恥ずかしいもんだなあ……。▼~
お前みたいに素直で真っ直ぐな奴は、~
きっと立派な騎士になるんだろうさ。▼~
……だが、一つだけ忠告しとく。~
お前さ、汚い大人に騙されるなよ?▼~
:[アッシュ]|え。▼~
:[シルヴァン]|ははは。俺は礼はいらないと言ったが、~
見返りを求めないとは言ってないぜ。▼~
……いやあ、実はさ、ついさっき、~
女の子と揉めちまってさあ!▼~
ちょっとお前の部屋に匿ってくれないか?~
なあ、頼むよ、アッシュ。▼~
:[アッシュ]|……シルヴァン。▼~
:[シルヴァン]|ご、後生だから……ほら。~
困ってる男を助けると思って。な!▼~
:[アッシュ]|……まったく、今回だけですよ。~
君には助けてもらいましたからね。▼~
:[シルヴァン]|よーし! 流石はアッシュだ!~
お前、やっぱり立派な騎士になるぜ!▼~
:[アッシュ]|……この軽薄さと女癖の悪さがなければ、~
かっこいいんだけどなあ、この人。▼~
**メルセデス [#udffc21d]
***支援C [#e091651c]
:[メルセデス]|まあ大変、困ったわ~。~
いったいどうしたらいいのかしら……。▼~
:[アッシュ]|どうしたの、メルセデス?▼~
:[メルセデス]|お料理の味つけが、~
思ったより甘くなっちゃって……▼~
:[アッシュ]|そっか、ちょっと味見させてもらえる?~
どれどれ……▼~
うーん、確かにちょっと……こういう時は、~
この香辛料を少し入れてみたらどうかな。▼~
:[メルセデス]|あら……? とっても美味しくなったわ~!~
アッシュって、お料理が上手なのねえ。▼~
:[アッシュ]|昔、僕の親が酒場をやってたからね。~
小さい頃から、よく手伝ってたんだ。▼~
:[メルセデス]|小さな頃から立派にお仕事してたなんて~。~
だからアッシュはしっかりしてるのね。▼~
はあ……私もアッシュを見習ったら、~
しっかり者になれるかしら~。▼~
:[アッシュ]|いやいや、見習ってもらえるほど~
すごいってわけじゃないよ……。▼~
多少料理に慣れてるだけで……それに、~
君だって、お菓子作りは上手じゃないか。▼~
:[メルセデス]|う~ん。確かにお菓子作りは得意だけれど、~
お料理の味つけはまだまだみたい~……。▼~
ほら、私って、辛いもの苦手じゃない?~
苦手なものは上手く作れないのかも~。▼~
……そうだ、閃いたわ~! 辛いものが~
苦手なせいで上手く作れないんだから~……▼~
とっても辛いお料理を食べられたら、~
上手く作れるかもしれないってことよね~!▼~
:[アッシュ]|え、ええ……? それは違うんじゃ……?~
何でそうなっちゃったんだ……?▼~
:[メルセデス]|そうと決まれば、善は急げだわ~。~
早速、辛いお料理を作ってみましょう。▼~
:(メルセデス立ち去る)|
:[アッシュ]|ううーん、やっぱり違う気がするけど……▼~
このまま放っておくと、~
もっと大変なことになりそうだしなあ……▼~
:[メルセデス]|ねえ、アッシュ! 厨房にある調味料で、~
辛い味つけに使うのはどれ~? これ?▼~
:[アッシュ]|ああ、待ってメルセデス、~
ちゃんと教えるから!▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|その香草は肉料理に合うんだけど、~
炒め物には……▼((テキストはここまでだが、ボイスではこの後「...
***支援B [#lce93b48]
:[メルセデス]|まあ、どうしたのかしら~?~
お鍋からこんなに煙が出るなんて~……▼~
:[アッシュ]|メルセデス!? ど、どうしたの!?~
うわっ、何だこの煙! うえっ、げほっ!▼~
目、目がかゆい……!~
鼻が痛い……!▼~
:[メルセデス]|あら、アッシュ、良いところに~。~
お料理がなかなか上手くいかなくって~。▼~
:[アッシュ]|い、いったい何を入れたのさ!~
こんなことになるなんて……!▼~
:[メルセデス]|この香辛料と、その調味料と~、それから~
そこの棚の香草を入れて、油で炒めたわ~。▼~
:[アッシュ]|その香草、目潰しの煙幕にも使う~
一番辛いやつだよ! わわわ、大変だ!▼~
とにかく火を消して、鍋に蓋をして……~
よし、これで煙は収まった! けど……▼~
:[メルセデス]|た、大変……食堂にいた人たちは、~
大丈夫じゃないみたいね~……。▼~
:[アッシュ]|あわわ……み、皆さん、すみません!~
とりあえず食堂の外に出てくださーい!▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|はあ……な、何とかなったね。~
怒られただけで済んで良かった……。▼~
もし敵襲だと勘違いされてたら、~
危うく大混乱だったよ……。▼~
:[メルセデス]|本当に、ごめんなさいね……~
私ったら、いつもこうで~……▼~
:[アッシュ]|……いや、違うよ。僕がちゃんと、香辛料や~
香草の扱いを教えていればよかったんだ。▼~
はあ……僕って駄目だなあ。~
今だって、もっと上手くやれてれば……▼~
:[メルセデス]|そうねえ……。~
私も次は、もっと上手くやってみるわ~。▼~
:[アッシュ]|……えっ。▼~
つ、次はって、メルセデス……。~
もしかして、まだ続ける気?▼~
:[メルセデス]|あら、もちろんよ~。~
だって、もったいないじゃない?▼~
:[アッシュ]|もったいない……?▼~
:[メルセデス]|失敗したままやめちゃったら、~
それで終わりになっちゃうでしょう?▼~
:[アッシュ]|……確かに、それもそうだね。~
そっか、そういう考え方もあるんだな。▼~
:[メルセデス]|あっ、そう言えば、さっきの香草。たぶん、~
油で炒めたから煙が出ちゃったのよね~?▼~
だったら、水を入れて煮込んじゃえば、~
煙も出なくなるんじゃないかしら~?▼~
ねえ、アッシュ。~
それならどうかしら~?▼~
:[アッシュ]|え? あ、うん。煮込むんだね。~
……そうだね、それならきっと大丈夫だよ。▼~
:[メルセデス]|良かったわ~。~
じゃ、次はもっと頑張るわね~!▼~
***支援A [#ib323a0d]
:[メルセデス]|ねえアッシュ、見てちょうだい?~
今度こそ、お料理が完成したのよ~。▼~
とっても上手くいったから、~
あなたにも味見してほしくって~。▼~
:[アッシュ]|えっ、いいの?~
じゃあ、いただきます。▼~
:(アッシュ、料理を食べる)|
:[アッシュ]|……!~
お、美味しいよ、メルセデス!▼~
:[メルセデス]|あなたに教えてもらったあの香草!~
煮込むと、いい香りづけになるのね~。▼~
それに、量さえ加減すれば辛味も抑えられて~
私も美味しく食べられるのよ~。▼~
ありがとう、アッシュ。~
私、ちょっとお料理が上達したみたい。▼~
それもこれも、あなたのおかげね~。~
これからも、いろいろ教えてね。▼~
:[アッシュ]|うん、もちろんだよ!~
……僕こそ、君にお礼を言いたかったんだ。▼~
:[メルセデス]|あらあら? 私、迷惑をかけてばかりで、~
お礼を言ってもらえるようなことなんて……▼~
:[アッシュ]|メルセデスって、失敗しても諦めないから。~
見てると、元気が出てくるというか……▼~
そうだなあ……。そういうところ、~
ちょっと、僕の好きだった人に似てて。▼~
:[メルセデス]|まあ! 私に似てるの?~
あなたの好きだった人が?▼~
:[アッシュ]|あ、いや、そ、そういう好きじゃなくて!~
義兄さんに似てるって言いたかったんだ!▼~
:[メルセデス]|あらあら?~
アッシュにはお兄さんがいたの~?▼~
:[アッシュ]|あ、えっと、厳密には僕の兄じゃなくって。~
僕の養父だったロナート様のご子息だよ。▼~
僕の義兄さんは、いつも前向きで……~
失敗しても、次があるって笑ってた。▼~
僕が失敗して落ち込んだ時には、~
いつも必ず励ましてくれて……。▼~
一緒に頑張れば、~
次はきっと上手くいくから、って。▼~
義兄さんと一緒にいれば、~
いつも明るい気持ちになれたんだ。▼~
:[メルセデス]|そう……とっても素敵な人だったのね、~
あなたのお義兄さんって。▼~
:[アッシュ]|うん、本当に! ……君といると、~
何だか、義兄さんを思い出すんだ。▼~
:[メルセデス]|アッシュ……。私はおっちょこちょいで、~
あなたにも迷惑をかけてばっかりだし~……▼~
あなたのお義兄さんみたいには、~
なれないかもしれないけれど……▼~
あなたの側にいてあげることくらいは、~
私にも、できるかしらね~。▼~
:[アッシュ]|どういうこと……?▼~
:[メルセデス]|あなたの側で、あなたが落ち込んだ時には~
頑張りましょうって励ましてあげる。▼~
それくらいになら、~
こんな私にだってできると思うから~。▼~
:[アッシュ]|……そっか。~
ありがとう、本当に……心強いよ。▼~
君のこと、これからも頼りにしてる。~
これからもよろしく、メルセデス!▼~
**アネット [#ae9651bf]
***支援C [#j6494f98]
:[アネット]|あ、アッシュ!~
あなたも勉強しに来たの?▼~
:[アッシュ]|はい。~
ここは集中できますからね。▼~
:[アネット]|そうだ、折角だから一緒に勉強しない?~
わからないところは教え合いっこしようよ。▼~
:[アッシュ]|わあ、いいですね、それ!~
一人でやるより、効率も良さそうです。▼~
:(暗転)|
:[アッシュ]|むむ……うーん?▼~
:[アネット]|どうしたの、アッシュ?~
さっきからずっと唸ってるけど。▼~
:[アッシュ]|えっと……実は、~
この算術の問題がさっぱりで……。▼~
『城郭に弩砲を設置し、城外の敵を撃つ。~
この時、射角はどのように設定すべきか。▼~
弩砲の性能はガルグ=マク常設のものに~
準じ、風の影響は考えないものとする』▼~
うーん、要は防衛戦の話ですよね。~
敵に当たれば何だっていいのになあ……。▼~
:[アネット]|それはそうだけど……少しでも狙いを~
正確にすれば、無駄撃ちも減るでしょ?▼~
《第二部限定》
:[アネット]|ほら、この計算が、実際の戦場で~
役に立つ日が来るかもしれないし。▼~
《共通》
:[アネット]|じゃ、一度、状況を整理してみよっか。~
弩砲の性能はこれを使えば良くて……▼~
弩砲から打ち出された矢が、こういう軌道で~
飛んでいけば、敵陣まで届くよね?▼~
:[アッシュ]|ああ……なるほど、そうですね。~
敵陣の布陣位置がこの点だから……▼~
:[アネット]|そうそう! じゃ、わかったことを~
それぞれ、この定理に当てはめてみよっか。▼~
:[アッシュ]|城郭の高さがここで、門から敵陣の距離は~
……ああ、だからここがこうなるんですか!▼~
:[アネット]|そうそう、ほらね!~
これでちゃんと計算できた。▼~
:[アッシュ]|なるほど……籠城戦や攻城戦の時には、~
こういう計算が必要不可欠なんですね。▼~
やっぱり、ちょっと難しいなあ……正直、~
僕、算術ってあまり得意じゃなくって。▼~
でも、ただ武術の腕を磨いただけじゃ~
軍の指揮官にはなれないんだろうなあ。▼~
:[アネット]|まあ、それはそうだよ。だけど、全員が全員~
計算が得意ってことはないと思うのね。▼~
だからこそ、軍師がこういう計算をしたり、~
戦場に学者を連れて行ったりするんだよ。▼~
100年前のフォドラの喉元の戦いでは、~
帝国の数学者が大活躍したって言うしー……▼~
:[アッシュ]|へえ……そうだったんですね。~
アネットは、本当に物知りなんだなあ。▼~
:[アネット]|えっ、あたしが?~
そ、そうかなあ……?▼~
:[アッシュ]|はいっ、僕、尊敬します。~
きっと、たくさん勉強したからですね。▼~
:[アネット]|も、もっちろん! 勉強だったら、~
誰にも負けないくらい頑張ってるもん!▼~
えへへ……だけどそんなふうに~
言ってもらえると、何だか嬉しいな。▼~
***支援B [#ofe9ba82]
:[アネット]|それでね、ここはこの定理を使えばいいの。~
ほら、計算してみて!▼~
:[アッシュ]|……なるほど! ようやくわかりました。~
そういうことだったんですね……!▼~
:[アネット]|ね? わかると楽しいでしょ?▼~
:[アッシュ]|はい! ……やっぱり君はすごいですね。~
僕が何を聞いても、答えてくれるし。▼~
どうしてそんなに博学なんですか?~
勉強ができて、羨ましいです。▼~
:[アネット]|どうして、かあ……あたしには、~
どうしても勉強が必要だったからかな。▼~
:[アッシュ]|必要……?
:[アネット]|あたしの父さん、~
王様に仕える騎士だったのね。だけど……▼~
ある日を境に、いなくなっちゃって。~
あたしにも母さんにも、何も言わずに。▼~
:[アッシュ]|……それは、悲しいですよね。~
急に家族がいなくなるのは……つらいです。▼~
:[アネット]|あ、でもね、父さんの行き先は~
何となく想像できたの。▼~
敬虔な信者だった父さんが行くとしたら、~
きっとこのガルグ=マクだって。▼~
:[アッシュ]|えっ、ここに?▼~
:[アネット]|だから何が何でも士官学校に入りたくて。~
父さんを捜すために、ね。▼~
でも、士官学校に入るためのお金なんて~
そう簡単には用意できないし……▼~
だから、まず王都の魔道学院に入ったのね。~
士官学校に入る近道だから。▼~
そこで、修道院へ推薦してもらえるように~
いっぱい勉強したんだ、あたし。▼~
:[アッシュ]|……君にとっては、運命を切り拓くための~
手段が、勉強だったんですね。▼~
:[アネット]|う、運命だなんて、そんな大仰な言い方を~
されちゃうと、ちょっと恥ずかしいかも……▼~
でも今は、それだけじゃないよ。~
大事な仲間もたくさんできたからね。▼~
みんなの役に立てるように、~
もっともっと頑張らなくっちゃって思うの。▼~
:[アッシュ]|アネットは、とっても努力家なんですね。~
本当に、尊敬します。▼~
僕も誰かの役に立てるように、~
頑張らなくっちゃなあ……。▼~
***支援A [#aa156809]
:[アネット]|はあ……もう、ついてないなあ。~
こんな古い塔の掃除なんて……。▼~
:[アッシュ]|し、仕方ないですよ。誰かが掃除しなきゃ~
もっとぼろぼろになっちゃいますから。▼~
:[アネット]|でも、どの部屋も窓は板張りされてて~
真っ暗だし、変な音はするし……▼~
この音、ネズミとか……?▼~
:[アッシュ]|ネ、ネズミだったら良いですけどね!~
ゆゆ、幽霊とかだったら困りますよね!▼~
:[アネット]|え、アッシュって、幽霊苦手なの?~
何だか意外かも……。▼~
:[アッシュ]|じ、実はですね、~
僕、幽霊を見たことが……▼~
:(暗転、物音がする)|
:[アッシュ]|わーーーーーっ!!▼~
:[アネット]|きゃーーーーっ!!▼~
や、やだやだ!~
今の音、何!?▼~
:[アッシュ]|だっ、だだだ、大丈夫ですよ!~
風で入口の扉が閉まっただけで……!▼~
:(ドアを叩く)|
:[アッシュ]|わわ、た、大変だ……!~
この扉、金具が錆びついてて開かない……!▼~
:[アネット]|ええーっ!? じゃ、あたしたち、~
閉じ込められちゃったってこと!?▼~
:[アッシュ]|ご、ごめんなさい!~
僕があらかじめ、扉に何か挟んでおけば……▼~
:[アネット]|そんなことより、~
早くここから出る方法を考えようよー!▼~
:[アッシュ]|そ、そうだ! 窓の板張りを破れば、~
きっと外に出られます!▼~
:[アネット]|確かに!~
破れそうな板を探してみよう!▼~
:[アッシュ]|う、うわっ!~
い、今、顔に何か……!▼~
:[アネット]|アッシュ、おお、落ち着いて!~
蜘蛛の巣、ただの蜘蛛の巣だから!▼~
ね、ねえ、それよりどの窓ならいいの!?~
あたし、真っ暗なの本当に駄目でー!!▼~
:[アッシュ]|こ、この辺なら行けるかな?~
僕が破ります、アネット、どいてください!▼~
:(板を破って脱出する)|
:[アッシュ]|はあ、はあ……。~
何とか出られましたね……。▼~
:[アネット]|ほんと、散々な目に遭ったよー……。~
一時はどうなることかと……▼~
……あれ? うそ、ない。~
えっ、ない……!▼~
:[アッシュ]|アネット?~
ど、どうしたんですか?▼~
:[アネット]|父さんに貰った人形がなくて……~
お、落としちゃったのかな……▼~
:[アッシュ]|も、もしかして、塔の中に……?~
……戻りますか?▼~
:[アネット]|や、やだよ! ……いいよ、気にしないで!~
元々、捨てちゃおうと思ってたものだから!▼~
:[アッシュ]|お父さんから貰ったものなのに、~
良いんですか……?▼~
:[アネット]|……うん。しょうがないもの。~
ほら、アッシュ。一度修道院に戻ろうよ!▼~
:[アッシュ]|は、はい……。▼~
***支援A+ [#meac1ccf]
:[アッシュ]|や、やっぱり不気味だなあ……~
僕だけで来るのは無理があったかも……▼~
いやいや、弱音を吐いちゃいられないっ。~
ここで頑張らなくてどうするんだ、僕!▼~
よし、行くぞ……!▼~
:(暗転)|
:[アネット]|父さんの人形、あの塔に落ちてるのかなあ。~
でも、拾いに行くのはちょっと怖いし……▼~
:(背後からアッシュが駆け寄ってくる)|
:[アッシュ]|アネット!▼~
:[アネット]|アッシュ!?~
ど、どうしたの、いきなり……?▼~
:[アッシュ]|はあ、はあ……こ、これ!~
君に渡さなきゃと思って!▼~
:(アネットの人形が表示される)|
:[アネット]|えっ……?~
それ、あたしの人形……!▼~
も、もしかして、拾ってきてくれたの?~
あの塔から!? 何で!?▼~
:[アッシュ]|な、何でって言われても……だってそれ、~
お父さんから貰った人形なんですよね?▼~
駄目ですよ、捨てるつもりなんて言っちゃ。~
……大切にしないと。▼~
:[アネット]|アッシュ……。~
……ありがとう。本当に嬉しい!▼~
実を言うと、どうしても拾いに行く勇気が~
出なくて……あれ? だけどアッシュも……▼~
幽霊、苦手なんだよね?~
一人で大丈夫だったの?▼~
:[アッシュ]|え、あ、うん、まあ……~
大丈夫じゃあ……なかったですけど……。▼~
お、思い出したら足が震えてきた……▼~
:[アネット]|だ、大丈夫だよ!~
ほら怖くない、怖くない!▼~
:[アッシュ]|ア、アネット!~
もう僕も子供じゃないんですから……!▼~
……だけど、君の役に立てて、~
喜ぶ顔が見られて、本当に良かったです。▼~
は、はは、でも情けないですよね……~
幽霊なんか怖がって、こんなになって……▼~
:[アネット]|……そんなことないよ。~
アッシュはとってもかっこいいよ!▼~
だって、あたしのために、~
勇気を出して頑張ってくれたじゃない。▼~
それってなかなかやれることじゃないよ。~
すごいと思う!▼~
:[アッシュ]|そ、そうでしょうか……。ちゃんと、~
立派な騎士になれるでしょうか、僕。▼~
:[アネット]|うん、あたしが保証する!~
アッシュはきっと、素敵な騎士になれるよ!▼~
あ、もしかして、父さんより~
すっごい騎士になっちゃかも?▼~
《紅花・銀雪・金鹿》
:[アッシュ]|そ、それはさすがに畏れ多いような!~
王様にお仕えしてた騎士なんでしょう……?▼~
《蒼月》
:[アッシュ]|そ、それは流石に畏れ多すぎますよ!~
あのギルベルトさんよりすごいだなんて……▼~
《共通》
:[アッシュ]|……でも、嬉しいです。これからも、~
もっと立派な騎士を目指して頑張らないと!▼~
**イングリット [#m08f327e]
***支援C [#a50ef6b1]
:[イングリット]|あら、アッシュ?~
あなたも本を読みに来ていたのですね。▼~
:[アッシュ]|………………。▼~
:[イングリット]|アッシュ?▼~
:[アッシュ]|……えっ、うわっ! イングリット!?~
いつからここに……。▼~
:[イングリット]|ああ、いえ、先程来たところです。~
読書の邪魔をして、申し訳ありません。▼~
すっかり夢中になっていたようですが、~
いったい何の本を読んでいたのですか?▼~
:[アッシュ]|えっと……ちょっと古いんですけど、~
ファーガスの物語で……。▼~
:[イングリット]|へえ、いったいどんな……ああ!~
『キーフォンの剣』ではありませんか!▼~
:[アッシュ]|あれ、知ってるんですか、イングリット?▼~
:[イングリット]|知っているも何も、~
幼い頃から何度となく読んできた本ですよ。▼~
繰り返し読んで紙が擦り切れても、~
絶対に手放さなかった、懐かしい本……▼~
親友ルーグを王と定め、忠義を尽くした~
戦士キーフォンの物語ですよね。▼~
:[アッシュ]|……そうです! 王のため、どんな困難をも~
乗り越えて馳せ参じる姿といったら……!▼~
:[イングリット]|ええ……理想の騎士そのものです!~
一番素敵なところは、中盤の……▼~
:[アッシュ]|もしかして、鷲獅子戦争の場面ですか? ~
あの場面、僕も大好きなんですよ!▼~
『キーフォンの剣はひとりでに鞘を離れ、~
凶刃を受け止め、王を守った』。▼~
:[イングリット]|『剣は風のように唸り、敵の喉を裂く。~
迫る軍勢は、瞬く間に屍の山となった』。▼~
……ですよね、アッシュ。~
ふふっ、一言一句余さず覚えていますよ。▼~
ですが何度読もうとも、この物語は~
いつも瑞々しく、素晴らしいですね。▼~
:[アッシュ]|はいっ、すごくわかります!~
読んでも読んでも飽きないんですよね。▼~
古い物語なんか、って笑う人も~
たまにいますけど、僕は好きです。▼~
こうして語り合える相手と~
出会えるなんて、嬉しいです!▼~
:[イングリット]|ええ、私も。まさかあなたと、~
こうして物語の話ができるとは。▼~
そうだ、アッシュ。~
他にも知っている物語はありますか?▼~
:[アッシュ]|そうですね……僕が初めて読んだのは~
『ルーグと風の乙女』で……▼~
:[イングリット]|ああ、あの物語! 私も大好きです!~
私、最後の場面でよく涙してしまって!▼~
:[アッシュ]|わかります。僕も初めて読んだ時には~
結末がどうしても頭から離れなくて……!▼~
:[イングリット]|ふふ、やはりあなたとは気が合いそうです。~
今度、またゆっくりお話ししましょう。▼~
:[アッシュ]|はい、是非!~
楽しみにしてますね!▼~
***支援B [#ybd4f579]
:[アッシュ]|イングリット、この物語を知っていますか?~
フォドラの喉元の戦いを題材にした……▼~
:[イングリット]|ええ、もちろんですよ。▼~
:[アッシュ]|このお話、沢山の騎士が出てきますけど、~
君は誰が一番好きですか?▼~
僕は、中盤に出てくる……彼に憧れます。~
公爵を守ったと言われるこの騎士ですね。▼~
:[イングリット]|ふふっ、奇遇ですね。~
私もその騎士が、一番好きです。▼~
:[アッシュ]|本当ですか? 僕、彼の高潔なところが、~
何となく君に似てるなって思ってたんです。▼~
:[イングリット]|……そ、そんな。それを言うなら、あなたの~
誠実さも、彼によく似ていると思いますよ。▼~
:[アッシュ]|い、いえ! 僕なんて、まだまだ未熟で。~
……でも、いつかはこんな騎士になりたい。▼~
イングリット、僕らも研鑽しあって、~
共に彼のような騎士を目指しましょう!▼~
:[イングリット]|共に……ええ。そう、ですね。~
本当にそうできたら、どんなに良いか。▼~
:[アッシュ]|……えっ?▼~
:[イングリット]|アッシュ。物語は、物語です。~
現実はそんなふうに、上手くはいきません。▼~
どれほど高潔で、どれほど誠実でも……~
背負わされた役目には、抗えないのです。▼~
:[アッシュ]|背負わされた、役目……?▼~
:[イングリット]|私も、貴人の側に仕え、~
その身を守る騎士に憧れてきました。▼~
ですが……私は紋章を持って生まれた、~
ガラテア家の「希望」でしたから。▼~
傾いた家の再興のため、血の存続のため。~
私は夢を、捨てねばなりませんでした。▼~
《紅花・翠風・銀雪の章限定》
:[イングリット]|こうしてガラテア家を出た今も、~
私の負うべき使命は変わらない……。▼~
《共通》
:[アッシュ]|そんな……でも、君にだって、~
夢をかなえる権利はあるはずで……▼~
:[イングリット]|……アッシュ。あなたにお願いがあります。~
聞いてくれますか?▼~
:[アッシュ]|は、はい。~
僕に叶えられるものなら!▼~
:[イングリット]|アッシュの夢が叶うのを、~
私の夢にさせてほしいのです。▼~
:[アッシュ]|僕の夢を、君の夢に?~
それは、どういう……▼~
:[イングリット]|私の夢は、きっと叶いません。たとえ~
叶ったとしても、必ず誰かが不幸になる。▼~
……ですから、せめてあなたが立派な騎士に~
なれるよう、応援したいのです。▼~
:[アッシュ]|イングリット……。~
君らしくないですよ、そんなの!▼~
……そんな寂しそうな顔で~
笑わないでください。▼~
***支援A [#y089864e]
:[アッシュ]|……あ、いました!~
イングリット!▼~
:[イングリット]|アッシュ。そんなに慌ててどうしたのです。~
それに、大事そうに抱えているのは……?▼~
:(本のイラストが表示される)|
:[アッシュ]|えへへ、街で見つけた本です。~
君に渡そうと思って、買ってきました。▼~
:[イングリット]|私のために? ですが、古書など……~
値が張るのではありませんか……?▼~
それに、表紙も綺麗……。~
装丁も凝っているし、状態も良い。▼~
:[アッシュ]|あはは……値切りに値切ったんですけど、~
しばらく節制を強いられる値段でしたね。▼~
:[イングリット]|どうしてそんなことを。~
大変だったのではありませんか?▼~
:[アッシュ]|それは大変でしたけど……どうしても君に、~
この物語を読んでほしかったんです。▼~
:[イングリット]|……では、読ませてもらいましょう。~
あら? この扉絵の騎士は……。▼~
:[アッシュ]|とってもかっこいいですよね。~
見つけた時は、つい見とれちゃいました。▼~
:[イングリット]|雄々しく戦いながらも、~
どこか荘厳な横顔……素敵です。▼~
いえ……でも、よく見ると……~
これは、女性……?▼~
:[アッシュ]|はい、そうなんです!~
彼女は実在した人物なんだそうですよ。▼~
彼女は紋章を持つ貴族の家に生まれながら、~
王に剣の腕を認められて騎士となった。▼~
王の右腕として幾多の戦場を渡り歩き、~
その生涯を祖国に捧げ……▼~
……あ、すみません! あんまり話したら、~
読む楽しさが減っちゃいますよね。▼~
ええっと、ともかく、僕は、その……。~
君に……笑ってほしかっただけで。▼~
:[イングリット]|……ありがとう、アッシュ。~
私を励ましてくれているのですね。▼~
確かに、私が騎士として生きていくのは、~
簡単な道ではないのかもしれません。▼~
……大きな痛みや後悔を背負いながら、~
生きていくことを強いられるかもしれない。▼~
ですが……私は、その夢を追い続けたい。~
あなたと話していると、そう思えてきます。▼~
そもそも、簡単に諦めるなんて、~
私らしくありませんからね。▼~
:[アッシュ]|……あはは。~
それでこそ、いつものイングリットです。▼~
:[イングリット]|さ、まずはこの本を~
しっかりと読ませてもらいましょう。▼~
:[アッシュ]|はい! 読み終わったらまた、~
騎士についてゆっくり話をしましょう。▼~
物語の中の騎士だけじゃなく……~
僕たちの、理想の騎士の姿についても。▼~
:[イングリット]|……ええ!~
楽しみにしていますね、アッシュ。▼~
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