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会話集/章別会話/序章 アルムとセリカ
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[[会話集/章別会話]]
*序章 アルムとセリカ [#ccad4bfd]
#contents
**タイトルデモ [#i9348190]
:[アルム]|
むかしむかし、ドーマとミラのふたりの神様が~
長い長い間~
争っていました~
:[セリカ]|
ねえ、どうしてドーマとミラさまは~
仲良くできなかったのかしら?~
:[アルム]|
僕たちはずっと仲良しでいようね~
:[セリカ]|
ごめんなさいって謝ったら許してね~
**アヴァンタイトル [#b1a13dd9]
〈バレンシア暦402年 花の節〉~
(ムービー:アルムの剣がセリカの身体を突き刺している)~
:[セリカ]|
うっ……~
:[アルム]|
うそだろ……~
こんなことってないだろう?~
セリカ、セリカ!しっかりしてくれ!~
セリカ――――!!~
**オープニング [#sb03c472]
〈バレンシア暦394年 鳥の節〉~
:[エフィ]|
アルム、アルムー…!▼~
いないなあ…~
どこにいっちゃったの?▼~
:[グレイ]|
なんだよ、エフィ。~
またアルムをおっかけてんのか?▼~
:[エフィ]|
あ、グレイ!▼~
ねえ、アルムを見なかった?~
どこにもいないの。▼~
:[クリフ]|
アルムなら、~
探してもむだだよ。▼~
:[エフィ]|
クリフ!▼~
:[クリフ]|
さっき、セリカといっしょに~
森のほうに行ったから。▼~
僕、見たもん。▼~
:[エフィ]|
セリカと…そう……▼~
:[グレイ]|
またセリカとかよ。▼~
セリカなんて~
この間、村にきたばっかりなのにな。▼~
あーあ…~
友情なんて、ハカナイもんだぜ。▼~
:[エフィ]|
そ、そんなのじゃないわ。▼~
アルムとセリカはいとこ同士だもの。~
仲がよくて当たり前よ。▼~
:[クリフ]|
ちがうよ。▼~
:[エフィ]|
えっ?▼~
:[クリフ]|
アルムはマイセンさんの孫だけど、~
セリカはちがうよ。▼~
どっかから引き取ったんだって~
母さんがいってた。▼~
:[グレイ]|
お前の母ちゃん、~
そういう話好きだなあ……▼~
でも、そっか。~
セリカにもジジョーがあるんだな。▼~
:[エフィ]|
……じゃあアルム……▼~
大きくなったら、~
セリカをお嫁さんにしちゃうのかな……▼~
:[グレイ]|
お、おい!▼~
それはちょっと、~
ヒヤクしすぎじゃねえの?▼~
(ロビン登場)~
:[ロビン]|
あっ、いたいた!~
みんな!!▼~
:[グレイ]|
なんだよ、ロビン。~
どうしたんだ?▼~
:[ロビン]|
森のあたりに、~
お城から騎士がきてるんだって!▼~
なあなあ、見にいこうぜ!▼~
:[グレイ]|
えっ、騎士?!~
こんな田舎になんの用だ?▼~
クリフ、エフィ!~
早くいこうぜ。▼~
騎士なんて、~
めったに見られないぞ。▼~
:[エフィ]|
うん!▼~
:[クリフ]|
あっ、待ってよ……!▼~
:[セリカ]|
アルム。ねえ、アルム!▼~
:[アルム]|
なあに?~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
お花で冠をつくったの。~
ねえ、かぶってみて。▼~
:[アルム]|
ええーっ?!~
い、いやだよ。▼~
:[セリカ]|
あら、どうして?~
きっと似合うわよ。▼~
:[アルム]|
似合っても、うれしくないよ。~
僕、男なんだよ?▼~
:[セリカ]|
もう、アルムのいじわる。~
せっかくつくったのに……▼~
そうだわ!~
おじいさまのおみやげにしましょう。▼~
:[アルム]|
ええっ、じいちゃんに?▼~
:[セリカ]|
そうよ、きっと喜んでかぶってくれるわ。~
うふふ……▼~
:[アルム]|
……なに笑ってるんだよ。~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
別に、笑ってないわよ。~
ふふっ……うふふふっ……▼~
:[アルム]|
…………▼~
:[セリカ]|
なあに? アルム。~
私の顔をじっと見て。▼~
:[アルム]|
い、いや。▼~
セリカがいっぱい笑うようになって~
よかったなって思って。▼~
うちにきたばっかりの頃は~
暗い顔で、ずーっとだまっててさ。▼~
じいちゃんは~
仲良くしてあげなさいっていったけど▼~
どうすればいいのかわからなくて、~
困っちゃったよ。▼~
:[セリカ]|
……私が笑えるようになったのは、~
アルムのおかげよ。▼~
私がだまっていても、~
いつも話しかけてくれて▼~
お花をつんできてくれたり、~
森につれていってくれたり……▼~
たくさんやさしくしてくれたから。▼~
:[アルム]|
そ、そんな……~
おおげさだよ。▼~
:[セリカ]|
ううん、そんなことない。▼~
それなのに、私……~
アルムにひどいことばかり言ったわ。▼~
:[アルム]|
ああ、あの『ぶれいもの!』ってやつ?▼~
:[セリカ]|
ご、ごめんなさい……!▼~
同じ年のお友達と~
遊ぶのなんてはじめてで……▼~
どうすればいいか、わからなかったの。▼~
:[アルム]|
ううん。~
おもしろい子だなあって思ったよ。▼~
:[セリカ]|
……ねえ、アルム。▼~
アルムはどうして、~
そんなに私にやさしくしてくれるの?▼~
:[アルム]|
えっ?~
ど、どうしてって……▼~
僕も、父さんも母さんも~
兄弟もいなくてさびしかったし、▼~
じいちゃんのいいつけで~
一度も村から出たことがないから、▼~
セリカにいろんな話をきけて~
楽しかったし……▼~
ええっと…それから……~
それから……▼~
…………あっ!▼~
:[セリカ]|
えっ? なあに?▼~
(一枚絵:手の痣を見せ合う二人)~
:[アルム]|
ほら、これ……~
仲良しのしるし!▼~
:[セリカ]|
ああ、これね。~
アルムの左手と、私の右手……▼~
:[アルム]|
うん!~
これがあるからさ。▼~
:[セリカ]|
ふふふ…~
でも、本当にふしぎね。▼~
どうして私たち~
同じようなあざがあるのかしら。▼~
:[アルム]|
きっと、特別なしるしなんだよ。▼~
僕とセリカは、ずっといっしょで~
ずっと仲良しっていう……▼~
だから僕、これからもずっとそばにいて~
セリカを笑わせてあげるからね。▼~
:[セリカ]|
アルム……!▼~
本当に?~
ずっといっしょ?▼~
:[アルム]|
うん、約束する。▼~
……セリカは?~
僕と、ずっといっしょにいてくれる?▼~
:[セリカ]|
うん、もちろん!▼~
私も約束する。~
アルムとずっと、ずっと……▼~
:[エフィ]|
きゃあっ!!▼~
:[アルム]|
今のは……~
エフィの声だ!▼~
:[セリカ]|
何かあったのかしら……▼~
:[アルム]|
森のほうからだ、~
いってみよう!!▼~
(暗転)~
:[エフィ]|
や、やめて……~
はなして……!▼~
:[ソルジャー]|
へへっ、スレイダーさま。~
こいつはついてましたね。▼~
何もないシケた田舎かと思ったら~
ガキがうろちょろしてやがる。▼~
どうやら、この森のどこかに~
村がありそうですぜ。▼~
:[スレイダー]|
いいか?~
よく聞け、ガキども。▼~
この!▼~
栄えある国王リマ四世陛下に~
お仕えする、騎士たるわれわれが!▼~
お前たち平民どもの村で~
辺境任務の疲れをいやし、▼~
歓待を受けてやろうと言っているのだ。▼~
これ以上の栄誉はあるまい?~
さあ、さっさと案内しろ。▼~
:[ロビン]|
それは…その……▼~
村に、勝手によその人をつれてきたら~
父ちゃんたちに怒られるし……▼~
:[グレイ]|
き、騎士さま!▼~
俺たちの村は~
森の中の、ちっぽけなところです。▼~
騎士さまにきていただいても、~
満足してもらえるようなものはありません。▼~
だから……▼~
:[スレイダー]|
おい、貴様。~
お前に姉はいるか?▼~
:[グレイ]|
へっ?~
姉ちゃん?▼~
いますけど……~
ふたり……▼~
:[スレイダー]|
はーっはっはっは!~
すばらしい!!▼~
それと酒と、~
食いものくらいはあるだろう?▼~
お前たちの食事など~
私にとってはブタの餌同然だが……▼~
まあこの際、がまんしてやろう。▼~
:[グレイ]|
くっ……!▼~
:[クリフ]|
……ううっ……ぐすっ……~
うえぇ……▼~
:[グレイ]|
ば、ばか!~
泣くな、クリフ!!▼~
:[クリフ]|
ううっ……だって……~
だって……▼~
:[ロビン]|
どうすんだよ、~
グレイ……!▼~
こいつら、~
ほんとに村につれていくのか?▼~
:[グレイ]|
俺だっていやだよ!▼~
ちくしょう、王さまの騎士が~
こんな連中だったなんて……!▼~
:[スレイダー]|
……何をいつまでももめている。~
私は気が短いのだ。▼~
案内したくないというのなら、~
それもよかろう。▼~
お前たちの首を~
ひとりずつ、斬り落とすまでだ。▼~
:[グレイ]|
ええっ?!~
そんな……!▼~
:[スレイダー]|
さあ、小娘!~
まずはお前からだ。▼~
:[エフィ]|
い、いやっ……!▼~
(SE:アルムが飛び出す)~
:[アルム]|
やめろ!!▼~
:[スレイダー]|
ああん?~
なんだ、またガキか。▼~
:[アルム]|
みんなからはなれろ!▼~
お前なんか、僕たちの村に~
一歩もいれたりしないぞ!▼~
:[スレイダー]|
なんだと?~
口のききかたを知らんやつだ。▼~
……ん?▼~
:[セリカ]|
……っ!▼~
:[スレイダー]|
おい、そっちのガキ。~
よく顔を見せてみろ。▼~
:[セリカ]|
やめて……!▼~
:[スレイダー]|
……間違いない、~
こいつは……!▼~
ふふん、なぜこんなところに~
いるのかはわからんが▼~
これはドゼーさまに~
いい土産ができたぞ。▼~
さあ、こい!▼~
:[セリカ]|
いやっ、はなして……!▼~
:[アルム]|
セリカにさわるな!!▼~
(SE:攻撃)~
:[スレイダー]|
ぐあっ……!▼~
:[グレイ]|
ア……アルム!~
お前、やばいって……!!▼~
:[スレイダー]|
くっ……▼~
おのれ、平民のガキが!~
この私に手をあげるとは……▼~
もう許さんぞ、~
死をもってつぐなえ!▼~
(SE:武器を構える音)~
:[アルム]|
……っ!▼~
:[スレイダー]|
っははははは!~
さあ、祈るがいい!▼~
:[セリカ]|
やめて!~
アルム―――っ!!▼~
(一枚絵:スレイダーに対峙するマイセン)~
:[アルム]|
え……?▼~
じ、じいちゃん?!▼~
:[スレイダー]|
お、お前はマイセン……!?~
なぜこんなところに……▼~
……いや、なるほど。~
そういうことか。▼~
:[マイセン]|
…………▼~
:[スレイダー]|
ちょうどいい。▼~
あの火事の夜以来だな、~
マイセン。▼~
お前には、借りをかえしたいと~
思っていたのだ。▼~
私は律義な男なのでね。▼~
:[マイセン]|
……お前たち。▼~
この先の墓地まで走りなさい。▼~
:[アルム]|
えっ……~
な、なんで?▼~
:[マイセン]|
いいから~
いうとおりにするのだ!▼~
走れ!!▼~
:[アルム]|
う、うん。~
いこう、みんな!▼~
**戦闘マップ [#dsbiu8c1]
***戦闘開始前 [#ji8jp95]
:[マイセン]|
いいか、お前たち。▼~
今からわしの指示に従え。~
戦って、あやつらを撃退するのだ。▼~
:[アルム]|
ええっ!~
じいちゃん、僕たちが戦うの?!▼~
:[セリカ]|
おじいさま、本気ですか?!▼~
:[グレイ]|
む、無茶いうなよ!~
アルムのじいちゃん……▼~
:[ロビン]|
そうだよ!▼~
俺たちみたいな子どもが、~
騎士相手に勝てるわけないだろ?!▼~
:[エフィ]|
ふえぇん……~
ママぁ……▼~
:[クリフ]|
もうやだ……~
帰りたいよ……!▼~
:[マイセン]|
やかましい!!!▼~
:[アルム]|
……っ!!▼~
:[マイセン]|
帰りたいのならば~
死ぬ気で戦え!!▼~
アルム、セリカ!!▼~
:[アルム]|
は、はいっ!▼~
:[マイセン]|
お前たちには~
剣術を教えてきたはずだ。▼~
よいか、~
落ちついてそれを実践するのだ。▼~
お前たち、~
自分の身は自分で守るのだぞ。▼~
***戦闘開始時 [#wqwqdcd95]
:[マイセン]|
よいか、いまからわしの出す~
指示通りに動くのだ。▼~
お前たちは安全な場所へ!▼~
***キャラクター選択時 [#kko9pds5]
:[マイセン]|
いいか、敵と距離を取るのだ。~
決して深追いはするな。▼~
***キャラクター選択時(2人目) [#hhyi975]
:[マイセン]|
林に身をひそめるのだ。~
木々がお前を守ってくれる。▼~
どんな戦いでも、周囲の地形を~
利用することを忘れてはならんぞ。▼~
***全キャラクター行動終了時 [#huujis5]
:[マイセン]|
よし、みんな行動を終えたな。~
その場で敵の行動に備えるのだ。▼~
***スレイダーを撃破 [#oolokip5]
:[スレイダー]|
くそっ、このままでは……▼~
まあよい。~
ここは一旦退くぞ!▼~
城に戻り~
ドゼーさまにご報告だ。▼~
死にぞこないの王女を見つけたとな。~
くっくっく……▼~
**戦闘終了後 [#ohidsw221]
:[アルム]|
やったあ!~
僕たちの勝ちだ!!▼~
じいちゃん、~
あいつら逃げていくよ!▼~
:[グレイ]|
う、うそだろ。~
騎士に勝っちまった……▼~
:[ロビン]|
へっへーん!~
さっすが俺たち。▼~
:[クリフ]|
まあ、僕たちはマイセンさんの~
言うとおりに動いてただけだけど。▼~
:[ロビン]|
うるっさいな。さっきまで~
べそべそ泣いてたくせに……▼~
:[エフィ]|
はあ……~
こわかった……▼~
:[アルム]|
やったね、~
じいちゃん、セリカ!▼~
:[マイセン]|
………………▼~
:[セリカ]|
………………▼~
:[アルム]|
どうしたの?~
元気ないね。▼~
僕たち、あいつから~
村を守ったんだよ!▼~
ふたりとも、うれしくないの?▼~
:[セリカ]|
ちがうの、アルム。~
そうじゃないの……▼~
:[マイセン]|
あいつらに、ここにいることを~
知られてしまったからには、▼~
セリカは~
この村を出てゆかねばならん。▼~
:[アルム]|
……え?▼~
ど、どうして?~
なんでそうなるんだよ。▼~
うそだよね?~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
……ごめんね、アルム。▼~
約束、守れなくて~
ごめんなさい……▼~
:[アルム]|
そんな……~
あやまらないでよ、セリカ。▼~
まるで、~
本当に出ていくみたいじゃないか。▼~
:[マイセン]|
さあ、ぐずぐずしている暇はない。▼~
村に戻り、支度を整えるのだ。~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
はい、おじいさま……▼~
:[アルム]|
待ってよ!~
待ってったら!!▼~
ねえ、じいちゃん。~
ちゃんと教えてよ!!▼~
なんでセリカが~
村を出ていかなきゃいけないの?!▼~
:[マイセン]|
それは~
お前には関係のないことだ。▼~
今はまだ……な。▼~
:[アルム]|
なにそれ?~
意味がわからないよ。▼~
僕、いやだよ!▼~
セリカと離れ離れになるなんて……!▼~
:[マイセン]|
いつまで~
聞きわけのないことを言っている!!▼~
セリカはとっくに覚悟を決めているのだぞ?▼~
:[アルム]|
……セリカ……▼~
:[セリカ]|
……アルム。~
これ、もらってくれる?▼~
(セリカのお守り表示)~
:[アルム]|
これは……▼~
セリカがいつもつけている~
お守りじゃないか。▼~
これを僕に……?▼~
:[セリカ]|
うん。▼~
アルムにあげる。~
私だと思って大切にしてね。▼~
お母さまにもらったものなの。~
おぼえてはいないけど……▼~
:[アルム]|
そんな大切なもの……~
もらえないよ。▼~
:[セリカ]|
いいの。~
アルムに持っていてほしいの。▼~
きっとアルムを守ってくれるわ。▼~
……元気でね、アルム。▼~
:[アルム]|
……セリカ……!!▼~
(場面切り替え:ラムの村)~
:[ロビン]|
……なんか、~
とんでもないことになっちゃったなあ。▼~
:[クリフ]|
マイセンさん、~
なにも教えてくれなかったね。▼~
どうして出ていくのか、~
セリカがどこに行くのかも……▼~
:[グレイ]|
仕方ないさ。~
いえないジジョーがあるんだろ。▼~
アルムとセリカって、~
俺たちとは違うもんな。▼~
:[ロビン]|
違うって、なにが?▼~
:[グレイ]|
なにがって……~
なにもかもが、さ。▼~
(場面切り替え:森の中)~
:[マイセン]|
もういいのか?~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
はい……▼~
アルムの顔を見ると、~
泣いてしまいそうだから。▼~
おじいさま。~
私、次はどこへゆくのですか?▼~
:[マイセン]|
うむ……▼~
わしの古い知り合いに~
心当たりがある。▼~
そこなら、今度こそ~
やつらに見つかることもあるまい。▼~
すまぬな、セリカ……~
いや、姫さま。▼~
ずっと、このマイセンが~
おそばでお守りするつもりだったが、▼~
それも~
叶わぬものとなってしまった。▼~
しかし、わしは~
この村を離れるわけにはいかぬのだ。▼~
:[セリカ]|
あやまらないでください、~
マイセン。▼~
私ね、この村でマイセンとアルムと~
いっしょに暮せて▼~
お友達もたくさんできて、~
ほんとうに楽しかった。▼~
だから……~
ねえ、マイセン。▼~
これからも~
おじいさまって呼んでいいでしょう?▼ ~
:[マイセン]|
セリカ……~
ああ、もちろんだとも。▼~
:[アルム]|
セリカーーー!!▼~
:[セリカ]|
……?!~
この声は…アルム?▼~
(一枚絵:セリカを見送るアルム)~
:[アルム]|
セリカ!!▼~
:[セリカ]|
アルム……!~
追いかけてきてくれたの?▼~
:[アルム]|
セリカ、待ってて!▼~
僕、もっともっと大きくなって、~
強くなって……▼~
そうしたら、~
必ずセリカに会いに行くよ!▼~
セリカがどこにいても、~
絶対に見つけてみせるから▼~
だからセリカ、~
僕のこと忘れないで……!▼~
:[セリカ]|
アルム……!▼~
わかったわ、アルム!~
私、待ってる!!▼~
アルムと会える日を~
ずっと待ってるから……▼~
だから……~
……さようなら………▼~
…………………………~
……ねえ、おじいさま。▼~
:[マイセン]|
なんだ?セリカ。▼~
:[セリカ]|
私とアルムは……~
いつか、また会えますよね?▼~
:[マイセン]|
ああ、会えるとも。▼~
それが~
お前たちの運命ならば……▼~
:[セリカ]|
……運命……▼~
私と…アルムの……▼~
**エンディング [#p30ea2cb]
かつて、この地上に~
神と呼ばれる存在があった~
バレンシアと呼ばれるこの台地にも~
ドーマとミラという~
二柱の兄弟神があった~
力こそ全てと信じるドーマは~
人々が堕落することを許さず~
生き物たちが自由に遊び戯れる~
楽園を夢見る妹のミラと~
激しく争っていた。~
長い長い暗黒の時を経て~
彼らの間にひとつの盟約が結ばれた。~
大地を二つにわかち~
北をドーマ、南をミラの支配とし~
決して互いの地を侵さぬこととし、~
ようやくバレンシアに~
平穏が訪れたのだった。~
そして幾千年の時が流れた。~
ミラの支配する~
南部地方に生まれたソフィア王国。~
女神のもたらす愛と豊かさによって~
人々は満たされ、繁栄を極めていた。~
だが、限りない実りに甘えたソフィアの民は~
腐敗し、堕落と退廃にまみれていた。~
ドーマの支配する~
北部地方に生まれたリゲル帝国~
厳しい自然のなかで、~
人々は神の説く激しさと強さを求めながら~
たくましくいきていた。~
だが、強靭さとひきかえにリゲルの民からは~
人の持つやさしさが忘れられていった。~
それぞれに矛盾をはらんだままに~
時代は流れ~
今、バレンシアの歴史は~
戦乱とともに再び動き始めるのである――~
*コメント [#nb58ca0c]
#comment
終了行:
[[会話集/章別会話]]
*序章 アルムとセリカ [#ccad4bfd]
#contents
**タイトルデモ [#i9348190]
:[アルム]|
むかしむかし、ドーマとミラのふたりの神様が~
長い長い間~
争っていました~
:[セリカ]|
ねえ、どうしてドーマとミラさまは~
仲良くできなかったのかしら?~
:[アルム]|
僕たちはずっと仲良しでいようね~
:[セリカ]|
ごめんなさいって謝ったら許してね~
**アヴァンタイトル [#b1a13dd9]
〈バレンシア暦402年 花の節〉~
(ムービー:アルムの剣がセリカの身体を突き刺している)~
:[セリカ]|
うっ……~
:[アルム]|
うそだろ……~
こんなことってないだろう?~
セリカ、セリカ!しっかりしてくれ!~
セリカ――――!!~
**オープニング [#sb03c472]
〈バレンシア暦394年 鳥の節〉~
:[エフィ]|
アルム、アルムー…!▼~
いないなあ…~
どこにいっちゃったの?▼~
:[グレイ]|
なんだよ、エフィ。~
またアルムをおっかけてんのか?▼~
:[エフィ]|
あ、グレイ!▼~
ねえ、アルムを見なかった?~
どこにもいないの。▼~
:[クリフ]|
アルムなら、~
探してもむだだよ。▼~
:[エフィ]|
クリフ!▼~
:[クリフ]|
さっき、セリカといっしょに~
森のほうに行ったから。▼~
僕、見たもん。▼~
:[エフィ]|
セリカと…そう……▼~
:[グレイ]|
またセリカとかよ。▼~
セリカなんて~
この間、村にきたばっかりなのにな。▼~
あーあ…~
友情なんて、ハカナイもんだぜ。▼~
:[エフィ]|
そ、そんなのじゃないわ。▼~
アルムとセリカはいとこ同士だもの。~
仲がよくて当たり前よ。▼~
:[クリフ]|
ちがうよ。▼~
:[エフィ]|
えっ?▼~
:[クリフ]|
アルムはマイセンさんの孫だけど、~
セリカはちがうよ。▼~
どっかから引き取ったんだって~
母さんがいってた。▼~
:[グレイ]|
お前の母ちゃん、~
そういう話好きだなあ……▼~
でも、そっか。~
セリカにもジジョーがあるんだな。▼~
:[エフィ]|
……じゃあアルム……▼~
大きくなったら、~
セリカをお嫁さんにしちゃうのかな……▼~
:[グレイ]|
お、おい!▼~
それはちょっと、~
ヒヤクしすぎじゃねえの?▼~
(ロビン登場)~
:[ロビン]|
あっ、いたいた!~
みんな!!▼~
:[グレイ]|
なんだよ、ロビン。~
どうしたんだ?▼~
:[ロビン]|
森のあたりに、~
お城から騎士がきてるんだって!▼~
なあなあ、見にいこうぜ!▼~
:[グレイ]|
えっ、騎士?!~
こんな田舎になんの用だ?▼~
クリフ、エフィ!~
早くいこうぜ。▼~
騎士なんて、~
めったに見られないぞ。▼~
:[エフィ]|
うん!▼~
:[クリフ]|
あっ、待ってよ……!▼~
:[セリカ]|
アルム。ねえ、アルム!▼~
:[アルム]|
なあに?~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
お花で冠をつくったの。~
ねえ、かぶってみて。▼~
:[アルム]|
ええーっ?!~
い、いやだよ。▼~
:[セリカ]|
あら、どうして?~
きっと似合うわよ。▼~
:[アルム]|
似合っても、うれしくないよ。~
僕、男なんだよ?▼~
:[セリカ]|
もう、アルムのいじわる。~
せっかくつくったのに……▼~
そうだわ!~
おじいさまのおみやげにしましょう。▼~
:[アルム]|
ええっ、じいちゃんに?▼~
:[セリカ]|
そうよ、きっと喜んでかぶってくれるわ。~
うふふ……▼~
:[アルム]|
……なに笑ってるんだよ。~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
別に、笑ってないわよ。~
ふふっ……うふふふっ……▼~
:[アルム]|
…………▼~
:[セリカ]|
なあに? アルム。~
私の顔をじっと見て。▼~
:[アルム]|
い、いや。▼~
セリカがいっぱい笑うようになって~
よかったなって思って。▼~
うちにきたばっかりの頃は~
暗い顔で、ずーっとだまっててさ。▼~
じいちゃんは~
仲良くしてあげなさいっていったけど▼~
どうすればいいのかわからなくて、~
困っちゃったよ。▼~
:[セリカ]|
……私が笑えるようになったのは、~
アルムのおかげよ。▼~
私がだまっていても、~
いつも話しかけてくれて▼~
お花をつんできてくれたり、~
森につれていってくれたり……▼~
たくさんやさしくしてくれたから。▼~
:[アルム]|
そ、そんな……~
おおげさだよ。▼~
:[セリカ]|
ううん、そんなことない。▼~
それなのに、私……~
アルムにひどいことばかり言ったわ。▼~
:[アルム]|
ああ、あの『ぶれいもの!』ってやつ?▼~
:[セリカ]|
ご、ごめんなさい……!▼~
同じ年のお友達と~
遊ぶのなんてはじめてで……▼~
どうすればいいか、わからなかったの。▼~
:[アルム]|
ううん。~
おもしろい子だなあって思ったよ。▼~
:[セリカ]|
……ねえ、アルム。▼~
アルムはどうして、~
そんなに私にやさしくしてくれるの?▼~
:[アルム]|
えっ?~
ど、どうしてって……▼~
僕も、父さんも母さんも~
兄弟もいなくてさびしかったし、▼~
じいちゃんのいいつけで~
一度も村から出たことがないから、▼~
セリカにいろんな話をきけて~
楽しかったし……▼~
ええっと…それから……~
それから……▼~
…………あっ!▼~
:[セリカ]|
えっ? なあに?▼~
(一枚絵:手の痣を見せ合う二人)~
:[アルム]|
ほら、これ……~
仲良しのしるし!▼~
:[セリカ]|
ああ、これね。~
アルムの左手と、私の右手……▼~
:[アルム]|
うん!~
これがあるからさ。▼~
:[セリカ]|
ふふふ…~
でも、本当にふしぎね。▼~
どうして私たち~
同じようなあざがあるのかしら。▼~
:[アルム]|
きっと、特別なしるしなんだよ。▼~
僕とセリカは、ずっといっしょで~
ずっと仲良しっていう……▼~
だから僕、これからもずっとそばにいて~
セリカを笑わせてあげるからね。▼~
:[セリカ]|
アルム……!▼~
本当に?~
ずっといっしょ?▼~
:[アルム]|
うん、約束する。▼~
……セリカは?~
僕と、ずっといっしょにいてくれる?▼~
:[セリカ]|
うん、もちろん!▼~
私も約束する。~
アルムとずっと、ずっと……▼~
:[エフィ]|
きゃあっ!!▼~
:[アルム]|
今のは……~
エフィの声だ!▼~
:[セリカ]|
何かあったのかしら……▼~
:[アルム]|
森のほうからだ、~
いってみよう!!▼~
(暗転)~
:[エフィ]|
や、やめて……~
はなして……!▼~
:[ソルジャー]|
へへっ、スレイダーさま。~
こいつはついてましたね。▼~
何もないシケた田舎かと思ったら~
ガキがうろちょろしてやがる。▼~
どうやら、この森のどこかに~
村がありそうですぜ。▼~
:[スレイダー]|
いいか?~
よく聞け、ガキども。▼~
この!▼~
栄えある国王リマ四世陛下に~
お仕えする、騎士たるわれわれが!▼~
お前たち平民どもの村で~
辺境任務の疲れをいやし、▼~
歓待を受けてやろうと言っているのだ。▼~
これ以上の栄誉はあるまい?~
さあ、さっさと案内しろ。▼~
:[ロビン]|
それは…その……▼~
村に、勝手によその人をつれてきたら~
父ちゃんたちに怒られるし……▼~
:[グレイ]|
き、騎士さま!▼~
俺たちの村は~
森の中の、ちっぽけなところです。▼~
騎士さまにきていただいても、~
満足してもらえるようなものはありません。▼~
だから……▼~
:[スレイダー]|
おい、貴様。~
お前に姉はいるか?▼~
:[グレイ]|
へっ?~
姉ちゃん?▼~
いますけど……~
ふたり……▼~
:[スレイダー]|
はーっはっはっは!~
すばらしい!!▼~
それと酒と、~
食いものくらいはあるだろう?▼~
お前たちの食事など~
私にとってはブタの餌同然だが……▼~
まあこの際、がまんしてやろう。▼~
:[グレイ]|
くっ……!▼~
:[クリフ]|
……ううっ……ぐすっ……~
うえぇ……▼~
:[グレイ]|
ば、ばか!~
泣くな、クリフ!!▼~
:[クリフ]|
ううっ……だって……~
だって……▼~
:[ロビン]|
どうすんだよ、~
グレイ……!▼~
こいつら、~
ほんとに村につれていくのか?▼~
:[グレイ]|
俺だっていやだよ!▼~
ちくしょう、王さまの騎士が~
こんな連中だったなんて……!▼~
:[スレイダー]|
……何をいつまでももめている。~
私は気が短いのだ。▼~
案内したくないというのなら、~
それもよかろう。▼~
お前たちの首を~
ひとりずつ、斬り落とすまでだ。▼~
:[グレイ]|
ええっ?!~
そんな……!▼~
:[スレイダー]|
さあ、小娘!~
まずはお前からだ。▼~
:[エフィ]|
い、いやっ……!▼~
(SE:アルムが飛び出す)~
:[アルム]|
やめろ!!▼~
:[スレイダー]|
ああん?~
なんだ、またガキか。▼~
:[アルム]|
みんなからはなれろ!▼~
お前なんか、僕たちの村に~
一歩もいれたりしないぞ!▼~
:[スレイダー]|
なんだと?~
口のききかたを知らんやつだ。▼~
……ん?▼~
:[セリカ]|
……っ!▼~
:[スレイダー]|
おい、そっちのガキ。~
よく顔を見せてみろ。▼~
:[セリカ]|
やめて……!▼~
:[スレイダー]|
……間違いない、~
こいつは……!▼~
ふふん、なぜこんなところに~
いるのかはわからんが▼~
これはドゼーさまに~
いい土産ができたぞ。▼~
さあ、こい!▼~
:[セリカ]|
いやっ、はなして……!▼~
:[アルム]|
セリカにさわるな!!▼~
(SE:攻撃)~
:[スレイダー]|
ぐあっ……!▼~
:[グレイ]|
ア……アルム!~
お前、やばいって……!!▼~
:[スレイダー]|
くっ……▼~
おのれ、平民のガキが!~
この私に手をあげるとは……▼~
もう許さんぞ、~
死をもってつぐなえ!▼~
(SE:武器を構える音)~
:[アルム]|
……っ!▼~
:[スレイダー]|
っははははは!~
さあ、祈るがいい!▼~
:[セリカ]|
やめて!~
アルム―――っ!!▼~
(一枚絵:スレイダーに対峙するマイセン)~
:[アルム]|
え……?▼~
じ、じいちゃん?!▼~
:[スレイダー]|
お、お前はマイセン……!?~
なぜこんなところに……▼~
……いや、なるほど。~
そういうことか。▼~
:[マイセン]|
…………▼~
:[スレイダー]|
ちょうどいい。▼~
あの火事の夜以来だな、~
マイセン。▼~
お前には、借りをかえしたいと~
思っていたのだ。▼~
私は律義な男なのでね。▼~
:[マイセン]|
……お前たち。▼~
この先の墓地まで走りなさい。▼~
:[アルム]|
えっ……~
な、なんで?▼~
:[マイセン]|
いいから~
いうとおりにするのだ!▼~
走れ!!▼~
:[アルム]|
う、うん。~
いこう、みんな!▼~
**戦闘マップ [#dsbiu8c1]
***戦闘開始前 [#ji8jp95]
:[マイセン]|
いいか、お前たち。▼~
今からわしの指示に従え。~
戦って、あやつらを撃退するのだ。▼~
:[アルム]|
ええっ!~
じいちゃん、僕たちが戦うの?!▼~
:[セリカ]|
おじいさま、本気ですか?!▼~
:[グレイ]|
む、無茶いうなよ!~
アルムのじいちゃん……▼~
:[ロビン]|
そうだよ!▼~
俺たちみたいな子どもが、~
騎士相手に勝てるわけないだろ?!▼~
:[エフィ]|
ふえぇん……~
ママぁ……▼~
:[クリフ]|
もうやだ……~
帰りたいよ……!▼~
:[マイセン]|
やかましい!!!▼~
:[アルム]|
……っ!!▼~
:[マイセン]|
帰りたいのならば~
死ぬ気で戦え!!▼~
アルム、セリカ!!▼~
:[アルム]|
は、はいっ!▼~
:[マイセン]|
お前たちには~
剣術を教えてきたはずだ。▼~
よいか、~
落ちついてそれを実践するのだ。▼~
お前たち、~
自分の身は自分で守るのだぞ。▼~
***戦闘開始時 [#wqwqdcd95]
:[マイセン]|
よいか、いまからわしの出す~
指示通りに動くのだ。▼~
お前たちは安全な場所へ!▼~
***キャラクター選択時 [#kko9pds5]
:[マイセン]|
いいか、敵と距離を取るのだ。~
決して深追いはするな。▼~
***キャラクター選択時(2人目) [#hhyi975]
:[マイセン]|
林に身をひそめるのだ。~
木々がお前を守ってくれる。▼~
どんな戦いでも、周囲の地形を~
利用することを忘れてはならんぞ。▼~
***全キャラクター行動終了時 [#huujis5]
:[マイセン]|
よし、みんな行動を終えたな。~
その場で敵の行動に備えるのだ。▼~
***スレイダーを撃破 [#oolokip5]
:[スレイダー]|
くそっ、このままでは……▼~
まあよい。~
ここは一旦退くぞ!▼~
城に戻り~
ドゼーさまにご報告だ。▼~
死にぞこないの王女を見つけたとな。~
くっくっく……▼~
**戦闘終了後 [#ohidsw221]
:[アルム]|
やったあ!~
僕たちの勝ちだ!!▼~
じいちゃん、~
あいつら逃げていくよ!▼~
:[グレイ]|
う、うそだろ。~
騎士に勝っちまった……▼~
:[ロビン]|
へっへーん!~
さっすが俺たち。▼~
:[クリフ]|
まあ、僕たちはマイセンさんの~
言うとおりに動いてただけだけど。▼~
:[ロビン]|
うるっさいな。さっきまで~
べそべそ泣いてたくせに……▼~
:[エフィ]|
はあ……~
こわかった……▼~
:[アルム]|
やったね、~
じいちゃん、セリカ!▼~
:[マイセン]|
………………▼~
:[セリカ]|
………………▼~
:[アルム]|
どうしたの?~
元気ないね。▼~
僕たち、あいつから~
村を守ったんだよ!▼~
ふたりとも、うれしくないの?▼~
:[セリカ]|
ちがうの、アルム。~
そうじゃないの……▼~
:[マイセン]|
あいつらに、ここにいることを~
知られてしまったからには、▼~
セリカは~
この村を出てゆかねばならん。▼~
:[アルム]|
……え?▼~
ど、どうして?~
なんでそうなるんだよ。▼~
うそだよね?~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
……ごめんね、アルム。▼~
約束、守れなくて~
ごめんなさい……▼~
:[アルム]|
そんな……~
あやまらないでよ、セリカ。▼~
まるで、~
本当に出ていくみたいじゃないか。▼~
:[マイセン]|
さあ、ぐずぐずしている暇はない。▼~
村に戻り、支度を整えるのだ。~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
はい、おじいさま……▼~
:[アルム]|
待ってよ!~
待ってったら!!▼~
ねえ、じいちゃん。~
ちゃんと教えてよ!!▼~
なんでセリカが~
村を出ていかなきゃいけないの?!▼~
:[マイセン]|
それは~
お前には関係のないことだ。▼~
今はまだ……な。▼~
:[アルム]|
なにそれ?~
意味がわからないよ。▼~
僕、いやだよ!▼~
セリカと離れ離れになるなんて……!▼~
:[マイセン]|
いつまで~
聞きわけのないことを言っている!!▼~
セリカはとっくに覚悟を決めているのだぞ?▼~
:[アルム]|
……セリカ……▼~
:[セリカ]|
……アルム。~
これ、もらってくれる?▼~
(セリカのお守り表示)~
:[アルム]|
これは……▼~
セリカがいつもつけている~
お守りじゃないか。▼~
これを僕に……?▼~
:[セリカ]|
うん。▼~
アルムにあげる。~
私だと思って大切にしてね。▼~
お母さまにもらったものなの。~
おぼえてはいないけど……▼~
:[アルム]|
そんな大切なもの……~
もらえないよ。▼~
:[セリカ]|
いいの。~
アルムに持っていてほしいの。▼~
きっとアルムを守ってくれるわ。▼~
……元気でね、アルム。▼~
:[アルム]|
……セリカ……!!▼~
(場面切り替え:ラムの村)~
:[ロビン]|
……なんか、~
とんでもないことになっちゃったなあ。▼~
:[クリフ]|
マイセンさん、~
なにも教えてくれなかったね。▼~
どうして出ていくのか、~
セリカがどこに行くのかも……▼~
:[グレイ]|
仕方ないさ。~
いえないジジョーがあるんだろ。▼~
アルムとセリカって、~
俺たちとは違うもんな。▼~
:[ロビン]|
違うって、なにが?▼~
:[グレイ]|
なにがって……~
なにもかもが、さ。▼~
(場面切り替え:森の中)~
:[マイセン]|
もういいのか?~
セリカ。▼~
:[セリカ]|
はい……▼~
アルムの顔を見ると、~
泣いてしまいそうだから。▼~
おじいさま。~
私、次はどこへゆくのですか?▼~
:[マイセン]|
うむ……▼~
わしの古い知り合いに~
心当たりがある。▼~
そこなら、今度こそ~
やつらに見つかることもあるまい。▼~
すまぬな、セリカ……~
いや、姫さま。▼~
ずっと、このマイセンが~
おそばでお守りするつもりだったが、▼~
それも~
叶わぬものとなってしまった。▼~
しかし、わしは~
この村を離れるわけにはいかぬのだ。▼~
:[セリカ]|
あやまらないでください、~
マイセン。▼~
私ね、この村でマイセンとアルムと~
いっしょに暮せて▼~
お友達もたくさんできて、~
ほんとうに楽しかった。▼~
だから……~
ねえ、マイセン。▼~
これからも~
おじいさまって呼んでいいでしょう?▼ ~
:[マイセン]|
セリカ……~
ああ、もちろんだとも。▼~
:[アルム]|
セリカーーー!!▼~
:[セリカ]|
……?!~
この声は…アルム?▼~
(一枚絵:セリカを見送るアルム)~
:[アルム]|
セリカ!!▼~
:[セリカ]|
アルム……!~
追いかけてきてくれたの?▼~
:[アルム]|
セリカ、待ってて!▼~
僕、もっともっと大きくなって、~
強くなって……▼~
そうしたら、~
必ずセリカに会いに行くよ!▼~
セリカがどこにいても、~
絶対に見つけてみせるから▼~
だからセリカ、~
僕のこと忘れないで……!▼~
:[セリカ]|
アルム……!▼~
わかったわ、アルム!~
私、待ってる!!▼~
アルムと会える日を~
ずっと待ってるから……▼~
だから……~
……さようなら………▼~
…………………………~
……ねえ、おじいさま。▼~
:[マイセン]|
なんだ?セリカ。▼~
:[セリカ]|
私とアルムは……~
いつか、また会えますよね?▼~
:[マイセン]|
ああ、会えるとも。▼~
それが~
お前たちの運命ならば……▼~
:[セリカ]|
……運命……▼~
私と…アルムの……▼~
**エンディング [#p30ea2cb]
かつて、この地上に~
神と呼ばれる存在があった~
バレンシアと呼ばれるこの台地にも~
ドーマとミラという~
二柱の兄弟神があった~
力こそ全てと信じるドーマは~
人々が堕落することを許さず~
生き物たちが自由に遊び戯れる~
楽園を夢見る妹のミラと~
激しく争っていた。~
長い長い暗黒の時を経て~
彼らの間にひとつの盟約が結ばれた。~
大地を二つにわかち~
北をドーマ、南をミラの支配とし~
決して互いの地を侵さぬこととし、~
ようやくバレンシアに~
平穏が訪れたのだった。~
そして幾千年の時が流れた。~
ミラの支配する~
南部地方に生まれたソフィア王国。~
女神のもたらす愛と豊かさによって~
人々は満たされ、繁栄を極めていた。~
だが、限りない実りに甘えたソフィアの民は~
腐敗し、堕落と退廃にまみれていた。~
ドーマの支配する~
北部地方に生まれたリゲル帝国~
厳しい自然のなかで、~
人々は神の説く激しさと強さを求めながら~
たくましくいきていた。~
だが、強靭さとひきかえにリゲルの民からは~
人の持つやさしさが忘れられていった。~
それぞれに矛盾をはらんだままに~
時代は流れ~
今、バレンシアの歴史は~
戦乱とともに再び動き始めるのである――~
*コメント [#nb58ca0c]
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