異伝 見えざる史実 後編 †
オープニング †
オープニング1 †
- [ハイドラ]
- よし…着いたぞ。
…ここが私の国、『透魔王国』だ。▼
- [ウード]
- お、おい…岩が浮いてるぞ!?▼
- [アズール]
- あっちは湖が逆さまになってる…!
ど、どうなってるんだろ…▼
- [ハイドラ]
- はは、やはり外の世界の者には
奇異に映るか。▼
- [セレナ]
- …ずいぶん寂しい場所だけど、
人はちゃんと住んでるの?▼
- [ハイドラ]
- …いや。
今は生きているものは殆どいない。▼
外をうろついているものといえば…
『透魔兵』という見えない兵たちぐらいだ。▼
- [ウード]
- それってさっき、
俺たちの世界に来た追手のことか?▼
- [ハイドラ]
- ああ。あれは全て、この国の兵…
死んだ者たちを利用した存在だ。▼
- [ウード]
- まるで、屍兵だな。▼
- [ハイドラ]
- かつてはここも、もっと豊かだったんだが…
今は化け物の徘徊する地になってしまった。▼
- [アズール]
- ちょっといいかな?
ハイドラさんは神様だって言ってたよね。▼
もしかして、滅びかけたこの国を憂いて、
誰かに助けを求めに来たの…?▼
- [ハイドラ]
- 半分正解で、半分不正解…だな。▼
- [アズール]
- ん? どういうこと?▼
- [ハイドラ]
- …………▼
…答えを言う前に、
ある竜の話を聞いて欲しい。▼
- [セレナ]
- 竜…?▼
- [ハイドラ]
- ああ。
かつてこの国を作った竜の話だ。▼
その竜は人間を愛し…人に知恵を与え、
長い寿命を与え、共に生きた。▼
特に、国王との関係はとても良好だった。
王家と竜は共に在ったと言っても良いほどに。▼
だが…数百年前、竜は徐々に自分が獣の衝動に
支配されていくことに気付いた。▼
この国を愛しているのに…
それを壊してしまいたいという衝動が、▼
日に日に増していくのを感じていたんだ。▼
- [セレナ]
- 獣の衝動…聞いたことあるわ。▼
あたしの仲間にも、
竜になれる力を持った子がいるんだけど…▼
その子が言うには…
自分の理性とは関係なく、▼
たまに暴れたくなるときがあるみたいなの。
それが獣の衝動ってやつ?▼
- [ハイドラ]
- そうだな…
かなり近いものだと思う。▼
竜は強大な力を持っていたために、
その衝動も大きくてな。▼
いつか自分が狂ってしまった時のためにと、
当時の透魔王に歌を残した。▼
- [アズール]
- へえ…歌か。
それを歌うとどうなるの?▼
- [ハイドラ]
- 竜の内にある衝動や力を弱められるんだ。
媒介は彼の竜石の欠片。▼
竜はもしものときのために
自分の力を濃く与えた王族にのみ、▼
代々その力を使えるようにしたんだが…▼
…最後の透魔王はその力を使うことなく、
殺されてしまった。▼
- [ウード]
- まさか、その竜が…▼
- [ハイドラ]
- ああ、そうだ。
…最初は些細な暴走だった。▼
獣の衝動が抑えきれなくなった竜は、
誤って森を一つ消してしまったんだ。▼
幸い死人は出なかったが…
人は竜を責めたて、▼
危険だからと迫害し…殺そうとした。
その時…竜は思ってしまったんだ。▼
人間が憎い…と。▼
こんなに豊かな暮らしができているのは
自分が与えた力のおかげなのに、▼
お前たちはその恩を忘れて
自分を殺そうとするのか…と。▼
- [ウード]
- …………▼
- [ハイドラ]
- それから竜は独りで山奥に閉じこもり…
人間たちを恨み…▼
その存在を呪いながら
過ごすようになってしまった。▼
- [セレナ]
- なんか…可哀想な話ね。▼
- [ウード]
- だが竜が人を恨んでしまう気持ちも、
わからなくはないな…▼
- [アズール]
- うん…今まで仲良くしてきた人たちが
自分を殺しに来たら、そう思っても無理ないよ…▼
- [ハイドラ]
- そうか…お前たちは優しいな。▼
竜にも、お前たちのように言ってくれる
存在がいたんだ。▼
それがこの国の王とその一族…
彼らだけは竜のことを信じて、▼
何度も竜のいる山まで会いにきてくれた。
民たちに竜のことを説明すると言ってくれた。▼
だが竜は彼らを信じるだけの
心の強さを持てずに…▼
その王すらも手にかけてしまったんだ。▼
- [アズール]
- そんな…▼
- [ハイドラ]
- 竜は王を殺したことがきっかけで狂い、
国の全てを破壊し始めた。▼
だが竜は最後に…僅かな理性で、
狂う前の「心」を切り離していた。▼
その心は人の形を取り、
本体とは別の意志を持つようになったんだが…▼
それが…▼
…この私だ。▼
- [セレナ]
- ええっ!!?▼
- [ウード]
- まじかよ!?▼
- [アズール]
- じゃ、じゃあハイドラさんが…
この国を繁栄させた龍で…▼
王国を、こんな風にした張本人…!?▼
- [ハイドラ]
- 全ては獣の衝動に抗えなかった、
私のせいだ…▼
私を好きだと言ってくれた民たちのことを
憎んでしまった…▼
私を信じると言ってくれた王のことを、
信じることができなかった…▼
全部、私の弱い心のせいだ。
そのせいで、皆を…この国を…!▼
- [アズール]
- ハイドラさん…▼
- [ハイドラ]
- …すまない。
少し、取り乱してしまった。▼
続きを話そう。▼
狂った竜である「本体」から分離した私は、
記憶を失って放浪していた。▼
その時に助けてくれたのが…
王妃の妹、ミコトだ。▼
共に過ごすうちに互いに恋に落ち…
私と彼女は、子を成した。▼
- [ウード]
- なに…?
子供がいるのか、ハイドラさん。▼
- [ハイドラ]
- …父と呼ばれたことはないがな。▼
透魔王国が滅ぶ直前、
竜としての記憶を取り戻した私は…▼
全ての真実をミコトに告げ、
ミコトとその姉…王妃シェンメイと子供たちを、▼
透魔王国の外へと逃がしたんだ。
それが我が子を見た最後…▼
生まれたばかりだったあの子は、
私のことなど覚えていないだろう。▼
- [セレナ]
- でもミコトさんが教えてくれるんじゃない?▼
- [ハイドラ]
- いや…ミコトには、父親のことは
あの子に決して言わぬよう頼んでおいた。▼
- [セレナ]
- え? どうしてよ?▼
- [ハイドラ]
- 嫌だろう。
自分の父親が国を滅ぼした存在であるなど。▼
私はそんな重荷を、
あの子に背負わせたくはない。▼
- [アズール]
- ハイドラさん…辛くないの?▼
その子に、
お父さんって呼んで欲しくないの?▼
- [ハイドラ]
- そうだな…
呼んでほしくないといえば、嘘になる。▼
だが、世界には…
言うべきではない真実もある。▼
- [アズール]
- …………▼
- [ハイドラ]
- …話が逸れてしまったな。▼
ミコトたちを国外に逃がした時…
私の存在がハイドラ本体にばれてしまった。▼
長い間逃げ隠れながら
好機を窺っていたんだが…▼
予知の力が戻ったときに
遠い世界で邪竜を倒す戦士たちの姿を視た。▼
それで、希望の一つとして…
この地に呼び寄せることを思いついた。▼
- [ウード]
- そうだったのか。▼
- [ハイドラ]
- 但し今聞いたことは…
決して外の世界で言ってはいけない。▼
もし言えばお前たちも、
泡となって消えてしまうことになる。▼
- [ウード]
- わかった。絶対に言わない。▼
- [ハイドラ]
- いいか?
ここからは、仕事の話になる。▼
お前たちにはまず、
『白夜王国』へと行ってもらう。▼
- [セレナ]
- 白夜王国…?
それって、透魔王国の外にあるの?▼
- [ハイドラ]
- ほお、察しがいいな。▼
そうだ、白夜王国は外の国のひとつ…
ミコトが落ち延びた先だ。▼
彼女ならきっと、
お前たちを受け入れてくれるだろう。▼
そこで私の子と共に旅をし、
5つの神器を繋げてくれ。▼
そうすればいつか運命に導かれ…
再びこの地に来ることになる。▼
その時は…
獣と成り果てた「私」のことを、倒して欲しい。▼
- [セレナ]
- ハイドラさんを…!?▼
- [ハイドラ]
- 私の真の目的はそれだ。
私を…「透魔竜ハイドラ」を殺してくれ。▼
私には、あの竜の気持ちがわかる…
人を全て滅ぼすまで止まらない憎しみが、▼
痛いほどわかるんだ。▼
でも、それは間違っている。
滅ぶべきは私のほう…▼
子がいつか親元を離れるように…
私はいつか、必要とされなくなるんだ。▼
- [アズール]
- でも…▼
- [ハイドラ]
- これでいいんだ。
世界が救われる道は、これ以外にない。▼
…できないとは言わせないぞ。
お前たちは既に…▼
あの邪竜を滅ぼしているのだから。▼
- [ウード]
- …………▼
…わかった。▼
なら、まずはハイドラさんの子供のこと
知っておいたほうがいいな。▼
その子のこと、色々教えてくれ。
名前はなんていうんだ?▼
- [ハイドラ]
- ああ、そうだな。
名は…▼
- [???]
- …こんなところにいたんですね。
目障りな紛い物。▼
- [ハイドラ]
- っ!? お前は…?▼
- [リリス]
- …私はリリス。▼
ハイドラ様の娘にして、
その忠実なる下僕です。▼
- [ハイドラ]
- なんだって…!?▼
- [セレナ]
- え? ハイドラさんの子供って、
この子のことなの!?▼
- [ハイドラ]
- 違う!!
お前はいったい…誰だ!?▼
- [リリス]
- だから言っているじゃないですか。
私はハイドラ様の娘…▼
片割れ風情のあなたと違い、
正当なる透魔竜の娘です。▼
- [ハイドラ]
- まさか…
あの狂った竜が、子を成したのか!?▼
- [リリス]
- あら…知らなかったのですか?▼
こんなことも見通せずにいたとは、
拍子抜けですね。▼
では、あなたの子が今…白夜王国ではなく、
暗夜王国にいることも知らないのでしょうか。▼
- [ハイドラ]
- 暗夜王国だと!?▼
あの子を…暗夜の手駒の元に
連れ去ったというのか。▼
- [リリス]
- …………▼
- [ハイドラ]
- どうしてだ…
それなら、これまで私の視ていた未来は…▼
- [リリス]
- ふふっ。いいですね、その顔。
紛い物のハイドラ様…▼
あなたの存在は目障りなんです。
今ここで…消えてください。▼
- [ウード]
- ちっ…させるかよ!
はああっ!!▼
(剣をはじく音)
- [リリス]
- …どきなさい、異界の者。▼
(攻撃される音)
- [ウード]
- うわああっ!?▼
- [アズール]
- …ウード!!
よくもやってくれたね。▼
…でえいっ!!▼
(剣をはじく音)
- [リリス]
- …………▼
- [アズール]
- !? そんな…!
攻撃が、通らない!?▼
- [リリス]
- はい。あなたたちの世界の力など、
この地では通用しません。▼
…そんなに死にたいですか?▼
- [アズール]
- …っ!!▼
- [ハイドラ]
- やめろ!!▼
(画面が光る)
- [リリス]
- ああ…
足止めの魔法ですか。▼
…私の動きを止めたところで、
勝ち目などないというのに…▼
- [ハイドラ]
- お前たち…転移の水晶玉を使え。
今なら間に合う…▼
元の世界に戻るんだ!!▼
- [セレナ]
- はあ!? 何言ってんのよ!?▼
- [ハイドラ]
- すまん…!
私の力は思ったよりも衰えていたようだ。▼
「本体」の娘たるこの存在がいる以上、
この世界の未来は…▼
私が視ていたものより、
ずっと過酷なものになる!▼
…視えたんだ、この娘が現れた時に…
お前たちが死んでしまう未来も!!▼
勝ち目のないこの世界に…
これ以上巻き込むわけにはいかない。▼
- [ウード]
- !!▼
- [ハイドラ]
- …大丈夫だ。
払った報酬を返せとは言わないさ。▼
結局、帰る場所を選ぶ時間を
与えてやれなかったのが心残りだが…▼
私を信じてくれて…
ありがとう。▼
さあ、早く…!!▼
- [セレナ]
- な、何言ってんのよ!
あたしたちは帰らないわ…▼
絶対に帰らない!!▼
- [ハイドラ]
- なに…!?▼
- [セレナ]
- 馬鹿じゃないの!?
あんた、まだ人を信じられないわけ!?▼
あたしたちはまだ、
死ぬって決まったわけじゃないわ!▼
さっき人間を信じられなかったって…
そう言って後悔してたけど、▼
そんなに悔やんだなら、
次は違う道を選んでみせなさいよ!!▼
- [アズール]
- どうして戻れなんて言うんだよ…!
あなたの希望になってみせるって決めたのに!▼
僕たちはずっと、
希望に賭けて生きてきた。▼
それがどれだけ小さいものでも、
叶うって信じてここまで来たんだ!▼
それがどこだって、
この世界でだって、叶えてみせる!!▼
だから…信じてよ、ハイドラさん!!
僕たちを信じて!!▼
- [ハイドラ]
- 信じる…?▼
- [ウード]
- ああ、そうだ!!
俺たちは覚悟なんかもう決まってる!!▼
だから力をくれよ、今すぐに!
どんな名前でも姿でも構わない…▼
この世界で戦える力をくれ!!
見えちまった未来なんかより、▼
今ここにいる、
俺たちのことを信じてくれよ!▼
- [セレナ]
- あたしは――▼
- [アズール]
- 僕は――▼
- [ウード]
- 俺は――▼
――あなたのために闘う!!!!
- [ハイドラ]
- …!
ウード、アズール、セレナ…▼
…………▼
…わかった。▼
- [リリス]
- ……っ!?▼
- [ハイドラ]
- 信じよう…私も、お前たちを。▼
信じる心の全てを以って…
新たな力を授けよう。▼
――我は神祖の知恵を司る者。
原始の世界を統べし者…▼
虹の地より来たる希望の光に
新たなる力を。▼
神祖竜の加護を受けしその名は――▼
オープニング2 †
- [オーディン]
- なに!? 姿が変わった…!?
な、何だこれは、体が軽いぞ!!▼
- [ラズワルド]
- さっきまでと、全然違う…
身体中が…胸の奥が熱い…!▼
- [ルーナ]
- これが、この世界の…
ハイドラさんの力なの…?▼
- [ハイドラ]
- ああ。
私の信じる心を込めた力――▼
オーディン、ラズワルド、ルーナ…
それがお前たちの新しい名だ。▼
- [オーディン]
- オーディン…いい響きだな。
血が騒ぐぜ…!▼
- [ラズワルド]
- ありがとう、ハイドラさん。
僕たちを信じてくれて!▼
- [ルーナ]
- やればできるじゃない!▼
あたしたちを信じたこと…
絶対後悔させないわよ!
- [ハイドラ]
- ああ…ありがとう。
私にもう一度、人を信じさせてくれて…▼
- [オーディン]
- 力を感じる…
今なら負ける気がしないぜ!▼
貴様、さっきはよくもやってくれたな…
はああっ!!▼
(炎を飛ばす)
- [リリス]
- っ…!!▼
- [ルーナ]
- 攻撃が通ったわ!!▼
- [ラズワルド]
- ふう、良かった…!
これなら闘えるね!!▼
- [リリス]
- …この程度で…
調子に乗らないでください…!▼
(透魔兵を召還)
- [ルーナ]
- もう、またなの!?
しつこい奴ら…!▼
- [リリス]
- 少しは闘えるようになったようですが…
この子達に敵いはしません。▼
先には行かせませんよ。
あなたたちは、ここで死ぬんです!
- [ラズワルド]
- させないよ!
僕たちはこの先に行く…▼
悪いけど、道を空けてもらうよ!!▼
戦闘 †
1ターン目開始前 †
- [ラズワルド]
- ん? あれは…?▼
- [ハイドラ]
- あれは「竜脈」だ。
大地の力が結集している場所…▼
この世界の竜の血を引く者のみが、
その力を目覚めさせることができる。▼
- [ルーナ]
- ふーん。つまり、
あたしたちには使えないってこと。▼
- [ハイドラ]
- いや…方法ならある。
私の血をお前たちに授けよう。▼
これを飲めば…
身体中に神祖竜の血が取り込まれ、▼
一時的に竜脈を使えるようになる。▼
- [オーディン]
- ほ、本当か!
なんかかっこいいな…▼
- [ルーナ]
- 一時的にって、どれぐらいなの?▼
- [ハイドラ]
- そうだな…その者の素養によるが、
長くて数十年、効果は子孫にまで伝わる。▼
だがこの状況ではお前たちに、
十分な血を与える時間がない…▼
今の私が与えられる量の血では、
長くても数年程度持てば良い方だ。▼
- [ラズワルド]
- へえ…それでも結構長いんだね。▼
- [オーディン]
- ここを切り抜けるには十分だ。▼
ありがとな、ハイドラさん!▼
神祖竜の血を手に入れた▼
会話 †
オーディン⇔ラズワルド †
- [ラズワルド]
- あ、ウード!▼
- [オーディン]
- …………▼
- [ラズワルド]
- ねえウード、
聞いて欲しいことがあるんだけど…!▼
- [オーディン]
- 俺は…漆黒のオーディンだ!
ウードではない。▼
その名は隠すべき真名…
今の俺は偽りのヴェールをまとう闇の戦士だ。▼
…ったく。そこのところ、
ぜひ間違えないでもらいたいな。▼
- [ラズワルド]
- え? あ…!
そうだったね、ごめん。▼
- [オーディン]
- で、何の用だよアズール。▼
- [ラズワルド]
- …………▼
…アズールじゃなくて、ラズワルド。▼
- [オーディン]
- あ、すまん。▼
- [ラズワルド]
- もう…オーディンも人のこと
言えないじゃないか。▼
それより、すごいんだよ。
僕、ここに来て気付いたことがあるんだ…!▼
- [オーディン]
- 何だ?
そんなに目え輝かせて。▼
- [ラズワルド]
- 踊れるんだ。▼
- [オーディン]
- ん?▼
- [ラズワルド]
- 踊れるんだよ!! 僕が!
ううん、正確には…▼
相手に力を与える踊りが踊れる…
そう言ったほうが正しいかも。▼
- [オーディン]
- 余計に訳わかんなくなってるじゃねえか!
それってどういうことだよ。▼
- [ラズワルド]
- え…えっと…じゃあ、
恥ずかしいけど…見てて。▼
……はいっ。▼
- [オーディン]
- !! 何だこれ…▼
今、力が増幅されるような…
妙な感覚がしたぞ…!!▼
- [ラズワルド]
- でしょ?
さすがに母さんほどの力はないけど…▼
僕もやっと、
みんなの役に立てるようになったんだ!▼
嬉しい…
すごく嬉しいよ…!▼
- [オーディン]
- ああ、良かったな。▼
- [ラズワルド]
- ほとんどハイドラさんのおかげって
気もするけどね。あはは…▼
- [オーディン]
- いや…そんなことない。
それはお前の実力だろ。▼
今まで頑張ってきたから、
どこでだって努力してきたから…▼
お前はその力を得たんだ。
少なくとも、俺はそう思ってる。▼
- [ラズワルド]
- オーディン…▼
- [オーディン]
- それに俺は何よりも、
お前がこうして自分から…▼
踊りを見て欲しいって
言えるようになったのが一番嬉しいぜ。▼
- [ラズワルド]
- ! あ…ありがとう…▼
- [オーディン]
- ん? 待てよ…
ラズワルドがこうなったということは…▼
俺も何か、別方向の新しい力に
目覚めている可能性が…?▼
- [ラズワルド]
- あるかもしれないよ。
というか、絶対あると思う。▼
- [オーディン]
- なにっ…?!
それは血が騒ぐな…!▼
まだ俺も知らない力が
この身体に眠っているというのか…!▼
な、なんか動悸が激しくなってきた…
ちょっと踊って鎮めてくれよ。▼
- [ラズワルド]
- そ、そういうのは無理かな…▼
- [オーディン]
- ふっ…冗談だよ。
俺の力はこれから見つけるとしよう…▼
今はここを切り抜けるのが先決だ。
先程の力…また俺に貸してくれるか?▼
- [ラズワルド]
- もちろん。
頑張ろうね、オーディン!▼
- [オーディン]
- ああ、ラズワルド!▼
オーディン⇔ルーナ †
- [ルーナ]
- いたいた、オーディン。▼
- [オーディン]
- お、セレナ!▼
- [ルーナ]
- …ルーナよ。▼
あんた…まさかとは思うけど、
自分の名前しか覚えてないわけ?▼
- [オーディン]
- す、すまん…▼
- [ルーナ]
- まあいいわ。それより…
あんたダークマージになったのね。▼
うんうん、なかなかいいじゃない。
そのマントとか、きまってるわよ。▼
- [オーディン]
- ふっ…そう言ってくれると嬉しいぜ。
ルーナはやっぱり傭兵なんだな。▼
- [ルーナ]
- そうね、おかげで闘いやすいわ。
今までのやり方をそのまま使えるもの。▼
あんたは大丈夫なの?
もし慣れないなら補佐してあげるけど。▼
- [オーディン]
- いや…心配には及ばない。
確かにちょっと剣が恋しいなーとは思うが、▼
この身体に満ちる魔力の感覚は
明けの空に暁光が満ちるかのような感覚で…▼
- [ルーナ]
- つまり?▼
- [オーディン]
- すっげーいい感じなんだ。▼
- [ルーナ]
- あっそ…なら安心したわ。▼
…悔しいけど、
あんたのその力は頼りにしてるから。▼
- [オーディン]
- そ、そうなのか?▼
- [ルーナ]
- 三人揃いも揃って剣を振ってるより、
一人ぐらい違うのがいたほうがいいでしょ?▼
あたしもホントは…
あんたの言うとおりペガサスに乗って、▼
槍を持ったほうが良かったのかもね。▼
名前も姿も変わったのに、
つまんない意地だけそのままで…馬鹿みたい。▼
- [オーディン]
- ルーナ…▼
…ふっ、仕方ないな。
お前がそんな事言うなんて、らしくないぜ。▼
俺は良かったと思ってる…
ルーナが剣のままでいてくれて。▼
- [ルーナ]
- え?▼
- [オーディン]
- だってお前はすげえ強いし…
そのままでいてくれたら、安心する。▼
それに、かっこいいとも思う。▼
ここがどこでも、自分が誰でも、
同じ道を貫く強さを持ってるなんて。▼
それってさ…
誰にでもできることじゃないだろ。▼
…頼りにしているぞ、強き戦士よ。
今までも、これからもな。
- [ルーナ]
- …………▼
…あ、ありがと。▼
相変わらず妙な言い回しだけど…
励まされてることはわかったわ。▼
あんたがそこまで言うなら…
頼りにさせてあげてもいいけど?▼
- [オーディン]
- へへっ、悪いな。
頼むぜルーナ!▼
ラズワルド⇔ルーナ †
- [ラズワルド]
- ちょっといいかな、ルーナ!!▼
- [ルーナ]
- どしたの、ラズワルド?▼
…って、あんた、
あたしの名前覚えてくれたのね。▼
- [ラズワルド]
- あはは、当たり前だよ!
僕は女の子の名前は絶対忘れないから。▼
ルーナも僕の名前覚えてくれてありがとう。
新しい服、すっごく似合ってるよ。▼
あ、その髪飾りも可愛いね!▼
- [ルーナ]
- はいはい、どーもありがとう。▼
で、戦闘中にわざわざ来たってことは
あたしに何か用があるんでしょ?▼
さっさと言って。▼
- [ラズワルド]
- ええー…冷たいなあ。
でもまあ、それが君のいいところだよね。▼
…あのさ、僕、
この格好になって思ったことがあるんだ。▼
きっとルーナも同じじゃないかなって、
そう思うんだけど…▼
- [ルーナ]
- …な、何よ。▼
- [ラズワルド]
- …………▼
腕の盾…すごく綺麗じゃない?▼
- [ルーナ]
- ! 確かに。▼
- [ラズワルド]
- なんかさ、傷一つないから…
攻撃を受けるとき緊張するよね。▼
- [ルーナ]
- そうね…前のは傷だらけだったから、
気なんて遣ったことなかったものね。▼
未来にいたときからずっと同じのだったし。▼
- [ラズワルド]
- …そう思うとちょっと寂しいかもね。▼
ずっと自分を守ってくれてたものと
離れるのって心細い気がしてきた。▼
- [ルーナ]
- 別にいいんじゃない?
いつかは換えようと思ってたし。▼
それに、新しい服と名前、
あたしは気に入ってるわ。▼
今までの自分と違って楽しいし…
女の子には変身願望ってやつもあるしね。▼
- [ラズワルド]
- そうだね。女の子ってそういうところ、
ほんとに可愛いと思う。▼
でも、いくら別の姿になっても、
名前を変えて別の服を着ても…▼
ルーナは…「セレナ」のままでいてね。▼
別の人になって、今までのこと全部…
なかったみたいになるのって寂しいから。▼
- [ルーナ]
- …馬鹿にしないでよね。
そんな風にはならないわよ。▼
…なれないわ、絶対。▼
- [ラズワルド]
- そう、なら良かった。
それからもうひとつ…▼
…みんなで最後まで生き残ろうね。▼
ここで死んだら僕らは、
元の世界で行方不明のまま…▼
本当の自分として死ねなくなるんだ。▼
だから…今度だけは絶対に、
生きて帰ろう。▼
- [ルーナ]
- 今度だけは生きて帰る…か。
…今まで何度思ったかしらね。▼
大丈夫よ。あたしは負けないし…
あんたも負けないわ。▼
みんな一緒に帰れるわよ、絶対に。▼
- [ラズワルド]
- …うん!
なんか話したら安心したよ。▼
ルーナが可愛くかっこよく闘うの、
僕ずっと見てるからね!▼
- [ルーナ]
- ふーん…ずいぶん余裕なのね。
じゃああたしも見てるわ。▼
あんたがやめてくれって言うまで、
ずーーーーっと見ててやるんだから!▼
- [ラズワルド]
- そ、それは恥ずかしいよ…!▼
戦闘時 †
オーディン初戦闘 †
- [オーディン]
- えーと、攻撃できるようになったはいいが、
剣がないのは落ち着かないな…▼
しかしこの格好は悪くない…
神秘性があって血が騒ぐぜ…▼
ふっ…かかってくるがいい、見えざる兵よ。
この新たなる力の餌食にしてやろう…!▼
ラズワルド初戦闘 †
- [ラズワルド]
- かかってきなよ…!
この新しい力、君で試してあげる。▼
新しい格好、ちょっと照れちゃうけど…
ここで負けたら恥ずかしいもんね。▼
信じてくれたハイドラさんのために、
最後まで闘ってみせるよ!▼
ルーナ初戦闘 †
- [ルーナ]
- ふふっ、ちょっと心配だったけど、
この服なかなか可愛いじゃない。▼
可愛い服を着ると気分も上がるわよね。
武器を放せないのは相変わらずだけど…▼
今日のあたしは一味違うのよ。
悪いけど、手加減なんかしないんだから。▼
敗走時(フェニックスモード以外) †
オーディン敗走 †
- [オーディン]
- くっ…力の制御を誤ったか…?
すまん、後ろに下がらせてもらうぞ…▼
ラズワルド敗走 †
- [ラズワルド]
- しまった…避けきれなかったよ…
ごめん…ちょっと下がってるね…▼
ルーナ敗走 †
- [ルーナ]
- せっかく強くなったのに、悔しい…
ここは退くしかなさそうね…▼
竜脈発動 †
1つ目の竜脈発動時 †
- [リリス]
- 竜脈が…!?
どうして奴らが力を使えるのです…!?▼
…さてはあの紛い物が血を与えましたね。
どこまでも余計な真似を…▼
そんなことをしても、
ここで死ぬ運命は変わらないのに…▼
3つ目の竜脈発動時 †
- [ハイドラ]
- なんだ…?
強大な竜脈の力を感じる…▼
…今ならこの地を、
元の姿に戻すことができるかもしれない。▼
4つ目の竜脈発動時(オーディンが発動) †
- [オーディン]
- 力を感じる…!
なんだこれ、さっきの竜脈のせいか?▼
今なら新しい必殺技でもなんでも、
放てそうな予感がするぜ…!▼
戦闘は俺に任せろ!!
残りの奴らは、みんな俺の獲物だ…!▼
4つ目の竜脈発動時(ラズワルドが発動) †
- [ラズワルド]
- !? また、新しい力の感覚だ。
これってさっき使った竜脈のせい…?▼
なんだろう…この感じ。
今ならいつもより上手く闘える予感がする。▼
よし…強い敵は僕に任せて。
絶対にみんなの役に立ってみせるよ!▼
4つ目の竜脈発動時(ルーナが発動) †
- [ルーナ]
- えっ…!? なんか急に力が湧いてきたわ。
これもさっきの竜脈の効果ってやつなの?▼
また新しい力でも手に入ったんなら…
負ける気がしないわね。▼
今のあたしなら、
母さんみたいに闘えるかもしれないわ…!▼
VS 透魔兵(敵将) †
- [???]
- リリス様の命令のままに…
あなた方を排除します。▼
透魔兵(敵将)撃破時 †
- [???]
- 異界の兵、これほどの力とは…▼
クリア後 †
クリア後1 †
- [ルーナ]
- …何とか切り抜けられたわね。▼
- [ラズワルド]
- 2人とも…大丈夫?▼
- [オーディン]
- ああ、なんとかな。
これぐらいならちょろいもんだ。▼
- [リリス]
- あら、これで終わったと思っているのですか?
…愚かな人たち。▼
ハイドラ様に賜った私の兵は無限です。
…さあ、続きを始めましょう?▼
(透魔兵を召還)
- [オーディン]
- まさか、まだ闘う気なのか…!?▼
- [ルーナ]
- 冗談じゃないわよ…▼
- [ラズワルド]
- きりがないね。
でも…やるしかないよ。▼
- [ハイドラ]
- …………▼
いや…もういい。3人とも。
もう闘う必要はない…▼
今からお前たちを「暗夜王国」に送る。▼
- [オーディン]
- なにっ…暗夜王国!?
でも、さっきの話じゃ、白夜王国って…▼
- [ルーナ]
- ていうか…ハイドラさんは!?
あんたはどうすんのよ!?▼
- [ハイドラ]
- 私は…ここに残る。
どのみち、外の世界に干渉する力はない。▼
もっと伝えておきたいことがあったが…
本当にすまない。▼
私たちは…ここでお別れだ。▼
- [ラズワルド]
- そんな…!▼
- [ハイドラ]
- いいか…まずは暗夜王城へ行け!
そこで力を示せば、王族の臣下になれる!▼
そうしたら…きっと、
きっとあの子の傍に…▼
- [リリス]
- …お喋りはそこまでです!▼
(攻撃される音)
- [ハイドラ]
- ぐあっ!!▼
- [ラズワルド]
- ハイドラさん…っ!!▼
- [ハイドラ]
- …次に会うときは、敵同士だ。
必ずここに戻ってきてくれ。▼
私は信じている。
例えどんな過酷な運命でも…▼
お前たちが…
私を殺しに来てくれることを。▼
(転移される3人)
- [ハイドラ]
- 信じてる…
オーディン、ラズワルド、ルーナ…▼
- [リリス]
- …異界の兵を逃がしましたか。▼
本当に、あなたは…
あの方の邪魔ばかりなさいますね。▼
ですが、それももう終わりです。
あなたはここで死ぬんですよ!▼
偽物のハイドラ様!!!!!!!▼
- [ハイドラ]
- …………!▼
- [リリス]
- …………▼
止めが刺せない…
どうして…?▼
こいつが、
あの方と同じ存在だから…?▼
そんな…あり得ません…
この私が命令に従えないなんて…!▼
- [ハイドラ]
- …どうした?
殺すなら早く殺せ。▼
最後に見るものが「愛する自分の娘」なら、
こんなに幸せなことはない…▼
- [リリス]
- …!
なんですか、それ…▼
愛する娘だなて、
そんなこと気安く言わないでください!▼
ずっとお傍にいたハイドラ様でさえ、
私を見てくださったことはないのに…▼
今まで私のことを知りもしなかったあなたに、
私を愛せるはずありません!!▼
- [ハイドラ]
- …リリス?▼
- [リリス]
- …………▼
私は…生まれたときからずっと、
愛されたことなどなかった。▼
実の娘であっても…
私はあの方にとっての捨て駒の一つ。▼
虐げられ、奴隷のように扱われ、
認めてもらおうと頑張っても…▼
ただの一度だって、
言葉をかけてもらえたことなんてなかった!▼
なのに…あなたに、
あの方と同じ存在であるあなたに…▼
愛する娘だなんて言われたら…
揺らいでしまうじゃないですか!▼
あの方の命令に…
背いてしまいそうになるじゃないですか…っ!▼
- [ハイドラ]
- リリス…▼
…………▼
すまん…
お前は辛い思いをしてきたんだな。▼
今まで気付かずにいて、すまなかった…▼
- [リリス]
- っ…! 放してください…!
本当に殺しますよ!?▼
- [ハイドラ]
- ああ、殺せばいい。▼
それがお前への愛の証になるなら…
私は何度でもお前に殺されてやる。▼
…信じてくれ、リリス。
私はお前を愛している。▼
今まで辛い思いをしてきた分まで…
お前に愛を教えてやりたい。▼
誰かに愛される気持ちを伝えてやりたい。
本当に、そう思っているんだ。▼
私はお前の…父親なんだからな。▼
- [リリス]
- …………▼
愚かですね、あなたは…▼
お人好しで、馬鹿正直で、正しくて…
私の一番苦手なタイプです。▼
…………▼
あなたの勝ちですよ…
…お父様。▼
私は…あなたを殺せません…▼
- [ハイドラ]
- リリス…▼
- [リリス]
- …………▼
…ぐっ!?▼
- [ハイドラ]
- どうした!?▼
- [リリス]
- そ、そんな…! ハイドラ…様…
私を…消すおつもりですか…▼
私は…このひとを…
あなたを、父と呼ぶことさえ…▼
許されないのですか……▼
うっ…!
あああああああ…!!!▼
- [ハイドラ]
- リリス、しっかりしろ、リリス…!▼
- [リリス]
- 離れてください…っ!
もう…いいんです…▼
捨て駒の…わたしのこと…
愛していると…いってくれて…▼
私、わたし…
それだけで…うれしかっ…▼
- [ハイドラ]
- そうはさせない…!
お前は私が、助けてみせる!!▼
- [リリス]
- …おとう…さま…!?▼
(画面が光る)
- [ハイドラ]
- …平気か…リリス…?
どこも…痛まないか…?▼
- [リリス]
- はい…▼
- [ハイドラ]
- よかった…▼
- [リリス]
- そ…んな……
…お父様、どうして…▼
あの方の呪いを打ち消したら…▼
いくらあなたでも、
無事ではいられません…▼
それなのに…!!▼
- [ハイドラ]
- いや…いいんだ…▼
自分はどうせ…
もうすぐ消えてしまう存在だった。▼
だから、この命を…
お前のために使えるなら…本望だ。▼
- [リリス]
- ごめんなさい…お父様…
私…私なんかのために…!▼
うっ…! ううっ…!!▼
- [ハイドラ]
- 泣かないでくれ…リリス…
最期くらい…笑顔を見せてくれ…▼
- [リリス]
- そ、そんなこと…
できません…!▼
死なないで…お願い…
私なんかのために、消えたりしないで…!▼
- [ハイドラ]
- はは…
しょうがない…娘だな…▼
ずっと傍にいて…
守ってやりたいけれど…▼
私はもうすぐ…
何もできなくなる…▼
もう…
どこにも行けずに…▼
なにも償えずに…
なにも…信じられなくなる…▼
すまない、リリス…▼
すまない…ミコト…▼
…すまない…▼
……カムイ……▼
- [リリス]
- !! お父様!?▼
いや…そんな…っ!!
お父様…!!!!▼
お父様ーーーーーーーーーーーっ!!▼
- [リリス]
- うっ…うううっ…
お父様……っ。▼
…………▼
…カムイ…▼
お父様は確かに…
そう仰いました…▼
私の…たった一人のお兄様(お姉様)…
そして…お父様の最後の心残り…▼
それなら…この償いに、
私はお兄様(お姉様)をお守りいたしましょう…▼
私を守ってくださったお父様と同じように、
次は私があなたを守りましょう。▼
カムイお兄様(お姉様)…
永遠に妹だと気づかれなくても、▼
私はいつでもお傍にいます。
あなたを守り導きます。▼
…ハイドラ様、申し訳ございません。
あなたを裏切る哀れな娘をお許しください。▼
ですが、あなたへの最後の忠誠の証として、
いつかお兄様(お姉様)がこの地へ来たとき…▼
私はただの一言も、
あなたの真実を話しません。▼
…………▼
…今の私では、
あの者たちを追う力はありませんね。▼
星竜たちの住まう地…
星界へと向かいましょう。▼
彼らは私を受け入れてくれるでしょうか…
旅人を守り導く、淡い光の星の竜…▼
彼らの加護を受けることができれば…
こんな私でもきっと、お兄様(お姉様)の光になれる。▼
…たとえこの先、
どんな報いが待っていたとしても。▼
…………▼
さようなら、ハイドラ様…▼
クリア後2 †
- [ハイドラ]
- …………▼
…リリスが去ったか。
愚かな駒よ…▼
この地を去れば我と同じく、
力の大半を失うというのに…▼
…まあ良い。
どのみちあの駒は死ぬ運命。▼
カムイがどちらを選んでも…
旅の終わりさえ見ることはない。▼
…力を得た異界の戦士も同じこと。
勝利するのはこの我だ…▼
愚かな人間どもめ…
奴らを一匹残らず葬り去ること…▼
争い合わせ、絶望させ、滅びに誘う事…
それこそが我の望み…!!▼
ク、ククク…▼
ふあっはっはっはっは!!!!▼
ははははははははははははははは!!!!▼
(スタッフロール)
- [ハイドラ]
- …………▼
…………▼
…………▼
…ウ、ウゥ…▼
カなラズ…
殺しニキテくれ…▼
オーでぃン、らズわるド…ルーな…▼
そシテ…
カムイ…▼
ワタシはここデ…ズット…ズット…
待っテイる…▼
マタ…
会えるトキヲ…▼
ワ…たしは……▼
ズッと…▼
…………▼
…信じてる。▼
…………▼
…………▼
…………▼
かくして知恵の竜といわれた
透魔竜は完全に狂い…
その理性と心は永遠に失われた。
これは「あなた」が知る由もない物語。
昔どこかの遠い見えない国に、
ひとりの「父」がいたことを、
今もどこかの近くて遠い隣に、
ひとりの「妹」がいることを、
「あなた」が知ることは決してない。
-物語は本編へと続く-
神祖竜の血を手に入れた▼
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