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会話集/章別会話/22章 死したる王都
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[[会話集/章別会話]]
*白夜王国 22章 死したる王都 [#b612f1e2]
#contents
*ナレーション [#uc555b2d]
デーモンフォールを越え、ついに~
暗夜王国の王都にたどりついた~
カムイたち一行。~
城壁内には難なく潜り込めたが、~
そこで予想外の相手と戦う事になる。~
*オープニング [#gd16e33f]
#region(マイユニット男性・俺)
:[リョウマ]|
ここが、王都ウィンダムか…▼~
:[カムイ]|
暗夜王国の王都…~
ついに戻ってきたんだな、俺は…▼~
…でもこの場所、~
さっきから誰も歩いていないな。▼~
白夜王国の王都は、~
あんなに賑わっていたのに…▼~
:[リョウマ]|
そうだな…~
なんという静けさだ。▼~
本当に、これが王都なのか?▼~
:[サイラス]|
用もないのに外をうろつけば、~
野党かノスフェラトゥの餌食になります。▼~
そういう国なのです、暗夜王国とは。▼~
:[リョウマ]|
サイラス…▼~
:[サイラス]|
あの天蓋の森で見た、~
月や星の光を奪い合い伸びる木々のように…▼~
僅かしかない食べ物や明かりを取り合って、~
争いごとが絶えない。▼~
だから、太陽を求めて他の国を侵略するしか、~
生き延びる手立てがなかったのです。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…だとしたら、~
我ら白夜王国が戦争に勝利した時は、▼~
まずは与えることをもって、~
それを正さなくてはなるまい。▼~
持つ者が、持たざる者に与えてこそ、~
憎み合う気持ちのない世界は作られるのだから。▼~
:[サイラス]|
無償で与える、ということですか?~
リョウマ王子。▼~
:[リョウマ]|
そうだ。▼~
母上亡き後、無事に王国に帰れば~
俺は白夜王として即位することになる。▼~
そのあとは、まずは暗夜王国の~
この有様を変えていくのが、俺の仕事となる。▼~
食べきれないほどの食糧は、~
ただ腐るだけだ。▼~
だったら、余った食糧を~
飢えた人々に与えるべきだろう。▼~
:[サイラス]|
リョウマ王子…▼~
…ありがとうございます。▼~
この命に替えても、~
あなたのために俺は闘いたい。▼~
我が故郷、暗夜王国のためにも。▼~
:[リョウマ]|
そうか…~
礼を言うぞ、サイラス。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
リョウマ兄さん、サイラス…▼~
:[アシュラ]|
…おい、お前ら。~
見かけない顔だな?▼~
:[カムイ]|
! 誰だ!?▼~
:[アシュラ]|
よそ者がこんなところをうろついていると、~
悪い奴に狙われちまうぜ?▼~
例えば…~
俺たちみたいな奴らにな?▼~
:[カムイ]|
俺「たち」…!?▼~
:[タクミ]|
カムイ兄さん、~
いつの間にか、囲まれてるみたいだ。▼~
暗夜兵ではないみたいだから…~
たぶん、夜盗か何かだよ。▼~
:[カムイ]|
くっ…! 今ここで~
時間を取られるわけにはいかないのに…▼~
:[アシュラ]|
何ごちゃごちゃ言ってんだ?~
逃げようったって無駄だぜ!▼~
さっさと出すもん出して、~
尻尾巻いておうちに帰りな!!▼~
:[カムイ]|
…仕方ない、~
みんな、戦闘準備を!▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
:[リョウマ]|
ここが、王都ウィンダムか…▼~
:[カムイ]|
暗夜王国の王都…~
ついに戻ってきたんですね、私は…▼~
…でもこの場所、~
さっきから誰も歩いていませんね。▼~
白夜王国の王都は、~
あんなに賑わっていたのに…▼~
:[リョウマ]|
そうだな…~
なんという静けさだ。▼~
本当に、これが王都なのか?▼~
:[サイラス]|
用もないのに外をうろつけば、~
野党かノスフェラトゥの餌食になります。▼~
そういう国なのです、暗夜王国とは。▼~
:[リョウマ]|
サイラス…▼~
:[サイラス]|
あの天蓋の森で見た、~
月や星の光を奪い合い伸びる木々のように…▼~
僅かしかない食べ物や明かりを取り合って、~
争いごとが絶えない。▼~
だから、太陽を求めて他の国を侵略するしか、~
生き延びる手立てがなかったのです。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…だとしたら、~
我ら白夜王国が戦争に勝利した時は、▼~
まずは与えることをもって、~
それを正さなくてはなるまい。▼~
持つ者が、持たざる者に与えてこそ、~
憎み合う気持ちのない世界は作られるのだから。▼~
:[サイラス]|
無償で与える、ということですか?~
リョウマ王子。▼~
:[リョウマ]|
そうだ。▼~
母上亡き後、無事に王国に帰れば~
俺は白夜王として即位することになる。▼~
そのあとは、まずは暗夜王国の~
この有様を変えていくのが、俺の仕事となる。▼~
食べきれないほどの食糧は、~
ただ腐るだけだ。▼~
だったら、余った食糧を~
飢えた人々に与えるべきだろう。▼~
:[サイラス]|
リョウマ王子…▼~
…ありがとうございます。▼~
この命に替えても、~
あなたのために俺は闘いたい。▼~
我が故郷、暗夜王国のためにも。▼~
:[リョウマ]|
そうか…~
礼を言うぞ、サイラス。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
リョウマ兄さん、サイラスさん…▼~
:[アシュラ]|
…おい、お前ら。~
見かけない顔だな?▼~
:[カムイ]|
! 誰です!?▼~
:[アシュラ]|
よそ者がこんなところをうろついていると、~
悪い奴に狙われちまうぜ?▼~
例えば…~
俺たちみたいな奴らにな?▼~
:[カムイ]|
俺「たち」…!?▼~
:[タクミ]|
カムイ兄さん、~
いつの間にか、囲まれてるみたいだ。▼~
暗夜兵ではないみたいだから…~
たぶん、夜盗か何かだよ。▼~
:[カムイ]|
くっ…! 今ここで~
時間を取られるわけにはいかないのに…▼~
:[アシュラ]|
何ごちゃごちゃ言ってんだ?~
逃げようったって無駄だぜ!▼~
さっさと出すもん出して、~
尻尾巻いておうちに帰りな!!▼~
:[カムイ]|
…仕方ありません、~
みんな、戦闘準備を!▼~
#endregion
*戦闘 [#v60e819c]
**vsアシュラ [#s345b675]
:[アシュラ]|
俺たちに目をつけられちまうだなんて、~
あんたらも運が悪いねぇ。▼~
悪いが、俺たちは~
こうしないと生きていけない。▼~
弱い者から奪わないと、~
明日死ぬのはこっちなんだ。▼~
さあ、有り金全部置いて行きな!▼~
***アシュラ撃破 [#o442f003]
:[アシュラ]|
何だ、こいつら…~
ただのよそ者じゃ、ないのか…?▼~
*クリア後 [#k43dbb74]
**クリア後1 [#dr567f42]
#region(マイユニット男性・俺)
:[リョウマ]|
この盗賊たちの頭目はお前だな?▼~
俺たちがここにいることは~
知られてはいけないんだ。▼~
誰かこの者を捕虜として~
連れて行け。▼~
:[アシュラ]|
…ここまで、か。▼~
:[アクア]|
待って、リョウマ。▼~
その前に…~
彼に聞きたいことがあるの。▼~
『秘密の通路』について。▼~
:[リョウマ]|
『秘密の通路』?▼~
:[アクア]|
ええ。実は私…~
覚えていることがあるの。▼~
幼い頃、暗夜王城から~
連れ去られた日のことを。▼~
あの日、私は見た事もないような~
地下の通路を通って、城の外に出たわ。▼~
:[リョウマ]|
そんなものがあるのか…!?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[アクア]|
あれはきっと、何者かが~
城に忍び込むために作ったものよ。▼~
もし今も存在するのなら、~
それを使わない手は無いわ。▼~
ねえ。あなたが盗賊なら、~
その通路のことを知っているんじゃないの?▼~
:[アシュラ]|
へっ。~
知ってるっちゃ知ってるが…▼~
:[アクア]|
そう…~
なら教えて。▼~
私たち、どうしても~
王城に行かないといけないの。▼~
:[アシュラ]|
止めといたほうがいいぜ。▼~
あそこに忍び込もうなんざ、~
命がいくつあっても足りねえよ。▼~
:[アクア]|
いいえ。そんなこと、~
あなたには関係ないわ。▼~
さあ、早く教えなさい。~
さもないと…▼~
:[アシュラ]|
殺す、ってか?▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[アシュラ]|
へいへい。~
俺はそれでも構わないけどよ…▼~
困るのはあんたらの方じゃねえか?▼~
この情報は、~
誰でも知ってるような代物じゃない。▼~
俺を殺して別の奴を探すって言っても、~
時間がかかっちまうだろうな?▼~
見たところ、あんたらは急いでいるようだし…~
そんなことしてる暇は無いだろ?▼~
:[アクア]|
あなた…何が望みなの?▼~
:[アシュラ]|
おっ、話が早いねえ。~
金を用意しろよ。目も眩むような大金を。▼~
それぐらいしてくれなきゃ、~
この情報は教えられない。▼~
…そう。あの通路のことは…~
簡単には教えられないんだ…▼~
:[リョウマ]|
いいだろう。~
それは、俺が用意しよう。▼~
支払いはこの戦争が終わり、~
俺が国に帰った後になってしまうが、▼~
必ず払うと約束する。~
白夜王国第一王子の名に誓って。▼~
:[アシュラ]|
はぁ?~
白夜王国、第一王子…?▼~
:[リョウマ]|
そうだ。~
俺はリョウマという。▼~
この戦争が終われば、~
王として即位する人間だ。▼~
そうすればお前の言う大金を、~
いくらでも用意できる。▼~
:[タクミ]|
リョウマ兄さん…!~
簡単に身分を明かしたら危険だよ。▼~
第一、盗賊なんかに~
そんな話が通じるわけないだろ?▼~
:[リョウマ]|
ああ、そうかもしれない。~
だが今は…▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
すまない…~
あなたがたは、白夜の王族だったのか。▼~
それは…失礼致しました。▼~
:[リョウマ]|
ん…?▼~
:[アシュラ]|
俺はアシュラ。かつては~
白夜王国の王家に仕えた一族の者…▼~
今は亡きコウガ公国の忍びです。▼~
:[リョウマ]|
なにっ…!?~
あの、コウガ公国の!?▼~
:[カムイ]|
タクミ。~
コウガ公国とは…?▼~
:[タクミ]|
フウマ公国の隣国で、フウマと同じく~
優秀な忍びを多く輩出していた国だよ。▼~
ただ…その両国は仲が悪くて、~
コウガはフウマによって滅ぼされてしまったけど。▼~
今ではその領地は、~
フウマの物になってるんだ。▼~
今思うと、おそらくその頃から~
フウマは暗夜王国の手の内にあったのかもね。▼~
:[カムイ]|
そんなことが…▼~
:[アシュラ]|
あの日…我がコウガ公国が~
フウマ公国に滅ぼされてから、▼~
俺たちコウガの民は国を追われ、~
白夜王国の領内に戻ることすら叶わず、▼~
こうして暗夜王国に流れて~
盗賊に身をやつす他なかったんだ。▼~
:[リョウマ]|
すまない。俺たち王族の力が及ばず、~
辛い思いをさせてしまって。▼~
しかし、この戦争さえ終われば~
お前たちを国に帰すことができる。▼~
こんなところで盗みをして~
生きていかなくても良い世界にする。▼~
だから、協力してくれないか、~
アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
リョウマ様…▼~
…はい、俺でよければ、~
いくらでも協力しましょう。▼~
金や褒美も必要ない。▼~
ただ…もし叶うのなら、~
あなたが即位された暁には、▼~
亡きコウガ公国の再建のために~
力を貸してください。▼~
俺の願いはコウガ公国の再建…~
それだけです。▼~
:[リョウマ]|
わかった。約束しよう。▼~
:[アシュラ]|
!!~
ありがとうございます…▼~
:[アクア]|
…アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
あなたは…▼~
:[アクア]|
私はアクア。▼~
ありがとう、協力してくれて。~
さっきは脅したりして、悪かったわ。▼~
:[アシュラ]|
い、いや…▼~
:[アクア]|
それじゃ、これからは~
よろしく頼むわね。▼~
(アクア退場)~
:[アシュラ]|
あの嬢ちゃん、~
やっぱり…▼~
まさか、あの時の嬢ちゃんに~
また逢うことになるなんてな。▼~
あんなに小さかったのに、~
立派になったもんだ…▼~
…………▼~
…じゃあ、そろそろ行くぞ。~
あまりここに留まると衛兵が来る。▼~
秘密の通路には、王都の地下街を~
通る必要があるんだよ。▼~
:[カムイ]|
王都の、地下街…?▼~
(全員アシュラについて行く)~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
:[リョウマ]|
この盗賊たちの頭目はお前だな?▼~
俺たちがここにいることは~
知られてはいけないんだ。▼~
誰かこの者を捕虜として~
連れて行け。▼~
:[アシュラ]|
…ここまで、か。▼~
:[アクア]|
待って、リョウマ。▼~
その前に…~
彼に聞きたいことがあるの。▼~
『秘密の通路』について。▼~
:[リョウマ]|
『秘密の通路』?▼~
:[アクア]|
ええ。実は私…~
覚えていることがあるの。▼~
幼い頃、暗夜王城から~
連れ去られた日のことを。▼~
あの日、私は見た事もないような~
地下の通路を通って、城の外に出たわ。▼~
:[リョウマ]|
そんなものがあるのか…!?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[アクア]|
あれはきっと、何者かが~
城に忍び込むために作ったものよ。▼~
もし今も存在するのなら、~
それを使わない手は無いわ。▼~
ねえ。あなたが盗賊なら、~
その通路のことを知っているんじゃないの?▼~
:[アシュラ]|
へっ。~
知ってるっちゃ知ってるが…▼~
:[アクア]|
そう…~
なら教えて。▼~
私たち、どうしても~
王城に行かないといけないの。▼~
:[アシュラ]|
止めといたほうがいいぜ。▼~
あそこに忍び込もうなんざ、~
命がいくつあっても足りねえよ。▼~
:[アクア]|
いいえ。そんなこと、~
あなたには関係ないわ。▼~
さあ、早く教えなさい。~
さもないと…▼~
:[アシュラ]|
殺す、ってか?▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[アシュラ]|
へいへい。~
俺はそれでも構わないけどよ…▼~
困るのはあんたらの方じゃねえか?▼~
この情報は、~
誰でも知ってるような代物じゃない。▼~
俺を殺して別の奴を探すって言っても、~
時間がかかっちまうだろうな?▼~
見たところ、あんたらは急いでいるようだし…~
そんなことしてる暇は無いだろ?▼~
:[アクア]|
あなた…何が望みなの?▼~
:[アシュラ]|
おっ、話が早いねえ。~
金を用意しろよ。目も眩むような大金を。▼~
それぐらいしてくれなきゃ、~
この情報は教えられない。▼~
…そう。あの通路のことは…~
簡単には教えられないんだ…▼~
:[リョウマ]|
いいだろう。~
それは、俺が用意しよう。▼~
支払いはこの戦争が終わり、~
俺が国に帰った後になってしまうが、▼~
必ず払うと約束する。~
白夜王国第一王子の名に誓って。▼~
:[アシュラ]|
はぁ?~
白夜王国、第一王子…?▼~
:[リョウマ]|
そうだ。~
俺はリョウマという。▼~
この戦争が終われば、~
王として即位する人間だ。▼~
そうすればお前の言う大金を、~
いくらでも用意できる。▼~
:[タクミ]|
リョウマ兄さん…!~
簡単に身分を明かしたら危険だよ。▼~
第一、盗賊なんかに~
そんな話が通じるわけないだろ?▼~
:[リョウマ]|
ああ、そうかもしれない。~
だが今は…▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
すまない…~
あなたがたは、白夜の王族だったのか。▼~
それは…失礼致しました。▼~
:[リョウマ]|
ん…?▼~
:[アシュラ]|
俺はアシュラ。かつては~
白夜王国の王家に仕えた一族の者…▼~
今は亡きコウガ公国の忍びです。▼~
:[リョウマ]|
なにっ…!?~
あの、コウガ公国の!?▼~
:[カムイ]|
タクミさん。~
コウガ公国って…?▼~
:[タクミ]|
フウマ公国の隣国で、フウマと同じく~
優秀な忍びを多く輩出していた国だよ。▼~
ただ…その両国は仲が悪くて、~
コウガはフウマによって滅ぼされてしまったけど。▼~
今ではその領地は、~
フウマの物になってるんだ。▼~
今思うと、おそらくその頃から~
フウマは暗夜王国の手の内にあったのかもね。▼~
:[カムイ]|
そんなことが…▼~
:[アシュラ]|
あの日…我がコウガ公国が~
フウマ公国に滅ぼされてから、▼~
俺たちコウガの民は国を追われ、~
白夜王国の領内に戻ることすら叶わず、▼~
こうして暗夜王国に流れて~
盗賊に身をやつす他なかったんだ。▼~
:[リョウマ]|
すまない。俺たち王族の力が及ばず、~
辛い思いをさせてしまって。▼~
しかし、この戦争さえ終われば~
お前たちを国に帰すことができる。▼~
こんなところで盗みをして~
生きていかなくても良い世界にする。▼~
だから、協力してくれないか、~
アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
リョウマ様…▼~
…はい、俺でよければ、~
いくらでも協力しましょう。▼~
金や褒美も必要ない。▼~
ただ…もし叶うのなら、~
あなたが即位された暁には、▼~
亡きコウガ公国の再建のために~
力を貸してください。▼~
俺の願いはコウガ公国の再建…~
それだけです。▼~
:[リョウマ]|
わかった。約束しよう。▼~
:[アシュラ]|
!!~
ありがとうございます…▼~
:[アクア]|
…アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
あなたは…▼~
:[アクア]|
私はアクア。▼~
ありがとう、協力してくれて。~
さっきは脅したりして、悪かったわ。▼~
:[アシュラ]|
い、いや…▼~
:[アクア]|
それじゃ、これからは~
よろしく頼むわね。▼~
(アクア退場)~
:[アシュラ]|
あの嬢ちゃん、~
やっぱり…▼~
まさか、あの時の嬢ちゃんに~
また逢うことになるなんてな。▼~
あんなに小さかったのに、~
立派になったもんだ…▼~
…………▼~
…じゃあ、そろそろ行くぞ。~
あまりここに留まると衛兵が来る。▼~
秘密の通路には、王都の地下街を~
通る必要があるんだよ。▼~
:[カムイ]|
王都の、地下街…?▼~
(全員アシュラについて行く)~
#endregion
**クリア後2 [#j987h7ui]
#region(マイユニット男性・俺)
(暗夜王都・地下街)~
:[リョウマ]|
!! ここは…!?▼~
驚いた…ここは本当に、~
王都の地下街なのか?▼~
:[アシュラ]|
ああ、そうさ。▼~
城の連中は知らないんです。~
この地下街の存在すらね。▼~
この場所がなかったら、~
今ごろ俺だって逃げ出してるぜ。▼~
:[カムイ]|
ほぉ…!~
人も店も、あんなに沢山…▼~
まるでこちらが、~
本当の王都みたいだな。▼~
:[アシュラ]|
本当の王都のようだという表現は~
なかなか的を射てるぜ。▼~
ここは王や軍の目の届かない、~
庶民の生活のための町だ。▼~
俺たちの本当の生活は~
地上の無人の王都にではなく、▼~
ここにあるんだよ。▼~
だから地上で会った時に言ったろ?▼~
あんな場所うろついているのは、~
よそ者だって。▼~
:[カムイ]|
た…確かに。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…~
これが暗夜王国の本当の姿なのだな。▼~
貧しさは隠せないが、この光景は~
俺たち白夜王国の民と何ら変わらない。▼~
この人々とならきっと、~
友好を築くことができるだろう。▼~
:[カムイ]|
そうだな、リョウマ兄さん。~
俺もそう思うぞ。▼~
:[花売り]|
ねーねー、そこのお兄さんっ。~
お花いらない?▼~
今なら安くしちゃうよ?▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[アシュラ]|
ああ、花売りだ。~
不要なら無視して構わない。▼~
:[花売り]|
えー、ひっどーい!~
せめて商品ぐらい見てってよー。▼~
ほらほら、~
こんなに素敵な花が…▼~
…っ!?▼~
:[カムイ]|
どうしたんだ?~
俺の顔に何か…▼~
(花売りの格好をしたエリーゼが立っている)~
:[エリーゼ]|
お、おにいちゃ…▼~
:[カムイ]|
エリーゼ!?▼~
:[エリーゼ]|
…ほんとに、~
カムイおにいちゃんなの…?▼~
どうして、こんなところに…▼~
:[カムイ]|
エリーゼ…~
それはこちらの台詞だ。▼~
なぜエリーゼが、ここにいるんだ?~
王女でお前が、なぜ…▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
それは…~
ここじゃ話せないよ。▼~
この先にあたしの家があるから、~
そこで話してもいい?▼~
:[カムイ]|
家…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
だいじょうぶ、罠じゃないよ。▼~
だってあたし、~
会えてほんとにびっくりしたんだもん。▼~
お父様も、~
あたしがここにいることは知らないわ。▼~
安心して、ついてきて。▼~
(暗転)~
:[カシータ]|
あらあら~、この方が~
エリーゼちゃんのお兄様?▼~
なかなかの色男じゃな~い!~
お会いできてうれしいわ~!▼~
:[カムイ]|
ど、どうも…▼~
…えーと、エリーゼ。~
この方は…?▼~
:[エリーゼ]|
あたしの乳母のカシータよ。▼~
ここがあたしの、~
もう一つの家なの。▼~
カムイおにいちゃんが~
いなくなってからは、▼~
よくここに来てるのよ。▼~
:[カシータ]|
そうなのよ~! もう、エリーゼちゃんたら~
寂しがり屋さんなんだから、ねぇ?▼~
:[エリーゼ]|
もーっ!~
うるさいわよ、カシータ!▼~
せっかくおにいちゃん達が来たんだから、~
お茶の一つでも淹れてきてよ!▼~
:[カシータ]|
あら~、そうだったわねぇ。~
気が利かなくてごめんなさいね~。▼~
でもこんなにたくさんのお客さん、~
お茶っ葉足りるかしらぁ~?▼~
:[エリーゼ]|
昨日買ってきた茶葉が~
戸棚にあるから、それ使って!▼~
:[カムイ]|
…………▼~
なんだか、~
なじんでいるな、エリーゼ…▼~
:[エリーゼ]|
…ふうっ、~
やっと行ったわ。▼~
ごめんね、おにいちゃん。~
カシータったら、おしゃべりで。▼~
それで…~
あたしがここにいる理由、だっけ?▼~
:[カムイ]|
ああ。どうして王女であるお前が、~
庶民に紛れて花売りなんてしてるんだ?▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
…えっとね。~
お城にはね、居場所がないの。▼~
:[カムイ]|
居場所…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。おにいちゃんがいなくなって、~
戦争が始まってから…▼~
前みたいにきょうだいみんなで~
お話することも少なくなったの。▼~
お城の兵士も、遊んでくれる臣下たちも~
口を開けば戦争のことばっかり。▼~
だから…あたし、寂しくなっちゃって、~
ちょっとでも居場所が欲しくて、▼~
ずっと前にカミラおねえちゃんから~
教えてもらった秘密の通路を使って…▼~
この地下街に~
来るようになったの。▼~
:[カムイ]|
エリーゼ…▼~
:[エリーゼ]|
そしたら偶然、カシータと会ってね。~
事情を話したら、▼~
花売りの手伝いをしてくれって言うから~
あたし嬉しくなっちゃって。▼~
今はこうやって毎日、~
お城で採れる月光花を売ってるのよ。▼~
きれいでしょ? みんなからの評判も~
結構いいんだから!▼~
えへへ…▼~
:[カムイ]|
そうか。~
…やっと笑ったな、エリーゼ。▼~
ここの話をするときの顔は、~
昔のままで安心したぞ。▼~
ミューズ公国で会った時は、~
ひどく沈んだ顔をしていたから…▼~
心配だったんだ。▼~
:[エリーゼ]|
だってあれは…~
お父様と一緒だったから。▼~
…お父様、最近おかしいの。▼~
:[カムイ]|
おかしいとは…、~
どういうことだ?▼~
:[エリーゼ]|
おにいちゃんも見たと思うけど、~
最近のお父様は…▼~
ちょっとでも気に入らないことがあると、~
すぐに人を殺すのよ。▼~
あのゾーラも、お父様に口答えして~
あたしの目の前で殺されちゃったわ。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
:[エリーゼ]|
それに、いつもどこか~
虚ろな目をしてるっていうか…▼~
そう、別人みたいだって~
マークスおにいちゃんが言ってたわ。▼~
:[カムイ]|
別人…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
マークスおにいちゃんのお話だと、▼~
若い頃は今ほど怖くなかったし~
残酷なこともしなかったんだって。▼~
お父様ったら基本的に性格悪いから、~
強さを鼻にかけることはあったみたいだけど、▼~
王様としても威厳とか魅力もあったし、~
他の国を支配したりもしなかったみたい。▼~
それが今みたいに変わっちゃったのは、▼~
王妃だったシェンメイって人が~
いなくなってからなんだって。▼~
あたしはその後に来た妾の子供だし、~
まだ生まれてなかったから会ったことはないけど、▼~
お父様の部屋にある変な石像って、~
その人がいなくなった後に置いたらしいわよ。▼~
:[カムイ]|
王妃シェンメイ…~
聞いたことが無いな。▼~
確か、マークス兄さんの母親は~
エカテリーナという名だったはずだが。▼~
:[カシータ]|
あらあら~、~
懐かしいお名前ですこと~。▼~
それは、シェンメイ様の~
前の奥様でございますわねえ。▼~
エカテリーナ様もシェンメイ様も、~
それはそれは美しいお妃様でしたわ~。▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[エリーゼ]|
もう、カシータ!~
いきなり割り込んでこないでよーっ!▼~
:[カシータ]|
ごめんなさいねえ、~
皆様のお茶が入ったものだから。▼~
お話の邪魔しちゃったわねえ。▼~
:[カムイ]|
いや、構いませんよ。~
それより今の話…詳しく聞かせてください。▼~
カシータさんは、シェンメイ王妃のことを~
ご存じなのですか?▼~
:[カシータ]|
ええ~。~
当時は王城で噂になりましたからねえ。▼~
エカテリーナ様が亡くなられた後~
妃はとらないと仰っていたガロン王様が、▼~
出会ったばかりのシェンメイ様を~
お妃に迎え入れられたんですもの~。▼~
聞いた話だと、そのお美しい歌声に、~
大層惚れ込まれたそうですわ。▼~
…ただ、不幸なことにシェンメイ様も~
すぐに亡くなってしまわれました。▼~
直後のガロン王様のお部屋は~
それは酷く荒れていたようで…▼~
それからは誰もシェンメイ様のことを~
口にしなくなりましたわねえ。▼~
私は遠くから拝見しただけですが、~
シェンメイ様はちょうど、そこの方…▼~
そちらのお嬢さんによく似た面立ちの、~
美しい方でしたわよお。▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[リョウマ]|
それは当然だな。アクアは、~
この暗夜王国の王女だったんだ。▼~
きっとアクアは~
エカテリーナ王妃の娘ではなく、▼~
後妻のシェンメイ王妃と~
ガロン王の間の子なんだろう。▼~
:[エリーゼ]|
ええーっ! じゃあ、あなた、~
あたしのおねえちゃんなの!?▼~
:[アクア]|
私は……▼~
…………▼~
:[カムイ]|
…アクア?▼~
:[カシータ]|
あらまあ~! そうだったの~?~
じゃあお茶菓子もお出ししなくちゃ~!▼~
:[アクア]|
いいえ…すみません、カシータさん。~
お気持ちは有難いですけど…▼~
私たち、先を急ぎますので。~
お茶…ごちそうさまでした。▼~
:[カシータ]|
あら、そう~?~
もっとゆっくりしていけばいいのに~。▼~
:[エリーゼ]|
あ、あたし全然知らなかった…!~
早く言ってくれればよかったのに!▼~
会えてうれしいよ、~
アクアおねえちゃん!▼~
:[アクア]|
え、ええ…▼~
:[カムイ]|
……?▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
(暗夜王都・地下街)~
:[リョウマ]|
!! ここは…!?▼~
驚いた…ここは本当に、~
王都の地下街なのか?▼~
:[アシュラ]|
ああ、そうさ。▼~
城の連中は知らないんです。~
この地下街の存在すらね。▼~
この場所がなかったら、~
今ごろ俺だって逃げ出してるぜ。▼~
:[カムイ]|
へぇ…!~
人も店も、あんなに沢山…▼~
まるでこちらが、~
本当の王都みたいですね。▼~
:[アシュラ]|
本当の王都のようだという表現は~
なかなか的を射てるぜ。▼~
ここは王や軍の目の届かない、~
庶民の生活のための町だ。▼~
俺たちの本当の生活は~
地上の無人の王都にではなく、▼~
ここにあるんだよ。▼~
だから地上で会った時に言ったろ?▼~
あんな場所うろついているのは、~
よそ者だって。▼~
:[カムイ]|
た…確かに。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…~
これが暗夜王国の本当の姿なのだな。▼~
貧しさは隠せないが、この光景は~
俺たち白夜王国の民と何ら変わらない。▼~
この人々とならきっと、~
友好を築くことができるだろう。▼~
:[カムイ]|
そうですね、リョウマ兄さん。~
私もそう思います。▼~
:[花売り]|
ねーねー、そこのお兄さんっ。~
お花いらない?▼~
今なら安くしちゃうよ?▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[アシュラ]|
ああ、花売りだ。~
不要なら無視して構わない。▼~
:[花売り]|
えー、ひっどーい!~
せめて商品ぐらい見てってよー。▼~
ほらほら、~
こんなに素敵な花が…▼~
…っ!?▼~
:[カムイ]|
どうしたんですか?~
私の顔に何か…▼~
(花売りの格好をしたエリーゼが立っている)~
:[エリーゼ]|
お、おにいちゃ…▼~
:[カムイ]|
エリーゼさん!?▼~
:[エリーゼ]|
…ほんとに、~
カムイおにいちゃんなの…?▼~
どうして、こんなところに…▼~
:[カムイ]|
エリーゼさん…~
それはこちらの台詞ですよ。▼~
なぜエリーゼさんが、ここにいるんですか?~
王女であるあなたが、なぜ…▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
それは…~
ここじゃ話せないよ。▼~
この先にあたしの家があるから、~
そこで話してもいい?▼~
:[カムイ]|
家…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
だいじょうぶ、罠じゃないよ。▼~
だってあたし、~
会えてほんとにびっくりしたんだもん。▼~
お父様も、~
あたしがここにいることは知らないわ。▼~
安心して、ついてきて。▼~
(暗転)~
:[カシータ]|
あらあら~、この方が~
エリーゼちゃんのお兄様?▼~
なかなかの色男じゃな~い!~
お会いできてうれしいわ~!▼~
:[カムイ]|
ど、どうも…▼~
…えーと、エリーゼさん。~
この方は…?▼~
:[エリーゼ]|
あたしの乳母のカシータよ。▼~
ここがあたしの、~
もう一つの家なの。▼~
カムイおにいちゃんが~
いなくなってからは、▼~
よくここに来てるのよ。▼~
:[カシータ]|
そうなのよ~! もう、エリーゼちゃんたら~
寂しがり屋さんなんだから、ねぇ?▼~
:[エリーゼ]|
もーっ!~
うるさいわよ、カシータ!▼~
せっかくおにいちゃん達が来たんだから、~
お茶の一つでも淹れてきてよ!▼~
:[カシータ]|
あら~、そうだったわねぇ。~
気が利かなくてごめんなさいね~。▼~
でもこんなにたくさんのお客さん、~
お茶っ葉足りるかしらぁ~?▼~
:[エリーゼ]|
昨日買ってきた茶葉が~
戸棚にあるから、それ使って!▼~
:[カムイ]|
…………▼~
なんだか、~
なじんでいますね、エリーゼさん…▼~
:[エリーゼ]|
…ふうっ、~
やっと行ったわ。▼~
ごめんね、おにいちゃん。~
カシータったら、おしゃべりで。▼~
それで…~
あたしがここにいる理由、だっけ?▼~
:[カムイ]|
はい。どうして王女であるあなたが、~
庶民に紛れて花売りなんてしてるんですか?▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
…えっとね。~
お城にはね、居場所がないの。▼~
:[カムイ]|
居場所…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。おにいちゃんがいなくなって、~
戦争が始まってから…▼~
前みたいにきょうだいみんなで~
お話することも少なくなったの。▼~
お城の兵士も、遊んでくれる臣下たちも~
口を開けば戦争のことばっかり。▼~
だから…あたし、寂しくなっちゃって、~
ちょっとでも居場所が欲しくて、▼~
ずっと前にカミラおねえちゃんから~
教えてもらった秘密の通路を使って…▼~
この地下街に~
来るようになったの。▼~
:[カムイ]|
エリーゼさん…▼~
:[エリーゼ]|
そしたら偶然、カシータと会ってね。~
事情を話したら、▼~
花売りの手伝いをしてくれって言うから~
あたし嬉しくなっちゃって。▼~
今はこうやって毎日、~
お城で採れる月光花を売ってるのよ。▼~
きれいでしょ? みんなからの評判も~
結構いいんだから!▼~
えへへ…▼~
:[カムイ]|
そうですか。~
…やっと笑いましたね、エリーゼさん。▼~
ここの話をするときの顔は、~
昔のままで安心しました。▼~
ミューズ公国で会った時は、~
ひどく沈んだ顔をしていましたから…▼~
心配だったんですよ。▼~
:[エリーゼ]|
だってあれは…~
お父様と一緒だったから。▼~
…お父様、最近おかしいの。▼~
:[カムイ]|
おかしいって、~
どういうことですか?▼~
:[エリーゼ]|
おにいちゃんも見たと思うけど、~
最近のお父様は…▼~
ちょっとでも気に入らないことがあると、~
すぐに人を殺すのよ。▼~
あのゾーラも、お父様に口答えして~
あたしの目の前で殺されちゃったわ。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
:[エリーゼ]|
それに、いつもどこか~
虚ろな目をしてるっていうか…▼~
そう、別人みたいだって~
マークスおにいちゃんが言ってたわ。▼~
:[カムイ]|
別人…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
マークスおにいちゃんのお話だと、▼~
若い頃は今ほど怖くなかったし~
残酷なこともしなかったんだって。▼~
お父様ったら基本的に性格悪いから、~
強さを鼻にかけることはあったみたいだけど、▼~
王様としても威厳とか魅力もあったし、~
他の国を支配したりもしなかったみたい。▼~
それが今みたいに変わっちゃったのは、▼~
王妃だったシェンメイって人が~
いなくなってからなんだって。▼~
あたしはその後に来た妾の子供だし、~
まだ生まれてなかったから会ったことはないけど、▼~
お父様の部屋にある変な石像って、~
その人がいなくなった後に置いたらしいわよ。▼~
:[カムイ]|
王妃シェンメイ…~
聞いたことがありませんね。▼~
確か、マークス兄さんの母上は~
エカテリーナという名だったはずです。▼~
:[カシータ]|
あらあら~、~
懐かしいお名前ですこと~。▼~
それは、シェンメイ様の~
前の奥様でございますわねえ。▼~
エカテリーナ様もシェンメイ様も、~
それはそれは美しいお妃様でしたわ~。▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[エリーゼ]|
もう、カシータ!~
いきなり割り込んでこないでよーっ!▼~
:[カシータ]|
ごめんなさいねえ、~
皆様のお茶が入ったものだから。▼~
お話の邪魔しちゃったわねえ。▼~
:[カムイ]|
いや、構いません。~
それより今の話…詳しく聞かせてください。▼~
カシータさんは、シェンメイ王妃のことを~
ご存じなのですか?▼~
:[カシータ]|
ええ~。~
当時は王城で噂になりましたからねえ。▼~
エカテリーナ様が亡くなられた後~
妃はとらないと仰っていたガロン王様が、▼~
出会ったばかりのシェンメイ様を~
お妃に迎え入れられたんですもの~。▼~
聞いた話だと、そのお美しい歌声に、~
大層惚れ込まれたそうですわ。▼~
…ただ、不幸なことにシェンメイ様も~
すぐに亡くなってしまわれました。▼~
直後のガロン王様のお部屋は~
それは酷く荒れていたようで…▼~
それからは誰もシェンメイ様のことを~
口にしなくなりましたわねえ。▼~
私は遠くから拝見しただけですが、~
シェンメイ様はちょうど、そこの方…▼~
そちらのお嬢さんによく似た面立ちの、~
美しい方でしたわよお。▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[リョウマ]|
それは当然だな。アクアは、~
この暗夜王国の王女だったんだ。▼~
きっとアクアは~
エカテリーナ王妃の娘ではなく、▼~
後妻のシェンメイ王妃と~
ガロン王の間の子なんだろう。▼~
:[エリーゼ]|
ええーっ! じゃあ、あなた、~
あたしのおねえちゃんなの!?▼~
:[アクア]|
私は……▼~
…………▼~
:[カムイ]|
…アクアさん?▼~
:[カシータ]|
あらまあ~! そうだったの~?~
じゃあお茶菓子もお出ししなくちゃ~!▼~
:[アクア]|
いいえ…すみません、カシータさん。~
お気持ちは有難いですけど…▼~
私たち、先を急ぎますので。~
お茶…ごちそうさまでした。▼~
:[カシータ]|
あら、そう~?~
もっとゆっくりしていけばいいのに~。▼~
:[エリーゼ]|
あ、あたし全然知らなかった…!~
早く言ってくれればよかったのに!▼~
会えてうれしいよ、~
アクアおねえちゃん!▼~
:[アクア]|
え、ええ…▼~
:[カムイ]|
……?▼~
#endregion
*コメント [#a18a9976]
- フウマの一部部分がフウガになっています クリア後1の2度...
- 野党っていうのは誤字なのかそれとも編集時のミスなのかど...
#comment
終了行:
[[会話集/章別会話]]
*白夜王国 22章 死したる王都 [#b612f1e2]
#contents
*ナレーション [#uc555b2d]
デーモンフォールを越え、ついに~
暗夜王国の王都にたどりついた~
カムイたち一行。~
城壁内には難なく潜り込めたが、~
そこで予想外の相手と戦う事になる。~
*オープニング [#gd16e33f]
#region(マイユニット男性・俺)
:[リョウマ]|
ここが、王都ウィンダムか…▼~
:[カムイ]|
暗夜王国の王都…~
ついに戻ってきたんだな、俺は…▼~
…でもこの場所、~
さっきから誰も歩いていないな。▼~
白夜王国の王都は、~
あんなに賑わっていたのに…▼~
:[リョウマ]|
そうだな…~
なんという静けさだ。▼~
本当に、これが王都なのか?▼~
:[サイラス]|
用もないのに外をうろつけば、~
野党かノスフェラトゥの餌食になります。▼~
そういう国なのです、暗夜王国とは。▼~
:[リョウマ]|
サイラス…▼~
:[サイラス]|
あの天蓋の森で見た、~
月や星の光を奪い合い伸びる木々のように…▼~
僅かしかない食べ物や明かりを取り合って、~
争いごとが絶えない。▼~
だから、太陽を求めて他の国を侵略するしか、~
生き延びる手立てがなかったのです。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…だとしたら、~
我ら白夜王国が戦争に勝利した時は、▼~
まずは与えることをもって、~
それを正さなくてはなるまい。▼~
持つ者が、持たざる者に与えてこそ、~
憎み合う気持ちのない世界は作られるのだから。▼~
:[サイラス]|
無償で与える、ということですか?~
リョウマ王子。▼~
:[リョウマ]|
そうだ。▼~
母上亡き後、無事に王国に帰れば~
俺は白夜王として即位することになる。▼~
そのあとは、まずは暗夜王国の~
この有様を変えていくのが、俺の仕事となる。▼~
食べきれないほどの食糧は、~
ただ腐るだけだ。▼~
だったら、余った食糧を~
飢えた人々に与えるべきだろう。▼~
:[サイラス]|
リョウマ王子…▼~
…ありがとうございます。▼~
この命に替えても、~
あなたのために俺は闘いたい。▼~
我が故郷、暗夜王国のためにも。▼~
:[リョウマ]|
そうか…~
礼を言うぞ、サイラス。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
リョウマ兄さん、サイラス…▼~
:[アシュラ]|
…おい、お前ら。~
見かけない顔だな?▼~
:[カムイ]|
! 誰だ!?▼~
:[アシュラ]|
よそ者がこんなところをうろついていると、~
悪い奴に狙われちまうぜ?▼~
例えば…~
俺たちみたいな奴らにな?▼~
:[カムイ]|
俺「たち」…!?▼~
:[タクミ]|
カムイ兄さん、~
いつの間にか、囲まれてるみたいだ。▼~
暗夜兵ではないみたいだから…~
たぶん、夜盗か何かだよ。▼~
:[カムイ]|
くっ…! 今ここで~
時間を取られるわけにはいかないのに…▼~
:[アシュラ]|
何ごちゃごちゃ言ってんだ?~
逃げようったって無駄だぜ!▼~
さっさと出すもん出して、~
尻尾巻いておうちに帰りな!!▼~
:[カムイ]|
…仕方ない、~
みんな、戦闘準備を!▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
:[リョウマ]|
ここが、王都ウィンダムか…▼~
:[カムイ]|
暗夜王国の王都…~
ついに戻ってきたんですね、私は…▼~
…でもこの場所、~
さっきから誰も歩いていませんね。▼~
白夜王国の王都は、~
あんなに賑わっていたのに…▼~
:[リョウマ]|
そうだな…~
なんという静けさだ。▼~
本当に、これが王都なのか?▼~
:[サイラス]|
用もないのに外をうろつけば、~
野党かノスフェラトゥの餌食になります。▼~
そういう国なのです、暗夜王国とは。▼~
:[リョウマ]|
サイラス…▼~
:[サイラス]|
あの天蓋の森で見た、~
月や星の光を奪い合い伸びる木々のように…▼~
僅かしかない食べ物や明かりを取り合って、~
争いごとが絶えない。▼~
だから、太陽を求めて他の国を侵略するしか、~
生き延びる手立てがなかったのです。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…だとしたら、~
我ら白夜王国が戦争に勝利した時は、▼~
まずは与えることをもって、~
それを正さなくてはなるまい。▼~
持つ者が、持たざる者に与えてこそ、~
憎み合う気持ちのない世界は作られるのだから。▼~
:[サイラス]|
無償で与える、ということですか?~
リョウマ王子。▼~
:[リョウマ]|
そうだ。▼~
母上亡き後、無事に王国に帰れば~
俺は白夜王として即位することになる。▼~
そのあとは、まずは暗夜王国の~
この有様を変えていくのが、俺の仕事となる。▼~
食べきれないほどの食糧は、~
ただ腐るだけだ。▼~
だったら、余った食糧を~
飢えた人々に与えるべきだろう。▼~
:[サイラス]|
リョウマ王子…▼~
…ありがとうございます。▼~
この命に替えても、~
あなたのために俺は闘いたい。▼~
我が故郷、暗夜王国のためにも。▼~
:[リョウマ]|
そうか…~
礼を言うぞ、サイラス。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
リョウマ兄さん、サイラスさん…▼~
:[アシュラ]|
…おい、お前ら。~
見かけない顔だな?▼~
:[カムイ]|
! 誰です!?▼~
:[アシュラ]|
よそ者がこんなところをうろついていると、~
悪い奴に狙われちまうぜ?▼~
例えば…~
俺たちみたいな奴らにな?▼~
:[カムイ]|
俺「たち」…!?▼~
:[タクミ]|
カムイ兄さん、~
いつの間にか、囲まれてるみたいだ。▼~
暗夜兵ではないみたいだから…~
たぶん、夜盗か何かだよ。▼~
:[カムイ]|
くっ…! 今ここで~
時間を取られるわけにはいかないのに…▼~
:[アシュラ]|
何ごちゃごちゃ言ってんだ?~
逃げようったって無駄だぜ!▼~
さっさと出すもん出して、~
尻尾巻いておうちに帰りな!!▼~
:[カムイ]|
…仕方ありません、~
みんな、戦闘準備を!▼~
#endregion
*戦闘 [#v60e819c]
**vsアシュラ [#s345b675]
:[アシュラ]|
俺たちに目をつけられちまうだなんて、~
あんたらも運が悪いねぇ。▼~
悪いが、俺たちは~
こうしないと生きていけない。▼~
弱い者から奪わないと、~
明日死ぬのはこっちなんだ。▼~
さあ、有り金全部置いて行きな!▼~
***アシュラ撃破 [#o442f003]
:[アシュラ]|
何だ、こいつら…~
ただのよそ者じゃ、ないのか…?▼~
*クリア後 [#k43dbb74]
**クリア後1 [#dr567f42]
#region(マイユニット男性・俺)
:[リョウマ]|
この盗賊たちの頭目はお前だな?▼~
俺たちがここにいることは~
知られてはいけないんだ。▼~
誰かこの者を捕虜として~
連れて行け。▼~
:[アシュラ]|
…ここまで、か。▼~
:[アクア]|
待って、リョウマ。▼~
その前に…~
彼に聞きたいことがあるの。▼~
『秘密の通路』について。▼~
:[リョウマ]|
『秘密の通路』?▼~
:[アクア]|
ええ。実は私…~
覚えていることがあるの。▼~
幼い頃、暗夜王城から~
連れ去られた日のことを。▼~
あの日、私は見た事もないような~
地下の通路を通って、城の外に出たわ。▼~
:[リョウマ]|
そんなものがあるのか…!?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[アクア]|
あれはきっと、何者かが~
城に忍び込むために作ったものよ。▼~
もし今も存在するのなら、~
それを使わない手は無いわ。▼~
ねえ。あなたが盗賊なら、~
その通路のことを知っているんじゃないの?▼~
:[アシュラ]|
へっ。~
知ってるっちゃ知ってるが…▼~
:[アクア]|
そう…~
なら教えて。▼~
私たち、どうしても~
王城に行かないといけないの。▼~
:[アシュラ]|
止めといたほうがいいぜ。▼~
あそこに忍び込もうなんざ、~
命がいくつあっても足りねえよ。▼~
:[アクア]|
いいえ。そんなこと、~
あなたには関係ないわ。▼~
さあ、早く教えなさい。~
さもないと…▼~
:[アシュラ]|
殺す、ってか?▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[アシュラ]|
へいへい。~
俺はそれでも構わないけどよ…▼~
困るのはあんたらの方じゃねえか?▼~
この情報は、~
誰でも知ってるような代物じゃない。▼~
俺を殺して別の奴を探すって言っても、~
時間がかかっちまうだろうな?▼~
見たところ、あんたらは急いでいるようだし…~
そんなことしてる暇は無いだろ?▼~
:[アクア]|
あなた…何が望みなの?▼~
:[アシュラ]|
おっ、話が早いねえ。~
金を用意しろよ。目も眩むような大金を。▼~
それぐらいしてくれなきゃ、~
この情報は教えられない。▼~
…そう。あの通路のことは…~
簡単には教えられないんだ…▼~
:[リョウマ]|
いいだろう。~
それは、俺が用意しよう。▼~
支払いはこの戦争が終わり、~
俺が国に帰った後になってしまうが、▼~
必ず払うと約束する。~
白夜王国第一王子の名に誓って。▼~
:[アシュラ]|
はぁ?~
白夜王国、第一王子…?▼~
:[リョウマ]|
そうだ。~
俺はリョウマという。▼~
この戦争が終われば、~
王として即位する人間だ。▼~
そうすればお前の言う大金を、~
いくらでも用意できる。▼~
:[タクミ]|
リョウマ兄さん…!~
簡単に身分を明かしたら危険だよ。▼~
第一、盗賊なんかに~
そんな話が通じるわけないだろ?▼~
:[リョウマ]|
ああ、そうかもしれない。~
だが今は…▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
すまない…~
あなたがたは、白夜の王族だったのか。▼~
それは…失礼致しました。▼~
:[リョウマ]|
ん…?▼~
:[アシュラ]|
俺はアシュラ。かつては~
白夜王国の王家に仕えた一族の者…▼~
今は亡きコウガ公国の忍びです。▼~
:[リョウマ]|
なにっ…!?~
あの、コウガ公国の!?▼~
:[カムイ]|
タクミ。~
コウガ公国とは…?▼~
:[タクミ]|
フウマ公国の隣国で、フウマと同じく~
優秀な忍びを多く輩出していた国だよ。▼~
ただ…その両国は仲が悪くて、~
コウガはフウマによって滅ぼされてしまったけど。▼~
今ではその領地は、~
フウマの物になってるんだ。▼~
今思うと、おそらくその頃から~
フウマは暗夜王国の手の内にあったのかもね。▼~
:[カムイ]|
そんなことが…▼~
:[アシュラ]|
あの日…我がコウガ公国が~
フウマ公国に滅ぼされてから、▼~
俺たちコウガの民は国を追われ、~
白夜王国の領内に戻ることすら叶わず、▼~
こうして暗夜王国に流れて~
盗賊に身をやつす他なかったんだ。▼~
:[リョウマ]|
すまない。俺たち王族の力が及ばず、~
辛い思いをさせてしまって。▼~
しかし、この戦争さえ終われば~
お前たちを国に帰すことができる。▼~
こんなところで盗みをして~
生きていかなくても良い世界にする。▼~
だから、協力してくれないか、~
アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
リョウマ様…▼~
…はい、俺でよければ、~
いくらでも協力しましょう。▼~
金や褒美も必要ない。▼~
ただ…もし叶うのなら、~
あなたが即位された暁には、▼~
亡きコウガ公国の再建のために~
力を貸してください。▼~
俺の願いはコウガ公国の再建…~
それだけです。▼~
:[リョウマ]|
わかった。約束しよう。▼~
:[アシュラ]|
!!~
ありがとうございます…▼~
:[アクア]|
…アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
あなたは…▼~
:[アクア]|
私はアクア。▼~
ありがとう、協力してくれて。~
さっきは脅したりして、悪かったわ。▼~
:[アシュラ]|
い、いや…▼~
:[アクア]|
それじゃ、これからは~
よろしく頼むわね。▼~
(アクア退場)~
:[アシュラ]|
あの嬢ちゃん、~
やっぱり…▼~
まさか、あの時の嬢ちゃんに~
また逢うことになるなんてな。▼~
あんなに小さかったのに、~
立派になったもんだ…▼~
…………▼~
…じゃあ、そろそろ行くぞ。~
あまりここに留まると衛兵が来る。▼~
秘密の通路には、王都の地下街を~
通る必要があるんだよ。▼~
:[カムイ]|
王都の、地下街…?▼~
(全員アシュラについて行く)~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
:[リョウマ]|
この盗賊たちの頭目はお前だな?▼~
俺たちがここにいることは~
知られてはいけないんだ。▼~
誰かこの者を捕虜として~
連れて行け。▼~
:[アシュラ]|
…ここまで、か。▼~
:[アクア]|
待って、リョウマ。▼~
その前に…~
彼に聞きたいことがあるの。▼~
『秘密の通路』について。▼~
:[リョウマ]|
『秘密の通路』?▼~
:[アクア]|
ええ。実は私…~
覚えていることがあるの。▼~
幼い頃、暗夜王城から~
連れ去られた日のことを。▼~
あの日、私は見た事もないような~
地下の通路を通って、城の外に出たわ。▼~
:[リョウマ]|
そんなものがあるのか…!?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[アクア]|
あれはきっと、何者かが~
城に忍び込むために作ったものよ。▼~
もし今も存在するのなら、~
それを使わない手は無いわ。▼~
ねえ。あなたが盗賊なら、~
その通路のことを知っているんじゃないの?▼~
:[アシュラ]|
へっ。~
知ってるっちゃ知ってるが…▼~
:[アクア]|
そう…~
なら教えて。▼~
私たち、どうしても~
王城に行かないといけないの。▼~
:[アシュラ]|
止めといたほうがいいぜ。▼~
あそこに忍び込もうなんざ、~
命がいくつあっても足りねえよ。▼~
:[アクア]|
いいえ。そんなこと、~
あなたには関係ないわ。▼~
さあ、早く教えなさい。~
さもないと…▼~
:[アシュラ]|
殺す、ってか?▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[アシュラ]|
へいへい。~
俺はそれでも構わないけどよ…▼~
困るのはあんたらの方じゃねえか?▼~
この情報は、~
誰でも知ってるような代物じゃない。▼~
俺を殺して別の奴を探すって言っても、~
時間がかかっちまうだろうな?▼~
見たところ、あんたらは急いでいるようだし…~
そんなことしてる暇は無いだろ?▼~
:[アクア]|
あなた…何が望みなの?▼~
:[アシュラ]|
おっ、話が早いねえ。~
金を用意しろよ。目も眩むような大金を。▼~
それぐらいしてくれなきゃ、~
この情報は教えられない。▼~
…そう。あの通路のことは…~
簡単には教えられないんだ…▼~
:[リョウマ]|
いいだろう。~
それは、俺が用意しよう。▼~
支払いはこの戦争が終わり、~
俺が国に帰った後になってしまうが、▼~
必ず払うと約束する。~
白夜王国第一王子の名に誓って。▼~
:[アシュラ]|
はぁ?~
白夜王国、第一王子…?▼~
:[リョウマ]|
そうだ。~
俺はリョウマという。▼~
この戦争が終われば、~
王として即位する人間だ。▼~
そうすればお前の言う大金を、~
いくらでも用意できる。▼~
:[タクミ]|
リョウマ兄さん…!~
簡単に身分を明かしたら危険だよ。▼~
第一、盗賊なんかに~
そんな話が通じるわけないだろ?▼~
:[リョウマ]|
ああ、そうかもしれない。~
だが今は…▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
すまない…~
あなたがたは、白夜の王族だったのか。▼~
それは…失礼致しました。▼~
:[リョウマ]|
ん…?▼~
:[アシュラ]|
俺はアシュラ。かつては~
白夜王国の王家に仕えた一族の者…▼~
今は亡きコウガ公国の忍びです。▼~
:[リョウマ]|
なにっ…!?~
あの、コウガ公国の!?▼~
:[カムイ]|
タクミさん。~
コウガ公国って…?▼~
:[タクミ]|
フウマ公国の隣国で、フウマと同じく~
優秀な忍びを多く輩出していた国だよ。▼~
ただ…その両国は仲が悪くて、~
コウガはフウマによって滅ぼされてしまったけど。▼~
今ではその領地は、~
フウマの物になってるんだ。▼~
今思うと、おそらくその頃から~
フウマは暗夜王国の手の内にあったのかもね。▼~
:[カムイ]|
そんなことが…▼~
:[アシュラ]|
あの日…我がコウガ公国が~
フウマ公国に滅ぼされてから、▼~
俺たちコウガの民は国を追われ、~
白夜王国の領内に戻ることすら叶わず、▼~
こうして暗夜王国に流れて~
盗賊に身をやつす他なかったんだ。▼~
:[リョウマ]|
すまない。俺たち王族の力が及ばず、~
辛い思いをさせてしまって。▼~
しかし、この戦争さえ終われば~
お前たちを国に帰すことができる。▼~
こんなところで盗みをして~
生きていかなくても良い世界にする。▼~
だから、協力してくれないか、~
アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
リョウマ様…▼~
…はい、俺でよければ、~
いくらでも協力しましょう。▼~
金や褒美も必要ない。▼~
ただ…もし叶うのなら、~
あなたが即位された暁には、▼~
亡きコウガ公国の再建のために~
力を貸してください。▼~
俺の願いはコウガ公国の再建…~
それだけです。▼~
:[リョウマ]|
わかった。約束しよう。▼~
:[アシュラ]|
!!~
ありがとうございます…▼~
:[アクア]|
…アシュラ。▼~
:[アシュラ]|
あなたは…▼~
:[アクア]|
私はアクア。▼~
ありがとう、協力してくれて。~
さっきは脅したりして、悪かったわ。▼~
:[アシュラ]|
い、いや…▼~
:[アクア]|
それじゃ、これからは~
よろしく頼むわね。▼~
(アクア退場)~
:[アシュラ]|
あの嬢ちゃん、~
やっぱり…▼~
まさか、あの時の嬢ちゃんに~
また逢うことになるなんてな。▼~
あんなに小さかったのに、~
立派になったもんだ…▼~
…………▼~
…じゃあ、そろそろ行くぞ。~
あまりここに留まると衛兵が来る。▼~
秘密の通路には、王都の地下街を~
通る必要があるんだよ。▼~
:[カムイ]|
王都の、地下街…?▼~
(全員アシュラについて行く)~
#endregion
**クリア後2 [#j987h7ui]
#region(マイユニット男性・俺)
(暗夜王都・地下街)~
:[リョウマ]|
!! ここは…!?▼~
驚いた…ここは本当に、~
王都の地下街なのか?▼~
:[アシュラ]|
ああ、そうさ。▼~
城の連中は知らないんです。~
この地下街の存在すらね。▼~
この場所がなかったら、~
今ごろ俺だって逃げ出してるぜ。▼~
:[カムイ]|
ほぉ…!~
人も店も、あんなに沢山…▼~
まるでこちらが、~
本当の王都みたいだな。▼~
:[アシュラ]|
本当の王都のようだという表現は~
なかなか的を射てるぜ。▼~
ここは王や軍の目の届かない、~
庶民の生活のための町だ。▼~
俺たちの本当の生活は~
地上の無人の王都にではなく、▼~
ここにあるんだよ。▼~
だから地上で会った時に言ったろ?▼~
あんな場所うろついているのは、~
よそ者だって。▼~
:[カムイ]|
た…確かに。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…~
これが暗夜王国の本当の姿なのだな。▼~
貧しさは隠せないが、この光景は~
俺たち白夜王国の民と何ら変わらない。▼~
この人々とならきっと、~
友好を築くことができるだろう。▼~
:[カムイ]|
そうだな、リョウマ兄さん。~
俺もそう思うぞ。▼~
:[花売り]|
ねーねー、そこのお兄さんっ。~
お花いらない?▼~
今なら安くしちゃうよ?▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[アシュラ]|
ああ、花売りだ。~
不要なら無視して構わない。▼~
:[花売り]|
えー、ひっどーい!~
せめて商品ぐらい見てってよー。▼~
ほらほら、~
こんなに素敵な花が…▼~
…っ!?▼~
:[カムイ]|
どうしたんだ?~
俺の顔に何か…▼~
(花売りの格好をしたエリーゼが立っている)~
:[エリーゼ]|
お、おにいちゃ…▼~
:[カムイ]|
エリーゼ!?▼~
:[エリーゼ]|
…ほんとに、~
カムイおにいちゃんなの…?▼~
どうして、こんなところに…▼~
:[カムイ]|
エリーゼ…~
それはこちらの台詞だ。▼~
なぜエリーゼが、ここにいるんだ?~
王女でお前が、なぜ…▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
それは…~
ここじゃ話せないよ。▼~
この先にあたしの家があるから、~
そこで話してもいい?▼~
:[カムイ]|
家…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
だいじょうぶ、罠じゃないよ。▼~
だってあたし、~
会えてほんとにびっくりしたんだもん。▼~
お父様も、~
あたしがここにいることは知らないわ。▼~
安心して、ついてきて。▼~
(暗転)~
:[カシータ]|
あらあら~、この方が~
エリーゼちゃんのお兄様?▼~
なかなかの色男じゃな~い!~
お会いできてうれしいわ~!▼~
:[カムイ]|
ど、どうも…▼~
…えーと、エリーゼ。~
この方は…?▼~
:[エリーゼ]|
あたしの乳母のカシータよ。▼~
ここがあたしの、~
もう一つの家なの。▼~
カムイおにいちゃんが~
いなくなってからは、▼~
よくここに来てるのよ。▼~
:[カシータ]|
そうなのよ~! もう、エリーゼちゃんたら~
寂しがり屋さんなんだから、ねぇ?▼~
:[エリーゼ]|
もーっ!~
うるさいわよ、カシータ!▼~
せっかくおにいちゃん達が来たんだから、~
お茶の一つでも淹れてきてよ!▼~
:[カシータ]|
あら~、そうだったわねぇ。~
気が利かなくてごめんなさいね~。▼~
でもこんなにたくさんのお客さん、~
お茶っ葉足りるかしらぁ~?▼~
:[エリーゼ]|
昨日買ってきた茶葉が~
戸棚にあるから、それ使って!▼~
:[カムイ]|
…………▼~
なんだか、~
なじんでいるな、エリーゼ…▼~
:[エリーゼ]|
…ふうっ、~
やっと行ったわ。▼~
ごめんね、おにいちゃん。~
カシータったら、おしゃべりで。▼~
それで…~
あたしがここにいる理由、だっけ?▼~
:[カムイ]|
ああ。どうして王女であるお前が、~
庶民に紛れて花売りなんてしてるんだ?▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
…えっとね。~
お城にはね、居場所がないの。▼~
:[カムイ]|
居場所…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。おにいちゃんがいなくなって、~
戦争が始まってから…▼~
前みたいにきょうだいみんなで~
お話することも少なくなったの。▼~
お城の兵士も、遊んでくれる臣下たちも~
口を開けば戦争のことばっかり。▼~
だから…あたし、寂しくなっちゃって、~
ちょっとでも居場所が欲しくて、▼~
ずっと前にカミラおねえちゃんから~
教えてもらった秘密の通路を使って…▼~
この地下街に~
来るようになったの。▼~
:[カムイ]|
エリーゼ…▼~
:[エリーゼ]|
そしたら偶然、カシータと会ってね。~
事情を話したら、▼~
花売りの手伝いをしてくれって言うから~
あたし嬉しくなっちゃって。▼~
今はこうやって毎日、~
お城で採れる月光花を売ってるのよ。▼~
きれいでしょ? みんなからの評判も~
結構いいんだから!▼~
えへへ…▼~
:[カムイ]|
そうか。~
…やっと笑ったな、エリーゼ。▼~
ここの話をするときの顔は、~
昔のままで安心したぞ。▼~
ミューズ公国で会った時は、~
ひどく沈んだ顔をしていたから…▼~
心配だったんだ。▼~
:[エリーゼ]|
だってあれは…~
お父様と一緒だったから。▼~
…お父様、最近おかしいの。▼~
:[カムイ]|
おかしいとは…、~
どういうことだ?▼~
:[エリーゼ]|
おにいちゃんも見たと思うけど、~
最近のお父様は…▼~
ちょっとでも気に入らないことがあると、~
すぐに人を殺すのよ。▼~
あのゾーラも、お父様に口答えして~
あたしの目の前で殺されちゃったわ。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
:[エリーゼ]|
それに、いつもどこか~
虚ろな目をしてるっていうか…▼~
そう、別人みたいだって~
マークスおにいちゃんが言ってたわ。▼~
:[カムイ]|
別人…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
マークスおにいちゃんのお話だと、▼~
若い頃は今ほど怖くなかったし~
残酷なこともしなかったんだって。▼~
お父様ったら基本的に性格悪いから、~
強さを鼻にかけることはあったみたいだけど、▼~
王様としても威厳とか魅力もあったし、~
他の国を支配したりもしなかったみたい。▼~
それが今みたいに変わっちゃったのは、▼~
王妃だったシェンメイって人が~
いなくなってからなんだって。▼~
あたしはその後に来た妾の子供だし、~
まだ生まれてなかったから会ったことはないけど、▼~
お父様の部屋にある変な石像って、~
その人がいなくなった後に置いたらしいわよ。▼~
:[カムイ]|
王妃シェンメイ…~
聞いたことが無いな。▼~
確か、マークス兄さんの母親は~
エカテリーナという名だったはずだが。▼~
:[カシータ]|
あらあら~、~
懐かしいお名前ですこと~。▼~
それは、シェンメイ様の~
前の奥様でございますわねえ。▼~
エカテリーナ様もシェンメイ様も、~
それはそれは美しいお妃様でしたわ~。▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[エリーゼ]|
もう、カシータ!~
いきなり割り込んでこないでよーっ!▼~
:[カシータ]|
ごめんなさいねえ、~
皆様のお茶が入ったものだから。▼~
お話の邪魔しちゃったわねえ。▼~
:[カムイ]|
いや、構いませんよ。~
それより今の話…詳しく聞かせてください。▼~
カシータさんは、シェンメイ王妃のことを~
ご存じなのですか?▼~
:[カシータ]|
ええ~。~
当時は王城で噂になりましたからねえ。▼~
エカテリーナ様が亡くなられた後~
妃はとらないと仰っていたガロン王様が、▼~
出会ったばかりのシェンメイ様を~
お妃に迎え入れられたんですもの~。▼~
聞いた話だと、そのお美しい歌声に、~
大層惚れ込まれたそうですわ。▼~
…ただ、不幸なことにシェンメイ様も~
すぐに亡くなってしまわれました。▼~
直後のガロン王様のお部屋は~
それは酷く荒れていたようで…▼~
それからは誰もシェンメイ様のことを~
口にしなくなりましたわねえ。▼~
私は遠くから拝見しただけですが、~
シェンメイ様はちょうど、そこの方…▼~
そちらのお嬢さんによく似た面立ちの、~
美しい方でしたわよお。▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[リョウマ]|
それは当然だな。アクアは、~
この暗夜王国の王女だったんだ。▼~
きっとアクアは~
エカテリーナ王妃の娘ではなく、▼~
後妻のシェンメイ王妃と~
ガロン王の間の子なんだろう。▼~
:[エリーゼ]|
ええーっ! じゃあ、あなた、~
あたしのおねえちゃんなの!?▼~
:[アクア]|
私は……▼~
…………▼~
:[カムイ]|
…アクア?▼~
:[カシータ]|
あらまあ~! そうだったの~?~
じゃあお茶菓子もお出ししなくちゃ~!▼~
:[アクア]|
いいえ…すみません、カシータさん。~
お気持ちは有難いですけど…▼~
私たち、先を急ぎますので。~
お茶…ごちそうさまでした。▼~
:[カシータ]|
あら、そう~?~
もっとゆっくりしていけばいいのに~。▼~
:[エリーゼ]|
あ、あたし全然知らなかった…!~
早く言ってくれればよかったのに!▼~
会えてうれしいよ、~
アクアおねえちゃん!▼~
:[アクア]|
え、ええ…▼~
:[カムイ]|
……?▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
(暗夜王都・地下街)~
:[リョウマ]|
!! ここは…!?▼~
驚いた…ここは本当に、~
王都の地下街なのか?▼~
:[アシュラ]|
ああ、そうさ。▼~
城の連中は知らないんです。~
この地下街の存在すらね。▼~
この場所がなかったら、~
今ごろ俺だって逃げ出してるぜ。▼~
:[カムイ]|
へぇ…!~
人も店も、あんなに沢山…▼~
まるでこちらが、~
本当の王都みたいですね。▼~
:[アシュラ]|
本当の王都のようだという表現は~
なかなか的を射てるぜ。▼~
ここは王や軍の目の届かない、~
庶民の生活のための町だ。▼~
俺たちの本当の生活は~
地上の無人の王都にではなく、▼~
ここにあるんだよ。▼~
だから地上で会った時に言ったろ?▼~
あんな場所うろついているのは、~
よそ者だって。▼~
:[カムイ]|
た…確かに。▼~
:[リョウマ]|
なるほどな…~
これが暗夜王国の本当の姿なのだな。▼~
貧しさは隠せないが、この光景は~
俺たち白夜王国の民と何ら変わらない。▼~
この人々とならきっと、~
友好を築くことができるだろう。▼~
:[カムイ]|
そうですね、リョウマ兄さん。~
私もそう思います。▼~
:[花売り]|
ねーねー、そこのお兄さんっ。~
お花いらない?▼~
今なら安くしちゃうよ?▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[アシュラ]|
ああ、花売りだ。~
不要なら無視して構わない。▼~
:[花売り]|
えー、ひっどーい!~
せめて商品ぐらい見てってよー。▼~
ほらほら、~
こんなに素敵な花が…▼~
…っ!?▼~
:[カムイ]|
どうしたんですか?~
私の顔に何か…▼~
(花売りの格好をしたエリーゼが立っている)~
:[エリーゼ]|
お、おにいちゃ…▼~
:[カムイ]|
エリーゼさん!?▼~
:[エリーゼ]|
…ほんとに、~
カムイおにいちゃんなの…?▼~
どうして、こんなところに…▼~
:[カムイ]|
エリーゼさん…~
それはこちらの台詞ですよ。▼~
なぜエリーゼさんが、ここにいるんですか?~
王女であるあなたが、なぜ…▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
それは…~
ここじゃ話せないよ。▼~
この先にあたしの家があるから、~
そこで話してもいい?▼~
:[カムイ]|
家…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
だいじょうぶ、罠じゃないよ。▼~
だってあたし、~
会えてほんとにびっくりしたんだもん。▼~
お父様も、~
あたしがここにいることは知らないわ。▼~
安心して、ついてきて。▼~
(暗転)~
:[カシータ]|
あらあら~、この方が~
エリーゼちゃんのお兄様?▼~
なかなかの色男じゃな~い!~
お会いできてうれしいわ~!▼~
:[カムイ]|
ど、どうも…▼~
…えーと、エリーゼさん。~
この方は…?▼~
:[エリーゼ]|
あたしの乳母のカシータよ。▼~
ここがあたしの、~
もう一つの家なの。▼~
カムイおにいちゃんが~
いなくなってからは、▼~
よくここに来てるのよ。▼~
:[カシータ]|
そうなのよ~! もう、エリーゼちゃんたら~
寂しがり屋さんなんだから、ねぇ?▼~
:[エリーゼ]|
もーっ!~
うるさいわよ、カシータ!▼~
せっかくおにいちゃん達が来たんだから、~
お茶の一つでも淹れてきてよ!▼~
:[カシータ]|
あら~、そうだったわねぇ。~
気が利かなくてごめんなさいね~。▼~
でもこんなにたくさんのお客さん、~
お茶っ葉足りるかしらぁ~?▼~
:[エリーゼ]|
昨日買ってきた茶葉が~
戸棚にあるから、それ使って!▼~
:[カムイ]|
…………▼~
なんだか、~
なじんでいますね、エリーゼさん…▼~
:[エリーゼ]|
…ふうっ、~
やっと行ったわ。▼~
ごめんね、おにいちゃん。~
カシータったら、おしゃべりで。▼~
それで…~
あたしがここにいる理由、だっけ?▼~
:[カムイ]|
はい。どうして王女であるあなたが、~
庶民に紛れて花売りなんてしてるんですか?▼~
:[エリーゼ]|
…………▼~
…えっとね。~
お城にはね、居場所がないの。▼~
:[カムイ]|
居場所…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。おにいちゃんがいなくなって、~
戦争が始まってから…▼~
前みたいにきょうだいみんなで~
お話することも少なくなったの。▼~
お城の兵士も、遊んでくれる臣下たちも~
口を開けば戦争のことばっかり。▼~
だから…あたし、寂しくなっちゃって、~
ちょっとでも居場所が欲しくて、▼~
ずっと前にカミラおねえちゃんから~
教えてもらった秘密の通路を使って…▼~
この地下街に~
来るようになったの。▼~
:[カムイ]|
エリーゼさん…▼~
:[エリーゼ]|
そしたら偶然、カシータと会ってね。~
事情を話したら、▼~
花売りの手伝いをしてくれって言うから~
あたし嬉しくなっちゃって。▼~
今はこうやって毎日、~
お城で採れる月光花を売ってるのよ。▼~
きれいでしょ? みんなからの評判も~
結構いいんだから!▼~
えへへ…▼~
:[カムイ]|
そうですか。~
…やっと笑いましたね、エリーゼさん。▼~
ここの話をするときの顔は、~
昔のままで安心しました。▼~
ミューズ公国で会った時は、~
ひどく沈んだ顔をしていましたから…▼~
心配だったんですよ。▼~
:[エリーゼ]|
だってあれは…~
お父様と一緒だったから。▼~
…お父様、最近おかしいの。▼~
:[カムイ]|
おかしいって、~
どういうことですか?▼~
:[エリーゼ]|
おにいちゃんも見たと思うけど、~
最近のお父様は…▼~
ちょっとでも気に入らないことがあると、~
すぐに人を殺すのよ。▼~
あのゾーラも、お父様に口答えして~
あたしの目の前で殺されちゃったわ。▼~
:[カムイ]|
…………▼~
:[エリーゼ]|
それに、いつもどこか~
虚ろな目をしてるっていうか…▼~
そう、別人みたいだって~
マークスおにいちゃんが言ってたわ。▼~
:[カムイ]|
別人…?▼~
:[エリーゼ]|
うん。~
マークスおにいちゃんのお話だと、▼~
若い頃は今ほど怖くなかったし~
残酷なこともしなかったんだって。▼~
お父様ったら基本的に性格悪いから、~
強さを鼻にかけることはあったみたいだけど、▼~
王様としても威厳とか魅力もあったし、~
他の国を支配したりもしなかったみたい。▼~
それが今みたいに変わっちゃったのは、▼~
王妃だったシェンメイって人が~
いなくなってからなんだって。▼~
あたしはその後に来た妾の子供だし、~
まだ生まれてなかったから会ったことはないけど、▼~
お父様の部屋にある変な石像って、~
その人がいなくなった後に置いたらしいわよ。▼~
:[カムイ]|
王妃シェンメイ…~
聞いたことがありませんね。▼~
確か、マークス兄さんの母上は~
エカテリーナという名だったはずです。▼~
:[カシータ]|
あらあら~、~
懐かしいお名前ですこと~。▼~
それは、シェンメイ様の~
前の奥様でございますわねえ。▼~
エカテリーナ様もシェンメイ様も、~
それはそれは美しいお妃様でしたわ~。▼~
:[カムイ]|
え?▼~
:[エリーゼ]|
もう、カシータ!~
いきなり割り込んでこないでよーっ!▼~
:[カシータ]|
ごめんなさいねえ、~
皆様のお茶が入ったものだから。▼~
お話の邪魔しちゃったわねえ。▼~
:[カムイ]|
いや、構いません。~
それより今の話…詳しく聞かせてください。▼~
カシータさんは、シェンメイ王妃のことを~
ご存じなのですか?▼~
:[カシータ]|
ええ~。~
当時は王城で噂になりましたからねえ。▼~
エカテリーナ様が亡くなられた後~
妃はとらないと仰っていたガロン王様が、▼~
出会ったばかりのシェンメイ様を~
お妃に迎え入れられたんですもの~。▼~
聞いた話だと、そのお美しい歌声に、~
大層惚れ込まれたそうですわ。▼~
…ただ、不幸なことにシェンメイ様も~
すぐに亡くなってしまわれました。▼~
直後のガロン王様のお部屋は~
それは酷く荒れていたようで…▼~
それからは誰もシェンメイ様のことを~
口にしなくなりましたわねえ。▼~
私は遠くから拝見しただけですが、~
シェンメイ様はちょうど、そこの方…▼~
そちらのお嬢さんによく似た面立ちの、~
美しい方でしたわよお。▼~
:[アクア]|
…………▼~
:[リョウマ]|
それは当然だな。アクアは、~
この暗夜王国の王女だったんだ。▼~
きっとアクアは~
エカテリーナ王妃の娘ではなく、▼~
後妻のシェンメイ王妃と~
ガロン王の間の子なんだろう。▼~
:[エリーゼ]|
ええーっ! じゃあ、あなた、~
あたしのおねえちゃんなの!?▼~
:[アクア]|
私は……▼~
…………▼~
:[カムイ]|
…アクアさん?▼~
:[カシータ]|
あらまあ~! そうだったの~?~
じゃあお茶菓子もお出ししなくちゃ~!▼~
:[アクア]|
いいえ…すみません、カシータさん。~
お気持ちは有難いですけど…▼~
私たち、先を急ぎますので。~
お茶…ごちそうさまでした。▼~
:[カシータ]|
あら、そう~?~
もっとゆっくりしていけばいいのに~。▼~
:[エリーゼ]|
あ、あたし全然知らなかった…!~
早く言ってくれればよかったのに!▼~
会えてうれしいよ、~
アクアおねえちゃん!▼~
:[アクア]|
え、ええ…▼~
:[カムイ]|
……?▼~
#endregion
*コメント [#a18a9976]
- フウマの一部部分がフウガになっています クリア後1の2度...
- 野党っていうのは誤字なのかそれとも編集時のミスなのかど...
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