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会話集/章別会話/異伝 見えざる史実 後編
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*異伝 見えざる史実 後編 [#f189ea47]
#contents
*オープニング [#b9069ff0]
**オープニング1 [#r545045d]
:[ハイドラ]|
よし…着いたぞ。~
…ここが私の国、『透魔王国』だ。▼~
:[ウード]|
お、おい…岩が浮いてるぞ!?▼~
:[アズール]|
あっちは湖が逆さまになってる…!~
ど、どうなってるんだろ…▼~
:[ハイドラ]|
はは、やはり外の世界の者には~
奇異に映るか。▼~
:[セレナ]|
…ずいぶん寂しい場所だけど、~
人はちゃんと住んでるの?▼~
:[ハイドラ]|
…いや。~
今は生きているものは殆どいない。▼~
外をうろついているものといえば…~
『透魔兵』という見えない兵たちぐらいだ。▼~
:[ウード]|
それってさっき、~
俺たちの世界に来た追手のことか?▼~
:[ハイドラ]|
ああ。あれは全て、この国の兵…~
死んだ者たちを利用した存在だ。▼~
:[ウード]|
まるで、屍兵だな。▼~
:[ハイドラ]|
かつてはここも、もっと豊かだったんだが…~
今は化け物の徘徊する地になってしまった。▼~
:[アズール]|
ちょっといいかな?~
ハイドラさんは神様だって言ってたよね。▼~
もしかして、滅びかけたこの国を憂いて、~
誰かに助けを求めに来たの…?▼~
:[ハイドラ]|
半分正解で、半分不正解…だな。▼~
:[アズール]|
ん? どういうこと?▼~
:[ハイドラ]|
…………▼~
…答えを言う前に、~
ある竜の話を聞いて欲しい。▼~
:[セレナ]|
竜…?▼~
:[ハイドラ]|
ああ。~
かつてこの国を作った竜の話だ。▼~
その竜は人間を愛し…人に知恵を与え、~
長い寿命を与え、共に生きた。▼~
特に、国王との関係はとても良好だった。~
王家と竜は共に在ったと言っても良いほどに。▼~
だが…数百年前、竜は徐々に自分が獣の衝動に~
支配されていくことに気付いた。▼~
この国を愛しているのに…~
それを壊してしまいたいという衝動が、▼~
日に日に増していくのを感じていたんだ。▼~
:[セレナ]|
獣の衝動…聞いたことあるわ。▼~
あたしの仲間にも、~
竜になれる力を持った子がいるんだけど…▼~
その子が言うには…~
自分の理性とは関係なく、▼~
たまに暴れたくなるときがあるみたいなの。~
それが獣の衝動ってやつ?▼~
:[ハイドラ]|
そうだな…~
かなり近いものだと思う。▼~
竜は強大な力を持っていたために、~
その衝動も大きくてな。▼~
いつか自分が狂ってしまった時のためにと、~
当時の透魔王に歌を残した。▼~
:[アズール]|
へえ…歌か。~
それを歌うとどうなるの?▼~
:[ハイドラ]|
竜の内にある衝動や力を弱められるんだ。~
媒介は彼の竜石の欠片。▼~
竜はもしものときのために~
自分の力を濃く与えた王族にのみ、▼~
代々その力を使えるようにしたんだが…▼~
…最後の透魔王はその力を使うことなく、~
殺されてしまった。▼~
:[ウード]|
まさか、その竜が…▼~
:[ハイドラ]|
ああ、そうだ。~
…最初は些細な暴走だった。▼~
獣の衝動が抑えきれなくなった竜は、~
誤って森を一つ消してしまったんだ。▼~
幸い死人は出なかったが…~
人は竜を責めたて、▼~
危険だからと迫害し…殺そうとした。~
その時…竜は思ってしまったんだ。▼~
人間が憎い…と。▼~
こんなに豊かな暮らしができているのは~
自分が与えた力のおかげなのに、▼~
お前たちはその恩を忘れて~
自分を殺そうとするのか…と。▼~
:[ウード]|
…………▼~
:[ハイドラ]|
それから竜は独りで山奥に閉じこもり…~
人間たちを恨み…▼~
その存在を呪いながら~
過ごすようになってしまった。▼~
:[セレナ]|
なんか…可哀想な話ね。▼~
:[ウード]|
だが竜が人を恨んでしまう気持ちも、~
わからなくはないな…▼~
:[アズール]|
うん…今まで仲良くしてきた人たちが~
自分を殺しに来たら、そう思っても無理ないよ…▼~
:[ハイドラ]|
そうか…お前たちは優しいな。▼~
竜にも、お前たちのように言ってくれる~
存在がいたんだ。▼~
それがこの国の王とその一族…~
彼らだけは竜のことを信じて、▼~
何度も竜のいる山まで会いにきてくれた。~
民たちに竜のことを説明すると言ってくれた。▼~
だが竜は彼らを信じるだけの~
心の強さを持てずに…▼~
その王すらも手にかけてしまったんだ。▼~
:[アズール]|
そんな…▼~
:[ハイドラ]|
竜は王を殺したことがきっかけで狂い、~
国の全てを破壊し始めた。▼~
だが竜は最後に…僅かな理性で、~
狂う前の「心」を切り離していた。▼~
その心は人の形を取り、~
本体とは別の意志を持つようになったんだが…▼~
それが…▼~
…この私だ。▼~
:[セレナ]|
ええっ!!?▼~
:[ウード]|
まじかよ!?▼~
:[アズール]|
じゃ、じゃあハイドラさんが…~
この国を繁栄させた龍で…▼~
王国を、こんな風にした張本人…!?▼~
:[ハイドラ]|
全ては獣の衝動に抗えなかった、~
私のせいだ…▼~
私を好きだと言ってくれた民たちのことを~
憎んでしまった…▼~
私を信じると言ってくれた王のことを、~
信じることができなかった…▼~
全部、私の弱い心のせいだ。~
そのせいで、皆を…この国を…!▼~
:[アズール]|
ハイドラさん…▼~
:[ハイドラ]|
…すまない。~
少し、取り乱してしまった。▼~
続きを話そう。▼~
狂った竜である「本体」から分離した私は、~
記憶を失って放浪していた。▼~
その時に助けてくれたのが…~
王妃の妹、ミコトだ。▼~
共に過ごすうちに互いに恋に落ち…~
私と彼女は、子を成した。▼~
:[ウード]|
なに…?~
子供がいるのか、ハイドラさん。▼~
:[ハイドラ]|
…父と呼ばれたことはないがな。▼~
透魔王国が滅ぶ直前、~
竜としての記憶を取り戻した私は…▼~
全ての真実をミコトに告げ、~
ミコトとその姉…王妃シェンメイと子供たちを、▼~
透魔王国の外へと逃がしたんだ。~
それが我が子を見た最後…▼~
生まれたばかりだったあの子は、~
私のことなど覚えていないだろう。▼~
:[セレナ]|
でもミコトさんが教えてくれるんじゃない?▼~
:[ハイドラ]|
いや…ミコトには、父親のことは~
あの子に決して言わぬよう頼んでおいた。▼~
:[セレナ]|
え? どうしてよ?▼~
:[ハイドラ]|
嫌だろう。~
自分の父親が国を滅ぼした存在であるなど。▼~
私はそんな重荷を、~
あの子に背負わせたくはない。▼~
:[アズール]|
ハイドラさん…辛くないの?▼~
その子に、~
お父さんって呼んで欲しくないの?▼~
:[ハイドラ]|
そうだな…~
呼んでほしくないといえば、嘘になる。▼~
だが、世界には…~
言うべきではない真実もある。▼~
:[アズール]|
…………▼~
:[ハイドラ]|
…話が逸れてしまったな。▼~
ミコトたちを国外に逃がした時…~
私の存在がハイドラ本体にばれてしまった。▼~
長い間逃げ隠れながら~
好機を窺っていたんだが…▼~
予知の力が戻ったときに~
遠い世界で邪竜を倒す戦士たちの姿を視た。▼~
それで、希望の一つとして…~
この地に呼び寄せることを思いついた。▼~
:[ウード]|
そうだったのか。▼~
:[ハイドラ]|
但し今聞いたことは…~
決して外の世界で言ってはいけない。▼~
もし言えばお前たちも、~
泡となって消えてしまうことになる。▼~
:[ウード]|
わかった。絶対に言わない。▼~
:[ハイドラ]|
いいか?~
ここからは、仕事の話になる。▼~
お前たちにはまず、~
『白夜王国』へと行ってもらう。▼~
:[セレナ]|
白夜王国…?~
それって、透魔王国の外にあるの?▼~
:[ハイドラ]|
ほお、察しがいいな。▼~
そうだ、白夜王国は外の国のひとつ…~
ミコトが落ち延びた先だ。▼~
彼女ならきっと、~
お前たちを受け入れてくれるだろう。▼~
そこで私の子と共に旅をし、~
5つの神器を繋げてくれ。▼~
そうすればいつか運命に導かれ…~
再びこの地に来ることになる。▼~
その時は…~
獣と成り果てた「私」のことを、倒して欲しい。▼~
:[セレナ]|
ハイドラさんを…!?▼~
:[ハイドラ]|
私の真の目的はそれだ。~
私を…「透魔竜ハイドラ」を殺してくれ。▼~
私には、あの竜の気持ちがわかる…~
人を全て滅ぼすまで止まらない憎しみが、▼~
痛いほどわかるんだ。▼~
でも、それは間違っている。~
滅ぶべきは私のほう…▼~
子がいつか親元を離れるように…~
私はいつか、必要とされなくなるんだ。▼~
:[アズール]|
でも…▼~
:[ハイドラ]|
これでいいんだ。~
世界が救われる道は、これ以外にない。▼~
…できないとは言わせないぞ。~
お前たちは既に…▼~
あの邪竜を滅ぼしているのだから。▼~
:[ウード]|
…………▼~
…わかった。▼~
なら、まずはハイドラさんの子供のこと~
知っておいたほうがいいな。▼~
その子のこと、色々教えてくれ。~
名前はなんていうんだ?▼~
:[ハイドラ]|
ああ、そうだな。~
名は…▼~
:[???]|
…こんなところにいたんですね。~
目障りな紛い物。▼~
:[ハイドラ]|
っ!? お前は…?▼~
:[リリス]|
…私はリリス。▼~
ハイドラ様の娘にして、~
その忠実なる下僕です。▼~
:[ハイドラ]|
なんだって…!?▼~
:[セレナ]|
え? ハイドラさんの子供って、~
この子のことなの!?▼~
:[ハイドラ]|
違う!!~
お前はいったい…誰だ!?▼~
:[リリス]|
だから言っているじゃないですか。~
私はハイドラ様の娘…▼~
片割れ風情のあなたと違い、~
正当なる透魔竜の娘です。▼~
:[ハイドラ]|
まさか…~
あの狂った竜が、子を成したのか!?▼~
:[リリス]|
あら…知らなかったのですか?▼~
こんなことも見通せずにいたとは、~
拍子抜けですね。▼~
では、あなたの子が今…白夜王国ではなく、~
暗夜王国にいることも知らないのでしょうか。▼~
:[ハイドラ]|
暗夜王国だと!?▼~
あの子を…暗夜の手駒の元に~
連れ去ったというのか。▼~
:[リリス]|
…………▼~
:[ハイドラ]|
どうしてだ…~
それなら、これまで私の視ていた未来は…▼~
:[リリス]|
ふふっ。いいですね、その顔。~
紛い物のハイドラ様…▼~
あなたの存在は目障りなんです。~
今ここで…消えてください。▼~
:[ウード]|
ちっ…させるかよ!~
はああっ!!▼~
(剣をはじく音)~
:[リリス]|
…どきなさい、異界の者。▼~
(攻撃される音)~
:[ウード]|
うわああっ!?▼~
:[アズール]|
…ウード!!~
よくもやってくれたね。▼~
…でえいっ!!▼~
(剣をはじく音)~
:[リリス]|
…………▼~
:[アズール]|
!? そんな…!~
攻撃が、通らない!?▼~
:[リリス]|
はい。あなたたちの世界の力など、~
この地では通用しません。▼~
…そんなに死にたいですか?▼~
:[アズール]|
…っ!!▼~
:[ハイドラ]|
やめろ!!▼~
(画面が光る)~
:[リリス]|
ああ…~
足止めの魔法ですか。▼~
…私の動きを止めたところで、~
勝ち目などないというのに…▼~
:[ハイドラ]|
お前たち…転移の水晶玉を使え。~
今なら間に合う…▼~
元の世界に戻るんだ!!▼~
:[セレナ]|
はあ!? 何言ってんのよ!?▼~
:[ハイドラ]|
すまん…!~
私の力は思ったよりも衰えていたようだ。▼~
「本体」の娘たるこの存在がいる以上、~
この世界の未来は…▼~
私が視ていたものより、~
ずっと過酷なものになる!▼~
…視えたんだ、この娘が現れた時に…~
お前たちが死んでしまう未来も!!▼~
勝ち目のないこの世界に…~
これ以上巻き込むわけにはいかない。▼~
:[ウード]|
!!▼~
:[ハイドラ]|
…大丈夫だ。~
払った報酬を返せとは言わないさ。▼~
結局、帰る場所を選ぶ時間を~
与えてやれなかったのが心残りだが…▼~
私を信じてくれて…~
ありがとう。▼~
さあ、早く…!!▼~
:[セレナ]|
な、何言ってんのよ!~
あたしたちは帰らないわ…▼~
絶対に帰らない!!▼~
:[ハイドラ]|
なに…!?▼~
:[セレナ]|
馬鹿じゃないの!?~
あんた、まだ人を信じられないわけ!?▼~
あたしたちはまだ、~
死ぬって決まったわけじゃないわ!▼~
さっき人間を信じられなかったって…~
そう言って後悔してたけど、▼~
そんなに悔やんだなら、~
次は違う道を選んでみせなさいよ!!▼~
:[アズール]|
どうして戻れなんて言うんだよ…!~
あなたの希望になってみせるって決めたのに!▼~
僕たちはずっと、~
希望に賭けて生きてきた。▼~
それがどれだけ小さいものでも、~
叶うって信じてここまで来たんだ!▼~
それがどこだって、~
この世界でだって、叶えてみせる!!▼~
だから…信じてよ、ハイドラさん!!~
僕たちを信じて!!▼~
:[ハイドラ]|
信じる…?▼~
:[ウード]|
ああ、そうだ!!~
俺たちは覚悟なんかもう決まってる!!▼~
だから力をくれよ、今すぐに!~
どんな名前でも姿でも構わない…▼~
この世界で戦える力をくれ!!~
見えちまった未来なんかより、▼~
今ここにいる、~
俺たちのことを信じてくれよ!▼~
:[セレナ]|
あたしは――▼~
:[アズール]|
僕は――▼~
:[ウード]|
俺は――▼~
――あなたのために闘う!!!!~
:[ハイドラ]|
…!~
ウード、アズール、セレナ…▼~
…………▼~
…わかった。▼~
:[リリス]|
……っ!?▼~
:[ハイドラ]|
信じよう…私も、お前たちを。▼~
信じる心の全てを以って…~
新たな力を授けよう。▼~
――我は神祖の知恵を司る者。~
原始の世界を統べし者…▼~
虹の地より来たる希望の光に~
新たなる力を。▼~
神祖竜の加護を受けしその名は――▼~
**オープニング2 [#v0d80405]
:[オーディン]|
なに!? 姿が変わった…!?~
な、何だこれは、体が軽いぞ!!▼~
:[ラズワルド]|
さっきまでと、全然違う…~
身体中が…胸の奥が熱い…!▼~
:[ルーナ]|
これが、この世界の…~
ハイドラさんの力なの…?▼~
:[ハイドラ]|
ああ。~
私の信じる心を込めた力――▼~
オーディン、ラズワルド、ルーナ…~
それがお前たちの新しい名だ。▼~
:[オーディン]|
オーディン…いい響きだな。~
血が騒ぐぜ…!▼~
:[ラズワルド]|
ありがとう、ハイドラさん。~
僕たちを信じてくれて!▼~
:[ルーナ]|
やればできるじゃない!▼~
あたしたちを信じたこと…~
絶対後悔させないわよ!~
:[ハイドラ]|
ああ…ありがとう。~
私にもう一度、人を信じさせてくれて…▼~
:[オーディン]|
力を感じる…~
今なら負ける気がしないぜ!▼~
貴様、さっきはよくもやってくれたな…~
はああっ!!▼~
(炎を飛ばす)~
:[リリス]|
っ…!!▼~
:[ルーナ]|
攻撃が通ったわ!!▼~
:[ラズワルド]|
ふう、良かった…!~
これなら闘えるね!!▼~
:[リリス]|
…この程度で…~
調子に乗らないでください…!▼~
(透魔兵を召還)~
:[ルーナ]|
もう、またなの!?~
しつこい奴ら…!▼~
:[リリス]|
少しは闘えるようになったようですが…~
この子達に敵いはしません。▼~
先には行かせませんよ。~
あなたたちは、ここで死ぬんです!~
:[ラズワルド]|
させないよ!~
僕たちはこの先に行く…▼~
悪いけど、道を空けてもらうよ!!▼~
* 戦闘 [#i3fa2dd6]
**1ターン目開始前 [#zf0b88eb]
:[ラズワルド]|
ん? あれは…?▼~
:[ハイドラ]|
あれは「竜脈」だ。~
大地の力が結集している場所…▼~
この世界の竜の血を引く者のみが、~
その力を目覚めさせることができる。▼~
:[ルーナ]|
ふーん。つまり、~
あたしたちには使えないってこと。▼~
:[ハイドラ]|
いや…方法ならある。~
私の血をお前たちに授けよう。▼~
これを飲めば…~
身体中に神祖竜の血が取り込まれ、▼~
一時的に竜脈を使えるようになる。▼~
:[オーディン]|
ほ、本当か!~
なんかかっこいいな…▼~
:[ルーナ]|
一時的にって、どれぐらいなの?▼~
:[ハイドラ]|
そうだな…その者の素養によるが、~
長くて数十年、効果は子孫にまで伝わる。▼~
だがこの状況ではお前たちに、~
十分な血を与える時間がない…▼~
今の私が与えられる量の血では、~
長くても数年程度持てば良い方だ。▼~
:[ラズワルド]|
へえ…それでも結構長いんだね。▼~
:[オーディン]|
ここを切り抜けるには十分だ。▼~
ありがとな、ハイドラさん!▼~
神祖竜の血を手に入れた▼~
** 会話 [#v3a9422c]
*** オーディン⇔ラズワルド [#c116a27b]
:[ラズワルド]|
あ、ウード!▼~
:[オーディン]|
…………▼~
:[ラズワルド]|
ねえウード、~
聞いて欲しいことがあるんだけど…!▼~
:[オーディン]|
俺は…漆黒のオーディンだ!~
ウードではない。▼~
その名は隠すべき真名…~
今の俺は偽りのヴェールをまとう闇の戦士だ。▼~
…ったく。そこのところ、~
ぜひ間違えないでもらいたいな。▼~
:[ラズワルド]|
え? あ…!~
そうだったね、ごめん。▼~
:[オーディン]|
で、何の用だよアズール。▼~
:[ラズワルド]|
…………▼~
…アズールじゃなくて、ラズワルド。▼~
:[オーディン]|
あ、すまん。▼~
:[ラズワルド]|
もう…オーディンも人のこと~
言えないじゃないか。▼~
それより、すごいんだよ。~
僕、ここに来て気付いたことがあるんだ…!▼~
:[オーディン]|
何だ?~
そんなに目え輝かせて。▼~
:[ラズワルド]|
踊れるんだ。▼~
:[オーディン]|
ん?▼~
:[ラズワルド]|
踊れるんだよ!! 僕が!~
ううん、正確には…▼~
相手に力を与える踊りが踊れる…~
そう言ったほうが正しいかも。▼~
:[オーディン]|
余計に訳わかんなくなってるじゃねえか!~
それってどういうことだよ。▼~
:[ラズワルド]|
え…えっと…じゃあ、~
恥ずかしいけど…見てて。▼~
……はいっ。▼~
:[オーディン]|
!! 何だこれ…▼~
今、力が増幅されるような…~
妙な感覚がしたぞ…!!▼~
:[ラズワルド]|
でしょ?~
さすがに母さんほどの力はないけど…▼~
僕もやっと、~
みんなの役に立てるようになったんだ!▼~
嬉しい…~
すごく嬉しいよ…!▼~
:[オーディン]|
ああ、良かったな。▼~
:[ラズワルド]|
ほとんどハイドラさんのおかげって~
気もするけどね。あはは…▼~
:[オーディン]|
いや…そんなことない。~
それはお前の実力だろ。▼~
今まで頑張ってきたから、~
どこでだって努力してきたから…▼~
お前はその力を得たんだ。~
少なくとも、俺はそう思ってる。▼~
:[ラズワルド]|
オーディン…▼~
:[オーディン]|
それに俺は何よりも、~
お前がこうして自分から…▼~
踊りを見て欲しいって~
言えるようになったのが一番嬉しいぜ。▼~
:[ラズワルド]|
! あ…ありがとう…▼~
:[オーディン]|
ん? 待てよ…~
ラズワルドがこうなったということは…▼~
俺も何か、別方向の新しい力に~
目覚めている可能性が…?▼~
:[ラズワルド]|
あるかもしれないよ。~
というか、絶対あると思う。▼~
:[オーディン]|
なにっ…?!~
それは血が騒ぐな…!▼~
まだ俺も知らない力が~
この身体に眠っているというのか…!▼~
な、なんか動悸が激しくなってきた…~
ちょっと踊って鎮めてくれよ。▼~
:[ラズワルド]|
そ、そういうのは無理かな…▼~
:[オーディン]|
ふっ…冗談だよ。~
俺の力はこれから見つけるとしよう…▼~
今はここを切り抜けるのが先決だ。~
先程の力…また俺に貸してくれるか?▼~
:[ラズワルド]|
もちろん。~
頑張ろうね、オーディン!▼~
:[オーディン]|
ああ、ラズワルド!▼~
*** オーディン⇔ルーナ [#y93139e4]
:[ルーナ]|
いたいた、オーディン。▼~
:[オーディン]|
お、セレナ!▼~
:[ルーナ]|
…ルーナよ。▼~
あんた…まさかとは思うけど、~
自分の名前しか覚えてないわけ?▼~
:[オーディン]|
す、すまん…▼~
:[ルーナ]|
まあいいわ。それより…~
あんたダークマージになったのね。▼~
うんうん、なかなかいいじゃない。~
そのマントとか、きまってるわよ。▼~
:[オーディン]|
ふっ…そう言ってくれると嬉しいぜ。~
ルーナはやっぱり傭兵なんだな。▼~
:[ルーナ]|
そうね、おかげで闘いやすいわ。~
今までのやり方をそのまま使えるもの。▼~
あんたは大丈夫なの?~
もし慣れないなら補佐してあげるけど。▼~
:[オーディン]|
いや…心配には及ばない。~
確かにちょっと剣が恋しいなーとは思うが、▼~
この身体に満ちる魔力の感覚は~
明けの空に暁光が満ちるかのような感覚で…▼~
:[ルーナ]|
つまり?▼~
:[オーディン]|
すっげーいい感じなんだ。▼~
:[ルーナ]|
あっそ…なら安心したわ。▼~
…悔しいけど、~
あんたのその力は頼りにしてるから。▼~
:[オーディン]|
そ、そうなのか?▼~
:[ルーナ]|
三人揃いも揃って剣を振ってるより、~
一人ぐらい違うのがいたほうがいいでしょ?▼~
あたしもホントは…~
あんたの言うとおりペガサスに乗って、▼~
槍を持ったほうが良かったのかもね。▼~
名前も姿も変わったのに、~
つまんない意地だけそのままで…馬鹿みたい。▼~
:[オーディン]|
ルーナ…▼~
…ふっ、仕方ないな。~
お前がそんな事言うなんて、らしくないぜ。▼~
俺は良かったと思ってる…~
ルーナが剣のままでいてくれて。▼~
:[ルーナ]|
え?▼~
:[オーディン]|
だってお前はすげえ強いし…~
そのままでいてくれたら、安心する。▼~
それに、かっこいいとも思う。▼~
ここがどこでも、自分が誰でも、~
同じ道を貫く強さを持ってるなんて。▼~
それってさ…~
誰にでもできることじゃないだろ。▼~
…頼りにしているぞ、強き戦士よ。~
今までも、これからもな。~
:[ルーナ]|
…………▼~
…あ、ありがと。▼~
相変わらず妙な言い回しだけど…~
励まされてることはわかったわ。▼~
あんたがそこまで言うなら…~
頼りにさせてあげてもいいけど?▼~
:[オーディン]|
へへっ、悪いな。~
頼むぜルーナ!▼~
*** ラズワルド⇔ルーナ [#lc7081fd]
:[ラズワルド]|
ちょっといいかな、ルーナ!!▼~
:[ルーナ]|
どしたの、ラズワルド?▼~
…って、あんた、~
あたしの名前覚えてくれたのね。▼~
:[ラズワルド]|
あはは、当たり前だよ!~
僕は女の子の名前は絶対忘れないから。▼~
ルーナも僕の名前覚えてくれてありがとう。~
新しい服、すっごく似合ってるよ。▼~
あ、その髪飾りも可愛いね!▼~
:[ルーナ]|
はいはい、どーもありがとう。▼~
で、戦闘中にわざわざ来たってことは~
あたしに何か用があるんでしょ?▼~
さっさと言って。▼~
:[ラズワルド]|
ええー…冷たいなあ。~
でもまあ、それが君のいいところだよね。▼~
…あのさ、僕、~
この格好になって思ったことがあるんだ。▼~
きっとルーナも同じじゃないかなって、~
そう思うんだけど…▼~
:[ルーナ]|
…な、何よ。▼~
:[ラズワルド]|
…………▼~
腕の盾…すごく綺麗じゃない?▼~
:[ルーナ]|
! 確かに。▼~
:[ラズワルド]|
なんかさ、傷一つないから…~
攻撃を受けるとき緊張するよね。▼~
:[ルーナ]|
そうね…前のは傷だらけだったから、~
気なんて遣ったことなかったものね。▼~
未来にいたときからずっと同じのだったし。▼~
:[ラズワルド]|
…そう思うとちょっと寂しいかもね。▼~
ずっと自分を守ってくれてたものと~
離れるのって心細い気がしてきた。▼~
:[ルーナ]|
別にいいんじゃない?~
いつかは換えようと思ってたし。▼~
それに、新しい服と名前、~
あたしは気に入ってるわ。▼~
今までの自分と違って楽しいし…~
女の子には変身願望ってやつもあるしね。▼~
:[ラズワルド]|
そうだね。女の子ってそういうところ、~
ほんとに可愛いと思う。▼~
でも、いくら別の姿になっても、~
名前を変えて別の服を着ても…▼~
ルーナは…「セレナ」のままでいてね。▼~
別の人になって、今までのこと全部…~
なかったみたいになるのって寂しいから。▼~
:[ルーナ]|
…馬鹿にしないでよね。~
そんな風にはならないわよ。▼~
…なれないわ、絶対。▼~
:[ラズワルド]|
そう、なら良かった。~
それからもうひとつ…▼~
…みんなで最後まで生き残ろうね。▼~
ここで死んだら僕らは、~
元の世界で行方不明のまま…▼~
本当の自分として死ねなくなるんだ。▼~
だから…今度だけは絶対に、~
生きて帰ろう。▼~
:[ルーナ]|
今度だけは生きて帰る…か。~
…今まで何度思ったかしらね。▼~
大丈夫よ。あたしは負けないし…~
あんたも負けないわ。▼~
みんな一緒に帰れるわよ、絶対に。▼~
:[ラズワルド]|
…うん!~
なんか話したら安心したよ。▼~
ルーナが可愛くかっこよく闘うの、~
僕ずっと見てるからね!▼~
:[ルーナ]|
ふーん…ずいぶん余裕なのね。~
じゃああたしも見てるわ。▼~
あんたがやめてくれって言うまで、~
ずーーーーっと見ててやるんだから!▼~
:[ラズワルド]|
そ、それは恥ずかしいよ…!▼~
** 戦闘時 [#u54b25bd]
*** オーディン初戦闘 [#nbc4516e]
:[オーディン]|
えーと、攻撃できるようになったはいいが、~
剣がないのは落ち着かないな…▼~
しかしこの格好は悪くない…~
神秘性があって血が騒ぐぜ…▼~
ふっ…かかってくるがいい、見えざる兵よ。~
この新たなる力の餌食にしてやろう…!▼~
*** ラズワルド初戦闘 [#b1e6ec45]
:[ラズワルド]|
かかってきなよ…!~
この新しい力、君で試してあげる。▼~
新しい格好、ちょっと照れちゃうけど…~
ここで負けたら恥ずかしいもんね。▼~
信じてくれたハイドラさんのために、~
最後まで闘ってみせるよ!▼~
*** ルーナ初戦闘 [#w87edf45]
:[ルーナ]|
ふふっ、ちょっと心配だったけど、~
この服なかなか可愛いじゃない。▼~
可愛い服を着ると気分も上がるわよね。~
武器を放せないのは相変わらずだけど…▼~
今日のあたしは一味違うのよ。~
悪いけど、手加減なんかしないんだから。▼~
** 敗走時(フェニックスモード以外) [#ge4deace]
*** オーディン敗走 [#l2f0ac1c]
:[オーディン]|
くっ…力の制御を誤ったか…?~
すまん、後ろに下がらせてもらうぞ…▼~
*** ラズワルド敗走 [#n36caa79]
:[ラズワルド]|
しまった…避けきれなかったよ…~
ごめん…ちょっと下がってるね…▼~
*** ルーナ敗走 [#k9e61588]
:[ルーナ]|
せっかく強くなったのに、悔しい…~
ここは退くしかなさそうね…▼~
** 竜脈発動 [#hfa47d4d]
*** 1つ目の竜脈発動時 [#w88717c1]
:[リリス]|
竜脈が…!?~
どうして奴らが力を使えるのです…!?▼~
…さてはあの紛い物が血を与えましたね。~
どこまでも余計な真似を…▼~
そんなことをしても、~
ここで死ぬ運命は変わらないのに…▼~
*** 3つ目の竜脈発動時 [#s413f8f0]
:[ハイドラ]|
なんだ…?~
強大な竜脈の力を感じる…▼~
…今ならこの地を、~
元の姿に戻すことができるかもしれない。▼~
*** 4つ目の竜脈発動時(オーディンが発動) [#f8e9b36d]
:[オーディン]|
力を感じる…!~
なんだこれ、さっきの竜脈のせいか?▼~
今なら新しい必殺技でもなんでも、~
放てそうな予感がするぜ…!▼~
戦闘は俺に任せろ!!~
残りの奴らは、みんな俺の獲物だ…!▼~
*** 4つ目の竜脈発動時(ラズワルドが発動) [#j8278147]
:[ラズワルド]|
!? また、新しい力の感覚だ。~
これってさっき使った竜脈のせい…?▼~
なんだろう…この感じ。~
今ならいつもより上手く闘える予感がする。▼~
よし…強い敵は僕に任せて。~
絶対にみんなの役に立ってみせるよ!▼~
*** 4つ目の竜脈発動時(ルーナが発動) [#m4706854]
:[ルーナ]|
えっ…!? なんか急に力が湧いてきたわ。~
これもさっきの竜脈の効果ってやつなの?▼~
また新しい力でも手に入ったんなら…~
負ける気がしないわね。▼~
今のあたしなら、~
母さんみたいに闘えるかもしれないわ…!▼~
** VS 透魔兵(敵将) [#ge10de05]
:[???]|
リリス様の命令のままに…~
あなた方を排除します。▼~
*** 透魔兵(敵将)撃破時 [#neb0ae73]
:[???]|
異界の兵、これほどの力とは…▼~
* クリア後 [#x008d427]
** クリア後1 [#y91b77a0]
:[ルーナ]|
…何とか切り抜けられたわね。▼~
:[ラズワルド]|
2人とも…大丈夫?▼~
:[オーディン]|
ああ、なんとかな。~
これぐらいならちょろいもんだ。▼~
:[リリス]|
あら、これで終わったと思っているのですか?~
…愚かな人たち。▼~
ハイドラ様に賜った私の兵は無限です。~
…さあ、続きを始めましょう?▼~
(透魔兵を召還)~
:[オーディン]|
まさか、まだ闘う気なのか…!?▼~
:[ルーナ]|
冗談じゃないわよ…▼~
:[ラズワルド]|
きりがないね。~
でも…やるしかないよ。▼~
:[ハイドラ]|
…………▼~
いや…もういい。3人とも。~
もう闘う必要はない…▼~
今からお前たちを「暗夜王国」に送る。▼~
:[オーディン]|
なにっ…暗夜王国!?~
でも、さっきの話じゃ、白夜王国って…▼~
:[ルーナ]|
ていうか…ハイドラさんは!?~
あんたはどうすんのよ!?▼~
:[ハイドラ]|
私は…ここに残る。~
どのみち、外の世界に干渉する力はない。▼~
もっと伝えておきたいことがあったが…~
本当にすまない。▼~
私たちは…ここでお別れだ。▼~
:[ラズワルド]|
そんな…!▼~
:[ハイドラ]|
いいか…まずは暗夜王城へ行け!~
そこで力を示せば、王族の臣下になれる!▼~
そうしたら…きっと、~
きっとあの子の傍に…▼~
:[リリス]|
…お喋りはそこまでです!▼~
(攻撃される音)~
:[ハイドラ]|
ぐあっ!!▼~
:[ラズワルド]|
ハイドラさん…っ!!▼~
:[ハイドラ]|
…次に会うときは、敵同士だ。~
必ずここに戻ってきてくれ。▼~
私は信じている。~
例えどんな過酷な運命でも…▼~
お前たちが…~
私を殺しに来てくれることを。▼~
(転移される3人)~
:[ハイドラ]|
信じてる…~
オーディン、ラズワルド、ルーナ…▼~
:[リリス]|
…異界の兵を逃がしましたか。▼~
本当に、あなたは…~
あの方の邪魔ばかりなさいますね。▼~
ですが、それももう終わりです。~
あなたはここで死ぬんですよ!▼~
偽物のハイドラ様!!!!!!!▼~
:[ハイドラ]|
…………!▼~
:[リリス]|
…………▼~
止めが刺せない…~
どうして…?▼~
こいつが、~
あの方と同じ存在だから…?▼~
そんな…あり得ません…~
この私が命令に従えないなんて…!▼~
:[ハイドラ]|
…どうした?~
殺すなら早く殺せ。▼~
最後に見るものが「愛する自分の娘」なら、~
こんなに幸せなことはない…▼~
:[リリス]|
…!~
なんですか、それ…▼~
愛する娘だなて、~
そんなこと気安く言わないでください!▼~
ずっとお傍にいたハイドラ様でさえ、~
私を見てくださったことはないのに…▼~
今まで私のことを知りもしなかったあなたに、~
私を愛せるはずありません!!▼~
:[ハイドラ]|
…リリス?▼~
:[リリス]|
…………▼~
私は…生まれたときからずっと、~
愛されたことなどなかった。▼~
実の娘であっても…~
私はあの方にとっての捨て駒の一つ。▼~
虐げられ、奴隷のように扱われ、~
認めてもらおうと頑張っても…▼~
ただの一度だって、~
言葉をかけてもらえたことなんてなかった!▼~
なのに…あなたに、~
あの方と同じ存在であるあなたに…▼~
愛する娘だなんて言われたら…~
揺らいでしまうじゃないですか!▼~
あの方の命令に…~
背いてしまいそうになるじゃないですか…っ!▼~
:[ハイドラ]|
リリス…▼~
…………▼~
すまん…~
お前は辛い思いをしてきたんだな。▼~
今まで気付かずにいて、すまなかった…▼~
:[リリス]|
っ…! 放してください…!~
本当に殺しますよ!?▼~
:[ハイドラ]|
ああ、殺せばいい。▼~
それがお前への愛の証になるなら…~
私は何度でもお前に殺されてやる。▼~
…信じてくれ、リリス。~
私はお前を愛している。▼~
今まで辛い思いをしてきた分まで…~
お前に愛を教えてやりたい。▼~
誰かに愛される気持ちを伝えてやりたい。~
本当に、そう思っているんだ。▼~
私はお前の…父親なんだからな。▼~
:[リリス]|
…………▼~
愚かですね、あなたは…▼~
お人好しで、馬鹿正直で、正しくて…~
私の一番苦手なタイプです。▼~
…………▼~
あなたの勝ちですよ…~
…お父様。▼~
私は…あなたを殺せません…▼~
:[ハイドラ]|
リリス…▼~
:[リリス]|
…………▼~
…ぐっ!?▼~
:[ハイドラ]|
どうした!?▼~
:[リリス]|
そ、そんな…! ハイドラ…様…~
私を…消すおつもりですか…▼~
私は…このひとを…~
あなたを、父と呼ぶことさえ…▼~
許されないのですか……▼~
うっ…!~
あああああああ…!!!▼~
:[ハイドラ]|
リリス、しっかりしろ、リリス…!▼~
:[リリス]|
離れてください…っ!~
もう…いいんです…▼~
捨て駒の…わたしのこと…~
愛していると…いってくれて…▼~
私、わたし…~
それだけで…うれしかっ…▼~
:[ハイドラ]|
そうはさせない…!~
お前は私が、助けてみせる!!▼~
:[リリス]|
…おとう…さま…!?▼~
(画面が光る)~
:[ハイドラ]|
…平気か…リリス…?~
どこも…痛まないか…?▼~
:[リリス]|
はい…▼~
:[ハイドラ]|
よかった…▼~
:[リリス]|
そ…んな……~
…お父様、どうして…▼~
あの方の呪いを打ち消したら…▼~
いくらあなたでも、~
無事ではいられません…▼~
それなのに…!!▼~
:[ハイドラ]|
いや…いいんだ…▼~
自分はどうせ…~
もうすぐ消えてしまう存在だった。▼~
だから、この命を…~
お前のために使えるなら…本望だ。▼~
:[リリス]|
ごめんなさい…お父様…~
私…私なんかのために…!▼~
うっ…! ううっ…!!▼~
:[ハイドラ]|
泣かないでくれ…リリス…~
最期くらい…笑顔を見せてくれ…▼~
:[リリス]|
そ、そんなこと…~
できません…!▼~
死なないで…お願い…~
私なんかのために、消えたりしないで…!▼~
:[ハイドラ]|
はは…~
しょうがない…娘だな…▼~
ずっと傍にいて…~
守ってやりたいけれど…▼~
私はもうすぐ…~
何もできなくなる…▼~
もう…~
どこにも行けずに…▼~
なにも償えずに…~
なにも…信じられなくなる…▼~
すまない、リリス…▼~
すまない…ミコト…▼~
…すまない…▼~
……カムイ……▼~
:[リリス]|
!! お父様!?▼~
いや…そんな…っ!!~
お父様…!!!!▼~
お父様ーーーーーーーーーーーっ!!▼~
:[リリス]|
うっ…うううっ…~
お父様……っ。▼~
…………▼~
…カムイ…▼~
お父様は確かに…~
そう仰いました…▼~
私の…たった一人のお兄様(お姉様)…~
そして…お父様の最後の心残り…▼~
それなら…この償いに、~
私はお兄様(お姉様)をお守りいたしましょう…▼~
私を守ってくださったお父様と同じように、~
次は私があなたを守りましょう。▼~
カムイお兄様(お姉様)…~
永遠に妹だと気づかれなくても、▼~
私はいつでもお傍にいます。~
あなたを守り導きます。▼~
…ハイドラ様、申し訳ございません。~
あなたを裏切る哀れな娘をお許しください。▼~
ですが、あなたへの最後の忠誠の証として、~
いつかお兄様(お姉様)がこの地へ来たとき…▼~
私はただの一言も、~
あなたの真実を話しません。▼~
…………▼~
…今の私では、~
あの者たちを追う力はありませんね。▼~
星竜たちの住まう地…~
星界へと向かいましょう。▼~
彼らは私を受け入れてくれるでしょうか…~
旅人を守り導く、淡い光の星の竜…▼~
彼らの加護を受けることができれば…~
こんな私でもきっと、お兄様(お姉様)の光になれる。▼~
…たとえこの先、~
どんな報いが待っていたとしても。▼~
…………▼~
さようなら、ハイドラ様…▼~
** クリア後2 [#k8a2cf42]
:[ハイドラ]|
…………▼~
…リリスが去ったか。~
愚かな駒よ…▼~
この地を去れば我と同じく、~
力の大半を失うというのに…▼~
…まあ良い。~
どのみちあの駒は死ぬ運命。▼~
カムイがどちらを選んでも…~
旅の終わりさえ見ることはない。▼~
…力を得た異界の戦士も同じこと。~
勝利するのはこの我だ…▼~
愚かな人間どもめ…~
奴らを一匹残らず葬り去ること…▼~
争い合わせ、絶望させ、滅びに誘う事…~
それこそが我の望み…!!▼~
ク、ククク…▼~
ふあっはっはっはっは!!!!▼~
ははははははははははははははは!!!!▼~
(スタッフロール)~
:[ハイドラ]|
…………▼~
…………▼~
…………▼~
…ウ、ウゥ…▼~
カなラズ…~
殺しニキテくれ…▼~
オーでぃン、らズわるド…ルーな…▼~
そシテ…~
カムイ…▼~
ワタシはここデ…ズット…ズット…~
待っテイる…▼~
マタ…~
会えるトキヲ…▼~
ワ…たしは……▼~
ズッと…▼~
…………▼~
…信じてる。▼~
…………▼~
…………▼~
…………▼~
かくして知恵の竜といわれた~
透魔竜は完全に狂い…~
その理性と心は永遠に失われた。~
これは「あなた」が知る由もない物語。~
昔どこかの遠い見えない国に、~
ひとりの「父」がいたことを、~
今もどこかの近くて遠い隣に、~
ひとりの「妹」がいることを、~
「あなた」が知ることは決してない。~
-物語は本編へと続く-~
神祖竜の血を手に入れた▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#wb08246f]
- op1 「それってさっき、俺たちの世界に来た追っ手のことか...
#comment
終了行:
*異伝 見えざる史実 後編 [#f189ea47]
#contents
*オープニング [#b9069ff0]
**オープニング1 [#r545045d]
:[ハイドラ]|
よし…着いたぞ。~
…ここが私の国、『透魔王国』だ。▼~
:[ウード]|
お、おい…岩が浮いてるぞ!?▼~
:[アズール]|
あっちは湖が逆さまになってる…!~
ど、どうなってるんだろ…▼~
:[ハイドラ]|
はは、やはり外の世界の者には~
奇異に映るか。▼~
:[セレナ]|
…ずいぶん寂しい場所だけど、~
人はちゃんと住んでるの?▼~
:[ハイドラ]|
…いや。~
今は生きているものは殆どいない。▼~
外をうろついているものといえば…~
『透魔兵』という見えない兵たちぐらいだ。▼~
:[ウード]|
それってさっき、~
俺たちの世界に来た追手のことか?▼~
:[ハイドラ]|
ああ。あれは全て、この国の兵…~
死んだ者たちを利用した存在だ。▼~
:[ウード]|
まるで、屍兵だな。▼~
:[ハイドラ]|
かつてはここも、もっと豊かだったんだが…~
今は化け物の徘徊する地になってしまった。▼~
:[アズール]|
ちょっといいかな?~
ハイドラさんは神様だって言ってたよね。▼~
もしかして、滅びかけたこの国を憂いて、~
誰かに助けを求めに来たの…?▼~
:[ハイドラ]|
半分正解で、半分不正解…だな。▼~
:[アズール]|
ん? どういうこと?▼~
:[ハイドラ]|
…………▼~
…答えを言う前に、~
ある竜の話を聞いて欲しい。▼~
:[セレナ]|
竜…?▼~
:[ハイドラ]|
ああ。~
かつてこの国を作った竜の話だ。▼~
その竜は人間を愛し…人に知恵を与え、~
長い寿命を与え、共に生きた。▼~
特に、国王との関係はとても良好だった。~
王家と竜は共に在ったと言っても良いほどに。▼~
だが…数百年前、竜は徐々に自分が獣の衝動に~
支配されていくことに気付いた。▼~
この国を愛しているのに…~
それを壊してしまいたいという衝動が、▼~
日に日に増していくのを感じていたんだ。▼~
:[セレナ]|
獣の衝動…聞いたことあるわ。▼~
あたしの仲間にも、~
竜になれる力を持った子がいるんだけど…▼~
その子が言うには…~
自分の理性とは関係なく、▼~
たまに暴れたくなるときがあるみたいなの。~
それが獣の衝動ってやつ?▼~
:[ハイドラ]|
そうだな…~
かなり近いものだと思う。▼~
竜は強大な力を持っていたために、~
その衝動も大きくてな。▼~
いつか自分が狂ってしまった時のためにと、~
当時の透魔王に歌を残した。▼~
:[アズール]|
へえ…歌か。~
それを歌うとどうなるの?▼~
:[ハイドラ]|
竜の内にある衝動や力を弱められるんだ。~
媒介は彼の竜石の欠片。▼~
竜はもしものときのために~
自分の力を濃く与えた王族にのみ、▼~
代々その力を使えるようにしたんだが…▼~
…最後の透魔王はその力を使うことなく、~
殺されてしまった。▼~
:[ウード]|
まさか、その竜が…▼~
:[ハイドラ]|
ああ、そうだ。~
…最初は些細な暴走だった。▼~
獣の衝動が抑えきれなくなった竜は、~
誤って森を一つ消してしまったんだ。▼~
幸い死人は出なかったが…~
人は竜を責めたて、▼~
危険だからと迫害し…殺そうとした。~
その時…竜は思ってしまったんだ。▼~
人間が憎い…と。▼~
こんなに豊かな暮らしができているのは~
自分が与えた力のおかげなのに、▼~
お前たちはその恩を忘れて~
自分を殺そうとするのか…と。▼~
:[ウード]|
…………▼~
:[ハイドラ]|
それから竜は独りで山奥に閉じこもり…~
人間たちを恨み…▼~
その存在を呪いながら~
過ごすようになってしまった。▼~
:[セレナ]|
なんか…可哀想な話ね。▼~
:[ウード]|
だが竜が人を恨んでしまう気持ちも、~
わからなくはないな…▼~
:[アズール]|
うん…今まで仲良くしてきた人たちが~
自分を殺しに来たら、そう思っても無理ないよ…▼~
:[ハイドラ]|
そうか…お前たちは優しいな。▼~
竜にも、お前たちのように言ってくれる~
存在がいたんだ。▼~
それがこの国の王とその一族…~
彼らだけは竜のことを信じて、▼~
何度も竜のいる山まで会いにきてくれた。~
民たちに竜のことを説明すると言ってくれた。▼~
だが竜は彼らを信じるだけの~
心の強さを持てずに…▼~
その王すらも手にかけてしまったんだ。▼~
:[アズール]|
そんな…▼~
:[ハイドラ]|
竜は王を殺したことがきっかけで狂い、~
国の全てを破壊し始めた。▼~
だが竜は最後に…僅かな理性で、~
狂う前の「心」を切り離していた。▼~
その心は人の形を取り、~
本体とは別の意志を持つようになったんだが…▼~
それが…▼~
…この私だ。▼~
:[セレナ]|
ええっ!!?▼~
:[ウード]|
まじかよ!?▼~
:[アズール]|
じゃ、じゃあハイドラさんが…~
この国を繁栄させた龍で…▼~
王国を、こんな風にした張本人…!?▼~
:[ハイドラ]|
全ては獣の衝動に抗えなかった、~
私のせいだ…▼~
私を好きだと言ってくれた民たちのことを~
憎んでしまった…▼~
私を信じると言ってくれた王のことを、~
信じることができなかった…▼~
全部、私の弱い心のせいだ。~
そのせいで、皆を…この国を…!▼~
:[アズール]|
ハイドラさん…▼~
:[ハイドラ]|
…すまない。~
少し、取り乱してしまった。▼~
続きを話そう。▼~
狂った竜である「本体」から分離した私は、~
記憶を失って放浪していた。▼~
その時に助けてくれたのが…~
王妃の妹、ミコトだ。▼~
共に過ごすうちに互いに恋に落ち…~
私と彼女は、子を成した。▼~
:[ウード]|
なに…?~
子供がいるのか、ハイドラさん。▼~
:[ハイドラ]|
…父と呼ばれたことはないがな。▼~
透魔王国が滅ぶ直前、~
竜としての記憶を取り戻した私は…▼~
全ての真実をミコトに告げ、~
ミコトとその姉…王妃シェンメイと子供たちを、▼~
透魔王国の外へと逃がしたんだ。~
それが我が子を見た最後…▼~
生まれたばかりだったあの子は、~
私のことなど覚えていないだろう。▼~
:[セレナ]|
でもミコトさんが教えてくれるんじゃない?▼~
:[ハイドラ]|
いや…ミコトには、父親のことは~
あの子に決して言わぬよう頼んでおいた。▼~
:[セレナ]|
え? どうしてよ?▼~
:[ハイドラ]|
嫌だろう。~
自分の父親が国を滅ぼした存在であるなど。▼~
私はそんな重荷を、~
あの子に背負わせたくはない。▼~
:[アズール]|
ハイドラさん…辛くないの?▼~
その子に、~
お父さんって呼んで欲しくないの?▼~
:[ハイドラ]|
そうだな…~
呼んでほしくないといえば、嘘になる。▼~
だが、世界には…~
言うべきではない真実もある。▼~
:[アズール]|
…………▼~
:[ハイドラ]|
…話が逸れてしまったな。▼~
ミコトたちを国外に逃がした時…~
私の存在がハイドラ本体にばれてしまった。▼~
長い間逃げ隠れながら~
好機を窺っていたんだが…▼~
予知の力が戻ったときに~
遠い世界で邪竜を倒す戦士たちの姿を視た。▼~
それで、希望の一つとして…~
この地に呼び寄せることを思いついた。▼~
:[ウード]|
そうだったのか。▼~
:[ハイドラ]|
但し今聞いたことは…~
決して外の世界で言ってはいけない。▼~
もし言えばお前たちも、~
泡となって消えてしまうことになる。▼~
:[ウード]|
わかった。絶対に言わない。▼~
:[ハイドラ]|
いいか?~
ここからは、仕事の話になる。▼~
お前たちにはまず、~
『白夜王国』へと行ってもらう。▼~
:[セレナ]|
白夜王国…?~
それって、透魔王国の外にあるの?▼~
:[ハイドラ]|
ほお、察しがいいな。▼~
そうだ、白夜王国は外の国のひとつ…~
ミコトが落ち延びた先だ。▼~
彼女ならきっと、~
お前たちを受け入れてくれるだろう。▼~
そこで私の子と共に旅をし、~
5つの神器を繋げてくれ。▼~
そうすればいつか運命に導かれ…~
再びこの地に来ることになる。▼~
その時は…~
獣と成り果てた「私」のことを、倒して欲しい。▼~
:[セレナ]|
ハイドラさんを…!?▼~
:[ハイドラ]|
私の真の目的はそれだ。~
私を…「透魔竜ハイドラ」を殺してくれ。▼~
私には、あの竜の気持ちがわかる…~
人を全て滅ぼすまで止まらない憎しみが、▼~
痛いほどわかるんだ。▼~
でも、それは間違っている。~
滅ぶべきは私のほう…▼~
子がいつか親元を離れるように…~
私はいつか、必要とされなくなるんだ。▼~
:[アズール]|
でも…▼~
:[ハイドラ]|
これでいいんだ。~
世界が救われる道は、これ以外にない。▼~
…できないとは言わせないぞ。~
お前たちは既に…▼~
あの邪竜を滅ぼしているのだから。▼~
:[ウード]|
…………▼~
…わかった。▼~
なら、まずはハイドラさんの子供のこと~
知っておいたほうがいいな。▼~
その子のこと、色々教えてくれ。~
名前はなんていうんだ?▼~
:[ハイドラ]|
ああ、そうだな。~
名は…▼~
:[???]|
…こんなところにいたんですね。~
目障りな紛い物。▼~
:[ハイドラ]|
っ!? お前は…?▼~
:[リリス]|
…私はリリス。▼~
ハイドラ様の娘にして、~
その忠実なる下僕です。▼~
:[ハイドラ]|
なんだって…!?▼~
:[セレナ]|
え? ハイドラさんの子供って、~
この子のことなの!?▼~
:[ハイドラ]|
違う!!~
お前はいったい…誰だ!?▼~
:[リリス]|
だから言っているじゃないですか。~
私はハイドラ様の娘…▼~
片割れ風情のあなたと違い、~
正当なる透魔竜の娘です。▼~
:[ハイドラ]|
まさか…~
あの狂った竜が、子を成したのか!?▼~
:[リリス]|
あら…知らなかったのですか?▼~
こんなことも見通せずにいたとは、~
拍子抜けですね。▼~
では、あなたの子が今…白夜王国ではなく、~
暗夜王国にいることも知らないのでしょうか。▼~
:[ハイドラ]|
暗夜王国だと!?▼~
あの子を…暗夜の手駒の元に~
連れ去ったというのか。▼~
:[リリス]|
…………▼~
:[ハイドラ]|
どうしてだ…~
それなら、これまで私の視ていた未来は…▼~
:[リリス]|
ふふっ。いいですね、その顔。~
紛い物のハイドラ様…▼~
あなたの存在は目障りなんです。~
今ここで…消えてください。▼~
:[ウード]|
ちっ…させるかよ!~
はああっ!!▼~
(剣をはじく音)~
:[リリス]|
…どきなさい、異界の者。▼~
(攻撃される音)~
:[ウード]|
うわああっ!?▼~
:[アズール]|
…ウード!!~
よくもやってくれたね。▼~
…でえいっ!!▼~
(剣をはじく音)~
:[リリス]|
…………▼~
:[アズール]|
!? そんな…!~
攻撃が、通らない!?▼~
:[リリス]|
はい。あなたたちの世界の力など、~
この地では通用しません。▼~
…そんなに死にたいですか?▼~
:[アズール]|
…っ!!▼~
:[ハイドラ]|
やめろ!!▼~
(画面が光る)~
:[リリス]|
ああ…~
足止めの魔法ですか。▼~
…私の動きを止めたところで、~
勝ち目などないというのに…▼~
:[ハイドラ]|
お前たち…転移の水晶玉を使え。~
今なら間に合う…▼~
元の世界に戻るんだ!!▼~
:[セレナ]|
はあ!? 何言ってんのよ!?▼~
:[ハイドラ]|
すまん…!~
私の力は思ったよりも衰えていたようだ。▼~
「本体」の娘たるこの存在がいる以上、~
この世界の未来は…▼~
私が視ていたものより、~
ずっと過酷なものになる!▼~
…視えたんだ、この娘が現れた時に…~
お前たちが死んでしまう未来も!!▼~
勝ち目のないこの世界に…~
これ以上巻き込むわけにはいかない。▼~
:[ウード]|
!!▼~
:[ハイドラ]|
…大丈夫だ。~
払った報酬を返せとは言わないさ。▼~
結局、帰る場所を選ぶ時間を~
与えてやれなかったのが心残りだが…▼~
私を信じてくれて…~
ありがとう。▼~
さあ、早く…!!▼~
:[セレナ]|
な、何言ってんのよ!~
あたしたちは帰らないわ…▼~
絶対に帰らない!!▼~
:[ハイドラ]|
なに…!?▼~
:[セレナ]|
馬鹿じゃないの!?~
あんた、まだ人を信じられないわけ!?▼~
あたしたちはまだ、~
死ぬって決まったわけじゃないわ!▼~
さっき人間を信じられなかったって…~
そう言って後悔してたけど、▼~
そんなに悔やんだなら、~
次は違う道を選んでみせなさいよ!!▼~
:[アズール]|
どうして戻れなんて言うんだよ…!~
あなたの希望になってみせるって決めたのに!▼~
僕たちはずっと、~
希望に賭けて生きてきた。▼~
それがどれだけ小さいものでも、~
叶うって信じてここまで来たんだ!▼~
それがどこだって、~
この世界でだって、叶えてみせる!!▼~
だから…信じてよ、ハイドラさん!!~
僕たちを信じて!!▼~
:[ハイドラ]|
信じる…?▼~
:[ウード]|
ああ、そうだ!!~
俺たちは覚悟なんかもう決まってる!!▼~
だから力をくれよ、今すぐに!~
どんな名前でも姿でも構わない…▼~
この世界で戦える力をくれ!!~
見えちまった未来なんかより、▼~
今ここにいる、~
俺たちのことを信じてくれよ!▼~
:[セレナ]|
あたしは――▼~
:[アズール]|
僕は――▼~
:[ウード]|
俺は――▼~
――あなたのために闘う!!!!~
:[ハイドラ]|
…!~
ウード、アズール、セレナ…▼~
…………▼~
…わかった。▼~
:[リリス]|
……っ!?▼~
:[ハイドラ]|
信じよう…私も、お前たちを。▼~
信じる心の全てを以って…~
新たな力を授けよう。▼~
――我は神祖の知恵を司る者。~
原始の世界を統べし者…▼~
虹の地より来たる希望の光に~
新たなる力を。▼~
神祖竜の加護を受けしその名は――▼~
**オープニング2 [#v0d80405]
:[オーディン]|
なに!? 姿が変わった…!?~
な、何だこれは、体が軽いぞ!!▼~
:[ラズワルド]|
さっきまでと、全然違う…~
身体中が…胸の奥が熱い…!▼~
:[ルーナ]|
これが、この世界の…~
ハイドラさんの力なの…?▼~
:[ハイドラ]|
ああ。~
私の信じる心を込めた力――▼~
オーディン、ラズワルド、ルーナ…~
それがお前たちの新しい名だ。▼~
:[オーディン]|
オーディン…いい響きだな。~
血が騒ぐぜ…!▼~
:[ラズワルド]|
ありがとう、ハイドラさん。~
僕たちを信じてくれて!▼~
:[ルーナ]|
やればできるじゃない!▼~
あたしたちを信じたこと…~
絶対後悔させないわよ!~
:[ハイドラ]|
ああ…ありがとう。~
私にもう一度、人を信じさせてくれて…▼~
:[オーディン]|
力を感じる…~
今なら負ける気がしないぜ!▼~
貴様、さっきはよくもやってくれたな…~
はああっ!!▼~
(炎を飛ばす)~
:[リリス]|
っ…!!▼~
:[ルーナ]|
攻撃が通ったわ!!▼~
:[ラズワルド]|
ふう、良かった…!~
これなら闘えるね!!▼~
:[リリス]|
…この程度で…~
調子に乗らないでください…!▼~
(透魔兵を召還)~
:[ルーナ]|
もう、またなの!?~
しつこい奴ら…!▼~
:[リリス]|
少しは闘えるようになったようですが…~
この子達に敵いはしません。▼~
先には行かせませんよ。~
あなたたちは、ここで死ぬんです!~
:[ラズワルド]|
させないよ!~
僕たちはこの先に行く…▼~
悪いけど、道を空けてもらうよ!!▼~
* 戦闘 [#i3fa2dd6]
**1ターン目開始前 [#zf0b88eb]
:[ラズワルド]|
ん? あれは…?▼~
:[ハイドラ]|
あれは「竜脈」だ。~
大地の力が結集している場所…▼~
この世界の竜の血を引く者のみが、~
その力を目覚めさせることができる。▼~
:[ルーナ]|
ふーん。つまり、~
あたしたちには使えないってこと。▼~
:[ハイドラ]|
いや…方法ならある。~
私の血をお前たちに授けよう。▼~
これを飲めば…~
身体中に神祖竜の血が取り込まれ、▼~
一時的に竜脈を使えるようになる。▼~
:[オーディン]|
ほ、本当か!~
なんかかっこいいな…▼~
:[ルーナ]|
一時的にって、どれぐらいなの?▼~
:[ハイドラ]|
そうだな…その者の素養によるが、~
長くて数十年、効果は子孫にまで伝わる。▼~
だがこの状況ではお前たちに、~
十分な血を与える時間がない…▼~
今の私が与えられる量の血では、~
長くても数年程度持てば良い方だ。▼~
:[ラズワルド]|
へえ…それでも結構長いんだね。▼~
:[オーディン]|
ここを切り抜けるには十分だ。▼~
ありがとな、ハイドラさん!▼~
神祖竜の血を手に入れた▼~
** 会話 [#v3a9422c]
*** オーディン⇔ラズワルド [#c116a27b]
:[ラズワルド]|
あ、ウード!▼~
:[オーディン]|
…………▼~
:[ラズワルド]|
ねえウード、~
聞いて欲しいことがあるんだけど…!▼~
:[オーディン]|
俺は…漆黒のオーディンだ!~
ウードではない。▼~
その名は隠すべき真名…~
今の俺は偽りのヴェールをまとう闇の戦士だ。▼~
…ったく。そこのところ、~
ぜひ間違えないでもらいたいな。▼~
:[ラズワルド]|
え? あ…!~
そうだったね、ごめん。▼~
:[オーディン]|
で、何の用だよアズール。▼~
:[ラズワルド]|
…………▼~
…アズールじゃなくて、ラズワルド。▼~
:[オーディン]|
あ、すまん。▼~
:[ラズワルド]|
もう…オーディンも人のこと~
言えないじゃないか。▼~
それより、すごいんだよ。~
僕、ここに来て気付いたことがあるんだ…!▼~
:[オーディン]|
何だ?~
そんなに目え輝かせて。▼~
:[ラズワルド]|
踊れるんだ。▼~
:[オーディン]|
ん?▼~
:[ラズワルド]|
踊れるんだよ!! 僕が!~
ううん、正確には…▼~
相手に力を与える踊りが踊れる…~
そう言ったほうが正しいかも。▼~
:[オーディン]|
余計に訳わかんなくなってるじゃねえか!~
それってどういうことだよ。▼~
:[ラズワルド]|
え…えっと…じゃあ、~
恥ずかしいけど…見てて。▼~
……はいっ。▼~
:[オーディン]|
!! 何だこれ…▼~
今、力が増幅されるような…~
妙な感覚がしたぞ…!!▼~
:[ラズワルド]|
でしょ?~
さすがに母さんほどの力はないけど…▼~
僕もやっと、~
みんなの役に立てるようになったんだ!▼~
嬉しい…~
すごく嬉しいよ…!▼~
:[オーディン]|
ああ、良かったな。▼~
:[ラズワルド]|
ほとんどハイドラさんのおかげって~
気もするけどね。あはは…▼~
:[オーディン]|
いや…そんなことない。~
それはお前の実力だろ。▼~
今まで頑張ってきたから、~
どこでだって努力してきたから…▼~
お前はその力を得たんだ。~
少なくとも、俺はそう思ってる。▼~
:[ラズワルド]|
オーディン…▼~
:[オーディン]|
それに俺は何よりも、~
お前がこうして自分から…▼~
踊りを見て欲しいって~
言えるようになったのが一番嬉しいぜ。▼~
:[ラズワルド]|
! あ…ありがとう…▼~
:[オーディン]|
ん? 待てよ…~
ラズワルドがこうなったということは…▼~
俺も何か、別方向の新しい力に~
目覚めている可能性が…?▼~
:[ラズワルド]|
あるかもしれないよ。~
というか、絶対あると思う。▼~
:[オーディン]|
なにっ…?!~
それは血が騒ぐな…!▼~
まだ俺も知らない力が~
この身体に眠っているというのか…!▼~
な、なんか動悸が激しくなってきた…~
ちょっと踊って鎮めてくれよ。▼~
:[ラズワルド]|
そ、そういうのは無理かな…▼~
:[オーディン]|
ふっ…冗談だよ。~
俺の力はこれから見つけるとしよう…▼~
今はここを切り抜けるのが先決だ。~
先程の力…また俺に貸してくれるか?▼~
:[ラズワルド]|
もちろん。~
頑張ろうね、オーディン!▼~
:[オーディン]|
ああ、ラズワルド!▼~
*** オーディン⇔ルーナ [#y93139e4]
:[ルーナ]|
いたいた、オーディン。▼~
:[オーディン]|
お、セレナ!▼~
:[ルーナ]|
…ルーナよ。▼~
あんた…まさかとは思うけど、~
自分の名前しか覚えてないわけ?▼~
:[オーディン]|
す、すまん…▼~
:[ルーナ]|
まあいいわ。それより…~
あんたダークマージになったのね。▼~
うんうん、なかなかいいじゃない。~
そのマントとか、きまってるわよ。▼~
:[オーディン]|
ふっ…そう言ってくれると嬉しいぜ。~
ルーナはやっぱり傭兵なんだな。▼~
:[ルーナ]|
そうね、おかげで闘いやすいわ。~
今までのやり方をそのまま使えるもの。▼~
あんたは大丈夫なの?~
もし慣れないなら補佐してあげるけど。▼~
:[オーディン]|
いや…心配には及ばない。~
確かにちょっと剣が恋しいなーとは思うが、▼~
この身体に満ちる魔力の感覚は~
明けの空に暁光が満ちるかのような感覚で…▼~
:[ルーナ]|
つまり?▼~
:[オーディン]|
すっげーいい感じなんだ。▼~
:[ルーナ]|
あっそ…なら安心したわ。▼~
…悔しいけど、~
あんたのその力は頼りにしてるから。▼~
:[オーディン]|
そ、そうなのか?▼~
:[ルーナ]|
三人揃いも揃って剣を振ってるより、~
一人ぐらい違うのがいたほうがいいでしょ?▼~
あたしもホントは…~
あんたの言うとおりペガサスに乗って、▼~
槍を持ったほうが良かったのかもね。▼~
名前も姿も変わったのに、~
つまんない意地だけそのままで…馬鹿みたい。▼~
:[オーディン]|
ルーナ…▼~
…ふっ、仕方ないな。~
お前がそんな事言うなんて、らしくないぜ。▼~
俺は良かったと思ってる…~
ルーナが剣のままでいてくれて。▼~
:[ルーナ]|
え?▼~
:[オーディン]|
だってお前はすげえ強いし…~
そのままでいてくれたら、安心する。▼~
それに、かっこいいとも思う。▼~
ここがどこでも、自分が誰でも、~
同じ道を貫く強さを持ってるなんて。▼~
それってさ…~
誰にでもできることじゃないだろ。▼~
…頼りにしているぞ、強き戦士よ。~
今までも、これからもな。~
:[ルーナ]|
…………▼~
…あ、ありがと。▼~
相変わらず妙な言い回しだけど…~
励まされてることはわかったわ。▼~
あんたがそこまで言うなら…~
頼りにさせてあげてもいいけど?▼~
:[オーディン]|
へへっ、悪いな。~
頼むぜルーナ!▼~
*** ラズワルド⇔ルーナ [#lc7081fd]
:[ラズワルド]|
ちょっといいかな、ルーナ!!▼~
:[ルーナ]|
どしたの、ラズワルド?▼~
…って、あんた、~
あたしの名前覚えてくれたのね。▼~
:[ラズワルド]|
あはは、当たり前だよ!~
僕は女の子の名前は絶対忘れないから。▼~
ルーナも僕の名前覚えてくれてありがとう。~
新しい服、すっごく似合ってるよ。▼~
あ、その髪飾りも可愛いね!▼~
:[ルーナ]|
はいはい、どーもありがとう。▼~
で、戦闘中にわざわざ来たってことは~
あたしに何か用があるんでしょ?▼~
さっさと言って。▼~
:[ラズワルド]|
ええー…冷たいなあ。~
でもまあ、それが君のいいところだよね。▼~
…あのさ、僕、~
この格好になって思ったことがあるんだ。▼~
きっとルーナも同じじゃないかなって、~
そう思うんだけど…▼~
:[ルーナ]|
…な、何よ。▼~
:[ラズワルド]|
…………▼~
腕の盾…すごく綺麗じゃない?▼~
:[ルーナ]|
! 確かに。▼~
:[ラズワルド]|
なんかさ、傷一つないから…~
攻撃を受けるとき緊張するよね。▼~
:[ルーナ]|
そうね…前のは傷だらけだったから、~
気なんて遣ったことなかったものね。▼~
未来にいたときからずっと同じのだったし。▼~
:[ラズワルド]|
…そう思うとちょっと寂しいかもね。▼~
ずっと自分を守ってくれてたものと~
離れるのって心細い気がしてきた。▼~
:[ルーナ]|
別にいいんじゃない?~
いつかは換えようと思ってたし。▼~
それに、新しい服と名前、~
あたしは気に入ってるわ。▼~
今までの自分と違って楽しいし…~
女の子には変身願望ってやつもあるしね。▼~
:[ラズワルド]|
そうだね。女の子ってそういうところ、~
ほんとに可愛いと思う。▼~
でも、いくら別の姿になっても、~
名前を変えて別の服を着ても…▼~
ルーナは…「セレナ」のままでいてね。▼~
別の人になって、今までのこと全部…~
なかったみたいになるのって寂しいから。▼~
:[ルーナ]|
…馬鹿にしないでよね。~
そんな風にはならないわよ。▼~
…なれないわ、絶対。▼~
:[ラズワルド]|
そう、なら良かった。~
それからもうひとつ…▼~
…みんなで最後まで生き残ろうね。▼~
ここで死んだら僕らは、~
元の世界で行方不明のまま…▼~
本当の自分として死ねなくなるんだ。▼~
だから…今度だけは絶対に、~
生きて帰ろう。▼~
:[ルーナ]|
今度だけは生きて帰る…か。~
…今まで何度思ったかしらね。▼~
大丈夫よ。あたしは負けないし…~
あんたも負けないわ。▼~
みんな一緒に帰れるわよ、絶対に。▼~
:[ラズワルド]|
…うん!~
なんか話したら安心したよ。▼~
ルーナが可愛くかっこよく闘うの、~
僕ずっと見てるからね!▼~
:[ルーナ]|
ふーん…ずいぶん余裕なのね。~
じゃああたしも見てるわ。▼~
あんたがやめてくれって言うまで、~
ずーーーーっと見ててやるんだから!▼~
:[ラズワルド]|
そ、それは恥ずかしいよ…!▼~
** 戦闘時 [#u54b25bd]
*** オーディン初戦闘 [#nbc4516e]
:[オーディン]|
えーと、攻撃できるようになったはいいが、~
剣がないのは落ち着かないな…▼~
しかしこの格好は悪くない…~
神秘性があって血が騒ぐぜ…▼~
ふっ…かかってくるがいい、見えざる兵よ。~
この新たなる力の餌食にしてやろう…!▼~
*** ラズワルド初戦闘 [#b1e6ec45]
:[ラズワルド]|
かかってきなよ…!~
この新しい力、君で試してあげる。▼~
新しい格好、ちょっと照れちゃうけど…~
ここで負けたら恥ずかしいもんね。▼~
信じてくれたハイドラさんのために、~
最後まで闘ってみせるよ!▼~
*** ルーナ初戦闘 [#w87edf45]
:[ルーナ]|
ふふっ、ちょっと心配だったけど、~
この服なかなか可愛いじゃない。▼~
可愛い服を着ると気分も上がるわよね。~
武器を放せないのは相変わらずだけど…▼~
今日のあたしは一味違うのよ。~
悪いけど、手加減なんかしないんだから。▼~
** 敗走時(フェニックスモード以外) [#ge4deace]
*** オーディン敗走 [#l2f0ac1c]
:[オーディン]|
くっ…力の制御を誤ったか…?~
すまん、後ろに下がらせてもらうぞ…▼~
*** ラズワルド敗走 [#n36caa79]
:[ラズワルド]|
しまった…避けきれなかったよ…~
ごめん…ちょっと下がってるね…▼~
*** ルーナ敗走 [#k9e61588]
:[ルーナ]|
せっかく強くなったのに、悔しい…~
ここは退くしかなさそうね…▼~
** 竜脈発動 [#hfa47d4d]
*** 1つ目の竜脈発動時 [#w88717c1]
:[リリス]|
竜脈が…!?~
どうして奴らが力を使えるのです…!?▼~
…さてはあの紛い物が血を与えましたね。~
どこまでも余計な真似を…▼~
そんなことをしても、~
ここで死ぬ運命は変わらないのに…▼~
*** 3つ目の竜脈発動時 [#s413f8f0]
:[ハイドラ]|
なんだ…?~
強大な竜脈の力を感じる…▼~
…今ならこの地を、~
元の姿に戻すことができるかもしれない。▼~
*** 4つ目の竜脈発動時(オーディンが発動) [#f8e9b36d]
:[オーディン]|
力を感じる…!~
なんだこれ、さっきの竜脈のせいか?▼~
今なら新しい必殺技でもなんでも、~
放てそうな予感がするぜ…!▼~
戦闘は俺に任せろ!!~
残りの奴らは、みんな俺の獲物だ…!▼~
*** 4つ目の竜脈発動時(ラズワルドが発動) [#j8278147]
:[ラズワルド]|
!? また、新しい力の感覚だ。~
これってさっき使った竜脈のせい…?▼~
なんだろう…この感じ。~
今ならいつもより上手く闘える予感がする。▼~
よし…強い敵は僕に任せて。~
絶対にみんなの役に立ってみせるよ!▼~
*** 4つ目の竜脈発動時(ルーナが発動) [#m4706854]
:[ルーナ]|
えっ…!? なんか急に力が湧いてきたわ。~
これもさっきの竜脈の効果ってやつなの?▼~
また新しい力でも手に入ったんなら…~
負ける気がしないわね。▼~
今のあたしなら、~
母さんみたいに闘えるかもしれないわ…!▼~
** VS 透魔兵(敵将) [#ge10de05]
:[???]|
リリス様の命令のままに…~
あなた方を排除します。▼~
*** 透魔兵(敵将)撃破時 [#neb0ae73]
:[???]|
異界の兵、これほどの力とは…▼~
* クリア後 [#x008d427]
** クリア後1 [#y91b77a0]
:[ルーナ]|
…何とか切り抜けられたわね。▼~
:[ラズワルド]|
2人とも…大丈夫?▼~
:[オーディン]|
ああ、なんとかな。~
これぐらいならちょろいもんだ。▼~
:[リリス]|
あら、これで終わったと思っているのですか?~
…愚かな人たち。▼~
ハイドラ様に賜った私の兵は無限です。~
…さあ、続きを始めましょう?▼~
(透魔兵を召還)~
:[オーディン]|
まさか、まだ闘う気なのか…!?▼~
:[ルーナ]|
冗談じゃないわよ…▼~
:[ラズワルド]|
きりがないね。~
でも…やるしかないよ。▼~
:[ハイドラ]|
…………▼~
いや…もういい。3人とも。~
もう闘う必要はない…▼~
今からお前たちを「暗夜王国」に送る。▼~
:[オーディン]|
なにっ…暗夜王国!?~
でも、さっきの話じゃ、白夜王国って…▼~
:[ルーナ]|
ていうか…ハイドラさんは!?~
あんたはどうすんのよ!?▼~
:[ハイドラ]|
私は…ここに残る。~
どのみち、外の世界に干渉する力はない。▼~
もっと伝えておきたいことがあったが…~
本当にすまない。▼~
私たちは…ここでお別れだ。▼~
:[ラズワルド]|
そんな…!▼~
:[ハイドラ]|
いいか…まずは暗夜王城へ行け!~
そこで力を示せば、王族の臣下になれる!▼~
そうしたら…きっと、~
きっとあの子の傍に…▼~
:[リリス]|
…お喋りはそこまでです!▼~
(攻撃される音)~
:[ハイドラ]|
ぐあっ!!▼~
:[ラズワルド]|
ハイドラさん…っ!!▼~
:[ハイドラ]|
…次に会うときは、敵同士だ。~
必ずここに戻ってきてくれ。▼~
私は信じている。~
例えどんな過酷な運命でも…▼~
お前たちが…~
私を殺しに来てくれることを。▼~
(転移される3人)~
:[ハイドラ]|
信じてる…~
オーディン、ラズワルド、ルーナ…▼~
:[リリス]|
…異界の兵を逃がしましたか。▼~
本当に、あなたは…~
あの方の邪魔ばかりなさいますね。▼~
ですが、それももう終わりです。~
あなたはここで死ぬんですよ!▼~
偽物のハイドラ様!!!!!!!▼~
:[ハイドラ]|
…………!▼~
:[リリス]|
…………▼~
止めが刺せない…~
どうして…?▼~
こいつが、~
あの方と同じ存在だから…?▼~
そんな…あり得ません…~
この私が命令に従えないなんて…!▼~
:[ハイドラ]|
…どうした?~
殺すなら早く殺せ。▼~
最後に見るものが「愛する自分の娘」なら、~
こんなに幸せなことはない…▼~
:[リリス]|
…!~
なんですか、それ…▼~
愛する娘だなて、~
そんなこと気安く言わないでください!▼~
ずっとお傍にいたハイドラ様でさえ、~
私を見てくださったことはないのに…▼~
今まで私のことを知りもしなかったあなたに、~
私を愛せるはずありません!!▼~
:[ハイドラ]|
…リリス?▼~
:[リリス]|
…………▼~
私は…生まれたときからずっと、~
愛されたことなどなかった。▼~
実の娘であっても…~
私はあの方にとっての捨て駒の一つ。▼~
虐げられ、奴隷のように扱われ、~
認めてもらおうと頑張っても…▼~
ただの一度だって、~
言葉をかけてもらえたことなんてなかった!▼~
なのに…あなたに、~
あの方と同じ存在であるあなたに…▼~
愛する娘だなんて言われたら…~
揺らいでしまうじゃないですか!▼~
あの方の命令に…~
背いてしまいそうになるじゃないですか…っ!▼~
:[ハイドラ]|
リリス…▼~
…………▼~
すまん…~
お前は辛い思いをしてきたんだな。▼~
今まで気付かずにいて、すまなかった…▼~
:[リリス]|
っ…! 放してください…!~
本当に殺しますよ!?▼~
:[ハイドラ]|
ああ、殺せばいい。▼~
それがお前への愛の証になるなら…~
私は何度でもお前に殺されてやる。▼~
…信じてくれ、リリス。~
私はお前を愛している。▼~
今まで辛い思いをしてきた分まで…~
お前に愛を教えてやりたい。▼~
誰かに愛される気持ちを伝えてやりたい。~
本当に、そう思っているんだ。▼~
私はお前の…父親なんだからな。▼~
:[リリス]|
…………▼~
愚かですね、あなたは…▼~
お人好しで、馬鹿正直で、正しくて…~
私の一番苦手なタイプです。▼~
…………▼~
あなたの勝ちですよ…~
…お父様。▼~
私は…あなたを殺せません…▼~
:[ハイドラ]|
リリス…▼~
:[リリス]|
…………▼~
…ぐっ!?▼~
:[ハイドラ]|
どうした!?▼~
:[リリス]|
そ、そんな…! ハイドラ…様…~
私を…消すおつもりですか…▼~
私は…このひとを…~
あなたを、父と呼ぶことさえ…▼~
許されないのですか……▼~
うっ…!~
あああああああ…!!!▼~
:[ハイドラ]|
リリス、しっかりしろ、リリス…!▼~
:[リリス]|
離れてください…っ!~
もう…いいんです…▼~
捨て駒の…わたしのこと…~
愛していると…いってくれて…▼~
私、わたし…~
それだけで…うれしかっ…▼~
:[ハイドラ]|
そうはさせない…!~
お前は私が、助けてみせる!!▼~
:[リリス]|
…おとう…さま…!?▼~
(画面が光る)~
:[ハイドラ]|
…平気か…リリス…?~
どこも…痛まないか…?▼~
:[リリス]|
はい…▼~
:[ハイドラ]|
よかった…▼~
:[リリス]|
そ…んな……~
…お父様、どうして…▼~
あの方の呪いを打ち消したら…▼~
いくらあなたでも、~
無事ではいられません…▼~
それなのに…!!▼~
:[ハイドラ]|
いや…いいんだ…▼~
自分はどうせ…~
もうすぐ消えてしまう存在だった。▼~
だから、この命を…~
お前のために使えるなら…本望だ。▼~
:[リリス]|
ごめんなさい…お父様…~
私…私なんかのために…!▼~
うっ…! ううっ…!!▼~
:[ハイドラ]|
泣かないでくれ…リリス…~
最期くらい…笑顔を見せてくれ…▼~
:[リリス]|
そ、そんなこと…~
できません…!▼~
死なないで…お願い…~
私なんかのために、消えたりしないで…!▼~
:[ハイドラ]|
はは…~
しょうがない…娘だな…▼~
ずっと傍にいて…~
守ってやりたいけれど…▼~
私はもうすぐ…~
何もできなくなる…▼~
もう…~
どこにも行けずに…▼~
なにも償えずに…~
なにも…信じられなくなる…▼~
すまない、リリス…▼~
すまない…ミコト…▼~
…すまない…▼~
……カムイ……▼~
:[リリス]|
!! お父様!?▼~
いや…そんな…っ!!~
お父様…!!!!▼~
お父様ーーーーーーーーーーーっ!!▼~
:[リリス]|
うっ…うううっ…~
お父様……っ。▼~
…………▼~
…カムイ…▼~
お父様は確かに…~
そう仰いました…▼~
私の…たった一人のお兄様(お姉様)…~
そして…お父様の最後の心残り…▼~
それなら…この償いに、~
私はお兄様(お姉様)をお守りいたしましょう…▼~
私を守ってくださったお父様と同じように、~
次は私があなたを守りましょう。▼~
カムイお兄様(お姉様)…~
永遠に妹だと気づかれなくても、▼~
私はいつでもお傍にいます。~
あなたを守り導きます。▼~
…ハイドラ様、申し訳ございません。~
あなたを裏切る哀れな娘をお許しください。▼~
ですが、あなたへの最後の忠誠の証として、~
いつかお兄様(お姉様)がこの地へ来たとき…▼~
私はただの一言も、~
あなたの真実を話しません。▼~
…………▼~
…今の私では、~
あの者たちを追う力はありませんね。▼~
星竜たちの住まう地…~
星界へと向かいましょう。▼~
彼らは私を受け入れてくれるでしょうか…~
旅人を守り導く、淡い光の星の竜…▼~
彼らの加護を受けることができれば…~
こんな私でもきっと、お兄様(お姉様)の光になれる。▼~
…たとえこの先、~
どんな報いが待っていたとしても。▼~
…………▼~
さようなら、ハイドラ様…▼~
** クリア後2 [#k8a2cf42]
:[ハイドラ]|
…………▼~
…リリスが去ったか。~
愚かな駒よ…▼~
この地を去れば我と同じく、~
力の大半を失うというのに…▼~
…まあ良い。~
どのみちあの駒は死ぬ運命。▼~
カムイがどちらを選んでも…~
旅の終わりさえ見ることはない。▼~
…力を得た異界の戦士も同じこと。~
勝利するのはこの我だ…▼~
愚かな人間どもめ…~
奴らを一匹残らず葬り去ること…▼~
争い合わせ、絶望させ、滅びに誘う事…~
それこそが我の望み…!!▼~
ク、ククク…▼~
ふあっはっはっはっは!!!!▼~
ははははははははははははははは!!!!▼~
(スタッフロール)~
:[ハイドラ]|
…………▼~
…………▼~
…………▼~
…ウ、ウゥ…▼~
カなラズ…~
殺しニキテくれ…▼~
オーでぃン、らズわるド…ルーな…▼~
そシテ…~
カムイ…▼~
ワタシはここデ…ズット…ズット…~
待っテイる…▼~
マタ…~
会えるトキヲ…▼~
ワ…たしは……▼~
ズッと…▼~
…………▼~
…信じてる。▼~
…………▼~
…………▼~
…………▼~
かくして知恵の竜といわれた~
透魔竜は完全に狂い…~
その理性と心は永遠に失われた。~
これは「あなた」が知る由もない物語。~
昔どこかの遠い見えない国に、~
ひとりの「父」がいたことを、~
今もどこかの近くて遠い隣に、~
ひとりの「妹」がいることを、~
「あなた」が知ることは決してない。~
-物語は本編へと続く-~
神祖竜の血を手に入れた▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#wb08246f]
- op1 「それってさっき、俺たちの世界に来た追っ手のことか...
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