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会話集/章別会話/異伝 絆の白夜祭親子会話/ミタマ
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*ミタマの親子会話 [#zb288936]
#contents
**アサマ [#g071f897]
:[ミタマ]|心地よい 眠りを破壊 破戒僧…▼~
:[アサマ]|ミタマ…~
今朝のことをまだ怒っているのですか?▼~
いつまでも惰眠をむさぼるあなたが悪いのですよ。~
起こした私を恨むのはお門違いです。▼~
:[ミタマ]|…わたくしの眠りを邪魔する者には…~
無慈悲なる鉄槌を…▼~
:[アサマ]|あっはっは、恐ろしい人ですねえ…▼~
すっとぼけたことを言ってないで、~
さっさと気持ちを切り替えてください。▼~
そして賊を倒し、そのあとは一緒に~
お祭りを楽しむのです。▼~
:[ミタマ]|お祭りを楽しむ?~
…お父様と一緒には、嫌ですわ。▼~
:[アサマ]|はぁ…ずいぶんと恨み深い子に~
育ってしまったようですねえ。▼~
親の顔が見てみたいものです。▼~
:[ミタマ]|いい機会なので、はっきり言いますわ。▼~
実は最近…~
夢の中にお父様が現れるのです。▼~
:[アサマ]|へえ、興味深い。▼~
:[ミタマ]|そのお父様は辛辣な言葉を言わず、~
とても素直で優しい父親です。▼~
つらいとき、悲しいときに~
優しく慰めてくれるのは夢の中のお父様。▼~
うれしいとき、楽しいときにちゃんと話を~
聞いてくれるのは夢の中のお父様。▼~
そのお父様の前では、わたくしも~
とても素直で活発な子になれていますの。▼~
最近のわたくしは、その素敵なお父様に~
会うために眠りについているのです。▼~
でも、現実は…~
毒舌ばかりを振り回す、このお父様ですの。▼~
:[アサマ]|…なるほど。~
では聞きます。▼~
私がそのような父親になればミタマは、~
素直で活発な子になってくれるのですか?▼~
:[ミタマ]|ええと、それは…▼~
が、がんばってみることもできますわ…▼~
:[アサマ]|感謝します。~
今の言葉、忘れないでくださいよ?▼~
だとしたら試しに、その気色悪い父親を~
演じてあげましょう。▼~
:[ミタマ]|ほんとですの?▼~
:[アサマ]|…実はこのところ、直属の上司様に~
しつこく言われているのですよ…▼~
もっと子どもの教育に関心を持て、と。▼~
彼女にガミガミ言われず済むのでしたら、~
いくらでも、その父親を演じましょう。▼~
どうですか?~
開始するのは、賊を倒してから。▼~
…夢に出てくる親子の状態で、~
一緒に屋台を巡ろうではありませんか。▼~
:[ミタマ]|わ、わかりましたわ。~
約束ですわよ?▼~
:[アサマ]|もちろんです。素直で活発なあなたの姿、~
楽しみにしています。▼~
:[ミタマ]|でも…▼~
:[アサマ]|でも?▼~
:[ミタマ]|いろいろと言ってしまいましたけれど…~
所詮夢は夢…▼~
そのままのお父様でも…~
わたくしは憎からず思っていますわよ。▼~
:[アサマ]|はっはっは。~
私もですよ、ミタマ。▼~
わが子とは、どんなに怠け者で天邪鬼でも、~
恐ろしく可愛いものです。▼~
**マイユニット [#a051cf14]
#region(マイユニット女性・私)
:[ミタマ]|帰りたい ああ帰りたい 帰りたい…▼~
:[カムイ]|もう、ミタマったら…▼~
せっかくのお祭りなのに、~
帰りたいだなんて言わないでください。▼~
:[ミタマ]|ああ、お母さま…▼~
:[カムイ]|いいですか?~
今日は子どものためのお祭りです。▼~
賊を追い払ったら、~
母さんと屋台を巡りましょう?▼~
…そうそう。~
的当ての景品にびっくり箱がありました。▼~
あれを取ってアサマさんを~
びっくりさせるとかどうですか?▼~
あなた、そういうの好きですよね?▼~
:[ミタマ]|なるほど、確かにおもしろそうですわ。~
でも違うのです…▼~
お祭りが面倒だから~
帰りたいと言っているのではありませんの…▼~
:[カムイ]|えっ?▼~
:[ミタマ]|ここで一句。▼~
母知らず 子の悩みは 別ものぞ…▼~
:[カムイ]|…ど、どういうことですか?▼~
:[ミタマ]|その…わたくし…~
体調があまり思わしくありませんの…▼~
:[カムイ]|そうなんですか!?▼~
:[ミタマ]|はい…~
ちょっと寒気がするといいますか…▼~
:[カムイ]|ええっ!~
それは大変です!▼~
:[ミタマ]|いえ、気にするほどではありませんの。~
少し身体が冷えただけのことですから。▼~
何か羽織るものでもあればと~
思っているのですが…▼~
:[カムイ]|羽織るもの…▼~
…あ、それでしたら~
ぴったりのものがあります。▼~
あなたは幸運の星の下に~
生まれたのかも知れませんね。▼~
:[ミタマ]|どういうことですの?▼~
:[カムイ]|あの…実は今日、あなたにこれを~
贈ろうと思っていたのです。▼~
:[ミタマ]|これは…▼~
:[カムイ]|はい、熊の毛皮です。▼~
:[ミタマ]|まあ…すごいですわ。~
羽織物に仕立ててありますのね。▼~
:[カムイ]|私とアサマさんで力を合わせて~
作ったんですよ。▼~
:[ミタマ]|お父様と?▼~
:[カムイ]|はい。昔…アサマさんは~
それと同じものを作って、▼~
私にプレゼントしてくれたことがあるんです。~
いわば思い出の品ですね。▼~
それで、今度はそれと同じものを~
ミタマにも使ってほしいという話になって…▼~
あなたのために作りました。~
とっても温かいんですよ。▼~
:[ミタマ]|あらまあ…~
お父様にそんな甲斐性があったとは…▼~
:[カムイ]|ミタマ。今日ぐらいは~
アサマさん譲りの毒舌を吐かずに、▼~
素直に受け取ってもらえるとうれしいです。▼~
:[ミタマ]|ふふ…この状況でそんなことを言うほど~
愚か者ではありませんわ。▼~
ありがとうございます…~
お母様。▼~
寒気する 体に手製の 羽織り物…▼~
心より感謝します。~
とても幸せな気分ですわ。▼~
:[カムイ]|そうですか…よかった。~
ではそれで身体を温めてください。▼~
賊のほうは私たちで~
退治してしまいます!▼~
#endregion
**フェリシア [#t9512ae3]
:[ミタマ]|お母様。今日はわたくし、~
お母様のお手伝いをしようと思いますの。▼~
:[フェリシア]|私の…お手伝いですか?▼~
:[ミタマ]|はい。~
今日は子どものためのお祭り。▼~
ですから、今日ばかりは真面目に、~
親孝行しようと思います。▼~
:[フェリシア]|?▼~
子どものためのお祭りなら~
逆じゃないでしょうか…▼~
:[ミタマ]|えっ?▼~
:[フェリシア]|親が子のために、何かしてあげるのが~
子どものためのお祭りだと思うのですが…▼~
:[ミタマ]|…………▼~
はわわわわ…そ、そうですわね!~
勘違いしておりましたわ!▼~
:[フェリシア]|あなた、いつも私のことを~
おっちょこちょいとか言いますが…▼~
あなただって、けっこうな~
おっちょこちょいですね。▼~
:[ミタマ]|うう…~
返す言葉もありませんわ…▼~
:[フェリシア]|でも、あなたの気持ちはうれしいです。~
何をお手伝いしてくれようと思ったのですか?▼~
:[ミタマ]|それはお母様の~
お申し付け次第と思っていましたが…▼~
…あ。でも一つ、先回りして済ませてきた~
お手伝いがありますわ。▼~
わたくし、賊に荒らされた屋台の~
整理整頓をしてまいりましたの。▼~
:[フェリシア]|へえ、すごいですねーっ!▼~
…あ、屋台にポタポタと墨が落ちていましたが、~
あれはあなたの墨だったのですね?▼~
:[ミタマ]|え? わたくし、そんなことを?~
気付きませんでした…▼~
:[フェリシア]|…あれ?▼~
墨の隣に、割れた食器とか、ごちゃごちゃに~
なった調理器具があったような…▼~
もしかして、それもあなたが…▼~
:[ミタマ]|…い、言われてみれば、そういうことも~
してしまったかもしれませんわ…▼~
:[フェリシア]|はわわわわ…~
そ、そうだったんですか?▼~
わかりました。~
屋台の人には、私から謝っておきましょう。▼~
:[ミタマ]|ごめんなさいお母様…~
わたくしを…叱りますか?▼~
:[フェリシア]|もう…子ども祭りの日に叱ったりしませんよ。~
それに私個人としても、とてもうれしいですし。▼~
:[ミタマ]|えっ? うれしい?▼~
:[フェリシア]|かわいい子どもが自分に似てきてくれる。~
母としてこんなにうれしいことはありません。▼~
:[ミタマ]|うう。~
でもそれがいいことなのかどうか…▼~
母娘 二人まとめて おっちょこちょい…▼~
不安の一句を詠みましたわ。▼~
:[フェリシア]|ふふふ。心配いりませんわ。~
どんな失敗しても二人一緒です。▼~
これからは二人で~
おっちょこちょい街道を爆走しましょう!▼~
:[ミタマ]|はい。~
お母様がそう仰るのなら!▼~
**リンカ [#o448faba]
:[リンカ]|…ミタマ。~
いい機会だから言わせてもらおう。▼~
:[ミタマ]|あら、お母様。~
なんでしょうか?▼~
:[リンカ]|お前、最近…~
アサマに対して厳しすぎないか?▼~
:[ミタマ]|厳しい?~
別にそうは思いませんけども。▼~
:[リンカ]|では聞く。▼~
この間、アサマのことを~
「お父様」と呼ばずになんて呼んだ?▼~
:[ミタマ]|…ああ。~
「そこの破戒僧」と呼びましたわ。▼~
:[リンカ]|それが厳しいと言ってるんだ!~
まだ他にもあるぞ!▼~
お前はアサマに対して毒舌を極める句を詠み…~
しかもその句は日に日に辛辣になり…▼~
正直、最近は~
アサマがかわいそうに思えるんだ…▼~
ま、まあ…その厳しさの一部は~
きっと、あたしのせいでもあるんだが…▼~
:[ミタマ]|お母様のせい?~
よくわかりませんの。▼~
:[リンカ]|アサマに突っかかりたくなるのは、~
きっとあたしの血だ。▼~
あたしも結婚前、あいつを破戒僧って呼んで、~
よく難癖をつけていたからな。▼~
:[ミタマ]|そうだったのですか…▼~
:[リンカ]|ああ。あいつを見てると、~
なんかこう…いろいろ言いたくなるんだ。▼~
しかしだ。~
娘に言われるとなると話は別だ。▼~
このままじゃ、~
さすがにアサマが哀れで…▼~
:[ミタマ]|お母様 それは決めつけ 勘違い…▼~
:[リンカ]|その句は?▼~
:[ミタマ]|お母様はわたくしとお父様の性格を~
根本的にわかってないようですね。▼~
わたくしたちは、~
愛を込めて毒を吐いているのです。▼~
つまり、毒舌は愛情の裏返し。~
日に日に辛辣さを増す句も、愛情あればこそ。▼~
そこはあの破戒僧もわかっているはずです。▼~
:[リンカ]|…そ、そうなのか?▼~
:[ミタマ]|はい。~
ですので諸々の件はご心配なく。▼~
:[リンカ]|…あ、ああ。わかった…~
そういうことならば別に…▼~
…なんか、取り乱してすまなかったな…▼~
:[ミタマ]|いえ、謝罪などいりませんの。~
わずかでもわかってくださればいいのです。▼~
お母様ほどの単細胞ならば、~
今はそれぐらいの理解が限界でしょうし。▼~
:[リンカ]|な、なにっ!?~
単細胞だとっ!?▼~
:[ミタマ]|毒舌は 愛することの 裏返し…▼~
:[リンカ]|あ、あぁ…そうだったな…~
なかなか難しいものだ…▼~
とにかく、何もないならばよかった。~
これからも家族三人、仲よくやっていくぞ。▼~
:[ミタマ]|もちろんですわ。愛のある毒舌一家として、~
今後も邁進いたしましょう。▼~
**サクラ [#i098ad16]
:[サクラ]|…み、ミタマ。▼~
:[ミタマ]|あら、お母様。~
どうかなされました?▼~
:[サクラ]|今日は子どものためのお祭りです。~
だから、これをあなたにと思いまして…▼~
:[ミタマ]|これは…~
護符ですか?▼~
:[サクラ]|は、はい。白夜の霊山で~
わずかしか作られないという護符です。▼~
昔、アサマさんが私にくれたものと~
同じものなのですが…▼~
この護符には…あなたの健やかな成長への~
願いをたくさん込めていただきました…▼~
:[ミタマ]|それはそれは…~
わざわざすみません…▼~
でも、いいんですの?~
こんなに貴重なものを…▼~
手に入れるだけでも~
一苦労だったと思うのですが…▼~
:[サクラ]|そ、そんなこと、いいんです。~
受け取ってくださいっ。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
いいえ、もらえませんわ。▼~
:[サクラ]|え、ええっ?~
どうして…▼~
:[ミタマ]|だって…当然ですわ…▼~
日ごろから 行い悪い ミタマかな…▼~
わたくしなんて、~
いつも嫌なことばかり言って…▼~
お父様と同じように、お母様を困らせています。~
受け取る資格がありませんわ…▼~
:[サクラ]|あ、ああ、そういうことですか。~
それでしたらご心配なくっ。▼~
あなたが生まれる前から、~
私はアサマさんとお付き合いがあるんですよ?▼~
か、彼の毒舌に泣かされてしまったり…~
変な噂を立てられたこともありました…▼~
で、でも少しずつわかっていったんです…▼~
表向きは意地悪なことばかり言っても、~
な、中身は違うんだって…▼~
…だ、だからあなたも同じカラクリであることは、~
よくわかっているつもりですから…▼~
:[ミタマ]|…………▼~
お母様…~
では、ありがたく受け取りますわ。▼~
そして、今からは本音でお話しします。▼~
:[サクラ]|えっ?▼~
:[ミタマ]|…お母様のお気持ち、~
痛いくらいに伝わってまいりました。▼~
心から感謝いたしますわ。▼~
そのご期待に応えられるよう、わたくし、~
お母様のような立派な大人になろうと思います。▼~
そもそもわたくしが巫女を志したのは~
お父様が僧侶であることもありますが…▼~
それよりも、お母様のような~
素敵な女性になりたかったからですのよ。▼~
:[サクラ]|ミ、ミタマ…▼~
:[ミタマ]|うふふ。~
今のことは…二人の秘密にしてください。▼~
あと、成長を願ってくださったのは~
嬉しいですけれど…▼~
ここはもう秘境ではありませんから、~
いきなり大人になるのは不可能ですわ。▼~
そこは大目に見てくださいまし。▼~
:[サクラ]|もちろん、わかっています。~
これからはゆっくり、大人になってください。▼~
その姿を傍で見られることが…~
私はとても幸せです。▼~
…あなたと気持ちを通じあえて、~
今とても愛おしい気分ですよ。ミタマ。▼~
今日のためにがんばってよかった…~
このお祭りに…感謝です…▼~
**アクア [#la5eeea1]
:[ミタマ]|お母様 今日も御顔が 暗いです…▼~
:[アクア]|人の顔を見るなり、何なの…▼~
:[ミタマ]|お母様。今日はお祭りですわよ。~
もう少し楽しそうにしては如何です?▼~
わたくし、お母様には~
いつも笑顔でいていただきたいのです。▼~
:[アクア]|でも…▼~
:[ミタマ]|お母様はいつも悩ましげ。~
暗い雰囲気がプンプン出てらっしゃいますわ。▼~
:[アクア]|そ、そうかしら…▼~
:[ミタマ]|はい。今日は子どもが主役の日ですから、~
はっきり言わせていただきますけれど…▼~
わたくしは明るい家庭を望んでいますの。▼~
だから今日ぐらいは辛気臭い顔は~
しないでくださいまし。▼~
:[アクア]|…………▼~
…なるほどね。~
そういうことだったの。▼~
それで私にしつこく~
顔が暗いという句を詠み続けていたのね…▼~
あなたの本音を聞けてよかったわ。~
直せるよう、善処しましょう。▼~
:[ミタマ]|ありがとうございます。▼~
:[アクア]|その代わり…~
私もはっきり言わせてもらう。▼~
:[ミタマ]|え?▼~
:[アクア]|…あなた、寝すぎよ。▼~
:[ミタマ]|うっ…▼~
:[アクア]|目を放したらいつも寝ているじゃない…~
出撃前でもお構いなく。▼~
起こしに行く私の身にもなって頂戴。~
その上寝癖もひどいし。▼~
:[ミタマ]|…そ、それは仕方ありませんわ。~
よく寝る性質は生まれ持ったものですから…▼~
:[アクア]|だったら私だって同じ。~
この表情は生まれ持ったものなの。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
わかりましたわ。~
わたくしも善処いたしましょう。▼~
ではお母様、~
わたくしに子守唄を教えてくださいまし。▼~
:[アクア]|子守唄? どうして?▼~
:[ミタマ]|蛇は己の毒で死にません…▼~
つまり、子守唄を歌っていれば~
自分は眠くなりませんもの。▼~
それに…わたくし、好きですの。~
子守唄を歌ってくださる時の、▼~
優しいお母様の顔が。▼~
:[アクア]|ミタマ…▼~
もう…仕方ないわね。▼~
それじゃああなたが子どもの時に~
歌っていたものを教えるわ。▼~
天よ泉よ草原よ…♪~
今宵眠る子を守りたまえ…♪▼~
:[ミタマ]|…………▼~
ぐー…▼~
:[アクア]|…ミタマ。~
起きなさい。▼~
**カザハナ [#n7d8d88d]
:[ミタマ]|サラサラサラ…▼~
:[カザハナ]|もう、ミタマ…~
何をやっているの?▼~
:[ミタマ]|何をって…~
まじめに戦闘に集中しておりますが…▼~
:[カザハナ]|嘘ついても無駄だよ。どうせまた短冊に~
「ああ帰りたい」とか書いてるんでしょう?▼~
:[ミタマ]|ああ、これですか。~
違いますわ、ごらんあそばせ。▼~
:[カザハナ]|こ、これは…▼~
:[ミタマ]|わたくしは賊の戦力分析をして、~
それを克明に短冊に記していたのです。▼~
:[カザハナ]|せ、戦力分析って?▼~
:[ミタマ]|簡単なことですわ。敵全員の動きを細かに見て、~
どの敵がもっとも強そうか、分析しているのです。▼~
:[カザハナ]|ま、まさかあなたが…~
短冊にそんなこと書いてたなんて…▼~
:[ミタマ]|ええ、でも始めたのは~
つい最近のことですわ。▼~
…多分、お母様の性質が~
わたくしの中にも芽生えてきているのでしょう。▼~
強い相手と手合わせしたくて~
ウズウズすることがありますの。▼~
そのために、こっそり訓練したりも~
しているのですわ。▼~
:[カザハナ]|な、なにそれ…~
あなたらしくなくて、びっくりだよ…▼~
:[ミタマ]|いけませんか?~
こんな子に育ってほしくなかったでしょうか?▼~
:[カザハナ]|そんなことあるわけないでしょ。~
むしろうれしいって!▼~
ここだけの話…このままアサマにどんどん~
似ていったらどうしようって思っていたし…▼~
:[ミタマ]|女房に 危険視される 破戒僧…▼~
:[カザハナ]|あはは。~
危険視っていうか…▼~
アサマはいい人なんだけど、~
子どもには似てほしくない性格だからね…▼~
:[ミタマ]|そこはご安心ください。~
わたくしは着実にお母様に似てきておりますの。▼~
:[カザハナ]|えへへ。それなら嬉しいっ。▼~
そうだ。ちなみに、分析の結果はどうなの?~
あたし、一番強いのと戦いたいな。▼~
:[ミタマ]|そうですわね…~
あそこにいる、あの賊が最強ですわ。▼~
:[カザハナ]|あいつね、わかった!▼~
…あ、でもやっぱりやめとこうっと。▼~
今日は子どものためのお祭りだから、~
一番強いのはあなたに譲ってあげる。▼~
:[ミタマ]|本当ですか?~
うれしいですわ。▼~
:[カザハナ]|その代わり、いい戦いをしてみせてよね。~
ピンチになったら、あたしに任せて。▼~
:[ミタマ]|はい、ありがとうございます。▼~
:[カザハナ]|で、お祭りが再開したら、~
分析のこととか詳しく聞かせて?▼~
一緒においしいものを食べながら。▼~
:[ミタマ]|よろこんで。~
では賊とひと汗かいたら、そのように。▼~
さあ賊よ。~
わたくしとお手合わせ願いますわ!▼~
**オロチ [#h4fc31aa]
:[オロチ]|ミタマ。~
どうしたのじゃ、深刻そうな顔をして…▼~
:[ミタマ]|お母様、聞いてください…~
最近、筆が勝手に動くのです…▼~
:[オロチ]|…筆が勝手に動く…とは?▼~
:[ミタマ]|筆を持つわたくしの手がひとりでに動き、~
短冊に謎の句を記していくのです…▼~
:[オロチ]|なんじゃと!?▼~
:[ミタマ]|この現象はなんだろうと思いまして…~
お母様なら何かご存知かと…▼~
:[オロチ]|…………▼~
その現象はいつからじゃ?▼~
:[ミタマ]|ここ数日ですわ…▼~
最初は「今日は雨 明日も雨 明後日も雨」~
という句が勝手に書かれましたの…▼~
すると晴れていた空に雲を満ち始め、~
雨が降り出したのです…▼~
そして次の日も、またその次の日も~
雨になりましたわ…▼~
次は「遠回り すれば災難 回避せん」という~
句が勝手に記されました。▼~
そのときはわたくし、街に買い物に行こうと~
思っていたのですが…▼~
気になったので一応、句の通り遠回りして~
街に向かいましたの…▼~
するとどうでしょう…~
わたくしがいつも通る道で荷馬車の事故が起きて、▼~
通行人たちがたくさん大けがを負ったと~
いうではありませんか…▼~
:[オロチ]|…なるほど。▼~
今の話を聞いて…~
なんとなくじゃが、わかった気がする…▼~
きっとそれは憑依ではない。~
そなたにまじないの力が備わったのじゃ!▼~
:[ミタマ]|えっ?▼~
:[オロチ]|そなたはわらわのまじないの血を~
継承したのじゃ…▼~
で、無意識のうちに未来を予知して、~
短冊に記しているのじゃ。間違いない。▼~
:[ミタマ]|そんな…▼~
あっ、また勝手に筆が!!▼~
この祭り 母と二人で まわるべし…~
さもなくば 今日が二人の 命日ぞ…▼~
:[オロチ]|な、な、な、な、なんと!!▼~
:[ミタマ]|今日のお祭りを~
お母様と二人で楽しまないと…▼~
:[オロチ]|わらわたちは…死ぬ…▼~
:[ミタマ]|恐ろしいお話ですわっ!▼~
:[オロチ]|…よ、よし。お祭りが再開したら~
ぜひとも一緒に屋台を巡ろう…▼~
:[ミタマ]|ははは、はい!~
そういたしましょう!▼~
:[オロチ]|…では後ほど。賊を倒したらすぐに合流じゃ。~
よいな…▼~
:[ミタマ]|うふふ…~
うまくいきましたわ。▼~
ごめんなさい、お母様。▼~
さっきの句だけは、~
勝手に記されたものではありませんの。▼~
わたくし、どうしてもお母様を~
素直にお祭りに誘えそうになくて…▼~
…種明かしは、お祭りが終わってから~
させていただきますわっ!▼~
**ヒノカ [#qcfa6b74]
:[ミタマ]|寝ていたい ああ寝ていたい 寝ていたい…▼~
:[ヒノカ]|おいミタマ!?~
戦場で気の抜ける歌を詠むな!▼~
:[ミタマ]|そんなこと言われても困りますわ。~
人間、睡魔には勝てないものですの。▼~
:[ヒノカ]|がんばれ、ミタマ。~
何とか打ち勝て。▼~
:[ミタマ]|ええー…▼~
あ。それならお母様。~
何か面白い話でもしていただけません?▼~
そうしたら眠気も覚めるかもしれませんわ。▼~
:[ヒノカ]|面白い話?~
例えばどういうものだ?▼~
:[ミタマ]|例えば…そうですわね、~
お父様のどういうところに惚れたのかとか。▼~
:[ヒノカ]|そ、それのどこが面白い話だ!!▼~
:[ミタマ]|我が父親ながら、お父様は~
決して優秀な臣下とは思えません。▼~
端から見ていて、~
お母様に同情することも多々ありますの。▼~
なのにお母様はお父様を部下になさって、~
挙句の果てには旦那様にもなさった…▼~
そんなにお父様が~
好みの男性だったのですか?▼~
:[ヒノカ]|い、いや…~
別にそういうわけでは…▼~
:[ミタマ]|ではどうして?~
まず、臣下にした理由を知りたいですわ。▼~
:[ヒノカ]|…は、初めて会ったときは…~
アサマがすごい僧侶に見えたのだ。▼~
しかし、実際に臣下にしてみると…~
その…▼~
:[ミタマ]|見る目がない~
ああ見る目がない 見る目がない…▼~
:[ヒノカ]|う、うるさいっ!~
いちいち詠まなくていい!▼~
:[ミタマ]|でも、それくらいのことは~
よくあることですわ。▼~
問題は結婚です。~
好みでもないのに、どうして結婚を?▼~
:[ヒノカ]|…き、き、聞かれたから答えるが…▼~
ある日…アサマが勝手に~
私の天幕に乗り込んできたのだ…▼~
:[ミタマ]|ま、ま、ま、まあ! いかがわしい!~
なんという男ですのっ!▼~
:[ヒノカ]|…そして彼は…~
この世でもっとも不遜と思える求婚をしてきた。▼~
:[ミタマ]|も、もちろんそのときは~
お断りしたのですわよね?▼~
:[ヒノカ]|い…いや…~
受け入れた…▼~
:[ミタマ]|はぁ?▼~
:[ヒノカ]|「認めますか? それとも認めますか?」~
あいつは選択肢をひとつしか提示しなかった。▼~
仕方がないだろう…▼~
:[ミタマ]|なんでしょう。この夫にして~
この妻ありという感じですわね。▼~
思い切り目が覚めましたわ。~
いろんな意味で…▼~
:[ヒノカ]|…まあ、好きに言ってくれていい。~
何がどうあれ…私は今、幸せなのだ。▼~
お前のような、かわいい子も~
生まれてきてくれたしな。▼~
:[ミタマ]|…や、やめてくださいな。~
褒められるのは慣れていませんのよ。▼~
眠気も醒めたことですし、~
とにかくわたくしは戦闘に戻ります。▼~
わたくしは 立派な大人に なりたいの…▼~
まさにこの一句。▼~
わかってはいましたが、~
お二人はとんでもない夫婦ですわね。▼~
がんばれ、ミタマ。~
信じられるのは自分だけですわ…▼~
:[ヒノカ]|そ、そうか…~
でも何かあったら相談に乗るからな。▼~
:[ミタマ]|ええ。万が一そんな機会があれば、~
その時はぜひよろしくお願いします…▼~
**セツナ [#e1444d5a]
:[セツナ]|ミタマ…~
そんな穴の中で何をしているの…▼~
:[ミタマ]|母親の 血を受け継いで 落とし穴…▼~
:[セツナ]|…え?▼~
:[ミタマ]|…お母様の忌まわしき性質が~
わたくしにも出るようになったのでしょうか…▼~
最近、よく落とし穴に落ちたり~
罠にかかったりするようになったのですわ。▼~
:[セツナ]|そう…~
おもしろい子…▼~
:[ミタマ]|おもしろい子ですまさないでくださいな。~
こちらは迷惑しているんですわ!▼~
…でもまあ、いいのです。~
さっき名案をひらめきましたから。▼~
何をどう注意しても落とし穴に落ちる…~
それがお母様の血のようですわね。▼~
ならば、最初から落ちた状態に~
なっていればいい。▼~
というわけでわたくしは自ら穴を掘り、~
こうしているという次第ですの。▼~
:[セツナ]|へぇ…▼~
:[ミタマ]|そして、実際に実行してみたところ、~
わたくしは素晴らしいことに気付きましたの。▼~
ここが家 思えば極楽 ここが家…▼~
わたくしは、この穴の中を~
家だと思い込むことに成功しましたの。▼~
そうすれば、帰りたい帰りたいと~
切望することもなく…▼~
常に穏やかな気持ちでいられるのです。▼~
:[セツナ]|…………▼~
さすがアサマの子…~
何を考えているかわからない…▼~
:[ミタマ]|お母様にだけは言われたくないですわ。▼~
:[セツナ]|…あっ…~
私も穴に落ちちゃった…▼~
:[ミタマ]|子が掘った ただの穴にも 落ちる母…▼~
ようこそ、我が家へ。▼~
:[セツナ]|ああ…でも…~
確かに…居心地はいいかも…▼~
:[ミタマ]|そうですわよね。そうですわよね。~
このままここで過ごしましょう。▼~
それがわたくしたち母子が~
もっとも幸せになれる道だと思いますわ。▼~
:[セツナ]|…ああ、でもダメ…▼~
どこからともなく、ヒノカ様の~
怒りの波動のようなものを感じる…▼~
:[ミタマ]|えっ?▼~
:[セツナ]|実はよく言われているの…▼~
「子どものしつけをしっかりしなさい」って…~
「お前ができないなら、私がやる」って…▼~
:[ミタマ]|…………▼~
そ、それは恐ろしいですわ…~
考えただけでゾッとしましたわ…▼~
仕方ないですわね。~
ここを出て、戦いに戻りましょう。▼~
短い穴生活でしたが~
意外と楽しめました。▼~
:[セツナ]|そうね…賊を倒したらまたやりましょう…~
それならヒノカ様も怒らないと思うから…▼~
:[ミタマ]|いいですわね。▼~
穴ぐらで お祭り楽しむ 母娘…▼~
綿あめやらリンゴ飴やらを買い込んで~
じっくりと堪能いたしましょう。▼~
**オボロ [#w7c2db89]
:[オボロ]|ミータマ!▼~
:[ミタマ]|ひゃああ!?▼~
:[オボロ]|うふふ、びっくりした?▼~
:[ミタマ]|び、びっくりしたに決まってますわ!~
その顔でいきなり現れないでくださいます?▼~
見るだけで 心臓飛び出る 母の顔…▼~
お母様はたまに魔王のような顔をなさるから、~
恐ろしいのですわ。▼~
ご自分のお顔には、ご注意あそばせ。▼~
:[オボロ]|…そ、そこまで言うことないでしょ?▼~
びっくりさせようと思って、~
ちょっとふざけただけじゃない…▼~
:[ミタマ]|ふざけるにしても限度がありますわ、~
今は戦闘中ですのよ。▼~
:[オボロ]|むむ…悪かったわ。~
でもミタマ、あなたは私の娘よ。▼~
あなたもそのうち、~
こんな怖い顔をするようになるかも。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
なりたくない、ああなりたくない、~
なりたくない…▼~
:[オボロ]|い、いちいち詠まなくていいのっ!~
しかも字余りだし…▼~
でも、まあいいわ。~
…私、あなたの本心を知ってるから。▼~
:[ミタマ]|本心?▼~
:[オボロ]|実はね、結構前…~
アサマにも嫌味とかよく言われたのよ。▼~
でも結局、それは好意の~
裏返しだってことが分かったの。▼~
多分、あなたもそうなんでしょう?▼~
怖い顔は嫌とか言って、~
本当は憧れたりしているんでしょう?▼~
:[ミタマ]|…は? 憧れる?▼~
:[オボロ]|この魔王顔…~
戦いのときとか、いいわよ?▼~
キってにらむと、~
敵が明らかにビビるのがわかるわ。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
いやですわ 絶対にいや そんな顔…▼~
:[オボロ]|だから、いちいち詠まなくていいのっ!▼~
…もういいわよ。▼~
今日のお祭りはあなたと過ごそうと思ったけど、~
一人寂しく過ごすことにするから。▼~
:[ミタマ]|…もう、お母様。~
大人のくせにいじけないでいただけます?▼~
こんな流れになってしまったから言いますけど…~
わたくし、お母様に憧れているのです。▼~
:[オボロ]|えっ、そうなの?▼~
:[ミタマ]|実は最近、お洒落や流行りの生地に~
興味が出てきたのです。▼~
:[オボロ]|あら、本当?~
それ、私が大得意の分野よ。▼~
:[ミタマ]|そうですわよね。~
そういうお母様にはすごく憧れます。▼~
:[オボロ]|そ、そうだったの…~
なら賊を倒したら、語り合いましょうよ。▼~
:[ミタマ]|わかりました。~
ぜひお願い致します。▼~
**カゲロウ [#r095d5f4]
:[カゲロウ]|ミタマ、今日は子どものためのお祭りだ。~
何かほしいものがあるなら、言ってみろ。▼~
:[ミタマ]|うーん…~
そうですわね…▼~
あ…~
わたくし、屋敷がほしいですわ。▼~
:[カゲロウ]|屋敷?▼~
:[ミタマ]|はい。ここにドーンと頑丈な屋敷を建てて~
いただいて、わたくしはそこで寝ますの。▼~
賊が侵入しようとしても~
絶対に入ることは不可能。▼~
天井から槍が降り、壁は回り、~
隠し通路も盛り沢山…▼~
わたくしはすぐさまそこでお昼寝し、~
妨害されることのない眠りにつきますわ。▼~
:[カゲロウ]|…………▼~
つまりは忍者屋敷か?▼~
ふざけたことを言わず、~
もっと現実的なものにしてくれ。▼~
:[ミタマ]|貧民に 生まれた自分に 嘆き節…▼~
:[カゲロウ]|ひ、貧民ではないだろう。~
それに、富豪でも今すぐに屋敷など無理だ…▼~
:[ミタマ]|もっと謙虚なものとなりますと…~
…あ、これなどどうでしょう。▼~
わたくしが 欲するものは 寝る時間…▼~
:[カゲロウ]|何?▼~
:[ミタマ]|賊と戦うなんて面倒きわまりないので、~
戦闘を放棄したいということです。▼~
その分、寝る時間に~
充てられればと思いますの。▼~
:[カゲロウ]|…そんなことを言われて、~
私がうなずくと思うか?▼~
もっとまじめに答えろ。▼~
:[ミタマ]|わかりましたわ…▼~
…あ、ではこれなどいかがでしょう?▼~
わたくし、お母様みたいな~
魅力的なお服がほしいですの。▼~
たまには~
大人びたものも着てみたいのです。▼~
:[カゲロウ]|ふむ、それならばいいだろう。~
検討しておこう。▼~
…だが、アサマには気をつけろ。▼~
私のような服を着ていると、~
文句をつけてくるぞ。▼~
「そんな格好をして、~
男を誘惑しているのですか」▼~
…などと言ってな。~
しかも実際は、▼~
アサマ本人が誘惑されていただけという~
オチまでついてくる。経験者談だ。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
で、ではやっぱり服はやめますわ。▼~
あの破戒僧が喜んでるのを想像したら~
気持ち悪くなりましたの。▼~
…では、これなどどうでしょう。▼~
…わたくし、お母様との時間がほしいですの。▼~
:[カゲロウ]|私との時間?▼~
:[ミタマ]|ええ。なかなか親子水入らずの時間って~
ありませんから。▼~
:[カゲロウ]|…………▼~
ふっ…そんなことが望みとは…~
お前にも、かわいらしいところがあるのだな。▼~
:[ミタマ]|当たり前ですわ。~
わたくし、寝てばかりではありませんの。▼~
:[カゲロウ]|では、期待に応えるとしよう。~
今日は存分に付き合うぞ。▼~
**エルフィ [#wc48e709]
:[ミタマ]|帰りたい ああ帰りたい 帰りたい…▼~
:[エルフィ]|ミタマ…~
いい加減、大人になって…▼~
:[ミタマ]|あら、お母様。▼~
:[エルフィ]|なんでもかんでもめんどくさがって~
すぐに帰りたがる…▼~
そんなんじゃロクな大人にならないわ…▼~
:[ミタマ]|そんなことありませんわ。▼~
もしわたくしがロクな大人にならないのなら、~
お母様だってロクな大人じゃありませんわ。▼~
:[エルフィ]|口だけは一人前ね…~
まるでアサマのようだわ…▼~
どうせ、帰っても寝るだけなんでしょう…~
そんなの、やっぱりダメ…▼~
:[ミタマ]|うふふ。▼~
母親の 読みの浅さに 子が笑う…▼~
お母様の読みは浅いですわね。▼~
もっと、子どもの変化に~
関心を持ってもらいたいですわ。▼~
:[エルフィ]|え…~
どういうこと…▼~
:[ミタマ]|仕方ありませんね。~
触らせてあげますわ。▼~
:[エルフィ]|何を触るの…▼~
:[ミタマ]|わたくしの筋肉ですわ。~
ほら、お触りになって?▼~
:[エルフィ]|…………▼~
えっ、なにこれ…~
あなたの腕…筋肉でパンパン…▼~
:[ミタマ]|鍛えましょう 上腕二頭 前腕筋…▼~
腕だけではありませんわ。~
全身のあらゆる部位を鍛えておりますの。▼~
だからわたくし、~
脱いだらけっこうすごいのですわよ?▼~
:[エルフィ]|でも、どうして…▼~
:[ミタマ]|よくわかりません。~
脳筋お母様の影響なのでしょうか。▼~
いつしか体を鍛えることに~
興味が出てまいりましたの。▼~
それで専門の道具を買い揃えて~
毎日、励んでおりますのよ。▼~
いざというときはお母様のことを~
守れるぐらいの力はありますわ。▼~
:[エルフィ]|ミタマ…▼~
:[ミタマ]|つまり、帰りたいというのは、~
「寝たい」ということではありませんの。▼~
「帰って訓練したい」という意味ですのよ。▼~
:[エルフィ]|…ご、ごめんなさい…~
まったく気付かなかったわ…▼~
…ねえ、今度その道具…~
わたしにも見せて…▼~
:[ミタマ]|仕方ないですわね。~
お見せしましょう。▼~
:[エルフィ]|ああ…わたしも早く帰りたくなってきた…~
帰って、その道具を見てみたい…▼~
帰りたい ああ帰りたい 帰りたい…▼~
今わたし…この一句に~
すごく共感するわ…▼~
:[ミタマ]|そうでしょう、そうでしょう。▼~
:[エルフィ]|賊を倒したら、母子で語らいましょう…~
訓練について…▼~
:[ミタマ]|いいですわね。あと、訓練前に飲むと~
効果のある食べ物なんかも教えて差し上げますわ。▼~
:[エルフィ]|ありがとう…~
すごく興奮してきた…▼~
もっと力をつけて…~
わたしもあなたを守ってみせる…▼~
**ベルカ [#n03a5fb2]
:[ミタマ]|お母様。~
ずっと言いたかったことがあるのです。▼~
:[ベルカ]|何?▼~
:[ミタマ]|ここで一句…▼~
母親と 歌を詠みたい 詠みたいの…▼~
:[ベルカ]|え?▼~
:[ミタマ]|素人のお母様でも理解できるように、~
とても簡単な歌にしておきました。▼~
ご理解いただけまして?▼~
:[ベルカ]|あなたが私と…~
歌が詠みたいってこと?▼~
:[ミタマ]|ええ、伝わってよかったですわ。~
お母様も芸術に疎いわけではなさそうですわね。▼~
:[ベルカ]|でも、どうして私と…▼~
:[ミタマ]|今日は子どものためのお祭りですから、~
子としてズバリ言わせていただきますわ。▼~
わたくしは、歯がゆいのです。▼~
:[ベルカ]|?▼~
:[ミタマ]|お母様は本来、~
もっと明るい性格のはず…▼~
それなのにお母様は、~
殺し屋の過去に縛られて…▼~
そのような無表情な人に~
なってしまわれているのですわ。▼~
娘のわたくしだからこそ、わかるのです。~
わたくしはこんなに明るいのですから。▼~
:[ベルカ]|い、いや…どうかしら…~
あなたも明るいとは少し違うような…▼~
そもそも、~
それと歌を詠むこととなんの関係が…?▼~
:[ミタマ]|歌を詠むことは芸術です。~
そして、芸術は人の心を解き放つもの。▼~
歌を詠むことによって、お母様の心を解き放ち、~
本来の素敵な性格を表に出してあげるのです。▼~
きっと、今までとは違った~
楽しい人生が開けると思いますわ。▼~
:[ベルカ]|本当かしら…▼~
:[ミタマ]|信じてくれなくてもいいですわ。~
とりあえず一句、詠んでくださいませ。▼~
:[ベルカ]|えっ…~
そんな…突然に…無理よ…▼~
:[ミタマ]|ではお手本を。▼~
ベルカです 今日から歌を 詠みますわ…▼~
はい、言ってくださいませ。~
ほら、恥ずかしがらずに。▼~
:[ベルカ]|べ…▼~
…ベルカです 今日から歌を 詠みますわ…▼~
:[ミタマ]|いいではありませんか、その意気です!~
では、こんな感じで進めてまいりますので。▼~
お祭りが再開するまでに、~
初めての一句を考えておいてくださいな。▼~
ではでは~
わたくしは戦闘に戻りますわね。▼~
うふふ。~
見ていらっしゃい賊の皆様。▼~
物陰に潜んで強烈な一撃を~
お見舞いしてやりますの。▼~
:[ベルカ]|…………▼~
いつもツンツンして怠惰なあの子が、~
私のために…▼~
歌を詠むのは恥ずかしいけれど…~
我が子の気持ちは、うれしいわ…▼~
**モズメ [#b9c7d899]
:[ミタマ]|お祭りを 楽しむはずが この仕打ち…~
人生の残酷さを詠んでみました。▼~
:[モズメ]|確かに残念やけど、~
賊さえ倒したらお祭りも再開されるやろ。▼~
:[ミタマ]|戦いは みんなにまかせて 逃避行…▼~
:[モズメ]|逃避行はあかんって!~
ミタマもしっかり仕事せな!▼~
:[ミタマ]|母怒る わたくし働く 嫌々と…▼~
:[モズメ]|まぁまぁそう言わんと。▼~
お祭りが再開したら~
なんでも好きなもん買うてあげるから。▼~
:[ミタマ]|! 本当ですの?▼~
:[モズメ]|もちろんや。~
今日は子供の成長を祝うお祭りやもん。▼~
そんな日くらいはわがまま言うてええよ。▼~
特にあんたには…~
今まで寂しい思いをさせてしまってたしな…▼~
:[ミタマ]|寂しい思い?~
いえ、その点はご心配なさらず。▼~
秘境では 好きなだけ寝て 過ごしてた…▼~
むしろ屋敷から出たくなかったぐらいです。~
あの日々はもう帰ってこないのですね…▼~
:[モズメ]|あはは…その様子やと~
あんまり寂しくなかったんかな?▼~
:[ミタマ]|夢に見る 両親の顔 暖かく▼~
…ええ。いつでも眠れば、~
お父様とお母様に会えましたから。▼~
:[モズメ]|ミタマ…▼~
うん。離れてるときはあたいも、~
何度もあんたのことを夢に見たわ。▼~
:[ミタマ]|今は眠っていても、起きていても、~
お母様に会えますから…▼~
夢現 違いなどなく 幸せです▼~
:[モズメ]|ミタマ、ありがとうな…▼~
ほな、賊退治をさっさとやっちゃおうな!~
あんたとお祭りでいっぱい遊びたいから。▼~
:[ミタマ]|目に見える 全てのものを 買い占める…▼~
お母様、約束ですからね?▼~
:[モズメ]|が、がんばって値切ることにするわ…▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#n6ea0e95]
#comment
終了行:
*ミタマの親子会話 [#zb288936]
#contents
**アサマ [#g071f897]
:[ミタマ]|心地よい 眠りを破壊 破戒僧…▼~
:[アサマ]|ミタマ…~
今朝のことをまだ怒っているのですか?▼~
いつまでも惰眠をむさぼるあなたが悪いのですよ。~
起こした私を恨むのはお門違いです。▼~
:[ミタマ]|…わたくしの眠りを邪魔する者には…~
無慈悲なる鉄槌を…▼~
:[アサマ]|あっはっは、恐ろしい人ですねえ…▼~
すっとぼけたことを言ってないで、~
さっさと気持ちを切り替えてください。▼~
そして賊を倒し、そのあとは一緒に~
お祭りを楽しむのです。▼~
:[ミタマ]|お祭りを楽しむ?~
…お父様と一緒には、嫌ですわ。▼~
:[アサマ]|はぁ…ずいぶんと恨み深い子に~
育ってしまったようですねえ。▼~
親の顔が見てみたいものです。▼~
:[ミタマ]|いい機会なので、はっきり言いますわ。▼~
実は最近…~
夢の中にお父様が現れるのです。▼~
:[アサマ]|へえ、興味深い。▼~
:[ミタマ]|そのお父様は辛辣な言葉を言わず、~
とても素直で優しい父親です。▼~
つらいとき、悲しいときに~
優しく慰めてくれるのは夢の中のお父様。▼~
うれしいとき、楽しいときにちゃんと話を~
聞いてくれるのは夢の中のお父様。▼~
そのお父様の前では、わたくしも~
とても素直で活発な子になれていますの。▼~
最近のわたくしは、その素敵なお父様に~
会うために眠りについているのです。▼~
でも、現実は…~
毒舌ばかりを振り回す、このお父様ですの。▼~
:[アサマ]|…なるほど。~
では聞きます。▼~
私がそのような父親になればミタマは、~
素直で活発な子になってくれるのですか?▼~
:[ミタマ]|ええと、それは…▼~
が、がんばってみることもできますわ…▼~
:[アサマ]|感謝します。~
今の言葉、忘れないでくださいよ?▼~
だとしたら試しに、その気色悪い父親を~
演じてあげましょう。▼~
:[ミタマ]|ほんとですの?▼~
:[アサマ]|…実はこのところ、直属の上司様に~
しつこく言われているのですよ…▼~
もっと子どもの教育に関心を持て、と。▼~
彼女にガミガミ言われず済むのでしたら、~
いくらでも、その父親を演じましょう。▼~
どうですか?~
開始するのは、賊を倒してから。▼~
…夢に出てくる親子の状態で、~
一緒に屋台を巡ろうではありませんか。▼~
:[ミタマ]|わ、わかりましたわ。~
約束ですわよ?▼~
:[アサマ]|もちろんです。素直で活発なあなたの姿、~
楽しみにしています。▼~
:[ミタマ]|でも…▼~
:[アサマ]|でも?▼~
:[ミタマ]|いろいろと言ってしまいましたけれど…~
所詮夢は夢…▼~
そのままのお父様でも…~
わたくしは憎からず思っていますわよ。▼~
:[アサマ]|はっはっは。~
私もですよ、ミタマ。▼~
わが子とは、どんなに怠け者で天邪鬼でも、~
恐ろしく可愛いものです。▼~
**マイユニット [#a051cf14]
#region(マイユニット女性・私)
:[ミタマ]|帰りたい ああ帰りたい 帰りたい…▼~
:[カムイ]|もう、ミタマったら…▼~
せっかくのお祭りなのに、~
帰りたいだなんて言わないでください。▼~
:[ミタマ]|ああ、お母さま…▼~
:[カムイ]|いいですか?~
今日は子どものためのお祭りです。▼~
賊を追い払ったら、~
母さんと屋台を巡りましょう?▼~
…そうそう。~
的当ての景品にびっくり箱がありました。▼~
あれを取ってアサマさんを~
びっくりさせるとかどうですか?▼~
あなた、そういうの好きですよね?▼~
:[ミタマ]|なるほど、確かにおもしろそうですわ。~
でも違うのです…▼~
お祭りが面倒だから~
帰りたいと言っているのではありませんの…▼~
:[カムイ]|えっ?▼~
:[ミタマ]|ここで一句。▼~
母知らず 子の悩みは 別ものぞ…▼~
:[カムイ]|…ど、どういうことですか?▼~
:[ミタマ]|その…わたくし…~
体調があまり思わしくありませんの…▼~
:[カムイ]|そうなんですか!?▼~
:[ミタマ]|はい…~
ちょっと寒気がするといいますか…▼~
:[カムイ]|ええっ!~
それは大変です!▼~
:[ミタマ]|いえ、気にするほどではありませんの。~
少し身体が冷えただけのことですから。▼~
何か羽織るものでもあればと~
思っているのですが…▼~
:[カムイ]|羽織るもの…▼~
…あ、それでしたら~
ぴったりのものがあります。▼~
あなたは幸運の星の下に~
生まれたのかも知れませんね。▼~
:[ミタマ]|どういうことですの?▼~
:[カムイ]|あの…実は今日、あなたにこれを~
贈ろうと思っていたのです。▼~
:[ミタマ]|これは…▼~
:[カムイ]|はい、熊の毛皮です。▼~
:[ミタマ]|まあ…すごいですわ。~
羽織物に仕立ててありますのね。▼~
:[カムイ]|私とアサマさんで力を合わせて~
作ったんですよ。▼~
:[ミタマ]|お父様と?▼~
:[カムイ]|はい。昔…アサマさんは~
それと同じものを作って、▼~
私にプレゼントしてくれたことがあるんです。~
いわば思い出の品ですね。▼~
それで、今度はそれと同じものを~
ミタマにも使ってほしいという話になって…▼~
あなたのために作りました。~
とっても温かいんですよ。▼~
:[ミタマ]|あらまあ…~
お父様にそんな甲斐性があったとは…▼~
:[カムイ]|ミタマ。今日ぐらいは~
アサマさん譲りの毒舌を吐かずに、▼~
素直に受け取ってもらえるとうれしいです。▼~
:[ミタマ]|ふふ…この状況でそんなことを言うほど~
愚か者ではありませんわ。▼~
ありがとうございます…~
お母様。▼~
寒気する 体に手製の 羽織り物…▼~
心より感謝します。~
とても幸せな気分ですわ。▼~
:[カムイ]|そうですか…よかった。~
ではそれで身体を温めてください。▼~
賊のほうは私たちで~
退治してしまいます!▼~
#endregion
**フェリシア [#t9512ae3]
:[ミタマ]|お母様。今日はわたくし、~
お母様のお手伝いをしようと思いますの。▼~
:[フェリシア]|私の…お手伝いですか?▼~
:[ミタマ]|はい。~
今日は子どものためのお祭り。▼~
ですから、今日ばかりは真面目に、~
親孝行しようと思います。▼~
:[フェリシア]|?▼~
子どものためのお祭りなら~
逆じゃないでしょうか…▼~
:[ミタマ]|えっ?▼~
:[フェリシア]|親が子のために、何かしてあげるのが~
子どものためのお祭りだと思うのですが…▼~
:[ミタマ]|…………▼~
はわわわわ…そ、そうですわね!~
勘違いしておりましたわ!▼~
:[フェリシア]|あなた、いつも私のことを~
おっちょこちょいとか言いますが…▼~
あなただって、けっこうな~
おっちょこちょいですね。▼~
:[ミタマ]|うう…~
返す言葉もありませんわ…▼~
:[フェリシア]|でも、あなたの気持ちはうれしいです。~
何をお手伝いしてくれようと思ったのですか?▼~
:[ミタマ]|それはお母様の~
お申し付け次第と思っていましたが…▼~
…あ。でも一つ、先回りして済ませてきた~
お手伝いがありますわ。▼~
わたくし、賊に荒らされた屋台の~
整理整頓をしてまいりましたの。▼~
:[フェリシア]|へえ、すごいですねーっ!▼~
…あ、屋台にポタポタと墨が落ちていましたが、~
あれはあなたの墨だったのですね?▼~
:[ミタマ]|え? わたくし、そんなことを?~
気付きませんでした…▼~
:[フェリシア]|…あれ?▼~
墨の隣に、割れた食器とか、ごちゃごちゃに~
なった調理器具があったような…▼~
もしかして、それもあなたが…▼~
:[ミタマ]|…い、言われてみれば、そういうことも~
してしまったかもしれませんわ…▼~
:[フェリシア]|はわわわわ…~
そ、そうだったんですか?▼~
わかりました。~
屋台の人には、私から謝っておきましょう。▼~
:[ミタマ]|ごめんなさいお母様…~
わたくしを…叱りますか?▼~
:[フェリシア]|もう…子ども祭りの日に叱ったりしませんよ。~
それに私個人としても、とてもうれしいですし。▼~
:[ミタマ]|えっ? うれしい?▼~
:[フェリシア]|かわいい子どもが自分に似てきてくれる。~
母としてこんなにうれしいことはありません。▼~
:[ミタマ]|うう。~
でもそれがいいことなのかどうか…▼~
母娘 二人まとめて おっちょこちょい…▼~
不安の一句を詠みましたわ。▼~
:[フェリシア]|ふふふ。心配いりませんわ。~
どんな失敗しても二人一緒です。▼~
これからは二人で~
おっちょこちょい街道を爆走しましょう!▼~
:[ミタマ]|はい。~
お母様がそう仰るのなら!▼~
**リンカ [#o448faba]
:[リンカ]|…ミタマ。~
いい機会だから言わせてもらおう。▼~
:[ミタマ]|あら、お母様。~
なんでしょうか?▼~
:[リンカ]|お前、最近…~
アサマに対して厳しすぎないか?▼~
:[ミタマ]|厳しい?~
別にそうは思いませんけども。▼~
:[リンカ]|では聞く。▼~
この間、アサマのことを~
「お父様」と呼ばずになんて呼んだ?▼~
:[ミタマ]|…ああ。~
「そこの破戒僧」と呼びましたわ。▼~
:[リンカ]|それが厳しいと言ってるんだ!~
まだ他にもあるぞ!▼~
お前はアサマに対して毒舌を極める句を詠み…~
しかもその句は日に日に辛辣になり…▼~
正直、最近は~
アサマがかわいそうに思えるんだ…▼~
ま、まあ…その厳しさの一部は~
きっと、あたしのせいでもあるんだが…▼~
:[ミタマ]|お母様のせい?~
よくわかりませんの。▼~
:[リンカ]|アサマに突っかかりたくなるのは、~
きっとあたしの血だ。▼~
あたしも結婚前、あいつを破戒僧って呼んで、~
よく難癖をつけていたからな。▼~
:[ミタマ]|そうだったのですか…▼~
:[リンカ]|ああ。あいつを見てると、~
なんかこう…いろいろ言いたくなるんだ。▼~
しかしだ。~
娘に言われるとなると話は別だ。▼~
このままじゃ、~
さすがにアサマが哀れで…▼~
:[ミタマ]|お母様 それは決めつけ 勘違い…▼~
:[リンカ]|その句は?▼~
:[ミタマ]|お母様はわたくしとお父様の性格を~
根本的にわかってないようですね。▼~
わたくしたちは、~
愛を込めて毒を吐いているのです。▼~
つまり、毒舌は愛情の裏返し。~
日に日に辛辣さを増す句も、愛情あればこそ。▼~
そこはあの破戒僧もわかっているはずです。▼~
:[リンカ]|…そ、そうなのか?▼~
:[ミタマ]|はい。~
ですので諸々の件はご心配なく。▼~
:[リンカ]|…あ、ああ。わかった…~
そういうことならば別に…▼~
…なんか、取り乱してすまなかったな…▼~
:[ミタマ]|いえ、謝罪などいりませんの。~
わずかでもわかってくださればいいのです。▼~
お母様ほどの単細胞ならば、~
今はそれぐらいの理解が限界でしょうし。▼~
:[リンカ]|な、なにっ!?~
単細胞だとっ!?▼~
:[ミタマ]|毒舌は 愛することの 裏返し…▼~
:[リンカ]|あ、あぁ…そうだったな…~
なかなか難しいものだ…▼~
とにかく、何もないならばよかった。~
これからも家族三人、仲よくやっていくぞ。▼~
:[ミタマ]|もちろんですわ。愛のある毒舌一家として、~
今後も邁進いたしましょう。▼~
**サクラ [#i098ad16]
:[サクラ]|…み、ミタマ。▼~
:[ミタマ]|あら、お母様。~
どうかなされました?▼~
:[サクラ]|今日は子どものためのお祭りです。~
だから、これをあなたにと思いまして…▼~
:[ミタマ]|これは…~
護符ですか?▼~
:[サクラ]|は、はい。白夜の霊山で~
わずかしか作られないという護符です。▼~
昔、アサマさんが私にくれたものと~
同じものなのですが…▼~
この護符には…あなたの健やかな成長への~
願いをたくさん込めていただきました…▼~
:[ミタマ]|それはそれは…~
わざわざすみません…▼~
でも、いいんですの?~
こんなに貴重なものを…▼~
手に入れるだけでも~
一苦労だったと思うのですが…▼~
:[サクラ]|そ、そんなこと、いいんです。~
受け取ってくださいっ。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
いいえ、もらえませんわ。▼~
:[サクラ]|え、ええっ?~
どうして…▼~
:[ミタマ]|だって…当然ですわ…▼~
日ごろから 行い悪い ミタマかな…▼~
わたくしなんて、~
いつも嫌なことばかり言って…▼~
お父様と同じように、お母様を困らせています。~
受け取る資格がありませんわ…▼~
:[サクラ]|あ、ああ、そういうことですか。~
それでしたらご心配なくっ。▼~
あなたが生まれる前から、~
私はアサマさんとお付き合いがあるんですよ?▼~
か、彼の毒舌に泣かされてしまったり…~
変な噂を立てられたこともありました…▼~
で、でも少しずつわかっていったんです…▼~
表向きは意地悪なことばかり言っても、~
な、中身は違うんだって…▼~
…だ、だからあなたも同じカラクリであることは、~
よくわかっているつもりですから…▼~
:[ミタマ]|…………▼~
お母様…~
では、ありがたく受け取りますわ。▼~
そして、今からは本音でお話しします。▼~
:[サクラ]|えっ?▼~
:[ミタマ]|…お母様のお気持ち、~
痛いくらいに伝わってまいりました。▼~
心から感謝いたしますわ。▼~
そのご期待に応えられるよう、わたくし、~
お母様のような立派な大人になろうと思います。▼~
そもそもわたくしが巫女を志したのは~
お父様が僧侶であることもありますが…▼~
それよりも、お母様のような~
素敵な女性になりたかったからですのよ。▼~
:[サクラ]|ミ、ミタマ…▼~
:[ミタマ]|うふふ。~
今のことは…二人の秘密にしてください。▼~
あと、成長を願ってくださったのは~
嬉しいですけれど…▼~
ここはもう秘境ではありませんから、~
いきなり大人になるのは不可能ですわ。▼~
そこは大目に見てくださいまし。▼~
:[サクラ]|もちろん、わかっています。~
これからはゆっくり、大人になってください。▼~
その姿を傍で見られることが…~
私はとても幸せです。▼~
…あなたと気持ちを通じあえて、~
今とても愛おしい気分ですよ。ミタマ。▼~
今日のためにがんばってよかった…~
このお祭りに…感謝です…▼~
**アクア [#la5eeea1]
:[ミタマ]|お母様 今日も御顔が 暗いです…▼~
:[アクア]|人の顔を見るなり、何なの…▼~
:[ミタマ]|お母様。今日はお祭りですわよ。~
もう少し楽しそうにしては如何です?▼~
わたくし、お母様には~
いつも笑顔でいていただきたいのです。▼~
:[アクア]|でも…▼~
:[ミタマ]|お母様はいつも悩ましげ。~
暗い雰囲気がプンプン出てらっしゃいますわ。▼~
:[アクア]|そ、そうかしら…▼~
:[ミタマ]|はい。今日は子どもが主役の日ですから、~
はっきり言わせていただきますけれど…▼~
わたくしは明るい家庭を望んでいますの。▼~
だから今日ぐらいは辛気臭い顔は~
しないでくださいまし。▼~
:[アクア]|…………▼~
…なるほどね。~
そういうことだったの。▼~
それで私にしつこく~
顔が暗いという句を詠み続けていたのね…▼~
あなたの本音を聞けてよかったわ。~
直せるよう、善処しましょう。▼~
:[ミタマ]|ありがとうございます。▼~
:[アクア]|その代わり…~
私もはっきり言わせてもらう。▼~
:[ミタマ]|え?▼~
:[アクア]|…あなた、寝すぎよ。▼~
:[ミタマ]|うっ…▼~
:[アクア]|目を放したらいつも寝ているじゃない…~
出撃前でもお構いなく。▼~
起こしに行く私の身にもなって頂戴。~
その上寝癖もひどいし。▼~
:[ミタマ]|…そ、それは仕方ありませんわ。~
よく寝る性質は生まれ持ったものですから…▼~
:[アクア]|だったら私だって同じ。~
この表情は生まれ持ったものなの。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
わかりましたわ。~
わたくしも善処いたしましょう。▼~
ではお母様、~
わたくしに子守唄を教えてくださいまし。▼~
:[アクア]|子守唄? どうして?▼~
:[ミタマ]|蛇は己の毒で死にません…▼~
つまり、子守唄を歌っていれば~
自分は眠くなりませんもの。▼~
それに…わたくし、好きですの。~
子守唄を歌ってくださる時の、▼~
優しいお母様の顔が。▼~
:[アクア]|ミタマ…▼~
もう…仕方ないわね。▼~
それじゃああなたが子どもの時に~
歌っていたものを教えるわ。▼~
天よ泉よ草原よ…♪~
今宵眠る子を守りたまえ…♪▼~
:[ミタマ]|…………▼~
ぐー…▼~
:[アクア]|…ミタマ。~
起きなさい。▼~
**カザハナ [#n7d8d88d]
:[ミタマ]|サラサラサラ…▼~
:[カザハナ]|もう、ミタマ…~
何をやっているの?▼~
:[ミタマ]|何をって…~
まじめに戦闘に集中しておりますが…▼~
:[カザハナ]|嘘ついても無駄だよ。どうせまた短冊に~
「ああ帰りたい」とか書いてるんでしょう?▼~
:[ミタマ]|ああ、これですか。~
違いますわ、ごらんあそばせ。▼~
:[カザハナ]|こ、これは…▼~
:[ミタマ]|わたくしは賊の戦力分析をして、~
それを克明に短冊に記していたのです。▼~
:[カザハナ]|せ、戦力分析って?▼~
:[ミタマ]|簡単なことですわ。敵全員の動きを細かに見て、~
どの敵がもっとも強そうか、分析しているのです。▼~
:[カザハナ]|ま、まさかあなたが…~
短冊にそんなこと書いてたなんて…▼~
:[ミタマ]|ええ、でも始めたのは~
つい最近のことですわ。▼~
…多分、お母様の性質が~
わたくしの中にも芽生えてきているのでしょう。▼~
強い相手と手合わせしたくて~
ウズウズすることがありますの。▼~
そのために、こっそり訓練したりも~
しているのですわ。▼~
:[カザハナ]|な、なにそれ…~
あなたらしくなくて、びっくりだよ…▼~
:[ミタマ]|いけませんか?~
こんな子に育ってほしくなかったでしょうか?▼~
:[カザハナ]|そんなことあるわけないでしょ。~
むしろうれしいって!▼~
ここだけの話…このままアサマにどんどん~
似ていったらどうしようって思っていたし…▼~
:[ミタマ]|女房に 危険視される 破戒僧…▼~
:[カザハナ]|あはは。~
危険視っていうか…▼~
アサマはいい人なんだけど、~
子どもには似てほしくない性格だからね…▼~
:[ミタマ]|そこはご安心ください。~
わたくしは着実にお母様に似てきておりますの。▼~
:[カザハナ]|えへへ。それなら嬉しいっ。▼~
そうだ。ちなみに、分析の結果はどうなの?~
あたし、一番強いのと戦いたいな。▼~
:[ミタマ]|そうですわね…~
あそこにいる、あの賊が最強ですわ。▼~
:[カザハナ]|あいつね、わかった!▼~
…あ、でもやっぱりやめとこうっと。▼~
今日は子どものためのお祭りだから、~
一番強いのはあなたに譲ってあげる。▼~
:[ミタマ]|本当ですか?~
うれしいですわ。▼~
:[カザハナ]|その代わり、いい戦いをしてみせてよね。~
ピンチになったら、あたしに任せて。▼~
:[ミタマ]|はい、ありがとうございます。▼~
:[カザハナ]|で、お祭りが再開したら、~
分析のこととか詳しく聞かせて?▼~
一緒においしいものを食べながら。▼~
:[ミタマ]|よろこんで。~
では賊とひと汗かいたら、そのように。▼~
さあ賊よ。~
わたくしとお手合わせ願いますわ!▼~
**オロチ [#h4fc31aa]
:[オロチ]|ミタマ。~
どうしたのじゃ、深刻そうな顔をして…▼~
:[ミタマ]|お母様、聞いてください…~
最近、筆が勝手に動くのです…▼~
:[オロチ]|…筆が勝手に動く…とは?▼~
:[ミタマ]|筆を持つわたくしの手がひとりでに動き、~
短冊に謎の句を記していくのです…▼~
:[オロチ]|なんじゃと!?▼~
:[ミタマ]|この現象はなんだろうと思いまして…~
お母様なら何かご存知かと…▼~
:[オロチ]|…………▼~
その現象はいつからじゃ?▼~
:[ミタマ]|ここ数日ですわ…▼~
最初は「今日は雨 明日も雨 明後日も雨」~
という句が勝手に書かれましたの…▼~
すると晴れていた空に雲を満ち始め、~
雨が降り出したのです…▼~
そして次の日も、またその次の日も~
雨になりましたわ…▼~
次は「遠回り すれば災難 回避せん」という~
句が勝手に記されました。▼~
そのときはわたくし、街に買い物に行こうと~
思っていたのですが…▼~
気になったので一応、句の通り遠回りして~
街に向かいましたの…▼~
するとどうでしょう…~
わたくしがいつも通る道で荷馬車の事故が起きて、▼~
通行人たちがたくさん大けがを負ったと~
いうではありませんか…▼~
:[オロチ]|…なるほど。▼~
今の話を聞いて…~
なんとなくじゃが、わかった気がする…▼~
きっとそれは憑依ではない。~
そなたにまじないの力が備わったのじゃ!▼~
:[ミタマ]|えっ?▼~
:[オロチ]|そなたはわらわのまじないの血を~
継承したのじゃ…▼~
で、無意識のうちに未来を予知して、~
短冊に記しているのじゃ。間違いない。▼~
:[ミタマ]|そんな…▼~
あっ、また勝手に筆が!!▼~
この祭り 母と二人で まわるべし…~
さもなくば 今日が二人の 命日ぞ…▼~
:[オロチ]|な、な、な、な、なんと!!▼~
:[ミタマ]|今日のお祭りを~
お母様と二人で楽しまないと…▼~
:[オロチ]|わらわたちは…死ぬ…▼~
:[ミタマ]|恐ろしいお話ですわっ!▼~
:[オロチ]|…よ、よし。お祭りが再開したら~
ぜひとも一緒に屋台を巡ろう…▼~
:[ミタマ]|ははは、はい!~
そういたしましょう!▼~
:[オロチ]|…では後ほど。賊を倒したらすぐに合流じゃ。~
よいな…▼~
:[ミタマ]|うふふ…~
うまくいきましたわ。▼~
ごめんなさい、お母様。▼~
さっきの句だけは、~
勝手に記されたものではありませんの。▼~
わたくし、どうしてもお母様を~
素直にお祭りに誘えそうになくて…▼~
…種明かしは、お祭りが終わってから~
させていただきますわっ!▼~
**ヒノカ [#qcfa6b74]
:[ミタマ]|寝ていたい ああ寝ていたい 寝ていたい…▼~
:[ヒノカ]|おいミタマ!?~
戦場で気の抜ける歌を詠むな!▼~
:[ミタマ]|そんなこと言われても困りますわ。~
人間、睡魔には勝てないものですの。▼~
:[ヒノカ]|がんばれ、ミタマ。~
何とか打ち勝て。▼~
:[ミタマ]|ええー…▼~
あ。それならお母様。~
何か面白い話でもしていただけません?▼~
そうしたら眠気も覚めるかもしれませんわ。▼~
:[ヒノカ]|面白い話?~
例えばどういうものだ?▼~
:[ミタマ]|例えば…そうですわね、~
お父様のどういうところに惚れたのかとか。▼~
:[ヒノカ]|そ、それのどこが面白い話だ!!▼~
:[ミタマ]|我が父親ながら、お父様は~
決して優秀な臣下とは思えません。▼~
端から見ていて、~
お母様に同情することも多々ありますの。▼~
なのにお母様はお父様を部下になさって、~
挙句の果てには旦那様にもなさった…▼~
そんなにお父様が~
好みの男性だったのですか?▼~
:[ヒノカ]|い、いや…~
別にそういうわけでは…▼~
:[ミタマ]|ではどうして?~
まず、臣下にした理由を知りたいですわ。▼~
:[ヒノカ]|…は、初めて会ったときは…~
アサマがすごい僧侶に見えたのだ。▼~
しかし、実際に臣下にしてみると…~
その…▼~
:[ミタマ]|見る目がない~
ああ見る目がない 見る目がない…▼~
:[ヒノカ]|う、うるさいっ!~
いちいち詠まなくていい!▼~
:[ミタマ]|でも、それくらいのことは~
よくあることですわ。▼~
問題は結婚です。~
好みでもないのに、どうして結婚を?▼~
:[ヒノカ]|…き、き、聞かれたから答えるが…▼~
ある日…アサマが勝手に~
私の天幕に乗り込んできたのだ…▼~
:[ミタマ]|ま、ま、ま、まあ! いかがわしい!~
なんという男ですのっ!▼~
:[ヒノカ]|…そして彼は…~
この世でもっとも不遜と思える求婚をしてきた。▼~
:[ミタマ]|も、もちろんそのときは~
お断りしたのですわよね?▼~
:[ヒノカ]|い…いや…~
受け入れた…▼~
:[ミタマ]|はぁ?▼~
:[ヒノカ]|「認めますか? それとも認めますか?」~
あいつは選択肢をひとつしか提示しなかった。▼~
仕方がないだろう…▼~
:[ミタマ]|なんでしょう。この夫にして~
この妻ありという感じですわね。▼~
思い切り目が覚めましたわ。~
いろんな意味で…▼~
:[ヒノカ]|…まあ、好きに言ってくれていい。~
何がどうあれ…私は今、幸せなのだ。▼~
お前のような、かわいい子も~
生まれてきてくれたしな。▼~
:[ミタマ]|…や、やめてくださいな。~
褒められるのは慣れていませんのよ。▼~
眠気も醒めたことですし、~
とにかくわたくしは戦闘に戻ります。▼~
わたくしは 立派な大人に なりたいの…▼~
まさにこの一句。▼~
わかってはいましたが、~
お二人はとんでもない夫婦ですわね。▼~
がんばれ、ミタマ。~
信じられるのは自分だけですわ…▼~
:[ヒノカ]|そ、そうか…~
でも何かあったら相談に乗るからな。▼~
:[ミタマ]|ええ。万が一そんな機会があれば、~
その時はぜひよろしくお願いします…▼~
**セツナ [#e1444d5a]
:[セツナ]|ミタマ…~
そんな穴の中で何をしているの…▼~
:[ミタマ]|母親の 血を受け継いで 落とし穴…▼~
:[セツナ]|…え?▼~
:[ミタマ]|…お母様の忌まわしき性質が~
わたくしにも出るようになったのでしょうか…▼~
最近、よく落とし穴に落ちたり~
罠にかかったりするようになったのですわ。▼~
:[セツナ]|そう…~
おもしろい子…▼~
:[ミタマ]|おもしろい子ですまさないでくださいな。~
こちらは迷惑しているんですわ!▼~
…でもまあ、いいのです。~
さっき名案をひらめきましたから。▼~
何をどう注意しても落とし穴に落ちる…~
それがお母様の血のようですわね。▼~
ならば、最初から落ちた状態に~
なっていればいい。▼~
というわけでわたくしは自ら穴を掘り、~
こうしているという次第ですの。▼~
:[セツナ]|へぇ…▼~
:[ミタマ]|そして、実際に実行してみたところ、~
わたくしは素晴らしいことに気付きましたの。▼~
ここが家 思えば極楽 ここが家…▼~
わたくしは、この穴の中を~
家だと思い込むことに成功しましたの。▼~
そうすれば、帰りたい帰りたいと~
切望することもなく…▼~
常に穏やかな気持ちでいられるのです。▼~
:[セツナ]|…………▼~
さすがアサマの子…~
何を考えているかわからない…▼~
:[ミタマ]|お母様にだけは言われたくないですわ。▼~
:[セツナ]|…あっ…~
私も穴に落ちちゃった…▼~
:[ミタマ]|子が掘った ただの穴にも 落ちる母…▼~
ようこそ、我が家へ。▼~
:[セツナ]|ああ…でも…~
確かに…居心地はいいかも…▼~
:[ミタマ]|そうですわよね。そうですわよね。~
このままここで過ごしましょう。▼~
それがわたくしたち母子が~
もっとも幸せになれる道だと思いますわ。▼~
:[セツナ]|…ああ、でもダメ…▼~
どこからともなく、ヒノカ様の~
怒りの波動のようなものを感じる…▼~
:[ミタマ]|えっ?▼~
:[セツナ]|実はよく言われているの…▼~
「子どものしつけをしっかりしなさい」って…~
「お前ができないなら、私がやる」って…▼~
:[ミタマ]|…………▼~
そ、それは恐ろしいですわ…~
考えただけでゾッとしましたわ…▼~
仕方ないですわね。~
ここを出て、戦いに戻りましょう。▼~
短い穴生活でしたが~
意外と楽しめました。▼~
:[セツナ]|そうね…賊を倒したらまたやりましょう…~
それならヒノカ様も怒らないと思うから…▼~
:[ミタマ]|いいですわね。▼~
穴ぐらで お祭り楽しむ 母娘…▼~
綿あめやらリンゴ飴やらを買い込んで~
じっくりと堪能いたしましょう。▼~
**オボロ [#w7c2db89]
:[オボロ]|ミータマ!▼~
:[ミタマ]|ひゃああ!?▼~
:[オボロ]|うふふ、びっくりした?▼~
:[ミタマ]|び、びっくりしたに決まってますわ!~
その顔でいきなり現れないでくださいます?▼~
見るだけで 心臓飛び出る 母の顔…▼~
お母様はたまに魔王のような顔をなさるから、~
恐ろしいのですわ。▼~
ご自分のお顔には、ご注意あそばせ。▼~
:[オボロ]|…そ、そこまで言うことないでしょ?▼~
びっくりさせようと思って、~
ちょっとふざけただけじゃない…▼~
:[ミタマ]|ふざけるにしても限度がありますわ、~
今は戦闘中ですのよ。▼~
:[オボロ]|むむ…悪かったわ。~
でもミタマ、あなたは私の娘よ。▼~
あなたもそのうち、~
こんな怖い顔をするようになるかも。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
なりたくない、ああなりたくない、~
なりたくない…▼~
:[オボロ]|い、いちいち詠まなくていいのっ!~
しかも字余りだし…▼~
でも、まあいいわ。~
…私、あなたの本心を知ってるから。▼~
:[ミタマ]|本心?▼~
:[オボロ]|実はね、結構前…~
アサマにも嫌味とかよく言われたのよ。▼~
でも結局、それは好意の~
裏返しだってことが分かったの。▼~
多分、あなたもそうなんでしょう?▼~
怖い顔は嫌とか言って、~
本当は憧れたりしているんでしょう?▼~
:[ミタマ]|…は? 憧れる?▼~
:[オボロ]|この魔王顔…~
戦いのときとか、いいわよ?▼~
キってにらむと、~
敵が明らかにビビるのがわかるわ。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
いやですわ 絶対にいや そんな顔…▼~
:[オボロ]|だから、いちいち詠まなくていいのっ!▼~
…もういいわよ。▼~
今日のお祭りはあなたと過ごそうと思ったけど、~
一人寂しく過ごすことにするから。▼~
:[ミタマ]|…もう、お母様。~
大人のくせにいじけないでいただけます?▼~
こんな流れになってしまったから言いますけど…~
わたくし、お母様に憧れているのです。▼~
:[オボロ]|えっ、そうなの?▼~
:[ミタマ]|実は最近、お洒落や流行りの生地に~
興味が出てきたのです。▼~
:[オボロ]|あら、本当?~
それ、私が大得意の分野よ。▼~
:[ミタマ]|そうですわよね。~
そういうお母様にはすごく憧れます。▼~
:[オボロ]|そ、そうだったの…~
なら賊を倒したら、語り合いましょうよ。▼~
:[ミタマ]|わかりました。~
ぜひお願い致します。▼~
**カゲロウ [#r095d5f4]
:[カゲロウ]|ミタマ、今日は子どものためのお祭りだ。~
何かほしいものがあるなら、言ってみろ。▼~
:[ミタマ]|うーん…~
そうですわね…▼~
あ…~
わたくし、屋敷がほしいですわ。▼~
:[カゲロウ]|屋敷?▼~
:[ミタマ]|はい。ここにドーンと頑丈な屋敷を建てて~
いただいて、わたくしはそこで寝ますの。▼~
賊が侵入しようとしても~
絶対に入ることは不可能。▼~
天井から槍が降り、壁は回り、~
隠し通路も盛り沢山…▼~
わたくしはすぐさまそこでお昼寝し、~
妨害されることのない眠りにつきますわ。▼~
:[カゲロウ]|…………▼~
つまりは忍者屋敷か?▼~
ふざけたことを言わず、~
もっと現実的なものにしてくれ。▼~
:[ミタマ]|貧民に 生まれた自分に 嘆き節…▼~
:[カゲロウ]|ひ、貧民ではないだろう。~
それに、富豪でも今すぐに屋敷など無理だ…▼~
:[ミタマ]|もっと謙虚なものとなりますと…~
…あ、これなどどうでしょう。▼~
わたくしが 欲するものは 寝る時間…▼~
:[カゲロウ]|何?▼~
:[ミタマ]|賊と戦うなんて面倒きわまりないので、~
戦闘を放棄したいということです。▼~
その分、寝る時間に~
充てられればと思いますの。▼~
:[カゲロウ]|…そんなことを言われて、~
私がうなずくと思うか?▼~
もっとまじめに答えろ。▼~
:[ミタマ]|わかりましたわ…▼~
…あ、ではこれなどいかがでしょう?▼~
わたくし、お母様みたいな~
魅力的なお服がほしいですの。▼~
たまには~
大人びたものも着てみたいのです。▼~
:[カゲロウ]|ふむ、それならばいいだろう。~
検討しておこう。▼~
…だが、アサマには気をつけろ。▼~
私のような服を着ていると、~
文句をつけてくるぞ。▼~
「そんな格好をして、~
男を誘惑しているのですか」▼~
…などと言ってな。~
しかも実際は、▼~
アサマ本人が誘惑されていただけという~
オチまでついてくる。経験者談だ。▼~
:[ミタマ]|…………▼~
で、ではやっぱり服はやめますわ。▼~
あの破戒僧が喜んでるのを想像したら~
気持ち悪くなりましたの。▼~
…では、これなどどうでしょう。▼~
…わたくし、お母様との時間がほしいですの。▼~
:[カゲロウ]|私との時間?▼~
:[ミタマ]|ええ。なかなか親子水入らずの時間って~
ありませんから。▼~
:[カゲロウ]|…………▼~
ふっ…そんなことが望みとは…~
お前にも、かわいらしいところがあるのだな。▼~
:[ミタマ]|当たり前ですわ。~
わたくし、寝てばかりではありませんの。▼~
:[カゲロウ]|では、期待に応えるとしよう。~
今日は存分に付き合うぞ。▼~
**エルフィ [#wc48e709]
:[ミタマ]|帰りたい ああ帰りたい 帰りたい…▼~
:[エルフィ]|ミタマ…~
いい加減、大人になって…▼~
:[ミタマ]|あら、お母様。▼~
:[エルフィ]|なんでもかんでもめんどくさがって~
すぐに帰りたがる…▼~
そんなんじゃロクな大人にならないわ…▼~
:[ミタマ]|そんなことありませんわ。▼~
もしわたくしがロクな大人にならないのなら、~
お母様だってロクな大人じゃありませんわ。▼~
:[エルフィ]|口だけは一人前ね…~
まるでアサマのようだわ…▼~
どうせ、帰っても寝るだけなんでしょう…~
そんなの、やっぱりダメ…▼~
:[ミタマ]|うふふ。▼~
母親の 読みの浅さに 子が笑う…▼~
お母様の読みは浅いですわね。▼~
もっと、子どもの変化に~
関心を持ってもらいたいですわ。▼~
:[エルフィ]|え…~
どういうこと…▼~
:[ミタマ]|仕方ありませんね。~
触らせてあげますわ。▼~
:[エルフィ]|何を触るの…▼~
:[ミタマ]|わたくしの筋肉ですわ。~
ほら、お触りになって?▼~
:[エルフィ]|…………▼~
えっ、なにこれ…~
あなたの腕…筋肉でパンパン…▼~
:[ミタマ]|鍛えましょう 上腕二頭 前腕筋…▼~
腕だけではありませんわ。~
全身のあらゆる部位を鍛えておりますの。▼~
だからわたくし、~
脱いだらけっこうすごいのですわよ?▼~
:[エルフィ]|でも、どうして…▼~
:[ミタマ]|よくわかりません。~
脳筋お母様の影響なのでしょうか。▼~
いつしか体を鍛えることに~
興味が出てまいりましたの。▼~
それで専門の道具を買い揃えて~
毎日、励んでおりますのよ。▼~
いざというときはお母様のことを~
守れるぐらいの力はありますわ。▼~
:[エルフィ]|ミタマ…▼~
:[ミタマ]|つまり、帰りたいというのは、~
「寝たい」ということではありませんの。▼~
「帰って訓練したい」という意味ですのよ。▼~
:[エルフィ]|…ご、ごめんなさい…~
まったく気付かなかったわ…▼~
…ねえ、今度その道具…~
わたしにも見せて…▼~
:[ミタマ]|仕方ないですわね。~
お見せしましょう。▼~
:[エルフィ]|ああ…わたしも早く帰りたくなってきた…~
帰って、その道具を見てみたい…▼~
帰りたい ああ帰りたい 帰りたい…▼~
今わたし…この一句に~
すごく共感するわ…▼~
:[ミタマ]|そうでしょう、そうでしょう。▼~
:[エルフィ]|賊を倒したら、母子で語らいましょう…~
訓練について…▼~
:[ミタマ]|いいですわね。あと、訓練前に飲むと~
効果のある食べ物なんかも教えて差し上げますわ。▼~
:[エルフィ]|ありがとう…~
すごく興奮してきた…▼~
もっと力をつけて…~
わたしもあなたを守ってみせる…▼~
**ベルカ [#n03a5fb2]
:[ミタマ]|お母様。~
ずっと言いたかったことがあるのです。▼~
:[ベルカ]|何?▼~
:[ミタマ]|ここで一句…▼~
母親と 歌を詠みたい 詠みたいの…▼~
:[ベルカ]|え?▼~
:[ミタマ]|素人のお母様でも理解できるように、~
とても簡単な歌にしておきました。▼~
ご理解いただけまして?▼~
:[ベルカ]|あなたが私と…~
歌が詠みたいってこと?▼~
:[ミタマ]|ええ、伝わってよかったですわ。~
お母様も芸術に疎いわけではなさそうですわね。▼~
:[ベルカ]|でも、どうして私と…▼~
:[ミタマ]|今日は子どものためのお祭りですから、~
子としてズバリ言わせていただきますわ。▼~
わたくしは、歯がゆいのです。▼~
:[ベルカ]|?▼~
:[ミタマ]|お母様は本来、~
もっと明るい性格のはず…▼~
それなのにお母様は、~
殺し屋の過去に縛られて…▼~
そのような無表情な人に~
なってしまわれているのですわ。▼~
娘のわたくしだからこそ、わかるのです。~
わたくしはこんなに明るいのですから。▼~
:[ベルカ]|い、いや…どうかしら…~
あなたも明るいとは少し違うような…▼~
そもそも、~
それと歌を詠むこととなんの関係が…?▼~
:[ミタマ]|歌を詠むことは芸術です。~
そして、芸術は人の心を解き放つもの。▼~
歌を詠むことによって、お母様の心を解き放ち、~
本来の素敵な性格を表に出してあげるのです。▼~
きっと、今までとは違った~
楽しい人生が開けると思いますわ。▼~
:[ベルカ]|本当かしら…▼~
:[ミタマ]|信じてくれなくてもいいですわ。~
とりあえず一句、詠んでくださいませ。▼~
:[ベルカ]|えっ…~
そんな…突然に…無理よ…▼~
:[ミタマ]|ではお手本を。▼~
ベルカです 今日から歌を 詠みますわ…▼~
はい、言ってくださいませ。~
ほら、恥ずかしがらずに。▼~
:[ベルカ]|べ…▼~
…ベルカです 今日から歌を 詠みますわ…▼~
:[ミタマ]|いいではありませんか、その意気です!~
では、こんな感じで進めてまいりますので。▼~
お祭りが再開するまでに、~
初めての一句を考えておいてくださいな。▼~
ではでは~
わたくしは戦闘に戻りますわね。▼~
うふふ。~
見ていらっしゃい賊の皆様。▼~
物陰に潜んで強烈な一撃を~
お見舞いしてやりますの。▼~
:[ベルカ]|…………▼~
いつもツンツンして怠惰なあの子が、~
私のために…▼~
歌を詠むのは恥ずかしいけれど…~
我が子の気持ちは、うれしいわ…▼~
**モズメ [#b9c7d899]
:[ミタマ]|お祭りを 楽しむはずが この仕打ち…~
人生の残酷さを詠んでみました。▼~
:[モズメ]|確かに残念やけど、~
賊さえ倒したらお祭りも再開されるやろ。▼~
:[ミタマ]|戦いは みんなにまかせて 逃避行…▼~
:[モズメ]|逃避行はあかんって!~
ミタマもしっかり仕事せな!▼~
:[ミタマ]|母怒る わたくし働く 嫌々と…▼~
:[モズメ]|まぁまぁそう言わんと。▼~
お祭りが再開したら~
なんでも好きなもん買うてあげるから。▼~
:[ミタマ]|! 本当ですの?▼~
:[モズメ]|もちろんや。~
今日は子供の成長を祝うお祭りやもん。▼~
そんな日くらいはわがまま言うてええよ。▼~
特にあんたには…~
今まで寂しい思いをさせてしまってたしな…▼~
:[ミタマ]|寂しい思い?~
いえ、その点はご心配なさらず。▼~
秘境では 好きなだけ寝て 過ごしてた…▼~
むしろ屋敷から出たくなかったぐらいです。~
あの日々はもう帰ってこないのですね…▼~
:[モズメ]|あはは…その様子やと~
あんまり寂しくなかったんかな?▼~
:[ミタマ]|夢に見る 両親の顔 暖かく▼~
…ええ。いつでも眠れば、~
お父様とお母様に会えましたから。▼~
:[モズメ]|ミタマ…▼~
うん。離れてるときはあたいも、~
何度もあんたのことを夢に見たわ。▼~
:[ミタマ]|今は眠っていても、起きていても、~
お母様に会えますから…▼~
夢現 違いなどなく 幸せです▼~
:[モズメ]|ミタマ、ありがとうな…▼~
ほな、賊退治をさっさとやっちゃおうな!~
あんたとお祭りでいっぱい遊びたいから。▼~
:[ミタマ]|目に見える 全てのものを 買い占める…▼~
お母様、約束ですからね?▼~
:[モズメ]|が、がんばって値切ることにするわ…▼~
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