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会話集/章別会話/異伝 絆の白夜祭親子会話/マトイ
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*マトイの親子会話 [#y91504ba]
#contents
**ツバキ [#r865d462]
:[ツバキ]|愛する娘とお祭りにくる…~
ああ、なんて幸せな1日なんだろー。▼~
:[マトイ]|もう、父さんったら。~
顔が緩んでるわよ。▼~
でも気を抜いちゃダメ。~
まだ賊がその辺りにいるんだから。▼~
:[ツバキ]|あはは。~
そうだったねー。▼~
さすがマトイ。~
しっかりしてるなー。▼~
長いこと離れて暮らしてたのに~
立派に育ってくれて本当に嬉しいよー。▼~
:[マトイ]|離れていても、父さんの活躍は~
ちゃんと聞いてたもの。▼~
完璧な父さんの娘として、~
あたしもちゃんとしなきゃって思ってたから…▼~
立派に育ったのは当然のことだわ。▼~
:[ツバキ]|そっかー…~
もしかして変に心労をかけちゃったかもねー。▼~
:[マトイ]|そんな。~
心労だなんて思ったことないわ。▼~
あたしは父さんに憧れていたから、~
少しでも近づけるなら光栄だもの。▼~
:[ツバキ]|こんな俺に憧れてくれるのー?~
嬉しいな…▼~
嬉しくて、泣いちゃいそうだよ。▼~
:[マトイ]|ふふふ。~
冗談ばっかり。▼~
:[ツバキ]|…………▼~
:[マトイ]|うそっ!?~
父さん、本当に泣いてるの?▼~
なんで!? どうして!?~
もしかして深手でも負ってる!?▼~
:[ツバキ]|違うよ…父さんだって、~
嬉し泣きくらいするさー。▼~
でも、恥ずかしいから…~
あんまり俺の顔を見ないで欲しいなー。▼~
:[マトイ]|父さん…▼~
:[ツバキ]|マトイ。これからは絶対に~
寂しい思いはさせないからね。▼~
何か困ったことがあったりしたら、~
すぐに俺を頼って欲しい。▼~
俺はマトイの…お父さんだから。▼~
:[マトイ]|うん…~
ありがとう、父さん。▼~
**マイユニット[#k3e828bd]
#region(マイユニット女性・私)
:[マトイ]|…………▼~
:[カムイ]|マトイ?~
どうしたんですか、そんなしかめっ面して?▼~
:[マトイ]|母さん!~
い、いえ、別になんでもないわ。▼~
:[カムイ]|なんでもないことないでしょう。~
母さんには全てお見通しですよ。▼~
あなた、悩みごとを~
抱えているのではありませんか?▼~
:[マトイ]|えっ?▼~
:[カムイ]|あなたはツバキさんに似て、~
悩みを人に相談するのが苦手な人…▼~
だから隠す気持ちはわかります。▼~
でも母さんならいいでしょう?~
良かったら、話してください。▼~
:[マトイ]|いえ…本当に悩み事なんてないわよ?▼~
そ、それよりあんなところに賊が!▼~
:[カムイ]|ええっ、賊?▼~
…?~
でも、そちらには見当たりませんが…▼~
:[マトイ]|い、いるのよ!~
ちょっとあたし戦ってくるわね!▼~
ほら、あそこに…その、~
はみ出してるのが見えるもの!▼~
:[カムイ]|はみ出してる? どこに…▼~
:[マトイ]|とにかくあたし行くから!~
引き止めないで母さんっ!▼~
…………▼~
ぐぅ。▼~
:[カムイ]|えっ?▼~
もしかして今のは…~
あなたのお腹の音ですか?▼~
:[マトイ]|…………▼~
ごごご、ごめんなさい…▼~
賊がいるなんて嘘…~
本当はお腹が空いてるの隠したかったの…▼~
体に力を入れていないと、~
グ~っと鳴ってしまいそうで…▼~
:[カムイ]|ああ…~
それで、しかめっ面だったんですか。▼~
:[マトイ]|そ、その通りよ…~
ああ、恥ずかしくて死にそう…▼~
お願いだから、誰にも言わないで!▼~
:[カムイ]|わかりました。~
もちろん誰にも言いませんよ。▼~
それに恥ずかしがることでもないです。~
私は慣れっこですから。▼~
昔、ツバキさんとも~
同じことがあったんです。▼~
ツバキさんたら、私の前でお腹の音を~
鳴らしてしまったことを恥じて…▼~
今のはわざと鳴らしたんだとか~
言い出したり…▼~
:[マトイ]|えっ!? 父さんが!!?▼~
:[カムイ]|はい。それで次に会ったときは~
ずーっと食べ物を食べていて。▼~
こうしてずっと食べ続けていれば、~
空腹にならないからって…▼~
:[マトイ]|ふ、ふふふ…~
何それ…▼~
父さん、なんか…かわいいわ。▼~
:[カムイ]|ふふ。~
かわいいのは、あなたも同じですよ。▼~
:[マトイ]|あたしはそんなこと…▼~
…………▼~
:[カムイ]|マトイ?~
急に黙って、どうしたんです?▼~
:[マトイ]|なんか…うれしくて…▼~
母さんに、あたしのダメな部分を~
受け入れてもらえたみたいで…▼~
:[カムイ]|へえ、やっと自覚してくれたんですか?▼~
私はずっと前から、~
あなたの全てを受け入れていますよ。▼~
だって…~
あなたの親なんですからね。▼~
:[マトイ]|…ねえ、母さん。▼~
今日は子どものためのお祭りよね。~
ひとつ、わがままを言ってもいいかしら?▼~
:[カムイ]|はい、どうぞ。▼~
:[マトイ]|あたし、母さんに甘えてみたいわ。~
例えば手を繋いだり、一緒に買い物とか…▼~
:[カムイ]|もちろんいいですよ。▼~
:[マトイ]|ほんと?▼~
:[カムイ]|ええ。では賊を倒したら、~
神社の境内で待ち合わせしましょう。▼~
今日はマトイのわがままを~
なんでもきいちゃいます。▼~
:[マトイ]|ありがとう。~
楽しみにしているわ。▼~
大好きよ、母さん!▼~
#endregion
**フェリシア [#k8e29d05]
:[マトイ]|母さん、準備は整ったわ。▼~
:[フェリシア]|準備って、なんですか?▼~
:[マトイ]|何って…母さんの印象向上期間のことに~
決まっているでしょう?▼~
みんなに母さんのいい印象を残せるように、~
あたしのほうで完璧に準備しておいたから。▼~
あとは賊を殲滅して、~
お祭りが再開するのを待つだけよ。▼~
:[フェリシア]|あのう…具体的に何をしてくれたのか…~
聞いてもいいですか?▼~
:[マトイ]|…ほら、賊が屋台を荒らしたでしょう?~
そこを全て片付けて、完璧な状態にしておいたの。▼~
お祭りが再開したら、~
あたしが大声で言うわ。▼~
「これ、みーんな母さんが片付けたの!?~
すごい! いつの間に!?」▼~
って!▼~
:[フェリシア]|…………▼~
いやいやいやいや…~
あなたの気持ちはうれしいですけど…▼~
:[マトイ]|なんだか気乗りしない感じね。~
どうしてかしら?▼~
ドジっ子のフリをして、本当はできる人って、~
みんなに思ってもらえるわよ。▼~
:[フェリシア]|だけど、印象向上期間が~
終わったらどうするんですか?▼~
:[マトイ]|えっ?▼~
:[フェリシア]|あなたが私の代わりに~
何もかも陰でやってくれるんですか?▼~
ずーっとずーっと、私の影武者みたいに?▼~
いつも完璧なあなただから、きっと何か~
考えがあってのことだとは思うのですが…▼~
:[マトイ]|…………▼~
はわわわわわ……▼~
:[フェリシア]|そ、その反応をするということは…▼~
:[マトイ]|ご、ごめんなさい!~
そこまで考えてなかったわ!!▼~
もしかしたら…母さんのおっちょこちょいが~
完璧に受け継がれてしまったのかしら…!▼~
:[フェリシア]|いえ、ほとんど受け継がれていませんよ。~
例えそうだとしても、恥じることはありません。▼~
:[マトイ]|ほ、ほんと?▼~
:[フェリシア]|はい。~
だから何も気にしないでください。▼~
私は生粋のおっちょこちょい。~
今までもそうですし、これからもそうです。▼~
でも、それを恥ずかしいとは思いません。▼~
だって、私にはあなたのような~
素敵な娘がいるんですから。▼~
:[マトイ]|母さん…▼~
:[フェリシア]|お祭りの屋台は、あなたがやってくれたことと、~
みなさんには話しておきます。▼~
そして、あなたがいかに優しくて~
どれほど母親思いなのか…▼~
そのことも話そうと思います。▼~
:[マトイ]|…母さん、ごめんなさい。~
印象向上期間は間違ってたわ。▼~
だって、あたしは今の…~
そのままの母さんが好きなんだから。▼~
:[フェリシア]|ふふ。いいんですよ、気にしなくて、~
さあ、賊を倒しに行きましょう!▼~
**リンカ [#f898c932]
:[リンカ]|あたしはリンカ!~
誇り高き炎の部族の戦士だ!▼~
祭りを荒らした不届き者め!~
どこからでもかかってくるがいい!▼~
:[マトイ]|…………▼~
:[リンカ]|どうした、マトイ。~
さっきから黙りこくって。▼~
:[マトイ]|ねぇ、母さん…~
母さんはどうして父さんと結婚したの?▼~
:[リンカ]|な、な、な、なななっ!?~
突然、何を言い出すんだ、マトイ!?▼~
:[マトイ]|炎の部族は孤高を重んじる部族よ。▼~
そんな母さんがどうしてわざわざ~
部族外の父さんと結婚したのかなって。▼~
:[リンカ]|い、今は戦の真っ最中なんだぞ?~
結婚の理由など話している場合ではない!▼~
:[マトイ]|そうよね、ごめんなさい。~
今の質問は聞かなかったことにして。▼~
:[リンカ]|…………▼~
…なんとなく気になってしまったのだ。▼~
:[マトイ]|…あれ?~
質問に答えてくれるの?▼~
:[リンカ]|こ、答えぬままでは~
あたしが戦いに集中できないからな!▼~
:[マトイ]|そっか、ありがとう母さん。▼~
でも、なんとなくって…~
期待してた答えと若干違うかもしれないわ…▼~
:[リンカ]|そ、そんなことはない!▼~
孤高を重んじていたあたしが~
なんとなくツバキのことが気になったのだ!▼~
それはもうとてつもないことなんだぞ!?~
大事件と言っても過言ではない!▼~
:[マトイ]|でも確かに、~
恋愛って言葉で説明できないものだしね。▼~
:[リンカ]|納得してくれたようだな。▼~
:[マトイ]|母さん、~
父さんを好きになってくれてありがとう。▼~
そのおかげであたしは、~
この世界に生まれることができた。▼~
だから、父さんと母さんには~
すごく感謝しているわ。▼~
:[リンカ]|マトイ…▼~
:[マトイ]|ふふふ。~
今日は特別なお祭りの日でしょう?▼~
だから、日頃の感謝は~
ちゃんと伝えておかなきゃって思って。▼~
:[リンカ]|あ、あたしも…~
あなたが生まれてくれて…本当に嬉しい。▼~
:[マトイ]|ふふふ。~
母さんの顔、真っ赤になっちゃった。▼~
:[リンカ]|そ、それはあたしが炎の部族だからだ!~
ほ、ほ、ほら!そろそろ戦いを始めるぞ!▼~
:[マトイ]|ええ、わかったわ、母さん。▼~
あたしはマトイ!~
誇り高くて完璧な、炎の部族の戦士の娘よ!▼~
:[リンカ]|おお、その意気だ!▼~
**サクラ [#sce7f8bc]
:[マトイ]|母さんは後方に下がっていて。~
敵はアタシが相手をするから。▼~
:[サクラ]|そ、そんなことできません!~
私もあなたと一緒に戦います!▼~
:[マトイ]|母さん、気持ちは嬉しいわ。~
でも、戦略的なことを考えてみて欲しいの。▼~
癒し手の母さんが無事な方が~
より多くの人の命が助かるでしょう?▼~
:[サクラ]|それなら大丈夫です。~
私は絶対に敵の刃で倒れたりしませんから。▼~
みんなを癒しつつ、~
自分と娘の命を守りきってみせます!▼~
:[マトイ]|…母さんは本当に強い人だわ。▼~
:[サクラ]|そ、そんなことありませんよ…~
いつも甘いって言われてますし。▼~
:[マトイ]|でも、戦場でその甘さを貫き、~
今までこうして生き延びてるじゃない。▼~
強くなければそんなことはできないわ。~
母さんは間違いなく強い人よ。▼~
:[サクラ]|あ、ありがとうございます…~
マトイ…▼~
:[マトイ]|父さんもそんな~
母さんの強くて優しいところにひかれたのね。▼~
:[サクラ]|えっ!?~
そ、そうなんでしょうか…▼~
自分ではよくわかりません…▼~
:[マトイ]|父さん、いつも言ってたもの。▼~
母さんは不完全な人間を愛せる~
強くて優しい最高の人だって。▼~
:[サクラ]|つ、ツバキさんがそんなことを…~
な、なんだか恥ずかしいです…▼~
:[マトイ]|あたしも母さんみたいな…~
強い人になりたいの。▼~
だからこれからは、~
ずっとそばにいていいかしら?▼~
:[サクラ]|当たり前ですよ、マトイ。~
ずっとずっと一緒にいましょう。▼~
:[マトイ]|うれしい。~
ありがとう、母さん。▼~
**アクア [#x973aac1]
:[マトイ]|母さん聞いて。~
あたし、のど自慢大会に申し込んできたの。▼~
:[アクア]|な、なによそれ。~
そんなものがあるの?▼~
:[マトイ]|ええ。さっき賊が来る前に見つけたの。~
何だか楽しそうだと思って。▼~
あたしは歌姫である母さんの娘よ。~
その血を完璧に生かすためと思って…▼~
夜な夜な、母さんの歌を練習していたの。~
ユーラリユールレリー、って。▼~
今日はその成果を見せたいのよ。▼~
:[アクア]|そうだったの…~
マトイったらいつの間に…▼~
:[マトイ]|うふふ。~
あたしきっと復帰してみせるわ。▼~
それでね、喉自慢大会に出るとき…~
そのペンダントを貸して欲しいの!▼~
//“のど”の表記揺れは原文通り~
:[アクア]|えっ!?▼~
:[マトイ]|歌は観客の目を引くことも大切じゃない?~
だから、それがあれば演出も完璧かなって…▼~
:[アクア]|…だ、だめよ!!~
絶対にだめ!!▼~
:[マトイ]|!!~
母さん…▼~
ご、ごめんなさい。~
無理なお願いをしたわね…▼~
そうよね、あたしの歌なんてまだまだで…~
ペンダントを借りる資格なんてないわ。▼~
:[アクア]|あ…違うの、マトイ。~
私はあなたが心配で。▼~
:[マトイ]|心配?▼~
:[アクア]|ええ、私の歌に不思議な力があるのは~
あなたも知っているわよね?▼~
それは、このペンダントを媒介にしているの。~
だから…これを着けて歌うことは危険だわ。▼~
もしマトイが私の歌を完璧に歌えるなら、~
力を使えてしまうかもしれないから。▼~
そんな危険なこと、させられないわ。▼~
:[マトイ]|そ、そうだったの…~
ごめんなさい、母さん。▼~
でも今…危険って言ったわね。~
母さんは力を使うとき危険じゃないの?▼~
もしいつも負担がかかっているのなら、~
戦いのとき、あたしが代わりに…!▼~
:[アクア]|いいえ、マトイ。~
私は大丈夫。▼~
危険って確かに言ったけど、~
私が心配してるのは観客たちの方よ。▼~
:[マトイ]|へっ?▼~
:[アクア]|初心者のあなたが力を使ってごらんなさい。~
のど自慢大会の会場が大変なことになるわ。▼~
どんな効果が発動するかわからないのに…~
あなた、責任取れる? それで完璧といえる?▼~
:[マトイ]|うっ…!▼~
な、なるほど…!~
わかったわ。やっぱりあきらめる。▼~
:[アクア]|…賢明な判断ね。▼~
でも、必ず見に行くわ。~
あなたの歌、楽しみにしているから。▼~
:[マトイ]|ええ、母さん。ありがとう!~
それじゃ、また後でね!▼~
:[アクア]|ごめんなさい、マトイ…~
私は嘘をついたわ。▼~
私の子であるあなたならきっと、~
歌の本当の力を引き出せてしまう…▼~
あなたにそんなことはさせられない。~
あなたに呪いは受けさせない。▼~
これは、私の役目だから…▼~
…マトイ、あなたは私が守ってみせるわ。~
最後まで。▼~
**カザハナ [#d34c2e49]
:[カザハナ]|マトイ。~
今日は子どものためのお祭りだね。▼~
何かほしいものとかある?~
あるなら買ってあげるよ?▼~
:[マトイ]|ほしいもの…~
そうね…▼~
:[カザハナ]|なんでも言って。~
せっかくだから、どーんときなさい!▼~
:[マトイ]|わかった。~
じゃあどーんと行くわ。▼~
えっとね…~
あたしがほしいのは…▼~
完璧じゃない親よ。▼~
:[カザハナ]|はっ?▼~
:[マトイ]|誰とは言わないけど…隊にいるわよね…~
抜けたところのある人たち…▼~
ああいう人たち、いいと思うわ。▼~
:[カザハナ]|な、何を言っているの…~
あたしたちが親だと嫌ってこと?▼~
:[マトイ]|ううん! 嫌なんかじゃないわ!~
でもね、たまに…疲れちゃうことがあるの。▼~
父さんは生来の完全無欠人間で、~
母さんは類い稀な努力型の天才。▼~
あたしは何をしても追いつけない。▼~
がんばってがんばって…~
それで何かできても当たり前だと思われる。▼~
そういうのに…~
疲れてるのよ…▼~
:[カザハナ]|…はあ。まったく…▼~
あなたって子は…~
あたしたちを美化しすぎじゃない?▼~
ホントはそんなこと、まったくないのに。▼~
:[マトイ]|そんなのうそよ…▼~
:[カザハナ]|あたしね、まだ結婚する前の話だけど…~
いろんな人から毎日のように言われたんだ。▼~
「あの非の打ちどころのないツバキさんの~
傍にいられるなんていいな~」とか…▼~
でも、あたしからしたら、~
彼はちっとも完璧じゃなかった。▼~
初めて会ったときなんて、~
あたしの目の前で派手に落馬したからね。▼~
しかも頭から。▼~
:[マトイ]|えーっ!~
想像できないわ…▼~
:[カザハナ]|でしょう?~
でもそれが彼の正体。▼~
まあ、あなたが恐れるような相手じゃ~
ないってことは確かだね。▼~
…それにあたしだって、~
努力しない日だってあるし。▼~
おまんじゅうを食べながらゴロゴロしてる~
ことだって、けっこうあるんだから。▼~
:[マトイ]|…………▼~
…も、もっと…~
そういう話…聞かせてもらっていい?▼~
:[カザハナ]|いいよ。ツバキのドジ話も、~
語り尽くせないくらいあるし。▼~
:[マトイ]|聞きたい! 聞きたい!▼~
今のあたしには、そういう話が~
一番の癒やしになるわ!▼~
:[カザハナ]|じゃ、今日あなたがほしいものは、~
完璧じゃない親の話ということで。▼~
:[マトイ]|ええ! それに決まり。~
とっても楽しみだわ。▼~
何だか元気が出てきちゃった。~
あたし、あっちの賊と手合わせしてくるわね。▼~
よーし、完璧に勝つわよーっ!▼~
:[カザハナ]|あ、マトイ!?▼~
…ああ、賊を一撃で倒してるわ。~
あの度胸、技…さすがね。▼~
…まったくマトイったら。▼~
家族で一番完璧なのは自分だって事に~
気づいてないんだから。▼~
でもまあ、いっか。~
それに気づくまであたしとツバキは…▼~
あなたの憧れの両親でいられるから。~
もうしばらくは…このままで、ね。▼~
**オロチ [#f90bc8dd]
:[オロチ]|のう、マトイ。▼~
:[マトイ]|母さん、どうしたの?~
そんな、毒々しい液体を持って…▼~
:[オロチ]|それっ!▼~
:[マトイ]|えええええっ!!?~
ちょっと!! 何するのよっ!!▼~
:[オロチ]|見ての通り。~
毒々しい液体を振りかけてやったのじゃ。▼~
:[マトイ]|母さん、正気!?▼~
って、これ何の液体なの?~
うーっ! 気持ち悪い!▼~
なんか粘ついてるし、~
やな臭いするし!▼~
それにこれ何!? このブヨブヨしたやつ!!~
虫とか動物の死骸じゃないの!?▼~
:[オロチ]|いっときの辛抱じゃ。~
我慢すれば、いいことがある。▼~
今日は子どものためのお祭り。~
これはそなたのために作った逸品の薬液じゃ。▼~
:[マトイ]|えっ、薬?▼~
:[オロチ]|左様。匂いはひどいが、御利益は抜群じゃ。~
前例もあるからのう。安心せい。▼~
:[マトイ]|前例って…~
他の人にもこういうことしてるの?▼~
:[オロチ]|そうじゃ。~
その前例とは、ツバキのことじゃ。▼~
ツバキにかけたのは、良縁に恵まれますようにと~
願をかけた薬液じゃった。▼~
その日を境にわらわたちは~
どんどん距離を縮めて…そして結婚。▼~
今の幸せがあるのは、~
その薬液のおかげとも言えるじゃろう。▼~
:[マトイ]|す、すごいわ!~
母さん…さすがの腕前ね!▼~
:[オロチ]|あはは、光の王城お抱え呪い師を~
なめてはならんぞ。▼~
:[マトイ]|じゃあ、今日のこの薬は?~
これの効果は何なの?▼~
:[オロチ]|これいは、そなたが健やかに成長し、~
幸せな人生を送れますようにと願をかけた。▼~
ツバキと二人でかなりの祈りを込めたから、~
かなりの効果があると思うぞい。▼~
:[マトイ]|父さんと!?~
それは楽しみね。▼~
で、でもこの薬液つけたままなのは~
ちょっとね…▼~
ねえ、着替えたら効果がなくなっちゃう?▼~
:[オロチ]|いいや、着替えても問題ない。~
ツバキだってすぐにお風呂に入ったしのう。▼~
:[マトイ]|よかった!~
ああ、でも…着替え、持ってきてないわ…▼~
:[オロチ]|そういえば、的当ての景品に~
悪くない柄の着物があったのう。▼~
賊を倒したら、二人でがんばってみるか?▼~
:[マトイ]|いいわね。~
ぜひそうしましょう!▼~
ふむふむ…あたしの占いによると…~
三回ぐらい射れば手に入るみたいよ。▼~
:[オロチ]|おお、マトイ…~
いつの間にか占いを習得しておったのか。▼~
:[マトイ]|当たり前よ。あたしは母さんの子だもの。~
これぐらいは完璧にねー。▼~
じゃ、一刻も早く着替えるためにも~
頑張りましょうか!▼~
行くわよ、母さん!▼~
:[オロチ]|うむ!▼~
**ヒノカ [#y3a681e7]
:[ヒノカ]|マトイ、気を抜くな。~
敵の奇襲に注意するんだ。▼~
ここは死角も多いからな…~
屋台の影からの奇襲もありえるぞ。▼~
:[マトイ]|わかったわ、母さん。▼~
母さんは前方を。~
背後はあたしにまかせて。▼~
:[ヒノカ]|ふっ。~
我が娘ながらなんとも頼もしい。▼~
:[マトイ]|戦姫と呼ばれる母さんの子供だもの。~
あたしだってがんばらないと。▼~
:[ヒノカ]|マトイ、お前とは今まで~
離れ離れに暮らしていた…▼~
だから、私が何を教えたわけでもない…▼~
それでもこんなに立派に成長してくれたこと…~
本当に誇りに思うぞ。▼~
:[マトイ]|母さんは色々とあたしに教えてくれたわ。~
言葉ではなく、行動でね。▼~
遠く離れた秘境にでさえ、~
母さんの武勇は伝わってきたんだもの。▼~
:[ヒノカ]|そうか…~
そう言ってもらえると救われる。▼~
:[マトイ]|ずっとずっと、憧れていたわ。▼~
あたしは父さんと母さんの背を追って、~
天馬武者になったの。▼~
:[ヒノカ]|マトイ…▼~
…そうか。~
私の背を追ってくれた、か…▼~
ツバキ、どうやら私たちは~
ちゃんと責任を果たせているようだぞ。▼~
こんなに嬉しいことはないな。▼~
:[マトイ]|…母さん?▼~
:[ヒノカ]|ふっ。~
なんでもない。独り言だ。▼~
:[マトイ]|母さん、あたし母さんからは~
もっともっと学びたいと思ってるわ。▼~
:[ヒノカ]|それなら、情けない姿は見せられないな。▼~
ついてこい、マトイ!~
母の戦がいかなるものかお前に見せてやろう!▼~
:[マトイ]|ええ!~
母さん!▼~
**セツナ [#o3c78c78]
:[セツナ]|マトイ…~
助けて…▼~
:[マトイ]|ああ、もう。~
また罠にかかったのね…▼~
はい、解除したわ。▼~
:[セツナ]|ありがとう…▼~
:[マトイ]|しっかりしてよね。~
今日だけで何回目?▼~
:[セツナ]|さぁ…~
とりあえず…片手じゃ足りないかも…▼~
:[マトイ]|…母さんって、ほんと不思議よね。▼~
ときどき疑問に思うのよ。~
どうして父さんは母さんと結婚したんだろうって。▼~
完全無欠の父さんがどうして、~
こんなに抜けてる性格の母さんを選んだのか。▼~
ああ…~
この世の七不思議ね…▼~
ものすごい秘策でも打ったの?~
それともだましたとか?▼~
:[セツナ]|秘策もだましもない…~
私はただ、好きって言っただけ…▼~
:[マトイ]|…………▼~
なるほど。~
その真っ直ぐなところがよかったのかしら。▼~
あたしが女だからわからないだけで、~
男性からしたら母さんはすごくいい女なのかも。▼~
:[セツナ]|そ、そうなの…?▼~
:[マトイ]|ねえ、母さん。~
どうしたらいい女になれるの?▼~
実はあたし…~
女としての自分に自信がなくて…▼~
いい女になれるよう努力したいけど…~
どう努力すればいいかわからないの!▼~
だから教えて、母さん!▼~
:[セツナ]|そんなこと言われても…~
困る…▼~
私は落とし穴に落ちたり…~
罠にかかったりしているだけで…▼~
:[マトイ]|ははーん…そういうこと。▼~
:[セツナ]|えっ…何…▼~
:[マトイ]|落とし穴に落ちたり、罠にかかったり…~
そんな母さんに男性は思うのよ。▼~
「この人を守りたい」って!▼~
わかった! 見えた!~
男性の庇護欲をくすぐっていたのね!▼~
それを何の計算もなしに…~
素晴らしいの一言だわ。▼~
:[セツナ]|すごい思い込みね…▼~
:[マトイ]|褒めてくれてうれしいわ。▼~
:[セツナ]|褒めてないけど…▼~
:[マトイ]|そうとわかれば母さん。~
あとで、かわいい罠のかかりかたを教えて!▼~
:[セツナ]|かわいい罠のかかりかた?▼~
:[マトイ]|ああ、難しく考えないで。~
いつも通り、罠にかかってくれれば十分よ。▼~
:[セツナ]|わ、わかった…~
そんなのでいいなら…▼~
なんか間違っている気もするけど…~
娘のためなら張り切って罠にかからないと…▼~
:[マトイ]|その意気よ、母さん!▼~
**オボロ [#ne6a49a8]
:[オボロ]|マトイ、もしかしてあなたまた、~
身長が伸びた?▼~
:[マトイ]|そうかしら?~
自分では気づかなかったけど…▼~
:[オボロ]|ちょっと触って確かめてみてもいい?~
ふんふん…ふんふん…▼~
うん。~
やっぱり少し成長してるわ。▼~
あなたにはまた、~
私が服を見立ててあげなきゃね。▼~
:[マトイ]|直して着るからいいわよ。~
母さんの手をわずらわせたくないもの。▼~
:[オボロ]|わ、私が見立てたいの!▼~
娘の服を見立てるのって…~
すごく幸せなんだから!▼~
:[マトイ]|そう…~
じゃあ、お願いしちゃおうかな。▼~
:[オボロ]|ええ、まかせなさい。~
手間はかからないから平気よ。▼~
胸のところはあまり直さなくても~
よさそうだし…▼~
:[マトイ]|う、うるさいわよ母さん!~
今に大きな手直しが必要になるんだから!▼~
:[オボロ]|うふふ、ごめんごめん。でも着物は~
それぐらいの方が美しく着られるのよ。▼~
:[マトイ]|ふーん…~
ひとつ知識が増えたわ。▼~
…そうだ、母さん。~
ひとつ提案があるんだけど。▼~
:[オボロ]|何よ?▼~
:[マトイ]|この戦いが終わったら…~
家族で呉服屋を開かない?▼~
:[オボロ]|えっ…▼~
:[マトイ]|父さんから聞いたの。▼~
お店でお客さんを相手にしている母さんは~
生き生きとして、輝いてた、って。▼~
:[オボロ]|ツバキが…▼~
:[マトイ]|だから、あたしたちが~
戦う必要のない世界になったら…▼~
母さんと一緒に~
呉服屋さんをやりたいな、って思って。▼~
:[オボロ]|…………▼~
:[マトイ]|だめかしら?▼~
:[オボロ]|…しょ、商売はそんなに甘くないわよ!?▼~
それでも…~
やってくれる覚悟はあるの?▼~
:[マトイ]|ええ、もちろんよ。~
父さんも絶対に賛成してくれるわ。▼~
:[オボロ]|それなら…~
今のうちから屋号を考えておかなきゃね。▼~
:[マトイ]|完璧呉服店。▼~
:[オボロ]|えっ!?▼~
:[マトイ]|完璧呉服店はどうかしら。~
勘案には月と椿の刻印で…お洒落でしょう?▼~
:[オボロ]|う、うーん…~
何かいい気もするんだけど…▼~
も、もうちょっと考えない?~
この後お祭りを回りながらとか。▼~
:[マトイ]|いいわね、それ。~
それまでにもう少し案を出しておくわ。▼~
あたしたちの大切なお店だものね。~
じっくり考えていきましょ!▼~
:[オボロ]|ええ。ありがとう、マトイ。▼~
**カゲロウ [#zabd7631]
:[マトイ]|ねえ、母さん。~
お祭りが再開したら、また絵のこと教えて。▼~
:[カゲロウ]|…それはできん。▼~
:[マトイ]|えっ?~
どうして?▼~
:[カゲロウ]|…自分でも気付いているだろう。~
お前の絵は私の手の届かない域に行ってしまった。▼~
私から学ぶことはもう何もない。▼~
:[マトイ]|そんなことないわ…▼~
:[カゲロウ]|いいや、ある。~
具体的に言おう。▼~
この間、二人で山を描いたな。~
あのときなぜお前は紙を漆黒に塗りつぶした?▼~
その漆黒にいくつもの光線を描いて…~
私にはわからない。なぜあれが山なのか…▼~
手の届かないところに行ってしまったお前に~
どうして指導などできよう…▼~
天才を前に私は無力なのだ…▼~
:[マトイ]|ちょ、ちょっと、やめてよ…~
そんなことないわ…▼~
正直に言うけど、あたしの中には~
常に下敷きがあるの。▼~
下敷きを使うなんて、~
天才のすることじゃないわ。▼~
:[カゲロウ]|下敷き?▼~
:[マトイ]|ええ。あたしには母さんという名の下敷き…~
つまりお手本があるの。▼~
この間の絵、母さんは~
山の頂上から足を生やしたじゃない。▼~
:[カゲロウ]|あ、ああ…▼~
:[マトイ]|あれこそ天才の描く絵よ。~
あたしが目指している世界観というか。▼~
でも、母さんはお手本も下敷きもなくて、~
独自にあの境地に到達したわけでしょ。▼~
:[カゲロウ]|ま、まぁ…~
私は思ったことを描いているだけだし…▼~
:[マトイ]|母さんは、世の中が平和になったら、~
あたしと個展を開きたいって言ってたわよね。▼~
:[カゲロウ]|ああ…言った…▼~
:[マトイ]|そのころまでには、~
下敷きを外せるように努力するわ。▼~
だから、賊を倒したら絵の話をさせて。~
母さんから学ぶべきこと、たくさんあるのよ。▼~
:[カゲロウ]|…………▼~
…わかった。~
励ましてもらったお礼にそうするとしよう。▼~
:[マトイ]|もう、励ましたんじゃなくて事実なんだって。▼~
まずは、山の頂上から~
足を生やした理由を詳しく聞かせて?▼~
:[カゲロウ]|いいだろう。~
それならば嫌というほど語ってやるぞ。▼~
:[マトイ]|うふふ。~
楽しい時間になりそう。▼~
**ニュクス [#t5fe5559]
:[ニュクス]|マトイ。~
今日のお祭り、家族で過ごさない?▼~
食べ物を買って、境内に座って。~
のんびりと家族水入らずで。▼~
:[マトイ]|いいわね。~
とっておきの抹茶を点ててあげるわ。▼~
:[ニュクス]|抹茶?▼~
:[マトイ]|ええ。すごくいい抹茶を手に入れたの。~
それを今日、持ってきているから。▼~
:[ニュクス]|…うーん。~
今日は抹茶じゃないものにしない?▼~
もっと…~
真っ黒い飲み物にしましょう。▼~
:[マトイ]|…真っ黒い飲み物って?▼~
:[ニュクス]|わかるでしょう?~
苦くて薫り高い飲み物よ…▼~
実はそれ…貴方に飲んでもらいたくて、~
今日持ってきているの。▼~
:[マトイ]|…………▼~
ちょ、ちょっと待って…~
それって何か呪術関係のもの?▼~
まさか、あたしを呪術の実験台に~
しようとしているとか?▼~
:[ニュクス]|うふふ、もう…違うわよ。~
そんな怪しいものじゃないから。▼~
私が飲んでもらいたいのは~
ただの珈琲よ。▼~
:[マトイ]|なーんだ、それなら早く言ってよ。~
父さんと母さんがよく飲んでる飲み物よね。▼~
:[ニュクス]|そうよ。~
珈琲は私たち夫婦の共通の趣味なの。▼~
…珈琲がきっかけで私とツバキは~
仲良くなったと言っても過言ではないわ。▼~
:[マトイ]|へえー、それは知らなかったわ。~
もっと聞かせてよ、父さんとの馴れ初め。▼~
:[ニュクス]|これ以上はダメよ。~
貴方にはまだ早いわ。▼~
:[マトイ]|えー、残念…▼~
でもいいわ。~
楽しみは長く続くほうがいいもの。▼~
そういえば珈琲って、~
大人の飲み物って言われているのよね。▼~
じゃあちょっと…~
試してみようかしら…▼~
:[ニュクス]|早く大人の仲間入りをして、~
私たちの馴れ初めを聞くために?▼~
:[マトイ]|あはは、まあ、それもあるけど…▼~
あたし、母さんみたいな~
大人の女性になりたいの。▼~
:[ニュクス]|私みたいな?~
でも私は…▼~
:[マトイ]|ええ。母さんは、見た目は幼いけど…~
その成熟した内面は、あたしの憧れなの。▼~
母さんみたいな~
素敵な大人になれるなら、▼~
あたし…今日は抹茶じゃなくて~
珈琲を飲もうかしら。▼~
:[ニュクス]|…嬉しいことを言ってくれるわね。~
ありがとう…マトイ。▼~
わかったわ。~
今日は子どもの成長を願うお祭りだし…▼~
あなたの素敵な成長を願いながら、~
ツバキと一緒に、完璧な珈琲を入れてあげる。▼~
**ルーナ [#o831baf8]
:[マトイ]|母さん。~
大丈夫? ケガはない?▼~
:[ルーナ]|ええ、大丈夫よ。~
このあたしがケガなんかするはずないわ。▼~
:[マトイ]|さすが、頼もしいわ。~
その言葉を聞いて安心しちゃった。▼~
あ。あたし、母さんに渡したいものがあるの。~
きっと気に入ると思うわ。▼~
:[ルーナ]|なによ。~
金銀財宝でもくれるっていうの?▼~
:[マトイ]|さ、さすがにそれはないけど…~
賊が来る前に屋台で買っておいたの。▼~
はいこれ。いい色のリンゴよ。▼~
:[ルーナ]|あ…▼~
:[マトイ]|母さん、リンゴが好きって言ってたでしょ?~
だから喜ばせようと思って。▼~
:[ルーナ]|…………▼~
:[マトイ]|だ、ダメだった!? リンゴそのものより~
リンゴ飴のほうがよかったかしら!?▼~
:[ルーナ]|ううん。そのもののほうがいいわ。~
とっても嬉しい。ありがとうね、マトイ。▼~
さっきのはちょっと…~
昔のことを思い出しちゃって。▼~
:[マトイ]|昔のこと?▼~
:[ルーナ]|ええ。あたしの大事な人がね、~
今のマトイみたいにリンゴをくれたの。▼~
あたしに質問を答えさせる対価としてね。▼~
:[マトイ]|ふーん…そんなことがあったのね。~
じゃ、あたしも母さんに何か質問してもいい?▼~
:[ルーナ]|ええ。今日は子供のためのお祭りだし、~
なんでも答えてあげるわよ。▼~
:[マトイ]|母さんはあたしに、~
どう成長してほしいと思っているの?▼~
:[ルーナ]|そうねえ…~
あんたらしく育ってくれればなんでもいいわよ。▼~
:[マトイ]|え? それだけ?~
完璧に育ってほしいとか無いの?▼~
:[ルーナ]|無いわ。完璧になんてなろうとしたら~
きっと疲れちゃうもの。▼~
まあ出来れば素直に~
まっすぐに育ってほしいとは思うけど。▼~
そう…可愛さを武器に親に物をねだったり~
ひねくれた性格になったりしなければ…▼~
:[マトイ]|…ええと。~
それ、自分のこと言ってない?▼~
:[ルーナ]|そんなことないわよ!~
例えよ、例え。▼~
とにかくあたしは、どんなマトイでも大好きなの。~
これからはずっとそばで守ってあげる。▼~
あたしはあんたを残して死なないし、~
あんたはあたしとツバキが死なせないわ。▼~
:[マトイ]|母さん…▼~
:[ルーナ]|今まで寂しい思いをさせて、悪かったわ。~
お母さんは子供の傍にいないといけないのに…▼~
たくさん我慢させちゃったわね。▼~
:[マトイ]|ううん! 離れてたって、~
父さんと母さんの話は聞いてたもの。▼~
それに、いつも会いに来てくれるときは~
たくさんお土産も持ってきてくれたし。▼~
だから…べ、別に…~
寂しくなんかなかったんだからね!▼~
:[ルーナ]|マトイ…▼~
うふふ。本当は寂しかったのね。~
まったく、変なとこあたしに似て…▼~
今までのお詫びにはならないけど、~
今日はお祭りで何でも買ってあげるわ。▼~
何か欲しいものはない?▼~
:[マトイ]|…欲しいものなんてないわ。~
母さんと父さんさえ傍にいればいい。▼~
約束して、母さん。~
これからはそばにいるって。▼~
賊を倒しても、お祭りが終わっても、~
この戦争が終わっても…▼~
傍にいてくれなきゃあたし、~
許さないんだから…▼~
:[ルーナ]|ええ…~
約束するわ…▼~
あたし、もうどこにも行かない。~
ずっとマトイのそばにいる。▼~
あなたたちのいる場所に、~
ずっとここにいるって、そう決めたから…▼~
**モズメ [#pbc7aa40]
:[モズメ]|お祭り…もうできひんのやろか?~
あたい、楽しみにしてたの…▼~
:[マトイ]|あきらめないで、母さん。~
まだお祭りを再開させることはできるわ。▼~
できるだけ屋台や出店に~
損害を与えることなく賊を掃討しましょう。▼~
賊がいなくなればみんなも戻ってると思うし。▼~
:[モズメ]|せやな!~
じゃあ、あたいたちががんばらなあかんね!▼~
:[マトイ]|ええ、そうね。▼~
:[モズメ]|マトイはお祭りが再開したら何をしたいん?▼~
今日は子供の成長を祝うお祭りやからね。~
なんでもあんたが望むことしたらええよ。▼~
:[マトイ]|そうね…~
母さんは何かしたいこととかある?▼~
:[モズメ]|あたい?~
あたいはそうやね…的当てなら得意やわ!▼~
:[マトイ]|じゃあ、母さんと一緒に的当てがしてみたいわ。▼~
:[モズメ]|あはは。~
あたいに合わせなくてもええんよ。▼~
:[マトイ]|でも、今日は~
子供の成長を祝うお祭りなんでしょ?▼~
あたしがここまで成長できたのも~
父さんと母さんのおかげだもの。▼~
だから、今日はあたしだけじゃなくて、~
母さんにもいっぱい楽しんでもらいたいの。▼~
:[モズメ]|マトイ…▼~
せやけど、あたいは…~
あんたを秘境に預けてたし…▼~
:[マトイ]|愛していてくれたからこそ、でしょ?~
あたしにはちゃんとわかってるわ。▼~
:[モズメ]|ありがとうな、マトイ…~
あんたのその言葉であたいは救われたわ。▼~
今までは散々、寂しい思いもさせたやんな。▼~
でもこれからは、~
ずっとそばであんたの成長を見守るからな。▼~
:[マトイ]|ありがとう、母さん。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#o56b4c17]
- アクア会話の“のど”の表記揺れは原文通りです。 -- &new{2...
#comment
終了行:
*マトイの親子会話 [#y91504ba]
#contents
**ツバキ [#r865d462]
:[ツバキ]|愛する娘とお祭りにくる…~
ああ、なんて幸せな1日なんだろー。▼~
:[マトイ]|もう、父さんったら。~
顔が緩んでるわよ。▼~
でも気を抜いちゃダメ。~
まだ賊がその辺りにいるんだから。▼~
:[ツバキ]|あはは。~
そうだったねー。▼~
さすがマトイ。~
しっかりしてるなー。▼~
長いこと離れて暮らしてたのに~
立派に育ってくれて本当に嬉しいよー。▼~
:[マトイ]|離れていても、父さんの活躍は~
ちゃんと聞いてたもの。▼~
完璧な父さんの娘として、~
あたしもちゃんとしなきゃって思ってたから…▼~
立派に育ったのは当然のことだわ。▼~
:[ツバキ]|そっかー…~
もしかして変に心労をかけちゃったかもねー。▼~
:[マトイ]|そんな。~
心労だなんて思ったことないわ。▼~
あたしは父さんに憧れていたから、~
少しでも近づけるなら光栄だもの。▼~
:[ツバキ]|こんな俺に憧れてくれるのー?~
嬉しいな…▼~
嬉しくて、泣いちゃいそうだよ。▼~
:[マトイ]|ふふふ。~
冗談ばっかり。▼~
:[ツバキ]|…………▼~
:[マトイ]|うそっ!?~
父さん、本当に泣いてるの?▼~
なんで!? どうして!?~
もしかして深手でも負ってる!?▼~
:[ツバキ]|違うよ…父さんだって、~
嬉し泣きくらいするさー。▼~
でも、恥ずかしいから…~
あんまり俺の顔を見ないで欲しいなー。▼~
:[マトイ]|父さん…▼~
:[ツバキ]|マトイ。これからは絶対に~
寂しい思いはさせないからね。▼~
何か困ったことがあったりしたら、~
すぐに俺を頼って欲しい。▼~
俺はマトイの…お父さんだから。▼~
:[マトイ]|うん…~
ありがとう、父さん。▼~
**マイユニット[#k3e828bd]
#region(マイユニット女性・私)
:[マトイ]|…………▼~
:[カムイ]|マトイ?~
どうしたんですか、そんなしかめっ面して?▼~
:[マトイ]|母さん!~
い、いえ、別になんでもないわ。▼~
:[カムイ]|なんでもないことないでしょう。~
母さんには全てお見通しですよ。▼~
あなた、悩みごとを~
抱えているのではありませんか?▼~
:[マトイ]|えっ?▼~
:[カムイ]|あなたはツバキさんに似て、~
悩みを人に相談するのが苦手な人…▼~
だから隠す気持ちはわかります。▼~
でも母さんならいいでしょう?~
良かったら、話してください。▼~
:[マトイ]|いえ…本当に悩み事なんてないわよ?▼~
そ、それよりあんなところに賊が!▼~
:[カムイ]|ええっ、賊?▼~
…?~
でも、そちらには見当たりませんが…▼~
:[マトイ]|い、いるのよ!~
ちょっとあたし戦ってくるわね!▼~
ほら、あそこに…その、~
はみ出してるのが見えるもの!▼~
:[カムイ]|はみ出してる? どこに…▼~
:[マトイ]|とにかくあたし行くから!~
引き止めないで母さんっ!▼~
…………▼~
ぐぅ。▼~
:[カムイ]|えっ?▼~
もしかして今のは…~
あなたのお腹の音ですか?▼~
:[マトイ]|…………▼~
ごごご、ごめんなさい…▼~
賊がいるなんて嘘…~
本当はお腹が空いてるの隠したかったの…▼~
体に力を入れていないと、~
グ~っと鳴ってしまいそうで…▼~
:[カムイ]|ああ…~
それで、しかめっ面だったんですか。▼~
:[マトイ]|そ、その通りよ…~
ああ、恥ずかしくて死にそう…▼~
お願いだから、誰にも言わないで!▼~
:[カムイ]|わかりました。~
もちろん誰にも言いませんよ。▼~
それに恥ずかしがることでもないです。~
私は慣れっこですから。▼~
昔、ツバキさんとも~
同じことがあったんです。▼~
ツバキさんたら、私の前でお腹の音を~
鳴らしてしまったことを恥じて…▼~
今のはわざと鳴らしたんだとか~
言い出したり…▼~
:[マトイ]|えっ!? 父さんが!!?▼~
:[カムイ]|はい。それで次に会ったときは~
ずーっと食べ物を食べていて。▼~
こうしてずっと食べ続けていれば、~
空腹にならないからって…▼~
:[マトイ]|ふ、ふふふ…~
何それ…▼~
父さん、なんか…かわいいわ。▼~
:[カムイ]|ふふ。~
かわいいのは、あなたも同じですよ。▼~
:[マトイ]|あたしはそんなこと…▼~
…………▼~
:[カムイ]|マトイ?~
急に黙って、どうしたんです?▼~
:[マトイ]|なんか…うれしくて…▼~
母さんに、あたしのダメな部分を~
受け入れてもらえたみたいで…▼~
:[カムイ]|へえ、やっと自覚してくれたんですか?▼~
私はずっと前から、~
あなたの全てを受け入れていますよ。▼~
だって…~
あなたの親なんですからね。▼~
:[マトイ]|…ねえ、母さん。▼~
今日は子どものためのお祭りよね。~
ひとつ、わがままを言ってもいいかしら?▼~
:[カムイ]|はい、どうぞ。▼~
:[マトイ]|あたし、母さんに甘えてみたいわ。~
例えば手を繋いだり、一緒に買い物とか…▼~
:[カムイ]|もちろんいいですよ。▼~
:[マトイ]|ほんと?▼~
:[カムイ]|ええ。では賊を倒したら、~
神社の境内で待ち合わせしましょう。▼~
今日はマトイのわがままを~
なんでもきいちゃいます。▼~
:[マトイ]|ありがとう。~
楽しみにしているわ。▼~
大好きよ、母さん!▼~
#endregion
**フェリシア [#k8e29d05]
:[マトイ]|母さん、準備は整ったわ。▼~
:[フェリシア]|準備って、なんですか?▼~
:[マトイ]|何って…母さんの印象向上期間のことに~
決まっているでしょう?▼~
みんなに母さんのいい印象を残せるように、~
あたしのほうで完璧に準備しておいたから。▼~
あとは賊を殲滅して、~
お祭りが再開するのを待つだけよ。▼~
:[フェリシア]|あのう…具体的に何をしてくれたのか…~
聞いてもいいですか?▼~
:[マトイ]|…ほら、賊が屋台を荒らしたでしょう?~
そこを全て片付けて、完璧な状態にしておいたの。▼~
お祭りが再開したら、~
あたしが大声で言うわ。▼~
「これ、みーんな母さんが片付けたの!?~
すごい! いつの間に!?」▼~
って!▼~
:[フェリシア]|…………▼~
いやいやいやいや…~
あなたの気持ちはうれしいですけど…▼~
:[マトイ]|なんだか気乗りしない感じね。~
どうしてかしら?▼~
ドジっ子のフリをして、本当はできる人って、~
みんなに思ってもらえるわよ。▼~
:[フェリシア]|だけど、印象向上期間が~
終わったらどうするんですか?▼~
:[マトイ]|えっ?▼~
:[フェリシア]|あなたが私の代わりに~
何もかも陰でやってくれるんですか?▼~
ずーっとずーっと、私の影武者みたいに?▼~
いつも完璧なあなただから、きっと何か~
考えがあってのことだとは思うのですが…▼~
:[マトイ]|…………▼~
はわわわわわ……▼~
:[フェリシア]|そ、その反応をするということは…▼~
:[マトイ]|ご、ごめんなさい!~
そこまで考えてなかったわ!!▼~
もしかしたら…母さんのおっちょこちょいが~
完璧に受け継がれてしまったのかしら…!▼~
:[フェリシア]|いえ、ほとんど受け継がれていませんよ。~
例えそうだとしても、恥じることはありません。▼~
:[マトイ]|ほ、ほんと?▼~
:[フェリシア]|はい。~
だから何も気にしないでください。▼~
私は生粋のおっちょこちょい。~
今までもそうですし、これからもそうです。▼~
でも、それを恥ずかしいとは思いません。▼~
だって、私にはあなたのような~
素敵な娘がいるんですから。▼~
:[マトイ]|母さん…▼~
:[フェリシア]|お祭りの屋台は、あなたがやってくれたことと、~
みなさんには話しておきます。▼~
そして、あなたがいかに優しくて~
どれほど母親思いなのか…▼~
そのことも話そうと思います。▼~
:[マトイ]|…母さん、ごめんなさい。~
印象向上期間は間違ってたわ。▼~
だって、あたしは今の…~
そのままの母さんが好きなんだから。▼~
:[フェリシア]|ふふ。いいんですよ、気にしなくて、~
さあ、賊を倒しに行きましょう!▼~
**リンカ [#f898c932]
:[リンカ]|あたしはリンカ!~
誇り高き炎の部族の戦士だ!▼~
祭りを荒らした不届き者め!~
どこからでもかかってくるがいい!▼~
:[マトイ]|…………▼~
:[リンカ]|どうした、マトイ。~
さっきから黙りこくって。▼~
:[マトイ]|ねぇ、母さん…~
母さんはどうして父さんと結婚したの?▼~
:[リンカ]|な、な、な、なななっ!?~
突然、何を言い出すんだ、マトイ!?▼~
:[マトイ]|炎の部族は孤高を重んじる部族よ。▼~
そんな母さんがどうしてわざわざ~
部族外の父さんと結婚したのかなって。▼~
:[リンカ]|い、今は戦の真っ最中なんだぞ?~
結婚の理由など話している場合ではない!▼~
:[マトイ]|そうよね、ごめんなさい。~
今の質問は聞かなかったことにして。▼~
:[リンカ]|…………▼~
…なんとなく気になってしまったのだ。▼~
:[マトイ]|…あれ?~
質問に答えてくれるの?▼~
:[リンカ]|こ、答えぬままでは~
あたしが戦いに集中できないからな!▼~
:[マトイ]|そっか、ありがとう母さん。▼~
でも、なんとなくって…~
期待してた答えと若干違うかもしれないわ…▼~
:[リンカ]|そ、そんなことはない!▼~
孤高を重んじていたあたしが~
なんとなくツバキのことが気になったのだ!▼~
それはもうとてつもないことなんだぞ!?~
大事件と言っても過言ではない!▼~
:[マトイ]|でも確かに、~
恋愛って言葉で説明できないものだしね。▼~
:[リンカ]|納得してくれたようだな。▼~
:[マトイ]|母さん、~
父さんを好きになってくれてありがとう。▼~
そのおかげであたしは、~
この世界に生まれることができた。▼~
だから、父さんと母さんには~
すごく感謝しているわ。▼~
:[リンカ]|マトイ…▼~
:[マトイ]|ふふふ。~
今日は特別なお祭りの日でしょう?▼~
だから、日頃の感謝は~
ちゃんと伝えておかなきゃって思って。▼~
:[リンカ]|あ、あたしも…~
あなたが生まれてくれて…本当に嬉しい。▼~
:[マトイ]|ふふふ。~
母さんの顔、真っ赤になっちゃった。▼~
:[リンカ]|そ、それはあたしが炎の部族だからだ!~
ほ、ほ、ほら!そろそろ戦いを始めるぞ!▼~
:[マトイ]|ええ、わかったわ、母さん。▼~
あたしはマトイ!~
誇り高くて完璧な、炎の部族の戦士の娘よ!▼~
:[リンカ]|おお、その意気だ!▼~
**サクラ [#sce7f8bc]
:[マトイ]|母さんは後方に下がっていて。~
敵はアタシが相手をするから。▼~
:[サクラ]|そ、そんなことできません!~
私もあなたと一緒に戦います!▼~
:[マトイ]|母さん、気持ちは嬉しいわ。~
でも、戦略的なことを考えてみて欲しいの。▼~
癒し手の母さんが無事な方が~
より多くの人の命が助かるでしょう?▼~
:[サクラ]|それなら大丈夫です。~
私は絶対に敵の刃で倒れたりしませんから。▼~
みんなを癒しつつ、~
自分と娘の命を守りきってみせます!▼~
:[マトイ]|…母さんは本当に強い人だわ。▼~
:[サクラ]|そ、そんなことありませんよ…~
いつも甘いって言われてますし。▼~
:[マトイ]|でも、戦場でその甘さを貫き、~
今までこうして生き延びてるじゃない。▼~
強くなければそんなことはできないわ。~
母さんは間違いなく強い人よ。▼~
:[サクラ]|あ、ありがとうございます…~
マトイ…▼~
:[マトイ]|父さんもそんな~
母さんの強くて優しいところにひかれたのね。▼~
:[サクラ]|えっ!?~
そ、そうなんでしょうか…▼~
自分ではよくわかりません…▼~
:[マトイ]|父さん、いつも言ってたもの。▼~
母さんは不完全な人間を愛せる~
強くて優しい最高の人だって。▼~
:[サクラ]|つ、ツバキさんがそんなことを…~
な、なんだか恥ずかしいです…▼~
:[マトイ]|あたしも母さんみたいな…~
強い人になりたいの。▼~
だからこれからは、~
ずっとそばにいていいかしら?▼~
:[サクラ]|当たり前ですよ、マトイ。~
ずっとずっと一緒にいましょう。▼~
:[マトイ]|うれしい。~
ありがとう、母さん。▼~
**アクア [#x973aac1]
:[マトイ]|母さん聞いて。~
あたし、のど自慢大会に申し込んできたの。▼~
:[アクア]|な、なによそれ。~
そんなものがあるの?▼~
:[マトイ]|ええ。さっき賊が来る前に見つけたの。~
何だか楽しそうだと思って。▼~
あたしは歌姫である母さんの娘よ。~
その血を完璧に生かすためと思って…▼~
夜な夜な、母さんの歌を練習していたの。~
ユーラリユールレリー、って。▼~
今日はその成果を見せたいのよ。▼~
:[アクア]|そうだったの…~
マトイったらいつの間に…▼~
:[マトイ]|うふふ。~
あたしきっと復帰してみせるわ。▼~
それでね、喉自慢大会に出るとき…~
そのペンダントを貸して欲しいの!▼~
//“のど”の表記揺れは原文通り~
:[アクア]|えっ!?▼~
:[マトイ]|歌は観客の目を引くことも大切じゃない?~
だから、それがあれば演出も完璧かなって…▼~
:[アクア]|…だ、だめよ!!~
絶対にだめ!!▼~
:[マトイ]|!!~
母さん…▼~
ご、ごめんなさい。~
無理なお願いをしたわね…▼~
そうよね、あたしの歌なんてまだまだで…~
ペンダントを借りる資格なんてないわ。▼~
:[アクア]|あ…違うの、マトイ。~
私はあなたが心配で。▼~
:[マトイ]|心配?▼~
:[アクア]|ええ、私の歌に不思議な力があるのは~
あなたも知っているわよね?▼~
それは、このペンダントを媒介にしているの。~
だから…これを着けて歌うことは危険だわ。▼~
もしマトイが私の歌を完璧に歌えるなら、~
力を使えてしまうかもしれないから。▼~
そんな危険なこと、させられないわ。▼~
:[マトイ]|そ、そうだったの…~
ごめんなさい、母さん。▼~
でも今…危険って言ったわね。~
母さんは力を使うとき危険じゃないの?▼~
もしいつも負担がかかっているのなら、~
戦いのとき、あたしが代わりに…!▼~
:[アクア]|いいえ、マトイ。~
私は大丈夫。▼~
危険って確かに言ったけど、~
私が心配してるのは観客たちの方よ。▼~
:[マトイ]|へっ?▼~
:[アクア]|初心者のあなたが力を使ってごらんなさい。~
のど自慢大会の会場が大変なことになるわ。▼~
どんな効果が発動するかわからないのに…~
あなた、責任取れる? それで完璧といえる?▼~
:[マトイ]|うっ…!▼~
な、なるほど…!~
わかったわ。やっぱりあきらめる。▼~
:[アクア]|…賢明な判断ね。▼~
でも、必ず見に行くわ。~
あなたの歌、楽しみにしているから。▼~
:[マトイ]|ええ、母さん。ありがとう!~
それじゃ、また後でね!▼~
:[アクア]|ごめんなさい、マトイ…~
私は嘘をついたわ。▼~
私の子であるあなたならきっと、~
歌の本当の力を引き出せてしまう…▼~
あなたにそんなことはさせられない。~
あなたに呪いは受けさせない。▼~
これは、私の役目だから…▼~
…マトイ、あなたは私が守ってみせるわ。~
最後まで。▼~
**カザハナ [#d34c2e49]
:[カザハナ]|マトイ。~
今日は子どものためのお祭りだね。▼~
何かほしいものとかある?~
あるなら買ってあげるよ?▼~
:[マトイ]|ほしいもの…~
そうね…▼~
:[カザハナ]|なんでも言って。~
せっかくだから、どーんときなさい!▼~
:[マトイ]|わかった。~
じゃあどーんと行くわ。▼~
えっとね…~
あたしがほしいのは…▼~
完璧じゃない親よ。▼~
:[カザハナ]|はっ?▼~
:[マトイ]|誰とは言わないけど…隊にいるわよね…~
抜けたところのある人たち…▼~
ああいう人たち、いいと思うわ。▼~
:[カザハナ]|な、何を言っているの…~
あたしたちが親だと嫌ってこと?▼~
:[マトイ]|ううん! 嫌なんかじゃないわ!~
でもね、たまに…疲れちゃうことがあるの。▼~
父さんは生来の完全無欠人間で、~
母さんは類い稀な努力型の天才。▼~
あたしは何をしても追いつけない。▼~
がんばってがんばって…~
それで何かできても当たり前だと思われる。▼~
そういうのに…~
疲れてるのよ…▼~
:[カザハナ]|…はあ。まったく…▼~
あなたって子は…~
あたしたちを美化しすぎじゃない?▼~
ホントはそんなこと、まったくないのに。▼~
:[マトイ]|そんなのうそよ…▼~
:[カザハナ]|あたしね、まだ結婚する前の話だけど…~
いろんな人から毎日のように言われたんだ。▼~
「あの非の打ちどころのないツバキさんの~
傍にいられるなんていいな~」とか…▼~
でも、あたしからしたら、~
彼はちっとも完璧じゃなかった。▼~
初めて会ったときなんて、~
あたしの目の前で派手に落馬したからね。▼~
しかも頭から。▼~
:[マトイ]|えーっ!~
想像できないわ…▼~
:[カザハナ]|でしょう?~
でもそれが彼の正体。▼~
まあ、あなたが恐れるような相手じゃ~
ないってことは確かだね。▼~
…それにあたしだって、~
努力しない日だってあるし。▼~
おまんじゅうを食べながらゴロゴロしてる~
ことだって、けっこうあるんだから。▼~
:[マトイ]|…………▼~
…も、もっと…~
そういう話…聞かせてもらっていい?▼~
:[カザハナ]|いいよ。ツバキのドジ話も、~
語り尽くせないくらいあるし。▼~
:[マトイ]|聞きたい! 聞きたい!▼~
今のあたしには、そういう話が~
一番の癒やしになるわ!▼~
:[カザハナ]|じゃ、今日あなたがほしいものは、~
完璧じゃない親の話ということで。▼~
:[マトイ]|ええ! それに決まり。~
とっても楽しみだわ。▼~
何だか元気が出てきちゃった。~
あたし、あっちの賊と手合わせしてくるわね。▼~
よーし、完璧に勝つわよーっ!▼~
:[カザハナ]|あ、マトイ!?▼~
…ああ、賊を一撃で倒してるわ。~
あの度胸、技…さすがね。▼~
…まったくマトイったら。▼~
家族で一番完璧なのは自分だって事に~
気づいてないんだから。▼~
でもまあ、いっか。~
それに気づくまであたしとツバキは…▼~
あなたの憧れの両親でいられるから。~
もうしばらくは…このままで、ね。▼~
**オロチ [#f90bc8dd]
:[オロチ]|のう、マトイ。▼~
:[マトイ]|母さん、どうしたの?~
そんな、毒々しい液体を持って…▼~
:[オロチ]|それっ!▼~
:[マトイ]|えええええっ!!?~
ちょっと!! 何するのよっ!!▼~
:[オロチ]|見ての通り。~
毒々しい液体を振りかけてやったのじゃ。▼~
:[マトイ]|母さん、正気!?▼~
って、これ何の液体なの?~
うーっ! 気持ち悪い!▼~
なんか粘ついてるし、~
やな臭いするし!▼~
それにこれ何!? このブヨブヨしたやつ!!~
虫とか動物の死骸じゃないの!?▼~
:[オロチ]|いっときの辛抱じゃ。~
我慢すれば、いいことがある。▼~
今日は子どものためのお祭り。~
これはそなたのために作った逸品の薬液じゃ。▼~
:[マトイ]|えっ、薬?▼~
:[オロチ]|左様。匂いはひどいが、御利益は抜群じゃ。~
前例もあるからのう。安心せい。▼~
:[マトイ]|前例って…~
他の人にもこういうことしてるの?▼~
:[オロチ]|そうじゃ。~
その前例とは、ツバキのことじゃ。▼~
ツバキにかけたのは、良縁に恵まれますようにと~
願をかけた薬液じゃった。▼~
その日を境にわらわたちは~
どんどん距離を縮めて…そして結婚。▼~
今の幸せがあるのは、~
その薬液のおかげとも言えるじゃろう。▼~
:[マトイ]|す、すごいわ!~
母さん…さすがの腕前ね!▼~
:[オロチ]|あはは、光の王城お抱え呪い師を~
なめてはならんぞ。▼~
:[マトイ]|じゃあ、今日のこの薬は?~
これの効果は何なの?▼~
:[オロチ]|これいは、そなたが健やかに成長し、~
幸せな人生を送れますようにと願をかけた。▼~
ツバキと二人でかなりの祈りを込めたから、~
かなりの効果があると思うぞい。▼~
:[マトイ]|父さんと!?~
それは楽しみね。▼~
で、でもこの薬液つけたままなのは~
ちょっとね…▼~
ねえ、着替えたら効果がなくなっちゃう?▼~
:[オロチ]|いいや、着替えても問題ない。~
ツバキだってすぐにお風呂に入ったしのう。▼~
:[マトイ]|よかった!~
ああ、でも…着替え、持ってきてないわ…▼~
:[オロチ]|そういえば、的当ての景品に~
悪くない柄の着物があったのう。▼~
賊を倒したら、二人でがんばってみるか?▼~
:[マトイ]|いいわね。~
ぜひそうしましょう!▼~
ふむふむ…あたしの占いによると…~
三回ぐらい射れば手に入るみたいよ。▼~
:[オロチ]|おお、マトイ…~
いつの間にか占いを習得しておったのか。▼~
:[マトイ]|当たり前よ。あたしは母さんの子だもの。~
これぐらいは完璧にねー。▼~
じゃ、一刻も早く着替えるためにも~
頑張りましょうか!▼~
行くわよ、母さん!▼~
:[オロチ]|うむ!▼~
**ヒノカ [#y3a681e7]
:[ヒノカ]|マトイ、気を抜くな。~
敵の奇襲に注意するんだ。▼~
ここは死角も多いからな…~
屋台の影からの奇襲もありえるぞ。▼~
:[マトイ]|わかったわ、母さん。▼~
母さんは前方を。~
背後はあたしにまかせて。▼~
:[ヒノカ]|ふっ。~
我が娘ながらなんとも頼もしい。▼~
:[マトイ]|戦姫と呼ばれる母さんの子供だもの。~
あたしだってがんばらないと。▼~
:[ヒノカ]|マトイ、お前とは今まで~
離れ離れに暮らしていた…▼~
だから、私が何を教えたわけでもない…▼~
それでもこんなに立派に成長してくれたこと…~
本当に誇りに思うぞ。▼~
:[マトイ]|母さんは色々とあたしに教えてくれたわ。~
言葉ではなく、行動でね。▼~
遠く離れた秘境にでさえ、~
母さんの武勇は伝わってきたんだもの。▼~
:[ヒノカ]|そうか…~
そう言ってもらえると救われる。▼~
:[マトイ]|ずっとずっと、憧れていたわ。▼~
あたしは父さんと母さんの背を追って、~
天馬武者になったの。▼~
:[ヒノカ]|マトイ…▼~
…そうか。~
私の背を追ってくれた、か…▼~
ツバキ、どうやら私たちは~
ちゃんと責任を果たせているようだぞ。▼~
こんなに嬉しいことはないな。▼~
:[マトイ]|…母さん?▼~
:[ヒノカ]|ふっ。~
なんでもない。独り言だ。▼~
:[マトイ]|母さん、あたし母さんからは~
もっともっと学びたいと思ってるわ。▼~
:[ヒノカ]|それなら、情けない姿は見せられないな。▼~
ついてこい、マトイ!~
母の戦がいかなるものかお前に見せてやろう!▼~
:[マトイ]|ええ!~
母さん!▼~
**セツナ [#o3c78c78]
:[セツナ]|マトイ…~
助けて…▼~
:[マトイ]|ああ、もう。~
また罠にかかったのね…▼~
はい、解除したわ。▼~
:[セツナ]|ありがとう…▼~
:[マトイ]|しっかりしてよね。~
今日だけで何回目?▼~
:[セツナ]|さぁ…~
とりあえず…片手じゃ足りないかも…▼~
:[マトイ]|…母さんって、ほんと不思議よね。▼~
ときどき疑問に思うのよ。~
どうして父さんは母さんと結婚したんだろうって。▼~
完全無欠の父さんがどうして、~
こんなに抜けてる性格の母さんを選んだのか。▼~
ああ…~
この世の七不思議ね…▼~
ものすごい秘策でも打ったの?~
それともだましたとか?▼~
:[セツナ]|秘策もだましもない…~
私はただ、好きって言っただけ…▼~
:[マトイ]|…………▼~
なるほど。~
その真っ直ぐなところがよかったのかしら。▼~
あたしが女だからわからないだけで、~
男性からしたら母さんはすごくいい女なのかも。▼~
:[セツナ]|そ、そうなの…?▼~
:[マトイ]|ねえ、母さん。~
どうしたらいい女になれるの?▼~
実はあたし…~
女としての自分に自信がなくて…▼~
いい女になれるよう努力したいけど…~
どう努力すればいいかわからないの!▼~
だから教えて、母さん!▼~
:[セツナ]|そんなこと言われても…~
困る…▼~
私は落とし穴に落ちたり…~
罠にかかったりしているだけで…▼~
:[マトイ]|ははーん…そういうこと。▼~
:[セツナ]|えっ…何…▼~
:[マトイ]|落とし穴に落ちたり、罠にかかったり…~
そんな母さんに男性は思うのよ。▼~
「この人を守りたい」って!▼~
わかった! 見えた!~
男性の庇護欲をくすぐっていたのね!▼~
それを何の計算もなしに…~
素晴らしいの一言だわ。▼~
:[セツナ]|すごい思い込みね…▼~
:[マトイ]|褒めてくれてうれしいわ。▼~
:[セツナ]|褒めてないけど…▼~
:[マトイ]|そうとわかれば母さん。~
あとで、かわいい罠のかかりかたを教えて!▼~
:[セツナ]|かわいい罠のかかりかた?▼~
:[マトイ]|ああ、難しく考えないで。~
いつも通り、罠にかかってくれれば十分よ。▼~
:[セツナ]|わ、わかった…~
そんなのでいいなら…▼~
なんか間違っている気もするけど…~
娘のためなら張り切って罠にかからないと…▼~
:[マトイ]|その意気よ、母さん!▼~
**オボロ [#ne6a49a8]
:[オボロ]|マトイ、もしかしてあなたまた、~
身長が伸びた?▼~
:[マトイ]|そうかしら?~
自分では気づかなかったけど…▼~
:[オボロ]|ちょっと触って確かめてみてもいい?~
ふんふん…ふんふん…▼~
うん。~
やっぱり少し成長してるわ。▼~
あなたにはまた、~
私が服を見立ててあげなきゃね。▼~
:[マトイ]|直して着るからいいわよ。~
母さんの手をわずらわせたくないもの。▼~
:[オボロ]|わ、私が見立てたいの!▼~
娘の服を見立てるのって…~
すごく幸せなんだから!▼~
:[マトイ]|そう…~
じゃあ、お願いしちゃおうかな。▼~
:[オボロ]|ええ、まかせなさい。~
手間はかからないから平気よ。▼~
胸のところはあまり直さなくても~
よさそうだし…▼~
:[マトイ]|う、うるさいわよ母さん!~
今に大きな手直しが必要になるんだから!▼~
:[オボロ]|うふふ、ごめんごめん。でも着物は~
それぐらいの方が美しく着られるのよ。▼~
:[マトイ]|ふーん…~
ひとつ知識が増えたわ。▼~
…そうだ、母さん。~
ひとつ提案があるんだけど。▼~
:[オボロ]|何よ?▼~
:[マトイ]|この戦いが終わったら…~
家族で呉服屋を開かない?▼~
:[オボロ]|えっ…▼~
:[マトイ]|父さんから聞いたの。▼~
お店でお客さんを相手にしている母さんは~
生き生きとして、輝いてた、って。▼~
:[オボロ]|ツバキが…▼~
:[マトイ]|だから、あたしたちが~
戦う必要のない世界になったら…▼~
母さんと一緒に~
呉服屋さんをやりたいな、って思って。▼~
:[オボロ]|…………▼~
:[マトイ]|だめかしら?▼~
:[オボロ]|…しょ、商売はそんなに甘くないわよ!?▼~
それでも…~
やってくれる覚悟はあるの?▼~
:[マトイ]|ええ、もちろんよ。~
父さんも絶対に賛成してくれるわ。▼~
:[オボロ]|それなら…~
今のうちから屋号を考えておかなきゃね。▼~
:[マトイ]|完璧呉服店。▼~
:[オボロ]|えっ!?▼~
:[マトイ]|完璧呉服店はどうかしら。~
勘案には月と椿の刻印で…お洒落でしょう?▼~
:[オボロ]|う、うーん…~
何かいい気もするんだけど…▼~
も、もうちょっと考えない?~
この後お祭りを回りながらとか。▼~
:[マトイ]|いいわね、それ。~
それまでにもう少し案を出しておくわ。▼~
あたしたちの大切なお店だものね。~
じっくり考えていきましょ!▼~
:[オボロ]|ええ。ありがとう、マトイ。▼~
**カゲロウ [#zabd7631]
:[マトイ]|ねえ、母さん。~
お祭りが再開したら、また絵のこと教えて。▼~
:[カゲロウ]|…それはできん。▼~
:[マトイ]|えっ?~
どうして?▼~
:[カゲロウ]|…自分でも気付いているだろう。~
お前の絵は私の手の届かない域に行ってしまった。▼~
私から学ぶことはもう何もない。▼~
:[マトイ]|そんなことないわ…▼~
:[カゲロウ]|いいや、ある。~
具体的に言おう。▼~
この間、二人で山を描いたな。~
あのときなぜお前は紙を漆黒に塗りつぶした?▼~
その漆黒にいくつもの光線を描いて…~
私にはわからない。なぜあれが山なのか…▼~
手の届かないところに行ってしまったお前に~
どうして指導などできよう…▼~
天才を前に私は無力なのだ…▼~
:[マトイ]|ちょ、ちょっと、やめてよ…~
そんなことないわ…▼~
正直に言うけど、あたしの中には~
常に下敷きがあるの。▼~
下敷きを使うなんて、~
天才のすることじゃないわ。▼~
:[カゲロウ]|下敷き?▼~
:[マトイ]|ええ。あたしには母さんという名の下敷き…~
つまりお手本があるの。▼~
この間の絵、母さんは~
山の頂上から足を生やしたじゃない。▼~
:[カゲロウ]|あ、ああ…▼~
:[マトイ]|あれこそ天才の描く絵よ。~
あたしが目指している世界観というか。▼~
でも、母さんはお手本も下敷きもなくて、~
独自にあの境地に到達したわけでしょ。▼~
:[カゲロウ]|ま、まぁ…~
私は思ったことを描いているだけだし…▼~
:[マトイ]|母さんは、世の中が平和になったら、~
あたしと個展を開きたいって言ってたわよね。▼~
:[カゲロウ]|ああ…言った…▼~
:[マトイ]|そのころまでには、~
下敷きを外せるように努力するわ。▼~
だから、賊を倒したら絵の話をさせて。~
母さんから学ぶべきこと、たくさんあるのよ。▼~
:[カゲロウ]|…………▼~
…わかった。~
励ましてもらったお礼にそうするとしよう。▼~
:[マトイ]|もう、励ましたんじゃなくて事実なんだって。▼~
まずは、山の頂上から~
足を生やした理由を詳しく聞かせて?▼~
:[カゲロウ]|いいだろう。~
それならば嫌というほど語ってやるぞ。▼~
:[マトイ]|うふふ。~
楽しい時間になりそう。▼~
**ニュクス [#t5fe5559]
:[ニュクス]|マトイ。~
今日のお祭り、家族で過ごさない?▼~
食べ物を買って、境内に座って。~
のんびりと家族水入らずで。▼~
:[マトイ]|いいわね。~
とっておきの抹茶を点ててあげるわ。▼~
:[ニュクス]|抹茶?▼~
:[マトイ]|ええ。すごくいい抹茶を手に入れたの。~
それを今日、持ってきているから。▼~
:[ニュクス]|…うーん。~
今日は抹茶じゃないものにしない?▼~
もっと…~
真っ黒い飲み物にしましょう。▼~
:[マトイ]|…真っ黒い飲み物って?▼~
:[ニュクス]|わかるでしょう?~
苦くて薫り高い飲み物よ…▼~
実はそれ…貴方に飲んでもらいたくて、~
今日持ってきているの。▼~
:[マトイ]|…………▼~
ちょ、ちょっと待って…~
それって何か呪術関係のもの?▼~
まさか、あたしを呪術の実験台に~
しようとしているとか?▼~
:[ニュクス]|うふふ、もう…違うわよ。~
そんな怪しいものじゃないから。▼~
私が飲んでもらいたいのは~
ただの珈琲よ。▼~
:[マトイ]|なーんだ、それなら早く言ってよ。~
父さんと母さんがよく飲んでる飲み物よね。▼~
:[ニュクス]|そうよ。~
珈琲は私たち夫婦の共通の趣味なの。▼~
…珈琲がきっかけで私とツバキは~
仲良くなったと言っても過言ではないわ。▼~
:[マトイ]|へえー、それは知らなかったわ。~
もっと聞かせてよ、父さんとの馴れ初め。▼~
:[ニュクス]|これ以上はダメよ。~
貴方にはまだ早いわ。▼~
:[マトイ]|えー、残念…▼~
でもいいわ。~
楽しみは長く続くほうがいいもの。▼~
そういえば珈琲って、~
大人の飲み物って言われているのよね。▼~
じゃあちょっと…~
試してみようかしら…▼~
:[ニュクス]|早く大人の仲間入りをして、~
私たちの馴れ初めを聞くために?▼~
:[マトイ]|あはは、まあ、それもあるけど…▼~
あたし、母さんみたいな~
大人の女性になりたいの。▼~
:[ニュクス]|私みたいな?~
でも私は…▼~
:[マトイ]|ええ。母さんは、見た目は幼いけど…~
その成熟した内面は、あたしの憧れなの。▼~
母さんみたいな~
素敵な大人になれるなら、▼~
あたし…今日は抹茶じゃなくて~
珈琲を飲もうかしら。▼~
:[ニュクス]|…嬉しいことを言ってくれるわね。~
ありがとう…マトイ。▼~
わかったわ。~
今日は子どもの成長を願うお祭りだし…▼~
あなたの素敵な成長を願いながら、~
ツバキと一緒に、完璧な珈琲を入れてあげる。▼~
**ルーナ [#o831baf8]
:[マトイ]|母さん。~
大丈夫? ケガはない?▼~
:[ルーナ]|ええ、大丈夫よ。~
このあたしがケガなんかするはずないわ。▼~
:[マトイ]|さすが、頼もしいわ。~
その言葉を聞いて安心しちゃった。▼~
あ。あたし、母さんに渡したいものがあるの。~
きっと気に入ると思うわ。▼~
:[ルーナ]|なによ。~
金銀財宝でもくれるっていうの?▼~
:[マトイ]|さ、さすがにそれはないけど…~
賊が来る前に屋台で買っておいたの。▼~
はいこれ。いい色のリンゴよ。▼~
:[ルーナ]|あ…▼~
:[マトイ]|母さん、リンゴが好きって言ってたでしょ?~
だから喜ばせようと思って。▼~
:[ルーナ]|…………▼~
:[マトイ]|だ、ダメだった!? リンゴそのものより~
リンゴ飴のほうがよかったかしら!?▼~
:[ルーナ]|ううん。そのもののほうがいいわ。~
とっても嬉しい。ありがとうね、マトイ。▼~
さっきのはちょっと…~
昔のことを思い出しちゃって。▼~
:[マトイ]|昔のこと?▼~
:[ルーナ]|ええ。あたしの大事な人がね、~
今のマトイみたいにリンゴをくれたの。▼~
あたしに質問を答えさせる対価としてね。▼~
:[マトイ]|ふーん…そんなことがあったのね。~
じゃ、あたしも母さんに何か質問してもいい?▼~
:[ルーナ]|ええ。今日は子供のためのお祭りだし、~
なんでも答えてあげるわよ。▼~
:[マトイ]|母さんはあたしに、~
どう成長してほしいと思っているの?▼~
:[ルーナ]|そうねえ…~
あんたらしく育ってくれればなんでもいいわよ。▼~
:[マトイ]|え? それだけ?~
完璧に育ってほしいとか無いの?▼~
:[ルーナ]|無いわ。完璧になんてなろうとしたら~
きっと疲れちゃうもの。▼~
まあ出来れば素直に~
まっすぐに育ってほしいとは思うけど。▼~
そう…可愛さを武器に親に物をねだったり~
ひねくれた性格になったりしなければ…▼~
:[マトイ]|…ええと。~
それ、自分のこと言ってない?▼~
:[ルーナ]|そんなことないわよ!~
例えよ、例え。▼~
とにかくあたしは、どんなマトイでも大好きなの。~
これからはずっとそばで守ってあげる。▼~
あたしはあんたを残して死なないし、~
あんたはあたしとツバキが死なせないわ。▼~
:[マトイ]|母さん…▼~
:[ルーナ]|今まで寂しい思いをさせて、悪かったわ。~
お母さんは子供の傍にいないといけないのに…▼~
たくさん我慢させちゃったわね。▼~
:[マトイ]|ううん! 離れてたって、~
父さんと母さんの話は聞いてたもの。▼~
それに、いつも会いに来てくれるときは~
たくさんお土産も持ってきてくれたし。▼~
だから…べ、別に…~
寂しくなんかなかったんだからね!▼~
:[ルーナ]|マトイ…▼~
うふふ。本当は寂しかったのね。~
まったく、変なとこあたしに似て…▼~
今までのお詫びにはならないけど、~
今日はお祭りで何でも買ってあげるわ。▼~
何か欲しいものはない?▼~
:[マトイ]|…欲しいものなんてないわ。~
母さんと父さんさえ傍にいればいい。▼~
約束して、母さん。~
これからはそばにいるって。▼~
賊を倒しても、お祭りが終わっても、~
この戦争が終わっても…▼~
傍にいてくれなきゃあたし、~
許さないんだから…▼~
:[ルーナ]|ええ…~
約束するわ…▼~
あたし、もうどこにも行かない。~
ずっとマトイのそばにいる。▼~
あなたたちのいる場所に、~
ずっとここにいるって、そう決めたから…▼~
**モズメ [#pbc7aa40]
:[モズメ]|お祭り…もうできひんのやろか?~
あたい、楽しみにしてたの…▼~
:[マトイ]|あきらめないで、母さん。~
まだお祭りを再開させることはできるわ。▼~
できるだけ屋台や出店に~
損害を与えることなく賊を掃討しましょう。▼~
賊がいなくなればみんなも戻ってると思うし。▼~
:[モズメ]|せやな!~
じゃあ、あたいたちががんばらなあかんね!▼~
:[マトイ]|ええ、そうね。▼~
:[モズメ]|マトイはお祭りが再開したら何をしたいん?▼~
今日は子供の成長を祝うお祭りやからね。~
なんでもあんたが望むことしたらええよ。▼~
:[マトイ]|そうね…~
母さんは何かしたいこととかある?▼~
:[モズメ]|あたい?~
あたいはそうやね…的当てなら得意やわ!▼~
:[マトイ]|じゃあ、母さんと一緒に的当てがしてみたいわ。▼~
:[モズメ]|あはは。~
あたいに合わせなくてもええんよ。▼~
:[マトイ]|でも、今日は~
子供の成長を祝うお祭りなんでしょ?▼~
あたしがここまで成長できたのも~
父さんと母さんのおかげだもの。▼~
だから、今日はあたしだけじゃなくて、~
母さんにもいっぱい楽しんでもらいたいの。▼~
:[モズメ]|マトイ…▼~
せやけど、あたいは…~
あんたを秘境に預けてたし…▼~
:[マトイ]|愛していてくれたからこそ、でしょ?~
あたしにはちゃんとわかってるわ。▼~
:[モズメ]|ありがとうな、マトイ…~
あんたのその言葉であたいは救われたわ。▼~
今までは散々、寂しい思いもさせたやんな。▼~
でもこれからは、~
ずっとそばであんたの成長を見守るからな。▼~
:[マトイ]|ありがとう、母さん。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#o56b4c17]
- アクア会話の“のど”の表記揺れは原文通りです。 -- &new{2...
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