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会話集/章別会話/異伝 絆の白夜祭親子会話/シノノメ
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*シノノメの親子会話 [#p45cd2d7]
#contents
**リョウマ [#wegdsgh30]
:[リョウマ]|
民が心待ちにしていた祭りを襲撃するとは…~
賊め、許すことはできぬぞ。▼~
:[シノノメ]|
ああ、父さん!~
俺たちでやってやろうぜ!▼~
そうだ! どうせやるなら~
どっちが多く賊を退治できるか勝負しないか?▼~
:[リョウマ]|
断る。~
治安の維持は遊びではないからな。▼~
:[シノノメ]|
うっ!▼~
そ、そんなことは俺だってわかってるさ。~
けど…▼~
:[リョウマ]|
けど、じゃない。~
私欲は捨て、やるべきことをやれ。▼~
:[シノノメ]|
くっ…父さんは固いんだよ。▼~
:[リョウマ]|
…………▼~
:[シノノメ]|
…すまん。~
今のは父さんが正しい。▼~
ほら、賊をやっつけようぜ。~
俺も真面目に戦うからさ。▼~
:[リョウマ]|
…シノノメ。▼~
賊を一掃し、祭りが再開したら…~
お前が望むだけ勝負をしてやろう。▼~
:[シノノメ]|
ほ、本当かよ!?▼~
:[リョウマ]|
今日は子供の成長を祝うお祭りだからな。~
お前の望みにはできるだけ応えてやりたい。▼~
今まではあまり…~
お前にかまってやれなかったしな。▼~
その罪滅ぼしのため…~
いや、そうではないな。▼~
単純に、俺がお前と共に遊びたいのだ。▼~
我が子が立派に成長してくれたことの喜びを~
噛みしめながら、な。▼~
:[シノノメ]|
父さん…▼~
じ、じゃあ、賊なんぞさっさと倒して~
この祭りを再開させなきゃな!▼~
的当てに輪投げ、金魚すくい…~
勝負の舞台は山ほどあるんだからよ!▼~
:[リョウマ]|
遊びとて勝負は勝負。~
手加減はしないぞ?▼~
:[シノノメ]|
ああ!~
そうこなくちゃな!▼~
**マイユニット[#d88f2862]
#region(マイユニット女性・私)
:[シノノメ]|
母さん、賊のことは心配いらない。~
俺がみんなまとめて撃破するからな!▼~
:[カムイ]|
頼もしい言葉ですね。▼~
:[シノノメ]|
今日は子どもの成長を願うお祭りなんだろ?~
俺の強さの成長を、しっかり見ててくれ!▼~
:[カムイ]|
はい、もちろん!~
それもしっかり見たいです。▼~
:[シノノメ]|
ん?~
それ「も」って、どういうことだ?▼~
:[カムイ]|
うふふ。あなたは他にも色々と~
成長したところがありますからね。▼~
:[シノノメ]|
えっ?~
なんの話だよ?▼~
:[カムイ]|
さっき、見てしまったんです。▼~
:[シノノメ]|
さっきって?▼~
ああ、こっそり的当てをやって、~
全部の的を弓で射ち抜いたことか?▼~
:[カムイ]|
…し、知らない間に、~
そんなことしてたんですか。▼~
でも、それではないです。~
さっき賊が襲ってきたばかりの時ですよ。▼~
:[シノノメ]|
ああ、敵をパッと見て~
だいたい強さを見破れるようになったことか?▼~
:[カムイ]|
ええっ! シノノメもなんですか!?▼~
それは私だけかと思っていたのですが…~
でも、それも違います。▼~
:[シノノメ]|
じゃあ、なんだよ?▼~
:[カムイ]|
あなたは賊が襲ってきたとき、~
まず人々を安全な場所に誘導していました。▼~
誰にも知られないよう~
こっそりやっていたつもりでしょうが…▼~
母さんはしっかり見ていましたよ。~
あなたの意外な優しさを…▼~
:[シノノメ]|
い、いやっ。~
あれは…別に…▼~
:[カムイ]|
うふふ。成長しましたね。▼~
幼いころのあなただったら人の誘導なんかせず、▼~
賊に向かって一目散に突っ込んでいったはずです。▼~
:[シノノメ]|
ま、まぁ…そうだろうけど…▼~
:[カムイ]|
あなたは父さんのような模範的な生き方を~
どことなく嫌っている節がありました。▼~
でも、あなたが取った行動は~
とても模範的でした。▼~
未来の白夜王の名に恥じない、~
すばらしい姿だったと思います。▼~
:[シノノメ]|
や、やめてくれ!~
違うんだよ、俺はただ…▼~
:[カムイ]|
いいんです。~
恥ずかしがることではありません。▼~
あなたの成長を目の当たりにできて、~
私はとってもうれしかったです。▼~
:[シノノメ]|
あーもう! こそばゆい!~
もう、こんな話はやめ!▼~
それより、賊を倒したら的当ての勝負しないか?~
俺、めちゃくちゃうまくなったんだ!▼~
:[カムイ]|
はい、わかりました。▼~
ではそのためにも、~
早く賊を片付けてしまいましょう。▼~
:[シノノメ]|
おう!▼~
#endregion
#region(マイユニット女性・あたし~よ)
:[シノノメ]|
母さん、賊のことは心配いらない。~
俺がみんなまとめて撃破するからな!▼~
:[カムイ]|
頼もしい言葉ね。▼~
:[シノノメ]|
今日は子どもの成長を願うお祭りなんだろ?~
俺の強さの成長を、しっかり見ててくれ!▼~
:[カムイ]|
ええ、もちろん!~
それもしっかり見たいわ。▼~
:[シノノメ]|
ん?~
それ「も」って、どういうことだ?▼~
:[カムイ]|
ふふ。シノノメは他にも色々と~
成長したところがあるもの。▼~
:[シノノメ]|
えっ?~
なんの話だよ?▼~
:[カムイ]|
さっき、見ちゃったのよ。▼~
:[シノノメ]|
さっきって?▼~
ああ、こっそり的当てをやって、~
全部の的を弓で射ち抜いたことか?▼~
:[カムイ]|
…し、知らない間に、~
そんなことしていたの?▼~
でも、それじゃないのよ。~
さっき賊が襲ってきたばかりの時よ。▼~
:[シノノメ]|
ああ、敵をパッと見て~
だいたい強さを見破れるようになったことか?▼~
:[カムイ]|
ええっ! シノノメも!?▼~
それはあたしだけかと思ってたのに…~
でも、それも違うわ。▼~
:[シノノメ]|
じゃあ、なんだよ?▼~
:[カムイ]|
シノノメは賊が襲ってきたとき、~
お祭りのお客を安全な場所に誘導してたわね。▼~
誰にも知られないように~
こっそりやっていたつもりなんでしょうけど…▼~
あたしはしっかり見ていたわ。~
シノノメの意外な優しさを。▼~
:[シノノメ]|
い、いやっ。~
あれは…別に…▼~
:[カムイ]|
ほんと、成長したわよね。▼~
小さい頃のあなただったら~
人の誘導なんかせずに、▼~
賊に向かって一目散に~
突っ込んでいったはずだもの。▼~
:[シノノメ]|
ま、まぁ…そうだろうけど…▼~
:[カムイ]|
シノノメはリョウマみたいな模範的な生き方を~
どことなく嫌ってる節があると思っていたけど…▼~
今日シノノメが取った行動は、~
とても模範的だったわ。▼~
未来の白夜王の名に恥じない、~
すばらしい姿だったと思うわよ。▼~
:[シノノメ]|
や、やめてくれ!~
違うんだよ、俺はただ…▼~
:[カムイ]|
いいのいいの。~
恥ずかしがることじゃないわ。▼~
シノノメの成長を目の当たりにできて、~
あたしは嬉しかったんだから。▼~
:[シノノメ]|
あーもう! こそばゆい!~
もう、こんな話はやめ!▼~
それより、賊を倒したら的当ての勝負しないか?~
俺、めちゃくちゃうまくなったんだ!▼~
:[カムイ]|
ええ、わかったわ。▼~
じゃあそのためにも、~
早く賊を片付けてしまいましょ!▼~
:[シノノメ]|
おう!▼~
#endregion
**フェリシア [#me4131f9]
:[フェリシア]|
はわわわわわーっ!▼~
:[シノノメ]|
おい、母さん!?~
そんな盛大に転んで大丈夫か?▼~
:[フェリシア]|
は、はい!~
大丈夫です!いつものことですからっ!▼~
:[シノノメ]|
そんな快活に言うようなセリフじゃないと~
思うけどな…▼~
:[フェリシア]|
はわわわわわわ…~
そ、そうですよね…▼~
:[シノノメ]|
で…それ…今、地面に落として~
グチャグチャになったのはなんだ?▼~
:[フェリシア]|
はわわわわわわ…~
これは…屋台のたこ焼きです…▼~
あなたに食べてもらおうと思って、~
持ってきたのに…▼~
…あっ!▼~
:[シノノメ]|
今度はなんだよ。▼~
:[フェリシア]|
…このたこ焼きのお金を~
置いてくるのを忘れてしまいました!▼~
はわわわわわわ…~
あとでちゃんと払います…▼~
:[シノノメ]|
まったくもう。~
何から何まで母さんらしいな。▼~
:[フェリシア]|
ほんとに…~
私ったらダメですね…▼~
どうしようもない姿ばかりあなたに見せて…~
母親のくせに…▼~
私、よく落ち込むんです。~
未来の第一王子の母親失格じゃないかって…▼~
:[シノノメ]|
おいおい、母さん。~
間違ってもそんなこと考えないでくれよ。▼~
母さんは、母さんのままでいいんだ。▼~
そして、俺は母さんが俺の母親で~
よかったって思ってる。▼~
:[フェリシア]|
シノノメ…~
優しい子に育ちましたね…▼~
うぅ…なんか、泣けてきます…▼~
でも、いいんですよ…~
気を遣ってくれなくて…▼~
:[シノノメ]|
いや、気なんか遣ってない。~
心の底からそう思ってるんだ。▼~
…実は俺、父さんみたいな~
模範的な人間が少し苦手なんだよ。▼~
もちろん父さんのことは尊敬しているし、~
立派な人物だと思っている。▼~
けど、なんて言えばいいのか…▼~
とにかく俺は、父さんと正反対の~
母さんを見ていると心が軽くなるんだ。▼~
だから母さんはいつまでも変わらずに~
母さんのままでいてくれ。▼~
:[フェリシア]|
で、でも…▼~
:[シノノメ]|
未来の第一王子が言ってるんだ。~
これは、命令だよ。▼~
:[フェリシア]|
わ、わかりました…~
命令って言うなら…▼~
:[シノノメ]|
そうだ、母さん。~
あとで一緒に屋台をまわろう。▼~
まずはさっきのたこ焼きのお金を払って、~
それからもう1つ買うぞ。▼~
で、神社の境内に座って一緒に食べるんだ。▼~
:[フェリシア]|
はい!いいですね!▼~
:[シノノメ]|
ははは。~
いい笑顔だぜ、母さん。▼~
**リンカ [#b82e0b77]
:[シノノメ]|
おらおら、賊ども!~
どっからでもかかってきやがれ!▼~
炎の部族の血をひく母さんと俺が~
どんなやつでも相手になってやるからよ!▼~
そうだろ、母さん!!▼~
:[リンカ]|
…………▼~
:[シノノメ]|
…母さん?~
どうかしたのか?▼~
:[リンカ]|
シノノメ、お前のその燃え上がる闘志は~
間違いなく炎の部族の魂そのものだ。▼~
その魂をしっかりと~
引き継いでいてくれていることは嬉しい。▼~
…だが、闘志に身をゆだねる戦い方ばかりでは~
お前の身に危険が及ぶこともあるだろう。▼~
だから、冷静に戦う術も~
学ぶ必要があると思うのだが…▼~
:[シノノメ]|
…めずらしいな。▼~
生粋の炎の部族の戦士である母さんが~
そんなことを言うなんて。▼~
:[リンカ]|
どんな母だって息子の不幸を願いはしない。~
そこで瞑想というものをお前に教えよう。▼~
:[シノノメ]|
瞑想?▼~
:[リンカ]|
心を落ち着かせ、呼吸を整えることで、~
冷静さを取り戻す方法だ。▼~
楽な姿勢で座り、~
頭の中を空っぽにしてみろ。▼~
:[シノノメ]|
よくわからないけど、~
とりあえずやってみるか…▼~
…………くっ。▼~
なんだこれ!?~
思った以上に難しいぞ!▼~
:[リンカ]|
ふっ。~
あたしも最初はそうだった。▼~
だが、慣れれば~
一瞬で瞑想状態に入れるようになる。▼~
冷静に戦うことができれば、~
戦場での生存率も飛躍的に上がる。▼~
お前には何がなんでも会得してもらうぞ。~
…長生きしてもらいたいからな。▼~
:[シノノメ]|
…母さん。▼~
わかったよ。~
俺、必ず瞑想ができるようになってやる。▼~
:[リンカ]|
ああ。~
頼むぞ、シノノメ。▼~
:[シノノメ]|
でも、とりあえず今は賊を退治しちまおうぜ。~
瞑想の訓練は戦いの後でもできるしよ。▼~
:[リンカ]|
わかった。~
では、戦いを続けることにしよう。▼~
…っと、その前に~
あたしも一度、心を落ち着かせるとするか。▼~
…………▼~
:[シノノメ]|
すげえな、母さん。~
すぐに瞑想状態に入ったのか。▼~
:[リンカ]|
…よし。▼~
あたしは炎の部族の戦士、リンカ!~
どこからでもかかってこい賊どもめ!▼~
うおおおおおおおおお!!!!▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
やっぱり簡単には~
心を落ち着かせられないみたいだな…▼~
**アクア [#d9770230]
:[シノノメ]|
この辺でいいかな…~
いや、境内に張ったほうがいいかな。▼~
:[アクア]|
シノノメ、何をやっているの?▼~
:[シノノメ]|
か、母さん!?▼~
:[アクア]|
何かしら、その張り紙は。~
ちょっと見せてちょうだい…▼~
…のど自慢大会!?▼~
:[シノノメ]|
…見られたなら仕方ない。▼~
そうだ!~
俺はのど自慢大会を開こうと思ってる!▼~
:[アクア]|
そんなのダメよ。▼~
:[シノノメ]|
いいだろ、今日はお祭りなんだ。~
こういうのがあったほうが盛り上がる。▼~
:[アクア]|
ダメ。歌は趣味の範囲内で~
こっそりやるって約束したでしょう。▼~
:[シノノメ]|
その通りだ。~
今だって趣味の範囲のままだ!▼~
:[アクア]|
ええ、確かに。でも思い切りおおっぴらに~
しようとしているじゃない。▼~
やめたほうがいいわ。~
あなたのためを思って言っているの。▼~
:[シノノメ]|
…なんでだよ?~
俺は歌が好きなんだ…▼~
最近はうまくなってきたし、~
みんなに俺の歌を聞いてもらいたいんだ!▼~
今日は熱唱してやるぞ。~
俺の十八番、「白夜、勝負一直線」をな!▼~
この曲で、師匠である母さんに勝って、~
歌の世界の頂に立つんだ!▼~
:[アクア]|
絶対にやめておいたほうがいいわ。~
その曲は特に。▼~
:[シノノメ]|
な、なんでだよ!?▼~
:[アクア]|
未来の白夜の第一王子がその歌をうたったと~
広まれば、王室の支持率低下は必至よ。▼~
:[シノノメ]|
そ、そんなことない!~
あれは俺が命を削って作詞作曲した曲だ!▼~
勝負は貪欲、負けず嫌いー♪~
努力をやめるな、勝負バカー♪▼~
「俺は白夜王子シノノメ!~
この歌で、国を平和に導いてみせる!」▼~
るーるるるー♪~
ふんふんふーん♪▼~
:[アクア]|
改めて聞いて、改めて思うわ。~
やめておいたほうがいい、と。▼~
:[シノノメ]|
ど、どうしてだ!?▼~
:[アクア]|
…確かにあなたは歌の腕を上げつつある。~
でも、自作の持ち歌がみんな絶望的なの。▼~
間に台詞が入るのはまだいいわ。~
でも間奏の口笛の不安定さったらもう…▼~
傷つけたくないから黙っていたけど、~
実はそれが客観的な真実なのよ。▼~
:[シノノメ]|
くっ…▼~
そ…そうだったのか…~
歌の道は…険しいな…▼~
じゃ、じゃあわかった、大会は取りやめる!~
でも勝負はしようぜ!二人きりで!▼~
審査員は…そうだな。~
口が硬そうな人を何人か呼んでくる!▼~
これなら問題ないだろ?▼~
これは大会の取りやめの交換条件であると同時に、~
母さんへの挑戦状だ!いいな?▼~
:[アクア]|
…いいわよ、それなら。~
力の差を思い知らせてあげる。▼~
:[シノノメ]|
くっ…望むところだ。~
あーーーーー!燃えてきた燃えてきたーっ!▼~
勝負のためにも、さっさと賊を倒さないとな!▼~
勝負は貪欲、負けず嫌いー♪~
努力をやめるな、勝負バカー♪▼~
「俺は白夜王子シノノメ!~
この歌で、国を平和に導いて…」▼~
:[アクア]|
真面目に戦いなさい。▼~
:[シノノメ]|
はい。▼~
**カザハナ [#vce3d8a7]
:[シノノメ]|
…母さん、さっき屋台でこっそり~
的当てをやってただろ?▼~
:[カザハナ]|
うん。~
楽しそうだったから、少し遊んでみたわ。▼~
:[シノノメ]|
母さんの的当ての腕前に、~
俺は目を見張ったよ。▼~
:[カザハナ]|
そう? 弓は刀より得意じゃないけど…~
あんなもの楽勝だよ。▼~
:[シノノメ]|
ら、楽勝!?▼~
的に百発百中させることが~
楽勝だって言うのかよ!?▼~
:[カザハナ]|
うん。~
だって本当にたいしたことじゃないもん。▼~
:[シノノメ]|
くっ…~
実は…俺もさっき的当てをやってみたんだ。▼~
結果は聞かないでくれ。~
無残で惨めなものだったから。▼~
:[カザハナ]|
へえ、そうなんだ。▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
母さん! 的当てで勝負だ!~
今すぐに!▼~
:[カザハナ]|
えっ、今すぐ?~
賊を倒してからでもよくない?▼~
:[シノノメ]|
ダメだ!~
気が散って、賊どころじゃない!▼~
:[カザハナ]|
もう、仕方ないなぁ…▼~
って言いたいところだけど、~
やっぱりダメ!▼~
:[シノノメ]|
なんでだよ!~
母さんともあろうものが、怖じ気づいたのか!?▼~
:[カザハナ]|
違うよ、よく考えてみて。▼~
あたしたち親子はどっちも、~
かなりの負けず嫌いだよ。▼~
…その2人が、今ちょこちょこっと勝負して、~
はい終わりってなると思う?▼~
:[シノノメ]|
…!▼~
:[カザハナ]|
勝者がいるってことは~
敗者もいるってこと。▼~
でも負けず嫌いのあたしたちは~
絶対に引き下がらないはず。▼~
それって賊を放っておいてまで~
することじゃないよ。▼~
:[シノノメ]|
…た、確かに…▼~
:[カザハナ]|
真剣勝負をするためにここは我慢して。▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
:[カザハナ]|
…シノノメにはずっと我慢させてきたから~
ほんとはこんなこと言いたくないんだけど…▼~
:[シノノメ]|
わかってるよ、母さんの気持ちは。▼~
賊を蹴散らしてから、心行くまで勝負だ。~
親子水入らずでな。▼~
:[カザハナ]|
ありがとう。~
きっとすごく長い勝負になりそうだね。▼~
**オロチ [#i1235539]
:[オロチ]|
シノノメ、ちょっとよいかのう?▼~
:[シノノメ]|
なんだよ、母さん。▼~
:[オロチ]|
わらわのまじないで、~
今日のそなたを占ってみたのじゃ。▼~
それによると…▼~
「早く賊をやっつけると吉」と、~
出ておる。▼~
:[シノノメ]|
何をいまさら。~
早く賊をやっつけるなんて、当然のことだろ?▼~
:[オロチ]|
…ま、まあそうじゃのう。~
でも、まだ続きがあるのじゃ。▼~
「早くやっつけて、親と一緒に~
祭りを楽しむと大吉」と出ておる。▼~
:[シノノメ]|
親と?▼~
:[オロチ]|
お!~
さらなるまじないの結果が出たぞ!▼~
…ふむふむ。~
……なになに。▼~
「母親と一緒に祭りを楽むと超大吉」と、~
出ておる。▼~
//“楽む”は原文通り~
:[シノノメ]|
…………▼~
それ、まじないじゃなくて、~
母さんの願望じゃないのか?▼~
:[オロチ]|
!?▼~
ガ…ガーン…~
見破られておるとは。▼~
:[シノノメ]|
俺には母さんの血が流れているんだ。▼~
そのまじないが本物かどうかくらい~
すぐに見破れるさ。▼~
:[オロチ]|
…す、すまぬ。~
顔から火が出るほど恥ずかしいぞ。▼~
そなたとはずっと~
離れて暮らしていたからのう…▼~
うまい接し方がよくわからんのじゃ…▼~
:[シノノメ]|
やれやれ。▼~
接し方なんて気にしなくていい。~
どーんと、ぶつかってきてくれよ。▼~
:[オロチ]|
…そ、そういうものなのか。▼~
:[シノノメ]|
で、母さんは今日、どうしたいんだ?~
まじないの嘘は使わずに、はっきり言ってくれ。▼~
:[オロチ]|
…………▼~
…と、特にこれといって~
したいことがあるわけではない。▼~
賊をやっつけたら、そなたと一緒に~
ただ普通に祭りを楽しみたいのじゃ。▼~
親子水入らずでのう…▼~
:[シノノメ]|
わかったよ、母さん。~
祭りを思い切り楽しもうぜ。▼~
**セツナ [#j3e9c80c]
:[シノノメ]|
くっ…賊め。~
せっかくのお祭りを台なしにしてくれたな!▼~
この仕打ちは、白夜への挑戦状と~
取らせてもらおう…▼~
白夜の顔に泥を塗った報い…~
身をもって思い知らせてやる!▼~
:[セツナ]|
シノノメ…落ち着いて…~
熱くなっちゃダメ…▼~
:[シノノメ]|
!?▼~
い、今のは母さんの声…▼~
母さん、どこにいるんだ!?▼~
…………~
いない!▼~
もしかして、母さんは賊の手に墜ちて、~
もうこの世には…▼~
そして魂となって、直接、俺の心に~
話しかけてくれているのでは!?▼~
おのれ、賊め!~
許さんぞ、絶対に!!▼~
我が怒りの餌食となるがいい!!▼~
なんだ、矢が飛んできたぞ!▼~
:[セツナ]|
シノノメ…ここ…~
私、死んでないから…▼~
:[シノノメ]|
か、母さん!~
そんな穴の中で何をしているんだ!?▼~
:[セツナ]|
穴を掘って賊を落としてやろうとして…~
自分で落ちた…▼~
:[シノノメ]|
そ、そういうことだったのか!~
ほら、俺の手を取って!▼~
:[セツナ]|
助けてくれてありがとう…▼~
:[シノノメ]|
まったく、しっかりしてくれ。~
驚いたじゃないか。▼~
:[セツナ]|
うふふ…~
こんなに息子を褒められるなんて…▼~
:[シノノメ]|
褒めてない!▼~
:[セツナ]|
シノノメ…▼~
母としてひと言、~
伝えておきたいことがあるの…▼~
:[シノノメ]|
な、なんだよ急に。▼~
:[セツナ]|
戦場で…冷静さを欠いちゃダメ…▼~
私のように、寝て起きたら~
みんな忘れるくらいの度量が大事…▼~
:[シノノメ]|
いや、母さん。~
戦場で力になるのは怒りの熱さだ。▼~
冷静になんて戦っていたら、~
勝てるものも勝てなくなっちまう!▼~
:[セツナ]|
…いいから、落ち着いて…~
ほら、これを見て…▼~
:[シノノメ]|
これは…たい焼き?▼~
:[セツナ]|
そう…~
さっき屋台で買ったの…▼~
穴に落ちたせいで泥だらけになったけど、▼~
それでもこの子は、~
怒ったりしないで冷静に生きている…▼~
:[シノノメ]|
たい焼きに冷静も何もない!~
というか、そもそも生きてない!▼~
:[セツナ]|
生きているわ…~
腹からあんこが出ていても生きている…▼~
あなたは私の子…~
その気になれば、わかってくれるはず…▼~
:[シノノメ]|
ぜんぜん全くわからない!~
もういい、俺は行く!▼~
うわぁ!!▼~
:[セツナ]|
わー…~
私が掘った穴に落ちた…▼~
さすが、私の子…~
やることがそっくり…▼~
:[シノノメ]|
穴に落ちたら全てがどうでも良くなった…~
これが冷静になるということか…▼~
:[セツナ]|
…たい焼きの気持ちはわかった?▼~
:[シノノメ]|
いや、それはわからないが…▼~
:[セツナ]|
じゃ、わかるまでそこにいて…~
ばいばーい…▼~
:[シノノメ]|
ええええっ!?▼~
お、おーい誰かー!!~
助けてくれーっ!!▼~
**オボロ [#a74f51b7]
:[オボロ]|
シノノメ、さっさと賊をやっちゃうわよ。▼~
本当なら今日は~
こんな奴らにかまってる暇なんてないんだから。▼~
:[シノノメ]|
いつになくやる気だな、母さん。~
なにか用事でもあるのか?▼~
:[オボロ]|
よ、用事っていうか…~
お祭りを早く再開させたいでしょ?▼~
:[シノノメ]|
ははは。▼~
母さんがそんなに~
祭り好きだとは知らなかったぜ。▼~
:[オボロ]|
あのねぇ…~
今日は子供の成長を祝うお祭りなのよ!?▼~
賊なんかにチンチラ手間取ってたら、~
あなたを祝う時間がなくなっちゃうじゃない!▼~
:[シノノメ]|
そうか…~
俺のためにやる気を出してくれてたのか。▼~
:[オボロ]|
もちろん、そうよ。▼~
それに、今まではあまり、~
あなたにかまってあげられなかったでしょ。▼~
きっと、寂しい思いをさせてたと思うし…▼~
:[シノノメ]|
安心しろよ、母さん。▼~
母さんたちがどんな思いで~
俺を秘境に預けたかはわかってるからさ。▼~
:[オボロ]|
シノノメ…▼~
:[シノノメ]|
で、その後ろに隠してある着物は~
もしかして俺のために見立ててくれたものか?▼~
:[オボロ]|
こ、これは…そうだけど…~
ま、まだ見ちゃダメよ!▼~
戦いが終わってからのお楽しみなんだから!▼~
:[シノノメ]|
そいつは楽しみだ。▼~
母さんが見立ててくれる着物は~
どれも評判がいいからな。▼~
:[オボロ]|
ふふふ。当たり前じゃない。~
呉服屋の娘をなめるんじゃないわよ。▼~
:[シノノメ]|
じゃあ、さっさと賊を退治するぜ!~
母さんと祭りを楽しむためにもな!▼~
:[オボロ]|
ええ。~
そうしましょう。▼~
**カゲロウ [#l72820ba]
:[シノノメ]|
母さん、屋台を見たか?~
ものすごいものが売られているんだ。▼~
:[カゲロウ]|
ん? ものすごいものとは?▼~
:[シノノメ]|
なんて言えばいいんだろ…▼~
この世のものとは思えないような~
まがまがしい絵とか…▼~
:[カゲロウ]|
!▼~
:[シノノメ]|
どこから拾ってきたのかわからないような~
毒々しい花の生け花とか…▼~
:[カゲロウ]|
!!▼~
:[シノノメ]|
見たことのない色の茶とか…▼~
:[カゲロウ]|
!?!?▼~
そ、そうであったか…~
きっと、嫌な気分になったことだろう…▼~
:[シノノメ]|
いや…それが違う。▼~
なんだかわからないけど、~
ものすごく心惹かれた。▼~
:[カゲロウ]|
な、なんだと?▼~
:[シノノメ]|
多分、父さんに言ったら心配されるだろうな。~
下手したら怒られるかもしれない。▼~
だが俺は胸がザワザワして、~
いても立ってもいられなくなった。▼~
:[カゲロウ]|
…………▼~
シノノメ。▼~
今から言うことを、~
誰にも言わぬと約束できるか?▼~
:[シノノメ]|
えっ? なんだかわからないが…~
わかった、約束する。▼~
:[カゲロウ]|
お前が見たという絵も、生け花も、お茶も、~
全て私の作品だ。▼~
:[シノノメ]|
ええっ?▼~
:[カゲロウ]|
往々にして、私の作品は~
人々から気持ち悪がられる。▼~
しかし、どこかに~
わかってくれる人もいるかもしれぬ。▼~
そう思って、屋台の片隅を間借りして、~
こっそり展示してみたのだ。▼~
…まさか。~
お前が理解してくれるとは…▼~
:[シノノメ]|
理解どころじゃない!▼~
すごい才能に打ちのめされた!~
母さんは天才だ!▼~
:[カゲロウ]|
…ほ、本当か?~
からかっているのではあるまいな!?▼~
:[シノノメ]|
本当だ!~
俺も母さんみたいな作品を作ってみたい!▼~
あれこそ真の芸術だ!▼~
:[カゲロウ]|
シノノメ…~
私は今、猛烈に感動している。▼~
:[シノノメ]|
母さん、さっさと賊を倒して、~
真の芸術について語りあおう!▼~
:[カゲロウ]|
あぁ…▼~
息子にこんなことを言われる日がくるとは。~
人生、わからぬものだな…▼~
**エリーゼ [#cdd22fd0]
:[シノノメ]|
か、母さん!▼~
:[エリーゼ]|
あ、シノノメだーっ!~
どうしたの、そんなに改まって。▼~
:[シノノメ]|
…いや、その…なんだ…▼~
…………▼~
…なんでもない。▼~
:[エリーゼ]|
ええー?!~
なんでもないことないでしょ?▼~
何かあるのなら、お母さんに話して?▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
わかった。白状するよ。▼~
最近、変なんだ。~
母さんを見つめていると、その…▼~
いや、いやいや!!~
やぱりなんでもない!▼~
:[エリーゼ]|
もー! そこまで言ったなら~
最後までちゃんと話してよー!▼~
あたし、気になって戦えなくなっちゃう!▼~
:[シノノメ]|
なに?!~
それはまずいな。▼~
じゃあ…~
父さんには言わないって約束してくれるか?▼~
いや! 誰にも言わないって、~
約束してくれるか?!▼~
:[エリーゼ]|
もちろんだよ!▼~
:[シノノメ]|
…じゃあ言うぞ。▼~
俺…~
その…▼~
:[エリーゼ]|
どきどき…▼~
:[シノノメ]|
母さんに甘えたくて甘えたくて、~
仕方ないんだっ!!▼~
:[エリーゼ]|
え?!▼~
:[シノノメ]|
一緒に遊んでほしい!~
もっともっと構ってほしい!▼~
それから頭を撫でてほしい!~
もう嫌というぐらいにだ!!▼~
:[エリーゼ]|
そ、そうだったの?!▼~
:[シノノメ]|
変だろう?! おかしいだろう?!~
俺はどうしちゃったんだ?!▼~
:[エリーゼ]|
…あ、あたしにはわかる。~
これはあたしの甘えんぼの血だ…!▼~
:[シノノメ]|
母さん。~
俺はどうしたらいいんだ。▼~
この気持ちを持て余したままでは~
戦いに影響が出てしまいそうだ。▼~
:[エリーゼ]|
ねえ、シノノメ。~
だったら、あたしに思いっきり甘えてみない?▼~
:[シノノメ]|
!▼~
…だ、ダメだ!~
そんなのダメに決まってる!▼~
もし、そんなところを人に見られたら!▼~
:[エリーゼ]|
大丈夫。~
神社のほうに行けば、きっと誰もいないよ。▼~
お母さんもそういう気持ちになった時は、~
おにいちゃんやおねえちゃん…▼~
それからリョウマさんにうんと甘えたら~
とっても落ち着いたから!▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
そうなのか。~
それじゃ、賊を倒したら…▼~
リンゴ飴をなめながら、~
母さんの膝枕で寝てもいいか?!▼~
:[エリーゼ]|
もちろんいいよーっ!▼~
:[シノノメ]|
やったーっ!▼~
よーし、それじゃ早速戦いに行ってくるぜ!~
今日の俺は絶対に負けない…▼~
待ってろ、賊!~
待ってろ、母さんの膝枕!▼~
うおおおーーーーっ!!▼~
:[エリーゼ]|
わー!~
シノノメ、頼もしいー!▼~
それにしても、~
あたしの血ってすごすぎる…▼~
えへへ。~
今日はいっぱい遊んであげちゃおうっと。▼~
今まであたしがしてもらって嬉しかったこと…~
ぜーんぶシノノメにしてあげるからね!▼~
**カミラ [#sab320b5]
:[シノノメ]|
みんな、無事か!?▼~
くそっ…賊の奴らめ!~
絶対にみんなを守ってみせる!▼~
:[カミラ]|
シノノメ。~
気合い十分って感じね。▼~
:[シノノメ]|
ああ、そうさ。~
俺は未来の白夜王だからな!▼~
:[カミラ]|
ふふ、頼もしいわ。▼~
:[シノノメ]|
俺にとって仲間は家族同然!~
手出しをする奴らはみんな殺してやる!▼~
:[カミラ]|
…みんな殺してやる。~
皆殺しってことね。▼~
:[シノノメ]|
…ちょっと物騒な物言いだったな。~
今の話は父さんには言わないでくれよ。▼~
:[カミラ]|
うふふ、わかったわ。▼~
でも、その物騒な感じ…~
きっと母さんの血だと思うわ。▼~
:[シノノメ]|
えっ、そうなのか?▼~
:[カミラ]|
ええ。~
まるで自分を見ているみたいよ。▼~
あなたにも私の血が流れている…~
それが実感できて、とてもうれしいわ。▼~
:[シノノメ]|
実感したって…~
具体的にどういうことだ。▼~
:[カミラ]|
実は私、昔…~
カムイによく言っていたの。▼~
あなたに手を出す者は~
みんな私が殺してあげる、って…▼~
:[シノノメ]|
人が言うのを聞くと確かに物騒だな…~
でも、本当にやったわけじゃないだろ?▼~
:[カミラ]|
いいえ、もちろんやったわ。~
かなりの数を。▼~
:[シノノメ]|
かなりの数って…~
ど、どのぐらい?▼~
:[カミラ]|
数百は下らないわね…▼~
:[シノノメ]|
な、なんだって!?▼~
:[カミラ]|
蒸し暑い夜は決まって、~
連中がカムイの血を吸いにくるから…▼~
私が魔法で撃退してあげたの。▼~
:[シノノメ]|
血を吸いにくる?~
そんなノスフェラトゥがいたのか!?▼~
:[カミラ]|
いいえ。▼~
カムイに襲いかかってくる羽虫を~
皆殺しにしてやったのよ。▼~
:[シノノメ]|
な、なんだ…蚊のことか…▼~
:[カミラ]|
そういえば、白夜ではあの羽虫を~
蚊というのよね…▼~
:[シノノメ]|
ああそうだ。~
線香でも焚いておけばいなくなる。▼~
全く、驚かさないでいくれよ。~
俺はてっきり人かノスフェラトゥなのかと…▼~
:[カミラ]|
うふふ。~
そんなに取り乱して、かわいい子。▼~
…そうだわ。賊を退治したら、~
神社の境内で膝枕をしてあげる。▼~
母親になったら、子どもの耳掃除を~
してあげたいなって、ずっと思っていたの。▼~
:[シノノメ]|
ひ、膝枕!? 耳掃除!?▼~
:[カミラ]|
だめ? あなたには母として、~
大したことをしてあげられなかったし…▼~
だから、今日くらいはせめて…▼~
:[シノノメ]|
い、いいけど…なんか照れくさいな。▼~
:[カミラ]|
照れることはないわ。~
私たち、親子なんですもの。▼~
でも、その照れた顔もかわいいわ。~
あとでたくさん眺めさせてね。▼~
もしも蚊が飛んできたら、~
私がみぃんな…殺してあげる。▼~
:[シノノメ]|
あ、ああ…▼~
**モズメ [#v4ce937b]
:[モズメ]|
せっかくのお祭りやのに、~
こんなんなってしまって残念やなぁ。▼~
:[シノノメ]|
仕方ないさ。~
賊はこっちの都合など気にしないからな。▼~
まぁでも、その賊を一掃すれば~
祭りもちゃんと再開されるだろ。▼~
:[モズメ]|
せやな。~
ここで落ち込んでたらあかんな。▼~
あたいたちだけじゃなく、~
民たちみんなも楽しみにしてたお祭りやから。▼~
:[シノノメ]|
その考え方…~
母さんも立派に王族の一員だな!▼~
:[モズメ]|
い、いややわぁ。~
親をからかって。▼~
:[シノノメ]|
でもさ、俺は母さんを~
本当に尊敬してるぜ?▼~
母さんと父さんは、~
大きな身分の差があった…▼~
村人の母さんが王族と一緒になるのは~
すごい覚悟が必要だったと思う。▼~
いや、むしろ嫁いできてからの方が~
慣れない暮らしに苦労したと思うぜ。▼~
:[モズメ]|
まぁ…そうかもしれんな。▼~
:[シノノメ]|
だが、母さんはそんな苦境を乗り越え、~
今じゃ立派に勤めを果たしている。▼~
そんな強い心を持った人を~
俺は他に知らないからな。▼~
だから、母さんは…~
世界一の母さんだと俺は思うぜ?▼~
:[モズメ]|
な、なんや照れくさいけど…~
そないに思ってくれてるのは嬉しいわ。▼~
ありがとうな、シノノメ…▼~
でも、いつもあたいの側には~
リョウマがいてくれたからな。▼~
リョウマが常にあたいを支えてくれたから…~
あたいも乗り越えられてきたんやと思う。▼~
:[シノノメ]|
ははは。~
母さん、のろけかよ?▼~
:[モズメ]|
またそうやって親をからかって。~
ほんま、しゃあない子やなあ。▼~
でもな、これからのあたいは~
もっともっと強くなると思うで?▼~
:[シノノメ]|
どうしてだ?▼~
:[モズメ]|
あんたがいるからや。~
大切な大切なあんたがな。▼~
愛する息子のために~
あたいはもっともっと強くなる。▼~
まぁ、ただの村人だったあたいが~
何も残してあげれるかはわからんけどな。▼~
あははは。▼~
:[シノノメ]|
母さん…▼~
は、話はここまでにしておこうぜ!▼~
じ、じゃないと、母さんに…~
情けない顔を見せちまいそうだからよ…▼~
:[モズメ]|
あはは。~
わかったわ。▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
俺はもう充分すぎるほどの愛情を~
残してもらってるぜ…▼~
ありがとな、母さん。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#l075a3f4]
- オロチの"楽む”は脱字ぽいですが原文通りです。 -- &new{2...
- なんかエリーゼの所やぱりになってたぞ -- &new{2021-09-3...
#comment
終了行:
*シノノメの親子会話 [#p45cd2d7]
#contents
**リョウマ [#wegdsgh30]
:[リョウマ]|
民が心待ちにしていた祭りを襲撃するとは…~
賊め、許すことはできぬぞ。▼~
:[シノノメ]|
ああ、父さん!~
俺たちでやってやろうぜ!▼~
そうだ! どうせやるなら~
どっちが多く賊を退治できるか勝負しないか?▼~
:[リョウマ]|
断る。~
治安の維持は遊びではないからな。▼~
:[シノノメ]|
うっ!▼~
そ、そんなことは俺だってわかってるさ。~
けど…▼~
:[リョウマ]|
けど、じゃない。~
私欲は捨て、やるべきことをやれ。▼~
:[シノノメ]|
くっ…父さんは固いんだよ。▼~
:[リョウマ]|
…………▼~
:[シノノメ]|
…すまん。~
今のは父さんが正しい。▼~
ほら、賊をやっつけようぜ。~
俺も真面目に戦うからさ。▼~
:[リョウマ]|
…シノノメ。▼~
賊を一掃し、祭りが再開したら…~
お前が望むだけ勝負をしてやろう。▼~
:[シノノメ]|
ほ、本当かよ!?▼~
:[リョウマ]|
今日は子供の成長を祝うお祭りだからな。~
お前の望みにはできるだけ応えてやりたい。▼~
今まではあまり…~
お前にかまってやれなかったしな。▼~
その罪滅ぼしのため…~
いや、そうではないな。▼~
単純に、俺がお前と共に遊びたいのだ。▼~
我が子が立派に成長してくれたことの喜びを~
噛みしめながら、な。▼~
:[シノノメ]|
父さん…▼~
じ、じゃあ、賊なんぞさっさと倒して~
この祭りを再開させなきゃな!▼~
的当てに輪投げ、金魚すくい…~
勝負の舞台は山ほどあるんだからよ!▼~
:[リョウマ]|
遊びとて勝負は勝負。~
手加減はしないぞ?▼~
:[シノノメ]|
ああ!~
そうこなくちゃな!▼~
**マイユニット[#d88f2862]
#region(マイユニット女性・私)
:[シノノメ]|
母さん、賊のことは心配いらない。~
俺がみんなまとめて撃破するからな!▼~
:[カムイ]|
頼もしい言葉ですね。▼~
:[シノノメ]|
今日は子どもの成長を願うお祭りなんだろ?~
俺の強さの成長を、しっかり見ててくれ!▼~
:[カムイ]|
はい、もちろん!~
それもしっかり見たいです。▼~
:[シノノメ]|
ん?~
それ「も」って、どういうことだ?▼~
:[カムイ]|
うふふ。あなたは他にも色々と~
成長したところがありますからね。▼~
:[シノノメ]|
えっ?~
なんの話だよ?▼~
:[カムイ]|
さっき、見てしまったんです。▼~
:[シノノメ]|
さっきって?▼~
ああ、こっそり的当てをやって、~
全部の的を弓で射ち抜いたことか?▼~
:[カムイ]|
…し、知らない間に、~
そんなことしてたんですか。▼~
でも、それではないです。~
さっき賊が襲ってきたばかりの時ですよ。▼~
:[シノノメ]|
ああ、敵をパッと見て~
だいたい強さを見破れるようになったことか?▼~
:[カムイ]|
ええっ! シノノメもなんですか!?▼~
それは私だけかと思っていたのですが…~
でも、それも違います。▼~
:[シノノメ]|
じゃあ、なんだよ?▼~
:[カムイ]|
あなたは賊が襲ってきたとき、~
まず人々を安全な場所に誘導していました。▼~
誰にも知られないよう~
こっそりやっていたつもりでしょうが…▼~
母さんはしっかり見ていましたよ。~
あなたの意外な優しさを…▼~
:[シノノメ]|
い、いやっ。~
あれは…別に…▼~
:[カムイ]|
うふふ。成長しましたね。▼~
幼いころのあなただったら人の誘導なんかせず、▼~
賊に向かって一目散に突っ込んでいったはずです。▼~
:[シノノメ]|
ま、まぁ…そうだろうけど…▼~
:[カムイ]|
あなたは父さんのような模範的な生き方を~
どことなく嫌っている節がありました。▼~
でも、あなたが取った行動は~
とても模範的でした。▼~
未来の白夜王の名に恥じない、~
すばらしい姿だったと思います。▼~
:[シノノメ]|
や、やめてくれ!~
違うんだよ、俺はただ…▼~
:[カムイ]|
いいんです。~
恥ずかしがることではありません。▼~
あなたの成長を目の当たりにできて、~
私はとってもうれしかったです。▼~
:[シノノメ]|
あーもう! こそばゆい!~
もう、こんな話はやめ!▼~
それより、賊を倒したら的当ての勝負しないか?~
俺、めちゃくちゃうまくなったんだ!▼~
:[カムイ]|
はい、わかりました。▼~
ではそのためにも、~
早く賊を片付けてしまいましょう。▼~
:[シノノメ]|
おう!▼~
#endregion
#region(マイユニット女性・あたし~よ)
:[シノノメ]|
母さん、賊のことは心配いらない。~
俺がみんなまとめて撃破するからな!▼~
:[カムイ]|
頼もしい言葉ね。▼~
:[シノノメ]|
今日は子どもの成長を願うお祭りなんだろ?~
俺の強さの成長を、しっかり見ててくれ!▼~
:[カムイ]|
ええ、もちろん!~
それもしっかり見たいわ。▼~
:[シノノメ]|
ん?~
それ「も」って、どういうことだ?▼~
:[カムイ]|
ふふ。シノノメは他にも色々と~
成長したところがあるもの。▼~
:[シノノメ]|
えっ?~
なんの話だよ?▼~
:[カムイ]|
さっき、見ちゃったのよ。▼~
:[シノノメ]|
さっきって?▼~
ああ、こっそり的当てをやって、~
全部の的を弓で射ち抜いたことか?▼~
:[カムイ]|
…し、知らない間に、~
そんなことしていたの?▼~
でも、それじゃないのよ。~
さっき賊が襲ってきたばかりの時よ。▼~
:[シノノメ]|
ああ、敵をパッと見て~
だいたい強さを見破れるようになったことか?▼~
:[カムイ]|
ええっ! シノノメも!?▼~
それはあたしだけかと思ってたのに…~
でも、それも違うわ。▼~
:[シノノメ]|
じゃあ、なんだよ?▼~
:[カムイ]|
シノノメは賊が襲ってきたとき、~
お祭りのお客を安全な場所に誘導してたわね。▼~
誰にも知られないように~
こっそりやっていたつもりなんでしょうけど…▼~
あたしはしっかり見ていたわ。~
シノノメの意外な優しさを。▼~
:[シノノメ]|
い、いやっ。~
あれは…別に…▼~
:[カムイ]|
ほんと、成長したわよね。▼~
小さい頃のあなただったら~
人の誘導なんかせずに、▼~
賊に向かって一目散に~
突っ込んでいったはずだもの。▼~
:[シノノメ]|
ま、まぁ…そうだろうけど…▼~
:[カムイ]|
シノノメはリョウマみたいな模範的な生き方を~
どことなく嫌ってる節があると思っていたけど…▼~
今日シノノメが取った行動は、~
とても模範的だったわ。▼~
未来の白夜王の名に恥じない、~
すばらしい姿だったと思うわよ。▼~
:[シノノメ]|
や、やめてくれ!~
違うんだよ、俺はただ…▼~
:[カムイ]|
いいのいいの。~
恥ずかしがることじゃないわ。▼~
シノノメの成長を目の当たりにできて、~
あたしは嬉しかったんだから。▼~
:[シノノメ]|
あーもう! こそばゆい!~
もう、こんな話はやめ!▼~
それより、賊を倒したら的当ての勝負しないか?~
俺、めちゃくちゃうまくなったんだ!▼~
:[カムイ]|
ええ、わかったわ。▼~
じゃあそのためにも、~
早く賊を片付けてしまいましょ!▼~
:[シノノメ]|
おう!▼~
#endregion
**フェリシア [#me4131f9]
:[フェリシア]|
はわわわわわーっ!▼~
:[シノノメ]|
おい、母さん!?~
そんな盛大に転んで大丈夫か?▼~
:[フェリシア]|
は、はい!~
大丈夫です!いつものことですからっ!▼~
:[シノノメ]|
そんな快活に言うようなセリフじゃないと~
思うけどな…▼~
:[フェリシア]|
はわわわわわわ…~
そ、そうですよね…▼~
:[シノノメ]|
で…それ…今、地面に落として~
グチャグチャになったのはなんだ?▼~
:[フェリシア]|
はわわわわわわ…~
これは…屋台のたこ焼きです…▼~
あなたに食べてもらおうと思って、~
持ってきたのに…▼~
…あっ!▼~
:[シノノメ]|
今度はなんだよ。▼~
:[フェリシア]|
…このたこ焼きのお金を~
置いてくるのを忘れてしまいました!▼~
はわわわわわわ…~
あとでちゃんと払います…▼~
:[シノノメ]|
まったくもう。~
何から何まで母さんらしいな。▼~
:[フェリシア]|
ほんとに…~
私ったらダメですね…▼~
どうしようもない姿ばかりあなたに見せて…~
母親のくせに…▼~
私、よく落ち込むんです。~
未来の第一王子の母親失格じゃないかって…▼~
:[シノノメ]|
おいおい、母さん。~
間違ってもそんなこと考えないでくれよ。▼~
母さんは、母さんのままでいいんだ。▼~
そして、俺は母さんが俺の母親で~
よかったって思ってる。▼~
:[フェリシア]|
シノノメ…~
優しい子に育ちましたね…▼~
うぅ…なんか、泣けてきます…▼~
でも、いいんですよ…~
気を遣ってくれなくて…▼~
:[シノノメ]|
いや、気なんか遣ってない。~
心の底からそう思ってるんだ。▼~
…実は俺、父さんみたいな~
模範的な人間が少し苦手なんだよ。▼~
もちろん父さんのことは尊敬しているし、~
立派な人物だと思っている。▼~
けど、なんて言えばいいのか…▼~
とにかく俺は、父さんと正反対の~
母さんを見ていると心が軽くなるんだ。▼~
だから母さんはいつまでも変わらずに~
母さんのままでいてくれ。▼~
:[フェリシア]|
で、でも…▼~
:[シノノメ]|
未来の第一王子が言ってるんだ。~
これは、命令だよ。▼~
:[フェリシア]|
わ、わかりました…~
命令って言うなら…▼~
:[シノノメ]|
そうだ、母さん。~
あとで一緒に屋台をまわろう。▼~
まずはさっきのたこ焼きのお金を払って、~
それからもう1つ買うぞ。▼~
で、神社の境内に座って一緒に食べるんだ。▼~
:[フェリシア]|
はい!いいですね!▼~
:[シノノメ]|
ははは。~
いい笑顔だぜ、母さん。▼~
**リンカ [#b82e0b77]
:[シノノメ]|
おらおら、賊ども!~
どっからでもかかってきやがれ!▼~
炎の部族の血をひく母さんと俺が~
どんなやつでも相手になってやるからよ!▼~
そうだろ、母さん!!▼~
:[リンカ]|
…………▼~
:[シノノメ]|
…母さん?~
どうかしたのか?▼~
:[リンカ]|
シノノメ、お前のその燃え上がる闘志は~
間違いなく炎の部族の魂そのものだ。▼~
その魂をしっかりと~
引き継いでいてくれていることは嬉しい。▼~
…だが、闘志に身をゆだねる戦い方ばかりでは~
お前の身に危険が及ぶこともあるだろう。▼~
だから、冷静に戦う術も~
学ぶ必要があると思うのだが…▼~
:[シノノメ]|
…めずらしいな。▼~
生粋の炎の部族の戦士である母さんが~
そんなことを言うなんて。▼~
:[リンカ]|
どんな母だって息子の不幸を願いはしない。~
そこで瞑想というものをお前に教えよう。▼~
:[シノノメ]|
瞑想?▼~
:[リンカ]|
心を落ち着かせ、呼吸を整えることで、~
冷静さを取り戻す方法だ。▼~
楽な姿勢で座り、~
頭の中を空っぽにしてみろ。▼~
:[シノノメ]|
よくわからないけど、~
とりあえずやってみるか…▼~
…………くっ。▼~
なんだこれ!?~
思った以上に難しいぞ!▼~
:[リンカ]|
ふっ。~
あたしも最初はそうだった。▼~
だが、慣れれば~
一瞬で瞑想状態に入れるようになる。▼~
冷静に戦うことができれば、~
戦場での生存率も飛躍的に上がる。▼~
お前には何がなんでも会得してもらうぞ。~
…長生きしてもらいたいからな。▼~
:[シノノメ]|
…母さん。▼~
わかったよ。~
俺、必ず瞑想ができるようになってやる。▼~
:[リンカ]|
ああ。~
頼むぞ、シノノメ。▼~
:[シノノメ]|
でも、とりあえず今は賊を退治しちまおうぜ。~
瞑想の訓練は戦いの後でもできるしよ。▼~
:[リンカ]|
わかった。~
では、戦いを続けることにしよう。▼~
…っと、その前に~
あたしも一度、心を落ち着かせるとするか。▼~
…………▼~
:[シノノメ]|
すげえな、母さん。~
すぐに瞑想状態に入ったのか。▼~
:[リンカ]|
…よし。▼~
あたしは炎の部族の戦士、リンカ!~
どこからでもかかってこい賊どもめ!▼~
うおおおおおおおおお!!!!▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
やっぱり簡単には~
心を落ち着かせられないみたいだな…▼~
**アクア [#d9770230]
:[シノノメ]|
この辺でいいかな…~
いや、境内に張ったほうがいいかな。▼~
:[アクア]|
シノノメ、何をやっているの?▼~
:[シノノメ]|
か、母さん!?▼~
:[アクア]|
何かしら、その張り紙は。~
ちょっと見せてちょうだい…▼~
…のど自慢大会!?▼~
:[シノノメ]|
…見られたなら仕方ない。▼~
そうだ!~
俺はのど自慢大会を開こうと思ってる!▼~
:[アクア]|
そんなのダメよ。▼~
:[シノノメ]|
いいだろ、今日はお祭りなんだ。~
こういうのがあったほうが盛り上がる。▼~
:[アクア]|
ダメ。歌は趣味の範囲内で~
こっそりやるって約束したでしょう。▼~
:[シノノメ]|
その通りだ。~
今だって趣味の範囲のままだ!▼~
:[アクア]|
ええ、確かに。でも思い切りおおっぴらに~
しようとしているじゃない。▼~
やめたほうがいいわ。~
あなたのためを思って言っているの。▼~
:[シノノメ]|
…なんでだよ?~
俺は歌が好きなんだ…▼~
最近はうまくなってきたし、~
みんなに俺の歌を聞いてもらいたいんだ!▼~
今日は熱唱してやるぞ。~
俺の十八番、「白夜、勝負一直線」をな!▼~
この曲で、師匠である母さんに勝って、~
歌の世界の頂に立つんだ!▼~
:[アクア]|
絶対にやめておいたほうがいいわ。~
その曲は特に。▼~
:[シノノメ]|
な、なんでだよ!?▼~
:[アクア]|
未来の白夜の第一王子がその歌をうたったと~
広まれば、王室の支持率低下は必至よ。▼~
:[シノノメ]|
そ、そんなことない!~
あれは俺が命を削って作詞作曲した曲だ!▼~
勝負は貪欲、負けず嫌いー♪~
努力をやめるな、勝負バカー♪▼~
「俺は白夜王子シノノメ!~
この歌で、国を平和に導いてみせる!」▼~
るーるるるー♪~
ふんふんふーん♪▼~
:[アクア]|
改めて聞いて、改めて思うわ。~
やめておいたほうがいい、と。▼~
:[シノノメ]|
ど、どうしてだ!?▼~
:[アクア]|
…確かにあなたは歌の腕を上げつつある。~
でも、自作の持ち歌がみんな絶望的なの。▼~
間に台詞が入るのはまだいいわ。~
でも間奏の口笛の不安定さったらもう…▼~
傷つけたくないから黙っていたけど、~
実はそれが客観的な真実なのよ。▼~
:[シノノメ]|
くっ…▼~
そ…そうだったのか…~
歌の道は…険しいな…▼~
じゃ、じゃあわかった、大会は取りやめる!~
でも勝負はしようぜ!二人きりで!▼~
審査員は…そうだな。~
口が硬そうな人を何人か呼んでくる!▼~
これなら問題ないだろ?▼~
これは大会の取りやめの交換条件であると同時に、~
母さんへの挑戦状だ!いいな?▼~
:[アクア]|
…いいわよ、それなら。~
力の差を思い知らせてあげる。▼~
:[シノノメ]|
くっ…望むところだ。~
あーーーーー!燃えてきた燃えてきたーっ!▼~
勝負のためにも、さっさと賊を倒さないとな!▼~
勝負は貪欲、負けず嫌いー♪~
努力をやめるな、勝負バカー♪▼~
「俺は白夜王子シノノメ!~
この歌で、国を平和に導いて…」▼~
:[アクア]|
真面目に戦いなさい。▼~
:[シノノメ]|
はい。▼~
**カザハナ [#vce3d8a7]
:[シノノメ]|
…母さん、さっき屋台でこっそり~
的当てをやってただろ?▼~
:[カザハナ]|
うん。~
楽しそうだったから、少し遊んでみたわ。▼~
:[シノノメ]|
母さんの的当ての腕前に、~
俺は目を見張ったよ。▼~
:[カザハナ]|
そう? 弓は刀より得意じゃないけど…~
あんなもの楽勝だよ。▼~
:[シノノメ]|
ら、楽勝!?▼~
的に百発百中させることが~
楽勝だって言うのかよ!?▼~
:[カザハナ]|
うん。~
だって本当にたいしたことじゃないもん。▼~
:[シノノメ]|
くっ…~
実は…俺もさっき的当てをやってみたんだ。▼~
結果は聞かないでくれ。~
無残で惨めなものだったから。▼~
:[カザハナ]|
へえ、そうなんだ。▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
母さん! 的当てで勝負だ!~
今すぐに!▼~
:[カザハナ]|
えっ、今すぐ?~
賊を倒してからでもよくない?▼~
:[シノノメ]|
ダメだ!~
気が散って、賊どころじゃない!▼~
:[カザハナ]|
もう、仕方ないなぁ…▼~
って言いたいところだけど、~
やっぱりダメ!▼~
:[シノノメ]|
なんでだよ!~
母さんともあろうものが、怖じ気づいたのか!?▼~
:[カザハナ]|
違うよ、よく考えてみて。▼~
あたしたち親子はどっちも、~
かなりの負けず嫌いだよ。▼~
…その2人が、今ちょこちょこっと勝負して、~
はい終わりってなると思う?▼~
:[シノノメ]|
…!▼~
:[カザハナ]|
勝者がいるってことは~
敗者もいるってこと。▼~
でも負けず嫌いのあたしたちは~
絶対に引き下がらないはず。▼~
それって賊を放っておいてまで~
することじゃないよ。▼~
:[シノノメ]|
…た、確かに…▼~
:[カザハナ]|
真剣勝負をするためにここは我慢して。▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
:[カザハナ]|
…シノノメにはずっと我慢させてきたから~
ほんとはこんなこと言いたくないんだけど…▼~
:[シノノメ]|
わかってるよ、母さんの気持ちは。▼~
賊を蹴散らしてから、心行くまで勝負だ。~
親子水入らずでな。▼~
:[カザハナ]|
ありがとう。~
きっとすごく長い勝負になりそうだね。▼~
**オロチ [#i1235539]
:[オロチ]|
シノノメ、ちょっとよいかのう?▼~
:[シノノメ]|
なんだよ、母さん。▼~
:[オロチ]|
わらわのまじないで、~
今日のそなたを占ってみたのじゃ。▼~
それによると…▼~
「早く賊をやっつけると吉」と、~
出ておる。▼~
:[シノノメ]|
何をいまさら。~
早く賊をやっつけるなんて、当然のことだろ?▼~
:[オロチ]|
…ま、まあそうじゃのう。~
でも、まだ続きがあるのじゃ。▼~
「早くやっつけて、親と一緒に~
祭りを楽しむと大吉」と出ておる。▼~
:[シノノメ]|
親と?▼~
:[オロチ]|
お!~
さらなるまじないの結果が出たぞ!▼~
…ふむふむ。~
……なになに。▼~
「母親と一緒に祭りを楽むと超大吉」と、~
出ておる。▼~
//“楽む”は原文通り~
:[シノノメ]|
…………▼~
それ、まじないじゃなくて、~
母さんの願望じゃないのか?▼~
:[オロチ]|
!?▼~
ガ…ガーン…~
見破られておるとは。▼~
:[シノノメ]|
俺には母さんの血が流れているんだ。▼~
そのまじないが本物かどうかくらい~
すぐに見破れるさ。▼~
:[オロチ]|
…す、すまぬ。~
顔から火が出るほど恥ずかしいぞ。▼~
そなたとはずっと~
離れて暮らしていたからのう…▼~
うまい接し方がよくわからんのじゃ…▼~
:[シノノメ]|
やれやれ。▼~
接し方なんて気にしなくていい。~
どーんと、ぶつかってきてくれよ。▼~
:[オロチ]|
…そ、そういうものなのか。▼~
:[シノノメ]|
で、母さんは今日、どうしたいんだ?~
まじないの嘘は使わずに、はっきり言ってくれ。▼~
:[オロチ]|
…………▼~
…と、特にこれといって~
したいことがあるわけではない。▼~
賊をやっつけたら、そなたと一緒に~
ただ普通に祭りを楽しみたいのじゃ。▼~
親子水入らずでのう…▼~
:[シノノメ]|
わかったよ、母さん。~
祭りを思い切り楽しもうぜ。▼~
**セツナ [#j3e9c80c]
:[シノノメ]|
くっ…賊め。~
せっかくのお祭りを台なしにしてくれたな!▼~
この仕打ちは、白夜への挑戦状と~
取らせてもらおう…▼~
白夜の顔に泥を塗った報い…~
身をもって思い知らせてやる!▼~
:[セツナ]|
シノノメ…落ち着いて…~
熱くなっちゃダメ…▼~
:[シノノメ]|
!?▼~
い、今のは母さんの声…▼~
母さん、どこにいるんだ!?▼~
…………~
いない!▼~
もしかして、母さんは賊の手に墜ちて、~
もうこの世には…▼~
そして魂となって、直接、俺の心に~
話しかけてくれているのでは!?▼~
おのれ、賊め!~
許さんぞ、絶対に!!▼~
我が怒りの餌食となるがいい!!▼~
なんだ、矢が飛んできたぞ!▼~
:[セツナ]|
シノノメ…ここ…~
私、死んでないから…▼~
:[シノノメ]|
か、母さん!~
そんな穴の中で何をしているんだ!?▼~
:[セツナ]|
穴を掘って賊を落としてやろうとして…~
自分で落ちた…▼~
:[シノノメ]|
そ、そういうことだったのか!~
ほら、俺の手を取って!▼~
:[セツナ]|
助けてくれてありがとう…▼~
:[シノノメ]|
まったく、しっかりしてくれ。~
驚いたじゃないか。▼~
:[セツナ]|
うふふ…~
こんなに息子を褒められるなんて…▼~
:[シノノメ]|
褒めてない!▼~
:[セツナ]|
シノノメ…▼~
母としてひと言、~
伝えておきたいことがあるの…▼~
:[シノノメ]|
な、なんだよ急に。▼~
:[セツナ]|
戦場で…冷静さを欠いちゃダメ…▼~
私のように、寝て起きたら~
みんな忘れるくらいの度量が大事…▼~
:[シノノメ]|
いや、母さん。~
戦場で力になるのは怒りの熱さだ。▼~
冷静になんて戦っていたら、~
勝てるものも勝てなくなっちまう!▼~
:[セツナ]|
…いいから、落ち着いて…~
ほら、これを見て…▼~
:[シノノメ]|
これは…たい焼き?▼~
:[セツナ]|
そう…~
さっき屋台で買ったの…▼~
穴に落ちたせいで泥だらけになったけど、▼~
それでもこの子は、~
怒ったりしないで冷静に生きている…▼~
:[シノノメ]|
たい焼きに冷静も何もない!~
というか、そもそも生きてない!▼~
:[セツナ]|
生きているわ…~
腹からあんこが出ていても生きている…▼~
あなたは私の子…~
その気になれば、わかってくれるはず…▼~
:[シノノメ]|
ぜんぜん全くわからない!~
もういい、俺は行く!▼~
うわぁ!!▼~
:[セツナ]|
わー…~
私が掘った穴に落ちた…▼~
さすが、私の子…~
やることがそっくり…▼~
:[シノノメ]|
穴に落ちたら全てがどうでも良くなった…~
これが冷静になるということか…▼~
:[セツナ]|
…たい焼きの気持ちはわかった?▼~
:[シノノメ]|
いや、それはわからないが…▼~
:[セツナ]|
じゃ、わかるまでそこにいて…~
ばいばーい…▼~
:[シノノメ]|
ええええっ!?▼~
お、おーい誰かー!!~
助けてくれーっ!!▼~
**オボロ [#a74f51b7]
:[オボロ]|
シノノメ、さっさと賊をやっちゃうわよ。▼~
本当なら今日は~
こんな奴らにかまってる暇なんてないんだから。▼~
:[シノノメ]|
いつになくやる気だな、母さん。~
なにか用事でもあるのか?▼~
:[オボロ]|
よ、用事っていうか…~
お祭りを早く再開させたいでしょ?▼~
:[シノノメ]|
ははは。▼~
母さんがそんなに~
祭り好きだとは知らなかったぜ。▼~
:[オボロ]|
あのねぇ…~
今日は子供の成長を祝うお祭りなのよ!?▼~
賊なんかにチンチラ手間取ってたら、~
あなたを祝う時間がなくなっちゃうじゃない!▼~
:[シノノメ]|
そうか…~
俺のためにやる気を出してくれてたのか。▼~
:[オボロ]|
もちろん、そうよ。▼~
それに、今まではあまり、~
あなたにかまってあげられなかったでしょ。▼~
きっと、寂しい思いをさせてたと思うし…▼~
:[シノノメ]|
安心しろよ、母さん。▼~
母さんたちがどんな思いで~
俺を秘境に預けたかはわかってるからさ。▼~
:[オボロ]|
シノノメ…▼~
:[シノノメ]|
で、その後ろに隠してある着物は~
もしかして俺のために見立ててくれたものか?▼~
:[オボロ]|
こ、これは…そうだけど…~
ま、まだ見ちゃダメよ!▼~
戦いが終わってからのお楽しみなんだから!▼~
:[シノノメ]|
そいつは楽しみだ。▼~
母さんが見立ててくれる着物は~
どれも評判がいいからな。▼~
:[オボロ]|
ふふふ。当たり前じゃない。~
呉服屋の娘をなめるんじゃないわよ。▼~
:[シノノメ]|
じゃあ、さっさと賊を退治するぜ!~
母さんと祭りを楽しむためにもな!▼~
:[オボロ]|
ええ。~
そうしましょう。▼~
**カゲロウ [#l72820ba]
:[シノノメ]|
母さん、屋台を見たか?~
ものすごいものが売られているんだ。▼~
:[カゲロウ]|
ん? ものすごいものとは?▼~
:[シノノメ]|
なんて言えばいいんだろ…▼~
この世のものとは思えないような~
まがまがしい絵とか…▼~
:[カゲロウ]|
!▼~
:[シノノメ]|
どこから拾ってきたのかわからないような~
毒々しい花の生け花とか…▼~
:[カゲロウ]|
!!▼~
:[シノノメ]|
見たことのない色の茶とか…▼~
:[カゲロウ]|
!?!?▼~
そ、そうであったか…~
きっと、嫌な気分になったことだろう…▼~
:[シノノメ]|
いや…それが違う。▼~
なんだかわからないけど、~
ものすごく心惹かれた。▼~
:[カゲロウ]|
な、なんだと?▼~
:[シノノメ]|
多分、父さんに言ったら心配されるだろうな。~
下手したら怒られるかもしれない。▼~
だが俺は胸がザワザワして、~
いても立ってもいられなくなった。▼~
:[カゲロウ]|
…………▼~
シノノメ。▼~
今から言うことを、~
誰にも言わぬと約束できるか?▼~
:[シノノメ]|
えっ? なんだかわからないが…~
わかった、約束する。▼~
:[カゲロウ]|
お前が見たという絵も、生け花も、お茶も、~
全て私の作品だ。▼~
:[シノノメ]|
ええっ?▼~
:[カゲロウ]|
往々にして、私の作品は~
人々から気持ち悪がられる。▼~
しかし、どこかに~
わかってくれる人もいるかもしれぬ。▼~
そう思って、屋台の片隅を間借りして、~
こっそり展示してみたのだ。▼~
…まさか。~
お前が理解してくれるとは…▼~
:[シノノメ]|
理解どころじゃない!▼~
すごい才能に打ちのめされた!~
母さんは天才だ!▼~
:[カゲロウ]|
…ほ、本当か?~
からかっているのではあるまいな!?▼~
:[シノノメ]|
本当だ!~
俺も母さんみたいな作品を作ってみたい!▼~
あれこそ真の芸術だ!▼~
:[カゲロウ]|
シノノメ…~
私は今、猛烈に感動している。▼~
:[シノノメ]|
母さん、さっさと賊を倒して、~
真の芸術について語りあおう!▼~
:[カゲロウ]|
あぁ…▼~
息子にこんなことを言われる日がくるとは。~
人生、わからぬものだな…▼~
**エリーゼ [#cdd22fd0]
:[シノノメ]|
か、母さん!▼~
:[エリーゼ]|
あ、シノノメだーっ!~
どうしたの、そんなに改まって。▼~
:[シノノメ]|
…いや、その…なんだ…▼~
…………▼~
…なんでもない。▼~
:[エリーゼ]|
ええー?!~
なんでもないことないでしょ?▼~
何かあるのなら、お母さんに話して?▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
わかった。白状するよ。▼~
最近、変なんだ。~
母さんを見つめていると、その…▼~
いや、いやいや!!~
やぱりなんでもない!▼~
:[エリーゼ]|
もー! そこまで言ったなら~
最後までちゃんと話してよー!▼~
あたし、気になって戦えなくなっちゃう!▼~
:[シノノメ]|
なに?!~
それはまずいな。▼~
じゃあ…~
父さんには言わないって約束してくれるか?▼~
いや! 誰にも言わないって、~
約束してくれるか?!▼~
:[エリーゼ]|
もちろんだよ!▼~
:[シノノメ]|
…じゃあ言うぞ。▼~
俺…~
その…▼~
:[エリーゼ]|
どきどき…▼~
:[シノノメ]|
母さんに甘えたくて甘えたくて、~
仕方ないんだっ!!▼~
:[エリーゼ]|
え?!▼~
:[シノノメ]|
一緒に遊んでほしい!~
もっともっと構ってほしい!▼~
それから頭を撫でてほしい!~
もう嫌というぐらいにだ!!▼~
:[エリーゼ]|
そ、そうだったの?!▼~
:[シノノメ]|
変だろう?! おかしいだろう?!~
俺はどうしちゃったんだ?!▼~
:[エリーゼ]|
…あ、あたしにはわかる。~
これはあたしの甘えんぼの血だ…!▼~
:[シノノメ]|
母さん。~
俺はどうしたらいいんだ。▼~
この気持ちを持て余したままでは~
戦いに影響が出てしまいそうだ。▼~
:[エリーゼ]|
ねえ、シノノメ。~
だったら、あたしに思いっきり甘えてみない?▼~
:[シノノメ]|
!▼~
…だ、ダメだ!~
そんなのダメに決まってる!▼~
もし、そんなところを人に見られたら!▼~
:[エリーゼ]|
大丈夫。~
神社のほうに行けば、きっと誰もいないよ。▼~
お母さんもそういう気持ちになった時は、~
おにいちゃんやおねえちゃん…▼~
それからリョウマさんにうんと甘えたら~
とっても落ち着いたから!▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
そうなのか。~
それじゃ、賊を倒したら…▼~
リンゴ飴をなめながら、~
母さんの膝枕で寝てもいいか?!▼~
:[エリーゼ]|
もちろんいいよーっ!▼~
:[シノノメ]|
やったーっ!▼~
よーし、それじゃ早速戦いに行ってくるぜ!~
今日の俺は絶対に負けない…▼~
待ってろ、賊!~
待ってろ、母さんの膝枕!▼~
うおおおーーーーっ!!▼~
:[エリーゼ]|
わー!~
シノノメ、頼もしいー!▼~
それにしても、~
あたしの血ってすごすぎる…▼~
えへへ。~
今日はいっぱい遊んであげちゃおうっと。▼~
今まであたしがしてもらって嬉しかったこと…~
ぜーんぶシノノメにしてあげるからね!▼~
**カミラ [#sab320b5]
:[シノノメ]|
みんな、無事か!?▼~
くそっ…賊の奴らめ!~
絶対にみんなを守ってみせる!▼~
:[カミラ]|
シノノメ。~
気合い十分って感じね。▼~
:[シノノメ]|
ああ、そうさ。~
俺は未来の白夜王だからな!▼~
:[カミラ]|
ふふ、頼もしいわ。▼~
:[シノノメ]|
俺にとって仲間は家族同然!~
手出しをする奴らはみんな殺してやる!▼~
:[カミラ]|
…みんな殺してやる。~
皆殺しってことね。▼~
:[シノノメ]|
…ちょっと物騒な物言いだったな。~
今の話は父さんには言わないでくれよ。▼~
:[カミラ]|
うふふ、わかったわ。▼~
でも、その物騒な感じ…~
きっと母さんの血だと思うわ。▼~
:[シノノメ]|
えっ、そうなのか?▼~
:[カミラ]|
ええ。~
まるで自分を見ているみたいよ。▼~
あなたにも私の血が流れている…~
それが実感できて、とてもうれしいわ。▼~
:[シノノメ]|
実感したって…~
具体的にどういうことだ。▼~
:[カミラ]|
実は私、昔…~
カムイによく言っていたの。▼~
あなたに手を出す者は~
みんな私が殺してあげる、って…▼~
:[シノノメ]|
人が言うのを聞くと確かに物騒だな…~
でも、本当にやったわけじゃないだろ?▼~
:[カミラ]|
いいえ、もちろんやったわ。~
かなりの数を。▼~
:[シノノメ]|
かなりの数って…~
ど、どのぐらい?▼~
:[カミラ]|
数百は下らないわね…▼~
:[シノノメ]|
な、なんだって!?▼~
:[カミラ]|
蒸し暑い夜は決まって、~
連中がカムイの血を吸いにくるから…▼~
私が魔法で撃退してあげたの。▼~
:[シノノメ]|
血を吸いにくる?~
そんなノスフェラトゥがいたのか!?▼~
:[カミラ]|
いいえ。▼~
カムイに襲いかかってくる羽虫を~
皆殺しにしてやったのよ。▼~
:[シノノメ]|
な、なんだ…蚊のことか…▼~
:[カミラ]|
そういえば、白夜ではあの羽虫を~
蚊というのよね…▼~
:[シノノメ]|
ああそうだ。~
線香でも焚いておけばいなくなる。▼~
全く、驚かさないでいくれよ。~
俺はてっきり人かノスフェラトゥなのかと…▼~
:[カミラ]|
うふふ。~
そんなに取り乱して、かわいい子。▼~
…そうだわ。賊を退治したら、~
神社の境内で膝枕をしてあげる。▼~
母親になったら、子どもの耳掃除を~
してあげたいなって、ずっと思っていたの。▼~
:[シノノメ]|
ひ、膝枕!? 耳掃除!?▼~
:[カミラ]|
だめ? あなたには母として、~
大したことをしてあげられなかったし…▼~
だから、今日くらいはせめて…▼~
:[シノノメ]|
い、いいけど…なんか照れくさいな。▼~
:[カミラ]|
照れることはないわ。~
私たち、親子なんですもの。▼~
でも、その照れた顔もかわいいわ。~
あとでたくさん眺めさせてね。▼~
もしも蚊が飛んできたら、~
私がみぃんな…殺してあげる。▼~
:[シノノメ]|
あ、ああ…▼~
**モズメ [#v4ce937b]
:[モズメ]|
せっかくのお祭りやのに、~
こんなんなってしまって残念やなぁ。▼~
:[シノノメ]|
仕方ないさ。~
賊はこっちの都合など気にしないからな。▼~
まぁでも、その賊を一掃すれば~
祭りもちゃんと再開されるだろ。▼~
:[モズメ]|
せやな。~
ここで落ち込んでたらあかんな。▼~
あたいたちだけじゃなく、~
民たちみんなも楽しみにしてたお祭りやから。▼~
:[シノノメ]|
その考え方…~
母さんも立派に王族の一員だな!▼~
:[モズメ]|
い、いややわぁ。~
親をからかって。▼~
:[シノノメ]|
でもさ、俺は母さんを~
本当に尊敬してるぜ?▼~
母さんと父さんは、~
大きな身分の差があった…▼~
村人の母さんが王族と一緒になるのは~
すごい覚悟が必要だったと思う。▼~
いや、むしろ嫁いできてからの方が~
慣れない暮らしに苦労したと思うぜ。▼~
:[モズメ]|
まぁ…そうかもしれんな。▼~
:[シノノメ]|
だが、母さんはそんな苦境を乗り越え、~
今じゃ立派に勤めを果たしている。▼~
そんな強い心を持った人を~
俺は他に知らないからな。▼~
だから、母さんは…~
世界一の母さんだと俺は思うぜ?▼~
:[モズメ]|
な、なんや照れくさいけど…~
そないに思ってくれてるのは嬉しいわ。▼~
ありがとうな、シノノメ…▼~
でも、いつもあたいの側には~
リョウマがいてくれたからな。▼~
リョウマが常にあたいを支えてくれたから…~
あたいも乗り越えられてきたんやと思う。▼~
:[シノノメ]|
ははは。~
母さん、のろけかよ?▼~
:[モズメ]|
またそうやって親をからかって。~
ほんま、しゃあない子やなあ。▼~
でもな、これからのあたいは~
もっともっと強くなると思うで?▼~
:[シノノメ]|
どうしてだ?▼~
:[モズメ]|
あんたがいるからや。~
大切な大切なあんたがな。▼~
愛する息子のために~
あたいはもっともっと強くなる。▼~
まぁ、ただの村人だったあたいが~
何も残してあげれるかはわからんけどな。▼~
あははは。▼~
:[シノノメ]|
母さん…▼~
は、話はここまでにしておこうぜ!▼~
じ、じゃないと、母さんに…~
情けない顔を見せちまいそうだからよ…▼~
:[モズメ]|
あはは。~
わかったわ。▼~
:[シノノメ]|
…………▼~
俺はもう充分すぎるほどの愛情を~
残してもらってるぜ…▼~
ありがとな、母さん。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#l075a3f4]
- オロチの"楽む”は脱字ぽいですが原文通りです。 -- &new{2...
- なんかエリーゼの所やぱりになってたぞ -- &new{2021-09-3...
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