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会話集/章別会話/異伝 絆の白夜祭親子会話/シグレ
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*シグレの親子会話 [#ve146f0b]
#contents
**アクア [#fwet43240]
:[アクア]|
…シグレ。~
この間、あなたが書いた歌詞だけど…▼~
:[シグレ]|
ああ、読んでもらえましたか?▼~
:[アクア]|
ええ、でも…~
少し…ピンとこなかったかも。▼~
:[シグレ]|
えっ!?▼~
うぅ…ショックです…~
自信があっただけに…▼~
ちなみに、参考までに…~
どの辺りがだめでしたか?▼~
:[アクア]|
そうね…~
歌詞の主役の女性の描写かしら。▼~
だって、あんな英雄的な女性、この世にいる?~
非現実的すぎるわよ。▼~
:[シグレ]|
ああ、そういうことですか。▼~
でしたら母さん…俺は間違っていません。~
だって、彼女は存在しますから。▼~
俺は、その彼女の~
ありのままの姿を書いたのです。▼~
:[アクア]|
そうなの? そんな人がいるなら…~
私、見てみたいわ。▼~
:[シグレ]|
はい、いいですよ。~
じゃあ今度、鏡を持ってきますね。▼~
:[アクア]|
鏡?▼~
:[シグレ]|
あの英雄的な女性は、母さんです。~
俺は母さんのことを書いたんです。▼~
:[アクア]|
わ、私の話だったの!?~
全然心当たりがないけど…▼~
:[シグレ]|
以前、俺のいた秘境が~
敵に襲われたときのことですよ。▼~
母さんは俺を助けにきて、~
こう言ってくれましたよね。▼~
「この子に手を出すことは許さない」~
「狙うなら私を狙いなさい」って。▼~
俺はあの母さんが大好きで、~
そのかっこいい姿を歌詞にしたんです。▼~
:[アクア]|
どういうこと?~
私、そんなこと言っていた!?▼~
:[シグレ]|
はい、言いましたよ。~
俺はしっかり記憶しています。▼~
:[アクア]|
そんな…~
私、あのときは必死で…▼~
それでつい、そんなことを~
口走ってしまったのかしら。▼~
:[シグレ]|
というわけで、あの人物は~
ちゃんと実在するんです。▼~
:[アクア]|
…………▼~
…ごめんなさい…▼~
そうとは知らず、ピンとこないとか~
偉そうなことを言ってしまって…▼~
恥ずかしくて…~
穴があったら入りたい気分よ…▼~
:[シグレ]|
いいえ、いいんですよ。~
俺の歌詞の未熟さがいけないんです。▼~
俺、もう一度、書いてみます。~
そしたらまた見てください。▼~
:[アクア]|
ええ、もちろんよ。~
…でもシグレ。▼~
この歌って、完成したら~
みんなの前で発表するつもりなの?▼~
:[シグレ]|
それは…~
当然、そのつもりですけど。▼~
:[アクア]|
だったら…私のことだってバレないように…~
ボカした感じにしてもらえない?▼~
なんか…恥ずかしくって…▼~
:[シグレ]|
あはは、わかりましたよ。▼~
でもまあ、わかる人には~
わかってしまうと思いますけどね。▼~
俺はその方がいいですけど。▼~
だって…~
母さんは、俺の自慢ですから。▼~
:[アクア]|
まったく…この子ったら…▼~
:[シグレ]|
…………▼~
…母さん。ずっと俺の傍にいてくださいね。~
もうどこにも行かないでください…▼~
:[アクア]|
なあに?~
声が小さくて、聞こえなかったわ。▼~
:[シグレ]|
なんでもありません!▼~
さあ、では早く賊を倒しましょう。▼~
あの歌のようにかっこいい母さんの勇姿、~
余すところなく見せつけてください!▼~
:[アクア]|
わ、わかったわ…!▼~
**マイユニット [#ad2234c4]
#region(マイユニット男性・僕)
:[シグレ]|
ララーララララー…▼~
ルルルー…▼~
:[カムイ]|
シグレ、歌の練習かい?▼~
:[シグレ]|
ああ、すみません。~
ちょっと気晴らしに。▼~
:[カムイ]|
気晴らし?~
嫌なことでもあったのか?▼~
:[シグレ]|
!! い、いえ別に…▼~
:[カムイ]|
無理に隠さなくてもいいよ、~
父さんに話してごらん。▼~
:[シグレ]|
あの…父さんは今日も、~
お忙しいですよね…▼~
…………▼~
…いえ、やはり言わないでおきます。~
とてもわがままなことのように思えてきました。▼~
:[カムイ]|
…なんだか、深刻な話みたいだね。~
気にしないで、最後まで言って。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
はい、わかりました。~
では、失礼を承知の上で…▼~
父さんは今日も、忙しく動き回っています。~
おそらく戦いが終わった後も…▼~
では俺は、このあとのお祭りを~
誰と過ごすんだろうと…ふと思ったんです。▼~
今日は子どもの成長を願う祭りです。~
でも俺は…▼~
父さんと一緒には過ごせないのかも…▼~
…そう思ったら、~
少し気分が落ち込んでしまって…▼~
:[カムイ]|
すまない、シグレ…~
そんなことを思わせてしまって。▼~
僕はシグレのお父さんなのに、~
またさみしがらせてしまったんだね。▼~
その…最近は僕もアクアも、~
いろいろと忙しくて…▼~
:[シグレ]|
いいえ、謝らないでください。~
忙しいのは仕方のないことですし。▼~
おかしなことを考えてしまって、~
俺こそすみません…▼~
:[カムイ]|
でもシグレ。~
今日は絶対に家族で過ごそう。▼~
実は…元々、~
そういう計画だったんだ。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[カムイ]|
びっくりさせようと思って黙ってたけど…~
仕方ない、今ここで言うよ。▼~
実は、僕とアクアで歌の練習をしてるんだ。▼~
空いている時間に少しずつだけど。▼~
:[シグレ]|
歌…ですか?▼~
:[カムイ]|
うん。大事な我が子に…▼~
生まれてきてくれてありがとう、っていう~
想いを込めた歌だ。▼~
その歌を、このお祭りで~
アクアと披露しようと思っていたんだ。▼~
:[シグレ]|
!!▼~
:[カムイ]|
アクアは歌が得意だからいいけど、~
僕は苦労したよ。▼~
アクアは歌に関しては厳しくてね。~
毎日、叱られながら練習したものさ。▼~
歌は喉じゃなくて、魂で歌うのよとか…▼~
うまく歌えないのは~
心がこもってないからだとか…▼~
あなたの子どもに対する想いは~
そんなものだったの、とか。▼~
あのアクアを見たら、~
シグレもびっくりすると思うよ。▼~
:[シグレ]|
二人が…そんなことを…?▼~
:[カムイ]|
でも苦労した分、~
曲はいい仕上がりになっていると思う。▼~
寂しい想いをさせた償いではないけど…~
歌を聴いてもらえれば、▼~
シグレがどれだけ僕たちに愛されているか、~
わかってもらえると思うんだ。▼~
だから、楽しみにしててほしいな。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。~
楽しみです…とても。▼~
なんでしょう…うれしくて…~
さっきの気持ちが嘘のようです。▼~
でも、せっかくの計画を言わせてしまって~
本当にすみません…▼~
:[カムイ]|
いや、気にしないでくれ。~
元は父さんが悪かったんだから。▼~
さてと…僕は賊と戦って、~
緊張を解きほぐすとするよ。▼~
そろそろ本番かと思うと、緊張しちゃってね。▼~
:[シグレ]|
あはは、父さんも緊張するんですね。~
では、俺も行きます!▼~
本番を控えた父さんのことを、~
傍で守らせてもらいますよ!▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・俺)
:[シグレ]|
ララーララララー…▼~
ルルルー…▼~
:[カムイ]|
シグレ、歌の練習か?▼~
:[シグレ]|
ああ、すみません。~
ちょっと気晴らしに。▼~
:[カムイ]|
気晴らし?~
嫌なことでもあったのか?▼~
:[シグレ]|
!! い、いえ別に…▼~
:[カムイ]|
無理に隠さなくてもいい。~
父さんに話してみろ。▼~
:[シグレ]|
あの…父さんは今日も、~
お忙しいですよね…▼~
…………▼~
…いえ、やはり言わないでおきます。~
とてもわがままなことのように思えてきました。▼~
:[カムイ]|
…なんだか、深刻な話みたいだな。~
気にしないで、最後まで話してくれ。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
はい、わかりました。~
では、失礼を承知の上で…▼~
父さんは今日も、忙しく動き回っています。~
おそらく戦いが終わった後も…▼~
では俺は、このあとのお祭りを~
誰と過ごすんだろうと…ふと思ったんです。▼~
今日は子どもの成長を願う祭りです。~
でも俺は…▼~
父さんと一緒には過ごせないのかも…▼~
…そう思ったら、~
少し気分が落ち込んでしまって…▼~
:[カムイ]|
すまん、シグレ…~
そんなことを思わせてしまって。▼~
俺はシグレの父親なのに、~
またさみしがらせてしまったんだな。▼~
その…最近は俺もアクアも、~
いろいろと忙しくて…▼~
:[シグレ]|
いいえ、謝らないでください。~
忙しいのは仕方のないことですし。▼~
おかしなことを考えてしまって、~
俺こそすみません…▼~
:[カムイ]|
だがシグレ。~
今日は絶対に家族で過ごそう。▼~
実は…元々、~
そういう計画だったんだ。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[カムイ]|
びっくりさせようと思って黙っていたが…~
仕方ない、今ここで言おう。▼~
実は、俺とアクアで歌の練習をしているんだ。▼~
空いている時間に少しずつだが。▼~
:[シグレ]|
歌…ですか?▼~
:[カムイ]|
ああ。大事な我が子に…▼~
生まれてきてくれてありがとう、という~
想いを込めた歌だ。▼~
その歌を、このお祭りで~
アクアと披露しようと思っていた。▼~
:[シグレ]|
!!▼~
:[カムイ]|
アクアは歌が得意だからいいが、~
俺は苦労したぞ。▼~
アクアは歌に関しては厳しくてな。~
毎日、叱られながら練習した。▼~
歌は喉じゃなくて、魂で歌うのよとか…▼~
うまく歌えないのは~
心がこもってないからだとか…▼~
あなたの子どもに対する想いは~
そんなものだったの、とか。▼~
あのアクアを見たら、~
シグレもびっくりすると思うぞ。▼~
:[シグレ]|
二人が…そんなことを…?▼~
:[カムイ]|
でも苦労した分、~
曲はいい仕上がりになっていると思う。▼~
寂しい想いをさせた償いではないが…~
歌を聴いてもらえれば、▼~
シグレがどれだけ俺たちに愛されているか、~
わかってもらえると思うんだ。▼~
だから、楽しみにしていてくれ。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。~
楽しみです…とても。▼~
なんでしょう…うれしくて…~
さっきの気持ちが嘘のようです。▼~
でも、せっかくの計画を言わせてしまって~
本当にすみません…▼~
:[カムイ]|
いや、気にするな。~
元は父さんが悪かったんだから。▼~
さてと…俺は賊と戦って、~
緊張を解きほぐすとするか。▼~
そろそろ本番かと思うと、緊張してな。▼~
:[シグレ]|
あはは、父さんも緊張するんですね。~
では、俺も行きます!▼~
本番を控えた父さんのことを、~
傍で守らせてもらいますよ!▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
:[シグレ]|
ララーララララー…▼~
ルルルー…▼~
:[カムイ]|
シグレ、歌の練習ですか?▼~
:[シグレ]|
ああ、すみません。~
ちょっと気晴らしに。▼~
:[カムイ]|
気晴らし?~
嫌なことでもあったんですか?▼~
:[シグレ]|
!! い、いえ別に…▼~
:[カムイ]|
無理して隠さなくてもいいんですよ。~
父さんに話してみてください。▼~
:[シグレ]|
あの…父さんは今日も、~
お忙しいですよね…▼~
…………▼~
…いえ、やはり言わないでおきます。~
とてもわがままなことのように思えてきました。▼~
:[カムイ]|
…なんだか、深刻な話みたいですね。~
気にしないで、最後まで話してください。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
はい、わかりました。~
では、失礼を承知の上で…▼~
父さんは今日も、忙しく動き回っています。~
おそらく戦いが終わった後も…▼~
では俺は、このあとのお祭りを~
誰と過ごすんだろうと…ふと思ったんです。▼~
今日は子どもの成長を願う祭りです。~
でも俺は…▼~
父さんと一緒には過ごせないのかも…▼~
…そう思ったら、~
少し気分が落ち込んでしまって…▼~
:[カムイ]|
すみません、シグレ…~
そんなことを思わせてしまって。▼~
私はシグレの父親なのに、~
またさみしがらせてしまったんですね。▼~
その…最近は私もアクアさんも、~
いろいろと忙しくて…▼~
:[シグレ]|
いいえ、謝らないでください。~
忙しいのは仕方のないことですし。▼~
おかしなことを考えてしまって、~
俺こそすみません…▼~
:[カムイ]|
ですが、シグレ。~
今日は絶対に家族で過ごしましょう。▼~
実は…元々、~
そういう計画だったんです。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[カムイ]|
驚かせようと思って黙っていましたが…~
今ここで言ってしまいます。▼~
実は、私とアクアさんで~
歌の練習をしているんです。▼~
空いている時間に少しずつなのですが。▼~
:[シグレ]|
歌…ですか?▼~
:[カムイ]|
はい。大切な我が子に…▼~
生まれてきてくれてありがとう、という~
想いを込めた歌です。▼~
その歌を、このお祭りで~
アクアさんと披露しようと思っていました。▼~
:[シグレ]|
!!▼~
:[カムイ]|
アクアさんは歌が得意なのでいいですが、~
私は苦労しました。▼~
アクアさんは歌に関しては厳しくて…~
毎日、叱られながら練習しましたよ。▼~
歌は喉じゃなくて、魂で歌うのよとか…▼~
うまく歌えないのは~
心がこもってないからだとか…▼~
あなたの子どもに対する想いは~
そんなものだったの、とか。▼~
あのアクアさんを見たら、~
シグレも驚くと思いますよ。▼~
:[シグレ]|
二人が…そんなことを…?▼~
:[カムイ]|
でも苦労した分、~
曲はいい仕上がりになっていると思います。▼~
寂しい想いをさせた償いではありませんが…~
歌を聴いてもらえれば、▼~
シグレがどれだけ私たちに愛されているか、~
わかってもらえると思います。▼~
だから、楽しみにしていてください。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。~
楽しみです…とても。▼~
なんでしょう…うれしくて…~
さっきの気持ちが嘘のようです。▼~
でも、せっかくの計画を言わせてしまって~
本当にすみません…▼~
:[カムイ]|
いえ、気にしないでください。~
元は父さんが悪かったんですから。▼~
さてと…私は賊と戦って、~
緊張を解きほぐすとしましょうか。▼~
そろそろ本番かと思うと、~
緊張してしまって。▼~
:[シグレ]|
あはは、父さんも緊張するんですね。~
では、俺も行きます!▼~
本番を控えた父さんのことを、~
傍で守らせてもらいますよ!▼~
#endregion
**ジョーカー [#l3cfd9af]
:[シグレ]|
…………▼~
:[ジョーカー]|
また空を見上げてるのか、シグレ。~
スキだらけで危なっかしいぞ。▼~
:[シグレ]|
ご、ごめんなさい、父さん。▼~
父さんがそばにいたから安心しちゃって…~
つい油断してしまいました。▼~
:[ジョーカー]|
俺だって常にお前を守れるわけではない。~
油断するなら自軍の陣地だけにしろ。▼~
…お前にもしものことがあったら、~
俺はお前を絶対に許さんからな。▼~
:[シグレ]|
…父さん。▼~
:[ジョーカー]|
で、空を見上げて何を思っていた?~
空には何も見当たらないぞ。▼~
:[シグレ]|
そうなんです。~
空には何もありません。▼~
だからこそ、このどこまでも高い空に~
吸い込まれていくような感覚になって…▼~
はぁ…~
やっぱり、空っていいですね。▼~
:[ジョーカー]|
…何を言っているかさっぱりわからん。▼~
:[シグレ]|
俺は夕方の、紅茶色をした空が好きです…~
父さんを思い出すので…▼~
:[ジョーカー]|
…………▼~
そうか。▼~
だがお前は天馬で飛び上がって、~
空から地面を見る方が好きじゃないのか?▼~
:[シグレ]|
そうですね。~
それをすると、大抵の悩みは消えますから。▼~
でも、地面から空を~
こうして見上げるのもいいものですよ。▼~
その魅力に、今、気づいたんです。▼~
:[ジョーカー]|
どういうことだ?▼~
:[シグレ]|
地面からなら、父さんと一緒に…~
空を見上げることができますから。▼~
:[ジョーカー]|
ふっ。~
だが、俺はあまり空に興味がない。▼~
:[シグレ]|
それでもいいんです。▼~
大切なのは~
同じ時間を共有することですから。▼~
俺は父さんと…~
もっと一緒に過ごしたいです。▼~
:[ジョーカー]|
…なるほどな。~
それなら俺にも興味がある。▼~
今まで、あまり~
お前をかまってやれなかったからな。▼~
これからは時々…~
一緒に空でも見上げるとするか。▼~
:[シグレ]|
はい!~
父さん!▼~
**スズカゼ [#s4b00392]
:[シグレ]|
父さん、~
聞きたいことがあるんですけど…▼~
:[スズカゼ]|
なんでしょうか?~
答えられることならなんでも答えますよ。▼~
:[シグレ]|
父さんはどうして、~
母さんと結婚したんですか?▼~
:[スズカゼ]|
なっ!? なななっ!?~
どうしてそんなことが聞きたいのですか?▼~
:[シグレ]|
仲間と話しているときに~
親の馴れ初めの話になったんです。▼~
でも、俺、話せませんでした。~
あまり詳しく知らなかったので。▼~
:[スズカゼ]|
そ、そうですか…~
若い子たちの間ではそんな話題が…▼~
:[シグレ]|
無理ならかまいませんけど…▼~
:[スズカゼ]|
そ、そんなことはありませんよ。~
別にやましい話ではありませんし。▼~
それに今後、シグレが会話に~
入れないのもかわいそうですからね。▼~
:[シグレ]|
じゃあ、教えてくれますか?▼~
:[スズカゼ]|
ええと、そうですね…~
は、鳩が紡いだ恋、とでもいいましょうか…▼~
:[シグレ]|
鳩ですか?~
あの、空を飛んでいる鳩?▼~
:[スズカゼ]|
いえ、やっぱり違いますね…▼~
女中と漢方薬…~
白い花にアクア様の涙の物語…▼~
:[シグレ]|
父さん…~
全然、わかりません。▼~
:[スズカゼ]|
すみません…~
やはり私には上手く話せません…▼~
頭の中には鮮明に残ってはいるのですが、~
言葉で表すとなるととても難しいです。▼~
:[シグレ]|
ははは。~
俺にもその気持ちはわかります。▼~
空の素晴らしさを実感はできても、~
言葉としては表現できませんから。▼~
:[スズカゼ]|
理解してくれて嬉しいです。▼~
馴れ初めを上手く~
説明することはできませんでしたが…▼~
これだけははっきりと言えます。▼~
シグレは私とアクア様が~
愛し合って生まれた大切な子供ですからね。▼~
:[シグレ]|
父さん…~
俺にはその言葉だけで充分です。▼~
:[スズカゼ]|
これからもシグレの成長を~
ずっとそばで見守らせてくださいね。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。▼~
**ツバキ [#g422b45e]
:[ツバキ]|
あっ、シグレー!~
良かった、無事そうでー。▼~
:[シグレ]|
父さん!▼~
:[ツバキ]|
残念だよねー、この状況。~
せっかくお祭り気分になってたのにさー。▼~
:[シグレ]|
大丈夫ですよ。敵を全て倒せば、~
お祭りも再開されるはずです。▼~
:[ツバキ]|
それはそうなんだけどねー。~
楽しみにしてた分、気分の落差がさー。▼~
:[シグレ]|
父さんはお祭りが好きなんですね。~
知りませんでした。▼~
:[ツバキ]|
ただのお祭りなら別にいいんだけどさー。~
今日は特別なお祭りでしょ?▼~
子供の成長を祝い、更なる成長を願う…~
そういうの今までできなかったからさー。▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
:[ツバキ]|
ま、本当は今更、~
そんなことを願わなくてもいいんだけどねー。▼~
シグレはもう充分、~
立派に育ってくれてるからさー。▼~
:[シグレ]|
そんな…俺なんかまだまだです…~
何もかもが完璧な父さんに比べたら…▼~
:[ツバキ]|
…………▼~
シグレが俺を認めてくれているのは~
素直に嬉しいと思うよ。▼~
でも、俺と自分を比べる必要はないよ。~
シグレにはシグレのいいところがあるし。▼~
:[シグレ]|
ははは。~
そうでしょうか…▼~
:[ツバキ]|
それに俺だって、~
完璧じゃないこともあるんだよー?▼~
:[シグレ]|
えっ?~
そうなんですか?▼~
:[ツバキ]|
父親としての自分。~
これは完璧だとは思えないな…▼~
長い間、息子を秘境に閉じ込めちゃったし、~
父親らしいこともあまりできなかった…▼~
…むしろ、父親失格と言っていいかもね。▼~
:[シグレ]|
そ、そんなことはありません!~
父さんは…立派な父さんです!▼~
秘境での暮らしだって、~
俺の安全を考えてのことです。▼~
俺はちゃんと理解していますから…~
自分を父親失格だなんて…言わないでください。▼~
俺の大好きな父さんのことを悪く言うのは、~
父さん自身でも許しません。▼~
:[ツバキ]|
シグレ…▼~
ありがとう、シグレ。~
もう二度と言わないと約束するよ。▼~
:[シグレ]|
はい。▼~
:[ツバキ]|
じゃ、お詫びとして…~
今日は思いっきり一緒に遊ぼうー。▼~
今まで聞けなかったシグレのわがまま、~
なんでも聞いてあげるよー!▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。▼~
じゃあ俺、屋台の食べ物を~
たくさんおねだりしちゃいますからね。▼~
:[ツバキ]|
いいよー。~
全部の屋台を完全制覇しちゃおうー!▼~
:[シグレ]|
あはは、それは楽しみですねー!▼~
ではそのためにも…~
俺は賊の討伐に戻ります。▼~
お祭りを完璧に再開させましょうね、~
父さん!▼~
:[ツバキ]|
うんっ!~
それはもう、完璧にねー!▼~
**サイラス [#zaa4edb6]
:[シグレ]|
父さん、ちょっとお聞きしたいことが~
あるのですが…▼~
:[サイラス]|
ああ。いいぞ。~
なんでも聞いてくれ。▼~
:[シグレ]|
父さんは、母さんのどんなところを~
好きになったのですか?▼~
:[サイラス]|
ええっ!?▼~
な、なんだよ、いきなり。~
どうしてそんなことを知りたいんだ?▼~
:[シグレ]|
理由は聞かないでください。~
今は言えません。▼~
:[サイラス]|
…言わなきゃ教えてあげられないぞ。~
大事なことなんだからな。▼~
:[シグレ]|
えー…▼~
:[サイラス]|
えーってなぁ…▼~
:[シグレ]|
…………▼~
…わかりました。▼~
実は今…歌を作っているんです。▼~
その歌詞に、父さんが母さんに~
どう惚れたかっていうところを入れたいんです。▼~
:[サイラス]|
か、歌詞にか!?~
それはまた、どうして…▼~
:[シグレ]|
その曲を、二人の結婚記念日に~
贈ろうと思うのです。▼~
:[サイラス]|
結婚記念日…!~
ああ、そういうことか…!▼~
ありがとう。~
お前って本当に優しい奴だな。▼~
だったら、話すことにするよ。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。▼~
:[サイラス]|
ええと、昔…俺は寝ている間に~
魔物に襲われたことがあってな…▼~
そこにアクアが現れて、~
倒してくれたんだ。▼~
そのときのアクアの顔が…~
その…▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[サイラス]|
美しすぎたんだ…!▼~
あの瞬間、俺の心は~
みんな持ってかれたようなものでさ。▼~
それ以来、今でも…~
俺はアクアが大好きなんだ。▼~
:[シグレ]|
なるほど。~
ありがとうございます、参考になりましたよ。▼~
でも…あはは。~
聞いてるとちょっと照れくさいですね。▼~
:[サイラス]|
そうだろ?~
でも俺はもっと照れくさい気持ちだ。▼~
…ちなみにさ。~
アクアはなんて言ってたんだ?▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[サイラス]|
俺が好きになったポイントは今、話した通りだ。~
でも、アクアは?▼~
:[シグレ]|
あはは、気になるんですか?▼~
:[サイラス]|
あ、当たり前だろう。▼~
:[シグレ]|
こればかりは言えません。~
歌になってのお楽しみということで。▼~
:[サイラス]|
うぅ…気になる!~
その歌はいつになったら聴けるんだ?▼~
:[シグレ]|
ですから、次の結婚記念日です。▼~
でも曲作りに難航したら、~
さらに次の年になるでしょうが…▼~
:[サイラス]|
な、何だよ! そんなの先すぎるだろ…~
何とかして最短で仕上げるんだ!▼~
:[シグレ]|
ええっ!?▼~
…あ、でも今…~
いい感じのメロディが浮かんできたような…▼~
:[サイラス]|
本当か?~
がんばれ! もっともっと浮かべろ!▼~
よし、賊は俺に任せておけ!~
お前は曲作りに集中するんだ! いいな!▼~
:[シグレ]|
あはは、わかりました。~
では父さん、頼みますね!▼~
:[サイラス]|
さあ賊ども!~
狙うなら俺を狙えーっ!▼~
**サイゾウ [#eaac09da]
:[シグレ]|
父さん、わたあめの屋台がありますよ。~
お祭りが再開したら、一緒に食べませんか?▼~
:[サイゾウ]|
わ、わたあめか…▼~
:[シグレ]|
あ…!~
父さんは甘味が苦手でしたね。▼~
つい忘れていました…~
すみませんでした。▼~
:[サイゾウ]|
あ、謝る必要などない。~
それに、食べないとは言っていない!▼~
:[シグレ]|
じゃあ食べるんですか?▼~
:[サイゾウ]|
…………▼~
:[シグレ]|
…無理なんですね。▼~
:[サイゾウ]|
…シグレよ。~
俺のことは気にするな。▼~
今日はせっかくの祭りなのだ。~
お前の好きなことをやればいい。▼~
俺は楽しんでいるお前の事を~
背後から見守っている。▼~
:[シグレ]|
そんなの嫌ですよ。~
なんだか怖いですし。▼~
俺は…父さんと一緒に楽しみたいです。▼~
:[サイゾウ]|
そ、そうか…▼~
確かに今まで俺は、~
お前をあまりかまってやれなかった。▼~
…よし、わかった。~
甘味以外であれば。▼~
:[シグレ]|
本当ですか?▼~
:[サイゾウ]|
これもまた父としての勤め。~
遠慮せずにやりたいことを言え。▼~
背後ではなくお前の陰で、~
にこやかに楽しんでやろう。▼~
:[シグレ]|
わあ…! なら、むこうにあった~
忍者屋敷に一緒に入りたいです。▼~
:[サイゾウ]|
に、忍者屋敷!?▼~
:[シグレ]|
はい。中に入ると忍者の人形が~
お出迎えしてくれるんです。▼~
壁が愉快にくるくると回り、~
当たっても痛くない手裏剣を投げ、▼~
わかりやすく書かれた~
やさしい忍術の書を読み…▼~
:[サイゾウ]|
おいやめろ!~
そんな生ぬるい屋敷に入るな!!▼~
どうせなら本物の~
忍者屋敷に連れて行ってやる。▼~
そこでは一瞬でもスキを見せれば~
天井から槍が降ってくるぞ!!▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[サイゾウ]|
…違う。違うな。~
ついムキになってしまった。▼~
くるくる回る壁、いいではないか。~
たのしい忍者屋敷…一緒に入ろうな…▼~
:[シグレ]|
はいっ。▼~
:[サイゾウ]|
今日くらいは…な。~
楽しく…ほがらかに…お前と遊ぶぞ。▼~
:[シグレ]|
嬉しいです。~
ありがとうございます、父さん。▼~
**アサマ [#j9852edd]
:[シグレ]|
…あ。~
と、父さん…▼~
:[アサマ]|
シグレ。~
後ろにある大きな袋はなんですか?▼~
:[シグレ]|
…いや、その。▼~
:[アサマ]|
おや?~
この…きな臭い匂いは…▼~
…………▼~
私はダメな親ですねえ。~
間違った教育をしてしまったようです。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[アサマ]|
これは火薬の匂いです。~
あなたは大量の火薬を隠していますね。▼~
:[シグレ]|
ううっ…▼~
:[アサマ]|
図星のようですね。~
ほら、見せなさい。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[アサマ]|
…なんとまあ、火薬がぎっしり。~
よくこれだけの量の火薬を集めましたねえ…▼~
あなた、この火薬で~
何をしようとしていたのです?▼~
賊の連中を一気に吹き飛ばすのですか?▼~
それは違いますねえ。~
だとしたら、私に隠す理由がありませんから。▼~
つまり、導き出される答えは1つ。▼~
あなたはこの火薬で反社会的な行いを~
しようとしている…違いますか。▼~
:[シグレ]|
それは誤解です!▼~
俺はこの火薬で花火を~
作ろうと思っていたんです。▼~
:[アサマ]|
は、花火?▼~
:[シグレ]|
はい。お祭りに合わせて~
ドカーンと一発、打ち上げようと思って…▼~
もちろん、花火のことは~
十分に勉強してあります。▼~
:[アサマ]|
…………▼~
そ、そ、それはそれは…~
大いなる誤解をしてしまいましたねぇ…▼~
:[シグレ]|
いえ…びっくりするのも当然だと思います。▼~
:[アサマ]|
しかし、花火とは…~
ずいぶん思い切りましたねえ。▼~
あなたは派手なこととは程遠い、~
大人しい子だと思っていましたよ。▼~
:[シグレ]|
最近、よく思うんです。~
人はいつ死ぬかわからない。▼~
だからやりたいと思ったことをやろうって。▼~
:[アサマ]|
…………▼~
…シグレ、それはいい考えかたですよ。~
実に私好みです。▼~
:[シグレ]|
本当ですか?▼~
:[アサマ]|
よし、わかりました。▼~
私も花火作りに~
協力しようではありませんか。▼~
:[シグレ]|
えっ、うれしいです。~
助かります、ありがとうございます!▼~
…あ。~
でも、慎重に扱ってくださいね。▼~
これだけの火薬が爆発したら~
大変なことになりますから。▼~
:[アサマ]|
あっはっは。~
まあ、そうなったらそうなったです。▼~
真っ黒焦げのおもしろ親子として~
祭りの笑いを独占しようではありませんか。▼~
**ツクヨミ [#kb3212f5]
:[ツクヨミ]|
シグレよ、今日は特別な祭りの日だ。▼~
だから、祭りが再開したら~
なんでも望みを言うがいい。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。~
本当になんでもいいんですか?▼~
:[ツクヨミ]|
ああ。~
なんでもいいぞ。▼~
子の成長を願い、祝う祭りだからな。~
こんな日くらいはわがままを言え。▼~
:[シグレ]|
じゃあ、はずれの方にあった…~
お化け屋敷に入ってみたいです。▼~
:[ツクヨミ]|
なに!?~
お化け屋敷!?▼~
…………▼~
よし、わかった。~
好きなだけ一人で入ってこい。▼~
:[シグレ]|
俺は父さんと一緒に入りたいんですが…▼~
:[ツクヨミ]|
あはは…私に気を使う必要などないぞ。▼~
お化け屋敷は恐怖を楽しむ場所。~
一人の方がより楽しめるだろう?▼~
:[シグレ]|
いや、だから…~
父さんと一緒じゃないと…▼~
:[ツクヨミ]|
そうか…~
それほどまでに父との同行を願うか。▼~
お前のその気持ち、嬉しいぞ。~
思わず涙が出てしまいそうだ。▼~
だが、悲しいかな…▼~
父は身長制限があるゆえ~
お化け屋敷には入れぬのだ…▼~
:[シグレ]|
ないですよ。~
お化け屋敷に身長制限は…▼~
:[ツクヨミ]|
…………▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[ツクヨミ]|
うっ…!!~
ううう…!!!!▼~
すまない、シグレ…!~
父さんは、お化け屋敷が怖いんだ…!▼~
本当に申し訳ない…~
こんな、こんな不甲斐ない父親で…!▼~
:[シグレ]|
や、やっぱり…▼~
いいんですよ父さん。~
俺が悪かったです。▼~
じゃあ俺、父さんと一緒に~
わたあめが…▼~
:[ツクヨミ]|
いや! 妥協はよそう!~
これ以上お前に我慢をさせたくはない。▼~
私は大人として腹を括った。~
…お化け屋敷、入るぞ。▼~
但しひとつだけお願いがある。▼~
:[シグレ]|
なんでしょう?▼~
:[ツクヨミ]|
屋敷内では歌を歌っていてくれ…~
そうすれば、怖くなくなるかもしれん。▼~
:[シグレ]|
ははは。わかりました。~
お安い御用ですよ、父さん。▼~
:[ツクヨミ]|
頼んだぞ。~
できるだけ、明るい曲でな。▼~
**ヒナタ [#sf9f520f]
:[ヒナタ]|
シグレ!~
今度、俺に歌を教えてくれないか?▼~
:[シグレ]|
と、父さんに歌を…ですか?~
そうです…ね…▼~
:[ヒナタ]|
な、なんだよ、その言い方!~
俺には歌は無理だってのか!?▼~
:[シグレ]|
い、いえ!~
そんなことはありません!▼~
も、もちろん、~
俺でよければご指導します。▼~
:[ヒナタ]|
ははは!~
ありがとうな、シグレ!▼~
:[シグレ]|
歌は心ですからね、父さん。~
上手い下手ではなく、心が重要なんです。▼~
そのことを忘れずにがんばりましょう。~
心、心です。わかりましたね、父さん?▼~
:[ヒナタ]|
わ、わかった!▼~
:[シグレ]|
ではまず、簡単な歌から始めましょう。▼~
澄み渡る川の流れ…♪~
煌く木漏れ日は永久に…♪▼~
:[ヒナタ]|
ぼえぇぇぇぇぇぇ♪▼~
:[シグレ]|
…父さん。▼~
澄み渡る川の流れ、です。~
誰もぼえぇ、とは歌っていませんよ。▼~
:[ヒナタ]|
えっ!?~
俺、ぼえぇって歌ってたのか!?▼~
:[シグレ]|
…………~
では、続けてみましょう。▼~
煌く木漏れ日…♪▼~
:[ヒナタ]|
ぼえぼえぼえぇぇぇぇ♪▼~
:[シグレ]|
…すみません、父さん。▼~
これ以上、続けてしまうと~
俺の中の何かが壊れてしまいそうです…▼~
:[ヒナタ]|
そ、それはやばいな!~
わかったぜ、歌を教わるのはあきらめる!▼~
:[シグレ]|
すみません、父さん…~
俺が不甲斐ないばかりに…▼~
:[ヒナタ]|
いや、本当のことを言うとさ、~
歌を教わるのが目的じゃなかったんだ。▼~
俺はお前と~
少しでも一緒にいたかったからさ。▼~
こんな妙なお願いをしたってわけだ。▼~
:[シグレ]|
そうだったのですか…▼~
:[ヒナタ]|
ほら、付き合わせちまったお礼にこれをやるよ。▼~
白夜の山奥の清流にしか生えない、~
滋養強壮によく効く野菜なんだぜ。▼~
:[シグレ]|
これ、俺の大好物の野菜です…▼~
父さん…~
また今度、歌を一緒に歌いましょう。▼~
上手く教えることは~
できないかもしれませんが…▼~
それでもまた…~
俺は父さんに歌を教えたいです。▼~
:[ヒナタ]|
ははは。~
ありがとうな、シグレ。▼~
**タクミ [#s0bfe154]
:[タクミ]|
賊の襲撃か。~
これではせっかくの祭りが台無しだよ。▼~
:[シグレ]|
俺、父さんと祭りを回るの~
すごく楽しみにしてたのに…残念です。▼~
:[タクミ]|
さっさと賊を退治して~
祭りを再開させないといけないね。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[タクミ]|
どうしたの、シグレ?~
調子でも悪いのか?▼~
:[シグレ]|
あの、父さん…~
少し聞き辛いことを聞いてもいいですか?▼~
:[タクミ]|
聞き辛いこと?~
なに? 話してみなよ。▼~
:[シグレ]|
父さんと母さんは…~
血は繋がってなくても姉弟なんですよね。▼~
その…結婚するとき…~
何か抵抗はなかったのかな、って。▼~
:[タクミ]|
なんだ。そんなことが聞きたかったのか。~
別に大した質問じゃないね。▼~
頭の固い連中からの抵抗はあったさ。~
だが、そんなもの何も問題じゃなかった。▼~
:[シグレ]|
どうしてですか?▼~
:[タクミ]|
僕のアクアに対する気持ちは~
確固として揺ぎ無かったから。▼~
:[シグレ]|
ふふ。父さんは母さんを…~
本当に愛しているんですね。▼~
:[タクミ]|
ちょっ…照れくさいこと言うなよ。~
まあ、その通りだけど。▼~
そして、シグレが生まれてくれたことで…▼~
僕たちの選択は間違ってなかった、~
そう確信したよ。▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
俺も父さんたちの子として生まれて…~
すごく幸せです。▼~
この気持ちを歌にして、~
今から父さんに…▼~
:[タクミ]|
ええ!? 今はいいよ!~
その、戦闘中だし!!▼~
:[シグレ]|
そうですか…では賊を片付けた後で。▼~
:[タクミ]|
うん…それならまあ、いいかな。~
でも、もうこの話の続きはしないよ?▼~
さすがにこれ以上続けたら、~
顔から火が出てしまいそうだし…▼~
:[シグレ]|
ははは。~
わかりました、父さん。▼~
今日は可愛い父さんの一面が見られて~
とっても嬉しいですよ。▼~
**ニシキ [#m754a850]
:[シグレ]|
…………▼~
:[ニシキ]|
シグレ、空を見上げてどうしたんだい?~
おいしそうなものでも浮かんでいるのかな?▼~
:[シグレ]|
あはは。~
空には雲しかありませんよ、父さん。▼~
:[ニシキ]|
そうだよねぇ。~
じゃあ、雲を眺めていたのかい?▼~
:[シグレ]|
いえ、特にそういうわけでもないんですが…▼~
:[ニシキ]|
じゃあ、ボーっとしていたわけだ。~
戦闘中の余裕ってやつだね。▼~
:[シグレ]|
す、すみません…▼~
:[ニシキ]|
いいんだいいんだ。▼~
シグレのそういうところ、~
きっとボクに似たんだろうし。▼~
:[シグレ]|
そうなんですね。~
なら、この癖も嬉しいです。▼~
:[ニシキ]|
でもまぁ、一応気をつけておくれよ。~
シグレに何かあったら大変だからさ。▼~
キミが元気に過ごしていてくれることが~
ボクの心の平穏の絶対条件なんだからさ。▼~
:[シグレ]|
父さん…~
俺も同じです。▼~
父さんが元気でいてくれないと、~
空を飛んだとしても、心は晴れないでしょう。▼~
:[ニシキ]|
ははは。大切な人が増えると~
それだけ平穏を保つのが難しくなるんだねぇ。▼~
でも、それでも…~
大切な人が増える方がきっといいんだよね。▼~
:[シグレ]|
はい…その方がいいです。~
俺がいるのは大切な人たちのおかげですから。▼~
それは父さんや母さんや…~
この軍にいる仲間たち。▼~
それからあの日、~
秘境で死んでしまったみんなのおかげです…▼~
:[ニシキ]|
シグレには、辛い思いを沢山させてしまったね。~
でも、これからはボクがそばにいるから。▼~
:[シグレ]|
ふふ…おかげでいつでも、~
このふわふわの尻尾を触ることができます。▼~
:[ニシキ]|
キミはボクの尻尾が好きだねぇ。▼~
:[シグレ]|
父さんの毛並みは世界一ですから。▼~
:[ニシキ]|
あはは、ありがとう。~
いつでも枕にしていいよ。▼~
早く2人で並んで~
ボーっとできる世の中になるといいなぁ。▼~
そのためにもがんばらなくちゃね。~
シグレ。▼~
:[シグレ]|
はい、父さん…▼~
**リョウマ [#t3851a90]
:[シグレ]|
父さん、ちょっといいですか?▼~
:[リョウマ]|
なんだ?▼~
:[シグレ]|
…………▼~
ご、ごめんなさい…~
やっぱり…なんでもないです…▼~
:[リョウマ]|
おい、シグレ。~
話しかけておいてそれはないだろう。▼~
さあ、言え。~
なんだ?▼~
:[シグレ]|
…いえ、実は1つ…~
頼みごとをしようと思ったのですが…▼~
やっぱり…いいです…▼~
:[リョウマ]|
ははは、まったく…~
親子そろって…▼~
:[シグレ]|
親子そろって…とは?▼~
:[リョウマ]|
アクアも人に頼るのが苦手な質だ。~
だから以前から何度も言ったものだ。▼~
遠慮せず、俺を頼れとな。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
では…その…言います…▼~
今日ののど自慢大会…~
家族で…その…合唱を…しませんか…▼~
:[リョウマ]|
!?▼~
:[シグレ]|
い、いえいえ…~
やっぱり言うべきではありませんでしたね…▼~
や、やっぱり無理ですよね。~
第一王子が公衆の面前で歌うなんて…▼~
:[リョウマ]|
…どんな歌を合唱するのだ?▼~
:[シグレ]|
「健やかなる子ら」という歌です…▼~
:[リョウマ]|
そのような歌は聴いたことがないが…▼~
:[シグレ]|
ああ、俺が作詞作曲しました。~
今日のために。▼~
お祭りにきている全ての子どもたちの~
健やかな成長を願う歌です。▼~
:[リョウマ]|
…………▼~
いいだろう、お前の心意気に惚れた。~
俺も歌うぞ。~
:[シグレ]|
えっ…▼~
:[リョウマ]|
むしろ第一王子として絶対に歌うべき。~
そんな気がしてきた。▼~
:[シグレ]|
ほ、本当ですか?▼~
:[リョウマ]|
ああ、男に二言はない。▼~
:[シグレ]|
で、では…これが楽譜です。~
父さんに歌ってほしいのは、こことここと…▼~
:[リョウマ]|
わかった。~
賊を蹴散らしつつ、目を通しておこう。▼~
:[シグレ]|
よかったです…~
楽しみにしています!▼~
:[リョウマ]|
俺もだ。~
いい祭りにしような。▼~
:[シグレ]|
は、はい!▼~
**ハロルド [#m77c7c36]
:[シグレ]|
父さん、逃げないでください!~
今日こそ教えてくださいよ!▼~
:[ハロルド]|
い、い、嫌だ! 絶対に言わないぞっ!~
逃げろーっ!▼~
:[シグレ]|
あっ! 父さん!~
前! 落とし穴!▼~
:[ハロルド]|
えっ!?~
うわーーーーーーーーーーーっ!▼~
:[シグレ]|
…………▼~
…見事に落ちましたね…~
でも、これでもう逃げられませんよ。▼~
生まれて初めて、落とし穴に感謝です。▼~
:[ハロルド]|
うぅ…▼~
:[シグレ]|
父さん、いいじゃないですか。~
教えてくださいよ。▼~
プロポーズのとき、~
どういう歌を母さんに贈ったのか。▼~
その歌を聞かせてくれるだけでいいんです。▼~
:[ハロルド]|
…い、いや…というかそもそも…~
どうしてあの歌を聞きたいのだ?▼~
:[シグレ]|
俺、父さんと母さんの結婚記念日に~
曲を作って贈りたいと思ってるんです。▼~
そのことを母さんに相談したら、~
父さんの歌は聞いておくべきだと言われて…▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
あ、あぁ…~
そういう理由だったのか。▼~
すまない…てっきり歌を聞いて~
からかうのが目的かと思ってな…▼~
:[シグレ]|
違いますよ。~
尊敬する父さんにそんなことしません。▼~
:[ハロルド]|
わ、わかった。~
では…お前のために歌おう…▼~
あー、あー…~
ゴホン…▼~
…少年が恋に落ちたのは…~
少女の瞳が悲しげで儚くて…▼~
そして何より美しかったから…▼~
ちょ、ちょっと待った!▼~
:[シグレ]|
どうしたんですか?~
いい感じだったのに…▼~
:[ハロルド]|
いや、何が悲しくて、~
私は落とし穴の中でこの歌を…▼~
せっかくだから、ちゃんと歌いたい。~
まず、ここから引っ張り出してくれないか?▼~
:[シグレ]|
絶対に逃げずに歌ってくれますか?▼~
:[ハロルド]|
もちろんだ。~
賊を倒して心を落ちつかせたら、歌うと誓う!▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
では、はい! どうぞ!▼~
:[ハロルド]|
ふぅ…助かった…~
感謝する…▼~
:[シグレ]|
では後ほど、神社あたりで待ち合わせを。▼~
落とし穴に落ちたり荷馬車にひかれたり~
しないように、用心してきてくださいね!▼~
:[ハロルド]|
もちろんだとも!~
神輿にだってひかれやしないさ!▼~
:[シグレ]|
ならいいです。~
俺も用心して…あっ。▼~
:[ハロルド]|
なんということだ…~
そこにも落とし穴があったとは。▼~
シグレも待ち合わせに遅れぬよう、~
気をつけてくれたまえよ。▼~
:[シグレ]|
はい…気をつけます。▼~
**オーディン [#kca2fd30]
:[シグレ]|
父さん。~
弟子入り試験の続きをお願いします。▼~
:[オーディン]|
…え?今やるのか?~
戦闘中だぞ?▼~
:[シグレ]|
でも、今、俺の体は~
闇の力で暴走しかけています。▼~
この最善たる状態で~
試験を受けさせてください!▼~
:[オーディン]|
…ふっ、ならば仕方ない。~
いいだろう。思い切り暴走させてみろ!▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます!~
今日は何を詠唱すればいいですか?▼~
:[オーディン]|
そうだな…今日は…あぁ、~
シンドラルゲーター・キンスメッソルでどうだ?▼~
:[シグレ]|
シンドラルゲーター・キンスメッソル…▼~
:[オーディン]|
これは反逆者たちを操る術で…~
数ある俺の術の中でも五本の指に入る秀作だ。▼~
無慈悲なウイニングメモリーや~
悦楽のトラウリングと同様、▼~
アクアとの思い出にも満ちているし…~
お前にはいつか詠唱してもらおうと思っていた。▼~
:[シグレ]|
わ、わかりました!▼~
:[オーディン]|
…よし。~
では手本を見せるぞ。▼~
…出でよ…我が異端なる道化師たち…~
闇の深淵より顔を覗かせるがいい…▼~
いくぞ…必殺!~
シンドラルゲーター・キンスメッソル!▼~
:[シグレ]|
…す、すごいですね…~
あまりの迫力に…言葉が出ません…▼~
:[オーディン]|
だろうな。~
さあ、お前もやってみろ。▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
行きます!▼~
…出でよ…我が異端なる道化師たち…~
闇の深淵より顔を覗かせるがいい…▼~
いくぞ…必殺!~
シンドラルゲーター・キンスメッソル!▼~
:[オーディン]|
…………▼~
:[シグレ]|
…と、父さん?~
ダメだったでしょうか…▼~
:[オーディン]|
…いや。体躯に愉悦が充溢し…~
言霊が亡失してしまっただけだ…▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[オーディン]|
平たく言うと、うれしさのあまり~
言葉を失ってしまったってことだ。▼~
:[シグレ]|
ということは…▼~
:[オーディン]|
ああ、詠唱の試験・その四はクリアだ。~
よくやったな!▼~
:[シグレ]|
よかった…~
ありがとうございます!▼~
:[オーディン]|
しかし、気を抜くな。~
まだ弟子入りが決定したわけではない。▼~
お前の体に選ばれし者の紋章が出るまで~
俺はお前の師匠になるつもりはない…▼~
:[シグレ]|
体に紋章…▼~
:[オーディン]|
なんてな。まあそれは別に出なくても~
まったく気にするものではなくて…▼~
:[シグレ]|
あ。でも最近、~
体に変なアザが出てきましたよ。▼~
:[オーディン]|
えっ!?▼~
:[シグレ]|
それが何か…~
妙な形をしていたような…▼~
:[オーディン]|
な、な、なんだとーーーーーーっ!?▼~
今すぐに見たい…早急に確認したいが…~
…そ、そ、そ、その話はあとにしよう!▼~
賊のいない平和な状態で、~
じっくり見せてくれ!▼~
:[シグレ]|
…わ、わかりました!▼~
では弟子入りに期待を抱きつつ…~
賊の殲滅に全力を注ぎます!▼~
:[オーディン]|
じゃあ終わったら神社に集合だ!~
楽しみにしてるからなーっ!▼~
**ゼロ [#c7bf4737]
:[ゼロ]|
シグレ。~
屋台で食べたいものはあるか?▼~
せっかくの祭りだ。~
好きなものを買ってやるぞ。▼~
:[シグレ]|
本当ですか?~
えっと…俺が食べたいのは…▼~
うーん…~
ちょっと考えさせてください。▼~
…………▼~
ああ…~
肉の腸詰めなんか、イイですね。▼~
ギンギンに膨れ上がった腸詰めから~
汁がしたたり…▼~
:[ゼロ]|
!?▼~
:[シグレ]|
その旨みが舌を濡らすかと思うと、~
考えるだけでゾクゾクしてきます…▼~
:[ゼロ]|
ちょ、ちょっと待て!~
お前…今の言葉遣いは何だ?▼ ~
:[シグレ]|
えっ?~
なんの話ですか?▼~
:[ゼロ]|
なんの話って…▼~
お前…今、言っただろ…▼~
「腸詰めがイイ」とか…~
「ゾクゾクする」とか…▼~
:[シグレ]|
ほ、本当ですか!?~
もしかしたら、無意識のうちに?▼~
確かに最近、会話しているときとか…~
ふと相手の顔を見ると、▼~
なぜか白い目で見られていることが~
ありますけど…もしかして。▼~
:[ゼロ]|
おいおい…困ったな。~
間違いなく俺の影響だ。▼~
お前には、オレのようにはなってほしくないと~
思っていたのに…▼~
アクアだって、びっくりするぞ。▼~
:[シグレ]|
そうでしょうね…▼~
:[ゼロ]|
まあ、俺の言葉遣いの意味は~
アクアには伝えてあるが…▼~
お前が突然そんな話し方をしたら~
家族会議待ったなしだろうな。▼~
仕方ない、今夜二人で話し合おう。~
戦闘も祭りも終わったら俺のところに来い。▼~
:[シグレ]|
はい、わかりました。~
場所はどうしましょう。▼~
:[ゼロ]|
場所は…そうだな…▼~
:[シグレ]|
祭りが終わった後なら、夜ですよね。~
俺、月の見える場所がイイです。▼~
今日は満月らしいですから。▼~
:[ゼロ]|
!~
シグレは月が好きなのか?▼~
:[シグレ]|
はい、見ていると何故かとても~
満たされた気分になるんです。▼~
特に満月の下で歌うと声が澄んで、~
素敵な気分になるんですよ…▼~
:[ゼロ]|
…………▼~
…シグレ。~
話し合いはやめだ。▼~
:[シグレ]|
ええっ!?▼~
:[ゼロ]|
俺はお前が自分に似てしまうことを~
嫌だと思っていた…▼~
せっかくアクア似の綺麗なカオなのに、~
俺みたいな中身は相応しくないからな。▼~
でも俺に似てイイこともあったからな。▼~
だから、そのままでいい。~
お前は好きに生きろ。▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
でも俺、父さんと話したかったんです。~
せっかくの機会なのに…▼~
:[ゼロ]|
ふっ…わかったよ。~
可愛い息子のおねだりだ。▼~
祭りが終わったら集まって、~
他愛のない話をしよう。▼~
…大きな満月でも見ながらな。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。~
俺、楽しみにしていますね。▼~
ギンギンに膨れ上がった月を見ながら、~
父さんとイイことするの。▼~
:[ゼロ]|
…シグレ。~
やっぱり少し考えようか。▼~
**ラズワルド [#j0e93722]
:[シグレ]|
ふんふん…~
ここでこうして、くるっとターン…▼~
:[ラズワルド]|
シグレ…~
き、君…踊れるの!?▼~
:[シグレ]|
と、父さん!?▼~
見られてしまいましたか…~
は、恥ずかしいです…▼~
:[ラズワルド]|
びっくりだよ…~
君…踊りに興味があったの?▼~
:[シグレ]|
はい…実はそうなんです。~
最近、こっそり練習したりしていて。▼~
今度みんなの前で歌うときにも…~
踊りをつけてみようかと思ってます。▼~
:[ラズワルド]|
へえー!~
それ、すっごくいいと思うな!▼~
君は僕の息子だし、~
きっといい踊りを披露できると思うよ!▼~
:[シグレ]|
そう言ってもらえるとうれしいのですが…▼~
いざ本番を前にすると、~
恥ずかしいし、自信がなくなってきて…▼~
:[ラズワルド]|
うん、わかるよ。~
僕も前はそんな感じだったんだ。▼~
:[シグレ]|
えっ、父さんが!?▼~
:[ラズワルド]|
そうだね。でも、アクアのおかげで…~
僕は自分の踊りに自信がもてるようになった。▼~
:[シグレ]|
母さんのおかげで?▼~
:[ラズワルド]|
いやー、アクアはすごい人でね。▼~
ある日、踊りを見ただけで、~
僕の自信のなさを指摘してくれたんだ。▼~
それで僕は変わることができたんだ。~
逆に開き直ったっていうのかな。▼~
「僕を見て。この踊りを見て」って~
思えるようになったのさ。▼~
:[シグレ]|
「僕を見て。この踊りを見て」ですか…▼~
:[ラズワルド]|
そう思うだけで、全然違うものだよ。~
シグレもがんばってみて。▼~
:[シグレ]|
はい、わかりました。▼~
では俺もそのぐらいの気持ちで~
みんなの前に立ってみようと思います。▼~
:[ラズワルド]|
シグレなら、きっとできるよ。▼~
それに、いい歌と踊りを披露できれば、~
ナンパ成功率もかなり上がると思うし!▼~
それをバネにがんばるんだ!▼~
:[シグレ]|
いやー…~
ナンパは俺、あんまり興味ないですから…▼~
:[ラズワルド]|
あはは。僕の息子なら、~
そろそろこの感覚にも目覚めるはずだよ。▼~
可愛い女の子を見ると、~
なんかこう、ドキドキしない?▼~
:[シグレ]|
!! するかもしれません…▼~
:[ラズワルド]|
そうだろ!?▼~
:[シグレ]|
この美しい方を絵に描きたい…って!▼~
:[ラズワルド]|
そっちか!▼~
まあ、ナンパの方に興味が出てきたら、~
いつでも言って。▼~
腰を据えて相談に乗るからね!~
もちろん、踊りの方も。▼~
:[シグレ]|
はいっ。でもその前に…~
賊をこの手で踊らせてきちゃいますね?▼~
:[ラズワルド]|
頼もしいね。~
僕も援護するよ!▼~
**ブノワ [#k3c12d5a]
:[ブノワ]|
シグレ、お前はよく空を飛んでいるな…▼~
:[シグレ]|
ええ、父さん。~
空はとても気持ちがいいですよ。▼~
高いところにいると、~
悩みが全てちっぽけに思えるんです。▼~
:[ブノワ]|
そうか…~
そういうものなのか…▼~
…だが、怖くはないのか?~
落ちたら死ぬんだぞ?▼~
:[シグレ]|
怖いと思ったことはないですね。~
落ちることもないと思いますし。▼~
:[ブノワ]|
…………▼~
…シグレ、これが何かわかるか?▼~
:[シグレ]|
これは…お守りですか?~
でも、すごくボロボロですね。▼~
:[ブノワ]|
これは俺が握り締めていたものだ…~
お前が空を飛んでいるのを見る度にな…▼~
見ている方は気が気ではない…~
毎回、心臓が縮みあがってしまう…▼~
:[シグレ]|
そ、そんなに心配を~
かけてしまっていたなんて…▼~
すみません、父さん…~
父さんの気も知らずに俺は…▼~
:[ブノワ]|
かまわん…~
俺が勝手に心配しているだけだ…▼~
俺に気を使って…~
飛ぶのを止める必要はない…▼~
子供には子供の生き方がある…~
俺はそれを遠くから見守るだけだ…▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
:[ブノワ]|
お前はアクアに似て…~
とても勇敢に育ってくれた…▼~
俺は…それがとても嬉しい…▼~
:[シグレ]|
ふふ。ありがとうございます。~
でも俺は父さんにも似ていますよ。▼~
森で歌っていると、他の動物たちよりも~
なぜか熊がいちばん寄って来ますから。▼~
それでいつも、~
仲良しになるんです。▼~
:[ブノワ]|
ふっ…それは間違いなく、~
俺に似たのだな…▼~
:[シグレ]|
はい。歌うのはいつも、~
「繋がりの歌」です。▼~
:[ブノワ]|
それは…▼~
:[シグレ]|
父さんと母さんの~
思い出の歌ですよね。▼~
戦いが終わったら、今日も空を飛んで…~
俺はその歌を歌います。▼~
大切な両親のことを思いながら。▼~
:[ブノワ]|
…ああ。~
楽しみにしている。▼~
たまにはお守りを持たずに、~
見守っていよう…▼~
**レオン [#v57c5eef]
:[レオン]|
シグレ、少しいいかい?▼~
:[シグレ]|
はい、何でしょう。▼~
:[レオン]|
…………▼~
…いや、やっぱりいいや。~
忘れてくれ。▼~
:[シグレ]|
いえ、言ってくださいよ。~
気になってしまいます。▼~
:[レオン]|
すまない。~
でもなんだかその…▼~
話して拒否されたらどうしようとか~
そういうことを考えてしまってさ…▼~
:[シグレ]|
父さん、何を言っているんですか。~
俺が父さんを拒否すると思いますか?▼~
だから、言ってみてください。▼~
:[レオン]|
…………▼~
…わかった。▼~
…じ、実は今日…~
お前に歌詞を渡したいと思っているんだ。▼~
:[シグレ]|
歌詞?▼~
:[レオン]|
…お前もアクアも歌が得意だろう。~
でも、僕は違う。▼~
だから少し…~
アクアとシグレの親子関係に妬けてしまってね。▼~
シグレがアクア似なことはわかってる。~
でも…▼~
僕もシグレの親なのに、~
どうしてあんな風に接せないんだろう、って…▼~
ずっとそう思っていたんだ。▼~
それで僕も、シグレともっと親子らしく…~
親しくなる道をいろいろ模索した。▼~
そこで思い当たったのが、作詞だったんだ。▼~
僕が作詞して、シグレに歌ってもらう。~
これなら受け入れてもらえるかなって思って…▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
:[レオン]|
…その日から僕は日記を漁った。~
結婚した日のこと、お前が生まれた日のこと…▼~
いろんな家族の風景を思い出しながら、~
お前に対する気持ちを綴ってみたんだ。▼~
で、昨日、やっと完成したんだけどさ…~
さっき見直したら、恥ずかしくなってきて…▼~
こ、これは暗夜王国の…いや…~
僕の家庭の恥さらしなのではと…▼~
:[シグレ]|
は、恥だなんて~
思わないでください!▼~
:[レオン]|
え…▼~
:[シグレ]|
とても興味があります。~
ぜひ歌わせてください!▼~
:[レオン]|
ほ、本当か?~
まだ見てもいないのに?▼~
:[シグレ]|
それがどれだけの思いで書かれたものなのか、~
今の話だけでわかります。▼~
ありがとうございます…父さん。▼~
父さんが俺のことを、~
そんな風に大切に思ってくださっていたなんて。▼~
父さんの想いのこもった歌詞を歌うなんて、~
考えただけでワクワクします…▼~
だから、ぜひ!▼~
:[レオン]|
わかった…~
そう言ってもらえてうれしいよ。▼~
でも、渡すのは賊を倒してからにしようかな。▼~
今、渡したら…~
戦いに集中できそうにないからね。▼~
:[シグレ]|
あはは、わかりました。~
ではあとで、楽しみにしていますからね。▼~
歌詞を見たら…~
すぐに曲を考えてみます。▼~
:[レオン]|
ほ、本当か?~
なんか…ドキドキしてくるな。▼~
お前たちはいつも、~
こんなに楽しい空気を共有していたのか…▼~
:[シグレ]|
あはは、そうですよ。~
そして今日からは、父さんも一緒です!▼~
これからずーっと、~
一緒ですよ!▼~
**フランネル [#scafd2b4]
:[フランネル]|
シグレ! 祭りってやばいな!~
お宝がそこら中に転がっているぜ!▼~
:[シグレ]|
父さん…~
またゴミ拾いをしているのですか?▼~
:[フランネル]|
ゴミじゃねえよ!▼~
ほら!~
折れた焼き鳥の串!▼~
:[シグレ]|
何が、ほら! なのかよくわかりません…▼~
俺はそれよりも、この祭りの風景に~
宝物のような風情を感じます…▼~
石造りの灯篭が規則的に並ぶ姿、~
一対の鳥居…歴史と浪漫を感じます。▼~
:[フランネル]|
れ、れきし? ろまん?▼~
俺はそっちのほうがよくわかんねえぜ。~
ただの風景じゃねえか。▼~
おかしいなぁ。~
父子なんだからわかりあえると思ったのによ。▼~
この焼き鳥の串はどう見たって~
お宝だろ…▼~
:[シグレ]|
父さんの感性は少し独特ですからね。▼~
そういう意味では~
父さんは芸術家肌なのではないのでしょうか?▼~
:[フランネル]|
はっはっは!~
まーなー!▼~
ということは、シグレのそういう才能は~
俺の血ってことになるな!▼~
:[シグレ]|
確かに俺はよく絵を描きますし…~
そうなのかもしれませんね。▼~
:[フランネル]|
やっぱ姿は似ていなくても、~
中身は似てくるもんなんだな。▼~
け、けど別に、~
すげえ嬉しいとか思ってねえし!?▼~
:[シグレ]|
ははは。~
父さん、尻尾振りすぎですよ。▼~
:[フランネル]|
し、仕方ねえだろ!~
勝手にこうなっちまうんだから!▼~
:[シグレ]|
俺と似ていることを~
そんなに喜んでくれるんですね…▼~
俺も…すごく嬉しいです。▼~
:[フランネル]|
へへ、もしお前にも尻尾があったら~
今頃ぶんぶん振ってるんだろうな。▼~
お前さ、危ないときや困ったときは~
すぐに俺に言うんだぞ?▼~
お前は俺の大切な息子だからな。~
何がなんでも俺がお前を守ってやるから!▼~
それから、俺の知らないところで~
勝手に苦しむとかもナシだからな!▼~
:[シグレ]|
はい…~
ありがとうございます、父さん。▼~
**マークス [#ud98f37b]
:[マークス]|
シグレ。~
このあとは用事などあるか?▼~
:[シグレ]|
いえ、特にないです。▼~
:[マークス]|
そうか。ならば少し…~
隊のことで相談したいことがあるのだ。▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
また、おいしいものを食べながらですか?▼~
:[マークス]|
そうだ。~
ただ話し合っても、つまらんだろう?▼~
:[シグレ]|
…もう。~
本当に、父さんは優しい方ですね。▼~
:[マークス]|
ん? 優しい?▼~
:[シグレ]|
知っての通り、~
俺は今、悩みを抱えています。▼~
自分はどういう大人になっていけばいいのか…~
そう考えるとわからなくなって…▼~
それで俺の悩みが深くなってくると、~
父さんは相談ごとを持ちかけてきます。▼~
でも、その相談ごとは~
すぐに終わってしまいますよね。▼~
それで、あとは~
おいしいものを食べながら…▼~
父さんは俺のいいところを~
遠回しに褒めてくれて…▼~
:[マークス]|
…………▼~
:[シグレ]|
…きっと父さんは~
俺の気持ちを察してくれて…▼~
励ます口実を作るために、ありもしない~
相談ごとを持ちかけてくれたんですよね。▼~
:[マークス]|
…………▼~
:[シグレ]|
そういう父さんの優しさ、尊敬しています。~
本当にすごい人だと思います。▼~
:[マークス]|
…何を言っているのだ。~
それは誤解だ、曲解するな。▼~
私は本気でお前に相談したいことがある。~
それだけのことだ。▼~
:[シグレ]|
いいえ、わかってるんですよ。▼~
今まで黙っていましたが…~
実は、母さんから話は聞いているのです。▼~
:[マークス]|
何?▼~
:[シグレ]|
結婚前…母さんが落ち込んでいると、~
父さんは軍議などの口実を作り…▼~
母さんを連れ出してくれたって。▼~
その度においしい料理をご馳走してくれて、~
励ましてくれたって。▼~
:[マークス]|
…………▼~
まったく…お前たちには困ったものだ。~
だから、それも彼女の誤解だ。▼~
私は国のことを第一に考える人間。~
そのような生ぬるい行いはしない。▼~
:[シグレ]|
あはは。そういう言い訳をするところも~
かわいいと、母さんが言っていました。▼~
:[マークス]|
…いや、だから本当に…▼~
:[シグレ]|
俺も母さんに同感です。~
かわいいって思います。▼~
:[マークス]|
なっ…▼~
…まあいい。▼~
とにかく、賊を倒したら~
隊の作戦について相談させてもらう。▼~
気を抜かずにいるのだぞ。▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
お腹を空かせて、楽しみに待っていますね。▼~
さて…では俺も、王子として…~
民たちのために頑張って戦ってきます!▼~
:[マークス]|
ああ、その勇姿、~
しかと目に焼き付けておこう。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#dcb3c5f0]
- ブノワの「握り諦めていた」というところって「握り絞めて...
#comment
終了行:
*シグレの親子会話 [#ve146f0b]
#contents
**アクア [#fwet43240]
:[アクア]|
…シグレ。~
この間、あなたが書いた歌詞だけど…▼~
:[シグレ]|
ああ、読んでもらえましたか?▼~
:[アクア]|
ええ、でも…~
少し…ピンとこなかったかも。▼~
:[シグレ]|
えっ!?▼~
うぅ…ショックです…~
自信があっただけに…▼~
ちなみに、参考までに…~
どの辺りがだめでしたか?▼~
:[アクア]|
そうね…~
歌詞の主役の女性の描写かしら。▼~
だって、あんな英雄的な女性、この世にいる?~
非現実的すぎるわよ。▼~
:[シグレ]|
ああ、そういうことですか。▼~
でしたら母さん…俺は間違っていません。~
だって、彼女は存在しますから。▼~
俺は、その彼女の~
ありのままの姿を書いたのです。▼~
:[アクア]|
そうなの? そんな人がいるなら…~
私、見てみたいわ。▼~
:[シグレ]|
はい、いいですよ。~
じゃあ今度、鏡を持ってきますね。▼~
:[アクア]|
鏡?▼~
:[シグレ]|
あの英雄的な女性は、母さんです。~
俺は母さんのことを書いたんです。▼~
:[アクア]|
わ、私の話だったの!?~
全然心当たりがないけど…▼~
:[シグレ]|
以前、俺のいた秘境が~
敵に襲われたときのことですよ。▼~
母さんは俺を助けにきて、~
こう言ってくれましたよね。▼~
「この子に手を出すことは許さない」~
「狙うなら私を狙いなさい」って。▼~
俺はあの母さんが大好きで、~
そのかっこいい姿を歌詞にしたんです。▼~
:[アクア]|
どういうこと?~
私、そんなこと言っていた!?▼~
:[シグレ]|
はい、言いましたよ。~
俺はしっかり記憶しています。▼~
:[アクア]|
そんな…~
私、あのときは必死で…▼~
それでつい、そんなことを~
口走ってしまったのかしら。▼~
:[シグレ]|
というわけで、あの人物は~
ちゃんと実在するんです。▼~
:[アクア]|
…………▼~
…ごめんなさい…▼~
そうとは知らず、ピンとこないとか~
偉そうなことを言ってしまって…▼~
恥ずかしくて…~
穴があったら入りたい気分よ…▼~
:[シグレ]|
いいえ、いいんですよ。~
俺の歌詞の未熟さがいけないんです。▼~
俺、もう一度、書いてみます。~
そしたらまた見てください。▼~
:[アクア]|
ええ、もちろんよ。~
…でもシグレ。▼~
この歌って、完成したら~
みんなの前で発表するつもりなの?▼~
:[シグレ]|
それは…~
当然、そのつもりですけど。▼~
:[アクア]|
だったら…私のことだってバレないように…~
ボカした感じにしてもらえない?▼~
なんか…恥ずかしくって…▼~
:[シグレ]|
あはは、わかりましたよ。▼~
でもまあ、わかる人には~
わかってしまうと思いますけどね。▼~
俺はその方がいいですけど。▼~
だって…~
母さんは、俺の自慢ですから。▼~
:[アクア]|
まったく…この子ったら…▼~
:[シグレ]|
…………▼~
…母さん。ずっと俺の傍にいてくださいね。~
もうどこにも行かないでください…▼~
:[アクア]|
なあに?~
声が小さくて、聞こえなかったわ。▼~
:[シグレ]|
なんでもありません!▼~
さあ、では早く賊を倒しましょう。▼~
あの歌のようにかっこいい母さんの勇姿、~
余すところなく見せつけてください!▼~
:[アクア]|
わ、わかったわ…!▼~
**マイユニット [#ad2234c4]
#region(マイユニット男性・僕)
:[シグレ]|
ララーララララー…▼~
ルルルー…▼~
:[カムイ]|
シグレ、歌の練習かい?▼~
:[シグレ]|
ああ、すみません。~
ちょっと気晴らしに。▼~
:[カムイ]|
気晴らし?~
嫌なことでもあったのか?▼~
:[シグレ]|
!! い、いえ別に…▼~
:[カムイ]|
無理に隠さなくてもいいよ、~
父さんに話してごらん。▼~
:[シグレ]|
あの…父さんは今日も、~
お忙しいですよね…▼~
…………▼~
…いえ、やはり言わないでおきます。~
とてもわがままなことのように思えてきました。▼~
:[カムイ]|
…なんだか、深刻な話みたいだね。~
気にしないで、最後まで言って。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
はい、わかりました。~
では、失礼を承知の上で…▼~
父さんは今日も、忙しく動き回っています。~
おそらく戦いが終わった後も…▼~
では俺は、このあとのお祭りを~
誰と過ごすんだろうと…ふと思ったんです。▼~
今日は子どもの成長を願う祭りです。~
でも俺は…▼~
父さんと一緒には過ごせないのかも…▼~
…そう思ったら、~
少し気分が落ち込んでしまって…▼~
:[カムイ]|
すまない、シグレ…~
そんなことを思わせてしまって。▼~
僕はシグレのお父さんなのに、~
またさみしがらせてしまったんだね。▼~
その…最近は僕もアクアも、~
いろいろと忙しくて…▼~
:[シグレ]|
いいえ、謝らないでください。~
忙しいのは仕方のないことですし。▼~
おかしなことを考えてしまって、~
俺こそすみません…▼~
:[カムイ]|
でもシグレ。~
今日は絶対に家族で過ごそう。▼~
実は…元々、~
そういう計画だったんだ。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[カムイ]|
びっくりさせようと思って黙ってたけど…~
仕方ない、今ここで言うよ。▼~
実は、僕とアクアで歌の練習をしてるんだ。▼~
空いている時間に少しずつだけど。▼~
:[シグレ]|
歌…ですか?▼~
:[カムイ]|
うん。大事な我が子に…▼~
生まれてきてくれてありがとう、っていう~
想いを込めた歌だ。▼~
その歌を、このお祭りで~
アクアと披露しようと思っていたんだ。▼~
:[シグレ]|
!!▼~
:[カムイ]|
アクアは歌が得意だからいいけど、~
僕は苦労したよ。▼~
アクアは歌に関しては厳しくてね。~
毎日、叱られながら練習したものさ。▼~
歌は喉じゃなくて、魂で歌うのよとか…▼~
うまく歌えないのは~
心がこもってないからだとか…▼~
あなたの子どもに対する想いは~
そんなものだったの、とか。▼~
あのアクアを見たら、~
シグレもびっくりすると思うよ。▼~
:[シグレ]|
二人が…そんなことを…?▼~
:[カムイ]|
でも苦労した分、~
曲はいい仕上がりになっていると思う。▼~
寂しい想いをさせた償いではないけど…~
歌を聴いてもらえれば、▼~
シグレがどれだけ僕たちに愛されているか、~
わかってもらえると思うんだ。▼~
だから、楽しみにしててほしいな。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。~
楽しみです…とても。▼~
なんでしょう…うれしくて…~
さっきの気持ちが嘘のようです。▼~
でも、せっかくの計画を言わせてしまって~
本当にすみません…▼~
:[カムイ]|
いや、気にしないでくれ。~
元は父さんが悪かったんだから。▼~
さてと…僕は賊と戦って、~
緊張を解きほぐすとするよ。▼~
そろそろ本番かと思うと、緊張しちゃってね。▼~
:[シグレ]|
あはは、父さんも緊張するんですね。~
では、俺も行きます!▼~
本番を控えた父さんのことを、~
傍で守らせてもらいますよ!▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・俺)
:[シグレ]|
ララーララララー…▼~
ルルルー…▼~
:[カムイ]|
シグレ、歌の練習か?▼~
:[シグレ]|
ああ、すみません。~
ちょっと気晴らしに。▼~
:[カムイ]|
気晴らし?~
嫌なことでもあったのか?▼~
:[シグレ]|
!! い、いえ別に…▼~
:[カムイ]|
無理に隠さなくてもいい。~
父さんに話してみろ。▼~
:[シグレ]|
あの…父さんは今日も、~
お忙しいですよね…▼~
…………▼~
…いえ、やはり言わないでおきます。~
とてもわがままなことのように思えてきました。▼~
:[カムイ]|
…なんだか、深刻な話みたいだな。~
気にしないで、最後まで話してくれ。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
はい、わかりました。~
では、失礼を承知の上で…▼~
父さんは今日も、忙しく動き回っています。~
おそらく戦いが終わった後も…▼~
では俺は、このあとのお祭りを~
誰と過ごすんだろうと…ふと思ったんです。▼~
今日は子どもの成長を願う祭りです。~
でも俺は…▼~
父さんと一緒には過ごせないのかも…▼~
…そう思ったら、~
少し気分が落ち込んでしまって…▼~
:[カムイ]|
すまん、シグレ…~
そんなことを思わせてしまって。▼~
俺はシグレの父親なのに、~
またさみしがらせてしまったんだな。▼~
その…最近は俺もアクアも、~
いろいろと忙しくて…▼~
:[シグレ]|
いいえ、謝らないでください。~
忙しいのは仕方のないことですし。▼~
おかしなことを考えてしまって、~
俺こそすみません…▼~
:[カムイ]|
だがシグレ。~
今日は絶対に家族で過ごそう。▼~
実は…元々、~
そういう計画だったんだ。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[カムイ]|
びっくりさせようと思って黙っていたが…~
仕方ない、今ここで言おう。▼~
実は、俺とアクアで歌の練習をしているんだ。▼~
空いている時間に少しずつだが。▼~
:[シグレ]|
歌…ですか?▼~
:[カムイ]|
ああ。大事な我が子に…▼~
生まれてきてくれてありがとう、という~
想いを込めた歌だ。▼~
その歌を、このお祭りで~
アクアと披露しようと思っていた。▼~
:[シグレ]|
!!▼~
:[カムイ]|
アクアは歌が得意だからいいが、~
俺は苦労したぞ。▼~
アクアは歌に関しては厳しくてな。~
毎日、叱られながら練習した。▼~
歌は喉じゃなくて、魂で歌うのよとか…▼~
うまく歌えないのは~
心がこもってないからだとか…▼~
あなたの子どもに対する想いは~
そんなものだったの、とか。▼~
あのアクアを見たら、~
シグレもびっくりすると思うぞ。▼~
:[シグレ]|
二人が…そんなことを…?▼~
:[カムイ]|
でも苦労した分、~
曲はいい仕上がりになっていると思う。▼~
寂しい想いをさせた償いではないが…~
歌を聴いてもらえれば、▼~
シグレがどれだけ俺たちに愛されているか、~
わかってもらえると思うんだ。▼~
だから、楽しみにしていてくれ。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。~
楽しみです…とても。▼~
なんでしょう…うれしくて…~
さっきの気持ちが嘘のようです。▼~
でも、せっかくの計画を言わせてしまって~
本当にすみません…▼~
:[カムイ]|
いや、気にするな。~
元は父さんが悪かったんだから。▼~
さてと…俺は賊と戦って、~
緊張を解きほぐすとするか。▼~
そろそろ本番かと思うと、緊張してな。▼~
:[シグレ]|
あはは、父さんも緊張するんですね。~
では、俺も行きます!▼~
本番を控えた父さんのことを、~
傍で守らせてもらいますよ!▼~
#endregion
#region(マイユニット男性・私)
:[シグレ]|
ララーララララー…▼~
ルルルー…▼~
:[カムイ]|
シグレ、歌の練習ですか?▼~
:[シグレ]|
ああ、すみません。~
ちょっと気晴らしに。▼~
:[カムイ]|
気晴らし?~
嫌なことでもあったんですか?▼~
:[シグレ]|
!! い、いえ別に…▼~
:[カムイ]|
無理して隠さなくてもいいんですよ。~
父さんに話してみてください。▼~
:[シグレ]|
あの…父さんは今日も、~
お忙しいですよね…▼~
…………▼~
…いえ、やはり言わないでおきます。~
とてもわがままなことのように思えてきました。▼~
:[カムイ]|
…なんだか、深刻な話みたいですね。~
気にしないで、最後まで話してください。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
はい、わかりました。~
では、失礼を承知の上で…▼~
父さんは今日も、忙しく動き回っています。~
おそらく戦いが終わった後も…▼~
では俺は、このあとのお祭りを~
誰と過ごすんだろうと…ふと思ったんです。▼~
今日は子どもの成長を願う祭りです。~
でも俺は…▼~
父さんと一緒には過ごせないのかも…▼~
…そう思ったら、~
少し気分が落ち込んでしまって…▼~
:[カムイ]|
すみません、シグレ…~
そんなことを思わせてしまって。▼~
私はシグレの父親なのに、~
またさみしがらせてしまったんですね。▼~
その…最近は私もアクアさんも、~
いろいろと忙しくて…▼~
:[シグレ]|
いいえ、謝らないでください。~
忙しいのは仕方のないことですし。▼~
おかしなことを考えてしまって、~
俺こそすみません…▼~
:[カムイ]|
ですが、シグレ。~
今日は絶対に家族で過ごしましょう。▼~
実は…元々、~
そういう計画だったんです。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[カムイ]|
驚かせようと思って黙っていましたが…~
今ここで言ってしまいます。▼~
実は、私とアクアさんで~
歌の練習をしているんです。▼~
空いている時間に少しずつなのですが。▼~
:[シグレ]|
歌…ですか?▼~
:[カムイ]|
はい。大切な我が子に…▼~
生まれてきてくれてありがとう、という~
想いを込めた歌です。▼~
その歌を、このお祭りで~
アクアさんと披露しようと思っていました。▼~
:[シグレ]|
!!▼~
:[カムイ]|
アクアさんは歌が得意なのでいいですが、~
私は苦労しました。▼~
アクアさんは歌に関しては厳しくて…~
毎日、叱られながら練習しましたよ。▼~
歌は喉じゃなくて、魂で歌うのよとか…▼~
うまく歌えないのは~
心がこもってないからだとか…▼~
あなたの子どもに対する想いは~
そんなものだったの、とか。▼~
あのアクアさんを見たら、~
シグレも驚くと思いますよ。▼~
:[シグレ]|
二人が…そんなことを…?▼~
:[カムイ]|
でも苦労した分、~
曲はいい仕上がりになっていると思います。▼~
寂しい想いをさせた償いではありませんが…~
歌を聴いてもらえれば、▼~
シグレがどれだけ私たちに愛されているか、~
わかってもらえると思います。▼~
だから、楽しみにしていてください。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。~
楽しみです…とても。▼~
なんでしょう…うれしくて…~
さっきの気持ちが嘘のようです。▼~
でも、せっかくの計画を言わせてしまって~
本当にすみません…▼~
:[カムイ]|
いえ、気にしないでください。~
元は父さんが悪かったんですから。▼~
さてと…私は賊と戦って、~
緊張を解きほぐすとしましょうか。▼~
そろそろ本番かと思うと、~
緊張してしまって。▼~
:[シグレ]|
あはは、父さんも緊張するんですね。~
では、俺も行きます!▼~
本番を控えた父さんのことを、~
傍で守らせてもらいますよ!▼~
#endregion
**ジョーカー [#l3cfd9af]
:[シグレ]|
…………▼~
:[ジョーカー]|
また空を見上げてるのか、シグレ。~
スキだらけで危なっかしいぞ。▼~
:[シグレ]|
ご、ごめんなさい、父さん。▼~
父さんがそばにいたから安心しちゃって…~
つい油断してしまいました。▼~
:[ジョーカー]|
俺だって常にお前を守れるわけではない。~
油断するなら自軍の陣地だけにしろ。▼~
…お前にもしものことがあったら、~
俺はお前を絶対に許さんからな。▼~
:[シグレ]|
…父さん。▼~
:[ジョーカー]|
で、空を見上げて何を思っていた?~
空には何も見当たらないぞ。▼~
:[シグレ]|
そうなんです。~
空には何もありません。▼~
だからこそ、このどこまでも高い空に~
吸い込まれていくような感覚になって…▼~
はぁ…~
やっぱり、空っていいですね。▼~
:[ジョーカー]|
…何を言っているかさっぱりわからん。▼~
:[シグレ]|
俺は夕方の、紅茶色をした空が好きです…~
父さんを思い出すので…▼~
:[ジョーカー]|
…………▼~
そうか。▼~
だがお前は天馬で飛び上がって、~
空から地面を見る方が好きじゃないのか?▼~
:[シグレ]|
そうですね。~
それをすると、大抵の悩みは消えますから。▼~
でも、地面から空を~
こうして見上げるのもいいものですよ。▼~
その魅力に、今、気づいたんです。▼~
:[ジョーカー]|
どういうことだ?▼~
:[シグレ]|
地面からなら、父さんと一緒に…~
空を見上げることができますから。▼~
:[ジョーカー]|
ふっ。~
だが、俺はあまり空に興味がない。▼~
:[シグレ]|
それでもいいんです。▼~
大切なのは~
同じ時間を共有することですから。▼~
俺は父さんと…~
もっと一緒に過ごしたいです。▼~
:[ジョーカー]|
…なるほどな。~
それなら俺にも興味がある。▼~
今まで、あまり~
お前をかまってやれなかったからな。▼~
これからは時々…~
一緒に空でも見上げるとするか。▼~
:[シグレ]|
はい!~
父さん!▼~
**スズカゼ [#s4b00392]
:[シグレ]|
父さん、~
聞きたいことがあるんですけど…▼~
:[スズカゼ]|
なんでしょうか?~
答えられることならなんでも答えますよ。▼~
:[シグレ]|
父さんはどうして、~
母さんと結婚したんですか?▼~
:[スズカゼ]|
なっ!? なななっ!?~
どうしてそんなことが聞きたいのですか?▼~
:[シグレ]|
仲間と話しているときに~
親の馴れ初めの話になったんです。▼~
でも、俺、話せませんでした。~
あまり詳しく知らなかったので。▼~
:[スズカゼ]|
そ、そうですか…~
若い子たちの間ではそんな話題が…▼~
:[シグレ]|
無理ならかまいませんけど…▼~
:[スズカゼ]|
そ、そんなことはありませんよ。~
別にやましい話ではありませんし。▼~
それに今後、シグレが会話に~
入れないのもかわいそうですからね。▼~
:[シグレ]|
じゃあ、教えてくれますか?▼~
:[スズカゼ]|
ええと、そうですね…~
は、鳩が紡いだ恋、とでもいいましょうか…▼~
:[シグレ]|
鳩ですか?~
あの、空を飛んでいる鳩?▼~
:[スズカゼ]|
いえ、やっぱり違いますね…▼~
女中と漢方薬…~
白い花にアクア様の涙の物語…▼~
:[シグレ]|
父さん…~
全然、わかりません。▼~
:[スズカゼ]|
すみません…~
やはり私には上手く話せません…▼~
頭の中には鮮明に残ってはいるのですが、~
言葉で表すとなるととても難しいです。▼~
:[シグレ]|
ははは。~
俺にもその気持ちはわかります。▼~
空の素晴らしさを実感はできても、~
言葉としては表現できませんから。▼~
:[スズカゼ]|
理解してくれて嬉しいです。▼~
馴れ初めを上手く~
説明することはできませんでしたが…▼~
これだけははっきりと言えます。▼~
シグレは私とアクア様が~
愛し合って生まれた大切な子供ですからね。▼~
:[シグレ]|
父さん…~
俺にはその言葉だけで充分です。▼~
:[スズカゼ]|
これからもシグレの成長を~
ずっとそばで見守らせてくださいね。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。▼~
**ツバキ [#g422b45e]
:[ツバキ]|
あっ、シグレー!~
良かった、無事そうでー。▼~
:[シグレ]|
父さん!▼~
:[ツバキ]|
残念だよねー、この状況。~
せっかくお祭り気分になってたのにさー。▼~
:[シグレ]|
大丈夫ですよ。敵を全て倒せば、~
お祭りも再開されるはずです。▼~
:[ツバキ]|
それはそうなんだけどねー。~
楽しみにしてた分、気分の落差がさー。▼~
:[シグレ]|
父さんはお祭りが好きなんですね。~
知りませんでした。▼~
:[ツバキ]|
ただのお祭りなら別にいいんだけどさー。~
今日は特別なお祭りでしょ?▼~
子供の成長を祝い、更なる成長を願う…~
そういうの今までできなかったからさー。▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
:[ツバキ]|
ま、本当は今更、~
そんなことを願わなくてもいいんだけどねー。▼~
シグレはもう充分、~
立派に育ってくれてるからさー。▼~
:[シグレ]|
そんな…俺なんかまだまだです…~
何もかもが完璧な父さんに比べたら…▼~
:[ツバキ]|
…………▼~
シグレが俺を認めてくれているのは~
素直に嬉しいと思うよ。▼~
でも、俺と自分を比べる必要はないよ。~
シグレにはシグレのいいところがあるし。▼~
:[シグレ]|
ははは。~
そうでしょうか…▼~
:[ツバキ]|
それに俺だって、~
完璧じゃないこともあるんだよー?▼~
:[シグレ]|
えっ?~
そうなんですか?▼~
:[ツバキ]|
父親としての自分。~
これは完璧だとは思えないな…▼~
長い間、息子を秘境に閉じ込めちゃったし、~
父親らしいこともあまりできなかった…▼~
…むしろ、父親失格と言っていいかもね。▼~
:[シグレ]|
そ、そんなことはありません!~
父さんは…立派な父さんです!▼~
秘境での暮らしだって、~
俺の安全を考えてのことです。▼~
俺はちゃんと理解していますから…~
自分を父親失格だなんて…言わないでください。▼~
俺の大好きな父さんのことを悪く言うのは、~
父さん自身でも許しません。▼~
:[ツバキ]|
シグレ…▼~
ありがとう、シグレ。~
もう二度と言わないと約束するよ。▼~
:[シグレ]|
はい。▼~
:[ツバキ]|
じゃ、お詫びとして…~
今日は思いっきり一緒に遊ぼうー。▼~
今まで聞けなかったシグレのわがまま、~
なんでも聞いてあげるよー!▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。▼~
じゃあ俺、屋台の食べ物を~
たくさんおねだりしちゃいますからね。▼~
:[ツバキ]|
いいよー。~
全部の屋台を完全制覇しちゃおうー!▼~
:[シグレ]|
あはは、それは楽しみですねー!▼~
ではそのためにも…~
俺は賊の討伐に戻ります。▼~
お祭りを完璧に再開させましょうね、~
父さん!▼~
:[ツバキ]|
うんっ!~
それはもう、完璧にねー!▼~
**サイラス [#zaa4edb6]
:[シグレ]|
父さん、ちょっとお聞きしたいことが~
あるのですが…▼~
:[サイラス]|
ああ。いいぞ。~
なんでも聞いてくれ。▼~
:[シグレ]|
父さんは、母さんのどんなところを~
好きになったのですか?▼~
:[サイラス]|
ええっ!?▼~
な、なんだよ、いきなり。~
どうしてそんなことを知りたいんだ?▼~
:[シグレ]|
理由は聞かないでください。~
今は言えません。▼~
:[サイラス]|
…言わなきゃ教えてあげられないぞ。~
大事なことなんだからな。▼~
:[シグレ]|
えー…▼~
:[サイラス]|
えーってなぁ…▼~
:[シグレ]|
…………▼~
…わかりました。▼~
実は今…歌を作っているんです。▼~
その歌詞に、父さんが母さんに~
どう惚れたかっていうところを入れたいんです。▼~
:[サイラス]|
か、歌詞にか!?~
それはまた、どうして…▼~
:[シグレ]|
その曲を、二人の結婚記念日に~
贈ろうと思うのです。▼~
:[サイラス]|
結婚記念日…!~
ああ、そういうことか…!▼~
ありがとう。~
お前って本当に優しい奴だな。▼~
だったら、話すことにするよ。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます。▼~
:[サイラス]|
ええと、昔…俺は寝ている間に~
魔物に襲われたことがあってな…▼~
そこにアクアが現れて、~
倒してくれたんだ。▼~
そのときのアクアの顔が…~
その…▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[サイラス]|
美しすぎたんだ…!▼~
あの瞬間、俺の心は~
みんな持ってかれたようなものでさ。▼~
それ以来、今でも…~
俺はアクアが大好きなんだ。▼~
:[シグレ]|
なるほど。~
ありがとうございます、参考になりましたよ。▼~
でも…あはは。~
聞いてるとちょっと照れくさいですね。▼~
:[サイラス]|
そうだろ?~
でも俺はもっと照れくさい気持ちだ。▼~
…ちなみにさ。~
アクアはなんて言ってたんだ?▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[サイラス]|
俺が好きになったポイントは今、話した通りだ。~
でも、アクアは?▼~
:[シグレ]|
あはは、気になるんですか?▼~
:[サイラス]|
あ、当たり前だろう。▼~
:[シグレ]|
こればかりは言えません。~
歌になってのお楽しみということで。▼~
:[サイラス]|
うぅ…気になる!~
その歌はいつになったら聴けるんだ?▼~
:[シグレ]|
ですから、次の結婚記念日です。▼~
でも曲作りに難航したら、~
さらに次の年になるでしょうが…▼~
:[サイラス]|
な、何だよ! そんなの先すぎるだろ…~
何とかして最短で仕上げるんだ!▼~
:[シグレ]|
ええっ!?▼~
…あ、でも今…~
いい感じのメロディが浮かんできたような…▼~
:[サイラス]|
本当か?~
がんばれ! もっともっと浮かべろ!▼~
よし、賊は俺に任せておけ!~
お前は曲作りに集中するんだ! いいな!▼~
:[シグレ]|
あはは、わかりました。~
では父さん、頼みますね!▼~
:[サイラス]|
さあ賊ども!~
狙うなら俺を狙えーっ!▼~
**サイゾウ [#eaac09da]
:[シグレ]|
父さん、わたあめの屋台がありますよ。~
お祭りが再開したら、一緒に食べませんか?▼~
:[サイゾウ]|
わ、わたあめか…▼~
:[シグレ]|
あ…!~
父さんは甘味が苦手でしたね。▼~
つい忘れていました…~
すみませんでした。▼~
:[サイゾウ]|
あ、謝る必要などない。~
それに、食べないとは言っていない!▼~
:[シグレ]|
じゃあ食べるんですか?▼~
:[サイゾウ]|
…………▼~
:[シグレ]|
…無理なんですね。▼~
:[サイゾウ]|
…シグレよ。~
俺のことは気にするな。▼~
今日はせっかくの祭りなのだ。~
お前の好きなことをやればいい。▼~
俺は楽しんでいるお前の事を~
背後から見守っている。▼~
:[シグレ]|
そんなの嫌ですよ。~
なんだか怖いですし。▼~
俺は…父さんと一緒に楽しみたいです。▼~
:[サイゾウ]|
そ、そうか…▼~
確かに今まで俺は、~
お前をあまりかまってやれなかった。▼~
…よし、わかった。~
甘味以外であれば。▼~
:[シグレ]|
本当ですか?▼~
:[サイゾウ]|
これもまた父としての勤め。~
遠慮せずにやりたいことを言え。▼~
背後ではなくお前の陰で、~
にこやかに楽しんでやろう。▼~
:[シグレ]|
わあ…! なら、むこうにあった~
忍者屋敷に一緒に入りたいです。▼~
:[サイゾウ]|
に、忍者屋敷!?▼~
:[シグレ]|
はい。中に入ると忍者の人形が~
お出迎えしてくれるんです。▼~
壁が愉快にくるくると回り、~
当たっても痛くない手裏剣を投げ、▼~
わかりやすく書かれた~
やさしい忍術の書を読み…▼~
:[サイゾウ]|
おいやめろ!~
そんな生ぬるい屋敷に入るな!!▼~
どうせなら本物の~
忍者屋敷に連れて行ってやる。▼~
そこでは一瞬でもスキを見せれば~
天井から槍が降ってくるぞ!!▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[サイゾウ]|
…違う。違うな。~
ついムキになってしまった。▼~
くるくる回る壁、いいではないか。~
たのしい忍者屋敷…一緒に入ろうな…▼~
:[シグレ]|
はいっ。▼~
:[サイゾウ]|
今日くらいは…な。~
楽しく…ほがらかに…お前と遊ぶぞ。▼~
:[シグレ]|
嬉しいです。~
ありがとうございます、父さん。▼~
**アサマ [#j9852edd]
:[シグレ]|
…あ。~
と、父さん…▼~
:[アサマ]|
シグレ。~
後ろにある大きな袋はなんですか?▼~
:[シグレ]|
…いや、その。▼~
:[アサマ]|
おや?~
この…きな臭い匂いは…▼~
…………▼~
私はダメな親ですねえ。~
間違った教育をしてしまったようです。▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[アサマ]|
これは火薬の匂いです。~
あなたは大量の火薬を隠していますね。▼~
:[シグレ]|
ううっ…▼~
:[アサマ]|
図星のようですね。~
ほら、見せなさい。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[アサマ]|
…なんとまあ、火薬がぎっしり。~
よくこれだけの量の火薬を集めましたねえ…▼~
あなた、この火薬で~
何をしようとしていたのです?▼~
賊の連中を一気に吹き飛ばすのですか?▼~
それは違いますねえ。~
だとしたら、私に隠す理由がありませんから。▼~
つまり、導き出される答えは1つ。▼~
あなたはこの火薬で反社会的な行いを~
しようとしている…違いますか。▼~
:[シグレ]|
それは誤解です!▼~
俺はこの火薬で花火を~
作ろうと思っていたんです。▼~
:[アサマ]|
は、花火?▼~
:[シグレ]|
はい。お祭りに合わせて~
ドカーンと一発、打ち上げようと思って…▼~
もちろん、花火のことは~
十分に勉強してあります。▼~
:[アサマ]|
…………▼~
そ、そ、それはそれは…~
大いなる誤解をしてしまいましたねぇ…▼~
:[シグレ]|
いえ…びっくりするのも当然だと思います。▼~
:[アサマ]|
しかし、花火とは…~
ずいぶん思い切りましたねえ。▼~
あなたは派手なこととは程遠い、~
大人しい子だと思っていましたよ。▼~
:[シグレ]|
最近、よく思うんです。~
人はいつ死ぬかわからない。▼~
だからやりたいと思ったことをやろうって。▼~
:[アサマ]|
…………▼~
…シグレ、それはいい考えかたですよ。~
実に私好みです。▼~
:[シグレ]|
本当ですか?▼~
:[アサマ]|
よし、わかりました。▼~
私も花火作りに~
協力しようではありませんか。▼~
:[シグレ]|
えっ、うれしいです。~
助かります、ありがとうございます!▼~
…あ。~
でも、慎重に扱ってくださいね。▼~
これだけの火薬が爆発したら~
大変なことになりますから。▼~
:[アサマ]|
あっはっは。~
まあ、そうなったらそうなったです。▼~
真っ黒焦げのおもしろ親子として~
祭りの笑いを独占しようではありませんか。▼~
**ツクヨミ [#kb3212f5]
:[ツクヨミ]|
シグレよ、今日は特別な祭りの日だ。▼~
だから、祭りが再開したら~
なんでも望みを言うがいい。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。~
本当になんでもいいんですか?▼~
:[ツクヨミ]|
ああ。~
なんでもいいぞ。▼~
子の成長を願い、祝う祭りだからな。~
こんな日くらいはわがままを言え。▼~
:[シグレ]|
じゃあ、はずれの方にあった…~
お化け屋敷に入ってみたいです。▼~
:[ツクヨミ]|
なに!?~
お化け屋敷!?▼~
…………▼~
よし、わかった。~
好きなだけ一人で入ってこい。▼~
:[シグレ]|
俺は父さんと一緒に入りたいんですが…▼~
:[ツクヨミ]|
あはは…私に気を使う必要などないぞ。▼~
お化け屋敷は恐怖を楽しむ場所。~
一人の方がより楽しめるだろう?▼~
:[シグレ]|
いや、だから…~
父さんと一緒じゃないと…▼~
:[ツクヨミ]|
そうか…~
それほどまでに父との同行を願うか。▼~
お前のその気持ち、嬉しいぞ。~
思わず涙が出てしまいそうだ。▼~
だが、悲しいかな…▼~
父は身長制限があるゆえ~
お化け屋敷には入れぬのだ…▼~
:[シグレ]|
ないですよ。~
お化け屋敷に身長制限は…▼~
:[ツクヨミ]|
…………▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[ツクヨミ]|
うっ…!!~
ううう…!!!!▼~
すまない、シグレ…!~
父さんは、お化け屋敷が怖いんだ…!▼~
本当に申し訳ない…~
こんな、こんな不甲斐ない父親で…!▼~
:[シグレ]|
や、やっぱり…▼~
いいんですよ父さん。~
俺が悪かったです。▼~
じゃあ俺、父さんと一緒に~
わたあめが…▼~
:[ツクヨミ]|
いや! 妥協はよそう!~
これ以上お前に我慢をさせたくはない。▼~
私は大人として腹を括った。~
…お化け屋敷、入るぞ。▼~
但しひとつだけお願いがある。▼~
:[シグレ]|
なんでしょう?▼~
:[ツクヨミ]|
屋敷内では歌を歌っていてくれ…~
そうすれば、怖くなくなるかもしれん。▼~
:[シグレ]|
ははは。わかりました。~
お安い御用ですよ、父さん。▼~
:[ツクヨミ]|
頼んだぞ。~
できるだけ、明るい曲でな。▼~
**ヒナタ [#sf9f520f]
:[ヒナタ]|
シグレ!~
今度、俺に歌を教えてくれないか?▼~
:[シグレ]|
と、父さんに歌を…ですか?~
そうです…ね…▼~
:[ヒナタ]|
な、なんだよ、その言い方!~
俺には歌は無理だってのか!?▼~
:[シグレ]|
い、いえ!~
そんなことはありません!▼~
も、もちろん、~
俺でよければご指導します。▼~
:[ヒナタ]|
ははは!~
ありがとうな、シグレ!▼~
:[シグレ]|
歌は心ですからね、父さん。~
上手い下手ではなく、心が重要なんです。▼~
そのことを忘れずにがんばりましょう。~
心、心です。わかりましたね、父さん?▼~
:[ヒナタ]|
わ、わかった!▼~
:[シグレ]|
ではまず、簡単な歌から始めましょう。▼~
澄み渡る川の流れ…♪~
煌く木漏れ日は永久に…♪▼~
:[ヒナタ]|
ぼえぇぇぇぇぇぇ♪▼~
:[シグレ]|
…父さん。▼~
澄み渡る川の流れ、です。~
誰もぼえぇ、とは歌っていませんよ。▼~
:[ヒナタ]|
えっ!?~
俺、ぼえぇって歌ってたのか!?▼~
:[シグレ]|
…………~
では、続けてみましょう。▼~
煌く木漏れ日…♪▼~
:[ヒナタ]|
ぼえぼえぼえぇぇぇぇ♪▼~
:[シグレ]|
…すみません、父さん。▼~
これ以上、続けてしまうと~
俺の中の何かが壊れてしまいそうです…▼~
:[ヒナタ]|
そ、それはやばいな!~
わかったぜ、歌を教わるのはあきらめる!▼~
:[シグレ]|
すみません、父さん…~
俺が不甲斐ないばかりに…▼~
:[ヒナタ]|
いや、本当のことを言うとさ、~
歌を教わるのが目的じゃなかったんだ。▼~
俺はお前と~
少しでも一緒にいたかったからさ。▼~
こんな妙なお願いをしたってわけだ。▼~
:[シグレ]|
そうだったのですか…▼~
:[ヒナタ]|
ほら、付き合わせちまったお礼にこれをやるよ。▼~
白夜の山奥の清流にしか生えない、~
滋養強壮によく効く野菜なんだぜ。▼~
:[シグレ]|
これ、俺の大好物の野菜です…▼~
父さん…~
また今度、歌を一緒に歌いましょう。▼~
上手く教えることは~
できないかもしれませんが…▼~
それでもまた…~
俺は父さんに歌を教えたいです。▼~
:[ヒナタ]|
ははは。~
ありがとうな、シグレ。▼~
**タクミ [#s0bfe154]
:[タクミ]|
賊の襲撃か。~
これではせっかくの祭りが台無しだよ。▼~
:[シグレ]|
俺、父さんと祭りを回るの~
すごく楽しみにしてたのに…残念です。▼~
:[タクミ]|
さっさと賊を退治して~
祭りを再開させないといけないね。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
:[タクミ]|
どうしたの、シグレ?~
調子でも悪いのか?▼~
:[シグレ]|
あの、父さん…~
少し聞き辛いことを聞いてもいいですか?▼~
:[タクミ]|
聞き辛いこと?~
なに? 話してみなよ。▼~
:[シグレ]|
父さんと母さんは…~
血は繋がってなくても姉弟なんですよね。▼~
その…結婚するとき…~
何か抵抗はなかったのかな、って。▼~
:[タクミ]|
なんだ。そんなことが聞きたかったのか。~
別に大した質問じゃないね。▼~
頭の固い連中からの抵抗はあったさ。~
だが、そんなもの何も問題じゃなかった。▼~
:[シグレ]|
どうしてですか?▼~
:[タクミ]|
僕のアクアに対する気持ちは~
確固として揺ぎ無かったから。▼~
:[シグレ]|
ふふ。父さんは母さんを…~
本当に愛しているんですね。▼~
:[タクミ]|
ちょっ…照れくさいこと言うなよ。~
まあ、その通りだけど。▼~
そして、シグレが生まれてくれたことで…▼~
僕たちの選択は間違ってなかった、~
そう確信したよ。▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
俺も父さんたちの子として生まれて…~
すごく幸せです。▼~
この気持ちを歌にして、~
今から父さんに…▼~
:[タクミ]|
ええ!? 今はいいよ!~
その、戦闘中だし!!▼~
:[シグレ]|
そうですか…では賊を片付けた後で。▼~
:[タクミ]|
うん…それならまあ、いいかな。~
でも、もうこの話の続きはしないよ?▼~
さすがにこれ以上続けたら、~
顔から火が出てしまいそうだし…▼~
:[シグレ]|
ははは。~
わかりました、父さん。▼~
今日は可愛い父さんの一面が見られて~
とっても嬉しいですよ。▼~
**ニシキ [#m754a850]
:[シグレ]|
…………▼~
:[ニシキ]|
シグレ、空を見上げてどうしたんだい?~
おいしそうなものでも浮かんでいるのかな?▼~
:[シグレ]|
あはは。~
空には雲しかありませんよ、父さん。▼~
:[ニシキ]|
そうだよねぇ。~
じゃあ、雲を眺めていたのかい?▼~
:[シグレ]|
いえ、特にそういうわけでもないんですが…▼~
:[ニシキ]|
じゃあ、ボーっとしていたわけだ。~
戦闘中の余裕ってやつだね。▼~
:[シグレ]|
す、すみません…▼~
:[ニシキ]|
いいんだいいんだ。▼~
シグレのそういうところ、~
きっとボクに似たんだろうし。▼~
:[シグレ]|
そうなんですね。~
なら、この癖も嬉しいです。▼~
:[ニシキ]|
でもまぁ、一応気をつけておくれよ。~
シグレに何かあったら大変だからさ。▼~
キミが元気に過ごしていてくれることが~
ボクの心の平穏の絶対条件なんだからさ。▼~
:[シグレ]|
父さん…~
俺も同じです。▼~
父さんが元気でいてくれないと、~
空を飛んだとしても、心は晴れないでしょう。▼~
:[ニシキ]|
ははは。大切な人が増えると~
それだけ平穏を保つのが難しくなるんだねぇ。▼~
でも、それでも…~
大切な人が増える方がきっといいんだよね。▼~
:[シグレ]|
はい…その方がいいです。~
俺がいるのは大切な人たちのおかげですから。▼~
それは父さんや母さんや…~
この軍にいる仲間たち。▼~
それからあの日、~
秘境で死んでしまったみんなのおかげです…▼~
:[ニシキ]|
シグレには、辛い思いを沢山させてしまったね。~
でも、これからはボクがそばにいるから。▼~
:[シグレ]|
ふふ…おかげでいつでも、~
このふわふわの尻尾を触ることができます。▼~
:[ニシキ]|
キミはボクの尻尾が好きだねぇ。▼~
:[シグレ]|
父さんの毛並みは世界一ですから。▼~
:[ニシキ]|
あはは、ありがとう。~
いつでも枕にしていいよ。▼~
早く2人で並んで~
ボーっとできる世の中になるといいなぁ。▼~
そのためにもがんばらなくちゃね。~
シグレ。▼~
:[シグレ]|
はい、父さん…▼~
**リョウマ [#t3851a90]
:[シグレ]|
父さん、ちょっといいですか?▼~
:[リョウマ]|
なんだ?▼~
:[シグレ]|
…………▼~
ご、ごめんなさい…~
やっぱり…なんでもないです…▼~
:[リョウマ]|
おい、シグレ。~
話しかけておいてそれはないだろう。▼~
さあ、言え。~
なんだ?▼~
:[シグレ]|
…いえ、実は1つ…~
頼みごとをしようと思ったのですが…▼~
やっぱり…いいです…▼~
:[リョウマ]|
ははは、まったく…~
親子そろって…▼~
:[シグレ]|
親子そろって…とは?▼~
:[リョウマ]|
アクアも人に頼るのが苦手な質だ。~
だから以前から何度も言ったものだ。▼~
遠慮せず、俺を頼れとな。▼~
:[シグレ]|
…………▼~
では…その…言います…▼~
今日ののど自慢大会…~
家族で…その…合唱を…しませんか…▼~
:[リョウマ]|
!?▼~
:[シグレ]|
い、いえいえ…~
やっぱり言うべきではありませんでしたね…▼~
や、やっぱり無理ですよね。~
第一王子が公衆の面前で歌うなんて…▼~
:[リョウマ]|
…どんな歌を合唱するのだ?▼~
:[シグレ]|
「健やかなる子ら」という歌です…▼~
:[リョウマ]|
そのような歌は聴いたことがないが…▼~
:[シグレ]|
ああ、俺が作詞作曲しました。~
今日のために。▼~
お祭りにきている全ての子どもたちの~
健やかな成長を願う歌です。▼~
:[リョウマ]|
…………▼~
いいだろう、お前の心意気に惚れた。~
俺も歌うぞ。~
:[シグレ]|
えっ…▼~
:[リョウマ]|
むしろ第一王子として絶対に歌うべき。~
そんな気がしてきた。▼~
:[シグレ]|
ほ、本当ですか?▼~
:[リョウマ]|
ああ、男に二言はない。▼~
:[シグレ]|
で、では…これが楽譜です。~
父さんに歌ってほしいのは、こことここと…▼~
:[リョウマ]|
わかった。~
賊を蹴散らしつつ、目を通しておこう。▼~
:[シグレ]|
よかったです…~
楽しみにしています!▼~
:[リョウマ]|
俺もだ。~
いい祭りにしような。▼~
:[シグレ]|
は、はい!▼~
**ハロルド [#m77c7c36]
:[シグレ]|
父さん、逃げないでください!~
今日こそ教えてくださいよ!▼~
:[ハロルド]|
い、い、嫌だ! 絶対に言わないぞっ!~
逃げろーっ!▼~
:[シグレ]|
あっ! 父さん!~
前! 落とし穴!▼~
:[ハロルド]|
えっ!?~
うわーーーーーーーーーーーっ!▼~
:[シグレ]|
…………▼~
…見事に落ちましたね…~
でも、これでもう逃げられませんよ。▼~
生まれて初めて、落とし穴に感謝です。▼~
:[ハロルド]|
うぅ…▼~
:[シグレ]|
父さん、いいじゃないですか。~
教えてくださいよ。▼~
プロポーズのとき、~
どういう歌を母さんに贈ったのか。▼~
その歌を聞かせてくれるだけでいいんです。▼~
:[ハロルド]|
…い、いや…というかそもそも…~
どうしてあの歌を聞きたいのだ?▼~
:[シグレ]|
俺、父さんと母さんの結婚記念日に~
曲を作って贈りたいと思ってるんです。▼~
そのことを母さんに相談したら、~
父さんの歌は聞いておくべきだと言われて…▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
あ、あぁ…~
そういう理由だったのか。▼~
すまない…てっきり歌を聞いて~
からかうのが目的かと思ってな…▼~
:[シグレ]|
違いますよ。~
尊敬する父さんにそんなことしません。▼~
:[ハロルド]|
わ、わかった。~
では…お前のために歌おう…▼~
あー、あー…~
ゴホン…▼~
…少年が恋に落ちたのは…~
少女の瞳が悲しげで儚くて…▼~
そして何より美しかったから…▼~
ちょ、ちょっと待った!▼~
:[シグレ]|
どうしたんですか?~
いい感じだったのに…▼~
:[ハロルド]|
いや、何が悲しくて、~
私は落とし穴の中でこの歌を…▼~
せっかくだから、ちゃんと歌いたい。~
まず、ここから引っ張り出してくれないか?▼~
:[シグレ]|
絶対に逃げずに歌ってくれますか?▼~
:[ハロルド]|
もちろんだ。~
賊を倒して心を落ちつかせたら、歌うと誓う!▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
では、はい! どうぞ!▼~
:[ハロルド]|
ふぅ…助かった…~
感謝する…▼~
:[シグレ]|
では後ほど、神社あたりで待ち合わせを。▼~
落とし穴に落ちたり荷馬車にひかれたり~
しないように、用心してきてくださいね!▼~
:[ハロルド]|
もちろんだとも!~
神輿にだってひかれやしないさ!▼~
:[シグレ]|
ならいいです。~
俺も用心して…あっ。▼~
:[ハロルド]|
なんということだ…~
そこにも落とし穴があったとは。▼~
シグレも待ち合わせに遅れぬよう、~
気をつけてくれたまえよ。▼~
:[シグレ]|
はい…気をつけます。▼~
**オーディン [#kca2fd30]
:[シグレ]|
父さん。~
弟子入り試験の続きをお願いします。▼~
:[オーディン]|
…え?今やるのか?~
戦闘中だぞ?▼~
:[シグレ]|
でも、今、俺の体は~
闇の力で暴走しかけています。▼~
この最善たる状態で~
試験を受けさせてください!▼~
:[オーディン]|
…ふっ、ならば仕方ない。~
いいだろう。思い切り暴走させてみろ!▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます!~
今日は何を詠唱すればいいですか?▼~
:[オーディン]|
そうだな…今日は…あぁ、~
シンドラルゲーター・キンスメッソルでどうだ?▼~
:[シグレ]|
シンドラルゲーター・キンスメッソル…▼~
:[オーディン]|
これは反逆者たちを操る術で…~
数ある俺の術の中でも五本の指に入る秀作だ。▼~
無慈悲なウイニングメモリーや~
悦楽のトラウリングと同様、▼~
アクアとの思い出にも満ちているし…~
お前にはいつか詠唱してもらおうと思っていた。▼~
:[シグレ]|
わ、わかりました!▼~
:[オーディン]|
…よし。~
では手本を見せるぞ。▼~
…出でよ…我が異端なる道化師たち…~
闇の深淵より顔を覗かせるがいい…▼~
いくぞ…必殺!~
シンドラルゲーター・キンスメッソル!▼~
:[シグレ]|
…す、すごいですね…~
あまりの迫力に…言葉が出ません…▼~
:[オーディン]|
だろうな。~
さあ、お前もやってみろ。▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
行きます!▼~
…出でよ…我が異端なる道化師たち…~
闇の深淵より顔を覗かせるがいい…▼~
いくぞ…必殺!~
シンドラルゲーター・キンスメッソル!▼~
:[オーディン]|
…………▼~
:[シグレ]|
…と、父さん?~
ダメだったでしょうか…▼~
:[オーディン]|
…いや。体躯に愉悦が充溢し…~
言霊が亡失してしまっただけだ…▼~
:[シグレ]|
えっ?▼~
:[オーディン]|
平たく言うと、うれしさのあまり~
言葉を失ってしまったってことだ。▼~
:[シグレ]|
ということは…▼~
:[オーディン]|
ああ、詠唱の試験・その四はクリアだ。~
よくやったな!▼~
:[シグレ]|
よかった…~
ありがとうございます!▼~
:[オーディン]|
しかし、気を抜くな。~
まだ弟子入りが決定したわけではない。▼~
お前の体に選ばれし者の紋章が出るまで~
俺はお前の師匠になるつもりはない…▼~
:[シグレ]|
体に紋章…▼~
:[オーディン]|
なんてな。まあそれは別に出なくても~
まったく気にするものではなくて…▼~
:[シグレ]|
あ。でも最近、~
体に変なアザが出てきましたよ。▼~
:[オーディン]|
えっ!?▼~
:[シグレ]|
それが何か…~
妙な形をしていたような…▼~
:[オーディン]|
な、な、なんだとーーーーーーっ!?▼~
今すぐに見たい…早急に確認したいが…~
…そ、そ、そ、その話はあとにしよう!▼~
賊のいない平和な状態で、~
じっくり見せてくれ!▼~
:[シグレ]|
…わ、わかりました!▼~
では弟子入りに期待を抱きつつ…~
賊の殲滅に全力を注ぎます!▼~
:[オーディン]|
じゃあ終わったら神社に集合だ!~
楽しみにしてるからなーっ!▼~
**ゼロ [#c7bf4737]
:[ゼロ]|
シグレ。~
屋台で食べたいものはあるか?▼~
せっかくの祭りだ。~
好きなものを買ってやるぞ。▼~
:[シグレ]|
本当ですか?~
えっと…俺が食べたいのは…▼~
うーん…~
ちょっと考えさせてください。▼~
…………▼~
ああ…~
肉の腸詰めなんか、イイですね。▼~
ギンギンに膨れ上がった腸詰めから~
汁がしたたり…▼~
:[ゼロ]|
!?▼~
:[シグレ]|
その旨みが舌を濡らすかと思うと、~
考えるだけでゾクゾクしてきます…▼~
:[ゼロ]|
ちょ、ちょっと待て!~
お前…今の言葉遣いは何だ?▼ ~
:[シグレ]|
えっ?~
なんの話ですか?▼~
:[ゼロ]|
なんの話って…▼~
お前…今、言っただろ…▼~
「腸詰めがイイ」とか…~
「ゾクゾクする」とか…▼~
:[シグレ]|
ほ、本当ですか!?~
もしかしたら、無意識のうちに?▼~
確かに最近、会話しているときとか…~
ふと相手の顔を見ると、▼~
なぜか白い目で見られていることが~
ありますけど…もしかして。▼~
:[ゼロ]|
おいおい…困ったな。~
間違いなく俺の影響だ。▼~
お前には、オレのようにはなってほしくないと~
思っていたのに…▼~
アクアだって、びっくりするぞ。▼~
:[シグレ]|
そうでしょうね…▼~
:[ゼロ]|
まあ、俺の言葉遣いの意味は~
アクアには伝えてあるが…▼~
お前が突然そんな話し方をしたら~
家族会議待ったなしだろうな。▼~
仕方ない、今夜二人で話し合おう。~
戦闘も祭りも終わったら俺のところに来い。▼~
:[シグレ]|
はい、わかりました。~
場所はどうしましょう。▼~
:[ゼロ]|
場所は…そうだな…▼~
:[シグレ]|
祭りが終わった後なら、夜ですよね。~
俺、月の見える場所がイイです。▼~
今日は満月らしいですから。▼~
:[ゼロ]|
!~
シグレは月が好きなのか?▼~
:[シグレ]|
はい、見ていると何故かとても~
満たされた気分になるんです。▼~
特に満月の下で歌うと声が澄んで、~
素敵な気分になるんですよ…▼~
:[ゼロ]|
…………▼~
…シグレ。~
話し合いはやめだ。▼~
:[シグレ]|
ええっ!?▼~
:[ゼロ]|
俺はお前が自分に似てしまうことを~
嫌だと思っていた…▼~
せっかくアクア似の綺麗なカオなのに、~
俺みたいな中身は相応しくないからな。▼~
でも俺に似てイイこともあったからな。▼~
だから、そのままでいい。~
お前は好きに生きろ。▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
でも俺、父さんと話したかったんです。~
せっかくの機会なのに…▼~
:[ゼロ]|
ふっ…わかったよ。~
可愛い息子のおねだりだ。▼~
祭りが終わったら集まって、~
他愛のない話をしよう。▼~
…大きな満月でも見ながらな。▼~
:[シグレ]|
ありがとうございます、父さん。~
俺、楽しみにしていますね。▼~
ギンギンに膨れ上がった月を見ながら、~
父さんとイイことするの。▼~
:[ゼロ]|
…シグレ。~
やっぱり少し考えようか。▼~
**ラズワルド [#j0e93722]
:[シグレ]|
ふんふん…~
ここでこうして、くるっとターン…▼~
:[ラズワルド]|
シグレ…~
き、君…踊れるの!?▼~
:[シグレ]|
と、父さん!?▼~
見られてしまいましたか…~
は、恥ずかしいです…▼~
:[ラズワルド]|
びっくりだよ…~
君…踊りに興味があったの?▼~
:[シグレ]|
はい…実はそうなんです。~
最近、こっそり練習したりしていて。▼~
今度みんなの前で歌うときにも…~
踊りをつけてみようかと思ってます。▼~
:[ラズワルド]|
へえー!~
それ、すっごくいいと思うな!▼~
君は僕の息子だし、~
きっといい踊りを披露できると思うよ!▼~
:[シグレ]|
そう言ってもらえるとうれしいのですが…▼~
いざ本番を前にすると、~
恥ずかしいし、自信がなくなってきて…▼~
:[ラズワルド]|
うん、わかるよ。~
僕も前はそんな感じだったんだ。▼~
:[シグレ]|
えっ、父さんが!?▼~
:[ラズワルド]|
そうだね。でも、アクアのおかげで…~
僕は自分の踊りに自信がもてるようになった。▼~
:[シグレ]|
母さんのおかげで?▼~
:[ラズワルド]|
いやー、アクアはすごい人でね。▼~
ある日、踊りを見ただけで、~
僕の自信のなさを指摘してくれたんだ。▼~
それで僕は変わることができたんだ。~
逆に開き直ったっていうのかな。▼~
「僕を見て。この踊りを見て」って~
思えるようになったのさ。▼~
:[シグレ]|
「僕を見て。この踊りを見て」ですか…▼~
:[ラズワルド]|
そう思うだけで、全然違うものだよ。~
シグレもがんばってみて。▼~
:[シグレ]|
はい、わかりました。▼~
では俺もそのぐらいの気持ちで~
みんなの前に立ってみようと思います。▼~
:[ラズワルド]|
シグレなら、きっとできるよ。▼~
それに、いい歌と踊りを披露できれば、~
ナンパ成功率もかなり上がると思うし!▼~
それをバネにがんばるんだ!▼~
:[シグレ]|
いやー…~
ナンパは俺、あんまり興味ないですから…▼~
:[ラズワルド]|
あはは。僕の息子なら、~
そろそろこの感覚にも目覚めるはずだよ。▼~
可愛い女の子を見ると、~
なんかこう、ドキドキしない?▼~
:[シグレ]|
!! するかもしれません…▼~
:[ラズワルド]|
そうだろ!?▼~
:[シグレ]|
この美しい方を絵に描きたい…って!▼~
:[ラズワルド]|
そっちか!▼~
まあ、ナンパの方に興味が出てきたら、~
いつでも言って。▼~
腰を据えて相談に乗るからね!~
もちろん、踊りの方も。▼~
:[シグレ]|
はいっ。でもその前に…~
賊をこの手で踊らせてきちゃいますね?▼~
:[ラズワルド]|
頼もしいね。~
僕も援護するよ!▼~
**ブノワ [#k3c12d5a]
:[ブノワ]|
シグレ、お前はよく空を飛んでいるな…▼~
:[シグレ]|
ええ、父さん。~
空はとても気持ちがいいですよ。▼~
高いところにいると、~
悩みが全てちっぽけに思えるんです。▼~
:[ブノワ]|
そうか…~
そういうものなのか…▼~
…だが、怖くはないのか?~
落ちたら死ぬんだぞ?▼~
:[シグレ]|
怖いと思ったことはないですね。~
落ちることもないと思いますし。▼~
:[ブノワ]|
…………▼~
…シグレ、これが何かわかるか?▼~
:[シグレ]|
これは…お守りですか?~
でも、すごくボロボロですね。▼~
:[ブノワ]|
これは俺が握り締めていたものだ…~
お前が空を飛んでいるのを見る度にな…▼~
見ている方は気が気ではない…~
毎回、心臓が縮みあがってしまう…▼~
:[シグレ]|
そ、そんなに心配を~
かけてしまっていたなんて…▼~
すみません、父さん…~
父さんの気も知らずに俺は…▼~
:[ブノワ]|
かまわん…~
俺が勝手に心配しているだけだ…▼~
俺に気を使って…~
飛ぶのを止める必要はない…▼~
子供には子供の生き方がある…~
俺はそれを遠くから見守るだけだ…▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
:[ブノワ]|
お前はアクアに似て…~
とても勇敢に育ってくれた…▼~
俺は…それがとても嬉しい…▼~
:[シグレ]|
ふふ。ありがとうございます。~
でも俺は父さんにも似ていますよ。▼~
森で歌っていると、他の動物たちよりも~
なぜか熊がいちばん寄って来ますから。▼~
それでいつも、~
仲良しになるんです。▼~
:[ブノワ]|
ふっ…それは間違いなく、~
俺に似たのだな…▼~
:[シグレ]|
はい。歌うのはいつも、~
「繋がりの歌」です。▼~
:[ブノワ]|
それは…▼~
:[シグレ]|
父さんと母さんの~
思い出の歌ですよね。▼~
戦いが終わったら、今日も空を飛んで…~
俺はその歌を歌います。▼~
大切な両親のことを思いながら。▼~
:[ブノワ]|
…ああ。~
楽しみにしている。▼~
たまにはお守りを持たずに、~
見守っていよう…▼~
**レオン [#v57c5eef]
:[レオン]|
シグレ、少しいいかい?▼~
:[シグレ]|
はい、何でしょう。▼~
:[レオン]|
…………▼~
…いや、やっぱりいいや。~
忘れてくれ。▼~
:[シグレ]|
いえ、言ってくださいよ。~
気になってしまいます。▼~
:[レオン]|
すまない。~
でもなんだかその…▼~
話して拒否されたらどうしようとか~
そういうことを考えてしまってさ…▼~
:[シグレ]|
父さん、何を言っているんですか。~
俺が父さんを拒否すると思いますか?▼~
だから、言ってみてください。▼~
:[レオン]|
…………▼~
…わかった。▼~
…じ、実は今日…~
お前に歌詞を渡したいと思っているんだ。▼~
:[シグレ]|
歌詞?▼~
:[レオン]|
…お前もアクアも歌が得意だろう。~
でも、僕は違う。▼~
だから少し…~
アクアとシグレの親子関係に妬けてしまってね。▼~
シグレがアクア似なことはわかってる。~
でも…▼~
僕もシグレの親なのに、~
どうしてあんな風に接せないんだろう、って…▼~
ずっとそう思っていたんだ。▼~
それで僕も、シグレともっと親子らしく…~
親しくなる道をいろいろ模索した。▼~
そこで思い当たったのが、作詞だったんだ。▼~
僕が作詞して、シグレに歌ってもらう。~
これなら受け入れてもらえるかなって思って…▼~
:[シグレ]|
父さん…▼~
:[レオン]|
…その日から僕は日記を漁った。~
結婚した日のこと、お前が生まれた日のこと…▼~
いろんな家族の風景を思い出しながら、~
お前に対する気持ちを綴ってみたんだ。▼~
で、昨日、やっと完成したんだけどさ…~
さっき見直したら、恥ずかしくなってきて…▼~
こ、これは暗夜王国の…いや…~
僕の家庭の恥さらしなのではと…▼~
:[シグレ]|
は、恥だなんて~
思わないでください!▼~
:[レオン]|
え…▼~
:[シグレ]|
とても興味があります。~
ぜひ歌わせてください!▼~
:[レオン]|
ほ、本当か?~
まだ見てもいないのに?▼~
:[シグレ]|
それがどれだけの思いで書かれたものなのか、~
今の話だけでわかります。▼~
ありがとうございます…父さん。▼~
父さんが俺のことを、~
そんな風に大切に思ってくださっていたなんて。▼~
父さんの想いのこもった歌詞を歌うなんて、~
考えただけでワクワクします…▼~
だから、ぜひ!▼~
:[レオン]|
わかった…~
そう言ってもらえてうれしいよ。▼~
でも、渡すのは賊を倒してからにしようかな。▼~
今、渡したら…~
戦いに集中できそうにないからね。▼~
:[シグレ]|
あはは、わかりました。~
ではあとで、楽しみにしていますからね。▼~
歌詞を見たら…~
すぐに曲を考えてみます。▼~
:[レオン]|
ほ、本当か?~
なんか…ドキドキしてくるな。▼~
お前たちはいつも、~
こんなに楽しい空気を共有していたのか…▼~
:[シグレ]|
あはは、そうですよ。~
そして今日からは、父さんも一緒です!▼~
これからずーっと、~
一緒ですよ!▼~
**フランネル [#scafd2b4]
:[フランネル]|
シグレ! 祭りってやばいな!~
お宝がそこら中に転がっているぜ!▼~
:[シグレ]|
父さん…~
またゴミ拾いをしているのですか?▼~
:[フランネル]|
ゴミじゃねえよ!▼~
ほら!~
折れた焼き鳥の串!▼~
:[シグレ]|
何が、ほら! なのかよくわかりません…▼~
俺はそれよりも、この祭りの風景に~
宝物のような風情を感じます…▼~
石造りの灯篭が規則的に並ぶ姿、~
一対の鳥居…歴史と浪漫を感じます。▼~
:[フランネル]|
れ、れきし? ろまん?▼~
俺はそっちのほうがよくわかんねえぜ。~
ただの風景じゃねえか。▼~
おかしいなぁ。~
父子なんだからわかりあえると思ったのによ。▼~
この焼き鳥の串はどう見たって~
お宝だろ…▼~
:[シグレ]|
父さんの感性は少し独特ですからね。▼~
そういう意味では~
父さんは芸術家肌なのではないのでしょうか?▼~
:[フランネル]|
はっはっは!~
まーなー!▼~
ということは、シグレのそういう才能は~
俺の血ってことになるな!▼~
:[シグレ]|
確かに俺はよく絵を描きますし…~
そうなのかもしれませんね。▼~
:[フランネル]|
やっぱ姿は似ていなくても、~
中身は似てくるもんなんだな。▼~
け、けど別に、~
すげえ嬉しいとか思ってねえし!?▼~
:[シグレ]|
ははは。~
父さん、尻尾振りすぎですよ。▼~
:[フランネル]|
し、仕方ねえだろ!~
勝手にこうなっちまうんだから!▼~
:[シグレ]|
俺と似ていることを~
そんなに喜んでくれるんですね…▼~
俺も…すごく嬉しいです。▼~
:[フランネル]|
へへ、もしお前にも尻尾があったら~
今頃ぶんぶん振ってるんだろうな。▼~
お前さ、危ないときや困ったときは~
すぐに俺に言うんだぞ?▼~
お前は俺の大切な息子だからな。~
何がなんでも俺がお前を守ってやるから!▼~
それから、俺の知らないところで~
勝手に苦しむとかもナシだからな!▼~
:[シグレ]|
はい…~
ありがとうございます、父さん。▼~
**マークス [#ud98f37b]
:[マークス]|
シグレ。~
このあとは用事などあるか?▼~
:[シグレ]|
いえ、特にないです。▼~
:[マークス]|
そうか。ならば少し…~
隊のことで相談したいことがあるのだ。▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
また、おいしいものを食べながらですか?▼~
:[マークス]|
そうだ。~
ただ話し合っても、つまらんだろう?▼~
:[シグレ]|
…もう。~
本当に、父さんは優しい方ですね。▼~
:[マークス]|
ん? 優しい?▼~
:[シグレ]|
知っての通り、~
俺は今、悩みを抱えています。▼~
自分はどういう大人になっていけばいいのか…~
そう考えるとわからなくなって…▼~
それで俺の悩みが深くなってくると、~
父さんは相談ごとを持ちかけてきます。▼~
でも、その相談ごとは~
すぐに終わってしまいますよね。▼~
それで、あとは~
おいしいものを食べながら…▼~
父さんは俺のいいところを~
遠回しに褒めてくれて…▼~
:[マークス]|
…………▼~
:[シグレ]|
…きっと父さんは~
俺の気持ちを察してくれて…▼~
励ます口実を作るために、ありもしない~
相談ごとを持ちかけてくれたんですよね。▼~
:[マークス]|
…………▼~
:[シグレ]|
そういう父さんの優しさ、尊敬しています。~
本当にすごい人だと思います。▼~
:[マークス]|
…何を言っているのだ。~
それは誤解だ、曲解するな。▼~
私は本気でお前に相談したいことがある。~
それだけのことだ。▼~
:[シグレ]|
いいえ、わかってるんですよ。▼~
今まで黙っていましたが…~
実は、母さんから話は聞いているのです。▼~
:[マークス]|
何?▼~
:[シグレ]|
結婚前…母さんが落ち込んでいると、~
父さんは軍議などの口実を作り…▼~
母さんを連れ出してくれたって。▼~
その度においしい料理をご馳走してくれて、~
励ましてくれたって。▼~
:[マークス]|
…………▼~
まったく…お前たちには困ったものだ。~
だから、それも彼女の誤解だ。▼~
私は国のことを第一に考える人間。~
そのような生ぬるい行いはしない。▼~
:[シグレ]|
あはは。そういう言い訳をするところも~
かわいいと、母さんが言っていました。▼~
:[マークス]|
…いや、だから本当に…▼~
:[シグレ]|
俺も母さんに同感です。~
かわいいって思います。▼~
:[マークス]|
なっ…▼~
…まあいい。▼~
とにかく、賊を倒したら~
隊の作戦について相談させてもらう。▼~
気を抜かずにいるのだぞ。▼~
:[シグレ]|
わかりました。~
お腹を空かせて、楽しみに待っていますね。▼~
さて…では俺も、王子として…~
民たちのために頑張って戦ってきます!▼~
:[マークス]|
ああ、その勇姿、~
しかと目に焼き付けておこう。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#dcb3c5f0]
- ブノワの「握り諦めていた」というところって「握り絞めて...
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