[広告]
会話集/章別会話/異伝 絆の白夜祭親子会話/グレイ
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
*グレイの親子会話 [#n0fb08e5]
#contents
**サイゾウ [#j936afa3]
:[サイゾウ]|
グレイ。▼~
:[グレイ]|
なんだ、父さん。▼~
:[サイゾウ]|
賊を倒したら、~
一緒に祭りを回らないか。▼~
お前の望みの屋台に~
付き合ってやらんでもないぞ。▼~
:[グレイ]|
は? どういう風の吹きまわしだよ。~
頭でも打ったか?▼~
:[サイゾウ]|
そう思うのも無理はない…~
しかし今日は子どものための祭り。▼~
俺も今日ぐらいは父親らしく~
子に付き合おうというのだ。喜べ。▼~
:[グレイ]|
物言いは偉そうで腹立つが、~
まあ気持ちは有難い…のか?▼~
けど俺は祭りが再開したら、~
甘いものの屋台を片っ端から回るつもりだ。▼~
父さんが一番嫌がる計画だ。~
全然楽しくないと思うが?▼~
:[サイゾウ]|
くっ…!~
まあ、たまにはいいだろう。▼~
:[グレイ]|
なに? たまにはって…~
父さんも甘いものを食べるってことか?▼~
:[サイゾウ]|
そうだな…覚悟はしてきた。▼~
:[グレイ]|
…………▼~
父さん、何か裏があるだろ?▼~
:[サイゾウ]|
いや…裏などない。▼~
俺たち親子は互いにいろいろとあり、~
語り合う時間を見い出せずにきた。▼~
だから、この祭りを機に~
お前と腹を割って話したい。▼~
…ふと、そう思ったのだ。▼~
:[グレイ]|
本当に、父さんにしちゃ珍しいな。~
この祭りの雰囲気のせいか?▼~
珍しいついでに、今日は甘味を食べる父さんを~
目に焼き付けておくことにするぜ。▼~
リンゴ飴を食す父さん。~
わたあめをむしりとる父さん。▼~
団子に舌鼓を打ち、~
栗の甘露煮を口に運ぶ五代目サイゾウ…▼~
:[サイゾウ]|
……うっぷ。▼~
:[グレイ]|
想像するだけでキツいんじゃねえか。~
やっぱやめとけよ。▼~
父さんが途中で嫌になるのは明白だから、~
俺は今のうちに腹を割って話しておくぜ。▼~
:[サイゾウ]|
…わかった。~
言ってみろ。▼~
:[グレイ]|
…………▼~
礼を言うぜ、父さん。~
俺がここまで育ったのは、両親のおかげだ。▼~
あんたは名取だの何だのうるさいが…~
子を愛してくれてる気持ちは本物だ。▼~
感謝してるって…~
一応、伝えておく。▼~
:[サイゾウ]|
…グレイ。▼~
:[グレイ]|
なんだよ、嬉しさのあまり泣きそうか?▼~
:[サイゾウ]|
たわけが。~
俺は目から塩水を垂れ流したりはしない。▼~
だが…~
今の言葉は素直に受け取っておく。▼~
子からの最大の賛辞だからな。▼~
:[グレイ]|
…ああ。▼~
じゃ、そろそろ賊を倒しに行けよ。~
俺の言いたいことはおしまいだ。▼~
:[サイゾウ]|
おい、俺はまだ腹を割って話していないが?▼~
:[グレイ]|
俺が息子で嬉しいとか、~
立派に育ったとか、そんなんだろ?▼~
あんたの気持ちは聞かなくてもわかるさ。~
一応…親子なんだからな。▼~
:[サイゾウ]|
ふっ…生意気な口を。▼~
**マイユニット [#p27acf0a]
#region(マイユニット女性・私)
:[グレイ]|
ふぅ、だいたい調べはついた。~
あとは片っ端から正面突破するだけだな。▼~
:[カムイ]|
頼もしいですね、グレイ。~
母さんにも撃退法を教えてください。▼~
:[グレイ]|
…撃退法?▼~
:[カムイ]|
賊の調査をしていたんですよね?▼~
で、あとは片っ端からやっつけるだけなんですよね?▼~
母さん、このお祭りを楽しみにしていました。~
それなのに賊のせいでめちゃくちゃ…▼~
正直、ちょっと許せないんです。▼~
:[グレイ]|
…そっちの話か。~
全然、違う。▼~
俺が調べていたのは賊じゃなくて、~
この祭りの甘味処の屋台のことなんだ。▼~
:[カムイ]|
えっ?▼~
:[グレイ]|
とりあえず、あそこの綿あめ屋はダメだ。~
材料がなってない。▼~
でも、あっちのリンゴ飴の屋台はすごい。~
まるで宝石のように輝いている。▼~
一体、どういう砂糖を使っているんだ。~
見当もつかない。▼~
そうだ、母さん。▼~
これからあの砂糖の秘密を突き止めに行かないか?▼~
畑レベル、肥料レベルから調べたい。▼~
:[カムイ]|
ダ、ダメですよ!▼~
:[グレイ]|
どうしてだ? 賊ならみんなの力で楽勝だろ?~
俺たちがいなくたって大丈夫。▼~
だから賊よりも砂糖だ。~
母さん、行くぞ!▼~
:[カムイ]|
いえ、ダメと言ったらダメです。▼~
そんなことしていたら、~
あなたの父さんに怒られますよ?▼~
:[グレイ]|
父さんなんか関係ない。~
バレないようにササッと行ってくればいい。▼~
:[カムイ]|
それは無理ですね。▼~
彼はいついかなるところから~
見ているかわからない人ですから。▼~
:[グレイ]|
はあ?▼~
:[カムイ]|
結婚前だって、私は彼にずっと監視されていて…~
気が滅入るぐらいだったのです。▼~
まあ、今から思えばそれも~
情熱的でアリだったかなって…▼~
:[グレイ]|
何言ってんだよ…~
ていうか、何やってんだ父さんは…▼~
父さんが見ていたって、~
俺の気持ちは変わらないからな。▼~
:[カムイ]|
そうですか、残念です。~
じゃあ甘いもの禁止令を出します。▼~
:[グレイ]|
えっ!?~
そんなのってありかよ!?▼~
:[カムイ]|
ありです。~
戦闘を蔑ろにするのは見逃せません。▼~
サイゾウさんにあなたを~
監視してもらって、▼~
お祭りで甘いものを~
入手できないようにしますよ。▼~
:[グレイ]|
うぅ…それはきついな…▼~
:[カムイ]|
グレイ…▼~
砂糖の秘密も気になるでしょうけど、~
今日はあなたの勇ましい姿を見せてください。▼~
:[グレイ]|
…はいはい、わかったよ。▼~
片っ端から賊をやっつけて、~
強くなったところを見せればいいんだな?▼~
:[カムイ]|
はい、そうしてもらえるとうれしいです。▼~
そしたらそのあと、一緒に砂糖の秘密を~
調べに行ってもいいですよ?▼~
:[グレイ]|
…まったく。~
いくつになっても、母さんには敵わないな。▼~
そんじゃ、ちょっくら行って~
敵を撃退してくるか!▼~
そのあとは、リンゴ飴の秘密、と!▼~
#endregion
**フェリシア [#u1941bd4]
:[グレイ]|
母さん、ちょっといいか。▼~
:[フェリシア]|
はい、なんでしょう。▼~
:[グレイ]|
これ、屋台で買っておいた。~
たこ焼きとリンゴ飴だ。▼~
:[フェリシア]|
あら、私にくれるんですか?~
どういう風の吹きまわしで?▼~
:[グレイ]|
今日は親の成長を願うお祭りなんだろ?~
だから、俺からの気持ちだ。▼~
:[フェリシア]|
いえ、グレイ…▼~
今日は親の成長を願うのではなくて、~
子どもの成長を願うお祭りですよ?▼~
:[グレイ]|
えっ?~
そうだったっけ?▼~
:[フェリシア]|
そうですよ…既に育ちきっている~
親の成長を願ってどうするんです。▼~
全く、グレイはおっちょこちょいですね。~
もっとしっかりしてください。▼~
:[グレイ]|
母さんに言われたくないな。~
ていうかこれ、母さんの血だぜ。きっと。▼~
:[フェリシア]|
ま、まぁ…~
それは確かだと思いますけど…▼~
:[グレイ]|
まあいいや。▼~
とにかく、たこ焼きとリンゴ飴は~
もらっておいてくれ。▼~
たこ焼きが母さんで、リンゴ飴が父さんだ。~
父さんには母さんから渡しておいてくれよな。▼~
:[フェリシア]|
…………▼~
…サイゾウさんに甘いものですか?~
ものすごーく嫌がられると思いますよ?▼~
…あっ、それともわざと?~
父親に対する嫌がらせですかっ!?▼~
:[グレイ]|
はわわわわわわわっ!~
違う、違う!▼~
ま、間違えただけだ!~
たこ焼きが父さんでリンゴ飴が母さんな!▼~
:[フェリシア]|
それなら大丈夫でしょう。~
たこ焼きなら食べてくれそうですね。▼~
:[グレイ]|
んじゃ、頼んだぞ。~
俺は戦闘に戻る。▼~
:[フェリシア]|
はい、わざわざ気を遣ってくれて~
ありがとうございました。▼~
もう、あの子のおっちょこちょいにも~
困ったものですね…▼~
…………▼~
…な、なんでしょう。~
なんだか変な胸騒ぎがしますね。▼~
念のため…▼~
はわわわわわわわ!~
たこ焼きにハチミツがたくさん!▼~
いったい、どういうドジな注文したら~
こうなるんでしょう…▼~
…………▼~
…これはサイゾウさんには渡さず、~
私だけでいただいちゃいましょう。▼~
**リンカ [#l0229cb3]
:[リンカ]|
聞くがいい!~
祭りを襲う賊どもめ!▼~
あたしの名前はリンカ!~
誉れ高き炎の部族の族長の娘!▼~
何人でも束になってかかってくるがいい!~
あたしは逃げも隠れもしないぞ!▼~
:[グレイ]|
…母さん、~
別に名乗りを上げなくてもいいんじゃないか?▼~
:[リンカ]|
なぜだ、グレイ?~
戦時に名乗りを上げるのは普通のことだぞ。▼~
そうだ。お前も名乗ってみればいい。~
体に猛々しい気が満ちてくるぞ。▼~
:[グレイ]|
いや、母さんみたいに~
派手に名乗ったら忍べないし…▼~
:[リンカ]|
忍ぶ必要などない。~
敵には正面からぶつかっていけばいい。▼~
:[グレイ]|
いやいや。人にはそれぞれ~
自分に合った戦い方があるんだって…▼~
俺は小さいときから~
父さんに忍びの心得を教わってたからな。▼~
:[リンカ]|
なるほどな。~
幼少時の教育はずっと残るというからな。▼~
:[グレイ]|
ああ、そういうことだ。▼~
:[リンカ]|
なら今から、あたしがグレイに~
炎の部族の戦い方を教えてやろう!▼~
:[グレイ]|
え? い、今から?~
なんでまた急に…▼~
:[リンカ]|
…ずるいではないか。サイゾウだけ。~
お前はあたしの子供でもあるんだ。▼~
あたしの魂もお前の内に宿したい。~
だから、今から教えるぞ。▼~
:[グレイ]|
…ふっ。~
そういうことなら断るわけにもいかないか。▼~
:[リンカ]|
では、まずは名乗りを上げてみろ!~
雄々しく! 猛々しく! 力いっぱいに!▼~
:[グレイ]|
わ、わかった…▼~
お、俺の名はグレイ!~
炎の部族の母さんの子だ!▼~
:[リンカ]|
ふふっ。さすがあたしの息子。~
初めてにしては上出来だ。▼~
:[グレイ]|
母さん、そんなに嬉しそうな顔して…▼~
これからは母さんからも~
色々と教わりたいと思うよ。▼~
一緒にいられる時間は…~
秘境で暮らしてたときよりもあるんだからさ。▼~
:[リンカ]|
ああ。~
そうだな、グレイ。▼~
**サクラ [#p93dd4bf]
:[サクラ]|
グレイ、大丈夫ですか?~
あまり無理はしないでくださいね。▼~
:[グレイ]|
心配するな、母さん。~
俺なら大丈夫だ。▼~
それに、~
いつも無理をするのは母さんの方だろ。▼~
仲間を治療するためなら~
敵が群がる前線にも平気で行ってしまう。▼~
:[サクラ]|
そ、それはその…~
気をつけてはいるのですが…▼~
:[グレイ]|
父さんも言っていた。▼~
母さんは怪我をしている人を見ると~
絶対に放っておけない人だってな。▼~
父さんと初めて2人きりになったときも~
そんな状況だったんだろ?▼~
追っ手がくるかもしれない緊迫した中で~
母さんは父さんを治療したって聞いてる。▼~
:[サクラ]|
そうですね…~
あのときもそのような状況でした…▼~
私、ダメですね…~
みなさんに心配ばかりかけてしまって…▼~
:[グレイ]|
いや、そんなことはない。▼~
俺も父さんも仲間たちも…~
母さんのそんなところを尊敬してるんだ。▼~
怪我をしている人のためなら、~
どんな危険な状況も恐れない…▼~
そんな勇気を持った、母さんのことをな。▼~
:[サクラ]|
グレイ…▼~
:[グレイ]|
だから、母さんは安心して~
仲間の治療のことに専念しろよ。▼~
母さんのことは…~
俺が絶対に守ってやるからさ。▼~
:[サクラ]|
ありがとうございます…!▼~
本当に…優しい子に育ってくれて、~
私は心から幸せです。▼~
そうだ。戦いが終わったら、~
一緒に甘いものの屋台でも回りましょう。▼~
私、グレイが好きそうな和菓子の屋台を~
沢山見つけてあるんですよ。▼~
:[グレイ]|
お、流石は母さんだな!▼~
俺も母さんの好きそうな団子を売ってる店、~
いくつか目星を付けてある。▼~
それから果実を固めた飴と、わたあめと、~
栗の甘露煮と…▼~
:[サクラ]|
うふふ…グレイ。~
それは自分が食べたいんでしょう?▼~
甘党なところは、~
私に似ちゃったんでしょうか。▼~
:[グレイ]|
父さんがああいう嗜好な以上、~
確実にそうだな。▼~
だが俺はそのことを嬉しく思ってる。~
甘味を楽しめないなんてごめんだぜ。▼~
戦いが終わったら思う存分楽しもう、母さん。▼~
:[サクラ]|
はいっ!~
甘いものなら、いくらでも食べちゃいますよ。▼~
**アクア [#d3650c21]
:[アクア]|
グレイ。~
賊を倒したら歌の練習をしない?▼~
:[グレイ]|
いや、いい。~
また今度にしようぜ。▼~
:[アクア]|
また今度って…~
あなた最近、そのセリフばっかりじゃない。▼~
:[グレイ]|
………▼~
ずっと言い出しにくかったが、~
はっきり言うと、もういいかなと思ってる。▼~
:[アクア]|
もういい?▼~
歌に興味があるから~
教えてほしいって言ったのはあなたよ?▼~
:[グレイ]|
ああ。まあ、そうだけど…▼~
:[アクア]|
あなたが「愛の歌」を唄いたいっていうから、~
楽譜も用意したのに…▼~
:[グレイ]|
いや、母さん。▼~
それは違うぜ?▼~
俺は「甘い歌」を唄いたいって言っただけだ。▼~
:[アクア]|
ええ。だから「愛の歌」でしょう?▼~
:[グレイ]|
「甘い歌」だよ。▼~
:[アクア]|
えっ?▼~
:[グレイ]|
あーもう、違うんだよ!▼~
俺は、飴とかまんじゅうとか、甘いものが~
たくさん出てくる歌をうたいたかったんだ。▼~
でも母さんが出してくる課題曲は、~
みんな愛がどうのこうの言うものばかりで…▼~
俺、ちっとも楽しくなかったんだ。▼~
:[アクア]|
…あ、ああ!~
甘い歌って、そういう意味だったの!?▼~
:[グレイ]|
そうだよ。俺が言う「甘い」に、~
それ以外の意味があると思うか?▼~
まあ、言い出せなかった俺も悪いけどさ。▼~
:[アクア]|
まさかそういうことだったなんて…~
ずっと、恋人同士の甘い雰囲気の歌だとばかり…▼~
じゃあどうかしら? 賊を倒したら、~
お祭りにある甘いものをモチーフにして、~
二人で作詞作曲するの。▼~
:[グレイ]|
お、いいね。▼~
:[アクア]|じゃ、祭りが再開するまでに詞を考えておいて。~
私は曲のイメージを作っておくから。▼~
:[グレイ]|
わかった。~
なんか、久々にやる気が出てきたぜ、母さん!▼~
:[アクア]|
ふふ、よかったわ。▼~
:[グレイ]|
さて、どんな詞にしようかな…▼~
綿あめはーふわふわふわふわ雲のようー♪▼~
**カザハナ [#p1106f21]
:[グレイ]|
母さん、偵察してきたぜ。~
一番強い賊は、あそこにいる、あいつだ。▼~
:[カザハナ]|
ふーん、あいつね。~
ありがとう、グレイ。▼~
はい、報酬のリンゴ飴。~
屋台で買っておいたよ。▼~
:[グレイ]|
何だよ、1個かよ…▼~
:[カザハナ]|
それじゃあたしは、あいつに戦いを挑みにいくよ。~
母さんの戦いっぷり、見ててよね。▼~
:[グレイ]|
…ちょ、ちょっと待った。~
やっぱり俺があいつと戦ってもいいか?▼~
:[カザハナ]|
は? なに言ってんの?~
ダメに決まってるでしょう。▼~
偵察を依頼したのはあたしだよ?~
報酬だって払ったでしょう?▼~
:[グレイ]|
確かにその通りだ。~
少ないが、報酬ももらった。▼~
…でも、俺もあいつと手合わせしたい。▼~
強そうな奴を見ていると、~
手合わせしたくて仕方なくなってくるんだ。▼~
:[カザハナ]|
まったく…いい加減にしてよ…▼~
:[グレイ]|
強い奴と手合わせしたくなるのは~
母さん譲りの性格だ。仕方ないだろ。▼~
:[カザハナ]|
じゃあ言わせてもらうわ。▼~
あなたにあいつと~
手合わせする資格はあるの?▼~
:[グレイ]|
どういう意味だよ…▼~
:[カザハナ]|
強い者と手合わせできるのは、~
本当に強い者だけなの。▼~
:[グレイ]|
待った。~
俺は強くないって言うのか?▼~
:[カザハナ]|
さあ、どうかな。▼~
:[グレイ]|
くっ…▼~
…………▼~
…わかったよ。~
確かにその通りだ。▼~
あいつは母さんに譲る。~
本当に一番強いのは母さんだからな。▼~
:[カザハナ]|
えっ?▼~
:[グレイ]|
…母さん。~
祭りが再開したら、俺と手合わせしてくれ。▼~
この条件をのんでくれるなら、あの賊は譲るぜ。▼~
:[カザハナ]|
…………▼~
あなた、大人になったね。~
軽く感動しちゃったよ。▼~
以前のあなただったら、意地でも~
手合わせの相手を譲らなかったと思う。▼~
:[グレイ]|
あはは、確かにな。▼~
:[カザハナ]|
わかった。賊を倒したら、~
心を込めて手合わせしてあげる。▼~
成長した姿を見せてよね。▼~
:[グレイ]|
ああ、楽しみだ!▼~
さあ、行けよ母さん。~
絶対に勝ってくるんだぜ!▼~
:[カザハナ]|
うん、任せて!▼~
**オロチ [#f891b04b]
:[グレイ]|
母さん!▼~
:[オロチ]|
なんじゃ、グレイ。~
怖い顔をして。▼~
:[グレイ]|
なんじゃ、じゃねえ!~
母さん、俺に何かしただろ!▼~
:[オロチ]|
さぁ…なんのことやら?▼~
:[グレイ]|
とぼけても無駄だぜ!~
俺に変な妖術をかけたな!▼~
:[オロチ]|
おお、おお。やっと効いてくれたか。~
効果が出るんで時間がかかったのう。▼~
:[グレイ]|
やっぱり、そうだったか!▼~
:[オロチ]|
そなたは甘いものが大好き。~
しかし、甘いものの食べ過ぎは体によくない。▼~
そこで、そなたには甘いものに~
興味がなくなる妖術をかけておいた。▼~
若いころから甘いものばかり摂っていたら、~
そのうち取り返しのつかない病になるからのう。▼~
これは母心のこもった妖術なのじゃ。▼~
:[グレイ]|
何が母心だ! 今すぐ解いてくれっ!~
せっかくの祭りが楽しめないだろ!▼~
:[オロチ]|
ダメじゃ。~
全てはそなたの健康のためなんじゃ。▼~
:[グレイ]|
じゃあはっきり言わせてもらうけどな…~
この妖術、ちっとも健康的じゃないぞ!▼~
:[オロチ]|
どうしてじゃ?~
精神衛生上の問題があるとか言いたいのか?▼~
じゃったら心配はいらない。~
今はつらいじゃろうが、そのうち慣れて…▼~
:[グレイ]|
違う! そうじゃない!▼~
…確かに俺は甘いものに興味をなくした。▼~
その代わりに、めちゃくちゃ塩っ辛いものに~
興味が出ちまってるんだよ!▼~
:[オロチ]|
な、なんじゃと?~
そんな副作用がっ?▼~
:[グレイ]|
口にくわえてるのだって飴の棒じゃない!~
たこ焼きの楊子だ!▼~
しかも、思いっきり塩辛く味付けしてもらった~
たこ焼きのな!▼~
このままじゃ塩分の摂り過ぎで~
不健康人生まっしぐらだ!▼~
:[オロチ]|
…そ、そうじゃったか。~
それはよろしくないのう。▼~
今すぐに妖術を解いてやろう。▼~
…ほれ。~
解けたと思うぞ…多分…▼~
:[グレイ]|
…ほ、ほんとだろうな?▼~
:[オロチ]|
賊を倒したら、わらわと一緒に~
屋台めぐりをしようではないか。▼~
そなたが甘いものに興味を示せば解除成功。~
塩っ辛いものに飛びつけば解除失敗。▼~
また別の解除法を試してみよう。~
これでどうじゃ?▼~
:[グレイ]|
わ、わかったよ。じゃああとでな。~
賊を倒したら、すぐ始めるぞ!▼~
:[オロチ]|
…まさか、そんな副作用があったとはのう…▼~
しかし、おかげで息子とお祭りを~
練り歩く約束ができた。▼~
そういう意味では、副作用に感謝じゃ。▼~
**ヒノカ [#q2e089f9]
:[グレイ]|
こんな日を狙って襲ってくるとは。~
賊も粋じゃねえな。▼~
:[ヒノカ]|
ああ。皆が楽しんでいる時に奇襲をかけるなど~
卑怯極まりない…▼~
せっかくの祭りが台無しになってしまった。~
グレイも楽しみにしていただろうに。▼~
:[グレイ]|
いや、母さん、俺はもう子供でもない。~
祭りではしゃぐ時期はとうに過ぎたさ。▼~
:[ヒノカ]|
そうか? だが、この祭りには~
甘いものを売っている屋台もたくさんあるぞ。▼~
わたあめに果物を使った飴…~
甘い匂いがそこかしこから漂ってくる。▼~
:[グレイ]|
ああ。この香り…俺も気になっていた。~
後で回る店は既に目星をつけてある。▼~
母さん、迅速に賊を排除するぞ!~
一刻も早く祭りを再開させるためにな!▼~
:[ヒノカ]|
ふふっ。口では大人ぶっていても~
まだまだ子どもだな。▼~
:[グレイ]|
うるさいな…~
砂糖が俺を呼んでるんだよ。▼~
:[ヒノカ]|
お前は本当に甘いものに目がないな。~
私も甘味は好きだが、これほどではないぞ。▼~
いったい誰に似たんだか…~
グレイは甘いものの何がそんなに好きなんだ?▼~
:[グレイ]|
そんなのわからない。~
好きなものは好きとしかいいようがない。▼~
母さんだって、~
父さんのどこが好きかは説明できないだろ?▼~
:[ヒノカ]|
な、なななっ!?~
なんでそういう話になるんだ!?▼~
:[グレイ]|
好きなものの話をしてたからな。~
母さんの好きな人は父さんだろ?▼~
:[ヒノカ]|
そ、それは…そう…だが…▼~
:[グレイ]|
なんだ、歯切れが悪いな。~
もう気持ちが冷めているのか?▼~
:[ヒノカ]|
そんなわけないだろう!~
あんなに誠実な男は他にはいない!▼~
わ、私は今でもサイゾウのことが…~
サイゾウの…ことが…▼~
…好きだ。▼~
:[グレイ]|
ふっ。~
顔が真っ赤だぜ、母さん。▼~
:[ヒノカ]|
お、お前! 母親をからかったな!~
罰として今日は甘いものは買ってやらん!▼~
:[グレイ]|
ええっ!?~
それはちょっとひどすぎだろ!▼~
:[ヒノカ]|
いいや、ちっともひどくはない!~
私の純情をもてあそんだ罪、思い知るがいい!▼~
:[グレイ]|
す、すまない、母さん!~
俺を許してくれ! 母さーーん!▼~
**セツナ [#pd00fe8b]
:[グレイ]|
母さん、戦いなんかしないで、~
屋台でも見てまわろうぜ。▼~
:[セツナ]|
どうして…▼~
:[グレイ]|
だって、俺たちが行ったって~
どうせ落とし穴に落ちたり…▼~
動物用の罠にかかったりして、~
みんなに迷惑かけるだけだ。▼~
ま、俺は母さんと違って器用だから~
自力で抜けられるけどな。▼~
:[セツナ]|
確かに…~
そこはサイゾウ似…▼~
中途半端に両親に似たために…~
あなたは延々と独り相撲を…▼~
:[グレイ]|
…おい、それは言うな。▼~
:[セツナ]|
ところでグレイ。~
あなた、口が罠にかかってる…▼~
:[グレイ]|
ん? 本当か!?▼~
:[セツナ]|
ええ…棒が刺さってるわ…~
それってイノシシ用の吹き矢じゃ…▼~
:[グレイ]|
違う! これは飴の棒だ!~
だいたいこんな罠あるかよっ!▼~
:[セツナ]|
そう…▼~
知ってた…▼~
:[グレイ]|
な、なんだよっ!~
からかわないでくれよなっ!▼~
:[セツナ]|
…グレイ。~
私たちちゃんと戦ったほうがいい…▼~
いくら落とし穴に落ちようと…~
いくら罠にかかろうと…▼~
私たちは私たちなりに、~
勇敢に戦わなければならないの…▼~
あなたの言う通りにしたら、~
それは、堕落…▼~
:[グレイ]|
母さん…今日はどうしたんだよ。~
えらく真面目じゃないか。▼~
:[セツナ]|
この間、ヒノカ様にきつく言われたの…~
子どもの教育をしっかりしろって…▼~
:[グレイ]|
そういうことか。~
じゃあ母さんの意志ってわけじゃないんだな?▼~
だったらいいだろ。~
屋台で甘いものでも食べようぜ。▼~
:[セツナ]|
ダメ…二人でそんなことしたら、~
ヒノカ様との約束を破ったことになる…▼~
そしたら今度から~
ヒノカ様に守ってもらえなくなる…▼~
:[グレイ]|
なに言ってるんだ。▼~
ヒノカ様が守ってくれなくなったら~
俺が守ってやるよ。▼~
:[セツナ]|
えっ…▼~
:[グレイ]|
母さんのことは、俺が守ってやる。~
だから安心しな。▼~
:[セツナ]|
あなた、頼もしくなったわね…▼~
:[グレイ]|
はは、母さんの知らないところで~
しっかり成長してるんだぜ!▼~
…さて。~
じゃあ戦いに戻るか。▼~
母さんを守りたいとか言ってる人間が、~
母さんとヒノカ様の関係を壊しちゃダメだからな。▼~
それに、さっきの母さんの言葉…~
すごくかっこよかったし。▼~
:[セツナ]|
そう…~
うれしい…▼~
:[グレイ]|
そんじゃ、いざ出撃といくか。~
落とし穴でも罠でも、かかってきやがれ!▼~
**オボロ [#lf53e9fc]
:[オボロ]|
グレイ、私は今まで~
あまりあなたにかまってあげられなかったわ。▼~
:[グレイ]|
突然、どうしたんだよ?~
俺は別にそんなこと気にしてないぜ?▼~
:[オボロ]|
私が気にしてるの。~
あなたには何もしてあげられなかったって。▼~
特に…着物の助言に関して。▼~
:[グレイ]|
…気にしてるってそのことかよ?▼~
:[オボロ]|
ええ。あなたはサイゾウに似て~
着るものに無頓着だわ。▼~
だから、それを解消するために今度…~
一緒に着物を買いに行くわよ。▼~
:[グレイ]|
別にいい。~
着物なんか着れればなんでもいいしな。▼~
:[オボロ]|
その意識がダメなのよ!▼~
あなたの服、ほつれてるところもあるし!~
破れてるところもこんなに!▼~
:[グレイ]|
そのくらい自分で直せるさ。~
手先は器用な方だからな。▼~
:[オボロ]|
むむっ。それじゃあダメなの!~
私がグレイの着物を見立てたいんだから!▼~
:[グレイ]|
見立てたい?▼~
ははーん…~
やっぱりそういうことか。▼~
俺の身だしなみを気にしてるんじゃなくて、~
自分の好きな着物を着せたいんだろ?▼~
:[オボロ]|
うっ!~
で、でもそれの何が悪いの?▼~
息子にかっこいい着物を着せてあげたい…~
そんな純粋な親心じゃない。▼~
:[グレイ]|
へいへい…わかった。~
じゃあ今度、一緒に着物を買いに行こうぜ。▼~
:[オボロ]|
あら。~
素直な子に育ってくれて嬉しいわ。▼~
:[グレイ]|
抵抗をあきらめただけだ。~
ずっと父さんに言われてたんだよ。▼~
:[オボロ]|
何を?▼~
:[グレイ]|
母さんが着物の見立てをしたいと~
言い出したら、すぐに諦めろってな。▼~
:[オボロ]|
なによそれ! サイゾウの奴…~
後でとっちめてやらなくちゃ。▼~
:[グレイ]|
でも母さんと買い物なんて~
ほとんどしたことなかったからな。▼~
わりと楽しみな気はするぜ。▼~
:[オボロ]|
…ごめんね、グレイ。~
やっぱり秘境での暮らしは寂しかったわよね?▼~
:[グレイ]|
別に気にしてないさ。~
俺、よく秘境を抜け出してたしな。▼~
それに今はこうして一緒にいられるし。~
過去のことなんかどうでもいいだろ。▼~
:[オボロ]|
ありがとう、グレイ…▼~
:[グレイ]|
言っとくが俺は着物には無頓着だが~
甘味の色合いにはうるさいからな。▼~
着物はこの腰に差してる飴に似合う色に~
してくれよ?▼~
:[オボロ]|
こ、この飴に?▼~
:[グレイ]|
ああ。俺が作ったんだ。~
お洒落だろ?▼~
:[オボロ]|
…………▼~
ふふっ。グレイったら…~
変なところ、私に似たのね。▼~
なんか嬉しい。▼~
:[グレイ]|
そうか。なら俺も嬉しい。~
格好いい服を見立ててくれよな、母さん。▼~
:[オボロ]|
もちろんよ、グレイ。~
最高の着物を見立ててあげるわ。▼~
**カゲロウ [#va6a7016]
:[カゲロウ]|
グレイ…こんなところに~
私たちの神輿を持ってきていたのか?▼~
:[グレイ]|
おっ、母さん。そうなんだ。~
俺たちの作品をお披露目したくてな。▼~
俺と母さんの合作の神輿が、~
この異界の祭りで担がれる…▼~
その姿を想像するだけで興奮するぜ!▼~
…そう思って持ってきたら、~
さっき賊の奴らに壊されちまってさ…▼~
今、必死で修理しているところだ。~
祭りが再開するまでには修理を完了させるぜ。▼~
:[カゲロウ]|
そうだったのか…~
しかし、グレイ、かなり作業を進めたものだな。▼~
私が最後に見た日から~
そんなに経っていないはずだが…▼~
もう完成させていたとは。▼~
:[グレイ]|
あはは、母さんのおかげさ。▼~
母さんからどんどん上がってくる~
追加分の設計図を見て…俺、確信したんだ。▼~
俺は母さんの感性が好きなんだってな。~
他の誰がどう言おうとも。▼~
:[カゲロウ]|
!?▼~
:[グレイ]|
知ってたか? 俺、そう感じてから~
ほぼ寝ずに作ってるんだぜ?▼~
:[カゲロウ]|
そんな…▼~
:[グレイ]|
なあ母さん。▼~
国が平和になって、今ほど忙しくなくなったら、~
二人で本気で組まないか?▼~
:[カゲロウ]|
く、組むとは?▼~
:[グレイ]|
今回の神輿だけじゃないってことだよ。▼~
暇を見て、俺と母さんでこれからもたくさん、~
こういう創作の仕事をやっていくんだ。▼~
母さんには類い稀な感性がある。~
そして、俺は手先が器用。▼~
俺たちが組めば、~
かなりおもしろいことになると思うぜ。▼~
:[カゲロウ]|
…………▼~
:[グレイ]|
どうしたんだよ?~
嫌なのか?▼~
それとも父さんの跡を継ぐために~
邪魔になるとか思ってるんじゃ…▼~
:[カゲロウ]|
いや…その点は心配していない…~
お前は器用だから、きっとうまくやるだろう。▼~
ただ、胸がいっぱいになってしまったのだ…~
あまりに嬉しくてな…▼~
:[グレイ]|
嬉しい?~
じゃあ、了承ってことか?▼~
:[カゲロウ]|
もちろんだ…~
そのような提案を断るわけがなかろう…▼~
:[グレイ]|
ありがとな。~
未来が楽しみになってきたぜ。▼~
じゃあまずは、修理を完了させないとな。~
ここをこうして…っと。▼~
:[カゲロウ]|
…………▼~
…今、親としては「その前に賊の退治だ」と~
言わなければならないのだろう…▼~
しかし、私は言わぬぞ。▼~
完成の瞬間は、この目でしっかりと~
見届けたい。▼~
:[グレイ]|
ああ!~
じゃ、一気にたたみかけるぞ!▼~
**ベルカ [#aef38d22]
:[ベルカ]|
賊め、許さないわ…▼~
今日は殺しなど関係なく~
グレイと過ごせると思っていたのに…▼~
:[グレイ]|
そんな険しい顔すんなって、母さん。~
俺にかかれば、賊なんて皆殺しだ。▼~
:[ベルカ]|
…そうね。▼~
あなたには私とサイゾウの~
暗殺の術を叩きこんだ…▼~
きっと、誰もあなたに敵わない。~
でも…▼~
:[グレイ]|
でも?▼~
:[ベルカ]|
こんな世の中でなければ、~
私たちが早く戦争を終わらせていれば…▼~
あなたにこんなことを~
させずに済んだのに…▼~
戦場に立つあなたを見るたび、~
そう思ってしまうのよ…▼~
:[グレイ]|
…………▼~
…なあ母さん。~
これやるよ。▼~
さっき屋台で買ってきたんだが…~
この飴、すごくうまいぜ?▼~
:[ベルカ]|
グレイ…~
私はいらないからあなたが食べなさい。▼~
甘いもの、好きでしょう?▼~
:[グレイ]|
大丈夫だって。~
俺の分ならすでに何本も確保済みだからさ。▼~
:[ベルカ]|
そう…~
抜け目がないのね。▼~
:[グレイ]|
…知ってるか、母さん?▼~
甘いものを食べると~
人は自然に笑顔になっちまうんだ。▼~
ま、今は戦闘中だから、~
気を張っていなくちゃいけないんだろうが…▼~
:[ベルカ]|
グレイ、あなたはもしかして…~
私に気を使ってくれたの?▼~
:[グレイ]|
別にそんな大したもんじゃねえけど。~
俺のせいで曇った顔は俺が晴らそうと思ってな。▼~
母さん。俺は何も気にしちゃいない。~
暗殺の術は軍のみんなの役に立ってる。それに…▼~
母さんが生き抜いてきた証を受け継げたなら、~
俺は誇らしいことだと思うぜ。▼~
:[ベルカ]|
グレイ…▼~
…飴、ひとつもらってもいいかしら?▼~
:[グレイ]|
ああ。~
ほらよ、母さん。▼~
:[ベルカ]|
…………~
ふふっ…おいしいわね。▼~
:[グレイ]|
だろ?~
甘いものは間違いないよな。▼~
:[ベルカ]|
そうね。~
思わず頬が緩んでしまう…▼~
:[グレイ]|
へへ。~
俺は知ってるんだぜ。▼~
実は母さんが…~
甘いものが好きだってこと。▼~
:[ベルカ]|
…………▼~
…あなたに渡せたものが、~
暗殺の術だけでなくてよかったわ。▼~
でも、私を一番、笑顔にしてくれるのは…~
グレイ、あなたという存在よ。▼~
これからも側で…~
あなたのことを見守らせて。▼~
:[グレイ]|
ああ、母さん。▼~
**シャーロッテ [#g5856993]
:[グレイ]|
母さん、偵察の報告だ。▼~
:[シャーロッテ]|
待ってたわよ、グレイ。▼~
:[グレイ]|
母さんの好みの奴は三人いたぜ。~
屋台で焼きそばを買っていた。▼~
:[シャーロッテ]|
三人も?~
けっこう大漁だったじゃない…▼~
それなのに賊のせいで…~
ちくしょうっ!!▼~
で、賊を倒したら、その三人は戻ってきそう?~
今は近くに避難しているだけよね?▼~
:[グレイ]|
とりあえず三人とも金は払ったけど、~
焼きそばは受け取ってなかったな。▼~
:[シャーロッテ]|
なるほど。なら戻ってくるわね。~
よくやったわ。謝礼よ。▼~
:[グレイ]|
おお、でっかいべっこう飴だ!~
やったぜ!▼~
…って、謝礼をもらってから~
言うのもなんだけど…▼~
母さん。~
いい加減、モテの追求とかやめたらどうだ?▼~
仮にも人妻で、母親なんだぞ?▼~
:[シャーロッテ]|
ふふ。~
あなたにはわからないのよ。▼~
女の人生はモテが全て。~
少なくとも私には、モテが全ての源なの。▼~
モテてちやほやされたら何かこう…~
全てにやる気が出てくるのよ。▼~
:[グレイ]|
…まあ、気持ちはわかるけどさ…~
息子としては恥ずかしいんだよ…▼~
:[シャーロッテ]|
あら、味方だと思ってたのに、~
そういうこと言うのね。▼~
じゃあ私も言わせてもらうわ。▼~
さっきあなた、偵察するとか言って…▼~
屋台の女の子の輪の中で~
楽しそうに話ししてたじゃない。▼~
鳥肌が立つような~
インチキイケメンキャラになりきって。▼~
:[グレイ]|
ぎくっ!!▼~
…………▼~
俺、たまに母さんの血に~
支配されかけるときがあるんだ…▼~
でも、大丈夫。▼~
悔しいが父さんから受け継いだ~
強い理性を働かせて…▼~
母さんの血に飲まれないようにしている。~
さっきだって、途中でやめたんだぜ。▼~
:[シャーロッテ]|
あっそ、まあ好きにすればいいわ。▼~
私は賊を退治して、三人の男性が~
戻ってくるのを待つとするわ。▼~
:[グレイ]|
…ああ、でも、その三人は~
やっぱりあきらめたほうがいいかもな。▼~
:[シャーロッテ]|
ど、どうしてよ?▼~
:[グレイ]|
三人とも彼女連れだったから。▼~
:[シャーロッテ]|
それを早く言いなさいよ!▼~
私に惚れさせて、~
チヤホヤしてもらおうと思ったのにっ!▼~
せっかくのお祭りなのにっ!~
ちくしょうちくしょう!▼~
:[グレイ]|
そんなにカリカリするなって。~
今日の祭りは、俺が相手してやるよ。▼~
:[シャーロッテ]|
…………▼~
そうね。~
たまには親子水入らずで過ごしましょ。▼~
ふふ…こんなに成長した息子なら、~
きっと恋人同士に見えるでしょうね。▼~
でも、その前に賊に八つ当たりよ!▼~
:[グレイ]|
ああ!!~
思う存分やっちまおうぜ!▼~
**モズメ [#zf6c1da1]
:[モズメ]|
グレイ、今日は特別なお祭りの日や。~
なんでもわがまま言ってええよ。▼~
:[グレイ]|
母さん、気持ちはありがたいが、~
まだ賊がうろうろしてるんだぜ?▼~
祭りの話は賊を追い出してからでいいだろ。~
気を抜いたら危ないからな。▼~
:[モズメ]|
あはは。~
グレイはしっかり者に育ってくれたんやなぁ。▼~
:[グレイ]|
な、なんだよそれ…~
褒めてもなにも出ないぞ。▼~
:[モズメ]|
あっ、グレイ見てみ。~
あそこの屋台においしそうなものがあるで。▼~
:[グレイ]|
母さん…~
俺の話を聞いてなかったのかよ…▼~
って…んんん!?▼~
こ、これは…わたあめか!?~
…母さん、買ってくれ!▼~
:[モズメ]|
へ?~
でも、今はお店の人がおらんし…▼~
:[グレイ]|
金を置いておけば問題ない。~
敵のことも最新の注意を払う。▼~
だから…今すぐ綿菓子を買ってくれ。~
今、食べたい。今。今すぐ。▼~
:[モズメ]|
あはは。~
グレイは本当に甘いものに目がないんやね。▼~
はい、どうぞ。▼~
:[グレイ]|
もぐもぐ…▼~
うまい…~
もう1本食べたい…▼~
:[モズメ]|
あんまり食べ過ぎると~
他のものが食べられなくなるよ?▼~
:[グレイ]|
それなら問題ない。~
甘いものは別腹だ。▼~
:[モズメ]|
あはは。ほんまにもう。~
今日だけは特別やで?▼~
:[グレイ]|
ああ。俺はこれで満足だ。~
だからもう何も気を遣わなくていい。▼~
…俺は秘境で育てられたことは、~
別に何も思っちゃいないからな。▼~
:[モズメ]|
えっ…▼~
:[グレイ]|
母さんがこんなに気を遣うのは、~
俺に何か負い目があるからだろ?▼~
:[モズメ]|
…せやね。▼~
今日は子供の成長を祝うお祭りや。~
だから、特に意識してしまったかもな。▼~
:[グレイ]|
やっぱりな。~
だが、もう気にするな。▼~
母さんたちが俺を~
どんな想いで秘境に預けたか…▼~
それはわかっているつもりだからさ。▼~
:[モズメ]|
グレイ…~
ありがとう…▼~
:[グレイ]|
母さん、あっちにはリンゴ飴もあった。~
賊を倒したら今度はそっちを食べてみたい。▼~
母さんも一緒に食べようぜ。~
きっと、すごくうまいから。▼~
:[モズメ]|
あはは!~
わかったわ、グレイ。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#ed2b7a5c]
#comment
終了行:
*グレイの親子会話 [#n0fb08e5]
#contents
**サイゾウ [#j936afa3]
:[サイゾウ]|
グレイ。▼~
:[グレイ]|
なんだ、父さん。▼~
:[サイゾウ]|
賊を倒したら、~
一緒に祭りを回らないか。▼~
お前の望みの屋台に~
付き合ってやらんでもないぞ。▼~
:[グレイ]|
は? どういう風の吹きまわしだよ。~
頭でも打ったか?▼~
:[サイゾウ]|
そう思うのも無理はない…~
しかし今日は子どものための祭り。▼~
俺も今日ぐらいは父親らしく~
子に付き合おうというのだ。喜べ。▼~
:[グレイ]|
物言いは偉そうで腹立つが、~
まあ気持ちは有難い…のか?▼~
けど俺は祭りが再開したら、~
甘いものの屋台を片っ端から回るつもりだ。▼~
父さんが一番嫌がる計画だ。~
全然楽しくないと思うが?▼~
:[サイゾウ]|
くっ…!~
まあ、たまにはいいだろう。▼~
:[グレイ]|
なに? たまにはって…~
父さんも甘いものを食べるってことか?▼~
:[サイゾウ]|
そうだな…覚悟はしてきた。▼~
:[グレイ]|
…………▼~
父さん、何か裏があるだろ?▼~
:[サイゾウ]|
いや…裏などない。▼~
俺たち親子は互いにいろいろとあり、~
語り合う時間を見い出せずにきた。▼~
だから、この祭りを機に~
お前と腹を割って話したい。▼~
…ふと、そう思ったのだ。▼~
:[グレイ]|
本当に、父さんにしちゃ珍しいな。~
この祭りの雰囲気のせいか?▼~
珍しいついでに、今日は甘味を食べる父さんを~
目に焼き付けておくことにするぜ。▼~
リンゴ飴を食す父さん。~
わたあめをむしりとる父さん。▼~
団子に舌鼓を打ち、~
栗の甘露煮を口に運ぶ五代目サイゾウ…▼~
:[サイゾウ]|
……うっぷ。▼~
:[グレイ]|
想像するだけでキツいんじゃねえか。~
やっぱやめとけよ。▼~
父さんが途中で嫌になるのは明白だから、~
俺は今のうちに腹を割って話しておくぜ。▼~
:[サイゾウ]|
…わかった。~
言ってみろ。▼~
:[グレイ]|
…………▼~
礼を言うぜ、父さん。~
俺がここまで育ったのは、両親のおかげだ。▼~
あんたは名取だの何だのうるさいが…~
子を愛してくれてる気持ちは本物だ。▼~
感謝してるって…~
一応、伝えておく。▼~
:[サイゾウ]|
…グレイ。▼~
:[グレイ]|
なんだよ、嬉しさのあまり泣きそうか?▼~
:[サイゾウ]|
たわけが。~
俺は目から塩水を垂れ流したりはしない。▼~
だが…~
今の言葉は素直に受け取っておく。▼~
子からの最大の賛辞だからな。▼~
:[グレイ]|
…ああ。▼~
じゃ、そろそろ賊を倒しに行けよ。~
俺の言いたいことはおしまいだ。▼~
:[サイゾウ]|
おい、俺はまだ腹を割って話していないが?▼~
:[グレイ]|
俺が息子で嬉しいとか、~
立派に育ったとか、そんなんだろ?▼~
あんたの気持ちは聞かなくてもわかるさ。~
一応…親子なんだからな。▼~
:[サイゾウ]|
ふっ…生意気な口を。▼~
**マイユニット [#p27acf0a]
#region(マイユニット女性・私)
:[グレイ]|
ふぅ、だいたい調べはついた。~
あとは片っ端から正面突破するだけだな。▼~
:[カムイ]|
頼もしいですね、グレイ。~
母さんにも撃退法を教えてください。▼~
:[グレイ]|
…撃退法?▼~
:[カムイ]|
賊の調査をしていたんですよね?▼~
で、あとは片っ端からやっつけるだけなんですよね?▼~
母さん、このお祭りを楽しみにしていました。~
それなのに賊のせいでめちゃくちゃ…▼~
正直、ちょっと許せないんです。▼~
:[グレイ]|
…そっちの話か。~
全然、違う。▼~
俺が調べていたのは賊じゃなくて、~
この祭りの甘味処の屋台のことなんだ。▼~
:[カムイ]|
えっ?▼~
:[グレイ]|
とりあえず、あそこの綿あめ屋はダメだ。~
材料がなってない。▼~
でも、あっちのリンゴ飴の屋台はすごい。~
まるで宝石のように輝いている。▼~
一体、どういう砂糖を使っているんだ。~
見当もつかない。▼~
そうだ、母さん。▼~
これからあの砂糖の秘密を突き止めに行かないか?▼~
畑レベル、肥料レベルから調べたい。▼~
:[カムイ]|
ダ、ダメですよ!▼~
:[グレイ]|
どうしてだ? 賊ならみんなの力で楽勝だろ?~
俺たちがいなくたって大丈夫。▼~
だから賊よりも砂糖だ。~
母さん、行くぞ!▼~
:[カムイ]|
いえ、ダメと言ったらダメです。▼~
そんなことしていたら、~
あなたの父さんに怒られますよ?▼~
:[グレイ]|
父さんなんか関係ない。~
バレないようにササッと行ってくればいい。▼~
:[カムイ]|
それは無理ですね。▼~
彼はいついかなるところから~
見ているかわからない人ですから。▼~
:[グレイ]|
はあ?▼~
:[カムイ]|
結婚前だって、私は彼にずっと監視されていて…~
気が滅入るぐらいだったのです。▼~
まあ、今から思えばそれも~
情熱的でアリだったかなって…▼~
:[グレイ]|
何言ってんだよ…~
ていうか、何やってんだ父さんは…▼~
父さんが見ていたって、~
俺の気持ちは変わらないからな。▼~
:[カムイ]|
そうですか、残念です。~
じゃあ甘いもの禁止令を出します。▼~
:[グレイ]|
えっ!?~
そんなのってありかよ!?▼~
:[カムイ]|
ありです。~
戦闘を蔑ろにするのは見逃せません。▼~
サイゾウさんにあなたを~
監視してもらって、▼~
お祭りで甘いものを~
入手できないようにしますよ。▼~
:[グレイ]|
うぅ…それはきついな…▼~
:[カムイ]|
グレイ…▼~
砂糖の秘密も気になるでしょうけど、~
今日はあなたの勇ましい姿を見せてください。▼~
:[グレイ]|
…はいはい、わかったよ。▼~
片っ端から賊をやっつけて、~
強くなったところを見せればいいんだな?▼~
:[カムイ]|
はい、そうしてもらえるとうれしいです。▼~
そしたらそのあと、一緒に砂糖の秘密を~
調べに行ってもいいですよ?▼~
:[グレイ]|
…まったく。~
いくつになっても、母さんには敵わないな。▼~
そんじゃ、ちょっくら行って~
敵を撃退してくるか!▼~
そのあとは、リンゴ飴の秘密、と!▼~
#endregion
**フェリシア [#u1941bd4]
:[グレイ]|
母さん、ちょっといいか。▼~
:[フェリシア]|
はい、なんでしょう。▼~
:[グレイ]|
これ、屋台で買っておいた。~
たこ焼きとリンゴ飴だ。▼~
:[フェリシア]|
あら、私にくれるんですか?~
どういう風の吹きまわしで?▼~
:[グレイ]|
今日は親の成長を願うお祭りなんだろ?~
だから、俺からの気持ちだ。▼~
:[フェリシア]|
いえ、グレイ…▼~
今日は親の成長を願うのではなくて、~
子どもの成長を願うお祭りですよ?▼~
:[グレイ]|
えっ?~
そうだったっけ?▼~
:[フェリシア]|
そうですよ…既に育ちきっている~
親の成長を願ってどうするんです。▼~
全く、グレイはおっちょこちょいですね。~
もっとしっかりしてください。▼~
:[グレイ]|
母さんに言われたくないな。~
ていうかこれ、母さんの血だぜ。きっと。▼~
:[フェリシア]|
ま、まぁ…~
それは確かだと思いますけど…▼~
:[グレイ]|
まあいいや。▼~
とにかく、たこ焼きとリンゴ飴は~
もらっておいてくれ。▼~
たこ焼きが母さんで、リンゴ飴が父さんだ。~
父さんには母さんから渡しておいてくれよな。▼~
:[フェリシア]|
…………▼~
…サイゾウさんに甘いものですか?~
ものすごーく嫌がられると思いますよ?▼~
…あっ、それともわざと?~
父親に対する嫌がらせですかっ!?▼~
:[グレイ]|
はわわわわわわわっ!~
違う、違う!▼~
ま、間違えただけだ!~
たこ焼きが父さんでリンゴ飴が母さんな!▼~
:[フェリシア]|
それなら大丈夫でしょう。~
たこ焼きなら食べてくれそうですね。▼~
:[グレイ]|
んじゃ、頼んだぞ。~
俺は戦闘に戻る。▼~
:[フェリシア]|
はい、わざわざ気を遣ってくれて~
ありがとうございました。▼~
もう、あの子のおっちょこちょいにも~
困ったものですね…▼~
…………▼~
…な、なんでしょう。~
なんだか変な胸騒ぎがしますね。▼~
念のため…▼~
はわわわわわわわ!~
たこ焼きにハチミツがたくさん!▼~
いったい、どういうドジな注文したら~
こうなるんでしょう…▼~
…………▼~
…これはサイゾウさんには渡さず、~
私だけでいただいちゃいましょう。▼~
**リンカ [#l0229cb3]
:[リンカ]|
聞くがいい!~
祭りを襲う賊どもめ!▼~
あたしの名前はリンカ!~
誉れ高き炎の部族の族長の娘!▼~
何人でも束になってかかってくるがいい!~
あたしは逃げも隠れもしないぞ!▼~
:[グレイ]|
…母さん、~
別に名乗りを上げなくてもいいんじゃないか?▼~
:[リンカ]|
なぜだ、グレイ?~
戦時に名乗りを上げるのは普通のことだぞ。▼~
そうだ。お前も名乗ってみればいい。~
体に猛々しい気が満ちてくるぞ。▼~
:[グレイ]|
いや、母さんみたいに~
派手に名乗ったら忍べないし…▼~
:[リンカ]|
忍ぶ必要などない。~
敵には正面からぶつかっていけばいい。▼~
:[グレイ]|
いやいや。人にはそれぞれ~
自分に合った戦い方があるんだって…▼~
俺は小さいときから~
父さんに忍びの心得を教わってたからな。▼~
:[リンカ]|
なるほどな。~
幼少時の教育はずっと残るというからな。▼~
:[グレイ]|
ああ、そういうことだ。▼~
:[リンカ]|
なら今から、あたしがグレイに~
炎の部族の戦い方を教えてやろう!▼~
:[グレイ]|
え? い、今から?~
なんでまた急に…▼~
:[リンカ]|
…ずるいではないか。サイゾウだけ。~
お前はあたしの子供でもあるんだ。▼~
あたしの魂もお前の内に宿したい。~
だから、今から教えるぞ。▼~
:[グレイ]|
…ふっ。~
そういうことなら断るわけにもいかないか。▼~
:[リンカ]|
では、まずは名乗りを上げてみろ!~
雄々しく! 猛々しく! 力いっぱいに!▼~
:[グレイ]|
わ、わかった…▼~
お、俺の名はグレイ!~
炎の部族の母さんの子だ!▼~
:[リンカ]|
ふふっ。さすがあたしの息子。~
初めてにしては上出来だ。▼~
:[グレイ]|
母さん、そんなに嬉しそうな顔して…▼~
これからは母さんからも~
色々と教わりたいと思うよ。▼~
一緒にいられる時間は…~
秘境で暮らしてたときよりもあるんだからさ。▼~
:[リンカ]|
ああ。~
そうだな、グレイ。▼~
**サクラ [#p93dd4bf]
:[サクラ]|
グレイ、大丈夫ですか?~
あまり無理はしないでくださいね。▼~
:[グレイ]|
心配するな、母さん。~
俺なら大丈夫だ。▼~
それに、~
いつも無理をするのは母さんの方だろ。▼~
仲間を治療するためなら~
敵が群がる前線にも平気で行ってしまう。▼~
:[サクラ]|
そ、それはその…~
気をつけてはいるのですが…▼~
:[グレイ]|
父さんも言っていた。▼~
母さんは怪我をしている人を見ると~
絶対に放っておけない人だってな。▼~
父さんと初めて2人きりになったときも~
そんな状況だったんだろ?▼~
追っ手がくるかもしれない緊迫した中で~
母さんは父さんを治療したって聞いてる。▼~
:[サクラ]|
そうですね…~
あのときもそのような状況でした…▼~
私、ダメですね…~
みなさんに心配ばかりかけてしまって…▼~
:[グレイ]|
いや、そんなことはない。▼~
俺も父さんも仲間たちも…~
母さんのそんなところを尊敬してるんだ。▼~
怪我をしている人のためなら、~
どんな危険な状況も恐れない…▼~
そんな勇気を持った、母さんのことをな。▼~
:[サクラ]|
グレイ…▼~
:[グレイ]|
だから、母さんは安心して~
仲間の治療のことに専念しろよ。▼~
母さんのことは…~
俺が絶対に守ってやるからさ。▼~
:[サクラ]|
ありがとうございます…!▼~
本当に…優しい子に育ってくれて、~
私は心から幸せです。▼~
そうだ。戦いが終わったら、~
一緒に甘いものの屋台でも回りましょう。▼~
私、グレイが好きそうな和菓子の屋台を~
沢山見つけてあるんですよ。▼~
:[グレイ]|
お、流石は母さんだな!▼~
俺も母さんの好きそうな団子を売ってる店、~
いくつか目星を付けてある。▼~
それから果実を固めた飴と、わたあめと、~
栗の甘露煮と…▼~
:[サクラ]|
うふふ…グレイ。~
それは自分が食べたいんでしょう?▼~
甘党なところは、~
私に似ちゃったんでしょうか。▼~
:[グレイ]|
父さんがああいう嗜好な以上、~
確実にそうだな。▼~
だが俺はそのことを嬉しく思ってる。~
甘味を楽しめないなんてごめんだぜ。▼~
戦いが終わったら思う存分楽しもう、母さん。▼~
:[サクラ]|
はいっ!~
甘いものなら、いくらでも食べちゃいますよ。▼~
**アクア [#d3650c21]
:[アクア]|
グレイ。~
賊を倒したら歌の練習をしない?▼~
:[グレイ]|
いや、いい。~
また今度にしようぜ。▼~
:[アクア]|
また今度って…~
あなた最近、そのセリフばっかりじゃない。▼~
:[グレイ]|
………▼~
ずっと言い出しにくかったが、~
はっきり言うと、もういいかなと思ってる。▼~
:[アクア]|
もういい?▼~
歌に興味があるから~
教えてほしいって言ったのはあなたよ?▼~
:[グレイ]|
ああ。まあ、そうだけど…▼~
:[アクア]|
あなたが「愛の歌」を唄いたいっていうから、~
楽譜も用意したのに…▼~
:[グレイ]|
いや、母さん。▼~
それは違うぜ?▼~
俺は「甘い歌」を唄いたいって言っただけだ。▼~
:[アクア]|
ええ。だから「愛の歌」でしょう?▼~
:[グレイ]|
「甘い歌」だよ。▼~
:[アクア]|
えっ?▼~
:[グレイ]|
あーもう、違うんだよ!▼~
俺は、飴とかまんじゅうとか、甘いものが~
たくさん出てくる歌をうたいたかったんだ。▼~
でも母さんが出してくる課題曲は、~
みんな愛がどうのこうの言うものばかりで…▼~
俺、ちっとも楽しくなかったんだ。▼~
:[アクア]|
…あ、ああ!~
甘い歌って、そういう意味だったの!?▼~
:[グレイ]|
そうだよ。俺が言う「甘い」に、~
それ以外の意味があると思うか?▼~
まあ、言い出せなかった俺も悪いけどさ。▼~
:[アクア]|
まさかそういうことだったなんて…~
ずっと、恋人同士の甘い雰囲気の歌だとばかり…▼~
じゃあどうかしら? 賊を倒したら、~
お祭りにある甘いものをモチーフにして、~
二人で作詞作曲するの。▼~
:[グレイ]|
お、いいね。▼~
:[アクア]|じゃ、祭りが再開するまでに詞を考えておいて。~
私は曲のイメージを作っておくから。▼~
:[グレイ]|
わかった。~
なんか、久々にやる気が出てきたぜ、母さん!▼~
:[アクア]|
ふふ、よかったわ。▼~
:[グレイ]|
さて、どんな詞にしようかな…▼~
綿あめはーふわふわふわふわ雲のようー♪▼~
**カザハナ [#p1106f21]
:[グレイ]|
母さん、偵察してきたぜ。~
一番強い賊は、あそこにいる、あいつだ。▼~
:[カザハナ]|
ふーん、あいつね。~
ありがとう、グレイ。▼~
はい、報酬のリンゴ飴。~
屋台で買っておいたよ。▼~
:[グレイ]|
何だよ、1個かよ…▼~
:[カザハナ]|
それじゃあたしは、あいつに戦いを挑みにいくよ。~
母さんの戦いっぷり、見ててよね。▼~
:[グレイ]|
…ちょ、ちょっと待った。~
やっぱり俺があいつと戦ってもいいか?▼~
:[カザハナ]|
は? なに言ってんの?~
ダメに決まってるでしょう。▼~
偵察を依頼したのはあたしだよ?~
報酬だって払ったでしょう?▼~
:[グレイ]|
確かにその通りだ。~
少ないが、報酬ももらった。▼~
…でも、俺もあいつと手合わせしたい。▼~
強そうな奴を見ていると、~
手合わせしたくて仕方なくなってくるんだ。▼~
:[カザハナ]|
まったく…いい加減にしてよ…▼~
:[グレイ]|
強い奴と手合わせしたくなるのは~
母さん譲りの性格だ。仕方ないだろ。▼~
:[カザハナ]|
じゃあ言わせてもらうわ。▼~
あなたにあいつと~
手合わせする資格はあるの?▼~
:[グレイ]|
どういう意味だよ…▼~
:[カザハナ]|
強い者と手合わせできるのは、~
本当に強い者だけなの。▼~
:[グレイ]|
待った。~
俺は強くないって言うのか?▼~
:[カザハナ]|
さあ、どうかな。▼~
:[グレイ]|
くっ…▼~
…………▼~
…わかったよ。~
確かにその通りだ。▼~
あいつは母さんに譲る。~
本当に一番強いのは母さんだからな。▼~
:[カザハナ]|
えっ?▼~
:[グレイ]|
…母さん。~
祭りが再開したら、俺と手合わせしてくれ。▼~
この条件をのんでくれるなら、あの賊は譲るぜ。▼~
:[カザハナ]|
…………▼~
あなた、大人になったね。~
軽く感動しちゃったよ。▼~
以前のあなただったら、意地でも~
手合わせの相手を譲らなかったと思う。▼~
:[グレイ]|
あはは、確かにな。▼~
:[カザハナ]|
わかった。賊を倒したら、~
心を込めて手合わせしてあげる。▼~
成長した姿を見せてよね。▼~
:[グレイ]|
ああ、楽しみだ!▼~
さあ、行けよ母さん。~
絶対に勝ってくるんだぜ!▼~
:[カザハナ]|
うん、任せて!▼~
**オロチ [#f891b04b]
:[グレイ]|
母さん!▼~
:[オロチ]|
なんじゃ、グレイ。~
怖い顔をして。▼~
:[グレイ]|
なんじゃ、じゃねえ!~
母さん、俺に何かしただろ!▼~
:[オロチ]|
さぁ…なんのことやら?▼~
:[グレイ]|
とぼけても無駄だぜ!~
俺に変な妖術をかけたな!▼~
:[オロチ]|
おお、おお。やっと効いてくれたか。~
効果が出るんで時間がかかったのう。▼~
:[グレイ]|
やっぱり、そうだったか!▼~
:[オロチ]|
そなたは甘いものが大好き。~
しかし、甘いものの食べ過ぎは体によくない。▼~
そこで、そなたには甘いものに~
興味がなくなる妖術をかけておいた。▼~
若いころから甘いものばかり摂っていたら、~
そのうち取り返しのつかない病になるからのう。▼~
これは母心のこもった妖術なのじゃ。▼~
:[グレイ]|
何が母心だ! 今すぐ解いてくれっ!~
せっかくの祭りが楽しめないだろ!▼~
:[オロチ]|
ダメじゃ。~
全てはそなたの健康のためなんじゃ。▼~
:[グレイ]|
じゃあはっきり言わせてもらうけどな…~
この妖術、ちっとも健康的じゃないぞ!▼~
:[オロチ]|
どうしてじゃ?~
精神衛生上の問題があるとか言いたいのか?▼~
じゃったら心配はいらない。~
今はつらいじゃろうが、そのうち慣れて…▼~
:[グレイ]|
違う! そうじゃない!▼~
…確かに俺は甘いものに興味をなくした。▼~
その代わりに、めちゃくちゃ塩っ辛いものに~
興味が出ちまってるんだよ!▼~
:[オロチ]|
な、なんじゃと?~
そんな副作用がっ?▼~
:[グレイ]|
口にくわえてるのだって飴の棒じゃない!~
たこ焼きの楊子だ!▼~
しかも、思いっきり塩辛く味付けしてもらった~
たこ焼きのな!▼~
このままじゃ塩分の摂り過ぎで~
不健康人生まっしぐらだ!▼~
:[オロチ]|
…そ、そうじゃったか。~
それはよろしくないのう。▼~
今すぐに妖術を解いてやろう。▼~
…ほれ。~
解けたと思うぞ…多分…▼~
:[グレイ]|
…ほ、ほんとだろうな?▼~
:[オロチ]|
賊を倒したら、わらわと一緒に~
屋台めぐりをしようではないか。▼~
そなたが甘いものに興味を示せば解除成功。~
塩っ辛いものに飛びつけば解除失敗。▼~
また別の解除法を試してみよう。~
これでどうじゃ?▼~
:[グレイ]|
わ、わかったよ。じゃああとでな。~
賊を倒したら、すぐ始めるぞ!▼~
:[オロチ]|
…まさか、そんな副作用があったとはのう…▼~
しかし、おかげで息子とお祭りを~
練り歩く約束ができた。▼~
そういう意味では、副作用に感謝じゃ。▼~
**ヒノカ [#q2e089f9]
:[グレイ]|
こんな日を狙って襲ってくるとは。~
賊も粋じゃねえな。▼~
:[ヒノカ]|
ああ。皆が楽しんでいる時に奇襲をかけるなど~
卑怯極まりない…▼~
せっかくの祭りが台無しになってしまった。~
グレイも楽しみにしていただろうに。▼~
:[グレイ]|
いや、母さん、俺はもう子供でもない。~
祭りではしゃぐ時期はとうに過ぎたさ。▼~
:[ヒノカ]|
そうか? だが、この祭りには~
甘いものを売っている屋台もたくさんあるぞ。▼~
わたあめに果物を使った飴…~
甘い匂いがそこかしこから漂ってくる。▼~
:[グレイ]|
ああ。この香り…俺も気になっていた。~
後で回る店は既に目星をつけてある。▼~
母さん、迅速に賊を排除するぞ!~
一刻も早く祭りを再開させるためにな!▼~
:[ヒノカ]|
ふふっ。口では大人ぶっていても~
まだまだ子どもだな。▼~
:[グレイ]|
うるさいな…~
砂糖が俺を呼んでるんだよ。▼~
:[ヒノカ]|
お前は本当に甘いものに目がないな。~
私も甘味は好きだが、これほどではないぞ。▼~
いったい誰に似たんだか…~
グレイは甘いものの何がそんなに好きなんだ?▼~
:[グレイ]|
そんなのわからない。~
好きなものは好きとしかいいようがない。▼~
母さんだって、~
父さんのどこが好きかは説明できないだろ?▼~
:[ヒノカ]|
な、なななっ!?~
なんでそういう話になるんだ!?▼~
:[グレイ]|
好きなものの話をしてたからな。~
母さんの好きな人は父さんだろ?▼~
:[ヒノカ]|
そ、それは…そう…だが…▼~
:[グレイ]|
なんだ、歯切れが悪いな。~
もう気持ちが冷めているのか?▼~
:[ヒノカ]|
そんなわけないだろう!~
あんなに誠実な男は他にはいない!▼~
わ、私は今でもサイゾウのことが…~
サイゾウの…ことが…▼~
…好きだ。▼~
:[グレイ]|
ふっ。~
顔が真っ赤だぜ、母さん。▼~
:[ヒノカ]|
お、お前! 母親をからかったな!~
罰として今日は甘いものは買ってやらん!▼~
:[グレイ]|
ええっ!?~
それはちょっとひどすぎだろ!▼~
:[ヒノカ]|
いいや、ちっともひどくはない!~
私の純情をもてあそんだ罪、思い知るがいい!▼~
:[グレイ]|
す、すまない、母さん!~
俺を許してくれ! 母さーーん!▼~
**セツナ [#pd00fe8b]
:[グレイ]|
母さん、戦いなんかしないで、~
屋台でも見てまわろうぜ。▼~
:[セツナ]|
どうして…▼~
:[グレイ]|
だって、俺たちが行ったって~
どうせ落とし穴に落ちたり…▼~
動物用の罠にかかったりして、~
みんなに迷惑かけるだけだ。▼~
ま、俺は母さんと違って器用だから~
自力で抜けられるけどな。▼~
:[セツナ]|
確かに…~
そこはサイゾウ似…▼~
中途半端に両親に似たために…~
あなたは延々と独り相撲を…▼~
:[グレイ]|
…おい、それは言うな。▼~
:[セツナ]|
ところでグレイ。~
あなた、口が罠にかかってる…▼~
:[グレイ]|
ん? 本当か!?▼~
:[セツナ]|
ええ…棒が刺さってるわ…~
それってイノシシ用の吹き矢じゃ…▼~
:[グレイ]|
違う! これは飴の棒だ!~
だいたいこんな罠あるかよっ!▼~
:[セツナ]|
そう…▼~
知ってた…▼~
:[グレイ]|
な、なんだよっ!~
からかわないでくれよなっ!▼~
:[セツナ]|
…グレイ。~
私たちちゃんと戦ったほうがいい…▼~
いくら落とし穴に落ちようと…~
いくら罠にかかろうと…▼~
私たちは私たちなりに、~
勇敢に戦わなければならないの…▼~
あなたの言う通りにしたら、~
それは、堕落…▼~
:[グレイ]|
母さん…今日はどうしたんだよ。~
えらく真面目じゃないか。▼~
:[セツナ]|
この間、ヒノカ様にきつく言われたの…~
子どもの教育をしっかりしろって…▼~
:[グレイ]|
そういうことか。~
じゃあ母さんの意志ってわけじゃないんだな?▼~
だったらいいだろ。~
屋台で甘いものでも食べようぜ。▼~
:[セツナ]|
ダメ…二人でそんなことしたら、~
ヒノカ様との約束を破ったことになる…▼~
そしたら今度から~
ヒノカ様に守ってもらえなくなる…▼~
:[グレイ]|
なに言ってるんだ。▼~
ヒノカ様が守ってくれなくなったら~
俺が守ってやるよ。▼~
:[セツナ]|
えっ…▼~
:[グレイ]|
母さんのことは、俺が守ってやる。~
だから安心しな。▼~
:[セツナ]|
あなた、頼もしくなったわね…▼~
:[グレイ]|
はは、母さんの知らないところで~
しっかり成長してるんだぜ!▼~
…さて。~
じゃあ戦いに戻るか。▼~
母さんを守りたいとか言ってる人間が、~
母さんとヒノカ様の関係を壊しちゃダメだからな。▼~
それに、さっきの母さんの言葉…~
すごくかっこよかったし。▼~
:[セツナ]|
そう…~
うれしい…▼~
:[グレイ]|
そんじゃ、いざ出撃といくか。~
落とし穴でも罠でも、かかってきやがれ!▼~
**オボロ [#lf53e9fc]
:[オボロ]|
グレイ、私は今まで~
あまりあなたにかまってあげられなかったわ。▼~
:[グレイ]|
突然、どうしたんだよ?~
俺は別にそんなこと気にしてないぜ?▼~
:[オボロ]|
私が気にしてるの。~
あなたには何もしてあげられなかったって。▼~
特に…着物の助言に関して。▼~
:[グレイ]|
…気にしてるってそのことかよ?▼~
:[オボロ]|
ええ。あなたはサイゾウに似て~
着るものに無頓着だわ。▼~
だから、それを解消するために今度…~
一緒に着物を買いに行くわよ。▼~
:[グレイ]|
別にいい。~
着物なんか着れればなんでもいいしな。▼~
:[オボロ]|
その意識がダメなのよ!▼~
あなたの服、ほつれてるところもあるし!~
破れてるところもこんなに!▼~
:[グレイ]|
そのくらい自分で直せるさ。~
手先は器用な方だからな。▼~
:[オボロ]|
むむっ。それじゃあダメなの!~
私がグレイの着物を見立てたいんだから!▼~
:[グレイ]|
見立てたい?▼~
ははーん…~
やっぱりそういうことか。▼~
俺の身だしなみを気にしてるんじゃなくて、~
自分の好きな着物を着せたいんだろ?▼~
:[オボロ]|
うっ!~
で、でもそれの何が悪いの?▼~
息子にかっこいい着物を着せてあげたい…~
そんな純粋な親心じゃない。▼~
:[グレイ]|
へいへい…わかった。~
じゃあ今度、一緒に着物を買いに行こうぜ。▼~
:[オボロ]|
あら。~
素直な子に育ってくれて嬉しいわ。▼~
:[グレイ]|
抵抗をあきらめただけだ。~
ずっと父さんに言われてたんだよ。▼~
:[オボロ]|
何を?▼~
:[グレイ]|
母さんが着物の見立てをしたいと~
言い出したら、すぐに諦めろってな。▼~
:[オボロ]|
なによそれ! サイゾウの奴…~
後でとっちめてやらなくちゃ。▼~
:[グレイ]|
でも母さんと買い物なんて~
ほとんどしたことなかったからな。▼~
わりと楽しみな気はするぜ。▼~
:[オボロ]|
…ごめんね、グレイ。~
やっぱり秘境での暮らしは寂しかったわよね?▼~
:[グレイ]|
別に気にしてないさ。~
俺、よく秘境を抜け出してたしな。▼~
それに今はこうして一緒にいられるし。~
過去のことなんかどうでもいいだろ。▼~
:[オボロ]|
ありがとう、グレイ…▼~
:[グレイ]|
言っとくが俺は着物には無頓着だが~
甘味の色合いにはうるさいからな。▼~
着物はこの腰に差してる飴に似合う色に~
してくれよ?▼~
:[オボロ]|
こ、この飴に?▼~
:[グレイ]|
ああ。俺が作ったんだ。~
お洒落だろ?▼~
:[オボロ]|
…………▼~
ふふっ。グレイったら…~
変なところ、私に似たのね。▼~
なんか嬉しい。▼~
:[グレイ]|
そうか。なら俺も嬉しい。~
格好いい服を見立ててくれよな、母さん。▼~
:[オボロ]|
もちろんよ、グレイ。~
最高の着物を見立ててあげるわ。▼~
**カゲロウ [#va6a7016]
:[カゲロウ]|
グレイ…こんなところに~
私たちの神輿を持ってきていたのか?▼~
:[グレイ]|
おっ、母さん。そうなんだ。~
俺たちの作品をお披露目したくてな。▼~
俺と母さんの合作の神輿が、~
この異界の祭りで担がれる…▼~
その姿を想像するだけで興奮するぜ!▼~
…そう思って持ってきたら、~
さっき賊の奴らに壊されちまってさ…▼~
今、必死で修理しているところだ。~
祭りが再開するまでには修理を完了させるぜ。▼~
:[カゲロウ]|
そうだったのか…~
しかし、グレイ、かなり作業を進めたものだな。▼~
私が最後に見た日から~
そんなに経っていないはずだが…▼~
もう完成させていたとは。▼~
:[グレイ]|
あはは、母さんのおかげさ。▼~
母さんからどんどん上がってくる~
追加分の設計図を見て…俺、確信したんだ。▼~
俺は母さんの感性が好きなんだってな。~
他の誰がどう言おうとも。▼~
:[カゲロウ]|
!?▼~
:[グレイ]|
知ってたか? 俺、そう感じてから~
ほぼ寝ずに作ってるんだぜ?▼~
:[カゲロウ]|
そんな…▼~
:[グレイ]|
なあ母さん。▼~
国が平和になって、今ほど忙しくなくなったら、~
二人で本気で組まないか?▼~
:[カゲロウ]|
く、組むとは?▼~
:[グレイ]|
今回の神輿だけじゃないってことだよ。▼~
暇を見て、俺と母さんでこれからもたくさん、~
こういう創作の仕事をやっていくんだ。▼~
母さんには類い稀な感性がある。~
そして、俺は手先が器用。▼~
俺たちが組めば、~
かなりおもしろいことになると思うぜ。▼~
:[カゲロウ]|
…………▼~
:[グレイ]|
どうしたんだよ?~
嫌なのか?▼~
それとも父さんの跡を継ぐために~
邪魔になるとか思ってるんじゃ…▼~
:[カゲロウ]|
いや…その点は心配していない…~
お前は器用だから、きっとうまくやるだろう。▼~
ただ、胸がいっぱいになってしまったのだ…~
あまりに嬉しくてな…▼~
:[グレイ]|
嬉しい?~
じゃあ、了承ってことか?▼~
:[カゲロウ]|
もちろんだ…~
そのような提案を断るわけがなかろう…▼~
:[グレイ]|
ありがとな。~
未来が楽しみになってきたぜ。▼~
じゃあまずは、修理を完了させないとな。~
ここをこうして…っと。▼~
:[カゲロウ]|
…………▼~
…今、親としては「その前に賊の退治だ」と~
言わなければならないのだろう…▼~
しかし、私は言わぬぞ。▼~
完成の瞬間は、この目でしっかりと~
見届けたい。▼~
:[グレイ]|
ああ!~
じゃ、一気にたたみかけるぞ!▼~
**ベルカ [#aef38d22]
:[ベルカ]|
賊め、許さないわ…▼~
今日は殺しなど関係なく~
グレイと過ごせると思っていたのに…▼~
:[グレイ]|
そんな険しい顔すんなって、母さん。~
俺にかかれば、賊なんて皆殺しだ。▼~
:[ベルカ]|
…そうね。▼~
あなたには私とサイゾウの~
暗殺の術を叩きこんだ…▼~
きっと、誰もあなたに敵わない。~
でも…▼~
:[グレイ]|
でも?▼~
:[ベルカ]|
こんな世の中でなければ、~
私たちが早く戦争を終わらせていれば…▼~
あなたにこんなことを~
させずに済んだのに…▼~
戦場に立つあなたを見るたび、~
そう思ってしまうのよ…▼~
:[グレイ]|
…………▼~
…なあ母さん。~
これやるよ。▼~
さっき屋台で買ってきたんだが…~
この飴、すごくうまいぜ?▼~
:[ベルカ]|
グレイ…~
私はいらないからあなたが食べなさい。▼~
甘いもの、好きでしょう?▼~
:[グレイ]|
大丈夫だって。~
俺の分ならすでに何本も確保済みだからさ。▼~
:[ベルカ]|
そう…~
抜け目がないのね。▼~
:[グレイ]|
…知ってるか、母さん?▼~
甘いものを食べると~
人は自然に笑顔になっちまうんだ。▼~
ま、今は戦闘中だから、~
気を張っていなくちゃいけないんだろうが…▼~
:[ベルカ]|
グレイ、あなたはもしかして…~
私に気を使ってくれたの?▼~
:[グレイ]|
別にそんな大したもんじゃねえけど。~
俺のせいで曇った顔は俺が晴らそうと思ってな。▼~
母さん。俺は何も気にしちゃいない。~
暗殺の術は軍のみんなの役に立ってる。それに…▼~
母さんが生き抜いてきた証を受け継げたなら、~
俺は誇らしいことだと思うぜ。▼~
:[ベルカ]|
グレイ…▼~
…飴、ひとつもらってもいいかしら?▼~
:[グレイ]|
ああ。~
ほらよ、母さん。▼~
:[ベルカ]|
…………~
ふふっ…おいしいわね。▼~
:[グレイ]|
だろ?~
甘いものは間違いないよな。▼~
:[ベルカ]|
そうね。~
思わず頬が緩んでしまう…▼~
:[グレイ]|
へへ。~
俺は知ってるんだぜ。▼~
実は母さんが…~
甘いものが好きだってこと。▼~
:[ベルカ]|
…………▼~
…あなたに渡せたものが、~
暗殺の術だけでなくてよかったわ。▼~
でも、私を一番、笑顔にしてくれるのは…~
グレイ、あなたという存在よ。▼~
これからも側で…~
あなたのことを見守らせて。▼~
:[グレイ]|
ああ、母さん。▼~
**シャーロッテ [#g5856993]
:[グレイ]|
母さん、偵察の報告だ。▼~
:[シャーロッテ]|
待ってたわよ、グレイ。▼~
:[グレイ]|
母さんの好みの奴は三人いたぜ。~
屋台で焼きそばを買っていた。▼~
:[シャーロッテ]|
三人も?~
けっこう大漁だったじゃない…▼~
それなのに賊のせいで…~
ちくしょうっ!!▼~
で、賊を倒したら、その三人は戻ってきそう?~
今は近くに避難しているだけよね?▼~
:[グレイ]|
とりあえず三人とも金は払ったけど、~
焼きそばは受け取ってなかったな。▼~
:[シャーロッテ]|
なるほど。なら戻ってくるわね。~
よくやったわ。謝礼よ。▼~
:[グレイ]|
おお、でっかいべっこう飴だ!~
やったぜ!▼~
…って、謝礼をもらってから~
言うのもなんだけど…▼~
母さん。~
いい加減、モテの追求とかやめたらどうだ?▼~
仮にも人妻で、母親なんだぞ?▼~
:[シャーロッテ]|
ふふ。~
あなたにはわからないのよ。▼~
女の人生はモテが全て。~
少なくとも私には、モテが全ての源なの。▼~
モテてちやほやされたら何かこう…~
全てにやる気が出てくるのよ。▼~
:[グレイ]|
…まあ、気持ちはわかるけどさ…~
息子としては恥ずかしいんだよ…▼~
:[シャーロッテ]|
あら、味方だと思ってたのに、~
そういうこと言うのね。▼~
じゃあ私も言わせてもらうわ。▼~
さっきあなた、偵察するとか言って…▼~
屋台の女の子の輪の中で~
楽しそうに話ししてたじゃない。▼~
鳥肌が立つような~
インチキイケメンキャラになりきって。▼~
:[グレイ]|
ぎくっ!!▼~
…………▼~
俺、たまに母さんの血に~
支配されかけるときがあるんだ…▼~
でも、大丈夫。▼~
悔しいが父さんから受け継いだ~
強い理性を働かせて…▼~
母さんの血に飲まれないようにしている。~
さっきだって、途中でやめたんだぜ。▼~
:[シャーロッテ]|
あっそ、まあ好きにすればいいわ。▼~
私は賊を退治して、三人の男性が~
戻ってくるのを待つとするわ。▼~
:[グレイ]|
…ああ、でも、その三人は~
やっぱりあきらめたほうがいいかもな。▼~
:[シャーロッテ]|
ど、どうしてよ?▼~
:[グレイ]|
三人とも彼女連れだったから。▼~
:[シャーロッテ]|
それを早く言いなさいよ!▼~
私に惚れさせて、~
チヤホヤしてもらおうと思ったのにっ!▼~
せっかくのお祭りなのにっ!~
ちくしょうちくしょう!▼~
:[グレイ]|
そんなにカリカリするなって。~
今日の祭りは、俺が相手してやるよ。▼~
:[シャーロッテ]|
…………▼~
そうね。~
たまには親子水入らずで過ごしましょ。▼~
ふふ…こんなに成長した息子なら、~
きっと恋人同士に見えるでしょうね。▼~
でも、その前に賊に八つ当たりよ!▼~
:[グレイ]|
ああ!!~
思う存分やっちまおうぜ!▼~
**モズメ [#zf6c1da1]
:[モズメ]|
グレイ、今日は特別なお祭りの日や。~
なんでもわがまま言ってええよ。▼~
:[グレイ]|
母さん、気持ちはありがたいが、~
まだ賊がうろうろしてるんだぜ?▼~
祭りの話は賊を追い出してからでいいだろ。~
気を抜いたら危ないからな。▼~
:[モズメ]|
あはは。~
グレイはしっかり者に育ってくれたんやなぁ。▼~
:[グレイ]|
な、なんだよそれ…~
褒めてもなにも出ないぞ。▼~
:[モズメ]|
あっ、グレイ見てみ。~
あそこの屋台においしそうなものがあるで。▼~
:[グレイ]|
母さん…~
俺の話を聞いてなかったのかよ…▼~
って…んんん!?▼~
こ、これは…わたあめか!?~
…母さん、買ってくれ!▼~
:[モズメ]|
へ?~
でも、今はお店の人がおらんし…▼~
:[グレイ]|
金を置いておけば問題ない。~
敵のことも最新の注意を払う。▼~
だから…今すぐ綿菓子を買ってくれ。~
今、食べたい。今。今すぐ。▼~
:[モズメ]|
あはは。~
グレイは本当に甘いものに目がないんやね。▼~
はい、どうぞ。▼~
:[グレイ]|
もぐもぐ…▼~
うまい…~
もう1本食べたい…▼~
:[モズメ]|
あんまり食べ過ぎると~
他のものが食べられなくなるよ?▼~
:[グレイ]|
それなら問題ない。~
甘いものは別腹だ。▼~
:[モズメ]|
あはは。ほんまにもう。~
今日だけは特別やで?▼~
:[グレイ]|
ああ。俺はこれで満足だ。~
だからもう何も気を遣わなくていい。▼~
…俺は秘境で育てられたことは、~
別に何も思っちゃいないからな。▼~
:[モズメ]|
えっ…▼~
:[グレイ]|
母さんがこんなに気を遣うのは、~
俺に何か負い目があるからだろ?▼~
:[モズメ]|
…せやね。▼~
今日は子供の成長を祝うお祭りや。~
だから、特に意識してしまったかもな。▼~
:[グレイ]|
やっぱりな。~
だが、もう気にするな。▼~
母さんたちが俺を~
どんな想いで秘境に預けたか…▼~
それはわかっているつもりだからさ。▼~
:[モズメ]|
グレイ…~
ありがとう…▼~
:[グレイ]|
母さん、あっちにはリンゴ飴もあった。~
賊を倒したら今度はそっちを食べてみたい。▼~
母さんも一緒に食べようぜ。~
きっと、すごくうまいから。▼~
:[モズメ]|
あはは!~
わかったわ、グレイ。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#ed2b7a5c]
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp