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会話集/章別会話/異伝 絆の白夜祭親子会話/カンナ(男)
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*カンナ(男)の親子会話 [#cfd5eb00]
#contents
**マイユニット [#eedsfga]
#region(マイユニット女性・私)
:[カンナ]|
お母さん!▼~
:[カムイ]|
あらあら、カンナ。~
ずいぶん楽しそうですね。▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、今日はお祭りだもん!~
僕、すごくワクワクしてるんだ!▼~
:[カムイ]|
その気持ち、とてもよく伝わってきますよ。~
母さんまでワクワクしてきちゃいます。▼~
:[カンナ]|
賊をやっつけたら、一緒に屋台をまわろう?~
僕、いろいろ食べたいものがあって…▼~
:[カムイ]|
ああ、それなんですが…~
ちょっと、その…▼~
:[カンナ]|
どうしたの?▼~
:[カムイ]|
それが…~
すごく言いにくいのですが…▼~
:[カンナ]|
ああ、いつもみたいに忙しいの?▼~
…わかった。~
それなら仕方ないよね。▼~
せっかくのお祭りだから、~
ずっと一緒にいられると思ったけど…▼~
でも、わがまま言っちゃいけないし…▼~
:[カムイ]|
いえいえいえ!~
そうではないのです!▼~
:[カンナ]|
えっ?~
じゃあどういうこと?▼~
:[カムイ]|
実は母さん…~
お弁当を作ってきちゃって…▼~
:[カンナ]|
お弁当?▼~
:[カムイ]|
はい…そうなんです。▼~
だからさっき、カンナが屋台を~
回りたいといった時に口ごもってしまって。▼~
屋台がたくさんあるから、~
今日は食べるものなんていっぱいあるのに…▼~
こんな日に限って作っちゃうなんて、~
ダメなお母さんですね、私…▼~
:[カンナ]|
いや、ダメじゃないよ!~
全然ダメじゃない!▼~
僕、お母さんのお弁当だいすきだもん!~
屋台の食べ物よりだーい好き!▼~
:[カムイ]|
ありがとうございます…カンナ。~
そう言ってくれるなんて優しい子ですね。▼~
このお弁当で、私からあなたへの~
愛情が伝わるといいんですが…▼~
:[カンナ]|
愛情…?▼~
:[カムイ]|
カンナには、いつも寂しい思いを~
させてしまっていますよね。▼~
だから、ありったけの愛情を~
このお弁当に込めてみたんです。▼~
今日はお弁当を食べて、私からの愛情を~
たくさん受け取ってくださいね。▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
それでお弁当を作ってきてくれたんだね。▼~
話してくれて、僕うれしいよ!▼~
:[カムイ]|
私も、あなたのよろこぶ顔が見られて~
うれしいです。▼~
というわけで、賊を倒したら~
神社の辺りで待ち合わせしましょうね。▼~
お弁当、好きなものをたくさん詰めましたから~
きっと喜んでもらえると思います!▼~
:[カンナ]|
あはは…わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[カムイ]|
あ…でも、デザートがありませんね。▼~
:[カンナ]|
じゃあそれを屋台で買おう!▼~
僕、わたあめとリンゴ飴が食べたいなぁ!~
あとは…▼~
:[カムイ]|
もう、食いしん坊ですね。▼~
:[カンナ]|
へへ。~
でもせっかくだし。▼~
:[カムイ]|
わかりました。~
カンナの言うとおり、せっかくですものね。▼~
今日くらいは望み通り、~
みーんな買って食べましょう!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お母さん、だーい好き!▼~
#endregion
#region(マイユニット女性・あたし~だよ)
:[カンナ]|
お母さん!▼~
:[カムイ]|
あれ? カンナ。~
ずいぶん楽しそうだね。▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、今日はお祭りだもん!~
僕、すごくワクワクしてるんだ!▼~
:[カムイ]|
その気持ち、伝わってくるよ。~
母さんまでワクワクしてきちゃうな。▼~
:[カンナ]|
賊をやっつけたら、一緒に屋台をまわろう?~
僕、いろいろ食べたいものがあって…▼~
:[カムイ]|
ああ、それなんだけど…~
ちょっと、その…▼~
:[カンナ]|
どうしたの?▼~
:[カムイ]|
それが…~
すごく言いにくいんだけど…▼~
:[カンナ]|
ああ、いつもみたいに忙しいの?▼~
…わかった。~
それなら仕方ないよね。▼~
せっかくのお祭りだから、~
ずっと一緒にいられると思ったけど…▼~
でも、わがまま言っちゃいけないし…▼~
:[カムイ]|
いやいやいや!~
そうじゃないよ!▼~
:[カンナ]|
えっ?~
じゃあどういうこと?▼~
:[カムイ]|
実はあたし…~
お弁当を作ってきちゃって…▼~
:[カンナ]|
お弁当?▼~
:[カムイ]|
うん…そうなんだ。▼~
だからさっき、カンナが屋台を~
回りたいといった時に口ごもっちゃった。▼~
屋台がたくさんあるから、~
今日は食べるものなんていっぱいあるのに…▼~
こんな日に限って作っちゃうなんて、~
ダメなお母さんだね、あたし…▼~
:[カンナ]|
いや、ダメじゃないよ!~
全然ダメじゃない!▼~
僕、お母さんのお弁当だいすきだもん!~
屋台の食べ物よりだーい好き!▼~
:[カムイ]|
ありがとう…カンナ。~
そう言ってくれるなんて優しい子だね。▼~
このお弁当で、あたしからカンナへの~
愛情が伝わるといいんだけど…▼~
:[カンナ]|
愛情…?▼~
:[カムイ]|
カンナには、いつも寂しい思いを~
させてしまってるよね。▼~
だから、ありったけの愛情を~
このお弁当に込めてみたんだ。▼~
今日はお弁当を食べて、~
あたしからの愛情をたくさん受け取って!▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
それでお弁当を作ってきてくれたんだね。▼~
話してくれて、僕うれしいよ!▼~
:[カムイ]|
あたしも、~
カンナの喜ぶ顔が見られてうれしいよ。▼~
というわけで、賊を倒したら~
神社のあたりで待ち合わせしよう。▼~
お弁当、好きなものをたくさん詰めたから~
きっと喜んでもらえると思うな。▼~
:[カンナ]|
あはは…わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[カムイ]|
あ…でも、デザートがないね。▼~
:[カンナ]|
じゃあそれを屋台で買おう!▼~
僕、わたあめとリンゴ飴が食べたいなぁ!~
あとは…▼~
:[カムイ]|
もう、食いしん坊さんなんだから。▼~
:[カンナ]|
へへ。~
でもせっかくだし。▼~
:[カムイ]|
わかった。~
カンナの言うとおり、せっかくだもんね!▼~
今日くらいは望み通り、~
みーんな買って食べちゃおう!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お母さん、だーい好き!▼~
#endregion
#region(マイユニット女性・あたし~よ)
:[カンナ]|
お母さん!▼~
:[カムイ]|
あら、カンナ。~
ずいぶん楽しそうね。▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、今日はお祭りだもん!~
僕、すごくワクワクしてるんだ!▼~
:[カムイ]|
その気持ち、伝わってくるわ。~
母さんまでワクワクしてきちゃうもの。▼~
:[カンナ]|
賊をやっつけたら、一緒に屋台をまわろう?~
僕、いろいろ食べたいものがあって…▼~
:[カムイ]|
ああ、それなんだけど…~
ちょっと、その…▼~
:[カンナ]|
どうしたの?▼~
:[カムイ]|
それが…~
すごく言いにくいんだけど…▼~
:[カンナ]|
ああ、いつもみたいに忙しいの?▼~
…わかった。~
それなら仕方ないよね。▼~
せっかくのお祭りだから、~
ずっと一緒にいられると思ったけど…▼~
でも、わがまま言っちゃいけないし…▼~
:[カムイ]|
いえ、そうじゃないの!▼~
:[カンナ]|
えっ?~
じゃあどういうこと?▼~
:[カムイ]|
実はあたし…~
お弁当を作ってきちゃって…▼~
:[カンナ]|
お弁当?▼~
:[カムイ]|
ええ…そうなのよ。▼~
だからさっき、カンナが屋台を~
回りたいといった時に口ごもってしまって。▼~
屋台がたくさんあるから、~
今日は食べるものなんていっぱいあるのに…▼~
こんな日に限って作ってくるなんて、~
ダメな母さんね、あたし…▼~
:[カンナ]|
いや、ダメじゃないよ!~
全然ダメじゃない!▼~
僕、お母さんのお弁当だいすきだもん!~
屋台の食べ物よりだーい好き!▼~
:[カムイ]|
ありがとう…カンナ。~
そう言ってくれるなんて優しい子ね。▼~
このお弁当で、あたしからカンナへの~
愛情が伝わるといいんだけど。▼~
:[カンナ]|
愛情…?▼~
:[カムイ]|
カンナには、いつも寂しい想いを~
させてしまっているわよね。▼~
だから、ありったけの愛情を~
このお弁当に込めてみたの。▼~
今日はお弁当を食べて、~
あたしからの愛情をたくさん受け取って。▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
それでお弁当を作ってきてくれたんだね。▼~
話してくれて、僕うれしいよ!▼~
:[カムイ]|
あたしも、~
カンナの喜ぶ顔が見られてうれしいわ。▼~
というわけで、賊を倒したら~
神社のあたりで待ち合わせしましょ。▼~
お弁当、好きなものをたくさん詰めたから~
きっと喜んでもらえると思うわ。▼~
:[カンナ]|
あはは…わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[カムイ]|
あ…でも、デザートがないわね。▼~
:[カンナ]|
じゃあそれを屋台で買おう!▼~
僕、わたあめとリンゴ飴が食べたいなぁ!~
あとは…▼~
:[カムイ]|
もう、食いしん坊さんなんだから。▼~
:[カンナ]|
へへ。~
でもせっかくだし。▼~
:[カムイ]|
わかったわ。~
カンナの言うとおり、せっかくだものね。▼~
今日くらいは望み通り、~
みんな買って食べちゃいましょ!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お母さん、だーい好き!▼~
#endregion
**ギュンター [#nd11368e]
:[ギュンター]|
カンナ。~
賊を倒したら、球投げをしないか。▼~
:[カンナ]|
球投げ?▼~
:[ギュンター]|
ああ。~
昔、カムイとよくやったのだ。▼~
二人でこの皮の球を投げ合って~
取れなかったほうが、言うことを聞く。▼~
そういう遊びだ。▼~
:[カンナ]|
何それ!~
おもしろそう!▼~
:[ギュンター]|
この遊びは意外と白熱するぞ。▼~
例えば幼少期のカムイは~
勉学をしたくないときなど、▼~
よく私に球投げを申し込んできた。▼~
躍起になって取りにくい球を投げては、~
私を困らせたものだ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
お母さんったら、頭脳派だね!▼~
楽しそう!~
今すぐやりたいなー!▼~
:[ギュンター]|
今はならぬ~
戦闘中だからな。▼~
:[カンナ]|
えー、いいじゃーん。~
一回だけ!▼~
一回だけしてくれれば、素直に戦闘に戻るから!▼~
:[ギュンター]|
…ふむ。仕方ないな。~
では一回だけだぞ。▼~
:[カンナ]|
やったー!▼~
:[ギュンター]|
では、投げるぞ。~
ほらっ!▼~
:[カンナ]|
よし、取った!▼~
:[ギュンター]|
うまいではないか。▼~
:[カンナ]|
今度は僕が投げるよ。~
それ!▼~
:[ギュンター]|
!?▼~
うぅっ…▼~
:[カンナ]|
あー、お父さん!~
取れなかったー!▼~
お父さんの負けで僕の勝ち!~
というわけで、僕の言うことを聞いてね!▼~
:[ギュンター]|
ぐぅ…わかった…~
で、何が望みなのだ?▼~
焼き鳥をたくさん食べたいのか?~
それともわたあめか?▼~
:[カンナ]|
そんなんじゃないの。~
僕がお父さんにお願いしたいことは…▼~
ずっとずっと一緒にいようねってこと!▼~
:[ギュンター]|
なに…?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんのことが大好きなんだ。▼~
将来はお父さんみたいな、みんなから尊敬される、~
強くて立派な男になるのが夢なんだ!▼~
そんなお父さんと、~
ずっとずーっと一緒にいたいんだ!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
:[カンナ]|
どうしたの?~
僕と一緒にいるのはやだ?▼~
:[ギュンター]|
そんなわけなかろう。~
ただただうれしいのだ…▼~
:[カンナ]|
よかった…~
そう言ってもらえて、僕もうれしい!▼~
:[ギュンター]|
だが…▼~
:[カンナ]|
だが、何?▼~
:[ギュンター]|
いや、なんでもない。▼~
…カンナ。~
負けた私に言う権利がないことはわかっている。▼~
だが、ひと言だけ…~
老人の戯れ言だと思って聞いてくれ。▼~
:[カンナ]|
なに?▼~
:[ギュンター]|
何があっても動じない…~
強い子になるのだぞ。▼~
:[カンナ]|
何があっても動じない…▼~
ああ、お父さんみたいな人になるってことだね!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
まったく…お前って奴は…~
老人の喜ばせ方に長けている。▼~
:[カンナ]|
もう、老人とか言わないでよね。~
お父さんはちっとも老人じゃないんだから。▼~
そんなことより、~
賊を倒したら球投げの続きをやろう!▼~
今度、勝ったら屋台のおいしいものを~
みーんな買ってね!▼~
:[ギュンター]|
ふふ、いいだろう…▼~
せっかくの機会だ。~
利き腕でないほうで投げてやる。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
何か言った?▼~
:[ギュンター]|
いや、気にするな。~
老人の独り言だ。▼~
**ジョーカー [#qb9af1e3]
:[ジョーカー]|
どうした、カンナ。~
深刻な顔をして。▼~
:[カンナ]|
今朝ね、お母さんが言ってたんだ。~
おいしい紅茶が飲みたいって…▼~
だから入れてあげようとがんばってるんだけど、~
なかなかうまくできなくて…▼~
:[ジョーカー]|
ほう。そういうことか。~
なら、味を見てやろう。▼~
:[カンナ]|
え、ほんと?~
ありがとう、お父さん!▼~
これが、ついさっき入れた一杯なんだけど…~
…どうかな…▼~
:[ジョーカー]|
…………▼~
悩ましいな…▼~
:[カンナ]|
悩ましい?~
どういうこと?▼~
:[ジョーカー]|
…昔、カムイさんが入れた紅茶の味を~
見て差し上げたことがある。▼~
その紅茶は決しておいしいものではなかった。▼~
しかし俺は真実を言わず、~
こっそりお湯と砂糖を足したんだ。▼~
結果、おいしい紅茶になったが…~
俺は苦悩した。▼~
それが果たしてカムイさんの~
ためになる行いだったのかどうか……▼~
…そして、お前の紅茶も同じこと。▼~
ここで俺が手を加えれば、~
すぐにでもおいしい紅茶になる。▼~
しかし、それがお前のためになるのか。~
そこが悩ましい。▼~
親として、大事な息子には~
自分の力で成長してもらいたいのだが…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
お母さんのことだけじゃなくて、~
僕のことまで大事に思ってくれてるの?▼~
:[ジョーカー]|
何言ってんだ。~
当然だろ。▼~
お前は俺とカムイさんの~
大事な息子だ…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
わかった…~
僕…もう一回、自分の力でがんばってみる!▼~
そしたらまた、味を見てもらえる?▼~
:[ジョーカー]|
もちろんだ。~
いくらでも付き合ってやる。▼~
:[カンナ]|
ありがとう、お父さん!▼~
:[ジョーカー]|
…………▼~
ヒントは、色だ。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ジョーカー]|
俺なら、そんな濃い色にはしない。▼~
…これぐらいのヒントだったら、~
お前の成長の妨げにはならないだろ。▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[ジョーカー]|
さっそくもう一度、入れてみろ。~
賊は俺に任せておけ。▼~
:[カンナ]|
うん! ありがとう!~
僕、がんばるね!▼~
**スズカゼ [#htgfdabva]
:[スズカゼ]|
カ、カンナ!?~
そんなに食べ物を抱えて、どうしたのですか!?▼~
:[カンナ]|
あ、お父さん!~
そうなんだよ、助けて…!▼~
:[スズカゼ]|
綿あめにリンゴ飴…~
焼き鳥にたこ焼き…▼~
どうしてそんなに買ったんです?▼~
:[カンナ]|
違うの。~
僕、買ってないんだよ。▼~
:[スズカゼ]|
買ってない…ですか?~
では、どうしたのです?▼~
:[カンナ]|
それが…▼~
:[スズカゼ]|
…………▼~
もしや、盗んできたとかではありませんね?▼~
:[カンナ]|
そ、そんなことしないよっ!▼~
:[スズカゼ]|
そうですか、ならばひと安心ですが…▼~
:[カンナ]|
実は賊がくる前…~
僕は屋台を見てまわっていたんだ…▼~
そうしたら、見たこともない村の女の子たちが~
僕のまわりに集まってきたの…▼~
これ食べない?~
これもどうぞ、って!▼~
これはみんな、その子たちが~
買ってくれたものなんだ。▼~
:[スズカゼ]|
…………▼~
な、なんと…~
そういうことでしたか…▼~
:[カンナ]|
どうしてあの子たちはこんなことを…▼~
:[スズカゼ]|
ごめんなさい…~
きっとそれは、私のせいです。▼~
:[カンナ]|
お父さんのせい?~
どういうこと?▼~
:[スズカゼ]|
…私は昔から、見ず知らずの女性に~
抱きつかれたり、手紙を渡されたり…▼~
ちょうど、今日のカンナのように~
たくさんの食べ物を渡されたり…▼~
そういうことが多くありました。▼~
きっと私のそう言った特性が、~
カンナにも継承されてしまったのでしょう。▼~
:[カンナ]|
…そ、そうだったんだ…▼~
:[スズカゼ]|
でも安心してください。▼~
カムイさんによれば、~
これは悪いことではないようです。▼~
:[カンナ]|
え、そうなの?▼~
:[スズカゼ]|
はい。それは「モテている」という状態で、~
むしろいいことらしいのです。▼~
:[カンナ]|
モテている…~
いいことだっていうなら嬉しいけど、▼~
今日みたいなことがいっぱいあったら~
どうしたらいいの?▼~
:[スズカゼ]|
そうですね…賊を倒したら、~
私がそういうときどうしているか、▼~
ゆっくり話してあげますよ。~
きっと、今後の参考になると思います。▼~
:[カンナ]|
うん、わかった…~
ありがとう、お父さん。▼~
お礼に、女の子たちからもらった食べ物は~
二人で半分こにしようね!▼~
:[スズカゼ]|
ありがとうございます。~
ぜひ、そうさせてもらいますよ。▼~
**ツバキ [#z361d067]
:[カンナ]|
お父さん、大丈夫ー?▼~
:[ツバキ]|
んー? 何がだいー?▼~
:[カンナ]|
さっきお父さん…~
転んでたからー…▼~
:[ツバキ]|
えっ?▼~
…………▼~
うわわわわわ!!~
み、みみ見てたのーーーーっ!!▼~
転んだのを見てたの?~
見てたんだねーっ!?▼~
賊がやってきたドサクサで~
誰にも見られてないと思ったのにー!▼~
:[カンナ]|
涼しい顔で立ち上がったところまで~
ちゃんと見てたよー。でも…▼~
顔から思いっきり地面にぶつかってたから…~
だから、大丈夫かなって…▼~
:[ツバキ]|
…………▼~
カンナ、その記憶…忘れてくれない?~
お父さんが転んだこと、忘れてー?▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
忘れてって言われてもー…▼~
:[ツバキ]|
…あ、カンナはお腹空いてないかな?▼~
たこ焼きが食べたいかなー?~
それとも綿あめかなー?▼~
:[カンナ]|
食べたいけど…~
食べたから忘れるってわけじゃないよー?▼~
:[ツバキ]|
だ、だよねー。~
まったくその通りだよね…▼~
でも、うううーっ!!~
嫌だーっ!!!!▼~
誰かに見られるのすら嫌なのに、~
自分の子どもに見られちゃったなんてーっ!▼~
:[カンナ]|
お父さん、どうしてそんなに困ってるの?~
誰だって転ぶものだよ?▼~
僕だってよく転ぶし…~
この前なんか、▼~
こっそり乗ったお父さんの天馬からも~
落ちたしー…▼~
:[ツバキ]|
カンナ、そんなことしてたの?~
ま、まあいいや。▼~
そりゃ誰でも転ぶものだけど、~
俺はどんな失敗でも人に見せたくなくってねー。▼~
俺はいつも完璧でいたいんだー。▼~
:[カンナ]|
完璧?▼~
:[ツバキ]|
うん、例えばね…▼~
昔、カムイの前でお腹を~
鳴らしちゃったことがあるんだけどね…▼~
それって、完璧とはほど遠い失敗でしょう…~
それで俺、取り乱してさぁー。▼~
:[カンナ]|
…そのときお母さんは、~
なんて言ったのー?▼~
:[ツバキ]|
気にしなくてもいいって…▼~
:[カンナ]|
お母さんの言う通りだよ。~
今回のことも全然、気にすることないよー!▼~
:[ツバキ]|
完璧じゃない父親なんて嫌だ…とか~
言ったりしないー?▼~
:[カンナ]|
あははは。~
言うわけないでしょう?▼~
だって僕、~
お父さんのこと大好きだからー!▼~
何をしたってお父さんはお父さんなんだ。~
完璧でも、完璧じゃなくても…▼~
お父さんがどんなことをしても~
僕は大好きなんだよー!▼~
:[ツバキ]|
カ、カンナ…▼~
…………▼~
うれしいよ…~
ありがとう…▼~
:[カンナ]|
でも、僕…心配だな…▼~
:[ツバキ]|
何がー?▼~
:[カンナ]|
お父さんは完璧が好きなんでしょー?~
でも僕はちっとも完璧じゃないから…▼~
:[ツバキ]|
!! そんなことない!~
お父さんはカンナのことが大好きさー!▼~
さっきカンナが言ってくれたように、~
完璧とか完璧じゃないとか関係ないよ。▼~
というか俺にとってカンナは~
完璧に可愛い息子だし…ね?▼~
:[カンナ]|
ほんと?~
ほんとにほんとー?▼~
:[ツバキ]|
当たり前じゃないかー!▼~
俺が子供のときは、~
カンナみたいに強くもなかったし。▼~
そもそもお父さんは子供時代、~
完璧とはほど遠い子どもだったんだよー。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
そうだったの?▼~
:[ツバキ]|
そうさー。自分のことだってカンナみたいに、~
僕って言ってて…▼~
あーでも…~
こんな話、興味ないよねー。▼~
:[カンナ]|
ううん、聞きたい!~
すっごく聞きたいよー!▼~
:[ツバキ]|
えっ、そう…?▼~
じゃあ賊を倒したら、~
誰もいないところでこっそり話すよー。▼~
:[カンナ]|
うん、お願いー!~
楽しみにしてる!▼~
:[ツバキ]|
もうカンナには隠すこともないしねー。~
みーんな話してあげる!▼~
カンナの素敵な成長に結びつくことを~
祈りつつー!▼~
**サイラス [#mf36b958]
:[サイラス]|
カンナ、ちょっと待った!▼~
:[カンナ]|
あ、お父さん。~
どうしたの?▼~
:[サイラス]|
お尻に土がついてるぞ。~
払ってやるからな。▼~
:[カンナ]|
ありがとう、お父さん。~
じゃあ、賊を退治してくるねっ!▼~
:[サイラス]|
いや、まだだ。~
お前、お腹が空いてるだろ?▼~
ほら、たこ焼きだ。▼~
タレは甘めのものにしてもらったぞ。~
お前好みの味になっているはずだ。▼~
:[カンナ]|
あ、ありがとう。~
でも…あとでいいよ?▼~
:[サイラス]|
ダメだ。~
お腹いっぱいじゃないと、しっかり戦えないぞ。▼~
:[カンナ]|
…でも僕…お腹いっぱいだと、~
お昼寝したくなっちゃうよ…▼~
:[サイラス]|
そうか、じゃあ全部は食べなくていい。~
お父さんと半分こにしよう。▼~
:[カンナ]|
うん、わかった。~
じゃあ、いただきまーす!▼~
うわぁ、おいしーい!!~
本当に僕が好きな味だよ!▼~
:[サイラス]|
よかった。~
…おお、本当にうまいな。▼~
:[カンナ]|
うん!~
ごちそうさまでした!▼~
:[サイラス]|
…………▼~
えらいぞ…▼~
:[カンナ]|
えっ、何が?~
僕はただ、たこ焼きを食べただけだよ?▼~
:[サイラス]|
何を言ってるんだ…▼~
いただきますも、ごちそうさまも、~
しっかり元気に言えたじゃないか。▼~
なんだろう…涙が出てくるよ…~
お前の成長が胸に染みて…▼~
…そうだ。~
カンナにこれを渡さないと。▼~
:[カンナ]|
これは何?▼~
:[サイラス]|
一応、今日の屋台の詳細を~
紙に書き出しておいたんだ。▼~
賊を倒したら、祭りのどこをどうまわりたいか、~
これを見ながら考えておいてくれ。▼~
:[カンナ]|
うわぁ、すごーい。~
ありがとう!▼~
…でも、お父さん。~
こんなにいろいろしてくれて、疲れない?▼~
:[サイラス]|
疲れる?~
そんなことあるわけないだろう。▼~
父さんは大好きな人には~
こういうことをする男だ。▼~
例えば結婚前のカムイにだって、~
こういう感じのリストを作ってあげたけど…▼~
そのときだって…▼~
:[カンナ]|
お父さん、ごめん。~
その話、すごく聞きたいけど…▼~
こんなことしてる間に~
賊たちが、やりたい放題しちゃわないかな?▼~
:[サイラス]|
そ、そうだな。~
いかんいかん。▼~
ではそろそろ戦闘に戻るとしよう。~
賊どもを蹴散らすんだ!▼~
:[カンナ]|
うん!▼~
:[サイラス]|
…あ、ちょっと待て。~
口にたこ焼きのタレがついているぞ。▼~
取ってあげるからな。▼~
:[カンナ]|
う、うん…~
それより賊を倒しちゃおうよ…▼~
**サイゾウ [#ha9a4ca0]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
お父さんって、変な人なの?▼~
:[サイゾウ]|
!?▼~
な、なんだ、いきなり…~
無礼だぞ。▼~
俺は変な人などでは断じてない。▼~
泣く子も黙る五代目サイゾウ。~
圧倒的な剣術と忍術を誇る天才忍者…▼~
それが人々の俺に対する評価であり、~
変な人などと言われたことはない。▼~
:[カンナ]|
ふーん。~
じゃあ、これは何?▼~
:[サイゾウ]|
!!!!!!!!!!▼~
そ、それは…~
「カムイ観察記録」ではないかっ!▼~
どこでそれをっ!?▼~
:[カンナ]|
さっき、お父さんが落としたんだよ。▼~
:[サイゾウ]|
…………▼~
そ、そうか…~
とりあえず返してもらえるか?▼~
:[カンナ]|
いいよ。~
でも、これを書いたのはお父さんだよね?▼~
お父さんは昔、お母さんのことを~
ずっと監視してこれを書いたんだよね?▼~
:[サイゾウ]|
…ま、まぁ…▼~
:[カンナ]|
それって変だよね?~
つまり、お父さんって、すごく変な人だよね?▼~
:[サイゾウ]|
ち、ち、違うのだ!~
これには様々な事情があり…▼~
:[カンナ]|
お母さんが昔、暗夜にいたっていう~
事情のこと?▼~
:[サイゾウ]|
そうだ、その通りだ。▼~
だから俺は彼女を~
監視しなくてはと思ったのだ。▼~
…って…けっこう読んでいるのだな。▼~
:[カンナ]|
うん! ぜーんぶ読んだ!▼~
:[サイゾウ]|
…………▼~
くっ…~
これを落としてしまうとは…なんたる失態…▼~
:[カンナ]|
全部読んだけど、いろんなところに、~
お父さんらしくないことばっかり書いてあった。▼~
例えば、お母さんのかわいらしさについて~
細かく書かれていたり…▼~
:[サイゾウ]|
!!!▼~
:[カンナ]|
あと、今日はお母さんの笑顔を何回見たとか…~
それがどういう種類の笑顔だったとか…▼~
:[サイゾウ]|
!!!!▼~
:[カンナ]|
お母さんからいい匂いがしたとか…▼~
:[サイゾウ]|
!?!?!?!?!?▼~
:[カンナ]|
お母さんの目に吸い込まれそうになったとか、~
直視できないとか…▼~
:[サイゾウ]|
やめろーーーーーーーーーーーーっ!!~
やめてくれーーーーーーーーーーーーっ!!▼~
はぁ…はぁ…▼~
…お願いだ。やめてくれ。▼~
わかった…~
そういうことを書いたことは認めよう…▼~
ただ、俺は変な人ではない…▼~
それが俺なりの、~
人を好きになるときの生き様だったのだ…▼~
:[カンナ]|
それだけ、お母さんのことが~
好きだったっていうこと?▼~
:[サイゾウ]|
そう。~
そして、今でもずっとそうだ…▼~
:[カンナ]|
そっか!~
だったら別に変なことじゃないね!▼~
:[サイゾウ]|
そうだ…~
ちっとも変なことではないのだぞ…▼~
カンナ…~
頼むからこのことは黙っていてくれ…▼~
:[カンナ]|
うーん…そうだなぁ…▼~
今日は、屋台でいっぱい~
食べたい気分なんだけど…~
:[サイゾウ]|
よし、わかった。~
何でも買ってやる!▼~
それで手を打てるなら、安いものだ!~
さっそく賊を倒すぞ!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お父さん、だーい好きーっ!▼~
**アサマ [#d0a1871b]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
僕、帰りたいよ…▼~
:[アサマ]|
あっはっは。~
なんですか、急に?▼~
:[カンナ]|
帰りたいんだよぅ…▼~
:[アサマ]|
困りましたねぇ…▼~
誰かさんみたいに、今にも俳句を詠みそうな~
勢いではありませんか…▼~
しかし、今は戦闘中。~
みなさん、賊と戦っている最中なんです。▼~
帰りたいなどと言われては…▼~
…ははぁ、わかりました。~
あなた、賊が怖いのですね?▼~
まったく…そんな弱い子に~
育てた覚えはありませんけどねえ。▼~
:[カンナ]|
全然、違うよ。~
賊なんて怖くないよ。▼~
賊にやられて死ぬのだって~
怖くないぐらいなんだ。▼~
:[アサマ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
みんな今は生きてるけど、~
でもいつか死ぬわけでしょう?▼~
だったらいつ死んでも同じことだから、~
だから、怖くないんだ。▼~
:[アサマ]|
…………▼~
その年で、その悟りっぷり…~
末恐ろしい子ですねえ…▼~
では、なぜ帰りたいのか言ってください。~
賊を倒したら楽しいお祭りが再開するのですよ?▼~
:[カンナ]|
そのお祭りが問題なんだよ…▼~
実は僕…~
うるさいところが苦手なんだ。▼~
:[アサマ]|
へぇ、それは初耳ですね…▼~
:[カンナ]|
人がいっぱいいて、ゴチャゴチャしてると、~
落ち着かないんだよね…▼~
:[アサマ]|
なるほど…~
だったらこうしましょう。▼~
賊を倒したらお祭りを抜け出して、~
一緒にいいところに行きましょう。▼~
:[カンナ]|
いいところって?▼~
:[アサマ]|
森です。▼~
:[カンナ]|
森?▼~
:[アサマ]|
ええ。私は幼少期から~
よく山や森で修行をしていましてね。▼~
森はいいですよ。~
空気が澄んでいて、人もいない…▼~
森が奏でる心地よい音に~
静かに耳を傾ける…▼~
最高の娯楽です。▼~
:[カンナ]|
へえー!~
行ってみたいなぁ!▼~
:[アサマ]|
あっはっは。~
まったく、おもしろいものですねえ。▼~
:[カンナ]|
何がおもしろいの?▼~
:[アサマ]|
私とカムイさんも~
よく森で過ごしたものですから…▼~
:[カンナ]|
へえ、そうだったんだー!~
僕も森に行きたい! 行きたい!▼~
:[アサマ]|
わかりました。▼~
賊を倒したら、~
異界の森に行ってみましょう。▼~
そのほうが、~
あなたのためになるでしょうからね。▼~
:[カンナ]|
うん。ありがとう、お父さん。~
楽しみにしているね!▼~
:[アサマ]|
私もですよ。▼~
静かな森で、あなたの話を~
たっぷり聞いてあげたいと思います。▼~
**ツクヨミ [#r354ab60]
:[カンナ]|
ぶつぶつぶつ…▼~
ぶつぶつぶつぶつ…▼~
:[ツクヨミ]|
…カ、カンナ。~
何をしておるのだ?▼~
:[カンナ]|
ああ、お父さん!▼~
手紙だよ。僕が書いた手紙を、~
読み直しているところなんだ!▼~
:[ツクヨミ]|
手紙?▼~
:[カンナ]|
うん。~
お母さんに言われたんだ。▼~
手紙って不思議で、お話しするより~
相手に気持ちが伝わるって。▼~
その話を思い出して、~
初めて書いてみたんだ!▼~
:[ツクヨミ]|
カムイと手紙が…~
懐かしい思いがこみ上げてくるな…▼~
:[カンナ]|
懐かしい?~
何が懐かしいの?▼~
:[ツクヨミ]|
だいぶ前の話だが…~
私は故郷に手紙を書こうと思っていた。▼~
しかし、私は手紙というものを~
書いたことがなくてな…▼~
さて、どうしたものかと悩んでおった。▼~
するとカムイがやってきて、~
優しく教えてくれたのだ。▼~
彼女がいなければ、~
私は手紙の素晴らしさを知らずにいただろう。▼~
:[カンナ]|
へえーっ。~
やっぱりお母さんは優しい人なんだね!▼~
お母さんの優しさのこと、~
書いておいてよかった!▼~
:[ツクヨミ]|
ん? 手紙にカムイのことが~
書かれておるのか?▼~
:[カンナ]|
そうだよ!~
これはお父さんとお母さん宛だから。▼~
:[ツクヨミ]|
私たちに?▼~
:[カンナ]|
うん。~
今日は子どもの成長を願うお祭りでしょ。▼~
でも、ここまで成長できたのは~
お父さんとお母さんのおかげだから。▼~
その気持ちを書いてみたんだ!▼~
優しくしてくれてありがとうとか、~
守ってくれてありがとうとか…▼~
…………▼~
あっ! せっかく手紙に書いたのに、~
話しちゃった!▼~
僕ってダメだね…~
今のは忘れてね?▼~
:[ツクヨミ]|
…………▼~
うっ…!!▼~
:[カンナ]|
お、お父さん、泣いてるの!?▼~
:[ツクヨミ]|
な、泣いてなどおらぬ!~
私は父親で、立派な大人だからな。▼~
ただ…なんかこう…~
胸が一杯になるというか…▼~
不思議な感覚に襲われておるぞ…▼~
…カンナ、紙は持っておるか?▼~
:[カンナ]|
うん…~
涙を拭くの?▼~
:[ツクヨミ]|
違う! 書くための紙だ。~
あと書くものも貸してくれ。▼~
:[カンナ]|
お父さんも手紙を書くの?▼~
:[ツクヨミ]|
…そうだ。~
私もお前に、手紙を書こうと思う。▼~
親を幸せにするまじないの力を持った~
お前への感謝の気持ちをな…▼~
:[カンナ]|
えへへ…ありがとう。~
楽しみにしてるね、お父さん。▼~
**ヒナタ [#dedee42a]
:[カンナ]|
お父さん。~
今日は子どもの成長を願うお祭りだよね。▼~
お父さんは、僕のために~
どんなお願いごとをしてくれるの?▼~
:[ヒナタ]|
そりゃ、簡単には教えられねえな。▼~
:[カンナ]|
えーっ!ケチー!~
いいじゃーん。▼~
:[ヒナタ]|
どうしても知りたいっていうんなら、~
俺から一本取ってみな?▼~
:[カンナ]|
せ、戦闘中なのに?▼~
:[ヒナタ]|
俺の子なら細かいことは気にすんな!▼~
:[カンナ]|
…わ、わかった!~
じゃあ行くよ!▼~
はぁ!▼~
:[ヒナタ]|
おっ…~
なかなかやるじゃねえか。▼~
いいぞいいぞ!~
もっと本気でこい!▼~
:[カンナ]|
はぁーーーーーーっ!~
とりゃーーーーーーーーーーーっ!▼~
:[ヒナタ]|
うわぁ! やられたーっ!~
こりゃ、一本だな!▼~
:[カンナ]|
お父さんったら!~
本気じゃなかったでしょう?▼~
:[ヒナタ]|
あはは。~
そんなことないぜ?▼~
さすがカムイの子って感じだ。~
お前たちは強いなぁ。▼~
昔、カムイとも~
似たような勝負をしたことがあって…▼~
そのときも一本取られたんだ。▼~
それで、俺は秘密にしてたことを~
話さなきゃいけなくなってさ。▼~
:[カンナ]|
へえ!~
秘密って何?▼~
:[ヒナタ]|
おいおい。それを教えるなら、~
今日の願いごとは言わねえぞ?▼~
どっちかひとつだ。▼~
:[カンナ]|
じゃあ…願いごと!~
今日の願いごとを聞きたい!▼~
:[ヒナタ]|
うーん、そうだな…~
…実は…ねえんだ…▼~
:[カンナ]|
えーっ!?▼~
何も願ってもらえないなんて…~
なんか、悲しいよ…▼~
:[ヒナタ]|
いやいや!~
あったんだけどさ、なくなっちまったんだ。▼~
お前には「強い男になってほしい」って~
願おうとしたんだけどさ…▼~
今のでお前の強さはわかったからな。~
わざわざ俺が願う必要もねえだろ?▼~
:[カンナ]|
ああ、そういうことか!~
じゃあ代わりに何かお願いしてよ。▼~
:[ヒナタ]|
…あ、じゃあこれで行くか。~
「好きなように生きろ!」▼~
:[カンナ]|
す、好きなように生きろ?▼~
:[ヒナタ]|
カンナには難しいことは考えずに~
好きに生きてほしいと思ってる。▼~
俺もそうやって生きてきたんだ。▼~
:[カンナ]|
お父さんみたいな生き方か。▼~
へぇー、だったら楽しそう!▼~
:[ヒナタ]|
そういや、お前の好きなことってなんだ?▼~
:[カンナ]|
好きなこと…うーん…▼~
僕の好きなことは、~
家族みんなで一緒にいることだよ!▼~
これからはずーっとみんなで一緒にいさせて。~
それが一番幸せだよ。▼~
:[ヒナタ]|
…………▼~
あはは…なんだよ、それ…~
反則だろ…▼~
まったく…~
涙腺が緩くなってきて困るぜ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、大丈夫?▼~
:[ヒナタ]|
ああ、大丈夫だ。~
また一本取られちまっただけさ。▼~
こうなったら、~
今日はとことんまでかわいがってやるからな。▼~
:[カンナ]|
えーっ、ほんと!?▼~
:[ヒナタ]|
ああ、本当だ。~
覚悟しとけよ!▼~
:[カンナ]|
わかった!~
うんとうんと覚悟しておくね!▼~
**タクミ [#fa5aaf79]
:[カンナ]|
お父さん、お父さん!~
弓のコツを教えて!▼~
:[タクミ]|
えっ、また?~
昨日、教えたばかりじゃないか…▼~
それに今は戦闘中だ。~
賊を倒すことに集中しないと。▼~
:[カンナ]|
うん…わかった…~
でも…▼~
:[タクミ]|
でも、なんだ?▼~
:[カンナ]|
…お父さんはお祭りなんかに~
興味ないかもしれないでしょ。▼~
だから、戦いが終わったら~
どこかに行っちゃうかもしれないし…▼~
:[タクミ]|
ちょっと待った…~
どうしてそんな悲しそうな顔するんだよ…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
…わかった。~
本当のことを言うよ。▼~
僕、お父さんに~
弓を教えてほしいわけじゃないんだ▼~
:[タクミ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
だって、弓のことでもないと、~
お父さんが一緒にいられないと思うから…▼~
:[タクミ]|
…………▼~
そういうことだったのか…▼~
僕って、ほんとダメだなぁ…▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[タクミ]|
弓のことでもないと、近づきがたいというか…▼~
一緒にいられないような雰囲気を~
出してしまっているってことだろう?▼~
悪かった。反省するよ。▼~
:[カンナ]|
ううん、お父さんは悪くないよ。~
だから全然いいんだ。▼~
:[タクミ]|
よくない。▼~
実は、カムイにも~
似たようなことを言われたことがあるんだ。▼~
:[カンナ]|
えっ? お母さんにも?▼~
:[タクミ]|
昔のことだけど…カムイは~
僕と話をしたがっていたんだ。▼~
でも、僕はそれを拒否していた。▼~
そしたらカムイも~
弓を教えてほしいって言ってきたんだ。▼~
:[カンナ]|
そうだったんだ…▼~
:[タクミ]|
カンナ、今日は思い切り甘えていいぞ。~
今まで寂しくさせてしまったからな。▼~
:[カンナ]|
ほんと? 弓の話をしなくても、~
僕と一緒にいてくれる?▼~
:[タクミ]|
当たり前だよ。~
これからもずっとそうだ。▼~
:[カンナ]|
うっ…~
うれしいよぅ…!!▼~
うえええええん…!!▼~
:[タクミ]|
ええっ!?~
な、なんで泣くんだよ!!?▼~
仕方ないなあ。ほら、おいで。~
抱きしめてやるから。▼~
:[カンナ]|
ぐすっ、ぐすっ…~
お父さん、あったかい…▼~
:[タクミ]|
もう、そんなに泣くなよ。~
泣いたら僕にも移るだろ…▼~
あーあ。僕がこんなことで涙ぐむなんて…~
父親になるって不思議なものだね。▼~
今日は子どもの成長を願うお祭りだけど、~
僕もひとつ成長させてもらった気がするよ。▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[タクミ]|
さあ、もう大丈夫だね?~
早く邪魔な賊を倒して、親子の時間を楽しもう。▼~
本当の祭りはそこからだよ。▼~
:[カンナ]|
うん!~
すっごく楽しみ!▼~
**ニシキ [#dce1bb1b]
:[ニシキ]|
カンナ!~
調子はどうだい?▼~
:[カンナ]|
あ、お父さん!~
僕は元気だよ!▼~
:[ニシキ]|
それはよかった。▼~
今、したい遊びはあるかい?~
あればお父さんが協力してあげるよ?▼~
:[カンナ]|
んー、今はないかな。~
まずは賊を倒さなくちゃいけないし!▼~
:[ニシキ]|
あはは、確かにそうだね。~
偉いぞ、さすがはボクの子だね!▼~
じゃあ、お腹は?~
お腹は空いていないかい?▼~
食べたいものがあれば、~
お父さんが持ってきてあげるよ?▼~
:[カンナ]|
お腹も今は大丈夫かな!▼~
:[ニシキ]|
じゃあ、かゆいところとかない!~
背中とかかゆかったら、ボクがかいてあげるぞ?▼~
:[カンナ]|
か、かゆいところ!?~
…………▼~
…ねえ、お父さん。~
ずっと聞こうと思ってたんだけど…▼~
:[ニシキ]|
なんだい、なんだい?▼~
:[カンナ]|
お父さん、さっきから僕に~
恩返ししようとしてない?▼~
:[ニシキ]|
どうしてわかったんだい!!?▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、そんなに世話焼きされれば~
何かあるのかなって思うよ!▼~
でも、わからないこともあるんだよね…▼~
:[ニシキ]|
何が?▼~
:[カンナ]|
どうしてお父さんが僕に~
恩返ししようとするのか。▼~
だって僕、お父さんに恩返しされるようなこと~
何もしてないから…▼~
:[ニシキ]|
あはは。~
もう、何を言ってるんだ。▼~
ボクはカンナに一生かかっても~
恩返しし切れないよ?▼~
:[カンナ]|
どうして?▼~
:[ニシキ]|
なぜって、キミみたいな素敵な子が、~
この世に生まれてきてくれたからさっ!▼~
:[カンナ]|
!!▼~
:[ニシキ]|
キミみたいな子の親になれたことに、~
ボクは心から感謝している。▼~
だから、いつでも恩返ししたい気分なんだ!▼~
:[カンナ]|
お父さん…!~
そんな風に思ってくれてたんだ…!▼~
でも、それじゃ恩返しするのは僕のほうだよ。~
僕のお父さんになってくれてありがとう。▼~
:[ニシキ]|
いや、お礼なんていいのさ。~
むしろボクが言いたいぐらいなんだから。▼~
…あ、そうだ。~
さっきいいもの買ったんだ。▼~
ほら、見て?~
万華鏡だよ。▼~
:[カンナ]|
万華鏡?▼~
:[ニシキ]|
ここに穴があるだろう?~
そこを覗いてごらん?▼~
:[カンナ]|
…うわぁ!~
なにこれ! すごくきれいだよ!▼~
:[ニシキ]|
あはは、やっぱりそうか。~
よろこんでもらえてよかった。▼~
そういうところ、カムイそっくりだね。▼~
:[カンナ]|
お母さんに?▼~
:[ニシキ]|
うん。昔…万華鏡を買って、~
カムイに見せてあげたことがあるんだ。▼~
そしたらすごくよろこんでくれてね。~
その姿と今のカンナが重なってしまったんだよ。▼~
屋台には、他の種類の万華鏡も売られていたよ。~
あとで見にいってみるかい?▼~
:[カンナ]|
ほんと?~
見てみたいなー!▼~
:[ニシキ]|
よし、じゃあ賊を倒したら~
一緒に見に行こう!▼~
:[カンナ]|
うん!~
楽しみにしてるね、お父さん!▼~
**リョウマ [#i8b79e56]
:[リョウマ]|
カンナ。~
賊を成敗した後、祭りを一緒に過ごさないか?▼~
:[カンナ]|
えっ、ほんと!?▼~
…あっ、でも…▼~
:[リョウマ]|
どうした?~
先約でもあるのか?▼~
:[カンナ]|
ううん、そうじゃないんだ。▼~
:[リョウマ]|
では、なんだ?~
俺と過ごすのは嫌か?▼~
:[カンナ]|
嫌じゃないよ。~
声をかけてくれて、すごくうれしいよ。▼~
でも…▼~
:[リョウマ]|
でも?▼~
:[カンナ]|
お父さんはお母さんとか…他のきょうだいの~
人たちと過ごした方がいいと思うんだ。▼~
:[リョウマ]|
ん?▼~
なぜそう思う?▼~
:[カンナ]|
だって…僕といるより、~
その人たちといるほうが楽しそうだから…▼~
:[リョウマ]|
そんなことはない。~
何を言っているんだ。▼~
:[カンナ]|
そんなことあるよ。~
お父さんと僕の間には話題もあまりないし…▼~
でも、お母さんたちとは~
いろいろ話すことがあるでしょう?▼~
僕だってバカじゃないから…~
それぐらいわかるんだ…▼~
:[リョウマ]|
…………▼~
すまない。▼~
そんな風に思わせてしまったのは、~
完全に俺のせいだ。▼~
俺たちは親子でありながら、~
なかなか一緒に過ごすことができずにいた。▼~
だから自ずと共通の話題も少なく…▼~
…カンナ。~
寂しい想いをさせてしまっていたな。▼~
:[カンナ]|
ううん…いいんだ…▼~
:[リョウマ]|
本当にすまない。~
しかし、これからは違うぞ。▼~
…昔、俺はカムイに~
こんなことを言った。▼~
過去は変えることができない。~
だが、未来はいくらでも変えられる。▼~
思い出がないならこれから作ればいいと…▼~
それは俺たち親子も同じだ。▼~
:[カンナ]|
思い出がないなら、~
これから作ればいい…▼~
:[リョウマ]|
ああ。この祭りで1つ、~
俺たちの大きな思い出を作ろう。▼~
…いや、作らせてくれ。▼~
:[カンナ]|
…父さん。▼~
:[リョウマ]|
…そうだ。~
今日は渡したいものがあるのだ。▼~
忘れないうちに渡しておこう。▼~
:[カンナ]|
これは…指輪?▼~
:[リョウマ]|
ああ。カムイとともに、~
お前のために作った。▼~
護身の願掛けをしてある指輪だ。▼~
見ろ。俺と揃いの形だ。~
もちろん、カムイともな。▼~
:[カンナ]|
うわぁ! すごーい!~
ありがとう!▼~
:[リョウマ]|
祭りが終われば、また厳しい戦いに~
戻らなければならない。▼~
寂しくなったら、この指輪を見てもらいたい。~
ここには俺たち両親の思いが詰まっている。▼~
:[カンナ]|
わかった…~
なんか、すごく胸が温かくなってきたよ!▼~
僕、もうクヨクヨしない!~
約束するよ!▼~
:[リョウマ]|
そうか…~
そう聞けて安心した。▼~
では祭りが再開したら~
神社のところで待っている。▼~
忘れずに来るんだぞ。▼~
:[カンナ]|
忘れるわけないよ。~
すぐに賊を倒して、全速力で駆けつけるから。▼~
**アシュラ [#s8e69b22]
:[アシュラ]|
おい、カンナ…~
お前、大丈夫か?▼~
:[カンナ]|
大丈夫って?~
僕は大丈夫だけど…▼~
どうかしたの?▼~
:[アシュラ]|
いや…最近…お前が暗いとか…~
様子が変だっていう噂を聞いたんだ。▼~
:[カンナ]|
僕が暗い? 様子が変?▼~
…うーん…なんのことだろう…~
別に悩みごととかもないけどなぁ…▼~
…………▼~
…あ。~
もしかしたら、あれのことかなぁ?▼~
:[アシュラ]|
なんだ?~
心当たりがあるのか?▼~
:[カンナ]|
うん。僕、最近よく~
お父さんの真似をしてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
は? 俺の真似?~
なんだそれ?▼~
:[カンナ]|
知りたい?~
だったら見せてあげるよ?▼~
…俺はカンナ。~
薄汚れた盗賊だ…▼~
…俺に近寄らないほうがいいぜ…~
あんたたちの名誉のためにもな…▼~
こんな感じ。~
けっこう似てるでしょう?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[カンナ]|
これが、暗いとか~
様子が変とか思われたのかなぁ…▼~
:[アシュラ]|
…しかし、どうしてまた俺の真似を?▼~
:[カンナ]|
かっこいいからだよ。~
僕、お父さんに憧れてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、大きくなったら、~
お父さんみたいな男になりたいんだ。▼~
お父さんみたいなかっこいい男になって、~
一緒にコウガ公国を再建したいんだ。▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
カ、カンナ…▼~
そんなこと思っているなんて…~
ちっとも知らなかったぜ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、泣いてるの?▼~
:[アシュラ]|
…いや、泣いちゃいないさ。~
薄汚れた盗賊に涙は似合わねえからな。▼~
:[カンナ]|
僕が真似しているのが嫌だった?~
お父さんに憧れているのが嫌だった?▼~
:[アシュラ]|
そうじゃねえ、その逆だ…~
極上にうれしいんだよ…▼~
:[カンナ]|
ああ、よかったー。~
心配しちゃったよー。▼~
:[アシュラ]|
だが、本気で国を再建したいなら、~
俺みたいな奴の真似はやめたほうがいいかもな。▼~
:[カンナ]|
えーっ、どうして?▼~
:[アシュラ]|
昔、カムイに絆の大切さ、~
仲間の大切さを教わったことがあってな…▼~
それを聞いて、俺は考えさせられた…▼~
一人じゃ国は再建できねえ。~
再建のためには絆の深い仲間たちが必要だってな。▼~
で、仲間と絆を深めるには、俺みたいな奴より、~
お前みたいな人間のほうが適している。▼~
:[カンナ]|
僕みたいって、どういうこと?▼~
:[アシュラ]|
笑顔だよ。~
お前のような純粋な笑顔に人は集まる。▼~
せっかくの長所なんだから、~
自分の手で壊しちゃいけねえよな。▼~
:[カンナ]|
そっかー。じゃあ僕、お父さんの真似は~
しないほうがいいのかなぁ。▼~
せっかく今日…~
夢がかなうと思ったんだけどな…▼~
:[アシュラ]|
夢?▼~
:[カンナ]|
うん。今日のお祭りはお父さんの真似をして、~
お父さんと一緒に歩きたかったんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんみたいな盗賊の服を作ったんだ。~
それを着て、親子で歩きたいと思ってるの。▼~
…俺は薄汚れた盗賊…~
…焼き鳥は塩しか受けつけねえぜ?▼~
みたいなことを屋台で言いたかったのに…▼~
:[アシュラ]|
ふっ…なんでそんなことを思いつくのか。~
子どもって奴は不思議な生き物だ…▼~
…よしわかった。~
じゃあ今日はそうしようじゃねえか。▼~
せっかくのお祭りだ。~
とことんまで付き合ってやるぜ!▼~
**ハロルド [#vebbb81d]
:[カンナ]|
お父さん。~
僕、見てたよ。▼~
:[ハロルド]|
おお、カンナ。~
何を見ていたのだ?▼~
:[カンナ]|
お父さん、このお祭りだけで~
5回は落とし穴に落ちたよね。▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
ああ、忘れてくれたまえ。~
父親として見せたくない、情けない姿だ。▼~
カンナ。前々からずっと~
お前に言いたかったことがあるのだが…▼~
:[カンナ]|
何?▼~
:[ハロルド]|
…こんな父親で、すまないな…▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ハロルド]|
私は不幸の星の下に生まれてしまったようで…~
普通に生きているだけで、様々な災難に遭う。▼~
お前には、かっこいいヒーローの姿だけを~
見せていたいのだが…そうもいかず…▼~
みっともない姿を見せてしまって…~
本当に、すまない。▼~
:[カンナ]|
そ、そんなことないよ!~
お父さんはちっとも、みっともなくなんかない!▼~
黙ってたけど、~
僕、そういうお父さんも尊敬しているんだ。▼~
:[ハロルド]|
…ど、どういうことだ?▼~
:[カンナ]|
僕、思うんだ…~
お父さんは正義のヒーローとして…▼~
みんなの代わりに、~
不幸な目に遭ってくれてるんじゃないかって。▼~
:[ハロルド]|
みんなの代わりに?▼~
:[カンナ]|
そう。本当は他の人が受けるはずの不幸を、~
お父さんが一人で引き受けてくれてるんだ。▼~
だからみんなは楽しく過ごせてるんだ。▼~
今日もお父さんは何回も落とし穴に落ちて、~
その度に穴を埋めてくれていたでしょう?▼~
だからこそ、僕たちは穴に落ちることなく~
安全に戦うことができている…▼~
そんなお父さんが真のヒーローなんだよ。▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
カンナ…▼~
うっ…このハロルド…~
不覚にも涙が…▼~
お前は私の全てを見ていてくれて、~
全てを理解してくれている…▼~
そう思うだけで、無敵になったような気分だ…▼~
賊の奴らなど~
片手だけでひねり潰せそうだぞ…▼~
:[カンナ]|
よかった…~
そう思ってくれて僕、ホッとしたよ!▼~
:[ハロルド]|
…よし、ひねり潰す前に~
頭から水でもかぶるとするか。▼~
:[カンナ]|
頭から水をかぶる?~
どうして?▼~
:[ハロルド]|
…昔…防災訓練の講師に呼ばれたことがあってな。~
そのとき、カムイに言われたのだ。▼~
頭から水をかぶってから行って、と。▼~
理由はわからなかったが、~
私はその忠告に従った。▼~
するとその結果…~
私は講師として大成功を収めることになった。▼~
以来、げんかつぎではないが…ここぞと~
いうときには、水をかぶることにしているのだ。▼~
:[カンナ]|
へえー。~
じゃあ、僕もそうしてみようかな!▼~
:[ハロルド]|
…いや、それはダメだ。▼~
:[カンナ]|
なんで?▼~
:[ハロルド]|
…頭から水をかぶる前後、~
私は様々な不幸に遭う可能性が考えられる。▼~
そんな私と一緒だと、~
お前も不幸に巻き込まれる可能性が高い。▼~
:[カンナ]|
じゃあ僕もお父さんと一緒に、~
みんなの不幸を…!▼~
:[ハロルド]|
いや…お前は、不幸を一身に背負う私を~
尊敬してくれているのだろう?▼~
だったら、尊敬する父親でいさせてくれ。~
お前を巻き込みたくないのだ。▼~
:[カンナ]|
…か、かっこいい…▼~
かっこよすぎるよ、お父さん!▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
ふぅ…今日はおかしな日だ…▼~
まだ水をかぶっていないのに…~
私の視界はさっきから…びしょ濡れ状態だ…▼~
**オーディン [#o700490c]
:[カンナ]|
我が父よ…▼~
今宵、賊を成敗した暁には~
果たすべき天啓があるのか…?▼~
:[オーディン]|
…は、はい?▼~
:[カンナ]|
だから、賊を成敗した暁には~
果たすべき天啓があるの?▼~
簡単に言うと…~
賊をやっつけたあと、何か予定とかある?▼~
:[オーディン]|
いや…言っていることはなんとなくわかるが…~
お前…その言い方は…▼~
:[カンナ]|
えへへ、そうだよ。~
大好きなお父さんの真似をしてみたんだ!▼~
:[オーディン]|
…………~
…ふっ…ふふふっ。▼~
か、からかわないでもらいたいな。~
今日は子どものための祭り。▼~
だからと言って調子に乗っているのなら、~
ろくな大人にならないぞ。▼~
:[カンナ]|
もう、からかってなんかいないよ?~
僕はお父さんに憧れてるんだから!▼~
お父さんのしゃべり方とか仕草とか、~
全部かっこいいなーって思ってるんだ。▼~
:[オーディン]|
えーっ!?~
そ、そそそそうだったのか!?▼~
そうならそうって言ってくれよ!~
俺、全然知らなかったぞ!▼~
:[カンナ]|
どうして?~
選ばれし者は鈍感なの?▼~
:[オーディン]|
いやいや、だってさー。▼~
お前はどっちかっていうと~
カムイ寄りの子だと思ってたから…▼~
てっきり白い目で見られてるのかと~
思ってたぜ…▼~
:[カンナ]|
お母さんはこういうの、嫌なの?▼~
:[オーディン]|
嫌かどうかはわからないが…~
普通にしゃべってみてとは言われるな。▼~
あとは俺がこういう物言いをするとよく、~
沈黙する。▼~
それはまるで泉に惑う~
幽玄の魂たちの静謐…▼~
だめだー!~
絶対あきれられてるに決まってるー!!▼~
:[カンナ]|
そ、そんなことないと思うけどな。~
僕、ときどきお母さんに▼~
そういう言い方をしてるけど、~
何も言われないよ?▼~
:[オーディン]|
…………▼~
えっ?▼~
:[カンナ]|
何も言われないどころか、~
かわいいって言われるよ?▼~
:[オーディン]|
な、なんだとーっ!?~
さ、さ、さ、差別だっ!▼~
これは明白な家庭内差別の事案だっ!!▼~
:[カンナ]|
…あ、でもお母さん…~
こんなことも言ってたっけ…▼~
お父さんのそういうしゃべり方も~
僕と同じでかわいいって。▼~
:[オーディン]|
?▼~
:[カンナ]|
でもお父さんの場合、自分に酔いすぎてて、~
お母さんが笑いをこらえるのが大変なんだって。▼~
だからお父さんには~
普通に話してって言ってるらしいよ。▼~
:[オーディン]|
…………▼~
カムイが…~
俺をかわいいと思っている…▼~
俺はあきれられていたんじゃなくて、~
かわいいと思われていた…▼~
冷たい態度に見えたのは、~
俺がおもしろすぎるから…▼~
…………~
…な、なんだこの感覚は…▼~
我が漆黒の体躯から…~
紅蓮の情意が爆出してくる…っ!!▼~
これは俺の理想の夫婦関係、そのものだっ!!▼~
:[カンナ]|
あはは、そうなんだ。~
よかったね、お父さん!▼~
:[オーディン]|
ああ、最高だ…~
家族って、最高だぁ…っ!!▼~
なあカンナ。今日のお祭りは~
家族で思いっきり楽しもうな!▼~
:[カンナ]|
うん、そうだね。~
僕はそれを言いにきたんだ。▼~
:[オーディン]|
ああ、そうだったのか。~
では正式に答えよう。▼~
銀朱の情調に熾る選ばれし者…~
このオーディンは…▼~
光華の欣喜を放散させながら、~
選ばれし珠玉のような家族と帯同しよう!▼~
:[カンナ]|
わかった!▼~
…多分だけど…簡単に言うと、~
よろこんで一緒に過ごすよってことだね?▼~
:[オーディン]|
その通ーーりっ!!▼~
よーし、こうなったら~
アウェイキング・ヴァンダー連発だ!▼~
この漆黒のオーディン…~
一瞬でお祭りの平和を取り戻してやるぜっ!▼~
:[カンナ]|
うわぁ!~
お父さん、今日もかっこいいー!!▼~
**ゼロ [#g77726c9]
:[ゼロ]|
カンナ、暗いカオしてどうした?▼~
:[カンナ]|
…お父さん。~
僕、悩んでるんだ…▼~
:[ゼロ]|
悩んでる?~
何を?▼~
:[カンナ]|
実は、ちょっと計画してることがあって…▼~
お父さんにはバラしちゃうことになるけど、~
言ってもいいかな?▼~
:[ゼロ]|
ああ、気にせず言え。▼~
:[カンナ]|
僕、日ごろの感謝を込めて、お父さんと~
お母さんにお礼を言おうと思ってるんだ。▼~
「いつもありがとう」「大好きだよ」って。▼~
お父さんは男だから、~
普通に言えると思うんだけど…▼~
でも…お母さんには…言いにくいっていうか…~
照れくさいっていうか…▼~
ちゃんと言えるか不安なんだ…▼~
:[ゼロ]|
へぇ…~
そういうことか…▼~
ならこうすればイイ。▼~
言葉にしなくても、~
一瞬で思いを伝える手があるぞ。▼~
:[カンナ]|
えっ、何それ!?~
教えて!▼~
:[ゼロ]|
噛みつくんだ。▼~
:[カンナ]|
えーっ?~
噛みつく?▼~
:[ゼロ]|
そうだ。~
ガブッとな。▼~
それだけで、一瞬で気持ちが伝わる。▼~
:[カンナ]|
そんな話、聞いたことないけど…▼~
:[ゼロ]|
そうか。~
じゃあ今聞かせてやろう。▼~
…あれはまだ~
俺たちが結婚する前のことだ…▼~
カムイが不意に俺に~
話しかけてきたことがあってな…▼~
正直、そのとき俺は嬉しかったんだが、~
気持ちをうまく言葉にできなかった。▼~
だから噛みついてやったんだ。~
カムイに、ガブッとな。▼~
…そこからは早いモノだった…▼~
その日を境に俺たちの距離は縮まり、~
ついには結婚を申し込んでいた。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
ホントに? それで結婚?~
細かいトコロ省いてない?▼~
:[ゼロ]|
確かに省いた。~
子どもにはまだ早いトコロをな…▼~
だが、俺が噛み付いた結果、~
結婚をしたのは本当だ。▼~
:[カンナ]|
そっか…~
じゃあ本当に、気持ちが通じたのかもね…▼~
じゃあ賊をやっつけたら、~
お母さんにガブッてしてみる!▼~
:[ゼロ]|
ああ、そうするといい。▼~
:[カンナ]|
でも…~
どうやって噛みつけばイイの?▼~
:[ゼロ]|
普通に噛みつくだけだ。~
俺が練習台になってやる。▼~
俺に噛みついてみろよ。~
ありったけの思いを込めて。▼~
:[カンナ]|
…わ、わかった…~
じゃあ行くよ!▼~
ガブッ!▼~
:[ゼロ]|
ダメだ。~
そんなんじゃ、ちっとも悦ばせられない。▼~
もっと心を込めるんだ。▼~
:[カンナ]|
わかった。~
じゃあ竜になってから…!▼~
:[ゼロ]|
それはやめろ。~
さすがに昇天しちまう。▼~
:[カンナ]|
だ、だよね。~
父さんがあの世にイっちゃうのはやだな。▼~
さっきより心を込めて…~
もう一回…▼~
お父さん。いつもありがとう…▼~
ガブッ!▼~
:[ゼロ]|
ああ…イイな、今のは。~
お前の気持ちが奥まで伝わってきたぞ。▼~
:[カンナ]|
良かった…!▼~
賊を倒したら、~
今みたいな感じでヤってみるね!▼~
そしてお父さんとお母さんを~
悦ばせてあげるんだー!▼~
:[ゼロ]|
イイぞ…その意気だ。~
きっと最高の祭りになるだろう。▼~
がんばれよ、カンナ。▼~
:[カンナ]|
うん!~
ありがとう、お父さん!▼~
:[ゼロ]|
…さてと。▼~
さっさと賊を蹴散らして、~
カムイの驚いた顔を拝むとしよう。▼~
想像するだけで温かいモノで満たされる…~
これが家族を持つ幸せってやつか。▼~
…ありがとう、カムイ…~
何もかも、お前のおかげだ…▼~
**ラズワルド [#g1c57e25]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
あとで一緒に来てくれない?▼~
:[ラズワルド]|
ん?~
行くって、どこに?▼~
:[カンナ]|
的当てだよ。~
僕、的当てをやりたいんだ。▼~
:[ラズワルド]|
ああ、そういうことか。~
もちろん、一緒に行こう!▼~
:[カンナ]|
よかった、ありがとう!▼~
でね、そのとき、的当ての屋台の人には~
お父さんから話しかけてほしいんだ。▼~
:[ラズワルド]|
えっ、どうしてまた?▼~
:[カンナ]|
あの人…僕の目を覗き込む感じで、~
じーっと見ながら話すから…▼~
は、恥ずかしくて…~
…僕、そういう人が苦手みたいなんだ。▼~
:[ラズワルド]|
そうだったの?~
全然、知らなかったよ…▼~
でも安心して。~
そういうのは、がんばれば克服できる。▼~
どんなにじーっと見られても、~
それほど恥ずかしくなくなってくるよ。▼~
:[カンナ]|
ほんと?~
でも、がんばるって…どうがんばればいいの?▼~
:[ラズワルド]|
そうだね…~
女の子にたくさん話しかけてごらん。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ラズワルド]|
男の子が度胸をつけるには、~
女の子に声をかけるのが一番なんだ。▼~
:[カンナ]|
女の子に…声をかける…▼~
:[ラズワルド]|
実は昔…っていうか未来なんだけど…~
これと同じことを、母さんに言われてね。▼~
:[カンナ]|
お父さんのお母さんってことは、~
僕のおばあちゃんってこと?▼~
:[ラズワルド]|
そう。僕も子どものころ、~
けっこうな恥ずかしがり屋だったんだけど…▼~
母さんにそう言われて、~
がんばって女の子に声をかけてみたんだ。▼~
結果、それなりに度胸もついたし、~
人と目を合わせても平気になった。▼~
その上、高嶺の花のカムイに~
話しかけることもできた。▼~
つまり、カムイと結婚できたのも、~
いわばこの助言のおかげみたいなものだね!▼~
:[カンナ]|
へぇー!~
おばあちゃんの助言、すごいね!▼~
じゃあ、僕もがんばってみようかな。~
僕も、お父さんみたいに変わりたいし。▼~
でも、女の子に~
何て言って声をかければいいの?▼~
:[ラズワルド]|
「一緒にお茶でも行かない?」~
このひと言でいいんだ、簡単だろ?▼~
:[カンナ]|
一緒に、お茶でも行かない?▼~
:[ラズワルド]|
あー、いい感じ。~
さすが僕の息子だね!▼~
カンナみたいなかわいい子に言われたら、~
断る子なんていないと思うな。▼~
:[カンナ]|
ほんと?▼~
:[ラズワルド]|
うん、本当だよ。僕だって、~
クラッときちゃったぐらいだからね。▼~
がんばってごらん。~
きっと、いい経験になると思うよ。▼~
:[カンナ]|
わかった、ありがとう。~
僕、がんばってみる!▼~
:[ラズワルド]|
うんうん、その意気だよ。▼~
ま、今日の的当ての店主には~
僕から話しかけてあげるよ。▼~
…で…念のため聞くけど…~
その人は女性?▼~
:[カンナ]|
ううん、違うよ。~
怖い感じのおじさんだよ。▼~
:[ラズワルド]|
えーっ!?~
おじさん!?▼~
なんか…~
やる気がなくなってきちゃったよ…▼~
:[カンナ]|
もう、そんなこと言わないで。~
いいお手本を見せてよね?▼~
:[ラズワルド]|
冗談だよ、冗談。~
わかってるって。▼~
ふふふ…僕は相手が誰でも~
笑顔で話しかけてみせるよ。▼~
:[カンナ]|
でね、的当てが終わったら~
おばあちゃんの話を聞かせてほしいんだ。▼~
僕、そのおばあちゃんに会ったことないし…~
いろいろお話を聞きたいの。▼~
:[ラズワルド]|
わかったよ!▼~
じゃあ、おいしいものを食べながら~
たくさん話してあげる。▼~
:[カンナ]|
やった!~
楽しみにしてるね!~
:[ラズワルド]|
じゃ、賊を倒したら~
的当ての屋台の前に集合ってことで!▼~
:[カンナ]|
うん!▼~
よーし頑張るぞー!~
賊はみーんな、踊らせてあげるっ!▼~
**ブノワ [#gc8db2fb]
:[カンナ]|
お父さん。~
今日は子どもの成長を願うお祭りだよね!▼~
お父さんはどんなことを願ってくれるの?▼~
:[ブノワ]|
そうだな…▼~
俺のような大人にはならないでくれと…~
そう願おうか…▼~
:[カンナ]|
えっ!?▼~
:[ブノワ]|
俺は見た目も怖いし…~
人見知りで無愛想…▼~
…その上とても臆病だ。▼~
もしお前が俺みたいな~
大人になってしまったら…そう考えると、▼~
俺は申し訳なくて、~
いてもたってもいられなくなる…▼~
:[カンナ]|
そんな…! やだよ!~
僕、お父さんみたいな大人になりたい!▼~
僕は、お父さんを尊敬してるんだよ!▼~
:[ブノワ]|
なに?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんのすごいところ、~
たくさん知ってるんだ。▼~
:[ブノワ]|
あぁ…~
いつものあの話か…▼~
この際だ。~
全てを打ち明けよう。▼~
まず…俺が一万の軍勢を一人で殲滅した~
とかいう伝説があるが…▼~
あれは嘘だ。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
:[ブノワ]|
あとは、俺が巨大な熊を素手で倒して、~
その山の長になったとか…▼~
咳をしただけで、火山が噴火したとか…▼~
どれもみんな嘘だ。~
勝手に作り上げられたニセの伝説だ…▼~
結婚前、カムイもこういう話を~
信じてしまって…迷惑をかけてしまった。▼~
だからお前も、今のうちに…▼~
:[カンナ]|
知ってるよ。▼~
それがみんな嘘だってことは、~
僕、知ってるよ!▼~
:[ブノワ]|
そ、そうなのか?▼~
:[カンナ]|
僕がお父さんを尊敬してるのは、~
そういうところじゃないよ。▼~
例えば、昨日の夜のこととか…▼~
:[ブノワ]|
昨日の夜…?▼~
:[カンナ]|
うん。妙な物音がしてから…お父さんは、~
わざわざ起きて外の見回りをしてくれたよね。▼~
そしてそのまま朝までずっと、~
隊のために警備してくれていたよね?▼~
:[ブノワ]|
あ、あぁ…~
確かにそうだったが…▼~
:[カンナ]|
でも朝になって…物音の正体は、お腹を空かせた~
動物たちだったってことがわかったよね。▼~
でもお父さんは怒る素振り一つ見せずに、~
動物たちにご飯をあげて…▼~
眠い目をこすりながら、~
楽しそうに動物たちとおしゃべりしてた。▼~
:[ブノワ]|
…………▼~
ど…どうして昨晩のことを知っている…?▼~
:[カンナ]|
お父さんのあとをこっそりついていって、~
陰で見てたからだよ。▼~
:[ブノワ]|
!!▼~
:[カンナ]|
…前、お母さんに言われたんだ。▼~
お父さんの広い背中から~
たくさん学びなさいって。▼~
あの背中には、大人になるにあたって~
大事なことが、たくさん書かれてるんだって。▼~
だから僕、お父さんの背中を~
見失わないようにしているんだ。▼~
:[ブノワ]|
そんな…▼~
:[カンナ]|
僕の気持ち、わかってくれた?▼~
わかってくれたなら、~
今日のお願いごとはこれにして?▼~
「カンナが、俺みたいな大人になりますように」▼~
そう願ってくれたら、~
僕、すっごくうれしいよ!▼~
:[ブノワ]|
…………▼~
うぅ…▼~
:[カンナ]|
お父さん…泣いてるの?▼~
:[ブノワ]|
な、泣いてなどいない…~
砂埃が目に入っただけだ…▼~
…正直、俺は不安だった。▼~
カムイの結婚相手が~
俺なんかでよかったのかと…▼~
しかし今、お前の話を聞いて~
不安がみんな消え去った…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[ブノワ]|
わかった。~
今日はその通りに願っておくことにしよう!▼~
:[カンナ]|
うん、ありがとう!▼~
:[ブノワ]|
いや、こちらこそありがとう…~
お前にも、カムイにも…▼~
家族って、いいものだな…▼~
**レオン [#y394f887]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
宿題やってきたよ、見て見て!▼~
:[レオン]|
え、宿題? あとでもいいかな。~
今は戦闘中だからね。▼~
:[カンナ]|
やだやだ、せっかくがんばったんだから~
今がいいのーっ。▼~
:[レオン]|
…もう、わかったわかった。~
ちょっとだけだよ?▼~
…………▼~
うーん…~
また同じ間違いをしているね。▼~
これじゃあ戦力の無駄遣いだ。~
この前も言ったけど…▼~
戦いっていうのは、~
みんなで戦うものなんだ。▼~
なのにカンナの戦術は、~
いつもこの二人が先陣を切るだろう?▼~
でもこの二人が突撃したところで、~
すぐにやられるのがオチ。▼~
無駄死にってやつだよ。▼~
:[カンナ]|
でもでも、この二人は強いんだよ?~
絶対にやられないんだよ?▼~
:[レオン]|
うーん…わかってないというか…~
現実的じゃないというか…▼~
戦術を教えるには早すぎたかな…▼~
:[カンナ]|
ううん、僕は現実的なことを言ってるんだよ。~
本当にこの二人はやられないもん。▼~
:[レオン]|
いや、だって…~
わかった、カンナのためにはっきり言おう。▼~
そんな、絶対にやられない人なんてどこにいる?~
どこにもいないじゃないか?▼~
:[カンナ]|
ううん、ここにいるよ。~
この二人は、お父さんと僕なんだ。▼~
:[レオン]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
お父さんはすっごく強い人だから、~
一人で突っ込んでいっても絶対に負けないんだ。▼~
でも一人で行かせたら寂しいと思うから、~
僕がついていく。▼~
最強の二人だから、絶対に負けないんだよ。~
これが、僕の戦術の秘密なんだ。▼~
:[レオン]|
…………▼~
…ふっ。~
僕はそこまで信用されているんだね…▼~
なんだろう。~
胸が一杯になって…▼~
父親になるって…~
こういうことなのか…▼~
:[カンナ]|
どうしたの、お父さん?▼~
:[レオン]|
いや、なんでもない…~
カンナの戦術を聞いて、すごく力をもらったよ。▼~
カンナは優しいね。~
そういうところ…カムイそっくりだ。▼~
:[カンナ]|
ほんと?▼~
:[レオン]|
ああ、最高の宿題だった。▼~
じゃ、そろそろ戦いに戻ろうか。▼~
:[カンナ]|
うん!▼~
:[レオン]|
…今なら誰にも負ける気がしない。~
どんな敵にも勝ってみせるよ。▼~
:[カンナ]|
わー! かっこいい!!~
さすが僕の、最強のお父さんだね!▼~
**フランネル [#icc0868f]
:[カンナ]|
お父さん、賊を倒したら~
僕に付き合ってくれない?▼~
:[フランネル]|
おう!~
屋台でうまいものいっぱい食おうぜ!▼~
:[カンナ]|
ううん、そうじゃないんだ。▼~
実は、お父さんに見せたいものがあるんだ。~
それを今日、たくさん持ってきてるの。▼~
:[フランネル]|
なんだよ、見せたいものって?▼~
:[カンナ]|
僕の宝物だよ。▼~
:[フランネル]|
宝物!?~
だったら、今、見せてくれよ!?▼~
:[カンナ]|
…い、今はダメだよ!~
あとで勇気を出して見せてあげる。▼~
ていうかさ、~
見せても…変なこと言わない?▼~
:[フランネル]|
言うわけねえだろ!~
俺はお前の父親だぞ?▼~
:[カンナ]|
宝物は神社の奥に隠してあるから~
どっちみち今は見せられないんだけど…▼~
一番お気に入りの宝物を~
こっそり教えてあげるくらいならいいよ?▼~
:[フランネル]|
わかった。~
教えてくれるだけでいい!▼~
宝物って聞くと、~
なんかワクワクしてくるんだよ!▼~
:[カンナ]|
わかった。~
じゃあ教えてあげる!▼~
…今日持ってきてる~
一番お気に入りの宝物は…▼~
ノスフェラトゥの爪だよ!▼~
:[フランネル]|
へ?▼~
ノスフェラトゥの爪って…~
あのノスフェラトゥの?▼~
:[カンナ]|
うん!すっごく大きい爪なんだ!~
見つけたときは、ほんとびっくりしたよ!▼~
:[フランネル]|
カンナ、お前…~
そんなものに興味があるのか?▼~
:[カンナ]|
う、うん…~
おかしいかな…▼~
:[フランネル]|
い、いやいやいや、全っ然おかしくねえ!~
むしろその逆だっ!!!▼~
俺もお前とまったく同じ!~
そういうのを集めるのが大好きなんだ!▼~
:[カンナ]|
やっぱり!~
僕、そんな気がしてたんだよ!▼~
:[フランネル]|
見てくれ、俺の尻尾!▼~
ブンブン!ブンブン!~
興奮して、思いっ切り振れてきたぜ!▼~
:[カンナ]|
ほんとだ、すごーい!▼~
で、お父さんは、何を集めてるの?▼~
:[フランネル]|
いっぱいあるぜ。~
例えば…吸血コウモリの牙の首輪とかな!▼~
:[カンナ]|
あ!~
それなら僕も作ったよ!▼~
:[フランネル]|
えっ、本当か!?▼~
:[カンナ]|
うん、尖ってたりツンツンしてたり…~
首に巻くと、チクチクしたり!▼~
:[フランネル]|
そうそう!~
それがまた気持ちいいんだよな!▼~
まあ、カムイは~
俺のどの宝物を見ても引いてたけどな…▼~
:[カンナ]|
そっかー、お母さんは~
こういうの好きじゃないんだね。▼~
:[フランネル]|
ああ。だから、結婚するときは~
お宝をみんな捨てようと思ったぐらいさ。▼~
:[カンナ]|
ええっ!?~
みんな捨てちゃったの!?▼~
:[フランネル]|
いや、カムイは優しいからな。▼~
愛する人の悲しむ顔は見たくないって、~
俺の宝物集めを許してくれたぜ!▼~
:[カンナ]|
お母さん、優しいー!▼~
じゃあ僕が集めてるものも~
わかってくれるかなぁ。▼~
:[フランネル]|
ああ、変な顔はするだろうけど~
捨てろとは言わないと思うぜ!▼~
:[カンナ]|
よかったぁ…▼~
:[フランネル]|
なあ、お前のお宝を見たあと、~
神社の奥の森に行ってみようぜ?▼~
見たことのないようなチョウチョの羽とか…~
得体の知れない生き物の毛玉とか…▼~
いろんなものが落ちてたんだ!~
あそこはお宝の宝庫だぜ!▼~
:[カンナ]|
わぁーっ!~
ワクワクする!ワクワクする!▼~
:[フランネル]|
だろ!~
分かり合えてうれしいぜーっ!▼~
お前にも確実に、~
俺のガルーの血が流れてるんだな!▼~
:[カンナ]|
うんっ!竜だけじゃないよ!~
お父さんのガルーの血も流れてるよーっ!▼~
:[フランネル]|
へへっ、そうと決まったら~
早く賊を蹴散らしちまおうぜ!▼~
:[カンナ]|
うん!おいしそうな敵がいっぱいだもんね!~
狩りの時間だーっ!▼~
**マークス [#ced657fa]
:[マークス]|
ふんっ!~
はあっ!▼~
:[カンナ]|
お父さん…~
素振り、休んだ方がいいよ。▼~
:[マークス]|
ん?~
なんの話だ?▼~
:[カンナ]|
だってイライラしてるでしょ。~
剣が少し荒れてるよ。▼~
せっかくの楽しいお祭りなのに~
賊に邪魔されちゃったから?▼~
:[マークス]|
…………▼~
…ふっ。私の剣が荒れていることを見抜いたか。~
お前は本当にカムイそっくりだ。▼~
お前たちの洞察力には頭が上がらないな。▼~
:[カンナ]|
僕とお母さんの?▼~
:[マークス]|
そうだ。私は昔、カムイにも~
剣の荒れを指摘されたことがある。▼~
そんなときは決まって~
父上のことで気持ちが乱れた日だった。▼~
いつも通りに振る舞っていたつもりでも~
あいつにはお見通しだったというわけだ。▼~
その洞察力がお前にもあるとは…~
血の繋がりというのは面白いものだな。▼~
:[カンナ]|
うーん。~
洞察力ってよくわからないけど…▼~
僕はお父さんとだって血が繋がってる。~
だからちょっとは気持ちもわかるし…▼~
剣の荒れに気付いたのは、~
お父さんのことをよく見てるからだよ。▼~
:[マークス]|
どういう意味だ?▼~
:[カンナ]|
僕はお父さんみたいな~
強い人になりたいから、▼~
いつもこっそり剣の素振りを~
覗いたりしてるんだ。▼~
:[マークス]|
そうだったのか。~
なら声をかけてくれればよかったのに。▼~
:[カンナ]|
素振りの邪魔をしちゃ悪いかなと思って。▼~
:[マークス]|
邪魔なものか。▼~
そうだ。賊を倒したら~
一緒に素振りをしようではないか。▼~
:[カンナ]|
僕と二人で?▼~
:[マークス]|
ああ。剣とは不思議なものだ。▼~
隣で素振りをしているだけでも~
気持ちが通じ合ったりする。▼~
先ほど、お前は私の気持ちが~
わかると言ったな。▼~
私も、その感覚を味わいたい…~
私はお前の心を知り、お前は私の心を知る。▼~
:[カンナ]|
へえ…!~
それって、親子らしくていいね。▼~
:[マークス]|
一汗流したら、家族で屋台を巡ろう。▼~
何を食べたいか、~
今のうちから決めておくんだぞ。▼~
:[カンナ]|
じゃあ、それを素振りのときに頭に浮かべるね!~
念じながら剣を振るから…▼~
:[マークス]|
…なるほど。~
心を通わせて、察してみろというのか。▼~
:[カンナ]|
そういうこと!▼~
:[マークス]|
いいだろう。当ててみせよう。▼~
:[カンナ]|
よーし、じゃあどうしようかなー。~
何を思い浮かべようかなー。▼~
たこ焼きもいいし、焼きそばもいいし…▼~
:[マークス]|
ははは、口に出したらダメだろう。▼~
:[カンナ]|
あ、そうだったね!~
じゃあもう言わないよ! 内緒、内緒!▼~
**イザナ [#q68e0150]
:[カンナ]|
お父さん!いろんな出店があるよ!~
すごくワクワクしちゃうね〜!▼~
:[イザナ]|
だよねだよね〜カンナ!~
ボクも興奮しっぱなしだよ〜!▼~
でもさ、まだ敵が残ってるからね〜。~
あんまり油断しちゃダメだよ〜。▼~
:[カンナ]|
そんなこと言われても…~
どうしてもお店に目がいっちゃうよ…▼~
:[イザナ]|
わかる。わかるよ〜その気持ち。~
この誘惑にはなかなか勝てないよね〜。▼~
でも、油断して怪我しちゃったらさ〜、~
この後、遊べなくなっちゃうでしょ〜?▼~
そうなっちゃったら後悔すると思うんだよね〜。~
カンナもボクもさ〜。▼~
:[カンナ]|
そうだね、お父さん!~
じゃあ僕、がんばって戦いに集中するよ!▼~
:[イザナ]|
ありがとうね〜カンナ。~
それを聞いて安心したよ〜。▼~
でも、ぶっちゃけちゃうとさ〜、~
本当はカンナには戦って欲しくないんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
えっ…どうして?▼~
:[イザナ]|
子供を戦わせるなんてさ、親失格じゃない?~
実はけっこう気にしてるんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
僕、お父さんの足手まといになってる?▼~
:[イザナ]|
…そうじゃない。~
ボクはカンナの身が心配なんだ。▼~
カンナが戦いで傷つきでもしたら…~
ボクは絶対に自分を許せない。▼~
だから、できればカンナには~
安全な場所で静かに暮らして欲しい。▼~
:[カンナ]|
…僕も安全で静かな場所で暮らしたいよ。▼~
でも、一人で暮らすのは嫌だ!~
みんなで一緒に暮らしたいんだ!▼~
だから、僕はがんばって戦ってる!~
お父さんも同じじゃなかったの!?▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
…すまない。~
ボクが間違ってたよ。▼~
もう二度とカンナとは離れない。~
約束する。▼~
:[カンナ]|
…うん!▼~
:[イザナ]|
でも、やっぱりボクってダメな父親だよ〜。▼~
自分が戦ってる理由を~
子供に思い出させてもらっちゃうんだからさ〜。▼~
:[カンナ]|
ううん!~
そんなことないよ!▼~
明るくて、楽しくて、優しくて、頭がよくて…~
僕にとっては世界で一番のお父さんだよ!▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
うわぁ〜もうなんだろこれ〜!~
ボク、今が人生で1番幸せな瞬間かも〜!▼~
結婚してよかった〜!~
カンナが生まれてきてくれて超よかった〜!▼~
というかもう…生きててよかった〜!▼~
:[カンナ]|
うん!~
僕もよかった〜!▼~
:[イザナ]|
カンナ、キミのことは~
ボクが絶対に一生、守っていくからね。▼~
:[カンナ]|
あはは〜!~
ありがとう、お父さん!▼~
**フウガ [#za403996]
:[カンナ]|
お父さん!~
お祭りってすごく楽しそうだね!▼~
おいしそうなものを売ってる屋台もあるし、~
面白そうな出店もいっぱいあるよ!▼~
:[フウガ]|
カンナ、あまり浮かれるな。~
今はまだ戦闘中だぞ。▼~
:[カンナ]|
ご、ごめんなさい…~
お父さん…▼~
:[フウガ]|
いや、すまん。~
私も強く言い過ぎた。▼~
祭りが楽しいのは、~
子供のお前には無理もないことだというのに。▼~
:[カンナ]|
お父さんは謝らなくていいよ。~
僕を心配して注意してくれたんだもん。▼~
:[フウガ]|
…お前には苦労をかけてしまっているな。▼~
普通の子供なら、~
無邪気に遊びまわっている年頃だろうに…▼~
:[カンナ]|
そんなことないよ!▼~
僕、お父さんたちのお手伝いができて~
すごく嬉しいと思ってるもん!▼~
:[フウガ]|
そうか。~
それなら私としても救われる思いだ。▼~
だが、今日くらいは思い切り遊んでほしい。~
特別な祭りの日くらいはな。▼~
無論、賊を殲滅した後の話だが…▼~
:[カンナ]|
うん!もちろんだよ!~
お父さんも一緒に遊んでくれるんだよね?▼~
:[フウガ]|
一緒に遊ぶ?▼~
:[カンナ]|
あ、迷惑だった?▼~
:[フウガ]|
いや、そうではない。▼~
ただ、私は幼少時より~
次期族長として育てられたのでな…▼~
こういった祭りの場で遊ぶということに~
あまり慣れていない。▼~
それゆえ、一緒に遊ぶと言われても、~
どうすればいいものかと思索していた。▼~
:[カンナ]|
そんなの簡単だよ!~
一緒に楽しんでくれればいいんだもん!▼~
輪投げをしたり、金魚すくいをしたり!~
絶対に楽しいと思うよ!▼~
:[フウガ]|
う、うむ…~
輪投げとはどのような遊びなのだ?▼~
:[カンナ]|
木でできた輪っかを~
的に向かって投げる遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
なるほど…~
では、金魚すくいとはどのようなものだ?▼~
:[カンナ]|
桶に入った金魚を~
破れやすい網ですくう遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
ふむ…~
風の部族の祭りにはなかったものだ…▼~
どれもこれも初めての経験ではあるが、~
できるだけがんばってみるぞ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
遊びをがんばるなんて、変なお父さん!▼~
:[フウガ]|
ふっ。~
確かにそうだな。▼~
では、そろそろ戦いに集中するとしよう。~
祭りの時間をこれ以上奪われてはかなわん。▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
**ユキムラ [#zfc4353e]
:[ユキムラ]|
よし…~
絡操は壊れていないみたいですね…▼~
賊に壊されたかと思って~
ヒヤヒヤしましたよ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、それ何?▼~
:[ユキムラ]|
うわわっ!~
カンナ…!▼~
こ、これは絡操ですよ。▼~
:[カンナ]|
それはわかるよ。▼~
そうじゃなくて、今…紙みたいなものを~
隠したよね? それは何?▼~
:[ユキムラ]|
そうですか?~
紙みたいなものなど持っていませんが…▼~
:[カンナ]|
嘘はダメだよ。~
ほら、うしろに持ってるでしょ?▼~
:[ユキムラ]|
うぅ…~
気付かれてしまいましたか…▼~
:[カンナ]|
それって、絵だよね?~
見せて見せてー!▼~
:[ユキムラ]|
すみません。~
見せることはできないんです。▼~
一緒に描いたカムイさんに、~
怒られてしまいますからね…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
悲しいな…▼~
お父さんとお母さんだけ仲良く絵を描いてて、~
僕には見せてもくれないなんて…▼~
僕だけ仲間はずれ…▼~
:[ユキムラ]|
ち、違うんですよ?~
貴方にはあとで見せようと思っていたのです。▼~
カムイさんと、~
そういう計画を進めてきたのです。▼~
:[カンナ]|
計画って?▼~
:[ユキムラ]|
…わ、わかりました。~
言える範囲で教えちゃいましょう。▼~
今、私が隠し持っているのは~
貴方を描いた絵です。▼~
この絵を、あとでこの中に~
入れるという計画です。▼~
:[カンナ]|
僕の絵を絡操の中に入れるの?▼~
:[ユキムラ]|
これは絵を自動的に~
見せてくれるという絡操なんですよ。▼~
中にはミコト様…~
つまり貴方のおばあ様の絵や…▼~
そして、カムイさんが~
生まれたばかりのころのものなど…▼~
いろんな絵が入っています。▼~
:[カンナ]|
へえー、家族の絵がたくさん入ってるんだ!▼~
:[ユキムラ]|
はい、そういうことです。▼~
で、あとでその中に、~
カンナを描いた一枚を加えるという計画です。▼~
家族みんなで絡操を囲み、~
この絵をあなたの手で入れてもらいたいのです。▼~
だから、ちっとも仲間はずれなんかでは~
ないんですよ?▼~
むしろ子どものための…~
カンナのための計画です。▼~
:[カンナ]|
そうだったんだ…~
変なこと言ってごめんなさい。▼~
:[ユキムラ]|
いいんですよ。~
気にさせてしまった私が悪いんですから。▼~
貴方は何も悪くありません。▼~
:[カンナ]|
でも僕の絵…~
今、ちょっとだけ見てみたいなぁ…▼~
:[ユキムラ]|
ふふふ、それはいけませんよ。▼~
今は我慢しておいて、あとで一気に見たほうが~
感動すると思いますよ?▼~
:[カンナ]|
はーい!~
じゃあ我慢する!▼~
:[ユキムラ]|
えらいですね。~
では、賊を倒してしまいましょう。▼~
早く倒せば、それだけ早く~
絵を見られますからね。▼~
:[カンナ]|
…そうだね!~
よーし、一瞬でやっつけてやるんだから!▼~
仕掛けるなら、今だ!▼~
:[ユキムラ]|
ははは…▼~
思い立ったらすぐに作業を開始する。~
まるで若い頃の私のようですね…▼~
**シグレ [#bc7eef13]
:[カンナ]|
ユラリ、ユルレリ…♪▼~
:[シグレ]|
あれ?~
カンナ、その歌はどこで覚えたんですか?▼~
:[カンナ]|
これ?~
お父さんがよく口ずさんでるでしょ?▼~
ユラリ、ユルレリ…うたかた…~
おもい…めぐるはかり♪▼~
お父さん、天馬で飛んでるときとか、~
泉のそばで歌ってるでしょ?▼~
:[シグレ]|
ははは。~
見ていたんですか。▼~
:[カンナ]|
僕もこの歌、大好き!▼~
意味はよくわからないけど、~
歌うとなんか楽しい気分になれるから!▼~
つたう、みなすじ…~
そのてが…ひらく…あすは…♪▼~
:[シグレ]|
上手ですよ、カンナ。~
つい聞き入ってしまいます。▼~
:[カンナ]|
ほんと? じゃあ僕も今度~
お父さんと空を飛びながら歌いたいな。▼~
お母さんが言ってたんだ!▼~
お父さんと一緒に空を飛んだとき、~
すっごく楽しかったって!▼~
:[シグレ]|
カムイさんがそんなことを…~
ふふ、嬉しいですね。▼~
わかりました。~
では、今度、一緒に空の散歩をしましょう。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
ありがとう、お父さん!▼~
僕ね、歌も歌いたいけど~
空からの景色を絵にも描きたいなーっ!▼~
:[シグレ]|
ははは。~
それはいい考えですね。▼~
俺は嬉しいですよ。カンナのようないい子が~
俺の子供として生まれてきてくれて。▼~
:[カンナ]|
…ホントにそう思ってる?▼~
:[シグレ]|
当たり前じゃないですか。▼~
:[カンナ]|
だって、僕まだ…~
お父さんにいっぱい迷惑をかけちゃうし…▼~
:[シグレ]|
いくらでも迷惑をかけていいですよ。~
俺はカンナのお父さんなんですから。▼~
たくさん失敗して、たくさん迷惑をかけて、~
そうやって成長していけばいいんです。▼~
子供の成長を見守れる、~
それが親の幸せでもあるんですから。▼~
:[カンナ]|
ありがとう、お父さん…▼~
:[シグレ]|
…おや、虹が出ていますね。▼~
:[カンナ]|
ホントだ!~
綺麗だね!▼~
:[シグレ]|
…今度、カンナを~
素敵な場所に連れて行ってあげますね。▼~
:[カンナ]|
素敵な場所?▼~
:[シグレ]|
お父さんとお母さんしか知らない~
とびっきりの秘密の場所です。▼~
:[カンナ]|
そうなんだ!~
でも、秘密なのに教えてくれていいの?▼~
:[シグレ]|
もちろん。~
カンナは特別ですから。▼~
:[カンナ]|
わーい!~
やったー!▼~
:[シグレ]|
ユラリ、ユルレリ…♪▼~
:[カンナ]|
あっ!~
いつもの歌だ!▼~
:[シグレ]|
ははは、幸せだなあと思ったら…~
つい、口ずさんでしまいました。▼~
:[カンナ]|
じゃあ、僕も歌う!~
僕も今、とっても幸せだから!▼~
ユラリ、ユルレリ…♪▼~
:[シグレ]|
ユラリ、ユラレリ…♪▼~
**ディーア [#ba3c6f92]
:[ディーア]|
カンナ…~
カムイから聞いたんだけど…▼~
:[カンナ]|
お父さん。~
な、何を聞いたの?▼~
:[ディーア]|
お前、最近…カムイによく~
珈琲を入れてあげてるらしいじゃん…▼~
:[カンナ]|
ドキッ!!▼~
:[ディーア]|
もしかして…奪う気なわけ?~
俺の大事な役目を…▼~
:[カンナ]|
そ、そんなつもりじゃないよ!▼~
僕はただ、お母さんに~
おいしい珈琲を飲んでもらいたいだけだもん!▼~
:[ディーア]|
それなら俺がカムイに珈琲を入れる…~
お前に執事の真似事はまだ早いだろ…▼~
:[カンナ]|
でも、お母さんは僕の入れた珈琲…~
とってもおいしそうに飲んでくれるよ?▼~
お父さんが入れたときと同じくらい…~
僕が入れたときも喜んでくれるもん!▼~
:[ディーア]|
そりゃ息子から入れてもらったら…~
どんな出来でも喜ぶだろ…▼~
:[カンナ]|
ふふん…~
でも僕の珈琲はちゃんとおいしいもんね!▼~
僕、教えてもらったんだ。珈琲の入れ方。~
ジョーカーおじいちゃんから。▼~
:[ディーア]|
まじかよ…~
父さんめ…余計なことを…▼~
:[カンナ]|
だって、お父さんずるいじゃん!~
お母さんに珈琲を入れるのを独り占めして!▼~
僕だって…僕の珈琲で~
お母さんに喜んでもらいたいのにーっ!▼~
:[ディーア]|
まあその気持ちはわかるけど…~
それは俺だけの特権なわけじゃん…?▼~
カムイは渡さないぜ…~
たとえ息子が相手だとしてもな…▼~
:[カンナ]|
ずるいずるいずるい!~
僕のお母さんなのに!▼~
:[ディーア]|
俺の妻でもある…~
あきらめるんだな…▼~
:[カンナ]|
じゃあ、半分こにしよ。~
お母さんに珈琲を入れる当番。▼~
そうじゃないと僕、お父さんのこと…~
嫌いになっちゃうかもしれないよ?▼~
:[ディーア]|
…………▼~
そうきたか…▼~
俺はカムイこと好きだけど… (原文ママ)~
カンナのこともすげー好きだし…▼~
…わかった。~
珈琲の当番は…半分こにする。▼~
:[カンナ]|
ホントに!?▼~
:[ディーア]|
本当だ…~
約束する…▼~
だから、俺のことを…~
嫌いになるな…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
お父さん、ごめんなさい…~
僕、変なこと言っちゃった…▼~
僕、お父さんのこと~
嫌いになんてなるわけないのに…▼~
こんな脅かしみたいなことして~
お父さんを悲しませたよね?▼~
だから、僕…~
やっぱり半分こじゃなくていい…▼~
いつもみたいに木の陰で~
訓練サボって寝てるほうがお似合いだよ…▼~
:[ディーア]|
カンナ…~
そんなことしてたのかよ…▼~
:[カンナ]|
あのね! 僕、お母さんと同じくらい~
お父さんのことも大好きだから!▼~
ずっとずっとずーーっと大好きだから!~
お父さんが嫌なことはしたくないんだ!▼~
:[ディーア]|
ふっ…~
嬉しいこと言ってくれるじゃん…▼~
ありがとうな、カンナ…▼~
まぁ、でも…~
お前のカムイに対する気持ちはわかった…▼~
だから、珈琲の当番も…~
約束通り半分こでいい…▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
ホントに?▼~
:[ディーア]|
ああ…~
本当だ…▼~
但し、そうと決まれば…~
珈琲以外の執事業務も叩き込むぜ…▼~
だから、これからも俺たちで…~
カムイを喜ばせてやろうな…▼~
:[カンナ]|
うん! お父さん!~
僕がんばるよ!▼~
**シノノメ [#kc029e57]
:[カンナ]|
お父さん、見て!▼~
屋台においしそうなものが~
いーっぱい並んでるよ!▼~
:[シノノメ]|
おっ、本当だな。~
あっちには焼き魚もあるみたいだぞ。▼~
:[カンナ]|
や、焼き魚はいいよ!~
お父さんいつもお魚とってきてくれるし…▼~
うん…そうそう…~
今日くらいは…焼き魚はちょっと…▼~
:[シノノメ]|
そうか? あ、さてはカンナ。~
俺の捕ってきた魚じゃないと嫌なんだな?▼~
:[カンナ]|
へっ!?▼~
:[シノノメ]|
よしよし、じゃあ祭りが終わったら~
俺たちで焼き魚祭りの開催だ!▼~
:[カンナ]|
わ、わーい…▼~
:[シノノメ]|
カンナも俺に似て、~
魚を捕るのは名人級だもんな。▼~
けど、そのためには~
賊を倒して祭りを再開させないと。▼~
:[カンナ]|
あっ、それなら僕にまかせて!~
賊なんてちょちょいのちょいだよ!▼~
:[シノノメ]|
ははは!~
ずいぶんと強気だな。▼~
:[カンナ]|
だって僕はお父さんの子供だもん!~
強い敵なんてやっつけてやるよ!▼~
:[シノノメ]|
なるほどな。威勢は一人前だ。~
けど、本当に賊を相手にできるのか?▼~
戦うって意思は大事だが、~
肝心の力がなけりゃ話にならねえぞ。▼~
:[カンナ]|
そ、それは大丈夫だと思う…~
…多分。▼~
:[シノノメ]|
多分って、お前なー。▼~
:[カンナ]|
で、でも、僕…~
お父さんの子供だから…▼~
戦いからは逃げちゃダメなんだ。~
強いお父さんの子供は強くなきゃダメだもん!▼~
強い人と戦って勝てたらすごいもん。~
一人でだって賊と戦えるもん!▼~
:[シノノメ]|
カンナ…▼~
…ったく。勘違いするなよ?~
戦いから逃げることは恥なんかじゃない。▼~
むしろ、勝てない勝負から逃げろ!~
勝てるようになってからまた挑め!▼~
:[カンナ]|
に、逃げてもいいの!?▼~
:[シノノメ]|
ああ、大事なことは勝つことだからな。~
勝てなきゃ誰も守れないだろ?▼~
:[カンナ]|
…うん。▼~
:[シノノメ]|
俺も父さんの背中を見て育ったからな。~
カンナの気持ちはよくわかるぜ。▼~
強くなろうとする気持ちはわかる。~
でも、無茶はダメだ。▼~
無茶なことしてなんかあったら…~
俺もお母さんもすごく悲しむんだぞ?▼~
:[カンナ]|
お父さんとお母さんが…?▼~
…わかったよ、お父さん。~
僕、もう無茶なことはしない。▼~
お父さん、僕に力を貸して!~
一人じゃやっぱり、まだ不安だから!▼~
:[シノノメ]|
おう、もちろんだ!~
一緒に戦おうぜ!▼~
:[カンナ]|
でもね、いつかは僕…~
お父さんより強くなりたい!▼~
お父さんみたいに毎日、訓練して…~
きっとお父さんを超えてみせる!▼~
:[シノノメ]|
はっはっは!~
俺は相当、強いぞ?▼~
だが、確かに訓練を続ければ…~
カンナなら俺を超えられるかもな。▼~
:[カンナ]|
かも、じゃなくて、~
絶対に超えるもん!▼~
:[シノノメ]|
…ふっ。~
さすがは俺の子、だな。▼~
…………▼~
:[カンナ]|
あれ、お父さん?~
もしかして泣いてるの?▼~
:[シノノメ]|
…いいや、カンナ。~
焼き魚の煙が目に染みてるんだ!▼~
:[カンナ]|
もう…お父さんたら。~
今はどの屋台も魚なんか焼いてないよ。▼~
**キサラギ [#y60c9772]
:[キサラギ]|
見てみて、カンナ。~
面白そうな屋台がいっぱい並んでるよ!▼~
的当てに金魚すくいだって。~
全部やってみたいなー!▼~
:[カンナ]|
うん、どれも楽しそうだね、お父さん!~
僕もすっごくワクワクしてる!▼~
:[キサラギ]|
でも、賊をなんとかしないと~
お祭りも再開しないんだよね。▼~
せっかく楽しそうなのに~
人がぜーんぜんいなくって変な感じ。▼~
:[カンナ]|
じゃあ僕、がんばって賊を倒すよ!~
早くお父さんとお祭りで遊びたいし…▼~
それに賊を倒すのだって~
お父さんと一緒ならとっても楽しいしね!▼~
:[キサラギ]|
あはは! 確かに!~
じゃあどっちが多く敵を倒せるか競争だー!▼~
こういう特別な日くらい、~
たくさん一緒に遊ばなきゃソンだよね!▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
でもね、僕、本当言うとね…▼~
…特別な日じゃなくても~
もっとお父さんと一緒にいたいな。▼~
:[キサラギ]|
カンナ…▼~
うん、ごめんねカンナ。~
僕もまだ子供っぽくって…▼~
自分のことばっかり、~
狩りのことばっかり考えてたね…▼~
:[カンナ]|
ううん !謝らないで。~
僕、どんなお父さんもだーい好きだから!▼~
そうだ、お父さん。~
今度、僕も一緒に狩りに連れて行ってよ!▼~
:[キサラギ]|
うん!もちろんいいよ!~
カンナとならたくさん獲物も獲れるだろうし…▼~
…あ、でも、危なくないかなあ?~
カンナにはまだ早かったりして…▼~
:[カンナ]|
そんなことないよ。~
僕は大丈夫!▼~
:[キサラギ]|
でも…~
山には危険なこともいっぱいあるし…▼~
:[カンナ]|
…ねえお父さん。~
お母さんが言ってたよ。▼~
お父さんも昔、~
お世話係の人に狩りを止められたって。▼~
でも、それがお父さんは~
すごく嫌だったんでしょ?▼~
:[キサラギ]|
あ…▼~
そっか。~
そういうことか。▼~
今になってやっと~
世話係の人たちの気持ちが実感できたよ。▼~
あの人たちも僕のことを本当に大事に~
思ってくれてたから狩りを止めたんだね!▼~
今度会ったらちゃんと謝りたいな。~
あと、お礼も伝えなきゃ。▼~
僕を大事に思ってくれて、~
本当にありがとうってね。▼~
:[カンナ]|
うん! それがいいよ。▼~
:[キサラギ]|
よーしカンナ、~
今度狩りに一緒に行こう!▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
本当に?▼~
:[キサラギ]|
うん! 僕が知ってることは、~
ぜーんぶカンナに教えてあげる!▼~
カンナのことは僕が命に代えても守るから、~
だから安心してよ!▼~
:[カンナ]|
やったー!~
わーい!▼~
でも、その前に~
お祭りでもいっぱい遊びたい!▼~
:[キサラギ]|
あはは! そうだったね!~
じゃあ、やることをやっちゃいますか!▼~
:[カンナ]|
負けないよ、お父さんっ!▼~
**グレイ [#xbcd05b7]
:[カンナ]|
うわぁ~!~
お父さん、おいしそうな匂いがするよ!▼~
:[グレイ]|
なんだ、もう腹減ってるのか?~
なんか食うか?▼~
:[カンナ]|
えっ! いいの!?~
でも、お店の人、逃げちゃっていないよ?▼~
:[グレイ]|
金を置いておけば問題ないだろ。~
あとで説明すれば怒りゃしないだろうし。▼~
:[カンナ]|
…いいのかな?▼~
:[グレイ]|
子供が遠慮なんかするんじゃねえ。~
特に食い物に関してはな。▼~
:[カンナ]|
じゃあ、僕…この和菓子が食べたい!▼~
:[グレイ]|
ったく…甘党なとこは誰に似たんだか。~
…ほらよ。▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
お父さん!▼~
もぐもぐ…~
これ、甘くてすっごくおいしい!▼~
:[グレイ]|
そうか。~
そいつはよかった。▼~
…ふっ。▼~
子供がうまそうに食べてる顔ってのは…~
いいもんだな。▼~
やっぱこうじゃねえとダメだろ。~
空腹の子供なんて存在しない方がいい。▼~
:[カンナ]|
うん! 僕もそう思う!~
だから僕、将来はぎぞくになりたい!▼~
:[グレイ]|
ぎ、義賊だと?~
お前、そんなのどこで覚えたんだよ?▼~
:[カンナ]|
お母さんから教えてもらったんだ!▼~
ぎぞくっていうのは悪い人からお金を盗んで~
貧しい人に分けてあげる人のことなんだよ!▼~
:[グレイ]|
まぁ、間違っちゃいねえな。~
俺もカムイにそう教えた記憶がある。▼~
:[カンナ]|
僕、困ってる人を助ける人になりたい!~
だから、将来は絶対にぎぞくになる!▼~
:[グレイ]|
お前の気持ちはよーくわかった。~
その思いは忘れるんじゃねえぞ。▼~
だがな、別に義賊じゃなくたって~
人助けはできるぜ?▼~
:[カンナ]|
そうかな?▼~
:[グレイ]|
ああ、そうさ。▼~
教師に大工、肉屋に魚屋、~
花屋や医者だって人助けはできる。▼~
大事なのは職業じゃなく、~
人助けしたいっていう気持ちだからな。▼~
:[カンナ]|
そうなんだ…▼~
:[グレイ]|
カンナ、お前は何にだってなれる。▼~
そして俺は~
お前が何になったとしてもかまわねえ。▼~
お前が決めた生き方なら~
俺は絶対に否定しないって約束してやる。▼~
まあ、俺の父さんなんかはお前のこと~
七代目サイゾウにしようとするだろうが…▼~
そんなことは気にしなくていい。~
自分の将来は焦らず自分で決めろ。▼~
いろんな生き方を見て、学んで、~
自分にあった道を選べばいいさ。▼~
:[カンナ]|
うん…わかった。~
僕、いっぱい考えてみる。▼~
:[グレイ]|
…ま、できることなら~
危ねえ仕事は選んで欲しくねえけどな。▼~
俺はよくても…~
カムイが心配するからよ。▼~
:[カンナ]|
あはは。~
お母さんは心配性だもんね。▼~
:[グレイ]|
じゃ、腹ごなしも済んだし賊を倒しに戻るか。~
祭りが再開したら、また何か買ってやるよ。▼~
:[カンナ]|
わーい!~
僕、次はりんごあめがいいー!▼~
**ヒサメ [#i51c2fc0]
:[ヒサメ]|
カンナ、今日は特別なお祭りの日です。~
再開したらいっぱい遊びましょうね。▼~
:[カンナ]|
うん! お父さん!~
僕、お化け屋敷に入ってみたい!▼~
:[ヒサメ]|
ははは。わかりました。~
では、後で一緒に入りましょうか。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
わーい!▼~
:[ヒサメ]|
…む。~
でも、待ってください。▼~
お化け屋敷の中はきっと薄暗いですよね。~
カンナが転んで怪我をしたら大変です。▼~
提灯でも持って~
明るさを確保して入りましょう。▼~
:[カンナ]|
ええ~!~
それじゃあ怖くなくなっちゃうよ!▼~
:[ヒサメ]|
いえ、それくらいでは~
まだまだお化け屋敷は怖いですよ。▼~
…むむ。~
まだ怖い、か。▼~
お化けのあまりの怖さに~
カンナが泣いてしまったらかわいそうです。▼~
カンナには目隠しをしてあげましょう。~
お化けが見えないように。▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
僕、それじゃあ何にも見えないよ!▼~
:[ヒサメ]|
しかし、カンナのことを考えると~
こうするのが一番だと思うのですが…▼~
:[カンナ]|
それだと…~
あんまり面白くなさそう…▼~
:[ヒサメ]|
た、確かにそうですね…▼~
お化け屋敷に行く意味が~
なくなってしまいました…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
:[ヒサメ]|
そ、そうだ!~
何か食べたいものとかはありませんか?▼~
屋台もたくさん並んでますし。~
おいしそうなものがいっぱいですよ。▼~
:[カンナ]|
僕、お漬物が食べたい!~
あと渋いお茶も飲みたいな。▼~
:[ヒサメ]|
ははは。さすが私の子供ですね。~
食の嗜好も私に似ましたか。▼~
:[カンナ]|
でも僕ね、お父さんの作るお漬物が~
いちばん大好きだよ!▼~
しょっぱくて、こりこりしてて…~
いい香りがふわぁってなって!▼~
僕、お父さんのお漬物があれば、~
ごはん何杯でも食べれるもん!▼~
:[ヒサメ]|
ありがとうございます。▼~
:[カンナ]|
それに、お父さんとお母さんは~
お漬物があったから結婚できたんでしょ?▼~
:[ヒサメ]|
…確かに。~
それは間違いではありません。▼~
カムイさんと会話をする~
きっかけにはなりましたからね。▼~
:[カンナ]|
やっぱりそうなんだ!~
お漬物ってすごいなー!▼~
おいしいだけじゃなくて、~
結婚までできちゃうんだもんね!▼~
糠床をかき混ぜながら~
好きな人のことを考える…▼~
そういう浪漫もあるもんね!~
いいなー! 僕もそれやりたいなー!▼~
:[ヒサメ]|
あ、憧れてくれるのはうれしいですが…▼~
あまり漬物と結婚を結び付けられると~
ちょっと困ってしまうかもしれません。▼~
ほら、結婚ってもっと~
神聖で素敵なものですから…▼~
:[カンナ]|
そうかな?~
僕は漬物婚も素敵だと思うよ!▼~
:[ヒサメ]|
つ、漬物婚?~
そんな風に言うのはやめなさい…▼~
特にお母さんには絶対に言っちゃダメです。~
素敵な思い出が台無しになりますから…▼~
:[カンナ]|
うん!~
わかったよ、お父さん!▼~
でも僕、お漬物の話をしてたら~
なんだかお腹が空いてきちゃったよ!▼~
早く戦いを終わらせて、~
家でごはんを食べようね、お父さん!▼~
:[ヒサメ]|
ええ。~
そうしましょう。▼~
**ジークベルト [#s6cd5a4a]
:[ジークベルト]|
カンナ、せっかくのお祭りだというのに、~
こんなことになってしまって申し訳ないね。▼~
:[カンナ]|
なんで謝るの?~
悪いのはお父さんじゃないよ!▼~
:[ジークベルト]|
でも、カンナはこのお祭りを~
すごく楽しみにしていただろう?▼~
:[カンナ]|
それはそうだけど…~
賊を退治したらお祭りもはじまると思うし!▼~
それに僕、お父さんと一緒にいられれば~
どんなときだって嬉しいもん!▼~
:[ジークベルト]|
ははは。~
私も同じだよ、カンナ。▼~
:[カンナ]|
あっ、そうだ!~
僕、お父さんにひとつお願いがあるんだ。▼~
:[ジークベルト]|
お願い?~
私にできることならなんでもするけれど…▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんから絵を描くのを教わりたい!▼~
:[ジークベルト]|
絵か…~
カンナは絵の勉強がしたいのかい?▼~
:[カンナ]|
僕、お母さんから聞いたんだ!~
お父さんはとっても素敵な絵を描くって!▼~
:[ジークベルト]|
ははは。カムイは大袈裟だな。~
私はそんな大した絵は描けないよ。▼~
:[カンナ]|
でも、言ってたんだもん!▼~
お父さんの絵を見ていると~
とっても暖かい気持ちになる、って!▼~
僕もそういう絵を描いてみたい!▼~
:[ジークベルト]|
なるほど、~
カンナの気持ちはわかったよ。▼~
では、カンナには~
一流の絵描きの先生をつけてあげよう。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ジークベルト]|
専門家にまかせた方が~
カンナのためになると思うからね。▼~
私も父上に一流の先生をつけてもらって~
多くのことを学んだんだよ。▼~
だから、私も同じようにカンナに…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
:[ジークベルト]|
…カンナ?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんがいい。~
お父さんに絵を教えてもらいたい。▼~
僕、もっともっと~
お父さんと一緒にいたいんだもん!▼~
:[ジークベルト]|
カンナ…▼~
すまない。~
カンナの気持ちに気づくことができなくて…▼~
…わかった。~
私がカンナに絵を教えてあげよう。▼~
:[カンナ]|
本当に!?▼~
:[ジークベルト]|
ああ、本当だよ。▼~
と言っても、絵の先生のように~
上手くは教えてあげられないと思うけれど…▼~
:[カンナ]|
それでもいい!~
僕、お父さんがいい!▼~
:[ジークベルト]|
カンナ…▼~
カンナには今まで、~
とても寂しい思いをさせてしまっていたよね。▼~
でも、これからはできるだけ~
カンナと一緒の時間を作りたいと思っている。▼~
それで今までのことを~
許してもらおうというわけではないのだが…▼~
:[カンナ]|
お父さん! 昔のことはもういいの!~
僕は今、とっても幸せなんだから!▼~
:[ジークベルト]|
…ありがとう、カンナ。▼~
:[カンナ]|
さ、じゃあ早く賊を倒しに行こう!~
お父さんとお祭りを回って…▼~
その時の思い出を絵に描きたいから!▼~
:[ジークベルト]|
ははは。わかったよカンナ。~
では、いざ出撃だ!▼~
**フォレオ[#r5213bd2]
:[カンナ]|
お父さん!~
僕も可愛いお洋服が着たい!▼~
:[フォレオ]|
うふふ。~
いきなりどうしたんですか、カンナ?▼~
可愛いお洋服とは~
僕みたいな格好のことでしょうか?▼~
:[カンナ]|
うん! 僕、可愛い小物とか~
キラキラの装飾品とか大好きだし…▼~
それに僕も、お父さんみたいに~
かっこよくて可愛い人になりたいんだもん!▼~
:[フォレオ]|
カンナは僕をそういう風に~
見てくれていたんですね。▼~
ありがとうございます。~
とっても嬉しいですよ。▼~
:[カンナ]|
えへへ…じゃあ僕も、~
お父さんみたいなお洋服を着てもいい?▼~
:[フォレオ]|
…………▼~
:[カンナ]|
お父さん?▼~
:[フォレオ]|
少しだけ心配です…~
僕みたいなお洋服をカンナが着ることは…▼~
:[カンナ]|
どうして?~
あっ、髪型がよくない? 短すぎるかな?▼~
:[フォレオ]|
いえ、そういうことではありません。~
僕もそうだったんですが…▼~
周囲の人に~
変な目で見られてしまうかもしれません…▼~
:[カンナ]|
どうして変な目で見られちゃうの?~
お父さんはとっても可愛いのに!▼~
:[フォレオ]|
世の中には色々な人がいますからね。▼~
男の子が女の子みたいな格好をしているのを~
変だって思う人もいるんです。▼~
カンナが僕みたいな格好をしたい~
という気持ちは嬉しいですが…▼~
僕はカンナが傷つく姿を見たくありません…▼~
:[カンナ]|
そんなのへっちゃらだもん!▼~
格好いいものは格好いい!~
可愛いものは可愛いもん!▼~
僕が好きなお洋服を変だって言う人がいても~
僕は好きってちゃんと言えるもん!▼~
:[フォレオ]|
カンナ…▼~
僕は今、とっても嬉しいです。▼~
僕の内にあるささやかな勇気が~
あなたの中にも宿っているのを知れましたから。▼~
:[カンナ]|
それにお母さんみたいな人もいるでしょ?▼~
お母さんはお父さんの格好を~
変だなんて言わないもんね!▼~
:[フォレオ]|
はい。~
確かにそうですね。▼~
カムイさんは僕の格好のことを~
とても似合っていると褒めてくれました。▼~
それから…二人だけで挙げた結婚式も、~
ドレス姿の僕のことを褒めてくれて…▼~
あんなに素晴らしい人は、~
他にはいません…▼~
:[カンナ]|
…そうだったんだ。~
素敵な二人…なんだか憧れちゃうな。▼~
でも僕は、そんな素敵な二人の~
子供なんだもんね!▼~
だから、僕は自分の好きなことは~
ちゃんと好きだって言えるよ!▼~
:[フォレオ]|
はい、カンナ。~
あなたの気持ちはわかりました。▼~
では、今度、街へ一緒に~
可愛いお洋服を買いに行きましょうね。▼~
:[カンナ]|
うん! それからね、~
自分でも作ってみたいんだ。▼~
お父さん…~
僕にお洋服の作り方、教えてくれる?▼~
:[フォレオ]|
もちろんです。▼~
洋服の作り方も~
可愛い刺繍の入れ方も教えちゃいますよ。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
お父さん、大好き!▼~
:[フォレオ]|
ふふふ。~
僕もカンナのことが大好きですよ。▼~
**イグニス [#r5bc0484]
:[カンナ]|
ひえっ! お父さん!~
あそこに何かいるよ!▼~
:[イグニス]|
何かってなんだ…?~
はっきりと質問しろ、カンナ…▼~
:[カンナ]|
そ、そんなこと言われてもわかんないもん!~
わかんないから何かって言ってるの!▼~
でも、ほら!~
あそこの屋台の裏で何かが動いてる!▼~
黒くてぎょろぎょろしてて…~
あれ、本当になんなんだろう…▼~
:[イグニス]|
ちゃ、ちゃんと確認してくれないと困るぞ…~
変な想像をしてしまうからな…▼~
:[カンナ]|
もしかして、あれ…~
お化けとかじゃないかな?▼~
:[イグニス]|
おおおおおお、お化け!?~
そ、そんなわけないだろう!▼~
ほら、空を見上げてみろ、カンナ…~
太陽がさんさんと輝いているじゃないか。▼~
こんな真昼間に…~
お化けなど出てこない…はずだ…▼~
そう。出ない、絶対に出ない…~
絶対に絶対に…▼~
:[カンナ]|
そ、そうなの?~
でも僕、すごく怖いよ…▼~
:[イグニス]|
何もそういうところが…~
俺に似なくても良かったのにな…▼~
:[カンナ]|
お、お父さん、~
ちょっとあそこ確認してきてよ…▼~
:[イグニス]|
お、俺が!?~
俺がか!?▼~
:[カンナ]|
だって僕、怖くて動けないもん!~
お父さんなら大人だから平気でしょ?▼~
:[イグニス]|
そ、そうだな…~
俺は大人だから平気だ…▼~
:[カンナ]|
じゃあ、お願い!~
あそこに何がいるのか見てきてよ!▼~
:[イグニス]|
…………▼~
:[カンナ]|
…お父さん?▼~
:[イグニス]|
カンナ、お祭りが再開したら何がしたい…?~
俺はお前と楽しく遊びたい…▼~
:[カンナ]|
う、うん。~
僕もお父さんといっぱい遊びたいよ。▼~
:[イグニス]|
輪投げや金魚すくいなど…~
楽しいことが盛りだくさんだ…▼~
祭りの喧騒、周囲から聞こえる楽しそうな声…~
そして、眩しいほどのカンナの笑顔…▼~
:[カンナ]|
お父さん、屋台の裏のお化けの確認は…▼~
:[イグニス]|
もう少し待て…~
今、準備をしているところだからな…▼~
楽しい気持ちを体内に充満させれべ~
恐怖という感情などすぐに消え去る。▼~
:[カンナ]|
もしかして、お父さんも…~
お化けのことが怖いの?▼~
:[イグニス]|
いいや、怖くはない…▼~
俺はこの世で唯一、怖いと思うのは…~
お前やカムイを失うことくらいだ…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[イグニス]|
あと、お化けだ…▼~
:[カンナ]|
…えっ!?~
お父さん、今、お化けが怖いって言ったの?▼~
:[イグニス]|
言っていない…~
お前の気のせいだ…▼~
:[カンナ]|
そ、そっか…~
僕、何か勘違いしちゃったんだね。▼~
:[イグニス]|
…カンナ、賊を退治しにいくぞ。▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
でも、屋台の裏のぎょろぎょろは…▼~
:[イグニス]|
お前と祭りで遊ぶことを考えていたら…~
早く祭りを再開させたくなってきた…▼~
:[カンナ]|
確かに僕も早く~
お父さんとお祭りで遊びたいけど…▼~
:[イグニス]|
なら、やることはひとつだ…▼~
賊を退治する…~
それ以外にかまっている暇などない…▼~
:[カンナ]|
…そうだね、お父さん!~
僕もそう思う!▼~
よーし!~
早くお祭りを再開させて、いっぱい遊ぶぞー!▼~
:[イグニス]|
…ほっ。▼~
**ルッツ [#t11a9482]
:[ルッツ]|
むむむ。~
お祭りが中止になっちゃって残念だよ。▼~
こんなに面白そうな屋台が~
たーくさん並んでるのにさ。▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんとお祭りで遊べるの~
すっごく楽しみにしてたんだ!▼~
:[ルッツ]|
あはは! 僕もだよ、カンナ!~
お祭りが再開したらいっぱい一緒に遊ぼうね!▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
:[ルッツ]|
そうだカンナ、賊を倒しに行く前に…~
当てもの屋のくじを引いてみてくれない?▼~
お金は置いておいたから。~
お店の人にも怒られないはずだよ。▼~
:[カンナ]|
うん! いいよ!▼~
ええと、景品は…っと。~
1等はお花の髪飾りかあ!▼~
僕、1等を当てて、~
お母さんにこの髪飾りをあげたい!▼~
:[ルッツ]|
ははは。~
きっとカムイも喜ぶはずだよ。▼~
:[カンナ]|
よーし!~
えーっと…これだぁぁぁぁ!▼~
:[ルッツ]|
…残念、4等だね。~
このお面が4等の景品かな。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
僕、お面でも嬉しいよ!▼~
あっ、でもお母さんに~
髪飾りをあげるはずだったのに…▼~
:[ルッツ]|
それなら僕にまかせてよ!~
あとでばっちり1等賞を引いておくから!▼~
:[カンナ]|
すごーい! それなら安心だね!~
お父さんは僕たち家族のヒーローだよ!▼~
:[ルッツ]|
えっへへー。~
そう言ってくれるとうれしいな!▼~
でも…カンナも1等を引くかと思ったのに~
なんだか意外だったよ。▼~
僕の子どもだから、~
きっと運がいいと思ったんだけどなぁ。▼~
:[カンナ]|
お父さん…~
僕、すごく運がいいよ?▼~
:[ルッツ]|
ん? そうなの?~
何か心当たりがあるかい?▼~
たとえばすごい大金を拾ったりだとか、~
何もしなくても敵が逃げていったりとか。▼~
:[カンナ]|
ううん。そういうのはないよ。~
でも僕はすっごく運がいいんだ!▼~
だって…お父さんとお母さんの~
子供に生まれたからね!▼~
:[ルッツ]|
…!!▼~
…カンナ、残念だけどそれは違うよ。▼~
:[カンナ]|
えっ!? ど、どうして!?▼~
:[ルッツ]|
世界一運がいいのはやっぱり、僕の方さ。▼~
だってカンナが僕の子供として…~
生まれてきてくれたんだからね。▼~
1等賞を当てるより、お金を拾うより…~
ずっとすごい奇跡が僕を選んでくれたんだもん。▼~
ありがとう、カンナ。▼~
:[カンナ]|
あ…▼~
えへへ…~
ありがとう、お父さん!▼~
じゃあ、僕とお父さんは~
世界一運がいい親子だね!▼~
:[ルッツ]|
うん! その通りだね!▼~
さっきカンナは僕のことを~
ヒーローみたいって言ってくれたけど…▼~
カンナこそ、僕のヒーローなんだよ。▼~
:[カンナ]|
じゃあヒーロー同士、~
早く賊を倒しに行こう!▼~
正義の味方、カンナ参上!▼~
:[ルッツ]|
同じく正義の味方、ルッツ参上!▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#td65ffef]
#comment
終了行:
*カンナ(男)の親子会話 [#cfd5eb00]
#contents
**マイユニット [#eedsfga]
#region(マイユニット女性・私)
:[カンナ]|
お母さん!▼~
:[カムイ]|
あらあら、カンナ。~
ずいぶん楽しそうですね。▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、今日はお祭りだもん!~
僕、すごくワクワクしてるんだ!▼~
:[カムイ]|
その気持ち、とてもよく伝わってきますよ。~
母さんまでワクワクしてきちゃいます。▼~
:[カンナ]|
賊をやっつけたら、一緒に屋台をまわろう?~
僕、いろいろ食べたいものがあって…▼~
:[カムイ]|
ああ、それなんですが…~
ちょっと、その…▼~
:[カンナ]|
どうしたの?▼~
:[カムイ]|
それが…~
すごく言いにくいのですが…▼~
:[カンナ]|
ああ、いつもみたいに忙しいの?▼~
…わかった。~
それなら仕方ないよね。▼~
せっかくのお祭りだから、~
ずっと一緒にいられると思ったけど…▼~
でも、わがまま言っちゃいけないし…▼~
:[カムイ]|
いえいえいえ!~
そうではないのです!▼~
:[カンナ]|
えっ?~
じゃあどういうこと?▼~
:[カムイ]|
実は母さん…~
お弁当を作ってきちゃって…▼~
:[カンナ]|
お弁当?▼~
:[カムイ]|
はい…そうなんです。▼~
だからさっき、カンナが屋台を~
回りたいといった時に口ごもってしまって。▼~
屋台がたくさんあるから、~
今日は食べるものなんていっぱいあるのに…▼~
こんな日に限って作っちゃうなんて、~
ダメなお母さんですね、私…▼~
:[カンナ]|
いや、ダメじゃないよ!~
全然ダメじゃない!▼~
僕、お母さんのお弁当だいすきだもん!~
屋台の食べ物よりだーい好き!▼~
:[カムイ]|
ありがとうございます…カンナ。~
そう言ってくれるなんて優しい子ですね。▼~
このお弁当で、私からあなたへの~
愛情が伝わるといいんですが…▼~
:[カンナ]|
愛情…?▼~
:[カムイ]|
カンナには、いつも寂しい思いを~
させてしまっていますよね。▼~
だから、ありったけの愛情を~
このお弁当に込めてみたんです。▼~
今日はお弁当を食べて、私からの愛情を~
たくさん受け取ってくださいね。▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
それでお弁当を作ってきてくれたんだね。▼~
話してくれて、僕うれしいよ!▼~
:[カムイ]|
私も、あなたのよろこぶ顔が見られて~
うれしいです。▼~
というわけで、賊を倒したら~
神社の辺りで待ち合わせしましょうね。▼~
お弁当、好きなものをたくさん詰めましたから~
きっと喜んでもらえると思います!▼~
:[カンナ]|
あはは…わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[カムイ]|
あ…でも、デザートがありませんね。▼~
:[カンナ]|
じゃあそれを屋台で買おう!▼~
僕、わたあめとリンゴ飴が食べたいなぁ!~
あとは…▼~
:[カムイ]|
もう、食いしん坊ですね。▼~
:[カンナ]|
へへ。~
でもせっかくだし。▼~
:[カムイ]|
わかりました。~
カンナの言うとおり、せっかくですものね。▼~
今日くらいは望み通り、~
みーんな買って食べましょう!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お母さん、だーい好き!▼~
#endregion
#region(マイユニット女性・あたし~だよ)
:[カンナ]|
お母さん!▼~
:[カムイ]|
あれ? カンナ。~
ずいぶん楽しそうだね。▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、今日はお祭りだもん!~
僕、すごくワクワクしてるんだ!▼~
:[カムイ]|
その気持ち、伝わってくるよ。~
母さんまでワクワクしてきちゃうな。▼~
:[カンナ]|
賊をやっつけたら、一緒に屋台をまわろう?~
僕、いろいろ食べたいものがあって…▼~
:[カムイ]|
ああ、それなんだけど…~
ちょっと、その…▼~
:[カンナ]|
どうしたの?▼~
:[カムイ]|
それが…~
すごく言いにくいんだけど…▼~
:[カンナ]|
ああ、いつもみたいに忙しいの?▼~
…わかった。~
それなら仕方ないよね。▼~
せっかくのお祭りだから、~
ずっと一緒にいられると思ったけど…▼~
でも、わがまま言っちゃいけないし…▼~
:[カムイ]|
いやいやいや!~
そうじゃないよ!▼~
:[カンナ]|
えっ?~
じゃあどういうこと?▼~
:[カムイ]|
実はあたし…~
お弁当を作ってきちゃって…▼~
:[カンナ]|
お弁当?▼~
:[カムイ]|
うん…そうなんだ。▼~
だからさっき、カンナが屋台を~
回りたいといった時に口ごもっちゃった。▼~
屋台がたくさんあるから、~
今日は食べるものなんていっぱいあるのに…▼~
こんな日に限って作っちゃうなんて、~
ダメなお母さんだね、あたし…▼~
:[カンナ]|
いや、ダメじゃないよ!~
全然ダメじゃない!▼~
僕、お母さんのお弁当だいすきだもん!~
屋台の食べ物よりだーい好き!▼~
:[カムイ]|
ありがとう…カンナ。~
そう言ってくれるなんて優しい子だね。▼~
このお弁当で、あたしからカンナへの~
愛情が伝わるといいんだけど…▼~
:[カンナ]|
愛情…?▼~
:[カムイ]|
カンナには、いつも寂しい思いを~
させてしまってるよね。▼~
だから、ありったけの愛情を~
このお弁当に込めてみたんだ。▼~
今日はお弁当を食べて、~
あたしからの愛情をたくさん受け取って!▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
それでお弁当を作ってきてくれたんだね。▼~
話してくれて、僕うれしいよ!▼~
:[カムイ]|
あたしも、~
カンナの喜ぶ顔が見られてうれしいよ。▼~
というわけで、賊を倒したら~
神社のあたりで待ち合わせしよう。▼~
お弁当、好きなものをたくさん詰めたから~
きっと喜んでもらえると思うな。▼~
:[カンナ]|
あはは…わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[カムイ]|
あ…でも、デザートがないね。▼~
:[カンナ]|
じゃあそれを屋台で買おう!▼~
僕、わたあめとリンゴ飴が食べたいなぁ!~
あとは…▼~
:[カムイ]|
もう、食いしん坊さんなんだから。▼~
:[カンナ]|
へへ。~
でもせっかくだし。▼~
:[カムイ]|
わかった。~
カンナの言うとおり、せっかくだもんね!▼~
今日くらいは望み通り、~
みーんな買って食べちゃおう!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お母さん、だーい好き!▼~
#endregion
#region(マイユニット女性・あたし~よ)
:[カンナ]|
お母さん!▼~
:[カムイ]|
あら、カンナ。~
ずいぶん楽しそうね。▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、今日はお祭りだもん!~
僕、すごくワクワクしてるんだ!▼~
:[カムイ]|
その気持ち、伝わってくるわ。~
母さんまでワクワクしてきちゃうもの。▼~
:[カンナ]|
賊をやっつけたら、一緒に屋台をまわろう?~
僕、いろいろ食べたいものがあって…▼~
:[カムイ]|
ああ、それなんだけど…~
ちょっと、その…▼~
:[カンナ]|
どうしたの?▼~
:[カムイ]|
それが…~
すごく言いにくいんだけど…▼~
:[カンナ]|
ああ、いつもみたいに忙しいの?▼~
…わかった。~
それなら仕方ないよね。▼~
せっかくのお祭りだから、~
ずっと一緒にいられると思ったけど…▼~
でも、わがまま言っちゃいけないし…▼~
:[カムイ]|
いえ、そうじゃないの!▼~
:[カンナ]|
えっ?~
じゃあどういうこと?▼~
:[カムイ]|
実はあたし…~
お弁当を作ってきちゃって…▼~
:[カンナ]|
お弁当?▼~
:[カムイ]|
ええ…そうなのよ。▼~
だからさっき、カンナが屋台を~
回りたいといった時に口ごもってしまって。▼~
屋台がたくさんあるから、~
今日は食べるものなんていっぱいあるのに…▼~
こんな日に限って作ってくるなんて、~
ダメな母さんね、あたし…▼~
:[カンナ]|
いや、ダメじゃないよ!~
全然ダメじゃない!▼~
僕、お母さんのお弁当だいすきだもん!~
屋台の食べ物よりだーい好き!▼~
:[カムイ]|
ありがとう…カンナ。~
そう言ってくれるなんて優しい子ね。▼~
このお弁当で、あたしからカンナへの~
愛情が伝わるといいんだけど。▼~
:[カンナ]|
愛情…?▼~
:[カムイ]|
カンナには、いつも寂しい想いを~
させてしまっているわよね。▼~
だから、ありったけの愛情を~
このお弁当に込めてみたの。▼~
今日はお弁当を食べて、~
あたしからの愛情をたくさん受け取って。▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
それでお弁当を作ってきてくれたんだね。▼~
話してくれて、僕うれしいよ!▼~
:[カムイ]|
あたしも、~
カンナの喜ぶ顔が見られてうれしいわ。▼~
というわけで、賊を倒したら~
神社のあたりで待ち合わせしましょ。▼~
お弁当、好きなものをたくさん詰めたから~
きっと喜んでもらえると思うわ。▼~
:[カンナ]|
あはは…わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[カムイ]|
あ…でも、デザートがないわね。▼~
:[カンナ]|
じゃあそれを屋台で買おう!▼~
僕、わたあめとリンゴ飴が食べたいなぁ!~
あとは…▼~
:[カムイ]|
もう、食いしん坊さんなんだから。▼~
:[カンナ]|
へへ。~
でもせっかくだし。▼~
:[カムイ]|
わかったわ。~
カンナの言うとおり、せっかくだものね。▼~
今日くらいは望み通り、~
みんな買って食べちゃいましょ!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お母さん、だーい好き!▼~
#endregion
**ギュンター [#nd11368e]
:[ギュンター]|
カンナ。~
賊を倒したら、球投げをしないか。▼~
:[カンナ]|
球投げ?▼~
:[ギュンター]|
ああ。~
昔、カムイとよくやったのだ。▼~
二人でこの皮の球を投げ合って~
取れなかったほうが、言うことを聞く。▼~
そういう遊びだ。▼~
:[カンナ]|
何それ!~
おもしろそう!▼~
:[ギュンター]|
この遊びは意外と白熱するぞ。▼~
例えば幼少期のカムイは~
勉学をしたくないときなど、▼~
よく私に球投げを申し込んできた。▼~
躍起になって取りにくい球を投げては、~
私を困らせたものだ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
お母さんったら、頭脳派だね!▼~
楽しそう!~
今すぐやりたいなー!▼~
:[ギュンター]|
今はならぬ~
戦闘中だからな。▼~
:[カンナ]|
えー、いいじゃーん。~
一回だけ!▼~
一回だけしてくれれば、素直に戦闘に戻るから!▼~
:[ギュンター]|
…ふむ。仕方ないな。~
では一回だけだぞ。▼~
:[カンナ]|
やったー!▼~
:[ギュンター]|
では、投げるぞ。~
ほらっ!▼~
:[カンナ]|
よし、取った!▼~
:[ギュンター]|
うまいではないか。▼~
:[カンナ]|
今度は僕が投げるよ。~
それ!▼~
:[ギュンター]|
!?▼~
うぅっ…▼~
:[カンナ]|
あー、お父さん!~
取れなかったー!▼~
お父さんの負けで僕の勝ち!~
というわけで、僕の言うことを聞いてね!▼~
:[ギュンター]|
ぐぅ…わかった…~
で、何が望みなのだ?▼~
焼き鳥をたくさん食べたいのか?~
それともわたあめか?▼~
:[カンナ]|
そんなんじゃないの。~
僕がお父さんにお願いしたいことは…▼~
ずっとずっと一緒にいようねってこと!▼~
:[ギュンター]|
なに…?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんのことが大好きなんだ。▼~
将来はお父さんみたいな、みんなから尊敬される、~
強くて立派な男になるのが夢なんだ!▼~
そんなお父さんと、~
ずっとずーっと一緒にいたいんだ!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
:[カンナ]|
どうしたの?~
僕と一緒にいるのはやだ?▼~
:[ギュンター]|
そんなわけなかろう。~
ただただうれしいのだ…▼~
:[カンナ]|
よかった…~
そう言ってもらえて、僕もうれしい!▼~
:[ギュンター]|
だが…▼~
:[カンナ]|
だが、何?▼~
:[ギュンター]|
いや、なんでもない。▼~
…カンナ。~
負けた私に言う権利がないことはわかっている。▼~
だが、ひと言だけ…~
老人の戯れ言だと思って聞いてくれ。▼~
:[カンナ]|
なに?▼~
:[ギュンター]|
何があっても動じない…~
強い子になるのだぞ。▼~
:[カンナ]|
何があっても動じない…▼~
ああ、お父さんみたいな人になるってことだね!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
まったく…お前って奴は…~
老人の喜ばせ方に長けている。▼~
:[カンナ]|
もう、老人とか言わないでよね。~
お父さんはちっとも老人じゃないんだから。▼~
そんなことより、~
賊を倒したら球投げの続きをやろう!▼~
今度、勝ったら屋台のおいしいものを~
みーんな買ってね!▼~
:[ギュンター]|
ふふ、いいだろう…▼~
せっかくの機会だ。~
利き腕でないほうで投げてやる。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
何か言った?▼~
:[ギュンター]|
いや、気にするな。~
老人の独り言だ。▼~
**ジョーカー [#qb9af1e3]
:[ジョーカー]|
どうした、カンナ。~
深刻な顔をして。▼~
:[カンナ]|
今朝ね、お母さんが言ってたんだ。~
おいしい紅茶が飲みたいって…▼~
だから入れてあげようとがんばってるんだけど、~
なかなかうまくできなくて…▼~
:[ジョーカー]|
ほう。そういうことか。~
なら、味を見てやろう。▼~
:[カンナ]|
え、ほんと?~
ありがとう、お父さん!▼~
これが、ついさっき入れた一杯なんだけど…~
…どうかな…▼~
:[ジョーカー]|
…………▼~
悩ましいな…▼~
:[カンナ]|
悩ましい?~
どういうこと?▼~
:[ジョーカー]|
…昔、カムイさんが入れた紅茶の味を~
見て差し上げたことがある。▼~
その紅茶は決しておいしいものではなかった。▼~
しかし俺は真実を言わず、~
こっそりお湯と砂糖を足したんだ。▼~
結果、おいしい紅茶になったが…~
俺は苦悩した。▼~
それが果たしてカムイさんの~
ためになる行いだったのかどうか……▼~
…そして、お前の紅茶も同じこと。▼~
ここで俺が手を加えれば、~
すぐにでもおいしい紅茶になる。▼~
しかし、それがお前のためになるのか。~
そこが悩ましい。▼~
親として、大事な息子には~
自分の力で成長してもらいたいのだが…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
お母さんのことだけじゃなくて、~
僕のことまで大事に思ってくれてるの?▼~
:[ジョーカー]|
何言ってんだ。~
当然だろ。▼~
お前は俺とカムイさんの~
大事な息子だ…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
わかった…~
僕…もう一回、自分の力でがんばってみる!▼~
そしたらまた、味を見てもらえる?▼~
:[ジョーカー]|
もちろんだ。~
いくらでも付き合ってやる。▼~
:[カンナ]|
ありがとう、お父さん!▼~
:[ジョーカー]|
…………▼~
ヒントは、色だ。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ジョーカー]|
俺なら、そんな濃い色にはしない。▼~
…これぐらいのヒントだったら、~
お前の成長の妨げにはならないだろ。▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[ジョーカー]|
さっそくもう一度、入れてみろ。~
賊は俺に任せておけ。▼~
:[カンナ]|
うん! ありがとう!~
僕、がんばるね!▼~
**スズカゼ [#htgfdabva]
:[スズカゼ]|
カ、カンナ!?~
そんなに食べ物を抱えて、どうしたのですか!?▼~
:[カンナ]|
あ、お父さん!~
そうなんだよ、助けて…!▼~
:[スズカゼ]|
綿あめにリンゴ飴…~
焼き鳥にたこ焼き…▼~
どうしてそんなに買ったんです?▼~
:[カンナ]|
違うの。~
僕、買ってないんだよ。▼~
:[スズカゼ]|
買ってない…ですか?~
では、どうしたのです?▼~
:[カンナ]|
それが…▼~
:[スズカゼ]|
…………▼~
もしや、盗んできたとかではありませんね?▼~
:[カンナ]|
そ、そんなことしないよっ!▼~
:[スズカゼ]|
そうですか、ならばひと安心ですが…▼~
:[カンナ]|
実は賊がくる前…~
僕は屋台を見てまわっていたんだ…▼~
そうしたら、見たこともない村の女の子たちが~
僕のまわりに集まってきたの…▼~
これ食べない?~
これもどうぞ、って!▼~
これはみんな、その子たちが~
買ってくれたものなんだ。▼~
:[スズカゼ]|
…………▼~
な、なんと…~
そういうことでしたか…▼~
:[カンナ]|
どうしてあの子たちはこんなことを…▼~
:[スズカゼ]|
ごめんなさい…~
きっとそれは、私のせいです。▼~
:[カンナ]|
お父さんのせい?~
どういうこと?▼~
:[スズカゼ]|
…私は昔から、見ず知らずの女性に~
抱きつかれたり、手紙を渡されたり…▼~
ちょうど、今日のカンナのように~
たくさんの食べ物を渡されたり…▼~
そういうことが多くありました。▼~
きっと私のそう言った特性が、~
カンナにも継承されてしまったのでしょう。▼~
:[カンナ]|
…そ、そうだったんだ…▼~
:[スズカゼ]|
でも安心してください。▼~
カムイさんによれば、~
これは悪いことではないようです。▼~
:[カンナ]|
え、そうなの?▼~
:[スズカゼ]|
はい。それは「モテている」という状態で、~
むしろいいことらしいのです。▼~
:[カンナ]|
モテている…~
いいことだっていうなら嬉しいけど、▼~
今日みたいなことがいっぱいあったら~
どうしたらいいの?▼~
:[スズカゼ]|
そうですね…賊を倒したら、~
私がそういうときどうしているか、▼~
ゆっくり話してあげますよ。~
きっと、今後の参考になると思います。▼~
:[カンナ]|
うん、わかった…~
ありがとう、お父さん。▼~
お礼に、女の子たちからもらった食べ物は~
二人で半分こにしようね!▼~
:[スズカゼ]|
ありがとうございます。~
ぜひ、そうさせてもらいますよ。▼~
**ツバキ [#z361d067]
:[カンナ]|
お父さん、大丈夫ー?▼~
:[ツバキ]|
んー? 何がだいー?▼~
:[カンナ]|
さっきお父さん…~
転んでたからー…▼~
:[ツバキ]|
えっ?▼~
…………▼~
うわわわわわ!!~
み、みみ見てたのーーーーっ!!▼~
転んだのを見てたの?~
見てたんだねーっ!?▼~
賊がやってきたドサクサで~
誰にも見られてないと思ったのにー!▼~
:[カンナ]|
涼しい顔で立ち上がったところまで~
ちゃんと見てたよー。でも…▼~
顔から思いっきり地面にぶつかってたから…~
だから、大丈夫かなって…▼~
:[ツバキ]|
…………▼~
カンナ、その記憶…忘れてくれない?~
お父さんが転んだこと、忘れてー?▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
忘れてって言われてもー…▼~
:[ツバキ]|
…あ、カンナはお腹空いてないかな?▼~
たこ焼きが食べたいかなー?~
それとも綿あめかなー?▼~
:[カンナ]|
食べたいけど…~
食べたから忘れるってわけじゃないよー?▼~
:[ツバキ]|
だ、だよねー。~
まったくその通りだよね…▼~
でも、うううーっ!!~
嫌だーっ!!!!▼~
誰かに見られるのすら嫌なのに、~
自分の子どもに見られちゃったなんてーっ!▼~
:[カンナ]|
お父さん、どうしてそんなに困ってるの?~
誰だって転ぶものだよ?▼~
僕だってよく転ぶし…~
この前なんか、▼~
こっそり乗ったお父さんの天馬からも~
落ちたしー…▼~
:[ツバキ]|
カンナ、そんなことしてたの?~
ま、まあいいや。▼~
そりゃ誰でも転ぶものだけど、~
俺はどんな失敗でも人に見せたくなくってねー。▼~
俺はいつも完璧でいたいんだー。▼~
:[カンナ]|
完璧?▼~
:[ツバキ]|
うん、例えばね…▼~
昔、カムイの前でお腹を~
鳴らしちゃったことがあるんだけどね…▼~
それって、完璧とはほど遠い失敗でしょう…~
それで俺、取り乱してさぁー。▼~
:[カンナ]|
…そのときお母さんは、~
なんて言ったのー?▼~
:[ツバキ]|
気にしなくてもいいって…▼~
:[カンナ]|
お母さんの言う通りだよ。~
今回のことも全然、気にすることないよー!▼~
:[ツバキ]|
完璧じゃない父親なんて嫌だ…とか~
言ったりしないー?▼~
:[カンナ]|
あははは。~
言うわけないでしょう?▼~
だって僕、~
お父さんのこと大好きだからー!▼~
何をしたってお父さんはお父さんなんだ。~
完璧でも、完璧じゃなくても…▼~
お父さんがどんなことをしても~
僕は大好きなんだよー!▼~
:[ツバキ]|
カ、カンナ…▼~
…………▼~
うれしいよ…~
ありがとう…▼~
:[カンナ]|
でも、僕…心配だな…▼~
:[ツバキ]|
何がー?▼~
:[カンナ]|
お父さんは完璧が好きなんでしょー?~
でも僕はちっとも完璧じゃないから…▼~
:[ツバキ]|
!! そんなことない!~
お父さんはカンナのことが大好きさー!▼~
さっきカンナが言ってくれたように、~
完璧とか完璧じゃないとか関係ないよ。▼~
というか俺にとってカンナは~
完璧に可愛い息子だし…ね?▼~
:[カンナ]|
ほんと?~
ほんとにほんとー?▼~
:[ツバキ]|
当たり前じゃないかー!▼~
俺が子供のときは、~
カンナみたいに強くもなかったし。▼~
そもそもお父さんは子供時代、~
完璧とはほど遠い子どもだったんだよー。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
そうだったの?▼~
:[ツバキ]|
そうさー。自分のことだってカンナみたいに、~
僕って言ってて…▼~
あーでも…~
こんな話、興味ないよねー。▼~
:[カンナ]|
ううん、聞きたい!~
すっごく聞きたいよー!▼~
:[ツバキ]|
えっ、そう…?▼~
じゃあ賊を倒したら、~
誰もいないところでこっそり話すよー。▼~
:[カンナ]|
うん、お願いー!~
楽しみにしてる!▼~
:[ツバキ]|
もうカンナには隠すこともないしねー。~
みーんな話してあげる!▼~
カンナの素敵な成長に結びつくことを~
祈りつつー!▼~
**サイラス [#mf36b958]
:[サイラス]|
カンナ、ちょっと待った!▼~
:[カンナ]|
あ、お父さん。~
どうしたの?▼~
:[サイラス]|
お尻に土がついてるぞ。~
払ってやるからな。▼~
:[カンナ]|
ありがとう、お父さん。~
じゃあ、賊を退治してくるねっ!▼~
:[サイラス]|
いや、まだだ。~
お前、お腹が空いてるだろ?▼~
ほら、たこ焼きだ。▼~
タレは甘めのものにしてもらったぞ。~
お前好みの味になっているはずだ。▼~
:[カンナ]|
あ、ありがとう。~
でも…あとでいいよ?▼~
:[サイラス]|
ダメだ。~
お腹いっぱいじゃないと、しっかり戦えないぞ。▼~
:[カンナ]|
…でも僕…お腹いっぱいだと、~
お昼寝したくなっちゃうよ…▼~
:[サイラス]|
そうか、じゃあ全部は食べなくていい。~
お父さんと半分こにしよう。▼~
:[カンナ]|
うん、わかった。~
じゃあ、いただきまーす!▼~
うわぁ、おいしーい!!~
本当に僕が好きな味だよ!▼~
:[サイラス]|
よかった。~
…おお、本当にうまいな。▼~
:[カンナ]|
うん!~
ごちそうさまでした!▼~
:[サイラス]|
…………▼~
えらいぞ…▼~
:[カンナ]|
えっ、何が?~
僕はただ、たこ焼きを食べただけだよ?▼~
:[サイラス]|
何を言ってるんだ…▼~
いただきますも、ごちそうさまも、~
しっかり元気に言えたじゃないか。▼~
なんだろう…涙が出てくるよ…~
お前の成長が胸に染みて…▼~
…そうだ。~
カンナにこれを渡さないと。▼~
:[カンナ]|
これは何?▼~
:[サイラス]|
一応、今日の屋台の詳細を~
紙に書き出しておいたんだ。▼~
賊を倒したら、祭りのどこをどうまわりたいか、~
これを見ながら考えておいてくれ。▼~
:[カンナ]|
うわぁ、すごーい。~
ありがとう!▼~
…でも、お父さん。~
こんなにいろいろしてくれて、疲れない?▼~
:[サイラス]|
疲れる?~
そんなことあるわけないだろう。▼~
父さんは大好きな人には~
こういうことをする男だ。▼~
例えば結婚前のカムイにだって、~
こういう感じのリストを作ってあげたけど…▼~
そのときだって…▼~
:[カンナ]|
お父さん、ごめん。~
その話、すごく聞きたいけど…▼~
こんなことしてる間に~
賊たちが、やりたい放題しちゃわないかな?▼~
:[サイラス]|
そ、そうだな。~
いかんいかん。▼~
ではそろそろ戦闘に戻るとしよう。~
賊どもを蹴散らすんだ!▼~
:[カンナ]|
うん!▼~
:[サイラス]|
…あ、ちょっと待て。~
口にたこ焼きのタレがついているぞ。▼~
取ってあげるからな。▼~
:[カンナ]|
う、うん…~
それより賊を倒しちゃおうよ…▼~
**サイゾウ [#ha9a4ca0]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
お父さんって、変な人なの?▼~
:[サイゾウ]|
!?▼~
な、なんだ、いきなり…~
無礼だぞ。▼~
俺は変な人などでは断じてない。▼~
泣く子も黙る五代目サイゾウ。~
圧倒的な剣術と忍術を誇る天才忍者…▼~
それが人々の俺に対する評価であり、~
変な人などと言われたことはない。▼~
:[カンナ]|
ふーん。~
じゃあ、これは何?▼~
:[サイゾウ]|
!!!!!!!!!!▼~
そ、それは…~
「カムイ観察記録」ではないかっ!▼~
どこでそれをっ!?▼~
:[カンナ]|
さっき、お父さんが落としたんだよ。▼~
:[サイゾウ]|
…………▼~
そ、そうか…~
とりあえず返してもらえるか?▼~
:[カンナ]|
いいよ。~
でも、これを書いたのはお父さんだよね?▼~
お父さんは昔、お母さんのことを~
ずっと監視してこれを書いたんだよね?▼~
:[サイゾウ]|
…ま、まぁ…▼~
:[カンナ]|
それって変だよね?~
つまり、お父さんって、すごく変な人だよね?▼~
:[サイゾウ]|
ち、ち、違うのだ!~
これには様々な事情があり…▼~
:[カンナ]|
お母さんが昔、暗夜にいたっていう~
事情のこと?▼~
:[サイゾウ]|
そうだ、その通りだ。▼~
だから俺は彼女を~
監視しなくてはと思ったのだ。▼~
…って…けっこう読んでいるのだな。▼~
:[カンナ]|
うん! ぜーんぶ読んだ!▼~
:[サイゾウ]|
…………▼~
くっ…~
これを落としてしまうとは…なんたる失態…▼~
:[カンナ]|
全部読んだけど、いろんなところに、~
お父さんらしくないことばっかり書いてあった。▼~
例えば、お母さんのかわいらしさについて~
細かく書かれていたり…▼~
:[サイゾウ]|
!!!▼~
:[カンナ]|
あと、今日はお母さんの笑顔を何回見たとか…~
それがどういう種類の笑顔だったとか…▼~
:[サイゾウ]|
!!!!▼~
:[カンナ]|
お母さんからいい匂いがしたとか…▼~
:[サイゾウ]|
!?!?!?!?!?▼~
:[カンナ]|
お母さんの目に吸い込まれそうになったとか、~
直視できないとか…▼~
:[サイゾウ]|
やめろーーーーーーーーーーーーっ!!~
やめてくれーーーーーーーーーーーーっ!!▼~
はぁ…はぁ…▼~
…お願いだ。やめてくれ。▼~
わかった…~
そういうことを書いたことは認めよう…▼~
ただ、俺は変な人ではない…▼~
それが俺なりの、~
人を好きになるときの生き様だったのだ…▼~
:[カンナ]|
それだけ、お母さんのことが~
好きだったっていうこと?▼~
:[サイゾウ]|
そう。~
そして、今でもずっとそうだ…▼~
:[カンナ]|
そっか!~
だったら別に変なことじゃないね!▼~
:[サイゾウ]|
そうだ…~
ちっとも変なことではないのだぞ…▼~
カンナ…~
頼むからこのことは黙っていてくれ…▼~
:[カンナ]|
うーん…そうだなぁ…▼~
今日は、屋台でいっぱい~
食べたい気分なんだけど…~
:[サイゾウ]|
よし、わかった。~
何でも買ってやる!▼~
それで手を打てるなら、安いものだ!~
さっそく賊を倒すぞ!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
お父さん、だーい好きーっ!▼~
**アサマ [#d0a1871b]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
僕、帰りたいよ…▼~
:[アサマ]|
あっはっは。~
なんですか、急に?▼~
:[カンナ]|
帰りたいんだよぅ…▼~
:[アサマ]|
困りましたねぇ…▼~
誰かさんみたいに、今にも俳句を詠みそうな~
勢いではありませんか…▼~
しかし、今は戦闘中。~
みなさん、賊と戦っている最中なんです。▼~
帰りたいなどと言われては…▼~
…ははぁ、わかりました。~
あなた、賊が怖いのですね?▼~
まったく…そんな弱い子に~
育てた覚えはありませんけどねえ。▼~
:[カンナ]|
全然、違うよ。~
賊なんて怖くないよ。▼~
賊にやられて死ぬのだって~
怖くないぐらいなんだ。▼~
:[アサマ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
みんな今は生きてるけど、~
でもいつか死ぬわけでしょう?▼~
だったらいつ死んでも同じことだから、~
だから、怖くないんだ。▼~
:[アサマ]|
…………▼~
その年で、その悟りっぷり…~
末恐ろしい子ですねえ…▼~
では、なぜ帰りたいのか言ってください。~
賊を倒したら楽しいお祭りが再開するのですよ?▼~
:[カンナ]|
そのお祭りが問題なんだよ…▼~
実は僕…~
うるさいところが苦手なんだ。▼~
:[アサマ]|
へぇ、それは初耳ですね…▼~
:[カンナ]|
人がいっぱいいて、ゴチャゴチャしてると、~
落ち着かないんだよね…▼~
:[アサマ]|
なるほど…~
だったらこうしましょう。▼~
賊を倒したらお祭りを抜け出して、~
一緒にいいところに行きましょう。▼~
:[カンナ]|
いいところって?▼~
:[アサマ]|
森です。▼~
:[カンナ]|
森?▼~
:[アサマ]|
ええ。私は幼少期から~
よく山や森で修行をしていましてね。▼~
森はいいですよ。~
空気が澄んでいて、人もいない…▼~
森が奏でる心地よい音に~
静かに耳を傾ける…▼~
最高の娯楽です。▼~
:[カンナ]|
へえー!~
行ってみたいなぁ!▼~
:[アサマ]|
あっはっは。~
まったく、おもしろいものですねえ。▼~
:[カンナ]|
何がおもしろいの?▼~
:[アサマ]|
私とカムイさんも~
よく森で過ごしたものですから…▼~
:[カンナ]|
へえ、そうだったんだー!~
僕も森に行きたい! 行きたい!▼~
:[アサマ]|
わかりました。▼~
賊を倒したら、~
異界の森に行ってみましょう。▼~
そのほうが、~
あなたのためになるでしょうからね。▼~
:[カンナ]|
うん。ありがとう、お父さん。~
楽しみにしているね!▼~
:[アサマ]|
私もですよ。▼~
静かな森で、あなたの話を~
たっぷり聞いてあげたいと思います。▼~
**ツクヨミ [#r354ab60]
:[カンナ]|
ぶつぶつぶつ…▼~
ぶつぶつぶつぶつ…▼~
:[ツクヨミ]|
…カ、カンナ。~
何をしておるのだ?▼~
:[カンナ]|
ああ、お父さん!▼~
手紙だよ。僕が書いた手紙を、~
読み直しているところなんだ!▼~
:[ツクヨミ]|
手紙?▼~
:[カンナ]|
うん。~
お母さんに言われたんだ。▼~
手紙って不思議で、お話しするより~
相手に気持ちが伝わるって。▼~
その話を思い出して、~
初めて書いてみたんだ!▼~
:[ツクヨミ]|
カムイと手紙が…~
懐かしい思いがこみ上げてくるな…▼~
:[カンナ]|
懐かしい?~
何が懐かしいの?▼~
:[ツクヨミ]|
だいぶ前の話だが…~
私は故郷に手紙を書こうと思っていた。▼~
しかし、私は手紙というものを~
書いたことがなくてな…▼~
さて、どうしたものかと悩んでおった。▼~
するとカムイがやってきて、~
優しく教えてくれたのだ。▼~
彼女がいなければ、~
私は手紙の素晴らしさを知らずにいただろう。▼~
:[カンナ]|
へえーっ。~
やっぱりお母さんは優しい人なんだね!▼~
お母さんの優しさのこと、~
書いておいてよかった!▼~
:[ツクヨミ]|
ん? 手紙にカムイのことが~
書かれておるのか?▼~
:[カンナ]|
そうだよ!~
これはお父さんとお母さん宛だから。▼~
:[ツクヨミ]|
私たちに?▼~
:[カンナ]|
うん。~
今日は子どもの成長を願うお祭りでしょ。▼~
でも、ここまで成長できたのは~
お父さんとお母さんのおかげだから。▼~
その気持ちを書いてみたんだ!▼~
優しくしてくれてありがとうとか、~
守ってくれてありがとうとか…▼~
…………▼~
あっ! せっかく手紙に書いたのに、~
話しちゃった!▼~
僕ってダメだね…~
今のは忘れてね?▼~
:[ツクヨミ]|
…………▼~
うっ…!!▼~
:[カンナ]|
お、お父さん、泣いてるの!?▼~
:[ツクヨミ]|
な、泣いてなどおらぬ!~
私は父親で、立派な大人だからな。▼~
ただ…なんかこう…~
胸が一杯になるというか…▼~
不思議な感覚に襲われておるぞ…▼~
…カンナ、紙は持っておるか?▼~
:[カンナ]|
うん…~
涙を拭くの?▼~
:[ツクヨミ]|
違う! 書くための紙だ。~
あと書くものも貸してくれ。▼~
:[カンナ]|
お父さんも手紙を書くの?▼~
:[ツクヨミ]|
…そうだ。~
私もお前に、手紙を書こうと思う。▼~
親を幸せにするまじないの力を持った~
お前への感謝の気持ちをな…▼~
:[カンナ]|
えへへ…ありがとう。~
楽しみにしてるね、お父さん。▼~
**ヒナタ [#dedee42a]
:[カンナ]|
お父さん。~
今日は子どもの成長を願うお祭りだよね。▼~
お父さんは、僕のために~
どんなお願いごとをしてくれるの?▼~
:[ヒナタ]|
そりゃ、簡単には教えられねえな。▼~
:[カンナ]|
えーっ!ケチー!~
いいじゃーん。▼~
:[ヒナタ]|
どうしても知りたいっていうんなら、~
俺から一本取ってみな?▼~
:[カンナ]|
せ、戦闘中なのに?▼~
:[ヒナタ]|
俺の子なら細かいことは気にすんな!▼~
:[カンナ]|
…わ、わかった!~
じゃあ行くよ!▼~
はぁ!▼~
:[ヒナタ]|
おっ…~
なかなかやるじゃねえか。▼~
いいぞいいぞ!~
もっと本気でこい!▼~
:[カンナ]|
はぁーーーーーーっ!~
とりゃーーーーーーーーーーーっ!▼~
:[ヒナタ]|
うわぁ! やられたーっ!~
こりゃ、一本だな!▼~
:[カンナ]|
お父さんったら!~
本気じゃなかったでしょう?▼~
:[ヒナタ]|
あはは。~
そんなことないぜ?▼~
さすがカムイの子って感じだ。~
お前たちは強いなぁ。▼~
昔、カムイとも~
似たような勝負をしたことがあって…▼~
そのときも一本取られたんだ。▼~
それで、俺は秘密にしてたことを~
話さなきゃいけなくなってさ。▼~
:[カンナ]|
へえ!~
秘密って何?▼~
:[ヒナタ]|
おいおい。それを教えるなら、~
今日の願いごとは言わねえぞ?▼~
どっちかひとつだ。▼~
:[カンナ]|
じゃあ…願いごと!~
今日の願いごとを聞きたい!▼~
:[ヒナタ]|
うーん、そうだな…~
…実は…ねえんだ…▼~
:[カンナ]|
えーっ!?▼~
何も願ってもらえないなんて…~
なんか、悲しいよ…▼~
:[ヒナタ]|
いやいや!~
あったんだけどさ、なくなっちまったんだ。▼~
お前には「強い男になってほしい」って~
願おうとしたんだけどさ…▼~
今のでお前の強さはわかったからな。~
わざわざ俺が願う必要もねえだろ?▼~
:[カンナ]|
ああ、そういうことか!~
じゃあ代わりに何かお願いしてよ。▼~
:[ヒナタ]|
…あ、じゃあこれで行くか。~
「好きなように生きろ!」▼~
:[カンナ]|
す、好きなように生きろ?▼~
:[ヒナタ]|
カンナには難しいことは考えずに~
好きに生きてほしいと思ってる。▼~
俺もそうやって生きてきたんだ。▼~
:[カンナ]|
お父さんみたいな生き方か。▼~
へぇー、だったら楽しそう!▼~
:[ヒナタ]|
そういや、お前の好きなことってなんだ?▼~
:[カンナ]|
好きなこと…うーん…▼~
僕の好きなことは、~
家族みんなで一緒にいることだよ!▼~
これからはずーっとみんなで一緒にいさせて。~
それが一番幸せだよ。▼~
:[ヒナタ]|
…………▼~
あはは…なんだよ、それ…~
反則だろ…▼~
まったく…~
涙腺が緩くなってきて困るぜ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、大丈夫?▼~
:[ヒナタ]|
ああ、大丈夫だ。~
また一本取られちまっただけさ。▼~
こうなったら、~
今日はとことんまでかわいがってやるからな。▼~
:[カンナ]|
えーっ、ほんと!?▼~
:[ヒナタ]|
ああ、本当だ。~
覚悟しとけよ!▼~
:[カンナ]|
わかった!~
うんとうんと覚悟しておくね!▼~
**タクミ [#fa5aaf79]
:[カンナ]|
お父さん、お父さん!~
弓のコツを教えて!▼~
:[タクミ]|
えっ、また?~
昨日、教えたばかりじゃないか…▼~
それに今は戦闘中だ。~
賊を倒すことに集中しないと。▼~
:[カンナ]|
うん…わかった…~
でも…▼~
:[タクミ]|
でも、なんだ?▼~
:[カンナ]|
…お父さんはお祭りなんかに~
興味ないかもしれないでしょ。▼~
だから、戦いが終わったら~
どこかに行っちゃうかもしれないし…▼~
:[タクミ]|
ちょっと待った…~
どうしてそんな悲しそうな顔するんだよ…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
…わかった。~
本当のことを言うよ。▼~
僕、お父さんに~
弓を教えてほしいわけじゃないんだ▼~
:[タクミ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
だって、弓のことでもないと、~
お父さんが一緒にいられないと思うから…▼~
:[タクミ]|
…………▼~
そういうことだったのか…▼~
僕って、ほんとダメだなぁ…▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[タクミ]|
弓のことでもないと、近づきがたいというか…▼~
一緒にいられないような雰囲気を~
出してしまっているってことだろう?▼~
悪かった。反省するよ。▼~
:[カンナ]|
ううん、お父さんは悪くないよ。~
だから全然いいんだ。▼~
:[タクミ]|
よくない。▼~
実は、カムイにも~
似たようなことを言われたことがあるんだ。▼~
:[カンナ]|
えっ? お母さんにも?▼~
:[タクミ]|
昔のことだけど…カムイは~
僕と話をしたがっていたんだ。▼~
でも、僕はそれを拒否していた。▼~
そしたらカムイも~
弓を教えてほしいって言ってきたんだ。▼~
:[カンナ]|
そうだったんだ…▼~
:[タクミ]|
カンナ、今日は思い切り甘えていいぞ。~
今まで寂しくさせてしまったからな。▼~
:[カンナ]|
ほんと? 弓の話をしなくても、~
僕と一緒にいてくれる?▼~
:[タクミ]|
当たり前だよ。~
これからもずっとそうだ。▼~
:[カンナ]|
うっ…~
うれしいよぅ…!!▼~
うえええええん…!!▼~
:[タクミ]|
ええっ!?~
な、なんで泣くんだよ!!?▼~
仕方ないなあ。ほら、おいで。~
抱きしめてやるから。▼~
:[カンナ]|
ぐすっ、ぐすっ…~
お父さん、あったかい…▼~
:[タクミ]|
もう、そんなに泣くなよ。~
泣いたら僕にも移るだろ…▼~
あーあ。僕がこんなことで涙ぐむなんて…~
父親になるって不思議なものだね。▼~
今日は子どもの成長を願うお祭りだけど、~
僕もひとつ成長させてもらった気がするよ。▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[タクミ]|
さあ、もう大丈夫だね?~
早く邪魔な賊を倒して、親子の時間を楽しもう。▼~
本当の祭りはそこからだよ。▼~
:[カンナ]|
うん!~
すっごく楽しみ!▼~
**ニシキ [#dce1bb1b]
:[ニシキ]|
カンナ!~
調子はどうだい?▼~
:[カンナ]|
あ、お父さん!~
僕は元気だよ!▼~
:[ニシキ]|
それはよかった。▼~
今、したい遊びはあるかい?~
あればお父さんが協力してあげるよ?▼~
:[カンナ]|
んー、今はないかな。~
まずは賊を倒さなくちゃいけないし!▼~
:[ニシキ]|
あはは、確かにそうだね。~
偉いぞ、さすがはボクの子だね!▼~
じゃあ、お腹は?~
お腹は空いていないかい?▼~
食べたいものがあれば、~
お父さんが持ってきてあげるよ?▼~
:[カンナ]|
お腹も今は大丈夫かな!▼~
:[ニシキ]|
じゃあ、かゆいところとかない!~
背中とかかゆかったら、ボクがかいてあげるぞ?▼~
:[カンナ]|
か、かゆいところ!?~
…………▼~
…ねえ、お父さん。~
ずっと聞こうと思ってたんだけど…▼~
:[ニシキ]|
なんだい、なんだい?▼~
:[カンナ]|
お父さん、さっきから僕に~
恩返ししようとしてない?▼~
:[ニシキ]|
どうしてわかったんだい!!?▼~
:[カンナ]|
そりゃあ、そんなに世話焼きされれば~
何かあるのかなって思うよ!▼~
でも、わからないこともあるんだよね…▼~
:[ニシキ]|
何が?▼~
:[カンナ]|
どうしてお父さんが僕に~
恩返ししようとするのか。▼~
だって僕、お父さんに恩返しされるようなこと~
何もしてないから…▼~
:[ニシキ]|
あはは。~
もう、何を言ってるんだ。▼~
ボクはカンナに一生かかっても~
恩返しし切れないよ?▼~
:[カンナ]|
どうして?▼~
:[ニシキ]|
なぜって、キミみたいな素敵な子が、~
この世に生まれてきてくれたからさっ!▼~
:[カンナ]|
!!▼~
:[ニシキ]|
キミみたいな子の親になれたことに、~
ボクは心から感謝している。▼~
だから、いつでも恩返ししたい気分なんだ!▼~
:[カンナ]|
お父さん…!~
そんな風に思ってくれてたんだ…!▼~
でも、それじゃ恩返しするのは僕のほうだよ。~
僕のお父さんになってくれてありがとう。▼~
:[ニシキ]|
いや、お礼なんていいのさ。~
むしろボクが言いたいぐらいなんだから。▼~
…あ、そうだ。~
さっきいいもの買ったんだ。▼~
ほら、見て?~
万華鏡だよ。▼~
:[カンナ]|
万華鏡?▼~
:[ニシキ]|
ここに穴があるだろう?~
そこを覗いてごらん?▼~
:[カンナ]|
…うわぁ!~
なにこれ! すごくきれいだよ!▼~
:[ニシキ]|
あはは、やっぱりそうか。~
よろこんでもらえてよかった。▼~
そういうところ、カムイそっくりだね。▼~
:[カンナ]|
お母さんに?▼~
:[ニシキ]|
うん。昔…万華鏡を買って、~
カムイに見せてあげたことがあるんだ。▼~
そしたらすごくよろこんでくれてね。~
その姿と今のカンナが重なってしまったんだよ。▼~
屋台には、他の種類の万華鏡も売られていたよ。~
あとで見にいってみるかい?▼~
:[カンナ]|
ほんと?~
見てみたいなー!▼~
:[ニシキ]|
よし、じゃあ賊を倒したら~
一緒に見に行こう!▼~
:[カンナ]|
うん!~
楽しみにしてるね、お父さん!▼~
**リョウマ [#i8b79e56]
:[リョウマ]|
カンナ。~
賊を成敗した後、祭りを一緒に過ごさないか?▼~
:[カンナ]|
えっ、ほんと!?▼~
…あっ、でも…▼~
:[リョウマ]|
どうした?~
先約でもあるのか?▼~
:[カンナ]|
ううん、そうじゃないんだ。▼~
:[リョウマ]|
では、なんだ?~
俺と過ごすのは嫌か?▼~
:[カンナ]|
嫌じゃないよ。~
声をかけてくれて、すごくうれしいよ。▼~
でも…▼~
:[リョウマ]|
でも?▼~
:[カンナ]|
お父さんはお母さんとか…他のきょうだいの~
人たちと過ごした方がいいと思うんだ。▼~
:[リョウマ]|
ん?▼~
なぜそう思う?▼~
:[カンナ]|
だって…僕といるより、~
その人たちといるほうが楽しそうだから…▼~
:[リョウマ]|
そんなことはない。~
何を言っているんだ。▼~
:[カンナ]|
そんなことあるよ。~
お父さんと僕の間には話題もあまりないし…▼~
でも、お母さんたちとは~
いろいろ話すことがあるでしょう?▼~
僕だってバカじゃないから…~
それぐらいわかるんだ…▼~
:[リョウマ]|
…………▼~
すまない。▼~
そんな風に思わせてしまったのは、~
完全に俺のせいだ。▼~
俺たちは親子でありながら、~
なかなか一緒に過ごすことができずにいた。▼~
だから自ずと共通の話題も少なく…▼~
…カンナ。~
寂しい想いをさせてしまっていたな。▼~
:[カンナ]|
ううん…いいんだ…▼~
:[リョウマ]|
本当にすまない。~
しかし、これからは違うぞ。▼~
…昔、俺はカムイに~
こんなことを言った。▼~
過去は変えることができない。~
だが、未来はいくらでも変えられる。▼~
思い出がないならこれから作ればいいと…▼~
それは俺たち親子も同じだ。▼~
:[カンナ]|
思い出がないなら、~
これから作ればいい…▼~
:[リョウマ]|
ああ。この祭りで1つ、~
俺たちの大きな思い出を作ろう。▼~
…いや、作らせてくれ。▼~
:[カンナ]|
…父さん。▼~
:[リョウマ]|
…そうだ。~
今日は渡したいものがあるのだ。▼~
忘れないうちに渡しておこう。▼~
:[カンナ]|
これは…指輪?▼~
:[リョウマ]|
ああ。カムイとともに、~
お前のために作った。▼~
護身の願掛けをしてある指輪だ。▼~
見ろ。俺と揃いの形だ。~
もちろん、カムイともな。▼~
:[カンナ]|
うわぁ! すごーい!~
ありがとう!▼~
:[リョウマ]|
祭りが終われば、また厳しい戦いに~
戻らなければならない。▼~
寂しくなったら、この指輪を見てもらいたい。~
ここには俺たち両親の思いが詰まっている。▼~
:[カンナ]|
わかった…~
なんか、すごく胸が温かくなってきたよ!▼~
僕、もうクヨクヨしない!~
約束するよ!▼~
:[リョウマ]|
そうか…~
そう聞けて安心した。▼~
では祭りが再開したら~
神社のところで待っている。▼~
忘れずに来るんだぞ。▼~
:[カンナ]|
忘れるわけないよ。~
すぐに賊を倒して、全速力で駆けつけるから。▼~
**アシュラ [#s8e69b22]
:[アシュラ]|
おい、カンナ…~
お前、大丈夫か?▼~
:[カンナ]|
大丈夫って?~
僕は大丈夫だけど…▼~
どうかしたの?▼~
:[アシュラ]|
いや…最近…お前が暗いとか…~
様子が変だっていう噂を聞いたんだ。▼~
:[カンナ]|
僕が暗い? 様子が変?▼~
…うーん…なんのことだろう…~
別に悩みごととかもないけどなぁ…▼~
…………▼~
…あ。~
もしかしたら、あれのことかなぁ?▼~
:[アシュラ]|
なんだ?~
心当たりがあるのか?▼~
:[カンナ]|
うん。僕、最近よく~
お父さんの真似をしてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
は? 俺の真似?~
なんだそれ?▼~
:[カンナ]|
知りたい?~
だったら見せてあげるよ?▼~
…俺はカンナ。~
薄汚れた盗賊だ…▼~
…俺に近寄らないほうがいいぜ…~
あんたたちの名誉のためにもな…▼~
こんな感じ。~
けっこう似てるでしょう?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[カンナ]|
これが、暗いとか~
様子が変とか思われたのかなぁ…▼~
:[アシュラ]|
…しかし、どうしてまた俺の真似を?▼~
:[カンナ]|
かっこいいからだよ。~
僕、お父さんに憧れてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、大きくなったら、~
お父さんみたいな男になりたいんだ。▼~
お父さんみたいなかっこいい男になって、~
一緒にコウガ公国を再建したいんだ。▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
カ、カンナ…▼~
そんなこと思っているなんて…~
ちっとも知らなかったぜ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、泣いてるの?▼~
:[アシュラ]|
…いや、泣いちゃいないさ。~
薄汚れた盗賊に涙は似合わねえからな。▼~
:[カンナ]|
僕が真似しているのが嫌だった?~
お父さんに憧れているのが嫌だった?▼~
:[アシュラ]|
そうじゃねえ、その逆だ…~
極上にうれしいんだよ…▼~
:[カンナ]|
ああ、よかったー。~
心配しちゃったよー。▼~
:[アシュラ]|
だが、本気で国を再建したいなら、~
俺みたいな奴の真似はやめたほうがいいかもな。▼~
:[カンナ]|
えーっ、どうして?▼~
:[アシュラ]|
昔、カムイに絆の大切さ、~
仲間の大切さを教わったことがあってな…▼~
それを聞いて、俺は考えさせられた…▼~
一人じゃ国は再建できねえ。~
再建のためには絆の深い仲間たちが必要だってな。▼~
で、仲間と絆を深めるには、俺みたいな奴より、~
お前みたいな人間のほうが適している。▼~
:[カンナ]|
僕みたいって、どういうこと?▼~
:[アシュラ]|
笑顔だよ。~
お前のような純粋な笑顔に人は集まる。▼~
せっかくの長所なんだから、~
自分の手で壊しちゃいけねえよな。▼~
:[カンナ]|
そっかー。じゃあ僕、お父さんの真似は~
しないほうがいいのかなぁ。▼~
せっかく今日…~
夢がかなうと思ったんだけどな…▼~
:[アシュラ]|
夢?▼~
:[カンナ]|
うん。今日のお祭りはお父さんの真似をして、~
お父さんと一緒に歩きたかったんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんみたいな盗賊の服を作ったんだ。~
それを着て、親子で歩きたいと思ってるの。▼~
…俺は薄汚れた盗賊…~
…焼き鳥は塩しか受けつけねえぜ?▼~
みたいなことを屋台で言いたかったのに…▼~
:[アシュラ]|
ふっ…なんでそんなことを思いつくのか。~
子どもって奴は不思議な生き物だ…▼~
…よしわかった。~
じゃあ今日はそうしようじゃねえか。▼~
せっかくのお祭りだ。~
とことんまで付き合ってやるぜ!▼~
**ハロルド [#vebbb81d]
:[カンナ]|
お父さん。~
僕、見てたよ。▼~
:[ハロルド]|
おお、カンナ。~
何を見ていたのだ?▼~
:[カンナ]|
お父さん、このお祭りだけで~
5回は落とし穴に落ちたよね。▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
ああ、忘れてくれたまえ。~
父親として見せたくない、情けない姿だ。▼~
カンナ。前々からずっと~
お前に言いたかったことがあるのだが…▼~
:[カンナ]|
何?▼~
:[ハロルド]|
…こんな父親で、すまないな…▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ハロルド]|
私は不幸の星の下に生まれてしまったようで…~
普通に生きているだけで、様々な災難に遭う。▼~
お前には、かっこいいヒーローの姿だけを~
見せていたいのだが…そうもいかず…▼~
みっともない姿を見せてしまって…~
本当に、すまない。▼~
:[カンナ]|
そ、そんなことないよ!~
お父さんはちっとも、みっともなくなんかない!▼~
黙ってたけど、~
僕、そういうお父さんも尊敬しているんだ。▼~
:[ハロルド]|
…ど、どういうことだ?▼~
:[カンナ]|
僕、思うんだ…~
お父さんは正義のヒーローとして…▼~
みんなの代わりに、~
不幸な目に遭ってくれてるんじゃないかって。▼~
:[ハロルド]|
みんなの代わりに?▼~
:[カンナ]|
そう。本当は他の人が受けるはずの不幸を、~
お父さんが一人で引き受けてくれてるんだ。▼~
だからみんなは楽しく過ごせてるんだ。▼~
今日もお父さんは何回も落とし穴に落ちて、~
その度に穴を埋めてくれていたでしょう?▼~
だからこそ、僕たちは穴に落ちることなく~
安全に戦うことができている…▼~
そんなお父さんが真のヒーローなんだよ。▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
カンナ…▼~
うっ…このハロルド…~
不覚にも涙が…▼~
お前は私の全てを見ていてくれて、~
全てを理解してくれている…▼~
そう思うだけで、無敵になったような気分だ…▼~
賊の奴らなど~
片手だけでひねり潰せそうだぞ…▼~
:[カンナ]|
よかった…~
そう思ってくれて僕、ホッとしたよ!▼~
:[ハロルド]|
…よし、ひねり潰す前に~
頭から水でもかぶるとするか。▼~
:[カンナ]|
頭から水をかぶる?~
どうして?▼~
:[ハロルド]|
…昔…防災訓練の講師に呼ばれたことがあってな。~
そのとき、カムイに言われたのだ。▼~
頭から水をかぶってから行って、と。▼~
理由はわからなかったが、~
私はその忠告に従った。▼~
するとその結果…~
私は講師として大成功を収めることになった。▼~
以来、げんかつぎではないが…ここぞと~
いうときには、水をかぶることにしているのだ。▼~
:[カンナ]|
へえー。~
じゃあ、僕もそうしてみようかな!▼~
:[ハロルド]|
…いや、それはダメだ。▼~
:[カンナ]|
なんで?▼~
:[ハロルド]|
…頭から水をかぶる前後、~
私は様々な不幸に遭う可能性が考えられる。▼~
そんな私と一緒だと、~
お前も不幸に巻き込まれる可能性が高い。▼~
:[カンナ]|
じゃあ僕もお父さんと一緒に、~
みんなの不幸を…!▼~
:[ハロルド]|
いや…お前は、不幸を一身に背負う私を~
尊敬してくれているのだろう?▼~
だったら、尊敬する父親でいさせてくれ。~
お前を巻き込みたくないのだ。▼~
:[カンナ]|
…か、かっこいい…▼~
かっこよすぎるよ、お父さん!▼~
:[ハロルド]|
…………▼~
ふぅ…今日はおかしな日だ…▼~
まだ水をかぶっていないのに…~
私の視界はさっきから…びしょ濡れ状態だ…▼~
**オーディン [#o700490c]
:[カンナ]|
我が父よ…▼~
今宵、賊を成敗した暁には~
果たすべき天啓があるのか…?▼~
:[オーディン]|
…は、はい?▼~
:[カンナ]|
だから、賊を成敗した暁には~
果たすべき天啓があるの?▼~
簡単に言うと…~
賊をやっつけたあと、何か予定とかある?▼~
:[オーディン]|
いや…言っていることはなんとなくわかるが…~
お前…その言い方は…▼~
:[カンナ]|
えへへ、そうだよ。~
大好きなお父さんの真似をしてみたんだ!▼~
:[オーディン]|
…………~
…ふっ…ふふふっ。▼~
か、からかわないでもらいたいな。~
今日は子どものための祭り。▼~
だからと言って調子に乗っているのなら、~
ろくな大人にならないぞ。▼~
:[カンナ]|
もう、からかってなんかいないよ?~
僕はお父さんに憧れてるんだから!▼~
お父さんのしゃべり方とか仕草とか、~
全部かっこいいなーって思ってるんだ。▼~
:[オーディン]|
えーっ!?~
そ、そそそそうだったのか!?▼~
そうならそうって言ってくれよ!~
俺、全然知らなかったぞ!▼~
:[カンナ]|
どうして?~
選ばれし者は鈍感なの?▼~
:[オーディン]|
いやいや、だってさー。▼~
お前はどっちかっていうと~
カムイ寄りの子だと思ってたから…▼~
てっきり白い目で見られてるのかと~
思ってたぜ…▼~
:[カンナ]|
お母さんはこういうの、嫌なの?▼~
:[オーディン]|
嫌かどうかはわからないが…~
普通にしゃべってみてとは言われるな。▼~
あとは俺がこういう物言いをするとよく、~
沈黙する。▼~
それはまるで泉に惑う~
幽玄の魂たちの静謐…▼~
だめだー!~
絶対あきれられてるに決まってるー!!▼~
:[カンナ]|
そ、そんなことないと思うけどな。~
僕、ときどきお母さんに▼~
そういう言い方をしてるけど、~
何も言われないよ?▼~
:[オーディン]|
…………▼~
えっ?▼~
:[カンナ]|
何も言われないどころか、~
かわいいって言われるよ?▼~
:[オーディン]|
な、なんだとーっ!?~
さ、さ、さ、差別だっ!▼~
これは明白な家庭内差別の事案だっ!!▼~
:[カンナ]|
…あ、でもお母さん…~
こんなことも言ってたっけ…▼~
お父さんのそういうしゃべり方も~
僕と同じでかわいいって。▼~
:[オーディン]|
?▼~
:[カンナ]|
でもお父さんの場合、自分に酔いすぎてて、~
お母さんが笑いをこらえるのが大変なんだって。▼~
だからお父さんには~
普通に話してって言ってるらしいよ。▼~
:[オーディン]|
…………▼~
カムイが…~
俺をかわいいと思っている…▼~
俺はあきれられていたんじゃなくて、~
かわいいと思われていた…▼~
冷たい態度に見えたのは、~
俺がおもしろすぎるから…▼~
…………~
…な、なんだこの感覚は…▼~
我が漆黒の体躯から…~
紅蓮の情意が爆出してくる…っ!!▼~
これは俺の理想の夫婦関係、そのものだっ!!▼~
:[カンナ]|
あはは、そうなんだ。~
よかったね、お父さん!▼~
:[オーディン]|
ああ、最高だ…~
家族って、最高だぁ…っ!!▼~
なあカンナ。今日のお祭りは~
家族で思いっきり楽しもうな!▼~
:[カンナ]|
うん、そうだね。~
僕はそれを言いにきたんだ。▼~
:[オーディン]|
ああ、そうだったのか。~
では正式に答えよう。▼~
銀朱の情調に熾る選ばれし者…~
このオーディンは…▼~
光華の欣喜を放散させながら、~
選ばれし珠玉のような家族と帯同しよう!▼~
:[カンナ]|
わかった!▼~
…多分だけど…簡単に言うと、~
よろこんで一緒に過ごすよってことだね?▼~
:[オーディン]|
その通ーーりっ!!▼~
よーし、こうなったら~
アウェイキング・ヴァンダー連発だ!▼~
この漆黒のオーディン…~
一瞬でお祭りの平和を取り戻してやるぜっ!▼~
:[カンナ]|
うわぁ!~
お父さん、今日もかっこいいー!!▼~
**ゼロ [#g77726c9]
:[ゼロ]|
カンナ、暗いカオしてどうした?▼~
:[カンナ]|
…お父さん。~
僕、悩んでるんだ…▼~
:[ゼロ]|
悩んでる?~
何を?▼~
:[カンナ]|
実は、ちょっと計画してることがあって…▼~
お父さんにはバラしちゃうことになるけど、~
言ってもいいかな?▼~
:[ゼロ]|
ああ、気にせず言え。▼~
:[カンナ]|
僕、日ごろの感謝を込めて、お父さんと~
お母さんにお礼を言おうと思ってるんだ。▼~
「いつもありがとう」「大好きだよ」って。▼~
お父さんは男だから、~
普通に言えると思うんだけど…▼~
でも…お母さんには…言いにくいっていうか…~
照れくさいっていうか…▼~
ちゃんと言えるか不安なんだ…▼~
:[ゼロ]|
へぇ…~
そういうことか…▼~
ならこうすればイイ。▼~
言葉にしなくても、~
一瞬で思いを伝える手があるぞ。▼~
:[カンナ]|
えっ、何それ!?~
教えて!▼~
:[ゼロ]|
噛みつくんだ。▼~
:[カンナ]|
えーっ?~
噛みつく?▼~
:[ゼロ]|
そうだ。~
ガブッとな。▼~
それだけで、一瞬で気持ちが伝わる。▼~
:[カンナ]|
そんな話、聞いたことないけど…▼~
:[ゼロ]|
そうか。~
じゃあ今聞かせてやろう。▼~
…あれはまだ~
俺たちが結婚する前のことだ…▼~
カムイが不意に俺に~
話しかけてきたことがあってな…▼~
正直、そのとき俺は嬉しかったんだが、~
気持ちをうまく言葉にできなかった。▼~
だから噛みついてやったんだ。~
カムイに、ガブッとな。▼~
…そこからは早いモノだった…▼~
その日を境に俺たちの距離は縮まり、~
ついには結婚を申し込んでいた。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
ホントに? それで結婚?~
細かいトコロ省いてない?▼~
:[ゼロ]|
確かに省いた。~
子どもにはまだ早いトコロをな…▼~
だが、俺が噛み付いた結果、~
結婚をしたのは本当だ。▼~
:[カンナ]|
そっか…~
じゃあ本当に、気持ちが通じたのかもね…▼~
じゃあ賊をやっつけたら、~
お母さんにガブッてしてみる!▼~
:[ゼロ]|
ああ、そうするといい。▼~
:[カンナ]|
でも…~
どうやって噛みつけばイイの?▼~
:[ゼロ]|
普通に噛みつくだけだ。~
俺が練習台になってやる。▼~
俺に噛みついてみろよ。~
ありったけの思いを込めて。▼~
:[カンナ]|
…わ、わかった…~
じゃあ行くよ!▼~
ガブッ!▼~
:[ゼロ]|
ダメだ。~
そんなんじゃ、ちっとも悦ばせられない。▼~
もっと心を込めるんだ。▼~
:[カンナ]|
わかった。~
じゃあ竜になってから…!▼~
:[ゼロ]|
それはやめろ。~
さすがに昇天しちまう。▼~
:[カンナ]|
だ、だよね。~
父さんがあの世にイっちゃうのはやだな。▼~
さっきより心を込めて…~
もう一回…▼~
お父さん。いつもありがとう…▼~
ガブッ!▼~
:[ゼロ]|
ああ…イイな、今のは。~
お前の気持ちが奥まで伝わってきたぞ。▼~
:[カンナ]|
良かった…!▼~
賊を倒したら、~
今みたいな感じでヤってみるね!▼~
そしてお父さんとお母さんを~
悦ばせてあげるんだー!▼~
:[ゼロ]|
イイぞ…その意気だ。~
きっと最高の祭りになるだろう。▼~
がんばれよ、カンナ。▼~
:[カンナ]|
うん!~
ありがとう、お父さん!▼~
:[ゼロ]|
…さてと。▼~
さっさと賊を蹴散らして、~
カムイの驚いた顔を拝むとしよう。▼~
想像するだけで温かいモノで満たされる…~
これが家族を持つ幸せってやつか。▼~
…ありがとう、カムイ…~
何もかも、お前のおかげだ…▼~
**ラズワルド [#g1c57e25]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
あとで一緒に来てくれない?▼~
:[ラズワルド]|
ん?~
行くって、どこに?▼~
:[カンナ]|
的当てだよ。~
僕、的当てをやりたいんだ。▼~
:[ラズワルド]|
ああ、そういうことか。~
もちろん、一緒に行こう!▼~
:[カンナ]|
よかった、ありがとう!▼~
でね、そのとき、的当ての屋台の人には~
お父さんから話しかけてほしいんだ。▼~
:[ラズワルド]|
えっ、どうしてまた?▼~
:[カンナ]|
あの人…僕の目を覗き込む感じで、~
じーっと見ながら話すから…▼~
は、恥ずかしくて…~
…僕、そういう人が苦手みたいなんだ。▼~
:[ラズワルド]|
そうだったの?~
全然、知らなかったよ…▼~
でも安心して。~
そういうのは、がんばれば克服できる。▼~
どんなにじーっと見られても、~
それほど恥ずかしくなくなってくるよ。▼~
:[カンナ]|
ほんと?~
でも、がんばるって…どうがんばればいいの?▼~
:[ラズワルド]|
そうだね…~
女の子にたくさん話しかけてごらん。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ラズワルド]|
男の子が度胸をつけるには、~
女の子に声をかけるのが一番なんだ。▼~
:[カンナ]|
女の子に…声をかける…▼~
:[ラズワルド]|
実は昔…っていうか未来なんだけど…~
これと同じことを、母さんに言われてね。▼~
:[カンナ]|
お父さんのお母さんってことは、~
僕のおばあちゃんってこと?▼~
:[ラズワルド]|
そう。僕も子どものころ、~
けっこうな恥ずかしがり屋だったんだけど…▼~
母さんにそう言われて、~
がんばって女の子に声をかけてみたんだ。▼~
結果、それなりに度胸もついたし、~
人と目を合わせても平気になった。▼~
その上、高嶺の花のカムイに~
話しかけることもできた。▼~
つまり、カムイと結婚できたのも、~
いわばこの助言のおかげみたいなものだね!▼~
:[カンナ]|
へぇー!~
おばあちゃんの助言、すごいね!▼~
じゃあ、僕もがんばってみようかな。~
僕も、お父さんみたいに変わりたいし。▼~
でも、女の子に~
何て言って声をかければいいの?▼~
:[ラズワルド]|
「一緒にお茶でも行かない?」~
このひと言でいいんだ、簡単だろ?▼~
:[カンナ]|
一緒に、お茶でも行かない?▼~
:[ラズワルド]|
あー、いい感じ。~
さすが僕の息子だね!▼~
カンナみたいなかわいい子に言われたら、~
断る子なんていないと思うな。▼~
:[カンナ]|
ほんと?▼~
:[ラズワルド]|
うん、本当だよ。僕だって、~
クラッときちゃったぐらいだからね。▼~
がんばってごらん。~
きっと、いい経験になると思うよ。▼~
:[カンナ]|
わかった、ありがとう。~
僕、がんばってみる!▼~
:[ラズワルド]|
うんうん、その意気だよ。▼~
ま、今日の的当ての店主には~
僕から話しかけてあげるよ。▼~
…で…念のため聞くけど…~
その人は女性?▼~
:[カンナ]|
ううん、違うよ。~
怖い感じのおじさんだよ。▼~
:[ラズワルド]|
えーっ!?~
おじさん!?▼~
なんか…~
やる気がなくなってきちゃったよ…▼~
:[カンナ]|
もう、そんなこと言わないで。~
いいお手本を見せてよね?▼~
:[ラズワルド]|
冗談だよ、冗談。~
わかってるって。▼~
ふふふ…僕は相手が誰でも~
笑顔で話しかけてみせるよ。▼~
:[カンナ]|
でね、的当てが終わったら~
おばあちゃんの話を聞かせてほしいんだ。▼~
僕、そのおばあちゃんに会ったことないし…~
いろいろお話を聞きたいの。▼~
:[ラズワルド]|
わかったよ!▼~
じゃあ、おいしいものを食べながら~
たくさん話してあげる。▼~
:[カンナ]|
やった!~
楽しみにしてるね!~
:[ラズワルド]|
じゃ、賊を倒したら~
的当ての屋台の前に集合ってことで!▼~
:[カンナ]|
うん!▼~
よーし頑張るぞー!~
賊はみーんな、踊らせてあげるっ!▼~
**ブノワ [#gc8db2fb]
:[カンナ]|
お父さん。~
今日は子どもの成長を願うお祭りだよね!▼~
お父さんはどんなことを願ってくれるの?▼~
:[ブノワ]|
そうだな…▼~
俺のような大人にはならないでくれと…~
そう願おうか…▼~
:[カンナ]|
えっ!?▼~
:[ブノワ]|
俺は見た目も怖いし…~
人見知りで無愛想…▼~
…その上とても臆病だ。▼~
もしお前が俺みたいな~
大人になってしまったら…そう考えると、▼~
俺は申し訳なくて、~
いてもたってもいられなくなる…▼~
:[カンナ]|
そんな…! やだよ!~
僕、お父さんみたいな大人になりたい!▼~
僕は、お父さんを尊敬してるんだよ!▼~
:[ブノワ]|
なに?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんのすごいところ、~
たくさん知ってるんだ。▼~
:[ブノワ]|
あぁ…~
いつものあの話か…▼~
この際だ。~
全てを打ち明けよう。▼~
まず…俺が一万の軍勢を一人で殲滅した~
とかいう伝説があるが…▼~
あれは嘘だ。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
:[ブノワ]|
あとは、俺が巨大な熊を素手で倒して、~
その山の長になったとか…▼~
咳をしただけで、火山が噴火したとか…▼~
どれもみんな嘘だ。~
勝手に作り上げられたニセの伝説だ…▼~
結婚前、カムイもこういう話を~
信じてしまって…迷惑をかけてしまった。▼~
だからお前も、今のうちに…▼~
:[カンナ]|
知ってるよ。▼~
それがみんな嘘だってことは、~
僕、知ってるよ!▼~
:[ブノワ]|
そ、そうなのか?▼~
:[カンナ]|
僕がお父さんを尊敬してるのは、~
そういうところじゃないよ。▼~
例えば、昨日の夜のこととか…▼~
:[ブノワ]|
昨日の夜…?▼~
:[カンナ]|
うん。妙な物音がしてから…お父さんは、~
わざわざ起きて外の見回りをしてくれたよね。▼~
そしてそのまま朝までずっと、~
隊のために警備してくれていたよね?▼~
:[ブノワ]|
あ、あぁ…~
確かにそうだったが…▼~
:[カンナ]|
でも朝になって…物音の正体は、お腹を空かせた~
動物たちだったってことがわかったよね。▼~
でもお父さんは怒る素振り一つ見せずに、~
動物たちにご飯をあげて…▼~
眠い目をこすりながら、~
楽しそうに動物たちとおしゃべりしてた。▼~
:[ブノワ]|
…………▼~
ど…どうして昨晩のことを知っている…?▼~
:[カンナ]|
お父さんのあとをこっそりついていって、~
陰で見てたからだよ。▼~
:[ブノワ]|
!!▼~
:[カンナ]|
…前、お母さんに言われたんだ。▼~
お父さんの広い背中から~
たくさん学びなさいって。▼~
あの背中には、大人になるにあたって~
大事なことが、たくさん書かれてるんだって。▼~
だから僕、お父さんの背中を~
見失わないようにしているんだ。▼~
:[ブノワ]|
そんな…▼~
:[カンナ]|
僕の気持ち、わかってくれた?▼~
わかってくれたなら、~
今日のお願いごとはこれにして?▼~
「カンナが、俺みたいな大人になりますように」▼~
そう願ってくれたら、~
僕、すっごくうれしいよ!▼~
:[ブノワ]|
…………▼~
うぅ…▼~
:[カンナ]|
お父さん…泣いてるの?▼~
:[ブノワ]|
な、泣いてなどいない…~
砂埃が目に入っただけだ…▼~
…正直、俺は不安だった。▼~
カムイの結婚相手が~
俺なんかでよかったのかと…▼~
しかし今、お前の話を聞いて~
不安がみんな消え去った…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[ブノワ]|
わかった。~
今日はその通りに願っておくことにしよう!▼~
:[カンナ]|
うん、ありがとう!▼~
:[ブノワ]|
いや、こちらこそありがとう…~
お前にも、カムイにも…▼~
家族って、いいものだな…▼~
**レオン [#y394f887]
:[カンナ]|
ねえ、お父さん。~
宿題やってきたよ、見て見て!▼~
:[レオン]|
え、宿題? あとでもいいかな。~
今は戦闘中だからね。▼~
:[カンナ]|
やだやだ、せっかくがんばったんだから~
今がいいのーっ。▼~
:[レオン]|
…もう、わかったわかった。~
ちょっとだけだよ?▼~
…………▼~
うーん…~
また同じ間違いをしているね。▼~
これじゃあ戦力の無駄遣いだ。~
この前も言ったけど…▼~
戦いっていうのは、~
みんなで戦うものなんだ。▼~
なのにカンナの戦術は、~
いつもこの二人が先陣を切るだろう?▼~
でもこの二人が突撃したところで、~
すぐにやられるのがオチ。▼~
無駄死にってやつだよ。▼~
:[カンナ]|
でもでも、この二人は強いんだよ?~
絶対にやられないんだよ?▼~
:[レオン]|
うーん…わかってないというか…~
現実的じゃないというか…▼~
戦術を教えるには早すぎたかな…▼~
:[カンナ]|
ううん、僕は現実的なことを言ってるんだよ。~
本当にこの二人はやられないもん。▼~
:[レオン]|
いや、だって…~
わかった、カンナのためにはっきり言おう。▼~
そんな、絶対にやられない人なんてどこにいる?~
どこにもいないじゃないか?▼~
:[カンナ]|
ううん、ここにいるよ。~
この二人は、お父さんと僕なんだ。▼~
:[レオン]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
お父さんはすっごく強い人だから、~
一人で突っ込んでいっても絶対に負けないんだ。▼~
でも一人で行かせたら寂しいと思うから、~
僕がついていく。▼~
最強の二人だから、絶対に負けないんだよ。~
これが、僕の戦術の秘密なんだ。▼~
:[レオン]|
…………▼~
…ふっ。~
僕はそこまで信用されているんだね…▼~
なんだろう。~
胸が一杯になって…▼~
父親になるって…~
こういうことなのか…▼~
:[カンナ]|
どうしたの、お父さん?▼~
:[レオン]|
いや、なんでもない…~
カンナの戦術を聞いて、すごく力をもらったよ。▼~
カンナは優しいね。~
そういうところ…カムイそっくりだ。▼~
:[カンナ]|
ほんと?▼~
:[レオン]|
ああ、最高の宿題だった。▼~
じゃ、そろそろ戦いに戻ろうか。▼~
:[カンナ]|
うん!▼~
:[レオン]|
…今なら誰にも負ける気がしない。~
どんな敵にも勝ってみせるよ。▼~
:[カンナ]|
わー! かっこいい!!~
さすが僕の、最強のお父さんだね!▼~
**フランネル [#icc0868f]
:[カンナ]|
お父さん、賊を倒したら~
僕に付き合ってくれない?▼~
:[フランネル]|
おう!~
屋台でうまいものいっぱい食おうぜ!▼~
:[カンナ]|
ううん、そうじゃないんだ。▼~
実は、お父さんに見せたいものがあるんだ。~
それを今日、たくさん持ってきてるの。▼~
:[フランネル]|
なんだよ、見せたいものって?▼~
:[カンナ]|
僕の宝物だよ。▼~
:[フランネル]|
宝物!?~
だったら、今、見せてくれよ!?▼~
:[カンナ]|
…い、今はダメだよ!~
あとで勇気を出して見せてあげる。▼~
ていうかさ、~
見せても…変なこと言わない?▼~
:[フランネル]|
言うわけねえだろ!~
俺はお前の父親だぞ?▼~
:[カンナ]|
宝物は神社の奥に隠してあるから~
どっちみち今は見せられないんだけど…▼~
一番お気に入りの宝物を~
こっそり教えてあげるくらいならいいよ?▼~
:[フランネル]|
わかった。~
教えてくれるだけでいい!▼~
宝物って聞くと、~
なんかワクワクしてくるんだよ!▼~
:[カンナ]|
わかった。~
じゃあ教えてあげる!▼~
…今日持ってきてる~
一番お気に入りの宝物は…▼~
ノスフェラトゥの爪だよ!▼~
:[フランネル]|
へ?▼~
ノスフェラトゥの爪って…~
あのノスフェラトゥの?▼~
:[カンナ]|
うん!すっごく大きい爪なんだ!~
見つけたときは、ほんとびっくりしたよ!▼~
:[フランネル]|
カンナ、お前…~
そんなものに興味があるのか?▼~
:[カンナ]|
う、うん…~
おかしいかな…▼~
:[フランネル]|
い、いやいやいや、全っ然おかしくねえ!~
むしろその逆だっ!!!▼~
俺もお前とまったく同じ!~
そういうのを集めるのが大好きなんだ!▼~
:[カンナ]|
やっぱり!~
僕、そんな気がしてたんだよ!▼~
:[フランネル]|
見てくれ、俺の尻尾!▼~
ブンブン!ブンブン!~
興奮して、思いっ切り振れてきたぜ!▼~
:[カンナ]|
ほんとだ、すごーい!▼~
で、お父さんは、何を集めてるの?▼~
:[フランネル]|
いっぱいあるぜ。~
例えば…吸血コウモリの牙の首輪とかな!▼~
:[カンナ]|
あ!~
それなら僕も作ったよ!▼~
:[フランネル]|
えっ、本当か!?▼~
:[カンナ]|
うん、尖ってたりツンツンしてたり…~
首に巻くと、チクチクしたり!▼~
:[フランネル]|
そうそう!~
それがまた気持ちいいんだよな!▼~
まあ、カムイは~
俺のどの宝物を見ても引いてたけどな…▼~
:[カンナ]|
そっかー、お母さんは~
こういうの好きじゃないんだね。▼~
:[フランネル]|
ああ。だから、結婚するときは~
お宝をみんな捨てようと思ったぐらいさ。▼~
:[カンナ]|
ええっ!?~
みんな捨てちゃったの!?▼~
:[フランネル]|
いや、カムイは優しいからな。▼~
愛する人の悲しむ顔は見たくないって、~
俺の宝物集めを許してくれたぜ!▼~
:[カンナ]|
お母さん、優しいー!▼~
じゃあ僕が集めてるものも~
わかってくれるかなぁ。▼~
:[フランネル]|
ああ、変な顔はするだろうけど~
捨てろとは言わないと思うぜ!▼~
:[カンナ]|
よかったぁ…▼~
:[フランネル]|
なあ、お前のお宝を見たあと、~
神社の奥の森に行ってみようぜ?▼~
見たことのないようなチョウチョの羽とか…~
得体の知れない生き物の毛玉とか…▼~
いろんなものが落ちてたんだ!~
あそこはお宝の宝庫だぜ!▼~
:[カンナ]|
わぁーっ!~
ワクワクする!ワクワクする!▼~
:[フランネル]|
だろ!~
分かり合えてうれしいぜーっ!▼~
お前にも確実に、~
俺のガルーの血が流れてるんだな!▼~
:[カンナ]|
うんっ!竜だけじゃないよ!~
お父さんのガルーの血も流れてるよーっ!▼~
:[フランネル]|
へへっ、そうと決まったら~
早く賊を蹴散らしちまおうぜ!▼~
:[カンナ]|
うん!おいしそうな敵がいっぱいだもんね!~
狩りの時間だーっ!▼~
**マークス [#ced657fa]
:[マークス]|
ふんっ!~
はあっ!▼~
:[カンナ]|
お父さん…~
素振り、休んだ方がいいよ。▼~
:[マークス]|
ん?~
なんの話だ?▼~
:[カンナ]|
だってイライラしてるでしょ。~
剣が少し荒れてるよ。▼~
せっかくの楽しいお祭りなのに~
賊に邪魔されちゃったから?▼~
:[マークス]|
…………▼~
…ふっ。私の剣が荒れていることを見抜いたか。~
お前は本当にカムイそっくりだ。▼~
お前たちの洞察力には頭が上がらないな。▼~
:[カンナ]|
僕とお母さんの?▼~
:[マークス]|
そうだ。私は昔、カムイにも~
剣の荒れを指摘されたことがある。▼~
そんなときは決まって~
父上のことで気持ちが乱れた日だった。▼~
いつも通りに振る舞っていたつもりでも~
あいつにはお見通しだったというわけだ。▼~
その洞察力がお前にもあるとは…~
血の繋がりというのは面白いものだな。▼~
:[カンナ]|
うーん。~
洞察力ってよくわからないけど…▼~
僕はお父さんとだって血が繋がってる。~
だからちょっとは気持ちもわかるし…▼~
剣の荒れに気付いたのは、~
お父さんのことをよく見てるからだよ。▼~
:[マークス]|
どういう意味だ?▼~
:[カンナ]|
僕はお父さんみたいな~
強い人になりたいから、▼~
いつもこっそり剣の素振りを~
覗いたりしてるんだ。▼~
:[マークス]|
そうだったのか。~
なら声をかけてくれればよかったのに。▼~
:[カンナ]|
素振りの邪魔をしちゃ悪いかなと思って。▼~
:[マークス]|
邪魔なものか。▼~
そうだ。賊を倒したら~
一緒に素振りをしようではないか。▼~
:[カンナ]|
僕と二人で?▼~
:[マークス]|
ああ。剣とは不思議なものだ。▼~
隣で素振りをしているだけでも~
気持ちが通じ合ったりする。▼~
先ほど、お前は私の気持ちが~
わかると言ったな。▼~
私も、その感覚を味わいたい…~
私はお前の心を知り、お前は私の心を知る。▼~
:[カンナ]|
へえ…!~
それって、親子らしくていいね。▼~
:[マークス]|
一汗流したら、家族で屋台を巡ろう。▼~
何を食べたいか、~
今のうちから決めておくんだぞ。▼~
:[カンナ]|
じゃあ、それを素振りのときに頭に浮かべるね!~
念じながら剣を振るから…▼~
:[マークス]|
…なるほど。~
心を通わせて、察してみろというのか。▼~
:[カンナ]|
そういうこと!▼~
:[マークス]|
いいだろう。当ててみせよう。▼~
:[カンナ]|
よーし、じゃあどうしようかなー。~
何を思い浮かべようかなー。▼~
たこ焼きもいいし、焼きそばもいいし…▼~
:[マークス]|
ははは、口に出したらダメだろう。▼~
:[カンナ]|
あ、そうだったね!~
じゃあもう言わないよ! 内緒、内緒!▼~
**イザナ [#q68e0150]
:[カンナ]|
お父さん!いろんな出店があるよ!~
すごくワクワクしちゃうね〜!▼~
:[イザナ]|
だよねだよね〜カンナ!~
ボクも興奮しっぱなしだよ〜!▼~
でもさ、まだ敵が残ってるからね〜。~
あんまり油断しちゃダメだよ〜。▼~
:[カンナ]|
そんなこと言われても…~
どうしてもお店に目がいっちゃうよ…▼~
:[イザナ]|
わかる。わかるよ〜その気持ち。~
この誘惑にはなかなか勝てないよね〜。▼~
でも、油断して怪我しちゃったらさ〜、~
この後、遊べなくなっちゃうでしょ〜?▼~
そうなっちゃったら後悔すると思うんだよね〜。~
カンナもボクもさ〜。▼~
:[カンナ]|
そうだね、お父さん!~
じゃあ僕、がんばって戦いに集中するよ!▼~
:[イザナ]|
ありがとうね〜カンナ。~
それを聞いて安心したよ〜。▼~
でも、ぶっちゃけちゃうとさ〜、~
本当はカンナには戦って欲しくないんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
えっ…どうして?▼~
:[イザナ]|
子供を戦わせるなんてさ、親失格じゃない?~
実はけっこう気にしてるんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
僕、お父さんの足手まといになってる?▼~
:[イザナ]|
…そうじゃない。~
ボクはカンナの身が心配なんだ。▼~
カンナが戦いで傷つきでもしたら…~
ボクは絶対に自分を許せない。▼~
だから、できればカンナには~
安全な場所で静かに暮らして欲しい。▼~
:[カンナ]|
…僕も安全で静かな場所で暮らしたいよ。▼~
でも、一人で暮らすのは嫌だ!~
みんなで一緒に暮らしたいんだ!▼~
だから、僕はがんばって戦ってる!~
お父さんも同じじゃなかったの!?▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
…すまない。~
ボクが間違ってたよ。▼~
もう二度とカンナとは離れない。~
約束する。▼~
:[カンナ]|
…うん!▼~
:[イザナ]|
でも、やっぱりボクってダメな父親だよ〜。▼~
自分が戦ってる理由を~
子供に思い出させてもらっちゃうんだからさ〜。▼~
:[カンナ]|
ううん!~
そんなことないよ!▼~
明るくて、楽しくて、優しくて、頭がよくて…~
僕にとっては世界で一番のお父さんだよ!▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
うわぁ〜もうなんだろこれ〜!~
ボク、今が人生で1番幸せな瞬間かも〜!▼~
結婚してよかった〜!~
カンナが生まれてきてくれて超よかった〜!▼~
というかもう…生きててよかった〜!▼~
:[カンナ]|
うん!~
僕もよかった〜!▼~
:[イザナ]|
カンナ、キミのことは~
ボクが絶対に一生、守っていくからね。▼~
:[カンナ]|
あはは〜!~
ありがとう、お父さん!▼~
**フウガ [#za403996]
:[カンナ]|
お父さん!~
お祭りってすごく楽しそうだね!▼~
おいしそうなものを売ってる屋台もあるし、~
面白そうな出店もいっぱいあるよ!▼~
:[フウガ]|
カンナ、あまり浮かれるな。~
今はまだ戦闘中だぞ。▼~
:[カンナ]|
ご、ごめんなさい…~
お父さん…▼~
:[フウガ]|
いや、すまん。~
私も強く言い過ぎた。▼~
祭りが楽しいのは、~
子供のお前には無理もないことだというのに。▼~
:[カンナ]|
お父さんは謝らなくていいよ。~
僕を心配して注意してくれたんだもん。▼~
:[フウガ]|
…お前には苦労をかけてしまっているな。▼~
普通の子供なら、~
無邪気に遊びまわっている年頃だろうに…▼~
:[カンナ]|
そんなことないよ!▼~
僕、お父さんたちのお手伝いができて~
すごく嬉しいと思ってるもん!▼~
:[フウガ]|
そうか。~
それなら私としても救われる思いだ。▼~
だが、今日くらいは思い切り遊んでほしい。~
特別な祭りの日くらいはな。▼~
無論、賊を殲滅した後の話だが…▼~
:[カンナ]|
うん!もちろんだよ!~
お父さんも一緒に遊んでくれるんだよね?▼~
:[フウガ]|
一緒に遊ぶ?▼~
:[カンナ]|
あ、迷惑だった?▼~
:[フウガ]|
いや、そうではない。▼~
ただ、私は幼少時より~
次期族長として育てられたのでな…▼~
こういった祭りの場で遊ぶということに~
あまり慣れていない。▼~
それゆえ、一緒に遊ぶと言われても、~
どうすればいいものかと思索していた。▼~
:[カンナ]|
そんなの簡単だよ!~
一緒に楽しんでくれればいいんだもん!▼~
輪投げをしたり、金魚すくいをしたり!~
絶対に楽しいと思うよ!▼~
:[フウガ]|
う、うむ…~
輪投げとはどのような遊びなのだ?▼~
:[カンナ]|
木でできた輪っかを~
的に向かって投げる遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
なるほど…~
では、金魚すくいとはどのようなものだ?▼~
:[カンナ]|
桶に入った金魚を~
破れやすい網ですくう遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
ふむ…~
風の部族の祭りにはなかったものだ…▼~
どれもこれも初めての経験ではあるが、~
できるだけがんばってみるぞ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
遊びをがんばるなんて、変なお父さん!▼~
:[フウガ]|
ふっ。~
確かにそうだな。▼~
では、そろそろ戦いに集中するとしよう。~
祭りの時間をこれ以上奪われてはかなわん。▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
**ユキムラ [#zfc4353e]
:[ユキムラ]|
よし…~
絡操は壊れていないみたいですね…▼~
賊に壊されたかと思って~
ヒヤヒヤしましたよ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、それ何?▼~
:[ユキムラ]|
うわわっ!~
カンナ…!▼~
こ、これは絡操ですよ。▼~
:[カンナ]|
それはわかるよ。▼~
そうじゃなくて、今…紙みたいなものを~
隠したよね? それは何?▼~
:[ユキムラ]|
そうですか?~
紙みたいなものなど持っていませんが…▼~
:[カンナ]|
嘘はダメだよ。~
ほら、うしろに持ってるでしょ?▼~
:[ユキムラ]|
うぅ…~
気付かれてしまいましたか…▼~
:[カンナ]|
それって、絵だよね?~
見せて見せてー!▼~
:[ユキムラ]|
すみません。~
見せることはできないんです。▼~
一緒に描いたカムイさんに、~
怒られてしまいますからね…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
悲しいな…▼~
お父さんとお母さんだけ仲良く絵を描いてて、~
僕には見せてもくれないなんて…▼~
僕だけ仲間はずれ…▼~
:[ユキムラ]|
ち、違うんですよ?~
貴方にはあとで見せようと思っていたのです。▼~
カムイさんと、~
そういう計画を進めてきたのです。▼~
:[カンナ]|
計画って?▼~
:[ユキムラ]|
…わ、わかりました。~
言える範囲で教えちゃいましょう。▼~
今、私が隠し持っているのは~
貴方を描いた絵です。▼~
この絵を、あとでこの中に~
入れるという計画です。▼~
:[カンナ]|
僕の絵を絡操の中に入れるの?▼~
:[ユキムラ]|
これは絵を自動的に~
見せてくれるという絡操なんですよ。▼~
中にはミコト様…~
つまり貴方のおばあ様の絵や…▼~
そして、カムイさんが~
生まれたばかりのころのものなど…▼~
いろんな絵が入っています。▼~
:[カンナ]|
へえー、家族の絵がたくさん入ってるんだ!▼~
:[ユキムラ]|
はい、そういうことです。▼~
で、あとでその中に、~
カンナを描いた一枚を加えるという計画です。▼~
家族みんなで絡操を囲み、~
この絵をあなたの手で入れてもらいたいのです。▼~
だから、ちっとも仲間はずれなんかでは~
ないんですよ?▼~
むしろ子どものための…~
カンナのための計画です。▼~
:[カンナ]|
そうだったんだ…~
変なこと言ってごめんなさい。▼~
:[ユキムラ]|
いいんですよ。~
気にさせてしまった私が悪いんですから。▼~
貴方は何も悪くありません。▼~
:[カンナ]|
でも僕の絵…~
今、ちょっとだけ見てみたいなぁ…▼~
:[ユキムラ]|
ふふふ、それはいけませんよ。▼~
今は我慢しておいて、あとで一気に見たほうが~
感動すると思いますよ?▼~
:[カンナ]|
はーい!~
じゃあ我慢する!▼~
:[ユキムラ]|
えらいですね。~
では、賊を倒してしまいましょう。▼~
早く倒せば、それだけ早く~
絵を見られますからね。▼~
:[カンナ]|
…そうだね!~
よーし、一瞬でやっつけてやるんだから!▼~
仕掛けるなら、今だ!▼~
:[ユキムラ]|
ははは…▼~
思い立ったらすぐに作業を開始する。~
まるで若い頃の私のようですね…▼~
**シグレ [#bc7eef13]
:[カンナ]|
ユラリ、ユルレリ…♪▼~
:[シグレ]|
あれ?~
カンナ、その歌はどこで覚えたんですか?▼~
:[カンナ]|
これ?~
お父さんがよく口ずさんでるでしょ?▼~
ユラリ、ユルレリ…うたかた…~
おもい…めぐるはかり♪▼~
お父さん、天馬で飛んでるときとか、~
泉のそばで歌ってるでしょ?▼~
:[シグレ]|
ははは。~
見ていたんですか。▼~
:[カンナ]|
僕もこの歌、大好き!▼~
意味はよくわからないけど、~
歌うとなんか楽しい気分になれるから!▼~
つたう、みなすじ…~
そのてが…ひらく…あすは…♪▼~
:[シグレ]|
上手ですよ、カンナ。~
つい聞き入ってしまいます。▼~
:[カンナ]|
ほんと? じゃあ僕も今度~
お父さんと空を飛びながら歌いたいな。▼~
お母さんが言ってたんだ!▼~
お父さんと一緒に空を飛んだとき、~
すっごく楽しかったって!▼~
:[シグレ]|
カムイさんがそんなことを…~
ふふ、嬉しいですね。▼~
わかりました。~
では、今度、一緒に空の散歩をしましょう。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
ありがとう、お父さん!▼~
僕ね、歌も歌いたいけど~
空からの景色を絵にも描きたいなーっ!▼~
:[シグレ]|
ははは。~
それはいい考えですね。▼~
俺は嬉しいですよ。カンナのようないい子が~
俺の子供として生まれてきてくれて。▼~
:[カンナ]|
…ホントにそう思ってる?▼~
:[シグレ]|
当たり前じゃないですか。▼~
:[カンナ]|
だって、僕まだ…~
お父さんにいっぱい迷惑をかけちゃうし…▼~
:[シグレ]|
いくらでも迷惑をかけていいですよ。~
俺はカンナのお父さんなんですから。▼~
たくさん失敗して、たくさん迷惑をかけて、~
そうやって成長していけばいいんです。▼~
子供の成長を見守れる、~
それが親の幸せでもあるんですから。▼~
:[カンナ]|
ありがとう、お父さん…▼~
:[シグレ]|
…おや、虹が出ていますね。▼~
:[カンナ]|
ホントだ!~
綺麗だね!▼~
:[シグレ]|
…今度、カンナを~
素敵な場所に連れて行ってあげますね。▼~
:[カンナ]|
素敵な場所?▼~
:[シグレ]|
お父さんとお母さんしか知らない~
とびっきりの秘密の場所です。▼~
:[カンナ]|
そうなんだ!~
でも、秘密なのに教えてくれていいの?▼~
:[シグレ]|
もちろん。~
カンナは特別ですから。▼~
:[カンナ]|
わーい!~
やったー!▼~
:[シグレ]|
ユラリ、ユルレリ…♪▼~
:[カンナ]|
あっ!~
いつもの歌だ!▼~
:[シグレ]|
ははは、幸せだなあと思ったら…~
つい、口ずさんでしまいました。▼~
:[カンナ]|
じゃあ、僕も歌う!~
僕も今、とっても幸せだから!▼~
ユラリ、ユルレリ…♪▼~
:[シグレ]|
ユラリ、ユラレリ…♪▼~
**ディーア [#ba3c6f92]
:[ディーア]|
カンナ…~
カムイから聞いたんだけど…▼~
:[カンナ]|
お父さん。~
な、何を聞いたの?▼~
:[ディーア]|
お前、最近…カムイによく~
珈琲を入れてあげてるらしいじゃん…▼~
:[カンナ]|
ドキッ!!▼~
:[ディーア]|
もしかして…奪う気なわけ?~
俺の大事な役目を…▼~
:[カンナ]|
そ、そんなつもりじゃないよ!▼~
僕はただ、お母さんに~
おいしい珈琲を飲んでもらいたいだけだもん!▼~
:[ディーア]|
それなら俺がカムイに珈琲を入れる…~
お前に執事の真似事はまだ早いだろ…▼~
:[カンナ]|
でも、お母さんは僕の入れた珈琲…~
とってもおいしそうに飲んでくれるよ?▼~
お父さんが入れたときと同じくらい…~
僕が入れたときも喜んでくれるもん!▼~
:[ディーア]|
そりゃ息子から入れてもらったら…~
どんな出来でも喜ぶだろ…▼~
:[カンナ]|
ふふん…~
でも僕の珈琲はちゃんとおいしいもんね!▼~
僕、教えてもらったんだ。珈琲の入れ方。~
ジョーカーおじいちゃんから。▼~
:[ディーア]|
まじかよ…~
父さんめ…余計なことを…▼~
:[カンナ]|
だって、お父さんずるいじゃん!~
お母さんに珈琲を入れるのを独り占めして!▼~
僕だって…僕の珈琲で~
お母さんに喜んでもらいたいのにーっ!▼~
:[ディーア]|
まあその気持ちはわかるけど…~
それは俺だけの特権なわけじゃん…?▼~
カムイは渡さないぜ…~
たとえ息子が相手だとしてもな…▼~
:[カンナ]|
ずるいずるいずるい!~
僕のお母さんなのに!▼~
:[ディーア]|
俺の妻でもある…~
あきらめるんだな…▼~
:[カンナ]|
じゃあ、半分こにしよ。~
お母さんに珈琲を入れる当番。▼~
そうじゃないと僕、お父さんのこと…~
嫌いになっちゃうかもしれないよ?▼~
:[ディーア]|
…………▼~
そうきたか…▼~
俺はカムイこと好きだけど… (原文ママ)~
カンナのこともすげー好きだし…▼~
…わかった。~
珈琲の当番は…半分こにする。▼~
:[カンナ]|
ホントに!?▼~
:[ディーア]|
本当だ…~
約束する…▼~
だから、俺のことを…~
嫌いになるな…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
お父さん、ごめんなさい…~
僕、変なこと言っちゃった…▼~
僕、お父さんのこと~
嫌いになんてなるわけないのに…▼~
こんな脅かしみたいなことして~
お父さんを悲しませたよね?▼~
だから、僕…~
やっぱり半分こじゃなくていい…▼~
いつもみたいに木の陰で~
訓練サボって寝てるほうがお似合いだよ…▼~
:[ディーア]|
カンナ…~
そんなことしてたのかよ…▼~
:[カンナ]|
あのね! 僕、お母さんと同じくらい~
お父さんのことも大好きだから!▼~
ずっとずっとずーーっと大好きだから!~
お父さんが嫌なことはしたくないんだ!▼~
:[ディーア]|
ふっ…~
嬉しいこと言ってくれるじゃん…▼~
ありがとうな、カンナ…▼~
まぁ、でも…~
お前のカムイに対する気持ちはわかった…▼~
だから、珈琲の当番も…~
約束通り半分こでいい…▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
ホントに?▼~
:[ディーア]|
ああ…~
本当だ…▼~
但し、そうと決まれば…~
珈琲以外の執事業務も叩き込むぜ…▼~
だから、これからも俺たちで…~
カムイを喜ばせてやろうな…▼~
:[カンナ]|
うん! お父さん!~
僕がんばるよ!▼~
**シノノメ [#kc029e57]
:[カンナ]|
お父さん、見て!▼~
屋台においしそうなものが~
いーっぱい並んでるよ!▼~
:[シノノメ]|
おっ、本当だな。~
あっちには焼き魚もあるみたいだぞ。▼~
:[カンナ]|
や、焼き魚はいいよ!~
お父さんいつもお魚とってきてくれるし…▼~
うん…そうそう…~
今日くらいは…焼き魚はちょっと…▼~
:[シノノメ]|
そうか? あ、さてはカンナ。~
俺の捕ってきた魚じゃないと嫌なんだな?▼~
:[カンナ]|
へっ!?▼~
:[シノノメ]|
よしよし、じゃあ祭りが終わったら~
俺たちで焼き魚祭りの開催だ!▼~
:[カンナ]|
わ、わーい…▼~
:[シノノメ]|
カンナも俺に似て、~
魚を捕るのは名人級だもんな。▼~
けど、そのためには~
賊を倒して祭りを再開させないと。▼~
:[カンナ]|
あっ、それなら僕にまかせて!~
賊なんてちょちょいのちょいだよ!▼~
:[シノノメ]|
ははは!~
ずいぶんと強気だな。▼~
:[カンナ]|
だって僕はお父さんの子供だもん!~
強い敵なんてやっつけてやるよ!▼~
:[シノノメ]|
なるほどな。威勢は一人前だ。~
けど、本当に賊を相手にできるのか?▼~
戦うって意思は大事だが、~
肝心の力がなけりゃ話にならねえぞ。▼~
:[カンナ]|
そ、それは大丈夫だと思う…~
…多分。▼~
:[シノノメ]|
多分って、お前なー。▼~
:[カンナ]|
で、でも、僕…~
お父さんの子供だから…▼~
戦いからは逃げちゃダメなんだ。~
強いお父さんの子供は強くなきゃダメだもん!▼~
強い人と戦って勝てたらすごいもん。~
一人でだって賊と戦えるもん!▼~
:[シノノメ]|
カンナ…▼~
…ったく。勘違いするなよ?~
戦いから逃げることは恥なんかじゃない。▼~
むしろ、勝てない勝負から逃げろ!~
勝てるようになってからまた挑め!▼~
:[カンナ]|
に、逃げてもいいの!?▼~
:[シノノメ]|
ああ、大事なことは勝つことだからな。~
勝てなきゃ誰も守れないだろ?▼~
:[カンナ]|
…うん。▼~
:[シノノメ]|
俺も父さんの背中を見て育ったからな。~
カンナの気持ちはよくわかるぜ。▼~
強くなろうとする気持ちはわかる。~
でも、無茶はダメだ。▼~
無茶なことしてなんかあったら…~
俺もお母さんもすごく悲しむんだぞ?▼~
:[カンナ]|
お父さんとお母さんが…?▼~
…わかったよ、お父さん。~
僕、もう無茶なことはしない。▼~
お父さん、僕に力を貸して!~
一人じゃやっぱり、まだ不安だから!▼~
:[シノノメ]|
おう、もちろんだ!~
一緒に戦おうぜ!▼~
:[カンナ]|
でもね、いつかは僕…~
お父さんより強くなりたい!▼~
お父さんみたいに毎日、訓練して…~
きっとお父さんを超えてみせる!▼~
:[シノノメ]|
はっはっは!~
俺は相当、強いぞ?▼~
だが、確かに訓練を続ければ…~
カンナなら俺を超えられるかもな。▼~
:[カンナ]|
かも、じゃなくて、~
絶対に超えるもん!▼~
:[シノノメ]|
…ふっ。~
さすがは俺の子、だな。▼~
…………▼~
:[カンナ]|
あれ、お父さん?~
もしかして泣いてるの?▼~
:[シノノメ]|
…いいや、カンナ。~
焼き魚の煙が目に染みてるんだ!▼~
:[カンナ]|
もう…お父さんたら。~
今はどの屋台も魚なんか焼いてないよ。▼~
**キサラギ [#y60c9772]
:[キサラギ]|
見てみて、カンナ。~
面白そうな屋台がいっぱい並んでるよ!▼~
的当てに金魚すくいだって。~
全部やってみたいなー!▼~
:[カンナ]|
うん、どれも楽しそうだね、お父さん!~
僕もすっごくワクワクしてる!▼~
:[キサラギ]|
でも、賊をなんとかしないと~
お祭りも再開しないんだよね。▼~
せっかく楽しそうなのに~
人がぜーんぜんいなくって変な感じ。▼~
:[カンナ]|
じゃあ僕、がんばって賊を倒すよ!~
早くお父さんとお祭りで遊びたいし…▼~
それに賊を倒すのだって~
お父さんと一緒ならとっても楽しいしね!▼~
:[キサラギ]|
あはは! 確かに!~
じゃあどっちが多く敵を倒せるか競争だー!▼~
こういう特別な日くらい、~
たくさん一緒に遊ばなきゃソンだよね!▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
でもね、僕、本当言うとね…▼~
…特別な日じゃなくても~
もっとお父さんと一緒にいたいな。▼~
:[キサラギ]|
カンナ…▼~
うん、ごめんねカンナ。~
僕もまだ子供っぽくって…▼~
自分のことばっかり、~
狩りのことばっかり考えてたね…▼~
:[カンナ]|
ううん !謝らないで。~
僕、どんなお父さんもだーい好きだから!▼~
そうだ、お父さん。~
今度、僕も一緒に狩りに連れて行ってよ!▼~
:[キサラギ]|
うん!もちろんいいよ!~
カンナとならたくさん獲物も獲れるだろうし…▼~
…あ、でも、危なくないかなあ?~
カンナにはまだ早かったりして…▼~
:[カンナ]|
そんなことないよ。~
僕は大丈夫!▼~
:[キサラギ]|
でも…~
山には危険なこともいっぱいあるし…▼~
:[カンナ]|
…ねえお父さん。~
お母さんが言ってたよ。▼~
お父さんも昔、~
お世話係の人に狩りを止められたって。▼~
でも、それがお父さんは~
すごく嫌だったんでしょ?▼~
:[キサラギ]|
あ…▼~
そっか。~
そういうことか。▼~
今になってやっと~
世話係の人たちの気持ちが実感できたよ。▼~
あの人たちも僕のことを本当に大事に~
思ってくれてたから狩りを止めたんだね!▼~
今度会ったらちゃんと謝りたいな。~
あと、お礼も伝えなきゃ。▼~
僕を大事に思ってくれて、~
本当にありがとうってね。▼~
:[カンナ]|
うん! それがいいよ。▼~
:[キサラギ]|
よーしカンナ、~
今度狩りに一緒に行こう!▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
本当に?▼~
:[キサラギ]|
うん! 僕が知ってることは、~
ぜーんぶカンナに教えてあげる!▼~
カンナのことは僕が命に代えても守るから、~
だから安心してよ!▼~
:[カンナ]|
やったー!~
わーい!▼~
でも、その前に~
お祭りでもいっぱい遊びたい!▼~
:[キサラギ]|
あはは! そうだったね!~
じゃあ、やることをやっちゃいますか!▼~
:[カンナ]|
負けないよ、お父さんっ!▼~
**グレイ [#xbcd05b7]
:[カンナ]|
うわぁ~!~
お父さん、おいしそうな匂いがするよ!▼~
:[グレイ]|
なんだ、もう腹減ってるのか?~
なんか食うか?▼~
:[カンナ]|
えっ! いいの!?~
でも、お店の人、逃げちゃっていないよ?▼~
:[グレイ]|
金を置いておけば問題ないだろ。~
あとで説明すれば怒りゃしないだろうし。▼~
:[カンナ]|
…いいのかな?▼~
:[グレイ]|
子供が遠慮なんかするんじゃねえ。~
特に食い物に関してはな。▼~
:[カンナ]|
じゃあ、僕…この和菓子が食べたい!▼~
:[グレイ]|
ったく…甘党なとこは誰に似たんだか。~
…ほらよ。▼~
:[カンナ]|
ありがとう!~
お父さん!▼~
もぐもぐ…~
これ、甘くてすっごくおいしい!▼~
:[グレイ]|
そうか。~
そいつはよかった。▼~
…ふっ。▼~
子供がうまそうに食べてる顔ってのは…~
いいもんだな。▼~
やっぱこうじゃねえとダメだろ。~
空腹の子供なんて存在しない方がいい。▼~
:[カンナ]|
うん! 僕もそう思う!~
だから僕、将来はぎぞくになりたい!▼~
:[グレイ]|
ぎ、義賊だと?~
お前、そんなのどこで覚えたんだよ?▼~
:[カンナ]|
お母さんから教えてもらったんだ!▼~
ぎぞくっていうのは悪い人からお金を盗んで~
貧しい人に分けてあげる人のことなんだよ!▼~
:[グレイ]|
まぁ、間違っちゃいねえな。~
俺もカムイにそう教えた記憶がある。▼~
:[カンナ]|
僕、困ってる人を助ける人になりたい!~
だから、将来は絶対にぎぞくになる!▼~
:[グレイ]|
お前の気持ちはよーくわかった。~
その思いは忘れるんじゃねえぞ。▼~
だがな、別に義賊じゃなくたって~
人助けはできるぜ?▼~
:[カンナ]|
そうかな?▼~
:[グレイ]|
ああ、そうさ。▼~
教師に大工、肉屋に魚屋、~
花屋や医者だって人助けはできる。▼~
大事なのは職業じゃなく、~
人助けしたいっていう気持ちだからな。▼~
:[カンナ]|
そうなんだ…▼~
:[グレイ]|
カンナ、お前は何にだってなれる。▼~
そして俺は~
お前が何になったとしてもかまわねえ。▼~
お前が決めた生き方なら~
俺は絶対に否定しないって約束してやる。▼~
まあ、俺の父さんなんかはお前のこと~
七代目サイゾウにしようとするだろうが…▼~
そんなことは気にしなくていい。~
自分の将来は焦らず自分で決めろ。▼~
いろんな生き方を見て、学んで、~
自分にあった道を選べばいいさ。▼~
:[カンナ]|
うん…わかった。~
僕、いっぱい考えてみる。▼~
:[グレイ]|
…ま、できることなら~
危ねえ仕事は選んで欲しくねえけどな。▼~
俺はよくても…~
カムイが心配するからよ。▼~
:[カンナ]|
あはは。~
お母さんは心配性だもんね。▼~
:[グレイ]|
じゃ、腹ごなしも済んだし賊を倒しに戻るか。~
祭りが再開したら、また何か買ってやるよ。▼~
:[カンナ]|
わーい!~
僕、次はりんごあめがいいー!▼~
**ヒサメ [#i51c2fc0]
:[ヒサメ]|
カンナ、今日は特別なお祭りの日です。~
再開したらいっぱい遊びましょうね。▼~
:[カンナ]|
うん! お父さん!~
僕、お化け屋敷に入ってみたい!▼~
:[ヒサメ]|
ははは。わかりました。~
では、後で一緒に入りましょうか。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
わーい!▼~
:[ヒサメ]|
…む。~
でも、待ってください。▼~
お化け屋敷の中はきっと薄暗いですよね。~
カンナが転んで怪我をしたら大変です。▼~
提灯でも持って~
明るさを確保して入りましょう。▼~
:[カンナ]|
ええ~!~
それじゃあ怖くなくなっちゃうよ!▼~
:[ヒサメ]|
いえ、それくらいでは~
まだまだお化け屋敷は怖いですよ。▼~
…むむ。~
まだ怖い、か。▼~
お化けのあまりの怖さに~
カンナが泣いてしまったらかわいそうです。▼~
カンナには目隠しをしてあげましょう。~
お化けが見えないように。▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
僕、それじゃあ何にも見えないよ!▼~
:[ヒサメ]|
しかし、カンナのことを考えると~
こうするのが一番だと思うのですが…▼~
:[カンナ]|
それだと…~
あんまり面白くなさそう…▼~
:[ヒサメ]|
た、確かにそうですね…▼~
お化け屋敷に行く意味が~
なくなってしまいました…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
:[ヒサメ]|
そ、そうだ!~
何か食べたいものとかはありませんか?▼~
屋台もたくさん並んでますし。~
おいしそうなものがいっぱいですよ。▼~
:[カンナ]|
僕、お漬物が食べたい!~
あと渋いお茶も飲みたいな。▼~
:[ヒサメ]|
ははは。さすが私の子供ですね。~
食の嗜好も私に似ましたか。▼~
:[カンナ]|
でも僕ね、お父さんの作るお漬物が~
いちばん大好きだよ!▼~
しょっぱくて、こりこりしてて…~
いい香りがふわぁってなって!▼~
僕、お父さんのお漬物があれば、~
ごはん何杯でも食べれるもん!▼~
:[ヒサメ]|
ありがとうございます。▼~
:[カンナ]|
それに、お父さんとお母さんは~
お漬物があったから結婚できたんでしょ?▼~
:[ヒサメ]|
…確かに。~
それは間違いではありません。▼~
カムイさんと会話をする~
きっかけにはなりましたからね。▼~
:[カンナ]|
やっぱりそうなんだ!~
お漬物ってすごいなー!▼~
おいしいだけじゃなくて、~
結婚までできちゃうんだもんね!▼~
糠床をかき混ぜながら~
好きな人のことを考える…▼~
そういう浪漫もあるもんね!~
いいなー! 僕もそれやりたいなー!▼~
:[ヒサメ]|
あ、憧れてくれるのはうれしいですが…▼~
あまり漬物と結婚を結び付けられると~
ちょっと困ってしまうかもしれません。▼~
ほら、結婚ってもっと~
神聖で素敵なものですから…▼~
:[カンナ]|
そうかな?~
僕は漬物婚も素敵だと思うよ!▼~
:[ヒサメ]|
つ、漬物婚?~
そんな風に言うのはやめなさい…▼~
特にお母さんには絶対に言っちゃダメです。~
素敵な思い出が台無しになりますから…▼~
:[カンナ]|
うん!~
わかったよ、お父さん!▼~
でも僕、お漬物の話をしてたら~
なんだかお腹が空いてきちゃったよ!▼~
早く戦いを終わらせて、~
家でごはんを食べようね、お父さん!▼~
:[ヒサメ]|
ええ。~
そうしましょう。▼~
**ジークベルト [#s6cd5a4a]
:[ジークベルト]|
カンナ、せっかくのお祭りだというのに、~
こんなことになってしまって申し訳ないね。▼~
:[カンナ]|
なんで謝るの?~
悪いのはお父さんじゃないよ!▼~
:[ジークベルト]|
でも、カンナはこのお祭りを~
すごく楽しみにしていただろう?▼~
:[カンナ]|
それはそうだけど…~
賊を退治したらお祭りもはじまると思うし!▼~
それに僕、お父さんと一緒にいられれば~
どんなときだって嬉しいもん!▼~
:[ジークベルト]|
ははは。~
私も同じだよ、カンナ。▼~
:[カンナ]|
あっ、そうだ!~
僕、お父さんにひとつお願いがあるんだ。▼~
:[ジークベルト]|
お願い?~
私にできることならなんでもするけれど…▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんから絵を描くのを教わりたい!▼~
:[ジークベルト]|
絵か…~
カンナは絵の勉強がしたいのかい?▼~
:[カンナ]|
僕、お母さんから聞いたんだ!~
お父さんはとっても素敵な絵を描くって!▼~
:[ジークベルト]|
ははは。カムイは大袈裟だな。~
私はそんな大した絵は描けないよ。▼~
:[カンナ]|
でも、言ってたんだもん!▼~
お父さんの絵を見ていると~
とっても暖かい気持ちになる、って!▼~
僕もそういう絵を描いてみたい!▼~
:[ジークベルト]|
なるほど、~
カンナの気持ちはわかったよ。▼~
では、カンナには~
一流の絵描きの先生をつけてあげよう。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ジークベルト]|
専門家にまかせた方が~
カンナのためになると思うからね。▼~
私も父上に一流の先生をつけてもらって~
多くのことを学んだんだよ。▼~
だから、私も同じようにカンナに…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
:[ジークベルト]|
…カンナ?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんがいい。~
お父さんに絵を教えてもらいたい。▼~
僕、もっともっと~
お父さんと一緒にいたいんだもん!▼~
:[ジークベルト]|
カンナ…▼~
すまない。~
カンナの気持ちに気づくことができなくて…▼~
…わかった。~
私がカンナに絵を教えてあげよう。▼~
:[カンナ]|
本当に!?▼~
:[ジークベルト]|
ああ、本当だよ。▼~
と言っても、絵の先生のように~
上手くは教えてあげられないと思うけれど…▼~
:[カンナ]|
それでもいい!~
僕、お父さんがいい!▼~
:[ジークベルト]|
カンナ…▼~
カンナには今まで、~
とても寂しい思いをさせてしまっていたよね。▼~
でも、これからはできるだけ~
カンナと一緒の時間を作りたいと思っている。▼~
それで今までのことを~
許してもらおうというわけではないのだが…▼~
:[カンナ]|
お父さん! 昔のことはもういいの!~
僕は今、とっても幸せなんだから!▼~
:[ジークベルト]|
…ありがとう、カンナ。▼~
:[カンナ]|
さ、じゃあ早く賊を倒しに行こう!~
お父さんとお祭りを回って…▼~
その時の思い出を絵に描きたいから!▼~
:[ジークベルト]|
ははは。わかったよカンナ。~
では、いざ出撃だ!▼~
**フォレオ[#r5213bd2]
:[カンナ]|
お父さん!~
僕も可愛いお洋服が着たい!▼~
:[フォレオ]|
うふふ。~
いきなりどうしたんですか、カンナ?▼~
可愛いお洋服とは~
僕みたいな格好のことでしょうか?▼~
:[カンナ]|
うん! 僕、可愛い小物とか~
キラキラの装飾品とか大好きだし…▼~
それに僕も、お父さんみたいに~
かっこよくて可愛い人になりたいんだもん!▼~
:[フォレオ]|
カンナは僕をそういう風に~
見てくれていたんですね。▼~
ありがとうございます。~
とっても嬉しいですよ。▼~
:[カンナ]|
えへへ…じゃあ僕も、~
お父さんみたいなお洋服を着てもいい?▼~
:[フォレオ]|
…………▼~
:[カンナ]|
お父さん?▼~
:[フォレオ]|
少しだけ心配です…~
僕みたいなお洋服をカンナが着ることは…▼~
:[カンナ]|
どうして?~
あっ、髪型がよくない? 短すぎるかな?▼~
:[フォレオ]|
いえ、そういうことではありません。~
僕もそうだったんですが…▼~
周囲の人に~
変な目で見られてしまうかもしれません…▼~
:[カンナ]|
どうして変な目で見られちゃうの?~
お父さんはとっても可愛いのに!▼~
:[フォレオ]|
世の中には色々な人がいますからね。▼~
男の子が女の子みたいな格好をしているのを~
変だって思う人もいるんです。▼~
カンナが僕みたいな格好をしたい~
という気持ちは嬉しいですが…▼~
僕はカンナが傷つく姿を見たくありません…▼~
:[カンナ]|
そんなのへっちゃらだもん!▼~
格好いいものは格好いい!~
可愛いものは可愛いもん!▼~
僕が好きなお洋服を変だって言う人がいても~
僕は好きってちゃんと言えるもん!▼~
:[フォレオ]|
カンナ…▼~
僕は今、とっても嬉しいです。▼~
僕の内にあるささやかな勇気が~
あなたの中にも宿っているのを知れましたから。▼~
:[カンナ]|
それにお母さんみたいな人もいるでしょ?▼~
お母さんはお父さんの格好を~
変だなんて言わないもんね!▼~
:[フォレオ]|
はい。~
確かにそうですね。▼~
カムイさんは僕の格好のことを~
とても似合っていると褒めてくれました。▼~
それから…二人だけで挙げた結婚式も、~
ドレス姿の僕のことを褒めてくれて…▼~
あんなに素晴らしい人は、~
他にはいません…▼~
:[カンナ]|
…そうだったんだ。~
素敵な二人…なんだか憧れちゃうな。▼~
でも僕は、そんな素敵な二人の~
子供なんだもんね!▼~
だから、僕は自分の好きなことは~
ちゃんと好きだって言えるよ!▼~
:[フォレオ]|
はい、カンナ。~
あなたの気持ちはわかりました。▼~
では、今度、街へ一緒に~
可愛いお洋服を買いに行きましょうね。▼~
:[カンナ]|
うん! それからね、~
自分でも作ってみたいんだ。▼~
お父さん…~
僕にお洋服の作り方、教えてくれる?▼~
:[フォレオ]|
もちろんです。▼~
洋服の作り方も~
可愛い刺繍の入れ方も教えちゃいますよ。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
お父さん、大好き!▼~
:[フォレオ]|
ふふふ。~
僕もカンナのことが大好きですよ。▼~
**イグニス [#r5bc0484]
:[カンナ]|
ひえっ! お父さん!~
あそこに何かいるよ!▼~
:[イグニス]|
何かってなんだ…?~
はっきりと質問しろ、カンナ…▼~
:[カンナ]|
そ、そんなこと言われてもわかんないもん!~
わかんないから何かって言ってるの!▼~
でも、ほら!~
あそこの屋台の裏で何かが動いてる!▼~
黒くてぎょろぎょろしてて…~
あれ、本当になんなんだろう…▼~
:[イグニス]|
ちゃ、ちゃんと確認してくれないと困るぞ…~
変な想像をしてしまうからな…▼~
:[カンナ]|
もしかして、あれ…~
お化けとかじゃないかな?▼~
:[イグニス]|
おおおおおお、お化け!?~
そ、そんなわけないだろう!▼~
ほら、空を見上げてみろ、カンナ…~
太陽がさんさんと輝いているじゃないか。▼~
こんな真昼間に…~
お化けなど出てこない…はずだ…▼~
そう。出ない、絶対に出ない…~
絶対に絶対に…▼~
:[カンナ]|
そ、そうなの?~
でも僕、すごく怖いよ…▼~
:[イグニス]|
何もそういうところが…~
俺に似なくても良かったのにな…▼~
:[カンナ]|
お、お父さん、~
ちょっとあそこ確認してきてよ…▼~
:[イグニス]|
お、俺が!?~
俺がか!?▼~
:[カンナ]|
だって僕、怖くて動けないもん!~
お父さんなら大人だから平気でしょ?▼~
:[イグニス]|
そ、そうだな…~
俺は大人だから平気だ…▼~
:[カンナ]|
じゃあ、お願い!~
あそこに何がいるのか見てきてよ!▼~
:[イグニス]|
…………▼~
:[カンナ]|
…お父さん?▼~
:[イグニス]|
カンナ、お祭りが再開したら何がしたい…?~
俺はお前と楽しく遊びたい…▼~
:[カンナ]|
う、うん。~
僕もお父さんといっぱい遊びたいよ。▼~
:[イグニス]|
輪投げや金魚すくいなど…~
楽しいことが盛りだくさんだ…▼~
祭りの喧騒、周囲から聞こえる楽しそうな声…~
そして、眩しいほどのカンナの笑顔…▼~
:[カンナ]|
お父さん、屋台の裏のお化けの確認は…▼~
:[イグニス]|
もう少し待て…~
今、準備をしているところだからな…▼~
楽しい気持ちを体内に充満させれべ~
恐怖という感情などすぐに消え去る。▼~
:[カンナ]|
もしかして、お父さんも…~
お化けのことが怖いの?▼~
:[イグニス]|
いいや、怖くはない…▼~
俺はこの世で唯一、怖いと思うのは…~
お前やカムイを失うことくらいだ…▼~
:[カンナ]|
お父さん…▼~
:[イグニス]|
あと、お化けだ…▼~
:[カンナ]|
…えっ!?~
お父さん、今、お化けが怖いって言ったの?▼~
:[イグニス]|
言っていない…~
お前の気のせいだ…▼~
:[カンナ]|
そ、そっか…~
僕、何か勘違いしちゃったんだね。▼~
:[イグニス]|
…カンナ、賊を退治しにいくぞ。▼~
:[カンナ]|
えっ!?~
でも、屋台の裏のぎょろぎょろは…▼~
:[イグニス]|
お前と祭りで遊ぶことを考えていたら…~
早く祭りを再開させたくなってきた…▼~
:[カンナ]|
確かに僕も早く~
お父さんとお祭りで遊びたいけど…▼~
:[イグニス]|
なら、やることはひとつだ…▼~
賊を退治する…~
それ以外にかまっている暇などない…▼~
:[カンナ]|
…そうだね、お父さん!~
僕もそう思う!▼~
よーし!~
早くお祭りを再開させて、いっぱい遊ぶぞー!▼~
:[イグニス]|
…ほっ。▼~
**ルッツ [#t11a9482]
:[ルッツ]|
むむむ。~
お祭りが中止になっちゃって残念だよ。▼~
こんなに面白そうな屋台が~
たーくさん並んでるのにさ。▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんとお祭りで遊べるの~
すっごく楽しみにしてたんだ!▼~
:[ルッツ]|
あはは! 僕もだよ、カンナ!~
お祭りが再開したらいっぱい一緒に遊ぼうね!▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
:[ルッツ]|
そうだカンナ、賊を倒しに行く前に…~
当てもの屋のくじを引いてみてくれない?▼~
お金は置いておいたから。~
お店の人にも怒られないはずだよ。▼~
:[カンナ]|
うん! いいよ!▼~
ええと、景品は…っと。~
1等はお花の髪飾りかあ!▼~
僕、1等を当てて、~
お母さんにこの髪飾りをあげたい!▼~
:[ルッツ]|
ははは。~
きっとカムイも喜ぶはずだよ。▼~
:[カンナ]|
よーし!~
えーっと…これだぁぁぁぁ!▼~
:[ルッツ]|
…残念、4等だね。~
このお面が4等の景品かな。▼~
:[カンナ]|
やったー!~
僕、お面でも嬉しいよ!▼~
あっ、でもお母さんに~
髪飾りをあげるはずだったのに…▼~
:[ルッツ]|
それなら僕にまかせてよ!~
あとでばっちり1等賞を引いておくから!▼~
:[カンナ]|
すごーい! それなら安心だね!~
お父さんは僕たち家族のヒーローだよ!▼~
:[ルッツ]|
えっへへー。~
そう言ってくれるとうれしいな!▼~
でも…カンナも1等を引くかと思ったのに~
なんだか意外だったよ。▼~
僕の子どもだから、~
きっと運がいいと思ったんだけどなぁ。▼~
:[カンナ]|
お父さん…~
僕、すごく運がいいよ?▼~
:[ルッツ]|
ん? そうなの?~
何か心当たりがあるかい?▼~
たとえばすごい大金を拾ったりだとか、~
何もしなくても敵が逃げていったりとか。▼~
:[カンナ]|
ううん。そういうのはないよ。~
でも僕はすっごく運がいいんだ!▼~
だって…お父さんとお母さんの~
子供に生まれたからね!▼~
:[ルッツ]|
…!!▼~
…カンナ、残念だけどそれは違うよ。▼~
:[カンナ]|
えっ!? ど、どうして!?▼~
:[ルッツ]|
世界一運がいいのはやっぱり、僕の方さ。▼~
だってカンナが僕の子供として…~
生まれてきてくれたんだからね。▼~
1等賞を当てるより、お金を拾うより…~
ずっとすごい奇跡が僕を選んでくれたんだもん。▼~
ありがとう、カンナ。▼~
:[カンナ]|
あ…▼~
えへへ…~
ありがとう、お父さん!▼~
じゃあ、僕とお父さんは~
世界一運がいい親子だね!▼~
:[ルッツ]|
うん! その通りだね!▼~
さっきカンナは僕のことを~
ヒーローみたいって言ってくれたけど…▼~
カンナこそ、僕のヒーローなんだよ。▼~
:[カンナ]|
じゃあヒーロー同士、~
早く賊を倒しに行こう!▼~
正義の味方、カンナ参上!▼~
:[ルッツ]|
同じく正義の味方、ルッツ参上!▼~
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