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会話集/章別会話/異伝 絆の白夜祭親子会話/その他親世代
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*その他親世代の親子会話 [#zca0d909]
#contents
**ギュンター [#v9a167da]
:[ギュンター]|
カンナ。~
賊を倒したら、球投げをしないか。▼~
:[カンナ]|
球投げ?▼~
:[ギュンター]|
ああ。~
昔、カムイとよくやったのだ。▼~
二人でこの皮の球を投げ合って~
取れなかったほうが、言うことを聞く。▼~
そういう遊びだ。▼~
:[カンナ]|
何それ!~
おもしろそう!▼~
:[ギュンター]|
この遊びは意外と白熱するぞ。▼~
例えば幼少期のカムイは~
勉学をしたくないときなど、▼~
よく私に球投げを申し込んできた。▼~
躍起になって取りにくい球を投げては、~
私を困らせたものだ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
お母さんったら、頭脳派だね!▼~
楽しそう!~
今すぐやりたいなー!▼~
:[ギュンター]|
今はならぬ~
戦闘中だからな。▼~
:[カンナ]|
えー、いいじゃーん。~
一回だけ!▼~
一回だけしてくれれば、素直に戦闘に戻るから!▼~
:[ギュンター]|
…ふむ。仕方ないな。~
では一回だけだぞ。▼~
:[カンナ]|
やったー!▼~
:[ギュンター]|
では、投げるぞ。~
ほらっ!▼~
:[カンナ]|
よし、取った!▼~
:[ギュンター]|
うまいではないか。▼~
:[カンナ]|
今度は僕が投げるよ。~
それ!▼~
:[ギュンター]|
!?▼~
うぅっ…▼~
:[カンナ]|
あー、お父さん!~
取れなかったー!▼~
お父さんの負けで僕の勝ち!~
というわけで、僕の言うことを聞いてね!▼~
:[ギュンター]|
ぐぅ…わかった…~
で、何が望みなのだ?▼~
焼き鳥をたくさん食べたいのか?~
それともわたあめか?▼~
:[カンナ]|
そんなんじゃないの。~
僕がお父さんにお願いしたいことは…▼~
ずっとずっと一緒にいようねってこと!▼~
:[ギュンター]|
なに…?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんのことが大好きなんだ。▼~
将来はお父さんみたいな、みんなから尊敬される、~
強くて立派な男になるのが夢なんだ!▼~
そんなお父さんと、~
ずっとずーっと一緒にいたいんだ!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
:[カンナ]|
どうしたの?~
僕と一緒にいるのはやだ?▼~
:[ギュンター]|
そんなわけなかろう。~
ただただうれしいのだ…▼~
:[カンナ]|
よかった…~
そう言ってもらえて、僕もうれしい!▼~
:[ギュンター]|
だが…▼~
:[カンナ]|
だが、何?▼~
:[ギュンター]|
いや、なんでもない。▼~
…カンナ。~
負けた私に言う権利がないことはわかっている。▼~
だが、ひと言だけ…~
老人の戯れ言だと思って聞いてくれ。▼~
:[カンナ]|
なに?▼~
:[ギュンター]|
何があっても動じない…~
強い子になるのだぞ。▼~
:[カンナ]|
何があっても動じない…▼~
ああ、お父さんみたいな人になるってことだね!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
まったく…お前って奴は…~
老人の喜ばせ方に長けている。▼~
:[カンナ]|
もう、老人とか言わないでよね。~
お父さんはちっとも老人じゃないんだから。▼~
そんなことより、~
賊を倒したら球投げの続きをやろう!▼~
今度、勝ったら屋台のおいしいものを~
みーんな買ってね!▼~
:[ギュンター]|
ふふ、いいだろう…▼~
せっかくの機会だ。~
利き腕でないほうで投げてやる。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
何か言った?▼~
:[ギュンター]|
いや、気にするな。~
老人の独り言だ。▼~
**ユウギリ [#t8fbb127]
:[ユウギリ]|
カンナ。▼~
:[カンナ]|
あ、お母さん!▼~
:[ユウギリ]|
あとでお時間よろしいかしら?~
お渡ししたいものがありますの。▼~
:[カンナ]|
えーっ!▼~
:[ユウギリ]|
なんですか、そのお返事は…~
嫌なのですか?▼~
:[カンナ]|
嫌っていうか…~
だって…その…▼~
…せっかく敵がたくさん現れたのに、~
時間がもったいないよ…▼~
敵がたくさん現れたから、~
あたし、たくさんたくさんやっつけたいの!▼~
:[ユウギリ]|
もちろん、それでいいですわ。~
私は賊を殲滅したあとのお話をしているのです。▼~
:[カンナ]|
あ、そうなんだ!~
それならいいよ!▼~
じゃあ、あたしは戦闘に戻って、と…▼~
:[ユウギリ]|
ちょ、ちょっとお待ちになって!~
カンナは今もしかして…▼~
戦いたくて戦いたくてしょうがないという~
気持ちなのかしら?▼~
:[カンナ]|
よくわかるね!~
実はそうなの!▼~
最近、敵を見るとこう…▼~
体の中がボーって燃えるような感じになって、~
たまらなくなるの!▼~
:[ユウギリ]|
…………▼~
薄々感づいてはいましたが…~
ついに発現したのですね。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ユウギリ]|
カンナ、それは私の気質ですわ。~
私も敵前でそういう気持ちになるのです。▼~
:[カンナ]|
えっ、お母さんも?▼~
:[ユウギリ]|
教育に悪いと思い、あなたの前では極力~
見せずにおりましたが…▼~
私は人呼んで、白夜の戦闘狂…▼~
敵と戦うことが最大の喜びで、~
断末魔の声を聞くとうっとりしてしまいますの。▼~
:[カンナ]|
わかるよ…~
その気持ち、すっごくわかる!▼~
:[ユウギリ]|
そうでしたか…▼~
…うっ…▼~
:[カンナ]|
あ、あれ? どうしたの?~
いけないことなの?▼~
似ないほうがよかったの?▼~
:[ユウギリ]|
いいえ、その逆ですわ…▼~
私に似てくれて、ありがとうございます。~
愛しい我が子…▼~
…今の私は、そういった気持ちでおります。▼~
:[カンナ]|
そっかー!~
それならよかった!▼~
…あ、こんなことしている間に~
せっかくの敵が倒されちゃう…▼~
:[ユウギリ]|
確かに、そうですわね!~
では、いざ…~
:[カンナ]|
…あ、でも待って、お母さん。▼~
お母さんさっき、言ってたよね。~
あとで渡したいものがあるって。▼~
あれは何?~
なんか気になってきたから今、言って?▼~
もしかして…~
すんごく強い武器とかっ!?▼~
:[ユウギリ]|
違いますわ。~
前掛けです。▼~
:[カンナ]|
…前掛け?▼~
:[ユウギリ]|
私が昔、親からもらった前掛けと~
同じものを、あなたのために作ったのです。▼~
:[カンナ]|
あ、ありがとう…~
でも、どうして前掛け?▼~
:[ユウギリ]|
親が作ってくれた前掛けが、~
子どもに幸運をもたらす…▼~
私がそう信じているからです。▼~
…昔、私は親からもらった前掛けを~
落としてしまいました。▼~
しかしそれを…カムイさんが~
拾ってくれたのです。▼~
そこからカムイさんとの友情が始まり…~
そして、結婚に至りました。▼~
全ては親からもらった前掛けのおかげ、~
私はそう思っています。だから…▼~
:[カンナ]|
へえー、そんなことがあったんだ…▼~
…ってことは、あたしも前掛けを~
どこかで落とせばいいの?▼~
:[ユウギリ]|
い、いえ…落とさないでください。~
あとで渡しますから、大事にしてくださいね。▼~
:[カンナ]|
わかった。大事にするっ。~
どんな前掛けなのかなー! 楽しみ!▼~
:[ユウギリ]|
…あら、長話をしてしまいましたね。~
戦闘狂にあるまじき行為です。▼~
:[カンナ]|
うふふ、本当だね!▼~
:[ユウギリ]|
では、思い切り暴れましょう。~
お互い、本能をむき出しにしてっ!▼~
**クリムゾン [#q1dd48b4]
:[カンナ]|
うんしょ、うんしょ!▼~
よし、取れたーっ!▼~
:[クリムゾン]|
…カンナ?~
地面を掘り起こして、何をしているんだい?▼~
:[カンナ]|
ああ、お母さん!▼~
実はね、ここに埋まってた石を~
取り出したところなんだー!▼~
ほら、この石を見て?~
ここだけキラキラ光ってるでしょ?▼~
:[クリムゾン]|
おや、本当だね。▼~
:[カンナ]|
これを見つけて、どうしても~
ほしくなっちゃったんだ!▼~
:[クリムゾン]|
へえ…驚いたね。~
私とおんなじだ。▼~
実は私も、そういうのが大好きでね。▼~
:[カンナ]|
えっ、そうだったの?▼~
:[クリムゾン]|
そうさ。~
カムイと仲よくなって…▼~
結婚に至ったのも、こういうキラキラ石の~
話題が始まりだったんだ。▼~
:[カンナ]|
へえー! 知らなかったー!▼~
:[クリムゾン]|
ふふっ…~
カムイったら、おかしくってね。▼~
「愛という名のデコレーションで~
飾り付けてほしい」だなんて言ってさ。▼~
それが、あいつなりのプロポーズだった。▼~
まったく、あのときは~
笑いをこらえるのに必死だったよ。▼~
:[カンナ]|
愛という名の…デコレーション?▼~
:[クリムゾン]|
あはは…なんだか照れくさくなってきた。~
まあ、この話はいつかするよ。▼~
とにかくカンナは、~
このキラキラした部分だけほしいんだろ?▼~
:[カンナ]|
うんうん!~
でも、石を壊すのが難しそうで…▼~
:[クリムゾン]|
そこは私に任せな。~
そらっ!▼~
ほら、キラキラした部分だけ取れたよ。▼~
:[カンナ]|
うわぁ! すごい!~
ありがとう、お母さん!▼~
:[クリムゾン]|
で、これをどうするつもりだい?▼~
:[カンナ]|
うーん…~
それはわかんないや…▼~
:[クリムゾン]|
だったら、私が教えてあげるよ。▼~
武器に貼り付けたり、~
いろんな楽しみかたがあるんだ。▼~
ただ、この話は賊を倒してからにしよう。~
奥が深くて、長話になるからね。▼~
:[カンナ]|
うん、わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[クリムゾン]|
私もさ。▼~
カムイに似てるとばっかり~
思ってたお前が、私にも似てきた…▼~
私は、すごくうれしいよ…▼~
**ユキムラ [#j573185b]
:[ユキムラ]|
よし…~
絡操は壊れていないみたいですね…▼~
賊に壊されたかと思って~
ヒヤヒヤしましたよ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、それ何?▼~
:[ユキムラ]|
うわわっ!~
カンナ…!▼~
こ、これは絡操ですよ。▼~
:[カンナ]|
それはわかるよ。▼~
そうじゃなくて、今…紙みたいなものを~
隠したよね? それは何?▼~
:[ユキムラ]|
そうですか?~
紙みたいなものなど持っていませんが…▼~
:[カンナ]|
嘘はダメだよ。~
ほら、うしろに持ってるでしょ?▼~
:[ユキムラ]|
うぅ…~
気付かれてしまいましたか…▼~
:[カンナ]|
それって、絵だよね?~
見せて見せてー!▼~
:[ユキムラ]|
すみません。~
見せることはできないんです。▼~
一緒に描いたカムイさんに、~
怒られてしまいますからね…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
悲しいな…▼~
お父さんとお母さんだけ仲良く絵を描いてて、~
僕には見せてもくれないなんて…▼~
僕だけ仲間はずれ…▼~
:[ユキムラ]|
ち、違うんですよ?~
貴方にはあとで見せようと思っていたのです。▼~
カムイさんと、~
そういう計画を進めてきたのです。▼~
:[カンナ]|
計画って?▼~
:[ユキムラ]|
…わ、わかりました。~
言える範囲で教えちゃいましょう。▼~
今、私が隠し持っているのは~
貴方を描いた絵です。▼~
この絵を、あとでこの中に~
入れるという計画です。▼~
:[カンナ]|
僕の絵を絡操の中に入れるの?▼~
:[ユキムラ]|
これは絵を自動的に~
見せてくれるという絡操なんですよ。▼~
中にはミコト様…~
つまり貴方のおばあ様の絵や…▼~
そして、カムイさんが~
生まれたばかりのころのものなど…▼~
いろんな絵が入っています。▼~
:[カンナ]|
へえー、家族の絵がたくさん入ってるんだ!▼~
:[ユキムラ]|
はい、そういうことです。▼~
で、あとでその中に、~
カンナを描いた一枚を加えるという計画です。▼~
家族みんなで絡操を囲み、~
この絵をあなたの手で入れてもらいたいのです。▼~
だから、ちっとも仲間はずれなんかでは~
ないんですよ?▼~
むしろ子どものための…~
カンナのための計画です。▼~
:[カンナ]|
そうだったんだ…~
変なこと言ってごめんなさい。▼~
:[ユキムラ]|
いいんですよ。~
気にさせてしまった私が悪いんですから。▼~
貴方は何も悪くありません。▼~
:[カンナ]|
でも僕の絵…~
今、ちょっとだけ見てみたいなぁ…▼~
:[ユキムラ]|
ふふふ、それはいけませんよ。▼~
今は我慢しておいて、あとで一気に見たほうが~
感動すると思いますよ?▼~
:[カンナ]|
はーい!~
じゃあ我慢する!▼~
:[ユキムラ]|
えらいですね。~
では、賊を倒してしまいましょう。▼~
早く倒せば、それだけ早く~
絵を見られますからね。▼~
:[カンナ]|
…そうだね!~
よーし、一瞬でやっつけてやるんだから!▼~
仕掛けるなら、今だ!▼~
:[ユキムラ]|
ははは…▼~
思い立ったらすぐに作業を開始する。~
まるで若い頃の私のようですね…▼~
**フローラ [#k1af40ba]
:[カンナ]|
お母さん。~
私たち、今日も朝からがんばったね。▼~
:[フローラ]|
ええ。隊のみんなのお世話を、~
二人できちんとできたわね。▼~
:[カンナ]|
お母さん、いい動きしていたよ。▼~
:[フローラ]|
あなたもよ。~
その小さい体で、縁の下の力持ちみたいだった。▼~
:[カンナ]|
えへへ、そうかなぁ?~
ありがとう!▼~
でも…お母さんにだから言うけど…▼~
気疲れがすごいよぅ…▼~
:[フローラ]|
ええ、顔を見ればわかるわ。~
ほんと、ごめんね。▼~
あなたが気配りに余念のない~
完璧主義に育ってしまったのは…▼~
私の気質があなたに~
受け継がれてしまったのかも。▼~
:[カンナ]|
でも、この性格は全然嫌じゃないよ。▼~
みんなのお世話してると~
すごく楽しいし!▼~
ときどきこんな自分に疲れちゃうけど、~
こればっかりは仕方ないよ。▼~
:[フローラ]|
よかった…~
そう言ってもらえると救われるわ…▼~
:[カンナ]|
あ、そうだ。昨日お父さんが、~
すごくうれしい言葉をかけてくれたよ。▼~
:[フローラ]|
何?▼~
:[カンナ]|
「カンナ、毎日よくかんばってるね」って。~
「みんな、すごく感謝してるよ」って。▼~
お父さんは、私たちの細かいお世話まで~
しっかり見てくれてる…▼~
そう思ったら、すっごくうれしかったの!▼~
:[フローラ]|
うふふ。~
さすがカムイさん。▼~
私が彼と結婚したのも~
そういうところに惹かれたからなのよ。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
そうなんだ!▼~
:[フローラ]|
…昔ね、私が今みたいに疲れて~
一人でしゃがみこんでいたことがあったの。▼~
そしたらカムイさんが~
声をかけてくれて、相談に乗ってくれた。▼~
完璧にやろうとする自分に~
疲れてしまうって話したら…▼~
カムイさんは、~
こう言ってくれたわ。▼~
「優秀なメイドにも悩みがあるなんて~
人間らしくていい」▼~
「親近感を覚える」って…▼~
「疲れているなら~
何も考えずにぐっすり眠って」って。▼~
そう言うカムイさんの目は~
とても優しくて…愛情に満ちていたわ…▼~
:[カンナ]|
わー、素敵!!▼~
:[フローラ]|
私はカムイさんの言う通り、~
何も考えずにぐっすり眠ったの。▼~
そしたら、すっかり元気になっちゃって。▼~
:[カンナ]|
何も考えずにぐっすり眠る…か…~
私、そんなことしたことないかも…▼~
:[フローラ]|
そうよね。~
私たちの性格だとなかなか…▼~
ねえ、カンナ。賊を倒したら~
何も考えずにぐっすり眠らない?▼~
神社の境内かどこかで~
二人でお昼寝するの。▼~
:[カンナ]|
興味ある…~
お母さんにぴったりくっついて寝てもいい?▼~
:[フローラ]|
もちろんよ!▼~
:[カンナ]|
…ああ、でも…~
それだと…お世話が…▼~
:[フローラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
…お昼寝している間、~
みんなのお世話は誰がするの?▼~
:[フローラ]|
そこは大丈夫。~
さっきカムイさんに言われたの。▼~
お祭り中は、お世話のことは気にしないで~
自由に過ごしてって。▼~
カムイさんが私たちの代わりに~
みんなのお世話をしてくれるんだって。▼~
:[カンナ]|
うわーっ!~
お父さん、優しい!▼~
:[フローラ]|
というわけで、賊を倒したらお昼寝!~
もう一踏ん張りよ!▼~
:[カンナ]|
そうだね!▼~
お父さんがどういうお世話をするのか~
すっごく気になるけど…▼~
でも、そこは頭から追い払って、~
お昼寝のことだけ考える!▼~
**イザナ [#y11bf74a]
:[カンナ]|
お父さん!いろんな出店があるよ!~
すごくワクワクしちゃうね〜!▼~
:[イザナ]|
だよねだよね〜カンナ!~
ボクも興奮しっぱなしだよ〜!▼~
でもさ、まだ敵が残ってるからね〜。~
あんまり油断しちゃダメだよ〜。▼~
:[カンナ]|
そんなこと言われても…~
どうしてもお店に目がいっちゃうよ…▼~
:[イザナ]|
わかる。わかるよ〜その気持ち。~
この誘惑にはなかなか勝てないよね〜。▼~
でも、油断して怪我しちゃったらさ〜、~
この後、遊べなくなっちゃうでしょ〜?▼~
そうなっちゃったら後悔すると思うんだよね〜。~
カンナもボクもさ〜。▼~
:[カンナ]|
そうだね、お父さん!~
じゃあ僕、がんばって戦いに集中するよ!▼~
:[イザナ]|
ありがとうね〜カンナ。~
それを聞いて安心したよ〜。▼~
でも、ぶっちゃけちゃうとさ〜、~
本当はカンナには戦って欲しくないんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
えっ…どうして?▼~
:[イザナ]|
子供を戦わせるなんてさ、親失格じゃない?~
実はけっこう気にしてるんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
僕、お父さんの足手まといになってる?▼~
:[イザナ]|
…そうじゃない。~
ボクはカンナの身が心配なんだ。▼~
カンナが戦いで傷つきでもしたら…~
ボクは絶対に自分を許せない。▼~
だから、できればカンナには~
安全な場所で静かに暮らして欲しい。▼~
:[カンナ]|
…僕も安全で静かな場所で暮らしたいよ。▼~
でも、一人で暮らすのは嫌だ!~
みんなで一緒に暮らしたいんだ!▼~
だから、僕はがんばって戦ってる!~
お父さんも同じじゃなかったの!?▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
…すまない。~
ボクが間違ってたよ。▼~
もう二度とカンナとは離れない。~
約束する。▼~
:[カンナ]|
…うん!▼~
:[イザナ]|
でも、やっぱりボクってダメな父親だよ〜。▼~
自分が戦ってる理由を~
子供に思い出させてもらっちゃうんだからさ〜。▼~
:[カンナ]|
ううん!~
そんなことないよ!▼~
明るくて、楽しくて、優しくて、頭がよくて…~
僕にとっては世界で一番のお父さんだよ!▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
うわぁ〜もうなんだろこれ〜!~
ボク、今が人生で1番幸せな瞬間かも〜!▼~
結婚してよかった〜!~
カンナが生まれてきてくれて超よかった〜!▼~
というかもう…生きててよかった〜!▼~
:[カンナ]|
うん!~
僕もよかった〜!▼~
:[イザナ]|
カンナ、キミのことは~
ボクが絶対に一生、守っていくからね。▼~
:[カンナ]|
あはは〜!~
ありがとう、お父さん!▼~
**アシュラ [#z4c052e0]
:[アシュラ]|
おい、カンナ…~
お前、大丈夫か?▼~
:[カンナ]|
大丈夫って?~
僕は大丈夫だけど…▼~
どうかしたの?▼~
:[アシュラ]|
いや…最近…お前が暗いとか…~
様子が変だっていう噂を聞いたんだ。▼~
:[カンナ]|
僕が暗い? 様子が変?▼~
…うーん…なんのことだろう…~
別に悩みごととかもないけどなぁ…▼~
…………▼~
…あ。~
もしかしたら、あれのことかなぁ?▼~
:[アシュラ]|
なんだ?~
心当たりがあるのか?▼~
:[カンナ]|
うん。僕、最近よく~
お父さんの真似をしてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
は? 俺の真似?~
なんだそれ?▼~
:[カンナ]|
知りたい?~
だったら見せてあげるよ?▼~
…俺はカンナ。~
薄汚れた盗賊だ…▼~
…俺に近寄らないほうがいいぜ…~
あんたたちの名誉のためにもな…▼~
こんな感じ。~
けっこう似てるでしょう?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[カンナ]|
これが、暗いとか~
様子が変とか思われたのかなぁ…▼~
:[アシュラ]|
…しかし、どうしてまた俺の真似を?▼~
:[カンナ]|
かっこいいからだよ。~
僕、お父さんに憧れてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、大きくなったら、~
お父さんみたいな男になりたいんだ。▼~
お父さんみたいなかっこいい男になって、~
一緒にコウガ公国を再建したいんだ。▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
カ、カンナ…▼~
そんなこと思っているなんて…~
ちっとも知らなかったぜ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、泣いてるの?▼~
:[アシュラ]|
…いや、泣いちゃいないさ。~
薄汚れた盗賊に涙は似合わねえからな。▼~
:[カンナ]|
僕が真似しているのが嫌だった?~
お父さんに憧れているのが嫌だった?▼~
:[アシュラ]|
そうじゃねえ、その逆だ…~
極上にうれしいんだよ…▼~
:[カンナ]|
ああ、よかったー。~
心配しちゃったよー。▼~
:[アシュラ]|
だが、本気で国を再建したいなら、~
俺みたいな奴の真似はやめたほうがいいかもな。▼~
:[カンナ]|
えーっ、どうして?▼~
:[アシュラ]|
昔、カムイに絆の大切さ、~
仲間の大切さを教わったことがあってな…▼~
それを聞いて、俺は考えさせられた…▼~
一人じゃ国は再建できねえ。~
再建のためには絆の深い仲間たちが必要だってな。▼~
で、仲間と絆を深めるには、俺みたいな奴より、~
お前みたいな人間のほうが適している。▼~
:[カンナ]|
僕みたいって、どういうこと?▼~
:[アシュラ]|
笑顔だよ。~
お前のような純粋な笑顔に人は集まる。▼~
せっかくの長所なんだから、~
自分の手で壊しちゃいけねえよな。▼~
:[カンナ]|
そっかー。じゃあ僕、お父さんの真似は~
しないほうがいいのかなぁ。▼~
せっかく今日…~
夢がかなうと思ったんだけどな…▼~
:[アシュラ]|
夢?▼~
:[カンナ]|
うん。今日のお祭りはお父さんの真似をして、~
お父さんと一緒に歩きたかったんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんみたいな盗賊の服を作ったんだ。~
それを着て、親子で歩きたいと思ってるの。▼~
…俺は薄汚れた盗賊…~
…焼き鳥は塩しか受けつけねえぜ?▼~
みたいなことを屋台で言いたかったのに…▼~
:[アシュラ]|
ふっ…なんでそんなことを思いつくのか。~
子どもって奴は不思議な生き物だ…▼~
…よしわかった。~
じゃあ今日はそうしようじゃねえか。▼~
せっかくのお祭りだ。~
とことんまで付き合ってやるぜ!▼~
**フウガ [#f890ed94]
:[カンナ]|
お父さん!~
お祭りってすごく楽しそうだね!▼~
おいしそうなものを売ってる屋台もあるし、~
面白そうな出店もいっぱいあるよ!▼~
:[フウガ]|
カンナ、あまり浮かれるな。~
今はまだ戦闘中だぞ。▼~
:[カンナ]|
ご、ごめんなさい…~
お父さん…▼~
:[フウガ]|
いや、すまん。~
私も強く言い過ぎた。▼~
祭りが楽しいのは、~
子供のお前には無理もないことだというのに。▼~
:[カンナ]|
お父さんは謝らなくていいよ。~
僕を心配して注意してくれたんだもん。▼~
:[フウガ]|
…お前には苦労をかけてしまっているな。▼~
普通の子供なら、~
無邪気に遊びまわっている年頃だろうに…▼~
:[カンナ]|
そんなことないよ!▼~
僕、お父さんたちのお手伝いができて~
すごく嬉しいと思ってるもん!▼~
:[フウガ]|
そうか。~
それなら私としても救われる思いだ。▼~
だが、今日くらいは思い切り遊んでほしい。~
特別な祭りの日くらいはな。▼~
無論、賊を殲滅した後の話だが…▼~
:[カンナ]|
うん!もちろんだよ!~
お父さんも一緒に遊んでくれるんだよね?▼~
:[フウガ]|
一緒に遊ぶ?▼~
:[カンナ]|
あ、迷惑だった?▼~
:[フウガ]|
いや、そうではない。▼~
ただ、私は幼少時より~
次期族長として育てられたのでな…▼~
こういった祭りの場で遊ぶということに~
あまり慣れていない。▼~
それゆえ、一緒に遊ぶと言われても、~
どうすればいいものかと思索していた。▼~
:[カンナ]|
そんなの簡単だよ!~
一緒に楽しんでくれればいいんだもん!▼~
輪投げをしたり、金魚すくいをしたり!~
絶対に楽しいと思うよ!▼~
:[フウガ]|
う、うむ…~
輪投げとはどのような遊びなのだ?▼~
:[カンナ]|
木でできた輪っかを~
的に向かって投げる遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
なるほど…~
では、金魚すくいとはどのようなものだ?▼~
:[カンナ]|
桶に入った金魚を~
破れやすい網ですくう遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
ふむ…~
風の部族の祭りにはなかったものだ…▼~
どれもこれも初めての経験ではあるが、~
できるだけがんばってみるぞ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
遊びをがんばるなんて、変なお父さん!▼~
:[フウガ]|
ふっ。~
確かにそうだな。▼~
では、そろそろ戦いに集中するとしよう。~
祭りの時間をこれ以上奪われてはかなわん。▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
**アンナ [#t1b0fc29]
:[カンナ]|
お母さん、こんなことになっちゃったけど…~
今日、商売はするんだよね?▼~
:[アンナ]|
もちろんよ。~
さっさと賊を倒して、ガンガン稼ぐわ。▼~
あと、そうだ。~
今日のお祭りの願いごと、やっと決まったわよ。▼~
:[カンナ]|
えっ、何にしたの?▼~
:[アンナ]|
「この子が私みたいな、優秀な商人に~
なりますように」ってお願いするつもりよ。▼~
:[カンナ]|
…優秀な商人かぁ…~
私、なれるかなぁ…▼~
:[アンナ]|
大丈夫、あなたは私の子。~
優秀な商人の血が引き継がれているはずよ。▼~
:[カンナ]|
わかった。~
その言葉を信じてがんばる!▼~
:[アンナ]|
うふふ、その意気よ。~
で、今日売るのは、この花よ!▼~
この花には「私を集めて」っていう~
特殊な花言葉があって…▼~
集めれば集めるほど、~
いいことが起きるという不思議な花なの。▼~
:[カンナ]|
へぇー、おもしろいね!▼~
:[アンナ]|
そうでしょう。▼~
で、花を売る際に一つ、~
商人としての新たなテクニックを伝授するわ。▼~
:[カンナ]|
わかった。~
で、どういうテクニックなの?▼~
:[アンナ]|
…心して聞きなさい。~
あなたはこの花を持ってお祭りを練り歩き…▼~
あなたのことを知らないお客さんに~
花を売ってまわるの。▼~
:[カンナ]|
私のことを知らないお客さんに?▼~
:[アンナ]|
そう、そこが肝心よ。▼~
…まずは見知らぬお客さんを見つけるわよね。~
で、その人に花を買ってもらう。▼~
そしたらしばらくして、~
またその人のところに行って、▼~
「花を買って」って言うの。▼~
その人は、きっとこう言うわ。~
「さっき買ったよ」って。▼~
:[カンナ]|
うん、そうだよね。▼~
:[アンナ]|
そこであなたは、すかさずこう返すの。▼~
「ああ、多分それ、私の双子の姉妹だよ」~
「私の花も買って」って。▼~
こんな感じで、いろんな見知らぬ人に~
売って歩くの。▼~
:[カンナ]|
え、えーっ!?~
それって、嘘をつくってことじゃない?▼~
そんなのやだよー! やりたくないーっ!~
私、そんな商人にはなりたくなーい!▼~
私にそんなことやらせようとするなんて~
お母さん、見損なったよ!▼~
:[アンナ]|
…………▼~
…こ、心にグサリときたわ…▼~
今のは教えちゃいけないテクニック~
だったのかも…▼~
:[カンナ]|
ほんとだよー。▼~
:[アンナ]|
あぁ…私ってダメね…▼~
お金が絡むとつい…~
よからぬことを考えちゃう癖があって…▼~
この手はもう使わないって、~
あのとき反省したのに…▼~
:[カンナ]|
あのときって?~
もしかして、実際にやったことあるの?▼~
:[アンナ]|
…え、ええ…~
実は…カムイに…▼~
:[カンナ]|
えーっ!?~
お父さんにーっ!?▼~
:[アンナ]|
彼…いい人だから、~
真実を打ち明けても怒らなかったわ。▼~
それどころか、二度も買ったのは~
花を気に入ったからだとか言ってくれて…▼~
うぅ…~
思い出すだけで…恥ずかしい…▼~
:[カンナ]|
もう、お母さんったら…~
ほんと、気をつけたほうがいいよ?▼~
娘にそんな手を教えようとしたってバレたら、~
さすがのお父さんも怒るんじゃない?▼~
:[アンナ]|
そ、そうよね…▼~
:[カンナ]|
…でも、この花…ほんときれいだね。▼~
そんなズルい手を使わなくても~
たくさん売れると思うな。▼~
だからちゃんと普通に、~
正々堂々と売ろう?▼~
:[アンナ]|
ええ、そうよね。~
わかった、そうしましょう。▼~
反省の印に、~
今日のお祭りの願いごとは変更しておくわ。▼~
「この子が私みたいな商人になりますように」~
じゃなくて…▼~
「私みたいに、がめつくない商人に~
なりますように」にしておく。▼~
だから、さっきのテクニックは~
聞かなかったことにして?▼~
:[カンナ]|
うふふ、わかった。~
さ、賊を倒して商売を始めよう?▼~
:[アンナ]|
そうね。~
さっさと倒して、じゃんじゃん稼ぐわよっ!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
サービスしちゃうよーっ!▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#r35aafb2]
#comment
終了行:
*その他親世代の親子会話 [#zca0d909]
#contents
**ギュンター [#v9a167da]
:[ギュンター]|
カンナ。~
賊を倒したら、球投げをしないか。▼~
:[カンナ]|
球投げ?▼~
:[ギュンター]|
ああ。~
昔、カムイとよくやったのだ。▼~
二人でこの皮の球を投げ合って~
取れなかったほうが、言うことを聞く。▼~
そういう遊びだ。▼~
:[カンナ]|
何それ!~
おもしろそう!▼~
:[ギュンター]|
この遊びは意外と白熱するぞ。▼~
例えば幼少期のカムイは~
勉学をしたくないときなど、▼~
よく私に球投げを申し込んできた。▼~
躍起になって取りにくい球を投げては、~
私を困らせたものだ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
お母さんったら、頭脳派だね!▼~
楽しそう!~
今すぐやりたいなー!▼~
:[ギュンター]|
今はならぬ~
戦闘中だからな。▼~
:[カンナ]|
えー、いいじゃーん。~
一回だけ!▼~
一回だけしてくれれば、素直に戦闘に戻るから!▼~
:[ギュンター]|
…ふむ。仕方ないな。~
では一回だけだぞ。▼~
:[カンナ]|
やったー!▼~
:[ギュンター]|
では、投げるぞ。~
ほらっ!▼~
:[カンナ]|
よし、取った!▼~
:[ギュンター]|
うまいではないか。▼~
:[カンナ]|
今度は僕が投げるよ。~
それ!▼~
:[ギュンター]|
!?▼~
うぅっ…▼~
:[カンナ]|
あー、お父さん!~
取れなかったー!▼~
お父さんの負けで僕の勝ち!~
というわけで、僕の言うことを聞いてね!▼~
:[ギュンター]|
ぐぅ…わかった…~
で、何が望みなのだ?▼~
焼き鳥をたくさん食べたいのか?~
それともわたあめか?▼~
:[カンナ]|
そんなんじゃないの。~
僕がお父さんにお願いしたいことは…▼~
ずっとずっと一緒にいようねってこと!▼~
:[ギュンター]|
なに…?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんのことが大好きなんだ。▼~
将来はお父さんみたいな、みんなから尊敬される、~
強くて立派な男になるのが夢なんだ!▼~
そんなお父さんと、~
ずっとずーっと一緒にいたいんだ!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
:[カンナ]|
どうしたの?~
僕と一緒にいるのはやだ?▼~
:[ギュンター]|
そんなわけなかろう。~
ただただうれしいのだ…▼~
:[カンナ]|
よかった…~
そう言ってもらえて、僕もうれしい!▼~
:[ギュンター]|
だが…▼~
:[カンナ]|
だが、何?▼~
:[ギュンター]|
いや、なんでもない。▼~
…カンナ。~
負けた私に言う権利がないことはわかっている。▼~
だが、ひと言だけ…~
老人の戯れ言だと思って聞いてくれ。▼~
:[カンナ]|
なに?▼~
:[ギュンター]|
何があっても動じない…~
強い子になるのだぞ。▼~
:[カンナ]|
何があっても動じない…▼~
ああ、お父さんみたいな人になるってことだね!▼~
:[ギュンター]|
…………▼~
まったく…お前って奴は…~
老人の喜ばせ方に長けている。▼~
:[カンナ]|
もう、老人とか言わないでよね。~
お父さんはちっとも老人じゃないんだから。▼~
そんなことより、~
賊を倒したら球投げの続きをやろう!▼~
今度、勝ったら屋台のおいしいものを~
みーんな買ってね!▼~
:[ギュンター]|
ふふ、いいだろう…▼~
せっかくの機会だ。~
利き腕でないほうで投げてやる。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
何か言った?▼~
:[ギュンター]|
いや、気にするな。~
老人の独り言だ。▼~
**ユウギリ [#t8fbb127]
:[ユウギリ]|
カンナ。▼~
:[カンナ]|
あ、お母さん!▼~
:[ユウギリ]|
あとでお時間よろしいかしら?~
お渡ししたいものがありますの。▼~
:[カンナ]|
えーっ!▼~
:[ユウギリ]|
なんですか、そのお返事は…~
嫌なのですか?▼~
:[カンナ]|
嫌っていうか…~
だって…その…▼~
…せっかく敵がたくさん現れたのに、~
時間がもったいないよ…▼~
敵がたくさん現れたから、~
あたし、たくさんたくさんやっつけたいの!▼~
:[ユウギリ]|
もちろん、それでいいですわ。~
私は賊を殲滅したあとのお話をしているのです。▼~
:[カンナ]|
あ、そうなんだ!~
それならいいよ!▼~
じゃあ、あたしは戦闘に戻って、と…▼~
:[ユウギリ]|
ちょ、ちょっとお待ちになって!~
カンナは今もしかして…▼~
戦いたくて戦いたくてしょうがないという~
気持ちなのかしら?▼~
:[カンナ]|
よくわかるね!~
実はそうなの!▼~
最近、敵を見るとこう…▼~
体の中がボーって燃えるような感じになって、~
たまらなくなるの!▼~
:[ユウギリ]|
…………▼~
薄々感づいてはいましたが…~
ついに発現したのですね。▼~
:[カンナ]|
えっ?▼~
:[ユウギリ]|
カンナ、それは私の気質ですわ。~
私も敵前でそういう気持ちになるのです。▼~
:[カンナ]|
えっ、お母さんも?▼~
:[ユウギリ]|
教育に悪いと思い、あなたの前では極力~
見せずにおりましたが…▼~
私は人呼んで、白夜の戦闘狂…▼~
敵と戦うことが最大の喜びで、~
断末魔の声を聞くとうっとりしてしまいますの。▼~
:[カンナ]|
わかるよ…~
その気持ち、すっごくわかる!▼~
:[ユウギリ]|
そうでしたか…▼~
…うっ…▼~
:[カンナ]|
あ、あれ? どうしたの?~
いけないことなの?▼~
似ないほうがよかったの?▼~
:[ユウギリ]|
いいえ、その逆ですわ…▼~
私に似てくれて、ありがとうございます。~
愛しい我が子…▼~
…今の私は、そういった気持ちでおります。▼~
:[カンナ]|
そっかー!~
それならよかった!▼~
…あ、こんなことしている間に~
せっかくの敵が倒されちゃう…▼~
:[ユウギリ]|
確かに、そうですわね!~
では、いざ…~
:[カンナ]|
…あ、でも待って、お母さん。▼~
お母さんさっき、言ってたよね。~
あとで渡したいものがあるって。▼~
あれは何?~
なんか気になってきたから今、言って?▼~
もしかして…~
すんごく強い武器とかっ!?▼~
:[ユウギリ]|
違いますわ。~
前掛けです。▼~
:[カンナ]|
…前掛け?▼~
:[ユウギリ]|
私が昔、親からもらった前掛けと~
同じものを、あなたのために作ったのです。▼~
:[カンナ]|
あ、ありがとう…~
でも、どうして前掛け?▼~
:[ユウギリ]|
親が作ってくれた前掛けが、~
子どもに幸運をもたらす…▼~
私がそう信じているからです。▼~
…昔、私は親からもらった前掛けを~
落としてしまいました。▼~
しかしそれを…カムイさんが~
拾ってくれたのです。▼~
そこからカムイさんとの友情が始まり…~
そして、結婚に至りました。▼~
全ては親からもらった前掛けのおかげ、~
私はそう思っています。だから…▼~
:[カンナ]|
へえー、そんなことがあったんだ…▼~
…ってことは、あたしも前掛けを~
どこかで落とせばいいの?▼~
:[ユウギリ]|
い、いえ…落とさないでください。~
あとで渡しますから、大事にしてくださいね。▼~
:[カンナ]|
わかった。大事にするっ。~
どんな前掛けなのかなー! 楽しみ!▼~
:[ユウギリ]|
…あら、長話をしてしまいましたね。~
戦闘狂にあるまじき行為です。▼~
:[カンナ]|
うふふ、本当だね!▼~
:[ユウギリ]|
では、思い切り暴れましょう。~
お互い、本能をむき出しにしてっ!▼~
**クリムゾン [#q1dd48b4]
:[カンナ]|
うんしょ、うんしょ!▼~
よし、取れたーっ!▼~
:[クリムゾン]|
…カンナ?~
地面を掘り起こして、何をしているんだい?▼~
:[カンナ]|
ああ、お母さん!▼~
実はね、ここに埋まってた石を~
取り出したところなんだー!▼~
ほら、この石を見て?~
ここだけキラキラ光ってるでしょ?▼~
:[クリムゾン]|
おや、本当だね。▼~
:[カンナ]|
これを見つけて、どうしても~
ほしくなっちゃったんだ!▼~
:[クリムゾン]|
へえ…驚いたね。~
私とおんなじだ。▼~
実は私も、そういうのが大好きでね。▼~
:[カンナ]|
えっ、そうだったの?▼~
:[クリムゾン]|
そうさ。~
カムイと仲よくなって…▼~
結婚に至ったのも、こういうキラキラ石の~
話題が始まりだったんだ。▼~
:[カンナ]|
へえー! 知らなかったー!▼~
:[クリムゾン]|
ふふっ…~
カムイったら、おかしくってね。▼~
「愛という名のデコレーションで~
飾り付けてほしい」だなんて言ってさ。▼~
それが、あいつなりのプロポーズだった。▼~
まったく、あのときは~
笑いをこらえるのに必死だったよ。▼~
:[カンナ]|
愛という名の…デコレーション?▼~
:[クリムゾン]|
あはは…なんだか照れくさくなってきた。~
まあ、この話はいつかするよ。▼~
とにかくカンナは、~
このキラキラした部分だけほしいんだろ?▼~
:[カンナ]|
うんうん!~
でも、石を壊すのが難しそうで…▼~
:[クリムゾン]|
そこは私に任せな。~
そらっ!▼~
ほら、キラキラした部分だけ取れたよ。▼~
:[カンナ]|
うわぁ! すごい!~
ありがとう、お母さん!▼~
:[クリムゾン]|
で、これをどうするつもりだい?▼~
:[カンナ]|
うーん…~
それはわかんないや…▼~
:[クリムゾン]|
だったら、私が教えてあげるよ。▼~
武器に貼り付けたり、~
いろんな楽しみかたがあるんだ。▼~
ただ、この話は賊を倒してからにしよう。~
奥が深くて、長話になるからね。▼~
:[カンナ]|
うん、わかった!~
楽しみにしてるね!▼~
:[クリムゾン]|
私もさ。▼~
カムイに似てるとばっかり~
思ってたお前が、私にも似てきた…▼~
私は、すごくうれしいよ…▼~
**ユキムラ [#j573185b]
:[ユキムラ]|
よし…~
絡操は壊れていないみたいですね…▼~
賊に壊されたかと思って~
ヒヤヒヤしましたよ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、それ何?▼~
:[ユキムラ]|
うわわっ!~
カンナ…!▼~
こ、これは絡操ですよ。▼~
:[カンナ]|
それはわかるよ。▼~
そうじゃなくて、今…紙みたいなものを~
隠したよね? それは何?▼~
:[ユキムラ]|
そうですか?~
紙みたいなものなど持っていませんが…▼~
:[カンナ]|
嘘はダメだよ。~
ほら、うしろに持ってるでしょ?▼~
:[ユキムラ]|
うぅ…~
気付かれてしまいましたか…▼~
:[カンナ]|
それって、絵だよね?~
見せて見せてー!▼~
:[ユキムラ]|
すみません。~
見せることはできないんです。▼~
一緒に描いたカムイさんに、~
怒られてしまいますからね…▼~
:[カンナ]|
…………▼~
悲しいな…▼~
お父さんとお母さんだけ仲良く絵を描いてて、~
僕には見せてもくれないなんて…▼~
僕だけ仲間はずれ…▼~
:[ユキムラ]|
ち、違うんですよ?~
貴方にはあとで見せようと思っていたのです。▼~
カムイさんと、~
そういう計画を進めてきたのです。▼~
:[カンナ]|
計画って?▼~
:[ユキムラ]|
…わ、わかりました。~
言える範囲で教えちゃいましょう。▼~
今、私が隠し持っているのは~
貴方を描いた絵です。▼~
この絵を、あとでこの中に~
入れるという計画です。▼~
:[カンナ]|
僕の絵を絡操の中に入れるの?▼~
:[ユキムラ]|
これは絵を自動的に~
見せてくれるという絡操なんですよ。▼~
中にはミコト様…~
つまり貴方のおばあ様の絵や…▼~
そして、カムイさんが~
生まれたばかりのころのものなど…▼~
いろんな絵が入っています。▼~
:[カンナ]|
へえー、家族の絵がたくさん入ってるんだ!▼~
:[ユキムラ]|
はい、そういうことです。▼~
で、あとでその中に、~
カンナを描いた一枚を加えるという計画です。▼~
家族みんなで絡操を囲み、~
この絵をあなたの手で入れてもらいたいのです。▼~
だから、ちっとも仲間はずれなんかでは~
ないんですよ?▼~
むしろ子どものための…~
カンナのための計画です。▼~
:[カンナ]|
そうだったんだ…~
変なこと言ってごめんなさい。▼~
:[ユキムラ]|
いいんですよ。~
気にさせてしまった私が悪いんですから。▼~
貴方は何も悪くありません。▼~
:[カンナ]|
でも僕の絵…~
今、ちょっとだけ見てみたいなぁ…▼~
:[ユキムラ]|
ふふふ、それはいけませんよ。▼~
今は我慢しておいて、あとで一気に見たほうが~
感動すると思いますよ?▼~
:[カンナ]|
はーい!~
じゃあ我慢する!▼~
:[ユキムラ]|
えらいですね。~
では、賊を倒してしまいましょう。▼~
早く倒せば、それだけ早く~
絵を見られますからね。▼~
:[カンナ]|
…そうだね!~
よーし、一瞬でやっつけてやるんだから!▼~
仕掛けるなら、今だ!▼~
:[ユキムラ]|
ははは…▼~
思い立ったらすぐに作業を開始する。~
まるで若い頃の私のようですね…▼~
**フローラ [#k1af40ba]
:[カンナ]|
お母さん。~
私たち、今日も朝からがんばったね。▼~
:[フローラ]|
ええ。隊のみんなのお世話を、~
二人できちんとできたわね。▼~
:[カンナ]|
お母さん、いい動きしていたよ。▼~
:[フローラ]|
あなたもよ。~
その小さい体で、縁の下の力持ちみたいだった。▼~
:[カンナ]|
えへへ、そうかなぁ?~
ありがとう!▼~
でも…お母さんにだから言うけど…▼~
気疲れがすごいよぅ…▼~
:[フローラ]|
ええ、顔を見ればわかるわ。~
ほんと、ごめんね。▼~
あなたが気配りに余念のない~
完璧主義に育ってしまったのは…▼~
私の気質があなたに~
受け継がれてしまったのかも。▼~
:[カンナ]|
でも、この性格は全然嫌じゃないよ。▼~
みんなのお世話してると~
すごく楽しいし!▼~
ときどきこんな自分に疲れちゃうけど、~
こればっかりは仕方ないよ。▼~
:[フローラ]|
よかった…~
そう言ってもらえると救われるわ…▼~
:[カンナ]|
あ、そうだ。昨日お父さんが、~
すごくうれしい言葉をかけてくれたよ。▼~
:[フローラ]|
何?▼~
:[カンナ]|
「カンナ、毎日よくかんばってるね」って。~
「みんな、すごく感謝してるよ」って。▼~
お父さんは、私たちの細かいお世話まで~
しっかり見てくれてる…▼~
そう思ったら、すっごくうれしかったの!▼~
:[フローラ]|
うふふ。~
さすがカムイさん。▼~
私が彼と結婚したのも~
そういうところに惹かれたからなのよ。▼~
:[カンナ]|
えっ?~
そうなんだ!▼~
:[フローラ]|
…昔ね、私が今みたいに疲れて~
一人でしゃがみこんでいたことがあったの。▼~
そしたらカムイさんが~
声をかけてくれて、相談に乗ってくれた。▼~
完璧にやろうとする自分に~
疲れてしまうって話したら…▼~
カムイさんは、~
こう言ってくれたわ。▼~
「優秀なメイドにも悩みがあるなんて~
人間らしくていい」▼~
「親近感を覚える」って…▼~
「疲れているなら~
何も考えずにぐっすり眠って」って。▼~
そう言うカムイさんの目は~
とても優しくて…愛情に満ちていたわ…▼~
:[カンナ]|
わー、素敵!!▼~
:[フローラ]|
私はカムイさんの言う通り、~
何も考えずにぐっすり眠ったの。▼~
そしたら、すっかり元気になっちゃって。▼~
:[カンナ]|
何も考えずにぐっすり眠る…か…~
私、そんなことしたことないかも…▼~
:[フローラ]|
そうよね。~
私たちの性格だとなかなか…▼~
ねえ、カンナ。賊を倒したら~
何も考えずにぐっすり眠らない?▼~
神社の境内かどこかで~
二人でお昼寝するの。▼~
:[カンナ]|
興味ある…~
お母さんにぴったりくっついて寝てもいい?▼~
:[フローラ]|
もちろんよ!▼~
:[カンナ]|
…ああ、でも…~
それだと…お世話が…▼~
:[フローラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
…お昼寝している間、~
みんなのお世話は誰がするの?▼~
:[フローラ]|
そこは大丈夫。~
さっきカムイさんに言われたの。▼~
お祭り中は、お世話のことは気にしないで~
自由に過ごしてって。▼~
カムイさんが私たちの代わりに~
みんなのお世話をしてくれるんだって。▼~
:[カンナ]|
うわーっ!~
お父さん、優しい!▼~
:[フローラ]|
というわけで、賊を倒したらお昼寝!~
もう一踏ん張りよ!▼~
:[カンナ]|
そうだね!▼~
お父さんがどういうお世話をするのか~
すっごく気になるけど…▼~
でも、そこは頭から追い払って、~
お昼寝のことだけ考える!▼~
**イザナ [#y11bf74a]
:[カンナ]|
お父さん!いろんな出店があるよ!~
すごくワクワクしちゃうね〜!▼~
:[イザナ]|
だよねだよね〜カンナ!~
ボクも興奮しっぱなしだよ〜!▼~
でもさ、まだ敵が残ってるからね〜。~
あんまり油断しちゃダメだよ〜。▼~
:[カンナ]|
そんなこと言われても…~
どうしてもお店に目がいっちゃうよ…▼~
:[イザナ]|
わかる。わかるよ〜その気持ち。~
この誘惑にはなかなか勝てないよね〜。▼~
でも、油断して怪我しちゃったらさ〜、~
この後、遊べなくなっちゃうでしょ〜?▼~
そうなっちゃったら後悔すると思うんだよね〜。~
カンナもボクもさ〜。▼~
:[カンナ]|
そうだね、お父さん!~
じゃあ僕、がんばって戦いに集中するよ!▼~
:[イザナ]|
ありがとうね〜カンナ。~
それを聞いて安心したよ〜。▼~
でも、ぶっちゃけちゃうとさ〜、~
本当はカンナには戦って欲しくないんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
えっ…どうして?▼~
:[イザナ]|
子供を戦わせるなんてさ、親失格じゃない?~
実はけっこう気にしてるんだよね〜。▼~
:[カンナ]|
…………▼~
僕、お父さんの足手まといになってる?▼~
:[イザナ]|
…そうじゃない。~
ボクはカンナの身が心配なんだ。▼~
カンナが戦いで傷つきでもしたら…~
ボクは絶対に自分を許せない。▼~
だから、できればカンナには~
安全な場所で静かに暮らして欲しい。▼~
:[カンナ]|
…僕も安全で静かな場所で暮らしたいよ。▼~
でも、一人で暮らすのは嫌だ!~
みんなで一緒に暮らしたいんだ!▼~
だから、僕はがんばって戦ってる!~
お父さんも同じじゃなかったの!?▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
…すまない。~
ボクが間違ってたよ。▼~
もう二度とカンナとは離れない。~
約束する。▼~
:[カンナ]|
…うん!▼~
:[イザナ]|
でも、やっぱりボクってダメな父親だよ〜。▼~
自分が戦ってる理由を~
子供に思い出させてもらっちゃうんだからさ〜。▼~
:[カンナ]|
ううん!~
そんなことないよ!▼~
明るくて、楽しくて、優しくて、頭がよくて…~
僕にとっては世界で一番のお父さんだよ!▼~
:[イザナ]|
カンナ…▼~
うわぁ〜もうなんだろこれ〜!~
ボク、今が人生で1番幸せな瞬間かも〜!▼~
結婚してよかった〜!~
カンナが生まれてきてくれて超よかった〜!▼~
というかもう…生きててよかった〜!▼~
:[カンナ]|
うん!~
僕もよかった〜!▼~
:[イザナ]|
カンナ、キミのことは~
ボクが絶対に一生、守っていくからね。▼~
:[カンナ]|
あはは〜!~
ありがとう、お父さん!▼~
**アシュラ [#z4c052e0]
:[アシュラ]|
おい、カンナ…~
お前、大丈夫か?▼~
:[カンナ]|
大丈夫って?~
僕は大丈夫だけど…▼~
どうかしたの?▼~
:[アシュラ]|
いや…最近…お前が暗いとか…~
様子が変だっていう噂を聞いたんだ。▼~
:[カンナ]|
僕が暗い? 様子が変?▼~
…うーん…なんのことだろう…~
別に悩みごととかもないけどなぁ…▼~
…………▼~
…あ。~
もしかしたら、あれのことかなぁ?▼~
:[アシュラ]|
なんだ?~
心当たりがあるのか?▼~
:[カンナ]|
うん。僕、最近よく~
お父さんの真似をしてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
は? 俺の真似?~
なんだそれ?▼~
:[カンナ]|
知りたい?~
だったら見せてあげるよ?▼~
…俺はカンナ。~
薄汚れた盗賊だ…▼~
…俺に近寄らないほうがいいぜ…~
あんたたちの名誉のためにもな…▼~
こんな感じ。~
けっこう似てるでしょう?▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
:[カンナ]|
これが、暗いとか~
様子が変とか思われたのかなぁ…▼~
:[アシュラ]|
…しかし、どうしてまた俺の真似を?▼~
:[カンナ]|
かっこいいからだよ。~
僕、お父さんに憧れてるんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、大きくなったら、~
お父さんみたいな男になりたいんだ。▼~
お父さんみたいなかっこいい男になって、~
一緒にコウガ公国を再建したいんだ。▼~
:[アシュラ]|
…………▼~
カ、カンナ…▼~
そんなこと思っているなんて…~
ちっとも知らなかったぜ…▼~
:[カンナ]|
お父さん、泣いてるの?▼~
:[アシュラ]|
…いや、泣いちゃいないさ。~
薄汚れた盗賊に涙は似合わねえからな。▼~
:[カンナ]|
僕が真似しているのが嫌だった?~
お父さんに憧れているのが嫌だった?▼~
:[アシュラ]|
そうじゃねえ、その逆だ…~
極上にうれしいんだよ…▼~
:[カンナ]|
ああ、よかったー。~
心配しちゃったよー。▼~
:[アシュラ]|
だが、本気で国を再建したいなら、~
俺みたいな奴の真似はやめたほうがいいかもな。▼~
:[カンナ]|
えーっ、どうして?▼~
:[アシュラ]|
昔、カムイに絆の大切さ、~
仲間の大切さを教わったことがあってな…▼~
それを聞いて、俺は考えさせられた…▼~
一人じゃ国は再建できねえ。~
再建のためには絆の深い仲間たちが必要だってな。▼~
で、仲間と絆を深めるには、俺みたいな奴より、~
お前みたいな人間のほうが適している。▼~
:[カンナ]|
僕みたいって、どういうこと?▼~
:[アシュラ]|
笑顔だよ。~
お前のような純粋な笑顔に人は集まる。▼~
せっかくの長所なんだから、~
自分の手で壊しちゃいけねえよな。▼~
:[カンナ]|
そっかー。じゃあ僕、お父さんの真似は~
しないほうがいいのかなぁ。▼~
せっかく今日…~
夢がかなうと思ったんだけどな…▼~
:[アシュラ]|
夢?▼~
:[カンナ]|
うん。今日のお祭りはお父さんの真似をして、~
お父さんと一緒に歩きたかったんだ。▼~
:[アシュラ]|
えっ?▼~
:[カンナ]|
僕、お父さんみたいな盗賊の服を作ったんだ。~
それを着て、親子で歩きたいと思ってるの。▼~
…俺は薄汚れた盗賊…~
…焼き鳥は塩しか受けつけねえぜ?▼~
みたいなことを屋台で言いたかったのに…▼~
:[アシュラ]|
ふっ…なんでそんなことを思いつくのか。~
子どもって奴は不思議な生き物だ…▼~
…よしわかった。~
じゃあ今日はそうしようじゃねえか。▼~
せっかくのお祭りだ。~
とことんまで付き合ってやるぜ!▼~
**フウガ [#f890ed94]
:[カンナ]|
お父さん!~
お祭りってすごく楽しそうだね!▼~
おいしそうなものを売ってる屋台もあるし、~
面白そうな出店もいっぱいあるよ!▼~
:[フウガ]|
カンナ、あまり浮かれるな。~
今はまだ戦闘中だぞ。▼~
:[カンナ]|
ご、ごめんなさい…~
お父さん…▼~
:[フウガ]|
いや、すまん。~
私も強く言い過ぎた。▼~
祭りが楽しいのは、~
子供のお前には無理もないことだというのに。▼~
:[カンナ]|
お父さんは謝らなくていいよ。~
僕を心配して注意してくれたんだもん。▼~
:[フウガ]|
…お前には苦労をかけてしまっているな。▼~
普通の子供なら、~
無邪気に遊びまわっている年頃だろうに…▼~
:[カンナ]|
そんなことないよ!▼~
僕、お父さんたちのお手伝いができて~
すごく嬉しいと思ってるもん!▼~
:[フウガ]|
そうか。~
それなら私としても救われる思いだ。▼~
だが、今日くらいは思い切り遊んでほしい。~
特別な祭りの日くらいはな。▼~
無論、賊を殲滅した後の話だが…▼~
:[カンナ]|
うん!もちろんだよ!~
お父さんも一緒に遊んでくれるんだよね?▼~
:[フウガ]|
一緒に遊ぶ?▼~
:[カンナ]|
あ、迷惑だった?▼~
:[フウガ]|
いや、そうではない。▼~
ただ、私は幼少時より~
次期族長として育てられたのでな…▼~
こういった祭りの場で遊ぶということに~
あまり慣れていない。▼~
それゆえ、一緒に遊ぶと言われても、~
どうすればいいものかと思索していた。▼~
:[カンナ]|
そんなの簡単だよ!~
一緒に楽しんでくれればいいんだもん!▼~
輪投げをしたり、金魚すくいをしたり!~
絶対に楽しいと思うよ!▼~
:[フウガ]|
う、うむ…~
輪投げとはどのような遊びなのだ?▼~
:[カンナ]|
木でできた輪っかを~
的に向かって投げる遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
なるほど…~
では、金魚すくいとはどのようなものだ?▼~
:[カンナ]|
桶に入った金魚を~
破れやすい網ですくう遊びだよ!▼~
:[フウガ]|
ふむ…~
風の部族の祭りにはなかったものだ…▼~
どれもこれも初めての経験ではあるが、~
できるだけがんばってみるぞ。▼~
:[カンナ]|
あはは!~
遊びをがんばるなんて、変なお父さん!▼~
:[フウガ]|
ふっ。~
確かにそうだな。▼~
では、そろそろ戦いに集中するとしよう。~
祭りの時間をこれ以上奪われてはかなわん。▼~
:[カンナ]|
うん!~
お父さん!▼~
**アンナ [#t1b0fc29]
:[カンナ]|
お母さん、こんなことになっちゃったけど…~
今日、商売はするんだよね?▼~
:[アンナ]|
もちろんよ。~
さっさと賊を倒して、ガンガン稼ぐわ。▼~
あと、そうだ。~
今日のお祭りの願いごと、やっと決まったわよ。▼~
:[カンナ]|
えっ、何にしたの?▼~
:[アンナ]|
「この子が私みたいな、優秀な商人に~
なりますように」ってお願いするつもりよ。▼~
:[カンナ]|
…優秀な商人かぁ…~
私、なれるかなぁ…▼~
:[アンナ]|
大丈夫、あなたは私の子。~
優秀な商人の血が引き継がれているはずよ。▼~
:[カンナ]|
わかった。~
その言葉を信じてがんばる!▼~
:[アンナ]|
うふふ、その意気よ。~
で、今日売るのは、この花よ!▼~
この花には「私を集めて」っていう~
特殊な花言葉があって…▼~
集めれば集めるほど、~
いいことが起きるという不思議な花なの。▼~
:[カンナ]|
へぇー、おもしろいね!▼~
:[アンナ]|
そうでしょう。▼~
で、花を売る際に一つ、~
商人としての新たなテクニックを伝授するわ。▼~
:[カンナ]|
わかった。~
で、どういうテクニックなの?▼~
:[アンナ]|
…心して聞きなさい。~
あなたはこの花を持ってお祭りを練り歩き…▼~
あなたのことを知らないお客さんに~
花を売ってまわるの。▼~
:[カンナ]|
私のことを知らないお客さんに?▼~
:[アンナ]|
そう、そこが肝心よ。▼~
…まずは見知らぬお客さんを見つけるわよね。~
で、その人に花を買ってもらう。▼~
そしたらしばらくして、~
またその人のところに行って、▼~
「花を買って」って言うの。▼~
その人は、きっとこう言うわ。~
「さっき買ったよ」って。▼~
:[カンナ]|
うん、そうだよね。▼~
:[アンナ]|
そこであなたは、すかさずこう返すの。▼~
「ああ、多分それ、私の双子の姉妹だよ」~
「私の花も買って」って。▼~
こんな感じで、いろんな見知らぬ人に~
売って歩くの。▼~
:[カンナ]|
え、えーっ!?~
それって、嘘をつくってことじゃない?▼~
そんなのやだよー! やりたくないーっ!~
私、そんな商人にはなりたくなーい!▼~
私にそんなことやらせようとするなんて~
お母さん、見損なったよ!▼~
:[アンナ]|
…………▼~
…こ、心にグサリときたわ…▼~
今のは教えちゃいけないテクニック~
だったのかも…▼~
:[カンナ]|
ほんとだよー。▼~
:[アンナ]|
あぁ…私ってダメね…▼~
お金が絡むとつい…~
よからぬことを考えちゃう癖があって…▼~
この手はもう使わないって、~
あのとき反省したのに…▼~
:[カンナ]|
あのときって?~
もしかして、実際にやったことあるの?▼~
:[アンナ]|
…え、ええ…~
実は…カムイに…▼~
:[カンナ]|
えーっ!?~
お父さんにーっ!?▼~
:[アンナ]|
彼…いい人だから、~
真実を打ち明けても怒らなかったわ。▼~
それどころか、二度も買ったのは~
花を気に入ったからだとか言ってくれて…▼~
うぅ…~
思い出すだけで…恥ずかしい…▼~
:[カンナ]|
もう、お母さんったら…~
ほんと、気をつけたほうがいいよ?▼~
娘にそんな手を教えようとしたってバレたら、~
さすがのお父さんも怒るんじゃない?▼~
:[アンナ]|
そ、そうよね…▼~
:[カンナ]|
…でも、この花…ほんときれいだね。▼~
そんなズルい手を使わなくても~
たくさん売れると思うな。▼~
だからちゃんと普通に、~
正々堂々と売ろう?▼~
:[アンナ]|
ええ、そうよね。~
わかった、そうしましょう。▼~
反省の印に、~
今日のお祭りの願いごとは変更しておくわ。▼~
「この子が私みたいな商人になりますように」~
じゃなくて…▼~
「私みたいに、がめつくない商人に~
なりますように」にしておく。▼~
だから、さっきのテクニックは~
聞かなかったことにして?▼~
:[カンナ]|
うふふ、わかった。~
さ、賊を倒して商売を始めよう?▼~
:[アンナ]|
そうね。~
さっさと倒して、じゃんじゃん稼ぐわよっ!▼~
:[カンナ]|
わーい!~
サービスしちゃうよーっ!▼~
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