ロールプレイングシミュレーションゲーム(SRPG)「ファイアーエムブレム(FE)」シリーズの第14作目。ニンテンドー3DS専用ソフト。
開発は「ペーパーマリオ」シリーズや「メイド イン ワリオ」シリーズなどで知られる、株式会社インテリジェントシステムズ(IS)。
発売は「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」「ポケットモンスター」等の各シリーズで名高い、任天堂株式会社。
シリーズ作品では前作は「ファイアーエムブレム 覚醒」、次回作はスマートフォン版での「ファイアーエムブレム ヒーローズ」が該当する。前作のセーブデータが3DS内に存在していると、前作プレイ特典があるが、前作の物語の前後といった世界観的な繋がりは基本的にない(タイトルにあるファイアーエムブレムはシリーズ共通で重要な意味を持つが、他細かい点はネタバレに関わるためあえて伏せるものとする)
レーティングは、これまでのシリーズで最も高い、CERO-C(15歳以上)。
キーワードは「if(もしも)」
キャッチフレーズは「祖国の為に剣を取るか。 闇夜を照らす光となるか。 」
- 2015年
- 1月14日 「Nintendo Direct」にて、FEシリーズ最新作として「ファイアーエムブレムif」のタイトルを発表。
- 4月1日 公式ホームページ開設。
- 5月2日 「Nintendo Direct」にて、「白夜王国」「暗夜王国」の2種類の販売を発表。
- 5月31日 「Nintendo Direct」にて、「マイキャッスル」「amiiboへの対応」を発表。ダウンロード版、及びSpecial Edition(限定版)の予約販売を開始。PV「マイキャッスル紹介映像」公開。
- 6月10日 PV「ファイアーエムブレムif 紹介映像」公開。
- 6月16日 E3にて、日本語版PV「ファイアーエムブレムif E3 2015 出展映像」公開。
- 6月17日 PV「兵種紹介映像 白夜の兵種」及び「暗夜の兵種」公開。
- 6月24日 任天堂ホームページ「社長が訊く」コーナーにて、本作が取り上げられる。
- 6月25日 パッケージ版「白夜王国」「暗夜王国」発売。ダウンロード版の配信開始。
- 7月6日 パリで開催の「Japan Expo」にて、PV「Fire Emblem Fates - Kozaki Yusuke draws Felicia for Japan Expo. Full version (3DS)」及び「Speed Cut 」公開。
- 7月8日 PV「第3のシナリオ『インビジブルキングダム』」公開。
- 7月9日 追加コンテンツ「インビジブルキングダム」配信開始。
- 7月23日 追加マップ第1弾の配信開始。
- 7月28日 更新データ(Ver. 1.1) 配信開始。
- 9月17日 追加マップ第2弾の配信開始。
- 11月27日 FEオフィシャルサイト「ファイアーエムブレムワールド」内に、「ファイアーエムブレムif BACKGROUND」がオープン。
- 2016年
- 2月19日 海外版「FireEmblem Fates」、Birthright(白夜王国)/ Conquest(暗夜王国)を北米にて発売。
日本版と同様、Special Editionには第三のシナリオ・Revelation(インビシブルキングダム)も収録。
- 3月4日 追加マップ第3弾の配信開始。
- 4月27日 「ファイアーエムブレム if オリジナルサウンドトラック」発売。CD 7枚+データDVD 1枚、全134曲を収録。
スタッフ†
プロデューサーの樋口雅大氏など、前作「覚醒」と同じ開発チームが担当。また、キャラクターデザインも前作と同じく、コザキユースケ氏。
シナリオは今回、漫画「金田一少年の事件簿」で有名な漫画原作者、樹林伸氏が参加した。
本作も声優を全篇採用。スズカゼ役の小野大輔氏など、前作にも出演した声優も多数参加している。
アクア役(歌唱パート)の蓮花氏は、本作テーマソング「if~ひとり思う~」を含む同名のシングルにてデビュー。
また、ギュンター役・納谷六朗氏の遺作となった。
ストーリー†
平和を愛する白夜王国と、戦によって勢力拡大を目論む暗夜王国が対立する世界。
両国の緊張関係は極限に達し、大きな争いが起ころうとしていた。
白夜王国の王家に生まれ、暗夜王国で育てられた主人公は、
どちらの国とともに戦うかという、大きな決断を迫られる――
― 「ファイアーエムブレムif」公式サイトより ―
特筆事項†
FE史上初のマルチシナリオ、及びいわゆる2パッケージ商法をとった。また、前作同様、有料ダウンロードコンテンツ(DLC)を販売。
更に、amiibo「マルス」「アイク」「ルキナ」「ルフレ」、及びトレーディングカードゲーム「ファイアーエムブレム0(サイファ)」のカード「アリティアの王子 マルス」「マルスを名乗る剣士 ルキナ」「ペガサスナイト ミネルバ」に対応。
作風としては、従来の西洋ファンタジー要素と、シリーズでも珍しい和風テイストとを、本格的に両立させているのが特徴。
DLCではダウンロード版限定の「インビジブル キングダム」が実装。大型というよりパッケージ単位の内容で実質どちらかの作品を一度購入(クリア済みでなければプレイ出来ないわけではない。)しなければ遊べないという点が当初は賛否が分かれた。
システム面では、以下の点が挙げられる。
前作から継続
前作「覚醒」から継続された要素が多い。
- マイユニット
- デュアルシステム (若干の仕様変更有り)
- フリーマップ
- 結婚システム
- すれ違い通信を使用した、他プレイヤーとの交流
前作の改善点
前作で問題とされた以下の点が、ある程度改善された。
- 一部で「単調」と言われたストーリー
→ 複数シナリオによる視点の多角化
- 単純なマップ
→ 後述の「竜脈」等を利用し、マップ種類を増加
- 種類の少ない勝利条件
→ 「制圧」「○ターン以内に離脱」等、条件を増加
- レベルを1まで戻す「チェンジプルフ」によるユニットの無限育成
→レベル変更のない「パラレルプルフ」への差し替え
過去作からの変更点
シリーズ全般を通しても、大きな変更点があった。
- マイユニットの単独主人公化
- 「三すくみ」の統合
- 既存クラス(兵種)の大幅な見直し・名称変更、並びに一部クラスでの性別制限の撤廃
- 武器の使用回数制限の撤廃 (制限なしは「外伝」以来)
- 一部武器での使用メリット・デメリットの追加
新規導入
本作では、以下の新しい試みも為されている。
- 初心者向け「フェニックスモード」
- 「竜脈」によるマップ上のギミック
- 「バトラー」「メイド」「忍」等、過去作には類を見ない新クラス
- ユニットごとに習得している「個人スキル」
- ステータス低下武器「暗器」「手裏剣」
- 追い剥ぎ系の武器による敵兵の脱衣
- 「マイキャッスル」システム
- タッチペンを利用した、仲間ユニットとの親交
- 一部キャラクターとの同性婚
- インターネットを利用した通信対戦・交流
売上・評価†
- 任天堂の2016年度3月期における決算では、売上本数は、国内で78万本、海外で106万本(2本合計)と発表された。
- 任天堂の2017年3月期、経営方針説明会/第 3 四半期決算説明会資料では、売上本数は、国内で約50万本、海外で約110万本(2本合計)と発表されている。
- ウェブサイト「GameRankings」では、「Fire Emblem Fates: Conquest (FEif暗夜編)」が、100%中85.31%となった。
- 家庭用ゲーム雑誌「ファミ通」の「クロスレビュー」では、40点満点中、9/9/9/9 の36点を獲得し、プラチナ殿堂入りを果たした。
その他の話題†
- 本作が発売された2015年は、シリーズ第1作「暗黒竜と光の剣」が発売されてから、ちょうど25周年にあたる。
同年に開催された「-愛と勇気の25周年記念- ファイアーエムブレム祭」においては、本作のミニドラマが披露された。
- 発売当時の任天堂(株)代表取締役社長・岩田聡氏は、本作発売直後の2015年7月に他界。
氏の存命中に同社が発売した3DSゲームソフトでは、本作が最後の作品となった。
- 同社名物「社長が訊く」コーナーでは、生前の岩田氏が開発スタッフにインタビューをしている。
- 2016年2月に、任天堂発売の対戦アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U」において、有料追加コンテンツとして、本作のマイユニットが男女とも、デフォルトの「カムイ」名義で出演した。
- PV「カムイ参戦!!」では、本作内のムービー「決断の時」が使用された。
その後のキャラクター紹介映像でも、サクラ、リョウマ、エリーゼ、マークスの4人が(声だけながら)登場していた。何をやっているんだ!カムイ!!
コメント†
- とりあえず作成してみました。追記・修正よろしくお願い致します。 --
- 特筆事項を書いてみた。すごくわかりにくくなってしまった…。 --
- ↑いくつか書き足した上で、整理してみた。これでどうよ? --
- ↑ありがとうございます! --
- 新兵種は山ほどあるけど、とりあえず類似クラスがあんまり無いバトラー・メイド・忍を例に挙げさせてもらった。あと、海外版のタイトルと発売時期は、アメリカとカナダのAmazonがソース。透魔については何も書いてなかったから省いた。 --
- 略歴に、各種ムービーの公開の日付を加えて頂きたいです。E3の時のとか…。 --
- こうして見ると、ifは従来からの変更点が多いねえ…。列挙するとキリがないから、ある程度絞った方がいい気がする。 --
- 「兵種(クラス)の大幅な見直し・名称変更」とまとめれば、直下の一行削れないかねえ? --
- イフパルレのくだりは、最悪、マイキャッスル内に含まれると解釈するとかどうでしょう? --
- テーマソングのところは、削除して下さっても構いませんよ。(作成者より) --
- ↑×2 ここまでタッチペンを積極的に使うシステムは今まで無かったので、これは残して良いのでは? --
- 指摘されてから1時間で、大分減りましたね…。 --
- ダウンロード版は白夜/暗夜の区別は無く、一種類のみなので、修正させてもらった。 --
- special editionの出荷の日を教えて頂きたいです。 --
- ↑スペシャルエディションの予約受付開始はDL版予約開始と同じで、出荷日は通常版と同じ。実際にその日程で予約・購入したから間違いない。 --
- ↑わざわざご丁寧に、ありがとうございます。 --
- 海外版の発売時期、間違ってる可能性ありと指摘を受けたので、一旦「時期未定」としました。今後の発表待ちですかね。 --
- 「その他の話題」を作成。追記・修正よろしくお願い致します。 --
- アメリカ法人の公式サイトに「Release Date 2016」と記載があるのを見つけましたんで、書き換えました。 --
- コメントアウト中の「売上・評価」は、いつごろ追記したら良いのでしょうか? --
- アメリカ法人よりSpecial Editionの発売と、インビシブルキングダムの現地タイトルが「Revelation」であることが発表されましたので、追記しました。 --
- 「売上・評価」のところですが、コメントアウトしていたら、気づかれない可能性が考えられので、外してみました。駄目でしたら申し訳ありません… --