会話集/章別会話
白夜王国 15章 人狼の峰 †
ナレーション †
なんとか国境を突破した一行。
だが主要な街道は暗夜兵に固められ
とても王城にたどりつけそうにない。
そこで、カムイたちは
新たな道を捜索することにした。
オープニング †
オープニング1 †
+
| | マイユニット男性・私
|
- [スズカゼ]
- 失礼します。
ただいま、偵察より戻りました。▼
- [カムイ]
- どうでしたか…?▼
- [スズカゼ]
- だめです。やはりどの道にも既に、
多くの暗夜兵が配備されていました。▼
主要な街道はもちろん、
人の通らぬような獣道にまで。▼
その数は…
数千にものぼると思われます。▼
- [カムイ]
- 数千…そんなに…▼
それだけの暗夜兵がいたのなら、
さぞ危険な偵察だったでしょう。▼
…ありがとうございます、スズカゼさん。
立派にやり遂げてくれて、助かりました。▼
- [スズカゼ]
- いえ。これしきのこと、当然です。▼
それより、困りましたね…
このような状況では、▼
せっかく暗夜王国内に潜入できたというのに、
王城になど、とてもたどり着けません。▼
- [カムイ]
- くっ…! どこかに無いのですか!?
暗夜兵の手の届かないような道が!▼
- [リョウマ]
- …………▼
そうだな…一つだけ、心当たりがある。▼
- [カムイ]
- えっ…?
リョウマ兄さん、それはどこです?▼
- [リョウマ]
- 難攻不落の高峰…カイエンを通る道だ。▼
- [スズカゼ]
- なんですって…!?
いけません、リョウマ様!▼
そこは暗夜王国の民たちでさえ恐れる、
魔物が棲む山。▼
無事に越えた者は、数えるほどしか
いないと言われているのですよ!?▼
- [リョウマ]
- そうだ。だがそれゆえ、暗夜兵も
迂闊に足を踏み入れたりはしないはずだ。▼
- [スズカゼ]
- それは、そうですが…▼
- [リョウマ]
- どうする、カムイ。
今から進める道は、恐らくそれしかない。▼
- [カムイ]
- …ずっとここでこうしていても仕方ありません。▼
どちらを選んでも危険なことに
変わりのない状況なら、▼
少しでも可能性のあるほうに
賭けるべきです。▼
…行きましょう、カイエンへ。▼
- [リョウマ]
- いいだろう。
では行こう、カイエン峠へ。▼
スズカゼ、なるべく兵の少ない道を
教えてくれるか?▼
- [スズカゼ]
- お任せください。▼
|
オープニング2 †
+
| | マイユニット男性・私
|
- [カムイ]
- はぁ、はぁ…難攻不落の高峰というのは、
伊達ではありません…ね…▼
- [リョウマ]
- 大丈夫か、カムイ?▼
- [カムイ]
- な、何とか…
でも、後方にはかなり参っている人もいます。▼
この辺りで一旦足を止めた方が、
いいかもしれませんね…▼
- [リョウマ]
- そうだな。
では俺は後方にそれを伝えて…▼
…?
何か近づいて来るぞ!▼
- [カムイ]
- え…▼
- [ガルー]
- …グルル…▼
- [リョウマ]
- 危ないぞ、カムイ!▼
(フランネルとガルーが2人登場)
- [ガルー]
- グルルルルル…▼
- [カムイ]
- リ、リョウマ兄さん…
あいつは何です…魔物なんですか!?▼
- [リョウマ]
- いや、あれは…ガルーだ。▼
人と狼の両方の姿をとれる、
獣族の末裔…▼
まさか、実在したとはな。
俺も本物を見るのは初めてだ。▼
カイエンに棲む魔物というのは、
このガルーたちのことだったのか。▼
- [フランネル]
- おい、お前たち、
ここに何しに来たんだよ。▼
- [カムイ]
- ! あなたは…?▼
- [フランネル]
- 俺は、フランネル。
この辺りのガルーのリーダーだ。▼
俺たちの毛皮が目当てなら、
諦めて帰った方が賢明だぜ。▼
これまでそういう奴を…
何人殺したか、わからない。▼
(物が落ちる音)
- [リョウマ]
- なに!?
これは…人骨!?▼
- [カムイ]
- ま、待ってください。私たちは
ただこの場所を通りたいだけなんです!▼
あなたたちに危害を加えるつもりなんて、
一切ありません!▼
- [フランネル]
- 通るため? ここを?
…本当か?▼
- [カムイ]
- はい、本当です。信じてください。
私たちは闘うつもりなんてありません。▼
…みなさん、武器を置いてください。▼
- [リョウマ]
- …ああ。▼
- [タクミ]
- …仕方ないね。▼
- [カムイ]
- すみません…驚かせてしまったことは謝ります。
でもこの通り、私たちに闘う意思はありません。▼
どうかここを通してもらえませんか。▼
- [フランネル]
- …………▼
- [ガルー]
- グルルルルル…!▼
- [フランネル]
- …おい、もういい。▼
こいつらに敵意は無い。
このままここを、通してやろう。▼
- [カムイ]
- フランネルさん…!▼
(突然魔法による攻撃。ガルーの一人に当たる)
- [ガルー]
- ギャアアッ!!▼
(ガルーがロスト)
- [フランネル]
- …っ!?▼
- [カムイ]
- 何です、今の爆発は!?▼
- [リョウマ]
- カムイ、あの頂を見ろ!
さっき爆発したものが、あそこにも…!▼
- [カムイ]
- そんな…あの魔法具から感じる力…
ガロン王に持たされた魔剣に似ています。▼
まさか、
ガロン王やマクベスの罠なのですか…!?▼
- [フランネル]
- おい、おい…大丈夫か!?
なぁ…しっかりしろ!▼
目を開けてくれよ…!
………っ、▼
…う、うぅ…っ!▼
- [カムイ]
- あ…▼
- [フランネル]
- …お前たちが、やったんだな?▼
油断させておいて、
みんな殺すつもりだったのか…!▼
- [カムイ]
- 違います! 違うんです!
これは、私たちがやったのではありません!▼
- [フランネル]
- …死んじまえよ。
よくも俺たちを騙したな…▼
許さない…仲間の仇め!▼
(フランネル、カムイに攻撃。スズカゼが防ぐ)
- [スズカゼ]
- ご無事ですか、カムイ様!▼
- [フランネル]
- くそっ! どけよ、お前!
俺はそいつに用があるんだよ!▼
(フランネル、スズカゼを攻撃)
- [スズカゼ]
- うわああっ!!▼
- [カムイ]
- スズカゼさんっ!▼
- [スズカゼ]
- っ、残念ですが…この状況で、
誤解を解くことは無謀です!▼
攻撃をしないと、
みんなやられてしまいます!▼
- [フランネル]
- 逃がさないぜ…▼
俺たちの仲間を殺したこと、
絶対に許さないからな!▼
お前たちは、全員殺してやる!
ここから生きて帰れると思うなよ!!▼
- [スズカゼ]
- 参りましょう、カムイ様!
…ご決断を!!▼
- [カムイ]
- くっ…! やむを得ません!
みんな、戦闘の準備を!▼
本当は…
あなたたちに刀を抜きたくはありません。▼
無関係な人たちを、
闘いに巻き込みたくはありませんでした。▼
なのに、なのに…▼
…すみません…っ!▼
|
戦闘 †
vsフランネル †
- [フランネル]
- 仲間の仇め…!!
お前たちだけは、許さない!▼
撃破 †
- [フランネル]
- なんで…だよ…
お前たちさえ…来なかったら…▼
クリア後 †
※本章戦闘開始時点でのカムイとスズカゼの支援レベルによって、この後の展開が変わる
カムイとスズカゼの支援がB以下 †
+
| | マイユニット男性・俺
|
- [カムイ]
- すまん、ガルーの皆…▼
俺は、いくら謝っても
許されないことをした…▼
- [スズカゼ]
- いえ…今日のことは、
あなたの罪ではありません。▼
罪があるのは、
あの罠を仕掛けた者です。▼
どうか、思いつめられませんよう…▼
- [カムイ]
- だが、ガルーたちを倒したのは、
紛れもなく俺のこの手だ。▼
それだけは、
これからも背負っていかないとな…▼
- [スズカゼ]
- 優しいですね、カムイ様。▼
私は…あなたにのしかかる重圧を
取り除いて差し上げたい。▼
私はあなたのような人にこそ、お仕えしたい。▼
- [カムイ]
- 仕える…?▼
- [スズカゼ]
- よろしいですか? 白夜の王城兵士のうち、
高い実力や家柄を持つ者は…▼
時期が来れば特定の主君を決め、
忠誠を誓います。▼
ツバキさんとカザハナさんは、サクラ様に。▼
ヒナタさんとオボロさんは、タクミ様に。
アサマさんとセツナさんは、ヒノカ様に。▼
そして、カゲロウさんと
私の兄…サイゾウは、リョウマ様に。▼
- [カムイ]
- …そうだな。▼
ん…? そういえば、スズカゼは…?▼
- [スズカゼ]
- …はい。
私に決まった主君はおりません。▼
長い間…王城に仕えていても、
人に仕えたことはありませんでした。▼
私はずっと主君を決められぬことに
悩んでいましたが…▼
それはきっと、
あなたに仕えるためだったのです。▼
カムイ様…
私は、あなたに仕えると決めました。▼
私が忠誠を誓う主君は…あなたです。▼
- [カムイ]
- スズカゼ…▼
- [スズカゼ]
- それに、あなたに罪があるというのなら、
私にも罪があります。▼
私はあなたに…
いくら謝っても許されないことをしました…▼
- [カムイ]
- え…?▼
- [スズカゼ]
- カムイ様、私は…▼
'(暗転、のち爆発音)'''
- [カムイ]
- …っ!?
さっきの魔法具が、まだ…!?▼
しまった、崖が崩れる…!
うわあああああっ!!▼
'(スズカゼがカムイの手を掴む)'''
- [カムイ]
- やめろ、スズカゼ!
お前まで落ちることになるぞ!▼
- [スズカゼ]
- この手は離せません、カムイ様。
私は、今こそ罪を償わなくては。▼
私のせいで、あなたは暗夜王国に
つれさられたのです…!▼
- [カムイ]
- お前のせいで…?▼
- [スズカゼ]
- はい。あの日、シュヴァリエ公国に
お供していた私は…▼
暗夜王国の軍勢がこっそりと
公国内に入るのを見ていたのです。▼
それなのに、まだ幼かった私は、
その意味に気づかずに…▼
- [カムイ]
- そんな…! 幼かったのなら当たり前だ。
お前のせいじゃない…!▼
- [スズカゼ]
- いいえ…代々、白夜王家に仕える
忍びの家柄である私にとって、▼
それは万死に値する愚かさでした。▼
にもかかわらず、女王となられたミコト様は、
私をお許しくださり、傍に置いてくださった。▼
それは、きっとこのときのため…▼
- [カムイ]
- まさか、スズカゼ…!?▼
- [ヒノカ]
- 大丈夫か、カムイ! スズカゼ!!▼
- [カムイ]
- ヒノカ姉さん!
ここだっ! 早く助けを!▼
- [ヒノカ]
- 待っていろ! 今行く!▼
- [カムイ]
- ! 崖が、崩れる…!▼
- [スズカゼ]
- この命は、あなたのために…▼
…ヒノカ様、
受け止めてください!!▼
はああああああっ!!!▼
- [カムイ]
- う、うわっ!?▼
- [ヒノカ]
- …カムイ!▼
- [スズカゼ]
- お許しください…
私はずっと、あなたの幸せを願っております…▼
どうか生き延びてください…
私のたった一人の主君…▼
…カムイ様…▼
- [カムイ]
- スズカゼーーーーーーーーーーーーーッ!▼
- [ヒノカ]
- そんな…スズカゼ…!▼
- [カムイ]
- あ…、ああ…!
スズカゼ、スズカゼ…っ!▼
うわああああああああああーーーーっ!!!!▼
'(暗転)'''
- [リョウマ]
- …山頂に着いたぞ。
カムイ…平気か…?▼
- [カムイ]
- …………▼
スズカゼ…▼
- [リョウマ]
- …………▼
…見ろ、カムイ。
向こうに、太陽が見える。▼
- [カムイ]
- え…?▼
- [リョウマ]
- いいか? 光の届かぬ暗夜王国でも、
唯一、太陽を望める場所がある。▼
どれだけ暗い闇の中でも、
光の見える場所は必ずある。▼
それが今…
お前の立っているところだ。▼
- [カムイ]
- 暖かい…▼
白夜王国にいた頃に見た…
懐かしくて、暖かい光だ。▼
まるで、スズカゼが…
見守ってくれているみたいだな。▼
- [リョウマ]
- ああ…▼
- [カムイ]
- …………▼
ありがとう、スズカゼ…▼
お前の思いは無駄にはしない。
きっと、この闘いに勝利してみせる。▼
だから、太陽の見えるこの場所から…
見守っていてくれ。▼
…スズカゼ…!▼
|
カムイとスズカゼの支援がA以上 †
+
| | マイユニット男性・俺
|
- [カムイ]
- すまん、ガルーの皆…▼
俺は、いくら謝っても
許されないことをした…▼
- [スズカゼ]
- いえ…今日のことは、
あなたの罪ではありません。▼
罪があるのは、
あの罠を仕掛けた者です。▼
どうか、思いつめられませんよう…▼
- [カムイ]
- だが、ガルーたちを倒したのは、
紛れもなく俺のこの手だ。▼
それだけは、
これからも背負っていかないとな…▼
- [スズカゼ]
- 優しいですね、
カムイ様。▼
そんなあなただからこそ
私は忠誠を誓っているのです。▼
辛い時は、いつでも言ってください。
私はいつでも、あなたのお傍におります。▼
- [カムイ]
- ああ…
ありがとう、スズカゼ…▼
'(暗転、のち爆発音)'''
- [カムイ]
- …っ!?
さっきの魔法具が、まだ…!?▼
しまった、崖が崩れる…!
うわあああああっ!!▼
'(スズカゼがカムイの手を掴む)'''
- [カムイ]
- やめろ、スズカゼ!
お前まで落ちることになるぞ!▼
- [スズカゼ]
- カムイ様…!
この手は決して離しません!▼
あなたは絶対に、
死なせはしない!▼
- [スズカゼ]
- これは…!
崖の下にも、魔法具が!?▼
一か八か、やってみましょう…▼
カムイ様!
決して手を離さないでくださいね!▼
- [カムイ]
- え…!?
- [スズカゼ]
- せいっ!▼
- [カムイ]
- うああああっ!?▼
- [スズカゼ]
- …う…
平気ですか、カムイ様?▼
- [カムイ]
- ああ、おかげで助かった。▼
まさか下からの爆風を使って
俺を引っ張り上げるとはな。▼
…少々、熱かったが。▼
- [スズカゼ]
- お許しください。
あの状況なら…ああするしかなかったのです。▼
- [カムイ]
- 全く…無茶なことをしてくれるな。▼
俺が手を離したら、どうするつもりだったんだ?
崖の下にまっさかさまだぞ?▼
- [スズカゼ]
- そうですね…
その時のことは、考えていませんでした。▼
だって、信じていましたから。
カムイ様が私の手を、
最後まで掴んでいてくれると。▼
- [カムイ]
- ありがとう。▼
- [アクア]
- 大丈夫? 二人とも…!
また爆発音が聞こえたけど…▼
- [カムイ]
- 大丈夫だ、アクア。
二人とも無事だ。▼
- [アクア]
- そう、それなら良かったわ。▼
さっきので最後だと思いたいけれど…
これからは用心して歩きましょう。▼
'(暗転)'''
- [リョウマ]
- よし…山頂に着いたぞ、カムイ。▼
- [カムイ]
- …!
向こうから、光が…?▼
- [リョウマ]
- ああ、あれは、太陽だ。▼
- [カムイ]
- え…?
だが、暗夜王国では太陽など…▼
- [リョウマ]
- いや…見えるんだ。▼
光の届かぬ暗夜王国でも、
唯一、太陽を望める場所がある。▼
どれだけ暗い闇の中でも、
光の見える場所は必ずある。▼
それが今…
お前の立っているところだ。▼
- [カムイ]
- 暖かい… ▼
白夜王国にいた頃に見た、
懐かしくて、暖かい光だ。▼
いつか暗夜と白夜の両国に、▼
この太陽の恵みを
分かち合える時がくるといいな。▼
- [リョウマ]
- そうだな…▼
- [カムイ]
- そのためにも、
俺たちは立ち止まってはいけないんだ。▼
この手で倒してしまった敵や、
巻き込んでしまった民たちのためにも…▼
この戦争に勝利して、
真の平和を取り戻してみせよう。▼
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コメント †