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ヒノカの親子会話

カンナ(女)

[カンナ]
こらっ!
お祭りを台無しにした不届き者たち!▼
どこからでもかかってきなさい!
あたしが相手になってあげるわ!▼
[ヒノカ]
ふっ。
勇ましいな、カンナ。▼
[カンナ]
うん!
だって、あたしはお母さんの娘だもん!▼
敵のことなんてちっとも怖くないよ!▼
[ヒノカ]
そうか。
さすが私の娘だな。▼
[カンナ]
えへへ~。▼
[ヒノカ]
だが、あまり無茶なことはしないでくれ。▼
戦場で背伸びをしても、
いい結果に結びつきはしないからな。▼
相手の力量を見極め、
自分にできることを堅実に遂行していく。▼
それが生き延びるコツだと私は思うぞ。▼
[カンナ]
でも、あたし…
お母さんみたいに強い人になりたいから…▼
[ヒノカ]
ふっ。
ありがとう、カンナ。▼
だが、私も最初から
強かったわけではない。▼
カンナと同じくらいの年のときは
まだまだ泣き虫だった。▼
[カンナ]
えっ!? 本当に!?
お母さんが泣き虫だったの!?▼
[ヒノカ]
あ、あまり大声で言わないでくれ…
少し恥ずかしいからな…▼
だが、泣き虫だったのは真実だ。▼
カムイが暗夜王国に
さらわれてから…▼
私は自分の手で大切な人を
守れるようになりたいと思った。▼
それから天馬兵としての訓練を始めたのだが…
初めのころは訓練の辛さに泣いてばかりだった。▼
それまでの姫としての生活とは
全く違った日々になってしまったからな。▼
馬に乗るときは毎回、足が震えたし、
初めて空を飛んだときは…▼
…その…いろいろとやらかしたものだ。
頭から落ちたりな。▼
[カンナ]
あはは!
今のお母さんからは想像できないね!▼
[ヒノカ]
だから、カンナも無理をする必要はない。
少しずつ成長していけばいいんだ。▼
[カンナ]
うん! わかった!
あたし、もう無茶なことはしないよ!▼
[ヒノカ]
ああ。
そうしてくれると私も安心だ。▼
[カンナ]
でも、お母さん…
本当にお父さんのことが好きだったんだね!▼
[ヒノカ]
な、なっ!?
と、突然、何を言い出す?▼
[カンナ]
だって、そんなに辛い訓練を続けられたのも
お父さんを助けたかったらでしょ?▼
[ヒノカ]
…そうだな。
それを心の支えにしていたのは事実だ。▼
[カンナ]
お父さんは幸せ者だね。
お母さんにこんなに愛されて。▼
[ヒノカ]
わ、私だって幸せ者だ…▼
カムイとカンナにすごく愛されていると…
日々、実感しているのだからな。▼
[カンナ]
ふふふー
それ、お父さんに伝えておくね!▼
[ヒノカ]
い、言わなくていい!
言わなくても…わかっているだろうしな!▼
[カンナ]
お母さん、照れちゃってる!
可愛いー!▼
[ヒノカ]
は、母親をからかうんじゃない!▼
ほら、話はこの辺で終わりにしないと。
お祭りで遊ぶ時間がなくなってもいいのか?▼
[カンナ]
そ、それはやだ!
わかった、じゃあお話はここまでね!▼
でも、天幕に帰ったらもっともっと…
お母さんの子どものころのお話を聞きたいな!▼
[ヒノカ]
ああ、わかった。
たっぷりと聞かせてあげよう。▼
カンナと一緒に過ごせる時間は…
たくさんあるのだからな。▼

ディーア

[ヒノカ]
…………▼
[ディーア]
大丈夫だよ、母さん。
母さんは俺が死んでも守るから。▼
[ヒノカ]
…急にどうした?
なぜそんなことを言うんだ?▼
[ディーア]
だって…
今、思い出してただろ?▼
母さんの母さん…ミコトさんが
死んじまったときのことをさ…▼
[ヒノカ]
…すまない。
余計な心配をかけてしまったようだ。▼
私なら大丈夫だ。▼
ただ、あの日もちょうど、
こんな祭りの日だったからな。▼
息子に心配をさせてしまうとは
私も母親としてはまだまだ未熟なようだ。▼
[ディーア]
そんなことないぜ…
母さんは最高の母さんだ…▼
[ヒノカ]
…ありがとう。
私もディーアが息子で誇らしいよ。▼
だが、さっきの発言は許すことができない。▼
[ディーア]
さっきの発言?▼
[ヒノカ]
死んでも私を守ると言ったな。
そんなことは今後、二度と口にしないでほしい。▼
[ディーア]
…………▼
[ヒノカ]
ディーアの勇ましさは
おそらく私の影響だろう。▼
私を想ってくれての
言葉だということも理解している。▼
ただ、私は愛する息子の死なんて
微塵も想像したくないんだ。▼
そんなことは想像しただけで…
身も心も引き裂かれそうになる…▼
[ディーア]
母さん…▼
わかった。
二度と言わないぜ。▼
[ヒノカ]
ありがとう。
ディーア。▼
さぁ、共に戦い、共に生き抜こう!
そして、この地の平穏を取り戻すんだ!▼
そうしたら、親子3人で…
祭りの続きを楽しもう。▼
[ディーア]
ああ。▼

ゾフィー

[ヒノカ]
民が楽しみにしていた祭りを
台無しにするとは…▼
賊め!
この私が成敗してくれる!▼
[ゾフィー]
そうよそうよ!
娘のあたしも黙ってはいないわ!▼
[ヒノカ]
ふっ。
ゾフィーよ、ずいぶんと勇ましくなったな。▼
[ゾフィー]
そ、そうかな?▼
多分、母さんが
横にいてくれるからだと思う。▼
母さんの側にいると
なんだか自分まで強くなった気になるもん。▼
[ヒノカ]
ふっ。
そうか。▼
[ゾフィー]
ねぇ、母さん…▼
あたしも母さんみたいな
立派な武人になれるかな?▼
[ヒノカ]
もちろんだ。
ゾフィーにはそれだけの才能がある。▼
とは言え、お前一人の力では
強くなるのは難しいかもしれない。▼
[ゾフィー]
えっ…
どういうこと?▼
[ヒノカ]
私もそうだった。▼
守るべき民た家族、
共に切磋琢磨する仲間たち…▼
そんな存在を感じることができたからこそ、
私は強くなれたのだと思う。▼
[ゾフィー]
そっか…
一人じゃ強くなる理由もないものね。▼
でもそれなら、
あたしは大丈夫な気がしてきた!▼
だって、守りたい仲間も
大切な家族も側にちゃんといるから!▼
[ヒノカ]
ああ。
その通りだな。▼
お前の成長が楽しみでならない。
これからも側で見守らせてくれ。▼
[ゾフィー]
うん!
ちゃんと見ててね、母さん!▼

ミドリコ

[ヒノカ]
おのれ、賊め!
この私が1人残らず成敗してくれる!▼
[ミドリコ]
お母さん、いさましくて格好いいけど…
けがだけには気をつけてね!▼
[ヒノカ]
わかっている、ミドリコ。
怪我をしないようにできるだけ心がける。▼
だが、ひとたび戦いが始まれば、
自身の身を案じてばかりもいられない…▼
[ミドリコ]
じゃあ、お母さんの身は
ミドリコがあんじてあげるの!▼
お母さんがあぶなかったら、
おおごえであぶないって言ってあげるわ!▼
[ヒノカ]
ふふふ。
それは頼もしい。▼
しかし、ミドリコは本当に
優しい子に育ってくれたな。▼
[ミドリコ]
えへへ?
そうかなぁ…▼
[ヒノカ]
長いこと秘境に預け…
充分に目をかけることもできなかったのに…▼
[ミドリコ]
お母さん…▼
[ヒノカ]
私が具体的に
何をしてあげられたかはわからないが…▼
それでもここまで立派に育ってくれて…
ありがとう、ミドリコ。▼
[ミドリコ]
お、お礼をいうのはミドリコのほうだよ。▼
ひきょうで暮らしてても
お母さんのきもちはちゃんと届いてたもん。▼
お母さん、ミドリコにいっぱい
あいじょうをそそいでくれて…ありがとう。▼
[ヒノカ]
……▼
が、頑張れヒノカ!
娘の前で泣いてはダメだ!▼
強く勇ましい母であるために!
こ、こらえるんだヒノカ!▼
[ミドリコ]
ふふふ。
お母さん、だーいすき!▼

グレイ

[グレイ]
こんな日を狙って襲ってくるとは。
賊も粋じゃねえな。▼
[ヒノカ]
ああ。皆が楽しんでいる時に奇襲をかけるなど
卑怯極まりない…▼
せっかくの祭りが台無しになってしまった。
グレイも楽しみにしていただろうに。▼
[グレイ]
いや、母さん、俺はもう子供でもない。
祭りではしゃぐ時期はとうに過ぎたさ。▼
[ヒノカ]
そうか? だが、この祭りには
甘いものを売っている屋台もたくさんあるぞ。▼
わたあめに果物を使った飴…
甘い匂いがそこかしこから漂ってくる。▼
[グレイ]
ああ。この香り…俺も気になっていた。
後で回る店は既に目星をつけてある。▼
母さん、迅速に賊を排除するぞ!
一刻も早く祭りを再開させるためにな!▼
[ヒノカ]
ふふっ。口では大人ぶっていても
まだまだ子どもだな。▼
[グレイ]
うるさいな…
砂糖が俺を呼んでるんだよ。▼
[ヒノカ]
お前は本当に甘いものに目がないな。
私も甘味は好きだが、これほどではないぞ。▼
いったい誰に似たんだか…
グレイは甘いものの何がそんなに好きなんだ?▼
[グレイ]
そんなのわからない。
好きなものは好きとしかいいようがない。▼
母さんだって、
父さんのどこが好きかは説明できないだろ?▼
[ヒノカ]
な、なななっ!?
なんでそういう話になるんだ!?▼
[グレイ]
好きなものの話をしてたからな。
母さんの好きな人は父さんだろ?▼
[ヒノカ]
そ、それは…そう…だが…▼
[グレイ]
なんだ、歯切れが悪いな。
もう気持ちが冷めているのか?▼
[ヒノカ]
そんなわけないだろう!
あんなに誠実な男は他にはいない!▼
わ、私は今でもサイゾウのことが…
サイゾウの…ことが…▼
…好きだ。▼
[グレイ]
ふっ。
顔が真っ赤だぜ、母さん。▼
[ヒノカ]
お、お前! 母親をからかったな!
罰として今日は甘いものは買ってやらん!▼
[グレイ]
ええっ!?
それはちょっとひどすぎだろ!▼
[ヒノカ]
いいや、ちっともひどくはない!
私の純情をもてあそんだ罪、思い知るがいい!▼
[グレイ]
す、すまない、母さん!
俺を許してくれ! 母さーーん!▼

キヌ

[キヌ]
母さん母さん!
楽しそうなものがいっぱいだよ!▼
どうしよ?
何から遊べばいいか迷っちゃう!▼
[ヒノカ]
落ち着け、キヌ。
まずは賊を掃討するのが先だ。▼
[キヌ]
うん! そっちもすごく面白いもんね!
賊はみーんなアタシが相手しちゃう。▼
命が惜しくない奴はかかってこい!
白夜王国の妖狐キヌ、参る!▼
…ってね!▼
[ヒノカ]
ふふ…今のは私の真似か?▼
[キヌ]
そうそう! 似てたー?▼
[ヒノカ]
ああ。とても勇ましかったぞ。
戦を恐れない性格は私に似たのかもな。▼
[キヌ]
えへへー、だったら嬉しいな!▼
あれ?
あっちに何かあるよ、母さん!▼
あっ、お化け屋敷だって!
すっごく楽しそう! 行ってくるね!▼
[ヒノカ]
ま、待て、キヌ!
戦場を離れる気か!?▼
[キヌ]
ううん! そんなんじゃないよ!
ちょっとのぞきに行ってみるだけ!▼
[ヒノカ]
ダメだダメだダメだ!
そんな理由で戦線を離脱するな!▼
[キヌ]
わかった!
母さんがそう言うならやめとくね。▼
[ヒノカ]
す、素直なのはいいことだが…
やはり少し天真爛漫過ぎるか…▼
[キヌ]
母さんとお祭りこれて嬉しいな。
秘境にはこんなのなかったからね。▼
[ヒノカ]
キヌ…▼
お前には秘境での暮らしを強いてしまい…
悪いことをしたと思っている。▼
嫌な思いや、寂しい思いも
たくさんさせてしまっただろう…▼
だから、私はこれから母として
お前の側を片時も離れないつもりだ…▼
…………▼
…キヌ?▼
[キヌ]
あっ、母さん! こっちこっちー!
金魚すくいはここにあったみたい!▼
それからね、あっちにもまだまだ
屋台がいっぱいあるよー!▼
[ヒノカ]
キヌと片時も離れないのは…
なかなか難しそうだな…▼

ヒサメ

[ヒノカ]
民が心待ちにしていた祭りを荒らす賊め…▼
この私が成敗してくれる。▼
[ヒサメ]
母さん、猛る気持ちは理解出来ますが、▼
ここは慎重に進むのが得策です。▼
死角も多い戦場ですから。▼
どこから奇襲されてもおかしくありません。▼
[ヒノカ]
さすがヒサメだな。▼
戦場をよく見ている。▼
しかし、私が声を上げることで、▼
敵の気を民からそらすことができる。▼
[ヒサメ]
それはそうかもしれませんが…▼
母さんにとっては危険な策となります。▼
私は母さんに無事でいてもらいたいです。▼
[ヒノカ]
安心しろ。▼
私はまだ死ぬつもりはない。▼
ヒサメの成長していく姿も▼
まだまだ見守りたいしな。▼
[ヒサメ]
ならばもう少し、▼
自身の身も案じてください。▼
[ヒノカ]
ふふふ。なかなか難しいことだな。▼
母であることと、戦士であることの両立は。▼
[ヒサメ]
それが難しいというのなら、▼
私が母さんを守ります。▼
この命に代えてでも…▼
[ヒノカ]
それはダメだ。▼
お前の命と引き換えに助かったのなら、▼
私は生きながら地獄をさまようことになる。▼
[ヒサメ]
では、二人で強くなるしかありませんね。▼
どちらも死なずに、生き延びれるように。▼
[ヒノカ]
ふっ。▼
そういうことになるな。▼
[ヒサメ]
母さん、帰ったら私に▼
稽古をつけてくれませんか?▼
[ヒノカ]
あぁ。▼
もちろんいいとも。▼
今まであまり稽古をつけてやれなかった分…▼
厳しくいくから、覚悟をしておけ。▼
[ヒサメ]
はい。▼
お願いします、母さん。▼

ミタマ

[ミタマ]
寝ていたい ああ寝ていたい 寝ていたい…▼
[ヒノカ]
おいミタマ!?
戦場で気の抜ける歌を詠むな!▼
[ミタマ]
そんなこと言われても困りますわ。
人間、睡魔には勝てないものですの。▼
[ヒノカ]
がんばれ、ミタマ。
何とか打ち勝て。▼
[ミタマ]
ええー…▼
あ。それならお母様。
何か面白い話でもしていただけません?▼
そうしたら眠気も覚めるかもしれませんわ。▼
[ヒノカ]
面白い話?
例えばどういうものだ?▼
[ミタマ]
例えば…そうですわね、
お父様のどういうところに惚れたのかとか。▼
[ヒノカ]
そ、それのどこが面白い話だ!!▼
[ミタマ]
我が父親ながら、お父様は
決して優秀な臣下とは思えません。▼
端から見ていて、
お母様に同情することも多々ありますの。▼
なのにお母様はお父様を部下になさって、
挙句の果てには旦那様にもなさった…▼
そんなにお父様が
好みの男性だったのですか?▼
[ヒノカ]
い、いや…
別にそういうわけでは…▼
[ミタマ]
ではどうして?
まず、臣下にした理由を知りたいですわ。▼
[ヒノカ]
…は、初めて会ったときは…
アサマがすごい僧侶に見えたのだ。▼
しかし、実際に臣下にしてみると…
その…▼
[ミタマ]
見る目がない
ああ見る目がない 見る目がない…▼
[ヒノカ]
う、うるさいっ!
いちいち詠まなくていい!▼
[ミタマ]
でも、それくらいのことは
よくあることですわ。▼
問題は結婚です。
好みでもないのに、どうして結婚を?▼
[ヒノカ]
…き、き、聞かれたから答えるが…▼
ある日…アサマが勝手に
私の天幕に乗り込んできたのだ…▼
[ミタマ]
ま、ま、ま、まあ! いかがわしい!
なんという男ですのっ!▼
[ヒノカ]
…そして彼は…
この世でもっとも不遜と思える求婚をしてきた。▼
[ミタマ]
も、もちろんそのときは
お断りしたのですわよね?▼
[ヒノカ]
い…いや…
受け入れた…▼
[ミタマ]
はぁ?▼
[ヒノカ]
「認めますか? それとも認めますか?」
あいつは選択肢をひとつしか提示しなかった。▼
仕方がないだろう…▼
[ミタマ]
なんでしょう。この夫にして
この妻ありという感じですわね。▼
思い切り目が覚めましたわ。
いろんな意味で…▼
[ヒノカ]
…まあ、好きに言ってくれていい。
何がどうあれ…私は今、幸せなのだ。▼
お前のような、かわいい子も
生まれてきてくれたしな。▼
[ミタマ]
…や、やめてくださいな。
褒められるのは慣れていませんのよ。▼
眠気も醒めたことですし、
とにかくわたくしは戦闘に戻ります。▼
わたくしは 立派な大人に なりたいの…▼
まさにこの一句。▼
わかってはいましたが、
お二人はとんでもない夫婦ですわね。▼
がんばれ、ミタマ。
信じられるのは自分だけですわ…▼
[ヒノカ]
そ、そうか…
でも何かあったら相談に乗るからな。▼
[ミタマ]
ええ。万が一そんな機会があれば、
その時はぜひよろしくお願いします…▼

マトイ

[ヒノカ]
マトイ、気を抜くな。
敵の奇襲に注意するんだ。▼
ここは死角も多いからな…
屋台の影からの奇襲もありえるぞ。▼
[マトイ]
わかったわ、母さん。▼
母さんは前方を。
背後はあたしにまかせて。▼
[ヒノカ]
ふっ。
我が娘ながらなんとも頼もしい。▼
[マトイ]
戦姫と呼ばれる母さんの子供だもの。
あたしだってがんばらないと。▼
[ヒノカ]
マトイ、お前とは今まで
離れ離れに暮らしていた…▼
だから、私が何を教えたわけでもない…▼
それでもこんなに立派に成長してくれたこと…
本当に誇りに思うぞ。▼
[マトイ]
母さんは色々とあたしに教えてくれたわ。
言葉ではなく、行動でね。▼
遠く離れた秘境にでさえ、
母さんの武勇は伝わってきたんだもの。▼
[ヒノカ]
そうか…
そう言ってもらえると救われる。▼
[マトイ]
ずっとずっと、憧れていたわ。▼
あたしは父さんと母さんの背を追って、
天馬武者になったの。▼
[ヒノカ]
マトイ…▼
…そうか。
私の背を追ってくれた、か…▼
ツバキ、どうやら私たちは
ちゃんと責任を果たせているようだぞ。▼
こんなに嬉しいことはないな。▼
[マトイ]
…母さん?▼
[ヒノカ]
ふっ。
なんでもない。独り言だ。▼
[マトイ]
母さん、あたし母さんからは
もっともっと学びたいと思ってるわ。▼
[ヒノカ]
それなら、情けない姿は見せられないな。▼
ついてこい、マトイ!
母の戦がいかなるものかお前に見せてやろう!▼
[マトイ]
ええ!
母さん!▼

シャラ

[ヒノカ]
祭りを楽しむのは
賊を全て殲滅してからだな。▼
シャラよ、気を抜くでないぞ。
敵はどこからでも襲ってくる。▼
[シャラ]
まかせておいて…
私もここで死ぬつもりはないわ…▼
[ヒノカ]
ふっ、なかなかにたくましく育ってくれたな。▼
長く離れ離れで暮らしていたから
お前の成長が心配だった。▼
しかし、そんな心配は杞憂だったな。
立派に成長してくれて、本当に嬉しく思う。▼
[シャラ]
そう…
母さんが嬉しいのならよかったわ…▼
[ヒノカ]
だが、秘境での暮らしは寂しかったであろう。
これからはずっと、お前のそばにいるからな。▼
[シャラ]
別に寂しくはなかったわ…
私にはオトモダチがたくさんいたし…▼
[ヒノカ]
お友だち?
それは誰のことだ?▼
[シャラ]
今ここで召喚してもいいけど…
お祭り、めちゃくちゃになるわよ…?▼
[ヒノカ]
そ、それは困ってしまうな…▼
[シャラ]
そうだ思い出した…
母さんにこの折り紙をあげる…▼
[ヒノカ]
これはずいぶんと大量だな。▼
[シャラ]
千枚あるわ…
全部にまじないを書いてあるの…▼
父さんとも千羽の鶴を折ったんでしょう?
だから、私も折りたいと思って…▼
[ヒノカ]
それで千枚ものの折り紙にまじないを…
大変なの労力だっただろうに…▼
[シャラ]
私とも一緒に…
鶴を折ってくれる?▼
[ヒノカ]
当たり前だ!
千羽でも万羽でも一緒に折ろう!▼
[シャラ]
よかった…
これでオトモダチが千人に増えるわ…▼
[ヒノカ]
…………▼
やはり、普通の折り紙で折ろうか…▼
[シャラ]
そう…残念…▼

ジークベルト

[ヒノカ]
賊め…
祭りの日を狙って襲撃してくるとは…▼
決して許すことはできぬ!
白夜王国第一王女、ヒノカが相手になるぞ!▼
[ジークベルト]
私も共に戦うよ。
母上の武を間近で学ぶ良い機会だし。▼
[ヒノカ]
そうか。
頼りにしているぞ、ジークベルト。▼
[ジークベルト]
…………▼
[ヒノカ]
どうした、ジークベルト?▼
[ジークベルト]
…迷惑ではないかな?
私が母上の側にいるのは…▼
[ヒノカ]
どういうことだ?▼
[ジークベルト]
いや、私が側にいることで…
余計な気を使わせてしまうのでは…▼
[ヒノカ]
ジークベルト…▼
…お前とは長いこと
離れ離れで暮らしていた。▼
だから、私たちが共に過ごせた時間も
普通の母子よりは短いものだ…▼
[ジークベルト]
…………▼
[ヒノカ]
それでも私は…
常にお前のことを思っていた。▼
[ジークベルト]
母上…▼
[ヒノカ]
だから、さっきのような悲しいことは…
もう二度と言って欲しくない…▼
[ジークベルト]
ごめん…
母上の気持ちは理解していたのに…▼
もう二度と迷惑だなんて
言わないと誓うよ。▼
[ヒノカ]
ありがとう、ジークベルト。▼
私はこれからはできるだけ
お前と過ごす時間を作りたいと思っている。▼
[ジークベルト]
嬉しいよ、母上。▼
私は母上から学びたいと思っていることが
まだまだたくさんあるからね。▼
[ヒノカ]
ほう。たとえばなんだ?
私にできることならなんでも教えるつもりだ。▼
[ジークベルト]
一番、学びたいと思っているのは…
人心掌握のすべかな。▼
[ヒノカ]
人心掌握?
それなら私よりも適任な者がいると思うが…▼
[ジークベルト]
何を言っているんだ。
母上以上の適任者などいないよ。▼
だって、母上は…
敵国の王子の心を射止めたのだからね。▼
[ヒノカ]
!!??▼
[ジークベルト]
並大抵の人にできることではない。
天才的な人心掌握の能力だと思うよ。▼
[ヒノカ]
か、からかうんじゃない!▼
[ジークベルト]
ははは。からかってなんかいないよ。
私はいたって真面目だ。▼
だから、ご指導をよろしくお願いします、母上。▼
[ヒノカ]
む、むぅ…▼

フォレオ

[ヒノカ]
民が心待ちにしていた祭りを荒らす賊どもめ!
お前たちを許すことは絶対にできん!▼
どこからでもかかってこい!
白夜王国第一王女のヒノカが相手になるぞ!▼
[フォレオ]
まあ…!
お母様、すごく格好いいです!▼
[ヒノカ]
そ、そうか?
あ、ありがとう…▼
[フォレオ]
…………▼
[ヒノカ]
どうした、フォレオ?▼
[フォレオ]
いえ、あの…▼
僕もお母様くらい勇ましく戦えたら
よかったのになと思いまして…▼
[ヒノカ]
…ふむ。
フォレオは充分、勇ましいと思うぞ。▼
[フォレオ]
えっ…でも、僕…
いつもこういう格好をしてますし…▼
[ヒノカ]
外見など勇ましさにはまるで関係ない。
大事なのは心だ。▼
[フォレオ]
心…▼
[ヒノカ]
どのような敵にも臆さず、
勇気を持って立ち向かっていく心。▼
フォレオにも間違いなく
そんな勇ましい心が備わっている。▼
お前の戦う姿を見ていればわかることだ。
だから安心しろ。▼
[フォレオ]
お母様…▼
でも、僕はもっともっと…
お母様みたいに勇ましくなりたいです!▼
だから、今度、
僕に稽古をつけてくれませんか?▼
[ヒノカ]
ふっ。
もちろんだ。▼
私たちはもう
以前のように離れて暮らしてはいない。▼
だから、これからはできる限り、
フォレオとの時間を作っていくつもりだ。▼
[フォレオ]
ありがとうございます、お母様。▼

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Last-modified: 2023-08-19 (土) 18:02:36
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