シグレの親子会話

アクア

[アクア]
…シグレ。
この間、あなたが書いた歌詞だけど…▼
[シグレ]
ああ、読んでもらえましたか?▼
[アクア]
ええ、でも…
少し…ピンとこなかったかも。▼
[シグレ]
えっ!?▼
うぅ…ショックです…
自信があっただけに…▼
ちなみに、参考までに…
どの辺りがだめでしたか?▼
[アクア]
そうね…
歌詞の主役の女性の描写かしら。▼
だって、あんな英雄的な女性、この世にいる?
非現実的すぎるわよ。▼
[シグレ]
ああ、そういうことですか。▼
でしたら母さん…俺は間違っていません。
だって、彼女は存在しますから。▼
俺は、その彼女の
ありのままの姿を書いたのです。▼
[アクア]
そうなの? そんな人がいるなら…
私、見てみたいわ。▼
[シグレ]
はい、いいですよ。
じゃあ今度、鏡を持ってきますね。▼
[アクア]
鏡?▼
[シグレ]
あの英雄的な女性は、母さんです。
俺は母さんのことを書いたんです。▼
[アクア]
わ、私の話だったの!?
全然心当たりがないけど…▼
[シグレ]
以前、俺のいた秘境が
敵に襲われたときのことですよ。▼
母さんは俺を助けにきて、
こう言ってくれましたよね。▼
「この子に手を出すことは許さない」
「狙うなら私を狙いなさい」って。▼
俺はあの母さんが大好きで、
そのかっこいい姿を歌詞にしたんです。▼
[アクア]
どういうこと?
私、そんなこと言っていた!?▼
[シグレ]
はい、言いましたよ。
俺はしっかり記憶しています。▼
[アクア]
そんな…
私、あのときは必死で…▼
それでつい、そんなことを
口走ってしまったのかしら。▼
[シグレ]
というわけで、あの人物は
ちゃんと実在するんです。▼
[アクア]
…………▼
…ごめんなさい…▼
そうとは知らず、ピンとこないとか
偉そうなことを言ってしまって…▼
恥ずかしくて…
穴があったら入りたい気分よ…▼
[シグレ]
いいえ、いいんですよ。
俺の歌詞の未熟さがいけないんです。▼
俺、もう一度、書いてみます。
そしたらまた見てください。▼
[アクア]
ええ、もちろんよ。
…でもシグレ。▼
この歌って、完成したら
みんなの前で発表するつもりなの?▼
[シグレ]
それは…
当然、そのつもりですけど。▼
[アクア]
だったら…私のことだってバレないように…
ボカした感じにしてもらえない?▼
なんか…恥ずかしくって…▼
[シグレ]
あはは、わかりましたよ。▼
でもまあ、わかる人には
わかってしまうと思いますけどね。▼
俺はその方がいいですけど。▼
だって…
母さんは、俺の自慢ですから。▼
[アクア]
まったく…この子ったら…▼
[シグレ]
…………▼
…母さん。ずっと俺の傍にいてくださいね。
もうどこにも行かないでください…▼
[アクア]
なあに?
声が小さくて、聞こえなかったわ。▼
[シグレ]
なんでもありません!▼
さあ、では早く賊を倒しましょう。▼
あの歌のようにかっこいい母さんの勇姿、
余すところなく見せつけてください!▼
[アクア]
わ、わかったわ…!▼

マイユニット

+  マイユニット男性・僕
+  マイユニット男性・俺
+  マイユニット男性・私

ジョーカー

[シグレ]
…………▼
[ジョーカー]
また空を見上げてるのか、シグレ。
スキだらけで危なっかしいぞ。▼
[シグレ]
ご、ごめんなさい、父さん。▼
父さんがそばにいたから安心しちゃって…
つい油断してしまいました。▼
[ジョーカー]
俺だって常にお前を守れるわけではない。
油断するなら自軍の陣地だけにしろ。▼
…お前にもしものことがあったら、
俺はお前を絶対に許さんからな。▼
[シグレ]
…父さん。▼
[ジョーカー]
で、空を見上げて何を思っていた?
空には何も見当たらないぞ。▼
[シグレ]
そうなんです。
空には何もありません。▼
だからこそ、このどこまでも高い空に
吸い込まれていくような感覚になって…▼
はぁ…
やっぱり、空っていいですね。▼
[ジョーカー]
…何を言っているかさっぱりわからん。▼
[シグレ]
俺は夕方の、紅茶色をした空が好きです…
父さんを思い出すので…▼
[ジョーカー]
…………▼
そうか。▼
だがお前は天馬で飛び上がって、
空から地面を見る方が好きじゃないのか?▼
[シグレ]
そうですね。
それをすると、大抵の悩みは消えますから。▼
でも、地面から空を
こうして見上げるのもいいものですよ。▼
その魅力に、今、気づいたんです。▼
[ジョーカー]
どういうことだ?▼
[シグレ]
地面からなら、父さんと一緒に…
空を見上げることができますから。▼
[ジョーカー]
ふっ。
だが、俺はあまり空に興味がない。▼
[シグレ]
それでもいいんです。▼
大切なのは
同じ時間を共有することですから。▼
俺は父さんと…
もっと一緒に過ごしたいです。▼
[ジョーカー]
…なるほどな。
それなら俺にも興味がある。▼
今まで、あまり
お前をかまってやれなかったからな。▼
これからは時々…
一緒に空でも見上げるとするか。▼
[シグレ]
はい!
父さん!▼

スズカゼ

[シグレ]
父さん、
聞きたいことがあるんですけど…▼
[スズカゼ]
なんでしょうか?
答えられることならなんでも答えますよ。▼
[シグレ]
父さんはどうして、
母さんと結婚したんですか?▼
[スズカゼ]
なっ!? なななっ!?
どうしてそんなことが聞きたいのですか?▼
[シグレ]
仲間と話しているときに
親の馴れ初めの話になったんです。▼
でも、俺、話せませんでした。
あまり詳しく知らなかったので。▼
[スズカゼ]
そ、そうですか…
若い子たちの間ではそんな話題が…▼
[シグレ]
無理ならかまいませんけど…▼
[スズカゼ]
そ、そんなことはありませんよ。
別にやましい話ではありませんし。▼
それに今後、シグレが会話に
入れないのもかわいそうですからね。▼
[シグレ]
じゃあ、教えてくれますか?▼
[スズカゼ]
ええと、そうですね…
は、鳩が紡いだ恋、とでもいいましょうか…▼
[シグレ]
鳩ですか?
あの、空を飛んでいる鳩?▼
[スズカゼ]
いえ、やっぱり違いますね…▼
女中と漢方薬…
白い花にアクア様の涙の物語…▼
[シグレ]
父さん…
全然、わかりません。▼
[スズカゼ]
すみません…
やはり私には上手く話せません…▼
頭の中には鮮明に残ってはいるのですが、
言葉で表すとなるととても難しいです。▼
[シグレ]
ははは。
俺にもその気持ちはわかります。▼
空の素晴らしさを実感はできても、
言葉としては表現できませんから。▼
[スズカゼ]
理解してくれて嬉しいです。▼
馴れ初めを上手く
説明することはできませんでしたが…▼
これだけははっきりと言えます。▼
シグレは私とアクア様が
愛し合って生まれた大切な子供ですからね。▼
[シグレ]
父さん…
俺にはその言葉だけで充分です。▼
[スズカゼ]
これからもシグレの成長を
ずっとそばで見守らせてくださいね。▼
[シグレ]
ありがとうございます、父さん。▼

ツバキ

[ツバキ]
あっ、シグレー!
良かった、無事そうでー。▼
[シグレ]
父さん!▼
[ツバキ]
残念だよねー、この状況。
せっかくお祭り気分になってたのにさー。▼
[シグレ]
大丈夫ですよ。敵を全て倒せば、
お祭りも再開されるはずです。▼
[ツバキ]
それはそうなんだけどねー。
楽しみにしてた分、気分の落差がさー。▼
[シグレ]
父さんはお祭りが好きなんですね。
知りませんでした。▼
[ツバキ]
ただのお祭りなら別にいいんだけどさー。
今日は特別なお祭りでしょ?▼
子供の成長を祝い、更なる成長を願う…
そういうの今までできなかったからさー。▼
[シグレ]
父さん…▼
[ツバキ]
ま、本当は今更、
そんなことを願わなくてもいいんだけどねー。▼
シグレはもう充分、
立派に育ってくれてるからさー。▼
[シグレ]
そんな…俺なんかまだまだです…
何もかもが完璧な父さんに比べたら…▼
[ツバキ]
…………▼
シグレが俺を認めてくれているのは
素直に嬉しいと思うよ。▼
でも、俺と自分を比べる必要はないよ。
シグレにはシグレのいいところがあるし。▼
[シグレ]
ははは。
そうでしょうか…▼
[ツバキ]
それに俺だって、
完璧じゃないこともあるんだよー?▼
[シグレ]
えっ?
そうなんですか?▼
[ツバキ]
父親としての自分。
これは完璧だとは思えないな…▼
長い間、息子を秘境に閉じ込めちゃったし、
父親らしいこともあまりできなかった…▼
…むしろ、父親失格と言っていいかもね。▼
[シグレ]
そ、そんなことはありません!
父さんは…立派な父さんです!▼
秘境での暮らしだって、
俺の安全を考えてのことです。▼
俺はちゃんと理解していますから…
自分を父親失格だなんて…言わないでください。▼
俺の大好きな父さんのことを悪く言うのは、
父さん自身でも許しません。▼
[ツバキ]
シグレ…▼
ありがとう、シグレ。
もう二度と言わないと約束するよ。▼
[シグレ]
はい。▼
[ツバキ]
じゃ、お詫びとして…
今日は思いっきり一緒に遊ぼうー。▼
今まで聞けなかったシグレのわがまま、
なんでも聞いてあげるよー!▼
[シグレ]
ありがとうございます、父さん。▼
じゃあ俺、屋台の食べ物を
たくさんおねだりしちゃいますからね。▼
[ツバキ]
いいよー。
全部の屋台を完全制覇しちゃおうー!▼
[シグレ]
あはは、それは楽しみですねー!▼
ではそのためにも…
俺は賊の討伐に戻ります。▼
お祭りを完璧に再開させましょうね、
父さん!▼
[ツバキ]
うんっ!
それはもう、完璧にねー!▼

サイラス

[シグレ]
父さん、ちょっとお聞きしたいことが
あるのですが…▼
[サイラス]
ああ。いいぞ。
なんでも聞いてくれ。▼
[シグレ]
父さんは、母さんのどんなところを
好きになったのですか?▼
[サイラス]
ええっ!?▼
な、なんだよ、いきなり。
どうしてそんなことを知りたいんだ?▼
[シグレ]
理由は聞かないでください。
今は言えません。▼
[サイラス]
…言わなきゃ教えてあげられないぞ。
大事なことなんだからな。▼
[シグレ]
えー…▼
[サイラス]
えーってなぁ…▼
[シグレ]
…………▼
…わかりました。▼
実は今…歌を作っているんです。▼
その歌詞に、父さんが母さんに
どう惚れたかっていうところを入れたいんです。▼
[サイラス]
か、歌詞にか!?
それはまた、どうして…▼
[シグレ]
その曲を、二人の結婚記念日に
贈ろうと思うのです。▼
[サイラス]
結婚記念日…!
ああ、そういうことか…!▼
ありがとう。
お前って本当に優しい奴だな。▼
だったら、話すことにするよ。▼
[シグレ]
ありがとうございます。▼
[サイラス]
ええと、昔…俺は寝ている間に
魔物に襲われたことがあってな…▼
そこにアクアが現れて、
倒してくれたんだ。▼
そのときのアクアの顔が…
その…▼
[シグレ]
…………▼
[サイラス]
美しすぎたんだ…!▼
あの瞬間、俺の心は
みんな持ってかれたようなものでさ。▼
それ以来、今でも…
俺はアクアが大好きなんだ。▼
[シグレ]
なるほど。
ありがとうございます、参考になりましたよ。▼
でも…あはは。
聞いてるとちょっと照れくさいですね。▼
[サイラス]
そうだろ?
でも俺はもっと照れくさい気持ちだ。▼
…ちなみにさ。
アクアはなんて言ってたんだ?▼
[シグレ]
えっ?▼
[サイラス]
俺が好きになったポイントは今、話した通りだ。
でも、アクアは?▼
[シグレ]
あはは、気になるんですか?▼
[サイラス]
あ、当たり前だろう。▼
[シグレ]
こればかりは言えません。
歌になってのお楽しみということで。▼
[サイラス]
うぅ…気になる!
その歌はいつになったら聴けるんだ?▼
[シグレ]
ですから、次の結婚記念日です。▼
でも曲作りに難航したら、
さらに次の年になるでしょうが…▼
[サイラス]
な、何だよ! そんなの先すぎるだろ…
何とかして最短で仕上げるんだ!▼
[シグレ]
ええっ!?▼
…あ、でも今…
いい感じのメロディが浮かんできたような…▼
[サイラス]
本当か?
がんばれ! もっともっと浮かべろ!▼
よし、賊は俺に任せておけ!
お前は曲作りに集中するんだ! いいな!▼
[シグレ]
あはは、わかりました。
では父さん、頼みますね!▼
[サイラス]
さあ賊ども!
狙うなら俺を狙えーっ!▼

サイゾウ

[シグレ]
父さん、わたあめの屋台がありますよ。
お祭りが再開したら、一緒に食べませんか?▼
[サイゾウ]
わ、わたあめか…▼
[シグレ]
あ…!
父さんは甘味が苦手でしたね。▼
つい忘れていました…
すみませんでした。▼
[サイゾウ]
あ、謝る必要などない。
それに、食べないとは言っていない!▼
[シグレ]
じゃあ食べるんですか?▼
[サイゾウ]
…………▼
[シグレ]
…無理なんですね。▼
[サイゾウ]
…シグレよ。
俺のことは気にするな。▼
今日はせっかくの祭りなのだ。
お前の好きなことをやればいい。▼
俺は楽しんでいるお前の事を
背後から見守っている。▼
[シグレ]
そんなの嫌ですよ。
なんだか怖いですし。▼
俺は…父さんと一緒に楽しみたいです。▼
[サイゾウ]
そ、そうか…▼
確かに今まで俺は、
お前をあまりかまってやれなかった。▼
…よし、わかった。
甘味以外であれば。▼
[シグレ]
本当ですか?▼
[サイゾウ]
これもまた父としての勤め。
遠慮せずにやりたいことを言え。▼
背後ではなくお前の陰で、
にこやかに楽しんでやろう。▼
[シグレ]
わあ…! なら、むこうにあった
忍者屋敷に一緒に入りたいです。▼
[サイゾウ]
に、忍者屋敷!?▼
[シグレ]
はい。中に入ると忍者の人形が
お出迎えしてくれるんです。▼
壁が愉快にくるくると回り、
当たっても痛くない手裏剣を投げ、▼
わかりやすく書かれた
やさしい忍術の書を読み…▼
[サイゾウ]
おいやめろ!
そんな生ぬるい屋敷に入るな!!▼
どうせなら本物の
忍者屋敷に連れて行ってやる。▼
そこでは一瞬でもスキを見せれば
天井から槍が降ってくるぞ!!▼
[シグレ]
…………▼
[サイゾウ]
…違う。違うな。
ついムキになってしまった。▼
くるくる回る壁、いいではないか。
たのしい忍者屋敷…一緒に入ろうな…▼
[シグレ]
はいっ。▼
[サイゾウ]
今日くらいは…な。
楽しく…ほがらかに…お前と遊ぶぞ。▼
[シグレ]
嬉しいです。
ありがとうございます、父さん。▼

アサマ

[シグレ]
…あ。
と、父さん…▼
[アサマ]
シグレ。
後ろにある大きな袋はなんですか?▼
[シグレ]
…いや、その。▼
[アサマ]
おや?
この…きな臭い匂いは…▼
…………▼
私はダメな親ですねえ。
間違った教育をしてしまったようです。▼
[シグレ]
えっ?▼
[アサマ]
これは火薬の匂いです。
あなたは大量の火薬を隠していますね。▼
[シグレ]
ううっ…▼
[アサマ]
図星のようですね。
ほら、見せなさい。▼
[シグレ]
…………▼
[アサマ]
…なんとまあ、火薬がぎっしり。
よくこれだけの量の火薬を集めましたねえ…▼
あなた、この火薬で
何をしようとしていたのです?▼
賊の連中を一気に吹き飛ばすのですか?▼
それは違いますねえ。
だとしたら、私に隠す理由がありませんから。▼
つまり、導き出される答えは1つ。▼
あなたはこの火薬で反社会的な行いを
しようとしている…違いますか。▼
[シグレ]
それは誤解です!▼
俺はこの火薬で花火を
作ろうと思っていたんです。▼
[アサマ]
は、花火?▼
[シグレ]
はい。お祭りに合わせて
ドカーンと一発、打ち上げようと思って…▼
もちろん、花火のことは
十分に勉強してあります。▼
[アサマ]
…………▼
そ、そ、それはそれは…
大いなる誤解をしてしまいましたねぇ…▼
[シグレ]
いえ…びっくりするのも当然だと思います。▼
[アサマ]
しかし、花火とは…
ずいぶん思い切りましたねえ。▼
あなたは派手なこととは程遠い、
大人しい子だと思っていましたよ。▼
[シグレ]
最近、よく思うんです。
人はいつ死ぬかわからない。▼
だからやりたいと思ったことをやろうって。▼
[アサマ]
…………▼
…シグレ、それはいい考えかたですよ。
実に私好みです。▼
[シグレ]
本当ですか?▼
[アサマ]
よし、わかりました。▼
私も花火作りに
協力しようではありませんか。▼
[シグレ]
えっ、うれしいです。
助かります、ありがとうございます!▼
…あ。
でも、慎重に扱ってくださいね。▼
これだけの火薬が爆発したら
大変なことになりますから。▼
[アサマ]
あっはっは。
まあ、そうなったらそうなったです。▼
真っ黒焦げのおもしろ親子として
祭りの笑いを独占しようではありませんか。▼

ツクヨミ

[ツクヨミ]
シグレよ、今日は特別な祭りの日だ。▼
だから、祭りが再開したら
なんでも望みを言うがいい。▼
[シグレ]
ありがとうございます、父さん。
本当になんでもいいんですか?▼
[ツクヨミ]
ああ。
なんでもいいぞ。▼
子の成長を願い、祝う祭りだからな。
こんな日くらいはわがままを言え。▼
[シグレ]
じゃあ、はずれの方にあった…
お化け屋敷に入ってみたいです。▼
[ツクヨミ]
なに!?
お化け屋敷!?▼
…………▼
よし、わかった。
好きなだけ一人で入ってこい。▼
[シグレ]
俺は父さんと一緒に入りたいんですが…▼
[ツクヨミ]
あはは…私に気を使う必要などないぞ。▼
お化け屋敷は恐怖を楽しむ場所。
一人の方がより楽しめるだろう?▼
[シグレ]
いや、だから…
父さんと一緒じゃないと…▼
[ツクヨミ]
そうか…
それほどまでに父との同行を願うか。▼
お前のその気持ち、嬉しいぞ。
思わず涙が出てしまいそうだ。▼
だが、悲しいかな…▼
父は身長制限があるゆえ
お化け屋敷には入れぬのだ…▼
[シグレ]
ないですよ。
お化け屋敷に身長制限は…▼
[ツクヨミ]
…………▼
[シグレ]
…………▼
[ツクヨミ]
うっ…!!
ううう…!!!!▼
すまない、シグレ…!
父さんは、お化け屋敷が怖いんだ…!▼
本当に申し訳ない…
こんな、こんな不甲斐ない父親で…!▼
[シグレ]
や、やっぱり…▼
いいんですよ父さん。
俺が悪かったです。▼
じゃあ俺、父さんと一緒に
わたあめが…▼
[ツクヨミ]
いや! 妥協はよそう!
これ以上お前に我慢をさせたくはない。▼
私は大人として腹を括った。
…お化け屋敷、入るぞ。▼
但しひとつだけお願いがある。▼
[シグレ]
なんでしょう?▼
[ツクヨミ]
屋敷内では歌を歌っていてくれ…
そうすれば、怖くなくなるかもしれん。▼
[シグレ]
ははは。わかりました。
お安い御用ですよ、父さん。▼
[ツクヨミ]
頼んだぞ。
できるだけ、明るい曲でな。▼

ヒナタ

[ヒナタ]
シグレ!
今度、俺に歌を教えてくれないか?▼
[シグレ]
と、父さんに歌を…ですか?
そうです…ね…▼
[ヒナタ]
な、なんだよ、その言い方!
俺には歌は無理だってのか!?▼
[シグレ]
い、いえ!
そんなことはありません!▼
も、もちろん、
俺でよければご指導します。▼
[ヒナタ]
ははは!
ありがとうな、シグレ!▼
[シグレ]
歌は心ですからね、父さん。
上手い下手ではなく、心が重要なんです。▼
そのことを忘れずにがんばりましょう。
心、心です。わかりましたね、父さん?▼
[ヒナタ]
わ、わかった!▼
[シグレ]
ではまず、簡単な歌から始めましょう。▼
澄み渡る川の流れ…♪
煌く木漏れ日は永久に…♪▼
[ヒナタ]
ぼえぇぇぇぇぇぇ♪▼
[シグレ]
…父さん。▼
澄み渡る川の流れ、です。
誰もぼえぇ、とは歌っていませんよ。▼
[ヒナタ]
えっ!?
俺、ぼえぇって歌ってたのか!?▼
[シグレ]
…………
では、続けてみましょう。▼
煌く木漏れ日…♪▼
[ヒナタ]
ぼえぼえぼえぇぇぇぇ♪▼
[シグレ]
…すみません、父さん。▼
これ以上、続けてしまうと
俺の中の何かが壊れてしまいそうです…▼
[ヒナタ]
そ、それはやばいな!
わかったぜ、歌を教わるのはあきらめる!▼
[シグレ]
すみません、父さん…
俺が不甲斐ないばかりに…▼
[ヒナタ]
いや、本当のことを言うとさ、
歌を教わるのが目的じゃなかったんだ。▼
俺はお前と
少しでも一緒にいたかったからさ。▼
こんな妙なお願いをしたってわけだ。▼
[シグレ]
そうだったのですか…▼
[ヒナタ]
ほら、付き合わせちまったお礼にこれをやるよ。▼
白夜の山奥の清流にしか生えない、
滋養強壮によく効く野菜なんだぜ。▼
[シグレ]
これ、俺の大好物の野菜です…▼
父さん…
また今度、歌を一緒に歌いましょう。▼
上手く教えることは
できないかもしれませんが…▼
それでもまた…
俺は父さんに歌を教えたいです。▼
[ヒナタ]
ははは。
ありがとうな、シグレ。▼

タクミ

[タクミ]
賊の襲撃か。
これではせっかくの祭りが台無しだよ。▼
[シグレ]
俺、父さんと祭りを回るの
すごく楽しみにしてたのに…残念です。▼
[タクミ]
さっさと賊を退治して
祭りを再開させないといけないね。▼
[シグレ]
…………▼
[タクミ]
どうしたの、シグレ?
調子でも悪いのか?▼
[シグレ]
あの、父さん…
少し聞き辛いことを聞いてもいいですか?▼
[タクミ]
聞き辛いこと?
なに? 話してみなよ。▼
[シグレ]
父さんと母さんは…
血は繋がってなくても姉弟なんですよね。▼
その…結婚するとき…
何か抵抗はなかったのかな、って。▼
[タクミ]
なんだ。そんなことが聞きたかったのか。
別に大した質問じゃないね。▼
頭の固い連中からの抵抗はあったさ。
だが、そんなもの何も問題じゃなかった。▼
[シグレ]
どうしてですか?▼
[タクミ]
僕のアクアに対する気持ちは
確固として揺ぎ無かったから。▼
[シグレ]
ふふ。父さんは母さんを…
本当に愛しているんですね。▼
[タクミ]
ちょっ…照れくさいこと言うなよ。
まあ、その通りだけど。▼
そして、シグレが生まれてくれたことで…▼
僕たちの選択は間違ってなかった、
そう確信したよ。▼
[シグレ]
父さん…▼
俺も父さんたちの子として生まれて…
すごく幸せです。▼
この気持ちを歌にして、
今から父さんに…▼
[タクミ]
ええ!? 今はいいよ!
その、戦闘中だし!!▼
[シグレ]
そうですか…では賊を片付けた後で。▼
[タクミ]
うん…それならまあ、いいかな。
でも、もうこの話の続きはしないよ?▼
さすがにこれ以上続けたら、
顔から火が出てしまいそうだし…▼
[シグレ]
ははは。
わかりました、父さん。▼
今日は可愛い父さんの一面が見られて
とっても嬉しいですよ。▼

ニシキ

[シグレ]
…………▼
[ニシキ]
シグレ、空を見上げてどうしたんだい?
おいしそうなものでも浮かんでいるのかな?▼
[シグレ]
あはは。
空には雲しかありませんよ、父さん。▼
[ニシキ]
そうだよねぇ。
じゃあ、雲を眺めていたのかい?▼
[シグレ]
いえ、特にそういうわけでもないんですが…▼
[ニシキ]
じゃあ、ボーっとしていたわけだ。
戦闘中の余裕ってやつだね。▼
[シグレ]
す、すみません…▼
[ニシキ]
いいんだいいんだ。▼
シグレのそういうところ、
きっとボクに似たんだろうし。▼
[シグレ]
そうなんですね。
なら、この癖も嬉しいです。▼
[ニシキ]
でもまぁ、一応気をつけておくれよ。
シグレに何かあったら大変だからさ。▼
キミが元気に過ごしていてくれることが
ボクの心の平穏の絶対条件なんだからさ。▼
[シグレ]
父さん…
俺も同じです。▼
父さんが元気でいてくれないと、
空を飛んだとしても、心は晴れないでしょう。▼
[ニシキ]
ははは。大切な人が増えると
それだけ平穏を保つのが難しくなるんだねぇ。▼
でも、それでも…
大切な人が増える方がきっといいんだよね。▼
[シグレ]
はい…その方がいいです。
俺がいるのは大切な人たちのおかげですから。▼
それは父さんや母さんや…
この軍にいる仲間たち。▼
それからあの日、
秘境で死んでしまったみんなのおかげです…▼
[ニシキ]
シグレには、辛い思いを沢山させてしまったね。
でも、これからはボクがそばにいるから。▼
[シグレ]
ふふ…おかげでいつでも、
このふわふわの尻尾を触ることができます。▼
[ニシキ]
キミはボクの尻尾が好きだねぇ。▼
[シグレ]
父さんの毛並みは世界一ですから。▼
[ニシキ]
あはは、ありがとう。
いつでも枕にしていいよ。▼
早く2人で並んで
ボーっとできる世の中になるといいなぁ。▼
そのためにもがんばらなくちゃね。
シグレ。▼
[シグレ]
はい、父さん…▼

リョウマ

[シグレ]
父さん、ちょっといいですか?▼
[リョウマ]
なんだ?▼
[シグレ]
…………▼
ご、ごめんなさい…
やっぱり…なんでもないです…▼
[リョウマ]
おい、シグレ。
話しかけておいてそれはないだろう。▼
さあ、言え。
なんだ?▼
[シグレ]
…いえ、実は1つ…
頼みごとをしようと思ったのですが…▼
やっぱり…いいです…▼
[リョウマ]
ははは、まったく…
親子そろって…▼
[シグレ]
親子そろって…とは?▼
[リョウマ]
アクアも人に頼るのが苦手な質だ。
だから以前から何度も言ったものだ。▼
遠慮せず、俺を頼れとな。▼
[シグレ]
…………▼
では…その…言います…▼
今日ののど自慢大会…
家族で…その…合唱を…しませんか…▼
[リョウマ]
!?▼
[シグレ]
い、いえいえ…
やっぱり言うべきではありませんでしたね…▼
や、やっぱり無理ですよね。
第一王子が公衆の面前で歌うなんて…▼
[リョウマ]
…どんな歌を合唱するのだ?▼
[シグレ]
「健やかなる子ら」という歌です…▼
[リョウマ]
そのような歌は聴いたことがないが…▼
[シグレ]
ああ、俺が作詞作曲しました。
今日のために。▼
お祭りにきている全ての子どもたちの
健やかな成長を願う歌です。▼
[リョウマ]
…………▼
いいだろう、お前の心意気に惚れた。
俺も歌うぞ。
[シグレ]
えっ…▼
[リョウマ]
むしろ第一王子として絶対に歌うべき。
そんな気がしてきた。▼
[シグレ]
ほ、本当ですか?▼
[リョウマ]
ああ、男に二言はない。▼
[シグレ]
で、では…これが楽譜です。
父さんに歌ってほしいのは、こことここと…▼
[リョウマ]
わかった。
賊を蹴散らしつつ、目を通しておこう。▼
[シグレ]
よかったです…
楽しみにしています!▼
[リョウマ]
俺もだ。
いい祭りにしような。▼
[シグレ]
は、はい!▼

ハロルド

[シグレ]
父さん、逃げないでください!
今日こそ教えてくださいよ!▼
[ハロルド]
い、い、嫌だ! 絶対に言わないぞっ!
逃げろーっ!▼
[シグレ]
あっ! 父さん!
前! 落とし穴!▼
[ハロルド]
えっ!?
うわーーーーーーーーーーーっ!▼
[シグレ]
…………▼
…見事に落ちましたね…
でも、これでもう逃げられませんよ。▼
生まれて初めて、落とし穴に感謝です。▼
[ハロルド]
うぅ…▼
[シグレ]
父さん、いいじゃないですか。
教えてくださいよ。▼
プロポーズのとき、
どういう歌を母さんに贈ったのか。▼
その歌を聞かせてくれるだけでいいんです。▼
[ハロルド]
…い、いや…というかそもそも…
どうしてあの歌を聞きたいのだ?▼
[シグレ]
俺、父さんと母さんの結婚記念日に
曲を作って贈りたいと思ってるんです。▼
そのことを母さんに相談したら、
父さんの歌は聞いておくべきだと言われて…▼
[ハロルド]
…………▼
あ、あぁ…
そういう理由だったのか。▼
すまない…てっきり歌を聞いて
からかうのが目的かと思ってな…▼
[シグレ]
違いますよ。
尊敬する父さんにそんなことしません。▼
[ハロルド]
わ、わかった。
では…お前のために歌おう…▼
あー、あー…
ゴホン…▼
…少年が恋に落ちたのは…
少女の瞳が悲しげで儚くて…▼
そして何より美しかったから…▼
ちょ、ちょっと待った!▼
[シグレ]
どうしたんですか?
いい感じだったのに…▼
[ハロルド]
いや、何が悲しくて、
私は落とし穴の中でこの歌を…▼
せっかくだから、ちゃんと歌いたい。
まず、ここから引っ張り出してくれないか?▼
[シグレ]
絶対に逃げずに歌ってくれますか?▼
[ハロルド]
もちろんだ。
賊を倒して心を落ちつかせたら、歌うと誓う!▼
[シグレ]
わかりました。
では、はい! どうぞ!▼
[ハロルド]
ふぅ…助かった…
感謝する…▼
[シグレ]
では後ほど、神社あたりで待ち合わせを。▼
落とし穴に落ちたり荷馬車にひかれたり
しないように、用心してきてくださいね!▼
[ハロルド]
もちろんだとも!
神輿にだってひかれやしないさ!▼
[シグレ]
ならいいです。
俺も用心して…あっ。▼
[ハロルド]
なんということだ…
そこにも落とし穴があったとは。▼
シグレも待ち合わせに遅れぬよう、
気をつけてくれたまえよ。▼
[シグレ]
はい…気をつけます。▼

オーディン

[シグレ]
父さん。
弟子入り試験の続きをお願いします。▼
[オーディン]
…え?今やるのか?
戦闘中だぞ?▼
[シグレ]
でも、今、俺の体は
闇の力で暴走しかけています。▼
この最善たる状態で
試験を受けさせてください!▼
[オーディン]
…ふっ、ならば仕方ない。
いいだろう。思い切り暴走させてみろ!▼
[シグレ]
ありがとうございます!
今日は何を詠唱すればいいですか?▼
[オーディン]
そうだな…今日は…あぁ、
シンドラルゲーター・キンスメッソルでどうだ?▼
[シグレ]
シンドラルゲーター・キンスメッソル…▼
[オーディン]
これは反逆者たちを操る術で…
数ある俺の術の中でも五本の指に入る秀作だ。▼
無慈悲なウイニングメモリーや
悦楽のトラウリングと同様、▼
アクアとの思い出にも満ちているし…
お前にはいつか詠唱してもらおうと思っていた。▼
[シグレ]
わ、わかりました!▼
[オーディン]
…よし。
では手本を見せるぞ。▼
…出でよ…我が異端なる道化師たち…
闇の深淵より顔を覗かせるがいい…▼
いくぞ…必殺!
シンドラルゲーター・キンスメッソル!▼
[シグレ]
…す、すごいですね…
あまりの迫力に…言葉が出ません…▼
[オーディン]
だろうな。
さあ、お前もやってみろ。▼
[シグレ]
わかりました。
行きます!▼
…出でよ…我が異端なる道化師たち…
闇の深淵より顔を覗かせるがいい…▼
いくぞ…必殺!
シンドラルゲーター・キンスメッソル!▼
[オーディン]
…………▼
[シグレ]
…と、父さん?
ダメだったでしょうか…▼
[オーディン]
…いや。体躯に愉悦が充溢し…
言霊が亡失してしまっただけだ…▼
[シグレ]
えっ?▼
[オーディン]
平たく言うと、うれしさのあまり
言葉を失ってしまったってことだ。▼
[シグレ]
ということは…▼
[オーディン]
ああ、詠唱の試験・その四はクリアだ。
よくやったな!▼
[シグレ]
よかった…
ありがとうございます!▼
[オーディン]
しかし、気を抜くな。
まだ弟子入りが決定したわけではない。▼
お前の体に選ばれし者の紋章が出るまで
俺はお前の師匠になるつもりはない…▼
[シグレ]
体に紋章…▼
[オーディン]
なんてな。まあそれは別に出なくても
まったく気にするものではなくて…▼
[シグレ]
あ。でも最近、
体に変なアザが出てきましたよ。▼
[オーディン]
えっ!?▼
[シグレ]
それが何か…
妙な形をしていたような…▼
[オーディン]
な、な、なんだとーーーーーーっ!?▼
今すぐに見たい…早急に確認したいが…
…そ、そ、そ、その話はあとにしよう!▼
賊のいない平和な状態で、
じっくり見せてくれ!▼
[シグレ]
…わ、わかりました!▼
では弟子入りに期待を抱きつつ…
賊の殲滅に全力を注ぎます!▼
[オーディン]
じゃあ終わったら神社に集合だ!
楽しみにしてるからなーっ!▼

ゼロ

[ゼロ]
シグレ。
屋台で食べたいものはあるか?▼
せっかくの祭りだ。
好きなものを買ってやるぞ。▼
[シグレ]
本当ですか?
えっと…俺が食べたいのは…▼
うーん…
ちょっと考えさせてください。▼
…………▼
ああ…
肉の腸詰めなんか、イイですね。▼
ギンギンに膨れ上がった腸詰めから
汁がしたたり…▼
[ゼロ]
!?▼
[シグレ]
その旨みが舌を濡らすかと思うと、
考えるだけでゾクゾクしてきます…▼
[ゼロ]
ちょ、ちょっと待て!
お前…今の言葉遣いは何だ?▼
[シグレ]
えっ?
なんの話ですか?▼
[ゼロ]
なんの話って…▼
お前…今、言っただろ…▼
「腸詰めがイイ」とか…
「ゾクゾクする」とか…▼
[シグレ]
ほ、本当ですか!?
もしかしたら、無意識のうちに?▼
確かに最近、会話しているときとか…
ふと相手の顔を見ると、▼
なぜか白い目で見られていることが
ありますけど…もしかして。▼
[ゼロ]
おいおい…困ったな。
間違いなく俺の影響だ。▼
お前には、オレのようにはなってほしくないと
思っていたのに…▼
アクアだって、びっくりするぞ。▼
[シグレ]
そうでしょうね…▼
[ゼロ]
まあ、俺の言葉遣いの意味は
アクアには伝えてあるが…▼
お前が突然そんな話し方をしたら
家族会議待ったなしだろうな。▼
仕方ない、今夜二人で話し合おう。
戦闘も祭りも終わったら俺のところに来い。▼
[シグレ]
はい、わかりました。
場所はどうしましょう。▼
[ゼロ]
場所は…そうだな…▼
[シグレ]
祭りが終わった後なら、夜ですよね。
俺、月の見える場所がイイです。▼
今日は満月らしいですから。▼
[ゼロ]

シグレは月が好きなのか?▼
[シグレ]
はい、見ていると何故かとても
満たされた気分になるんです。▼
特に満月の下で歌うと声が澄んで、
素敵な気分になるんですよ…▼
[ゼロ]
…………▼
…シグレ。
話し合いはやめだ。▼
[シグレ]
ええっ!?▼
[ゼロ]
俺はお前が自分に似てしまうことを
嫌だと思っていた…▼
せっかくアクア似の綺麗なカオなのに、
俺みたいな中身は相応しくないからな。▼
でも俺に似てイイこともあったからな。▼
だから、そのままでいい。
お前は好きに生きろ。▼
[シグレ]
父さん…▼
でも俺、父さんと話したかったんです。
せっかくの機会なのに…▼
[ゼロ]
ふっ…わかったよ。
可愛い息子のおねだりだ。▼
祭りが終わったら集まって、
他愛のない話をしよう。▼
…大きな満月でも見ながらな。▼
[シグレ]
ありがとうございます、父さん。
俺、楽しみにしていますね。▼
ギンギンに膨れ上がった月を見ながら、
父さんとイイことするの。▼
[ゼロ]
…シグレ。
やっぱり少し考えようか。▼

ラズワルド

[シグレ]
ふんふん…
ここでこうして、くるっとターン…▼
[ラズワルド]
シグレ…
き、君…踊れるの!?▼
[シグレ]
と、父さん!?▼
見られてしまいましたか…
は、恥ずかしいです…▼
[ラズワルド]
びっくりだよ…
君…踊りに興味があったの?▼
[シグレ]
はい…実はそうなんです。
最近、こっそり練習したりしていて。▼
今度みんなの前で歌うときにも…
踊りをつけてみようかと思ってます。▼
[ラズワルド]
へえー!
それ、すっごくいいと思うな!▼
君は僕の息子だし、
きっといい踊りを披露できると思うよ!▼
[シグレ]
そう言ってもらえるとうれしいのですが…▼
いざ本番を前にすると、
恥ずかしいし、自信がなくなってきて…▼
[ラズワルド]
うん、わかるよ。
僕も前はそんな感じだったんだ。▼
[シグレ]
えっ、父さんが!?▼
[ラズワルド]
そうだね。でも、アクアのおかげで…
僕は自分の踊りに自信がもてるようになった。▼
[シグレ]
母さんのおかげで?▼
[ラズワルド]
いやー、アクアはすごい人でね。▼
ある日、踊りを見ただけで、
僕の自信のなさを指摘してくれたんだ。▼
それで僕は変わることができたんだ。
逆に開き直ったっていうのかな。▼
「僕を見て。この踊りを見て」って
思えるようになったのさ。▼
[シグレ]
「僕を見て。この踊りを見て」ですか…▼
[ラズワルド]
そう思うだけで、全然違うものだよ。
シグレもがんばってみて。▼
[シグレ]
はい、わかりました。▼
では俺もそのぐらいの気持ちで
みんなの前に立ってみようと思います。▼
[ラズワルド]
シグレなら、きっとできるよ。▼
それに、いい歌と踊りを披露できれば、
ナンパ成功率もかなり上がると思うし!▼
それをバネにがんばるんだ!▼
[シグレ]
いやー…
ナンパは俺、あんまり興味ないですから…▼
[ラズワルド]
あはは。僕の息子なら、
そろそろこの感覚にも目覚めるはずだよ。▼
可愛い女の子を見ると、
なんかこう、ドキドキしない?▼
[シグレ]
!! するかもしれません…▼
[ラズワルド]
そうだろ!?▼
[シグレ]
この美しい方を絵に描きたい…って!▼
[ラズワルド]
そっちか!▼
まあ、ナンパの方に興味が出てきたら、
いつでも言って。▼
腰を据えて相談に乗るからね!
もちろん、踊りの方も。▼
[シグレ]
はいっ。でもその前に…
賊をこの手で踊らせてきちゃいますね?▼
[ラズワルド]
頼もしいね。
僕も援護するよ!▼

ブノワ

[ブノワ]
シグレ、お前はよく空を飛んでいるな…▼
[シグレ]
ええ、父さん。
空はとても気持ちがいいですよ。▼
高いところにいると、
悩みが全てちっぽけに思えるんです。▼
[ブノワ]
そうか…
そういうものなのか…▼
…だが、怖くはないのか?
落ちたら死ぬんだぞ?▼
[シグレ]
怖いと思ったことはないですね。
落ちることもないと思いますし。▼
[ブノワ]
…………▼
…シグレ、これが何かわかるか?▼
[シグレ]
これは…お守りですか?
でも、すごくボロボロですね。▼
[ブノワ]
これは俺が握り締めていたものだ…
お前が空を飛んでいるのを見る度にな…▼
見ている方は気が気ではない…
毎回、心臓が縮みあがってしまう…▼
[シグレ]
そ、そんなに心配を
かけてしまっていたなんて…▼
すみません、父さん…
父さんの気も知らずに俺は…▼
[ブノワ]
かまわん…
俺が勝手に心配しているだけだ…▼
俺に気を使って…
飛ぶのを止める必要はない…▼
子供には子供の生き方がある…
俺はそれを遠くから見守るだけだ…▼
[シグレ]
父さん…▼
[ブノワ]
お前はアクアに似て…
とても勇敢に育ってくれた…▼
俺は…それがとても嬉しい…▼
[シグレ]
ふふ。ありがとうございます。
でも俺は父さんにも似ていますよ。▼
森で歌っていると、他の動物たちよりも
なぜか熊がいちばん寄って来ますから。▼
それでいつも、
仲良しになるんです。▼
[ブノワ]
ふっ…それは間違いなく、
俺に似たのだな…▼
[シグレ]
はい。歌うのはいつも、
「繋がりの歌」です。▼
[ブノワ]
それは…▼
[シグレ]
父さんと母さんの
思い出の歌ですよね。▼
戦いが終わったら、今日も空を飛んで…
俺はその歌を歌います。▼
大切な両親のことを思いながら。▼
[ブノワ]
…ああ。
楽しみにしている。▼
たまにはお守りを持たずに、
見守っていよう…▼

レオン

[レオン]
シグレ、少しいいかい?▼
[シグレ]
はい、何でしょう。▼
[レオン]
…………▼
…いや、やっぱりいいや。
忘れてくれ。▼
[シグレ]
いえ、言ってくださいよ。
気になってしまいます。▼
[レオン]
すまない。
でもなんだかその…▼
話して拒否されたらどうしようとか
そういうことを考えてしまってさ…▼
[シグレ]
父さん、何を言っているんですか。
俺が父さんを拒否すると思いますか?▼
だから、言ってみてください。▼
[レオン]
…………▼
…わかった。▼
…じ、実は今日…
お前に歌詞を渡したいと思っているんだ。▼
[シグレ]
歌詞?▼
[レオン]
…お前もアクアも歌が得意だろう。
でも、僕は違う。▼
だから少し…
アクアとシグレの親子関係に妬けてしまってね。▼
シグレがアクア似なことはわかってる。
でも…▼
僕もシグレの親なのに、
どうしてあんな風に接せないんだろう、って…▼
ずっとそう思っていたんだ。▼
それで僕も、シグレともっと親子らしく…
親しくなる道をいろいろ模索した。▼
そこで思い当たったのが、作詞だったんだ。▼
僕が作詞して、シグレに歌ってもらう。
これなら受け入れてもらえるかなって思って…▼
[シグレ]
父さん…▼
[レオン]
…その日から僕は日記を漁った。
結婚した日のこと、お前が生まれた日のこと…▼
いろんな家族の風景を思い出しながら、
お前に対する気持ちを綴ってみたんだ。▼
で、昨日、やっと完成したんだけどさ…
さっき見直したら、恥ずかしくなってきて…▼
こ、これは暗夜王国の…いや…
僕の家庭の恥さらしなのではと…▼
[シグレ]
は、恥だなんて
思わないでください!▼
[レオン]
え…▼
[シグレ]
とても興味があります。
ぜひ歌わせてください!▼
[レオン]
ほ、本当か?
まだ見てもいないのに?▼
[シグレ]
それがどれだけの思いで書かれたものなのか、
今の話だけでわかります。▼
ありがとうございます…父さん。▼
父さんが俺のことを、
そんな風に大切に思ってくださっていたなんて。▼
父さんの想いのこもった歌詞を歌うなんて、
考えただけでワクワクします…▼
だから、ぜひ!▼
[レオン]
わかった…
そう言ってもらえてうれしいよ。▼
でも、渡すのは賊を倒してからにしようかな。▼
今、渡したら…
戦いに集中できそうにないからね。▼
[シグレ]
あはは、わかりました。
ではあとで、楽しみにしていますからね。▼
歌詞を見たら…
すぐに曲を考えてみます。▼
[レオン]
ほ、本当か?
なんか…ドキドキしてくるな。▼
お前たちはいつも、
こんなに楽しい空気を共有していたのか…▼
[シグレ]
あはは、そうですよ。
そして今日からは、父さんも一緒です!▼
これからずーっと、
一緒ですよ!▼

フランネル

[フランネル]
シグレ! 祭りってやばいな!
お宝がそこら中に転がっているぜ!▼
[シグレ]
父さん…
またゴミ拾いをしているのですか?▼
[フランネル]
ゴミじゃねえよ!▼
ほら!
折れた焼き鳥の串!▼
[シグレ]
何が、ほら! なのかよくわかりません…▼
俺はそれよりも、この祭りの風景に
宝物のような風情を感じます…▼
石造りの灯篭が規則的に並ぶ姿、
一対の鳥居…歴史と浪漫を感じます。▼
[フランネル]
れ、れきし? ろまん?▼
俺はそっちのほうがよくわかんねえぜ。
ただの風景じゃねえか。▼
おかしいなぁ。
父子なんだからわかりあえると思ったのによ。▼
この焼き鳥の串はどう見たって
お宝だろ…▼
[シグレ]
父さんの感性は少し独特ですからね。▼
そういう意味では
父さんは芸術家肌なのではないのでしょうか?▼
[フランネル]
はっはっは!
まーなー!▼
ということは、シグレのそういう才能は
俺の血ってことになるな!▼
[シグレ]
確かに俺はよく絵を描きますし…
そうなのかもしれませんね。▼
[フランネル]
やっぱ姿は似ていなくても、
中身は似てくるもんなんだな。▼
け、けど別に、
すげえ嬉しいとか思ってねえし!?▼
[シグレ]
ははは。
父さん、尻尾振りすぎですよ。▼
[フランネル]
し、仕方ねえだろ!
勝手にこうなっちまうんだから!▼
[シグレ]
俺と似ていることを
そんなに喜んでくれるんですね…▼
俺も…すごく嬉しいです。▼
[フランネル]
へへ、もしお前にも尻尾があったら
今頃ぶんぶん振ってるんだろうな。▼
お前さ、危ないときや困ったときは
すぐに俺に言うんだぞ?▼
お前は俺の大切な息子だからな。
何がなんでも俺がお前を守ってやるから!▼
それから、俺の知らないところで
勝手に苦しむとかもナシだからな!▼
[シグレ]
はい…
ありがとうございます、父さん。▼

マークス

[マークス]
シグレ。
このあとは用事などあるか?▼
[シグレ]
いえ、特にないです。▼
[マークス]
そうか。ならば少し…
隊のことで相談したいことがあるのだ。▼
[シグレ]
わかりました。
また、おいしいものを食べながらですか?▼
[マークス]
そうだ。
ただ話し合っても、つまらんだろう?▼
[シグレ]
…もう。
本当に、父さんは優しい方ですね。▼
[マークス]
ん? 優しい?▼
[シグレ]
知っての通り、
俺は今、悩みを抱えています。▼
自分はどういう大人になっていけばいいのか…
そう考えるとわからなくなって…▼
それで俺の悩みが深くなってくると、
父さんは相談ごとを持ちかけてきます。▼
でも、その相談ごとは
すぐに終わってしまいますよね。▼
それで、あとは
おいしいものを食べながら…▼
父さんは俺のいいところを
遠回しに褒めてくれて…▼
[マークス]
…………▼
[シグレ]
…きっと父さんは
俺の気持ちを察してくれて…▼
励ます口実を作るために、ありもしない
相談ごとを持ちかけてくれたんですよね。▼
[マークス]
…………▼
[シグレ]
そういう父さんの優しさ、尊敬しています。
本当にすごい人だと思います。▼
[マークス]
…何を言っているのだ。
それは誤解だ、曲解するな。▼
私は本気でお前に相談したいことがある。
それだけのことだ。▼
[シグレ]
いいえ、わかってるんですよ。▼
今まで黙っていましたが…
実は、母さんから話は聞いているのです。▼
[マークス]
何?▼
[シグレ]
結婚前…母さんが落ち込んでいると、
父さんは軍議などの口実を作り…▼
母さんを連れ出してくれたって。▼
その度においしい料理をご馳走してくれて、
励ましてくれたって。▼
[マークス]
…………▼
まったく…お前たちには困ったものだ。
だから、それも彼女の誤解だ。▼
私は国のことを第一に考える人間。
そのような生ぬるい行いはしない。▼
[シグレ]
あはは。そういう言い訳をするところも
かわいいと、母さんが言っていました。▼
[マークス]
…いや、だから本当に…▼
[シグレ]
俺も母さんに同感です。
かわいいって思います。▼
[マークス]
なっ…▼
…まあいい。▼
とにかく、賊を倒したら
隊の作戦について相談させてもらう。▼
気を抜かずにいるのだぞ。▼
[シグレ]
わかりました。
お腹を空かせて、楽しみに待っていますね。▼
さて…では俺も、王子として…
民たちのために頑張って戦ってきます!▼
[マークス]
ああ、その勇姿、
しかと目に焼き付けておこう。▼

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  • ブノワの「握り諦めていた」というところって「握り絞めていた」の方の漢字じゃないんですね。 -- 2019-10-05 (土) 14:38:08


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Last-modified: 2020-02-03 (月) 23:19:23