会話集/章別会話
外伝 サイゾウの名跡†
ナレーション†
息子が真面目に修行しているかを
心配しつつ、久々の再会のため
秘境へと急ぐサイゾウ。
だが、その再会は、父子の間に
大きな波紋を呼ぶこととなる。
オープニング†
オープニング1†
- [ツバキ]
- さて、あと少しで
君の息子のいる秘境だねー。▼
- [サイゾウ]
- …………▼
- [ツバキ]
- どうしたの、サイゾウー?▼
いつもに輪をかけて、
ガラの悪い顔になってるけどー?▼
- [サイゾウ]
- いや、あいつがちゃんと鍛錬を
行っているかどうか心配でな。▼
いずれは六代目サイゾウを受け継ぐ男。
並の稽古では話にならないのだ。▼
今日、久々に会うことになるが…
またみっちり手合わせしてやらねばな…▼
…ん?
向こうに人の気配が…▼
(画面切り替わる)
- [ファンク]
- なに…!?
てめえ、今さら逃げる気か!?▼
- [???]
- ごめんだね、そんな仕事。 (※編注:グレイ。画面上では「???」と表示)
いくら報酬がよくても、願い下げだ。▼
- [サイゾウ]
- !!
お前…こんなところで何をしている!▼
- [???]
- …あんたか。
ちっ、最悪だぜ。▼
- [ファンク]
- なんだこいつ。
グレイ、お前の知り合いか?▼
- [グレイ]
- …ああ、ちょっとな。▼
- [サイゾウ]
- おい。お前今…
「グレイ」と呼ばれたな…?▼
何だ、その名は。
お前の名は、俺と同じサイゾウのはずだ。▼
それが俺の息子として…
名跡としてのしきたりだろう。▼
それに、こいつらは何だ?
説明しろ。▼
- [グレイ]
- はあ? あんたには関係ない。
引っ込んでてくれ。▼
- [ファンク]
- ひひっ、
そういうわけにはいかねえな。▼
お前が降りるっていうんなら、
こいつにも責任を取らせるぜ。▼
- [サイゾウ]
- 責任とはどういうことだ。▼
- [ファンク]
- こいつが俺らの仕事を
途中で投げるって言い出したんだ。▼
これから豪邸に押し入るっていう
肝心な時にな!▼
- [サイゾウ]
- 豪邸に押し入る?
お前…盗人の仕事をしていたのか?▼
- [グレイ]
- …………▼
- [サイゾウ]
- …好きにはさせん。
お前は六代目サイゾウとなる男だ!▼
常に誇り高くあれ、と
口を酸っぱくして言ってきただろう!▼
- [グレイ]
- またそれか!▼
あんたはいつもそうだ。
口を開けば、サイゾウサイゾウって…▼
俺は六代目サイゾウなんて真っ平だ!
そんな名前、こっちから願い下げだね!▼
- [サイゾウ]
- なに!?▼
- [グレイ]
- 指図は受けないぜ…▼
あんたが大事なのは
俺じゃなくて「サイゾウ」なんだ!▼
俺は好きに生きる。
この身体は、人生は、誰のものでもない…▼
俺のものだ!▼
- [サイゾウ]
- くそっ…! 逃がすか!▼
- [ファンク]
- おおっと、どこに行くんだい。▼
あいつが逃げた以上…
あんたが落とし前をつけてくれよ。▼
- [サイゾウ]
- ちっ…!▼
オープニング2†
- [サイゾウ]
- おい待て、話を聞け!!▼
- [グレイ]
- 嫌だね!
俺は…俺だけの人生を歩む!▼
(マップ上からグレイが走り去る)
- [サイゾウ]
- くっ!
何とかして捕まえないと…▼
vs ファンク†
- [ファンク]
- 悪いが、俺らの仕事の話を聞いた以上、
生かしとくわけにはいかねえな。▼
ファンク撃破†
- [ファンク]
- まさか…この俺が…
こんな…とこ…ろで……▼
クリア後†
- [グレイ]
- 離せよ!▼
- [サイゾウ]
- …そういうわけにはいかん。▼
お前…どうしてあんな仕事を
引き受けた?▼
- [グレイ]
- ちっ…関係ないだろ!
俺が選んだ仕事だ!▼
…それにそもそも、俺は降りた。▼
あの仕事には裏があって…
奴らは豪邸の主の暗殺を企てていたんだ。▼
いくら仕事とはいえ、罪もない人間を
殺すほど堕ちちゃいないからな。▼
誇りだけは失いたくなかったんだ。▼
- [サイゾウ]
- …!▼
- [グレイ]
- さあ、どうする?
俺を秘境に連れ帰って閉じ込めるか?▼
- [サイゾウ]
- …………▼
…いや。
だったら、好きなように生きてみろ。▼
- [グレイ]
- …え?▼
- [サイゾウ]
- 六代目サイゾウのことは考えなくていい。▼
グレイとして何がしたいのか…
何ができるのか…▼
それを考えて生きてみろ。▼
- [グレイ]
- …なんだよ、いきなり?▼
- [サイゾウ]
- サイゾウが引き継ぐものは名ではない。
誇り高くあれという魂だ。▼
その魂がお前の中に
引き継がれているとわかった。▼
ならば後は好きに生きればいい。
お前を信じよう。▼
- [グレイ]
- …父さん。▼
- [サイゾウ]
- 以上だ。
さらば。▼
- [グレイ]
- …………▼
そうだな…
好きなように生きる、か。▼
だったら、父さんたちの後に付いていく。
それもありだろ?▼
- [サイゾウ]
- なに?▼
- [グレイ]
- 六代目のことさえなければ…
俺は父さんのことは嫌いじゃない。▼
それに父さんにも教えてやりたいのさ。
飴をなめて幸せになる感じを。▼
- [サイゾウ]
- 飴?
口に入れているものは飴なのか…▼
- [グレイ]
- ああ。▼
べっこう飴、千歳飴、りんご飴…
いろいろあるんだ。▼
きっと父さんも気に入るぜ。
どれも俺が仕事して、自力で買ったものだ。▼
- [サイゾウ]
- …いや。
俺は甘味は好かん。▼
- [グレイ]
- そ、そうなのか?▼
- [サイゾウ]
- だが…一つぐらい、
口にしてもいいかもしれん。▼
お前が自力で手にしたものならな。▼
…………▼
…グレイ。
これから、よろしく頼むぞ。▼
- [グレイ]
- !!
父さん…▼
…ああ、もちろんだ。
必ず役に立ってみせる。
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