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会話集/章別会話/絶望の未来2親子会話
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*戦闘中 [#c641deff]
**ウードと会話 [#wbafbf3e]
***リズ [#u285b16d]
:[リズ]|あ! ウード! ウードなんだね!?~
無事で良かったよ…▼~
:[ウード]|えっ…母さん!?▼~
ど、どうしてだ!?~
母さんはずっと前に死んだはず…▼~
そ、それに…母さんはこんなに~
ちんまくなかったような…▼~
:[リズ]|ちんまい言うな!▼~
…じゃなくて、わたしは~
この世界のリズじゃないの。▼~
信じられないかもしれないけど、~
異界っていう別世界からやってきたんだよ。▼~
でも、ウードのお母さんってことだけは~
変わらないから。▼~
:[ウード]|異界…▼~
:[リズ]|あれ? あんまり騒がないんだね?~
わたし、ウードのことだから、▼~
異界なんて聞いたら目の色変えて~
『血が騒ぐー!』とかやると思ったのに。▼~
:[ウード]|…………▼~
…そんな……~
目の前に、生きてる母さんが……▼~
:[リズ]|!! ウード、泣いてるの…!?~
ど、どうしたの? どこか痛い?▼~
ごめんね気づいてあげられなくて…!~
ほら、母さんに見せてごらん…!▼~
:[ウード]|け…怪我など、していない!~
それに、泣いてなど、いない…!▼~
こ、これは…~
貴様の、言う、通り…▼~
異界という言葉に…~
打ち震えて、いただけだ…っ!!▼~
:[リズ]|ウード…▼~
:[ウード]|…き、貴様は世界線の…だ、断層を…~
奇跡という名の刃で斬りさき…▼~
斬り……さき……▼~
う…ううっ、ううっ…▼~
:[リズ]|………ウード…▼~
よしよし、ウード…~
もういい…もういいんだよ?▼~
そうやって気を張り詰めて、~
虚勢を張って闘ってきたんだよね…▼~
えらいえらい…~
わたしの自慢の息子だよ。▼~
ほら、母さんの胸で泣きなさい…?▼~
:[ウード]|うっ…うわぁぁぁぁぁー!~
母さん…母さん…っ!!▼~
あの時、母さんを守れなくて…~
死なせてしまってごめん…!▼~
その上俺は…さっき、母さんの守った命を、~
投げ出そうとしてしまったんだ…!▼~
俺は母さんに恨まれても、~
仕方のない事をした…!▼~
ごめん…ごめんなさい…母さん…!~
うっ…うぅっ…!▼~
:[リズ]|ううん…大丈夫だよ。▼~
わたしは、そんなことで~
ウードを恨んだりなんかしないよ。▼~
あなたが生きているだけで…~
それだけで、わたしは幸せなんだから…▼~
泣きたいだけ泣きなさい。~
わたしの大事な息子、ウード…▼~
全部吐き出したら、~
一緒に戦おうね…▼~
この世界の未来を…~
勝ち取るために。▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#u285b16d]
:[ルフレ]|…ウード?~
ウードなんだね!?▼~
:[ウード]|と、父さん!?▼~
い、いや…これは幻…~
敵が俺を惑わすために作り出した幻影だ!▼~
だって父さんは…~
もういないはずなのに…!▼~
:[ルフレ]|うん…僕はこの世界の~
人間じゃないんだ。▼~
異界という別の世界から、~
君を助けるため、やって来たんだよ。▼~
:[ウード]|別の世界…? だがそう言って、~
騙そうとしているわけじゃないのか?▼~
:[ルフレ]|…さすが僕の子だね、ウード。▼~
疑わしい点が少しでもあれば、~
決して心を許そうとしない。▼~
軍師の息子として、~
それは間違ったことじゃないよ。▼~
それに…信じてもらえないことは、~
僕も覚悟していた。▼~
:[ウード]|…………▼~
:[ルフレ]|だから、いいんだ。僕はすぐにこの世界を~
去らなければならない。▼~
その間だけでも君を…~
大事な息子を守れたら、それでいい。▼~
…じゃあね、ウード。~
一目会えて、嬉しかった。▼~
どうかこれからも強く…
強く生きてくれ。▼~
この世界の未来を、君と共に~
生きられないことだけが心残りだけど…▼~
僕はいつ、どこにいても、~
君のことを思っているよ。▼~
:[ウード]|!! ま、待ってくれ!!~
…父さんっ!▼~
:[ルフレ]|ウード?▼~
:[ウード]| 今の言葉…同じだ。~
父さんの、最後の言葉と。~
もし敵の罠なら…そんな言葉、
出てくるはずがない。▼~
父さん…なんだな。~
別人でも…父さんなんだな!?▼~
:[ルフレ]| ウード…! そうだよ…!~
僕は、敵の罠なんかじゃない!▼~
君を助けるために、共に戦うために~
やってきたんだよ…!▼~
信じてくれて、ありがとう…▼~
:[ウード]| うっ…うぅっ…!▼~
父さん…ごめんなさい…~
俺、父さんを、疑うような真似して…!▼~
:[ルフレ]| いいんだ、いいんだよ、ウード。~
僕は、君が無事であれば…▼~
疑われたって、憎まれたって、~
構わないんだ…▼~
涙が乾いたら、一緒に戦おう。~
必ず君を、生きてイーリスに帰すから…▼~
***フレデリクと親子 [#laa36364]
:[フレデリク]|そこにいるのは…ウードさん?~
ウードさんなのですね!?▼~
:[ウード]|まさか、父さんなのか!?▼~
いや…答えを聞くまでもないか。~
誰よりも近くでみていたから、わかる。▼~
その力強い佇まいは、~
間違いなく父さんだ…!▼~
でも、どうしてここに? 父さんは~
俺の目の前で…死んだはずなのに。▼~
:[フレデリク]|…私は貴方の父親と~
同一人物にして別人でもある…▼~
異界という別の世界から、貴方の~
手助けをするためにやってきました。▼~
:[ウード]|異界…? そうか…~
もう一度父さんに会えて嬉しいが、▼~
別の世界の戦士達に助けられるなんて、~
俺もついに潮時ってことだな。▼~
:[フレデリク]|いいえ…貴方の実力は相当なものです。~
潮時だなんてことはありません。▼~
ただ、どれほど強き戦士であっても、~
大勢を相手にするのには限界がある…▼~
一時ではありますが、~
父が貴方の力になりましょう。▼~
:[ウード]|父さん…いいんだ。~
父さんが危険を冒す必要なんてない。▼~
気持ちだけは~
ありがたく受け取っておくよ。▼~
:[フレデリク]|ウードさん!~
何を諦めた気になっているのですか?▼~
:[ウード]|いや…そういう意味じゃない。▼~
父さんに剣技を教わった俺だからこそ、~
その力の凄まじさは理解しているつもりだ。▼~
だが…だからと言って~
簡単に力を借りるわけにはいかないんだ。▼~
:[フレデリク]|どういうことですか?▼~
:[ウード]|これは俺達の…~
運命を選択する闘いなんだ!▼~
だから父さんとはいえ、異界の戦士達に~
簡単に甘えるわけにはいかない。▼~
:[フレデリク]|…なるほど、~
そういう意味だったのですね。▼~
ふふ…いいでしょう。▼~
その気迫があれば、~
私も安心できるというもの。▼~
わかりました、ならば私は~
後方支援に徹します!▼~
:[ウード]|あぁ、ありがとう、父さん!▼~
***ヴィオールと親子 [#ge877678]
:[ヴィオール]|なんと、そこにいるのは~
この世界のウードくんではないかね。▼~
:[ウード]|ま、まさか…父さん?▼~
:[ヴィオール]|そうだね…私はヴィオール。~
紛うことなき君の父だよ。▼~
ただし、異界から来た別人…~
ということにはなるがね。▼~
:[ウード]|べ、別人…?▼~
でも…まさかこんな場所で~
死んだ父さんを見る事になるなんて…▼~
ついに俺にも、~
迎えがやってきたという事か…?▼~
:[ヴィオール]|寝言は寝て言いたまえよ、~
ウードくん。▼~
仮に私が死んでいたとしても、~
息子を迎えになんて来たりはしないさ。▼~
むしろ、石にかじりついてでも~
生きろと言うだろうね?▼~
:[ウード]|まさか…▼~
:[ヴィオール]|別人風情がどの口を…と~
思うかもしれないが、▼~
死んだ私も私には違いないからね。~
彼の気持ちは想像がつくよ。▼~
君が死を迎えるのは~
百年先でも構わない…▼~
希望に満ちた未来を掴んで、皆で~
幸せに生きて欲しいと願っているだろう。▼~
だから、さっきのように~
その身を犠牲にするのはやめたまえ。▼~
:[ウード]|で、でも父さんは…~
自分を犠牲にして俺を守ったじゃないか!▼~
あんなに…あんなに弓が上手かったのに、~
その弓に射たれて、命を落とすだなんて…▼~
俺が、それだけ悲しんだと…~
自分を責めたと思ってるんだよ…!▼~
:[ヴィオール]|この世界の私はそうやって散ったのか…▼~
確かに君の話を聞く限り…私も~
先ほどの君と同じような行動をとったようだね。▼~
…だがウードくん、~
それはただの結末でしかない。▼~
:[ウード]|どういうことだ?▼~
:[ヴィオール]|よく考えたまえ。▼~
どこの世界に、子供を置いて死ぬことを~
望む親がいるというのだね?▼~
彼はきっと、~
死ぬつもりは無かったのだよ。▼~
彼は君を庇って、自分も生きるつもりだった。~
生きて、君を守り続けるつもりだったんだ。▼~
ただ、それが不幸な結果に~
終わってしまったに過ぎない。▼~
…なのに、さっきの君は、最初から~
その命を捨てるつもりで挑んだね?▼~
:[ウード]|…あ…▼~
:[ヴィオール]|結果は同じでも、~
心に大きな差があるだろう?▼~
そこが、この世界の私と君との違いだよ。~
…ゆめゆめそれを見誤らぬように。▼~
:[ウード]|…………▼~
:[ヴィオール]|とはいえ、この世界の私が~
君に辛い思いをさせたのは事実…▼~
このお詫びは、きっちりさせてもらうよ。~
ここの敵は全て私に任せたまえ。▼~
君のことは私が守ってみせるよ。~
あくまで美しく、貴族的にね…!▼~
:[ウード]|おい、父さん! 待っ…▼~
…………▼~
ごめん、父さん…確かに俺、~
考えが足りなかった。▼~
でも、今度こそ…間違えないから。~
最後まで、この命と世界を…守ってみせる。▼~
***ソールと親子 [#o713f2e1]
:[ソール]|ウード!~
無事で良かったよ…!▼~
:[ウード]|…父さん!?▼~
いや…そんなバカなこと?~
父さんは俺を庇って死んだはず…!▼~
:[ソール]|そうだね…でも僕は、~
君の父親とは別人なんだよ。▼~
異界という別世界から君達を救うため、~
ナーガ様の力に導かれてやってきたんだ。▼~
:[ウード]|そう…なのか。道理で~
俺の知る父さんよりも若いと思った。▼~
だが、その洗練された戦い方は~
生前の父さんそのものだ…▼~
:[ソール]|あはは…息子に~
そう言ってもらえるとは光栄だよ。▼~
:[ウード]|
父さん…別人とはいえ、~
会えて嬉し…▼~
い、痛てて…!▼~
:[ソール]|!?~
ウード、どこかやられたのかい?▼~
:[ウード]|い、いや…違うんだ。~
父さんに会えて気が抜けたら急に、胃が…▼~
:[ソール]|えっ?▼~
:[ウード]|こうも窮地に立たされることが多いと、~
重圧で胃がやられてしまって痛むんだ…▼~
戦いで気を張ってる時は~
平気なんだが…▼~
:[ソール]|ごめん、その体質は~
僕に似てしまったんだね…▼~
僕も…ふとしたことでそうなるから、~
君の気持ち、わかるよ…▼~
:[ウード]|でも俺も父さんと同じ痛みなら、~
甘んじて受け入れられるってもんさ。▼~
会えて嬉しかったぜ、父さん。▼~
俺はもう大丈夫だから、~
父さんは安全な所で見守っていてくれよ!▼~
:[ソール]|ウード…辛そうにしている我が子を~
ただ見ていることなんてできるわけないよ。▼~
僕も戦うから、~
いっしょにこの場を切り抜けよう?▼~
君を守るために、僕は遠い世界から~
ここまできたんだからさ。▼~
:[ウード]|でも…▼~
:[ソール]|そうじゃないと、心配で~
僕もお腹痛くなっちゃうよ…▼~
:[ウード]|あぁ…それは、辛いな…▼~
…わかったぜ、父さん!~
そういうことならよろしく頼む!▼~
:[ソール]|うん!~
一緒ならきっと勝てるよ!▼~
***ヴェイクと親子 [#l431aa13]
:[ヴェイク]|よぉ、ウード!▼~
:[ウード]|え!?~
も、もしかして…父さん!?▼~
:[ヴェイク]|ああ、俺様は異界から遥々やって来た~
お前の親父だよ。▼~
この世界で死んじまった俺様の代わりに、~
息子の尻を叩きに来てやったぜ!▼~
:[ウード]|来てくれたのは嬉しいけどよ…~
その必要はないぜ、父さん。▼~
自分の世界ぐらい、~
自分でなんとかできる!▼~
:[ヴェイク]|あんだよ、~
つれねぇ奴だな…▼~
けどよ、本当に何とかできるなら…~
さっきみたいな真似をするほど、▼~
追い詰められるわけねぇよな?▼~
:[ウード]|それは…▼~
:[ヴェイク]|ウード…気丈に振る舞うのはいい、~
仲間を守ろうと必死なのもいい…▼~
だがさっきみたいな、自分を犠牲にする~
ことだけは止めてくれねぇか?▼~
:[ウード]|見てたのかよ…▼~
:[ヴェイク]|ああ…▼~
:[ウード]|そんな事を言うなら~
父さんだって…▼~
父さんだって、自分を犠牲にして~
死んだようなもんだろ!?▼~
:[ヴェイク]|この世界の俺様か…~
まぁ否定はできねぇな。▼~
だけどよ、だからこそ…~
自分の子供が、▼~
この世界の俺様と同じような道を辿るのを、~
止めなきゃならねぇんだ…!▼~
お前が、俺様と同じ目に遭って死ぬなんて~
冗談じゃねぇよ!▼~
:[ウード]|!! 父さん…!▼~
:[ヴェイク]|俺様も一緒に戦わせろよ、~
ウード!▼~
俺様の息子なら、諦めることと~
負けることが一番嫌いなはずだ!▼~
お前が望みさえしてくれれば、~
俺様はお前の力になれる!▼~
どうすんだよ、ウード!~
ここままカッコつけて負けんのか!?▼~
お前は、カッコ悪くても勝とうって、~
そう思わねぇのかよ!?▼~
:[ウード]|…………▼~
あぁ、俺は、勝ちたい。▼~
どれだけカッコ悪くても。~
どんな方法を使っても!▼~
…ごめん、父さん、~
やっぱり力を貸してくれ!▼~
生きて国に帰るために、~
一緒に戦ってくれないか!?▼~
:[ヴェイク]|もちろんだ!!▼~
よっしゃ、そうと決まれば行くぞウード!~
俺様たちでこいつらみんな倒してやるぜ!▼~
:[ウード]|あぁ!~
感謝するぜ、父さん!▼~
俺と父さんなら、~
絶対に負けるはずがねぇ!▼~
***カラムと親子 [#v152dbc6]
:[ウード]|
誰かいるのか…!?~
敵ではないようだが、▼~
屍兵をかいくぐってここまで~
踏み込んでくるとは…何者!?▼~
:[カラム]|
…気付かれにくいのが~
僕の特徴だからね。▼~
:[ウード]|
!!?~
まさか…父さんなのか?▼~
:[カラム]|
僕は…異界という~
別世界から来たカラム。▼~
正確には君の父親とは~
言えないかもしれないけれど…▼~
:[ウード]|
なにっ…!?~
異界…!?▼~
し、信じられないが…~
この存在感の無さは…確かに父さんだ。▼~
こうやって目を凝らしていても、~
時折見失いそうになってしまう…▼~
:[カラム]|
ははは…▼~
:[ウード]|
だが…俺も父さんに似たのか、~
あまり存在感がないんだ。▼~
:[カラム]|
えっ? そうなの?~
全然そうは見えないけど…▼~
:[ウード]|
あぁ…~
普段はそうでもないんだが、▼~
ぼーっとしていたりすると、~
たまに仲間から見えなくなる…らしい。▼~
:[カラム]|
ごめん…それは僕のせいだね…▼~
:[ウード]|
あ、謝らないでくれ、父さん。~
俺はこの血に感謝しているんだ。▼~
敵と戦うときは~
それを巧みに利用し、▼~
ここぞという時に、~
派手な口調で敵を威圧する。▼~
気配を殺して近づき、~
姿を見せて怯んだところを一気に叩く…!▼~
これが俺なりの必勝法なんだぜ。▼~
:[カラム]|
なるほど…それじゃあ、~
早速その技で君を守らせてもらおうかな…▼~
僕がここに来たのは、~
君を守るためだから…▼~
:[ウード]|
え…でも…!▼~
:[カラム]|
ウード…心配してくれているんだね。~
僕がまた命を落とすんじゃないかって…▼~
でも、心配はいらないよ。▼~
僕は二度も息子を悲しい目に~
遭わせるようなことは絶対にしないから。▼~
:[ウード]|
…………▼~
:[カラム]|
やっぱり、~
信じられないかな…?▼~
:[ウード]|
…いや。俺は~
父さんのこと信じている。▼~
例え、別人でも…~
どんな姿であっても。▼~
:[カラム]|
それじゃあ…▼~
:[ウード]|
…あぁ。父さん。~
一緒に戦ってくれ。▼~
生きて、イーリスに戻るために…!▼~
:[カラム]|
ありがとう、ウード…!~
君のためなら、僕は頑張れるよ!▼~
***ロンクーと親子 [#sb9ec9b4]
:[ロンクー]|ウードだな…▼~
:[ウード]|父さん!? いや、そんなまさか…~
父さんはずっと前に死んだはず…▼~
:[ロンクー]|俺は異界から来た別世界の者。~
お前の父親とは別の人間だ。▼~
だが、親子ということに変わりはない。▼~
:[ウード]|そ、そうなのか…▼~
:[ロンクー]|先ほどのお前の闘いに対する強い意志、~
しかと見させてもらったぞ。▼~
戦士として目的を遂行するために、~
仲間を逃がそうとしたのは…立派だった。▼~
:[ウード]|父さんなら…父さんなら、~
あの時ああするかもしれないと思ったんだ。▼~
父さんは昔、賊から母さんを~
守りきったと聞いてる。▼~
そして…最期の時は…~
その身を呈して、俺を守ってくれた。▼~
だから、今度は俺も、~
誰かを守れるような…▼~
父さんのような剣士になりたいと思って…▼~
:[ロンクー]|…そうか。この世界の俺は…~
息子に慕われる父親であったようだな。▼~
:[ウード]|あぁ、父さんは俺の誇りだ。▼~
:[ロンクー]|…ありがとう、ウード。▼~
だが、この世界の俺や、~
さっきのお前のように、▼~
自分の命を~
投げ出すような真似はするな。▼~
仲間を守るにしても…~
生きてそれを叶える方法はきっとある。▼~
命を落とせば、~
誰も守れなくなってしまうんだ。▼~
この世界の俺が…どれだけ望んでも~
お前を守ってやれないように。▼~
:[ウード]|父さん…▼~
:[ロンクー]|約束しろ。今ここで。~
もう二度と…自分を犠牲にしないと。▼~
:[ウード]|わかった。~
約束するよ…この剣に誓う。▼~
:[ロンクー]|…その言葉が聞けて安心した。▼~
さぁ、下がっていろ、ウード。~
この地に来たからには、▼~
お前の命を脅かすものは~
この俺が全員叩き伏せてやる。▼~
:[ウード]|ありがとう…父さん。▼~
でも…俺も闘う。~
俺に、父さんの背中を預けてくれ。▼~
夢だったんだ…父さんと共に闘うことが。~
父さんの背中を、俺が守ることが。▼~
:[ロンクー]|ウード…▼~
ふっ…いいだろう、~
俺の背中、お前に預けよう。▼~
:[ウード]|ああ!▼~
***リヒトと親子 [#d0d05d6d]
:[リヒト]|うわああ~!~
が、崖から落ちる~!▼~
:[ウード]|うおっ!? なぜ子供がこんな所に!?~
だ、大丈夫か? しっかりしろ!▼~
:[リヒト]|あ、ありがとう…▼~
…って、あれ?~
君はウード!?▼~
:[ウード]|??~
子供がなぜ俺の名を知っているんだ…▼~
:[リヒト]|もう、子供扱いしないでよ!▼~
こう見えても僕は、~
君のお父さんなんだよ?▼~
:[ウード]|な、何を言ってるんだ!?~
俺の父さんはずっと前に死んだ!▼~
どうやってここに迷い込んだのか知らないが、~
ここは危険なんだ。▼~
下らない事を言っていないで、~
子供は早く逃げろ!▼~
:[リヒト]|だから子供扱いしないでよー!▼~
僕は…~
異界から来たリヒトだよ。▼~
確かにこの世界で死んでしまったリヒトとは~
別人だけど、君の父親に変わりはない。▼~
その証拠に…~
君が持ってるその剣!▼~
その剣の柄に…▼~
『あなたの行く末が希望で満ちて~
いますように』って彫ってあるでしょう!?▼~
:[ウード]|!!~
ど、どうしてそれを!?▼~
:[リヒト]|ふふん。これはリズと結婚した時、~
将来生まれる子供に渡そうねって、▼~
名のある鍛冶屋に~
頼んで彫ってもらったものだからね。▼~
知らないわけないじゃないか!▼~
:[ウード]|じゃあ、本当に…?▼~
:[リヒト]|そうだよ。僕は君を守るために来た、~
正真正銘、君の父親。▼~
今の僕は君の知るリヒトより~
頼りないかもしれないけど…▼~
それでも、ここにいる奴らには負けない。~
絶対に勝ってみせるよ。▼~
:[ウード]|そうか…こんな形で、~
もう一度、会えるだなんて…▼~
さっきは~
疑ったりしてすまなかった。▼~
来てくれてありがとう、~
父さん……▼~
:[リヒト]|ふふっ、やっと認めてくれたね。~
よーし、僕頑張るよ…!▼~
君の未来を…もう一度希望で~
満たすためにね!▼~
***ガイアと親子 [#g956195a]
:[ウード]|吹き荒ぶ谷間の風の向こうに…~
父さんの幻が見える。▼~
:[ガイア]|幻じゃねぇぞ、ウード。▼~
:[ウード]|風音が…~
その幻影が放つ言葉のように聴こえる…▼~
まるで…父さんの声のようだ。~
俺にもついに…お迎えが来たのか?▼~
:[ガイア]|おい、勝手に俺を~
天国からの使者にするな。▼~
俺は異界から来たガイア。~
お前を助けにここまで来たんだぞ。▼~
:[ウード]|異なる世界の…父さん…?▼~
ほ、本物なのか!?~
幻とか、幽霊じゃ…ないのか!?▼~
:[ガイア]|だからさっきからそう言ってるだろ!~
全くお前は思い込みが激しいな…▼~
それに、例え俺が~
この世界のお前の父親でも、▼~
絶対に迎えになんて来ないぞ。▼~
:[ウード]|えっ…?▼~
:[ガイア]|…好き好んで自分の子供を~
死なせようとする親がどこにいるって言うんだ。▼~
少なくとも、俺は絶対に嫌だね。▼~
…それにお前、~
さっき自分を犠牲にしようとしただろ?▼~
確かにお前、立派だよ。だけどな、~
俺はそんなもの見たくなかった。▼~
:[ウード]|父さん…▼~
:[ガイア]|自分をもっと大事にしてくれ…~
ウード。▼~
俺は…怖かったんだ。~
お前がさっき、一人で残ろうとして。▼~
すっかり死ぬ覚悟を決めていて。~
こんな所で…お前を失うのかって…▼~
:[ウード]|あ、ああ…すまなかった。▼~
あんなことは、もうしない。~
約束する。▼~
:[ガイア]|…なら良かったぜ。▼~
お前をこんな所で死なせはしない。~
俺はそのために…ここまで来たんだからな。▼~
いいかウード、~
絶対に最後まで諦めるなよ!▼~
:|'''(ガイア退場)'''
:[ウード]|あっ…父さん!▼~
…行っちまったか。▼~
…………▼~
…ありがとう、父さん。~
俺はもう…この命を諦めたりはしない。▼~
***グレゴと親子 [#u37af6a4]
:[グレゴ]|ほう…随分精悍な~
顔つきじゃねぇか。▼~
あっちの世界のお前にも~
勝るとも劣らない、いい面構えだぜ。▼~
:[ウード]|と、父さん…!?▼~
:[グレゴ]|まぁ正確にゃ俺は~
異界から来た別人だがな。▼~
:[ウード]|…異界? 別の世界ってことか?~
でも一体どうやって…?▼~
:[グレゴ]|ナーガの力で、一時的に~
お前を助けに来てやったってわけだ。▼~
だがそれだけ良い面構えならば、~
この世界の俺も本望だろうよ。▼~
:[ウード]|いや…おれは所詮自己満足に~
浸っているだけなんだ。▼~
:[グレゴ]|なんだぁ、自己満足?▼~
:[ウード]|普段からカッコつけた言葉遣いで~
自分を取り繕い、▼~
さっきは自己犠牲という手まで使って~
仲間を庇おうとした…▼~
だけどその結果、~
大事な仲間を道連れにしちまった…▼~
こんな時だってのに、~
俺はバカなやつだ。▼~
たぶん死んだ父さんも~
俺を憐れんでいるはずだ…!▼~
:[グレゴ]|そうか?▼~
:[ウード]|えっ…?▼~
:[グレゴ]|カッコつけた言葉で~
自分を鼓舞して何がいけない?▼~
窮地に立たされた時に~
仲間を庇おうとして何が悪い?▼~
確かに自ら死のうとしたことは~
少し間違っていたかもしれないが…▼~
お前を悪く言う奴は、~
たとえお前自身でも、この世界の俺でも▼~
絶対に許さねぇ。▼~
:[ウード]|!!~
と、父さん…ありがとう…▼~
ううっ…ううっ…!▼~
:[グレゴ]|泣きたいだけ泣けばいい。~
ウード…▼~
それだけのものに~
お前は耐え続けて来たんだ…▼~
落ち着いたら、一緒に戦うぞ。~
生きて、イーリスまで戻るんだろう?▼~
:[ウード]|あぁ、俺は、絶対にこの世界を救う…~
最後まで、生き抜いてやるんだ…!▼~
:[グレゴ]|よーし、その意気だ!▼~
***リベラと親子 [#qf1a73e7]
:[リベラ]|ウードさん!!~
ああ、無事で良かった…▼~
:[ウード]|と、父さん!?~
どうしてここに!?▼~
:[リベラ]|私は異界のリベラです。▼~
ですから正確には、あなたの父上とは~
別の存在ということになりますが…▼~
ナーガ様の尊いお力を借りて、~
あなたを助けに参りました。▼~
:[ウード]|い、異界から…?~
それって、別の世界って事か?▼~
:[リベラ]|はい。ですが、あなたが私の~
息子であるという事実は変わりません。▼~
…神よ、感謝致します。▼~
一度自らその命を差し出そうとした~
息子をここまでお守り下さって…▼~
:[ウード]|自ら、命を…?~
まさか、あれを見ていたのか?▼~
:[リベラ]|…まるで、身を裂かれるような思いでした。~
私は、目の前で息子を失うのかと…▼~
だから…生きていてくれて…~
良かった…▼~
う、うぅ…▼~
:[ウード]|お、おいおい泣くなよ…!~
泣きたいのはこっちだぜ。▼~
いきなり父さんが現れて…~
俺のこと、助けるって言ってくれて…!▼~
今日ばっかりは、神様ってやつに~
感謝してやってもいいかも、な…▼~
:[リベラ]|ウードさん…こうして間に合ったからには、~
私も共に戦わせて下さい。▼~
この窮地を乗り越えるため、~
この力を貸しましょう。▼~
:[ウード]|ありがとう、父さん。~
だが、この世界の父さんのように…▼~
俺のために命を落とすような真似は~
絶対にしないと約束してくれ。▼~
:[リベラ]|はい、お約束します。▼~
…神に誓って。▼~
:[ウード]|神に誓って…か。~
ふふ、父さんらしいな。▼~
じゃあ俺も…絶対にこの世界を~
救うと約束する。▼~
神様と…それから、父さんに。~
そう誓うよ。▼~
***ヘンリーと親子 [#sb2e0aef]
:[ウード]|この禍々しい気配は…~
ま、まさか…!▼~
:|'''(ヘンリー登場)'''
:[ヘンリー]|あれ~? そこにいるのって、~
もしかしてウード?▼~
:[ウード]|やはり、父さんなのか!?~
どうしてここに…!?▼~
:[ヘンリー]|僕は異界から来たヘンリーだよ。~
だから別世界の人間ということになるね~。▼~
:[ウード]|そ、そんなバカな…!~
屍兵の罠なのか…?▼~
:[ヘンリー]|あはは~、~
罠だなんて酷いなぁウード。▼~
でも…~
君がそう思うのも仕方ないね。▼~
どちらにしろ僕はここに長居はできないから、~
信じたくないなら信じなくてもいいよ~。▼~
僕のことは、勝手に屍兵を倒す~
幻か幽霊とでも思っておいて~。▼~
:[ウード]|!!▼~
:[ヘンリー]|ただ…これだけ~
約束しておいて欲しいなぁ。▼~
…さっきみたいに自ら進んで死のうと~
するようなことは、もうしないで。▼~
:[ウード]|…え?▼~
:[ヘンリー]|僕もね、昔はいつ死んでもいいと~
思ってたんだ~。▼~
楽しい楽しい戦いの最中に死ねるなら~
それでもいいや~って。▼~
だからウードがそうやって咄嗟に命を~
差し出そうとするのは、僕の血なのかもね。▼~
…でも、君の仲間も言っていた通り、~
僕とリズは君にそんなことしてほしくない。▼~
わがままかもしれないけど…~
生きていて欲しいんだよ。ウードに。▼~
:[ウード]|…………▼~
:[ヘンリー]|ごめんね、幻がこんなこと言って。~
混乱しちゃうよね?▼~
:[ウード]|あぁ、本当に…そうだな。▼~
:[ヘンリー]|…だよねぇ。▼~
じゃあ僕はもう姿を消すことにするよ。~
遠くから、君のことを守ってるから。▼~
ここを切り抜けた後もずっと…~
君の幸せを願ってるからね。▼~
:[ウード]|ああ…わかった。▼~
例え幻だとしても、その言葉だけは…~
心にしかと刻ませてもらう。▼~
:[ヘンリー]|そっか~。~
ありがと、ウード。▼~
:|'''(ヘンリー退場)'''
:[ウード]|…………▼~
父さん…すまない。~
せっかく助けに来てくれたのに、▼~
突き放すような~
態度を取ってしまって…▼~
だが、近くで戦っていたら、父さんは~
また俺を庇って…死ぬかもしれない。▼~
だから…これでいいんだ。~
俺は…父さんに一目会えただけでいい。▼~
それで十分、頑張れるんだ…▼~
***ドニと親子 [#k5da8235]
:[ドニ]|そこにいるのは、ウードだべな?~
無事で良かったべ…!▼~
:[ウード]|ま、まさか父さんなのか…?▼~
:[ドニ]|…あぁ。ただおらは、~
異界から来たドニなんだべ。▼~
だから正確には~
あんたの本当の父さんじゃないんだが…▼~
:[ウード]|異界…そうなのか。~
そんな事があるんだな…▼~
:[ドニ]|…………▼~
:[ウード]|どうしたんだ、父さん?▼~
:[ドニ]|さっきのウードの行動…~
あれを思い出していたんだべ。▼~
:[ウード]|岸に残って、~
一人で死のうとしたこと…か?▼~
あれは…すまなかった。~
父さんに叱られても無理はない。▼~
:[ドニ]|叱る?~
おらが、ウードを?▼~
:[ウード]|…違うのか? そんなに難しそうな~
顔してるから俺、てっきり…▼~
:[ドニ]|違うだ…おらにはとても真似できない~
勇気ある行動だと思っていたんだべ…▼~
:[ウード]|えっ…?▼~
:[ドニ]|確かにおらの世界でも~
戦争はしてるべ。▼~
でもおらにはとても自分を死地に~
追いやるような行動はできないだ…▼~
相当な覚悟が無いと、~
あんな真似はとてもできない…▼~
ウード、壮絶な世界を闘い、~
生き抜いてきたんだべな…▼~
偉いだよ…立派だっただ…!▼~
:[ウード]|褒めてくれるっていうのか、~
父さん…?▼~
さっきの俺の、無謀な行動を…?▼~
:[ドニ]|…もちろんだべ。~
これまで…よく頑張ったべなウード。▼~
あんたはおらの誇りだ…▼~
どこに出しても恥ずかしくない、~
自慢の息子だべ…!▼~
もうあんたを~
あんな目に遭わせたりしないべ…▼~
今は父ちゃんが守ってやる。~
無事にイーリスに帰してやるから…▼~
強く、強く生きるんだべよ…!▼~
:[ウード]|ありがとう、父さん…▼~
俺も、もうあんな~
無茶なことはしない…▼~
父さんのその言葉に見合うような~
男になるから…!▼~
…見ていてくれよ、~
元の世界に帰っても、どこにいても。▼~
異界にいた俺のこと、~
ずっと覚えていてくれよな…▼~
***ウード [#pd64b444]
:[ウード]|…む!? 向こうにいるのは…~
この異界で、俺と同じ魂を持ちし者か!▼~
ふん…今すぐに名乗りを上げて~
鼓舞してやっても良いのだが、▼~
ここはもっとピンチになってから~
颯爽と現れて…▼~
…って、こっちに来る!?~
もしかして、気付かれたか!?▼~
ど、どうしよう、どうしよう!~
心の準備ができてねぇぞ!?▼~
と、とりあえず、隠れておくか!▼~
:|'''(ウード退場、異界のウード登場)'''
:[異界のウード]|はぁ…はぁ…さっき俺とそっくりの奴が~
そこにいたような…?▼~
死を迎える直前には~
自分そっくりの人間が現れる、という▼~
昔話を読んだ事があるが、~
もしかして…▼~
…いや、何を言ってるんだ。~
俺は生きてイーリスに帰る!▼~
例え死神が迎えに来たとしても、~
この魂を渡しはしない…!▼~
:|'''(異界のウード退場、ウード再登場)'''
:[ウード]|ふう。~
何とか見つからずに済んだか。▼~
だが、あの真剣な眼差し…~
覚悟を秘めたその佇まい、▼~
ここで散らせてしまうには~
あまりにも惜しいな。▼~
異界のウードよ…負けるな!~
お前の背中は俺が守ってやる…!▼~
**アズールと会話 [#wf66b203]
***オリヴィエ [#h42ec070]
:[オリヴィエ]|アズール…!!▼~
:[アズール]|か、母さん!?~
一体どうして!?▼~
母さんは…母さんは僕の目の前で、~
死んじゃったはず…なのに。▼~
:[オリヴィエ]|わ、私、異界から来た~
オリヴィエなんです…▼~
だから、あなたの本当のお母さんとは~
別の存在ということになります…▼~
こ、こんなにボロボロになって…~
今までずっと、頑張ってきたんですね。▼~
私が守ってあげられないばかりに…~
ごめんなさい…ごめんなさい…!▼~
:[アズール]|そ、そうなんだ…!?~
道理で若いと思ったよ…▼~
でも、どうしてそんなに謝るの?▼~
:[オリヴィエ]|だ、だって…~
だって、この世界の私は、▼~
あなたを独りぼっちにして、~
死んでしまったから…!▼~
大事な息子を一人にしてしまったなんて…~
私は…私は…母親失格です…!▼~
:[アズール]|なるほど、そういうことか…▼~
…でも、それはあなたのせいじゃないよ。~
もちろん本当の母さんのせいでもない…▼~
だから、そうやって気に病む必要は~
全く無いんだよ…▼~
:[オリヴィエ]|でも…でも…!~
ううっ…ひっく、ひっく。▼~
:[アズール]|ふふっ、ダメだよ、母さん。~
そんなに泣いたら美人が台無しだ。▼~
せっかく会いに来てくれたんだから、~
もっと笑った顔を見せてよ。▼~
:[オリヴィエ]|す…すみません…▼~
:[アズール]|もう…母さんたら。~
本当は僕が泣きたいくらいだけど…▼~
そんなに泣くから、こっちが泣く~
タイミングを逸しちゃったじゃない?▼~
でも、母さん…~
僕のために泣いてくれてありがとう。▼~
おかげで僕も少し気力を取り戻せたよ。~
これならまだまだ戦えそうだ。▼~
:[オリヴィエ]|そ、それじゃあ私も一緒に~
戦わせて下さい…!▼~
ここにいる間は、この世界の私に代わって~
あなたを守らせて欲しいんです!▼~
:[アズール]|ありがとう。でも…いいんだ。~
母さんは無理をしないで。▼~
安全な所から見ていてよ。▼~
:[オリヴィエ]|え!? でも、~
それじゃ私が来た意味が…!▼~
:[アズール]|そんなことない。~
母さんが来てくれた意味はあるよ。▼~
僕は、戦いの練習も、踊りの練習も、~
いつも母さんのお墓の前でしてたんだ。▼~
母さんが見守ってると思ってたから、~
いつだって頑張れたんだよ。▼~
本物の母さんが目の前にいるなら…~
きっと、もっと頑張れる。▼~
:[オリヴィエ]|アズール…▼~
:[アズール]|…僕、強くなったんだよ。~
母さんが生きていた頃より、ずっと。▼~
だから見ていて。僕が戦うところ。~
それだけで僕は、強くなれるから!▼~
:|'''(アズール退場)'''
:[オリヴィエ]|あっ…アズール!?▼~
…結局、最後まで~
頼ってくれませんでしたね…▼~
わかっているんです。あなたは~
私をもう一度失うことに怯えている…▼~
でも、ひとりで戦おうとしないで…▼~
きっと私も、あなたの知る~
オリヴィエより強いから。▼~
だから、守ってみせます。絶対に。~
あなたをここで、死なせはしません…!▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#dc952284]
:[ルフレ]|アズール!!~
良かった、間に合った…!▼~
:[アズール]|父さん!?~
まさか本当に…父さんなの?▼~
い、生きてたんだね、父さん!~
僕、てっきり死んだものだと思って…!▼~
良かった、父さん…!~
…あれ、でもちょっと若い、ような…▼~
:[ルフレ]|すまない、アズール…~
僕は、この世界の人間じゃないんだ。▼~
僕は異界という別の世界から、~
君を助けにやってきたルフレ。▼~
君のお父さんとは、~
別の人間ということになる…▼~
:[アズール]|そう、なんだ…~
じゃあやっぱり、父さんは…▼~
:[ルフレ]|ぬか喜びをさせてしまったね。~
本当にすまない。▼~
でも、親子であることに変わりはないから。~
ここでは君を守らせてもらうよ。▼~
:[アズール]|…………▼~
:[ルフレ]|アズール…▼~
やっぱり、ショックだったかな。~
僕が、別人で…▼~
:[アズール]|…ねぇ。父さんならさっきの状況で~
どう行動した?▼~
:[ルフレ]|え?▼~
:[アズール]|父さんなら、さっきの僕みたいな状況に~
陥った時、どんな風に切り抜けた?▼~
やっぱり吊り橋を落とす?~
無理にでも吊り橋を渡る?▼~
それとも…何か別のいい策が~
あったりしたのかな?▼~
:[ルフレ]|…え、あ、アズール?~
どうしていきなりそんな質問を…▼~
:[アズール]|さっきから考えてたんだよ。~
あの策は果たして最善だったのかなって。▼~
そしたら、目の前に父さんが出てきたから、~
せっかくだし聞いてみようかと思って。▼~
…何かおかしかったかな?▼~
:[ルフレ]|…ぷ、ははは! いや、てっきり僕は~
君が落ち込んでるもんだと思ったから、▼~
何だか拍子抜けしちゃって。▼~
…さすがは僕の息子だよ。~
こんな時でも、策のことばかり考えてる。▼~
:[アズール]|お、落ち込んだよ! すごく!~
本当の父さんはやっぱりいないんだって!▼~
でも、そんなヒマ無いじゃないか!~
軍師の息子なら、▼~
感傷に浸ってるようなヒマがあるなら~
策の一つでも考えないと!▼~
:[ルフレ]|なるほどね。~
その心がけは立派だよ。▼~
…でもね、アズール。▼~
考えるなら過ぎたことじゃなくて、~
これからのことにしないとダメだよ。▼~
:[アズール]|あ…▼~
:[ルフレ]|じゃあアズール、ここで問題です。▼~
君は、この戦いに~
どうしても勝たないといけません。▼~
でも状況は厳しく、戦力も足りない。~
そこに一人の戦士が現れました。▼~
話をしてみると、どうやら敵ではない。~
もしかしたら協力してくれるかもしれません。▼~
さぁ、どうする?▼~
:[アズール]|…………▼~
…力を貸してくれるかな、父さん。~
この戦いに、勝つために!▼~
:[ルフレ]|よくできました!~
これで僕は今から君の戦力だ。▼~
よーし、それじゃ行くよ!~
僕が絶対に、君を勝ちに導いてみせる!▼~
:[アズール]|ありがとう、父さん…!▼~
***クロムと親子 [#x898a3eb]
:[クロム]|アズール。▼~
:[アズール]|あ、あなたは…!~
でもそんな、まさか…!!▼~
:[クロム]|俺は異界の者。ナーガの力を借り、~
一時的にこの世界までやってきたんだ。▼~
だからこの世界のクロム…お前の父親とは、~
正確には別人ということになる。▼~
:[アズール]|そ、そうなんだ…~
これが、父さん…▼~
…………▼~
:[クロム]|どうした?~
やはりすぐには信じられないか?▼~
:[アズール]|ううん…父さんは僕が生まれて~
すぐに死んじゃったから、▼~
なんだか、本当に会えたっていう~
実感が無くて…▼~
:[クロム]|…そうか。すまない…▼~
:[アズール]|ううん、謝ることじゃないよ。▼~
父さんは、~
僕たちを守るために戦ってくれたんだもの。▼~
…でも、さすが父さんだね。~
近くにいるだけで戦う気力がわいてくるよ。▼~
強くて優しい瞳をしていて…~
王族としての威厳も感じられる。▼~
ルキナが言っていた通りの人だよ。~
父さんとルキナは…よく似てる。▼~
:[クロム]|それを言うなら、お前だって~
俺にそっくりじゃないか?▼~
:[アズール]|…見た目に関してはね。▼~
でも、僕は父さんの血を引いているのに…~
ファルシオンが使えない。▼~
人に希望を与える力も、~
みんなを守れるような力も無い…▼~
:[クロム]|アズール?▼~
:[アズール]|さっきだって、咄嗟の判断で~
あんな無謀な真似をしてしまった。▼~
もっと僕に力があれば、みんなを~
危険な目になんか遭わせないのに、▼~
もっといい方法で、~
みんなを救えたかもしれないのに!▼~
こんな僕が、立派だった父さんの息子を~
名乗る資格なんて無いよ…!▼~
:[クロム]|…そんなことはない!▼~
お前の行動は、~
みんなを守ろうとしてのことじゃないか!▼~
最後まで、全員で生き残る希望を~
捨てずに行動したんだろう!?▼~
お前は…イーリスの王子として~
立派な行動をとった!▼~
お前を非難するような奴がいたら~
俺が許さん!▼~
:[アズール]|父さん…▼~
:[クロム]|その瞳の聖痕が示す通り…~
お前は確かに、俺の血を継ぐ息子なんだ!▼~
だから…だから二度と~
そんなことを言うな!▼~
:[アズール]|…ごめんなさい。▼~
:[クロム]|この世界の俺は、お前と言葉を~
交わすことすらできないまま死んだが…▼~
きっとお前の父親も、~
今のお前に同じことをいっただろう。▼~
それに、俺がもしさっきのお前と同じ~
状況に陥ったとしても、▼~
お前のように行動できたかは分からん。~
俺も、お前が思うほど立派な人間ではない。▼~
だが、大切な息子のために、~
この力を使うことならできる。▼~
:[アズール]|えっ…でも、父さん…▼~
:[クロム]|俺は…お前を全力で守りたい。~
この世界の俺が、守れなかった分まで、▼~
そんために、世界を飛び越えて~
お前の元まで来たんだ。▼~
力を貸してもいいだろう?~
アズール。▼~
:[アズール]|…………▼~
…わかった。~
ありがとう…父さん。▼~
:[クロム]|いや、礼には及ばん。~
お前をこの手で守れるのならば本望だ。▼~
:[アズール]|でも…約束して。~
絶対にここでは死なないって。▼~
:[クロム]|あぁ、わかった。約束する…!▼~
***フレデリクと親子 [#oa0da789]
:[フレデリク]|貴方は、この世界の~
アズールさんですね。▼~
:[アズール]|そ、そんなまさか…~
と、父さん!?▼~
:[フレデリク]|いえ、父親…というのは~
正確ではないかもしれません。▼~
私は異界という別世界からやってきた~
貴方の父親とは別の存在なのです。▼~
:[アズール]|えっと…つまりあなたは~
別の世界の父さんってこと?▼~
:[フレデリク]|えぇ。ですが、~
親子ということに変わりはありません。▼~
ここにいる時間だけでも、~
せめて親として貴方を守らせて下さい。▼~
:[アズール]|父さん…~
もう一度会えて、嬉しいよ。▼~
でもここは危険だ。異界の父さんが~
ここで命を失ってしまうかもしれない。▼~
だから…手助けは要らないから、~
元の世界に戻って!▼~
:[フレデリク]|やはり先ほど味方を先に進ませた時から、~
貴方は死を覚悟していたのですね…▼~
:[アズール]|見ていたの!?▼~
:[フレデリク]|騎士の息子として…アズールさん、~
貴方の行動は正しかった。▼~
あの状況下でも~
仲間を見捨てまいとしたのは、▼~
まさに貴方の中に流れる~
騎士の血なのでしょうね。▼~
敵には矛となって毅然と向かい、~
味方の前では盾として立ち塞がる。▼~
それこそが真の騎士の姿…▼~
:[アズール]|うん、父さんも同じことを言っていた。~
父さんは僕の…憧れだった。▼~
僕も父さんみたいに、誰かを守れるような~
人になりたいって思っていたんだ…▼~
:[フレデリク]|わかりました。それならアズールさん、~
この場で私を守って戦って下さい。▼~
:[アズール]|…へ?▼~
:[フレデリク]|先程は失礼致しました。~
貴方は守られるのが嫌だったのでしょう?▼~
それなら、貴方が私を守って下さい。~
私は後方支援に徹します。▼~
:[アズール]|いや、そういうことじゃなくて!~
それに、また前と同じようなことになったら…▼~
また父さんが、~
僕を庇って死んだら…!▼~
:[フレデリク]|大丈夫ですよ、貴方はもう~
無力な子供ではない。▼~
貴方が勇敢に戦いさえすれば、~
私が貴方を庇って死ぬことも無い。▼~
そうでしょう?▼~
:[アズール]|…そう、だけど…▼~
:[フレデリク]|昔の傷に怯えるのは終わりにしましょう。~
貴方は勝てる。私はそう信じています。▼~
共にこの場を打開し、~
国に帰りましょう。▼~
主君であるルキナさんが、~
貴方の帰りを待っていますよ。▼~
:[アズール]|…………!▼~
そうだね…~
騎士は、主君を失望させてはいけない。▼~
ごめん、父さん。~
やっぱり…一緒に戦ってくれるかな。▼~
父さんは僕が死なせない。~
絶対に守ってみせるから。▼~
:[フレデリク]|承知しました。アズールさん。▼~
貴方の騎士としての戦いぶり、~
しかとこの目に焼き付けておきましょう。▼~
***ヴィオールと親子 [#r9ab7e14]
:[ヴィオール]|アズールくん!~
良かった…無事だったのだね…!▼~
:[アズール]|と、父さん!? まさか、~
父さんがここにいるわけないのに!▼~
:[ヴィオール]|そうだねぇ…説明しても~
信じてもらえないかもしれないが…▼~
私は異界からやってきた人間なのだよ。▼~
:[アズール]|えっと…い、異界?▼~
:[ヴィオール]|うむ。だから君の父上と私は~
別の人間ということになるね。▼~
…ところでアズールくん。~
君がさっき吊り橋を壊した事だが…▼~
:[アズール]|!!~
見てたんだ、父さん…▼~
:[ヴィオール]|貴族の跡取り息子として、~
君がした行動は…称賛に値する。▼~
自分が火の粉をかぶってでも~
民衆を守るのは貴族の務めだからね。▼~
その勇気は称えられるべきものだろう。~
君は、よくやったよ。▼~
だが…一人の父親としては、~
君を褒めてやることはできない。▼~
:[アズール]|どうして…▼~
:[ヴィオール]|あんなことをして殺されたら、~
どうするつもりだったのだね?▼~
親にとって、子供の死を見ることほど~
辛いものはないのだよ。▼~
あんなものを見せられたら、~
寿命が縮んでしまう。▼~
怖かったのだよ、アズールくん。~
私は…君が、死んでしまうことが…!▼~
:[アズール]|父さん…▼~
…………~
僕も、本当は…怖かったんだ。▼~
口ではみんなで生きて帰るって、~
絶対に勝てるって言ってたけど、▼~
心の底では、この場所で~
死んじゃうんじゃないかなって…▼~
あぁ、あの剣で殺されるのかなとか、~
死ぬ時って、痛いのかなとか、▼~
そんなことばっかり考えてしまって…~
すごく、すごく、怖かったんだ…!▼~
:[ヴィオール]|アズールくん…~
大丈夫、もう大丈夫だよ。▼~
可哀相に…こんなに震えて。~
今まで、辛い思いをしてきたのだね…▼~
:[アズール]|…でも、もう大丈夫だよ。▼~
父さんの顔を見たら、~
なんだか元気が出てきちゃった…▼~
:[ヴィオール]|そうか、~
ならば共に戦いに戻るとしよう。▼~
君を傷つける輩は私が全て排除する。~
だからもう…▼~
自らを死に追い込むような~
真似はしないでくれたまえよ。▼~
:[アズール]|うん…~
ありがとう、父さん…▼~
父さんのことも、僕が守ってみせるよ。~
…今度こそ。▼~
***ソールと親子 [#i7f36089]
:[ソール]|アズール! アズールだね!?~
無事で良かった…!▼~
:[アズール]|え…?~
あなたは、まさか…父さん?▼~
でも、そんなことあるはず…~
み、見間違い…かな?▼~
:[ソール]|もう、見間違いじゃないよ!▼~
僕は異界のソール。~
君を助けるためにここまで来たんだ。▼~
君の父親とは別人ってことになるけど…~
それでも親子ってことは一緒だから。▼~
元の世界に戻るまでの間、~
君の背中を守らせてくれないかな?▼~
:[アズール]|…い、嫌だ!▼~
:[ソール]|えぇっ!? どうして!?▼~
:[アズール]|…会えて嬉しいよ、父さん。~
助けに来てくれたことに感謝もしてる。▼~
でも、別人とはいえ、父さんを~
危険な目に遭わせるわけにはいかないよ!▼~
僕は怖いんだ。~
もし、また父さんが死んだらって思うと。▼~
だから、父さんは僕が戦うのを見ていて!~
ほら、そんなところにいたら危ないよ…!▼~
:[ソール]|あ、アズール! 引っ張らないで!~
僕なら大丈夫だよ!▼~
ちゃんと自分の身は守れる!~
絶対に死なないから…!▼~
:[アズール]|でも!!▼~
:[ソール]|信用できない? 僕が…~
何をやっても平均を超えない人間だから…▼~
:[アズール]|…えっ?~
いま…なんて言ったの?▼~
:[ソール]|僕には突出した能力が無い、~
平均点の人間だって言ったんだよ。▼~
:[アズール]|…………▼~
…同じだ。▼~
:[ソール]|え?▼~
:[アズール]|同じだ、僕と。~
僕も、何をやっても平均点で…▼~
他の仲間たちと比べて、~
突出した能力も無くて。▼~
…だからいつも、何かあった時に~
犠牲になるなら僕がなろうと思ってた。▼~
なのに、さっきあんなことになって…▼~
:[ソール]|…そっか。君はみんなのために~
命を捨てる覚悟をしていたんだね。▼~
:[アズール]|…矛盾してるよね。人には自分を~
犠牲にするなって言っておいて、こんなこと。▼~
でも、わがままかもしれないけど…~
それでも、仲間には生きていて欲しいんだ。▼~
ごめんね、父さん。~
こんな息子で…ごめん。▼~
:[ソール]|ううん。謝らないで。~
わかるから…その気持ち。▼~
僕も、自分が傷ついて済むなら~
それでもいいやって思ってしまうからね。▼~
よく仲間からお人好しすぎるって~
言われるんだけど…▼~
:[アズール]|僕も…▼~
:[ソール]|あはは、やっぱり。▼~
…ねぇアズール。~
やっぱり一緒に戦わせてよ。▼~
平均点同士の僕らだけどさ、~
力を合わせたらきっと…それ以上の力が出せる。▼~
一緒にここを切り抜けて、~
早く国に戻ろうよ…みんなのために。▼~
:[アズール]|…わかった。でも約束して、父さん。~
絶対に大丈夫だって。▼~
絶対に…ここでは死なないって。▼~
:[ソール]|うん、約束するよ。~
僕は死なないし、君のことも死なせない。▼~
僕と君なら、絶対に大丈夫だ。▼~
:[アズール]|…そっか、それを聞いて安心したよ。~
ありがとう、父さん。▼~
:[ソール]|よーし、それじゃ行くよ、~
アズール!▼~
***ヴェイクと親子 [#m35a20f2]
:[ヴェイク]|おうおう、アズール!▼~
:[アズール]|えっ!? と、父さん!?▼~
:[ヴェイク]|おうよ! お前を助けるために~
墓場からよみがえって来てやったぜ!▼~
:[アズール]|墓場から…~
…つまり、屍兵ってことか。▼~
よりによって、~
父さんの姿で現れるだなんて…▼~
:[ヴェイク]|おわっ!? ち、違う違う~
言い方が悪かった!▼~
俺様は屍兵じゃねぇ!~
だ、だから剣を下ろせって!▼~
:[アズール]|屍兵じゃない…?~
…どういうこと?▼~
:[ヴェイク]|俺様は別の世界から来たヴェイクなんだよ!~
だから死んだお前の父親とは別人!▼~
よく見ろ、俺様は屍兵みたいに~
顔色も悪くないし、目も光ってねぇだろ?▼~
:[アズール]|…確かに、そうみたいだね…▼~
:[ヴェイク]|へへっ、~
わかってくれて良かったぜ!▼~
助けに来たのに倒されるなんて~
カッコ悪すぎだしな!▼~
アズール。ダチを見捨てなかった~
さっきのお前の行動は立派だったぜ!▼~
さっすが俺様の息子ってとこだな!~
その気概に免じて俺様も力を貸すぜ!▼~
今から一緒に戦ってやるから~
感謝しろよ!?▼~
:[アズール]|…………▼~
:[ヴェイク]|…あれ?~
おーい。アズール?▼~
:[アズール]|う、うぅっ…ぐすっ…▼~
:[ヴェイク]|!! お前、泣いてんのかよ!?~
な、何でだ? どこか痛いのか?▼~
それともアレか? オリヴィエみたいに~
風の匂いにでも感動したか!?▼~
:[アズール]|違う、違うんだ…▼~
父さんが、本当に屍兵になったんじゃなくて、~
良かったって、思って…!▼~
だって、僕…~
倒せないよ…▼~
父さんを、この手で倒すなんてこと、~
できない…▼~
だから、そうじゃなくて良かった…~
良かったよ…▼~
:[ヴェイク]|アズール…▼~
…悪かったよ。ただの冗談のつもりが、~
お前を傷つけちまったな。▼~
安心しろアズール。この世界の俺様は~
屍兵なんかにゃならねぇよ。▼~
もちろん、この俺様も~
ここで死ぬなんてヘマはしねぇから…▼~
力を貸しても、いいか?▼~
:[アズール]|うん、ありがとう…▼~
:[ヴェイク]|よーし、まぁ任せとかって!~
ここの敵はみーんな俺様が倒してやる!▼~
お前の出る幕が無いぐらい~
活躍してやるから、覚悟しとけ!▼~
:[アズール]|…僕も、父さんには~
負けないよ。▼~
父さんよりたくさん敵を倒して、~
自慢してやるんだから…覚悟してよね。▼~
:[ヴェイク]|おっ? そんな口が利けるなら~
もう涙は乾いたみたいだな?▼~
へへっ、その意気だ!~
じゃあ行くぜ、アズール!▼~
***カラムと親子 [#t9b6763e]
:[カラム]|やっと会えた…~
君がこの世界のアズールだね…?▼~
:[アズール]|えっ…と、父さん!?~
どうして父さんがここに!?▼~
:[カラム]|僕は…別世界から君を助けにきた、~
別の世界の人間なんだ…▼~
だから正確には君の父親では~
ないのかもしれないけど、▼~
時間の許す限り僕も戦わせて欲しい…▼~
:[アズール]|…違う世界の父さん…?▼~
ちょっと信じがたいけど…~
嘘を言ってるとも思えないね。▼~
…あなたが本当に父さんなんだったら、~
ひとつ質問いいかな?▼~
:[カラム]|どうしたんだい?▼~
:[アズール]|父さんなら…さっきみたいな状況で~
どうやって行動したの?▼~
父さんは仲間の中で~
重要な守り手だったんでしょ?▼~
わからないんだ…僕には。~
さっきの行動が正しかったのかどうか。▼~
もしかしたら、もっといい方法が~
あったのかもしれないって、▼~
ずっと、そればかり考えてしまって…▼~
:[カラム]|たぶん…僕も同じ行動を取ったよ。~
…そう、僕の役目は皆を守る事。▼~
だからああいった窮地に立たされた時は~
アズールのように行動したと思うよ。▼~
離れた場所にいる仲間を同時に~
守るには…あの方法しかないと思う。▼~
:[アズール]|そっか…あの方法が~
間違っていなかったのなら、それでいい。▼~
守り手として、みんなを守る方法を~
見誤るのが一番怖いから…▼~
:[カラム]|それは…わかるよ。うん。▼~
:[アズール]|ありがとう、父さん。~
質問に答えてくれて。▼~
…それじゃあ僕は戻るね!~
早くここを切り抜けないと!▼~
:[カラム]|えっ、あ、アズール!?~
戦うなら、僕も一緒に…!▼~
:[アズール]|ううん! また父さんを~
死なせるわけにいかないもん。▼~
父さんは、僕が戦うところでも~
見ていてよ。▼~
来てくれてありがとう…父さん。~
一目会えただけで、僕は十分頑張れるよ。▼~
:[カラム]|…アズール…~
この世界の君は、▼~
守り手としていつもギリギリの選択を~
強いられてきたんだね。▼~
君には言わなかったけど…▼~
…本当は、今回ばかりは~
どれを選んでもダメだったんだ…▼~
どれを選んでも、君たちは~
死の運命から逃れられなかった…▼~
僕は、それを~
変えるために来たんだよ…▼~
だから、例え君が望まなくても、~
僕は君を守ってみせる…▼~
こんな所で、~
死なせたりしないからね…▼~
***ロンクーと親子 [#qbf0fbf0]
:[ロンクー]|…………▼~
:[アズール]|父さん!?~
ど、どうしてここに…?▼~
父さんは死んだはず…▼~
もしかして…ついに僕にも、~
天国からお迎えが来たってことなのかな…▼~
:[ロンクー]|天国からの迎えだと?▼~
そんな風に諦めを見せる者に、~
何か説明するだけ無駄というものだな…▼~
:[アズール]|え…?▼~
:[ロンクー]|死にたいのなら…俺がこの場で~
息の根を止めてやってもいい。▼~
:[アズール]|…っ!!▼~
:[ロンクー]|…どうした。来ないのか?~
苦しめずに、一瞬で終わらせてやるぞ。▼~
:[アズール]|で、でも、僕は…まだ…▼~
:[ロンクー]|まだ諦めていないのだろう?~
…ならそのような台詞を吐くな!▼~
仮に俺が天国からの迎えだと言うのなら、~
それを撥ねのけるくらいの気概を見せてみろ!▼~
:[アズール]|………!▼~
:[ロンクー]|この世界の俺はもう…~
死んでしまった。▼~
どれだけ望んでも、~
二度と剣を振るうことはできん。▼~
この世界のために戦うことも、~
誰かをこの手で守ることもできん。▼~
…だが、お前は違う。▼~
お前はまだ…~
生きているじゃないか。▼~
ここで…生きているだろう…~
…………▼~
:[アズール]|!! 父さん…!~
泣いてるの? 僕のせいで…▼~
ごめん、父さん…ごめんなさい!~
僕が弱気なことを言ったから…!▼~
:[ロンクー]|いや…俺の方こそ、~
いきなり済まなかった。▼~
気付けのためとはいえ、お前に~
酷い事を言ってしまった…許してくれ。▼~
俺は…お前を助けにきた~
異界の人間なんだ。▼~
長い時間とどまる事はかなわないが…~
この場を切り抜けるために助力しよう。▼~
:[アズール]|そうだったんだね…~
助けに来てくれて、ありがとう。▼~
…でもお願い、~
絶対に死んだりしないで。▼~
僕が傍にいたら、父さんはまた~
死んじゃうかもしれない…▼~
:[ロンクー]|…なぜ、そう思う。▼~
:[アズール]|だって…父さんも母さんも、~
僕のことを庇って死んだんだよ!?▼~
…怖いんだ。僕は…▼~
自分が関わることで、~
これ以上誰かを不幸にしてしまうことが!▼~
:[ロンクー]|!! お前…▼~
…そうか…、お前も俺と同じ…~
いや、それ以上の傷を抱えているんだな。▼~
だが、安心しろ。~
お前は俺とは違う。▼~
こんな絶望の中でも、~
お前を包む空気は…優しくて、温かい。▼~
お前と関わったからといって~
不幸になる奴など…いるものか。▼~
それに、俺はこの世界の俺とは違う。~
同じ道は辿らないと約束しよう。▼~
:[アズール]|…本当に?▼~
:[ロンクー]|俺は嘘はつかん。~
絶対に、勝ってみせる。▼~
:[アズール]|ありがとう、父さん。~
僕、もう弱音なんて吐かないよ。▼~
この命がある限り、戦い続ける。~
死んだ父さんが…そうできなかった分まで。▼~
***リヒトと親子 [#ie8852b3]
:[リヒト]|アズール!~
わぁー良かった間に合って!▼~
:[アズール]|えっ…? だ、誰!?~
どうして僕の名前を…▼~
:[リヒト]|や、やっぱりわからないよね…▼~
えっと、僕は異界から来たリヒト!~
君のお父さんだよ!▼~
ほらほら、その証拠にこの指輪!~
君が持ってるオリヴィエの指輪と同じでしょ?▼~
:[アズール]|ほ、ほんとだ…!~
そっちの方が新しいけど、全く同じ物…▼~
じゃあ、ほんとに、父さんなんだね…~
というか何で母さんの指輪を父さんが?▼~
:[リヒト]|ふふーん、さっきオリヴィエがね、~
『これ、あったほうが良くないですか?』って▼~
言ってくれて、借りてきたんだ。~
さすが僕の奥さん。気が利くよね。▼~
…って、今はそんなこと~
言ってる場合じゃないや!▼~
ねぇアズール、~
どこか怪我とかしてない!?▼~
:[アズール]|あ、うん…そんなに~
大きい怪我はしてないよ。▼~
心配してくれて、ありがとう。▼~
:[リヒト]|そっか、それなら良かった。▼~
実は色んな薬もオリヴィエが~
持たせてくれててね…▼~
…あれ? その腕は?~
血がいっぱい出てる、けど…▼~
:[アズール]|そうだね。~
でもこれは、大した傷じゃないから。▼~
:[リヒト]|うそ! 大怪我だよ!~
ま、待ってて、今薬を…!▼~
:[アズール]|いいよ。こんな傷しょっちゅうだから~
気にしないで。見た目ほど痛くもないし。▼~
:[リヒト]|…………▼~
:[アズール]|父さん?▼~
:[リヒト]|…………▼~
うっ…うぅっ…ぐすっ…▼~
:[アズール]|!?~
と、父さん、どうして泣くの!?▼~
:[リヒト]|だ、だって、アズールが、~
こんなにいっぱい怪我して…!▼~
痛そうなのに、辛そうなのに、~
そんな顔ちっとも見せないから…!▼~
:[アズール]|な、泣かないでよ父さん!~
僕はほら、ほんとに大丈夫だから!▼~
父さんたら、~
息子の前で子供みたいだよ?▼~
:[リヒト]|…こ、子供だよ!~
今の僕は!!▼~
オリヴィエの指輪が無いと~
わかってもらえないぐらい、子供だよ!▼~
だから…~
だからいいんだよ、泣いたって!▼~
アズールが泣かない分まで、~
僕が泣いてやるんだから!▼~
うっ…うわぁぁぁん…!!▼~
:[アズール]|…………▼~
父さん…▼~
:[リヒト]|うぅ…ぐすっ…ぼ、僕ね…~
君を助けに、ここまできたんだ。▼~
だから…守ってあげるからね、絶対、~
この世界の、僕の分まで…!▼~
:[アズール]|うん…▼~
:[リヒト]|君を、生きてイーリスまで、帰す…~
これ以上痛い思いなんて、させない…▼~
い、嫌だって言っても無駄だよ!~
僕も、一緒に戦うんだからー…!▼~
:[アズール]|うん…▼~
ありがとう、父さん…▼~
…涙、拭いてあげようか?▼~
:[リヒト]|じ、自分でやる…!▼~
***ガイアと親子 [#o104c7b8]
:[ガイア]|待て!~
お前…この世界のアズールだな!?▼~
:[アズール]|と、父さん!?~
死んだはずなのに…どうして?▼~
:[ガイア]|俺はお前の父親じゃない…~
異界と呼ばれる別の世界から来たんだ。▼~
俺はお前の知るガイアとは~
別人ということになるな。▼~
:[アズール]|えっと…じゃあ違う世界の~
父さんってことなんだね。▼~
そっか…例え別人でも、~
会えて嬉しいよ…▼~
…………▼~
:[ガイア]|アズール…どうした?~
どこか怪我でもしたのか?▼~
:[アズール]|違うんだ…~
さっきから死ぬ気で闘っていたから、▼~
あなたの顔を見て、~
ちょっと気が抜けちゃって…▼~
:[ガイア]|さっき吊り橋を壊した時の事か…▼~
:[アズール]|…見てたんだね。▼~
:[ガイア]|ああ…仲間を守ろうとする姿は~
確かに立派だった…▼~
だが俺は…~
あんなものは見たくなかった。▼~
わざわざ世界を飛び越えて来たのは、~
息子の殺される姿を見るためじゃない。▼~
:[アズール]|…ごめんなさい。▼~
:[ガイア]|いや…お前が謝る事じゃない。▼~
俺がもう少し早く来ていれば~
お前が窮地に立たされる事もなかったんだ。▼~
すまない、アズール…~
許してくれ。▼~
:[アズール]|ううん、~
そのことを謝る必要なんてない。▼~
別人だけど、~
父さんと同じ存在に会えたんだ…▼~
それだけで、僕は…僕、は…▼~
:[ガイア]|アズール?▼~
:[アズール]|あれ…なんで、涙が…▼~
こんな所で、~
泣いてる場合じゃないのに…▼~
この人は、本物の~
父さんじゃないのに…▼~
:[ガイア]|…これまでずっと気を張っていたんだ、~
そうなるのも無理はない。▼~
:[アズール]|うっ…うぅっ…ど、どうしよう…~
な、涙が…止まらない……▼~
こんなんじゃ、戦えないよ…▼~
:[ガイア]|…………▼~
…ほらよ。▼~
:[アズール]|えっ…これ、お菓子…?~
どうして…▼~
:[ガイア]|いや…俺もよくわからないが、~
あんまりお前が泣くから、▼~
なんとなく…~
こうした方がいいような気がしてな。▼~
:[アズール]|…………▼~
これ…僕が小さい頃、~
父さんがくれたお菓子と同じ…▼~
僕を泣きやませる時に、いつも~
父さんがくれたお菓子と…同じだ…▼~
このことを、あなたが~
知るわけないのに…▼~
別人でも、やっぱりあなたは…~
父さんなんだね…▼~
僕の、父さん…なんだね…!▼~
うっ…ぐすっ…うぅっ…!!~
父さん、父さん…っ!!▼~
:[ガイア]|あーあ…~
逆効果になっちまったか…▼~
いいや、今は思い切り泣け。~
今まで我慢した分までな。▼~
涙が止まったら、一緒に戦おう。~
お前のことは、俺が守ってやる…必ずな。▼~
***グレゴと親子 [#qcb6a899]
:[グレゴ]|
おお、アズールじゃねぇか!▼~
:[アズール]|
と、父さん…!? どうして!?~
だって、僕の父さんは…!▼~
:[グレゴ]|
死んだはず、ってか?▼~
…ま、その通りだ。~
俺は正確にはお前の父親じゃない。▼~
異界という別世界からやってきた、~
別人のグレゴなのさ。▼~
:[アズール]|
別の世界から…~
そう、なんだ…▼~
でも、例え別人でも~
会えて嬉しいよ、父さん…!▼~
:[グレゴ]|
そう言ってくれるか…▼~
:[アズール]|
うん…! だって父さんは~
僕にとっての憧れだった…▼~
僕は…父さんに基本的な戦い方を~
全て教わったんだよ。▼~
:[グレゴ]|
そうなのか? そういや確かに…~
さっきチラッと見たが筋や構えは似てたな。▼~
ったく、傭兵の我流なんて~
教えるようなもんじゃねぇってのによぉ…▼~
:[アズール]|
そんな事言わないでよ。~
おかげで何度命を救われた事か…!▼~
:[グレゴ]|
そうか…そいつは何よりだ。▼~
:[アズール]|
僕は父さんの戦い方に憧れたから、~
最初に選んだ兵種は傭兵だったんだよ。▼~
だからこれからも…~
父さんの背中をずっと追っていくよ。▼~
:[グレゴ]|
…………▼~
:[アズール]|
父さん…?~
どうしたの?▼~
:[グレゴ]|
ちっ…これくらいの年になっりまうと、~
妙に涙もろくていけねぇな…!▼~
よーし、そこまで言われちゃ~
息子にカッコ悪いところは見せられねぇ!▼~
ついてこい、アズール!~
俺はお前を助けるためにここまで来たんだ!▼~
力を貸してやるから、~
一緒にこの状況を切り抜けるぞ!▼~
お前の背中は俺が守ってやる!▼~
:[アズール]|
ありがとう、父さん。▼~
僕も父さんの背中を守るよ。~
もう二度と…父さんを死なせたりしない!▼~
…見ていて、父さん。~
僕がどれだけ強くなったか。▼~
どれだけの思いで、~
この世界を生きてきたのか。▼~
その目に焼き付けておいて…▼~
元の世界に戻っても、~
忘れないぐらい…▼~
***リベラと親子 [#xbf7bb3f]
:[リベラ]|あなたは、アズールさん…!~
良かった、無事だったのですね。▼~
:[アズール]|父さん!?~
まさか、生きてたの…!?▼~
:[リベラ]|いえ…~
私は別の世界よりやって来た者。▼~
あなたの父リベラとは同一人物では~
ありますが、別人とも言えるでしょう。▼~
:[アズール]|別の世界の…父さん?▼~
それなら、別世界では~
父さんはちゃんと生きているんだね!?▼~
良かった…それだけで良かったよ…~
ありがとう、神様…▼~
:[リベラ]|アズールさん…▼~
私はあなたの父ではないのに…~
私の無事を、喜んでくれるのですか…?▼~
なんと優しい子なのでしょう…▼~
:[アズール]|…そうだ。僕、父さんに~
言いたくて言えなかった事があるんだ。▼~
代わりに…あなたに~
聞いてもらってもいいかな?▼~
:[リベラ]|…いいでしょう。私が、死んだリベラの~
代わりになれるかはわかりませんが。▼~
:[アズール]|うん。それでも、いいんだ。▼~
あのね、僕…踊り手として、~
父さんと母さんの跡を継ぎたい。▼~
:[リベラ]|踊り手…?▼~
オリヴィエさんの踊りだけではなく、~
私の、神に捧げる舞踏も…ですか?▼~
:[アズール]|うん…人を楽しませる母さんの踊り、~
神に捧げる父さんの踊り。▼~
その二つを合わせた新しい踊りを、~
平和と信仰の象徴として、▼~
世界中に広げたい…~
それが僕の夢なんだ。▼~
:[リベラ]|アズールさん…▼~
:[アズール]|夢にしても…いいかな?▼~
:[リベラ]|ええ、もちろん!~
もちろんですよ…!!▼~
この世界の私も、きっと~
喜んでいることでしょう…▼~
それなら尚更、あなたをこんな地で~
失うわけにはいきませんね。▼~
私は、あなたを救うためにここまで来ました。~
微力ながら、共に戦わせて下さい!▼~
:[アズール]|それは、すごく嬉しいけど…~
でも無茶はしないでね。▼~
異界の父さんまで死んじゃったら、~
僕は悔んでも悔みきれないよ。▼~
:[リベラ]|全く…アズールさんは~
オリヴィエさんに似て、心配性ですね。▼~
安心して下さい。私は決して~
あなたを悲しませるようなことはしませんよ。▼~
:[アズール]|神に誓って?▼~
:[リベラ]|はい、神に誓って。▼~
:[アズール]|…じゃあ安心だ。▼~
…ありがとう、父さん。▼~
もう一度会いに来てくれて…~
僕の夢を…認めてくれて。▼~
僕、絶対に生き残るよ。~
生き残って、この夢を…叶えてみせるから。▼~
***ヘンリーと親子 [#oc967c8e]
:[ヘンリー]|あ、アズールだ~。~
良かった、無事で~。▼~
:[アズール]|と、父さん!? どうして!?~
だって、父さんは、死んじゃったはず…!▼~
:[ヘンリー]|そうだね、この世界の僕は~
ずっと前に死んだって聞いてる~。▼~
だから僕は君のお父さんとは別人。~
異界から君を助けるために来たんだ~。▼~
こんなに敵に囲まれて、よく頑張ったね。~
辛かったでしょ…?▼~
:[アズール]|!! う、ううん…~
これぐらい、平気だよ。▼~
こんなのいつものことだからね。~
全然大丈夫。▼~
だから、異界の父さんの力を借りなくても、~
きっと何とかなるよ。あはは…▼~
:[ヘンリー]|…………▼~
:[アズール]|どうしたの…父さん。▼~
:[ヘンリー]|…ねぇアズール。~
君はいつもそうやって笑ってるの?▼~
それは君の…~
本当の笑顔なの?▼~
:[アズール]|な、何言ってるの、父さん。~
笑顔に嘘も本当もあるわけ…▼~
:[ヘンリー]|ううん。~
今のアズールの笑顔は偽物。▼~
無理して笑ってるの、わかるよ。~
僕、そんな顔は見たくないなぁ。▼~
泣きたいなら泣けばいい。~
辛いなら辛いって言えばいい。▼~
強がる必要は無いんだよ。~
僕は君の…お父さんなんだから。▼~
:[アズール]|!! なに…それ。▼~
…別に僕は…泣きたいとか、~
辛いだなんて…思ってな…▼~
…っ、思って、なんか、~
ない…のに…っ、▼~
なんで、涙が…~
うっ…うぅ…っ。▼~
:[ヘンリー]|よしよし、アズール。~
やっと本当の気持ちを見せてくれたね。▼~
…僕もね、オリヴィエに会うまでは~
本当の感情を…▼~
本当の笑顔を知らなかったんだよ。~
彼女に会えて僕は変われた…▼~
だから今度は、僕が誰かに~
本当の笑顔を教えてあげる番。▼~
今すぐは無理かもしれないけど、~
君の本当の笑顔を取り戻すために、▼~
僕にも協力させて欲しいんだ。▼~
:[アズール]|………▼~
…嫌だよ…そんなの…▼~
:[ヘンリー]|え~? どうして?▼~
:[アズール]|どうしてって…また父さんが~
僕のせいで死ぬかもしれないんだよ?▼~
父さんも母さんも~
僕を庇って死んだんだ…▼~
さっきまで笑ってたのに、~
目の前でいなくなったんだよ…!▼~
僕はもうあんな思いはしたくない!~
また父さんとお別れするのが怖い…▼~
だってそんなの…~
酷すぎるよ…▼~
:[ヘンリー]|アズール…▼~
:[アズール]|だから僕のために~
戦うだなんて言わないで…▼~
早く元の世界に戻って?~
ね…? 今ならまだ間に合うから…!▼~
:[ヘンリー]|………▼~
…僕は死なないよ。~
アズールを悲しませたくないから。▼~
それにね…君はこの世界の僕と、~
お別れなんかしてない。▼~
:[アズール]|え?▼~
:[ヘンリー]|君にはね、僕とオリヴィエの命が~
半分ずつ入ってるんだ。▼~
だから、君が望めばいつだって会える。~
君が生きている限り、ずっとね。▼~
だけど、君が死んじゃったら、~
僕もオリヴィエも本当に死んでしまう。▼~
僕は君と、この世界の僕たちを…~
失いたくない。▼~
だから、守らせて。~
一緒に戦わせてよ…アズール。▼~
:[アズール]|父さん…▼~
……………▼~
…わかった。~
じゃあ、お願いするよ…▼~
でも約束して。~
絶対に死なないって。▼~
そうじゃないと…~
僕は父さんのこと呪うから。▼~
こう見えて僕の呪術は~
結構強力なんだよ?▼~
:[ヘンリー]|へぇ、怖いなぁ~。▼~
それじゃあ~
絶対死ぬわけにはいかないね。▼~
アズールに呪われないよう、~
頑張って戦ってくるよ~。▼~
:[アズール]|…うん。~
ありがとう、父さん。▼~
絶対に…約束、だよ。▼~
***ドニと親子 [#w4f7c2c6]
:[ドニ]|あ、あれがこの世界のアズールだべな…~
さすがおらの息子、立派に戦ってるべ。▼~
けど、いきなり『父ちゃんだべ』って~
出ていっても混乱するだべな…▼~
今のおらはこの世界のおらより若いから、~
見てもきっとわからないんじゃ…▼~
:[アズール]|と、父さん!?~
どうして父さんがここに!?▼~
:[ドニ]|うわぁ!?~
あ、アズール!?▼~
ななな、なんでおらが~
父ちゃんだってわかったんだべ?▼~
:[アズール]|だ、だってこんな戦場で~
鍋をかぶってそこまで戦える人なんて、▼~
父さん意外に見たこと無いし…▼~
…じゃなくて、どうしてここにいるの!?~
死んだはずじゃなかったの!?▼~
:[ドニ]|あわわ…違う、違うんだべアズール!~
おらはこの世界の人間じゃないんだべ!▼~
アズールを助けるために~
異界ってとこから来ただ!▼~
:[アズール]|い、異界…?~
だからそんなに若いんだね。▼~
正直、鍋が無かったら~
誰だかわからなかったよ…▼~
:[ドニ]|そうだべか…何にせよ、~
わかってもらえて良かったべ…▼~
:[アズール]|…あのさ。僕。ずっと父さんに~
言いたかったことがあるんだ。▼~
:[ドニ]|なんだべ?▼~
:[アズール]|白鷺のお姫様と~
黒鴉の王子様の唄は覚えてる?▼~
:[ドニ]|もちろんだべ!~
オリヴィエの踊りが素晴らしいだ…▼~
:[アズール]|そう。父さんが歌って、~
母さんが合わせて踊ったあの唄。▼~
僕も幼い頃、よく聞かされたよ…▼~
父さんと母さんは、~
あの唄の二人みたいに、▼~
どれだけ辛い未来が訪れてもずっと~
幸せでいようって…誓ったんだよね。▼~
:[ドニ]|そ、そうだべな…その通りだべ。~
何だか、照れるだよ。▼~
:[アズール]|…ごめんなさい。▼~
:[ドニ]|えぇっ?~
どうして、謝るんだべか…?▼~
:[アズール]|…父さんも母さんも、~
僕を守って、死んじゃったから。▼~
僕は…ずっと幸せでいようっていう~
二人の誓いを壊してしまったから。▼~
それを、ずっと、謝りたくて…!▼~
:[ドニ]|アズール…▼~
:[アズール]|ううっ…困らせて、すみません…~
これはあなたに言っても、仕方ないよね。▼~
だってあなたは僕の父さんじゃない…~
でも、僕はどうしても…▼~
:[ドニ]|いいや、アズール。~
その誓いは、壊れてなんかいないべ。▼~
:[アズール]|えっ…?▼~
:[ドニ]|二人の誓いは今でもちゃんと続いてるべ。~
その証拠がアズール、あんただ。▼~
こうして二人の愛の形が、誓いの証が、~
ちゃんとこの世界に残ってるだ。▼~
だから二人のためにも~
自分を大事にして、▼~
この世界にあの二人が生きた事を~
伝えて欲しいだ…!▼~
:[アズール]|と、父さん…!~
うっ…! うぅっ…!▼~
ありがとう、父さん…~
あり、がとう…! …っ!▼~
:[ドニ]|すまないべ、アズール…~
おらとオリヴィエが死んじまったばっかりに、▼~
あんたは今までずっと、~
自分を責めていたんだべな…▼~
でももう大丈夫だべ、アズール…~
あんたはおらが守ってみせる。▼~
辛いことなんてなんも無いような未来に~
導いてみせる。▼~
そのためにおらは、~
この世界に来たんだから…▼~
***アズール [#w71aaefc]
:[アズール]|あれが、この世界の僕か…▼~
まさか、あんなところで~
吊り橋を落とすだなんて、▼~
我ながら無茶なことをしてくれるよ。▼~
気丈に振舞ってはいるけど、~
相当な覚悟をしたんだろうね…▼~
今出ていっても余計に消耗させるだけだから、~
この姿は見せないでおこう。▼~
…僕も、未来で宝玉を取り返したあと~
この場所を通ったことがあった。▼~
でも、その時はあんなに多くの~
屍兵に追われることは無かったし、▼~
味方と分断されることも、~
誰かが吊り橋を落とすことも無かった。▼~
それにこの世界の僕は、未来にいた頃の~
僕よりずっと強そうに見えるのに、▼~
こんなに追い詰められるだなんて、~
おかしいよ。▼~
きっとここは、僕たちの未来と~
似ているようで違う。▼~
ギムレーの力がより強い~
世界なのかもしれない…▼~
…でも、心配ないよ。~
君の背中は僕が守る。▼~
君をこんな所で死なせるようなことは~
しないからね…!▼~
**ブレディと会話 [#d402c7ed]
***マリアベル [#racc6bad]
:[マリアベル]|貴方は、ブレディ!?~
ブレディですわね!?▼~
:[ブレディ]|か、母さん…!?▼~
:[マリアベル]|わたくしはこの世界とは異なる世界…~
異界のマリアベル。▼~
この度ははるばる貴方を助けに来て~
差し上げましたのよ?▼~
:[ブレディ]|こ、異なる世界から…?▼~
…………▼~
:|'''(ブレディ退場)'''
:[マリアベル]|ええっ…!~
な、なぜ逃げようとするのですか!▼~
お待ちなさい!!▼~
:|'''(ブレディ再登場)'''
:[ブレディ]|ひ、引っ張るなよ!~
俺が逃げようがどうでもいいだろ!▼~
それに、敵の罠かもしれねぇし!▼~
:[マリアベル]|あら、敵の罠ではありませんわ!▼~
だって、罠であれば~
こんな回りくどい事をせず、▼~
最初にわたくしを見て動揺した際に~
攻撃を仕掛けた方が効果的ですもの。▼~
わたくしはそんな事、~
しませんでしたでしょう?▼~
:[ブレディ]|それは…そうだけどよ…▼~
:[マリアベル]|ごちゃごちゃ言ってないで、~
早くこっちに来やがれですわ!▼~
親の顔を見て逃げ出す子に~
育てた覚えはございません!▼~
:[ブレディ]|あんたには育てられてねぇよ!▼~
ちっ…仕方ねぇな。それで?~
異界の母さんが俺に何の用だよ?▼~
:[マリアベル]|ふふん、わかれば宜しいのですわ。~
こちらの世界のブレディが、▼~
貴族の息子として身なりや言動が~
きちんとしてるか確かめようと…▼~
:[ブレディ]|…………▼~
う、うう…!▼~
:[マリアベル]|ちょ、ちょっとブレディ?~
なぜ泣くんですの?▼~
まだわたくし何も怒ってませんわよ?▼~
:[ブレディ]|だ…だって、お、俺…母さんの顔を~
これ以上見てたら絶対に…ひぐっ…▼~
泣くと思って…!▼~
:[マリアベル]|!!~
ブレディ…▼~
あなたが逃げ出したのは…~
敵の罠だと思ったからではなく、▼~
わたくしの顔を見て、涙を~
こらえきれないと思ったからでしたのね…?▼~
:[ブレディ]|ひぐっ…う…うるせぇ…!▼~
こんなの…~
カッコ悪いだろうがよ…!▼~
:[マリアベル]|全くバカな子…バカで最高に愛おしい~
我が子ですわね。…カッコ悪い?▼~
仲間のために宝玉を守った我が子の、~
どこがカッコ悪いと言うのですか?▼~
そんな悪態を吐くような輩がいたら、~
わたくしがぶちのめして差し上げますわ!▼~
:[ブレディ]|ぐすっ…へへっ…~
母さん、言葉遣い悪いぜ!▼~
:[マリアベル]|ふふふ…~
貴方ほどではございませんわ!▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#h8e2a8a4]
:[ルフレ]|ブレディ…ブレディだね!~
無事で良かった…▼~
:[ブレディ]|父さん!?~
どうしてここに…!?▼~
ずっと帰ってこないから、~
てっきり死んだものだと思ってたんだが…▼~
まさか、どこかに~
捕まってたのか!?▼~
:[ルフレ]|いや、違うんだ…~
僕はこの世界の人間じゃない。▼~
異界から君を救うために~
世界の狭間を越えてやってきたんだ。▼~
:[ブレディ]|な…なんだって? 別人?~
じゃあやっぱり、俺の父さんは…▼~
:[ルフレ]|すまない、ブレディ…~
少しでも君に期待をさせてしまって。▼~
でも、僕たちが親子であるという~
事実だけは変わらない!▼~
すぐに帰らなければならないけれど、~
少しでも手助けをさせてくれ!▼~
:[ブレディ]|あぁ。願っても無い話だ…~
ありがとう、父さん。▼~
けど…よりによって、~
なんでこんなタイミングで…▼~
:[ルフレ]|どういう意味だい?▼~
:[ブレディ]|俺は今最低の事をしたんだ…~
仲間を置いて、こうして敵から逃げてる…▼~
今の俺に戦う力が無いために、~
助けに戻ることすら叶わなかった…!▼~
そんな姿を父さんに見られるなんて、~
みっともねぇったらありゃしねぇよ…!▼~
:[ルフレ]|ブレディ…それは違うよ。▼~
:[ブレディ]|えっ…?▼~
:[ルフレ]|君は立派だった、ブレディ。▼~
あそこで感情に任せて戻っていたら、~
君はきっと命を落としていただろう。▼~
せっかく取り返した宝玉だって、~
奪われていたかもしれない。▼~
…でも、君はそれをしなかった。▼~
感情を押し殺し、仲間の意図を汲み、~
戦況を見て、冷静な判断を下した。▼~
:[ブレディ]|父…さん……▼~
:[ルフレ]|君はみっともなくなんかない。▼~
君はしっかり、自分の役割を~
果たそうとしているじゃないか。▼~
…さすがは軍師の血を引く~
僕の息子だよ…▼~
:[ブレディ]|と、父さん…ううっ…ううっ!▼~
:[ルフレ]|それでも自分が許せないのなら、~
必死に目的を遂行するんだ。▼~
僕もそれに協力するから!▼~
:[ブレディ]|あぁ…分かった。▼~
俺はあいつらのためにも、~
絶対に宝玉をイーリスに戻す!▼~
手を貸してくれるか?~
父さん!▼~
:[ルフレ]|もちろんだよ!▼~
***クロムと親子 [#zc281923]
:[クロム]|どうやら無事のようだな、~
良かった…!▼~
:[ブレディ]|…と、父さん!?~
あんた父さんなのか?▼~
実は生きてた…わけないよな?~
まさか、幽霊か…?▼~
:[クロム]|いや…俺はこの世界で死んだ~
お前の父ではない。▼~
俺は別の世界のクロム。~
一時的にお前を助けに来たんだ。▼~
:[ブレディ]|別の世界から…俺を助けに?~
そ、それじゃ、頼みがあるんだ!!▼~
俺の仲間たちを助けてやってくれ!▼~
:[クロム]|さっき敵地に残った奴らのことだな?▼~
だが、あいつらが残ったのは~
お前をただ逃がすためではないんだろう?▼~
:[ブレディ]|あ、ああ…~
宝玉を俺に運ばせるために…▼~
:[クロム]|ならば俺はそれを~
完遂する手助けをしよう。▼~
:[ブレディ]|な…なんでだよ?~
あいつらを助けてやってくれよ!?▼~
:[クロム]|屍兵を倒す術の無いお前を~
置いていくことなどできない。▼~
お前が託されたものの~
重さを考えると、尚更だ。▼~
それに、ブレディ。さっきお前は~
仲間たちが死なないと信じていると言ったな。▼~
あの言葉は…嘘だったのか?▼~
:[ブレディ]|嘘なわけ…あるかよ。~
俺は、あいつらを信じてる。▼~
けど…けどよ、もしかしたらって思いが~
どうしても離れねぇんだよ!▼~
…俺は、いつも周りに守られて生きてきた。~
家族に、仲間たちに、民たちに。▼~
俺が、父さんの息子だから…~
イーリスの王子だから!▼~
でも、俺は非力なせいで~
いつも何一つその恩を返せねぇんだ!!▼~
もうそんなのは、嫌なんだよ!▼~
:[クロム]|ブレディ…▼~
:[ブレディ]|俺は父さんの息子なのに、~
聖王の血を引く王子なのに、▼~
仲間を守ることすらできねぇ!~
こうやって逃げることしかできねぇんだ!▼~
それが俺の役割だって分かってても、~
あいつらを守る力を望んでしまうんだよ!!▼~
:[クロム]|…そうか。お前はそれほどまでに~
強い思いを持っているんだな。▼~
俺がここに来た理由が、~
今少しわかったような気がする。▼~
俺は、お前の望む力となるために、~
ここに呼ばれたのかもしれない。▼~
:[ブレディ]|…………▼~
父さん…▼~
:[クロム]|…わかった、ブレディ。~
俺が、お前の戦う力になる。▼~
お前の代わりに、~
お前の仲間たちを助けに向かおう。▼~
:[ブレディ]|!! 本当か…!?▼~
:[クロム]|あぁ。お前の仲間たちが~
生き残っていたなら、必ず守る。▼~
その代わり、お前も絶対に死ぬな。▼~
仲間の覚悟を無駄にしないためには、~
お前は前を見て走り続けるしかないんだ。▼~
それが俺の息子として…~
イーリス王子として、今すべきことだ。▼~
:[ブレディ]|…ありがとう、父さん。~
ひと目父さんに会えて…良かった。▼~
あいつらのこと…頼んだぜ。▼~
:[クロム]|涙はぬぐったか?▼~
:[ブレディ]|ああ…もう平気だ。▼~
:[クロム]|…いい顔になったな。~
無事にイーリスに帰るんだぞ、ブレディ!▼~
:[ブレディ]|ああ…!▼~
***フレデリクと親子 [#j26b4cc1]
:[ブレディ]|そこにいるのは~
父さんなのか!?▼~
な、なんでこんな所にいるんだよ!?▼~
:[フレデリク]|私は、この世界で果てた~
貴方の父のフレデリクではない。▼~
貴方を手助けする任を与えられた、~
別の世界の存在なのです。▼~
:[ブレディ]|へっ…道理でなんか違うと思ったぜ…▼~
あんた過去から来たんじゃないか?~
父さんにしては若すぎるもんな。▼~
:[フレデリク]|その通りですよ。▼~
さすがマリアベルさんと私の息子、~
観察眼は鋭いようですね。▼~
口調はやはり少々乱暴ですが…~
その点は目を瞑ることに致しましょう。▼~
:[ブレディ]|余計なお世話だ!▼~
両親揃ってご丁寧な口調で話されちゃ、~
多少は反発したくもなるだろうがよ!▼~
:[フレデリク]|あなたは、この世界の私たちに~
反発してそのような言葉遣いを?▼~
:[ブレディ]|父さんも母さんも、あんまり俺のこと~
過保護に育てるもんだから、つい…な。▼~
だが、もっと素直にその愛情を~
受け止めりゃ良かったと…後悔してる。▼~
今となっちゃ、どれだけ恋しくても~
もう会えないんだからな…▼~
できることなら、天国の両親に会って~
謝りたいぐらいだぜ。▼~
:[フレデリク]|…ブレディさん。▼~
:[ブレディ]|まぁ、その願いは~
もうすぐ叶いそうだがな…▼~
:[フレデリク]|それは…~
どういうことでしょうか?▼~
:[ブレディ]|仲間たちを置いて、自分だけ生き残るなんて~
罰が当らないはずがねぇ。▼~
俺はここで死んじまう…~
そんな気がするんだ。▼~
:[フレデリク]|何ですって!?~
愚かな事を言うものではありません!▼~
:[ブレディ]|…父さん?▼~
:[フレデリク]|いいですか、ブレディさん。~
よく聞きなさい。▼~
生きようと思わない者が…~
生きていけるわけはないのです。▼~
:[ブレディ]|…!▼~
:[フレデリク]|この世界で散ってしまった私のように、~
どれだけ生きたくとも叶わなかった者がいる…▼~
それは悲しい現実です…▼~
ですから尚のこと、生を諦めた者が~
生き残れるわけはないのです!▼~
…あなたは生きて下さい。~
生きることを諦めないで下さい、最後まで。▼~
そうしないと、私は貴方が心配で心配で…~
いつまでもこの地を離れられませんよ。▼~
こんな口うるさい者が、~
いつまでも傍にいるのは嫌でしょう?▼~
:[ブレディ]|………▼~
そのセリフは前にも聞いたぜ…~
死ぬ直前の、あんたからよ。▼~
今の今まで…忘れちまってたがな。▼~
:[フレデリク]|…そうですか。この世界の私も~
ちゃんと息子に伝えていたのですね。▼~
:[ブレディ]|ああ…そうだな。~
なんだか目が覚めた気分だぜ。▼~
俺はもう諦めねぇ。~
最後まで生き延びてやる。▼~
:[フレデリク]|それでこそ私の息子です。▼~
:[ブレディ]|…なぁ、一つだけ聞いてくれ。~
俺の死んじまった父さんの代わりに。▼~
前に父さんからそのセリフを聞いた時、~
俺は泣くことしかできなかったが…▼~
あんたがどれだけ口うるさくても、~
過保護で余計なことばかりする父さんでも…▼~
俺は傍にいてほしかったんだ。~
いつまでも。▼~
だから…てめぇもここで死んだりしたら~
ぜってー許さねぇんだからな!?▼~
:[フレデリク]|…承知しました。▼~
その乱暴な言葉に秘めた思い…~
私には痛いほどわかりますよ…▼~
***ヴィオールと親子 [#c9f58925]
:[ブレディ]|はぁ…はぁ…~
屍兵は、まだ追ってきやがるか…▼~
:[ヴィオール]|大丈夫かね、~
ブレディくん?▼~
:[ブレディ]|あぁん!? 誰だてめぇ!?~
なんで俺の名前を知ってんだ!?▼~
:[ヴィオール]|ひ、ひぃぃ!?~
おお落ちつきたまえブレディくん!▼~
私は怪しい者ではないのだよ!~
ほらこの顔に見覚えは無いかね!?▼~
私は異界からやってきた君の父、~
ヴィオールなのだよ!▼~
:[ブレディ]|…と、父さん!?~
まさか、父さんなのか!?▼~
そ、そういえばこの風貌と、~
母さんとお揃いのスカーフは確かに…!▼~
:[ヴィオール]|あぁ…わかってもらえて良かったよ。~
さっき怒鳴られた時はどうなることかと…▼~
マリアベルくんに本気で~
怒られた時には及ばないが、▼~
それと同じ類の恐怖を~
感じてしまったよ…▼~
:[ブレディ]|…………▼~
…あんたが父さんなら、~
一つ聞いて欲しい事がある。▼~
:[ヴィオール]|別人の父親でも良ければ、~
なんなりと聞こうではないか。▼~
:[ブレディ]|それでも構わない。~
どうしても謝りたいことがあるんだ。▼~
父さん…すまない…▼~
:[ヴィオール]|ん?~
どうして、謝るのだね…?▼~
:[ブレディ]|俺は昔から、父さんと母さんに、~
『貴族たるもの、仲間や民衆の盾となり、▼~
他者を守らなければならない』って~
教えられてきたのに…▼~
さっき仲間を、守れなかった…~
守られたのは、俺の方だったんだ…!▼~
父さんも母さんも誇り高い貴族だったのに、~
息子の俺がこんなことになって…▼~
二人の言いつけを守れなくて…~
本当にすまない…!▼~
:[ヴィオール]|なるほど、先ほどのことを~
気に病んでいるのかい。▼~
:[ブレディ]|…見てたのかよ。▼~
:[ヴィオール]|ならばブレディくん…貴族たる者の~
あるべき姿をもう一つ教えてあげよう。▼~
:[ブレディ]|もう一つ…?▼~
:[ヴィオール]|それは一度決めた事を~
何があっても成し遂げる事だ。▼~
例え、その選択が~
残酷で辛いものだったとしても、▼~
被った痛手を無駄にしないため、~
強い意思で完遂してみせたまえ!▼~
それが貴族という人の上に立つ者の…~
あるべき姿なのだよ。▼~
:[ブレディ]|完遂…すること。▼~
:[ヴィオール]|ああ、そして君が今~
完遂すべき事…わかるね?▼~
:[ブレディ]|ああ、俺は仲間達のためにも~
宝玉を無事届けなくちゃならねぇ!▼~
:[ヴィオール]|その意気だよ、ブレディくん。▼~
…そして私の完遂すべき事は、~
君を守る事だ。▼~
私は君がイーリスに戻るために力を貸そう。~
あくまで美しく、華麗にね。▼~
:[ブレディ]|ああ…!~
父さん、ありがとう!▼~
***ソールと親子 [#nade3957]
:[ブレディ]|
お、おい待て、そこの緑色の…!~
お前、もしかして…!!▼~
:[ソール]|
ブレディ…▼~
:[ブレディ]|
父さん! やっぱり父さんなんだな!?~
さっきから似てると思ってたんだ…!▼~
どうしてここにいるんだよ…~
死んだんじゃなかったのかよ!?▼~
:[ソール]|
この世界の僕は…ね。~
…僕は正確には君の父親じゃない。▼~
君達をすくうため、~
別の世界から飛ばされてきた人間なんだ。▼~
:[ブレディ]|
べ、別人…なのか…▼~
…………▼~
うっ…うぐっ…~
す、すまねぇ…!▼~
別人とは思っても、父さんの顔見たら~
俺…俺…!▼~
:[ソール]|
ごめんね…君は泣き虫だから、~
会うと泣かせてしまうだろうと思って、▼~
なるべく見つからないように~
してたんだけど…▼~
:[ブレディ]|
それでも、別人でも、~
会えて嬉しいんだ…父さん…!▼~
:[ソール]|
ブレディ、僕はさっき~
君達のやり取りを見ていたよ、▼~
辛い選択だったね…▼~
:[ブレディ]|
俺…情けなくて…~
あれしかできない自分自身がよっ…!▼~
:[ソール]|
ああ、君の気持は察して余りあるよ…~
よく決意したね、偉かったよ。▼~
:[ブレディ]|
…俺、すげぇ悩んだんだ。~
でも昔父さんに、▼~
『戦場で迷ったときは、自分ができる中で~
一番みんなのためになることを選べ』って▼~
教わったことを思い出して…▼~
:[ソール]|
そうか。僕は息子に~
そんな事を教えたのか…▼~
そうだね…僕も同じ状況になったら、~
君と同じように行動すると思う。▼~
仲間が自分に望むことがわかっているなら、~
それに応えるべきだと思うからね。▼~
:[ブレディ]|
…父さん、俺は正しかったのか?▼~
:[ソール]|
正しかったかどうかを決めるのは~
今じゃないよ。▼~
ただ…辛くても今やるべき事は、~
分かるよね?▼~
:[ブレディ]|
あ…ああ。わかってる!▼~
あいつらのためにも~
俺はこの宝玉を届けなきゃならねぇ…!▼~
:[ソール]|
よーし、その意気だ!~
僕も出来る限り手伝うよ!▼~
***ヴェイクと親子 [#x3008140]
:[ヴェイク]|そこにいるのは~
ブレディだな!?▼~
:[ブレディ]|と…父さん!?~
な、なんでここに…!?▼~
:[ヴェイク]|お前らが負けそうだって聞いて、~
力を貸しに異界から来てやったんだよ!▼~
ま、そういうわけだから、正確には~
お前の親父と俺様は別人だけどな!▼~
:[ブレディ]|別の世界…? じゃあ屍兵になって~
蘇ったとかじゃないんだな?▼~
別人だけど、本物の~
生きてる父さんなんだな?▼~
:[ヴェイク]|ああ! この力強さを見りゃ~
本物だってわかるだろ!?▼~
せっかく来たからには、~
息子にも負けねぇぐらい活躍してやるぜ!▼~
:[ブレディ]|…………▼~
:[ヴェイク]|あれ? どうした?▼~
:[ブレディ]|いや…今の俺は、父さんと張り合えるほど~
活躍できねぇなと思って。▼~
俺…父さんみたいに~
力も体力もなくて非力だから…▼~
仲間達にはいつも守られてばっかりで…▼~
:[ヴェイク]|…あぁ、俺様も見てたぜ。▼~
:[ブレディ]|見てたのかよ…▼~
くそっ…父さんに仲間を見捨てる所を~
見られちまうなんてな…▼~
:[ヴェイク]|見捨てる…?~
お前は仲間を見捨てたのか!?▼~
:[ブレディ]|そ…それは。▼~
:[ヴェイク]|違うだろ? むしろ最終的には仲間を…~
そして世界を守るために、▼~
お前は宝玉を運んでるんだろうが!▼~
:[ブレディ]|そ、そうだけどよ…▼~
:[ヴェイク]|だったらウジウジしてんじゃねぇよ!~
自分の行動を恥じるんじゃねぇ!▼~
お前が俺様と似てねぇのは~
力がない事じゃねぇ!▼~
そうやって独りで~
勝手にメソメソと悩んでる事だろうが!▼~
:[ブレディ]|と、父さん…ううっ、すまない…~
俺! 俺…!▼~
:[ヴェイク]|わかればいいって事よ!▼~
へへっ…さっきは似てないなんて~
言っちまって悪かった。▼~
お前は俺様とマリアベルにそっくりだよ。~
その口が悪ぃトコとかな!▼~
:[ブレディ]|よ、余計なお世話だ…!▼~
:[ヴェイク]|さぁ、ならさっさと敵をすっ飛ばして~
目的を達成するぜ!▼~
:[ブレディ]|ああ…~
父さん、協力してくれるか?▼~
:[ヴェイク]|任しとけ!▼~
***カラムと親子 [#f327ea90]
:[カラム]|ブレディ…~
無事だったんだね…▼~
:[ブレディ]|その姿は…ま、まさか…~
と、父さんの幽霊か!?▼~
:[カラム]|幽霊なんかじゃないよ…~
僕はカラムだよ…▼~
:[ブレディ]|嘘つけ!! 父さんはずっと前に~
屍兵に殺されたはず…!▼~
それに、今にも消え入りそうな~
見た目してやがるじゃねぇかよ!▼~
:[カラム]|そ、それは…~
僕は元々そういう見た目だから…▼~
…って、そんなこと~
言ってる場合じゃないや。▼~
僕は別の世界…異界の人間なんだよ。~
君が危ないって聞いて、助けに来たんだ。▼~
だから本当に幽霊じゃないんだ…~
ただ、君の父さんでもないけど…▼~
:[ブレディ]|そういうことかよ…~
ついにお迎えが来たかと思っちまったぜ。▼~
…なぁ。父さん、今俺のことを~
助けに来たって言ったよな?▼~
:[カラム]|うん、だから君を無事に~
イーリスに戻すために、力を貸すよ。▼~
どんな屍兵が来たって~
守ってみせる…▼~
:[ブレディ]|いや、父さん。俺のことはいい…~
もし本当に力を貸してくれるんなら、▼~
向こう岸に残った~
あいつらを助けてやってくれねぇか!?
:[カラム]|え…?~
でも、それじゃブレディが…▼~
:[ブレディ]|いいんだよ!~
俺はあんたの血を引いてるからな、▼~
気配を殺してりゃ~
屍兵に見つからない自信がある!▼~
でも、今の俺はあんたみたいに、~
誰かを守って戦うことはできねぇんだ…!▼~
だから、俺の代わりに~
あいつらを助けてやってくれ!▼~
あいつら、今頃大怪我してるかもしれねぇ!~
いや…それだけで済めばまだいい!▼~
もしかしたら…もう…!▼~
:[カラム]|ブレディ…~
…わかったよ、君の気持ちは。▼~
そういうことなら、僕に任せて…~
君の代わりに、仲間のところに向かうよ。▼~
:[ブレディ]|!! ありがとう、父さん…!▼~
:[カラム]|でも、気をつけてね、ブレディ。~
今の君に、戦う力はない。▼~
どうか無茶をせず、~
無事にこの場を切り抜けるんだよ…▼~
:[ブレディ]|あぁ、わかってる!~
父さんも、絶対に死ぬんじゃねぇぞ!▼~
:|'''(ブレディ退場)'''
:[カラム]|うん、任せて…▼~
…あれ? ブレディ?~
も、もう行っちゃったの…?▼~
ほ、ほんとに気配が消せるんだ…~
なんか、僕よりすごいかも…▼~
***ロンクーと親子 [#w207f385]
:[ロンクー]|…ブレディだな。▼~
:[ブレディ]|誰だ…!? 敵か!?▼~
:[ロンクー]|いや…俺はロンクー。▼~
異界からお前を助けに来た、~
お前の父親だ。▼~
:[ブレディ]|異界から来た父さん…?~
本当に…本物なのか?▼~
まさかとは思うが…~
そんなことを言って、▼~
俺を騙して宝玉を奪い返そうって~
魂胆じゃねぇだろうな!?▼~
:[ロンクー]|…そう思われることは覚悟していた。▼~
俺も同じ状況になったら、~
とてもではないが信じる気にはならん。▼~
:[ブレディ]|だったら失せろよ。~
俺は絶対に騙されないからな。▼~
:[ロンクー]|だが、俺を偽物と判断するなら~
せめて…これを見てからにしろ。▼~
:[ブレディ]|これは…指輪?▼~
:[ロンクー]|そうだ。お前の持つ…~
マリアベルの形見と同じ物だ。▼~
:[ブレディ]|確かに、同じ物に見えるな。▼~
…………▼~
…これって、~
父さんが母さんのために、▼~
一人で頑張って買いに行ったっていう~
指輪…だったよな?▼~
:[ロンクー]|?? 違うぞ。この指輪は、~
マリアベルと二人で買いに行った物だ。▼~
俺とあいつが…~
初めて手を繋ぐことができた、その日に。▼~
:[ブレディ]|! 正解だ…~
じゃあ、あんたは、本当に…!?▼~
:[ロンクー]|正解…だと?▼~
何を言い出すかと思えば、~
俺を引っかけようとしていたのか。▼~
:[ブレディ]|そういうことだ。~
試すような真似をして、悪かった。▼~
…別人とはいえ~
会えて嬉しいぜ、父さん。▼~
:[ロンクー]|はぁ…さすがあいつの子供だな。~
俺と違って頭がよく回る…▼~
:[ブレディ]|お褒めにあずかり恐縮なんだがよ、~
悪いが俺はあんたの子でもあるんだぜ。▼~
見ての通り、~
戦う力には…恵まれなかったが。▼~
…そのせいで、こうやって~
仲間を置いて逃げてきちまってる。▼~
がっかりしただろ? 剣で名を馳せた~
父さんの子が、こんな非力な男で。▼~
:[ロンクー]|いや、落胆などするものか。~
お前はずっと戦っている。▼~
宝玉を戻すために、世界を救うために、~
こうして必死に戦っているじゃないか。▼~
:[ブレディ]|…父さん。▼~
:[ロンクー]|苦境を耐え抜いてきたお前の心は…~
俺などよりも、ずっと強い。▼~
ここに来たからには、お前を無事に~
イーリスまで送り届けてやる。▼~
…さぁ行け、ブレディ!~
お前の道を阻む者は全て俺が片付ける!▼~
:[ブレディ]|あぁ、ありがとう…父さん!▼~
***リヒトと親子 [#n60dc17d]
:[リヒト]|ブレディだね!~
良かった合流できて!▼~
:[ブレディ]|あ…あんた、誰だ?▼~
:[リヒト]|僕はリヒトだよ!~
君のお父さんの。▼~
:[ブレディ]|な、何言ってんだ!?~
俺の父さんはとっくの昔に死んじまってる!▼~
それに、そもそもあんたは~
子供じゃねぇか!▼~
:[リヒト]|ふふ…そう来ると思ったよ。~
だから僕は、証拠を用意してきたんだ。▼~
…ほら! この紅茶の茶葉に~
見覚えはない!?▼~
:[ブレディ]|!! これは…▼~
…………▼~
…何だ?▼~
:[リヒト]|僕とマリアベルが毎日一緒に飲んでる~
紅茶の茶葉だよ!▼~
君なら知ってるでしょう!?~
ほらもっとちゃんと見て!!▼~
:[ブレディ]|そ、そうなのか?▼~
悪ぃけどよ…さすがに茶葉の見た目で~
判断するのは無理があるぜ…▼~
せめて、こう…~
香りとか嗅がせてくれねぇと…▼~
:[リヒト]|そ、そうなの!? わかった!~
じゃあ思う存分香りを確かめてよ!▼~
:[ブレディ]|…いや、いい。わかった。~
あんたは俺の父さんだ。▼~
:[リヒト]|信じてくれるの!?▼~
:[ブレディ]|あぁ。確かに見た目は違うが、~
そのボケてる感じと一生懸命な所、▼~
俺の父さんにそっくりだからな…▼~
:[リヒト]|よ、良かったぁ…▼~
:[ブレディ]|でも何で子供の父さんが~
こんな所にいるんだよ。▼~
:[リヒト]|あのね、僕は異界っていう別世界から~
君を助けに来たんだ!▼~
…見てたよ。さっき君が仲間と~
離れ離れになったところ。▼~
辛い思いをしたんだね、ブレディ。~
…でももう大丈夫。僕が君の力になるから!▼~
:[ブレディ]|そうか、ありがとうな。▼~
でも、助けるなら俺じゃなくて~
向こう岸に残った仲間の方にしてくれ。▼~
まだ無事でいるといいんだが…▼~
:[リヒト]|…それでいいの? ブレディ。~
君の援護を頼んでくれたっていいんだよ?▼~
:[ブレディ]|あぁ。俺は大丈夫。▼~
こう見えて、敵の目を欺いて~
移動するのは得意なんだ。▼~
昔…人質になった母さんを~
助けに行った時の父さんみたいにな。▼~
:[リヒト]|…あ、あははは…~
知ってるんだ、そのこと。▼~
でもブレディ、絶対に油断しちゃダメだよ。~
君は大切な宝玉を預かってる。▼~
…何があっても、死なないで。~
父親としても、そうお願いするよ。▼~
:[ブレディ]|あぁ。わかった。~
父さんも、どうか無事で。▼~
***グレゴと親子 [#o775fe78]
:[グレゴ]|よぉ、ブレディ。~
どうやら無事みたいだな?▼~
:[ブレディ]|父さん!?~
なんで父さんが…!▼~
俺、もしかして、自分では~
気づいてないだけで…死んじまったのか?▼~
:[グレゴ]|はは、残念だが死ぬのはまだ早いぜ。~
俺は異界からやって来た人間だ。▼~
だからこの世界で死んじまった~
グレゴとは別人なのさ。▼~
:[ブレディ]|異界?~
異界の父さんが一体、何をしに?▼~
:[グレゴ]|可愛い我が子が~
苦戦してるみたいだからな。▼~
この世界の俺に代わって、~
助けてやろうと思ってよ。▼~
:[ブレディ]|くっ…すまねぇ!~
俺はこの世界の父さんだけではなく、▼~
異界の父さんにも~
迷惑かけちまってるのか…▼~
自分が情けねぇ…!~
情けなくて涙が出てくるぜ。▼~
:[グレゴ]|おいおい、泣くなよ。今はそうやって~
悔やんでる暇があるのか?▼~
:[ブレディ]|!!▼~
:[グレゴ]|後悔するなとは言わねぇよ。~
だが今はその時じゃねぇ。▼~
それを言えば俺は傭兵として、~
過去に幾つものきな臭い仕事を▼~
やらされてきた…!~
腐るほどに後悔もしてきたさ。▼~
だが今はその気持ちをかなぐり捨てても、~
目的達成のために動かなきゃならねぇだろ。▼~
お前を逃がすために残った、~
仲間のためにもよ!▼~
:[ブレディ]|父さん…~
もしかしてさっきのを…?▼~
:[グレゴ]|ああ、遠目に見てたぜ。▼~
ブレディ、今お前のすべきことは何だ?~
こんなとこでメソメソ泣くことか?▼~
助けに戻れないのを悔やむことか?~
…違うだろ?▼~
:[ブレディ]|あぁ…俺のすべきことは、~
この宝玉を無事に届けることだ!▼~
力を貸してくれるか? 父さん!▼~
:[グレゴ]|あったりまえだろ!▼~
この世界で死んじまった~
俺の分まで、お前を守ってみせるぜ!▼~
***リベラと親子 [#h84033d5]
:[リベラ]|ブレディさん…なのですね。▼~
:[ブレディ]|と、父さん!? そんなバカな!~
父さんは死んだはず…▼~
まさか俺にも迎えが来たって事なのか?▼~
:[リベラ]|神はまだあなたを迎えには来ませんよ。▼~
私はこことは違う世界…~
異界からやってきたリベラ。▼~
正確にはあなたの父ではありません。▼~
:[ブレディ]|異界の父さんってことか…▼~
:[リベラ]|はい、あなたに手を貸すために、~
ナーガ様のお力を借り、ここに参りました。▼~
:[ブレディ]|ナーガ、だと? じゃあ神様の力を~
借りてここまで来たってことかよ?▼~
助けを寄越してくれたのは嬉しいけどよ、~
今更この世界をどうこうしようだなんて、▼~
ナーガって奴は~
ずいぶんボケた神様みてぇだな?▼~
:[リベラ]|ブ、ブレディさん!?~
あなた、ナーガ様に向かってなんてことを…!▼~
仮にもあなたは~
聖職者なのでしょう…!?▼~
:[ブレディ]|…あぁ、その通りだ。▼~
俺も、俺の父さんも母さんも、~
敬虔なイーリス教の信者だった。▼~
みんな神を信じてた。~
信じたかったよ…俺だって。▼~
祈りさえすれば、願いさえすれば、~
きっと神がみんなを救ってくれるってな!▼~
でも、祈っても願っても、~
神は何もしてくれなかった!!▼~
:[リベラ]|!! ブレディさ…▼~
:[ブレディ]|なのに今更、こうやって~
異界から助けを寄越すだと!?▼~
そんな力があるのなら、~
どうして今まで何もしなかった!?▼~
母さんが死んで、父さんが死んで、~
数え切れないぐらいの民が死んだ!▼~
そして今度は、ずっと共に戦ってきた…~
大事な仲間が死のうとしてる!▼~
いや、もしかしたらもう、~
死んでるかもしれないんだ!!▼~
遅いんだよ! 何もかも!!~
今更助けに来たって…遅い…▼~
遅いん…だよ…~
うっ…うぅっ…!▼~
:[リベラ]|…ブレディさん。すみません…~
そうですね。▼~
今のあなたに、神を敬えという言葉は~
綺麗事にしかなりません…▼~
ですが…神は決して~
何もしなかったわけではない。▼~
こうやって、奇跡にも近い力で~
この世界を助けようとしている…▼~
あなたが神に~
祈ったことは、願った事は、▼~
決して無駄ではなかったのです。~
ただ…届くのが遅れてしまっただけ。▼~
:[ブレディ]|…………▼~
:[リベラ]|私はもう…あなたに~
神を信じろとは言いません。▼~
ですが、どうか私のことは~
信じて下さいませんか?▼~
私もこの世界を救いたい。~
必ず、あなたを死なせはしませんから。▼~
:[ブレディ]|父さん…~
……わかたよ、ありがとう。▼~
そうだよな…神様は確かに、~
応えてくれたんだ。▼~
俺も、もう一度信じてみる。▼~
こうやって、会えるはずの無い父さんと~
もう一度会わせてくれて…▼~
…神よ、感謝します…▼~
:[リベラ]|ブレディさん…~
あぁ、なんて美しい祈りなのでしょう…▼~
***ヘンリーと親子 [#v1339c7d]
:[ヘンリー]|あはは、~
ようやく会えたね~ブレディ。▼~
:[ブレディ]|父さん…!?~
死んだはずじゃなかったのかよ!?▼~
ま、まさか生きてるうちに~
妙な呪術でも使って蘇ったのか!?▼~
:[ヘンリー]|違うよ~。自分を生き返らせるような~
呪術なんて、僕には使えないもの。▼~
それに、僕はこの世界の人間じゃない。~
君のお父さんとは別人なんだ~。▼~
異界っていう別世界から、~
君を助けに来たんだよ~。▼~
:[ブレディ]|別人…なのか。▼~
父さんじゃないのは残念だが、~
妙な呪いの効果じゃなくて安心したぜ…▼~
:[ヘンリー]|そんな事よりも、ブレディ。~
僕はどの屍兵を倒せばいい~?▼~
この世界で死んじゃった僕の代わりに~
君を助けるから、▼~
目障りな屍兵がいたら言ってよ~。~
すぐに跡形もなく消してあげる~。▼~
:[ブレディ]|いや…この状況はもう、父さんの手助けが~
あったとしても、もうどうにかなるもんじゃねぇ。▼~
気持ちだけはもらっとくから、~
父さんは自分の世界に帰ってくれ…▼~
:[ヘンリー]|え~? なんで~?▼~
:[ブレディ]|強力な敵が多いし、犠牲者が出ても~
おかしくねぇ状況なんだ…▼~
こんな別の世界のために、~
あんたが命をかける必要なんてねぇだろ?▼~
:[ヘンリー]|なんで?▼~
:[ブレディ]|いや、だからさ…▼~
:[ヘンリー]|息子が苦境に立たされているってのに~
放っておけるわけないよ~。▼~
それがたとえ異界だとしても~
息子を助けられるのなら、▼~
ここで命果てても僕は気にしない。~
むしろ本望だね、ははは~!▼~
:[ブレディ]|と…父さん、それは…▼~
:[ヘンリー]|なんてね~。~
死ぬつもりはもちろんないよ。▼~
さぁ、ブレディ…ここは僕に任せて~
君は目的を達成するため、先に行くんだ!▼~
:[ブレディ]|…………▼~
…ったく、父さんにそこまで言われたら~
逆らえるわけねぇよ。▼~
けど、ほんとに死ぬなよ!?~
もしもそんなことになったら、▼~
父さんの死体に、俺が使える全ての~
微妙な呪いをかけてやるんだからな!▼~
それが嫌なら~
死んでも生き残りやがれ!▼~
:[ヘンリー]|…ふふ、つまり君は微妙な~
呪いしか使えないんだね…?▼~
良かった…ちょっと安心したよ。~
呪術は体に負担がかかるから、▼~
体の弱いブレディには~
あんまり使って欲しくなかったんだ。▼~
…僕は君をここでは死なせない。~
呪術を使わせるようなこともしない。▼~
絶対に君を守ってあげるから、~
無事にイーリスまで帰ってね…▼~
***ドニと親子 [#t3194e0a]
:[ドニ]|ブレディだべか!?▼~
:[ブレディ]|!? その話し方は、父さん…!?~
けど、父さんは死んだはず…!▼~
まさか…屍兵か!?~
くそっ…こんな時に…▼~
:[ドニ]|ち、違うべブレディ! おらは屍兵じゃねぇ!~
あんたの父ちゃんとは別人なんだ!▼~
あんたを助けるために、~
別の世界からこっちに来たドニなんだべ!▼~
:[ブレディ]|あぁ!? 別の世界から!?▼~
…じゃ、じゃあ、あんたは~
屍兵じゃないんだな!?▼~
俺の父さんはちゃんと…~
墓の下で眠ってるんだな!?▼~
:[ドニ]|あ、あぁ。おらも、あんたの父ちゃんも、~
屍兵なんかにはなってないべ。▼~
:[ブレディ]|…そうか、良かった。▼~
この世界では、稀に死んだ人間も~
屍兵となって襲ってくる。▼~
…俺は怖かったんだ。▼~
いつか父さんや母さんが、~
屍兵として俺の前に現れることが。▼~
だが、そうじゃないならいい。~
早とちりして、悪かったな。▼~
:[ドニ]|ブレディ…辛いことが、~
いっぱいあったんだべな…▼~
すまないだ…おらがもっと早く来ていたら~
あんなことには…▼~
:[ブレディ]|あんなこと?▼~
:[ドニ]|あぁ。さっきのやり取り…~
遠くから見ていただよ▼~
:[ブレディ]|見てたんだな、俺が~
仲間を置いて逃げるところ。▼~
俺…すごく、苦しかったんだ…~
あいつらを置いて、逃げるなんて…!▼~
でも…この世界のためには…~
そうするしか…! うぅっ…!▼~
:[ドニ]|わかってるだ…ブレディの気持ちは~
痛いほどよくわかるだ…▼~
仲間を置いて目的を優先するなんて…~
優しいあんたには酷なことだったべな…▼~
立派だったべ…よくやったべ…!▼~
:[ブレディ]|ううっ、父さん…▼~
:[ドニ]|でもだからこそ、あんたは~
目的を達成せねばならないだ。▼~
…わかるべな?▼~
:[ブレディ]|ああ…!▼~
:[ドニ]|この世界に来たからには、~
おらも最大限協力するべ。▼~
だから、ブレディは先に進むだよ!▼~
:[ブレディ]|わかった。せっかく父さんに~
もう一度会えたんだ、▼~
いいとこの一つぐらい見せないとな!~
俺…やってやるぜ!▼~
俺には俺の…~
できることをやってやる!▼~
***ブレディ [#h3bdd770]
:[ブレディ]|やべぇ…! あそこにいるの、~
異界の俺じゃねぇか…!?▼~
くそっ…思ったより~
近くまで来ちまったみてぇだな…▼~
もし顔を合わせでもしたら、~
なんて声かけてやりゃいいんだ…▼~
そうだ、俺は本来では無事に~
宝玉をイーリスに持ち帰ったんだから、▼~
それを伝えて安心させてやれば…▼~
……いや、ダメだな。▼~
見たところこの世界の状況は、~
俺が経験したものとは違う…▼~
なのに無責任なことを~
言うわけにはいかねぇ。▼~
少なくとも俺は、こんなに大量の~
屍兵に追われることは無かったし、▼~
仲間とここで~
分断されることも無かった。▼~
あのナーガって神様が言ってた通り~
この世界はほんとに悪い方へ…▼~
滅びの結末に向かって~
動いてるのかもしれねぇな。▼~
…上等だ。例えそうだとしても、~
俺たちがそれを変えりゃいいだけだろ!?▼~
待ってろよ、この世界の俺。~
絶対にお前を国に帰してやるからな!▼
**シャンブレーと会話 [#ba656854]
***ベルベット [#v61e3c84]
:[シャンブレー]|か、母ちゃん…!?~
まさか母ちゃんなのか…?▼~
:[ベルベット]|無事で良かったわ、シャンブレー。▼~
:[シャンブレー]|やっぱり、母ちゃんだ!~
母ちゃん! 母ちゃん…!▼~
死んでなかったのか?~
生き返ったのか?▼~
!!~
ま、まさか屍兵じゃないよな…!?▼~
:[ベルベット]|…違うわよ。~
確かに目は赤いけど…▼~
:[シャンブレー]|ほ、ほんとだ…!~
ほんとに生きてる母ちゃんだ…!▼~
何で生きてるのかわからないけど、~
良かった…!!▼~
母ちゃんがいなくなってから俺、~
本当に最後のタグエルになっちまって…▼~
寂しかった…~
寂しかったんだよ、母ちゃん!!▼~
:[ベルベット]|シャンブレー…可哀相に…▼~
あなたはこの世界で~
とても辛い想いをしてきたのね…▼~
よく生きていてくれたわ、この世界で~
タグエルの命を繋いでくれてありがとう…▼~
:[シャンブレー]|この…世界?▼~
:[ベルベット]|ごめんなさい、先に言っておくべきだったわ。~
私はこの世界のベルベットではないの。▼~
異界と呼ばれる別の世界から~
一時的にやってきた者なのよ…▼~
:[シャンブレー]|異界…!? う、嘘だ…~
せっかく会えたのに…!▼~
:[ベルベット]|私がこの世界にいられる時間は~
長くはないわ…▼~
あなたが国に戻る手助けをしたら、~
私は戻らなくてはならない。▼~
:[シャンブレー]|嘘だ嘘だ…!! せっかく母ちゃんも~
生きていたと思ったのに…!▼~
タグエルが俺以外にもいるって~
思ったのに…! うっ、うぅっ…!▼~
:[ベルベット]|本当にごめんなさい…~
シャンブレー。▼~
独りきりになる辛さは、~
私が誰よりも知っているはずなのに、▼~
私は、あなたにも同じ思いを~
させてしまった…!!▼~
…でも、元の世界に戻っても、~
私はずっとあなたの事を想い続ける…!▼~
ずっとずっと…あなたの幸せを~
祈り続けているから…!▼~
だから、泣かないで…~
あなたが泣くと、私も辛くなるわ…▼~
:[シャンブレー]|母ちゃん…▼~
……わかった。~
もう大丈夫だよ、母ちゃん。▼~
俺、もう泣かないから。~
年甲斐もなく駄々をこねてごめん…▼~
:[ベルベット]|シャンブレー…▼~
:[シャンブレー]|俺、もう行くよ。~
これ以上一緒にいたら…辛くなるから。▼~
助けに来てくれて、~
懐かしい声を聞かせてくれて、ありがとう。▼~
俺も…ずっと~
母ちゃんの幸せを祈ってる。▼~
よく考えたら、別の世界では~
母ちゃんは生きてるってことだもんな。▼~
それだけで、一人じゃないって…~
そう思えるから。▼~
もう少しだけ…頑張ってみるよ!!▼~
:|'''(シャンブレー退場)'''
:[ベルベット]|あっ、シャンブレー!?▼~
…………▼~
うそつきね、あの子…~
もう泣かないって言ったのに…▼~
泣いている声が、~
まだ聞こえるじゃない…▼~
ごめんね、シャンブレー。~
この世界の私の分まで、あなたを守るから。▼~
絶対に死なせたりしないから。~
どうか、どうか…幸せな未来を…▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#n93ced7e]
:[ルフレ]|君は…シャンブレー!~
この世界のシャンブレーだね!▼~
:[シャンブレー]|ま、まさか…父ちゃん?~
生きてたのか!?▼~
:[ルフレ]|…すまない、シャンブレー。~
僕はこの世界の人間ではないんだ。▼~
この世界とは別の世界から~
時空を越えてやってきたんだよ。▼~
ここに来たのは君を助けるため。~
僕も協力するから君は早く先を行くんだ…!▼~
:[シャンブレー]|いや…もういいんだ。▼~
:[ルフレ]|シャンブレー?▼~
:[シャンブレー]|見ただろ? あの屍兵の数。~
この世界はもうすぐ滅びる…▼~
だから父ちゃんが危ない目に遭う~
必要なんてないんだよ。▼~
:[ルフレ]|…!▼~
:[シャンブレー]|こんな状況でどうにかなるわけない…~
さっきも仲間達を置いて、▼~
先に来ちまったんだ…~
俺は最低なんだよ!▼~
:[ルフレ]|それは違う!▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[ルフレ]|さっきのやり取りは~
僕も遠目に見ていた。▼~
君は最初、仲間を~
置いていけないと言っていたが、▼~
その気持ちを殺してでも~
先に進んだのは、▼~
それが仲間の意志だと~
気づいたからだろう?▼~
:[シャンブレー]|そうだけど結果的には二人を見殺しに~
したようなもんじゃないか!▼~
:[ルフレ]|それは仲間を信頼していないから~
そう思うんじゃないのかい!?▼~
信頼できる仲間ならあの場を任せられる…~
そうは思えないのかい?▼~
:[シャンブレー]|そう思いたいけど…~
現実はそんなに甘くないだろ!?▼~
:[ルフレ]|仮にそれで二人に何かあったとしても…▼~
君が目的を果たしたのなら、~
それはきっと二人にとっても本望だと思う…!▼~
それに…それなら、この世界で死んでいった~
親達にも言えるんじゃないのかい?▼~
:[シャンブレー]|…!▼~
:[ルフレ]|君達が生きて、~
そして世界を滅びから救えたら…▼~
それは彼らの遺志を継いだ事に~
なるんじゃないのかい?▼~
それでも君は彼らが浮かばれなかったと~
嘆くだけなのかい…?▼~
:[シャンブレー]|ううっ…ううっ…父ちゃん…~
ごめん、俺…俺…!▼~
絶望的な状況で~
自暴自棄になってた…▼~
俺、やってみせるよ…~
みんなの気持ち、無駄にしないためにも。▼~
…だから…協力してくれるか?▼~
:[ルフレ]|ああ、もちろんだよ!▼~
***フレデリクと親子 [#n1d00323]
:[シャンブレー]|そこにいるのは…!~
まさか…父ちゃんなのか!?▼~
:[フレデリク]|シャンブレーさんですね。~
私は異界から来たフレデリクです。▼~
貴方の死んだ父親とは、~
同一人物にして別人ということになりますね。▼~
:[シャンブレー]|異界だって…?~
そ、そこからどうやって…▼~
:[フレデリク]|そうですね…図でも書いて~
説明して差し上げたいところなのですが、▼~
今は話している余裕は~
無いでしょうね…▼~
私が敵を引きつけるので~
貴方は先を行きなさい。▼~
:[シャンブレー]|!! ちょっと待ってくれ…!~
俺はさっき仲間を置いてきちまったんだ…!▼~
これ以上多くの人たちを~
見捨ててはいけない!▼~
ましてや別世界から来た父ちゃんを~
置いていくなんて…できないよ!▼~
また父ちゃんが俺のために~
死ぬところなんて、見たくない!▼~
:[フレデリク]|シャンブレーさん…この世界の私は、~
貴方を庇って死んだのですか…?▼~
:[シャンブレー]|ああ…そうだよ。~
そのことを何度悔んだかわからない。▼~
だかた、もうこれ以上俺のために~
人が死んで行くのは見たくないんだ…!▼~
:[フレデリク]|では、どうするのです?▼~
私に付き合ってここに残り、散るとでも?▼~
…普段の絶滅を拒む貴方は~
どこに行ったのですか?▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[フレデリク]|私には貴方の仲間たちが~
貴方に宝玉を託した理由が、▼~
なんとなくわかる気がします。▼~
…恐らく彼らは、~
賭けたのでしょう。▼~
:[シャンブレー]|賭けた…? 何に…?▼~
:[フレデリク]|あなたの絶滅したくないという想い…~
生きようとする強い意志にですよ。▼~
それに、貴方は私の息子。▼~
国で待つ主君を悲しませることは~
絶対にしないはず。▼~
貴方なら絶対に生き残ると、~
何が起こっても国に戻ると…▼~
かれらは信じているはずです。▼~
:[シャンブレー]|あ…▼~
:[フレデリク]|もうわかりましたね?~
貴方が今、一番すべき事…▼~
それを助けるため…~
私はここに来たのですよ。▼~
:[シャンブレー]|…わかった、俺は国に戻る!~
何があっても!!▼~
だから父ちゃん…~
後衛は頼んでいいか!?▼~
:[フレデリク]|ええ、お任せ下さい!▼~
***ヴィオールと親子 [#uc64406e]
:[ヴィオール]|ふぅ…ここは屍兵が多くて~
なかなか疲れるね…▼~
ハーブティーでも淹れて、~
優雅に小休憩でもしたいものだよ…▼~
…ん? なにやら向こうから~
走ってくる人影が…?▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…!?~
まさか父ちゃんなのか?▼~
:[ヴィオール]|しゃ、シャンブレーくん!?▼~
え、えぇとこれは…どっちだ。~
この世界のシャンブレーくんか!▼~
い、いきなり現れるから~
少々驚いてしまったよ…▼~
出会うつもりはなかったのだが、~
こうなっては仕方が無いね…▼~
やはり私は貴族的であるがゆえ、~
人目についてしまうのが宿命のようだ。▼~
:[シャンブレー]|いや、聞き覚えがある独り言が~
聞こえたから飛んできただけなんだけど…▼~
それよりやっぱり父ちゃんなんだな!?~
死んだんじゃなかったのか!?▼~
:[ヴィオール]|おっと…正確には別人と言っておこうか。~
私は確かにヴィオールに違いない。▼~
だが君たちがいるこの世界とは別の…~
異界からやってきたのだよ。▼~
:[シャンブレー]|異界…? 異界の人が~
どうしてここに?▼~
:[ヴィオール]|君たちがこうして苦境に~
立たされている事を耳にしたものでね。▼~
少しでも力になれればと~
思ったのだが…▼~
ううむ…▼~
:[シャンブレー]|………?▼~
:[ヴィオール]|いや…いかんね…▼~
別人とはいえ我が子がこうして~
命を張っている姿を見てしまうと、▼~
どうも貴族的に…~
情にほだされてしまうよ…▼~
…おや、いけない。~
目元まで汗が流れてきたようだ…▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…▼~
だから会うつもりは無いって~
言ったのか…▼~
ううっ…父ちゃん。▼~
:[ヴィオール]|ふっ…貴族の子息が~
そう易々と涙を見せてはいけないよ。▼~
それに、そんなに泣くと~
目が赤くなってしまう…▼~
:[シャンブレー]|お、俺の目は元々赤いよ…~
そんなこと、知ってるくせに…▼~
:[ヴィオール]|ふふ、そうだね。~
ベルベットくんと同じ、素敵な赤い色だ。▼~
私は…その色が大好きだよ。▼~
…さて、湿っぽいのは~
これくらいにしようか。▼~
本当は陰から華麗に君を守りたかったのだが、~
それはもうこの際無しだ。▼~
君の背中は私が全力で守ろう!~
だから君は今の責務を、まっとうしたまえ…!▼~
:[シャンブレー]|ああ…!~
父ちゃん、ありがとう!▼~
***ソールと親子 [#y6ec3f0e]
:[ソール]|シャンブレーだね!~
無事で良かった!▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん!? ど、どうして?~
死んだんじゃなかったのか!?▼~
:[ソール]|僕は異界からやってきたソール…~
だから正確に言うと君の父親ではないんだ。▼~
:[シャンブレー]|い、異界だって!?~
でもなんでわざわざ…!?▼~
:[ソール]|君を助けに来たに~
決まっているじゃないか!▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…だったら俺じゃなくて~
仲間たちを助けてくれ!▼~
俺、さっき仲間を…あいつらを、~
向こう岸に置いてきてしまったんだ…!▼~
:[ソール]|うん…その様子は~
遠くから見ていたよ。▼~
辛い選択だったね、~
シャンブレー…▼~
:[シャンブレー]|俺、そんな事できないって~
思ったんだけど、▼~
残ったあいつらの気持ちも~
痛いほどわかって…!▼~
ああいう時、どうすればいいんだ!?~
教えてくれよ! 父ちゃん…ううっ!▼~
:[ソール]|シャンブレー…~
君が取った行動は間違いじゃない。▼~
彼らを置いてきたことは~
君にとって、▼~
助けに向かうことよりもずっと~
辛いことだったろう…▼~
もしかしたらもっといい方法が~
あったかもしれないって、▼~
悔やむ気持ちもわかる。▼~
…でもね、それに囚われちゃダメだ。~
立ち止まらないことが大事だよ。▼~
:[シャンブレー]|…立ち止まらないこと?▼~
:[ソール]|全てに納得できる道なんて、~
いつも存在するわけじゃないよ。▼~
僕もいつだって常に迷って、~
何かに妥協して生きてきた。▼~
でもそこで立ち止まっていては、~
何も変わらないと思うんだよ…▼~
:[シャンブレー]|…………▼~
:[ソール]|今、君が何をすればいいか…~
わかるね?▼~
:[シャンブレー]|あ、ああ…わかってる…▼~
俺、混乱してたけど、~
ようやく目が覚めた。▼~
俺は急いで~
宝玉を届けなければならないんだ!▼~
:[ソール]|うん、僕も協力は惜しまない!~
さぁ、行くんだ! シャンブレー!▼~
:[シャンブレー]|ああっ!~
ありがとう、父ちゃん!▼~
***ヴェイクと親子 [#ea089e2c]
:[シャンブレー]|そ、そこにいるのは父ちゃん…!?~
父ちゃんなのか!?▼~
:[ヴェイク]|おお! ここにいやがったか。~
お前はこの世界のシャンブレーだな。▼~
:[シャンブレー]|ど、どうして…? まさか幽霊なのか?~
それとも生き返ったとか…?▼~
:[ヴェイク]|悪いが、どっちでもねぇ。▼~
俺様は別の世界からやってきたヴェイク。~
だからお前の父親と俺様は、別人だ。▼~
:[シャンブレー]|…べ、別の世界?~
そう、だったのか…▼~
じゃあやっぱり俺の父ちゃんは…~
死んじゃってるん、だな…▼~
:[ヴェイク]|ったく、俺様としたことが~
ぬか喜びさせちまったみてぇだな…▼~
だが、落ち込んでるような~
ヒマはないはずだぜ。▼~
お前には、そんな事よりも~
大切な事があるんじゃねぇのか?▼~
:[シャンブレー]|!! そうだ、こうしてる場合じゃない!~
宝玉を、イーリスに戻さないと!▼~
父ちゃん、俺は急いで~
イーリスに帰らないといけないんだ!▼~
だから、俺の代わりに…~
俺の仲間達を助けてくれないか!?▼~
:[ヴェイク]|仲間? …ああ。さっきお前を~
逃がして残った奴らのことか…▼~
:[シャンブレー]|そうだよ…! もしかしたら今頃、~
大怪我してるかもしれない!▼~
それどころか、もしかしたら、~
し、死んじゃってる、かも…!▼~
でも、今の俺じゃ助けに行っても~
無駄死にするだけで…▼~
うっ…うううっ…!▼~
:[ヴェイク]|シャンブレー…▼~
:[シャンブレー]|…お、俺…俺…!▼~
:[ヴェイク]|泣くな、シャンブレー…!~
そんな事、言われるまでもねぇよ!▼~
お前の親父がどれだけ強かったのか、~
お前は忘れちまったのか?▼~
:[シャンブレー]|わ、忘れるはず無いだろ…!~
父さんは、強い戦士だった!▼~
タグエルの伝説に残ってる戦士より、~
ずっとずっと強かった!▼~
どんな時でも前線で味方を鼓舞し、~
敵を一網打尽にする強さを持った、▼~
俺の自慢の父ちゃんだったよ…!▼~
:[ヴェイク]|だったら何も心配せずに、~
お前は自分の任務を果たせ!▼~
俺様は最強のお前の親父だ!▼~
お前も守って、お前の仲間達だって~
全員守ってやるからよ!▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…!▼~
:[ヴェイク]|わかったのなら、さっさと行け!▼~
:[シャンブレー]|ああ…!~
ありがとう、父ちゃん!▼~
***カラムと親子 [#x668bb10]
:[カラム]|シャンブレー…~
無事だったんだね。▼~
:[シャンブレー]|うひゃっ!? 父ちゃん!?~
ま、幻なのか? それとも幽霊…?▼~
:[カラム]|ううん…僕は異界と呼ばれる~
別世界からやってきたカラムだよ。▼~
:[シャンブレー]|い、異界の父ちゃん…?▼~
もしかして…俺の事を~
叱りにやってきたのか?▼~
:[カラム]|えっ…? 叱りに…?▼~
:[シャンブレー]|俺…さっき仲間達を…~
置いてきてしまったんだ…!▼~
:[カラム]|…あの吊り橋での~
やり取りの事かい?▼~
:[シャンブレー]|ううっ…俺だって~
みんなを見捨てたかったわけじゃない!▼~
絶滅してでも仲間達と~
一緒にいようって思ったんだ…!▼~
でも…でも…!~
うっ…うぅっ…!!▼~
:[カラム]|うん、うん…わかっているよ。~
シャンブレー…▼~
仲間を守れなかった時の辛い気持ちは、~
僕には痛いほどよくわかる…!▼~
守り手であるはずの僕も、~
仲間を守れなかった時…▼~
自分がどれだけ役立たずなんだと、~
胸が張り裂けそうになるよ。▼~
:[シャンブレー]|うぅっ…父ちゃん…▼~
:[カラム]|でも…それでも僕はこうして生きている。~
どうしてだか…わかるかい?▼~
:[シャンブレー]|それは…▼~
:[カラム]|…君は、もうわかっているはずだよ。~
君が今しなければならない事…▼~
:[シャンブレー]|俺…俺のすべきことは、~
…宝玉を、無事にイーリスに返すこと。▼~
そうか…そうだった…父ちゃん、ありがとう。~
俺、今一瞬見失いかけてた…▼~
:[カラム]|なら早く行くんだ。~
ここは僕に任せて…!▼~
:[シャンブレー]|ああ! ありがとう、父ちゃん!~
俺、もう振り向かないよ!▼~
***ロンクーと親子 [#z73217f9]
:[シャンブレー]|
そ、そこにいるのって…~
まさか…父ちゃん!?▼~
:[ロンクー]|
…シャンブレーか。▼~
:[シャンブレー]|
な、何で父ちゃんがいるんだ!?~
まさか屍兵とかじゃないよな!?▼~
お、俺、さすがに父ちゃんの顔した~
相手とは戦えないぞ…!?▼~
:[ロンクー]|
…安心しろ。俺は屍兵ではない。~
ただし、お前の父親でもないが。▼~
:[シャンブレー]|
えっ?▼~
:[ロンクー]|
俺は異界の人間。~
別の世界からやってきた者だ。▼~
:[シャンブレー]|
い、異界から…?~
もしかして、助けに来てくれたのか?▼~
:[ロンクー]|
いや…例えここにお前の本当の父が~
生き返ってきたとしても、▼~
お前を助けに来たとは~
言わないだろう…▼~
:[シャンブレー]|
どういうことだよ?▼~
:[ロンクー]|
俺の息子であるシャンブレーに~
助けなどいらない。▼~
なぜならシャンブレーは~
ダグエル最期の…強き戦士なのだから。▼~
:[シャンブレー]|
…!▼~
:[ロンクー]|
俺がここに来た理由は一つ。▼~
敵を蹴散らし、進もうとする若者達の~
道を作ることだ。▼~
そこに息子も親もないだろう…!▼~
:[シャンブレー]|
と、父ちゃん…!▼~
:[ロンクー]|
俺は、信じている。▼~
シャンブレーという強い戦士が、~
仲間のためにすべきことを必ず果たすと。▼~
:[シャンブレー]|
俺…俺のすべきことは…▼~
イーリスに帰ることだ!~
例え何があっても、この宝玉を戻す!▼~
そして、この世界を~
平和にするんだ…!▼~
:[ロンクー]|
…そうだ。~
わかっているのなら、行け。▼~
お前の邪魔をする屍兵は…~
全てこの俺が、叩き伏せる。▼~
:[シャンブレー]|
ありがとう…父ちゃん!▼~
***リヒトと親子 [#f4ae552c]
:[リヒト]|シャンブレー!~
良かった、無事で!▼~
:[シャンブレー]|ひょえぇ!?~
な、何で子供がここに!?▼~
:[リヒト]|もう、子供じゃないよー!▼~
僕は異界からやってきたリヒト。~
君のお父さんなんだよ。▼~
僕がいる世界は~
この時代よりも過去の世界だから、▼~
君が知っているリヒトよりも~
少し幼いかもしれないけど…▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃんだって!?~
言われてみれば面影があるような…▼~
でもなんで子供の父ちゃんが~
こんな危険な場所に来るんだよ!?▼~
:[リヒト]|それは…君を助けるためだよ。~
戦力は多い方が心強いでしょ?▼~
:[シャンブレー]|助けに…!?~
それなら父ちゃん、お願いだ!▼~
俺の事はいいから、~
仲間達を助けてやってくれ!▼~
あいつらは俺を逃がすために~
身代りになって…!▼~
:[リヒト]|うん…さっきのやり取りは~
僕も見ていたよ…▼~
でもシャンブレー…残酷なようだけど、~
彼らがどうして君を逃がしたのか、▼~
わかっているよね…?▼~
:[シャンブレー]|それは…~
宝玉を無事に送り届けるため…▼~
:[リヒト]|うん…そうだよ。~
だから僕も彼らと気持ちはおんなじだ。▼~
君を無事に送り届けたい!▼~
:[シャンブレー]|そ、そんな…! あいつらを~
守ってやってくれないのか?▼~
:[リヒト]|君の仲間は僕の仲間も同然だ!~
もちろん守るよ…!▼~
でも一番大事な目的は見失わない。~
それは君を守る事なんだ…▼~
わかっているはずだよ? 彼らが~
どんな気持ちで君を送り出したのか…!▼~
:[シャンブレー]|…っ!!▼~
:[リヒト]|だから君を守るため、僕もここに留まるよ!~
さぁ、行くんだ、シャンブレー…!▼~
:[シャンブレー]|わかった…!~
ありがとう、父ちゃん…!▼~
***ガイアと親子 [#bb226993]
:[ガイア]|シャンブレーか…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん!?~
し、死んだはずじゃなかったのか!?▼~
:[ガイア]|俺は異界のガイア。~
この世界とは別の世界からやってきた。▼~
だからシャンブレー…~
死んだお前の父親とは別人だ。▼~
:[シャンブレー]|い、異界の父ちゃん…!?~
でもそれなら、どうしてここに?▼~
:[ガイア]|ふん…助けに来てやったとか、~
優しい言葉をかけられるとでも思ったか?▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[ガイア]|俺はこの異界にお宝があるって聞いたから、~
たまたま立ち寄っただけだよ。▼~
:[シャンブレー]|…なっ!▼~
:[ガイア]|そしたらちょうどお前が~
敵に追われているのを見かけたから、▼~
ついでに助けようとした…~
それだけだ。▼~
:[シャンブレー]|…父ちゃん…?▼~
:[ガイア]|…だがなシャンブレー。~
いいか、よく聞け。▼~
お前がよく口にしているみたいに、~
絶滅なんかするんじゃないぞ…▼~
これは苦境なんかじゃない。~
俺がついでに助ける程度のことなんだ。▼~
だから…こんな所で~
死ぬなんて許さないからな。▼~
この世界で死んだ俺の分まで生きて、~
仲間たちと幸せな未来を築くんだぞ…▼~
:[シャンブレー]|まさか父ちゃん…~
俺がここに留まらないように、▼~
わざと突き放した言い方をして、~
敵の盾になろうとしているのか…?▼~
:[ガイア]|!!~
俺はそんな善い人間じゃない!▼~
いいから先に行け…!▼~
お前は自分の役目を~
果たすんだろう!?▼~
:[シャンブレー]|あ、ああ…!~
父ちゃん…ありがとう…!▼~
…絶対に死なないでくれよ!▼~
:|'''(シャンブレー退場)'''
:[ガイア]|当たり前だよ…バーカ。▼~
***グレゴと親子 [#w33d5bd5]
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…!?▼~
:[グレゴ]|見つかっちまったか…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん、父ちゃんなんだな!?~
ううっ…俺っ…俺っ!▼~
:[グレゴ]|参ったなぁ、~
やっぱりこうなっちまったか。▼~
できるだけ近づかないようにしてたんだが…~
これも親子の絆ってやつかぁ?▼~
まぁ、なんにせよ、~
出会っちまったもんは仕方ねぇな。▼~
:[シャンブレー]|い、生きてたんだな…~
生きてたんだな…父ちゃん…!!▼~
:[グレゴ]|シャンブレー、よく聞け。~
俺はお前の父ちゃんじゃねぇ。▼~
確かに俺はグレゴだが、~
こことは違う世界から来た別の人間なんだ。▼~
お前を助けるために、~
世界を飛び越えて来てやったんだ。▼~
:[シャンブレー]|え? 別の世界の…人間?~
じゃあ、父ちゃんじゃ…ないのか…▼~
まさか、別の世界の人間だから~
俺のこと避けてたのか…?▼~
:[グレゴ]|ちげぇよ…▼~
俺の顔見ちまうと、お前がそうやって~
情けなく泣くような気がしたんだよ…▼~
それに俺だって…~
その、辛くなっちまうだろ?▼~
だからよ…お互い顔を見せない方が~
いいんじゃねぇかって思ってさ…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…▼~
:[グレゴ]|もう行けって…~
俺はお前の本当の父親じゃない…▼~
だが、敵は任せておけ。~
お前だけは絶対に守る。▼~
…この世界で死んだ、~
俺の分までな。▼~
大切な息子のお前には、~
指一本触れさせねぇぜ…!▼~
:[シャンブレー]|ああ…ありがとう…▼~
でも…その…~
やっぱり父ちゃんは父ちゃんだから…▼~
そう呼んでもいいかな?▼~
:[グレゴ]|…好きにしろ。▼~
:[シャンブレー]|ああ、じゃあそう呼ばせてもらう。~
助けに来てくれて、ありがとな。▼~
一目逢えて良かったよ…~
父ちゃん。▼~
***リベラと親子 [#kb41fb5f]
:[リベラ]|シャンブレーさん!~
ご無事だったのですね…!▼~
あぁ、神よ…!~
あなたのご加護に感謝致します…!▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…!?~
一体どうして!?▼~
:[リベラ]|いいえ。私はあなたの父上とは別人…~
異界より訪れしリベラなのです。▼~
貴方たちが窮地に陥っていると聞き、~
こうして助けにやって参りました。▼~
このような戦況で、よく頑張りましたね。~
神もきっと、あなたを見守っておられますよ。▼~
:[シャンブレー]|神様が…?~
ううん、そんなはずない。▼~
:[リベラ]|どうしてそう思うのですか?▼~
:[シャンブレー]|だって俺、さっき仲間を見捨てるような~~
真似をしちまったんだ…▼~
幾ら目的のためとはいえ…~
あんなこと許されるわけない!▼~
こんな俺を、神サマが許すわけない…~
ましてや、見守ってくれるはずなんてないんだ!▼~
:[リベラ]|シャンブレーさん…▼~
:[シャンブレー]|あんな事を…~
あんな辛い想いをするぐらいなら、▼~
俺、絶滅しちまった方がマシだったよ…!~
ううっ…ううっ!▼~
:[リベラ]|そうですか…あなたは~
神が自分を許すはずがないと、▼~
そう考えているのですね…▼~
ですが、仮にそうだとしても、~
世界中の人があなたを許さないとしても、▼~
私は…私だけはあなたを許します。▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[リベラ]|あなたはあの時、仲間の意思を尊重し~
仲間たちと別行動を取ることを選んだ。▼~
それは神にも非難できることではない。~
例え神があなたを見捨てようとも…▼~
この父である私は、何があっても~
あなたを見捨てたりはしません!▼~
:[シャンブレー]|…………▼~
父ちゃん…▼~
:[リベラ]|だから…絶滅した方が良かったなどと、~
悲しい事は言わないで下さい…▼~
この世界で息絶えたリベラが…~
きっと悲しむことでしょう…!▼~
:[シャンブレー]|!! 父ちゃん…!~
そうだよな、ごめんなさい…▼~
この命は、父ちゃんと母ちゃんがくれた~
大事なものなんだから…▼~
そんな言葉、言うべきじゃなかった。▼~
:[リベラ]|わかっていただけて何よりですよ。▼~
…さあ、お行きなさい、~
シャンブレーさん。▼~
友の事を本当に裏切りたくないのなら、~
自分に課せられた任務を果たすのです!▼~
:[シャンブレー]|ああ、わかった!~
ありがとう…父ちゃん!▼~
***ヘンリーと親子 [#v27f95a1]
:[ヘンリー]|あれ~?~
そこにいるのって、シャンブレー?▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん!?~
俺は…幻を見ているのか…?▼~
:[ヘンリー]|あはは、幻か~。~
まぁ君達の世界の人間から見れば、▼~
そう捉えられても~
あながち間違いじゃないかもね。▼~
:[シャンブレー]|えぇっ…?▼~
:[ヘンリー]|僕らはこの世界とは別の世界からやってきた、~
異界の人間なんだよ~。▼~
だから君が言った幻という言葉は、~
すごく近い表現だと思うね~。▼~
長い間ここに留まることはできないし。▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…!~
異界の人間でも…幻でもいい…!▼~
ここで最期に~
また顔を見られて良かったよ…▼~
:[ヘンリー]|最期?▼~
:[シャンブレー]|ああ…この現状を見ればわかるだろうけど、~
もう世界は終わりつつある…▼~
もう、どうにも~
ならないかもしれない…▼~
:[ヘンリー]|へぇ…いつもは~
絶滅したくないって言ってる君が、▼~
そんな風に諦めるなんて~
思わなかったな~。▼~
:[シャンブレー]|でも…!~
もうどうしようもないんだ!▼~
:[ヘンリー]|ふーん。じゃあそのどうしようもない~
状況を、今からどうにかしてあげる。▼~
そして戦いが終わったら、~
こう考えればいいんじゃないかな。▼~
僕ら幻が、敵をみんな消してくれました。~
なぜだかわからないけど君は助かった、って。▼~
:[シャンブレー]|でも敵は強いし、あんなに大勢いる!~
父ちゃん達が敵うとはとても思えない!▼~
:[ヘンリー]|それはやってみないと~
わからないよ~。▼~
:[シャンブレー]|父ちゃんが無事で済む~
保証だってないだろ…!?▼~
:[ヘンリー]|だから幻だって~
思えばいいじゃないか~。▼~
:[シャンブレー]|思えないよ…!~
せっかく会えたのに…!▼~
また父ちゃんが死んでしまうなんて、~
そんなのもう二度とごめんだ…!▼~
:[ヘンリー]|君はとても優しい子に成長したんだね…~
僕の子には思えないよ…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…?▼~
:[ヘンリー]|ありがとう~。それが見られただけで~
僕はここに来た甲斐があったと思うよ~。▼~
でも、任せて…僕は死んだりしない。~
そして君を死なせたりもしないから…▼~
:|'''(ヘンリー退場)'''
:[シャンブレー]|父ちゃん…父ちゃん!~
い…行かないで! 父ちゃん!!▼~
…………▼~
う、うぅ…!~
な、何やってんだ、俺…!▼~
異界の父ちゃんが戦ってるのに、~
俺は…俺は…!!▼~
…くそ、こんなとこで~
立ち止まってる場合じゃない!▼~
宝玉を持って、国に帰る…!~
それが俺の、今すべきことだ…!▼~
***ドニと親子 [#w53c6c48]
:[ドニ]|シャンブレー!~
無事だったべな!▼~
:[シャンブレー]|うひゃっ、父ちゃん!?~
…父ちゃんなのか?▼~
:[ドニ]|父ちゃん、だべか。~
そう言ってくれるのは嬉しいべ。▼~
でもおらはあんたの父ちゃんじゃねぇだ。~
この世界とは別の世界からやってきただよ…▼~
:[シャンブレー]|別の世界…?~
でも父ちゃんは父ちゃんなんだろ!?▼~
俺、ずっと父ちゃんに~
謝りたかったんだ…!▼~
父ちゃん…俺のせいで…~
死なせてしまってごめん…!▼~
:[ドニ]|おらを死なせたって…シャンブレーがか?~
どういうことなんだべ?▼~
:[シャンブレー]|父ちゃんは…俺を守って、~
屍兵に殺されたんだ…▼~
:[ドニ]|そういうことだべか…▼~
:[シャンブレー]|そうだ父ちゃん、~
ここにも屍兵が沢山いるんだ!▼~
早く逃げてくれ!~
元いた世界に!▼~
:[ドニ]|そうはいかねぇだ。~
おらはあんたを助けに来ただよ!▼~
:[シャンブレー]|俺…もうこれ以上誰かを犠牲にして、~
自分は生き残りたいだなんて…▼~
絶滅したくないだなんて思えないよ!▼~
:[ドニ]|おらは犠牲になるために来たんじゃないべ。~
どうしてそう決めつけるだ?▼~
:[シャンブレー]|だ、だって、父ちゃんは…!▼~
:[ドニ]|確かにこの世界のおらはそうなっちまった…~
それは言いわけできねぇだ。▼~
でも…今起きている事は…~
既に終わっちまった事だか?▼~
おらが死ぬと決めつけて、~
元の世界に返して、▼~
おらが来たことで状況が良くなる~
可能性を諦めるんだべか?▼~
:[シャンブレー]|それは…▼~
:[ドニ]|少しでも可能性があるなら、~
おらは決して諦めねぇだ!▼~
確かに今できる事は~
限られているかもしんねぇ!▼~
だども、それに向かって~
最大限、力を振り絞ることが…▼~
おら達のすべき事なんじゃないだか?~
諦めたら、希望すらなくなるだ。▼~
作物の実る畑だって、諦めて~
耕さなかったらただの土なんだべよ?▼~
:[シャンブレー]|…ふふ、なんだよそれ。~
父ちゃんらしい例え話だな。▼~
そう言えば俺…~
父ちゃんの作ったニンジン、大好きだった。▼~
この荒れ果てた地でも、~
父ちゃんは諦めずに▼~
みんなのための野菜を作り続けてた…▼~
そうだよな…俺も、諦めたりしない。~
俺は俺の、できることをする!▼~
父ちゃん、改めて頼むよ…!~
俺は宝玉を持って国に戻る!▼~
そのために…~
力を貸してくれるか?▼~
:[ドニ]|もちろんだべ!▼~
***シャンブレー [#a3ecf5f1]
:[シャンブレー]|あれがこの世界の俺か…▼~
あいつも絶滅せずに~
生き残ってきたんだな。▼~
よーし、せっかくだから声をかけて~
励ましてやろう!▼~
…ん?~
でも待てよ。▼~
俺のことだから目の前にいきなり~
自分が現れたら驚いて絶滅するんじゃ…▼~
だ、ダメだダメだ!!▼~
せっかくここまで生き残ってきた俺に、~
そんな仕打ちはあんまりだ!!▼~
やっぱり、なるべく近づかずに~
見守っていよう…▼~
…………▼~
…なぁ、異界の俺。~
俺も自分の世界で必ず生き残るから…▼~
お前も最後まで生き残って、▼~
死ぬ危険なんて全く感じないような、~
平和で素晴らしい世界を作ろうな…!▼~
:|'''(シャンブレー退場、異界のシャンブレー登場)'''
:[異界のシャンブレー]|…………▼~
ああ。そうだな…▼~
*コメント(誤字・脱字報告) [#o3e8b903]
- ウードのお父さんがマイユニのときの会話だけ抜けてますね...
#comment
終了行:
#contents
*戦闘中 [#c641deff]
**ウードと会話 [#wbafbf3e]
***リズ [#u285b16d]
:[リズ]|あ! ウード! ウードなんだね!?~
無事で良かったよ…▼~
:[ウード]|えっ…母さん!?▼~
ど、どうしてだ!?~
母さんはずっと前に死んだはず…▼~
そ、それに…母さんはこんなに~
ちんまくなかったような…▼~
:[リズ]|ちんまい言うな!▼~
…じゃなくて、わたしは~
この世界のリズじゃないの。▼~
信じられないかもしれないけど、~
異界っていう別世界からやってきたんだよ。▼~
でも、ウードのお母さんってことだけは~
変わらないから。▼~
:[ウード]|異界…▼~
:[リズ]|あれ? あんまり騒がないんだね?~
わたし、ウードのことだから、▼~
異界なんて聞いたら目の色変えて~
『血が騒ぐー!』とかやると思ったのに。▼~
:[ウード]|…………▼~
…そんな……~
目の前に、生きてる母さんが……▼~
:[リズ]|!! ウード、泣いてるの…!?~
ど、どうしたの? どこか痛い?▼~
ごめんね気づいてあげられなくて…!~
ほら、母さんに見せてごらん…!▼~
:[ウード]|け…怪我など、していない!~
それに、泣いてなど、いない…!▼~
こ、これは…~
貴様の、言う、通り…▼~
異界という言葉に…~
打ち震えて、いただけだ…っ!!▼~
:[リズ]|ウード…▼~
:[ウード]|…き、貴様は世界線の…だ、断層を…~
奇跡という名の刃で斬りさき…▼~
斬り……さき……▼~
う…ううっ、ううっ…▼~
:[リズ]|………ウード…▼~
よしよし、ウード…~
もういい…もういいんだよ?▼~
そうやって気を張り詰めて、~
虚勢を張って闘ってきたんだよね…▼~
えらいえらい…~
わたしの自慢の息子だよ。▼~
ほら、母さんの胸で泣きなさい…?▼~
:[ウード]|うっ…うわぁぁぁぁぁー!~
母さん…母さん…っ!!▼~
あの時、母さんを守れなくて…~
死なせてしまってごめん…!▼~
その上俺は…さっき、母さんの守った命を、~
投げ出そうとしてしまったんだ…!▼~
俺は母さんに恨まれても、~
仕方のない事をした…!▼~
ごめん…ごめんなさい…母さん…!~
うっ…うぅっ…!▼~
:[リズ]|ううん…大丈夫だよ。▼~
わたしは、そんなことで~
ウードを恨んだりなんかしないよ。▼~
あなたが生きているだけで…~
それだけで、わたしは幸せなんだから…▼~
泣きたいだけ泣きなさい。~
わたしの大事な息子、ウード…▼~
全部吐き出したら、~
一緒に戦おうね…▼~
この世界の未来を…~
勝ち取るために。▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#u285b16d]
:[ルフレ]|…ウード?~
ウードなんだね!?▼~
:[ウード]|と、父さん!?▼~
い、いや…これは幻…~
敵が俺を惑わすために作り出した幻影だ!▼~
だって父さんは…~
もういないはずなのに…!▼~
:[ルフレ]|うん…僕はこの世界の~
人間じゃないんだ。▼~
異界という別の世界から、~
君を助けるため、やって来たんだよ。▼~
:[ウード]|別の世界…? だがそう言って、~
騙そうとしているわけじゃないのか?▼~
:[ルフレ]|…さすが僕の子だね、ウード。▼~
疑わしい点が少しでもあれば、~
決して心を許そうとしない。▼~
軍師の息子として、~
それは間違ったことじゃないよ。▼~
それに…信じてもらえないことは、~
僕も覚悟していた。▼~
:[ウード]|…………▼~
:[ルフレ]|だから、いいんだ。僕はすぐにこの世界を~
去らなければならない。▼~
その間だけでも君を…~
大事な息子を守れたら、それでいい。▼~
…じゃあね、ウード。~
一目会えて、嬉しかった。▼~
どうかこれからも強く…
強く生きてくれ。▼~
この世界の未来を、君と共に~
生きられないことだけが心残りだけど…▼~
僕はいつ、どこにいても、~
君のことを思っているよ。▼~
:[ウード]|!! ま、待ってくれ!!~
…父さんっ!▼~
:[ルフレ]|ウード?▼~
:[ウード]| 今の言葉…同じだ。~
父さんの、最後の言葉と。~
もし敵の罠なら…そんな言葉、
出てくるはずがない。▼~
父さん…なんだな。~
別人でも…父さんなんだな!?▼~
:[ルフレ]| ウード…! そうだよ…!~
僕は、敵の罠なんかじゃない!▼~
君を助けるために、共に戦うために~
やってきたんだよ…!▼~
信じてくれて、ありがとう…▼~
:[ウード]| うっ…うぅっ…!▼~
父さん…ごめんなさい…~
俺、父さんを、疑うような真似して…!▼~
:[ルフレ]| いいんだ、いいんだよ、ウード。~
僕は、君が無事であれば…▼~
疑われたって、憎まれたって、~
構わないんだ…▼~
涙が乾いたら、一緒に戦おう。~
必ず君を、生きてイーリスに帰すから…▼~
***フレデリクと親子 [#laa36364]
:[フレデリク]|そこにいるのは…ウードさん?~
ウードさんなのですね!?▼~
:[ウード]|まさか、父さんなのか!?▼~
いや…答えを聞くまでもないか。~
誰よりも近くでみていたから、わかる。▼~
その力強い佇まいは、~
間違いなく父さんだ…!▼~
でも、どうしてここに? 父さんは~
俺の目の前で…死んだはずなのに。▼~
:[フレデリク]|…私は貴方の父親と~
同一人物にして別人でもある…▼~
異界という別の世界から、貴方の~
手助けをするためにやってきました。▼~
:[ウード]|異界…? そうか…~
もう一度父さんに会えて嬉しいが、▼~
別の世界の戦士達に助けられるなんて、~
俺もついに潮時ってことだな。▼~
:[フレデリク]|いいえ…貴方の実力は相当なものです。~
潮時だなんてことはありません。▼~
ただ、どれほど強き戦士であっても、~
大勢を相手にするのには限界がある…▼~
一時ではありますが、~
父が貴方の力になりましょう。▼~
:[ウード]|父さん…いいんだ。~
父さんが危険を冒す必要なんてない。▼~
気持ちだけは~
ありがたく受け取っておくよ。▼~
:[フレデリク]|ウードさん!~
何を諦めた気になっているのですか?▼~
:[ウード]|いや…そういう意味じゃない。▼~
父さんに剣技を教わった俺だからこそ、~
その力の凄まじさは理解しているつもりだ。▼~
だが…だからと言って~
簡単に力を借りるわけにはいかないんだ。▼~
:[フレデリク]|どういうことですか?▼~
:[ウード]|これは俺達の…~
運命を選択する闘いなんだ!▼~
だから父さんとはいえ、異界の戦士達に~
簡単に甘えるわけにはいかない。▼~
:[フレデリク]|…なるほど、~
そういう意味だったのですね。▼~
ふふ…いいでしょう。▼~
その気迫があれば、~
私も安心できるというもの。▼~
わかりました、ならば私は~
後方支援に徹します!▼~
:[ウード]|あぁ、ありがとう、父さん!▼~
***ヴィオールと親子 [#ge877678]
:[ヴィオール]|なんと、そこにいるのは~
この世界のウードくんではないかね。▼~
:[ウード]|ま、まさか…父さん?▼~
:[ヴィオール]|そうだね…私はヴィオール。~
紛うことなき君の父だよ。▼~
ただし、異界から来た別人…~
ということにはなるがね。▼~
:[ウード]|べ、別人…?▼~
でも…まさかこんな場所で~
死んだ父さんを見る事になるなんて…▼~
ついに俺にも、~
迎えがやってきたという事か…?▼~
:[ヴィオール]|寝言は寝て言いたまえよ、~
ウードくん。▼~
仮に私が死んでいたとしても、~
息子を迎えになんて来たりはしないさ。▼~
むしろ、石にかじりついてでも~
生きろと言うだろうね?▼~
:[ウード]|まさか…▼~
:[ヴィオール]|別人風情がどの口を…と~
思うかもしれないが、▼~
死んだ私も私には違いないからね。~
彼の気持ちは想像がつくよ。▼~
君が死を迎えるのは~
百年先でも構わない…▼~
希望に満ちた未来を掴んで、皆で~
幸せに生きて欲しいと願っているだろう。▼~
だから、さっきのように~
その身を犠牲にするのはやめたまえ。▼~
:[ウード]|で、でも父さんは…~
自分を犠牲にして俺を守ったじゃないか!▼~
あんなに…あんなに弓が上手かったのに、~
その弓に射たれて、命を落とすだなんて…▼~
俺が、それだけ悲しんだと…~
自分を責めたと思ってるんだよ…!▼~
:[ヴィオール]|この世界の私はそうやって散ったのか…▼~
確かに君の話を聞く限り…私も~
先ほどの君と同じような行動をとったようだね。▼~
…だがウードくん、~
それはただの結末でしかない。▼~
:[ウード]|どういうことだ?▼~
:[ヴィオール]|よく考えたまえ。▼~
どこの世界に、子供を置いて死ぬことを~
望む親がいるというのだね?▼~
彼はきっと、~
死ぬつもりは無かったのだよ。▼~
彼は君を庇って、自分も生きるつもりだった。~
生きて、君を守り続けるつもりだったんだ。▼~
ただ、それが不幸な結果に~
終わってしまったに過ぎない。▼~
…なのに、さっきの君は、最初から~
その命を捨てるつもりで挑んだね?▼~
:[ウード]|…あ…▼~
:[ヴィオール]|結果は同じでも、~
心に大きな差があるだろう?▼~
そこが、この世界の私と君との違いだよ。~
…ゆめゆめそれを見誤らぬように。▼~
:[ウード]|…………▼~
:[ヴィオール]|とはいえ、この世界の私が~
君に辛い思いをさせたのは事実…▼~
このお詫びは、きっちりさせてもらうよ。~
ここの敵は全て私に任せたまえ。▼~
君のことは私が守ってみせるよ。~
あくまで美しく、貴族的にね…!▼~
:[ウード]|おい、父さん! 待っ…▼~
…………▼~
ごめん、父さん…確かに俺、~
考えが足りなかった。▼~
でも、今度こそ…間違えないから。~
最後まで、この命と世界を…守ってみせる。▼~
***ソールと親子 [#o713f2e1]
:[ソール]|ウード!~
無事で良かったよ…!▼~
:[ウード]|…父さん!?▼~
いや…そんなバカなこと?~
父さんは俺を庇って死んだはず…!▼~
:[ソール]|そうだね…でも僕は、~
君の父親とは別人なんだよ。▼~
異界という別世界から君達を救うため、~
ナーガ様の力に導かれてやってきたんだ。▼~
:[ウード]|そう…なのか。道理で~
俺の知る父さんよりも若いと思った。▼~
だが、その洗練された戦い方は~
生前の父さんそのものだ…▼~
:[ソール]|あはは…息子に~
そう言ってもらえるとは光栄だよ。▼~
:[ウード]|
父さん…別人とはいえ、~
会えて嬉し…▼~
い、痛てて…!▼~
:[ソール]|!?~
ウード、どこかやられたのかい?▼~
:[ウード]|い、いや…違うんだ。~
父さんに会えて気が抜けたら急に、胃が…▼~
:[ソール]|えっ?▼~
:[ウード]|こうも窮地に立たされることが多いと、~
重圧で胃がやられてしまって痛むんだ…▼~
戦いで気を張ってる時は~
平気なんだが…▼~
:[ソール]|ごめん、その体質は~
僕に似てしまったんだね…▼~
僕も…ふとしたことでそうなるから、~
君の気持ち、わかるよ…▼~
:[ウード]|でも俺も父さんと同じ痛みなら、~
甘んじて受け入れられるってもんさ。▼~
会えて嬉しかったぜ、父さん。▼~
俺はもう大丈夫だから、~
父さんは安全な所で見守っていてくれよ!▼~
:[ソール]|ウード…辛そうにしている我が子を~
ただ見ていることなんてできるわけないよ。▼~
僕も戦うから、~
いっしょにこの場を切り抜けよう?▼~
君を守るために、僕は遠い世界から~
ここまできたんだからさ。▼~
:[ウード]|でも…▼~
:[ソール]|そうじゃないと、心配で~
僕もお腹痛くなっちゃうよ…▼~
:[ウード]|あぁ…それは、辛いな…▼~
…わかったぜ、父さん!~
そういうことならよろしく頼む!▼~
:[ソール]|うん!~
一緒ならきっと勝てるよ!▼~
***ヴェイクと親子 [#l431aa13]
:[ヴェイク]|よぉ、ウード!▼~
:[ウード]|え!?~
も、もしかして…父さん!?▼~
:[ヴェイク]|ああ、俺様は異界から遥々やって来た~
お前の親父だよ。▼~
この世界で死んじまった俺様の代わりに、~
息子の尻を叩きに来てやったぜ!▼~
:[ウード]|来てくれたのは嬉しいけどよ…~
その必要はないぜ、父さん。▼~
自分の世界ぐらい、~
自分でなんとかできる!▼~
:[ヴェイク]|あんだよ、~
つれねぇ奴だな…▼~
けどよ、本当に何とかできるなら…~
さっきみたいな真似をするほど、▼~
追い詰められるわけねぇよな?▼~
:[ウード]|それは…▼~
:[ヴェイク]|ウード…気丈に振る舞うのはいい、~
仲間を守ろうと必死なのもいい…▼~
だがさっきみたいな、自分を犠牲にする~
ことだけは止めてくれねぇか?▼~
:[ウード]|見てたのかよ…▼~
:[ヴェイク]|ああ…▼~
:[ウード]|そんな事を言うなら~
父さんだって…▼~
父さんだって、自分を犠牲にして~
死んだようなもんだろ!?▼~
:[ヴェイク]|この世界の俺様か…~
まぁ否定はできねぇな。▼~
だけどよ、だからこそ…~
自分の子供が、▼~
この世界の俺様と同じような道を辿るのを、~
止めなきゃならねぇんだ…!▼~
お前が、俺様と同じ目に遭って死ぬなんて~
冗談じゃねぇよ!▼~
:[ウード]|!! 父さん…!▼~
:[ヴェイク]|俺様も一緒に戦わせろよ、~
ウード!▼~
俺様の息子なら、諦めることと~
負けることが一番嫌いなはずだ!▼~
お前が望みさえしてくれれば、~
俺様はお前の力になれる!▼~
どうすんだよ、ウード!~
ここままカッコつけて負けんのか!?▼~
お前は、カッコ悪くても勝とうって、~
そう思わねぇのかよ!?▼~
:[ウード]|…………▼~
あぁ、俺は、勝ちたい。▼~
どれだけカッコ悪くても。~
どんな方法を使っても!▼~
…ごめん、父さん、~
やっぱり力を貸してくれ!▼~
生きて国に帰るために、~
一緒に戦ってくれないか!?▼~
:[ヴェイク]|もちろんだ!!▼~
よっしゃ、そうと決まれば行くぞウード!~
俺様たちでこいつらみんな倒してやるぜ!▼~
:[ウード]|あぁ!~
感謝するぜ、父さん!▼~
俺と父さんなら、~
絶対に負けるはずがねぇ!▼~
***カラムと親子 [#v152dbc6]
:[ウード]|
誰かいるのか…!?~
敵ではないようだが、▼~
屍兵をかいくぐってここまで~
踏み込んでくるとは…何者!?▼~
:[カラム]|
…気付かれにくいのが~
僕の特徴だからね。▼~
:[ウード]|
!!?~
まさか…父さんなのか?▼~
:[カラム]|
僕は…異界という~
別世界から来たカラム。▼~
正確には君の父親とは~
言えないかもしれないけれど…▼~
:[ウード]|
なにっ…!?~
異界…!?▼~
し、信じられないが…~
この存在感の無さは…確かに父さんだ。▼~
こうやって目を凝らしていても、~
時折見失いそうになってしまう…▼~
:[カラム]|
ははは…▼~
:[ウード]|
だが…俺も父さんに似たのか、~
あまり存在感がないんだ。▼~
:[カラム]|
えっ? そうなの?~
全然そうは見えないけど…▼~
:[ウード]|
あぁ…~
普段はそうでもないんだが、▼~
ぼーっとしていたりすると、~
たまに仲間から見えなくなる…らしい。▼~
:[カラム]|
ごめん…それは僕のせいだね…▼~
:[ウード]|
あ、謝らないでくれ、父さん。~
俺はこの血に感謝しているんだ。▼~
敵と戦うときは~
それを巧みに利用し、▼~
ここぞという時に、~
派手な口調で敵を威圧する。▼~
気配を殺して近づき、~
姿を見せて怯んだところを一気に叩く…!▼~
これが俺なりの必勝法なんだぜ。▼~
:[カラム]|
なるほど…それじゃあ、~
早速その技で君を守らせてもらおうかな…▼~
僕がここに来たのは、~
君を守るためだから…▼~
:[ウード]|
え…でも…!▼~
:[カラム]|
ウード…心配してくれているんだね。~
僕がまた命を落とすんじゃないかって…▼~
でも、心配はいらないよ。▼~
僕は二度も息子を悲しい目に~
遭わせるようなことは絶対にしないから。▼~
:[ウード]|
…………▼~
:[カラム]|
やっぱり、~
信じられないかな…?▼~
:[ウード]|
…いや。俺は~
父さんのこと信じている。▼~
例え、別人でも…~
どんな姿であっても。▼~
:[カラム]|
それじゃあ…▼~
:[ウード]|
…あぁ。父さん。~
一緒に戦ってくれ。▼~
生きて、イーリスに戻るために…!▼~
:[カラム]|
ありがとう、ウード…!~
君のためなら、僕は頑張れるよ!▼~
***ロンクーと親子 [#sb9ec9b4]
:[ロンクー]|ウードだな…▼~
:[ウード]|父さん!? いや、そんなまさか…~
父さんはずっと前に死んだはず…▼~
:[ロンクー]|俺は異界から来た別世界の者。~
お前の父親とは別の人間だ。▼~
だが、親子ということに変わりはない。▼~
:[ウード]|そ、そうなのか…▼~
:[ロンクー]|先ほどのお前の闘いに対する強い意志、~
しかと見させてもらったぞ。▼~
戦士として目的を遂行するために、~
仲間を逃がそうとしたのは…立派だった。▼~
:[ウード]|父さんなら…父さんなら、~
あの時ああするかもしれないと思ったんだ。▼~
父さんは昔、賊から母さんを~
守りきったと聞いてる。▼~
そして…最期の時は…~
その身を呈して、俺を守ってくれた。▼~
だから、今度は俺も、~
誰かを守れるような…▼~
父さんのような剣士になりたいと思って…▼~
:[ロンクー]|…そうか。この世界の俺は…~
息子に慕われる父親であったようだな。▼~
:[ウード]|あぁ、父さんは俺の誇りだ。▼~
:[ロンクー]|…ありがとう、ウード。▼~
だが、この世界の俺や、~
さっきのお前のように、▼~
自分の命を~
投げ出すような真似はするな。▼~
仲間を守るにしても…~
生きてそれを叶える方法はきっとある。▼~
命を落とせば、~
誰も守れなくなってしまうんだ。▼~
この世界の俺が…どれだけ望んでも~
お前を守ってやれないように。▼~
:[ウード]|父さん…▼~
:[ロンクー]|約束しろ。今ここで。~
もう二度と…自分を犠牲にしないと。▼~
:[ウード]|わかった。~
約束するよ…この剣に誓う。▼~
:[ロンクー]|…その言葉が聞けて安心した。▼~
さぁ、下がっていろ、ウード。~
この地に来たからには、▼~
お前の命を脅かすものは~
この俺が全員叩き伏せてやる。▼~
:[ウード]|ありがとう…父さん。▼~
でも…俺も闘う。~
俺に、父さんの背中を預けてくれ。▼~
夢だったんだ…父さんと共に闘うことが。~
父さんの背中を、俺が守ることが。▼~
:[ロンクー]|ウード…▼~
ふっ…いいだろう、~
俺の背中、お前に預けよう。▼~
:[ウード]|ああ!▼~
***リヒトと親子 [#d0d05d6d]
:[リヒト]|うわああ~!~
が、崖から落ちる~!▼~
:[ウード]|うおっ!? なぜ子供がこんな所に!?~
だ、大丈夫か? しっかりしろ!▼~
:[リヒト]|あ、ありがとう…▼~
…って、あれ?~
君はウード!?▼~
:[ウード]|??~
子供がなぜ俺の名を知っているんだ…▼~
:[リヒト]|もう、子供扱いしないでよ!▼~
こう見えても僕は、~
君のお父さんなんだよ?▼~
:[ウード]|な、何を言ってるんだ!?~
俺の父さんはずっと前に死んだ!▼~
どうやってここに迷い込んだのか知らないが、~
ここは危険なんだ。▼~
下らない事を言っていないで、~
子供は早く逃げろ!▼~
:[リヒト]|だから子供扱いしないでよー!▼~
僕は…~
異界から来たリヒトだよ。▼~
確かにこの世界で死んでしまったリヒトとは~
別人だけど、君の父親に変わりはない。▼~
その証拠に…~
君が持ってるその剣!▼~
その剣の柄に…▼~
『あなたの行く末が希望で満ちて~
いますように』って彫ってあるでしょう!?▼~
:[ウード]|!!~
ど、どうしてそれを!?▼~
:[リヒト]|ふふん。これはリズと結婚した時、~
将来生まれる子供に渡そうねって、▼~
名のある鍛冶屋に~
頼んで彫ってもらったものだからね。▼~
知らないわけないじゃないか!▼~
:[ウード]|じゃあ、本当に…?▼~
:[リヒト]|そうだよ。僕は君を守るために来た、~
正真正銘、君の父親。▼~
今の僕は君の知るリヒトより~
頼りないかもしれないけど…▼~
それでも、ここにいる奴らには負けない。~
絶対に勝ってみせるよ。▼~
:[ウード]|そうか…こんな形で、~
もう一度、会えるだなんて…▼~
さっきは~
疑ったりしてすまなかった。▼~
来てくれてありがとう、~
父さん……▼~
:[リヒト]|ふふっ、やっと認めてくれたね。~
よーし、僕頑張るよ…!▼~
君の未来を…もう一度希望で~
満たすためにね!▼~
***ガイアと親子 [#g956195a]
:[ウード]|吹き荒ぶ谷間の風の向こうに…~
父さんの幻が見える。▼~
:[ガイア]|幻じゃねぇぞ、ウード。▼~
:[ウード]|風音が…~
その幻影が放つ言葉のように聴こえる…▼~
まるで…父さんの声のようだ。~
俺にもついに…お迎えが来たのか?▼~
:[ガイア]|おい、勝手に俺を~
天国からの使者にするな。▼~
俺は異界から来たガイア。~
お前を助けにここまで来たんだぞ。▼~
:[ウード]|異なる世界の…父さん…?▼~
ほ、本物なのか!?~
幻とか、幽霊じゃ…ないのか!?▼~
:[ガイア]|だからさっきからそう言ってるだろ!~
全くお前は思い込みが激しいな…▼~
それに、例え俺が~
この世界のお前の父親でも、▼~
絶対に迎えになんて来ないぞ。▼~
:[ウード]|えっ…?▼~
:[ガイア]|…好き好んで自分の子供を~
死なせようとする親がどこにいるって言うんだ。▼~
少なくとも、俺は絶対に嫌だね。▼~
…それにお前、~
さっき自分を犠牲にしようとしただろ?▼~
確かにお前、立派だよ。だけどな、~
俺はそんなもの見たくなかった。▼~
:[ウード]|父さん…▼~
:[ガイア]|自分をもっと大事にしてくれ…~
ウード。▼~
俺は…怖かったんだ。~
お前がさっき、一人で残ろうとして。▼~
すっかり死ぬ覚悟を決めていて。~
こんな所で…お前を失うのかって…▼~
:[ウード]|あ、ああ…すまなかった。▼~
あんなことは、もうしない。~
約束する。▼~
:[ガイア]|…なら良かったぜ。▼~
お前をこんな所で死なせはしない。~
俺はそのために…ここまで来たんだからな。▼~
いいかウード、~
絶対に最後まで諦めるなよ!▼~
:|'''(ガイア退場)'''
:[ウード]|あっ…父さん!▼~
…行っちまったか。▼~
…………▼~
…ありがとう、父さん。~
俺はもう…この命を諦めたりはしない。▼~
***グレゴと親子 [#u37af6a4]
:[グレゴ]|ほう…随分精悍な~
顔つきじゃねぇか。▼~
あっちの世界のお前にも~
勝るとも劣らない、いい面構えだぜ。▼~
:[ウード]|と、父さん…!?▼~
:[グレゴ]|まぁ正確にゃ俺は~
異界から来た別人だがな。▼~
:[ウード]|…異界? 別の世界ってことか?~
でも一体どうやって…?▼~
:[グレゴ]|ナーガの力で、一時的に~
お前を助けに来てやったってわけだ。▼~
だがそれだけ良い面構えならば、~
この世界の俺も本望だろうよ。▼~
:[ウード]|いや…おれは所詮自己満足に~
浸っているだけなんだ。▼~
:[グレゴ]|なんだぁ、自己満足?▼~
:[ウード]|普段からカッコつけた言葉遣いで~
自分を取り繕い、▼~
さっきは自己犠牲という手まで使って~
仲間を庇おうとした…▼~
だけどその結果、~
大事な仲間を道連れにしちまった…▼~
こんな時だってのに、~
俺はバカなやつだ。▼~
たぶん死んだ父さんも~
俺を憐れんでいるはずだ…!▼~
:[グレゴ]|そうか?▼~
:[ウード]|えっ…?▼~
:[グレゴ]|カッコつけた言葉で~
自分を鼓舞して何がいけない?▼~
窮地に立たされた時に~
仲間を庇おうとして何が悪い?▼~
確かに自ら死のうとしたことは~
少し間違っていたかもしれないが…▼~
お前を悪く言う奴は、~
たとえお前自身でも、この世界の俺でも▼~
絶対に許さねぇ。▼~
:[ウード]|!!~
と、父さん…ありがとう…▼~
ううっ…ううっ…!▼~
:[グレゴ]|泣きたいだけ泣けばいい。~
ウード…▼~
それだけのものに~
お前は耐え続けて来たんだ…▼~
落ち着いたら、一緒に戦うぞ。~
生きて、イーリスまで戻るんだろう?▼~
:[ウード]|あぁ、俺は、絶対にこの世界を救う…~
最後まで、生き抜いてやるんだ…!▼~
:[グレゴ]|よーし、その意気だ!▼~
***リベラと親子 [#qf1a73e7]
:[リベラ]|ウードさん!!~
ああ、無事で良かった…▼~
:[ウード]|と、父さん!?~
どうしてここに!?▼~
:[リベラ]|私は異界のリベラです。▼~
ですから正確には、あなたの父上とは~
別の存在ということになりますが…▼~
ナーガ様の尊いお力を借りて、~
あなたを助けに参りました。▼~
:[ウード]|い、異界から…?~
それって、別の世界って事か?▼~
:[リベラ]|はい。ですが、あなたが私の~
息子であるという事実は変わりません。▼~
…神よ、感謝致します。▼~
一度自らその命を差し出そうとした~
息子をここまでお守り下さって…▼~
:[ウード]|自ら、命を…?~
まさか、あれを見ていたのか?▼~
:[リベラ]|…まるで、身を裂かれるような思いでした。~
私は、目の前で息子を失うのかと…▼~
だから…生きていてくれて…~
良かった…▼~
う、うぅ…▼~
:[ウード]|お、おいおい泣くなよ…!~
泣きたいのはこっちだぜ。▼~
いきなり父さんが現れて…~
俺のこと、助けるって言ってくれて…!▼~
今日ばっかりは、神様ってやつに~
感謝してやってもいいかも、な…▼~
:[リベラ]|ウードさん…こうして間に合ったからには、~
私も共に戦わせて下さい。▼~
この窮地を乗り越えるため、~
この力を貸しましょう。▼~
:[ウード]|ありがとう、父さん。~
だが、この世界の父さんのように…▼~
俺のために命を落とすような真似は~
絶対にしないと約束してくれ。▼~
:[リベラ]|はい、お約束します。▼~
…神に誓って。▼~
:[ウード]|神に誓って…か。~
ふふ、父さんらしいな。▼~
じゃあ俺も…絶対にこの世界を~
救うと約束する。▼~
神様と…それから、父さんに。~
そう誓うよ。▼~
***ヘンリーと親子 [#sb2e0aef]
:[ウード]|この禍々しい気配は…~
ま、まさか…!▼~
:|'''(ヘンリー登場)'''
:[ヘンリー]|あれ~? そこにいるのって、~
もしかしてウード?▼~
:[ウード]|やはり、父さんなのか!?~
どうしてここに…!?▼~
:[ヘンリー]|僕は異界から来たヘンリーだよ。~
だから別世界の人間ということになるね~。▼~
:[ウード]|そ、そんなバカな…!~
屍兵の罠なのか…?▼~
:[ヘンリー]|あはは~、~
罠だなんて酷いなぁウード。▼~
でも…~
君がそう思うのも仕方ないね。▼~
どちらにしろ僕はここに長居はできないから、~
信じたくないなら信じなくてもいいよ~。▼~
僕のことは、勝手に屍兵を倒す~
幻か幽霊とでも思っておいて~。▼~
:[ウード]|!!▼~
:[ヘンリー]|ただ…これだけ~
約束しておいて欲しいなぁ。▼~
…さっきみたいに自ら進んで死のうと~
するようなことは、もうしないで。▼~
:[ウード]|…え?▼~
:[ヘンリー]|僕もね、昔はいつ死んでもいいと~
思ってたんだ~。▼~
楽しい楽しい戦いの最中に死ねるなら~
それでもいいや~って。▼~
だからウードがそうやって咄嗟に命を~
差し出そうとするのは、僕の血なのかもね。▼~
…でも、君の仲間も言っていた通り、~
僕とリズは君にそんなことしてほしくない。▼~
わがままかもしれないけど…~
生きていて欲しいんだよ。ウードに。▼~
:[ウード]|…………▼~
:[ヘンリー]|ごめんね、幻がこんなこと言って。~
混乱しちゃうよね?▼~
:[ウード]|あぁ、本当に…そうだな。▼~
:[ヘンリー]|…だよねぇ。▼~
じゃあ僕はもう姿を消すことにするよ。~
遠くから、君のことを守ってるから。▼~
ここを切り抜けた後もずっと…~
君の幸せを願ってるからね。▼~
:[ウード]|ああ…わかった。▼~
例え幻だとしても、その言葉だけは…~
心にしかと刻ませてもらう。▼~
:[ヘンリー]|そっか~。~
ありがと、ウード。▼~
:|'''(ヘンリー退場)'''
:[ウード]|…………▼~
父さん…すまない。~
せっかく助けに来てくれたのに、▼~
突き放すような~
態度を取ってしまって…▼~
だが、近くで戦っていたら、父さんは~
また俺を庇って…死ぬかもしれない。▼~
だから…これでいいんだ。~
俺は…父さんに一目会えただけでいい。▼~
それで十分、頑張れるんだ…▼~
***ドニと親子 [#k5da8235]
:[ドニ]|そこにいるのは、ウードだべな?~
無事で良かったべ…!▼~
:[ウード]|ま、まさか父さんなのか…?▼~
:[ドニ]|…あぁ。ただおらは、~
異界から来たドニなんだべ。▼~
だから正確には~
あんたの本当の父さんじゃないんだが…▼~
:[ウード]|異界…そうなのか。~
そんな事があるんだな…▼~
:[ドニ]|…………▼~
:[ウード]|どうしたんだ、父さん?▼~
:[ドニ]|さっきのウードの行動…~
あれを思い出していたんだべ。▼~
:[ウード]|岸に残って、~
一人で死のうとしたこと…か?▼~
あれは…すまなかった。~
父さんに叱られても無理はない。▼~
:[ドニ]|叱る?~
おらが、ウードを?▼~
:[ウード]|…違うのか? そんなに難しそうな~
顔してるから俺、てっきり…▼~
:[ドニ]|違うだ…おらにはとても真似できない~
勇気ある行動だと思っていたんだべ…▼~
:[ウード]|えっ…?▼~
:[ドニ]|確かにおらの世界でも~
戦争はしてるべ。▼~
でもおらにはとても自分を死地に~
追いやるような行動はできないだ…▼~
相当な覚悟が無いと、~
あんな真似はとてもできない…▼~
ウード、壮絶な世界を闘い、~
生き抜いてきたんだべな…▼~
偉いだよ…立派だっただ…!▼~
:[ウード]|褒めてくれるっていうのか、~
父さん…?▼~
さっきの俺の、無謀な行動を…?▼~
:[ドニ]|…もちろんだべ。~
これまで…よく頑張ったべなウード。▼~
あんたはおらの誇りだ…▼~
どこに出しても恥ずかしくない、~
自慢の息子だべ…!▼~
もうあんたを~
あんな目に遭わせたりしないべ…▼~
今は父ちゃんが守ってやる。~
無事にイーリスに帰してやるから…▼~
強く、強く生きるんだべよ…!▼~
:[ウード]|ありがとう、父さん…▼~
俺も、もうあんな~
無茶なことはしない…▼~
父さんのその言葉に見合うような~
男になるから…!▼~
…見ていてくれよ、~
元の世界に帰っても、どこにいても。▼~
異界にいた俺のこと、~
ずっと覚えていてくれよな…▼~
***ウード [#pd64b444]
:[ウード]|…む!? 向こうにいるのは…~
この異界で、俺と同じ魂を持ちし者か!▼~
ふん…今すぐに名乗りを上げて~
鼓舞してやっても良いのだが、▼~
ここはもっとピンチになってから~
颯爽と現れて…▼~
…って、こっちに来る!?~
もしかして、気付かれたか!?▼~
ど、どうしよう、どうしよう!~
心の準備ができてねぇぞ!?▼~
と、とりあえず、隠れておくか!▼~
:|'''(ウード退場、異界のウード登場)'''
:[異界のウード]|はぁ…はぁ…さっき俺とそっくりの奴が~
そこにいたような…?▼~
死を迎える直前には~
自分そっくりの人間が現れる、という▼~
昔話を読んだ事があるが、~
もしかして…▼~
…いや、何を言ってるんだ。~
俺は生きてイーリスに帰る!▼~
例え死神が迎えに来たとしても、~
この魂を渡しはしない…!▼~
:|'''(異界のウード退場、ウード再登場)'''
:[ウード]|ふう。~
何とか見つからずに済んだか。▼~
だが、あの真剣な眼差し…~
覚悟を秘めたその佇まい、▼~
ここで散らせてしまうには~
あまりにも惜しいな。▼~
異界のウードよ…負けるな!~
お前の背中は俺が守ってやる…!▼~
**アズールと会話 [#wf66b203]
***オリヴィエ [#h42ec070]
:[オリヴィエ]|アズール…!!▼~
:[アズール]|か、母さん!?~
一体どうして!?▼~
母さんは…母さんは僕の目の前で、~
死んじゃったはず…なのに。▼~
:[オリヴィエ]|わ、私、異界から来た~
オリヴィエなんです…▼~
だから、あなたの本当のお母さんとは~
別の存在ということになります…▼~
こ、こんなにボロボロになって…~
今までずっと、頑張ってきたんですね。▼~
私が守ってあげられないばかりに…~
ごめんなさい…ごめんなさい…!▼~
:[アズール]|そ、そうなんだ…!?~
道理で若いと思ったよ…▼~
でも、どうしてそんなに謝るの?▼~
:[オリヴィエ]|だ、だって…~
だって、この世界の私は、▼~
あなたを独りぼっちにして、~
死んでしまったから…!▼~
大事な息子を一人にしてしまったなんて…~
私は…私は…母親失格です…!▼~
:[アズール]|なるほど、そういうことか…▼~
…でも、それはあなたのせいじゃないよ。~
もちろん本当の母さんのせいでもない…▼~
だから、そうやって気に病む必要は~
全く無いんだよ…▼~
:[オリヴィエ]|でも…でも…!~
ううっ…ひっく、ひっく。▼~
:[アズール]|ふふっ、ダメだよ、母さん。~
そんなに泣いたら美人が台無しだ。▼~
せっかく会いに来てくれたんだから、~
もっと笑った顔を見せてよ。▼~
:[オリヴィエ]|す…すみません…▼~
:[アズール]|もう…母さんたら。~
本当は僕が泣きたいくらいだけど…▼~
そんなに泣くから、こっちが泣く~
タイミングを逸しちゃったじゃない?▼~
でも、母さん…~
僕のために泣いてくれてありがとう。▼~
おかげで僕も少し気力を取り戻せたよ。~
これならまだまだ戦えそうだ。▼~
:[オリヴィエ]|そ、それじゃあ私も一緒に~
戦わせて下さい…!▼~
ここにいる間は、この世界の私に代わって~
あなたを守らせて欲しいんです!▼~
:[アズール]|ありがとう。でも…いいんだ。~
母さんは無理をしないで。▼~
安全な所から見ていてよ。▼~
:[オリヴィエ]|え!? でも、~
それじゃ私が来た意味が…!▼~
:[アズール]|そんなことない。~
母さんが来てくれた意味はあるよ。▼~
僕は、戦いの練習も、踊りの練習も、~
いつも母さんのお墓の前でしてたんだ。▼~
母さんが見守ってると思ってたから、~
いつだって頑張れたんだよ。▼~
本物の母さんが目の前にいるなら…~
きっと、もっと頑張れる。▼~
:[オリヴィエ]|アズール…▼~
:[アズール]|…僕、強くなったんだよ。~
母さんが生きていた頃より、ずっと。▼~
だから見ていて。僕が戦うところ。~
それだけで僕は、強くなれるから!▼~
:|'''(アズール退場)'''
:[オリヴィエ]|あっ…アズール!?▼~
…結局、最後まで~
頼ってくれませんでしたね…▼~
わかっているんです。あなたは~
私をもう一度失うことに怯えている…▼~
でも、ひとりで戦おうとしないで…▼~
きっと私も、あなたの知る~
オリヴィエより強いから。▼~
だから、守ってみせます。絶対に。~
あなたをここで、死なせはしません…!▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#dc952284]
:[ルフレ]|アズール!!~
良かった、間に合った…!▼~
:[アズール]|父さん!?~
まさか本当に…父さんなの?▼~
い、生きてたんだね、父さん!~
僕、てっきり死んだものだと思って…!▼~
良かった、父さん…!~
…あれ、でもちょっと若い、ような…▼~
:[ルフレ]|すまない、アズール…~
僕は、この世界の人間じゃないんだ。▼~
僕は異界という別の世界から、~
君を助けにやってきたルフレ。▼~
君のお父さんとは、~
別の人間ということになる…▼~
:[アズール]|そう、なんだ…~
じゃあやっぱり、父さんは…▼~
:[ルフレ]|ぬか喜びをさせてしまったね。~
本当にすまない。▼~
でも、親子であることに変わりはないから。~
ここでは君を守らせてもらうよ。▼~
:[アズール]|…………▼~
:[ルフレ]|アズール…▼~
やっぱり、ショックだったかな。~
僕が、別人で…▼~
:[アズール]|…ねぇ。父さんならさっきの状況で~
どう行動した?▼~
:[ルフレ]|え?▼~
:[アズール]|父さんなら、さっきの僕みたいな状況に~
陥った時、どんな風に切り抜けた?▼~
やっぱり吊り橋を落とす?~
無理にでも吊り橋を渡る?▼~
それとも…何か別のいい策が~
あったりしたのかな?▼~
:[ルフレ]|…え、あ、アズール?~
どうしていきなりそんな質問を…▼~
:[アズール]|さっきから考えてたんだよ。~
あの策は果たして最善だったのかなって。▼~
そしたら、目の前に父さんが出てきたから、~
せっかくだし聞いてみようかと思って。▼~
…何かおかしかったかな?▼~
:[ルフレ]|…ぷ、ははは! いや、てっきり僕は~
君が落ち込んでるもんだと思ったから、▼~
何だか拍子抜けしちゃって。▼~
…さすがは僕の息子だよ。~
こんな時でも、策のことばかり考えてる。▼~
:[アズール]|お、落ち込んだよ! すごく!~
本当の父さんはやっぱりいないんだって!▼~
でも、そんなヒマ無いじゃないか!~
軍師の息子なら、▼~
感傷に浸ってるようなヒマがあるなら~
策の一つでも考えないと!▼~
:[ルフレ]|なるほどね。~
その心がけは立派だよ。▼~
…でもね、アズール。▼~
考えるなら過ぎたことじゃなくて、~
これからのことにしないとダメだよ。▼~
:[アズール]|あ…▼~
:[ルフレ]|じゃあアズール、ここで問題です。▼~
君は、この戦いに~
どうしても勝たないといけません。▼~
でも状況は厳しく、戦力も足りない。~
そこに一人の戦士が現れました。▼~
話をしてみると、どうやら敵ではない。~
もしかしたら協力してくれるかもしれません。▼~
さぁ、どうする?▼~
:[アズール]|…………▼~
…力を貸してくれるかな、父さん。~
この戦いに、勝つために!▼~
:[ルフレ]|よくできました!~
これで僕は今から君の戦力だ。▼~
よーし、それじゃ行くよ!~
僕が絶対に、君を勝ちに導いてみせる!▼~
:[アズール]|ありがとう、父さん…!▼~
***クロムと親子 [#x898a3eb]
:[クロム]|アズール。▼~
:[アズール]|あ、あなたは…!~
でもそんな、まさか…!!▼~
:[クロム]|俺は異界の者。ナーガの力を借り、~
一時的にこの世界までやってきたんだ。▼~
だからこの世界のクロム…お前の父親とは、~
正確には別人ということになる。▼~
:[アズール]|そ、そうなんだ…~
これが、父さん…▼~
…………▼~
:[クロム]|どうした?~
やはりすぐには信じられないか?▼~
:[アズール]|ううん…父さんは僕が生まれて~
すぐに死んじゃったから、▼~
なんだか、本当に会えたっていう~
実感が無くて…▼~
:[クロム]|…そうか。すまない…▼~
:[アズール]|ううん、謝ることじゃないよ。▼~
父さんは、~
僕たちを守るために戦ってくれたんだもの。▼~
…でも、さすが父さんだね。~
近くにいるだけで戦う気力がわいてくるよ。▼~
強くて優しい瞳をしていて…~
王族としての威厳も感じられる。▼~
ルキナが言っていた通りの人だよ。~
父さんとルキナは…よく似てる。▼~
:[クロム]|それを言うなら、お前だって~
俺にそっくりじゃないか?▼~
:[アズール]|…見た目に関してはね。▼~
でも、僕は父さんの血を引いているのに…~
ファルシオンが使えない。▼~
人に希望を与える力も、~
みんなを守れるような力も無い…▼~
:[クロム]|アズール?▼~
:[アズール]|さっきだって、咄嗟の判断で~
あんな無謀な真似をしてしまった。▼~
もっと僕に力があれば、みんなを~
危険な目になんか遭わせないのに、▼~
もっといい方法で、~
みんなを救えたかもしれないのに!▼~
こんな僕が、立派だった父さんの息子を~
名乗る資格なんて無いよ…!▼~
:[クロム]|…そんなことはない!▼~
お前の行動は、~
みんなを守ろうとしてのことじゃないか!▼~
最後まで、全員で生き残る希望を~
捨てずに行動したんだろう!?▼~
お前は…イーリスの王子として~
立派な行動をとった!▼~
お前を非難するような奴がいたら~
俺が許さん!▼~
:[アズール]|父さん…▼~
:[クロム]|その瞳の聖痕が示す通り…~
お前は確かに、俺の血を継ぐ息子なんだ!▼~
だから…だから二度と~
そんなことを言うな!▼~
:[アズール]|…ごめんなさい。▼~
:[クロム]|この世界の俺は、お前と言葉を~
交わすことすらできないまま死んだが…▼~
きっとお前の父親も、~
今のお前に同じことをいっただろう。▼~
それに、俺がもしさっきのお前と同じ~
状況に陥ったとしても、▼~
お前のように行動できたかは分からん。~
俺も、お前が思うほど立派な人間ではない。▼~
だが、大切な息子のために、~
この力を使うことならできる。▼~
:[アズール]|えっ…でも、父さん…▼~
:[クロム]|俺は…お前を全力で守りたい。~
この世界の俺が、守れなかった分まで、▼~
そんために、世界を飛び越えて~
お前の元まで来たんだ。▼~
力を貸してもいいだろう?~
アズール。▼~
:[アズール]|…………▼~
…わかった。~
ありがとう…父さん。▼~
:[クロム]|いや、礼には及ばん。~
お前をこの手で守れるのならば本望だ。▼~
:[アズール]|でも…約束して。~
絶対にここでは死なないって。▼~
:[クロム]|あぁ、わかった。約束する…!▼~
***フレデリクと親子 [#oa0da789]
:[フレデリク]|貴方は、この世界の~
アズールさんですね。▼~
:[アズール]|そ、そんなまさか…~
と、父さん!?▼~
:[フレデリク]|いえ、父親…というのは~
正確ではないかもしれません。▼~
私は異界という別世界からやってきた~
貴方の父親とは別の存在なのです。▼~
:[アズール]|えっと…つまりあなたは~
別の世界の父さんってこと?▼~
:[フレデリク]|えぇ。ですが、~
親子ということに変わりはありません。▼~
ここにいる時間だけでも、~
せめて親として貴方を守らせて下さい。▼~
:[アズール]|父さん…~
もう一度会えて、嬉しいよ。▼~
でもここは危険だ。異界の父さんが~
ここで命を失ってしまうかもしれない。▼~
だから…手助けは要らないから、~
元の世界に戻って!▼~
:[フレデリク]|やはり先ほど味方を先に進ませた時から、~
貴方は死を覚悟していたのですね…▼~
:[アズール]|見ていたの!?▼~
:[フレデリク]|騎士の息子として…アズールさん、~
貴方の行動は正しかった。▼~
あの状況下でも~
仲間を見捨てまいとしたのは、▼~
まさに貴方の中に流れる~
騎士の血なのでしょうね。▼~
敵には矛となって毅然と向かい、~
味方の前では盾として立ち塞がる。▼~
それこそが真の騎士の姿…▼~
:[アズール]|うん、父さんも同じことを言っていた。~
父さんは僕の…憧れだった。▼~
僕も父さんみたいに、誰かを守れるような~
人になりたいって思っていたんだ…▼~
:[フレデリク]|わかりました。それならアズールさん、~
この場で私を守って戦って下さい。▼~
:[アズール]|…へ?▼~
:[フレデリク]|先程は失礼致しました。~
貴方は守られるのが嫌だったのでしょう?▼~
それなら、貴方が私を守って下さい。~
私は後方支援に徹します。▼~
:[アズール]|いや、そういうことじゃなくて!~
それに、また前と同じようなことになったら…▼~
また父さんが、~
僕を庇って死んだら…!▼~
:[フレデリク]|大丈夫ですよ、貴方はもう~
無力な子供ではない。▼~
貴方が勇敢に戦いさえすれば、~
私が貴方を庇って死ぬことも無い。▼~
そうでしょう?▼~
:[アズール]|…そう、だけど…▼~
:[フレデリク]|昔の傷に怯えるのは終わりにしましょう。~
貴方は勝てる。私はそう信じています。▼~
共にこの場を打開し、~
国に帰りましょう。▼~
主君であるルキナさんが、~
貴方の帰りを待っていますよ。▼~
:[アズール]|…………!▼~
そうだね…~
騎士は、主君を失望させてはいけない。▼~
ごめん、父さん。~
やっぱり…一緒に戦ってくれるかな。▼~
父さんは僕が死なせない。~
絶対に守ってみせるから。▼~
:[フレデリク]|承知しました。アズールさん。▼~
貴方の騎士としての戦いぶり、~
しかとこの目に焼き付けておきましょう。▼~
***ヴィオールと親子 [#r9ab7e14]
:[ヴィオール]|アズールくん!~
良かった…無事だったのだね…!▼~
:[アズール]|と、父さん!? まさか、~
父さんがここにいるわけないのに!▼~
:[ヴィオール]|そうだねぇ…説明しても~
信じてもらえないかもしれないが…▼~
私は異界からやってきた人間なのだよ。▼~
:[アズール]|えっと…い、異界?▼~
:[ヴィオール]|うむ。だから君の父上と私は~
別の人間ということになるね。▼~
…ところでアズールくん。~
君がさっき吊り橋を壊した事だが…▼~
:[アズール]|!!~
見てたんだ、父さん…▼~
:[ヴィオール]|貴族の跡取り息子として、~
君がした行動は…称賛に値する。▼~
自分が火の粉をかぶってでも~
民衆を守るのは貴族の務めだからね。▼~
その勇気は称えられるべきものだろう。~
君は、よくやったよ。▼~
だが…一人の父親としては、~
君を褒めてやることはできない。▼~
:[アズール]|どうして…▼~
:[ヴィオール]|あんなことをして殺されたら、~
どうするつもりだったのだね?▼~
親にとって、子供の死を見ることほど~
辛いものはないのだよ。▼~
あんなものを見せられたら、~
寿命が縮んでしまう。▼~
怖かったのだよ、アズールくん。~
私は…君が、死んでしまうことが…!▼~
:[アズール]|父さん…▼~
…………~
僕も、本当は…怖かったんだ。▼~
口ではみんなで生きて帰るって、~
絶対に勝てるって言ってたけど、▼~
心の底では、この場所で~
死んじゃうんじゃないかなって…▼~
あぁ、あの剣で殺されるのかなとか、~
死ぬ時って、痛いのかなとか、▼~
そんなことばっかり考えてしまって…~
すごく、すごく、怖かったんだ…!▼~
:[ヴィオール]|アズールくん…~
大丈夫、もう大丈夫だよ。▼~
可哀相に…こんなに震えて。~
今まで、辛い思いをしてきたのだね…▼~
:[アズール]|…でも、もう大丈夫だよ。▼~
父さんの顔を見たら、~
なんだか元気が出てきちゃった…▼~
:[ヴィオール]|そうか、~
ならば共に戦いに戻るとしよう。▼~
君を傷つける輩は私が全て排除する。~
だからもう…▼~
自らを死に追い込むような~
真似はしないでくれたまえよ。▼~
:[アズール]|うん…~
ありがとう、父さん…▼~
父さんのことも、僕が守ってみせるよ。~
…今度こそ。▼~
***ソールと親子 [#i7f36089]
:[ソール]|アズール! アズールだね!?~
無事で良かった…!▼~
:[アズール]|え…?~
あなたは、まさか…父さん?▼~
でも、そんなことあるはず…~
み、見間違い…かな?▼~
:[ソール]|もう、見間違いじゃないよ!▼~
僕は異界のソール。~
君を助けるためにここまで来たんだ。▼~
君の父親とは別人ってことになるけど…~
それでも親子ってことは一緒だから。▼~
元の世界に戻るまでの間、~
君の背中を守らせてくれないかな?▼~
:[アズール]|…い、嫌だ!▼~
:[ソール]|えぇっ!? どうして!?▼~
:[アズール]|…会えて嬉しいよ、父さん。~
助けに来てくれたことに感謝もしてる。▼~
でも、別人とはいえ、父さんを~
危険な目に遭わせるわけにはいかないよ!▼~
僕は怖いんだ。~
もし、また父さんが死んだらって思うと。▼~
だから、父さんは僕が戦うのを見ていて!~
ほら、そんなところにいたら危ないよ…!▼~
:[ソール]|あ、アズール! 引っ張らないで!~
僕なら大丈夫だよ!▼~
ちゃんと自分の身は守れる!~
絶対に死なないから…!▼~
:[アズール]|でも!!▼~
:[ソール]|信用できない? 僕が…~
何をやっても平均を超えない人間だから…▼~
:[アズール]|…えっ?~
いま…なんて言ったの?▼~
:[ソール]|僕には突出した能力が無い、~
平均点の人間だって言ったんだよ。▼~
:[アズール]|…………▼~
…同じだ。▼~
:[ソール]|え?▼~
:[アズール]|同じだ、僕と。~
僕も、何をやっても平均点で…▼~
他の仲間たちと比べて、~
突出した能力も無くて。▼~
…だからいつも、何かあった時に~
犠牲になるなら僕がなろうと思ってた。▼~
なのに、さっきあんなことになって…▼~
:[ソール]|…そっか。君はみんなのために~
命を捨てる覚悟をしていたんだね。▼~
:[アズール]|…矛盾してるよね。人には自分を~
犠牲にするなって言っておいて、こんなこと。▼~
でも、わがままかもしれないけど…~
それでも、仲間には生きていて欲しいんだ。▼~
ごめんね、父さん。~
こんな息子で…ごめん。▼~
:[ソール]|ううん。謝らないで。~
わかるから…その気持ち。▼~
僕も、自分が傷ついて済むなら~
それでもいいやって思ってしまうからね。▼~
よく仲間からお人好しすぎるって~
言われるんだけど…▼~
:[アズール]|僕も…▼~
:[ソール]|あはは、やっぱり。▼~
…ねぇアズール。~
やっぱり一緒に戦わせてよ。▼~
平均点同士の僕らだけどさ、~
力を合わせたらきっと…それ以上の力が出せる。▼~
一緒にここを切り抜けて、~
早く国に戻ろうよ…みんなのために。▼~
:[アズール]|…わかった。でも約束して、父さん。~
絶対に大丈夫だって。▼~
絶対に…ここでは死なないって。▼~
:[ソール]|うん、約束するよ。~
僕は死なないし、君のことも死なせない。▼~
僕と君なら、絶対に大丈夫だ。▼~
:[アズール]|…そっか、それを聞いて安心したよ。~
ありがとう、父さん。▼~
:[ソール]|よーし、それじゃ行くよ、~
アズール!▼~
***ヴェイクと親子 [#m35a20f2]
:[ヴェイク]|おうおう、アズール!▼~
:[アズール]|えっ!? と、父さん!?▼~
:[ヴェイク]|おうよ! お前を助けるために~
墓場からよみがえって来てやったぜ!▼~
:[アズール]|墓場から…~
…つまり、屍兵ってことか。▼~
よりによって、~
父さんの姿で現れるだなんて…▼~
:[ヴェイク]|おわっ!? ち、違う違う~
言い方が悪かった!▼~
俺様は屍兵じゃねぇ!~
だ、だから剣を下ろせって!▼~
:[アズール]|屍兵じゃない…?~
…どういうこと?▼~
:[ヴェイク]|俺様は別の世界から来たヴェイクなんだよ!~
だから死んだお前の父親とは別人!▼~
よく見ろ、俺様は屍兵みたいに~
顔色も悪くないし、目も光ってねぇだろ?▼~
:[アズール]|…確かに、そうみたいだね…▼~
:[ヴェイク]|へへっ、~
わかってくれて良かったぜ!▼~
助けに来たのに倒されるなんて~
カッコ悪すぎだしな!▼~
アズール。ダチを見捨てなかった~
さっきのお前の行動は立派だったぜ!▼~
さっすが俺様の息子ってとこだな!~
その気概に免じて俺様も力を貸すぜ!▼~
今から一緒に戦ってやるから~
感謝しろよ!?▼~
:[アズール]|…………▼~
:[ヴェイク]|…あれ?~
おーい。アズール?▼~
:[アズール]|う、うぅっ…ぐすっ…▼~
:[ヴェイク]|!! お前、泣いてんのかよ!?~
な、何でだ? どこか痛いのか?▼~
それともアレか? オリヴィエみたいに~
風の匂いにでも感動したか!?▼~
:[アズール]|違う、違うんだ…▼~
父さんが、本当に屍兵になったんじゃなくて、~
良かったって、思って…!▼~
だって、僕…~
倒せないよ…▼~
父さんを、この手で倒すなんてこと、~
できない…▼~
だから、そうじゃなくて良かった…~
良かったよ…▼~
:[ヴェイク]|アズール…▼~
…悪かったよ。ただの冗談のつもりが、~
お前を傷つけちまったな。▼~
安心しろアズール。この世界の俺様は~
屍兵なんかにゃならねぇよ。▼~
もちろん、この俺様も~
ここで死ぬなんてヘマはしねぇから…▼~
力を貸しても、いいか?▼~
:[アズール]|うん、ありがとう…▼~
:[ヴェイク]|よーし、まぁ任せとかって!~
ここの敵はみーんな俺様が倒してやる!▼~
お前の出る幕が無いぐらい~
活躍してやるから、覚悟しとけ!▼~
:[アズール]|…僕も、父さんには~
負けないよ。▼~
父さんよりたくさん敵を倒して、~
自慢してやるんだから…覚悟してよね。▼~
:[ヴェイク]|おっ? そんな口が利けるなら~
もう涙は乾いたみたいだな?▼~
へへっ、その意気だ!~
じゃあ行くぜ、アズール!▼~
***カラムと親子 [#t9b6763e]
:[カラム]|やっと会えた…~
君がこの世界のアズールだね…?▼~
:[アズール]|えっ…と、父さん!?~
どうして父さんがここに!?▼~
:[カラム]|僕は…別世界から君を助けにきた、~
別の世界の人間なんだ…▼~
だから正確には君の父親では~
ないのかもしれないけど、▼~
時間の許す限り僕も戦わせて欲しい…▼~
:[アズール]|…違う世界の父さん…?▼~
ちょっと信じがたいけど…~
嘘を言ってるとも思えないね。▼~
…あなたが本当に父さんなんだったら、~
ひとつ質問いいかな?▼~
:[カラム]|どうしたんだい?▼~
:[アズール]|父さんなら…さっきみたいな状況で~
どうやって行動したの?▼~
父さんは仲間の中で~
重要な守り手だったんでしょ?▼~
わからないんだ…僕には。~
さっきの行動が正しかったのかどうか。▼~
もしかしたら、もっといい方法が~
あったのかもしれないって、▼~
ずっと、そればかり考えてしまって…▼~
:[カラム]|たぶん…僕も同じ行動を取ったよ。~
…そう、僕の役目は皆を守る事。▼~
だからああいった窮地に立たされた時は~
アズールのように行動したと思うよ。▼~
離れた場所にいる仲間を同時に~
守るには…あの方法しかないと思う。▼~
:[アズール]|そっか…あの方法が~
間違っていなかったのなら、それでいい。▼~
守り手として、みんなを守る方法を~
見誤るのが一番怖いから…▼~
:[カラム]|それは…わかるよ。うん。▼~
:[アズール]|ありがとう、父さん。~
質問に答えてくれて。▼~
…それじゃあ僕は戻るね!~
早くここを切り抜けないと!▼~
:[カラム]|えっ、あ、アズール!?~
戦うなら、僕も一緒に…!▼~
:[アズール]|ううん! また父さんを~
死なせるわけにいかないもん。▼~
父さんは、僕が戦うところでも~
見ていてよ。▼~
来てくれてありがとう…父さん。~
一目会えただけで、僕は十分頑張れるよ。▼~
:[カラム]|…アズール…~
この世界の君は、▼~
守り手としていつもギリギリの選択を~
強いられてきたんだね。▼~
君には言わなかったけど…▼~
…本当は、今回ばかりは~
どれを選んでもダメだったんだ…▼~
どれを選んでも、君たちは~
死の運命から逃れられなかった…▼~
僕は、それを~
変えるために来たんだよ…▼~
だから、例え君が望まなくても、~
僕は君を守ってみせる…▼~
こんな所で、~
死なせたりしないからね…▼~
***ロンクーと親子 [#qbf0fbf0]
:[ロンクー]|…………▼~
:[アズール]|父さん!?~
ど、どうしてここに…?▼~
父さんは死んだはず…▼~
もしかして…ついに僕にも、~
天国からお迎えが来たってことなのかな…▼~
:[ロンクー]|天国からの迎えだと?▼~
そんな風に諦めを見せる者に、~
何か説明するだけ無駄というものだな…▼~
:[アズール]|え…?▼~
:[ロンクー]|死にたいのなら…俺がこの場で~
息の根を止めてやってもいい。▼~
:[アズール]|…っ!!▼~
:[ロンクー]|…どうした。来ないのか?~
苦しめずに、一瞬で終わらせてやるぞ。▼~
:[アズール]|で、でも、僕は…まだ…▼~
:[ロンクー]|まだ諦めていないのだろう?~
…ならそのような台詞を吐くな!▼~
仮に俺が天国からの迎えだと言うのなら、~
それを撥ねのけるくらいの気概を見せてみろ!▼~
:[アズール]|………!▼~
:[ロンクー]|この世界の俺はもう…~
死んでしまった。▼~
どれだけ望んでも、~
二度と剣を振るうことはできん。▼~
この世界のために戦うことも、~
誰かをこの手で守ることもできん。▼~
…だが、お前は違う。▼~
お前はまだ…~
生きているじゃないか。▼~
ここで…生きているだろう…~
…………▼~
:[アズール]|!! 父さん…!~
泣いてるの? 僕のせいで…▼~
ごめん、父さん…ごめんなさい!~
僕が弱気なことを言ったから…!▼~
:[ロンクー]|いや…俺の方こそ、~
いきなり済まなかった。▼~
気付けのためとはいえ、お前に~
酷い事を言ってしまった…許してくれ。▼~
俺は…お前を助けにきた~
異界の人間なんだ。▼~
長い時間とどまる事はかなわないが…~
この場を切り抜けるために助力しよう。▼~
:[アズール]|そうだったんだね…~
助けに来てくれて、ありがとう。▼~
…でもお願い、~
絶対に死んだりしないで。▼~
僕が傍にいたら、父さんはまた~
死んじゃうかもしれない…▼~
:[ロンクー]|…なぜ、そう思う。▼~
:[アズール]|だって…父さんも母さんも、~
僕のことを庇って死んだんだよ!?▼~
…怖いんだ。僕は…▼~
自分が関わることで、~
これ以上誰かを不幸にしてしまうことが!▼~
:[ロンクー]|!! お前…▼~
…そうか…、お前も俺と同じ…~
いや、それ以上の傷を抱えているんだな。▼~
だが、安心しろ。~
お前は俺とは違う。▼~
こんな絶望の中でも、~
お前を包む空気は…優しくて、温かい。▼~
お前と関わったからといって~
不幸になる奴など…いるものか。▼~
それに、俺はこの世界の俺とは違う。~
同じ道は辿らないと約束しよう。▼~
:[アズール]|…本当に?▼~
:[ロンクー]|俺は嘘はつかん。~
絶対に、勝ってみせる。▼~
:[アズール]|ありがとう、父さん。~
僕、もう弱音なんて吐かないよ。▼~
この命がある限り、戦い続ける。~
死んだ父さんが…そうできなかった分まで。▼~
***リヒトと親子 [#ie8852b3]
:[リヒト]|アズール!~
わぁー良かった間に合って!▼~
:[アズール]|えっ…? だ、誰!?~
どうして僕の名前を…▼~
:[リヒト]|や、やっぱりわからないよね…▼~
えっと、僕は異界から来たリヒト!~
君のお父さんだよ!▼~
ほらほら、その証拠にこの指輪!~
君が持ってるオリヴィエの指輪と同じでしょ?▼~
:[アズール]|ほ、ほんとだ…!~
そっちの方が新しいけど、全く同じ物…▼~
じゃあ、ほんとに、父さんなんだね…~
というか何で母さんの指輪を父さんが?▼~
:[リヒト]|ふふーん、さっきオリヴィエがね、~
『これ、あったほうが良くないですか?』って▼~
言ってくれて、借りてきたんだ。~
さすが僕の奥さん。気が利くよね。▼~
…って、今はそんなこと~
言ってる場合じゃないや!▼~
ねぇアズール、~
どこか怪我とかしてない!?▼~
:[アズール]|あ、うん…そんなに~
大きい怪我はしてないよ。▼~
心配してくれて、ありがとう。▼~
:[リヒト]|そっか、それなら良かった。▼~
実は色んな薬もオリヴィエが~
持たせてくれててね…▼~
…あれ? その腕は?~
血がいっぱい出てる、けど…▼~
:[アズール]|そうだね。~
でもこれは、大した傷じゃないから。▼~
:[リヒト]|うそ! 大怪我だよ!~
ま、待ってて、今薬を…!▼~
:[アズール]|いいよ。こんな傷しょっちゅうだから~
気にしないで。見た目ほど痛くもないし。▼~
:[リヒト]|…………▼~
:[アズール]|父さん?▼~
:[リヒト]|…………▼~
うっ…うぅっ…ぐすっ…▼~
:[アズール]|!?~
と、父さん、どうして泣くの!?▼~
:[リヒト]|だ、だって、アズールが、~
こんなにいっぱい怪我して…!▼~
痛そうなのに、辛そうなのに、~
そんな顔ちっとも見せないから…!▼~
:[アズール]|な、泣かないでよ父さん!~
僕はほら、ほんとに大丈夫だから!▼~
父さんたら、~
息子の前で子供みたいだよ?▼~
:[リヒト]|…こ、子供だよ!~
今の僕は!!▼~
オリヴィエの指輪が無いと~
わかってもらえないぐらい、子供だよ!▼~
だから…~
だからいいんだよ、泣いたって!▼~
アズールが泣かない分まで、~
僕が泣いてやるんだから!▼~
うっ…うわぁぁぁん…!!▼~
:[アズール]|…………▼~
父さん…▼~
:[リヒト]|うぅ…ぐすっ…ぼ、僕ね…~
君を助けに、ここまできたんだ。▼~
だから…守ってあげるからね、絶対、~
この世界の、僕の分まで…!▼~
:[アズール]|うん…▼~
:[リヒト]|君を、生きてイーリスまで、帰す…~
これ以上痛い思いなんて、させない…▼~
い、嫌だって言っても無駄だよ!~
僕も、一緒に戦うんだからー…!▼~
:[アズール]|うん…▼~
ありがとう、父さん…▼~
…涙、拭いてあげようか?▼~
:[リヒト]|じ、自分でやる…!▼~
***ガイアと親子 [#o104c7b8]
:[ガイア]|待て!~
お前…この世界のアズールだな!?▼~
:[アズール]|と、父さん!?~
死んだはずなのに…どうして?▼~
:[ガイア]|俺はお前の父親じゃない…~
異界と呼ばれる別の世界から来たんだ。▼~
俺はお前の知るガイアとは~
別人ということになるな。▼~
:[アズール]|えっと…じゃあ違う世界の~
父さんってことなんだね。▼~
そっか…例え別人でも、~
会えて嬉しいよ…▼~
…………▼~
:[ガイア]|アズール…どうした?~
どこか怪我でもしたのか?▼~
:[アズール]|違うんだ…~
さっきから死ぬ気で闘っていたから、▼~
あなたの顔を見て、~
ちょっと気が抜けちゃって…▼~
:[ガイア]|さっき吊り橋を壊した時の事か…▼~
:[アズール]|…見てたんだね。▼~
:[ガイア]|ああ…仲間を守ろうとする姿は~
確かに立派だった…▼~
だが俺は…~
あんなものは見たくなかった。▼~
わざわざ世界を飛び越えて来たのは、~
息子の殺される姿を見るためじゃない。▼~
:[アズール]|…ごめんなさい。▼~
:[ガイア]|いや…お前が謝る事じゃない。▼~
俺がもう少し早く来ていれば~
お前が窮地に立たされる事もなかったんだ。▼~
すまない、アズール…~
許してくれ。▼~
:[アズール]|ううん、~
そのことを謝る必要なんてない。▼~
別人だけど、~
父さんと同じ存在に会えたんだ…▼~
それだけで、僕は…僕、は…▼~
:[ガイア]|アズール?▼~
:[アズール]|あれ…なんで、涙が…▼~
こんな所で、~
泣いてる場合じゃないのに…▼~
この人は、本物の~
父さんじゃないのに…▼~
:[ガイア]|…これまでずっと気を張っていたんだ、~
そうなるのも無理はない。▼~
:[アズール]|うっ…うぅっ…ど、どうしよう…~
な、涙が…止まらない……▼~
こんなんじゃ、戦えないよ…▼~
:[ガイア]|…………▼~
…ほらよ。▼~
:[アズール]|えっ…これ、お菓子…?~
どうして…▼~
:[ガイア]|いや…俺もよくわからないが、~
あんまりお前が泣くから、▼~
なんとなく…~
こうした方がいいような気がしてな。▼~
:[アズール]|…………▼~
これ…僕が小さい頃、~
父さんがくれたお菓子と同じ…▼~
僕を泣きやませる時に、いつも~
父さんがくれたお菓子と…同じだ…▼~
このことを、あなたが~
知るわけないのに…▼~
別人でも、やっぱりあなたは…~
父さんなんだね…▼~
僕の、父さん…なんだね…!▼~
うっ…ぐすっ…うぅっ…!!~
父さん、父さん…っ!!▼~
:[ガイア]|あーあ…~
逆効果になっちまったか…▼~
いいや、今は思い切り泣け。~
今まで我慢した分までな。▼~
涙が止まったら、一緒に戦おう。~
お前のことは、俺が守ってやる…必ずな。▼~
***グレゴと親子 [#qcb6a899]
:[グレゴ]|
おお、アズールじゃねぇか!▼~
:[アズール]|
と、父さん…!? どうして!?~
だって、僕の父さんは…!▼~
:[グレゴ]|
死んだはず、ってか?▼~
…ま、その通りだ。~
俺は正確にはお前の父親じゃない。▼~
異界という別世界からやってきた、~
別人のグレゴなのさ。▼~
:[アズール]|
別の世界から…~
そう、なんだ…▼~
でも、例え別人でも~
会えて嬉しいよ、父さん…!▼~
:[グレゴ]|
そう言ってくれるか…▼~
:[アズール]|
うん…! だって父さんは~
僕にとっての憧れだった…▼~
僕は…父さんに基本的な戦い方を~
全て教わったんだよ。▼~
:[グレゴ]|
そうなのか? そういや確かに…~
さっきチラッと見たが筋や構えは似てたな。▼~
ったく、傭兵の我流なんて~
教えるようなもんじゃねぇってのによぉ…▼~
:[アズール]|
そんな事言わないでよ。~
おかげで何度命を救われた事か…!▼~
:[グレゴ]|
そうか…そいつは何よりだ。▼~
:[アズール]|
僕は父さんの戦い方に憧れたから、~
最初に選んだ兵種は傭兵だったんだよ。▼~
だからこれからも…~
父さんの背中をずっと追っていくよ。▼~
:[グレゴ]|
…………▼~
:[アズール]|
父さん…?~
どうしたの?▼~
:[グレゴ]|
ちっ…これくらいの年になっりまうと、~
妙に涙もろくていけねぇな…!▼~
よーし、そこまで言われちゃ~
息子にカッコ悪いところは見せられねぇ!▼~
ついてこい、アズール!~
俺はお前を助けるためにここまで来たんだ!▼~
力を貸してやるから、~
一緒にこの状況を切り抜けるぞ!▼~
お前の背中は俺が守ってやる!▼~
:[アズール]|
ありがとう、父さん。▼~
僕も父さんの背中を守るよ。~
もう二度と…父さんを死なせたりしない!▼~
…見ていて、父さん。~
僕がどれだけ強くなったか。▼~
どれだけの思いで、~
この世界を生きてきたのか。▼~
その目に焼き付けておいて…▼~
元の世界に戻っても、~
忘れないぐらい…▼~
***リベラと親子 [#xbf7bb3f]
:[リベラ]|あなたは、アズールさん…!~
良かった、無事だったのですね。▼~
:[アズール]|父さん!?~
まさか、生きてたの…!?▼~
:[リベラ]|いえ…~
私は別の世界よりやって来た者。▼~
あなたの父リベラとは同一人物では~
ありますが、別人とも言えるでしょう。▼~
:[アズール]|別の世界の…父さん?▼~
それなら、別世界では~
父さんはちゃんと生きているんだね!?▼~
良かった…それだけで良かったよ…~
ありがとう、神様…▼~
:[リベラ]|アズールさん…▼~
私はあなたの父ではないのに…~
私の無事を、喜んでくれるのですか…?▼~
なんと優しい子なのでしょう…▼~
:[アズール]|…そうだ。僕、父さんに~
言いたくて言えなかった事があるんだ。▼~
代わりに…あなたに~
聞いてもらってもいいかな?▼~
:[リベラ]|…いいでしょう。私が、死んだリベラの~
代わりになれるかはわかりませんが。▼~
:[アズール]|うん。それでも、いいんだ。▼~
あのね、僕…踊り手として、~
父さんと母さんの跡を継ぎたい。▼~
:[リベラ]|踊り手…?▼~
オリヴィエさんの踊りだけではなく、~
私の、神に捧げる舞踏も…ですか?▼~
:[アズール]|うん…人を楽しませる母さんの踊り、~
神に捧げる父さんの踊り。▼~
その二つを合わせた新しい踊りを、~
平和と信仰の象徴として、▼~
世界中に広げたい…~
それが僕の夢なんだ。▼~
:[リベラ]|アズールさん…▼~
:[アズール]|夢にしても…いいかな?▼~
:[リベラ]|ええ、もちろん!~
もちろんですよ…!!▼~
この世界の私も、きっと~
喜んでいることでしょう…▼~
それなら尚更、あなたをこんな地で~
失うわけにはいきませんね。▼~
私は、あなたを救うためにここまで来ました。~
微力ながら、共に戦わせて下さい!▼~
:[アズール]|それは、すごく嬉しいけど…~
でも無茶はしないでね。▼~
異界の父さんまで死んじゃったら、~
僕は悔んでも悔みきれないよ。▼~
:[リベラ]|全く…アズールさんは~
オリヴィエさんに似て、心配性ですね。▼~
安心して下さい。私は決して~
あなたを悲しませるようなことはしませんよ。▼~
:[アズール]|神に誓って?▼~
:[リベラ]|はい、神に誓って。▼~
:[アズール]|…じゃあ安心だ。▼~
…ありがとう、父さん。▼~
もう一度会いに来てくれて…~
僕の夢を…認めてくれて。▼~
僕、絶対に生き残るよ。~
生き残って、この夢を…叶えてみせるから。▼~
***ヘンリーと親子 [#oc967c8e]
:[ヘンリー]|あ、アズールだ~。~
良かった、無事で~。▼~
:[アズール]|と、父さん!? どうして!?~
だって、父さんは、死んじゃったはず…!▼~
:[ヘンリー]|そうだね、この世界の僕は~
ずっと前に死んだって聞いてる~。▼~
だから僕は君のお父さんとは別人。~
異界から君を助けるために来たんだ~。▼~
こんなに敵に囲まれて、よく頑張ったね。~
辛かったでしょ…?▼~
:[アズール]|!! う、ううん…~
これぐらい、平気だよ。▼~
こんなのいつものことだからね。~
全然大丈夫。▼~
だから、異界の父さんの力を借りなくても、~
きっと何とかなるよ。あはは…▼~
:[ヘンリー]|…………▼~
:[アズール]|どうしたの…父さん。▼~
:[ヘンリー]|…ねぇアズール。~
君はいつもそうやって笑ってるの?▼~
それは君の…~
本当の笑顔なの?▼~
:[アズール]|な、何言ってるの、父さん。~
笑顔に嘘も本当もあるわけ…▼~
:[ヘンリー]|ううん。~
今のアズールの笑顔は偽物。▼~
無理して笑ってるの、わかるよ。~
僕、そんな顔は見たくないなぁ。▼~
泣きたいなら泣けばいい。~
辛いなら辛いって言えばいい。▼~
強がる必要は無いんだよ。~
僕は君の…お父さんなんだから。▼~
:[アズール]|!! なに…それ。▼~
…別に僕は…泣きたいとか、~
辛いだなんて…思ってな…▼~
…っ、思って、なんか、~
ない…のに…っ、▼~
なんで、涙が…~
うっ…うぅ…っ。▼~
:[ヘンリー]|よしよし、アズール。~
やっと本当の気持ちを見せてくれたね。▼~
…僕もね、オリヴィエに会うまでは~
本当の感情を…▼~
本当の笑顔を知らなかったんだよ。~
彼女に会えて僕は変われた…▼~
だから今度は、僕が誰かに~
本当の笑顔を教えてあげる番。▼~
今すぐは無理かもしれないけど、~
君の本当の笑顔を取り戻すために、▼~
僕にも協力させて欲しいんだ。▼~
:[アズール]|………▼~
…嫌だよ…そんなの…▼~
:[ヘンリー]|え~? どうして?▼~
:[アズール]|どうしてって…また父さんが~
僕のせいで死ぬかもしれないんだよ?▼~
父さんも母さんも~
僕を庇って死んだんだ…▼~
さっきまで笑ってたのに、~
目の前でいなくなったんだよ…!▼~
僕はもうあんな思いはしたくない!~
また父さんとお別れするのが怖い…▼~
だってそんなの…~
酷すぎるよ…▼~
:[ヘンリー]|アズール…▼~
:[アズール]|だから僕のために~
戦うだなんて言わないで…▼~
早く元の世界に戻って?~
ね…? 今ならまだ間に合うから…!▼~
:[ヘンリー]|………▼~
…僕は死なないよ。~
アズールを悲しませたくないから。▼~
それにね…君はこの世界の僕と、~
お別れなんかしてない。▼~
:[アズール]|え?▼~
:[ヘンリー]|君にはね、僕とオリヴィエの命が~
半分ずつ入ってるんだ。▼~
だから、君が望めばいつだって会える。~
君が生きている限り、ずっとね。▼~
だけど、君が死んじゃったら、~
僕もオリヴィエも本当に死んでしまう。▼~
僕は君と、この世界の僕たちを…~
失いたくない。▼~
だから、守らせて。~
一緒に戦わせてよ…アズール。▼~
:[アズール]|父さん…▼~
……………▼~
…わかった。~
じゃあ、お願いするよ…▼~
でも約束して。~
絶対に死なないって。▼~
そうじゃないと…~
僕は父さんのこと呪うから。▼~
こう見えて僕の呪術は~
結構強力なんだよ?▼~
:[ヘンリー]|へぇ、怖いなぁ~。▼~
それじゃあ~
絶対死ぬわけにはいかないね。▼~
アズールに呪われないよう、~
頑張って戦ってくるよ~。▼~
:[アズール]|…うん。~
ありがとう、父さん。▼~
絶対に…約束、だよ。▼~
***ドニと親子 [#w4f7c2c6]
:[ドニ]|あ、あれがこの世界のアズールだべな…~
さすがおらの息子、立派に戦ってるべ。▼~
けど、いきなり『父ちゃんだべ』って~
出ていっても混乱するだべな…▼~
今のおらはこの世界のおらより若いから、~
見てもきっとわからないんじゃ…▼~
:[アズール]|と、父さん!?~
どうして父さんがここに!?▼~
:[ドニ]|うわぁ!?~
あ、アズール!?▼~
ななな、なんでおらが~
父ちゃんだってわかったんだべ?▼~
:[アズール]|だ、だってこんな戦場で~
鍋をかぶってそこまで戦える人なんて、▼~
父さん意外に見たこと無いし…▼~
…じゃなくて、どうしてここにいるの!?~
死んだはずじゃなかったの!?▼~
:[ドニ]|あわわ…違う、違うんだべアズール!~
おらはこの世界の人間じゃないんだべ!▼~
アズールを助けるために~
異界ってとこから来ただ!▼~
:[アズール]|い、異界…?~
だからそんなに若いんだね。▼~
正直、鍋が無かったら~
誰だかわからなかったよ…▼~
:[ドニ]|そうだべか…何にせよ、~
わかってもらえて良かったべ…▼~
:[アズール]|…あのさ。僕。ずっと父さんに~
言いたかったことがあるんだ。▼~
:[ドニ]|なんだべ?▼~
:[アズール]|白鷺のお姫様と~
黒鴉の王子様の唄は覚えてる?▼~
:[ドニ]|もちろんだべ!~
オリヴィエの踊りが素晴らしいだ…▼~
:[アズール]|そう。父さんが歌って、~
母さんが合わせて踊ったあの唄。▼~
僕も幼い頃、よく聞かされたよ…▼~
父さんと母さんは、~
あの唄の二人みたいに、▼~
どれだけ辛い未来が訪れてもずっと~
幸せでいようって…誓ったんだよね。▼~
:[ドニ]|そ、そうだべな…その通りだべ。~
何だか、照れるだよ。▼~
:[アズール]|…ごめんなさい。▼~
:[ドニ]|えぇっ?~
どうして、謝るんだべか…?▼~
:[アズール]|…父さんも母さんも、~
僕を守って、死んじゃったから。▼~
僕は…ずっと幸せでいようっていう~
二人の誓いを壊してしまったから。▼~
それを、ずっと、謝りたくて…!▼~
:[ドニ]|アズール…▼~
:[アズール]|ううっ…困らせて、すみません…~
これはあなたに言っても、仕方ないよね。▼~
だってあなたは僕の父さんじゃない…~
でも、僕はどうしても…▼~
:[ドニ]|いいや、アズール。~
その誓いは、壊れてなんかいないべ。▼~
:[アズール]|えっ…?▼~
:[ドニ]|二人の誓いは今でもちゃんと続いてるべ。~
その証拠がアズール、あんただ。▼~
こうして二人の愛の形が、誓いの証が、~
ちゃんとこの世界に残ってるだ。▼~
だから二人のためにも~
自分を大事にして、▼~
この世界にあの二人が生きた事を~
伝えて欲しいだ…!▼~
:[アズール]|と、父さん…!~
うっ…! うぅっ…!▼~
ありがとう、父さん…~
あり、がとう…! …っ!▼~
:[ドニ]|すまないべ、アズール…~
おらとオリヴィエが死んじまったばっかりに、▼~
あんたは今までずっと、~
自分を責めていたんだべな…▼~
でももう大丈夫だべ、アズール…~
あんたはおらが守ってみせる。▼~
辛いことなんてなんも無いような未来に~
導いてみせる。▼~
そのためにおらは、~
この世界に来たんだから…▼~
***アズール [#w71aaefc]
:[アズール]|あれが、この世界の僕か…▼~
まさか、あんなところで~
吊り橋を落とすだなんて、▼~
我ながら無茶なことをしてくれるよ。▼~
気丈に振舞ってはいるけど、~
相当な覚悟をしたんだろうね…▼~
今出ていっても余計に消耗させるだけだから、~
この姿は見せないでおこう。▼~
…僕も、未来で宝玉を取り返したあと~
この場所を通ったことがあった。▼~
でも、その時はあんなに多くの~
屍兵に追われることは無かったし、▼~
味方と分断されることも、~
誰かが吊り橋を落とすことも無かった。▼~
それにこの世界の僕は、未来にいた頃の~
僕よりずっと強そうに見えるのに、▼~
こんなに追い詰められるだなんて、~
おかしいよ。▼~
きっとここは、僕たちの未来と~
似ているようで違う。▼~
ギムレーの力がより強い~
世界なのかもしれない…▼~
…でも、心配ないよ。~
君の背中は僕が守る。▼~
君をこんな所で死なせるようなことは~
しないからね…!▼~
**ブレディと会話 [#d402c7ed]
***マリアベル [#racc6bad]
:[マリアベル]|貴方は、ブレディ!?~
ブレディですわね!?▼~
:[ブレディ]|か、母さん…!?▼~
:[マリアベル]|わたくしはこの世界とは異なる世界…~
異界のマリアベル。▼~
この度ははるばる貴方を助けに来て~
差し上げましたのよ?▼~
:[ブレディ]|こ、異なる世界から…?▼~
…………▼~
:|'''(ブレディ退場)'''
:[マリアベル]|ええっ…!~
な、なぜ逃げようとするのですか!▼~
お待ちなさい!!▼~
:|'''(ブレディ再登場)'''
:[ブレディ]|ひ、引っ張るなよ!~
俺が逃げようがどうでもいいだろ!▼~
それに、敵の罠かもしれねぇし!▼~
:[マリアベル]|あら、敵の罠ではありませんわ!▼~
だって、罠であれば~
こんな回りくどい事をせず、▼~
最初にわたくしを見て動揺した際に~
攻撃を仕掛けた方が効果的ですもの。▼~
わたくしはそんな事、~
しませんでしたでしょう?▼~
:[ブレディ]|それは…そうだけどよ…▼~
:[マリアベル]|ごちゃごちゃ言ってないで、~
早くこっちに来やがれですわ!▼~
親の顔を見て逃げ出す子に~
育てた覚えはございません!▼~
:[ブレディ]|あんたには育てられてねぇよ!▼~
ちっ…仕方ねぇな。それで?~
異界の母さんが俺に何の用だよ?▼~
:[マリアベル]|ふふん、わかれば宜しいのですわ。~
こちらの世界のブレディが、▼~
貴族の息子として身なりや言動が~
きちんとしてるか確かめようと…▼~
:[ブレディ]|…………▼~
う、うう…!▼~
:[マリアベル]|ちょ、ちょっとブレディ?~
なぜ泣くんですの?▼~
まだわたくし何も怒ってませんわよ?▼~
:[ブレディ]|だ…だって、お、俺…母さんの顔を~
これ以上見てたら絶対に…ひぐっ…▼~
泣くと思って…!▼~
:[マリアベル]|!!~
ブレディ…▼~
あなたが逃げ出したのは…~
敵の罠だと思ったからではなく、▼~
わたくしの顔を見て、涙を~
こらえきれないと思ったからでしたのね…?▼~
:[ブレディ]|ひぐっ…う…うるせぇ…!▼~
こんなの…~
カッコ悪いだろうがよ…!▼~
:[マリアベル]|全くバカな子…バカで最高に愛おしい~
我が子ですわね。…カッコ悪い?▼~
仲間のために宝玉を守った我が子の、~
どこがカッコ悪いと言うのですか?▼~
そんな悪態を吐くような輩がいたら、~
わたくしがぶちのめして差し上げますわ!▼~
:[ブレディ]|ぐすっ…へへっ…~
母さん、言葉遣い悪いぜ!▼~
:[マリアベル]|ふふふ…~
貴方ほどではございませんわ!▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#h8e2a8a4]
:[ルフレ]|ブレディ…ブレディだね!~
無事で良かった…▼~
:[ブレディ]|父さん!?~
どうしてここに…!?▼~
ずっと帰ってこないから、~
てっきり死んだものだと思ってたんだが…▼~
まさか、どこかに~
捕まってたのか!?▼~
:[ルフレ]|いや、違うんだ…~
僕はこの世界の人間じゃない。▼~
異界から君を救うために~
世界の狭間を越えてやってきたんだ。▼~
:[ブレディ]|な…なんだって? 別人?~
じゃあやっぱり、俺の父さんは…▼~
:[ルフレ]|すまない、ブレディ…~
少しでも君に期待をさせてしまって。▼~
でも、僕たちが親子であるという~
事実だけは変わらない!▼~
すぐに帰らなければならないけれど、~
少しでも手助けをさせてくれ!▼~
:[ブレディ]|あぁ。願っても無い話だ…~
ありがとう、父さん。▼~
けど…よりによって、~
なんでこんなタイミングで…▼~
:[ルフレ]|どういう意味だい?▼~
:[ブレディ]|俺は今最低の事をしたんだ…~
仲間を置いて、こうして敵から逃げてる…▼~
今の俺に戦う力が無いために、~
助けに戻ることすら叶わなかった…!▼~
そんな姿を父さんに見られるなんて、~
みっともねぇったらありゃしねぇよ…!▼~
:[ルフレ]|ブレディ…それは違うよ。▼~
:[ブレディ]|えっ…?▼~
:[ルフレ]|君は立派だった、ブレディ。▼~
あそこで感情に任せて戻っていたら、~
君はきっと命を落としていただろう。▼~
せっかく取り返した宝玉だって、~
奪われていたかもしれない。▼~
…でも、君はそれをしなかった。▼~
感情を押し殺し、仲間の意図を汲み、~
戦況を見て、冷静な判断を下した。▼~
:[ブレディ]|父…さん……▼~
:[ルフレ]|君はみっともなくなんかない。▼~
君はしっかり、自分の役割を~
果たそうとしているじゃないか。▼~
…さすがは軍師の血を引く~
僕の息子だよ…▼~
:[ブレディ]|と、父さん…ううっ…ううっ!▼~
:[ルフレ]|それでも自分が許せないのなら、~
必死に目的を遂行するんだ。▼~
僕もそれに協力するから!▼~
:[ブレディ]|あぁ…分かった。▼~
俺はあいつらのためにも、~
絶対に宝玉をイーリスに戻す!▼~
手を貸してくれるか?~
父さん!▼~
:[ルフレ]|もちろんだよ!▼~
***クロムと親子 [#zc281923]
:[クロム]|どうやら無事のようだな、~
良かった…!▼~
:[ブレディ]|…と、父さん!?~
あんた父さんなのか?▼~
実は生きてた…わけないよな?~
まさか、幽霊か…?▼~
:[クロム]|いや…俺はこの世界で死んだ~
お前の父ではない。▼~
俺は別の世界のクロム。~
一時的にお前を助けに来たんだ。▼~
:[ブレディ]|別の世界から…俺を助けに?~
そ、それじゃ、頼みがあるんだ!!▼~
俺の仲間たちを助けてやってくれ!▼~
:[クロム]|さっき敵地に残った奴らのことだな?▼~
だが、あいつらが残ったのは~
お前をただ逃がすためではないんだろう?▼~
:[ブレディ]|あ、ああ…~
宝玉を俺に運ばせるために…▼~
:[クロム]|ならば俺はそれを~
完遂する手助けをしよう。▼~
:[ブレディ]|な…なんでだよ?~
あいつらを助けてやってくれよ!?▼~
:[クロム]|屍兵を倒す術の無いお前を~
置いていくことなどできない。▼~
お前が託されたものの~
重さを考えると、尚更だ。▼~
それに、ブレディ。さっきお前は~
仲間たちが死なないと信じていると言ったな。▼~
あの言葉は…嘘だったのか?▼~
:[ブレディ]|嘘なわけ…あるかよ。~
俺は、あいつらを信じてる。▼~
けど…けどよ、もしかしたらって思いが~
どうしても離れねぇんだよ!▼~
…俺は、いつも周りに守られて生きてきた。~
家族に、仲間たちに、民たちに。▼~
俺が、父さんの息子だから…~
イーリスの王子だから!▼~
でも、俺は非力なせいで~
いつも何一つその恩を返せねぇんだ!!▼~
もうそんなのは、嫌なんだよ!▼~
:[クロム]|ブレディ…▼~
:[ブレディ]|俺は父さんの息子なのに、~
聖王の血を引く王子なのに、▼~
仲間を守ることすらできねぇ!~
こうやって逃げることしかできねぇんだ!▼~
それが俺の役割だって分かってても、~
あいつらを守る力を望んでしまうんだよ!!▼~
:[クロム]|…そうか。お前はそれほどまでに~
強い思いを持っているんだな。▼~
俺がここに来た理由が、~
今少しわかったような気がする。▼~
俺は、お前の望む力となるために、~
ここに呼ばれたのかもしれない。▼~
:[ブレディ]|…………▼~
父さん…▼~
:[クロム]|…わかった、ブレディ。~
俺が、お前の戦う力になる。▼~
お前の代わりに、~
お前の仲間たちを助けに向かおう。▼~
:[ブレディ]|!! 本当か…!?▼~
:[クロム]|あぁ。お前の仲間たちが~
生き残っていたなら、必ず守る。▼~
その代わり、お前も絶対に死ぬな。▼~
仲間の覚悟を無駄にしないためには、~
お前は前を見て走り続けるしかないんだ。▼~
それが俺の息子として…~
イーリス王子として、今すべきことだ。▼~
:[ブレディ]|…ありがとう、父さん。~
ひと目父さんに会えて…良かった。▼~
あいつらのこと…頼んだぜ。▼~
:[クロム]|涙はぬぐったか?▼~
:[ブレディ]|ああ…もう平気だ。▼~
:[クロム]|…いい顔になったな。~
無事にイーリスに帰るんだぞ、ブレディ!▼~
:[ブレディ]|ああ…!▼~
***フレデリクと親子 [#j26b4cc1]
:[ブレディ]|そこにいるのは~
父さんなのか!?▼~
な、なんでこんな所にいるんだよ!?▼~
:[フレデリク]|私は、この世界で果てた~
貴方の父のフレデリクではない。▼~
貴方を手助けする任を与えられた、~
別の世界の存在なのです。▼~
:[ブレディ]|へっ…道理でなんか違うと思ったぜ…▼~
あんた過去から来たんじゃないか?~
父さんにしては若すぎるもんな。▼~
:[フレデリク]|その通りですよ。▼~
さすがマリアベルさんと私の息子、~
観察眼は鋭いようですね。▼~
口調はやはり少々乱暴ですが…~
その点は目を瞑ることに致しましょう。▼~
:[ブレディ]|余計なお世話だ!▼~
両親揃ってご丁寧な口調で話されちゃ、~
多少は反発したくもなるだろうがよ!▼~
:[フレデリク]|あなたは、この世界の私たちに~
反発してそのような言葉遣いを?▼~
:[ブレディ]|父さんも母さんも、あんまり俺のこと~
過保護に育てるもんだから、つい…な。▼~
だが、もっと素直にその愛情を~
受け止めりゃ良かったと…後悔してる。▼~
今となっちゃ、どれだけ恋しくても~
もう会えないんだからな…▼~
できることなら、天国の両親に会って~
謝りたいぐらいだぜ。▼~
:[フレデリク]|…ブレディさん。▼~
:[ブレディ]|まぁ、その願いは~
もうすぐ叶いそうだがな…▼~
:[フレデリク]|それは…~
どういうことでしょうか?▼~
:[ブレディ]|仲間たちを置いて、自分だけ生き残るなんて~
罰が当らないはずがねぇ。▼~
俺はここで死んじまう…~
そんな気がするんだ。▼~
:[フレデリク]|何ですって!?~
愚かな事を言うものではありません!▼~
:[ブレディ]|…父さん?▼~
:[フレデリク]|いいですか、ブレディさん。~
よく聞きなさい。▼~
生きようと思わない者が…~
生きていけるわけはないのです。▼~
:[ブレディ]|…!▼~
:[フレデリク]|この世界で散ってしまった私のように、~
どれだけ生きたくとも叶わなかった者がいる…▼~
それは悲しい現実です…▼~
ですから尚のこと、生を諦めた者が~
生き残れるわけはないのです!▼~
…あなたは生きて下さい。~
生きることを諦めないで下さい、最後まで。▼~
そうしないと、私は貴方が心配で心配で…~
いつまでもこの地を離れられませんよ。▼~
こんな口うるさい者が、~
いつまでも傍にいるのは嫌でしょう?▼~
:[ブレディ]|………▼~
そのセリフは前にも聞いたぜ…~
死ぬ直前の、あんたからよ。▼~
今の今まで…忘れちまってたがな。▼~
:[フレデリク]|…そうですか。この世界の私も~
ちゃんと息子に伝えていたのですね。▼~
:[ブレディ]|ああ…そうだな。~
なんだか目が覚めた気分だぜ。▼~
俺はもう諦めねぇ。~
最後まで生き延びてやる。▼~
:[フレデリク]|それでこそ私の息子です。▼~
:[ブレディ]|…なぁ、一つだけ聞いてくれ。~
俺の死んじまった父さんの代わりに。▼~
前に父さんからそのセリフを聞いた時、~
俺は泣くことしかできなかったが…▼~
あんたがどれだけ口うるさくても、~
過保護で余計なことばかりする父さんでも…▼~
俺は傍にいてほしかったんだ。~
いつまでも。▼~
だから…てめぇもここで死んだりしたら~
ぜってー許さねぇんだからな!?▼~
:[フレデリク]|…承知しました。▼~
その乱暴な言葉に秘めた思い…~
私には痛いほどわかりますよ…▼~
***ヴィオールと親子 [#c9f58925]
:[ブレディ]|はぁ…はぁ…~
屍兵は、まだ追ってきやがるか…▼~
:[ヴィオール]|大丈夫かね、~
ブレディくん?▼~
:[ブレディ]|あぁん!? 誰だてめぇ!?~
なんで俺の名前を知ってんだ!?▼~
:[ヴィオール]|ひ、ひぃぃ!?~
おお落ちつきたまえブレディくん!▼~
私は怪しい者ではないのだよ!~
ほらこの顔に見覚えは無いかね!?▼~
私は異界からやってきた君の父、~
ヴィオールなのだよ!▼~
:[ブレディ]|…と、父さん!?~
まさか、父さんなのか!?▼~
そ、そういえばこの風貌と、~
母さんとお揃いのスカーフは確かに…!▼~
:[ヴィオール]|あぁ…わかってもらえて良かったよ。~
さっき怒鳴られた時はどうなることかと…▼~
マリアベルくんに本気で~
怒られた時には及ばないが、▼~
それと同じ類の恐怖を~
感じてしまったよ…▼~
:[ブレディ]|…………▼~
…あんたが父さんなら、~
一つ聞いて欲しい事がある。▼~
:[ヴィオール]|別人の父親でも良ければ、~
なんなりと聞こうではないか。▼~
:[ブレディ]|それでも構わない。~
どうしても謝りたいことがあるんだ。▼~
父さん…すまない…▼~
:[ヴィオール]|ん?~
どうして、謝るのだね…?▼~
:[ブレディ]|俺は昔から、父さんと母さんに、~
『貴族たるもの、仲間や民衆の盾となり、▼~
他者を守らなければならない』って~
教えられてきたのに…▼~
さっき仲間を、守れなかった…~
守られたのは、俺の方だったんだ…!▼~
父さんも母さんも誇り高い貴族だったのに、~
息子の俺がこんなことになって…▼~
二人の言いつけを守れなくて…~
本当にすまない…!▼~
:[ヴィオール]|なるほど、先ほどのことを~
気に病んでいるのかい。▼~
:[ブレディ]|…見てたのかよ。▼~
:[ヴィオール]|ならばブレディくん…貴族たる者の~
あるべき姿をもう一つ教えてあげよう。▼~
:[ブレディ]|もう一つ…?▼~
:[ヴィオール]|それは一度決めた事を~
何があっても成し遂げる事だ。▼~
例え、その選択が~
残酷で辛いものだったとしても、▼~
被った痛手を無駄にしないため、~
強い意思で完遂してみせたまえ!▼~
それが貴族という人の上に立つ者の…~
あるべき姿なのだよ。▼~
:[ブレディ]|完遂…すること。▼~
:[ヴィオール]|ああ、そして君が今~
完遂すべき事…わかるね?▼~
:[ブレディ]|ああ、俺は仲間達のためにも~
宝玉を無事届けなくちゃならねぇ!▼~
:[ヴィオール]|その意気だよ、ブレディくん。▼~
…そして私の完遂すべき事は、~
君を守る事だ。▼~
私は君がイーリスに戻るために力を貸そう。~
あくまで美しく、華麗にね。▼~
:[ブレディ]|ああ…!~
父さん、ありがとう!▼~
***ソールと親子 [#nade3957]
:[ブレディ]|
お、おい待て、そこの緑色の…!~
お前、もしかして…!!▼~
:[ソール]|
ブレディ…▼~
:[ブレディ]|
父さん! やっぱり父さんなんだな!?~
さっきから似てると思ってたんだ…!▼~
どうしてここにいるんだよ…~
死んだんじゃなかったのかよ!?▼~
:[ソール]|
この世界の僕は…ね。~
…僕は正確には君の父親じゃない。▼~
君達をすくうため、~
別の世界から飛ばされてきた人間なんだ。▼~
:[ブレディ]|
べ、別人…なのか…▼~
…………▼~
うっ…うぐっ…~
す、すまねぇ…!▼~
別人とは思っても、父さんの顔見たら~
俺…俺…!▼~
:[ソール]|
ごめんね…君は泣き虫だから、~
会うと泣かせてしまうだろうと思って、▼~
なるべく見つからないように~
してたんだけど…▼~
:[ブレディ]|
それでも、別人でも、~
会えて嬉しいんだ…父さん…!▼~
:[ソール]|
ブレディ、僕はさっき~
君達のやり取りを見ていたよ、▼~
辛い選択だったね…▼~
:[ブレディ]|
俺…情けなくて…~
あれしかできない自分自身がよっ…!▼~
:[ソール]|
ああ、君の気持は察して余りあるよ…~
よく決意したね、偉かったよ。▼~
:[ブレディ]|
…俺、すげぇ悩んだんだ。~
でも昔父さんに、▼~
『戦場で迷ったときは、自分ができる中で~
一番みんなのためになることを選べ』って▼~
教わったことを思い出して…▼~
:[ソール]|
そうか。僕は息子に~
そんな事を教えたのか…▼~
そうだね…僕も同じ状況になったら、~
君と同じように行動すると思う。▼~
仲間が自分に望むことがわかっているなら、~
それに応えるべきだと思うからね。▼~
:[ブレディ]|
…父さん、俺は正しかったのか?▼~
:[ソール]|
正しかったかどうかを決めるのは~
今じゃないよ。▼~
ただ…辛くても今やるべき事は、~
分かるよね?▼~
:[ブレディ]|
あ…ああ。わかってる!▼~
あいつらのためにも~
俺はこの宝玉を届けなきゃならねぇ…!▼~
:[ソール]|
よーし、その意気だ!~
僕も出来る限り手伝うよ!▼~
***ヴェイクと親子 [#x3008140]
:[ヴェイク]|そこにいるのは~
ブレディだな!?▼~
:[ブレディ]|と…父さん!?~
な、なんでここに…!?▼~
:[ヴェイク]|お前らが負けそうだって聞いて、~
力を貸しに異界から来てやったんだよ!▼~
ま、そういうわけだから、正確には~
お前の親父と俺様は別人だけどな!▼~
:[ブレディ]|別の世界…? じゃあ屍兵になって~
蘇ったとかじゃないんだな?▼~
別人だけど、本物の~
生きてる父さんなんだな?▼~
:[ヴェイク]|ああ! この力強さを見りゃ~
本物だってわかるだろ!?▼~
せっかく来たからには、~
息子にも負けねぇぐらい活躍してやるぜ!▼~
:[ブレディ]|…………▼~
:[ヴェイク]|あれ? どうした?▼~
:[ブレディ]|いや…今の俺は、父さんと張り合えるほど~
活躍できねぇなと思って。▼~
俺…父さんみたいに~
力も体力もなくて非力だから…▼~
仲間達にはいつも守られてばっかりで…▼~
:[ヴェイク]|…あぁ、俺様も見てたぜ。▼~
:[ブレディ]|見てたのかよ…▼~
くそっ…父さんに仲間を見捨てる所を~
見られちまうなんてな…▼~
:[ヴェイク]|見捨てる…?~
お前は仲間を見捨てたのか!?▼~
:[ブレディ]|そ…それは。▼~
:[ヴェイク]|違うだろ? むしろ最終的には仲間を…~
そして世界を守るために、▼~
お前は宝玉を運んでるんだろうが!▼~
:[ブレディ]|そ、そうだけどよ…▼~
:[ヴェイク]|だったらウジウジしてんじゃねぇよ!~
自分の行動を恥じるんじゃねぇ!▼~
お前が俺様と似てねぇのは~
力がない事じゃねぇ!▼~
そうやって独りで~
勝手にメソメソと悩んでる事だろうが!▼~
:[ブレディ]|と、父さん…ううっ、すまない…~
俺! 俺…!▼~
:[ヴェイク]|わかればいいって事よ!▼~
へへっ…さっきは似てないなんて~
言っちまって悪かった。▼~
お前は俺様とマリアベルにそっくりだよ。~
その口が悪ぃトコとかな!▼~
:[ブレディ]|よ、余計なお世話だ…!▼~
:[ヴェイク]|さぁ、ならさっさと敵をすっ飛ばして~
目的を達成するぜ!▼~
:[ブレディ]|ああ…~
父さん、協力してくれるか?▼~
:[ヴェイク]|任しとけ!▼~
***カラムと親子 [#f327ea90]
:[カラム]|ブレディ…~
無事だったんだね…▼~
:[ブレディ]|その姿は…ま、まさか…~
と、父さんの幽霊か!?▼~
:[カラム]|幽霊なんかじゃないよ…~
僕はカラムだよ…▼~
:[ブレディ]|嘘つけ!! 父さんはずっと前に~
屍兵に殺されたはず…!▼~
それに、今にも消え入りそうな~
見た目してやがるじゃねぇかよ!▼~
:[カラム]|そ、それは…~
僕は元々そういう見た目だから…▼~
…って、そんなこと~
言ってる場合じゃないや。▼~
僕は別の世界…異界の人間なんだよ。~
君が危ないって聞いて、助けに来たんだ。▼~
だから本当に幽霊じゃないんだ…~
ただ、君の父さんでもないけど…▼~
:[ブレディ]|そういうことかよ…~
ついにお迎えが来たかと思っちまったぜ。▼~
…なぁ。父さん、今俺のことを~
助けに来たって言ったよな?▼~
:[カラム]|うん、だから君を無事に~
イーリスに戻すために、力を貸すよ。▼~
どんな屍兵が来たって~
守ってみせる…▼~
:[ブレディ]|いや、父さん。俺のことはいい…~
もし本当に力を貸してくれるんなら、▼~
向こう岸に残った~
あいつらを助けてやってくれねぇか!?
:[カラム]|え…?~
でも、それじゃブレディが…▼~
:[ブレディ]|いいんだよ!~
俺はあんたの血を引いてるからな、▼~
気配を殺してりゃ~
屍兵に見つからない自信がある!▼~
でも、今の俺はあんたみたいに、~
誰かを守って戦うことはできねぇんだ…!▼~
だから、俺の代わりに~
あいつらを助けてやってくれ!▼~
あいつら、今頃大怪我してるかもしれねぇ!~
いや…それだけで済めばまだいい!▼~
もしかしたら…もう…!▼~
:[カラム]|ブレディ…~
…わかったよ、君の気持ちは。▼~
そういうことなら、僕に任せて…~
君の代わりに、仲間のところに向かうよ。▼~
:[ブレディ]|!! ありがとう、父さん…!▼~
:[カラム]|でも、気をつけてね、ブレディ。~
今の君に、戦う力はない。▼~
どうか無茶をせず、~
無事にこの場を切り抜けるんだよ…▼~
:[ブレディ]|あぁ、わかってる!~
父さんも、絶対に死ぬんじゃねぇぞ!▼~
:|'''(ブレディ退場)'''
:[カラム]|うん、任せて…▼~
…あれ? ブレディ?~
も、もう行っちゃったの…?▼~
ほ、ほんとに気配が消せるんだ…~
なんか、僕よりすごいかも…▼~
***ロンクーと親子 [#w207f385]
:[ロンクー]|…ブレディだな。▼~
:[ブレディ]|誰だ…!? 敵か!?▼~
:[ロンクー]|いや…俺はロンクー。▼~
異界からお前を助けに来た、~
お前の父親だ。▼~
:[ブレディ]|異界から来た父さん…?~
本当に…本物なのか?▼~
まさかとは思うが…~
そんなことを言って、▼~
俺を騙して宝玉を奪い返そうって~
魂胆じゃねぇだろうな!?▼~
:[ロンクー]|…そう思われることは覚悟していた。▼~
俺も同じ状況になったら、~
とてもではないが信じる気にはならん。▼~
:[ブレディ]|だったら失せろよ。~
俺は絶対に騙されないからな。▼~
:[ロンクー]|だが、俺を偽物と判断するなら~
せめて…これを見てからにしろ。▼~
:[ブレディ]|これは…指輪?▼~
:[ロンクー]|そうだ。お前の持つ…~
マリアベルの形見と同じ物だ。▼~
:[ブレディ]|確かに、同じ物に見えるな。▼~
…………▼~
…これって、~
父さんが母さんのために、▼~
一人で頑張って買いに行ったっていう~
指輪…だったよな?▼~
:[ロンクー]|?? 違うぞ。この指輪は、~
マリアベルと二人で買いに行った物だ。▼~
俺とあいつが…~
初めて手を繋ぐことができた、その日に。▼~
:[ブレディ]|! 正解だ…~
じゃあ、あんたは、本当に…!?▼~
:[ロンクー]|正解…だと?▼~
何を言い出すかと思えば、~
俺を引っかけようとしていたのか。▼~
:[ブレディ]|そういうことだ。~
試すような真似をして、悪かった。▼~
…別人とはいえ~
会えて嬉しいぜ、父さん。▼~
:[ロンクー]|はぁ…さすがあいつの子供だな。~
俺と違って頭がよく回る…▼~
:[ブレディ]|お褒めにあずかり恐縮なんだがよ、~
悪いが俺はあんたの子でもあるんだぜ。▼~
見ての通り、~
戦う力には…恵まれなかったが。▼~
…そのせいで、こうやって~
仲間を置いて逃げてきちまってる。▼~
がっかりしただろ? 剣で名を馳せた~
父さんの子が、こんな非力な男で。▼~
:[ロンクー]|いや、落胆などするものか。~
お前はずっと戦っている。▼~
宝玉を戻すために、世界を救うために、~
こうして必死に戦っているじゃないか。▼~
:[ブレディ]|…父さん。▼~
:[ロンクー]|苦境を耐え抜いてきたお前の心は…~
俺などよりも、ずっと強い。▼~
ここに来たからには、お前を無事に~
イーリスまで送り届けてやる。▼~
…さぁ行け、ブレディ!~
お前の道を阻む者は全て俺が片付ける!▼~
:[ブレディ]|あぁ、ありがとう…父さん!▼~
***リヒトと親子 [#n60dc17d]
:[リヒト]|ブレディだね!~
良かった合流できて!▼~
:[ブレディ]|あ…あんた、誰だ?▼~
:[リヒト]|僕はリヒトだよ!~
君のお父さんの。▼~
:[ブレディ]|な、何言ってんだ!?~
俺の父さんはとっくの昔に死んじまってる!▼~
それに、そもそもあんたは~
子供じゃねぇか!▼~
:[リヒト]|ふふ…そう来ると思ったよ。~
だから僕は、証拠を用意してきたんだ。▼~
…ほら! この紅茶の茶葉に~
見覚えはない!?▼~
:[ブレディ]|!! これは…▼~
…………▼~
…何だ?▼~
:[リヒト]|僕とマリアベルが毎日一緒に飲んでる~
紅茶の茶葉だよ!▼~
君なら知ってるでしょう!?~
ほらもっとちゃんと見て!!▼~
:[ブレディ]|そ、そうなのか?▼~
悪ぃけどよ…さすがに茶葉の見た目で~
判断するのは無理があるぜ…▼~
せめて、こう…~
香りとか嗅がせてくれねぇと…▼~
:[リヒト]|そ、そうなの!? わかった!~
じゃあ思う存分香りを確かめてよ!▼~
:[ブレディ]|…いや、いい。わかった。~
あんたは俺の父さんだ。▼~
:[リヒト]|信じてくれるの!?▼~
:[ブレディ]|あぁ。確かに見た目は違うが、~
そのボケてる感じと一生懸命な所、▼~
俺の父さんにそっくりだからな…▼~
:[リヒト]|よ、良かったぁ…▼~
:[ブレディ]|でも何で子供の父さんが~
こんな所にいるんだよ。▼~
:[リヒト]|あのね、僕は異界っていう別世界から~
君を助けに来たんだ!▼~
…見てたよ。さっき君が仲間と~
離れ離れになったところ。▼~
辛い思いをしたんだね、ブレディ。~
…でももう大丈夫。僕が君の力になるから!▼~
:[ブレディ]|そうか、ありがとうな。▼~
でも、助けるなら俺じゃなくて~
向こう岸に残った仲間の方にしてくれ。▼~
まだ無事でいるといいんだが…▼~
:[リヒト]|…それでいいの? ブレディ。~
君の援護を頼んでくれたっていいんだよ?▼~
:[ブレディ]|あぁ。俺は大丈夫。▼~
こう見えて、敵の目を欺いて~
移動するのは得意なんだ。▼~
昔…人質になった母さんを~
助けに行った時の父さんみたいにな。▼~
:[リヒト]|…あ、あははは…~
知ってるんだ、そのこと。▼~
でもブレディ、絶対に油断しちゃダメだよ。~
君は大切な宝玉を預かってる。▼~
…何があっても、死なないで。~
父親としても、そうお願いするよ。▼~
:[ブレディ]|あぁ。わかった。~
父さんも、どうか無事で。▼~
***グレゴと親子 [#o775fe78]
:[グレゴ]|よぉ、ブレディ。~
どうやら無事みたいだな?▼~
:[ブレディ]|父さん!?~
なんで父さんが…!▼~
俺、もしかして、自分では~
気づいてないだけで…死んじまったのか?▼~
:[グレゴ]|はは、残念だが死ぬのはまだ早いぜ。~
俺は異界からやって来た人間だ。▼~
だからこの世界で死んじまった~
グレゴとは別人なのさ。▼~
:[ブレディ]|異界?~
異界の父さんが一体、何をしに?▼~
:[グレゴ]|可愛い我が子が~
苦戦してるみたいだからな。▼~
この世界の俺に代わって、~
助けてやろうと思ってよ。▼~
:[ブレディ]|くっ…すまねぇ!~
俺はこの世界の父さんだけではなく、▼~
異界の父さんにも~
迷惑かけちまってるのか…▼~
自分が情けねぇ…!~
情けなくて涙が出てくるぜ。▼~
:[グレゴ]|おいおい、泣くなよ。今はそうやって~
悔やんでる暇があるのか?▼~
:[ブレディ]|!!▼~
:[グレゴ]|後悔するなとは言わねぇよ。~
だが今はその時じゃねぇ。▼~
それを言えば俺は傭兵として、~
過去に幾つものきな臭い仕事を▼~
やらされてきた…!~
腐るほどに後悔もしてきたさ。▼~
だが今はその気持ちをかなぐり捨てても、~
目的達成のために動かなきゃならねぇだろ。▼~
お前を逃がすために残った、~
仲間のためにもよ!▼~
:[ブレディ]|父さん…~
もしかしてさっきのを…?▼~
:[グレゴ]|ああ、遠目に見てたぜ。▼~
ブレディ、今お前のすべきことは何だ?~
こんなとこでメソメソ泣くことか?▼~
助けに戻れないのを悔やむことか?~
…違うだろ?▼~
:[ブレディ]|あぁ…俺のすべきことは、~
この宝玉を無事に届けることだ!▼~
力を貸してくれるか? 父さん!▼~
:[グレゴ]|あったりまえだろ!▼~
この世界で死んじまった~
俺の分まで、お前を守ってみせるぜ!▼~
***リベラと親子 [#h84033d5]
:[リベラ]|ブレディさん…なのですね。▼~
:[ブレディ]|と、父さん!? そんなバカな!~
父さんは死んだはず…▼~
まさか俺にも迎えが来たって事なのか?▼~
:[リベラ]|神はまだあなたを迎えには来ませんよ。▼~
私はこことは違う世界…~
異界からやってきたリベラ。▼~
正確にはあなたの父ではありません。▼~
:[ブレディ]|異界の父さんってことか…▼~
:[リベラ]|はい、あなたに手を貸すために、~
ナーガ様のお力を借り、ここに参りました。▼~
:[ブレディ]|ナーガ、だと? じゃあ神様の力を~
借りてここまで来たってことかよ?▼~
助けを寄越してくれたのは嬉しいけどよ、~
今更この世界をどうこうしようだなんて、▼~
ナーガって奴は~
ずいぶんボケた神様みてぇだな?▼~
:[リベラ]|ブ、ブレディさん!?~
あなた、ナーガ様に向かってなんてことを…!▼~
仮にもあなたは~
聖職者なのでしょう…!?▼~
:[ブレディ]|…あぁ、その通りだ。▼~
俺も、俺の父さんも母さんも、~
敬虔なイーリス教の信者だった。▼~
みんな神を信じてた。~
信じたかったよ…俺だって。▼~
祈りさえすれば、願いさえすれば、~
きっと神がみんなを救ってくれるってな!▼~
でも、祈っても願っても、~
神は何もしてくれなかった!!▼~
:[リベラ]|!! ブレディさ…▼~
:[ブレディ]|なのに今更、こうやって~
異界から助けを寄越すだと!?▼~
そんな力があるのなら、~
どうして今まで何もしなかった!?▼~
母さんが死んで、父さんが死んで、~
数え切れないぐらいの民が死んだ!▼~
そして今度は、ずっと共に戦ってきた…~
大事な仲間が死のうとしてる!▼~
いや、もしかしたらもう、~
死んでるかもしれないんだ!!▼~
遅いんだよ! 何もかも!!~
今更助けに来たって…遅い…▼~
遅いん…だよ…~
うっ…うぅっ…!▼~
:[リベラ]|…ブレディさん。すみません…~
そうですね。▼~
今のあなたに、神を敬えという言葉は~
綺麗事にしかなりません…▼~
ですが…神は決して~
何もしなかったわけではない。▼~
こうやって、奇跡にも近い力で~
この世界を助けようとしている…▼~
あなたが神に~
祈ったことは、願った事は、▼~
決して無駄ではなかったのです。~
ただ…届くのが遅れてしまっただけ。▼~
:[ブレディ]|…………▼~
:[リベラ]|私はもう…あなたに~
神を信じろとは言いません。▼~
ですが、どうか私のことは~
信じて下さいませんか?▼~
私もこの世界を救いたい。~
必ず、あなたを死なせはしませんから。▼~
:[ブレディ]|父さん…~
……わかたよ、ありがとう。▼~
そうだよな…神様は確かに、~
応えてくれたんだ。▼~
俺も、もう一度信じてみる。▼~
こうやって、会えるはずの無い父さんと~
もう一度会わせてくれて…▼~
…神よ、感謝します…▼~
:[リベラ]|ブレディさん…~
あぁ、なんて美しい祈りなのでしょう…▼~
***ヘンリーと親子 [#v1339c7d]
:[ヘンリー]|あはは、~
ようやく会えたね~ブレディ。▼~
:[ブレディ]|父さん…!?~
死んだはずじゃなかったのかよ!?▼~
ま、まさか生きてるうちに~
妙な呪術でも使って蘇ったのか!?▼~
:[ヘンリー]|違うよ~。自分を生き返らせるような~
呪術なんて、僕には使えないもの。▼~
それに、僕はこの世界の人間じゃない。~
君のお父さんとは別人なんだ~。▼~
異界っていう別世界から、~
君を助けに来たんだよ~。▼~
:[ブレディ]|別人…なのか。▼~
父さんじゃないのは残念だが、~
妙な呪いの効果じゃなくて安心したぜ…▼~
:[ヘンリー]|そんな事よりも、ブレディ。~
僕はどの屍兵を倒せばいい~?▼~
この世界で死んじゃった僕の代わりに~
君を助けるから、▼~
目障りな屍兵がいたら言ってよ~。~
すぐに跡形もなく消してあげる~。▼~
:[ブレディ]|いや…この状況はもう、父さんの手助けが~
あったとしても、もうどうにかなるもんじゃねぇ。▼~
気持ちだけはもらっとくから、~
父さんは自分の世界に帰ってくれ…▼~
:[ヘンリー]|え~? なんで~?▼~
:[ブレディ]|強力な敵が多いし、犠牲者が出ても~
おかしくねぇ状況なんだ…▼~
こんな別の世界のために、~
あんたが命をかける必要なんてねぇだろ?▼~
:[ヘンリー]|なんで?▼~
:[ブレディ]|いや、だからさ…▼~
:[ヘンリー]|息子が苦境に立たされているってのに~
放っておけるわけないよ~。▼~
それがたとえ異界だとしても~
息子を助けられるのなら、▼~
ここで命果てても僕は気にしない。~
むしろ本望だね、ははは~!▼~
:[ブレディ]|と…父さん、それは…▼~
:[ヘンリー]|なんてね~。~
死ぬつもりはもちろんないよ。▼~
さぁ、ブレディ…ここは僕に任せて~
君は目的を達成するため、先に行くんだ!▼~
:[ブレディ]|…………▼~
…ったく、父さんにそこまで言われたら~
逆らえるわけねぇよ。▼~
けど、ほんとに死ぬなよ!?~
もしもそんなことになったら、▼~
父さんの死体に、俺が使える全ての~
微妙な呪いをかけてやるんだからな!▼~
それが嫌なら~
死んでも生き残りやがれ!▼~
:[ヘンリー]|…ふふ、つまり君は微妙な~
呪いしか使えないんだね…?▼~
良かった…ちょっと安心したよ。~
呪術は体に負担がかかるから、▼~
体の弱いブレディには~
あんまり使って欲しくなかったんだ。▼~
…僕は君をここでは死なせない。~
呪術を使わせるようなこともしない。▼~
絶対に君を守ってあげるから、~
無事にイーリスまで帰ってね…▼~
***ドニと親子 [#t3194e0a]
:[ドニ]|ブレディだべか!?▼~
:[ブレディ]|!? その話し方は、父さん…!?~
けど、父さんは死んだはず…!▼~
まさか…屍兵か!?~
くそっ…こんな時に…▼~
:[ドニ]|ち、違うべブレディ! おらは屍兵じゃねぇ!~
あんたの父ちゃんとは別人なんだ!▼~
あんたを助けるために、~
別の世界からこっちに来たドニなんだべ!▼~
:[ブレディ]|あぁ!? 別の世界から!?▼~
…じゃ、じゃあ、あんたは~
屍兵じゃないんだな!?▼~
俺の父さんはちゃんと…~
墓の下で眠ってるんだな!?▼~
:[ドニ]|あ、あぁ。おらも、あんたの父ちゃんも、~
屍兵なんかにはなってないべ。▼~
:[ブレディ]|…そうか、良かった。▼~
この世界では、稀に死んだ人間も~
屍兵となって襲ってくる。▼~
…俺は怖かったんだ。▼~
いつか父さんや母さんが、~
屍兵として俺の前に現れることが。▼~
だが、そうじゃないならいい。~
早とちりして、悪かったな。▼~
:[ドニ]|ブレディ…辛いことが、~
いっぱいあったんだべな…▼~
すまないだ…おらがもっと早く来ていたら~
あんなことには…▼~
:[ブレディ]|あんなこと?▼~
:[ドニ]|あぁ。さっきのやり取り…~
遠くから見ていただよ▼~
:[ブレディ]|見てたんだな、俺が~
仲間を置いて逃げるところ。▼~
俺…すごく、苦しかったんだ…~
あいつらを置いて、逃げるなんて…!▼~
でも…この世界のためには…~
そうするしか…! うぅっ…!▼~
:[ドニ]|わかってるだ…ブレディの気持ちは~
痛いほどよくわかるだ…▼~
仲間を置いて目的を優先するなんて…~
優しいあんたには酷なことだったべな…▼~
立派だったべ…よくやったべ…!▼~
:[ブレディ]|ううっ、父さん…▼~
:[ドニ]|でもだからこそ、あんたは~
目的を達成せねばならないだ。▼~
…わかるべな?▼~
:[ブレディ]|ああ…!▼~
:[ドニ]|この世界に来たからには、~
おらも最大限協力するべ。▼~
だから、ブレディは先に進むだよ!▼~
:[ブレディ]|わかった。せっかく父さんに~
もう一度会えたんだ、▼~
いいとこの一つぐらい見せないとな!~
俺…やってやるぜ!▼~
俺には俺の…~
できることをやってやる!▼~
***ブレディ [#h3bdd770]
:[ブレディ]|やべぇ…! あそこにいるの、~
異界の俺じゃねぇか…!?▼~
くそっ…思ったより~
近くまで来ちまったみてぇだな…▼~
もし顔を合わせでもしたら、~
なんて声かけてやりゃいいんだ…▼~
そうだ、俺は本来では無事に~
宝玉をイーリスに持ち帰ったんだから、▼~
それを伝えて安心させてやれば…▼~
……いや、ダメだな。▼~
見たところこの世界の状況は、~
俺が経験したものとは違う…▼~
なのに無責任なことを~
言うわけにはいかねぇ。▼~
少なくとも俺は、こんなに大量の~
屍兵に追われることは無かったし、▼~
仲間とここで~
分断されることも無かった。▼~
あのナーガって神様が言ってた通り~
この世界はほんとに悪い方へ…▼~
滅びの結末に向かって~
動いてるのかもしれねぇな。▼~
…上等だ。例えそうだとしても、~
俺たちがそれを変えりゃいいだけだろ!?▼~
待ってろよ、この世界の俺。~
絶対にお前を国に帰してやるからな!▼
**シャンブレーと会話 [#ba656854]
***ベルベット [#v61e3c84]
:[シャンブレー]|か、母ちゃん…!?~
まさか母ちゃんなのか…?▼~
:[ベルベット]|無事で良かったわ、シャンブレー。▼~
:[シャンブレー]|やっぱり、母ちゃんだ!~
母ちゃん! 母ちゃん…!▼~
死んでなかったのか?~
生き返ったのか?▼~
!!~
ま、まさか屍兵じゃないよな…!?▼~
:[ベルベット]|…違うわよ。~
確かに目は赤いけど…▼~
:[シャンブレー]|ほ、ほんとだ…!~
ほんとに生きてる母ちゃんだ…!▼~
何で生きてるのかわからないけど、~
良かった…!!▼~
母ちゃんがいなくなってから俺、~
本当に最後のタグエルになっちまって…▼~
寂しかった…~
寂しかったんだよ、母ちゃん!!▼~
:[ベルベット]|シャンブレー…可哀相に…▼~
あなたはこの世界で~
とても辛い想いをしてきたのね…▼~
よく生きていてくれたわ、この世界で~
タグエルの命を繋いでくれてありがとう…▼~
:[シャンブレー]|この…世界?▼~
:[ベルベット]|ごめんなさい、先に言っておくべきだったわ。~
私はこの世界のベルベットではないの。▼~
異界と呼ばれる別の世界から~
一時的にやってきた者なのよ…▼~
:[シャンブレー]|異界…!? う、嘘だ…~
せっかく会えたのに…!▼~
:[ベルベット]|私がこの世界にいられる時間は~
長くはないわ…▼~
あなたが国に戻る手助けをしたら、~
私は戻らなくてはならない。▼~
:[シャンブレー]|嘘だ嘘だ…!! せっかく母ちゃんも~
生きていたと思ったのに…!▼~
タグエルが俺以外にもいるって~
思ったのに…! うっ、うぅっ…!▼~
:[ベルベット]|本当にごめんなさい…~
シャンブレー。▼~
独りきりになる辛さは、~
私が誰よりも知っているはずなのに、▼~
私は、あなたにも同じ思いを~
させてしまった…!!▼~
…でも、元の世界に戻っても、~
私はずっとあなたの事を想い続ける…!▼~
ずっとずっと…あなたの幸せを~
祈り続けているから…!▼~
だから、泣かないで…~
あなたが泣くと、私も辛くなるわ…▼~
:[シャンブレー]|母ちゃん…▼~
……わかった。~
もう大丈夫だよ、母ちゃん。▼~
俺、もう泣かないから。~
年甲斐もなく駄々をこねてごめん…▼~
:[ベルベット]|シャンブレー…▼~
:[シャンブレー]|俺、もう行くよ。~
これ以上一緒にいたら…辛くなるから。▼~
助けに来てくれて、~
懐かしい声を聞かせてくれて、ありがとう。▼~
俺も…ずっと~
母ちゃんの幸せを祈ってる。▼~
よく考えたら、別の世界では~
母ちゃんは生きてるってことだもんな。▼~
それだけで、一人じゃないって…~
そう思えるから。▼~
もう少しだけ…頑張ってみるよ!!▼~
:|'''(シャンブレー退場)'''
:[ベルベット]|あっ、シャンブレー!?▼~
…………▼~
うそつきね、あの子…~
もう泣かないって言ったのに…▼~
泣いている声が、~
まだ聞こえるじゃない…▼~
ごめんね、シャンブレー。~
この世界の私の分まで、あなたを守るから。▼~
絶対に死なせたりしないから。~
どうか、どうか…幸せな未来を…▼~
***マイユニット(男性・僕)と親子 [#n93ced7e]
:[ルフレ]|君は…シャンブレー!~
この世界のシャンブレーだね!▼~
:[シャンブレー]|ま、まさか…父ちゃん?~
生きてたのか!?▼~
:[ルフレ]|…すまない、シャンブレー。~
僕はこの世界の人間ではないんだ。▼~
この世界とは別の世界から~
時空を越えてやってきたんだよ。▼~
ここに来たのは君を助けるため。~
僕も協力するから君は早く先を行くんだ…!▼~
:[シャンブレー]|いや…もういいんだ。▼~
:[ルフレ]|シャンブレー?▼~
:[シャンブレー]|見ただろ? あの屍兵の数。~
この世界はもうすぐ滅びる…▼~
だから父ちゃんが危ない目に遭う~
必要なんてないんだよ。▼~
:[ルフレ]|…!▼~
:[シャンブレー]|こんな状況でどうにかなるわけない…~
さっきも仲間達を置いて、▼~
先に来ちまったんだ…~
俺は最低なんだよ!▼~
:[ルフレ]|それは違う!▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[ルフレ]|さっきのやり取りは~
僕も遠目に見ていた。▼~
君は最初、仲間を~
置いていけないと言っていたが、▼~
その気持ちを殺してでも~
先に進んだのは、▼~
それが仲間の意志だと~
気づいたからだろう?▼~
:[シャンブレー]|そうだけど結果的には二人を見殺しに~
したようなもんじゃないか!▼~
:[ルフレ]|それは仲間を信頼していないから~
そう思うんじゃないのかい!?▼~
信頼できる仲間ならあの場を任せられる…~
そうは思えないのかい?▼~
:[シャンブレー]|そう思いたいけど…~
現実はそんなに甘くないだろ!?▼~
:[ルフレ]|仮にそれで二人に何かあったとしても…▼~
君が目的を果たしたのなら、~
それはきっと二人にとっても本望だと思う…!▼~
それに…それなら、この世界で死んでいった~
親達にも言えるんじゃないのかい?▼~
:[シャンブレー]|…!▼~
:[ルフレ]|君達が生きて、~
そして世界を滅びから救えたら…▼~
それは彼らの遺志を継いだ事に~
なるんじゃないのかい?▼~
それでも君は彼らが浮かばれなかったと~
嘆くだけなのかい…?▼~
:[シャンブレー]|ううっ…ううっ…父ちゃん…~
ごめん、俺…俺…!▼~
絶望的な状況で~
自暴自棄になってた…▼~
俺、やってみせるよ…~
みんなの気持ち、無駄にしないためにも。▼~
…だから…協力してくれるか?▼~
:[ルフレ]|ああ、もちろんだよ!▼~
***フレデリクと親子 [#n1d00323]
:[シャンブレー]|そこにいるのは…!~
まさか…父ちゃんなのか!?▼~
:[フレデリク]|シャンブレーさんですね。~
私は異界から来たフレデリクです。▼~
貴方の死んだ父親とは、~
同一人物にして別人ということになりますね。▼~
:[シャンブレー]|異界だって…?~
そ、そこからどうやって…▼~
:[フレデリク]|そうですね…図でも書いて~
説明して差し上げたいところなのですが、▼~
今は話している余裕は~
無いでしょうね…▼~
私が敵を引きつけるので~
貴方は先を行きなさい。▼~
:[シャンブレー]|!! ちょっと待ってくれ…!~
俺はさっき仲間を置いてきちまったんだ…!▼~
これ以上多くの人たちを~
見捨ててはいけない!▼~
ましてや別世界から来た父ちゃんを~
置いていくなんて…できないよ!▼~
また父ちゃんが俺のために~
死ぬところなんて、見たくない!▼~
:[フレデリク]|シャンブレーさん…この世界の私は、~
貴方を庇って死んだのですか…?▼~
:[シャンブレー]|ああ…そうだよ。~
そのことを何度悔んだかわからない。▼~
だかた、もうこれ以上俺のために~
人が死んで行くのは見たくないんだ…!▼~
:[フレデリク]|では、どうするのです?▼~
私に付き合ってここに残り、散るとでも?▼~
…普段の絶滅を拒む貴方は~
どこに行ったのですか?▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[フレデリク]|私には貴方の仲間たちが~
貴方に宝玉を託した理由が、▼~
なんとなくわかる気がします。▼~
…恐らく彼らは、~
賭けたのでしょう。▼~
:[シャンブレー]|賭けた…? 何に…?▼~
:[フレデリク]|あなたの絶滅したくないという想い…~
生きようとする強い意志にですよ。▼~
それに、貴方は私の息子。▼~
国で待つ主君を悲しませることは~
絶対にしないはず。▼~
貴方なら絶対に生き残ると、~
何が起こっても国に戻ると…▼~
かれらは信じているはずです。▼~
:[シャンブレー]|あ…▼~
:[フレデリク]|もうわかりましたね?~
貴方が今、一番すべき事…▼~
それを助けるため…~
私はここに来たのですよ。▼~
:[シャンブレー]|…わかった、俺は国に戻る!~
何があっても!!▼~
だから父ちゃん…~
後衛は頼んでいいか!?▼~
:[フレデリク]|ええ、お任せ下さい!▼~
***ヴィオールと親子 [#uc64406e]
:[ヴィオール]|ふぅ…ここは屍兵が多くて~
なかなか疲れるね…▼~
ハーブティーでも淹れて、~
優雅に小休憩でもしたいものだよ…▼~
…ん? なにやら向こうから~
走ってくる人影が…?▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…!?~
まさか父ちゃんなのか?▼~
:[ヴィオール]|しゃ、シャンブレーくん!?▼~
え、えぇとこれは…どっちだ。~
この世界のシャンブレーくんか!▼~
い、いきなり現れるから~
少々驚いてしまったよ…▼~
出会うつもりはなかったのだが、~
こうなっては仕方が無いね…▼~
やはり私は貴族的であるがゆえ、~
人目についてしまうのが宿命のようだ。▼~
:[シャンブレー]|いや、聞き覚えがある独り言が~
聞こえたから飛んできただけなんだけど…▼~
それよりやっぱり父ちゃんなんだな!?~
死んだんじゃなかったのか!?▼~
:[ヴィオール]|おっと…正確には別人と言っておこうか。~
私は確かにヴィオールに違いない。▼~
だが君たちがいるこの世界とは別の…~
異界からやってきたのだよ。▼~
:[シャンブレー]|異界…? 異界の人が~
どうしてここに?▼~
:[ヴィオール]|君たちがこうして苦境に~
立たされている事を耳にしたものでね。▼~
少しでも力になれればと~
思ったのだが…▼~
ううむ…▼~
:[シャンブレー]|………?▼~
:[ヴィオール]|いや…いかんね…▼~
別人とはいえ我が子がこうして~
命を張っている姿を見てしまうと、▼~
どうも貴族的に…~
情にほだされてしまうよ…▼~
…おや、いけない。~
目元まで汗が流れてきたようだ…▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…▼~
だから会うつもりは無いって~
言ったのか…▼~
ううっ…父ちゃん。▼~
:[ヴィオール]|ふっ…貴族の子息が~
そう易々と涙を見せてはいけないよ。▼~
それに、そんなに泣くと~
目が赤くなってしまう…▼~
:[シャンブレー]|お、俺の目は元々赤いよ…~
そんなこと、知ってるくせに…▼~
:[ヴィオール]|ふふ、そうだね。~
ベルベットくんと同じ、素敵な赤い色だ。▼~
私は…その色が大好きだよ。▼~
…さて、湿っぽいのは~
これくらいにしようか。▼~
本当は陰から華麗に君を守りたかったのだが、~
それはもうこの際無しだ。▼~
君の背中は私が全力で守ろう!~
だから君は今の責務を、まっとうしたまえ…!▼~
:[シャンブレー]|ああ…!~
父ちゃん、ありがとう!▼~
***ソールと親子 [#y6ec3f0e]
:[ソール]|シャンブレーだね!~
無事で良かった!▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん!? ど、どうして?~
死んだんじゃなかったのか!?▼~
:[ソール]|僕は異界からやってきたソール…~
だから正確に言うと君の父親ではないんだ。▼~
:[シャンブレー]|い、異界だって!?~
でもなんでわざわざ…!?▼~
:[ソール]|君を助けに来たに~
決まっているじゃないか!▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…だったら俺じゃなくて~
仲間たちを助けてくれ!▼~
俺、さっき仲間を…あいつらを、~
向こう岸に置いてきてしまったんだ…!▼~
:[ソール]|うん…その様子は~
遠くから見ていたよ。▼~
辛い選択だったね、~
シャンブレー…▼~
:[シャンブレー]|俺、そんな事できないって~
思ったんだけど、▼~
残ったあいつらの気持ちも~
痛いほどわかって…!▼~
ああいう時、どうすればいいんだ!?~
教えてくれよ! 父ちゃん…ううっ!▼~
:[ソール]|シャンブレー…~
君が取った行動は間違いじゃない。▼~
彼らを置いてきたことは~
君にとって、▼~
助けに向かうことよりもずっと~
辛いことだったろう…▼~
もしかしたらもっといい方法が~
あったかもしれないって、▼~
悔やむ気持ちもわかる。▼~
…でもね、それに囚われちゃダメだ。~
立ち止まらないことが大事だよ。▼~
:[シャンブレー]|…立ち止まらないこと?▼~
:[ソール]|全てに納得できる道なんて、~
いつも存在するわけじゃないよ。▼~
僕もいつだって常に迷って、~
何かに妥協して生きてきた。▼~
でもそこで立ち止まっていては、~
何も変わらないと思うんだよ…▼~
:[シャンブレー]|…………▼~
:[ソール]|今、君が何をすればいいか…~
わかるね?▼~
:[シャンブレー]|あ、ああ…わかってる…▼~
俺、混乱してたけど、~
ようやく目が覚めた。▼~
俺は急いで~
宝玉を届けなければならないんだ!▼~
:[ソール]|うん、僕も協力は惜しまない!~
さぁ、行くんだ! シャンブレー!▼~
:[シャンブレー]|ああっ!~
ありがとう、父ちゃん!▼~
***ヴェイクと親子 [#ea089e2c]
:[シャンブレー]|そ、そこにいるのは父ちゃん…!?~
父ちゃんなのか!?▼~
:[ヴェイク]|おお! ここにいやがったか。~
お前はこの世界のシャンブレーだな。▼~
:[シャンブレー]|ど、どうして…? まさか幽霊なのか?~
それとも生き返ったとか…?▼~
:[ヴェイク]|悪いが、どっちでもねぇ。▼~
俺様は別の世界からやってきたヴェイク。~
だからお前の父親と俺様は、別人だ。▼~
:[シャンブレー]|…べ、別の世界?~
そう、だったのか…▼~
じゃあやっぱり俺の父ちゃんは…~
死んじゃってるん、だな…▼~
:[ヴェイク]|ったく、俺様としたことが~
ぬか喜びさせちまったみてぇだな…▼~
だが、落ち込んでるような~
ヒマはないはずだぜ。▼~
お前には、そんな事よりも~
大切な事があるんじゃねぇのか?▼~
:[シャンブレー]|!! そうだ、こうしてる場合じゃない!~
宝玉を、イーリスに戻さないと!▼~
父ちゃん、俺は急いで~
イーリスに帰らないといけないんだ!▼~
だから、俺の代わりに…~
俺の仲間達を助けてくれないか!?▼~
:[ヴェイク]|仲間? …ああ。さっきお前を~
逃がして残った奴らのことか…▼~
:[シャンブレー]|そうだよ…! もしかしたら今頃、~
大怪我してるかもしれない!▼~
それどころか、もしかしたら、~
し、死んじゃってる、かも…!▼~
でも、今の俺じゃ助けに行っても~
無駄死にするだけで…▼~
うっ…うううっ…!▼~
:[ヴェイク]|シャンブレー…▼~
:[シャンブレー]|…お、俺…俺…!▼~
:[ヴェイク]|泣くな、シャンブレー…!~
そんな事、言われるまでもねぇよ!▼~
お前の親父がどれだけ強かったのか、~
お前は忘れちまったのか?▼~
:[シャンブレー]|わ、忘れるはず無いだろ…!~
父さんは、強い戦士だった!▼~
タグエルの伝説に残ってる戦士より、~
ずっとずっと強かった!▼~
どんな時でも前線で味方を鼓舞し、~
敵を一網打尽にする強さを持った、▼~
俺の自慢の父ちゃんだったよ…!▼~
:[ヴェイク]|だったら何も心配せずに、~
お前は自分の任務を果たせ!▼~
俺様は最強のお前の親父だ!▼~
お前も守って、お前の仲間達だって~
全員守ってやるからよ!▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…!▼~
:[ヴェイク]|わかったのなら、さっさと行け!▼~
:[シャンブレー]|ああ…!~
ありがとう、父ちゃん!▼~
***カラムと親子 [#x668bb10]
:[カラム]|シャンブレー…~
無事だったんだね。▼~
:[シャンブレー]|うひゃっ!? 父ちゃん!?~
ま、幻なのか? それとも幽霊…?▼~
:[カラム]|ううん…僕は異界と呼ばれる~
別世界からやってきたカラムだよ。▼~
:[シャンブレー]|い、異界の父ちゃん…?▼~
もしかして…俺の事を~
叱りにやってきたのか?▼~
:[カラム]|えっ…? 叱りに…?▼~
:[シャンブレー]|俺…さっき仲間達を…~
置いてきてしまったんだ…!▼~
:[カラム]|…あの吊り橋での~
やり取りの事かい?▼~
:[シャンブレー]|ううっ…俺だって~
みんなを見捨てたかったわけじゃない!▼~
絶滅してでも仲間達と~
一緒にいようって思ったんだ…!▼~
でも…でも…!~
うっ…うぅっ…!!▼~
:[カラム]|うん、うん…わかっているよ。~
シャンブレー…▼~
仲間を守れなかった時の辛い気持ちは、~
僕には痛いほどよくわかる…!▼~
守り手であるはずの僕も、~
仲間を守れなかった時…▼~
自分がどれだけ役立たずなんだと、~
胸が張り裂けそうになるよ。▼~
:[シャンブレー]|うぅっ…父ちゃん…▼~
:[カラム]|でも…それでも僕はこうして生きている。~
どうしてだか…わかるかい?▼~
:[シャンブレー]|それは…▼~
:[カラム]|…君は、もうわかっているはずだよ。~
君が今しなければならない事…▼~
:[シャンブレー]|俺…俺のすべきことは、~
…宝玉を、無事にイーリスに返すこと。▼~
そうか…そうだった…父ちゃん、ありがとう。~
俺、今一瞬見失いかけてた…▼~
:[カラム]|なら早く行くんだ。~
ここは僕に任せて…!▼~
:[シャンブレー]|ああ! ありがとう、父ちゃん!~
俺、もう振り向かないよ!▼~
***ロンクーと親子 [#z73217f9]
:[シャンブレー]|
そ、そこにいるのって…~
まさか…父ちゃん!?▼~
:[ロンクー]|
…シャンブレーか。▼~
:[シャンブレー]|
な、何で父ちゃんがいるんだ!?~
まさか屍兵とかじゃないよな!?▼~
お、俺、さすがに父ちゃんの顔した~
相手とは戦えないぞ…!?▼~
:[ロンクー]|
…安心しろ。俺は屍兵ではない。~
ただし、お前の父親でもないが。▼~
:[シャンブレー]|
えっ?▼~
:[ロンクー]|
俺は異界の人間。~
別の世界からやってきた者だ。▼~
:[シャンブレー]|
い、異界から…?~
もしかして、助けに来てくれたのか?▼~
:[ロンクー]|
いや…例えここにお前の本当の父が~
生き返ってきたとしても、▼~
お前を助けに来たとは~
言わないだろう…▼~
:[シャンブレー]|
どういうことだよ?▼~
:[ロンクー]|
俺の息子であるシャンブレーに~
助けなどいらない。▼~
なぜならシャンブレーは~
ダグエル最期の…強き戦士なのだから。▼~
:[シャンブレー]|
…!▼~
:[ロンクー]|
俺がここに来た理由は一つ。▼~
敵を蹴散らし、進もうとする若者達の~
道を作ることだ。▼~
そこに息子も親もないだろう…!▼~
:[シャンブレー]|
と、父ちゃん…!▼~
:[ロンクー]|
俺は、信じている。▼~
シャンブレーという強い戦士が、~
仲間のためにすべきことを必ず果たすと。▼~
:[シャンブレー]|
俺…俺のすべきことは…▼~
イーリスに帰ることだ!~
例え何があっても、この宝玉を戻す!▼~
そして、この世界を~
平和にするんだ…!▼~
:[ロンクー]|
…そうだ。~
わかっているのなら、行け。▼~
お前の邪魔をする屍兵は…~
全てこの俺が、叩き伏せる。▼~
:[シャンブレー]|
ありがとう…父ちゃん!▼~
***リヒトと親子 [#f4ae552c]
:[リヒト]|シャンブレー!~
良かった、無事で!▼~
:[シャンブレー]|ひょえぇ!?~
な、何で子供がここに!?▼~
:[リヒト]|もう、子供じゃないよー!▼~
僕は異界からやってきたリヒト。~
君のお父さんなんだよ。▼~
僕がいる世界は~
この時代よりも過去の世界だから、▼~
君が知っているリヒトよりも~
少し幼いかもしれないけど…▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃんだって!?~
言われてみれば面影があるような…▼~
でもなんで子供の父ちゃんが~
こんな危険な場所に来るんだよ!?▼~
:[リヒト]|それは…君を助けるためだよ。~
戦力は多い方が心強いでしょ?▼~
:[シャンブレー]|助けに…!?~
それなら父ちゃん、お願いだ!▼~
俺の事はいいから、~
仲間達を助けてやってくれ!▼~
あいつらは俺を逃がすために~
身代りになって…!▼~
:[リヒト]|うん…さっきのやり取りは~
僕も見ていたよ…▼~
でもシャンブレー…残酷なようだけど、~
彼らがどうして君を逃がしたのか、▼~
わかっているよね…?▼~
:[シャンブレー]|それは…~
宝玉を無事に送り届けるため…▼~
:[リヒト]|うん…そうだよ。~
だから僕も彼らと気持ちはおんなじだ。▼~
君を無事に送り届けたい!▼~
:[シャンブレー]|そ、そんな…! あいつらを~
守ってやってくれないのか?▼~
:[リヒト]|君の仲間は僕の仲間も同然だ!~
もちろん守るよ…!▼~
でも一番大事な目的は見失わない。~
それは君を守る事なんだ…▼~
わかっているはずだよ? 彼らが~
どんな気持ちで君を送り出したのか…!▼~
:[シャンブレー]|…っ!!▼~
:[リヒト]|だから君を守るため、僕もここに留まるよ!~
さぁ、行くんだ、シャンブレー…!▼~
:[シャンブレー]|わかった…!~
ありがとう、父ちゃん…!▼~
***ガイアと親子 [#bb226993]
:[ガイア]|シャンブレーか…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん!?~
し、死んだはずじゃなかったのか!?▼~
:[ガイア]|俺は異界のガイア。~
この世界とは別の世界からやってきた。▼~
だからシャンブレー…~
死んだお前の父親とは別人だ。▼~
:[シャンブレー]|い、異界の父ちゃん…!?~
でもそれなら、どうしてここに?▼~
:[ガイア]|ふん…助けに来てやったとか、~
優しい言葉をかけられるとでも思ったか?▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[ガイア]|俺はこの異界にお宝があるって聞いたから、~
たまたま立ち寄っただけだよ。▼~
:[シャンブレー]|…なっ!▼~
:[ガイア]|そしたらちょうどお前が~
敵に追われているのを見かけたから、▼~
ついでに助けようとした…~
それだけだ。▼~
:[シャンブレー]|…父ちゃん…?▼~
:[ガイア]|…だがなシャンブレー。~
いいか、よく聞け。▼~
お前がよく口にしているみたいに、~
絶滅なんかするんじゃないぞ…▼~
これは苦境なんかじゃない。~
俺がついでに助ける程度のことなんだ。▼~
だから…こんな所で~
死ぬなんて許さないからな。▼~
この世界で死んだ俺の分まで生きて、~
仲間たちと幸せな未来を築くんだぞ…▼~
:[シャンブレー]|まさか父ちゃん…~
俺がここに留まらないように、▼~
わざと突き放した言い方をして、~
敵の盾になろうとしているのか…?▼~
:[ガイア]|!!~
俺はそんな善い人間じゃない!▼~
いいから先に行け…!▼~
お前は自分の役目を~
果たすんだろう!?▼~
:[シャンブレー]|あ、ああ…!~
父ちゃん…ありがとう…!▼~
…絶対に死なないでくれよ!▼~
:|'''(シャンブレー退場)'''
:[ガイア]|当たり前だよ…バーカ。▼~
***グレゴと親子 [#w33d5bd5]
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…!?▼~
:[グレゴ]|見つかっちまったか…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん、父ちゃんなんだな!?~
ううっ…俺っ…俺っ!▼~
:[グレゴ]|参ったなぁ、~
やっぱりこうなっちまったか。▼~
できるだけ近づかないようにしてたんだが…~
これも親子の絆ってやつかぁ?▼~
まぁ、なんにせよ、~
出会っちまったもんは仕方ねぇな。▼~
:[シャンブレー]|い、生きてたんだな…~
生きてたんだな…父ちゃん…!!▼~
:[グレゴ]|シャンブレー、よく聞け。~
俺はお前の父ちゃんじゃねぇ。▼~
確かに俺はグレゴだが、~
こことは違う世界から来た別の人間なんだ。▼~
お前を助けるために、~
世界を飛び越えて来てやったんだ。▼~
:[シャンブレー]|え? 別の世界の…人間?~
じゃあ、父ちゃんじゃ…ないのか…▼~
まさか、別の世界の人間だから~
俺のこと避けてたのか…?▼~
:[グレゴ]|ちげぇよ…▼~
俺の顔見ちまうと、お前がそうやって~
情けなく泣くような気がしたんだよ…▼~
それに俺だって…~
その、辛くなっちまうだろ?▼~
だからよ…お互い顔を見せない方が~
いいんじゃねぇかって思ってさ…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…▼~
:[グレゴ]|もう行けって…~
俺はお前の本当の父親じゃない…▼~
だが、敵は任せておけ。~
お前だけは絶対に守る。▼~
…この世界で死んだ、~
俺の分までな。▼~
大切な息子のお前には、~
指一本触れさせねぇぜ…!▼~
:[シャンブレー]|ああ…ありがとう…▼~
でも…その…~
やっぱり父ちゃんは父ちゃんだから…▼~
そう呼んでもいいかな?▼~
:[グレゴ]|…好きにしろ。▼~
:[シャンブレー]|ああ、じゃあそう呼ばせてもらう。~
助けに来てくれて、ありがとな。▼~
一目逢えて良かったよ…~
父ちゃん。▼~
***リベラと親子 [#kb41fb5f]
:[リベラ]|シャンブレーさん!~
ご無事だったのですね…!▼~
あぁ、神よ…!~
あなたのご加護に感謝致します…!▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん…!?~
一体どうして!?▼~
:[リベラ]|いいえ。私はあなたの父上とは別人…~
異界より訪れしリベラなのです。▼~
貴方たちが窮地に陥っていると聞き、~
こうして助けにやって参りました。▼~
このような戦況で、よく頑張りましたね。~
神もきっと、あなたを見守っておられますよ。▼~
:[シャンブレー]|神様が…?~
ううん、そんなはずない。▼~
:[リベラ]|どうしてそう思うのですか?▼~
:[シャンブレー]|だって俺、さっき仲間を見捨てるような~~
真似をしちまったんだ…▼~
幾ら目的のためとはいえ…~
あんなこと許されるわけない!▼~
こんな俺を、神サマが許すわけない…~
ましてや、見守ってくれるはずなんてないんだ!▼~
:[リベラ]|シャンブレーさん…▼~
:[シャンブレー]|あんな事を…~
あんな辛い想いをするぐらいなら、▼~
俺、絶滅しちまった方がマシだったよ…!~
ううっ…ううっ!▼~
:[リベラ]|そうですか…あなたは~
神が自分を許すはずがないと、▼~
そう考えているのですね…▼~
ですが、仮にそうだとしても、~
世界中の人があなたを許さないとしても、▼~
私は…私だけはあなたを許します。▼~
:[シャンブレー]|えっ…?▼~
:[リベラ]|あなたはあの時、仲間の意思を尊重し~
仲間たちと別行動を取ることを選んだ。▼~
それは神にも非難できることではない。~
例え神があなたを見捨てようとも…▼~
この父である私は、何があっても~
あなたを見捨てたりはしません!▼~
:[シャンブレー]|…………▼~
父ちゃん…▼~
:[リベラ]|だから…絶滅した方が良かったなどと、~
悲しい事は言わないで下さい…▼~
この世界で息絶えたリベラが…~
きっと悲しむことでしょう…!▼~
:[シャンブレー]|!! 父ちゃん…!~
そうだよな、ごめんなさい…▼~
この命は、父ちゃんと母ちゃんがくれた~
大事なものなんだから…▼~
そんな言葉、言うべきじゃなかった。▼~
:[リベラ]|わかっていただけて何よりですよ。▼~
…さあ、お行きなさい、~
シャンブレーさん。▼~
友の事を本当に裏切りたくないのなら、~
自分に課せられた任務を果たすのです!▼~
:[シャンブレー]|ああ、わかった!~
ありがとう…父ちゃん!▼~
***ヘンリーと親子 [#v27f95a1]
:[ヘンリー]|あれ~?~
そこにいるのって、シャンブレー?▼~
:[シャンブレー]|と、父ちゃん!?~
俺は…幻を見ているのか…?▼~
:[ヘンリー]|あはは、幻か~。~
まぁ君達の世界の人間から見れば、▼~
そう捉えられても~
あながち間違いじゃないかもね。▼~
:[シャンブレー]|えぇっ…?▼~
:[ヘンリー]|僕らはこの世界とは別の世界からやってきた、~
異界の人間なんだよ~。▼~
だから君が言った幻という言葉は、~
すごく近い表現だと思うね~。▼~
長い間ここに留まることはできないし。▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…!~
異界の人間でも…幻でもいい…!▼~
ここで最期に~
また顔を見られて良かったよ…▼~
:[ヘンリー]|最期?▼~
:[シャンブレー]|ああ…この現状を見ればわかるだろうけど、~
もう世界は終わりつつある…▼~
もう、どうにも~
ならないかもしれない…▼~
:[ヘンリー]|へぇ…いつもは~
絶滅したくないって言ってる君が、▼~
そんな風に諦めるなんて~
思わなかったな~。▼~
:[シャンブレー]|でも…!~
もうどうしようもないんだ!▼~
:[ヘンリー]|ふーん。じゃあそのどうしようもない~
状況を、今からどうにかしてあげる。▼~
そして戦いが終わったら、~
こう考えればいいんじゃないかな。▼~
僕ら幻が、敵をみんな消してくれました。~
なぜだかわからないけど君は助かった、って。▼~
:[シャンブレー]|でも敵は強いし、あんなに大勢いる!~
父ちゃん達が敵うとはとても思えない!▼~
:[ヘンリー]|それはやってみないと~
わからないよ~。▼~
:[シャンブレー]|父ちゃんが無事で済む~
保証だってないだろ…!?▼~
:[ヘンリー]|だから幻だって~
思えばいいじゃないか~。▼~
:[シャンブレー]|思えないよ…!~
せっかく会えたのに…!▼~
また父ちゃんが死んでしまうなんて、~
そんなのもう二度とごめんだ…!▼~
:[ヘンリー]|君はとても優しい子に成長したんだね…~
僕の子には思えないよ…▼~
:[シャンブレー]|父ちゃん…?▼~
:[ヘンリー]|ありがとう~。それが見られただけで~
僕はここに来た甲斐があったと思うよ~。▼~
でも、任せて…僕は死んだりしない。~
そして君を死なせたりもしないから…▼~
:|'''(ヘンリー退場)'''
:[シャンブレー]|父ちゃん…父ちゃん!~
い…行かないで! 父ちゃん!!▼~
…………▼~
う、うぅ…!~
な、何やってんだ、俺…!▼~
異界の父ちゃんが戦ってるのに、~
俺は…俺は…!!▼~
…くそ、こんなとこで~
立ち止まってる場合じゃない!▼~
宝玉を持って、国に帰る…!~
それが俺の、今すべきことだ…!▼~
***ドニと親子 [#w53c6c48]
:[ドニ]|シャンブレー!~
無事だったべな!▼~
:[シャンブレー]|うひゃっ、父ちゃん!?~
…父ちゃんなのか?▼~
:[ドニ]|父ちゃん、だべか。~
そう言ってくれるのは嬉しいべ。▼~
でもおらはあんたの父ちゃんじゃねぇだ。~
この世界とは別の世界からやってきただよ…▼~
:[シャンブレー]|別の世界…?~
でも父ちゃんは父ちゃんなんだろ!?▼~
俺、ずっと父ちゃんに~
謝りたかったんだ…!▼~
父ちゃん…俺のせいで…~
死なせてしまってごめん…!▼~
:[ドニ]|おらを死なせたって…シャンブレーがか?~
どういうことなんだべ?▼~
:[シャンブレー]|父ちゃんは…俺を守って、~
屍兵に殺されたんだ…▼~
:[ドニ]|そういうことだべか…▼~
:[シャンブレー]|そうだ父ちゃん、~
ここにも屍兵が沢山いるんだ!▼~
早く逃げてくれ!~
元いた世界に!▼~
:[ドニ]|そうはいかねぇだ。~
おらはあんたを助けに来ただよ!▼~
:[シャンブレー]|俺…もうこれ以上誰かを犠牲にして、~
自分は生き残りたいだなんて…▼~
絶滅したくないだなんて思えないよ!▼~
:[ドニ]|おらは犠牲になるために来たんじゃないべ。~
どうしてそう決めつけるだ?▼~
:[シャンブレー]|だ、だって、父ちゃんは…!▼~
:[ドニ]|確かにこの世界のおらはそうなっちまった…~
それは言いわけできねぇだ。▼~
でも…今起きている事は…~
既に終わっちまった事だか?▼~
おらが死ぬと決めつけて、~
元の世界に返して、▼~
おらが来たことで状況が良くなる~
可能性を諦めるんだべか?▼~
:[シャンブレー]|それは…▼~
:[ドニ]|少しでも可能性があるなら、~
おらは決して諦めねぇだ!▼~
確かに今できる事は~
限られているかもしんねぇ!▼~
だども、それに向かって~
最大限、力を振り絞ることが…▼~
おら達のすべき事なんじゃないだか?~
諦めたら、希望すらなくなるだ。▼~
作物の実る畑だって、諦めて~
耕さなかったらただの土なんだべよ?▼~
:[シャンブレー]|…ふふ、なんだよそれ。~
父ちゃんらしい例え話だな。▼~
そう言えば俺…~
父ちゃんの作ったニンジン、大好きだった。▼~
この荒れ果てた地でも、~
父ちゃんは諦めずに▼~
みんなのための野菜を作り続けてた…▼~
そうだよな…俺も、諦めたりしない。~
俺は俺の、できることをする!▼~
父ちゃん、改めて頼むよ…!~
俺は宝玉を持って国に戻る!▼~
そのために…~
力を貸してくれるか?▼~
:[ドニ]|もちろんだべ!▼~
***シャンブレー [#a3ecf5f1]
:[シャンブレー]|あれがこの世界の俺か…▼~
あいつも絶滅せずに~
生き残ってきたんだな。▼~
よーし、せっかくだから声をかけて~
励ましてやろう!▼~
…ん?~
でも待てよ。▼~
俺のことだから目の前にいきなり~
自分が現れたら驚いて絶滅するんじゃ…▼~
だ、ダメだダメだ!!▼~
せっかくここまで生き残ってきた俺に、~
そんな仕打ちはあんまりだ!!▼~
やっぱり、なるべく近づかずに~
見守っていよう…▼~
…………▼~
…なぁ、異界の俺。~
俺も自分の世界で必ず生き残るから…▼~
お前も最後まで生き残って、▼~
死ぬ危険なんて全く感じないような、~
平和で素晴らしい世界を作ろうな…!▼~
:|'''(シャンブレー退場、異界のシャンブレー登場)'''
:[異界のシャンブレー]|…………▼~
ああ。そうだな…▼~
*コメント(誤字・脱字報告) [#o3e8b903]
- ウードのお父さんがマイユニのときの会話だけ抜けてますね...
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