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会話集/章別会話/絆の秘湯戦闘中会話
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*クロム [#ld198252]
**エメリナ [#m570e86b]
***クロム→エメリナ [#z38d347a]
:[クロム]|姉さん、調子はどうだ?▼~
:[エメリナ]|すこ…し…つかれた…▼~
:[クロム]|そうか…▼~
やはり慣れない戦いの連続では、~
休まるものも休まらない…か。▼~
だが見ての通り、ここは湯治場だ。▼~
戦いの後にお湯に浸かれば、~
きっと疲れも癒えるはずさ。▼~
:[エメリナ]|とう…じば?▼~
:[クロム]|ああ。暖かい湯に浸かって、~
身体を休める場所のことだ。▼~
しかもただのお湯ではなく、▼~
病気や怪我が治りやすくなるとも~
言われているんだ。▼~
まるで魔法みたいだろう?▼~
だから、入れば姉さんの回復も~
きっと早まるはずだ。▼~
:[エメリナ]|おゆ…あたたかい…▼~
:[クロム]|ああ、そうさ。~
温かいんだ。▼~
…そうだ姉さん、~
覚えてるか?▼~
俺が小さかった頃、~
城の風呂でおぼれかけたのを。▼~
そこに姉さんが助けに来てくれて…▼~
:[エメリナ]|わから…ない…▼~
…ごめん…なさい。▼~
:[クロム]|…いや、気にしないでくれ。~
ゆっくり思い出していけばいいさ。▼~
:[エメリナ]|…で…も…▼~
:[クロム]|でも?▼~
:[エメリナ]|…ここ…すき。~
あたたかい…いいにおい…▼~
:[クロム]|そうか、~
気に入ってくれたのなら良かった。▼~
なら姉さんにゆっくりしてもらうためにも、~
早く敵を片付けないとな!▼~
***エメリナ→クロム [#a3fcbbbf]
:[クロム]|姉さん、この場所が~
気に入ったみたいだな…▼~
:[エメリナ]|ここ…あたたかい…~
きもち…やすらぐ…▼~
:[クロム]|…………▼~
姉さん、~
ひとつ相談があるんだ。▼~
:[エメリナ]|そう…だん?▼~
:[クロム]|ああ。~
もし、姉さんが望むなら…▼~
この場所に残って、~
身体を休めることに専念しないか?▼~
:[エメリナ]|…?▼~
:[クロム]|本当は…平和を愛する姉さんを~
戦いに巻き込むことが心苦しかったんだ。▼~
もちろん、姉さんとはずっと一緒にいたい。~
俺の手の届く所で…傍らで守り続けたい。▼~
でも…このまま俺と一緒にいたら、~
姉さんも戦いの連鎖から逃れられない。▼~
:[エメリナ]|………▼~
:[クロム]|だから…姉さんがもし戦いを嫌い、~
ここに残ることを選ぶなら…▼~
:[エメリナ]|くろ…む…?~
ないてる…の?▼~
:[クロム]|っ…▼~
いや、違う…これは…▼~
:[エメリナ]|わたし…いっしょに…いたい…▼~
:[クロム]|ね、姉さん! しかし…!▼~
:[エメリナ]|みんなの…くろむの…~
ちから…なりたい。▼~
たたかわなくていい…せかい…~
つくる…ため…▼~
くろむの…ため…▼~
だから…ずっと…いっしょ…▼~
:[クロム]|ね、姉さん…姉さん!~
うっ…くっ。▼~
:[エメリナ]|…くろむ…ないてる?~
…かなしい…の?▼~
あたま…なでる…から~
もう…なかない…で?▼~
:[クロム]|ありがとう…姉さん。~
やはり姉さんにはかなわないな…▼~
姉さん…俺はもう一度この剣に誓う。~
今度こそ姉さんを守り抜く!▼~
そして姉さんの望む平和を掴むと!~
だからそれまで一緒にいよう!▼~
何があってもずっと一緒にいよう!▼~
:[エメリナ]|う…ん…▼~
*リズ [#f8836f88]
**エメリナ [#f0252a0a]
***エメリナ→リズ [#yb3e8f32]
:[リズ]|ねーねー、お姉ちゃん。▼~
:[エメリナ]|…りず?▼~
:[リズ]|あのね、この戦いが終わったら、~
一緒に温泉入ろうよ。▼~
昔みたいに、背中流しっこしたり、~
どっちが長く潜っていられるか競争したり!▼~
ここ広いから、泳いでも大丈夫だよね。▼~
あ、お行儀悪いって言われるから、~
お兄ちゃんには内緒だよ?▼~
:[エメリナ]|くろむ…~
いっしょ…に…はいら…ない?▼~
:[リズ]|ええっ?~
お兄ちゃん?▼~
ダメダメ! いくらお兄ちゃんでも、~
男の人と一緒にお風呂なんてぜーったい嫌!▼~
:[エメリナ]|だめ…~
ざん…ねん…▼~
:[リズ]|子どもの頃はともかく、~
わたしだってもう大人なんだし!▼~
だから勝手にお兄ちゃんを誘ったり~
しちゃダメだからね?▼~
お兄ちゃんのことだもん、~
お姉ちゃんに誘われたら、▼~
『ああ、わかった! すぐ行く!』~
とか言って、▼~
そのまま女湯に~
突撃してきそうな気がするし!▼~
:[エメリナ]|…りず…ものまね…じょうず…▼~
:[リズ]|あはは! そう?▼~
…とにかく、戦いが終わったら~
わたしとふたりで温泉だからね!▼~
約束だよっ!▼~
***リズ→エメリナ [#b96b58b0]
:[エメリナ]|りず…▼~
:[リズ]|あっ、お姉ちゃん!~
どうしたの?▼~
温泉、待ちきれなくなっちゃった?▼~
:[エメリナ]|りず…くろむ…きらい?▼~
:[リズ]|ええっ!? なんで!?▼~
…あっ、さっき温泉に一緒に~
入らないって言ったから?▼~
安心して。~
わたし、お兄ちゃんのこと大好きだよ。▼~
:[エメリナ]|だい…すき?▼~
:[リズ]|うん。前にお姉ちゃんが、その…~
死んじゃったと思った時ね…▼~
わたし、毎日毎日ずっと泣き続けて…~
なんかもうボロボロになっちゃって…▼~
このまま生きてても…って、~
そんなことまで考えちゃって。▼~
でもね、そんな時ずっと側にいてくれたのは、~
やっぱりお兄ちゃんだったの。▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[リズ]|ほんとは自分だって悲しくて、泣きたくて、~
仕方なかったはずなのにね。▼~
でも、お兄ちゃんはそれを我慢して、~
わたしのことを支えてくれた…▼~
:[エメリナ]|くろむ…やさしい…▼~
:[リズ]|でしょでしょ?▼~
それにね…~
わたし、この前見ちゃったんだ。▼~
夜、お姉ちゃんのお見舞いから戻ってきた~
お兄ちゃんがね、▼~
『姉さん…良かった…良かった…』~
って、ひとりで泣いてたの。▼~
その時、お兄ちゃんがこれまでずっと~
我慢してた涙が、やっと解放されたって、▼~
お兄ちゃんがやっと悲しみから~
救われたって…そう思ったんだよ?▼~
だから…お姉ちゃんが、生きててくれて、~
わたし、ほんとに…うれし…▼~
:[エメリナ]|りず…ないてる…の?▼~
:[リズ]|う、ううん…ぐすっ。~
これはお兄ちゃんの涙を思い出してたら、▼~
ちょっともらい泣きしちゃっただけ…~
でも…これ、嬉しい涙だから。▼~
:[エメリナ]|うれしい…ときの…なみだ?▼~
:[リズ]|うん! そうそう!▼~
:[エメリナ]|りず…くろむ…~
わたし…も…だいすき。▼~
:[リズ]|ありがとう! わたしも、~
お姉ちゃんが大好きだよ!▼~
でも、お風呂は一緒に入らないからね!~
そこは譲れないんだからねっ!▼~
:[エメリナ]|ざん…ねん…▼~
*ルキナ [#k65b200b]
**セレナ [#n9680807]
***セレナ→ルキナ [#t5e43501]
:[セレナ]|はぁ…▼~
:|'''(ルキナ登場)'''
:[ルキナ]|あら…どうしたんですか、セレナ。~
ため息なんかついて?▼~
:[セレナ]|あ、ルキナ…▼~
こうして静かに湯けむりを見ていると~
癒されるような気がしたのよ。▼~
:[ルキナ]|確かに…そうですね。▼~
:[セレナ]|あんたには言うまでもないけど、▼~
あたしたちのいた未来の世界って…~
本当に大変だったじゃない?▼~
:[ルキナ]|はい…▼~
:[セレナ]|だからね、~
最初にこの世界に来た時、思ったのよ。▼~
実際、母さん達よりもあたしたちの方が~
苦労してるんじゃないかなって。▼~
ほら、伝説とか武勇伝なんて、~
後から尾ひれが付くものだし。▼~
:[ルキナ]|…………▼~
:[セレナ]|でも、この時代に来てよくわかった。▼~
母さん達は聞いていた以上にすごい人で、~
もの凄く苦労して頑張ってたんだって。▼~
:[ルキナ]|そうですね…~
私もそう思います。▼~
私たちはまだまだです…~
本当に子どもだなと痛感させられます。▼~
:[セレナ]|はぁ? 何言ってんのよ。~
ルキナは違うわよ、あんたは別格だわ。▼~
:[ルキナ]|えっ?▼~
:[セレナ]|だって聖王の血を引いているだけあって、~
強いし賢いし、カリスマ性もあるじゃない。▼~
:[ルキナ]|いえ、そんな…▼~
:[セレナ]|謙遜しなくてもいいって。▼~
:[ルキナ]|あの…ここだけの話ですが…~
私にも辛い時はありますよ。▼~
:[セレナ]|えっ? そうなの?▼~
:[ルキナ]|そうです。聖王の血と…そして~
圧し掛かる皆さんからの期待…▼~
いつも押しつぶされそうになります。▼~
:[セレナ]|ふーん…~
ルキナでも、そういうこと思うんだ。▼~
:[ルキナ]|はい…~
でもあまり重く受け止めすぎず、▼~
自分に与えられた可能性だと~
考えるようにしています。▼~
…もっともこれは、~
お父様に教えられた言葉なんですけどね。▼~
うふふ…▼~
:[セレナ]|ふふっ。なるほどね。▼~
その前向きな発想こそが、~
聖王様の血って感じに思えるわ。▼~
:[ルキナ]|そうですか?~
そうなら私…嬉しいです。▼~
***ルキナ→セレナ [#s74446bd]
:[セレナ]|はぁ…▼~
:|'''(ルキナ登場)'''
:[ルキナ]|またため息ですか?▼~
:[セレナ]|うん、でもあんたの前では、~
もう隠すのを止めようかなって。▼~
:[ルキナ]|あら…何をですか?▼~
:[セレナ]|あたしにだってあるのよ…~
悩みというか、劣等感というか…▼~
:[ルキナ]|劣等感? でもあなたこそ…~
あのティアモさんの娘じゃないですか。▼~
ティアモさんは軍の中でも~
天才と謳われた多才な方。▼~
あなたは、数々の素晴らしい才能を~
彼女から引き継いでいるはずですよ。▼~
:[セレナ]|そうね…母さんは確かに天才肌だわ。~
何でもこなしてしまうもの。▼~
でも、あたしは違う…~
あたしは母さんと違ってデキが悪いから、▼~
努力して努力して…~
何とか人並に頑張ってるだけなの。▼~
:[ルキナ]|セレナ…▼~
:[セレナ]|でもみんな、~
あたしの努力は知らずに、▼~
ティアモの娘だから~
これぐらいできて当然って目で見るの。▼~
未来にいた頃は…ずっとそうだった。▼~
必死にバタついてる水面下の足なんて見ずに、~
白い羽根だけを見て綺麗だと言うのよ。▼~
:[ルキナ]|水面の白鳥のたとえ…ですか。▼~
:[セレナ]|どーせ、あたしは生まれ持った~
力なんて何もないのよ…▼~
:[ルキナ]|…ごめんなさい、セレナ。~
私、無神経なことを…▼~
:[セレナ]|ううん、いいのよ。~
ルキナが知っててくれたら、それで…▼~
:[ルキナ]|いいえ。ダメです。▼~
他の人が知らないなら、~
私がはっきりと言っておきます。▼~
:[セレナ]|…えっ?▼~
:[ルキナ]|セレナ、あなたの力はあなたの努力で~
勝ち取ったものです。▼~
ティアモさんは素晴らしい方です。~
でも、あなたはあなたの輝きがある。▼~
それは…未来にいた時から一緒に~
戦ってきた私が認めています。▼~
私はそれをみんなにも認めて欲しいです。▼~
:[セレナ]|ルキナ…ありがとう。▼~
あんたにそう言ってもらえると、~
少し救われた気がするわ。▼~
ね、良かったらまたこうして~
ふたりきりで話しましょうよ?▼~
ほらほら、~
親に対する愚痴とか不満とかさ!▼~
:[ルキナ]|ええっ? お、親に対する不満…!?~
私は特にありませんが…▼~
:[セレナ]|ふーん、面白くないわね…▼~
まぁいいわ、じゃああたしの話を~
聞くだけで許してあげる。▼~
:[ルキナ]|ふふ…仕方ないですね、セレナは。▼~
:[セレナ]|それじゃ、~
まずはこの戦いを終わらせて、▼~
ゆっくり温泉にでも浸かりながら~
語りましょ!▼~
**ノワール [#t584a9d2]
***ノワール→ルキナ [#g8264219]
:[ノワール]|ふははははは!~
この有様はなんだ!▼~
屍兵どものおかげで~
せっかくの温泉が台無しではないか!!▼~
おのれ…奴らめ許すまじ…!~
全員バラバラの粉みじんにしてくれるわ!▼~
:[ルキナ]|はい、そうですね。このままでは~
住民も観光客の皆さんも不安でしょう。▼~
早く敵を退治しなくては…!▼~
:[ノワール]|当たり前だ!~
すぐに片付ける!▼~
どいつもこいつも、~
地獄の釜に放り込んでくれるわ!▼~
…と、その前に、ひとつ聞きたい!!▼~
:[ルキナ]|なんでしょう?▼~
:[ノワール]|…どうしてルキナは、~
私がキレても気にしないの…?▼~
:[ルキナ]|別に、いつものノワールですよね?~
何か変わったことでもあるのですか?▼~
:[ノワール]|ルキナ…もしかして~
私の状態の変化に気づかないの?▼~
わ…私、キレてる時怖いわよね?~
口調とかも露骨に変わっちゃうし…▼~
:[ルキナ]|……?▼~
:[ノワール]|ど、どうしよう…~
まさか本当に…わからないの?▼~
:[ルキナ]|ノワールはノワールですよね…?▼~
あなたの言っていることが~
全然理解できないのですが…?▼~
:[ノワール]|ひぃぃ…!~
こんな人がいただなんて…!▼~
:|'''(ノワール退場)'''
:[ルキナ]|ノ、ノワール!?~
なぜ逃げるんです?▼~
足元滑りやすいですから、~
気をつけないと転びますよ?▼~
ノワール!▼~
***ルキナ→ノワール [#ic909ae2]
:[ルキナ]|あの、ノワール。~
ちょっといいですか?▼~
:[ノワール]|な、なに…?~
神妙な顔をして…どうしたの?▼~
:[ルキナ]|先ほどはごめんなさい…~
あなたは…その…怒っていたのですね。▼~
私、ようやく気づきました。▼~
:[ノワール]|あ…ええと、その…そうだけど、~
別に謝られることではないというか…▼~
勝手に暴走しているのは私だし…~
その…こちらこそごめんなさい…▼~
:[ルキナ]|いえ、私がよく見ていなかったのが~
悪いんです。▼~
ノワールはいつものノワールだと~
思いこんでいました…▼~
ちょっと機嫌が悪いくらいでは~
気づきませんでしたよ。▼~
:[ノワール]|わ、私の場合、ちょっとどころじゃ~
ないと思うんだけど…▼~
でも…ううん。~
ルキナって…昔からそうよね。▼~
周りの人を、常に認めてくれてる。▼~
怒っても失敗しても、~
嫌な事をしても、▼~
良いところだけを見て…~
全部許してくれる子。▼~
:[ルキナ]|…そ、そうですか?~
私は別にそんなつもりは…▼~
:[ノワール]|うふふっ…いいの。~
そこがまた…ルキナの良い所だわ。▼~
自分では無意識のうちに…~
他人を許してくれるんだもの。▼~
:[ルキナ]|何を感謝されているのか~
ちょっとピンと来ないですが…▼~
ノワールのお役に立てているようで~
私も嬉しいです。▼~
:[ノワール]|ルキナ…いつもありがとうね。~
そして…これからもよろしくね?▼~
:[ルキナ]|はい、私の方こそ、~
よろしくお願いします。▼~
**ンン [#wacefd2a]
***ンン→ルキナ [#y33947e9]
:[ルキナ]|その辺は足下が滑りやすくなっています。~
ンン、気をつけてくださいね。▼~
:[ンン]|あっ…はい!~
ありがとうです。▼~
…あっ!!!▼~
:[ルキナ]|危ないっ!~
ンンったら言ったそばから…▼~
:[ンン]|ごめんなさいなのです…▼~
:[ルキナ]|どこかぶつけたりしてませんか?~
膝をすりむいたりとかしてませんか?▼~
:[ンン]|大丈夫、平気なのですよ。~
ルキナが抱えてくれたので無事なのです。▼~
:[ルキナ]|そうですか、良かった…▼~
:[ンン]|それにしても…~
ちょっと不思議なのです。▼~
:[ルキナ]|あら、どうかしましたか?▼~
:[ンン]|ルキナは、たまにそうやって~
私のことを子供扱いしますよね?▼~
普通だったら、そんなことわかってるです!~
…って文句の一つも言っちゃうのです。▼~
:[ルキナ]|そ、そうですよね…~
ごめんなさい。▼~
:[ンン]|いえ、違うのです!~
謝らないでほしいのです!▼~
私が言いたいのは…ルキナにだけは、~
そんな風に思わないということなのです!▼~
:[ルキナ]|え…? そうなんですか?▼~
:[ンン]|はい。私は昔から、しっかりしなくちゃって~
思いながら生きてきたのです。▼~
だから子供扱いされると~
本当はもっとムキになるはずなのですよ。▼~
なのに、ルキナには子供扱いされても~
全然腹が立たなくて不思議なのです。▼~
なんだか逆に、~
構ってもらって嬉しいのですよ。▼~
:[ルキナ]|ふふっ、それなら良かったです。▼~
もしかしたら私が、ンンを妹のように~
思っているからかもしれませんね。▼~
でも…ちょっと嫌だと思ったら~
すぐに言って下さいね。▼~
:[ンン]|全然思わないのです!▼~
むしろルキナは…ンンを~
妹のように思ってくれていたですね!▼~
自分のことながら、腹が立たない~
理由がわかって納得したのです!▼~
***ルキナ→ンン [#f609a561]
:[ンン]|ルキナお姉ちゃん!▼~
:[ルキナ]|え? お、お姉ちゃん!?~
ンン、その呼び方はちょっと…▼~
さすがに恥ずかしいので、~
元に戻してもらえますか?▼~
:[ンン]|えぇー…ルキナ、さっきと~
言っていることが違うのです…▼~
私を妹のように思ってくれていたというのは~
嘘だったですか…?▼~
:[ルキナ]|いえ、その…気持ちは姉として~
変わらないのですよ?▼~
ただ軍の中で突然そう呼ばれるのは、~
皆さんも色々混乱されるでしょうから…▼~
今まで通り、~
普通に呼び合いませんか?▼~
:[ンン]|そうですか…~
それじゃ、普通にルキナって呼ぶです。▼~
:[ルキナ]|ええ。ありがとうございます。▼~
:[ンン]|あ、そうそう。▼~
早速お姉ちゃんのルキナに~
ひとつお願いがあって来たですよ。▼~
:[ルキナ]|あら、お願い…ですか?~
何でしょう?▼~
:[ンン]|あのですね…戦いが終わったら、~
一緒に温泉に入りませんか?▼~
未来の世界にいた時は~
温泉どころか…▼~
一緒にお風呂にも入れたことすら~
なかったのです。▼~
:[ルキナ]|確かにそうですね…▼~
ええ、わかりました。~
一緒に入りましょう。▼~
:[ンン]|ありがとうです!▼~
あとその時、もしルキナが良ければ…~
私の髪を梳いて欲しいのです…▼~
:[ルキナ]|ふふっ、もちろんいいですよ。~
ここ数日は戦い続きでしたからね。▼~
ンンもお手入れが~
ままならなかったでしょうし、▼~
ぜひ私にさせて下さい。~
もっと可愛くしてあげますよ。▼~
:[ンン]|へぇ…さすがルキナなのです。~
私、とっても楽しみなのですよ!▼~
:[ルキナ]|こんなひとときも…~
たまにはいいのかもしれません…▼~
いいえ、そのささやかな一瞬のためにこそ、~
私たちは戦うのかもしれませんね…▼~
:[ンン]|ルキナ?~
何を独りごとを言っているですか?▼~
この後の楽しい予定のためにも、~
一刻も早く温泉を解放するですよ!▼~
:[ルキナ]|はい、そうですね。~
早くこの場を屍兵たちから取り戻しましょう!▼~
*ウード [#kc4ee8a7]
**ジェローム [#x0d8d550]
***ウード→ジェローム [#d50cb20c]
:[ウード]|ふっ…知っているか、~
ジェローム。▼~
:[ジェローム]|…なんだ?▼~
:[ウード]|この湯けむりの奥深くには、~
伝説の太古の神殿があるらしい。▼~
そこには、荒ぶる神の名を継ぎし~
竜殺しの武器が眠っているとか…▼~
俺の…この血がたぎる…~
俺のことを呼んでいるのがわかるのだ…!▼~
:[ジェローム]|何かと思えばお得意の作り話か…~
くだらない妄想に私を巻き込むな。▼~
:[ウード]|く、くだらないって言うなよ!▼~
…って、そうじゃねぇ、~
ひとつ頼みがあったんだ。▼~
:[ジェローム]|妄想の武器ならひとりで探せ。▼~
:[ウード]|違う! その仮面を俺にくれ!▼~
:[ジェローム]|…なんだと?▼~
:[ウード]|ふっ…わからんか。▼~
その仮面、貴様よりも俺の方が似合うはず。~
それだけのことだ。▼~
:[ジェローム]|…断る。▼~
:[ウード]|仕方ない。~
ならば、その漆黒の龍衣を頂こう。▼~
闇の翼は俺にこそふさわしい。▼~
:[ジェローム]|…断る。▼~
:[ウード]|くっ…ならば貴様の相棒を俺に差し出せ!~
俺なら獰猛な竜さえも手なずけられる!▼~
:[ジェローム]|おい、獰猛という言葉は取り消せ。~
こんなに愛らしいというのに。▼~
それに、ミネルヴァは私の半身のようなもの。~
手なずけるとかそういう類の存在ではない。▼~
:[ウード]|先ほどから聞いていれば…!▼~
まさか貴様、そのような格好をして~
俺に憧れているのではあるまいな?▼~
:[ジェローム]|意味がわからん。~
何を言っているのだ?▼~
:[ウード]|ふっ…わかるぞ、ジェローム。~
お前は心の目で俺の真の姿を見たのだ。▼~
だからこそ俺に憧れ、そのような~
いでたちをしているのではないか?▼~
…どうだ! 違うか!?▼~
:[ジェローム]|…時間の無駄だな。▼~
:|'''(ジェローム退場)'''
:[ウード]|ふっ、俺の中に眠る力を~
それほどまでに恐れるか…▼~
…って、おーい、ジェローム!?~
あいつどこ行きやがった…!▼~
はっはーん、さてはあいつ、~
俺に怖れをなしたな…!?▼~
***ジェローム→ウード [#le9deafe]
:[ウード]|おい、ジェローム。~
ひとつ聞いていいか?▼~
:[ジェローム]|断る。▼~
:[ウード]|間髪入れずに断られた…!?▼~
お前どんだけ冷たいんだよ…~
友達無くすぞ?▼~
:[ジェローム]|別にそんなもの、必要ない。▼~
:[ウード]|えっ…そ、そうなのか?~
けどまぁ、そう言わずに聞いてくれって。▼~
お前さ、なんでまだ~
仮面なんか付けてんだよ。▼~
もう正体なんかバレてるんだし、~
必要なくねえ?▼~
:[ジェローム]|ふん…やはりお前は~
何もわかっていない。▼~
戦闘において、~
素顔を見せる必要などない。▼~
逆に感情を覆い隠すことで、~
優位に立てることもある。▼~
もっとも、~
それだけの理由ではないがな…▼~
:[ウード]|じゃあ、なんで黒ずくめの格好してんだ?~
やっぱ目立たないようにするためか?▼~
:[ジェローム]|いや、俺の心の奥底…深層心理に~
近しい色だと思った…それだけだ。▼~
結果として隠密性を高めることに~
繋がってはいるがな。▼~
:[ウード]|じゃあ、なんでお前、~
いつも一人で行動してんだ?▼~
周りはみんな敵だとでも思ってんのか?▼~
:[ジェローム]|馴れ合いは好かん…それだけだ。▼~
いや、違うな。~
失うことを恐れているのかもしれん…▼~
:[ウード]|そ、そうなのか…~
最後にもうひとつ聞かせてくれ。▼~
お前って、時々血が騒いだりするのか?~
過去の因縁とか、失われた記憶とかさ。▼~
:[ジェローム]|知るか、そんなもの。▼~
だが…~
妙に身体がざわめく夜はあるがな…▼~
ふっ…笑いたければ笑うがいい。▼~
私も私のすべてを理解しているとは~
言いがたいのだ。▼~
:[ウード]|くっそーーーーっ!!▼~
:[ジェローム]|…なんだ、いきなり?▼~
:[ウード]|なんだよー! お前の方が何やっても~
サマになってるじゃんかよ!▼~
この天然カッコつけ野郎がーっ!▼~
:[ジェローム]|て、天然…カッコつけ…?▼~
:[ウード]|ちっくしょー!!~
いつか見てろよっ!▼~
必ずひと泡吹かせてやるからな!~
覚えてろよーっ!▼~
:|'''(ウード退場)'''
:[ジェローム]|な、なんだったんだ…?▼~
あいつの行動は…~
心底わけがわからんな…▼~
**シャンブレー [#zeaa0b51]
***シャンブレー→ウード [#s102812e]
:[ウード]|おい、シャンブレー…~
ちょっといいか?▼~
:[シャンブレー]|え? なんでウード、~
普通の喋り方してるんだ?▼~
:[ウード]|う、うるさいな…俺だって~
普通に喋りたい時もあんだよ。▼~
:[シャンブレー]|『くっ、血が騒ぐ…』▼~
とか、やらないのか?▼~
普通のお前って、~
逆になんか調子狂うなー。▼~
:[ウード]|ふっ…不服とでも言いたげだな?▼~
俺と貴様は前世においても、~
決して相容れぬ宿命が…▼~
:[シャンブレー]|いや、いい。やっぱりいい!~
止めてくれ! 耳がもげちまう!▼~
:[ウード]|そこまで露骨に否定しなくても…▼~
:[シャンブレー]|で、どうしたんだ?▼~
:[ウード]|いや、それがさ…▼~
なんていうか…~
未来に比べてぬるいと思わないか?▼~
:[シャンブレー]|ぬるい…?~
この温泉のお湯が?▼~
ウード、今までどれだけ熱い風呂に~
入ってきたんだよ…絶滅するぞ?▼~
:[ウード]|違うっての。この俺たちが~
置かれた状況全体の事だよ。▼~
:[シャンブレー]|うーん、それならまぁ…確かに。▼~
今は戦闘中とはいえ、終わったら~
みんなで温泉だとか言ってるしな。▼~
:[ウード]|もちろん、身体を休めることだって、~
大事な戦いの一環だってことは分かってる。▼~
でもな、気持ちが急いてるんだよ…~
こんなことしてる場合なんだろうか…って。▼~
:[シャンブレー]|俺はその方がいいけど。▼~
戦わないでいいなら、~
それに越したことはないしな!▼~
:[ウード]|でもな。俺たちにはもっと、平和のために~
何かできることがあるんじゃないか?▼~
:[シャンブレー]|確かに至極まともなことを~
言ってるんだけど…▼~
その前にやっぱり、普通に真面目な~
ウードって何か気持ち悪いなぁ…▼~
:[ウード]|うるせぇ! ほっとけ!▼~
***ウード→シャンブレー [#c467a895]
:[ウード]|おい、シャンブレー…▼~
俺達は酷い未来を~
生き抜いてきたよな…▼~
:[シャンブレー]|な、なに? やっぱり今回は、~
ずっと真面目な喋り方で通すのか?▼~
:[ウード]|いいじゃねぇか、たまには。~
それに俺は普段から色々考えてんだよ。▼~
:[シャンブレー]|そ、そっか…それは知らなかったぞ。▼~
:[ウード]|俺たちは…この世界に来て、~
普通の幸せみたいなものも知っちまった。▼~
そのせいで最近、牙を研ぐのを~
忘れちゃいないだろうか?▼~
:[シャンブレー]|それはあるかもなぁ…▼~
こっちに来て、~
少し気持ちが緩んでる気はする。▼~
:[ウード]|お前もか?~
う~ん、なんでだろうな…▼~
:[シャンブレー]|やっぱり、大人の人たちがいてくれるから~
安心しちゃうのかもしれないな…▼~
:[ウード]|大人…つまり、親か。~
親はやっぱり偉大なんだな…▼~
知らず知らずのうちに、~
甘えてしまっていたのかもな。▼~
でも、安穏としてはいられない。▼~
俺たちはその親たちの未来を、~
守るためここに来たんだ。▼~
:[シャンブレー]|そうだな。戦うのは嫌だし、~
絶滅だってしたくないけど、▼~
世界が滅んでしまったら、~
元も子もない。▼~
:[ウード]|ああ…だから絶対に、~
守ってみせるぜ…▼~
俺たちの、大事な未来を。~
大事な人たちを!▼~
なんだかそう考えると、~
俄然やる気が出て来たぜ!▼~
:[シャンブレー]|ああ…そうだな。~
俺も頑張るよ!▼~
:[ウード]|ふっ…俺たちは運命の奔流に抗い、~
世界の法則を捻じ曲げこの時代にやってきた。▼~
この暗き、悲運の轍…~
我が刃で斬り裂いて見せる…!▼~
:[シャンブレー]|あはは…結局そうなるのか…▼~
**ロラン [#b827859d]
***ウード→ロラン [#n861c76f]
:[ロラン]|おや、これは…▼~
何でしょう?~
何かの紙束のようですが…▼~
…………▼~
ふむ…なかなか興味深いですね。▼~
:|'''(ウード登場)'''
:[ウード]|おい、ロラン。▼~
:[ロラン]|おや…こんにちは、ウード。~
僕に何か御用ですか?▼~
:[ウード]|ああ、ここら辺で手書きの紙束を~
見かけなかったか…?▼~
…って、それだ! お前が持ってるやつだ!~
助かったぜ、ロラン!▼~
:[ロラン]|なるほど…これはウードの物だったと~
いうことですか…▼~
確かに、納得といえば納得ですね。~
ふむ…本当に興味深い。▼~
:[ウード]|…ま、待てこら!~
なに勝手に読み進めてやがんだよ!▼~
返せ、返せよ!~
あっ、後ろに隠すんじゃねぇ!▼~
:[ロラン]|34ページの2番目の項目は?▼~
:[ウード]|暗黒神と大天使の激突によって~
生まれた雷を元に作られた槍…▼~
シュバルツエンゲルに~
関する記述が書かれている所だな。▼~
…って、何言わせるんだよ!▼~
:[ロラン]|少し中を見せてもらったのですが、~
なんというか、あなたらしい内容でしたから。▼~
…あなた、作家や演劇の脚本家にでも~
なるべきなんじゃないですか?▼~
:[ウード]|…う、うるさいな。▼~
:[ロラン]|とにかく、これはお返しします。~
ありがとうございました、ウード。▼~
:[ウード]|お、おう。▼~
:[ロラン]|それにしても、相変わらず~
あなたはこの手の知識…ではなく、▼~
妄想が素晴らしいですね、~
ウード。▼~
:[ウード]|失礼だな、お前…~
あれは妄想なんかじゃねぇよ。▼~
:[ロラン]|そうですか…確かに妄想と切り捨てるには、~
度が過ぎている気がします。▼~
:[ウード]|なに…?▼~
:[ロラン]|これはもしかすると…~
ふむ、非常に興味深いですね。▼~
:|'''(ロラン退場)'''
:[ウード]|…なんか勘違いされてるような~
気がするんだが…うーん…▼~
***ロラン→ウード [#be6d5e77]
:[ロラン]|ウード、少し宜しいですか。▼~
:[ウード]|お、ロラン。~
さっきは紙束拾ってくれてありがとな。▼~
:[ロラン]|いえ、礼には及びません。▼~
それより先程のお話ですが…~
こういう推論はどうでしょうか?▼~
:[ウード]|何がだよ…?▼~
:[ロラン]|あなたのそれは~
ただの妄想ではありません。▼~
いえ、元はただの妄想なのかもしれませんが、~
それは問題ではないのです。▼~
:[ウード]|はぁ…お前、何が言いたいんだ?▼~
:[ロラン]|つまりはですね、~
もしかするとあなたの頭は…▼~
この世界にある理を全て記憶している、~
媒体であるかもしれないということです。▼~
:[ウード]|へ…?▼~
:[ロラン]|もしくはあなたの頭が、この世界の理を~
記録した場所の窓口になっているのかも。▼~
:[ウード]|すまん…俺にはお前が~
何を言ってるのかさっぱりだ。▼~
:[ロラン]|あなたは無意識ながらに、~
この世の真理を語っている、ということですよ。▼~
たしかに、妄想癖のあるあなたの言葉など、~
誰も信じませんからね。▼~
木を隠すなら森の中…なるほど、~
万物の創造主も考えたものですね…▼~
:[ウード]|い、いや、えと…ロラン?▼~
ノートのことは全部、俺の妄想…~
じゃなかった、ええと~その~。▼~
:[ロラン]|そうなのです。~
それは妄想などではない…▼~
創造というかたちで、無意識にあなたは~
世界の真理を語っているのですよ…!▼~
:[ウード]|いや、だから…そうじゃなくて…▼~
:[ロラン]|ウード! その頭を開いて、~
ぜひ僕に研究をさせてくれませんか?▼~
:[ウード]|なに…!?▼~
:[ロラン]|解明には至らなくとも…何らかの印や~
刻印などが見つかるかもしれません…▼~
そしてそれは世界の神秘への~
扉へと繋がっていく…!▼~
:[ウード]|バ、バカなこと言うな!~
そんな事されたら痛いし死ぬだろ!▼~
:[ロラン]|世界の真理を解明するのです。~
多少の犠牲はつきものというもの…▼~
:[ウード]|おい、待て待て! 今のお前、~
普段の俺より危ないこと言ってるぞ!▼~
:[ロラン]|ははは…冗談ですよ。▼~
さすがの僕も、仲間の頭を~
どうにかするような真似はしません。▼~
:[ウード]|ほ、ホントか…?▼~
:[ロラン]|はい。本当ですよ。▼~
ただ…あなたが戦いの最中、~
悲運によって帰らぬ人となった時…▼~
あなたは人々の発展のため、研究の糧に~
なることを惜しまないのでしょうね…▼~
:[ウード]|おいおい! 何勝手なこと言ってんだよ!~
も、もう勘弁してくれ~!▼~
*アズール [#y09bf26e]
**マーク男 [#t4fb668b]
***マーク男→アズール [#c899187e]
:[マーク]|…………▼~
:[アズール]|マーク?~
ぼーっとして、どうしたの?▼~
:[マーク]|あ、アズールさん!~
ちょっと策を考えていたんですよ。▼~
僕がいい策を思いつけば、~
少しでも母さんの力になりますからね。▼~
:[アズール]|へぇ、それなら僕も協力するよ。▼~
僕もルフレさんの~
力になりたいからさ。▼~
:[マーク]|おお! さすがアズールさん!~
相手が人妻でも母親でも見境ないですね!▼~
でも、我が家の平和のために、~
母さんは渡しませんよ?▼~
:[アズール]|えっと…あ、あの…~
何を勘違いしてるのかな…?▼~
今のは純粋に仲間として~
力になりたいって言っただけなんだけど…▼~
:[マーク]|そうなんですか?~
すみません、僕はてっきり…▼~
そういうことなら、ご協力感謝します。▼~
:[アズール]|君は僕のことを~
一体どういう目で見てるんだい…▼~
まぁいいや、~
それでどんな策を考えてたの?▼~
:[マーク]|この温泉に…~
雷をぶちこもうと思っていました。▼~
:[アズール]|え!?▼~
:[マーク]|水は雷を通すという話を~
この前読んだんですよ!▼~
ということはこの温泉に雷をぶち込んだら、~
奴らはひとたまりもないと思いませんか!?▼~
:[アズール]|わーっ! ダメダメ!~
それ味方も死んじゃうから!!▼~
温泉一面にみんなが~
ぷかぷか浮くことになるよ!?▼~
:[マーク]|それは見たくありませんね。~
やめておきましょう!▼~
:[アズール]|はぁ…良かった…▼~
:[マーク]|はっ! では炎の魔法で~
温泉を煮立たせるのはどうでしょう!?▼~
屍兵たちをコトコト煮込んで~
一網打尽に!▼~
:[アズール]|禍々しいスープができそうだね…▼~
あと、戦いが終わったら~
僕たちその温泉に入るんだよ…?▼~
:[マーク]|あぁ…それはあまり~
気分が良くないかもしれません!▼~
じゃあまた別の策を…~
うーん、なかなか難しいですね…▼~
:[アズール]|マークの策はとってもユニークで~
いいと思うんだけどさ、▼~
ちょっと突飛すぎるというか~
味方すら殺しにかかってるというか…▼~
…なんかさ、~
戦術の基本みたいなものとかないの?▼~
:[マーク]|戦術の基本…そうだ!~
僕、とってもいい案を思いつきましたよ!▼~
:[アズール]|えっ、なになに?▼~
***アズール→マーク男 [#j4ded0a9]
:[マーク]|温泉の中で死んだふり作戦は~
失敗でしたね…▼~
:[アズール]|うん…まさか味方にまで~
死んでると勘違いされるとはね…▼~
:[マーク]|なかなか~
いい案だと思ったんですけどねー。▼~
温泉にぷかーっと~
浮いた状態で待ち伏せし、▼~
死んでいると勘違いして~
近付いてきたおバカな屍兵を倒す。▼~
油断させておいて叩くのは~
戦術の基本ですし、▼~
ついでに温泉にも浸かれるしで~
完璧だと思ったのですが…▼~
:[アズール]|屍兵より先に味方が近付いてきて~
全力で引き揚げられたからね。▼~
元気な体に必死で治癒の杖を~
振られまくって気まずかったよ…▼~
:[マーク]|僕もです…▼~
母さんに泣かれた時は~
どうしようかと思いました。▼~
:[アズール]|さすがに味方を心配させたのは~
良くなかったかもね…▼~
:[マーク]|ごめんなさい、アズールさん。▼~
僕の策にアズールさんまで~
巻き込んでしまって…▼~
:[アズール]|えっ、ううん、謝らないでよ!▼~
僕もさっきの策はいけると思ったから~
乗ったんだし。▼~
こっちこそ、協力するって言ったのに~
大したこともできなくてごめんね。▼~
:[マーク]|いえ、そんな…~
色々アドバイスいただけて助かりましたよ。▼~
それに、アズールさんと色々考えられて、~
僕すごく楽しかったです。▼~
:[アズール]|そっか。なら良かった。~
今日は色々失敗しちゃったけど、▼~
いつかはルフレさんの~
役に立つ策ができるといいね!▼~
僕もマークを見習って~
戦術でも勉強しようかな?▼~
:[マーク]|ほんとですか!?▼~
実は偶然にも超お勧めの~
戦術書を持ってきてるんです!▼~
なんと、母さんによる詳しい~
添削つきという代物なんですよ?▼~
良かったら、~
アズールさんにお貸ししますね!▼~
:[アズール]|ほんと? ありがとう!▼~
:[マーク]|うーん、確かこの辺に…▼~
………あ。▼~
:[アズール]|あぁ…なんか…~
びしゃびしゃだね…▼~
さっき温泉に浸かってたせいかな…~
たぶん、その本ごと。▼~
:[マーク]|そうですね…水を吸って~
3倍ぐらいに膨れ上がってます…▼~
:[アズール]|文字とか滲んでるけど大丈夫?~
添削つきなら、大切な物なんじゃ…▼~
:[マーク]|あ、それは大丈夫です!▼~
僕、全く同じ本を~
もう一冊持っているので!!▼~
:[アズール]|えっ、そうなの!?▼~
:[マーク]|はい、なぜか予備があるんですよこれが!~
アズールさんにはそちらをお貸ししますね!▼~
:[アズール]|はは…そりゃ良かった…~
さすが、用意周到というかなんというか…▼~
とにかくありがと。~
大事に読ませてもらうね。▼~
**シャンブレー [#g426ce04]
***シャンブレー→アズール [#he680e86]
:[シャンブレー]|…………▼~
:|'''(アズール登場)'''
:[アズール]|シャンブレー?~
そんなところに突っ立って、どうしたの?▼~
:[シャンブレー]|こんなに…こんなに熱い水が…~
あっちにもこっちにも、いっぱい…▼~
:[アズール]|あぁ、もしかして~
温泉に感動してたの?▼~
そうだよね、その気持ちわかるよ。~
未来にはこんな大きなお風呂無かったし…▼~
:[シャンブレー]|ぜ、絶滅するーーーーー!!▼~
:[アズール]|わわっ!?~
な、なんだよ急に…どうしたの?▼~
:[シャンブレー]|アズール!!▼~
:[アズール]|は、はい!?▼~
:[シャンブレー]|男として一生のお願いだ! 頼む!~
俺をこの温泉から守ってくれ!!▼~
:[アズール]|ええっ!? 何言ってるのさ?▼~
:[シャンブレー]|ウサギは濡れるのが苦手なんだよ!~
だからここは恐ろしくて仕方ないんだ!▼~
:[アズール]|ぬ、濡れるのが苦手って…~
そんなの初耳だよ?▼~
だってシャンブレー、川とか海とかに入って~
戦っても何も言ってなかったじゃないか?▼~
:[シャンブレー]|あれは冷たい水だから平気なんだ!▼~
でもこれ…お湯だろ!?~
乾く時に体温が奪われるし!▼~
それにこの中に落ちでもしたら…それって~
でっかい鍋の中に入るようなものだろ!?▼~
俺は知ってるんだ…鍋の中から~
生きて出てきた者はいないって!▼~
どうしようどうしよう! 俺はこの地で~
茹でウサギになって絶滅するー!!▼~
:[アズール]|お、大袈裟だなぁ…~
茹であがるほど熱いものじゃないよ。▼~
…ほら。▼~
:[シャンブレー]|うひゃーーー! 毛皮にかかった!~
熱い溶ける絶滅するーーー!▼~
:[アズール]|そ、そこまで拒否する感じなの!?~
うーん…本当にお湯、ダメなんだね。▼~
:[シャンブレー]|そうなんだよ! だから頼む!~
俺にお湯がかからないよう守ってくれ!▼~
:[アズール]|んー…仲間にそこまで言われちゃ~
断るわけにもいかないな。▼~
…わかったよ、シャンブレー。~
そのお願い、聞いてあげる。▼~
ここにいる間は君のこと、~
このお湯から守ってみせるからね。▼~
:[シャンブレー]|やったぁ! さすがアズール!~
よっ、時を越える色男!▼~
:[アズール]|…持ち上げ方が雑すぎるよ。▼~
:[シャンブレー]|とにかく、ありがとうアズール!!~
戦いが終わるまでよろしくな!▼~
お前は今から俺の騎士、~
シャンブレーナイトだ!▼~
:[アズール]|しゃ、シャンブレーナイト?~
ま、まぁ好きに呼ぶといいよ…▼~
***アズール→シャンブレー [#vdd85f56]
:[シャンブレー]|ひいぃ~! 敵の剣にたっぷり~
お湯がついてるよ~!!▼~
あれは剣を振ったら~
絶対に水滴が飛び散る~!!▼~
:[アズール]|させないよ!▼~
:[屍兵]|グワッ…!▼~
:[アズール]|…ふう。~
大丈夫だった?▼~
:[シャンブレー]|アズール!!~
約束通り、庇ってくれたんだな。▼~
…って、あわわ!?~
足が滑って…っ!?▼~
:[アズール]|危ない、シャンブレー!▼~
:[シャンブレー]|アズールがお湯の中に落ちた~!!▼~
俺を抑えて代わりに落ちてくれなかったら、~
俺がビショビショになるところだった…▼~
:[アズール]|はぁ…はぁ…~
また全身ずぶぬれだよ…▼~
:[シャンブレー]|…アズール、大丈夫か?▼~
:[アズール]|ああ、うん。大丈夫だよ。▼~
…まぁ、水も滴るいい男になれたと思えば、~
これくらい全然何ともないよ!▼~
:[シャンブレー]|そ、そうか…?~
水、滴り過ぎな気もするけど…▼~
ごめんな…まさかここまで~
頑張らせることになるとは思わなくて。▼~
:[アズール]|いいよそれは。~
約束した以上、使命は全うするさ。▼~
それより君は大丈夫?~
お湯かかったりしてな…▼~
…っくしゅん!▼~
:[シャンブレー]|風邪引いちまったのか…?▼~
:[アズール]|大丈夫だって。心配しなくてもいいよ、~
君のことはちゃんと守るから。▼~
だって僕、ここでは君の騎士…~
シャンブレーナイトなんでしょ?▼~
:[シャンブレー]|で、でも…ちょっと寒そうだし…~
もう…庇ってくれなくてもいいよ…▼~
:[アズール]|えっ? 気にすることはないよ。~
シャンブレーは心配性なんだから。▼~
ほらほら、寒いのだって~
動いてれば大丈夫だし…▼~
って、おっと…!?~
うわわ、足が滑って…!!▼~
:[シャンブレー]|…っ! アズール!▼~
:[アズール]|うわっ、シャンブレー!?▼~
:[シャンブレー]|うひゃぁあ~~!!~
やっちまった~~!!!▼~
うひぃ~熱いよ~!!~
しかも全身グズグズで気持ち悪い~!▼~
:[アズール]|シャンブレー…君…~
今、どうして僕の代わりに落ちたの?▼~
:[シャンブレー]|いや、なんかさ…~
俺、お前に庇ってもらってばっかりで…▼~
なんか自分が情けなくなっちゃってさ…▼~
悪かったよ、アズール。~
もう俺を庇ったりしなくていいからな!▼~
:[アズール]|もう…これだとせっかく君を~
庇ってきた意味がないんだけど…▼~
…でも、あんなにお湯が苦手だって~
言ってたのに、僕を庇ってくれたんだね。▼~
ありがとう、シャンブレー。▼~
:[シャンブレー]|へへっ。▼~
:[アズール]|このままだと二人とも風邪ひいちゃうから、~
後から温泉にゆっくり入ろうよ。▼~
:[シャンブレー]|ええっ…!?~
で、でも俺…▼~
:[アズール]|そこまで浸かったんなら大丈夫でしょ?~
ちゃんとあったまったほうがいいよ。▼~
それに、みんなで温泉に入ったら~
きっとすごく楽しいからさ。▼~
もちろん、水に濡れた毛は~
ちゃんと乾かしてあげるよ?▼~
:[シャンブレー]|アズール…▼~
…よ、よしわかった!~
俺、温泉に挑戦してみる!▼~
:[アズール]|うんうん。その意気だよ!▼~
**ロラン [#veb10dcf]
***ロラン→アズール [#tfc84244]
:[ロラン]|アズール、少しいいですか?▼~
:[アズール]|ん? どうしたの?▼~
:[ロラン]|あなたは、~
ダンサーになりたいのですよね?▼~
:[アズール]|えぇっ!?~
ど、どうしてそれを…!▼~
:[ロラン]|軍の皆さんの情報を集めていたら、~
偶然小耳に挟みまして。▼~
男性でダンサーを志望している方は~
とても珍しいですよね。▼~
あなたがどんなダンスを踊るのか~
非常に興味があります。▼~
ここで踊って見せてもらえませんか?▼~
:[アズール]|そ、それは…やめとくよ。~
今は戦闘中だしね。▼~
:[ロラン]|確かに今は戦闘中ですが、~
あなたのお母様が踊るのも戦闘中です。▼~
もし、あなたの踊りでオリヴィエさんと~
同じ効果が発生するとすれば、▼~
それは大きな戦力となります。▼~
ですから、今こそ試してみる価値が~
あるのではないでしょうか?▼~
:[アズール]|それは…そうかもしれないけどさ。~
でも…ごめん、やっぱりやめておくよ。▼~
:[ロラン]|何故ですか?~
僕は何か間違ったことを言っていますか?▼~
:[アズール]|そうじゃないけど…~
こんなところで踊りたくないからさ。▼~
:[ロラン]|…こんなところ?~
ここにはどんな悪い条件があるのですか?▼~
:[アズール]|えっ…だ、だって…~
ロランが…見てるから…▼~
:[ロラン]|そうですか…~
僕が見てるという条件が嫌なのですね。▼~
ですが、あなたは~
ダンサーになりたいのですよね?▼~
それなら、どうして~
人に見られるのを嫌がるのですか?▼~
:[アズール]|どうしてって…▼~
:[ロラン]|アズールの思考がわかりません。~
教えてもらえませんか?▼~
:[アズール]|それは…ほら…▼~
:[ロラン]|なんですか?~
どうぞ、答えてください。▼~
:[アズール]|は、恥ずかしいからだよーーーー!!▼~
:|'''(アズール退場)'''
:[ロラン]|…何故恥ずかしがるのでしょう?~
ダンサーになりたいのに…▼~
これは、もう少し調べを進める~
必要がありそうですね。▼~
逃がしませんよ…アズール。▼~
***アズール→ロラン [#v771414b]
:[アズール]|はぁ…良かった。~
無事にロランから逃げられたみたいだ。▼~
:|'''(ロラン登場)'''
:[ロラン]|そうはいきませんよ。▼~
:[アズール]|うわっ!?▼~
:[ロラン]|さあ、捕まえました。~
観念して話してください。▼~
何故、この場で僕に見られて踊るのが~
恥ずかしいのですか?▼~
:[アズール]|そ、そんなこと言われても…▼~
どうして恥ずかしく思うのか、~
自分でもよくわからないんだ。▼~
:[ロラン]|わからない…?~
ご自分の考えがわからないというのですか?▼~
:[アズール]|うん…僕の踊りを見てほしい、~
みんなを笑顔にしたいって気持ちと、▼~
上手く踊れなかったらどうしようとか、~
男のくせにって笑われたらどうしようとか、▼~
そういう感情がいつも~
一緒に出てきちゃって…▼~
自分でもどうしたらいいのか…~
わからなくなるんだ。▼~
:[ロラン]|なるほど…つまり自分が~
傷つくのを恐れているのですね。▼~
:[アズール]|…!!▼~
:[ロラン]|ようやく腑に落ちました。▼~
:[アズール]|そうか…僕も言われて気がついたよ。~
そういうことだったんだね。▼~
:[ロラン]|本気でやっていることを~
馬鹿にされれば、確かに人は傷つきます。▼~
ですから、~
それを恐れて本心を隠し…▼~
恥ずかしいと言って逃げてしまう心理も、~
僕は理解できるつもりです。▼~
ですが…それではいつまで経っても~
前に進めませんよ?▼~
:[アズール]|…………▼~
:[ロラン]|怖いかもしれませんが、▼~
少しずつ皆さんに踊りを~
見せていってはどうでしょう?▼~
ここには、あなたの夢を笑ったり~
馬鹿にしたりする者はいませんよ。▼~
もちろん…僕もです。~
僕も、あなたの夢を応援しています。▼~
:[アズール]|ロラン…▼~
…ありがとう。▼~
そんな風に言ってもらえると、~
なんか嬉しいな…心が軽くなったよ。▼~
:[ロラン]|それなら良かったです。▼~
ではアズール、~
僕に踊りを見せて下さいますね?▼~
:[アズール]|うん!▼~
…と言いたいところだけど、~
やっぱり、後でいい?▼~
僕たち、さっきから敵に~
囲まれちゃってるような気が…▼~
このままだと、~
二人とも危ない…よね?▼~
:[ロラン]|僕としたことが迂闊でした…~
おしゃべりが過ぎましたね。▼~
:[アズール]|まずはこいつらを倒すことにしよう!~
この話の続きはそれからだよ!▼~
:[ロラン]|ええ、そうしましょう!▼~
*ブレディ [#q26cf6ab]
**ジェローム [#r2796f03]
***ブレディ→ジェローム [#h8d63634]
:[ブレディ]|へぇ、こういうもんもあるのか…~
ふーん…▼~
:|'''(ジェローム登場)'''
:[ジェローム]|おい、戦闘中に何を読んでいる?~
随分と派手な色彩の書物のようだが…▼~
:[ブレディ]|あぁ、これか?~
アンナ商会の商品冊子だ。▼~
:[ジェローム]|商品冊子…?▼~
:[ブレディ]|無料で配布されてるやつみたいだ。~
温泉地の入り口で手に入れたんだよ。▼~
すげーんだぜ、これ。~
いろんな種類のものが何でも載ってやがる。▼~
:[ジェローム]|!! 何でも?~
…では、仮面も載っていたりするのか。▼~
:[ブレディ]|仮面? お前どんだけ仮面買うんだよ。~
まぁいいや、ちょっと待てよ…▼~
ほら、あったぜ。~
このページだ。▼~
:[ジェローム]|…礼を言う。▼~
ほう…種類が豊富だな。~
それに、この仮面はなかなか…▼~
:[ブレディ]|なんだ、お前もこの冊子気に入ったのか?~
どれどれ…▼~
お、この仮面と一緒に写ってる~
首飾り、いいな。▼~
上品かつ繊細な紋様があしらわれてて、~
茶会に出るときなんかにもってこいだ…▼~
:[ジェローム]|それなら、別ページに大きく特集記事として~
掲載されていると書いてあるぞ。▼~
:[ブレディ]|!! マジかよ!~
ちょっとめくっていいか?▼~
:[ジェローム]|ああ、構わん。▼~
:[ブレディ]|悪ぃな、見てる最中によ。~
お、このページか。▼~
…これ、いいな。お前、どう思う?~
俺に似合うと思うか?▼~
:[ジェローム]|そうだな…なかなか似合いそうだぞ。▼~
:[ブレディ]|そ、そうか!~
…買っちまうかな?▼~
:[ジェローム]|値も妥当だし、~
良い買い物なのではないか?▼~
それより、~
ページを戻してもいいか。▼~
:[ブレディ]|おう、~
さっきの仮面のページだな。▼~
:[ジェローム]|この仮面…どう思う?▼~
:[ブレディ]|悪くねぇな…彩色がシンプルな割に、~
こだわりを感じるぜ。▼~
カッコ良くていいんじゃねーか?▼~
:[ジェローム]|やはりお前もそう思うか…▼~
:[ブレディ]|…ま、迷うぜ。▼~
:[ジェローム]|あ、あぁ…そうだな。▼~
***ジェローム→ブレディ [#e20e6eb1]
:[ブレディ]|おい、ジェローム!~
頼んでおいた商品がもう届いたぜ!▼~
:[ジェローム]|なんだと!?~
ず、随分と早いな。▼~
:[ブレディ]|こんなところまで届けてくれるなんて~
さっすが、アンナ商会だよなぁ。▼~
:[ジェローム]|しかも、戦闘中なんだがな…▼~
:[ブレディ]|お! やっぱりこの首飾り、~
すげえカッコいいな!▼~
俺の髪の色とも合ってるし、~
へへっ、惚れ惚れするぜ…!▼~
:[ジェローム]|ふむ…この仮面も、書物で見るより~
ずっと艶やかで良い光沢だ…気に入った。▼~
:[ブレディ]|それにしても、戦いの場とはいえ~
温泉地で買い物が楽しめるなんてな…▼~
:[ジェローム]|これで周囲に敵さえいなければ、~
ただの観光に来ただけのようだ。▼~
:[ブレディ]|何だ? 珍しいな。~
お前がそんなこと言うの。▼~
確かに、こんな場所にいると~
ちょっとだけ…戦いのこと忘れちまうな。▼~
今までもずっと、平和な世界に~
いたように錯覚しちまう…▼~
:[ジェローム]|そう…だな。私も同意見だ。~
あまり好ましいことではないが…▼~
それにしても、俺たちの意見が~
ここまで合うのは珍しいな。▼~
:[ブレディ]|確かに、普段は俺とお前って~
反りが全然合わねぇしな…▼~
ま、お互い積極的に周りと話すような~
性格してねぇからだろうがな。▼~
:[ジェローム]|まぁ、そうだな。▼~
:[ブレディ]|まぁこの温泉地ののんびりした雰囲気が~
そうさせてるのかもしれねぇな。▼~
:[ジェローム]|…だがお遊びはここまでにするか。~
そろそろ奴らの相手をしなければ。▼~
:[ブレディ]|そうだな…~
早いとこ敵を倒して、▼~
のんびり湯に浸かった後は、~
食事でも楽しんでくか!▼~
:[ジェローム]|…それはいい案だ。▼~
では、行くぞ!▼~
:[ブレディ]|上等だ!▼~
**マーク男 [#w2806503]
***マーク男→ブレディ [#d01e7072]
:[ブレディ]|おい、マーク。~
お前まだ記憶が戻んねぇのか?▼~
:[マーク]|そうですね…~
今のところは、まだ。▼~
:[ブレディ]|そうか…~
なんとか戻るといいけどよ。▼~
何か記憶の戻りそうなことは試したのか?~
ショック療法とかどうだ?▼~
:[マーク]|それは何度も試しましたよ~!▼~
高い所から落ちてみたり、~
頭を何かにぶつけてみたり!▼~
でも、いつも何にも思い出せないんです!~
毎回頭が痛くなって終わるんですよ。▼~
:[ブレディ]|それは…ちょっと衝撃を加え過ぎじゃねぇか?~
あんまり無茶するなよ?▼~
んじゃ…お、そうだ。~
敵を倒したら温泉に入ってみたらどうだ?▼~
:[マーク]|えっ? なんでですか?▼~
:[ブレディ]|だって温泉って保養地だろ?▼~
何か治るきっかけにでも~
なるかもしれねーからな。▼~
:[マーク]|なるほど、さすが癒しに関しては~
お詳しいブレディさんですね!▼~
:[ブレディ]|温泉には色々と身体に効く~
効能があるから、勉強したんだよ。▼~
:[マーク]|あっ! そういえばさっきその効能が、~
看板に書いてあるのを見ましたよ。▼~
:[ブレディ]|温泉の効能っつーと、~
何があったか…▼~
肩こり、腰の痛み、冷え性…~
そんな感じのもんだよな。▼~
:[マーク]|いえ、僕が見たのはもっと違う感じで…~
ええと…なんでしたっけ…▼~
…あ、思い出しました!~
記憶喪失によく効くって書いてありました。▼~
:[ブレディ]|ちょっ…マジかよ!?~
お前、それ絶対入るべきだろ!▼~
:[マーク]|頭から温泉に突っ込めば~
治るってことですかね?▼~
:[ブレディ]|いや、せめて~
お湯をかぶるとかにしとけよ…▼~
:[マーク]|あっ、そうか!~
ブレディさん、頭いいです!▼~
:[ブレディ]|普通はお前の方法のほうが~
思いつかねーよ。▼~
…んで? その温泉はどこにあんだ?~
さっそく湯をかぶりに行こうぜ!▼~
:[マーク]|ええっ?~
ブレディさんも被るんですか!?▼~
まさかブレディさんにも何か~
取り戻したい記憶がおありで…!?▼~
:[ブレディ]|ちげーよ! お前がかぶりに行くのを~
引率してやるんだよ!▼~
ほら、さっさと行くぜ!▼~
:[マーク]|はい!▼~
***ブレディ→マーク男 [#i973be32]
:[ブレディ]|ったく…その記憶喪失に効く温泉って、~
どこにあんだよ…▼~
:[マーク]|確かに…見つからないですね。~
僕…どこで見かけたのかな…?▼~
:[ブレディ]|これだけ探し回ってんのに~
見つかんねーって、おかしくないか?▼~
:[マーク]|そうですね…もしかして、幻の湯…~
秘湯というやつだったのかもしれません。▼~
:[ブレディ]|なるほど…あり得るな。~
なにせ記憶喪失に効く温泉だ。▼~
そう簡単に見つけられるもん~
じゃねぇってことか。▼~
:[マーク]|困りましたね~! う~ん…~
どうしましょうか?▼~
:[ブレディ]|んなの簡単だろ。敵を蹴散らした後で~
ゆっくり探せばいいんだよ。▼~
:[マーク]|!! すみません…~
僕のせいでご迷惑をおかけしてしまって…▼~
:[ブレディ]|あのな…そんなの別に~
気にすることねぇんだよ!▼~
ここにはお前の記憶を~
取り戻す鍵があるってことだぜ?▼~
お前は俺の…その…仲間だからな!~
協力するのは当然だろーが!▼~
:[マーク]|へぇ…ブレディさんが~
そんなこと言って下さるなんて意外です!▼~
でも僕、すごく嬉しいですよ!~
ありがとうございます!▼~
:[ブレディ]|おう!▼~
:[マーク]|…あ!?~
ありました、ブレディさん!▼~
:[ブレディ]|マジかよ!? もう見つけたのか?~
でかしたぞ、どこだ!?▼~
:[マーク]|はい、向こうの岩場の影です!~
あの看板です、間違いありません!▼~
:[ブレディ]|なになに…~
温泉の効能・保湿効果…って…▼~
おい! ぜんぜん違うじゃねーか!~
記憶喪失なんて書いてねぇぞ!?▼~
:[マーク]|え? あれ…? おかしいですね、~
確かにこの看板だったんですが…▼~
あはは、僕としたことが~
読み間違えてたみたいですね~。▼~
:[ブレディ]|はあぁ!?~
なんで都合よく読み間違えんだよ!▼~
…なんだよ…せっかくお前の~
記憶が戻るかと思ったのによ…▼~
:[マーク]|す、すみません…▼~
無意識にそういう効能の温泉を~
求めてしまっていたのかもしれませんね…▼~
:[ブレディ]|ったくよぉ…~
話が巻き戻っちまったぜ…▼~
:[マーク]|あ、でも温泉に入るのは~
それはそれで楽しみですよね!▼~
:[ブレディ]|まぁ…そうだな。よし! マーク!~
とっとと敵、やっつけちまおうぜ!▼~
:[マーク]|はい! やってみせます!▼~
**ロラン [#qb3503d6]
***ロラン→ブレディ [#g8e4c622]
:[ブレディ]|はぁ…▼~
:[ロラン]|どうかしたのですか?▼~
:[ブレディ]|…いや、ついさっきのことなんだけどよ。▼~
負傷した兵士がいたから、~
傷を看てやろうと思って声をかけたんだ。▼~
…そしたらよ、そいつ~
悲鳴を上げて逃げていっちまって…▼~
:[ロラン]|敵だと思われたのですか…?▼~
:[ブレディ]|ああ、恐らくな…▼~
:[ロラン]|まったく酷い話です。▼~
あなたは優しいし、いつも皆さんのことを~
気にかけている素晴らしい人なのに。▼~
:[ブレディ]|ロ、ロラン…!▼~
:[ロラン]|ですが、いかんせん…顔が…▼~
:[ブレディ]|ぐっ!▼~
:[ロラン]|あなたは相変わらず見た目が怖いですし、~
とても聖職者には見えませんよね。▼~
:[ブレディ]|よ、余計なお世話だ…!▼~
そんなこと今更言われなくても、~
わかってんだよ!▼~
:[ロラン]|ここに来てすぐの際も…~
温泉の観光客があなたを見て、▼~
山賊だと思ったなんて~
話をしているのを聞きましたし…▼~
:[ブレディ]|さ、山賊!?~
マジかよ…▼~
:[ロラン]|…す、すみません。もう少し歯に衣を~
着せて発言すべきだったでしょうか。▼~
:[ブレディ]|いや…いい。~
正直に言ってくれて良かったぜ…▼~
どうしたら怖がられなくなるのか、~
ちょっと考えてみることにする。▼~
:[ロラン]|そうですか。~
それは良い考えだと思いますよ。▼~
:[ブレディ]|まぁ顔はもう~
どうしようもねぇからな…▼~
…うーん、性格か?▼~
:[ロラン]|性格だってそうそう簡単に~
変わるものではありませんよ。▼~
ですから、まずは見た目から~
変えてみるというのはどうでしょうか?▼~
:[ブレディ]|だから顔はどうしようもねぇだろ?▼~
:[ロラン]|いえいえ、顔以外でも十分~
見た目に変化をつけることはできますよ。▼~
:[ブレディ]|そうなのか?▼~
:[ロラン]|はい、僕の方でも少し~
検討してみることにしますよ。▼~
:[ブレディ]|ああ、頼むぜ!▼~
***ブレディ→ロラン [#f0ad59da]
:[ロラン]|見た目で怖いところを直すには…~
そうですね、まず姿勢を正してみましょう。▼~
:[ブレディ]|し、姿勢?~
でもよ、これは…▼~
:[ロラン]|ピンと背を伸ばせば礼儀正しい~
好青年に見えるかもしれません。▼~
:[ブレディ]|そ…そうか。▼~
…うぐっ、こ、これでどうだ?▼~
:[ロラン]|…すみません。今の話は無しにしましょう。~
あなたには元の姿勢が似合っています。▼~
:[ブレディ]|なんでだよ!▼~
:[ロラン]|上から目線で睨まれて、~
僕まで恐ろしくなってしまいました…▼~
:[ブレディ]|はぁ…やっぱりそうか。~
前にも同じことを言われたんだよな…▼~
大体、いつも腰を屈めてるのだって、▼~
女や子どもと同じ視線の高さで~
話すためなんだぜ。▼~
:[ロラン]|なんと…!~
そんな理由があったのですね。▼~
でもそうなると姿勢を変えても~
ほとんど効果はなさそうですね…▼~
:[ブレディ]|おい、他にもっといい策はないのかよ?▼~
:[ロラン]|では、髪型を変えてみてはどうでしょう?~
そのツンツン頭は怖いと思うのですが。▼~
それにも何か理由があるのですか?▼~
:[ブレディ]|そうだな…あんまり見かけない髪型にして~
おけば味方から探しやすいと思ったんだよ。▼~
もちろん敵の目につきやすいって~
危険もあるけどよ…▼~
味方から見つけやすかったら、~
早く俺に助けを求められるだろう?▼~
すぐに傷を看てやりてぇからな…▼~
:[ロラン]|なるほど…▼~
:[ブレディ]|だから髪型も変えるわけにはいかねーよ。▼~
:[ロラン]|そうですか…あなたがそこまで~
考えているとは知りませんでした。▼~
ブレディは、まさに聖職者の鑑ですね。▼~
:[ブレディ]|あ…ありがとよ。▼~
:[ロラン]|ですが、そうなると他に変えるべき所が~
思いつきませんね…▼~
結局、あなたはあたなのままが~
一番ということなのかもしれませんよ。▼~
:[ブレディ]|でもよ、このままじゃ~
怖がられたままなんだろ?▼~
:[ロラン]|大丈夫ですよ。あなたはそんなに、~
皆さんのことを大切に思っているんですから。▼~
そのうちきっと皆さんにも~
わかってもらえますよ。▼~
:[ブレディ]|そ…そうか?~
お前に言われるとそんな気がしてくるな。▼~
…うし! ありがとな、ロラン!~
俺はこのままでいることにするぜ!▼~
:[ロラン]|はい。▼~
:[ブレディ]|オラオラオラ!~
俺に癒されてぇヤツはどいつだ!?▼~
:[ロラン]|…あの。▼~
やっぱり、その言葉遣いだけでもなんとか~
したほうがいいかもしれませんよ…▼~
*デジェル [#s9fdd26b]
**シンシア [#c0d51e9c]
***シンシア→デジェル [#vd3893bf]
:[デジェル]|温泉か…いいわね。▼~
油断は禁物だけど…~
たまには休息も必要よね。▼~
:[シンシア]|そうだねー。▼~
デジェルなんか、肩とかこってるだろうし、~
絶対に入った方がいいよ!▼~
:[デジェル]|やっぱりそう思う?▼~
:[シンシア]|そりゃあ思うよ~!▼~
デジェルってさ、戦闘中じゃなくても~
鎧を着てること多いよね。▼~
:[デジェル]|ええ。この鎧は私にとって~
半身のようなものだもの。▼~
それに…着てると落ち着くのよ。~
ほら、未来にいたときなんか、▼~
安心して鎧を外せる時間なんて~
そんなに無かったじゃない?▼~
:[シンシア]|うん…そうだね。▼~
:[デジェル]|とはいえ、こっちに来てからも~
四六時中鎧をつけてるから、▼~
身体に負担をかけてるのは~
確かなのよ。▼~
だから、温泉に入るのは賛成よ。~
戦いが終わったら、みんなで楽しみたいわ。▼~
:[シンシア]|え?▼~
:[デジェル]|どうしたの?~
私、何か変なこと言ったかしら?▼~
:[シンシア]|そんなことないけど、変じゃないのが~
変っていうか…だってデジェルが、▼~
みんなと一緒にああしたい、~
こうしたいって言うのは珍しくない?▼~
:[デジェル]|…え、なによそれ!~
私ってそんなに寂しい女!?▼~
:[シンシア]|寂しいというか、厳しい感じかな?▼~
だってさー、この前も~
二人で手合わせしたとき、▼~
デジェルは倒れたあたしを見下ろして、~
こんなふうに…▼~
…はぁ。▼~
って見下すような顔してたもんね。▼~
:[デジェル]|わ、私そんなに冷たい目してなかったわよ!~
言いがかりはよしてよね!▼~
:[シンシア]|えー、似てたと思うけどなぁ。▼~
:[デジェル]|似てないわよ!▼~
…もう。私だってみんなと何かしたいって~
思うことぐらい、あるわよ。▼~
:[シンシア]|そうなんだー!~
ちょっと意外かも。▼~
:[デジェル]|…▼~
でも、そうね…うん。やっぱり今回は、~
みんなと入るのはやめておくわ。▼~
:[シンシア]|…え? え?▼~
:[デジェル]|気にしないで。~
みんなの後に入らせてもらうから。▼~
:[シンシア]|…ちょ、ちょっとちょっと~!▼~
急にどうしたのさ、デジェル~?▼~
:[デジェル]|ごめんね。~
じゃあ私、戦闘に戻るから。▼~
:|'''(デジェル退場)'''
:[シンシア]|デ、デジェル…▼~
***デジェル→シンシア [#f1d94230]
:[デジェル]|きっと変に思われてしまったわね…▼~
でもやっぱり、私はみんなと…~
シンシアと一緒に温泉に入るわけには…▼~
:|'''(シンシア登場)'''
:[シンシア]|デジェル!▼~
:[デジェル]|シンシア?~
どうしたのよ…▼~
:[シンシア]|ご、ごめんね…デジェル!▼~
:[デジェル]|…な、なんの事かしら?▼~
:[シンシア]|あたし、思い出したよ…~
デジェルが一緒に温泉に入れない理由。▼~
:[デジェル]|理由も何も、~
さっきのはただの気まぐれで…▼~
:[シンシア]|嘘だよ。~
本当は…あたしのせい、だよね?▼~
:[デジェル]|…………▼~
:[シンシア]|あたしに気を遣ってくれたんだよね?~
背中に残ってる傷跡のせいなんでしょ!?▼~
:[デジェル]|そ、それは…▼~
:[シンシア]|目をそらさないで!▼~
昔、屍兵からあたしをかばって~
できちゃった傷…あれを見せると、▼~
またあたしが思い出して辛くなるからって…~
そう思ったんでしょ?▼~
:[デジェル]|…………▼~
そうよ…一緒に入れないのは、シンシアが~
そうやってまた気に病むと思ったから。▼~
:[シンシア]|傷は…まだ痛むの?▼~
:[デジェル]|…いえ、まったく。~
だから安心して。▼~
:[シンシア]|そう、よかった。でも、女の子なのに、~
大きな傷が残っちゃって…▼~
本当にごめんなさい…~
ごめんね…デジェル。▼~
ううっ…ううっ…▼~
:[デジェル]|あんた、何こんなことくらいで~
な…泣いてるのよ!▼~
:[シンシア]|だって…! だって…!~
ううっ…うわああん!▼~
:[デジェル]|も、もう…~
ほんとに泣き虫なんだから…!▼~
そういう風に泣くと思ったから、~
思い出して欲しくなかったのよ…▼~
でもこの事は、今さら気にしちゃいないわ。~
だからほら、顔を上げて。▼~
:[シンシア]|でもっ…でも…!▼~
:[デジェル]|まったく…仕方ないわね、シンシア。▼~
あんたが本当に私の傷を癒したいのなら、~
ひとつだけ方法があるわ。▼~
:[シンシア]|…え! な、なに!?~
あたし、何をすればいいの!▼~
:[デジェル]|シンシアがヒーローになればいいの。▼~
:[シンシア]|え?▼~
:[デジェル]|本当に、あんたが私を余裕で守れるくらい、~
強いヒーローになるの。▼~
そうすればこの傷は、私がみんなのヒーローを~
守った証として、誇らしい勲章になるじゃない。▼~
:[シンシア]|デジェルがあたしを守った…証。▼~
:[デジェル]|私はこんな傷なんかに負けないわ。~
傷は消せないけど、その意味は変えられるもの。▼~
あんたも、本当に申し訳ないと思っているのなら…~
なってよね、みんなのヒーローに。▼~
:[シンシア]|デジェル…▼~
…うん。~
わかった。▼~
あたし、ヒーローになるね。~
誰にも、デジェルにも負けない、最強の!▼~
:[デジェル]|ふふふ。~
まだまだ道のりは長そうだけどね。▼~
期待しないで待ってるわよ。~
私のヒーローさん!▼~
**ノワール [#eb386af8]
***ノワール→デジェル [#n4291afd]
:[ノワール]|う、うぅ…すごい湯気…▼~
大きく息を吸い込むと、~
肺の中まで焼けてしまいそう…▼~
でも、少しでも環境に慣れなくちゃ…▼~
環境の変化についていけないのは、~
自分の体力の無さが原因だもの…▼~
敵と戦闘していない時にでも、~
こうして訓練を続けなくちゃ…▼~
はぁ…はぁ…~
…っ! あっ!!▼~
:[デジェル]|ノワール!?▼~
:[ノワール]|あ、あれ…?▼~
:[デジェル]|ノワール、大丈夫!?▼~
:[ノワール]|デ…デジェル。いつの間に?▼~
:[デジェル]|あなたがフラフラしてるのを見て、~
危なっかしいなと思っていたのよ。▼~
そうしたら案の定、~
倒れちゃったから…▼~
:[ノワール]|あの…助けてくれたの…?▼~
:[デジェル]|え?ええ、まあ…。▼~
:[ノワール]|デジェルが…~
私を、助けてくれた。▼~
:[デジェル]|な、何よ。~
そんなに意外なこと?▼~
:[ノワール]|ご、ごめんなさい…~
そうじゃないけど…▼~
…よくある事じゃないとは~
思ったから…その…▼~
嬉しくて…▼~
:[デジェル]|そ、そんなことないでしょ?!~
…と思ったけど、そうかもしれないわね…。▼~
貴方をこうして手助けしたことって、~
そんなに無かったかもしれないわ。▼~
まぁ…その…仲間だしね。▼~
:[ノワール]|う…うん、ありがとう。~
デジェル…▼~
:[デジェル]|と、とにかく!▼~
少し、風の通る場所に行きましょう。~
立てるかしら?▼~
:[ノワール]|え、ええ、なんとか…~
でも…肩を貸してくれる?▼~
:[デジェル]|もちろんよ。▼~
***デジェル→ノワール [#l7eb1885]
:[デジェル]|身体の調子はどう、ノワール?▼~
:[ノワール]|え…ええ、だいぶ良くなったわ。~
これもデジェルのおかげね。▼~
貴方が見つけてくれなかったら、~
私…死んでたかもしれないわ。▼~
:[デジェル]|大げさよ。▼~
湯船で溺れるのも難しいのに、ましてや~
湯気で死ぬなんて聞いたことがないわ。▼~
:[ノワール]|ほ…本当よね。自分でもそう思うわ。~
足手まといよね…私。▼~
:[デジェル]|べ、別にそこまで言ったわけじゃ…!▼~
:[ノワール]|いいのよ…気にしなくて。~
自分でもわかってるつもりだから。▼~
:[デジェル]|……▼~
やっぱり、~
あなたって面倒くさい人ね。▼~
:[ノワール]|えっ…?▼~
:[デジェル]|本当はね、昔から少しあなたの事、~
苦手だったのよ。▼~
:[ノワール]|…デジェル。▼~
:[デジェル]|普段は弱々しいくせに妙な所で怒り出すし、~
未来にいたときから思う所があったわけよ。▼~
:[ノワール]|ご、ごめんなさい…▼~
:[デジェル]|…だけど今は少しだけ、~
考えが変わってきたわ。▼~
過去に来て、~
あなたと一緒に戦うことが多くなって、▼~
あなたの事がもっと見えてきたの。▼~
:[ノワール]|わ、私の…?▼~
:[デジェル]|だって、あんな暑い中、~
一人でずっと訓練してたんでしょう?▼~
それも、かなりの長時間だったわよね…~
あれじゃ、むしろ倒れて当然だわ。▼~
:[ノワール]|も、もしかして…~
ずっと見てたの?▼~
:[デジェル]|た、たまたまよ! あなたを見かけて、~
いつまでやるのかなって思ってたら…▼~
けど、やっぱりあれは無茶しすぎ。~
無謀な行為は愚行にもなりえるのよ?▼~
:[ノワール]|…う、うん、そうよね。~
ごめんなさい…▼~
:[デジェル]|だから、今度から訓練する時は、~
私もつきあうわ。▼~
:[ノワール]|つきあうって…。~
訓練に? デジェルが?▼~
:[デジェル]|あんなの見ちゃったんだし、~
放っとけないでしょう!▼~
それにあなたのこと、今まで避けてた分、~
もっと理解したいし…▼~
:[ノワール]|デ、デジェル…嬉しい…~
私もデジェルのこと、もっと知りたい。▼~
だから訓練だけじゃなくて、たまには~
こうしてお話にも付き合って欲しいわ…▼~
:[デジェル]|ええ、訓練の邪魔にならない程度…~
少しだけならね。▼~
:[ノワール]|うふふ…~
ありがとう…デジェル。▼~
**ンン [#h157bf91]
***ンン→デジェル [#n9ea12bf]
:[デジェル]|これが温泉…▼~
未来の世界から来た私たちにとって、~
温泉なんて正直ピンと来ない話よね。▼~
:[ンン]|ん…ええと。▼~
:[デジェル]|えっ…あら?▼~
ンン、もしかして温泉に来たことがあるの?~
未来の世界で?▼~
:[ンン]|いえ…その…はい。~
私は行ったことがあるですよ…▼~
:[デジェル]|そうだったのね、ちょっと意外だわ。~
あの世界にまだそんな施設があったなんて。▼~
:[ンン]|その…残念ながら、~
いい思い出ではないのです。▼~
:[デジェル]|…えっ?~
何があったのか、聞いてもいい?▼~
:[ンン]|はい…私、未来の世界で~
武器の調達の護衛として、▼~
どこかの街道の温泉街を通ったです。▼~
でも、お使いの最中だったので、~
行きがけはただ通り過ぎました…▼~
:[デジェル]|…………▼~
:[ンン]|帰りに少し寄れたらいいね、なんて~
仲間たちと話し合っていたのですが…▼~
でも…帰りにそこを通ったときは、~
もう廃墟同然の状態だったのです…▼~
:[デジェル]|っ!!…屍兵ね?▼~
:[ンン]|そうなのです…▼~
行きがけの時、お弁当を分けてくれた~
おばちゃんの旅館もボロボロで…▼~
もう、誰もいなくなっていて…▼~
ふぃ…ううっ…ううっ…▼~
:[デジェル]|ンン…もうわかったから。~
いいのよ、これ以上は言わなくて…▼~
:[ンン]|だから私…~
あの事を思い出しちゃって!▼~
ううっ…ううっ…▼~
:[デジェル]|なら…そうね。~
辛い思い出の上書きをしないとね。▼~
:[ンン]|…?~
上書き、ですか?▼~
:[デジェル]|そう。この温泉にも~
今…屍兵が沸いているわ。▼~
このままでは~
この温泉街も滅ぼされてしまう。▼~
ンンが未来で体験してしまった、~
あの時のように…▼~
:[ンン]|…………▼~
:[デジェル]|だからそうならないよう、~
私たちで屍兵を倒すのよ!▼~
そして、ゆっくり温泉を堪能しましょうよ。▼~
:[ンン]|デジェル…▼~
はいっ! ありがとうなのです!~
今度こそ温泉を救ってみせるのです!▼~
:[デジェル]|その意気よ、ンン!▼~
***デジェル→ンン [#x4aa9486]
:[デジェル]|調子はどうかしら、ンン。▼~
:[ンン]|はい! 順調なのです!~
みんなの温泉は、私が守ってみせるです!▼~
:[デジェル]|うふふ…さっきまでとは別人に見えるほど、~
やる気に満ち溢れているわね。▼~
でも勢い余って、~
温泉を壊したりしないでよ!▼~
:[ンン]|了解なのです!▼~
:[デジェル]|ンン…本当に~
さっきの話は吹っ切れたみたいね。▼~
私も負けてられないわ…!▼~
:[ンン]|デジェルもさっきから~
調子が良さそうなのですよ。▼~
:[デジェル]|ありがとう、ンン。▼~
でもさすがにマムクートの圧倒的な~
パワーには敵わないけどね。▼~
:[ンン]|えへへ…照れるのです!▼~
:[デジェル]|でもマムクートって、圧倒的な力を~
持つとは言われているけれど、▼~
一番すごい所って~
どこなのかしら…?▼~
:[ンン]|それは…たぶん真竜石を使った時の~
守備力だと思います。▼~
:[デジェル]|そうね…▼~
私も守備力には自信がある方だったけど、~
さすがにンンの潜在能力には負けるかも…▼~
:[ンン]|何を言っているのですか、デジェル?▼~
私は別にデジェルと競っているわけでは~
ないのです!▼~
だから私のマムクートとしての力に、~
何なりと頼ってくれればいいのですよ!▼~
:[デジェル]|ンン…~
あなたって子は…▼~
純真でたくましく、それでいて優しい…▼~
それが…本当のマムクート…いえ、~
ンンの強さなのかもしれないわね。▼~
:[ンン]|えっ…?~
デジェル、何か言ったですか?▼~
:[デジェル]|ううん…なんでもないわ。▼~
さぁ、ンン!~
さっさと敵を一掃するわよ!▼~
:[ンン]|はいなのです!▼~
*シンシア [#k182a8e3]
**マーク女 [#zed95bbe]
***マーク女→シンシア [#g23a3430]
:[シンシア]|うぅ、まさか戦闘中に~
怒られちゃうなんて思わなかったよー。▼~
:[マーク]|初めて温泉に来たからとはいえ、~
戦闘中にはしゃぎすぎちゃいましたね。▼~
さすがのマークちゃんも~
ちょっぴり反省です。▼~
:[シンシア]|あれくらい別に~
いいと思うんだけどなぁ。▼~
ちょっとお湯を触りながら~
ちゃぷちゃぷやってただけじゃない!▼~
:[マーク]|ちゃぷちゃぷ程度で済んでいたのは~
最初だけですけどね…▼~
:[シンシア]|そ、そりゃ、~
結局お湯の掛け合いになって、▼~
二人ともびしょ濡れに~
なっちゃったけどさ…▼~
:[マーク]|近くにいた皆さんも巻き込んだのは~
やはりまずかったですね。▼~
:[シンシア]|でも、みんなも案外~
楽しそうにしてなかった?▼~
:[マーク]|え、え~と…そもそも~
遊んでいた内容の問題ではなくて、▼~
まず敵を倒してから、~
ということではないでしょうかね?▼~
:[シンシア]|う~ん…確かにちょっと~
羽目を外してたかもしれないけど…▼~
だからって寄ってたかって女の子二人に~
怒るだなんて、あんまりだよ!▼~
:[マーク]|うーん…確かに。なんで私たちだけが…~
という気にはなりましたが。▼~
:[シンシア]|だからさ、敵を倒した後で…▼~
みんなにイタズラして~
ぎゃふんと言わせちゃおうよ!▼~
:[マーク]|ぎゃふん、ですか…?▼~
:[シンシア]|そう、ぎゃふん!▼~
あたしのヒーローとしてのカリスマ性と~
マークの戦略があれば、▼~
みんなを驚かせるなんて簡単よ!~
名付けて! イタズラヒーロー大作戦!▼~
:[マーク]|その作戦…ヒーローとしてのカリスマ性は~
何か役に立つのでしょうか…?▼~
***シンシア→マーク女 [#ef1869c4]
:[シンシア]|さぁ、マーク!~
作戦を考えるわよ!▼~
:[マーク]|えっ、本当にやる気ですか…?▼~
:[シンシア]|だってマークは戦略の勉強を~
してるんでしょ?▼~
だったら今こそ、その努力の~
成果を活用する時だよ!▼~
:[マーク]|わ、わかりました。~
何事も経験ですからね!▼~
…よーし、やるからには~
マークちゃんは本気でいきますよ?▼~
今こそ、父さんの添削つき~
戦術書の力を借りる時です…!▼~
:[シンシア]|おおっ! 袖口から~
戦術書が出てきたー!!▼~
その取り出し方、~
秘密兵器みたいでかっこいいよ!▼~
:[マーク]|そ、そうですか?~
ありがとうございます!▼~
ふふふ…~
実はこちらにも、もうひとつ…▼~
:[シンシア]|おおー! 逆の袖口から~
全く同じ戦術書が出てきたー!!▼~
…って、何で同じの二冊持ってるの?~
片方いらなくない?▼~
:[マーク]|はっ! そういえばそうですね!~
なぜ私は同じ本を…!▼~
:[シンシア]|…今気付いたんだ…▼~
マークって頭いいのか悪いのか~
いまいちよくわかんないよね。▼~
まぁいいや、それでそれで?~
どんな作戦がいいと思う?▼~
:[マーク]|うーん、そうですね…▼~
では地面がぬかるんでいる所に、~
落とし穴を掘るのはどうでしょう?▼~
:[シンシア]|みんなの足を滑らせて、~
そのままストンと落とすワケね。▼~
いいじゃない、いいじゃない!▼~
:[マーク]|あとはこの湯けむりに紛れて~
張りぼての偽の案内を用意して、▼~
男湯と女湯を逆にしちゃうとか…!▼~
:[シンシア]|あはははっ!!!~
想像しただけで笑っちゃうよ!!▼~
さすがマークだね~!~
あたしには全然考えつかないよ!▼~
:[マーク]|そ、そうでしょうか…~
えへへ…▼~
:[シンシア]|よ~し、じゃあ敵を倒したら~
早速実践に移しましょう…▼~
敵を…倒したら…▼~
:[マーク]|…? どうしたのですか?▼~
:[シンシア]|これ、せっかくだから~
敵に試してみない?▼~
いきなり誰かにやって失敗したら、~
困るでしょ?▼~
:[マーク]|なるほど。確かにそうですね。▼~
敵に試して実用性があるか~
実験するんですね。▼~
それなら…むしろ敵に仕掛けて、~
おしまいにしておきませんか…?▼~
無理に味方のみんなにやって~
怒られるよりも、後味悪くないですし。▼~
:[シンシア]|あっ、そうだね。~
さすがマーク!▼~
:[マーク]|はい、落ち着いて考えれば、~
むしろその方が良いとしか思えません!▼~
イタズラは…~
またいつでも出来ますからね。▼~
:[シンシア]|うん! そうしようマーク!▼~
敵を罠にはめて、あたし達のこと、~
みんなにすごいって認めさせちゃおうよ!▼~
:[マーク]|はい、そうですね!▼~
**ノワール [#s7d56e09]
***ノワール→シンシア [#tc0c2c01]
:[シンシア]|あっ、ノワール!~
ちょうどいいとこに!▼~
:[ノワール]|貴様、戦闘中に何用だ!?▼~
:[シンシア]|わっ!? な…何!?~
なんでいきなりキレてるの!?▼~
あたし、また何かやっちゃった~?▼~
:[ノワール]|あっ…ご、ごめんなさい。~
つ、ついいつものクセで…▼~
ほ…ほら、シンシアって突然~
突拍子もないこと言うでしょ…?▼~
ヒーローになりたいから、~
敵役になってくれ…とか。▼~
だから、つい条件反射で顔合わせた~
直後にキレちゃったみたい…▼~
:[シンシア]|ええーっ!~
そりゃないよ~!▼~
ま、まぁ、確かにノワールには~
いつもお願いばかりしちゃってるし、▼~
時々怒らせちゃったりもするけど…▼~
でも、いくらなんでも~
過程をすっ飛ばしすぎじゃない!?▼~
:[ノワール]|ご、ごめんなさい…~
この通り…許して。▼~
:[シンシア]|も~!▼~
…まぁ、いいや! それより、~
ちょっとノワールにお願いがあって。▼~
:[ノワール]|な、何…?~
ま、まさか…?▼~
:[シンシア]|うん!~
ヒーローの練習なんだけどね。▼~
:[ノワール]|貴様ぁっ!!!~
結局、いつもと同じではないかっ!▼~
おのれ…!~
どこまで我を愚弄するか!!▼~
:[シンシア]|ち、違うって~!~
今回はいつもとちょっと違うんだから~!▼~
:[ノワール]|そ、そうなの…?▼~
:[シンシア]|うん、そうそう!~
だからちょっと落ち着いてよ~。▼~
:[ノワール]|わ、わかったわ…▼~
***シンシア→ノワール [#ae0ecd73]
:[シンシア]|それでね、今度のヒーローはね。~
力で敵をやっつけるんじゃないんだよ。▼~
:[ノワール]|…ち、力じゃない?▼~
:[シンシア]|うん、腕力よりも強いもの…~
それは頭脳!▼~
今度のヒーローは、事件を調べて~
ズバッと犯人を言い当てるの!▼~
:[ノワール]|た…確かに今までとは、~
ちょっと違う感じね。▼~
:[シンシア]|新時代のヒーローに求められるのは、~
強さと勇気だけじゃない!▼~
鋭い感性と洞察力!~
つまり知性なのよ!▼~
う~ん、完璧…!~
どう、格好いいでしょ!?▼~
:[ノワール]|えと…それで…~
私にどうしろと?▼~
:[シンシア]|ええっとね、ノワールには最初の犠牲者の~
女の子の役になってもらおうかと思って。▼~
:[ノワール]|え…?▼~
:[シンシア]|普段は真面目に見えるんだけど、~
実は何人もの男の人と同時に付き合ってて。▼~
しかもキレると何をするかわからない、~
そんな女の子の役よ。▼~
彼女を殺したのは誰か…?▼~
恨みを持つ男性は少なくない…~
誰もが彼女を殺す動機はある…▼~
どう、面白そうでしょ!?▼~
:[ノワール]|ふ…ふ…ふ…▼~
:[シンシア]|…ノワール?▼~
:[ノワール]|ふざけるなぁぁぁっ!~
誰が男を取っかえ引っかえのヒステリー女だ!▼~
:[シンシア]|何もそこまで言ってないよ~!▼~
:[ノワール]|これが落ち着いてられるか!!~
貴様ぁ~演劇でもやるつもりか!!▼~
:[シンシア]|あ…うん。それ、いいかもね!~
後からみんなに見せてあげようよ~!▼~
:[ノワール]|そんなことはいいから~
さっさと敵を倒しにいかんかーーー!!▼~
:[シンシア]|わ~ん!!~
ノワールが怒った~~!!▼~
*セレナ [#o47ba182]
**マーク女 [#q0124bbd]
***マーク女→セレナ [#o6f155a2]
:[セレナ]|ふぅ…さっきの敵、強敵だったわね。▼~
:[マーク]|そうですね。…ふ、ふふふ…~
あははははっ!▼~
:[セレナ]|わっ!?~
び、びっくりした…!▼~
あんた…~
何をいきなり笑い出してるの?▼~
:[マーク]|うふふふっ…ふふっ…▼~
:[セレナ]|ちょっとマーク!~
無視すんじゃないわよ!▼~
戦闘中なんだから空気読みなさいって!▼~
ほら、向こうでクロム様が~
怪訝な顔して見てるわよ!?▼~
:[マーク]|ご、ごめんなさい…!▼~
昨日父さんに聞いた小話を思い出して、~
笑ってしまいまして…!▼~
:[セレナ]|はぁ!? 小話ぃ!?~
今思い出すヒマなんかないでしょ?▼~
まったく、能天気にもほどがあるわ。▼~
:[マーク]|す、すみません…▼~
:[セレナ]|…で、一体どんな話なのよ?~
何がそこまで面白かったの?▼~
:[マーク]|あのですね、素直になれない女の子が~
好きな人に本心を打ち明けられず…▼~
:[セレナ]|ふーん、それで…?▼~
:[マーク]|そのまま好きな人に辛く当たりすぎて、~
恋破れるという失恋話です! あははっ!▼~
:[セレナ]|ちょっと、全然面白くないわよ!~
悲しい話じゃない!▼~
:[マーク]|いえいえ、そういう話も話し方次第で~
面白おかしくなるんですよ。▼~
父さんが言うには、そういう一人語りを~
娯楽にしている異界もあるらしいです。▼~
:[セレナ]|なんだか理解できないわね…▼~
その小話も、~
それで笑えるあんたの性格もね…▼~
でも…あんたのそんな所が~
親しみやすいってことなのかも…▼~
:[マーク]|えっ?▼~
:[セレナ]|だって、あんたほど~
正体不明の人いないでしょ?▼~
記憶喪失だなんて、~
怪しくて当然なのに。▼~
それなのにマークは~
みんなにすごい好かれてるもの…▼~
:[マーク]|…? もしかして、セレナさん、~
何かお悩みなんですか…?▼~
:[セレナ]|べ、別に悩みなんてないわよ…!~
ふ、ふんっ!▼~
:|'''(セレナ退場)'''
:[マーク]|セレナさん…▼~
***セレナ→マーク女 [#he485a0a]
:[セレナ]|はぁ…▼~
:|'''(マーク登場)'''
:[マーク]|セレナさん、悩みがあるなら~
私に教えてくれませんか?▼~
:[セレナ]|マーク…▼~
:[マーク]|安心してください。~
絶対に他の人には言いませんから。▼~
:[セレナ]|うん、ありがとうマーク。~
実はね…▼~
あたしって、やっぱり性格が~
ひねくれてるのかなって思ってるの。▼~
本心と違うことを言って誤解されたり、~
他人の事ズケズケと平気でダメ出ししたり…▼~
だから、みんなからも~
敬遠されちゃってるのかな…って。▼~
:[マーク]|さっき言っていたのは~
そういう意味だったんですね。▼~
でも…ダメ出しするって事は陰口でもないし、~
むしろアドバイスじゃないですか!▼~
:[セレナ]|まぁ、あたしはそのつもりだけど…▼~
:[マーク]|より良くしたいという想いを~
口にしているだけなのに何がダメなんですか?▼~
それで皆さんがセレナさんを悪く思うのなら、~
むしろ反省すべきなのは相手の皆さんの方です。▼~
:[セレナ]|でも正直過ぎる言葉のせいで、~
相手を傷つけているのかもしれない…▼~
:[マーク]|心配には及びません!~
みんなセレナさんの事、大好きですよ!▼~
:[セレナ]|ちょっと適当なこと言わないでよ!▼~
:[マーク]|とんでもない!▼~
とある筋の情報だと、セレナさんは~
人気の出るタイプの女性なんですよ!▼~
特に男性陣から!▼~
:[セレナ]|ええっ…そ、そうなの?▼~
:[マーク]|ええ。いつもは強がっているけれど、~
ふとした時に見せる可愛らしいしぐさ…▼~
怒ってばかりなのに、~
時折覗かせる笑顔…▼~
そういった所に、最近の男性の方々は~
魅力を感じるらしいですよ!?▼~
:[セレナ]|うーん、自分で言うのも何だけど~
すごく面倒な女に思えるけど…?▼~
:[マーク]|雨続きの後にお天気になると、~
余計に嬉しいじゃないですか。▼~
あとお腹が空いた時ほど、お食事が~
おいしくなりますよね。それと一緒です!▼~
:[セレナ]|なるほど…言われてみれば…▼~
…って、あんたの例え話、~
それらしく聞こえるけど、▼~
あたしのことバカにしてるでしょ!?▼~
:[マーク]|そんなことないですっ!~
少なくとも私はセレナさん大好きですよ!▼~
:[セレナ]|もー!! マークったら!▼~
でも…うふふ、元気づけてくれたのね。~
ありがとう…マーク。▼~
**ンン [#r8270991]
***ンン→セレナ [#y0ac8b49]
:[セレナ]|うーん、早く敵を倒して、~
温泉に入りたいわね~。▼~
:[ンン]|はい、本当にそうなのです!~
大きいお風呂、楽しみなのです!▼~
あ、でも…▼~
:[セレナ]|ん…どうしたのよ、ンン?~
顔を赤くして?▼~
:[ンン]|私、外で裸になるなんて~
ちょっぴり恥ずかしいです…▼~
:[セレナ]|んー、確かにそうね…~
もしかしたら覗きが出るかもしれないわね。▼~
:[ンン]|の、覗きですか!?▼~
それは放っておけないのです!~
二人で退治するのです!▼~
:[セレナ]|そんなチンケな小悪党を相手にするなんて、~
あたしのガラじゃないけど…▼~
でも自分が入った時に覗かれたくないしね。~
何か対策を考えておく?▼~
:[ンン]|はいです!▼~
:[セレナ]|ンンは何かいい作戦とかある?▼~
:[ンン]|それなら…~
囮作戦が有効だと思います。▼~
:[セレナ]|囮ってことは先に二人でお湯に浸かるって事?▼~
裸で戦うなんて無理よ!?~
結局見られちゃうじゃない!▼~
:[ンン]|ああ~、たしかにそうですね…~
う~ん、どうしましょうか。▼~
:[セレナ]|裸だと恥ずかしい…~
裸でないと囮にならない…▼~
…そうだ!~
いいことを思いついたわ。▼~
ンンが囮になって、犯人が来た瞬間、~
竜に変身するのよ!▼~
そうすれば恥ずかしくないでしょ?▼~
:[ンン]|ああ、たしかにそうです!~
それは妙案なのです!▼~
:[セレナ]|よーし、乗ってきたわ!~
何か良いアイディアが浮かびそうね!▼~
続けて考えましょう!▼~
:[ンン]|了解なのです!▼~
***セレナ→ンン [#bd98b515]
:[ンン]|さっきの作戦なのですが…▼~
:[セレナ]|ああ、囮作戦よね?▼~
:[ンン]|よくよく考えると、~
セレナは恥ずかしくないのですか?▼~
:[セレナ]|え? あたしは~
別にお湯に浸かってないわよ。▼~
影に隠れてンンに近づく犯人を見ているわ。~
待ち構えてるから服は着たままよ?▼~
:[ンン]|ええーっ!?~
じゃあ裸になるのは私だけですか!?▼~
それは嫌なのです!!!~
セレナはズルイのです!!!▼~
:[セレナ]|え~?~
もう~、ワガママなんだから。▼~
:[ンン]|どっちがですか!▼~
:[セレナ]|それにしても…~
覗きなんて屍兵よりも弱っちいでしょうに。▼~
なんでそいつを捕まえる事に~
こんなに考え込まなきゃならないのかしら…▼~
:[ンン]|相手によって何を守るのかが~
違うからそうなるのです。▼~
屍兵は倒すことが重要ですし、~
覗きには覗かれないことが重要なのです。▼~
:[セレナ]|なるほどね…覗かれるかどうかで~
勝負が決まってしまうから、▼~
この戦いは最初からあたし達女子は~
不利ということになるのね…▼~
:[ンン]|苦しい戦いですが…~
セレナ、お互いがんばるのです!▼~
:[セレナ]|ええ、そうね!▼~
:[ンン]|…▼~
:[セレナ]|…▼~
:[ンン]|ところでセレナ…~
私たち、一体何と戦っているのでしょう…?▼~
:[セレナ]|えと…想像上の覗き…▼~
:[ンン]|ちょっと空しい気がしませんか…?▼~
:[セレナ]|うん、同じく…▼~
*ジェローム [#b7b1ec83]
**シャンブレー [#sd3e3bdf]
***シャンブレー→ジェローム [#me44f026]
:[シャンブレー]|うぅ、湯気がすごいな…~
嫌だ嫌だ、水気は嫌だ…▼~
:[ジェローム]|…温泉地なのだから。~
水気は仕方がないだろう。▼~
…ん?~
おい、なんだそれは。▼~
:[シャンブレー]|え…?~
なにってなんだ?▼~
:[ジェローム]|後ろだ。▼~
:[シャンブレー]|後ろ?~
…って、ええっ!? さ、猿だ!!▼~
しかも、いっぱいいる!!~
な、なんでだよ!?▼~
:[ジェローム]|山から続々と降りてきているな…▼~
お前の後ろで~
猿軍団が出来上がりつつあるぞ。▼~
:[シャンブレー]|ひいぃ!~
なんで俺の周りに集まるんだよ!?▼~
:[ジェローム]|お前のことを仲間の猿だと~
思っているんじゃないか?▼~
:[シャンブレー]|ちっ…違うよ!~
俺はウサギだ、猿じゃない!▼~
:[ジェローム]|だが、猿がお前の背中を~
毛づくろいし始めているようだが。▼~
:[シャンブレー]|わ!? ほ、ホントだ!~
痛ててて! や、やめろよ…!▼~
:[ジェローム]|なかなか珍しい光景だな。~
猿がウサギを毛づくろいするとは。▼~
ふむ、これはなかなか…~
愛らしい光景だな。▼~
:[シャンブレー]|いや、そんなことで感心してないで~
助けてくれよジェローム!!▼~
:[ジェローム]|助ける…? 何故だ?~
こいつらはお前に懐いているようだぞ。▼~
:[シャンブレー]|ちっとも嬉しくないって!~
い、痛い! 痛いって、うわ!!▼~
耳を引っ張るな!~
引っこ抜けたらどうしてくれるんだ!!▼~
:[ジェローム]|…仕方がない。~
今、追い払ってやろう。▼~
:[シャンブレー]|た、助かるよ…あっ!?▼~
:|'''(ジェローム素顔になる)'''
:[ジェローム]|うぬっ…!?▼~
:[シャンブレー]|ああっ! 猿が、ジェロームの~
仮面を取って逃げていった…!▼~
***ジェローム→シャンブレー [#deed5e5d]
:[シャンブレー]|ジェロームの仮面を持った猿、~
どこに行ったんだ? 見当たらないな…▼~
:|'''(ジェローム登場)'''
:[ジェローム]|あちらにはいないようだ。▼~
:[シャンブレー]|こっちにもいない…って、あれ?~
お前なんで仮面してるんだ?▼~
:[ジェローム]|これは、いざという時のために~
用意してあった予備の仮面だ。▼~
:[シャンブレー]|同じ仮面がいくつもあるなら、~
取り返さなくてもいいんじゃないか?▼~
:[ジェローム]|何を言う。あの仮面は~
材質がこれよりも良い一級品だ。▼~
猿に渡すにはあまりにも惜しい…▼~
:[シャンブレー]|そうなのか…そんなに違うようには~
見えないけどな…▼~
:[ジェローム]|あまり仮面をじろじろ見るな。~
材質が良くないのがばれる。▼~
それより…お前が猿の仲間だと~
思われていることを利用して、▼~
どうにかできないものだろうか…?▼~
:[シャンブレー]|えっと、そうだなぁ…▼~
あ…いけるかも!▼~
ジェロームが俺を人質に~
取ってみるっていうのはどうだ?▼~
:[ジェローム]|猿に、仲間の命が惜しければ~
仮面を返せと脅しをかけるのか?▼~
しかし、猿の言語なんぞわからんぞ。~
それに動物を交渉なと無理だ。▼~
:[シャンブレー]|いやいや猿は意外に賢いって聞くぜ。~
計算とかもできるらしいし。▼~
交渉もなんとかなるんじゃないか?~
他に案も無いだろ?▼~
:[ジェローム]|そうだな…~
では試してみるしかないか。▼~
…! 見ろ! さっきの猿だ!~
仮面を持っているぞ!▼~
こっちへ来い、シャンブレー!▼~
:[シャンブレー]|よ、よし!▼~
:[ジェローム]|いいか貴様らよく聞け。~
この猿は人質だ。▼~
その仮面を返さないと、~
こいつの命は無いぞ!▼~
:[シャンブレー]|たーすけてくれー…▼~
:[ジェローム]|お、仮面を持ってきたぞ…!▼~
こんな茶番に引っ掛かるとは~
猿の知能もたかが知れているな。▼~
よしよし、そうだ。こちらへ持って来い。~
よし…仮面は取り戻したぞ!▼~
:[シャンブレー]|やったぁ!~
人質作戦成功だな!▼~
…って、うわぁああっ!!▼~
ぎゃあーーっ!!!!▼~
:[ジェローム]|シャ、シャンブレー!!▼~
:[シャンブレー]|痛てええぇ…あ、あの猿たち~
俺が猿じゃないって気づいたら、▼~
思いっきり顔を引っ掻いて~
逃げやがって…!▼~
:[ジェローム]|だ、大丈夫か…?~
だが、おかげで仮面は取り戻せた…▼~
助かったぞ…シャンブレー。▼~
:[シャンブレー]|それは良かったぜ…▼~
けど、猿って怖いんだな。~
絶滅するかと思った…▼~
:[ジェローム]|す、すまない…▼~
:[シャンブレー]|まぁ…いいってことさ。~
俺たち仲間だし、な?▼~
:[ジェローム]|そうか…ありがとう、シャンブレー。~
お前は仮面の恩人だ。▼~
*ギャンレル [#w47f585d]
**エメリナ [#wa6b908f]
***エメリナ→ギャンレル [#l4d31ba2]
:[ギャンレル]|よう、エメリナ。▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|オレのことなんざ、~
見たくもねぇってか?▼~
:[エメリナ]|そんな…こと…ない。▼~
:[ギャンレル]|そ、そうか…~
まぁ…いい。▼~
同じ隊にいても、こうして顔を~
突き合わせんのは、そんなに無いからよ。▼~
ちょっとばかし、話いいか…▼~
:[エメリナ]|…うん。▼~
:[ギャンレル]|すまねぇ…戯言だと思って~
聞き流してくれりゃーそれでいい。▼~
…オレはな、~
許してもらおうとは思っちゃいねぇのよ。▼~
あの時は、ああするしかなかったって…~
そう思ってるからよ。▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|オレはオレの正義を貫いただけで、~
お前は勝手に死を選んだって話だろ?▼~
違う…か?▼~
:[エメリナ]|あなた…いうこと…~
よく…わから…ない。▼~
:[ギャンレル]|そりゃそうだよな…すまねぇ…▼~
:[エメリナ]|あやまって…ばかり…▼~
:[ギャンレル]|そ、そんなことはねぇ…!~
オレは別に反省なんてしてねぇんだよ!▼~
反省はしてねぇ…だってしようもねぇからよ。~
だがな、後悔がねぇかって言われりゃ…▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|いや…なんでもねぇ。~
聞かなかったことにしてくれ。▼~
今のは…忘れてくれ。▼~
:|'''(ギャンレル退場)'''
:[エメリナ]|…………▼~
ぎゃん…れる…▼~
***ギャンレル→エメリナ [#d45d01f0]
:[ギャンレル]|!!~
エメリナ…▼~
その…今日はよく会うな…▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|ええと…その…オレは…~
お前と話がしたいわけじゃねぇ。▼~
だから…今から言うことは…~
ただの独り言だ。▼~
:[エメリナ]|…?▼~
:[ギャンレル]|後悔…~
そう、後悔はオレにだってあるさ…▼~
結局、オレのやったことと言えば、~
屍の山を築いたことぐらいのもんだ。▼~
あげくその上で、~
何も変えられずに終わっちまった…▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|変えられると思ったんだ。~
オレの、この手で…全てをよ…!▼~
だけどよぉ、今のオレの手からは~
血の臭いしかしねぇ。▼~
洗っても洗っても…~
消えやしねぇんだ。▼~
昔はそんなもん無かったんだ!~
いや…気にしちゃいなかっただけか?▼~
でもよ、今は…くそっ…~
オレは…オレは一生、このままなのか?▼~
この血なまぐせぇ臭いから逃れるこたぁ、~
できねぇってのかよ?▼~
それだけのことをしてきたってこたぁ、~
わかってる…だけどよ…!▼~
:[エメリナ]|…………▼~
よし、よし…~
なかない、で…▼~
:[ギャンレル]|な、何しやがる!~
人の頭撫でやがって…!▼~
:[エメリナ]|…あなた…だいじ…▼~
:[ギャンレル]|…なんだって?▼~
:[エメリナ]|あなた…なかま…▼~
だから…なかない…で…▼~
:[ギャンレル]|エメリナ…!~
く、くそっ…、な、泣いてなんかねぇ!▼~
オレが泣く意味なんてねぇだろうがよ!~
オレは…っ! オレは…!▼~
ううっ…!~
ち、ちきしょおぉ…っ!▼~
:[エメリナ]|……▼~
きっと…かわれる…~
あなたは…▼~
わたし…そう…しんじてる…~
だから…だいじょうぶ…▼~
だいじょうぶだよ…▼~
*コメント(誤字・脱字報告) [#y107c0ce]
#comment
終了行:
#contents
*クロム [#ld198252]
**エメリナ [#m570e86b]
***クロム→エメリナ [#z38d347a]
:[クロム]|姉さん、調子はどうだ?▼~
:[エメリナ]|すこ…し…つかれた…▼~
:[クロム]|そうか…▼~
やはり慣れない戦いの連続では、~
休まるものも休まらない…か。▼~
だが見ての通り、ここは湯治場だ。▼~
戦いの後にお湯に浸かれば、~
きっと疲れも癒えるはずさ。▼~
:[エメリナ]|とう…じば?▼~
:[クロム]|ああ。暖かい湯に浸かって、~
身体を休める場所のことだ。▼~
しかもただのお湯ではなく、▼~
病気や怪我が治りやすくなるとも~
言われているんだ。▼~
まるで魔法みたいだろう?▼~
だから、入れば姉さんの回復も~
きっと早まるはずだ。▼~
:[エメリナ]|おゆ…あたたかい…▼~
:[クロム]|ああ、そうさ。~
温かいんだ。▼~
…そうだ姉さん、~
覚えてるか?▼~
俺が小さかった頃、~
城の風呂でおぼれかけたのを。▼~
そこに姉さんが助けに来てくれて…▼~
:[エメリナ]|わから…ない…▼~
…ごめん…なさい。▼~
:[クロム]|…いや、気にしないでくれ。~
ゆっくり思い出していけばいいさ。▼~
:[エメリナ]|…で…も…▼~
:[クロム]|でも?▼~
:[エメリナ]|…ここ…すき。~
あたたかい…いいにおい…▼~
:[クロム]|そうか、~
気に入ってくれたのなら良かった。▼~
なら姉さんにゆっくりしてもらうためにも、~
早く敵を片付けないとな!▼~
***エメリナ→クロム [#a3fcbbbf]
:[クロム]|姉さん、この場所が~
気に入ったみたいだな…▼~
:[エメリナ]|ここ…あたたかい…~
きもち…やすらぐ…▼~
:[クロム]|…………▼~
姉さん、~
ひとつ相談があるんだ。▼~
:[エメリナ]|そう…だん?▼~
:[クロム]|ああ。~
もし、姉さんが望むなら…▼~
この場所に残って、~
身体を休めることに専念しないか?▼~
:[エメリナ]|…?▼~
:[クロム]|本当は…平和を愛する姉さんを~
戦いに巻き込むことが心苦しかったんだ。▼~
もちろん、姉さんとはずっと一緒にいたい。~
俺の手の届く所で…傍らで守り続けたい。▼~
でも…このまま俺と一緒にいたら、~
姉さんも戦いの連鎖から逃れられない。▼~
:[エメリナ]|………▼~
:[クロム]|だから…姉さんがもし戦いを嫌い、~
ここに残ることを選ぶなら…▼~
:[エメリナ]|くろ…む…?~
ないてる…の?▼~
:[クロム]|っ…▼~
いや、違う…これは…▼~
:[エメリナ]|わたし…いっしょに…いたい…▼~
:[クロム]|ね、姉さん! しかし…!▼~
:[エメリナ]|みんなの…くろむの…~
ちから…なりたい。▼~
たたかわなくていい…せかい…~
つくる…ため…▼~
くろむの…ため…▼~
だから…ずっと…いっしょ…▼~
:[クロム]|ね、姉さん…姉さん!~
うっ…くっ。▼~
:[エメリナ]|…くろむ…ないてる?~
…かなしい…の?▼~
あたま…なでる…から~
もう…なかない…で?▼~
:[クロム]|ありがとう…姉さん。~
やはり姉さんにはかなわないな…▼~
姉さん…俺はもう一度この剣に誓う。~
今度こそ姉さんを守り抜く!▼~
そして姉さんの望む平和を掴むと!~
だからそれまで一緒にいよう!▼~
何があってもずっと一緒にいよう!▼~
:[エメリナ]|う…ん…▼~
*リズ [#f8836f88]
**エメリナ [#f0252a0a]
***エメリナ→リズ [#yb3e8f32]
:[リズ]|ねーねー、お姉ちゃん。▼~
:[エメリナ]|…りず?▼~
:[リズ]|あのね、この戦いが終わったら、~
一緒に温泉入ろうよ。▼~
昔みたいに、背中流しっこしたり、~
どっちが長く潜っていられるか競争したり!▼~
ここ広いから、泳いでも大丈夫だよね。▼~
あ、お行儀悪いって言われるから、~
お兄ちゃんには内緒だよ?▼~
:[エメリナ]|くろむ…~
いっしょ…に…はいら…ない?▼~
:[リズ]|ええっ?~
お兄ちゃん?▼~
ダメダメ! いくらお兄ちゃんでも、~
男の人と一緒にお風呂なんてぜーったい嫌!▼~
:[エメリナ]|だめ…~
ざん…ねん…▼~
:[リズ]|子どもの頃はともかく、~
わたしだってもう大人なんだし!▼~
だから勝手にお兄ちゃんを誘ったり~
しちゃダメだからね?▼~
お兄ちゃんのことだもん、~
お姉ちゃんに誘われたら、▼~
『ああ、わかった! すぐ行く!』~
とか言って、▼~
そのまま女湯に~
突撃してきそうな気がするし!▼~
:[エメリナ]|…りず…ものまね…じょうず…▼~
:[リズ]|あはは! そう?▼~
…とにかく、戦いが終わったら~
わたしとふたりで温泉だからね!▼~
約束だよっ!▼~
***リズ→エメリナ [#b96b58b0]
:[エメリナ]|りず…▼~
:[リズ]|あっ、お姉ちゃん!~
どうしたの?▼~
温泉、待ちきれなくなっちゃった?▼~
:[エメリナ]|りず…くろむ…きらい?▼~
:[リズ]|ええっ!? なんで!?▼~
…あっ、さっき温泉に一緒に~
入らないって言ったから?▼~
安心して。~
わたし、お兄ちゃんのこと大好きだよ。▼~
:[エメリナ]|だい…すき?▼~
:[リズ]|うん。前にお姉ちゃんが、その…~
死んじゃったと思った時ね…▼~
わたし、毎日毎日ずっと泣き続けて…~
なんかもうボロボロになっちゃって…▼~
このまま生きてても…って、~
そんなことまで考えちゃって。▼~
でもね、そんな時ずっと側にいてくれたのは、~
やっぱりお兄ちゃんだったの。▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[リズ]|ほんとは自分だって悲しくて、泣きたくて、~
仕方なかったはずなのにね。▼~
でも、お兄ちゃんはそれを我慢して、~
わたしのことを支えてくれた…▼~
:[エメリナ]|くろむ…やさしい…▼~
:[リズ]|でしょでしょ?▼~
それにね…~
わたし、この前見ちゃったんだ。▼~
夜、お姉ちゃんのお見舞いから戻ってきた~
お兄ちゃんがね、▼~
『姉さん…良かった…良かった…』~
って、ひとりで泣いてたの。▼~
その時、お兄ちゃんがこれまでずっと~
我慢してた涙が、やっと解放されたって、▼~
お兄ちゃんがやっと悲しみから~
救われたって…そう思ったんだよ?▼~
だから…お姉ちゃんが、生きててくれて、~
わたし、ほんとに…うれし…▼~
:[エメリナ]|りず…ないてる…の?▼~
:[リズ]|う、ううん…ぐすっ。~
これはお兄ちゃんの涙を思い出してたら、▼~
ちょっともらい泣きしちゃっただけ…~
でも…これ、嬉しい涙だから。▼~
:[エメリナ]|うれしい…ときの…なみだ?▼~
:[リズ]|うん! そうそう!▼~
:[エメリナ]|りず…くろむ…~
わたし…も…だいすき。▼~
:[リズ]|ありがとう! わたしも、~
お姉ちゃんが大好きだよ!▼~
でも、お風呂は一緒に入らないからね!~
そこは譲れないんだからねっ!▼~
:[エメリナ]|ざん…ねん…▼~
*ルキナ [#k65b200b]
**セレナ [#n9680807]
***セレナ→ルキナ [#t5e43501]
:[セレナ]|はぁ…▼~
:|'''(ルキナ登場)'''
:[ルキナ]|あら…どうしたんですか、セレナ。~
ため息なんかついて?▼~
:[セレナ]|あ、ルキナ…▼~
こうして静かに湯けむりを見ていると~
癒されるような気がしたのよ。▼~
:[ルキナ]|確かに…そうですね。▼~
:[セレナ]|あんたには言うまでもないけど、▼~
あたしたちのいた未来の世界って…~
本当に大変だったじゃない?▼~
:[ルキナ]|はい…▼~
:[セレナ]|だからね、~
最初にこの世界に来た時、思ったのよ。▼~
実際、母さん達よりもあたしたちの方が~
苦労してるんじゃないかなって。▼~
ほら、伝説とか武勇伝なんて、~
後から尾ひれが付くものだし。▼~
:[ルキナ]|…………▼~
:[セレナ]|でも、この時代に来てよくわかった。▼~
母さん達は聞いていた以上にすごい人で、~
もの凄く苦労して頑張ってたんだって。▼~
:[ルキナ]|そうですね…~
私もそう思います。▼~
私たちはまだまだです…~
本当に子どもだなと痛感させられます。▼~
:[セレナ]|はぁ? 何言ってんのよ。~
ルキナは違うわよ、あんたは別格だわ。▼~
:[ルキナ]|えっ?▼~
:[セレナ]|だって聖王の血を引いているだけあって、~
強いし賢いし、カリスマ性もあるじゃない。▼~
:[ルキナ]|いえ、そんな…▼~
:[セレナ]|謙遜しなくてもいいって。▼~
:[ルキナ]|あの…ここだけの話ですが…~
私にも辛い時はありますよ。▼~
:[セレナ]|えっ? そうなの?▼~
:[ルキナ]|そうです。聖王の血と…そして~
圧し掛かる皆さんからの期待…▼~
いつも押しつぶされそうになります。▼~
:[セレナ]|ふーん…~
ルキナでも、そういうこと思うんだ。▼~
:[ルキナ]|はい…~
でもあまり重く受け止めすぎず、▼~
自分に与えられた可能性だと~
考えるようにしています。▼~
…もっともこれは、~
お父様に教えられた言葉なんですけどね。▼~
うふふ…▼~
:[セレナ]|ふふっ。なるほどね。▼~
その前向きな発想こそが、~
聖王様の血って感じに思えるわ。▼~
:[ルキナ]|そうですか?~
そうなら私…嬉しいです。▼~
***ルキナ→セレナ [#s74446bd]
:[セレナ]|はぁ…▼~
:|'''(ルキナ登場)'''
:[ルキナ]|またため息ですか?▼~
:[セレナ]|うん、でもあんたの前では、~
もう隠すのを止めようかなって。▼~
:[ルキナ]|あら…何をですか?▼~
:[セレナ]|あたしにだってあるのよ…~
悩みというか、劣等感というか…▼~
:[ルキナ]|劣等感? でもあなたこそ…~
あのティアモさんの娘じゃないですか。▼~
ティアモさんは軍の中でも~
天才と謳われた多才な方。▼~
あなたは、数々の素晴らしい才能を~
彼女から引き継いでいるはずですよ。▼~
:[セレナ]|そうね…母さんは確かに天才肌だわ。~
何でもこなしてしまうもの。▼~
でも、あたしは違う…~
あたしは母さんと違ってデキが悪いから、▼~
努力して努力して…~
何とか人並に頑張ってるだけなの。▼~
:[ルキナ]|セレナ…▼~
:[セレナ]|でもみんな、~
あたしの努力は知らずに、▼~
ティアモの娘だから~
これぐらいできて当然って目で見るの。▼~
未来にいた頃は…ずっとそうだった。▼~
必死にバタついてる水面下の足なんて見ずに、~
白い羽根だけを見て綺麗だと言うのよ。▼~
:[ルキナ]|水面の白鳥のたとえ…ですか。▼~
:[セレナ]|どーせ、あたしは生まれ持った~
力なんて何もないのよ…▼~
:[ルキナ]|…ごめんなさい、セレナ。~
私、無神経なことを…▼~
:[セレナ]|ううん、いいのよ。~
ルキナが知っててくれたら、それで…▼~
:[ルキナ]|いいえ。ダメです。▼~
他の人が知らないなら、~
私がはっきりと言っておきます。▼~
:[セレナ]|…えっ?▼~
:[ルキナ]|セレナ、あなたの力はあなたの努力で~
勝ち取ったものです。▼~
ティアモさんは素晴らしい方です。~
でも、あなたはあなたの輝きがある。▼~
それは…未来にいた時から一緒に~
戦ってきた私が認めています。▼~
私はそれをみんなにも認めて欲しいです。▼~
:[セレナ]|ルキナ…ありがとう。▼~
あんたにそう言ってもらえると、~
少し救われた気がするわ。▼~
ね、良かったらまたこうして~
ふたりきりで話しましょうよ?▼~
ほらほら、~
親に対する愚痴とか不満とかさ!▼~
:[ルキナ]|ええっ? お、親に対する不満…!?~
私は特にありませんが…▼~
:[セレナ]|ふーん、面白くないわね…▼~
まぁいいわ、じゃああたしの話を~
聞くだけで許してあげる。▼~
:[ルキナ]|ふふ…仕方ないですね、セレナは。▼~
:[セレナ]|それじゃ、~
まずはこの戦いを終わらせて、▼~
ゆっくり温泉にでも浸かりながら~
語りましょ!▼~
**ノワール [#t584a9d2]
***ノワール→ルキナ [#g8264219]
:[ノワール]|ふははははは!~
この有様はなんだ!▼~
屍兵どものおかげで~
せっかくの温泉が台無しではないか!!▼~
おのれ…奴らめ許すまじ…!~
全員バラバラの粉みじんにしてくれるわ!▼~
:[ルキナ]|はい、そうですね。このままでは~
住民も観光客の皆さんも不安でしょう。▼~
早く敵を退治しなくては…!▼~
:[ノワール]|当たり前だ!~
すぐに片付ける!▼~
どいつもこいつも、~
地獄の釜に放り込んでくれるわ!▼~
…と、その前に、ひとつ聞きたい!!▼~
:[ルキナ]|なんでしょう?▼~
:[ノワール]|…どうしてルキナは、~
私がキレても気にしないの…?▼~
:[ルキナ]|別に、いつものノワールですよね?~
何か変わったことでもあるのですか?▼~
:[ノワール]|ルキナ…もしかして~
私の状態の変化に気づかないの?▼~
わ…私、キレてる時怖いわよね?~
口調とかも露骨に変わっちゃうし…▼~
:[ルキナ]|……?▼~
:[ノワール]|ど、どうしよう…~
まさか本当に…わからないの?▼~
:[ルキナ]|ノワールはノワールですよね…?▼~
あなたの言っていることが~
全然理解できないのですが…?▼~
:[ノワール]|ひぃぃ…!~
こんな人がいただなんて…!▼~
:|'''(ノワール退場)'''
:[ルキナ]|ノ、ノワール!?~
なぜ逃げるんです?▼~
足元滑りやすいですから、~
気をつけないと転びますよ?▼~
ノワール!▼~
***ルキナ→ノワール [#ic909ae2]
:[ルキナ]|あの、ノワール。~
ちょっといいですか?▼~
:[ノワール]|な、なに…?~
神妙な顔をして…どうしたの?▼~
:[ルキナ]|先ほどはごめんなさい…~
あなたは…その…怒っていたのですね。▼~
私、ようやく気づきました。▼~
:[ノワール]|あ…ええと、その…そうだけど、~
別に謝られることではないというか…▼~
勝手に暴走しているのは私だし…~
その…こちらこそごめんなさい…▼~
:[ルキナ]|いえ、私がよく見ていなかったのが~
悪いんです。▼~
ノワールはいつものノワールだと~
思いこんでいました…▼~
ちょっと機嫌が悪いくらいでは~
気づきませんでしたよ。▼~
:[ノワール]|わ、私の場合、ちょっとどころじゃ~
ないと思うんだけど…▼~
でも…ううん。~
ルキナって…昔からそうよね。▼~
周りの人を、常に認めてくれてる。▼~
怒っても失敗しても、~
嫌な事をしても、▼~
良いところだけを見て…~
全部許してくれる子。▼~
:[ルキナ]|…そ、そうですか?~
私は別にそんなつもりは…▼~
:[ノワール]|うふふっ…いいの。~
そこがまた…ルキナの良い所だわ。▼~
自分では無意識のうちに…~
他人を許してくれるんだもの。▼~
:[ルキナ]|何を感謝されているのか~
ちょっとピンと来ないですが…▼~
ノワールのお役に立てているようで~
私も嬉しいです。▼~
:[ノワール]|ルキナ…いつもありがとうね。~
そして…これからもよろしくね?▼~
:[ルキナ]|はい、私の方こそ、~
よろしくお願いします。▼~
**ンン [#wacefd2a]
***ンン→ルキナ [#y33947e9]
:[ルキナ]|その辺は足下が滑りやすくなっています。~
ンン、気をつけてくださいね。▼~
:[ンン]|あっ…はい!~
ありがとうです。▼~
…あっ!!!▼~
:[ルキナ]|危ないっ!~
ンンったら言ったそばから…▼~
:[ンン]|ごめんなさいなのです…▼~
:[ルキナ]|どこかぶつけたりしてませんか?~
膝をすりむいたりとかしてませんか?▼~
:[ンン]|大丈夫、平気なのですよ。~
ルキナが抱えてくれたので無事なのです。▼~
:[ルキナ]|そうですか、良かった…▼~
:[ンン]|それにしても…~
ちょっと不思議なのです。▼~
:[ルキナ]|あら、どうかしましたか?▼~
:[ンン]|ルキナは、たまにそうやって~
私のことを子供扱いしますよね?▼~
普通だったら、そんなことわかってるです!~
…って文句の一つも言っちゃうのです。▼~
:[ルキナ]|そ、そうですよね…~
ごめんなさい。▼~
:[ンン]|いえ、違うのです!~
謝らないでほしいのです!▼~
私が言いたいのは…ルキナにだけは、~
そんな風に思わないということなのです!▼~
:[ルキナ]|え…? そうなんですか?▼~
:[ンン]|はい。私は昔から、しっかりしなくちゃって~
思いながら生きてきたのです。▼~
だから子供扱いされると~
本当はもっとムキになるはずなのですよ。▼~
なのに、ルキナには子供扱いされても~
全然腹が立たなくて不思議なのです。▼~
なんだか逆に、~
構ってもらって嬉しいのですよ。▼~
:[ルキナ]|ふふっ、それなら良かったです。▼~
もしかしたら私が、ンンを妹のように~
思っているからかもしれませんね。▼~
でも…ちょっと嫌だと思ったら~
すぐに言って下さいね。▼~
:[ンン]|全然思わないのです!▼~
むしろルキナは…ンンを~
妹のように思ってくれていたですね!▼~
自分のことながら、腹が立たない~
理由がわかって納得したのです!▼~
***ルキナ→ンン [#f609a561]
:[ンン]|ルキナお姉ちゃん!▼~
:[ルキナ]|え? お、お姉ちゃん!?~
ンン、その呼び方はちょっと…▼~
さすがに恥ずかしいので、~
元に戻してもらえますか?▼~
:[ンン]|えぇー…ルキナ、さっきと~
言っていることが違うのです…▼~
私を妹のように思ってくれていたというのは~
嘘だったですか…?▼~
:[ルキナ]|いえ、その…気持ちは姉として~
変わらないのですよ?▼~
ただ軍の中で突然そう呼ばれるのは、~
皆さんも色々混乱されるでしょうから…▼~
今まで通り、~
普通に呼び合いませんか?▼~
:[ンン]|そうですか…~
それじゃ、普通にルキナって呼ぶです。▼~
:[ルキナ]|ええ。ありがとうございます。▼~
:[ンン]|あ、そうそう。▼~
早速お姉ちゃんのルキナに~
ひとつお願いがあって来たですよ。▼~
:[ルキナ]|あら、お願い…ですか?~
何でしょう?▼~
:[ンン]|あのですね…戦いが終わったら、~
一緒に温泉に入りませんか?▼~
未来の世界にいた時は~
温泉どころか…▼~
一緒にお風呂にも入れたことすら~
なかったのです。▼~
:[ルキナ]|確かにそうですね…▼~
ええ、わかりました。~
一緒に入りましょう。▼~
:[ンン]|ありがとうです!▼~
あとその時、もしルキナが良ければ…~
私の髪を梳いて欲しいのです…▼~
:[ルキナ]|ふふっ、もちろんいいですよ。~
ここ数日は戦い続きでしたからね。▼~
ンンもお手入れが~
ままならなかったでしょうし、▼~
ぜひ私にさせて下さい。~
もっと可愛くしてあげますよ。▼~
:[ンン]|へぇ…さすがルキナなのです。~
私、とっても楽しみなのですよ!▼~
:[ルキナ]|こんなひとときも…~
たまにはいいのかもしれません…▼~
いいえ、そのささやかな一瞬のためにこそ、~
私たちは戦うのかもしれませんね…▼~
:[ンン]|ルキナ?~
何を独りごとを言っているですか?▼~
この後の楽しい予定のためにも、~
一刻も早く温泉を解放するですよ!▼~
:[ルキナ]|はい、そうですね。~
早くこの場を屍兵たちから取り戻しましょう!▼~
*ウード [#kc4ee8a7]
**ジェローム [#x0d8d550]
***ウード→ジェローム [#d50cb20c]
:[ウード]|ふっ…知っているか、~
ジェローム。▼~
:[ジェローム]|…なんだ?▼~
:[ウード]|この湯けむりの奥深くには、~
伝説の太古の神殿があるらしい。▼~
そこには、荒ぶる神の名を継ぎし~
竜殺しの武器が眠っているとか…▼~
俺の…この血がたぎる…~
俺のことを呼んでいるのがわかるのだ…!▼~
:[ジェローム]|何かと思えばお得意の作り話か…~
くだらない妄想に私を巻き込むな。▼~
:[ウード]|く、くだらないって言うなよ!▼~
…って、そうじゃねぇ、~
ひとつ頼みがあったんだ。▼~
:[ジェローム]|妄想の武器ならひとりで探せ。▼~
:[ウード]|違う! その仮面を俺にくれ!▼~
:[ジェローム]|…なんだと?▼~
:[ウード]|ふっ…わからんか。▼~
その仮面、貴様よりも俺の方が似合うはず。~
それだけのことだ。▼~
:[ジェローム]|…断る。▼~
:[ウード]|仕方ない。~
ならば、その漆黒の龍衣を頂こう。▼~
闇の翼は俺にこそふさわしい。▼~
:[ジェローム]|…断る。▼~
:[ウード]|くっ…ならば貴様の相棒を俺に差し出せ!~
俺なら獰猛な竜さえも手なずけられる!▼~
:[ジェローム]|おい、獰猛という言葉は取り消せ。~
こんなに愛らしいというのに。▼~
それに、ミネルヴァは私の半身のようなもの。~
手なずけるとかそういう類の存在ではない。▼~
:[ウード]|先ほどから聞いていれば…!▼~
まさか貴様、そのような格好をして~
俺に憧れているのではあるまいな?▼~
:[ジェローム]|意味がわからん。~
何を言っているのだ?▼~
:[ウード]|ふっ…わかるぞ、ジェローム。~
お前は心の目で俺の真の姿を見たのだ。▼~
だからこそ俺に憧れ、そのような~
いでたちをしているのではないか?▼~
…どうだ! 違うか!?▼~
:[ジェローム]|…時間の無駄だな。▼~
:|'''(ジェローム退場)'''
:[ウード]|ふっ、俺の中に眠る力を~
それほどまでに恐れるか…▼~
…って、おーい、ジェローム!?~
あいつどこ行きやがった…!▼~
はっはーん、さてはあいつ、~
俺に怖れをなしたな…!?▼~
***ジェローム→ウード [#le9deafe]
:[ウード]|おい、ジェローム。~
ひとつ聞いていいか?▼~
:[ジェローム]|断る。▼~
:[ウード]|間髪入れずに断られた…!?▼~
お前どんだけ冷たいんだよ…~
友達無くすぞ?▼~
:[ジェローム]|別にそんなもの、必要ない。▼~
:[ウード]|えっ…そ、そうなのか?~
けどまぁ、そう言わずに聞いてくれって。▼~
お前さ、なんでまだ~
仮面なんか付けてんだよ。▼~
もう正体なんかバレてるんだし、~
必要なくねえ?▼~
:[ジェローム]|ふん…やはりお前は~
何もわかっていない。▼~
戦闘において、~
素顔を見せる必要などない。▼~
逆に感情を覆い隠すことで、~
優位に立てることもある。▼~
もっとも、~
それだけの理由ではないがな…▼~
:[ウード]|じゃあ、なんで黒ずくめの格好してんだ?~
やっぱ目立たないようにするためか?▼~
:[ジェローム]|いや、俺の心の奥底…深層心理に~
近しい色だと思った…それだけだ。▼~
結果として隠密性を高めることに~
繋がってはいるがな。▼~
:[ウード]|じゃあ、なんでお前、~
いつも一人で行動してんだ?▼~
周りはみんな敵だとでも思ってんのか?▼~
:[ジェローム]|馴れ合いは好かん…それだけだ。▼~
いや、違うな。~
失うことを恐れているのかもしれん…▼~
:[ウード]|そ、そうなのか…~
最後にもうひとつ聞かせてくれ。▼~
お前って、時々血が騒いだりするのか?~
過去の因縁とか、失われた記憶とかさ。▼~
:[ジェローム]|知るか、そんなもの。▼~
だが…~
妙に身体がざわめく夜はあるがな…▼~
ふっ…笑いたければ笑うがいい。▼~
私も私のすべてを理解しているとは~
言いがたいのだ。▼~
:[ウード]|くっそーーーーっ!!▼~
:[ジェローム]|…なんだ、いきなり?▼~
:[ウード]|なんだよー! お前の方が何やっても~
サマになってるじゃんかよ!▼~
この天然カッコつけ野郎がーっ!▼~
:[ジェローム]|て、天然…カッコつけ…?▼~
:[ウード]|ちっくしょー!!~
いつか見てろよっ!▼~
必ずひと泡吹かせてやるからな!~
覚えてろよーっ!▼~
:|'''(ウード退場)'''
:[ジェローム]|な、なんだったんだ…?▼~
あいつの行動は…~
心底わけがわからんな…▼~
**シャンブレー [#zeaa0b51]
***シャンブレー→ウード [#s102812e]
:[ウード]|おい、シャンブレー…~
ちょっといいか?▼~
:[シャンブレー]|え? なんでウード、~
普通の喋り方してるんだ?▼~
:[ウード]|う、うるさいな…俺だって~
普通に喋りたい時もあんだよ。▼~
:[シャンブレー]|『くっ、血が騒ぐ…』▼~
とか、やらないのか?▼~
普通のお前って、~
逆になんか調子狂うなー。▼~
:[ウード]|ふっ…不服とでも言いたげだな?▼~
俺と貴様は前世においても、~
決して相容れぬ宿命が…▼~
:[シャンブレー]|いや、いい。やっぱりいい!~
止めてくれ! 耳がもげちまう!▼~
:[ウード]|そこまで露骨に否定しなくても…▼~
:[シャンブレー]|で、どうしたんだ?▼~
:[ウード]|いや、それがさ…▼~
なんていうか…~
未来に比べてぬるいと思わないか?▼~
:[シャンブレー]|ぬるい…?~
この温泉のお湯が?▼~
ウード、今までどれだけ熱い風呂に~
入ってきたんだよ…絶滅するぞ?▼~
:[ウード]|違うっての。この俺たちが~
置かれた状況全体の事だよ。▼~
:[シャンブレー]|うーん、それならまぁ…確かに。▼~
今は戦闘中とはいえ、終わったら~
みんなで温泉だとか言ってるしな。▼~
:[ウード]|もちろん、身体を休めることだって、~
大事な戦いの一環だってことは分かってる。▼~
でもな、気持ちが急いてるんだよ…~
こんなことしてる場合なんだろうか…って。▼~
:[シャンブレー]|俺はその方がいいけど。▼~
戦わないでいいなら、~
それに越したことはないしな!▼~
:[ウード]|でもな。俺たちにはもっと、平和のために~
何かできることがあるんじゃないか?▼~
:[シャンブレー]|確かに至極まともなことを~
言ってるんだけど…▼~
その前にやっぱり、普通に真面目な~
ウードって何か気持ち悪いなぁ…▼~
:[ウード]|うるせぇ! ほっとけ!▼~
***ウード→シャンブレー [#c467a895]
:[ウード]|おい、シャンブレー…▼~
俺達は酷い未来を~
生き抜いてきたよな…▼~
:[シャンブレー]|な、なに? やっぱり今回は、~
ずっと真面目な喋り方で通すのか?▼~
:[ウード]|いいじゃねぇか、たまには。~
それに俺は普段から色々考えてんだよ。▼~
:[シャンブレー]|そ、そっか…それは知らなかったぞ。▼~
:[ウード]|俺たちは…この世界に来て、~
普通の幸せみたいなものも知っちまった。▼~
そのせいで最近、牙を研ぐのを~
忘れちゃいないだろうか?▼~
:[シャンブレー]|それはあるかもなぁ…▼~
こっちに来て、~
少し気持ちが緩んでる気はする。▼~
:[ウード]|お前もか?~
う~ん、なんでだろうな…▼~
:[シャンブレー]|やっぱり、大人の人たちがいてくれるから~
安心しちゃうのかもしれないな…▼~
:[ウード]|大人…つまり、親か。~
親はやっぱり偉大なんだな…▼~
知らず知らずのうちに、~
甘えてしまっていたのかもな。▼~
でも、安穏としてはいられない。▼~
俺たちはその親たちの未来を、~
守るためここに来たんだ。▼~
:[シャンブレー]|そうだな。戦うのは嫌だし、~
絶滅だってしたくないけど、▼~
世界が滅んでしまったら、~
元も子もない。▼~
:[ウード]|ああ…だから絶対に、~
守ってみせるぜ…▼~
俺たちの、大事な未来を。~
大事な人たちを!▼~
なんだかそう考えると、~
俄然やる気が出て来たぜ!▼~
:[シャンブレー]|ああ…そうだな。~
俺も頑張るよ!▼~
:[ウード]|ふっ…俺たちは運命の奔流に抗い、~
世界の法則を捻じ曲げこの時代にやってきた。▼~
この暗き、悲運の轍…~
我が刃で斬り裂いて見せる…!▼~
:[シャンブレー]|あはは…結局そうなるのか…▼~
**ロラン [#b827859d]
***ウード→ロラン [#n861c76f]
:[ロラン]|おや、これは…▼~
何でしょう?~
何かの紙束のようですが…▼~
…………▼~
ふむ…なかなか興味深いですね。▼~
:|'''(ウード登場)'''
:[ウード]|おい、ロラン。▼~
:[ロラン]|おや…こんにちは、ウード。~
僕に何か御用ですか?▼~
:[ウード]|ああ、ここら辺で手書きの紙束を~
見かけなかったか…?▼~
…って、それだ! お前が持ってるやつだ!~
助かったぜ、ロラン!▼~
:[ロラン]|なるほど…これはウードの物だったと~
いうことですか…▼~
確かに、納得といえば納得ですね。~
ふむ…本当に興味深い。▼~
:[ウード]|…ま、待てこら!~
なに勝手に読み進めてやがんだよ!▼~
返せ、返せよ!~
あっ、後ろに隠すんじゃねぇ!▼~
:[ロラン]|34ページの2番目の項目は?▼~
:[ウード]|暗黒神と大天使の激突によって~
生まれた雷を元に作られた槍…▼~
シュバルツエンゲルに~
関する記述が書かれている所だな。▼~
…って、何言わせるんだよ!▼~
:[ロラン]|少し中を見せてもらったのですが、~
なんというか、あなたらしい内容でしたから。▼~
…あなた、作家や演劇の脚本家にでも~
なるべきなんじゃないですか?▼~
:[ウード]|…う、うるさいな。▼~
:[ロラン]|とにかく、これはお返しします。~
ありがとうございました、ウード。▼~
:[ウード]|お、おう。▼~
:[ロラン]|それにしても、相変わらず~
あなたはこの手の知識…ではなく、▼~
妄想が素晴らしいですね、~
ウード。▼~
:[ウード]|失礼だな、お前…~
あれは妄想なんかじゃねぇよ。▼~
:[ロラン]|そうですか…確かに妄想と切り捨てるには、~
度が過ぎている気がします。▼~
:[ウード]|なに…?▼~
:[ロラン]|これはもしかすると…~
ふむ、非常に興味深いですね。▼~
:|'''(ロラン退場)'''
:[ウード]|…なんか勘違いされてるような~
気がするんだが…うーん…▼~
***ロラン→ウード [#be6d5e77]
:[ロラン]|ウード、少し宜しいですか。▼~
:[ウード]|お、ロラン。~
さっきは紙束拾ってくれてありがとな。▼~
:[ロラン]|いえ、礼には及びません。▼~
それより先程のお話ですが…~
こういう推論はどうでしょうか?▼~
:[ウード]|何がだよ…?▼~
:[ロラン]|あなたのそれは~
ただの妄想ではありません。▼~
いえ、元はただの妄想なのかもしれませんが、~
それは問題ではないのです。▼~
:[ウード]|はぁ…お前、何が言いたいんだ?▼~
:[ロラン]|つまりはですね、~
もしかするとあなたの頭は…▼~
この世界にある理を全て記憶している、~
媒体であるかもしれないということです。▼~
:[ウード]|へ…?▼~
:[ロラン]|もしくはあなたの頭が、この世界の理を~
記録した場所の窓口になっているのかも。▼~
:[ウード]|すまん…俺にはお前が~
何を言ってるのかさっぱりだ。▼~
:[ロラン]|あなたは無意識ながらに、~
この世の真理を語っている、ということですよ。▼~
たしかに、妄想癖のあるあなたの言葉など、~
誰も信じませんからね。▼~
木を隠すなら森の中…なるほど、~
万物の創造主も考えたものですね…▼~
:[ウード]|い、いや、えと…ロラン?▼~
ノートのことは全部、俺の妄想…~
じゃなかった、ええと~その~。▼~
:[ロラン]|そうなのです。~
それは妄想などではない…▼~
創造というかたちで、無意識にあなたは~
世界の真理を語っているのですよ…!▼~
:[ウード]|いや、だから…そうじゃなくて…▼~
:[ロラン]|ウード! その頭を開いて、~
ぜひ僕に研究をさせてくれませんか?▼~
:[ウード]|なに…!?▼~
:[ロラン]|解明には至らなくとも…何らかの印や~
刻印などが見つかるかもしれません…▼~
そしてそれは世界の神秘への~
扉へと繋がっていく…!▼~
:[ウード]|バ、バカなこと言うな!~
そんな事されたら痛いし死ぬだろ!▼~
:[ロラン]|世界の真理を解明するのです。~
多少の犠牲はつきものというもの…▼~
:[ウード]|おい、待て待て! 今のお前、~
普段の俺より危ないこと言ってるぞ!▼~
:[ロラン]|ははは…冗談ですよ。▼~
さすがの僕も、仲間の頭を~
どうにかするような真似はしません。▼~
:[ウード]|ほ、ホントか…?▼~
:[ロラン]|はい。本当ですよ。▼~
ただ…あなたが戦いの最中、~
悲運によって帰らぬ人となった時…▼~
あなたは人々の発展のため、研究の糧に~
なることを惜しまないのでしょうね…▼~
:[ウード]|おいおい! 何勝手なこと言ってんだよ!~
も、もう勘弁してくれ~!▼~
*アズール [#y09bf26e]
**マーク男 [#t4fb668b]
***マーク男→アズール [#c899187e]
:[マーク]|…………▼~
:[アズール]|マーク?~
ぼーっとして、どうしたの?▼~
:[マーク]|あ、アズールさん!~
ちょっと策を考えていたんですよ。▼~
僕がいい策を思いつけば、~
少しでも母さんの力になりますからね。▼~
:[アズール]|へぇ、それなら僕も協力するよ。▼~
僕もルフレさんの~
力になりたいからさ。▼~
:[マーク]|おお! さすがアズールさん!~
相手が人妻でも母親でも見境ないですね!▼~
でも、我が家の平和のために、~
母さんは渡しませんよ?▼~
:[アズール]|えっと…あ、あの…~
何を勘違いしてるのかな…?▼~
今のは純粋に仲間として~
力になりたいって言っただけなんだけど…▼~
:[マーク]|そうなんですか?~
すみません、僕はてっきり…▼~
そういうことなら、ご協力感謝します。▼~
:[アズール]|君は僕のことを~
一体どういう目で見てるんだい…▼~
まぁいいや、~
それでどんな策を考えてたの?▼~
:[マーク]|この温泉に…~
雷をぶちこもうと思っていました。▼~
:[アズール]|え!?▼~
:[マーク]|水は雷を通すという話を~
この前読んだんですよ!▼~
ということはこの温泉に雷をぶち込んだら、~
奴らはひとたまりもないと思いませんか!?▼~
:[アズール]|わーっ! ダメダメ!~
それ味方も死んじゃうから!!▼~
温泉一面にみんなが~
ぷかぷか浮くことになるよ!?▼~
:[マーク]|それは見たくありませんね。~
やめておきましょう!▼~
:[アズール]|はぁ…良かった…▼~
:[マーク]|はっ! では炎の魔法で~
温泉を煮立たせるのはどうでしょう!?▼~
屍兵たちをコトコト煮込んで~
一網打尽に!▼~
:[アズール]|禍々しいスープができそうだね…▼~
あと、戦いが終わったら~
僕たちその温泉に入るんだよ…?▼~
:[マーク]|あぁ…それはあまり~
気分が良くないかもしれません!▼~
じゃあまた別の策を…~
うーん、なかなか難しいですね…▼~
:[アズール]|マークの策はとってもユニークで~
いいと思うんだけどさ、▼~
ちょっと突飛すぎるというか~
味方すら殺しにかかってるというか…▼~
…なんかさ、~
戦術の基本みたいなものとかないの?▼~
:[マーク]|戦術の基本…そうだ!~
僕、とってもいい案を思いつきましたよ!▼~
:[アズール]|えっ、なになに?▼~
***アズール→マーク男 [#j4ded0a9]
:[マーク]|温泉の中で死んだふり作戦は~
失敗でしたね…▼~
:[アズール]|うん…まさか味方にまで~
死んでると勘違いされるとはね…▼~
:[マーク]|なかなか~
いい案だと思ったんですけどねー。▼~
温泉にぷかーっと~
浮いた状態で待ち伏せし、▼~
死んでいると勘違いして~
近付いてきたおバカな屍兵を倒す。▼~
油断させておいて叩くのは~
戦術の基本ですし、▼~
ついでに温泉にも浸かれるしで~
完璧だと思ったのですが…▼~
:[アズール]|屍兵より先に味方が近付いてきて~
全力で引き揚げられたからね。▼~
元気な体に必死で治癒の杖を~
振られまくって気まずかったよ…▼~
:[マーク]|僕もです…▼~
母さんに泣かれた時は~
どうしようかと思いました。▼~
:[アズール]|さすがに味方を心配させたのは~
良くなかったかもね…▼~
:[マーク]|ごめんなさい、アズールさん。▼~
僕の策にアズールさんまで~
巻き込んでしまって…▼~
:[アズール]|えっ、ううん、謝らないでよ!▼~
僕もさっきの策はいけると思ったから~
乗ったんだし。▼~
こっちこそ、協力するって言ったのに~
大したこともできなくてごめんね。▼~
:[マーク]|いえ、そんな…~
色々アドバイスいただけて助かりましたよ。▼~
それに、アズールさんと色々考えられて、~
僕すごく楽しかったです。▼~
:[アズール]|そっか。なら良かった。~
今日は色々失敗しちゃったけど、▼~
いつかはルフレさんの~
役に立つ策ができるといいね!▼~
僕もマークを見習って~
戦術でも勉強しようかな?▼~
:[マーク]|ほんとですか!?▼~
実は偶然にも超お勧めの~
戦術書を持ってきてるんです!▼~
なんと、母さんによる詳しい~
添削つきという代物なんですよ?▼~
良かったら、~
アズールさんにお貸ししますね!▼~
:[アズール]|ほんと? ありがとう!▼~
:[マーク]|うーん、確かこの辺に…▼~
………あ。▼~
:[アズール]|あぁ…なんか…~
びしゃびしゃだね…▼~
さっき温泉に浸かってたせいかな…~
たぶん、その本ごと。▼~
:[マーク]|そうですね…水を吸って~
3倍ぐらいに膨れ上がってます…▼~
:[アズール]|文字とか滲んでるけど大丈夫?~
添削つきなら、大切な物なんじゃ…▼~
:[マーク]|あ、それは大丈夫です!▼~
僕、全く同じ本を~
もう一冊持っているので!!▼~
:[アズール]|えっ、そうなの!?▼~
:[マーク]|はい、なぜか予備があるんですよこれが!~
アズールさんにはそちらをお貸ししますね!▼~
:[アズール]|はは…そりゃ良かった…~
さすが、用意周到というかなんというか…▼~
とにかくありがと。~
大事に読ませてもらうね。▼~
**シャンブレー [#g426ce04]
***シャンブレー→アズール [#he680e86]
:[シャンブレー]|…………▼~
:|'''(アズール登場)'''
:[アズール]|シャンブレー?~
そんなところに突っ立って、どうしたの?▼~
:[シャンブレー]|こんなに…こんなに熱い水が…~
あっちにもこっちにも、いっぱい…▼~
:[アズール]|あぁ、もしかして~
温泉に感動してたの?▼~
そうだよね、その気持ちわかるよ。~
未来にはこんな大きなお風呂無かったし…▼~
:[シャンブレー]|ぜ、絶滅するーーーーー!!▼~
:[アズール]|わわっ!?~
な、なんだよ急に…どうしたの?▼~
:[シャンブレー]|アズール!!▼~
:[アズール]|は、はい!?▼~
:[シャンブレー]|男として一生のお願いだ! 頼む!~
俺をこの温泉から守ってくれ!!▼~
:[アズール]|ええっ!? 何言ってるのさ?▼~
:[シャンブレー]|ウサギは濡れるのが苦手なんだよ!~
だからここは恐ろしくて仕方ないんだ!▼~
:[アズール]|ぬ、濡れるのが苦手って…~
そんなの初耳だよ?▼~
だってシャンブレー、川とか海とかに入って~
戦っても何も言ってなかったじゃないか?▼~
:[シャンブレー]|あれは冷たい水だから平気なんだ!▼~
でもこれ…お湯だろ!?~
乾く時に体温が奪われるし!▼~
それにこの中に落ちでもしたら…それって~
でっかい鍋の中に入るようなものだろ!?▼~
俺は知ってるんだ…鍋の中から~
生きて出てきた者はいないって!▼~
どうしようどうしよう! 俺はこの地で~
茹でウサギになって絶滅するー!!▼~
:[アズール]|お、大袈裟だなぁ…~
茹であがるほど熱いものじゃないよ。▼~
…ほら。▼~
:[シャンブレー]|うひゃーーー! 毛皮にかかった!~
熱い溶ける絶滅するーーー!▼~
:[アズール]|そ、そこまで拒否する感じなの!?~
うーん…本当にお湯、ダメなんだね。▼~
:[シャンブレー]|そうなんだよ! だから頼む!~
俺にお湯がかからないよう守ってくれ!▼~
:[アズール]|んー…仲間にそこまで言われちゃ~
断るわけにもいかないな。▼~
…わかったよ、シャンブレー。~
そのお願い、聞いてあげる。▼~
ここにいる間は君のこと、~
このお湯から守ってみせるからね。▼~
:[シャンブレー]|やったぁ! さすがアズール!~
よっ、時を越える色男!▼~
:[アズール]|…持ち上げ方が雑すぎるよ。▼~
:[シャンブレー]|とにかく、ありがとうアズール!!~
戦いが終わるまでよろしくな!▼~
お前は今から俺の騎士、~
シャンブレーナイトだ!▼~
:[アズール]|しゃ、シャンブレーナイト?~
ま、まぁ好きに呼ぶといいよ…▼~
***アズール→シャンブレー [#vdd85f56]
:[シャンブレー]|ひいぃ~! 敵の剣にたっぷり~
お湯がついてるよ~!!▼~
あれは剣を振ったら~
絶対に水滴が飛び散る~!!▼~
:[アズール]|させないよ!▼~
:[屍兵]|グワッ…!▼~
:[アズール]|…ふう。~
大丈夫だった?▼~
:[シャンブレー]|アズール!!~
約束通り、庇ってくれたんだな。▼~
…って、あわわ!?~
足が滑って…っ!?▼~
:[アズール]|危ない、シャンブレー!▼~
:[シャンブレー]|アズールがお湯の中に落ちた~!!▼~
俺を抑えて代わりに落ちてくれなかったら、~
俺がビショビショになるところだった…▼~
:[アズール]|はぁ…はぁ…~
また全身ずぶぬれだよ…▼~
:[シャンブレー]|…アズール、大丈夫か?▼~
:[アズール]|ああ、うん。大丈夫だよ。▼~
…まぁ、水も滴るいい男になれたと思えば、~
これくらい全然何ともないよ!▼~
:[シャンブレー]|そ、そうか…?~
水、滴り過ぎな気もするけど…▼~
ごめんな…まさかここまで~
頑張らせることになるとは思わなくて。▼~
:[アズール]|いいよそれは。~
約束した以上、使命は全うするさ。▼~
それより君は大丈夫?~
お湯かかったりしてな…▼~
…っくしゅん!▼~
:[シャンブレー]|風邪引いちまったのか…?▼~
:[アズール]|大丈夫だって。心配しなくてもいいよ、~
君のことはちゃんと守るから。▼~
だって僕、ここでは君の騎士…~
シャンブレーナイトなんでしょ?▼~
:[シャンブレー]|で、でも…ちょっと寒そうだし…~
もう…庇ってくれなくてもいいよ…▼~
:[アズール]|えっ? 気にすることはないよ。~
シャンブレーは心配性なんだから。▼~
ほらほら、寒いのだって~
動いてれば大丈夫だし…▼~
って、おっと…!?~
うわわ、足が滑って…!!▼~
:[シャンブレー]|…っ! アズール!▼~
:[アズール]|うわっ、シャンブレー!?▼~
:[シャンブレー]|うひゃぁあ~~!!~
やっちまった~~!!!▼~
うひぃ~熱いよ~!!~
しかも全身グズグズで気持ち悪い~!▼~
:[アズール]|シャンブレー…君…~
今、どうして僕の代わりに落ちたの?▼~
:[シャンブレー]|いや、なんかさ…~
俺、お前に庇ってもらってばっかりで…▼~
なんか自分が情けなくなっちゃってさ…▼~
悪かったよ、アズール。~
もう俺を庇ったりしなくていいからな!▼~
:[アズール]|もう…これだとせっかく君を~
庇ってきた意味がないんだけど…▼~
…でも、あんなにお湯が苦手だって~
言ってたのに、僕を庇ってくれたんだね。▼~
ありがとう、シャンブレー。▼~
:[シャンブレー]|へへっ。▼~
:[アズール]|このままだと二人とも風邪ひいちゃうから、~
後から温泉にゆっくり入ろうよ。▼~
:[シャンブレー]|ええっ…!?~
で、でも俺…▼~
:[アズール]|そこまで浸かったんなら大丈夫でしょ?~
ちゃんとあったまったほうがいいよ。▼~
それに、みんなで温泉に入ったら~
きっとすごく楽しいからさ。▼~
もちろん、水に濡れた毛は~
ちゃんと乾かしてあげるよ?▼~
:[シャンブレー]|アズール…▼~
…よ、よしわかった!~
俺、温泉に挑戦してみる!▼~
:[アズール]|うんうん。その意気だよ!▼~
**ロラン [#veb10dcf]
***ロラン→アズール [#tfc84244]
:[ロラン]|アズール、少しいいですか?▼~
:[アズール]|ん? どうしたの?▼~
:[ロラン]|あなたは、~
ダンサーになりたいのですよね?▼~
:[アズール]|えぇっ!?~
ど、どうしてそれを…!▼~
:[ロラン]|軍の皆さんの情報を集めていたら、~
偶然小耳に挟みまして。▼~
男性でダンサーを志望している方は~
とても珍しいですよね。▼~
あなたがどんなダンスを踊るのか~
非常に興味があります。▼~
ここで踊って見せてもらえませんか?▼~
:[アズール]|そ、それは…やめとくよ。~
今は戦闘中だしね。▼~
:[ロラン]|確かに今は戦闘中ですが、~
あなたのお母様が踊るのも戦闘中です。▼~
もし、あなたの踊りでオリヴィエさんと~
同じ効果が発生するとすれば、▼~
それは大きな戦力となります。▼~
ですから、今こそ試してみる価値が~
あるのではないでしょうか?▼~
:[アズール]|それは…そうかもしれないけどさ。~
でも…ごめん、やっぱりやめておくよ。▼~
:[ロラン]|何故ですか?~
僕は何か間違ったことを言っていますか?▼~
:[アズール]|そうじゃないけど…~
こんなところで踊りたくないからさ。▼~
:[ロラン]|…こんなところ?~
ここにはどんな悪い条件があるのですか?▼~
:[アズール]|えっ…だ、だって…~
ロランが…見てるから…▼~
:[ロラン]|そうですか…~
僕が見てるという条件が嫌なのですね。▼~
ですが、あなたは~
ダンサーになりたいのですよね?▼~
それなら、どうして~
人に見られるのを嫌がるのですか?▼~
:[アズール]|どうしてって…▼~
:[ロラン]|アズールの思考がわかりません。~
教えてもらえませんか?▼~
:[アズール]|それは…ほら…▼~
:[ロラン]|なんですか?~
どうぞ、答えてください。▼~
:[アズール]|は、恥ずかしいからだよーーーー!!▼~
:|'''(アズール退場)'''
:[ロラン]|…何故恥ずかしがるのでしょう?~
ダンサーになりたいのに…▼~
これは、もう少し調べを進める~
必要がありそうですね。▼~
逃がしませんよ…アズール。▼~
***アズール→ロラン [#v771414b]
:[アズール]|はぁ…良かった。~
無事にロランから逃げられたみたいだ。▼~
:|'''(ロラン登場)'''
:[ロラン]|そうはいきませんよ。▼~
:[アズール]|うわっ!?▼~
:[ロラン]|さあ、捕まえました。~
観念して話してください。▼~
何故、この場で僕に見られて踊るのが~
恥ずかしいのですか?▼~
:[アズール]|そ、そんなこと言われても…▼~
どうして恥ずかしく思うのか、~
自分でもよくわからないんだ。▼~
:[ロラン]|わからない…?~
ご自分の考えがわからないというのですか?▼~
:[アズール]|うん…僕の踊りを見てほしい、~
みんなを笑顔にしたいって気持ちと、▼~
上手く踊れなかったらどうしようとか、~
男のくせにって笑われたらどうしようとか、▼~
そういう感情がいつも~
一緒に出てきちゃって…▼~
自分でもどうしたらいいのか…~
わからなくなるんだ。▼~
:[ロラン]|なるほど…つまり自分が~
傷つくのを恐れているのですね。▼~
:[アズール]|…!!▼~
:[ロラン]|ようやく腑に落ちました。▼~
:[アズール]|そうか…僕も言われて気がついたよ。~
そういうことだったんだね。▼~
:[ロラン]|本気でやっていることを~
馬鹿にされれば、確かに人は傷つきます。▼~
ですから、~
それを恐れて本心を隠し…▼~
恥ずかしいと言って逃げてしまう心理も、~
僕は理解できるつもりです。▼~
ですが…それではいつまで経っても~
前に進めませんよ?▼~
:[アズール]|…………▼~
:[ロラン]|怖いかもしれませんが、▼~
少しずつ皆さんに踊りを~
見せていってはどうでしょう?▼~
ここには、あなたの夢を笑ったり~
馬鹿にしたりする者はいませんよ。▼~
もちろん…僕もです。~
僕も、あなたの夢を応援しています。▼~
:[アズール]|ロラン…▼~
…ありがとう。▼~
そんな風に言ってもらえると、~
なんか嬉しいな…心が軽くなったよ。▼~
:[ロラン]|それなら良かったです。▼~
ではアズール、~
僕に踊りを見せて下さいますね?▼~
:[アズール]|うん!▼~
…と言いたいところだけど、~
やっぱり、後でいい?▼~
僕たち、さっきから敵に~
囲まれちゃってるような気が…▼~
このままだと、~
二人とも危ない…よね?▼~
:[ロラン]|僕としたことが迂闊でした…~
おしゃべりが過ぎましたね。▼~
:[アズール]|まずはこいつらを倒すことにしよう!~
この話の続きはそれからだよ!▼~
:[ロラン]|ええ、そうしましょう!▼~
*ブレディ [#q26cf6ab]
**ジェローム [#r2796f03]
***ブレディ→ジェローム [#h8d63634]
:[ブレディ]|へぇ、こういうもんもあるのか…~
ふーん…▼~
:|'''(ジェローム登場)'''
:[ジェローム]|おい、戦闘中に何を読んでいる?~
随分と派手な色彩の書物のようだが…▼~
:[ブレディ]|あぁ、これか?~
アンナ商会の商品冊子だ。▼~
:[ジェローム]|商品冊子…?▼~
:[ブレディ]|無料で配布されてるやつみたいだ。~
温泉地の入り口で手に入れたんだよ。▼~
すげーんだぜ、これ。~
いろんな種類のものが何でも載ってやがる。▼~
:[ジェローム]|!! 何でも?~
…では、仮面も載っていたりするのか。▼~
:[ブレディ]|仮面? お前どんだけ仮面買うんだよ。~
まぁいいや、ちょっと待てよ…▼~
ほら、あったぜ。~
このページだ。▼~
:[ジェローム]|…礼を言う。▼~
ほう…種類が豊富だな。~
それに、この仮面はなかなか…▼~
:[ブレディ]|なんだ、お前もこの冊子気に入ったのか?~
どれどれ…▼~
お、この仮面と一緒に写ってる~
首飾り、いいな。▼~
上品かつ繊細な紋様があしらわれてて、~
茶会に出るときなんかにもってこいだ…▼~
:[ジェローム]|それなら、別ページに大きく特集記事として~
掲載されていると書いてあるぞ。▼~
:[ブレディ]|!! マジかよ!~
ちょっとめくっていいか?▼~
:[ジェローム]|ああ、構わん。▼~
:[ブレディ]|悪ぃな、見てる最中によ。~
お、このページか。▼~
…これ、いいな。お前、どう思う?~
俺に似合うと思うか?▼~
:[ジェローム]|そうだな…なかなか似合いそうだぞ。▼~
:[ブレディ]|そ、そうか!~
…買っちまうかな?▼~
:[ジェローム]|値も妥当だし、~
良い買い物なのではないか?▼~
それより、~
ページを戻してもいいか。▼~
:[ブレディ]|おう、~
さっきの仮面のページだな。▼~
:[ジェローム]|この仮面…どう思う?▼~
:[ブレディ]|悪くねぇな…彩色がシンプルな割に、~
こだわりを感じるぜ。▼~
カッコ良くていいんじゃねーか?▼~
:[ジェローム]|やはりお前もそう思うか…▼~
:[ブレディ]|…ま、迷うぜ。▼~
:[ジェローム]|あ、あぁ…そうだな。▼~
***ジェローム→ブレディ [#e20e6eb1]
:[ブレディ]|おい、ジェローム!~
頼んでおいた商品がもう届いたぜ!▼~
:[ジェローム]|なんだと!?~
ず、随分と早いな。▼~
:[ブレディ]|こんなところまで届けてくれるなんて~
さっすが、アンナ商会だよなぁ。▼~
:[ジェローム]|しかも、戦闘中なんだがな…▼~
:[ブレディ]|お! やっぱりこの首飾り、~
すげえカッコいいな!▼~
俺の髪の色とも合ってるし、~
へへっ、惚れ惚れするぜ…!▼~
:[ジェローム]|ふむ…この仮面も、書物で見るより~
ずっと艶やかで良い光沢だ…気に入った。▼~
:[ブレディ]|それにしても、戦いの場とはいえ~
温泉地で買い物が楽しめるなんてな…▼~
:[ジェローム]|これで周囲に敵さえいなければ、~
ただの観光に来ただけのようだ。▼~
:[ブレディ]|何だ? 珍しいな。~
お前がそんなこと言うの。▼~
確かに、こんな場所にいると~
ちょっとだけ…戦いのこと忘れちまうな。▼~
今までもずっと、平和な世界に~
いたように錯覚しちまう…▼~
:[ジェローム]|そう…だな。私も同意見だ。~
あまり好ましいことではないが…▼~
それにしても、俺たちの意見が~
ここまで合うのは珍しいな。▼~
:[ブレディ]|確かに、普段は俺とお前って~
反りが全然合わねぇしな…▼~
ま、お互い積極的に周りと話すような~
性格してねぇからだろうがな。▼~
:[ジェローム]|まぁ、そうだな。▼~
:[ブレディ]|まぁこの温泉地ののんびりした雰囲気が~
そうさせてるのかもしれねぇな。▼~
:[ジェローム]|…だがお遊びはここまでにするか。~
そろそろ奴らの相手をしなければ。▼~
:[ブレディ]|そうだな…~
早いとこ敵を倒して、▼~
のんびり湯に浸かった後は、~
食事でも楽しんでくか!▼~
:[ジェローム]|…それはいい案だ。▼~
では、行くぞ!▼~
:[ブレディ]|上等だ!▼~
**マーク男 [#w2806503]
***マーク男→ブレディ [#d01e7072]
:[ブレディ]|おい、マーク。~
お前まだ記憶が戻んねぇのか?▼~
:[マーク]|そうですね…~
今のところは、まだ。▼~
:[ブレディ]|そうか…~
なんとか戻るといいけどよ。▼~
何か記憶の戻りそうなことは試したのか?~
ショック療法とかどうだ?▼~
:[マーク]|それは何度も試しましたよ~!▼~
高い所から落ちてみたり、~
頭を何かにぶつけてみたり!▼~
でも、いつも何にも思い出せないんです!~
毎回頭が痛くなって終わるんですよ。▼~
:[ブレディ]|それは…ちょっと衝撃を加え過ぎじゃねぇか?~
あんまり無茶するなよ?▼~
んじゃ…お、そうだ。~
敵を倒したら温泉に入ってみたらどうだ?▼~
:[マーク]|えっ? なんでですか?▼~
:[ブレディ]|だって温泉って保養地だろ?▼~
何か治るきっかけにでも~
なるかもしれねーからな。▼~
:[マーク]|なるほど、さすが癒しに関しては~
お詳しいブレディさんですね!▼~
:[ブレディ]|温泉には色々と身体に効く~
効能があるから、勉強したんだよ。▼~
:[マーク]|あっ! そういえばさっきその効能が、~
看板に書いてあるのを見ましたよ。▼~
:[ブレディ]|温泉の効能っつーと、~
何があったか…▼~
肩こり、腰の痛み、冷え性…~
そんな感じのもんだよな。▼~
:[マーク]|いえ、僕が見たのはもっと違う感じで…~
ええと…なんでしたっけ…▼~
…あ、思い出しました!~
記憶喪失によく効くって書いてありました。▼~
:[ブレディ]|ちょっ…マジかよ!?~
お前、それ絶対入るべきだろ!▼~
:[マーク]|頭から温泉に突っ込めば~
治るってことですかね?▼~
:[ブレディ]|いや、せめて~
お湯をかぶるとかにしとけよ…▼~
:[マーク]|あっ、そうか!~
ブレディさん、頭いいです!▼~
:[ブレディ]|普通はお前の方法のほうが~
思いつかねーよ。▼~
…んで? その温泉はどこにあんだ?~
さっそく湯をかぶりに行こうぜ!▼~
:[マーク]|ええっ?~
ブレディさんも被るんですか!?▼~
まさかブレディさんにも何か~
取り戻したい記憶がおありで…!?▼~
:[ブレディ]|ちげーよ! お前がかぶりに行くのを~
引率してやるんだよ!▼~
ほら、さっさと行くぜ!▼~
:[マーク]|はい!▼~
***ブレディ→マーク男 [#i973be32]
:[ブレディ]|ったく…その記憶喪失に効く温泉って、~
どこにあんだよ…▼~
:[マーク]|確かに…見つからないですね。~
僕…どこで見かけたのかな…?▼~
:[ブレディ]|これだけ探し回ってんのに~
見つかんねーって、おかしくないか?▼~
:[マーク]|そうですね…もしかして、幻の湯…~
秘湯というやつだったのかもしれません。▼~
:[ブレディ]|なるほど…あり得るな。~
なにせ記憶喪失に効く温泉だ。▼~
そう簡単に見つけられるもん~
じゃねぇってことか。▼~
:[マーク]|困りましたね~! う~ん…~
どうしましょうか?▼~
:[ブレディ]|んなの簡単だろ。敵を蹴散らした後で~
ゆっくり探せばいいんだよ。▼~
:[マーク]|!! すみません…~
僕のせいでご迷惑をおかけしてしまって…▼~
:[ブレディ]|あのな…そんなの別に~
気にすることねぇんだよ!▼~
ここにはお前の記憶を~
取り戻す鍵があるってことだぜ?▼~
お前は俺の…その…仲間だからな!~
協力するのは当然だろーが!▼~
:[マーク]|へぇ…ブレディさんが~
そんなこと言って下さるなんて意外です!▼~
でも僕、すごく嬉しいですよ!~
ありがとうございます!▼~
:[ブレディ]|おう!▼~
:[マーク]|…あ!?~
ありました、ブレディさん!▼~
:[ブレディ]|マジかよ!? もう見つけたのか?~
でかしたぞ、どこだ!?▼~
:[マーク]|はい、向こうの岩場の影です!~
あの看板です、間違いありません!▼~
:[ブレディ]|なになに…~
温泉の効能・保湿効果…って…▼~
おい! ぜんぜん違うじゃねーか!~
記憶喪失なんて書いてねぇぞ!?▼~
:[マーク]|え? あれ…? おかしいですね、~
確かにこの看板だったんですが…▼~
あはは、僕としたことが~
読み間違えてたみたいですね~。▼~
:[ブレディ]|はあぁ!?~
なんで都合よく読み間違えんだよ!▼~
…なんだよ…せっかくお前の~
記憶が戻るかと思ったのによ…▼~
:[マーク]|す、すみません…▼~
無意識にそういう効能の温泉を~
求めてしまっていたのかもしれませんね…▼~
:[ブレディ]|ったくよぉ…~
話が巻き戻っちまったぜ…▼~
:[マーク]|あ、でも温泉に入るのは~
それはそれで楽しみですよね!▼~
:[ブレディ]|まぁ…そうだな。よし! マーク!~
とっとと敵、やっつけちまおうぜ!▼~
:[マーク]|はい! やってみせます!▼~
**ロラン [#qb3503d6]
***ロラン→ブレディ [#g8e4c622]
:[ブレディ]|はぁ…▼~
:[ロラン]|どうかしたのですか?▼~
:[ブレディ]|…いや、ついさっきのことなんだけどよ。▼~
負傷した兵士がいたから、~
傷を看てやろうと思って声をかけたんだ。▼~
…そしたらよ、そいつ~
悲鳴を上げて逃げていっちまって…▼~
:[ロラン]|敵だと思われたのですか…?▼~
:[ブレディ]|ああ、恐らくな…▼~
:[ロラン]|まったく酷い話です。▼~
あなたは優しいし、いつも皆さんのことを~
気にかけている素晴らしい人なのに。▼~
:[ブレディ]|ロ、ロラン…!▼~
:[ロラン]|ですが、いかんせん…顔が…▼~
:[ブレディ]|ぐっ!▼~
:[ロラン]|あなたは相変わらず見た目が怖いですし、~
とても聖職者には見えませんよね。▼~
:[ブレディ]|よ、余計なお世話だ…!▼~
そんなこと今更言われなくても、~
わかってんだよ!▼~
:[ロラン]|ここに来てすぐの際も…~
温泉の観光客があなたを見て、▼~
山賊だと思ったなんて~
話をしているのを聞きましたし…▼~
:[ブレディ]|さ、山賊!?~
マジかよ…▼~
:[ロラン]|…す、すみません。もう少し歯に衣を~
着せて発言すべきだったでしょうか。▼~
:[ブレディ]|いや…いい。~
正直に言ってくれて良かったぜ…▼~
どうしたら怖がられなくなるのか、~
ちょっと考えてみることにする。▼~
:[ロラン]|そうですか。~
それは良い考えだと思いますよ。▼~
:[ブレディ]|まぁ顔はもう~
どうしようもねぇからな…▼~
…うーん、性格か?▼~
:[ロラン]|性格だってそうそう簡単に~
変わるものではありませんよ。▼~
ですから、まずは見た目から~
変えてみるというのはどうでしょうか?▼~
:[ブレディ]|だから顔はどうしようもねぇだろ?▼~
:[ロラン]|いえいえ、顔以外でも十分~
見た目に変化をつけることはできますよ。▼~
:[ブレディ]|そうなのか?▼~
:[ロラン]|はい、僕の方でも少し~
検討してみることにしますよ。▼~
:[ブレディ]|ああ、頼むぜ!▼~
***ブレディ→ロラン [#f0ad59da]
:[ロラン]|見た目で怖いところを直すには…~
そうですね、まず姿勢を正してみましょう。▼~
:[ブレディ]|し、姿勢?~
でもよ、これは…▼~
:[ロラン]|ピンと背を伸ばせば礼儀正しい~
好青年に見えるかもしれません。▼~
:[ブレディ]|そ…そうか。▼~
…うぐっ、こ、これでどうだ?▼~
:[ロラン]|…すみません。今の話は無しにしましょう。~
あなたには元の姿勢が似合っています。▼~
:[ブレディ]|なんでだよ!▼~
:[ロラン]|上から目線で睨まれて、~
僕まで恐ろしくなってしまいました…▼~
:[ブレディ]|はぁ…やっぱりそうか。~
前にも同じことを言われたんだよな…▼~
大体、いつも腰を屈めてるのだって、▼~
女や子どもと同じ視線の高さで~
話すためなんだぜ。▼~
:[ロラン]|なんと…!~
そんな理由があったのですね。▼~
でもそうなると姿勢を変えても~
ほとんど効果はなさそうですね…▼~
:[ブレディ]|おい、他にもっといい策はないのかよ?▼~
:[ロラン]|では、髪型を変えてみてはどうでしょう?~
そのツンツン頭は怖いと思うのですが。▼~
それにも何か理由があるのですか?▼~
:[ブレディ]|そうだな…あんまり見かけない髪型にして~
おけば味方から探しやすいと思ったんだよ。▼~
もちろん敵の目につきやすいって~
危険もあるけどよ…▼~
味方から見つけやすかったら、~
早く俺に助けを求められるだろう?▼~
すぐに傷を看てやりてぇからな…▼~
:[ロラン]|なるほど…▼~
:[ブレディ]|だから髪型も変えるわけにはいかねーよ。▼~
:[ロラン]|そうですか…あなたがそこまで~
考えているとは知りませんでした。▼~
ブレディは、まさに聖職者の鑑ですね。▼~
:[ブレディ]|あ…ありがとよ。▼~
:[ロラン]|ですが、そうなると他に変えるべき所が~
思いつきませんね…▼~
結局、あなたはあたなのままが~
一番ということなのかもしれませんよ。▼~
:[ブレディ]|でもよ、このままじゃ~
怖がられたままなんだろ?▼~
:[ロラン]|大丈夫ですよ。あなたはそんなに、~
皆さんのことを大切に思っているんですから。▼~
そのうちきっと皆さんにも~
わかってもらえますよ。▼~
:[ブレディ]|そ…そうか?~
お前に言われるとそんな気がしてくるな。▼~
…うし! ありがとな、ロラン!~
俺はこのままでいることにするぜ!▼~
:[ロラン]|はい。▼~
:[ブレディ]|オラオラオラ!~
俺に癒されてぇヤツはどいつだ!?▼~
:[ロラン]|…あの。▼~
やっぱり、その言葉遣いだけでもなんとか~
したほうがいいかもしれませんよ…▼~
*デジェル [#s9fdd26b]
**シンシア [#c0d51e9c]
***シンシア→デジェル [#vd3893bf]
:[デジェル]|温泉か…いいわね。▼~
油断は禁物だけど…~
たまには休息も必要よね。▼~
:[シンシア]|そうだねー。▼~
デジェルなんか、肩とかこってるだろうし、~
絶対に入った方がいいよ!▼~
:[デジェル]|やっぱりそう思う?▼~
:[シンシア]|そりゃあ思うよ~!▼~
デジェルってさ、戦闘中じゃなくても~
鎧を着てること多いよね。▼~
:[デジェル]|ええ。この鎧は私にとって~
半身のようなものだもの。▼~
それに…着てると落ち着くのよ。~
ほら、未来にいたときなんか、▼~
安心して鎧を外せる時間なんて~
そんなに無かったじゃない?▼~
:[シンシア]|うん…そうだね。▼~
:[デジェル]|とはいえ、こっちに来てからも~
四六時中鎧をつけてるから、▼~
身体に負担をかけてるのは~
確かなのよ。▼~
だから、温泉に入るのは賛成よ。~
戦いが終わったら、みんなで楽しみたいわ。▼~
:[シンシア]|え?▼~
:[デジェル]|どうしたの?~
私、何か変なこと言ったかしら?▼~
:[シンシア]|そんなことないけど、変じゃないのが~
変っていうか…だってデジェルが、▼~
みんなと一緒にああしたい、~
こうしたいって言うのは珍しくない?▼~
:[デジェル]|…え、なによそれ!~
私ってそんなに寂しい女!?▼~
:[シンシア]|寂しいというか、厳しい感じかな?▼~
だってさー、この前も~
二人で手合わせしたとき、▼~
デジェルは倒れたあたしを見下ろして、~
こんなふうに…▼~
…はぁ。▼~
って見下すような顔してたもんね。▼~
:[デジェル]|わ、私そんなに冷たい目してなかったわよ!~
言いがかりはよしてよね!▼~
:[シンシア]|えー、似てたと思うけどなぁ。▼~
:[デジェル]|似てないわよ!▼~
…もう。私だってみんなと何かしたいって~
思うことぐらい、あるわよ。▼~
:[シンシア]|そうなんだー!~
ちょっと意外かも。▼~
:[デジェル]|…▼~
でも、そうね…うん。やっぱり今回は、~
みんなと入るのはやめておくわ。▼~
:[シンシア]|…え? え?▼~
:[デジェル]|気にしないで。~
みんなの後に入らせてもらうから。▼~
:[シンシア]|…ちょ、ちょっとちょっと~!▼~
急にどうしたのさ、デジェル~?▼~
:[デジェル]|ごめんね。~
じゃあ私、戦闘に戻るから。▼~
:|'''(デジェル退場)'''
:[シンシア]|デ、デジェル…▼~
***デジェル→シンシア [#f1d94230]
:[デジェル]|きっと変に思われてしまったわね…▼~
でもやっぱり、私はみんなと…~
シンシアと一緒に温泉に入るわけには…▼~
:|'''(シンシア登場)'''
:[シンシア]|デジェル!▼~
:[デジェル]|シンシア?~
どうしたのよ…▼~
:[シンシア]|ご、ごめんね…デジェル!▼~
:[デジェル]|…な、なんの事かしら?▼~
:[シンシア]|あたし、思い出したよ…~
デジェルが一緒に温泉に入れない理由。▼~
:[デジェル]|理由も何も、~
さっきのはただの気まぐれで…▼~
:[シンシア]|嘘だよ。~
本当は…あたしのせい、だよね?▼~
:[デジェル]|…………▼~
:[シンシア]|あたしに気を遣ってくれたんだよね?~
背中に残ってる傷跡のせいなんでしょ!?▼~
:[デジェル]|そ、それは…▼~
:[シンシア]|目をそらさないで!▼~
昔、屍兵からあたしをかばって~
できちゃった傷…あれを見せると、▼~
またあたしが思い出して辛くなるからって…~
そう思ったんでしょ?▼~
:[デジェル]|…………▼~
そうよ…一緒に入れないのは、シンシアが~
そうやってまた気に病むと思ったから。▼~
:[シンシア]|傷は…まだ痛むの?▼~
:[デジェル]|…いえ、まったく。~
だから安心して。▼~
:[シンシア]|そう、よかった。でも、女の子なのに、~
大きな傷が残っちゃって…▼~
本当にごめんなさい…~
ごめんね…デジェル。▼~
ううっ…ううっ…▼~
:[デジェル]|あんた、何こんなことくらいで~
な…泣いてるのよ!▼~
:[シンシア]|だって…! だって…!~
ううっ…うわああん!▼~
:[デジェル]|も、もう…~
ほんとに泣き虫なんだから…!▼~
そういう風に泣くと思ったから、~
思い出して欲しくなかったのよ…▼~
でもこの事は、今さら気にしちゃいないわ。~
だからほら、顔を上げて。▼~
:[シンシア]|でもっ…でも…!▼~
:[デジェル]|まったく…仕方ないわね、シンシア。▼~
あんたが本当に私の傷を癒したいのなら、~
ひとつだけ方法があるわ。▼~
:[シンシア]|…え! な、なに!?~
あたし、何をすればいいの!▼~
:[デジェル]|シンシアがヒーローになればいいの。▼~
:[シンシア]|え?▼~
:[デジェル]|本当に、あんたが私を余裕で守れるくらい、~
強いヒーローになるの。▼~
そうすればこの傷は、私がみんなのヒーローを~
守った証として、誇らしい勲章になるじゃない。▼~
:[シンシア]|デジェルがあたしを守った…証。▼~
:[デジェル]|私はこんな傷なんかに負けないわ。~
傷は消せないけど、その意味は変えられるもの。▼~
あんたも、本当に申し訳ないと思っているのなら…~
なってよね、みんなのヒーローに。▼~
:[シンシア]|デジェル…▼~
…うん。~
わかった。▼~
あたし、ヒーローになるね。~
誰にも、デジェルにも負けない、最強の!▼~
:[デジェル]|ふふふ。~
まだまだ道のりは長そうだけどね。▼~
期待しないで待ってるわよ。~
私のヒーローさん!▼~
**ノワール [#eb386af8]
***ノワール→デジェル [#n4291afd]
:[ノワール]|う、うぅ…すごい湯気…▼~
大きく息を吸い込むと、~
肺の中まで焼けてしまいそう…▼~
でも、少しでも環境に慣れなくちゃ…▼~
環境の変化についていけないのは、~
自分の体力の無さが原因だもの…▼~
敵と戦闘していない時にでも、~
こうして訓練を続けなくちゃ…▼~
はぁ…はぁ…~
…っ! あっ!!▼~
:[デジェル]|ノワール!?▼~
:[ノワール]|あ、あれ…?▼~
:[デジェル]|ノワール、大丈夫!?▼~
:[ノワール]|デ…デジェル。いつの間に?▼~
:[デジェル]|あなたがフラフラしてるのを見て、~
危なっかしいなと思っていたのよ。▼~
そうしたら案の定、~
倒れちゃったから…▼~
:[ノワール]|あの…助けてくれたの…?▼~
:[デジェル]|え?ええ、まあ…。▼~
:[ノワール]|デジェルが…~
私を、助けてくれた。▼~
:[デジェル]|な、何よ。~
そんなに意外なこと?▼~
:[ノワール]|ご、ごめんなさい…~
そうじゃないけど…▼~
…よくある事じゃないとは~
思ったから…その…▼~
嬉しくて…▼~
:[デジェル]|そ、そんなことないでしょ?!~
…と思ったけど、そうかもしれないわね…。▼~
貴方をこうして手助けしたことって、~
そんなに無かったかもしれないわ。▼~
まぁ…その…仲間だしね。▼~
:[ノワール]|う…うん、ありがとう。~
デジェル…▼~
:[デジェル]|と、とにかく!▼~
少し、風の通る場所に行きましょう。~
立てるかしら?▼~
:[ノワール]|え、ええ、なんとか…~
でも…肩を貸してくれる?▼~
:[デジェル]|もちろんよ。▼~
***デジェル→ノワール [#l7eb1885]
:[デジェル]|身体の調子はどう、ノワール?▼~
:[ノワール]|え…ええ、だいぶ良くなったわ。~
これもデジェルのおかげね。▼~
貴方が見つけてくれなかったら、~
私…死んでたかもしれないわ。▼~
:[デジェル]|大げさよ。▼~
湯船で溺れるのも難しいのに、ましてや~
湯気で死ぬなんて聞いたことがないわ。▼~
:[ノワール]|ほ…本当よね。自分でもそう思うわ。~
足手まといよね…私。▼~
:[デジェル]|べ、別にそこまで言ったわけじゃ…!▼~
:[ノワール]|いいのよ…気にしなくて。~
自分でもわかってるつもりだから。▼~
:[デジェル]|……▼~
やっぱり、~
あなたって面倒くさい人ね。▼~
:[ノワール]|えっ…?▼~
:[デジェル]|本当はね、昔から少しあなたの事、~
苦手だったのよ。▼~
:[ノワール]|…デジェル。▼~
:[デジェル]|普段は弱々しいくせに妙な所で怒り出すし、~
未来にいたときから思う所があったわけよ。▼~
:[ノワール]|ご、ごめんなさい…▼~
:[デジェル]|…だけど今は少しだけ、~
考えが変わってきたわ。▼~
過去に来て、~
あなたと一緒に戦うことが多くなって、▼~
あなたの事がもっと見えてきたの。▼~
:[ノワール]|わ、私の…?▼~
:[デジェル]|だって、あんな暑い中、~
一人でずっと訓練してたんでしょう?▼~
それも、かなりの長時間だったわよね…~
あれじゃ、むしろ倒れて当然だわ。▼~
:[ノワール]|も、もしかして…~
ずっと見てたの?▼~
:[デジェル]|た、たまたまよ! あなたを見かけて、~
いつまでやるのかなって思ってたら…▼~
けど、やっぱりあれは無茶しすぎ。~
無謀な行為は愚行にもなりえるのよ?▼~
:[ノワール]|…う、うん、そうよね。~
ごめんなさい…▼~
:[デジェル]|だから、今度から訓練する時は、~
私もつきあうわ。▼~
:[ノワール]|つきあうって…。~
訓練に? デジェルが?▼~
:[デジェル]|あんなの見ちゃったんだし、~
放っとけないでしょう!▼~
それにあなたのこと、今まで避けてた分、~
もっと理解したいし…▼~
:[ノワール]|デ、デジェル…嬉しい…~
私もデジェルのこと、もっと知りたい。▼~
だから訓練だけじゃなくて、たまには~
こうしてお話にも付き合って欲しいわ…▼~
:[デジェル]|ええ、訓練の邪魔にならない程度…~
少しだけならね。▼~
:[ノワール]|うふふ…~
ありがとう…デジェル。▼~
**ンン [#h157bf91]
***ンン→デジェル [#n9ea12bf]
:[デジェル]|これが温泉…▼~
未来の世界から来た私たちにとって、~
温泉なんて正直ピンと来ない話よね。▼~
:[ンン]|ん…ええと。▼~
:[デジェル]|えっ…あら?▼~
ンン、もしかして温泉に来たことがあるの?~
未来の世界で?▼~
:[ンン]|いえ…その…はい。~
私は行ったことがあるですよ…▼~
:[デジェル]|そうだったのね、ちょっと意外だわ。~
あの世界にまだそんな施設があったなんて。▼~
:[ンン]|その…残念ながら、~
いい思い出ではないのです。▼~
:[デジェル]|…えっ?~
何があったのか、聞いてもいい?▼~
:[ンン]|はい…私、未来の世界で~
武器の調達の護衛として、▼~
どこかの街道の温泉街を通ったです。▼~
でも、お使いの最中だったので、~
行きがけはただ通り過ぎました…▼~
:[デジェル]|…………▼~
:[ンン]|帰りに少し寄れたらいいね、なんて~
仲間たちと話し合っていたのですが…▼~
でも…帰りにそこを通ったときは、~
もう廃墟同然の状態だったのです…▼~
:[デジェル]|っ!!…屍兵ね?▼~
:[ンン]|そうなのです…▼~
行きがけの時、お弁当を分けてくれた~
おばちゃんの旅館もボロボロで…▼~
もう、誰もいなくなっていて…▼~
ふぃ…ううっ…ううっ…▼~
:[デジェル]|ンン…もうわかったから。~
いいのよ、これ以上は言わなくて…▼~
:[ンン]|だから私…~
あの事を思い出しちゃって!▼~
ううっ…ううっ…▼~
:[デジェル]|なら…そうね。~
辛い思い出の上書きをしないとね。▼~
:[ンン]|…?~
上書き、ですか?▼~
:[デジェル]|そう。この温泉にも~
今…屍兵が沸いているわ。▼~
このままでは~
この温泉街も滅ぼされてしまう。▼~
ンンが未来で体験してしまった、~
あの時のように…▼~
:[ンン]|…………▼~
:[デジェル]|だからそうならないよう、~
私たちで屍兵を倒すのよ!▼~
そして、ゆっくり温泉を堪能しましょうよ。▼~
:[ンン]|デジェル…▼~
はいっ! ありがとうなのです!~
今度こそ温泉を救ってみせるのです!▼~
:[デジェル]|その意気よ、ンン!▼~
***デジェル→ンン [#x4aa9486]
:[デジェル]|調子はどうかしら、ンン。▼~
:[ンン]|はい! 順調なのです!~
みんなの温泉は、私が守ってみせるです!▼~
:[デジェル]|うふふ…さっきまでとは別人に見えるほど、~
やる気に満ち溢れているわね。▼~
でも勢い余って、~
温泉を壊したりしないでよ!▼~
:[ンン]|了解なのです!▼~
:[デジェル]|ンン…本当に~
さっきの話は吹っ切れたみたいね。▼~
私も負けてられないわ…!▼~
:[ンン]|デジェルもさっきから~
調子が良さそうなのですよ。▼~
:[デジェル]|ありがとう、ンン。▼~
でもさすがにマムクートの圧倒的な~
パワーには敵わないけどね。▼~
:[ンン]|えへへ…照れるのです!▼~
:[デジェル]|でもマムクートって、圧倒的な力を~
持つとは言われているけれど、▼~
一番すごい所って~
どこなのかしら…?▼~
:[ンン]|それは…たぶん真竜石を使った時の~
守備力だと思います。▼~
:[デジェル]|そうね…▼~
私も守備力には自信がある方だったけど、~
さすがにンンの潜在能力には負けるかも…▼~
:[ンン]|何を言っているのですか、デジェル?▼~
私は別にデジェルと競っているわけでは~
ないのです!▼~
だから私のマムクートとしての力に、~
何なりと頼ってくれればいいのですよ!▼~
:[デジェル]|ンン…~
あなたって子は…▼~
純真でたくましく、それでいて優しい…▼~
それが…本当のマムクート…いえ、~
ンンの強さなのかもしれないわね。▼~
:[ンン]|えっ…?~
デジェル、何か言ったですか?▼~
:[デジェル]|ううん…なんでもないわ。▼~
さぁ、ンン!~
さっさと敵を一掃するわよ!▼~
:[ンン]|はいなのです!▼~
*シンシア [#k182a8e3]
**マーク女 [#zed95bbe]
***マーク女→シンシア [#g23a3430]
:[シンシア]|うぅ、まさか戦闘中に~
怒られちゃうなんて思わなかったよー。▼~
:[マーク]|初めて温泉に来たからとはいえ、~
戦闘中にはしゃぎすぎちゃいましたね。▼~
さすがのマークちゃんも~
ちょっぴり反省です。▼~
:[シンシア]|あれくらい別に~
いいと思うんだけどなぁ。▼~
ちょっとお湯を触りながら~
ちゃぷちゃぷやってただけじゃない!▼~
:[マーク]|ちゃぷちゃぷ程度で済んでいたのは~
最初だけですけどね…▼~
:[シンシア]|そ、そりゃ、~
結局お湯の掛け合いになって、▼~
二人ともびしょ濡れに~
なっちゃったけどさ…▼~
:[マーク]|近くにいた皆さんも巻き込んだのは~
やはりまずかったですね。▼~
:[シンシア]|でも、みんなも案外~
楽しそうにしてなかった?▼~
:[マーク]|え、え~と…そもそも~
遊んでいた内容の問題ではなくて、▼~
まず敵を倒してから、~
ということではないでしょうかね?▼~
:[シンシア]|う~ん…確かにちょっと~
羽目を外してたかもしれないけど…▼~
だからって寄ってたかって女の子二人に~
怒るだなんて、あんまりだよ!▼~
:[マーク]|うーん…確かに。なんで私たちだけが…~
という気にはなりましたが。▼~
:[シンシア]|だからさ、敵を倒した後で…▼~
みんなにイタズラして~
ぎゃふんと言わせちゃおうよ!▼~
:[マーク]|ぎゃふん、ですか…?▼~
:[シンシア]|そう、ぎゃふん!▼~
あたしのヒーローとしてのカリスマ性と~
マークの戦略があれば、▼~
みんなを驚かせるなんて簡単よ!~
名付けて! イタズラヒーロー大作戦!▼~
:[マーク]|その作戦…ヒーローとしてのカリスマ性は~
何か役に立つのでしょうか…?▼~
***シンシア→マーク女 [#ef1869c4]
:[シンシア]|さぁ、マーク!~
作戦を考えるわよ!▼~
:[マーク]|えっ、本当にやる気ですか…?▼~
:[シンシア]|だってマークは戦略の勉強を~
してるんでしょ?▼~
だったら今こそ、その努力の~
成果を活用する時だよ!▼~
:[マーク]|わ、わかりました。~
何事も経験ですからね!▼~
…よーし、やるからには~
マークちゃんは本気でいきますよ?▼~
今こそ、父さんの添削つき~
戦術書の力を借りる時です…!▼~
:[シンシア]|おおっ! 袖口から~
戦術書が出てきたー!!▼~
その取り出し方、~
秘密兵器みたいでかっこいいよ!▼~
:[マーク]|そ、そうですか?~
ありがとうございます!▼~
ふふふ…~
実はこちらにも、もうひとつ…▼~
:[シンシア]|おおー! 逆の袖口から~
全く同じ戦術書が出てきたー!!▼~
…って、何で同じの二冊持ってるの?~
片方いらなくない?▼~
:[マーク]|はっ! そういえばそうですね!~
なぜ私は同じ本を…!▼~
:[シンシア]|…今気付いたんだ…▼~
マークって頭いいのか悪いのか~
いまいちよくわかんないよね。▼~
まぁいいや、それでそれで?~
どんな作戦がいいと思う?▼~
:[マーク]|うーん、そうですね…▼~
では地面がぬかるんでいる所に、~
落とし穴を掘るのはどうでしょう?▼~
:[シンシア]|みんなの足を滑らせて、~
そのままストンと落とすワケね。▼~
いいじゃない、いいじゃない!▼~
:[マーク]|あとはこの湯けむりに紛れて~
張りぼての偽の案内を用意して、▼~
男湯と女湯を逆にしちゃうとか…!▼~
:[シンシア]|あはははっ!!!~
想像しただけで笑っちゃうよ!!▼~
さすがマークだね~!~
あたしには全然考えつかないよ!▼~
:[マーク]|そ、そうでしょうか…~
えへへ…▼~
:[シンシア]|よ~し、じゃあ敵を倒したら~
早速実践に移しましょう…▼~
敵を…倒したら…▼~
:[マーク]|…? どうしたのですか?▼~
:[シンシア]|これ、せっかくだから~
敵に試してみない?▼~
いきなり誰かにやって失敗したら、~
困るでしょ?▼~
:[マーク]|なるほど。確かにそうですね。▼~
敵に試して実用性があるか~
実験するんですね。▼~
それなら…むしろ敵に仕掛けて、~
おしまいにしておきませんか…?▼~
無理に味方のみんなにやって~
怒られるよりも、後味悪くないですし。▼~
:[シンシア]|あっ、そうだね。~
さすがマーク!▼~
:[マーク]|はい、落ち着いて考えれば、~
むしろその方が良いとしか思えません!▼~
イタズラは…~
またいつでも出来ますからね。▼~
:[シンシア]|うん! そうしようマーク!▼~
敵を罠にはめて、あたし達のこと、~
みんなにすごいって認めさせちゃおうよ!▼~
:[マーク]|はい、そうですね!▼~
**ノワール [#s7d56e09]
***ノワール→シンシア [#tc0c2c01]
:[シンシア]|あっ、ノワール!~
ちょうどいいとこに!▼~
:[ノワール]|貴様、戦闘中に何用だ!?▼~
:[シンシア]|わっ!? な…何!?~
なんでいきなりキレてるの!?▼~
あたし、また何かやっちゃった~?▼~
:[ノワール]|あっ…ご、ごめんなさい。~
つ、ついいつものクセで…▼~
ほ…ほら、シンシアって突然~
突拍子もないこと言うでしょ…?▼~
ヒーローになりたいから、~
敵役になってくれ…とか。▼~
だから、つい条件反射で顔合わせた~
直後にキレちゃったみたい…▼~
:[シンシア]|ええーっ!~
そりゃないよ~!▼~
ま、まぁ、確かにノワールには~
いつもお願いばかりしちゃってるし、▼~
時々怒らせちゃったりもするけど…▼~
でも、いくらなんでも~
過程をすっ飛ばしすぎじゃない!?▼~
:[ノワール]|ご、ごめんなさい…~
この通り…許して。▼~
:[シンシア]|も~!▼~
…まぁ、いいや! それより、~
ちょっとノワールにお願いがあって。▼~
:[ノワール]|な、何…?~
ま、まさか…?▼~
:[シンシア]|うん!~
ヒーローの練習なんだけどね。▼~
:[ノワール]|貴様ぁっ!!!~
結局、いつもと同じではないかっ!▼~
おのれ…!~
どこまで我を愚弄するか!!▼~
:[シンシア]|ち、違うって~!~
今回はいつもとちょっと違うんだから~!▼~
:[ノワール]|そ、そうなの…?▼~
:[シンシア]|うん、そうそう!~
だからちょっと落ち着いてよ~。▼~
:[ノワール]|わ、わかったわ…▼~
***シンシア→ノワール [#ae0ecd73]
:[シンシア]|それでね、今度のヒーローはね。~
力で敵をやっつけるんじゃないんだよ。▼~
:[ノワール]|…ち、力じゃない?▼~
:[シンシア]|うん、腕力よりも強いもの…~
それは頭脳!▼~
今度のヒーローは、事件を調べて~
ズバッと犯人を言い当てるの!▼~
:[ノワール]|た…確かに今までとは、~
ちょっと違う感じね。▼~
:[シンシア]|新時代のヒーローに求められるのは、~
強さと勇気だけじゃない!▼~
鋭い感性と洞察力!~
つまり知性なのよ!▼~
う~ん、完璧…!~
どう、格好いいでしょ!?▼~
:[ノワール]|えと…それで…~
私にどうしろと?▼~
:[シンシア]|ええっとね、ノワールには最初の犠牲者の~
女の子の役になってもらおうかと思って。▼~
:[ノワール]|え…?▼~
:[シンシア]|普段は真面目に見えるんだけど、~
実は何人もの男の人と同時に付き合ってて。▼~
しかもキレると何をするかわからない、~
そんな女の子の役よ。▼~
彼女を殺したのは誰か…?▼~
恨みを持つ男性は少なくない…~
誰もが彼女を殺す動機はある…▼~
どう、面白そうでしょ!?▼~
:[ノワール]|ふ…ふ…ふ…▼~
:[シンシア]|…ノワール?▼~
:[ノワール]|ふざけるなぁぁぁっ!~
誰が男を取っかえ引っかえのヒステリー女だ!▼~
:[シンシア]|何もそこまで言ってないよ~!▼~
:[ノワール]|これが落ち着いてられるか!!~
貴様ぁ~演劇でもやるつもりか!!▼~
:[シンシア]|あ…うん。それ、いいかもね!~
後からみんなに見せてあげようよ~!▼~
:[ノワール]|そんなことはいいから~
さっさと敵を倒しにいかんかーーー!!▼~
:[シンシア]|わ~ん!!~
ノワールが怒った~~!!▼~
*セレナ [#o47ba182]
**マーク女 [#q0124bbd]
***マーク女→セレナ [#o6f155a2]
:[セレナ]|ふぅ…さっきの敵、強敵だったわね。▼~
:[マーク]|そうですね。…ふ、ふふふ…~
あははははっ!▼~
:[セレナ]|わっ!?~
び、びっくりした…!▼~
あんた…~
何をいきなり笑い出してるの?▼~
:[マーク]|うふふふっ…ふふっ…▼~
:[セレナ]|ちょっとマーク!~
無視すんじゃないわよ!▼~
戦闘中なんだから空気読みなさいって!▼~
ほら、向こうでクロム様が~
怪訝な顔して見てるわよ!?▼~
:[マーク]|ご、ごめんなさい…!▼~
昨日父さんに聞いた小話を思い出して、~
笑ってしまいまして…!▼~
:[セレナ]|はぁ!? 小話ぃ!?~
今思い出すヒマなんかないでしょ?▼~
まったく、能天気にもほどがあるわ。▼~
:[マーク]|す、すみません…▼~
:[セレナ]|…で、一体どんな話なのよ?~
何がそこまで面白かったの?▼~
:[マーク]|あのですね、素直になれない女の子が~
好きな人に本心を打ち明けられず…▼~
:[セレナ]|ふーん、それで…?▼~
:[マーク]|そのまま好きな人に辛く当たりすぎて、~
恋破れるという失恋話です! あははっ!▼~
:[セレナ]|ちょっと、全然面白くないわよ!~
悲しい話じゃない!▼~
:[マーク]|いえいえ、そういう話も話し方次第で~
面白おかしくなるんですよ。▼~
父さんが言うには、そういう一人語りを~
娯楽にしている異界もあるらしいです。▼~
:[セレナ]|なんだか理解できないわね…▼~
その小話も、~
それで笑えるあんたの性格もね…▼~
でも…あんたのそんな所が~
親しみやすいってことなのかも…▼~
:[マーク]|えっ?▼~
:[セレナ]|だって、あんたほど~
正体不明の人いないでしょ?▼~
記憶喪失だなんて、~
怪しくて当然なのに。▼~
それなのにマークは~
みんなにすごい好かれてるもの…▼~
:[マーク]|…? もしかして、セレナさん、~
何かお悩みなんですか…?▼~
:[セレナ]|べ、別に悩みなんてないわよ…!~
ふ、ふんっ!▼~
:|'''(セレナ退場)'''
:[マーク]|セレナさん…▼~
***セレナ→マーク女 [#he485a0a]
:[セレナ]|はぁ…▼~
:|'''(マーク登場)'''
:[マーク]|セレナさん、悩みがあるなら~
私に教えてくれませんか?▼~
:[セレナ]|マーク…▼~
:[マーク]|安心してください。~
絶対に他の人には言いませんから。▼~
:[セレナ]|うん、ありがとうマーク。~
実はね…▼~
あたしって、やっぱり性格が~
ひねくれてるのかなって思ってるの。▼~
本心と違うことを言って誤解されたり、~
他人の事ズケズケと平気でダメ出ししたり…▼~
だから、みんなからも~
敬遠されちゃってるのかな…って。▼~
:[マーク]|さっき言っていたのは~
そういう意味だったんですね。▼~
でも…ダメ出しするって事は陰口でもないし、~
むしろアドバイスじゃないですか!▼~
:[セレナ]|まぁ、あたしはそのつもりだけど…▼~
:[マーク]|より良くしたいという想いを~
口にしているだけなのに何がダメなんですか?▼~
それで皆さんがセレナさんを悪く思うのなら、~
むしろ反省すべきなのは相手の皆さんの方です。▼~
:[セレナ]|でも正直過ぎる言葉のせいで、~
相手を傷つけているのかもしれない…▼~
:[マーク]|心配には及びません!~
みんなセレナさんの事、大好きですよ!▼~
:[セレナ]|ちょっと適当なこと言わないでよ!▼~
:[マーク]|とんでもない!▼~
とある筋の情報だと、セレナさんは~
人気の出るタイプの女性なんですよ!▼~
特に男性陣から!▼~
:[セレナ]|ええっ…そ、そうなの?▼~
:[マーク]|ええ。いつもは強がっているけれど、~
ふとした時に見せる可愛らしいしぐさ…▼~
怒ってばかりなのに、~
時折覗かせる笑顔…▼~
そういった所に、最近の男性の方々は~
魅力を感じるらしいですよ!?▼~
:[セレナ]|うーん、自分で言うのも何だけど~
すごく面倒な女に思えるけど…?▼~
:[マーク]|雨続きの後にお天気になると、~
余計に嬉しいじゃないですか。▼~
あとお腹が空いた時ほど、お食事が~
おいしくなりますよね。それと一緒です!▼~
:[セレナ]|なるほど…言われてみれば…▼~
…って、あんたの例え話、~
それらしく聞こえるけど、▼~
あたしのことバカにしてるでしょ!?▼~
:[マーク]|そんなことないですっ!~
少なくとも私はセレナさん大好きですよ!▼~
:[セレナ]|もー!! マークったら!▼~
でも…うふふ、元気づけてくれたのね。~
ありがとう…マーク。▼~
**ンン [#r8270991]
***ンン→セレナ [#y0ac8b49]
:[セレナ]|うーん、早く敵を倒して、~
温泉に入りたいわね~。▼~
:[ンン]|はい、本当にそうなのです!~
大きいお風呂、楽しみなのです!▼~
あ、でも…▼~
:[セレナ]|ん…どうしたのよ、ンン?~
顔を赤くして?▼~
:[ンン]|私、外で裸になるなんて~
ちょっぴり恥ずかしいです…▼~
:[セレナ]|んー、確かにそうね…~
もしかしたら覗きが出るかもしれないわね。▼~
:[ンン]|の、覗きですか!?▼~
それは放っておけないのです!~
二人で退治するのです!▼~
:[セレナ]|そんなチンケな小悪党を相手にするなんて、~
あたしのガラじゃないけど…▼~
でも自分が入った時に覗かれたくないしね。~
何か対策を考えておく?▼~
:[ンン]|はいです!▼~
:[セレナ]|ンンは何かいい作戦とかある?▼~
:[ンン]|それなら…~
囮作戦が有効だと思います。▼~
:[セレナ]|囮ってことは先に二人でお湯に浸かるって事?▼~
裸で戦うなんて無理よ!?~
結局見られちゃうじゃない!▼~
:[ンン]|ああ~、たしかにそうですね…~
う~ん、どうしましょうか。▼~
:[セレナ]|裸だと恥ずかしい…~
裸でないと囮にならない…▼~
…そうだ!~
いいことを思いついたわ。▼~
ンンが囮になって、犯人が来た瞬間、~
竜に変身するのよ!▼~
そうすれば恥ずかしくないでしょ?▼~
:[ンン]|ああ、たしかにそうです!~
それは妙案なのです!▼~
:[セレナ]|よーし、乗ってきたわ!~
何か良いアイディアが浮かびそうね!▼~
続けて考えましょう!▼~
:[ンン]|了解なのです!▼~
***セレナ→ンン [#bd98b515]
:[ンン]|さっきの作戦なのですが…▼~
:[セレナ]|ああ、囮作戦よね?▼~
:[ンン]|よくよく考えると、~
セレナは恥ずかしくないのですか?▼~
:[セレナ]|え? あたしは~
別にお湯に浸かってないわよ。▼~
影に隠れてンンに近づく犯人を見ているわ。~
待ち構えてるから服は着たままよ?▼~
:[ンン]|ええーっ!?~
じゃあ裸になるのは私だけですか!?▼~
それは嫌なのです!!!~
セレナはズルイのです!!!▼~
:[セレナ]|え~?~
もう~、ワガママなんだから。▼~
:[ンン]|どっちがですか!▼~
:[セレナ]|それにしても…~
覗きなんて屍兵よりも弱っちいでしょうに。▼~
なんでそいつを捕まえる事に~
こんなに考え込まなきゃならないのかしら…▼~
:[ンン]|相手によって何を守るのかが~
違うからそうなるのです。▼~
屍兵は倒すことが重要ですし、~
覗きには覗かれないことが重要なのです。▼~
:[セレナ]|なるほどね…覗かれるかどうかで~
勝負が決まってしまうから、▼~
この戦いは最初からあたし達女子は~
不利ということになるのね…▼~
:[ンン]|苦しい戦いですが…~
セレナ、お互いがんばるのです!▼~
:[セレナ]|ええ、そうね!▼~
:[ンン]|…▼~
:[セレナ]|…▼~
:[ンン]|ところでセレナ…~
私たち、一体何と戦っているのでしょう…?▼~
:[セレナ]|えと…想像上の覗き…▼~
:[ンン]|ちょっと空しい気がしませんか…?▼~
:[セレナ]|うん、同じく…▼~
*ジェローム [#b7b1ec83]
**シャンブレー [#sd3e3bdf]
***シャンブレー→ジェローム [#me44f026]
:[シャンブレー]|うぅ、湯気がすごいな…~
嫌だ嫌だ、水気は嫌だ…▼~
:[ジェローム]|…温泉地なのだから。~
水気は仕方がないだろう。▼~
…ん?~
おい、なんだそれは。▼~
:[シャンブレー]|え…?~
なにってなんだ?▼~
:[ジェローム]|後ろだ。▼~
:[シャンブレー]|後ろ?~
…って、ええっ!? さ、猿だ!!▼~
しかも、いっぱいいる!!~
な、なんでだよ!?▼~
:[ジェローム]|山から続々と降りてきているな…▼~
お前の後ろで~
猿軍団が出来上がりつつあるぞ。▼~
:[シャンブレー]|ひいぃ!~
なんで俺の周りに集まるんだよ!?▼~
:[ジェローム]|お前のことを仲間の猿だと~
思っているんじゃないか?▼~
:[シャンブレー]|ちっ…違うよ!~
俺はウサギだ、猿じゃない!▼~
:[ジェローム]|だが、猿がお前の背中を~
毛づくろいし始めているようだが。▼~
:[シャンブレー]|わ!? ほ、ホントだ!~
痛ててて! や、やめろよ…!▼~
:[ジェローム]|なかなか珍しい光景だな。~
猿がウサギを毛づくろいするとは。▼~
ふむ、これはなかなか…~
愛らしい光景だな。▼~
:[シャンブレー]|いや、そんなことで感心してないで~
助けてくれよジェローム!!▼~
:[ジェローム]|助ける…? 何故だ?~
こいつらはお前に懐いているようだぞ。▼~
:[シャンブレー]|ちっとも嬉しくないって!~
い、痛い! 痛いって、うわ!!▼~
耳を引っ張るな!~
引っこ抜けたらどうしてくれるんだ!!▼~
:[ジェローム]|…仕方がない。~
今、追い払ってやろう。▼~
:[シャンブレー]|た、助かるよ…あっ!?▼~
:|'''(ジェローム素顔になる)'''
:[ジェローム]|うぬっ…!?▼~
:[シャンブレー]|ああっ! 猿が、ジェロームの~
仮面を取って逃げていった…!▼~
***ジェローム→シャンブレー [#deed5e5d]
:[シャンブレー]|ジェロームの仮面を持った猿、~
どこに行ったんだ? 見当たらないな…▼~
:|'''(ジェローム登場)'''
:[ジェローム]|あちらにはいないようだ。▼~
:[シャンブレー]|こっちにもいない…って、あれ?~
お前なんで仮面してるんだ?▼~
:[ジェローム]|これは、いざという時のために~
用意してあった予備の仮面だ。▼~
:[シャンブレー]|同じ仮面がいくつもあるなら、~
取り返さなくてもいいんじゃないか?▼~
:[ジェローム]|何を言う。あの仮面は~
材質がこれよりも良い一級品だ。▼~
猿に渡すにはあまりにも惜しい…▼~
:[シャンブレー]|そうなのか…そんなに違うようには~
見えないけどな…▼~
:[ジェローム]|あまり仮面をじろじろ見るな。~
材質が良くないのがばれる。▼~
それより…お前が猿の仲間だと~
思われていることを利用して、▼~
どうにかできないものだろうか…?▼~
:[シャンブレー]|えっと、そうだなぁ…▼~
あ…いけるかも!▼~
ジェロームが俺を人質に~
取ってみるっていうのはどうだ?▼~
:[ジェローム]|猿に、仲間の命が惜しければ~
仮面を返せと脅しをかけるのか?▼~
しかし、猿の言語なんぞわからんぞ。~
それに動物を交渉なと無理だ。▼~
:[シャンブレー]|いやいや猿は意外に賢いって聞くぜ。~
計算とかもできるらしいし。▼~
交渉もなんとかなるんじゃないか?~
他に案も無いだろ?▼~
:[ジェローム]|そうだな…~
では試してみるしかないか。▼~
…! 見ろ! さっきの猿だ!~
仮面を持っているぞ!▼~
こっちへ来い、シャンブレー!▼~
:[シャンブレー]|よ、よし!▼~
:[ジェローム]|いいか貴様らよく聞け。~
この猿は人質だ。▼~
その仮面を返さないと、~
こいつの命は無いぞ!▼~
:[シャンブレー]|たーすけてくれー…▼~
:[ジェローム]|お、仮面を持ってきたぞ…!▼~
こんな茶番に引っ掛かるとは~
猿の知能もたかが知れているな。▼~
よしよし、そうだ。こちらへ持って来い。~
よし…仮面は取り戻したぞ!▼~
:[シャンブレー]|やったぁ!~
人質作戦成功だな!▼~
…って、うわぁああっ!!▼~
ぎゃあーーっ!!!!▼~
:[ジェローム]|シャ、シャンブレー!!▼~
:[シャンブレー]|痛てええぇ…あ、あの猿たち~
俺が猿じゃないって気づいたら、▼~
思いっきり顔を引っ掻いて~
逃げやがって…!▼~
:[ジェローム]|だ、大丈夫か…?~
だが、おかげで仮面は取り戻せた…▼~
助かったぞ…シャンブレー。▼~
:[シャンブレー]|それは良かったぜ…▼~
けど、猿って怖いんだな。~
絶滅するかと思った…▼~
:[ジェローム]|す、すまない…▼~
:[シャンブレー]|まぁ…いいってことさ。~
俺たち仲間だし、な?▼~
:[ジェローム]|そうか…ありがとう、シャンブレー。~
お前は仮面の恩人だ。▼~
*ギャンレル [#w47f585d]
**エメリナ [#wa6b908f]
***エメリナ→ギャンレル [#l4d31ba2]
:[ギャンレル]|よう、エメリナ。▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|オレのことなんざ、~
見たくもねぇってか?▼~
:[エメリナ]|そんな…こと…ない。▼~
:[ギャンレル]|そ、そうか…~
まぁ…いい。▼~
同じ隊にいても、こうして顔を~
突き合わせんのは、そんなに無いからよ。▼~
ちょっとばかし、話いいか…▼~
:[エメリナ]|…うん。▼~
:[ギャンレル]|すまねぇ…戯言だと思って~
聞き流してくれりゃーそれでいい。▼~
…オレはな、~
許してもらおうとは思っちゃいねぇのよ。▼~
あの時は、ああするしかなかったって…~
そう思ってるからよ。▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|オレはオレの正義を貫いただけで、~
お前は勝手に死を選んだって話だろ?▼~
違う…か?▼~
:[エメリナ]|あなた…いうこと…~
よく…わから…ない。▼~
:[ギャンレル]|そりゃそうだよな…すまねぇ…▼~
:[エメリナ]|あやまって…ばかり…▼~
:[ギャンレル]|そ、そんなことはねぇ…!~
オレは別に反省なんてしてねぇんだよ!▼~
反省はしてねぇ…だってしようもねぇからよ。~
だがな、後悔がねぇかって言われりゃ…▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|いや…なんでもねぇ。~
聞かなかったことにしてくれ。▼~
今のは…忘れてくれ。▼~
:|'''(ギャンレル退場)'''
:[エメリナ]|…………▼~
ぎゃん…れる…▼~
***ギャンレル→エメリナ [#d45d01f0]
:[ギャンレル]|!!~
エメリナ…▼~
その…今日はよく会うな…▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|ええと…その…オレは…~
お前と話がしたいわけじゃねぇ。▼~
だから…今から言うことは…~
ただの独り言だ。▼~
:[エメリナ]|…?▼~
:[ギャンレル]|後悔…~
そう、後悔はオレにだってあるさ…▼~
結局、オレのやったことと言えば、~
屍の山を築いたことぐらいのもんだ。▼~
あげくその上で、~
何も変えられずに終わっちまった…▼~
:[エメリナ]|…………▼~
:[ギャンレル]|変えられると思ったんだ。~
オレの、この手で…全てをよ…!▼~
だけどよぉ、今のオレの手からは~
血の臭いしかしねぇ。▼~
洗っても洗っても…~
消えやしねぇんだ。▼~
昔はそんなもん無かったんだ!~
いや…気にしちゃいなかっただけか?▼~
でもよ、今は…くそっ…~
オレは…オレは一生、このままなのか?▼~
この血なまぐせぇ臭いから逃れるこたぁ、~
できねぇってのかよ?▼~
それだけのことをしてきたってこたぁ、~
わかってる…だけどよ…!▼~
:[エメリナ]|…………▼~
よし、よし…~
なかない、で…▼~
:[ギャンレル]|な、何しやがる!~
人の頭撫でやがって…!▼~
:[エメリナ]|…あなた…だいじ…▼~
:[ギャンレル]|…なんだって?▼~
:[エメリナ]|あなた…なかま…▼~
だから…なかない…で…▼~
:[ギャンレル]|エメリナ…!~
く、くそっ…、な、泣いてなんかねぇ!▼~
オレが泣く意味なんてねぇだろうがよ!~
オレは…っ! オレは…!▼~
ううっ…!~
ち、ちきしょおぉ…っ!▼~
:[エメリナ]|……▼~
きっと…かわれる…~
あなたは…▼~
わたし…そう…しんじてる…~
だから…だいじょうぶ…▼~
だいじょうぶだよ…▼~
*コメント(誤字・脱字報告) [#y107c0ce]
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