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章別会話/ナレーション 第三部
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#navi(ファイアーエムブレム 暁の女神/章別会話)
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* 第三部 [#l30d305f]
** 序章 大侵攻 [#s5a9caeb]
生還したセリノスの白鷺王子ラフィエルが語った~
驚愕の事実――~
それはラグズ、とりわけ鳥翼族にとって~
激しい憤りをもたらすものであった~
これまで、ベグニオン帝国における~
先代神使暗殺事件と~
それにより引き起こされたセリノスの大虐殺――~
それらすべてはデイン先王アシュナードの~
謀略によるものと思われていた~
しかし、ラフィエル王子によれば~
事件に直接関与していたのは~
帝国元老院であったというのだ~
鷺の民は、その種としての特性から~
決して嘘をつくということをしない~
事の真相を知ったフェニキスの鷹王ティバーンは~
セリノス王族との連名で~
何度もベグニオンに釈明を求めた~
しかし、帝国側は知らぬ存ぜぬの一点張りで~
一切取り合おうとしなかった~
業を煮やしたティバーンは、キルヴァスの鴉王ネサラ~
ガリアの獅子王カイネギスを口説き~
ラグズ三国にて連合を結成~
ベグニオンに最終通達を送る~
だが、帝国側は通達文章を届けた連合の使者を~
斬殺するという暴挙に出た~
これにより、ラグズ連合はベグニオン帝国に対し~
宣戦を布告~
ベグニオン暦648年 秋――~
ラグズとベオクの宿命ともいうべき戦いの火蓋が~
切って落とされた。~
** 1章 ラグズとベオク [#k4b452b9]
ガリア軍は、フラゲルを瞬く間に陥落させると~
息をつくまもなくムギルへと進路をとった~
フラゲル、ムギルは帝国の版図における西側の要として~
ガリア、クリミア、デイン諸国に~
にらみをきかせる要塞である~
堅牢な外壁と数々の兵器に囲まれた要塞ムギル~
ガリア軍にとっては、後顧の憂いを断つため~
必ず落とさねばならない場所だった~
** 2章 迫り来る軍勢 [#uc9bf6a1]
作戦が功を奏し、ガリア軍はフラゲルに続いて~
ムギルも攻略~
帝国軍が対策を講じる前に国境沿いの守備を突破し~
テルグム領へと進軍した~
なすすべもなくテルグム領は落ち~
ガリア軍は勢いをたもったまま~
ベグニオン中央部へと迫りつつあった~
その行軍の素早さに慌てた~
ガドゥス、セリオラ両公爵など~
ベグニオン北方に領土を持つ諸侯は~
それぞれの戦力を一時的にセリオラ領内に集結させ~
ガリア軍に対する~
彼ら帝国北方軍は~
ミスケーレ大河の支流リバン河を防衛線とし~
その西側に位置するセストゥール平野で~
雌雄を決すべく大掛かりな陣を敷いたのだった~
** 3章 渡河作戦 [#la1148c5]
帝国皇帝である神使サナキは当初和平的な解決を~
模索していた~
しかし、帝国元老院議員の多くは~
この戦争を利権拡大と~
ラグズ撲滅に利用できるとの目論見から~
副議長ルカンのもとで票をまとめ~
強硬に主戦論を主張した~
自国へ攻め込まれている現状を鑑み~
平和的解決への賛同者は少なく~
結果、中央軍の出動が可決された~
総司令官ゼルギウス率いる帝国中央軍は~
その足止めとなるはずの~
フェニキス ・キルヴァスの鳥翼軍の攻撃をかいくぐり~
セストゥール平野に姿を現す~
不意の敵出現に虚をつかれたものの~
ガリア軍は早期に軍を退いて~
中央軍との衝突を避けたため~
兵の損耗は軽微であった~
対する帝国側も~
ゼルギウスの指揮により全軍をリバン河の東にまで下げ~
ガリア軍を追うことはしなかった~
両軍は河を挟んで睨み合う形となり~
膠着状態が続いていた~
** 4章 名将の一手 [#md72c27a]
フェニキス軍が合流を果たしたラグズ連合は~
軍師セネリオの奇策によって渡河作戦を成功させた~
もはや何の憂いも持たない彼らは恐るべき速度で東進し~
帝国北方の要衝セリオラ城を陥落させる~
これにより、ラグズ連合は帝都シエネへの~
大いなる足ががりを得る事となった~
一方、リバン河という重要な防衛線を突破され~
セリオラ城をも奪われた帝国軍は~
東にあるガドゥス城への敗走を余儀なくされた~
兵たちの士気は総司令官ゼルギウスへの~
絶大なる信望により保たれていたが~
貴族たちの間には敗戦への不満が燻っていた~
** 5章 撤退戦 [#y2e8c817]
これまで優勢を保ってきたラグズ連合は~
ゼルギウスの一計により情勢を覆された~
一騎打ちに敗れたスクリミル将軍は瀕死の重傷を負い~
ガリア軍全兵は大きく動揺~
士気は軍の崩壊を危惧せねばならぬほど~
落ち込んでしまう~
スクリミルの副官を務めるライは~
これ以上の戦いを断念し、軍の撤退を決意~
ガリア軍はゼルギウスが与えた三日の猶予を利用して~
リバン河を越え祖国を目指す手はずとなった~
** 6章 誰が為の戦い [#v1db757b]
今回のラグズ連合と帝国の戦いにおいて~
テリウス大陸の残る三国――~
デイン、クリミア、ゴルドアは静観の立場をとっていた~
開放戦争終結後~
デインでは王子ペレアスが新王として即位~
帝国から統治権が返還され~
ふたたび独立国家としての承認を受ける~
国情が安定するまでという約束のもと~
ミカヤはデイン軍大将の任を受ける~
彼女とともに戦ったものたちも~
そのままほとんどが軍に残っていた~
彼らは、デインにとって政情の安定と~
速やかな復興こそが急務であり~
他国間の争いに関与する余裕などないことを~
十分に承知していた~
だが、同意見であったはずの国王ペレアスの翻意により~
ミカヤたちは望まぬ戦いを強いられることになる~
** 7章 両雄、相打つ [#l41045c2]
デイン参戦――~
青天の霹靂ともいえるその出来事は~
ガリア軍に大きな衝撃をもたらした~
苦手とする渡河を阻まれ~
策に窮する獣牙兵たちだったが~
驚異的な回復力を見せたスクリミルの姿に励まされ~
いまだ士気は保たれていた~
そこにセリオラ城を放棄したフェニキス軍と~
グレイル傭兵団が到着する~
** 8章 灼熱の果て [#l8b71a79]
グレイル傭兵団の陽動をはじめとする作戦が功を奏し~
ラグズ連合はデイン軍を退けることに成功~
しかし、ゼルギウス率いるベグニオン帝国軍は~
依然、追撃の手を緩めず容赦なく連合軍に迫る~
負傷兵を多くかかえるラグズ連合は~
やむなくセリノスの大森林の北を通過し~
ベグニオンからガリア領内に通じる~
間道…『抜け道』を目指すこととなった~
** 9章 略奪者 [#yd47077e]
大陸西南に位置するゴルドアはその建国以来~
他国との交流を持たない竜鱗族の住む王国である~
溶岩窟を抜けたラグズ連合は、ゴルドア国王~
デギンハンザーに国への侵入をとがめられた~
しかし、かつてアイクたちと共に戦った~
竜鱗族ナーシルとイナの進言が聞き入れられ~
ゴルドア領の通過を許可されることになった~
一方、帝国軍は~
天然の要塞である山と樹海に守られた~
ガリア王国を攻めあぐね、そのその勢いを失った~
そこで、ゼルギウスに代わり帝国軍総司令官となった~
バルテロメは北のクリミア側からガリアを攻略すべく~
女王エリンシアに協力を要請~
領地の通行許可、装備糧食、兵の供出などを求めた~
しかし、エリンシアは国内の貴族の反対をよそに~
毅然としてこの要求を退けた~
クリミアをベグニオンの属国と侮るバルテロメは~
エリンシアの回答に激怒~
ゼルギウスの制止を振り切って~
クリミア領内の強行通過と糧食の現地調達を命じた~
** 10章 クリミアの心 [#lb9723f4]
バルテロメとの会見の後~
クリミア王宮騎士団は国境の村々に最低限の警備を残し~
王都メリオルへと帰還~
帝国軍が、ふたたび国境を侵し、進軍を始めても~
動こうとはしなかった~
バルテロメは、これをクリミアの全面服従と解釈~
ガリアの樹海に面する数カ所の砦を占拠し~
戦いの準備に入った~
その報せは、ガリア王国に帰還したラグズ連合にも~
間をおかずしてもたらされる~
同盟国クリミアが帝国に国内の滞陣を許した事実に~
ガリア王国は大きく揺れ動いた~
** 11章 退けぬ理由 [#zc2d0574]
クリミアの帝国陣営に突如姿を現した皇帝サナキ――~
彼女の断罪によって元老院の陰謀が~
白日の下にさらされた~
しかし、元老院側は臆面もなく~
『神使サナキは偽者であり、宰相と共謀し~
元老院や国家を欺いた涜神の徒である』 として~
帝国全土へ触れ回った~
宰相セフェランの失墜に続いて~
崇拝の対象たる神使の醜聞に~
ベグニオン国内は大混乱に陥った~
帝国軍は神使派と元老院派に二分し~
テリウス大陸の動乱は~
ここで大きなうねりを迎えようとしていた~
** 12章 生きてこそ [#mc8d1963]
神使サナキの将として立ったアイク率いる皇帝軍は~
オルリベス大橋においてデイン軍に大勝~
だが、サナキは退却するデイン軍を~
追撃することなくデイン王国ペレアスに向け~
領内の通過のみを求める書状を送る~
ところが~
数日を経てもペレアスからの返書は一向に届かず~
やむをえず皇帝軍は進軍を強行~
デイン中央部を避け山沿いに南下していった~
** 13章 血の代償 [#a1a66353]
デイン軍が皇帝軍に与えた被害は甚大であった~
生き残った兵士たちは復讐に燃えたが~
サナキは苦労して彼らを鎮めた~
敗北で兵を損なった皇帝軍は~
これ以上の消耗を避ける必要がある~
かといって、背後に脅威を抱えたまま~
進軍を続けることはできない~
相容れない状況に皇帝軍は苦慮していた~
一方、ノクス城に逗留するデイン軍も~
大義を持たない戦いを強いられ~
ミカヤのカリスマ性をもってやっと軍の統率を~
保っているような有様だった~
** 終章 目覚めの刻 [#ya279ef2]
ゴルドアの竜鱗族とクリミア女王の呼びかけによって~
両軍はいったん矛を納めた~
メダリオンを包む蒼き光は日に日に強さを増している~
邪神復活を食い止めるためにも~
一日も早く戦いを止めねばならない~
だが、皇帝軍は、反乱を起こした民衆を救うため~
ここで退くわけにはいかなかった~
デイン説得に一縷の望みを託しつつ~
戦いは避けられないことを、誰もが心の隅で感じていた~
* コメント [#bd23f8e0]
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* 第三部 [#l30d305f]
** 序章 大侵攻 [#s5a9caeb]
生還したセリノスの白鷺王子ラフィエルが語った~
驚愕の事実――~
それはラグズ、とりわけ鳥翼族にとって~
激しい憤りをもたらすものであった~
これまで、ベグニオン帝国における~
先代神使暗殺事件と~
それにより引き起こされたセリノスの大虐殺――~
それらすべてはデイン先王アシュナードの~
謀略によるものと思われていた~
しかし、ラフィエル王子によれば~
事件に直接関与していたのは~
帝国元老院であったというのだ~
鷺の民は、その種としての特性から~
決して嘘をつくということをしない~
事の真相を知ったフェニキスの鷹王ティバーンは~
セリノス王族との連名で~
何度もベグニオンに釈明を求めた~
しかし、帝国側は知らぬ存ぜぬの一点張りで~
一切取り合おうとしなかった~
業を煮やしたティバーンは、キルヴァスの鴉王ネサラ~
ガリアの獅子王カイネギスを口説き~
ラグズ三国にて連合を結成~
ベグニオンに最終通達を送る~
だが、帝国側は通達文章を届けた連合の使者を~
斬殺するという暴挙に出た~
これにより、ラグズ連合はベグニオン帝国に対し~
宣戦を布告~
ベグニオン暦648年 秋――~
ラグズとベオクの宿命ともいうべき戦いの火蓋が~
切って落とされた。~
** 1章 ラグズとベオク [#k4b452b9]
ガリア軍は、フラゲルを瞬く間に陥落させると~
息をつくまもなくムギルへと進路をとった~
フラゲル、ムギルは帝国の版図における西側の要として~
ガリア、クリミア、デイン諸国に~
にらみをきかせる要塞である~
堅牢な外壁と数々の兵器に囲まれた要塞ムギル~
ガリア軍にとっては、後顧の憂いを断つため~
必ず落とさねばならない場所だった~
** 2章 迫り来る軍勢 [#uc9bf6a1]
作戦が功を奏し、ガリア軍はフラゲルに続いて~
ムギルも攻略~
帝国軍が対策を講じる前に国境沿いの守備を突破し~
テルグム領へと進軍した~
なすすべもなくテルグム領は落ち~
ガリア軍は勢いをたもったまま~
ベグニオン中央部へと迫りつつあった~
その行軍の素早さに慌てた~
ガドゥス、セリオラ両公爵など~
ベグニオン北方に領土を持つ諸侯は~
それぞれの戦力を一時的にセリオラ領内に集結させ~
ガリア軍に対する~
彼ら帝国北方軍は~
ミスケーレ大河の支流リバン河を防衛線とし~
その西側に位置するセストゥール平野で~
雌雄を決すべく大掛かりな陣を敷いたのだった~
** 3章 渡河作戦 [#la1148c5]
帝国皇帝である神使サナキは当初和平的な解決を~
模索していた~
しかし、帝国元老院議員の多くは~
この戦争を利権拡大と~
ラグズ撲滅に利用できるとの目論見から~
副議長ルカンのもとで票をまとめ~
強硬に主戦論を主張した~
自国へ攻め込まれている現状を鑑み~
平和的解決への賛同者は少なく~
結果、中央軍の出動が可決された~
総司令官ゼルギウス率いる帝国中央軍は~
その足止めとなるはずの~
フェニキス ・キルヴァスの鳥翼軍の攻撃をかいくぐり~
セストゥール平野に姿を現す~
不意の敵出現に虚をつかれたものの~
ガリア軍は早期に軍を退いて~
中央軍との衝突を避けたため~
兵の損耗は軽微であった~
対する帝国側も~
ゼルギウスの指揮により全軍をリバン河の東にまで下げ~
ガリア軍を追うことはしなかった~
両軍は河を挟んで睨み合う形となり~
膠着状態が続いていた~
** 4章 名将の一手 [#md72c27a]
フェニキス軍が合流を果たしたラグズ連合は~
軍師セネリオの奇策によって渡河作戦を成功させた~
もはや何の憂いも持たない彼らは恐るべき速度で東進し~
帝国北方の要衝セリオラ城を陥落させる~
これにより、ラグズ連合は帝都シエネへの~
大いなる足ががりを得る事となった~
一方、リバン河という重要な防衛線を突破され~
セリオラ城をも奪われた帝国軍は~
東にあるガドゥス城への敗走を余儀なくされた~
兵たちの士気は総司令官ゼルギウスへの~
絶大なる信望により保たれていたが~
貴族たちの間には敗戦への不満が燻っていた~
** 5章 撤退戦 [#y2e8c817]
これまで優勢を保ってきたラグズ連合は~
ゼルギウスの一計により情勢を覆された~
一騎打ちに敗れたスクリミル将軍は瀕死の重傷を負い~
ガリア軍全兵は大きく動揺~
士気は軍の崩壊を危惧せねばならぬほど~
落ち込んでしまう~
スクリミルの副官を務めるライは~
これ以上の戦いを断念し、軍の撤退を決意~
ガリア軍はゼルギウスが与えた三日の猶予を利用して~
リバン河を越え祖国を目指す手はずとなった~
** 6章 誰が為の戦い [#v1db757b]
今回のラグズ連合と帝国の戦いにおいて~
テリウス大陸の残る三国――~
デイン、クリミア、ゴルドアは静観の立場をとっていた~
開放戦争終結後~
デインでは王子ペレアスが新王として即位~
帝国から統治権が返還され~
ふたたび独立国家としての承認を受ける~
国情が安定するまでという約束のもと~
ミカヤはデイン軍大将の任を受ける~
彼女とともに戦ったものたちも~
そのままほとんどが軍に残っていた~
彼らは、デインにとって政情の安定と~
速やかな復興こそが急務であり~
他国間の争いに関与する余裕などないことを~
十分に承知していた~
だが、同意見であったはずの国王ペレアスの翻意により~
ミカヤたちは望まぬ戦いを強いられることになる~
** 7章 両雄、相打つ [#l41045c2]
デイン参戦――~
青天の霹靂ともいえるその出来事は~
ガリア軍に大きな衝撃をもたらした~
苦手とする渡河を阻まれ~
策に窮する獣牙兵たちだったが~
驚異的な回復力を見せたスクリミルの姿に励まされ~
いまだ士気は保たれていた~
そこにセリオラ城を放棄したフェニキス軍と~
グレイル傭兵団が到着する~
** 8章 灼熱の果て [#l8b71a79]
グレイル傭兵団の陽動をはじめとする作戦が功を奏し~
ラグズ連合はデイン軍を退けることに成功~
しかし、ゼルギウス率いるベグニオン帝国軍は~
依然、追撃の手を緩めず容赦なく連合軍に迫る~
負傷兵を多くかかえるラグズ連合は~
やむなくセリノスの大森林の北を通過し~
ベグニオンからガリア領内に通じる~
間道…『抜け道』を目指すこととなった~
** 9章 略奪者 [#yd47077e]
大陸西南に位置するゴルドアはその建国以来~
他国との交流を持たない竜鱗族の住む王国である~
溶岩窟を抜けたラグズ連合は、ゴルドア国王~
デギンハンザーに国への侵入をとがめられた~
しかし、かつてアイクたちと共に戦った~
竜鱗族ナーシルとイナの進言が聞き入れられ~
ゴルドア領の通過を許可されることになった~
一方、帝国軍は~
天然の要塞である山と樹海に守られた~
ガリア王国を攻めあぐね、そのその勢いを失った~
そこで、ゼルギウスに代わり帝国軍総司令官となった~
バルテロメは北のクリミア側からガリアを攻略すべく~
女王エリンシアに協力を要請~
領地の通行許可、装備糧食、兵の供出などを求めた~
しかし、エリンシアは国内の貴族の反対をよそに~
毅然としてこの要求を退けた~
クリミアをベグニオンの属国と侮るバルテロメは~
エリンシアの回答に激怒~
ゼルギウスの制止を振り切って~
クリミア領内の強行通過と糧食の現地調達を命じた~
** 10章 クリミアの心 [#lb9723f4]
バルテロメとの会見の後~
クリミア王宮騎士団は国境の村々に最低限の警備を残し~
王都メリオルへと帰還~
帝国軍が、ふたたび国境を侵し、進軍を始めても~
動こうとはしなかった~
バルテロメは、これをクリミアの全面服従と解釈~
ガリアの樹海に面する数カ所の砦を占拠し~
戦いの準備に入った~
その報せは、ガリア王国に帰還したラグズ連合にも~
間をおかずしてもたらされる~
同盟国クリミアが帝国に国内の滞陣を許した事実に~
ガリア王国は大きく揺れ動いた~
** 11章 退けぬ理由 [#zc2d0574]
クリミアの帝国陣営に突如姿を現した皇帝サナキ――~
彼女の断罪によって元老院の陰謀が~
白日の下にさらされた~
しかし、元老院側は臆面もなく~
『神使サナキは偽者であり、宰相と共謀し~
元老院や国家を欺いた涜神の徒である』 として~
帝国全土へ触れ回った~
宰相セフェランの失墜に続いて~
崇拝の対象たる神使の醜聞に~
ベグニオン国内は大混乱に陥った~
帝国軍は神使派と元老院派に二分し~
テリウス大陸の動乱は~
ここで大きなうねりを迎えようとしていた~
** 12章 生きてこそ [#mc8d1963]
神使サナキの将として立ったアイク率いる皇帝軍は~
オルリベス大橋においてデイン軍に大勝~
だが、サナキは退却するデイン軍を~
追撃することなくデイン王国ペレアスに向け~
領内の通過のみを求める書状を送る~
ところが~
数日を経てもペレアスからの返書は一向に届かず~
やむをえず皇帝軍は進軍を強行~
デイン中央部を避け山沿いに南下していった~
** 13章 血の代償 [#a1a66353]
デイン軍が皇帝軍に与えた被害は甚大であった~
生き残った兵士たちは復讐に燃えたが~
サナキは苦労して彼らを鎮めた~
敗北で兵を損なった皇帝軍は~
これ以上の消耗を避ける必要がある~
かといって、背後に脅威を抱えたまま~
進軍を続けることはできない~
相容れない状況に皇帝軍は苦慮していた~
一方、ノクス城に逗留するデイン軍も~
大義を持たない戦いを強いられ~
ミカヤのカリスマ性をもってやっと軍の統率を~
保っているような有様だった~
** 終章 目覚めの刻 [#ya279ef2]
ゴルドアの竜鱗族とクリミア女王の呼びかけによって~
両軍はいったん矛を納めた~
メダリオンを包む蒼き光は日に日に強さを増している~
邪神復活を食い止めるためにも~
一日も早く戦いを止めねばならない~
だが、皇帝軍は、反乱を起こした民衆を救うため~
ここで退くわけにはいかなかった~
デイン説得に一縷の望みを託しつつ~
戦いは避けられないことを、誰もが心の隅で感じていた~
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