(フォーカス、ネブカ、グエンカオス)
(背景、水の神殿)
[ネブカ](右)
教皇様▼
水の巫女を捕らえてまいりました▼
[グエンカオス](左)
まさか殺したのではあるまいな▼
[ネブカ]
気を失っておるだけでございます▼
命に別状はございません▼
[グエンカオス]
そうか▼
ならばわしが邪神の祭壇へ連れて行く▼
これで全ての準備が
整ったというわけじゃ▼
[ネブカ]
御意……▼
神殿に侵入してきた
異教徒どもはどういたしましょう?▼
[グエンカオス]
奴らの始末は
ドラゴンゾンビに任せればよい▼
あの中に一匹、聖竜のウロコを与えた
特別なモノがおるのじゃ▼
クックック……▼虫けらどもめ▼
さぞかし驚くことであろうの……▼
[ネブカ]
ほう……▼聖竜のウロコを持つ
ドラゴンゾンビでございますか……▼
それは見ものでございますな▼
[グエンカオス]
……お前たちはこの聖剣を守るのじゃ▼
あやつらに奪われてはなるまいぞ▼
[ネブカ]
はっ
お任せください、教皇様▼
(マップからグエンカオスが消える)
(フォーカス、リュナン)
(背景、水の神殿)
[リュナン](右)
エンテ!▼
どこだ!▼
どこにいるんだ!▼
[クラリス](左)
リュナン様……▼
[リュナン]
クラリス様!?▼
どうしてあなたが……▼
[クラリス]
エンテ様が神殿に戻られたと聞き
もしやと思ってかけつけたのですが
すでに手遅れだったようです▼
この神殿内にエンテ様の気配は
感じられません……▼
[リュナン]
えっ……▼
ではやはりグエンカオスが……▼
[クラリス]
おそらく……▼
グエンはサリアの村でカトリ様を拉致し
今またエンテ様を連れ去ったようです▼
[リュナン]
クラリス様
エンテは僕にこのリーヴェの腕輪を
預けて行きました▼
クラリス様にはその意味が
おわかりになりますか?▼
[クラリス]
リーヴェの腕輪!?▼
……▼
エンテ様はやはりリュナン様に腕輪を
託されたのですね……▼
[リュナン]
何も告げずにこの腕輪だけを
残して行きました▼
一体どういうことなのでしょう?▼
[クラリス]
リュナン様は水の神殿の奧に眠る
聖剣の話をご存知でしょうか?▼
[リュナン]
父上から聞いたことがあります▼
カーリュオンが邪神を打ち滅ぼした
聖剣が水の神殿に残されている▼
しかし今ではさびて朽ち果て
聖剣としての力は失われていると……▼
[クラリス]
聖剣は紋章の腕輪と一つになることで
再び女神の力を得て甦ります▼
エンテ様はそのことを知っていて
あなたに腕輪を託されたのだと思います▼
[リュナン]
!……▼
ではエンテは僕の為に……▼
僕に聖剣を委ねるために
大事な腕輪を
手放したと言われるのですか?▼
[クラリス]
エンテ様は助けを求めておられるのです▼
自分の運命を知った幼い日から
ただ一つの願いを胸に秘めて
永遠とも思える長い時間を
一人で耐えてこられました▼
リュナン様
その腕輪はエンテ様の心……▼
どうかあなたの手で
本来あるべき姿に
戻してあげてくださいませ……▼
[ネブカ](左)
くくくく……▼
恐れを知らぬ哀れな虫けらどもよ▼
うぬらに教皇様の邪魔はさせぬ▼
ここで果てるがよい!▼
[ネブカ]
うぐぐ……異教徒どもめ……▼
(背景、フィールドマップ)
[リュナン](右)
クラリス様
この朽ちた剣がリーヴェの聖剣だと
言われるのですか?▼
[クラリス](左)
ええ▼
今はただの古びた剣にすぎませんが
腕輪の紋章と一つになることで
聖剣として甦ります▼
さあ、リュナン様
その剣を力一杯引いてみてください▼
(光と振動、聖剣リーヴェ復活ムービー)
[オイゲン](左)
こ、これは……▼
驚きましたな……▼
何という神々しさでありましょう▼
[リュナン]
これがユトナの4聖剣……▼
リーヴェの聖剣の輝きなのか……▼
[クラリス]
この剣さえあれば
聖竜のウロコを持つドラゴンゾンビなど
なんら恐れるものではありません▼
竜が放つ炎も聖剣を持ってすれば
その力は半減いたしましょう▼
[オイゲン]
まさに英雄カーリュオンの再来ですな▼
リュナン様
もはや恐れるものはありませぬ▼
悪しきガーゼルの魔獣たちを
一匹残らず討ち果たしましょうぞ▼
(フォーカス、リュナン)
(背景、水の神殿)
[クラリス](左)
リュナン様
魔獣もあらかた片付いたようですが
このまま先へ進まれますか?▼
[リュナン](右)
ええ
僕はグエンを追います▼
囚われたエンテを取り戻すまで
僕はどこまでも追い続けます!▼
[クラリス]
そうですね……▼
では地下道へまいりましょう▼
邪神の祭壇までは
私がご案内いたします▼
[リュナン]
しかしクラリス様は……▼
[クラリス]
私は父オクトバスの遺志を継ぎ
これまで生きてまいりました▼
大切な娘たちを戦場に追いやり
日々不安の中で暮らしてきたのも
全てはグエンの野望を
阻止するためでした▼
私は結末を見届けねばなりません▼
それが私の責務なのです▼
リュナン様、オイゲン様
どうかお願いいたします▼
邪神の祭壇まで
ご一緒させてくださいませ▼
[リュナン]
クラリス様さえよろしければ
僕たちに異存はありません▼
オイゲンもいいだろう?▼
[オイゲン]
無論です▼
クラリス神官長は
強い意志と勇気を持ったお方▼
ご同行願えるなら
これほど心強いことはありませぬ▼
[クラリス]
ありがとうございます
リュナン様、オイゲン様▼
火の神殿から入られた
ホームズ様たちも
そろそろ祭壇へ到達される頃……▼
私たちも急いで参りましょう▼
本文を提供してくださった、Lie-Reさん
編集してくださった、山井寿章さん