ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記・マスターバイブル
最終更新日:2001/08/04
会話集/MAP24 リーヴェの大河
※未編集の仮公開版です。
このデータは言の葉さんから頂いたものに、ぬお〜さんの修正分をあわせたものです。ありがとうございます。
category:ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記
chapter:24
title:リーヴェの大河
■オープニング
マップタイトル
MAP24 リーヴェの大河(ゼムセリア)
(自軍ユニット配置)
(フォーカス、リュナン)
(背景、河岸)
{
[オイゲン](左)
リュナン様
ようやくリーヴェ河に
たどり着きました▼
河を越えれば我らが祖国
リーヴェランドです▼
[リュナン](右)
むこうに見えるのが
ゼムセリアの街だな▼
[オイゲン]
さようです▼
ゼムセリアは
リーヴェ王国の西の玄関口として
古来より栄えてきた大都市▼
太守であるドルム公爵家は
リーヴェ王朝4家門のうち
王家に次ぐ有力貴族ですが▼
先の戦争では、戦い半ばで我らを裏切り
帝国に寝返りました▼
ドルム公爵はその功により
帝国よりラゼリア領を与えられ▼
息子レンツェンハイマーが
ラゼリア太守となって
過酷な圧政を行っております▼
ドルム公爵家は我らが宿敵▼
決して許してはなりませぬぞ!▼
(フォーカス、拠点)
(背景、室内)
[ドルム](左)
ジュリアス王子
約束が違うではないか▼
なぜカナン兵を引き上げたのだ!▼
[ジュリアス](右)
公爵の手間を省いたつもりだが
不満なのか▼
[ドルム]
私の手間を省いた……▼
それはどういうことだ▼
[ジュリアス]
公爵のことだ▼
戦いが不利と見れば
我らの命と引き換えに
敵に寝返るつもりだろう▼
可愛い部下たちをハイエナの群れの中に
置いておくことはできないからな▼
[ドルム]
な、なんと!……▼
我らが帝国を
裏切るとでも言われるのか!▼
[ジュリアス]
我らと同盟軍が本気でぶつかれば
双方に多大の損害が出る▼
漁夫の利を得るのは
卿ただ一人と言うわけだ▼
[ドルム]
うっ……▼
[ジュリアス]
私はカナンに帰国する
この地は公爵にお返ししよう▼
あとは卿の好きにすればいい▼
(効果音、遠ざかる足音)
[ドルム]
くっ、若造め……▼
[レンツェン](右)
相変わらずカンのよい男ですね
父上▼
[ドルム]
レンツェン▼
来ていたのか……▼
[レンツェン]
ラゼリアは砂埃が酷くて
私には似合いません▼
父上にはもっと働いていただかねば
私の努力が水の泡です▼
[ドルム]
お前が何の努力をしてきたというのだ▼
お前がやったことといえば
実の母親である我が妻を殺害し
その罪を旅の傭兵に
なすりつけたことくらいではないか!▼
[レンツェン]
母上は
気がおかしくなっておられたのです▼
会うたびに
「人でなし」呼ばわりされては
いくら大人しい私でも
カッとなってしまいますよ▼
[ドルム]
ラゼリア市民に対するお前の仕打ちが
あまりにも酷すぎたからだ▼
子供を叱るのは母親として当然だろう▼
[レンツェン]
ええ▼
私もやった後に後悔はしたのです▼
母親を殺した事が世間にもれれば
いずれはリーヴェ王となるはずの
私の経歴にも傷がつく▼
どうするかと考えているところに
あの女が現れました▼
館の警備に雇っていた女傭兵ですが
たまたま通りすがって
殺害現場を見てしまったので▼
太守夫人殺しの下手人に
仕立て上げたわけです▼
その場で殺すつもりが
逃げられてしまいましたがね▼
[ドルム]
それで口封じのために
シュラムの死神を雇い
後を追わせたというわけか……▼
[レンツェン]
まあ、そういうことです▼
母上は王家の姫だったわけですから
私にはリーヴェ王となる資格がある▼
こんな小さなミスで
せっかくのチャンスを失っては
たまりませんからね▼
(自軍にカーソル移動)
(フォーカス、リュナン)
[オイゲン](左)
それにしても
おびただしい数の投石器ですな▼
命中すればまず生きては戻れませぬ▼
ドルム公爵らしい嫌な布陣ですな▼
[リュナン](右)
突破する策はあるのか?▼
[オイゲン]
装甲の高い騎士に突入させて
一つ一つ潰してゆくしかないでしょう▼
多少の犠牲はやむをえませぬ▼
[リュナン]
多少の犠牲か……▼
[オイゲン]
問題は橋の確保です▼
もし跳ね橋が上げられてしまえば
リーヴェ河を渡ることはできませぬぞ▼
[リュナン]
わかっている▼
だがむやみに突っ込んでも
損害が増すばかりだ▼
北に迂回して
跳ね橋を渡れればいいのだが……▼
■5ターン目
(フォーカス、拠点)
(背景、館の広間)
[女騎士](左)
ジュリアス様!▼
いらっしゃいますか!▼
[ジュリアス](右)
セオドラか……▼
どうしたんだ、そんなに慌てて▼
[セオドラという名の女騎士]
帝国領北カナンに
アーレス様の遺児を名乗る少年が
現れました!▼
[ジュリアス]
なんだと!
それは本当なのか▼
セオドラ、もう少し詳しく話してくれ▼
一体どういうことなのだ?▼
[セオドラ]
一月ほど前のことです▼
北部辺境に正体不明の傭兵軍団が現れ
ガーゼル教国に支配されていた
北カナンの街や村を解放しました▼
彼らはセネト王子の名で
祖国の解放と戦争の終結を呼びかけ
その勢力は日に日に強くなっています▼
バージェ王国やソフィア大公国も
セネト王子の傘下に加わり
ゾーア地方の北半分は
すでに解放軍の勢力下に入りました▼
[ジュリアス]
……セオドラはその少年が
セネト王子と信じているのか?▼
[セオドラ]
はい▼
ソフィア大公国のレシエ姫が
3年ぶりに戻ってこられました▼
少年がセネト王子であることは
まず間違いありません▼
[ジュリアス]
そうか……▼
セネトが……▼生きていたのか……▼
[セオドラ]
はい!▼
これでカナンは救われます▼
カナンに光が戻ったのです!▼
[ジュリアス]
セオドラ
私はリーヴェ王宮に行く▼
バルカ兄上と
今後のことについて相談せねばならん▼
お前も私と共に来い!▼
[セオドラ]
はい!▼
喜んでご一緒いたします!▼
(背景、光差す玉座の間)
[レンツェン](右)
父上
ジュリアスは街を出たそうですね▼
ゼムセリアは帝国に
見捨てられたという訳ですか▼
[ドルム](左)
他人事のように言うな▼
ここが破られれば
お前が預かるラゼリアとて
ただでは済まぬのだぞ▼
[レンツェン]
ふっ▼
私の後ろにはガーゼル教国が
ついているのですよ▼
私には怖いものなどありません▼
[ドルム]
お前はそれでよいかも知れぬが
ワシはどうなるのだ▼
たとえワシが降伏しても
あの小僧は許してはくれぬだろう▼
[レンツェン]
当然でしょう▼
父上は戦いの途中で王家を裏切り
ラゼリアを滅亡に追いやった張本人▼
私なら八つ裂きの刑でもすみません▼
[ドルム]
くっ……▼
ワシはいったいどうすればよいのだ▼
[レンツェン]
簡単なことではありませんか▼
このゼムセリアは天然の要害▼
跳ね橋を上げて
奴らを河の中洲に閉じ込め
投石器で押しつぶせばよいでしょう▼
[ドルム]
しかしそれでは前線の兵士たちも
敵中に孤立することになる▼
お前は彼らを犠牲にしろと言うのか▼
[レンツェン]
勝ちたければ情けは捨てることです▼
私はラゼリアに戻りますが
後は父上のよきように▼
まあ、それだけ生きれば
もう十分でしょう▼
父上の墓はラゼリアの片隅にでも
造って差し上げますよ▼
はっはっは……▼
(効果音、遠ざかる足音)
[ドルム]
ぐっ……▼
あの薄情者め……▼
おい、跳ね橋を上げて来い!▼
奴らに橋を渡らせてはならん!▼
何としても橋を確保せよ!!▼
兵士
はっ!▼
ただちに!!▼
(フォーカス、拠点)
(拠点側に橋の鍵を持ったソルジャー出現)
(拠点にドルム出現)
■民家
(中央右)
[男]
この魔法の盾を
持ってゆきなされ▼
魔道士と戦うときには
お役に立ちますぞ▼
(魔法の盾を手に入れた)
(中央左)
[若い女]
ああっ
リュナン様の軍がようやく
来てくださったのですね▼
私たちはこの日をどれほど
お待ちしていたことか……▼
どうかこのおまもりを
お持ちください▼
ゼムセリア市民はみんな
あなたたちの勝利を
願っています▼
(おまもりを手に入れた)
(右上)
[若い女]
我が家に伝わる
騎士の証を差し上げます▼
どうかゼムセリアを
ドルム公爵の圧政から
お救いくださいませ▼
■ドルム初戦時
くっ……▼もはやこれまでか▼
降伏したところで
我が身に待つのは死……▼
ならばせめて
貴様らを道連れにしてくれるわ!
■ドルム撃破後
悔しや……
グラムドの小せがれめ……!
■制圧後
(フォーカス、拠点)
(背景、光差す玉座の間)
[オイゲン](左)
大変な戦いでしたが
どうやら制圧できましたな▼
[リュナン](右)
そうだな……▼
[オイゲン]
リュナン様▼
どうかされましたか▼
[リュナン]
いや……▼
ラゼリアのことを考えていた▼
あの男……▼
レンツェンが太守だなんて
ラゼリアに残った人々は
どれほど辛い目に遭っているだろう▼
[オイゲン]
そうでしたな▼
リュナン様はレンツェン公子を
よくご存知でしたな▼
[リュナン]
王宮で何度も顔を合わせている▼
思い出すのも嫌なくらいに
心の歪んだ不愉快な男だ……▼
[オイゲン]
レンツェン公子は昔から
リュナン様をライバル視しておりました▼
父上ドルム公爵は
4家門の筆頭でありながら▼
英雄グラムドを父に持つ
リュナン様の方が
王宮でも街でも人気が高く
かなり妬んでおいででしたからな▼
ドルムに寝返りをそそのかしたのも
ラゼリアの太守代理になったのも
リュナン様への憎しみから
発したことだと私は考えております▼
[リュナン]
……オイゲン▼
ラゼリアの解放を急ごう▼
いつまでもレンツェンの自由に
させてはおけない!▼
[オイゲン]
はっ▼
ただちに準備をいたします!▼
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(背景、フィールドマップ)
(フォーカス、ハルファ砦)
(背景、砦の一室)
[シモン](右)
ゼップ将軍▼
ゼムセリアが陥落したそうだ▼
間もなく
このハルファ砦にもやってくるだろう▼
[ゼップ](左)
ほほう、おもしろい▼
こんな辺境の守備に回され
暇を持て余していたが
これでやっと戦ができるか▼
[シモン]
いや、将軍は守りを固めて
時間稼ぎをしてくれ▼
疲れた頃を見計らって
俺の部隊が側面から攻撃する▼
[ゼップ]
おい、シモン▼
お前はわしの手柄を横取りするつもりか▼
余計な手出しはするな▼
反乱軍などわし一人で沢山だ▼
[シモン]
そうはいかない▼
俺たちはバルカ王子に頼まれて
わざわざソフィアからやって来たんだ▼
受けた仕事は果たさねばならん▼
[ゼップ]
ふんっ▼
たかが竜騎士5騎で何をほざくか▼
[シモン]
将軍は知らないのか▼
俺たちが
「コンドル軍団」と呼ばれるのは
これまでの戦いで一個軍団に
匹敵する戦果を上げてきたからだ▼
[ゼップ]
どうせ死肉でもあさったのだろう▼
死体から首をもぎ取るのは
お前たちソフィア人の
得意とするところだろうからな▼
[シモン]
ふっ……▼
せいぜい今のうちに
大口をたたいておくことだな……▼
(ハルファ砦にハルファ軍団が出現)
(ハルファ砦にコンドル軍団が出現)
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