ファイアーエムブレム 烈火の剣・マスターバイブル 最終更新日:2003/05/13

会話集/30章 狂戦士テュルバン



■ワールドマップ

(ワールドマップ上、西方三島がフラッシュ)

エレブ大陸の西に点在する、
西方三島と呼ばれる群島。

(西方三島のフラッシュが消え、アルマーズのある洞窟の位置が点滅)

そこに、封印を解かれた神将器は眠っている。

(点滅が消え、その位置にヘクトルが表示される)

だが、それを手にするには
試練を乗り越えねばならない。
天雷の斧【アルマーズ】は
すさまじい破壊力をもつ神将器。

(ワールドマップ上、右にヘクトル表示)

それを求める者は、使い手となるに
ふさわしい力を示さねばならない。
ヘクトルは未だかつてない試練に
挑もうとしていた。


30章 「狂戦士テュルバン」


■オープニング

(背景、西方三島の洞窟)

[ヘクトル](右)
おいおい、真っ暗じゃねーか
妙な煙がふき出てやがるし・・・

(左にアトスが登場)

[ヘクトル]
アトスのじいさん、
本当にここなんだろうな?

[アトス](左)
うむ。
狂戦士と異名をとった
テュルバンの【神将器】・・・
アルマーズは
ここにある。

[ヘクトル]
そいつがありゃ
エリウッドを助けられるんだな。

[アトス]
並の男では、持ち上げることすら
かなわぬ巨大な戦斧だが・・・
ふむ、お前ならば
あるいは・・・

[ヘクトル]
じゃ、行くか。
とっとと取ってくるぜ!

[アトス]
こら! そう急ぐな。
ここは・・・かつて我らとともに戦った
守護兵の魂が・・・死してなお
「神将器」を守らん、
その使命を果たさんと
待ち構えておるようだ。

[ヘクトル]
・・・だから、そいつらをぶっとばして
斧とってくんだろ?

[アトス]
思っていた以上に、数が多い。
おまえ一人では無理じゃ。
・・・誰か仲間を連れてゆくのだ。

[ヘクトル]
一人でなくてもいいのか?

[アトス]
あまり大人数では、いたずらに
守護兵たちを刺激することとなろう。
最低人数を呼び寄せる。

[ヘクトル]
ふーん・・・ なんか
わかんねーけど、わかった。

[アトス]
・・・心しておけ、ヘクトル。
「おまえ」が力を示すことに
意義があるということを・・・

[ヘクトル]
なにがあっても、俺は退かねぇ!
さ、仲間呼ぶんなら呼ぶで
とっとと始めようぜ!

(ヘクトル、消える)

[アトス]
ふむ・・・豪胆な男よ。
それがお前の強さであり
また・・・弱さでもある。
いずれその蛮勇は
お前自身を滅ぼすかもしれぬぞ・・・


■自軍1ターン目

※エリウッドが出撃している場合

[エリウッド](右)
マーク・・・
きみも知ってるとおり、
ヘクトルはとても強い。
だが・・・ 僕は心配だ。
僕は幼い頃から、彼といた・・・
たぶんマーク、きみも・・・

彼の強さの奥にある、
隠された弱さが見えていると思う。
マーク、ヘクトルのことは
僕らが守ろう。
余計なお世話だと怒られるだろうが、
・・・僕らは仲間だからね。

行こう、マーク!


†こういう会話を見るたびに、封印の剣でのヘクトルの死にどれほどエリウッドが悲しんだか、心が痛みます。


■カイム初戦時

[カイム](左)
ワレハ、カイム。
チカラヲ
モトムルモノ・・・
ナンジガ・・・チカラ
ワガマエニシメセ・・・


■カイム打倒時

※ヘクトル以外のユニットで倒した時

[カイム](左)
・・・フウイン・・・
・・・・・・マモリキルコト
・・・カナワ・・・ズ・・・
ム・・・ネン・・・・・・

※ヘクトルで倒した時

[カイム](左)
スサマジキ・・・
・・・チカラ・・・
マサニ・・・
アノ・・・オカタノ・・・

■特定到達後1

(背景、西方三島の洞窟玉座)

[ヘクトル](右)
よし!
ここが玉座だな。
アトスのじいさん!
たどり着いたぜ!

(左に吹き出しだけ表示、白黒反転表示)

[???](左)
・・・せろ・・・

[ヘクトル]
何っ!?

(左に狂戦士テュルバン登場、白黒反転した吹出しで話す)

[テュルバン](左)
・・・戦わせろ・・・
我を・・・戦わせろ・・・

[ヘクトル]
な、なんだ
てめーは!?

[テュルバン]
我が名は
テュルバン・・・
我が名は
アルマーズ・・・

[ヘクトル]
何だと・・・?

[テュルバン]
我は、力。
この比類なき
力こそ、我。

我は、
竜を狩るもの。
肉を裂き、骨を砕き
生命を断つもの。

[ヘクトル]
・・・・・・

[テュルバン]
我は、封印を望まぬ。
平和という名の
無為を望まぬ。
使われぬ力は
屍も同じ・・・
誰でもいい・・・
我に、戦いを与えよ。

[ヘクトル]
あぶねー奴だな
こいつ・・・
おい、テュルバン・・・
いや、アルマーズか。
どっちでもいい
俺に力を貸せ。

[テュルバン]
我を求めるか?
ならば、心せよ

ひとたび我が力
手にすれば・・・
安らかな床で
生涯を終えることはかなわぬ。

お前の死に場所は、戦場
血と鋼に満ちた
狂乱の園となる。

[ヘクトル]
・・・かまわねえ
俺は親友を助ける。
そのためにここまで来たんだ。

アルマーズ!
お前の力、
俺に貸せ。

[テュルバン]
・・・承知。


■特定到達後2

(背景、草原)

(左にリンとエリウッド、右にヘクトル表示)

[エリウッド](左)
ヘクトル!

[リン](左)
もう、今まで
何してたのよ。
無事でよかったわ、
本当に・・・

[ヘクトル](右)
だから、心配いらねーって
言ったろ?
ほら、見ろよ。
こいつが【天雷の斧】だ。

(リン、エリウッド消える、左にアトス表示)

[アトス](左)
アルマーズを手にしたか、
ヘクトルよ・・・

[ヘクトル]
ああ。

(アトス消え、リンとエリウッドが左に表示)

[ヘクトル]
さてと、エリウッド、
今度はお前の番だぜ。
ああ、行こう!


■特定到達後3

(デュランダルのあるオスティア近郊の洞窟マップに、アトス、エリウッド、リン、ヘクトルが配置されている)

[アトス](右)
さて、エリウッドを残し、みな
外で待っておるのじゃ。

(画面が白く光り、マップからリンとヘクトルが消える)

(背景、草原、リンとヘクトルが表示)

[リン](左)
エリウッド
大丈夫かしら・・・?

[ヘクトル](右)
ああ。
あいつなら
心配いらねーよ。

[リン]
そうよね。きっと・・・

[ヘクトル]
お! 見ろよ!
出てきたぜ!

(ここ以降強制スクロール)

(マップ、オスティア近郊に、ニルス、マーク、ヘクトル、リンが配置)

(マップ上の洞窟からエリウッドとアトスが出てきて、ヘクトルにフォーカス)

(背景、草原、ヘクトル、リン、エリウッド表示)

[ヘクトル](左)
へぇ、これが神将器か。

[リン](右)
【烈火の剣】デュランダル。

・・・不思議ね、
はじめて見るはずなのに
なんだか、なつかしい・・・

[エリウッド]
・・・これでネルガルとも戦える。
さあ、【竜の門】へ・・・

!?

(画面が白くフラッシュ)

[エリウッド]
剣が・・・光を・・・
みんな気をつけろ
何か来る・・・!

(BGM変化)

(背景・一枚絵、巨大な竜に相対するエリウッドとヘクトル)

[エリウッド](右)
なっ・・・!?

(エリウッドの右にリンが表示)

[リン](右)
あれは・・・竜!

(左にヘクトル表示)

[ヘクトル](左)
ばかな!?
なんでこんな所に・・・!

[エリウッド]
みんな、下がれ!

(画面が暗転、剣閃が一閃する)

(背景・一枚絵、竜を斬るエリウッド)

(マップ上に戻り、氷竜とおぼしき竜が倒れる)

(背景、草原、エリウッドとヘクトル表示)

[ヘクトル](左)
大丈夫か!
エリウッド

[エリウッド](右)
ああ・・・
身体が勝手に動いた。
まるで、この剣に
導かれるみたいに・・・

(ヘクトル消え、アトスが表示)

[アトス](左)
【烈火の剣】は
竜を滅ぼすためのもの・・・
その力をもってすれば、
不可能なことではない。
しかし、この氷竜・・・
まさか・・・

[エリウッド]
どうかなさったのですか?
アトスさま。

[アトス]
いや・・・

(アトス、消える)

(右から白黒反転した吹出しが出る)

[???](右)
それは、
私が答えてやろう。

(マップ・オスティア近郊、ネルガルがワープして現れる)

(背景、草原、エリウッドとネルガル表示)

[エリウッド](左)
貴様っ!
ネルガルっ!

(ネルガル、一歩前に進む)

[ネルガル](右)
ニニアンは
使いものにならん。
だから、かわりを
もらいに来た。

(マップ・オスティア近郊、ニルスがネルガルの横にワープ)

(ヘクトルたちがネルガルのもとに駆け寄る)

(背景、草原、エリウッド、ネルガル、うつろな眼をしたニルス表示)

[エリウッド](左)
ニルスっ!

(エリウッドが影になる)

[ネルガル](右)
ムダだ。当分、
目を覚ますことはない。
このニルスに、
ニニアンの代わりを果たしてもらう。

(ニルス、消える)

[エリウッド]
貴様っ!
ニニアンに何をした!?

[ネルガル]
私ではない。
お前がしたことだよ、
エリウッド。

[エリウッド]
何・・・?

[ネルガル]
エリウッド、お前は
疑問に思ったことはないか?
竜の門を開くために、なぜ
この姉弟が必要なのか・・・?
なぜ、ニニアンとニルスで
なければならないのか・・・?

[エリウッド]
・・・・・・

[ネルガル]
答えは簡単だ。
竜の門は、人間が
開くことはできないのだよ。
門を開く資格を持つのは、
人にあらざる者・・・
すなわち、竜のみだ。

[エリウッド]
・・・な・・・?

[ネルガル]
哀れだな、
ニニアンという娘は。
私の甘言にのせられ
【門】を通ってこちらに・・・
もとに戻ることもできず、
私に協力することも拒み
逃げさまよったあげく・・・
愛するものの手にかかって
死ぬことになるとは、な。

[エリウッド]
何を・・・
言っている・・・?

[ネルガル]
察しが悪いのか?
それとも認めたくないのか?
いいだろう。
教えてやるぞ、エリウッド。
そこにいる一匹の氷竜が・・・
お前がその手で倒した獣が・・・

(BGMが変わる)

[ネルガル]
それが、ニニアンだ。
お前を慕っていた娘だ。

竜の姿に戻り、
人の記憶を失いながら・・・
それでも、お前のことを一心に思いつづけ、
ここまでたどりつき・・・
そして、お前の手にかかって
死にゆく娘だ。

(ネルガル、笑う)

[エリウッド]
・・・あ・・・

[ネルガル]
ほら、見るがいい。
最後の力をふりしぼって
もう一度だけ、
人の姿に戻ろうとしているぞ。
今なら別れの言葉でも
かけてやれるのではないか?
もっとも、
もう助からんがな。

(エリウッドの表示がもとに戻る、怒りの表情)

[エリウッド]
ネルガルッ!!
貴様ぁっ!!

[ネルガル]
私ではない。
お前だよ、エリウッド
お前が死なせたのだ。
お前がな・・・

(ネルガル、消える)

[エリウッド]
う・・・ああああっ!

(エリウッドに重なるようにヘクトル表示)

[ヘクトル](左)
落ち着けっ!
しっかりしろエリウッド!

(エリウッド、悲しみの表情に)

[エリウッド]
僕は・・・!
僕は・・・・・・!

(マップ上、氷竜がニニアンの姿に戻り、BGMが変わる)

(背景、草原、エリウッド表示、右から吹出しが出る)

[???](右)
エリ・・・
ウッドさま・・・

[エリウッド](左)
・・・ニニアン!?

(マップ上、ヘクトル、リン、エリウッドがニニアンに駆け寄る)

(背景、草原目をつむったニニアン表示)

[ニニアン](右)
・・・ぁ・・・

(エリウッド、悲しみの表情で表示)

[エリウッド](左)
ニニアン! ニニアン!

(ニニアン、目を開ける)

[ニニアン]
エリウッド・・・さま

[エリウッド]
ニニアン・・・
死なないでくれ・・・
僕は・・・
僕はなんてことを・・・

[ニニアン]
良かった・・・

[エリウッド]
え・・・?

[ニニアン]
エリウッドさまが無事で・・・

(ニニアン、目を閉じる)

[ニニアン]
良かった・・・

(ニニアン、消える)

[エリウッド]
・・・ニニ・・・アン
ニニアン?
うそだ・・・
返事をしてくれ・・・

(背景・一枚絵、横たわるニニアンを抱きかかえるエリウッド)

[エリウッド]
ニニアンーーーーっ!!!!

(背景、前の一枚絵の眼前に哄笑するネルガルがあらわれ、BGMが変わる)

[ネルガル]
さあ、これまでだ。
【竜】の影におびえながら、
この世の終わりを待つがいい!

[アトス]
そうはさせんぞ、
くらうがいい! 我が極意!!

(マップ、アトスが下に一歩進み出る)

(ネルガルとアトスの戦闘、アトスのフォルブレイズはネルガルにかすり傷程度のダメージしか与えられない)

(マップ、アトスが左に一歩動く)

(背景、草原)

[ネルガル](右)
【業火の理】
フォルブレイズ・・・か。
さすがだな、
大賢者アトスよ。
しかし・・・しかし

(ネルガル笑う)

[ネルガル]
もはや我が敵ではない。
見ろ! たとえ神将器であっても
私に傷一つを負わせるのが
やっとではないか!
ハハ・・・ ハハハハ
ハハハハハハハハ

[アトス](左)
・・・くぅ

[ネルガル]
惨めだな、アトスよ!
だが、過去の偉人に敬意を表し
ここは一度、ひくとしよう。
それに、500年前・・・一度は
同じ道を目指した友人としても・・・な。
ハハハハハハハハ

(マップ上、ネルガルが消える、BGMも消える)

(ヘクトルとリンとマークがアトスに駆け寄り、ヘクトルにフォーカス)

(背景、草原)

[ヘクトル](左)
どうすんだよ・・・神将器でも
倒せねぇじゃねえか。

(ヘクトル、消える)

(左から吹出しが出る)

[???](左)
・・・う・・・ ・・・

(リンとヘクトルが右に表示、うつろな眼のニルスが左に表示)

[リン](右)
ニルス!
目が覚めたのね!
大丈夫?

(BGMがかかり、ニルスがもとに戻る)

[ニルス](左)
・・・ニニアン!
・・・・・・ニニアン
・・・ニニアンは!?
どこ?

(リン、悲しみの表情に)

[リン]
・・・・・・

[ヘクトル](右)
・・・・・・・・・

(ヘクトル、リンが消え、悲しみの表情のエリウッドが表示)

[エリウッド](右)
・・・ニル・・ス
・・・・・・・・・すま・・・ない・・・

[ニルス]
・・・うっ

(背景・一枚絵、ニニアンを抱きしめるエリウッドと悲嘆にくれる3人)

[ニルス]
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

30章 終了

Thanks!!

データを投稿してくださった、ぽろろっかさん


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