ファイアーエムブレム 烈火の剣・マスターバイブル 最終更新日:2003/05/05

会話集/25章B 闇の白い花



■ワールドマップ上

(背景 エレブ大陸地図)

(敵兵士が南下するのを追うエリウッド)

(右にエリウッド)

【黒い牙】の後を追い、南へ向かう一行。

(エリウッドが消え、右にリンが表示される)

完全に消されたかに見える痕跡を、
リンは確かな足取りで追跡する。

その痕跡は、ベルンの
険しい山頂へと続いていた。

山の頂上付近には
季節を問わず雪が残っている。
まぶしい照り返しの中、

エリウッドたちの目の前に
古めかしい城が、姿を現した。

25章 闇の白い花

■オープニング

※24章でヴァイダを倒していない場合

(背景 砦の中)

[ソーニャ](左)
そう・・・ それでは結局、
奴らを始末できなかったのね?

[ヴァイダ](右)
・・・・・・

[ソーニャ]
・・・元王宮付きだというから
ネルガル様に紹介したけれど・・・
見込み違いだったみたいね。

[ヴァイダ]
・・・次こそは大丈夫だ!
もう一度だけ機会をもらえれば・・・

[ソーニャ]
うふふ 「もう一度」?
なんの冗談かしら。

[ヴァイダ]
ネルガル殿の口添えなくば、
王宮付き竜騎士へ復帰の道は・・・
頼む! このとおりだ・・・!!

(ヴァイダが目を閉じ、画面から消える)

[ソーニャ]
・・・土下座なんて無様なこと
よくできるわね?

やめれば? なにをしても
2度目の機会なんてないんだから。

それよりも感謝してちょうだい。

あなたは、よそ者だから
【牙】の制裁は許してあげる。

(ヴァイダが元の位置に戻る)

[ヴァイダ]
・・・・・・

[ソーニャ]
さっさと、そのみじめな姿を消して。
負け犬の匂いがぷんぷんするわ。

[ヴァイダ]
・・・・・・くっ

(ヴァイダ、消える)

[ソーニャ]
・・・ウルスラ、そこにいる?

[ウルスラ](右端)
はい、ソーニャ様。

[ソーニャ]
・・・世の中には、
2種類の人間がいるわ。

“選ばれた統率者”と、
“それに奉仕するためだけのクズ”
この、2つだけしかいないの。

私は前者、ネルガル様に選ばれた
完璧な人間よ。

ウルスラ、おまえも
私のようになりたくはない?

[ウルスラ]
はい、もちろんです。

[ソーニャ]
だったら“クズ”を
上手く利用することね。

奴らを同じ人間だなんて思うと
足をひっぱられる。

さっきのヴァイダなんかは
いい例ね。

本人は前者でも
“クズ”を人間として扱うから

負け犬にしかなれない・・・
・・・本当にバカな女。

[ウルスラ]
・・・・・・

[ソーニャ]
おまえは、私のお気に入り・・・
負け犬にならぬよう

くれぐれも
お気をつけなさい。

[ウルスラ]
はい、わかりました。
お優しいソーニャ様。

(暗転)

(背景 砦)

[エリウッド](右)
・・・今、飛んでいったのは
あの時の竜騎士だ。

では、やはりこの山道を進んで
間違いなかったようだな。

[リン](右端)
ここまで来て、奴らも
油断したようね。

雪の上に、足跡が
くっきり残っているもの。

[エリウッド]
リンディスのおかげだな。
すごいよ。

[リン]
ふふっ
どう、ヘクトル?

[ヘクトル](左)
あーあー
見くびってた俺が悪かった。

[リン]
わかればいいのよ。

[エリウッド]
目の前にある砦が
多分、彼らのアジトだ。

[リン]
さっそく
忍び込んでみましょう!

[ヘクトル]
おう! まかせとけ!!

(ヘクトル、リンが消える)

[エリウッド]
・・・どうして、二人とも
あんなに楽しそうなんだ・・・?

(背景がマップに)

[ヘクトル](左端)
さて・・・ 忍び込んでは
みたものの・・・
なんか、複雑な砦だな?

[エリウッド](右)
かすかにだが
・・・人の声が聞こえる。

[リン](左)
あっち! 行ってみましょう!!

(ヘクトル、リンが消える)

[エリウッド]
マーカス! ニニアンたちと一緒に
ここで待っていてくれ。

いつでも脱出できるよう
見張りも頼む!

(左にマーカスが現れる)

[マーカス](左)
はっ、おまかせを!

(暗転後、エリウッドたちが砦に近づく)

(背景 砦の中)

[ニノ](右)
・・・ほんと!?

あたしに仕事くれるって・・・
ほんとなの!? 母さん!

[ソーニャ](左)
そうよ、とても
大きい仕事。
・・・ベルン国王の依頼よ。

(ニノ、動く)

[ニノ]
国王の!?

そんなすごい仕事を・・・
あたしにっ?

(ブレンダンが右端に現れる)

[ブレンダン](右端)
ソーニャ!?
わしは反対だぞっ!!

こんな小さい子に
そんな危険な仕事を・・・

[ニノ]
とうさん?

[ソーニャ]
・・・そうね、本当ならあなたの
息子たちがやるべき仕事よ。

だけど、先日の報告以来
どちらも姿を見せない。

[ニノ]
ロイドにいちゃん・・・
ライナスにいちゃん・・・・・・

[ブレンダン]
・・・・・・

[ソーニャ]
だから私の娘にやらせるの。

いくらあなたでも、
文句なんて言わせないわ。

(ブレンダン、目を閉じる)

[ブレンダン]
・・・・・・

(ブレンダン、消える)

[ニノ]
あ!
とうさん・・・・・・

[ソーニャ]
・・・好きにさせれば
いいわ!

[ニノ]
でも・・・

[ソーニャ]
それより、仕事の話よ。
ジャファル! 出てきなさい!

(マップにジャファルが現れる)

(背景 マップ)

(左にニノ、右端にジャファル)

[ニノ](左)
ジャファル!

(ニノ、ジャファルが消え、右にエリウッド、右端にリン)

[リン](右端)
!! あの男!
【竜の門】にいた・・・

(リンが消え、ヘクトルが右端に現れる)

[ヘクトル](右端)
ネルガルの手下だ。
間違いねえ・・・

[エリウッド](右)
・・・・・・

(エリウッドたちが消える)

(背景 砦の中)

(ニノが少し右に近づく)

[ニノ](左)
ジャファル!
起き上がって大丈夫?
傷は痛まない?

[ジャファル](右)
・・・・・・

(ニノが消え、ソーニャが左に現れる)

[ソーニャ](左)
愛想のない男・・・
まぁ、いいわ。

おまえ、国王からきた依頼の
内容は聞いたわよね?

[ジャファル]
・・・王子ゼフィールの
・・・暗殺・・・

(ニノが右に現れる)

[ニノ](右)
え!? 王子?

・・・国王は王子を
暗殺しようとしてるの?

どうして!
親子なんでしょ!?

[ソーニャ]
・・・ニノ!
うるさいわ。

[ニノ]
あ・・・ ごめんなさい。

[ソーニャ]
ジャファル、その仕事を
ニノとおまえに任せるわ。

[ジャファル]
・・・・・・
本気か?

[ソーニャ]
ええ、本気よ。

この子にも、私の娘として
早く一人前になってもらわないとね。

[ジャファル]
・・・やめておけ。
こんな子供には無理だ。

[ソーニャ]
おまえがついていれば
問題ないでしょう?

嫌だとは言わせないわ。
国王には恩を売っておけと、

ネルガル様からの
きついお達しなのよ。

[ジャファル]
・・・・・・

[ソーニャ]
ニノ! 失敗したら
・・・わかってるわね?

[ニノ]
あ・・・ うん。

[ソーニャ]
じゃあ、王子が暮らす離宮まで
下調べに行きましょう。

詳しい話は、道中
聞かせるわ。

(ソーニャ、ニノ、ジャファルが砦の外に。ジュルメが現れる)

(背景 マップ)

[ソーニャ](左)
ジュルメ!

[ジュルメ](右)
あ?

[ソーニャ]
首領は? さっき
部屋を出て行ったけれど。

[ジュルメ]
ヤンじじいを連れて、
どっか出てったぜ。

[ソーニャ]
・・・・・・?
どういうつもりかしら・・・
・・・まあ、いいわ。

では、ジュルメ
おまえに留守を任せます。

例の物も、決して
奪われぬようにね。

[ジュルメ]
留守番・・・ くだらねぇ。
ジャファルの野郎より
おれの方が上だってのによ。

[ソーニャ]
ジュルメ!

[ジュルメ]
・・・へいへい。

(ソーニャたちが消える)

[エリウッド](左)
・・・まさか本当に
王子を暗殺する気なのか?

(ヘクトルが左端に現れる)

[ヘクトル](左端)
よりによって、
実の親の依頼かよ・・・
信じらんねぇ・・・

(リンが右に現れる)

[リン](右)
・・・【エムブレム】は、王子が
王位を継ぐために必要なんでしょ?

【エムブレム】が戻っても
王子がいないんじゃ意味ないわ!

[エリウッド]
暗殺を・・・止めよう!

あのニノという子なら・・・
話をすればわかってくれそうだ!

[リン]
ジャファルって男は
やっかいそうだけど・・・
それしかないわね。

(エリウッドたちが元の場所へ戻る)

(ジュルメがワープで現れる)

(背景 砦、左にジュルメ、右にエリウッド、右端にヘクトル)

[ジュルメ](左)
お〜いるいる。
こりゃいいや
よりどりみどりだなぁ、おい?

[エリウッド](右)
!!

[ジュルメ]
ど、れ、に、すっかな〜?

いや、まてよ。中にはろくでもねぇ
クズが混ざってるかもな。
そいつに当たっちまうと興ざめだ。
せっかくのごちそうも台無しになる。

なぁ、それがいいよな?
おまえたちも!

[エリウッド]
・・・くっ

(ヘクトル消え、右端にリンが現れる)

[リン](右端)
エリウッド! こんな奴に
かまう必要ないわ!!
早く出口へ・・・

[ジュルメ]
お! そこの女!
きれいな肌だなぁ。
あんたの背中をこいつで
切り裂いてやったら・・・
やわらかくて
いい手ごたえだろうなぁ?

[リン]
こいつ・・・!

(エリウッドが消え、ニルスが現れる)

[ニルス](右)
ダメだ! 変な結界ができてて
外にでられないよ!!

(ニルスが消え、ニニアンが現れる)

[ニニアン](右)
・・・ここにいる全ての人から、
邪悪な波動を感じます。
全てを倒さなくては・・・
結界は解けません。

[ジュルメ]
ひゃはははははっ!
ネルガル様について正解だぜ。
その地にいる手だれどもを
好き放題、斬らせてくれっからなぁ。

【エーギル】とかいうのが
目的らしいが・・・
そんなもの、どーだっていいんだ。
おれに、とびきりの相手を
用意してくれる限りはなぁ!

おれはジュルメ!
【黒い牙】最強の暗殺者だ!
さあ来いよ、
刻んでやるぜぇ!

(マップからジュルメがワープで消える)

(左端にエリウッド、右にリン、右端にヘクトル)

[エリウッド」(左端)
・・・消えた。

(ニニアンが左に現れる)

[ニニアン](左)
・・・大丈夫です。
まだ、近くにいます・・・
この建物の・・・ どこかに。

(ヘクトルが消え、ニルスが現れる)

[ニルス](右端)
あいつをやっつけて、
結界を解かないと!
このままじゃ、外には出れないよ!!

[エリウッド]
・・・マーク、今の男を捜しだし
ここを脱出しよう!
指示を頼む!!

(進撃準備画面へ)

■自軍1ターン目

※ガイツを出撃させた場合

[ガイツ](右)
おいおい、マーク
本当にオレが出るのかよ?

めんどくせえな。
寒いのはニガテなんだがな・・・

何? みんな
オレに期待してるって?
・・・しょうがねえな。

■初めて雪が止むターンの前の自軍ターン

[ニルス](右端)
あ・・・
ちょっと待って。

もうすぐ雪が止む。
進むならその時だよ。

■2回目の雪が降り出すターンの前の自軍ターン

[ニルス](右端)
あ・・・
ちょっと待って。

また、雪になるよ。
気をつけて。

■自軍10ターン目

※魔法系上級職2人を倒していた場合

(マップ左端からカレルが現れる)

[カレル](左)
・・・ここか。

ふ・・・よい風だ。
これから始まる宴にふさわしい。

※魔法系上級職2人を倒していない場合

(マップ左端からハーケンが現れる)

[ハーケン](左)
・・・彼らが侵入者か。

許してくれ。
きみたちに恨みはないが、

私は【黒い牙】の信用を得、
あの男に近づかねばならない。

我が主君エルバート様の
仇を討つために・・・


■会話(エリウッド→カレル)

[エリウッド](右)
あなたは?

[カレル](左)
カレル。

[エリウッド]
あなたも、【黒い牙】と
戦っているのですか?

[カレル]
・・・【黒い牙】とやらに
使い手が集まっていると聞いた。

その者たちと勝負する。

[エリウッド]
何か・・・わけが
あるのですか?

[カレル]
私は剣に生きる身。
・・・他に理由はいらぬ。

きみは・・・

[エリウッド]
え?

[カレル]
なかなか良いな。
だが・・・まだ伸びる。

良かろう、
私はきみに加勢しよう。

[エリウッド]
僕たちの仲間に
加わってくれるのですか?
でも、どうして・・・?

[カレル]
きみはいずれ、
名の知れた騎士となる。

こんな所で、その技
失うにはおしい。

もっと、
強くなってもらわねばな・・・

私は、その時を
楽しみに待とう。

[エリウッド]
・・・・・・

[カレル]
さて、続けようか。
このよき宴を・・・

■会話(リン→カレル)

[リン](右)
! あなたは?

[カレル](左)
カレル。

[リン]
あなた・・・サカの剣士ね。

あなたも【黒い牙】と
戦っているの?

[カレル]
・・・【黒い牙】とやらに
使い手が集まっていると聞いた。

その者たちを斬る。

[リン]
何か・・・
わけがあるの?

[カレル]
私は剣に生きる身。
・・・他に理由はいらぬ。

きみは・・・
美しい。

[リン]
え?

[カレル]
我らの剣とは異なるが・・・
実に見事だ。

良かろう、
私はきみに加勢しよう。

[リン]
私たちに力を貸してくれるの?
でも、どうして・・・?

[カレル]
きみはいずれ、
名の知れた剣士になる。

こんな所で、その剣
絶やすにはおしい。

もっと、
強くなってもらわねばな・・・

私は、その時を
楽しみに待とう。

[リン]
・・・・・・

[カレル]
さて、続けようか。
このよき宴を・・・


■会話(エリウッド→ハーケン)

[エリウッド](右)
きみは・・・

まさか、ハーケンなのか!?

[ハーケン](左)
・・・・・・!

(ハーケン、消える)

[エリウッド]
待ってくれ!

きみはフェレ騎士団の
ハーケンだろう!?

[ハーケン]
・・・エリウッド様。

[エリウッド]
部隊は全滅したと
聞いていたけど・・・

生きていたんだな、
無事で良かった。

でも、どうしてフェレに
戻って来てくれなかったんだい?

[ハーケン]
主君を守れなかった私に・・・
フェレ騎士を名乗る資格はありません。

[エリウッド]
ハーケン・・・

[ハーケン]
あの男の魔術によって・・・
我々フェレ騎士団は壊滅しました。

エルバート様が連れ去られるのを、
私は・・・どうすることもできず・・・・・・

[エリウッド]
ネルガルか・・・

[ハーケン]
あの男は、【黒い牙】と
つながりがあると聞きました。

【黒い牙】の影を追って
大陸をめぐり・・・

せめて奴らに
一矢報いようと、ここへ・・・

[エリウッド]
そうだったのか・・・

ならばハーケン、きみも
僕たちと来てくれないか?

[ハーケン]
お許しください、
エリウッド様・・・。

生き恥をさらすより、
私は騎士としての誇りを選びます。

我が命と引きかえに、
せめて一人でも多くの仇を・・・

[エリウッド]
待つんだ、ハーケン!

父上が、そんなことを
望んでおられると思うのか!

[ハーケン]
エリウッドさま・・・

[エリウッド]
僕と来てくれ、
ハーケン。

きみが無駄死にすることは
父上と僕が許さない。

共に、父上の望んでいた
平和を取り戻して欲しい。

[ハーケン]
・・・承知致しました。

この命は、亡き主君と
エリウッド様のために・・・

■会話(イサドラ→ハーケン)

[イサドラ](右)
あなたは・・・!

まさか・・・
ハーケンなの!?

[ハーケン](左)
イサドラ・・・!?

(ハーケン、消える)

[イサドラ]
待って!

あなたはフェレ騎士団の
ハーケンでしょう!?

(ハーケンが戻る)

[ハーケン]
イサドラ・・・

[イサドラ]
生きて・・・いたのね。

あなたたちの部隊は、
全滅したと聞いていたけれど・・・

良かった・・・
本当に良かった・・・

でも、
それならどうして・・・

[ハーケン]
主君を守れなかった私に・・・
フェレに戻る資格はない。

[イサドラ]
ハーケン・・・

[ハーケン]
あの男の魔術によって・・・
我々フェレ騎士団は壊滅した。

エルバート様が連れ去られるのを
私は・・・どうすることもできなかった・・・

[イサドラ]
・・・・・・

[ハーケン]
エルバート様を連れ去った
あの男・・・ネルガルは、

【黒い牙】と
つながりがあると知った。

【黒い牙】の影を追って
大陸をめぐり・・・

せめて奴らに
一矢報いようと、ここへ・・・

[イサドラ]
・・・・・・

エリウッド様も・・・
ここにおられるわ。

ハーケン、今はとにかく
私たちの軍と合流して・・・

[ハーケン]
・・・すまない、イサドラ。

生き恥をさらすより、
私は騎士としての誇りを選ぶ。

我が命と引きかえに、
せめて一人でも多くの仇を・・・

[イサドラ]
待って!

お願い、ハーケン!
馬鹿なことはやめて!

[ハーケン]
イサドラ・・・

[イサドラ]
やっと、
あなたに会えたのに・・・

あなたはまた私の前から
いなくなってしまう・・・

ハーケン、お願いだから・・・
もっと自分を大切にして。
お願いだから・・・

[ハーケン]
・・・・・・
わかった。

イサドラ。
きみの言うとおりにしよう。

この命は、亡き主君と
エリウッド様のために・・・

■会話(ヘクトル→ハーケン)

[ヘクトル](右)
お前・・・

まさかお前・・・
ハーケンか!?

[ハーケン](左)
・・・・・・!

(ハーケン、消える)

[ヘクトル]
お、おい
ちょっと待て!

お前、フェレ騎士団の
ハーケンだろ!?

(ハーケンが戻る)

[ハーケン]
・・・ヘクトル様。

[ヘクトル]
親父さんの側近だったお前が
なんでこんなとこにいる?

部隊は全滅したって
聞いてたが・・・

なぜエリウッドに
報告に戻らなかった?

[ハーケン]
主君を守れなかった私に・・・
フェレ騎士を名乗る資格はありません。

[ヘクトル]
・・・・・・

[ハーケン]
あの男の魔術によって・・・
我々フェレ騎士団は壊滅しました。

エルバート様が連れ去られるのを、
私は・・・どうすることもできず・・・・・・

[ヘクトル]
ネルガルの奴か・・・

[ハーケン]
あの男は、【黒い牙】と
つながりがあると聞きました。

【黒い牙】の影を追って
大陸をめぐり・・・

せめて奴らに
一矢報いようと、ここへ・・・

[ヘクトル]
そうか・・・

とにかくハーケン、
お前も俺たちと来てくれ。

エリウッドも俺たちと
一緒にいる。

[ハーケン]
お許しを、
ヘクトル様・・・。

生き恥をさらすより、
私は騎士としての誇りを選びます。

我が命と引きかえに、
せめて一人でも多くの仇を・・・

[ヘクトル]
待て、ハーケン!

親父さんがそんなことを望んでると
本気で思ってるのか?

[ハーケン]
・・・・・・

[ヘクトル]
俺はフェレの人間じゃねえ。
余計な口出しかもしれねえが・・・

だがエリウッドたちは、
お前の帰りをずっと待ってたぜ。

[ハーケン]
・・・エリウッド様。

[ヘクトル]
エリウッドは今戦ってる。

お前もフェレ騎士なら、
あいつを支えてやってくれ。

[ハーケン]
・・・承知しました。

この命は、亡き主君と
エリウッド様のために・・・


■ジュルメ初戦時

[ジュルメ](左)
ひゃはっ!
グチャグチャにしてやるぜ!

■ジュルメ撃破時

[ジュルメ](左)
ぎぐあっ・・・!
が・・・うそだ・・・

■敵全滅後

[エリウッド](右)
・・・みんな、ネルガルに
狂わされている・・・

(リンが左に現れる)

[リン](左)
・・・本当に恐ろしいのは
ネルガルの力に魅せられ

取り込まれてしまう
ことかもしれないわね・・・

・・・!
これ、何かしら?

[エリウッド](右)
まさか・・・
【ファイアーエムブレム】?

(ヘクトルが左端に現れる)

[ヘクトル](左端)
なんだよ、結局
こいつが持ってたのか。
ついでだ、もらって行こうぜ!

[リン]
せっかく取り戻したこれが・・・
無意味にならないよう、急がないと!

[ヘクトル]
エリウッド! これ以上の
長居は無用だ!

[エリウッド]
わかっている!
急いで離宮へ向かおう!
なんとしても暗殺を止める・・・!!

親が子の命を狙うなんて
そんなこと、あってはいけないんだ!

(背景 森と山)

(左端にジャファル、左にニノ、右にソーニャ)

[ソーニャ](右端)
・・・手はずはわかったわね?
決行は、今夜よ!

(ジャファルが消える)

[ニノ](左)
母さん・・・ あのね

・・・ちょっとだけ
手を・・・握ってもいいかな・・・?

[ソーニャ]
・・・私がそういうこと
嫌いなのは知ってるわね?

[ニノ]
う、うん。

・・・でも、最後かも
知れないでしょ?
だから・・・・・・

[ソーニャ]
・・・いいわ。

[ニノ]
えっ・・・?

[ソーニャ]
この仕事を成功させて
戻ってきたら

手ぐらい、いくらでも
握ってあげるわ。

・・・抱きしめて、頭を
なでてあげてもいい。

[ニノ]
ほんと!?
だったら、あたし頑張る!

ぜったいぜったい
成功させるよ!!
待っててね、母さん!

[ソーニャ]
ええ、じゃあ
気をつけて行きなさい。

[ニノ]
・・・! うん!!
行ってくるね!!

(ニノが消え、ソーニャが少し左に寄る)

[ソーニャ](右)
あ、ジャファルは
少しお待ちなさい。

(ジャファルが左に現れる)

[ジャファル](左)
・・・

[ソーニャ]
今回の仕事のこと
だけど・・・

[ジャファル]
・・・何だ?

[ソーニャ]
標的は王子と・・・
ニノよ。

[ジャファル]

[ソーニャ]
王子暗殺・・・

国王の依頼には、
その後始末も含まれているの。

王子を失った事実が知れると
国中が大騒ぎになる。

・・・暗殺者を捕らえて
吊るさなければ
騒ぎは収まらない・・・

だから「いけにえ」が
必要になるの。

わかるでしょう?

[ジャファル]
・・・ニノは
お前の娘ではないのか?

[ソーニャ]
ふふ あんなクズ
どうでもいいのよ!

・・・まぁ、あんなゴミでも
使いようはあったってことね。

「大好きな母さん」の役に立てるの
あの子も、大喜びだったじゃない。

[ジャファル]
・・・・・・

[ソーニャ]
・・・なによ?
何か言いたいことでも?

[ジャファル]
・・・・・・

俺には・・・
かかわりのないことだ。

[ソーニャ]
・・・ネルガル様が
孤児のおまえを拾ったのは、

その非常な精神と
剣の腕があってこそ・・・

失敗は2度と許さないわ。
覚えておくことね!

(ソーニャ、消える)

[ジャファル]
・・・

Thanks!!

データを投稿してくださった、salefさん、つくもさん


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