※エリウッド編の場合

※ヘクトル編の場合

（マップ上、エリウッドにフォーカス）

（背景・街門前、ＢＧＭ−４２「街並み」）

［エリウッド］（右、旅人姿）
ここからがベルンだ。▼

（エリウッド、一歩前へ）

どうしたんだろう？
町が、やけににぎやかだが。▼

（左にリン表示）

［リン］（旅人姿）
ここに来る途中、
村の人たちが言ってたわ。▼
「ゼフィール王子成人の儀式が
１０日後に迫ってる」って。▼
お祭り騒ぎなのも、
しかたないわね。▼

（リンの左にヘクトル表示）

［ヘクトル］（旅人姿）
裏で何が起こってるか知らねえで・・・
ノンキなもんだぜ。▼

［エリウッド］
・・・・・・▼

（リン、ヘクトル消える）

（左にホークアイ表示）

［エリウッド］
ところで、ホークアイ殿。▼
【封印の神殿】というものが、
どこにあるかご存知ですか？▼

［ホークアイ］
・・・ベルン王都から
北の方角にあるとは聞いている。▼
だが、その存在自体が
秘密とされるもの。▼
王家の者でもないと
場所は知らぬだろう・・・▼

（ホークアイ消える）

（左にヘクトル、リン表示）

［リン］
つまり、神殿に行き着くためには
王族に接触しないとダメなのね？▼

［ヘクトル］
身分も理由も明かせないのにか？▼
どうにか場所だけでも
わかんねえかなぁ。▼

（ヘクトル、リン消える）

（左にパント表示）

［パント］
・・・だいたいの場所なら
わかるのだけどね。▼

［エリウッド］
パント様？▼

［パント］
私も、エトルリアで
最高軍事を司る者。▼
【封印の神殿】の存在を知った時に
何度か、手の者をやって調べてみた。▼
・・・だが、一人も帰ってこなかった。
ベルンは絶対に、そこへの侵入を許さない。▼

（エリウッドの右にヘクトル表示）

［ヘクトル］
神殿に着いたら、その場で
ベルンの捕虜ってわけか。▼

［パント］
そうだ。それに、
君たちの正体が知れれば▼
ベルンはリキアに攻め込む
いい口実にするだろうな。▼

（ヘクトル消える）

［エリウッド］
・・・それだけは
絶対に避けなくては・・・▼

（パント、一歩前へ）

［パント］
・・・そこで、私たちの出番だ。▼

［エリウッド］
え？▼

［パント］
本当は、儀式が終わった後の
祝典にさえ出席すれば、▼
役目は果たせるんだけどね。▼

その前に、王妃に会って
非公式に挨拶をしてこよう。▼

［エリウッド］
そんなことが
できるのですか？▼

（パントの左にルイーズ表示）

［ルイーズ］
ベルン王妃のヘレーネ様は、
エトルリアから嫁いだ方で▼
私たちとは、遠縁にあたりますの。▼

［パント］
挨拶のついでに、なんとか
【封印の神殿】について聞きだしてみる。▼
・・・簡単には教えてくれないだろうが、
なにもしないよりマシだろう？▼

（一瞬会話ウインドウ消える）

安心してくれ、失敗したとしても
君たちのことは決して話さないから。▼

［エリウッド］
パント様、それは・・・！▼

［パント］
もし、明日になっても
私たちが戻らなかった場合、▼
君たちは、一度リキアに戻って
別の策を考えるんだ。いいね？▼

［エリウッド］
・・・失敗した時
パント様たちは、どうなるのですか？▼

［パント］
なんとかなるさ。▼
身分を捨て、ルイーズと２人で
逃亡する生活も悪くない。▼

［ルイーズ］
パント様と一緒でしたら
私、どうなっても構いませんわ。▼

（エリウッドの右にヘクトル表示）

［ヘクトル］
・・・成功を祈ってます。▼

［パント］
頼むよ。
では、行こうルイーズ。▼

（ルイーズ、パント、ヘクトル消える）

（エリウッドの右にリン表示）

［リン］
無事、戻ってきてくださいね！
私たち、ここで待ってますから！！▼

（マップ上、パントとルイーズ、下へ離脱）

（ホークアイ、パントとルイーズを追って下へ）

（背景・草原、ＢＧＭなし、鳥の鳴き声）

［ホークアイ］（右）
・・・パント
少し待て。▼

（左にパント表示）

［パント］
どうした？
ホークアイ。▼

［ホークアイ］
主から、これを預かっている。▼

［パント］
これは・・・
【天の刻印】！▼

［ホークアイ］
そうだ・・・
この世に３つしか存在しない。▼

［パント］
アトス様は、なんと？▼

［ホークアイ］
時期をみて
彼らに与えよと。▼

［パント］
なるほど。▼

［ホークアイ］
我では・・・その時期を
はかり違えるかもしれん。▼
・・・おまえに頼む。▼

［パント］
しかし、私たちは
戻れないかもしれな・・・▼

［ホークアイ］
必ず戻れ。▼

ルイーズとともに・・・
・・・・・・必ずな。▼

［パント］
・・・わかった。▼

（パントの左にルイーズ表示）

［ルイーズ］
ホークアイ様▼

私たち・・・　きっと
戻ってきますから。▼

（マップ上、北から敵女魔道士登場）

（背景・町の広場、ＢＧＭ−４３「静寂の地」）

［ライナス］（左、笑顔）
よ、ニノじゃねーか。▼

［ニノ］（右、笑顔）
あ、ロイドにいちゃん！
ライナスにいちゃん！▼
どうしたの？
お仕事？▼

［ロイド］（ライナスの右）
ああ、まあな。▼

［ライナス］
おまえの方は？
そんなあわててどこ行くんだよ？▼

［ニノ］
あたしも、
これからお仕事なんだ。▼
連絡係、母さんに言われてるから
がんばらなくっちゃ！▼

（一瞬会話ウインドウ消える）

じゃあね！
お仕事終わったらまた遊んでね。▼

（ニノ消える）

［ロイド］
いい子だな。▼

［ライナス］
ああ、
あの女の娘とは思えねー。▼

（マップ上、ニノが北へ離脱）

※ラガルトがいる場合

※ラガルトがいない場合

（背景・フィールドマップ）

［エリウッド］（左）
・・・まったく▼
仲が良いのか悪いのか
わからないな。▼

［ニニアン］（右）
クスッ▼

［エリウッド］
なにがおかしいんだい
ニニアン？▼

［ニニアン］
だって・・・
エリウッドさまのつぶやき、▼
まるで、お二人の
保護者みたいなんですもの。▼

［エリウッド］
え？　そんな風に
聞こえたかな？▼

［ニニアン］
はい。▼

［エリウッド］
まいったな。▼

［ニニアン］
クスクス▼

［エリウッド］
・・・そうして
笑ってる方がいい。▼

［ニニアン］
え？▼

［エリウッド］
いや、なんでもない。
さぁ、行こうか！▼

※ヘクトル編の場合

（マップ上、ロイドにフォーカス）

（背景・町の広場、ＢＧＭ−５８「黒い牙」）

［ロイド］（左）
・・・マジで奴らだ。▼
ナバタに向かったって
話だったがな？▼

（ライナス笑う）

［ライナス］（ロイドの右）
いいじゃねーか、
そんなこと。▼
せっかく見つけたんだ、
やろうぜ兄貴。▼

（ライナス、もとの表情に戻る）

［ロイド］
そうだな・・・▼
だが、今はまずいな。▼
街中でことを起こすのは
俺の流儀に反する。▼

・・・親父に報告して
指示を待つか。▼

（ロイド一旦消え、右に表示）

［ロイド］
ライナス、報告には俺が行く。▼
お前は奴らを見張ってろ。▼

（ライナス一歩前へ、笑う）

［ライナス］
今やっちまうのは
だめなのか？▼

（ライナスの表情戻る）

［ロイド］
ダメだ。
今は我慢しろ。▼

お前は奴らの行方を
確かめるだけでいい。▼

わかったな？▼

（ライナス笑う）

［ライナス］
ああ。▼

（ロイド消え、表情戻る）

［ライナス］
・・・・・・
とは言うものの、▼
獲物を前に、指くわえてんのも
なさけねえよなぁ。▼

（一旦会話ウインドウ消える）

（ライナス笑う）

［ライナス］
おい！　イーゴリ！！▼

（右にイーゴリ表示、笑顔）

［イーゴリ］
なんだい？　ライナスさん。▼

［ライナス］
仕掛けるぞ！▼

奴らを挑発して
街の中に引っ張り込め。▼

（ライナスとイーゴリの表情戻る）

［イーゴリ］
ちょ、ちょっと待ってくれ！▼
まさか、ロイドさんの
言いつけを破る気ですかい？▼

（ライナスとイーゴリ、笑う）

［ライナス］
・・・ようは、街の奴らに
ケガさせないよう▼
注意しろってことだろ？
そこだけは徹底するさ。▼

［イーゴリ］
だけどですねぇ・・・▼

（イーゴリの表情戻る）

［ライナス］
頼むよ、イーゴリ！▼
兄貴にいいとこ
見せてーんだよ！　な？▼
頼んだぜ！！▼

（ライナス消え、イーゴリ笑う）

［イーゴリ］
・・・ったく▼

言いだしたら
聞かねぇ人なんだから。▼

（マップ上、剣士がエリウッドたちの前に移動）

（背景・街の中、ＢＧＭ−３９「突然の来訪者」）

［イーゴリ］（左）
エリウッドだな？▼

（エリウッド、一歩前へ）

［エリウッド］（右）
！
黒い牙か！？▼

［イーゴリ］
・・・そうだ。▼
お前たちを消すのは、
【四牙】の一人・・・▼
オレたちを束ねる
【狂犬】ライナスさんってわけだ。▼

（ヘクトル、エリウッドの右に表示）

［ヘクトル］
エリウッド、敵か！？▼

［エリウッド］
ああ、応戦する！▼

［イーゴリ］
来いよ！▼
その喉笛を
食いちぎられになっ！▼

（右上に、「目標：ボス撃破」と表示）

［ニルス］（右）
次の戦いについて占うよ。
はい　　いいえ

※「はい」を選んだ場合

※「いいえ」を選んだ場合

※エリウッド編でヒースが出撃している場合

※ヘクトル編でラガルトが出撃している場合

（エリウッド編ではマップ左、ヘクトル編ではマップ右下からガイツ登場）

［ガイツ］（左）
なんだなんだ？▼
戦いみてえだが・・・
どっちが悪い方だ？▼

全然わかんねえ・・・
しょうがねえな。▼
とりあえず、こっちに
まぎれこんどくか。▼

（マップ上、左下の民家にフォーカス）

（背景・民家の中、ＢＧＭ−５８「黒い牙」）

［ニノ］（右）
えっとぉ・・・　場所、
ここで合ってるはずなんだけど・・・▼
まだ来てないかな？▼
・・・　・・・

（ニノ笑う）

うーん！　今日はいい天気だなぁ。▼
絶好の悪者退治日よりなのに、▼
あたしの仕事ときたら
おつかいばっかり。▼
早く一人前になって
みんなの役に立ちたいんだけどな。▼

（左にジャファル登場）

［ニノ］
わっ！▼

（ニノ表情戻る、小さく上下する）

お、おどかさないでよ
ジャファル！▼

（ニノ笑う）

どうしたの？　ジャファルが
連絡に遅れるの、めずらしいね。▼

（ニノ表情戻る）

［ジャファル］
・・・前の仕事が
長引いた。▼

（ニノ笑う）

［ニノ］
へぇ、ジャファルでも
てこずること、あるんだ。▼
ちょっと意外だなぁ。▼

（ニノ表情戻る）

［ジャファル］
・・・次の依頼があるなら・・・
・・・早く聞かせろ。▼

（ニノ笑う、一歩前へ）

［ニノ］
あ、うん！
母さんから、これ預かって・・・▼

（一瞬会話ウインドウ消える、ニノ表情戻る）

！▼

どっ、どうしたの！？
血まみれじゃない！▼

［ジャファル］
・・・かすり傷だ
気にするな・・・▼

（ニノ、ジャファルに接近）

［ニノ］
そんなに血がでてて
かすり傷なわけないよ！▼
ね、見せて！！▼

［ジャファル］
傷などどうでもいい。
次の標的を・・・早く▼
・・・く・・・▼

（ジャファル目を閉じ、消える）

［ニノ］
ジャファル！？▼
ね、ねえ！
しっかりしてっ！▼

どうしよう・・・▼

［ダーツ］（右）
あ・・・れぇ？
おまえ、どっかで見た顔だなぁ？▼

［ガイツ］（左）
あぁん！？　てめぇ、
誰に向かってなれなれしい口を・・・▼

［ダーツ］
なんだ、おまえ
ベルガー商会のガイツじゃねえか！▼

［ガイツ］
ダ・・・ダーツ！？
お前・・・なんでここに？▼

［ダーツ］
たまには陸で、ひと暴れってのも
悪くないねえかと思ってさ。▼

つーか、おまえこそ
こんなとこで何してんだ？▼
親父の使いかなんかか？▼

［ガイツ］
じじいの話はするんじゃねえ！！▼
オレはもう、
あの家とは関係ねえんだ。▼

［ダーツ］
じゃあ、なんだって
こんなとこにいるんだよ？▼

［ガイツ］
いや・・・▼
ぶらぶらしてたら、街中で
戦いが始まったもんでな。▼

・・・なあダーツ、
オレもお前らの仲間に混ぜろ。▼

［ダーツ］
はぁ？　何寝ぼけたことを・・・▼

［ガイツ］
「陸でひと暴れ」なんだろ？
いいから、オレにも一口かませろ！▼

［ダーツ］
別にいいけどよぉ。▼
オレらが戦ってる相手は
相当、やばい奴らばっかだぜ？▼

［ガイツ］
どうせ他にやることもねえんだ。
あきるまでは一緒に戦ってやるから！▼

［ダーツ］
んじゃ、いっとくか。▼

［ガイツ］
おお！▼

※初回訪問時

※二回目以降

［住人］（左）
あなた、【四牙】って
聞いたことある？▼
ベルンの村人なら
みんな知ってるわよ。▼
悪人を裁いてくれる【黒い牙】の中でね、
いちばん強い四人なの。▼
中でも【狂犬】って呼ばれてる人はね、
すごく良い人。▼
山賊に襲われてた私を
一人で助けてくれたんだから。▼
夜だったから、顔はよく
見えなかったけど・・・▼

でも最近、【黒い牙】って
ヘンな噂が立ってて・・・▼
みんな言ってるわ、
どうしたんだろうって・・・▼

［兵士］（右）
・・・何度でも申し上げます、
マードック様！▼
このまま現国王の専横を許せば、
いずれこのベルンは・・・▼

［マードック］（左）
言うな。▼

［兵士］
しかし！▼

［マードック］
待て。▼

（兵士消え、マードック一歩前へ）

［マードック］
そこに誰かいるのか！？▼

（マードック消え、右に訪問者表示）

［訪問者］
！▼

（訪問者、右へスライドアウト）

（背景、街の中）

［老人］（左）
わしはその昔、ベルン王宮で
文官をしておってな。▼
ゼフィール王子がお生まれになってからは、
あのお方の歴史の教師をつとめておった。▼
王子は聡明な方でな、ベルン王家始まって
以来の神童といわれたものじゃが・・・▼
国王デズモンド様は日に日に、王子の才能を
うとんじるようになってしまわれた・・・▼

これを・・・
受け取ってもらえるかね。▼
これは『地の刻印』といってな、▼
騎士の勲章に、導きの指輪、
英雄の証に天空のムチ・・・▼
そういったものすべての効果を
あわせもつ品なんじゃ。▼
なぜこんな貴重な物を、見ず知らずのあんたに
渡す気になったかはようわからん。▼
じゃが・・・予感がするんじゃよ。▼
あんたたちなら、王子を助けてくれる・・・
そんな予感がの・・・。▼
じじいのたわごとと思うて
受け取ってくれんかの。▼

（「地の刻印」を手に入れた）

（背景、街の中）

［老婆］（左）
昔・・・このへんの地方を治めてた
領主は、そりゃあひどい奴でね。▼
豪華な宴が毎晩
開かれてる城の下で・・・▼
あたしたち村の者は、泥水をすするほど
飢えた日々を送ってた。▼
けど、ある日それは終わった。
領主は死んだんだ。▼
【黒い牙】が、死の裁きを
下してくれたのさ。▼
あたしたちにとっちゃ、【黒い牙】は英雄だ。
誰がなんといおうとね。▼
だから、余計にわからないのさ。
【黒い牙】がなんで変わっちまったのか・・・▼

あんたらを助けることは・・・
【黒い牙】を裏切ることになるかもしれない。▼
だけど・・・あんたたちに
こいつを渡しとくよ。▼

（「オリオンの矢」を手に入れた）

［？？？］（左の画面外）
・・・そこで止まれ。▼

［訪問者］
！▼

［？？？］
警戒する必要はない。▼
ゆえあって
【黒い牙】に身をひそめてはいるが・・・▼
私は、リキア同盟の人間だ。
きみたちの敵ではない。▼

［訪問者］
・・・・・・▼

［？？？］
【黒い牙】を裏であやつる、
ソーニャという女がいる。▼
その女と対峙する時があれば、
この杖を使え。▼
【黒い牙】の元凶は・・・
その女、ソーニャだ。▼
・・・忘れるな。▼

（「サイレス」を手に入れた）

［ガイツ］
つまんねえ
人生だったしな・・・▼
つまんねえ死に方が
ちょうどいいか・・・▼

［ライナス］（左）
祈りな、
そのくらいの時間はやる。▼
おまえがこれまで
やってきた悪事を・・・▼

悔い改めて、眠れ。▼

※エリウッドで戦闘した場合

※ヘクトルで戦闘した場合

［ライナス］（左）
ぐっ・・・う・・・・・・▼

（背景・街の広場、ＢＧＭ−３０「静かに、そしてしなやかに」）

（エリウッド、一歩前へ）

［エリウッド］（右、旅人姿）
・・・大丈夫か？▼

（ライナス笑う）

［ライナス］（左）
・・・・・・負けたぜ。▼
兄貴の言うとおりだ
強ぇな、おまえら・・・▼

（ライナス表情戻る）

［エリウッド］
・・・・・・▼

（ライナス笑う）

［ライナス］
だが、▼
このまま手ぶらで死ぬわけにゃ
いかねーんだよっ！！▼

（ライナス、一歩前に出て消える）

［エリウッド］
！？▼

（ライナス、エリウッドの右に出現）

［ライナス］
おまえも道連れだ！！▼

（左に旅人姿のヘクトルとリン表示、ライナス表情戻る）

［ヘクトル］
エリウッド！！▼

［エリウッド］
・・・好きにすればいい。▼

［ライナス］
！？▼
・・・なんだと？▼

［エリウッド］
・・・さっき、戦いながら
気付いたことがある。▼
君たちは・・・街の人々を
巻き込まないようにしていた。▼

［ライナス］
当たり前だ。▼
おれたちの標的は
あくまでも、おまえだけだからな。▼

［エリウッド］
僕には、君たち【黒い牙】が
悪の組織だとは思えない。▼

・・・どうして戦わねば
ならないんだ？▼

［ライナス］
それは、おまえが悪・・・
・・・・・・　チッ！▼

（ヘクトル、リン、エリウッド消える）

（エリウッド、左に表示）

［エリウッド］
！▼

［ライナス］
わけわかんねーんだよ！▼

ソーニャが親父に
てめえが悪人だっつって、▼
親父がそれを認めたから
この指令がきたんじゃねーのか！？▼

［エリウッド］
ソーニャ？
それは・・・▼

［ライナス］
・・・一度出直す。▼

おまえのことが
はっきりしたら、また来るぜ。▼

（ライナス消える）

（背景・街門前、ＢＧＭ−６６「勝利（烈火Ver）」）

［ヘクトル］（左、旅人姿）
ったく、あせったぜ。▼

［エリウッド］（右、旅人姿）
すまない。▼
どうしても、一度
話してみたかったんだ。▼

［リン］（エリウッドの右、旅人姿）
いいじゃない。▼
それで、相手のことが
少しは分かってきたんだし。▼

［エリウッド］
・・・やはり、【黒い牙】自体は
義賊集団のようだ。▼
ネルガルに、いいように
利用されているだけかもしれない・・・▼

首領だというブレンダン・リーダスと
なんとか、話ができないだろうか？▼

［リン］
そうね、もしかしたら
戦わずに済むかもしれない。▼

（ヘクトルが険しい表情になる）

［ヘクトル］
・・・俺は、反対だ。▼

［エリウッド］
ヘクトル？▼

（ヘクトルの表情が戻る）

［ヘクトル］
・・・それより、宿に戻ろうぜ。▼
パントさんたちから
連絡があるかもしれねぇ。▼

（ヘクトル消える）

［リン］
何、あいつ？
どうかしたのかしら？▼

［エリウッド］
・・・・・・▼

（ＢＧＭ消える）

（マップ上、ライナスにフォーカス）

（背景・街門前）

［ライナス］（右）
・・・とにかく、一度
兄貴に相談しねえとな・・・▼

・・・やっぱり、あの女
怪しすぎるって・・・▼

（ライナス、小さく上下）

［ライナス］
！！▼

（一瞬背景が赤くなる、ＢＧＭ−５７「闇より生まれしもの」）

（フラッシュとともにライナスの右にリムステラ出現）

（ライナス一旦消え、左に表示）

［ライナス］
・・・っ・・・なんっ・・・▼

［リムステラ］
・・・・・・▼

［ライナス］
てめっ・・・　気配なんか・・・
・・・・・・何も・・・・・・▼

［リムステラ］
・・・【狂犬】ライナス。
すばらしい【エーギル】だ。▼

（リムステラ消える）

［ライナス］
・・・・・・ちくしょ・・・う
・・・しくじっちまった・・・ぜ・・・▼

（ライナス目を閉じる）

［ライナス］
あにき・・・すまね・・・ぇ・・・
・・・　・・・　・・・▼

（マップ上、左下の民家にフォーカス）

（背景・民家の中、ＢＧＭ−５８「黒い牙」）

［ジャファル］（右）
・・・・・・▼

（ニノ、左に表示）

［ニノ］（笑顔）
あ、気がついた？
良かったぁ・・・▼

（ニノ表情戻る）

［ジャファル］
お前・・・確か・・・▼

（ニノ笑う）

［ニノ］
うん。もう何回か会ってるけど
名前とか言ってなかったね。▼

あたし、ニノ！
ソーニャの娘だよ。▼

（ニノ表情戻る）

［ジャファル］
・・・どういうつもりだ？▼

［ニノ］
え？▼

［ジャファル］
【黒い牙】の掟を忘れたか。▼
共倒れを避けるため
自力で動けぬものは、切り捨てる・・・▼

［ニノ］
それは・・・▼

［ジャファル］
俺は、アジト以外の場所で
気を失うようなヘマをやった。▼
掟に従い、おまえは俺の命を奪って
即刻、この場を離れなければならん。▼
なのに、なぜだ？▼

［ニノ］
だ、だって・・・▼
仲間が死ぬとこなんて・・・
見たくないもん。▼

［ジャファル］
ふざけるなっ！▼

（ニノ、小さく上下）

［ニノ］
ビクッ▼

（ジャファル、一歩下がる）

［ジャファル］
・・・ッツ▼

（ジャファル目を閉じ、ニノがジャファルに接近）

［ニノ］
動いちゃダメだよ！
ほら、つかまって！！▼

［ジャファル］
・・・さわ・・るな▼

［ニノ］
お願いっ、動かないで！
血が・・・　また、でてきちゃった。▼
どうしよう・・・
止まらない・・・▼

［ジャファル］
・・・・・・▼

［ニノ］
お願い・・・死なないで。
死んじゃダメだよ・・・▼

（マップ上、ロイドにフォーカス）

（背景・街門前、ＢＧＭ−５８「黒い牙」）

［ロイド］（右）
・・・・・・・・・
ライナス・・・▼
このバカ、
あれほど言ったのに・・・▼

（ロイド、目を閉じる）

［ロイド］
・・・・・・▼

（一瞬会話ウインドウ消える、ロイド目を開く）

［ロイド］
・・・待ってろ、
俺もすぐにゆく。▼
あいつらの亡骸を
手土産にして・・・な。▼

（背景・ベルン離宮室内、ＢＧＭ−６２「大国ベルン」）

（右上に「ベルン離宮」と表示）

［兵士］（右）
王妃様！
国王陛下、おなりです。▼

（兵士消え、右にデズモンド表示）

［デズモンド］
ゼフィールはおるか！▼

［ヘレーネ］
これは陛下・・・
なつかしゅうございます。▼
離宮に足をお運び下さるとは、
今日はなんと祝福された日でしょう？▼

［デズモンド］
・・・嫌味はいい。
早くゼフィールを呼ばぬか！▼

［ヘレーネ］
あなたの息子は
今、鷹狩に出かけておりますわ。▼

［デズモンド］
わしが来ると知って
外へ出したか。ふん・・・▼
相変わらず食えぬ女よ。
まあ、おまえでもよい。▼
１０日後に予定している、
王子の成人儀式について▼
話しておきたいことがある。▼

［ヘレーネ］
やっと・・・ですわね。▼
成人の儀式を済ませれば、
ずっと日陰暮らしであった我が息子が▼
王位継承者として、世間に
認められるのです・・・▼
・・・その日を、どんなに
待ち焦がれてきたことか。▼

［デズモンド］
聞こえの悪いことを申すな！
おまえとゼフィールには、▼
ベルン王妃と世継ぎ王子として
何不自由ない生活をさせている！▼

［ヘレーネ］
・・・我らを
この離宮に押し込み、▼
ご自身は王宮で、妾妃を傍らに・・・
・・・あの女の生んだのが▼
王子ではなく姫で、
さぞや落胆されたことでしょうね？▼

（デズモンド小さく上下）

［デズモンド］
ヘレーネ！　口がすぎるぞ！！▼

［ヘレーネ］
・・・私に流れる、高貴な
エトルリアの血をひく我が子が・・・▼
・・・あと１０日で、正当なる後継者として
第一王位継承権を得るのです。▼
ホホホ　陛下がどのように
溺愛されようと、▼
妾腹のギネヴィアは
いつかは陰の者となる運命・・・▼
ベルンを手にするのは、正妃である私の子
ゼフィールなのですから！▼
ホホホホホ　いい気味ですわね。▼

［デズモンド］
・・・言いたいことは
それだけか？▼
では、わしからも
おまえに聞かせることがある。▼

［ヘレーネ］
なんでしょう？▼

［デズモンド］
昨夜、我が王宮より▼
【ファイアーエムブレム】が
何者かによって盗み出された。▼

（ヘレーネ小さく上下）

［ヘレーネ］
！　まさか・・・▼
・・・オホホホ
これは、陛下も人のお悪い・・・▼
そのような話、
誰が信じられましょうか？▼

【ファイアーエムブレム】は、▼
「ベルンの至宝」と呼ばれる
この世に２つとない宝珠・・・▼
常に厳重な守りの元に置かれ、
盗み出すことなど不可能でしょう？▼

［デズモンド］
残念ながら本当の話だ。▼

［ヘレーネ］
まさか・・・！▼

［デズモンド］
そなたも知っておるだろうが、
【ファイアーエムブレム】は▼
ベルンの王位を継ぐ者の象徴・・・
成人の儀式には欠かせぬ物だ。▼

それがないとなると・・・
儀式は中止するしかないな？▼

［ヘレーネ］
！！▼

（ヘレーネ、一歩前へ）

［ヘレーネ］
あ・・・あなたが
手引きなさったのですねっ？▼
何ゆえ、それほどまでに
ゼフィールを憎むのですっ！？▼
あの子も、あなたの血をわけた
可愛い息子ではございませんかっ！！▼

［デズモンド］
・・・ゼフィールは▼
勉学、武術、なにをとっても
優秀だと聞く。▼
おまけに、できた性格で
皆に好かれておるようだな？▼

［ヘレーネ］
ええ！　ええ、そうですとも！
自慢の王子ですわ。▼

［デズモンド］
わしは・・・勉学、武術、
どちらも苦手であった。▼

［ヘレーネ］
！？▼

［デズモンド］
性格も普通・・・　国民からの支持も
それほどでもない・・・・・・▼
わしと、ゼフィールは
何もかも正反対のようだ。▼

とても、我が子だとは思えん・・・▼

（ヘレーネ小さく上下）

［ヘレーネ］
ゼフィールは陛下のお子ですっ！
陛下は、よくご存知ではないですかっ！！▼

［デズモンド］
・・・たとえ我が子であっても、
儀式ができなくば▼
王位継承権は与えぬ・・・
おまえも、そのつもりでおれ。▼

（デズモンド消え、ヘレーネが右まで移動）

［ヘレーネ］
陛下っ！　デズモンド様っ！！
どうか、どうかお待ち下さい！▼

（ヘレーネ、一歩前へ）

［ヘレーネ］
後生ですからっ！
どうか・・・！！▼

（一瞬会話ウインドウ消える、ヘレーネ目を閉じる）

［ヘレーネ］
おお、どうすればいいの
ゼフィール・・・▼

（背景・ベルン離宮室内、ＢＧＭ−６２「大国ベルン」）

［文官］（右）
失礼致します。
王妃様、▼
お客様がお見えですが・・・▼

［ヘレーネ］（左）
・・・あいにく、人に会う気分ではない。
帰っていただきなさい。▼

［文官］
はっ、しかし・・・▼

（ＢＧＭ−６３「ベルン〜母の思い」）

［ルイーズ］（右画面外）
いいわ、お下がりください。
私からお話しします。▼

［文官］
はい。▼

（文官消える）

［ヘレーネ］
？▼

（右にルイーズ表示）

［ルイーズ］
ヘレーネ様、おなつかしゅうございます。
私です、ルイーズです。▼

［ヘレーネ］
ルイーズ！？
まぁ、本当にあなたなの？▼
ああ・・・
ルイーズ・・・▼

（ルイーズ、一歩前へ）

［ルイーズ］
どうなさったの？
目が真っ赤に・・・▼
せっかくの美しいお顔が
台無しですわ。▼

［ヘレーネ］
・・・悩みごとが・・・
あって・・・▼

［ルイーズ］
・・・よろしければ
お話をうかがえませんこと？▼
私の主人も、ともに来ております。▼
なにか、お力になれるかも
しれませんわ。▼

［ヘレーネ］
パント様も来られて・・・
・・・そう。▼
・・・・・・
・・・・・・　実は・・・▼

（背景・夜の街外れ、ＢＧＭなし、虫の鳴き声）

［エリウッド］（右、旅人姿）
パント様！　ルイーズ様！！▼

［パント］（左）
やあ、待たせたね。▼

［エリウッド］
・・・首尾は
どうでしたか？▼

［パント］
・・・うまくいったと
言えなくもないんだが。▼

（旅人姿のリン、エリウッドの右に表示）

［リン］
どういうことですか？▼

［ルイーズ］（パントの左）
人助けですわ！▼

（リン消え、エリウッドの右に旅人姿のヘクトル表示）

［ヘクトル］
は？▼

［パント］
ヘレーネ王妃は、今
“ある物”を探しておられる。▼
それを
見つけてさしあげれば・・・▼

［エリウッド］
こちらのお願いも
聞いていただけるのですね？▼

［パント］
期限は１０日後の早朝まで。▼

・・・どうする？
決めるのは、君たちだ。▼

［エリウッド］
・・・やります。▼

きっと、これも僕らに与えられた
試練でしょうから！▼