ファイアーエムブレム 烈火の剣・マスターバイブル 最終更新日:2003/09/11

会話集/22章 生きた伝説



■ワールドマップ上

(背景 エレブ大陸地図)

ナバタ砂漠。

(背景 ナバタ砂漠地図)

灼熱の太陽と、極寒の夜。
二つの地獄が人を拒む、人外の地。
不用意に足を踏み入れた者は、
永遠に続く砂の中をさまようことになる。

(左にウーゼル表示)

オスティア侯ウーゼルが語る
【生きた伝説】・・・

(ウーゼル消える)

その言葉に導かれ
一向は、砂漠の中へと歩を進めた。

※エリウッド編の場合

22章 生きた伝説

※ヘクトル編の場合

23章 生きた伝説

■オープニング1

(ニルスが砂漠を歩く)

(背景 砂漠)

[ニルス](右)
・・・暑い。
ぼく・・・ もう死んじゃう。

(ヘクトルが左に登場)

[ヘクトル](左)
おい、辛いんなら
おぶってやろうか?

[ニルス]

[ヘクトル]
なんだよ、その顔は?

[ニルス]
・・・ヘクトルさまが
優しくしてくれるなんて!
ぼく、変な夢でも
見てるのかな?

[ヘクトル]
どーゆー意味だよっ!
俺はただ、この間みたいに
おまえがぶっ倒れないかと・・・

(リンが左に登場)

(ヘクトルが少し前に出る)

[リン](左)
日ごろの態度が雑だから
誤解されるんでしょ?

ニルス、遠慮しないで
甘えちゃいなさいよ。

[ニルス]
・・・でも。

[ヘクトル]
ガキは、素直が一番だぜ?

(ヘクトルがニルスの側に素早く近づく)

[ニルス]
わっ!!

(ヘクトルがニルスの左に移動)

(背景 一枚絵“肩車”)

[ニルス]
わーーーーっ!!!
落ちるっ! 落ちるってばっっ!!

■オープニング2

(背景 砂漠)

[ニニアン](右)
・・・オスティア侯さまは、
この砂漠に入り、西を目指せば
迎えが来ると、おっしゃいましたけど。
・・・まだ、現れないようですね。

[エリウッド](左)
もっと先に行かないと
だめなのかな?

[ニニアン]
・・・そうですね。

(エリウッドがニニアンに近づく)

[エリウッド]
はい。

[ニニアン]
え?

[エリウッド]
君も、この暑さが辛そうだ。
僕の腕でよかったら、つかまるといい。

[ニニアン]
そんな・・・

[エリウッド]
ほら、早く。

(ニニアンがエリウッドに近づく)

[ニニアン]
・・・はい。
失礼します・・・

・・・・・・

[エリウッド]
? どうかしたのかい?

[ニニアン]
・・・不思議なのです。

[エリウッド]
なにが?

[ニニアン]
エリウッドさまたちは、わたしたち姉弟と・・・
普通に接してくださいます。
・・・気味が悪くないのですか?
人と違う・・・力や
体のこと・・・とか・・・・・・

[エリウッド]
そんなことを気にしていたのか。
いいじゃないか、少しぐらい
人と違うところがあったって。
ニニアンはニニアンだろう?
僕から見た君は、心の優しい
普通の女の子だよ。

[ニニアン]
・・・本当、ですか?

[エリウッド]
ああ。

[ニニアン]
・・・エリウッドさま。

■オープニング3

(背景 神殿)

[アトス](左)
・・・誰か
近づいてくるようだ。

[ルイーズ](右)
パント様でしょうか?

[アトス]
いや、オスティアのウーゼルが
遣した者たちだ。
ホークアイが気付き
じき、ここに案内するだろう。

・・・ふむ、おぬしの連れは
まだ砂漠で探し物をしておるよ。

[ルイーズ]
なかなか見つかりませんのね。

[アトス]
いや、もう間もなく
手に入れるだろう。
・・・それよりも、砂漠に巣食う
強盗団が動き出したぞ。
パントを見つけ
襲いかかる算段をしておるわ。

[ルイーズ]
まあ、そんな・・・

[アトス]
彼の身が心配かね?

[ルイーズ]
いいえ、パント様ならば
お一人でも大丈夫です。
ただ、ここへ戻ってくるのが
遅くなってしまうのでしたら・・・

[アトス]
なんじゃ?

[ルイーズ]
お夕食は、先になさいます?
私は、パント様をお待ちしますが
大賢者さまは空腹なのではありません?

[アトス]
くっくっくっく

[ルイーズ]
大賢者さま?
どうかなさいまして?

[アトス]
・・・ルイーズよ。
まったく、面白い娘じゃの。
パントがおまえを連れて来てから、
わしは10年分は笑った気がする。
礼を言うよ。

[ルイーズ]
? よく、わかりませんけど
お役に立てて、なによりですわ。

[アトス]
くっくっくっ

[ルイーズ]
・・・そういえば、
お客様は、リキアの方ですのね。
どんなご用なのでしょうか?

[アトス]
・・・・・・

[ルイーズ]
大賢者さま・・・
お顔の色がすぐれませんわ。

[アトス]
・・・回り出した歯車は
誰にも止められぬ。
しかし“希望”があるかぎり
人は、あがき続けるのだろう。
・・・先に待つ
絶望も知らず・・・・・・

[ルイーズ]
・・・・・・

■オープニング4

(背景 砂漠)

[ニニアン](右)
あの、エリウッド様・・・

(エリウッドが左に登場)

[エリウッド](左)
ニニアン?

[ニニアン]
向こうで・・・
誰かが襲われています。

[エリウッド]
本当かい!?

(ヘクトルが右に登場)

[ヘクトル](右)
おっ! あれじゃねぇか?

[エリウッド]
男性1人と、大勢のならず者
・・・といったところだな。

(リンが左に登場)

[リン](左)
助けましょう!
大勢で1人にかかるってのが
気に入らないわ!!

(リン消える)

[ヘクトル]
待てよ、リン!
俺も行くぜ!!

(ヘクトル消える)

[エリウッド]
おい、二人とも!?

(ニルスが右に登場)

[ニルス](右)
・・・なんであんなに
元気なの? 二人とも。
信じられないよ。

[ニニアン]
・・・どうします?

[エリウッド]
行こう! 仲間とは足並みを
揃えておかないとね。

※ヘクトル編の場合

(背景 砂漠)

[リン](左)
ヘクトル! 早く!!
置いてくわよ!!!

(リン左へフェードアウト)

(ヘクトルが右から登場)

[ヘクトル](右)
・・・これで、全速力
だっつーんだよ!

(ヘクトルが前に出る)

[ヘクトル]
・・・鎧を計算に入れて
物を言えって・・・
ちくしょう! これみよがしに
走りやがって・・・!!!

(ヘクトルが左にフェードアウト)

■オープニング5

(背景 砂漠)

[ポール](左)
ああ、この人はきっといい人だね。
ジャスミン!
宝を僕らにくれるために
一人で待っててくれたんだ!

(ジャスミンが前に出る)

[ジャスミン](左)
おお、ポール!
そのとおりだともポール。
すばらしい人だ!

[パント](右)
・・・これを手に入れるために
もう何日も潰したんだ。
あきらめてくれないかな?

(ポールが前に出る)

[ポール]
なんだって〜!

(ジャスミンが前に出る)

[ポール]
命だけは
助けてあげよう・・・

(ポールが前に出る)

[ポール]
そんな僕らの気持ちを
もてあそぶなんて!
ひどいよ!
ひどすぎるよジャスミン!

(ジャスミンが前に出る)

[ジャスミン]
おおポール
わかるとも!
僕の心も
今まさに、はりさけんばかりさ!

(ポールが前に出る)

[ポール]
なんだって? 君もかいジャスミン?

(ジャスミンが前に出る)

[ジャスミン]
君もなのかポール?

[ポール]
行こう!
このひどい男に反省させてやる!

[パント]
・・・ケガを
させたくないんだが・・・

■攻略占い

[ハンナ](右)
やれやれ、今度は砂漠かい?
何度も言うようじゃが
・・・あまり無理はさせんでくれ。
そろそろ限界が近いのぉ・・・

・・・・・・さて、占いじゃな。
だったら60ゴールドもらうよ?
はい  いいえ

※「いいえ」を選んだ場合

[ハンナ]
そうか
じゃあまたきておくれ

※「はい」を選んだ場合

[ハンナ]
・・・どこを向いても
砂だらけじゃ・・・・・・
馬に乗る者は、まともに
進むこともむずかしいじゃろう。

・・・空を飛ぶ者
・・・特にペガサスナイトを
連れて行くと良いじゃろう。

それから・・・魔法を使える者
魔道士、修道士、シャーマンも
いると心強いのぉ。

・・・こんなとこじゃね。

もう一回言おうかい?
はい  いいえ

※「いいえ」を選んだ場合

[ハンナ]
そうかい
じゃあまたきておくれ

※「はい」を選んだ場合

(もう一度同じ内容の繰り返し)


■自軍1ターン目

※エリウッド編でカナスが出撃している場合

[カナス](右)
うーん、実に興味深いですね。
ご存知ですか、マーク殿。
ナバタは魔道士にとって夢の地なのです。
貴重な魔道のアイテムが偶然
手に入ることもあるそうですから・・・
あ、もちろん戦いも
ちゃんとします、はい。

※ヘクトル編でラスが出撃している場合

[ラス](右)
マークか・・・
ひさしぶりだな。

いや・・・用は
それだけだが・・・
以前のように、
指揮を頼む。

■民家

※男性で訪問した場合

[ファ](左)
あのね、ファはね
ここで「おするばん」してるの。
「おするばん」ってしってる?
じっと、いい子で動かないことなの。
だからファはね、ここにいるんだよ。
おにいちゃんたちは
なにしているの?
さっき来たきれいなおにいちゃん
みたいに「さがしもの」?
だったら、いいこと教えてあげる。
「骨(ほね)」の近くには
いいものがうまってるんだよ。
ファ、よくしってるでしょ。

※女性で訪問した場合

[ファ](左)
あのね、ファはね
ここで「おするばん」してるの。
「おするばん」ってしってる?
じっと、いい子で動かないことなの。
だからファはね、ここにいるんだよ。
おねえちゃんたちは
なにしているの?
さっき来たきれいなおにいちゃん
みたいに「さがしもの」?
だったら、いいこと教えてあげる。
「骨(ほね)」の近くには
いいものがうまってるんだよ。
ファ、よくしってるでしょ。

※ホークアイで訪問した場合

[ファ](左)
あ! ホークアイのおじちゃん!

[ホークアイ](右)
ファか。 ここでなにをしている?

[ファ]
「おするばん」!!

[ホークアイ]
そうか・・・

[ファ]
さっきね、きれいな
おにいちゃんがきたよ。
だからね、ファ、教えてあげたの。
「骨(ほね)」の近くには
いいものがうまってるんだって。
ファ、えらかったでしょ?

[ホークアイ]
そうか・・・

[ファ]
ホークアイのおじちゃん、
「そうか」ばっかり!

[ホークアイ]
そうか・・・

[ファ]
もぉ! また言った!

[ホークアイ]
そうか・・・ ・・・すまん。


†「おするばん」は開発者の意図でしょうか……

■会話(エリウッド→ホークアイ(NPC))(エリウッド編のみ)

[エリウッド](右)
あなたは・・・?

[ホークアイ](左)
我はホークアイ。
・・・この砂漠を護る者。

[エリウッド]
砂漠を守る・・・?

[ホークアイ]
・・・賊どもを追い払う。
客人たちは手出し無用。

(ホークアイ消える)

(エリウッドが前に出る)

[エリウッド]
ま、待ってください
客人って・・・!

■会話(ヘクトル→ホークアイ(NPC))(ヘクトル編のみ)

[ヘクトル](右)
おっ! 日陰だ。
ふーっ生き返るぜ。
・・・ん?
日陰・・・???

(ホークアイが右に登場)

[ホークアイ](右)
・・・・・・

(ヘクトル揺れる)

[ヘクトル]
!!

(ヘクトル一度消えてから左に登場し、後ずさる)

[ヘクトル](左)
わあっ!?
だっだっ誰だ!
おまえっ!!!

[ホークアイ]
我はホークアイ。
・・・この砂漠を護る者。

[ヘクトル]
奴らの仲間かっ!?
俺を脅かすとは
いい度胸して・・・!!

[ホークアイ]
・・・賊どもを追い払う。
客人たちは手出し無用。

(ホークアイ消える)

[ヘクトル]
・・・は?

(ヘクトルが前に出る)

[ヘクトル]
お、おいっ!
ちゃんと説明してけって!!!

■会話(エリウッド→パント(NPC))(エリウッド編のみ)

[パント](左)
やあ、こんにちは。
いい天気だね。

[エリウッド](右)
え・・・
あ、はい。

[パント]
すまない、今は少し
取りこみ中でね。

これで失礼するよ。

(パント消える)

[エリウッド]
あの・・・?
????

■会話(ヘクトル→パント(NPC))(ヘクトル編のみ)

[ヘクトル](右)
おい、あんた!
大丈夫か?

[パント](左)
やあ、こんにちは。
いい天気だね。

[ヘクトル]
はぁ?

[パント]
すまない、今は少し
取りこみ中でね。

これで失礼するよ。

(パント消える)

[ヘクトル]
お、おいっ!
ちょっと待て!!

こらっ!
一人で行くなって!!!

■ジャスミン初戦時

台詞無し

■ジャスミン撃破時

[ジャスミン](左)
なんか、いい感じで
一発入ったよ・・・
この人たち
強すぎるよポール・・・

■ポール初戦時

台詞無し

■ポール撃破時

僕たちブラザーズが
負けるなんて・・・
ああ
悲劇だよジャスミン・・・

■クリア後

※ホークアイを仲間にしていない場合

(背景 砂漠)

[ヘクトル](右)
片づいたみてーだな。
・・・で、エリウッド。
さっきから気になってたんだが
あの金髪の大男は・・・何者だ?

[エリウッド](右)
わからない・・・が
少なくとも、僕らの側について
戦ってくれたことは間違いない。
彼が“生きた伝説”なんだろうか・・・?

(ホークアイが左に登場)

[ホークアイ](左)
否。

[ヘクトル]
わぁっ!!

[エリウッド]
!!!

[ホークアイ]
我はホークアイ。
・・・この砂漠を護る者。

[エリウッド]
砂漠を守る・・・?
ホークアイ殿、あなたは・・・

[ホークアイ]
・・・主がお待ちだ。
我の後をついてくるがいい。

(ホークアイ消える)

[エリウッド]
待ってください!
あなたの主とは誰ですか?
どうして僕たちがここに来ることを・・・?

(ホークアイが左に登場)

[ホークアイ](左)
答えることは我の役目ではない。
主に会えば、すべてわかる・・・

(ホークアイ消える)

[エリウッド]
・・・わかりました。
みんな、行こう。

(背景 砂漠)

[パント](左)
やぁ、さっきは助かったよ。
どうもありがとう。

※エリウッド編の場合

[エリウッド](右)
いえ、多勢に無勢を
見過ごせなかっただけです。

[パント]
・・・君たちは
どうしてここに?

[エリウッド]
それが・・・
ある人から“生きた伝説”に会うよう
言われて来たのですが・・・

[パント]
“生きた伝説”?
ははは
なるほど、うまいことを言う。

(リンが右に登場)

[リン](右)
意味が、わかるんですかっ!?

(リン消える)

[パント]
ああ、わかるよ。
・・・どうやら、私たちの
行き先は同じようだ。

[パント]
ホークアイ!
君も一緒だったんだな。

(ホークアイが右に登場)

[ホークアイ](右)
・・・パント、探し物は?

[パント]
手に入った。
思ったとおり、素晴らしい物だよ。

[ホークアイ]
日が暮れる。

・・・戻るぞ。

[パント]
そうだな、君たちも急いで。
砂漠の夜は物騒だからね。

[エリウッド]
は、はい。

※ヘクトル編の場合

[ヘクトル](右)
・・・どうも、助けた
気がしねえんだが?

[パント]
そんなことはない。
魔道書にも限りがあるからね。

・・・それより、君たちは
どうしてここに?

[エリウッド](右)
それが・・・
ある人から“生きた伝説”に会うよう
言われて来たのですが・・・

[パント]
“生きた伝説”?
ははは
なるほど、うまいことを言う。

(エリウッド消える)

(リンが右に登場)

[リン](右)
意味が、わかるんですかっ!?

[パント]
ああ、わかるよ。
・・・どうやら、私たちの
行き先は同じようだ。

(リン消える)

(ホークアイが右に登場)

[パント]
ホークアイ!
君も一緒だったんだな。

[ホークアイ](右)
・・・パント、探し物は?

(ヘクトル揺れる)

[ヘクトル]
!!!

[パント]
手に入った。
思ったとおり、素晴らしい物だよ。

[ホークアイ]
日が暮れる。

・・・戻るぞ。

[パント]
そうだな、君たちも急いで。
砂漠の夜は物騒だからね。

(パントとホークアイ消える)

[ヘクトル]
・・・なんなんだよ。
あのデカイのは一体・・・

※22章外伝に行く場合

[ヘクトル](右)
ついていくのはいいが・・・
どこまで歩かせる気だ?

(ヘクトルが少し前に出る)

いくら歩いても砂ばっかで、
なんにも・・・

うぉ!?

(ヘクトル消える)

(リンが右に登場)

[リン](右)
ヘクトル?

(リンが前に出る)

どうかしたの・・・?
ヘクト・・・

きゃっ!

(リン消える)

(エリウッドが右に登場)

[エリウッド](右)
ヘクトル?
リンディス?

(エリウッドが前に出る)

二人ともどこへ・・・

!?
な・・・
身体が・・・
砂に
沈んでいく・・・?

※22章外伝に行かなかった場合

(背景 神殿)

[ホークアイ](右)
・・・お連れしました。

(ホークアイ消える)

(エリウッドが右に登場)

[アトス](左)
よくきた。
ローランの末裔たちよ。

(ヘクトルが右に登場)

[ヘクトル](右)
・・・俺たちがリキア人だって
わかるのか? じーさん。

(アトス消える)

(リンが左に登場)

[リン](左)
どういう意味?

[エリウッド](右)
約千年前、この大陸で【人】と【竜】の
戦いがあったのは知ってるだろう?

[リン]
ええ、人が勝利して
竜たちはどこかへと姿を消した・・・

[エリウッド]
そうだ。
人と竜の戦い・・・ いわゆる
【人竜戦役】と呼ばれるものだが
その時、人を勝利へと導いた
八人の戦い手がいたことは?

[リン]
【八神将】と呼ばれる
伝説の英雄たちのことね。
私はサカで育ったから
【神騎兵ハノン】なら知ってるわ。

[ヘクトル]
サカは、ハノンの生まれた土地。
俺たちリキアは
【勇者ローラン】の作った国だ。

(リンとヘクトル消える)

(アトスが左に登場)

(リンが右に登場)

[リン](右)
それで、私たちを“ローランの末裔”と
呼ばれたのですね?

[アトス](左)
そのとおりだ。
ハノンとローランの血をもつ娘よ。

[エリウッド]
・・・あなたは
どなたですか?

[アトス]
・・・アトス。
巷では、【大賢者】の名で
通っておるよ。

[エリウッド]
アトス!?
まさか・・・!

[リン]
え? なに??

(リン消える)

(ヘクトルが右に登場)

[ヘクトル](右)
【大賢者アトス】といたら
八神将の一人だ。
じーさんがホンモノなら
1000年ぐらい生きてることになるぞ?

[アトス]
・・・この世界には
謎がいくらでもある。
一つを知れば、また
もう一つ・・・
気がついた時には
人の理から、はずれておった。
欲というのは
際限がないものだ。

(ヘクトル消える)

(リンが右に登場)

[リン](右)
1000年・・・
途方もない時間だわ。

「エリウッド」
だが、そのおかげで僕らはこうして
本物の英雄に出会えた・・・

(リン消える)

(ヘクトルが右に登場)

[ヘクトル](右)
“生きた伝説”か
なるほど・・・

[アトス]
・・・おまえたちは
ネルガルを止めるために
ここへ来たんだな?

[エリウッド]
はい。オスティア侯から
お聞き及びでしたか?

[アトス]
いや・・・ だが、
この大陸に起きることは
大抵、知っておるよ。
しかし・・・ ただ知るだけだ。
防ぐ力があるわけではない・・・

(ヘクトル消える)

(リンが右に登場)

[リン](右)
ニルスも以前
似たようなことを言ってました。
彼らのもつ“特別な力”は
前もってキケンを知らせるけど
「わかったところで、防ぐ力がないと
どうしようもない」・・・と。

[アトス]
ニルス・・・
運命の子の片割れか。

[リン]
ここにも
いっしょに来てるんですけど
なにか、気になることがあったようで
少し外に・・・

[アトス]
・・・ひかれるものが
あるのじゃろうな。

[エリウッド]

(リン消える)

(ヘクトルが右に登場)

[アトス]
それよりも
ネルガルを倒す話だ。

[エリウッド]
はい、なにか
お知恵を拝借できるのでしょうか?

[アトス]
うむ。あやつも、わしと同じく
人の理から、はずれし者・・・
普通に攻撃を仕掛けても
倒すことは難しいだろう。
ネルガルが操るのは、
その威力ゆえに、禁じられた
古代の超魔法ばかり・・・
あやつを倒すには、こちらも
それ相応の用意が必要だ。

[エリウッド]
用意とは!?

[アトス]
・・・あやつが動けぬ、今のうちに
対抗でき得る力をつけるのだ。

[エリウッド]
教えてください!
どんなことでもやります!!

[アトス]
・・・決して、楽な道ではないぞ。
多大な試練がおまえたちを待っている。
・・・絶望し
この選択を後悔するやもしれん。
それでも進むというのか?
若い者たちよ・・・

[エリウッド]
・・・僕らの意志は
変わりません。

[アトス]
後戻りはできんぞ?

[ヘクトル]
もとより、その覚悟だ!

(ヘクトル消える)

(リンが右に登場)

[リン](右)
・・・どんなことだって
乗り越えてみせる。
みんながいっしょなら・・・!

[アトス]
・・・よかろう
では、やるべきことを教えよう。

(一度画面が暗転する)

(背景 神殿)

[アトス](左)
・・・わかったな?

[エリウッド](右)
・・・はい。
ベルン王国にある【封印の神殿】・・・
そこへ向かえばよいのですね。

[アトス]
ホークアイを連れて行くがいい。
きっと力になる。

[エリウッド]
ありがとうございます。

[アトス]
・・・それから
おまえたちは、どうする?
パント、ルイーズ。

(アトス消える)

(パントとルイーズが左に登場)

[パント](左)
・・・アトス様に並ぶほどの
魔道使いネルガル・・・
そして、竜の復活ですか。
・・・実に興味深い話ですね。

[エリウッド]
・・・?

[パント]
失礼、名乗るのが遅くなった。
私は、エトルリア王国
リグレ公パント。
彼女は、ルイーズ。
私の妻だ。

[ルイーズ](左)
はじめまして。

[エリウッド]
リグレ公爵!?
本当・・・ですか?

(リンが右に登場)

[リン](右)
誰? すごい人なの?

(リン消える)

(ヘクトルが右に登場)

[ヘクトル](右)
ああ、エトルリア王国屈指の
名門貴族にして、現“魔道軍将”だ。
どうして
こんなところに・・・

(ルイーズとパント消える)

(アトスが左に登場)

[アトス](左)
ベルンでは間もなく
世継ぎの王子が成人する。
パントたちは、国の代表として
その祝賀の儀式に出席するのじゃが・・・
まだ時があると言いおって
砂漠に眠る、幻の魔道アイテム発掘に
うつつをぬかしておったのだ。
そして、時期を同じくして
おまえさんたちが、ここに来た。
なにかの導きかもしれんな。

(アトス消える)

(パントとルイーズが左に登場)

[パント](左)
ならば、その運命に従うのみ・・・
私と妻も、君たちのお仲間に
加えてもらえるかい?

(ヘクトル消える)

(リンが右に登場)

[リン](右)
それは、もちろん。
いいわよね? エリウッド。
・・・でも、お国への報告などは
どうされるのですか?

[パント]
・・・報告しても、とても
信じてもらえる内容ではないし。
役目が終わって戻らなくとも、
いつものことだから。
皆、気にしないだろう。
ねえ、奥さん?

[ルイーズ](左)
クスッ
はい、だんなさま。

[エリウッド]
・・・どこかの
侯弟と同じだな。

(リン消える)

(ヘクトルが右に登場)

[ヘクトル](右)
悪かったな!

(ヘクトル消える)

[エリウッド]
・・・ともかく、パントさん、ルイーズさん
心から歓迎します。

[パント]
ありがとう。

(パントとルイーズ消える)

(アトスが左に登場)

[アトス](左)
・・・時間が、あまりない。
リキアまで送ってやろう。

ホークアイ、皆をこの広間に
あつめるのじゃ。

(一度画面が暗転する)

(背景 神殿)

[アトス](左)
・・・マークといったな。
おまえもまた、運命に導かれし者。
その手、そのひらめきに希望を担う者よ・・・
おまえに、これを渡しておこう。

これは、人が生まれつき持つ
能力の成長を高めるもの。
おまえが、これと思う人物に
使ってやるがいい。
持っているだけでは効果がでない。
よく覚えておくのじゃぞ。

アフアのしずくを手に入れた

(背景 神殿)

[ホークアイ](左)
みな、そろいました。

(ホークアイ消える)

[アトス](左)
ごくろう。
・・・エリウッドよ。
ベルンに一番近い領地は、
おまえのところか?

(エリウッドが右に登場)

[エリウッド](右)
はい。
山間に国境があります。

[アトス]
よろしい、フェレのどこか・・・
広い場所を思い浮かべるのだ。
あと、誰でもいい
そこにいる者の名を念じるがいい。

[エリウッド]
わかりました。
・・・ ・・・

[アトス]
では、ローランの末裔(まつえい)たちよ
しばしの別れだ。
なんとしても、【封印の神殿】へ
たどり着くのだ。
そこで、運命は
開かれていくだろう・・・

(アトス消える)

(画面が暗くなる)

(画面が暗転する)

(背景 城)

フェレ城

[エレノア](左)
・・・あなた。
・・・あなたが亡くなったなんて
まだ信じられませんわ・・・

・・・あなた
もしどこかでこの祈りを
聞いているのであれば・・・
エリウッドを、どうか
守ってあげて下さい・・・

[エリウッド](非表示)
母上・・・

[エレノア]
!?
エリウッド!? どこ?
どこにいるのです?

(エリウッドが右に登場し、前に出る)

[エリウッド](右)
母上!
ただいま戻りました!!

(エレノアが前に出る)

[エレノア]
ああ! 本当に
エリウッドなの?
まぁ、なんて戻り方を・・・
この子は・・・

[エリウッド]
すみません。大賢者様に
送っていただいたので・・・

[エレノア]
疲れた顔をしているわ。
・・・少しやせたのかしら?
あぁ、もっと近くで
顔を見せてちょうだい。

[エリウッド]
・・・母上、
父上のことですが・・・

[エレノア]
・・・立派な最期だと聞きました。
たとえ、亡くなられたとしても、
あの人は変わらず、
私たちの誇り・・・そうでしょう?

[エリウッド]
はい。

[エレノア]
それより・・・ みなさんに
くつろいでもらいましょう?
あなたたちには
休息が必要だわ。

[エリウッド]
いえ、母上。
申し訳ありませんが
僕らは先を急いで・・・

[エレノア]
わかっています!
・・・でも、今夜だけは
この城に・・・・・・
エリウッド・・・
どうか、一晩だけでも・・・

[エリウッド]
母上・・・

(ヘクトルが右に登場)

[ヘクトル](右)
今晩ぐらいは
いいんじゃないか?
次に戻るのは・・・
いつになるか、わからないんだ。

(ヘクトル消える)

(リンが右に登場)

[リン](右)
そうよ、そうしましょう!
私、すごく疲れてるし。

[エリウッド]
ヘクトル、リン・・・
ありがとう。

(一度画面が暗転する)

※エリウッド編の場合

(背景 城の部屋)

[エリウッド](右)
やあ、マーク、
まだ起きていたのか。

マークはベルンには
詳しいのかい?
いや・・・僕は
ほとんど知らない。
あちこち旅してたきみの方が、
ずっと詳しいだろう。

そういえば、マーク
きみはどこの生まれだい?
サカでリンディスと会う前は、
どこで何を・・・?
あ、いや言いにくければ
無理にとは言わない。
ただ、こんなに長い間
いっしょにいるのに、
考えてみれば、僕は
きみのことを何も知らない。

もし良かったら
話してくれないかな?
きみのことをもっとよく
知っておきたいんだ。

※ヘクトル編の場合

(背景 城の部屋)

[ヘクトル](右)
お、マーク
まだ起きてたのか?

・・・なあ、マーク
悪かったな。
ん?
ほら、あれだ。
最初にお前と会ったとき、
お前の力量を疑うようなこと
言っちまっただろ。
俺が悪かった。
お前は俺たち一人一人の力を
ちゃんと把握して、
常に状況に合った策を
考えてくれてる。
お前がいてくれたから、
これまでの戦いに勝てたんだ。
マーク、
お前は名軍師だよ。

・・・な、なんだよ
そんなにヘンか?
俺だって、人をほめること
くらいあるんだからな。
とにかく、これからも頼むぜ
マーク!

Thanks!!

データを投稿してくださった、烏さん、間違いを指摘してくださった、鷹目石さん


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