(背景 エレブ大陸地図)
ナバタ砂漠。▼
(背景 ナバタ砂漠地図)
灼熱の太陽と、極寒の夜。▼
二つの地獄が人を拒む、人外の地。▼
不用意に足を踏み入れた者は、
永遠に続く砂の中をさまようことになる。▼
(左にウーゼル表示)
オスティア侯ウーゼルが語る
【生きた伝説】・・・▼
(ウーゼル消える)
その言葉に導かれ
一向は、砂漠の中へと歩を進めた。▼
※エリウッド編の場合
22章 生きた伝説
※ヘクトル編の場合
23章 生きた伝説
(ニルスが砂漠を歩く)
(背景 砂漠)
[ニルス](右)
・・・暑い。
ぼく・・・ もう死んじゃう。▼
(ヘクトルが左に登場)
[ヘクトル](左)
おい、辛いんなら
おぶってやろうか?▼
[ニルス]
!▼
[ヘクトル]
なんだよ、その顔は?▼
[ニルス]
・・・ヘクトルさまが
優しくしてくれるなんて!▼
ぼく、変な夢でも
見てるのかな?▼
[ヘクトル]
どーゆー意味だよっ!▼
俺はただ、この間みたいに
おまえがぶっ倒れないかと・・・▼
(リンが左に登場)
(ヘクトルが少し前に出る)
[リン](左)
日ごろの態度が雑だから
誤解されるんでしょ?▼
ニルス、遠慮しないで
甘えちゃいなさいよ。▼
[ニルス]
・・・でも。▼
[ヘクトル]
ガキは、素直が一番だぜ?▼
(ヘクトルがニルスの側に素早く近づく)
[ニルス]
わっ!!▼
(ヘクトルがニルスの左に移動)
(背景 一枚絵“肩車”)
[ニルス]
わーーーーっ!!!
落ちるっ! 落ちるってばっっ!!▼
(背景 砂漠)
[ニニアン](右)
・・・オスティア侯さまは、▼
この砂漠に入り、西を目指せば
迎えが来ると、おっしゃいましたけど。▼
・・・まだ、現れないようですね。▼
[エリウッド](左)
もっと先に行かないと
だめなのかな?▼
[ニニアン]
・・・そうですね。▼
(エリウッドがニニアンに近づく)
[エリウッド]
はい。▼
[ニニアン]
え?▼
[エリウッド]
君も、この暑さが辛そうだ。
僕の腕でよかったら、つかまるといい。▼
[ニニアン]
そんな・・・▼
[エリウッド]
ほら、早く。▼
(ニニアンがエリウッドに近づく)
[ニニアン]
・・・はい。
失礼します・・・▼
・・・・・・▼
[エリウッド]
? どうかしたのかい?▼
[ニニアン]
・・・不思議なのです。▼
[エリウッド]
なにが?▼
[ニニアン]
エリウッドさまたちは、わたしたち姉弟と・・・
普通に接してくださいます。▼
・・・気味が悪くないのですか?▼
人と違う・・・力や
体のこと・・・とか・・・・・・▼
[エリウッド]
そんなことを気にしていたのか。▼
いいじゃないか、少しぐらい
人と違うところがあったって。▼
ニニアンはニニアンだろう?▼
僕から見た君は、心の優しい
普通の女の子だよ。▼
[ニニアン]
・・・本当、ですか?▼
[エリウッド]
ああ。▼
[ニニアン]
・・・エリウッドさま。▼
(背景 神殿)
[アトス](左)
・・・誰か
近づいてくるようだ。▼
[ルイーズ](右)
パント様でしょうか?▼
[アトス]
いや、オスティアのウーゼルが
遣した者たちだ。▼
ホークアイが気付き
じき、ここに案内するだろう。▼
・・・ふむ、おぬしの連れは
まだ砂漠で探し物をしておるよ。▼
[ルイーズ]
なかなか見つかりませんのね。▼
[アトス]
いや、もう間もなく
手に入れるだろう。▼
・・・それよりも、砂漠に巣食う
強盗団が動き出したぞ。▼
パントを見つけ
襲いかかる算段をしておるわ。▼
[ルイーズ]
まあ、そんな・・・▼
[アトス]
彼の身が心配かね?▼
[ルイーズ]
いいえ、パント様ならば
お一人でも大丈夫です。▼
ただ、ここへ戻ってくるのが
遅くなってしまうのでしたら・・・▼
[アトス]
なんじゃ?▼
[ルイーズ]
お夕食は、先になさいます?▼
私は、パント様をお待ちしますが
大賢者さまは空腹なのではありません?▼
[アトス]
くっくっくっく▼
[ルイーズ]
大賢者さま?
どうかなさいまして?▼
[アトス]
・・・ルイーズよ。
まったく、面白い娘じゃの。▼
パントがおまえを連れて来てから、
わしは10年分は笑った気がする。▼
礼を言うよ。▼
[ルイーズ]
? よく、わかりませんけど
お役に立てて、なによりですわ。▼
[アトス]
くっくっくっ▼
[ルイーズ]
・・・そういえば、
お客様は、リキアの方ですのね。▼
どんなご用なのでしょうか?▼
[アトス]
・・・・・・▼
[ルイーズ]
大賢者さま・・・
お顔の色がすぐれませんわ。▼
[アトス]
・・・回り出した歯車は
誰にも止められぬ。▼
しかし“希望”があるかぎり
人は、あがき続けるのだろう。▼
・・・先に待つ
絶望も知らず・・・・・・▼
[ルイーズ]
・・・・・・▼
(背景 砂漠)
[ニニアン](右)
あの、エリウッド様・・・▼
(エリウッドが左に登場)
[エリウッド](左)
ニニアン?▼
[ニニアン]
向こうで・・・
誰かが襲われています。▼
[エリウッド]
本当かい!?▼
(ヘクトルが右に登場)
[ヘクトル](右)
おっ! あれじゃねぇか?▼
[エリウッド]
男性1人と、大勢のならず者
・・・といったところだな。▼
(リンが左に登場)
[リン](左)
助けましょう!▼
大勢で1人にかかるってのが
気に入らないわ!!▼
(リン消える)
[ヘクトル]
待てよ、リン!
俺も行くぜ!!▼
(ヘクトル消える)
[エリウッド]
おい、二人とも!?▼
(ニルスが右に登場)
[ニルス](右)
・・・なんであんなに
元気なの? 二人とも。▼
信じられないよ。▼
[ニニアン]
・・・どうします?▼
[エリウッド]
行こう! 仲間とは足並みを
揃えておかないとね。▼
※ヘクトル編の場合
(背景 砂漠)
[リン](左)
ヘクトル! 早く!!
置いてくわよ!!!▼
(リン左へフェードアウト)
(ヘクトルが右から登場)
[ヘクトル](右)
・・・これで、全速力
だっつーんだよ!▼
(ヘクトルが前に出る)
[ヘクトル]
・・・鎧を計算に入れて
物を言えって・・・▼
ちくしょう! これみよがしに
走りやがって・・・!!!▼
(ヘクトルが左にフェードアウト)
(背景 砂漠)
[ポール](左)
ああ、この人はきっといい人だね。
ジャスミン!▼
宝を僕らにくれるために
一人で待っててくれたんだ!▼
(ジャスミンが前に出る)
[ジャスミン](左)
おお、ポール!▼
そのとおりだともポール。
すばらしい人だ!▼
[パント](右)
・・・これを手に入れるために
もう何日も潰したんだ。▼
あきらめてくれないかな?▼
(ポールが前に出る)
[ポール]
なんだって〜!▼
(ジャスミンが前に出る)
[ポール]
命だけは
助けてあげよう・・・▼
(ポールが前に出る)
[ポール]
そんな僕らの気持ちを
もてあそぶなんて!▼
ひどいよ!
ひどすぎるよジャスミン!▼
(ジャスミンが前に出る)
[ジャスミン]
おおポール
わかるとも!▼
僕の心も
今まさに、はりさけんばかりさ!▼
(ポールが前に出る)
[ポール]
なんだって? 君もかいジャスミン?▼
(ジャスミンが前に出る)
[ジャスミン]
君もなのかポール?▼
[ポール]
行こう!
このひどい男に反省させてやる!▼
[パント]
・・・ケガを
させたくないんだが・・・▼
[ハンナ](右)
やれやれ、今度は砂漠かい?
何度も言うようじゃが▼
・・・あまり無理はさせんでくれ。
そろそろ限界が近いのぉ・・・▼
・・・・・・さて、占いじゃな。▼
だったら60ゴールドもらうよ?
はい いいえ
※「いいえ」を選んだ場合
[ハンナ]
そうか
じゃあまたきておくれ▼
※「はい」を選んだ場合
[ハンナ]
・・・どこを向いても
砂だらけじゃ・・・・・・▼
馬に乗る者は、まともに
進むこともむずかしいじゃろう。▼
・・・空を飛ぶ者
・・・特にペガサスナイトを
連れて行くと良いじゃろう。▼
それから・・・魔法を使える者
魔道士、修道士、シャーマンも
いると心強いのぉ。▼
・・・こんなとこじゃね。▼
もう一回言おうかい?
はい いいえ
※「いいえ」を選んだ場合
[ハンナ]
そうかい
じゃあまたきておくれ▼
※「はい」を選んだ場合
(もう一度同じ内容の繰り返し)
※エリウッド編でカナスが出撃している場合
[カナス](右)
うーん、実に興味深いですね。▼
ご存知ですか、マーク殿。
ナバタは魔道士にとって夢の地なのです。▼
貴重な魔道のアイテムが偶然
手に入ることもあるそうですから・・・▼
あ、もちろん戦いも
ちゃんとします、はい。▼
※ヘクトル編でラスが出撃している場合
[ラス](右)
マークか・・・▼
ひさしぶりだな。▼
いや・・・用は
それだけだが・・・▼
以前のように、
指揮を頼む。▼
※男性で訪問した場合
[ファ](左)
あのね、ファはね
ここで「おするばん」してるの。▼
「おするばん」ってしってる?
じっと、いい子で動かないことなの。▼
だからファはね、ここにいるんだよ。▼
おにいちゃんたちは
なにしているの?▼
さっき来たきれいなおにいちゃん
みたいに「さがしもの」?▼
だったら、いいこと教えてあげる。▼
「骨(ほね)」の近くには
いいものがうまってるんだよ。▼
ファ、よくしってるでしょ。▼
※女性で訪問した場合
[ファ](左)
あのね、ファはね
ここで「おするばん」してるの。▼
「おするばん」ってしってる?
じっと、いい子で動かないことなの。▼
だからファはね、ここにいるんだよ。▼
おねえちゃんたちは
なにしているの?▼
さっき来たきれいなおにいちゃん
みたいに「さがしもの」?▼
だったら、いいこと教えてあげる。▼
「骨(ほね)」の近くには
いいものがうまってるんだよ。▼
ファ、よくしってるでしょ。▼
※ホークアイで訪問した場合
[ファ](左)
あ! ホークアイのおじちゃん!▼
[ホークアイ](右)
ファか。 ここでなにをしている?▼
[ファ]
「おするばん」!!▼
[ホークアイ]
そうか・・・▼
[ファ]
さっきね、きれいな
おにいちゃんがきたよ。▼
だからね、ファ、教えてあげたの。▼
「骨(ほね)」の近くには
いいものがうまってるんだって。▼
ファ、えらかったでしょ?▼
[ホークアイ]
そうか・・・▼
[ファ]
ホークアイのおじちゃん、
「そうか」ばっかり!▼
[ホークアイ]
そうか・・・▼
[ファ]
もぉ! また言った!▼
[ホークアイ]
そうか・・・ ・・・すまん。▼
[エリウッド](右)
あなたは・・・?▼
[ホークアイ](左)
我はホークアイ。
・・・この砂漠を護る者。▼
[エリウッド]
砂漠を守る・・・?▼
[ホークアイ]
・・・賊どもを追い払う。
客人たちは手出し無用。▼
(ホークアイ消える)
(エリウッドが前に出る)
[エリウッド]
ま、待ってください
客人って・・・!▼
[ヘクトル](右)
おっ! 日陰だ。
ふーっ生き返るぜ。▼
・・・ん?
日陰・・・???▼
(ホークアイが右に登場)
[ホークアイ](右)
・・・・・・▼
(ヘクトル揺れる)
[ヘクトル]
!!▼
(ヘクトル一度消えてから左に登場し、後ずさる)
[ヘクトル](左)
わあっ!?▼
だっだっ誰だ!
おまえっ!!!▼
[ホークアイ]
我はホークアイ。
・・・この砂漠を護る者。▼
[ヘクトル]
奴らの仲間かっ!?▼
俺を脅かすとは
いい度胸して・・・!!▼
[ホークアイ]
・・・賊どもを追い払う。
客人たちは手出し無用。▼
(ホークアイ消える)
[ヘクトル]
・・・は?▼
(ヘクトルが前に出る)
[ヘクトル]
お、おいっ!
ちゃんと説明してけって!!!▼
[パント](左)
やあ、こんにちは。
いい天気だね。▼
[エリウッド](右)
え・・・
あ、はい。▼
[パント]
すまない、今は少し
取りこみ中でね。▼
これで失礼するよ。▼
(パント消える)
[エリウッド]
あの・・・?
????▼
[ヘクトル](右)
おい、あんた!
大丈夫か?▼
[パント](左)
やあ、こんにちは。
いい天気だね。▼
[ヘクトル]
はぁ?▼
[パント]
すまない、今は少し
取りこみ中でね。▼
これで失礼するよ。▼
(パント消える)
[ヘクトル]
お、おいっ!
ちょっと待て!!▼
こらっ!
一人で行くなって!!!▼
台詞無し
[ジャスミン](左)
なんか、いい感じで
一発入ったよ・・・▼
この人たち
強すぎるよポール・・・▼
台詞無し
僕たちブラザーズが
負けるなんて・・・▼
ああ
悲劇だよジャスミン・・・▼
※ホークアイを仲間にしていない場合
(背景 砂漠)
[ヘクトル](右)
片づいたみてーだな。
・・・で、エリウッド。▼
さっきから気になってたんだが
あの金髪の大男は・・・何者だ?▼
[エリウッド](右)
わからない・・・が▼
少なくとも、僕らの側について
戦ってくれたことは間違いない。▼
彼が“生きた伝説”なんだろうか・・・?▼
(ホークアイが左に登場)
[ホークアイ](左)
否。▼
[ヘクトル]
わぁっ!!▼
[エリウッド]
!!!▼
[ホークアイ]
我はホークアイ。
・・・この砂漠を護る者。▼
[エリウッド]
砂漠を守る・・・?
ホークアイ殿、あなたは・・・▼
[ホークアイ]
・・・主がお待ちだ。
我の後をついてくるがいい。▼
(ホークアイ消える)
[エリウッド]
待ってください!▼
あなたの主とは誰ですか?
どうして僕たちがここに来ることを・・・?▼
(ホークアイが左に登場)
[ホークアイ](左)
答えることは我の役目ではない。
主に会えば、すべてわかる・・・▼
(ホークアイ消える)
[エリウッド]
・・・わかりました。
みんな、行こう。▼
(背景 砂漠)
[パント](左)
やぁ、さっきは助かったよ。
どうもありがとう。▼
※エリウッド編の場合
[エリウッド](右)
いえ、多勢に無勢を
見過ごせなかっただけです。▼
[パント]
・・・君たちは
どうしてここに?▼
[エリウッド]
それが・・・▼
ある人から“生きた伝説”に会うよう
言われて来たのですが・・・▼
[パント]
“生きた伝説”?▼
ははは
なるほど、うまいことを言う。▼
(リンが右に登場)
[リン](右)
意味が、わかるんですかっ!?▼
(リン消える)
[パント]
ああ、わかるよ。▼
・・・どうやら、私たちの
行き先は同じようだ。▼
[パント]
ホークアイ!
君も一緒だったんだな。▼
(ホークアイが右に登場)
[ホークアイ](右)
・・・パント、探し物は?▼
[パント]
手に入った。
思ったとおり、素晴らしい物だよ。▼
[ホークアイ]
日が暮れる。▼
・・・戻るぞ。▼
[パント]
そうだな、君たちも急いで。
砂漠の夜は物騒だからね。▼
[エリウッド]
は、はい。▼
※ヘクトル編の場合
[ヘクトル](右)
・・・どうも、助けた
気がしねえんだが?▼
[パント]
そんなことはない。
魔道書にも限りがあるからね。▼
・・・それより、君たちは
どうしてここに?▼
[エリウッド](右)
それが・・・▼
ある人から“生きた伝説”に会うよう
言われて来たのですが・・・▼
[パント]
“生きた伝説”?▼
ははは
なるほど、うまいことを言う。▼
(エリウッド消える)
(リンが右に登場)
[リン](右)
意味が、わかるんですかっ!?▼
[パント]
ああ、わかるよ。▼
・・・どうやら、私たちの
行き先は同じようだ。▼
(リン消える)
(ホークアイが右に登場)
[パント]
ホークアイ!
君も一緒だったんだな。▼
[ホークアイ](右)
・・・パント、探し物は?▼
(ヘクトル揺れる)
[ヘクトル]
!!!▼
[パント]
手に入った。
思ったとおり、素晴らしい物だよ。▼
[ホークアイ]
日が暮れる。▼
・・・戻るぞ。▼
[パント]
そうだな、君たちも急いで。
砂漠の夜は物騒だからね。▼
(パントとホークアイ消える)
[ヘクトル]
・・・なんなんだよ。
あのデカイのは一体・・・▼
※22章外伝に行く場合
[ヘクトル](右)
ついていくのはいいが・・・
どこまで歩かせる気だ?▼
(ヘクトルが少し前に出る)
いくら歩いても砂ばっかで、
なんにも・・・▼
うぉ!?
(ヘクトル消える)
(リンが右に登場)
[リン](右)
ヘクトル?▼
(リンが前に出る)
どうかしたの・・・?
ヘクト・・・▼
きゃっ!
(リン消える)
(エリウッドが右に登場)
[エリウッド](右)
ヘクトル?
リンディス?▼
(エリウッドが前に出る)
二人ともどこへ・・・▼
!?▼
な・・・
身体が・・・▼
砂に
沈んでいく・・・?▼
※22章外伝に行かなかった場合
(背景 神殿)
[ホークアイ](右)
・・・お連れしました。▼
(ホークアイ消える)
(エリウッドが右に登場)
[アトス](左)
よくきた。
ローランの末裔たちよ。▼
(ヘクトルが右に登場)
[ヘクトル](右)
・・・俺たちがリキア人だって
わかるのか? じーさん。▼
(アトス消える)
(リンが左に登場)
[リン](左)
どういう意味?▼
[エリウッド](右)
約千年前、この大陸で【人】と【竜】の
戦いがあったのは知ってるだろう?▼
[リン]
ええ、人が勝利して
竜たちはどこかへと姿を消した・・・▼
[エリウッド]
そうだ。▼
人と竜の戦い・・・ いわゆる
【人竜戦役】と呼ばれるものだが▼
その時、人を勝利へと導いた
八人の戦い手がいたことは?▼
[リン]
【八神将】と呼ばれる
伝説の英雄たちのことね。▼
私はサカで育ったから
【神騎兵ハノン】なら知ってるわ。▼
[ヘクトル]
サカは、ハノンの生まれた土地。▼
俺たちリキアは
【勇者ローラン】の作った国だ。▼
(リンとヘクトル消える)
(アトスが左に登場)
(リンが右に登場)
[リン](右)
それで、私たちを“ローランの末裔”と
呼ばれたのですね?▼
[アトス](左)
そのとおりだ。
ハノンとローランの血をもつ娘よ。▼
[エリウッド]
・・・あなたは
どなたですか?▼
[アトス]
・・・アトス。▼
巷では、【大賢者】の名で
通っておるよ。▼
[エリウッド]
アトス!?
まさか・・・!▼
[リン]
え? なに??▼
(リン消える)
(ヘクトルが右に登場)
[ヘクトル](右)
【大賢者アトス】といたら
八神将の一人だ。▼
じーさんがホンモノなら
1000年ぐらい生きてることになるぞ?▼
[アトス]
・・・この世界には
謎がいくらでもある。▼
一つを知れば、また
もう一つ・・・▼
気がついた時には
人の理から、はずれておった。▼
欲というのは
際限がないものだ。▼
(ヘクトル消える)
(リンが右に登場)
[リン](右)
1000年・・・
途方もない時間だわ。▼
「エリウッド」
だが、そのおかげで僕らはこうして
本物の英雄に出会えた・・・▼
(リン消える)
(ヘクトルが右に登場)
[ヘクトル](右)
“生きた伝説”か
なるほど・・・▼
[アトス]
・・・おまえたちは▼
ネルガルを止めるために
ここへ来たんだな?▼
[エリウッド]
はい。オスティア侯から
お聞き及びでしたか?▼
[アトス]
いや・・・ だが、▼
この大陸に起きることは
大抵、知っておるよ。▼
しかし・・・ ただ知るだけだ。
防ぐ力があるわけではない・・・▼
(ヘクトル消える)
(リンが右に登場)
[リン](右)
ニルスも以前
似たようなことを言ってました。▼
彼らのもつ“特別な力”は
前もってキケンを知らせるけど▼
「わかったところで、防ぐ力がないと
どうしようもない」・・・と。▼
[アトス]
ニルス・・・
運命の子の片割れか。▼
[リン]
ここにも
いっしょに来てるんですけど▼
なにか、気になることがあったようで
少し外に・・・▼
[アトス]
・・・ひかれるものが
あるのじゃろうな。▼
[エリウッド]
?▼
(リン消える)
(ヘクトルが右に登場)
[アトス]
それよりも
ネルガルを倒す話だ。▼
[エリウッド]
はい、なにか
お知恵を拝借できるのでしょうか?▼
[アトス]
うむ。あやつも、わしと同じく
人の理から、はずれし者・・・▼
普通に攻撃を仕掛けても
倒すことは難しいだろう。▼
ネルガルが操るのは、▼
その威力ゆえに、禁じられた
古代の超魔法ばかり・・・▼
あやつを倒すには、こちらも
それ相応の用意が必要だ。▼
[エリウッド]
用意とは!?▼
[アトス]
・・・あやつが動けぬ、今のうちに
対抗でき得る力をつけるのだ。▼
[エリウッド]
教えてください!
どんなことでもやります!!▼
[アトス]
・・・決して、楽な道ではないぞ。
多大な試練がおまえたちを待っている。▼
・・・絶望し
この選択を後悔するやもしれん。▼
それでも進むというのか?
若い者たちよ・・・▼
[エリウッド]
・・・僕らの意志は
変わりません。▼
[アトス]
後戻りはできんぞ?▼
[ヘクトル]
もとより、その覚悟だ!▼
(ヘクトル消える)
(リンが右に登場)
[リン](右)
・・・どんなことだって
乗り越えてみせる。▼
みんながいっしょなら・・・!▼
[アトス]
・・・よかろう
では、やるべきことを教えよう。▼
(一度画面が暗転する)
(背景 神殿)
[アトス](左)
・・・わかったな?▼
[エリウッド](右)
・・・はい。▼
ベルン王国にある【封印の神殿】・・・
そこへ向かえばよいのですね。▼
[アトス]
ホークアイを連れて行くがいい。
きっと力になる。▼
[エリウッド]
ありがとうございます。▼
[アトス]
・・・それから
おまえたちは、どうする?▼
パント、ルイーズ。▼
(アトス消える)
(パントとルイーズが左に登場)
[パント](左)
・・・アトス様に並ぶほどの
魔道使いネルガル・・・▼
そして、竜の復活ですか。
・・・実に興味深い話ですね。▼
[エリウッド]
・・・?▼
[パント]
失礼、名乗るのが遅くなった。▼
私は、エトルリア王国
リグレ公パント。▼
彼女は、ルイーズ。
私の妻だ。▼
[ルイーズ](左)
はじめまして。▼
[エリウッド]
リグレ公爵!?
本当・・・ですか?▼
(リンが右に登場)
[リン](右)
誰? すごい人なの?▼
(リン消える)
(ヘクトルが右に登場)
[ヘクトル](右)
ああ、エトルリア王国屈指の
名門貴族にして、現“魔道軍将”だ。▼
どうして
こんなところに・・・▼
(ルイーズとパント消える)
(アトスが左に登場)
[アトス](左)
ベルンでは間もなく
世継ぎの王子が成人する。▼
パントたちは、国の代表として
その祝賀の儀式に出席するのじゃが・・・▼
まだ時があると言いおって▼
砂漠に眠る、幻の魔道アイテム発掘に
うつつをぬかしておったのだ。▼
そして、時期を同じくして
おまえさんたちが、ここに来た。▼
なにかの導きかもしれんな。▼
(アトス消える)
(パントとルイーズが左に登場)
[パント](左)
ならば、その運命に従うのみ・・・▼
私と妻も、君たちのお仲間に
加えてもらえるかい?▼
(ヘクトル消える)
(リンが右に登場)
[リン](右)
それは、もちろん。
いいわよね? エリウッド。▼
・・・でも、お国への報告などは
どうされるのですか?▼
[パント]
・・・報告しても、とても
信じてもらえる内容ではないし。▼
役目が終わって戻らなくとも、
いつものことだから。▼
皆、気にしないだろう。
ねえ、奥さん?▼
[ルイーズ](左)
クスッ
はい、だんなさま。▼
[エリウッド]
・・・どこかの
侯弟と同じだな。▼
(リン消える)
(ヘクトルが右に登場)
[ヘクトル](右)
悪かったな!▼
(ヘクトル消える)
[エリウッド]
・・・ともかく、パントさん、ルイーズさん
心から歓迎します。▼
[パント]
ありがとう。▼
(パントとルイーズ消える)
(アトスが左に登場)
[アトス](左)
・・・時間が、あまりない。
リキアまで送ってやろう。▼
ホークアイ、皆をこの広間に
あつめるのじゃ。▼
(一度画面が暗転する)
(背景 神殿)
[アトス](左)
・・・マークといったな。▼
おまえもまた、運命に導かれし者。
その手、そのひらめきに希望を担う者よ・・・▼
おまえに、これを渡しておこう。▼
これは、人が生まれつき持つ
能力の成長を高めるもの。▼
おまえが、これと思う人物に
使ってやるがいい。▼
持っているだけでは効果がでない。
よく覚えておくのじゃぞ。▼
アフアのしずくを手に入れた
(背景 神殿)
[ホークアイ](左)
みな、そろいました。▼
(ホークアイ消える)
[アトス](左)
ごくろう。
・・・エリウッドよ。▼
ベルンに一番近い領地は、
おまえのところか?▼
(エリウッドが右に登場)
[エリウッド](右)
はい。
山間に国境があります。▼
[アトス]
よろしい、フェレのどこか・・・
広い場所を思い浮かべるのだ。▼
あと、誰でもいい
そこにいる者の名を念じるがいい。▼
[エリウッド]
わかりました。▼
・・・ ・・・▼
[アトス]
では、ローランの末裔(まつえい)たちよ
しばしの別れだ。▼
なんとしても、【封印の神殿】へ
たどり着くのだ。▼
そこで、運命は
開かれていくだろう・・・▼
(アトス消える)
(画面が暗くなる)
(画面が暗転する)
(背景 城)
フェレ城
[エレノア](左)
・・・あなた。▼
・・・あなたが亡くなったなんて
まだ信じられませんわ・・・▼
・・・あなた▼
もしどこかでこの祈りを
聞いているのであれば・・・▼
エリウッドを、どうか
守ってあげて下さい・・・▼
[エリウッド](非表示)
母上・・・▼
[エレノア]
!?▼
エリウッド!? どこ?
どこにいるのです?▼
(エリウッドが右に登場し、前に出る)
[エリウッド](右)
母上!
ただいま戻りました!!▼
(エレノアが前に出る)
[エレノア]
ああ! 本当に
エリウッドなの?▼
まぁ、なんて戻り方を・・・
この子は・・・▼
[エリウッド]
すみません。大賢者様に
送っていただいたので・・・▼
[エレノア]
疲れた顔をしているわ。
・・・少しやせたのかしら?▼
あぁ、もっと近くで
顔を見せてちょうだい。▼
[エリウッド]
・・・母上、
父上のことですが・・・▼
[エレノア]
・・・立派な最期だと聞きました。
たとえ、亡くなられたとしても、▼
あの人は変わらず、
私たちの誇り・・・そうでしょう?▼
[エリウッド]
はい。▼
[エレノア]
それより・・・ みなさんに
くつろいでもらいましょう?▼
あなたたちには
休息が必要だわ。▼
[エリウッド]
いえ、母上。▼
申し訳ありませんが
僕らは先を急いで・・・▼
[エレノア]
わかっています!▼
・・・でも、今夜だけは
この城に・・・・・・▼
エリウッド・・・
どうか、一晩だけでも・・・▼
[エリウッド]
母上・・・▼
(ヘクトルが右に登場)
[ヘクトル](右)
今晩ぐらいは
いいんじゃないか?▼
次に戻るのは・・・
いつになるか、わからないんだ。▼
(ヘクトル消える)
(リンが右に登場)
[リン](右)
そうよ、そうしましょう!
私、すごく疲れてるし。▼
[エリウッド]
ヘクトル、リン・・・
ありがとう。▼
(一度画面が暗転する)
※エリウッド編の場合
(背景 城の部屋)
[エリウッド](右)
やあ、マーク、
まだ起きていたのか。▼
マークはベルンには
詳しいのかい?▼
いや・・・僕は
ほとんど知らない。▼
あちこち旅してたきみの方が、
ずっと詳しいだろう。▼
そういえば、マーク
きみはどこの生まれだい?▼
サカでリンディスと会う前は、
どこで何を・・・?▼
あ、いや言いにくければ
無理にとは言わない。▼
ただ、こんなに長い間
いっしょにいるのに、▼
考えてみれば、僕は
きみのことを何も知らない。▼
もし良かったら
話してくれないかな?▼
きみのことをもっとよく
知っておきたいんだ。▼
※ヘクトル編の場合
(背景 城の部屋)
[ヘクトル](右)
お、マーク
まだ起きてたのか?▼
・・・なあ、マーク
悪かったな。▼
ん?
ほら、あれだ。▼
最初にお前と会ったとき、▼
お前の力量を疑うようなこと
言っちまっただろ。▼
俺が悪かった。▼
お前は俺たち一人一人の力を
ちゃんと把握して、▼
常に状況に合った策を
考えてくれてる。▼
お前がいてくれたから、
これまでの戦いに勝てたんだ。▼
マーク、
お前は名軍師だよ。▼
・・・な、なんだよ
そんなにヘンか?▼
俺だって、人をほめること
くらいあるんだからな。▼
とにかく、これからも頼むぜ
マーク!▼
データを投稿してくださった、烏さん、間違いを指摘してくださった、鷹目石さん