ファイアーエムブレム 烈火の剣・マスターバイブル 最終更新日:2003/05/03

会話集/20章 新たなる決意



■ワールドマップ上

(背景 エレブ大陸地図)

(左にエルバート、右にエリウッド)

探し求めていた父との再会、
そして別離。

(フェレ候が消え、地図上のエリウッドがバドンへ移動する)

【魔の島】を脱出し、一行は
ファーガスの船で港町バドンに戻る。

船の中で
エリウッドは、一言も口をきかず

冷たくなった父の手を握りしめていた。
まるで、己のぬくもりを与えるかのように・・・

20章 新たなる決意

■オープニング

(背景 室内)

[リン](右)
・・・ニニアン、
落ち着いた?

[ニニアン](左端)
はい・・・

[リン]
そう・・・ よかった。

・・・久しぶりね、ニルス
少し大きくなった?

[ニルス](左)
・・・本当にリンさまなんだね。
なんだか、すごくなつかしいや。

[リン]
まだ、たった1年しか
経ってないのに?

[ニルス]
ぼくらがリンさまと別れてから
・・・いろんなことがあったんだ。

(ヘクトルが右端に現れる)

[ヘクトル](右端)
おい、こっちにも
わかるように話せよ。

[ニルス]
ムッ この人
誰?

[リン]
ヘクトルよ。オスティア候の弟なの。
口は悪いけど・・・意外といいヤツ。

[ヘクトル]
口が悪いってのと、
意外は余計だ!

(ヘクトルが消える)

[リン]
クスッ

それから、覚えてるかしら。
彼は・・・

(エリウッドが右端に現れる)

[ニルス]
うん、覚えてる。
ニニアンを助けてくれた人だ。

あなたが、エルバートおじさんの
息子さんだったんだね。

その赤い髪とか、優しい青い瞳とか
声も・・・そっくりだ。

[エリウッド]
・・・父とは、どこで?

[ニルス]
【竜の門】で・・・だよ。

捕まってたぼくらを
逃がしてくれたんだ・・・

小船で海にでたんだけど
ぼくだけ投げ出されちゃって

気がついたら・・・
ヴァロール島に逆戻りだった。

それから、ずっと一人で・・・
島の遺跡に隠れてたんだ。

そしたら・・・ 突然
大きなキケンを感じて、

【竜の門】に駆けつけたら・・・
・・・あんなことに。

[ニニアン]
・・・ニルス。

[リン]
私たちが船でニニアンを助けた時、
・・・記憶を失ってたの。

せっかく逃げてきたのに、
また連れ戻してしまうなんて・・・

私、とんでもないことをしてしまった
・・・・・・ごめんなさい。

[ニニアン]
・・・リンさま。リンさまは、
なにも悪くありません・・・・・・
・・・ニルスが海に落ちた時、

わたしは・・・どうしていいか分からず
・・・・・・心を閉ざしてしまった。
わたしがしっかりしていれば・・・

・・・・・・この事態は
避けられたはずなのに・・・
もうしわけ・・・ありませ・・・ん。

(ニニアン、目を閉じる)

[ニルス]
・・・ニニアンは、ぼくより
強い力の持ち主だけど
その分、心も体も弱いんだ。

・・・・・・ネルガルは、
そこにつけこんで・・・・・・

[リン]
・・・ニニアン
・・・ニルス・・・

[エリウッド]
・・・やつらが君たち姉弟を狙うのは
【竜】を・・・呼び出す力があるからか?

[ニルス]
・・・正確に言うなら、
【竜の門】を開く力を持つから・・・かな。
呼び出すだけなら、ネルガル一人でできるよ。

(ニニアンが消え、左端にヘクトルが現れる)

[ヘクトル]
マジかよ。

[ニルス]
・・・ただし、どちらの行為も
たくさんの【エーギル】が必要だけど。

[リン]
【エーギル】って?

[ニルス]
ネルガルは、そう呼んでいた。

人間の心の強さとか・・・
生きる力そのもののことで

・・・ネルガルは、その
【エーギル】を奪うんだ。

[ヘクトル]
・・・【エーギル】を奪われた人間は
どうなるんだ?

[ニルス]
・・・すぐに
死んでしまう・・・

[リン]
・・・・・・

[ニルス]
ニニアンも、ぼくも
そんなに力があるわけじゃない。

リンさまも知ってる、あの
“特別な力”だけだ・・・

だからネルガルは、かなりの量の
【エーギル】を手に入れる必要があった。

それで、まず腹心の部下である
エフィデルを

野心のあるラウス候に近づけて
リキアに争いの種をまいたんだ・・・

[エリウッド]
・・・なんのために?

[ニルス]
・・・【エーギル】は人によって
強さが全然違うんだって。

心と体が強い人なら、一人でも
普通の人の何百倍の力を持つらしいよ。

でも、そういう人の数は
本当にわずかで・・・

「さがしだすのが困難だ」って
いつもこぼしてた。

・・・手間はかかるけど、戦争を起こさせるのが
一番確実な方法なんだって・・・

(ヘクトルの表情が変わる)

[ヘクトル]
・・・つまり、質より量かせぐために
リキアに内乱起こす気だったのかよ!?

畜生! 俺たちの国を
なんだと思ってやがるっ!!

[ニルス]
・・・エフィデルが、エルバートおじさんを
【竜の門】に連れてきたんだ。

「理想的なエーギルの持ち主を
見つけました」って・・・

ネルガルは、戦いを起こす手間が
はぶけたって・・・上機嫌だった。

おじさんの連れてた騎士たちからも
【エーギル】がいっぱい取れたから

おじさんからなら
もっと強い【エーギル】が・・・

[リン]
ニルス!

[ニルス]
あ、ごめんなさい・・・
エリウッドさま。

(エリウッド、俯く)

[エリウッド]
いいんだ・・・

・・・【竜の門】で、父を見つけた時
部隊の者たちは・・・

もう、生きてないだろう・・・と
わかっていたんだ・・・

(ヘクトルの表情が戻る)

[ヘクトル]
エリウッド・・・

[ニルス]
・・・おじさん、言ってたよ。
息子が1人いるんだって。

せっかく剣術の才能があるのに
戦うことがキライで・・・

でも心の優しい、
人の痛みのわかる子だから

自分よりも、いい領主になる
はずだって・・・

[リン]
・・・・・・

[ニルス]
家族の暮らすリキアを
戦火に巻き込むくらいなら・・・

自分が犠牲になってでも、
なんとしても止めてみせるって・・・

[エリウッド]
・・・そんな・・・

[ニルス]
【竜の門】で生きる希望を
無くしてた、ぼくらに・・・
ずっと明るく話しかけてくれた。

・・・自慢の息子と
美人の奥さんの話ばかりだったけど

でも、ぼくもニニアンも・・・
おじさんが大好きだったよ。

おじさんの話す、家族の話に
・・・すごく力づけられたよ。

[エリウッド]
ち・・・ちうえ・・・

(エリウッド、目を閉じる)

・・・父上・・・
・・・・・・

[ヘクトル]
・・・・・・

(ヘクトルの台詞は一瞬表示され、自動で消える)

[リン]
・・・ヘクトル?

[ヘクトル]
今は、一人にして
やらねぇと・・・

(ヘクトルが消える)

[リン]
・・・そうね。いきましょう
ニニアン、ニルス。

(リンが消える)

[ニルス]
・・・・・・うん。

(ニルスが消える)

(一旦画面が消えた後、エリウッドの左にニニアンが現れる)

[ニニアン](左)
・・・エリウッド様・・・

(エリウッド、目を開けて顔を上げる)

[エリウッド]
! ニニアン・・・居たんだね。
すまない、みっともない所を見せた。

[ニニアン]
・・・

[エリウッド]
起きていて大丈夫か?
あんな目に遭って・・・

顔色が悪いようだけど、
休んでなくていいのかい?

[ニニアン]
・・・

(エリウッド、少し左に出る)

[エリウッド]
・・・よく見たら、あちこち
傷だらけじゃないか・・・

きちんと手当てしないと・・・
かわいそうに。

[ニニアン]
・・・どうして

[エリウッド]
え?

[ニニアン]
どうしてエルバート様も・・・
エリウッド様も・・・
こんなにやさしい・・・の・・・?

わ・・・わたしっ・・・
わたしのせいで・・・

こんな・・・
こんな酷いことに・・・!

[エリウッド]
ニニアン、
そんなに泣いたら体に障るよ。

僕はもう大丈夫だから・・・
泣かないでくれ・・・

[ニニアン]
ごめんなさい・・・
ごめん・・・なさ・・・

[エリウッド]
・・・これだけは言っておこう。

父のことは・・・
君の責任じゃない。

君だって辛い思いをしたんだ。
気に病む必要は無いんだよ。

[ニニアン]
・・・エリウッド様・・・
わたし・・・ わたしは・・・

!!

[エリウッド]
? どうしたんだ?

(ニニアン、目を閉じる)

[ニニアン]
・・・あ ・・・

[エリウッド]
ニニアン?

[ニニアン]
・・・敵・・・
・・・・・・来ます!!

(背景 夜の街)

[ヘクトル](右)
さぁ、これから
どうするか・・・だな。

(リンが右端に現れる)

[リン]
ネルガルは、どうしたかしら?

エルバート様に刺されて・・・
深手を負ったみたいだったけど。

(ニルスが左に現れる)

[ニルス]
・・・あいつは死なないよ。

[ヘクトル]
親父さんも、そう言ってたな。
なにか知ってるのか?

[ニルス]
・・・ネルガルは、自分の体にも
【エーギル】を使うんだ。

だから、傷もすぐに治る。
・・・老けることもない。

[リン]
人間じゃない・・・の?

[ニルス]
・・・少なくとも
今は・・・

(会話ウィンドウから文字が一旦消える)

[ニルス]
!!

[ヘクトル]
どうした?

[ニルス]
みんなを呼んで!
敵が来る!!

[ヘクトル]
ちっ、少しくらいエリウッドを
休ませてやれよ・・・!

[リン]
仕方がないわ、
私達だけで・・・

(マップ上の建物からエリウッドが出てくる)

(エリウッドが左端に現れる)

[エリウッド](左端)
みんな、ここに居たか!

[ヘクトル]

[リン]
エリウッド!

[エリウッド]
よし、
応戦態勢にはいるぞ!!

村の人々に迷惑がかからないよう
戦いを長引かせないようにしたい。

首領格の者を討って
敵を追い払うんだ!!

(エリウッドが消え、ニルスが左に現れる)

[ヘクトル]
おい、チビ!
おまえは村に隠れてろよ!

(ニルス、右に出る)

[ニルス](左)
やだよ、ぼくだって
役に立てるんだから!

[リン]
ニルス、あなたがいると
助かるけど・・・

でも、今はニニアンの近くに
いてあげたようがよくない?

[ニルス]
あ・・・ うん!

(ニルスが消え、エリウッドが左から現れる)

[エリウッド](左)
では、行こう!

(進撃準備画面へ)

■オープニング2

(背景 室内)

[ニルス](右)
ニニアン!
ダメだよ、どこに行くんだ!?

(ニニアンが左に現れる)

[ニニアン](左)
わたし・・・ お手伝いするわ。

[ニルス]
無理だよ
まだフラフラしてるのに!

[ニニアン]
少しでも・・・

エリウッドさまを
助けてあげたいの。

おじさまの命・・・
わたしが奪ってしまったから・・・

・・・こんなことで
つぐなえるとは・・・思わないけど

ニルス! お願いよ・・・

[ニルス]
・・・わかったよ。

(ニルス、少し左に寄る)

[ニルス]
じゃあ、手を出して。

(ニニアン、右に寄る)

[ニニアン]
ニルス?

[ニルス]
ぼくの力をわけてあげる。

そんな動けない体じゃ
足手まといになるだけだろ?

[ニニアン]
ニルス、ごめんね。

(ニニアン、目を閉じる)

(左にニニアン、右にニルスで、二人が手を取り合った一枚絵。光を放つ)

(背景 室内)

[ニルス](右)
・・・フゥ

これでいい。
ぼくの分も、がんばって。

[ニニアン]
ありがとう。

(マップにニニアンが現れ、エリウッドの元へ)

[ニニアン](左)
エリウッド様!

[エリウッド](右)
ニニアン!?
出てきてはだめだ!!

[ニニアン]
・・・わたしも、
お手伝いさせてください。

[エリウッド]
手伝い?
君にまで戦わせる気は・・・

[ニニアン]
・・・わたしは、神の舞い手。

踊ることで・・・
エリウッド様たちをお助けできます。

(戦闘画面表示。左にエリウッド、右にニニアンで【ニニスの守護】の踊り)

(元の画面へ。マップのニニアンが灰色に、エリウッドの左上に♪が表示される)

[エリウッド]
・・・これは・・・・・・

体が・・・何かの力に
包まれて・・・?

[ニニアン]
【ニニスの守護】を使って
エリウッド様のために踊りました。

ほんのひと時ですが、体を守る力が
上がっているはずです・・・

・・・どうかお願いです・・・
わたしもお側に・・・!

[エリウッド]
わかった、
それで君の気が済むのなら・・・

さ、戦いを続けるぞ!
僕から離れないで!!

[ニニアン]
はい!

(マップ上のニニアンの色が戻り、カーソルが合わさる)

[ニニアン](左)
マーク様、わたしにも指示を
出してください。

戦うことはできませんが・・・
踊り手として皆さんをお助けします。

(一旦会話ウィンドウが消える)

[ニニアン]
はい・・・どうか
よろしくお願いします。

■民家(左下)

(背景 夜の街)

[村人](左)
このバドンが襲われるなんて・・・
ファーガスさんがいてくれりゃなあ。

あんたたち、こいつでなんとか
時間かせいでくれねえか?

この『光の結界』を仕掛けときゃ、
敵はしばらく入ってこれなくなるからな。

味方も入れねえのが難だが・・・
根性でがんばってくれ!

<光の結界を手に入れた>

■民家(左中央)

(背景 夜の街)

[村人](左)
夜中だっていうのに・・・
騒がしいねえ。

なに? お前さんたちが、
なんとかしてくれるのかい?

なら・・・そうだね。
こいつをやろうかね。

これは、レストの杖といってね、
毒を治したり、眠りから覚ましたり、

おかしくなった状態を
正常に戻してくれるのさ。

わしはもう眠い・・・
続きは明日にしておくれ。

<レストを手に入れた>


■民家(中央上)

(背景 民家)

[村人](左)
あぁ・・・ あの人に
また会いたいなぁ・・・

さらさらの青色の髪に、
うっとりするような瞳は緑色・・・
なんてキレイな人なんだ。

確かフェレの聖騎士で
主人を捜してるって言ってたけど

・・・どうして騎士なんて
やってるんだろう。

聖騎士とオレじゃ、
恋愛なんて夢のまた夢・・・

ハッ!! あ、あんた
今の独り言聞いて・・・

わーーーーーーっ!

誰にも言わないでくれ!!
頼むっ! このとおりだ!!

※エリウッドで訪問した場合

[村人]
え? あんた
フェレの公子・・・

え、ええぇっ!?
し、失礼しましたっ!!

あ、あの聖騎士さまの
ことですか?

はい、確かに
白い鎧のキレイな方で。

あ、また来るって
言ってましたよ。
すぐ会えるんじゃないですか?

■民家(中央下)

(背景 民家)

[村人](左)
あんたら、どっかの傭兵団かい?

どいつもこいつも、
歴戦の強者ぞろいって感じだな。

これだけの軍にまとめ上げたのは、
いったいどんな軍師様なんだ?

※2回目以降の訪問時

(背景 民家)

[村人](左)
あんたら、どっかの傭兵団かい?

この町に闘技場があるのは
知ってるだろ。

ヒマそうにしてる奴がいたら
経験を積ませてみちゃどうだい?


■民家(右上)

(背景 夜の街)

[村人](左)
クラスチェンジをするにはな、
特別なアイテムを使うんじゃが・・・

兵種によって、必要な
アイテムは違ってくるんじゃ。

騎士やアーマーナイトならば
『騎士の勲章』、

魔法や杖を使う者は
『導きの指輪』といったふうにの。

そして、竜騎士やペガサスナイトが
使うのが、この『天空のムチ』じゃ。

持っていくがいい。
なに、遠慮はいらぬ。

どうせわしが持っておっても
しょうがないわい。

わしが可憐な乙女じゃったら
使うんじゃがのう。

<天空のムチを手に入れた>


■民家(右下)

(背景 夜の街)

[村人](左)
なあおい! さっき闇夜を飛んでった翼、
ありゃあ竜騎士じゃねえか?

冗談じゃねえぞ! ベルン王国の
竜騎士がなんでこんなところにいる?

この町が襲われてんのか!?
あんたたち、何とかしてくれよ!

奴ら竜騎士は動きが速いし、
おまけに力が強くて固いときてる。

弱点は弓に弱いこと、
ペガサスナイトと違って魔法に弱いこと・・・

それから・・・こいつだ。
この『ドラゴンキラー』に弱いってことさ。
頼んだぜ!

■オレグ初戦時

[オレグ](左)
ここまでだ。

お前たちの歩みは、
ここで永遠に止まる。


※エリウッドで戦った場合

[エリウッド](右)
・・・【黒い牙】か?

(エリウッドが消え、左にオレグが表示される)

[オレグ](左)
ネルガル殿からの
挨拶だ。

「子供は二人とも
近いうちに返してもらう。」
勿論、今

いただいて帰っても
いいんだがな!

(オレグが消え、右にエリウッドが表示される)

[エリウッド]
絶対に渡さない!

■オレグ撃破時

[オレグ]
失敗には・・・
・・・死・・・あるのみ。
グフッ


■オレグ撃破 クリア条件達成後

(背景 夜の街)

[ヘクトル](左)
よお、大丈夫か?

[エリウッド](右)
ああ。
2人とも心配をかけた。

[リン](左端)
無理はしなくていいのよ?

[エリウッド]
・・・悲しむのは
すべてが終わってからだ。
今は、父上のためにも・・・

ネルガルから、この大陸を守ることに
全力を尽くす!

[ヘクトル]
そうか。

それで、これからのことだが
何か考えがあるか?

[エリウッド]
・・・オスティア候に
お会いしよう。

[ヘクトル]
兄上に?

[エリウッド]
これまでのこと・・・

報告しないわけには
いかないだろう?

(BGMが変わる)

[ヘクトル]
あー・・・ まあな。

[リン]
ヘクトル?
どうしたの、ヘンな顔して。

[エリウッド]
ヘクトルは、ウーゼル様に
頭が上がらないんだよ。

今まで報告を怠(おこた)ってたから
顔を合わせにくいんだろう?

[ヘクトル]
おまえ! 誰のために
報告遅らせてたと・・・!!

[エリウッド]
ははは
きっと、怒られるぞ!

(エリウッド、消える)

[ヘクトル]
このっ!

(ヘクトルが消え、リンが少し右に動く)

[リン](左)
ふぅ
男どもは元気ね。

・・・元気ないより
よっぽどいいけど。

(一旦暗転)

[マーカス](右)
エリウッド様・・・
落ち着かれましたか。

[エリウッド](左)
マーカス・・・ 僕は大丈夫だ。
心配をかけたな。

[マーカス]
エルバート様のことですが・・・

私の独断で、早馬にて
エレノア様に伝令を送りました。

[エリウッド]
・・・そうか。

ありがとう、マーカス。
よく気が付いてくれた。

[マーカス]
・・・少しでも早く
お知らせすべきだと思いましたので。

侯爵の・・・ 最期は
ご立派であられたのだ・・・と・・・

[エリウッド]
・・・・・・

[兵士](右画面外)
エリウッド様っ!
マーカス将軍っ!!

[エリウッド]
!!

(マーカスが左端に移動し、右端にイサドラが現れる)

(BGMが変わる)

[マーカス](左端)
おお! おぬし
イサドラではないか!

(イサドラ、左に進み出る)

[イサドラ](右)
やっとお会いできました。
ご無事でよかった・・・

[エリウッド]
イサドラ、どうして
君がここに?

まさか!
母上の身に何か・・・

[イサドラ]
いえ、ご安心ください。
エレノア様はお元気です。

昨日、エルバート様の
訃報が届いた時も・・・
声ひとつ荒げず・・・

ただじっと・・・報告に
耳を傾けておられました。

(エリウッド、目を閉じる)

[エリウッド]
・・・母上。

[イサドラ]
そして、すぐ
私に命じられました。

エリウッド様に、この剣を届け
そのまま側近く仕えよと。

(エリウッド、目を開ける)

[エリウッド]
そんなことをすれば、
城の警護が手薄に・・・

[イサドラ]
エリウッド様・・・ どうか
母上様のお心をお察し下さい。

エルバート様が戻られない今、
エレノア様にとって

あなた様のご帰還だけが
心の支えなのです。

「父上の遺志を守り通しなさい」
そう伝えるよう申されました。

[マーカス]
・・・オスティア候に、

フェレ城を守るための兵を
お借りしてはどうでしょうか?

[エリウッド]
・・・そうだな。

僕よりも・・・母上のお心にかなうよう
・・・努めるべきだな。

[イサドラ]
それでこそ、
エリウッド様ですわ。

[エリウッド]
これからの僕たちの戦いは
予想もつかないものだ。

・・・覚悟はいいね、
イサドラ?

[イサドラ]
はっ。

この命尽きるまで
お守りいたします!

(一旦暗転)

(背景 夜の街)

[エリウッド](右)
マーク・・・?
どうかしたのかい?

ああ、心配してくれてたのか。

すまない。
迷惑をかけてしまったな。

でも、もう大丈夫だ。
僕には、共に歩む仲間がいる。

ヘクトル、リンディス、
それにマーク・・・

みんながいるから、
僕は強くなれる。

たとえ、どんなことがあっても、
きっと、乗り越えてみせる!

(背景 神殿)

[ネルガル](左)
ソーニャよ。
リムステラよ。

(右にソーニャが現れる)

[ソーニャ](右)
お呼びで?
ネルガルさま。

(右端にリムステラが現れる)

[リムステラ](右端)
・・・・・・

[ネルガル]
私の傷は
未だ癒(い)えない。

力を取り戻すには
時間がかかるだろう。

私の肉体に傷をつけた
フェレ候は死んだ。

代償は、息子の死で
つぐなってもらう。
ソーニャ。

(リムステラが消える)

おまえは、ブレンダンをうまく使って
【黒い牙】を動かすのだ。
今までのような雑魚ではない、
【四牙】を向かわせろ。

[ソーニャ]
ふふっ おまかせを。

奴らの首を、あなた様に
捧げてみせましょう。

(ソーニャが消え、リムステラが戻る)

[ネルガル]
リムステラ。

お前は、私のために
【エーギル】を集めよ。

この傷が癒えるには・・・
時間と【エーギル】が必要だ。

お前は私の作り出した中で
最も強い【モルフ】。

力ある者すべてに
死を与えよ。

[リムステラ]
御意・・・

Thanks!!

データを投稿してくださった、salefさん


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